JP2023004668A - 配信装置、配信方法及び配信プログラム - Google Patents

配信装置、配信方法及び配信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画のストリーミング再生において、重要なシーンでの品質低下による体感品質の低下を抑制できる配信システムを提供すること。【解決手段】配信サーバ10は、品質が異なる複数のストリーム、及び最高品質よりも高品質のメタ情報が付与され、かつ、メタ情報が示す品質よりも低品質な実体が格納されたダミーストリームを、セグメント単位で記憶するセグメント記憶部121と、セグメント毎の重要度を記憶する重要度記憶部122と、受信端末20からセグメントの配信要求を受信するリクエスト受信部111と、ダミーストリームが要求された場合に、受信可能な品質に余裕があると判定する受信端末余裕判定部112と、余裕があると判定された場合に、重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントを選択するセグメント選択部113と、配信要求を受信したセグメントと共に、選択されたセグメントを配信するセグメント配信部114と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、動画のストリーミング配信を行う装置、方法及びプログラムに関する。
昨今のインターネットにおけるストリーミング動画配信では、汎用的なWebサーバによりHTTPプロトコルを用いてストリーミング配信する方式が主流となっている。HTTPプロトコルによるストリーミング配信方式、特にアダプティブストリーミングの方式としては、ITベンダによる独自技術、及び国際標準のMPEG-DASH(ISO/IEC23009-1)などがある。
いずれの技術も、基本的なコンセプトは同様であり、Webサーバには、動画コンテンツを一つ又は複数の品質(画像サイズ、ビットレートなど)でエンコードしたストリームを、それぞれ数秒から数十秒程度のファイルに分割したセグメントと、動画コンテンツの属性及びURLを記述したマニフェストファイルとが用意される。受信端末は、自端末の画面サイズ及び伝送路のネットワーク帯域の状態などを考慮して、マニフェストファイルから品質を選択して次々とセグメントを受信し、1本の動画コンテンツにつなぎ合わせて再生する(例えば、非特許文献1参照)。
品質の選択手法については、規格上の決まりはなく、ネットワークの状況又は受信端末のバッファ残量などに基づいて制御する手法が広く用いられている(例えば、非特許文献2参照)。また、受信端末がセグメントを受信する度に現在の伝送速度を決定し、期待される将来の伝送速度に関係する統計情報を現在の伝送速度の関数として取得し、統計情報から目標伝送速度を導出し、目標伝送速度に従って後続のセグメントを受信する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2016-506644号公報 特表2015-501090号公報
"次世代動画配信技術「MPEG-DASH」技術概要と標準化・関連技術動向",映像情報メディア学会誌,Vol. 67, No. 2, pp. 109-115 (2013) "Neural Adaptive Video Streaming with Pensieve", SIGCOMM, pp. 197-210 (Aug. 2017)
しかしながら、アダプティブストリーミングの場合、ネットワークの状況によっては、動画コンテンツ内の重要なシーンで品質が低下するなど、体感品質の低下を招く可能性があった。
これに対して、例えば、同じシーンを含む複数品質のセグメントに対して優先度の情報を付与し、この優先度を基に品質を決定する手法が提案されているが(例えば、特許文献2参照)、異なるセグメント間の優先度(シーンの重要性)に基づくものではなかった。また、この場合もやはり、配信時のネットワークの状況によっては、決定された品質のセグメントを配信できないことも多かった。
本発明は、動画のストリーミング再生において、重要なシーンでの品質低下による体感品質の低下を抑制できる配信装置、配信方法及び配信プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る配信装置は、動画コンテンツ毎に、互いに品質が異なる複数のストリーム、及び当該複数のストリームのうち最高品質のストリームよりも高品質のメタ情報が付与され、かつ、当該メタ情報が示す品質よりも低品質な実体が格納されたダミーストリームを、それぞれセグメント単位で記憶するセグメント記憶部と、前記動画コンテンツ毎に、前記セグメント毎の重要度を記憶する重要度記憶部と、受信端末から、当該受信端末が受信可能な品質のセグメントの配信要求を受信するリクエスト受信部と、前記ダミーストリームのセグメントの配信が要求された場合に、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定する受信端末余裕判定部と、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定された場合に、前記重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントのいずれかを選択するセグメント選択部と、前記配信要求を受信したセグメントと共に、前記セグメント選択部により選択されたセグメントを配信するセグメント配信部と、を備える。
前記セグメント選択部は、前記複数のストリームのうち、最高品質のストリームを構成するセグメントを選択してもよい。
前記セグメント選択部は、前記複数のストリームのうち、前記重要度に応じた品質のストリームを構成するセグメントを選択してもよい。
前記メタ情報が示す品質は、セグメント毎のビットレートであってもよい。
前記ダミーストリームにおいて、前記実体のビットレートは、前記複数のストリームのうち最高のものであり、前記メタ情報が示すビットレートは、前記実体のビットレートの整数倍であってもよい。
前記動画コンテンツを構成する複数のチャプターそれぞれの先頭に位置するセグメントの重要度が所定以上に高く設定されてもよい。
本発明に係る配信方法は、動画コンテンツ毎に、互いに品質が異なる複数のストリーム、及び当該複数のストリームのうち最高品質のストリームよりも高品質のメタ情報が付与され、かつ、当該メタ情報が示す品質よりも低品質な実体が格納されたダミーストリームを、それぞれセグメント単位で記憶し、前記動画コンテンツ毎に、前記セグメント毎の重要度を記憶した配信装置が、受信端末から、当該受信端末が受信可能な品質のセグメントの配信要求を受信するリクエスト受信ステップと、前記ダミーストリームのセグメントの配信が要求された場合に、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定する受信端末余裕判定ステップと、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定された場合に、前記重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントのいずれかを選択するセグメント選択ステップと、前記配信要求を受信したセグメントと共に、前記セグメント選択部により選択されたセグメントを配信するセグメント配信ステップと、を実行する。
本発明に係る配信プログラムは、前記配信装置としてコンピュータを機能させるためのものである。
本発明によれば、動画のストリーミング再生において、重要なシーンでの品質低下による体感品質の低下が抑制される。
実施形態が前提とするアダプティブストリーミングを実現するためのシステム構成を示す図である。 実施形態におけるコンテンツ配信システムを構成する配信サーバの機能構成を示す図である。 実施形態における動画コンテンツの複数のストリームを対比して例示した図である。 実施形態における動画コンテンツのマニフェストファイルの一例を示す図である。 実施形態におけるセグメントの基本構成の一例を示す図である。 実施形態における重要度情報の一例を示す図である。 実施形態における配信方法を実現する処理例を示すフローチャートである。 実施形態における受信端末に設けられるバッファの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態が前提とするアダプティブストリーミングを実現するためのシステム構成を示す図である。
映像データは、エンコーダによって複数の品質で別々にエンコードされ、品質毎に数秒単位に時分割されたセグメントが生成される。図の例では、低品質な映像ストリームのセグメント1~4、中品質な映像ストリームのセグメント1’~4’、高品質な映像ストリームのセグメント1”~4”が生成されている。
また、マニフェストファイルには、各セグメントのURL、品質毎のビットレート及び画像サイズなどの属性情報が登録される。
生成されたセグメント及びマニフェストファイルは、Webサーバに供給される。
受信端末は、Webサーバからマニフェストファイルを受信し、マニフェストファイルからビットレート及びセグメントの構成を把握する(1)。次に、受信端末は、自端末の画面サイズ及びネットワークの受信帯域の状況に基づいて、セグメント単位で品質を選択し、HTTPプロトコルにより受信する(2)。続いて、受信端末は、受信したセグメントをマニフェストファイルに従って順番通りにつなぎ合わせ、例えば、1”、2’、3、4”の順に再生する(3)。
このように、受信端末は、(2)と(3)の処理を繰り返すことにより、一連の動画コンテンツを受信し再生を継続することができる。
これに対して、本実施形態におけるコンテンツ配信システムでは、シーンの重要度を示す情報と対応付けた複数のセグメントで構成される複数の品質のストリームで構成されるコンテンツを準備する。受信端末が配信装置にセグメントをリクエストした際に、受信端末のネットワーク帯域及びバッファに余裕があると配信装置が判定すると、受信端末からリクエストされたセグメントと合わせて、未配信の重要度が高いセグメントを配信する。
これにより、現在、及び後続の重要度が高いシーンの視聴安定性を低下させることなく、重要度の高いシーンのセグメントが優先して配信される。
なお、本実施形態では、動画コンテンツの品質の一例として、主に、ビットレートを用いる場合について説明する。
図2は、本実施形態におけるコンテンツ配信システム1を構成する配信サーバ10の機能構成を示す図である。
配信サーバ10(配信装置)は、受信端末20とインターネットを介して接続され、受信端末20によって指定されたセグメントを配信するサーバであり、一般的なWebサーバであってよい。
配信サーバ10は、制御部11及び記憶部12の他、各種の入出力デバイス及び通信インタフェース(I/F)13などを備えた情報処理装置(コンピュータ)である。
制御部11は、配信サーバ10の全体を制御する部分であり、記憶部12に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部11は、CPUであってよい。
具体的には、制御部11は、リクエスト受信部111と、受信端末余裕判定部112と、セグメント選択部113と、セグメント配信部114とを備える。これら各機能部の詳細は後述する。
記憶部12は、ハードウェア群を配信サーバ10として機能させるための各種プログラム、及び各種データの記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ(HDD)などであってよく、複数のデバイスで構成されてもよい。
具体的には、記憶部12は、本実施形態の各機能を制御部11に実行させるためのプログラム(配信プログラム)を記憶する領域の他、セグメント記憶部121、重要度記憶部122及び配信済リスト記憶部123を含む。
セグメント記憶部121は、配信対象の動画コンテンツを構成するセグメント、及びマニフェストファイルを記憶する。
重要度記憶部122は、動画コンテンツそれぞれのセグメント毎の重要度情報を記憶する。
配信済リスト記憶部123は、受信端末20へ配信済みのセグメントのリストを記憶する。
ここで、配信サーバ10から配信される動画コンテンツは、複数のセグメントで構成される複数ビットレートのストリームとする。このうち、最大ビットレートのストリームは、ビットレートを表すメタ情報が実際のビットレートよりも大きく記述されたダミーストリームである。
図3は、本実施形態における動画コンテンツの複数のストリームを対比して例示した図である。
この例では、ビットレートを表すメタ情報の記述が1Mbps,2Mbps,5Mbps,10Mbpsの4種類である。これらのうち、10Mbpsのストリームは、ビットレートを表すメタ情報の記述が10Mbpsであるが、映像データの実体は5Mbpsのストリームと同一のダミーストリームである。
ダミーストリームにおいて、実体のビットレートは、例えば、用意された複数のストリームのうち最高のものであり、メタ情報が示すビットレートは、実体のビットレートの整数倍(例えば、2倍)としてよい。
なお、ダミーストリームでのメタ情報の設定は、これには限られない。
図4は、本実施形態における動画コンテンツのマニフェストファイルの一例を示す図である。
ここでは、MPEG-DASHで規定されているMPD(Media Presentation Description)を例とし、その抜粋を示している。
「Representation」がそれぞれのストリームの情報を表している。「bandwidth」がビットレートを表すメタ情報であり、「media」がセグメントのファイル名を導出するためのテンプレートを表す。このテンプレートの「$Number$」をセグメント番号で置き換えることにより、セグメントのファイル名が特定される。
最下段のストリーム(id=“dummy”)はダミーストリームであり、「bandwidth」は10Mbps(10000000)であるが、「media」は5Mbpsと同一の値(ファイル名)で実体が同一であることを示している。
なお、どのストリームがダミーストリームであるかの判断は、例えば、「Representation」の「id」を特殊な値(例えば、“dummy”)とすることで可能である。また、配信サーバ10のみが解釈でき、受信端末には無視される特殊なメタ情報を別途定義して付与してもよい。
このようなMPDを受信した受信端末20は、コンテンツにダミーストリームが含まれていることは判別できないため、ネットワーク帯域に余裕があれば、メタ情報では高いビットレートであることを示しているダミーストリームをリクエストする。このとき、配信サーバ10がリクエストされたダミーストリームをそのまま配信しても、受信端末20は、正常に受信し再生することができる。
図5は、本実施形態におけるセグメントの基本構成の一例を示す図である。
ここでは、MPEG-DASHで一般的に利用されるISO-BMFF(ISO Base Media File Format)形式のセグメントの基本構成を例示している。
セグメントは、映像及び音声などのメディアデータの実体を含むmdatと、後続のmdatの再生開始時刻及び再生継続時間などのメタデータを含むmoofとで構成される。moofとmdatとはペアであり、一つのセグメントが複数のmoof、mdatの組み合わせを含むこともある。
また、記憶部12は、コンテンツそれぞれについて、セグメント毎のシーンの重要度を表す情報を保持する。
図6は、本実施形態における重要度情報の一例を示す図である。
シーンの重要度は、例えば、コンテンツの制作者により予め決められた値であってよい。また、例えば、スポーツ番組では歓声の大きさに合わせて自動的に付与されるなど、所定の規則に従って自動的に決定される値であってもよい。重要度は、複数の段階が設けられてもよいが、図の例では0,1の2段階となっている。
なお、本実施形態では、この重要度情報は、受信端末20に通知する必要がないため、必ずしもMPDなどのマニフェストファイルに含まれる必要はない。したがって、重要度情報は、コンテンツと対応付けて別途配信サーバ10に通知され、あるいは、配信サーバ10が自動的に決定し、記憶部12に格納されるものとする。
このように、配信サーバ10は、記憶部12において、動画コンテンツの複数のストリームをセグメント単位で保持し、セグメント毎の重要度情報を、例えばコンテンツ毎にリスト化して管理する。また、記憶部12には、受信端末20に配信したセグメントの番号(識別子)のリストを、受信端末20毎に記憶される。
配信サーバ10の制御部11は、記憶部12に記憶されているこれらの情報に基づき、次の各機能部として動作する。
リクエスト受信部111は、受信端末20から、この受信端末20におけるネットワーク状況及びバッファ状況に応じて、受信可能な品質、すなわち継続して再生が可能と判断された最高ビットレートのセグメントの配信要求を受信する。
受信端末余裕判定部112は、ダミーストリームのセグメントの配信が要求された場合に、受信端末20が受信可能な品質に余裕がある、すなわち最高品質のストリームよりも、さらに高品質(高ビットレート)のストリームを受信する余裕があると判定する。
セグメント選択部113は、受信端末20が受信可能な品質に余裕があると判定された場合に、付与された重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントのいずれかを選択する。
このとき、セグメント選択部113は、複数のストリームのうち、最高品質のストリームを構成するセグメントを選択してよい。
あるいは、セグメント選択部113は、複数のストリームのうち、重要度に応じた品質のストリームを構成するセグメントを選択してもよい。例えば、重要度が高いほど、高品質のストリームが選択されてもよい。
また、例えば、動画コンテンツを構成する複数のチャプターそれぞれの先頭に位置するセグメントの重要度が所定以上に高く、あるいは特定の値に設定されることで、セグメント選択部113は、チャプタースキップ操作に伴って再生される可能性のあるセグメントを予め配信できる。
このとき選択されるセグメントの品質は、必ずしも最高でなくてよく、例えば、一定以上の品質の複数のセグメントが一度に配信されてもよい。
セグメント配信部114は、配信要求を受信したセグメントと共に、セグメント選択部113により選択されたセグメントを、受信端末20へ配信する。
図7は、本実施形態における配信方法を実現する処理例を示すフローチャートである。
この例では、配信サーバ10は、動画コンテンツにおける重要シーンの品質を維持するために、該当のシーンに対応する最高品質のセグメントを、受信端末20に余裕があるときに先行して配信する。
ステップS1において、リクエスト受信部111は、受信端末20からセグメントのリクエストを受信する。
ステップS2において、受信端末余裕判定部112は、リクエストされたセグメントがダミーストリームか否かによって、受信端末20のネットワーク帯域及びバッファ量などに余裕があり、より多くのデータを配信可能であるか否を判定する。図4のMPDの例では、受信端末余裕判定部112は、「Representation id=“dummy”」のストリームをリクエストされた場合に余裕があると判定する。
この判定がYESの場合、処理はステップS3に移り、判定がNOの場合、処理はステップS5に移る。
ステップS3において、セグメント選択部113は、リクエストされたセグメントのセグメント番号よりも大きく、重要度が所定以上に高いセグメントであり、かつ、配信済みセグメントリストに記憶されていないセグメントが存在するか否か判定する。
この判定がYESの場合、処理はステップS4に移り、判定がNOの場合、処理はステップS5に移る。
ステップS4において、セグメント選択部113は、重要度が高い未配信のセグメント番号であり、かつ、最も高品質(高ビットレート)のセグメントを選択する。
なお、選択されるセグメントは、未配信のセグメントの中で重要度が最高のものであってよい。あるいは、重要度が所定以上のセグメントのうち直近のもの、又は所定期間内で未配信のセグメントのうち重要度が最高のものなど、予め定められた条件に従ってセグメントが選択される。
ステップS5において、セグメント配信部114は、受信端末20からリクエストされたセグメントと合わせて、ステップS4で選択されたセグメントを受信端末20に配信する。
ステップS6において、セグメント配信部114は、受信端末20に追加のセグメントを受信する余裕がないため、リクエストされたセグメントのみを受信端末20に配信する。
ステップS7において、セグメント配信部114は、受信端末20に配信したセグメント番号を、配信済リスト記憶部123に記憶させる。
ステップS8において、制御部11は、受信端末20における現在の再生時刻がコンテンツの終了時刻に到達したか、又は停止ボタンが押されたなどの通知により、配信を終了するか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理は終了し、判定がNOの場合、処理はステップS1に戻る。
次に、受信端末20の機能について説明する。
本実施形態の受信端末20は、受信したセグメントを再生開始時刻及び再生継続時間の情報と対応付けて管理するバッファを用いて、セグメント番号の順にストリーミング再生を行う動画再生装置である。
HTML5で動作する視聴プレーヤ(受信端末)の多くは、標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)で規定されたMSE(Media Source Extensions)規格を用いている。MSEを用いることにより、HTML5のビデオ要素(videoタグ)は、ソースとしてバッファを参照できる。バッファへは、Javascript(登録商標)によって受信したセグメントを挿入できることから、多様なアダプティブストリーミングの視聴をHTML5のビデオ要素及びJavascriptにより実現可能となる。
ここで、MSEのバッファモデルについて説明する。
バッファ(SourceBuffer)は、再生開始時刻及び再生継続時間(尺)の情報に対応付けて、受信したセグメントを管理する。
図8は、本実施形態における受信端末20に設けられるバッファの一例を示す図である。
この例では、再生開始時刻が0かつ再生継続時間が5秒、再生開始時刻が5かつ再生継続時間が5秒、再生開始時刻が15かつ再生継続時間が5秒のセグメント(斜線部分)が挿入されている。このとき、SourceBufferのバッファリング範囲の管理情報であるbuffered属性は、0~10秒,15~20秒となる。
受信端末20がセグメントを取得する順番に決まりはないが、一般的には、現在の再生時刻に近く、かつ、SourceBufferに蓄積されていないセグメントから順番に取得していく。
また、複数の品質(ビットレート)の中から受信するセグメントのビットレートを選択する手法についても、受信端末20が計測したネットワーク帯域に基づく手法、又は受信端末20のバッファ量に基づく手法など、種々の手法が適宜採用可能である。
本実施形態によれば、配信サーバ10は、メタ情報に記述されるビットレートなどの品質に関する値を、実体よりも高品質としたダミーストリームを用意し、受信端末20がダミーストリームの配信を要求してきた場合に、受信端末20に余裕があると判定する。
これにより、配信サーバ10は、受信端末20に余裕があるときに、要求されたダミーストリームと共に、後続の重要度が高いセグメントを前もって配信できる。したがって、配信サーバ10は、動画のストリーミング再生において、重要なシーンでの品質低下による体感品質の低下を抑制できる。
この結果、ユーザは、重要なシーンを高画質で視聴できるため、ピークエンド効果による体感品質の向上が期待できる。
配信サーバ10は、受信端末20に余裕があるとき、複数のストリームのうち、最高品質のストリームを構成するセグメントを選択することにより、ストリーミング再生における品質の低下を極力抑え、ユーザの体感品質を向上させることができる。
また、配信サーバ10は、複数のストリームのうち、重要度に応じた品質のストリームを構成するセグメントを選択することもできる。
これにより、配信サーバ10は、重要度の事前設定に応じて、適切に配信するセグメントの品質を決定できる。
例えば、配信サーバ10は、動画コンテンツを構成する複数のチャプターそれぞれの先頭に位置するセグメントの重要度が所定以上に高く設定することで、チャプターの開始位置を優先的に配信できるので、チャプター単位のスキップ操作を高速化できる。
配信サーバ10は、メタ情報が示す品質を、セグメント毎のビットレートとすることで、受信端末20の余裕度合いを定量的に把握でき、同時に配信可能なセグメントを適切に選択できる。
具体的には、配信サーバ10は、ダミーストリームにおいて、実体のビットレートは複数のストリームのうち最高のものとし、メタ情報が示すビットレートは、実体のビットレートの整数倍としてよい。
例えば、ダミーストリームのメタ情報を最大ビットレートの2倍とした場合、このダミーストリームが要求された際には、受信端末20に最大ビットレートのセグメント2つ分を受け取る余裕があると推測できる。したがって、配信サーバ10は、リクエストされたセグメントと合わせて、まだ配信していない重要度の高いセグメントを、最大ビットレートで配信することにより、視聴安定性を低下させることなく、重要度の高いシーンを含むセグメントを優先して配信できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、前述の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
前述の実施形態では、ダミーストリームのメタ情報において、実体のビットレートの整数倍が設定される場合を例示したが、メタ情報の設定はこれには限られない。
例えば、最大ビットレート(例えば、5Mbps)よりも大きなビットレートである10Mbpsの映像を用意し、ダミーストリームのメタ情報を15Mbpsなどとしてもよい。
また、配信サーバ10は、ダミーストリームの空き領域、すなわちメタ情報の設定値と実体との差分(例えば、10Mbps-5Mbps)で、中程度のビットレート(例えば、2Mbps)の映像を複数同時に配信することもできる。
これにより、例えば、チャプターの先頭位置のセグメントを予め多数配信しておくことで、チャプタースキップの際の応答性を向上できる。
なお、このように最大ビットレートを下回るセグメントが配信された場合、受信端末20は、受信済みのバッファ量に余裕があれば、受信済みのセグメントより高品質なセグメントを改めて要求してもよい。
本実施形態では、主に配信サーバ10の構成と動作について説明したが、本発明はこれに限られず、各構成要素を備え、動画コンテンツを配信するための方法、又はプログラムとして構成されてもよい。
さらに、配信サーバ10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1 コンテンツ配信システム
10 配信サーバ(配信装置)
11 制御部
12 記憶部
20 受信端末
111 リクエスト受信部
112 受信端末余裕判定部
113 セグメント選択部
114 セグメント配信部
121 セグメント記憶部
122 重要度記憶部
123 配信済リスト記憶部

Claims (8)

  1. 動画コンテンツ毎に、互いに品質が異なる複数のストリーム、及び当該複数のストリームのうち最高品質のストリームよりも高品質のメタ情報が付与され、かつ、当該メタ情報が示す品質よりも低品質な実体が格納されたダミーストリームを、それぞれセグメント単位で記憶するセグメント記憶部と、
    前記動画コンテンツ毎に、前記セグメント毎の重要度を記憶する重要度記憶部と、
    受信端末から、当該受信端末が受信可能な品質のセグメントの配信要求を受信するリクエスト受信部と、
    前記ダミーストリームのセグメントの配信が要求された場合に、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定する受信端末余裕判定部と、
    前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定された場合に、前記重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントのいずれかを選択するセグメント選択部と、
    前記配信要求を受信したセグメントと共に、前記セグメント選択部により選択されたセグメントを配信するセグメント配信部と、を備える配信装置。
  2. 前記セグメント選択部は、前記複数のストリームのうち、最高品質のストリームを構成するセグメントを選択する請求項1に記載の配信装置。
  3. 前記セグメント選択部は、前記複数のストリームのうち、前記重要度に応じた品質のストリームを構成するセグメントを選択する請求項1に記載の配信装置。
  4. 前記メタ情報が示す品質は、セグメント毎のビットレートである請求項1から請求項3のいずれかに記載の配信装置。
  5. 前記ダミーストリームにおいて、前記実体のビットレートは、前記複数のストリームのうち最高のものであり、前記メタ情報が示すビットレートは、前記実体のビットレートの整数倍である請求項4に記載の配信装置。
  6. 前記動画コンテンツを構成する複数のチャプターそれぞれの先頭に位置するセグメントの重要度が所定以上に高く設定される請求項1から請求項5のいずれかに記載の配信装置。
  7. 動画コンテンツ毎に、互いに品質が異なる複数のストリーム、及び当該複数のストリームのうち最高品質のストリームよりも高品質のメタ情報が付与され、かつ、当該メタ情報が示す品質よりも低品質な実体が格納されたダミーストリームを、それぞれセグメント単位で記憶し、
    前記動画コンテンツ毎に、前記セグメント毎の重要度を記憶した配信装置が、
    受信端末から、当該受信端末が受信可能な品質のセグメントの配信要求を受信するリクエスト受信ステップと、
    前記ダミーストリームのセグメントの配信が要求された場合に、前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定する受信端末余裕判定ステップと、
    前記受信端末が受信可能な品質に余裕があると判定された場合に、前記重要度が高いセグメントを優先して、未配信のセグメントのいずれかを選択するセグメント選択ステップと、
    前記配信要求を受信したセグメントと共に、前記セグメント選択部により選択されたセグメントを配信するセグメント配信ステップと、を実行する配信方法。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の配信装置としてコンピュータを機能させるための配信プログラム。
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