JP2023003938A - 冷凍機、および、冷凍機の運転方法 - Google Patents

冷凍機、および、冷凍機の運転方法 Download PDF

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昌幸 星野
Masayuki Hoshino
翔太 植田
Shota Ueda
隆介 大野
Ryusuke Ono
広晴 矢口
Hiroharu Yaguchi
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Abstract

【課題】起動運転の時間を短縮した冷凍機、および、冷凍機の運転方法を提供する。【解決手段】冷凍機1の循環ライン20には、圧縮機3、膨張機5、および熱交換器10が配置される。熱交換器10は、圧縮機3で圧縮された高温の冷媒R1が流れる第1内部流路11と、膨張機5で膨張した低温の冷媒R1が流れる第2内部流路12とを含む。さらに、循環ライン20は、熱交換器10の第1内部流路11の出口11Bと膨張機5の入口5Aとに接続される第1ライン21と、膨張機5の出口5Bと、熱交換器10の第2内部流路12の入口12Aとに接続される第2ライン22と、膨張機5をバイパスするように第1ライン21と第2ライン22とに接続され、起動運転時に開いて熱交換器10を流れる冷媒R1を増やすように構成されたバイパスバルブ26が配置されたバイパスライン25とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍機、および、冷凍機の運転方法に関する。
従来、圧縮機のサージングを抑制して稼働する冷凍機が知れられている。例えば、特許文献1に開示される冷凍機は、主熱交換器、膨張タービン、およびターボ圧縮機を備える。主熱交換器では、膨張タービンで膨張した低温の冷媒と、ターボ圧縮機で圧縮された高温の冷媒との間で熱交換がなされる。
上記冷凍機は、膨張機出口から主熱交換器を介してターボ圧縮機入口まで冷媒を案内する低圧ラインと、ターボ圧縮機出口から主熱交換器を介して膨張機入口まで冷媒を案内する高圧ラインと、主熱交換器及びターボ圧縮機入口の間における低圧ラインとターボ圧縮機出口及び主熱交換器の間における高圧ラインに接続されるバイパスラインとを備える。冷凍機の起動運転時に膨張タービンが吸入する冷媒の流量が少なくても、バイパスラインが設けられているためターボ圧縮機に流入する冷媒の流量が増大し、サージングは抑制される。
特開2018-66511号公報
冷凍機の起動運転時、膨張タービンでの冷媒の流量は少ない。このため、主熱交換器での冷媒の流量が少なく、主熱交換器における冷媒の出入口温度差が大きくなるので、主熱交換器で生じる熱応力が問題となる。この熱応力が設計基準を超えないようにするには、循環する冷媒の冷却速度に制限を設定し、膨張タービンの冷却能力が徐々に大きくなるようにする必要があり、結果として冷凍機の起動運転の時間が長くなるおそれがある。
本開示の目的は、起動運転の時間を短縮した冷凍機、および、冷凍機の運転方法を提供することを目的とする。
本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機は、
冷媒が循環するための循環ラインと、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
を備え、
前記循環ラインは、
前記熱交換器の前記第1内部流路の出口と前記膨張機の入口とに接続される第1ラインと、
前記膨張機の出口と、前記熱交換器の前記第2内部流路の入口とに接続される第2ラインと、
前記膨張機をバイパスするように前記第1ラインと前記第2ラインとに接続され、開いた時に前記熱交換器を流れる前記冷媒が増えるバイパスバルブが配置されたバイパスラインと、
を備える。
本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機の運転方法は、
冷媒が循環するための循環ラインと、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
前記タンクと前記圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
前記膨張機の駆動力を回収し、前記圧縮機の駆動力に加えるための駆動力追加機構と、
を備えた冷凍機の運転方法であって、
起動運転時に前記圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記供給バルブの開度を調整する供給バルブ開放ステップを備える。
本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機の運転方法は、
冷媒が循環するための循環ラインと、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
前記タンクと前記圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
前記膨張機の駆動力を回収し、前記圧縮機の駆動力に加えるための駆動力追加機構と、
を備えた冷凍機の運転方法であって、
起動運転時に前記圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記圧縮機の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップを備える。
本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機の運転方法は、
冷媒が循環するための循環ラインと、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための第1圧縮機および第2圧縮機と、
前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
前記循環ラインに配置され、前記第1圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
前記タンクと前記第1圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
前記膨張機の駆動力を回収し、前記第1圧縮機の駆動力に加える駆動力追加機構と、
を備えた冷凍機の運転方法であって、
起動運転時に前記第1圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記第2圧縮機の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップを備える。
本開示によれば、起動運転の時間を短縮した冷凍機、および、冷凍機の運転方法を提供できる。
本開示の一実施形態に係る冷凍機を概念的に示す構成図である。 本開示の一実施形態に係るバイパスバルブの開度の経時的変化を概念的に示すグラフである。 本開示の一実施形態に係る冷凍機の起動運転の方法を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態に係る冷凍機の構成の詳細を例示的に示す概念図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
<本開示に係る冷凍機1の構成の概要>
図1を参照し、冷凍機1の構成の概要を説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る冷凍機1を概念的に示す構成図である。本例の冷凍機1には、逆ブレイトンサイクルが採用される。即ち、冷凍機1の冷凍サイクルには、断熱圧縮、放熱、断熱膨張、および冷却(採熱)の4つの工程が含まれる。ただし、冷凍機1を循環する冷媒R1の一部は、例えばバイパスされた流路を流れることなどにより、これら4つの工程のいずれかを経ずに循環してもよい。
また、本例の冷媒R1は、ヘリウム、ネオン、水素、窒素、空気、または炭化水素などの純物質であってもよいし、複数の純物質が規定の比率で混合された混合冷媒であってもよい。
冷凍機1は、冷媒R1が循環するための循環ライン20を備える。循環ライン20には、冷媒R1を圧縮(断熱圧縮)するための圧縮機3と、圧縮された冷媒R1が冷却水などの熱媒体Wと熱交換して放熱するように構成された第1熱交換器41と、冷媒R1を膨張(断熱膨張)させるための膨張機5と、膨張した冷媒R1によって冷却対象R2を冷却するための冷却部4と、熱交換器10とが配置される。
熱交換器10は、第1内部流路11と第2内部流路12を含む。第1内部流路11は圧縮機3で圧縮された高温の冷媒R1が流れるように構成される。第2内部流路12は膨張機5で膨張した低温の冷媒R1(より詳細には冷却部4で採熱された低温の冷媒R1)が流れるように構成される。本例の熱交換器10は、これら高温の冷媒R1と低温の冷媒R1とが熱交換するように構成された冷熱回収熱交換器である。なお、上記の「高温」は、熱交換器10に流入する膨張した冷媒R1の温度よりも高い温度を示し、上記の「低温」は、熱交換器10に流入する圧縮された冷媒R1の温度よりも低い温度を示す。従って、高温の冷媒R1または低温の冷媒R1のいずれかが常温に近い温度となってもよい。
循環ライン20は、第1内部流路11の出口11Bおよび膨張機5の入口5Aに接続された第1ライン21と、膨張機5の出口5Bおよび第2内部流路12の入口12Aに接続された第2ライン22とを含む。第2ライン22の経路途中には、上述した冷却部4が配置される。循環ライン20はさらに、膨張機5をバイパスするように第1ライン21と第2ライン22とに接続されたバイパスライン25を含む。そして、バイパスライン25にはバイパスバルブ26が配置される。バイパスバルブ26が開くことによって、熱交換器10を流れる冷媒R1は増える。
冷凍機1の起動運転(予冷運転)開始のように膨張機5の出口温度が高い時には膨張機5の冷却能力が大きい。膨張機5により熱交換器10内を急激に冷却すると熱交換器10内に大きな温度差が生じて熱応力で破損する。そこで、一般的には熱交換器10内に大きな温度差が生じないように膨張機5の回転数を低くする。しかしながら同じ冷却量であっても熱交換器10を通過する冷媒R1の質量流量がバイパスバルブ26の開放により多くなれば、第2内部流路12の入口12Aにおける冷媒R1の温度を高くすることができる。熱交換器10内の温度差は膨張機5で冷却された冷媒R1の温度により生じるため、冷媒R1の温度を同じにして熱交換器10を流れる冷媒R1の質量流量を増やすと、熱交換器10内に生じる熱応力を小さくしながら熱交換器10の冷却を速めることができる。
なお、冷凍機1の起動運転(予冷運転)開始時、冷却部4は一例として稼働をしていない。
図示される実施形態では、冷凍機1の運転制御を司るように構成されたコントローラ7が設けられる。冷凍機1の起動運転(予冷運転)を開始する時にバイパスバルブ26が開くことで、熱交換器10の冷媒流量を増大させる。これは、バイパスライン25が設けられず、その代わりに別のバイパスラインJが配置された場合には発揮されえない利点である(図1では、バイパスラインJを仮想的に図示している)。なぜなら、バイパスラインJを流れる冷媒R1は、熱交換器10を経由することなく圧縮機3に向かうからである。
図2は、本開示の一実施形態に係るバイパスバルブの開度の経時的変化を概念的に示すグラフである。図2で例示的に示されるように、コントローラ7はバイパスバルブ26を所定の開度に開いてから冷凍機1の起動運転を開始する。熱交換器10が冷却されて膨張機5の出口温度が下がると膨張機5の冷却能力が小さくなる。そこで、規定時間の経過後(t=ta)、コントローラ7はバイパスバルブ26の開度を小さくする。これにより膨張機5を流れる冷媒R1の質量流量が増加し膨張機5の冷却能力を増加させることができて膨張機5の出口温度が下がることによる膨張機5の冷却能力の減少を抑制することができる。このようにコントローラ7は、膨張機5の出口温度に応じたバイパスバルブ26の開度を特定する。本例では、時間の経過とともにバイパスバルブ26の開度は徐々に小さくなる。結果、バイパスライン25での冷媒流量は漸減する一方、膨張機5での冷媒流量は漸増し、熱交換器10の冷却速度を所定にすることができる。
バイパスバルブ26の開度の特定は膨張機5の出口温度に代えて膨張機5の入口温度や熱交換器10の出口11Bや入口12Aでの冷媒R1の温度によって行うこともできる。
なお、図2で概念的に示されるバイパスバルブ26の開度の経時的変化はあくまで例示である。他の実施形態では、バイパスバルブ26の開度は、段階的に変化する代わりに、連続的に変化してもよい。
上記構成によれば、冷凍機1の起動運転時にバイパスバルブ26が開き、冷媒R1がバイパスライン25を流れる。これにより、熱交換器10における冷媒R1の質量流量が増大し、熱交換器10における冷媒R1の出入口温度差(詳細には、第1ライン21と第2ライン22の各々における冷媒R1の出入口温度差)が低減する。熱交換器10で生じる熱応力は、冷媒R1の出入口温度差と相関し、出入口温度差の低減に伴って抑制される。従って、起動運転時における冷媒R1の冷却速度の制限が緩和され、起動運転開始後の膨張機5の回転数を従来よりも高くすることが可能となり、循環ライン20を流れる冷媒R1が目標温度まで下がる所要時間を短くできる。よって、起動運転の時間を短くした冷凍機1が実現する。
図1で例示される実施形態では、バイパスライン25は、第1ライン21に設けられた分岐部21Bと、第2ライン22に設けられた合流部22Mとに接続される。そして、合流部22Mは冷却部4の上流側に配置される。上記構成によれば、冷凍機1の起動運転時において冷却部4を流れる冷媒R1の流量が増え、冷媒R1が循環することに伴って冷却部4を構成する部材は冷え易い。従って、冷却対象R2が流れる回路が定常運転可能になるまでの所要時間を短くできるなどの利点が得られる。よって、冷凍機1の定常運転を早めることができる。
なお、他の実施形態では、バイパスライン25の一端は、冷却部4よりも下流側において第2ライン22に設けられた合流部22Nに接続されてもよい。このときのバイパスライン25とバイパスバルブ26はいずれも、図1において二点鎖線によって仮想的に図示される(合流部22Nも仮想的に図示される)。二点鎖線のように配置されるバイパスライン25は、膨張機5に加えて冷却部4をバイパスするように、第1ライン21と第2ライン22とに接続される。この場合、バイパスライン25を流れる冷媒R1は、冷却部4における圧力損失を受けることなく熱交換器10に流入できる。
図1で例示される実施形態では、循環ライン20は、熱交換器10の第2内部流路12の出口12Bと、第1内部流路11の入口11Aとに接続される圧縮機側ライン27をさらに含む。第2内部流路12の出口12Bから排出された冷媒R1は、圧縮機側ライン27を流れる過程で圧縮機3と第1熱交換器41を順に経由し、第1内部流路11の入口11Aまで戻る。さらに冷凍機1は、循環ライン20に追加供給するための冷媒R1を貯留するタンク8と、タンク8および圧縮機側ライン27とに接続された供給ライン19と、供給ライン19とは別の場所でタンク8および圧縮機側ライン27に接続された回収ライン16とを備える。供給ライン19と圧縮機側ライン27との接続部は圧縮機3よりも上流側に位置する。供給ライン19は圧縮機側ライン27を介して圧縮機3の入口に接続する。回収ライン16と圧縮機側ライン27との接続部は圧縮機3よりも下流側(より詳細には第1熱交換器41よりも下流側)に位置する。
供給ライン19には、起動運転時に開くように構成された供給バルブ18が設けられ、回収ライン16には、規定のタイミングで開くように構成された回収バルブ17が設けられる。本例では、供給バルブ18と回収バルブ17はいずれもコントローラ7によって開放制御(開閉制御)される。
上記構成によれば、起動運転に伴い供給バルブ18が開くと、タンク8に貯留されていた冷媒R1は、供給ライン19を介して圧縮機側ライン27に追加的に供給される。これにより、循環ライン20で流れる冷媒R1の流量が増大する。冷凍機1内を循環する冷媒R1の循環流量が増大し、膨張機5における冷媒R1の質量流量が増大する。従って、膨張機5の冷却能力が上昇する。
図1で例示される実施形態では、膨張機5と圧縮機3は膨張機一体型圧縮機6を構成する。膨張機一体型圧縮機6は、膨張機5および圧縮機3と、圧縮機3に駆動力を付与するモータ9が同一の回転軸13に設けられている。一例として、膨張機5を構成する羽根車が膨張する冷媒R1から反力を受け、膨張機5に駆動力が発生する。膨張機5に発生した駆動力は回転軸13を通じて圧縮機3に伝わる。膨張機5に発生した駆動力の分だけ、モータ9に求められる圧縮機3を駆動するための動力を減らすことができる。すなわち、膨張機5と圧縮機3とモータ9とを同一の回転軸13に設ける構造が膨張機5の駆動力を回収し、圧縮機3の駆動力に加える駆動力追加機構15として機能する。駆動力追加機構15を実現するためには、膨張機5と圧縮機3が一体になることは必須ではない。別の例としては、膨張機5に設けられた発電機の電力を圧縮機3のモータの駆動電力に加える構造でも駆動力追加機構15を実現することができる。なお、本例の膨張機5と圧縮機3はいずれもターボ型である。
膨張機一体型圧縮機6では膨張機5で発生する駆動力の分だけモータ9の容量を小さくできる。冷凍機1の起動運転開始時には膨張機5に流れる冷媒R1の密度が小さいため、冷媒R1の質量流量が小さく膨張機5に発生する駆動力が小さい。このため、圧縮機3に流れる冷媒R1の質量流量が大きいと圧縮機3に必要な駆動力が不足し膨張機5および圧縮機3を所定の回転数に制御することができない。そこで、圧縮機3に流れる冷媒R1の質量流量を減らした状態で冷凍機1の起動運転を開始するため、起動運転開始時には循環ライン20の冷媒R1の一部をタンク8に回収し、循環ライン20内の冷媒R1の量を減らしておく。熱交換器10の冷却が進むにつれて上記で説明したように膨張機5を流れる冷媒R1の質量流量が増加するため膨張機5に発生する駆動力が増加し、その分だけ圧縮機3に必要な駆動力が減少しモータ9の消費電力が減少する。
本例の冷凍機1では、供給バルブ18はコントローラ7によって制御される。具体的には、コントローラ7が、電力計73の検出結果に基づきモータ9の消費電力を取得するように構成される。そして、取得された消費電力が閾値未満である場合に、コントローラ7は、供給バルブ18を開けるための制御信号を供給バルブ18に送るように構成される。
循環ライン20内の冷媒R1の量が多いと熱交換器10に流れる冷媒R1の質量流量も膨張機5に流れる冷媒R1の質量流量も増加するので、熱交換器10の冷却を速めるためには好ましい。そこで、モータ9の消費電力が制限内に収まる条件のもと、循環ライン20内の冷媒R1をできるだけ多くすることで熱交換器10の冷却を速くすることができる。
そこで、消費電力が閾値未満となった場合、コントローラ7から送られる制御信号によって供給バルブ18は一時的に開く。これにより、循環ライン20に冷媒R1が追加供給され、膨張機5の冷媒R1の質量流量が増大する。この時、モータ9の消費電力も増加するので冷媒R1が追加供給はモータ9の消費電力の上限を超えないように制御する。
このように、コントローラ7はモータ9の消費電力を監視しながら、供給バルブ18を複数回に亘り断続的に開き、循環ライン20を流れる冷媒R1は段階的に増加する。なお、冷媒R1の循環流量を減らす場合には、供給バルブ18が閉められた状態で、回収バルブ17が開けば、冷媒R1の一部が回収ライン16を介してタンク8に回収される。
上述したモータ9の消費電力は、圧縮機3の駆動力と相関する特性値の一例である。他の実施形態では、圧縮機3の駆動力と相関する特性値として、モータ9に通電される電流値、または、モータ9に電力供給するインバータの出力電圧値などが採用されてもよい。
例えば、これらの類いの特性値が閾値未満になり、且つ、供給バルブ18に対する前回の開閉制御が終了してから規定時間が経過している場合に、供給バルブ18は開いてもよい。あるいは、特性値が閾値以上から閾値未満に切り替わったことを条件に、供給バルブ18は開いてもよい。また、膨張機5と圧縮機3が別々となる構成が採用される場合には、圧縮機3のモータの消費電力、電流値、または入力電圧値が、上記特性値として採用されてもよい。
上記構成によれば、圧縮機3が所定の回転数より低くなることを避けつつ、タンク8から冷媒R1を追加供給できる。よって、圧縮機3の回転数が低くなることによる膨張機5の冷却能力が小さくなることがないので、膨張機5の冷却能力が大きくなる。
熱交換器10に流れる冷媒R1の質量流量の増加と膨張機5に流れる冷媒R1の質量流量の増加は圧縮機3の回転数を高くすることでも実現できる。圧縮機3の回転数を高くするとモータ9の消費電力も大きくなるので、モータ9の消費電力を監視しながら、モータ9の消費電力が上限を超えないように圧縮機3の回転数を段階的にあるいは連続的に高くしていくことで、熱交換器10の冷却を速めることができる。
<冷凍機1の起動運転方法>
図3は、本開示の一実施形態に係る冷凍機の起動運転の方法を示すフローチャートである。以下では、起動運転の方法がコントローラ7によって実行される場合を説明する。なお、図3のフローチャートでは、冷却対象R2が流れる循環路の起動運転のステップを省略している。これ以降の説明では、ステップを「S」と略記する場合がある。
はじめに、モータ9の駆動開始により圧縮機3と膨張機5は回転し、循環ライン20において冷媒R1の循環が開始される(S10)。
その後、一例として起動開始時から開いた状態にあるバイパスバルブ26の開度制御が実行される(S11)。コントローラ7は熱交換器10における冷媒R1の質量流量の増大を目的に、既述の通りバイパスバルブ26の開度を制御する。
続いて、モータ9の消費電力が閾値未満であるか否かが判定される(S13)。コントローラ7は、電力計73の検知結果である消費電力が閾値未満であるか否かを判定する。消費電力が閾値以上である場合(S13:NO)、後述のS16が実行される。消費電力が閾値未満である場合(S13:YES)、供給バルブ18の開放制御(開閉制御)が実行される(S17)。コントローラ7は、既述の通り、供給バルブ18が一時的に開くよう、供給バルブ18に対して制御信号を送る。
続いて、圧縮機3の回転数を増加させる処理が実行される(S16)。コントローラ7は、モータ9の消費電力が上限閾値に対して規定比率以下であれば、消費電力が上限閾値を超えない範囲でモータ9の回転数を増加させる。結果、圧縮機3の回転数は増加する。
その後、起動運転が終了か否かが判定される(S17)。一例として、コントローラ7は、循環ライン20を流れる冷媒R1が目標温度まで下がったか否かを判定する。より具体的にはコントローラ7は、熱交換器10の第2ライン22の出口温度が目標温度まで下がったか否かを、温度計74(図1参照)に基づき判定する。上記出口温度が目標温度まで下がっていれば、起動運転は終了と判定され(S17:YES)、起動運転は終了する。一方、出口温度が目標温度まで下がっていなければ(S17:NO)、ステップはS11に戻り、S11~S17が繰り返される。継続的なS16の実行に伴って、圧縮機3の回転数は段階的に増大する。
なお、他の実施形態では、S17において、膨張機5の入口温度または出口温度に基づき起動運転が終了か否かを判定してもよい。膨張機5の出口温度が目標温度まで下がっていれば(S17:YES)、起動運転は終了と判定される。また、図3で示されるステップの少なくとも一部は、コントローラ7の代わりに人によって実行されてもよい。
<冷凍機1の詳細な構成の例示>
図4は、本開示の一実施形態に係る冷凍機の構成の詳細を例示的に示す構成図である。図4で例示される実施形態では、冷凍機1は、1次冷媒としての冷媒R1が循環するための循環ライン20に加えて、2次冷媒としての冷却対象R2が循環するための循環ライン60をさらに備える。循環ライン60を流れる冷却対象R2は、極低温を有する液化冷媒であり、一例として液体窒素である。
循環ライン60には、既述の熱交換器10に加えて、超電導機器64、リザーバタンク65、およびポンプ68が配置される。循環ライン60を循環する冷却対象R2は、冷却部4で冷媒R1によって冷却された後、例えば超電導ケーブルであってもよい超電導機器64に流入する。これにより、超電導機器64は、超電導臨界温度以下の極低温にまで冷却される。超電導機器64から排出される冷却対象R2は、リザーバタンク65で貯留される。貯留される冷却対象R2は、ポンプ68の駆動によって循環ライン60を循環する。図3を用いて上述した冷凍機1の起動運転では、ポンプ68は駆動しておらず、冷却対象R2は循環しない。循環ライン60の起動運転は、図3のS17で循環ライン20の起動運転が終了したと判定され後に実行される。そして、循環ライン60の起動運転終了後、冷凍機1は定常運転を開始する。
図4で例示される実施形態では、圧縮機側ライン27に、低段圧縮機31と高段圧縮機32が追加的に配置される。低段圧縮機31は圧縮機3よりも上流側に位置し、高段圧縮機32は圧縮機3よりも下流側に位置する。低段圧縮機31と高段圧縮機32はいずれも、冷媒R1を圧縮するように構成される。図示される実施形態では、低段圧縮機31と高段圧縮機32は、圧縮機モータ35によって一体的に駆動するターボ圧縮機である。
さらに、圧縮機側ライン27には、低段圧縮機31と圧縮機3との間に第2熱交換器42が配置され、高段圧縮機32の下流側に第3熱交換器43が配置される。第2熱交換器42と第3熱交換器43は、高段圧縮機32と圧縮機3との間に位置する既述の第1熱交換器41と同様の構成を有する(説明の重複を避けるため、詳説を省略する)。また、既述の供給ライン19は、低段圧縮機31よりも上流側で圧縮機側ライン27に接続され、既述の回収ライン16は、高段圧縮機32よりも下流側で圧縮機側ライン27に接続される。圧縮機側ライン27を流れる冷媒R1は、低段圧縮機31、圧縮機3、および高段圧縮機32を順に経由する過程で圧縮される。また、冷媒R1は、圧縮されるたびに、第2熱交換器42、第1熱交換器41、または第3熱交換器43を経由して放熱する。その後、冷媒R1は、熱交換器10を構成する第1内部流路11の入口11Aに流入する。入口11Aに流入後の冷媒R1の挙動は上述した通りなので詳説を省略する。
他の実施形態では低段圧縮機31および高段圧縮機32の回転数を高くすることで圧縮機3、熱交換器10、膨張機5それぞれを流れる冷媒R1の質量流量を増加することができる。したがって、上記で説明した供給バルブ18の制御や圧縮機3の回転数の制御と同様にモータ9の消費電力に応じて低段圧縮機31および高段圧縮機32の回転数を調整することで熱交換器10の冷却を速めることができる。つまり、図3で示したフローチャートは、図4で例示される実施形態にも適用可能である。例えばS10では、モータ9と共に圧縮機モータ35が駆動すればよい。S17では、モータ9の消費電力に応じて、モータ9の回転数と共に圧縮機モータ35の回転数を増加させてもよい。説明の重複を避けるために詳説はしない。
なお、供給バルブ18の制御と、圧縮機3の回転数の制御と、低段圧縮機31および高段圧縮機32の回転数の制御とは、組み合わせて制御することが可能である。さらに、モータ9の消費電力に加えて膨張機5の出口温度、膨張機5のチョーク流量、圧縮機3の流量などの情報を制御に用いることもできる。
なお、他の実施形態においても、膨張機5と圧縮機3は一体型でなくてもよい。例えば、膨張機5と圧縮機3は各々、別個の発電機と駆動モータによって駆動してもよい。
同様に、低段圧縮機31と高段圧縮機32は、別個の駆動モータによって駆動してもよい。この場合、モータ9の消費電力に応じて、低段圧縮機31または高段圧縮機32の双方の回転数が調整されてもよい。また、低段圧縮機31または高段圧縮機32の少なくとも一方は設けられなくてもよい。
また、第1熱交換器41、第2熱交換器42、または第3熱交換器43の少なくとも1つは設けられなくてもよい。
<まとめ>
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機(1)は、
冷媒(R1)が循環するための循環ライン(20)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を圧縮するための圧縮機(3)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を膨張させるための膨張機(5)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記圧縮機(3)で圧縮された高温の前記冷媒(R1)が流れる第1内部流路(11)と、前記膨張機(5)で膨張した低温の前記冷媒(R1)が流れる第2内部流路(12)とを含む熱交換器(10)と、
を備え、
前記循環ライン(20)は、
前記熱交換器(10)の前記第1内部流路(11)の出口(11B)と前記膨張機(5)の入口(5A)とに接続される第1ライン(21)と、
前記膨張機(5)の出口(5B)と、前記熱交換器(10)の前記第2内部流路(12)の入口(12A)とに接続される第2ライン(22)と、
前記膨張機(5)をバイパスするように前記第1ライン(21)と前記第2ライン(22)とに接続され、開いた時に前記熱交換器(10)を流れる前記冷媒(R1)が増えるバイパスバルブ(26)が配置されたバイパスライン(25)と、
を備える。
上記1)の構成によれば、冷凍機(1)の起動運転時にバイパスバルブ(26)が開き、冷媒(R1)がバイパスライン(25)を流れる。これにより、熱交換器(10)における冷媒(R1)の質量流量が増大し、熱交換器(10)における冷媒(R1)の出入口温度差は低減する。熱交換器(10)で生じる熱応力が抑制されるので、起動運転時における冷媒(R1)の冷却速度の制限が緩和される。従って、起動運転の開始後、循環ライン(20)を流れる冷媒(R1)が目標温度まで下がる所要時間を短くできる。よって、起動運転の時間を短くした冷凍機(1)が実現する。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の冷凍機(1)であって、
前記循環ライン(20)に追加供給するための前記冷媒(R1)を貯留するタンク(8)と、
前記タンク(8)と前記圧縮機(3)の入口とに接続され、前記循環ライン(20)への前記冷媒(R1)の追加供給量を調整するための供給バルブ(18)が設けられた供給ライン(19)と、
をさらに備える。
上記2)の構成によれば、起動運転時における冷媒(R1)の循環流量が増大し、膨張機(5)における冷媒(R1)の質量流量が増大する。これにより、冷凍機(1)の起動運転の時間をさらに短くできる。
3)幾つかの実施形態では、上記2)に記載の冷凍機(1)であって、
前記膨張機(5)の駆動力を回収し、前記圧縮機(3)の駆動力に加える駆動力追加機構(15)と、
起動運転時に前記圧縮機(3)の駆動力と相関する特性値に応じて前記供給バルブ(18)の開度を調整するためのコントローラ(7)と、
をさらに備える。
上記3)の構成によれば、圧縮機(3)の駆動力が不足することを避けつつ、タンク(8)から冷媒(R1)を追加供給できる。よって圧縮機(3)の駆動力が不足に起因する故障の抑制と、起動運転時における冷媒(R1)の循環流量の増大とを両立させることができる。
4)本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機(1)の運転方法は、
冷媒(R1)が循環するための循環ライン(20)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を圧縮するための圧縮機(3)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を膨張させるための膨張機(5)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記圧縮機(3)で圧縮された高温の前記冷媒(R1)が流れる第1内部流路(11)と、前記膨張機(5)で膨張した低温の前記冷媒(R1)が流れる第2内部流路(12)とを含む熱交換器(10)と、
前記循環ライン(20)に追加供給するための前記冷媒(R1)を貯留するタンク(8)と、
前記タンク(8)と前記圧縮機(3)の入口とに接続され、前記循環ライン(20)への追加供給量を調整するための供給バルブ(18)が設けられた供給ライン(19)と、
前記膨張機(5)の駆動力を回収し、前記圧縮機(3)の駆動力に加えるための駆動力追加機構(15)と、
を備えた冷凍機(1)の運転方法であって、
起動運転時に前記圧縮機(3)の駆動力に相関する特性値に応じて前記供給バルブ(18)の開度を調整する供給バルブ開放ステップ(S15)を備える冷凍機(1)の運転方法。
上記4)の構成によれば、上記1)と同様の理由によって、起動運転の時間を短縮した冷凍機(1)の運転方法が実現する。
5)本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機(1)の運転方法は、
冷媒(R1)が循環するための循環ライン(20)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を圧縮するための圧縮機(3)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を膨張させるための膨張機(5)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記圧縮機(3)で圧縮された高温の前記冷媒(R1)が流れる第1内部流路(11)と、前記膨張機(5)で膨張した低温の前記冷媒(R1)が流れる第2内部流路(12)とを含む熱交換器(10)と、
前記循環ライン(20)に追加供給するための前記冷媒(R1)を貯留するタンク(8)と、
前記タンク(8)と前記圧縮機(3)の入口とに接続され、前記循環ライン(20)への追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ライン(19)と、
前記膨張機(5)の駆動力を回収し、前記圧縮機(3)の駆動力に加えるための駆動力追加機構(15)と、
を備えた冷凍機(1)の運転方法であって、
起動運転時に前記圧縮機(3)の駆動力に相関する特性値に応じて前記圧縮機(3)の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップ(16)を備える。
上記5)の構成によれば、圧縮機(3)の駆動力に相関する特性値(電力値)に応じて圧縮機(3)の回転数を増加させることができるので、起動運転の時間を短縮した冷凍機(1)の運転方法が実現する。
6)本開示の少なくとも一実施形態に係る冷凍機(1)の運転方法は、
冷媒(R1)が循環するための循環ライン(20)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を圧縮するための第1圧縮機(圧縮機3)および第2圧縮機(低段圧縮機31、高段圧縮機32)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記冷媒(R1)を膨張させるための膨張機(5)と、
前記循環ライン(20)に配置され、前記第1圧縮機(圧縮機3)で圧縮された高温の前記冷媒(R1)が流れる第1内部流路(11)と、前記膨張機(5)で膨張した低温の前記冷媒(R1)が流れる第2内部流路(12)とを含む熱交換器(10)と、
前記循環ライン(20)に追加供給するための前記冷媒(R1)を貯留するタンク(8)と、
前記タンク(8)と前記第1圧縮機(圧縮機3)の入口とに接続され、前記循環ライン(20)への追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ライン(19)と、
前記膨張機(5)の駆動力を回収し、前記第1圧縮機(圧縮機3)の駆動力に加える駆動力追加機構(15)と、
を備えた冷凍機(1)の運転方法であって、
起動運転時に前記第1圧縮機(圧縮機3)の駆動力に相関する特性値に応じて前記第2圧縮機(低段圧縮機31、高段圧縮機32)の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップ(16)を備える。
上記6)の構成によれば、上記5)と同様の理由によって、起動運転の時間を短縮した冷凍機(1)の運転方法が実現する。
1 :冷凍機
3 :圧縮機
4 :冷却部
5 :膨張機
5A :入口
5B :出口
6 :膨張機一体型圧縮機
7 :コントローラ
8 :タンク
9 :モータ
10 :熱交換器
11 :第1内部流路
11A :入口
11B :出口
12 :第2内部流路
12A :入口
12B :出口
18 :供給バルブ
19 :供給ライン
20 :循環ライン
21 :第1ライン
22 :第2ライン
25 :バイパスライン
26 :バイパスバルブ
27 :圧縮機側ライン
31 :低段圧縮機
32 :高段圧縮機
60 :循環ライン
R1 :冷媒
R2 :冷却対象

Claims (6)

  1. 冷媒が循環するための循環ラインと、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
    前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
    を備え、
    前記循環ラインは、
    前記熱交換器の前記第1内部流路の出口と前記膨張機の入口とに接続される第1ラインと、
    前記膨張機の出口と、前記熱交換器の前記第2内部流路の入口とに接続される第2ラインと、
    前記膨張機をバイパスするように前記第1ラインと前記第2ラインとに接続され、開いた時に前記熱交換器を流れる前記冷媒が増えるバイパスバルブが配置されたバイパスラインと、
    を備える冷凍機。
  2. 前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
    前記タンクと前記圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの前記冷媒の追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
    をさらに備える請求項1に記載の冷凍機。
  3. 前記膨張機の駆動力を回収し、前記圧縮機の駆動力に加える駆動力追加機構と、
    起動運転時に前記圧縮機の駆動力と相関する特性値に応じて前記供給バルブの開度を調整するためのコントローラと、
    をさらに備える請求項2に記載の冷凍機。
  4. 冷媒が循環するための循環ラインと、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
    前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
    前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
    前記タンクと前記圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
    前記膨張機の駆動力を回収し、前記圧縮機の駆動力に加えるための駆動力追加機構と、
    を備えた冷凍機の運転方法であって、
    起動運転時に前記圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記供給バルブの開度を調整する供給バルブ開放ステップを備える冷凍機の運転方法。
  5. 冷媒が循環するための循環ラインと、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための圧縮機と、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
    前記循環ラインに配置され、前記圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
    前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
    前記タンクと前記圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
    前記膨張機の駆動力を回収し、前記圧縮機の駆動力に加えるための駆動力追加機構と、
    を備えた冷凍機の運転方法であって、
    起動運転時に前記圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記圧縮機の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップを備える冷凍機の運転方法。
  6. 冷媒が循環するための循環ラインと、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を圧縮するための第1圧縮機および第2圧縮機と、
    前記循環ラインに配置され、前記冷媒を膨張させるための膨張機と、
    前記循環ラインに配置され、前記第1圧縮機で圧縮された高温の前記冷媒が流れる第1内部流路と、前記膨張機で膨張した低温の前記冷媒が流れる第2内部流路とを含む熱交換器と、
    前記循環ラインに追加供給するための前記冷媒を貯留するタンクと、
    前記タンクと前記第1圧縮機の入口とに接続され、前記循環ラインへの追加供給量を調整するための供給バルブが設けられた供給ラインと、
    前記膨張機の駆動力を回収し、前記第1圧縮機の駆動力に加える駆動力追加機構と、
    を備えた冷凍機の運転方法であって、
    起動運転時に前記第1圧縮機の駆動力に相関する特性値に応じて前記第2圧縮機の回転数を増加させる圧縮機回転数増加ステップを備える冷凍機の運転方法。
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