本明細書と添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別のことを指定していない限り、複数の指示対象を含む。ゆえに、例えば、「薬剤」への言及は複数のこうした薬剤を含み、「細胞」への言及は1以上の細胞(または複数の細胞)、および当業者に知られている同等物などへの言及を含む。分子量などの物理的特性、または式などの化学的特性に関する範囲が本明細書で使用されているとき、範囲と範囲内の具体的な実施形態の組み合わせと下位の組み合わせがすべて包含されるように意図されている。「約(about)」という用語は、数または数の範囲を指すとき、参照される数または数の範囲が、実験のばらつきの範囲内(または統計学的な実験誤差内)の近似値であり、したがって、数または数の範囲が、例によっては、記載される数または数の範囲の1%-15%で変動することを意味する。「含むこと」(および、「含む(comprise)または(comprises)」、あるいは「有すること(having)」または「含むこと(including)」などの関連する用語)という用語は、他のある実施形態では、例えば、本明細書に記載される任意の物質の組成物、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態が、記載される特徴「からなる(consist of)」または「から本質的になる(consist essentially of)」ことを排除することを意図するものではない。
「アルケニル」は、炭素原子と水素原子のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、および2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。ある実施形態では、アルケニルは2~8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルケニルは2~4個の炭素原子を含む。アルケニルは単結合によって分子の残りに結合し、例えば、エテニル(すなわち、ビニル)、プロプ(prop)-1-エニル(すなわち、アリル)、ブト(but)-1-エニル、ペント(pent)-1-エニル、ペンタ(penta)-1,4-ジエニルなどである。本明細書において別段の定めのない限り、アルケニル基は、以下の置換基の1つ以上によって任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-ORa、-SRa、-OC(O)-Ra、-N(Ra)2、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)N(Ra)2、-N(Ra)C(O)ORa、-OC(O)-N(Ra)2、-N(Ra)C(O)Ra、-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-S(O)tORa(tは1または2である)、-S(O)tRa(tは1または2である)、および、-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)である)。
「アルキニル」は、炭素原子と水素原子のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含み、2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。ある実施形態では、アルキニルは2~8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルキニルは2~6個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルキニルは2~4個の炭素原子を含む。アルキニルは単結合によって分子の残りに結合し、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどである。本明細書において別段の定めのない限り、アルキニル基は、以下の置換基の1つ以上によって任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-ORa、-SRa、-OC(O)-Ra、-N(Ra)2、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)N(Ra)2、-N(Ra)C(O)ORa、-OC(O)-N(Ra)2、-N(Ra)C(O)Ra、-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-S(O)tORa(tは1または2である)、-S(O)tRa(tは1または2である)、および-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)である)。
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、分子の残りをラジカル基に連結させ、炭素と水素からなり、不飽和を含まず、および、1~12個の炭素原子を有する、直鎖または分子鎖のニ価炭化水素鎖を指す(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n-ブチレンなど)。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りに、および単結合を介してラジカル基に結合する。分子の残りおよびラジカル基に対するアルキレン鎖の結合点は、アルキレン鎖中の1つの炭素、または鎖内の任意の2つの炭素を介する。ある実施形態では、アルキレンは1~8個の炭素原子を含む(例えば、C1-C8アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1~5個の炭素原子を含む(例えば、C1-C5アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1~4個の炭素原子を含む(例えば、C1-C4アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1~3個の炭素原子を含む(例えば、C1-C3アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1~2個の炭素原子を含む(例えば、C1-C2アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1つの炭素原子を含む(例えば、C1アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは5~8個の炭素原子を含む(例えば、C5-C8アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは2~5の炭素原子を含む(例えば、C2-C5アルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは3~5個の炭素原子を含む(例えば、C3-C5アルキレン)。本明細書において別段の定めのない限り、アルキレン鎖は、以下の置換基の1つ以上によって任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-ORa、-SRa、-OC(O)-Ra、-N(Ra)2、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)N(Ra)2、-N(Ra)C(O)ORa、-OC(O)-N(Ra)2、-N(Ra)C(O)Ra、-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-S(O)tORa(tは1または2である)、-S(O)tRa(tは1または2である)、および-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)である)。
「アルケニレン」または「アルケニレン鎖」は、ラジカル基に分子の残りを連結させ、炭素と水素のみからなり、少なくとも1つの炭素炭素二重結合を含み、および、2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の二価炭化水素鎖を指す。アルケニレン鎖は、単結合により分子の残りに、および、単結合によりラジカル基に結合される。ある実施形態では、アルケニレンは2~8個の炭素原子を含む(例えば、C2-C8アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは2~5個の炭素原子を含む(例えば、C2-C5アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは2~4個の炭素原子を含む(例えば、C2-C4アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは2~3個の炭素原子を含む(例えば、C2-C3アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは2つの炭素原子を含む(例えば、C2アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは5~8個の炭素原子を含む(例えば、C5-C8アルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは3~5個の炭素原子を含む(例えば、C3-C5アルケニレン)。本明細書において別段の定めのない限り、アルケニレン鎖は、以下の置換基の1以上によって任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-ORa、-SRa、-OC(O)-Ra、-N(Ra)2、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)N(Ra)2、-N(Ra)C(O)ORa、-OC(O)-N(Ra)2、-N(Ra)C(O)Ra、-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-S(O)tORa(tは1または2である)、-S(O)tRa(tは1または2である)、および、-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)である)。
「アルキニレン」または「アルキニレン鎖」は、ラジカル基に分子の残りを連結させ、炭素と水素のみからなり、少なくとも1つの炭素炭素三重結合を含み、および、2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の二価炭化水素鎖を指す。アルキニレン鎖は、単結合により分子の残りに、および単結合によりラジカル基に結合する。ある実施形態では、アルキニレンは2~8個の炭素原子を含む(例えば、C2-C8アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは2~5個の炭素原子を含む(例えば、C2-C5アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは2~4個の炭素原子を含む(例えば、C2-C4アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは2~3個の炭素原子を含む(例えば、C2-C3アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは2つの炭素原子を含む(例えば、C2アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは5~8個の炭素原子を含む(例えば、C5-C8アルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは3~5個の炭素原子を含む(例えば、C3-C5アルキニレン)。本明細書において別段の定めのない限り、アルキニレン鎖は、以下の置換基の1つ以上によって任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-ORa、-SRa、-OC(O)-Ra、-N(Ra)2、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)N(Ra)2、-N(Ra)C(O)ORa、-OC(O)-N(Ra)2、-N(Ra)C(O)Ra、-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-S(O)tORa(tは1または2である)、-S(O)tRa(tは1または2である)、および、-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)である)。
「アリール」は、環炭素原子から水素原子を取り除くことにより、芳香族単環式または多環式の炭化水素環系に由来するラジカルを指す。芳香族単環式または多環式の炭化水素環系は、水素と、5-18個の炭素原子からの炭素のみを含み、ここで、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケルの理論に従った環状の非局在化した(4n+2)π-電子系を含む。アリール基が由来する環系は、限定されないが、ベンゼン、フルオレン、インダン、インデン、テトラリン、およびナフタレンなどの基を含む。明細書で別段の定めのない限り、用語「アリール」または(「アラルキル」などの中の)接頭辞「ar」は、以下から独立して選択される1以上の置換基によって任意選択で置換されたアリールラジカルを含むことを意味している:アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアラルキル、任意選択で置換されたアラルケニル、任意選択で置換されたアラルキニル、任意選択で置換されたカルボシクリル、任意選択で置換されたカルボシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロシクリル、任意選択で置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールアルキル、-Rb-ORa、-Rb-OC(O)-Ra、-Rb-OC(O)-ORa、-Rb-OC(O)-N(Ra)2、-Rb-N(Ra)2、-Rb-C(O)Ra、-Rb-C(O)ORa、-Rb-C(O)N(Ra)2、-Rb-O-Rc-C(O)N(Ra)2、-Rb-N(Ra)C(O)ORa、-Rb-N(Ra)C(O)Ra、-Rb-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tORa(tは1または2である)、および-Rb-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)であり、Rbはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rcは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、別段の定めのない限り、上記の置換基のそれぞれは非置換型である)。
「カルボシクリル」は、炭素と水素の原子のみからなり、縮合した環系または架橋した環系を含み、3~15個の炭素原子を有する、安定した非芳香族の単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指す。ある実施形態では、カルボシクリルは3~10個の炭素原子を含む。他の実施形態では、カルボシクリルは5~7の炭素原子を含む。カルボシクリルは、単結合により分子の残りに結合する。カルボシクリルは飽和している(つまり、単一のC-C結合のみを含む)か、または不飽和(つまり、1つ以上の二重結合または三重結合を含む)である。完全に飽和したカルボシクリルラジカルは「シクロアルキル」とも呼ばれる。単環式シクロアルキルの例は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。不飽和カルボシクリルは「シクロアルケニル」とも呼ばれる。単環式のシクロアルケニルの例は、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、およびシクロオクテニルを含む。多環式カルボシクリルラジカルとしては、例えば、アダマンチル、ノルボルニル(つまり、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル、デカリニル(decalinyl)、7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書において別段の定めのない限り、「カルボシクリル」との用語は、以下から独立して選択された1つ以上の置換基によって任意選択で置換されるカルボシクリルラジカルを含むことを意味する:アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアラルキル、任意選択で置換されたアラルケニル、任意選択で置換されたアラルキニル、任意選択で置換されたカルボシクリル、任意選択で置換されたカルボシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロシクリル、任意選択で置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールアルキル、-Rb-ORa、-Rb-OC(O)-Ra、-Rb-OC(O)-ORa、-Rb-OC(O)-N(Ra)2、-Rb-N(Ra)2、-Rb-C(O)Ra、-Rb-C(O)ORa、-Rb-C(O)N(Ra)2、-Rb-O-Rc-C(O)N(Ra)2、-Rb-N(Ra)C(O)ORa、-Rb-N(Ra)C(O)Ra、-Rb-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tORa(tは1または2である)、および-Rb-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)であり、Rbはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rcは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基の各々は、別段の定めのない限り非置換型である)。
本明細書で使用されるように、「カルボン酸生物学的等価体」とは、カルボン酸部分として同様の物理的、生物学的、および/または化学的な性質を示す官能基または部分を指す。カルボン酸生物学的等価体の例としては、限定されないが、以下が挙げられる。
「フルオロアルキル」は、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-フルオロメチル-2-フルオロエチルなど、上に定義されるような1つ以上のフルオロラジカルによって置換される、上に定義されるようなアルキルラジカルを指す。いくつかの実施形態では、フルオロアルキルラジカルのアルキル部分は、アルキル基について上に定義されるように任意選択で置換される。
「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される2~12個の炭素原子と1~6個のヘテロ原子とを含む、安定した3~18員の非芳香環ラジカルを指す。本明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクリルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、それは縮合した環系または架橋した環系を随意に含む。ヘテロシクリルラジカル中のヘテロ原子は随意に酸化される。1つ以上の窒素原子は、存在する場合、随意に四級化される。ヘテロシクリルラジカルは、部分的または完全に飽和される。ヘテロシクリルは環の任意の原子によって分子の残りに結合される。こうしたヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、および1,1-ジオキソ-チオモルホリニルが挙げられる。本明細書において別段の定めのない限り、「ヘテロシクリル」という用語は、以下から選択される1以上の置換基により任意選択で置換される、上に定義されるようなヘテロシクリルラジカルを含むことを意味する:アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアラルキル、任意選択で置換されたアラルケニル、任意選択で置換されたアラルキニル、任意選択で置換されたカルボシクリル、任意選択で置換されたカルボシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロシクリル、任意選択で置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールアルキル、-Rb-ORa、-Rb-OC(O)-Ra、-Rb-OC(O)-ORa、-Rb-OC(O)-N(Ra)2、-Rb-N(Ra)2、-Rb-C(O)Ra、-Rb-C(O)ORa、-Rb-C(O)N(Ra)2、-Rb-O-Rc-C(O)N(Ra)2、-Rb-N(Ra)C(O)ORa、-Rb-N(Ra)C(O)Ra、-Rb-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tORa(tは1または2である)、および-Rb-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)であり、Rbはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rcは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基の各々は、別段の定めのない限り非置換型である)。
「N-ヘテロシクリル」または「N結合(N-attached)ヘテロシクリル」は、少なくとも1つの窒素を含む上に定義されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、分子の残りに対するヘテロシクリルラジカルの結合点は、ヘテロシクリルラジカル中の窒素原子を介する。N-ヘテロシクリルラジカルは、ヘテロシクリルラジカルについて上に記載されるように、任意選択で置換される。こうしたN-ヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されないが、1-モルホリニル、1-ピペリジニル、1-ピペラジニル、1-ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、およびイミダゾリジニルが挙げられる。
「C-ヘテロシクリル」または「C結合ヘテロシクリル」は、少なくとも1つのヘテロ原子を含む上に定義されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、分子の残りに対するヘテロシクリルの結合点は、ヘテロシクリルラジカル中の炭素原子を介する。C-ヘテロシクリルラジカルは、ヘテロシクリルラジカルについて上記に記載されるように、任意選択で置換される。そのようなC-ヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、2-モルホリニル、2-ピペリジニルまたは3-ピペリジニルまたは4-ピペリジニル、2-ピペラジニル、2-ピロリジニルまたは3-ピロリジニルなどを含む。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される2~17個の炭素原子と1~6個のヘテロ原子とを含む、3~18員の芳香環ラジカルに由来するラジカルを指す。本明細書に使用されるように、ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、ここで、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケル理論に従った環式の非局在化(4n+2)π-電子系を含む。ヘテロアリールは、縮合または架橋した環系を含む。ヘテロアリールラジカル中のヘテロ原子は、随意に酸化される。1つ以上の窒素原子は、存在する場合、随意に四級化される。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りに結合する。ヘテロアリールの例としては、限定されないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、1,3-ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4-ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、5,6-ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6-ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2-c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、フロ[3,2-c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオプタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、5,8-メタノ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6-ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2-オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1-フェニル-1H-ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4-d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2-d]ピリミジニル、ピリド[3,4-d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8-テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,5-c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3-d]ピリミジニル、チエノ[3,2-d]ピリミジニル、チエノ[2,3-c]プリジニル、およびチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられる。本明細書において別段の定めのない限り、「ヘテロアリール」という用語は、以下から選択された1つ以上の置換基によって任意選択で置換される、上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを含むことを意味する:アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアラルキル、任意選択で置換されたアラルケニル、任意選択で置換されたアラルキニル、任意選択で置換されたカルボシクリル、任意選択で置換されたカルボシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロシクリル、任意選択で置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールアルキル、-Rb-ORa、-Rb-OC(O)-Ra、-Rb-OC(O)-ORa、-Rb-OC(O)-N(Ra)2、-Rb-N(Ra)2、-Rb-C(O)Ra、-Rb-C(O)ORa、-Rb-C(O)N(Ra)2、-Rb-O-Rc-C(O)N(Ra)2、-Rb-N(Ra)C(O)ORa、-Rb-N(Ra)C(O)Ra、-Rb-N(Ra)S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tRa(tは1または2である)、-Rb-S(O)tORa(tは1または2である)、および-Rb-S(O)tN(Ra)2(tは1または2である)(ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで置換される)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)、あるいはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択で置換される)であり、Rbはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rcは直鎖または分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、別段の定めのない限り、上記の置換基のそれぞれは非置換型である)。
「N-ヘテロアリール」は、少なくとも1つの窒素を含む上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを指し、分子の残りに対するヘテロアリールラジカルの結合点は、ヘテロアリールラジカル中の窒素原子を介する。N-ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上に記載されるように任意選択で置換される。
「C-ヘテロアリール」は、上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを指し、分子の残りに対するヘテロアリールラジカルの結合点は、ヘテロアリールラジカル中の炭素原子を介する。C-ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上に記載されるように任意選択で置換される。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物は1つ以上の不斉中心を含み、したがって、絶対的な立体化学の観点から(R)または(S)として定義されるエナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を生じさせる。別段の定めのない限り、本明細書に開示される化合物のすべての立体異性形態が本開示によって企図されている。本明細書に記載される化合物がアルケン二重結合を含む場合、および特段の明記のない限り、本開示はEとZ両方の幾何異性体(例えば、シスまたはトランス)を含むことが意図されている。同様に、すべての起こり得る異性体、そのラセミ体や光学的に純粋な形態、およびすべての互変異性体も含まれるよう意図されている。「幾何異性体」という用語は、アルケン二重結合のEまたはZの幾何異性体(例えば、シスまたはトランス)を指す。「位置異性体」という用語は、ベンゼン環のまわりのオルト異性体、メタ異性体、およびパラ異性体などの、中心環のまわりの構造異性体を指す。
「互変異性体」とは、ある分子の1つの原子から同じ分子の別の原子までのプロトン移動が可能である分子を指す。本明細書で提示される化合物は、ある実施形態では互変異性体として存在する。互変異性化が可能な状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な割合は、物理的状態、温度、溶媒、およびpHを含む複数の因子に依存する。互変異性平衡のいくつかの例は、以下を含む:
別段の定めのない限り、本明細書で描かれる構造は、1つ以上の同位体濃縮された原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意図している。例えば、重水素またはトリチウムによる水素の交換、あるいは、13C濃縮または14C濃縮された炭素による炭素の交換を除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。
重水素置換化合物は以下に記載されるような様々な方法を使用して合成される:Dean, Dennis C.; Editor. Recent Advances in the Synthesis and Applications of Radiolabeled Compounds for Drug Discovery and Development. [Curr., Pharm. Des., 2000; 6(10)]2000, 110 pp; George W.; Varma, Rajender S. The Synthesis of Radiolabeled Compounds via Organometallic Intermediates, Tetrahedron, 1989, 45(21), 6601-21; and Evans, E. Anthony. Synthesis of radiolabeled compounds, J. Radioanal. Chem., 1981, 64(1-2), 9-32。
重水素化出発物質は容易に入手可能であり、重水素を含む化合物の合成を行うために提供される本明細書に記載された合成方法に従う。多くの重水素を含有する試薬とビルディングブロック(building block)は、Aldrich Chemical Co.などの化学商品会社から市販されている。
重水素ガスとパラジウム触媒は、不飽和の炭素-炭素結合を還元するために、および、ほんの一例として、以下の反応スキームで例証されるようなアリール炭素-ハロゲン結合の還元的置換を行うために使用される。
1つの実施形態では、本明細書で開示される化合物は1つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は2つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は3つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は4つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は5つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は6つの重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は6つを超える重水素原子を含む。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は重水素原子で完全に置換され、交換不可能な1H水素原子を含まない。1つの実施形態では、重水素取り込みのレベルは、重水素化された合成の構成要素が出発物質として使用される合成方法により決定される。
「薬学的に許容可能な塩」は、酸と塩基付加塩の両方を含む。本明細書に記載される複素環式芳香族RAF阻害化合物のいずれか1つの薬学的に許容可能な塩は、あらゆる薬学的に適切な塩形態を包含するよう意図されている。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩および薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
「薬学的に許容可能な酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的な効果と特性を保持するそうした塩を指し、これは生物学的にもそれ以外の点でも望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸により形成される。同様に、脂肪族のモノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニル置換のアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸(alkanedioic acids)、芳香族酸、脂肪族酸、および芳香族スルホン酸などの有機酸により形成される塩も含まれ、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。したがって、典型的な塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(monohydrogenphosphates)、二水素リン酸塩(dihydrogenphosphates)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩(dinitrobenzoates)、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。同様に、アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクツロン酸塩などのアミノ酸の塩も企図されている(例えば、Berge S.M.et al.,“Pharmaceutical Salts,” Journal of Pharmaceutical Science,66:1-19(1997)を参照)。塩基性化合物の酸付加塩は、実施形態によっては、当業者が熟知している方法と技術に従って塩を生成するために、十分な量の所望の酸に遊離塩基形態を接触させることにより調製される。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」とは、遊離酸の生物学的な効果と特性を保持する塩を指し、これは生物学的にも他の方法でも望ましくないものではない。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に加えることによって調製される。薬学的に許容可能な塩基付加塩は、実施形態によっては、アルカリ、アルカリ土類金属、または有機アミンなどの金属またはアミンで作られる。無機塩基に由来する塩としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などが挙げられる。有機塩基由来の塩としては、限定されないが、一級、二級、および三級のアミン、自然発生する置換されたアミンを含む置換されたアミン、環状アミン、および塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン、N-メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。上述のBerge et al.を参照。
「薬学的に許容可能な溶媒和物」とは、溶媒付加形態である物質の組成物を指す。いくつかの実施形態では、溶媒和物は溶媒の化学量論または非化学量論のいずれかを含み、水、エタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いて製造プロセスの間に形成される。水和物は溶媒が水である場合に形成され、アルコラートは溶媒がアルコールである場合に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセスの間に都合よく調製されるか、または形成される。本明細書で提供される化合物は随意に、溶媒和形態または非溶媒和の形態で存在する。「対象」または「患者」という用語は、哺乳動物を包含する。哺乳動物の例は、限定されないが、以下の哺乳動物のクラスのメンバー:ヒト、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類、および他の類人猿ならびにサル種、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物、ラット、マウス、およびモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物を含む。1つの態様では、哺乳動物はヒトである。
本明細書で使用されるように、「処置」または「処置すること」または「緩和すること」または「寛解させること」は交換可能に使用される。こうした用語は、限定されないが、治療上の利点および/または予防上の利点を含む、有益な結果または望ましい結果を得るための手法を指す。「治療上の利点」は、処置されている基礎疾患の根絶または寛解を意味する。同様に、治療上の利点は、患者がまだ基礎疾患に罹っているにもかかわらず、改善が患者で観察されるように、基礎疾患に関連する生理的な症状の1つ以上の根絶または寛解により達成される。予防的な効果については、たとえ特定の疾患の診断がなされていなくても、組成物は、実施形態によっては、この疾患にかかる危険に瀕している患者、または疾患の生理的な症状の1つ以上を報告している患者に投与される。
MAPK/ERKシグナル伝達経路は、細胞表面の受容体から細胞の核内のDNAにシグナルを伝達する細胞内のタンパク質のネットワークである。シグナルは、シグナル伝達分子が細胞表面の受容体に結合したときに始まり、核内のDNAがタンパク質を発現し、細胞分裂などの細胞内のなんらかの変化を生じさせたときに終了する。この経路は多くのタンパク質を含んでおり、これらは隣接するタンパク質にリン酸基を加えることで伝達し合い、これが分子の「オン」または「オフ」のスイッチとして機能し、全体として、この経路は3つのステップ:(i)Rasの活性化、(ii)キナーゼによるシグナル伝達カスケード、および(iii)翻訳と転写の制御に分けることができる。簡単に言うと、細胞外のマイトジェンまたはシグナル伝達分子は膜受容体に結合する。これにより、Ras(低分子GTPase)がGDPをGTPに交換して活性化する。活性化したRasは、RAFキナーゼのプロテインキナーゼ活性を活性化する。RAFキナーゼは、MEK(MEK1およびMEK2)をリン酸化して活性化する。MEKは次にMAPK(ERKとしても知られている)をリン酸化して活性化する。MAPKの活性化は、いくつかの転写因子の活性を制御し、さらにmRNAのタンパク質への翻訳を変化させる。MAPKは、転写因子のレベルおよび活性を変化させることで、細胞周期に重要な遺伝子の転写を変化させる。
3つの既知の哺乳動物のRAFアイソフォーム:C-RAF(RAF-1またはc-RAF-1としても知られている)、B-RAF、およびA-RAFがある。すべてのRAFキナーゼは、異なる機能を有する3つの保存領域(CR1、CR2、およびCR3)からなる共通のモジュール構造を共有している。CR1は、(i)Rasとの相互作用に、および、膜動員に要求される膜リン脂質に、必要なRas結合ドメイン(RBD)と、(ii)二次的なRas結合部位であり、RAFの自己阻害のためにCR1とキナーゼドメインとの相互作用に必要なシステインリッチドメイン(CRD)とを含んでいる。CR2は、Ras結合とRAF活性化の負の制御に関与している重要なリン酸化阻害部位を含んでいる。CR3は活性化セグメントを含むキナーゼドメインを特徴として備え、そのリン酸化はキナーゼの活性化に不可欠である。
機能的には、RAF構造は、阻害性のリン酸化部位と同様に活性化に重要なRBDを含む制御性のN末端領域と、キナーゼの活性化に必要なリン酸化部位を含む触媒性のC末端領域とに分けることができる。制御性ドメインは、キナーゼドメインの活性を抑制し、これを除去すると、構成的な発癌活性化が起こる。しかしながら、単離されたC-RAFキナーゼドメインの活性はさらなる制御を受け、ホルボールエステル、v-Src、およびリン酸化によって刺激を受けることがある。
3つのRAFキナーゼアイソフォームすべての活性化における共通かつ重要なステップは、Rasファミリータンパク質による膜動員である。RAFキナーゼは、14-3-3タンパク質に結合しているときは、不活性状態で細胞質に位置している。活性なRasの存在下では、それらは細胞膜に移動する。膜移行は、さらなる活性化事象、例えば、RAF-1内の阻害性pS259部位を(おそらくA-RAFとB-RAFの対応する部位も)脱リン酸化するPP2Aの結合と、複数の活性化リン酸化に関与するキナーゼとの共局在化を誘発する。結合界面を形成する配列はRAFおよびRasファミリーで十分に保存されており、RasファミリーのいくつかのメンバーがRAFキナーゼと結合する能力を持っていることを示している。H-Ras、N-Ras、およびK-Rasは、3つのRAFアイソフォームすべてを刺激し、B-RAFを活性化する唯一のRasタンパク質である。対照的に、A-RAFはR-Ras3によっても活性化され、C-RAFはR-Ras3、Rit、およびTC21asにも弱く反応する。しかし、すべてのRAFキナーゼは、基質としてMEK1/2キナーゼを共有している。MEK1/2はERK1/2を活性化し、この経路が細胞の増殖、分化、移動、またはアポトーシスなど多くの細胞機能を制御している。
ソラフェニブは、臨床試験に入った最初のRAF阻害剤である。ソラフェニブは、血管内皮増殖因子受容体ファミリー(VEGFR-2およびVEGFR-3)、血小板由来増殖因子受容体ファミリー(PDGFR-bおよびKIT)、ならびにFLT3を含む、さらなるキナーゼを阻害する広い特異性を持つ薬物である。臨床試験では、臨床反応とB-RAFの変異状態との間に相関関係は認められず、それがB-RAFの脆弱な阻害剤であることを示した。これを受けて、限定されないが、ベムラフェニブ、SB-590885、およびダブラフェニブ(GSK2118436)を含む新世代のB-RAF阻害剤が開発された。B-RAF変異メラノーマを対象とした臨床試験の初期の結果は有望なものであったが、他のB-RAF変異癌(甲状腺癌および大腸癌など)を対象とした臨床試験が始まるにつれ、B-RAF変異を有する異なる細胞型の腫瘍は、選択的なB-RAF阻害に対して異なるように反応することが明らかになってきた。さらに、RAF阻害に対する一次耐性と二次耐性の両方の存在は、RAFキナーゼ阻害剤治療の進展にとって最大の課題の1つとなっている。耐性のメカニズムは2つの大きなカテゴリーに分類される。本質的な/一次的な耐性は、患者の約50%で見られる。残りの50%の患者は、RAF阻害剤に対して初期に反応する(30%を超える腫瘍縮小)が、その後、RAF阻害剤に対する後天的/二次的な耐性に関連する進行性の疾患を発症させる。この2つのカテゴリーは相互に排他的なものではない。なぜなら、ほぼすべての反応者は残存病変を持ち、したがって、本質的な耐性を示す可能性があるからである。RAF阻害剤の一次的な耐性の決定要因は、腫瘍の種類によって異なるようであり、RTKシグナル伝達の変化も関与していると思われる。B-RAF阻害剤の二次的な耐性の可能性のあるメカニズムとしては、限定されないが、ERK1/2経路の再活性化、RTKシグナル伝達のアップレギュレーション、受容体チロシンキナーゼのアップレギュレーション、RASの変異、およびCOTのアップレギュレーションが挙げられる。B-RAFの代替的なスプライシングとB-RAF-V600Eの増幅も、それぞれ30%以下と20%以下の患者に関与している。さらに、RAFキナーゼ阻害剤は、MAPK経路の逆説的な活性化を引き起こすため、場合によっては、二次的なRAS遺伝子変異を原因とする悪性腫瘍の発生につながる。このように、この分野では、現在の阻害剤がもたらす既存の落とし穴と課題を克服する新しいRAFキナーゼ阻害剤が求められている。
別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは5員または6員の任意選択で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは任意選択で置換されたピリジンまたは任意選択で置換されたピラゾールである。別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは任意選択で置換された4-ピリジニルまたは任意選択で置換された3-ピラゾールである。
別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは5員または6員の任意選択で置換されたヘテロシクリルである。
別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは、任意選択で置換されたジヒドロピラン、任意選択で置換されたテトラヒドロピラン、任意選択で置換されたジヒドロフラン、または任意選択で置換されたテトラヒドロフランである。別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは、任意選択で置換されたジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、任意選択で置換されたテトラヒドロピラン-4-イル、任意選択で置換された2,5-ジヒドロフラン-3-イル、任意選択で置換されたテトラヒドロフラン-3-イル、3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル、または3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イルである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、環Aは、任意選択で置換されたモルホリンであり、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、環Aは、任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、および、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、Rは任意選択で置換されたC1-C4アルキルであり、WはNHであり、および、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、Rは任意選択で置換されたC1-C4アルキルであり、WはNHであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、Rは任意選択で置換されたC1-C4アルキルであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(I)-(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、Rは任意選択で置換されたC1-C4アルキルであり、WはNHであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(V)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは5員または6員の任意選択で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは任意選択で置換されたピリジンまたは任意選択で置換されたピラゾールである。別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは任意選択で置換された4-ピリジニルまたは任意選択で置換された3-ピラゾールである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは5員または6員の任意選択で置換されたヘテロシクリルである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは、任意選択で置換されたジヒドロピラン、任意選択で置換されたテトラヒドロピラン、任意選択で置換されたジヒドロフラン、または任意選択で置換されたテトラヒドロフランである。別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、環Aは、任意選択で置換されたジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、任意選択で置換されたテトラヒドロピラン-4-イル、任意選択で置換された2,5-ジヒドロフラン-3-イル、任意選択で置換されたテトラヒドロフラン-3-イル、3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル、または3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イルである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、および、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、環Aは、任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、WはNHであり、環Aは、任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、および、環Aは任意選択で置換されたモルホリンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
別の実施形態は、式(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供し、ここで、XはC-Hであり、YはC-Hであり、WはNHであり、環Aは任意選択で置換されたモルホリンであり、および、Zは3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジンである。
本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述し、または、その調製について記載する記事に対する言及を提供する、適切な参考図書や論説は、例えば、“Synthetic Organic Chemistry”, John Wiley & Sons, Inc., New York; S. R. Sandler et al., “Organic Functional Group Preparations,” 2nd Ed., Academic Press, New York, 1983; H. O. House, “Modern Synthetic Reactions”, 2nd Ed., W. A. Benjamin, Inc. Menlo Park, Calif. 1972; T. L. Gilchrist, “Heterocyclic Chemistry”, 2nd Ed., John Wiley & Sons, New York, 1992; J. March, “Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structure”, 4th Ed., Wiley Interscience, New York, 1992.を含む。本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述するか、または調製について記載する記事を参照する、追加の適切な参考文献および論文は、例えば、Fuhrhop, J. and Penzlin G. “Organic Synthesis: Concepts, Methods, Starting Materials”, Second, Revised and Enlarged Edition (1994) John Wiley & Sons ISBN: 3 527-29074-5; Hoffman, R.V. “Organic Chemistry, An Intermediate Text” (1996) Oxford University Press, ISBN 0-19-509618-5; Larock, R. C. “Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations” 2nd Edition (1999) Wiley-VCH, ISBN: 0-471-19031-4; March, J. “Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure” 4th Edition (1992) John Wiley & Sons, ISBN: 0-471-60180-2; Otera, J. (editor) “Modern Carbonyl Chemistry” (2000) Wiley-VCH, ISBN: 3-527-29871-1; Patai, S. “Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups” (1992) Interscience ISBN: 0-471-93022-9; Solomons, T. W. G. “Organic Chemistry” 7th Edition (2000) John Wiley & Sons, ISBN: 0-471-19095-0; Stowell, J.C., “Intermediate Organic Chemistry” 2nd Edition (1993) Wiley-Interscience, ISBN: 0-471-57456-2; 全8巻の“Industrial Organic Chemicals: Starting Materials and Intermediates: An Ullmann’s Encyclopedia” (1999) John Wiley & Sons, ISBN: 3-527-29645-X;55巻にわたる“Organic Reactions” (1942-2000) John Wiley & Sons, in over 55 volumes;および、全73巻の“Chemistry of Functional Groups” John Wiley & Sonsを含む。
特定の類似する反応物は、ほとんどの公立図書館や大学の図書館で、および、オンラインデータサービスを介して入手可能である米国化学学会のChemical Abstract Serviceによって調製される既知の化学製品の指標によって任意選択で識別される(詳細については、ワシントンDCのAmerican Chemical Societyにお問い合わせください)。知られてはいるがカタログで販売されていない化学製品は、特注の化学合成会社(custom chemical synthesis houses)によって随意に調製され、標準的な薬品供給会社(例えば、上に列挙した会社)の多くは特注合成サービスを提供している。本明細書に記載される化合物の薬学的な塩の調製および選択については、P.H.Stahl & C.G.Wermuth “Handbook of Pharmaceutical Salts”, Verlag Helvetica Chimica Acta,Zurich,2002を参照。
本明細書では、1つ以上の薬学的に許容可能な担体とともに、本明細書に記載されるような少なくとも1つのヘテロ芳香族RAFキナーゼ阻害化合物、あるいはその立体異性体、薬学的に許容可能な塩、水和物、または溶媒和物を含む、医薬組成物が提供される。担体(または賦形剤)は、組成物の他の成分と適合性があり、かつ、組成物のレシピエント(すなわち、対象または患者)に対して有害でない場合に、許容可能であるか、または適切である。
1つの実施形態は、医薬組成物を調製する方法を提供し、上記方法は、式(I)-(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、および薬学的に許容可能な賦形剤を混合する工程を含む。
特定の実施形態では、式(I)-(IV)によって記載されるようなヘテロ芳香族RAFキナーゼ阻害化合物は、例えば、合成方法の工程の1つ以上で作られる未反応の中間物または合成副産物などの、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満の他の有機的な小分子を含んでいるという点で、実質的に純粋である。
適切な経口剤形は、例えば、錠剤、丸剤、小袋、あるいはハードまたはソフトのゼラチン、メチルセルロース、または消化管に溶けやすい別の適切な材料のカプセルを含む。いくつかの実施形態では、例えば、医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、タルカム、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む適切な無毒な固体担体が使用される。(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005)を参照)。
いくつかの実施形態では、式(I)-(IV)によって記載されるヘテロ芳香族RAFキナーゼ阻害化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、注射による投与のために製剤化される。いくつかの例では、注射製剤は水性製剤である。いくつかの例では、注射製剤は非水性製剤である。いくつかの例では、注射製剤はゴマ油などの油ベースの製剤である。
本明細書に記載されるような少なくとも1つのヘテロ芳香族RAFキナーゼ阻害化合物を含む上記組成物の投与量は、対象または患者(例えば、ヒト)の疾病によって異なる。いくつかの実施形態では、そのような因子は健康状態、年齢、および他の因子を含む。
医薬組成物は、処置される(または予防される)疾患に対して適切なやり方で投与される。適切な用量および投与の適切な持続時間と頻度は、患者の疾病、患者の疾患のタイプおよび重症度、有効成分の特定の形態、および投与の方法などの因子によって決定される。一般に、適切な投与量および処置のレジメンは、より頻繁な完全寛解または部分寛解、あるいはより長い無病生存および/または全生存率、あるいは症状の重症度の低下などの、治療上のおよび/または予防的な恩恵(例えば、臨床結果の改善)をもたらすのに十分な量で組成物を提供する。最適な用量は一般に実験モデルおよび/または臨床試験を使用して決定される。最適な用量は患者の体型、体重、または血液量に依存する。
1つの実施形態は、癌または腫瘍性疾患の治療のための薬剤の製造における、式(I)-(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)-(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を患者に投与する工程を含む、患者の癌を処置する方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、式(I)-(IV)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む、患者の癌を処置する方法も本明細書に記載されている。
他の実施形態および使用は、本開示の観点から当業者に明白となる。以下の実施例は、様々な実施形態の例証となるものとしてのみ提供され、いかなる方法でも本発明を制限するようには解釈されないものとする。
I.化学合成
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるヘテロ芳香族RAFキナーゼ阻害化合物は、以下の例に従って合成される。以下で使用されるように、および、本発明の記載の全体にわたって、以下の略語は、特段の定めのない限り、以下の意味を有することが理解されるものとする:
℃ 摂氏度
δH 百万分率の低磁場で表すテトラメチルシランからの化学シフト(chemical shift in parts per million downfield from tetramethylsilane)
DCM ジクロロメタン(CH2Cl2)
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EA 酢酸エチル
ESI エレクトロスプレーイオン化法
Et エチル
g グラム
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
Hz ヘルツ
J カップリング定数(NMR分光測定の)
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
μ マイクロ
m 多重線(スペクトル)、メートル、ミリ
M モル
M+ 親分子イオン
Me メチル
MHz メガヘルツ
min 分
mol モル、分子(モルwt)
mL ミリリットル
MS 質量分析法
nm ナノメートル
NMR 核磁気共鳴
pH 水素イオン指数;水溶液の酸性度または塩基度の測定値
PE 石油エーテル
RT 室温
s 一重項(スペクトル)
t 三重項(スペクトル)
T 温度
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
実施例1:(3S)-N-(3-[6-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
合成スキーム
調製物1A:(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(1000mL)中の4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(11.0g、47.186mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIEA(30.5g、235.930mmol、5.00当量)およびトリホスゲン(5.6g、18.874mmol、0.40当量)を窒素雰囲気下にて周囲温度で添加した。結果として生じる混合物を30分間、周囲温度で撹拌した。これに、THF(100mL)中の(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン塩酸塩(8.95g、47.186mmol、1.00当量)の溶液を添加した。結果として生じる混合物を3時間、周囲温度で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE(5%-45%)中のEtOAcで溶出することで、白色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(16.3g、84%)を得た。MS ESI calculated for C20H28BF3N2O3 [M+H]+, 413.21, found 413.25.1H NMR(300MHz,クロロホルム-d) δ 7.75(dd,J=8.4, 2.7Hz,1H),7.44(d,J=2.7Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),6.14(s,1H),3.86-3.74(m,1H),3.69-3.56(m,1H),3.43(td,J=9.6, 6.6Hz,1H),3.11(t,J=9.6Hz,1H),2.58(dd,J=16.5, 8.4Hz,1H),2.50(s,3H),2.37-2.18(m,3H),1.82-1.75(m,1H),1.36(s,12H).19F NMR(282MHz,クロロホルム-d) δ-64.95.
調製物1B:N-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-6-メチル-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-アミン
DMSO(1mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(140mg、0.598mmol)および3,3-ジフルオロシクロペンタン-1-アミン塩酸塩(104mg、0.658mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて0℃でDIEA(386mg、2.990mmol)を滴下した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて室温で16 間、撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/(EA/EtOH=3:1)(3:1)で溶出することで、オフホワイト固形物としてN-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-6-メチル-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-アミン(160mg、92%)を得た。MS ESI calculated for C13H17ClF2N4O [M+H]+, 319.11, found 319.15.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 7.55(s,1H),5.81(s,1H),4.36(s,1H),3.61(s,8H),3.42(s,2H),2.62-2.55(m,1H),2.28-1.92(m,2H),1.73-1.63(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-87.90(2F).
実施例1:(3S)-N-(3-[6-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン:H2O=2:1(2mL)中の6-クロロ-N-(3,3-ジフルオロシクロペンチル)-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-アミン(140mg、0.439mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(181mg、0.439mmol)、およびK3PO4(186mg、0.878mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(DtBPF)Cl2(29mg、0.044mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/(EA/EtOH=3:1)(2:1)で溶出することで、150mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge C18 OBD調製カラム、100A、10μm、19mmX250mm;移動相A:水(10MMOL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.8分で40%B~80%B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[6-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(130mg、52%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.52(m,1H),7.42-7.41(m,1H),7.30-7.28(m,1H),7.09-7.06(m,1H),5.86(s,1H),4.40(s,1H),3.69-3.64(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.31-3.28(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.59-2.51(m,1H),2.49-2.40(m,3H),2.26-2.13(m,5H),2.13-2.03(m,3H),1.75-1.66(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F),-87.70-87.80(2F).
実施例2と3:(3S)-N-[3-(6-[[(1R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(6-[[(1S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S)-N-(3-[6-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(130mg)を、以下の条件(カラム:CHIRALPAK AD-H(2.0cm~25cm);移動相A:ヘキサ(8mmol/L NH3.MeOH)、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:18分で20B~20B;220/254nm)でキラル分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(6-[[(1R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(41mg、32%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.52(m,1H),7.43-7.41(m,1H),7.30(s,1H),7.09-7.07(m,1H),5.86(s,1H),4.40(s,1H),3.69-3.64(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.31-3.28(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.61-2.55(m,1H),2.46-2.38(m,3H),2.26-2.13(m,5H),2.13-1.91(m,3H),1.78-1.61(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.33(3F),-87.67(2F).
同様に、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(6-[[(1S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(44mg、34%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.52(m,1H),7.43-7.40(m,1H),7.30(s,1H),7.09-7.06(m,1H),5.86(s,1H),4.40(s,1H),3.69-3.64(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.31-3.28(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.61-2.55(m,1H),2.46-2.38(m,3H),2.26-2.13(m,5H),2.13-1.91(m,3H),1.78-1.61(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F),-87.68(2F).
実施例4と5:(3S)-N-[3-(2-[[(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(1R,3R)-3-ヒドロキシルシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物4A:4-[6-クロロ-2-(メチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]モルホリン
THF(29mL)中の4,6-ジクロロ-2-(メチルスルファニル)ピリミジン(2.20g、11.28mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温で、DIPEA(1.60g、12.41mmol)、モルホリン(1.08g、12.40mmol)を滴下した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。沈殿した固形物を濾過によって集めることで、淡黄色固形物として4-[6-クロロ-2-(メチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]モルホリン(2.7g、97%)を得た。MS ESI calculated for C9H12ClN3OS [M+H]+, 246.04;found 245.95.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.68(s,1H),3.68-3.64(m,8H),2.45(s,3H).
調製物4B:4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4イル)モルホリン
窒素雰囲気下にて室温で、DCM(172.6mL)中の4-[6-クロロ-2-(メチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]モルホリン(12.33g、50.18mmol)およびm-CPBA(23.43g、115.41mmol、85%)の撹拌溶液に。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。0℃のNaHCO3水溶液(200mL)を加えることで、反応をクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、NaHCO3水溶液(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/EtOAc(1:1)で溶出することで、白色固形物として4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4-イル)モルホリン(13.3g、95%)を得た。MS ESI calculated for C9H12ClN3O3S [M+H]+, 278.03; found 277.95.1H NMR(300MHz,クロロホルム-d) δ 6.62(s,1H),3.82-3.75(m,8H),3.36-3.31(m,3H).
調製物4C:トランス-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]-シクロペンタン-1-オール
DMSO(10mL)中の4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4-イル)モルホリン(1.00g、3.60mmol)、(トランス)-3-アミノシクロペンタン-1-オール塩酸塩(0.55g、4.00mmol)、およびDIEA(1.40g、10.80mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で一晩撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/(EtOAc:EtOH=3:1)(1:1)で溶出することで、オフホワイト固形物としてトランス-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンタン-1-オール(0.38g、33%)を得た。MS ESI calculated for C13H19ClN4O2 [M+H]+, 299.77, found 299.10.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 6.07(s,1H),4.29(m,1H),4.18(m,1H),3.64(m,4H),3.54(m,4H),3.40(m,2H),2.05(m,1H),1.86(m,2H),1.64-1.58(m,1H),1.41(m,2H).
調製物4D:(3S)-N-[3-(2-[[トランス-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(3.6mL)およびH2O(0.9mL)中のトランス-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンタン-1-オール(200mg、0.669mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(276mg、0.669mmol)、Pd(DtBPF)Cl2(44mg、0.067mmol)、およびK3PO4(284mg、1.339mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で一晩撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/((EtOAc:EtOH=3:1):NH4OH=20:1)(1:1)で溶出した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:XBridge C18 OBD調製カラム、100A、10μm、19mmX250mm;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.8分で35B~70B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(トランス)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(180mg、29%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.27; found 549.30.
実施例4:(3S)-N-[3-(2-[[(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
実施例4と5:(3S)-N-[3-(2-[[(1R,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S)-N-[3-(2-[[(トランス)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(180mg)を、以下の条件(カラム:Reg-AD、30×250mm、5um;移動相A:ヘキサ(8mmol/LのNH3.MeOH)、移動相B:IPA;流速:45mL/分;勾配:25分で20B~20B;220/254nm)でキラルHPLCによって分解することで、オフホワイト固形物として75mg(44%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.61; found 549.30.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.46-7.43(m,2H),7.09-7.06(m,1H),6.52-6.50(m,1H),5.99(s,1H),4.41-4.36(m,2H),4.18-4.17(m,1H),3.70-3.43(m,10H),3.35-3.28(m,1H),3.05-2.99(m,1H),2.50-2.32(m,3H),2.25-2.16(m,3H),2.08-1.91(m,2H),1.90-1.75(m,2H),1.74-1.65(m,2H),1.64-1.30(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO-d6) δ-63.39-63.45(3F)、および、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(1R,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(77mg、45%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.61; found 549.30.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.46-7.43(m,2H),7.09-7.06(m,1H),6.52(m,1H),5.99(s,1H),4.41-4.32(m,2H),4.17(m,1H),3.69-3.64(m,5H),3.55-3.50(m,5H),3.35-3.26(m,1H),3.05-2.99(m,1H),2.51-2.40(m,3H),2.25(s,3H),2.07-1.99(m,2H),1.93-1.85(m,2H),1.70-1.55(m,2H),1.54-1.25(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.35(3F).
実施例6:(3S)-N-[3-(2-[[(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)メチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物6A:3-([[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]メチル)オキセタン-3-オール
NMP(15mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)、3-(アミノメチル)オキセタン-3-オール(251mg、2.434mmol)、およびK2CO3(449mg、3.246mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下にて150℃で一晩撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、DCM/MeOH(20/1)で溶出することで、粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、30分で20%~50%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物として、3-([[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]メチル)オキセタン-3-オール(148mg、23%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O3 [M+H]+, 392.04, found 392.00.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.56-6.53(m,1H),6.33(m,1H),6.23(m,1H),5.90(s,1H),4.41-4.36(m,4H),3.66-3.63(m,4H),3.54-3.53(m,2H),3.36-3.34(m,4H).
実施例6:(3S)-N-[3-(2-[[(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)メチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン:H2O=4:1(2.00mL)中の3-([[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]メチル)オキセタン-3-オール(140mg、0.358mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(162mg、0.394mmol)、およびNa2CO3(114mg、1.074mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて25℃でPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(29mg、0.036mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/(EA/EtOH=3:1)(2:1)で溶出することで、150mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、、5um、19*150mm;移動相A:水(10MMOL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.5分で45B~60B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として、(S)-N-[3-(2-[[(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)メチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(100mg、51%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4 [M+H]+, 550.26, found 550.25.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.44-7.35(m,2H),7.11-7.09(m,1H),6.45-6.42(m,1H),6.05(s,1H),5.86-5.81(m,2H),4.46-4.39(m,4H),3.69-3.64(m,5H),3.61-3.59(m,2H),3.55-3.50(m,1H),3.39-3.34(m,4H),3.30-3.27(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.48-2.36(m,3H),2.16(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.71-1.61(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.38(3F).
実施例7:(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物7A:4-クロロ-N-(3,3-ジフルオロシクロペンチル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-アミン
DMSO(4mL)中の4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4-イル)モルホリン(200mg、0.720mmol)および3,3-ジフルオロシクロペンタン-1-アミン塩酸塩(125mg、0.79mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でDIEA(279mg、2.16mmol)を滴下した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で一晩撹拌した。結果として生じる混合物を水(15mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/EtOAc(1:1)で溶出することで、白色固形物として4-クロロ-N-(3,3-ジフルオロシクロペンチル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-アミン(84mg、37%)を得た。MS ESI calculated for C13H17ClF2N4O [M+H]+, 319.11; found 319.15.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 5.93(s,1H),5.16(s,1H),4.47-4.42(m,1H),3.79-3.76(m,4H),3.60-3.57(m,4H),2.70-2.53(m,1H),2.32-1.82(m,4H),1.79-1.73(m,1H).
実施例7:(3S)-N-(3-[2-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(3.2mL)、H2O(0.8mL)中の4-クロロ-N-(3,3-ジフルオロシクロペンチル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-アミン(160mg、0.502mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(248mg、0.602mmol)、K3PO4(213mg、1.004mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(DtBPF)Cl2(33mg、0.050mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/(EtOAc:EtOH=3:1)(1:1)で溶出することで、粗製物を得た。粗製生成物(150mg)を、以下の条件(カラム:XSelect CSH分取 C18 OBDカラム、19×250mm、5um;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:6.5分で30B~40B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として、(3S)-N-(3-[2-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(85mg、30%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.20.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.47-7.45(m,2H),7.11-7.09(m,2H),6.07(s,1H),4.37-4.35(m,1H),3.67-3.51(m,10H),3.05-3.00(m,1H),2.44-2.42(m,6H),2.34-2.21(m,3H),2.09-2.08(m,4H),1.79-1.63(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F),-87.50(2F).
実施例8と9:(3S)-N-[3-(2-[[(1R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(1S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S)-N-(3-[2-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(80mg)を、(カラム:CHIRALPAK ADH、2×25cm、5um;移動相A:ヘキサ(8mmol/LのNH3.MeOH)--HPLC(移動相B):IPA--HPLC;流速:20mL/分;勾配:35分で20B~20B;220/254nm)で分取キラルHPLCによって分解することで、白色固形物として33mg(41%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.47-7.44(m,2H),7.10-7.08(m,2H),6.06(s,1H),4.36-4.34(m,1H),3.69-3.51(m,11H),3.05-3.00(m,1H),2.47-2.27(m,7H),2.11-2.08(m,5H),1.75-1.66(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F),-87.50(2F)、および、白色固形物として33mg(41%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2 [M+H]+, 569.26, found 569.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.47-7.44(m,2H),7.10-7.08(m,1H),6.93-6.82(m,1H),6.06(s,1H),4.39-4.27(m,1H),3.66-3.55(m,11H),3.05-3.00(m,1H),2.47-2.27(m,7H),2.19-2.03(m,5H),1.79-1.66(m,2H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F),-87.51(2F).
実施例10:(3S)-N-[3-(2-[[(シス-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
合成スキーム
調製物10A:シス-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]-シクロペンタン-1-オール
DMSO(9mL)中の4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4-イル)モルホリン(500mg、1.800mmol)、および、シス-3-アミノシクロペンタン-1-オール塩酸塩(273mg、1.980mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でDIEA(698mg、5.401mmol)を滴下した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で一晩撹拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物をEtOEt(4x30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/(EtOAc:EtOH=3:1)(1:1)で溶出することで、白色固形物として(シス)-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンタン-1-オール(221mg、42%)を得た。MS ESI calculated for C13H19ClN4O2 [M+H]+, 299.12; found 299.15 1H NMR(300MHz,クロロホルム-d) δ 5.88-5.87(m,1H),5.57(m,1H),5.34-5.32(m,1H).4.43-4.35(m,2H),3.78-3.75(m,4H),3.60-3.56(m,4H),2.23-2.07(m,2H),1.94-1.80(m,4H).
実施例10:(3S)-N-[3-(2-[[(シス-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(5.4mL)、H2O(1.35mL)中の(シス)-3-[[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンタン-1-オール(270mg、0.904mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(447mg、1.084mmol)、K3PO4(384mg、1.807mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下にて室温でPd(DtBPF)Cl2(59mg、0.090mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/(EtOAc:EtOH=3:1)(1:1)で溶出することで、粗製物を得た。粗製生成物(277mg)を以下の条件:(カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、、5um、19×150mm;移動相A:水(10MMOL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で28B~40B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(シス)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(165mg、33%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.27; found 549.30.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.44-7.42(m,2H),7.08-7.06(m,1H),6.41-6.39(m,1H),6.00(s,1H),4.60-5.59(m,1H),4.17-4.08(m,2H),3.69-3.42(m,10H),3.05-2.99(m,1H),2.46-2.39(m,3H),2.24-2.15(m,3H),2.10-2.07(m,3H),1.88-1.85(m,1H),1.82-1.77(m,5H).19F NMR(282MHz,DMSO-d6) δ-63.35(3F).
実施例11と12:(3S)-N-[3-(2-[[(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(1R,3S)-3-ヒドロキシルシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S)-N-[3-(2-[[(シス)-3-ヒドロキシシクロペンチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(160mg)を、以下の条件(カラム:CHIRALPAK ADH、2×25cm、5um;移動相A:ヘキサ(8mmol/LのNH3.MeOH)HPLC、--HPLC、移動相B:IPA--HPLC;流速:20mL/分;勾配:15分で30B~30B;220/254nm)で分取キラルHPLCによって分解することで、白色固形物として66mg(41%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.27; found 549.30.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.15-8.13(m,1H),7.49-7.46(m,2H),7.11-7.08(m,1H),6.52-6.33(m,1H),6.01(s,1H),4.63-4.61(m,1H),4.23-4.02(m,2H),3.79-3.52(m,11H),3.13-3.02(m,1H),2.46-2.44(m,3H),2.39-2.12(m,3H),2.17-2.05(m,2H),1.93-1.86(m,1H),1.73-1.46(m,5H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F)、および、白色固形物として67mg(42%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3 [M+H]+, 549.27; found 549.30.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.15-8.13(m,1H),7.57-7.40(m,2H),7.11-7.08(m,1H),6.52-6.43(m,1H),6.10-5.96(m,1H),4.63-5.61(m,1H),4.17-4.10(m,2H),3.82-3.41(m,11H),3.10-3.02(m,1H),2.46-2.39(m,3H),2.24-2.19(m,3H),2.17-2.07(m,2H),1.88-1.68(m,1H),1.65-1.46(m,5H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.34-63.37(3F).
実施例13:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物13A:(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール
NMP(4mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(400mg、1.298mmol)およびK2CO3(359mg、2.597mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気にて室温で(R)-1-アミノ-2-プロパノール(146mg、1.947mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2:1)で溶出することで、オフホワイト色の固形物として、(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(200mg、42%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O2 [M+H]+, 364.04, found 363.90.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.37(m,1H),6.25(m,1H),6.19(m,1H),4.64-4.63(m,1H),3.77-3.71(m,1H),3.66-3.63(m,4H),3.34-3.33(m,4H),3.17-3.06(m,2H),1.06-1.04(m,3H).
実施例13:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(0.8mL)およびH2O(0.2mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(50mg、0.138mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(60mg、0.145mmol)、およびNa2CO3(44mg、0.413mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(11mg、0.014mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出することで、50mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge PrepアミドOBDカラム、19×150mm 5um 13nm;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40B~70B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(38mg、53%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+.522.26, found 522.15.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.43-7.40(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.10-7.08(m,1H),6.22-6.19(m,1H),5.78-5.76(m,2H),4.70-4.69(m,1H),3.83-3.77(m,1H),3.69-3.55(m,5H),3.53-3.50(m,1H),3.38-3.36(m,4H),3.31-3.27(m,1H),3.22-3.13(m,2H),3.04-3.00(m,1H),2.48-2.38(m,3H),2.16(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.09-1.07(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F).
実施例14:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物14A:(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(269mg、1.947mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気にて室温で(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(110mg、1.461mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2:1)で溶出することで、オフホワイト色の固形物として、(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(85mg、24%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O2 [M+H]+, 364.04, found 364.10.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.23(s,1H),6.18-6.13(m,2H),4.63-4.60(m,1H),3.86-3.80(m,1H),3.66-3.63(m,4H),3.45-3.41(m,1H),3.38-3.34(m,4H),3.28-3.22(m,1H),1.09-1.07(m,3H).
実施例14:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(0.8mL)およびH2O(0.2mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(50mg、0.138mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(57mg、0.138mmol)、およびNa2CO3(44mg、0.413mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(11mg、0.014mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出することで、50mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、30*150mm、5um;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:8分で35B~65B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(31mg、43%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+.522.26, found 522.10.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42-7.40(m,1H),7.34(m,1H),7.10-7.08(m,1H),5.98-5.96(m,1H),5.75(m,2H),4.66-4.64(m,1H),3.91-3.87(m,1H),3.69-3.65(m,5H),3.52-3.47(m,2H),3.38-3.36(m,4H),3.32-3.26(m,2H),3.04-3.00(m,1H),2.48-2.38(m,3H),2.16(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.71-1.61(m,1H),1.13-1.12(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F).
実施例15:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物15A:1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アゼチジン-3-オール
DMSO(2mL)中の4-(6-クロロ-2-メタンスルホニルピリミジン-4-イル)モルホリン(200mg、0.720mmol)、アゼチジン-3-オール塩酸塩(87mg、0.792mmol)、および2,6-ジメチルピリジン(232mg、2.160mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(5x20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出することで、オフホワイト固形物として1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アゼチジン-3-オール(110mg、48%)を得た。MS ESI calculated for C11H15ClN4O2 [M+H]+, 271.09, found 271.05.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.15(s,1H),5.64(d,J=6.4Hz,1H),4.51-4.44(m,1H),4.15-4.11(m,2H),3.70-3.66(m,2H),3.61-3.59(m,4H),3.52-3.50(m,4H).
実施例15:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(0.9mL)およびH2O(0.2mL)中の1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アゼチジン-オール(50mg、0.185mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(76mg、0.185mmol)、Pd(DtBPF)Cl2(12mg、0.018mmol)、およびK3PO4(78mg、0.369mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出することで、粗製生成物(50mg)を、以下の条件:(カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5um;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40B~75B;210/254nm)で分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(38mg、39%)を得た。MS ESI calculated for C25H31F3N6O3 [M+H]+, 521.24, found 521.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.15(s,1H),7.48-7.45(m,2H),7.10-7.08(m,1H),6.10(s,1H),5.60-5.58(m,1H),4.52-4.50(m,1H),4.18-4.14(m,2H),3.83(m,2H),3.74-3.64(m,5H),3.56-3.51(m,5H),3.31-3.30(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.51-2.41(m,3H),2.24(s,3H),2.08(m,1H),1.75-1.55(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F).
実施例16:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物16A:1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-2-イル]アゼチジン-3-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(269mg、1.947mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気にて室温でアゼチジン-3-オール塩酸塩(160mg、1.461mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2:1)で溶出することで、オフホワイト固形物として1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アゼチジン-3-オール(90mg、26%)を得た。MS ESI calculated for C12H16IN3O2 [M+H]+, 361.03, found 361.90.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 6.37(m,1H),6.06-6.05(m,1H),5.61-5.59(m,1H),4.53-4.43(m,1H),4.09-4.03(m,2H),3.65-3.58(m,6H),3.37-3.35(m,4H).
実施例16:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(0.8mL)およびH2O(0.2mL)中の1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アゼチジン-3-オール(50mg、0.138mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(60mg、0.145mmol)、およびNa2CO3(44mg、0.415mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(11mg、0.014mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出することで、50mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、30*100mm、5um;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:8分で35B~65B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(33mg、46%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O3 [M+H]+.519.25, found 520.15.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.45-7.42(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.12-7.10(m,1H),5.93(s,1H),5.61-5.57(m,2H),4.56-4.52(m,1H),4.12-4.08(m,2H),3.69-3.61(m,7H),3.59-3.50(m,1H),3.41-3.39(m,4H),3.31-3.27(m,1H),3.04-3.00(m,1H),2.47-2.38(m,2H),2.16(s,3H),2.10-2.08(m,1H),1.71-1.63(m,1H),1.24(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F).
実施例17:(3R)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物17A:(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(5mL)中の(3R)-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン塩酸塩(150mg、0.64mmol)およびDIEA(415.80mg、3.22mmol)の撹拌溶液に、トリホスゲン(76mg、0.26mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を室温で30分間撹拌した。これに、(3R)-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン塩酸塩(136mg、0.708mmol)を添加した。その溶液を室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、EA/PE(0~60%)で溶出することで、オフホワイト固形物として(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(250mg、94%)を得た。MS ESI calculated for C19H26BF3N2O4 [M+H]+, 415.19, found 415.25.1H NMR(400MHz,クロロホルム-d) δ 7.73-7.71(m,1H),7.46-7.45(m,1H),7.16-7.14(m,1H),6.14(s,1H),4.95-4.92(m,1H),3.80-3.71(m,2H),3.64-3.61(m,2H),2.51(s,3H),2.37-2.20(m,2H),1.37(s,12H).19F NMR(376MHz,クロロホルム-d) δ-58.70(3F).
実施例17:(3R)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)およびH2O(0.2mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(109mg、0.300mmol)の撹拌溶液に、(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(149mg、0.360mmol)、Na2CO3(191mg、0.900mmol)、およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(25mg、0.030mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE(0-82%)中のEtOAcで溶出することで、茶色固形物として粗製生成物を得た。粗製生成物(201mg)を以下の条件:カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm 10u;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:6分で25B~50B;210/254nmでの分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として、(3R)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(83mg、53%)を得た。MS ESI calculated for C25H33F3N5O4 [M+H]+, 524.25, 526.25, found 524.10.526.10.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.24(s,1H),7.47-7.34(m,2H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),5.98(d,J=7.7Hz,1H),5.77(s,2H),5.16(s,1H),4.65(s,1H),3.90(t,J=6.5Hz,1H),3.82-3.59(m,7H),3.55-3.37(m,6H),2.18(s,6H),1.14(d,J=6.6Hz,3H).
実施例18:N-[3-2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
調製物18A:N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
THF(4mL)中の4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(68mg、0.292mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、室温でDIEA(188mg、1.458mmol)、トリホスゲン(35mg、0.117mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で0.5時間撹拌した。これに、THF(3mL)中の3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール塩酸塩(60mg、0.321mmol)を室温で滴下した。結果として生じる混合物を室温で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を、MeOH(10mL)で希釈し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/(EtOAc:EtOH=3:1)(1:1)で溶出することで、薄茶色の油として、N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(100mg、84%)を得た。MS ESI calculated for C20H26BF3N2O3 [M+H]+, 411.20, found 411.20.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.22(s,1H),7.69(d,J=2.4Hz,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.06(d,J=8.4Hz,1H),5.95(s,1H),4.21(s,4H),3.32(q,J=11.7Hz,2H),2.40(s,3H),1.31(s,12H).
実施例18:N-[3-2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.2mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(132mg、0.36mmol)およびN-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(149mg、0.363mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(30mg、0.030mmol)およびK3PO4(231mg、1.090mmol)を添加した。窒素雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した後、結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE(0-50%)中のEtOAcで溶出することで、粗製生成物を得た。粗製生成物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、19×150mm 5um;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN:流速:20mL/分;勾配:4.3分で30%B~60%B;検出器:UV 210および254nmで分取HPLCによって精製することで、薄ピンク色の固形物として、N-[3-2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(82mg、44%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+,520.25, found 520.10.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.19(s,1H),7.43(dd,J=8.2, 2.3Hz,1H),7.35(d,J=2.3Hz,1H),7.11(d,J=8.3Hz,1H),6.00-5.91(m,2H),5.76(d,J=1.6Hz,2H),4.64(t,J=5.5Hz,1H),4.18(s,4H)3.89(p,J=6.5Hz,1H),3.72-3.64(m,4H),3.50(dt,J=10.0,5.0Hz,1H),3.37(t,J=4.9Hz,4H),3.32-3.25(m,2H),2.17(s,3H),1.13(d,J=6.5Hz,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.28(3F)。
実施例19:(3S)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物19A:2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]エタノール
NMP(20mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(2.00g、6.492mmol)およびK2CO3(1.79g、12.983mmol)の撹拌混合物に、室温でエタノールアミン(595mg、9.737mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を室温の水(20mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(1x20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出することで、黄色油として2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]エタノール(2g、88%)を得た。MS ESI calculated for C15H20BrN3O2 [M+H]+ 350.03 found 350.00.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 6.23(m,2H),4.64(m,1H),3.66(t,J=4.6Hz,4H),2.72(d,J=1.2Hz,8H).
実施例19:(3S)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]エタノール(150mg、0.430mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(142mg、0.344mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(137mg、1.289mmol)およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(35mg、0.043mmol)を窒素雰囲気下にて60℃で少しずつ添加した。反応を室温の(20mL)水でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3x10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出することで、薄緑色の固形物として、(3S)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(95mg、43%)を得た。MS ESI calculated for C15H20BrN3O2 [M+H]+ 508.25 found 508.00.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.49-7.27(m,2H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),6.21(s,1H),5.76(s,2H),4.66(t,J=5.5Hz,1H),3.68(s,3H),3.53(d,J=7.4Hz,3H),3.38(s,9H),3.02(t,J=9.4Hz,1H),2.44(s,3H),2.12(d,J=29.5Hz,4H),1.66(t,J=10.6Hz,1H).
実施例20:N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]エタノール(150mg、0.430mmol)およびN-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(141mg、0.344mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(137mg、1.289mmol)およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(35mg、0.043mmol)を窒素雰囲気下にて60℃で少しずつ添加した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3x10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出することで、薄緑色の固形物として、N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(97mg、44%)を得た。MS ESI calculated for C25H30F3N5O3 [M+H]+ 506.23 found 506.00.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.20(s,1H),7.49-7.30(m,2H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.23(s,1H),5.94(s,1H),5.77(s,2H),4.66(s,1H),4.20(s,4H),3.68(s,4H),3.54(s,2H),3.36(d,J=18.2Hz,8H),2.17(s,3H).
実施例21:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物21A:2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]エタノール
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)およびK2CO3(449mg、3.246mmol)の撹拌混合物に、室温でメチルエタノールアミン(183mg、2.434mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を室温の水(20mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/1)で溶出することで、黄色油として2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]エタノール(480mg、81%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O2 [M+H]+, 363.95, found 363.95.1H NMR(300MHz,クロロホルム-d) δ 6.34-6.26(m,2H),3.80(m,6H),3.70(dd,J=5.5, 4.4Hz,2H),3.47-3.36(m,4H),3.02(s,3H).
実施例21:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリミジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中の2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]エタノール(200mg、0.551mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(227mg、0.551mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(175mg、1.652mmol)およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(40mg、0.055mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出することで、薄茶色固形物として、(3S)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(172mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+, 522.15, found 522.15.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.44(dd,J=8.3, 2.3Hz,1H),7.34(d,J=2.3Hz,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),5.84(d,J=13.6Hz,2H),4.68-4.59(m,1H),3.69(d,J=5.2Hz,5H),3.61-3.48(m,5H),3.40(t,J=4.7Hz,4H),3.03(s,4H),2.44(t,J=10.4Hz,3H),2.17(s,3H),2.09(s,1H),2.01(s,1H),1.73-1.60(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.36(3F).
実施例22:(3R)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]エタノール(150mg、0.430mmol)および(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(142mg、0.344mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(137mg、1.289mmol)およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(35mg、0.043mmol)を窒素雰囲気下にて60℃で少しずつ添加した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3x10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/1)で溶出することで、薄緑色の固形物として、(3R)-N-(3-[2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(74.3mg、34%)を得た。MS ESI calculated for C24H30F3N5O4 [M+H]+, 510.22 found 510.00.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.24(s,1H),7.53-7.24(m,2H),7.11(d,J=8.3Hz,1H),6.22(t,J=5.9Hz,1H),5.77(s,2H),5.15(s,1H),4.66(t,J=5.5Hz,1H),3.78-3.62(m,5H),3.56(dd,J=14.2, 8.1Hz,3H),3.46(d,J=8.9Hz,1H),3.38(s,3H),3.34(s,3H),3.31(d,J=5.9Hz,1H),2.20-2.00(m,5H).
実施例23:(3R)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(0.8mL)および水(0.2mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(132mg、0.363mmol)、(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(151mg、0.363mmol)、およびNa2CO3(116mg、1.090mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl.CH2Cl2(30mg、0.036mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出することで、125mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム,19×150mm 5um;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40B~75B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、薄緑色の固形物として、(3R)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメトキシ)ピロリジン-1-カルボキサミド(102mg、54%)を得た。MS ESI calculated for C25H32F3N5O4 [M+H]+, 524.24, found 524.15.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.22(s,1H),7.42-7.33(m,2H),7.12-7.09(m,1H),6.20-6.15(m,1H),5.83-5.76(m,2H),5.14(s,1H),4.69-4.67(m,1H),3.83-3.76(m,1H),3.67-3.55(m,7H),3.48-3.37(m,5H),3.20-3.14(m,2H),2.24-2.16(m,5H),1.09-1.07(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-56.69(3F).
実施例24:N-[3-2-[[(2R)-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
ジオキサン(3mL)およびH2O(0.3mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(133mg、0.366mmol)、N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(150mg、0.370mmol)、Pd(dppf)Cl.CH2Cl2(30mg、0.040mmol)、およびK3PO4(233mg、1.100mmol)の混合物を、N2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。混合物を冷却した。結果として生じる混合物に水(5mL)を添加し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(2x10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(50-100%)で溶出することで、粗製生成物を得た。粗製物を、以下の条件:カラム:X-Bridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5um;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で20B~55B;210/254nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として、N-[3-2-[[(2R)-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(97mg、51%)を得た。MS ESI calculated for C19H25BrN4O3 [M+H]+, 437.11, found 437.00.1H NMR(400MHz,CDCL3) δ 7.37(dd,J=8.2, 2.4Hz,1H),7.24(d,J=2.4Hz,1H),7.18(d,J=8.2Hz,1H),6.13(s,1H),5.88-5.82(m,3H),4.70(brs,1H),4.32-4.30(m,4H),4.06-3.98(m,1H),3.84-3.81(m,4H),3.54-3.43(m,5H),3.31-3.28(m,1H),3.05-2.98(m,2H),2.24(s,3H),1.25(d,J=6.3Hz,3H).
実施例25:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物25A:(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]プロパン-2-オール
アセトン(10mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(500mg、1.377mmol)およびK2CO3(571mg、4.130mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(234mg、1.652mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて60℃で48時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2/1)で溶出することで、オフホワイト色の固形物として、(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]プロパン-2-オール(150mg、29%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O2 [M+H]+, 378.06, found 378.10.1H NMR(400MHz,CDCL3) δ 6.33-6.30(m,2H),4.16-4.09(m,1H),3.81-3.79(m,4H),1.66-1.61(m,1H),3.48-3.42(m,5H),3.04(s,3H),1.23-1.22(m,3H).
実施例25:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(1.6mL)およびH2O(0.4mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]プロパン-2-オール(200mg、0.530mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(219mg、0.530mmol)、およびNa2CO3(169mg、1.591mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出することで、70mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5um;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40B~70B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、薄緑色の固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(144mg、51%)を得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O3 [M+H]+, 536.28, found 536.20.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.44-7.40(m,1H),7.33-7.32(m,1H),7.11-7.08(m,1H),5.84-5.79(m,2H),4.66-4.65(m,1H),3.92-3.86(m,1H),3.69-3.63(m,5H),3.55-3.44(m,2H),3.40-3.37(m,4H),3.29-3.26(m,2H),3.02-2.98(m,4H),2.46-2.39(m,3H),2.15-2.06(m,4H),1.71-1.61(m,1H),1.06-1.04(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.35(3F).
実施例26:(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物26A:(2R)-1-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール
NMP(20mL)中の2,6-ジクロロ-4-ヨードピリジン(1g、3.651mmol)およびK2CO3(1g、7.302mmol)の撹拌溶液に、(R)-1-アミノ-2-プロパノール(274mg、3.651mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物の一部を、100℃で16時間撹拌した。反応を、水(70mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2/1)で溶出するすることで、黄色の油として(2R)-1-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール(410mg、36%)を得た。MS ESI calculated for C8H10ClIN2O [M+H]+, 312.54, found 312.95.1H NMR(300MHz,クロロホルム-d) δ 6.96(d,J=1.0Hz,1H),6.74(d,J=1.1Hz,1H),5.31(s,1H),3.46(dd,J=13.7, 3.1Hz,2H),3.19(dd,J=13.7, 7.7 Hz,1H),1.26(d,J=6.2Hz,3H).
調製物26B:(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)、H2O(0.4mL)中の(2R)-1-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール(380mg、1.216mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロド-イン(pyrrod-ine)-1-カルボキサミド(501mg、1.216mmol)、およびK3PO4(774mg、3.648mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下にて室温でPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(99mg、0.122mmol)を少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて50℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2x70mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE中の0%~50%のEtOAcで溶出することで、黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(510mg、89%)を得た。MS ESI calculated for C22H26ClF3N4O2 [M+H]+, 471.17, found 471.20.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.19(s,1H),7.49(s,1H),7.41(s,1H),7.15(s,1H),7.00(s,1H),6.44(d,J=1.1Hz,2H),4.75(s,1H),4.05-3.98(m,1H),3.69-3.60(m,1H),3.55-3.51(m,1H),3.33-3.29(m,2H),3.21-3.18(m,2H),2.19(s,1H),2.16-2.05(m,2H),2.01(d,J=1.1Hz,1H),1.67-1.61(m,2H),1.07(s,3H).
実施例26:(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(5mL)、H2O(0.5mL)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(430mg、0.913mmol)および2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(384mg、1.826mmol)、Cs2CO3(893mg、2.739mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2 CH2Cl2(75mg、0.091mmol)を、窒素雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて100℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2x30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE中の0%~90%のEtOAcで溶出することで、黄色固形物として(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(310mg、65%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N4O3 [M+H]+, 519.25, found 519.15.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.47-7.45(m,2H),7.40(s,1H),7.16-7.13(m,1H),6.73(s,1H),6.53(s,1H),6.36(s,1H),4.84-4.83(m,1H),4.27(s,2H),3.81(s,3H),3.71-3.69(m,2H),3.57-3.31(m,4H),3.07-3.01(m,1H),2.52-2.42(m,4H),2.18-2.10(m,4H),1.70-1.64(m,1H),1.12-1.10(m,3H).
実施例27:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(オキサン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(2mL)、CH3COOH(0.1mL)中の(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.289mmol)の溶液に、Pd/C(92mg、0.868mmol)を窒素雰囲気下で添加した。水素バルーンを使用して、混合物を水素雰囲気下にて2時間、室温で水素化し、セライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物(200mg)を以下の条件:(カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、150mm 5um;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で20B~50B;210/254nm)で分取HPLCによって精製することで、白色固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(オキサン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(115mg、76%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N4O3 [M+H]+, 521.27, found 521.15.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.41(s,2H),7.36-7.35(m,1H),7.13-7.10(m,1H),6.29-6.27(m,2H),4.84(s,1H),3.95(s,2H),3.91(s,1H),3.41(s,1H),3.37-3.33(m,3H),3.27-3.25(m,2H),3.10-2.98(m,1H),2.78(s,1H),2.50-2.42(m,4H),2.15-2.10(m,4H),1.75-1.71(m,5H),1.09-1.07(m,3H).
実施例28:N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
調製物28A:N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
THF(40mL)中の4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(435mg、1.867mmol)およびトリホスゲン(246mg、0.830mmol)の溶液に、DIEA(1.81mL、13.977mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。これに、3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール塩酸塩(180mg、1.037mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2/1)で溶出することで、黄色油として、N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(500mg、61%)を得た。MS ESI calculated for C19H24F3N2O3 [M+H]+, 397.25, found 397.25.1H NMR(400MHz,CDCl3-d) δ 7.71(dd,J=8.3, 2.5Hz,1H),7.48(d,J=2.6Hz,1H),7.15(d,J=8.3Hz,1H),6.45-6.40(m,1H),6.16(s,1H),4.44(s,4H),2.50(s,3H),1.36(s,12H).19F NMR(376MHz,CDCl3-d) δ-65.69(3F).
実施例28:N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中の(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(160mg、0.441mmol)およびN-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(174mg、0.441mmol)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(36mg、0.044mmol)およびNa2CO3(140mg、1.322mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/2)で溶出することで、薄緑色の固形物として、N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(116mg、44%)を得た。MS ESI calculated for C25H30F3N5O3 [M+H]+, 506.05, found 506.05.1H NMR(300MHz,DMSO-d6) δ 8.31(s,1H),7.45(dd,J=8.2, 2.3Hz,1H),7.37(d,J=2.3Hz,1H),7.14(d,J=8.3Hz,1H),6.75(d,J=2.6Hz,1H),6.23(s,1H),5.79(d,J=6.5Hz,2H),4.70(s,1H),4.41(s,4H),3.81(s,1H),3.70(t,J=4.8Hz,4H),3.39(t,J=4.8Hz,4H),3.23-3.09(m,2H),2.19(s,3H),1.10(d,J=6.2Hz,3H).19F NMR(282MHz,DMSO-d6) δ-63.98(3F).
実施例29:N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(150mg、0.413mmol)およびN-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(164mg、0.413mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(131mg、1.239mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(34mg、0.041mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/2)で溶出することで、淡黄色の固形物として、N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(116mg、56%)を得た。MS ESI calculated for C25H30F3N5O3 [M+H]+, 506.10, found 506.10.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.29(s,1H),7.45-7.40(m,1H),7.36(d,J=2.3Hz,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.76-672(m,1H),5.99(s,1H),5.76(s,2H),4.65(s,1H),4.39(s,4H),3.93-3.85(m,1H),3.71-3.64(m,4H),3.49(dd,J=10.3, 4.9Hz,1H),3.37(t,J=4.8Hz,4H),3.34-3.33(m,1H),2.17(s,3H),1.13(d,J=6.5Hz,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.99(3F).
実施例30:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物30A:(2S)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(269mg、1.947mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気にて室温で(2S)-2-アミノプロパン-1-オール(110mg、1.461mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/1)で溶出することで、オフホワイト色の固形物として、(2S)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(198mg、55%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O2 [M+H]+, 364.04, found 364.10.1H NMR(400MHz,CDCL3) δ 6.29-6.25(m,2H),4.32-4.28(m,1H),4.02(s,1H),3.81-3.72(m,5H),3.58-3.54(m,1H),3.45-3.43(m,4H),1.23-1.22(m,3H).
実施例30:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2S)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(200mg、0.551mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(227mg、0.551mmol)、Na2CO3(175mg、1.652mmol)、1,4-ジオキサン(1.6mL)、H2O(0.4mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(45mg、0.055mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc/EtOH=(8/3/1)で溶出し、その後、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.05%のTFA)および移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.3分で25B~65B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(111mg、37%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+, 522.26, found 522.30.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42-7.40(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.10-7.08(m,1H),5.98-5.96(m,1H),5.75(m,2H),4.65(s,1H),3.90-3.87(m,1H),3.69-3.65(m,5H),3.55-3.48(m,2H),3.38-3.34(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.48-2.41(m,3H),2.16(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.13-1.12(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F).
実施例31:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物31A:(2R)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル](メチル)アミノ]プロパン-2-オール
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)、K2CO3(269mg、1.947mmol)、NMP(3mL)、および(2S)-1-アミノプロパン-2-オール(110mg、1.461mmol)の混合物を窒素雰囲気にて150℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1/1)で溶出することで、オフホワイト固形物として、(2S)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(222mg、63%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O2 [M+H]+, 364.04, found 364.10.1H NMR(400MHz,クロロホルム-d) δ 6.29-6.25(m,2H),4.65(s,1H),4.05-3.97(m,1H),3.81-3.78(m,4H),3.47-3.41(m,5H),3.25-3.18(m,1H),1.25-1.23(m,3H).
実施例31:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2-ヒドロキシプロピル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2S)-1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-2-オール(200mg、0.551mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(227mg、0.551mmol)、Na2CO3(175mg、1.652mmol)、ジオキサン:H2O=4:1(2mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(45mg、0.055mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3x50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EA/EtOH=(8/3/1)で溶出し、その後、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム,19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.3分で25B~65B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として、(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(145mg、49%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O3 [M+H]+, 522.26, found 522.25.1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.43-7.40(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.10-7.08(m,1H),6.22-6.19(m,1H),5.78-5.76(m,2H),4.70(s,1H),3.82-3.77(m,1H),3.69-3.65(m,5H),3.55-3.50(m,1H),3.38-3.36(m,4H),3.23-3.11(m,2H),3.04-2.99(m,1H),2.48-2.36(m,3H),2.16(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.09-1.07(m,3H).19F NMR(376MHz,DMSO-d6) δ-63.37(3F).
実施例32:(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物32A:(2R)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール
NMP(20mL)中の2,6-ジクロロ-4-ヨードピリジン(1g、3.651mmol)およびK2CO3(1g、7.302mmol)の撹拌溶液に、(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(274mg、3.651mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物の一部を、100℃で16時間撹拌した。反応を、水(70mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の油として(2R)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(240mg、21%)を得た。MS ESI calculated for C8H10ClIN2O[M+H]+,312.95,found 312.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.97(d,J=1.0 Hz,1H),6.77(d,J=1.1 Hz,1H),4.90(s,1H),3.76(dd,J=13.7,3.1 Hz,2H),3.61(dd,J=13.7,7.7 Hz,1H),1.28(d,J=6.2 Hz,3H).
調製物32B:(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(3mL)、H2O(0.3mL)中の(2R)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(230mg、0.736mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロール-イジン-1-カルボキサミド(303mg、0.736mmol)、K3PO4(469mg、2.208mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2 CH2Cl2(60mg、0.074mmol)を窒素雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて50℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中の0%~90%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(310mg、89%)を得た。MS ESI calculated for C22H26ClF3N4O2[M+H]+,471.17,found 471.05.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.48-7.45(m,1H),7.40-7.34(m,1H),7.15-7.12(m,1H),6.87-6.81(m,1H),6.41(s,1H),7.41(s,1H),6.36(s,1H),4.04-4.02(m,1H),3.90(s,1H),3.67(s,1H),3.52(s,2H),3.36-3.25(m,2H),3.03(s,1H),2.51-2.34(m,3H),2.17(s,3H),2.13-2.05(m,1H),1.73-1.59(m,1H),1.26-1.10(m,4H).
実施例32:(3S)-N-[3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)、H2O(0.4mL)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(310mg、0.658mmol)および2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(277mg、1.317mmol)、Cs2CO3(643mg、1.975mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2 CH2Cl2(54mg、0.066mmol)を、窒素雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中の0%~90%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として(3S)-N-3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(130mg、38%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N4O3[M+H]+,519.25,found 519.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.15(s,1H),7.45-7.39(m,2H),7.14-7.12(m,1H),6.71(s,1H),6.50(s,1H),6.31(s,2H),4.85-4.83(m,1H),4.25-4.24(m,2H),4.07(s,1H),3.81(s,2H),3.67-3.66(m,1H),3.52-3.50(m,2H),3.33-3.29(m,2H),3.02(s,1H),2.51-2.43(m,5H),2.41-2.17(m,4H),1.75-1.70(m,1H),1.16-1.14(m,3H).
実施例33:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(オキサン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(2mL)、CH3COOH(0.1mL)中の(3S)-N-3-[2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(130mg、0.251mmol)の溶液に、Pd/C(80mg、0.752mmol)を窒素雰囲気下で添加した。水素バルーンを使用して、混合物を水素雰囲気下で室温にて2時間水素化した。反応混合物を、セライトパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物(200mg)を以下の条件(カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、150mm 5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で20B~50B;210/254nm)での分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(オキサン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(63mg、48%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N4O3[M+H]+,521.27,found 521.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.43-7.41(m,2H),7.36(s,1H),6.26-6.19(m,3H),4.77(s,1H),3.95-3.91(m,3H),3.63(s,1H),3.55-3.25(m,5H),3.04-2.98(m,1H),2.76(s,1H),2.50-2.39(m,4H),2.27-2.06(m,4H),1.78-1.61(m,5H),1.23-1.13(m,3H).
実施例34:(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物34A:(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および(1S,3S)-3-アミノ-1-メチルシクロブタン-1-オール塩酸塩(134mg、0.974mmol)、K2CO3(269mg、1.947mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を室温の水(2×8mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×8mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール(270mg、64%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 390.05.1H NMR(300 MHz,CDCL3) δ 6.32(s,1H),6.11(s,1H),4.48(m,1H),3.81-3.78(m,4H),3.73-3.66(m,1H),3.46-3.42(m,4H),2.65-2.58(m,1H),2.01-1.95(m,2H),1.45(s,3H),1.31-1.26(m,1H),0.91-0.86(m,1H).
実施例34:(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(1.2mL)およびH2O(0.3mL)中の(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール(142mg、0.364mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.364mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(30mg、0.036mmol)、およびNa2CO3(116mg、1.092mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(3mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、粗製生成物を、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で35B~70B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(117mg、58%)を結果として得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.20.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.13-8.11(m,1H),7.42-7.40(m,1H),7.33(s,1H),7.10-7.07(m,1H),6.44-6.32(m,1H),5.77-5.69(m,2H),4.90-4.87(m,1H),3.89-3.60(m,6H),3.55-3.49(m,1H),3.37-3.29(m,5H),3.07-2.99(m,1H),2.51-2.34(m,5H),2.20-1.94(m,4H),1.90-1.81(m,2H),1.80-1.50(m,1H),1.45-1.05(m,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).
実施例35:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物35A:(1R,3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および(トランス)-3-アミノ-1-メチルシクロブタン-1-オール塩酸塩(201mg、1.461mmol)、K2CO3(269mg、1.947mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(30mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH=(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(1R,3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール(370mg、88%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 390.05.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.33-6.32(m,1H),6.11-6.10(s,1H),4.47-4.45(m,1H),4.23-4.11(m,1H),3.80-3.77(m,4H),3.45-3.42(m,4H),2.60-2.53(m,1H),2.00-1.93(m,2H),1.46(s,3H),1.31-1.26(m,1H),0.91-0.88(m,1H).
実施例35:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(1.2mL)およびH2O(0.3mL)中の(1R,3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロブタン-1-オール(142mg、0.364mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.364mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(30mg、0.036mmol)、およびNa2CO3(116mg、1.092mmol)の混合物を、水素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(5mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH=(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、粗製生成物を以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で35B~70B;210/254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(114mg、56%)を結果として得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.13-8.11(m,1H),7.43-7.40(m,1H),7.33(s,1H),7.10-7.08(m,1H),6.42(m,1H),5.77(s,1H),5.64(s,1H),4.83-4.23(m,1H),4.45-4.05(m,1H),3.80-3.67(m,5H),3.57-3.55(m,1H),3.52-3.38(m,5H),3.10-2.99(m,1H),2.46-2.32(m,5H),2.29-2.08(m,4H),1.94-1.84(m,2H),1.72-1.62(m,1H),1.27-1.06(m,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35-63.42(3F).
実施例36:(S)-N-(3-(2-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物36A:(1S,4S)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(407mg、2.921mmol)の撹拌混合物に、(シス)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(189mg、1.461mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCH3CN、20分で30%~70%の勾配;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物として(1S,4S)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(290mg、71%)を得た。MS ESI calculated for C16H24IN3O2 418.09,found 417.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.26(s,1H),6.16(s,1H),4.24(d,J=8.0 Hz,1H),3.84-3.75(m,4H),3.45-3.42(m,5H),2.00-1.40(m,8H),1.29(s,3H),1.13(s,1H).
実施例36:(S)-N-(3-(2-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の(1S,4S)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(150mg、0.359mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5-トリメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(143mg、0.359mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(114mg、1.078mmol)およびPd(dppf)Cl2.DCM(29mg、0.036mmol)を窒素雰囲気下にて70℃で添加した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として(S)-N-(3-(2-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(98mg、47%)を得た。MS ESI calculated for C30H40F3N5O3,576.31 found 576.20.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.41(dd,J=8.2,2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.07(d,J=7.4 Hz,1H),5.73(s,2H),4.02(s,1H),3.68(dd,J=5.9,3.7 Hz,5H),3.52(td,J=9.4,8.3,5.3 Hz,2H),3.37(s,3H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.44(dd,J=12.6,8.1 Hz,3H),2.16(s,3H),2.09(d,J=11.9 Hz,1H),1.69(t,J=7.9 Hz,3H),1.56(p,J=9.9,8.8 Hz,5H),1.43-1.28(m,3H),1.24(s,1H),1.12(s,3H).
実施例37:(S)-N-(3-(2-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物37A:(1R,4R)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の撹拌混合物に、(1R,4R)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(189mg、1.461mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCH3CN、20分で30%~70%の勾配;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物として(1R,4R)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(320mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C16H24IN3O2[M+H]+ 418.09 found 418.00.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.28(s,1H),6.18(s,1H),4.27(s,1H),3.84-3.75(m,4H),3.63-3.39(m,5H),2.02-1.36(m,8H),1.31(s,3H),1.27(s,1H).
実施例37:(S)-N-(3-(2-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(1R,4R)-4-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-オール(220mg、0.527mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(217mg、0.527mmol)、1,4-ジオキサン(5.3mL)、H2O(1.3mL)、Na2CO3(168mg、1.582mmol)、およびPd(dppf)Cl2.DCM(43mg、0.053mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で2時間撹拌した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として(S)-N-(3-(2-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(153mg、50%)を得た。MS ESI calculated for C30H40F3N5O3[M+H]+ 576.31,found 576.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.41(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.34(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.08(d,J=7.3 Hz,1H),5.74(d,J=4.4 Hz,2H),4.20(s,1H),3.67(q,J=8.3,6.4 Hz,6H),3.57-3.50(m,1H),3.44 -3.27(m,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.47(d,J=19.5 Hz,3H),2.18-2.16(m,4H),1.93-1.81(m,2H),1.75-1.53(m,3H),1.41(h,J=10.4 Hz,4H),1.14(s,3H).
実施例38:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物38A:1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルアゼチジン-3-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および3-メチルアゼチジン-3-オール(127mg、1.461mmol)の撹拌溶液/混合物に、K2CO3(404mg、3.00当量)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeOH、30分で10%~50%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルアゼチジン-3-オール(270mg、74%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2,[M+H]+,376.21,found 376.00.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.32(s,1H),6.10(s,1H),3.89(q,J=8.6 Hz,4H),3.83-3.75(m,4H),3.50-3.41(m,4H),1.60(s,3H)
実施例38:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
N2雰囲気下にて室温での1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルアゼチジン-3-オール(150mg、0.400mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(181mg、0.440mmol)、1,4-ジオキサン(1.6mL)、H2O(0.4mL)、K3PO4(255mg、1.199mmol)、およびPd(dppf)Cl2.DCM(43mg、0.053mmol)の混合物。結果として生じる混合物を、N2雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(79mg、37%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.93(d,J=1.0 Hz,1H),5.61(d,J=0.9 Hz,1H),5.49(s,1H),3.80-3.62(m,9H),3.52(ddd,J=10.4,8.3,2.3 Hz,1H),3.40(t,J=4.9 Hz,4H),3.32(d,J=2.5 Hz,1H),3.02(t,J=9.5 Hz,1H),2.45(d,J=11.3 Hz,1H),2.41(s,2H),2.15(s,3H),2.12-2.00(m,1H),1.65(p,J=9.9 Hz,1H),1.43(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.12.
実施例39:(3S)-N-[3-[2-(イソプロピルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物39A:4-ヨード-N-イソプロピル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)、イソプロピルアミン(86mg、1.461mmol)、NMP(3mL)、およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の混合物を、150℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(0~50%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として4-ヨード-N-イソプロピル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(210mg、62%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O[M+H]+,348.05,found 348.10.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.27(s,1H),6.16(s,1H),4.17(d,J=7.7 Hz,1H),3.92-3.74(m,5H),3.48-3.39(m,4H),1.22(d,J=6.4 Hz,6H).
実施例39:(3S)-N-[3-[2-(イソプロピルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-イソプロピル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(150mg、0.432mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(196mg、0.475mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.5mL)、K3PO4(275mg、1.296mmol)、およびPd(dppf)Cl2.DCM(43mg、0.053mmol)の混合物を、N2雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-(イソプロピルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(86mg、40%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O2[M+H]+,506.27,found 506.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(d,J=17.1 Hz,1H),7.41(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.05(d,J=7.5 Hz,1H),5.72(dd,J=8.5,1.0Hz,2H),3.96(h,J=6.6 Hz,1H),3.71-3.62(m,5H),3.57-3.47(m,1H),3.36-3.30(m,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.50-2.42(m,1H),2.41-2.39(m,2H),2.16(s,3H),2.08(s,1H),1.67(q,J=10.5,10.1 Hz,1H),1.15(d,J=6.5 Hz,6H).
実施例40:(3S)-N-[3-[2-(tert-ブチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物40A:N-tert-ブチル-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)、3-メチルアゼチジン-3-オール(127mg、1.461mmol)、NMP(3mL)、およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の混合物を、150℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてN-tert-ブチル-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(120mg、34%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O[M+H]+,362.07,found 362.05.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.28(d,J=1.0 Hz,1H),6.19-6.11(m,2H),3.66(t,J=4.9 Hz,4H),3.44-3.29(m,4H),1.34(s,9H).
実施例40:(3S)-N-[3-[2-(tert-ブチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(1mL)、H2O(0.2mL)中のN-tert-ブチル-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(100mg、0.277mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(126mg、0.305mmol)の撹拌混合物に、K3PO4(176mg、0.831mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(23mg、0.028mmol)をN2雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、N2雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm 5um 13nm;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.2分で30B~70B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の産物を含む画分を組み合わせ、濃縮することで、(3S)-N-[3-[2-(tert-ブチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(86mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O2[M+H]+,520.28,found 520.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.10(s,1H),7.40(dd,J=8.2,2.3 Hz,1H),7.34(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.3 Hz,1H),5.98(s,1H),5.81(s,1H),5.73(s,1H),3.69(q,J=8.0,6.3Hz,5H),3.57-3.48(m,1H),3.37(s,1H),3.32(s,1H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.45(d,J=11.3 Hz,1H),2.41(s,2H),2.16(s,3H),2.12-2.05(m,1H),1.70-1.61(m,1H),1.40(s,9H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例41:(3S)-N-(3-[2-[(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物41A:2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-2-メチルプロパン-1-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(130mg、1.461mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(404mg、2.922mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を150℃で16時間撹拌した。残渣を、PE/EtOAc(0~50%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、水色固形物として2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-2-メチルプロパン-1-オール(160mg、44%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O2[M+H]+,378.06,found 378.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.67(s,1H),6.49(s,1H),3.87(s,2H),3.67(t,J=4.7 Hz,4H),3.42(t,J=4.8 Hz,4H),1.57(s,2H),1.05(s,6H).
実施例41:(3S)-N-(3-[2-[(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)、H2O(0.5mL)中の2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-2-メチルプロパン-1-オール(100mg、0.265mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(120mg、0.292mmol)の撹拌混合物に、K3PO4(169mg、0.795mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(22mg、0.027mmol)をN2雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、N2雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EAで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。残渣を、以下の条件:カラム:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm 5um 13nm;移動相A:水(10mmol/lのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40B~75B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の産物を含む画分を組み合わせ、濃縮することで、水色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(31mg、22%)を得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O2[M+H]+,536.28,found 536.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.40(dd,J=8.2,2.4 Hz,1H),7.35(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.3 Hz,1H),5.82(d,J=14.0 Hz,2H),5.75(s,1H),4.90(t,J=5.7 Hz,1H),3.73-3.62(m,5H),3.58-3.48(m,3H),3.32(dd,J=16.9,10.3 Hz,3H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.51-2.34(m,2H),2.17(s,3H),2.08(t,J=5.8 Hz,1H),1.67(q,J=10.0 Hz,1H),1.32(s,6H).19F-NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例42:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキセタン-3-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物42A:6-フルオロ-4-ヨード-N-(オキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン
窒素雰囲気下にて室温でのDMSO(4mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(300mg、1.245mmol)およびオキセタン-3-アミン塩酸塩(150mg、1.369mmol)、DIEA(354mg、2.739mmol))の撹拌混合物に。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で3時間撹拌した。さらなるワークアップを行わず、次の工程で直接使用した。MS ESI calculated for C8H8FIN2O[M+H]+,294.97,found 295.05.
調製物42B:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン
窒素雰囲気下にて室温でのDMSO(4.5mL)中の6-フルオロ-4-ヨード-N-(オキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン(300mg、1.020mmol)およびモルホリン(444mg、5.101mmol)、DIEA(145mg、1.122mmol)の撹拌混合物に。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH=(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン(395mg、90%)を得た。MS ESI calculated for C12H16IN3O2[M+H]+,362.03,found 362.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.35-6.34(m,1H),6.15(s,1H),4.99-4.95(m,2H),4.57-4.55(m,2H),3.81-3.87(m,4H),3.86-3.43(m,5H).
実施例42:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキセタン-3-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン(200mg、0.554mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(228mg、0.554mmol)、Na2CO3(176mg、1.661mmol)、ジオキサン(1.6mL)、H2O(0.4mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(45mg、0.055mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物をH2O(20mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH=(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、以下の条件(カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で20B~50B;210/254nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキセタン-3-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(160mg、55%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O3[M+H]+,520.25,found 520.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.54-7.34(m,2H),7.11-7.01(m,2H),5.83-5.74(m,2H),4.87-4.77(m,3H),4.48-4.32(m,2H),3.76-3.60(m,6H),3.54-3.21(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.45-2.41(m,3H),2.34-2.07(m,4H),1.68-1.63(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例43:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物43A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の撹拌混合物に、(3R)-オキソラン-3-アミン(127mg、1.461mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCH3CN、20分で30%~70%の勾配;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン(230mg、63%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+ 376.04 found 375.90.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.32(d,J=1.0 Hz,1H),6.20(d,J=1.0 Hz,1H),4.47-4.28(m,2H),4.04-3.91(m,2H),3.91-3.81(m,1H),3.85-3.75(m,4H),3.68(dd,J=9.2,3.3 Hz,1H),3.56-3.40(m,4H),2.38-2.20(m,1H),1.92-1.79(m,1H).
実施例43:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン(130mg、0.346mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(142.84mg、0.346mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(110mg、1.039mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(29mg、0.035mmol)を窒素雰囲気下にて70℃で添加した。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×4mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(55mg、30%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4[M+H]+ 534.26 found 534.10.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.49-7.30(m,2H),7.10(d,J=8.3 Hz,1H),6.53(s,1H),5.79(d,J=6.6 Hz,2H),4.33(s,1H),3.92(dd,J=8.7,6.0 Hz,1H),3.84(dd,J=8.3,7.0 Hz,1H),3.77-3.64(m,6H),3.59-3.46(m,2H),3.39(d,J=4.8 Hz,4H),3.29(dd,J=10.1,6.7 Hz,1H),3.02(t,J=9.3 Hz,1H),2.44(dd,J=12.8,7.7 Hz,3H),2.36-1.94(m,5H),1.89-1.74(m,1H),1.67(q,J=9.8 Hz,1H).
実施例44:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(FT002912 PH-FNT-KIN-04-1601-0)
調製物44A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の撹拌混合物に、(3S)-オキソラン-3-アミン(127mg、1.461mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン(304mg、83%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2 376.04,found 375.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.32(d,J=1.1 Hz,1H),6.20(d,J=1.0 Hz,1H),4.42(s,1H),3.98(dd,J=9.0,5.7 Hz,2H),3.86(td,J=8.4,5.6 Hz,1H),3.80(t,J=4.9 Hz,4H),3.69(dd,J=9.1,3.2 Hz,1H),3.45(s,4H),2.36-2.22(m,1H),1.60(s,1H),1.28(s,1H).
実施例44:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキソラン-3-イル]ピリジン-2-アミン(150mg、0.400mmol)および(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)シクロペンタン-1-カルボキサミド(132mg、0.321mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(127mg、1.199mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(33mg、0.040mmol)を窒素雰囲気下にて150℃で添加した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗製物を、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.3分で35B~70B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、薄緑色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキソラン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(61mg、29%)を得た。MS ESI calculated for 534.26,found 534.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.51-7.25(m,2H),7.10(d,J=8.3 Hz,1H),6.51(d,J=5.8 Hz,1H),5.88-5.64(m,2H),4.33(s,1H),3.92(dd,J=8.7,6.0 Hz,1H),3.82(q,J=7.5 Hz,1H),3.68(t,J=4.9 Hz,6H),3.51(dd,J=8.7,3.9 Hz,3H),3.39(d,J=5.4 Hz,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.44(t,J=10.9 Hz,2H),2.16(s,4H),2.12-2.04(m,1H),1.80(dq,J=12.3,6.0 Hz,1H),1.67(q,J=10.0 Hz,1H).
実施例45:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物45A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン
窒素雰囲気下にて室温でのNMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(673mg、4.869mmol)、(3R)-オキサン-3-アミン塩酸塩(670mg、4.869mmol)の撹拌混合物に。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン(322mg、85%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 389.95.
実施例45:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3R)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン(150mg、0.385mmol)および(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)シクロペンタン-1-カルボキサミド(127mg、0.308mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(122mg、1.156mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(31mg、0.039mmol)を窒素雰囲気下にて150℃で2時間撹拌した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3R)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(25mg、12%)を得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,547.28 found 548.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.49-7.29(m,2H),7.10(d,J=8.3 Hz,1H),6.20(brs,1H),5.81(s,2H),3.92(s,1H),3.81(s,1H),3.73-3.62(m,6H),3.52(ddd,J=10.3,8.3,2.3 Hz,1H),3.36-3.30(m,8H),2.48-2.32(m,3H),2.16(s,3H),2.11-2.06(m,1H),1.92-1.90(m,1H),1.76-1.59(m,4H).
実施例46:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキサン-4-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物46A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-アミン
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびオキサン-4-アミン(541.70mg、5.355mmol)の撹拌混合物に、K2CO3(269.15mg、1.947mmol)を窒素雰囲気下にて60℃で添加した。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-アミン(150mg、40%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 389.95 1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.38(d,J=7.3 Hz,1H),6.23(d,J=1.0 Hz,1H),6.20(d,J=1.0 Hz,1H),3.84(dt,J=11.7,3.7 Hz,2H),3.68-3.61(m,4H),3.44-3.30(m,4H),1.84(d,J=12.2 Hz,2H),1.49-1.30(m,2H),1.24(s,1H),0.89(dd,J=29.8,6.5 Hz,2H).
実施例46:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキサン-4-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-アミン(150mg、0.385mmol)および(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)シクロペンタン-1-カルボキサミド(127mg、0.308mmol)の撹拌混合物に、Na2CO3(122mg、1.156mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(31mg、0.039mmol)を窒素雰囲気下にて150℃で添加した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗製物を、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:5.5分で30B~75B;254/210nmでのHPLCによって精製することで、薄緑色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(オキサン-4-イルアミノ)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(89mg、42%)を得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(d,J=14.5 Hz,1H),7.41(dd,J=8.3,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.21(d,J=7.4 Hz,1H),5.76(s,2H),3.95-3.76(m,4H),3.76-3.59(m,6H),3.52(t,J=8.8 Hz,1H),3.45-3.39(m,5H),3.02(t,J=9.5 Hz,1H),2.44(t,J=11.0 Hz,3H),2.16(s,3H),2.08(s,1H),1.90(d,J=13.2 Hz,2H),1.66(p,J=10.1 Hz,1H),1.52-1.32(m,2H).
実施例47:(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物47A:(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)、(シス)-3-アミノシクロブタン-1-オール塩酸塩(181mg、1.461mmol)およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(80%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール(300mg、80%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.04,found 375.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.31(s,1H),6.12(s,1H),4.45-4.44(m,1H),4.17-4.10(m,1H),3.80-3.78(m,4H),3.68-3.62(m,1H),3.46-3.43(m,4H),2.92-2.85(m,1H),1.83-1.81(m,4H).
実施例47:(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(1S,3S)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール(200mg、0.533mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(242mg、0.586mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)、Na2CO3(169mg、1.599mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)、および水(1.5mL)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を、PE(65%)中のEA/EtOH(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、DCM/ヘキサン(1/5)でのトリチュレートすることで、淡黄色固形物として(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(214mg、74%)を得た。 MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.42-7.40(m,1H),7.40(s,1H),7.33-7.32(m,1H),7.10-7.08(m,1H),5.76(s,1H),5.68(s,1H),5.00(s,1H),3.86-3.84(m,1H),3.69-3.65(m,6H),3.52-3.50(m,1H),3.38-3.29(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.63-2.41(m,5H),2.15-2.07(m,4H),1.74-1.66(m,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例48:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物48A:(1R、3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)、(1R,3R)-3-アミノシクロブタン-1-オール塩酸塩(181mg、1.461mmol)、およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の混合を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(80%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(1R,3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール(270mg、74%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.04,found 375.90.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.63-6.60(m,1H),6.22(s,1H),6.11(s,1H),4.96(s,1H),4.29-4.13(m,2H),3.65-3.63(m,4H),3.41-3.33(m,4H),2.16-2.06(m,4H).
実施例48:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(1R,3R)-3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)シクロブタン-1-オール(200mg、0.533mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(242mg、0.586mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)、Na2CO3(169mg、1.599mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)、および水(1.5mL)の混合物。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を、PE(65%)中のEA/EtOH(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、DCM/ヘキサン(1/5)でのトリチュレートすることで、茶色黄色固形物として(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(190mg、65)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.42-7.41(m,1H),7.40(s,1H),7.33-7.32(m,1H),7.10-7.08(m,1H),5.78(s,1H),5.63(s,1H),4.97-4.95(m,1H),4.31-4.18(m,2H),3.69-3.50(m,6H),3.39-3.29(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.50-2.41(m,3H),2.16-2.08(m,8H),1.68-1.66(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例49:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物49A:(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-1-オール
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(269mg、1.947mmol)、NMP(3mL)および(2R)-2-アミノブタン-1-オール(130mg、1.461mmol))の混合を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出する、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-1-オール(90mg、24%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O2[M+H]+,378.06,found 377.90.1H NMR(300 MHz,CDCL3) δ 6.29-6.26(m,2H),4.23(s,1H),3.81-3.76(m,6H),3.62-3.55(m,1H),3.45-3.42(m,4H),3.14(s,1H),1.77-1.63(m,1H),1.57-1.43(m,1H),1.03-0.96(m,3H).
実施例49:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-1-オール(90mg、0.239mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(98mg、0.239mmol)、Na2CO3(76mg、0.716mmol)、ジオキサン:H2O=4:1(1mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(19mg、0.024mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出する、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、70mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速20mL/分;勾配:5.1分で25B~65B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(59mg、46%)が結果として得られた。MS ESI calculated for C27H36F3N5O3[M+H]+.536.28,found 536.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42-7.40(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.10-7.08(m,1H),5.95-5.93(m,1H),5.78-5.73(m,2H),4.59(s,1H),3.75-3.64(m,6H),3.55-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,4H),3.31-3.27(m,2H),3.04-2.99(m,1H),2.48-2.38(m,3H),2.16(s,3H),2.12-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,2H),1.48-1.37(m,1H),0.91-0.88(m,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例50:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物50A:4-ヨード-N-[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(269mg、1.947mmol)、NMP(3mL)および(2R)-1-メトキシプロパン-2-アミン(434mg、4.869mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として4-ヨード-N-[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(150mg、41%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O2[M+H]+,378.06,found 377.95.1H NMR(400 MHz,CDCL3) δ 6.27(m,1H),6.20(s,1H),4.45-4.43(m,1H),4.00-3.97(m,1H),3.84-3.78(m,4H),3.53-3.27(m,8H),1.28-1.23(m,3H).
実施例50:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(150mg、0.398mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(172mg、0.418mmol)、Na2CO3(126mg、1.193mmol)、ジオキサン:H2O=4:1(2mL)の混合物を、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(32mg、0.040mmol)に添加し、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、70mgの粗製生成物を得た。残渣を、以下の条件:カラム:Welch Xtimate C18、21.2*250mm、5um;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速20mL/分;勾配:5.5分で20B~60B;254/210nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-メトキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(41mg、19%)を結果として得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O3[M+H]+.536.28,found 536.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.44-7.36(m,2H),7.12-7.09(m,1H),6.12-6.09(m,1H),5.77(s,2H),4.14-4.10(m,1H),3.77-3.69(m,6H),3.57-3.36(m,5H),3.29(s,4H),3.27-3.22(m,1H),3.07-3.00(m,1H),32.48-2.41(m,3H),2.17(s,3H),2.08-2.03(m,1H),1.71-1.64(m,1H),1.16-1.14(m,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例51:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2-メトキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物51A:4-ヨード-N-[(2S)-2-メトキシプロピル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および(2S)-2-メトキシプロパン-1-アミン(87mg、0.974mmol)、NMP(3mL)、およびK2CO3(269mg、1.947mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(15mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×8mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑色固形物として4-ヨード-N-[(2S)-2-メトキシプロピル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(120mg、粗製)を得て、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。MS ESI calculated for C13H20IN3O2 378.06,found 378.00.
実施例51:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2-メトキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-[(2S)-2-メトキシプロピル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(112mg、0.297mmol)、(3R)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)シクロペンタン-1-カルボキサミド(98mg、0.238mmol)、1,4-ジオキサン(4mL)、H2O(1mL)、Na2CO3(94mg、0.891mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(24mg、0.030mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で撹拌した。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×8mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄緑固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2-メトキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(22mg、%)を得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O3 536.28,found 536.00.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.42(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.29(t,J=5.9 Hz,1H),5.78(d,J=15.3 Hz,2H),3.71-3.62(m,5H),3.57-3.45(m,2H),3.38(t,J=4.9 Hz,4H),3.32(s,6H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.50(s,3H),2.16(s,3H),2.12-2.05(m,1H),1.64(q,J=10.2 Hz,1H),1.10(d,J=6.2 Hz,3H).
実施例52:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物52A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン
窒素雰囲気下にて室温でのNMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(673mg、4.869mmol)、(3S)-オキサン-3-アミン塩酸塩(670mg、4.869mmol)の撹拌混合物に。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン(260mg、69%)を得た。 MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 389.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.33-6.32(m,1H),6.11-6.10(s,1H),4.47-4.45(m,1H),4.23-4.11(m,1H),3.80-3.77(m,4H),3.45-3.42(m,4H),2.60-2.53(m,1H),2.00-1.93(m,2H),1.46(s,3H),1.31-1.26(m,1H),0.91-0.88(m,1H).
実施例52:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)-N-[(3S)-オキサン-3-イル]ピリジン-2-アミン(200mg、0.514mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(212mg、0.514mmol)、ジオキサン(2mL)、H2O(0.5mL)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(42mg、0.051mmol)、およびNa2CO3(163mg、1.541mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(0%~80%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件(カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19?150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.1%のFA)、移動相B:CH3CN;流速20mL/分;勾配:5.3分で25B~65B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[(3S)-オキサン-3-イルアミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(120mg、43%)を得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.41(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.3 Hz,1H),6.19(s,1H),5.78(d,J=4.9 Hz,2H),3.94(dd,J=10.8,4.0 Hz,1H),3.82(dt,J=13.4,6.3 Hz,1H),3.77-3.62(m,6H),3.52(ddd,J=10.5,8.3,2.3 Hz,1H),3.41-3.25(m,6H),3.05(dt,J=24.7,9.5 Hz,2H),2.51-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.08(dd,J=9.6,3.5 Hz,1H),1.99-1.90(m,1H),1.75-1.50(m,4H).
実施例53:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキソラン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物53A:4-ヨード-N-(3-メチルオキソラン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(300mg、1.245mmol)、3-メチルオキソラン-3-アミン(138mg、1.369mmol)、DMSO(3mL)、およびDIEA(0.48mL、3.691mmol)の混合物を、110℃で4時間撹拌した。上記の混合物にモルホリン(361mg、4.150mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、110℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として4-ヨード-N-(3-メチルオキソラン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(230mg、47%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.05,found 390.05.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.28(d,J=1.0 Hz,1H),6.20(d,J=1.0 Hz,1H),4.39(s,1H),4.00-3.91(m,3H),3.82-3.76(m,5H),3.51-3.37(m,4H),2.41-2.31(m,1H),2.03-1.93(m,1H),1.57(s,3H).
実施例53:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキソラン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-(3-メチルオキソラン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(230mg、0.591mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(244mg、0.591mmol)、1,4-ジオキサン(3mL)、H2O(0.6mL)、Na2CO3(188mg、1.773mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(48mg、0.059mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を室温の水(10mL)の添加によりクエンチした。結果として生じる混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄いピンク色の固形物として(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキソラン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(200mg、62%)を得た。 MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.15,found 548.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.40(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.35(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.45(s,1H),5.80(dd,J=10.3,1.0 Hz,2H),3.95(d,J=8.5 Hz,1H),3.86-3.74(m,2H),3.73-3.67(m,6H),3.57-3.44(m,1H),3.39-3.22(m,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.49-2.36(m,3H),2.33-2.22(m,1H),2.16(s,3H),2.08(d,J=11.2 Hz,1H),1.95-1.86(m,1H),1.70-1.61(m,1H),1.50(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.61(3F).
実施例54:(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物54A:[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロブチル]メタノール
2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(550mg、2.282mmol)、(1-アミノシクロブチル)メタノール塩酸塩(345mg、2.511mmol)、およびDMSO(6mL)の混合物に、DIEA(944mg、7.304mmol)窒素雰囲気下にて0℃で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて70℃で3時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロブチル]メタノール(320mg、43%)を得た。MS ESI calculated for C10H12FIN2O[M+H]+,323.00,found 322.85.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.60-6.55(m,2H),3.86(s,2H),2.35-2.25(m,2H),2.17-2.07(m,2H),2.06-1.83(m,2H).
調製物54B:(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロブチル)メタノール
[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロブチル]メタノール(210mg、0.652mmol)およびDMSO(2.1mL)中のモルホリン(125mg、1.434mmol)の撹拌溶液に、DIEA(185mg、1.434mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて110℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色の油として(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロブチル)メタノール(195mg、77%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+.390.06,found 389.95.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 6.45(s,1H),6.24-6.18(m,2H),4.71(s,1H),3.66-3.63(m,6H),3.32-3.29(m,4H),2.13-2.08(m,4H),1.84-1.66(m,2H).
実施例54:(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロブチル)メタノール(190mg、0.488mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(201mg、0.488mmol)、Na2CO3(155.21mg、1.464mmol)、ジオキサン:H2O=4:1(2mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(40mg、0.049mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA/EtOH(8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで200mgの粗製生成物を得て、その後、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水(10mmol/lのNH4HCO3)中のCH3CN、30分で10%~80%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーを行った。これにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(160mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+.548.28,found 548.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.41-7.35(m,2H),7.11-7.08(m,1H),6.29(s,1H),5.75(s,2H),4.86-4.82(m,1H),3.69-3.67(m,8H),3.56-3.50(m,1H),3.32(s,3H),3.05-2.99(m,1H),2.47-2.40(m,3H),2.16-2.13(m,9H),1.83-1.59(m,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例55:(3S)-N-[3-(2-[[3-(ヒドロキシメチル)オキセタン-3-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物55A:[3-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]オキセタン-3-イル]メタノール
DMSO(8mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(1.00g、4.150mmol)および(3-アミノオキセタン-3-イル)メタノール(0.51g、4.980mmol)の撹拌混合物に、DIEA(1.34g、10.374mmol)を窒素雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物をEtOAc(100mL)で希釈した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後に、濾液を減圧下で濃縮することで、淡黄色油として(3-((6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ)オキセタン-3-イル)メタノール(1g、粗製)を得た。粗製生成物を、さらに精製することなく次の工程に使用した。MS ESI calculated for C9H10FIN2O2[M+H]+,324.98,found 324.95.
調製物55B:(3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]オキセタン-3-イル)メタノール
DMSO(4mL)中の[3-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]オキセタン-3-イル]メタノール(600mg、1.851mmol、1.00当量)およびモルホリン(177mg、2.036mmol)の撹拌混合物に、DIEA(526mg、4.073mmol)を窒素雰囲気下にて室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]オキセタン-3-イル)メタノール(300mg、41.42%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O3[M+H]+,392.04,found 392.04.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.28(s,1H),6.34(d,J=1.0 Hz,1H),6.28(s,1H),4.73(d,J=6.4 Hz,1H),4.63(d,J=6.5 Hz,2H),4.14(s,1H),3.81-3.77(m,2H),3.37(s,2H),3.13(s,1H),1.59(s,2H),1.34-1.23(m,2H),0.93-0.81(m,2H).
実施例55:(3S)-N-[3-(2-[[3-(ヒドロキシメチル)オキセタン-3-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]オキセタン-3-イル)メタノール(250mg、0.639mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(263mg、0.639mmol)、H2O(0.75mL)、および1,4-ジオキサン(3mL)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(52mg、0.064mmol)、およびNa2CO3(203mg、1.917mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で2時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40um、40g;移動相A:水(5mMのNH4HCO3);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:5%~5% B、10分、5%~40% B、35分、10分で40%B~98%Bの勾配;検出器:220nmでの逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、水色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[3-(ヒドロキシメチル)オキセタン-3-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(186mg、53%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4[M+H]+,550.26,found 550.3.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43-7.33(m,2H),7.10(d,J=8.3 Hz,1H),6.81(s,1H),5.87-5.73(m,2H),5.03(t,J=5.7 Hz,1H),4.56(q,J=6.1 Hz,4H),3.81(d,J=5.8 Hz,2H),3.66(dd,J=5.9,3.9 Hz,5H),3.52(ddd,J=10.4,8.4,2.3 Hz,1H),3.32(s,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.44(t,J=10.8 Hz,3H),2.16(s,3H),2.09(q,J=5.3,4.7 Hz,1H),1.65(p,J=10.0 Hz,1H).
実施例56:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキセタン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物56A:6-フルオロ-4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン
DMSO(5mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(500mg、2.075mmol)、3-メチルオキセタン-3-アミン(181mg、2.075mmol)、およびDIEA(295mg、2.282mmol)の溶液を、窒素雰囲気下にて70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(50%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として6-フルオロ-4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン(450mg、70%)を得た。MS ESI calculated for C9H10FIN2O[M+H]+,309.09,found 308.85.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.62(s,1H),6.74-6.73(m,1H),6.59-6.58(m,1H),4.59-4.58(m,2H),4.39-4.38(m,2H),1.58(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -69.76(1F).
調製物56B:4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
DMSO(4mL)中の6-フルオロ-4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-アミン(400mg、1.298mmol)、モルホリン(124mg、1.428mmol)、およびDIEA(335mg、2.597mmol)の溶液を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(50%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(270mg、55%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.21,found 375.90.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.90(s,1H),6.25(s,1H),6.20(s,1H),4.63-4.60(m,2H),4.36-4.34(m,2H),3.65-3.62(m,4H),3.31-3.28(m,4H),1.59(s,3H).
実施例56:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキセタン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(200mg、0.533mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(242mg、0.586mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)、Na2CO3(169mg、1.599mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)、およびH2O(1.5mL)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を、PE(58%)中のEA/EtOH(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件:カラム:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm 5um 13nm;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:アセトニトリル;流速20mL/分;勾配:5.5分で40B~65B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(3-メチルオキセタン-3-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(97mg、33%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.42-7.35(m,2H),7.11-7.09(m,1H),6.77(s,1H),5.81(s,1H),5.73(s,1H),4.70-4.69(m,2H),4.40-4.38(m,2H),3.68-3.64(m,5H),3.52-3.50(m,1H),3.35-3.29(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.52-2.41(m,3H),2.16(s,3H),2.06-2.04(m,1H),1.75-1.60(m,4H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例57:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(4-メチルオキサン-4-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物57A:4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(200mg、0.830mmol)、4-メチルオキサン-4-アミン(105mg、0.913mmol)、DMSO(2mL)、およびDIEA(0.32mL、2.461mmol)の溶液を、110℃で4時間撹拌した。これに、モルホリン(361mg、4.150mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、110℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、水(10mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(220mg、66%)を得た。MS ESI calculated for C15H22IN3O2[M+H]+,404.10,found 404.10.1H NMR(300 MHz,CDCl3-d) δ 6.23(dd,J=10.0,1.0 Hz,2H),4.05(s,1H),3.86-3.67(m,11H),3.43-3.35(m,5H),2.10(t,J=12.3 Hz,3H).
実施例57:(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(4-メチルオキサン-4-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(220mg、0.546mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(225mg、0.546mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.4mL)、Na2CO3(173mg、1.637mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(44mg、0.055mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-(4-メチル-3-[2-[(4-メチルオキサン-4-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(158mg、52%)を得た。MS ESI calculated for C29H38F3N5O3[M+H]+,562.15,found 562.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42(dd,J=8.3,2.4 Hz,1H),7.35(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),5.97(s,1H),5.91(d,J=0.9 Hz,1H),5.75(d,J=1.0 Hz,1H),3.72-3.54(m,9H),3.52-3.49(m,1H),3.36-3.32(m,5H),3.02(t,J=9.5 Hz,1H),2.47-2.35(m,3H),2.21(s,1H),2.17(s,4H),2.09(dd,J=12.4,6.2 Hz,1H),1.73-1.53(m,3H),1.46(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例58:(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物58A:[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロプロピル]メタノール
DMSO(5mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(500mg、2.075mmol)、(1-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩(282mg、2.282mmol)、およびNaHCO3(523mg、6.225mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(58%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色油として[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロプロピル]メタノール(575mg、90%)を得た。MS ESI calculated for C9H10FIN2O[M+H]+,309.09,found 308.90.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.42(s,1H),6.84(s,1H),6.59(s,1H),4.77(brs,1H),3.48-3.42(m,2H),0.80-0.74(m,2H),0.61-0.55(m,2H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -70.00(1F).
調製物58B:(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロプロピル)メタノール
DMSO(6mL)中の[1-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]シクロプロピル]メタノール(575mg、1.866mmol)、モルホリン(179mg、2.053mmol)、およびDIEA(482mg、3.733mmol)の溶液を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(60mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(76%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロプロピル)メタノール(315mg、45%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.21,found 375.90.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.60(s,1H),6.29-6.27(m,2H),4.68(brs,1H),3.64-3.62(m,4H),3.50-3.41(m,2H),3.33-3.30(m,4H),0.75-0.72(m,2H),0.57-0.55(m,2H).
実施例58:(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]シクロプロピル)メタノール(200mg、0.533mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(242mg、0.586mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)、Na2CO3(169mg、1.599mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)、および水(1.5mL)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を、PE(60%)中のEA/EtOH(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件:カラム:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm 5um 13nm;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:アセトニトリル;流速20mL/分;勾配:5.5分で45B~65B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[1-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(151mg、51%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.59,found 534.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43-7.33(m,2H),7.11-7.09(m,1H),6.43(s,1H),5.85-5.83(m,2H),4.75-4.74(m,1H),3.68-3.66(m,5H),3.52-3.49(m,3H),3.38-3.30(m,5H),3.03-3.02(m,1H),2.52-2.44(m,3H),2.16(s,3H),2.08-2.06(m,1H),1.78-1.65(m,1H),0.76-0.75(m,2H),0.63-0.62(m,2H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例59および60:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物59A:tert-ブチル(3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)カルバメート
THF(20mL)中のtert-ブチルN-(1-メチル-3-オキソシクロブチル)カルバメート(2.00g、10.04mmol)の溶液に、NaBH4(0.76g、20.07mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で16時間撹拌した。反応を、0℃の飽和NH4Cl(100mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。結果として生じる混合物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 4.72(s,1H),4.17-4.10(m,2H),1.99-1.86(m,2H),1.30(d,J=20.8 Hz,9H).
調製物59B:3-アミノ-3-メチルシクロブタン-1-オール塩酸塩
DCM(4mL)中のtert-ブチル(3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)カルバメート(1.50g、7.46mmol)の溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中のHCl(気体)(2mL、65.82mmol、4M)を添加した。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。結果として生じる混合物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.37(s,2H),4.43-4.35(m,1H),4.04(p,J=7.1 Hz,1H),2.26(ddt,J=9.3,7.1,2.3 Hz,2H),2.17-2.08(m,2H),1.33(s,3H).
調製物59C:3-((6-フルオロピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール
DMSO(13mL)中の3-アミノ-3-メチルシクロブタン-1-オール塩酸塩(1.3g、9.489mmol)の溶液に、2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(1.37g、5.67mmol)およびDIEA(6.10g、47.23mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、110℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(130mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色油として3-((6-フルオロピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール(800mg、26%)を得た。MS ESI calculated for C10H13FN2O[M+H]+,323.00,found 323.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.55-6.45(m,2H),4.63(d,J=53.3 Hz,1H),4.23(p,J=6.9 Hz,1H),4.13-4.03(m,1H),2.51-2.43(m,2H),2.37-2.25(m,2H),1.34 -1.22(m,3H).
調製物59D:3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール
DMSO(10mL)中の3-((6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール(980mg、3.043mmol)の溶液に、DIEA(786mg、6.085mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、110℃で16時間撹拌した。反応を水(100mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色油として3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール(200mg、17%)を得た。MS ESI calculated for C14H20IN3O2[M+H]+,390.06,found 389.95.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.17(d,J=1.1 Hz,1H),6.14(d,J=1.0 Hz,1H),4.03(q,J=7.1 Hz,3H),3.90(t,J=7.3 Hz,1H),3.64(dd,J=5.8,3.9 Hz,4H),2.39(ddd,J=12.0,6.0,2.6 Hz,2H),2.23- 2.20(m,2H),1.21(s,3H).
実施例59および60:(S)-N-(3-(2-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(S)-N-(3-(2-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)およびH2O(0.2mL)中の3-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3-メチルシクロブタン-1-オール(200mg、0.514mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(212mg、0.514mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(42mg、0.051mmol)、およびNa2CO3(163mg、1.541mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。結果として生じる混合物を、以下の条件:カラム:CHIRALPAK IE、2*25cm、5um;移動相A:Hex(0.5%の2M NH3-MeOH)、移動相B:EtOH;流速:18mL/分;A:B=70:30;220/254nmでキラルHPLCによって分解することで、水色固形物として14.7mg(9%)(MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.10(s,1H),7.48-7.32(m,2H),7.09(d,J=8.3 Hz,1H),6.24(s,1H),5.73(d,J=28.8 Hz,2H),4.91(d,J=5.8 Hz,1H),4.16(h,J=6.7 Hz,1H),3.75-3.60(m,5H),3.53(ddd,J=10.4,8.2,2.3 Hz,1H),3.36(d,J=9.6 Hz,4H),3.32-3.25(m,1H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.63(ddd,J=10.0,7.3,2.6 Hz,2H),2.43(dd,J=15.0,7.1 Hz,3H),2.17(s,4H),1.89-1.77(m,2H),1.77-1.59(m,1H),1.49(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36)、および、水色固形物として50.5mg(30%)(MS ESI calculated for C28H36F3N5O3[M+H]+,548.28,found 548.25.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.49-7.30(m,2H),7.09(d,J=8.3 Hz,1H),6.42(s,1H),5.72(d,J=19.3 Hz,2H),4.93(d,J=6.2 Hz,1H),4.03(h,J=7.1 Hz,1H),3.80-3.62(m,5H),3.53(ddd,J=10.5,8.3,2.4 Hz,1H),3.39(s,1H),3.37- 3.21(m,3H),3.03(t,J=9.3 Hz,1H),2.50-2.34(m,5H),2.17(s,3H),2.05(t,J=10.2 Hz,3H),1.85 -1.55(m,1H),1.42(s,3H))を得た。19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36,-63.43.
実施例61:(3S)-N-[3-(2-[[(2R,3R)-3-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物61A:(2R,3R)-3-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]ブタン-2-オール
2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(300mg、1.245mmol)、DMSO(3mL)、(2R,3R)-3-アミノブタン-2-オール(133mg、1.494mmol)、およびDIEA(804mg、6.225mmol)の溶液を、70℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物をH2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(4×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(4×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色油として(2R,3R)-3-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]ブタン-2-オール(172mg、44%)を得た。MS ESI calculated for C9H12FIN2O[M+H]+,311.11,found 310.90.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.65(s,1H),6.52(m,1H),4.78(s,1H),3.80(m,2H),2.19(s,1H),1.32-1.19(m,6H).
調製物61B:(2R,3R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-2-オール
(2R,3R)-3-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]ブタン-2-オール(110mg、0.355mmol)、DMSO(2mL)、モルホリン(102mg、1.171mmol)、およびDIEA(55mg、0.426mmol)の混合物を、70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物をH2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(4×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(4×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE中の39%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、濃い黄色の油として(2R,3R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-2-オール(110mg、67%)を得た。MS ESI calculated for C13H20IN3O2[M+H]+,379.06,found 379.00.C13H20IN3O2: 1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.28(s,1H),6.28(s,1H),6.24(s,1H),4.44-4.20(m,1H),3.79(s,4H),3.72(m,1H),3.43(s,4H),2.07(s,1H),1.29-1.20(m,6H).
実施例61:(3S)-N-[3-(2-[[(2R,3R)-3-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2R,3R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタン-2-オール(110mg、0.292mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(120mg、0.292mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.5mL)、Na2CO3(93mg、0.875mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(24mg、0.029mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件(カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、10分で5%~95%の勾配;検出器、UV 254nm)での逆相フラッシュによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R,3R)-3-ヒドロキシブタン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(59mg、38%)を得た。MS ESI calculated for C27H36F3N5O3[M+H]+,536.61,found 536.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.41(m,1H),7.33(s,1H),7.09(s,1H),5.86(s,1H),5.79(s,1H),5.73(s,1H),4.59(s,1H),3.87(s,1H),3.78-3.62(m,6H),3.57-3.47(m,1H),3.37(sz,4H),3.31-3.25(m,1H),3.02(m,1H),2.50(s,3H),2.16(s,3H),2.12-1.97(m,1H),1.66(m,1H),1.06(m,6H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.4(3F).
実施例62:(3S)-N-(3-[2-[(1-シアノプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物62A:3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタンニトリル
2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(300mg、1.245mmol)、DMSO(4mL)、3-アミノブタンニトリル塩酸塩(165mg、1.369mmol)、およびDIEA(354mg、2.739mmol)の溶液を、70℃で3時間撹拌した。上記撹拌混合物にモルホリン(357mg、4.097mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH=(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタンニトリル(351mg、75%)を得た。MS ESI calculated for C13H17IN4O[M+H]+,373.04,found 372.90.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.45-6.40(m,1H),6.23-6.22(m,1H),4.25-4.22(m,1H),3.84-3.78(m,5H),3.54-3.37(m,4H),2.84-2.64(m,2H),1.47-1.42(m,3H).
実施例62:(3S)-N-(3-[2-[(1-シアノプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]ブタンニトリル(150mg、0.403mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(166mg、0.403mmol)、Na2CO3(128mg、1.209mmol)、ジオキサン(4mL)、H2O(1mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(33mg、0.040mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc/EtOH=4/3/1で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーと、その後の以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、10分で5%~95%の勾配;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(1-シアノプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(149mg、69%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N6O2[M+H]+,531.26,found 531.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.01(s,1H),7.43-7.33(m,2H),7.11-7.08(m,1H),6.53-6.51(m,1H),5.82-5.81(m,2H),4.16-4.15(m,1H),3.68-3.49(m,5H),3.52-3.49(m,1H),3.39-3.33(m,4H),3.04-3.02(m,1H),2.98-2.72(m,2H),2.50-2.42(m,3H),2.18-2.01(m,5H),2.71-2.59(m,1H),1.29-1.22(m,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例63および64:(S)-N-(3-(2-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(S)-N-(3-(2-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物63A:tert-ブチルN-(4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)カルバメート
MeOH(10mL)中のtert-ブチルN-(1-メチル-4-オキソシクロヘキシル)カルバメート(700mg、3.080mmol)の溶液に、NaBH4(174mg、4.619mmol)を室温で少しずつ添加した。混合物を2時間室温で撹拌した。反応を、0℃の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、無色の油としてtert-ブチルN-(4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)カルバメート(600mg、85%)を結果として得た。MS ESI calculated for C12H23NO3[M+H]+,230.17 found N/A.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 3.65(td,J=10.1,4.8 Hz,1H),1.47(s,3H),1.46-1.40(m,8H),1.44(s,9H).
調製物63B:4-アミノ-4-メチルシクロヘキサン-1-オール塩酸塩
EtOAc(5mL)中のtert-ブチルN-(4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)カルバメート(600mg、2.616mmol)の溶液に、EtOAc(10mL)中のHCl(気体)を室温で添加した。混合物を2時間室温で撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。これにより、白色固形物として4-アミノ-4-メチルシクロヘキサン-1-オール塩酸塩(400mg、92%)を得た。粗製生成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS ESI calculated for C7H15NO[M+H]+,130.12 found N/A.1H NMR(400 MHz,メタノール-d4) δ 3.84(td,J=6.1,3.1 Hz,1H),1.93-1.66(m,8H),1.37(s,3H).
調製物63C:4-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]-4-メチルシクロヘキサン-1-オール
DMSO(10mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(744mg、2.415mmol)および4-アミノ-4-メチルシクロヘキサン-1-オール塩酸塩(500mg、3.018mmol)の溶液に、DIEA(1.95g、15.091mmol)を室温で添加した。混合物を100℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。MS ESI calculated for C12H16FIN2O[M+H]+,351.03,found 350.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.67- 6.61(m,1H),6.51(dd,J=2.9,1.0 Hz,1H),3.69(td,J=9.3,4.2 Hz,1H),2.33-2.25(m,2H),1.94-1.78(m,3H),1.49(d,J=20.6 Hz,3H),1.44(s,3H).
調製物63D:4-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-4-メチルシクロヘキサン-1-オール
DMSO(5mL)中の4-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]-4-メチルシクロヘキサン-1-オール(130mg、0.371mmol)およびモルホリン(48mg、0.557mmol)の溶液に、DIEA(96mg、0.742mmol)を室温で添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。結果として生じる溶液を、以下の条件(カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、30*150mm、5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25分で35B~75B)での分取HPLCによって精製することで、淡黄色固形物として4-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-4-メチルシクロヘキサン-1-オール(80mg、52%)を得た。MS ESI calculated for C16H24IN3O2[M+H]+,418.09,found 418.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.60-6.44(m,1H),6.32(dd,J=9.8,1.2 Hz,1H),3.85(q,J=3.9,2.7 Hz,5H),3.54(dd,J=5.7,3.8 Hz,4H),2.18(d,J=13.6 Hz,1H),1.99-1.76(m,3H),1.70-1.44(m,2H),1.42(s,3H),1.32-1.30(m,2H).
実施例63および64:(S)-N-(3-(2-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(S)-N-(3-(2-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキシル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(10mL)およびH2O(1mL)中の4-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]-4-メチルシクロヘキサン-1-オール(130mg、0.312mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(128mg、0.312mmol)溶液に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(25mg、0.031mmol)およびK2CO3(129mg、0.935mmol)を室温で添加した。混合物を窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。粗製生成物を、以下の条件(カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、30*150mm、5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25分で35B~75B;)での分取HPLCによって精製することで、白色固形物としてラセミ(40mg)を得た。混合物(40mg)を以下の条件:カラム:CHIRALPAK IH、2.0*25 cm、5um;移動相A:MeOH(0.1%のDEA)、移動相B:CO2;流速:50mL/分;勾配:50%BでのキラルのHPLCによって分離した。第1ピークにより、白色固形物として8mg(4%)が得られた。MS ESI calculated for C30H40F3N5O3[M+H]+,576.31,found 576.15.1H NMR(400 MHz,メタノール-d4) δ 7.27(dt,J=4.1,2.4 Hz,2H),7.14(d,J=8.9 Hz,1H),5.87(d,J=16.9 Hz,2H),3.84-3.75(m,6H),3.63(ddd,J=10.5,8.4,2.3 Hz,1H),3.44(h,J=6.5 Hz,5H),3.18 * 3.09(m,1H),2.55(s,1H),2.47-2.32(m,2H),2.23(s,4H),2.05(t,J=9.4 Hz,2H),1.97-1.67(m,5H),1.54(q,J=8.4,7.1 Hz,2H),1.49(s,3H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -66.49(3F).第2ピークにより、白色固形物として33mg(18%)が得られた。MS ESI calculated for C30H40F3N5O3[M+H]+,576.31,found 576.15.1H NMR(400 MHz,メタノール-d4) δ 7.31-7.25(m,2H),7.15(d,J=9.0 Hz,1H),5.93(s,1H),5.84(s,1H),3.84-3.75(m,5H),3.68-3.53(m,2H),3.49 -3.38(m,5H),3.13(t,J=9.7 Hz,1H),2.65-2.30(m,5H),2.24(s,4H),1.97-1.67(m,3H),1.68-1.53(m,2H),1.46(s,3H),1.44-1.29(m,2H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -66.48(3F).
実施例65:(3S)-N-(3-[2-[(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物65A:2-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール
NMP(4mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)およびK2CO3(404mg、2.921mmol)の撹拌混合に、2-アミノプロパン-1,3-ジオール(443mg、4.869mmol)を室温で添加した。反応液混合物を150℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水(0.5%のNH4HCO3を有する)中の55%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮することで、ピンク色固形物として2-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(110mg、25%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O3[M+H]+,380.04 found 380.05.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.29(d,J=1.0 Hz,1H),6.19(d,J=1.0 Hz,1H),4.55(t,J=5.5 Hz,2H),3.64(t,J=4.9 Hz,4H),3.52-3.40(m,4H),3.34(d,J=4.9 Hz,4H),1.06(t,J=7.0 Hz,1H).
実施例65:(3S)-N-(3-[2-[(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中の2-((4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(80mg、0.211mmol)、K2CO3(87mg、0.633mmol)、および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(104mg、0.253mmol)の撹拌混合に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(17mg、0.021mmol)を室温で添加した。反応混合物を、N2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、EA中の50%のPEで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮した。粗製物を、水(10mmol/mLのNH4HCO3を有する)中の50%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(105mg、98%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O4[M+H]+,538.26 found 538.35.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.41(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.34(d,J=2.3 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),5.86(d,J=7.6 Hz,1H),5.81(d,J=0.9 Hz,1H),5.76(d,J=1.1 Hz,1H),4.58(t,J=5.5 Hz,2H),3.82(d,J=6.7 Hz,1H),3.67(q,J=8.3,6.4 Hz,5H),3.58-3.45(m,5H),3.37(d,J=9.6 Hz,4H),3.30(d,J=10.0 Hz,1H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.44(t,J=10.7 Hz,3H),2.16(s,3H),2.08(d,J=3.7 Hz,1H),1.66(p,J=9.9 Hz,1H).
実施例66:(3S)-N-[3-[2-アミノ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物66A:4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
n-BuOH(20mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(2.00g、6.492mmol)およびNH4OH(140mL)の溶液を、120℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色油として4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(0.70g、35%)を得た。MS ESI calculated for C9H12IN3O[M+H]+,306.00,found 305.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.32(dd,J=15.3,1.0 Hz,2H),4.21(s,2H),3.82-3.73(m,4H),3.48-3.39(m,4H).
実施例66:(3S)-N-[3-[2-アミノ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(1mL)およびH2O(0.2mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(100mg、0.328mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(135mg、0.328mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(104mg、0.983mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(27mg、0.033mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-[3-[2-アミノ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(73mg、48%)を得た。MS ESI calculated for C23H28F3N5O2[M+H]+,464.22,found 464.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42(dd,J=8.3,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),5.77(dd,J=17.6,1.0 Hz,2H),5.64(s,2H),3.71-3.63(m,5H),3.55-3.49(m,1H),3.41-3.35(m,3H),3.32-3.26(m,2H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.51-2.36(m,3H),2.16(s,3H),2.08(d,J=10.6 Hz,1H),1.67(q,J=10.4,10.0 Hz,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例67:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(メチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物67A:4-ヨード-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]-N-メチル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(320mg、0.974mmol)および[(4-メトキシフェニル)メチル](メチル)アミン(740mg、4.869mmol)の撹拌混合物に、K2CO3(670mg、4.869mmol)を室温で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として4-ヨード-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]-N-メチル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(170mg、39%)を得た。MS ESI calculated for C18H22IN3O2[M+H]+,440.08 found 440.05.1H NMR(300 MHz,メタノール-d4) δ 7.16(d,J=8.5 Hz,2H),6.86(d,J=8.5 Hz,2H),6.35(s,1H),4.70(s,2H),3.81(d,J=5.0 Hz,7H),3.46(t,J=4.9 Hz,3H),2.96(s,3H).
調製物67B:(3S)-N-[3-(2-[[(4-メトキシフェニル)メチル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(1.6mL)およびH2O(0.4mL)中の4-ヨード-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]-N-メチル-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(170mg、0.387mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(160mg、0.387mmol)およびK2CO3(160mg、1.161mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(31mg、0.039mmol)を添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=1/1)によって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(4-メトキシフェニル)メチル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(240mg、93%)を得た。MS ESI calculated for C32H38F3N5O3[M+H]+,598.29 found 598.30.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.37(d,J=8.3 Hz,1H),7.19(dd,J=15.4,8.2 Hz,3H),6.87(d,J=8.5 Hz,2H),6.10(s,1H),5.97(s,1H),4.77(s,2H),3.84(d,J=19.9 Hz,7H),3.64(t,J=8.9 Hz,1H),3.57-3.40(m,4H),3.06(s,2H),2.28(t,J=9.5 Hz,3H),1.81-1.73(m,1H).
実施例67:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(メチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(1.5mL)中の(3S)-N-[3-(2-[[(4-メトキシフェニル)メチル](メチル)アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(190mg、0.318mmol)およびTFA(1.5mL)の混合物を、室温で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(メチルアミノ)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(90mg、59%)を得た。MS ESI calculated for C24H30F3N5O2[M+H]+,478.24,found 478.05.1H NMR(300 MHz,メタノール-d4) δ 7.34-7.25(m,2H),7.15(d,J=8.6 Hz,1H),5.89(d,J=1.3 Hz,1H),5.82(d,J=1.2 Hz,1H),3.84-3.75(m,5H),3.64(t,J=9.8 Hz,1H),3.50-3.39(m,5H),3.20-3.07(m,1H),2.91-2.84(m,3H),2.55(s,1H),2.48-2.29(m,2H),2.23(s,4H),1.77(p,J=10.9,10.2 Hz,1H).19F NMR(376 MHz,メタノール-d4) δ -63.36(3F).
実施例68:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(3-オキソモルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物68A:4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン
トルエン(20mL)中のモルホリン-3-オン(0.92g、9.13mmol)の溶液に、THF中のt-BuOK(8.3mL、8.30mmol、1M)を、窒素雰囲気下にて0℃で滴下した。上記混合物に、2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(2.00g、8.30mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、80℃で5時間撹拌した。反応を0℃の水(20mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン(2.00g、74%)を得た。MS ESI calculated for C9H8FIN2O2[M+H]+,322.96,found 323.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 8.63(t,J=1.2 Hz,1H),7.15(dd,J=3.3,1.0 Hz,1H),4.36(s,2H),4.03(s,4H).
調製物68B:4-(6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン
NMP(10mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン(1.00g、3.10mmol)および(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(0.35g、4.66mmol)の溶液に、K2CO3(0.86g、6.21mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、100℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の油として 4-(6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン(0.40g、粗製)を得た。MS ESI calculated for C12H16IN3O3[M+H]+,378.02;found 378.00.
実施例68:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(3-オキソモルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4-(6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン-3-オン(150mg、0.398mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(164mg、0.398mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(32mg、0.040mmol)、Na2CO3(126mg、1.193mmol)、ジオキサン(2mL)およびH2O(0.2mL)の混合物。混合物を窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:(カラム:Spherical C18、20~40um、40g;移動相A:水(10mmol/mLのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:40mL/分;20分以内に30%~60%)での逆相クロマトグラフィーによって精製した。収集した画分を組み合わせ、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(3-オキソモルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(45mg、21%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O4[M+H]+,536.25 found 536.24.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.49-7.33(m,2H),7.17-7.06(m,2H),6.44(d,J=7.6 Hz,1H),6.26(d,J=1.2 Hz,1H),4.69(t,J=5.6 Hz,1H),4.21(s,2H),3.97(s,5H),3.68(dd,J=10.3,6.7 Hz,1H),3.59- 3.46(m,2H),3.32-3.25(m,2H),3.03(t,J=9.3 Hz,1H),2.45(q,J=9.5,7.6 Hz,3H),2.18(s,4H),1.73-1.56(m,1H),1.16(d,J=6.5 Hz,3H).19F NMR(276 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例69:(3S)-N-[3-[2-アセトアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物69A:N-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド
DCM(2mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(200mg、0.655mmol)の撹拌溶液に、4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(200mg、0.655mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を室温で2時間撹拌した。反応を、室温のMeOH(1mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1~0/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてN-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド(210mg、92%)を得た。MS ESI calculated for C11H14IN3O2[M+H]+,348.01,found 348.00.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.93(s,1H),7.53(s,1H),6.75(d,J=1.1 Hz,1H),3.83-3.73(m,4H),3.48-3.39(m,4H),2.18(s,3H).
実施例69:(3S)-N-[3-[2-アセトアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
N-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド(200mg、0.576mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(237mg、0.576mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)の撹拌溶液に、Na2CO3(183mg、1.728mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(47mg、0.058mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄いピンク色固形物として(3S)-N-[3-[2-アセトアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(89mg、31%)を得た。MS ESI calculated for C25H30F3N5O3[M+H]+,506.23,found 506.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 10.04(s,1H),8.16(s,1H),7.47(dd,J=8.3,2.4 Hz,1H),7.37(d,J=2.4 Hz,2H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.40(d,J=1.1 Hz,1H),3.73-3.63(m,5H),3.58-3.44(m,5H),3.35-3.25(m,1H),3.02(t,J=9.5 Hz,1H),2.51-2.36(m,3H),2.16(s,3H),2.08(s,4H),1.72-1.60(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -66.37(3F).
実施例70:(S)-N-(3-(3-フルオロ-2-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物70A:4-(5,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリンおよび4-(3,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン
MeCN(240mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(6.00g、19.475mmol)の溶液に、selectfluor(6.9g、19.475mmol)を、室内雰囲気で少しずつ添加した。混合物を、室内雰囲気で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×150mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE(0~90%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として4-(5,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(700mg、11%)を得た。MS ESI calculated for C9H9F2IN2O[M+H]+,326.97,found 326.90.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.75(t,J=1.8 Hz,1H),3.84-3.76(m,4H),3.43(dd,J=5.8,4.1 Hz,4H).また、白色固形物として4-(3,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(3.2g、50%)を得た。MS ESI calculated for C9H9F2IN2O[M+H]+,326.97,found 326.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.68(dd,J=4.2,2.3 Hz,1H),3.82-3.80(m,4H),3.59- 3.56(m,4H).
調製物70B:(R)-2-((3-フルオロ-4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)プロパン-1-オール
NMP(5mL)中の4-(5,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.920mmol)、(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(138mg、1.840mmol)、およびK2CO3(254mg、1.840mmol)の混合物を、室内雰囲気にて70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を室温の水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc/EtOH=12/3/1)によって精製することで、黄色の油として(2R)-2-[[3-フルオロ-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(224mg、64%)を得た。MS ESI calculated for C12H17FIN3O2[M+H]+,382.03,found 381.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.17(d,J=2.4 Hz,1H),4.28-4.20(m,1H),3.84-3.80(m,4H),3.80-3.75(m,1H),3.62(dd,J=10.7,7.0 Hz,1H),3.37(dd,J=5.9,3.9 Hz,4H),1.31-1.28(m,3H).
実施例70:(S)-N-(3-(3-フルオロ-2-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(8mL)およびH2O(2mL)中の(2R)-2-[[3-フルオロ-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(200mg、0.525mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(238mg、0.577mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.052mmol)、およびK2CO3(217mg、1.574mmol)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。混合物を、分取TLC(PE/EtOAc/EtOH=4:3:1)と、その後の以下の条件:カラム:C18 Column 120g;移動相A:水(10mmoLのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:30分で40%~65%B;254/220nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(3-フルオロ-2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(128mg、45%)を得た。MS ESI calculated for C26H33F4N5O3[M+H]+,540.58,found 540.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.15(s,1H),7.45(dd,J=8.3,2.4 Hz,1H),7.37(d,J=2.3 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),5.89(dd,J=7.7,1.8 Hz,1H),5.63(d,J=3.0 Hz,1H),4.67(t,J=5.7 Hz,1H),4.07(p,J=6.4 Hz,1H),3.71-3.66(m,4H),3.64(s,1H),3.57-3.46(m,2H),3.41-3.35(m,1H),3.32-3.23(m,4H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.50-2.35(m,4H),2.09(s,4H),1.66(p,J=9.9 Hz,1H),1.16(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F),-158.76(1F).
実施例71:(3S)-N-[3-(3-フルオロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物71A:(2R)-2-[[5-フルオロ-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール
NMP(15mL)中の4-(3,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(900mg、2.760mmol)および(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(829mg、11.040mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(763mg、5.520mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40um、330g;移動相A:水(10mMのNH4HCO3);移動相B:アセトニトリル;流速:80mL/分;勾配:20分で50%~65%B;検出器:254nmでの逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮することで、淡黄色固形物として(2R)-2-[[5-フルオロ-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(175mg、16%)を得た。MS ESI calculated for C12H16FIN2O3[M+H]+,382.04;found 381.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.27(d,1H),4.11(s,1H),3.90(s,1H),3.85-3.75(m,4H),3.54(m,1H),3.47-3.39(m,3H),1.21(d,3H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -127.54.
実施例71:(3S)-N-[3-(3-フルオロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)、H2O(1mL)中の(2R)-2-[[5-フルオロ-4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(230mg、0.603mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(298mg、0.724mmol)、Na2CO3(191mg、1.810mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(49mg、0.060mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中の0%~50%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として(3S)-N-[3-(3-フルオロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-2-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(84mg、25%)を得た。MS ESI calculated for C26H33F4N5O3[M+H]+,540.26;found 540.25.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.15(s,1H),7.49-7.34(m,2H),7.13(m,1H),5.99(m,1H),5.78(m,1H),4.64(m,1H),3.99-3.59(m,7H),3.58-3.45(m,2H),3.32-3.22(m,5H),3.03(m,1H),2.44(m,3H),2.08(s,4H),1.66(m,1H),1.12(m,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F),-151.86(1F).
実施例72:(S)-N-(3-(2-(トランス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
実施例73:(S)-N-(3-(2-(シス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
合成スキーム
調製物72A:2-メチルアゼチジン-3-オール塩酸塩
1,4-ジオキサン(4.5mL)中のtert-ブチル3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート(450mg、2.403mmol)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(4.5mL)中のHCl(気体)を室温で滴下した。結果として生じる溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、黄色の油として2-メチルアゼチジン-3-オール塩酸塩(400mg、粗製)を得た。粗製生成物を、他の精製なしに次の工程に直接使用した。
調製物72B:1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オール
DMSO(7mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(690mg、2.863mmol)、2-メチルアゼチジン-3-オール塩酸塩(389mg、3.150mmol)、およびNaHCO3(721mg、8.590mmol)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(40%~50%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト半固形物として1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オール(270mg、33%)(シスおよびトランスの混合物)を得た。MS ESI calculated for C9H10FIN2O[M+H]+,308.98,found 308.85.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.93-6.68(m,0.5 H),6.62(ddt,J=4.2,2.6,1.4 Hz,1H),6.57(t,J=1.4 Hz,0.5 H),5.59(dd,J=57.6,6.2 Hz,1H),4.69-4.35(m,2H),4.18-3.89(m,1H),3.79-3.42(m,1H),1.48-1.23(m,3H).
調製物72C:1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルアゼチジン-3-オール
DMSO(3mL)中の1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オール(275mg、0.893mmol)、モルホリン(85mg、0.982mmol)、およびDIEA(230mg、1.785mmol)の溶液を、100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷ました。結果として生じる溶液を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(48%~60%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルアゼチジン-3-オール(170mg、36%)(シスおよびトランスの混合物)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.04,found 375.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.34(dd,J=17.3,1.2 Hz,1H),6.09(dd,J=17.7,1.0 Hz,1H),4.62(t,J=5.4 Hz,1H),4.53-4.34(m,1H),4.25-4.03(m,1H),3.80(q,J=5.2 Hz,5H),3.54-3.36(m,4H),1.49(dd,J=29.7,6.5 Hz,3H).
実施例72:(S)-N-(3-(2-(トランス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
実施例73:(S)-N-(3-(2-(シス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルアゼチジン-3-オール(170mg、0.453mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(205mg、0.498mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(37mg、0.045mmol)、Na2CO3(144mg、1.359mmol)、1,4-ジオキサン(4mL)、およびH2O(1mL)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA/EtOH(12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um 10nm;移動相A:水(0.5%のTFA、移動相B):アセトニトリル;流速:20mL/分;勾配:4.3分で35%~50%B;での分取HPLCによって精製することで、淡黄色固形物として(S)-N-(3-(2-(トランス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(73mg、30%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43-7.41(m,1H),7.32-7.31(m,1H),7.11-7.09(m,1H),5.90(s,1H),5.54(s,1H),5.38-5.37(m,1H),4.47-4.45(m,1H),4.32-4.29(m,1H),4.00-3.96(m,1H),3.69-3.63(m,6H),3.52-3.50(m,1H),3.40-3.30(m,5H),3.04-2.99(m,1H),2.52-2.41(m,3H),2.15-2.08(m,4H),1.66-1.65(m,1H),1.32(d,J=6.8 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
さらに、淡黄色固形物として(S)-N-(3-(2-(シス-3-ヒドロキシ-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(24mg、10%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.25.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.10(s,1H),7.44-7.40(m,1H),7.32-7.31(m,1H),7.11-7.08(m,1H),5.96(s,1H),5.60(s,1H),5.38-5.37(m,1H),4.08-3.94(m,2H),3.89-3.85(m,1H),3.76-3.65(m,5H),3.54-3.49(m,2H),3.39-3.25(m,5H),3.04-3.00(m,1H),2.49-2.42(m,3H),2.15-2.05(m,4H),1.71-1.61(m,1H),1.42(d,J=6.3 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.12(3F).
実施例74:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[[(2S)-1,1,1-トリフルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物74A:(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール
DMSO(4mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(300mg、1.245mmol)および(2S)-2-アミノ-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-オール(209mg、1.618mmol)の撹拌混合に、K2CO3(516mg、3.735mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、70℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(0%~30%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(20mg、5%)を得た。MS ESI calculated for C8H7F4IN2O[M+H]+,350.95,found 350.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.80(s,1H),6.68(d,J=2.7 Hz,1H),5.15(d,J=9.5 Hz,1H),4.90-4.74(m,1H),4.07(dd,J=12.0,3.7 Hz,1H).
調製物74B:(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール
DMSO(2mL)中の(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(20mg、0.057mmol)およびモルホリン(5mg、0.063mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(24mg、0.171mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=2/1)によって精製することで、白色固形物として(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(10mg、17%)を得た。MS ESI calculated for C12H15F3IN3O2[M+H]+,418.02,found 417.85.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.55(d,J=8.9 Hz,2H),4.54(dd,J=11.2,3.9 Hz,1H),4.36-4.25(m,1H),3.88-3.74(m,4H),3.66(d,J=3.9 Hz,1H),3.54-3.38(m,4H).
実施例74:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[[(2S)-1,1,1-トリフルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(20mg、0.048mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(21mg、0.053mmol)、ジオキサン(1mL)、およびH2O(0.25mL)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(4mg、0.005mmol)およびNa2CO3(15mg、0.144mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。残渣を分取TLC(PE/EA/EtOH=8/3/1)によって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[[(2S)-1,1,1-トリフルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(7mg、15%)を得た。MS ESI calculated for C26H31F6N5O3[M+H]+,575.23,found 575.56.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.42(dd,J=8.2,2.4 Hz,1H),7.36(d,J=2.3 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),6.70(d,J=9.0 Hz,1H),5.94(d,J=1.0 Hz,1H),5.88(d,J=1.0 Hz,1H),5.12(t,J=5.7 Hz,1H),4.99-4.88(m,1H),3.77-3.62(m,J=6.2 Hz,7H),3.52(t,J=2.1 Hz,1H),3.47-3.34(m,5H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.49-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.12-2.05(m,1H),1.73-1.59(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -64.96(3F),-73.37(3F).
実施例75:(3S)-N-[3-[2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロパンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物75A:1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]カルバモイル]-1-メチルエチルアセテート
DCM(3mL)中の4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(250mg、0.819mmol)および1-クロロ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イルアセテート(202mg、1.229mmol)の撹拌混合物に、TEA(248mg、2.458mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で6時間攪拌した。結果として生じる混合物を水(20mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後に、濾液を減圧下で濃縮することで、黄色固形物として1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]カルバモイル]-1-メチルエチルアセテート(400mg、粗製)を得た。MS ESI calculated for C15H20IN3O4[M+H]+,434.05,found 434.00.
調製物75B:2-ヒドロキシ-N-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルプロパンアミド
MeOH(4mL)中の1-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]カルバモイル]-1-メチルエチルアセテート(370mg、0.854mmol)の撹拌混合物に、K2CO3(354mg、2.562mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水(0.5%のNH4HCO3を含む)中の65%~80%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として2-ヒドロキシ-N-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルプロパンアミド(180mg、53%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O3[M+H]+,392.04,found 391.95;1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 9.09(s,1H),7.81(d,J=1.0 Hz,1H),6.96(d,J=1.1 Hz,1H),6.03(s,1H),3.66(dd,J=5.8,3.9 Hz,4H),3.43(dd,J=5.7,3.9 Hz,4H),1.34(s,6H).
実施例75:(3S)-N-[3-[2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロパンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中の2-ヒドロキシ-N-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-メチルプロパンアミド(130mg、0.332mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(164mg、0.399mmol)、およびK2CO3(137mg、0.997mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(27mg、0.033mmol)を添加した。反応混合物を、N2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(20mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、EA中の45%のPEで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮した。粗製物を、水(10mmol/mLのNH4HCO3を含む)中のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-[2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロパンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(138mg、73%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4[M+H]+,550.26,found 550.25;1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 9.16(s,1H),8.18(s,1H),7.49(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.40(dd,J=6.3,1.6 Hz,2H),7.15(d,J=8.4 Hz,1H),6.49(d,J=1.1 Hz,1H),6.03(s,1H),3.73-3.63(m,5H),3.58-3.43(m,5H),3.33-3.26(m,1H),3.03(t,J=9.4 Hz,1H),2.49-2.33(m,3H),2.18(s,3H),2.08(q,J=4.5,3.8 Hz,1H),1.66(dq,J=11.9,9.7 Hz,1H),1.35(s,6H).
実施例76:(3S)-N-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物76A:2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン
1,4-ジオキサン(600mL)中の5-ブロモ-2-フルオロ-4-メチルアニリン(50g、245.048mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(75g、294.057mmol)、KOAc(72g、735.143mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(10g、12.252mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE(0~30%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(57g、93%)を得た。MS ESI calculated for C13H19BFNO2[M+H]+,252.15,found 252.10.
調製物76B:(3S)-N-[2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(19mL)中の2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(2.00g、7.965mmol、1.00当量)、DIEA(5.15g、0.040mmol、5当量)、およびトリホスゲン(0.95g、0.003mmol、0.4の当量)の混合物を、窒素雰囲気下にて室温で30分撹拌した。上記の混合物に、(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン塩酸塩(1.51g、0.008mmol、1.00当量)を添加した。結果として生じる混合物を室温でさらに3時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(3.2g、75%)を得た。MS ESI calculated for C20H27BF4N2O3[M+H]+,431.21,found 431.25.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 8.38(d,J=9.3 Hz,1H),6.88(dd,J=12.3,0.8 Hz,1H),6.20(d,J=3.2 Hz,1H),3.83(dd,J=9.9,7.5 Hz,1H),3.67-3.63(m,1H),3.46(td,J=9.7,6.8 Hz,1H),3.13(t,J=9.5 Hz,1H),2.66-2.51(m,1H),2.46(s,3H),2.35-2.17(m,3H),1.78-1.74(m,1H),1.33(s,12H).
実施例76:(3S)-N-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(130mg、0.358mmol)および(3S)-N-[2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(154mg、0.358mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(113mg、1.074mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(29mg、0.036mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(105mg、54%)を得た。MS ESI calculated for C26H33F4N5O3[M+H]+,540.25,found 540.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.86(s,1H),7.29(d,J=8.3 Hz,1H),7.10(d,J=11.7 Hz,1H),5.99(d,J=7.5 Hz,1H),5.77-5.71(m,2H),4.64(t,J=5.6 Hz,1H),3.92-3.84(m,1H),3.67(dd,J=5.7,3.9 Hz,5H),3.57-3.44(m,2H),3.41-3.32(m,5H),3.03(t,J=9.4 Hz,1H),2.51-2.35(m,3H),2.20(s,3H),2.13-2.05(m,1H),1.74-1.62(m,1H),1.24(s,1H),1.12(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.39(3F),-125.64(1F).
実施例77:N-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
調製物77A:(2R)-2-[[4-(5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の(2R)-2-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(200mg、0.551mmol)および2-フルオロ-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(138mg、0.551mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(175mg、1.652mmol)およびPd(dppf)Cl2 CH2Cl2(45mg、0.055mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(6/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(2R)-2-[[4-(5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(140mg、38%)を得た。MS ESI calculated for C19H25FN4O2[M+H]+,361.20,found 361.15.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.88(d,J=11.9 Hz,1H),6.64(d,J=9.2 Hz,1H),5.81(d,J=14.5 Hz,2H),4.08(s,1H),3.88-3.73(m,5H),3.68-3.53(m,3H),3.49(s,4H),2.17(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,3H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -136.65.
実施例77:N-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド
THF(6mL)中の(2R)-2-[[4-(5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1-オール(60mg、0.166mmol)、DIEA(0.14mL、1.084mmol)、およびトリホスゲン(20mg、0.067mmol)の混合物を、室温で30分撹拌した。上記混合物に、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール塩酸塩(31mg、0.166mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を室温でさらに3時間撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、混合物を得た。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水(0.1%のNH4HCO3)中のCH3CN、20分で10%~50%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてN-[2-フルオロ-5-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキサミド(5mg、6%)を得た。MS ESI calculated for C26H31F4N5O3[M+H]+,538.24,found 538.05.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.97(s,1H),7.31(d,J=8.3 Hz,1H),7.11(d,J=11.7 Hz,1H),5.99(d,J=7.5 Hz,1H),5.93(s,1H),5.77-5.72(m,2H),4.64(t,J=5.5 Hz,1H),4.20(s,4H),3.94-3.85(m,1H),3.67(t,J=4.7 Hz,4H),3.53-3.45(m,1H),3.37(t,J=4.9 Hz,4H),3.28(d,J=13.8 Hz,3H),2.21(s,3H),1.12(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -66.30(3F),-125.50(1F).
実施例78:(3S)-N-[3-[2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(6mL)およびH2O(0.6mL)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(500mg、1.062mmol)および2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(416mg、2.124mmol)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(87mg、0.106mmol)およびNa2CO3(338mg、3.185mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。残渣を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40um、120g;移動相A:水(5mMのNH4HCO3);移動相B:CH3CN;流速:50mL/分;勾配:30分で35%~55%Bの勾配;検出器:220nmでの逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を46%Bで収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-[2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(320mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C26H31F3N4O3[M+H]+,505.23 found 505.25.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.16(s,1H),7.54-7.33(m,2H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.67-6.56(m,2H),6.32(t,J=2.0 Hz,2H),4.91(td,J=5.0,2.1 Hz,2H),4.75(td,J=5.1,2.1 Hz,3H),4.05-3.86(m,1H),3.75-3.61(m,1H),3.52(dt,J=8.8,2.5 Hz,2H),3.36(s,2H),3.03(t,J=9.3 Hz,1H),2.49-2.31(m,3H),2.17(s,3H),2.14-2.03(m,1H),1.68(d,J=10.4 Hz,1H),1.15(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.363(3F).
実施例79:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(オキソラン-3-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(5mL)中の(3S)-N-[3-[2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(100mg、0.198mmol)の撹拌混合物に、Pd/C(21mg、0.198mmol)を添加した。結果として生じる混合物を水素雰囲気下にて室温で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過した。濾過ケーキをMeOH(3×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40um、120g;移動相A:水(および5mmol/mLのNH4HCO3);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25分で35%~55%Bの勾配;検出器:220nmでの逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を48%Bで収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(オキソラン-3-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(79mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C26H33F3N4O3[M+H]+,507.25 found 507.30.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.44(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H),7.37(d,J=2.3 Hz,1H),7.12(d,J=8.3 Hz,1H),6.33(d,J=1.3 Hz,1H),6.30-6.17(m,2H),4.73(t,J=5.5 Hz,1H),4.03(t,J=7.8 Hz,1H),3.99-3.61(m,5H),3.60-3.43(m,2H),3.40-3.34(m,3H),3.03(t,J=9.3 Hz,1H),2.44(t,J=10.1 Hz,3H),2.25-2.00(m,6H),1.66(p,J=9.8 Hz,1H),1.15(d,J=6.5 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.360(3F).
実施例80:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物80A:(2S)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール
NMP(100mL)中の2,6-ジクロロ-4-ヨードピリジン(5.00g、18.256mmol)およびK2CO3(5.05g、36.540mmol)の撹拌溶液に、(2S)-2-アミノプロパン-1-オール(1.37g、18.256mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、150℃で2時間撹拌した。反応を、水(1200mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×1000mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(2×500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の油として(2S)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(1.3g、23%)を得た。MS ESI calculated for C8H10ClIN2O[M+H]+,312.95,found 313.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.05(s,1H),6.97(s,1H),4.02-3.94(m,1H),3.78-3.74(m,1H),3.63-3.58(m,1H),1.26(d,J=10.8 Hz,3H).
調製物80B:(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(3mL)およびH2O(0.75mL)中の(2S)-2-[(6-クロロ-4-ヨードピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(300mg、0.960mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(395mg、0.960mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(78mg、0.096mmol)、およびNa2CO3(305mg、2.880mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(410mg、85%)を得た。MS ESI calculated for C22H26ClF3N4O2[M+H]+,471.17,found 471.20.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.31-7.30(m,1H),7.19-7.16(m,1H),6.57(s,1H),6.27-6.23(m,2H),4.77(s,1H),4.13-3.81(m,1H),3.79-3.74(m,2H),3.67-3.58(m,2H),3.49-3.40(m,1H),3.15-3.09(m,1H),2.57-2.55(m,1H),2.34-2.24(m,5H),1.82-1.72(m,1H),1.31-1.25(m,3H).
調製物80C:(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(3mL)およびH2O(0.3mL)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(300mg、0.637mmol)、1-(オキサン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(354mg、1.274mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(52mg、0.064mmol)、およびCs2CO3(622mg、1.911mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[1-(オキサン-2-イル)ピラゾール-4-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(330mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C30H37F3N6O3[M+H]+,587.29,found 587.30.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 8.22(s,1H),7.95(s,1H),7.40-7.36(m,2H),7.21-7.19(m,1H),6.79(s,1H),6.28-6.26(m,2H),5.43-5.39(m,1H),4.18-4.07(m,2H),3.85-3.84(m,1H),3.81-3.62(m,5H),3.50-3.41(m,1H),3.16-3.10(m,1H),2.57(m,1H),2.34-2.26(m,3H),2.10-2.07(m,2H),1.82-1.62(m,6H),1.31-1.26(m,3H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.58-65.56(3F).
実施例80:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(3mL)およびTHF(4mL)中の(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[1-(オキサン-2-イル)ピラゾール-4-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(330mg、0.563mmol)の撹拌混合物に、1,4-ジオキサン(1mL)中HCl(ガス)を0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で30分撹拌した。反応を、0℃の飽和NaHCO3(aq.)(10mL)の添加によりクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:20分で40B~65Bでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-(1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(168mg、59%)を結果として得た。MS ESI calculated for C25H29F3N6O2[M+H]+,503.23;found 503.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 12.91(s,1H),8.19-8.15(m,2H),7.98(s,1H),7.48-7.40(m,2H),7.15-7.13(m,1H),6.75(s,1H),6.23-6.21(m,2H),4.89-4.86(m,1H),4.03-4.00(m,1H),3.70-3.65(m,1H),3.58-3.51(m,2H),3.38-3.28(m,3H),3.05-3.00(m,1H),2.53-2.50(m,2H),2.20(s,3H),2.15-2.05(m,1H),1.75-1.55(m,1H),1.20(s,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例81:(3S)-N-[3-(6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4’-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.319mmol)、ピリジン-4-イルボロン酸(58mg、0.478mmol)およびK2CO3(88mg、0.637mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPh3)4(37mg、0.032mmol)を室温で添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EA/PE/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮した。残渣を、水(10mmol/mLのNH4HCO3を含む)中のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4’-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(141mg、86%)を得た。MS ESI calculated for C27H30F3N5O2[M+H]+,514.24,found 514.20;1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.67-8.61(m,2H),8.18(s,1H),8.06-8.00(m,2H),7.52-7.43(m,2H),7.20-7.13(m,2H),6.60(d,J=7.6 Hz,1H),6.51(d,J=1.1 Hz,1H),4.76(t,J=5.6 Hz,1H),4.16(p,J=6.4 Hz,1H),3.67(dd,J=10.2,6.9 Hz,1H),3.63-3.48(m,2H),3.40(dt,J=10.4,6.0 Hz,1H),3.32-3.27(m,1H),3.03(t,J=9.4 Hz,1H),2.48-2.36(m,3H),2.22(s,3H),2.09(h,J=6.3 Hz,1H),1.66(p,J=9.8 Hz,1H),1.21(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例82:(3S)-N-[3-(2’-アミノ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4’-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(2ml)およびH2O(0.5ml)中の(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.319mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(84mg、0.382mmol)、およびK2CO3(88mg、0.637mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPh3)4(37mg、0.032mmol)を添加した。反応混合物を、N2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(40mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EA/PE/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮した。残渣を、水(10mmol/mLのNH4HCO3を含む)中のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下濃縮することで、白色固形物として(3S)-N-[3-(2’-アミノ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4’-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(101mg、58%)を得た。MS ESI calculated for C27H31F3N6O2[M+H]+,529.25,found 529.30;1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.95(dd,J=5.2,0.8 Hz,1H),7.51-7.42(m,2H),7.19-7.07(m,3H),6.90(d,J=1.2 Hz,1H),6.51-6.44(m,2H),5.91(s,2H),4.75(t,J=5.5 Hz,1H),4.14(p,J=6.4 Hz,1H),3.67(dd,J=10.2,6.9 Hz,1H),3.59-3.50(m,2H),3.40(dt,J=10.4,5.9 Hz,1H),3.29(d,J=6.7 Hz,1H),3.03(t,J=9.4 Hz,1H),2.49-2.36(m,3H),2.21(s,3H),2.13-2.05(m,1H),1.66(p,J=10.1 Hz,1H),1.20(d,J=6.6 Hz,3H).
実施例83:(3S)-N-[3-(2’-シアノ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4’-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(10mL)中の4-クロロピリジン-2-カルボニトリル(0.50g、3.61mmol)およびビス(ピナコラート)ジボロン(1.83g、7.21mmol)の溶液に、AcOK(1.06g、10.83mmol)およびPd(dppf)Cl2(0.53g、0.72mmol)を添加した。窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した後。上記溶液に、(3S)-N-[3-(2-クロロ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(0.30g、0.65mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-カルボニトリル(0.30g、1.30mmol)、H2O(0.4mL)、Pd(PPh3)4(0.07mg、0.06mmol)、およびK2CO3(0.18g、1.30mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。80℃で2時間撹拌した後。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=12/3/1)で溶出する分取TLCによって精製した。残渣を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40um、120g;移動相A:水(および5mmol/mLのNH4HCO3);移動相B:CH3CN;流速:80mL/分;勾配:25分で38%~60%Bの勾配;検出器:220nmでの逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を54%Bで収集して、淡黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-シアノ-6-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-[2,4-ビピリジン]-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(0.12g、33%)を得た。MS ESI calculated for C28H29F3N6O2[M+H]+,539.23,found 539.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.81(dd,J=5.2,0.8 Hz,1H),8.67(dd,J=1.8,0.8 Hz,1H),8.40(dd,J=5.2,1.8 Hz,1H),8.19(s,1H),7.52-7.44(m,2H),7.34(d,J=1.1 Hz,1H),7.18(d,J=8.2 Hz,1H),6.71(d,J=7.6 Hz,1H),6.57(d,J=1.1 Hz,1H),4.76(t,J=5.6 Hz,1H),4.18(p,J=6.4 Hz,1H),3.68(dd,J=10.2,6.9 Hz,1H),3.63-3.48(m,2H),3.39(dt,J=10.4,6.1 Hz,1H),3.30(dd,J=10.0,6.7 Hz,1H),3.03(t,J=9.4 Hz,1H),2.51-2.34(m,3H),2.22(s,3H),2.09(d,J=10.3 Hz,1H),1.66(p,J=9.7 Hz,1H),1.22(d,J=6.6 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.367(3F).
実施例84および85:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1R,6S)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1S、6R)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物84A:2,4-ジクロロ-6-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン
DME/EtOH/H2O=2/1/2(50mL)中の2,4,6-トリクロロピリジン(5.00g、27.41mmol)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(5.76g、27.41mmol)、およびK2CO3(7.58g、54.82mmol)の撹拌溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(0.96g、1.37mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2,4-ジクロロ-6-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン(2.77g、44%)を得た。MS ESI calculated for C10H9Cl2NO[M+H]+,230.01,found 229.90.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.26-7.25(m,1H),7.23-7.22(m,1H),6.86-6.82(m,1H),4.40-4.37(m,2H),3.95-3.91(m,2H),2.60-2.54(m,2H).
調製物84B:2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン
DMSO(20mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(7.65g、34.77mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて0℃でNaH(1.40g、35.03mmol、60%)を少しずつ添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて室温で30分撹拌した。上記混合物に、2,4-ジクロロ-6-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン(2.00g、8.69mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、60℃でさらに16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン(1.7g、80%)を得た。MS ESI calculated for C11H11Cl2NO[M+H]+.244.02,found 243.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.14-7.13(m,2H),4.04-3.93(m,2H),3.68-3.61(m,1H),3.50-3.41(m,1H),2.49-2.41(m,1H),2.15-2.06(m,1H),1.82-1.75(m.1H),1.36-1.32(m,1H),1.15-1.11(m,1H).
調製物84C:(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール
DMSO(15mL)中の2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン(1.40g、5.73mmol)および(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(0.86g、11.47mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下にて室温でDIEA(1.48g、11.47mmol)を滴下した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて130℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水(0.1%のTFA)中のCH3CN、40分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。オフホワイト固形物として(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(0.21g、13%)を得た。MS ESI calculated for C14H19ClN2O2[M+H]+.283.11,found 283.20.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 6.44-6.42(m,2H),6.31(m,1H),4.65(s,1H),3.91-3.74(m,3H),3.50-3.36(m,3H),3.29-3.22(m,1H),2.42-2.34(m,1H),1.92-1.83(m,1H),1.67-1.61(m,1H),1.22-1.19(m,1H),1.09-1.07(m,3H),0.90-0.85(m,1H).
調製物84D:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF/H2O=10/1(4mL)中の(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(310mg、1.096mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(452mg、1.096mmol)、およびK3PO4(465mg、2.193mmol)の撹拌溶液に、XPhos Pd G2(86mg、0.110mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EA/EtOH=8/3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(350mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C28H35F3N4O3[M+H]+.533.27,found 533.15.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.46-7.43(m,1H),7.37-7.36(m,1H),7.14-7.11(m,1H),6.34(s,1H),6.19(m,2H),4.70(m,1H),3.97-3.92(m,2H),3.82-3.78(m,1H),3.71-3.65(m,1H),3.57-3.47(m,3H),3.42-3.35(m,2H),3.31-3.28(m,1H),3.06-3.00(m,1H),2.24(m,3H),2.17-2.10(m,4H),2.00-1.89(m,1H),1.74-1.63(m,3H),1.28-1.27(m,1H),1.15-1.12(m,3H),0.93-0.88(m,1H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例84および85:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1R,6S)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1S、6R)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
粗製生成物((3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(350mg、0.657mmol)を、以下の条件(カラム:CHIRAL ART セルロース-SB、2*25cm、5um;移動相A:Hex(0.5%の2MのNH3-MeOH)--HPLC、移動相B:EtOH--HPLC;流速:20mL/分;勾配:19分で20B~20のB;254/220nmでのキラル分取HPLCによって分解した。第1ピークにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1R,6S)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(139mg、40%)が得られた。MS ESI calculated for C28H35F3N4O3[M+H]+.533.27,found 533.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.45-7.35(m,2H),7.12-7.10(m,1H),6.33-6.32(m,1H),6.17-6.14(m,2H),4.69-4.65(m,1H),3.95-3.90(m,2H),3.80-3.77(m,1H),3.69-3.63(m,1H),3.52-3.45(m,3H),3.38-3.34(m,2H),3.31-3.25(m,1H),3.04-2.99(m,1H),2.46-2.40(m,3H),2.15-2.05(m,4H),1.96-1.87(m,1H),1.73-1.63(m,3H),1.26-1.22(m,1H),1.13-1.10(m,3H),0.90-0.88(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
第2ピークにより、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1S,6R)-3-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン-6-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、43%)が得られた。MS ESI calculated for C28H35F3N4O3[M+H]+.533.27,found 533.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.44-7.35(m,2H),7.12-7.10(m,1H),6.33(m,1H),6.17-6.15(m,2H),4.70-4.66(m,1H),3.95-3.90(m,2H),3.80-3.77(m,1H),3.69-3.63(m,1H),3.52-3.45(m,3H),3.38-3.35(m,2H),3.31-3.28(m,1H),3.04-2.99(m,1H),2.46-2.40(m,3H),2.15-2.07(m,4H),1.96-1.87(m,1H),1.73-1.63(m,3H),1.26-1.22(m,1H),1.13-1.11(m,3H),0.90-0.87(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).
実施例86:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2,3-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物86A:(2R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール
DMSO(6mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(600mg、1.947mmol)および(2R)-3-アミノプロパン-1,2-ジオール(266mg、2.921mmol)の撹拌溶液に、DIEA(1mL、7.874mmol)を窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EA/PE/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(2R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール(350mg、47%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O3[M+H]+,380.19,found 380.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.258-6.21(m,2H),4.70(s,1H),3.89-3.80(m,1H),3.80-3.74(m,4H),3.67-3.55(m,2H),3.67-3.55(m,2H),3.42-3.36(m,4H).
実施例86:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2,3-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の(2R)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール(200mg、0.527mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(217mg、0.527mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(167mg、1.582mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EtOAc/PE/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-2,3-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(186mg、66%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O4[M+H]+,537.26,found 537.26.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.45-7.38(m,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.17(d,J=6.1 Hz,1H),5.81-5.74(m,2H),4.80(d,J=4.8 Hz,1H),4.53(t,J=5.7 Hz,1H),3.71-3.58(m,6H),3.57-3.48(m,1H),3.44-3.25(m,8H),3.19-3.08(m,1H),3.02(t,J=9.4 Hz,1H),2.51-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.08(d,J=6.9 Hz,1H),1.73-1.58(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.24(3F).
実施例87:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物87A:(2S)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール
DMSO(6mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(600mg、1.947mmol)および3-アミノプロパン-1,2-ジオール(266mg、2.921mmol)の撹拌溶液に、DIEA(1mL、5.841mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、80℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(2S)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール(400mg、54%)を得た。MS ESI calculated for C12H18IN3O3[M+H]+,380.19,found 380.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.30-6.23(m,2H),4.72(t,J=6.1 Hz,1H),3.91-3.82(m,1H),3.82-3.75(m,4H),3.69-3.57(m,2H),3.57-3.45(m,2H),3.45-3.38(m,4H).
実施例87:(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の(2S)-3-[[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ]プロパン-1,2-ジオール(200mg、0.527mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(217mg、0.527mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(168mg、1.582mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(43mg、0.053mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、室温の水(50mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(PE/EtOAc/EtOH=12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄いピンク色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2S)-2,3-ヒドロキシプロピル]アミノ]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(178mg、63%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O4[M+H]+,538.26,found 538.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.10(s,1H),7.44-7.37(m,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.09(d,J=8.6 Hz,1H),6.17(s,1H),5.81-5.74(m,2H),4.79(d,J=4.7 Hz,1H),4.52(t,J=5.7 Hz,1H),3.70-3.59(m,6H),3.52(t,J=8.5 Hz,1H),3.43-3.33(m,7H),3.18-3.07(m,1H),3.01(t,J=9.4 Hz,1H),2.44(d,J=11.2 Hz,1H),2.40(s,3H),2.15(s,3H),2.12-2.04(m,1H),1.72-1.58(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例88および89:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1S,5R)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1R、5S)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物88A:2,4-ジクロロ-6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリジン
DME/EtOH/H2O=2/1/2(60mL)中の2,4,6-トリクロロピリジン(5.50g、30.15mmol)、2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(5.91g、30.15mmol)、およびK2CO3(8.38g、60.60mmol)の撹拌溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(1.06g、1.51mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2,4-ジクロロ-6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリジン(2.55g、39%)を得た。MS ESI calculated for C9H7Cl2NO[M+H]+,215.99,found 215.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.26-7.23(m,2H),6.74-6.71(m,1H),5.07-5.03(m,2H),3.93-3.89(m,2H).
調製物88B:2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン
DMSO(30mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(10.39g、47.21mmol)の撹拌溶液に、NaH(1.89g、47.25mmol)を0℃で少しずつ添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて室温で30分撹拌した。上記混合物に、2,4-ジクロロ-6-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリジン(2.55g、11.80mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、60℃でさらに16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン(2.28g、84%)を得た。MS ESI calculated for C10H9Cl2NO[M+H]+.230.01,found 229.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.18-7.17(m,1H),6.97-6.96(m,1H),4.14(s,2H),3.95-3.86(m,2H),2.21-2.16(m,1H),1.46-1.42(m,1H),1.28-1.19(m,1H).
調製物88C:(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール
DMSO(25mL)中の2,4-ジクロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン(2.28g、9.91mmol)および(R)-(-)-2-アミノ-1-プロパノール(1.49g、19.82mmol)の撹拌溶液に、DIEA(2.56g、19.82mmol)を室温で滴下した。結果として生じる混合物を、130℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水(0.1%のTFA)中のCH3CN、40分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(0.38g、14%)を得た。MS ESI calculated for C13H17ClN2O2[M+H]+.269.10,found 269.00.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.38-6.36(m,1H),6.31-6.30(m,1H),4.72(s,1H),4.09(s,2H),4.04-3.84(m,3H),3.78-3.73(m,1H),3.61-3.54(m,1H),2.14-2.07(m,1H),1.38-1.31(m,1H),1.28-1.24(m,4H),1.11-1.07(m,1H).
調製物88D:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF/H2O=10/1(4mL)中の(2R)-2-[(4-クロロ-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(380mg、1.414mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(583mg、1.414mmol)、およびK3PO4(600mg、2.828mmol)の撹拌溶液に、XPhos Pd G2(111mg、0.141mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EA/PE/EtOH=8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(420mg、57%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N4O3[M+H]+.519.25,found 519.25.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.31-7.29(m,1H),7.19-7.16(m,1H),6.34-6.32(m,1H),6.24-6.22(m,2H),4.59(s,1H),4.18-4.04(m,3H),3.93-3.75(m,4H),3.67-3.55(m,2H),3.49-3.40(m,1H),3.15-3.08(m,1H),2.62-2.49(m,1H),2.34-2.11(m,7H),1.81-1.68(m,2H),1.40-1.30(m,1H),1.27-1.24(m,3H),1.09-1.05(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.94(3F).
実施例88および89:(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1S,5R)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド、(3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[(1R、5S)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
粗製生成物((3S)-N-[3-(2-[[(2R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]アミノ]-6-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]ピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(420mg、0.810mmol)を、以下の条件(カラム:CHIRAL ART セルロース-SB、30*250mm、5um;移動相A:CO2、移動相B:IPA(0.5%の2MのNH3-MeOH);流速:80mL/分;勾配:40%のB;220nm)でのキラル分取HPLCによって精製した。第1ピークにより、オフホワイト固形物として169mg(40%)が得られた。MS ESI calculated for C27H33F3N4O3[M+H]+.519.25,found 519.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.28(m,1H),7.17-7.14(m,1H),6.31-6.30(m,1H),6.21-6.19(m,2H),4.99-4.56(m,2H),4.09-4.02(m,3H),3.91-3.73(m,4H),3.62-3.53(m,2H),3.44-3.40(m,1H),3.13-3.07(m,1H),2.60-2.49(m,1H),2.32-2.09(m,7H),1.80-1.67(m,2H),1.39-1.35(m,1H),1.24-1.22(m,3H),1.08-1.05(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
第2ピークにより、オフホワイト固形物として119mg(28%)が得られた。MS ESI calculated for C27H33F3N4O3[M+H]+.519.25,found 519.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.31-7.30(m,1H),7.20-7.17(m,1H),6.35(m,1H),6.25-6.19(m,2H),4.63(m,2H),4.11-4.04(m,3H),3.94-3.75(m,4H),3.64-3.56(m,2H),3.47-3.43(m,1H),3.19-3.10(m,1H),2.58-2.55(m,1H),2.32-2.14(m,7H),1.83-1.72(m,2H),1.35-1.31(m,1H),1.28-1.24(m,3H),1.09-1.06(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例90および91:(S)-N-(3-(6-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(R)-N-(3-(6-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:EtOH(70mL)中の2,4,6-トリクロロピリミジン(4.00g、21.85mmol)の撹拌溶液に、(R)-1-アミノプロパン-2-オール(1.63g、21.85mmol)およびDIEA(2.82g、21.85mmol)を-20℃で添加した。反応混合物を-20℃で20分撹拌した。結果として生じる混合物を水(150mL)で希釈し、EA(300mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=5:1)によって精製することで、オフホワイト固形物として(R)-1-((2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(2.30g、48%)を得た。MS Calcd.: 221,MS Found: 222([M+H]+).
工程2:DMSO(5mL)中の(R)-1-((2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(1.00g、4.52mmol)の撹拌溶液に、モルホリン(396mg、4.52mmol)およびDIEA(875mg、6.78mmol)を室温で添加した。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:2)によって精製して、白色固形物として(R)-1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(1.07g、86%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程3:ジオキサン(40mL)および水(4mL)中の(R)-1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(600mg、2.20mmol)、N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(996mg、2.42mmol)およびCs2CO3(1.79g、2.49mmol)溶液に、Pd(dppf)Cl2(80mg、0.11mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を、キラル分取SFC(カラム:Chiralpak IG 5μm * 20 * 250mm;移動相:CO2:EtOH=50g/minで30:70;Temp:40℃;波長:214nm、背圧:100 bar)によって精製することで、183.8mg(16%)(RT=7.13分、ee>98%)、1H NMR(400MHz DMSO-d6):δ 8.13(s,1H),7.49(d,J=2.4 Hz,1H),7.42(dd,J=2.0,8.4 Hz,1H),7.07(d,J=8.4 Hz,2H),5.90(s,1H),4.71(br s,1H),3.80-3.79(m,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.34-3.20(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.38(m,3H),2.25(s,3H),2.09-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.08(d,J=6.4 Hz,3H))および196.7 mg,(17%)(RT=6.31 min,ee > 98%),1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.13(s,1H),7.49(d,J=2.4 Hz,1H),7.42(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.08-7.03(m,2H),5.90(s,1H),4.71(d,J=4.0 Hz,1H),3.81-3.78(m,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.34-3.20(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.38(m,3H),2.25(s,3H),2.09-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.08(d,J=6.4 Hz,3H))を得た。MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例92:(S)-N-(3-(2-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:THF(100mL)中の4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(3.80g、16.31mmol)およびDIEA(10.5g、81.50mmol)の溶液に、BTC(1.9g、6.40mmol)を窒素雰囲気下にて-50℃で添加した。混合物を-50℃で30分間撹拌した。その後、(S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン塩酸塩(3.1g、16.40mmol)を混合物に添加し、それを-50℃で1時間撹拌した。残渣を濃縮し、FCC(PE:EA=1:1)によって精製することで、白色固形物として(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(3.85g、57%)を得た。MS Calcd.: 412,MS Found: 413([M+H]+).
工程2:EtOH(70mL)中の2,4,6-トリクロロピリミジン(5.00g、27.47mmol)の撹拌溶液に、モルホリン(2.39g、27.47mmol)およびDIEA(3.51g、27.47mmol)を-20℃で添加した。反応混合物を-20℃で0.5時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(150mL)で希釈し、EA(300mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、FCC(PE:EA=10:1)によって精製することで、オフホワイト固形物として4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(1.13g、17%)および4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(3.58g、54%)を得た。MS Calcd.: 233,MS Found: 234([M+H]+).
工程3:DMSO(5mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(600mg、2.36mmol)の撹拌溶液に、(R)-1-アミノプロパン-2-オール(250mg、3.33mmol)およびDIEA(496mg、3.84mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、白色固形物として、(R)-1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-2-オール(400mg、57%)を得た。 MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程4:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の(R)-1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-2-オール(33mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(2-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(21mg、33%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.12(s,1H),7.45-7.43(m,2H),7.07(dd,J=3.6,4.8 Hz,1H),6.40(s,1H),6.02(s,1H),4.76-4.71(m,1H),3.76-3.50(m,12H),3.29-3.14(m,2H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.46-2.33(m,3H),2.24(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.70-1.63(m,1H),1.04(d,J=6.0 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例93:(S)-N-(3-(6-(((S)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(300mg、1.28mmol)の撹拌溶液に、(S)-1-アミノプロパン-2-オール(96mg、1.28mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、白色固形物として(S)-1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(200mg、57%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の(S)-1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-2-オール(33mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)、およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(4mg、0.006mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(6-(((S)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(15.7mg、24%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.13(d,J=1.6 Hz,1H),7.49(d,J=2.4 Hz,1H),7.42(dd,J=2.0,8.0 Hz,1H),7.08-7.05(m,2H),5.90(s,1H),4.70(d,J=4.4 Hz,1H),3.81-3.78(m,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.50(m,1H),3.29-3.24(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.38(m,3H),2.25(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.07(d,J=6.0 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例94:(S)-N-(3-(6-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(300mg、1.28mmol)の撹拌溶液に、2-アミノエタノール(102mg、1.17mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製することで、白色固形物として2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)エタノール(325mg、98%)を得た。MS Calcd.: 258,MS Found: 259([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)エタノール(31mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)、およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(6-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(17mg、27.4%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.13(s,1H),7.49(d,J=2.4 Hz,1H),7.42(dd,J=2.0,8.8 Hz,1H),7.07(d,J=8.4 Hz,1H),5.88(s,1H),4.69(t,J=5.2 Hz,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.51(m,3H),3.36-3.27(m,3H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.49-2.38(m,3H),2.25(s,3H),2.09-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H).MS Calcd.: 508,MS Found: 509([M+H]+).
実施例95:(S)-N-(3-(6-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(300mg、1.28mmol)の撹拌溶液に、(S)-2-アミノプロパン-1-オール(125mg、1.66mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、白色固形物として(S)-2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール(270mg、77%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10ml)および水(2mL)中の(S)-2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール(33mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(4mg、0.006mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(6-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(11.4mg、18%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.12(s,1H),7.50(s,1H),7.41(d,J=8.4 Hz,1H),7.08-6.81(m,2H),5.85(s,1H),4.70-4.69(m,1H),4.03(br s,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.45(m,1H),3.38-3.27(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.38(m,3H),2.26(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.13(d,J=6.8 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例96:(S)-N-(3-(6-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(200mg、0.85mmol)の撹拌溶液に、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール(91mg、1.03mmol)およびDIEA(165mg、1.28mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=2:1)によって精製することで、白色固形物として1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(150mg、61%)を得た。MS Calcd.: 286,MS Found: 287([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の1-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(35mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)、およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(4mg、0.006mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(6-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(7.9mg、12%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.13(s,1H),7.50(d,J=2.0 Hz,1H),7.43(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.08-6.64(m,2H),5.98(s,1H),4.53(s,1H),3.69-3.50(m,10H),3.37-3.23(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.46-2.33(m,3H),2.26(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.07(s,6H).MS Calcd.: 536,MS Found: 537([M+H]+).
実施例97:(S)-N-(3-(2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート
工程1:DMSO(5mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(500mg、2.14mmol)の撹拌溶液に、2-アミノエタノール(170mg、2.78mmol)およびDIEA(415mg、3.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=2:1)によって精製することで、白色固形物として2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)エタノール(360mg、65%)を得た。MS Calcd.: 258,MS Found: 259([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)エタノール(32mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)、およびCs2CO3(98mg、0.30mmolの溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として(S)-N-(3-(2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート(15.8mg、25%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.17(s,1H),8.12(s,1H),7.45-7.43(m,2H),7.07(d,J=9.2 Hz,1H),6.43(br s,1H),6.02(s,1H),4.62(br,0.5H),3.69-3.64(m,5H),3.54-3.46(m,7H),3.41-3.30(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.46-2.36(m,3H),2.24(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H).MS Calcd.: 508,MS Found: 509([M+H]+).
実施例98:(S)-N-(3-(2-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(500mg、2.14mmol)の撹拌溶液に、(R)-2-アミノプロパン-1-オール(210mg、2.78mmol)およびDIEA(415mg、3.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、(R)-2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-1-オール(180mg、31%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の(R)-2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-1-オール(32mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)、およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、ピンク色の固形物として(S)-N-(3-(2-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(4.18mg、6%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.12(s,1H),7.46-7.43(m,2H),7.08(d,J=8.0 Hz,1H),6.17-6.15(m,1H),6.02(s,1H),4.64(br s,1H),3.98-3.91(m,1H),3.69-3.59(m,5H),3.54-3.43(m,6H),3.31-3.29(m,2H),3.04-2.98(m,1H),2.46-2.32(m,3H),2.25(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.11(d,J=6.8 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例99:(S)-N-(3-(2-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(5mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(500mg、2.14mmol)の撹拌溶液に、1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール(250mg、2.78mmol)およびDIEA(415mg、3.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製することで、黄色固形物として1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(280mg、46%)を得た。MS Calcd.: 286,MS Found: 287([M+H]+).
工程2:1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(39mg、0.12mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(50mg、0.12mmol)およびCs2CO3(98mg、0.30mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として(S)-N-(3-(2-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(14.3mg、22%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.13(s,1H),7.46-7.44(m,2H),7.08(d,J=9.2 Hz,1H),6.26(br s,1H),6.03(s,1H),3.69-3.64(m,5H),3.55-3.50(m,5H),3.30-3.25(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.48-2.38(m,3H),2.24(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.65(m,1H),1.04(s,6H).MS Calcd.: 536,MS Found: 537([M+H]+).
実施例100:(S)-N-(3-(6-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート
工程1:DMSO(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)モルホリン(300mg、1.28mmol)の撹拌溶液に、(R)-2-アミノプロパン-1-オール(125mg、1.66mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、(R)-2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール(270mg、77%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:(R)-2-((6-クロロ-2-モルホリノピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール(66mg、0.24mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(100mg、0.24mmol)、およびCs2CO3(198mg、0.61mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(9mg、0.012mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(6-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-2-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート(29.4mg、23%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.21(s,0.3H),8.12(s,1H),7.50(d,J=2.4 Hz,1H),7.41(dd,J=2.0,8.0 Hz,1H),7.06(d,J=4.4 Hz,1H),6.82(br s,1H),5.86(s,1H),4.70(br s,1H),3.98(br s,1H),3.69-3.63(m,9H),3.55-3.46(m,2H),3.34-3.27(m,2H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.41(m,3H),2.26(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H),1.13(d,J=6.8 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例101:(S)-N-(3-(2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(15mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(1.0g、4.28mmol)の撹拌溶液に、(S)-2-アミノプロパン-1-オール(420mg、5.56mmol)およびDIEA(830mg、6.42mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(30mL)で希釈し、EA(15mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)によって精製して、白色固形物として(S)-2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-1-オール(580mg、50%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:(S)-2-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-1-オール(50mg、0.18mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(75mg、0.18mmol)、およびCs2CO3(150mg、0.46mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(27mg、0.036mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で9時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(2-(((R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(7.3mg、7.6%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.12(s,1H),7.46-7.43(m,2H),7.07(d,J=8.4 Hz,1H),6.16(br s,1H),6.01(s,1H),4.63-4.62(m,1H),3.92-3.91(m,1H),3.69-3.64(m,5H),3.59-3.43(m,6H),3.31-3.24(m,2H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.46-2.32(m,3H),2.25(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.11(d,J=6.4 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例102および103:(R)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(S)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(240mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(16.00g、66.40mmol)の撹拌溶液に、モルホリン(5.49mL、63.04mmol)およびDIEA(12.07mL、93.40mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を70℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(150mL)で希釈し、EA(300mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中の30%のEAで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(17.60g、86%)を得た。MS Calcd.: 308,MS Found: 309([M+H]+).
工程2:DMSO(15mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(600mg、1.95mmol)の撹拌溶液に、(S)-ピロリジン-3-オール(254mg、2.92mmol)およびK2CO3(538mg、3.89mmol)を室温で添加した。反応混合物を130℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(30mL)で希釈し、EA(15mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=5:1)によって精製することで、白色固形物として(S)-1-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オール(500mg、68%)を得た。MS Calcd.: 375,MS Found: 376([M+H]+).
工程3:ジオキサン(40mL)および水(4mL)中の(S)-1-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オール(300mg、0.80mmol)、N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(330mg、0.80mmol)、およびCs2CO3(650mg、1.99mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(60mg、0.08mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣をキラル分取SFC(カラム:Chiralpak IC 5μm * 20 * 250mm;移動相:CO2:MeOH=65:35;Temp:40℃、波長:214nm、背圧:100bar)によって精製することで、白色固形物として(R)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(111.4mg、26%、RT=7.31分、ee>98%)および(S)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(114.6mg、27%、RT=6.45分、ee>98%)を得た。(R)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド:1H NMR(400 MHz,DMSO-d6):δ 8.10(s,1H),7.42(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.0 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.83(s,1H),5.63(s,1H),4.88(d,J=4.0 Hz,1H),4.35(br s,1H),3.68-3.64(m,5H),3.54-3.39(m,8H),3.29-3.27(m,2H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.36(m,3H),2.16(s,3H),2.09-1.95(m,2H),1.87-1.85(m,1H),1.68-1.63(m,1H).(S)-N-(3-(2-((S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド:1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.10(s,1H),7.42(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.83(s,1H),5.63(s,1H),4.88(d,J=3.6 Hz,1H),4.35(br s,1H),3.69-3.64(m,5H),3.54-3.39(m,8H),3.29-3.27(m,2H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.49-2.37(m,3H),2.16(s,3H),2.11-1.96(m,2H),1.87-1.85(m,1H),1.68-1.62(m,1H).MS Calcd.:533,MS Found: 534([M+H]+).
実施例104:(S)-N-(3-(2-(((S)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
工程1:DMSO(15mL)中の4-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)モルホリン(500mg、2.14mmol)の撹拌溶液に、(S)-1-アミノプロパン-2-オール(210mg、2.78mmol)およびDIEA(400mg、3.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を室温に冷まし、水(30mL)で希釈し、EA(15mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL×4)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をFCC(PE:EA=1:1)で精製して、(S)-1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-2-オール(260mg、45%)を得た。MS Calcd.: 272,MS Found: 273([M+H]+).
工程2:(S)-1-((4-クロロ-6-モルホリノピリミジン-2-イル)アミノ)プロパン-2-オール(50mg、0.18mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(75mg、0.18mmol)、およびCs2CO3(150mg、0.46mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(27mg、0.036mmol)を窒素雰囲気下にて室温で添加した。反応混合物を100℃で9時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(2-(((S)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-6-モルホリノピリミジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(7.6mg、8%)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6): δ 8.12(s,1H),7.45-7.43(m,2H),7.09-7.06(m,1H),6.40-6.37(m,1H),6.02(s,1H),4.74-4.70(m,1H),3.78-3.76(m,1H),3.69-3.64(m,5H),3.55-3.50(m,5H),3.26-3.14(m,3H),3.02(t,J=9.2 Hz,1H),2.46-2.38(m,3H),2.24(s,3H),2.10-2.04(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.04(d,J=6.0 Hz,3H).MS Calcd.: 522,MS Found: 523([M+H]+).
実施例105:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物105A:tert-ブチルN-[(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)、tert-ブチルN-[(3R)-ピロリジン-3-イル]カルバメート(453mg、2.434mmol)、およびK2CO3(449mg、3.246 mmol9)の混合物を、150℃で2時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてtert-ブチルN-[(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート(588mg、76%)を得た。MS ESI calculated for C18H27IN4O3[M+H]+,475.11;found 475.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.28(d,J=1.2 Hz,1H),6.16(d,J=1.2 Hz,1H),4.71-4.67(m,1H),4.35-4.25(m,1H),3.82-3.76(m,4H),3.70-3.68(m,1H),3.55-3.44(m,6H),3.34-3.24(m,1H),2.24-2.20(m,1H),1.93-1.91(m,1H),1.47(s,9H).
調製物105B:tert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート(173mg、0.364mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.364mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(30mg、0.036mmol)、およびNa2CO3(116mg、1.092mmol)を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、87%)を得た。MS ESI calculated for C32H43F3N6O4[M+H]+,633.33,found 633.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.42-7.41(m,1H),7.19-7.17(m,2H),6.14(s,1H),5.87(s,1H),5.73(s,1H),4.77-4.73(m,1H),4.34-4.32(m,1H),3.85-3.80(m,5H),3.74-3.72(m,1H),3.66-3.63(m,1H),3.57-3.45(m,7H),3.38-3.36(m,1H),3.13-3.11(m,1H),2.56-2.52(m,1H),2.31-2.21(m,7H),1.95-1.93 m,1H),1.79-1.71(m,1H),1.47(s,9H).
実施例105:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(1mL)中のtert-ブチルN-[(3R)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(233mg、0.368mmol)およびTFA(1mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO3を用いてpH8に塩基化した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム:C18 Column 120g;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:30%B~50%B;254/220nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(94mg、48%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O2[M+H]+,533.28,found 533.40.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.83(s,1H),5.61(s,1H),3.72-3.63(m,5H),3.57-3.45(m,4H),3.42-3.26(m,6H),3.03-3.00(m,2H),2.48-2.35(m,3H),2.17(s,3H),2.05-2.00(m,2H),1.84-1.58(m,4H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例106:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物106A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)、tert-ブチルN-[(3S)-ピロリジン-3-イル]カルバメート(453mg、2.434mmol)、およびK2CO3(449mg、3.246mmol)の混合物を、150℃で2時間撹拌した。反応を、室温の水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート(577mg、75%)を得た。MS ESI calculated for C18H27IN4O3[M+H]+,475.11,found 475.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.28(d,J=1.2 Hz,1H),6.16(d,J=1.2 Hz,1H),4.71-4.67(s,1H),4.35-4.25(m,1H),3.82-3.76(m,4H),3.70-3.68(m,1H),3.55-3.48(m,1H),3.48-3.44(m,4H),3.34-3.24(m,1H),2.24-2.20(m,1H),1.93-1.91(m,1H),1.47(s,9H).
調製物106B:tert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート(173mg、0.364mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.364mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(30mg、0.036mmol)、およびNa2CO3(116mg、1.092mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、87%)を得た。MS ESI calculated for C32H43F3N6O4[M+H]+,633.33,found 633.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.42-7.41(m,1H),7.19-7.17(m,2H),6.14(s,1H),5.87(s,1H),5.73(s,1H),4.77-4.73(m,1H),4.34-4.32(m,1H),3.85-3.80(m,5H),3.74-3.72(m,1H),3.66-3.63(m,1H),3.57-3.45(m,6H),3.38-3.36(m,2H),3.13-3.11(m,1H),2.56-2.52(m,1H),2.31-2.21(m,7H),1.95-1.93 m,1H),1.79-1.71(m,1H),1.47(s,9H).
実施例106:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(5mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(223mg、0.368mmol)およびTFA(1mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO3を用いてpH8に塩基化した。結果として生じる混合物を、EtOAc(50mL)で抽出した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム:C18 Column 120g;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25分で30%B~50%B;254/220nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(81mg、48%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O2[M+H]+,533.28,found 533.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.83(s,1H),5.61(s,1H),3.72-3.63(m,5H),3.57-3.45(m,4H),3.42-3.26(m,6H),3.03-3.00(m,2H),2.48-2.35(m,3H),2.17(s,3H),2.05-2.00(m,2H),1.94-1.60(m,4H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例107:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物107A:tert-ブチルN-[(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)、tert-ブチルN-[(3R)-ピペリジン-3-イル]カルバメート(486mg、2.435mmol)、およびK2CO3(449mg、3.246mmol)の混合物を、150℃で2時間撹拌した。反応を、水(30mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を PE/EtOAc(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてtert-ブチルN-[(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート(450mg、57%)を得た。MS ESI calculated for C19H29IN4O3[M+H]+,489.13;found 488.95.
調製物107B:tert-ブチルN-[(3R)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート
tert-ブチルN-[(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.410mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(169mg、0.410mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.4mL)、Na2CO3(130mg、1.229mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(39mg、0.041mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、室温の水(25mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×25mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物としてtert-ブチルN-[(3R)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、76%)を得た。MS ESI calculated for C33H45F3N6O4[M+H]+,647.35,found 647.40.
実施例107:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(3mL)中のtert-ブチルN-[(3R)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.309mmol)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。混合物を、飽和NaHCO3を用いてpH8に塩基化した。結果として生じる混合物を、DCM(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CH2Cl2/MeOH(10/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(94mg、55%)を得た。MS ESI calculated for C28H37F3N6O2[M+H]+,547.29,found 547.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.35(d,J=2.4 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),6.00(s,1H),5.92(s,1H),4.15-4.12(m,1H),4.07-4.03(m,1H),3.72-3.63(m,4H),3.53-3.50(m,2H),3.44-3.37(m,4H),3.31-3.30(m,1H),3.02-3.00(m,1H),2.85-2.75(m,2H),2.79-2.71(m,1H),2.51-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.14-2.03(m,1H),1.88-1.86(m,1H),1.74-1.58(m,2H),1.53-1.37(m,1H),1.37-1.24(m,3H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.92(3F).
実施例108:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物108A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)、tert-ブチルN-[(3S)-ピペリジン-3-イル]カルバメート(486mg、2.435mmol)、およびK2CO3(449mg、3.246mmol)の混合物を、150℃で2時間撹拌した。反応を、水(30mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート(480mg、61%)を得た。MS ESI calculated for C19H29IN4O3[M+H]+,489.13;found 488.95.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.42(s,1H),6.31(s,1H),4.86-4.83(m,1H),3.80-3.75(m,4H),3.62-3.56(m,2H),3.46-3.42(m,6H),1.85-1.63(m,4H),1.46(s,9H).
調製物108B:tert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート
tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.410mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(169mg、0.410mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.4mL)、Na2CO3(130mg、1.229mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(39mg、0.041mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(25mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×25mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄茶色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(210mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C33H45F3N6O4[M+H]+,647.35,found 647.45.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.43-7.40(m,1H),7.21-7.14(m,2H),6.12(s,1H),6.02(s,1H),5.92(s,1H),4.99-4.94(m,1H),3.85-3.77(m,6H),3.64-3.62(m,2H),3.56-3.39(m,8H),3.15-3.10(m,1H),2.56-2.53(m,1H),2.37-2.22(m,5H),1.85-1.58(m,5H),1.45(s,9H).
実施例108:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(3mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.309mmol)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を添加した。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。混合物を、飽和NaHCO3を用いてpH8に塩基化した。結果として生じる混合物を、DCM(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CH2Cl2/MeOH(10/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(107mg、63%)を得た。MS ESI calculated for C28H37F3N6O2[M+H]+,547.29,found 547.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.14(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.0 Hz,1H),7.35(d,J=2.0 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),5.99(s,1H),5.91(s,1H),4.15-4.05(m,2H),3.72-3.63(m,5H),3.53-3.50(m,1H),3.44-3.37(m,4H),3.31-3.29(m,1H),3.02-3.00(m,1H),2.85-2.75(m,2H),2.79-2.71(m,1H),2.51-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.14-2.03(m,1H),1.88-1.86(m,1H),1.74-1.58(m,2H),1.53-1.37(m,1H),1.37-1.24(m,2H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.93(3F).
実施例109:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物109A:1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-2-オン
4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(1.00g、4.29mmol)およびピロリドン(0.55g、6.435mmol)、1,4-ジオキサン(20mL)、Na2CO3(0.91g、8.58mmol)、XantPhos(0.50g、0.86mmol)およびPd2(dba)3.CHCl3(0.44g、0.43mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(9/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-2-オン(690mg、57%)を得た。MS ESI calculated for C13H16ClN3O2[M+H]+,282.09,found 282.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.86(d,J=1.2 Hz,1H),6.38(d,J=1.2 Hz,1H),4.10-4.02(m,2H),3.86-3.79(m,4H),3.52-3.45(m,4H),2.66-2.64(m,2H),2.17-2.05(m,2H).
実施例109:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-2-オン(150mg、0.532mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(219mg、0.532mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.4mL)、K3PO4(38mg、0.355mmol)、および第2のXPhos Precatalyst(14mg、0.018mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(117.7mg、42%)を得た。MS ESI calculated for C27H32F3N5O3[M+H]+,532.25,found 532.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.58(s,1H),7.47(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.38(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.44(s,1H),4.02(t,J=7.2 Hz,2H),3.74-3.63(m,5H),3.58-3.43(m,5H),3.34-3.32(m,1H),3.04-3.02(m,1H),2.61-2.51(m,2H),2.50-2.30(m,3H),2.16(s,3H),2.13-1.95(m,3H),1.66-1.64(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例110:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物110A:(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール
NMP(6mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)および(3R)-ピロリジン-3-オール(212mg、2.434mmol)、およびK2CO3(448mg、3.246mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて150℃で2時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール(572mg、94%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O2[M+H]+,376.04,found 376.00.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 6.30(s,1H),6.10(s,1H),4.90(d,J=3.6 Hz,1H),4.38-4.28(m,1H),3.65-3.63(m,4H),3.45-3.33(m,7H),3.23-3.21(m,1H),2.00-1.95(m,1H),1.89-1.78(m,1H).
実施例110:(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
ジオキサン(4mL)およびH2O(1mL)中の(3R)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール(120mg、0.320mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(105mg、0.256mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(26mg、0.032mmol)、およびNa2CO3(102mg、0.959mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製した。粗製生成物を、以下の条件:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm、5um、13nm;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:4.3分で40%B~60%B;水色固形物として254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、(3S)-N-(3-[2-[(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(53.7mg、31%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O3[M+H]+,534.26,found 534.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.84(s,1H),5.64(s,1H),4.90(d,J=3.6 Hz,1H),4.36-4.34(m,1H),3.72-3.63(m,5H),3.53-3.42(m,8H),3.33-3.30(m,2H),3.04-3.00(m,1H),2.50-2.34(m,3H),2.17(s,3H),2.10-1.94(m 2H),1.88-1.82(m,1H),1.73-1.58(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例111:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物111A:1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルイミダゾリジン-2-オン
1,4-ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)および1-メチルイミダゾリジン-2-オン(322mg、3.218mmol)の撹拌溶液に、Na2CO3(682mg、6.435mmol)、XantPhos(248mg、0.429mmol)、およびPd2(dba)3CHCl3(222mg、0.215mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。反応を、水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルイミダゾリジン-2-オン(500mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C13H17ClN4O2[M+H]+,297.10;found 297.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.74(d,J=1.2 Hz,1H),6.23(d,J=1.2 Hz,1H),4.03-3.99(m,2H),3.83-3.80(m,4H),3.48-3.43(m,6H),2.92(s,3H).
実施例111:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.4mL)中の1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-2-オン(150mg、0.532mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(219mg、0.532mmol)の撹拌溶液に、K3PO4(38mg、0.355mmol)および第2のXPhos Precatalyst(14mg、0.018mmol)を窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(113.5mg、41%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N6O3[M+H]+,547.26,found 547.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.16(s,1H),7.47-7.44(m,2H),7.37(s,1H),7.13(d,J=8.8 Hz,1H),6.28(s,1H),3.99-3.91(m,2H),3.72-3.63(m,5H),3.56-3.38(m,7H),3.34-3.25(m,1H),3.03(t,J=9.6 Hz,1H),2.77(s,3H),2.51-2.34(m,3H),2.16(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.70-1.60(m,1H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -69.69(3F).
実施例112:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(N-メチルアセトアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物112A:tert-ブチル1 N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド
DCM(5mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(300mg、1.404mmol)およびピリジン(222mg、2.808mmol)の撹拌混合物に、0℃で塩化アセチル(220mg、2.808mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で2時間撹拌した。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド(224mg、62%)を得た。MS ESI calculated for C11H14ClN3O2[M+H]+,256.08,found 256.10.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.41(s,1H),6.59(s,1H),3.66(m,4H),3.47(m,4H),2.06(s,3H).
調製物112B:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-N-メチルアセトアミド
DMF(8mL)中のN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アセトアミド(200mg、0.782mmol)およびNaH(28mg、1.173mmol)の撹拌混合物に、MeI(167mg、1.173mmol)を0℃で滴下した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて室温で5時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(20mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-N-メチルアセトアミド(166mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C12H16ClN3O2[M+H]+,270.09,found 270.20.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.63(s,1H),6.49(s,1H),3.87-3.78(m,4H),3.57-3.47(m,4H),3.33(s,3H),2.16(s,3H).
実施例112:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(N-メチルアセトアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(5mL)およびH2O(0.5mL)中のN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-N-メチルアセトアミド(140mg、0.519mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(148mg、0.519mmol)の撹拌溶液に、第2のXPhos Precatalyst(41mg、0.052mmol)およびK3PO4(220mg、1.038mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて50℃で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(N-メチルアセトアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(113mg、41%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O3[M+H]+,520.25,found 520.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.54(s,1H),7.42-7.41(m,1H),7.28-7.02(m,1H),6.53(s,1H),6.48(s,1H),6.17(s,1H),3.86-3.80(m,5H),3.67-3.65(m,1H),3.63-3.54(m,4H),3.49-3.43(m,1H),3.36(s,3H),3.14(t,J=9.6 Hz,1H),2.63-2.54(m,1H),2.35-2.28(m,2H),2.24(s,3H),2.16(s,3H),1.90-1.77(m,2H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.96(3F).
実施例113:(3S)-N-[3-[2-メタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物113A:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]メタンスルホンアミド
ピリジン(5mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(300mg、1.404mmol)、MsCl(209mg、1.8mmol)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル(70%)中のEtOAc/EtOH(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、薄ピンク色固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]メタンスルホンアミド(350mg、85%)を得た。MS ESI calculated for C10H14ClN3O3S[M+H]+,292.04,found 291.95.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.51(d,J=1.2 Hz,1H),6.35(d,J=1.2 Hz,1H),3.85-3.78(m,4H),3.54-3.47(m,4H),3.25(s,3H).
実施例113:(3S)-N-[3-[2-メタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]メタンスルホンアミド(170mg、0.6mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(192mg、0.5mmol)、K3PO4(371mg、1.8mmol)、および第2のXPhos Precatalyst(46mg、0.06mmol)およびH2O(0.4mL)、THF(4mL)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(6/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:SunFire Prep C18 OBD Column、19×150mm、5μm;移動相A:水(0.05%のFA)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:55%B~75%Bでの分取HPLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-メタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(129mg、46%)を得た。MS ESI calculated for C24H30F3N5O4S[M+H]+,542.20,found 542.20.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.31-7.28(m,2H),7.18-7.16(m,1H),7.09(s,1H),6.37(s,1H),6.28(s,1H),6.23(s,1H),3.84-3.79(m,5H),3.67-3.62(m,1H),3.52-3.48(m,4H),3.47-3.42(m,1H),3.27(s,3H),3.13(t,J=9.6 Hz,1H),2.57-2.55(m,1H),2.31-2.21(m,6H),1.78-1.73(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.94(3F).
実施例114:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物114A:1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-ヒドロキシピロリジン-2-オン
1,4-ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(600mg、2.574mmol)、Na
2CO
3(546mg、5.148mmol)、および3-ヒドロキシピロリジン-2-オン(390mg、3.861mmol)の撹拌混合物に、XantPhos(298mg、0.515mmol)およびPd
2(dba)
3CHCl
3(266mg、0.257mmol)を窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物をH
2O(100mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-ヒドロキシピロリジン-2-オン(440mg、57%)を得た。MS ESI calculated for C
13H
16ClN
3O
3[M+H]
+,298.09;found 298.05.
1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.81(s,1H),6.40-6.39(m,1H),4.55-4.50(m,1H),4.23-4.18(m,1H),3.88-3.68(m,5H),3.57-3.47(m,5H),2.60-2.53(m,1H),2.10-1.76(m,1H).
実施例114:(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-ヒドロキシピロリジン-2-オン(100mg、0.336mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(111mg、0.269mmol)、第2のXPhos Precatalyst(26mg、0.034mmol)、K3PO4(143mg、0.672mmol)、THF(2mL)、およびH2O(0.2mL)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物をH2O(100mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。純粋でない生成物を、PE/EtOAc/EtOH(8/3/1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-(3-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(76mg、41%)を得た。MS ESI calculated for C27H32F3N5O4[M+H]+,548.24;found 548.30.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.73(s,1H),7.40-7.39(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.21-7.18(m,1H),6.40(s,1H),6.20(s,1H),4.54-4.47(m,1H),4.34-4.26(m,1H),3.87-3.79(m,6H),3.65-3.61(m,1H),3.54-3.43(m,5H),3.16-3.10(m,1H),2.61-2.55(m,2H),2.34-2.25(m,6H),2.09-2.02(m,1H),1.80-1.69(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例115:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物115A:3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1,3-オキサゾリジン-2-オン
1,4-ジオキサン(2mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(200mg、0.858mmol)、Na2CO3(182mg、1.716mmol)、およびオキサゾリジノン(112mg、1.287mmol)の撹拌溶液に、Pd2(dba)3.CHCl3(89mg、0.086mmol)およびXantPhos(99mg、0.172mmol)を窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1,3-オキサゾリジン-2-オン(130mg、53%)を得た。MS ESI calculated forC12H14ClN3O3[M+H]+.284.07,found 284.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.62(d,J=1.2 Hz,1H),6.34 d,J=1.2 Hz,1H),4.49-4.45(m,2H),4.25-4.21(m,2H),3.83-3.80(m,4H),3.49-3.47(m,4H).
実施例115:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(2mL)およびH2O(0.2mL)中の3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1,3-オキサゾリジン-2-オン(130mg、0.458mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(189mg、0.458mmol)、およびK3PO4(195mg、0.916mmol)の撹拌溶液に、第2のXPhos Precatalyst(36mg、0.046mmol)を窒素雰囲気下で添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を、水(100mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和ブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗製生成物を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水(10mmol/LのNH4HCO3)中のCH3CN、5%~95%の勾配;検出器、UV254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(122mg、50%)を得た。MS ESI calculated for C26H30F3N5O4[M+H]+.534.22,found 534.30.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.52(s,1H),7.38(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.22(d,J=2.1 Hz,1H),7.16(d,J=8.4 Hz,1H),6.32(s,1H),6.18(s,1H),4.49-4.44(m,2H),4.31-4.26(m,2H),3.84-3.76(m,5H),3.65-3.59(m,1H),3.50-3.38(m,5H),3.13-3.07(m,1H),2.60-2.50(m,1H),2.31-2.18(m,6H),1.77-1.73(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例116:(3S)-N-(3-[2-[5-ヒドロキシ-2-オキソピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物116A:tert-ブチル1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-ヒドロキシピペリジン-2-オン
ジオキサン(7mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)および5-ヒドロキシピペリジン-2-オン(370mg、3.218mmol)の混合物に、XantPhos(248mg、0.429mmol)およびNa2CO3(455mg、4.290mmol)およびPd2(dba)3.CHCl3(222mg、0.215mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(15mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-ヒドロキシピペリジン-2-オン(498mg、74%)を得た。MS ESI calculated for C14H18ClN3O3[M+H]+.312.10,found 312.05.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 7.29(d,J=1.2 Hz,1H),6.70(d,J=1.5 Hz,1H),5.09(d,J=3.6 Hz,1H),4.09(s,1H),3.90-3.81(m,1H),3.79-3.75(m,1H),3.71-3.68(m,4H),3.48-3.45(m,4H),2.62-2.40(m,2H),1.98-1.97(m,1H),1.80-1.73(m,1H).
実施例116:(3S)-N-[3-[2-(5-ヒドロキシ-2-オキソピペリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(8mL)およびH2O(0.8mL)中の1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-ヒドロキシピペリジン-2-オン(250mg、0.802mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(264mg、0.641mmol)の撹拌混合物に、K3PO4(340mg、1.604mmol)および第2のXPhos Precatalyst(63mg、0.080mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-(5-ヒドロキシ-2-オキソピペリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(274mg、61%)を得た。MS ESI calculated for C28H34F3N5O4[M+H]+ 562.26,found 562.20.
実施例117:(3S)-N-(4-メチル-3-(2-モルホリノ-6-(2-オキソ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)ピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物117A:3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オン
ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オン(187mg、1.931mmol)、Pd2(dba)3.CHCl3(222mg、0.215mmol)、XantPhos(248mg、0.429mmol)、およびNa2CO3(455mg、4.290mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、赤色固形物として3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オン(810mg、86%)を得た。MS ESI calculated for C14H16ClN3O2[M+H]+,294.09,found 294.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.74(s,1H),6.32(s,1H),4.07-4.03(m,2H),3.82-3.80(m,4H),3.47-3.45(m,4H),2.15-2.11(m,1H),2.01-1.95(m,1H),1.24-1.19(m,1H),0.80-0.77(m,1H).
実施例117:(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[2-オキソ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(2mL)およびH2O(0.2mL)中の3-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オン(200mg、0.681mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(225mg、0.545mmol)、第2のXPhos Precatalyst(54mg、0.068mmol)、およびK3PO4(289mg、1.362mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×5mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-[2-オキソ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]ピリジン-4-イル]フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(109mg、29%)を得た。MS ESI calculated for C28H32F3N5O3[M+H]+,544.25,found 544.35.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.63(s,1H),7.40(dd,J=2.1,8.1 Hz,1H),7.26-7.14(m,2H),6.27(s,1H),6.18(s,1H),4.13(s,1H),4.11(s,1H),3.83-3.76(m,5H),3.61-3.58(m,1H),3.48-3.38(m,5H),3.13-3.07(m,1H),2.31-2.28(m,1H),2.25-2.22(m,6H),2.18-2.06(m,1H),1.98-1.95(m,1H),1.76-1.73(m,1H),1.21-1.15(m,1H),0.81-0.77(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.94(3F).
実施例118:(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3,4-ジヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物118A:(3S,4S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3,4-ジオール
NMP(1.6mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(200mg、0.649mmol)、K2CO3(358mg、2.597mmol)、および(3S,4S)-ピロリジン-3,4-ジオール塩酸塩(181mg、1.298mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(100mL)で希釈した。結果として生じる混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S,4S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3,4-ジオール(237mg、93%)を得た。MS ESI calculated for C13H18IN3O3[M+H]+,392.04 found 391.95.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 6.31(s,1H),6.10(s,1H),5.06(s,2H),3.99-3.98(m,2H),3.68-3.65(m,4H),3.50-3.49(m,2H),3.46-3.45(m,4H),3.27-3.23(m,2H).
実施例118:(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3,4-ジヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S,4S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3,4-ジオール(120mg、0.307mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(113mg、0.276mmol)、Na2CO3(98mg、0.920mmol)、ジオキサン(3mL)、H2O(0.75mL)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(25mg、0.031mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2/CH3OH(10:1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3,4-ジヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(76.3mg、45%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4[M+H]+,550.26 found 550.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=2.0,8.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.0 Hz,1H),7.10(d,J=8.4 Hz,1H),5.84(s,1H),5.62(s,1H),5.04(d,J=3.2 Hz,2H),4.01(s,2H),3.70-3.65(m,5H),3.54-3.51(m,3H),3.42-3.40(m,4H),3.30-3.29(m,3H),3.05-3.00(m,1H),2.48-2.41(m,3H),2.17(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.69-1.62(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例119:(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物119A:(3S,4S)-4-フルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール
NMP(3mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(300mg、0.974mmol)および(3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-オール塩酸塩(165mg、1.168mmol)の撹拌混合に、Cs2CO3(635mg、1.947mmol)を添加し、窒素雰囲気下にて130℃で少しずつ2時間撹拌した。反応を、室温の水(20mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として(3S,4S)-4-フルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール(113mg、29%)を得た。MS ESI calculated for C13H17FIN3O2[M+H]+,394.04 found 394.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.32(s,1H),6.19(s,1H),5.06(d,J=51.2 Hz,1H),4.55-4.51(m,1H),3.85-3.66(m,7H),3.62-3.58(m,1H),3.52-3.44(m,4H).
実施例119:(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S,4S)-4-フルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール(90mg、0.218mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(90mg、0.218mmol)、1,4-ジオキサン(1.8mL)、H2O(0.45mL)、Na2CO3(69mg、0.653mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(18mg、0.022mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で16時間撹拌した。反応を、水(5mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×4mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(74.9mg、62%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F4N5O3[M+H]+,552.25 found 552.35.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.37(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.23(d,J=2.4 Hz,1H),7.18(d,J=8.4 Hz,1H),6.21(s,1H),5.90(s,1H),5.74(s,1H),5.07(d,J=50.8 Hz,1H),4.52-4.50(m,1H),3.92-3.71(m,8H),3.65-3.61(m,2H),3.52-3.50(m,4H),3.46-3.41(m,1H),3.11-3.07(m,1H),2.61-2.49(m,1H),2.33-2.20(m,6H),1.78-1.70(m,1H),1.70-1.66(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -63.93(3F),-182.75(1F).
実施例120:(3S)-N-[3-[2-シクロプロパンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物120A:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]シクロプロパンスルホンアミド
ピリジン(6mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(200mg、0.936mmol)、およびシクロプロパンスルホニルクロリド(197mg、1.404mmol)の混合物を、室温で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCH3CN(10mmol/LのNH4HCO3を含む)、勾配10%~95% ;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]シクロプロパンスルホンアミド(127mg、17%)を得た。MS ESI calculated for C12H16ClN3O3S[M+H]+,318.06,found 318.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.65(s,1H),6.34(s,1H),3.91-3.71(m,4H),3.59-3.39(m,4H),2.80-2.76 m,1H),1.41-1.23(m,2H),1.19-0.97(m,2H).
実施例120:(3S)-N-[3-[2-シクロプロパンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(5mL)およびH2O(0.5mL)中のN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]シクロプロパンスルホンアミド(100mg、0.300mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(116.8mg、0.300mmol)、第2のXPhos Precatalyst(24mg、0.030mmol)、およびK3PO4(135mg、0.640mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-シクロプロパンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(69mg、38%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O4S[M+H]+,568.21,found 568.15.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 10.29(s,1H),8.17(s,1H),7.46(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.37(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.32(s,1H),6.18(s,1H),3.86-3.62(m,5H),3.60-3.41(m,5H),3.32-3.27(m,1H),3.17-2.93(m,2H),2.50-2.29(m,3H),2.16(s,3H),2.09-2.07(m,1H),1.74-1.55(m,1H),1.04-1.02(m,4H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F).
実施例121:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物121A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート
4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)、tert-ブチルN-[(3S)-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(644mg、3.218mmol)、ジオキサン(5mL)、Pd2(dba)3.CHCl3(222mg、0.215mmol)、XantPhos(248mg、0.429mmol)、およびNa2CO3(682mg、6.435mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(740mg、86%)を得た。MS ESI calculated for C18H25ClN4O4[M+H]+,397.16,found 397.25.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.80(d,J=1.2 Hz,1H),6.38(d,J=1.2 Hz,1H),5.22(s,1H),4.43-4.40(m,1H),4.26-4.16(m,1H),3.85-3.78(m,4H),3.75-3.71(m,1H),3.55-3.42(m,4H),2.74-2.70(m,1H),1.93-1.90(m,1H),1.49(s,9H).
調製物121B:tert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート
tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.504mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(228mg、0.554mmol)、THF(5mL)、H2O(0.5mL)、第2のXPhos Precatalyst(39mg、0.050mmol)、およびK3PO4(213mg、1.008mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)を用いた分取TLCによって精製することで、黄色の油としてtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(300mg、92%)を得た。MS ESI calculated for C32H41F3N6O5[M+H]+,647.31,found 647.35.
実施例121:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(5mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.309mmol)およびTFA(1mL)の溶液を、室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40μm、120g;移動相A:水(および0.05%のFA);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:35%B~75%、検出器:220nmでの逆相フラッシュによって精製した。結果として生じる混合をNa2CO3(1M、10mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後に、濾液を減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(129mg、76%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N6O3[M+H]+,547.26,found 547.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.19(s,1H),7.62(s,1H),7.47(dd,J=2.0,8.4 Hz,1H),7.39(d,J=2.0 Hz,1H),7.15(d,J=8.4 Hz,1H),6.45(s,1H),4.13-4.04(m,1H),3.77-3.65(m,6H),3.61-3.46(m,6H),3.31-3.27(m,1H),3.05-3.00(m,1H),2.51-2.40(m,3H),2.35-2.31(m,1H),2.17(s,3H),2.12-2.05(m,1H),1.91(s,2H),1.78-1.56(m,2H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例122:(3S)-N-(3-[2-[(4S)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物122A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート
ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)、tert-ブチルN-[(3S)-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(644mg、3.218mmol)、Pd2(dba)3.CHCl3(222mg、0.215mmol)、Na2CO3(682mg、6.435mmol)、およびXantPhos(248mg、0.429mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(750mg、88%)を得た。MS ESI calculated for C18H25ClN4O4[M+H]+,397.16,found 397.20.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.80(d,J=1.2 Hz,1H),6.40(d,J=1.2 Hz,1H),4.85-4.83(m,1H),4.40-4.38(m,1H),4.31-4.27(m,1H),4.01-3.93(m,1H),3.86-3.79(m,4H),3.54-3.45(m,4H),3.04-3.01(m,1H),2.58-2.54(m,1H),1.47(s,9H).
調製物122B:tert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート
THF(6mL)およびH2O(0.6mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.504mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(249mg、0.605mmol)の撹拌混合物に、第2のXPhos Precatalyst(39mg、0.050mmol)およびK3PO4(213mg、1.008mmol)を添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(300mg、92%)を得た。MS ESI calculated for C32H41F3N6O5[M+H]+,647.31,found 647.15.
実施例122:(3S)-N-(3-[2-[(4S)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(4mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.309mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.8mL)を室温で添加した。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40μm、120g;移動相A:水(および0.05%のFA);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25%B~55%B、検出器:220nmでの逆相フラッシュによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(4S)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(66mg、39%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N6O3[M+H]+,547.26,found 547.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.17(s,1H),7.59(s,1H),7.47(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.38(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.8 Hz,1H),6.43(s,1H),4.08-4.04(m,1H),3.76-3.59(m,6H),3.63-3.53(m,1H),3.56-3.43(m,5H),3.03(t,J=9.6 Hz,1H),2.78-2.74(m,1H),2.48-2.36(m,3H),2.25-2.22(m,1H),2.16(s,3H),2.10-2.06(m,1H),1.85(brs,2H),1.66-1.55(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.94(3F).
実施例123:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物123A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピロリジン-3-イル]カルバメート
NMP(15mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(693mg、2.249mmol)およびtert-ブチルN-[(3S)-3-メチルピロリジン-3-イル]カルバメート(450mg、2.249mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(932mg、6.748mmol)を添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下で150℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を、EtOAc(50mL)で希釈した。組み合わせた有機質層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピロリジン-3-イル]カルバメート(700mg、63%)を得た。MS ESI calculated for C19H29IN4O3[M+H]+,489.13,found 489.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.26(d,J=0.8 Hz,1H),6.15(d,J=0.8 Hz,1H),4.66(s,1H),3.85-3.76(m,4H),3.64(d,J=10.8 Hz,1H),3.54-3.43(m,6H),3.39(d,J=10.8 Hz,1H),2.43-2.33(m,1H),1.95-1.88(m,1H),1.51(s,3H),1.45(s,9H).
調製物123B:tert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート
ジオキサン(6mL)およびH2O(1.5mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.410mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(185mg、0.450mmo)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(33mg、0.041mmol)およびNa2CO3(130mg、1.230mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて60℃で2時間撹拌した。残渣を、分取TLC(PE/EtOAc=1/1)によって精製することで、薄茶色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(220mg、83%)を得た。MS ESI calculated for C33H45F3N6O4[M+H]+,647.35,found 647.30.
実施例123:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(5mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.309mmol)およびTFA(1mL)の溶液を、室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。結果として生じる混合物をEtOAc(30mL)で希釈した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40μm、120g;移動相A:水(および10mMのNH4CO3);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:25%B~55%B、検出器:220nmでの逆相フラッシュによって精製することで、薄緑色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(88mg、52%)を得た。MS ESI calculated for C28H37F3N6O2[M+H]+,547.29,found 547.30.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.44(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.35(d,J=2.4 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),5.84(s,1H),5.61(s,1H),3.72-3.68(m,5H),3.55-3.23(m,10H),3.04(t,J=9.3 Hz,1H),2.49-2.37(m,3H),2.18(s,3H),2.11-2.07(m,1H),1.81-1.60(m,5H),1.25(s,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).
実施例124:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物124A:tert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピペリジン-3-イル]カルバメート
NMP(5mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(646mg、2.100mmol)およびtert-ブチルN-[(3S)-3-メチルピペリジン-3-イル]カルバメート(450mg、2.100mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(870mg、6.299mmol)を添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて150℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物をEtOAc(30mL)で希釈した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(12/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピペリジン-3-イル]カルバメート(270mg、25%)を得た。MS ESI calculated for C20H31IN4O3[M+H]+,503.14,found 503.00.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.46(s,1H),6.31(s,1H),5.07(s,1H),4.20(d,J=13.2 Hz,1H),3.97(d,J=12.9 Hz,1H),3.83-3.79(m,4H),3.48-3.42(m,4H),3.03-2.82(m,1H),2.77(d,J=13.2 Hz,1H),2.40-2.32(m,1H),1.75-1.55(m,3H),1.43(s,9H),1.39(s,3H).
調製物124B:tert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-メチルピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.398mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(180mg、0.438mmol)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(32mg、0.040mmol)およびNa2CO3(126.58mg、1.194mmol)を添加した。結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて60℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製することで、薄茶色固形物としてtert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(230mg、87%)を得た。MS ESI calculated for C34H47F3N6O4[M+H]+,661.36,found 661.40.
実施例124:(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(2mL)中のtert-ブチルN-[(3S)-3-メチル-1-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-3-イル]カルバメート(200mg、0.303mmol)、およびTFA(0.4mL)の溶液を、室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CH2Cl2/MeOH(8/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗製生成物を、以下の条件:カラム:XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:CH3CN;流速:20mL/分;勾配:40%B~50%B;254/210nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-(3-[2-[(3S)-3-アミノ-3-メチルピペリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(29mg、17%)を得た。MS ESI calculated for C29H39F3N6O2[M+H]+,560.31,found 561.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.13(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),6.01(s,1H),5.91(s,1H),3.73-3.62(m,5H),3.54-3.52(m,2H),3.42-3.38(m,5H),3.30-3.25(m,3H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.50-2.42(m,4H),2.16(s,3H),2.10-2.06(m,1H),1.67-1.60(m,2H),1.55-1.50(m,3H),1.07(s,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例125:(3S)-N-(3-[2-[(4R)-4-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物125A:(4R)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-オン
ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.145mmol)、(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-オン(195mg、1.931mmol)、Pd2(dba)3.CHCl3(222mg、0.215mmol)、XantPhos(248mg、0.429mmol)、およびNa2CO3(455mg、4.290mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として(4R)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-オン(550mg、78%)を得た。MS ESI calculated for C13H16ClN3O3[M+H]+,298.09,found 298.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.83(s,1H),6.36(s,1H),4.60(s,1H),4.19(dd,J=12.4,5.2 Hz,1H),4.14-4.09(m,1H),3.87-3.79(m,4H),3.52-3.45(m,4H),2.97(dd,J=17.6,6.3 Hz,1H),2.68-2.62(m,1H),2.10(s,1H).
実施例125:(3S)-N-(3-[2-[(4R)-4-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(1.5mL)およびH2O(0.2mL)中の(4R)-1-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-オン(150mg、0.504mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(166mg、0.403mmol)、第2のXPhos Precatalyst(40mg、0.050mmol)、およびK3PO4(214mg、1.008mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(8/3/1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-(3-[2-[(4R)-4-ヒドロキシ-2-オキソピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(126mg、45%)を得た。MS ESI calculated for C27H32F3N5O4[M+H]+,548.24,found 548.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.18(s,1H),7.60(s,1H),7.48(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.38(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.44(s,1H),5.27(s,1H),4.37-4.35(m,1H),4.09-4.05(m,1H),4.00-3.97(m,1H),3.73-3.70(m,5H),3.68-3.46(m,5H),3.33-3.28(m,1H),3.05-2.91(m,1H),2.89-2.87(m,1H),2.53-2.32(m,4H),2.16(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.68-1.63(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例126:(3S)-N-[3-[2-(1,1-ジオキソ-1ラムダ6,2-チアゾリジン-2-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物126A:2-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1ラムダ6,2-チアゾリジン-1,1-ジオン
DCE(5mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(250mg、1.200mmol)、ピリジン(0.5mL)、およびDIEA(756mg、6.000mmol)の撹拌混合に、3-クロロプロパン-1-スルホニルクロリド(414mg、2.300mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を3時間撹拌し、飽和Na2CO3(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1ラムダ6,2-チアゾリジン-1,1-ジオン(200mg、34%)を得た。MS ESI calculated for C12H16ClN3O3S[M+H]+,318.06,found 318.05.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.52(d,J=1.2 Hz,1H),6.29(d,J=1.2 Hz,1H),3.94(t,J=6.8 Hz,2H),3.86-3.74(m,4H),3.51-3.49(m,4H),3.41(t,J=7.2 Hz,2H),2.51-2.46(m,2H).
実施例126:(3S)-N-[3-[2-(1,1-ジオキソ-1ラムダ6,2-チアゾリジン-2-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(2mL)およびH2O(0.2mL)中の2-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1ラムダ6,2-チアゾリジン-1,1-ジオン(200mg、0.630mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5-トリメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(200mg、0.500mmol)、K3PO4(267mg、0.130mmol)、および第2のXPhos Precatalyst(53mg、0.006mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-[3-[2-(1,1-ジオキソ-1ラムダ6,2-チアゾリジン-2-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(115mg、32%)を得た。MS ESI calculated for C26H32F3N5O4S[M+H]+,568.21,found 568.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.43(dd,J=8.0,2.4 Hz,1H),7.24-7.12(m,2H),6.48(s,1H),6.25(s,1H),6.18(s,1H),4.00(t,J=6.8 Hz,2H),3.93-3.69(m,5H),3.67-3.62(m,1H),3.58-3.48(m,4H),3.48-3.37(m,3H),3.15-3.10(m,1H),2.62-2.47(m,3H),2.34-2.21(m,6H),1.81-1.70(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例127:(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物127A:tert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート
4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.160mmol)およびtert-ブチル(R)-(5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(648mg、3.240mmol)、ジオキサン(5mL)、Pd2(dba)3.CHCl3(228mg、0.220mmol)、Xantphos(254mg、0.440mmol)、およびNa2CO3(687mg、6.480mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAc/PE(1/4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物としてtert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(567.8mg、67%)を得た。MS ESI calculated for C18H25ClN4O4[M+H]+,397.16,found 397.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d6) δ 7.76(s,1H),6.35(s,1H),4.92(s,1H),4.37(s,1H),4.26(dd,J=12.0,6.4 Hz,1H),3.94(dd,J=12.0,3.2 Hz,1H),3.82-3.76(m,4H),3.48-3.41(m,4H),3.03-2.97(m,1H),2.56-2.51(m,1H),1.45(s,9H).
調製物127B:tert-ブチル((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート
THF(5mL)およびH2O(0.5mL)中tert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(200mg、0.505mmol)および(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(250mg、0.606mmol)、第2のXPhos Precatalyst(40mg、0.051mmol)およびK3PO4(212mg、1.010mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAc/PE(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチル((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(293mg、90%)を得た。MS ESI calculated for C32H41F3N6O5+[M+H]+,647.31,found 647.20.
実施例127:(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
tert-ブチル((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-5-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(200mg、0.309mmol)、DCM(5.0mL)、およびTFA(0.5mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。粗製物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40μm、120g;移動相A:水(および10mMのNH4CO3);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:35%B~65%B;検出器:220nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(90.5mg、53%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F3N6O3[M+H]+,547.26,found 547.30.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d6) δ 7.75(s,1H),7.36(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.22(d,J=2.4 Hz,1H),7.16(d,J=8.4 Hz,1H),6.31(s,1H),6.20(s,1H),4.32-4.27(m,1H),3.93-3.87(m,1H),3.82-3.78(m,6H),3.63-3.60(m,1H),3.49-3.37(m,5H),3.12-3.08(m,1H),2.94-2.90(m,1H),2.60-2.43(m,2H),2.29-2.20(m,6H),1.76-1.63(m,3H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d6) δ -64.94(3F).
実施例128および129:(3S)-N-(3-{2-[(4R)-3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(4S)-3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物128A:4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール塩酸塩
DCM(5mL)中のtert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(300mg、1.344mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン(1mL、1M)中のHClを0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、黄色の油として4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール塩酸塩(350mg、粗製)を得た。C4H8ClF2NO,1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 4.33-4.31(m,1H),3.59-3.52(m,2H),3.51-3.45(m,1H),3.29-3.26(m,1H).
調製物128B:4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン
DMSO(5mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(350mg、1.452mmol)および4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール塩酸塩(214mg、1.742mmol)の撹拌溶液に、DIEA(412mg、3.194mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を80℃で4時間撹拌した。これに、モルホリン(632mg、7.260mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、80℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷ました。結果として生じる混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(240mg、40%)を得た。MS ESI calculated for C13H16F2IN3O2[M+H]+,412.03,found 412.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.36(s,1H),6.14(s,1H),4.40-4.36(m,1H),3.88-3.74(m,7H),3.55-3.53(m,1H),3.50-3.42(m,4H).
調製物128C:(3S)-N-[3-[2-(3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
4,4-ジフルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-オール(240mg、0.584mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(240mg、0.582mmol)、1,4-ジオキサン(2.4mL)、H2O(0.6mL)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(47mg、0.058mmol)、およびNa2CO3(185mg、1.752mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて60℃で2時間撹拌した。反応を水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(2/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-[3-[2-(3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(265mg、79%)を得た。MS ESI calculated for C27H32F5N5O3[M+H]+,570.24,found 570.30.
実施例128および129:(3S)-N-(3-{2-[(4R)-3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(4S)-3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(3S)-N-{3-[2-(3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(265mg、0.465mmol)を、以下の条件:カラム:(R,R)-WHELK-O1-Kromasil,2.11*25cm,5μm;移動相A:Hexand(0.5%の2M NH3-MeOH)、移動相B:EtOH;A:B=50:50;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。
RT1:29.71分により、55mg(20%)の白色固形物が得られた。MS ESI calculated for C27H32F5N5O3[M+H]+,570.24 ,found 570.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.0 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),6.05(d,J=5.2 Hz,1H),5.95(s,1H),5.73(s,1H),4.35-4.31(m,1H),3.95-3.61(m,9H),3.52-3.49(m,1H),3.43-3.3.30(m,5H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.42-2.30(m,3H),2.17(s,3H),2.10-2.06(m,1H),1.66-1.55(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -66.36(3F),-109.20(d,J=230.5 Hz,1F),-120.58(d,J=230.5 Hz,1F).
RT2:39.58分により、白色固形物として55mg(20%)が得られた。MS ESI calculated for C27H32F5N5O3[M+H]+,570.24 ,found 570.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.0 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),5.95(s,1H),5.73(s,1H),4.35-4.31(m,1H),3.95-3.61(m,9H),3.53-3.51(m,1H),3.41-3.29(m,5H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.42-2.37(m,3H),2.17(s,3H),2.12-2.07(m,1H),1.66-1.62(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -58.61(3F),-104.46(d,J=230.5 Hz,1F),-115.83(d,J=230.5 Hz,1F).
実施例130および131:(3S)-N-(3-{2-[(1R)-1-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(1S)-1-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物130A:tert-ブチルN-[3-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート
NMP(4mL)中の4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(400mg、1.298mmol)およびtert-ブチルN-[3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート(309mg、1.558mmol)の撹拌混合に、Cs2CO3(1.27g、3.895mmol)を添加した。結果として反応混合物を窒素雰囲気下にて130℃で2時間撹拌した。反応を水(20mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[3-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート(100mg、16%)を得た。MS ESI calculated for C19H27IN4O3[M+H]+ 487.11;found 487.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.30(s,1H),6.15(s,1H),5.05(brs,1H),3.93-3.91(m,1H),3.85-3.78(m,4H),3.62-3.60(m,2H),3.45-3.41(m,5H),1.81-1.79(m,1H),1.47(s,9H),1.10-1.08(m,1H),0.76-0.74(m,1H).
調製物130B:tert-ブチルN-[3-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(0.5mL)中のtert-ブチル(3-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル)カルバメート(150mg、0.316mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(130mg、0.316mmol)の撹拌混合に、Na2CO3(100mg、0.949mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(26mg、0.032mmol)を添加し、窒素雰囲気下にて少しずつ60℃で16時間撹拌した。反応を室温の水(10mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物としてtert-ブチルN-[3-(4-[2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート(144mg、71%)を得た。MS ESI calculated for C33H43F3N6O4[M+H]+ 645.33;found 645.25.
調製物130C/131C:tert-ブチルN-[(1R)-3-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメートおよびtert-ブチルN-[(1S)-3-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート
tert-ブチルN-[3-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-1-イル]カルバメート(144mg、0.223mmol)を、以下の条件:カラム:(R,R)-WHELK-O1-Kromasil,2.11×25cm,5μm;移動相A:MTBE(0.5%の2MNH3-MeOH)、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:10%B;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。RT1:20.89分により、67mg(46%)の調製物130Cが得られた。RT2:24.627分により、オフホワイト固形物として76mg(53%)の調製物131Cが得られた。
実施例130/131:(3S)-N-(3-{2-[(1R)-1-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(1S)-1-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
DCM(1.5mL)およびTFA(0.3mL)中の調製物130C(60mg、0.093mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18カラム;移動相、水中のCH3CN、10%~50%;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として実施例130(34.2mg、67%)を得た。MS ESI calculated for C28H35F3N6O2[M+H]+ 545.28;found 545.20.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.38(m,1H),7.28-7.17(m,2H),6.11(s,1H),5.85(s,1H),5.68(s,1H),3.95(d,J=9.6 Hz,1H),3.85-3.82(m,5H),3.79-3.70(m,2H),3.69-3.43(m,6H),3.34(d,J=9.6 Hz,1H),3.12(t,J=9.6 Hz,1H),2.65-2.50(m,1H),2.30-2.23(m,6H),1.57-1.53(m,2H),1.06-1.01(m,1H),0.69-0.66(m,1H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
DCM(1.5mL)およびTFA(0.3mL)中の調製物131Cの混合を、空気雰囲気下にて室温で1時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、シリカゲル;移動相、水中のMeCN、10分で10%~50%の勾配;検出器、UV 254nmでの逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として実施例131(40.3mg、68%)を得た。MS ESI calculated for C28H35F3N6O2[M+H]+ 545.28;found 545.25.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.38(m,1H),7.28-7.17(m,2H),6.11(s,1H),5.83(s,1H),5.66(s,1H),3.93(d,J=9.6 Hz,1H),3.84-3.78(m,5H),3.68-3.52(m,2H),3.50-3.40(m,6H),3.33(d,J=10.0 Hz,1H),3.12(t,J=9.6 Hz,1H),2.58-2.50(m,1H),2.28-2.18(m,6H),1.57-1.53(m,1H),1.06-1.01(m,1H),0.69-0.66(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例132:(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート
調製物132A:tert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート
ジオキサン(5mL)中の4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、2.160mmol)およびtert-ブチル(R)-(2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(648mg、3.240mmol)、Pd2(dba)3.CHCl3(228mg、0.220mmol)、Xantphos(254mg、0.440mmol)、およびNa2CO3(687mg、6.480mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAc/PE(1/4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物としてtert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(680mg、80%)を得た。MS ESI calculated for C18H25ClN4O4[M+H]+,397.16,found 397.05.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.79(s,1H),6.37(s,1H),5.19(s,1H),4.39-4.37(m,1H),4.20-4.17(m,1H),3.82-3.78(m,4H),3.76-3.69(m,1H),3.47-3.45(m,4H),2.73-2.70(m,1H),1.94-1.90(m,1H),1.47(s,9H).
調製物132B:tert-ブチル((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート
THF(5.0mL)およびH2O(0.5mL)中のtert-ブチル(R)-(1-(4-クロロ-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(200mg、0.505mmol)、(S)-N-(4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(250mg、0.606mmol)、第2のXPhos Precatalyst(40mg、0.051mmol)、およびK3PO4(212mg、1.010mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAc/PE(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物として((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(309mg、96%)を得た。MS ESI calculated for C32H41F3N6O5[M+H]+,647.31,found 647.20.
実施例132:(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート
tert-ブチル((R)-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)-2-オキソピロリジン-3-イル)カルバメート(200mg、0.309mmol)、DCM(5mL)、およびTFA(0.5mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。粗製物を、以下の条件:カラム:Spherical C18、20~40μm、120g;移動相A:水(および10mMのFA);移動相B:CH3CN;流速:60mL/分;勾配:35%B~65%B;検出器:220nmでの分取HPLCによって精製することで、白色固形物として(S)-N-(3-(2-((R)-4-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドホルメート(100.2mg、59%)を得た。MS ESI calculated for C28H35F3N6O5[M-HCOO]+,547.26,found 547.30.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 8.18(s,1H),7.68(s,1H),7.36(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),7.22(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.47(s,1H),6.34(s,1H),4.26-4.15(m,1H),3.95-3.68(m,7H),3.65-3.56(m,1H),3.49-3.46(m,4H),3.42-3.20(m,3H),3.09-3.06(m,1H),2.55-2.50(m,2H),2.32-2.10(m,6H),1.97-1.86(m,1H),1.73-1.61(m,1H).19F NMR(376 MHz,クロロホルム-d6) δ -64.92(3F).
実施例133および134:(3S)-N-(3-{2-[(4R)-4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(4S)-4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物133A:tert-ブチル4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート
1,4-ジオキサン(2mL)およびH2O(2mL)中のtert-ブチル4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.900mmol)およびNa2CO3(114mg、1.080mmol)の撹拌溶液に、Cbz-Cl(184mg、1.080mmol)を0℃で添加した。結果として生じる混合物を室温で4時間撹拌した。結果として反応混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後に、濾液を減圧下で濃縮することで、黄色の油としてtert-ブチル4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(700mg、粗製)を得た。MS ESI calculated for C17H22F2N2O4[M-Boc+H]+,257.15;found 257.10.
調製物133B:ベンジルN-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(10mL)中のtert-ブチル4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(700mg、1.964mmol)の撹拌溶液に、TFA(2mL)を0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、黄色の油としてベンジルN-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート(750mg、粗製)を得た。MS ESI calculated for C14H15F5N2O4[M-CF3COO]+,257.10,found 257.10.
調製物133C:6-フルオロ-4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)ピリジン-2-アミン
DMSO(7mL)およびDIEA(825mg、6.391mmol)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(700mg、2.905mmol)、ベンジルN-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート(893mg、3.486mmol)の溶液を、80℃で4時間撹拌した。結果として生じる混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(4/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色固形物として6-フルオロ-4-ヨード-N-(4-メチルオキサン-4-イル)ピリジン-2-アミン(550mg、56%)を得た。MS ESI calculated for C17H15F3IN3O2[M+H]+,478.02,found 477.90.
調製物133D:ベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート
DMSO(5.00mL)中のベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(500mg、1.048mmol)およびモルホリン(109mg、1.257mmol)の撹拌溶液に、DIEA(203mg、1.572mmol)を室温で添加した。結果として生じる混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応を水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA(2/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物としてベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル]カルバメート(480mg、84%)を得た。MS ESI calculated for C21H23F2IN4O3[M+H]+,545.08,found 545.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.30(m,5H),6.36(s,1H),6.10(s,1H),5.15(s,2H),4.66-4.62(m,1H),4.04-3.98(m,1H),3.90-3.67(m,7H),3.49-3.40(m,4H),3.24-3.20(m,1H).
調製物133E:ベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート
ベンジルN-{4,4-ジフルオロ-1-[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]ピロリジン-3-イル}カルバメート(300mg、0.551mmol)、N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-カルボキサミド(223mg、0.551mmol)、1,4-ジオキサン(3mL)、H2O(0.7mL)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(45mg、0.055mmol)、およびK2CO3(152mg、1.101mmol)の混合を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(2/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の油としてベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(300mg、77%)を得た。MS ESI calculated for C35H39F5N6O4[M+H]+,703.30,found 703.15.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 7.42-7.35(m,6H),7.23(d,J=2.4 Hz,1H),7.18(d,J=8.4 Hz,1H),6.14(s,1H),5.99(s,1H),5.71(s,1H),5.21-5.17(m,3H),4.74-4.68(m,1H),4.12-4.07(m,1H),3.98-3.77(m,7H),3.64(t,J=8.8 Hz,1H),3.50-3.42(m,5H),3.31(t,J=9.2 Hz,1H),3.12(t,J=9.2 Hz,1H),2.56-2.53(m,1H),2.31-2.20(m,5H),1.77-1.71(m,1H).
調製物133F/134F:ベンジルN-[(3R)-4,4-ジフルオロ-1-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメートおよびベンジルN-[(3S)-4,4-ジフルオロ-1-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート
ベンジルN-[4,4-ジフルオロ-1-(4-{2-メチル-5-[(3S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボニルアミノ]フェニル}-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(330mg、0.470mmol)を、以下の条件:カラム:CHIRALPAK IE、2*25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(0.5%の2M NH3-MeOH)、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:A:B=70:30;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。RT1:16.88分により、白色固形物として100mg(30%)の調製物133Fが得られた。MS ESI calculated for C35H39F5N6O4[M+H]+,703.30,found 703.35.およびRT2:22.22分により、白色固形物として110mg(33%)の調製物134Fが得られた。MS ESI calculated for C35H39F5N6O4[M+H]+,703.30,found 703.40.
実施例133および134:(3S)-N-(3-{2-[(4R)-4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(4S)-4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(3mL)およびPd/C(50mg)中の調製物133F(110mg、0.157mmol)の混合を、水素雰囲気下にて室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過し、MeOH(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮することで、白色固形物として固形物として実施例133(70mg、78%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2[M+H]+,569.26,found 569.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.4 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),5.95(s,1H),5.70(s,1H),3.90-3.73(m,3H),3.72-3.63(m,6H),3.52(t,J=9.2 Hz,1H),3.42-3.40(m,4H),3.31-3.29(m,1H) 3.15(t,J=8.8 Hz,1H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.45-2.52(m,3H),2.17(s,3H),2.10-2.07(m,1H),1.94(s,1H),1.70-1.62(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -66.37(3F),-110.15(d,J=224.8 Hz,1F),-117.55(d,J=224.8 Hz,1F).
調製物134F(110mg、0.157mmol)、MeOH(3mL)、およびPd/C(50mg)の混合を、水素雰囲気下にて室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過し、MeOH(3×10mL)で洗浄した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、白色固形物として実施例134(72mg、88%)を得た。MS ESI calculated for C27H33F5N6O2[M+H]+,569.26,found 569.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.43(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.34(d,J=2.4 Hz,1H),7.11(d,J=8.4 Hz,1H),5.95(s,1H),5.70(s,1H),3.90-3.73(m,3H),3.72-3.63(m,6H),3.52(t,J=9.2 Hz,1H),3.42-3.40(m,4H),3.31-3.29(m,1H) 3.15(t,J=8.8 Hz,1H),3.02(t,J=9.6 Hz,1H),2.45-2.52(m,3H),2.17(s,3H),2.10-2.05(m,1H),1.94(s,1H),1.69-1.63(m,1H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.36(3F),-110.13(d,J=224.8 Hz,1F),-117.54(d,J=224.8 Hz,1F).
実施例135および136:(3S)-N-(3-{2-[(3R,4R)-3-アミノ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(3S,4S)-3-アミノ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物135A:トランス-tert-ブチル-3-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート
ジオキサン(57mL)およびH2O(57mL)中のトランス-tert-ブチル-3-アミノ-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(5g、24.721mmol)およびNa2CO3(3g、29.666mmol)の撹拌混合に、Cbz-Cl(5g、29.661mmol)を0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で3時間撹拌した。結果として反応混合物を水(100mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてトランス-tert-ブチル-3-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(7.2g、78%)を得た。MS ESI calculated for C17H24N2O5[M-Boc+H]+,237.17,found 237.10.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.33(m,5H),5.11(s,2H),4.27-4.23(m,1H),4.02-3.98(m,1H),3.79(m,1H),3.65(m,1H),3.33-3.24(m,2H),1.46(s,9H).
調製物135B:トランス-ベンジル(4-ヒドロキシピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(20mL)中のトランス-tert-ブチル-3-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(2g、5.946mmol)の撹拌混合物に、TFA(4mL、53.852mmol)を0℃で滴下した。結果として生じる混合物を室温で30分撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、薄茶色の油としてトランス-ベンジル(4-ヒドロキシピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート(3g、粗製)を得た。MS ESI calculated for C14H17F3N2O5[M-CF3COO]+,237.12,found 237.10.
調製物135C:トランス-ベンジル[1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバメート
DMSO(15mL)中の2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(1.5g、6.225mmol)、トランス-ベンジル(4-ヒドロキシピロリジン-3-イル)カルバメート2,2,2-トリフルオロアセテート(2.2g、6.223mmol)、およびDIEA(4g、31.104mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応を水(80mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてトランス-ベンジル[1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバメート(2.1g、66%)を得た。MS ESI calculated for C17H17FIN3O3[M+H]+,458.03,found 458.10.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.36(m,5H),6.58-6.56(m,2H),5.15(s,2H),4.95-4.91(m,1H),4.45-4.43(m,1H),4.18-4.11(m,1H),3.96-3.90(m,1H),3.79-3.74(m,1H),3.43-3.35(m,2H).
調製物135D:トランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート
DMSO(10mL)中のトランス-ベンジル[1-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバメート(1g、2.187mmol)、モルホリン(1.9g、21.914mmol)、およびDIEA(0.85g、6.577mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチした。結果として生じる混合物を、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(20mL)中でトリチュレートすることで、オフホワイト固形物としてトランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(760mg、60%)を得た。MS ESI calculated for C21H25IN4O4[M+H]+,525.09,found 525.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 7.39-7.30(m,5H),6.32(s,1H),6.09(s,1H),5.03(s,2H),4.10-4.04(m,1H),3.90-3.87(m,1H),3.65-3.58(m,4H),3.57-3.52(m,1H),3.37-3.35(m,5H),3.25-3.17(m,2H).
調製物135E:トランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート
ジオキサン(3mL)およびH2O(0.75mL)中のトランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-ヨード-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(300mg、0.572mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(236mg、0.572mmol)、K2CO3(237mg、1.716mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(47mg、0.057mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(8/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてトランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(270mg、66%)を得た。MS ESI calculated for C35H41F3N6O5[M+H]+,683.31,found 683.70.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.40-7.35(m,5H),7.22-7.17(m,2H),6.16(s,1H),5.90(s,1H),5.74(s,1H),5.14(s,2H),4.40-4.30(m,1H),3.99-3.94(m,1H),3.83-3.68(m,7H),3.67-3.62(m,1H),3.51-3.43(m,7H),3.23-3.09(m,2H),2.56-2.50(m,1H),2.30-2.23(m,5H),1.77-1.73(m,2H).
調製物135F/136F:ベンジル((3R,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメートおよびベンジル((3S,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート
トランス-ベンジル(4-ヒドロキシ-1-(4-(2-メチル-5-((S)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド)フェニル)-6-モルホリノピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート)(270mg)を、以下の条件:カラム:(R,R)-WHELK-O1-Kromasil、2.12×25cm、5μm;移動相A:MTBE(0.5%の2MNH3-MeOH)、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:A:B=70:30;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。RT1:13.7分により、オフホワイト固形物として100mg(35%)の調製物が得られた。MS ESI calculated for C35H41F3N6O5[M+H]+,683.31,found 683.35.
および、RT2:18.3分により、オフホワイト固形物として70mg(24%)の調製物136Fが得られた。MS ESI calculated for C35H41F3N6O5[M+H]+,683.31,found 683.35.
実施例135および136:(3S)-N-(3-{2-[(3R,4R)-3-アミノ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドおよび(3S)-N-(3-{2-[(3S,4S)-3-アミノ-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル]-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル}-4-メチルフェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
MeOH(2mL)中の調製物135F(100mg、0.146mmol)およびPd/C(50mg、0.470mmol)の混合物を、H2雰囲気下にて室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過し、MeOH(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として実施例135(27mg、32%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3[M+H]+,549.27,found 549.25.1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.12(s,1H),7.51-7.35(m,2H),7.16-7.10(m,1H),5.89-5.84(m,1H),5.66-5.61(m,1H),5.00(s,1H),3.90-3.86(m,1H),3.69-3.51(m,8H),3.42-3.33(m,4H),3.28-3.13(m,3H),3.09-2.94(m,2H),2.74-2.47(m,3H),2.29(s,3H),2.18-2.02(m,1H),1.72-1.58(m,2H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).
MeOH(2mL)中の調製物136F(75mg、0.110mmol)およびPd/C(50mg、0.470mmol)の混合物を、H2雰囲気下にて室温で30分間撹拌した。結果として生じる混合物を濾過し、MeOH(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として実施例136(29mg、46%)を得た。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3[M+H]+,549.27,found 549.25.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.42(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.33(d,J=2.0 Hz,1H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),5.82(s,1H),5.60(s,1H),4.99(s,1H),3.86(s,1H),3.68-3.60(m,6H),3.59-3.53(m,2H),3.50-3.39(m,4H),3.32-3.29(m,1H),3.25-3.19(m,2H),3.12-2.99(m,2H),2.52-2.43(m,3H),2.16(s,3H),2.09-2.08(m,1H),1.75-1.55(m,2H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例137:(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((R)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物137A:tert-ブチルN-[(1R)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート
THF(30mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-D-アラニン(3.00g、15.86mmol)の撹拌溶液に、イソブチルカルボノクロリデート(isobutyl carbonochloridate)(2.26mL、17.45mmol)およびN-メチルモルホフィン(methyl morphofine)(1.9mL、17.45mmol)を0℃で添加した。結果として生じる混合物を、0℃で1時間撹拌した。これに、メチルアミン(16.8mL、79.30mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて0℃で1時間撹拌した。反応を水(30mL)の添加によりクエンチした。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(1R)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート(3g、粗製)を得た。C9H18N2O3,1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 3.74-3.70(m,1H),3.23-3.19(m,1H),2.80(s,3H),1.44(s,9H),1.35(d,J=7.2 Hz,3H).
調製物137B:(R)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩
1,4-ジオキサン(15mL)中のtert-ブチルN-[(1R)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート(680mg、3.360mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M、4mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。沈殿した固形物を濾過によって集め、ジエチルエーテル(3×50mL)で洗浄することで、(R)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩(630mg、95%)を得た。C4H11ClN2O,1H NMR(300 MHz,DMSO-d6) δ 8.57(brs,1H),8.29(brs,3H),3.82-3.76(m,1H),2.67-3.73(m,3H),1.35(d,J=7.2 Hz,3H).
調製物137C:(2R)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド
(R)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩(315mg、2.270mmol)、4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(350mg、1.140mmol)、NMP(5mL)、およびDIEA(0.86mL、4.45mmol)の溶液を、160℃で16時間撹拌した。反応を水(30mL)でクエンチした。残渣をEtOAc(3×30mL)で抽出した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として(2R)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド(151mg、34%)を得た。MS ESI calculated for C13H19IN4O2[M+H]+,391.06,found 391.00.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 6.42(brs,1H),6.35(s,1H),6.21(s,1H),4.44-4.40(m,1H),4.19-4.15(m,1H),3.79-3.75(m,4H),3.43-3.40(m,4H),2.78(d,J=4.8 Hz,3H),1.46(d,J=7.2 Hz,3H).
実施例137:(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((R)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
(2R)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド(100mg、0.260mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(127mg、0.310mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、H2O(0.5mL)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(31mg、0.026mmol)、およびK2CO3(106mg、0.770mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応を、水(10mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗生成物を、以下の条件(カラム:CHIRALPAK AD-H、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(0.5%の2M NH3-MeOH)、移動相B:IPA;流速:20mL/分;勾配:A:B=70:30;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。RT1:12.12分により、白色固形物として(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((S)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(13.9mg、9%)が得られ、およびRT2:18.73分により白色固形物として(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((R)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(124.7mg、87%)が得られた。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3[M+H]+,549.27,found 549.35.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.74-7.72(m,1H),7.40-7.38(m,2H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.43(d,J=6.4 Hz,1H),5.82(s,1H),5.79(s,1H),4.23-4.17(m,1H),3.66-3.55(m,5H),3.52-3.50(m,1H),3.36-3.30(m,4H),3.04-3.01(m,1H),2.58-2.50(m,3H),2.45-2.40(m,3H),2.15(s,3H),2.14-2.10(m,1H),1.70-1.65(m,1H),1.26(d,J=7.2 Hz,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).
実施例138:(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((S)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物138A:tert-ブチルN-[(S)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート
THF(20mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.00g、10.58mmol)の撹拌溶液に、イソブチルカルボノクロリデート(1.51mL、11.64mmol)およびN-メチルモルホフィン(1.28mL、11.64mmol)を0℃で1時間添加した。メチルアミン(6.56mL、52.9mmol)を添加すると、結果として生じる混合物を窒素雰囲気下にて0℃で1.0時間撹拌した。反応を、室温の水(30mL)の添加によってクエンチした。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮することで、淡黄色固形物としてtert-ブチルN-[(S)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート(2gの粗製)を得た。
調製物138B:(S)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩
1,4-ジオキサン中のtert-ブチルN-[(S)-1-(メチルカルバモイル)エチル]カルバメート(1.00g、4.94mmol)の撹拌溶液に、HCl(ジオキサン中4M、5mL)を空気雰囲気下にて室温で添加した。沈殿した固形物を濾過によって集め、ジエチルエーテル(3×50mL)で洗浄することで、白色固形物として(S)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩(920mg、95%)を得た。
調製物138C:(S)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド
NMP中の(S)-2-アミノ-N-メチルプロパンアミド塩酸塩(450mg、3.246mmol)および4-(6-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)モルホリン(500mg、1.623mmol)の撹拌溶液に、DIEA(839mg、6.492mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、170℃で24時間撹拌した。反応を水(30mL)でクエンチした。残渣を酢酸エチル(3×30mL)で洗浄した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物として(S)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド(204mg、32%)を得た。MS ESI calculated for C13H19IN4O2[M+H]+,391.06,found 391.00.
実施例138:(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((S)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
1,4-ジオキサンおよびH2O中の(2S)-2-{[4-ヨード-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}-N-メチルプロパンアミド(117mg、0.300mmol)および(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(123.61mg、0.300mmol)の撹拌溶液/混合物に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(26.3mg、0.032mmol)およびK2CO3(124.31mg、0.900mmol)を添加した。結果として生じる混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗製物を、以下の条件(カラム:CHIRALPAK AD-H、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(0.5%の2M NH3-MeOH)、移動相B:IPA;流速:20mL/分;勾配:A:B=70:30;220/254nmでのキラル分取HPLCによって分解した。RT1:12.12分により、白色固形物として(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((S)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(51mg、31%)が得られた。MS ESI calculated for C27H35F3N6O3[M+H]+,549.27,found 549.20.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 8.11(s,1H),7.74-7.72(m,1H),7.40-7.38(m,2H),7.09(d,J=8.4 Hz,1H),6.43(d,J=6.0 Hz,1H),5.82(s,1H),5.79(s,1H),4.23-4.17(m,1H),3.66-3.55(m,5H),3.52-3.50(m,1H),3.36-3.28(m,4H),3.04-3.01(m,1H),2.58-2.50(m,3H),2.45-2.40(m,4H),2.15(s,3H),2.14-2.10(m,1H),1.70-1.65(m,1H),1.26(d,J=7.2 Hz,3H).19F NMR(282 MHz,DMSO-d6) δ -63.35(3F).および、RT2:18.73分により、白色固形物として(S)-N-(4-メチル-3-(2-(((R)-1-(メチルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)フェニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(5.7mg、4%)が得られた。
実施例139:(3S)-N-{3-[2-エタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物139A:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]エタンスルホンアミド
ピリジン(7.5mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(500mg、2.340mmol)およびエタンスルホニルクロリド(451mg、3.510mmol)の混合物を、80℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、茶色固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]エタンスルホンアミド(120mg、15%)を得た。MS ESI calculated for C11H16ClN3O3S[M+H]+,306.06,found 306.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.84(brs,1H),6.51(s,1H),6.31(s,1H),3.80-3.77(m,4H),3.48-3.46(m,4H),3.35(q,J=7.2 Hz,2H),1.41(t,J=7.2 Hz,3H)..
実施例139:(3S)-N-{3-[2-エタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(1mL)およびH2O(0.1mL)中のN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]エタンスルホンアミド(100mg、0.327mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(108mg、0.262mmol)、K3PO4(139mg、0.654mmol)および第2のXPhos Precatalyst(26mg、0.033mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(8/3/1)を用いた分取TLCによって精製することで、オフホワイト固形物として(3S)-N-{3-[2-エタンスルホンアミド-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]-4-メチルフェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(87mg、46%)を得た。MS ESI calculated for C25H32F3N5O4S[M+H]+,556.21,found 556.30.1H NMR(400 MHz,DMSO-d6) δ 10.25(brs,1H),8.16(s,1H),7.46(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),7.36(d,J=2.4 Hz,1H),7.14(d,J=8.4 Hz,1H),6.32(s,1H),6.15(s,1H),3.71-3.65(m,5H),3.53-3.43(m,7H),3.32-3.30(m,1H),3.02-3.00(m,1H),2.53-2.33(m,3H),2.20(s,3H),2.12-2.00(m,1H),2.75-2.65(m,1H),1.26(t,J=7.2 Hz,3H).19F NMR(376 MHz,DMSO-d6) δ -63.37(3F).
実施例140:(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(プロパン-2-スルホンアミド)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物140A:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-スルホンアミド
DCM(7mL)中の4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-アミン(500mg、2.340mmol)およびDBU(1.43g、9.393mmol)の撹拌混合物に、プロパン-2-スルホニルクロリド(350mg、9.360mmol)を-30℃で滴下した。反応混合物を-30℃で3時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(30mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、DCM(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水(および0.5%のTFA)中の40%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製することで、淡黄色固形物としてN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-スルホンアミド(350mg、47%)を得た。MS ESI calculated for C12H18ClN3O3S[M+H]+,320.08;found 320.10.1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d) δ 6.62(d,J=1.2 Hz,1H),6.33(d,J=1.2 Hz,1H),3.84-3.77(m,4H),3.62-3.45(m,5H),1.45(d,J=6.8 Hz,6H).
実施例140:(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(プロパン-2-スルホンアミド)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
THF(2mL)およびH2O(0.2mL)中のN-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-スルホンアミド(120mg、0.375mmol)、K3PO4(239mg、1.125mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(155mg、0.375mmol)の混合物に、第2のXPhos Precatalyst(29mg、0.038mmol)を添加し、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2/3)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーおよび水(0.05%のNH4HCO3)中の45%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(モルホリン-4-イル)-6-(プロパン-2-スルホンアミド)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(145.2mg、66%)を得た。MS ESI calculated for C26H34F3N5O4S[M+H]+,570.23;found 570.30.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.33-7.30(m,2H),7.19(d,J=8.4 Hz,1H),6.58(brs,1H),6.30(s,1H),6.17(s,1H),3.85-3.80(m,5H),3.68-3.43(m,7H),3.14-3.11(m,1H),2.64-2.53(m,1H),2.35-2.15(m,6H),1.84-1.66(m,1H),1.46(d,J=6.9 Hz,6H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
実施例141:(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(1-メチルシクロプロパンスルホンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
調製物141A:N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド
4-(4,6-ジクロロピリジン-2-イル)モルホリン(1.00g、4.29mmol)、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.58g、4.29mmol)、ジオキサン(12mL)、XantPhos(0.25g、0.43mmol)、Cs2CO3(4.2g、12.87mmol)、およびPd(OAc)2(0.10g、0.43mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて100℃で16時間撹拌した。結果として生じる混合物を水(50mL)で希釈した。結果として生じる混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することで、N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(1.00g、70%)を得た。MS ESI calculated for C13H18ClN3O3S[M+H]+,332.08;found 332.10.1H NMR(400 MHz,メタノール-d4) δ 11.11(s,1H),7.34(s,1H),7.20(s,1H),4.49-4.47(m,4H),4.29-4.27(m,4H),2.23(s,3H),2.14-2.03(m,2H),1.71-1.63(m,2H).
実施例141:(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(1-メチルシクロプロパンスルホンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド
N-[4-クロロ-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-2-イル]-1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(150mg、0.452mmol)、(3S)-N-[4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(186mg、0.452mmol)、THF(2mL)、H2O(0.2mL)、K3PO4(288mg、1.356mmol)、および第2のXPhos Precatalyst(35mg、0.045mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc/EtOH(4/3/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーおよび水(0.05%のNH4HCO3)中の55%のCH3CNで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として(3S)-N-{4-メチル-3-[2-(1-メチルシクロプロパンスルホンアミド)-6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-4-イル]フェニル}-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド(71mg、27%)を得た。MS ESI calculated for C27H34F3N5O4S[M+H]+,582.23;found 582.30.1H NMR(300 MHz,クロロホルム-d) δ 7.35-7.29(m,2H),7.19(d,J=8.4 Hz,1H),6.71(brs,2H),6.31(s,1H),6.16(s,1H),3.85-3.82(m,5H),3.68-3.63(m,1H),3.60-3.40(m,5H),3.17-3.11(m,1H),2.64-2.53(m,1H),2.39-2.18(m,6H),1.84-1.77(m,1H),1.58(s,3H),1.48-1.46(m,2H),0.84-0.82(m,2H).19F NMR(282 MHz,クロロホルム-d) δ -64.95(3F).
II.生物学的評価
酵素的RAF1キナーゼ活性の決定
ADP-Gloアッセイを使用して、RAF1キナーゼの小分子阻害を測定した。上記アッセイにおいて、試験キナーゼおよび基質の存在下でADPはATPに変換し、結果として、ルシフェラーゼ反応、および相対的なキナーゼ活性に比例して生成された光での発光読み取りをもたらす。DMSOで希釈した化合物を、10点、3倍用量曲線で両方のアッセイに使用した。ADP-Glo試薬(Promega、Cat.V9102)を40分かけて添加する前、かつ検出試薬を45分間かけて添加する前に、最終濃度の3nMのRAF1(CarnaBio、Cat.09-125)および30nMのMEK1基質(Millipore,Cat.14-420)を、3μMのATP、10mMのMgCl2、0.003%のBrij-35、2mMのDTT、0.05%のBSA、1mMのEGTA、および50mMのHEPESと室温で90分間インキュベートした。Envisionプレートリーダー(PerkinElmer)で発光を読み取り、Dotmatics Knowledge Solutions Studiesカーブフィッティングを用いた4パラメータ適合モデルを使用してIC50を算出するために、残りの活性パーセントを使用した。例示的な化合物の代表的なデータを表2に示す。
III.製薬剤形の調製
実施例1:経口カプセル
有効成分は、表1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物である。有効成分1~1000mgをデンプンまたは他の適切な粉末ブレンドと混合することによって、経口投与用のカプセルを調製する。経口投与に適したハードゼラチンカプセルなどの経口投与単位に、混合物を組み込む。
実施例2:注射用溶液
有効成分は、表1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩であり、50mg-eq/mLの濃度でゴマ油中の溶液として製剤化される。
本明細書に記載される実施例および実施形態は、例示目的のみのためのものであり、当業者に示唆される様々な修正または変更は、本出願の精神および範囲、ならびに添付された請求項の範囲内に含まれるものとする。