JP2023002019A - 振動デバイス - Google Patents

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淳一 竹内
Junichi Takeuchi
彰 水口
Akira Mizuguchi
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Abstract

【課題】小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイスを提供すること。【解決手段】振動デバイスは、第1面と前記第1面と表裏関係にある第2面とを有するベースと、前記第1面側に配置される振動素子と、前記振動素子を収容するように前記ベースに接合されるリッドと、前記第2面に配置され、電源電圧が供給される電源端子、およびグランド電圧が供給されるグランド端子と、前記第1面側に配置され、前記振動素子を収容する収容空間の気密状態を検出するセンサー素子と、前記振動素子に電気的に接続され、前記振動素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号を出力する発振回路と、前記発振回路に駆動電圧を供給する電源回路と、前記電源端子の接続先を前記センサー素子または前記電源回路の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、振動素子を備えた振動デバイスに関する。
従来、例えば、水晶振動片などの振動素子を容器に収納した振動デバイスにおいては、長期信頼性を確保するために、容器内を減圧環境で気密封止していた。このため、容器内の気密性検査は重要であり、様々な技術が提案されている。なお、気密性検査のことをリーク検査ともいう。
例えば、特許文献1には、圧電振動片と、圧電振動片を収納する容器と、容器内に設けられ、容器内の気密性を検出するセンサー部とを備え、センサー部の出力信号を外部へ出力する外部端子を容器底面に設けた振動デバイスの一種である圧電デバイスが記載されている。当該文献によれば、外部端子を2つ設けるとしている。
特開2018-11140号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、振動デバイスが大型化してしまうという課題があった。詳しくは、特許文献1のように、センサーからの出力信号を外部へ出力する外部端子を専用に設けると、外部端子の数が増えてしまうため、その分底面の面積を大きくしなければならなかった。特に、近年の振動デバイスの小型化に伴い、底面への外部端子の追加は困難となっている。つまり、小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイスが求められていた。
本願に係る振動デバイスは、第1面と前記第1面と表裏関係にある第2面とを有するベースと、前記第1面側に配置される振動素子と、前記振動素子を収容するように前記ベースに接合されるリッドと、前記第2面に配置され、電源電圧が供給される電源端子、およびグランド電圧が供給されるグランド端子と、前記第1面側に配置され、前記振動素子を収容する収容空間の気密状態を検出するセンサー素子と、前記振動素子に電気的に接続され、前記振動素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号を出力する発振回路と、前記発振回路に駆動電圧を供給する電源回路と、前記電源端子の接続先を前記センサー素子または前記電源回路の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路と、を含む。
実施形態1に係る振動デバイスの断面図。 図1のj部の拡大図。 振動デバイスの平面図。 集積回路の回路ブロック図。 集積回路の各回路の平面レイアウト図。 実施形態2に係る集積回路の回路ブロック図。 振動デバイスの断面図。 実施形態3に係る振動デバイスの平面図。 振動デバイスの断面図。 実施形態4に係る振動デバイスの平面図。 振動デバイスの断面図。
実施形態1
***振動デバイスの概要***
図1は、本実施形態の振動デバイスの構成例を示す断面図である。
図1に示すように本実施形態の振動デバイス1は、ベース2と振動素子5と外部接続端子91、92を含む。また振動デバイス1は、リッド7や再配置配線層8を含むことができる。ベース2は、半導体基板20を含み、半導体基板20には貫通電極40を含む複数の貫通電極が設けられている。
半導体基板20は、第1面21と、第1面21と表裏関係にある第2面22を有する。第1面21は半導体基板20の例えば上面であり、第2面22は半導体基板20の例えば下面である。
貫通電極40は、半導体基板20の第1面21と第2面22を貫通する電極である。
振動素子5は、半導体基板20の第1面21側に配置されている。例えば振動素子5は、半導体基板20の第1面21から所与の離間距離だけ離れた位置に配置されている。具体的には振動素子5は、半導体基板20の第1面21に対して、例えば導電性の接合部材60を介して固定される。外部接続端子91、92は、半導体基板20の第2面22側に絶縁層80等を介して設けられる。絶縁層80は例えば再配置配線層8を構成する絶縁層である。
なお本実施形態で説明する各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。X軸の延在方向に沿った方向を「Xプラス方向」、「Xマイナス方向」と言う。同様に、Y軸に沿った方向を「Yプラス方向」、「Yマイナス方向」、Z軸に沿った方向を「Zプラス方向」、「Zマイナス方向」と言う。また各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」、Zプラス方向を「上」、Zマイナス方向を「下」とも言う。例えばZ軸の延在方向は鉛直方向に沿い、XY平面は水平面に沿っている。図1はY軸方向からの断面視での振動デバイス1の断面図である。また半導体基板20の第1面21及び第2面22は、XY平面に沿った面であり、Z軸に直交する面である。なお「直交」は、90°で交わっているものの他、90°から若干傾いた角度で交わっている場合も含むものとする。
振動デバイス1は例えば発振器である。具体的には振動デバイス1は、シンプルパッケージ水晶発振器(SPXO)、電圧制御水晶発振器(VCXO)、温度補償水晶発振器(TCXO)、恒温槽付き水晶発振器(OCXO)、SAW(Surface Acoustic Wave)発振器、電圧制御型SAW発振器、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)発振器等の発振器である。MEMS発振器は、シリコン基板等の基板に圧電膜及び電極を配置したMEMSの振動素子により実現できる。但し振動デバイス1は、加速度センサー、角速度センサーのような慣性センサーや、傾斜センサーのような力センサー等であってもよい。
ベース2は、半導体基板20により構成される。好適例では、半導体基板20はシリコン基板である。但し半導体基板20は、シリコン基板には限定されず、Ge、GaP、GaAs、InP等の半導体基板であってもよい。
またベース2は、集積回路10を含む。半導体回路である集積回路10は、半導体基板20の第2面22に形成されている。集積回路10は複数の回路素子により構成される。回路素子は、例えばトランジスターなどの能動素子や、或いはキャパシターや抵抗などの受動素子である。具体的には集積回路10は、各回路ブロックが複数の回路素子を含む複数の回路ブロックにより構成される。また集積回路10は、半導体基板20に対して不純物をドーピングすることで形成される不純物領域である拡散領域と、金属層と絶縁層が積層された配線層とにより形成される。拡散領域により、集積回路10の回路素子であるトランジスターのソース領域及びドレイン領域が形成され、配線領域により、回路素子間を接続する配線が形成される。
またベース2は、貫通電極40を含む。貫通電極40は、半導体基板20の第1面21と第2面22を貫通する導電性材料により構成される。例えば半導体基板20に対して貫通孔を形成し、この貫通孔を導電性材料で埋めることにより貫通電極40が形成される。導電性材料は、銅などの金属であってもよいし、導電性のポリシリコンなどであってもよい。導電性のポリシリコンとは、例えばリン(P)、ボロン(B)、砒素(As)等の不純物をドープして導電性を付与したポリシリコンのことを言う。導電性材料としてポリシリコンを用いると、集積回路10の形成工程において加わる熱に対して十分な耐性を有する貫通電極40の実現が可能になる。
貫通電極40の第1面21側の一端には、実装端子63が設けられる。そして、実装端子63上には、導電性の接合部材60が配置され、振動素子5と電気的に接続される。また、貫通電極40の第2面22側の他端には、コンタクトパッド36が設けられており、集積回路10に電気的に接続される。なお、実装端子63と対となる実装端子64(図3)も、同様の構成となっている。このようにすることで、貫通電極40を介して振動素子5と集積回路10とを電気的に接続できるようになる。
リッド7は、蓋体であり、平面的には長方形のトレイ状の形状をなしており、断面的には図1に示すように、当該トレイ形状における凹形状を伏せた状態で周縁部がベース2に接合される。リッド7の材料は、好適例としてコバールを採用している。なお、コバールに限定するものではなく、42アロイ、アルミ、銅、ジュラルミンなどの金属、またはそれらのいずれかを含む合金を用いても良い。リッド7は、接合部材71を介してベース2に接合される。好適例では、接合部材71として金を用いており、金を熱圧着してベース2とリッド7との間を接合している。なお、金に限定するものではなく、接合部材71とベース2との間、および、接合部材71とリッド7との間で拡散接合され、ベース2とリッド7との間の電気的導通が確保できる金属や、合金であれば良い。
そしてベース2とリッド7とにより、気密性を有する収容空間SPが形成され、振動素子5は、この収容空間SP内に収容される。好適例において、収容空間SP内は減圧状態に気密封止される。なお、収容空間SP内が不活性ガス雰囲気で気密封止されることであっても良い。
***センサー素子によるリーク検査の概要***
半導体基板20の第1面21には、センサー素子3が設けられている。センサー素子3の上には、間隙を介して振動素子5が配置されている。センサー素子3は、振動素子5を収容する収容空間SP内の気密状態を検出するセンサー素子である。センサー素子3は、抵抗素子であり、酸化性の高い金属材料からなる配線から構成される。金属材料としては、ニクロム、チタン、タングステン、アルミなどが好適である。
センサー素子3の一端は、第1面21に設けられた接続ランドである端子65に電気的に接続している。端子65は、貫通電極46を介して第2面22のコンタクトパッド83と電気的に接続される。貫通電極46は、貫通電極40と同じビアホールであり、第1面21と第2面22との間との導通を取る。なお、貫通電極47も同様である。
センサー素子3の他端は、端子66に電気的に接続している。端子66は、貫通電極47を介して第2面22のコンタクトパッド84と電気的に接続される。
センサー素子3は、集積回路10のスイッチ回路15(図4)に接続しており、リーク検査時には、センサー素子3に検出電流が印加される。気密封止が不十分で、収容空間SP内に空気が浸入している場合、酸化性の高い材料からなるセンサー素子3は、電流により発熱し、酸素と反応して抵抗値が変化する。この抵抗値変化と相関性のある検出電流値を測定することにより、リーク検査を行うことができる。なお、詳細なリーク検査方法については、後述する。
再配置配線層8は、半導体基板20の第2面22側に設けられ、絶縁層80と、再配置配線用の配線82とを含む。絶縁層80は例えばポリイミド等の樹脂層により実現され、配線82は例えば銅箔などの金属配線により実現される。絶縁層80は、振動デバイス1の実装の際の半田付けに耐えられる耐熱性を有する必要があり、ポリイミドを用いることが好適である。また配線82の材料は、銅以外にも銀などの金属材料を用いてもよい。また再配置配線層8での配線層や端子の厚みは例えば50μm程度である。
再配置配線層8を設けることで、集積回路10に形成されるコンタクトパッド38、39と、外部接続端子91、92とを電気的に接続できるようになる。そして、振動デバイス1の外部接続端子91、92を、振動デバイス1が実装される回路基板等の端子や配線に接続する実装を行うことで、振動デバイス1を電子機器に組み込むことが可能になる。またこのような再配置配線層8を設けることで、集積回路10の部分の機械的な保護や、振動デバイス1の実装の際の半田付け工程における熱から集積回路10等を熱的に保護することが可能になる。
***振動デバイスの詳細な構成***
図2は、図1におけるj部の拡大図である。図3は、振動デバイスの一例における平面図である。まず、図3を用いて振動素子5の詳細について説明する。
振動素子5は、電気的な信号により機械的な振動を発生する素子である。例えば図3に示すように、振動素子5は、振動基板50と、振動基板50の表面に配置された電極と、を有する。振動基板50は、厚みすべり振動モードを有し、本実施形態ではATカット水晶基板から形成されている。ATカット水晶基板は、三次の周波数温度特性を有しているため、優れた温度特性を有する振動素子5となる。
また電極は、振動基板50の上面に配置された励振電極52と、励振電極52と対向して下面に配置された励振電極53と、を有する。上面はZプラス側の面であり、下面はZマイナス側の面である。また電極は、振動基板50の下面に配置された一対の端子56、57と、端子56と励振電極52とを電気的に接続する配線54と、端子57と励振電極53とを電気的に接続する配線55と、を有する。
なお、振動素子5の構成は、上述の構成に限定されない。例えば、振動素子5は、励振電極52、53に挟まれた振動領域がその周囲から突出したメサ型となっていても良いし、逆に、振動領域がその周囲から凹没した逆メサ型となっていてもよい。また、振動基板50の周囲を研削するベベル加工や、上面および下面を凸曲面とするコンベックス加工が施されていても良い。また振動素子5は、厚みすべり振動モードで振動するものに限定されない。例えば振動素子5は、複数の振動腕が面内方向に屈曲振動する音叉型振動素子、複数の振動腕が面外方向に屈曲振動する音叉型振動素子、駆動振動する駆動腕及び検出振動する検出腕を備えて角速度を検出するジャイロセンサー素子、又は加速度を検出する検出部を備えた加速度センサー素子であっても良い。また振動基板50は、ATカット水晶基板から形成されたものに限定されず、ATカット水晶基板以外の水晶基板、例えば、Xカット水晶基板、Yカット水晶基板、Zカット水晶基板、BTカット水晶基板、SCカット水晶基板、STカット水晶基板等から形成されていても良い。また、本実施形態では、振動基板50が水晶で構成されているが、これに限定されず、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、四ホウ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、リン酸ガリウム等の圧電単結晶体により構成されていてもよいし、これら以外の圧電単結晶体で構成されていてもよい。また振動素子5は、圧電駆動型の振動素子に限らず、静電気力を用いた静電駆動型の振動素子であっても良い。
図2、図3に示すように、振動素子5は、半導体基板20の第1面21に設けられた実装端子63,64の上に配置された、接合部材60,61を介して、振動可能に実装される。図3に示すように例えばY軸の延在方向に沿って2つの接合部材60,61が設けられる。
図2、図3に示すように、貫通電極40の一端は、実装端子63、接合部材60、振動素子5の端子56、及び配線54を介して、振動素子5の励振電極52に電気的に接続される。同様に、貫通電極40と対となる貫通電極41の一端は、実装端子64、接合部材61、振動素子5の端子57、及び配線55を介して、振動素子5の励振電極53に電気的に接続される。そして貫通電極40,41の他端は集積回路10に電気的に接続される。これにより振動素子5と集積回路10は貫通電極40,41を介して電気的に接続される。詳しくは、図2に示すように、貫通電極40の他端は、コンタクトパッド36を介して、集積回路10の発振回路11(図5)に電気的に接続される。貫通電極41の他端も同様である。これにより振動素子5と発振回路11とは、貫通電極40,41を介して電気的に接続される。
接合部材60,61は、導電性と接合性とを兼ね備えていれば、特に限定されず、例えば、金バンプ、銀バンプ、銅バンプ、はんだバンプ、樹脂コアバンプ等の各種の導電性のバンプにより実現できる。或いは、接合部材60,61として、ポリイミド系、エポキシ系、シリコーン系、アクリル系の各種接着剤に銀フィラー等の導電性フィラーを分散させた導電性接着剤等を用いても良い。接合部材60,61として導電性のバンプを用いれば、接合部材60,61からのガスの発生を抑制でき、収容空間SPの環境変化、特に圧力の上昇を効果的に抑制することができる。一方、接合部材60,61として導電性接着剤を用いれば、接合部材60,61が導電性のバンプである場合に比べて柔らかくなり、振動素子5に応力が伝わりにくくなるという利点がある。
また、半導体基板20は、貫通孔が形成された後に熱酸化されることで、半導体基板20の第1面21や貫通孔の内面に、例えば酸化シリコン(SiO2)からなる絶縁膜である絶縁層44が形成される。熱酸化により絶縁層44を形成することにより、半導体基板20の表面に緻密で均質な絶縁層44を形成することができる。また絶縁層44と半導体基板20との線膨張係数差を小さくすることもできる。そのため、熱応力が生じにくくなり、優れた発振特性を有する振動デバイス1を実現できる。絶縁層44の構成材料は、特に限定されず、例えば窒化シリコン(SiN)により構成されていても良いし、樹脂で構成されていてもよい。また、絶縁層44の形成方法としては、熱酸化に限定されず、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成しても良い。
そして貫通孔の絶縁層44の内側に、銅又は導電性ポリシリコン等の導電性材料を充填することにより、貫通電極40が形成される。即ち、貫通孔内を導電性材料で埋めることで貫通電極40を形成する。なお、貫通電極41、貫通電極46,47についても同様である。
***センサー素子の平面態様***
図3に示すように、センサー素子3は、振動デバイス1の略中央において、X軸の延在方向に沿って直線状に配置されている。センサー素子3の一端は、端子65に接続し、貫通電極46を介してコンタクトパッド83(図2)に電気的に接続される。センサー素子3の他端は、端子66に接続し、貫通電極47を介してコンタクトパッド84(図1)に電気的に接続される。そして、コンタクトパッド83,84は、集積回路10に電気的に接続される。
また、図2に示すように、センサー素子3の一端と接続する貫通電極46の内面にも、絶縁層44が設けられている。センサー素子3の他端と接続する貫通電極47も同様である。そして、貫通電極46の上に設けられる端子65、及び、端子65に接続するセンサー素子3は、半導体基板20の第1面21に設けられた絶縁層44の上に設けられている。同様に、貫通電極47の上に設けられる端子66も、絶縁層44の上に設けられる。
なお、センサー素子3の形成位置は、振動デバイス1の略中央に限定するものではなく、ベース2の第1面21における絶縁層44の上であれば良く、例えば、外部接続端子93と重なる角部であっても良い。また、センサー素子3を直線状に形成することに、限定するものではなく、センサーとして機能し得る長さや、幅であれば良く、例えば、ジグザグ配線、つづら折り配線や、渦巻き配線であっても良い。
図1に戻る。
また、前述したように、振動素子5は、複数の貫通電極のうち、2つの貫通電極40,41により集積回路10に接続される。
そして、センサー素子3は、複数の貫通電極のうち前記2つの貫通電極40,41とは異なる他の貫通電極46,47を介して集積回路10のスイッチ回路(図5)に電気的に接続される。
図2に示すように、集積回路10は、例えばN型のトランジスター23やP型のトランジスター24により構成される。これらのトランジスター23、24は、半導体基板20に形成された拡散領域であるソース領域及びドレイン領域と、ゲート電極と、ゲート酸化膜とにより構成される。トランジスター23、24は、LOCOS(LOCal Oxidationof Silicon)と呼ばれる素子分離膜25により素子分離される。また集積回路10は、トランジスター23、24等の複数の回路素子間の接続配線を実現する配線層30を含む。例えば、配線層30は、金属層31,32、絶縁層33,34,35を含む。金属層31は、絶縁層33と絶縁層34の間に形成され、金属層32は、絶縁層34と絶縁層35の間に形成される。これらの金属層31,32は例えばアルミニウムなどの金属により実現される。また最上層の絶縁層35によりパシベーション膜が形成される。
金属層31と金属層32とは、ビアコンタクトと呼ばれるコンタクトにより電気的に接続され、金属層31とトランジスター23、24のソース領域やドレイン領域はコンタクトにより電気的に接続される。そして、貫通電極40の他端に電気的に接続されるコンタクトパッド36は、下層の金属層31により形成される。コンタクトパッド37,83,84も同様である。また、外部接続端子92に電気的に接続されるコンタクトパッド39は、上層の金属層32により形成される。
なお、配線層30では、集積回路10においてトランジスター23、24に近い側の層を下層とし、遠い側の層を上層としている。また、図2では、配線層30が2層の金属層31、32を有する場合について示しているが、本実施形態はこれに限定されず、配線層30は3層以上の金属層を有しても良い。この場合には、複数の金属層のうちの最下層の金属層によりコンタクトパッド36,37が形成され、最上層の金属層によりコンタクトパッド39が形成される。また最上層の絶縁層によりパシベーション膜が形成される。
また再配置配線層8は、ポリイミド等の樹脂層により実現される絶縁層80と、銅箔等により実現される配線82を含む。そしてコンタクトパッド39は、配線82を介して外部接続端子92に電気的に接続されている。
また図2では外部接続端子92は、第1金属層105と第2金属層106を有する2層構造になっている。他の外部接続端子も同様である。ポリイミドの絶縁層80側の第1金属層105としては、例えばポリイミドとの密着性を高めるためにチタンタングステン層が用いられる。第2金属層106としては、例えば外部の端子や配線との半田付け等が容易な銅又は金等の金属層が用いられる。
***振動デバイスの回路ブロック構成***
図4は、集積回路の回路ブロック構成図である。
次に、振動デバイス1における集積回路10の回路ブロック構成について説明する。
集積回路10は、発振回路11、出力回路12、制御回路13、電源回路14、スイッチ回路15などから構成されている。前述の通り、これらの回路は、半導体基板20の第2面22に配置されている。
発振回路11は、発振信号OSCを生成する発振回路であり、振動素子5が接続されている。詳しくは、実装端子63,64に、振動素子5が接続される。なお、実装端子63,64は、電気的には端子TXA、端子TXBともいう。発振回路11は、発振用の駆動回路と、キャパシターや抵抗などの受動素子により実現できる。駆動回路は、例えばCMOSのインバーター回路やバイポーラートランジスターにより実現できる。駆動回路は、発振回路11のコア回路であり、駆動回路が、振動素子5を電圧駆動又は電流駆動することで、振動素子5を発振させる。
発振回路11としては、例えばインバーター型、ピアース型、コルピッツ型、又はハートレー型などの種々のタイプの発振回路を用いることができる。また発振回路11には、可変容量回路が設けられ、この可変容量回路の容量の調整により、発振周波数を調整できるようになっている。可変容量回路は、例えばバラクターなどの可変容量素子により実現できる。或いは可変容量回路を、キャパシターアレイと、キャパシターアレイに接続されるスイッチアレイとにより実現してもよい。例えば可変容量回路を、容量値がバイナリーに重み付けされた複数のキャパシターを有するキャパシターアレイと、各スイッチが、キャパシターアレイの各キャパシターと端子TXA又は端子TXBとの間の接続のオン、オフを行う複数のスイッチを有するスイッチアレイとにより構成してもよい。なお本実施形態における接続は電気的な接続である。電気的な接続は、電気信号が伝達可能に接続されていることであり、電気信号による情報の伝達が可能となる接続である。電気的な接続は能動素子等を介した接続であっても良い。
出力回路12は、出力バッファー回路であり、発振信号OSCに基づくクロック信号CKを出力する。例えば出力回路12は、発振信号OSCをバッファリングして、クロック信号CKとして端子TCKに出力する。例えば出力回路12は、シングルエンドのCMOSの信号形式でクロック信号CKを出力する。例えば端子TOEからの出力イネーブル信号がアクティブである場合には、制御回路13からのイネーブル信号がアクティブになって、出力回路12は発振信号OSCをバッファリングしたクロック信号CKを出力する。一方、出力イネーブル信号が非アクティブである場合には、出力回路12は、クロック信号CKを例えばローレベルなどの電圧レベルに設定する。これにより端子TCKの電圧レベルが固定電圧レベルに設定される。なお信号がアクティブとは、例えば正論理の場合にはハイレベルであり、負論理の場合にはローレベルである。また信号が非アクティブとは、例えば正論理の場合にはローレベルであり、負論理の場合にはハイレベルである。なお出力回路12が、CMOS以外の信号形式でクロック信号CKを出力するようにしてもよい。
制御回路13は、ロジック回路を含む制御回路であり、種々の制御処理を行う。例えば制御回路13は、集積回路10の全体の制御を行ったり、集積回路10の動作シーケンスの制御を行う。また制御回路13は、発振回路11の制御のための各種の処理を行ったり、電源回路14の制御を行ってもよい。制御回路13は、例えばゲートアレイ等の自動配置配線によるASIC(Application Specific Integrated Circuit)の回路により実現できる。また、制御回路13は、端子TOEからモード切替え信号が入力されると、図4に示すように、スイッチ回路15をセンサー素子3側に切替える。
電源回路14は、集積回路10の各内部回路用の電源電圧を各内部回路に供給する電源回路である。電源回路14には、端子VDDから電源電圧VDDが供給され、端子GNDからグランド電圧であるGNDが供給される。
また、電源回路14は、集積回路10において用いられる基準電圧や基準電流などの生成を行っても良い。例えば電源回路14はレギュレーターを有し、レギュレーターにより生成されたレギュレート電圧を、発振回路11や出力回路12、制御回路13に供給する。この場合に電源回路14は、発振回路11に供給されるレギュレート電圧を生成するレギュレーターと、出力回路12や制御回路13に供給されるレギュレート電圧を生成するレギュレーターを有していても良い。
***スイッチ回路の構成***
スイッチ回路15は、電源端子の接続先をセンサー素子3または電源回路14の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路であり、2つのスイッチ15a,15bを備えている。スイッチ15aは、電源電圧VDDの入力端子である外部接続端子92からの接続先を、センサー素子3の一端か、電源回路14の入力端子かを切替える単極双投式の切替えスイッチである。スイッチ15bは、グランド電圧GNDの入力端子である外部接続端子93からの接続先を、センサー素子3の他端か、電源回路14の入力端子かを切替える単極双投式の切替えスイッチである。
スイッチ15a,15bは連動しており、図4に示すように、センサー素子3側への切替えと、電源回路14側への切替えとを、制御回路13からの制御信号に従って実行する。換言すれば、スイッチ回路15は、電源電圧VDD側のスイッチ15aの切り換え状態に対応して、グランド電圧GND側のスイッチ15bの接続先をセンサー素子3または電源回路14の何れか一方に選択的に切り換え、スイッチ15aと同一の切換先に切り換える。なお、スイッチ回路15は、初期状態において電源回路14の入力端子側となっており、発振可能な状態となっている。
また、集積回路10は、上記の構成に加えて、温度センサーを含む温度検出回路や、検出された温度に基づいて発振信号OSCの温度補償を行う温度補償回路、及び、温度補償処理方法や、各種データを記憶するメモリー回路などを、さらに備えても良い。
***集積回路における各回路の平面配置***
図5は、集積回路における各回路の平面レイアウト図であり、図3、図4に対応している。図5は、集積回路10における各回路の平面配置の一例を示す平面図である。
図5に示すように、発振回路11は、Xマイナス方向における2つのコンタクトパッド36,37の隣にレイアウトされる。前述の通り、コンタクトパッド36は貫通電極40と接続し、コンタクトパッド37は貫通電極41と接続している。発振回路11と重なる振動デバイス1の下面には、Yプラス方向に外部接続端子94が、Yマイナス方向に外部接続端子92が、それぞれ設けられている。外部接続端子94は、イネーブル信号、及び、モード切替え信号の入力端子である。外部接続端子92は、電源電圧VDDの入力端子である。
出力回路12は、Xプラス方向で、Yマイナス方向となる右下に配置されている。また、出力回路12と重なる振動デバイス1の下面には、外部接続端子91が設けられている。外部接続端子91は、クロック信号CKの出力端子である。
制御回路13は、Xプラス方向で、Yプラス方向となる右上に配置されている。また、制御回路13と重なる振動デバイス1の下面には、外部接続端子93が設けられている。外部接続端子93は、グランド電圧GNDの入力端子である。
電源回路14は、Yプラス方向で、発振回路11と制御回路13との間に配置されている。なお、上記レイアウトに限定するものではなく、各回路が機能すれば良く、集積回路10の領域内で適宜レイアウトを変更しても良い。
外部接続端子91は、略長方形をなしており、その長辺は、略長方形の振動デバイス1と同じ向きとなっている。外部接続端子92~94も、同様である。
4つの外部接続端子91~94は、略長方形の振動デバイス1の4隅に対応して配置されている。座標軸の原点近くには、外部接続端子92が配置されている。外部接続端子92のXプラス方向には外部接続端子91が設けられ、Yプラス方向には外部接続端子94が設けられている。外部接続端子92の対角には、外部接続端子93が設けられている。
振動デバイス1の底は、4つの外部接続端子91~94で略占められている。
***スイッチ回路からセンサー素子への配線態様***
図5に示すように、スイッチ回路15とコンタクトパッド83との間は、配線85により電気的に接続されている。コンタクトパッド83とセンサー素子3の一端との間は、貫通電極46を介して電気的に接続されている。同様に、スイッチ回路15とコンタクトパッド84との間は、配線86により電気的に接続されている。コンタクトパッド84とセンサー素子3の他端との間は、貫通電極47を介して電気的に接続されている。
ここで、センサー素子3の配線幅は、配線85,86の幅よりも細く設定されている。これは、検出精度を高めるためである。
***リーク検査方法***
ここでは、図4、図5を用いて、収容空間SP内のリーク検査方法について説明する。
まず、制御回路13は、端子TOEである外部接続端子94からモード切替え信号が入力されると、図4に示すように、スイッチ回路15をセンサー素子3側に切替える。
これにより、外部接続端子92,93間に、センサー素子3が電気的に接続される。
この状態で、外部の検査装置から外部接続端子92,93間に、検出電流を印加してリーク検査を行う。気密封止が不十分で、収容空間SP内に空気が浸入している場合、酸化性の高い材料からなるセンサー素子3は、電流により発熱し、酸素と反応して抵抗値が変化する。この抵抗値変化と相関性のある検出電流値を測定することにより、リーク検査を行う。
なお、リーク検査の結果、問題がなかった場合は、外部接続端子94からモード切替え(復帰)信号を入力することにより、スイッチ回路15を電源回路14側に切替えて、初期状態に戻すことができる。
以上述べた通り、本実施形態の振動デバイス1によれば、以下の効果を得ることができる。
振動デバイス1は、第1面21と第1面21と表裏関係にある第2面22とを有するベース2と、第1面21側に配置される振動素子5と、振動素子5を収容するようにベース2に接合されるリッド7と、第2面22に配置され、電源電圧VDDが供給される外部接続端子92、およびグランド電圧GNDが供給される外部接続端子93と、第1面21側に配置され、振動素子5を収容する収容空間SPの気密状態を検出するセンサー素子3と、振動素子5に電気的に接続され、振動素子5を発振させて発振信号OSCを生成し、発振信号を出力する発振回路11と、発振回路11に駆動電圧を供給する電源回路14と、電源端子としての外部接続端子92の接続先をセンサー素子3または電源回路14の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路15と、を含んで構成される。
これによれば、リーク検査専用の外部接続端子を追加で設ける必要があった従来技術と異なり、外部接続端子の接続先をセンサー素子3または電源回路14の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路を設けることで、振動デバイス1の大型化を抑えながら、リーク検査も行うことができる。
従って、小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイス1を提供することができる。
また、振動デバイス1において、ベース2は、第1面21と第2面22とを有する半導体基板20と、第1面21と第2面22との間を貫通する複数の貫通電極とを含み、発振回路11およびスイッチ回路15は、第2面22に配置され、発振回路11は、複数の貫通電極のうち2つの貫通電極40,41を介して振動素子5に電気的に接続され、センサー素子3は、複数の貫通電極のうち2つの貫通電極40,41とは異なる他の貫通電極46,47を介してスイッチ回路15に電気的に接続される。
これによれば、振動デバイス1の底面を構成するベース2の第2面22に、複数の回路を備えたコンパクトな発振器構造においても、振動デバイス1の大型化を抑えながら、リーク検査も行うことができる。
また、スイッチ回路15は、さらにGND端子である外部接続端子93の接続先をセンサー素子3または電源回路14の何れか一方に選択的に切り換え、外部接続端子92の切り換え状態に対応して、外部接続端子92と同一の切換先に切り換える。
これによれば、センサー素子3を電気的に切り離すことができるので、振動デバイス1の通常動作時において、センサー素子3や、配線のインピーダンスが発振特性に与える影響を抑制することができる。
また、センサー素子3は、抵抗素子である。
これによれば、リーク検査に用いることが可能なセンサー素子3を容易に形成することができる。センサー素子3に検出電流を印加することにより、電流により発熱し、酸素と反応して抵抗値が変化する。この抵抗値変化と相関性のある検出電流値を測定することにより、リーク検査を行うことができる。
また、センサー素子3は、ニクロム、チタン、タングステン、アルミのいずれかで形成される。
これらの材料は、酸化による電気抵抗変化が比較的大きいため、検出電流値の検出レンジが広がり、精度の高い検出が可能となる。
実施形態2
***スイッチ回路の異なる態様***
図6は、本実施形態に係る集積回路の回路ブロック構成図であり、図4に対応している。図7は、振動デバイスの断面図であり、図1に対応している。
実施形態1では、スイッチ回路15は、スイッチ15a,15bを備える2回路構成として説明したが、センサー素子3に検出電流を印加可能な構成であれば良く、例えば、スイッチ1つの1回路構成であっても良い。以下、実施形態1と同じ構成部位には、同一の付番を付し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の振動デバイス81のスイッチ回路16は、スイッチ15aのみの1回路構成となっている。センサー素子3の他端は、GND端子である外部接続端子93に電気的に接続している。詳しくは、図7に示すように、センサー素子3の他端は、配線67の一端に電気的に接続され、配線67の他端は、接合部材71に電気的に接続されている。換言すれば、センサー素子3は、スイッチ回路16を介して電源電圧VDDが供給される第1端子としての外部接続端子92と、GND電圧が供給される第2端子としての外部接続端子93とを有する。なお、配線67は、第1面21における絶縁層44(図2)の上に設けられる。これらの点以外は、実施形態1での説明と同様である。
この構成の場合、制御回路13は、端子TOEである外部接続端子94からモード切替え信号が入力されると、図6に示すように、スイッチ回路16のスイッチ15aをセンサー素子3側に切替える。これにより、外部接続端子92,93間に、センサー素子3が電気的に接続される。なお、外部接続端子93に変えて、外部に露出している半導体基板20や、リッド7をGND端子として用いても良い。
この構成であっても、実施形態1と同様にリーク検査を行うことができる。
以上述べた通り、本実施形態の振動デバイス81によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
振動デバイス81によれば、ベース2とリッド7とは接合部材71を介して接合されており、センサー素子3は、スイッチ回路16を介して電源電圧VDDが供給される第1端子としての外部接続端子92と、GND電圧が供給される第2端子としての外部接続端子93とを有し、外部接続端子92は他の貫通電極46に接続され、外部接続端子93は接合部材71に接続される。
これによれば、スイッチ15bや、貫通電極47を省略することができるため、構成がシンプルになり、振動デバイス81をより小型化することができる。
従って、より小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイス81を提供することができる。
実施形態3
***センサー素子の異なる配置態様-1***
図8は、本実施形態に係るセンサー素子の配置態様を示す平面図であり、図3に対応している。図9は、振動デバイスの断面図であり、図1に対応している。
実施形態1では、センサー素子3は、ベース2の上に設けられるとして説明したが、この構成に限定するものではなく、収容空間SP内に設けられれば良く、例えば、リッドの裏側にセンサー素子3を設けることであっても良い。以下、実施形態1と同じ構成部位には、同一の付番を付し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の振動デバイス101では、センサー素子3がリッド77の裏側である第3面123に設けられている。そして、第3面123と表裏関係にある表面の第4面124には、第1検出端子112、および第2検出端子122が設けられている。換言すれば、リッド77は、第3面側123に配置され、収容空間SPの気密状態を検出するセンサー素子3と、第4面124に配置され、センサー素子3に電気的に接続される第1検出端子112、および第2検出端子122とを有している。
リッド77の第3面123の表面には絶縁層144が設けられており、絶縁層144の上に、端子110、センサー素子3、端子120が形成されている。絶縁層144は、絶縁層44と同様の絶縁膜である。端子110の上には、貫通電極111が設けられている。貫通電極111は、貫通電極46と同様の貫通電極である。同様に、端子120の上には、貫通電極121が設けられている。
リッド77の第4面124の表面には絶縁層145が設けられており、絶縁層145の上に、端子112が形成されている。センサー素子3の一端と第1検出端子112との間は、電気的に接続されている。センサー素子3の他端と第2検出端子122との間も、電気的に接続されている。
この振動デバイス101でリーク検査を行う際には、外部の検査装置からリッド77の表面の第1検出端子112と、第2検出端子122との間に、検出電流を印加してリーク検査を行う。
この構成であっても、実施形態1と同様にリーク検査を行うことができる。
以上述べた通り、本実施形態の振動デバイス101によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
振動デバイス101は、第1面21と、第1面21と表裏関係にある第2面22とを有するベース2と、第1面側21に配置される振動素子5と、第3面123と、第3面123と表裏関係にある第4面124とを有し、振動素子5を収容するように第3面123がベース2に接合されているリッド77と、第2面22に配置され、電源電圧VDDが供給される外部接続端子92、およびグランド電圧GNDが供給される外部接続端子93と、振動素子5に電気的に接続され、振動素子5を発振させて発振信号OSCを生成し、発振信号を出力する発振回路11と、発振回路11に駆動電圧を供給する電源回路14と、を含み、リッド77は、第3面側123に配置され、収容空間SPの気密状態を検出するセンサー素子3と、第4面124に配置され、センサー素子3に電気的に接続される第1検出端子112、および第2検出端子122とを有する。
これによれば、センサー素子3に検知電流を印加するための第1検出端子112、第2検出端子122を、既に複数の外部端子で占有されているベース2側ではなくリッド77側に設けたので、振動デバイス101の大型化を抑えながら、リーク検査を行うことができる。さらに、スイッチ回路も省略できるので、コンパクトな構成とすることができる。
従って、小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイス101を提供することができる。
実施形態4
***センサー素子の異なる配置態様-2***
図10は、本実施形態に係るセンサー素子の配置態様を示す平面図であり、図8に対応している。図11は、振動デバイスの断面図であり、図9に対応している。
実施形態3では、リッド77の表面には、第1検出端子112と第2検出端子122との2つの検出用端子を設けるとして説明したが、センサー素子3に検出電流を印加可能な構成であれば良く、例えば、検出用端子は1つであっても良い。以下、実施形態1と同じ構成部位には、同一の付番を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の振動デバイス102では、リッド77に設ける検出用端子は第1検出端子112の1つのみの構成となっている。つまり、第2検出端子122を省略した構成となっている。
図11に示すように、センサー素子3の他端は、GND電位となっているリッド77の側面と電気的に接続している。詳しくは、センサー素子3の他端は、配線167の一端に電気的に接続され、配線167の他端は、リッド77の内壁の側面に電気的に接続されている。なお、配線167は、第3面123における絶縁層144の上に設けられる。これらの点以外は、実施形態3での説明と同様である。
この振動デバイス102でリーク検査を行う際には、外部の検査装置からリッド77の表面の第1検出端子112と、GND電位の外部接続端子93との間に、検出電流を印加してリーク検査を行う。なお、外部接続端子93に代えて、外部に露出している半導体基板20や、リッド77をGND端子として用いても良い。
この構成であっても、実施形態1と同様にリーク検査を行うことができる。
以上述べた通り、本実施形態の振動デバイス102によれば、実施形態3での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
これによれば、第2検出端子122や、貫通電極121を省略することができるため、構成がシンプルになり、振動デバイス102をより小型化することができる。
従って、より小型で、リーク検査を確実に行える振動デバイス102を提供することができる。
1…振動デバイス、2…ベース、3…センサー素子、5…振動素子、7…リッド、8…再配置配線層、10…集積回路、11…発振回路、12…出力回路、13…制御回路、14…電源回路、15…スイッチ回路、15a…スイッチ、15b…スイッチ、16…スイッチ回路、20…半導体基板、21…第1面、22…第2面、23…トランジスター、24…トランジスター、25…素子分離膜、40…貫通電極、41…貫通電極、44…絶縁層、46…貫通電極、47…貫通電極、54…配線、55…配線、56…端子、57…端子、60…接合部材、61…接合部材、63…実装端子、64…実装端子、65…端子、66…端子、67…配線、71…接合部材、77…リッド、80…絶縁層、81…振動デバイス、82…配線、83…コンタクトパッド、84…コンタクトパッド、85…配線、86…配線、91…外部接続端子、92…外部接続端子、93…外部接続端子、94…外部接続端子、101…振動デバイス、102…振動デバイス、110…端子、111…貫通電極、112…第1検出端子、120…端子、121…貫通電極、122…第2検出端子、123…第3面、124…第4面、144…絶縁層、145…絶縁層、167…配線。

Claims (7)

  1. 第1面と前記第1面と表裏関係にある第2面とを有するベースと、
    前記第1面側に配置される振動素子と、
    前記振動素子を収容するように前記ベースに接合されるリッドと、
    前記第2面に配置され、電源電圧が供給される電源端子、およびグランド電圧が供給されるグランド端子と、
    前記第1面側に配置され、前記振動素子を収容する収容空間の気密状態を検出するセンサー素子と、
    前記振動素子に電気的に接続され、前記振動素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号を出力する発振回路と、
    前記発振回路に駆動電圧を供給する電源回路と、
    前記電源端子の接続先を前記センサー素子または前記電源回路の何れか一方に選択的に切り換えるスイッチ回路と、
    を含む振動デバイス。
  2. 前記ベースは、前記第1面と前記第2面とを有する半導体基板と、前記第1面と前記第2面との間を貫通する複数の貫通電極とを含み、
    前記発振回路および前記スイッチ回路は、前記第2面に配置され、
    前記発振回路は、前記複数の貫通電極のうち2つの貫通電極を介して前記振動素子に電気的に接続され、
    前記センサー素子は、前記複数の貫通電極のうち前記2つの貫通電極とは異なる他の貫通電極を介して前記スイッチ回路に電気的に接続される、
    請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記スイッチ回路は、さらに前記グランド端子の接続先を前記センサー素子または前記電源回路の何れか一方に選択的に切り換え、
    前記電源端子の切り換え状態に対応して、前記電源端子と同一の切換先に切り換える、
    請求項1または2に記載の振動デバイス。
  4. 前記ベースと前記リッドとは接合部材を介して接合されており、
    前記センサー素子は、前記スイッチ回路を介して前記電源端子に接続される第1端子と、前記グランド電圧が供給される第2端子と、を有し、
    前記第1端子は、前記他の貫通電極に接続され、前記第2端子は前記接合部材に接続される、
    請求項2に記載の振動デバイス。
  5. 第1面と前記第1面と表裏関係にある第2面とを有するベースと、
    前記第1面側に配置される振動素子と、
    第3面と前記第3面と表裏関係にある第4面とを有し、前記振動素子を収容するように前記第3面が前記ベースに接合されているリッドと、
    前記第2面に配置され、電源電圧が供給される電源端子、およびグランド電圧が供給されるグランド端子と、
    前記振動素子に電気的に接続され、前記振動素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号を出力する発振回路と、
    前記発振回路に駆動電圧を供給する電源回路と、を含み、
    前記リッドは、
    前記第3面側に配置され、前記振動素子を収容する収容空間の気密状態を検出するセンサー素子と、
    前記第4面に配置され、前記センサー素子に電気的に接続される第1検出端子、および第2検出端子と、を有する、
    振動デバイス。
  6. 前記センサー素子は、抵抗素子である、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の振動デバイス。
  7. 前記抵抗素子は、ニクロム、チタン、タングステン、アルミのいずれかで形成される、
    請求項6に記載の振動デバイス。
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