JP2022546126A - ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物およびその製造方法 - Google Patents

ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミドおよびその製造方法を提供する。本開示の方法は、ニトロ化及びポリリン酸環化反応が回避され、根源から大量な廃酸反応液の生成が回避された。本発明にかかる合成方法は、簡単かつ効率的で、条件が穏便で、汚染物質が少ない等の利点があり、クリーンかつ持続的な生産プロセスとして開発することに適する。

Description

(関連出願の相互参照)
本開示は、2019年8月29日に出願する出願番号2019108072922である特許出願の優先権を要求する。
本開示は、医薬化合物およびその製造方法に関する。具体的に、本開示は、ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物およびその製造方法に関する。
テルミサルタン(Telmisartan)は、新型非ペプチド系アンジオテンシンII(ATII型)受容体拮抗薬であり、新型の血圧降下薬として臨床的治療に用いられる。テルミサルタンは、Boehringer Ingelheim社により初めて開発され、1999年3月に初めて米国に承認されてから、世界中の様々なその他の国に承認されている。テルミサルタンの化学名は、4’-[(1,4’-ジメチル-2’-プロピル[2,6’-ジ-1H-ベンゾイミダゾール]-1’-イル)メチル]-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボン酸であり、構造が以下の通りである:
Figure 2022546126000001
テルミサルタンの分子構造には、二つの連結するベンゾイミダゾール環が含まれ、当該ビベンゾイミダゾール環構造の構築は、テルミサルタン分子合成の肝要な策略である。様々なビベンゾイミダゾール中間体化合物では、最も代表的なものとして、2-n-プロピル-4-メチル-6-(1'-メチルベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)ベンゾイミダゾールが、基地のテルミサルタンの合成ルートに関わる最も多い中間体化合物である。
現在既知の合成方法ルートでは、主に、構造の中間にあるベンゾイミダゾール環をまず構築し、さらに構造の末端にある別のベンゾイミダゾール環を構築する合成策略を採用している。構造の中間にあるベンゾイミダゾール環の構築について、一般的置換のn-ブタノイルアニリンを原料として、n-ブタナミド基のアリール環オルト位のニトロ化、ニトロ基の導入、ニトロ基からアミノ基への還元、縮合閉環等の工程を経つ。このような策略による合成ルートでは、依然として様々な課題があり、例えば、ニトロ化反応の安全性問題及びニトロ化廃液の処置問題、ポリリン酸又は強酸において第2のイミダゾール環の形成により生じる大量な廃酸液と廃酸中和廃液の処置問題等がある。
そこで、より安全で、より環境に優しく、より簡便で、より効率的で、条件が穏便で、コストが低く、産業的生産に適するテルミサルタンビベンゾイミダゾール中間体化合物の新たな合成ルートとプロセス条件の発見と開発は、ますます重要となっている。そして、新たな方法は、ESH管理システムの要求を満たし、安全かつ環境に優しいグリーン合成のより高い需要と理念を満たし、クリーンかつ持続的な生産プロセスの開発に適する必要がある。
本開示の一目的は、ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物又はその塩を提供することにある。
本開示の一目的は、ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物の製造方法を提供することにある。
本開示の一実施形態によれば、式IIIで示されるベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物又はその塩が提供される:
Figure 2022546126000002
特に、前記塩は、式IIIで示される化合物と酸から形成された塩III・HXであり、前記HXが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ギ酸及び酢酸からなる群より選ばれる。
本開示の一実施形態によれば、式IIIで示されるベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物の製造方法であって、前記方法が以下の方法のいずれかである、製造方法が提供される:
方法一:式IVで示される化合物とメチル化試薬との反応により製造される方法であって、
Figure 2022546126000003
特に、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
特に、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法;
方法二:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000004
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸クロリド式V-2で示される化合物が製造されること、
工程(2)、式V-2で示される化合物とN-メチル-о-フェニレンジアミンとの反応により、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-3及びV-4で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬又は縮合試薬の存在で縮合反応が行われ、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応で用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)(トリホスゲン)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
特に、工程(2)で、塩基性試薬を脱酸剤として使用し、特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-2で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
特に、工程(3)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法三:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000005
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸とN-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は縮合試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は縮合試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法四:式V-6又はV-7で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000006
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、N-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬条件下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法五:式VIで示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000007
2-メチル-4-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)アニリンと一般式VIIで示される化合物とを反応し、式IIIで示される化合物が得られる方法;
方法六:式VIIIで示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000008
式中、Yが、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)であり、
一般式VIIIで示される化合物とN-メチルベンゾイミダゾールとを塩基性試薬の存在下で反応し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、ピバリン酸ナトリウム、ピバリン酸カリウム、ピバリン酸マグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、当該反応が、遷移金属化合物およびその錯体の存在下で行われ、前記遷移金属化合物が、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、酸化第一銅、シアン化第一銅、酢酸第一銅、塩化銅、臭化銅、酸化銅、酢酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、トリフルオロメタンスルホン酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、テトラ(トリフェニルホスフィノ)パラジウム、二塩化ニッケル、酢酸ニッケル、ビス(アセチルアセトン)ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル、ビス(1,5-シクロオクタジエン)ニッケルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、前記遷移金属化合物で用いられるリガンドが、エチレンジアミン、N-メチルエチレンジアミン、N-ブチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、トリメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、(シス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、1,2-シクロヘキサンジアミンラセミ体、(トランス)-N,N’-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジエチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジイソプロピル-1,2-シクロヘキサンジアミン、2,2’-ビピリジル、1,10-フェナントロリン、2,9-ジメチル-1,10-フェナントロリン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ-tert-ブチルホスフィン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,1'-ビス(ジ-フェニルホスフィノ)フェロセン、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン、1,1'-ビナフチル-2,2'-ビスジフェニルホスフィンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、当該反応が溶媒で行われ、前記溶媒が、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトニトリル、アセトン、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法である。
本開示の一実施形態によれば、方法五で、式VI前記の化合物が、以下の方法により製造され、
Figure 2022546126000009
工程(1)、式VI-1で示される化合物が、還元条件下で式VI-2で示される化合物が得られること、
工程(2)、式VI-2で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬条件下で、式VIで示される化合物が得られること、
又は、化合物VI-1が、工程(1)に記載される還元系中に、同時に酸性試薬又は塩基性試薬を添加し、直接に式VIの化合物が得られ、
特に、当該反応過程で用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、上記方法四工程(1)に記載される定義と同じであり、
特に、工程(1)で、還元条件で用いられる還元試薬が、ニトロ基還元剤、水素ガス、金属還元剤、金属塩化物、複雑水素化物、硫黄含有還元剤等からなる群より選ばれ、その中、水素ガス還元が、触媒の添加で行われ、用いられる触媒が、Cu、Ni、Pd、Pt、Ru、Rhおよびその酸化物、水酸化物、塩化物、炭素と形成された複合物又は対応する有機金属錯体からなる群より選ばれ、金属還元剤が、鉄粉末、亜鉛粉末からなる群より選ばれ、金属塩化物が、二水和塩化第一錫、三塩化チタンからなる群より選ばれ、複雑水素化物が、水素化アルミニウムリチウムからなる群より選ばれ、硫黄含有還元剤が、硫化水素ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウムからなる群より選ばれ、
特に、工程(1)が、溶媒で行われ、前記溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトン、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)に記載される酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬が、方法四工程(2)に記載される定義と同じであり、
特に、工程(2)で用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する。
本開示の一実施形態によれば、その中、方法五が、以下の三つの方法のいずれかにより行われ、
方法(a)、R3が、塩素、又は臭素、又はn-ブタノイルオキシ基である場合、式VIで示される化合物と、n-ブタノイル塩素、又はn-ブタノイル臭素、又はn-ブタン酸無水物を反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
特に、方法(a)が、塩基性試薬の存在下で行われ、用いられる塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(a)が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
方法(b)、R3が、メトキシ基又はエトキシ基である場合、式VIで示される化合物とn-ブタン酸メチル又はn-ブタン酸エチルを反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
特に、方法(b)が、酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で行われ、
特に、方法(b)で、用いられる酸性試薬が、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ポリリン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(b)で、酸性試薬を使用する場合、反応が、溶媒中、又は無溶媒の反応条件を使用して行われ、特に、酸性試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコールからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(b)で、用いられる塩基性試薬が、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、メタノールナトリウムであり、
特に、方法(b)で、塩基性試薬を使用する場合、反応が、溶媒で行われ、特に、塩基性試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
方法(c)、R3が、ヒドロキシ基である場合、式VIで示される化合物とn-ブタン酸を酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
特に、方法(c)で、用いられる酸性試薬が、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(c)で、酸性試薬を使用する場合、反応が、溶媒中、又は無溶媒の反応条件を使用して行われ、特に、酸性試薬を使用する場合、前記溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(c)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、方法(c)で、縮合試薬を使用する場合、反応が、溶媒で行われ、特に、縮合試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。
本開示の一実施形態によれば、その中、前記式IVの化合物は、以下の方法のいずれかにより製造され、
方法I:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000010
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸クロリドが製造されること、
工程(2)、製造した式V-2で示される化合物とo-フェニレンジアミンとを反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-5で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬又は縮合試薬の存在で縮合反応が行われ、式IVで示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応で用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)(トリホスゲン)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応が、溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
特に、工程(2)で、塩基性試薬を脱酸剤として使用し、特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-2で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
特に、工程(3)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する。
方法II:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000011
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸とo-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-5で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IVで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-5で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IVで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は縮合試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する。
方法III:
Figure 2022546126000012
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、o-フェニレンジアミンとを、酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-5で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IVで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、即ち、工程(1)で製造される式V-5で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IVで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する。
本開示の一実施形態によれば、その中、前記式VI-1の化合物は、以下の方法のいずれかにより製造され:
方法IV:
Figure 2022546126000013
工程(1)、o-ニトロクロロベンゼンをメチルアミン水溶液中で、加熱条件下で反応し、o-ニトロベンゼンメチルアミンが得られること、
工程(2)、式V-8で示される化合物塩化反応により製造し、式V-9で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-9で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを反応し、式VI-1で示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、前記のメチルアミン水溶液の濃度が20-30%であり、反応が100-150℃、3-10atmで行われ、
特に、工程(2)及び工程(3)が、溶媒中で行われ、
特に、前記工程(2)及び工程(3)がワンポット法で行われ、即ち、工程(2)で製造される式V-9で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(3)の反応が行われ、
その中、当該反応過程の工程(2)と工程(3)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法V:
Figure 2022546126000014
式V-8で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒が、上記方法II工程(1)中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VI:
Figure 2022546126000015
式V-10で示される化合物又は式V-11で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法III工程(1)中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VII:
Figure 2022546126000016
式V-12で示される化合物とo-ニトロクロロベンゼンとを塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒が、上記方法六中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VIII:
Figure 2022546126000017
工程(1)、3-メチル-4-ニトロ安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-ニトロ安息香酸クロリドが製造されること、
工程(2)、製造した式V-9で示される化合物とo-ニトロアニリンとを塩基性試薬の存在下で反応し、式V-13で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-13で示される化合物とメチル化試薬とを反応し、製造し、式VI-1で示される化合物が得られること、
特に、工程(1)及び工程(2)が、溶媒中で行われ、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-13で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
その中で、当該反応過程の工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じであり、
特に、工程(3)で、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
特に、工程(3)で、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
特に、工程(3)で、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。
本開示の一実施形態によれば、式IIIで示されるベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物の製造のための中間体又はその塩を提供し、前記中間体が、式IV、V-3、V-4、V-5、VI-1で示される化合物からなる群より選ばれ:
Figure 2022546126000018
本開示の一実施形態によれば、式IIで示される化合物の製造方法を提供し、当該方法が、以下の工程を含み、
Figure 2022546126000019
工程(1)、式IIIで示される化合物と塩化試薬とを反応すること、
工程(2)、工程(1)で得られた塩化反応混合物とヒドロキシアミン試薬とを反応し、式IXで示される化合物が得られること、
工程(3)、式IXで示される化合物と酸クロリド又は酸無水物試薬とを反応し、一般式Xで示される化合物が得られること、
工程(4)、一般式Xで示される化合物を塩基性試薬の存在下で反応し、式IIで示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)(トリホスゲン)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられるヒドロキシアミン試薬が、塩基式フリー体ヒドロキシアミン、塩酸ヒドロキシアミン、又はヒドロキシアミンと形成された塩からなる群より選ばれ、
特に、工程(3)で、一般式Xで示される化合物において、R4が、アシル基-C(=O)R5、スルホニル基-SO26、アルコキシカルボニル基-C(=O)-OR7、アルキルアミノカルボニル基-C(=O)-NR89、又はアルコキシホスホリル基-P(=O)(OR102であり、
その中で、R5からR10が、それぞれ独立して、水素、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のC6-C20アリール基であり、R5からR10が置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換のベンジル基、又は置換のC6-C20アリール基である場合、置換基が、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン、フェニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルコキシ基からなる群より選ばれ、
特に、工程(3)で、用いられる酸クロリド又は酸無水物試薬が、R4に対応する酸クロリド又は酸無水物であり、好ましくは、塩化アセチル、トリフルオロ塩化アセチル、安息香酸クロリド、p-ニトロ安息香酸クロリド、p-クロロ安息香酸クロリド、メタンスルホン酸クロリド、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド、p-トルエンスルホン酸クロリド、酢酸無水物、トリフルオロ酢酸無水物、安息香酸無水物、p-ニトロ安息香酸無水物、p-クロロ安息香酸無水物、メタンスルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、p-トルエンスルホン酸無水物、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸ベンジル、二炭酸ジ-tert-ブチル、N,N-ジメチルクロロホルムアミド、ジエトキシホスホン酸クロリド等からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、反応が塩基性試薬中で行われ、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、水酸化リチウム、t-ブタノールリチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタノールナトリウム、エタノールナトリウム、イソプロパノールナトリウム、t-ブタノールナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、メタノールカリウム、エタノールカリウム、t-ブタノールカリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、イソプロパノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、反応が、溶媒で行われ、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(4)で、用いられる塩基性試薬が、炭酸リチウム、水酸化リチウム、t-ブタノールリチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタノールナトリウム、エタノールナトリウム、イソプロパノールナトリウム、t-ブタノールナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、メタノールカリウム、エタノールカリウム、t-ブタノールカリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、イソプロパノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(4)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。
本開示の一実施形態によれば、その中、前記工程(3)及び工程(4)がワンポット法で行われる。
本開示の一実施形態によれば、その中、前記工程(1)~工程(4)がワンポット法で行われる。
本開示の一実施形態によれば、式IIで示される化合物の製造のための中間体又はその塩を提供し、前記中間体が、式IX,Xで示される化合物又はその塩からなる群より選ばれる:
Figure 2022546126000020
式中、一般式Xで示される化合物中のR4の定義が、-C(=O)R5、-SO26、-C(=O)-OR7、-C(=O)-NR89、-P(=O)(OR102であり、
その中で、R5からR10が、それぞれ独立して、水素、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のC6-C20アリール基であり、R5からR10が置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換のベンジル基、又は置換のC6-C20アリール基である場合、置換基が、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン、フェニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルコキシ基からなる群より選ばれる。
有益な効果
本発明は、ベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミドの様々な製造方法およびその応用を提供し、その用途の一つとして、抗高血圧医薬であるテルミサルタン(Telmisartan)の製造のためのビベンゾイミダゾール中間体化合物を製造することである。本方法では、ニトロ化及びポリリン酸環化反応が回避され、根源から大量な廃酸反応液の生成が回避される。本発明にかかる合成方法は、簡単かつ効率的で、条件が穏便で汚染物質が少ない等の利点があり、グリーンかつ持続的な生産プロセスとして開発することに適する。
当業者が本発明の特徴および効果を把握するように、明細書および特許出願の範囲で言及されている用語および用語について、以下に一般的な説明および定義を行う。特に明記されていない限り、文中で使用されるすべての技術および科学上の単語は、当業者が本発明について知っている一般的な意味を有しており、衝突がある場合には、本明細書の定義に準ずるものとする。
ここでは、用語「包含する」、「含む」、「有する」、「含有する」、またはその他の類似用語はすべて開放的接続詞(open-ended transitional phrase)であり、排他的でない包含物をカバーしようとしている。例えば、複数の要素を含む組成物または製品は、本明細書に記載されているこれらの要素に限定されるものではなく、明示的に記載されていないが、その組成物または製品に通常固有の他の要素も含むことができる。加えて、相反する明確な説明がない限り、用語「または」はカバー的な「または」を意味し、排他的な「または」を意味するものではありません。たとえば、Aが真(または存在)であり、かつBが偽(または存在しない)、Aが偽(または存在しない)であり、かつBが真(または存在する)、AとBが真(または存在する)のいずれかの場合は、「AまたはB」という条件を満たす。なお、ここでは、用語「包含する」、「含む」、「有する」、「含有する」の解読は、「…で構成される」および「実質的に…で構成される」などのクローズドまたはセミクローズドの接続詞を具体的に公開し、同時にカバーしているとみなす。
ここで、数値範囲またはパーセント範囲の形で定義されたすべての特徴または条件は、簡潔さと便宜のためだけである。このことから、数値範囲またはパーセント範囲の記述は、可能なすべてのサブ範囲および範囲内の個別の数値、特に整数値をカバーし、具体的に公開しているとみなされるべきである。例えば、「1~8」の範囲記述は、1~7、2~8、2~6、3~6、4~8、3~8などのすべてのサブ範囲、特にすべての整数値によって定義されたサブ範囲を具体的に開示しているものとみなされ、1、2、3、4、5、6、7、8などの個別の数値が具体的に開示されているものとみなされるべきである。特に明記されていない限り、上記の解釈方法は本発明の全文のすべての内容に適用され、範囲が広いかどうかにかかわらず適用される。
数量またはその他の数値またはパラメータが範囲、好ましい範囲、または一連の上限と下限で表される場合、これらの範囲が個別に開示されているかどうかにかかわらず、その範囲の上限または好ましい値とその範囲の下限または好ましい値のいずれかで構成されるすべての範囲が、本明細書で特定的に開示されていると理解されるべきである。また、本論文で数値の範囲に言及する場合、特に明記されていない限り、範囲にはその端点および範囲内のすべての整数と分数が含まれるものとする。
ここでは、発明の目的を達成できることを前提として、数値はその数値の有効桁数の精度を有するものと理解すべきである。例えば、40.0という数字は、39.50から40.49までの範囲をカバーするように理解すべきである。
ここで、本発明の特徴または実例を説明するためにマルクシュ・グループまたはオプションの用語を使用する場合について、当業者は、マルクシュ・グループ(Markushgroup)またはオプションリスト内のすべての要素のサブグループまたは個別の要素が本発明の説明にも使用できることを理解する。たとえば、Xが「X1、X2およびX3からなる群より選ばれる」と記述されている場合、XがX1であるという主張と、XがX1および/またはX2であるという主張が完全に記述されていることを示す。さらに、本発明の特徴または実例を説明するためにマルクシュ・グループまたはオプション式の用語を使用する場合について、当業者は、マルクシュ・グループまたはオプションリスト内のすべての要素のサブグループまたは個別要素の任意の組み合わせが本発明の説明にも使用できることを理解するべきである。このことから、たとえば、Xが「X1、X2およびX3からなる群より選ばれる」と記述され、Yが「Y1、Y2およびY3からなる群より選ばれる」と記述されている場合、XがX1またはX2またはX3であり、YがY1またはY2またはY3であるという主張が完全に記述されていることを示す。
以下の具体的な実施形態は本質的に例示であり、本発明及びその用途を制限することを意図するものではない。さらに、本明細書は、上記の先行技術または発明の内容、あるいは以下の具体的な実施形態または実施例で説明する理論によって制限されるものではない。
以下の実施例により本発明の実施形態を説明する。しかしながら、本発明の実施形態は、以下の実施形態における特定の詳細に限定されないことが理解されるべきである。本発明の開示内容を考慮すると、他の変更は当業者にとって既知であり、明らかであるため、本発明に含まれると考えられる。
実施例1
3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸(V-1)から出発し、中間体V-2、V-5を経って中間体IVを製造する方法。
Figure 2022546126000021
1)中間体化合物V-5の製造
三口フラスコに3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸(22.1g、100mmol)、トリホスゲン(10.4g、35mmol、0.35eq)及びテトラヒドロフラン(70mL)を添加し、40~45℃まで加熱し均一に撹拌した。そして、N,N-ジメチルホルムアミド(365mg、5mmol、0.05eq)を添加し、40~45℃を維持しながら5~6時間加熱撹拌し、冷却後、定圧ロートに移転し、用意した。別の三口フラスコにo-フェニレンジアミン(11.9g、110mmol、1.1eq)、アセトニトリル(95mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(8g、200mmol、2eqを200mL水に溶解したもの)を添加し、0~5℃で氷浴において均一に撹拌した。0~5℃で氷浴で撹拌しながら定圧ロートからゆっくり製造した酸クロリドを反応に滴下し、滴下完了後、室温まで昇温し、1時間撹拌した。反応を加熱濃縮し、約半分の体積の有機溶媒を除去し、そして、水(100mL)を添加し、十分に撹拌した。析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、薄い黄色固体28.1gが得られ、収率85%であった。
化合物V-5同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:0.96(t,J=8Hz,3H),1.61-1.65(m,2H),2.30(s,3H),2.38-2.39(m,2H),4.89(s,2H),6.59-6.62(m,1H),6.79(d,J=8Hz,1H),6.97(t,J=8Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.63(d,J=8Hz,1H),7.79-7.81(m,1H),7.86(s,1H),9.37(s,1H),9.61(s,1H).
LR-MS(ESI)m/z:312(M+H)+
2)中間体化合物IVの製造
中間体化合物V-5(2.0g、6.5mmol)及びp-トルエンスルホン酸一水和物(120mg、0.6mmol、0.1eq)をトルエン(20mL)に添加し、そして均一に撹拌した。反応を加熱還流し一晩水分離し、反応冷却後、固体の析出があった。濃縮によりほとんどの溶媒を除去した後、再び水酸化ナトリウム水溶液(濃度約10%)を添加し、pHを11~12まで調整し、そして十分に撹拌し、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、近白色固体1.5gが得られ、収率80%であった。
化合物IV同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:0.94(t,J=8Hz,3H),1.62-1.70(m,2H),2.31(s,3H),2.37(t,J=8Hz,2H),7.17-7.19(m,2H),7.57-7.80(m,4H),7.95(d,J=8Hz,1H),8.04(s,1H),9.32(s,1H).
LR-MS(ESI)m/z:294(M+H)+
実施例2
中間体化合物V-8から出発し、中間体化合物VI-1を製造する方法。
Figure 2022546126000022
化合物V-8(10g、55.2mmol)を乾燥50mlアセトニトリルに溶解しにくく、DMF(400mg、5.5mmol)、トリホスゲン(6.5g、22mmol)を添加し、N2で保護し、アセトニトリルで2h還流し、透明となるまで溶解し、TLCで原料が反応完了したことを示した。別の丸底フラスコに、o-ニトロベンゼンメチルアミン(8.4g、55.2mmol)を50ml乾燥アセトニトリルに溶解し、炭酸カリウム(22.9g、165.6mmol)を添加し、氷浴において、酸クロリド反応液をo-ニトロベンゼンメチルアミン2の反応液に滴下し、N2で保護し、アセトニトリルで2h還流し、反応液を濃縮し、残留液に150ml水を添加し、150ml EAで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥し、蒸発し、カラムクロマトグラフィーにより、化合物VI-1、薄い黄色固体14.5gが得られ、収率83.3%であった。
化合物VI-1同定データ:
1H NMR(400MHz,MeOD):7.92(dd,J=8.3,1.5Hz,1H),7.64-7.76(m,3H),7.48-7.55(m,1H),7.32(d,J=1.9Hz,1H),7.24(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),3.47(s,3H),2.41(s,3H).
LR-MS(ESI)m/z:316.6(M+H)+
実施例3
Figure 2022546126000023
1)化合物V-12の製造:
化合物V-8(5g、27.6mmol)を25mlアセトニトリルに添加し、順次にDMF(200mg,2.76mmol)、トリホスゲン(3.27g,11.0mmol)を添加し、N2で保護し、アセトニトリルで2h還流し、別の丸底フラスコに30mlメチルアミンアルコール溶液を添加し、氷浴において酸クロリド溶液を滴下し、100ml EAを添加し、有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥し、蒸発し、化合物V-12、黄色固体5gが得られ、収率93.3%であった。化合物V-12同定データ:
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.94(dd,J=8.4,1.7Hz,1H),7.75(d,J=1.9Hz,1H),7.67(dd,J=8.4,1.9Hz,1H),6.62(s,1H),3.00(d,J=4.8Hz,3H),2.59(s,3H).
LR-MS(ESI)m/z:195.4(M+H)+
2)化合物VI-1の製造
化合物V-12(388mg、2mmol)、o-ニトロクロロベンゼン(347mg、2.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(73mg、0.1mmol)、Cs2CO3(1.95g、6mmol)を10mlトルエンに添加し、N2で保護し、外温110℃で10h加熱し、濾過し、ろ液を20ml EAで希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発し、カラムクロマトグラフィーにより、化合物VI-1、薄い黄色固体530mgが得られ、収率84.0%であった。
化合物VI-1同定データ:
1H NMR(400MHz,MeOD):7.92(dd,J=8.3,1.5Hz,1H),7.64-7.76(m,3H),7.48-7.55(m,1H),7.32(d,J=1.9Hz,1H),7.24(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),3.47(s,3H),2.41(s,3H).
LR-MS(ESI)m/z:316.6(M+H)+
実施例4
中間体化合物IVから出発し、中間体化合物IIIを製造する方法。
Figure 2022546126000024
化合物IV(586mg、2mmol)、硫酸ジメチル(277mg、2.2mmol、1.1eq)、炭酸カリウム(414mg、3.0mmol、1.5eq)を室温下でアセトン(10mL)に添加し、そして均一に撹拌した。反応を2時間加熱還流し、反応濃縮によりほとんどの溶媒を除去した後、カラムクロマトグラフィーによる単離精製を経って、近白色固体567mgが得られ、収率92%であった。
化合物III同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:1.02(t,J=8Hz,3H),1.76-1.83(m,2H),2.28(s,3H),2.44(t,J=8Hz,2H),3.83(s,3H),7.31-7.34(m,2H),7.38-7.40(m,1H),7.45(d,J=8Hz,1H),7.54(s,1H),7.80-7.93(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:308(M+H)+
実施例5
化合物V-1から出発し、中間体化合物IVを製造する方法。
Figure 2022546126000025
三口フラスコに化合物V-1(4.4g、20mmol)、p-トルエンスルホン酸一水和物(380mg、 2mmol、0.1eq)、及びo-フェニレンジアミン(2.2g,21mmol,1.05eq)を添加し、トルエン(40mL)に添加し、そして均一に撹拌した。反応加熱還流し、一晩水分離し、反応冷却後、固体の析出があった。濃縮によりほとんどの溶媒を除去した後、再び水酸化ナトリウム水溶液(濃度約10%)を添加し、pHを11~12まで調整し、そして十分に撹拌し、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、近白色固体4.4gが得られ、収率75%であった。
化合物IV同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:0.94(t,J=8Hz,3H),1.62-1.70(m,2H),2.31(s,3H),2.37(t,J=8Hz,2H),7.17-7.19(m,2H),7.57-7.80(m,4H),7.95(d,J=8Hz,1H),8.04(s,1H),9.32(s,1H).
LR-MS(ESI)m/z:294(M+H)+
実施例1で得られた生成物IVの同定データと同じである。
実施例6
化合物V-6から出発し、中間体化合物IIIを製造する方法。
Figure 2022546126000026
三口フラスコに化合物V-6(4.7g、20mmol)、p-トルエンスルホン酸一水和物(380mg、2mmol、0.1eq)、及びN-メチル-о-フェニレンジアミン(2.6g,21mmol,1.05eq)を添加し、トルエン(40mL)に添加し、そして均一に撹拌した。反応加熱還流し、30時間水分離し、反応冷却後、固体の析出があった。濃縮によりほとんどの溶媒を除去した後、再び水酸化ナトリウム水溶液(濃度約10%)を添加し、pHを11~12まで調整し、そして十分に撹拌し、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、近白色固体3.4gが得られ、収率55%であった。
化合物III同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:1.02(t,J=8Hz,3H),1.76-1.83(m,2H),2.28(s,3H),2.44(t,J=8Hz,2H),3.83(s,3H),7.31-7.34(m,2H),7.38-7.40(m,1H),7.45(d,J=8Hz,1H),7.54(s,1H),7.80-7.93(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:308(M+H)+
実施例2で得られた生成物IIIの同定データと同じである。
実施例7
化合物VI-1から出発し、中間体化合物IIIを製造する方法。
Figure 2022546126000027
1)化合物VIの製造
化合物VI-1(10g、31.7mmol)を100mlエタノールに添加し、酢酸(7.7g、128.8mmol)、5% Pd/C 1gを添加し、加圧加水素し(水素ガス10キログラム圧力)、外温70℃で加熱し、10h後、反応液を濾過し、ろ液を濃縮して、大部分の溶媒を除去した後、飽和NaOHを添加しPHを10まで調整し、200ml DCMを添加して抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発し、少量のエタノールでスラリー化し、薄い黄色固体6.5gが得られ、収率86.4%であった。1H NMR(500MHz,DMSO-d6):δ 7.59(d,J=7.2Hz,1H),7.49-7.55(m,1H),7.46(d,J=2.1Hz,1H),7.39-7.44(m,1H),7.15-7.26(m,2H),6.75(d,J=8.2Hz,1H),5.37(s,2H),3.83(s,3H),2.15(s,3H). LR-MS(ESI)m/z:238.2(M+H)+
2)化合物IIIの製造
三口フラスコに、化合物VI(237mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(80mg、2.0mmol、2.0eq、5mL水に溶解したもの)に添加し、0~5℃で氷浴において均一に撹拌した。0~5℃で氷浴で撹拌しながらゆっくりn-ブタノイル塩素(106mg、1.0mmol、1.0eq)のアセトニトリル(3mL)溶液を反応に滴下し、滴下完了後、室温まで昇温し、半時間撹拌した。反応を水(20mL)に添加し、十分に撹拌した。析出の固体を収集し、少量のイソプロパノールを添加して溶解し、撹拌しながら濃塩酸を添加し、白色沈殿が析出し、固体を収集し、そして十分に乾燥し、白色固体327mgが得られ、収率95%であった。
化合物III(塩酸塩)同定データ:
1H NMR(d6-DMSO 400MHz) δ:0.96(t,J=8Hz,3H),1.63-1.67(m,2H),2.38(s,3H),2.44(t,J=8Hz,2H),4.06(s,3H),7.61-7.66(m,2H),7.79-7.92(m,4H),8.03-8.05(m,1H),9.66(s,1H).
LR-MS(ESI)m/z:308(M+H)+
実施例8
化合物IIIから出発し、化合物IIを製造する方法。
Figure 2022546126000028
1)化合物IXの製造:
中間体化合物III(塩酸塩)(6.88g、20mmol)、トリホスゲン(2.38g、8mmol、0.4eq)及びアセトニトリル(30mL)を、80~85℃まで加熱し、均一に撹拌した。そして、N,N-ジメチルホルムアミド(73mg、1.0mmol、0.05eq)を添加し、80~85℃を維持しながら2時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、撹拌しながらヒドロキシアミンのアセトニトリル溶液(990mg、30mmol、1.5eq;アセトニトリル10mL)に添加し、室温で維持しながら1時間撹拌した。反応完了後、水酸化ナトリウム水溶液(10%)を添加し、pH値を10~11まで調整し、0~5℃まで冷却し、近白色沈殿物が析出し、固体を収集し、そして十分に乾燥し、近白色固体5.9gが得られ、収率92%であった。
化合物IX同定データ:
1H NMR(CDCl3,400MHz) δ:0.88(t,J=8Hz,3H),1.42-1.46(m,2H),2.32(t,J=8Hz,2H),2.39(s,3H),3.91(s,3H),7.02(brs,1H),7.24(d,J=8Hz,1H),7.32-7.34(m,2H),7.40-7.42(m,1H),7.58(d,J=8Hz,1H),7.72(s,1H),7.82-7.85(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:323(M+H)+
2)化合物X-1の製造:
化合物IX(6.4g、20mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解した。そして、トリエチルアミン(2.42g、24mmol、1.2eq)を反応に添加し、そして、0~5℃でゆっくりp-トルエンスルホン酸クロリド(4.2g、22mmol、1.1eq)を反応に添加し、添加完了後、室温まで昇温し、1~2時間反応した。酢酸エチル(10mL)を添加して抽出し、分液して水相を棄却し、有機相を水酸化ナトリウム水溶液(10%、10mL)で一回洗浄し、有機相を濃縮し、固体の析出があり、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、薄い黄色固体生成物が得られた。
3)化合物IIの製造:
化合物X-1(9.5g、20mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解した。そして、水酸化ナトリウム水溶液(3.2g、80mmol、4.0eq、水20mL)を反応に添加し、添加完了後、室温まで昇温し、3~4時間反応した。酢酸エチル(10mL)を添加して抽出し、分液して水相を棄却し、有機相を水酸化ナトリウム水溶液(10%、10mL)で一回洗浄し、有機相を濃縮し、固体の析出があり、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、薄い黄色固体5.5gが得られ、収率90%であった。
化合物II同定データ:
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ:0.79(t,J=8Hz,3H),1.68(m,2H),2.47(s,3H),2.70(t,J=8Hz,2H),3.85(s,3H),7.26(s,1H),7.30-7.42(m,3H),7.68(s,1H),7.74-7.77(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:305(M+H)+
実施例9
化合物IIIから出発し、「ワンポット法」により連続的に反応し、化合物IIを製造する方法。
Figure 2022546126000029
中間体化合物III(塩酸塩)(6.88g、20mmol)、トリホスゲン(2.38g、8mmol、0.4eq)及びアセトニトリル(30mL)を、80~85℃まで加熱し、均一に撹拌した。そして、N,N-ジメチルホルムアミド(73mg、1.0mmol、0.05eq)を添加し、80~85℃を維持しながら、2時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、撹拌しながらヒドロキシアミン(1.0g,30mmol,1.5eq)を添加し、室温で維持しながら1時間撹拌した。そして、トリエチルアミン(8.8g、80mmol、4.0eq)を反応に添加し、そして、0~5℃で下ゆっくりp-トルエンスルホン酸クロリド(4.2g、22mmol、1.1eq)を反応に添加し、添加完了後、室温まで昇温し、3~4時間反応した。酢酸エチル(10mL)を添加して抽出し、分液して水相を棄却し、有機相を水酸化ナトリウム水溶液(10%、10mL)で一回洗浄し、有機相を濃縮し、固体の析出があり、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、薄い黄色固体5.2gが得られ、収率85%であった。
化合物II同定データ:
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ:0.79(t,J=8Hz,3H),1.68(m,2H),2.47(s,3H),2.70(t,J=8Hz,2H),3.85(s,3H),7.26(s,1H),7.30-7.42(m,3H),7.68(s,1H),7.74-7.77(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:305(M+H)+
実施例10
化合物IXから出発し、「ワンポット法」により連続的に反応し、化合物IIを製造する方法。
Figure 2022546126000030
化合物IX(6.4g、20mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解した。水酸化ナトリウム水溶液(3.2g、80mmol、4.0eq、水20mL)を反応に添加し、そして、0~5℃でゆっくりp-トルエンスルホン酸クロリド(4.2g、22mmol、1.1eq)を反応に添加し、添加完了後、室温まで昇温し、3~4時間反応した。酢酸エチル(10mL)を添加して抽出し、分液して水相を棄却し、有機相を水酸化ナトリウム水溶液(10%、10mL)で一回洗浄し、有機相を濃縮し、固体の析出があり、析出の固体を収集し、そして十分に乾燥し、薄い黄色固体生成物5.4gが得られ、収率88%であった。
化合物II同定データ:
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ:0.79(t,J=8Hz,3H),1.68(m,2H),2.47(s,3H),2.70(t,J=8Hz,2H),3.85(s,3H),7.26(s,1H),7.30-7.42(m,3H),7.68(s,1H),7.74-7.77(m,1H).
LR-MS(ESI)m/z:305(M+H)+
(関連出願の相互参照)
本開示は、2019年8月29日に出願する出願番号2019108072922、及び2020年8月25日に出願する出願番号2020108630461である特許出願の優先権を要求する。
本開示の一実施形態によれば、式IIIで示されるベンゾイミダゾール置換のフェニル-n-ブタナミド系の化合物の製造方法であって、前記方法が以下の方法のいずれかである、製造方法が提供される:
方法一:式IVで示される化合物とメチル化試薬との反応により製造される方法であって、
Figure 2022546126000050
特に、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
特に、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法;
方法二:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000051
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸クロリド式V-2で示される化合物が製造されること、
工程(2)、式V-2で示される化合物とN-メチル-о-フェニレンジアミンとの反応により、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-3及びV-4で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬又は縮合試薬の存在で縮合反応が行われ、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応で用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)(トリホスゲン)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、前記の塩化反応が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
特に、工程(2)で、塩基性試薬を脱酸剤として使用し、特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-2で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
特に、工程(3)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法三:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000052
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸とN-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は縮合試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は縮合試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法四:式V-6又はV-7で示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000053
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、N-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬条件下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法。
方法五:式VIで示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000054

2-メチル-4-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)アニリンと一般式VIで示される化合物とを反応し、式IIIで示される化合物が得られる方法;
方法六:式VIIIで示される化合物から製造される方法であって、
Figure 2022546126000055
式中、Yが、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)であり、
一般式VIIIで示される化合物とN-メチルベンゾイミダゾールとを塩基性試薬の存在下で反応し、式IIIで示される化合物が得られ、
特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、ピバリン酸ナトリウム、ピバリン酸カリウム、ピバリン酸マグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、当該反応が、遷移金属化合物およびその錯体の存在下で行われ、前記遷移金属化合物が、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、酸化第一銅、シアン化第一銅、酢酸第一銅、塩化銅、臭化銅、酸化銅、酢酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、トリフルオロメタンスルホン酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、テトラ(トリフェニルホスフィノ)パラジウム、二塩化ニッケル、酢酸ニッケル、ビス(アセチルアセトン)ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル、ビス(1,5-シクロオクタジエン)ニッケルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、前記遷移金属化合物で用いられるリガンドが、エチレンジアミン、N-メチルエチレンジアミン、N-ブチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、トリメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、(シス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、1,2-シクロヘキサンジアミンラセミ体、(トランス)-N,N’-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジエチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジイソプロピル-1,2-シクロヘキサンジアミン、2,2’-ビピリジル、1,10-フェナントロリン、2,9-ジメチル-1,10-フェナントロリン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ-tert-ブチルホスフィン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,1'-ビス(ジ-フェニルホスフィノ)フェロセン、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン、1,1'-ビナフチル-2,2'-ビスジフェニルホスフィンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、当該反応が溶媒で行われ、前記溶媒が、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトニトリル、アセトン、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法である。
方法III:
Figure 2022546126000056
工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、o-フェニレンジアミンとを、酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
工程(2)、式V-5で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IVで示される化合物が得られること、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、即ち、工程(1)で製造される式V-5で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IVで示される化合物が得られ、
特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する。
本開示の一実施形態によれば、その中、前記式VI-1の化合物は、以下の方法のいずれかにより製造され:
方法IV:
Figure 2022546126000057
工程(1)、o-ニトロクロロベンゼンをメチルアミン水溶液中で、加熱条件下で反応し、o-ニトロベンゼンメチルアミンが得られること、
工程(2)、式V-8で示される化合物塩化反応により製造し、式V-9で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-9で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを反応し、式VI-1で示される化合物が得られること、
特に、工程(1)で、前記のメチルアミン水溶液の濃度が20-30%であり、反応が100-150℃、3-10atmで行われ、
特に、工程(2)及び工程(3)が、溶媒中で行われ、
特に、前記工程(2)及び工程(3)がワンポット法で行われ、即ち、工程(2)で製造される式V-9で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(3)の反応が行われ、
その中、当該反応過程の工程(2)と工程(3)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法V:
Figure 2022546126000058
式V-8で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒が、上記方法II工程(1)中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VI:
Figure 2022546126000059
式V-10で示される化合物又は式V-11で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法III工程(1)中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VII:
Figure 2022546126000060
式V-12で示される化合物とo-ニトロクロロベンゼンとを塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
特に、当該反応過程中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒が、上記方法六中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒の定義と同じである方法、
方法VIII:
Figure 2022546126000061
工程(1)、3-メチル-4-ニトロ安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-ニトロ安息香酸クロリドが製造されること、
工程(2)、製造した式V-9で示される化合物とo-ニトロアニリンとを塩基性試薬の存在下で反応し、式V-13で示される化合物が得られること、
工程(3)、式V-13で示される化合物とメチル化試薬とを反応し、製造し、式VI-1で示される化合物が得られること、
特に、工程(1)及び工程(2)が、溶媒中で行われ、
特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-9で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
その中で、当該反応過程の工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、上記方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じであり、
特に、工程(3)で、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
特に、工程(3)で、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
特に、工程(3)で、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
特に、工程(3)で、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である。

Claims (10)

  1. 式IIIで示される化合物又はその塩であって、
    Figure 2022546126000031
    特に、前記塩が、式IIIで示される化合物と酸から形成された塩III・HXであり、前記HXが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ギ酸及び酢酸からなる群より選ばれる
    化合物又はその塩。
  2. 式IIIで示される化合物を製造する方法であって、前記方法が、以下の方法のいずれかであって、
    方法一:式IVで示される化合物とメチル化試薬とを反応し、製造する方法であって、
    Figure 2022546126000032
    特に、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
    特に、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
    特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法、
    方法二:式V-1で示される化合物から製造する方法であって、
    Figure 2022546126000033
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸クロリド式V-2で示される化合物が製造されること、
    工程(2)、式V-2で示される化合物とN-メチル-о-フェニレンジアミンとの反応により、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
    工程(3)、式V-3及びV-4で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬又は縮合試薬の存在で縮合反応が行われ、式IIIで示される化合物が得られること、
    特に、工程(1)で、前記の塩化反応で用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、前記の塩化反応が、溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
    特に、工程(2)で、塩基性試薬を脱酸剤として使用し、特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)が、溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-2で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
    特に、工程(3)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法、
    方法三:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000034
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸とN-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
    工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は縮合試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
    特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は縮合試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
    特に、工程(2)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法、
    方法四:式V-6又はV-7で示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000035
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、N-メチル-о-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬存在下で反応し、式V-3及びV-4で示される化合物が得られること、
    工程(2)、式V-3及びV-4で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬条件下で反応し、式IIIで示される化合物が得られること、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、工程(1)で製造される式V-3及びV-4で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IIIで示される化合物が得られ、
    特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
    特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法、
    方法五:式VIで示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000036
    2-メチル-4-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)アニリンと一般式VIIで示される化合物とを反応し、式IIIで示される化合物が得られる方法、
    方法六:式VIIIで示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000037
    その中、Yが、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)であり、
    一般式VIIIで示される化合物とN-メチルベンゾイミダゾールとを塩基性試薬の存在下で反応し、式IIIで示される化合物が得られ、
    特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、ピバリン酸ナトリウム、ピバリン酸カリウム、ピバリン酸マグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、当該反応が、遷移金属化合物およびその錯体の存在下で行われ、前記遷移金属化合物が、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、酸化第一銅、シアン化第一銅、酢酸第一銅、塩化銅、臭化銅、酸化銅、酢酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、トリフルオロメタンスルホン酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、テトラ(トリフェニルホスフィノ)パラジウム、二塩化ニッケル、酢酸ニッケル、ビス(アセチルアセトン)ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル、ビス(1,5-シクロオクタジエン)ニッケルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、前記遷移金属化合物で用いられるリガンドが、エチレンジアミン、N-メチルエチレンジアミン、N-ブチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、トリメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、(シス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-1,2-シクロヘキサンジアミン、1,2-シクロヘキサンジアミンラセミ体、(トランス)-N,N’-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジエチル-1,2-シクロヘキサンジアミン、(トランス)-N,N’-ジイソプロピル-1,2-シクロヘキサンジアミン、2,2’-ビピリジル、1,10-フェナントロリン、2,9-ジメチル-1,10-フェナントロリン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ-tert-ブチルホスフィン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,1'-ビス(ジ-フェニルホスフィノ)フェロセン、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン、1,1'-ビナフチル-2,2'-ビスジフェニルホスフィンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、当該反応が、溶媒で行われ、前記溶媒が、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトニトリル、アセトン、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法である
    方法。
  3. 方法五で、式VIで示される化合物が、以下の方法から製造され、
    Figure 2022546126000038
    工程(1)、式VI-1で示される化合物が、還元条件下で式VI-2で示される化合物が得られること、
    工程(2)、式VI-2で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬条件下で、式VIで示される化合物が得られること、
    又は、化合物VI-1が、工程(1)に記載される還元系に、同時に酸性試薬又は塩基性試薬を添加し、直接に式VIの化合物が得られ、特に、当該反応過程で用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、請求項2の方法四の工程(1)に記載される定義と同じであり、
    特に、工程(1)で、還元条件で用いられる還元試薬が、ニトロ基還元剤、水素ガス、金属還元剤、金属塩化物、複雑水素化物、硫黄含有還元剤等からなる群より選ばれ、その中、水素ガス還元が、触媒の添加で行われ、用いられる触媒が、Cu、Ni、Pd、Pt、Ru、Rhおよびその酸化物、水酸化物、塩化物、炭素と形成された複合物又は対応する有機金属錯体からなる群より選ばれ、金属還元剤が、鉄粉末、亜鉛粉末からなる群より選ばれ、金属塩化物が、二水和塩化第一錫、三塩化チタンからなる群より選ばれ、複雑水素化物が、水素化アルミニウムリチウムからなる群より選ばれ、硫黄含有還元剤が、硫化水素ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウムからなる群より選ばれ、
    特に、工程(1)が、溶媒で行われ、前記溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトン、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)に記載される酸性試薬、塩基性試薬、又は縮合試薬が、請求項2の方法四の工程(2)に記載される定義と同じであり、
    特に、工程(2)で用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する
    請求項2記載の方法。
  4. 方法五が、以下の三つの方法のいずれかにより行われ、
    方法(a)、R3が、塩素、又は臭素、又はn-ブタノイルオキシ基である場合、式VIで示される化合物とn-ブタノイル塩素、又はn-ブタノイル臭素、又はn-ブタン酸無水物とを反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
    特に、方法(a)が、塩基性試薬の存在下で行われ、用いられる塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(a)が、溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法、
    方法(b)、R3が、メトキシ基又はエトキシ基である場合、式VIで示される化合物とn-ブタン酸メチル又はn-ブタン酸エチルを反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
    特に、方法(b)が、酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で行われ、
    特に、方法(b)で、用いられる酸性試薬が、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ポリリン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(b)で、酸性試薬を使用する場合、反応が、溶媒中、又は無溶媒の反応条件を使用して行われ、特に、酸性試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコールからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(b)で、用いられる塩基性試薬が、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、メタノールナトリウムであり、
    特に、方法(b)で、塩基性試薬を使用する場合、反応が溶媒で行われ、特に、塩基性試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法、
    方法(c)、R3が、ヒドロキシ基である場合、式VIで示される化合物とn-ブタン酸を酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式IIIで示される化合物が製造され、
    特に、方法(c)で、用いられる酸性試薬が、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(c)で、酸性試薬を使用する場合、反応が、溶媒中、又は無溶媒の反応条件を使用して行われ、特に、酸性試薬を使用する場合、前記溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(c)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、方法(c)で、縮合試薬を使用する場合、反応が溶媒で行われ、特に、縮合試薬を使用する場合、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法である
    請求項2記載の方法。
  5. 前記式IVの化合物が、以下の方法のいずれかにより製造され、
    方法I:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000039
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸クロリドが製造されること、
    工程(2)、製造した式V-2で示される化合物とo-フェニレンジアミンとを反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
    工程(3)、式V-5で示される化合物が、酸性試薬、塩基性試薬又は縮合試薬の存在で縮合反応が行われ、式IVで示される化合物が得られること、
    特に、工程(1)で、前記の塩化反応で用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、前記の塩化反応が溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
    特に、工程(2)で、塩基性試薬を脱酸剤として使用し、特に、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)が、溶媒で行われ、特に、用いられる溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、アセトン、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-2で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
    特に、工程(3)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法、
    方法II:式V-1で示される化合物から製造される方法であって、
    Figure 2022546126000040
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸とo-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
    工程(2)、式V-5で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IVで示される化合物が得られること、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-5で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IVで示される化合物が得られ、
    特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は縮合試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
    特に、工程(2)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法、
    方法III:
    Figure 2022546126000041
    工程(1)、3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸メチル又は3-メチル-4-n-ブタナミド安息香酸エチルと、o-フェニレンジアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で反応し、式V-5で示される化合物が得られること、
    工程(2)、式V-5で示される化合物を工程(1)に記載される酸性試薬、縮合試薬条件下で、又は塩基性試薬下で反応し、式IVで示される化合物が得られること、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、酸性試薬又は塩基性試薬条件下で、即ち、工程(1)で製造される式V-5で示される化合物を単離せずに、引き続き工程(1)の反応条件下で製造し、式IVで示される化合物が得られ、
    特に、工程(1)で、用いられる酸性試薬が、一般的な無機ブレンステッド酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸、有機リン酸、有機ルイス酸、無機ルイス酸からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、マロン酸、安息香酸、ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ホウ酸、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、三塩化鉄、二塩化亜鉛、三塩化インジウム、四塩化チタンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)で、用いられる塩基性試薬が、アルカリ金属有機塩基、アルカリ土類金属有機塩基、アルカリ金属フッ化物からなる群より選ばれ、好ましくは、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)で、用いられる酸性試薬又は塩基性試薬が、工程(1)で定義されるものと同じであり、
    特に、工程(2)で、用いられる縮合試薬が、濃硫酸、ポリリン酸、4,5-ジシアノイミダゾール、N,N’-カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-ジ(ジメチルアミノ)メタナミニウムヘキサフルオロホスファート、オルトギ酸トリエステル、オルトギ酸テトラエステル、オルト酢酸トリエステル、オルト酢酸テトラエステルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(1)及び工程(2)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、又は無溶媒の反応条件を使用する方法である
    請求項2記載の方法。
  6. 前記式VI-1の化合物が、以下の方法のいずれかにより製造され、
    方法IV:
    Figure 2022546126000042
    工程(1)、o-ニトロクロロベンゼンをメチルアミン水溶液中で、加熱条件下で反応し、o-ニトロベンゼンメチルアミンが得られること、
    工程(2)、式V-8で示される化合物を塩化反応により製造し、式V-9で示される化合物が得られること、
    工程(3)、式V-9で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを反応し、式VI-1で示される化合物が得られること、
    特に、工程(1)で、前記のメチルアミン水溶液の濃度が20-30%であり、反応が、100-150℃、3-10atmで行われ、
    特に、工程(2)及び工程(3)が、溶媒中で行われ、
    特に、前記工程(2)及び工程(3)がワンポット法で行われ、即ち、工程(2)で製造される式V-9で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(3)の反応が行われ、
    その中、当該反応過程の工程(2)と工程(3)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、請求項5の方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
    方法V:
    Figure 2022546126000043
    式V-8で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は縮合試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
    特に、当該反応過程中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒が、請求項5の方法IIの工程(1)中の酸性試薬、縮合試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
    方法VI:
    Figure 2022546126000044
    式V-10で示される化合物又は式V-11で示される化合物とo-ニトロベンゼンメチルアミンとを酸性試薬又は塩基性試薬の存在下で、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
    特に、当該反応過程中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒が、請求項5の方法IIIの工程(1)中の酸性試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じである方法、
    方法VII:
    Figure 2022546126000045
    式V-12で示される化合物とo-ニトロクロロベンゼンとを塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体の存在下、かつ溶媒中で反応し、式VI-1で示される化合物が得られ、
    特に、当該反応過程中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒が、請求項2の方法六中の塩基性試薬、遷移金属化合物およびその錯体及び溶媒の定義と同じである方法、
    方法VIII:
    Figure 2022546126000046
    工程(1)、3-メチル-4-ニトロ安息香酸を出発材料として、塩化反応により3-メチル-4-ニトロ安息香酸クロリドが製造されること、
    工程(2)、製造した式V-9で示される化合物とo-ニトロアニリンとを塩基性試薬の存在下で反応し、式V-13で示される化合物が得られること、
    工程(3)、式V-13で示される化合物とメチル化試薬とを反応し、製造し、式VI-1で示される化合物が得られること、
    特に、工程(1)及び工程(2)が、溶媒中で行われ、
    特に、前記工程(1)及び工程(2)がワンポット法で行われ、即ち、工程(1)で製造される式V-13で示される化合物を単離せずに、そのまま工程(2)の反応に供し、
    その中、当該反応過程の工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒が、請求項5の方法Iの工程(1)と工程(2)中の塩化反応で用いられる塩化試薬、塩基性試薬及び溶媒の定義と同じであり、
    特に、工程(3)で、前記メチル化試薬が、ヨードメタン、クロロメタン、硫酸ジメチル及び炭酸ジメチルからなる群より選ばれ、
    特に、工程(3)で、前記反応が、塩基性試薬で、溶媒において行われ、
    特に、工程(3)で、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタノールリチウム、メタノールナトリウム、メタノールカリウム、エタノールナトリウム、エタノールカリウム、イソプロパノールリチウム、イソプロパノールナトリウム、イソプロパノールカリウム、t-ブタノールリチウム、t-ブタノールナトリウム、t-ブタノールカリウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、アンモニア水、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である方法である、
    請求項3記載の方法。
  7. 式IIIで示される化合物の製造のための中間体又はその塩であって、前記中間体が、式IV、V-3、V-4、V-5、VI-1で示される化合物からなる群より選ばれる、中間体又はその塩:
    Figure 2022546126000047
  8. 式IIで示される化合物の製造方法であって、
    Figure 2022546126000048
    工程(1)、式IIIで示される化合物と塩化試薬とを反応すること、
    工程(2)、工程(1)で得られた塩化反応混合物と、ヒドロキシアミン試薬とを反応し、式IXで示される化合物が得られること、
    工程(3)、式IXで示される化合物と酸クロリド又は酸無水物試薬とを反応し、一般式Xで示される化合物が得られること、
    工程(4)、一般式Xで示される化合物を塩基性試薬の存在下で反応し、式IIで示される化合物が得られること、
    を含み、
    特に、工程(1)で、用いられる塩化試薬が、塩化チオニル、塩化ホスホリル、五塩化リン、塩化オキサリル、ホスゲン、炭酸ビス(トリクロロメチル)からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテルからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(2)で、用いられるヒドロキシアミン試薬が、塩基式フリー体ヒドロキシアミン、塩酸ヒドロキシアミン、又はヒドロキシアミンと形成された塩からなる群より選ばれ、
    特に、工程(3)で、一般式Xで示される化合物中、R4が、アシル基-C(=O)R5、スルホニル基-SO26、アルコキシカルボニル基-C(=O)-OR7、アルキルアミノカルボニル基-C(=O)-NR89、又はアルコキシホスホリル基-P(=O)(OR102からなる群より選ばれ、
    その中、R5からR10が、それぞれ独立して、水素、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のC6-C20アリール基であり、R5からR10が、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換のベンジル基、又は置換のC6-C20アリール基である場合、置換基が、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン、フェニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルコキシ基であり、
    特に、工程(3)で、用いられる酸クロリド又は酸無水物試薬がR4に対応する酸クロリド又は酸無水物であり、好ましくは、塩化アセチル、トリフルオロ塩化アセチル、安息香酸クロリド、p-ニトロ安息香酸クロリド、p-クロロ安息香酸クロリド、メタンスルホン酸クロリド、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド、p-トルエンスルホン酸クロリド、酢酸無水物、トリフルオロ酢酸無水物、安息香酸無水物、p-ニトロ安息香酸無水物、p-クロロ安息香酸無水物、メタンスルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、p-トルエンスルホン酸無水物、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸ベンジル、二炭酸ジ-tert-ブチル、N,N-ジメチルクロロホルムアミド、ジエトキシホスホン酸クロリド等からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、反応が塩基性試薬中で行われ、前記塩基性試薬が、炭酸リチウム、水酸化リチウム、t-ブタノールリチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタノールナトリウム、エタノールナトリウム、イソプロパノールナトリウム、t-ブタノールナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、メタノールカリウム、エタノールカリウム、t-ブタノールカリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、イソプロパノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(3)で、反応が溶媒で行われ、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(4)で、用いられる塩基性試薬が、炭酸リチウム、水酸化リチウム、t-ブタノールリチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタノールナトリウム、エタノールナトリウム、イソプロパノールナトリウム、t-ブタノールナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、メタノールカリウム、エタノールカリウム、t-ブタノールカリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、メタノールマグネシウム、エタノールマグネシウム、イソプロパノールマグネシウム、t-ブタノールマグネシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ-n-ブチルアミン、ピリジン、2-メチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジンからなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物であり、
    特に、工程(4)で、用いられる溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、水からなる群より選ばれる一つ又は複数の混合物である
    方法。
  9. 前記工程(3)及び工程(4)がワンポット法で行われ、又は前記工程(1)~工程(4)がワンポット法で行われる
    請求項8記載の方法。
  10. 式IIで示される化合物の製造のための中間体又はその塩であって、前記中間体が、式IX,Xで示される化合物又はその塩であり、
    Figure 2022546126000049
    その中、一般式IXで示される化合物中のR4の定義が、請求項8中の定義と同じであり、-C(=O)R5、-SO26、-C(=O)-OR7、-C(=O)-NR89、-P(=O)(OR102であり、
    その中、R5からR10が、それぞれ独立して、水素、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換又は未置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のC6-C20アリール基であり、R5からR10が、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、置換のC1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、置換のベンジル基、又は置換のC6-C20アリール基である場合、置換基が、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン、フェニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルキル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルケニル基、C1-C20直鎖又は分岐鎖又は環状アルコキシ基である
    中間体又はその塩。
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