JP2022549222A - アンドロゲン受容体分解活性を有する新規尿素およびその使用 - Google Patents

アンドロゲン受容体分解活性を有する新規尿素およびその使用 Download PDF

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    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings

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Abstract

本開示は、新規化合物、このような化合物を含有する医薬組成物、ならびにがんおよび関連疾患および症状の予防および処置におけるそれらの使用に関する。いくつかの実施形態では、本明細書中に開示される化合物は、アンドロゲン受容体分解活性を示す。いくつかの実施形態では、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、あるいは前述のもののいずれかの重水素化された誘導体は医薬組成物として投与される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2019年9月23日に出願された米国仮特許出願第62/903,997号の優先権を主張し、この米国仮特許出願の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の分野
本開示は、新規化合物、このような化合物を含有する医薬組成物、ならびに疾患および状態、例えばがんの予防および処置におけるそれらの使用に関する。本明細書に開示される化合物は、アンドロゲン受容体分解活性を示す。
本開示の背景
アンドロゲンは、アンドロゲン受容体(AR)への結合を通じて、広範囲の生理学的過程を支配する。例えば、アンドロゲンは、ARシグナル伝達経路において重要であるため、正常な前立腺の発達および機能のために必要である。残念なことに、ARシグナル伝達経路は、前立腺がん、乳がんおよびその他のがんなどのがんの発症および生存にも関与している(例えば、“Androgen Receptor in Prostate Cancer”,Endocrine Reviews,2004,25(2),276-308および“Androgen receptors beyond prostate cancer:ann old marker as a new target”,Oncotarget,2014,6(2),592-603参照)。
ARが関与するがん、例えば前立腺がんを処置するための伝統的な方法は、例えばアンドロゲン除去療法によるARシグナル伝達抑制を含む。このような治療には、化学的および/または外科的去勢が含まれる。あるいは、抗アンドロゲン療法が実行され得、これにより患者は、エンザルタミド(XTANDI(登録商標))などのAR阻害剤で処置される。これらの処置方法は、アンドロゲン受容体陽性がんを有する個体に対して予後の改善をもたらしてきたが、がんの進行が最終的には観察され、例えばAR遺伝子増幅および/またはAR変異の発生を通じて起こる。
したがって、個体が1またはそれより多くの以前の治療を経験していた場合でさえ、がんの進行を停止させるAR陽性がんを処置する必要性が存在する。この最終目標を達成するための1つのアプローチは、天然に存在する細胞のユビキチン媒介性分解を利用することであろう。いかなる理論にも束縛されるものではないが、AR分解は、ARとユビキチンリガーゼの両方が結合し、近接すると起こり得ると考えられる。
セレブロン(「CRBN」)E3ユビキチンリガーゼは、損傷DNA結合タンパク質1およびカリン4とともにE3ユビキチンリガーゼ複合体を形成するユビキチンリガーゼである。セレブロンE3ユビキチンリガーゼは、ユビキチン化およびその後のプロテアソームによる分解のために基質を近接させることによって基質受容体として機能する。最近、小分子薬物、例えばサリドマイドおよびその近縁類似体であるレナリドマイドおよびポマリドマイドが、CRBNおよびいくつかの他のタンパク質と同時に相互作用し得ることが発見された。そうすることによって、CRBNは、IKZF1およびIKZF3などの標的タンパク質分解のために利用され得る。これは、サリドマイドおよび関連化合物の抗骨髄腫効果を説明すると考えられる。
したがって、前立腺がんなどのがんの処置に有用な化合物が本明細書に開示される。いくつかの事例において、がんはAR陽性である。本明細書に開示される化合物は、分子の一方の部分がCRBNと相互作用することができ、分子のCRBN相互作用部分に連結部分を介して連結された他方の部分がARと相互作用することができる二官能性分子である。
"Androgen Receptor in Prostate Cancer",Endocrine Reviews,2004,25(2),276-308 "Androgen receptors beyond prostate cancer:ann old marker as a new target",Oncotarget,2014,6(2),592-603
本開示の要旨
いくつかの実施形態では、本開示は、式(1)の化合物:
Figure 2022549222000001
またはその薬学的に許容され得る塩であって、式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
mは、0、1、2または3であり;
nは、0、1、2または3であり;
各水素原子は、重水素原子によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩を目的とする。
いくつかの実施形態では、式(1)の化合物は、式(1A)の化合物
Figure 2022549222000002
であり得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、式(2)の化合物:
Figure 2022549222000003
またはその薬学的に許容され得る塩であって、式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
mは、0、1または2であり;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1、2または3であり;
各水素原子は、重水素原子によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩を目的とする。
いくつかの実施形態では、式(2)の化合物は、式(2A)の化合物
Figure 2022549222000004
であり得る。
いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000005
基は、
Figure 2022549222000006
から選択され得る。
いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000007
基は、
Figure 2022549222000008
から選択され得る。
いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000009
基は、
Figure 2022549222000010
から選択され得る。
いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2022549222000011
Figure 2022549222000012
から選択され得る。
がんを処置することを必要とする被験体においてがんを処置する方法であって、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、あるいは式(1)もしくは(2)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物を前記被験体に投与することを含む、方法も本明細書に開示されている。少なくとも1つの実施形態において、本開示の医薬組成物は、がんの処置を必要とする被験体におけるがんの処置において(またはがんの処置のための医薬の製造において)使用するためのものであり得る。
少なくとも1つの実施形態において、治療有効量の本開示の医薬組成物は、がんと診断された被験体に投与され得る。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、開示された実施形態を例示し、説明とともに、開示された実施形態の原理を説明する。図面において:
図1は、ウエスタンブロット分析を使用して、投与24時間後でのLNCAP細胞株における化合物1-27、1-49、2-8、および2-10のアンドロゲン受容体(AR)分解活性を示す。
本開示の詳細な説明
定義
本明細書で使用される場合、「がん」は、身体の他の部分に浸潤または拡散する可能性を有する異常な細胞増殖を伴う疾患、障害および状態を指す。例示的ながんとして、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アンドロゲン受容体陽性」という用語は、アンドロゲン受容体が1またはそれより多くの分析方法、例えば免疫組織化学によって検出されることを意味する。例えば、被験体の腫瘍の生検の分析は、アンドロゲン受容体の存在を示し得る。AR状態は、血液検査において循環がん細胞または循環腫瘍DNAによって検査され得る。状況によっては、AR試験は実施されなくてもよい。
「被験体」は、処置、観察または実験の対象になっているかまたは対象になるであろう動物、例えば哺乳動物を指す。本明細書に記載される方法は、ヒト治療および家畜適用の両方に有用であり得る。一実施形態では、被験体は、ヒトである。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置する」は、疾患もしくは障害またはその少なくとも1つの識別可能な症候の改善を指す。別の実施形態では、「処置」または「処置する」は、患者によって必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な身体パラメータの改善を指す。さらに別の実施形態では、「処置」または「処置する」は、身体的な(例えば、識別可能な症候の安定化)または生理的な(例えば、身体パラメータの安定化)またはその両方における疾患または障害の進行の阻害を指す。さらに別の実施形態では、「処置」または「処置する」は、疾患または障害の発症の遅延を指す。
2つの文字または記号の間にないダッシュ(「-」)は、置換基の結合点を示すために使用される。例えば、-CNは、炭素原子を介して結合される。
「必要に応じた」または「必要に応じて」は、その後に記載される事象または状況が起こってもよいしまたは起こらなくてもよく、記載は、事象または状況が起こる場合、およびそれらが起こらない場合を含むことを意味する。当業者であれば、1個またはそれより多い置換基を含有する基に関して、このような基は、立体的に非現実的であり、合成的に実現不可能であり、および/または本質的に不安定である任意の置換または置換パターンを導入することを意図しないと理解するであろう。
値の範囲が列挙される場合、それは、各値および前記範囲内の部分範囲を包含することを意図する。例えば、「C~Cアルキル」は、C、C、C、C、C、C、C1~6、C1~5、C1~4、C1~3、C1~2、C2~6、C2~5、C2~4、C2~3、C3~6、C3~5、C3~4、C4~6、C4~5およびC5~6アルキルを包含することを意図する。
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、本明細書ではC-アルケニルと表される、炭素-炭素二重結合を有する不飽和の2炭素基を指す。
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、酸素原子に共有結合されたアルキルまたはシクロアルキルを指す。
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、飽和直鎖または分枝鎖炭化水素、例えば本明細書では(C~C)アルキルと称される1~8個の炭素原子の直鎖基または分枝鎖基を指す。例示的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、「アルキル」は、直鎖炭化水素である。いくつかの実施形態では、「アルキル」は、分枝鎖炭化水素である。
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、本明細書ではC-アルキニルと表される、炭素-炭素三重結合を有する不飽和の2炭素基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「アリール」は、5~14個の環原子を有する炭素単環式、炭素二環式または他の炭素多環式芳香族環系を指す。アリール基は、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される1個またはそれより多い環に必要に応じて縮合され得る。本開示のアリール基は、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミドおよびチオケトンから選択される基で置換されていてもよい。例示的なアリール基としては、限定されないが、フェニル、トリル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニルおよびナフチルならびにベンゾ縮合炭素環式部分、例えば5,6,7,8-テトラヒドロナフチルが挙げられる。例示的なアリール基としては、限定されないが、本明細書では「C-アリール」と称される、環が6個の炭素原子を含む単環式芳香族環系が挙げられる。
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、シクロアルカンに由来する3~16個の炭素または3~8個の炭素(本明細書では「(C~C)シクロアルキル」と称される)の飽和または不飽和環式、二環式または架橋二環式炭化水素基を指す。例示的なシクロアルキルとしては、限定されないが、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロペンタンおよびシクロペンテンが挙げられる。シクロアルキル基は、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミドおよびチオケトンで置換されていてもよい。シクロアルキル基は、他のシクロアルキル基(飽和または部分不飽和)、アリール基またはヘテロシクリル基に縮合して、二環、四環などを形成し得る。用語「シクロアルキル」はまた、架橋環構造およびスピロ縮合環構造(これらは、ヘテロ原子を含有していてもよいしまたは含有していなくてもよい)を含む。
本明細書で使用される場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、-F、-Cl、-Brおよび/または-Iを指す。
本明細書で使用される「ハロアルキル基」という用語は、1個またはそれより多くのハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、1個またはそれより多いヘテロ原子、例えば1~4個のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄を含有する単環式、二環式または他の多環式芳香族環系を指す。ヘテロアリールは、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミドおよびチオケトンを含む1個またはそれより多い置換基で置換されていてもよい。ヘテロアリールはまた、非芳香族環に縮合され得る。ヘテロアリール基の実例としては、限定されないが、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジル、トリアジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、(1,2,3)-および(1,2,4)-トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、フェニル、イソオキサゾリルおよびオキサゾリルが挙げられる。例示的なヘテロアリール基としては、限定されないが、本明細書では「(C~C)ヘテロアリール」と称される、環が2~5個の炭素原子と1~3個のヘテロ原子とを含む単環式芳香族環が挙げられる。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、5個~10個の環原子を含み、そのうちの1個~4個はN、OおよびSから選択されるヘテロ原子である。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、5~8個の環原子を含み、そのうちの1~4個はN、OおよびSから選択されるヘテロ原子である。
本明細書で使用される場合、用語「複素環」、「ヘテロシクリル」または「複素環式」はそれぞれ、窒素、酸素、リンおよび硫黄から独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3~18員環を指す。複素環は、芳香族(ヘテロアリール)または非芳香族であり得る。複素環は、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミドおよびチオケトンを含む1個またはそれより多い置換基で置換されていてもよい。複素環としては、上記複素環のいずれかが、アリール、シクロアルキルおよび複素環から独立して選択される1個または2個の環に縮合された二環基、三環基および四環基も挙げられる。例示的な複素環としては、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ビオチニル、シンノリニル、ジヒドロフリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジチアゾリル、フリル、ホモピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インドリル、イソキノリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリジニル、イソオキサゾリル、モルフォリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリミジル、ピロリジニル、ピロリジン-2-オンイル、ピロリニル、ピロリル、キノリニル、キノキサロイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリル、チエニル、チオモルフォリニル、チオピラニルおよびトリアゾリルが挙げられる。いくつかの実施形態では、複素環は、5個~10個の環原子を含み、そのうちの1個~4個はN、OおよびSから選択されるヘテロ原子である。いくつかの実施形態では、複素環は、5~8個の環原子を含み、そのうちの1~4個はN、OおよびSから選択されるヘテロ原子である。
本明細書で使用される場合、用語「ヒドロキシ」および「ヒドロキシル」は、-OHを指す。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、酸素原子への二重結合(すなわち、=O)を指す。例えば、炭素原子上の2つのジェミナル基が「一緒になってオキソを形成する」場合、カルボニル(すなわち、C=O)が形成される。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容され得る担体」は、医薬投与に適合する任意のおよびすべての溶媒、分散媒、コーティング剤、等張剤および吸収遅延剤などを指す。薬学的に活性な物質のためのこのような媒体および作用剤の使用は、当技術分野で周知である。組成物はまた、補完的な、追加的なまたは強化された治療機能を提供する他の活性化合物を含有し得る。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容され得る塩」という用語は、その塩が非毒性である本開示の化合物の塩形態を指す。本開示の化合物の薬学的に許容され得る塩としては、適切な無機および有機の酸および塩基に由来するものが挙げられる。化合物の「遊離塩基」形態は、例えば、イオン結合された塩を含有しない。
「ならびにその薬学的に許容され得る塩および重水素化された誘導体」という語句は、本開示の1つまたはそれより多くの化合物または式を言及する「ならびにその薬学的に許容され得る塩および前述のもののいずれかの重水素化された誘導体」と互換的に使用される。これらの語句は、言及された化合物のいずれか1つの薬学的に許容され得る塩、言及された化合物のいずれか1つの重水素化された誘導体、およびそれらの重水素化された誘導体の薬学的に許容され得る塩を包含することが意図される。
当業者は、「化合物またはその薬学的に許容され得る塩」の量が開示されている場合、化合物の薬学的に許容され得る塩形態の量は、化合物の遊離塩基の濃度に相当する量であることを認識するであろう。本明細書における化合物またはその薬学的に許容され得る塩の開示された量は、それらの遊離塩基形態に基づくことに留意されたい。
適切な薬学的に許容され得る塩は、例えば、S.M.Bergeら、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19に開示されているものである。例えば、その論文の表1は、以下の薬学的に許容され得る塩を提供する。
表1:
Figure 2022549222000013
Figure 2022549222000014
薬学的に許容され得る酸付加塩の非限定的な例としては、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸または過塩素酸などの無機酸とともに形成された塩;酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸などの有機酸とともに形成された塩;およびイオン交換などの当技術分野で使用される他の方法を使用することによって形成された塩が挙げられる。薬学的に許容され得る塩の非限定的な例としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩および吉草酸塩が挙げられる。適切な塩基に由来する薬学的に許容され得る塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびN(C1~4アルキル)塩が挙げられる。本開示は、本明細書に開示される化合物の任意の塩基性窒素含有基の四級化も想定する。アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩の適切な非限定的な例としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムが挙げられる。薬学的に許容され得る塩のさらなる非限定的な例としては、アンモニウム、第四級アンモニウム、およびハロゲン化物、水酸化物、カルボキシラート、スルファート、ホスファート、ニトラート、低級アルキルスルホナートおよびアリールスルホナートなどの対イオンを用いて形成されるアミン陽イオンが挙げられる。薬学的に許容され得る塩の他の適切な非限定的な例としては、ベシル酸塩およびグルコサミン塩が挙げられる。
本明細書で使用される場合、有機化合物を含む化合物の命名法は、一般名、IUPAC、IUBMBまたはCASによる命名法の推奨を使用して与えることができる。当業者は、命名規則を使用した化合物構造の体系的分類(systemic reduction)によって、またはCHEMDRAW(商標)(Cambridgesoft Corporation,U.S.A.)などの市販のソフトウェアによって、名称が与えられた場合に化合物の構造を容易に確認することができる。
本開示の化合物は、1つまたはそれより多いキラル中心および/または二重結合を含有し得るので、立体異性体、例えば幾何異性体、エナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在し得る。本明細書で使用される場合、用語「立体異性体」は、すべての幾何異性体、エナンチオマーまたはジアステレオマーからなる。これらの化合物は、ステレオジェニック炭素原子の周りの置換基の立体配置に応じて、記号「R」または「S」によって表記され得る。本開示は、これらの化合物の様々な立体異性体およびそれらの混合物を包含する。立体異性体としては、エナンチオマーおよびジアステレオマーが挙げられる。エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物は、命名法によって「(±)」と表記され得るが、当業者であれば、構造がキラル中心を示し得ることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、エナンチオマーまたは立体異性体は、対応するエナンチオマーを実質的に含まずに提供され得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、(S)-および(R)-異性体のラセミ混合物である。他の実施形態では、混合物の個々の化合物が(S)-または(R)-異性体配置で主として存在する化合物の混合物が本明細書で提供される。例えば、化合物の混合物は、約55%超、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約99.5%またはそれより高い(S)-エナンチオマー過剰率を有する。他の実施形態では、化合物の混合物は、約55%超~約99.5%、約60%超~約99.5%、約65%超~約99.5%、約70%超~約99.5%、約75%超~約99.5%、約80%超~約99.5%、約85%超~約99.5%、約90%超~約99.5%、約95%超~約99.5%、約96%超~約99.5%、約97%超~約99.5%、約98%超~約99.5%、約99%超~約99.5%またはそれより高い(S)-エナンチオマー過剰率を有する。他の実施形態では、化合物の混合物は、約55%超、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約99.5%またはそれより高い(R)-エナンチオマー純度を有する。いくつかの他の実施形態では、化合物の混合物は、約55%超~約99.5%、約60%超~約99.5%、約65%超~約99.5%、約70%超~約99.5%、約75%超~約99.5%、約80%超~約99.5%、約85%超~約99.5%、約90%超~約99.5%、約95%超~約99.5%、約96%超~約99.5%、約97%超~約99.5%、約98%超~約99.5%、約99%超~約99.5%またはそれより高い(R)-エナンチオマー過剰率を有する。
本開示の化合物の個々の立体異性体は、不斉中心もしくはステレオジェニック中心を含有する市販の出発物質から合成により調製され得るか、またはラセミ混合物を調製し、続いて、当業者に周知の分割方法によって調製され得る。これらの分割方法は、(1)得られたジアステレオマー混合物の、キラル助剤へのエナンチオマー混合物の結合、再結晶もしくはクロマトグラフィーによる分離、および助剤からの光学的に純粋な生成物の分離、(2)光学的に活性な分割剤を用いた塩形成、または(3)キラルクロマトグラフィーカラムによる光学エナンチオマーの混合物の直接分離によって例示される。立体異性体混合物はまた、周知の方法、例えばキラル相ガスクロマトグラフィー、キラル相高速液体クロマトグラフィー、キラル塩複合体としての化合物の結晶化、またはキラル溶媒中における化合物の結晶化によって、それらの成分の立体異性体に分割され得る。立体異性体はまた、周知の不斉合成方法によって、立体異性的に純粋な中間体、試薬および触媒から得られ得る。
幾何異性体もまた、本開示の化合物に存在し得る。本開示は、炭素-炭素二重結合の周りの置換基の配置または炭素環の周りの置換基の配置から生じる様々な幾何異性体およびそれらの混合物を包含する。炭素-炭素二重結合の周りの置換基は、「Z」または「E」立体配置にあると表記され、用語「Z」および「E」は、IUPAC標準にしたがって使用される。特に指定がない限り、二重結合を示す構造は、E異性体およびZ異性体の両方を包含する。
あるいは、炭素-炭素二重結合の周りの置換基は、「cis」または「trans」と称され得、「cis」は、二重結合の同じ側の置換基を表し、「trans」は、二重結合の反対側の置換基を表す。炭素環の周りの置換基の配置は、「cis」または「trans」と表記される。用語「cis」は、環の同じ側の面の置換基を表し、用語「trans」は、環の反対側の面の置換基を表す。置換基が環の同じ側および反対側の両方の面に配置される化合物の混合物は、「cis/trans」と表記される。
本明細書に開示される化合物は互変異性体として存在し得、一方の互変異性体構造のみが示されているとしても、本開示の範囲によって両方の互変異性体形態が包含されることを意図する。
加えて、特に記述がない限り、本明細書に記載される構造はまた、同位体が富化された1種またはそれより多種の原子が存在するという点でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素(H)もしくは三重水素(H)による水素の置き換え、または13C-もしくは14C-炭素原子による炭素の置き換えを除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。このような化合物は、例えば、分析ツール、生物学的アッセイにおけるプローブ、または治療剤として有用であり得る。
化合物
いくつかの実施形態では、式(1)の化合物:
Figure 2022549222000015
またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、および前述のもののいずれかの重水素化された誘導体が本明細書に提供され、式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
mは、0、1、2または3であり;
nは、0、1、2または3である。
いくつかの実施形態では、式(1)の化合物は、式(1A)の化合物
Figure 2022549222000016
であり得る。
いくつかの実施形態では、式(2)の化合物:
Figure 2022549222000017
またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、および前述のもののいずれかの重水素化された誘導体が本明細書に提供され、式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
mは、0、1または2であり;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1、2または3である。
いくつかの実施形態では、式(2)の化合物は、式(2A)の化合物
Figure 2022549222000018
であり得る。
いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XおよびXは、それぞれNである。いくつかの実施形態では、XはCRであり、XはCRであり、XはCRである。いくつかの実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して、HおよびFから選択される。いくつかの実施形態では、XはCRであり、XはCRであり、XはCRであり、R、RおよびRは、それぞれ独立して、HおよびFから選択される。いくつかの実施形態では、XはCRであり、XはCRであり、XはCRであり、XはCRである。いくつかの実施形態では、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、HおよびFから選択される。いくつかの実施形態では、XはCRであり、XはCRであり、XはCRであり、XはCRであり、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、HおよびFから選択される。
いくつかの実施形態では、RはFである。いくつかの実施形態では、RはFである。いくつかの実施形態では、RはFである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれFである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれFである。いくつかの実施形態では、R、RおよびRは、それぞれHである。いくつかの実施形態では、R、RおよびRは、それぞれHである。いくつかの実施形態では、R、RおよびRは、それぞれHである。いくつかの実施形態では、R、RおよびRは、それぞれHである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれHである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれHである。
いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000019
基は、
Figure 2022549222000020
から選択される。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000021
基は
Figure 2022549222000022
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000023
基は
Figure 2022549222000024
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000025
基は
Figure 2022549222000026
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000027
基は
Figure 2022549222000028
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000029
基は
Figure 2022549222000030
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000031
基は
Figure 2022549222000032
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000033
基は
Figure 2022549222000034
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、-Cl、-OCHおよび-CFから独立して選択される。
いくつかの実施形態では、mは1または2である。いくつかの実施形態では、mは0である。いくつかの実施形態では、mは1である。いくつかの実施形態では、mは2である。
いくつかの実施形態では、oは0である。いくつかの実施形態では、oは1である。
いくつかの実施形態では、mおよびoは、それぞれ0である。
いくつかの実施形態では、各Rは、HおよびC~Cアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、Hおよび-CHから独立して選択される。いくつかの実施形態では、1つのRはHであり、その他のRは-CHである。いくつかの実施形態では、各Rは同一である。いくつかの実施形態では、各Rは異なる。
いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000035
は、
Figure 2022549222000036
から選択される。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000037

Figure 2022549222000038
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000039

Figure 2022549222000040
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000041

Figure 2022549222000042
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000043

Figure 2022549222000044
である。
いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000045
は、
Figure 2022549222000046
から選択される。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000047

Figure 2022549222000048
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000049

Figure 2022549222000050
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000051

Figure 2022549222000052
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000053

Figure 2022549222000054
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000055

Figure 2022549222000056
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000057

Figure 2022549222000058
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000059

Figure 2022549222000060
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000061

Figure 2022549222000062
である。いくつかの実施形態では、基
Figure 2022549222000063

Figure 2022549222000064
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、F、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは独立してFである。
いくつかの実施形態では、nは0である。いくつかの実施形態では、nは1である。
いくつかの実施形態では、各Rは水素であるか、または2つのR基は一緒になってオキソを形成する。いくつかの実施形態では、各Rは水素である。いくつかの実施形態では、2つのR基は一緒になってオキソを形成する。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000065
基は
Figure 2022549222000066
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000067
基は、
Figure 2022549222000068
から選択される。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000069
基は
Figure 2022549222000070
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000071
基は
Figure 2022549222000072
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000073
基は
Figure 2022549222000074
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000075
基は
Figure 2022549222000076
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000077
基は
Figure 2022549222000078
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000079
基は
Figure 2022549222000080
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000081
基は
Figure 2022549222000082
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000083
基は
Figure 2022549222000084
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000085
基は
Figure 2022549222000086
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000087
基は
Figure 2022549222000088
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000089
基は
Figure 2022549222000090
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000091
基は
Figure 2022549222000092
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000093
基は
Figure 2022549222000094
である。いくつかの実施形態では、
Figure 2022549222000095
基は
Figure 2022549222000096
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、水素、C~Cアルキルおよび-C(=O)-C~Cアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、水素およびC~Cアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、水素、-CH、-CHCHおよび-CH(CHから独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Lは、長さが1~12個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている。いくつかの実施形態では、Lは、長さが1~10個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている。いくつかの実施形態では、Lが、長さが1~8個の炭素原子のリンカーであり、長さが炭素原子の、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている。いくつかの実施形態では、Lは、長さが1~6個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている。
いくつかの実施形態では、リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子は、C(=O)、O、N(R)、S、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられている。いくつかの実施形態では、リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子が、O、N(R)、シクロアルキルまたは複素環によって必要に応じて置き換えられており、前記R、シクロアルキルおよび複素環が、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている。
いくつかの実施形態では、L中の複素環は、ピペリジンおよびピペラジンから選択され、これらはそれぞれ0個、1個、2個または3個のRで置換されている。いくつかの実施形態では、Lにおける複素環は、
Figure 2022549222000097
および
Figure 2022549222000098
から選択される。
いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2022549222000099
Figure 2022549222000100
から選択される。
いくつかの実施形態では、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物の薬学的に許容され得る塩が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物の薬学的に許容され得る塩の重水素化された誘導体が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物が本明細書において提供される。
いくつかの実施形態では、表2に列挙される化合物から選択される化合物またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、または前述のもののいずれかの重水素化された誘導体が本明細書において提供される。
Figure 2022549222000101
Figure 2022549222000102
Figure 2022549222000103
Figure 2022549222000104
Figure 2022549222000105
Figure 2022549222000106
Figure 2022549222000107
Figure 2022549222000108
Figure 2022549222000109
いくつかの実施形態では、表3に列挙される化合物から選択される化合物またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、または前述のもののいずれかの重水素化された誘導体が本明細書において提供される。
Figure 2022549222000110
Figure 2022549222000111
Figure 2022549222000112
Figure 2022549222000113
Figure 2022549222000114
Figure 2022549222000115
医薬組成物
本開示の医薬組成物は、薬学的に許容され得る担体とともに製剤化された少なくとも1つの式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、その互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、または前出のもののいずれかの重水素化された誘導体を含む。これらの製剤としては、経口、直腸、局所、口腔および非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内または静脈内)投与に適切なものが挙げられる。任意の所与の症例における最も適切な投与形態は、処置される状態の程度および重症度、ならびに使用される特定の化合物の性質に依存するであろう。
経口投与に適切な製剤は、別個の単位、例えばカプセル、カシェ、トローチ剤または錠剤で提示され得、これらはそれぞれ、粉末もしくは顆粒として;水性液体もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液として;または水中油型エマルジョンもしくは油中水型エマルジョンとして、所定の量の本開示の化合物を含有する。示されているように、このような製剤は、活性化合物としての少なくとも1つの本発明の化合物と、担体または賦形剤(これは、1つまたはそれより多い補助成分を構成し得る)と合わせる工程を含む任意の適切な調剤方法によって調製され得る。担体は、製剤の他の成分と適合性であるという意味で許容可能でなければならず、レシピエントにとって有害であってはならない。担体は、固体または液体またはその両方であり得、約0.05~約95重量%の少なくとも1つの活性化合物を含有し得る単位用量製剤、例えば錠剤で、活性化合物として少なくとも1つの本明細書に記載される化合物と共に製剤化され得る。他の化合物を含む他の薬理学的に活性な物質も存在し得る。本開示の製剤は、成分を混和することから本質的になる周知の調剤技術のいずれかによって調製され得る。
固体組成物について、従来の非毒性固体担体としては、例えば、医薬等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。薬理学的に投与可能な液体組成物は、例えば、少なくとも1つの本明細書に記載される本開示の活性化合物および必要に応じた医薬アジュバントを賦形剤、例えば水、生理食塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノールなどに溶解または分散し、それにより、溶液または懸濁液を形成することによって調製され得る。一般に、適切な製剤は、少なくとも1つの本開示の活性化合物と、液体または微細化固体担体またはその両方とを均一および密接に混和し、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製され得る。例えば、錠剤は、1つまたはそれより多い補助成分と必要に応じて合わされ得る少なくとも1つの本開示の化合物の粉末または顆粒を圧縮するまたは成形することによって調製され得る。圧縮錠剤は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤および/または界面活性剤/分散剤(単数または複数)と必要に応じて混合され得る流動性形態、例えば粉末または顆粒の少なくとも1つの本開示の化合物を適切な機械で圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、粉末形態の少なくとも1つの本開示の化合物を不活性液体希釈剤で湿らせる適切な機械で成形することによって作製され得る。
口腔(舌下)投与に適切な製剤としては、フレーバーベース、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に少なくとも1つの本開示の化合物を含むトローチ剤、ならびに不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシア中に少なくとも1つの化合物を含むトローチが挙げられる。
非経口投与に適切な本開示の製剤は、少なくとも1つの式(1)(例えば、式(1A)もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、または前出のもののいずれかの重水素化された誘導体の滅菌水性調製物(これは、目的のレシピエントの血液とほぼ等張である)を含む。これらの調製物は静脈内投与されるが、投与はまた、皮下注射、筋肉内注射または皮内注射によって達成され得る。このような調製物は、好都合には、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物を水と混和し、得られた溶液を滅菌し、血液と等張にすることによって調製され得る。本開示の注射用組成物は、約0.1~約5%w/wの活性化合物を含有し得る。
直腸投与に適切な製剤は、単位用量坐薬として提示される。これらは、少なくとも1つの本明細書に記載される化合物を1つまたはそれより多い従来の固体担体、例えばココアバターと混和し、次いで、得られた混合物を成形することによって調製され得る。
皮膚への局所適用に適切な製剤は、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ジェル、スプレー、エアロゾールまたは油の形態を取り得る。使用され得る担体および賦形剤としては、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコールおよびそれらの2つまたはそれより多い組み合わせが挙げられる。活性化合物(すなわち、少なくとも1つの式(1)(例えば、式(1A)もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、または前出のもののいずれかの重水素化された誘導体)は、一般に、組成物の約0.1%~約15%w/w、例えば約0.5~約2%の濃度で存在する。
投与される活性化合物の量は、処置される被験体、被験体の体重、投与様式および処方医師の判断に依存し得る。例えば、投与スケジュールは、約1μg~約1000mgの認められた投与量の被包された化合物の1日1回または1日2回の投与を伴い得る。別の実施形態では、被包された化合物の用量の断続的な投与(例えば月単位または年単位)が用いられ得る。被包化は、作用部位へのアクセスを容易にし、理論的には相乗効果を生じさせる有効成分の同時投与を可能にする。標準的な投与レジメンにしたがって、医師は、最適な投与量を容易に決定し、このような投与量を達成するように投与を容易に改変することができるであろう。
本明細書に開示される化合物または組成物の治療有効量は、化合物の治療有効性によって測定され得る。しかしながら、投与量は、患者の要件、処置される状態の重症度、および使用される化合物に応じて変動し得る。一実施形態では、開示される化合物の治療有効量は、最大血漿濃度を達成するために十分である。例えば、動物試験にしたがって決定された予備用量、およびヒトへの投与のための投与量のスケーリングは、当技術分野で認められている慣例にしたがって実施される。
毒性および治療有効性は、例えば、LD50(集団の50%に致死的な用量)およびED50(集団の50%において治療的に有効な用量)を決定するための細胞培養物または実験動物の標準的な薬学的手順によって決定され得る。毒性効果対治療効果の用量比は治療指標であり、それは、比LD50/ED50として表され得る。大きな治療指標を示す組成物が好ましい。
細胞培養アッセイまたは動物研究から得られたデータは、ヒトにおける使用のための投与量の範囲を策定するために使用され得る。ヒトを含む別の動物における使用のために、当技術分野で公知の変換係数を使用して、ある動物モデルにおいて達成された治療有効投与量を変換し得る(例えば、Freireichら、Cancer Chemother.Reports 50(4):219-244(1966)および等価表面積投与量係数に関する以下の表(表4)を参照のこと)。
Figure 2022549222000116
このような化合物の投与量は、好ましくは、ED50を含む循環濃度の範囲内であり、毒性はほとんどまたは全くない。投与量は、用いられる剤形および利用される投与経路に応じて、この範囲内で変動し得る。一般に、治療有効量は、被験体の年齢、状態および性別、ならびに被験体における医学的状態の重症度に伴い変動し得る。投与量は医師によって決定され、必要に応じて、観察される処置効果に適合するように調整され得る。
処置の方法
いくつかの実施形態では、それを必要とする被験体においてがんを処置するために、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、あるいは前述のもののいずれかの重水素化された誘導体が投与される。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される。いくつかの実施形態では、がんは前立腺がんである。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部がんである。いくつかの実施形態では、がんは皮膚がんである。いくつかの実施形態では、がんは肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは腎細胞癌である。いくつかの実施形態では、がんは副腎皮質癌である。いくつかの実施形態では、がんは膀胱がんである。いくつかの実施形態では、がんは肺がんである。いくつかの実施形態では、がんは胃癌である。いくつかの実施形態では、がんは食道癌である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓腺癌である。いくつかの実施形態では、がんは結腸直腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは結合組織がんである。いくつかの実施形態では、がんは多形性神経膠芽腫である。いくつかの実施形態では、がんは子宮頸がんである。いくつかの実施形態では、がんは子宮がんである。いくつかの実施形態では、がんは卵巣がんである。いくつかの実施形態では、がんは乳がんである。
いくつかの実施形態では、がんはアンドロゲン受容体陽性である。
いくつかの実施形態では、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、あるいは前述のもののいずれかの重水素化された誘導体は医薬組成物として投与される。
いくつかの実施形態では、被験体は、抗がん剤で以前に処置されたことがある。いくつかの実施形態では、抗がん剤は、エンザルタミド、アパルタミド、ビカルタミド、ダロルタミド、フルタミド、アビラタロン(abiratarone)または前述のもののいずれかの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗がん剤は、エンザルタミドである。
いくつかの実施形態では、がんを処置するための、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、あるいは前述のもののいずれかの重水素化された誘導体の使用が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される。いくつかの実施形態では、がんは前立腺がんである。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部がんである。いくつかの実施形態では、がんは皮膚がんである。いくつかの実施形態では、がんは肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは腎細胞癌である。いくつかの実施形態では、がんは副腎皮質癌である。いくつかの実施形態では、がんは膀胱がんである。いくつかの実施形態では、がんは肺がんである。いくつかの実施形態では、がんは胃癌である。いくつかの実施形態では、がんは食道癌である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓腺癌である。いくつかの実施形態では、がんは結腸直腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは結合組織がんである。いくつかの実施形態では、がんは多形性神経膠芽腫である。いくつかの実施形態では、がんは子宮頸がんである。いくつかの実施形態では、がんは子宮がんである。いくつかの実施形態では、がんは卵巣がんである。いくつかの実施形態では、がんは乳がんである。いくつかの実施形態では、がんはアンドロゲン受容体陽性である。
いくつかの実施形態では、医薬の調製のための、式(1)もしくは(2)の化合物、もしくはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、または前述のもののいずれかの重水素化された誘導体の使用が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、医薬は、がんの処置のためのものである。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される。いくつかの実施形態では、がんは前立腺がんである。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部がんである。いくつかの実施形態では、がんは皮膚がんである。いくつかの実施形態では、がんは肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは腎細胞癌である。いくつかの実施形態では、がんは副腎皮質癌である。いくつかの実施形態では、がんは膀胱がんである。いくつかの実施形態では、がんは肺がんである。いくつかの実施形態では、がんは胃癌である。いくつかの実施形態では、がんは食道癌である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓腺癌である。いくつかの実施形態では、がんは結腸直腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは結合組織がんである。いくつかの実施形態では、がんは多形性神経膠芽腫である。いくつかの実施形態では、がんは子宮頸がんである。いくつかの実施形態では、がんは子宮がんである。いくつかの実施形態では、がんは卵巣がんである。いくつかの実施形態では、がんは乳がんである。いくつかの実施形態では、がんはアンドロゲン受容体陽性である。
いくつかの実施形態では、式(1)の化合物(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))、もしくはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容され得る塩、または前述のもののいずれかの重水素化された誘導体と細胞を接触させることを含む、細胞増殖を阻害する方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、細胞はがん細胞である。いくつかの実施形態では、がん細胞は前立腺がん細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はアンドロゲン受容体陽性である。
一実施形態では、式(1)の化合物(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))、もしくはその互変異性体、立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくは水和物は、別の治療剤と組み合わせて投与され得る。他の治療剤は、本開示の化合物のみの投与と比べて、相加的または相乗的な価値を提供し得る。治療剤は、例えば、ホルモンおよびホルモン類似体;シグナル伝達経路阻害剤;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;代謝拮抗新生物剤(antimetabolite neoplastic agent);抗生新生物剤(antibiotic neoplastic agent);アルキル化剤;抗微小管剤;白金配位錯体;アロマターゼ阻害剤;および抗有糸分裂剤から選択され得る。
いくつかの実施形態では、治療剤は、ホルモンまたはホルモン類似体であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、シグナル伝達経路阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、トポイソメラーゼI阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、トポイソメラーゼII阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、代謝拮抗新生物剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、抗生新生物剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、アルキル化剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、抗微小管剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、白金配位錯体であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、アロマターゼ阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、治療剤は、抗有糸分裂剤であり得る。
いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、アナストラゾール、レトロゾール、ボロゾール、ファドロゾール、エキセメスタンおよびフォルメスタンから選択され得る。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、アナストラゾールである。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、レトロゾールであり得る。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、ボロゾールであり得る。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、ファドロゾールであり得る。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、エキセメスタンであり得る。いくつかの実施形態では、アロマターゼ阻害剤は、フォルメスタンであり得る。
いくつかの実施形態では、抗有糸分裂剤は、パクリタキセル、ドセタキセルおよびアブラキサンから選択され得る。いくつかの実施形態では、抗有糸分裂剤は、パクリタキセルであり得る。いくつかの実施形態では、抗有糸分裂剤は、ドセタキセルであり得る。いくつかの実施形態では、抗有糸分裂剤は、アブラキサンであり得る。
いくつかの実施形態では、式(1)(例えば、式(1A))もしくは(2)(例えば、式(2A))の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、あるいは前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、ホルモンまたはホルモン類似体と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物、もしくはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、または前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、シグナル伝達経路阻害剤と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、あるいは前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、代謝拮抗新生物剤と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、あるいは前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、トポイソメラーゼI阻害剤と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、あるいは前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、トポイソメラーゼII阻害剤と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(1)もしくは(2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、または薬学的に許容され得る塩、あるいは前出のもののいずれかの重水素化された誘導体は、アロマターゼ阻害剤と組み合わせて投与され得る。
以下で提供される実施例および調製は、本明細書に開示される化合物およびこのような化合物の調製方法をさらに例証および例示する。本開示の範囲は、以下の実施例および調製の範囲によって決して限定されないと理解すべきである。
本明細書に記載される化学物質は、1つまたはそれより多い本明細書の例示的なスキームおよび/または当技術分野で周知の技術にしたがって合成され得る。特に規定がない限り、本明細書に記載される反応は、大気圧において、一般に約-10℃~約200℃の温度範囲内で行われる。さらに、特に規定される場合を除いて、反応時間および条件はおおよそのものであり、例えば、ほぼ大気圧において、約-10℃~約200℃の温度範囲内で、例えば約1~約24時間であり得る期間にわたって行われる;いくつかの実施形態では、放置して一晩進ませる反応は、平均約16時間の期間であり得る。
本明細書に記載される化学物質および中間体の単離および精製は、所望により、任意の適切な分離または精製手順、例えば濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーまたは厚層クロマトグラフィーまたはこれらの手順の組み合わせなどによって行われ得る。例えば、Careyら、Advanced Organic Chemistry,3rdEd.,1990 New York:Plenum Press;Mundyら、Name Reaction and Reagents in Organic Synthesis,2ndEd.,2005 Hoboken,NJ:J.Wiley&Sonsを参照のこと。適切な分離および単離手順の具体的な説明は、以下の実施例を参照することによって与えられる。しかしながら、他の同等の分離または単離手順も使用され得る。
すべての方法において、感受性基または反応性基のための保護基は、一般的な化学原則にしたがって、必要な場合に用いられ得ると十分に理解されている。保護基は、標準的な有機合成方法にしたがって操作される(T.W.Greene and P.G.M.Wuts(1999)Protective Groups in Organic Synthesis,3rdEd.,John Wiley&Sons)。これらの基は、当業者には容易に明らかである方法を使用して、好都合な化合物合成段階で除去され得る。
所望により、非限定的な例示的化合物の(R)-および(S)-異性体は、存在する場合、当業者に公知の方法によって、例えば、結晶化によって分離され得るジアステレオ異性体塩もしくは錯体の形成によって;例えば、結晶化、気体-液体もしくは液体クロマトグラフィーによって分離され得るジアステレオ異性体誘導体の形成を介して;1つのエナンチオマーとエナンチオマー特異的試薬との選択的反応、例えば、酵素的酸化もしくは還元、続いて、改変エナンチオマーおよび非改変エナンチオマーの分離;またはキラル環境、例えば、結合キラル配位子を有するシリカなどのキラル支持体上もしくはキラル溶媒の存在下におけるガス-液体もしくは液体クロマトグラフィーによって分割され得る。あるいは、特定のエナンチオマーは、光学的に活性な試薬、基質、触媒もしくは溶媒を使用した不斉合成によって、または不斉転換で一方のエナンチオマーを他方のエナンチオマーに変換することによって合成され得る。
本明細書に記載される化合物を薬学的に許容され得る酸と必要に応じて接触させて、対応する酸付加塩を形成し得る。また、本明細書に記載される化合物を薬学的に許容され得る塩基と必要に応じて接触させて、対応する塩基付加塩を形成し得る。
いくつかの実施形態では、開示される化合物は、一般に、一般に周知の合成方法の適切な組み合わせによって合成され得る。これらの化学的実体の合成において有用な技術は、本開示に基づいて、関連分野の当業者に容易に明白かつ利用可能である。必要に応じて置換されている出発化合物および他の反応物質の多くは、例えば、Millipore Sigmaから市販されているか、または一般的に用いられる合成方法を用いて当業者によって容易に調製され得る。
以下の議論は、開示される化合物の作製において使用するために利用可能な多様な方法の一部を例示するために提供されており、本明細書で提供される化合物の調製において使用され得る反応または反応シークエンスの範囲を限定することを意図しない。当業者であれば、特に規定がない限り、属または化合物の命名では、標準原子価数が、本明細書に開示されるすべての化合物に適用されると理解するであろう。
本明細書に記載されている実施例の全ての最終化合物は、Shimadzu LC-2010AでのHPLCによって純度について確認され、化合物は214nMおよび254nMの波長で検出した。HPLCピーク(214nMおよび254nM波長)に基づくと、全ての最終化合物の純度は95%超であった。液体クロマトグラフィー条件:カラム、XBRIDGE C18、3.6ミクロン、2.1×50mm:移動相、水(0.05%TFA)およびアセトニトリル(0.05%TFA)、10%アセトニトリルから100%アセトニトリルまで7分間かけて直線勾配;オーブン温度45℃;流速、0.8mL/mL。H-NMRは、Bruker 400MHz NMR分光計で得た。
一般的な合成スキーム
式(1)の化合物(例えば、式(1A);表2の化合物参照)は、以下のスキームに従って調製することができる。以下のスキームは、これらの化合物を調製する際に使用される一般的な方法を表す。しかしながら、合成化学の当業者が様々な他の方法によって、例えば段階的またはモジュール様式で調製することもできるので、これらの化合物の合成は、これらの代表的な方法に限定されない。
スキーム1:1-1の合成。
Figure 2022549222000117
化合物1-2は、スキーム1に記載されている方法に従って合成することができる。
スキーム2:1-6の合成。
Figure 2022549222000118
化合物1-3、1-4、1-5は、スキーム2に記載されるのと同様の方法によって調製することができる。
スキーム3:1-7の合成。
Figure 2022549222000119
スキーム4:1-10の合成。
Figure 2022549222000120
化合物1-8、1-9、1-11および1-12は、スキーム4に記載されるのと同様の方法によって調製することができる。
スキーム5:1-14の合成。
Figure 2022549222000121
以下の化合物は、スキーム5に記載されるのと同様の方法によって調製することができる:1-13、1-15、1-16、1-17、1-18、1-20、1-21、1-22、1-23、1-24、1-25、1-26、1-27、1-30、1-31、1-36、1-37、1-45、1-47および1-48。
スキーム6:1-28の合成。
Figure 2022549222000122
1-19は、スキーム6に記載されるのと同様の方法によって調製することができる。
スキーム7:1-29の合成。
Figure 2022549222000123
1-38は、スキーム7に記載されるのと同様の方法によって調製することができる。
スキーム8:1-54の合成。
Figure 2022549222000124
化合物1-39および1-41は、スキーム8に記載されるのと同様の方法によって調製することができる。
スキーム9:1-46の合成。
Figure 2022549222000125
以下の化合物は、スキーム9に記載されている合成方法に従って合成することができる:1-32、1-33、1-34、1-35、1-40、1-42、1-43、1-44、1-49、1-50、1-51、1-52、1-53。
式(2)の化合物((例えば、式(2A));表3に記載の化合物参照)は、以下のスキームに従って調製することができる。以下のスキームは、これらの化合物を調製する際に使用される一般的な方法を表す。しかしながら、合成化学の当業者が様々な他の方法によって、例えば段階的またはモジュール様式で調製することもできるので、これらの化合物の合成は、これらの代表的な方法に限定されない。
スキーム10:2-1の合成。
Figure 2022549222000126
化合物2-2は、スキーム10に記載されている合成方法に従って合成することができる。
スキーム11:2-6の合成。
Figure 2022549222000127
化合物2-3、2-4、2-5は、スキーム11に記載されている合成方法に従って合成された。
スキーム12:2-7の合成。
Figure 2022549222000128
スキーム13:2-9の合成。
Figure 2022549222000129
化合物2-8、2-12、2-15および2-16は、スキーム13に記載されている合成方法に従って合成することができる。
スキーム14:2-17の合成。
Figure 2022549222000130
スキーム15:2-21の合成。
Figure 2022549222000131
以下の化合物は、スキーム15に記載されている合成方法に従って合成することができる:2-10、2-11、2-18、2-28、2-29および2-30。
スキーム16:2-13の合成。
Figure 2022549222000132
以下の化合物は、スキーム16に記載されている合成方法に従って合成することができる:2-14、2-25、2-26および2-27。
スキーム17:2-20の合成。
Figure 2022549222000133
化合物2-19は、スキーム17に記載したのと同じ方法を用いて合成した。
スキーム18:2-22の合成。
Figure 2022549222000134
化合物2-23および2-24は、スキーム18に記載したのと同じ方法を用いて合成した。
略号
以下の略号は、以下に示す意味を有する。
ACN:アセトニトリル
EtOAc:酢酸エチル
PE:石油エーテル
TFA:トリフルオロ酢酸
AcOH:酢酸
NaCNBH3:シアノ水素化ホウ素ナトリウム
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMSO:ジメチルスルホキシド
DCM:ジクロロメタン
TEA:トリエチルアミン
AcOH:酢酸
AcONa:酢酸ナトリウム
EtOH:エタノール
Pd(dba):トリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
EA:酢酸エチル
S-Phos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル
Pd/C:パラジウム活性炭
TLC:薄層クロマトグラフィー
本明細書に記載されている化合物は、市販の材料から調製した。全ての最終化合物の純度は、214nMおよび254nMの波長での検出を用いて、HPLCによって分析した。全ての最終化合物は95%を超える純度を示した。全ての最終化合物は、LC/MSおよびH-NMRによって特性決定した。以下は、特許請求される分子をどのようにして作製することができるかを示す代表的な例であるが、当業者は、他の合成方法によってこれらの化合物を調製することができることを理解するであろう。
中間体の調製
2-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(中間体1-1)の合成
Figure 2022549222000135
工程1:tert-ブチル(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラートの調製
DMSO/水(10:1、55mL)中の2-クロロ-4-フルオロベンゾニトリル(5g、32.14mmol)の溶液に、KCO(8.9g、64.28mmol)およびtert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(6.9g、32.14mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HO(50mL)を添加することによってクエンチし、次いで、EtOAc(100mL×2)によって抽出した。合わせた有機層をブラインによって洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)によって精製して、所望の生成物(6.2g、55.1%)を黄色の油状物として得た。LC/MS: 349.9 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 (d, J= 1.2 Hz, 1H), 6.83 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.71 (dd, J= 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.55-4.25 (m, 1H), 4.06-3.96 (m, 1H), 3.92-3.77 (m, 1H), 3.44-3.38 (m, 1H), 3.37-3.27 (m, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.25 (d, J= 6.4 Hz, 3H), 1.17 (d, J= 6.4 Hz, 3H).
工程2:2-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリルの調製
tert-ブチル(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(6.2g、17.72mmol)を、HCl/EtOH(2M、50mL)中、室温で2時間撹拌した。EtOHを除去した後、100mLの水を添加し、溶液をNaCO水溶液でpH約8に調整した。混合物をEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)によって精製して、所望の生成物(3.8g、85.9%)を黄色の油状物として得た。LC/MS: 249.9 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.46 (d, J= 4.8 Hz, 1H), 6.87 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, J= 8.8, 2.4 Hz, 1H), 3.73-3.67 (m, 1H), 3.35-3.27 (m, 3H), 3.09-3.04 (m, 1H), 2.71 (dd, J= 12.8 4.4 Hz, 1H), 1.61 (s, 1H), 1.21 (d, J= 4.8 Hz, 3H), 1.19 (d, J= 4.8 Hz, 3H).
2-クロロ-4-(trans-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(中間体1-2)の合成
Figure 2022549222000136
DMSO/水(10:1、11mL)中の2-クロロ-4-フルオロベンゾニトリル(1g、6.43mmol)の溶液に、KCO(1.78g、12.86mmol)およびtrans-2,5-ジメチルピペラジン(771mg、6.75mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HO(50mL)でクエンチし、次いで、EtOAc(100mL×2)によって抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)によって精製して、所望の生成物(540mg、31.88%)を黄色の油状物として得た。LC/MS: 250.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 6.88 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.76 (dd, J= 8.8, 2.4 Hz, 1H), 3.75-3.68 (m, 1H), 3.35-3.29 (m, 3H), 3.10-3.05 (m, 1H), 2.72 (dd, J= 12.6, 4.4 Hz, 1H), 2.10 (s, 1H), 1.22 (d, J= 6.8 Hz, 3H), 1.20 (d, J= 6.8 Hz, 3H).
4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-2-メトキシベンゾニトリル(中間体1-3)の合成
Figure 2022549222000137
工程1:4-ブロモ-2-メトキシベンゾニトリルの調製
4-ブロモ-2-フルオロベンゾニトリル(5g、0.025mol)、CHONa(2.7g、0.05mol)およびMeOH(100mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。粗生成物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1)を介して精製すると、表題化合物(2.4g、純度90%、40%)が得られた。LC/MS: 211.9 [M+H]+
工程2:tert-ブチル(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラートの調製
アルゴン下において室温で撹拌されたジオキサン(50mL)中の4-ブロモ-2-メトキシベンゾニトリル(1400mg、6.6mmol)の溶液に、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(1415mg、6.6mmol)、Pd(dba)(181mg、0.20mmol)、カリウムtert-ブトキシド(1481mg、13.2mmol)およびS-Phos(89mg、0.06mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1)によって精製すると、表題化合物(550mg、24%)が得られた。LC/MS: 346.21[M+H]+
工程3:4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-2-メトキシベンゾニトリル(中間体1-3)の調製
アルゴン下において室温で撹拌されたDCM(20mL)中のtert-ブチル(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(90mg、0.26mmol)の溶液に、TFA(90mg、0.78mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗生成物を真空中で濃縮して、表題化合物をTFA塩(70mg、88%)として得た。LC/MS: 246.15 [M+H]+
4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(中間体1-4)の合成
Figure 2022549222000138
DMSO/HO(20mL/10mL)中の、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(441mg、2.33mmol)、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(500mg、2.33mmol)の溶液に、KCO(644mg、4.66mmol)を添加した。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、HO(20mL)で希釈し、次いで、EA(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、tert-ブチル(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(804mg、90%)を得た。LC/MS: 384.1 [M+H]+.EtOH(20mL)中のこの生成物(804mg、2.09mmol)をHCl(g)で10分間通気した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して粗生成物を得た。粗生成物をEA(5mL×3)で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物(287mg、43%)を塩酸塩として得た。LC/MS: 283.9 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.84 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 4.38 - 4.28 (m, 1H), 3.83 - 3.80 (m, 1H), 3.67 - 3.57 (m, 3H), 3.23 - 3.19 (dd, J = 13.3, 4.6 Hz, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.31 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
5-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)キノリン-8-カルボニトリル(中間体1-5)の合成
Figure 2022549222000139
窒素下において室温で撹拌されたトルエン(25mL)中の、5-ブロモキノリン-8-カルボニトリル(1.3g、5.6mmol)およびtert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(1g、4.67mmol)の溶液に、S-phos(192mg、0.467mmol)、Pd(dba)(268mg、0.467mmol)およびt-BuONa(672mg、7mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0~15%MeOH)によって精製すると、tert-ブチル(2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(1.2g、58%)が得られた。LC/MS: 366.9 [M+H]+.DCM(21mL)中のこの生成物(1.2g、3.27mmol)をトリフルオロ酢酸(7mL)で処理し、混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して、表題化合物(860mg、100%)を得た。LC/MS:266.9 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.56 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 9.24 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 9.10 (dd, J = 4.2, 1.7 Hz, 1H), 8.85 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 8.38 (dd, J = 7.5, 4.3 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.6, 4.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.76 - 3.58 (m, 2H), 3.53 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 3.28 - 3.18 (m, 1H), 3.01 (q, J = 10.6 Hz, 1H), 2.86 - 2.71 (m, 1H), 1.23 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.88 (d, J = 6.1 Hz, 3H).
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体2-1)の合成
Figure 2022549222000140
文献に記載されているのと同様の方法を用いて、上記スキームに従って中間体2-1を塩酸塩として調製した。LC/MS 343.1 [M+H]+; 1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.76 (d, J = 8.36 Hz, 1 H), 7.47 (s, 1 H), 7.35 (dd, J = 8.36, 1.54 Hz, 1 H), 5.09 (br dd, J = 12.8, 5.40 Hz, 1 H), 3.67 - 3.74 (m, 4 H), 3.37 - 3.42 (m, 4 H), 2.63 - 2.94 (m, 3 H), 2.07 - 2.17 (m, 1 H).
(S)-3-(1-オキソ-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体2-2)の合成
Figure 2022549222000141
アセトニトリル(90mL)中の(S)-tert-ブチル4-(2-(1-アミノ-5-tert-ブトキシ-1,5-ジオキソペンタン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシラート(5.8g、12mol)の溶液に、ベンゼンスルホン酸(3.64g、23mol)を添加した。混合物を85℃で12時間撹拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮した。酢酸エチルを用いて残渣を粉砕すると、(S)-3-(1-オキソ-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンベンゼンスルホナート(5.2g、93%)が灰白色固体として得られた。LC/MS 329.1 [M+1]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.95-1.99 (m, 1H), 2.36-2.41 (m, 1H), 2.58-2.62 (d, 1H), 2.88-2.91 (m, 1H), 3.26 (s, 4H), 3.49-3.52 (m, 4H), 4.21-4.38 (dd, 2H), 5.05-5.10 (dd, 1H), 7.12-7.16 (m, 2H), 7.30-7.358 (m, 3H), 7.58-7.62 (m, 3H), 8.72 (s, 2H).
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロ-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体2-3)の合成
Figure 2022549222000142
中間体2-1と同様の方法を用いて、中間体2-3を塩酸塩として調製した。LC/MS 361.1 [M+1]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.1 (s, 1 H), 9.49 (br s, 2 H), 7.79 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 7.57 (br d, J = 7.32 Hz, 1 H), 5.12 (br dd, J = 12.4, 5.32 Hz, 1 H), 3.50 (br s, 4 H), 3.24 (br s, 4 H), 2.80 - 2.95 (m, 1 H), 2.52 - 2.69 (m, 2 H), 1.97 - 2.10 (m, 1 H).
(S)-3-(6-フルオロ-1-オキソ-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体2-4)の合成
Figure 2022549222000143
工程1:メチル2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゾアートの調製。
MeOH(600mL)中の2-ブロモ-4,5-ジフルオロ安息香酸(200g、0.84mol)の混合物に塩化チオニル(130g、1.09mol)を10℃でゆっくり添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を室温に冷却し、濃縮し、次いで、酢酸エチルと水の間で分配した。有機層を飽和NaCOおよびブラインで2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗製のメチル2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゾアート(210g、収率:100%)を得、さらに精製することなく次の工程に使用した。
工程2:tert-ブチル4-(5-ブロモ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製。
N,N-ジメチルアセトアミド(600mL)中のメチル2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゾアート(210g、0.84mol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシラート(234g、1.25mol)およびKCO(173g、1.25mol)の混合物を80℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を水(2L)に添加し、10分間撹拌した後、酢酸エチルを添加した。混合物を酢酸エチルと水の間で分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、tert-ブチル4-(5-ブロモ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(315.8g、収率:90%)を得た。
工程3:tert-ブチル4-(5-シアノ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製。
DMF(1.2L)中の、tert-ブチル4-(5-ブロモ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(306g、0.73mol)およびCuCN(98g、1.09mol)の混合物を100℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を室温まで冷却した。酢酸エチル(2L)および水酸化アンモニウム(2L)を添加し、混合物を30分間撹拌した。混合物を濾過した。有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物(254g)を得た。この粗生成物を還流で石油エーテル(1L)中に取り込んだ。混合物を濾過し、50℃のオーブン中で乾燥させて、tert-ブチル4-(5-シアノ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(215g、収率:81%)を得た。
工程4:tert-ブチル4-(2-フルオロ-5-ホルミル-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製。
ピリジン(391g、4.95mol)、水(200mL)、酢酸(264g、4.4mol)の溶液に、室温でtert-ブチル4-(5-シアノ-2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(200g、0.55mol)およびラネーニッケル(水中85%、100g)を添加した。得られた混合物を60℃に加熱した。次亜リン酸ナトリウム(水500mL中292g)を混合物中に滴下添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了していないことを示した。混合物をさらに10時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。酢酸エチルおよび水を添加した。混合物を濾過した。水、1N HClおよびブラインで有機層を洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物(208g、粗製)を得、これをシリカゲルパッドによってさらに精製して、4-(2-フルオロ-5-ホルミル-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(86.5g、収率:43%)を得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(2-(1-アミノ-5-(tert-ブトキシ)-1,5-ジオキソペンタン-2-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製。
tert-ブチル4-(2-フルオロ-5-ホルミル-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(81.5g、0.22mol)のメタノール(500mL)溶液に、tert-ブチル(S)-4,5-ジアミノ-5-オキソペンタノアート(54g、0.27mol)を室温で添加した。酢酸(19.8g、0.33mol)を0℃で添加した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(27.6g、0.44mol)をゆっくり添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、酢酸エチルと水の間で分配した。有機層を飽和クエン酸、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルパッドによってさらに精製して、tert-ブチル(S)-4-(2-(1-アミノ-5-(tert-ブトキシ)-1,5-ジオキソペンタン-2-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシラート(80g、収率:69%)を得た。
工程6:(S)-3-(6-フルオロ-1-オキソ-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンベンゼンスルホン酸(中間体2-4)の調製。
アセトニトリル(670mL)中の(S)-4-(2-(1-アミノ-5-(tert-ブトキシ)-1,5-ジオキソペンタン-2-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシラート(67g、0.13mol)の溶液に、ベンゼンスルホン酸(43g、0.26mol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を室温まで冷却した。混合物を濾過し、乾燥させると、(S)-3-(6-フルオロ-1-オキソ-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンベンゼンスルホン酸(56g、86%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.94-1.99 (m, 1H), 2.35-2.43 (m, 1H), 2.58-2.62 (m, 1H), 2.88-2.91 (m, 1H), 3.30 (br s, 8H), 4.38 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 13.2, 5.2 Hz, 1H), 7.29-7.35 (m, 4H), 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.60 (m, 2H), 8.72 (br s, 2H), 10.99 (s, 1H). LCMS m/z 347.3 [M+1]+.
実施例化合物の調製
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(メチル)アミノ)ブトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-8)の合成
Figure 2022549222000144
工程1:2-(4,4-ジメトキシブトキシ)-5-ニトロピリジンの調製
THF(30mL)および4,4-ジメトキシブタン-1-オール(1.7g、12.7mmol)の混合物に、NaH(0.36g、15.19mmol)を0℃で添加した。30分後、2-クロロ-5-ニトロピリジン(1g、6.33mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、PHを6~7に調整し、混合物を減圧下で濃縮した。PE/EA=5/1を使用するフラッシュ(flasn)カラムクロマトグラフィーで残渣を精製して、生成物2-(4,4-ジメトキシブトキシ)-5-ニトロピリジン(0.5g、1.95mmol、30.8%)を白色固体として得た。LC/MS: 224.9 [M+H-31]+
工程2:4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)ブタナールの調製
2M HSO(10mL)中の2-(4,4-ジメトキシブトキシ)-5-ニトロピリジン(500mg、1.95mmol)の混合物を70℃で1時間撹拌した。反応物をNaHCOで希釈し、EAで抽出した。有機部分を濃縮すると、白色固体として所望の生成物(400mg、1.90mmol、97.5%)が得られた。この生成物をさらに精製することなく次の工程で直接使用した。LC/MS: 211.0 [M+H]+.
工程3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-((1r,3r)-3-((4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)ブチル)アミノ)シクロブトキシ)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
乾燥THF(20mL)中の、4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)ブタナール(400mg、1.9mmol)および5-((1r,3r)-3-アミノシクロブトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(651.7mg、1.9mmol)の溶液に、NaBH(OAc)(483.2mg、2.28mmol)を添加した。混合物を25℃で48時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水で3回洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。DCM/MeOH(20:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望の(360mg、0.67mmol、35.3%)を白色固体として得た。LC/MS:538.3 [M+H]+
工程4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-((1r,3r)-3-(メチル(4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)ブチル)アミノ)シクロブトキシ)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
上記固体(solide)(360mg、0.67mmol)およびHCHO(1mL)をDCM(10mL)に溶解した。次いで、NaBH(OAc)(211.9mg、1.0mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機相を乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく直接使用した。生成物を白色固体として得た(356mg、0.65mmol、97.0%)。LC/MS: 551.7[M+H]+
工程5:5-((1r,3r)-3-((4-((5-アミノピリジン-2-イル)オキシ)ブチル)(メチル)アミノ)シクロブトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
上記白色固体(356mg、0.65mmol)をEtOH(20mL)に溶解した。次いで、Fe(181mg、3.25mmol)、NHCl(173.84mg、3.25mmol)および水(2mL)を添加した。混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、さらに精製することなく所望の生成物が白色固体として得られた。(300mg、0.57mmol、88.5%)。LC/MS: 522.1 [M+H]+
工程6:(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(メチル)アミノ)ブトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-8)の調製
上記アミン(60mg、0.12mmol)、クロロギ酸フェニル(18.87mg、0.12mmol)、DMAP(1.4mg、0.012)およびトリエチルアミン(14.5mg、0.14mmol)をMeCN(10mL)中、25℃で2時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、水で洗浄した。次いで、中間体をMeCNに溶解し、2-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(29.9mg、0.12mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、DCM/MeOH(15:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、黄色固体として所望の生成物(20mg、0.025mmol、20.8%)が得られた。LC/MS: 797.3 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.12 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.9, 2.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.34 - 7.14 (m, 3H), 7.00 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.17 - 4.95 (m, 2H), 4.50 - 4.41 (m, 1H), 4.37 - 4.15 (m, 3H), 3.85 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 3.33 - 3.28 (m, 2H), 2.96 - 2.78 (m, 2H), 2.73 - 2.53 (m, 3H), 2.46 - 2.16 (m, 4H), 2.15 - 1.88 (m, 3H), 1.72 (s, 5H), 1.16 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-14)の合成
Figure 2022549222000145
工程1:(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メタノールの調製
室温で撹拌されたEtOH(50mL)中の2-クロロ-5-ニトロピリジン(5g、31.5mmol)の溶液に、ピペリジン-4-イルメタノール(3.63g、31.5mmol)を添加した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。反応完了後、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3:1)によって残渣を精製して、所望の生成物(3.77g、50.4%)を黄色固体として得た。LC/MS: 238.0 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 9.05 (d, J= 2.8 Hz, 1H), 8.20 (dd, J= 9.6, 2.8 Hz, 1H), 6.60 (d, J= 9.6 Hz, 1H), 4.59 (d, J= 12.8 Hz, 2H), 3.57 (d, J= 5.6 Hz, 2H), 3.05 (t, J= 12.8 Hz, 2H), 1.97 - 1.90 (m, 2H), 1.90-1.84 (m, 1H), 1.37 - 1.24 (m, 2H).
工程2:1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルバルデヒドの調製
室温で撹拌されたDCM(40mL)中の(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メタノール(3.77g、15.9mmol)の溶液に、デス・マーチン試薬(1.35g、31.8mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。飽和亜硫酸ナトリウム溶液の添加によって反応をクエンチし、固体を濾別し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に使用した(3g、80.2%)。LC/MS: 236.0 [M+H]+
工程3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
15℃で撹拌されたDCM/MeOH(13mL、10:3)中の中間体2-1(1.61g、4.25mmol)の溶液に、AcONa(523mg、6.375mmol)を添加した。30分の撹拌後、AcOH(510mg、8.5mmol)を添加し、次いで、1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(1g、4.25mmol)を添加した。混合物を15℃で30分間撹拌し、次いで、NaCNBH(400mg、6.375mmol)を添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。混合物を30mLの水でクエンチし、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、所望の化合物(500mg、20.9%)を黄色固体として得た。LC/MS: 561.9 [M+H]+
工程4:5-(4-((1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
THF(5mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、0.89mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(乾燥、50mg)を添加し、混合物をH(0.4MPa)下、60℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、所望の化合物(160mg、33.9%)を黄色固体として得た。LC/MS: 531.9 [M+H]+
工程5:(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-14)の調製
ACN(10mL)中の、クロロギ酸フェニル(67mg、0.33mmol)およびTEA(33mg、0.33mmol)を含有する5-(4-((1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(160mg、0.3mmol)の溶液に、DMAP(1.3mg、0.01mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、水(2mL)を添加することによってクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣をACN(10mL)に溶解した。次いで、2-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(75mg、0.3mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、粗生成物を分取TLC(MeOH:DCM=1:10)によって精製して、表題化合物(80mg、33%)を得た。LC/MS: 806.6 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.75-7.65 (m, 2H), 7.58 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.0 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.78 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 5.08 (dd, J= 12.0, 4.0 Hz, 1H), 4.44 (br, 1H), 4.27 (br, 1H), 4.18 (d, J= 3.6 HZ, 2H), 4.11 (br, 1H), 3.84 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 3.62 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 3.4 (br s, 4H), 3.29 (br, 2H), 3.17 (br, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 2H), 2.80 - 2.71 (m, 2H), 2.54 - 2.43 (m, 2H), 2.2 (br, 2H), 1.91 (br, 2H), 1.78 (d, J= 2.4 Hz, 2H), 1.23 (s, 2H), 1.15 (d, J= 1.2 Hz, 3H), 1.08 (d, J= 1.2 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-19)の合成
Figure 2022549222000146
Figure 2022549222000147
工程1:2-(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)エタン-1-オールの調製
アルゴン下において室温で撹拌されたEtOH(30mL)中の2-クロロ-5-ニトロピリジン(800mg、5.04mmol)の溶液に、2-(ピペリジン-4-イル)エタノール(652mg、5.04mmol)およびKCO(2092mg、15.14mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1)によって精製すると、表題化合物(1100mg、86%)が得られた。LC/MS: 252.2 [M+H]+
工程2:2-(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)アセトアルデヒドの調製
アルゴン下において室温で撹拌されたDCM(10mL)中の2-[1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル]エタノール(1185mg、4.72mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(4g、9.44mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1)によって精製すると、表題化合物(450mg、38%)が得られた。LC/MS: 250.2 [M+H]+
工程3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(2-(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
アルゴン下において室温で撹拌されたDCM(10mL)およびMeOH(3mL)中の中間体2-1(152mg、0.4mmol)の溶液に、酢酸ナトリウム三水和物(49mg、0.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物に、2-(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)アセトアルデヒド(100mg、0.4mmol)および酢酸(48mg、0.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物にNaCNBH(38mg、0.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。残渣を水(10mL)でクエンチし、DCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、表題化合物(220mg、95%)を得た。LC/MS: 576.25 [M+H]+
工程4:5-(4-(2-(1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(2-(1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、0.17mmol)、Pd/C(50mg、2.2mmol)およびTHF(10mL)の混合物を水素下、室温で2時間撹拌した。粗生成物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、表題化合物(50mg、54%)を得た。LC/MS: 546.25 [M+H]+
工程5:(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-19)の調製
5-(4-(2-(1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(50mg、0.09mmol)、TEA(22mg、0.22mmol)、DMAP(15mg、0.12mmol)、クロロギ酸フェニル(19mg、0.12mmol)およびアセトニトリル(10mL)を含有する(containg)混合物を水素下、室温で2時間撹拌した。残渣を水(10mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。反応混合物に、中間体1-1(23mg、0.09mmol)、TEA(22mg、0.22mmol)およびアセトニトリル(10mL)を添加した。反応混合物を100℃で一晩撹拌した。粗生成物を最初に分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製し、さらに逆相分取HPLCによって精製して、表題化合物をギ酸塩として得た(10mg、10%)。LC/MS: 820.4 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.68 (s, 1H), 11.11 (s, 1H), 8.78-8.52 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.83 - 7.59 (m, 3H), 7.48 (s, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.91-6.68 (m, 1H), 5.10 (dd, J = 12.9, 5.1 Hz, 1H), 4.57-4.48 (m, 1H), 4.30-4.15 (m, 4H), 4.00-3.88 (m, 1H), 3.68-3.60 (m, 1H), 3.58 - 3.47 (m, 4H), 3.35-3.27 (m, 2H), 3.23-3.14 (m, 2H), 3.06 - 2.84 (m, 2H), 2.83-2.67 (m, 2H), 2.65 - 2.55 (m, 2H), 2.20-1.97 (m, 3H), 1.80-1.67 (m, 3H), 1.65-1.43(m, 2H), 1.35-1.05 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-21)の合成
Figure 2022549222000148
工程1:(1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メタノールの調製
室温で空気中で撹拌されたNMP(80mL)中の2-クロロ-5-ニトロピリミジン(3g、18.8mmol)の溶液に、ピペリジン-4-イルメタノール(2.16g、18.8mmol)、t-BuOK(6.3g、56.4mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。混合物を水(80mL)で処理し、DCM(150mL×3)によって抽出した。有機層を合わせ、ブラインによって洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM中0~10%MeOHで溶出すると、表題化合物(1.8g、40%)が得られた。LC/MS: 239.1 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.07 (s, 2H), 5.09 - 4.93 (m, 2H), 3.58 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.05 (td, J = 13.1, 2.4 Hz, 2H), 2.00 - 1.87 (m, 3H), 1.49 (s, 1H), 1.35 - 1.23 (m, 2H).
工程2:1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-カルバルデヒドの調製
室温で撹拌されたDCM(20mL)中の(1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メタノール(1g、4.2mmol)の溶液に、デス・マーチン試薬(2.6g、6.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE中0~20%EAで溶出すると、表題化合物(800mg、80%)が得られた。LC/MS: 237.1 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.75 (s, 1H), 9.08 (s, 2H), 4.68 (dt, J = 13.6, 4.3 Hz, 2H), 3.45 (ddd, J = 13.6, 10.5, 3.2 Hz, 2H), 2.65 (td, J = 9.8, 4.8 Hz, 1H), 2.19 - 1.98 (m, 2H), 1.85 - 1.64 (m, 2H).
工程3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
窒素下において室温で撹拌されたDCM(10mL)中の、1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(450mg、1.9mmol)および中間体2-1(722mg、1.9mmol)の溶液に、硫酸マグネシウム(4.56g、38mmol)およびトリエチルアミン(384mg、3.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(1g、4.74mmol)を分割して添加した。反応物を1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して粗生成物を得た。DCM中0~15%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製すると、表題化合物(900mg、84%)が得られた。LC/MS: 563.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.07 (s, 2H), 8.14 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 5.32 (s, 2H), 5.01 - 4.92 (m, 3H), 3.45 (s, 3H), 3.10 - 3.01 (m, 2H), 2.95 - 2.75 (m, 3H), 2.61 (s, 3H), 2.30 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 2.19 - 2.11 (m, 1H), 2.02 - 1.88 (m, 3H), 1.28 - 1.16 (m, 2H).
工程4:5-(4-((1-(5-アミノピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
THF(100mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(5-ニトロピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(900mg、1.6mmol)の溶液に、Pd/C(169mg、0.16mmol)を添加し、混合物をH下、室温で4時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を真空中で除去して、表題化合物(800mg、94%)を得た。LC/MS: 533.2 [M+H]+
工程5:(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-21)の調製
ACN(2mL)中の、5-(4-((1-(5-アミノピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、0.19mmol)、クロロギ酸フェニル(31.2mg、0.2mmol)およびTEA(20mg、0.2mmol)を含有する溶液に、DMAP(2.4mg、0.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。HO(2mL)を加えることによって、反応混合物をクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣をACN(10mL)に溶解した。次いで、2-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(48mg、0.19mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。溶媒を真空中で濃縮して粗生成物を得た。MeOH:DCM=1:10で溶出する分取TLCによって粗生成物を精製すると、表題化合物(70mg、45%)が得られた。LC/MS: 808.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.36 (s, 2H), 7.68 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.27 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 9.1, 2.1 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.9, 5.3 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 4.49-4.23 (m, 2H), 3.83 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.45 (s, 4H), 3.40-3.35 (m, 1H), 3.33 - 3.28 (m, 2H), 2.93 - 2.81 (m, 3H), 2.68 - 2.52 (m, 5H), 2.20 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.87-1.73 (m, 3H), 1.27 - 1.00 (m, 8H).
(2S,5R)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-22)の合成
Figure 2022549222000149
この化合物を、1-21の調製について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 808.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.43 (s, 1H) 8.36 (s, 2H), 7.68 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.27 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 9.2, 2.1 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.8, 5.3 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 4.49-4.23 (m, 2H), 3.83 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.52 - 3.36 (m, 5H), 3.32 - 3.26 (m, 3H), 2.86 (t, J = 12.9 Hz, 3H), 2.65 - 2.54 (m, 4H), 2.20 (s, 2H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 1.86 - 1.73 (m, 3H), 1.27 - 1.05 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-26)の合成
Figure 2022549222000150
この化合物を、尿素形成の最終工程で中間体1-3を使用したことを除いて、1-14の調製について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 803.3 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.55-7.65 (m, 1H), 7.61-7.55 (m, 1H), 7.43 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30-7.23 (m, 1H), 6.83-6.74 (m, 1H), 6.63-6.57 (m, 1H), 6.55-6.50 (m, 1H), 5.15-5.05 (m, 1H), 4.50-4.43 (m, 1H), 4.35-4.23 (m, 1H), 4.22-4.15 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.86 (m, 1H), 3.65-3.53 (m, 2H), 3.50-3.42 (m, 3H), 3.39-3.35 (m, 1H), 3.16-3.05 (m, 1H), 3.00-2.80 (m, 2H), 2.90 - 2.53 (m, 7H), 2.30-2.10 (m, 2H), 2.08-1.98 (m, 1H), 1.90-1.75 (m, 3H), 1.23 (br s, 2H), 1.17 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.08 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-29)の合成
Figure 2022549222000151
この化合物を、1-14の調製について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 838.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.27 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 13.6, 7.5 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 12.1, 8.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.09 (dd, J = 12.9, 5.3 Hz, 1H), 4.43 (br, 1H), 4.27 (br, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.82 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.46 (s, 4H), 3.37 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 3.30 (m, 3H), 2.88 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.71 - 2.52 (m, 7H), 2.25 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.83 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 1.69 (br s, 1H), 1.36 - 1.23 (m, 2H), 1.19 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-30)の合成
Figure 2022549222000152
この化合物を、1-14の合成について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 841.3 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.46 - 8.39 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 - 7.57 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.31 - 7.26 (m, 2H), 6.82 - 6.76 (m, 1H), 5.12 - 5.06 (m, 1H), 4.52-4.30 (m, 3H), 4.19 (d, J = 11.4 Hz, 3H), 3.87 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.46 (s, 2H), 3.42 - 3.36 (m, 2H), 3.20 - 3.02 (m, 3H), 2.96 - 2.83 (m, 2H), 2.77 - 2.73 (m, 1H), 2.70 - 2.54 (m, 2H), 2.36 - 2.32 (m, 1H), 2.21 (s, 2H), 2.08 - 1.98 (m, 2H), 1.83 - 1.76 (m, 2H), 1.25 - 1.10 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-31)の合成
Figure 2022549222000153
この化合物を、尿素形成の最終工程で中間体1-4を使用したことを除いて、1-14の調製について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 842.3 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.38 (s, 2H), 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.75 - 7.65 (m, 1H), 7.40 - 7.21 (m, 4H), 5.14 - 5.06 (m, 1H), 4.65 - 4.54 (m, 2H), 4.53 - 4.30 (m, 3H), 3.91 - 3.83 (m, 1H), 3.77 - 3.71 (m, 1H), 3.54 - 3.43 (m, 6H), 3.22 - 3.03 (m, 2H), 2.92 - 2.80 (m, 3H), 2.72 - 2.57 (m, 3H), 2.25 - 2.15 (m, 2H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 3H), 1.28 - 1.15 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-43)の合成
Figure 2022549222000154
工程1:(S)-3-(5-(4-((1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
15℃で撹拌されたDCM/MeOH(15mL、10:3)中の中間体2-2(617mg、1.27mmol)の溶液に、AcONa(156mg、1.9mmol)を添加した。30分後、AcOH(152mg、2.54mmol)を添加し、次いで、1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(300mg、1.27mmol)を添加した。混合物を15℃で30分間撹拌した後、NaCNBH(119.7mg、1.9mmol)を添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。30mLの水を添加して混合物をクエンチし、DCM(30mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、所望の化合物(150mg、21.5%)を黄色固体として得た。LC/MS: 548.6 [M+H].
工程2:(S)-3-(5-(4-((1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
EtOH(10mL)およびHO(10mL)中の(S)-3-(5-(4-((1-(5-ニトロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(260mg、0.47mmol)の撹拌混合物に、Fe(183mg、3.32mmol)およびNHCl(125mg、2.35mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、固体を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製すると、所望の化合物(50mg、20.3%)が褐色固体として得られた。LC/MS: 518.4 [M+H]+
工程3:(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-43)の調製
ACN(10mL)中の、(S)-3-(5-(4-((1-(5-アミノピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(40mg、0.08mmol)、クロロギ酸フェニル(14.9mg、0.09mmol)およびTEA(8.9mg、0.09mmol)を含有する(containg)溶液に、DMAP(1.3mg、0.01mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。HO(2mL)を加えることによって、反応混合物をクエンチした。溶媒を減圧下で除去し、残渣をACN(10mL)に溶解した。次いで、4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(中間体1-4、25.52mg、0.08mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、粗残渣を分取TLC(MeOH/DCM=1:10)によって精製して、表題化合物(9.2mg、13.6%)を得た。LC/MS: 827.6 [M+H]+; HRMS: 827.4022; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.52 (br s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.74 (br, 1H), 7.62 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 7.23 - 7.14 (m, 2H), 7.00 (br, 1H), 5.08 (dd, J = 13.4, 4.9 Hz, 1H), 4.46 (s, 1H), 4.37 (d, J = 16.8 Hz, 2H), 4.28 - 4.17 (m, 3H), 4.06 - 3.99 (m, 1H), 3.86 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.40 - 3.38 (m, 1H), 3.37 - 3.34 (m, 1H), 3.24 - 3.11 (m, 4H), 2.94 - 2.86 (m, 2H), 2.69 - 2.62 (m, 2H), 2.57 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 2.43 - 2.38 (m, 1H), 2.37 - 2.32 (m, 1H), 2.13 (br, 2H), 2.00 - 1.95 (m, 1H), 1.85 (br d, J = 11.0 Hz, 3H), 1.33 - 1.04 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-33)の合成
Figure 2022549222000155
この化合物を、1-43の合成について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 789.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 1H), 7.59 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.12 - 7.04 (m, 2H), 6.78 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.06 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.45 (brs, 1H), 4.37 - 4.16 (m, 5H), 3.92 - 3.80 (s and d, 4H), 3.61 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.33 - 3.22 (m, 8H), 2.93 - 2.86 (m, 2H), 2.74 (t, J = 11.8 Hz, 2H), 2.60 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 2.44 - 2.31 (m, 2H), 2.21 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.00 - 1.94 (m, 1H), 1.79 (d, J = 10.7 Hz, 3H), 1.27 - 1.01 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-44)の合成
Figure 2022549222000156
この化合物を、1-43の合成について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 792.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 9.0, 2.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.14 - 7.04 (m, 2H), 7.04 - 6.96 (m, 1H), 6.77 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.06 (dd, J = 13.4, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (brs, 1H), 4.39 - 4.12 (m, 5H), 3.85 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.34 - 3.22 (m, 8H), 2.96 - 2.85 (m, 2H), 2.73 (t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.67 - 2.54 (m, 1H), 2.43 - 2.30 (m, 2H), 2.21 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.01 - 1.94 (m, 1H), 1.79 (d, J = 10.3 Hz, 3H), 1.29 - 1.10 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-48)の合成
Figure 2022549222000157
この化合物を、1-14の合成において記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 819.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.09 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.49 - 7.32 (m, 3H), 7.31 - 7.22 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.07 (dd, J = 12.8, 5.2 Hz, 1H), 4.46 (br m, 1H), 4.28 (br , 1H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.59 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.49 - 3.37 (m, 6H), 3.31-3.20 (m, 4H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.67 - 2.54 (m, 6H), 2.28 - 2.18 (m, 2H), 2.07 - 1.95 (m, 1H), 1.86 - 1.75 (m, 2H), 1.70 - 1.61 (m, 1H), 1.41 - 1.21 (m, 2H), 1.17 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-49)の合成
Figure 2022549222000158
この化合物を、1-43の合成において記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 827.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.96 (s, 1H), 8.47 (brs, 1H), 8.37 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.32 - 7.26 (m, 2H), 7.09 (s, 2H), 5.06 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 4.46 (brs, 1H), 4.35 (d, J = 17.1 Hz, 2H), 4.26 - 4.19 (m, 1H), 3.96 - 3.81 (m, 1H), 3.74 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.44 - 3.36 (m, 2H), 3.32 - 3.27 (m, 6H), 2.97 - 2.80 (m, 3H), 2.59 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 2.46 - 2.30 (m, 3H), 2.21 (brs, 2H), 2.00 - 1.94 (m, 1H), 1.90 - 1.74 (m, 3H), 1.33 - 1.23 (m, 2H), 1.18 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-51)の合成
Figure 2022549222000159
この化合物を、1-43の調製について記載したのと同じ方法(thod)を用いて調製した。LC/MS: 793.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 10.97 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.36 (s, 2H), 7.67 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J= 2.0 Hz, 1H), 7.1 (s, 2H), 7.01 (dd, J= 8.8, 2.0 Hz, 1H), 5.06 (dd, J= 9.2, 4.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J= 11.2 Hz, 2H), 4.43 (br s, 1H), 4.37-4.19 (m, 3H), 3.83 (d, J= 13.2 Hz, 1H), 3.67 (d, J= 12.4 Hz, 1H), 3.35-3.25 (m, 7H), 3.13-3.06 (m, 1H), 2.96-2.83 (m, 3H), 2.65-2.53 (m, 2H), 2.44-2.31 (m, 2H), 2.23-2.17 (m, 2H), 2.03-1.93 (m, 1H), 1.8 (d, J= 11.6 Hz, 2H), 1.48 (m, 1H), 1.35 -1.24 (m, 2H), 1.17 (d, J= 6.4 Hz, 3H), 1.09 (d, J= 6.4 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-52)の合成
Figure 2022549222000160
この化合物を、1-43の合成について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 789.7 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 10.97 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.36 (s, 2H), 7.55 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 7.10 (s, 2H), 6.61 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.06 (d, J= 13.2 Hz, 1H), 4.59 (d, J= 12.4 Hz, 2H), 4.44 (s, 1H), 4.36-4.18 (m, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.85 (d, J= 13.6 Hz, 1H), 3.62 (d, J= 12.4 Hz, 1H), 3.50-3.20 (m, 8H), 2.92-2.80 (m, 3H), 2.60 (m, 4H), 2.44-2.31 (m, 2H), 1.97 (m, 2H), 1.81 (d, J= 11.2 Hz, 2H), 1.29 - 1.09 (m, 8H).
(2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(1-53)の合成
Figure 2022549222000161
この化合物を、1-43の合成について記載したのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 805.4[M+1]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 10.96 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.53 (d, J=8.7, 1H), 7.43 (d, J=8.8, 1H), 7.38 (d, J=15.3, 1H), 7.16 (d, J=8.2, 1H), 7.12 - 7.06 (s, 2H), 6.98 - 6.90 (m, 1H), 6.59 (d, J=8.9, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.08 - 5.03( m, 1H), 4.49 - 4.43 (m, 1H), 4.37 - 4.31 (m, 2H), 4.24 - 4.18 (m, 1H), 3.94 - 3.81 (m, 4H), 3.60 (d, J=12.2, 1H), 3.50-3.00 (m. 10H)), 2.93 - 2.87 (m, 2H), 2.69 - 2.55 (m, 3H), 2.43 - 2.20 (m, 4H), 1.96 - 1.66 (m, 4H), 1.40 - 1.22 (m, 2H), 1.17 (d, J=6.6, 3H), 1.06 (d, J=6.5, 3H).
(2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(2-18)の合成
Figure 2022549222000162
工程1:(S)-3-(5-(4-((1-(2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
窒素下において室温で撹拌されたDCM(5mL)中の、1-(2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェニル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(90mg、0.33mmol)および中間体2-2(162mg、0.33mmol)を含有する(containg)溶液に、硫酸マグネシウム(800mg、6.67mmol)およびトリエチルアミン(67mg、0.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(177mg、0.83mmol)を分割して添加した。反応物を1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0~15%MeOH)によって精製すると、表題化合物(200mg、100%)が得られた。LC/MS: 582.6 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.96 (s, 1H), 7.97 (dd, J = 13.8, 7.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.14 - 6.99 (m, 3H), 5.06 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.39-4.19 (m, 2H), 3.78 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 3.31-3.25 (m, 6H), 3.05 - 2.94 (m, 2H), 2.93 - 2.85 (m, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 2H), 2.42 - 2.30 (m, 2H), 2.23 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.95 (dd, J = 15.1, 9.9 Hz, 1H), 1.84 (d, J = 10.2 Hz, 3H), 1.31 - 1.14 (m, 2H).
工程2:(S)-3-(5-(4-((1-(4-アミノ-2,5-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
THF(20mL)中の(S)-3-(5-(4-((1-(2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、0.34mmol)の溶液に、Pd/C(35mg)を添加し、H下、室温で4時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を真空中で除去して、表題化合物(140mg、74%)を得た。LC/MS: 552.7 [M+H]+
工程3:(2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(2-18)の調製
ACN(2mL)中の、(S)-3-(5-(4-((1-(4-アミノ-2,5-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(140mg、0.25mmol)、クロロギ酸フェニル(58mg、0.37mmol)およびTEA(37mg、0.37mmol)を含有する溶液に、DMAP(3.6mg、0.03mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。HO(2mL)を加えることによって、反応混合物をクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣をACN(10mL)に溶解した。次いで、5-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)キノリン-8-カルボニトリル(中間体1-5、67mg、0.25mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取TLC(MeOH:DCM=1:10)によって精製して、表題化合物(31mg、15%)を得た。LC/MS: 844.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.95 (s, 1H), 9.06 (dd, J = 4.1, 1.3 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.37 - 8.17 (m, 2H), 7.70 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 7.12 - 7.03 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 12.2, 8.2 Hz, 1H), 5.06 (dd, J = 13.2, 5.0 Hz, 1H), 4.55 (br, 1H), 4.36 (d, J= 16.5 Hz, 1H), 4.22 (d, J=16.5 Hz, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.85 (br s, 2H), 3.75 (dd, J = 12.1, 3.5 Hz, 1H), 3.36 (m, 3H), 3.31 - 3.22 (m, 3H), 2.97 - 2.85 (m, 2H), 2.74 - 2.60 (m, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.43 - 2.32 (m, 2H), 2.25 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.83 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 1.70 (br, 1H), 1.35 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.30 (d, J = 10.2 Hz, 2H), 0.90 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
(2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(2-17)の合成
Figure 2022549222000163
この化合物を、尿素形成の最終工程で中間体1-5を使用したことを除いて、1-29の調製と同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 858.5 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.08 (s, 1H), 9.06 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.37 - 8.18 (m, 2H), 7.70 (dd, J = 8.4, 3.3 Hz, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.30 - 7.16 (m, 3H), 6.89 (dd, J = 12.1, 8.2 Hz, 1H), 5.13 - 5.03 (m, 1H), 4.56 (m, 1H), 3.95 - 3.80 (m, 3H), 3.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.46 (br s, 4H), 3.34 (m, 3H), 2.96 - 2.85 (dd, J = 18.1, 8.5 Hz, 2H), 2.75 - 2.61 (m, 3H), 2.60 -2.53 (m, 4H), 2.30 - 2.19 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.83 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 1.70 (brs, 1H), 1.35 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.30 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 0.94 - 0.86 (m, 3H).
(2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(2-12)の合成
Figure 2022549222000164
この化合物を、1-29の調製におけるのと同じ方法を用いて調製した。LC/MS: 840.4 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 9.06 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.28 - 8.23 (m, 1H), 7.70 (dd, J = 8.6, 4.2 Hz, 2H), 7.48 - 7.15 (m, 5H), 6.99 - 6.92 (m, 1H), 5.11 - 5.06 (m, 1H), 4.58 (br, 1H), 3.95 - 3.71 (m, 5H), 3.46 (br s, 4H), 3.33 - 3.21 (m, 4H), 2.95 - 2.87 (m, 2H), 2.69 - 2.56 (m, 5H), 2.35 - 2.24 (m, 2H), 2.13-1.93 (m, 1H), 1.92-1.76 (m, 2H), 1.74-1.58 (m, 1H), 1.36 - 1.23 (m, 5H), 0.88 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
AR分解活性についての化合物の試験
LNCAP、VCAPおよび22Rv1細胞を、24ウェルプレート中に1.5×10E5細胞/ウェルで、10%FBSおよび1%ペニシリンストレプトマイシンを含有するRPMI増殖培地に播種し、次いで37℃で一晩インキュベートした。翌日、種々の濃度でDMSO中に調製された1000×化合物原液を使用することによって、細胞に試験化合物を投与した。化合物の投与後、次いで、細胞を37℃で24時間インキュベートした。完了したら、細胞をPBSで洗浄し、タンパク質をLaemmli試料緩衝液(1倍;VWR International)中に収集した。SDS-PAGEによって細胞溶解物中のタンパク質を分離し、iblot(登録商標)ドライブロッティング転写システム(ThermoFisher)を用いてOdysseyニトロセルロースメンブラン(Licor)に転写した。Intercept Blocking Buffer(Licor)とともに室温で1時間、穏やかに振盪しながら膜をインキュベートすることによって、非特異的結合をブロックした。次いで、0.1%Tween(登録商標)20を含有するIntercept Blocking Buffer中に希釈された一次抗体ウサギ抗AR(1:1,000、Cell Signaling、5153)およびマウス抗GAPDH(1:5,000、Santa Cruz Biotechnology、sc-47724)とともに、4℃で一晩、膜をインキュベートした。TBS-Tで3回洗浄した後、IRDye(登録商標)800CWヤギ抗マウスIgG(1:20,000、Licor)またはIRDye(登録商標)800CWヤギ抗ウサギIgG(1:20,000、Licor)とともに膜を1時間インキュベートした。TBS-T洗浄後、膜をTBS中ですすぎ、Odyssey(登録商標)CLx Imaging System(Licor)でスキャンした。Image Studio(商標)ソフトウェア(Licor)を使用してバンドを定量した。
表5および表6は、投与24時間後のLNCAP、VCAPおよび22Rv1細胞株における例示的化合物のアンドロゲン受容体(AR)分解活性を要約している。DC50:50%の標的タンパク質分解のために必要とされる化合物濃度。
Figure 2022549222000165
Figure 2022549222000166
Figure 2022549222000167
Figure 2022549222000168
本開示の多くの特徴および利点は、詳細な明細書から明らかであるので、添付の特許請求の範囲によって、本開示の真の趣旨および範囲内に包含される本開示のすべてのこのような特徴および利点がカバーされることを意図する。さらに、当業者であれば、多数の改変およびバリエーションを容易に想到するので、例証および記載されている厳密な構成および操作に本開示を限定することは望ましくなく、したがって、すべての適切な改変および均等物が本開示の範囲内に入るということができる。
また、当業者であれば、本開示のいくつかの目的を実行するために、本開示の基礎となる概念は、他の構造、方法およびシステムを設計するための基礎として容易に使用され得ると認識するであろう。したがって、特許請求の範囲は、上記説明または実施例によって限定されるとみなされるべきではない。

Claims (129)

  1. 式1の化合物:
    Figure 2022549222000169
    またはその薬学的に許容され得る塩であって、式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
    各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
    Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
    mは、0、1、2または3であり;
    nは、0、1、2または3であり;
    各水素原子は、重水素原子によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  2. がNである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  3. がNである、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  4. およびXがそれぞれNである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  5. がCRであり、XがCRであり、XがCRである、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  6. 、RおよびRが、それぞれ独立して、HおよびFから選択される、請求項5に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  7. がCRであり、XがCRであり、XがCRであり、XがCRである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  8. 、R、RおよびRが、それぞれ独立して、HおよびFから選択される、請求項7に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  9. がFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  10. がFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  11. がFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  12. がFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  13. およびRがそれぞれFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  14. およびRがそれぞれFである、請求項7または8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  15. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項9に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  16. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  17. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項11に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  18. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項12に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  19. およびRがそれぞれHである、請求項13に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  20. およびRがそれぞれHである、請求項14に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  21. 各Rが、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  22. 各Rが、-Cl、-OCHおよび-CFから独立して選択される、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  23. mが1または2である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  24. mが1である、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  25. mが2である、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  26. mが0である、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得る塩。
  27. 各Rが、HおよびC~Cアルキルから独立して選択される、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  28. 各Rが、Hおよび-CHから独立して選択される、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  29. 一方のRがHであり、他方のRが-CHである、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  30. 各Rが同一である、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  31. 各Rが異なる、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  32. 各Rが、ハロゲン、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  33. 各Rが、ハロゲン、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  34. 各Rが、F、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  35. 各Rが独立してFである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  36. nが0である、請求項1~35のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  37. nが1である、請求項1~35のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  38. 各Rが水素であるか、または2つのR基が一緒になってオキソを形成する、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  39. 各Rが水素である、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  40. 2つのR基が一緒になってオキソを形成する、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  41. 各Rが、水素、C~Cアルキルおよび-C(=O)C~Cアルキルから独立して選択される、請求項1~40のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  42. 各Rが、水素およびC~Cアルキルから独立して選択される、請求項1~41のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  43. 各Rが、水素、-CH、-CHCHおよび-CH(CHから独立して選択される、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  44. Lが、長さが1~12個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  45. Lが、長さが1~10個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  46. Lが、長さが1~8個の炭素原子のリンカーであり、長さが炭素原子の、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~45のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  47. Lが、長さが1~6個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~46のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  48. リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~47のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  49. リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子が、O、N(R)、シクロアルキルまたは複素環によって必要に応じて置き換えられており、前記R、シクロアルキルおよび複素環が、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項1~48のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  50. Lが、
    Figure 2022549222000170
    から選択される、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  51. 前記化合物が、
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-((5-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(3-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5イル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-((5-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)ペンチル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(メチル)アミノ)ブトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(メチル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(エチル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((((1s,3s)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-メチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (3S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (3R)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2S,5R)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,6-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(2-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-フルオロ-5-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-フルオロ-5-メトキシフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-フルオロ-5-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    またはその薬学的に塩から選択され、各水素原子は、重水素原子によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
  52. 式2の化合物:
    Figure 2022549222000171
    またはその薬学的に許容され得る塩であって、式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    、R、RおよびRの各々は、水素、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、水素、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個または3個のRで置換されており;
    各Rは、水素、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になってオキソを形成し;
    各Rは、水素、C~Cアルキル、-C(=O)-(C~Cアルキル)、-C(=O)-O-(C~Cアルキル)および-C(=O)-NH-(C~Cアルキル)から独立して選択され、これらはそれぞれ、0個、1個、2個もしくは3個のRで置換されているか、または2個のR基は一緒になって3~6員の複素環もしくはヘテロアリールを形成し;
    各Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルキル、-N(Rおよび-CNから独立して選択され;
    Lは、長さが1~16個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子は、C(O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールは、0個、1個、2個または3個のRでそれぞれ独立して置換されており;
    mは、0、1または2であり;
    nは、0、1、2または3であり;
    oは、0、1、2または3であり;
    各水素原子は、重水素原子によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  53. がNである、請求項52に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  54. がNである、請求項52または53に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  55. およびXがそれぞれNである、請求項52に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  56. がCRであり、XがCRであり、XがCRである、請求項52または53に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  57. 、RおよびRが、それぞれ独立して、HおよびFから選択される、請求項56に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  58. がCRであり、XがCRであり、XがCRであり、XがCRである、請求項52に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  59. 、R、RおよびRが、それぞれ独立して、HおよびFから選択される、請求項58に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  60. がFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  61. がFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  62. がFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  63. がFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  64. およびRがそれぞれFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  65. およびRがそれぞれFである、請求項58または59に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  66. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項60に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  67. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項61に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  68. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項62に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  69. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項63に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  70. およびRがそれぞれHである、請求項64に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  71. およびRがそれぞれHである、請求項65に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  72. 各Rが、ハロゲン、C~CアルコキシおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される、請求項52~71のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  73. 各Rが、-Cl、-OCHおよび-CFから独立して選択される、請求項52~72のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  74. mが0または1である、請求項52~73のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  75. mが0である、請求項52~74のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  76. mが1である、請求項52~74のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  77. oが0である、請求項52~76のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得る塩。
  78. oが1である、請求項52~76のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得る塩。
  79. mおよびoがそれぞれ0である、請求項52~73のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得る塩。
  80. 各Rが、HおよびC~Cアルキルから独立して選択される、請求項52~79のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  81. 各Rが、Hおよび-CHから独立して選択される、請求項52~80のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  82. 一方のRがHであり、他方のRが-CHである、請求項52~81のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  83. 各Rが同一である、請求項52~81のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  84. 各Rが異なる、請求項52~81のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  85. 各Rが、ハロゲン、ヒドロキシル、C~CアルキルおよびC~Cハロアルキルから独立して選択される、請求項52~84のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  86. 各Rが、ハロゲン、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される、請求項52~85のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  87. 各Rが、F、ヒドロキシル、-CHおよび-CFから独立して選択される、請求項52~86のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  88. 各Rが独立してFである、請求項52~87のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  89. nが0である、請求項52~85のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  90. nが1である、請求項52~85のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  91. 各Rが水素であるか、または2つのR基が一緒になってオキソを形成する、請求項52~90のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  92. 各Rが水素である、請求項52~90のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  93. 2つのR基が一緒になってオキソを形成する、請求項52~90のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  94. 各Rが、水素、C~Cアルキルおよび-C(=O)C~Cアルキルから独立して選択される、請求項52~93のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  95. 各Rが、水素およびC~Cアルキルから独立して選択される、請求項52~94のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  96. 各Rが、水素、-CH、-CHCHおよび-CH(CHから独立して選択される、請求項52~95のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  97. Lが、長さが1~12個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~96のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  98. Lが、長さが1~10個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~97のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  99. Lが、長さが1~8個の炭素原子のリンカーであり、長さが炭素原子の、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~98のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  100. Lが、長さが1~6個の炭素原子のリンカーであり、1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、C-アルケニル、C-アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~99のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  101. リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子が、C(=O)、O、N(R)、S、シクロアルキル、アリール、複素環またはヘテロアリールによって必要に応じて置き換えられており、前記R、C-アルケニル、シクロアルキル、アリール、複素環およびヘテロアリールが、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~100のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  102. リンカーLの1個またはそれより多くの炭素原子が、O、N(R)、シクロアルキルまたは複素環によって必要に応じて置き換えられており、前記R、シクロアルキルおよび複素環が、それぞれ独立して、0個、1個、2個または3個のRで置換されている、請求項52~101のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  103. Lが、
    Figure 2022549222000172
    から選択される、請求項52~97のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  104. 前記化合物が、
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-((5-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(3-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-((5-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)ペンチル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((((1r,3r)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (3S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (3S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2,5-ジフルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-(2-(4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-(((1r,3R)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(エチル)アミノ)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-(((1r,3R)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-(((1r,3R)-3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)シクロブチル)(イソプロピル)アミノ)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(6-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(2-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    (2R,5S)-4-(8-シアノキノリン-5-イル)-N-(4-(4-((4-(2-((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-6-フルオロ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-3-フルオロフェニル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド;
    またはその薬学的に許容され得る塩から選択され、各水素は、重水素によって独立しておよび必要に応じて置き換えられている、請求項52に記載の化合物。
  105. 請求項1~104のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容され得る塩と薬学的に許容され得る担体とを含む、医薬組成物。
  106. 前記化合物またはその薬学的に許容され得る塩が治療有効量で存在する、請求項105に記載の医薬組成物。
  107. がんの処置を必要とする被験体においてがんを処置する方法であって、請求項1~104のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩または請求項105もしくは106に記載の医薬組成物を前記被験体に投与することを含む方法。
  108. 前記がんが、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される、請求項107に記載の方法。
  109. 前記がんが前立腺がんである、請求項107または108に記載の方法。
  110. 前記がんがアンドロゲン受容体陽性である、請求項107~109のいずれか一項に記載の方法。
  111. 前記被験体が抗がん剤で以前に処置されたことがある、請求項107~110のいずれか一項に記載の方法。
  112. 前記抗がん剤が、エンザルタミド、アパルタミド、ビカルタミド、ダロルタミド、フルタミド、アビラテロン(abiratarone)または前述のもののいずれかの組み合わせである、請求項111に記載の方法。
  113. 前記抗がん剤が、エンザルタミドである、請求項112に記載の方法。
  114. がんを処置するための、請求項1~104のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩または請求項105もしくは106に記載の医薬組成物の使用。
  115. 前記がんが、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択される、請求項114に記載の使用。
  116. 前記がんが前立腺がんである、請求項114または115に記載の使用。
  117. 前記がんがアンドロゲン受容体陽性である、請求項114~116のいずれか一項に記載の使用。
  118. 医薬の製造における、請求項1~104のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩または請求項105もしくは106に記載の医薬組成物の使用。
  119. 前記医薬が、前立腺がん、頭頸部がん、皮膚がん、肉腫、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱がん、肺がん、胃癌、食道癌、膵臓腺癌、結腸直腸がん、結合組織がん、多形性神経膠芽腫、子宮頸がん、子宮がん、卵巣がんおよび乳がんから選択されるがんの処置のためのものである、請求項118に記載の使用。
  120. 前記がんが前立腺がんである、請求項119に記載の使用。
  121. 前記がんがアンドロゲン受容体陽性である、請求項119または120に記載の使用。
  122. 細胞を請求項1~104のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩または請求項105もしくは106に記載の医薬組成物と接触させることを含む、細胞増殖を阻害する方法。
  123. 前記細胞ががん細胞である、請求項122に記載の方法。
  124. 前記がん細胞が、前立腺がん細胞である、請求項123に記載の方法。
  125. 前記細胞がアンドロゲン受容体陽性である、請求項122~124のいずれか一項に記載の方法。
  126. 前記
    Figure 2022549222000173
    基が、
    Figure 2022549222000174
    から選択される、請求項1または52に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  127. 前記
    Figure 2022549222000175
    基が、
    Figure 2022549222000176
    Figure 2022549222000177
    から選択される、請求項1または52に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  128. 前記化合物が、式(1A)の化合物
    Figure 2022549222000178
    である、請求項1に記載の式(1)の化合物。
  129. 前記化合物が、式(2A)の化合物
    Figure 2022549222000179
    である、請求項52に記載の式(2)の化合物。
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