JP2023005351A - 乗物用シート - Google Patents

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Ryuta Kashino
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Abstract

【課題】ヘッドレストに設けられた電装品等への電力供給を無線給電で行うにあたって、無線給電機構を乗物用シートに対してコンパクトに収めて配置できるとともに、良好な送電効率を確保する。【解決手段】乗物用シート610が、乗員が着座するシート本体と、シート本体に設けられた無線給電機構650と、を備えており、シート本体は、乗員の背中を支持するシートバック612と、シートバック612の上端部に取り付けられて支持される上端部材614と、を有しており、無線給電機構650は、シートバック612に設けられ、電源部からの電力供給を受ける送電部651と、上端部材614に設けられ、送電部651から無線で電力供給を受ける受電部652と、を有し、送電部651は、シートバック612の骨格となるシートバックフレーム622の上端部に配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
乗物用シートには多くの電装品や制御機器等が搭載される。乗物用シートのうち人の頭部を支持するヘッドレストにも、様々な機能を付与するために電装品や制御機器等が搭載される場合がある。
従来、ヘッドレストに設けられた電装品等への電力供給は、電装品と、車載バッテリーやシガーソケットを有線接続する方法が行われていた(例えば特許文献1,2参照)。
その一方で、有線で電力供給を行うと、ヘッドレストをシートバックから外したり高さ調整を行ったりすることが困難になるだけでなく、ヘッドレストピラーの内部に電線を配索する手間もかかるため、近年では、無線給電機構による電力供給も行われていた(例えば特許文献3参照)。
特開2002-172042号公報 特開2007-118934号公報 特開2019-116132号公報
ところが、特許文献3においては、無線給電機構をどのようにすれば、乗物用シートに対してコンパクトに収められるのか、或いは送電効率を高められるのか、といったヘッドレストの電装品等に無線給電を行うにあたっての具体的な技術の開示がなされていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ヘッドレストに設けられた電装品等への電力供給を無線給電で行うにあたって、無線給電機構を乗物用シートに対してコンパクトに収めて配置できるとともに、良好な送電効率を確保することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、乗物用シートであって、
乗員が着座するシート本体と、
前記シート本体に設けられた無線給電機構と、を備えており、
前記シート本体は、
乗員の背中を支持するシートバックと、
前記シートバックの上端部に取り付けられて支持される上端部材と、を有しており、
前記無線給電機構は、
前記シートバックに設けられ、電源部からの電力供給を受ける送電部と、
前記上端部材に設けられ、前記送電部から無線で電力供給を受ける受電部と、を有し、
前記送電部は、前記シートバックの骨格となるシートバックフレームの上端部に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートにおいて、
前記上端部材は、当該上端部材の下端部から突出する一対のピラーを備えており、
前記シートバックフレームの上端部には、前記一対のピラーの各々を保持するための一対のガイド部を保持する一対のホルダーが取り付けられており、
前記送電部は、前記一対のホルダーの間に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の乗物用シートにおいて、
前記受電部は、前記上端部材の下端部に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記送電部は、前記受電部と略平行に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の乗物用シートにおいて、
前記シートバックの上端部及び前記上端部材の下端部は、前方が下がるように傾斜して形成されており、
前記送電部及び前記受電部は、前方が下がるように傾斜して配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記送電部は、
前記シートバックフレームの上端部に固定されるブラケットと、
前記ブラケットの上面に取り付けられる送電部本体と、を備えており、
前記ブラケットは、少なくとも前記送電部本体が取り付けられる取付板部を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、前記取付板部の後端部に一体形成され、かつ、前記シートバックフレームにおける上端部の後側面に接する後方板部を更に有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットには、当該ブラケットを厚み方向に貫通する開口部が形成され、前記開口部の周囲にはビードが設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記シートバックフレームの上端部には平坦部が形成され、前記平坦部に前記送電部が配置されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記上端部材は、前記受電部と接続されて電力供給を受けるデバイスを収納するためのケースが内包された状態に構成されており、
前記受電部は、前記ケースの下端部に配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記送電部と前記受電部のうち少なくとも一方が、前記シートカバーから露出した状態で設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、無線給電機構の送電部が、シートバックの上端部における比較的スペースの小さい部位に配置されことになるので、送電部を、シートバックに対してコンパクトに収めて配置できる。さらに、送電部を、シートバックのうち上端部材に近い部位に配置できるので、良好な送電効率を確保できる。
請求項2に記載の発明によれば、無線給電機構の送電部が、一対のホルダーの間における比較的スペースの小さい部位に配置されことになるので、送電部を、シートバックに対してコンパクトに収めて配置できる。
請求項3に記載の発明によれば、受電部を、送電部に対し、なるべく近づけて配置できるので、良好な送電効率を確保できる。
請求項4に記載の発明によれば、送電部が、受電部と略平行に配置されているので、良好な送電効率を確保できる。
請求項5に記載の発明によれば、送電部及び受電部を、シートバックの上端部及び上端部材の下端部の形態に応じた配置とすることができるので、送電部と受電部とをなるべく近づけて、かつ、なるべく平行に配置でき、良好な送電効率を確保しやすい。
請求項6に記載の発明によれば、送電部の送電部本体を、シートバックフレームの上端部に対し、ブラケットの取付板部を介して取り付けることができるので、送電部本体を、シートバックの上端部に配置しやすい。
請求項7に記載の発明によれば、ブラケットの後方板部が、シートバックフレームにおける上端部の後側面に接するので、ブラケットの取り付け安定性が向上し、その結果、送電部の取り付け状態を良好にできる。また、乗員が異物感を覚えにくく、乗物用シートにおける乗り心地の向上に貢献できる。
請求項8に記載の発明によれば、開口部が形成されることでブラケットの軽量化を図るとともに、開口部の周囲に設けられたビードによって、開口部が形成されたブラケットの強化を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、平坦部に送電部が配置されているので、送電部の取り付け状態を良好にできる。
請求項10に記載の発明によれば、受電部は、デバイスが収納されるケースの下端部に配置されているので、受電部を、送電部に対し、なるべく近づけて配置でき、良好な送電効率を確保できる。
請求項11に記載の発明によれば、送電部と受電部のうち少なくとも一方が、シートカバーから露出した状態で設けられているので、送電部と受電部を、なるべく近づけて配置でき、良好な送電効率を確保できる。
乗物用シートを示す斜視図である。 シートフレームの上端部及び送電部を示す正面図である。 シートフレームの上端部及び送電部を示す背面図である。 シートフレームの上端部及び送電部を示す側断面図である。 乗物用シートの上端部及び無線給電機構を示す断面図である。 乗物用シートの上端部及び無線給電機構を示す側断面図である。 ヘッドレスト及び受電部を示す側断面図である。 送電部の変形例を示す側断面図である。 送電部が配置される部位に係る変形例を示す正面図である。 送電部におけるブラケットの変形例を示す平面図及び側断面図である。 乗物用シートの上端部及び無線給電機構の変形例を示す側断面図である。 上端部材の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
また、以下に説明する乗物用シートは、船舶、飛行機、スノーモービル、水上バイク等の乗物用シートを含むが、主に車両用シートを指すものとし、車両は、跨座式又は非跨座式の自動二輪車や自動車(乗用車)だけでなく、自転車、原動機付自転車、建設車両、軍用車両、産業車両、鉄道車両、その他にも耕運機やトラクター等の農業用の車両等が挙げられる。そして、乗物用シートには乗員が着座する。
本実施形態においては、自動車における乗物用シート610を例に挙げて説明する。
乗物用シート610は、図1に示すように、シート本体として、人の大腿部及び臀部を支持するシートクッション611と、下端部がシートクッション611に支持され、かつ背凭れとなるシートバック612と、シートクッション611に対してシートバック612を傾動(回動)させるリクライニング機構613と、人の頭部を支持するヘッドレスト614と、を少なくとも備える。このようなシート本体は、自動車の車体1に固定される支持ベース616によって支持されている。
また、必要に応じて、人の腕部を支持するアームレストや、人の脚部を支持するオットマン等の補助支持部が設けられる。
なお、支持ベース616は、シート本体を少なくとも前後方向(及び左右方向)にスライド移動させるスライド機構と、シート本体の高さを調節する高さ調節機構と、を有する。
乗物用シート610は、骨格を構成するシートフレーム620と、シートフレーム620に支持されたパッド630が、表皮となるシートカバー640で被覆されることによって構成されている。
シートフレーム620及びパッド630には、乗物用シート610に対して様々な機能を付与するために必要な電装品や制御機器等が設けられる。シートカバー640は、これら電装品や制御機器等も被覆している。
シートフレーム620は、図2~図6に示すように、シートクッション611の骨格を構成するシートクッションフレーム(図示省略)と、シートバック612の骨格を構成するシートバックフレーム622と、リクライニング機構613を構成するリクライニング構成部材(図示省略)と、ヘッドレスト614の骨格を構成するヘッドレストフレーム624と、を備える。
なお、リクライニング構成部材は、リクライニングカバー613aによって被覆されている。
シートバックフレーム622にはパッド630が設けられ、これらシートバックフレーム622及びパッド630は、シートバック612の表面を構成するシートカバー640によって被覆される。なお、説明の便宜上、シートバック612のパッド630は、図示を省略している。
シートバックフレーム622は、左右一対のバックサイドフレーム622a,622bと、アッパーフレーム622cと、架け渡しフレーム622dと、ロアフレーム(図示省略)と、受圧部材(図示省略)と、を有する。
左右一対のバックサイドフレーム622a,622bは、上下方向に長尺に形成されており、下端部において、リクライニング機構613を介してシートクッションフレーム621と連結される。
アッパーフレーム622cはパイプ材であり、弧状(略コ字状、略C字状)に折曲形成されている。そして、左右の端部(下端部)が、左右一対のバックサイドフレーム622a,622bにおける上端部に対して溶接されて接合され、左右のバックサイドフレーム622a,622bにおける上端部を連結している。
なお、本実施形態におけるアッパーフレーム622cはパイプ材であるとしたが、金属板を板金加工することによって形成されたものであってもよい。
アッパーフレーム622cの上端部は水平に配置されており、当該上端部における前面側には、筒状に形成された一対のホルダー622eが溶接されて接合されている。
架け渡しフレーム622dは、金属板を板金加工して形成されたフレーム材であり、左右の端部が、弧状に折曲形成されアッパーフレーム622cの左右側端部に溶接されて接合され、アッパーフレーム622cの左右側端部間に架け渡されて設けられている。
また、この架け渡しフレーム622dは、後方に向けて突出するように弧状に形成されている。
ロアフレームは、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム622a,622bにおける下端部に対して溶接されて接合され、各バックサイドフレーム622a,622bにおける下端部を連結している。
受圧部材は、例えばSバネによって構成されており、端部が、左右一対のバックサイドフレーム622a,622bや架け渡しフレーム622dに取り付けられている。この受圧部材は、通常のドライビングポジションで着座した場合に、乗員の背中の後方に位置している。
続いて、ヘッドレストフレーム624の周囲にはパッド630が設けられ、これらヘッドレストフレーム624及びパッド630は、ヘッドレスト614の表面を構成するシートカバー640によって被覆される。
ヘッドレストフレーム624は、左右一対のピラー624aと、横軸部624bと、を有する。
左右一対のピラー624aは、互いに間隔を空けて配置されるとともに、下端部が、ヘッドレスト614の下端部から下方に突出している。上端部は、図4に示すように前方に屈曲している。
横軸部624bは、左右一対のピラー624aの上端部間を連結している。すなわち、左右一対のピラー624aは、横軸部624bを含んで一体形成されている。
シートバックフレーム622におけるアッパーフレーム622cの上端部に設けられた一対のホルダー622eには、一対のピラー624aの各々を保持するための一対のガイド部622fが設けられている。
より詳細に説明すると、ガイド部622fは、筒状に形成されて内部にピラー624aを通せる構成となっており、ピラー624aをガイド部622fに沿って移動させることで、ヘッドレスト614の高さを変更できるようになっている。また、左右一対のピラー624aのうち一方のピラー624aには、上下に間隔を空けて複数の切欠部が形成され、左右一対のガイド部622fのうち一方のガイド部622fには、一方のピラー624aにおける複数の切欠部に合致する操作可能なロック部が設けられている。そして、複数の切欠部のいずれかにロック部が引っ掛かることで、ヘッドレスト614の高さ位置を固定できるようになっている。
このような左右一対のガイド部622fは、筒状に形成された一対のホルダー622eの内部に差し込まれて保持されている。したがって、ヘッドレスト614は、シートバック612の上端部に対して上下方向に位置調整が可能な状態で支持されている。
なお、本実施形態においては、図6に示すように、シートバック612の上端部が、前方が下がるように傾斜して形成されており、ヘッドレスト614の下端部も、前方が下がるように傾斜して形成されている。すなわち、シートバック612を構成するパッド630の上端部と、ヘッドレスト614を構成するパッド630の下端部が、前方が下がるように傾斜して形成されている。そして、シートバック612の上端面と、ヘッドレスト614の下端面と、が略平行な状態となっている。
ただし、これに限られるものではなく、シートバック612の上端部及びヘッドレスト614の下端部は、後方が下がるように傾斜して形成されてもよいし、側面視において緩やかな円弧状に形成されてもよい。
ヘッドレスト614は、乗員の頭部を支持するものであるため、乗員の頭部に近い位置に配置されることが望ましい。そのため、ヘッドレスト614自体が、前方に傾くようにして形成されている。
さらに、本実施形態におけるヘッドレスト614には、ヘッドレスト614に対して様々な機能を付与するために必要な電装品や制御機器等の各種デバイスとして、送風ブロア660が内蔵されている。つまり、送風ブロア660によって、ヘッドレスト614に対して送風機能を付与することができる。
ヘッドレスト614に送風ブロア660を内蔵するにあたって、ヘッドレスト614には、送風ブロア660を収納するケース661が内包された状態となっている。このケース661自体は、ヘッドレストフレーム624に固定され、ヘッドレストフレーム624によって支持されている。
ケース661のうち前面板部に対し、送風ブロア660が固定されて支持されている。そして、ケース661における前面板部のうち、送風ブロア660が固定された位置には送風孔661aが形成されており、ケース661の後面板部には、ケース661内に風(空気)を引き込む引込孔661bが形成されている。
なお、送風孔661a及び引込孔661bの各々は、径の大きい一つの貫通孔であってもよいし、径の小さい複数の貫通孔の集合体(メッシュ状、網目状、パンチング)でもよい。本実施形態においては、送風孔661aが径の大きい一つの貫通孔とされ、引込孔661bが径の小さい複数の貫通孔の集合体とされている。
パッド630のうちケース661の前方に位置する部位には、ケース661における送風孔661aの位置に対応して前側貫通孔631が形成されている。この前側貫通孔631は、ケース661の送風孔661aと隣接する位置関係となっており、かつ、パッド630のうちケース661の前方に位置する部位を前後方向に貫通している。
パッド630のうちケース661の後方に位置する部位には、ケース661における引込孔661bの位置に対応して後側貫通孔632が形成されている。この後側貫通孔632は、ケース661の引込孔661bと隣接する位置関係となっており、かつ、パッド630のうちケース661の後方に位置する部位を前後方向に貫通している。
シートカバー640のうちパッド630の前方に位置する部位には、ケース661の送風孔661a及びパッド630の前側貫通孔631の位置に対応して前側メッシュ部641が形成されている。
シートカバー640のうちパッド630の後方に位置する部位には、ケース661の引込孔661b及びパッド630の後側貫通孔632の位置に対応して後側メッシュ部642が形成されている。
これら前側メッシュ部641及び後側メッシュ部642は、シートカバー640における他の部位と比して、風(空気)が通りやすいメッシュ状に形成されている。
送風ブロア660が稼働すると、空気が、後側メッシュ部642及び後側貫通孔632を通過し、引込孔661bを通じてケース661内に引き込まれる。ケース661内に引き込まれた空気は、送風ブロア660によって送風孔661aから前方に送られる。そして、前側貫通孔631及び前側メッシュ部641を通過して乗員の後頭部へと送風されることになる。
乗物用シート610には、送風ブロア660や、その他の電装品や制御機器等の各種デバイスに対して無線で電力供給を行うための無線給電機構650が設けられる。
本実施形態における無線給電機構650は、送電部651と、受電部652と、を備える。
ここで、無線給電機構650が、無線(すなわち、非接触)で電力を供給する方式(無線給電方式)としては、例えば電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式、電波受信方式などが挙げられる。
電磁誘導方式は、送信側コイルと受信側コイルを接近させた状態で送信側コイルに電流を流すことで送信側コイルと受信側コイルとの間に誘導磁束を発生させ、この誘導磁束を媒介にして受信側コイルに誘導起電力を生じさせる方式である。
磁界共鳴方式とは、送電側と受電側にコイルとコンデンサを埋め込み、それぞれの共振器を磁界共鳴させて、電力を供給する方式である。
電界結合方式とは、送電側と受電側にそれぞれ電極を設置し、それぞれの電極が近接したときに発生する電界を利用して電力を供給する方式である。
電波受信方式とは、送電側で電流を電磁波に変換して受電側に送ることによって電力を供給する方式である。この電波受信方式では、受電側は、アンテナから電磁波を受信し、整流回路を通じて直流電流に変換し、電力として利用する。
本実施形態においては、無線給電方式として、電磁誘導方式が採用されている。
送電部651(送電部本体651b)は、筐体の内部に送信側コイルが設けられて構成されており、車体1側の図示しない電源部(例えば車載バッテリーやシガーソケット)から電力供給を受ける。
受電部652は、筐体の内部に受信側コイルが設けられて構成されており、送電部651から無線で電力供給を受ける。より詳細には、車体1側から送電部651に供給された電力によって発生した誘導磁束を媒介にして、受電部652に起電力を生じさせている。
送電部651と受電部652との間には、例えば無線給電を阻害する障害物が存在しないか、若しくは、磁束が通過する位置に障害物が配置されないようにする。
また、送電部651と受電部652は、良好な送電効率を確保するために、なるべく一定間隔(一定距離)を保つように配置されている。
また、送電部651と受電部652との間隔は、良好な送電効率の確保と、送電部651の小型化を図るため、なるべく最短となるように配置されている。
さらに、送電部651と受電部652は、良好な送電効率を確保するために、図6に示すように、なるべく平行となるように配置されている。
加えて、送電部651と受電部652は、良好な送電効率を確保するために、なるべく縦横方向の位置ずれが小さくなるように配置されている。より詳細には、送電部651と受電部652はラップするように配置されている。
送電部651における筐体は、少なくとも受電部652側の面が、送電部651と受電部652との間の無線給電を阻害しない例えば樹脂等の材料によって構成されている。また、受電部652における筐体は、少なくとも送電部651側の面が、受電部652と送電部651との間の無線給電を阻害しない例えば樹脂等の材料によって構成されている。
より具体的に説明すると、本実施形態における無線給電機構650は、図2~図6に示すように、シートバック612の上端部に設けられ、電源部からの電力供給を受ける送電部651と、ヘッドレスト614の下端部に設けられ、送電部651から無線で電力供給を受ける受電部652と、を有する。
そして、送電部651は、シートバック612の骨格となるシートバックフレーム622の上端部(アッパーフレーム622cの上端部)に配置されている。シートバック612の上端面は、乗員が接する部分ではないため、例えば乗員の背中が接するような位置のように、パッド630を分厚くする必要がない。そのため、アッパーフレーム622cの上端部からシートバック612上端面のシートカバー640までの間隔は狭くなっており、このような部分に、送電部651が配置された状態となっている。
送電部651は、シートバックフレーム622の上端部に固定されるブラケット651aと、ブラケット651aの上面に取り付けられる送電部本体651bと、を備える。
そして、この送電部651は、左右一対のホルダー622eの間に配置されている。つまり、ヘッドレストフレーム624における左右一対のピラー624aの間に配置されていることにもなる。
ブラケット651aは、送電部本体651bが取り付けられる取付板部6510と、取付板部6510の後端部に一体形成され、かつ、シートバックフレーム622における上端部の後側面に接する後方板部6511と、を有する。すなわち、本実施形態におけるブラケット651aは、側面視において逆L字状に形成されている。
ブラケット651a(取付板部6510又は/及び後方板部6511)は、例えばビス等によってシートバックフレーム622の上端部に固定されている。なお、ブラケット651aが金属の場合は、シートバックフレーム622の上端部に溶接されて固定されてもよい。後方板部6511は、シートバックフレーム622における上端部の後側面に接するだけでもよい。
なお、本実施形態においては、ブラケット651aにおける取付板部6510の左右幅寸法と、送電部本体651bの左右幅寸法は等しくてもよいし、一方が幅広であってもよい。奥行寸法についても同様に、ブラケット651aにおける取付板部6510の奥行寸法と、送電部本体651bの奥行寸法は等しくてもよいし、一方の奥行寸法が長くてもよい。
また、シートバック612の上端部が、上記のように前方が下がるように傾斜して形成されているので、ブラケット651aにおける取付板部6510も、前方が下がるように傾斜して配置されている。
これに伴い、送電部本体651bも、前方が下がるように傾斜して配置されており、ブラケット651aにおける後方板部6511も、上端部に向かうにつれて徐々に前傾するように配置されている。
送電部本体651bは、図3に示すように、ケーブル6515(ハーネスともいう)によって、図示しない電源部と接続されている。ケーブル6515は、他の部材等の邪魔にならないように、シートバックフレーム622のアッパーフレーム622cやバックサイドフレーム622b(622a)に沿って配線されている。ケーブル6515は、電力を通す電線だけでなく、車体1側に搭載されたECU(Electronic Control Unit)との間でデータや信号を送受信するための通信線が含まれてもよい。これにより、ECUを通じた制御によって、送風ブロア660への電力供給を開始(通電ON)したり停止(通電OFF)したりする制御が可能となる。
なお、ケーブル6515は、例えばシートクッション611やシートバック612の下端部、或いはリクライニング機構613に組み込まれた他の無線給電機構の受電部に対して接続されてもよい。この場合、他の無線給電機構の送電部は、大元の電源部(例えば車載バッテリーやシガーソケット)に有線接続されているものとする。換言すれば、他の無線給電機構は、大元の電源部から送風ブロア660まで給電する場合の中継用無線給電機構として機能する。
受電部652は、ケーブル652a(ハーネスともいう)によって送風ブロア660と接続されており、送風ブロア660は、受電部652から有線で確実に電力供給を受けることができる。
そして、この受電部652は、ケース661の下端面に固定されるとともに、左右一対のピラー624aの間に配置されている。なお、ケース661の下端面は、前方が下がるように傾斜して形成されている。そのため、受電部652も、前方が下がるように傾斜して配置されている。
なお、本実施形態における受電部652は、ケース661の下端面に固定されるものとしたが、図7に示すように、ケース661の内部に設けられてもよい。すなわち、受電部652は、ケース661における底面板部の上面に固定される。この場合、ケース661の下端部が、ヘッドレスト614の下端部から遠いと、送電部651と受電部652との間の間隔も長くなってしまうため、ケース661は、図6に示す例よりも上下方向の長さが長く形成されており、下端部(すなわち、受電部652)を、ヘッドレスト614の下端部に近づけて配置できるようになっている。
送電部651と受電部652との間には、上記のように障害物が配置されないようにする必要がある。そこで、シートバック612の上端部とヘッドレスト614の下端部との間に異物検出センサーを設けてもよい。当該センサーによって、送電部651と受電部652との間に金属等の異物が検知された場合は、送電部651から受電部652への無線給電を自動的に停止し、アラート(通知、警報、警告)を発する。アラートは音声でもよいし、カーナビゲーションシステムの表示部に文字等を表示してもよい。
また、ヘッドレスト614の位置を上げすぎて、送電部651から受電部652への送電効率が極端に低下した場合にも、アラートを発するものとする。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、無線給電機構650は、シートバック612に設けられ、電源部からの電力供給を受ける送電部651と、ヘッドレスト614に設けられ、送電部651から無線で電力供給を受ける受電部652と、を有し、送電部651は、シートバック612の骨格となるシートバックフレーム622の上端部に配置されているので、無線給電機構650の送電部651が、シートバック612の上端部における比較的スペースの小さい部位に配置されことになり、送電部651を、シートバック612に対してコンパクトに収めて配置できる。さらに、送電部651を、シートバック612のうちヘッドレスト614に近い部位に配置できるので、良好な送電効率を確保できる。
また、シートバックフレーム622の上端部には、一対のピラー624aの各々を保持するための一対のガイド部622fを保持する一対のホルダー622eが取り付けられており、無線給電機構650の送電部651が、一対のホルダー622eの間における比較的スペースの小さい部位に配置されことになるので、送電部651を、シートバック612に対してコンパクトに収めて配置できる。
また、受電部652は、ヘッドレスト614の下端部に配置されているので、受電部652を、送電部651に対し、なるべく近づけて配置できこととなり、良好な送電効率を確保できる。
また、送電部651は、受電部652と略平行に配置されているので、良好な送電効率を確保できる。
また、シートバック612の上端部及びヘッドレスト614の下端部は、前方が下がるように傾斜して形成されており、送電部651及び受電部652は、前方が下がるように傾斜して配置されているので、送電部651及び受電部652を、シートバック612の上端部及びヘッドレスト614の下端部の形態に応じた配置とすることができる。これにより、送電部651と受電部652とをなるべく近づけて、かつ、なるべく平行に配置でき、良好な送電効率を確保しやすい。
また、送電部651は、シートバックフレーム622の上端部に固定されるブラケット651aと、ブラケット651aの上面に取り付けられる送電部本体651bと、を備えており、ブラケット651aは、少なくとも送電部本体651bが取り付けられる取付板部6510を有するので、送電部本体651bを、シートバックフレーム622の上端部に対し、ブラケット651aの取付板部6510を介して取り付けることができ、送電部本体651bを、シートバック612の上端部に配置しやすい。
また、ブラケット651aは、取付板部6510の後端部に一体形成され、かつ、シートバックフレーム622における上端部の後側面に接する後方板部6511を更に有するので、ブラケット651aの取り付け安定性が向上し、その結果、送電部651の取り付け状態を良好にできる。また、乗員が異物感を覚えにくく、乗物用シート610における乗り心地の向上に貢献できる。
また、ヘッドレスト614は、受電部652と接続されて電力供給を受けるデバイスである送風ブロア660を収納するためのケース661が内包された状態に構成されており、受電部652は、ケース661の下端部に配置されているので、受電部652を、送電部651に対し、なるべく近づけて配置でき、良好な送電効率を確保できる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
また、以下の各変形例において、上記の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔変形例1〕
上記の実施形態におけるブラケット651aは、側面視において逆L字状に形成されているが、本変形例におけるブラケット651aは、他の形状となっている。
図8(a)に示すブラケット651aは、後方板部6511の下端部に一体形成され、かつ、シートバックフレーム622における上端部(アッパーフレーム622cの上端部)の下側面に接する補助板部6512を更に有しており、側面視においてコ字状に形成されている。
このような変形例によれば、補助板部6512によって、ブラケット651aの取り付け安定性が向上し、その結果、送電部651の取り付け状態を良好にできる。また、乗員が異物感を覚えにくく、乗物用シート610における乗り心地の向上に貢献できる。
図8(b)に示すブラケット651aは、取付板部6510の前端部に一体形成され、かつ、シートバックフレーム622における上端部(アッパーフレーム622cの上端部)の前側面に接する補助板部6512を更に有しており、側面視においてコ字状に形成されている。
このような変形例によれば、補助板部6512によって、ブラケット651aの取り付け安定性が向上し、その結果、送電部651の取り付け状態を良好にできる。
なお、補助板部6512は、例えばビス等によってシートバックフレーム622の上端部に固定されてもよいし、ブラケット651aが金属の場合は、シートバックフレーム622の上端部に溶接されて固定されてもよい。もしくは、シートバックフレーム622における上端部の下側面に接しているだけでもよい。
図8(c)に示すブラケット651aは、取付板部6510のみで構成されており、後方板部6511や補助板部6512を備えない。
このような変形例によれば、構成がシンプルであるため、送電部651を、シートバック612に対してコンパクトに収めて配置できる。また、乗員が異物感を覚えにくく、乗物用シート610における乗り心地の向上に貢献できる。
なお、本変形例においては、いずれもブラケット651aを用いて送電部651(送電部本体651b)を、シートバックフレーム622における上端部に取り付けるものとしたが、ブラケット651aを用いずに、送電部651(筐体)を、シートバックフレーム622における上端部に取り付けてもよい。
〔変形例2〕
本変形例においては、図9に示すように、シートバックフレーム622の上端部に平坦部6220が形成され、この平坦部6220に送電部651が配置されている。
平坦部6220は、パイプ材であるアッパーフレーム622cの上端部における上側面を下方に向かって潰す加工を行うことで形成されている。平坦部6220の左右幅寸法は、ブラケット651aの左右幅寸法よりも広く設定されている。
本変形例によれば、平坦部6220に送電部651が配置されているので、送電部651の取り付け状態を良好にできる。特に、送電部651の下面(ブラケット651aにおける取付板部6510の下面)の接触面積を増やすことができるので、送電部651の取り付け安定性を向上できる。
〔変形例3〕
本変形例におけるブラケット651aには、図10に示すように、当該ブラケット651aを厚み方向に貫通する開口部6510aが形成され、開口部6510aの周囲にはビード6510bが設けられている。なお、本変形例においては、ブラケット651aにおける取付板部6510に開口部6510aが形成されている。
開口部6510aは、取付板部6510の左右側端部に形成されたビス孔6510cの間に配置されている。
ビード6510bは、開口部6510aの周縁部に沿って設けられており、開口部6510aを囲んでいる。
本変形例によれば、開口部6510aが形成されることでブラケット651aの軽量化を図るとともに、開口部6510aの周囲に設けられたビード6510bによって、開口部6510aが形成されたブラケット651aの強化を図ることができる。
〔変形例4〕
上記の実施形態においては、送電部651は、シートバック612のシートカバー640によって被覆されており、受電部652は、ヘッドレスト614のシートカバー640によって被覆されているが、本変形例においては、図11に示すように、送電部651は、シートバック612の上端部に露出し、受電部652は、ヘッドレスト614の下端部に露出した状態で設けられている。
なお、本変形例においては、送電部651及び受電部652の双方が露出しているものとしたが、いずれか一方が露出し、他方がシートカバー640によって被覆されるものとしてもよい。
本変形例によれば、送電部651と受電部652のうち少なくとも一方が、シートカバー640から露出した状態で設けられているので、送電部651と受電部652を、なるべく近づけて配置でき、良好な送電効率を確保できる。また、送電部651と受電部652の双方をシートカバー640から露出した状態とすれば、送電部651と受電部652を、より一層近づけて配置でき、良好な送電効率を確保できる。
〔変形例5〕
上記の実施形態においては、シートバック612の上端部に取り付けられて支持される上端部材としてヘッドレスト614が採用されているが、本変形例においては、図12に示すように、上端部材としてディスプレイ装置617が採用されている。
ディスプレイ装置617は、内部に受電部652が設けられており、受電部652は、ディスプレイ装置617の下端部に配置されている。そして、この受電部652は、ディスプレイ装置617に内蔵された電源に接続されている。
本変形例においては、シートバック612の上端部に取り付けられて支持される上端部材としてディスプレイ装置617が採用されているので、車内でくつろぐ場合などにシートバック612の上端部に取り付けて表示される映像を見て楽しむことができる。
なお、本変形例においては、シートバック612の上端部に取り付けられて支持される上端部材としてディスプレイ装置617を採用したが、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。
また、上記の実施形態においては、ヘッドレスト614に設けられるデバイスとして送風ブロア660が採用されるものとしたが、例えばスピーカーやマイク等の音響・音声関連のデバイスを内蔵したり、ヘッドレスト614の電動位置調整装置を内蔵したり、スマートフォンやタブレット端末の充電装置を取り付けたりしてもよい。ヘッドレスト614にスマートフォンやタブレット端末の充電装置を取り付けた場合は、スマートフォンやタブレット端末の表示部が後部座席側に向けられるようにし、充電したまま、表示部に表示される画面を見たり、種々の操作を行えるようにしたりしてもよい。
610 乗物用シート
612 シートバック
614 ヘッドレスト
617 ディスプレイ装置
620 シートフレーム
622 シートバックフレーム
622c アッパーフレーム
6220 平坦部
622e ホルダー
622f ガイド部
624 ヘッドレストフレーム
624a ピラー
624b 横軸部
630 パッド
631 前側貫通孔
632 後側貫通孔
640 シートカバー
641 前側メッシュ部
642 後側メッシュ部
650 無線給電機構
651 送電部
651a ブラケット
6510 取付板部
6511 後方板部
651b 送電部本体
6515 ケーブル
652 受電部
652a ケーブル
660 送風ブロア
661 ケース
661a 送風孔
661b 引込孔

Claims (11)

  1. 乗員が着座するシート本体と、
    前記シート本体に設けられた無線給電機構と、を備えており、
    前記シート本体は、
    乗員の背中を支持するシートバックと、
    前記シートバックの上端部に取り付けられて支持される上端部材と、を有しており、
    前記無線給電機構は、
    前記シートバックに設けられ、電源部からの電力供給を受ける送電部と、
    前記上端部材に設けられ、前記送電部から無線で電力供給を受ける受電部と、を有し、
    前記送電部は、前記シートバックの骨格となるシートバックフレームの上端部に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記上端部材は、当該上端部材の下端部から突出する一対のピラーを備えており、
    前記シートバックフレームの上端部には、前記一対のピラーの各々を保持するための一対のガイド部を保持する一対のホルダーが取り付けられており、
    前記送電部は、前記一対のホルダーの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記受電部は、前記上端部材の下端部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記送電部は、前記受電部と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記シートバックの上端部及び前記上端部材の下端部は、前方が下がるように傾斜して形成されており、
    前記送電部及び前記受電部は、前方が下がるように傾斜して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記送電部は、
    前記シートバックフレームの上端部に固定されるブラケットと、
    前記ブラケットの上面に取り付けられる送電部本体と、を備えており、
    前記ブラケットは、少なくとも前記送電部本体が取り付けられる取付板部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  7. 前記ブラケットは、前記取付板部の後端部に一体形成され、かつ、前記シートバックフレームにおける上端部の後側面に接する後方板部を更に有することを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記ブラケットには、当該ブラケットを厚み方向に貫通する開口部が形成され、前記開口部の周囲にはビードが設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の乗物用シート。
  9. 前記シートバックフレームの上端部には平坦部が形成され、前記平坦部に前記送電部が配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  10. 前記上端部材は、前記受電部と接続されて電力供給を受けるデバイスを収納するためのケースが内包された状態に構成されており、
    前記受電部は、前記ケースの下端部に配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  11. 前記シート本体は、表皮であるシートカバーによって被覆されており、
    前記送電部と前記受電部のうち少なくとも一方が、前記シートカバーから露出した状態で設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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