JP2023005528A - ワックス付与装置及び糸巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費されるワックスの量を安定させることが可能なワックス付与装置及び糸巻取装置を提供することを目的とする。【解決手段】走行する糸にワックスを付与するワックス付与装置は、ワックス成形体を支持するワックス支持部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、糸をガイドする第1ガイド部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の上流側に設けられ、糸をガイドする第2ガイド部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、糸をガイドする第3ガイド部とを備え、第2ガイド部は、糸道に対してワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への糸の移動を規制し、第3ガイド部は、糸道に対してワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への糸の移動を規制し、第1ガイド部は、第3ガイド部の上流側に設けられ、かつ、糸道に対するワックス成形体側と反対側に設けられ、当該反対側への糸の移動を規制する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワックス付与装置及び糸巻取装置に関する。
従来、走行する糸にワックスを付与するワックス付与装置が知られている。例えば特許文献1には、糸が綾振り領域を形成して綾振りされる場合において、ワックス成形体を綾振り領域の少なくとも一部に接触させるワックス付与装置が記載されている。
独国特許出願公開第102006018838号明細書
上述したようなワックス付与装置では、例えば糸の綾振り領域にワックス成形体が接触するのに伴い、ワックス成形体に対する糸の位置が不安定となる場合がある。この場合、ワックス成形体において消費されるワックスの量が安定しないおそれがある。
そこで本発明は、消費されるワックスの量を安定させることが可能なワックス付与装置及び糸巻取装置を提供することを目的とする。
本発明に係るワックス付与装置は、走行する糸にワックスを付与するワックス付与装置であって、糸の綾振り領域の少なくとも一部にワックス成形体が接触するように、ワックス成形体を支持するワックス支持部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、糸をガイドする第1ガイド部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の上流側に設けられ、糸をガイドする第2ガイド部と、ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、糸をガイドする第3ガイド部と、を備え、第2ガイド部は、糸道に対してワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への糸の移動を規制し、第3ガイド部は、糸道に対してワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への糸の移動を規制し、第1ガイド部は、第3ガイド部の上流側、かつ、糸道に対するワックス成形体側と反対側に設けられ、当該反対側への糸の移動を規制する。
このワックス付与装置では、第1ガイド部により糸がワックス成形体側と反対側に移動することを規制するとともに、第2ガイド部及び第3ガイド部により、糸がワックス成形体側に移動することを規制することで、ワックス成形体に対する糸の位置を安定化することができる。これにより、糸をワックス成形体に適切に接触させることができるようになる。したがって、消費されるワックスの量を安定させることが可能となる。
本発明に係るワックス付与装置において、第1ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域に沿う平面状の側面を有する第1矩形板部を呈してもよい。この構成によれば、簡易な構成によってワックス成形体に対する糸の位置を安定化させることができる。
本発明に係るワックス付与装置において、第2ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域に沿う平面状の側面を有する第2矩形板部を呈してもよい。この構成によれば、簡易な構成によってワックス成形体に対する糸の位置を安定化させることができる。
本発明に係るワックス付与装置において、第3ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域に沿う平面状の側面を有する第3矩形板部を呈してもよい。この構成によれば、簡易な構成によってワックス成形体に対する糸の位置を安定化させることができる。
本発明に係るワックス付与装置は、筐体に固定され、第1ガイド部及び第2ガイド部を支持するガイド支持部材を備えてもよい。この構成によれば、ガイド支持部材を介して第1ガイド部及び第2ガイド部を筐体に共に固定でき、第1ガイド部及び第2ガイド部を一体的に安定して配置することができる。
本発明に係るワックス付与装置は、ワックス成形体に当接する3以上の当接部を有し、ワックス成形体の位置決めを行う位置決め部を備え、位置決め部は、ガイド支持部材に支持されていてもよい。この構成によれば、3以上の当接部がワックス成形体に当接することで、位置決め部によるワックス成形体の位置決め精度を確保できる。また、ガイド支持部材を介して第1ガイド部、第2ガイド部及び位置決め部を筐体に共に固定でき、第1ガイド部、第2ガイド部及び位置決め部を一体的に安定して配置することができる。
本発明に係るワックス付与装置において、位置決め部は、糸走行方向から見て、綾振り領域に配置されるワックス成形体の端部が第1ガイド部と第2ガイド部との間に位置するようにワックス成形体を位置決めしてもよい。この構成によれば、第1ガイド部及び第2ガイド部の機能を効果的に発揮することができる。
本発明に係るワックス付与装置において、位置決め部は、糸走行方向から見て、綾振り領域に配置されるワックス成形体の端部が第1ガイド部と第3ガイド部との間に位置するようにワックス成形体を位置決めしてもよい。この構成によれば、第1ガイド部及び第3ガイド部の機能を効果的に発揮することができる。
本発明に係るワックス付与装置では、綾振り領域に垂直な方向において、第1ガイド部と第2ガイド部との間の距離は、第1ガイド部と第3ガイド部との間の距離よりも大きくてもよい。この構成によれば、第1~第3ガイド部の各機能を効果的に発揮することができる。
本発明に係るワックス付与装置では、第1ガイド部は、第3ガイド部の上流側に近接して設けられていてもよい。この構成によれば、第1ガイド部及び第3ガイド部の各機能を効果的に発揮することができる。
本発明に係るワックス付与装置において、ワックス支持部は、ワックス成形体の一端面がワックス付与装置の正面側を向くように、かつ、糸の綾振り領域の少なくとも一部にワックス成形体の一端面が接触するように、ワックス成形体を支持してもよい。この構成によれば、糸の綾振り領域の一部に接触するワックス成形体の一端面が正面側を向いている場合であっても、糸をワックス成形体に適切に接触させることができる。
本発明に係る糸巻取装置は、上記ワックス付与装置を具備する。この糸巻取装置においても、上記効果と同様な効果、すなわち、消費されるワックスの量を安定させることができるという効果を奏する。
本発明によれば、消費されるワックスの量を安定させることが可能なワックス付与装置及び糸巻取装置を提供することができる。
一実施形態に係る自動ワインダの全体的な構成を示す概略正面図である。 一実施形態に係るワインダユニットを示す概略側面図である。 一実施形態に係るワックス付与装置の斜視図である。 一実施形態に係るワックス付与装置の平面図である。 一実施形態に係るワックス付与装置の側面図である。 一実施形態に係るワックス付与装置の所定の綾振り領域を説明する図である。 一実施形態に係るワックス付与装置を示す概略側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。「上流」及び「下流」とは、紡績時での糸の走行方向(糸走行方向の一例)における上流及び下流をそれぞれ意味する。
図1に示されるように、自動ワインダ1は、並べて配置された複数のワインダユニット(糸巻取装置)2と、機台制御装置3と、給糸ボビン供給装置4と、玉揚装置5と、図略のブロアボックスと、を備えている。
機台制御装置3は、各ワインダユニット2と通信可能に構成されている。自動ワインダ1のオペレータは、機台制御装置3を適宜操作することにより、複数のワインダユニット2を集中的に管理することができる。機台制御装置3は、給糸ボビン供給装置4及び玉揚装置5の動作を制御する。
給糸ボビン供給装置4は、給糸ボビン21を1本ずつ搬送トレイ26上にセットする。給糸ボビン供給装置4は、搬送トレイ26上にセットした給糸ボビン21を、複数のワインダユニット2のそれぞれに供給する。
玉揚装置5は、ワインダユニット2においてパッケージ30が満巻(規定量の糸20が巻き取られた状態)となった場合に、当該ワインダユニット2の位置まで走行し、満巻のパッケージ30を取り外す。玉揚装置5は、パッケージ30を取り外した当該ワインダユニット2に対して空の巻取ボビン22をセットする。
次に、ワインダユニット2の構成について説明する。図2に示されるように、ワインダユニット2は、給糸部6と、糸貯留装置18と、パッケージ形成部8と、ワックス付与装置70と、を備えている。ワインダユニット2では、給糸部6の給糸ボビン21の糸20を解舒し、解舒した糸20を糸貯留装置18で一旦貯留した後、巻取ボビン22に巻き取ってパッケージ30を形成する。
給糸部6は、搬送トレイ26にセットされた給糸ボビン21を所定の位置で支持し、この給糸ボビン21から糸20を解舒できるように構成されている。給糸部6は、給糸ボビン21から全ての糸20が解舒されると、空になった給糸ボビン21を排出して、給糸ボビン供給装置4から新しい給糸ボビン21の供給を受ける。
糸貯留装置18は、給糸部6とパッケージ形成部8との間に配置されている。糸貯留装置18は、ワックス付与装置70に対し糸20の走行方向における上流側の位置に設けられている。糸貯留装置18は、給糸部6で解舒した糸20を巻き取って一時的に貯留する。糸貯留装置18は、貯留している糸20をパッケージ形成部8へ供給する。糸貯留装置18は、糸20を巻き付けることが可能な糸貯留ローラ32と、糸貯留ローラ32を回転駆動するローラ駆動モータ33と、を備えている。ローラ駆動モータ33は、給糸部6からの糸20を巻き取る方向に糸貯留ローラ32を回転させる。また、ローラ駆動モータ33は、当該巻き取る方向とは反対の方向に糸貯留ローラ32を回転させることもできる。
パッケージ形成部8は、巻取ボビン22を装着可能に構成されたクレードル23と、糸20を綾振りさせながら巻取ボビン22を駆動する綾振ドラム24と、を備えている。パッケージ形成部8は、巻取部を構成する。クレードル23は、巻取ボビン22(又はパッケージ30)を回転可能に支持する。クレードル23は、支持しているパッケージ30の外周面を綾振ドラム24の外周面に対して接触可能に構成されている。
綾振ドラム24は、図略の駆動源(電動モータ等)によって回転駆動され、巻取ボビン22又はパッケージ30の外周面に接触した状態で回転することで、巻取ボビン22を従動回転させる。これにより、糸貯留装置18に貯留された糸20を解舒して引き出し、巻取ボビン22に巻き取ることができる。綾振ドラム24の外周面には図略の綾振溝が形成されており、この綾振溝によって糸20を所定の幅で綾振り(トラバース)することが可能になっている。以上の構成で、糸20を綾振りさせながら巻取ボビン22に巻き付けて、所定形状のパッケージ30を形成することができる。
ワックス付与装置70は、糸貯留装置18とパッケージ形成部8との間に配置されている。ワックス付与装置70は、糸貯留装置18からパッケージ形成部8に向けて走行する糸20にワックスを付与する。ワックス付与装置70の具体的な構成については、後述する。
ワインダユニット2は、給糸部6から糸貯留装置18を経由してパッケージ形成部8に至る糸走行経路中に、各種の装置を備えている。具体的には、糸20の糸道(糸走行経路)には、上流の給糸部6側から下流の糸貯留装置18側へ向かって順に、解舒補助装置10と、下糸フィーラー11と、テンション付与部12と、捕捉装置13と、糸継装置14と、糸監視装置16と、下流糸吹送り部48と、が配置されている。
解舒補助装置10は、給糸ボビン21から解舒される糸20が振り回されて給糸ボビン21の上部に形成されるバルーンに対し、可動部材27を接触させ、当該バルーンの大きさを適切に制御することによって糸20の解舒を補助する。
下糸フィーラー11は、解舒補助装置10の下流側における解舒補助装置10に近接する位置に配置されている。下糸フィーラー11は、解舒補助装置10から供給された糸20の位置を規定する。
テンション付与部12は、走行する糸20に所定のテンションを付与する。テンション付与部12は、図略のテンションセンサによって検出された糸20のテンションに基づいて、糸20に所定のテンションを付与する。テンション付与部12は、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置してなるゲート式に構成されており、櫛歯の間に糸20を走行させることで所定の抵抗を付与する。可動側の櫛歯は、櫛歯同士が噛合せ状態又は解放状態になるように、例えばソレノイドにより移動可能に構成されている。これにより、テンション付与部12は、糸20に付与するテンションを調整することができる。なお、テンション付与部12の構成は特に限定されず、例えばディスク式のテンション付与部であってもよい。
捕捉装置13は、テンション付与部12の下流側に配置されている。捕捉装置13は、第1捕捉部13Aと、第2捕捉部13Bと、を有している。本実施形態では、第1捕捉部13A及び第2捕捉部13Bは、一つの部品として構成されている。第1捕捉部13A及び第2捕捉部13Bのそれぞれは、図略の負圧源に接続されている。なお、第1捕捉部13A及び第2捕捉部13Bのそれぞれは、別の部品として構成されていてもよい。
第1捕捉部13Aは、先端部に開口が形成された筒状の部材として構成されている。第1捕捉部13Aは、糸継時に吸引空気流を発生させて、糸貯留装置18側の糸20を吸引して捕捉する。
第2捕捉部13Bは、先端部に開口が形成された筒状の部材として構成されている。第2捕捉部13Bは、揺動可能に設けられている。第2捕捉部13Bは、解舒補助装置10を介して給糸ボビン21から引き出された糸20を捕捉する捕捉位置(図2において実線で示す位置)と、糸20を糸継装置14に案内する案内位置(図2において破線で示す位置)と、の間において揺動する。捕捉位置は、第2捕捉部13Bの待機位置でもあってもよい。
第2捕捉部13Bは、捕捉位置において、下糸フィーラー11の下流側において糸道に接近している状態で、その先端側に吸引空気流を発生させることにより、給糸ボビン21から引き出された糸端を吸引して捕捉する。第2捕捉部13Bは、カッタ15で糸20を切断した際に、切断した糸20の給糸ボビン21側の糸端を吸引して捕捉する。また、第2捕捉部13Bは、その先端側に吸引空気流を発生させることにより、走行する糸20に付着している風綿等を吸引して除去するように構成してもよい。
第2捕捉部13Bによって糸20を捕捉する際、給糸部6に新しい給糸ボビン21が供給された直後の場合には、下糸フィーラー11の下流側の位置(第2捕捉部13Bの先端)まで糸端を吹き送る補助吹送り部28が設けられている。
補助吹送り部28は、中空状に形成された搬送トレイ26及び給糸ボビン21の内部に圧縮空気を噴出することにより、給糸ボビン21の先端部に、当該給糸ボビン21の糸20を下糸フィーラー11側へ吹き送る空気流を形成する。新しく供給された給糸ボビン21が給糸部6に支持された場合、補助吹送り部28が動作することにより、当該給糸ボビン21側の糸端を下糸フィーラー11側に向かって確実に送ることができる。
糸継装置14は、分断された糸20の糸継ぎを行う。糸継装置14は、糸監視装置16が糸欠陥を検出してカッタ15で糸20を切断する糸切断時、給糸ボビン21から解舒中の糸20が切れる糸切れ時、又は、給糸ボビン21の交換時等のように、給糸ボビン21と糸貯留装置18との間の糸20が分断された状態となったときに、給糸ボビン21側の糸20と、糸貯留装置18側の糸20と、を糸継ぎする。糸継装置14は、糸道から若干退避した位置に配置されている。糸継装置14は、導入された糸端同士を繋いで、糸20を連続状態とすることができる。糸継装置14としては、圧縮空気等の流体を用いる装置や、機械式の装置を使用できる。
糸監視装置16は、糸20の太さ等を適宜のセンサで監視することにより、スラブや異物混入等の糸欠陥を検出する。糸監視装置16の上流側における当該糸監視装置16に近接する位置には、カッタ15が配置されている。カッタ15は、糸監視装置16が糸欠陥を検出した場合直ちに、糸20を切断する。カッタ15及び糸監視装置16は、共通のハウジング19に収容されている。糸監視装置16を収容するハウジング19は、糸継装置14の下流側に配置されている。
下流糸吹送り部48は、糸貯留装置18の上流側における糸貯留装置18に近接する位置に配置されたエアサッカー装置である。下流糸吹送り部48は、圧縮空気を噴出することにより、糸貯留装置18側の糸端を吹き飛ばして第1捕捉部13Aまで送る空気流を形成する。具体的には、下流糸吹送り部48は、内部に糸20を通過させることが可能な細い筒状のガイド部材(図示省略)と、湾曲した筒状の部材である糸案内部材60と、を備えている。ガイド部材の一端には、糸20の吹出口が形成されている。糸案内部材60は、下流糸吹送り部48の吹出口に近接するように設けられている。糸案内部材60の長手方向両端には、それぞれ開口が形成されている。
糸案内部材60は、その一端側の開口を下流糸吹送り部48の吹出口に対向させ、且つ、その他端側の開口を第1捕捉部13Aに対向させた状態で配置されている。糸案内部材60の内部には、案内経路が形成されている。案内経路は、糸監視装置16及び糸継装置14等を迂回するように、糸案内部材60の両端の開口同士を繋ぐ。下流糸吹送り部48と糸案内部材60と第1捕捉部13Aとにより、貯留側糸端捕捉装置50が構成されている。
下流糸吹送り部48は、給糸ボビン21と糸貯留装置18との間で糸20が分断状態となった場合、糸貯留装置18側の糸20を捕捉して糸案内部材60の案内経路へ吹き飛ばし、糸20を当該案内経路に沿って引き出して、第1捕捉部13Aに捕捉させる。なお、糸案内部材60には図略の貫通状のスリットが全長にわたって形成されているため、糸20を第1捕捉部13Aに捕捉させた状態で、当該糸20を糸案内部材60の内部から引っ張り出すことができる。以上により、下流糸吹送り部48によって糸貯留装置18側の糸20を吹き送って、糸継装置14側に向かって案内することができる。
各ワインダユニット2は、制御部25を備えている。制御部25は、図略のCPU、ROM、RAM等のハードウェアを備えている。RAMには、制御プログラム等のソフトウェアが記憶されている。制御部25は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、ワインダユニット2の各構成を制御する。制御部25は、機台制御装置3と通信可能に構成されている。これにより、自動ワインダ1が備えた複数のワインダユニット2の動作を、機台制御装置3において集中的に管理することができる。
次に、一実施形態に係るワックス付与装置70について詳細に説明する。以下の説明において、「正面側」及び「背面側」とは、ワインダユニット2の正面側(前側)及び背面側(後側)をそれぞれ意味する。「X方向」は、糸20の綾振り方向に対応する。
図3~図6では、糸20にワックス成形体Wが接触する通常巻取時(以下、単に「通常巻取時」ともいう)のワックス付与装置70の状態が示されている。通常巻取時は、例えば、給糸ボビン21とパッケージ30との間で糸20が連続している状態であって、走行している糸20にワックスを塗布するワックス塗布時である。ワックス付与装置70は、例えば、給糸ボビン21とパッケージ30との間で糸20が連続している状態において、交換作業時にワックス成形体Wの交換(取付け及び取外し)が可能な装置であってもよい。
図3~図6に示されるように、ワックス付与装置70は、ワインダユニット2に取り付けられたワックス付与装置である。ワックス付与装置70は、円筒形状のワックス成形体Wをその軸回りに回転させると共に、綾振りされながら走行する糸20にワックス成形体Wの一端面を接触させる。これにより、ワックス付与装置70は、当該糸20にワックスを付与する。
ワックス成形体Wは、円筒形状に成形されたワックスである。ワックスとしては、糸20の用途又は仕様等に応じた種々のワックスが用いられる。例えばワックスとして、蝋等の天然ワックス、パラフィンワックス等の合成ワックス、又は、これらを組み合わせたワックスを用いることができる。なお、図中においては、説明の便宜上、ワックス成形体Wを鎖線で示す場合ある。
ワックス付与装置70は、筐体71、ガイド支持部材73、綾振りガイド部74、ワックス支持部75、位置決め部80、第1ガイド部81、第2ガイド部82、第3ガイド部83、及び、緩衝部材84を備えている。
筐体71は、ワインダユニット2のフレーム(不図示)に取り付けられている。筐体71は、本体部71aと、下流側プレート71bと、側方プレート71cと、により構成されている。
本体部71aは、ブロック形状に形成され、その側壁が糸20の走行方向に沿うように配置されている。本体部71aのX方向の一端側には、フランジ部が正面側に突出するように設けられている。下流側プレート71bは、平板形状に形成され、その厚さ方向が糸20の走行方向に沿うように配置されている。なお、図中においては、説明の便宜上、下流側プレート71bを鎖線で示す場合ある。下流側プレート71bは、本体部71aの下流側の面にねじ等で固定されている。下流側プレート71bには、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔72cが設けられる。
側方プレート71cは、平板形状に形成され、その厚さ方向がX方向に沿うように配置されている。側方プレート71cは、下流側プレート71bにおけるX方向の一端側において下流側プレート71bと直交するように延在している。側方プレート71cは、本体部71aのフランジ部にねじ等で固定されている。本体部71a及び側方プレート71cは、ねじ等によりワインダユニット2のフレーム(不図示)に固定されている。これにより、筐体71がワインダユニット2に取り付けられている。
ガイド支持部材73は、第1ガイド部81、第2ガイド部82及び位置決め部80を支持する。ガイド支持部材73は、本体部71aにおけるX方向の他端側に固定されている。ガイド支持部材73は、正面側から見てX方向に開口するU字状に屈曲された屈曲板状の部材である。ガイド支持部材73は、上流部73a、下流部73b及び側方部73cにより構成されている。
上流部73a及び下流部73bは、平板形状に形成され、その厚さ方向が糸20の走行方向に沿うように配置されている。上流部73aには、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔72aが設けられる。上流部73aは、下流部73bよりも大きい。下流部73bは、上流部73aから下流側に所定距離離れた位置に、上流部73aに対向するように配置されている。下流部73bには、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔72bが設けられる。下流部73bは、ワックス成形体Wよりも正面側に配置されている。
側方部73cは、平板形状に形成され、その厚さ方向がX方向に沿うように配置されている。側方部73cは、X方向における上流部73aの一端と下流部73bの一端とを連結する。側方部73cは、上流部73a及び下流部73bと直交するように延在している。側方部73cは、ねじNにより本体部71aの側壁に固定されている。
綾振りガイド部74は、パッケージ30(図2参照)に巻き取られる糸20を、所定の綾振り領域Pを形成して綾振りされるように案内する。所定の綾振り領域Pは、綾振りされている糸20によって形成された、当該糸20の運動面である。所定の綾振り領域Pは、上流側を頂点(綾振りセンター)とし、糸20の走行方向を高さ方向とし、綾振り方向であるX方向を幅方向とする三角形形状の仮想面である(図6参照)。綾振り領域は、トラバース領域、又は、トラバース面とも称される。綾振りガイド部74は、ガイド支持部材73の上流部73aに形成された孔部74aと、下流側プレート71bに形成されたスリット部74bと、により構成されている。すなわち、綾振りガイド部74は、筐体71に対して固定的に設けられている。
孔部74aは、所定の綾振り領域Pで綾振りされている糸20を挿通させる。孔部74aは、所定の綾振り領域Pで綾振りされている糸20を、綾振りセンター側の第1綾振り幅の位置にて挿通させる。孔部74aは、上流部73aに形成され、正面側に開口する開口部74cに連通する。開口部74cは、孔部74a内に糸20を進入等させる糸通路を形成する。本実施形態では、孔部74aにおいて、綾振り領域Pの起点が形成される。
スリット部74bは、X方向に沿って延在し、糸20の走行方向において孔部74aに対向する。スリット部74bは、所定の綾振り領域Pで綾振りされている糸20を挿通させる。スリット部74bは、所定の綾振り領域Pで綾振りされている糸20を、第1綾振り幅よりも大きい第2綾振り幅の位置にて挿通させる。スリット部74bは、下流部73bに形成され、正面側に開口する開口部74dに連通する。開口部74dは、スリット部74b内に糸20を進入等させる糸通路を形成する。
ワックス支持部75は、糸20の所定の綾振り領域Pの少なくとも一部にワックス成形体Wが到達するように、ワックス成形体Wを支持する(図6参照)。ワックス支持部75は、通常巻取時において、ワックス成形体Wの一端面(正面側の端面)を所定の綾振り領域Pに向けて移動するように支持する。ワックス支持部75は、取付軸76及び押さえレバー77により構成されている。
図3~図6に示されるように、取付軸76は、ワックス成形体Wの筒孔に挿入されて、ワックス成形体Wが同期回転可能に取り付けられている。取付軸76は、ガイド支持部材73の上流部73aと下流部73bとの間に配置されている。取付軸76の後端部は、取付軸76を回転駆動するモータ78に取り付けられている。モータ78は、後述の揺動アーム79に固定されている。これにより、取付軸76は、後述の揺動アーム79上において、ワックス成形体Wを回転可能に軸支する。
押さえレバー77は、取付軸76に取り付けられたワックス成形体Wを正面側へ押さえる。押さえレバー77は、下流側プレート71bより上流側に配置されている。押さえレバー77は、その基端側に設けられた揺動軸77aと、その先端側に設けられた押圧部77bと、を有している。
押さえレバー77は、揺動軸77aを中心に揺動可能に構成されている。揺動軸77aは、後述の揺動アーム79上に立設され、糸20の走行方向に沿って延びる。揺動軸77aには、不図示のねじりコイルばねが取り付けられており、当該ねじりコイルばねの弾性力で押さえレバー77が付勢されることにより、押圧部77bが正面側に向けて付勢される。これにより、押さえレバー77は、ワックス成形体Wの後端面に取り付けられた鍔状部材Waを押圧部77bで押圧し、ワックス成形体Wを所定の綾振り領域Pに対して正面側に向けて押し付ける。
以上のようなワックス支持部75で支持されたワックス成形体Wは、所定の綾振り領域Pに対して反正面側(背面側)に位置する。つまり、所定の綾振り領域Pは、ワックス成形体Wに対し正面側に位置する。ワックス付与装置70において、ワックス支持部75は、ワックス成形体Wの一端面がワックス付与装置70の正面側を向くように、かつ、糸20の綾振り領域Pの少なくとも一部にワックス成形体Wの一端面が接触するように、ワックス成形体Wを支持している。ワックス支持部75は、糸20の走行方向に沿って延びる回転軸(不図示)回りに筐体71に対して回転移動してもよい。つまり、ワックス付与装置70は、通常巻取時と交換作業時との切替時にワックス支持部75を可動させる回転開閉式の機構を備えていてもよい。
揺動アーム79の一端部には、取付軸76及びモータ78が取り付けられている。具体的には、揺動アーム79の一端部には、その正面側が折れ曲がるように立ち上がってなる立板部79aが設けられている。立板部79aは、下流側プレート71bを超えて下流側に突出するように延在している。立板部79aには、取付軸76が挿通されている。この取付軸76に接続されたモータ78は、立板部79aと当接させた状態で揺動アーム79の一端部に固定されている。揺動アーム79の他端部には、押さえレバー77が取り付けられている。具体的には、揺動アーム79の他端部には、押さえレバー77の揺動軸77aが固定されている。これにより、揺動アーム79の他端部において、押さえレバー77が揺動軸77aを中心に揺動可能に支持される。
位置決め部80は、ワックス支持部75で支持されたワックス成形体Wに対して所定の綾振り領域Pを介して接触し、糸20に対するワックス成形体Wの位置決めを行う。位置決め部80は、ガイド支持部材73の上流部73aと下流部73bとの間に配置される。位置決め部80は、ガイド支持部材73の側方部73cに固定されている。位置決め部80は、当接支持部80aと、接続部80bと、3以上(ここでは3つ)の当接部80cと、を有している。
当接支持部80aは、通常巻取時にワックス成形体Wの正面側の端部に対向する位置に配置されている。接続部80bは、その一端部がガイド支持部材73の側方部73cに固定され、他端部が当接支持部80aに固定されている。接続部80bは、当接支持部80aを支持する。位置決め部80は、ねじNにより、ガイド支持部材73の側方部73cと共に本体部71aに固定されている。
当接部80cは、当接支持部80aに設けられ、ワックス成形体Wに当接する。当接部80cは、当接支持部80aの背面側に設けられる。当接部80cは、通常巻取時において、ワックス支持部75で支持されたワックス成形体Wの正面側の一端面に突き当てられる。当接部80cは、X方向において綾振り領域Pを挟むように、かつ、糸20の走行方向において取付軸76を挟むように3つ設けられている。3つの当接部80cは、例えば同一形状であり、ワックス成形体Wの正面側の一端面に突き当てられる先端が丸みを帯びている。1つの当接部80cは、綾振り領域Pよりガイド支持部材73の開口側に設けられ、当接支持部80aと接続部80bとの固定位置より下流側に設けられる。他の1つの当接部80cは、綾振り領域Pより本体部71a側に設けられ、当接支持部80aと接続部80bとの固定位置より下流側に設けられる。更に他の1つの当接部80cは、綾振り領域Pより本体部71a側に設けられ、当接支持部80aと接続部80bとの固定位置より上流側に設けられる。これにより、ワックス成形体Wは、当該ワックス成形体Wの正面側の一端面が各当接部80cの背面側の端部で形成される平面に沿うように支持される。すなわち、押さえレバー77と当接部80cにより、ワックス成形体Wが正面側及び背面側に揺動することを抑制できる。
第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83は、糸20をガイドし、糸20の移動を規制する部材である。第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83は、それぞれ糸20の走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域Pに沿う平面状の側面を含む第1矩形板部81a、第2矩形板部82a及び第3矩形板部83aを有する。換言すると、第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83は、上述した側面を有する矩形板状を呈する。ここでの第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83の各側面は、3つの当接部80cの背面側の端部を通る平面に沿っている。ここでの第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83は、そのX方向の一部が正面側又は背面側に突出又は陥没しておらず、糸20の走行方向から見た場合にX方向に沿う直線的な形状とされている。
第1ガイド部81は、ワックス成形体Wに対する糸20の走行方向の上流側及び下流側の少なくとも何れかに設けられる。第1ガイド部81は、糸20の走行方向において、第2ガイド部82と第3ガイド部83との間に設けられる。本実施形態においては、1つの第1ガイド部81が、第2ガイド部82及びワックス成形体Wに対する糸20の走行方向の下流側、かつ、第3ガイド部83の上流側に設けられる。第1ガイド部81は、ガイド支持部材73の下流部73bの上面に設けられる。
第1ガイド部81は、糸20の糸道に対する正面側(ワックス成形体W側と反対側)に設けられ、当該正面側への糸20の移動を規制する。すなわち、第1ガイド部81は、所定の綾振り領域Pに対して正面側に設けられている。第1ガイド部81(第1矩形板部81a)は、その背面側の側面において糸20と接触可能であり、糸20をガイドする。第1ガイド部81は、糸20の走行時に糸20と軽度に(糸表面が少しだけ触れる程度に)接触する。第1ガイド部81における背面側の側面と上流側の面及び下流側の面との境界部は、丸みを帯びていてもよい。下流側から見て、第1ガイド部81の背面側の側面は、綾振りガイド部74のスリット部74b内に位置している。第1ガイド部81は、下流部73bの背面側の側面より背面側に突出している。第1ガイド部81は、X方向において綾振り領域Pが第1ガイド部81の中央部に位置するように配置される。第1ガイド部81には、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔81bが設けられる。第1ガイド部81は、ねじ孔81bと下流部73bのねじ孔72bとが連通するように配置される。第1ガイド部81に対して下流側から挿入されたねじNは、第1ガイド部81のねじ孔81bと下流部73bのねじ孔72bとに螺合する。これにより、第1ガイド部81は、ガイド支持部材73に固定的に設けられる。
第2ガイド部82は、ワックス成形体Wに対する糸20の走行方向の上流側に設けられている。第2ガイド部82は、所定の綾振り領域Pの起点に設けられている。第2ガイド部は、糸20の糸道に対して背面側(ワックス成形体W側)に設けられ、背面側への糸20の移動を規制する。第2ガイド部82(第2矩形板部82a)は、その正面側の側面において糸20と接触可能であり、糸20をガイドする。第2ガイド部82における正面側の側面と上流側の面及び下流側の面との境界部は、丸みを帯びていてもよい。上流側から見て、第2ガイド部82の正面側の側面は、綾振りガイド部74の孔部74a内に位置している。第2ガイド部82は、糸20の走行方向において下流部73bと対向しない位置に設けられる。第2ガイド部82は、X方向において、孔部74aが第2ガイド部82の中央部に位置するように配置される。
第2ガイド部82は、ガイド支持部材73の上流部73aの上面に設けられる。第2ガイド部82には、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔82bが設けられる。第2ガイド部82は、ねじ孔82bと上流部73aのねじ孔72aとが連通するように配置される。第2ガイド部82に対して上流側から挿入されたねじNは、第2ガイド部82のねじ孔82bと上流部73aのねじ孔72aとに螺合する。これにより、第2ガイド部82は、ガイド支持部材73に固定的に設けられる。
第3ガイド部83は、ワックス成形体Wに対する糸20の走行方向の下流側に設けられている。第3ガイド部83は、糸20の糸道に対して背面側に設けられ、背面側への糸20の移動を規制する。第3ガイド部83(第3矩形板部83a)は、その正面側の側面において糸20と接触可能であり、糸20をガイドする。第3ガイド部83における正面側の側面と上流側の面及び下流側の面との境界部は、丸みを帯びていてもよい。下流側から見て、第3ガイド部83の正面側の側面は、綾振りガイド部74のスリット部74b内に位置している。本実施形態においては、糸20の走行方向から見て第3ガイド部83の正面側の端部は、ワックス成形体Wの正面側の端部に対して正面側に配置されている。第3ガイド部83は、糸20の走行方向において、上流部73a及び第2ガイド部82と対向する位置に設けられる。第3ガイド部83は、X方向において綾振り領域Pが第3ガイド部83の中央部に位置するように配置される。
第3ガイド部83は、筐体71の下流側プレート71bの下面に設けられる。第3ガイド部83には、糸20の走行方向に沿って貫通するねじ孔83bが設けられる。第3ガイド部83は、ねじ孔83bと下流側プレート71bのねじ孔72cとが連通するように配置される。第3ガイド部83に対して上流側から挿入されたねじNは、第3ガイド部83のねじ孔83bと下流側プレート71bのねじ孔72cとに螺合する。これにより、第3ガイド部83は、筐体71に固定的に設けられる。
上流側から下流側に向かって、各ガイド部81,82,83のX方向における幅は長くなるように構成されている。すなわち、本実施形態においては、第2ガイド部82、第1ガイド部81、第3ガイド部83の順にX方向における幅は長い。これにより、綾振り領域Pの幅が広くなる下流側においても糸20を適切にガイドすることができる。
位置決め部80は、糸20の走行方向から見て、綾振り領域Pに配置される(接触する)ワックス成形体Wの正面側の端部(例えば端面)が第1ガイド部81と第2ガイド部82との間に位置するようにワックス成形体Wを位置決めしている。このとき、第1ガイド部81と第2ガイド部82との間における糸20の糸道が、取付軸76に接触しないように第1ガイド部81及び第2ガイド部82は配置される。糸20が第1ガイド部81及び第2ガイド部82により規制されているため、上記配置により糸20は、第2ガイド部82から第1ガイド部81に至る途中でワックス成形体Wに適切に接触することができる。
ワインダユニット2の前後方向(綾振り領域Pに垂直な方向)において、第1ガイド部81と第2ガイド部82との間の距離は、第1ガイド部81と第3ガイド部83との間の距離よりも大きい。第2ガイド部82より下流側において、第1ガイド部81により糸20の正面側への移動を規制することに加えて、糸20が背面側に移動しすぎないように第3ガイド部83が糸20の背面側への移動を適切に規制することができる。また、綾振り領域Pに垂直な方向において、第1ガイド部81は第3ガイド部83に近接して設けられている。
緩衝部材84は、通常巻取時におけるモータ78の駆動又は交換作業時における揺動アーム79の立板部79aと下流側プレート71bとの接触で生じる衝撃を吸収(緩衝)する。緩衝部材84としては、例えば樹脂部品を用いることができる。緩衝部材84は、通常巻取時において下流側プレート71bと立板部79aとの間に挟まれるように、下流側プレート71bに設けられている。緩衝部材84によれば、立板部79aと下流側プレート71bとの接触により生じる音及び損傷を抑制することができる。
次に、ワックス付与装置70によるワックス付与について説明する。
例えば本実施形態では、図5及び図6に示されるように、取付軸76に配置されたワックス成形体Wの正面側の端面が糸20の綾振り領域Pに押し付けられて接触することで、糸20にワックスが付着する。このとき、ワックス成形体Wの正面側の端面には、位置決め部80の3つの当接部80cが突き当てられる。図7に示されるように、孔部74aにおいて綾振り領域Pで綾振りされている糸20は、第2ガイド部82により背面側への移動が規制される。スリット部74bにおいて綾振り領域Pで綾振りされている糸20は、第3ガイド部83により背面側への移動が規制される。なお、図7に示されるワックス付与装置70は、一部構成の図示を省略している。
ここで、本実施形態においては、第1ガイド部81がガイド支持部材73に設けられることで、糸20の正面側への移動が規制される。そのため、第1ガイド部81が設けられない場合に比べて、糸20の糸道を背面側に位置させることができる。つまり、綾振り領域Pの正面側に第1ガイド部81を配置して、糸20が正面側に逃げないようにすることができる。これにより、糸20が第2ガイド部82から下流側に位置する第1ガイド部81に走行する間にワックス成形体Wに適切に接触することで糸20に適量のワックスが付着する。なお、第1ガイド部81より下流側に位置する第3ガイド部83には、糸20が接触しなくてもよい。
上記において、背面側がワックス成形体W側に対応し、正面側はワックス成形体Wと反対側に対応する。ワックス成形体W側は、ワックス成形体Wが取付軸76に取取り付けられたとした場合においてワックス成形体Wが存在する側であり、ワックス成形体Wが実際に取り付けられているか否かには依拠しない。
以上、ワックス付与装置70、並びに、これを備えたワインダユニット2及び自動ワインダ1に係る本実施形態では、第1ガイド部81により、糸20が背面側(ワックス成形体W側と反対側)に移動することを規制するとともに、第2ガイド部82及び第3ガイド部83により、糸20が正面側(ワックス成形体側)に移動することを規制することで、ワックス成形体Wに対する糸20の位置を安定することができる。これにより、糸20をワックス成形体Wに適切に接触させることができるようになる。したがって、このワックス付与装置70、並びに、これを備えたワインダユニット2及び自動ワインダ1は、消費されるワックスの量を安定させることが可能となる。糸20がワックス成形体Wに押されて正面側に浮いてしまうことを抑制し、糸20の前後位置を安定化させ、テンション変動及び糸20の振動の影響を受けにくくすることが可能となる。また、例えば、第2ガイド部82及び第3ガイド部83によって糸20がワックス成形体Wに食い込む等のワックス成形体Wの損傷を抑制することができる。さらに、例えば、糸20とワックス成形体Wとが接触していないときに第3ガイド部83によって糸20が背面側(ワックス成形体W側)へ大きく移動してしまうことを抑制することができる。
ワックス付与装置70において、第1ガイド部81は、糸20の走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域Pに沿う平面状の側面を含む第1矩形板部81aを有している。ここで、糸20の走行方向から見て第1ガイド部81の一部が正面側に突出している場合、糸20とワックス成形体Wとの位置を調整できるが、糸20の走行中に糸20とワックス成形体Wとの位置が安定せず、糸20に対して付与されるワックスの量が安定しない。本実施形態の構成によれば、第1ガイド部81は綾振り領域Pに沿う平面状の側面を有するため、糸20の正面側への移動を規制することができる。したがって、第2ガイド部82は、簡易な構成によってワックス成形体Wに対する糸20の位置を安定化させ、当該糸20の位置の精度を向上させることができる。
ワックス付与装置70において、第2ガイド部82は、糸20の走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域Pに沿う平面状の側面を含む第2矩形板部82aを有している。ここで、糸20の走行方向から見て第2ガイド部82の一部が正面側に突出している場合、糸20とワックス成形体Wとの位置を調整できるが、糸20の走行中に糸20とワックス成形体Wとの位置が安定せず、糸20に対して付与されるワックスの量が安定しない。本実施形態の構成によれば、第2ガイド部82は綾振り領域Pに沿う平面状の側面を有するため、糸20の背面側への移動を規制することができる。したがって、第2ガイド部82は、簡易な構成によってワックス成形体Wに対する糸20の位置を安定化させ、当該糸20の位置の精度を向上させることができる。
ワックス付与装置70において、第3ガイド部83は、糸20の走行方向を厚さ方向とし、かつ、綾振り領域Pに沿う平面状の側面を含む第3矩形板部83aを有している。この構成によれば、簡易な構成によってワックス成形体に対する糸の位置を安定化させ、当該糸の位置の精度を向上させることができる。ここで、糸20の走行方向から見て第3ガイド部83の一部が正面側に突出している場合、糸20とワックス成形体Wとの位置を調整できるが、糸20の走行中に糸20とワックス成形体Wとの位置が安定せず、糸20に対して付与されるワックスの量が安定しない。本実施形態の構成によれば、第3ガイド部83は綾振り領域Pに沿う平面状の側面を有するため、糸20の背面側への移動を規制することができる。したがって、第3ガイド部83は、簡易な構成によってワックス成形体Wに対する糸20の位置を容易に安定化させ、当該糸20の位置の精度を向上させることができる。
ワックス付与装置70は、筐体71に固定され、第1ガイド部81及び第2ガイド部82を支持するガイド支持部材73を備えている。この構成によれば、ガイド支持部材73を介して第1ガイド部81及び第2ガイド部82を筐体71に共に固定でき、第1ガイド部81及び第2ガイド部82を一体的に安定して配置することができる。また、筐体71は、ワインダユニット2のフレームに取り付けられているため、筐体71及びガイド支持部材73を介して第1ガイド部81及び第2ガイド部82をワインダユニット2のフレームに固定することができる。
ワックス付与装置70は、ワックス成形体Wに当接する3以上の当接部80cを有し、ワックス成形体Wの位置決めを行う位置決め部80を備え、位置決め部80は、ガイド支持部材73に支持されている。ここで、ワックス成形体Wに当接する2つの当接部を有する従来のワックス付与装置の場合、当該2つの当接部を結ぶ線を境にワックス成形体Wが揺動する可能性がある。ワックス成形体Wに当接する1つの当接部を有する従来のワックス付与装置の場合、当該1つの当接部を起点としてワックス成形体Wが揺動する可能性がある。本実施形態の構成によれば、3以上の当接部80cがワックス成形体Wに当接することで、面的にワックス成形体Wを支持することができ、位置決め部80によるワックス成形体Wの位置決め精度を確保できる。ワックス成形体Wがガタついてワックス消費量が不安定になるのを抑制できる。また、ガイド支持部材73を介して第1ガイド部81、第2ガイド部82及び位置決め部80を筐体71に共に固定でき、第1ガイド部81、第2ガイド部82及び位置決め部80を一体的に安定して配置することができる。
ワックス付与装置70において、位置決め部80は、糸20の走行方向から見て、綾振り領域Pに配置される(接触する)ワックス成形体Wの端部が第1ガイド部81と第2ガイド部82との間に位置するようにワックス成形体Wを位置決めしている。例えば、第2ガイド部82から下流側の第1ガイド部81に向かって走行する糸20の糸道に、ワックス成形体Wが位置する。この構成によれば、第1ガイド部81及び第2ガイド部82の機能をより効果的に発揮することができ、糸20をワックス成形体Wに適切に接触させることができるようになる。
ワックス付与装置70は、綾振り領域Pに垂直な方向において、第1ガイド部81と第2ガイド部82との間の距離は、第1ガイド部81と第3ガイド部83との間の距離よりも大きい。この構成によれば、ワックス付与装置70が第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83を備える場合において、これら第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83の各機能を効果的に発揮することができる。具体的には、この構成によれば、糸20の走行方向においてワックス成形体Wの上流側及び下流側で糸20の移動を適切に規制することが可能となる。本実施形態においては、第1ガイド部81と第2ガイド部82との間でワックス成形体Wに糸20を適切に接触させる位置を確保でき、第3ガイド部83が第1ガイド部81の下流側で糸20の背面側への移動を適切に規制することができる。
ワックス付与装置70において、第1ガイド部81は、第3ガイド部83の上流側に近接して設けられている。この構成によれば、第1ガイド部81と第3ガイド部83とが近接していることで、ワックス成形体Wの下流側において糸20の揺動を抑制し、綾振り領域Pに垂直な方向における糸20の移動を適切に規制することができる。
ワックス付与装置70において、ワックス支持部75は、ワックス成形体Wの一端面がワックス付与装置70の正面側を向くように、かつ、糸20の綾振り領域Pの少なくとも一部にワックス成形体Wの一端面が接触するように、ワックス成形体Wを支持している。この構成によれば、糸20の綾振り領域Pの一部に接触するワックス成形体Wの一端面が正面側を向いている場合であっても、糸20をワックス成形体Wに適切に接触させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、第1ガイド部81をワックス成形体Wの下流側に設けたが、これに限定されない。第1ガイド部81は、ワックス成形体Wに対する糸走行方向の上流側及び下流側の少なくとも何れかに設けられていればよい。上記実施形態において、ワインダユニット2の前後方向(綾振り領域Pに垂直な方向)における第1ガイド部81、第2ガイド部82及び第3ガイド部83の位置関係は特に限定されない。第1ガイド部81が糸20の糸道よりも正面側に設けられ、かつ、第2ガイド部82及び第3ガイド部83が糸20の糸道よりも背面側に設けられていれば、当該位置関係は種々の関係であってもよい。
上記実施形態において、ガイド支持部材73は、第1ガイド部81と第2ガイド部82とを共に支持しなくてもよい。この場合、例えば、ガイド支持部材73が第1ガイド部81のみを支持し、第2ガイド部82は糸20の走行方向において下流側プレート71bに対向するように設置可能な上流側プレートに設けられてもよい。上記実施形態において、ガイド支持部材73は、位置決め部80を支持しなくてもよい。この場合、例えば、位置決め部80は、X方向における下流側プレート71bの端部に設けられてもよい。
上記実施形態では、給糸部6をトレイ搬送式とする構成に限らず、マガジン式のボビン供給装置から新しい給糸ボビン21の供給を受けるように構成してもよい。上記実施形態では、パッケージ形成部8の一例として、綾振ドラム24による糸20のトラバースを示したが、これには限定されない。糸20のトラバース方法として、アーム式やベルト式のトラバース機構を採用することもできる。上記実施形態では、チーズ形状のパッケージ30を巻き取ってもよいし、コーン形状のパッケージ30を巻き取ってもよい。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。上記実施形態では、ワックス付与装置70をワインダユニット2に搭載したが、これに限定されない。ワックス付与装置70を搭載する糸巻取装置は、その他のワインダユニットに搭載してもよいし、空気紡績機又はオープンエンド精紡機等のその他の糸巻取装置に備えられていてもよい。
2…ワインダユニット(糸巻取装置)、6…給糸部、8…パッケージ形成部(巻取部)、18…糸貯留装置、20…糸、21…給糸ボビン、30…パッケージ、70…ワックス付与装置、71…筐体、72a,72b,72c,81b,82b,83b…ねじ孔、73…ガイド支持部材、74…綾振りガイド部、75…ワックス支持部、80…位置決め部、80c…当接部、81…第1ガイド部、81a…第1矩形板部、82…第2ガイド部、82a…第2矩形板部、83…第3ガイド部、83a…第3矩形板部、N…ねじ、P…所定の綾振り領域、W…ワックス成形体。

Claims (12)

  1. 走行する糸にワックスを付与するワックス付与装置であって、
    前記糸の綾振り領域の少なくとも一部にワックス成形体が接触するように、前記ワックス成形体を支持するワックス支持部と、
    前記ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、前記糸をガイドする第1ガイド部と、
    前記ワックス成形体に対する糸走行方向の上流側に設けられ、前記糸をガイドする第2ガイド部と、
    前記ワックス成形体に対する糸走行方向の下流側に設けられ、前記糸をガイドする第3ガイド部と、
    を備え、
    前記第2ガイド部は、前記糸の糸道に対して前記ワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への前記糸の移動を規制し、
    前記第3ガイド部は、前記糸道に対して前記ワックス成形体側に設けられ、当該ワックス成形体側への前記糸の移動を規制し、
    前記第1ガイド部は、前記第3ガイド部の上流側、かつ、前記糸道に対する前記ワックス成形体側と反対側に設けられ、当該反対側への前記糸の移動を規制するワックス付与装置。
  2. 前記第1ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、前記綾振り領域に沿う平面状の側面を含む第1矩形板部を有する、請求項1に記載のワックス付与装置。
  3. 前記第2ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、前記綾振り領域に沿う平面状の側面を含む第2矩形板部を有する、請求項1又は2に記載のワックス付与装置。
  4. 前記第3ガイド部は、糸走行方向を厚さ方向とし、かつ、前記綾振り領域に沿う平面状の側面を含む第3矩形板部を有する、請求項1~3の何れか一項に記載のワックス付与装置。
  5. 筐体に固定され、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部を支持するガイド支持部材を備える、請求項1~4の何れか1項に記載のワックス付与装置。
  6. 前記ワックス成形体に当接する3以上の当接部を有し、前記ワックス成形体の位置決めを行う位置決め部を備え、
    前記位置決め部は、前記ガイド支持部材に支持されている、請求項5に記載のワックス付与装置。
  7. 前記位置決め部は、前記糸走行方向から見て、前記綾振り領域に配置される前記ワックス成形体の端部が前記第1ガイド部と前記第2ガイド部との間に位置するように前記ワックス成形体を位置決めする、請求項6に記載のワックス付与装置。
  8. 前記位置決め部は、前記糸走行方向から見て、前記綾振り領域に配置される前記ワックス成形体の端部が前記第1ガイド部と前記第3ガイド部との間に位置するように前記ワックス成形体を位置決めする、請求項6又は7に記載のワックス付与装置。
  9. 前記綾振り領域に垂直な方向において、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部との間の距離は、前記第1ガイド部と前記第3ガイド部との間の距離よりも大きい、請求項1~8の何れか一項に記載のワックス付与装置。
  10. 前記第1ガイド部は、前記第3ガイド部の上流側に近接して設けられている、請求項1~9の何れか一項に記載のワックス付与装置。
  11. 前記ワックス支持部は、前記ワックス成形体の一端面が前記ワックス付与装置の正面側を向くように、かつ、前記糸の綾振り領域の少なくとも一部に前記ワックス成形体の一端面が接触するように、前記ワックス成形体を支持する、請求項1~10の何れか一項に記載のワックス付与装置。
  12. 請求項1~11の何れか一項に記載のワックス付与装置を具備する、糸巻取装置。
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