JP2023002106A - ガス警報器及びその制御方法 - Google Patents

ガス警報器及びその制御方法 Download PDF

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【課題】より一層適切に警報することが可能なガス警報器及びその制御方法を提供する。【解決手段】ガス警報器は、半導体式ガスセンサと、半導体式ガスセンサの空気雰囲気における初期のセンサ値に対する現在のセンサ値の変動比率であるエアベース比率を算出するエアベース比率算出部22と、半導体式ガスセンサの使用時間に応じた比率であって、エアベース比率と所定濃度の還元性ガスに曝されたときの半導体式ガスセンサのセンサ値との相関を示す時間比率を算出する時間比率算出部23と、エアベース比率算出部22により算出されたエアベース比率、及び、時間比率算出部23により算出された時間比率に基づく補正係数を算出する補正係数算出部24と、補正係数算出部24により算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断する警報判断部25とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ガス警報器及びその制御方法に関する。
従来、酸化スズの粉体を焼成して焼結し触媒を添加したものをガス感応体とし、ガス感応体が検知対象ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力する半導体式ガスセンサを備えたガス警報器が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
このガス警報器では、シロキサン等の被毒物質によりガス感応体の表面が不活性化され、空気雰囲気におけるセンサ値(エアベース値)が低下してしまう。これにより、検知対象ガス(都市ガスにおいてはメタン、LPガスにおいてはプロパンやブタン)の警報濃度は、鋭敏化傾向に推移してしまう。このため、初期(例えば新品のガス警報器)のエアベース値に対する変動比率を示すエアベース比率を算出し、算出したエアベース比率に基づいて、半導体式ガスセンサのセンサ値を補正するガス警報器も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特許第4921256号公報 特許第5148551号公報 特開2002-228613号公報
ここで、特許文献3に記載のようなガス警報器は、補正を行って警報を適切に出力することが望まれる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、より一層適切に警報することが可能なガス警報器及びその制御方法を提供することにある。
本発明に係るガス警報器は、金属酸化物半導体が還元性ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力する半導体式ガスセンサと、前記半導体式ガスセンサの空気雰囲気における初期のセンサ値に対する現在のセンサ値の変動比率であるエアベース比率を算出するエアベース比率算出手段と、前記半導体式ガスセンサの使用時間に応じた比率であって、前記エアベース比率と所定濃度の前記還元性ガスに曝されたときの前記半導体式ガスセンサのセンサ値との相関を示す時間比率を算出する時間比率算出手段と、前記エアベース比率算出手段により算出されたエアベース比率、及び、前記時間比率算出手段により算出された時間比率に基づく補正係数を算出する補正係数算出手段と、前記補正係数算出手段により算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断する警報判断手段と、を備える。
また、本発明に係るガス警報器の制御方法は、金属酸化物半導体が還元性ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力する半導体式ガスセンサを備えたガス警報器の制御方法であって、前記半導体式ガスセンサの空気雰囲気における初期のセンサ値に対する現在のセンサ値の変動比率であるエアベース比率を算出するエアベース比率算出工程と、前記半導体式ガスセンサの使用時間に応じた比率であって、前記エアベース比率と所定濃度の前記還元性ガスに曝されたときの前記半導体式ガスセンサのセンサ値との相関を示す時間比率を算出する時間比率算出工程と、前記エアベース比率算出工程において算出されたエアベース比率、及び、前記時間比率算出工程において算出された時間比率に基づく補正係数を算出する補正係数算出工程と、前記補正係数算出工程において算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断する警報判断工程と、を備える。
本発明によれば、エアベース比率及び時間比率に基づく補正係数を加味して警報を行うか否かを判断するため、被毒によるエアベースの変化による鋭敏化のみならず、半導体式ガスセンサの長期使用時における温湿度環境による鈍化又は鋭敏化についても適切に対応することができ、より一層適切に警報することができる。
本発明の実施形態に係るガス警報器の構成を示すブロック図である。 図1に示した制御部の機能ブロック図である。 エアベース比率と3000ppm抵抗値比率との相関を示すグラフである。 半導体式ガスセンサの使用時間(経過年数)に対する傾き(時間比率)との相関を示すグラフである。 補正を行わない場合における警報濃度の変化を示すグラフである。 補正係数による補正を行った場合における警報濃度の変化を示すグラフである。 本実施形態に係るガス警報器の制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係るガス警報器の構成を示すブロック図である。図1に示すように、ガス警報器1は、検知対象ガスの濃度が所定濃度以上であると判断した場合に警報出力するものであって、半導体式ガスセンサ10と、制御部20と、警報音発生部30と、表示部40とを備えて構成されている。
半導体式ガスセンサ10は、金属酸化物半導体をガス感応体として有し、ガス感応体が還元性ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力するものである。具体的に半導体式ガスセンサ10は、酸化スズの粉体を焼成して焼結し触媒を添加したものをガス感応体とし、例えば還元性ガスであるメタンガスに曝されたときの抵抗値の低下に応じた信号を出力する。この半導体式ガスセンサ10は、ヒータによって所定温度に保たれたり、2以上の温度間で温度変化させられたり、オンオフされたりして、駆動されている。
なお、以下において半導体式ガスセンサ10のセンサ値は、半導体式ガスセンサ10から出力された信号を抵抗値換算した値(すなわちセンサ抵抗値)であるものとして説明する。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)により構成され、後述の記憶部21に記憶されるプログラムを実行して、半導体式ガスセンサ10のセンサ値に基づいて警報状態であるかを判断するものである。警報音発生部30は、例えばスピーカと音声出力回路とによって構成され、制御部20により警報状態であると判断された場合に、警報音を出力するものである。表示部40は、例えばLED(Light Emitting Diode)と点灯回路とによって構成され、制御部20により警報状態であると判断された場合に、点灯出力又は点滅出力するものである。
図2は、図1に示した制御部20の機能ブロック図である。図2に示すように、制御部20は、記憶部21を備えると共に、記憶部21に記憶されるプログラムを実行することで、エアベース比率算出部(エアベース比率算出手段)22と、時間比率算出部(時間比率算出手段)23と、補正係数算出部(補正係数算出手段)24と、警報判断部(警報制御手段)25とが機能する。
エアベース比率算出部22は、半導体式ガスセンサ10の空気雰囲気(清浄状態の空気雰囲気)における初期のセンサ抵抗値に対する現在のセンサ抵抗値の変動比率であるエアベース比率を算出するものである。このエアベース比率算出部22は、現在のセンサ抵抗値を初期のセンサ抵抗値で除することで、エアベース比率を算出する。ここで、半導体式ガスセンサ10においてエアベース値(清浄状態の空気雰囲気におけるセンサ値)は、被毒や温湿度の影響によって初期値から変化する傾向にある。よって、エアベース比率算出部22は、現在のセンサ抵抗値を初期のセンサ抵抗値で除することで、変化傾向を表すエアベース比率を算出することとなる。
ここで、エアベース比率を算出するための現在のセンサ抵抗値については、空気雰囲気のセンサ抵抗値である必要がある。このため、エアベース比率算出部22は、警報音発生部30及び表示部40から警報出力されているときのセンサ値を、現在のセンサ抵抗値として採用しないこととなる。また、エアベース比率算出部22は、例えば過去の複数回分のセンサ値のうち、警報時のセンサ抵抗値、及び、最大値や最小値のセンサ抵抗値を除いて平均値や中央値等を算出し、算出した値を現在のセンサ抵抗値として採用するようにしてもよい。さらに、エアベース比率算出部22は、上記の平均値や中央値等をさらに複数回分平均化したり、複数回分のうち上から2番目に高濃度側のセンサ抵抗値を採用したりして、現在のセンサ抵抗値を算出するようにしてもよい。加えて、エアベース比率算出部22は、直近の所定期間(例えば1週間)でのセンサ抵抗値の最大値を現在のセンサ抵抗値として採用するようにしてもよい。また、初期のセンサ抵抗値は、予め記憶部21に記憶された値であってもよいし、ガス警報器1の設置直後のセンサ抵抗値であってもよい。
時間比率算出部23は、半導体式ガスセンサ10の使用時間に応じた比率であって、エアベース比率と、所定濃度の還元性ガス(例えば3000ppmのメタンガス)に曝されたときの半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値との相関を示す時間比率を算出するものである。半導体式ガスセンサ10の使用時間は、半導体式ガスセンサ10への通電時間を積算することで求めることができる。
図3は、エアベース比率と3000ppm抵抗値比率との相関を示すグラフである。3000ppm抵抗値比率は、実際に半導体式ガスセンサ10を3000ppm(メタンガス)の環境(警報すべき環境)に晒したときのセンサ抵抗値の比率を示したものである。抵抗値比率は、計測時点のセンサ抵抗値(鋭敏化や鈍化の影響を受けた半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値)を初期のセンサ抵抗値(使用されていない新規の半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値)で除して得られる値である。例えば抵抗値比率が「0.8」ということは、初期のガス警報器1において3000ppmを示したときのセンサ抵抗値が「X(任意の数)」であるのに対して、計測時点におけるガス警報器1において3000ppmを示したときのセンサ抵抗値が「0.8X」ということである。
まず、エアベース値については被毒や温湿度環境によって変化する。そして、エアベース値は検知対象ガスの検出にあたって基準となるものであることから、例えばエアベース比率が低くなるほど抵抗値比率も低くなる傾向にある。よって、特許文献3に示すようなガス警報器ではエアベース比率に基づく補正を行っていた。
しかし、図3に示すように、エアベース比率の増減に対してセンサ抵抗値の増減割合(傾きであって時間比率に相当する)は、半導体式ガスセンサ10の使用時間によって変化する。このため、より正確性の高い警報を行うためには、半導体式ガスセンサ10の使用時間に基づく補正についても行う必要がある。
図4は、半導体式ガスセンサ10の使用時間(経過年数)に対する傾き(時間比率)との相関を示すグラフである。なお、図4において四角のプロット点は、特定のガス警報器について8年までの経過年数に対する傾きをプロットしたものであり、三角のプロット点は、特定のガス警報器について5年までの経過年数に対する傾きをプロットしたものである。
傾きをyとし、経過年数をx(年)とした場合、四角のプロット点(8年のプロット点)について、2次近似式を算出すると、y=0.0101x-0.1371x+1.0472となる。なお、このときの決定係数Rは、0.9981である。また、三角のプロット点(5年のプロット点)について、線形近似式を算出すると、y=-0.0766x+0.986となる。なお、このときの決定係数Rは、0.9653である。
図2に示した時間比率算出部23は、上記のような近似式(時間比率計算式)に対して、使用時間を当て嵌めることで時間比率を算出することとなる。
補正係数算出部24は、エアベース比率算出部22により算出されたエアベース比率、及び時間比率算出部23により算出された時間比率に基づく補正係数を算出することとなる。具体的に補正係数算出部24は、(補正係数)=(エアベース比率)×(時間比率)なる演算式から、補正係数を算出することとなる。
警報判断部25は、補正係数算出部24により算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断するものである。ここで、本実施形態において警報濃度は3000ppmであることを想定している。また、補正係数はエアベース比率と時間比率(傾き)とが反映された値であり、図3に示すように3000ppm(警報濃度)の抵抗値比率との相関があることが明らかである。よって、警報判断部25は、エアベース比率のみならず、時間比率に基づく補正係数を加味することで、警報すべきか否かをより精度良く判断できることとなる。
ここで、警報判断部25は、補正係数に基づいて半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値を補正するのではなく、警報点を補正することが好ましい。センサ抵抗値を補正する場合には、センサ抵抗値が得られる毎に補正処理を行う必要があるが、警報点を補正することで、センサ抵抗値が得られる毎に補正処理を行う必要がなくなり、処理負荷を抑えることに貢献できるからである。
図5は、補正を行わない場合における警報濃度の変化を示すグラフであり、図6は、補正係数による補正を行った場合における警報濃度の変化を示すグラフである。図5に示すように、補正を行わない場合、3000ppmで警報を行うように警報点が設定されていたとしても、実際に警報される濃度は、経過年数が少ない場合で5300ppmまで上昇して大きく鈍化してしまうものがある。また、実際に警報される濃度は、経過年数が多くなるに従って、1100ppm~1600ppmまで低下して大きく鋭敏化してしまうものもある。
一方、本実施形態のように補正係数によって警報点の補正を行った場合、警報が行われる濃度は、2500ppmから4200ppmの範囲に収まることとなり、図5に示す例と比較しても適切な警報が行われることとなる。
なお、図示を省略するが、特許文献3に記載のガス警報器のように、エアベース比率のみで補正を行う場合には鋭敏化が解消される傾向にある。しかし、図5に示す経過年数が少ない場合のように鈍化については改善されることがない。よって、本実施形態に係るガス警報器1は、特許文献3に記載のガス警報器と比較しても、より適切な警報が行われることとなる。
図7は、本実施形態に係るガス警報器1の制御方法を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理はガス警報器1の電源がオフされるまで、繰り返し実行される。
まず、制御部20は、警報点の更新タイミングであるかを判断する(S1)。更新タイミングでないと判断した場合(S1:NO)、処理はステップS9に移行する。
一方、更新タイミングであると判断した場合(S1:YES)、エアベース比率算出部22は、記憶部21に記憶される初期のエアベース値を読み込む(S2)。次いで、エアベース比率算出部22は、現在のエアベース値を取得する(S3)。この処理においてエアベース比率算出部22は、警報レベルに達したセンサ抵抗値について排除したり、直近の所定期間でのセンサ抵抗値の最大値を採用したりして、現在のエアベース値を取得する。
その後、エアベース比率算出部22は、ステップS3で得られた現在のエアベース値を、ステップS2で得られた初期のエアベース値で除することで、エアベース比率を算出する(S4)。
次に、時間比率算出部23は、記憶部21に記憶される通電時間の情報を読み込む(S5)。なお、通電時間の情報は制御部20によって常時積算されており記憶部21に記憶されている。その後、時間比率算出部23は、ステップS5において読み込まれた通電時間の情報を時間比率計算式に当て嵌め、時間比率を算出する(S6)。
その後、補正係数算出部24は、ステップS4において算出されたエアベース比率と、ステップS6において算出された時間比率とに基づいて補正係数を算出する(S7)。その後、制御部20は、補正係数に基づいて警報点を補正する(S8)。補正された警報点の情報は記憶部21に記憶される。そして、処理はステップS9に移行する。
ステップS9において警報判断部25は、半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値が、補正された警報点が示す抵抗値よりも高濃度側であるかを判断する(S9)。半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値が、補正された警報点が示す抵抗値よりも高濃度側でない場合(S9:NO)、警報判断部25は警報を行わないと判断し、図7に示す処理は終了する。
一方、半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値が、補正された警報点が示す抵抗値よりも高濃度側である場合(S9:YES)、警報判断部25は警報を行うと判断する。これにより、制御部20は、警報音発生部30から警報音を出力させ、表示部40において警報の旨を表示させる(S10)。その後、図7に示す処理は終了する。
次に、図7に示したフローチャートを参照しつつ、警報点の補正について計算例を説明する。まず、記憶部21に記憶される初期のエアベース値が6.129(kΩ)であったとする。また、現在のエアベース値(例えば1週間の抵抗値の最大値)が4.848(kΩ)であったとする。この場合、エアベース比率算出部22は、ステップS4の処理において、エアベース比率を4.848(kΩ)/6.129(kΩ)=0.791と算出する。
また、通電時間が35472時間(4.049年)であったとする。この場合、時間比率算出部23は、ステップS6の処理において時間比率計算式に4.049年を線形近似式に当て嵌めて、-0.0762×(4.049)+0.971=0.66と算出する。または、時間比率算出部23は、ステップS6の処理において時間比率計算式に4.049年を2次近似式に当て嵌めて、0.0101×(4.049)-0.1371×(4.049)+1.0472=0.66と算出する。
さらに、補正係数算出部24は、ステップ7の処理において補正係数を、時間比率(0.66)×エアベース比率(0.791)=0.522と算出する。
また、制御部20は、ステップS8の処理において例えば初期の警報点(3000ppでのセンサ抵抗値)が0.343kΩであるとすると、これに補正係数を乗算して、0.343(kΩ)×0.522=0.179(kΩ)と警報点を補正する。ここで、半導体式ガスセンサ10の鋭敏化によって、0.343kΩが1300ppmに相当していたとしても、警報点が0.179kΩに補正されることで、実際に警報が発生される濃度は3650ppmとされる。これにより、誤警報となる可能性が抑制されることとなる。
このようにして、本実施形態に係るガス警報器1及びその制御方法によれば、エアベース比率及び時間比率に基づく補正係数を加味して警報を行うか否かを判断するため、被毒によるエアベースの変化による鋭敏化のみならず、半導体式ガスセンサの長期使用時における温湿度環境による鈍化又は鋭敏化についても適切に対応することができ、より一層適切に警報することができる。
また、補正係数に基づいて補正された警報点と、半導体式ガスセンサ10のセンサ抵抗値とに基づいて、警報を行うか否かを判断するため、半導体式ガスセンサ10の出力が得られる毎に都度補正を行う必要がなく、処理負荷の軽減に貢献することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態に係るガス警報器1は、検知対象となる還元性ガスがメタンガスである都市ガス向けの警報器として説明したが、これに限らず、検知対象となるガスがプロパンガスやブタンガスなどであるLPガス向けの警報器であってもよい。また、ガス警報器1は、火災警報機能をさらに有するガス火災警報器として構成されてもよい。
加えて、上記では、半導体式ガスセンサ10から電圧信号を抵抗値換算した値をセンサ値としたが、これに限らず、電圧信号をセンサ値としてもよい。さらに、上記において、補正係数は、エアベース比率と時間比率との乗算によって算出されているが、これに限らず、さらなる精度向上のために何らかの係数が乗算されて算出される等してもよい。
1 :ガス警報器
10 :半導体式ガスセンサ
20 :制御部
21 :記憶部
22 :エアベース比率算出部(エアベース比率算出手段)
23 :時間比率算出部(時間比率算出手段)
24 :補正係数算出部(補正係数算出手段)
25 :警報判断部(警報判断手段)

Claims (3)

  1. 金属酸化物半導体が還元性ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力する半導体式ガスセンサと、
    前記半導体式ガスセンサの空気雰囲気における初期のセンサ値に対する現在のセンサ値の変動比率であるエアベース比率を算出するエアベース比率算出手段と、
    前記半導体式ガスセンサの使用時間に応じた比率であって、前記エアベース比率と所定濃度の前記還元性ガスに曝されたときの前記半導体式ガスセンサのセンサ値との相関を示す時間比率を算出する時間比率算出手段と、
    前記エアベース比率算出手段により算出されたエアベース比率、及び、前記時間比率算出手段により算出された時間比率に基づく補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    前記補正係数算出手段により算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断する警報判断手段と、
    を備えることを特徴とするガス警報器。
  2. 前記警報判断手段は、前記補正係数算出手段により算出された補正係数に基づいて補正された警報点と、前記半導体式ガスセンサのセンサ値とに基づいて、警報を行うか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス警報器。
  3. 金属酸化物半導体が還元性ガスに曝されたときの抵抗値の変化に応じた信号を出力する半導体式ガスセンサを備えたガス警報器の制御方法であって、
    前記半導体式ガスセンサの空気雰囲気における初期のセンサ値(初期のセンサ抵抗値)に対する現在のセンサ値の変動比率であるエアベース比率を算出するエアベース比率算出工程と、
    前記半導体式ガスセンサの使用時間に応じた比率であって、前記エアベース比率と所定濃度の前記還元性ガスに曝されたときの前記半導体式ガスセンサのセンサ値との相関を示す時間比率を算出する時間比率算出工程と、
    前記エアベース比率算出工程において算出されたエアベース比率、及び、前記時間比率算出工程において算出された時間比率に基づく補正係数を算出する補正係数算出工程と、
    前記補正係数算出工程において算出された補正係数を加味して警報を行うか否かを判断する警報判断工程と、
    を備えることを特徴とするガス警報器の制御方法。
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