JP2023004185A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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【課題】所望の物体の温度帯域の階調を好適に設定する画像処理装置等を提供する。【解決手段】画像処理装置11において、画像データ取得部160は赤外線カメラから熱画像データを取得する。画像処理部170は、複数の第1ローカル領域と第2ローカル領域とを含むローカル領域を熱画像に対して設定し、ローカル領域の度数分布を演算し、熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定する。画像処理部170は、度数分布のうち予め設定された閾値を超過する超過データを度数分布に再分配した再分配データを生成し、再分配データからローカルトーンカーブを生成し、複数のローカルトーンカーブを合成してブレンドトーンカーブを生成する。そして画像処理部170は、ローカル領域に対応する画素に対してブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成する。画像データ出力部190は、変換画像データを出力する。【選択図】図3

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
物体の熱を検出する赤外線カメラを利用した物体検出システムが多く開発されている。このような物体検出システムは、人や動物といった物体の熱を好適に検出することが望まれる。そのため、画像のダイナミックレンジや画素値の階調を改善するための技術が併せて開発されている。
例えば、所定のセンサから取得した環境データに応じて画像のヒストグラムを変換する技術が公開されている(特許文献1)。
また例えば、画像内の地平線の位置に基づいて空に対応し得る画像内の領域を識別し、識別した空の領域における放射照度レベルの分布を分析して、空の領域に起因するダイナミックレンジを決定する技術が公開されている(特許文献2)。
米国特許第08077995号明細書 米国特許第09819880号明細書
しかしながら、空のような低温の領域や、自動車のエンジンなどのような高温の領域が画像に含まれる場合には、これらの影響を抑制することが困難になる場合がある。熱画像のダイナミックレンジが適切ではない場合、熱画像に基づいた物体の認識における認識率が低下してしまうこともある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、所望の物体の温度帯域の階調を好適に設定する画像処理装置等を提供するものである。
本発明にかかる画像処理装置は、画像データ取得部、画像処理部および画像データ出力部を有している。画像データ取得部は、車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得する。画像処理部は、熱画像データから変換画像データを生成する。画像データ出力部は、変換画像データを出力する。画像処理部は、複数の第1ローカル領域と、第1ローカル領域を含み第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を熱画像に対して設定する。画像処理部は、第1ローカル領域および第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算する。上記画像処理部は、熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定する。画像処理部は、度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを分配比率に基づいて度数分布に再分配した再分配データを生成する。画像処理部は、再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成する。画像処理部は、第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成する。画像処理部は、ローカル領域に対応する画素に対してブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成する。
本発明にかかる画像処理方法は、コンピュータが以下のステップを実行する。コンピュータは、車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得する。コンピュータは、熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定する。コンピュータは、複数の第1ローカル領域と、第1ローカル領域を含み第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を熱画像に対して設定する。コンピュータは、第1ローカル領域および第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算する。コンピュータは、度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを分配比率に基づいて度数分布に再分配した再分配データを生成する。コンピュータは、再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成する。コンピュータは、第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成する。コンピュータは、ローカル領域に対応する画素に対してブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成する。コンピュータは、変換画像データを出力する。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに以下の画像処理方法を実行させる。画像処理方法は、コンピュータが以下のステップを実行する。コンピュータは、車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得する。コンピュータは、熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定する。コンピュータは、複数の第1ローカル領域と、第1ローカル領域を含み第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を熱画像に対して設定する。コンピュータは、第1ローカル領域および第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算する。コンピュータは、度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを分配比率に基づいて度数分布に再分配した再分配データを生成する。コンピュータは、再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成する。コンピュータは、第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成する。コンピュータは、ローカル領域に対応する画素に対してブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成する。コンピュータは、変換画像データを出力する。
本発明によれば、所望の物体の温度帯域の階調を好適に設定する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる画像処理装置を搭載した車両の構成図である。 赤外線カメラの構成図である。 実施の形態1にかかる画像処理装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる画像処理部のブロック図である。 実施の形態1にかかる画像処理方法のフローチャートである。 実施の形態1にかかるローカル領域の例を示す図である。 超過データを生成する処理の例を示す図である。 分配比率の第1の例を示す図である。 再分配データおよびローカルトーンカーブを生成する処理の例を示す図である。 ブレンドトーンカーブの例を示す図である。 分配比率の第2の例を示す図である。 実施の形態2にかかる画像処理方法のフローチャートである。 熱画像データの度数分布図である。 単位領域の例を示す図である。 実施の形態2にかかるローカル領域の例を示す図である。 実施の形態2にかかるローカルトーンカーブとブレンドトーンカーブの例を示す図である。 実施の形態2にかかる画像処理装置が行う画像処理の具体例を示す図である。 実施の形態2の変形例にかかる画像処理方法のフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる画像処理装置を搭載した車両の構成図である。本実施の形態にかかる画像処理装置は、車両に設けられた赤外線カメラから熱画像を受け取り、所定の処理を施したうえで、受け取った熱画像をディスプレイに表示させる。また本実施の形態にかかる画像処理装置は、赤外線カメラから受け取った熱画像から所定の物体を検出する機能も有する。例えば画像処理装置は、車両の前方に存在する動物や人物を検出すると、運転者に対して警告を行う。そのため、画像処理装置は、所定の物体を検出することを目的として、熱画像を処理する。図1に示す車両90は、赤外線カメラ10、画像処理装置11、ディスプレイ12およびECU13を含む。
赤外線カメラ10は、車両90の周辺を撮像するように車両90に設けられている。赤外線カメラ10は例えば車両90の前方に固定され、車両90の前方を撮像する。赤外線カメラ10は画像処理装置11と通信可能に接続し、画像処理装置11から所定の指示信号を受け取り、受け取った指示信号に応じて動作する。また赤外線カメラ10は、画像処理装置11に対して、赤外線カメラ10が撮像した画像(熱画像ともいう)にかかる画像データ(熱画像データともいう)を供給する。
画像処理装置11は、車両90の任意の場所に固定され、赤外線カメラ10およびディスプレイ12のそれぞれと通信可能に接続している。画像処理装置11は、赤外線カメラ10が生成した画像データを取得し、取得した画像データをディスプレイ12に出力して表示させる。また画像処理装置11は、ECU13から所定の情報(車両情報)を受け取り、受け取った車両情報に応じて動作する。例えば画像処理装置11は、ECU13からヘッドライトが点灯したことを示す車両情報を受け取ると、この情報に連動して赤外線カメラ10による撮像を開始する。すなわち、本実施の形態にかかる画像処理装置11は、夜間やトンネル内など、車両90がヘッドライトを点灯させるような暗所において、赤外線カメラ10のシャッタ103を開き、赤外線センサ104から画像データの取得を行う。
ディスプレイ12は、例えば液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネルを含む表示装置であって、車両90において運転者が視認可能な位置に設けられている。ディスプレイ12は、画像処理装置11を介して赤外線カメラ10が撮像した画像を表示する。
ECU13(Electronic Control Unit)は、車両の所定の機能に関するデータを有し、この機能を制御する。例えばECU13は、車両90のヘッドライトの点灯および消灯を制御するものである。この場合、ECU13は、ヘッドライドが点灯したことを示す車両情報を、画像処理装置11に供給し得る。なお、ECU13は上述の情報に変えて、例えば車両90が有する照度センサの信号を画像処理装置11に供給してもよい。ECU13はその他に予め設定された情報を画像処理装置11に供給し得る。またECU13は、画像処理装置11から所定の情報を受け取ってもよい。また例えばECU13は、画像処理装置11から警告信号を受け取ると、受け取った警告信号に従って、車両90が有するスピーカや表示装置を利用して、運転者に対して警告を行うための音声を発したり、表示を行ったりしてもよい。
上述の構成により、画像処理装置11は、赤外線カメラ10が撮像した画像に対して所定の処理を施し、かかる画像を運転者が視認可能な態様によりディスプレイ12に表示させる。これにより、画像処理装置11は、車両90の周辺の物体を運転者に認識させることができる。
次に、図2を参照して、赤外線カメラ10の構成について説明する。図2は、赤外線カメラの構成図である。図2に示す赤外線カメラ10は主な構成として、筐体101、対物レンズ102、シャッタ103、赤外線センサ104およびカメラ制御回路105を有している。
筐体101は、赤外線カメラ10の各構成を収容し、車両90に固定される。対物レンズ102は、赤外線カメラ10が撮像する範囲から入射する赤外線を受け、赤外線センサ104に投射する。シャッタ103は、遮光性の板材を含み、対物レンズ102と赤外線センサ104との間に開閉可能に介在する。
シャッタ103は、閉じた状態のときに、対物レンズ102から赤外線センサ104へ入射する光を遮る。一方、シャッタ103は、開いた状態のときに、対物レンズ102から赤外線センサ104へ入射する光を遮らない。また、シャッタ103は、赤外線センサ104から見て黒体であり、シャッタ103を閉じた状態で、赤外線センサ104のキャリブレーションを行う。
赤外線センサ104は、アレイ状に配置された感熱素子で構成され、対物レンズ102を介して入射する赤外光を受け、感熱素子の各々の抵抗値変化によって画像データを生成する。赤外線センサ104はカメラ制御回路105と通信可能に接続し、カメラ制御回路105から所定の制御信号を受けて動作する。赤外線センサ104は、画像データを生成すると、生成した画像データをカメラ制御回路105に供給する。
なお、赤外線センサ104は、所定の強さより強い太陽光を所定期間以上受けると、太陽光を受けた範囲の素子の出力が飽和する。また、太陽光を受けた範囲の素子の温度が規定値以上に上昇するため、素子の不可逆な変形や特性の変化などの異常状態が生じる。そのため、赤外線カメラ10は、赤外線センサ104を直射日光から保護するために、シャッタ103を有する。
また、赤外線センサ104のダイナミックレンジは、歩行者等の物体を検出するための分解能が比較的に高くなるように設定されている。そのため、赤外線センサ104は、異常を起こさない温度範囲であっても、検出信号が飽和するように設定されている。
カメラ制御回路105は、MCU(Micro Controller Unit)を含む制御回路であって、シャッタ103および赤外線センサ104を制御する。またカメラ制御回路105は画像処理装置11と通信可能に接続し、画像処理装置11から制御信号を受け取り、受け取った制御信号に応じて、赤外線カメラ10の各構成を制御する。カメラ制御回路105は、赤外線カメラ10が撮像をしない場合にはシャッタ103が閉じた状態を保つよう制御する。カメラ制御回路105は、赤外線カメラ10が撮像をする場合にはシャッタ103が開いた状態となるよう制御する。またこのとき、カメラ制御回路105は、赤外線センサ104が生成した画像データを、画像処理装置11に供給する。
またカメラ制御回路105は、所定の条件下、シャッタ103を一時的に閉じる。所定の条件とは例えば、赤外線センサ104を保護する目的でシャッタ103を一時的に閉じる場合や、キャリブレーションを行う場合である。この場合、例えばカメラ制御回路105は、画像処理装置11からシャッタ103を一時的に閉じる指示を受ける。
次に、図3を参照して、画像処理装置11について説明する。図3は、実施の形態1にかかる画像処理装置のブロック図である。画像処理装置11は主な構成として、通信IF120、ROM130、RAM140、システム制御回路150、画像データ取得部160、画像処理部170、画像認識部180および画像データ出力部190を有している。またこれらの構成は、バス110を介して適宜、通信可能に接続されている。
通信IF120は、赤外線カメラ10を制御するための通信回線のインタフェースである。通信IF120は画像処理装置11が赤外線カメラ10を制御するための制御信号を、赤外線カメラ10に供給する。また通信IF120は、ECU13から車両情報を取得するためのインタフェースでもある。通信IF120は、ECU13から車両情報を取得すると、取得した車両情報を、適宜、画像処理装置11の構成に供給する。また通信IF120は、ECU13に対して所定の信号を出力するためのインタフェースであってもよい。例えば通信IF120は、運転者に対して所定の警告を行うための信号をECU13に供給してもよい。
ROM130(ROM(Read Only Memory))は、予め設定された情報またはデータを記憶する不揮発性のメモリである。ROM130は、例えば画像処理装置11が本実施の形態にかかる機能を実現するためのプログラムを予め記憶している。
RAM140(RAM(Random Access Memory))は、画像処理装置11が一時的にデータを展開できる記憶領域を有する揮発性のメモリである。RAM140は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)であってもよいし、システム制御回路150等に付随するレジスタを含んでもよい。RAM140は、ROM130が記憶するプログラムを展開して実行する領域を含む。またRAM140は、例えば赤外線カメラ10から供給された画像データを処理する場合等に利用され得る。
システム制御回路150は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの演算装置を含む。システム制御回路150は、画像処理装置11が本実施の形態にかかる機能を発揮するためのプログラムを実行する。プログラムは、例えばROM130に格納されたソフトウェアとして構成されてもよい。またプログラムは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより構成されてもよい。システム制御回路150は、画像処理装置11が有する各構成から所定の信号を受け取るとともに、受け取った信号に応じて、各構成に対して所定の指示等を出力する。システム制御回路150は機能ブロックとして、判断部151および指示部152を含む。
判断部151は、画像処理装置11から取得した画像データにかかる熱画像に対して所定の判断をする。例えば判断部151は、熱画像に歩行者等の物体が含まれる場合に、警告を発するか否かについての判断をする。また例えば判断部151は、赤外線カメラ10のシャッタ103の開閉についての判断をしてもよい。判断部151は、これらの判断の結果を指示部152に供給する。
指示部152は、画像処理装置11の各構成に対して種々の指示をする。指示部152は、判断部151から判断の結果に関する情報を受け取り、受け取った情報に応じて、各構成に対して指示をする。例えば指示部152は、判断部151から警告を発することを判断する信号を受け取った場合、通信IF120を介してECU13に警告をすることを示す信号を出力してもよい。また指示部152は、通信IF120を介して赤外線カメラ10に対してシャッタ103の開閉に関する指示を出力してもよい。
画像データ取得部160は、赤外線カメラ10から熱画像にかかるデータである熱画像データ(入力熱画像データ)を取得するインタフェースである。画像データ取得部160は例えば赤外線カメラ10から定期的に画像データを取得する。例えば画像データ取得部160は、1フレームの画像を、15分の1秒毎に受け取る。画像データ取得部160は画像データを受け取ると、受け取った画像データを画像処理部170に供給する。
画像処理部170は、例えばGPU(Graphics Processing Unit)を含む画像処理回路である。画像処理部170は、FPGA(field-programmable gate array)やDSP(Digital Signal Processor)を含む処理回路であってもよい。画像処理部170は、RAM140と連携して、熱画像データに対して所定の処理を施し、変換画像データを生成する。なお、画像処理部170の詳細は、後述する。
画像認識部180は、画像処理部170から画像データを受け取り、受け取った画像データから、車両や人物等の所定の物体にかかる物体画像を検出する。より具体的には例えば、画像認識部180は、所定の物体画像を検出するための認識辞書を有し、認識辞書のデータを参照して、物体画像を検出する。画像認識部180は、所定の物体画像を検出すると、検出した物体画像の位置や大きさに関する情報を生成し、生成した情報をシステム制御回路150に供給する。
画像データ出力部190は、画像処理部170が処理した画像データ(変換画像データ)を、ディスプレイ12に出力するためのインタフェースである。画像データ出力部190が出力する画像データはディスプレイ12の仕様に対応したデータフォーマットにしたがって出力される。このデータフォーマットは、例えばHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やDVI(Digital Visual Interface)等である。
次に、図4を参照して、画像処理部170について説明する。図4は、実施の形態1にかかる画像処理部170のブロック図である。画像処理部170は主な構成として、欠陥画素補正部171、NUC部172、および画像変換処理部173を有する。
欠陥画素補正部171は、赤外線センサ104の欠陥画素を予め記憶し、記憶した欠陥画素の画素値を、周辺の画素の画素値から補間する処理(補間処理)を施す。欠陥画素補正部171は、画像データ取得部160を介して、赤外線カメラ10から入力熱画像データを受け取り、受け取った画像データに対して、上述の補間処理を施す。欠陥画素補正部171は補間処理を施した画像データを、NUC部172に供給する。
NUC部172は、入力された光に対して出力する画素値のばらつきを抑制するための較正処理であるNUC(Non-Uniformity Correction)を行う。NUC部172は、赤外線センサ104のそれぞれの画素が有する特性に対応したゲインとオフセット値の設定を予め有している。NUC部172は、欠陥画素補正部171から受け取った画像データに対して、予め有しているこの設定にしたがい、画像データのそれぞれの画素値を較正する。
画像変換処理部173は、NUC部172から較正された画像データを受け取り、受け取った画像データに対して所定の処理を施して変換画像データを生成する。変換画像データは、NUC部172から受け取った画像データのコントラストまたは分解能を改善したものである。画像データのコントラストまたは分解能を改善することにより、画像処理装置11は、物体の認識率の低下を抑制できる。画像変換処理部173は、変換画像データを生成すると、生成した変換画像データを、画像認識部180および画像データ出力部190へ供給する。
また画像処理部170は、上述の機能に加え、受け取った画像データを解析し、解析した結果である画像解析データを出力しうる。例えば画像処理部170は、受け取った画像データのコントラストを算出し、算出した結果をシステム制御回路150に供給してもよい。またこの場合にシステム制御回路150は、画像データのコントラストが予め設定された閾値を下回る場合に、画像のコントラストを改善するための機能を発揮するよう画像処理部170に指示してもよい。
なお、画像処理部170は、上述の各構成間の画像データの受け渡しをする場合、あるいは各構成における画像処理をする際に、RAM140との間で画像データのやり取りをしてもよい。あるいは画像処理部170は、上述の処理の流れに沿った機能を、RAM140に格納した画像データに対して実現してもよい。
次に、図5を参照して、画像処理装置11が実行する変換画像データを生成する処理について説明する。図5は、実施の形態1にかかる画像処理方法のフローチャートである。図5に示すフローチャートは、例えば、画像処理装置11による赤外線カメラ10を用いた撮像が開始されることによって開始され、赤外線カメラ10を用いた撮像が行われている期間、繰り返し実行される。
まず、画像処理装置11の画像データ取得部160は、赤外線カメラ10から熱画像データを取得する(ステップS10)。画像データ取得部160は、熱画像データを取得すると、取得した熱画像データを画像処理部170に供給する。
次に、画像処理部170は、熱画像データを受け取ると、複数の第1ローカル領域と、前記第1ローカル領域を含み前記第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を前記熱画像に対して設定する(ステップS11)。
次に、画像処理部170は、第1ローカル領域および前記第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布(ヒストグラム)を演算する(ステップS12)。
次に、画像処理部170は、熱画像全体の画素値分布を示す画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定する(ステップS13)。具体的には例えば画像処理部170は、画素値データの中心値を演算し、演算した中心値から分配比率を設定する。中心値は例えば、画素値データの度数分布における中央値である。また中心値は、最小画素値と最大画素値とから算出された平均値であってもよい。また画像処理部170は、コントラストを向上させたい画素値域の分配比率を高く、コントラストを抑えたい画素値域の分配比率を低く設定する。そのため、分配比率は、画像処理装置11において検出対象である人間や動物等の温度に対しての分解能が向上し、空のような低温や自動車のエンジンやマフラーのような高温に対しての分解能が抑えられるように設定される。
次に、画像処理部170は、度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを前記度数分布に再分配した再分配データを生成する(ステップS14)。なお、画像処理部170は、第1ローカル領域に適用する第1閾値と、第2ローカル領域に適用する第2閾値とを、それぞれ独立して設定する。すなわち第1閾値と第2閾値とは同じでもよいし、異なっていてもよい。
次に、画像処理部170は、再分配データからローカルトーンカーブを生成する(ステップS15)。具体的には、画像処理部170は、再分配データの度数を、低い画素値から順次高い画素値に向かって累積加算することによりローカルトーンカーブを生成する。
次に、画像処理部170は、ブレンドトーンカーブを生成する(ステップS16)。具体的には、画像処理部170は、第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブを予め設定された重みづけ係数を用いて合成する。なお、画像処理部170は、生成したブレンドトーンカーブを、熱画像データの画素値の最大値と最小値との幅により正規化する。
次に、画像処理部170は、それぞれのローカル領域に対応する画素に対してブレンドトーンカーブを適用することにより、変換画像データを生成する(ステップS17)。このとき画像処理部170は、例えば次に示す式(1)により処理を行う。
Figure 2023004185000002
ここで、iは、ブレンドトーンカーブを適用する画素の最小画素値から最大画素値までの値を取り得る。またBTは、ブレンドトーンカーブの値である。LTは、第1ローカル領域におけるローカルトーンカーブ(第1ローカルトーンカーブ)の値である。W1は、第1ローカルトーンカーブに対する重みづけ係数である。LTは、第2ローカル領域におけるローカルトーンカーブ(第2ローカルトーンカーブ)の値である。W2は、第2ローカルトーンカーブに対する重みづけ係数である。またF1はオフセット値であって、所定の定数である。
次に、画像データ出力部190は、変換画像データを出力する(ステップS18)。画像データ出力部190が変換画像データを出力すると、画像処理装置11は、一連の処理を終了する。なお、画像処理装置11は、新たな熱画像データが供給されると、再びステップS10から上述の処理を実行する。
以上、画像処理装置11が実行する画像処理方法について説明した。上述の情報を実行することにより、画像処理装置11は、所望の温度にかかる画素値域の分解能を向上させる。
次に、図6を参照して、ローカル領域の具体例を説明する。図6は、実施の形態1にかかるローカル領域の例を示す図である。図6には、熱画像D11が示されている。また熱画像D11は、左上を原点として、右側にH方向が設定され、下側にV方向が設定されている。以降の説明において、熱画像D11内のH方向およびV方向の座標を、カッコにより(h,v)のように示す。
画像処理部170は、熱画像D11に対して、複数の第1ローカル領域R1および第2ローカル領域R2を設定している。例えば画像処理部170は、画像D11の座標(0,0)に対応する位置において、第1ローカル領域R1(0,0)を設定している。また画像処理部170が互いに隣接するように、任意の位置(h,v)における第1ローカル領域R1(h,v)を設定している。すなわち図において二点鎖線により示すように、第1ローカル領域R1(h,v)の右側には第1ローカル領域R1(h+1,v)が隣接して設定され、第1ローカル領域R1(h,v)の下側には第1ローカル領域R1(h,v+1)が隣接して設定されている。このようにして、画像処理部170は、熱画像D11の右下における第1ローカル領域R1(m-1,n-1)まで、H方向にm個、V方向にn個の第1ローカル領域R1を設定している。
また画像処理部170は、上述の第1ローカル領域R1のそれぞれに対応した第2ローカル領域R2(h,v)を設定している。座標(h、v)に対応した第2ローカル領域R2(h,v)は、第1ローカル領域R1(h,v)を含み第1ローカル領域R1(h,v)より大きい矩形の領域である。なお、第2ローカル領域R2は、図における座標(0,0)および座標(m,n)において示すように、熱画像D11の外縁部においては、熱画像D11の外側にはみ出る場合がある。この場合、第2ローカル領域R2の大きさは、熱画像D11の大きさに従いカットされる。
画像処理部170は、このように、座標(h,v)に対応したローカル領域として、第1ローカル領域R1(h,v)および第2ローカル領域R2(h,v)を設定する。そして、画像処理部170は、設定したそれぞれのローカル領域におけるローカルトーンカーブおよびブレンドトーンカーブを生成する。
次に、図7を参照して、ローカルトーンカーブの具体例について説明する。図7は、超過データを生成する処理の例を示す図である。図7には、上側にデータD12が示されており、下側にデータD13が示されている。
図7の上側に示されているデータD12は、所定のローカル領域における度数分布である。画像処理装置11において、画像処理部170の画像変換処理部173は、NUC部172から受け取った熱画像データからローカル領域を設定し、設定したローカル領域に対して、データD12に示すような度数分布を演算する。データD12は、横軸が画素値を示し、縦軸が画素値に対応する度数である。データD12に示す度数分布は、中央部に度数のピークを有するカーブにより示されている。
図7の下側に示されているデータD13は、度数分布に対して所定の閾値を超過する超過データD131にハッチングを施して示したものである。画像変換処理部173は、予め設定された閾値を超過する超過データD131を再分配するために、超過データD131を抽出し、超過データD131の度数を度数分布に対して所定の分配比率にしたがって再分配する。
次に、図8を参照して、分配比率について説明する。図8は、分配比率の第1の例を示す図である。図8には、画素値と分配比率との関係を示すグラフE10が示されている。グラフE10は、横軸が画素値を示し、縦軸が分配比率を示している。またグラフE10には、曲線E101がプロットされている。曲線E101は、横軸に示す画素値が中心値の位置をピークとして、左右になだらかに下がる曲線である。このように、分配比率は、中心値をピークとして、中心値から離れる程に分配比率が低下するように設定される。
より具体的には、例えば、図8における第1画素値E121は、中心値との差が第1差E111である。図8における第2画素値E122は、中心値との差が第1差より大きい第2差E112である。このとき、第1画素値E121に対応する第1分配比率E131は、第2画素値E122に対応する第2分配比率E132より高くなるように、設定される。なお、曲線E101の最小値と最大値は、一定の値ではなく、ローカル領域における値により変動する。
このような構成により、画像処理装置11は、中心値およびその近傍における画素値に対して比較的に多くのデータを配分し、中心値およびその近傍における画像の表現をより豊かなものとする。これにより、画像処理装置11は、中心値およびその近傍における画像のコントラストを向上させ、対象物体の検出に対する分解能を向上させる。
次に、図9を参照して、画像処理部170が生成する再分配データとローカルトーンカーブについて説明する。図9は、再分配データおよびローカルトーンカーブを生成する処理の例を示す図である。
図9の上側に示されているデータD14は、再分配データである。画像変換処理部173は、超過データD131に対応する度数を、熱画像データの最小値から最大値までの間の画素値分布を示す画画素値データに対して分配する。図に示す例において、画像変換処理部173は、超過データD131をデータD141のように、中央部分がピークとなる曲線に沿って分配することにより再分配データD142を生成している。
図9の下側に示されているデータD15は、ローカルトーンカーブを示すデータである。データD15は、データD14において生成された再分配データを画素値の最小値から最大値に亘り順次累積させた累積度数分布である。画像変換処理部173は、第1ローカル領域R1(h,v)および第2ローカル領域R2(h,v)におけるローカルトーンカーブを上述の手順により生成する。
次に、図10を参照して、ブレンドトーンカーブについて説明する。図10は、ブレンドトーンカーブの例を示す図である。図10には、第1ローカルトーンカーブD16、第2ローカルトーンカーブD17およびブレンドトーンカーブD18が示されている。
第1ローカルトーンカーブD16は、熱画像データの所定の位置における第1ローカル領域のローカルトーンカーブである。第2ローカルトーンカーブD17は、第1ローカルトーンカーブD16に対応した第2ローカルトーンカーブである。すなわち第2ローカルトーンカーブD17にかかる第2ローカル領域は、第1ローカルトーンカーブD16にかかる第1ローカル領域を含む。
ブレンドトーンカーブD18は、上述の式(1)により第1ローカルトーンカーブD16と第2ローカルトーンカーブとを合成して生成されたものである。また、ブレンドトーンカーブD18は、第1ローカルトーンカーブD16と第2ローカルトーンカーブD17とを合成したのちに、熱画像データの最大画素値を使って正規化されたものとなっている。すなわちブレンドトーンカーブD18は、横軸が入力画素値であって、縦軸が出力画素値という関係が成立する。これにより、画像変換処理部173は、ブレンドトーンカーブD18に対応するそれぞれの画素位置において、画像変換データを生成する。
次に、図11を参照して、分配比率の別の例について説明する。図11は、分配比率の第2の例を示す図である。図11には、画素値と分配比率との関係を示すグラフE20が示されている。グラフE20は、横軸が画素値を示し、縦軸が分配比率を示している。またグラフE20には、折れ線E201がプロットされている。折れ線E201は、中心値の近傍の画素値をピークとして、左右に折れ曲がりながら下がる折れ線である。このように、分配比率は、中心値をピークとして、中心値から離れる程に分配比率が低下するように設定される。
より具体的には、例えば、図11における第1画素値E221は、中心値との差が第1差E211である。図8における第2画素値E222は、中心値との差が第1差より大きい第2差E212である。このとき、第1画素値E221に対応する第1分配比率E231は、第2画素値E222に対応する第2分配比率E232より高くなるように、設定される。
以上、実施の形態1について説明した。上述の通り、画像処理装置11は、第1ローカル領域と第2ローカル領域とのそれぞれのローカルトーンカーブを生成し、これらの重みづけを設定したうえで合成する。またその際に、画像処理装置11は、中心値をピークとした分配比率を設定し、これを度数分布に適用する。これにより画像処理装置11は、熱画像における所望の温度に対する分解能を向上させることができる。よって、実施の形態1によれば、所望の物体の温度帯域の階調を好適に設定する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することができる。また、所望の物体の温度領域の階調を好適に設定することで、熱画像に基づく物体の認識率を向上させることができる。
なお、上述の画像処理装置11は、第1ローカル領域と第2ローカル領域との2種類のローカル領域を設定したが、ローカル領域の設定はこれに限られない。すなわち画像処理装置11は、複数の大きさが異なるローカル領域を設定する。この際に、画像処理装置11は、3種類以上の大きさの異なるローカル領域を設定し、ブレンドトーンカーブを生成する場合に、これら3種類以上の領域に対応したローカルトーンカーブを合成してもよい。
また画像変換処理部173が設定する分配比率は、中心値をピークとするのに代え、中心値から所定の画素値の差に離れた画素値をピークとしてもよい。また上述の図8および図11に示す分配比率は、中心値を基準として左右対称形状として例示したが、分配比率は、中心値を基準とした左右対称形状に限られない。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。図12は、実施の形態2にかかる画像処理方法のフローチャートである。図12に示すフローチャートは、画像変換処理部173が主に行う処理について示したものである。
まず、画像変換処理部173は、NUC部172から較正された熱画像データを取得する(ステップS101)。
次に、画像変換処理部173は、熱画像データの度数分布を演算する(ステップS102)。ここで、本実施の形態にかかる画像変換処理部173は、熱画像データが有する画素値が例えば16ビット程度であった場合に、下位2ビット~4ビット程度をまとめて1つのビン(階級ともいう)とした度数分布を演算する。これにより画像処理装置11は、実施的な計算精度の低下を抑えつつ、画像変換にかかる処理時間を短縮できる。
次に、画像変換処理部173は、熱画像データのレンジ計算を行う(ステップS103)。レンジ計算において、画像変換処理部173は、度数分布における低温側の最小画素値および高温側の最大画素値を設定する。さらに画像変換処理部173は、中心画素値を設定する。そして画像変換処理部173は、最大画素値と中心画素値との差である第1画素範囲を算出する。同様に画像変換処理部173は、中心画素値と最小画素値との差である第2画素範囲を算出する。そして画像変換処理部173は、第1画素範囲と第2画素範囲とを比較して、大きい方の画素範囲を、小さいほうの画素範囲に適用して画像全体の画素範囲を設定する。なお、画像変換処理部173は、ここで設定した中心値を、後述するステップS111、ステップS121およびステップS131における分配比率の設定に利用する。
図13を参照して、レンジ計算の例について説明する。図13は、熱画像データの度数分布図である。図13に示すデータD22は、熱画像データの一例について示している。データD22において、画像変換処理部173は、度数の上下数パーセント(例えば1パーセント)を切り捨てた後のビンを最小画素値(MIN)および最大画素値(MAX)にそれぞれ設定している。このような処理をすることにより、画像処理装置11は、エラーなど画像データに大きく外れたデータが存在している場合に、これを排除してデータを処理できる。また画像変換処理部173は、中心値を併せて設定する。中心値は、度数分布の中央値(MEDIAN)や、平均値が選択されうる。データD22に示す例の場合、画像変換処理部173は中央値を中心値として設定している。
データD22に示す画像データは、MAXとMEDIANとの差である第1画素範囲R11の方が、MEDIANとMINとの差である第2画素範囲R12より大きい。そこで画像変換処理部173は、低温側の画素値の範囲を、MEDIANから第1画素範囲R11離れているMIN2に設定する。このように、画素範囲を設定することにより、画像処理装置11は、変換後のコントラストを向上させる。
上述のように、画像処理装置11は、画素値データの最大画素値と最小画素値とをそれぞれ検出する。そして画像処理装置11は、最大画素値と中心画素値との差である第1画素範囲と、中心画素値と最小画素値との差である第2画素範囲とのうち、比較的に大きい側の差を、比較的に小さい側に適用する。さらに画像処理装置11は、このようにして拡大した画素値範囲を更新画素範囲として設定する。また画像処理装置11は、この更新画素範囲を用いて分配比率を設定する。
図12に戻り説明を続ける。画像変換処理部173は、レンジ制限を行う(ステップS104)。レンジ制限において、画像変換処理部173は、設定した最小画素値と最大画素値の範囲の外に存在するデータを、最小画素値または最大画素値のいずれか近い側のビンに設定変更する。図10に示す例の場合、度数分布におけるMIN2を下回るデータが存在する場合、画像変換処理部173は、このデータをMIN2に対応するビンに配置する。同様に、度数分布におけるMAXを上回るデータが存在する場合、画像変換処理部173は、このデータをMAXに対応するビンに配置する。
次に、画像変換処理部173は、単位領域に分割する(ステップS105)。単位領域とは、ローカルトーンカーブを生成するローカル領域を構成するための要素となる領域である。すなわち、画像変換処理部173は、ローカル領域を単位領域の集合としてそれぞれ設定する。熱画像を単位領域に分割しておくことにより、画像処理装置11は異なる大きさの複数のローカル領域に関する処理を効率よく行う。
図14を参照して、画像変換処理部173が生成する単位領域について説明する。図14は、単位領域の例を示す図である。図14には、熱画像D23および単位領域U10が示されている。
熱画像D23は、画像変換処理部173が受け取った入力熱画像データにかかる熱画像である。図14に示す例において、画像変換処理部173は、熱画像D23を横方向に64分割し、縦方向に48分割する。単位領域U10は、熱画像D23が上述のように分割された場合の1つの領域である。図14に示す熱画像D23は左上を原点として水平方向(H軸方向)に64の単位領域U10が設定され、垂直方向(V軸方向)に48の単位領域U10が設定されている。図14において、熱画像D23の左上においてハッチングにより示されているのが、1つの単位領域U10である。
画像変換処理部173は、左上を原点の座標(0,0)とし、右下を座標(64,48)とした場合に、任意の座標(h,v)において単位領域U10(h,v)を設定する。画像変換処理部173は、このように熱画像D23を64×48分割することにより、3072の単位領域U10を設定する。また例えば熱画像D23がQVGA(Quarter Video Graphics Array)であって、320×240ピクセルの画素数構成を有する場合、単位領域は5×5ピクセルである。
図12に戻り説明を続ける。次に、画像変換処理部173は、単位領域の度数分布である単位度数分布を演算する(ステップS106)。すなわち図14に示す例の場合、画像変換処理部173は、3072の単位領域について、それぞれの度数分布を演算する。なお、このとき、画像変換処理部173は、単位度数分布が上述のレンジ制限の範囲になるように演算する。
次に、画像変換処理部173は、第1ローカル領域を設定する(ステップS110)。また画像変換処理部173は、第2ローカル領域を設定する(ステップS120)。さらに画像変換処理部173は、第3ローカル領域を設定する(ステップS130)。
図15を参照して、ローカル領域について説明する。図15は、実施の形態2にかかるローカル領域の例を示す図である。図15には、5×5の単位領域U10およびこれに重畳して、第1ローカル領域U11、第2ローカル領域U12および第3ローカル領域U13が示されている。
第1ローカル領域U11は、1つの単位領域U10により構成される。図に示す第1ローカル領域U11は、5×5に配置されている単位領域U10の中心に位置する座標(h,v)の単位領域U10に対応している。第2ローカル領域U12は、3×3の単位領域U10により構成される。第2ローカル領域U12は、5×5に配置されている単位領域U10の中心部の単位領域U10(h,v)に対応しており、第1ローカル領域U11(h,v)を含む。また第3ローカル領域U13は、5×5の単位領域U10により構成される。第3ローカル領域U13は、中心部に第1ローカル領域U11(h,v)および第2ローカル領域U12(h,v)を含む。すなわち第3ローカル領域U13は座標(h,v)に対応している。
画像変換処理部173は、上述の第1ローカル領域、第2ローカル領域および第3ローカル領域を設定する処理において、ローカル領域のそれぞれにかかる度数分布を演算する。このとき画像変換処理部173は、単位度数分布を利用する。すなわち、ローカル領域のそれぞれにかかる度数分布を算出する場合に、画像変換処理部173は、ローカル領域のそれぞれが有する単位領域における単位度数分布を合算する。これにより、画像変換処理部173はローカル領域ごとの度数分布を効率よく演算できる。
図12に戻り説明を続ける。画像変換処理部173は、それぞれのローカル領域に対して分配比率を設定する(ステップS111、ステップS121およびステップS131)。より具体的には、画像変換処理部173は、ステップS103で設定した中心値を利用して、中心値または中心値を含む画素値領域をピークとして、中心値から離れる程に低下する分配率を設定する。なお、ここで設定される分配率は、ローカル領域ごとに個別に設定される。
次に、画像変換処理部173は、それぞれのローカル領域に対して再分配データを生成する(ステップS112、ステップS122およびステップS132)。なお、再分配データを生成する際に設定する超過データにかかる閾値の値は、それぞれのローカル領域に対して個別に設定され得る。
次に、画像変換処理部173は、第1ローカル領域に対応する第1ローカルトーンカーブを生成する(ステップS113)。また画像変換処理部173は、第2ローカル領域に対応する第2ローカルトーンカーブを生成する(ステップS123)。同様に、画像変換処理部173は、第3ローカル領域に対応する第3ローカルトーンカーブを生成する(ステップS133)。なお、上述の再分配データを生成する処理およびそれぞれのローカル領域に対応するローカルトーンカーブを生成する処理は、並行して行われてもよいし、順次行われてもよい。なお、画像変換処理部173は、生成したローカルトーンカーブのそれぞれを、それぞれの領域における全度数により除算して正規化をする。
次に、画像変換処理部173は、生成したローカルトーンカーブを合成してブレンドトーンカーブを生成する(ステップS140)。画像変換処理部173は、以下の式(2)が成立するようにブレンドトーンカーブを生成する。
Figure 2023004185000003
ここで、BTはブレンドトーンカーブを示し、LTaは第1ローカルトーンカーブを示し、LTbは第2ローカルトーンカーブを示し、LTcは第3ローカルトーンカーブを示す。またWaは第1ローカルトーンカーブに対する重みづけ係数を示す。Wbは第2ローカルトーンカーブに対する重みづけ係数を示す。Wcは第3ローカルトーンカーブに対する重みづけ係数を示す。F2は所定のオフセット値を示す。またiは、入力画素値であり、レンジ制限により設定された画素値の最小値から最大値までを取り得る。
図16に、ローカルトーンカーブとブレンドトーンカーブの例を示す。図16は、実施の形態2にかかるローカルトーンカーブとブレンドトーンカーブの例を示す図である。図16に示すグラフには、第1ローカルトーンカーブ、第2ローカルトーンカーブ、第3ローカルトーンカーブおよびブレンドトーンカーブが重畳されている。図に示すように、それぞれのローカルトーンカーブは、ローカル領域の大きさに応じて、それぞれの傾斜を有している。ブレンドトーンカーブは、画像処理装置11が所望の機能を発揮できるように重みづけ係数およびオフセットが設定されている。
例えば図16の例において、低い画素値域におけるローカルトーンカーブの傾きはそれぞれ急峻であり、且つ、異なる画素値域(すなわち異なる温度帯域)に存在している。一方、低い画素値域におけるブレンドトーンカーブの傾きは比較的に緩やかなカーブにより構成されている。このように、画像処理装置11は、ローカル領域ごとに有するトーンカーブの特徴を合成することにより、大きさの異なるローカル領域に生じるコントラストのばらつきを抑制し、且つ、検出対象の物体が有する温度帯域のコントラストを拡げている。
再び図12に戻り説明を続ける。画像変換処理部173は、生成したブレンドトーンカーブを用いて、熱画像データのトーン変換を行う(ステップS141)。なお、上述の通り、画像変換処理部173は、熱画像データの度数分布を演算する際に、下位2ビット~4ビット程度をまとめて1つのビンとした度数分布を演算し、処理を行った。換言すると、画像変換処理部173は、ローカル領域におけるそれぞれの画素が互いに数ビットずつ離間するように指定画素を抽出し、抽出した指定画素に対してブレンドトーンカーブを適用したことと同様の処理を行ったこととなる。そのため、以降の処理において、入力熱画像データにおける全ての画素に対応するための処理を行う。
次に、画像変換処理部173は、画像データ補間処理を行う(ステップS142)。具体的には、画像変換処理部173は、このステップS141において設定した指定画素の間に存在する画素における画素値を、周辺の指定画素における変換後の画素値を利用して補間する。補間の手法は、例えばバイリニア補間である。これにより画像変換処理部173は、熱画像データの全ての画素に対するトーン変換を行う。すなわち画像変換処理部173は入力熱画像データを変換した変換画像データを生成する。
次に、画像変換処理部173は、生成した変換画像データを、出力する(ステップS150)。画像処理部170は画像変換処理部173が出力した変換画像データを例えば画像認識部180に供給する。これにより画像処理装置11は、変換画像データを用いて物体の検出を行う。また画像処理部170は、画像変換処理部173が出力した変換画像データを、ディスプレイ12に表示させるための処理を適宜行う。例えば画像処理部170は、変換画像データに対してガンマ補正を行い、ガンマ補正を行った画像データを、画像データ出力部190を介してディスプレイ12に供給する。画像変換処理部173は、変換画像データを出力すると、一連の処理を終了する。
以上、実施の形態2にかかる画像処理方法について説明した。上述の方法により、画像処理装置11は、輻射熱の影響を低減した画像データを使って物体の検出を行うことができる。なお、ステップS141およびステップS142において説明したように、指定画素を抽出して処理することにより、画像処理装置11は、画像のコントラストを改善するとともに、画像処理の処理速度を向上させることができる。
次に、図17を参照して、画像処理装置11が行う画像処理の具体例を説明する。図17は、画像処理装置11が行う画像処理の具体例を示す図である。図17は、ブレンドトーンカーブF200、入力熱画像F211および変換画像F212を含む。ブレンドトーンカーブF200は、画像処理装置11が入力熱画像F211から生成したものである。画像処理装置11は、ブレンドトーンカーブF200により、入力熱画像F210を、変換画像F220に変換する。
入力熱画像F210は、赤外線カメラ10が撮像した熱画像であって、左側にオートバイの画像を含む。オートバイの画像はエンジンやマフラーといった高温の物体にかかる高温画像領域F211を含む。また、入力熱画像F210は、右側に歩行者の画像を含む歩行者画像領域F212を含む。
ブレンドトーンカーブF200は、高温画像領域F211に対応する高温域の物体に対応する第1入力範囲F201を、第1出力範囲F203に変換する。ブレンドトーンカーブF200は、高温域の傾斜が45度より小さい。また変換後の第1出力範囲F203は、変換前の第1入力範囲F201より狭い。すなわち、ブレンドトーンカーブF200は、第1入力範囲F201の帯域を狭めるように入力熱画像を変換する。
またブレンドトーンカーブF200は、歩行者画像領域F212に対応する温度の物体に対応する第2入力範囲F202を、第2出力範囲F204に変換する。ブレンドトーンカーブF200は、この温域の傾斜が45度より大きい。また変換後の第2出力範囲F204は、変換前の第2入力範囲F202より広い。すなわち、ブレンドトーンカーブF200は、歩行者画像領域F212に対応する第2入力範囲F202の帯域を広げるように入力熱画像を変換する。
変換画像F220は、画像処理装置11が入力熱画像F210を変換して生成した変換画像である。変換画像F220は、入力熱画像F210における高温画像領域F211に対応する高温画像領域F221を有する。変換前の高温画像領域F211と、変換後の高温画像領域F221と、を比較すると、変換後の高温画像領域F221は画像の階調が低下して、マフラーの画像の詳細が判別できない状態となっている。
変換画像F220は、入力熱画像F210における歩行者画像領域F212に対応する歩行者画像領域F222を有する。変換前の歩行者画像領域F212と、変換後の歩行者画像領域F222と、を比較すると、変換後の歩行者画像領域F222は画像の階調が増加して、歩行者や道路の画像の詳細が判別できる状態となっている。
上述のように、画像処理装置11は、再分配比率を設定する際に、検出する物体の温度に対応する画素値域に再分配比率のピークを設定し、高温域や低温域に対応する画素値域に対する再分配比率を低下させる。それにより、上述の具体例に示すように、画像処理装置11は、歩行者等の検出対象となる物体の画像の階調を拡大させることができる。これにより画像処理装置11は、所望の物体の検出精度を向上させることができる。
次に、実施の形態2の変形例について説明する。図18は、実施の形態2の変形例にかかる画像処理方法のフローチャートである。図18に示すフローチャートは、ステップS140とステップS150の間の処理が、図12に示すフローチャートと異なる。
図18のステップS140において、ブレンドトーンカーブを生成した後に、画像変換処理部173は、トーンカーブ補間を行う(ステップS143)。上述の通り、画像変換処理部173は、熱画像データの度数分布を演算する際に、下位2ビット~4ビット程度をまとめて1つのビンとした度数分布を演算し、処理を行った。そのため、ステップS140におけるブレンドトーンカーブは、熱画像データの全ての画素には対応していない。そこで、画像変換処理部173は、指定画素の間に存在する画素におけるトーンカーブを、周辺の指定画素におけるブレンドトーンカーブから補間することにより生成する。補間の具体的な方法は、例えばバイリニア補間である。トーンカーブ補間を行うことにより、画像変換処理部173は、熱画像データの全ての画素に対応したトーンカーブを生成する。
次に、画像変換処理部173は、生成したトーンカーブを用いて、熱画像データをトーン変換する(ステップS144)。画像変換処理部173は、熱画像データの全ての画素に対して、入力画素値を変換して出力画素値を算出する処理を行う。これにより画像変換処理部173は、変換画像データを生成する。
以上、実施の形態2について説明した。実施の形態2によれば、所望の物体の温度帯域の階調を好適に設定する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することができる。また、所望の物体の温度領域の階調を好適に設定することで、熱画像に基づく物体の認識率を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 赤外線カメラ
11 画像処理装置
12 ディスプレイ
13 ECU
90 車両
101 筐体
102 対物レンズ
103 シャッタ
104 赤外線センサ
105 カメラ制御回路
110 バス
120 通信IF
130 ROM
140 RAM
150 システム制御回路
151 判断部
152 指示部
160 画像データ取得部
170 画像処理部
171 欠陥画素補正部
172 NUC部
173 画像変換処理部
180 画像認識部
190 画像データ出力部

Claims (5)

  1. 車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記熱画像データから変換画像データを生成する画像処理部と、
    前記変換画像データを出力する出力部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    複数の第1ローカル領域と、前記第1ローカル領域を含み前記第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を前記熱画像に対して設定し、
    前記第1ローカル領域および前記第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算し、
    前記熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定し、
    前記度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを前記分配比率に基づいて前記度数分布に再分配した再分配データを生成し、
    前記再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成し、
    前記第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび前記第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成し、
    前記ローカル領域に対応する画素に対して前記ブレンドトーンカーブを適用することにより前記変換画像データを生成する、
    画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、
    前記画素値データの中心画素値を決定し、
    前記中心画素値から第1差を有する第1画素値における第1分配比率が、前記第1差より大きい第2差を有する第2画素値における第2分配比率より高くなるように、前記分配比率を設定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理部は、
    前記画素値データの最大画素値と最小画素値とをそれぞれ検出し、
    前記最大画素値と前記中心画素値との差である第1画素範囲と、前記中心画素値と前記最小画素値との差である第2画素範囲とのうち、比較的に大きい側の差を、比較的に小さい側に適用して更新画素範囲を設定し、
    前記更新画素範囲を用いて前記分配比率を設定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. コンピュータが、
    車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得し、
    複数の第1ローカル領域と、前記第1ローカル領域を含み前記第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を前記熱画像に対して設定し、
    前記第1ローカル領域および前記第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算し、
    前記熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定し、
    前記度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを前記分配比率に基づいて前記度数分布に再分配した再分配データを生成し、
    前記再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成し、
    前記第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび前記第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成し、
    前記ローカル領域に対応する画素に対して前記ブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成し、
    前記変換画像データを出力する、
    画像処理方法。
  5. 車両の周辺の熱画像を撮像する赤外線カメラから熱画像データを取得し、
    複数の第1ローカル領域と、前記第1ローカル領域を含み前記第1ローカル領域より大きい領域である複数の第2ローカル領域と、を含むローカル領域を前記熱画像に対して設定し、
    前記第1ローカル領域および前記第2ローカル領域を構成する画素の画素値に関する度数分布を演算し、
    前記熱画像の画素値データに基づいて、それぞれの画素値に対する分配比率を設定し、
    前記度数分布のうち予め設定された度数の閾値を超過する超過データを前記分配比率に基づいて前記度数分布に再分配した再分配データを生成し、
    前記再分配データを低い画素値から高い画素値に向かって累積加算してローカルトーンカーブを生成し、
    前記第1ローカル領域に対応した第1ローカルトーンカーブおよび前記第2ローカル領域に対応した第2ローカルトーンカーブの各々に対して予め設定された重みづけ係数を用いて合成してブレンドトーンカーブを生成し、
    前記ローカル領域に対応する画素に対して前記ブレンドトーンカーブを適用することにより変換画像データを生成し、
    前記変換画像データを出力する、
    画像処理方法を、コンピュータに実行させる
    プログラム。
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