JP2023004090A - 環境監視システムおよびサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】環境監視システムの簡便な設置を可能とする。【解決手段】環境監視システムは、領域に設置された複数のセンサ端末200、および、センサ端末とネットワークで接続されたサーバ100を備える。センサ端末200は、物理量である環境値を取得するセンサと、環境値をサーバ100に送信するセンサ端末通信部とを備える。サーバ100は、環境値を受信するサーバ通信部と、領域における環境値の分布図を作成する分布図作成部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、監視対象の領域に配置されたセンサを用いて領域の環境情報を監視する環境監視システムおよびサーバに関する。
特許文献1に記載のマルチセンシング大気環境モニタリングシステム装置は、複数項目の大気の汚染状況を測定する1つ以上の可搬自立型マルチセンシング端末ユニットと、このマルチセンシング端末ユニットを無線ないし有線のネットワーク経由で遠隔制御して複数項目の大気の汚染状況を測定し、測定データを収集し表示する制御・表示用計算機とを備える。
特開2003-281671号公報
特許文献1に記載のマルチセンシング大気環境モニタリングシステム装置は、可搬自立型マルチセンシング端末ユニットに搭載される汚染物質に対応したセンサで測定された測定データを収集して表示する。第6の実施形態(明細書段落0091)には、大気汚染物質濃度の等高線図を作成する実施形態が記載されている。
等高線図を作成するために、データが与えられていない部分の値は、マルチセンシング端末ユニットが観測した大気汚染物質濃度を用いて補間されている。このため、マルチセンシング端末ユニットを正方格子状に配置することが前提となっている。しかしながら、設置場所や設置台数などの制約から正方格子状に配置できない場合があり、設置位置の位置関係の制約がないことが望ましい。また、あらかじめ決められた位置を特定して設置したり、設置した後に位置を測定したりするなどの設置にかかるコストは低いことが望ましい。
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、簡便に設置可能な環境監視システムおよびサーバを提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため本発明に係る環境監視システムは、領域に設置された複数のセンサ端末、および、前記センサ端末とネットワークで接続されたサーバを備え、前記センサ端末は、物理量である環境値を取得するセンサと、前記環境値を前記サーバに送信するセンサ端末通信部とを備え、前記サーバは、前記環境値を受信するサーバ通信部と、前記領域における環境値の分布図を作成する分布図作成部とを備える。
本発明によれば、簡便に設置可能な環境監視システムおよびサーバを提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1の実施形態に係る環境監視システムの全体構成図である。 第1の実施形態に係るセンサ端末の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るガス濃度の分布図である。 第1の実施形態に係る分布図作成処理のフローチャートである。 第1の実施形態に係る監視対象領域に設定された格子を説明するための図である。 第1の実施形態に係る発生源推測処理のフローチャートである。 第1の実施形態に係る発生源推測処理で最初に算出された所定値以上のガス濃度の領域を示す図である。 第1の実施形態に係る発生源推測処理における繰り返し処理の途中の回に算出された所定値以上のガス濃度の領域を示す図である。 第1の実施形態に係る発生源推測処理で最後の1つ前に算出された所定値以上のガス濃度の領域を示す図である。 第1の実施形態に係る発生源推測処理で最後に算出された所定値以上のガス濃度の領域を示す図である。 第2の実施形態に係るセンサ端末の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 第2の実施形態に係るセンサ端末間の距離の算出手法と、センサ端末付近の風速および風向の算出手法とを説明するための図である。 第2の実施形態に係るセンサ位置取得処理のフローチャートである。 第2の実施形態に係る風速度図を示す図である。 第2の実施形態の変形例に係る風速度図を示す図である。 第2の実施形態の変形例に係るセンサ端末付近の3次元空間における風速および風向の算出手法を説明するための図である。
≪第1の実施形態の概要≫
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)における環境監視システムについて説明する。環境監視システムは、監視対象となる領域(監視対象領域)に設置された複数のセンサ端末と、サーバとを含んで構成される。センサ端末はセンサを備え、所定のタイミングで(例えば周期的に)センサが計測したガスや汚染物質の濃度、気温など環境情報を示す環境値(センサ値、計測値)をサーバに送信する。
サーバは受信した環境値とセンサ端末の位置とを基に、環境値の等値線の図(等値線図)を作成して表示する。等値線とは等しい環境値の地点を結ぶ線であり、例えば天気図の等圧線である。なおセンサ端末の間の環境値は、例えば線形補間を用いて推測される。このような等値線図を参照することで、ガスや汚染物質、気温の分布が把握できるようになる。
第1の所定値を超える環境値を受信した場合にサーバは、環境値が第2の所定値を超える領域の重心を過去に遡りながら繰り返し求め、重心の軌跡を辿る。サーバは重心の軌跡を辿る途中で重心の移動距離が所定距離を超えた地点を計測対象の発生源と推測する。例えば環境値がガスの濃度であるならば、発生源はガスの発生源/ガス漏れ地点である。また環境値が温度(気温)であるならば、発生源は火元である。問題となる物質の発生源が判明することで、ガス漏れなどに対する効率的な対応策を実行することができるようになる。
≪第1の実施形態:全体構成≫
図1は、第1の実施形態に係る環境監視システム10の全体構成図である。環境監視システム10は、監視対象領域に設置された複数のセンサ端末200と、サーバ100とを含んで構成される。センサ端末200とサーバ100とは、有線ないしは無線のネットワークで接続されデータ通信可能である。第1の実施形態における環境監視システム10は、監視対象となるガスの濃度(環境値)を測定してガスの分布図を作成したり、ガスの発生源(ガス漏れ地点)を推測したりする。
≪第1の実施形態:センサ端末の構成≫
図2は、第1の実施形態に係るセンサ端末200の機能ブロック図である。センサ端末200は、制御部210、通信部271、計時部272、およびガスセンサ273を備える。通信部271はサーバ100とのデータ通信を行うデバイスである。計時部272はクロックを備えて時間を計測する。ガスセンサ273はガスの濃度を測定する。
制御部210はCPU(Central Processing Unit)を含んで構成され、計測値送信部211を備える。計測値送信部211は所定のタイミングでガスセンサ273が計測したガス濃度(環境値)と計測時刻とをサーバ100に送信する。以下の説明では所定のタイミングは、例えば1秒おき、1分おきなど周期的であるタイミングであるとして説明する。
≪第1の実施形態:サーバの構成≫
図3は、第1の実施形態に係るサーバ100の機能ブロック図である。サーバ100はコンピュータであり、制御部110、記憶部130、入出力部170、および通信部180を備える。入出力部170には、ディスプレイやキーボード、マウスなどのユーザインターフェイス機器が接続される。通信部180は通信デバイスを備え、センサ端末200とのデータ通信が可能である。
≪第1の実施形態:サーバ:記憶部の構成≫
記憶部130は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびSSD(Solid State Drive)などの記憶機器を含んで構成される。記憶部130には、計測値データベース140、センサ端末データベース150、およびプログラム137が記憶される。なお図3では、計測値データベース140を計測値DB(database)、センサ端末データベース150をセンサ端末DBと記載している。
計測値データベース140には、ガス濃度と、計測時刻と、当該ガス濃度を計測したセンサ端末200の識別情報とが関連付けられて記憶される。
センサ端末データベース150には、センサ端末200の識別情報と位置とが関連付けられて記憶される。
プログラム137は分布図作成処理(後記する図5参照)や発生源推測処理(後記する図7参照)の手順の記述を含む。
≪第1の実施形態:サーバ:制御部の構成≫
制御部110は、CPUを含んで構成され、計測値格納部111、分布図作成部112、発生源推測部113、および表示制御部114が備わる。
計測値格納部111は、センサ端末200から受信したデータについて、データに含まれるガス濃度と、計測時刻と、当該センサ端末200の識別情報とを関連付けて計測値データベース140に格納する。
分布図作成部112は、計測値データベース140から、それぞれのセンサ端末200で取得されたガス濃度で、同じ計測時刻ないしは近い計測時刻のガス濃度を取得して等値線図(分布図)を作成する。
図4は、第1の実施形態に係るガス濃度の分布図310である。分布図310に示される円はセンサ端末200の位置を示す。等値線311~313は、同じガス濃度の地点を通る線である。センサ端末200の間にある地点おけるガス濃度について、分布図作成部112は所定の距離内にあるセンサ端末200のガス濃度に基づいて推測する。分布図310を作成する分布図作成処理については後記する図5を用いて説明する。
図3に戻って発生源推測部113は、ガスの発生源(ガスが漏れている地点)を推測する。所定値を超えるガス濃度を計測した場合に発生源推測部113は、過去に遡りながら分布図を参照してガスの重心を追跡して発生源を推測する。発生源と推測する発生源推測処理については後記する図7を用いて説明する。
表示制御部114は、分布図作成部112が作成した分布図や、発生源推測部113が推測した発生源を示す地図を入出力部170(図3参照)に接続されるディスプレイに出力する。
≪第1の実施形態:分布図作成処理≫
図5は、第1の実施形態に係る分布図作成処理のフローチャートである。図5を参照しながら分布図(等値線図、図4参照)の作成処理を説明する。分布図作成処理は所定のタイミング、例えばセンサ端末200からガス濃度を受信したタイミングで(周期的に)実行される。
ステップS11において分布図作成部112は、監視対象領域に格子を設定する。図6は、第1の実施形態に係る監視対象領域に設定された格子320を説明するための図である。点線で示された線が格子320を形成する。格子の間隔は、円で示されるセンサ端末200の間隔より狭くする。
図5に戻ってステップS12において分布図作成部112は、それぞれの格子点(格子320の交点)でのガス濃度を推測する。分布図作成部112は、例えば格子点から所定の距離内にあるセンサ端末200までの距離の逆数を重みとした、当該センサ端末で測定されたガス濃度の加重平均を当該格子点のガス濃度と算出して推測する。なお格子点にセンサ端末200があれば、当該センサ端末200でのガス濃度を当該格子点のガス濃度とする。
ステップS13において分布図作成部112は、分布図に含まれる等値線の値となるガス濃度ごとにステップS14~S15を繰り返す処理を開始する。
ステップS14において分布図作成部112は、当該ガス濃度となる点を探索する。詳しくは、分布図作成部112は格子点ないしは隣接する格子点の結ぶ線上の点であって、当該ガス濃度となる点を探す。隣接する格子点の結ぶ線上の点におけるガス濃度は、ステップS12で推測された当該2つの格子点におけるガス濃度の線形補間で算出される値である。
ステップS15において分布図作成部112は、ステップS14で見つかった点を結んで等値線を生成する。
ステップS16において表示制御部114は、ステップS15で生成された等値線を含む分布図310(図4参照)を入出力部170に接続されるディスプレイに出力する。
≪第1の実施形態:発生源推測処理≫
図7は、第1の実施形態に係る発生源推測処理のフローチャートである。
ステップS21において発生源推測部113は、センサ端末200から受信した最新のガス濃度を取得する。なお、ガス濃度は計測値データベース140に格納されている。
ステップS22において発生源推測部113は、センサ端末200から受信したガス濃度のなかで閾値(第1の所定値)を超過するガス濃度があれば(ステップS22→YES)ステップS24に進み、なければ(ステップS22→NO)ステップS23に進む。
ステップS23において発生源推測部113は、所定時間待機してステップS21に戻る。発生源推測部113は、例えば次にセンサ端末200からガス濃度を受信するまで待機する。
ステップS24において分布図作成部112は、ステップS21で取得したガス濃度を基に所定値(第2の所定値)以上のガス濃度の領域を算出する。第2の所定値は第1の所定値より低い値である。分布図作成処理(図5参照)において分布図作成部112は、等値線を生成している。ステップS24において分布図作成部112は、所定値の等値線を生成することで、当該所定値以上のガス濃度の領域を算出する。
ステップS25において発生源推測部113は、ステップS25で算出された領域の重心を算出する。重心は、第2の所定値以上となるガス濃度の領域の重心であってもよいし、ガス濃度で重みを付けた重心であってもよい。ガス濃度で重みを付けた重心を求める場合には、分布図作成部112は所定値以上の複数の濃度以上となる領域の等値線を生成する。
ステップS26~S30は繰り返し処理となる。
ステップS26において発生源推測部113は、前回の繰り返し処理の対象となったガス濃度の1つ前に計測されたガス濃度を取得する。繰り返し処理の初めての回であるならば発生源推測部113は、ステップS24で作成された分布図の基になるガス濃度の1つ前に計測されたガス濃度を取得する。
ステップS27において発生源推測部113は、ステップS26で取得したガス濃度を基に所定値以上のガス濃度の領域を算出する。
ステップS28において発生源推測部113は、ステップS27で算出された領域の重心を算出する。
ステップS29において発生源推測部113は、前回算出した重心と今回算出した重心との距離を算出する。繰り返し処理の初めての回であるならば前回算出した重心とは、ステップS25で算出された重心である。
ステップS30において発生源推測部113は、ステップS29で算出した距離が所定距離以上ならば(ステップS30→YES)ステップS31に進み、所定距離未満ならば(ステップS30→NO)ステップS26に戻る。
ステップS31において表示制御部114は、今回の重心(ステップS28で最後に算出された重心)をガスの発生源として入出力部170に接続されたディスプレイに表示する。
図8は、第1の実施形態に係る発生源推測処理で最初に算出された所定値以上のガス濃度の領域351を示す図である。換言すれば領域351は、ステップS24で算出された所定値以上のガス濃度の領域である。なお領域340は監視対象領域である。図9は、第1の実施形態に係る発生源推測処理における繰り返し処理の途中の回に算出された所定値以上のガス濃度の領域361を示す図である。図10は、第1の実施形態に係る発生源推測処理で最後の1つ前に算出された所定値以上のガス濃度の領域371を示す図である。図11は、第1の実施形態に係る発生源推測処理で最後に算出された所定値以上のガス濃度の領域381を示す図である。領域361,371,381はステップS27で算出され、領域381は最後に、領域371は領域381の1回前に、領域361は、領域351,371の間で算出された領域である。
領域351,361,371,381は、ガス濃度が所定値(第2の所定値)以上の領域である。領域351,361,371,381の境界は、所定値の等値線である。重心352,362,372,382は、領域351,361,371,381それぞれの重心である。重心352,362の距離、および重心362,372の距離は、所定距離(図7のステップS30参照)未満である。重心372,382の距離は所定距離以上であり、重心382が最後の算出された重心であって、ガスの発生源である。
≪第1の実施形態:サーバの特徴≫
サーバ100は、センサ端末200が定期的に取得するガス濃度を基に分布図(等値線図、図4参照)を表示する。分布図を参照することで、ガスの分布が把握できるようになる。サーバ100は分布図を作成する際に、監視対象領域に格子を設定し、格子の交点のガス濃度を予測して等値線を生成している。こうすることによりセンサ端末が格子状に(規則正しく)設置されない場合であっても、より高精度な等値線が算出され分布図を作成することができるようになる。
閾値(第1の所定値)を超えるガス濃度を受信すると、サーバは、ガス濃度が第2の所定値を超える領域の重心の軌跡を辿り、ガスの発生源と推測する。ガス漏れ地点が特定されることで、ガス漏れに対する効率的な対応策を実行することができるようになる。
≪変形例:発生源推測処理≫
発生源推測処理(図7参照)では繰り返し処理における前回の重心と今回の重心との距離が所定距離以上になった場合に繰り返し処理を終え、今回の重心を発生源としている(ステップS30,S31参照)。他の条件で繰り返し処理を終え、今回の重心を発生源としてもよい。例えば、ステップS27で算出した所定値以上のガス濃度が分布する領域の大きさが所定値以下となった場合に繰り返し処理を終え、この領域の重心を発生源としてもよい。または、前回のガス濃度のデータがない場合に繰り返し処理を終え、今回の重心を発生源としてもよい。
上記した実施形態では、発生源を推測する際に所定値以上のガス濃度が分布する領域の重心を求めている。重心を求める替わりに拡散を示す物理モデルを用いて発生源を推測するようにしてもよい。拡散方程式によればガスの濃度は、無風の場合にはガス発生源からの距離をr、ガス発生時からの時間をtとして比例定数を無視すれば、t-3/2exp(-r/t)で示され、さらに時間経過を無視すればexp(-r)と示される。サーバはセンサ端末の位置におけるガス濃度に合致するようなガス発生源の位置や比例定数を求めて、分布図(等値線図)を作成したり発生源を推測したりするようにしてもよい。ガスの拡散を含む種々の物理モデルを示す数式(方程式)が示す環境値に合致するような数式のパラメータを求めて、分布図を作成したり発生源を推測したりするようにしてもよい。
また他の発生源の推測手法として、過去の分布図において環境値が所定の値より大きい領域を発生源と推測してもよいし、周辺(外側の領域)より環境値が高く面積が所定の値より小さい領域を発生源と推測してもよい。
≪第2の実施形態:概要≫
第1の実施形態ではセンサ端末200の位置は、センサ端末データベース150に格納されている。センサ端末200は常設されるとは限らず、必要に応じて配置、撤去を行う利用形態が想定される。また、分布図や発線源推測の精度を上がるためには、多くのセンサ端末200を配置することが求められる。センサ端末200の位置を人手で取得してサーバ100のセンサ端末データベース150に格納することは可能であるが、なるべく手間なく取得することが望ましい。第2の実施形態における環境監視システムは、超音波を用いてセンサ端末200A(後記する図12参照)間の距離を測定して相対位置とともに、監視対象領域における風速・風向を取得する。
≪第2の実施形態:センサ端末の構成≫
図12は、第2の実施形態に係るセンサ端末200Aの機能ブロック図である。第1の実施形態におけるセンサ端末200(図2参照)と比較して、発信器274、受信器275が加わり、制御部210は発信指示部212、受信通知部213をさらに備える。
発信器274は、発信指示部212の指示を受けて超音波を発信する。
受信器275は、他のセンサ端末200が発信した超音波を受信すると受信通知部213に通知する。
発信指示部212は、後記するサーバ100A(図13参照)から超音波の発信指示を受け、発信器274に超音波の発信を指示する。
受信通知部213は、受信器275からの超音波受信の通知を受けて、時刻とともに受信をサーバ100Aに通知する。またサーバ100Aから超音波の発信指示を受けた場合には、発信器274が発信すると、時刻とともに発信をサーバ100Aに発信を通知する。
≪第2の実施形態:サーバの構成≫
図13は、第2の実施形態に係るサーバ100Aの機能ブロック図である。第1の実施形態におけるサーバ100(図3参照)と比較して、記憶部130に受発信情報データベース160(図13では受発信情報DBと記載)が記憶され、制御部110は距離計測部115、位置算出部116、領域分割部117、および風速算出部118をさらに備える。センサ端末200Aが設置された時点では、センサ端末データベース150にはセンサ端末200Aの位置は記憶されていない。後記するセンサ端末位置取得処理(図15参照)時に、センサ端末200Aの相対位置がセンサ端末データベース150に格納される。
受発信情報データベース160には、センサ端末200Aが超音波を発信した時刻、および当該超音波を他のセンサ端末200Aが受信した時刻が格納される。
距離計測部115は、センサ端末200Aに超音波の発信を指示する。また距離計測部115は、当該センサ端末200Aから発信時刻および当該センサ端末200A以外のセンサ端末200Aから受信時刻を受信して受発信情報データベース160に格納する。また、距離計測部115は、発信時刻と受信時刻との差からセンサ端末200A間の距離を算出する。距離算出の詳細は後記する。
位置算出部116は、センサ端末200A間の距離からセンサ端末200Aの相対位置を算出して、センサ端末データベース150に格納する。
領域分割部117は、センサ端末200Aが設置される監視対象領域をセンサ端末200Aが頂点となる領域に分割する。
風速算出部118は、分割された領域それぞれの風速・風向を算出する。
≪第2の実施形態:センサ端末間の距離算出手法≫
図14は、第2の実施形態に係るセンサ端末200A間の距離の算出手法と、センサ端末200A付近の風速および風向の算出手法とを説明するための図である。以下では、センサ端末501が超音波を発信した時刻をt11とし、センサ端末502が当該超音波を受信した時刻をt12とする。また、センサ端末502が超音波を発信した時刻をt21とし、センサ端末501が当該超音波を受信した時刻をt22とする。音波(超音波)の速度をVとし、センサ端末501,502付近の風速をVとしてVのセンサ端末501,502方向の成分(風速)をV12とする。センサ端末501,502間の距離をd12とすると、センサ端末501からセンサ端末502への伝送時間T12(伝信時間)およびセンサ端末502からセンサ端末501への伝送時間T21(伝信時間)について、式(1)および式(2)が成り立つ。
12=t12-t11=d12/(V+V12) (1)
21=t21-t22=d12/(V-V12) (2)
するとd12およびV12は、それぞれ以下の式(3)および式(4)で求められる。
12=2T1221/(T12+T21) (3)
12=(T21-T12)V/(T12+T21) (4)
同様にしてセンサ端末501,503間の距離d13およびセンサ端末502,503間の距離d23が算出できる。このようにして距離計測部115は、センサ端末200A間の距離を算出する。
≪第2の実施形態:風速・風向の算出手法≫
引き続き図14を参照しながら、センサ端末200A周辺での風速および風向の算出手法を説明する。センサ端末501,502,503が成す三角形の辺の長さから内角α,β,γが算出できる。なお内角α,β,γは、センサ端末501,502,503が成す三角形におけるセンサ端末501,503,502の角における内角である。センサ端末501,502を結ぶ線とVとが成す角をθとする。Vのセンサ端末501,503方向の風速をV13とし、センサ端末502,503方向の風速をV23とすると、以下の式(5)~(7)が成り立つ。
12=Vcosθ (5)
13=Vcos(α-θ) (6)
23=Vcos(γ+θ) (7)
式(5)~(7)のなかの何れか2つの式からVおよびθを求めることができ、センサ端末501,502,503付近の風速と風向を求めることができる。式(5)と式(6)、式(5)と式(7)、および式(6)と式(7)のそれぞれからVとθとを求め、その平均をセンサ端末501,502,503付近の風速と風向としてもよい。
≪第2の実施形態:センサ位置取得処理≫
図15は、第2の実施形態に係るセンサ位置取得処理のフローチャートである。図15を参照しながら、センサ端末200Aの相対位置を取得する処理、および監視対象領域における風速・風向を取得する処理を説明する。
ステップS41において距離計測部115は、センサ端末200AごとにステップS42,S43を実行する繰り返し処理を開始する。以下この繰り返し処理の対象となるセンサ端末200Aを処理対象のセンサ端末200Aと記す。
ステップS42において距離計測部115は、処理対象のセンサ端末200Aに超音波の発信を指示する。指示を受けると処理対象のセンサ端末200Aは、超音波を発信するとともに発信時刻をサーバ100Aに送信する。処理対象のセンサ端末200A以外のセンサ端末200Aは、超音波を受信すると受信時刻をサーバ100Aに送信する。
ステップS43において距離計測部115は、発信時刻および受信時刻を受発信情報データベース160に格納する。ステップS42,S43の繰り返し処理を終えた時点で受発信情報データベース160には、それぞれのセンサ端末200Aが超音波を発信した時刻、および当該センサ端末200A以外のセンサ端末200Aが当該超音波を受信した時刻が格納されている。
ステップS44において距離計測部115は、2つのセンサ端末200A間の距離を算出する。
ステップS45において領域分割部117は、監視対象領域をセンサ端末200Aが頂点となる三角形の領域に分割する。領域分割部117は例えば以下の手順で三角形(3つのセンサ端末200A)を求め、この三角形で監視対象領域を分割する。(1)3辺の長さの和が最も小さくなる三角形を求める。(2)(1)の三角形と一辺を共有する三角形のなかで、3辺の長さの和が最も小さい三角形を求める。(3)すでに見出した三角形の辺のうち、2つの三角形に共有されていない辺を有する三角形のなかで、3辺の長さの和が最も小さい三角形を求める。(4)全てのセンサ端末200Aが何れかの三角形の頂点になるまで(3)を繰り返す。
ステップS46において位置算出部116は、センサ端末200Aの相対位置を算出してセンサ端末データベース150に格納する。例えば位置算出部116は、ステップS45において求まる三角形の順に、その頂点となるセンサ端末200Aの相対位置を算出することで、全てのセンサ端末200Aの相対位置を算出する。
ステップS47において風速算出部118は、ステップS45で分割された分割領域ごとにステップS48を実行する。
ステップS48において風速算出部118は、分割領域ごとに当該領域における風向・風速を算出する。
ステップS49において表示制御部114は、分割領域ごとの風向・風速を示した風速度図を入出力部170に接続されたディスプレイに表示する。図16は、第2の実施形態に係る風速度図510を示す図である。風速度図510に示される円はセンサ端末200Aであり、黒い矢印は3つのセンサ端末200Aを頂点とする分割領域における風向と風速を示す。例えば、矢印518はセンサ端末511,512,513を頂点とする分割領域517における風向と風速を示す。
≪第2の実施形態:サーバの特徴≫
第2の実施形態ではセンサ端末200Aの間における超音波の伝送時間からサーバ100Aは、センサ端末200A間の距離とセンサ端末200A付近の風速・風向とを算出する。このようなサーバ100Aによれば、センサ端末200Aの位置を測定が不要となりセンサ端末200Aの設置や移動のコストを削減することができるようになる。なお、センサ端末200Aのなかで2つの絶対位置が決まれば、他のセンサ端末200Aの絶対位置を算出することが可能である。
≪変形例:風速・風向≫
上記した第2の実施形態では分割領域における風速・風向を算出して表示している。センサ端末200Aにおける風速・風向を算出して表示するようにしてもよい。図17は、第2の実施形態の変形例に係る風速度図520を示す図である。図16記載の風速度図510が分割領域の風速・風向を示し、風速・風向を示す矢印の始点が分割領域の中心(重心)であるのに対して、風速度図520の風速・風向を示す矢印の始点はセンサ端末200Aである。
センサ端末523における風速・風向は、センサ端末523を頂点として含む分割領域において算出されるセンサ端末523における風速・風向の平均である。センサ端末523を頂点として含む分割領域は、センサ端末523,521,522を頂点とする分割領域、センサ端末523,522,524を頂点とする分割領域、およびセンサ端末523,524,525を頂点とする分割領域の3つである。
センサ端末523,521,522を頂点とする分割領域において算出されるセンサ端末523の風速・風向とは、センサ端末523,521間の伝送時間、およびセンサ端末523,522間の伝送時間から算出される風速・風向である。図14においてセンサ端末501,502間の伝送時間T12、およびセンサ端末501,503間の伝送時間T13から算出される風速・風向とは、式(5)および式(6)から算出される風速・風向である。
3つの分割領域全てではなく、何れかの分割領域において算出されるセンサ端末523の風速・風向を基にセンサ端末523における風速・風向を算出してもよい。
≪変形例:センサ端末の位置推定≫
上記した第2の実施形態においてサーバ100Aは、センサ端末200A間の距離に基づいて監視対象領域を分割して、センサ端末200Aの相対位置を算出する(図15記載のステップS44~S46参照)。相対位置はセンサ端末200A間の距離から算出されており、実際の位置の鏡像となる相対位置を算出される可能性がある。このような問題を解消する手法として以下がある。
(1)鏡像を含む2つの相対位置を管理者(例えばセンサ端末200Aの設置者)に提示して、選択された相対位置を採用する。
(2)センサ端末200Aの設置領域(監視対象領域)の地図を参照して、全てのセンサ端末200Aが設置領域に収まる相対位置を採用する。
(3)3つのセンサ端末200Aの絶対位置を取得して、一方の相対位置を採用する。
≪変形例:センサ端末の3次元位置推定≫
上記した第2の実施形態においてサーバ100Aは、センサ端末200A間の距離に基づいて2次元空間としての監視対象領域を分割して、センサ端末200Aの相対位置を算出する(図15記載のステップS44~S46参照)。サーバ100Aは、センサ端末200Aの3次元空間としての相対位置を算出するようにしてもよい。以下では監視対象領域を3次元空間と見なしたときのセンサ位置取得処理(図15参照)を説明する。
ステップS41~S44は、2次元空間の場合と同様である。
ステップS45において領域分割部117は、監視対象領域をセンサ端末200Aが頂点となる三角錐の(3次元)領域に分割する。領域分割部117は例えば以下の手順で三角錐(4つのセンサ端末200A)を求め、この三角錐で3次元空間としての監視対象領域を分割する。(1)6辺の長さの和が最も小さくなる三角錐を求める。(2)(1)の三角錐と一面を共有する三角錐のなかで、6辺の長さの和が最も小さい三角錐を求める。(3)すでに見出した三角錐の辺のうち、2つの三角錐に共有されていない面を有する三角錐のなかで、6辺の長さの和が最も小さい三角錐を求める。(4)全てのセンサ端末200Aが何れかの三角錐の頂点になるまで(3)を繰り返す。
ステップS46において位置算出部116は、センサ端末200Aの相対位置を算出してセンサ端末データベース150に格納する。例えば位置算出部116は、ステップS45において求まる三角錐の順に、その頂点となるセンサ端末200Aの相対位置を算出することで、全てのセンサ端末200Aの相対位置を算出する。
ステップS47において風速算出部118は、ステップS45で分割された3次元空間の分割領域ごとにステップS48を実行する。
ステップS48において風速算出部118は、分割領域ごとに当該領域における風向・風速を算出する。
図18は、第2の実施形態の変形例に係るセンサ端末200A付近の3次元空間における風速および風向の算出手法を説明するための図である。図18はセンサ端末501,502,503(図14参照)を含む平面πを横から見た図であり、直線πは平面π(の断面)を示す。センサ端末504は平面πの上側にある。センサ端末501,504を結ぶ線と平面πとが成す角をδとする。
センサ端末501~504付近(分割領域)の風速をVとする。またVの平面πの成分(射影)をV、センサ端末501,504方向の成分をV14、Vと平面πとが成す角をζとする。Vはセンサ端末501,502方向の成分であるV12とセンサ端末501,503方向の成分であるV13とから算出可能である(図14参照)。すると、Vは以下の式(8)および式(9)から算出可能である。
=Vcosζ (8)
14=Vcos(δ-ζ) (9)
ステップS49において表示制御部114は、分割領域ごとの風向・風速を示した風速度図を入出力部170に接続されたディスプレイに表示する。表示制御部114はディスプレイに立体的に風速度図を表示してもよいし、VR(Virtual Reality)ゴーグルの位置や向きの変化に合わせてVRゴーグルの表示装置に風速・風向を表示するようにしてもよい。
≪変形例:光による距離算出≫
上記した第2の実施形態では超音波の伝送時間を計測して、センサ端末200A間の距離が算出されている。超音波の替わりに音波や光を用いてもよい。光を用いる場合には伝送時間は風の影響を受けず、伝送時間と光速の積が距離となる。また、第2の実施形態では2つのセンサ端末の双方向で伝送時間を計測しているが一方向であってもよいし、双方向の伝送時間を計測して平均を伝送時間としてもよい。
≪その他の変形例≫
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。例えば第2の実施形態において分割領域は三角形であったが、四角形などの多角形であってもよい。
上記した実施形態ではサーバとセンサ端末とは別の装置であるが、サーバがセンサ端末として機能してもよい。例えば第1の実施形態においてサーバ100がガスセンサ273を備え、センサ端末200として機能してもよい。
第2の実施形態におけるセンサ端末200Aは、ガス濃度および風向・風速を計測するセンサ端末として機能している。センサ端末200Aはガスセンサ273を備えず風向・風速センサとして機能し、サーバ100Aはガスの分布図や発線源を推測せず風向・風速を表示するようにしてもよい。
本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 環境監視システム
100,100A サーバ
111 計測値格納部(サーバ通信部)
112 分布図作成部
113 発生源推測部
114 表示制御部
115 距離計測部
116 位置算出部
117 領域分割部
118 風速算出部
180 通信部(サーバ通信部)
200,200A センサ端末
211 計測値送信部(センサ端末通信部)
212 発信指示部
213 受信通知部(センサ端末通信部)
271 通信部(センサ端末通信部)
273 ガスセンサ(センサ)
274 発信器
275 受信器
310 分布図
311,312,313 等値線
320 格子
340 領域(監視対象領域)

Claims (14)

  1. 領域に設置された複数のセンサ端末、および、前記センサ端末とネットワークで接続されたサーバを備え、
    前記センサ端末は、
    物理量である環境値を取得するセンサと、
    前記環境値を前記サーバに送信するセンサ端末通信部とを備え、
    前記サーバは、
    前記環境値を受信するサーバ通信部と、
    前記領域における環境値の分布図を作成する分布図作成部とを備える
    ことを特徴とする環境監視システム。
  2. 前記分布図作成部は、
    前記領域と重なる格子の交点における環境値を前記センサ端末が取得した環境値を補間して算出し、
    前記交点の環境値、および当該環境値を補間して得られる格子線上の環境値のなかで所定の環境値である点を通る等値線を含む前記分布図を作成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  3. 前記環境値は、所定の物質の濃度、または温度であり、
    前記センサは、繰り返し前記環境値を取得し、
    前記サーバは、
    前記環境値の何れかが所定の閾値を超えた場合に、前記物質の発生源、または熱の発生源を特定する発生源推測部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  4. 前記センサは、繰り返し前記環境値を取得し、
    前記サーバは、
    前記環境値の何れかが所定の閾値を超えた場合に、過去の時点での環境値の分布図における環境値が所定の条件を満たす領域を算出する発生源推測部を備え、
    前記所定の条件は、
    当該領域の環境値が所定の環境値以上、または、
    当該領域の環境値が当該領域の外側より高く、面積が所定の面積以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  5. 前記発生源推測部は、
    過去の時点に繰り返し戻りながら、
    前記環境値が所定値以上の領域の重心を算出し、
    当該過去の時点における重心と、1つ前の過去の時点における重心の距離が所定距離を超えたときに当該過去の時点における重心の位置を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の環境監視システム。
  6. 複数の前記センサ端末は、それぞれ、他のセンサ端末との間で信号を送受信する発信器と受信器とを備え、
    前記サーバは、
    前記センサ端末間で信号を送受信した際の時刻に基づいて前記センサ端末間の距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部が算出した前記センサ端末間の距離に基づいて前記センサ端末の相対位置を算出する位置算出部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  7. 前記相対位置は、3次元空間内の相対位置である
    ことを特徴とする請求項6に記載の環境監視システム。
  8. 複数の前記センサ端末は、それぞれ、他のセンサ端末との間で信号を送受信する発信器と受信器とを備え、
    前記信号は音であり、
    複数の前記センサ端末のうちの1つを第1のセンサ端末とし、別の1つを第2のセンサ端末とし、さらに別の1つを第3のセンサ端末としたとき、
    前記サーバは、
    前記第1のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第2のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第1の伝信時間、および、前記第2のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第1のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第2の伝信時間から、前記第1のセンサ端末および前記第2のセンサ端末の間の第1の風速を算出し、
    さらに、前記第1のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第3のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第3の伝信時間、および、前記第3のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第1のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第4の伝信時間から、前記第1のセンサ端末および前記第3のセンサ端末の間の第2の風速を算出し、
    前記第1の風速、および前記第2の風速から、前記第1のセンサ端末における風の向きと速度とを算出する風速算出部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  9. 複数の前記センサ端末のうちで、前記第1のセンサ端末、前記第2のセンサ端末、および前記第3のセンサ端末の何れとも別の1つを第4のセンサ端末としたとき、
    前記風速算出部は、
    前記第1のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第4のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第5の伝信時間、および、前記第4のセンサ端末が前記信号を発信した時刻と前記第1のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第6の伝信時間から、前記第1のセンサ端末および前記第4のセンサ端末の間の第3の風速を算出し、
    前記第1の風速、第2の風速、および前記第3の風速から、前記第1のセンサ端末における風の向きと速度とを算出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の環境監視システム。
  10. 前記サーバは、
    前記風速算出部によって算出した前記第1のセンサ端末における風の向きと風速とを、当該第1のセンサ端末に関連付けて表示する表示制御部を備える
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の環境監視システム。
  11. 複数の前記センサ端末は、それぞれ、他のセンサ端末との間で信号を送受信する発信器と受信器とを備え、
    前記信号は音であり、
    前記サーバは、
    前記領域を、前記センサ端末を頂点とする多角形の分割領域に分割する領域分割部と、
    前記分割領域の2つの頂点から構成されるセンサ端末ペアにおける一方のセンサ端末が前記信号を送信した時刻と他方のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第1の伝信時間、および、前記他方のセンサ端末が前記信号を送信した時刻と前記一方のセンサ端末が当該信号を受信した時刻との差である第2の伝信時間から、当該センサ端末ペアに含まれる2つのセンサ端末の間の風速であるセンサ端末ペア間風速を算出し、
    当該分割領域の複数のセンサ端末ペアにおけるセンサ端末ペア間風速から当該分割領域における風の向きと風速とを算出する風速算出部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境監視システム。
  12. 前記サーバは、
    前記風速算出部を算出した前記分割領域における風の向きと風速とを、当該分割領域に関連付けて表示する表示制御部を備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の環境監視システム。
  13. 領域に設置された複数のセンサ端末が取得した環境値を受信するサーバ通信部と、
    前記領域における環境値の分布図を作成する分布図作成部とを備える
    ことを特徴とするサーバ。
  14. 信号を送受信する発信器と受信器とを備えたセンサ端末間で前記信号を送受信した際の時刻に基づいて前記センサ端末間の距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部が算出した前記センサ端末間の距離に基づいて前記センサ端末の相対位置を算出する位置算出部とを備える
    ことを特徴とするサーバ。
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