JP2022553915A - 均一低温性能逆マッシュルーム - Google Patents

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Abstract

コンパクトサイズの低流量流体ノズルインサートが提供され、これはフラットトップ相互作用領域を有する前面に流体発振器チップ、および前面の反対側に位置する背面に流体を収容するためのマニホールドを含み得る。流体ノズルインサートは、マニホールドから流体を輸送するための少なくとも1つの供給口、少なくとも1つの供給口から流体発振器チップの相互作用領域に流体を向けるための前面に向けられた少なくとも1つのパワーノズル、および相互作用領域の下部にあるV字型の出口をさらに含み得る。【選択図】図1

Description

関連出願
本出願は、2019年11月7日に出願された「Uniform Cold Performance Reverse Mushroom」と題された米国仮特許出願第62/931,835号の利益と優先権を主張し、これは、共同所有の2011年3月10日に出願された米国仮特許出願第61/451,492号および2014年4月11日に出願された米国仮特許出願第61/978,775号;2012年3月10日に出願されたPCT出願番号PCT/US12/28828;2013年11月21日に出願された米国特許出願第14/086,746号;米国特許第6,253,782号;2017年6月5日に出願された米国仮特許出願第62/515,358号;および2018年6月5日に出願されたPCT/US18/35983に関連し、それらの開示全体は、背景および実施可能性のために参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、広範囲のスプレーおよび洗浄用途に有用な逆マッシュルーム形のマッシュルームインサート形状を有する様々な低流量流体ノズルインサートに関する。一実施形態では、本開示は、幾何学的および寸法的制限を伴う低流量で実行することができる流体ノズルインサートに関する。別の実施形態では、本開示は、低流量での小規模用途向けの流体ノズルアセンブリにおいて所望のレベルの性能を達成する手段を提供するコンパクトな流体ノズルインサートに関する。
現代の多くの用途では、幾何学的および寸法上の制限での低流量で動作できる流体ノズルを必要としている。たとえば、自動車のセンサーおよびカメラ洗浄用途は、目的の仕様で実行しながら流体ノズルの形状を制限するさまざまな要因を考慮しなければならない。流体ノズルの大部分は、より小規模な動作で実行するように設計されていない。より小規模な設計では、スプレープロファイルの不安定性、スプレーファンの崩壊、および高粘度条件での乏しい性能を含む、機能しない程度まで流体ノズルの性能が低下することがある。低流量で小規模な用途で所望の性能仕様を達成するように機能するコンパクトなノズルを提供する必要がある。
低温が発生すると、高粘度の流体を使用した既知の流体発振器ノズルを介した流体のスプレーパターンには、標的表面を効率的に洗浄せず、過剰な流体の浪費をもたらす望ましくない結果が含まれることが確認されている。
以前の実施形態では、出願人のコンパクトな流体ノズルインサートは、スプレー分布および高粘度条件の両方で性能を改善する特定の特徴を備えて設計されていた。流体ノズルインサートの相互作用領域(「I」)は、コンパクトな流体ノズルアセンブリのサイズが小さいためにスプレープロファイルに見られる不要なヨー角とロールの量を最小限に抑えるために重要である。出願人の以前の研究では、相互作用領域はドーム型である。さらに、出願人による以前の実施形態は、マニホールドが相互作用領域と壁を共有し、出口の上の底壁が湾曲した形状を有し、そしてパワーノズルへの供給ラインがチップの側壁に向けられる設計を含む。これらの実施形態は、高粘度の流体を使用する低温での使用には理想的ではない。
したがって、本開示の目的は、これらに限定されるものではないが、幾何学的および寸法上の制限を伴う低流量で流体ノズルが機能することが望まれる場合、および高粘度の流体が低温で使用される場合を含む、外部対物レンズや広角センサーの外面などの表面を清掃して、低温で堆積した破片(堆積した汚れ、ほこり、泥、道路の塩、その他の堆積した破片など)を除去するための、効果的で視覚的に目立たない装置、システム、および方法を提供することである。
本開示は、広範囲のスプレーおよび洗浄用途に有用な逆マッシュルーム形のインサート形状を有する様々な低流量流体ノズルインサートに関する。一実施形態では、本開示は、高粘度を有する流体を用いて低温で機能することができる流体ノズルインサートに関する。
一実施形態では、相互作用領域を有する流体発振器形状を含む第1の表面を含む流体ノズルインサートが提供される。流体源から流体を受け取るためのマニホールドを有する第1の表面の反対側の第2の表面。流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するために第1の表面と第2の表面を連絡する少なくとも1つの供給口。流体を少なくとも1つの供給口から相互作用領域に向けるための、第1の表面に沿って配置された少なくとも1つのパワーノズル。相互作用領域から流体を通過させて振動流体ファンスプレーを分配するための、相互作用領域と連絡している第1のエッジに沿った出口。パワーノズルは、約0.4mmの幅を有し得、相互作用領域は、約3mmの幅を有し得、そして相互作用領域は、約2.2mmの長さを有し得る。流体ノズルインサートは、第1の供給口から直接受け取られた流体を方向付けるための第1のパワーノズルと、第2の供給口から直接受け取られた流体を方向付けるための第2のパワーノズルとをさらに含み得る。バリアは、第1の供給口と第2の供給口との間に第2の表面に沿って配置することができる。マニホールドは、相互作用領域の反対側にあり得、相互作用領域といかなる周囲壁も共有しない。流体発振器の形状は、中心軸に沿ってほぼ対称であり得る。供給口は、前記第1のエッジから第1の距離に配置され得、そしてここでスロートは、第2の距離が第1の距離よりも大きくなるように、第1のエッジから第2の距離に配置され得る。第1の供給口および第2の供給口は、流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するために使用され得、第1のパワーノズルおよび第2のパワーノズルは、第1の表面に沿って配置され得、第1のパワーノズルは、第1の供給口と直接連絡し、第2のパワーノズルは第2の供給口と直接連絡する。第1の変曲点および第2の変曲点は、それぞれ、第1および第2のパワーノズルに沿って存在し得、ここで第1および第2の変曲点は、相互作用領域の周囲に対して中心軸に向かって内側に突出している。さらに、第1の点は、第1のパワーノズルの第1の変曲点の反対側に沿って配置され得、そして第2の点は、第2のパワーノズルの第2の変曲点の反対側に沿って配置され得、ここで第1の点および第2の点は、第1および第2の変曲点よりも中心軸からさらに離れた位置に配置される。それぞれが第1の表面に沿った直接経路を画定するように、第1の供給口は、開口部から第1のパワーノズルへのわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定され得、第2の供給口は、開口部から第2のパワーノズルまでわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定される。
別の実施形態では、相互作用領域を備えた流体発振器形状を有する第1の表面を含む流体ノズルインサートが提供される。流体源から流体を受け取るための反対側の第2の表面に沿って設けられたマニホールド領域。第1の表面と反対側の第2の表面との間の流体の連絡のための少なくとも1つの供給口、および少なくとも1つの供給口から流体発振器形状の相互作用領域に流体を向けるための少なくとも1つのパワーノズル、ここで少なくとも1つの供給口は、マニホールドから流体を輸送するために、第1の表面上の少なくとも1つのパワーノズルと直接連絡している垂直供給口である。相互作用領域から振動流体ファンスプレーを分配するための相互作用領域と連絡しているV字型の出口。流体ノズルインサートは、流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するための第1の供給口および第2の供給口、ならびに第1の表面に沿って配置された第1のパワーノズルおよび第2のパワーノズル、ここで第1の供給口と直接連絡する第1のパワーノズル、第2の供給口と直接連絡する第2のパワーノズルをさらに含み得る。第1の変曲点および第2の変曲点は、それぞれ、第1および第2のパワーノズルに沿って配置することができ、ここで第1および第2の変曲点は、相互作用領域の周囲に対して中心軸に向かって内側に突出している。さらに、第1の点は、第1のパワーノズルの第1の変曲点の反対側に沿って配置され得、そして第2の点は、第2のパワーノズルの第2の変曲点の反対側に沿って配置され得、ここで第1の点および第2の点は、第1および第2の変曲点よりも中心軸からさらに離れて配置されている。それぞれが第1の表面に沿った直接経路を画定するように、第1の供給口は、開口部から第1のパワーノズルまでわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定され得、そして第2の供給口は、開口部から第2のパワーノズルまでわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定され得る。第1の供給口および第2の供給口は、前記第1のエッジから第1の距離に配置され得、ここで第2の距離が第1の距離よりも大きくなるように、スロートは、第1のエッジから第2の距離に配置される。
図1は、PCT/US18/35983の流体ノズル用のインサートの上面図である。
図2Aは、本開示の一実施形態による流体ノズルの上面図である。
図2Bは、本開示の一実施形態による流体ノズルの底面平面図である。
図2Cは、本開示の一実施形態による流体ノズルの平面図である。
図3は、本開示の一実施形態による流体ノズルの上面図である。
図4は、本開示による流体ノズルインサートの斜視図である。
図5は、本開示による流体ノズルインサートの側面断面図である。
図6は、本開示による流体ノズルインサートの側面断面図である。
図7は、本開示による流体ノズルインサートの側面図である。
図8は、本開示による流体ノズルインサートの側面断面図である。
図9Aは、図1の先行する実施形態の流体の分布である。
図9Bは、本開示の流体の分布である。
図10は、異なる温度での50%メタノールと50%メタノールの粘度を比較するグラフ表示である。
図11Aは、その中に配置された流体ノズルインサートがないノズルハウジングの斜視図である。
図11Bは、その中に配置された流体ノズルインサートを有するノズルハウジングの斜視図である。
本開示は、広範囲のスプレーおよび洗浄用途に有用である逆マッシュルーム形のマッシュルームインサート形状を有する様々な低流量流体ノズルインサートに関する。
本明細書で使用されるように、近似言語は、それが関連する基本的な機能に変化をもたらすことなく変化し得る任意の量的表現を修飾するために適用され得る。したがって、「約」および「実質的に」などの1つまたは複数の用語によって修飾された値は、場合によっては、特定された正確な値に限定されないことがあり得る。
コンパクトサイズの低流量流体ノズル回路またはインサートが提供される。流体ノズル回路またはインサートは、フラットトップ相互作用領域を有する第1の面または前面に流体発振器チップ、および流体がその中に流れることを可能にするための前面の反対側に位置する第2の面または背面にマニホールドを含む。流体ノズル回路は、マニホールドから流体を輸送するために前面と背面を連絡する少なくとも1つの供給口、少なくとも1つの供給口から流体発振器の前面に画定された相互作用領域に流体を向けるための少なくとも1つのパワーノズル、および相互作用領域から流体ノズルインサートの環境外側への流体の通過のための2つの平らな壁によって画定される相互作用領域に沿ったV字形の出口をさらに含み得る。生成されたスプレーファンのパターンは均一であり得、そして流体ノズルは高粘度の流体でうまく機能し得る。
図面に向けると、図1は、広範囲のスプレーおよび洗浄用途に有用な逆マッシュルーム形のインサートの先行実施形態の断面図である。図1は、出願人の以前の実施形態と本開示の実施形態との間の形状の違いを説明するために含まれている。この実施形態では、マニホールド部分218は、インサート200の共通の側面に沿って壁を共有する相互作用領域202に隣接して配置されている。流体は、相互作用領域202上のマニホールド218から、ノズルハウジングの壁と相互作用領域218の周囲壁との間に画定された経路を通って、パワーノズル204および206を通って相互作用領域202に流れる。これらの流体経路はそれぞれ、インサート200の共通の側面に沿って配置されている。さらに、相互作用領域202の底壁は、曲面(W)を含み、これは、インサートの機能的動作において役割を果たし、そこから結果として生じるファンスプレーを生成する。この実施形態は、流体が出口208で相互作用領域202を出るときに作成されるファンスプレーパターンの形状を操作するエッジブロック特徴220をさらに含む。
図2-8は、流体発振器インサート300の本実施形態の図解である。図2A-2Cは、流体インサート300の正面図および背面図を示す。流体発振器回路300は、流体を調整してそこから所望の流体ファンスプレーパターンを形成するために、第1および第2の表面内に規定されたパターン化形状を含む。インサート300は、ノズルアセンブリ400、410内の管腔を通して供給源から流体を導入するノズルアセンブリと共に使用されるように構成される。図11Aおよび11Bを参照のこと。インサート300は、相互作用領域302の周囲壁の周りで交差する第1のパワーノズル310および第2のパワーノズル312を備えた相互作用領域302を有する第1の表面を含む。出口308は、相互作用領域302から延在し、第1および第2のパワーノズル310、312の間に配置され得る。第1の供給口304は、インサート300内に画定され、相互作用領域302の周囲に沿って第1のパワーノズル310と流体連絡している。第2の供給口306は、インサート300内に画定され、相互作用領域302の周囲に沿って第2のパワーノズル312と流体連絡している。第1の供給口304は、第1の分岐362と第1のパワーノズル310との間の垂直供給口として説明され得、一方、第2の供給口306は、第2の分岐364と第2のパワーノズル312との間の垂直供給口として説明され得る。
マニホールド部分318は、相互作用領域302から反対側の第2の側に沿って設けられる。マニホールド318は、インサート300の第2の表面内に規定されたパターン化形状を含み、供給源から流体を受け取るように構成される。マニホールド部分318は、流体を第1の供給口304に向けるための第1の分岐362と連絡している受容部分と、流体を第2の供給口306に向けるための第2の分岐364とを有する周囲を含む。マニホールド部分318は、第1の分岐362と第2の分岐364との間に配置されたマニホールドブロック380を含み得る。マニホールドブロック380は、略矩形の形状であり得、マニホールドブロック380のいずれかの側に沿った分岐362、364として規定される流体通路を画定するのを助けることができる。しかしながら、マニホールドブロック380は、概して任意の形状を有することができる。マニホールドブロック380は、流体の量を最小限に抑え、流れの循環の可能性を減らすことができる。インサート300は、ノズルハウジング内に配置され、ノズルハウジング内の管腔(図示せず)を介して供給源から流体を受け取るように構成される。流体は、最初に、マニホールド318から第1および第2の供給口304、306を通って、第1および第2のパワーノズル310、312を通って相互作用領域302に流れ、次に、相互作用領域302を出口308を通って結果として生じるファンスプレーパターンにて出る。特に、流体は、流れが供給口304、306に向けられることができる限り、マニホールドブロック380なしで、またはマニホールド部分318の代替の形状で、依然としてマニホールド部分318を通って流れることができる。上記の特徴は、以下に説明するように図2-8に示されている。
図2Aは、約5.0mmまたはそれ未満の幅(W)、および約5.50mmまたはそれ未満の長さ(L)を有する逆マッシュルームデザインを有する相互作用領域302を示している。この実施形態は、マニホールド318(図2Bを参照)から流体を連絡し、それを流体ノズルインサート300の相互作用領域302に向けるように構成された、第1および第2の供給口304および306のそれぞれを含む。一実施形態では、流体インサート300のマニホールド318はまた、バリア390を含むことができる(図2Bおよび2Cを参照)。マニホールド318の位置は、流体ノズルインサート300の相互作用領域302とは反対側に沿って配置され、これらの特徴の間に配置された床以外の相互作用領域302と周囲壁を共有しない。流体は、供給口304および306を介してマニホールド318から相互作用領域302に送られ得、ここで流体は、供給口304および306に入り、そしてパワーノズル310および312を通って流れるように構成される。流体は、パワーノズルおよび供給口に隣接する壁である第1および第2のデフレクタ314および316によって方向付けられ得る。デフレクタ314、316は、供給口304、306に対してある角度で延びることができ、ならびにパワーノズル310、312は、相互作用領域302に対してある角度で延びることができる。相互作用領域および出口に対する供給口、デフレクタ、およびパワーノズルの構成は、非常にコンパクトな空間で所望の流体の流れを提供するようなものである。幾何学的構成により、インサート300の製造性が改善され、粘性のある冷流体の性能が改善される。
一実施形態では、図2Aおよび3に示されるように、供給口304は、第1および第2の対向する壁332A、332Bによって画定される経路である。同様に、供給口306は、第1および第2の対向する壁334A、334Bによって画定される経路である。第1の壁332A、第2の壁は、供給口304、306からそれぞれのパワーノズル310、312まで延在し、それぞれが、供給口304、306からそれぞれのパワーノズルへのわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1の表面に沿った経路を画定する。
相互作用領域302は、出口308の反対側にあるほぼ平坦な上壁340を有する周囲壁によって画定され得、ここで上壁340のエッジは、概して丸みを帯び、それぞれのパワーノズル310、312まで延びる。第1のパワーノズル310の第1のデフレクタ314は、変曲点352Aで相互作用領域302の周囲壁と交差する。第2のパワーノズル312の第2のデフレクタ316は、第2の変曲点354Aで相互作用領域302の周囲壁と交差する。第1の内壁320は、壁332Bが点352Bで相互作用領域302と交差するように、出口308と第1のパワーノズル310との間に配置され得る。第2の内壁322は、壁334Bが点354Bで相互作用領域302と交差するように、出口308と第2のパワーノズル312との間に配置され得る。第1の内壁320および第2の内壁322は、互いにほぼ真っ直ぐで角度のある関係を有し得、その結果、角度のある壁は、中心軸342に沿って整列され得る出口308に向かってつながる。
第1および第2の変曲点352A、354Aは、軸342に向かって内側に突出し、一方、第1および第2のパワーノズルの反対側に沿った点452Bおよび354Bは、中心軸342からさらに離れた位置に配置される。ここで、変曲点352B、354Bは、相互作用領域302の周囲から引き下げられ、一方、変曲点352A、354Aは、相互作用領域の周囲に突き出ている。
流体ノズルは、図2Aに示されるこの中心軸342に沿って対称であり得、またはパワーノズル、流体の流れ、壁などが互いの鏡像であるように、少なくとも1つの軸に沿って対称であり得ることに留意されたい。一実施形態では、第1のパワーノズル310、第1の供給口304、第1のデフレクタ314、および第1の内壁320は、第2のパワーノズル312、第2の供給口306、第2のデフレクタ316、および第2の内壁322に対してほぼ対称な構成を有し得る。
出口308は、2つの対向する角度のある壁324、326によって画定され得る。第1の角度のある壁324は、出口308のスロート346で第1の内壁310と交差し得、一方、第2の角度のある壁326は、出口308のスロート346で第2の内壁322と交差し、そしてそこから延在し得る。第1および第2の角度のある壁324、326は長くされており、一般に第1および第2の内壁320、322よりも長く、これによりインサート300のコンパクトな構成が可能になる。より具体的には、第1の供給口304および第2の供給口306は、概して対称であり得るインサート300の第1のエッジ350から第1の距離(Fd)に配置され得る。スロート346は、第2の距離(Sd)が第1の距離よりも大きくなるように、インサート300の第1のエッジ350から第2の距離(Sd)に配置され得る。
この形状は、コンパクトな構造、効率的な製造可能性、および所望の流体圧力および温度で結果として生じるファンスプレーパターンにおける流体の改善された均一な分布を可能にする。ファンスプレーのそのような改善は、以前の実施形態の図9Aと比較して、図9Bに示されている。
図2Cに示されるように、流体インサート300はまた、2つの供給口304、306の間にバリア390を含み得る。バリア390は、2つの供給口304、306が互いに影響を及ぼすこと、および一方の側方スプレーが他方よりも重いファンバイアスを引き起こすことを防ぐことができる。バリア390は、例えば、フィルタポスト392を含み得る。バリア390は、供給スロットでの循環渦を低減することができ、そして不安定な低温スプレーファンを防止することができる。
図3は、流体ノズルインサートの上記の特徴の様々な寸法を示す、インサート300の前面の平面図である。本実施形態の寸法は、この規模の流体ノズルインサートで低温で高粘度の流体を使用するときに所望のファンパターンを得るのに理想的であり得るが、本開示は、均一なファンスプレー結果を得るためにこれらの寸法に限定されない。流体は、最初にマニホールド318(図2B)から第1および第2の供給口304、306を通って流れ、次に第1および第2のパワーノズル310および312を通って相互作用領域302に流れ、次に相互作用領域302からスロート346および出口308を通ってファンスプレーパターンにて出る。当業者は、この流体形状が、コンパクトな構成を含む特徴の驚くべき組み合わせから強化された性能を提供することを認めるであろう。ここで「コンパクト」とは、約4.5-5.5mm、理想的には約5.00mmまたはそれ未満(一部の実施形態では幅は以下に示すように大きくてもよい)の幅(W)、および約4-7mm、それは約5.50mmまたはそれ未満であり得る(ただしいくつかの実施形態では、長さは以下に記載されるように、より長くまたはより短くなることがあり得る)の長さ(L)を有することを意味する。相互作用領域の幅(I)は、パワーノズル幅(P)の7-8倍の間であり得、そしてパワーノズル幅(P)の約7.8倍であり得、これは、約0.4mmであり得る。相互作用領域の高さ(相互作用の高さ-I)は、パワーノズル幅(P)の5-6倍であり、これはパワーノズル幅(P)の約5.7倍であり得、そしてスロートオフセット(T)は、パワーノズル幅(P)の1-1.5倍の間であり得、これは、パワーノズル幅(P)の約1.2倍であり得る。
図3の実施形態に示される寸法は、本実施形態では約0.4mmである、パワーノズル幅(P);約5mmである、流体ノズルインサート構造の幅(W);パワーノズル幅(P)の約7.8倍であり得る、相互作用領域の幅(I);0.440mmに等しいまたは約0.440mmである、スロート幅(T);パワーノズル幅(P)の約5.7倍の相互作用領域の高さ(I);およびパワーノズル幅(P)の高さの約1.2倍であり得るスロートオフセット(T)を含む。
図4は、上記の図2A、2B、および3に記載されているような流体ノズルインサート300の斜視図を示している。この図は、相互作用領域302と供給口304および306との間の関係を示している。相互作用領域302の上部領域の形状は、ほぼ平坦であり得、インサートは、ノズルハウジング(図示せず)内にインサート300を配置するのを支援するために面取り360内のリードを含み得る。図4はさらに、マニホールド318によるインサート300の第1の表面と第2の表面との間の流体をパワーノズル310および312に伝達する供給口304および306の配向を示している。パワーノズル310、312は、互いに対して対称的に配置され得、出口308の狭い部分よりもインサートの前面により近い一般的な位置を有し得る。パワーノズルは、流体を方向付けて、相互作用領域302内に対向する渦流を生成してから、ほぼ均一なスプレーを有する振動ファンスプレーパターンで出口308を介して出る。出口308は、真っ直ぐで角度のある対称構成を有する内壁320および322によって画定され得、これらは、渦流体を出口308に送り、流体が従うファンパターンを規定するファンまたはV字形につながる。
図5は、図2Aおよび2Bの断面上面図であり、インサート300の相互作用幅(I)および相互作用高さ(I)を示している。図5は、相互作用領域302とマニホールド318との間の空間的関係をさらに示しており、ここで供給口304および306は、流体を相互作用領域302にもたらすために、マニホールド318にて第1の表面と第2の表面との間にまたがる。
図6は、図2Aおよび2Bの異なる断面側面図であり、インサート300のスロートオフセット(T)、ならびに図3に示されるような出口308と第1の供給口304との間の関係を示す。この実施形態では、インサート300の外側エッジは、先細のエッジ360または斜角を含み、ただし、本開示のすべての実施形態に斜角が存在するわけではない。
図7は、インサートの一実施形態の長さ(L)および厚さ(Th)の寸法を示すインサート300の側面図である。この実施形態では、長さ(L)は、約4.65mmまたはそれ未満である。寸法は変動し得るが、この特定の実施形態では理想的であることが理解される。
図8は、出口308、供給口304および306、ならびに内壁320および322を含む相互作用領域302内の様々な構成要素の関係を示す、インサート300の一実施形態の断面図である。この実施形態では、流体ノズルインサート構造の幅は5.02mmである。寸法は変動し得るが、この特定の実施形態では理想的であることが理解される。
図9Aおよび9Bは、インサート300を備えたノズルヘッドの新規の逆マッシュルーム設計(右)と比較した、図1のインサートを備えたノズルヘッドの元の逆マッシュルーム設計(左)におけるスプレーの分布の比較図である。図9Aは、重い端のスプレーパターンを示し、一方で図9Bは、図2-8に示される形状による、より均一で均等な分布である。
開示される本出願の回路形状は、結果として生じる低温ファンスプレーの以下の特徴を含む。この設計は、低温で使用するための高粘度の流体のニーズを満たすように調整されており、図1の回路よりも向上した機能を示す。たとえば、50%メタノールベースの流体混合物が図1の流体発振器インサートを備えたノズルアセンブリに導入された場合、結果として生じる低温ファンスプレーは特定の圧力範囲で安定しない。たとえば、0°Fの温度で、結果として生じる低温ファンスプレーは、約4-6psiの流体圧力で出口から約25°のファン角度を持ち、7-9psiで厚い揺れるジェットになる。次に、結果として生じる低温ファンスプレーは、約10psiを超える圧力で、出口から約25-30°のファン角度で安定させることができる。反対に、50%メタノールベースの流体混合物が、約0°Fの温度で本出願の図2-8の流体発振器インサート300を備えたノズルアセンブリに導入される場合、結果として生成される低温ファンスプレーは、そのようなすべての圧力範囲にわたって安定して均一である。
50%エタノールベースの流体混合物が、図1の流体発振器インサートを備えたノズルアセンブリに導入されると、結果として生じる低温ファンスプレーもまた、望ましくない特徴の影響を受ける。たとえば、温度が0°Fの場合、結果として生じる低温ファンスプレーは、出口から約30°のファン角度の重い端の構成(図9Aを参照)を有する。反対に、50%エタノールベースの流体混合物が、約0°Fの温度で、本出願の図2-8の流体発振器インサート300を備えたノズルアセンブリに導入されると、結果として生じる低温ファンスプレーは、出口から約20-25°のファン角度を有し、実質的に安定で均一な構成を有する(図9Bを参照)。
図1の設計と本願の設計の両方の流量は、25psiで280ml/分であるため、比較を行うことができることに留意されたい。さらに、図10に示されるように、0°Fでの50%メタノールの粘度は約10cPであり、0°Fでの50%エタノールの粘度は約25cPであることに留意されたい。
図11Aは、その中に配置された流体ノズルインサート200がないノズルハウジング400の斜視図である。図11Bは、付加的な製造技術で製造されたノズルハウジング410の斜視図であり、ここで流体ノズルインサート200の第1および第2の表面の流体形状は、ノズルハウジング内に配置されているが、連続構造で製造されている。したがって、本開示は、インサート200とは別の手段によって形成されたノズルハウジング400に流体チップを挿入することによって形成されたノズルアセンブリを提供することを企図し、ノズルアセンブリ全体(ハウジングおよびインサート)を連続材料によって形成することを可能にする3D印刷または積層造形プロセスも企図する。図11Aおよび11Bは、流体源(図示せず)から流体を受け取るための入口を備えたハウジングを示している。本明細書に開示される流体形状からのマニホールドは、本明細書に記載されるように、供給口およびパワーノズルを通して分配されるノズルハウジングの入口から流体を受け取るように構成される。
新規なコンパクトな流体ノズルアセンブリ、流体インサートの形状、および改良された方法の好ましい実施形態を説明してきたが、本明細書に記載の教示を考慮して、他の修正、変形、および変更が当業者に示唆されると考えられる。したがって、そのようなすべての変形、修正、および変更は、本開示の範囲内にあると考えられることが理解されるべきである。
本開示は、本明細書に詳述される特定の実施形態を参照して説明されてきたが、他の実施形態は、同じまたは同様の結果を達成することができる。本開示の変形および修正は、当業者には明らかであり、本開示は、そのようなすべての修正および均等物を網羅することを意図している。


Claims (20)

  1. 相互作用領域を有する流体発振器形状を含む第1の表面;
    流体源から流体を受け取るように構成されたマニホールドを有する第1の表面の反対側の第2の表面;
    流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するための、第1の表面と第2の表面との間の流体連絡における少なくとも1つの供給口;
    流体を少なくとも1つの供給口から相互作用領域に向けるための、第1の表面に沿って配置された少なくとも1つのパワーノズル;および
    相互作用領域から流体を通過させて振動流体ファンスプレーを分配するための、相互作用領域と連絡している第1のエッジに沿った出口、
    を含む流体ノズルインサート。
  2. 流体ノズルインサートが、約4.65mmまたはそれ未満の長さ、および約5.02mmまたはそれ未満の流体ノズルインサート構造の幅を有する、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  3. 第1の供給口から直接受け取られた流体を伝えるための第1のパワーノズル、および第2の供給口から直接受け取られた流体を伝えるための第2のパワーノズルをさらに含む、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  4. 第2の表面上のマニホールドに沿って配置されたバリアをさらに含み、ここでバリアは、第1の供給口と第2の供給口との間に配置されている、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  5. マニホールドが相互作用領域の反対側にあり、そして相互作用領域と周囲壁を共有しない、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  6. 流体発振器形状が中心軸に沿って対称である、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  7. 供給口が第1のエッジから第1の距離に配置され、そして第2の距離が第1の距離よりも大きくなるようにスロートが第1のエッジから第2の距離に配置される、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  8. 流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するための第1の供給口および第2の供給口;および
    第1の表面に沿って配置された第1のパワーノズルおよび第2のパワーノズル、ここで第1のパワーノズルは第1の供給口と直接連絡し、第2のパワーノズルは第2の供給口と直接連絡する、
    をさらに含む、請求項1に記載の流体ノズルインサート。
  9. 第1および第2のパワーノズルに沿ってそれぞれ第1の変曲点および第2の変曲点をさらに含み、ここで第1および第2の変曲点は、相互作用領域の周囲に対して中心軸に向かって内側に突き出ている、請求項8に記載の流体ノズルインサート。
  10. 第1のパワーノズルの第1の変曲点の反対側に沿った第1の点、および第2のパワーノズルの第2の変曲点の反対側に沿った第2の点をさらに含み、ここで第1の点および第2の点は、第1および第2の変曲点よりも中心軸からさらに離れた位置に配置されている、請求項9に記載の流体ノズルインサート。
  11. それぞれが第1の表面に沿った直接経路を画定するように、第1の供給口は、開口部から第1のパワーノズルまでわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定され、そして第2の供給口は、開口部から第2のパワーノズルまでわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定される、請求項8に記載の流体ノズルインサート。
  12. 相互作用領域を有する流体発振器形状を有する第1の表面;
    流体源から流体を受け取るための反対側の第2の表面に沿って設けられたマニホールド領域;
    第1の表面と反対側の第2の表面との間の流体の連絡のための少なくとも1つの供給口;
    流体を少なくとも1つの供給口から流体発振器形状の相互作用領域に向けるための少なくとも1つのパワーノズル、ここで少なくとも1つの供給口は、マニホールドから流体を輸送するため第1の表面上の少なくとも1つのパワーノズルと直接連絡している垂直供給口である;および
    相互作用領域から振動流体ファンスプレーを分配するため2つの対向する平坦な壁によって画定される相互作用領域と連絡しているV字型の出口、
    を含む流体ノズルインサート。
  13. パワーノズルが約0.4mmの幅を有し、相互作用領域が約3mmの幅を有し、そして相互作用領域が約2mmの高さを有する、請求項12に記載の流体ノズルインサート。
  14. 第2の表面に沿って第1の供給口および第2の供給口との間に配置されたバリアをさらに含む、請求項12に記載の流体ノズルインサート。
  15. 流体形状が中心軸に沿って対称である、請求項12に記載の流体ノズルインサート。
  16. 流体をマニホールドから相互作用領域に輸送するための第1の供給口および第2の供給口;および
    第1の表面に沿って配置された第1のパワーノズルおよび第2のパワーノズル、ここで第1のパワーノズルは第1の供給口と直接連絡し、第2のパワーノズルは第2の供給口と直接連絡している、
    をさらに含む請求項12に記載の流体ノズルインサート。
  17. 第1および第2のパワーノズルに沿ってそれぞれ第1の変曲点および第2の変曲点をさらに含み、ここで第1および第2の変曲点は、相互作用領域の周囲に対して中心軸に向かって内側に突き出ている、請求項16に記載の流体ノズルインサート。
  18. 第1のパワーノズルの第1の変曲点の反対側に沿った第1の点、および第2のパワーノズルの第2の変曲点の反対側に沿った第2の点をさらに含み、ここで第1の点および第2の点は、第1および第2の変曲点よりも中心軸からさらに離れて配置されている、請求項17に記載の流体ノズルインサート。
  19. それぞれが第1の表面に沿った直接経路を画定するように、第1の供給口は、開口部から第1のパワーノズルまでのわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定され、そして第2の供給口は、開口部から第2のパワーノズルまでのわずかに先細りまたは狭くなる経路を有する第1および第2の対向する壁によって画定される、請求項16に記載の流体ノズルインサート。
  20. 第1の供給口および第2の供給口は、第1のエッジから第1の距離に配置され、ここで第2の距離が第1の距離よりも大きくなるように、スロートは、第1のエッジから第2の距離に配置される、請求項16に記載の流体ノズルインサート。


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