JP2023000518A - 廃液収容体及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃液が収容体側端子部及び反射部へ付着することを抑制可能な廃液収容体及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】廃液収容体50は、廃液を排出する排出部と、光を出射する発光部及び光を受光可能な受光部を有する光学センサーと、装置側端子部とを有する装着部に対して、装着方向への移動に伴って装着され、廃液を収容可能な収容室と、収容室に連通するとともに、排出部に接続可能な態様で装着方向に向けて開口する接続開口61aと、装着部に装着された装着状態において装置側端子部と電気的に接続される収容体側端子部56と、装着状態において、発光部の出射光を受光部に向けて反射可能な反射部57と、を備え、装着状態において、接続開口61aは、鉛直方向及び装着方向と交差する幅方向の一方側に設けられ、収容体側端子部56及び反射部57は、幅方向の他方側に設けられる。【選択図】図4
Description
本発明は、廃液収容体及び液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドの目詰まりを解消する等の目的で液体噴射ヘッドから液体を廃液として排出する液体噴射装置が知られている。特許文献1に記載の液体噴射装置では、排出された廃液は、着脱が可能な廃液収容体に収容される。この廃液収容体には、液体噴射装置から廃液が流入する接続開口と、液体噴射装置と電気的に接続される収容体側端子部と、廃液の収容状態を検出するための反射部とが設けられている。
しかしながら、特許文献1に記載の廃液収容体では、接続開口が、幅が狭い端面の幅方向の中央に配置されており、収容体側端子部及び反射部は、同じ端面内、若しくはその近傍で、接続開口よりも下側に配置されているため、接続開口から廃液が垂れた場合に、廃液がこれらに付着し、それぞれの機能が損なわれる恐れがある。
廃液収容体は、廃液を排出する排出部と、光を出射する発光部及び光を受光可能な受光部を有する光学式センサーと、装置側端子部とを有する装着部に対して、装着方向への移動に伴って装着される廃液収容体であって、廃液を収容可能な収容室と、前記収容室に連通するとともに、前記排出部に接続可能な態様で前記装着方向に向けて開口する接続開口と、前記装着部に装着された装着状態において、前記装置側端子部と電気的に接続される収容体側端子部と、前記装着状態において、前記発光部の出射光を前記受光部に向けて反射可能な反射部と、を備え、前記装着状態において、前記接続開口は、鉛直方向及び前記装着方向と交差する幅方向の一方側に設けられ、前記収容体側端子部及び前記反射部は、前記幅方向の他方側に設けられる。
液体噴射装置は、液体を噴射可能な液体噴射部と、上記の廃液収容体と、を備え、前記廃液収容体は、前記液体噴射部から排出された廃液としての液体を収容可能である。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。
本実施形態の液体噴射装置11は、液体の噴射方向に沿うZ軸と交差するY軸に沿って搬送される用紙などの媒体Sに対して液体の一例であるインクを噴射することで記録を行うインクジェット式のプリンターである。
本実施形態の液体噴射装置11は、液体の噴射方向に沿うZ軸と交差するY軸に沿って搬送される用紙などの媒体Sに対して液体の一例であるインクを噴射することで記録を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、液滴を噴射可能な1または複数のノズル12が開口する液体噴射部13と、液体供給源14の液体を液体噴射部13に向けて供給するための供給流路15と、媒体Sを搬送する搬送装置16と、これら構成要素を制御する制御部100と、を備える。液体噴射部13が液体を噴射する位置を記録位置とすると、搬送装置16は、記録位置を通過する搬送経路に沿って媒体Sを搬送する複数の搬送ローラー17と、記録位置において媒体Sを搬送する搬送ベルト18と、を備える。なお、Y軸に沿う方向のうち、記録位置における媒体Sの搬送方向を+Y方向とする。
本実施形態の液体噴射部13は、Y軸及びZ軸と交差するX軸に沿う方向において、記録範囲が媒体Sの幅全体に亘るラインヘッドである。なお、本実施形態において、X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。また、本実施形態において、重力方向である+Z方向を噴射方向とするが、水平方向及び重力方向の双方と交差する斜め方向を噴射方向とすることもできる。
液体供給源14は、例えば、液体噴射装置11が備える収容体装着部26に着脱可能に装着されるカートリッジ式の液体収容体とすることができる。その他、液体供給源14は、収容体装着部26に装着された液体タンクに液体を注入することで液体を補給するものであってもよい。
液体噴射装置11は、記録前の媒体Sを複数収容可能な収容カセット19と、記録済みの媒体Sを保持する保持トレイ20と、液体噴射部13のメンテナンスを行うメンテナンス装置21と、液体噴射部13のメンテナンス等に伴って排出された廃液としての液体を収容可能な廃液収容体50を着脱可能に装着する装着部30と、を備える。
液体噴射装置11では、液体噴射部13において、ノズル12の目詰まりまたは異物の付着などに起因して生じる噴射不良の予防または解消のために、フラッシング、キャッピング及び吸引クリーニングなどのメンテナンス動作が行われる。メンテナンス装置21は、キャップ22と、キャップ22と装着部30を接続する廃液流路23と、廃液流路23の途中に設けられた吸引ポンプ24と、移動機構25と、を備える。
移動機構25は、キャップ22を図1に実線で示す退避位置と、図1に二点鎖線で示すキャッピング位置との間で移動させる。キャッピング位置において、キャップ22は、液体噴射部13に接する。なお、搬送ベルト18は、キャップ22がキャッピング位置に移動する際には、図1に実線で示す支持位置から、図1に二点鎖線で示す退避位置に退避する。
キャップ22がキャッピング位置に移動してノズル12を囲むように液体噴射部13に接触することにより、キャッピングが行われる。液体の噴射を行わない時には、キャッピングを行ってノズル12の乾燥を抑制することによって、噴射不良の発生を予防する。
フラッシングとは、記録とは無関係にノズル12から液滴を強制的に噴射(排出)することで、噴射不良の原因となる異物、気泡または変質した液体を排出するものである。変質した液体とは、例えば、溶媒成分の蒸発により増粘したインクである。フラッシングによって廃液として排出された液体は、キャップ22によって受容してもよいし、フラッシングによって排出される廃液を受容するためのフラッシングボックスを別途設けてもよい。
また、キャップ22をキャッピング位置に配置した状態で吸引ポンプ24を駆動し、ノズル12に負圧を作用させると、その負圧によってノズル12から液体が吸引排出される吸引クリーニングが実行される。吸引クリーニングによってノズル12から排出された液体は、廃液として廃液収容体50に収容される。また、フラッシングによって排出された廃液をキャップ22で受容した場合、キャップ22を液体噴射部13から離した状態で吸引ポンプ24を駆動することにより、キャップ22で受容された廃液が廃液流路23を通じて廃液収容体50に収容される。
なお、液体噴射装置11の使用開始時には、吸引クリーニングを実行することにより、液体供給源14からノズル12に至るまでの液体が流れる領域に液体を充填する。これを初期充填という。
図2に示すように、液体噴射装置11は、鉛直上方に画像読取機27と自動給送装置28とが搭載された複合機10とすることができる。また、収容カセット19、保持トレイ20または収容体装着部26に対する操作を前側から行うとした場合に、複合機10の前側となる位置に液晶パネル等からなる操作部29を設けてもよい。この場合には、操作部29に対する操作によって、液体噴射装置11を動作させることができる。
本実施形態において、装着部30は、液体噴射装置11において、収容体装着部26より下方の底部近くであって、搬送方向の下流側の端部、即ち前側から見た場合の左端部近くに配置される。また、廃液収容体50は、液体噴射装置11に対して、手前から奥に向かう+X方向への移動に伴って装着部30に装着されるので、+X方向は装着方向となる。一方、その反対方向である-X方向は、廃液収容体50を取り出す方向であるため、取出方向となる。廃液収容体50は、X軸に沿う方向が長手方向となる。また、装着部30は、液体噴射装置11において装着方向の奥側、即ち+X側となる後方に配置される。
次に、装着部30の構成について詳述する。
図3に示すように、装着部30は、廃液を排出するための排出部31と、廃液収容体50の位置決めを行う2つの位置決め部32L,32Rと、廃液収容体50と電気的に接続される装置側端子部41と、廃液収容体50内における廃液の収容状態を検知する光学式センサー35と、を有する。
図3に示すように、装着部30は、廃液を排出するための排出部31と、廃液収容体50の位置決めを行う2つの位置決め部32L,32Rと、廃液収容体50と電気的に接続される装置側端子部41と、廃液収容体50内における廃液の収容状態を検知する光学式センサー35と、を有する。
装着部30内において、排出部31及び装置側端子部41は、Y軸に沿って並んで配置されており、装置側端子部41は、排出部31の+Y側に位置している。2つの位置決め部32L,32Rは、排出部31の下側、即ち+Z側において、Y軸に沿って配置されている。また、光学式センサー35は、装置側端子部41の+Z側に配置され、装置側端子部41よりも装着方向の手前側、即ち-X側に位置している。
排出部31は-X方向に突出する略円筒状をなし、円筒の先端に廃液流路23の下流端が開口する。また、装着部30は、排出部31と同じく-X方向に突出する端子保持部42を有し、装置側端子部41は、端子保持部42によって傾斜した姿勢で保持される。
光学式センサー35は、光を出射する発光部35aと、光を受光する受光部35bとを有する反射型の光学式センサーである。発光部35aは、例えば発光ダイオードを有し、装着部30に装着された廃液収容体50に向かう-X方向に光を出射する位置に配置される。受光部35bは、例えばフォトトランジスターを有し、発光部35aから廃液収容体50に出射された光の反射光を受光可能な位置に配置される。
端子保持部42は、重力方向及び装着方向の双方と斜めに交差して、基端側となる+X側よりも先端側となる-X側が高くなるように形成された傾斜面43を有する。装置側端子部41は、傾斜面43と交差する斜め下方向に向けて突出可能な板ばねとして構成される。
端子保持部42は、傾斜面43の+Y側及び-Y側に位置する一対の案内凸部44L,44Rを有する。案内凸部44Lは傾斜面43の+Y側に配置され、案内凸部44Rは傾斜面43の-Y側に配置される。
次に、廃液収容体50の実施形態について、図を参照して説明する。
本実施形態の廃液収容体50は、装着部30に装着された装着状態において、液体噴射装置11における吸引クリーニングなどのメンテナンス動作で生じた廃インクなどの廃液を収容するものである。
本実施形態の廃液収容体50は、装着部30に装着された装着状態において、液体噴射装置11における吸引クリーニングなどのメンテナンス動作で生じた廃インクなどの廃液を収容するものである。
図4に示すように、廃液収容体50は、X軸に沿う方向が長手方向となり、Y軸に沿う方向が幅方向となる略直方体状をなす。なお、廃液収容体50の説明において、+Z方向は、液体噴射装置11に対する装着時に重力方向となる方向である。廃液収容体50は、装着状態において上部となる側が開口する有底箱状の収容ケース52と、収容ケース52の開口を覆う板状の蓋部材51と、を有する。収容ケース52と蓋部材51とによって、廃液を収容可能な収容室70(図11参照)が形成される。
図4に示すように、蓋部材51には通気孔51aを設けておくことが好ましい。これにより、廃液収容体50内に廃液を導入しやすくしたり、導入された廃液の蒸発を促したりできる。
図4~図8に示すように、収容ケース52のケース底部54は、そのケース底部54と交差してX軸に沿って延びるケース側壁55F,55Sよりも面積が大きい。また、ケース底部54には、X軸に沿って延びる一対の案内レール54aが突設されている。なお、液体噴射装置11には、廃液収容体50の装着時に案内レール54aと係合する案内部(図示略)が設けられる。
図6に示すように、収容ケース52は、装着方向の手前側、即ち-X側の端部に、廃液収容体50を液体噴射装置11から取り外す際に手を掛けることを目的とした手掛け部53を有する。手掛け部53は、収容ケース52から突設することで形成してもよいし、手を入れることのできる凹部を凹設することで形成してもよい。
図4に示すように、収容ケース52は、装着方向の奥側、即ち+X側の端部に、装着部30に対する装着状態において排出部31と接続される接続部61と、装着部30に対する装着状態において装置側端子部41と電気的に接続される収容体側端子部56と、を有する。接続部61は、排出部31に接続可能な態様で装着方向に向けて開口する接続開口61aを有する。接続開口61aは、廃液収容体50内の空間である収容室70(図11参照)に連通する。なお、収容体側端子部56は、Y軸に沿う方向において、2本の案内レール54aの間に配置されることが好ましい。
廃液収容体50の幅方向、即ちY軸に沿う方向において、接続開口61aは、-Y側に配置され、接続開口61aの+Y側には、装着状態において+X方向及び-Z方向に開口する態様で接続凹部62が形成されている。接続凹部62の底面は、装着部30の傾斜面43と対向するように、+X側よりも-X側のほうが高くなるような斜面になっており、収容体側端子部56は、この接続凹部62の底面上、即ち上向きの斜面上に設けられる。このように、収容体側端子部56は、幅方向において、接続開口61aと並ぶ位置に設けられている。収容体側端子部56は、表面に複数の端子が形成された回路基板によって構成され、回路基板の裏面には、これら複数の端子と電気的に接続された図示しないメモリーが配置されている。また、接続凹部62には、収容体側端子部56の+Y側及び-Y側となる位置に、端子保持部42の案内凸部44L,44Rとそれぞれ係合可能な案内凹部62L,62Rが凹設される。
収容ケース52において、接続開口61aの+Z側には、Y軸に沿って並ぶ2つの位置決め凹部34L,34Rが設けられている。廃液収容体50を装着部30に装着した際には、位置決め部32L,32Rが位置決め凹部34L,34Rにそれぞれ挿入される。
収容ケース52において、収容体側端子部56の下方、即ち+Z方向には、装着部30に装着した装着状態において光学式センサー35の発光部35aの出射光を受光部35bに向けて反射可能な反射部57が設けられている。つまり、反射部57は、装着方向を向くように設けれらている。
このように、装着状態の廃液収容体50において、接続開口61aは、幅方向の一方側となる-Y側に配置され、収容体側端子部56及び反射部57は、幅方向の他方側となる+Y側に設けられている。また、収容体側端子部56は、接続開口61aよりも取出方向側、即ち-X側に配置されており、反射部57は、収容体側端子部56よりもさらに取出方向側に配置されている。
収容ケース52の幅方向において、接続開口61aと収容体側端子部56の間には、-X方向に凹んだ凹部58が設けられている。この凹部58は、位置決め凹部34Lとともに、幅方向において接続開口61aと反射部57との間に配置されているとみなすことができる。
図9に示すように、収容ケース52は、装着状態において上方に向けて開口する有底箱状をなし、廃液収容体50は、収容ケース52内、即ち収容室70内に収容される複数の廃液吸収体71及び保護吸収体74を備える。廃液吸収体71及び保護吸収体74は、例えば板状の多孔質体からなり、その孔の毛細管力によって廃液を吸収保持可能なものである。
図10に示すように、接続部61は、筒状の挿通管部65と、シール部材66,67と、固定部材68と、を有する。シール部材66は、廃液収容体50を装着部30に装着した装着状態において、挿通管部65と排出部31とのシールとして用いられる。また、シール部材67は、収容ケース52と挿通管部65とのシールとして用いられる。固定部材68は、挿通管部65及びシール部材66,67が収容ケース52に保持されるように、ねじ69(図5参照)によって収容ケース52に固定される。固定部材68には、接続開口61aが形成されており、収容ケース52に固定部材68が固定されると、挿通管部65を介して接続開口61aと収容室70とが連通する。
図11に示すように、廃液収容体50内の空間である収容室70は、廃液が収容される複数の廃液収容室73と、収容室70内における廃液の収容状態の検知に用いられる検知室75とを含んで構成されている。複数の廃液収容室73は、長手方向に所定の間隔を空けて配置される複数の仕切り板72によって仕切られており、本実施形態では、+X側から順に、3つの廃液収容室73A,73B,73Cが形成されている。接続部61の挿通管部65は、廃液収容室73A内に配置される。また、検知室75は、廃液収容室73Aの+Y側に配置されており、仕切り板72Tによって廃液収容室73と隔てられている。廃液収容室73Aから廃液が仕切り板72Tを越えて検知室75へ入り込まないようにするために、仕切り板72Tの廃液収容室73A側の壁には廃液吸収体71が接するように配置されることが望ましい。
図11~図13に示すように、仕切り板72には、収容ケース52内の底部側、即ち+Z側に開口が形成されており、各廃液収容室73は、収容ケース52の底部側において互いに連通している。また、収容ケース52の底面には、廃液吸収体71の位置決めのために、X軸に沿って延在する位置決めリブ59が複数配置されている。なお、収容ケース52において、反射部57は、検知室75の+X側の外壁に配置されている。
図14に示すように、廃液収容室73B及び廃液収容室73Cに収容される廃液吸収体71の底部には、収容ケース52の底面との間に隙間を形成するための切り欠き71rが形成されている。このため、図15に示すように、収容ケース52内に廃液吸収体71を配置した状態において、収容ケース52の底部には、3つの廃液収容室73A,73B,73Cを連通する空間が形成される。
また、上述したように、仕切り板72には、収容ケース52の底部側に開口が形成されているため、図16に示すように、収容ケース52において、仕切り板72の下方には、±X方向に隣り合う廃液収容室73に収容された廃液吸収体71の間に隙間SPが形成される。この隙間SPは、廃液吸収体71の底部の切り欠き71rによって形成される空間と連通する。なお、この連通した空間を、廃液の誘導流路と呼ぶ。
排出部31から挿通管部65を通して収容ケース52に排出された廃液は、廃液収容室73A,73Bに流入する。その後、廃液は、誘導流路を通って廃液収容室73の底部を流れる。誘導流路は、廃液収容体50内の全ての廃液吸収体71に接しており、廃液収容室73に導入された廃液は、その導入部付近の一部の廃液吸収体71に偏って吸収されることなく、誘導流路を流れる過程で全ての廃液吸収体71によって効率よく吸収される。また、誘導流路を流れる廃液の量が多くなると、その廃液の一部は隙間SPを通じて鉛直上方に流動しながら、廃液吸収体71に吸収される。
なお、誘導流路の容積が小さいと、一度に多量の廃液が廃液収容体50に導入されたときに、廃液吸収体71による吸収が、廃液の流入速度に追いつかずに、導入された廃液が接続開口61aから溢れ出てしまうおそれがある。そのため、誘導流路の容積は、1回の吸引クリーニングで排出される廃液の最大量以上とすることが好ましい。一方、誘導流路の容積を大きくしすぎると、廃液吸収体71を配置する容積が小さくなるため、廃液を吸収保持できる容量が少なくなってしまう。そのため、誘導流路の容積は、1回の吸引クリーニングで排出される廃液の最大量と同等に設定することがより好ましい。
図11に示すように、収容ケース52において、検知室75と廃液収容室73Aとは、仕切り板72Tによって仕切られているが、完全に隔てられてはおらず、仕切り板72Tの+X側に設けられた連通空間76を介して連通している。具体的には、検知室75と廃液収容室73Aとは、廃液収容室73内に廃液を排出する挿通管部65の先端よりも基端に近い位置で連通する。
図9に示すように、保護吸収体74は、検知室75と廃液収容室73Aとの連通を遮るように連通空間76に配置されている。連通空間76の底面は、廃液収容室73Aの底面よりも高い位置、即ち-Z側に位置している。吸引クリーニングが繰り返され、廃液吸収体71で吸収しきれない量の廃液が廃液収容室73に収容されると、廃液は、廃液吸収体71の外側、即ち廃液収容室73内の空間に溢れることになり、吸引クリーニングが実施される度に廃液の水位は上昇する。そして、廃液の水位が連通空間76の底面の高さに達したとき、廃液は保護吸収体74に吸収され始める。さらに吸引クリーニングを繰り返し実施し、保護吸収体74でも吸収しきれない量の廃液が流入したとき、廃液は保護吸収体74から検知室75に流入することになる。
次に、廃液収容体50の装着部30に対する装着動作及び廃液収容体50の作用について説明する。
図17及び図18に示すように 、装着部30は、液体噴射装置11の装置本体に固定された背面土台83の-X側に配置されている。装着部30は、1又は複数のバネ81を介して背面土台83に接続されており、バネ81によって-X方向に付勢されている。背面土台83は、その+Z側の端部において、底面土台85に固定されている。底面土台85は、背面土台83から-X方向に延出する板状の部材であり、その上面は略水平である。底面土台85の-X側端部には、-Z方向に突出する抜け止め突起部87が設けられている。
図17及び図18に示すように 、装着部30は、液体噴射装置11の装置本体に固定された背面土台83の-X側に配置されている。装着部30は、1又は複数のバネ81を介して背面土台83に接続されており、バネ81によって-X方向に付勢されている。背面土台83は、その+Z側の端部において、底面土台85に固定されている。底面土台85は、背面土台83から-X方向に延出する板状の部材であり、その上面は略水平である。底面土台85の-X側端部には、-Z方向に突出する抜け止め突起部87が設けられている。
図17に示すように、廃液収容体50のケース底部54の+X側端部が底面土台85上に接した状態で、廃液収容体50を装着部30に対して+X方向に移動させると、廃液収容体50の接続部61に排出部31が接続される。このとき、位置決め部32L,32Rは位置決め凹部34L,34Rに挿入されることで廃液収容体50の±Y方向の位置が決定される。
そして、図18に示すように、ケース底部54の-X側端部が抜け止め突起部87を超えたところで、この-X側端部を+Z方向に下げて底面土台85に乗せると、廃液収容体50の±Z方向の位置が決定される。同時に、バネ81によって-X方向に付勢されている廃液収容体50は、抜け止め突起部87によって-X方向への移動が規制されることで±X方向の位置が決定される。このとき、図19に示すように、廃液収容体50の反射部57は光学式センサー35と対向する位置に配置される。
また、このとき、収容体側端子部56が傾斜面43に配置された装置側端子部41に接しつつ潜り込むような態様で装着方向に移動することにより、収容体側端子部56と装置側端子部41が電気的に接続される。なお、収容体側端子部56が傾斜面43の装置側端子部41に接しつつ潜り込むことにより、収容体側端子部56または装置側端子部41にゴミなどの付着物が付着していた場合にも、そうした付着物を押しどけて、電気的な接点が確保される。
また、収容体側端子部56が装置側端子部41に接触する際には、端子保持部42の案内凸部44L,44Rが廃液収容体50の案内凹部62L,62Rにそれぞれ係合することにより、収容体側端子部56が装置側端子部41に対して正確に位置決めされる。収容体側端子部56が装置側端子部41に電気的に接続されると、制御部100は、吸引クリーニングを実行する度に、想定される累積排出量を収容体側端子部56のメモリーに書き込んだり、それをメモリーから読み出したりすることが可能となる。
なお、廃液収容体50が適切に装着されたか否かは、収容体側端子部56と装置側端子部41の電気的な接続を制御部100が検出することによって行うことができる。ただし、収容体側端子部56と装置側端子部41が平面的に所定の広さを有して、両方が装着方向に交差するように傾斜した状態で対向しつつ接触する場合には、それらの一部が接触していれば、排出部31の接続開口61aへの挿入が十分でなくても、制御部100が接続を検出する。
図20に示すように、反射部57は、収容室70内、詳しくは検知室75内における廃液の有無により光の反射状態が変化する三角プリズム(臨界角プリズム)を有することが好ましい。この場合、廃液収容体50内に形成される検知室75に三角プリズムの二面が突出するとともに、残る一面が廃液収容体50の外側に露出するように、反射部57を配置する。
そして、光学式センサー35の発光部35aが出射した光が廃液収容体50の外側に露出する面から三角プリズムに入射したとき、検知室75内において三角プリズムと接する領域に廃液がないと、図20に実線の矢印で示すように、入射光は他の2面に反射して、その反射光を受光部35bが受光する。これに対して、検知室75内において三角プリズムと接する領域が廃液で満たされていると、図20に破線で示すように、入射光は反射することなく三角プリズムを透過するため、受光部35bは反射光を受光しない。
このように、検知室75に廃液が流入して光学式センサー35の受光部35bが受光する反射光の光量が減少することにより、廃液収容体50において収容可能な廃液の残容量がなくなっている、あるいは少なくなっていることが検出される。このように残容量不足が検出された場合には、光学式センサー35の検出信号に基づいて、制御部100が廃液収容体50の満杯状態、あるいは残容量不足を検出する。
なお、廃液が最初に流入される空間を検知室75とすると、その廃液が廃液吸収体71に吸収されるのを待って検出を行う必要があるため、検出までに時間がかかってしまう。それに対して、本実施形態では、廃液収容体50に流入した廃液を誘導流路に流して廃液吸収体71に吸収させた後に、溢れた廃液が検知室75に流入するようにしているため、検知室75に流入した廃液が廃液吸収体71に吸収されるまで残容量不足の検出を待つ必要がなく、速やかに満杯状態や残容量不足の検出を行うことができる。
制御部100が廃液収容体50の満杯状態や残容量不足を検出した場合には、制御部100が液晶パネル等からなる操作部29(図2参照)等にエラー表示をするなどして、廃液収容体50の交換をユーザーに促すことができる。なお、反射部57を検知室75の上方寄りに配置すれば残量がなくなっていること、即ち満杯状態を検出できるし、反射部57を検知室75の下方寄りに配置すれば残量が少なくなっていること、即ち残容量不足を検出できる。
図21に示すように、反射部57を三角プリズムとする場合、検知室75に面する三角プリズムの2面が交差して形成する稜線RGが鉛直方向に延びるように、プリズムを配置することが好ましい。検知室75内に少量の廃液が収容された状態において、廃液収容体50に何らかの衝撃が加わると、検知室75内の廃液が三角プリズムに付着することがある。このような場合に、三角プリズムの2面が交差して形成する稜線RGが鉛直方向に延びるようにプリズムを配置しておくと、稜線RGが水平に延びる場合と比較して、三角プリズムに一時的に廃液が付着したとしても、その後速やかに廃液が流れ落ちるので、廃液の付着に起因する残容量の誤検出を回避できる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)廃液収容体50を装着方向に沿って見たとき、接続開口61aは、幅方向の中央ではなく-Y側にずれた位置に配置され、収容体側端子部56及び反射部57は、+Y側に配置されるため、接続開口61aから重力方向に廃液が垂れた場合でも、収容体側端子部56及び反射部57への廃液の付着を抑制することが可能となる。
(1)廃液収容体50を装着方向に沿って見たとき、接続開口61aは、幅方向の中央ではなく-Y側にずれた位置に配置され、収容体側端子部56及び反射部57は、+Y側に配置されるため、接続開口61aから重力方向に廃液が垂れた場合でも、収容体側端子部56及び反射部57への廃液の付着を抑制することが可能となる。
(2)反射部57が装着方向を向くように配置されているため、装着部30において、光学式センサー35を装置側端子部41に並べて配置することが可能になる。これによって、装着部30がY軸に沿う方向に大型化してしまうことを抑制することができる。
(3)収容体側端子部56は、幅方向において接続開口61aと並ぶ位置に設けられている。つまり、収容体側端子部56と接続開口61aの高さが略等しいことから、接続開口61aから垂れた廃液が収容体側端子部56に付着することを抑制できる。
(4)幅方向における接続開口61aと反射部57との間に、凹部58及び位置決め凹部34Lが配置されているため、接続開口61aから垂れた廃液が反射部57に到達しにくくなり、反射部57への廃液の付着を抑制することが可能となる。
(5)収容体側端子部56は、接続開口61aよりも取出方向側に設けられるとともに、上向きの斜面上に設けられているため、接続開口61aから垂れた廃液が収容体側端子部56に付着することを一層抑制することが可能となる。
(6)反射部57は、収容体側端子部56よりも下方に設けられているため、接続開口61aから垂れた廃液が入り込みやすい位置にあると言えるが、反射部57は、収容体側端子部56よりも取出方向側に設けられているため、反射部57への廃液の付着を抑制することができる。
(7)反射部57は、廃液の有無によって光の反射状態が変化するプリズムを有しているため、廃液収容体50が廃液で満杯になったか否かを精度よく検知することができる。
(8)検知室75は、仕切り板72T及び保護吸収体74によって廃液収容室73と隔てられているため、廃液収容体50内に大量の廃液が勢いよく流入した際であっても、検知室75への廃液の流入を抑制することが可能となる。また、廃液収容体50を傾けたとしても、仕切り板72T及び保護吸収体74によって、検知室75への廃液の回り込みを抑制することが可能となる。
(9)検知室75は、挿通管部65の直下ではなく、挿通管部65が配置される廃液収容室73Aから+Y側にずれた位置に設けられているため、廃液収容体50がY軸まわりに回転し、廃液収容室73Aの方が廃液収容室73Cよりも低くなったとしても、挿通管部65から排出された廃液が挿通管部65の外面を伝って検知室75に流入する恐れがなくなる。
(10)収容ケース52において、検知室75と廃液収容室73と連通させる連通空間76は、廃液収容室73内に廃液を排出する挿通管部65の先端よりも基端に近い位置に位置する。このため、挿通管部65から排出された廃液が、そのまま連通空間76に配置された保護吸収体74に付着して検知室75内に流入してしまうことを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記実施形態と各変更例とは、適宜に組み合わせて実現することができる。
・図22に示すように、廃液収容体50の接続開口61aは、装着方向における奥側である+X側の端部よりも装着方向の手前側である-X側に配置されていてもよい。
・図22に示すように、廃液収容体50の接続開口61aは、装着方向における奥側である+X側の端部よりも装着方向の手前側である-X側に配置されていてもよい。
・収容体側端子部56と装置側端子部41の傾斜の向きは、上記実施形態と逆であってもよい。すなわち、装着部30への廃液収容体50の装着状態において、収容体側端子部56の下に装置側端子部41が配置されるようにしてもよい。また、収容体側端子部56と装置側端子部41の傾斜の向きは、X方向に垂直もしくは、Y方向に垂直もしくは、Z方向に垂直であってもよい。
・接続開口61aは、廃液収容体50の幅方向において+Y側に配置されていてもよい。この場合には、収容体側端子部56及び反射部57は、-Y側に配置される。
・収容体側端子部56及び反射部57の少なくとも1つは、接続開口61aの反対側に位置していれば、ケース側壁55F,55Sに配置されていてもよい。例えば、上記実施形態のように、接続開口61aが-Y側に配置されている場合には、収容体側端子部56及び反射部57の少なくとも1つは、+Y側のケース側壁55Sに配置されていてもよい。
・廃液収容体50における廃液の収容量にかかわらず、廃液収容体50が適切な位置に装着された場合に、反射部57が出射光を受光部35bに向けて反射させるようにしてもよい。この場合、反射部57は、例えば、ミラーによって構成され、廃液収容体50が装着部30に装着された場合には、光学式センサー35が反射部57で反射した光を受光する。一方、廃液収容体50が装着部30に装着されていない場合には、光学式センサー35が光を受光しない。このように、光学式センサー35により、廃液収容体50の装着状態を検出できる。
・廃液収容室73から仕切り板72Tの上端を超えて、検知室75内に予期せずに廃液が流入した場合に、この廃液によって光学式センサー35の検出結果に影響が出ないように、検知室75内において、仕切り板72Tの上端と反射部57との間に廃液吸収体71を配置するようにしてもよい。
・廃液収容室73の内部に、廃液吸収体71の切り欠き71rや隙間SPによって形成される誘導流路を設けなくてもよい。
・廃液収容体50は、廃液吸収体71及び保護吸収体74を備えなくてもよい。この場合、廃液収容室73と検知室75との間には、連通空間76は設けられず、廃液収容室73内の廃液が仕切り板72Tの高さを超えた場合に、検知室75に廃液が流入する。
・廃液収容体50は、廃液吸収体71及び保護吸収体74を備えなくてもよい。この場合、廃液収容室73と検知室75との間には、連通空間76は設けられず、廃液収容室73内の廃液が仕切り板72Tの高さを超えた場合に、検知室75に廃液が流入する。
・廃液収容体50に導入された廃液が、蒸発等に起因する粘度上昇によって流動性が低下し、誘導流路を詰まらせる可能性が高い場合には、誘導流路と検知室75とを連通させる流路を設けてもよい。一方、廃液の粘度上昇に起因する流動性の低下の可能性が低い場合には、上記実施形態のように、検知室75を誘導流路から独立した空間、即ち誘導流路と直接連通しない空間とすることが好ましい。
・廃液収容体50は、液体噴射装置11の装置本体の外側に配置された廃液タンクとチューブ等を介して接続されて、液体噴射装置11内で発生した廃液を廃液タンクに排出するために液体噴射装置11に装着されるアタッチメントとして機能するものであってもよい。この場合には、廃液タンクを排出部31よりも重力方向において下方に配置すると、廃液を自然流下させることができる。
あるいは、廃液収容体50の装着方向における手前側、即ち-X側に容器接続部を設け、この容器接続部に対して、液体噴射装置11の装置本体の外側に配置される廃液タンクが着脱可能に接続されるようにしてもよい。このように、廃液収容体50をアタッチメントとして用いる場合には、廃液収容体50を交換しなくてもよいので、廃液収容体50は液体噴射装置11から取り外すことなく固定した状態にしてもよい。
・液体噴射装置11は記録範囲が媒体Sの幅全体に亘るラインヘッドを有するものに限らない。例えば、液体噴射部13を保持するキャリッジがガイド軸に沿って±X方向に移動しながら行う液体の噴射と、媒体Sの+Y方向への搬送とを交互に行うシリアルタイプのものであってもよい。
・液体噴射部13が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体Sは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。また、媒体Sはシート状または板状のものに限らず、例えばTシャツなどの衣服や、食器または文具などの立体物であってもよい。
・廃液収容体50は、液体の噴射等に伴って飛散したミストを回収して液化した廃液を収容するものであってもよいし、ターゲットに対する噴射に用いられる液体だけでなく、液体噴射部等の洗浄に用いた洗浄液等の各種機能液を収容するようにしてもよい。また、液体噴射装置以外の装置において、例えば検査等に用いられた使用済みの検査液や試薬など、任意の廃液を収容する廃液収容体であってもよい。
・廃液収容体50が装着される装置は、液体を噴射する液体噴射装置に限らず、対象物の洗浄に伴って洗浄液を消費するとともに使用した洗浄液を廃液として排出する洗浄装置や所定回数循環させた循環液の一部を交換等のために廃液として排出する液体循環装置等であってもよい。
10…複合機、11…液体噴射装置、12…ノズル、13…液体噴射部、14…液体供給源、15…供給流路、16…搬送装置、17…搬送ローラー、18…搬送ベルト、19…収容カセット、20…保持トレイ、21…メンテナンス装置、22…キャップ、23…廃液流路、24…吸引ポンプ、25…移動機構、26…収容体装着部、27…画像読取機、28…自動給送装置、29…操作部、30…装着部、31…排出部、32L,32R…位置決め部、34L,34R…位置決め凹部、35…光学式センサー、35a…発光部、35b…受光部、41…装置側端子部、42…端子保持部、43…傾斜面、44L,44R…案内凸部、50…廃液収容体、51…蓋部材、51a…通気孔、52…収容ケース、53…手掛け部、54…ケース底部、54a…案内レール、55F,55S…ケース側壁、56…収容体側端子部、57…反射部、58…凹部、59…位置決めリブ、61…接続部、61a…接続開口、62…接続凹部、62L,62R…案内凹部、65…挿通管部、66,67…シール部材、68…固定部材、70…収容室、71…廃液吸収体、71r…切り欠き、72,72T…仕切り板、73,73A,73B,73C…廃液収容室、74…保護吸収体、75…検知室、76…連通空間、81…バネ、83…背面土台、85…底面土台、87…抜け止め突起部、100…制御部、RG…稜線、S…媒体、SP…隙間。
Claims (8)
- 廃液を排出する排出部と、光を出射する発光部及び光を受光可能な受光部を有する光学式センサーと、装置側端子部と、を有する装着部に対して、装着方向への移動に伴って装着される廃液収容体であって、
廃液を収容可能な収容室と、
前記収容室に連通するとともに、前記排出部に接続可能な態様で前記装着方向に向けて開口する接続開口と、
前記装着部に装着された装着状態において、前記装置側端子部と電気的に接続される収容体側端子部と、
前記装着状態において、前記発光部の出射光を前記受光部に向けて反射可能な反射部と、を備え、
前記装着状態において、前記接続開口は、鉛直方向及び前記装着方向と交差する幅方向の一方側に設けられ、前記収容体側端子部及び前記反射部は、前記幅方向の他方側に設けられることを特徴とする廃液収容体。 - 前記反射部は、前記装着状態において、前記装着方向を向くように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の廃液収容体。
- 前記収容体側端子部は、前記幅方向において、前記接続開口と並ぶ位置に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の廃液収容体。
- 前記幅方向における前記接続開口と前記反射部との間に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の廃液収容体。
- 前記装着方向の反対方向を取出方向とした場合、前記装着状態において、前記収容体側端子部は、前記接続開口よりも前記取出方向側に設けられるとともに、上向きの斜面上に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の廃液収容体。
- 前記装着状態において、前記反射部は、前記収容体側端子部よりも下方に設けられるとともに、前記収容体側端子部よりも前記取出方向側に設けられることを特徴とする請求項5に記載の廃液収容体。
- 前記反射部は、前記収容室内における廃液の有無により光の反射状態が変化するプリズムを有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の廃液収容体。
- 液体を噴射可能な液体噴射部と、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の廃液収容体と、を備え、
前記廃液収容体は、前記液体噴射部から排出された廃液としての液体を収容可能であることを特徴とする液体噴射装置。
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