JP2023004663A - 制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制動装置に設けられる直動アクチュエータのストローク方向の寸法を短縮する。【解決手段】直動アクチュエータ17は、電動機18、減速機構19、及び直動変換機構20を備える。直動変換機構20は、回転自在なナット25と、そのナット25の回転に応じて直動するねじ軸26とを有する。減速機構19は、電動機18の回転を減速してナット25に伝達する。こうした直動アクチュエータ17のねじ軸26の直動方向において、同ねじ軸26の直動範囲Xの一部を含む位置に、減速機構19を配置するようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、直動アクチュエータの作動に応じて制動力を発生させる制動装置に関する。
車両等の制動装置の直動アクチュエータとして、特許文献1に記載のものが知られている。同文献1記載の直動アクチュエータは、ボールねじ、電動機、及び遊星ギアの3つの要素を備えている。ボールねじは、ナットと、同ナットの回転に応じて直動するねじ軸と、を有している。遊星ギアは、電動機の回転を減速してナットに伝達する。これら直動アクチュエータの3要素は、ねじ軸の直動方向に直列に並んで配置されている。なお、以下の説明では、こうした直動アクチュエータにおけるねじ軸の直動方向を、同直動アクチュエータのストローク方向と記載する。
米国特許第10378623号明細書
上記3つの要素が直列に並んで配置された上記従来の直動アクチュエータは、ストローク方向に長尺の外形状をなしている。ただし、こうした直動アクチュエータでは、制動装置を車両等に組付ける際の搭載性等の事情のため、ストローク方向の寸法の短縮が望まれる場合がある。
上記課題を解決する制動装置は、電動機、減速機構、及び直動変換機構を有しており、電動機の作動に応じて制動力を発生させる。また、同制動装置における直動変換機構は、回転自在な回転部材と、同回転部材の回転に応じて同回転部材の回転軸の延伸方向に直動する直動部材と、を備えている。さらに同制動装置における減速機構は、電動機の回転を減速して回転部材に伝達する機構である。そして、同制動装置における減速機構は、直動部材の直動方向において、直動部材の直動範囲の一部を含む位置に配置されている。
上記のように構成された直動アクチュエータでは、直動部材の直動方向において、直動部材の直動方向において互いの一部がオーバーラップするように減速機構と直動変換機構とが配置されている。これにより、上記直動方向における直動アクチュエータの長さが、それらのオーバーラップした部分の長さ分短くなる。したがって、上記制動装置によれば、直動アクチュエータのストローク方向の寸法を短縮できる。
制動装置の一実施形態の全体構成を示す図。 同制動装置が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例1が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例2が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例3が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例4が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例5が備える直動アクチュエータの断面図。 制動装置の変形例6が備える直動アクチュエータの断面図。
以下、制動装置を具体化した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
<制動装置の全体構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の制動装置10の全体構成を説明する。制動装置10は、車両のサービスブレーキとして用いられる。
図1に示すように制動装置10は、電動シリンダ11を備えている。電動シリンダ11のケース14内には、シリンダ15が設けられている。シリンダ15には、ピストン16が摺動自在に収容されている。シリンダ15の内部には、ブレーキ液が充填される液室15Aがピストン16により区画形成されている。
こうした制動装置10における電動シリンダ11の液室15Aは、配管13を通じてホイールシリンダ12に接続されている。ピストン16が作動して液室15A内のブレーキ液に押圧を加えると、ホイールシリンダ12に液圧が発生する。制動装置10は、電動シリンダ11によってホイールシリンダ12に液圧を発生することで、制動力を発生させている。なお、図1では省略しているが、制動装置10には、ホイールシリンダ12に送る液圧を調整するための液圧回路を構成する各種の部品が他にも設けられている。
<直動アクチュエータ17の構成>
電動シリンダ11には、ピストン16を駆動する直動アクチュエータ17が設けられている。直動アクチュエータ17は、電動機18、減速機構19、及び直動変換機構20を備えている。減速機構19は、電動機18の回転を減速して直動変換機構20に伝達する。直動変換機構20は、減速機構19から伝達された回転を直線運動に変換して、ピストン16を駆動する。なお、図1に示すように、電動機18及び減速機構19は、ケース14の内部における直動変換機構20の径方向外側の部分に配置されている。
図1及び図2に示すように、直動変換機構20は、ナット25と、ねじ軸26と、を有したスクリュー機構である。本実施形態では、ナット25内にボール循環機構を備えたボールねじ機構を直動変換機構20として採用している。ねじ軸26の一端はピストン16に連結されている。ナット25は、電動シリンダ11のケース14に対して回転自在に支持された状態で、ねじ軸26の径方向外側の部分に配置されている。ねじ軸26は、ナット25の回転に応じて、同ナット25の回転軸Oの延伸方向に直動する。以下の説明では、こうしたねじ軸26の直動方向を直動アクチュエータ17のストローク方向Sと記載する。
ここで、ねじ軸26の両端のうち、ピストン16に連結されている端である図中右端を、第1端とする。また、ねじ軸26の両端のうち、第1端ではないほうの端を、第2端とする。図2に実線で示されるねじ軸26の位置が、ねじ軸26の基準位置である。図2に二点鎖線で示されるねじ軸26の位置が、ねじ軸26がナット25から最も突出した上状態となるねじ軸26の最突出位置である。そして、本実施形態の制動装置10では、次の範囲が、ストローク方向Sにおけるねじ軸26の直動範囲Xとなっている。すなわち、基準位置でのねじ軸26の第2端のストローク方向Sにおける位置から、最突出位置でのねじ軸26の第1端のストローク方向Sにおける位置までの範囲である。
なお、本実施形態では、ナット25が直動変換機構20の回転部材に対応している。また、ねじ軸26が同直動変換機構20の直動部材に対応している。
なお、図1に示すように、シリンダ15には、ストローク方向Sに延びる溝15Bが形成されている。一方、ピストン16には、その溝15Bと係合する突起16Aが設けられている。そして、溝15Bへの突起16Aの係合により、回転軸O回りのピストン16の回転が、ひいてはピストン16に連結されたねじ軸26の回転が規制されている。
図2に示すように、ナット25の径方向外側には、円管形状のモータシャフト31が配置されている。ナット25とモータシャフト31との間には、ニードルベアリング34、35が介設されている。そして、モータシャフト31は、ニードルベアリング34、35により、ナット25に対して同軸を有して相対回転自在に支持されている。また、図1に示すように、モータシャフト31は、ボールベアリング32により、ケース14に対して回転自在に支持されてもいる。
減速機構19は、ケース14の内部における直動変換機構20の径方向外側の部分に配置されている。本実施形態では、減速機構19として、遊星ギア機構を採用している。すなわち、減速機構19は、外歯歯車であるサンギア27と、サンギア27の径方向外側に配置された内歯歯車であるリングギア29と、サンギア27及びリングギア29との間に配置された複数のプラネタリギア28と、を備えている。サンギア27は、一体となって回転するようにモータシャフト31に連結されている。また、リングギア29は、電動シリンダ11のケース14に固定されている。さらに、各プラネタリギア28は、直動変換機構20のナット25に固定されたキャリア30に回転自在に支持された状態で設置されている。なお、図1に示すように、キャリア30は、ボールベアリング33により、ケース14に対して回転自在に支持されている。以上のように構成された減速機構19のサンギア27の回転軸、及び各プラネタリギア28の公転軸は、直動変換機構20のナット25の回転軸Oと同軸である。
電動機18は、ケース14の内部におけるモータシャフト31の径方向外側、かつピストン16と減速機構19との間の部分に配置されている。電動機18は、回転子23と、その回転子23の径方向外側に配置された固定子24と、を備えている。回転子23は、一体となって回転するようにモータシャフト31に連結されている。固定子24は、ケース14に固定されている。こうした電動機18の回転子23の回転軸は、直動変換機構20のナット25の回転軸Oと同軸である。
なお、図1に示すように、電動シリンダ11のケース14内には、電動機18の電力制御のための回路基板22が設置されている。ケース14の内部にあって回路基板22は、ストローク方向Sにおいて直動アクチュエータ17をピストン16との間に挟む位置に配置されている。なお、ケース14の内部には、シリンダ15、ピストン16、及び直動アクチュエータ17が配置された空間と、回路基板22が配置された空間と、を隔離する隔壁21が設けられている。
また、電動シリンダ11のケース14内には、ナット25の回転角を検出する回転角センサが設けられている。回転角センサは、被検出部50と検出部51とを有している。回転角センサの被検出部50は、ナット25の両端のうち、液室15Aから離れた側の端部25Aに設けられている。なお、ケース14内において、回路基板22は、隔壁21を挟んでナット25の端部25Aに対向する位置に配置されている。回転角センサの検出部51は、そうした回路基板22に、被検出部50と対向するように設けられている。
<実施形態の作用、効果>
本実施形態の制動装置10における直動アクチュエータ17では、電動機18、減速機構19、及び直動変換機構20が下記のように配置されている。図2の範囲Yは、直動アクチュエータ17のストローク方向Sにおいて減速機構19が位置する部分の範囲を示している。また、図2の範囲Zは、直動アクチュエータ17のストローク方向Sにおいて電動機18が位置する部分の範囲を示している。図2に示されるように、直動アクチュエータ17のストローク方向Sにおいて、電動機18及び減速機構19は、直動変換機構20のねじ軸26の直動範囲X内に位置している。そのため、電動機18、減速機構19及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて、ストローク方向Sにおける直動アクチュエータ17の寸法が短くなる。
ここでの「ストローク方向Sにおいて、電動機18及び減速機構19が直動変換機構20のねじ軸26の直動範囲X内に位置している」は、次のようにも表現できる。すなわち、基準位置のねじ軸26、及び最突出位置のねじ軸26をストローク方向Sにそれぞれ投射したときのそれらの投影範囲内に、電動機18及び減速機構19が位置している。
なお、電動シリンダ11におけるシリンダ15が位置する部分の周辺には、制動装置10の液圧回路の構成部品が配置される。そのため、ケース14の内部におけるシリンダ15側の部分には、部品の設置空間を確保することが難しい。これに対して、本実施形態の制動装置10では、ストローク方向Sにおけるピストン16と減速機構19との間の部分に電動機18が配置されている。そのため、ケース14の内部に減速機構19の設置空間を確保し易くなっている。すなわち、部品の設置空間の確保が困難なシリンダ15側の部分への配置を回避して、ピストン16に対して電動機18を挟んだ位置に減速機構19を配置している。そして、これにより、ケース14の大型化を抑制している。
ちなみに、本実施形態では、ねじ軸26のストローク方向Sにおいて同ねじ軸26の直動範囲X内に減速機構19を配置するように直動アクチュエータ17が構成されている。こうした直動アクチュエータ17では、ナット25の端部25Aに空き空間が生じる。本実施形態では、回転角センサの被検出部50をそうした空き空間に設置している。そして、回路基板22における、被検出部50に対向する部分に回転角センサの検出部51を設置している。そのため、ナット25の回転角の検出を簡素な構造で実現できる。
<他の実施形態>
上記実施形態における直動アクチュエータ17の構成は、下記の変形例1~5に示す態様、或いはそれらに準じた態様に変更できる。
<変形例1>
図3を参照して、変形例1の直動アクチュエータ17Aの構成を説明する。変形例1の直動アクチュエータ17Aでも、上記実施形態の直動アクチュエータ17と同様に、電動機18及び減速機構19が、直動変換機構20のナット25の径方向外側の部分に、ストローク方向Sに並んで配置されている。ただし、変形例1の直動アクチュエータ17Aでは、ストローク方向Sにおける電動機18と減速機構19との配置が上記実施形態とは逆の配置となっている。
図3の範囲Y1は、直動アクチュエータ17Aのストローク方向Sにおいて減速機構19が位置する部分の範囲を示している。また、図3の範囲Z1は、直動アクチュエータ17Aのストローク方向Sにおいて電動機18が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例1においても、ストローク方向Sにおいて減速機構19及び電動機18が位置する部分の範囲Y1、Z1が、ねじ軸26の直動範囲X内に位置している。そのため、電動機18、減速機構19及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて、ストローク方向Sにおける直動アクチュエータ17Aの寸法が短くなる。なお、上記実施形態と同様の位置に回路基板22を設置した場合には、間に減速機構19が介在しないため、回路基板22と電動機18との配線が容易となる。
<変形例2>
図4を参照して、変形例2の直動アクチュエータ17Bの構成を説明する。変形例2の直動アクチュエータ17Bは、サンギア45、リングギア46、及び複数のプラネタリギア47を有した遊星ギア機構を減速機構44として備えている。こうした減速機構44は、直動変換機構20のナット25の径方向外側に配置されている。そして、電動機18は、減速機構44の径方向外側に配置されている。減速機構44のサンギア45は、電動機18の回転子23に対して、一体となって回転するように連結されている。一方、減速機構44の各プラネタリギア47は、ナット25に対して、一体となって回転するように連結されている。さらに、減速機構44のリングギア46は電動シリンダ11のケース14に固定されている。
図4の範囲Y2は、直動アクチュエータ17Bのストローク方向Sにおいて、減速機構44が位置する部分の範囲を示している。また、図4の範囲Z2は、直動アクチュエータ17Bのストローク方向Sにおいて、電動機18が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例2においても、ストローク方向Sにおいてねじ軸26の直動範囲X内の位置に、減速機構44及び電動機18が配置されている。さらに変形例2では、直動アクチュエータ17Bのストローク方向Sにおいて、電動機18が位置する範囲Z2内の位置に減速機構44が配置されている。そのため、変形例2の直動アクチュエータ17Bでも、そのストローク方向Sにおける寸法は、電動機18、減速機構44及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて短くなる。
<変形例3>
図5を参照して、変形例3の直動アクチュエータ17Cの構成を説明する。変形例3の直動アクチュエータ17Cでは、ピストン55を収容したシリンダ54の径方向外側の部分に、電動機56と減速機構57とが配置されている。一方、直動アクチュエータ17Cの直動変換機構58は、ストローク方向Sにおいて、シリンダ54に直列に並んで配置されている。直動アクチュエータ17Cの電動機56は、内周側に固定子59が、外周側に回転子60が配置された構成となっている。電動機56の固定子59は、シリンダ54に固定されている。一方、直動アクチュエータ17Cの減速機構57は、サンギア61、リングギア62、及び複数のプラネタリギア63を有した遊星ギア機構として構成されている。減速機構57のサンギア61は、シリンダ54に固定されている。また、リングギア62は、円管形状のモータシャフト64を介して、電動機56の回転子60と、一体となって回転するように連結されている。さらに、減速機構57の各プラネタリギア63は、直動変換機構58のナット25に、回転自在に軸支された状態で固定されている。
図5の範囲Y3は、直動アクチュエータ17Cのストローク方向Sにおいて、減速機構57が位置する部分の範囲を示している。また、図5の範囲Z3は、直動アクチュエータ17Cのストローク方向Sにおいて、電動機56が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例2においても、ストローク方向Sにおいてねじ軸26の直動範囲X内の位置に、減速機構57及び電動機56が配置されている。そのため、変形例3の直動アクチュエータ17Cでも、そのストローク方向Sにおける寸法は、電動機56、減速機構57及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて短くなる。
<変形例4>
図6を参照して、変形例4の直動アクチュエータ17Dの構成を説明する。変形例4の直動アクチュエータ17Dは、サンギア65、リングギア66、及び複数のプラネタリギア67を有した遊星ギア機構を減速機構68として備えている。減速機構68は、直動変換機構20のナット25の径方向外側の部分に配置されている。一方、直動アクチュエータ17Dの電動機18は、ストローク方向Sにおいて、直動変換機構20と直列に並んで配置されている。こうした直動アクチュエータ17Dでは、減速機構68の各プラネタリギア67を回転可能に軸支したキャリア69が、ナット25に対して一体となって回転するように連結されている。また、サンギア65が、電動機18の回転子23に、一体となって回転するように連結されている。
図6の範囲Y4は、直動アクチュエータ17Dのストローク方向Sにおいて、減速機構68が位置する部分の範囲を示している。また、図6の範囲Z4は、直動アクチュエータ17Dのストローク方向Sにおいて、電動機18が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例3の直動アクチュエータ17Dの電動機18は、ストローク方向Sにおいて、ねじ軸26の直動範囲Xから逸脱した位置に配置されている。これに対して、減速機構68は、直動アクチュエータ17Dのストローク方向Sにおいて、ねじ軸26の直動範囲X内の位置に配置されている。そのため、こうした直動アクチュエータ17Dでも、ストローク方向Sにおける減速機構68の長さの分、ストローク方向Sの寸法を短縮できる。
<変形例5>
図7を参照して、変形例5の直動アクチュエータ17Eの構成を説明する。変形例5の直動アクチュエータ17Eの電動機18は、直動変換機構20の側方に、回転子23の回転軸O1がナット25の回転軸Oに直交する向きとなるように配置されている。なお、ここでの直動変換機構20の側方とは、ストローク方向Sに直交する方向である。また、変形例5の直動アクチュエータ17Eは、2つの傘歯ギア40、41からなる減速ギア機構を減速機構として備えている。駆動側の傘歯ギア40は、電動機18の回転子23に対して、一体となって回転するように連結されている。一方、従動側の傘歯ギア41は、直動変換機構20のナット25に対して、一体となって回転するように連結されている。さらに、従動側の傘歯ギア41は、ナット25の径方向外側に配置されている。なお、従動側の傘歯ギア41には、駆動側の傘歯ギア40よりも歯数の多いギアが採用されている。これにより、傘歯ギア40、41は、電動機18の回転子23の回転を減速してナット25に伝える減速機構として機能する。
図7の範囲Y5は、直動アクチュエータ17Eのストローク方向Sにおいて、傘歯ギア40、41が位置する部分の範囲を示している。また、図6の範囲Z5は、直動アクチュエータ17Eのストローク方向Sにおいて電動機18が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例5においても、減速機構を構成する傘歯ギア40、41は、ストローク方向Sにおいて、ねじ軸26の直動範囲X内の位置に配置されている。また、電動機18は、ストローク方向Sにおいて、ねじ軸26の直動範囲Xを含む位置に配置されている。そのため、変形例5の直動アクチュエータ17Eでも、そのストローク方向Sの寸法は、電動機18、減速機構及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて短くなる。
<変形例6>
図8を参照して、変形例6の直動アクチュエータ17Fの構成を説明する。変形例6の直動アクチュエータ17Fの電動機18は、直動変換機構20の側方に、回転子23の回転軸O2がナット25の回転軸Oと平行となる向きとなるように配置されている。そして、直動アクチュエータ17Fは、2つの平歯ギア42、43からなる減速ギア機構を減速機構として備えている。駆動側の平歯ギア42は、電動機18の回転子23に対して、一体となって回転するように連結されている。一方、従動側の平歯ギア43は、直動変換機構20のナット25に対して、一体となって回転するように連結されている。従動側の平歯ギア43は、ナット25の径方向外側に配置されている。従動側の平歯ギア43には、駆動側の平歯ギア42よりも歯数の多いギアが採用されている。これにより、平歯ギア42、43は、電動機18の回転子23の回転を減速してナット25に伝える減速機構として機能する。
図8の範囲Y6は、直動アクチュエータ17Fのストローク方向Sにおいて、平歯ギア42、43が位置する部分の範囲を示している。また、図8の範囲Z6は、直動アクチュエータ17Fのストローク方向Sにおいて電動機18が位置する部分の範囲を示している。こうした変形例6においても、ストローク方向Sにおいてねじ軸26の直動範囲X内の位置に、減速機構を構成する平歯ギア42、43、及び電動機18が配置されている。そのため、変形例6の直動アクチュエータ17Fでも、そのストローク方向Sにおける寸法は、電動機18、減速機構及び直動変換機構20をストローク方向Sに直列に並ぶように配置した場合に比べて短くなる。
<他の変更例>
上記実施形態及び変形例は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・変形例5、6のように、遊星ギア機構以外の機構を減速機構として採用してもよい。例えばサイクロイド減速機や、不思議歯車、ウォームギアなどの上記以外のギア機構を減速機構として採用してもよい。また、プーリ・ベルト機構やチェーン・スプロケット機構などの巻き掛け伝動機構などのギア機構以外の減速機構を採用してもよい。
・ストローク方向Sにおいて、電動機や減速機構の一部のみがねじ軸26の直動範囲X内に位置するように直動アクチュエータを構成してもよい。そうした場合にも、ストローク方向Sにおいて互いの一部がオーバーラップするように電動機、減速機構と直動変換機構20とが配置される。これにより、ストローク方向Sにおける直動アクチュエータの長さが、それらのオーバーラップした部分の長さ分短くなる。
・変形例6のように、ストローク方向Sにおいて、ねじ軸26の直動範囲Xから逸脱した位置に電動機が配置した構成としてもよい。そうした場合にも、直動アクチュエータのストローク方向Sにおいて、減速機構の少なくとも一部が直動範囲X内に位置するように直動アクチュエータが構成されていれば、そのストローク方向Sの寸法の短縮が可能である。
・ねじ軸26の回転に応じてナット25が直動するように直動変換機構20を構成してもよい。この場合には、ねじ軸26が直動変換機構20の回転部材に、ナット25が直動変換機構20の直動部材に、それぞれ対応する構成となる。
・上記実施形態及び変形例の制動装置では、電動シリンダ11がホイールシリンダ12に液圧を送ることで制動力を発生させていた。直動アクチュエータが直接、或いは機械的な動力伝達機構を介して摩擦部品に動力を伝えることで、制動力を発生させるように制動装置を構成してもよい。
10…制動装置
11…電動シリンダ
12…ホイールシリンダ
13…配管
14…ケース
15,54…シリンダ
15A…液室
15B…溝
16,55…ピストン
16A…突起
17,17A,17B,17C,17D,17E,17F…直動アクチュエータ
18,56…電動機
19,44,57,68…減速機構
20,58…直動変換機構
21…隔壁
22…回路基板
23,60…回転子
24,59…固定子
25…ナット(回転部材)
26…ねじ軸(直動部材)
27,45,61,65…サンギア
29,46,62,66…リングギア
28,47,63,67…プラネタリギア
30,53,69…キャリア
31…モータシャフト
32、33…ボールベアリング
34、35…ニードルベアリング
40、41…傘歯ギア(減速機構)
42、43…平歯ギア(減速機構)
44,48…減速機構
50…被検出部
51…検出部

Claims (6)

  1. 電動機、減速機構、及び直動変換機構を有しており、前記電動機の作動に応じて制動力を発生させる制動装置であって、
    前記直動変換機構は、回転自在な回転部材と、同回転部材の回転に応じて同回転部材の回転軸の延伸方向に直動する直動部材と、を備えており、
    前記減速機構は、前記電動機の回転を減速して前記回転部材に伝達する機構であり、
    かつ前記直動部材の直動方向において、前記直動部材の直動範囲の一部を含む位置に前記減速機構が配置されている
    制動装置。
  2. 前記電動機は、前記直動方向において、前記直動部材の直動範囲の一部を含む位置に配置されている請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記電動機は、前記直動方向において、前記減速機構が位置する範囲の一部を含む位置に配置されている請求項1又は請求項2に記載の制動装置。
  4. 前記直動部材は、シリンダ内に摺動自在に配置されたピストンに連結されており、
    かつ前記電動機は、前記直動方向における前記ピストンと前記減速機構との間の部分に配置されている請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の制動装置。
  5. 前記電動機は、前記直動方向において、前記直動変換機構及び前記減速機構と直列に並ぶ位置に配置されている請求項1に記載の制動装置。
  6. 前記減速機構は、前記直動方向において、同直動部材の直動範囲内に配置されており、前記回転部材の端部に回転角センサの被検出部が設けられており、前記被検出部に対向して回路基板が設けられており、かつ前記回路基板には、前記回転角センサの検出部が前記被検出部と対向するように設けられている請求項1~4のいずれか1項に記載の制動装置。
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