JP2019138891A - 風速分布計測装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1実施形態に係る風速分布計測装置の構成について図1を用いて説明する。風速分布計測装置は、自動車の車室内等の被測定対象空間内の風速分布等を計測するものである。風速分布計測装置は、音波の送受信を行う12個の送受信機1〜12と、送受信機1〜12を制御する制御装置30を備えている。なお、送受信機1〜12は、被測定対象空間内に配置されている。ここでは、送受信機1〜6を送信機として使用し、送受信機7〜12を受信機として使用する。図1中には示してないが、送受信機1〜12と制御装置30は不図示の通信線を介して接続されている。
第2実施形態に係る風速分布計測装置について図12〜図13を用いて説明する。上記第1実施形態の風速分布計測装置は、複数の送受信機の各座標が未知数となっており、音波の送受信によって計測した伝搬時間と音速を用いて各経路の長さを算出し、この各経路の長さを用いて複数の送受信機の各座標を算出するようにした。
第3実施形態に係る風速分布計測装置の構成について図14を用いて説明する。本実施形態の風速分布計測装置は、3つの送受信機1〜3の座標が既知となっており、1つの送受信機4の座標が未知となっており、音波の送受信によって未知となっている1つの送受信機4の座標を算出する。
第4実施形態に係る風速分布計測装置の伝搬時間の計測方法について図15〜図16を用いて説明する。図15は、送信機への入力信号波形と受信機から出力される出力信号波形を表している。
第5実施形態に係る風速分布計測装置の構成について図17〜図20を用いて説明する。本実施形態の風速分布計測装置は、上記第1実施形態の風速分布計測装置と比較して、さらに、被測定空間内に、送信機から送信された音波を反射する反射部材40を備えている点が異なる。本実施形態の反射部材40は板状を成している。
第6実施形態に係る風速分布計測装置の構成について図21を用いて説明する。上記第5実施形態の反射部材40は板状を成しているが、本実施形態の反射部材40は円錐形状を成している。このため、図21に示すように、送信機1から送信された音波は、円錐形状を成す反射部材40に反射して受信機117と受信機118の両方で受信される。
第7実施形態に係る風速分布計測装置の構成について図22を用いて説明する。本実施形態の風速分布計測装置は送信機の向きを変化させる変化機構50を備えている。
(1)上記第1実施形態では、S104、S106に示したように、送信機から送信された音波を受信機が受信した直接音の波形と、受信機に反射して送信機で反射した反射音を受信機が再度受信した反射音の波形と、に基づいて音波の伝搬時間を算出した。これに対し、上記第2〜第3実施形態においても、S104、S106に示したように、送信機から送信された音波を受信機が受信した直接音の波形と、受信機に反射して送信機で反射した反射音を受信機が再度受信した反射音の波形と、に基づいて音波の伝搬時間を算出してもよい。
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、風速分布計測装置は、被測定空間の互いに異なる位置に配置され、音波を送信する少なくとも1つ以上の送信機を備えている。また、被測定空間の互いに異なる位置に配置され、送信機から送信された音波を受信する少なくとも1つ以上の受信機を備えている。また、被測定空間に流体の流れが生じていない状態で、送信機から受信機に至る複数の伝搬経路毎に、送信機から音波を送信させてから受信機により音波が受信されるまでの伝搬時間を計測する伝搬時間計測部を備えている。また、伝搬時間計測部により計測された伝搬時間と音速の積により複数の伝搬経路毎の経路長を算出する経路長算出部を備えている。また、経路長算出部により算出された複数の伝搬経路毎の経路長に基づいて複数の送信機と受信機の相対位置を算出する相対位置算出部を備えている。また、相対位置算出部により算出された複数の送信機と受信機の相対位置を用いて被測定空間内を複数の領域に分割した分割領域毎の風速分布を推定する風速分布推定部を備えている。また、送信機の数をS、受信機の数をRとしたとき、3×(S+R)≦S×Rの関係を満たしている。
30 制御装置
31 温度センサ
Claims (9)
- 被測定空間の風速分布を計測する風速分布計測装置であって、
前記被測定空間の互いに異なる位置に配置され、音波を送信する少なくとも1つ以上の送信機と、
前記被測定空間の互いに異なる位置に配置され、前記送信機から送信された前記音波を受信する少なくとも1つ以上の受信機と、
前記被測定空間に流体の流れが生じていない状態で、前記送信機から前記受信機に至る複数の伝搬経路毎に、前記送信機から前記音波を送信させてから前記受信機により前記音波が受信されるまでの伝搬時間を計測する伝搬時間計測部(S104、S106)と、
前記伝搬時間計測部により計測された前記伝搬時間と音速の積により前記複数の伝搬経路毎の経路長を算出する経路長算出部(S110)と、
前記経路長算出部により算出された前記複数の伝搬経路毎の経路長に基づいて前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を算出する相対位置算出部(S112)と、
前記相対位置算出部により算出された前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を用いて前記被測定空間内を複数の領域に分割した分割領域毎の風速分布を推定する風速分布推定部(S200〜S210)と、を備え、
前記送信機の数をS、前記受信機の数をRとしたとき、3×(S+R)≦S×Rの関係を満たしている風速分布計測装置。 - 被測定空間の流速分布を計測する流速分布計測装置であって、
前記被測定空間の互いに異なる位置に配置され、音波を送信する少なくとも3つ以上の送信機と、
前記被測定空間に配置され、前記送信機から送信された前記音波を受信する少なくとも1つ以上の受信機と、
前記少なくとも3つ以上の送信機の座標を記憶する記憶部と、
前記被測定空間に流体の流れが生じていない状態で、前記送信機から前記受信機に至る複数の伝搬経路毎に、前記送信機から前記音波を送信させてから前記受信機により前記音波が受信されるまでの伝搬時間を計測する伝搬時間計測部(S302)と、
前記伝搬時間計測部により計測された前記伝搬時間と音速の積により前記複数の伝搬経路毎の経路長を算出する経路長算出部(S306)と、
前記記憶部に記憶された前記少なくとも3つ以上の送信機の座標と、前記経路長算出部により算出された前記複数の伝搬経路毎の経路長に基づいて前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を算出する相対位置算出部(S308)と、
前記相対位置算出部により算出された前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を用いて前記被測定空間内を複数の領域に分割した分割領域毎の風速分布を推定する風速分布推定部(S200〜S210)と、を備えた風速分布計測装置。 - 被測定空間の流速分布を計測する流速分布計測装置であって、
前記被測定空間の互いに異なる位置に配置され、音波を送信する少なくとも1つ以上の送信機と、
前記被測定空間に配置され、前記送信機から送信された前記音波を受信する少なくとも3つ以上の受信機と、
前記少なくとも3つ以上の受信機の座標を記憶する記憶部と、
前記被測定空間に流体の流れが生じていない状態で、前記送信機から前記受信機に至る複数の伝搬経路毎に、前記送信機から前記音波を送信させてから前記受信機により前記音波が受信されるまでの伝搬時間を計測する伝搬時間計測部(S302)と、
前記伝搬時間計測部により計測された前記伝搬時間と音速の積により前記複数の伝搬経路毎の経路長を算出する経路長算出部(S306)と、
前記記憶部に記憶された前記少なくとも3つ以上の受信機の座標と、前記経路長算出部により算出された前記複数の伝搬経路毎の経路長と、に基づいて前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を算出する相対位置算出部(S308)と、
前記相対位置算出部により算出された前記複数の送信機と前記受信機の相対位置を用いて前記被測定空間内を複数の領域に分割した分割領域毎の風速分布を推定する風速分布推定部(S200〜S210)と、を備えた風速分布計測装置。 - 前記送信機の少なくとも1つは、前記受信機のいずれかと対向配置されており、
前記伝搬時間計測部は、前記受信機と対向配置された前記送信機から送信された音波を前記受信機が受信した時間と、該受信機に反射した音波が前記送信機に反射し、該送信機に反射した音波を前記受信機が再度受信するまでの時間の1/2として前記伝搬時間を計測する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の風速分布計測装置。 - 前記伝搬時間計測部は、前記受信機と対向している前記送信機から送信された音波を前記受信機が受信した時間と、前記受信機と対向していない前記送信機から送信された音波を前記受信機が受信した時間との時間差を特定し、前記受信機と対向している前記送信機から送信された音波を前記受信機が受信した時間と前記受信機と対向していない前記送信機から送信された音波を前記受信機が受信した時間との時間差との和に基づいて前記伝搬時間を算出する請求項4に記載の風速分布計測装置。
- 車両に搭載され、車室内を被測定空間として被測定空間の風速分布を計測する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の風速分布計測装置。
- 前記被測定空間内に配置され、前記送信機から送信された前記音波を反射する反射部材(40)を備えた請求項1ないし6のいずれか1つに記載の風速分布計測装置。
- 前記反射部材は、三次元多面体である請求項7に記載の風速分布計測装置。
- 前記送信機の向きを変化させる変化機構(50)を備えた請求項1ないし8のいずれか1つに記載の風速分布計測装置。
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