JP2023002300A - 画像出力装置、画像出力システム、及び画像出力方法 - Google Patents

画像出力装置、画像出力システム、及び画像出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】描画する画像内に管理対象の画像領域が含まれる場合であって、当該画像領域の管理を容易とし、当該画像領域や描画領域全体の画像形成に係るコストを低減することが可能な画像出力装置等を提供する。【解決手段】制御部と、画像出力部とを備え、前記制御部は、第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を記憶領域に記憶し、前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成し、前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力する画像出力装置。【選択図】図1

Description

本発明は、画像出力装置等に関する。
不特定の他者に知られたくない秘密情報の漏洩を防止するとともに、該防止に要するコストを低減するために、特許文献1には、入力された秘密情報を含む画像情報に対して、秘密情報を暗号化して、暗号化秘密情報に置換する技術が開示されている。
特開2009―177699
特許文献1に記載の技術は、画像情報の秘匿すべき一部分を暗号化秘密情報に置換し、置換後に生成した置換済画像情報に基づき印刷を行うものである。
特許文献1に記載の技術では、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダが必要となる。そして、一旦、復号化に必要な情報等が取得されると、置換済画像情報はいつでもどこでも復号化が可能となる。したがって、復号化に必要な情報とともに置換済画像情報が拡散した場合、不特定の他者による閲覧を制限することはできなかった。
また、引用文献1に記載の技術は、画像情報の秘匿すべき一部分を暗号化秘密情報に置換することで、秘密漏洩の防止に係るコストの低減を図るものである。しかしながら、引用文献1に係る暗号化秘密情報は、必ずしも色材消費量や描画面積等を削減するものではなく、場合によっては、付加する情報量の増加により、色材消費量や描画面積が増大してしまうといった問題もあった。
本開示の目的は、描画する画像内に管理対象の画像領域が含まれる場合であって、当該画像領域の管理を容易とし、当該画像領域や描画領域全体の画像形成に係るコストを低減することが可能な画像出力装置等を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示に係る画像出力装置は、制御部と、画像出力部とを備え、前記制御部は、第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を記憶領域に記憶し、前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成し、前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力することを特徴としている。
また、本開示に係る画像出力システムは、制御部と、画像出力部とを有する画像出力装置と、記憶部と、出力部とを有する記憶装置とを含む画像出力システムであって、前記制御部は、第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成し、前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力し、前記出力部は、前記識別符号に基づくアクセスに応じ、前記記憶した特定領域に含まれる画像を出力することを特徴としている。
また、本開示に係る画像出力方法は、第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を記憶領域に記憶する工程と、前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成する工程と、前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力することを特徴としている。
本開示によれば、描画する画像内に管理対象の画像領域が含まれる場合であって、当該画像領域の管理を容易とし、当該画像領域や描画領域全体の画像形成に係るコストを低減することが可能な画像出力装置等を提供することができる。
第1実施形態に係る全体構成を説明する図である。 第1実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。 第1実施形態に係る記憶装置の機能構成を説明する図である。 第1実施形態に係る端末装置の機能構成を説明する図である。 第1実施形態に係る処理の流れを説明するシーケンス図である。 第1実施形態に係る複合機の処理の流れを説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る記憶装置の処理の流れを説明するフローチャートである。 識別符号対応テーブルのデータ構造の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る端末装置の処理の流れを説明するフローチャートである。 第1実施形態の動作例を説明する図である。 第1実施形態の動作例を説明する図である。 第2実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。 第2実施形態の動作例を説明する図である。 第3実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。 第3実施形態の動作例を説明する図である。 第4実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。 第4実施形態の動作例を説明する図である。 第5実施形態に係る複合機の機能構成を説明する図である。 第5実施形態の動作例を説明する図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。本開示では、コピー、イメージ送信、ファクス、又はデータ保存といった複数の機能を一つの筐体で実現可能な複合機を画像出力装置又は画像形成装置の一形態として説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した説明の技術的範囲が以下の記載に限定されるものではない。
[1 第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る画像出力システム100の全体構成を説明する図である。画像出力システム100は、複合機10と、外部記憶装置30と、端末装置50とを含む。
複合機10は、図中実線で示すネットワークNWを介して外部記憶装置30と通信可能に接続されている。また、端末装置50も、ネットワークNWを介して外部記憶装置30と通信可能に接続されている。なお、端末装置50は、複合機10から後述する第2の画像を取得することが可能となるように構成されている(図中点線)。
[1.1 機能構成]
[1.1.1 複合機10について]
図2は、複合機10の機能構成を説明する図である。複合機10は、制御部11と、表示部13と、操作入力部15と、通信部17と、画像入力部19と、画像出力部21と、画像処理部23と、記憶部25とを備える。
制御部11は、複合機10全体を制御する。制御部11は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central processing unit)等)により構成することができる。制御部11は、記憶部25に記憶された各種プログラムを読み出して実行することでその機能を実現する。
表示部13は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部13は、例えば、LCD(Liquid crystal display)や有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等により構成することができる。
操作入力部15は、ユーザ等による情報の入力を受け付ける。操作入力部15は、ハードキー(例えば、テンキー)やボタン等で構成することができる。なお、操作入力部15は、表示部13を介しての入力が可能なタッチパネルとして構成することができる。この場合、タッチパネルの入力方式としては、例えば、抵抗膜式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった方式を採用することができる。
通信部17は、例えば、LAN(Local area network)、WAN(Wide area network)、インターネット、電話回線、ファクス回線等のネットワーク(NW)を介して外部記憶装置30や端末装置50等の他装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。
画像入力部19は、文書印刷物や文書データの入力を受け付ける。文書印刷物の入力を受け付ける場合、画像入力部19は、文書印刷物を、CCD(Charge coupled device)、CIS(Contact image sensor)等のイメージセンサで走査して読み取ることにより、画像情報を生成するスキャナ装置として構成することができる。また、画像入力部19は、文書データを入力するための、USB(Universal serial bus)、eSATA(External serial ATA)等の各種デバイスの接続ポート、SDカード等の各種メモリカード用のカードリーダ、又は近接(近距離)無線通信のためのインタフェース等で構成することもできる。なお、ネットワークNWを介して他装置との通信を行い、文書データを入力する通信部17を画像入力部19とすることも可能である。
画像出力部21は、文書印刷物や文書データを出力する。文書印刷物として出力する場合、画像出力部21は、印刷媒体としての用紙上に画像情報に基づく画像を形成する画像形成部として構成することができる。画像形成部は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等で構成することができ、この場合、画像形成部は、色材としてのトナーを用いて画像形成を行う。また、画像出力部21は、文書データを出力するための、USB、eSATA等の各種デバイスの接続ポート、SDカード等の各種メモリカード用のカードリーダ、又は近接(近距離)無線通信のためのインタフェース等で構成することもできる。なお、ネットワークNWを介して他装置との通信を行い、文書データを出力する通信部17を画像出力部21とすることも可能である。
画像処理部23は、1又は複数の演算装置(GPU(Graphics processing unit)等)により構成される。画像処理部23は、記憶部25に記憶された画像処理に係る各種プログラムを読み出して実行することで、その機能を実現する。なお、画像処理部23が読み出して実行する機能は、制御部11が読み出して実行することも可能である。
記憶部25は、複合機10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部25は、例えば、RAM(Random access memory)、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid state drive)、ROM(Read only memory)等の記憶装置により構成することができる。
第1実施形態において、記憶部25は、画像置換プログラム251と、認証プログラム253とを記憶し、特定条件記憶領域255及び特定領域記憶領域257を確保する。
画像置換プログラム251は、入力された文書印刷物や文書データに対して画像置換処理を実行する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。画像置換プログラム251は、特定条件判定プログラム2511と、特定領域抽出プログラム2513と、アクセス情報取得プログラム2515と、画像生成プログラム2517とを含む。
特定条件判定プログラム2511は、文書印刷物や文書データに含まれる画像(以下、第1の画像と称することがある)に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。第1実施形態では、プリント、コピーの際、色材としてのトナーの消費を抑えるトナーセーブモード又は用紙節約モードが選択された場合に、色材消費量が多い場合を特定条件とし、当該特定条件に合致する画像領域を特定領域とする。具体的な色材消費量の閾値(所定量)等を含む特定条件は、特定条件記憶領域255に記憶されている。
色材量推定プログラム2511aは、第1の画像に含まれる各画像領域を印刷出力する場合に消費される色材量を推定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。特定条件判定プログラム2511を読み出した画像処理部23は、推定した色材消費量と特定条件記憶領域255から読み出した特定条件としての色材消費量の閾値とを比較することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する。
特定領域抽出プログラム2513は、特定条件に合致する特定領域が存在すると判定した場合に、画像処理部23が読み出すプログラムである。特定領域抽出プログラム2513を読み出した画像処理部23は、第1の画像から当該特定領域を抽出する。なお、本開示において、特定領域は、特定条件を充たす画像領域(情報)と同義である。
アクセス情報取得プログラム2515は、第1の画像から特定領域を抽出した際に、画像処理部23が読み出すプログラムである。アクセス情報取得プログラム2515を読み出した画像処理部23は、抽出した特定領域を外部記憶装置30に送信するとともに、外部記憶装置30が生成するアクセス情報の取得要求を送信する。なお、アクセス情報とは、外部記憶装置30が記憶した特定領域に係る画像情報にアクセスするためのアクセス情報である。アクセス情報としては、特に限定はされないが、例えば、所定の文字列や、QRコード(登録商標)、Data Matrix等の2次元コード、GS1、UPC、EAN、Code128等の1次元バーコード等のアクセス情報を画像化した識別符号(符号データ)を用いることができる。アクセス情報は、識別符号として外部記憶装置30から取得してもよいし、アクセス情報取得プログラム2515を読み出した画像処理部23が外部記憶装置30から取得したアクセス情報を所定の文字列や識別符号に変換してもよい。なお、以下の説明では、外部記憶装置30においてアクセス情報を画像化することにより生成された識別符号を取得する形態について説明する。
画像生成プログラム2517は、外部記憶装置30から識別符号を取得した際に、画像処理部23が読み出すプログラムである。画像生成プログラム2517を読み出した画像処理部23は、第1の画像において、特定領域に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号に置き換えることにより第2の画像を生成する。なお、生成した第2の画像は、文書印刷物又は文書データとして画像出力部21から出力され、端末装置50やユーザ等に供給される。
認証プログラム253は、外部記憶装置30又は端末装置50を認証する際に制御部11が読み出すプログラムである。認証プログラム253を読み出した制御部11は、例えば、不図示のユーザID、認証パスワード、装置識別ID等の認証情報を用いて外部記憶装置30又は端末装置50を認証する。
特定条件記憶領域255は、色材消費量の閾値等を含む特定条件を記憶する記憶領域である。
特定領域記憶領域257は、特定領域抽出プログラム2513を読み出した画像処理部23により抽出された特定領域を記憶する記憶領域である。なお、特定領域記憶領域257は、外部記憶装置30に送信された特定領域と同じ画像領域を記憶する内部記憶装置として利用することができる。
[1.1.2 外部記憶装置30について]
図3は、外部記憶装置30の機能構成を説明する図である。本開示に係る外部記憶装置30は、複合機10からネットワークNWを介して送信された特定領域を記憶するとともに、複合機10からの要求に応じて、当該特定領域にアクセスするためのアクセス情報を生成することが可能な構成であれば、その態様に制限は無く、例えば、サーバ、NAS(Network attached storage)、クラウド等を用いることができる。なお、以下で説明する外部記憶装置30の機能は、複合機10が備える形態であってもかまわない。
外部記憶装置30は、制御部31と、表示部33と、操作入力部35と、通信部37と、記憶部39とを備える。
制御部31は、外部記憶装置30全体を制御する。制御部31は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU等)により構成することができる。制御部31は、記憶部39に記憶された各種プログラムを読み出して実行することでその機能を実現する。
表示部33は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部33は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等により構成することができる。
操作入力部35は、ユーザ等からの情報の入力を受け付ける。操作入力部35は、例えば、キーボード、マウス等の各種入力手段を用いることができる。
通信部37は、LAN、WAN、インターネット、電話回線等を介して複合機10や端末装置50等の他装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。
記憶部39は、外部記憶装置30の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部39は、例えば、RAM、HDD、SSD、ROM等の記憶装置により構成することができる。
第1実施形態において、記憶部39は、認証プログラム391と、識別符号生成プログラム393とを記憶し、特定領域記憶領域395を確保する。
認証プログラム391は、複合機10又は端末装置50を認証する際に制御部31が読み出すプログラムである。認証プログラム391を読み出した制御部31は、例えば、不図示のユーザID、認証パスワード、装置識別ID等の認証情報を用いて複合機10又は端末装置50を認証する。
識別符号生成プログラム393は、複合機10からのアクセス情報取得要求に応じ、アクセス情報を生成する際に制御部31が読み出すプログラムである。識別符号生成プログラム393を読み出した制御部31は、特定領域記憶領域395に記憶した特定領域にアクセスするための、URL(Uniform resource locator)、ホスト名、又はIPアドレス等を含むアクセス情報を画像化することで識別符号を生成する。なお、制御部31は、生成する識別符号を特定領域の画像サイズよりも小さいサイズとなるよう変換処理する。
特定領域記憶領域395は、複合機10から取得した特定領域を記憶する記憶領域である。
[1.1.3 端末装置50について]
図4は、端末装置50の機能構成を説明する図である。本開示に係る端末装置50は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話、ノートパソコン等の端末装置を想定しているが、少なくとも識別符号を入力する機能と、通信のための機能とを備えた端末装置であれば、特に限定されるものではない。
端末装置50は、制御部51と、表示部53と、操作入力部55と、通信部57と、識別符号入力部59と、記憶部61とを備える。
制御部51は、端末装置50全体を制御する。制御部51は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU等)により構成することができる。制御部51は、記憶部61に記憶された各種プログラムを読み出して実行することでその機能を実現する。
表示部53は、各種情報をユーザ等に対して表示する。表示部53は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等により構成することができる。
操作入力部55は、ユーザ等からの情報の入力を受け付ける。操作入力部55は、表示部53を介しての入力が可能なタッチパネルとして構成することができる
通信部57は、LAN、WAN、インターネット、電話回線等を介して複合機10や外部記憶装置30等の他装置との通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。
識別符号入力部59は、例えば、カメラ等の撮影手段を備え、識別符号を画像情報として入力する。
記憶部61は、端末装置50の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部61は、例えば、RAM、HDD、SSD、ROM等の記憶装置により構成することができる。
第1実施形態において、記憶部61は、認証プログラム611と、特定領域取得プログラム613とを記憶する。
認証プログラム611は、複合機10又は外部記憶装置30を認証する際に制御部51が読み出すプログラムである。認証プログラム611を読み出した制御部51は、例えば、不図示のユーザID、認証パスワード、装置識別ID等の認証情報を用いて複合機10又は外部記憶装置30を認証する。
特定領域取得プログラム613は、複合機10により生成された第2の画像から識別符号を取得し、当該識別符号に基づき外部記憶装置30に記憶された特定領域を取得する際に制御部51が読み出すプログラムである。特定領域取得プログラム613を読み出した制御部51は識別符号入力部59を制御することで第2の画像から識別符号を取得する。そして、制御部51は、識別符号に含まれるアクセス情報に基づき外部記憶装置30にアクセスすることで、特定領域記憶領域395に記憶された特定領域を取得する。
[1.2 処理の流れ]
[1.2.1 全体処理について]
次に、第1実施形態に係る全体処理について図5のシーケンス図を用いて説明する。なお、以下の説明において、複合機10、外部記憶装置30、及び端末装置50は、各装置が記憶する認証プログラムを実行することで、互いの装置間で認証された状態であることを前提として説明する。
まず、複合機10は、画像入力部19を制御することにより、文書印刷物や文書データの入力を受け付け、第1の画像を取得する(ステップS100)。
次に、複合機10の画像処理部23は画像置換プログラム251を読み出す。画像処理部23は、第1の画像に特定領域が含まれる場合、これを抽出する(ステップS110)。
画像処理部23は、特定領域を外部記憶装置30に送信する(ステップS120)。次いで、画像処理部23は、アクセス情報としての識別符号の取得要求を外部記憶装置30に送信する(ステップS130)。
外部記憶装置30は、受信した特定領域を特定領域記憶領域295に記憶する(ステップS140)。そして、外部記憶装置30の制御部31は、識別符号生成プログラム393を読み出すことで、当該特定領域に基づく識別符号を生成する(ステップS150)。
制御部31は、生成した識別符号を複合機10に送信する(ステップS160)。
識別符号を受信した複合機10の画像処理部23は、画像生成プログラム2517を読み出すことにより、第1の画像において、特定領域に対応する画像領域を、受信した識別符号に置き換えることにより第2の画像を生成する。そして、画像処理部23は、画像出力部21を介して生成した第2の画像を出力する(ステップS170)。
複合機10から第2の画像が出力されると、端末装置50の制御部51は、特定領域取得プログラム613を読み出す。特定領域取得プログラム613を読み出した制御部51は識別符号入力部59を制御することで第2の画像から識別符号を取得する。
制御部51は、識別符号に含まれるアクセス情報に基づき、外部記憶装置30に特定領域取得要求を送信する(ステップS180)。
特定領域取得要求を受信した外部記憶装置30の制御部31は、特定領域記憶領域395から当該特定領域を読み出し、端末装置50に送信する(ステップS190)。
外部記憶装置30から特定領域を受信した端末装置50の制御部51は、受信した特定領域を表示部53に表示する(ステップS200)。
[1.2.2 複合機10の処理について]
次に、複合機10の処理について図6のフローチャートを用いて説明する。まず、複合機10は、画像入力部19を制御することにより、文書印刷物や文書データの入力を受け付け、第1の画像を取得する(ステップS300)。
複合機10の画像処理部23は、画像置換が許可されているか否かを判定する(ステップS310)。この場合、画像処理部23は、例えば、システム設定等を参照し、画像置換に係る項目が“可”に設定されている場合に、画像置換が許可されていると判定することができる。また、第1の画像を取得した際に、画像置換を許可するか否かをユーザに対して問い合わせるユーザインタフェース(不図示)を表示部13に表示してもよい。ユーザにより画像置換が許可された場合、画像処理部23は処理を次のステップに進める。
画像置換が許可されていると判定した場合、画像処理部23は画像置換プログラム251を読み出す。次いで、画像置換プログラム251に含まれる色材量推定プログラム2511aを読み出した画像処理部23は、第1の画像に含まれる各画像領域を印刷出力する場合に消費される色材の消費量を推定する(ステップS310;Yes→ステップS320)。
ところで、色材消費量は、(1)プリントの場合、(2)コピー/スキャンの場合に応じて推定することができる。
例えば、(1)プリントの場合、プリンタドライバから出力されるページ記述言語では、テキスト(文字)、ベクタ(線や図形等のベクトルデータ)、ラスタ(写真等のイメージデータ)が別々に記述される。画像処理部23は、原則としてテキスト以外のオブジェクトに対してラスタライズ及び色変換を行うことで、色材消費量を推定することができる。
(2)コピー/スキャンの場合のように、紙原稿を画像入力部19(スキャナ装置)で読み取る場合、テキスト/ベクタ/ラスタ等の区別は無い。しかしながら、画像処理部23は、領域分離を行って文字領域や写真領域等に切り分け、それぞれに適した画像処理を行っているため、領域分離後の各領域に対してプリントの場合と同様に、色材消費量を推定することができる。
特定条件判定プログラム2511を読み出した画像処理部23は、ステップS320で推定した色材消費量と特定条件記憶領域255から読み出した特定条件としての色材消費量の閾値とを比較することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する(ステップS330)。
特定条件に合致する特定領域が存在すると判定した場合、画像処理部23は特定領域抽出プログラム2513を読み出す。特定領域抽出プログラム2513を読み出した画像処理部23は、第1の画像から該当する特定領域を抽出する(ステップS330;Yes→ステップS340)。
第1の画像から特定領域を抽出すると、画像処理部23はアクセス情報取得プログラム2515を読み出す。アクセス情報取得プログラム2515を読み出した画像処理部23は、ステップS340で抽出した特定領域を外部記憶装置30に送信する(ステップS350)。
次いで、画像処理部23は、外部記憶装置30に対して識別符号の取得要求を送信する(ステップS360)。
外部記憶装置30から識別符号を取得すると、画像処理部23は、画像生成プログラム2517を読み出す(ステップS370)。
画像生成プログラム2517を読み出した画像処理部23は、第1の画像において、特定領域に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号に置き換えることにより第2の画像を生成する(ステップS380)。
画像処理部23は、画像出力部21を介して第2の画像を文書印刷物又は文書データとして出力し(ステップS390)、処理を終了する。
ところで、画像置換が許可されていないと判定した場合(ステップS310;No)又は特定条件に合致する特定領域が存在しないと判定した場合(ステップS330;No)、画像処理部23は、画像出力部21を介して第1の画像を文書印刷物又は文書データとして出力し(ステップS400)、処理を終了する。
[1.2.3 外部記憶装置30の処理について]
次に、外部記憶装置30の処理について図7のフローチャートを用いて説明する。まず、外部記憶装置30は、複合機10から特定領域を受信したか否かを判定する(ステップS410)。
複合機10から特定領域を受信したと判定した場合、外部記憶装置30の制御部31は、受信した特定領域を特定領域記憶領域395に記憶する(ステップS410;Yes→ステップS420)。
次いで、制御部31は、複合機10から識別符号の取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS430)。
複合機10から識別符号の取得要求を受信したと判定した場合、制御部31は、識別符号生成プログラム393を読み出す。
識別符号生成プログラム393を読み出した制御部31は、特定領域記憶領域395に記憶した特定領域にアクセスするためのアクセス情報を画像化することで識別符号を生成する(ステップS440)。
次いで、制御部31は、生成した識別符号を複合機10に対して送信する(ステップS450)。
ここで、図8は、制御部31が生成する識別符号と第1の画像に含まれる特定領域(Object)との対応関係を表す識別符号対応テーブルのデータ構造の一例を説明する図である。
図8において、“imageID”は、第1の画像を一意に識別するための識別IDである。“ObjectID”は、第1の画像に含まれる特定領域を表す識別IDである。“Location”は、特定領域記憶領域395に記憶された特定領域(Object)へアクセスするためのアクセス情報(パス情報)である。“Code”は、アクセス情報を画像化した識別符号のイメージである。
図8において、例えば、“image-001”で識別される第1の画像は、特定領域として、“Obj-001”及び“Obj-002”の2つのオブジェクトを含むことを表している。そして、外部記憶装置30に送信された“Obj-001”及び“Obj-002”は、 “http://imageserver/object”をアクセス情報(パス情報)とする特定領域記憶領域395に記憶される。外部記憶装置30の制御部31は、例えば、特定領域記憶領域395に記憶した“Obj-001”にアクセスするためのアクセス情報を“Code-001”で表現される識別符号として生成する。
[1.2.4 端末装置50の処理について]
次に、端末装置50の処理について図9のフローチャートを用いて説明する。まず、端末装置50の制御部51は、特定領域取得プログラム613を読み出す。
特定領域取得プログラム613を読み出した制御部51は、第2の画像が文書印刷物として出力された場合は、識別符号入力部59を制御することで識別符号を取得する。また、制御部51は、第2の画像が文書データとして出力された場合は、通信部57等を介して識別符号を取得することができる(ステップS500)。
複合機10から識別符号を取得したと判定した場合、制御部51は、識別符号に含まれるアクセス情報に基づき、外部記憶装置30に特定領域取得要求を送信する(ステップS510)。
次いで、制御部51は、特定領域を受信したか否かを判定する(ステップS520)。特定領域を取得したと判定した場合、制御部51は、受信した特定領域を表示部53に表示し(ステップS530)、処理を終了する。
[1.3 動作例]
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。図10(a)は、第1の画像として、デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>の発売に係るプレスリリースをImage-001Aとして模式的に表した図である。なお、Image-001Aは、文書印刷物であっても、文書データであってもかまわない。
Image-001Aには、“デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>を発売”や、“〇〇株式会社は、業界初となる□□□機能を搭載したデジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>を販売します。”等のテキストに加え、デジタルカラー複合機のイメージ像を表すObj-001と、品名、形名、販売時期、月産台数等をまとめたテーブル及び比較グラフを有するObj-002とが形成されている。本動作例では、Obj-001及びObj-002が特定条件に一致する特定領域、すなわち、印刷出力した場合に、色材消費量が多いオブジェクトであるものとして説明する。
画像置換プログラム251を読み出した画像処理部23は、Image-001Aから、特定条件に合致する特定領域としてObj-001及びObj-002を抽出する。画像処理部23は、抽出したObj-001及びObj-002を外部記憶装置30に送信し、識別符号の取得要求を行う。外部記憶装置30から識別符号を取得した画像処理部23は、Image-001Aにおいて、Obj-001及びObj-002に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号に置き換えることにより第2の画像を生成する。
図10(b)は、Image-001Aにおいて、Obj-001及びObj-002に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号に置き換えることにより生成した第2の画像(Image-001B)の一例である。
図10(b)は、Obj-001を識別符号Code-001で置き換え、Obj-002を識別符号Code-002で置き換えたのち、全体のレイアウトを調整した例である(図8を参照)。
置換する識別符号は、元のオブジェクトの画像サイズよりも小さいサイズとなるよう変換処理がなされているとともに、描画領域全体のレイアウトが調整されているため、Image-001Bはユーザに対して表示する必要な情報は保持しながらも、Image-001Aに比べ全体的な描画サイズを小さくすることができる。
そして、識別符号に置換されるオブジェクトは、印刷出力される場合に消費される色材量が所定の閾値よりも多い画像領域に係るものである。よって、Image-001Bの形成に係る色材消費を抑えることができる。
図11は、図10(b)で例示したImage-001B上のCode-001及びCode-002を端末装置50で読み取り、Code-001に対応するObj-001及びCode-002に対応するObj-002を表示した際の動作イメージである。
Code-001及びCode-002のそれぞれには、対応する元のオブジェクトObj-001及びObj-002にアクセスするためのアクセス情報が含まれている。端末装置50のユーザは、Code-001及びCode-002を端末装置50で読み取り、外部記憶装置30にアクセスすることで、特定領域記憶領域395に記憶されたオブジェクトObj-001及びObj-002を取得することができる。
なお、図11は、外部記憶装置30から取得したObj-001及びObj-002のみを表示した例であるが、Image-001B上におけるCode-001及びCode-002の表示位置のそれぞれにObj-001及びObj-002を配置し、Image-001Aで示されるイメージを再構成してもかまわない。
以上のように、第1実施形態によれば、特定領域の画像形成に係る色材消費量を低減することができるとともに、識別符号置換後のレイアウトを調整することで、印刷媒体の枚数も削減することが可能であるため、コスト低減を図ることができる。
また、特定領域の画像は、外部記憶装置30に送信して記憶する形態であるため、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダを必要としない。加えて、特定領域に係る画像は、外部記憶装置30において管理されるため、当該特定領域に何らかの変更が生じた場合であっても、外部記憶装置30に記憶された特定領域を操作することが可能であるため、より柔軟な管理を行うことができる。さらに、特定領域にアクセスするためのアクセス情報を含んだ識別符号は外部記憶装置30で生成することが可能であるため、復号化に必要な情報が拡散する恐れがなく、不特定の他者に閲覧されることを防止することができる。
また、印刷のために文書データをラスタライズする際に、図表・イメージ領域の色変換処理後の画素値をカウントすることで色材消費量を推定することができるが、処理簡素化のために、単に図表・イメージ領域の配置情報(縦横サイズ)に基づき、所定の基準値以上の面積を有するオブジェクトを特定領域と判定してもかまわない。
また、図表・イメージのうち、カラーオブジェクトに係る画像領域を識別符号に置換する対象としてもよいし、カラーオブジェクトも含め全てモノクロ印刷しつつ、カラーオブジェクのみを外部記憶装置30に送信する形態とすることも可能である。この場合、カラーオブジェクト毎に識別符号を付してよいし、カラーオブジェクトを含むページ毎に識別符号を付することも可能である。
さらに、例えば、識別符号を付さずにモノクロ印刷されたオブジェクト領域を画像検索の入力画像として用いることで、対応するカラーオブジェクトを外部記憶装置30から取得し表示する形態であってもよい。
[2 第2実施形態]
第2実施形態は、文字サイズ変更モード選択時であって、文字拡大の結果、所定のページ内に出力可能な文字数を減少させる画像領域が存在する条件を特定条件とする。そして、当該特定条件に合致する特定領域が存在する場合に、当該特定領域を外部記憶装置30に送信することで、拡大した文字の可読性を高めつつ、印刷時に消費される印刷媒体の枚数を抑制することが可能な形態である。
[2.1 機能構成]
第2実施形態の機能構成は、複合機の記憶部が記憶する画像置換プログラムの一部の構成が異なる以外は、第1実施形態と同様とすることができる。したがって、以下の説明では、異なる機能構成について説明し、同一の機能構成については、その説明を省略する。
[2.1.1 複合機70について]
図12は複合機70の機能構成を説明する図である。複合機70は、第1実施形態に係る複合機10の記憶部25に替えて記憶部75を備える。
第2実施形態において、記憶部75は、画像置換プログラム751と、認証プログラム253を記憶し、特定条件記憶領域255及び特定領域記憶領域257を確保する。
画像置換プログラム751は、入力された文書印刷物や文書データに対して画像置換処理を実行する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。画像置換プログラム751は、特定条件判定プログラム7511と、特定領域抽出プログラム2513と、アクセス情報取得プログラム2515と、画像生成プログラム2517とを含む。
特定条件判定プログラム7511は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。第2実施形態では、プリント、コピー、スキャン、ファイル書き出し、又はデータ書き出し等の際、文字を拡大する文字サイズ変更モードが選択され、文字拡大の結果、出力可能な文字数を減少させる画像領域を特定領域とする。出力可能な文字数の閾値等を含む特定条件は、特定条件記憶領域255に記憶されている。
なお、本開示において、ファイル書き出しとは、例えば、会議システムで配布するファイルや、メール等に添付するファイルに画像情報を書き出すことで出力することを意図し、データ書き出しとは、ファイル書き出しに限定されることなく、例えば、ディスプレイ表示等のリアルタイム表示において画像情報を出力することを意図するものとする。
文字情報算出プログラム7511aは、拡大が伴う文字の文字数や当該拡大文字が含まれる文字領域の出力可能領域に対する専有面積等を算出する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。特定条件判定プログラム7511を読み出した画像処理部23は、算出した拡大文字数や専有面積と、特定条件記憶領域255から読み出した特定条件としてのページ内に出力可能な文字数や出力可能な領域の閾値等とを比較することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する。換言すると、画像処理部23は、第1の画像が画像領域を伴うものであって、文字を拡大した場合に、出力可能領域に収まり切れない画像領域が存在する場合に、これを特定領域と判定する。
外部記憶装置30及び端末装置50の機能構成については、第1実施形態と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
[2.2 処理の流れ]
第2実施形態の処理の流れについても第1実施形態と同様に行うことができる。第2実施形態では、図6のステップS320に係る“色材量算出”処理が“文字数等算出”処理に置き換わる。
図6のステップS310において、画像置換が許可されていると判定した場合、画像処理部23は、画像置換プログラム751を読み出す。次いで、文字情報算出プログラム7511aを読み出した画像処理部23は、拡大が伴う文字の文字数や当該拡大文字が含まれる文字領域の出力可能領域に対する専有面積等を算出する(ステップS310;Yes→ステップS320)。
なお、拡大が伴う文字の文字数や専有面積の算出は、(1)プリントの場合、(2)コピー/スキャンの場合に応じて算出することができる。
例えば、(1)プリントの場合、プリンタドライバから出力されるページ記述言語には、各領域の属性情報(テキスト/ベクタ/ラスタ)に加えて、配置の起点、サイズ、・・・等の情報が含まれる。これらの情報を用いることで、文字を拡大したときに、文字同士が接触したり、重なりあってしまう領域を特定することができる。なお、画像領域(ベクタ/ラスタ)部分に文字列の折り返し設定が設定されている場合には、設定種類に応じて文字領域が専有できる面積を決定することができる。これにより、文字を拡大した場合に、出力可能領域に収まり切れない画像領域が存在するか否かを判定することが可能である。
(2)コピー/スキャンの場合のように、紙原稿を画像入力部19(スキャナ装置)で読み取る場合、(1)プリントの場合と同様に取り扱うことができる。簡単には、光学的に読み取ったイメージのまま拡大することで、文字同士が接触したり、重なりあってしまう領域を特定することができる。また、文字部分(領域)をOCR(Optical character recognition)機能で読み取れば、(1)における文字列の折り返し設定と同様の対応も可能である。
[2.3 動作例]
次に、第2実施形態に係る動作例について説明する。図13(a)は、第1の画像として、デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>の発売に係るプレスリリースをImage-002Aとして模式的に表した図である。なお、Image-002Aは、文書印刷物であっても、文書データであってもかまわない。
Image-002Aには、“デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>を発売”Tx-001Aや、“〇〇株式会社は、業界初となる□□□機能を搭載したデジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>を販売します。”Tx-002A等のテキストに加え、デジタルカラー複合機のイメージ像を表すObj-003等が形成されている。本動作例では、Tx-001A及びTx-002Aに係るテキストが拡大された場合の動作例について説明する。
Tx-001A及びTx-002Aに係るテキスト(一点鎖線枠内)に含まれる文字が図13(b)のImage-002Bの例示の如く拡大された場合(図中、Tx-001B及びTx-002Bのそれぞれに対応)、画像置換プログラム751を読み出した画像処理部23は、拡大が伴う文字の文字数や当該拡大文字が含まれる文字領域の出力可能領域に対する専有面積等を算出する。
そして、Tx-001A及びTx-002Aに係るテキストが拡大された結果、図13(b)に示すように、Tx-002Bに係るテキストが出力領域に入りきらず、出力領域外部分に位置するようになった場合、画像処理部23は、特定条件に合致する特定領域としてObj-003を抽出する。
画像処理部23は、抽出したObj-001を外部記憶装置30に送信し、識別符号の取得要求を行う。外部記憶装置30から識別符号を取得した画像処理部23は、図13(c)で示すImage-002Cにおいて、Obj-003に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号Code-003に置き換えることにより第2の画像を生成する。Image-002Cに示す様に、Obj-003に該当する画像領域をCode-003に置き換えることにより、Obj-003の表示に係る領域が縮小され、拡大された文字を含むTx-001B及びTx-002Bの表示を同一ページ内に収めることができる。
以上のように、第2実施形態によれば、特定領域の画像は、外部記憶装置30に送信して記憶する形態であるため、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダを必要としない。加えて、特定領域に係る画像は、外部記憶装置30において管理されるため、当該特定領域に何らかの変更が生じた場合であっても、外部記憶装置30に記憶された特定領域を操作することが可能であるため、より柔軟な管理を行うことができる。さらに、特定領域にアクセスするためのアクセス情報を含んだ識別符号は外部記憶装置30で生成することが可能であるため、復号化に必要な情報が拡散する恐れがなく、不特定の他者に閲覧されることを防止することができる。
また、第2実施形態によれば、拡大した文字の可読性を高めつつ、プリント時に消費される印刷媒体の枚数を抑制することができる。
[3 第3実施形態]
第3実施形態は、ディスプレイ表示等の描画媒体、印刷媒体としての用紙上で必要とされる情報量よりも多い情報量を有する画像領域が存在する場合を特定条件とし、当該特定条件に合致する特定領域を外部記憶装置30に送信することで、不要な冗長データ量を削減することが可能な形態である。
[3.1 機能構成]
第3実施形態の機能構成は、複合機の記憶部が記憶する画像置換プログラムの一部の構成が異なる以外は、第1実施形態と同様とすることができる。したがって、以下の説明では、異なる機能構成について説明し、同一の機能構成については、その説明を省略する。
[3.1.1 複合機90について]
図14は複合機90の機能構成を説明する図である。複合機90は、第1実施形態に係る複合機10の記憶部25に替えて記憶部95を備える。
第3実施形態において、記憶部95は、画像置換プログラム951と、認証プログラム253を記憶し、特定条件記憶領域255及び特定領域記憶領域257を確保する。
画像置換プログラム951は、入力された文書印刷物や文書データに対して画像置換処理を実行する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。画像置換プログラム951は、特定条件判定プログラム9511と、特定領域抽出プログラム2513と、アクセス情報取得プログラム2515と、画像生成プログラム2517とを含む。
特定条件判定プログラム9511は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。第3実施形態では、プリント、コピー、スキャン、ファイル書き出し、又はデータ書き出し等の際、描画媒体又は印刷媒体で必要とされる情報量よりも多い情報量を有する画像領域を特定領域とする。描画媒体又は印刷媒体で必要とされる情報量の閾値等を含む特定条件は、特定条件記憶領域255に記憶されている。
情報量算出プログラム9511aは、描画媒体又は印刷媒体で必要とされる特定領域の情報量を算出する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。特定条件判定プログラム9511を読み出した画像処理部23は、算出した特定領域の情報量と、特定条件記憶領域255から読み出した特定条件としての情報量の閾値等とを比較することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する。
外部記憶装置30及び端末装置50の機能構成については、第1実施形態と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
[3.2 処理の流れ]
第3実施形態の処理の流れについても第1実施形態と同様に行うことができる。第3実施形態では、図6のステップS320に係る“色材量算出”処理が“情報量算出”処理に置き換わる。
図6のステップS310において、画像置換が許可されていると判定した場合、画像処理部23は、画像置換プログラム951を読み出す。次いで、情報量算出プログラム9511aを読み出した画像処理部23は、描画媒体又は印刷媒体で必要とされる特定領域の情報量を算出する(ステップS310;Yes→ステップS320)。
[3.3 動作例]
次に、第3実施形態に係る動作例について説明する。図15(a)は、第1の画像として、デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>の発売に係るプレゼン資料をImage-003Aとして模式的に表した図である。なお、Image-003Aは、文書印刷物であっても、文書データであってもかまわない。
本動作例では、Obi-004の情報量が描画媒体又は印刷媒体で必要とされる特定領域の情報量よりも多い場合の動作例について説明する。図15(a)に示されるように、Image-003Aは、デジタルカラー複合機のイメージ像を表すObj-004を表示するための情報量が図中点線枠で示される画像領域RE10に制限されている。
図中一点鎖線枠で示されるObj-004の画像領域は、図中点線枠で示される画像領域RE10よりも大きいため、画像置換プログラム951を読み出した画像処理部23は、特定条件に合致する特定領域としてObj-004を抽出する。
画像処理部23は、抽出したObj-004を外部記憶装置30に送信し、識別符号の取得要求を行う。外部記憶装置30から識別符号を取得した画像処理部23は、図15(b)で示すImage-003Bにおいて、Obj-004に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号Code-004に置き換えることにより第2の画像を生成する。
以上のように、第3実施形態によれば、特定領域の画像は、外部記憶装置30に送信して記憶する形態であるため、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダを必要としない。加えて、特定領域に係る画像は、外部記憶装置30において管理されるため、当該特定領域に何らかの変更が生じた場合であっても、外部記憶装置30に記憶された特定領域を操作することが可能であるため、より柔軟な管理を行うことができる。さらに、特定領域にアクセスするためのアクセス情報を含んだ識別符号は外部記憶装置30で生成されるため、復号化に必要な情報が拡散する恐れがなく、不特定の他者に閲覧されることを防止することができる。
また、第3実施形態によれば、拡大表示や高解像度印刷の際にのみ外部記憶装置30に記憶した特定領域に係る画像を用いれば良いため、例えば、プレゼン等の描画時や通常印刷時における不要な冗長データ量を削減することができる。これにより、会議システムへの資料登録やメール添付などの操作を円滑に行うことができる。
[4 第4実施形態]
第4実施形態は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に顔写真や、氏名・住所等の個人情報が存在する条件を特定条件とし、当該特定条件に合致する特定領域が存在する場合に、当該特定領域を外部記憶装置30に送信することで、個人情報が不特定の他者に漏洩することを防止することが可能な形態である。
[4.1 機能構成]
第4実施形態の機能構成は、複合機の記憶部が記憶する画像置換プログラムの一部の構成が異なる以外は、第1実施形態と同様とすることができる。したがって、以下の説明では、異なる機能構成について説明し、同一の機能構成については、その説明を省略する。
[4.1.1 複合機110について]
図16は複合機110の機能構成を説明する図である。複合機110は、第1実施形態に係る複合機10の記憶部25に替えて記憶部115を備える。
第4実施形態において、記憶部115は、画像置換プログラム1151と、認証プログラム253を記憶し、特定条件記憶領域255及び特定領域記憶領域257を確保する。
画像置換プログラム1151は、入力された文書印刷物や文書データに対して画像置換処理を実行する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。画像置換プログラム1151は、特定条件判定プログラム11511と、特定領域抽出プログラム2513と、アクセス情報取得プログラム2515と、画像生成プログラム2517とを含む。
特定条件判定プログラム11511は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。第4実施形態では、プリント、コピー、スキャン、ファイル書き出し、又はデータ書き出し等の際、顔写真や、氏名・電話番号・住所等の特定のキーワードが個人情報関連項目として指定され、当該個人情報関連項目が見出し(タイトル)又は項目名となっている表中の文字列を個人情報として取り扱うものとする。そして、個人情報が含まれる画像領域を特定領域とし、個人情報に対応する特定のキーワード等は、特定条件記憶領域255に記憶されているものとする。
個人情報判定プログラム11511aは、画像領域に含まれる情報が個人情報であるか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。特定条件判定プログラム11511を読み出した画像処理部23は、画像領域に含まれる情報が個人情報であるか否かを判定することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する。
外部記憶装置30及び端末装置50の機能構成については、第1実施形態と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
[4.2 処理の流れ]
第4実施形態の処理の流れについても第1実施形態と同様に行うことができる。第4実施形態では、図6のステップS320に係る“色材量算出”処理が“個人情報判定”処理に置き換わる。
図6のステップS310において、画像置換が許可されていると判定した場合、画像処理部23は、画像置換プログラム1151を読み出す。そして、個人情報判定プログラム11511aを読み出した画像処理部23は、第1の画像の画像領域に含まれる情報が個人情報であるか否かを判定する(ステップS310;Yes→ステップS320)。
[4.3 動作例]
次に、第4実施形態に係る動作例について説明する。図17(a)は、第1の画像として、イベント報告をImage-004Aとして模式的に表した図である。なお、Image-004Aは、文書印刷物であっても、文書データであってもかまわない。
本動作例において、Obj-005Aは、特定の個人の顔写真に係るオブジェクトの一例である。また、Obj―006Aは、○○遠足に参加した参加者の指名・住所を記載した個人情報に係るオブジェクトの一例である。画像置換プログラム1151を読み出した画像処理部23は、これらのオブジェクトは特定条件としての個人情報に合致すると判定し、当該特定条件に合致する特定領域としてObj-005A及びObj-006Aを抽出する。
画像処理部23は、抽出したObj-005A及びObj-006Aを外部記憶装置30に送信し、識別符号の取得要求を行う。外部記憶装置30から識別符号を取得した画像処理部23は、図17(b)で示すImage-004Bにおいて、Obj-005Aに該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号Code-005に置き換えることにより第2の画像を生成する。
なお、顔写真に係るオブジェクトに関しては、識別符号Code-005に置き換えるとともに、当該オブジェクトに対してモザイク処理、ぼかし処理、塗りつぶし処理等を施したObi-005Bを更に配置することが可能である。
Obj-006Aは、氏名・電話番号・住所等の特定のキーワードを個人情報関連項目として指定しておき、当該個人情報関連項目が見出し(タイトル)又は項目名となっている表中の文字列を個人情報として取り扱うオブジェクトの例である。この場合、例えば、Obj-006Bでの例示のように、該当項目の文字を所定の隠し文字で置き換えてよいし、該当項目の文字列全体をまとめて隠蔽する形態であってもかまわない。また、項目ごとに外部記憶装置30へのアクセス情報を持たせるのではなく、図表ごと、ページごとに外部記憶装置30へのアクセス情報を持たせる形態とすることも可能である。
このように、画像領域に顔写真以外の個人情報が含まれる場合を第1条件とし、画像領域に顔写真が含まれる場合を第2条件とした場合、第1条件の場合は、当該個人情報を識別符号を含む画像に置き換え、第2条件の場合は、当該顔写真に対して、少なくともモザイク処理、ぼかし処理、又は塗りつぶし処理の画像処理を施した画像に置き換えることが可能である。この場合、更に、図17(b)での例示のように、顔写真に所定の画像処理を施した画像と、識別符号を含む画像との両画像で置き換えることもできる。
以上のように、第4実施形態によれば、特定領域の画像は、外部記憶装置30に送信して記憶する形態であるため、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダを必要としない。加えて、特定領域に係る画像は、外部記憶装置30において管理されるため、当該特定領域に何らかの変更が生じた場合であっても、外部記憶装置30に記憶された特定領域を操作することが可能であるため、より柔軟な管理を行うことができる。さらに、特定領域にアクセスするためのアクセス情報を含んだ識別符号は外部記憶装置30で生成することが可能であるため、復号化に必要な情報が拡散する恐れがなく、不特定の他者が個人情報を閲覧することを防止することができる。
[5 第5実施形態]
第5実施形態は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に閲覧制限が付された画像領域が存在する場合を特定条件とし、当該特定条件に合致する特定領域が存在する場合に、当該特定領域を外部記憶装置30に送信することで、閲覧制限が付された特定領域の表示を制限する形態である。
[5.1 機能構成]
第5実施形態の機能構成は、複合機の記憶部が記憶する画像置換プログラムの一部の構成が異なる以外は、第1実施形態と同様とすることができる。したがって、以下の説明では、異なる機能構成について説明し、同一の機能構成については、その説明を省略する。
[5.1.1 複合機130について]
図18は複合機130の機能構成を説明する図である。複合機130は、第1実施形態に係る複合機10の記憶部25に替えて記憶部135を備える。
第5実施形態において、記憶部135は、画像置換プログラム1351と、認証プログラム253を記憶し、特定条件記憶領域255及び特定領域記憶領域257を確保する。
画像置換プログラム1351は、入力された文書印刷物や文書データに対して画像置換処理を実行する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。画像置換プログラム1351は、特定条件判定プログラム13511と、特定領域抽出プログラム2513と、アクセス情報取得プログラム2515と、画像生成プログラム2517とを含む。
特定条件判定プログラム13511は、文書印刷物や文書データに含まれる第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。第5実施形態では、プリント、コピー、スキャン、ファイル書き出し、データ書き出し等の際、第1の画像に閲覧制限が付された画像領域が存在する場合を特定条件とし、当該特定条件に合致する画像領域を特定領域とする。例えば、“社外秘”、“CONFIDENCIAL”等の閲覧制限に関するキーワードや、属性タグ等の付加情報といった閲覧制限に関する情報は、特定条件記憶領域255に記憶されている。
閲覧情報判定プログラム13511aは、第1の画像に含まれる画像領域に付された閲覧制限が特定条件に対応するものか否かを判定する際に画像処理部23が読み出すプログラムである。特定条件判定プログラム13511を読み出した画像処理部23は、第1の画像に含まれる閲覧制限が特定条件に対応するか否かを判定することにより、第1の画像に特定条件に合致する特定領域が存在するか否かを判定する。なお、閲覧制限は、第1の画像に含まれる画像領域毎に付することが可能であるため、特定条件判定プログラム13511を読み出した画像処理部23は、すべての画像領域に対して閲覧制限が特定条件に対応するか否かを判定する。
外部記憶装置30及び端末装置50の機能構成については、第1実施形態と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
[5.2 処理の流れ]
第5実施形態の処理の流れについても第1実施形態と同様に行うことができる。第5実施形態では、図6のステップS320に係る“色材量算出”処理が“閲覧情報判定”処理に置き換わり、図7のステップS410に係る“特定領域記憶”処理が“特定領域及び閲覧対象ユーザ記憶”処理に置き換わる。
図6のステップS310において、画像置換が許可されていると判定した場合、画像処理部23は、画像置換プログラム1351を読み出す。次いで、閲覧情報判定プログラム13511aを読み出した画像処理部23は、第1の画像に含まれる画像領域に閲覧制限が付されている否かを判定する(ステップS310;Yes→ステップS320)。
また、図7のステップS410において、外部記憶装置30の制御部31は、特定領域に加え、当該特定領域の閲覧が許可されたユーザを特定する場合、当該ユーザのユーザ情報も併せて記憶する。記憶されたユーザ情報は、特定領域へのアクセス情報とともに識別符号に変換される。一方、特定領域の閲覧が許可されたユーザを特定しない場合、制御部31は、特定領域へのアクセス情報とともに特定領域の閲覧を許可する許可情報を識別符号に変換する(ステップS430)。
[5.3 動作例]
次に、第5実施形態に係る動作例について説明する。図19(a)は、第1の画像として、デジタルフルカラー複合機<〇〇-△△>の発売に係るプレスリリースをImage-005Aとして模式的に表した図である。なお、Image-005Aは、文書印刷物であっても、文書データであってもかまわない。
本動作例において、Obj-007は、閲覧制限に関するキーワード“CONFIDENCIAL”が付されたオブジェクトの一例である。画像置換プログラム1351を読み出した画像処理部23は、当該オブジェクトは特定条件としての閲覧制限に合致すると判定し、当該特定条件に合致する特定領域としてObj-007を抽出する。
画像処理部23は、抽出したObj-007を外部記憶装置30に送信し、識別符号の取得要求を行う。外部記憶装置30から識別符号を取得した画像処理部23は、図19(b)で示すImage-005Bにおいて、Obj-007に該当する画像領域を外部記憶装置30から取得した識別符号Code-007に置き換えることにより第2の画像を生成する。
以上のように、第5実施形態によれば、特定領域の画像は、外部記憶装置30に送信して記憶する形態であるため、暗号化秘密情報の可視化のために、閲覧者環境ごとに当該暗号化秘密情報を復号化するためのデコーダを必要としない。加えて、特定領域に係る画像は、外部記憶装置30において管理されるため、当該特定領域に何らかの変更が生じた場合であっても、外部記憶装置30に記憶された特定領域を操作することが可能であるため、より柔軟な管理を行うことができる。さらに、特定領域にアクセスするためのアクセス情報を含んだ識別符号は外部記憶装置30で生成することが可能であるため、復号化に必要な情報が拡散する恐れがなく、不特定の他者が閲覧許可を得ていない特定領域の画像を閲覧することを防止することができる。
本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上記した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標)Disk等))、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上記した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
10、70、90、110、130 複合機
11 制御部
13 表示部
15 操作入力部
17 通信部
19 画像入力部
21 画像出力部
23 画像処理部
25、75、95、115、135 記憶部
251、751、951、1151、1351 画像置換プログラム
2511、7511、9511、11511、13511 特定条件判定プログラム
2511a 色材量推定プログラム
7511a 文字情報算出プログラム
9511a 情報量算出プログラム
11511a 個人情報判定プログラム
13511a 閲覧情報判定プログラム
2513 特定領域抽出プログラム
2515 アクセス情報取得プログラム
2517 画像生成プログラム
253 認証プログラム
255 特定条件記憶領域
257 特定領域記憶領域
30 外部記憶装置
31 制御部
33 表示部
35 操作入力部
37 通信部
39 記憶部
50 端末装置
51 制御部
53 表示部
55 操作入力部
57 通信部
59 識別符号入力部
61 記憶部

Claims (15)

  1. 制御部と、画像出力部とを備え、
    前記制御部は、
    第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を記憶領域に記憶し、
    前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成し、
    前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力することを特徴とする画像出力装置。
  2. 前記制御部は、前記画像を出力する場合に使用する色材量を推定し、
    前記特定領域は、前記色材量が所定量を超える領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  3. 前記制御部は、前記画像を出力する場合の文字サイズを決定し、
    前記特定領域は、前記文字サイズを変更した場合に、出力可能な文字数を減少させる領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  4. 前記制御部は、出力する情報量を算出し、
    前記特定領域は、前記出力可能な情報量が、必要とされる情報量を超えた領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  5. 前記特定領域は、個人情報を含む画像領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  6. 前記制御部は、閲覧制限を領域毎に設定可能であって、
    前記特定領域は、閲覧制限が設定された領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  7. 前記制御部は、前記閲覧制限が対象とするユーザを特定し、特定された前記ユーザの情報を前記記憶領域に記憶することを特徴とする請求項6に記載の画像出力装置。
  8. 前記制御部は、前記閲覧制限が対象とするユーザを特定しない場合、前記特定領域の閲覧を許可するための許可情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の画像出力装置。
  9. 前記識別符号は、バーコードおよび/または2次元コードであることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の画像出力装置。
  10. 前記制御部は、
    前記特定条件が第1条件の場合、前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換え、
    前記特定条件が第2条件の場合、前記特定領域を、少なくともモザイク処理、ぼかし処理、又は塗りつぶし処理の画像処理を施した画像に置き換えることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載の画像出力装置。
  11. 前記制御部は、
    前記特定条件が前記第2条件の場合、前記特定領域を、前記画像処理を施した画像と前記識別符号を含む画像とに置き換えることを特徴とする請求項10に記載の画像出力装置。
  12. 前記記憶領域は、ネットワークを介して接続可能な画像形成装置又は記憶装置であることを特徴とする請求項1から請求項11の何れか一項に記載の画像出力装置。
  13. 前記アクセス情報は、URL(Uniform resource locator)、ホスト名又はIPアドレスを含むことを特徴とする請求項1から請求項12の何れか一項に記載の画像出力装置。
  14. 制御部と、画像出力部とを有する画像出力装置と、
    記憶部と、出力部とを有する記憶装置とを含む画像出力システムであって、
    前記制御部は、
    第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成し、
    前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力し、
    前記出力部は、
    前記識別符号に基づくアクセスに応じ、前記記憶した特定領域に含まれる画像を出力することを特徴とするが画像出力システム。
  15. 第1の画像に特定条件に合致する特定領域がある場合に、当該特定領域に基づく情報を記憶領域に記憶する工程と、
    前記記憶した特定領域に基づく情報にアクセスするためのアクセス情報を含む識別符号を生成する工程と、
    前記第1の画像のうち前記特定領域を、前記識別符号を含む画像に置き換えた第2の画像を出力することを特徴とする画像出力方法。
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