JP2022554056A - 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、被加工物をレーザ加工するための方法 - Google Patents

被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、被加工物をレーザ加工するための方法 Download PDF

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Abstract

被加工物をレーザ加工するための、特にレーザ切削加工するための機械加工装置が提供され、被加工物を荒加工するため、特に被加工物に切削エッジを有する切削を作成するための機械加工レーザビームを生成するデバイスと、機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するためのデバイスを有し、ここで被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲は、切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲よりも大きい時間積分した照射エネルギーを有する。更に被加工物をレーザ加工する方法が提供される。

Description

本発明は、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置の使用、及び被加工物をレーザ加工するための方法に関する。
レーザ加工装置は、被加工物のレーザ加工、特にレーザ切削加工などのレーザ照射による材料の熱分離の方法で使用される。多くの場合、レーザ加工ヘッドを使用して、機械加工レーザビームを被加工物、例えば加工されるシートにガイドする。被加工物を加工する際の主な要件は、加工された被加工物の品質を向上させることである。レーザ切削加工は通常、活性又は不活性であり得る補助ガス又は切削加工ガスを使用する。
例えば、フラットベッド切削加工システムでは、被加工物はレーザビームと、切削加工ガスとして機能するガス噴射で処理される。このように、機械加工ヘッドは切削加工ヘッドとして構成され、2つのビームを被加工物に最適な方法で向ける。
酸素などの活性切削加工ガスを用いてレーザ切削加工する場合、例えば、被加工物の金属材料は、燃焼され気化される前に、レーザビームによって発火温度に加熱される。酸素と被加工物の材料との反応により、切削加工プロセスをサポートする追加の熱が発生する。粘度の低い融液材は、切削エッジから、又は切削加工ギャップから、ガスの剪断力によって除去され得る。窒素又はアルゴンなどの不活性ガスを用いて切削加工する場合、被加工物の材料はレーザ出力によって溶融されるのみであり、切削加工ギャップからガス流の運動エネルギーによって吹き飛ばされ得る。
被加工物の生成された表面の望ましくない構造は、被加工物のレーザ加工中に発生する場合がある。例えば、望ましくない表面不規則性は、レーザ切削加工中に切削加工ギャップ及び/又は切削エッジに生成される場合がある。これらは、荒加工、例えばレーザビームを用いた切削加工中の高エネルギー入力に起因する場合がある。表面不規則性の1つの種類は、レーザビームとガス流のために周期的に変化する材料の溶融に起因する可能性があり、その結果、表面の望ましくない不規則なプロファイル、つまりいわゆる溝が生じる。別の種類の表面不規則性は、溶融膜が、表面が覆う切削加工ギャップの少なくとも数ミリメートルの深さに、例えば、切削加工によって以前に作成された表面凸凹によって形成される場合がある、という事実から生じる。加えて、望ましくない形状又は鋭いエッジの付いた切削エッジが、レーザ切削加工中に発生する場合がある。これらは、被加工物の更なる処理中に対応するのが困難であるのみでなく、塗装中のエッジアライメントにつながり、被加工物の耐食性を損なう場合もある。同じことが別のレーザ加工プロセスにも当てはまる。したがって、機械加工された被加工物の表面仕上げ、特にレーザビームを用いて機械加工された被加工物の触覚及び機械加工性、ならびに可視部品の視覚的外観に好ましい影響を与える方法及び装置が必要である。
中国特許出願公開第106271046号 中国特許出願公開第108620746号 独国特許出願公開第102008037042号 米国特許出願公開第2017/293084号 欧州特許出願公開第0882540号
本発明の目的は、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置及び方法を提供することであり、それは被加工物の良好な表面仕上げを容易にする。
これは、請求項1に記載の被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、請求項7に記載の機械加工装置の使用、及び請求項8に記載の被加工物をレーザ加工する方法によって達成される。
本発明の1つの実施形態では、被加工物をレーザ加工するための、特にレーザ切削加工のための機械加工装置が提供され、それは、被加工物を荒加工するため、特に被加工物に切削エッジを備える切削を作成するための機械加工レーザビームを生成するデバイスを有し、かつ機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するためのデバイスを有し、ここで被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲は、切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲よりも大きい時間積分した照射エネルギーを有している。
機械加工装置は、機械加工レーザビームの異なるエネルギー強度範囲の標的使用を、異なる目的、特に荒加工及び微細加工のために可能にする。異なるエネルギー強度範囲は、それぞれの用途のために機械加工レーザビームを分割するデバイスによって適合され得る。荒加工の間、被加工物は第1のエネルギー強度範囲を用いて機械加工され得る。切削エッジを少なくとも部分的に微細加工する場合、被加工物は第2のエネルギー強度範囲で機械加工され得る。第1のエネルギー強度範囲は、このように、第2のエネルギー強度範囲よりも高い時間積分した照射エネルギーを備える。したがって、第1のエネルギー強度範囲を用いた荒加工の間に生成された切削エッジは、第2のエネルギー強度範囲で、このように、荒加工中よりも低い時間積分した照射エネルギーで処理され得る。例えば、低い時間積分した照射エネルギーを含み、それによって荒加工には使用されない機械加工レーザビームの領域、例えば機械加工レーザビームのエッジ領域は、微細加工に使用される。その結果、切削エッジの表面構造は精錬され、処理される。例えば、荒加工の間に生成された切削エッジは、微細加工中に少なくとも部分的に丸くされ、及び/又は面取りされ得る。更に、切削エッジの鋭いエッジの付いた突起又はコーナは平滑にされ得る。これにより、生成された表面の精錬がもたらされる。生成された表面の、特に切削エッジの追加の後処理は省略され得る。したがって、実施形態の機械加工装置は、被加工物を機械加工するときの効率の顕著な向上及びコスト削減を可能にする。更に、仕上げられた被加工物は、更なる処理中に扱い易くなる。特に、エッジアライメントは塗装時に回避され得る。更に、生成された表面の精錬は、被加工物の耐食性を促進し得る。レーザビームを用いて機械加工された被加工物の触覚、機械加工性、品質、及び視覚的外観は、これによって最適化される。
微細加工は、荒加工と同時に実行されるのが好ましい。微細加工は、したがって、時間を無駄にすることなく実行され得る。これは、同時微細加工が、荒加工が実行されているのと同じ時間において機械加工された切削エッジの切削品質を向上させ得ることを意味する。従来技術では、この切削加工品質は、荒加工後の切削エッジの時間がかかる再加工によってのみ可能であった。
機械加工レーザビームを生成するためのデバイスは、複数のレーザ源モジュールを有する機械加工レーザ源を有し得て、レーザ源モジュールは、機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲を生成するための、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュール及び少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールを有する。機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、レーザビームトランスポートファイバを有し得て、それは第1のファイバ領域、特にファイバコアと、少なくとも1つの更なるファイバ領域、特にファイバジャケットリングの形態とを有する。少なくとも1つの第1のレーザ源モジュールは、機械加工レーザビームの第1のエネルギー強度範囲を生成するように設計され得て、レーザビームトランスポートファイバの第1のファイバ領域にレーザ光伝導様式で結合され得る。少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールは、機械加工レーザビームの第2のエネルギー強度範囲の1つを生成するように設計され得て、レーザ光伝導様式でそれに割り当てられた更なるファイバ領域のそれぞれに結合され得る。このように、機械加工レーザ源のモジュールによって、異なるエネルギー強度と異なる時間積分した照射エネルギーを有する機械加工レーザビームのいくつかの領域が生成され得て、それらは、標的化された方法で、被加工物の機械加工領域、例えば切削エッジに、それぞれ割り当てられたファイバ領域によって向けられる。特に、機械加工レーザビームの異なるエネルギー強度範囲は、被加工物に同時にガイドされ得る。第1のファイバ領域は、荒加工に使用される、レーザビームの第1のエネルギー強度範囲を、被加工物上にガイドし得る。少なくとも1つの更なるファイバ領域は、レーザビームの1つ又は複数の更なるエネルギー強度範囲を被加工物上にガイドでき、これは荒加工用よりも時間積分した照射エネルギーが少なく、微細加工用に使用される。更に、機械加工レーザ源及び/又はファイバ領域のモジュールは、可変及び/又は標的化された方法で設計され、及び/又は使用され得る。このように、荒加工と微細加工は、柔軟に、必要に応じて実行され得る。これは、例えば、ファイバ領域の配置、数、及び/又は幅、モジュールで生成される光の波長/周波数の適切な選択によって、及び/又は、それぞれのモジュール及び/又はファイバ領域におけるエネルギーの独立した制御によって可能である。
切削エッジの微細加工は、例えば切削エッジの縁領域では、同時機械加工が切削形状のために不可能又は効率的でない場合、荒加工(又は切削加工)よりも後に行うこともできる。
機械加工装置では、機械加工レーザビームを生成するためのデバイスは、機械加工レーザ源と、任意選択でレーザビームトランスポートファイバを含み得て、機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、機械加工レーザビームのビームを整形するための光素子を有し得る。この実施形態では、異なる時間積分した照射エネルギーを有する機械加工レーザビームの複数のエネルギー強度範囲は、ビーム整形によって生成され得て、これは標的化された方法で被加工物の機械加工領域に向けられる。例えば、機械加工レーザビームは、その伝播方向に少なくとも垂直な所望の強度分布及び/又は空間構造を有して生成され得て、荒加工及び/又は微細加工に適するように設計される。
ビーム整形用の要素は、例えば、静的及び/又は動的ビーム整形をもたらす光素子であり得る。静的ビームフォーマ、例えばビーム整形レンズは、静的ビーム整形用に設けられ得る。静的及び/又は動的ビーム整形の場合、例えば、1つ以上のアクチュエータを用いて調整可能である1つ又は複数の傾斜ミラー(例えば、チップ/チルトピエゾスキャナ又はガルバノメータスキャナ用)が使用され得る。アクチュエータで変形可能な表面、例えば、適応型又は変形可能なミラーも、レーザビームのビーム整形に使用され得る。このようなミラーの表面積が互いに独立して、例えば100Hzを超える周波数ですばやく調整され得る場合は、動的ビーム整形はこのようなミラーを使用して実行され得る。動的ビーム整形は、特に、高周波ビーム整形として、例えば、焦点振動として実行され得る。代替的又は追加的に、ビーム整形要素を使用して、機械加工装置の光学系の焦点距離を変更し、及び/又は機械加工レーザビームの焦点位置を調整し得る。
実施形態の機械加工装置では、第1のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームのコア領域であり得る。代替的又は追加的に、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域であり得る。更に、第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置され得る。これらの手段により、例えば、レーザビームのコア領域を使用した被加工物の荒加工と、少なくとも1つのエッジ領域を使用した同時微細加工が可能である。
機械加工装置の実施形態では、機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、エネルギー強度範囲のうちの少なくとも2つを互いに独立して調整又は選択するように設計され得る。このようにして、被加工物の荒加工及び/又は微細加工は、非常に可変であるように設計され得る。
更に、機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲の時間積分した照射エネルギーを、第1のエネルギー強度範囲からの距離が増加するのに伴い、調整又は選択するように設計され得る。レーザビームの少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、例えば、コア領域と同心であるレーザビームの1つ以上のエッジ領域であり得る。機械加工レーザビームにおける時間積分した照射エネルギーの分布は、したがって、その伝播方向に対して、特に被加工物の微細加工のために垂直に調整され得る。
実施形態では、機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、機械加工レーザ源又はレーザ源モジュールの1つ又は複数のパワー、機械加工レーザビームの強度分布、特に機械加工レーザビームの伝播方向に垂直な強度分布、機械加工レーザビームの1つ又は複数の周波数及び/又は機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲の少なくとも1つ、機械加工レーザビームの空間構造、特に機械加工レーザビームの幅及び/又は直径、第1のエネルギー強度範囲及び/又は少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲の空間構造及び/又は配置、機械加工レーザビームの送り速度、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点直径、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点位置、ならびに、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の集束、から少なくとも1つの要素を調整又は選択するように設計され得る。機械加工レーザビームを分割するためのデバイスのこれらの変更はそれぞれ、被加工物の荒加工及び/又は微細加工の非常に可変的な設計を促進する。例えば、被加工物の材料に入力されるエネルギーは、被加工物に対する機械加工レーザビームの相対速度によって制御され得る。これは、機械加工レーザビームの制御された動きによって、例えば高周波ビーム振動によって達成され得る。
実施形態では、機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、切削エッジの形状を、特に切削エッジを丸くする、及び/又は面取りするために修正するように設計され得る。このようにして、レーザビームを用いて機械加工された被加工物及びそれによって生成された切削エッジの所望の触覚、更なる機械加工性、品質及び光学的外観が取得され得る。
実施形態の機械加工装置では、機械加工ガス、特に切削加工ガスを被加工物上にガイドするためのデバイスが提供され得る。代替的又は追加的に、機械加工ガスを被加工物上にガイドするためのデバイスが提供され得て、それは機械加工ガス用のノズル形状の出口開口部を有し、これは、直径が0.5~30mm、好ましくは0.7~1mmであり、被加工物から、特に切削エッジへの距離を、0~3mm、好ましくは0.1~0.3mmで調整可能である。
機械加工ガスを被加工物にガイドするためのデバイスの適切な選択及び制御により、溶融材料は、荒加工中のみでなく微細加工中にも切削エッジから標的化された方法でガス流によって移動又は除去され得て、したがって切削エッジの形状を最適化する。機械加工ガスをガイドするための、ノズル形状の出口開口部と直径と上記被加工物からの距離を備えたデバイスを使用して、荒加工と微細加工を同時に行い得る。この実施形態は、圧力クッションが、機械加工ガス又は切削加工ガスを用いた被加工物上の同時荒加工及び微細加工中に生成されることを可能にし、圧力パッドは、溶融材料を被加工物の荒加工中及び微細加工中の両方で適切に移動又は変位する。荒加工に使用される機械加工ガス、例えば切削加工ガスは、微細加工にも使用され得る。
本発明は更に、被加工物の切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための、先行する実施形態のいずれか1つによる機械加工装置の使用に関する。
更に、本発明は、被加工物をレーザ加工するための、特に先行する実施形態のうちのいずれか1つによる機械加工装置を用いて、特にレーザ切削加工するための方法に関し、機械加工レーザビームを、被加工物を荒加工するために、特に被加工物に切削エッジを備える切削を作成するために生成することと、機械加工レーザビームの少なくとも2つのエネルギー強度範囲を、特に機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するために生成し、ここで被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲は、切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲よりも大きな時間積分した照射エネルギーを有することと、被加工物を機械加工レーザビームで照射し、被加工物を第1のエネルギー強度範囲で荒加工し、被加工物の切削エッジを少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲で少なくとも部分的に微細加工することと、を含む。
実施形態の方法では、微細加工は、好ましくは、荒加工と同時に実行される。これにより、例えば、レーザビームのコア領域の高い時間積分した照射エネルギーを用いた被加工物の荒加工と、レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域の低い時間積分した照射エネルギーを用いた切削エッジの同時微細加工が可能になる。
既に述べたように、切削エッジの微細加工は、例えば、切削エッジの縁領域では、同時機械加工が切削形状のために不可能又は効率的でない場合に荒加工(又は切削加工)よりも後に行うこともできる。例えば、微細加工は、再加工中、すなわち荒加工後に、被加工物の下側で実行することもできる。
方法の更なる実施形態によると、機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲は、複数のレーザ源モジュールを用いて生成され得て、ここで第1のエネルギー強度範囲は、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュールで生成され、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールで生成され、そして機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲は、第1のファイバ領域、特にファイバコアと、少なくとも1つの更なるファイバ領域、特に少なくとも1つのファイバジャケットリングと、を備えたレーザビームトランスポートファイバに結合される。したがって、機械加工レーザビームの第1のエネルギー強度範囲は、第1のファイバ領域に結合され得て、機械加工レーザビームの第2のエネルギー強度範囲のそれぞれは、それぞれ割り当てられた更なるファイバ領域に結合され得る。
方法の更なる実施形態では、機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲は、ビーム整形によって生成され得る。機械加工レーザビームのビーム整形は、様々な方法で実行され得る。ビーム整形は、レーザビームのビームパラメータ積を変えること、及び/又は、電磁レーザモードの混合を変えること、及び/又は、レーザビームのパワー及び/又は強度の横方向分布を変更することを意味すると理解され得る。静的ビーム整形があり、この場合、ビームパラメータ積は一度に又は複数の個々の(分離された)時間で調整される。更に、動的ビーム整形(DBS)もあり、この場合、ビームパラメータ積は、平均化又は積分した方法で、一定期間にわたるレーザビームの連続的な動的移動によって変えられる。動的ビーム整形は、特に、高周波ビーム整形として、例えば、高周波ビーム振動又は焦点振動として実行され得る。動的ビーム整形を使用するレーザ加工では、レーザビームは、例えば100Hz~10kHzの周波数で、つまりレーザビームと材料との間の通常の反応時間よりも著しく高い周波数で、機械加工される被加工物を横切って移動される。被加工物は、したがって、時間平均又は時間積分の方法で、機械加工レーザビームのパワー分布を使用して機械加工される。動的ビーム整形により、レーザビームスポットのほぼすべてのパワー分布及び強度分布、したがって機械加工レーザビームの異なる領域は、機械加工レーザ鋼の伝播方向に少なくとも垂直に生成され得る。
実施形態の方法では、第1のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームのコア領域として生成され得る。少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域として生成され得る。第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置され得る。
実施形態の方法では、エネルギー強度範囲のうちの少なくとも2つは、互いに独立して調整又は選択され得る。更に、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲の時間積分した照射エネルギーは、第1のエネルギー強度範囲からの距離が増加するにつれて減少するように調整又は選択され得る。
機械加工レーザビームの少なくとも2つのエネルギー強度範囲を生成する場合、特に機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するために、少なくとも1つの要素は、機械加工レーザ源又はレーザ源モジュールの1つ又は複数のパワー、機械加工レーザビームの強度分布、特に機械加工レーザビームの伝播方向に垂直な強度分布、機械加工レーザビームの1つ又は複数の周波数及び/又は機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲の少なくとも1つ、機械加工レーザビームの空間構造、特に機械加工レーザビームの幅及び/又は直径、第1のエネルギー強度範囲及び/又は少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲の空間構造及び/又は配置、機械加工レーザビームの送り速度、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点直径、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点位置、ならびに、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の集束、から調整又は選択され得る。切削エッジが少なくとも部分的に仕上げられる場合、切削エッジの形状は修正され得て、特に切削エッジは丸くされるか、又は面取りされ得る。
実施形態の方法では、切削エッジの少なくとも部分的な微細加工を用いて、機械加工レーザビームの少なくとも1つのエネルギー強度範囲のパワー、空間構造、及び/又は配置から選択される少なくとも1つのパラメータが、調整又は選択され得る。
実施形態の方法では、機械加工ガス、特に切削加工ガスは被加工物上に向けられ得る。更に、切削エッジの微細加工の間、機械加工ガスは被加工物上に、機械加工ガス用のノズル形状の出口開口部を通してガイドされ得て、それは直径が0.5~30mm、好ましくは0.7~1mmであり、被加工物から、特に切削エッジからの距離を、0~3mm、好ましくは0.1~0.3mmに調整される。
上記の実施形態の被加工物をレーザ加工するための方法を用いて、同じ利点、動作モード、及び機能は、特に同一及び/又は類似の特徴を備えた、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置の実施形態を用いて実現され得る。
更なる特徴及び利点は、以下の実施形態の説明、図及び従属請求項から明らかになる。
本発明の実施形態による第1の例として、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置100を概略的に示す図である。 機械加工装置100において静的光素子を有する被加工物をレーザ加工するための方法の例示的なレーザ強度分布を概略的に示す図である。 機械加工装置100において動的に移動可能な光素子を有する被加工物をレーザ加工するための方法の例示的なレーザ強度分布を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による第2の例として、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置200を概略的に示す図である。 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置200の要素を概略的に示す図である。 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置200の要素を概略的に示す図である。 機械加工装置200を用いて被加工物をレーザ加工するための方法の結果を示す図である。 機械加工装置200を用いて被加工物をレーザ加工するための方法の結果を示す図である。 機械加工装置200を用いて被加工物をレーザ加工するための方法の結果を示す図である。 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置200の変形例と、被加工物をレーザ加工するための関連する方法の結果を示す図である。
ここで説明する実施形態の相互に排他的でないすべての特徴は、互いに組み合わせられ得る。実施形態の同じ要素には、以下の説明において同じ参照記号が付与される。1つの実施形態の個々の又は複数の要素は、更に言及することなく、別の実施形態で使用され得る。ここで、本発明の実施形態は、それによる制限を意図することなく、図を参照して以下の実施例を使用してより詳細に説明される。
本発明の実施形態による機械加工装置は、とりわけ、機械加工ヘッドを備えた例によって以下に説明されるが、本発明をそれに限定することはない。本発明の実施形態による機械加工装置及び方法はまた、機械加工ヘッドなしで実現され得る。機械加工レーザビームはまた、同義語としてレーザビームとも呼ばれる。用語「微細加工(fine machining)」は「精巧加工(fine machining)」と表現され得る。用語「荒加工」は「粗加工」と同義的に呼ばれ得る。時間積分した照射エネルギーは、以下では照射エネルギーとも呼ばれる。用語「調整」又は「選択」は、用語「変更」を含む。同じことはこれらの用語の変形にも適用する。
更に、ここで値の範囲が説明される場合、より狭い代替又は好ましい範囲を伴う広い範囲の指定はまた、指定された下限範囲と指定された上限範囲の任意の組み合わせによって形成され得る範囲を開示するために考慮される。
「時間積分した」又は「時間平均した」という用語は、ある期間にわたって、又はある期間に積分又は平均化されることを意味する。焦点振動に関連して、これは、少なくとも1つの振動期間にわたって積分又は平均化され、少なくとも1つの振動期間にわたってビーム振動に関連して積分又は平均化されることを意味する。
レーザビームの「動的移動」又は「動的に移動した」レーザビームという用語、及びその変形は、レーザビームが高周波、例えば10Hz~15kHz、特に500Hzを超える周波数で移動することを意味する。同じことは、機械加工装置の「動的に」移動可能、方向付け可能、及び/又は調整可能な要素にも同様に適用する。
すべての実施形態において、機械加工レーザビームを生成するためのデバイスは、連続的及び/又は不連続な、特にパルス化された機械加工レーザビームが提供されるように設計され得る。機械加工装置、機械加工レーザビームを分割するためのデバイス、及び/又は機械加工レーザビームを生成するためのデバイスは、有線又は無線のデータ伝送方式で制御ユニットに接続され得て、又は、そのような制御ユニットを含み得て、制御ユニットを用いて制御可能であり得る。
図1aは、被加工物12をレーザ加工するための本発明の実施形態による機械加工装置100の第1の例を概略的に示す。この例では、機械加工装置100は、機械加工ヘッド10を備えて設計される。
機械加工装置100は、機械加工レーザ源18を、機械加工レーザビーム15を生成するためのデバイス14として有する。図1aの例に示されるように、機械加工レーザ源18は、トランスポートファイバを介して機械加工ヘッド10に接続され得る。代替的に、機械加工レーザ源18は機械加工ヘッド10上に直接配設され得る。
機械加工レーザビーム15はまた、本明細書ではレーザビーム15と呼ばれる。本例では、機械加工レーザ源18を使用して、レーザビーム15を生成でき、レーザビーム15はコア領域15a及びエッジ領域15bを有する。エッジ領域15bは図1aに破線で示される。本例のレーザビーム15のコア領域15aは、第1のエネルギー強度範囲に対応し、被加工物12の機械加工領域13を荒加工し、切削エッジ20a(図1b及び図1cに示される)を生成する。機械加工レーザ源18は、約6kWのレーザパワーを供給し、1070nmの波長を含むスペクトル範囲で機械加工レーザビームを生成する。しかし、6kW未満、例えば約1kWのパワー、又は6kW超、例えば10kW又は20kWのパワーを備える機械加工レーザ源も使用され得る。更に、他のスペクトル範囲を提供する機械加工レーザ源も使用され得る。
機械加工装置100はまた、機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するためのデバイス16を有する。機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するためのデバイス16は、機械加工レーザビームの少なくとも2つのエネルギー強度範囲を生成するためのデバイス16と呼ばれ得る。
本例では、機械加工装置100内に、レーザビームのビームを整形するための光素子が、機械加工レーザビームを分割するためのデバイス16として設けられ、それはレーザビーム15のビーム経路内に配置され、又は配置され得る。光素子は、例えば、レーザビーム15を形成し、その強度分布をその伝播方向に垂直に調整するレンズとして設計され得る。この場合、光素子は静的ビームフォーマとして設計され、これを用いてレーザビーム15のエッジ領域15bは、コア領域15aよりも低いエネルギー強度を提供し得る。代替的に、光素子は、動的に移動可能であるように提供され得て、特に、1つ又は複数の期間にわたって、100Hzを超える、好ましくは500Hzを超える周波数を有する高周波で移動され得る。例えば、レンズは、レーザビーム15のビーム経路内を動的に移動できるように設けられ得る。
機械加工レーザビーム15を分割するためのデバイス16は、このように、機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲15a、15bに分割するように設計され、ここで被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲15aは、切削エッジ20aを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲15bよりも大きい時間積分した照射エネルギーを有する。この目的のために、機械加工レーザビーム15を分割するためのデバイス16及び/又は機械加工レーザビーム15を生成するためのデバイス14は、制御ユニット(図示せず)に有線又は無線のデータ伝送方式で接続され得る。機械加工装置100は、機械加工レーザビームの異なるエネルギー強度範囲の標的化された使用を、異なる目的のために、特に荒加工及び/又は微細加工のために可能にする。
機械加工装置100の動作中、レーザビーム15は、機械加工レーザ源で生成され、被加工物12の機械加工領域13に向けられ、送り速度でその上をガイドされる。レンズが光素子としての静的ビームフォーマとして提供される場合、レーザビーム15は静的ビームフォーマを通過する。光素子が動的ビーム整形器として提供される場合、これは、特に100Hzを超える、好ましくは500Hzを超える周波数を有する1つ又は複数の期間にわたって動的に移動され、したがって、レーザビームが整形される。
図1bは、機械加工装置100を用いた被加工物のレーザ加工中に、静的ビームフォーマで生成された、レーザビームの伝播方向に垂直なレーザ強度分布を概略的に示す。静的ビーム整形は、レーザビーム15をコア領域15aとエッジ領域15bに分割する。コア領域15a、すなわち第1のエネルギー強度範囲において、被加工物は、エッジ領域15bにおいて、すなわちこの場合の第2のエネルギー強度範囲においてよりも、大きな時間積分した照射エネルギーに曝露される。このようにして、切削加工ギャップはコア領域15aを用いて領域13aに生成され、被加工物は2枚のシート20に分離され、それぞれが切削エッジ20aを有する。機械加工レーザビーム15のエッジ領域15bは、切削エッジ20aの微細加工に使用される。
図1cは、機械加工装置100を用いた被加工物のレーザ加工中に、動的ビームフォーマで生成された、レーザビームの伝播方向に垂直なレーザ強度分布を概略的に示す。動的ビーム整形は、レーザビーム15をコア領域15aと星型エッジ領域15bに分割する。ここでも、コア領域15a、すなわち第1のエネルギー強度範囲において、被加工物は、星型エッジ領域15b、すなわちこの場合、第2のエネルギー強度範囲よりも大きな、時間積分した照射エネルギーに曝露される。このようにして、切削加工ギャップは、コア領域15aを用いて領域13aに生成され、被加工物は、2枚のシート20に分離され、それぞれは切削エッジ20aを有する。時間積分した照射エネルギーがより低い機械加工レーザビーム15のエッジ領域15bを用いて、切削エッジ20aの微細加工が行われる。
このようにして、レーザビーム15は、動的に移動され得て、伝播方向に垂直なその時間積分した強度分布は、更なる領域又はエッジ領域15bに、第1の領域15a又はコア領域よりも少ない時間積分した照射エネルギーを備える。更なる領域15bは、図1bに示されるように、円形である必要はない。むしろ、それは、動的に移動するビームのために、多くの異なる形状を有することができ、動的に移動するビームは、例えば、ビーム振動によって達成され得る。
機械加工装置100の動作中、レーザビーム15の強度分布は、したがって、それぞれの場合に、静的及び動的ビーム整形によって、伝播方向に対して垂直に調整され、その結果、エッジ領域15bは、コア領域15aよりも、より少ない時間積分した照射エネルギーを有する。コア領域15aの照射エネルギーは、レーザ切削加工が実行されて、少なくとも1つの切削エッジ20aが被加工物の機械加工中に形成されるように調整される。同時に、エッジ領域15bの照射エネルギーは、切削エッジ20aが荒加工と比較してより低い照射エネルギーに曝されるように調整される。このようにして、切削エッジの不要な表面不規則性、例えば、荒加工中に高い照射エネルギーによって形成される鋭いエッジの付いた突起は、即座に平滑にされ得るか、又はそれらの形成が回避される。切削エッジは、例えば、丸くされ、及び/又は面取りされ、すなわち、バベル処理され得る。切削エッジの望ましいウォータフォールプロファイルも生成され得る。結果として、切削エッジ20aは、精製され、処理される。生成された表面の追加の後処理は省略され得る。
機械加工装置100の動作中、微細加工は荒加工及び/又は微細加工の後に行い得る。例えば、被加工物が荒加工中にコア領域15aを用いて切削された後、レーザビームのエッジ領域15bは、機械加工領域13に形成された切削エッジ20a上をガイドされ得る。この微細加工は、例えば、後機械加工中、すなわち、荒加工及び/又は微細加工の後に、被加工物の下側で行い得る。
第1の例では、機械加工レーザビーム15を反射する少なくとも1つの可動面は、デバイス16の動的ビーム整形光素子として提供され得て、これは、処理ビーム15を偏向させるようにビーム経路に配置及び整列される。したがって、機械加工レーザビーム15は、機械加工装置内で、例えば、90°まで偏向され得て、その後に被加工物に向けられる。反射面は、少なくとも1つ以上のアクチュエータ、例えば、ピエゾアクチュエータによって少なくとも部分的に動的に移動可能であり、これにより、反射面は少なくとも部分的に動的に調整され得る。例えば、少なくとも1つの可動面は、少なくとも1つのアクチュエータによって全体として動的に調整され得る。更に、少なくとも1つの可動面は、レーザビームガイドデバイスの表面ユニットを提供することができ、その表面形状、特にその曲率は動的に調整され得る。結果として、機械加工レーザビームが、その伝播方向に対して少なくとも垂直に整形及び/又は移動され得るのみでなく、機械加工レーザビームの発散が変えられ、及び/又は機械加工レーザビームの焦点位置がその伝播方向と平行にシフトされ得る。
このようにして、機械加工レーザビーム15の強度分布は、コア領域15a及び/又はエッジ領域15bの両方で調整され得る。代替的又は追加的に、レーザビーム15の他の特性は、荒加工及び/又は微細加工のために調整、選択、及び/又は設定され得る。例えば、機械加工レーザビームの空間構造、特にそのビームパラメータ積、その幅及び/又はその直径は、微細加工のために調整され得る。更に、機械加工レーザビームのコア領域及び/又はエッジ領域の空間配置、機械加工レーザビームの焦点直径、機械加工レーザビームの焦点位置、及び/又は機械加工レーザビームの集束は、微細加工のために適切に調整又は選択され得る。
例えば、デバイス16は、例えば、コーティングされたSiC(炭化ケイ素)で作られた動的に配向可能な平面ミラーを含み得て、これは、機械加工レーザビームを反射する可動面を提供する。少なくとも1つのピエゾアクチュエータはアクチュエータとして提供され、それを用いてミラーは動的に動かされ、それによって方向付けられ得る。ミラーと少なくとも1つのアクチュエータからなるユニットは、ピエゾスキャナとも呼ばれる。複数のアクチュエータの場合、各ピエゾアクチュエータは、制御ユニット(図示せず)によって個別に制御され得る。例えば、これは、120Vの標準駆動電圧を備える修正PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックをベースにしたピエゾアクチュエータである。レーザ加工の場合、可動面を備えたミラーは少なくとも1つのピエゾアクチュエータによって傾斜され、その結果、機械加工レーザビーム15が偏向される。同時に、表面はピエゾアクチュエータによって動的に移動され、偏向に適した傾斜角を提供し、その結果、機械加工レーザビーム15が動的に移動される。このようにして、機械加工レーザビーム15のビームパラメータ積と被加工物12上のレーザビームスポットの強度分布は、レーザ加工のそれぞれの方法について所望通りに設計され、なぜなら、機械加工レーザビーム15の焦点は、10Hz~15kHzの間の周波数でその伝播方向に対して少なくとも垂直になるように動的に移動され、したがって、被加工物に当たるレーザビームスポットが整形されるためである。
第1の例の更なる変形例(図示せず)では、デバイス16は、2つの可動反射面を備えた動的ビーム整形器を含み、それらはガルバノスキャナの一部である。この目的のために、ガルバノスキャナは2つのミラーを含み得て、それぞれが可動面を備える。これらは、例えば個別に制御可能なガルバノメータにより、アクチュエータとして個別に動的に移動され得る。ガルバノスキャナは、例えば、配向可能な2つのミラーを配設され、その結果、機械加工レーザビーム15は、少なくとも1回、90°よりも大きい角度で、そして少なくとも1回、90°よりも小さい角度で偏向される。動作中、2つのミラーは互いに対して配向され、移動され、その結果、機械加工レーザビーム15は2回偏向され、同時に動的に移動される。結果として、ビームスポットのほぼすべての強度分布及び/又は機械加工レーザビーム15の任意のビームパラメータ積は、動的ビーム整形によって提供され得る。
第1の例の別の変形例では、デバイス16は、反射性で動的に移動可能な表面として、複数のミラーセグメントを有するセグメントミラーを有し得て、それらは互いに分離され、互いに隣接して配置されて、パターンを形成する。各ミラーセグメントは、例えば、金のコーティングを有し、機械加工レーザビーム15に対して反射性であり、ピエゾアクチュエータによって個別に動的に配向され得る。したがって、デバイス16は、機械加工レーザビーム15を反射するセグメント化された全表面を提供し、その表面形状、特にその曲率は、非常に動的な方法で調整され得る。セグメントミラーの以下の用途が可能である。機械加工装置の光学系の焦点距離が、セグメントミラーで変更され得る。セグメントミラーは、ズーム光学系として、すなわち、機械加工レーザビームの焦点位置調整のために使用され得て、ここで機械加工レーザビーム15は、所望の選択可能なビーム発散を備えるセグメントミラーによって偏向される。セグメントミラーは、静的ビーム整形光学系としても使用され得る。セグメントミラーの表面は、所望する収差に応じて、適切に制御可能な表面曲率を想定する。更に、セグメントミラーは動的ビーム整形にも使用され得る。この目的のために、セグメントミラーの表面は、10Hzより上の、特に100Hzより上の十分な高周波で変更され、その結果、被加工物12への結果として生じる焦点は、レーザビームの伝播方向に対して少なくとも横方向に動的に移動される。ビームパラメータ積及び/又は時間積分した機械加工レーザビームの強度分布は、静的又は動的ビーム整形によって必要に応じて修正され得る。
第1の例の追加の変形例では、デバイス16は、動的ビーム形成光素子として変形可能ミラー(DM、動的ミラー)を有し、移動可能で反射性の連続面を提供する。ミラーは、変形可能な材料で作られた膜によって形成され、それはアクチュエータによって動的に変形可能である。この目的のために、個別に制御可能なアクチュエータがあり、それらは膜の下側にパターンで均等に分散される。膜の上部は、反射率の高い誘電体多層コーティングでコーティングされ、これは、波長1060~1090nmで最大120kWのレーザビームに適する。変形可能ミラー(DM、ダイナミックミラー)の可動、反射、連続面は、前述のセグメントミラーと同じ方法で操作され得る。
図2a~図2gは、本発明の実施形態による機械加工装置200の第2の例を概略的に示す。
図2aに示すように、この例では、機械加工レーザビーム15を生成するためのデバイス14は、機械加工レーザ源18を有し、それは複数のレーザ源モジュール18a、18b、18cを含み、機械加工レーザビーム15の領域を生成する。レーザ源モジュール18aは、レーザビーム15のコア領域15aを生成し、それは荒加工を目的とする。レーザ源モジュール18b及び18cは、レーザビーム15のエッジ領域15b及び15cを生成し、それはこの場合、微細加工を目的とする。この例では、レーザ源モジュール18a~18cは、約0.1kW~20kWの範囲のレーザパワーを供給し、機械加工レーザビームをスペクトル範囲で生成し、それは例えば、1070nmの波長を含む。レーザ源モジュール18a~18cは、異なるレーザパワー及び/又は異なるスペクトル範囲を提供し得る。例えば、レーザ源モジュール18aは、20kWのレーザパワーを生成し得て、レーザ源モジュール18b、18cは、0.2kWのレーザパワーを生成し得る。
更に、機械加工レーザビーム15を分割するためのデバイス16は、レーザビームトランスポートファイバを有し、それは第1のファイバ領域、この場合はファイバコア16aと、少なくとも1つの更なるファイバ領域、この場合は2つのファイバジャケットリング16b及び16cを有する。レーザ源モジュール18aは、機械加工レーザビームのコア領域15aを生成し、レーザビームトランスポートファイバのファイバコア16aにレーザ光伝導様式で結合される。更に、レーザ源モジュール18b及び18cは、レーザビーム15のエッジ領域15b及び15cを生成し、ファイバジャケットリング16b及び16cにレーザ光伝導様式で結合される。図2bがファイバの長手方向断面で示し、図2cがファイバの長手方向に垂直な断面で示すように、ファイバコア16aは、レーザビームトランスポートファイバの中央に配置され、ファイバジャケットリング16b及び16cによって同心円状に囲まれる。レーザビームのコア領域15aとエッジ領域15b及び15cもまた、したがって、同心円状に配置される。
機械加工レーザビーム15を分割するためのデバイス16及び機械加工レーザビーム15を生成するためのデバイス14は、この例では制御ユニット(図示せず)に、有線又は無線のデータ伝送方式で接続される。両方のデバイスは、この方法で制御され得る。
機械加工装置200の動作中、コア領域15aは、モジュール18a~18cによって、エッジ領域15b及び15cよりも高い時間積分した照射エネルギーを提供される。これは図2dに示され、ここでは、時間積分した照射エネルギーは照射強度17として示される。これは、例えば、レーザ源モジュール18a~18cのそれぞれのパワー及び/又は周波数、したがって、レーザビームの領域15a~15cのパワー及び/又は周波数の適切な選択によって行われ得る。レーザ加工の場合、コア領域15aとエッジ領域15b及び15cは、被加工物12上をガイドされる。その高い照射エネルギーのために、切削エッジ20aは、被加工物12上のレーザビーム15のコア領域15aを用いて形成される。例えば、コア領域15aの照射強度17aは、レーザ切削加工が機械加工領域13で行われるように調整され、少なくとも1つの切削エッジ20aが被加工物の機械加工の間に形成される。同時に、図2dに示されるように、エッジ領域15b及び15cの照射強度17b及び17cは、機械加工領域13が荒加工よりも低い照射エネルギーに曝されるように、コア領域15aとは独立して調整される。このようにして、切削エッジ20aの望ましくない表面不規則性、例えば、コア領域15aの高い照射強度によって形成される鋭いエッジの付いた突起は、直ちに平滑にされるか、又はそれらの形成が初めから回避される。切削エッジ20aは、例えば、丸くされ、及び/又はバベル処理され、すなわち面取りされ得る。結果として、切削エッジ20aの表面構造は、精錬され、処理される。生成された表面の追加の後処理は省略され得る。
エッジ領域15b及び15cの照射強度はまた、コア領域15aとは独立して調整され得て、機械加工レーザビームのエッジ領域15b及び15cの照射強度17b及び17cは、コア領域15aからの距離が増加するにつれて調整又は選択される。このようにして、機械加工領域13は、荒加工と比較して外側に向かって減少する照射エネルギーに曝される。切削エッジ20aもまた、この方法で丸くされ得る。レーザビームの異なる領域の照射強度17b~17cは、更に変化され得て、レーザビーム15の領域15a~15cのうちの1つ又は2つのみがレーザ源モジュール18a~18cによって生成される。
図2eは、レーザ切削加工によって製造されたシート20を使用した第2の例の方法の例示的な結果を概略的に示す。図2eは、2枚のシート20のコーナを上から見た上面図で示し、それらはレーザビーム15によって分離された。レーザビームのコア領域15aは、領域13aのシート20と各シート20の切削エッジ20aとの間に切削加工ギャップを作成した。シート20はそれぞれ、切削エッジ20aの丸くされた領域20cと、その上に配置された切削エッジ20aの面取り領域20bとの鏡像を示す。領域20b及び20cは、レーザビームのエッジ領域15b及び15cによって生成された。
図2fは、左側に第2の例の方法を使用して切削されたシート20と、右側に従来技術に従って切削されたシート21を概略的に示す。丸くされた、又は面取りされた領域20c及び20bが、シート21と比較して、左側のシート20の切削エッジ20aに見られ得る。
図2gは、機械加工装置200の修正において機械加工レーザビームを分割するためのデバイス16のレーザビームトランスポートファイバと、被加工物をレーザ加工するための関連する方法の結果を示す。図2gは、長手方向に垂直な修正されたレーザビームトランスポートファイバの断面を示す。ファイバコア16aは、レーザビームトランスポートファイバの中央に配置され、ファイバジャケットリング16bによって同心円状に囲まれる。ファイバジャケットリング16cは示されていない。レーザビームのコア領域15aはファイバコア16aに搬送され、レーザビームのエッジ領域15bはエッジ領域16bに搬送される。ファイバジャケットリング16bは、矢印160によって示される2つの異なる直径で本明細書に示される。直径を変えることによって、照射強度17を参照して以下の図2gに示されるように、レーザビーム15には強度分布が与えられ、コア領域15aは強度17aを有し、エッジ領域15bは強度17bを有し、それらの幅が異なる。ファイバジャケットリング16bの幅を変えることにより、レーザビームのエッジ領域15bの幅、したがって微細加工の領域の幅を変えることができる。
機械加工ガス、特に切削加工ガスを被加工物に向けるためのデバイスは、機械加工装置100又は200(図示せず)に配設され得る。例えば、図1aに示される機械加工装置100の機械加工ヘッド10は、機械加工レーザビーム15のためのノズル形状の出口開口部を有し得る。機械加工ヘッドは、機械加工ガスもレーザビーム15と同時に出口開口部を通過できるように設計され得る。出口開口部は、0.5~30mm、好ましくは0.7~1mmの直径を有し得て、被加工物から、特に切削エッジから、0~3mm、好ましくは0.1~0.3mmの距離で調整され得る。
機械加工ガスを被加工物にガイドするための装置の適切な選択及び制御を通じて、溶融材料は、したがって、ガス流によって標的化された方法で、荒加工中のみでなく微細加工中にも移動及び/又は変位され得る。機械加工プロセスに応じて、窒素、酸素、圧縮空気、又はアルゴンが、ガスとして使用され得る。このようにして、切削エッジ20aの形状は、微細加工中に更に最適化され得る。機械加工ガスをガイドするための、ノズル形状の出口開口部及び直径と、上記の被加工物からの距離を備える装置を使用して、荒加工と微細加工を同時に行うことができる。
1つの例では、直径2mmである出口開口部の距離は、荒加工と微細加工を同時に行う間、被加工物12から0.2mmの距離に調整される。このようにして、圧力クッションは機械加工ガス又は切削加工ガスを用いて被加工物12の上方に生成され、これは、溶融材料を適切な方法で、被加工物の表面上に、荒加工及び微細加工中の両方で移動させる。機械加工ガスは、例えば切削加工ガスとして荒加工に使用されるものであり、更に微細加工、及び被加工物表面の精錬に使用され得る。
方法の実施形態では、追加の微細加工は、必要に応じて、荒加工の後に実行され得る。機械加工ガスはまた、微細加工中に被加工物12に配向され得て、それは、荒加工の後に行われ、ガス流及び圧力クッションを、切削エッジ20aを最適化するために生成する。1つの例では、機械加工装置100は、この目的のための機械加工ガス用の非ノズル形状の出口開口部を備えたガス供給(図示せず)を有する。このガス供給は、機械加工ヘッド10内又はその外側に配置され得る。機械加工ガスの出口開口部と被加工物12との間の距離は、微細加工中に、上記で指定されたよりも大きく、特に実質的に3mmより大きく調整され得る。
説明したすべての例及び実施形態において、機械加工装置は、例えば、機械加工レーザビームを偏向させるために、1つ以上の追加の透過光素子(例えば、レンズ)及び/又は反射光素子(例えば、偏向ミラー)を有し得る。
最後に、本発明及び例示的な実施形態の説明は、本発明の特定の物理的実現に関して限定すると理解されるべきではないことに留意されたい。本発明の個々の実施形態と関連して説明され、また示される特徴のすべては、本発明に従う主題において異なる組み合わせで提供されて、それらの有用な効果を同時に実現し得る。本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲によって付与され、説明において例示された、又は図に示された特徴によって限定されない。
本発明がレーザ加工システムのみでなく、レーザを含む別のデバイスにも使用され得ることは、当業者には特に明白である。更に、被加工物をレーザ加工するための機械加工装置の構成要素は、いくつかの物理的製品にわたって分散されるように生産され得る。
10 機械加工ヘッド
12 被加工物
13 機械加工領域
13a 切削加工ギャップの領域
14 機械加工レーザビームを生成するためのデバイス
15 機械加工レーザビーム
15a 機械加工レーザビームの第1のエネルギー強度範囲(コア領域)
15b,15c 機械加工レーザビームの第2のエネルギー強度範囲(エッジ領域)
16 機械加工レーザビームを分割するためのデバイス
16a 第1のファイバ領域(ファイバコア)
16b、16c 更なるファイバ領域(ファイバジャケットリング)
17 照射強度
17a~17c 照射強度
18 機械加工レーザ源
18a 機械加工レーザ源の第1のレーザ源モジュール
18b,18c 機械加工レーザ源の更なるレーザ源モジュール
20 切削シート
20a 切削エッジ
20b 切削エッジの面取りされた領域
20c 切削エッジの丸くされた領域
21 従来技術による切削シート
100 機械加工装置
160 矢印
200 機械加工装置
被加工物の生成された表面の望ましくない構造は、被加工物のレーザ加工中に発生する場合がある。例えば、望ましくない表面不規則性は、レーザ切削加工中に切削加工ギャップ及び/又は切削エッジに生成される場合がある。これらは、荒加工、例えばレーザビームを用いた切削加工中の高エネルギー入力に起因する場合がある。表面不規則性の1つの種類は、レーザビームとガス流のために周期的に変化する材料の溶融に起因する可能性があり、その結果、表面の望ましくない不規則なプロファイル、つまりいわゆる溝が生じる。別の種類の表面不規則性は、溶融膜が、表面が覆う切削加工ギャップの少なくとも数ミリメートルの深さに、例えば、切削加工によって以前に作成された表面凸凹によって形成される場合がある、という事実から生じる。加えて、望ましくない形状又は鋭いエッジの付いた切削エッジが、レーザ切削加工中に発生する場合がある。これらは、被加工物の更なる処理中に対応するのが困難であるのみでなく、塗装中のエッジアライメントにつながり、被加工物の耐食性を損なう場合もある。同じことが別のレーザ加工プロセスにも当てはまる。したがって、機械加工された被加工物の表面仕上げ、特にレーザビームを用いて機械加工された被加工物の触覚及び機械加工性、ならびに可視部品の視覚的外観に好ましい影響を与える方法及び装置が必要である。
特許文献1は、レーザエッチングの方法とデバイスを開示する。特許文献2は、レーザベースの路面切削加工デバイスに関し、それはレーザデバイス、ビーム分割ユニット、第1の出力ユニット、第2の出力ユニット、ならびに切削加工及び並進台を含む。特許文献3は、レーザビームを整形するための装置を記載し、それは対称化手段であって、レーザビームと相互作用でき、レーザビームが相互作用後にレーザビームの横方向が異なるレーザビームの少なくとも2つのセクション又は部分ビームが、ポイント又は領域において互いに空間的にコヒーレントするように整形される、対称化手段と、少なくとも2つのセクション又は部分ビームを互いに重ね合わせるための重ね合わせ手段と、を含み、重ね合わせ手段は、対称化手段の後ろのレーザビームのビーム経路に配置される。特許文献4によると、レーザビームのビームパラメータ積及び/又は開口数は、中央コア、第1のクラッド、環状コア、及び第2のクラッドを有するステップクラッド光ファイバを利用して調整される。特許文献5によると、レーザ発振器によって生成され、送信機を介して機械加工ヘッドにガイドされるレーザビームは、平面反射鏡によって複数のビームに分割される。このように分割されたレーザビームは、単一の放物面を有する別の反射鏡によって反射され、焦点に集束される。
本発明の1つの実施形態では、被加工物をレーザ切削加工するための機械加工装置が提供され、それは、被加工物を荒加工するため、また被加工物に切削エッジを備える切削を作成するための機械加工レーザビームを生成するデバイスを有し、かつ機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するためのデバイスを有し、そのうちの被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲は、切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲よりも大きい時間積分した照射エネルギーを有し、ここで第1のエネルギー強度範囲は機械加工レーザビームのコア領域であり、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域であり、ここで第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置され、エネルギー強度範囲は機械加工レーザビームを分割するためのデバイスによって荒加工及び微細加工に適合され、ここで機械加工装置は制御ユニットを含み、ここで機械加工レーザビームを分割するためのデバイス及び機械加工レーザビームを生成するためのデバイスから選択される少なくとも1つの要素は、有線又は無線のデータ伝送方式で制御ユニットに接続され、制御ユニットで制御可能である。
機械加工レーザビームを生成するためのデバイスは、複数のレーザ源モジュールを有する機械加工レーザ源を有し得て、レーザ源モジュールは、機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲を生成するための、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュール及び少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールを有する。機械加工レーザビームを分割するためのデバイスは、レーザビームトランスポートファイバを有し得て、それはファイバコアである第1のファイバ領域と、そしてファイバジャケットリングの形態で少なくとも1つの更なるファイバ領域を有する。少なくとも1つの第1のレーザ源モジュールは、機械加工レーザビームの第1のエネルギー強度範囲を生成するように設計され得て、レーザビームトランスポートファイバの第1のファイバ領域にレーザ光伝導様式で結合され得る。少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールは、機械加工レーザビームの第2のエネルギー強度範囲の1つを生成するように設計され得て、レーザ光伝導様式でそれに割り当てられた更なるファイバ領域のそれぞれに結合され得る。このように、機械加工レーザ源のモジュールによって、異なるエネルギー強度と異なる時間積分した照射エネルギーを有する機械加工レーザビームのいくつかの領域が生成され得て、それらは、標的化された方法で、被加工物の機械加工領域、例えば切削エッジに、それぞれ割り当てられたファイバ領域によって向けられる。特に、機械加工レーザビームの異なるエネルギー強度範囲は、被加工物に同時にガイドされ得る。第1のファイバ領域は、荒加工に使用される、レーザビームの第1のエネルギー強度範囲を、被加工物上にガイドし得る。少なくとも1つの更なるファイバ領域は、レーザビームの1つ又は複数の更なるエネルギー強度範囲を被加工物上にガイドでき、これは荒加工用よりも時間積分した照射エネルギーが少なく、微細加工用に使用される。更に、機械加工レーザ源及び/又はファイバ領域のモジュールは、可変及び/又は標的化された方法で設計され、及び/又は使用され得る。このように、荒加工と微細加工は、柔軟に、必要に応じて実行され得る。これは、例えば、ファイバ領域の配置、数、及び/又は幅、モジュールで生成される光の波長/周波数の適切な選択によって、及び/又は、それぞれのモジュール及び/又はファイバ領域におけるエネルギーの独立した制御によって可能である。
実施形態の機械加工装置では、第1のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームのコア領域である。代替的又は追加的に、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域である。更に、第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置される。これらの手段により、例えば、レーザビームのコア領域を使用した被加工物の荒加工と、少なくとも1つのエッジ領域を使用した同時微細加工が可能である。
更に、本発明は、被加工物を、特に先行する実施形態のうちのいずれか1つによる機械加工装置を用いてレーザ切削加工するための方法に関し、機械加工レーザビームを、被加工物を荒加工するために、また被加工物に切削エッジを備える切削を作成するために生成することと、機械加工レーザビームの少なくとも2つのエネルギー強度範囲を生成し、機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割し、そのうちの被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲は、切削エッジを少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲よりも大きな時間積分した照射エネルギーを有し、ここで第1のエネルギー強度範囲は機械加工レーザビームのコア領域として生成され、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域として生成され、ここで第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置され、ここでエネルギー強度範囲は機械加工レーザビームを分割するためのデバイスによって荒加工及び微細加工に適合されることと、被加工物を機械加工レーザビームで照射し、被加工物を第1のエネルギー強度範囲で荒加工し、被加工物の切削エッジを少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲で少なくとも部分的に微細加工することと、を含む。
方法の更なる実施形態によると、機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲は、複数のレーザ源モジュールを用いて生成され得て、ここで第1のエネルギー強度範囲は、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュールで生成され、少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、少なくとも1つの更なるレーザ源モジュールで生成され、そして機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲は、ファイバコアである第1のファイバ領域と、少なくとも1つのファイバジャケットリングである少なくとも1つの更なるファイバ領域と、を備えたレーザビームトランスポートファイバに結合される。したがって、機械加工レーザビームの第1のエネルギー強度範囲は、第1のファイバ領域に結合され得て、機械加工レーザビームの第2のエネルギー強度範囲のそれぞれは、それぞれ割り当てられた更なるファイバ領域に結合され得る。
実施形態の方法では、第1のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームのコア領域として生成される。少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域として生成される。第1のエネルギー強度範囲及び少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、同心円状に配置される。
機械加工レーザビームの少なくとも2つのエネルギー強度範囲を生成する場合、機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲に分割するために、少なくとも1つの要素は、機械加工レーザ源又はレーザ源モジュールの1つ又は複数のパワー、機械加工レーザビームの強度分布、特に機械加工レーザビームの伝播方向に垂直な強度分布、機械加工レーザビームの1つ又は複数の周波数及び/又は機械加工レーザビームのエネルギー強度範囲の少なくとも1つ、機械加工レーザビームの空間構造、特に機械加工レーザビームの幅及び/又は直径、第1のエネルギー強度範囲及び/又は少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲の空間構造及び/又は配置、機械加工レーザビームの送り速度、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点直径、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の焦点位置、ならびに、機械加工レーザビームの及び/又は少なくとも1つのエネルギー強度範囲の集束、から調整又は選択され得る。切削エッジが少なくとも部分的に仕上げられる場合、切削エッジの形状は修正され得て、特に切削エッジは丸くされるか、又は面取りされ得る。

Claims (15)

  1. 被加工物(12)をレーザ切削加工するための機械加工装置であって、
    機械加工レーザビーム(15)であって、前記被加工物を荒加工するため、かつ前記被加工物に切削エッジを備える切削を作成するための機械加工レーザビーム(15)を生成するデバイス(14)と、
    前記機械加工レーザビーム(15)を少なくとも2つのエネルギー強度範囲(15a、15b,15c)に分割するためのデバイス(16)であって、ここで前記被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲(15a)は、切削エッジ(20a)を少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)よりも大きい時間積分した照射エネルギーを有し、ここで前記第1のエネルギー強度範囲は前記機械加工レーザビームのコア領域であり、前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は前記機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域である、デバイス(16)と、を有する、
    機械加工装置。
  2. 機械加工レーザビームを生成するための前記デバイス(14)が、機械加工レーザ源(18)であって、前記機械加工レーザビームの前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)を生成するための、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュール(18a)及び少なくとも1つの更なるレーザ源モジュール(18b、18c)を有している、複数のレーザ源モジュール(18a、18b、18c)を有する、機械加工レーザ源(18)を有し、
    前記機械加工レーザビーム(15)を分割するための前記デバイス(16)が、レーザビームトランスポートファイバであって、ファイバコアである第1のファイバ領域(16a)と、ファイバジャケットリングの形態である少なくとも1つの更なるファイバ領域(16b、16c)を有している、レーザビームトランスポートファイバを有し、
    ここで前記少なくとも1つの第1のレーザ源モジュール(18a)は、前記機械加工レーザビーム(15)の前記第1のエネルギー強度範囲(15a)を生成するように設計され、前記レーザビームトランスポートファイバの前記第1のファイバ領域(16a)にレーザ光伝導様式で結合され、
    前記少なくとも1つの更なるレーザ源モジュール(18b、18c)は、前記機械加工レーザビームの前記第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)の1つを生成するように設計され、レーザ光伝導様式でそれに割り当てられた前記更なるファイバ領域(16b、16c)のそれぞれに結合される、
    請求項1に記載の機械加工装置。
  3. 機械加工レーザビームを生成するための前記デバイス(14)は、機械加工レーザ源(18)と、任意選択でレーザビームトランスポートファイバを含み、
    前記機械加工レーザビーム(15)を分割するための前記デバイス(16)は、前記機械加工レーザビーム(15)の前記ビームを整形するための光素子を有する、
    請求項1又は2に記載の機械加工装置。
  4. 前記第1のエネルギー強度範囲(15a)及び前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)は、同心円状に配置される、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の機械加工装置。
  5. 前記機械加工レーザビームを分割するための前記デバイス(16)は、前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも2つを互いに独立して調整又は選択するように設計され、及び/又は、
    前記機械加工レーザビームを分割するための前記デバイス(16)は、前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)の前記時間積分した照射エネルギーを、前記第1のエネルギー強度範囲(15a)からの距離が増加するのに伴い、調整又は選択するように設計され、及び/又は、
    前記機械加工レーザビームを分割するための前記デバイス(16)は、前記機械加工レーザ源又は前記レーザ源モジュールの1つ又は複数のパワー、前記機械加工レーザビームの強度分布(17a、17b、17c)、特に前記機械加工レーザビームの伝播方向に垂直な強度分布、前記機械加工レーザビームの1つ又は複数の周波数及び/又は前記機械加工レーザビームの前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)の少なくとも1つ、前記機械加工レーザビームの空間構造、特に前記機械加工レーザビームの幅及び/又は直径、前記第1のエネルギー強度範囲(15a)及び/又は前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)の空間構造及び/又は配置、前記機械加工レーザビームの送り速度、前記機械加工レーザビームの及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)うちの少なくとも1つの焦点直径、前記機械加工レーザビームの及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)うちの少なくとも1つの焦点位置、ならびに、前記機械加工レーザビームの及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)うちの少なくとも1つの集束、から少なくとも1つの要素を調整又は選択するように設計され、及び/又は、
    前記機械加工レーザビーム(15)を分割するための前記デバイス(16)は、前記切削エッジ(20a)の前記形状を、特に前記切削エッジを丸くする、及び/又は面取りするために修正するように設計される、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の機械加工装置。
  6. 機械加工ガス、特に切削加工ガスを前記被加工物上にガイドするためのデバイスが提供され、及び/又は、
    機械加工ガスを前記被加工物上にガイドするためのデバイスであって、前記機械加工ガス用のノズル形状の出口開口部を有し、これは、直径が0.5~30mm、好ましくは0.7~1mmであり、前記被加工物から、特に前記切削エッジへの距離を、0~3mm、好ましくは0.1~0.3mmに調整可能である、デバイスが提供される、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の機械加工装置。
  7. 被加工物(12)の切削エッジ(20a)を少なくとも部分的に微細加工するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の機械加工装置の使用。
  8. 被加工物を、特に請求項1~7のいずれか一項に記載の機械加工装置を用いてレーザ切削加工するための方法は、
    機械加工レーザビーム(15)を、前記被加工物(12)を荒加工するために、かつ前記被加工物に切削エッジを備える切削を作成するために生成することと、
    前記機械加工レーザビーム(15)の少なくとも2つのエネルギー強度範囲(15a、15b,15c)を、特に前記機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲(15a、15b,15c)に分割するために生成し、ここで前記被加工物の荒加工のための第1のエネルギー強度範囲(15a)は、切削エッジ(20a)を少なくとも部分的に微細加工するための少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)よりも大きな時間積分した照射エネルギーを有し、ここで前記第1のエネルギー強度範囲(15a)は前記機械加工レーザビーム(15)のコア領域として生成され、前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)は前記機械加工レーザビームの少なくとも1つのエッジ領域として生成されることと、
    前記被加工物(12)を前記機械加工レーザビーム(15)で照射し、前記被加工物(12)を前記第1のエネルギー強度範囲(15a)で荒加工し、前記被加工物(12)の切削エッジ(20a)を前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)で少なくとも部分的に微細加工することと、を含む、
    方法。
  9. 前記微細加工は、前記荒加工と同時に実行される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記機械加工レーザビーム(15)の前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)は、複数のレーザ源モジュール(18a、18b、18c)を用いて生成され得て、ここで前記第1のエネルギー強度範囲(15a)は、少なくとも1つの第1のレーザ源モジュール(18a)で生成され、前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲は、少なくとも1つの更なるレーザ源モジュール(18b、18c)で生成され、そして、
    前記機械加工レーザビーム(15)の前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)は、フェイバコアである第1のファイバ領域(16a)と、少なくとも1つのファイバジャケットリングである少なくとも1つの更なるファイバ領域(16b、16c)と、を備えたレーザビームトランスポートファイバに結合され、
    ここで前記機械加工レーザビームの前記第1のエネルギー強度範囲(15a)は、前記第1のファイバ領域(16a)に結合され、前記機械加工レーザビームの前記第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)のそれぞれは、それぞれ割り当てられた更なるファイバ領域(16b、16c)に結合される、
    請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記機械加工レーザビーム(15)の前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)は、ビーム整形によって生成される、請求項8又は9に記載の方法。
  12. 前記第1のエネルギー強度範囲(15a)及び前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)は、同心円状に配置される、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも2つは、互いに独立して調整又は選択され、
    前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)の前記時間積分した照射エネルギーは、前記第1のエネルギー強度範囲(15a)からの距離が増加するにつれて減少するように調整又は選択され、
    前記機械加工レーザビーム(15)の少なくとも2つのエネルギー強度範囲(15a、15b,15c)を生成する場合、特に前記機械加工レーザビームを少なくとも2つのエネルギー強度範囲(15a、15b,15c)に分割するために、少なくとも1つの要素は、前記機械加工レーザ源(18)又は前記レーザ源モジュール(18a、18b、18c)の1つ又は複数のパワー、前記機械加工レーザビームの強度分布(17a、17b、17c)、特に前記機械加工レーザビーム(15)の前記伝播方向に垂直な強度分布、前記機械加工レーザビームの1つ又は複数の周波数及び/又は前記機械加工レーザビームの前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)の少なくとも1つ、前記機械加工レーザビームの空間構造、特に前記機械加工レーザビームの幅及び/又は直径、前記機械加工レーザビームの前記第1のエネルギー強度範囲(15a)及び/又は前記少なくとも1つの第2のエネルギー強度範囲(15b,15c)の空間構造及び/又は配置、前記機械加工レーザビーム(15)の送り速度、前記機械加工レーザビームの及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも1つの焦点直径、前記機械加工レーザビーム(15)の及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも1つの焦点位置、及び、前記機械加工レーザビーム(15)の及び/又は前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも1つの集束、から調整又は選択され、及び/又は、
    前記切削エッジ(20a)の少なくとも部分的な微細加工は、前記切削エッジの前記形状を修正し、特に前記切削エッジを丸くし、又は面取りする、
    請求項8~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記切削エッジ(20a)の少なくとも部分的な微細加工を用いて、前記機械加工レーザビームの前記エネルギー強度範囲(15a、15b,15c)のうちの少なくとも1つの前記パワー、前記空間構造、及び/又は配置から選択される少なくとも1つのパラメータは、調整又は選択される、
    請求項8~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 機械加工ガス、特に切削加工ガスは前記被加工物(12)上に向けられ、及び/又は、
    前記切削エッジ(20a)の前記微細加工の間、機械加工ガスは前記被加工物上に、前記機械加工ガス用のノズル形状の出口開口部を通してガイドされ、出口開口部は、直径が0.5~30mm、好ましくは0.7~1mmであり、前記被加工物から、特に前記切削エッジからの距離を、0~3mm、好ましくは0.1~0.3mmに調整される、
    請求項8~14のいずれか一項に記載の方法。
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