JP2022551947A - Prmt5阻害剤としての置換三環類化合物及びその応用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、医薬化学の分野に属し、PRMT5阻害剤としての置換三環類化合物及びその応用に関し、具体的に、本発明は、式(A)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、それらの製造方法及びこれらの化合物を含む薬物組成物、並びに、PRMT5媒介性疾患の治療をするためのこれらの化合物又は組成物の用途を提供する。本発明の化合物は、PRMT5に対して有意な抑制活性を示す。【化1】JPEG2022551947000048.jpg25169

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、医薬化学の分野に属し、具体的に、PRMT5阻害剤としての置換三環類化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、それらの製造方法及びこれらの化合物を含む薬物組成物、並びに、PRMT5媒介性疾患を治療するためのこれらの化合物又は組成物の用途に関するものである。
〔背景技術〕
DNAの修飾は、細胞の成長及び発育の様々な段階で遺伝子の発現をトリガーするプログラムにおいて、中心的な役割を果たすが、アルギニンメチル化は、シグナル伝達、転写、RNA加工、DNA組換え及び修復を含む細胞プロセスにおいて、重要な役割を果たす。タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーゼ(PRMTs)は、メチル基をS-アデノシルメチオニン(SAM)からアルギニンのグアニジン窒素に転移することにより、特定のアルギニン残基のメチル化を触媒し、アルギニンメチル化を触媒する方式により、PRMTsについて、モノメチル化及び非対称ジメチル化を触媒するI型(PRMT 1,2,3,4,6及び8)、モノメチル化及び対称ジメチル化を触媒するII型(PRMT5とPRMT9)、及びモノメチル化のみを行うIII型(PRMT7)の3種類に分類することができる。
ここで、PRMT5は、メチルトランスフェラーゼ複合体タンパク質50(MEP50)に特異的に結合して、ヒストンH3及びH4を対称的にメチル化し、特定の標的ゲノムの転写を調整することができる。PRMT5に触媒されたヒストンH3アルギニン8(R8)及びH4R3の対称的ジメチル化は、例えば、癌抑制遺伝子7(ST7)、網膜芽細胞腫(RB)腫瘍抑制遺伝子ファミリー及び受容体O型タンパク質チロシンホスファターゼ(PTPROt)のような幾つかの腫瘍抑制遺伝子の発現を抑制することが示されていた。
PRMT5は、ヒストンをメチル化する能力に加えて、細胞調整のプロセスにおいて重要な役割を果たすように、幾つかの重要な転写因子をメチル化することもできる。PRMT5は、p53をメチル化し、そのDNA結合活性を変化させることによって、p53が制御する遺伝子発現プログラムの変化を引き起すことができる。PRMT5は、N-MYCをメチル化し、そのタンパク質安定性を変化させて、神経芽細胞腫における発癌活性を高めることも示されている。PRMT5は、E2F-1及びNF-κB/p65を含む転写因子を直接にメチル化して、その標的遺伝子の発現を誘導することもできる。PRMT5は、核転写因子を修飾できるだけでなく、golgin、リボソームタンパク質S10(RPS10)のような細胞質タンパク質をメチル化することもできる。したがって、PRMT5は、その自体の標的遺伝子を直接に調整する能力に加えて、主要な転写因子の対称メチル化を通じて間接的にグローバルな遺伝子発現に影響を与え、それによって細胞の成長、増殖及び分化に影響を与えることもできる。
大量の研究により、PRMT5は、B細胞及びT細胞リンパ腫、転移性黒色腫、神経芽細胞腫及び膠芽腫、胚細胞腫瘍、卵巣癌、鼻咽頭癌、乳腺癌、結腸直腸癌及び胃癌を含む、様々な種類及び侵襲性の癌で過剰発現していることが確認された。現在の研究では、PRMT5は、細胞の成長及び増殖の制御において重要な役割を果し、その過剰発現が細胞形質転換を促進することが示されている。
癌細胞において、強化されたPRMT5の発現は、その標的腫瘍抑制遺伝子の転写サイレンシングと関連している。PRMT5は、プロモーターヒストンH3R8及びH4R3のメチル化により、そして、E2F1及びNF-kB/p65を含む主要な転写因子の特定のアルギニン残基を修飾してグローバルなクロマチン変化を引き起こすことにより、癌細胞の成長を促進することができる。PRMT5は、R110でメチル化されてMCF-7細胞でその腫瘍抑制活性を失われるように、プログラム性細胞死4(PDCD4)と相互作用もする。全体的に言えば、PRMT5の過剰発現は、成長促進タンパク質及び腫瘍抑制タンパク質と相互作用することで、癌細胞の成長、存活及び転移に寄与することができる。
上記のように、PRMT5阻害剤は、腫瘍等の関連疾患の治療において、明確なメカニズムを持っており、腫瘍治療の分野で新規な治療手段となる可能性が高いことから、臨床ニーズを満たすように、より安全でより効果的なPRMT5阻害剤を開発する必要がある。
〔発明の概要〕
本発明の目的は、一般式(A)で表される、PRMT5抑制活性を有する化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを提供することである。
Figure 2022551947000002
ここで、
Cyは、複素環基から選ばれ、前記複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アルキルスルホニル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン化アルキルアシル基、ヒドロキシアルキルアシル基、シクロアルキルアシル基、複素環基アシル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。
本発明の他の目的は、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグの製造方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ及び薬学的に利用可能な担体を含む組成物、並びに、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ及び他の一種又は複数種の薬物を含む組成物を提供することである。
本発明の更なる他の目的は、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを用いてPRMT5媒介性疾患を治療する方法、並びに、PRMT5媒介性疾患を治療するための薬物の製造における、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグの応用を提供することである。
上記の発明の目的について、本発明は、以下の技術案を提供する。
第1の形態において、本発明は、一般式(A)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを提供する。
Figure 2022551947000003
ここで、
Cyは、複素環基から選ばれ、前記複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アルキルスルホニル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン化アルキルアシル基、ヒドロキシアルキルアシル基、シクロアルキルアシル基、複素環アシル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の化合物は、一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグであり、ここで、
Cyは、3~12員複素環基から選ばれ、前記3~12員複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~6アルキル基、ハロゲン化C1~6アルキル基、ヒドロキシルC1~6アルキル基、C1~6アルコキシ基、ハロゲン化C1~6アルコキシ基、ヒドロキシルC1~6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~6アルキルアミノ基、C1~6アルキルアシルアミノ基、C1~6アルキルアシル基、C1~6アルキルスルホニル基、アミノアシル基、C1~6アルキルアミノアシル基、ビスC1~6アルキルアミノ基、C2~10アルケニル基、C2~10アルキニル基、ハロゲン化C1~6アルキルアシル基、ヒドロキシルC1~6アルキルアシル基、C3~12シクロアルキルアシル基、3~12員複素環アシル基、C3~12シクロアルキル基、3~12員複素環基、6~12員アリール基、5~12員ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。
更に好ましくは、Cyは、3~10員複素環基から選ばれ、前記3~10員複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~3アルキル基、ハロゲン化C1~3アルキル基、ヒドロキシルC1~3アルキル基、C1~3アルコキシ基、ハロゲン化C1~3アルコキシ基、ヒドロキシルC1~3アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~3アルキルアミノ基、C1~3アルキルアシルアミノ基、C1~3アルキルアシル基、C1~3アルキルスルホニル基、アミノアシル基、C1~3アルキルアミノアシル基、ビスC1~3アルキルアミノ基、C2~6アルケニル基、C2~6アルキニル基、ハロゲン化C1~3アルキルアシル基、ヒドロキシルC1~3アルキルアシル基、C3~8シクロアルキルアシル基、3~8員複素環アシル基、C3~8シクロアルキル基、3~8員複素環基、6~8員アリール基、5~8員ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。
より更に好ましくは、Cyは、3~10員複素環基から選ばれ、前記複素環基は、一つ又は複数のN、O又はSのヘテロ原子を更に含み、前記3~10員複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~3アルキル基、ハロゲン化C1~3アルキル基、ヒドロキシルC1~3アルキル基、C1~3アルコキシ基、ハロゲン化C1~3アルコキシ基、ヒドロキシルC1~3アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~3アルキルアミノ基、C1~3アルキルアシルアミノ基、C1~3アルキルアシル基、C1~3アルキルスルホニル基、アミノアシル基、C1~3アルキルアミノアシル基、ビスC1~3アルキルアミノ基、C2~6アルケニル基、C2~6アルキニル基、ハロゲン化C1~3アルキルアシル基、ヒドロキシルC1~3アルキルアシル基、C3~8シクロアルキルアシル基、3~8員複素環アシル基、C3~8シクロアルキル基、3~8員複素環基、6~8員アリール基、5~8員ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の一般式(A)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグによれば、Cyは、
Figure 2022551947000004
から選ばれる。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、一般式(A)は、下記の一般式(I)の構造を有する一般式(A)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを提供する。
Figure 2022551947000005
ここで、
Xは、O、S、C(R)(R)及びN(R)から選ばれ、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれ、且つR及びRは、それらに結合された炭素原子と共に複素環基を形成し、前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換され、
mは、1、2、3又は4であり、
nは、0、1、2、3又は4である。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の化合物は、一般式(I)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグであり、ここで、
、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~6アルキル基、ハロゲン化C1~6アルキル基、ヒドロキシルC1~6アルキル基、C1~6アルコキシ基、ハロゲン化C1~6アルコキシ基、ヒドロキシルC1~6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~6アルキルアミノ基、C1~6アルキルアシルアミノ基、C1~6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~6アルキルアミノアシル基、ビスC1~6アルキルアミノ基及びC3~12シクロアルキル基から選ばれる。
更に好ましくは、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~3アルキル基、ハロゲン化C1~3アルキル基、ヒドロキシルC1~3アルキル基、C1~3アルコキシ基、ハロゲン化C1~3アルコキシ基、ヒドロキシルC1~3アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~3アルキルアミノ基、C1~3アルキルアシルアミノ基、C1~3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~3アルキルアミノアシル基、ビスC1~3アルキルアミノ基及びC3~8シクロアルキル基から選ばれる。
より更に好ましくは、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ハロゲン化C1~3アルキル基、ヒドロキシルC1~3アルキル基、C1~3アルコキシ基、ハロゲン化C1~3アルコキシ基、ヒドロキシルC1~3アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~3アルキルアミノ基、C1~3アルキルアシルアミノ基、C1~3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~3アルキルアミノアシル基、ビスC1~3アルキルアミノ基及びC3~8シクロアルキル基から選ばれる。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の化合物は、一般式(I)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグであり、ここで、
及びRは、それらに結合された炭素原子と共に3員~8員複素環基を形成し、前記複素環基は、一つ又は複数のN、O又はSのヘテロ原子を更に含み、且つ前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換される。
更に好ましくは、R及びRは、それらに結合された炭素原子と共に3員~6員複素環基を形成し、前記複素環基は、一つ又は複数のN、O又はSのヘテロ原子を更に含み、且つ前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~6アルキル基、ハロゲン化C1~6アルキル基、ヒドロキシルC1~6アルキル基、C1~6アルコキシ基、ハロゲン化C1~6アルコキシ基、ヒドロキシルC1~6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~6アルキルアミノ基、C1~6アルキルアシルアミノ基、C1~6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~6アルキルアミノアシル基、ビスC1~6アルキルアミノ基及びC3~12シクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換される。
より更に好ましくは、R及びRは、それらに結合された炭素原子と共に、アジリジニル基、アゼチジニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソオキサゾリジニル基、ジヒドロイソオキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基又はタウルルタム基を形成し、、前記基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~3アルキル基、ハロゲン化C1~3アルキル基、ヒドロキシルC1~3アルキル基、C1~3アルコキシ基、ハロゲン化C1~3アルコキシ基、ヒドロキシルC1~3アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~3アルキルアミノ基、C1~3アルキルアシルアミノ基、C1~3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~3アルキルアミノアシル基、ビスC1~3アルキルアミノ基及びC3~12シクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換される。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、一般式(Ia)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを提供する。
Figure 2022551947000006
ここで、X、m及びnは、上記の一般式(I)に記載の定義を有する。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)又は一般式(Ia)の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグによれば、
Figure 2022551947000007
から選ばれる。
本発明は、下記の具体的な化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを提供する。
Figure 2022551947000008
一方、本発明は、式(1)の化合物を式(2)の化合物と反応するステップを含む本発明の一般式(A)の化合物の製造方法を提供する。
Figure 2022551947000009
ここで、Cyは、一般式(A)に記載の定義を有し、式(1)の化合物及び式(2)の化合物は、市販の化合物でもよく、当業者の慣用する他の技術手段によって合成してもよい。
第3の形態において、本発明は、本発明の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを含む薬物組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、PRMT5媒介性疾患を治療するための、本発明の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、並びに、本発明の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグを含む薬物組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ及び薬学的に利用可能な担体を含む薬物組成物を提供する。
本発明の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグは、薬学的に利用可能な担体、希釈剤又は賦形剤と混合して経口又は非経口投与に適する薬物製剤に製造することができる。投与方法は、皮内、筋肉内、腹膜内、静脈内、皮下、鼻内及び経口経路が含まれるが、これらに限定されるものではない。前記製剤は、任意の経路により、例えば、注入又は押注で、上皮又は皮膚粘膜(例えば、口腔粘膜又は直腸等)を介して吸収する経路により投与してもよい。投与は、全身でもよく、局所でもよい。経口投与製剤の実例は、固体又は液体剤型を含み、具体的に、錠剤、丸剤、顆粒剤、粉末剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤等を含む。前記製剤は、当技術分野で公知の方法によって製造してもよく、且つ薬物製剤の分野で通常に使用されている担体、希釈剤又は賦形剤を含んでもよい。
第4の形態において、本発明は、本発明の式(A)、式(I)又は(Ia)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、或いは、これらを含む薬物組成物のPRMT5媒介性疾患の治療方法、並びに、PRMT5媒介性疾患を治療するための薬物の製造における、これらを含む薬物組成物の用途を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、本発明の式(A)、式(I)又は(Ia)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、或いは、これらを含む薬物組成物のPRMT5媒介性疾患の治療方法、並びに、PRMT5媒介性疾患を治療するための薬物の製造における、これらを含む薬物組成物の用途を提供するが、前記PRMT5媒介性疾患は、増殖性疾患、代謝疾患又は血液疾患が含まれるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態において、本発明に記載のPRMT5媒介性疾患は、癌である。
いくつかの実施形態において、本発明に記載のPRMT5媒介性疾患は、聴覚神経腫、腺癌、副腎癌、肛門癌、血管肉腫(例えば、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、血管肉腫)、付属器癌、良性単クローン性免疫グロブリン血症、胆嚢癌(例えば、胆管癌)、膀胱癌、乳癌(例えば、乳房腺癌、乳房乳頭癌、乳腺癌、乳房髄様癌、トリプルネガティブ乳腺癌)、脳癌(例えば、脳膜腫;例えば、星状細胞腫、乏突起膠腫のような神経膠腫;神経髄芽細胞腫)、気管支癌、カルチノイド腫瘍子宮頸癌(例えば、子宮頸腺癌)、絨毛膜癌、脊索腫、頭蓋咽頭管瘤、結腸直腸癌(例えば、結腸癌、直腸癌、結腸直腸腺癌)、上皮癌、脳室上皮腫、内皮肉腫(例えば、カポシ肉腫(Kaposi’s sarcoma)、多発性特発性出血性肉腫)、子宮内膜癌(例えば、子宮癌、子宮肉腫)、食道癌(例えば、食道腺癌、バレット腺癌(Barrett’s adenocarinoma))、ユーイング肉腫(Ewing sarcoma)、眼癌(例えば、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫)、家族性好酸球増加症、胆嚢癌、胃癌(例えば、胃腺癌)、消化管間質腫瘍(GIST)、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮癌、口腔癌(例えば、口腔扁平上皮癌(OSCC)、咽頭癌(例えば、喉頭癌、咽頭癌、鼻咽頭癌、口腔咽頭癌))、造血器癌(例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)(例えば、B-細胞ALL、T-細胞ALL)、急性骨髄性白血病(AML)(例えば、B-細胞AML、T-細胞AML)、慢性骨髄性白血病(CML)(例えば、B-細胞CML、T-細胞CML)及び慢性リンパ性白血病(CLL)(例えば、B-細胞CLL、T-細胞CLL)のような白血病);ホジキンリンパ腫(HL)(例えば、B-細胞HL、T-細胞HL)及び非ホジキンリンパ腫(NHL)(例えば、びまん性大細胞リンパ腫(DLCL)(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL))のようなリンパ腫、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯B-細胞リンパ腫(例えば、粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫、結節性辺縁帯B-細胞リンパ腫、脾臓辺縁帯B-細胞リンパ腫)、原発性縦隔B-細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫(Burkittlymphoma)、リンパ形質細胞性リンパ腫(即ち、「ワルデンストレームマクログロブリン血症(Waldenstrom’s macroglobulinemia)」)、毛状細胞白血病(HCL)、免疫芽球性大細胞リンパ腫、前駆体B-リンパ芽球性リンパ腫及び原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫等のリンパ腫;及び、前駆体T-リンパ芽球性リンパ腫/白血病、末梢T-細胞リンパ腫(PTCL)(例えば、皮膚T-細胞リンパ腫(CTCL)(例えば、菌状息肉腫(mycosis fungiodes)、セザリー症候群(Sezary syndrome))、血管免疫芽球性T-細胞リンパ腫、結節外天然キラーT-細胞リンパ腫、腸症型T-細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T-細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫)等のT-細胞NHL;上記の一種又は複数種の白血病/リンパ腫の混合物;及び、多発性骨髄腫(MM))、重鎖疾患(例えば、α鎖疾患、γ鎖疾患、μ鎖疾患)、血管芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞腫、免疫細胞アミロイドーシス、腎癌(例えば、ウィルムス腫(Wilms’tumor)とも呼ばれる腎芽細胞腫、腎細胞癌)、肝癌(例えば、肝細胞癌(HCC)、悪性肝細胞腫)、肺癌(例えば、気管支癌、小細胞肺癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺腺癌)、平滑筋肉腫(LMS)、肥満細胞増加症(例えば、全身性肥満細胞増加症)、骨髄発達発育不良症候群(MDS)、中皮腫、骨髄増殖性疾患(MPD)(例えば、真性多血症(PV)、特発性血小板増加症(ET)、骨髄線維症(MF)とも呼ばれる特発性髄外化生(AMM)、慢性特発性骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性好中性白血病(CNL)、好酸球増加症候群(HES))、神経芽細胞腫、神経線維腫(例えば、1型又は2型の多発性神経線維腫(NF)、シュワノマトーシス(schwannomatosis))、神経内分泌癌(例えば、胃腸膵腺神経内分泌腫瘍(GEP-NET)、カルチノイド腫瘍)、骨肉腫、卵巣癌(例えば、嚢腺癌、卵巣胚胎性癌、卵巣腺癌、卵巣透明細胞癌、卵巣漿液性嚢腺癌、)、乳頭状腺癌、膵腺癌(例えば、膵腺腺癌、管内乳頭状粘液瘤(IPMN)、膵島細胞腫瘍)、陰茎癌(例えば、陰茎及び陰嚢のパジェット病(Paget’s disease))、松果体腫、原発性神経外胚葉腫(PNT)、前立腺癌(例えば、前立腺腺癌)、直腸癌、横紋筋肉腫、唾液管癌、皮膚癌(例えば、扁平上皮癌(SCC)、ケラトアカントーマ(KA)、黒色腫、基底細胞癌(BCC))、小腸癌(例えば、付属器癌)、軟組織肉腫(例えば、悪性線維性組織球腫(MFH)、脂肪肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)、軟骨肉腫、線維肉腫、粘液肉腫)、皮脂腺癌、汗腺癌、滑膜腫、精巣癌(例えば、セミノーマ、精巣胚胎性癌)、甲状腺癌(例えば、甲状腺乳頭癌、乳頭状甲状腺癌(PTC)、髄質甲状腺癌)、尿道癌、膣癌及び外陰癌(例えば、外陰パジェット病)、髄芽細胞腫、腺様嚢胞癌、黒色腫、膠芽腫が含まれるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態において、本発明に記載のPRMT5媒介性疾患は、糖尿病又は肥満のような代謝性疾患を含む。
いくつかの実施形態において、本発明に記載のPRMT5媒介性疾患は、鎌状赤血球症又はβ-サラセミアのようなヘモグロビン症を含む。
いくつかの実施形態において、本発明に記載のPRMT5媒介性疾患は、炎症性疾患及び自己免疫疾患を含む。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、本発明の一般式Iで表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ、或いは、これらを含む薬物組成物を、PRMT5媒介性疾患の治療に使用する方法、及びPRMT5媒介性疾患を治療するための薬物の製造に使用する用途を提供し、ここで、前記PRMT5媒介性疾患が、乳腺癌、食道癌、膀胱癌、肺癌、造血器癌、リンパ腫、髄芽細胞腫、神経髄芽細胞腫、直腸腺癌、結腸癌、胃癌、膵腺癌、肝癌、腺様嚢胞癌、前立腺癌、肺癌、頭頸部扁平上皮癌、脳癌、肝細胞癌、黒色腫、乏突起膠腫、膠芽腫、精巣癌、卵巣透明細胞癌、卵巣漿液性嚢腺癌、甲状腺癌、多発性骨髄腫(AML)、腎細胞癌、マントル細胞リンパ腫、トリプルネガティブ乳腺癌、非小細胞肺癌、ヘモグロビン症、糖尿病及び肥満が含まれるが、これらに限定されるものではない。
用語の定義
特に断りがない限り、本明細書及び請求の範囲で使用される用語は、以下の意味を有する。
本発明の化合物中の「水素」、「炭素」、「酸素」は、これらのすべての同位体を含む。同位体には、原子番号は同じで質量数が異なる原子が含まれることを理解するべきである。例えば、水素の同位体には、プロチウム、トリチウム及び重水素が含まれ、炭素の同位体には、12C、13C及び14Cが含まれ、酸素の同位体には、16O及び18O等が含まれる。
本発明における「異性体」は、同じ原子組成及び接続方式を有するが、異なる三次元空間配置を有する分子を意味し、ジアステレオマー、エナンチオマー、シス-トランス異性体、及びこれらの混合物、例えばラセミ混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。多くの有機化合物は光学活性の形式で存在して、即ち、これらは平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を説明する際、接頭辞D、L又はR、Sは、分子のキラル中心の絶対配置を表すために使用される。接頭辞D、L又は(+)、(-)は、化合物の平面偏光回転を命名するための記号であり、(-)又はLは、化合物が左旋であることを意味し、接頭辞(+)又はDは、化合物が右旋であることを意味する。これらの立体異性体の化学構造は同じであるが、これらの立体構造が異なる。特定の立体異性体はエナンチオマーである可能性があり、通常に、異性体の混合物は、エナンチオマー混合物と呼ばれる。50:50のエナンチオマー混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれ、これは化学反応プロセス中に立体選択性又は立体特異性がないことに繋がる可能性がある。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、等モルの二つエナンチオマーの混合物を意味し、それは光学活性を欠くものである。
出発原料及び方法の選択に応じて、本発明の化合物は、ラセミ体及びジアステレオマー混合物(非対称炭素原子の数に応じて)等の可能な異性体の一つ又はこれらの混合物の形式で存在することが可能である。光学活性の(R)-又は(S)-異性体は、可使用キラルシントン又はキラル試薬を使用して製造するもよく、通常の技術を使用して分離してもよい。
得られた任意の立体異性体の混合物は、例えば、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶法によって、成分の物理化学性質上の違いに基づいて、ニート又は実質的にニートな幾何異性体、エナンチオマー及びジアステレオマーに分離されてもよい。
本発明の「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。本発明の「ハロゲン化」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素で置換されるを意味する。
本発明の「アルキル基」は、直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、好ましくは1~6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基、更に好ましくは1~3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基、非限定性な実例は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、n-ペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、n-ヘキシル基等が含まれる。アルキル基は置換又は非置換であってもよく、置換された場合、置換基は、任意の利用可能な接続点にあってもよい。
本発明の「カルボニル基」、「アシル基」は、両方とも-C(O)-を意味する。
本発明の「スルホニル基」は、-S(O)-を意味する。
本発明の「スルホンアミド基」は、-S(O)NH-を意味する。
本発明の「ハロゲン化アルキル基」は、少なくとも一つのハロゲンで置換されたアルキル基を意味する。
本発明の「ヒドロキシアルキル基」は、少なくとも一つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を意味する。
本発明の「アルコキシ基」は、-O-アルキル基を意味する。アルコキシ基の非限定性な実例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基等が含まれる。アルコキシ基は置換又は非置換であってもよく、置換された場合、置換基は、任意の利用可能な接続点にあってもよい。
本発明の「シクロアルキル基」は、環状飽和炭化水素基を意味する。適切なシクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の、3~12個の炭素原子を有する置換又は非置換の単環、二環又は三環飽和炭化水素基であってもよい。
本発明の「複素環基」は、1~4個のリングヘテロ原子(ここで、各ヘテロ原子は、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン及びケイ素から独立して選択される)を有する3-~12-元非芳香族環系の基(「3~12員複素環基」)を意味する。一つ又は複数の窒素原子を含む複素環基では、接続点は、原子価が許す限り、炭素原子又は窒素原子であってもよい。複素環基は、単環(「単環複素環基」)又は融合、架橋又はスピロ環系(例えば、二環系(「二環複素環基」とも呼ばれる))、飽和又は部分的に不飽和であってもよい。適切な複素環基は、ピペリジル基、アゼチジニル基、アジリジン基、テトラヒドロピロリル基、ピペラジニル基、ジヒドロキナゾリニル基、オキシラニル基、オキセタニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、
Figure 2022551947000010
等が含まれるが、これらに限定されるものではない。複素環基の各実例は、置換又は非置換であってもよく、置換された場合、置換基は、任意の利用可能な接続点にあってもよい。
本発明の「アリール基」は、単環又は縮合多環を含み得る芳香族系を意味し、好ましくは単環又は縮合二環の芳香族系を含み、それは6~12個の炭素原子を含み、好ましくは約6~約10個の炭素原子を含む。適切なアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フルオレニル基、インダニル基が含まれるが、これらに限定されるものではない。アリール基は置換又は非置換であってもよく、置換された場合、置換基は、任意の利用可能な接続点にあってもよい。
本発明の「ヘテロアリール基」は、少なくとも一つの炭素原子がヘテロ原子で置き換えられた芳基を意味し、好ましくは5~12個の原子で構成され(5~12員ヘテロアリール基)、更に好ましくは5~10個の原子で組成され(5~10員ヘテロアリール基)、前記ヘテロ原子はO、S、Nである。前記ヘテロアリール基は、イミダゾリル基、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、インドリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、イソインドリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾピラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、ベンゾオキサジニル基、ベンゾチアジニル基、イミダゾピリジル基、ピリミドピラゾリル基、ピリミドイミダゾリル基等が含まれるが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリール基は置換又は非置換であってもよく、置換された場合、置換基は、任意の利用可能な接続点にあってもよい。
本発明の「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の塩を意味し、この種類の塩は、哺乳動物の体内で使用する時に、安全性と有効性があり、あるべき生物活性も有する。
本発明の「溶媒和物」は、従来の意味で、溶質(例えば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒(例えば、水)との組み合わせによって形成される複合体を意味する。溶媒は、当業者によって知られているか又は容易に決定される溶媒を意味する。水の場合、溶媒和物は、通常に水和物と呼ばれ、水和物は、例えば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物又はその代替量等のものがある。
化学式(A)を有する化合物のインビボ作用は、部分的に、化学式(A)を有する化合物を提供した後、人体又は動物体内で形成された一種又は複数種の代謝物を介して発揮してもよい。上記のように、化学式(A)を有する化合物的インビボ作用は、前駆体化合物(「プロドラッグ」)の代謝を介して発揮してもよい。本発明の「プロドラッグ」は、生物体内の生理条件で、酵素、胃酸等と反応により本発明の化合物に変換される化合物、即ち酵素の酸化、還元、加水分解等により本発明の化合物に変換される化合物、及び/又は胃酸等の加水分解反応等により本発明の化合物に変換される化合物等を意味する。
本発明の「結晶」は、そのような規則的な内部構造を持たないアモルファス固体とは異なり、その内部構造が、構成原子(又はその基)を三次元で規則的に繰り返すことにより形成された固体を意味する。
本発明の「薬物組成物」は、対応する異性体、プロドラッグ、溶媒和物、薬学的に許容される塩又はその化学的な保護形態、及び一種又は複数種の薬学的に利用可能な担体及び/又は他の種又は複数種の薬物等の本発明に記載された化合物のいずれか1つを含む混合物を意味する。薬用組成物の目的は、生物への化合物の投与を促進することである。前記組成物は、通常に、一種又は複数種のキナーゼによって媒介される疾患の治療及び/又は予防のための薬物の製造に使用する。
本発明の「薬学的に利用可能な担体」は、有機体に明らかな刺激性を引き起こさず、提供された化合物の生物活性と性質を妨害しない担体を意味し、全ての溶媒、希釈剤又は他の賦形剤、分散剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤又は乳化剤、防腐剤、固体接着剤、滑剤等を含む。任意の通常な担体媒体が本発明の化合物と相溶しない場合を除いて。薬学的に許容される担体としても可能な幾つかの実例は、ラクトース、グルコース及びスクロース等の糖類;コーンスターチ及び馬鈴薯デンプン等のデンプン;カルボキシメチルセルロースナトリウム、セルロース、酢酸セルロース等のセルロース及びその誘導体;モルト、ゼラチン等が含まれるが、これらに限定されるものではない。
本発明の「賦形剤」は、薬用組成物に添加されることによって化合物の提供を更に促進した不活性物質を意味する。賦形剤には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、複数種の糖類及び複数種のデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、ポリエチレングリコールが含まれる場合がある。
本発明の「PRMT5」は、野生型PRMT5又は、一つ又は複数の突然変異(例えば、保守的置換)が含むPRMT5の任意の突然変異体又は変異体であってもよい。
〔発明を実施するための形態〕
以下、実施例を結合して、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでない。以下の実施例で使用される材料は、特に明記されていない限り、いずれも商業的に購入して入手されたものである。
実施例1:(R)-7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-[2,6]ナフチリジン]-1’-オン
Figure 2022551947000011
ステップ1:5-ブロモ-2-クロロイソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000012
5-ブロモ-2-クロロイソニコチン酸(10g,42.292mmol)をメタノールに溶解し、0℃で9.2mLの塩化チオニル(9.2mL,126.8mmol)を加えた。滴下完了後、反応液を80℃に加熱し、10時間反応した後、LCMSで完全に反応したことをモニターした後、酢酸エチル(200mL)を加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液のPHを約8程度に調整した。有機相及び水相を分離した後、水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥した後、濃縮することで標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=250.0,252.0。
ステップ2:2-クロロ-5-メチルイソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000013
5-ブロモ-2-クロロイソニコチン酸メチル(10g,51.8mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(4.6g,3.98mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(DMF,25mL)に加えた。アルゴンガスの保護下で、トリメチルアルミニウム(2Mトルエン溶液、51.9mmol,25.95mL)を加え、添加が完了した後、反応系を80℃に昇温し、反応して一晩中撹拌した。完全に反応した後、反応液を氷水(500mL)に注いでクエンチし、酢酸エチル(500mL)を加えて抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=186.0。
ステップ3:5-(ブロモメチル)-2-クロロイソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000014
2-クロロ-5-メチルイソニコチン酸メチル(5.14g,27.69mmol)を四塩化炭素(50mL)に溶解し、加入N-ブロモスクシンイミド(4.93g,27.7mmol)、過酸化ベンゾイル(1g,4.13mmol)を加えた後、80℃で一晩中撹拌反応させた。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、減圧で有機溶媒を除去した後、水及び酢酸エチルを加えて抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=264.0,266.1。
ステップ4:2-クロロ-5-(シアノメチル)イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000015
5-(ブロモメチル)-2-クロロイソニコチン酸メチル(5.29g,20.1mmol)を無水アセトニトリル(35mL)に溶解し、トリメチルシアノシラン(2.20g,22.17mmol)を加え、温度を-10℃に下げた。当該反応液にテトラブチルアンモニウムフルオリド(7.88g,30.14mmol)を緩やかに滴下し、滴下完了後、0℃に昇温して3時間反応させた。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、反応液をセライトで吸引濾過した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=211.0。
ステップ5:2-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000016
2-クロロ-5-(シアノメチル)イソニコチン酸メチル(1.5g,7.12mmol)を無水ジメチルスルホキシド(DMSO、25mL)に溶解し、1,2-ジブロモエタン(2.0g,10.65mmol)、炭酸セシウム(4.64g,14.24mmol)を加えた。Nの保護で、70℃で1時間反応させた。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=237.0。
ステップ6:2-((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000017
2-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチル(0.1g,0.38mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF、3mL)に溶解し、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸-tert-ブチル(114.1mg,0.57mmol)、炭酸セシウム(247.6mg,0.76mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2-アミノエチルフェニル]パラジウム(II)(31.82mg,0.04mmol)を加え、Nによって保護し、70℃で一晩中反応させた。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=401.2.
ステップ7:2-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2022551947000018
2-((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチル(162mg,0.405mmol)を無水塩化メチレン(4mL)に溶解し、アイスバスによって温度を0℃に下げた後、トリフルオロ酢酸(0.4mL,5.38mmol)を緩やかに滴下し、滴下完了後、アイスバスを外し、室温で一晩中撹拌した。有機溶媒を減圧留去した後、無水塩化メチレン(5mL)を加えた。当該溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミンをpHが7-8になるまで添加し、次にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(52.3mg,0.405mmol)を加え、また無水酢酸(49.0mg,0.48mmol)も加えて、室温で2時間撹拌した。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、反応液に水を加えてクエンチした後、塩化メチレンで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=343.2。
ステップ8:7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-[2,6]ナフチリジン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000019
2-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-5-(1-シアノシクロプロピル)イソニコチン酸メチル(311.0mg,0.91mmol)をメタノールに溶解し、アイスバスによって温度を0℃に下げた後、六水和二塩化コバルト(865.4mg,3.64mmol)を加え、水素化ホウ素ナトリウム(207.26mg,5.48mmol)をバッチで緩やかに添加し、0℃下で0.5時間撹拌した後常温で1時間撹拌した。LCMSで未完全に反応したことをモニターした後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてクエンチした後、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=315.2
ステップ9:(R)-7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-[2,6]ナフチリジン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000020
7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-[2,6]ナフチリジン]-1’-オン(45mg,0.175mmol)を無水DMF(5mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で、温度を0℃に下げた後、NaH(11.45mg,0.48mmol)を緩やかに添加し、0.5時間後、(R)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(32.53mg,0.172mmol)を加え、室温で一晩中撹拌した。LCMSで未完全に反応したことをモニターした後、10mg NaH、33mg(R)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンを加え、反応を2時間続けた。LCMSで完全に反応したことをモニターした後、有機溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.12-8.23(m,1H),7.10-7.16(m,4H),6.65-6.80(m,1H),5.50-5.60(m,1H),4.72(s,1H),4.12-4.25(m,1H),3.94-4.10(m,1H),3.71-3.87(m,2H),3.62(s,2H),3.42-3.54(m,2H),3.36-3.41(m,1H),3.11-3.25(m,2H),2.75-2.94(m,3H),2.65-2.80(m,2H),2.36-2.48(m,2H),2.05(s,3H),1.80-2.00(m,2H),1.15-1.36(m,2H),0.80-0.97(m,4H).LC-MS m/z:[M+H]=504.3.
実施例2:(R)-7’-((2-アセチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-[2,6]ナフチリジン]-1’-オン
Figure 2022551947000021
製造方法は、実施例1のステップ6の4-アミノピペリジン-1-カルボン酸-tert-ブチルを6-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸-tert-ブチルにに置き換えることを除いて、実施例1の製造方法と同様に、標記の化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.71(s,1H),7.00-7.15(m,4H),6.87(m,1H),4.78(s,1H),4.16(s,1H),4.04-4.10(m,3H),3.88(m,1H),3.70-3.80(m,3H),3.61-3.63(m,2H),2.80-2.83(m,2H),2.70-2.72(m,2H),2.18-2.20(m,1H),1.98-2.02(m,4H),1.72(s,3H),1.24-1.30(m,4H),0.94-1.0(m,4H).LC-MS m/z:[M+H]=516.3.
本発明の実施例1の合成方法に従って、異なる市販原料を使用して実施例3~9の化合物を合成し、これらの化合物の特徴パラメータを表1に示した。
Figure 2022551947000022
実施例10:(R)-7’-((2-アセチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン
Figure 2022551947000023
ステップ1:2-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸メチルの製造
Figure 2022551947000024
水素化ナトリウム(4.46g,111mmol)を3つ口フラスコに入れ、0℃で無水N,N-ジメチルホルムアミド20mLを加え、5min撹拌し、2-(シアノメチル)安息香酸メチル(7.80g,44.6mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(80mL)を緩やかに添加し、0℃で30min撹拌した後、1,2-ジブロモエタン(10.0g,53.5mmol)を緩やかに滴下し、滴下完了後、室温に移して2h反応させた。完全に反応した後、20mL飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水で洗浄し(10mL×2)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=202.
ステップ2:2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000025
2-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸メチル(13.3g,66.1mmol)を150mL無水エタノールに溶解し、六水和塩化コバルト(31.5g,132mmol)を加え、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(7.54g,198mmol)をバッチで添加し、室温に移して1h反応した後80℃で2h反応させた。完全に反応した後、吸引濾過し、ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=174.
ステップ3:7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000026
2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(6.33g,36.6mmol)をアイスバスで冷却された濃硫酸(30mL)に溶解し、-10℃で硝酸カリウム(3.69g,36.6mmol)をバッチで添加し、室温に移して1h反応させた。完全に反応した後、氷水に注ぎ、析出される固体があり、吸引濾過し、フィルターケーキを乾燥させ、標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=219.
ステップ4:(R)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000027
7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(300mg,1.38mmol)を10mL DMSOに溶解し、炭酸セシウム(900mg,2.75mmol)を加えた後、室温で0.5h撹拌し、(R)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(520mg,2.75mmol)を加え、100℃で3h反応させた。完全に反応した後、水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=408.
ステップ5:(R)-7’-アミノ-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000028
(R)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(500mg,1.23mmol)、還元鉄粉(274mg,4.9mmol)、塩化アンモニウム(260mg,4.90mmol)を、10mLエタノール及び2mL水の混合溶液に加えて、75℃で2h反応させた。完全に反応した後、濾過し、ろ液から溶媒を減圧留去し、塩化メチレン20mLを加え、濾過し、ろ液から溶媒を減圧留去して、標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=378.
ステップ6:(R)-6-((2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-1’-オキソ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-7’-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸-tert-ブチルの製造
Figure 2022551947000029
(R)-7’-アミノ-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(200mg,0.526mmol)、6-オキソ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸-tert-ブチル(65.06mg,0.582mmol)を5mLメタノールに溶解し、氷酢酸を一滴加え、室温で0.5h撹拌し、アイスバスでピリジンボラン(74.0mg,0.796mmol)を滴下し、室温で0.5h撹拌した。完全に反応した後、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=573.
ステップ7:(R)-7’-((2-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000030
(R)-6-((2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-1’-オキソ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-7’-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸-tert-ブチル(180mg,0.315mmol)を10mL塩化水素メタノール(4.0mol/L)溶液に溶解し、室温で0.5h撹拌した。完全に反応した後、溶媒を減圧留去して、標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=473.
ステップ8:(R)-7’-((2-アセチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000031
(R)-7’-((2-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(140mg,0.297mmol)を10mL塩化メチレンに加え、溶液が弱塩基性になるまでトリエチルアミンを加え、完全に溶解した後、無水酢酸(61.0mg,0.593mmol)を加え、室温で15min撹拌した。完全に反応した後、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。 H NMR(400MHz,MeOD)δ7.74(s,1H),7.31(m,1H),7.14-7.12(m,4H),7.06-7.00(m,1H),4.25-4.23(m,1H),4.05-3.83(m,5H),3.70-3.61(m,2H),3.45-3.37(m,2H),3.05-2.90(m,4H),2.87-2.72(m,2H),2.02-1.98(m,2H),1.93(s,3H),1.84-1.81(m,1H),1.79-1.76(m,3H),1.34-1.02(m,4H).LC-MS m/z:[M+HCO =559.
比較例1:(S)-6-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)ピリミジン-4-カルボキサミド
Figure 2022551947000032
上記の式で表される化合物Aは、WO2014/100719(PCT/US2013/077235)における化合物208に開示された方法を参照して製造され、水素スペクトル及び質量スペクトルによって同定した。
比較例2:(R)-7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン
Figure 2022551947000033
ステップ1:2-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸メチルの製造
Figure 2022551947000034
水素化ナトリウム(4.46g,111mmol)を3つ口フラスコに入れ、0℃で20mL無水N,N-ジメチルホルムアミドを加え、5min撹拌し、2-(シアノメチル)安息香酸メチル(7.80g,44.6mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(80mL)を緩やかに添加し、0℃で30min撹拌した後、1,2-ジブロモエタン(10.0g,53.5mmol)を緩やかに滴下し、滴下完了後、室温に移して2h反応させた。完全に反応した後、20mL飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水で洗浄し(10mL×2)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=202.
ステップ2:2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000035
2-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸メチル(13.3g,66.1mmol)を150mL無水エタノールに溶解し、六水和塩化コバルト(31.5g,132mmol)を加え、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(7.54g,198mmol)をバッチで添加し、室温に移して1h反応した後80℃で2h反応させた。完全に反応した後、吸引濾過、ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=174.
ステップ3:7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000036
2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(6.33g,36.6mmol)をアイスバスで冷却された濃硫酸(30mL)に溶解し、-10℃で硝酸カリウム(3.69g,36.6mmol)をバッチで添加し、室温に移して1h反応させた。完全に反応した後、氷水に注ぎ、析出される固体があり、吸引濾過し、フィルターケーキを乾燥させ、標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=219.
ステップ4:7’-アミノ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000037
7’-ニトロ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(4.57g,210mmol)を、40mLエタノールと10mL水の混合溶媒中に溶解し、鉄粉(2.93g,52.4mmol)、塩化アンモニウム(3.33g,62.9mmol)を加えて、80℃で2h反応させた。完全に反応した後、吸引濾過し、ろ液を減圧濃縮し、塩化メチレン(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=189.
ステップ5:7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オンの製造
Figure 2022551947000038
7’-アミノ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(1.55g,8.24mmol)、1-アセチル-4-ピペリドン(1.16g,8.24mmol)を20mLメタノールに溶解して、氷酢酸(0.472mL,8.24mmol)を加え、室温で2h反応させた。次に、0℃でボランピリジン錯体(1.24mL,12.4mmol)を緩やかに滴下し、室温に移して2h反応させた。完全に反応した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpHを塩基性になるまで調整し、塩化メチレン(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離により標記の化合物を得た。LC-MS m/z:[M+H]=314.
ステップ6:(R)-7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-ヒドロキシプロピル)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(化合物B)の製造
Figure 2022551947000039
7’-((1-アセチルピペリジン-4-イル)アミノ)-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロプロパン-1,4’-イソキノリン]-1’-オン(1.56g,4.98mmol)を10mL無水N,N-ジメチルホルムアミド溶液に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(0.299g,7.48mmol)をバッチで添加し、30min撹拌し、(R)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(0.942g,4.98mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(5mL)を加え、室温に移して一晩中反応させた。完全に反応した後、8mL飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチし、溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー分離し、prep-HPLC(製造液相)製造分離により標記の化合物を得た。 H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.16-7.23(m,1H),7.05-7.16(m,3H),6.99-7.05(m,1H),6.65-6.77(m,2H),5.57(d,1H),4.75(s,1H),4.19(d,1H),3.94-4.10(m,1H),3.71-3.87(m,2H),3.62(s,2H),3.42-3.54(m,2H),3.34-3.41(m,1H),3.11-3.25(m,2H),2.75-2.94(m,3H),2.62-2.74(m,2H),2.36-2.48(m,2H),2.00(s,3H),1.79-1.96(m,2H),1.12-1.36(m,2H),0.75-0.97(m,4H).LC-MS m/z:[M+H]=503.
実験例1 化合物のインビトロのキナーゼ活性の評価
1.実験材料
化合物:上記の実施例で製造された本発明の化合物について、各化合物は、DMSOを使用して10mMの母液に製造し、最終的に検出のために10個の濃度に希釈し、最終濃度は、10000.00nM、3333.33nM、1111.11nM、370.37nM、123.46nM、41.15nM、13.72nM、4.57nM、1.52nM、0.51nMである。
試薬と消耗品:PRMT5は、Active Motif社から購入し、製品番号が31921であり;ポリペプチド基質H4(1-21)S1acは、GL Biochem(Shanghai)社から購入し、製品番号が342095であり;[H]-SAMは、PerkinElmer社から購入し、製品番号がNET155V001MCであり;SAMは、Sigmaから購入し、製品番号がA7007-100MGであり;SAHは、Sigma社から購入し、製品番号がA9384-25MGであり;DTTは、Sangon Biotech(Shanghai)株式会社から購入し、製品番号がA620058-0005である。Corning-3657は、Corning社から購入し、製品番号が3657であり;Echo Qualified 384-Wellは、Labcyte社から購入し、製品番号がP-05525であり;FlashPlateは、Perkin Elmerから購入し、製品番号がSMP410J001PKである。
機器:シンチレーションカウンターは、PerkinElmer社から購入し、型番がMicroBeta2であり;超音波ナノリットル液体処理システムは、Labcyte社から購入し、型番がEcho 550である。
2.実験方法
2.1.反応緩衝液及び反応終止液の製造:1倍の反応緩衝液体の成分は、10mM Tris-HCl、pH 8.0であり;0.01%Tween-20であり;1mM DTTである。反応終止液成分は、125μMのH-SAM溶液である。
2.2 化合物の製造
2.2.1 化合物の希釈
化合物を100%DMSOに溶解して10mMの母液にした後、化合物をEcho384ウェルプレートで必要な濃度に希釈した。
2.2.2 384反応プレートへの化合物の転移
Echo550機器を使用して、250nLの上記の希釈された化合物をEcho384ウェルプレートから384ウェル反応プレートに転移した。
2.3 酵素学反応
2.3.1 1.67倍の酵素溶液の製造
PRMT5を1倍反応緩衝液に加えて、1.67倍酵素溶液を形成した。
2.3.2 2.5倍の基質溶液の製造
ポリペプチド基質及び[H]-SAMを1倍反応緩衝液に加えて、2.5倍基質溶液(最終濃度はそれぞれ100nM及び250nMである)を形成した。
2.3.3 384ウェルプレートへの酵素溶液の添加
384ウェル反応プレートウェルに15μLの1.67倍酵素溶液を加えた。酵素活性のないコントロールウェルについて、酵素溶液の代わりに15μLの1倍反応緩衝液を使用した。1000rpmで1min遠心分離し、室温で15分間インキュベートした。
2.3.4 384ウェルプレートに基質溶液を加え、酵素学反応を開始
384ウェル反応プレートの各ウェルに10μLの2.5倍基質溶液を加えた。1000rpmで1min遠心分離した。25℃で60分間反応させた。
2.3.5 酵素学反応の終止
384ウェル反応プレートの各ウェルに5μLの反応終止液を加えて、反応を終止した。試験プレートの各ウェルから25μLを取り出し、フラッシュプレートに移し、室温で1h放置した。次に、0.1%のTween-20溶液でフラッシュプレートを3回洗浄した。
2.4 MicroBeta 2でのデータの読み取り
2.4 抑制率の計算
Microbeta 2からデータをコピーした。データを抑制率データに変換した。ここで、最大値は、DMSO対照の変換率を意味し、最小値は、酵素活性のない対照の変換率を意味する。抑制率(%)=(最大値-サンプル値)/(最大値-最小値)×100%。
データをGraphPadにインポートし、「log(inhibitor)vs.response--Variable slope」を使用してカーブフィッティングを行い、IC50を得た。一部の化合物のIC50結果を表2に示した。
Figure 2022551947000040
実験例2 化合物のインビトロの細胞活性の評価
1.実験材料
被験化合物:上記の実施例で製造された本発明の化合物について、各化合物は、DMSOを使用して10mMの母液に製造し、最終的に検出のために8個の濃度に希釈し、Z-138細胞実験における化合物の最終濃度は33333.00nM、6666.60nM、1333.32nM、266.66nM、53.33nM、10.67nM、2.13nM、0.43nMであり、MDA-MB-468及びNCI-H358細胞実験における化合物の最終濃度は50000nM、10000nM、2000nM、400nM、80nM、16nM、3.2nM、0.64nMである。
ヒトマントル細胞リンパ腫細胞Z-138、トリプルネガティブ乳腺癌細胞MDA-MB-468、ヒト非小細胞肺癌細胞NCI-H358は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)から購入した。
試薬:Iscove’s Modified Dulbecco’s Medium(IMEM培地)は、製品番号がATCC30-2005であり;Leibovitz’s L-15Medium(L-15培地)は、製品番号がGibco 11415-064であり;1640培地は、製品番号がGibco 22400089であり;馬血清は、製品番号がGibco 16050122であり;Fetal Bovine Serumは、製品番号がGibco 10099-141であり;ペニシリンストレプトマイシンは、製品番号がGibco15140-122であり;ピルビン酸ナトリウムは、製品番号がGibco 11360070であり;CellTiter-Glo Luminescent Cell Viability Assayは、製品番号がPromega G7571である。CCK-8増殖抑制検出キットは、製品番号がKeyGEN KGA317である。
2.実験方法
2.1 細胞の蘇生:
2.1.1 Z-138細胞の蘇生:液体窒素タンクからZ-138細胞凍結保存チューブを取り出し、37℃ウォーターバスに置き、軽く振ってできるだけ早く解凍させた。解凍後、凍結保存チューブを取り出し、アルコールコットンボールで消毒した後、蓋を緩め、細胞液を遠心分離管に吸引し、10%馬血清を含む完全培地1mLを加え、均一に混合した後、遠心分離機に置き、1000rpmで5min遠心分離した。その後、上澄みを捨て、完全培地を加え、細胞が完全に吹き散らして、再懸濁するまでピペッティングを繰り返した。適切な濃度でシャーレに接種した。37℃、5%CO、95%湿度空気でCOインキュベーター内に置き、培養した。
2.1.2 MDA-MB-468細胞の蘇生:液体窒素タンクからMDA-MB-468細胞凍結保存チューブを取り出し、37℃ウォーターバスに置き、軽く振ってできるだけ早く解凍させた。解凍後、凍結保存チューブを取り出し、アルコールコットンボールで消毒した後、蓋を緩め、細胞液を遠心分離管に吸引し、10%FBSを含むL-15培地1mLを加え、均一に混合した後、遠心分離機に置き、1000rpmで5min遠心分離した。その後、上澄みを捨て、完全培地を加え、細胞が完全に吹き散らして、再懸濁するまでピペッティングを繰り返した。適切な濃度でシャーレに接種した。37℃、95%湿度空気でCOを含まないインキュベーター内に置き、培養した。
2.1.3 NCI-H358細胞の蘇生:液体窒素タンクからNCI-H358細胞凍結保存チューブを取り出し、37℃ウォーターバスに置き、軽く振ってできるだけ早く解凍させた。解凍後、凍結保存チューブを取り出し、アルコールコットンボールで消毒した後、蓋を緩め、細胞液を遠心分離管に吸引し、10%FBSを含む1640培地1mLを加え、均一に混合した後、遠心分離機に置き、1000rpmで5min遠心分離した。その後、上澄みを捨て、完全培地を加え、細胞が完全に吹き散らして、再懸濁するまでピペッティングを繰り返した。適切な濃度でシャーレに接種した。37℃、5%CO、95%湿度空気のでCOインキュベーター内に置き、培養した。
2.2 細胞の培養及び継代:
2.2.1 Z-138細胞の培養及び継代:細胞を約80-90%に成長させ、培地(IMDM培地+10%馬血清+1%ペニシリンストレプトマイシン)を15mL遠心分離管に転移し、1000rpmで5min遠心分離した。上澄みを取り除き、完全培地を使用して細胞を再懸濁し、必要な密度に応じてシャーレに接種し、37℃、5%CO、95%湿度空気でインキュベーター内に置き、培養して、細胞の成長に応じて、培養液を2~3日ごとに補充するか、細胞の継代を行った。
2.2.2 MDA-MB-468細胞の培養及び継代:細胞を約80-90%に成長させ、培地(Leibovitz’s L-15Medium培地+10%FBS+1%ペニシリンストレプトマイシン)を15mL遠心分離管に転移し、1000rpmで5min遠心分離した。上澄みを取り除き、完全培地を使用して細胞を再懸濁し、必要な密度に応じてシャーレに接種し、37℃、95%湿度空気でCOを含まないインキュベーター内に置き、培養して、細胞の成長に応じて、培養液を2~3日ごとに交換するか、細胞の継代を行った。
2.2.3 NCI-H358細胞の培養及び継代:細胞を約80-90%に成長させ、培地(1640培地+10%FBS+1%ペニシリンストレプトマイシン+1mMピルビン酸ナトリウム)を15mL遠心分離管に転移し、1000rpmで5min遠心分離した。上澄みを取り除き、完全培地を使用して細胞を再懸濁し、必要な密度に応じてシャーレに接種し、37℃、5%CO、95%湿度空気でCOインキュベーター内に置き、培養して、細胞の成長に応じて、培養液を2~3日ごとに交換するか、細胞の継代を行った。
2.3 実験手順:
実験の初日:
Z-138細胞が継代した後、1000個/ウェルの密度で完全培地に再懸濁し、96ウェル培養プレート内に接種した;96ウェルプレートの最も外輪の36個のウェルには、周辺培地の蒸発が比較的に速いことにより内部プレートウェルの培養条件の差異が大きすぎるのを防ぐために、200μLのPBSが充填した;内部の60個のウェルの最も左端の列はブランクウェルであり、細胞を添加せず、等体積のPBSで充填した;残りの54個のウェルをマルチチャンネルピペットで細胞プレーティングし、各ウェルには対応する細胞を含む100μL培地であり、プレーティング完了した後、96ウェルプレートをタッピングして細胞を均一に懸濁させ、5%COインキュベーター内に入れ、37℃で24h培養した。
MDA-MB-468細胞が継代した後、対応する密度である2000個/ウェルで完全培地に再懸濁し、96ウェル培養プレート内に接種した;細胞の外側の輪には、周辺培地の蒸発が比較的に速いことにより内部プレートウェルの培養条件の差異が大きすぎるのを防ぐために、200μLのPBSが充填した;内部の60個のウェルの最も左端の列はブランクウェルであり、細胞を添加せず、等体積のPBSで充填した;残りの54個のウェルをマルチチャンネルピペットで細胞プレーティングし、各ウェルには100μLであり、COを含まないインキュベーター内に入れ、37℃で24h培養した。
NCI-H358細胞が継代した後、対応する密度である1000個/ウェルで完全培地に再懸濁し、96ウェル培養プレート内に接種した;細胞の外側の輪には、周辺培地の蒸発が比較的に速いことにより内部プレートウェルの培養条件の差異が大きすぎるのを防ぐために、200μLのPBSが充填した;内部の60個のウェルの最も左端の列はブランクウェルであり、細胞を添加せず、等体積のPBSで充填した;残りの54個のウェルをマルチチャンネルピペットで細胞プレーティングし、各ウェルには100μLであり、5%COインキュベーター内に入れ、37℃で24h培養した。
実験の2日目:
元の培地(100μL)に基づいて、Z-138細胞に50μLの(3×)薬物を加え、各濃度グループに2つのレプリケートウェルを設定し、COインキュベーターに入れ、7日間培養を続けた。化合物は次のように製造した:事前に化合物1-2mgを秤量し、DMSOを使用して10mM母液を製造した。完全培地を使用して薬物を希釈し、薬物の最終濃度は、33333.00nMを開始最高濃度とし、1:4の勾配で6666.60nM、1333.32nM、266.66nM、53.33nM、10.67nM、2.13nM、0.43nMである7つの濃度勾配に順次希釈した。[1]10mMの母液を取り、1:4で対応する合計8つの濃度の薬液に希釈した(10μL母液+40μL DMSO);[2]5μL[1]の薬物を加えた495μL完全培地を取り、対応する濃度(3×)(100倍に希釈する)に製造した。
元の培地(100μL)に基づいて、MDA-MB-468細胞に100μLの(2×)薬物を加え、各濃度グループに2つのレプリケートウェルを設定し、COを含まないインキュベーターに入れ、培7日間培養を続けた。化合物は次のように製造した;事前に化合物1-2mgを秤量し、DMSOを使用して10mM母液を製造した。完全培地を使用して薬物を希釈し、薬物の最終濃度は、50000nMを開始最高濃度とし、1:4の勾配で50000nM、10000nM、2000nM、400nM、80nM、16nM、3.2nM、0.64nMである7つの濃度勾配に順次希釈した。[1]10mMの母液を取り、1:4で対応する合計8つの濃度の薬液に希釈した(10μL母液+40μL DMSO);[2]5μL[1]の薬物を加えた495μL完全培地を取り、対応する濃度(2×)(100倍に希釈する)に製造した。
元の培地(100μL)に基づいて、NCI-H358細胞に100μLの(2×)薬物を加え、各濃度グループに2つのレプリケートウェルを設定し、5%COインキュベーターに入れ、7日間培養を続けた。化合物は次のように製造した:事前に化合物1-2mgを秤量し、DMSOを使用して10mM母液を製造した。完全培地を使用して薬物を希釈し、薬物の最終濃度は、50000nMを開始最高濃度とし、1:4の勾配で50000nM、10000nM、2000nM、400nM、80nM、16nM、3.2nM、0.64nMである7つの濃度勾配に順次希釈した。[1]10mMの母液を取り、1:4で対応する合計8つの濃度の薬液に希釈した(10μL母液+40μL DMSO);[2]5μL[1]の薬物を加えた495μL完全培地を取り、対応する濃度(2×)(100倍に希釈する)に製造した。
実験の8日目:
Z-138細胞を7日間薬物処理した後、CellTiter-Glo Luminescent Cell Viabillity Assayを30min前に取り出し、室温に平衡した。ブランクウェルのPBSを吸引除去し、150μLの完全培地を添加した後、75μLのCelltiter-Glo reagentをブランクウェル、投与ウェル及びDMSOウェルに加え、室温で2min振とうした。室温インキュベートを10min続けた後、各ウェルから180μLづつ吸い取り、不透明な白いプレートに転移し、気泡を取り除いた後、検出化学発光シグナル、振とう、Readサンプル注入検出条件は500msである。マイクロプレートリーダーから導出されたA.U.値に応じて、溶媒コントロールウェルに対する各ウェルの抑制率を計算した:Inhibition(%)=100-(A.U.実験ウェル-A.U.ブランクウェル)/(A.U.溶媒コントロールウェル-A.U.ブランクウェル)×100。異なる薬物濃度及びそれに対応する抑制率に応じて、GraghPad 5.0ソフトウェアを使用して、IC50プロットを描き、データを分析し、最終IC50値を取得し、実験結果を表3に示した。
MDA-MB-468及びNCI-H358細胞を7日間薬物処理した後、ウェル内の培地を吸引除去し、CCK-8を加えた完全培地(CCK-8:完全培地=1:10)100μLを添加し、第一の縦列のPBSはブランクコントロールウェルとして使用し、100μLのCCK-8を同期的に加えた後、インキュベーターに入れ、約40min-2h培養し、CCK-8の発色の深さに応じて、最適な検出時間を決定した(DMSO組のOD値は約1.0であるときは最適である)。CCK-8の発色がオレンジ色に変わり、肉眼で識別できる一定の勾配が現れた後、96ウェルプレートをインキュベーターから取り出し、室温に置いて5~10分間平衡した;マイクロプレートリーダーソフトウェアを開き、検出パラメータを調整し、450nmでの吸光度(OD値)を検出した;培養プレートのカバーを外し、培養プレートをプレートスロット内に直接水平に置き、読み取りを開始した;読み取りが完了した後、プログラムを保存し、データを導出して、ソフトウェア及びコンピューターを閉じた。マイクロプレートリーダーから導出されたOD値に応じて、溶媒コントロールウェルに対する各ウェルの抑制率を計算した:Inhibition(%)=100-(OD実験ウェル-ODブランクウェル)/(OD溶媒コントロールウェル-ODブランクウェル)×100。異なる薬物濃度及びそれに対応する抑制率に応じて、GraghPad 5.0ソフトウェアを使用して、IC50プロットを描き、データを分析し、最終IC50値を取得し、実験結果を表3に示した。
Figure 2022551947000041
上記の実験から分かるように、本発明の化合物は、ヒトマントル細胞リンパ腫細胞Z-138、トリプルネガティブ乳腺癌細胞MDA-MB-468及びヒト非小細胞肺癌細胞NCI-H358に対して良好な抑制活性を示し、リンパ腫、トリプルネガティブ乳腺癌、非小細胞肺癌の治療剤になる可能性が非常に高い。
実験例3 電気生理学的手動パッチクランプによるhERGカリウムチャネルに対する化合物の作用の検出
hERGカリウムイオンチャネルは、薬物安全スクリーニングの標準である。hERGカリウムイオンチャネルが遮断されると、心臓中毒及び心室再分極の延長につながる可能性があり、重症の場合、突然死につながる可能性がある。hERGカリウムチャネルの抑制作用を有する薬物は、薬の臨床使用の潜在的な災いとなる可能性がある。したがって、hERGカリウムイオンチャネルに対する化合物の抑制作用が弱いと、安全性が高い。薬剤によるQT間隔延長は、致命的な心室性不整脈及び突然死のリスクの増加と関連する。
1 実験材料
主な試薬:ペニシリン-ストレプトマイシン溶液(100×)、DMEM/F12は、Gibco社から購入;ウシ胎児血清は、PAA社から購入;DMSO、EGTA、MgATPは、Sigma社から購入;KCl、CaCl・2HO、MgCl・6HO、NaClは、Sinopharm社から購入;グルコースは、General-reagent社から購入;HEPESは、Solarbio社から購入;キニジンは、aladdin社から購入した。
機器:TI-S-FLU顕微鏡は、Nikon社から購入;SMZ-140/143顕微鏡は、Motic社から購入;EPC-10増幅器、Patchmaster V2X60は、HEKA社から購入;TMC-36防振テーブルは、TMC社から購入;MP-225、MPC-200マニピュレータ、ROE-200マイクロマニピュレーター、P-97ピペットプラーは、Sutter社から購入;VC3-8PP灌流投与システムは、ALA社から購入した。
2 実験方法
試験溶媒の製造:細胞外液の製造(mM):137NaCl、4KCl、1.8CaCl、1MgCl、10グルコース及び10HEPES(pH7.4);細胞内液の製造(mM):130KCl、1MgCl、5EGTA、5MgATP及び10HEPES(pH7.2);陰性対照の製造:細胞外液+0.3%DMSO;陽性対照:キニジン。
化合物の処理:化合物を秤量し、DMSOに溶解して10mM母液を製造し、DMSOを使用して母液を3.3、1.1、0.37、0.12mMの濃度の二次母液になるように希釈した。それぞれ90μLの母液及び二次母液を取り、30mL細胞外液中に希釈して、電気生理学的検出に使用した。化合物の最終濃度は30、10、3.3、1.1、0.37μMであり、DMSOの最終濃度は3:1000である。
安定したトランスフェクト細胞の培養:細胞株は、過剰発現したhERGカリウムイオンチャネルHEK-293細胞に由来し、ニューヨーク大学医学部のMohamed Boutjdir博士の研究室から技術サポートを提供した後、Cres Biologicalと協力して、確立と検証された。細胞は、37℃、5%COインキュベーターで培養された。細胞密度がシャーレの80%に達するとき、先ずリン酸塩緩衝液(PBS)で前洗浄した後、トリプシン/EDTAで細胞を2-3min消化し、細胞培地を加えて消化を停止し、細胞をそっと吹き飛ばして遠心分離管に移し、1000rpmで3min遠心分離した後、上澄み液を捨て、細胞培地を加え、細胞を軽くピペッティングして均一に混合し、その後で、継代培養のためにシャーレに移して、又は細胞を円形スライドガラスの上にドリップして、シャーレに置き、細胞接着した後、実験に使用した。
細胞培地の組成:DMEM、15%ウシ胎児血清及び1%100×ペニシリン-ストレプトマイシン。
電気生理学的手動パッチクランプシステム実験:安定したトランスフェクト細胞を50%未満の細胞密度でスライドガラスに接種し、一晩中培養した。実験用細胞を一つの倒立顕微鏡ステージに埋め込まれた約1mLの浴槽に転移し、細胞外液を2.7mL/minの灌流速度で灌流した。5分間安定させた後、実験を開始すれば良い。膜電流は、HEKA EPC-10パッチクランプ増幅器とPATCHMASTER採取システムを使用して記録した。すべての実験は室温(22-24℃)で行われた。実験でP-97マイクロピペットプラーを使用して、電極をまっすぐにする(BF150-110-10)。電極の内径は1-1.5mmであり、内液で満ちた後の入水抵抗は2-4MΩである。hERGカリウムチャネルの電気生理学的刺激スキームは、まず、膜電圧を-80mVにクランプし、細胞に連続2s、+20mV電圧の刺激を与え、hERGカリウムチャネルが活性化され、再び-50mVに再分極し、5s連続して、外向きのテール電流が生成され、刺激周波数は15sに1回である。電流値はテール電流のピーク値である。実験では、全細胞記録モードでチャネル電流を記録した。まず、細胞外液を灌流して(約毎分2mL)持続的に記録し、電流が安定(5分間内で電流減衰(Run-Down)は5%未満)することを待ち、この時、テール電流のピーク値が対照電流値になる。次に、試験待ちの薬物を含む細胞外液を灌流し、hERG電流に対する薬物の抑制作用が安定状態に達するまで持続的に記録し、この時、テール電流のピーク値が薬剤添加後の電流値になる。安定状態の標準は、最近の3つの連続する電流記録ラインが重なっているかどうかに基づいて判断した。安定態勢に達した後、細胞外液で灌流リンスした後に、hERG電流が薬物を添加した前の大きさに戻るかそれに近い場合は、灌流を継続して、他の濃度又は薬物を試験してもよい。使用した細胞が適切に応答していることを保証するため、30μMのキニジンを陽性対照として実験に使用した。
3 パラメータ分析及びデータ分析の統計
本研究では、対照組及び薬物処理組の電流最大値を測定し、対照組最大電流値が占す処理組最大電流値の比率を計算することにより、試験濃度でのhERGカリウムイオンチャネルに対する試験待ちの化合物の作用效果(Mean±SE)を評価した。
実験データは、PATCHMASTER V2X60を使用して採取し、Origin 8.5ソフトウェア及びMicrosoft Excelを使用して分析及び統計を行った。実験結果は表4に示した。
Figure 2022551947000042
上記の実験から、本発明の実施例1及び2の化合物は、hERGカリウムチャネルに対する抑制作用が少なく、心臓に対する毒性が低く、化合物Bより優れていることが分かる。
更に、化合物Bは、孤立した心臓の実験においてQT間隔の有意な延長を示したが、本発明の実施例1及び2の化合物は、孤立した心臓の実験においてQT間隔に影響がないことを示した。本発明の化合物は、より良好な心臓安全性を有する。
本発明は上記で詳細に説明されてきたが、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して様々な修正及び変更が可能であることは当業者によって理解される。本発明の範囲は、上記の詳細な説明に限定されず、請求の範囲に属するべきである。

Claims (10)

  1. 一般式(A)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
    Figure 2022551947000043

    (ここで、Cyは、複素環基から選ばれ、前記複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アルキルスルホニル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン化アルキルアシル基、ヒドロキシアルキルアシル基、シクロアルキルアシル基、複素環基アシル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基及びオキソ基から選ばれる一つ又は複数の基で置換されてもよい。)
  2. 一般式(A)は、下記の一般式(I)の構造を有する請求項1に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
    Figure 2022551947000044

    (ここで、Xは、O、S、C(R)(R)及びN(R)から選ばれ、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれ、且つR及びRは、それらに結合された炭素原子と共に複素環基を形成し、前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換され、
    mは、1、2、3又は4であり、
    nは、0、1、2、3又は4である。)
  3. 、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~6アルキル基、ハロゲン化C1~6アルキル基、ヒドロキシルC1~6アルキル基、C1~6アルコキシ基、ハロゲン化C1~6アルコキシ基、ヒドロキシルC1~6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~6アルキルアミノ基、C1~6アルキルアシルアミノ基、C1~6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~6アルキルアミノアシル基、ビスC1~6アルキルアミノ基及びC3~12シクロアルキル基から選ばれる請求項2に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
  4. 及びRは、それらに結合された炭素原子と共に3員~8員複素環基を形成し、前記複素環基は、一つ又は複数のN、O又はSのヘテロ原子を更に含み、且つ前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、ビスアルキルアミノ基及びシクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換される請求項2~3のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
  5. 及びRは、それらに結合された炭素原子と共に3員~6員複素環基を形成し、前記複素環基は、一つ又は複数のN、O又はSのヘテロ原子を更に含み、且つ前記複素環基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1~6アルキル基、ハロゲン化C1~6アルキル基、ヒドロキシルC1~6アルキル基、C1~6アルコキシ基、ハロゲン化C1~6アルコキシ基、ヒドロキシルC1~6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1~6アルキルアミノ基、C1~6アルキルアシルアミノ基、C1~6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1~6アルキルアミノアシル基、ビスC1~6アルキルアミノ基及びC3~12シクロアルキル基から選ばれる一つ又は複数の基で置換される請求項2~4のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
  6. 一般式(I)は、下記の一般式(Ia)の構造を有する請求項2~5のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
    Figure 2022551947000045

    (ここで、X、m及びnは、請求項2~5に記載の定義を有する。)
  7. Figure 2022551947000046

    から選ばれる請求項2~6のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
  8. 前記化合物は、下記の化合物から選ばれる請求項1に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ。
    Figure 2022551947000047
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ及び薬学的に利用可能な担体を含む薬物組成物。
  10. PRMT5媒介性疾患を治療するための薬物の製造における、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、結晶又はプロドラッグ又は請求項9に記載の薬物組成物の用途。

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