JP2022553487A - 気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用されるインプラントおよび導入器デバイス - Google Patents

気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用されるインプラントおよび導入器デバイス Download PDF

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Abstract

Figure 2022553487000001
気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラントが、内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する管状本体を含む。管状本体は、長手軸を有し、かつ、内腔を径方向に取り囲む側壁を有する。側壁は、外部表面を有する。係留部材が管状本体に接続され、この係留部材は、折畳み状態から展開状態へと管状本体に対して移動可能である。少なくとも1本の縫合糸が管状本体に接続され、この少なくとも1本の縫合糸は、管状本体の近位端から近位方向に延在する。
【選択図】図6

Description

[0001]関連出願の相互参照
なし。
[0002]本発明は、肺生検などの肺アクセス手術に関し、より詳細には、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラントおよび導入器デバイスに関する。
[0003]気胸は、壁側胸膜および臓側胸膜の穿刺の結果として空気または流体が胸膜腔に入ることが可能とされる、肺生検手術の問題ある合併症である。気胸、ましてや胸腔チューブの設置を必要とする気胸は、経皮肺生検を行う臨床医および経皮肺生検を受ける患者にとって、大きな懸念である。経皮肺生検を受ける患者における気胸の発生率は、平均が約15%で、9~54%程度であることが報告されている。平均すると、全ての経皮肺生検の6.6%が、胸腔チューブが設置されることを必要とする気胸をもたらし、これは、平均2.7日間の入院につながる。
[0004]気胸のリスクを高める要因には、患者年齢の増加、閉塞性肺疾患、病変の深さの増大、複数回の胸膜通過、アクセス針が胸膜を横切って位置する時間の増大、および列溝の横断が含まれる。気胸は、手術中または手術直後に起こる可能性があり、そのため、典型的には、針の除去に続いて、領域のCTスキャンが行われる。皮肺生検のあまり一般的ではない他の合併症には、喀血(血液を喀出すること)、血胸(胸腔内に血液が蓄積する胸水貯留の一種)、感染症、および空気塞栓症が含まれる。
[0005]当技術分野で必要とされるのは、導入器デバイスを介して患者の胸壁内に挿入され得るインプラントであって、肺生検手術にわたって気胸を防止するために肺生検手術の前に胸膜層間に気密シールを機械的に作り出す能力を有するインプラントである。
[0006]本発明は、導入器デバイスを介して患者の胸壁内に挿入され得るインプラントであって、肺生検手術にわたって気胸を防止するために肺生検手術の前に胸膜層間に気密シールを機械的に作り出す能力を有するインプラントを提供する。
[0007]概して、本発明の方法は、近位に延在する1本または複数本の縫合糸を有するインプラントを配置することを伴う。インプラントは、例えば同軸針である同軸導入器上にまたは同軸導入器内に位置決めされ、インプラントを担持する同軸針は、アクセス開口部を作り出すために、胸壁および胸膜層から挿入される。インプラントは、患者の皮膚の表面へアクセス開口部を通って後方に延在する1本または複数本の縫合糸を有する。同軸針が肺実質内に入ると、インプラントが配置され、インプラントに付着された縫合糸が引き戻され、その結果、同様にインプラントの後方の縁部および/または表面が引き戻されて、臓側胸膜を持ち上げてアクセス開口部の周りの領域における壁側胸膜に接触させ、それにより、胸膜層を合わせて機械的に密閉する。次いで、縫合糸は、壁側胸膜と臓側胸膜との間の気密シールを維持するために、例えばテープ、接着剤、または縫合により患者の皮膚表面上の適当な位置に固着され、肺アクセス手術が行われ得る。
[0008]本発明は、1つの形態では、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラントを対象とする。インプラントは、内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する、管状本体を含む。管状本体は、長手軸を有し、かつ、内腔を径方向に取り囲む側壁を有する。側壁は、外部表面を有する。管状本体の例えば遠位端部分に係留部材が接続され、この係留部材は、折畳み状態から展開状態へと管状本体に対して移動可能である。少なくとも1本の縫合糸が管状本体に接続され、この少なくとも1本の縫合糸は、管状本体の近位端から近位方向に延在する。
[0009]本発明は、別の形態では、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するための導入器システムを対象とする。導入器システムは、細長いカニューレ、およびインプラントを含む。細長いカニューレは、外側表面、および長手軸を有する。インプラントは、細長いカニューレと同軸である。インプラントは、内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する、管状本体を含む。管状本体は、内腔を径方向に取り囲む側壁を有する。側壁は、外部表面を有する。細長いカニューレの一部分は、管状本体の内腔内で摺動可能である。係留部材が、管状本体の遠位端部分に接続され、この係留部材は、折畳み状態から展開状態へと管状本体に対して移動可能である。少なくとも1本の縫合糸が管状本体に接続され、この少なくとも1本の縫合糸は、管状本体の近位端から近位方向に延在する。
[0010]本発明の利点は、インプラントが、肺生検手術の前に胸膜層間に気密シールを機械的に作り出す能力を有することである。
[0011]本発明の実施形態に関する以下の説明を添付の図面と併せて参照することにより、本発明の上記その他の特徴および利点ならびにそれらを実現する方法はより明らかになるであろうし、本発明はより理解されるであろう。
[0012]本発明の一実施形態による、導入器デバイスおよびインプラントを有する導入器システムの、拡大されかつ導入器デバイスの一部分が切り取られた斜視図である。 [0013]図1の導入器デバイスの細長いカニューレからスタイレットが取り除かれた、図1のインプラントの斜視図である。 [0014]係留スリーブによって覆われた管状本体の一部分、および弁が破線で示されている、図1のインプラントの斜視図である。 [0015]図3の平面4-4-4-4に沿った、図3のインプラントの断面図である。 [0016]係留スリーブがバルジを形成している、展開状態で示された図3のインプラントの側面図である。 [0017]インプラントが展開状態で示されており、また、インプラントが胸膜層を機械的に密閉するために引き戻されている、患者の胸壁および肺の一部分の断面図であり、かつ、胸壁および肺内に位置決めされた図1~5の導入器デバイスおよびインプラントの側面図である。 [0018]図1~6のインプラントの代替的な一実施形態の側面図である。 [0019]本発明の別の実施形態によるインプラントを有する導入器デバイスの、拡大されかつ導入器デバイスの一部分が切断された斜視図である。 [0020]図8のインプラントの斜視図である。 [0021]図8および9のインプラントの上面図である。 [0022]図8および9のインプラントの側面図である。 [0023]インプラントが胸膜層を機械的に密閉するために引き戻されている、患者の胸壁および肺の一部分の断面図であり、かつ、胸壁および肺内に位置決めされた図8の導入器デバイスおよびインプラントの斜視図である。 [0024]複数の格納可能係合部材を有する格納可能係留部材を折り畳むために外側カニューレ内に受け入れられる本発明の別の実施形態によるインプラントの斜視図である。 [0025]管状本体の格納スロットが破線で示されている、図13のインプラントの正面図である。 [0026]インプラントが折畳み状態にある、本発明の別の実施形態によるインプラントの側面図である。 [0027]インプラントが展開状態にある、図15のインプラントの斜視図である。 [0028]インプラントが展開状態にある、図15のインプラントの側面図である。
[0029]いくつかの図にわたって、対応する参照文字は、対応する部品を示す。本明細書に提示された例示は、本発明の実施形態を示すものであり、そのような例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
[0030]次に図面を、より具体的には図1および2を参照すると、本発明による、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラント10の一実施形態が示されており、インプラント10は、導入器デバイス12上に位置決めされて示されている。
[0031]この実施形態では、導入器デバイス12は、細長いカニューレ14と長手軸18を有するスタイレット16との同軸配置の形態である。図2に最も良く示されるように、細長いカニューレ14は、内腔14-1、外側表面14-2、および傾斜遠位端14-3を有する。図1に示されるように、スタイレット16は、穿孔先端部分16-1を有する細長い外套針の形態であってよい。スタイレット16は、細長いカニューレ14の内腔14-1内に摺動可能に受け入れられ、かつ、穿孔先端部分16-1が細長いカニューレ14の傾斜遠位端14-3を越えて遠位に延在するように寸法取りされる。穿孔先端部分16-1は、尖った先端において遠位で終端する、凹状に研磨された複数の表面を含み得る。
[0032]図3~5も参照すると、インプラント10は、管状本体20、係留部材22、および少なくとも1本の縫合糸24を含む。インプラント10は、全体的にまたは部分的に、生体吸収性かつ生体適合性のポリマーなどの完全生体吸収性材料、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、またはポリジオキサノンで作られ得る。あるいは、少なくともインプラント10の管状本体20は、例えばステンレス鋼、ニチノール、またはポリプロピレンなどの、非生体吸収性の生体適合性材料から作られてもよい。
[0033]この実施形態では、複数本の縫合糸、例えば2本以上の縫合糸が存在し、それらは縫合糸24-1および縫合糸24-2として個別に識別される。縫合糸24-1、24-2のそれぞれは、糸様の材料で作られ、かつ、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、モノクリル、およびポリジオキサノンといった吸収性材料から作られてよく、または、ナイロン、ポリエステル、ポリビニリデンジフルオリド、およびポリプロピレンなどの非吸収性材料から作られてもよい。
[0034]インプラント10の管状本体20は、内腔20-1、側壁20-2、近位端20-3、および遠位端20-5において終端する遠位端部分20-4を含む。側壁20-2は、外部表面20-6を有する。この実施形態では、管状本体20の遠位端部分20-4は、遠位端20-5に向かって先細りになる表面、例えば環状傾斜路表面20-7を含む。環状傾斜路表面20-7は、管状本体20の内腔20-1において遠位で終端する。別の言い方をすれば、環状傾斜路表面20-7は、管状本体20の遠位端20-5において遠位で終端する。
[0035]図3を参照すると、いくつかの実施形態では、弁20-8(例えば、フラップまたは膜)が、導入器デバイス12が内腔20-1から取り除かれたときに内腔20-1を閉鎖するために、管状本体20の内腔20-1内に配置され得る。
[0036]管状本体20は、導入器デバイス12上に取り付けられると、長手軸18に沿って、細長いカニューレ14およびスタイレット16と同軸になる。側壁20-2は、内腔20-1を径方向に取り囲み、同様に、細長いカニューレ14の外側表面14-2を径方向に取り囲む。この実施形態では、管状本体20の内腔20-1は、とまり滑り嵌め(snug sliding fit)、すなわち滑り摩擦嵌めにおいて細長いカニューレ14の外側表面14-2を摺動可能に受け入れるように寸法取りされ、インプラント10の管状本体20の側壁20-2は、摺動可能な摩擦において細長いカニューレ14の外側表面14-2に係合する。したがって、インプラント10は、配置後の細長いカニューレ14から分離するように構成される。必要に応じて、患者内へのインプラント1の挿入を支援するために、外側カニューレ(図示せず)が、細長いカニューレ14上に受け入れられて、管状本体20の近位端20-3に係合し得る。
[0037]係留部材22は、管状本体20の遠位端部分20-4に接続され、係留部材22は、図1~4に示された折畳み状態26から図5および6に示された展開状態28へ、管状本体20に対して移動可能である。係留部材22が展開状態28にあるときに、係留部材22の少なくとも一部分は、側壁20-2の外部表面20-6から径方向外方に延在し、すなわち、バルジ(換言すれば、膨出部)を形成する。
[0038]この実施形態では、係留部材22は、管状本体20の側壁20-2を取り囲むスリーブ30を含む。スリーブ30は、第1の端部30-1、第2の端部30-2、および第1の端部30-1と第2の端部30-2との間の中央部分30-3を有する。スリーブ30は、柔軟なゴムもしくはポリマー材料などの可撓性材料、またはメッシュ材料から作られ、スリーブ30の側壁を形成する材料は、以下でより詳細に説明されるように、インプラント10が近位方向に移動されてスリーブ30の第2の端部30-2が障害物、例えば臓側胸膜に係合するときに膨らみおよび/または隆起を促進するのに十分に薄い厚さを有する。
[0039]スリーブ30の第1の端部30-1は、管状本体20の側壁20-2の外部表面20-6に取り付けられる。スリーブ30の第2の端部30-2は、管状本体20の側壁20-2の外部表面20-6上で摺動可能であり、折畳み状態26では、スリーブ30は、第1の長手方向長さ32(図4参照)を有し、展開状態28(図5参照)では、スリーブ30は、第1の長手方向長さ32よりも短い第2の長手方向長さ34を有する。図5および6に示された展開状態28では、スリーブ30の中央部分30-3は、インプラント10の管状本体20の側壁20-2から離れて径方向に膨らむ。
[0040]この実施形態では、縫合糸24-1、24-2のそれぞれは、管状本体20に接続され、縫合糸24-1、24-2のそれぞれは、インプラント10の管状本体20の近位端20-3から近位方向に延在する。この実施形態では、縫合糸24-1、24-2のそれぞれは、管状本体20の近位端20-3に接続され得る。縫合糸24-1、24-2は、以下でさらに説明されるように、折畳み状態(図1~4参照)から展開状態(図5および6参照)すなわち膨らんだ状態および/または隆起した状態への係留部材22のスリーブ30の変形を促進する。
[0041]図6を参照すると、患者の胸壁50および肺52の一部分が示されている。細長いカニューレ14の外側表面14-2上にインプラント10が位置決めされた導入器デバイス12が、肺52の内部へのアクセス開口部54を形成するために使用される。具体的には、アクセス開口部54は、胸壁50の胸郭における隣接した肋骨56-1、56-2間に形成され、かつ、壁側胸膜58、胸膜腔60、および臓側胸膜62を貫通して、肺の内部へのアクセスを提供する。インプラント10は、アクセス開口部54内に位置決めされて示されており、係留部材22のスリーブ30全体が、臓側胸膜62より遠位に、すなわち臓側胸膜62の下方に、アクセス開口部54内に位置決めされている。複数本の縫合糸24-1、24-2のそれぞれは、患者の皮膚50-1の表面へ、アクセス開口部54を通って後方に延在する。
[0042]導入器デバイス12が肺実質内に入ると、インプラント10は、縫合糸24-1、24-2を引っ張ることにより、折畳み状態から展開状態に移動され、ここで、インプラント10は、アクセス開口部54に沿って引き戻される。インプラント10が引き戻されるときに、係留部材22のスリーブ30の第2の端部30-2(すなわち、後方の縁部および/または表面)は、引っ張られて臓側胸膜62と接触し、係留部材22のスリーブ30の中央部分30-3は、膨らみかつ/または隆起し始め、それにより、スリーブ30の中央部分30-3の外部と臓側胸膜62との間の接触領域が増大する。縫合糸24-1、24-2は、膨らんだスリーブ30が臓側胸膜62を持ち上げて壁側胸膜58に接触させ、それによりアクセス開口部54の周りの領域において胸膜層58、62を一緒に機械的に密閉する挟持力を確立するように、さらに引っ張られる。次いで、縫合糸24-1、24-2は、アクセス開口部54の周りの領域における臓側胸膜62と壁側胸膜58との間の密閉を維持するために、例えばテープ、接着剤、または縫合により、患者の皮膚50-1の表面上の所定の位置に固着される。
[0043]肺生検などの肺アクセス手術は、細長いカニューレ14からスタイレット16を除去し、次いで細長いカニューレ14の内腔14-1を通じて肺内へ肺生検デバイスを挿入することによって行われ得る。あるいは、肺アクセス手術は、導入器デバイス12全体を除去することによって行われてもよく、肺生検デバイスが、インプラント10の管状本体20の内腔20-1を通じて肺内へ挿入され得る。
[0044]図7は、インプラント10の一変形形態として、インプラント10’を示す。便宜のために、インプラント10およびインプラント10’の両方に共通する構成要素は、同じ要素番号を共有する。インプラント10’は、係留部材22が係留部材22の側壁を分割するためのチャネル(換言すれば、溝)23を有するという点で、インプラント10とは異なる。チャネル23の存在は、折畳み状態26(図1~4参照)から展開されたすなわち拡大された状態28(図5および6参照)への移行を支援する。また、必要に応じて、縫合糸24-1は、チャネル23内に位置決めされ、かつ、管状本体20の遠位端部分20-4などにおいて、管状本体20の外部表面20-6に取り付けられ得る。係留部材22は、例えば縫合糸24-1、24-2をそれぞれ収容するための直径方向に向かい合った2つのチャネルなどの、チャネル23のような2つ以上のチャネルを含み得ることが、企図されている。
[0045]インプラント10’は、インプラント10に関して上記されたように、生体吸収性かつ生体適合性のポリマーなどの、完全生体吸収性材料で作られ得る。あるいは、少なくともインプラント10’の管状本体20は、インプラント10に関して上記されたように、非生体吸収性の生体適合性材料から作られ得る。
[0046]図8~11は、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するための本発明の態様による別のインプラント110を示し、インプラント110は、導入器デバイス12上に位置決めされて示されている。導入器デバイス12は、上記されており、簡潔さのためにここでは詳細には論じられない。
[0047]インプラント110は、管状本体120、係留部材122、および少なくとも1本の縫合糸124を含む。インプラント110は、全体的にまたは部分的に、生体吸収性かつ生体適合性のポリマーなどの完全生体吸収性材料、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、またはポリジオキサノンで作られ得る。あるいは、少なくともインプラント110の管状本体120は、例えばステンレス鋼、ニチノール、またはポリプロピレンなどの、非生体吸収性の生体適合性材料から作られてもよい。
[0048]この実施形態では、複数本の縫合糸、例えば2本以上の縫合糸が存在し、それらは縫合糸124-1および縫合糸124-2として個別に識別される。縫合糸124-1、124-2のそれぞれは、糸様の材料で作られ、かつ、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、モノクリル、およびポリジオキサノンといった吸収性材料から作られてよく、または、ナイロン、ポリエステル、ポリビニリデンジフルオリド、およびポリプロピレンなどの非吸収性材料から作られてもよい。
[0049]インプラント110の管状本体120は、内腔120-1、側壁120-2、近位端120-3、および遠位端120-5において終端する遠位端部分120-4を含む。側壁120-2は、外部表面120-6を有する。この実施形態では、管状本体120の遠位端部分120-4は、遠位端120-5に向かって先細りになる表面、例えば環状傾斜路表面120-7を含む。環状傾斜路表面120-7は、管状本体120の内腔120-1において遠位で終端する。別の言い方をすれば、環状傾斜路表面120-7は、管状本体120の遠位端120-5において遠位で終端する。この実施形態では、環状傾斜路表面120-7は、図10および11に最も良く示されるように、凹んだ輪郭を形成するために、凹状に研磨され得る。
[0050]図9を参照すると、いくつかの実施形態では、弁120-8(例えば、フラップまたは膜)が、導入器デバイス12が内腔120-1から取り除かれたときに内腔120-1を閉鎖するために、管状本体120の内腔120-1内に配置され得る。
[0051]管状本体120は、導入器デバイス12上に取り付けられると、長手軸18に沿って、細長いカニューレ14およびスタイレット16と同軸になり、管状本体120の内腔120-1は、とまり滑り嵌めにおいて細長いカニューレ14の外側表面14-2を摺動可能に受け入れかつそれと係合するように寸法取りされている。側壁120-2は、内腔120-1を径方向に取り囲み、同様に、細長いカニューレ14の外側表面14-2を径方向に取り囲む。
[0052]係留部材122は、管状本体120の遠位端部分120-4に接続される。この実施形態では、係留部材122は、遠位端部分120-4において管状本体120の側壁120-2の周りに離間されかつ位置決めされた複数の係合部材126を含む。この実施形態では、ここでは複数の三角柱として示されている複数の係合部材126は、個別の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4を含む。図10および11を参照すると、複数の係合部材126の各係合部材、例えば三角柱は、それぞれの傾斜路表面128-1、128-2、128-3、128-4、およびそれぞれの近位表面130-1、130-2、130-3、130-4を有し、各近位表面130-1、130-2、130-3、130-4は、側壁120-2に対して実質的に直角をなし、各傾斜路表面128-1、128-2、128-3、128-4は、それぞれの近位表面130-1、130-2、130-3、130-4に交わるように側壁120-2に対して鋭角をなして側壁120-2から近位に延在して、それぞれの頂点(換言すれば、頂部)132-1、132-2、132-3、132-4を形成する。本明細書において、「実質的に直角」という用語は、直角、および最大で±10度までの直角からの変化を意味する。
[0053]この実施形態では、係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4は、直径方向に向かい合った対で配置され得る。また、この実施形態では、係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれは、実質的に直角三角形の輪郭を有することができ、種々の三角形輪郭のうちの少なくともいくつかは、異なる大きさを有する。したがって、それぞれの近位表面130-1、130-2、130-3、130-4の径方向長さは、係合部材のうちのいくつかの間においては、異なり得る。また、係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4は、管状本体120の側壁120-2の長さに沿って長手方向に互い違いにされ得ることが、留意される。
[0054]この実施形態では、縫合糸124-1、124-2のそれぞれは、管状本体120に、例えば管状本体120の近位端120-3に接続され、縫合糸124-1、124-2は、インプラント110の管状本体120の近位端120-3から近位方向に延在する。縫合糸124-1、124-2は、引っ張られたときに、近位方向における、すなわち使用者に向かう、インプラント110の長手方向運動を促進する。
[0055]図12を参照すると、胸壁50の胸郭における隣接した肋骨56-1、56-2間に形成されたアクセス開口部54を含む、患者の胸壁50および肺52の一部分が示されており、アクセス開口部54は、壁側胸膜58、胸膜腔60、および臓側胸膜62を貫通して、肺の内部へのアクセスを提供する。インプラント110は、アクセス開口部54内に位置決めされて示されており、係留部材122全体が、臓側胸膜62の下方に、アクセス開口部54内に位置決めされている。複数本の縫合糸124-1、124-2は、患者の皮膚50-1の表面へ、アクセス開口部54を通って後方に延在する。
[0056]導入器デバイス12が肺実質内に入ると、インプラント110は、縫合糸124-1、124-2を引っ張ることにより、近位方向に動かされ、ここで、インプラント110は、アクセス開口部54に沿って引き戻される。インプラント110が引き戻されるときに、係留部材122の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4の近位表面130-1、130-2、130-3、130-4(図10および11も参照)のうちの少なくともいくつかは、引っ張られて臓側胸膜62と接触する。縫合糸124-1、124-2がさらに引っ張られるにつれて、係留部材122の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のうちの少なくともいくつかは、臓側胸膜62を持ち上げて壁側胸膜58に接触させ、それにより、アクセス開口部54の周りの領域において胸膜層58、62を一緒に機械的に密閉する挟持力を確立する。次いで、縫合糸124-1、124-1は、アクセス開口部54の周りの領域における臓側胸膜62と壁側胸膜58との間の密閉を維持するために、例えばテープ、接着剤、または縫合により、患者の皮膚50-1の表面上の所定の位置に固着される。
[0057]肺生検などの肺アクセス手術は、細長いカニューレ14からスタイレット16を除去し、次いで細長いカニューレ14の内腔14-1を通じて肺内へ肺生検デバイスを挿入することによって行われ得る。あるいは、肺アクセス手術は、導入器デバイス12全体を除去することによって行われてもよく、肺生検デバイスが、インプラント110の管状本体120の内腔120-1を通じて肺内へ挿入され得る。
[0058]図13および14は、図8~12のインプラント110の一変形形態として、インプラント110’を示す。便宜のために、インプラント110およびインプラント110’の両方に共通する構成要素は、同じ要素番号を共有する。インプラント110’は、係留部材122の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれが、外部の力によって作用されたとき、例えば外側カニューレ114の内腔114-1内に挿入されたときにスロット内へ後退するように作られるという点で、インプラント110とは異なる。
[0059]図13および14の実施形態では、管状本体120の側壁120-2は、管状本体120の外部表面120-6から内腔120-1まで径方向に延在する複数の長手方向スロット134-1、134-2、134-3、および134-4を含む。複数の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれは、例えば記憶材料で作られた遠位ヒンジ136-1、136-2、136-3、136-4をそれぞれ含み、この遠位ヒンジは、それぞれの係合部材を管状本体120に接続する。複数の長手方向スロット134-1、134-2、134-3、および134-4のそれぞれは、係留部材122の複数の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれの係合部材を径方向に受け入れるように構成される。
[0060]インプラント110’が外側カニューレ114の内腔114-1内に挿入されるときに、複数の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれは、そのそれぞれの遠位ヒンジ136-1、136-2、136-3、136-4において枢動して、複数の長手方向スロット134-1、134-2、134-3、および134-4のそれぞれの長手方向スロット内に後退される。インプラント110’が例えば押し棒によって押されることにより外側カニューレ114の内腔114から出されたときに、複数の係合部材126-1、126-2、126-3、および126-4のそれぞれは、そのそれぞれの遠位ヒンジ136-1、136-2、136-3、136-4において枢動して、伸長位置に戻り、すなわち、複数の長手方向スロット134-1、134-2、134-3、および134-4のそれぞれの長手方向スロットから径方向外方に延在する。
[0061]図15~17を参照すると、本発明の別の実施形態によるインプラント210が示されている。
[0062]インプラント210は、管状本体212、係留部材214、および少なくとも1本の縫合糸216を含む。インプラント210は、生体吸収性かつ生体適合性のポリマーなどの完全生体吸収性材料、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、またはポリジオキサノンで作られ得る。あるいは、インプラント210は、全体的にまたは部分的に、例えばステンレス鋼、ニチノール、またはポリプロピレンなどの、非生体吸収性の生体的合成材料から作られてもよい。
[0063]この実施形態では、複数本の縫合糸、例えば2本以上の縫合糸が存在し、それらは縫合糸216-1および縫合糸216-2として個別に識別される。縫合糸216-1、216-2は、メッシュスリーブ218の第1の端部218-1に接続され得る。縫合糸216-1-1、216-2のそれぞれは、糸様の材料で作られ、かつ、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、モノクリル、およびポリジオキサノンといった吸収性材料から作られてよく、または、ナイロン、ポリエステル、ポリビニリデンジフルオリド、およびポリプロピレンなどの非吸収性材料から作られてもよい。
[0064]この実施形態では、係留部材214は、柔軟なゴムまたはポリマー材料などの可撓性材料から作られたメッシュスリーブ218を含む。メッシュスリーブ218は、第1の端部218-1、第2の端部218-2、および第1の端部218-1と第2の端部218-2との間の中央部分218-3を有する。
[0065]メッシュスリーブ218は、図15に示された折畳み状態220から、図16および17に示された展開状態222へと、管状本体212に対して移動可能である。係留部材214のメッシュスリーブ218が展開状態222にあるときに、係留部材214の少なくとも一部分は、径方向外方に延在し、すなわち、バルジを形成する。より具体的には、図16および17に示された展開状態222では、メッシュスリーブ218の中央部分218-3は、インプラント210の管状本体212から径方向外方に膨らむ。
[0066]縫合糸216-1、216-2は、インプラント210の管状本体212から近位方向に延在する。縫合糸216-1、216-2は、縫合糸216-1、216-2が引っ張られたときにメッシュスリーブ218の第1の端部218-1をメッシュスリーブ218の第2の端部218-2に対して軸方向に移動させることにより、折畳み状態222(図15参照)から展開されたすなわち膨らんだ状態222(図16および17参照への係留部材214のメッシュスリーブ218の変形を促進する。
[0067]患者内での配置を促進するために、インプラント210は、図13に示された外側カニューレ114の内腔114-1などの、導入器カニューレの内腔内に位置決めされ、かつ、押し棒を使用することにより内腔から押し出され得る。
[0068]以下の項目もまた、本発明に関連する。
[0069]1つの形態では、本発明は、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラントに関する。インプラントは、内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する管状本体を含むことができ、管状本体は、長手軸を有し、かつ、内腔を径方向に取り囲む側壁を有し、側壁は、外部表面を有する。係留部材が管状本体に接続されてよく、この係留部材は、折畳み状態から展開状態へと管状本体に対して移動可能であり得る。少なくとも1本の縫合糸が管状本体に接続されてよく、この少なくとも1本の縫合糸は、管状本体の近位端から近位方向に延在する。
[0070]実施形態のいずれかにおいて、係留部材が展開状態にあるときに、係留部材の少なくとも一部分は、側壁の外部表面から径方向外方に延在し得る。
[0071]いくつかの実施形態では、係留部材は、管状本体の側壁の周りに離間されかつ位置決めされた複数の係合部材を含み得る。
[0072]いくつかの実施形態では、複数の係合部材の各係合部材は、傾斜路表面および近位表面を有することができ、近位表面は、側壁に対して直角をなしてよく、傾斜路表面は、近位表面に交わるように側壁に対して鋭角をなして側壁から近位に延在して頂点を形成し得る。
[0073]いくつかの実施形態では、管状本体の側壁は、外部表面から内腔まで径方向に延在する複数の長手方向スロットを含むことができ、複数の長手方向スロットの各長手方向スロットは、複数の係合部材のそれぞれの係合部材を受け入れるように構成され得る。
[0074]いくつかの実施形態では、係留部材は、側壁を径方向に取り囲むスリーブを含むことができ、スリーブは、可撓性材料から形成されてよく、スリーブは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部は、側壁の外部表面に付着されてよく、第2の端部は、側壁の外部表面上で摺動可能であってよく、折畳み状態では、スリーブは、第1の長手方向長さを有し、展開状態では、スリーブは、第1の長手方向長さよりも短い第2の長手方向長さを有する。
[0075]直前に説明された実施形態において、展開状態では、スリーブの中央部分は、管状本体の側壁から離れて径方向に膨らみ得る。
[0076]実施形態のいずれかにおいて、管状本体の遠位端部分は、管状本体の遠位端において、内腔で遠位で終端する環状傾斜路表面を含み得る。
[0077]実施形態のいずれかにおいて、管状本体の遠位端部分は、管状本体の遠位端において遠位で終端する傾斜路表面を含み得る。
[0078]実施形態のいずれかにおいて、管状本体および係留部材のそれぞれは、生体吸収性材料から作られ得る。
[0079]別の形態では、本発明は、気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するための導入器システムに関する。システムは、外側表面および長手軸を有する細長いカニューレを含み得る。インプラントが、細長いカニューレと同軸とされ得る。インプラントは、内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する管状本体を含むことができ、管状本体は、内腔を径方向に取り囲む側壁を有し、側壁は、外部表面を有し、細長いカニューレの一部分は、管状本体の内腔内で摺動可能であり得る。係留部材が、管状本体の遠位端部分に接続されてよく、この係留部材は、折畳み状態から展開状態へと管状本体に対して移動可能であり得る。少なくとも1本の縫合糸が、またいくつかの実施形態では複数本の縫合糸が、管状本体に接続されてよく、この縫合糸は、管状本体の近位端から近位方向に延在する。
[0080]実施形態のいずれかにおいて、係留部材が展開状態にあるときに、係留部材の少なくとも一部分は、側壁の外部表面から径方向外方に延在し得る。
[0081]いくつかの実施形態では、係留部材は、管状本体の側壁の周りに離間されかつ位置決めされた複数の係合部材を含み得る。
[0082]いくつかの実施形態では、複数の係合部材の各係合部材は、傾斜路表面および近位表面を有することができ、近位表面は、側壁に対して直角をなしてよく、傾斜路表面は、近位表面に交わるように側壁に対して鋭角をなして側壁から近位に延在して頂点を形成し得る。
[0083]いくつかの実施形態では、管状本体の側壁は、外部表面から内腔まで径方向に延在する複数の長手方向スロットを含むことができ、複数の長手方向スロットの各長手方向スロットは、複数の係合部材のそれぞれの係合部材を受け入れるように構成され得る。
[0084]いくつかの実施形態では、係留部材は、側壁を径方向に取り囲むスリーブを含むことができ、スリーブは、可撓性材料から形成されてよく、スリーブは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部は、側壁の外部表面に取り付けられてよく、第2の端部は、側壁の外部表面上で摺動可能であってよく、折畳み状態では、スリーブは、第1の長手方向長さを有し、展開状態では、スリーブは、第1の長手方向長さよりも短い第2の長手方向長さを有する。
[0085]直前に説明された実施形態において、展開状態では、スリーブの中央部分は、管状本体の側壁から離れて径方向に膨らむことができる。
[0086]実施形態のいずれかにおいて、管状本体の遠位端部分は、管状本体の遠位端において、内腔で遠位で終端する環状傾斜路表面を含み得る。
[0087]実施形態のいずれかにおいて、管状本体の遠位端部分は、管状本体の遠位端において遠位で終端する平坦な傾斜路表面を含み得る。
[0088]実施形態のいずれかにおいて、インプラントの管状本体の側壁は、細長いカニューレの外側表面と摩擦嵌めしていてよく、インプラントは、細長いカニューレから分離するように構成され得る。
[0089]本発明は複数の実施形態に関して説明されたが、本発明は、本開示の精神および範囲内でさらに修正され得る。したがって、本出願は、本発明の一般原理を使用する本発明のいかなる変形形態、使用、または翻案をもカバーすることが意図されている。さらに、本出願は、本発明が関連し、添付の特許請求の範囲に記載の範囲内にある、当技術分野における既知のまたは慣例的な実践に含まれる本開示からの逸脱をカバーすることが意図されている。

Claims (20)

  1. 気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用するためのインプラントであって、
    内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する管状本体であって、長手軸を有し、かつ、前記内腔を径方向に取り囲む側壁を有し、前記側壁が外部表面を有する、管状本体と、
    前記管状本体に接続された係留部材であって、折畳み状態から展開状態へと前記管状本体に対して移動可能である、係留部材と、
    前記管状本体に接続された少なくとも1本の縫合糸であって、前記管状本体の前記近位端から近位方向に延在する、少なくとも1本の縫合糸と、
    を備える、インプラント。
  2. 前記係留部材が前記展開状態にあるときに、前記係留部材の少なくとも一部分が、前記側壁の前記外部表面から径方向外方に延在する、請求項1に記載のインプラント。
  3. 前記係留部材が、前記管状本体の前記側壁の周りに離間されかつ位置決めされた複数の係合部材を含む、請求項1または2に記載のインプラント。
  4. 前記複数の係合部材の各係合部材が、傾斜路表面および近位表面を有し、前記近位表面が、前記側壁に対して直角をなし、前記傾斜路表面が、前記近位表面に交わるように前記側壁に対して鋭角をなして前記側壁から近位に延在して頂点を形成する、請求項3に記載のインプラント。
  5. 前記管状本体の前記側壁が、前記外部表面から前記内腔まで径方向に延在する複数の長手方向スロットを含み、前記複数の長手方向スロットの各長手方向スロットが、前記複数の係合部材のそれぞれの係合部材を受け入れるように構成される、請求項3または4に記載のインプラント。
  6. 前記係留部材が、前記側壁を径方向に取り囲むスリーブを含み、前記スリーブが、可撓性材料から作られ、前記スリーブが、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部が、前記側壁の前記外部表面に取り付けられ、前記第2の端部が、前記側壁の前記外部表面上で摺動可能であり、前記折畳み状態では、前記スリーブが、第1の長手方向長さを有し、前記展開状態では、前記スリーブが、前記第1の長手方向長さよりも短い第2の長手方向長さを有する、請求項1または2に記載のインプラント。
  7. 前記展開状態では、前記スリーブの中央部分が、前記管状本体の前記側壁から離れるように径方向に膨らむ、請求項6に記載のインプラント。
  8. 前記管状本体の前記遠位端部分が、前記管状本体の前記遠位端において前記内腔で遠位で終端する環状傾斜路表面を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のインプラント。
  9. 前記管状本体の前記遠位端部分が、前記管状本体の前記遠位端において遠位で終端する傾斜路表面を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のインプラント。
  10. 前記管状本体および前記係留部材のそれぞれが、生体吸収性材料から形成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のインプラント。
  11. 気胸の防止を支援するために肺アクセス手術において使用される導入器システムであって、
    外側表面および長手軸を有する細長いカニューレと、
    前記細長いカニューレと同軸であるインプラントと
    を備え、前記インプラントが、
    内腔、近位端、および遠位端において終端する遠位端部分を有する管状本体であって、前記内腔を径方向に取り囲む側壁を有し、前記側壁が、外部表面を有し、前記細長いカニューレの一部分が、前記管状本体の前記内腔内で摺動可能である、管状本体と、
    前記管状本体の前記遠位端部分に接続された係留部材であって、折畳み状態から展開状態へと前記管状本体に対して移動可能である、係留部材と、
    前記管状本体に接続された少なくとも1本の縫合糸であって、前記管状本体の前記近位端から近位方向に延在する、少なくとも1本の縫合糸と、
    を含む、導入器システム。
  12. 前記係留部材が前記展開状態にあるときに、前記係留部材の少なくとも一部分が、前記側壁の前記外部表面から径方向外方に延在する、請求項11に記載の導入器システム。
  13. 前記係留部材が、前記管状本体の前記側壁の周りに離間されかつ位置決めされた複数の係合部材を含む、請求項11または12に記載の導入器システム。
  14. 前記複数の係合部材の各係合部材が、傾斜路表面および近位表面を有し、前記近位表面が、前記側壁に対して直角をなし、前記傾斜路表面が、前記近位表面に交わるように前記側壁に対して鋭角をなして前記側壁から近位に延在して頂点を形成する、請求項13に記載の導入器システム。
  15. 前記管状本体の前記側壁が、前記外部表面から前記内腔まで径方向に延在する複数の長手方向スロットを含み、前記複数の長手方向スロットの各長手方向スロットが、前記複数の係合部材のそれぞれの係合部材を受け入れるように構成される、請求項13または14に記載の導入器システム。
  16. 前記係留部材が、前記側壁を径方向に取り囲むスリーブを含み、前記スリーブが、可撓性材料から作られ、前記スリーブが、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部が、前記側壁の前記外部表面に取り付けられ、前記第2の端部が、前記側壁の前記外部表面上で摺動可能であり、前記折畳み状態では、前記スリーブが、第1の長手方向長さを有し、前記展開状態では、前記スリーブが、前記第1の長手方向長さよりも短い第2の長手方向長さを有する、請求項11または12に記載の導入器システム。
  17. 前記展開状態では、前記スリーブの中央部分が、前記管状本体の前記側壁から離れるように径方向に膨らむ、請求項16に記載の導入器システム。
  18. 前記管状本体の前記遠位端部分が、前記管状本体の前記遠位端において前記内腔で遠位で終端する環状傾斜路表面を含む、請求項11から17のいずれか一項に記載の導入器システム。
  19. 前記管状本体の前記遠位端部分が、前記管状本体の前記遠位端において遠位で終端する平坦な傾斜路表面を含む、請求項11から17のいずれか一項に記載の導入器システム。
  20. 前記インプラントの前記管状本体の前記側壁が、前記細長いカニューレの前記外側表面と摩擦嵌めしており、前記インプラントが、前記細長いカニューレから分離するように構成される、請求項11から19のいずれか一項に記載の導入器システム。
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