JP2022544672A - ピリミジノジアゼピン誘導体の結晶性形態 - Google Patents

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Abstract

本発明は、優れた抗腫瘍活性を呈するピリミド-ジアゼピン誘導体の新しい結晶性形態に関する。本発明は、活性成分として前記結晶性形態を含有する医薬組成物、及び疾患の予防又は治療におけるその使用にも関する。本発明はさらに、結晶性形態を調製するための方法に関する。

Description

本発明は、ピリミド-ジアゼピン誘導体の結晶性形態に関する。本発明は、活性成分として前記結晶性形態を含有する医薬組成物、及び疾患の予防又は治療におけるその使用にも関する。本発明はさらに、結晶性形態を調製するための方法に関する。
ポロ様キナーゼは、細胞周期進行及びDNA損傷応答の決定的な制御因子であるセリントレオニンキナーゼの一ファミリーである(Petronczki et al, Curr Opin Cell Biol. 2008 Dec; 20(6):650-60)。PLK1は、がんにおいて頻繁に過剰発現され、そのレベルは、攻撃性と相関し、かつ結果の予測に関して予後的価値を有する(Kanaji et al. Oncology. 2006; 70(2):126-33)。がん細胞増殖は、小分子PLK1阻害剤及びPLK1アンチセンス/siRNAによりインビトロ及びインビボで阻止される(Spankuch et al, Oncogene, 2007 Aug 23; 26(39):5793-807)。PLK1阻害剤は、有糸分裂停止及びその後のアポトーシス誘導を引き起こす。有糸分裂及び細胞分裂におけるPLK1の中心的役割のために、急速に増殖する正常細胞もPLK1阻害剤により影響される。結果として臨床PLK1阻害剤は、狭い治療域を示しており、著しい血液毒性を引き起こすことが示されている(Schoffski et al, Eur J Cancer, 2012 Jan; 48(2):179-86)。治療域を広げることになる患者/腫瘍選択マーカー及び治療養生法の特定は、これらの薬剤の開発の成功にとって決定的である。変異体TP53は、PLK1阻害剤への感受性の1つのそのような予測マーカーになり得ることが示されている(Degenhardt et al, Clin Cancer Res. 2010 Jan 15; 16(2):384-9)。
小分子ベンゾチアゾール-3-オキシドPLK1阻害剤及び増殖性障害の治療におけるその使用が、Cyclacel Limited社の名義の国際特許出願国際公開WO2004/067000号パンフレットに記載されている。加えて、一連のピリミド-ジアゼピノン分子は、PLK1を強力かつ選択的に阻害することも示されており(国際特許出願国際公開WO2009/040556号パンフレット;Cyclacel Limited社参照)、インビトロ及びインビボでの強い抗増殖活性を実証している。
4-((9’-シクロペンチル-5’-メチル-6’-オキソ-5’,6’,8’,9’-テトラヒドロスピロ-[シクロプロパン-1,7’-ピリミド[4,5-b][1,4]ジアゼピン]-2’-イル)アミノ)-3-メトキシ-N-((trans)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル)ベンズアミド又は4-(9’-シクロペンチル-5’-メチル-6’-オキソ-5’,6’,8’,9’-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,7’-ピリミド[4,5-b][1,4]ジアゼピン]-2’-イルアミノ)-N((trans)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル)-3-メトキシベンズアミドとしても既知の化合物(I)は、国際公開WO2009/040556号パンフレットにおいて最初に開示され、以下に示される構造を有する:
Figure 2022544672000001
研究は、化合物(I)がポロ様キナーゼ1(PLK1, polo-like kinase 1)の強力な阻害剤であり、それによって、ある範囲の増殖性障害(がん、白血病、リンパ腫、糸球体腎炎、関節リウマチ及び乾癬を包含するがこれらに限定されない)、免疫介在性及び炎症性障害、自己免疫性及び自己免疫介在性障害、腎臓障害並びにウイルス性障害の治療において化合物(I)を治療的に有用にすることを実証した。
活性医薬成分の異なる固体状態形態(溶媒和形態を包含する)は、異なる特性を持つことがある。異なる固体状態形態及び溶媒和物の特性におけるそのような変化は、製剤を改善するための基礎を、例えば、より良い加工性若しくは取扱い性を容易にする、溶解プロファイルを改善する、又は安定性(多形並びに化学的安定性)及び貯蔵寿命を改善することにより、提供することがある。異なる固体状態形態の特性におけるこれらの変化は、例えば、それらがバイオアベイラビリティを改善する働きをする場合、最終剤形に改善をもたらすこともある。活性医薬成分の異なる固体状態形態及び溶媒和物は、様々な多形又は結晶性形態を発生させることもあり、これは、ひいては、改善された生成物を提供するための固体活性医薬成分の特性及び特徴における変化を利用する追加の機会を提供することがある。
国際公開WO2004/067000号パンフレット 国際公開WO2009/040556号パンフレット
Petronczki et al, Curr Opin Cell Biol. 2008 Dec; 20(6):650-60 Kanaji et al. Oncology. 2006; 70(2):126-33 Spankuch et al, Oncogene, 2007 Aug 23; 26(39):5793-807 Schoffski et al, Eur J Cancer, 2012 Jan; 48(2):179-86 Degenhardt et al, Clin Cancer Res. 2010 Jan 15; 16(2):384-9
医薬製品の新しい固体状態形態及び溶媒和物を発見することは、取扱いの容易さ、加工の容易さ、貯蔵安定性、及び精製の容易さなどの望ましい加工特性を有する材料、又は他の多形形態への変換を容易にする望ましい中間結晶形態としての材料を提供し得る。薬学的に有用な化合物の新しい多形形態及び溶媒和物は、医薬製品の性能特徴(溶解プロファイル、バイオアベイラビリティなど)を改善する機会を提供することもできる。それは、異なる特性、例えば、より良い加工性若しくは取扱い性、改善された溶解プロファイル、又は改善された貯蔵寿命を提供するであろう、異なる晶癖(crystal habit)、より高い結晶化度又は多形安定性を生成物に提供することにより、製剤最適化に利用可能な、製剤科学者が有する材料のレパートリーを拡大する。少なくともこれらの理由により、化合物(I)の異なる固体状態形態が必要とされている。
本発明は、化合物(I)の結晶性形態を提供しようとするものである。特に、本発明は、化合物の所望の薬理学的活性を保有する結晶性形態を提供しようとするものである。より具体的には、しかし排他的にではなく、本発明は、非晶質形態よりも1又は2以上の改善された特性を呈する化合物(I)の結晶性形態を提供しようとするものである。
本発明は、化合物(I)の固体状態形態、特に、化合物(I)の塩形態に関する。
本発明の第1の態様は、化合物(I):
Figure 2022544672000002
の結晶性形態に関する。
好ましくは、前記化合物は、溶媒和物、薬学的に許容される塩、又は薬学的に許容される塩の溶媒和形態、又は共結晶の形態である。
本発明の結晶性形態は、典型的には、非晶質形態よりも1又は2以上の改善された特性を示す。適切な特性は、例えば、より良い貯蔵安定性、改善された取扱いの容易さ(流動特性、圧縮性、安定性)、より容易な精製、改善された吸湿性プロファイル、及びより容易な合成スケールアップを包含する。
本発明の第2の態様は、活性成分としての上記した通りの1又は2以上の結晶性形態と、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤又は担体とを含む医薬組成物に関する。
本発明の第3の態様は、医学における使用のための、上記した通りの1又は2以上の結晶性形態に関する。
本発明の第4の態様は、増殖性障害、免疫介在性及び炎症性障害、自己免疫性及び自己免疫介在性障害、腎臓障害並びにウイルス性障害の予防又は治療における使用のための、上記した通りの1又は2以上の結晶性形態に関する。
本発明の第5の態様は、増殖性障害、免疫介在性及び炎症性障害、自己免疫性及び自己免疫介在性障害、腎臓障害並びにウイルス性障害の予防又は治療のための医薬品の調製における、上記した通りの1又は2以上の結晶性形態の使用に関する。
本発明の第6の態様は、増殖性障害、免疫介在性及び炎症性障害、自己免疫性及び自己免疫介在性障害、腎臓障害並びにウイルス性障害の予防又は治療のための方法であって、上記した通りの、薬理学的有効量の1又は2以上の結晶性形態を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、前記方法に関する。
本発明の第7の態様は、上記した通りの結晶性形態を調製するための方法に関する。
第8の態様は、医薬組成物を調製するための方法であって、本発明による1又は2以上の結晶性形態を、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤又は担体と混和するステップを含む、前記方法に関する。
本発明は、化合物(I)の他の固体状態形態、並びに/又は化合物(I)共結晶及び/若しくは塩並びにそれらの固体状態形態の調製における使用のための化合物(I)及びその塩の固体状態形態も提供する。
本発明は、化合物(I)又はその塩若しくはその共結晶の別の固体状態形態の調製における、本明細書において記載される通りの1又は2以上の結晶性形態の使用も提供する。
本発明は、化合物(I)又はその塩若しくは共結晶の別の固体状態形態を調製するための方法であって、本発明による結晶性形態を調製し、化合物(I)又はその塩若しくは共結晶の別の固体状態形態に変換するステップを含む、前記方法にも関する。
本発明は、医薬組成物の調製における、本明細書において記載される通りの1又は2以上の結晶性形態の使用にも関する。
本発明は、医薬組成物の調製における使用のための、本明細書において記載される通りの1又は2以上の結晶性形態にも関する。
多形性、異なる結晶形態の出現は、いくつかの分子及び分子複合体の特性である。化合物(I)のような単一化合物は、融点、熱的挙動(例えば熱重量分析-「TGA, thermogravimetric analysis」、又は示差走査熱量測定-「DSC, differential scanning calorimetry」により測定される)、X線粉末回折(XRPD, X-ray powder diffraction)パターン、赤外吸収フィンガープリント、ラマン吸収フィンガープリント、及び固体状態(13C-)NMRスペクトルのような、区別し得る結晶構造及び物理的特性を有する様々な多形を発生させることがある。1又は2以上のこれらの技法が、化合物の異なる多形形態を区別するために使用されてよい。
特に、本発明の結晶性形態は、X線粉末回折及び示差走査熱量測定を包含する、ある範囲の異なる分析技法により特徴付けられてよい。これらの技法及び装置のさらなる詳細は、実施例の項で述べられる。好ましくは、XRPDキャラクタリゼーションは、PANalytical社製回折計を使用してCuKα線(45kV、40mA)を使用して行われる。本明細書において使用されるとき、別段の規定がない限り、本明細書において報告されるXRPDピークは、CuKα線、λ=1.5418Åを使用して測定される。XRPD値は、度2-シータ±0.2度2-シータ(degrees 2-theta±0.2 degrees 2-theta)として与えられる。
本発明による化合物(I)及びその塩の固体状態形態は、以下のうちの少なくとも1つから選択される有利な特性を有してよい:化学的若しくは多形的純度、流動特性、溶解性、湿潤性、低い吸湿性、低い溶媒(例えば水)含有量、溶解速度、バイオアベイラビリティ、モルフォロジー若しくは晶癖、安定性-多形変換に関する化学的安定性並びに熱的及び機械的安定性など、脱水に対する安定性及び/又は貯蔵安定性、より低い吸湿度、残留溶媒の低い含有量、並びに圧縮性などの有利な加工性及び取扱い性、又は嵩密度。
結晶形態は、図「に示されている通りの」又は図「と実質的に一致する」グラフデータによって特徴付けられると本明細書において表されることがある。そのようなデータは、例えば、粉末X線ディフラクトグラム及びDSC曲線を包含する。当技術分野において周知である通り、グラフデータは、潜在的に、数値又はピーク位置のみを参照することにより必ずしも記載され得ない、別個の固体状態形態をさらに定義する追加の技術的情報(いわゆる「フィンガープリント」)を提供する。データのそのようなグラフ表示が、機器応答の変動並びに試料濃度及び純度の変動などの要因のために、例えば、ピーク相対強度及びピーク位置のわずかな変動を受けることがあることを当業者は理解するであろう。それでもなお、当業者は、本明細書における図中のグラフデータを未知の結晶形態について作成されるグラフデータと比較することが容易に可能であろうし、2組のグラフデータが同じ結晶形態又は2つの異なる結晶形態を特徴付けているかどうかを確認することができるであろう。したがって、図「に示されている通りの」グラフデータによって特徴付けられると本明細書において表される化合物(I)の結晶性形態は、図と比較して、当業者に周知である通り、そのようなわずかな変動を有するグラフデータで特徴付けられる化合物(I)のいかなる結晶性形態も包含するものであることが理解される。
固体状態形態(又は多形)は、多形的に純粋と、又はいかなる他の固体状態(又は多形)形態も実質的に含まないと本明細書において表されることがある。この文脈において本明細書において使用されるとき、「いかなる他の形態も実質的に含まない」との表現は、固体状態形態が、例えばXRPDにより測定される、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下、又は0%の化合物(I)のその特定の塩のいかなる他の結晶性形態も含有することを意味すると理解されることになる。したがって、その塩のいかなる他の固体状態形態も実質的に含まないと本明細書において記載される化合物(I)の特定の塩の固体状態形態は、約80%(w/w)超、約90%(w/w)超、約95%(w/w)超、約98%(w/w)超、約99%(w/w)超、又は100%の対象固体状態形態を含有すると理解されるであろう。
本明細書において使用されるとき、「溶媒和物」又は「溶媒和形態」との用語は、結晶構造の固有部分として溶媒の1又は2以上の分子が会合した結晶を指す。溶媒和物中の溶媒は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかで存在してよい。好ましくは、溶媒和物又は溶媒和形態は、水和物、より好ましくは一水和物である。
本明細書において使用されるとき、化合物(I)及びその塩の固体状態形態に関する「単離される」との用語は、それが生成された反応混合物から物理的に分離されている固体状態形態に対応する。
本明細書において使用されるとき、化合物(I)及びその塩の固体状態形態に関する「無水」との用語は、定義される化学量論量のいかなる結晶性水(又は他の溶媒)も結晶内に含有しない固体状態形態に対応する。典型的には、「無水」形態は、例えばTGAにより測定され、1%(w/w)超の水又は有機溶媒のいずれかを含有しない。
本明細書において使用されるとき、「周囲温度」は、試料が位置する周りの空間(例えば部屋又は換気フード)と近い温度又は同じ温度であることを意味する。典型的には周囲温度は、約15℃~約25℃、より好ましくは約20℃~約25℃である。
全体を通じて使用されるとき、「冷却する/冷却される」との用語は、温度、例えば、反応混合物の温度を下げることを指す。この用語は、積極的な方法(例えば、反応容器を冷却浴に浸すなど、反応混合物を冷却条件に供する)、及び消極的な方法、例えば、熱源を除去することにより反応混合物を冷ますこと(例えば、室温まで)を包含する。
一般に、使用される結晶化条件を変化させることにより、同じ化合物の異なる複数の結晶性形態(多形)が作製され得る。これらの異なる結晶性形態は、異なる三次元構造及び異なる物理化学的特性を有する。しかし、多形の存在は、本質的に予測不可能であり、多形を予測する理論計算は、極端に不確実であり、実際に事実上単離され得るよりもさらに数多くの多形が予測される。
本発明は、化合物(I)の種々の薬学的に許容される塩、水和物及び/又は共結晶の結晶性形態を包括する。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、塩酸、マレイン酸、L-リンゴ酸、コハク酸、p-トルエンスルホン酸及び臭化水素酸から選択される酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である結晶性形態に関する。一塩酸一水和物形態が特に好ましい。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、共結晶である。本明細書において使用されるとき、「共結晶」との用語は、非イオン及び非共有結合により会合している、同じ結晶格子内の、定義される化学量論比の、そのうちの1つが活性医薬成分(API, active pharmaceutical ingredient)であり、かつそのうちの1つが共結晶形成剤(「コフォーマー(coformer)」)である2又は3以上の異なる分子から構成される結晶性材料を指す(FDA Regulatory Classification of Pharmaceutical Co-Crystals Guidance for Industry, Feb 2018の定義参照)。本明細書において使用されるとき、「コンフォーマー」は、結晶格子中でAPIと非イオン的に相互作用し、溶媒(水を包含する)ではなく、かつ典型的には不揮発性である構成成分である。薬学的共結晶は、塩及び多形などの、APIの従来の固体状態形態を越えて固体状態形態を改変するための機会を提供した。共結晶は、薬物製品バイオアベイラビリティ及び安定性を向上させ、かつ薬物製品製造中のAPIの加工性を向上させるように適応され得る。
共結晶は、塩とは異なり、定義される化学量論で共結晶格子において共存する構成成分が非イオン的に相互作用するため、塩と区別される。さらに、共結晶は多形とも異なり、多形は、1)結晶格子中で分子の異なる配列又はコンフォメーションを有する単一構成成分結晶性形態、2)非晶質形態、並びに3)溶媒和物及び水和物形態などの多構成成分相、を包含すると定義される。一方、共結晶は、両方が格子中に1つを超える構成成分を含有するという点で溶媒和物により類似している。物理化学の観点から、共結晶は、第2の構成成分、コフォーマー、が溶媒(水を包含する)ではなく、かつ典型的には不揮発性である、溶媒和物及び水和物の特殊なケースと見られ得る。
化合物(I)が特定の酸との塩又は共結晶を生成するかどうかは、相対的なpKa値に最終的に依存することになることを当業者は理解するであろう。
一般的に言えば、API(化合物(I))及びそのコフォーマーが、1を超えるΔpKa(pKa(塩基の共役酸)-pKa(酸))を有する場合、実質的なプロトン移動が存在することになり、共結晶とは対照的に塩のイオン化及び潜在的な生成を招く。他方では、API及びそのコフォーマーが、1未満のΔpKa(pKa(塩基の共役酸)-pKa(酸))を有する場合、実質的とは言えないプロトン移動が存在することになる。この基準が満たされる場合、API-コフォーマーは、共結晶と一般に分類される。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、化合物(I)の塩酸塩、マレイン酸塩、L-リンゴ酸塩、コハク酸塩、p-トルエンスルホン酸塩及び臭化水素酸塩の結晶性形態を包括する。一塩酸一水和物塩が特に好ましい。
化合物(I)の結晶性形態が雰囲気に開放されるように静置されるとき、又は水若しくは溶媒と混合されるとき、化合物(I)の結晶性形態は、水又は溶媒を吸収して、水和物又は溶媒和物を生成してよい。本発明は、これらの水和物及び溶媒和物並びに無水/非溶媒和形態を包括する。
化合物(I)は、実施例の項にスキーム1~3により例示される通り、国際公開WO2009/040556号パンフレットに記載された手順に従って調製され得る。
1つの好ましい実施形態において、本発明の結晶性形態は、過飽和溶液から得られ得る。過飽和溶液は、適した溶媒への化合物(I)の薬学的に許容される塩の溶解、前記溶液の任意のpH調整、前記溶液の濃縮、前記溶液の冷却、化合物(I)が容易に溶ける溶媒中の化合物(I)の塩の溶液への、化合物(I)の塩がわずかに溶ける溶媒の添加を通じて調製され得る。
1つの好ましい実施形態において、結晶性塩形態は、化合物(I)の溶液又は懸濁液を、適した対イオン(例えばHCl、L-リンゴ酸、コハク酸、HBr、マレイン酸又はp-トルエンスルホン酸)の溶液と混和し、そこから生成物を結晶化させることにより単一ステップで調製される。
1つの好ましい実施形態において、結晶性塩形態は、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液を、適した対イオン(例えばHCl、L-リンゴ酸、コハク酸、HBr、マレイン酸又はp-トルエンスルホン酸)で処理し、そこから生成物を結晶化させることにより単一ステップで調製される。好ましくは、対イオンは、溶液の形態、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む溶液の形態である。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。好ましくは、対イオンは、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物中にある。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。より好ましくは、エタノールは、化合物(I)1グラム当たり約5~約10ml、又は約6~約9ml、又は約7~約9mlの量で使用される。
好ましくは、混合物は、加熱され、次いで、制御しながら段階的に、好ましくはかき混ぜながら、周囲温度に冷却される。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(antisolvent、好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、アンチソルベントは、冷却プロセスの前又は間に添加される。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)の溶液又は懸濁液は、少なくとも約70℃、より好ましくは、少なくとも約75℃、より好ましくは、約75℃~約85℃の温度に加熱される。好ましくは、化合物(I)の溶液又は懸濁液は、この温度で少なくとも30分間、好ましくは少なくとも1時間加熱される。好ましくは、次いで、溶液又は懸濁液は、約65℃~約75℃の温度に冷却される。好ましくは、対イオン溶液は、それに添加され、生じる混合物は、65℃~約75℃で少なくとも10分間、より好ましくは、少なくとも30分間維持される。好ましくは、次いで、混合物は、約15℃~約25℃の温度に冷却される。好ましくは、混合物は、約15℃~約25℃の温度で少なくとも2時間、好ましくは少なくとも4時間、より好ましくは少なくとも6時間、より好ましくは少なくとも8時間、さらにより好ましくは少なくとも12時間維持される。1つの好ましい実施形態において、混合物は、約0~約10℃の温度にさらに冷却される。好ましくは、生じる懸濁液は、濾過され、洗浄され、乾燥される。
別の好ましい実施形態において、化合物(I)の溶液又は懸濁液は、少なくとも約70℃、より好ましくは、少なくとも約75℃、より好ましくは、約75℃~約85℃の温度に加熱される。好ましくは、化合物(I)の溶液又は懸濁液は、この温度で少なくとも30分間、好ましくは少なくとも1時間加熱される。次いで、対イオンは、それに添加される。好ましくは、次いで、混合物は、約55℃~約65℃、より好ましくは、約60℃の温度に冷却される。好ましくは、混合物は、この温度(約55℃~約65℃、より好ましくは、約60℃)で少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも2時間、さらにより好ましくは、約2時間維持される。好ましくは、次いで、混合物は、約35℃~約45℃、より好ましくは、約40℃の温度にさらに冷却される。好ましくは、混合物は、この温度(約35℃~約45℃、より好ましくは、約40℃)で少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも2時間、さらにより好ましくは、約2時間維持される。好ましくは、次いで、混合物は、約15℃~約25℃の温度に冷却される。好ましくは、混合物は、この温度(約15℃~約25℃)で少なくとも2時間、好ましくは少なくとも4時間、より好ましくは少なくとも6時間、より好ましくは少なくとも8時間、さらにより好ましくは少なくとも12時間維持される。1つの好ましい実施形態において、次いで、混合物は、約0~約10℃の温度にさらに冷却される。好ましくは、生じる懸濁液は、濾過され、洗浄され、乾燥される。
別の好ましい実施形態において、適した溶媒中の化合物(I)の塩の結晶又は非晶質固体の懸濁液は、スラリーへと変換され、次いで、撹拌されて、代替的な結晶性形態へと転換する。これは、溶媒媒介転換として既知である。
別の好ましい実施形態において、結晶の沈殿は、反応容器内で自発的に起こり、又は結晶種の添加により、超音波の使用を通じるなどの機械的刺激により、若しくは反応容器の内側を引っ掻くことにより開始又は加速され得る。
結晶化のための温度は、典型的には約0~約100℃、好ましくは約5℃~約75℃である。
沈殿した結晶は、濾過、遠心分離又はデカンテーション法により捕集され得る。単離された結晶は、適した溶媒で洗浄されてよい。
単離された結晶は、結晶の重量が一定になるまで、典型的には約10~約100℃、好ましくは約30~約50℃の温度で、必要であれば、シリカゲル又は塩化カルシウムなどの乾燥剤の存在下で、任意に減圧(例えば10μbar~50mbar)下で、乾燥される。
乾燥した結晶は、結晶性形態の重量が一定になるまで、約10~約30℃の温度で約20~90%相対湿度、好ましくは約20~約30℃の温度で約50~約80%相対湿度の条件下で、水を吸収し得る。
本発明に従って得られた結晶は、再結晶又はスラリー精製によりさらに精製され得る。
再結晶は、以下の方法を包含する、当業者によく知られている技法により遂行されてよい:
(1)冷却法:化合物(I)の塩が高温の溶媒に溶解され、生じる溶液が冷却される;
(2)濃縮法:化合物(I)の塩の溶液が濃縮される;
(3)沈殿法:化合物(I)の塩がわずかに溶ける溶媒が、化合物(I)の塩が容易に溶ける溶媒中の化合物(I)の塩の溶液に添加される。
スラリー精製は、典型的には、適した溶媒中の化合物(I)の塩の懸濁液を撹拌するステップを含む。
化合物(I)の結晶性塩形態の調製において利用される溶媒は、ICHクラス2又は好ましくはクラス3溶媒を包含する。例えば、酢酸エチルなどのエステル、エタノールなどのアルコール、メチルエチルケトンなどのケトン、メチルt-ブチルエーテルなどのエーテル、ヘプタンなどのアルカン、及び水。これらの溶媒は、単独で、又は混合物として使用されてよい。好ましい溶媒は、IMS、アセトニトリル、テトラリン、クメン、3-メチル-1-ブタノール、エタノール、メタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、水、ヘプタン、TBME、THF、MEK、メチルイソブチルケトン、nPrOH及びnBuOAc並びにそれらの混合物を包含する。
本発明は、上記で定義した通りの個々の結晶性形態、及び1又は2以上の他の結晶性形態との混合物を包括する。
結晶性塩酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、塩酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)の塩酸塩である。より好ましくは、結晶性形態は、水和物、さらにより好ましくは一塩酸一水和物塩である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5.57±0.2、6.19±0.2、7.97±0.2、8.32±0.2、10.48±0.2、10.72±0.2、11.83±0.2、12.53±0.2、12.74±0.2、13.34±0.2、13.86±0.2、14.69±0.2、15.62±0.2、16.02±0.2、16.75±0.2、17.02±0.2、17.42±0.2、18.19±0.2、18.81±0.2、19.08±0.2、19.49±0.2、19.83±0.2、20.15±0.2、20.55±0.2、21.12±0.2、22.82±0.2、23.78±0.2、24.68±0.2、25.10±0.2、25.70±0.2、25.86±0.2、26.86±0.2、27.92±0.2、28.53±0.2、28.92±0.2、29.71±0.2、30.80±0.2、31.56±0.2、32.38±0.2、32.98±0.2及び34.13±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....40又は41以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、8.32±0.2、10.48±0.2、11.83±0.2、12.53±0.2、16.02±0.2、16.75±0.2、18.19±0.2、18.81±0.2、19.49±0.2、20.55±0.2、及び25.70±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図25に示されている又は表1に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図25に示されている通りの又は表1に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約265℃~約275℃、より好ましくは約268℃~約273℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図4に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)5.57±0.2、6.19±0.2、7.97±0.2、8.32±0.2、10.48±0.2、10.72±0.2、11.83±0.2、12.53±0.2、12.74±0.2、13.34±0.2、13.86±0.2、14.69±0.2、15.62±0.2、16.02±0.2、16.75±0.2、17.02±0.2、17.42±0.2、18.19±0.2、18.81±0.2、19.08±0.2、19.49±0.2、19.83±0.2、20.15±0.2、20.55±0.2、21.12±0.2、22.82±0.2、23.78±0.2、24.68±0.2、25.10±0.2、25.70±0.2、25.86±0.2、26.86±0.2、27.92±0.2、28.53±0.2、28.92±0.2、29.71±0.2、30.80±0.2、31.56±0.2、32.38±0.2、32.98±0.2及び34.13±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図25に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約265℃~約275℃、より好ましくは約268℃~約273℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図4に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性一塩酸一水和物塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、塩酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)の塩酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
本発明のさらなる態様は、一塩酸一水和物塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)の一塩酸一水和物塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)の塩酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)の塩酸塩を調製するための方法であって、エタノール又はエタノール/THF混合物の溶液から塩酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)の塩酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液をHClで処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約1~約1.2当量のHClが使用される。好ましくは、HClは、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)の塩酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール又はエタノール/THF中の塩酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
(iv)混合物から結晶性形態を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
1つの好ましい実施形態において、EtOAcは、冷却ステップの前にアンチソルベントとして添加され得る。有利にこれは、収率を高めることができる。アンチソルベントは、その化合物が溶けない、又は少々溶ける溶媒である。アンチソルベントの使用は、溶液中の溶質の溶解性を低下させ、かつ結晶化を誘発する。
より好ましくは、ステップ(iii)は、
(a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(b)ステップ(iii)からの混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(c)ステップ(iv)からの混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
を含む。
好ましくは、方法は、エタノール中の化合物(I)の混合物を少なくとも約75℃に加熱するステップと、エタノール又はエタノール/THF混合物中の対イオン溶液(例えばHCl)を調製し、化合物(I)のエタノール溶液に投入するステップと、かき混ぜながら約75℃~約60℃に冷却し、少なくとも2時間保持するステップと、約40℃に冷却し、少なくとも2時間保持するステップと、次いで、周囲温度に冷却し、少なくとも18時間かき混ぜるステップとを含む、段階的に周囲温度に冷却するステップ。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
リンゴ酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、L-リンゴ酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)のリンゴ酸塩、より好ましくは、L-リンゴ酸塩である。好ましくは、L-リンゴ酸(L-malate)対化合物(I)の比は、2:1、すなわち2分子のL-リンゴ酸に対して1分子の化合物(I)である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、無水である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4.48±0.2、5.57±0.2、5.89±0.2、7.64±0.2、9.02±0.2、9.95±0.2、10.20±0.2、10.90±0.2、12.20±0.2、12.81±0.2、13.47±0.2、14.15±0.2、14.69±0.2、14.95±0.2、15.67±0.2、16.06±0.2、17.91±0.2、18.56±0.2、19.25±0.2、20.15±0.2、20.65±0.2、21.35±0.2、21.94±0.2、22.85±0.2、24.07±0.2、24.28±0.2、24.98±0.2、25.63±0.2、26.82±0.2、27.70±0.2、29.25±0.2、30.24±0.2、31.28±0.2、32.16±0.2、33.03±0.2及び34.47±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....35又は36以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、14.69±0.2、14.95±0.2、16.06±0.2、17.91±0.2、18.56±0.2、19.25±0.2、20.15±0.2、21.94±0.2、24.07±0.2及び24.28±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図26に示されている又は表2に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図26に示されている通りの又は表2に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピーク及び約220℃で第2のより広いピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。好ましくは、最大吸熱ピークは、約186℃~約189℃、より好ましくは約188℃の温度にある。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図6に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)4.48±0.2、5.57±0.2、5.89±0.2、7.64±0.2、9.02±0.2、9.95±0.2、10.20±0.2、10.90±0.2、12.20±0.2、12.81±0.2、13.47±0.2、14.15±0.2、14.69±0.2、14.95±0.2、15.67±0.2、16.06±0.2、17.91±0.2、18.56±0.2、19.25±0.2、20.15±0.2、20.65±0.2、21.35±0.2、21.94±0.2、22.85±0.2、24.07±0.2、24.28±0.2、24.98±0.2、25.63±0.2、26.82±0.2、27.70±0.2、29.25±0.2、30.24±0.2、31.28±0.2、32.16±0.2、33.03±0.2及び34.47±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図26に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピーク及び約220℃で第2のより広いピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図6に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性L-リンゴ酸塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、L-リンゴ酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)のL-リンゴ酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)のL-リンゴ酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のL-リンゴ酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液をL-リンゴ酸で処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約2~約2.5、又は約2~約2.2、又は約2.2当量のL-リンゴ酸が使用される。好ましくは、L-リンゴ酸は、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のL-リンゴ酸塩を調製するための方法であって、エタノール又はエタノール/THF混合物の溶液からL-リンゴ酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)のL-リンゴ酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール又はエタノール/THF中のL-リンゴ酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
(iv)混合物から結晶性形態を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
より好ましくは、ステップ(iii)は、
(a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(b)ステップ(iii)からの混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(c)ステップ(iv)からの混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
を含む。
好ましくは、冷却条件は、塩酸塩(より具体的には、一塩酸一水和物塩)について上記で定義した通りである。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
コハク酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、コハク酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)のコハク酸塩である。好ましくは、コハク酸(succinate)対化合物(I)の比は、2:1、すなわち2分子のコハク酸に対して1分子の化合物(I)である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、無水である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3.16±0.2、5.47±0.2、9.01±0.2、10.10±0.2、11.45±0.2、12.12±0.2、12.94±0.2、13.17±0.2、14.19±0.2、14.43±0.2、14.67±0.2、15.08±0.2、15.51±0.2、15.69±0.2、16.76±0.2、17.55±0.2、17.69±0.2、18.54±0.2、18.95±0.2、19.52±0.2、19.84±0.2、20.30±0.2、20.45±0.2、21.04±0.2、21.36±0.2、21.83±0.2、22.12±0.2、22.76±0.2、23.11±0.2、23.44±0.2、23.96±0.2、24.60±0.2、24.98±0.2、25.21±0.2、25.44±0.2、25.61±0.2、25.83±0.2、26.18±0.2、26.57±0.2、26.89±0.2、27.36±0.2、27.72±0.2、28.63±0.2、29.23±0.2、29.99±0.2、30.44±0.2、30.66±0.2、31.36±0.2、31.99±0.2、32.33±0.2、32.77±0.2、33.11±0.2、33.53±0.2、34.05±0.2及び34.50±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....54又は55以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、10.10±0.2、14.67±0.2、15.08±0.2、15.51±0.2、15.69±0.2、17.55±0.2、18.54±0.2、18.94±0.2、19.52±0.2及び21.83±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図27に示されている又は表3に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図27に示されている通りの又は表3に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。好ましくは、最大吸熱ピークは、約187℃~約190℃、より好ましくは約189℃の温度にある。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図10に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)3.16±0.2、5.47±0.2、9.01±0.2、10.10±0.2、11.45±0.2、12.12±0.2、12.94±0.2、13.17±0.2、14.19±0.2、14.43±0.2、14.67±0.2、15.08±0.2、15.51±0.2、15.69±0.2、16.76±0.2、17.55±0.2、17.69±0.2、18.54±0.2、18.95±0.2、19.52±0.2、19.84±0.2、20.30±0.2、20.45±0.2、21.04±0.2、21.36±0.2、21.83±0.2、22.12±0.2、22.76±0.2、23.11±0.2、23.44±0.2、23.96±0.2、24.60±0.2、24.98±0.2、25.21±0.2、25.44±0.2、25.61±0.2、25.83±0.2、26.18±0.2、26.57±0.2、26.89±0.2、27.36±0.2、27.72±0.2、28.63±0.2、29.23±0.2、29.99±0.2、30.44±0.2、30.66±0.2、31.36±0.2、31.99±0.2、32.33±0.2、32.77±0.2、33.11±0.2、33.53±0.2、34.05±0.2及び34.50±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図27に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図10に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性コハク酸塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、コハク酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)のコハク酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)のコハク酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のコハク酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液をコハク酸で処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約2~約2.5、又は約2~約2.2、又は約2.2当量のコハク酸が使用される。好ましくは、コハク酸は、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のコハク酸塩を調製するための方法であって、エタノール又はエタノール/THF混合物の溶液からコハク酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)のコハク酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール又はエタノール/THF中のコハク酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
(iv)混合物から結晶性形態を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
より好ましくは、ステップ(iii)は、
(a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(b)ステップ(iii)からの混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(c)ステップ(iv)からの混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
を含む。
好ましくは、冷却条件は、塩酸塩(より具体的には、一塩酸一水和物塩)について上記で定義した通りである。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
マレイン酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、マレイン酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)のマレイン酸塩である。好ましくは、マレイン酸(maleate)対化合物(I)の比は、2:1、すなわち2分子のマレイン酸に対して1分子の化合物(I)である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、無水である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4.16±0.2、5.48±0.2、7.78±0.2、9.10±0.2、9.92±0.2、10.45±0.2、10.74±0.2、11.47±0.2、12.01±0.2、12.57±0.2、13.11±0.2、14.24±0.2、14.86±0.2、15.17±0.2、15.76±0.2、16.28±0.2、16.68±0.2、17.22±0.2、17.94±0.2、18.13±0.2、18.25±0.2、18.71±0.2、19.04±0.2、19.47±0.2、19.71±0.2、20.11±0.2、20.81±0.2、21.75±0.2、21.96±0.2、22.63±0.2、23.57±0.2、24.21±0.2、24.88±0.2、25.28±0.2、25.83±0.2、26.33±0.2、26.93±0.2、27.33±0.2、27.62±0.2、28.25±0.2、29.07±0.2、30.63±0.2、31.28±0.2、31.66±0.2、31.97±0.2、32.76±0.2、33.29±0.2、33.81±0.2及び34.31±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....48又は49以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、9.92±0.2、14.86±0.2、15.76±0.2、17.94±0.2、18.13±0.2、18.25±0.2、19.04±0.2、19.47±0.2、19.71±0.2及び24.21±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図28に示されている又は表4に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図28に示されている通りの又は表4に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約200℃~約205℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。好ましくは、最大吸熱ピークは、約202℃~約205℃、より好ましくは約204℃の温度にある。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図14に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)4.16±0.2、5.48±0.2、7.78±0.2、9.10±0.2、9.92±0.2、10.45±0.2、10.74±0.2、11.47±0.2、12.01±0.2、12.57±0.2、13.11±0.2、14.24±0.2、14.86±0.2、15.17±0.2、15.76±0.2、16.28±0.2、16.68±0.2、17.22±0.2、17.94±0.2、18.13±0.2、18.25±0.2、18.71±0.2、19.04±0.2、19.47±0.2、19.71±0.2、20.11±0.2、20.81±0.2、21.75±0.2、21.96±0.2、22.63±0.2、23.57±0.2、24.21±0.2、24.88±0.2、25.28±0.2、25.83±0.2、26.33±0.2、26.93±0.2、27.33±0.2、27.62±0.2、28.25±0.2、29.07±0.2、30.63±0.2、31.28±0.2、31.66±0.2、31.97±0.2、32.76±0.2、33.29±0.2、33.81±0.2及び34.31±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図28に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約200℃~約205℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図14に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性マレイン酸塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、マレイン酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)のマレイン酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)のマレイン酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のマレイン酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液をマレイン酸で処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約2~約2.5、又は約2~約2.2、又は約2.2当量のマレイン酸が使用される。好ましくは、マレイン酸は、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のマレイン酸塩を調製するための方法であって、エタノール又はエタノール/THF混合物の溶液からマレイン酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)のマレイン酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール又はエタノール/THF中のマレイン酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
(iv)混合物から結晶性形態を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
より好ましくは、ステップ(iii)は、
(a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(b)ステップ(iii)からの混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(c)ステップ(iv)からの混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
を含む。
好ましくは、冷却条件は、塩酸塩(より具体的には、一塩酸一水和物塩)について上記で定義した通りである。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
臭化水素酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、臭化水素酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)の臭化水素酸塩、より好ましくは、一臭化水素酸一水和物塩である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4.23±0.2、5.38±0.2、5.66±0.2、8.11±0.2、8.31±0.2、8.61±0.2、10.02±0.2、10.45±0.2、10.75±0.2、11.32±0.2、11.98±0.2、12.45±0.2、12.60±0.2、13.10±0.2、13.94±0.2、14.71±0.2、15.76±0.2、15.91±0.2、16.26±0.2、16.72±0.2、17.00±0.2、17.24±0.2、17.64±0.2、17.97±0.2、18.91±0.2、19.19±0.2、19.51±0.2、19.76±0.2、20.05±0.2、20.19±0.2、20.77±0.2、21.53±0.2、22.07±0.2、22.60±0.2、23.14±0.2、23.47±0.2、24.16±0.2、24.62±0.2、25.21±0.2、25.41±0.2、25.85±0.2、26.57±0.2、26.76±0.2、27.39±0.2、28.32±0.2、28.89±0.2、29.58±0.2、30.33±0.2、31.28±0.2、31.79±0.2、32.25±0.2、32.85±0.2、33.36±0.2、33.83±0.2及び34.20±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....54又は55以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、10.45±0.2、10.75±0.2、11.98±0.2、16.72±0.2、17.97±0.2、18.91±0.2、19.19±0.2、19.51±0.2、25.21±0.2及び25.41±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図29に示されている又は表5に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図29に示されている通りの又は表5に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約248℃~約253℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。好ましくは、最大吸熱ピークは、約249℃~約251℃、より好ましくは約250℃の温度にある。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図18に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)4.23±0.2、5.38±0.2、5.66±0.2、8.11±0.2、8.31±0.2、8.61±0.2、10.02±0.2、10.45±0.2、10.75±0.2、11.32±0.2、11.98±0.2、12.45±0.2、12.60±0.2、13.10±0.2、13.94±0.2、14.71±0.2、15.76±0.2、15.91±0.2、16.26±0.2、16.72±0.2、17.00±0.2、17.24±0.2、17.64±0.2、17.97±0.2、18.91±0.2、19.19±0.2、19.51±0.2、19.76±0.2、20.05±0.2、20.19±0.2、20.77±0.2、21.53±0.2、22.07±0.2、22.60±0.2、23.14±0.2、23.47±0.2、24.16±0.2、24.62±0.2、25.21±0.2、25.41±0.2、25.85±0.2、26.57±0.2、26.76±0.2、27.39±0.2、28.32±0.2、28.89±0.2、29.58±0.2、30.33±0.2、31.28±0.2、31.79±0.2、32.25±0.2、32.85±0.2、33.36±0.2、33.83±0.2及び34.20±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図29に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約248℃~約253℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図18に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性臭化水素酸塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、臭化水素酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)の臭化水素酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
本発明のさらなる態様は、一臭化水素酸一水和物塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)の臭化水素酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)の臭化水素酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液を臭化水素酸で処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約1~約1.2当量のHBrが使用される。好ましくは、臭化水素酸は、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノールを含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)の臭化水素酸塩を調製するための方法であって、エタノール又はエタノール/THF混合物の溶液から臭化水素酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)の臭化水素酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール又はエタノール/THF中の臭化水素酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
(iv)混合物から結晶性形態を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
より好ましくは、ステップ(iii)は、
(a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(b)ステップ(iii)からの混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
(c)ステップ(iv)からの混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
を含む。
好ましくは、冷却条件は、塩酸塩(より具体的には、一塩酸一水和物塩)について上記で定義した通りである。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
p-トルエンスルホン酸塩
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、p-トルエンスルホン酸と化合物(I)との相互作用(又は反応)により生成された共結晶又は塩である。
本発明の1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩である。好ましくは、化合物(I)対p-トルエンスルホン酸(p-toluenesulfonate)の比は、1:1である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、無水である。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5.56±0.2、7.91±0.2、8.15±0.2、8.76±0.2、10.10±0.2、10.29±0.2、10.42±0.2、12.17±0.2、12.56±0.2、13.61±0.2、13.82±0.2、14.00±0.2、14.65±0.2、14.89±0.2、15.00±0.2、15.45±0.2、15.92±0.2、16.40±0.2、16.66±0.2、16.89±0.2、17.03±0.2、17.38±0.2、17.63±0.2、17.85±0.2、18.29±0.2、19.10±0.2、19.42±0.2、19.89±0.2、20.14±0.2、20.54±0.2、20.73±0.2、21.26±0.2、21.65±0.2、21.92±0.2、22.47±0.2、23.96±0.2、24.77±0.2、25.06±0.2、25.60±0.2、26.05±0.2、26.57±0.2、27.02±0.2、27.26±0.2、27.88±0.2、28.27±0.2、29.21±0.2、29.79±0.2、30.13±0.2、31.44±0.2、32.28±0.2、34.03±0.2及び34.67±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3若しくは4以上、4若しくは5以上、5若しくは6以上、又は6若しくは7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20.....51又は52以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
より好ましい実施形態において、結晶性形態は、2の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、3又は4以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、3の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、4又は5以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、4の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、5又は6以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、6又は7以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、6の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、7又は8以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、7の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、8又は9以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、8の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、9又は10以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、9の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、10又は11以上の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましい実施形態において、結晶性形態は、10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
好ましくは、結晶性形態は、10.42±0.2、12.17±0.2、12.56±0.2、17.63±0.2、18.29±0.2、19.10±0.2、19.89±0.2、20.14±0.2、20.54±0.2及び22.47±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、3、4又は5の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。より好ましくは、結晶性形態は、6、7、8、9又は10の前述の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、ピーク位置が、図30に示されている又は表6に挙げられている通りのパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。好ましくは、結晶性形態は、図30に示されている通りの又は表6に挙げられている通りの3、4、5又は6の回折ピークを有することによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、約235℃~約240℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。好ましくは、最大吸熱ピークは、約238℃~約240℃、より好ましくは約239℃の温度にある。
1つの非常に好ましい実施形態において、結晶性形態は、図22に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、
(a)5.56±0.2、7.91±0.2、8.15±0.2、8.76±0.2、10.10±0.2、10.29±0.2、10.42±0.2、12.17±0.2、12.56±0.2、13.61±0.2、13.82±0.2、14.00±0.2、14.65±0.2、14.89±0.2、15.00±0.2、15.45±0.2、15.92±0.2、16.40±0.2、16.66±0.2、16.89±0.2、17.03±0.2、17.38±0.2、17.63±0.2、17.85±0.2、18.29±0.2、19.10±0.2、19.42±0.2、19.89±0.2、20.14±0.2、20.54±0.2、20.73±0.2、21.26±0.2、21.65±0.2、21.92±0.2、22.47±0.2、23.96±0.2、24.77±0.2、25.06±0.2、25.60±0.2、26.05±0.2、26.57±0.2、27.02±0.2、27.26±0.2、27.88±0.2、28.27±0.2、29.21±0.2、29.79±0.2、30.13±0.2、31.44±0.2、32.28±0.2、34.03±0.2及び34.67±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターン、又はピーク位置が図30に示されている通りであるX線粉末回折パターン;及び/又は
(b)約235℃~約240℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレース、又は図22に示されている通りの示差走査熱量測定トレース
によって特徴付けられる。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、上の(a)及び(b)によって特徴付けられる。
有利に、本明細書において定義される通りの化合物(I)の結晶性p-トルエンスルホン酸塩/共結晶は、ごくわずかに吸湿性である(表9中の分類により定義される通り;Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用されたHygroscopicity Classification)。
1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、単離される。1つの好ましい実施形態において、結晶性形態は、結晶化により単離され得る。
1つの実施形態において、結晶性形態は、いかなる他の形態も実質的に含まない。
本発明のさらなる態様は、p-トルエンスルホン酸塩であり、かつ例えばXRPDにより測定される通りの、約20%以下、約10%以下、約5%以下、約2%以下、約1%以下又は約0%の化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩のいかなる他の結晶性形態も含有する、化合物(I)の結晶性形態に関する。
1つの好ましい実施形態において、化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩の結晶性形態は、冷却法により得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩を調製するための方法であって、エタノール/THFの混合物からp-トルエンスルホン酸塩を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、結晶性形態の化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩を調製するための方法であって、遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液をp-トルエンスルホン酸で処理し、そこから生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法に関する。好ましくは、式(I)の化合物に対して約1~約1.2当量のp-トルエンスルホン酸が使用される。好ましくは、p-トルエンスルホン酸は、溶液の形態であり、より好ましくは、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む。好ましくは、式(I)の化合物は、エタノール又はエタノール/THFの混合物を含む溶液又は懸濁液の形態である。1つの好ましい実施形態において、方法は、結晶化を助けるためにアンチソルベント(好ましくは、酢酸エチル)を添加するステップを含む。好ましくは、方法は、詳細な説明に上述した通り、混合物を加熱するステップ、続いて段階的に冷却するステップを含む。
より好ましくは、本発明は、化合物(I)のp-トルエンスルホン酸塩の結晶性形態を調製するための方法であって、
(i)化合物(I)、エタノール及びTHFを含む混合物を調製し、かき混ぜながら少なくとも約55℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール中のp-トルエンスルホン酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を周囲温度に冷却し、少なくとも約48時間かき混ぜるステップと、
(iv)窒素流下でステップ(iii)からの混合物の溶媒の体積を減少させて、懸濁液を生成し、少なくとも1時間かき混ぜるステップと、
(v)ステップ(iv)の懸濁液にエタノールを添加し、少なくとも12時間かき混ぜるステップと、
(vi)ステップ(v)からの固体を単離するステップと
を含む、前記方法に関する。
好ましくは、THF対EtOHの比は、少なくとも3:1、より好ましくは、少なくとも4:1、より好ましくは少なくとも5:1、より好ましくは少なくとも6:1、より好ましくは少なくとも7:1、より好ましくは少なくとも8:1、より好ましくは少なくとも9:1、より好ましくは少なくとも10:1である。
1つの好ましい実施形態において、THF対EtOHの比は、約3:1、より好ましくは、約4:1、より好ましくは約5:1、より好ましくは約6:1、より好ましくは約7:1、より好ましくは約8:1、より好ましくは約9:1、より好ましくは約7.5:1である。
より好ましくは、方法は、
(i)化合物(I)、エタノール及びTHFを含む混合物を調製し、かき混ぜながら少なくとも約60℃に加熱するステップと、
(ii)エタノール中のp-トルエンスルホン酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された混合物に投入するステップと、
(iii)ステップ(ii)において生成された混合物を周囲温度に冷却し、少なくとも約90時間かき混ぜるステップと、
(iv)窒素流下でステップ(iii)からの混合物の溶媒の体積を減少させて、懸濁液を生成し、少なくとも3時間かき混ぜるステップと、
(v)ステップ(iv)の懸濁液にエタノールを添加し、少なくとも20時間かき混ぜるステップと、
(vi)ステップ(v)からの固体を単離するステップと
を含む。
好ましくは、固体は、濾過、より好ましくは真空濾過により単離される。好ましくは単離された固体は、真空中で、好ましくは少なくとも12時間、又は少なくとも24時間、少なくとも40℃、より好ましくは、少なくとも50℃の温度で乾燥される。
本発明の別の態様は、上の方法により得ることができる、又は得られた生成物に関する。
治療的使用
化合物(I)は、ポロ様キナーゼ、より具体的にはPLK1に対して強力な阻害活性を呈することを示しており、したがって、増殖性障害(がん、白血病、リンパ腫及び脱毛症など)、免疫介在性及び炎症性障害(移植片対宿主病(GvHD, graft-versus-host disease)、移植片拒絶及び乾癬など)、自己免疫性及び自己免疫介在性障害(橋本甲状腺炎、悪性貧血、アジソン病、I型糖尿病、関節リウマチ、全身性ループスエリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、薬物誘発性ループスエリテマトーデス、多発性硬化症、重症筋無力症、ライター症候群及びグレーブス病、尋常性天疱瘡など)、腎臓障害(糸球体腎炎、ネフロン癆及び多発性嚢胞腎疾患など)、ウイルス性障害(インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス(HBV, hepatitis B virus)、C型肝炎ウイルス(HCV, hepatitis C virus)、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV, human cytomegalovirus)及びヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1, human immunodeficiency virus type 1)などの治療において役立つと考えられる。
したがって、本発明の1つの態様は、医学における使用のための、又は医薬品としての使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。
本発明のさらに別の態様は、増殖性障害の予防又は治療における使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。
本発明の別の態様は、増殖性障害の予防又は治療のための医薬品の調製における、上記した通りの結晶性形態の使用に関する。
本発明の別の態様は、本明細書において記載される通りの、薬理学的有効量の結晶性形態、又は医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、増殖性障害の予防又は治療のための方法に関する。
好ましくは、対象は、温血動物、さらにより好ましくは、哺乳動物、さらにより好ましくは、ヒトである。
本明細書において使用されるとき、「医薬品の調製」との語句は、さらなる抗増殖剤のためのスクリーニングプログラムにおける、又はそのような医薬品の製造のいかなるステージにおけるその使用に加えて、直接的に医薬品としての1又は2以上の上記の形態の使用を包含する。
1つの好ましい実施形態は、増殖性障害の治療における本発明の1又は2以上の化合物の使用に関する。好ましくは、増殖性障害は、がん、白血病又はリンパ腫である。増殖性障害という用語は、細胞周期の制御を要求するいかなる障害、例えば、多発性嚢胞腎疾患などの遺伝性増殖性疾患も包含する広い意味で本明細書において使用される。
本明細書において定義される通り、本発明の範囲内の抗増殖効果は、インビトロ全細胞アッセイにおいて細胞増殖を阻害する能力により実証されてよい。そのようなアッセイを使用して、化合物が本発明の文脈において抗増殖性であるかどうか決定されてよい。
1つの好ましい実施形態において、増殖性障害は、固形腫瘍である。好ましくは、固形腫瘍は、膀胱がん、骨がん、脳若しくは神経がん、前立腺がん、皮膚がん、肺がん、乳がん、結腸直腸、卵巣若しくは子宮がん又は食道がんである。
別の好ましい実施形態において、増殖性障害は、血液がんである。好ましくは、血液がんは、白血病又はリンパ腫、より好ましくは、進行白血病又は骨髄異形成症候群(MDS, myelodysplastic syndromes)である。他の例は、急性骨髄性白血病(AML, acute myelogenous leukaemia)、急性リンパ球性白血病(ALL, acute lymphocytic leukaemia)又は慢性リンパ球性白血病(CLL, chronic lymphocytic leukaemia)を包含する。
別の好ましい実施形態において、増殖性障害は、糸球体腎炎、関節リウマチ及び乾癬から選択される。
本発明の別の態様は、免疫介在性又は炎症性障害の予防又は治療における使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。より好ましくは、障害は、移植片対宿主病(GvHD)、移植片拒絶及び乾癬から選択される。
本発明の別の態様は、自己免疫性又は自己免疫介在性障害の予防又は治療における使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。より好ましくは、障害は、橋本甲状腺炎、悪性貧血、アジソン病、I型糖尿病、関節リウマチ、全身性ループスエリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、薬物誘発性ループスエリテマトーデス、多発性硬化症、重症筋無力症、ライター症候群及びグレーブス病、尋常性天疱瘡から選択される。
本発明の別の態様は、腎臓障害の予防又は治療における使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。より好ましくは、障害は、糸球体腎炎、ネフロン癆及び多発性嚢胞腎疾患から選択される。
本発明の別の態様は、ウイルス性障害の予防又は治療における使用のための、本明細書において記載される通りの、結晶性形態、又は医薬組成物に関する。より好ましくは、障害は、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)及びヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)から選択される。
医薬組成物
本発明の結晶性形態が医薬品として、好ましくは増殖性障害の治療又は予防のための薬剤として使用されるとき、結晶性形態は、単独で、又は適した薬理学的に許容される賦形剤、及び/若しくは希釈剤及び/若しくは担体と結晶性形態との混合物として投与され得る。
したがって、本発明の別の態様は、上記した通りに従う結晶性形態と、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤又は担体とを含む医薬組成物に関する。
さらなる態様は、上記した通りの医薬組成物を調製するための方法であって、本発明による結晶性形態を、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤又は担体と混和するステップを含む、前記方法に関する。
本発明による組成物は、経口、局所(例えば乾癬用)又は非経口投与のための、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、注射剤、軟膏剤、液剤、懸濁剤、エアゾール剤、トローチ剤又は同種のものなどの単位剤形であり得る。
薬学的担体、賦形剤又は希釈剤の選択肢は、対象となる投与経路及び標準的薬務に関連して選択され得る。医薬組成物は、担体、賦形剤又は希釈剤として、又はこれらに加えて、いかなる適切なバインダー、滑沢剤、懸濁化剤、コーティング剤、可溶化剤も含んでよい。医薬組成物は、ヒト及び獣医学におけるヒト又は動物のための用法であってよい。
1つの好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体形態である。
医薬組成物は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定化剤、矯味剤、懸濁化剤、希釈剤及び溶媒などの添加剤を使用することにより、既知の方法で調製され得る。
本明細書において記載される医薬組成物の種々の異なる形態のためのそのような適切な賦形剤の例は、“Handbook of Pharmaceutical Excipients, 2nd Edition, (1994), Edited by A Wade and PJ Wellerに見出され得る。賦形剤の例は、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、若しくはソルビトールなどの糖誘導体;コーンスターチ、バレイショデンプン、アルファ-デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンなどのデンプン誘導体;結晶性セルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体;アカシア;デキストラン;プルラン;軽質ケイ酸無水物、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどのケイ酸塩誘導体;リン酸カルシウムなどのリン酸塩誘導体;炭酸カルシウムなどの炭酸塩誘導体;硫酸カルシウムなどの硫酸塩誘導体;又は同種のものを包含する。
治療的使用のための許容される担体又は希釈剤は、薬学分野において周知であり、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co. (A. R. Gennaro edit. 1985)に記載されている。適切な担体の例は、ラクトース、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトール及び同種のものを包含する。適切な希釈剤の例は、エタノール、グリセロール及び水を包含する。
崩壊剤の例は、本明細書において前述した賦形剤、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウムなどの化学修飾デンプン若しくはセルロース誘導体、架橋ポリビニルピロリドン又は同種のものを包含する。
保存剤、安定剤、染料及びさらに香味剤が、医薬組成物中に提供されてよい。保存剤の例は、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、及びp-ヒドロキシ安息香酸のエステルを包含する。酸化防止剤及び懸濁化剤が使用されてもよい。
安定化剤の例は、メチルパラベン、プロピルパラベンなどのパラ-ヒドロキシ安息香酸エステル誘導体;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコールなどのアルコール誘導体;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールなどのフェノール誘導体;チメロサール;酢酸無水物;ソルビン酸;又は同種のものを包含する。
矯味剤の例は、通常使用されるすべての甘味剤、酸味剤、及び香味剤又は同種のものを包含する。
溶媒の例は、水、エタノール、グリセリン又は同種のものを包含する。
適切なバインダーの例は、本明細書において前述した賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール;又は同種のもの、デンプン、グルコース、無水ラクトース、自由流動ラクトース、ベータ-ラクトース、コーン甘味料などの天然糖、アカシア、トラガカント若しくはアルギン酸ナトリウムなどの天然及び合成ガム、カルボキシメチルセルロース並びにポリエチレングリコールを包含する。
滑沢剤の例は、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウムなどのステアリン酸金属塩誘導体;コロイド状シリカ;ビーガム;蜜蝋若しくは鯨蝋などの蝋;ホウ酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸などのカルボキシ酸誘導体;安息香酸ナトリウムなどのカルボン酸ナトリウム;硫酸ナトリウムなどの硫酸塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、若しくはラウリル硫酸マグネシウムなどのラウリル硫酸;ケイ酸無水物、ケイ酸水和物などのケイ酸誘導体;賦形剤として上記したデンプン誘導体;オレイン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、又は同種のものを包含する。
投与
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、膣、非経口、筋肉内、腹腔内、動脈内、髄腔内、気管支内、皮下、皮内、静脈内、経鼻、頬側又は舌下投与経路に適合されてよい。
経口投与について、特定の使用は、圧縮錠剤、丸剤、錠剤、ジェル剤、ドロップ剤、及びカプセル剤で成り立っている。好ましくは、これらの組成物は、用量当たり1~250mg、より好ましくは10~100mgの活性成分を含有する。
他の投与形態は、静脈内に、動脈内に、髄腔内に、皮下に、皮内に、腹腔内に、又は筋肉内に注射されてよく、かつ滅菌又は滅菌可能溶液から調製される液剤又は乳剤を含む。本発明の医薬組成物は、坐剤、ペッサリー、懸濁剤、乳剤、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、スプレー剤、液剤又は散布剤の形態であってもよい。
経皮投与の代替手段は、皮膚パッチの使用による。例えば、活性成分は、ポリエチレングリコールの水性エマルション又は流動パラフィンからなるクリーム剤に組み込まれ得る。活性成分はまた、要求され得る通り、そのような安定剤及び保存剤と一緒に、白蝋又は白色軟パラフィン基剤からなる軟膏剤に1~10重量%の濃度で組み込まれ得る。
注射可能な形態は、用量当たり10~1000mg、好ましくは10~250mgの活性成分を含有してよい。
組成物は、単位剤形で、すなわち、単位用量、又は単位用量の複数若しくは単位用量の小単位を含有する個別のポーションの形態で製剤化されてよい。
投薬量
化合物(I)の結晶性形態の用量は、患者の症状、体の表面積、体重及び年齢のような要因に依存することになる。適切な投薬量レベルは、1日当たり10mg(好ましくは200mg)~1日当たり700mg(好ましくは400mg)である。式(I)の化合物の結晶性形態は、単位投薬量を1回として投与され得、又は希望するならば、投薬量は、患者の症状に応じて、1日を通して1~数回で投与される好都合な小単位へと分割されてよい。
当業者は、必要以上の実験をせずに、対象に投与する本組成物のうちの1つの適した用量を容易に決定することができる。典型的には、医師が、個々の患者に最も適切になる実際の投薬量を決定することになり、これは、利用される具体的な化合物の活性、その化合物の代謝安定性及び作用の長さ、年齢、体重、一般的健康、性別、食餌、投与のモード及び時間、排泄速度、薬物組合せ、特定の状態の重症度、並びに療法を受けている個体を包含する様々な要因に依存することになる。本明細書において開示される投薬量は、平均的ケースの例示である。当然、より高い又はより低い投薬量範囲が適当である個々の事例があり得、それらも本発明の範囲内である。
以下の図を参照して、本発明をさらに記載する。
化合物(I)の一塩酸塩についての相対湿度(%)に対する重量変化(%d.b.)を示す図である。 Hiden Isochema社製水分収着分析計を使用して測定された時間(分)(横軸)に対する重量変化(%)(左軸)及び相対湿度(%)(右軸)を示す、化合物(I)の一塩酸塩についての等温線プロットである。 化合物(I)の一塩酸塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 GVS乾燥後及びGVS 90%相対湿度後についての対応するトレースと一緒に、化合物(I)の一塩酸塩についてのDSC/TGAトレースを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は268℃付近で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の1:2L-リンゴ酸塩のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(I)の1:2L-リンゴ酸塩についてのDSC及びTGAサーモグラフを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は187.57℃で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の1:2L-リンゴ酸塩のDVSプロファイル、相対湿度(%)に対する重量変化(%)を示す図である。 化合物(I)の1:2L-リンゴ酸塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 化合物(I)の1:2コハク酸塩のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(I)の1:2コハク酸塩についてのDSC及びTGAサーモグラフを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は188.80℃で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の1:2コハク酸塩のDVSプロファイル、相対湿度(%)に対する重量変化(%)を示す図である。 化合物(I)の1:2コハク酸塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 化合物(I)の1:2マレイン酸塩のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(I)の1:2マレイン酸塩についてのDSC及びTGAサーモグラフを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は203.80℃で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の1:2マレイン酸塩のDVSプロファイル、相対湿度(%)に対する重量変化(%)を示す図である。 化合物(I)の1:2マレイン酸塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩についてのDSC及びTGAサーモグラフを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は249.77℃で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩のDVSプロファイル、相対湿度(%)に対する重量変化(%)を示す図である。 化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 化合物(I)の1:1p-トルエンスルホン酸塩のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(I)の1:1p-トルエンスルホン酸塩についてのDSC及びTGAサーモグラフを示す図である。DSCサーモグラム(下段のトレース)は、PerkinElmer社製DSC 4000を使用して20℃/minの加熱速度で得られた(ピーク最大値は238.99℃で観察された)。上段のトレースは、PerkinElmer社製Pyris 1 TGAを使用する、20℃/minの加熱速度での同じ塩についてのTGA分析を示す。 化合物(I)の1:1p-トルエンスルホン酸塩のDVSプロファイル、相対湿度(%)に対する重量変化(%)を示す図である。 化合物(I)の1:1p-トルエンスルホン酸塩(上段のトレース)、GVS乾燥後(中段のトレース)及びGVS 90%相対湿度後(下段のトレース)のXRPD比較を示す図である。 化合物(I)の一塩酸一水和物塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の1:2L-リンゴ酸塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の1:2コハク酸塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の1:2マレイン酸塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の一臭化水素酸一水和物塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の1:1p-トルエンスルホン酸塩のX線粉末回折パターンを示す図である。 化合物(I)の1:1一塩酸一水和物塩のH NMRスペクトルを示す図である。
以下の非限定的な例を参照して、本発明をさらに記載する。
[実施例]
略語
EtOH エタノール
MeOH メタノール
EtOAc 酢酸エチル
DCM ジクロロメタン
t-BuOK カリウムtert-ブトキシド
MeI ヨウ化メチル
RT 室温
EtO ジエチルエーテル
NMP N-メチルピロリドン
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
HBTU (2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HRGC 高分解能ガスクロマトグラフィー
KF カールフィッシャー
MeCN アセトニトリル
IMS 工業用メチル化スピリット
TBME メチル tert-ブチルエーテル
THF テトラヒドロフラン
MEK メチルエチルケトン
nBuOAc n-酢酸ブチル
nPrOH n-プロパノール
1.機器及び方法
1.1.溶液プロトンNMR
オートサンプラーを備えたJEOL社製EX 270MHz分光計を使用してH NMRスペクトルを収集した。試料を、分析のために適切な重水素化溶媒に溶解した。Delta NMR Processing and Control Software version 4.3を使用してデータを取得した。
1.2.X線粉末回折(XRPD)
PANalytical社製回折計でCu Kα線(45kV、40mA)、θ-θゴニオメーター、集束ミラー、発散スリット(1/2”)、入射及び発散ビームの両方におけるソーラースリット(4mm)並びにPIXcel検出器を使用してX線粉末回折パターンを収集した。データ収集のために使用されるソフトウェアは、X'Pert Data Collector, version 2.2fであり、データは、X'Pert Data Viewer, version 1.2dを使用して提示した。PANalytical社製X'Pert PROを使用して周囲条件下の透過箔試料ステージ(a transmission foil sample stage:ポリイミド-Kapton、12.7μm厚フィルム)を介して周囲条件下でXRPDパターンを取得した。データ収集範囲は、0.202004°s-1の連続スキャンスピードで2.994~35°2θであった。XRPD値は、度2-シータ±0.2度2-シータとして与えられる。添付の表中の2-シータ値は、小数第4位まで提示されており、添付の特許請求の範囲では、2-シータ値は、小数第2位に丸められている。当業者は、表中の2-シータ値(特許請求の範囲中の2-シータ値の基礎を形成する)が小数第1位に等しく丸められ得ることを理解するであろう。
1.3.示差走査熱量測定(DSC)
45ポジション試料ホルダーを備えたPerkinElmer社製DSC 4000でDSCデータを収集した。認証インジウムを使用して、エネルギー及び温度校正に関して機器を検証した。事前に定められた量の試料0.5~3.0mgを、ピンホールを開けたアルミニウムパンに入れ、20℃.min-1で30~300℃に加熱し、又は実験法が指図する通りに変化させた。60ml.min-1の乾燥窒素のパージを試料上で維持した。Pyris Software v9.0.1.0203を用いて機器制御、データ取得及び分析を実施した。
1.4.熱重量分析(TGA)
20ポジションオートサンプラーを備えたPerkinElmer社製Pyris 1 TGAでTGAデータを収集した。認証おもり並びに認証Alumel及びPerkalloyを使用して、温度に関して機器を校正した。事前に定められた量の試料1~5mgを、予め風袋を量ったアルミニウムるつぼに載せ、20℃.min-1で周囲温度~400℃に加熱した。20ml.min-1の窒素パージを試料上で維持した。Pyris Software v9.0.1.0203を用いて機器制御、データ取得及び分析を実施した。
1.5.重量蒸気収着(DVS, gravimetric vapour sorption)
IGAsorp Systems Software V6.50.48により制御されたHiden Isochema社製水分収着分析計(モデルIGAsorp)を使用して収着等温線を得た。試料を、機器制御により一定温度(25℃)で維持した。250ml.min-1の総流量で乾燥及び湿潤窒素流を混合することにより、湿度を制御した。3種の校正済みのRotronic社製塩溶液(10~50~88%)を測定することにより、相対湿度含有量に関して機器を検証した。試料の重量変化を、微量天秤(精度+/-0.005mg)により湿度の関数として監視した。定められた量の試料を、周囲条件下の風袋を量ったメッシュステンレス鋼バスケットに入れた。全実験サイクルは、典型的には、0~90%範囲(各湿度レベルについて60分)にわたる一定温度(25℃)及び10%RHインターバルでの3回のスキャン(収着、脱着及び収着)からなっていた。このタイプの実験は、1組の明確に決定された湿度範囲にわたって水分を吸収する(又はしない)、検討される試料の能力を実証するはずである。
1.6 高分解能ガスクロマトグラフィー(HRGC)
ヘッドスペースサンプラーを装備したAgilent社製6890シリーズガスクロマトグラフィーによりHRGCスペクトルを得た。試料をメタノールに溶解した。
2.各塩のための調製方法
遊離塩基形態の化合物(I)は、以下にスキーム1、2及び3に示される合成に従って調製され得る(国際公開WO2009/040556号パンフレットに記載された方法;特に、化合物[384]も参照):
Figure 2022544672000003

Figure 2022544672000004

Figure 2022544672000005
2.1 化合物(I)の合成
(i)中間体A
ステージ1
Figure 2022544672000006
ラネーニッケル触媒(200g、50%水)をEtOHで洗浄した(3×100ml、溶媒をデキャンタした)。次いで、触媒をエタノール(200ml)に懸濁させた。EtOH(3L)中のラネーニッケル(200g、EtOH中50%懸濁液)の懸濁液に、エチル-1-シアノシクロプロパンカルボキシレート(600g、4.3119mol)を添加した。水素化装置(the hydrogenerator)をN(3×)及びH(3×)でパージした。反応を水素で20barに加圧し、室温で一晩撹拌した。混合物をCelite(500g)のパッドに通して濾過し、エタノール(2×0.6L)で洗浄した。濾液を濃縮した。残留物をDCM(1.8L)に溶解し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。これは、透明な油として生成物を与えた(収率580g、94%)。
ステージ2
Figure 2022544672000007
DCM(8L)中のステージ1からのアミン(800g、5.5874mol)及びシクロペンタノン(520ml、5.867mol)の溶液に、NaBH(OAc)(1777g、8.381mol)を室温で~1.5時間にわたって分割して添加した。次いで、反応混合物を室温で一晩撹拌した。過剰の還元剤を分解するために、水(8L)中のKCOの飽和溶液を添加し、反応混合物をRTで1時間撹拌した(ガス発生、pH=8)。層を分離し、水性層をDCM(4L)で抽出した。合わせた有機層をKCOaq(4L)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。これは、透明な油として1210.3gの生成物を与えた(1157g活性(4.3%DCMを含有した)、収率98%)。
ステージ3
Figure 2022544672000008
アセトン(11.4L)中の2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(1309.4g、6.750mol)の溶液を0~5℃に冷却し、KCO(933g、6.750mol)を添加した。次いで、温度を5℃未満に維持しながら、アセトン(2.9L)中のステージ2からのアミン(1426.3g、6.750mol)の溶液を1.5時間にわたって滴加した。1時間後、H NMR分析は、約6%の2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジンを示し、ステージ2アミンを示さなかった。アセトン(50ml)中のステージ2アミン(86g、0.407mol)を添加し、混合物をRTで1時間撹拌した。固体を濾別し、アセトン(1L)で洗浄した。濾液を25℃(より高い温度で生成物は重合する)で濃縮し、残留物をDCM(8L)に溶解し、水(2L)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、25℃で濃縮した。これは、橙色油状固体として生成物を与えた(2755g、LC 純度85%)。生成物をEtO(475ml)に懸濁させ、室温で15分間撹拌した。ヘプタン(475ml)を添加し、懸濁液を室温で1時間撹拌した。その時間の後、混合物を濾過し、濾過ケークをEtO/ヘプタン(1:1、2×950ml)で洗浄し、真空オーブン内で25℃で一晩乾燥した。これは、黄色固体として1762.2gの生成物を与えた(収率71%、LC 純度96.99%)。
ステージ4
Figure 2022544672000009
AcOH(7.6L)を60℃に加熱し、加熱マントルを取り外した。Fe粉末(431g、7.727mol)を60℃で15分にわたって分割して添加した(発熱なし、わずかなガス発生)。次いで、混合物を25℃(氷浴)に冷却し、ステージ3からの生成物(950g、2.576mol)を3時間にわたって分割して添加した(わずかな発熱が観察され、氷/水で冷却し、反応温度を25~30℃に維持した)。反応混合物を25℃で一晩撹拌した。その時間の後、LC完了チェックは、82.0%生成物を指示した。混合物を水で希釈し(15.2L、発熱なし)、濾布を使用して生成物を濾別した。濾過ケークを水(500ml)で洗浄し、次いで、飽和NaHCOaq(2L、ガス発生)で処理した。固体を濾別(濾紙)し、水(3×500ml)で洗浄した。湿気のあるケーク(1717g)を、同じ方法により調製されたステージ4からの生成物の3つのバッチ[バッチ1(950g)-1668g水湿、バッチ2(950g)-1701g水湿、バッチ3(581.1g)1113g水湿]と合わせ、水(5L)中で室温で1時間撹拌した。固体を濾別し、真空オーブン内で50℃で5日間乾燥した。これは、褐色固体として2972.4gの生成物を与えた(収率約100%、LC 純度94.5%、KF 0.65%、Fe塩を含有する)。生成物を精製せずに次のステージで使用した。
ステージ5
Figure 2022544672000010
ステージ4からの生成物(2019.1g総量、1850.0g活性量-ステージ4において収率100%を仮定した)を、THF(19.0L)中のt-BuOK(854.3g)の懸濁液に0~10℃の指定範囲内で10分にわたって分割して添加した。反応混合物を0~10℃の指定範囲内(最終温度5.47℃)で30分間撹拌し、次いで、温度を0~5℃の指定範囲内に維持しながら、ヨウ化メチル(440ml)を23分にわたって滴加した。混合物を0~5℃の指定範囲内で15分間撹拌し、次いで2.5時間にわたって20℃に加温し、次いで20~25℃の指定範囲内で一晩(12時間)撹拌した。HPLCによる完了分析は、反応が完了したことを示した(ステージ4からの0.5%生成物残存、目標1.0%以下残存)。塩を濾別し、THF(1920mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残留物(2321.2g)をDCM(5770mL)と水(1150mL)の間で分配させた(注記:曇った水性層が存在して、分配前に残留物は完全に溶解せず、これは、相が分離するのを妨げなかった)。有機層をMgSO(426.2g)で乾燥し、濾過し、DCM(1000mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。これは、淡黄色固体として生成物を与え(1924.3g)、これを40℃で24時間オーブン乾燥して、ステージ5からの生成物を与えた。収量=(1502.2g、77.5%)。材料のHPLCによる純度98.48%(ステージ4からの0.0%生成物)
(ii)中間体D
ステージ1’及び2’
Figure 2022544672000011
トルエン(6.8L)中の4-アセトアミドシクロヘキサノン(850g、5.477mol)、N-メチルピペラジン(729ml、6.573mol)及びMeSOH(28.5ml、0.438)を、ディーン&スターク分離器を利用して還流させながら5時間加熱した(94mlの水が捕集された)。当業者は、代替のアミン保護基、例えばBOC、Bn及び同種のものが化合物XIII中で使用され得ることを理解するであろう。その時間の後、混合物を50℃(より低い温度では混合物が固化する)に冷却し、EtOH(6.8L)で希釈した。中間体エナミンをNaBH(207.2g、5.477mol)で15~20℃で分割して処理し、室温で一晩撹拌した。過剰のNaBHを6M HCl(4L)で10~15℃で分解した。当業者は、代替の還元剤、例えば、NaBHの代わりにLiBHが使用され得ることを理解するであろう。層を分離し、水性層をKCO(1.2kg、pH=8を達成するため)で処理した。固体を濾別し、DCM(2.5L、これを抽出のために後で使用した)で洗浄した。濾液を濃縮した。残留物をDCM(2×2.5L)で抽出し、1.25M KOH(200ml、pH=10まで)で塩基性化し、DCM(2.5L)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物(1020g)を、同じ方法により調製されたバッチ1~3からの3792gの生成物と合わせ、50%ヘプタン/DCM(16L)、75%ヘプタン/DCM(32L)、DCM(40L)、次いで10L 1%MeOH/DCMで溶出しながら塩基性アルミナ(16.5kg)で精製した。これは、白色固体として生成物を与えた(収率2410g、47%;シス:トランス比36:64)。
生成物を、753.7gのシス/トランス生成物と合わせ、還流させながらMeCN(9.32L)に溶解し、RTまで一晩徐冷した。懸濁液を5~10℃に冷却し、2時間撹拌した。沈殿物を濾別し、MeCN(1×3.1L、1×2L及び1×1L)で洗浄し、フィルター上で吸引乾燥した。生成物を45℃で一晩乾燥した。これは、白色固体として544.9gの生成物を与えた(1613.2g、約25%収率、H NMRによる純度95%を超える、H NMRによりシス異性体は検出されなかった)。
ステージ3’
Figure 2022544672000012
温度を20~40℃の指定範囲内(最終温度23.83℃)に維持しながら、濃塩酸(4500mL)を注水のための水(2240mL)に5分にわたって添加した。中間体D酢酸塩(1100.9g)を4分にわたって添加し、次いで、反応を60分にわたって105℃に加熱した。反応を95~106℃で一晩(17.5時間)加熱し、その時間までに1H NMRによるインプロセスチェックは、反応が完了したことを示した。反応混合物を72分にわたって15~25℃の指定範囲内に冷却した。温度を20~45℃の指定範囲内に維持しながら、固体水酸化カリウム(5890.1g)をおよそ1時間にわたって分割して添加して、12の最終pHを与えた。反応混合物を15~25℃の指定範囲内に5分にわたって冷却し、15~25℃の指定範囲内で一晩(17.5時間)撹拌した(最終温度17.97℃)。懸濁液を濾過し、濾過ケークをTHF(6120mL×3、次いで4080mL)で洗浄した。合わせた濾液を容器に戻し、相を分離した。有機相をポーションで真空中で濃縮して、1287.4gの材料を与えた。トルエン(2025mL、次いで2020mL)と共沸させることにより残留水を除去した。次いで、生成物をDCM(2000mL)に溶解し、固体を濾別(少量の無機材料を除去)し、DCM(200ml)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮した。これは、低融点固体として生成物を与えた(939.1g、定量的収率、活性収率(H NMRによる)888.4g、97.9%)。H NMRによる4.59%トルエン及び0.81%DCM、HRGCによる90.1%トランス中間体D。
中間体Dの代替合成
代替的に、還元的アミノ化ステップは、以下の通り行われ得る:
Figure 2022544672000013
Boc-4-アミノシクロヘキサノン(20g、93.8mmol)、続いてN-メチルピペラジン(13mL、117.2mmol)、メタンスルホン酸(0.5mL、7.7mmol)及びトルエン(140mL)をN下、RTでフラスコに添加した。スラリーを30分にわたって加熱して、ディーン-スタークセットアップ内で還流し[加温時に認められた発熱なし]、淡褐色溶液が生成した。溶液を110℃~115℃で6時間撹拌して、HOを除去し、この時点で、H NMRは、83%エナミンを示した。溶液を(氷/水浴を使用して)20分にわたって50℃に冷却し、EtOH(100mL)を添加した。次いで、溶液を20分にわたって20℃にさらに冷却し、LiBH(THF中2M、100mL、200.0mmol)を30分にわたって滴加した[発熱20~27℃及び著しいオフガス発生(off-gassing)が観察された]。反応をRTで18時間撹拌したままにした。この時点で、H NMRは、5%未満のエナミンを示した。pH2が観察されるまで15分にわたる6M HCl(約150mL、900.0mmol)の滴加を介して反応をクエンチした[発熱20~25℃及び軽微なオフガス発生]。相を分離し、有機層を除去した。次いで、pH8に達するまで、15分にわたるKCO(s)(30g、217.1mmol)の添加を介して水性を塩基性化した[発熱20~28℃及び著しいオフガス発生]。スラリーを濾過し、濾液を真空中で減量して、淡褐色油を与えた。濾過ケークをDCM(2×80mL)で洗浄した。褐色油を濾過ケーク洗浄からのDCMと2M NaOH(20mL)の間で分配させた。水性を除去し、DCM(90mL)で抽出した。合わせたDCM抽出物を乾燥(MgSO)し、濾過し、真空中で減量して、淡橙色油を与えた。油をMeCN(100mL)と共沸させて、23gのベージュ色固体を与えた(粗収率82%)。H NMRは、トランス対シスの約75/25比及び約50%の全体の純度を示した。11gポーションの固体をMeCN(55mL)中でスラリー化し、70℃に加熱し[溶液が67℃で生成した]、次いで1時間にわたってRTに冷却した。スラリーをRTで18時間撹拌した。スラリーを濾過し、洗浄(MeCN、5mL)し、真空中で乾燥して、1%未満のシスと共に、H NMRによる95%純度で白色粉末として4.3gのトランス Boc-保護された生成物(収率32%)を与えた。
次いで、上で述べた同じ条件下の濃HClでの処理により、トランス Boc-保護された生成物を脱保護して、中間体Dを生成した。
最終化合物(I)合成ステージ
ステージ6(中間体C)
Figure 2022544672000014
NMP(2960mL)中の、ステージ5からの生成物(中間体A)(1490.6g活性量、1492.7g総量)及びアミノ酸(898.9g)の溶液を115~125℃の指定範囲内に51分にわたって加熱し、次いで、範囲115~125℃内で36時間加熱した。バッチを撹拌しながら4時間冷却し、この時間の後、それを撹拌せずに冷却したままにした(冷却されたとき、バッチは、容易に撹拌しない著しい量の固体を含有する)。おおよそ29時間静置後、バッチを52℃に加温して、流動性の均質な懸濁液としてバッチをサンプリングすることを可能にした。HPLCによる分析は、反応が完了したことを示した(ステージ6からの83.35%生成物が存在、目標GT75%)。バッチを20℃に冷却し、混合物を注水のための水(6000mL)で希釈し、中程度の発熱が観察され、これはバッチを26.8℃に温める原因となり、外部冷却を適用し、次いで、バッチを10~25℃の指定範囲内で40分間撹拌し、生成物を濾過し、注水のための水(2×1500mL)で洗浄し、吸引乾燥し、45~55℃の指定範囲内で18~20時間オーブン乾燥し、その時間までに3つのオーブン乾燥トレイのそれぞれの中の生成物は、LT10%(KF分析による)の水含有量を示した。ステージ5からの未反応生成物を除去するために、粗生成物(2212.7g)をトルエン(6630mL)中で10~25℃(最終温度18.3℃)で74分間スラリー化した。固体を濾過し、トルエン(1520mL)で洗浄し、45~55℃の指定範囲内で17時間オーブン乾燥した。3つのオーブン乾燥トレイのそれぞれの中の固体に対するインプロセス分析は、HPLCによる、ステージ5からの0.21~0.35%生成物(目標LT0.5%);H NMRによる1.56~1.85%NMP(目標NMT2.5%)を示し、トルエンは、H NMRにより検出されなかった(結果FOI)。次いで、固体をパッケージ化した。収量1905.8g(収率89.7%)。HPLCによる純度93.16%(0.30%ステージ5)。
ステージ7
Figure 2022544672000015
15~25℃の指定範囲内でDCM(20mL)ですすぎ入れながら、DCM(18640mL)中の、ステージ6からの生成物(1869.8g活性量、1896.5g総量)の懸濁液に、HBTU(1801.9g)を添加した。次いで、DIPEA(1500mL)を15~25℃の指定範囲内で滴加した。反応混合物を15~25℃の指定範囲内で31分間撹拌し、その時間までにTLCによる分析は、ステージ6からの生成物の完全消費を示した。温度を15~25℃の指定範囲内に維持しながら、中間体D(905.1g)を30分にわたって分割して添加した。反応混合物を15~25℃の指定範囲内で69分間撹拌した。次いで、バッチをサンプリングし、HPLCによる分析は、ステージ6からの0.02%生成物残存(目標LT0.5%)を示した。HOBtを除去するために、混合物をNaOH溶液(9440mL、次いで9400mL、次いで9420mL、0.4M NaOH)及び水(9400mL)で洗浄した。最終洗浄後、インプロセス分析は、HPLCによる0.05%HOBt(目標LT1%)を示した。著しい量の固体が有機層中で沈殿していたことが認められた。濾過中に固体が失われるであろうため、有機層をMgSOで直ちに乾燥することができなかった。有機相中の懸濁液を濾過し、濾過ケークをDCM(500mL)で洗浄した。次いで、濾液をMgSO(1284.3g)で乾燥し、濾過し、DCM(1500mL)で洗浄した。次いで、有機物を真空中40℃で濃縮した。次いで、濾過された固体を添加して、3489.9gの固体を与えた。粗生成物(6つのフラスコ中)をEtOAc(合計6500mL)から蒸発させた。生成物を50L容器に戻し、EtOAc(8500mL)中で10~25℃の指定範囲内で36分間スラリー化し、濾過し、EtOAc(2160mL、次いで2150mL)で洗浄し、45~55℃の指定範囲内で64.5時間乾燥した。これは、2475.3gの生成物を与えた(1HNMRによる0%EtOAc、10.6%DCM)。生成物を、60~70℃の指定範囲内(最終温度62.7℃)でMeOH(5980mL)に溶解した。溶液を50L容器中に直ちに研磨濾過した(最終温度54.17℃)。溶液を60~70℃の指定範囲内(最終温度60.3℃)に加温した。60~70℃の指定範囲内の温度を維持しながら、注水のための水(5760mL)を39分にわたって滴加した。混合物を60~70℃の指定範囲内で10分間撹拌し、次いで123分にわたって25℃に冷却した。15~25℃の指定範囲内で21分間撹拌(最終温度19.16℃)後、懸濁液を濾過し、注水のための水(2880mL、次いで2700mL)中のMeOHの(1:1)溶液で洗浄し、フィルター上で吸引乾燥し、45~55℃の指定範囲内で19.5時間オーブン乾燥して、2076.3g(収率78.8%)の生成物を与えた。HPLCによる純度96.43%(ステージ7からの0.33%生成物シス、ステージ6からの0.01%生成物、0.01%HOBt、仕様NLT95.0%);KFによる2.75%水。
2.2 一塩酸一水和物
Figure 2022544672000016
最終塩生成を2033.6g活性量(2067.3g総量)で始めた。予想される通りHCl/エタノール/酢酸エチル混合物からバッチは結晶化し、濾過ケークの濾過後XRPD分析は、表1のとおりの結晶性形態を示した。生成物を5日間乾燥して、溶媒を除去し、次いで1日間平衡化させて、要求される水含有量を達成した。生成物を収率84.8%(目標86%)で得、生成物は、要求される純度内であった。
研磨濾過したエタノール(14240mL)中の遊離塩基化合物(I)(2033.6g活性量、2067.3g総量)の懸濁液を55分にわたって75℃に加熱した。75~85℃の指定範囲内で30分間撹拌(最終温度77.26℃)後、次いで、混合物を指定範囲65~75℃内に5分にわたって冷却(最終温度74.98℃)し、温度を65~75℃の指定範囲内に維持しながら、EtOH(2640mL)中の研磨濾過された1.25M HClを16分にわたって添加し、次いで、指定範囲内で10分間撹拌した(最終温度69.83℃)。温度を50~70℃の指定範囲内に維持しながら、研磨濾過したEtOAc(20500mL)を50分にわたって投入した。50~70℃の指定範囲内で10分間撹拌後、混合物を15~25℃の指定範囲内に2時間にわたって冷却し、次いで15~25℃の指定範囲内で12.5時間撹拌した(最終温度19.62℃)。懸濁液を指定範囲0~10℃内に冷却し、3時間撹拌した(最終温度5.00℃)。懸濁液を濾過し、研磨濾過された酢酸エチル(2000mL)で洗浄し、分析は、表1のとおりの結晶性形態を示した。固体を45~55℃の指定温度範囲内で5日間オーブン乾燥して、溶媒を除去した(質量1834.5g)。オーブンの電源を切り、平衡化する(水分を吸収する)ために濾過空気(フィルターサイズ1.2μm)をオーブン内に25時間引いて、オフホワイト色固体として1875.5gの生成物を与えた。HPLCによる純度97.22%;KFによる3.29%水;HRGCによる1878ppm酢酸エチル及び689ppmエタノール。
2.3 L-リンゴ酸(L-Malate)2:1 コハク酸(Succinate)2:1、マレイン酸(Maleate)2:1、一塩酸一水和物及び一臭化一水和物のために使用される一般的な手順
エタノール中の化合物(I)0.5gの清澄な溶液4.297mlを反応管に投入し、かき混ぜながら懸濁させ、75℃に加熱した。要求される当量の化合物(I)と等しい、エタノール又はエタノール/THF混合物中の対イオン溶液(例えばHCl、HBr、L-リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸)をAPI溶液に投入し、混合物をかき混ぜながら制御的にして75℃~60℃から周囲温度に冷却し、ほぼ2時間保持し、次いで40℃に冷却し、ほぼ2時間保持した。対イオン当量(体積(ml)及び濃度(mg/ml)は表7に記述されている。手順は、冷却ステップの前にアンチソルベントとしてEtOAcを添加するように適合され得、これは、収率を高めることができる。次いで、混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度でほぼ18時間撹拌した。固体を濾過により単離し、真空中50℃でほぼ20時間乾燥した。種々の温度における混合物の観察は、表7に詳述されている。固体の回収及び外観は、表8に詳述されている。
すべての塩形態は、鋭い融点を有し、XRPDにより判断される通り高度に結晶性である。一塩酸一水和物は、吸湿性が比較的低い、安定な結晶性形態であった。
現在の特許請求の範囲に記載されている形態は、表9中の分類(Hygroscopicity Classification(Ph.Eur. and Sihorkar et al, Pharmaceutical Dev. & Technol. (2013), 18(2), 348-358から採用された)及び25℃で40~80%RHの範囲にわたるGVS分析から得られた収着データ(表10)により定義される通り、わずかに吸湿性として特徴付けられる。対照的に、他の塩(例えば、1:1クエン酸塩及び1:0.5L-酒石酸塩)は、同じ分類を使用して吸湿性として特徴付けられた。
2.4 p-トルエンスルホネート
化合物(I)0.5gをかき混ぜながらTHF(7.5ml)及びエタノール(1ml)に溶解し、60℃に加熱した。p-トルエンスルホン酸1.0当量を、エタノール0.430ml中の溶液358.52mg/mlとして投入し、混合物を周囲温度に冷却した。次いで、透明な溶液を、溶媒の著しい損失又は結晶化の証拠を伴わずに、ほぼ90時間かき混ぜながら周囲条件下で濃縮した。反応混合物の体積は、窒素流でおよそ4分の1減少し、これは、ほぼ3時間のかき混ぜ後に濃い白色懸濁液を産出した。次いで、混合物の流動性を改善するためにエタノール4×0.5mlを混合物に投入し、周囲温度でほぼ21時間平衡化させた。固体を濾過により単離し、真空中50℃でほぼ19時間乾燥した。固体の回収及び外観は、表8に詳述されている。
本発明の記載された態様の種々の修正形態及び変形形態が、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく当業者に明らかになるであろう。具体的な好ましい実施形態に関連して本発明が記載されてきたが、特許請求の範囲に記載された本発明は、そのような具体的な実施形態に不当に限定されるべきではないことが理解されるべきである。実際、関連分野の当業者には明白である、本発明を行う記載されたモードの種々の修正形態は、特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。
Figure 2022544672000017
Figure 2022544672000018
Figure 2022544672000019

Figure 2022544672000020

Figure 2022544672000021
Figure 2022544672000022
Figure 2022544672000023
Figure 2022544672000024
Figure 2022544672000025
Figure 2022544672000026


Claims (60)

  1. 薬学的に許容される塩、又は前記薬学的に許容される塩の溶媒和物、又は共結晶の形態である化合物(I)
    Figure 2022544672000027

    の結晶性形態。
  2. 塩酸塩、より好ましくは、一塩酸一水和物塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  3. 5.57±0.2、6.19±0.2、7.97±0.2、8.32±0.2、10.48±0.2、10.72±0.2、11.83±0.2、12.53±0.2、12.74±0.2、13.34±0.2、13.86±0.2、14.69±0.2、15.62±0.2、16.02±0.2、16.75±0.2、17.02±0.2、17.42±0.2、18.19±0.2、18.81±0.2、19.08±0.2、19.49±0.2、19.83±0.2、20.15±0.2、20.55±0.2、21.12±0.2、22.82±0.2、23.78±0.2、24.68±0.2、25.10±0.2、25.70±0.2、25.86±0.2、26.86±0.2、27.92±0.2、28.53±0.2、28.92±0.2、29.71±0.2、30.80±0.2、31.56±0.2、32.38±0.2、32.98±0.2及び34.13±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項2に記載の結晶性形態。
  4. X線粉末回折パターンが、8.32±0.2、10.48±0.2、11.83±0.2、12.53±0.2、16.02±0.2、16.75±0.2、18.19±0.2、18.81±0.2、19.49±0.2、20.55±0.2、及び25.70±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含む、請求項2又は3に記載の結晶性塩形態。
  5. ピーク位置が、図25に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項2~4のいずれかに記載の結晶性形態。
  6. 約265℃~約275℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項2~5のいずれかに記載の結晶性形態。
  7. 図4に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項2~6のいずれかに記載の結晶性形態。
  8. L-リンゴ酸塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  9. L-リンゴ酸対化合物(I)の比が、2:1である、請求項8に記載の結晶性形態
  10. 4.48±0.2、5.57±0.2、5.89±0.2、7.64±0.2、9.02±0.2、9.95±0.2、10.20±0.2、10.90±0.2、12.20±0.2、12.81±0.2、13.47±0.2、14.15±0.2、14.69±0.2、14.95±0.2、15.67±0.2、16.06±0.2、17.91±0.2、18.56±0.2、19.25±0.2、20.15±0.2、20.65±0.2、21.35±0.2、21.94±0.2、22.85±0.2、24.07±0.2、24.28±0.2、24.98±0.2、25.63±0.2、26.82±0.2、27.70±0.2、29.25±0.2、30.24±0.2、31.28±0.2、32.16±0.2、33.03±0.2及び34.47±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項8又は9に記載の結晶性形態。
  11. X線粉末回折パターンが、14.69±0.2、14.95±0.2、16.06±0.2、17.91±0.2、18.56±0.2、19.25±0.2、20.15±0.2、21.94±0.2、24.07±0.2及び24.28±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを含む、請求項8~10のいずれかに記載の結晶性塩形態。
  12. ピーク位置が、図26に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項8~11のいずれかに記載の結晶性形態。
  13. 約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピーク及び約220℃で第2のより広いピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項8~12のいずれかに記載の結晶性形態。
  14. 図6に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項8~13のいずれかに記載の結晶性形態。
  15. コハク酸塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  16. コハク酸対化合物(I)の比が、2:1である、請求項15に記載の結晶性形態。
  17. 3.16±0.2、5.47±0.2、9.01±0.2、10.10±0.2、11.45±0.2、12.12±0.2、12.94±0.2、13.17±0.2、14.19±0.2、14.43±0.2、14.67±0.2、15.08±0.2、15.51±0.2、15.69±0.2、16.76±0.2、17.55±0.2、17.69±0.2、18.54±0.2、18.95±0.2、19.52±0.2、19.84±0.2、20.30±0.2、20.45±0.2、21.04±0.2、21.36±0.2、21.83±0.2、22.12±0.2、22.76±0.2、23.11±0.2、23.44±0.2、23.96±0.2、24.60±0.2、24.98±0.2、25.21±0.2、25.44±0.2、25.61±0.2、25.83±0.2、26.18±0.2、26.57±0.2、26.89±0.2、27.36±0.2、27.72±0.2、28.63±0.2、29.23±0.2、29.99±0.2、30.44±0.2、30.66±0.2、31.36±0.2、31.99±0.2、32.33±0.2、32.77±0.2、33.11±0.2、33.53±0.2、34.05±0.2及び34.50±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項15又は16に記載の結晶性形態。
  18. 10.10±0.2、14.67±0.2、15.08±0.2、15.51±0.2、15.69±0.2、17.55±0.2、18.54±0.2、18.94±0.2、19.52±0.2及び21.83±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項15~17のいずれかに記載の結晶性形態。
  19. ピーク位置が、図27に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項15~18のいずれかに記載の結晶性形態。
  20. 約185℃~約190℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項15~19のいずれかに記載の結晶性形態。
  21. 図10に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項15~20のいずれかに記載の結晶性形態。
  22. マレイン酸塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  23. マレイン酸対化合物(I)の比が、2:1である、請求項22に記載の結晶性形態。
  24. 4.16±0.2、5.48±0.2、7.78±0.2、9.10±0.2、9.92±0.2、10.45±0.2、10.74±0.2、11.47±0.2、12.01±0.2、12.57±0.2、13.11±0.2、14.24±0.2、14.86±0.2、15.17±0.2、15.76±0.2、16.28±0.2、16.68±0.2、17.22±0.2、17.94±0.2、18.13±0.2、18.25±0.2、18.71±0.2、19.04±0.2、19.47±0.2、19.71±0.2、20.11±0.2、20.81±0.2、21.75±0.2、21.96±0.2、22.63±0.2、23.57±0.2、24.21±0.2、24.88±0.2、25.28±0.2、25.83±0.2、26.33±0.2、26.93±0.2、27.33±0.2、27.62±0.2、28.25±0.2、29.07±0.2、30.63±0.2、31.28±0.2、31.66±0.2、31.97±0.2、32.76±0.2、33.29±0.2、33.81±0.2及び34.31±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22又は23に記載の結晶性形態。
  25. 9.92±0.2、14.86±0.2、15.76±0.2、17.94±0.2、18.13±0.2、18.25±0.2、19.04±0.2、19.47±0.2、19.71±0.2及び24.21±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22~24のいずれかに記載の結晶性形態。
  26. ピーク位置が、図28に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22~25のいずれかに記載の結晶性形態。
  27. 約200℃~約205℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項22~26のいずれかに記載の結晶性形態。
  28. 図14に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項22~27のいずれかに記載の結晶性形態。
  29. 臭化水素酸塩、好ましくは一臭化水素酸一水和物塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  30. 化合物(I)対臭化水素酸の比が、1:1である、請求項29に記載の結晶性形態。
  31. 4.23±0.2、5.38±0.2、5.66±0.2、8.11±0.2、8.31±0.2、8.61±0.2、10.02±0.2、10.45±0.2、10.75±0.2、11.32±0.2、11.98±0.2、12.45±0.2、12.60±0.2、13.10±0.2、13.94±0.2、14.71±0.2、15.76±0.2、15.91±0.2、16.26±0.2、16.72±0.2、17.00±0.2、17.24±0.2、17.64±0.2、17.97±0.2、18.91±0.2、19.19±0.2、19.51±0.2、19.76±0.2、20.05±0.2、20.19±0.2、20.77±0.2、21.53±0.2、22.07±0.2、22.60±0.2、23.14±0.2、23.47±0.2、24.16±0.2、24.62±0.2、25.21±0.2、25.41±0.2、25.85±0.2、26.57±0.2、26.76±0.2、27.39±0.2、28.32±0.2、28.89±0.2、29.58±0.2、30.33±0.2、31.28±0.2、31.79±0.2、32.25±0.2、32.85±0.2、33.36±0.2、33.83±0.2及び34.20±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項29又は30に記載の結晶性形態。
  32. 10.45±0.2、10.75±0.2、11.98±0.2、16.72±0.2、17.97±0.2、18.91±0.2、19.19±0.2、19.51±0.2、25.21±0.2及び25.41±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項29~31のいずれかに記載の結晶性形態。
  33. ピーク位置が、図29に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項29~32のいずれかに記載の結晶性形態。
  34. 約248℃~約253℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項29~33のいずれかに記載の結晶性形態。
  35. 図18に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項29~34のいずれかに記載の結晶性形態。
  36. p-トルエンスルホン酸塩である、請求項1に記載の結晶性形態。
  37. 化合物(I)対p-トルエンスルホン酸の比が、1:1である、請求項36に記載の結晶性形態。
  38. 5.56±0.2、7.91±0.2、8.15±0.2、8.76±0.2、10.10±0.2、10.29±0.2、10.42±0.2、12.17±0.2、12.56±0.2、13.61±0.2、13.82±0.2、14.00±0.2、14.65±0.2、14.89±0.2、15.00±0.2、15.45±0.2、15.92±0.2、16.40±0.2、16.66±0.2、16.89±0.2、17.03±0.2、17.38±0.2、17.63±0.2、17.85±0.2、18.29±0.2、19.10±0.2、19.42±0.2、19.89±0.2、20.14±0.2、20.54±0.2、20.73±0.2、21.26±0.2、21.65±0.2、21.92±0.2、22.47±0.2、23.96±0.2、24.77±0.2、25.06±0.2、25.60±0.2、26.05±0.2、26.57±0.2、27.02±0.2、27.26±0.2、27.88±0.2、28.27±0.2、29.21±0.2、29.79±0.2、30.13±0.2、31.44±0.2、32.28±0.2、34.03±0.2及び34.67±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項36又は37に記載の結晶性形態。
  39. 10.42±0.2、12.17±0.2、12.56±0.2、17.63±0.2、18.29±0.2、19.10±0.2、19.89±0.2、20.14±0.2、20.54±0.2及び22.47±0.2から選択される2[シータ]値における2又は3以上の回折ピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項36~38のいずれかに記載の結晶性形態。
  40. ピーク位置が、図30に示されているパターンのピーク位置と実質的に一致するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項36~39のいずれかに記載の結晶性形態。
  41. 約235℃~約240℃の温度で最大吸熱ピークを示す、毎分20℃の加熱速度で記録された示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項36~40のいずれかに記載の結晶性形態。
  42. 図22に示されているものと実質的に一致する示差走査熱量測定トレースによって特徴付けられる、請求項36~41のいずれかに記載の結晶性形態。
  43. 請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態と、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む医薬組成物。
  44. 医学における使用のための、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態。
  45. 増殖性障害、免疫介在性若しくは炎症性障害、自己免疫性若しくは自己免疫介在性障害、腎臓障害又はウイルス性障害の予防又は治療における使用のための、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態。
  46. 増殖性障害、免疫介在性若しくは炎症性障害、自己免疫性若しくは自己免疫介在性障害、腎臓障害又はウイルス性障害の予防又は治療のための医薬品の調製における、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態の使用。
  47. 増殖性障害、免疫介在性若しくは炎症性障害、自己免疫性若しくは自己免疫介在性障害、腎臓障害又はウイルス性障害の予防又は治療のための方法であって、治療的有効量の、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、前記方法。
  48. 請求項2に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール又はエタノール/THF中の塩酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
    (iv)前記混合物から前記結晶性形態を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  49. 請求項8に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール又はエタノール/THF中のL-リンゴ酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
    (iv)前記混合物から前記結晶性形態を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  50. 請求項15に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール又はエタノール/THF中のコハク酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
    (iv)前記混合物から前記結晶性形態を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  51. 請求項22に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール又はエタノール/THF中のマレイン酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
    (iv)前記混合物から前記結晶性形態を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  52. 請求項29に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)及びエタノールを含む混合物を調製し、前記混合物を少なくとも約70℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール又はエタノール/THF中の臭化水素酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を段階的に周囲温度に冷却するステップと、
    (iv)前記混合物から前記結晶性形態を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  53. ステップ(iii)が、
    (a)ステップ(ii)において生成された混合物をかき混ぜながら約60℃に冷却し、約60℃で少なくとも1時間保持するステップと、
    (b)ステップ(a)からの前記混合物をかき混ぜながら約40℃に冷却し、約40℃で少なくとも1時間保持するステップと、
    (c)ステップ(b)からの前記混合物を周囲温度に冷却し、周囲温度で少なくとも12時間かき混ぜるステップと
    を含む、請求項48~52のいずれかに記載の方法。
  54. 請求項36に記載の結晶性形態を調製するための方法であって、
    (i)化合物(I)、エタノール及びTHFを含む混合物を調製し、かき混ぜながら少なくとも約55℃に加熱するステップと、
    (ii)エタノール中のp-トルエンスルホン酸の溶液を調製し、ステップ(i)において生成された前記混合物に投入するステップと、
    (iii)ステップ(ii)において生成された混合物を周囲温度に冷却し、少なくとも約48時間かき混ぜるステップと、
    (iv)窒素流下でステップ(iii)からの前記混合物の溶媒の体積を減少させて、懸濁液を生成し、少なくとも1時間かき混ぜるステップと、
    (v)ステップ(iv)の前記懸濁液にエタノールを添加し、少なくとも12時間かき混ぜるステップと、
    (vi)ステップ(v)からの固体を単離するステップと
    を含む、前記方法。
  55. 請求項43に記載の医薬組成物を調製するための方法であって、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態を、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤又は担体と混和するステップを含む、前記方法。
  56. 化合物(I)又はその塩若しくはその共結晶の別の固体状態形態の調製における、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態の使用。
  57. 化合物(I)又はその塩若しくは共結晶の別の固体状態形態を調製するための方法であって、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態を調製し、化合物(I)又はその塩若しくは共結晶の別の固体状態形態に変換するステップを含む、前記方法。
  58. 医薬組成物の調製における、請求項1~42のいずれかに記載の結晶性形態の使用。
  59. 請求項1に定義の化合物(I)の結晶性塩形態を調製するための方法であって、HCl、L-リンゴ酸、コハク酸、臭化水素酸、マレイン酸及びp-トルエンスルホン酸から選択される酸で遊離塩基形態の化合物(I)の溶液又は懸濁液を処理するステップ、及びそのように生成された生成物を結晶化させるステップを含む、前記方法。
  60. エタノール又はエタノール及びTHFの混合物中で行われる、請求項59に記載の方法。
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