この出願は、2019年8月16日付けで中国国家産権局に提出され、「DISPLAY METHOD FOR FOLDABLE ELECTRONIC DEVICE AND ELECTRONIC DEVICE」と題された中国特許出願第201910759757.1号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
この出願の実施形態は、電子技術の分野及び折り畳み式画面インテリジェント表示技術の分野、特に、折り畳み式電子デバイス及び電子デバイスのための表示方法に関する。
電子デバイスの継続的な発展に伴って、複数の表示画面を有するモバイルフォンなど、複数の表示画面を有する電子デバイスが益々人々の日常的な生活及び仕事に広く適用されている。加えて、画面技術の発展に伴い、より豊富な情報をユーザに提供し、より良いユーザ体験をもたらすために電子デバイスの表示画面もより大きくなっていることを見つけるのは難しくない。
しかし、電子デバイスの表示画面が過度に大きいため、電子デバイスのポータビリティが深刻な影響を受けている。従って、近年提案されている折り畳み式画面電子デバイス(折り畳み式画面モバイルフォンなど)が電子デバイスの将来の発展方向になる。
電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面(折り畳み式画面と称する)は、少なくとも2つの画面領域(例えば、第1の画面領域及び第2の画面領域)に分割されうる。
ユーザが、展開状態の電子デバイスの折り畳み式画面(略して、展開状態の折り畳み式画面)上で電子デバイスのアプリケーション又は機能を利用したいとき、電子デバイスは、対応するサービス(例えば、支払サービス)をユーザに提供するために、ユーザの複数の操作に応答する必要がある。例えば、複数の操作は、電子デバイスの折り畳み式画面を展開すること、電子デバイスをロック解除すること、アプリケーション又は機能のエントリーを探すこと、及び、アプリケーション又は機能を開始することを含みうる。折り畳み式画面電子デバイスの展開された折り畳み式画面上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作は複雑であり、ユーザ体験は貧弱である。
この出願の実施形態は、展開状態の電子デバイス上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作を簡単にし、より便利で快適な操作体験をユーザに提供するための、折り畳み式電子デバイス及び電子デバイスのための表示方法を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスのための表示方法を提供する。方法は、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面が、第1の画面と第2の画面とに分割される。方法は、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、電子デバイスがランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを検出するステップと、電子デバイスがランドスケープ状態にある場合に、電子デバイスの水平展開(horizontal unfolding)に応答して、電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示するステップであって、第1のインターフェースは、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含み、支払モードは、電子デバイスによって、他の電子デバイスとの取引(transaction)を完了するために利用される、ステップ、又は、電子デバイスがポートレート状態にある場合に、電子デバイスの垂直展開(vertical unfolding)に応答して、電子デバイスによって、第2のインターフェースを表示するステップであって、第2のインターフェースは、電子デバイスのロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は電子デバイスが折り畳まれる前に表示されたインターフェースのうちのいずれか1つを含む、ステップと、を含みうる。
概して、電子デバイスを利用するとき、ユーザは、折り畳み状態の電子デバイスを垂直に把持し、次いで、電子デバイスを垂直に展開することに慣れている。言い換えると、折り畳み状態の電子デバイスが垂直に把持されて垂直に展開されることは、ユーザが電子デバイスを利用する通常の状態である。折り畳み状態の電子デバイスが垂直に把持されて垂直に展開されるとき、電子デバイスは、ロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は最後に展開された期間に表示されたインターフェース、又は、任意のアプリケーションのインターフェースを表示しうる。しかし、折り畳み状態の電子デバイスが水平に把持されて水平に展開されることは、ユーザが電子デバイスを利用する特別な状態と称されうる。
この出願のこの例において、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、電子デバイスは、水平に把持され、水平に展開されたときに支払機能を自動的に開始し、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むインターフェース(即ち、第1のインターフェース)を表示しうる。このようにすると、展開状態の折り畳み式電子デバイス上で支払機能を開始するユーザの操作は簡単化されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、ある可能な設計において、折り畳み状態は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値より小さい状態である。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることを検出したとき、電子デバイスは、電子デバイスが水平に展開されると決定しうる。
ジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、第1の画面及び第2の画面の両方に配置されている。第1の画面のジャイロセンサは、第1の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第1の画面の加速度センサは、第1の画面の加速度をキャプチャするように構成される。第2の画面のジャイロセンサは、第2の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第2の画面の加速度センサは、第2の画面の加速度をキャプチャするように構成される。
この出願のこの実施形態において、事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることは、特に、事前設定された条件に適合する角度及び加速度の変化が生じることを含みうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1のインターフェースが1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むことは、特に、第1のインターフェースが少なくとも1つの取引カードを含むこと、を含む。少なくとも1つの取引カードは、支払モードを利用することによって他の電子デバイスとの取引を完了するときに電子デバイスをサポートするために利用される。このようにすると、電子デバイスが第1のインターフェースを表示するとき、ユーザは、取引を完了するために異なる取引カードを選択しうる。
第1の態様に関連する、他の可能な形態において、少なくとも1つの取引カードは、電子デバイスの取引カードの中の事前設定された取引カードを含みうる。
1つのケースでは、事前設定された取引カードは、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードでありうる。このようにすると、折り畳み状態の電子デバイスが水平に把持されて水平に展開されるとき、支払をするためにユーザが事前設定された取引カードを直接的に利用することができるように、1つ以上の事前設定された取引カードが直接的に表示されうる。このようにすると、展開状態の電子デバイス上で支払機能を開始するユーザの操作は簡単化されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ電子デバイスの現在のシナリオ情報に適合する取引カードでありうる。現在のシナリオ情報は、地理的位置情報及び/又は時間情報を含む。このようにすると、展開状態の電子デバイス上で、現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示するユーザの操作が簡単化されることができる。従って、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善される。
他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードでありうる。任意選択で、ユーザが、比較的高い支払優先度を有する取引カードを便利に選択するために、電子デバイスは、各取引カードの優先アクティビティ情報をさらに表示しうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、電子デバイスの取引カードの中の、事前設定された取引カード以外の取引カードを含みうる。特に、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第1のインターフェース上に事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で他の取引カードを表示しうる。例えば、事前設定された表示方法は、第1のインターフェースの最上位レイヤで事前設定された取引カードを表示することを含みうる。第1のインターフェースの最上位レイヤで表示される事前設定された取引カードは、他の取引カードによってブロックされない。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。電子デバイスは、少なくとも1つの取引カードの一部を第1の画面上に表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示しうる。言い換えると、電子デバイスは、少なくとも1つの取引カードを第1の画面及び第2の画面に表示を分散させうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面及び第2の画面は、複数の取引カードを表示しうる。このケースでは、電子デバイスは、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第1の画面上に第1の取引カードを表示しうる。第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる。電子デバイスは、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第2の画面上に第2の取引カードを表示する。第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる。
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの間での切り替えを実施し、
第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、第2の画面上に表示されている複数の取引カードの間での切り替えを実施しうる。この出願によれば、取引カードの切り替えを実施するユーザの操作は低減されることができ、マンマシンインタラクション性能は改善されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第1の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示する。第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、電子デバイスは、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第2の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示する。
詳細ページは、支払情報、取引記録、残高、及び対応する取引カードの利用期間などの1つ以上の情報を含みうる。取引カードは、交通電子支払カード、例えば、WeChatのバス電子支払カード、WeChatのマップ電子支払カード、Alipayのバス電子支払カード、又はAlipayのメトロ電子支払カードでありうる。交通電子支払カードの詳細ページは、対応する車両のリアルタイム運行情報を含みうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第5の取引カードに適合する取引カードを表示しうる。第1の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、電子デバイスは、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第6の取引カードに適合する取引カードを表示しうる。
一の取引カードが他の取引カードに適合することは、特に、一の取引カードが利用されるときの、他の取引カードの利用頻度又は利用回数が第2の事前設定された閾値より大きいことを含む。例えば、スーパーマーケット会員カードは、Alipayの電子支払カードに適合すると仮定する。ユーザが支払に電子デバイスを利用するとき、電子デバイスは、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に表示する。このようにすると、スーパーマーケット会員カードをスキャンした後、レジ店員は、集金のために直接的にAlipayの電子支払カードの支払コードをスキャンすることができる。このことは、支払操作を簡単化することができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、複数のタイプの取引カードを含みうる。例えば、複数の取引カードは、少なくとも2つのタイプの取引カード、即ち、識別カード、銀行カード、バウチャーカード、及び電子カードを含みうる。識別カードは、アイデンティティカード及びソーシャルセキュリティカードのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。電子カードは、電子支払コードを含む取引カードである。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、タイプに基づいて、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。特に、電子デバイスは、第1の画面上に、複数のタイプの取引カードの中の第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示しうる。事前設定された取引カードは、2つの取引カードを含み、第1のタイプの取引カード及び第2のタイプの取引カードは、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードである。
電子デバイスは、異なる表示領域(即ち、第1の画面及び第2の画面)に、取引カードのタイプに基づいて、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示する。従って、ユーザは、便利に、同じタイプの取引カードを見たり又は探したりすることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイス上でのユーザの第1の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示しうる。第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示した後、電子デバイス上でのユーザの第2の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを再び表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを再び表示しうる。
ユーザによって日常的に利用されるウォレット(即ち、札入れ)は、複数の中間層を含むことがあり、複数のカードは、各中間層に配置されることがあると理解されうる。電子デバイスは、複数のタイプの取引カードを格納してよく、各タイプの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面及び第2の画面上に異なるタイプの取引カードを切り替えて表示する。このことは、各中間層に配置されているカードをユーザが見ることができるように、ウォレットの中間層のページを繰ることに等しい。言い換えると、電子デバイスは、ユーザが日常的にウォレット(即ち、札入れ)を利用するときにカードを探すためにウォレットの中間層のページを繰る行為に関連する第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、第1の画面及び第2の画面上に異なるタイプの取引カードを切り替えて表示しうる。このようにすると、ユーザの日常的な習慣に適合するカード探索方法がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、第1のインターフェースを表示している間、表示画面上に1つ以上の取引カードのラベルを表示し、1つ以上の取引カードは、バウチャーカードであり、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。1つ以上の取引カードのラベルは、対応する取引カードの詳細ページを表示するように電子デバイスをトリガするために利用される。このようにすると、ユーザは、便利に、バウチャー取引カードを見て利用することができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスが、第1のインターフェースを表示した後、表示画面上での、ユーザの第3の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は電子デバイスは、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示し、各コントロールアイコンは、1つの事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。このようにすると、第3の操作を実行することによって、ユーザは、素早く事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するように電子デバイスを制御することができ、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第7の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第1の画面上に第7の取引カードを表示する。第2の画面上に表示されている第8の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第2の画面上に第8の取引カードを表示する。言い換えると、第1の画面又は第2の画面上に表示されている任意の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された方法で、取引カードを表示しうる。このようにすると、ユーザは、取引を完了するために、複数の取引カードから、現在利用される必要がある取引カードを便利に選択することができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、電子デバイスは、第1の編集インターフェースを表示し、第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される。第2の画面でのユーザの第5の操作に応答して、電子デバイスは、第2の編集インターフェースを表示し、第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される。編集することは、取引カードの配置順序を調整すること、及び取引カードを削除することを含む。このようにすると、電子デバイスは、編集インターフェース上で、第1の画面又は第2の画面上での取引カードの配置順序を調整し、取引カードを削除する機能をユーザに提供しうる。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリと、表示画面と、1つ以上のプロセッサとを含みうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面は、第1の画面と第2の画面とに分割される。メモリ及び表示画面は、プロセッサに接続され、メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、プロセッサは、電子デバイスが折り畳み状態にあるときに、電子デバイスがランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを検出するように構成され、プロセッサは、電子デバイスがランドスケープ状態にある場合に、電子デバイスの水平展開に応答して、表示画面を制御して第1のインターフェースを表示することであって、第1のインターフェースは、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含み、支払モードは、電子デバイスによって、他の電子デバイスとの取引を完了するために利用される、こと、又は電子デバイスがポートレート状態にある場合に、電子デバイスの垂直展開に応答して、電子デバイスを制御して第2のインターフェースを表示することであって、第2のインターフェースは、電子デバイスのロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は電子デバイスが折り畳まれる前に表示されたインターフェースのうちのいずれか1つを含む、ことと、を行うようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、ある可能な設計において、折り畳み状態は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値より小さい状態である。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることを検出したとき、プロセッサは、電子デバイスが水平に展開されると決定する。ジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、第1の画面及び第2の画面の両方に配置されている。第1の画面のジャイロセンサは、第1の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第1の画面の加速度センサは、第1の画面の加速度をキャプチャするように構成される。第2の画面のジャイロセンサは、第2の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第2の画面の加速度センサは、第2の画面の加速度をキャプチャするように構成される。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることは、特に、事前設定された条件に適合する角度及び加速度の変化が生じることを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、第1のインターフェースが1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むことは、特に、第1のインターフェースが少なくとも1つの取引カードを含むこと、を含む。少なくとも1つの取引カードは、支払モードを利用することによって他の電子デバイスとの取引を完了するときに電子デバイスをサポートするために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、電子デバイスの取引カードの中の事前設定された取引カードを含む。
事前設定された取引カードは、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードでありうる。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ電子デバイスの現在のシナリオ情報に適合する取引カードであってよく、現在のシナリオ情報は、地理的位置情報及び/又は時間情報を含む。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードでありうる。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、電子デバイスの取引カードの中の、事前設定された取引カード以外の取引カードを含む。プロセッサは、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第1のインターフェース上に事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で他の取引カードを表示するようにさらに構成される。事前設定された表示方法は、第1のインターフェースの最上位レイヤで事前設定された取引カードを表示することであって、第1のインターフェースの最上位レイヤで表示される事前設定された取引カードは、他の取引カードによってブロックされない、ことを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含み、プロセッサが表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示するように構成されることは、プロセッサが表示画面を制御して、少なくとも1つの取引カードの一部を第1の画面上に表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示するように構成されること、を含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、表示画面を制御して、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第1の画面上に第1の取引カードを表示することであって、第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる、ことを行い、表示画面を制御して、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第2の画面上に第2の取引カードを表示することであって、第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる、ことを行うようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第1の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示し、第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第2の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第5の取引カードに適合する取引カードを表示し、第1の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第6の取引カードに適合する取引カードを表示するようにさらに構成される。一の取引カードが他の取引カードに適合することは、特に、一の取引カードが利用されるときの、他の取引カードの利用頻度又は利用回数が第2の事前設定された閾値より大きいことを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、メモリは、複数のタイプの取引カードを記憶し、複数の取引カードは、少なくとも2つのタイプの取引カード、即ち、識別カード、銀行カード、バウチャーカード、及び電子カードを含み、識別カードは、アイデンティティカード及びソーシャルセキュリティカードのうちの少なくとも1つの取引カードを含み、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含み、電子カードは、電子支払コードを含む取引カードである。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサが表示画面を制御して、第1の画面上に少なくとも1つの取引カードの一部を表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示するように構成されることは、プロセッサが表示画面を制御して、第1の画面上に、複数のタイプの取引カードの中の第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示するように特に構成されること、を含む。事前設定された取引カードは、2つの取引カードを含み、第1のタイプの取引カード及び第2のタイプの取引カードは、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードである。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、電子デバイス上でのユーザの第1の折り畳み操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示するようにさらに構成される。表示画面を制御して、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示した後、プロセッサは、電子デバイス上でのユーザの第2の折り畳み操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示している間、表示画面上に1つ以上の取引カードのラベルを表示するようにさらに構成され、1つ以上の取引カードは、バウチャーカードであり、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。1つ以上の取引カードのラベルは、対応する取引カードの詳細ページを表示するように電子デバイスをトリガするために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示した後、プロセッサは、表示画面上での、ユーザの第3の操作に応答して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は、表示画面を制御して、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示するようにさらに構成され、各コントロールアイコンは、1つの事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第7の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第1の画面上に第7の取引カードを表示し、第2の画面上に表示されている第8の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第2の画面上に第8の取引カードを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示することであって、第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される、ことを行い、第2の画面でのユーザの第5の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示することであって、第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される、ことを行うようにさらに構成される。編集することは、取引カードの配置順序を調整すること、及び取引カードを削除することを含む。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供し、チップシステムは、折り畳み式電子デバイスに適用される。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路と、1つ以上のプロセッサとを含む。インターフェース回路及びプロセッサは、配線を利用することによってインターコネクトされている。インターフェース回路は、電子デバイスのメモリからの信号を受信し、信号をプロセッサに送信するように構成され、信号は、メモリに格納されたコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つに記載の方法を実行する。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が折り畳み式電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実行可能になる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実行可能になる。
第2の態様及び第2の態様の可能な設計のいずれか1つで提供される折り畳み式電子デバイス、第3の態様におけるチップシステム、第4の態様におけるコンピュータ記憶媒体、及び第5の態様におけるコンピュータプログラム製品によって達成可能な有利な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける有利な効果を参照されるべきと理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、電子デバイスのハードウェア構造の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、チップシステムの構造の模式図である。
以下の用語「第1の」及び「第2の」は、単に説明の目的を意図しており、相対的な重要性のインジケーション又は含意、又は、示された技術的特徴の数量の暗示されたインジケーションとして理解されるべきではない。従って、「第1の」又は「第2の」によって限定される特徴は、明示的に又は暗示的に1つ以上の特徴を含むことがある。例えば、第1の表示領域及び第2の表示領域は、2つの異なる表示領域である。実施形態の説明において、別の方法で特定されない限り、「複数の」は、2つ又は2つより大きいことを意味する。
この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスのための表示方法を提供し、方法は、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面(折り畳み式画面と称される)は、少なくとも2つの表示領域に分割されうる。例えば、電子デバイスが折り畳まれるとき、折り畳み式画面は、第1の画面領域と第2の画面領域とに分割される。
説明を容易にするため、この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面は、折り畳み式電子デバイスを表すために利用される。例えば、この出願のこの実施形態において、「折り畳み式画面の折り畳み」は、「折り畳み式電子デバイスの折り畳み」を表現するために利用される。この出願のこの実施形態において、少なくとも2つの表示領域は、少なくとも2つの画面と称されることがある。例えば、第1の表示領域は、第1の画面と称されることがあり、第2の表示領域は、第2の画面と称されることがある。
この出願のこの実施形態における折り畳み式画面は、2つのタイプに分類されうる。一のタイプは、外向きに折り畳まれる折り畳み式画面(略して、外向き折り畳み式画面)であり、他のタイプは、内向きに折り畳まれる折り畳み式画面(略して、内向き折り畳み式画面)である。折り畳み式画面は、第1の画面及び第2の画面に折り畳まれうると仮定する。内向き折り畳み式画面が折り畳まれた後、第1の画面と第2の画面とは、互いに向かい合わせになり、ユーザに見えなくなる。外向き折り畳み式画面が折り畳まれた後、第1の画面と第2の画面とは背中合わせになり、ユーザに見えるようになる。
例えば、図1A(a)~図1A(d)はそれぞれ、この出願の実施形態による、内向き折り畳み式画面を有する電子デバイス(モバイルフォンなど)100の製品形態の模式図であり、図1A(d)は、内向き折り畳み式画面が完全に展開されているときの形態の模式図である。内向き折り畳み式画面は、図1A(c)に示した画面A(即ち、第1の画面)と画面B(即ち、第2の画面)とに折り畳まれうる。内向き折り畳み式画面は、図1A(b)又は図1A(a)に示した折り畳み状態の折り畳み式画面に折り畳まれ続けうる。図1A(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、互いに向かい合わせになり、ユーザに見えなくなる。
表示画面は、この出願のこの実施形態において提供される内向き折り畳み式画面の第1の画面又は第2の画面の背面にさらに配置されることがあり、第3の画面と称されることがあることに留意すべきである。第3の画面は、内向き折り畳み式画面が折り畳まれているかどうかにかかわらず、ユーザに見える。例えば、図1A(a)に示すように、内向き折り畳み式画面が完全に折り畳まれた(α=0°)後、画面C(即ち、第3の画面)は、ユーザに見えるようになり、画面Cは、画面A又は画面Bの背面に配置されうる。図1A(d)に示すように、内向き折り畳み式画面が完全に展開された後(α=180°)、画面C(即ち、第3の画面)は、画面A又は画面Bの背面に位置し、ユーザに見える。内向き折り畳み式画面を有する電子デバイスについて、折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、インターフェースは、第3の画面上に表示されることがある、又は、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面及び/又は第2の画面上に表示されることがあると理解されうる。
他の例として、図2(a)~図2(c)のそれぞれは、この出願の実施形態による、外向き折り畳み式画面を有するモバイルフォンの製品形態の模式図であり、図2(a)は、外向き折り畳み式画面が完全に展開されているときの形態の模式図である。外向き折り畳み式画面は、図2(b)に示すように、画面A(即ち、第1の画面)と画面B(即ち、第2の画面)とに折り畳まれうる。外向き折り畳み式画面は、図2(c)に示した折り畳み状態の折り畳み式画面に折り畳まれ続けうる。図2(c)に示すように、モバイルフォンの折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、背中合わせになり、ユーザに見えるようになる。
外向き折り畳み式画面を有する電子デバイスにおいて、折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面又は第2の画面上に表示されうる又は折り畳み式画面が展開状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面及び第2の画面上に表示されうることが理解されうる。折り畳み式画面の展開状態及び折り畳み状態の説明については、以下の実施形態の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
概して、折り畳み式画面(内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含む)の第1の画面と第2の画面との間の夾角αの値範囲は[0°,180°]である。この出願のこの実施形態において、α∈[0°,P1]である場合に、電子デバイスは、折り畳み式画面が折り畳み状態にあると決定しうる、又はα∈[P2,180°]である場合に、電子デバイスは、折り畳み式画面が展開状態にあると決定しうる。P1は、第1の事前設定された角度閾値であり、P2は、第2の事前設定された角度閾値である。P1及びP2は、折り畳み式画面を利用する多数のユーザの利用習慣に基づいて決定されうる。代替的に、P1及びP2は、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。
いくつかの実施形態において、大多数のユーザの利用習慣に基づくと、第1の画面と第2の画面との間の夾角αが90°より大きいときに、ユーザが第1の画面及び第2の画面を全体として(即ち、完全な表示画面として)利用したい可能性が比較的高い。従って、第2の事前設定された角度閾値P2は、90°より大きくてよく、P1は、90°より小さくてよい。例えば、P2は、145°、170°、又は175°であってよい。第1の事前設定された角度閾値P1は、5°、8°、10°、15°などであってよい。
この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面(内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含む)は、少なくとも2つの画面に折り畳まれることに留意すべきである。折り畳み式画面は、独立に存在する複数の画面であってよく、又は、統合された構造の1つの完全な画面であるが少なくとも2つの部分に折り畳まれるものあってよい。例えば、折り畳み式画面は、フレキシブル折り畳み式画面であってよい。フレキシブル折り畳み式画面は、フレキシブル材料でできた折り畳み辺を含む。フレキシブル折り畳み式画面は、部分的に又は完全にフレキシブル材料でできている。フレキシブル折り畳み式画面が分割される少なくとも2つの画面は、統合された構造の完全な画面であるが、少なくとも2つの部分に折り畳まれる。例えば、図1A(a)~図2(c)の折り畳み式画面は、いずれもフレキシブル折り畳み式画面である。
図1A(a)~図2(c)においては、電子デバイスが垂直に(vertically)折り畳まれて、折り畳み式画面の折り畳みを実装すると理解されるべきである。言い換えると、いくつかの電子デバイスの折り畳み式画面は、垂直に折り畳まれうる。もちろん、電子デバイスの折り畳み式画面は、また、水平に(horizontally)折り畳まれて、折り畳み式画面の折り畳みを実装しうる。言い換えると、他の電子デバイスの折り畳み式画面は、水平に折り畳まれうる。例えば、電子デバイス(モバイルフォンなど)300の折り畳み式画面は、図3(a)に示した画面A及び画面Bに水平に折り畳まれうる。電子デバイス300の折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、ユーザに見えなくなる。
水平に折り畳まれる折り畳み式画面は、また、内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含みうることに留意すべきである。例えば、図3(a)及び図3(b)に示した折り畳み式画面は、内向き折り畳み式画面である。水平に折り畳まれる外向き折り畳み式画面は、添付図には示されていない。上述した実施形態における垂直に折り畳まれる外向き折り畳み式画面の関連説明を参照されたい。
例えば、この出願のこの実施形態における電子デバイスは、上述した折り畳み式画面を含む、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、ネットブック、セルラフォン、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、又は、拡張現実(augmented reality, AR)又は仮想現実(virtual reality, VR)デバイスなどのデバイスであってよい。電子デバイスの特定の形態は、この出願のこの実施形態において特に限定されない。
以下の説明では、添付図を参照しながら、この出願の実施形態の実装について詳細に説明する。
図4Aは、この出願の実施形態による、電子デバイスの構造の模式図である。図4Aに示すように、電子デバイスは、プロセッサ410、外部メモリインターフェース420、内部メモリ421、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェース430、充電管理モジュール440、電力管理モジュール441、バッテリ442、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール450、無線通信モジュール460、オーディオモジュール470、スピーカ470A、フォンレシーバ470B、マイクロフォン470C、ヘッドセットジャック470D、センサモジュール480、キー490、モータ491、インジケータ492、カメラ493、表示画面494、サブスクライバアイデンティティモジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェース495などを含みうる。
センサモジュール480は、圧力センサ480A、ジャイロセンサ480B、気圧センサ480C、磁気センサ480D、加速度センサ480E、近接センサ480F、光近接センサ480G、指紋センサ480H、温度センサ480J、タッチセンサ480K、外乱光センサ480L、骨伝導センサ480Mなどを含みうる。
この実施形態において示された構造は、電子デバイス上での特定の限定を構成しないと理解されうる。他の実施形態において、電子デバイスは、図に示されたものより多くの又は少ないコンポーネントを含んでよく、又は、いくつかのコンポーネントは結合され、又は、いくつかのコンポーネントは分離され、又は、コンポーネント配置は異なる。示されたコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装されてよい。
プロセッサ410は、1つ以上の処理ユニットを含みうる。例えば、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、映像コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含みうる。異なる処理ユニットは、独立のコンポーネントであってよく、又は、1つ以上のプロセッサに統合されてよい。
コントローラは、電子デバイスの中枢部又はコマンドセンタであってよい。コントローラは、命令オペレーションコード及びタイミング信号に基づいてオペレーション制御信号を生成し、命令フェッチ及び命令実行にわたって制御を実施しうる。
メモリは、さらに、プロセッサ410上に配置されてよく、命令及びデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ410内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ410によって、ちょうど利用された又は繰り返し利用される命令又はデータを格納しうる。プロセッサ410が命令又はデータを再び利用する必要がある場合、プロセッサ410は、命令又はデータをメモリから直接的に呼び出すことがある。従って、繰り返しアクセスが回避され、プロセッサ410の待ち時間が低減され、システム効率が改善される。
いくつかの実施形態において、プロセッサ410は、1つ以上のインターフェースを含みうる。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェース、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェース、ユニバーサルアシンクロナスレシーバ/トランスミッタ(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェース、サブスクライバアイデンティティモジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェース、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェースなどを含みうる。
この実施形態において示されたモジュール間のインターフェース接続関係は、説明のための単なる例であり、電子デバイスの構造上の限定を構成しないと理解されうる。他の実施形態において、電子デバイスは、代替的に、上述した実施形態において異なるインターフェース接続方法、又は複数のインターフェース接続方法の組み合わせを利用しうる。
充電管理モジュール440は、充電器からの充電入力を受けるように構成されている。充電器は、無線充電器であってよいし、又は有線充電器であってよい。電力管理モジュール441は、バッテリ442、充電管理モジュール440、及びプロセッサ410に接続するように構成されている。電力管理モジュール441は、バッテリ442及び/又は充電管理モジュール440からの入力を受け、電力をプロセッサ410、内部メモリ421、外部メモリ、表示画面494、カメラ493、無線通信モジュール460などに供給する。
電子デバイスの無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール450、無線通信モジュール460、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを利用することによって実装されうる。
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。電子デバイスの各アンテナは、単一の又は複数の通信周波数帯をカバーするために利用されうる。異なるアンテナが、アンテナ利用を改善するために再利用されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおけるダイバーシティアンテナとして再利用されてよい。他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと一緒に利用されてよい。
モバイル通信モジュール450は、電子デバイスに適用される、2G/3G/4G/5Gを含む無線通信ソリューションを提供しうる。モバイル通信モジュール450は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)などを含みうる。
無線通信モジュール460は、電子デバイスに適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)(例えば、無線フェデリティ(Wireless Fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーションサテライトシステム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、ニアフィールド通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術などを含む無線通信ソリューションを提供しうる。
いくつかの実施形態において、無線通信モジュール460は、NFCチップを含んでよく、NFCチップは、NFCコントローラ(NFC controller, NFCC)を含みうる。NFCチップは、信号増幅、アナログ-デジタル変換、デジタル-アナログ変換、及び記憶などの処理を実行することができる。NFCCは、アンテナを利用することによるデータの物理伝送を実行することを担当する。NFCCは、電子デバイスのNFCチップに含まれうる。デバイスホスト(device host, DH)は、NFCC管理、例えば、初期化、設定、及び電力管理を担当する。DHは、電子デバイスのメインチップに含まれてよく、又は電子デバイスのプロセッサに統合されてよい。
いくつかの実施形態において、電子デバイスのアンテナ1は、モバイル通信モジュール450に接続され、アンテナ2は、無線通信モジュール460に接続され、それによって、電子デバイスは、無線通信技術を利用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することができる。無線通信技術は、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、ワイドバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時間分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、及び/又はIR技術を含みうる。
電子デバイスは、GPU、表示画面494、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、表示画面494及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、算術計算及び座標計算を実行するように構成され、グラフィックスレンダリングに利用される。プロセッサ410は、プログラム命令を実行して、表示情報を生成又は変化させる1つ以上のGPUを含みうる。
表示画面494は、画像、映像などを表示するように構成される。表示画面494は、上述した外向き折り畳み式画面である。代替的に、表示画面494は、第1の画面(図1A(c)に示した画面A)と第2の画面(図1A(c)に示した画面B)とに折り畳まれることができる上述した内向き折り畳み式画面を含みうる。代替的に、表示画面494は、さらに、第3の画面(図1A(a)に示した画面C)を含みうる。表示画面494は、表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレックス発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode, QLED)などでありうる。
電子デバイスは、ISP、カメラ493、映像コーデック、GPU、表示画面494、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって撮像機能を実装しうる。ISPは、カメラ493によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮像が実行されるとき、シャッターが切られ、レンズを介して光がカメラ感光素子に伝送され、光信号が電気信号に変換され、カメラ感光素子が、処理のために電気信号をISPへと送信し、それによって、電気信号は、肉眼で見える画像に変換される。ISPは、さらに、画像のノイズ、明るさ、外観に関するアルゴリズム最適化を実行することができる。ISPは、さらに、撮像シーンの露出及び色温度などのパラメータを最適化することができる。いくつかの実施形態において、ISPは、カメラ493内に配置されうる。
カメラ493は、スチル画像又は映像をキャプチャするように構成される。レンズは、被写体の光学的なイメージを生成し、その光学的なイメージを感光素子に投影する。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、処理のために、デジタル画像信号をDSPへと出力する。DSPは、デジタル画像信号を、RGB又はYUVなどの標準フォーマットの画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイスは、1又はN個のカメラ493を含むことがあり、Nは、1より大きい正の整数である。
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて他のデジタル信号を処理しうる。例えば、電子デバイスが周波数を選択するとき、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギー上でのフーリエ変換を実行するように構成される。
映像コーデックは、デジタル映像を圧縮又は展開するように構成される。電子デバイスは、1つ以上の映像コーデックをサポートしうる。従って、電子デバイスは、複数のエンコードフォーマット、例えば、動画エキスパートグループ(moving picture experts group, MPEG)1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4で、映像を再生又は記録することができる。
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサである。生物学的ニューラルネットワークの構造に関連し(例えば、人間の脳のニューロン間での伝送モードに関連し)、NPUは、迅速に入力情報を処理し、さらに継続的に自己学習を実行することができる。NPUは、電子デバイス上での知的認識、例えば、画像認識、人の顔認識、音声認識、及びテキスト理解などのアプリケーションを実装することができる。
外部メモリインターフェース420は、電子デバイスの記憶能力を拡張するために、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードに接続するように構成されうる。外部記憶カードは、外部メモリインターフェース420を利用することによって、データ記憶機能を実装するために、プロセッサ410と通信する。例えば、音楽及び映像ファイルは、外部記憶カードに格納される。
内部メモリ421は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてよく、コンピュータ実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ410は、内部メモリ421に格納された命令を実行することによって、様々な機能アプリケーション及び電子デバイスのデータ処理を実行する。例えば、この出願のこの実施形態において、プロセッサ410は、内部メモリ421に格納された命令を実行し、表示画面494(即ち、折り畳み式画面)を展開するユーザの操作に応答して、異なるコンテンツを表示画面494(即ち、折り畳み式画面)に表示しうる。内部メモリ421は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含みうる。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能によって要求されるアプリケーションプログラム(例えば、音楽再生機能又は画像再生機能)などを格納しうる。データ記憶領域は、電子デバイスを利用するプロセスにおいて作成されたデータ(例えば、音声データ又は電話帳)を格納しうる。加えて、内部メモリ421は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、さらに、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)を含んでよい。
電子デバイスは、オーディオモジュール470、スピーカ470A、フォンレシーバ470B、マイクロフォン470C、ヘッドセットジャック470D、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって、音楽再生又は記録などの音声機能を実装しうる。
ジャイロセンサ480Bは、電子デバイスの動作姿勢を決定するように構成されうる。いくつかの実施形態において、ジャイロセンサ480Bは、3軸(即ち、x軸、y軸、及びz軸)の周りの電子デバイスの角速度を決定しうる。この出願のこの実施形態において、電子デバイスの表示画面494は、複数の画面に折り畳まれうる。各画面は、ジャイロセンサ480Bを含みうる。例えば、図1A(a)~図1A(d)を参照すると、電子デバイスの表示画面494は、画面A及び画面Bに折り畳まれうる。このケースでは、画面A及び画面Bの両方は、ジャイロセンサ480Bを含む。ジャイロセンサ480Bは、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角を測定するように構成される。さらに、ジャイロセンサ480Bは、対応する画面の向き(即ち、向きの方向ベクトル)を測定するようにさらに構成される。電子デバイスは、測定を通じて得られる各画面の向きの角度変化に基づいて、隣接する画面間の夾角を決定しうる。
例えば、電子デバイス(モバイルフォンなど)の表示画面494(即ち、折り畳み式画面)は、画面A及び画面Bに折り畳まれうると仮定する。図4B(b)に示すように、画面Aは、モバイルフォンの上部に位置し、画面Bは、モバイルフォンの下部に位置する。ジャイロセンサaは、画面Aに配置され、ジャイロセンサbは、画面Bに配置されると仮定する。
図4B(a)は、折り畳み式画面が展開状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(b)は、折り畳み式画面が半折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(c)は、折り畳み式画面が完全に折り畳まれた状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(a)に示すように、05及び06は、いずれもモバイルフォンの短辺であり、01及び02は、モバイルフォンの長辺を形成する。
図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)に示すように、OAを座標原点として持つx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成し、OBを座標原点として持つx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成することに留意すべきである。OAは、モバイルフォンの上部における任意の点でありうる。例えば、図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)において、OAは、モバイルフォンの右上の角であると仮定する。OBは、モバイルフォンの下部における任意の点でありうる。例えば、図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)において、OBは、モバイルフォンの右下の角であると仮定する。
図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)から学ぶことができるように、
(1)折り畳み式画面がある状態(例えば、展開状態、半折り畳み状態、又は折り畳み状態)にかかわらず、ジャイロセンサaのx軸及びジャイロセンサbのx軸の両方は、同じ方向を指し、
(2)折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、反対の方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、反対の方向を指し、
(3)折り畳み式画面が半折り畳み状態にあるとき、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸との間の夾角の値範囲は、(0°,180°)であり、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸との間の夾角の値範囲は、(0°,180°)であり、
(4)折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは同じ方向を指す。
この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面の、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とは、それに限定されないが、図4B(a)~図4B(c)に示したものを含む。例えば、いくつかの実施形態において、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、反対の方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、同じ方向を指し、しかし、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、反対の方向を指す。
この出願のこの実施形態において、各画面のジャイロセンサは、さらに、対応する画面の向き(即ち、向きの方向ベクトル)を測定するように構成されうる。電子デバイスは、測定を通して得られる各画面の向きの角度変化に基づいて、隣接する画面間の夾角を決定しうる。
加速度センサ480Eは、各方向(一般に、三軸)における電子デバイスの加速度の大きさを検出しうる。重力の大きさ及び方向は、電子デバイスが静止しているときに検出されることができる。加速度センサ480Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を認識するように構成され、ランドスケープとポートレートとの切り替え、及び歩数計などのアプリケーションに適用されうる。この出願のこの実施形態において、電子デバイスの表示画面494は、複数の画面に折り畳まれうる。各画面は、対応する画面の加速度の大きさを測定するように構成された加速度センサ480Eを含みうる。
磁気センサ480Dは、ホール(Hall)センサを含む。電子デバイスは、磁気センサ480Dを利用することによって、折り畳み式画面の開閉を検出しうる。いくつかの実施形態において、電子デバイスが折り畳み式画面モバイルフォンであるとき、電子デバイスは、磁気センサ480Dに基づいて折り畳み式画面の開閉を検出し、さらに、折り畳み式画面の検出された展開状態又は折り畳み状態に基づく自動顔認識及びモバイルフォンのロック解除などの機能を設定しうる。回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面の開閉と、折り畳み式画面内の隣接する画面間の夾角とを検出するように構成される。
磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面内の隣接する画面を接続する部分に配置されうる。例えば、磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面の折り畳み軸上に配置されうる。他の例において、磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面で折り畳み機能を実装するためのフレキシブル材料部に配置されうる。
指紋センサ480Hは、指紋をキャプチャするように構成される。電子デバイスは、キャプチャされた指紋の特徴を利用することによって、指紋ロック解除、アクセスアプリケーションロック、指紋撮像、指紋着信応答などを実装しうる。例えば、指紋センサ480Hは、画面内指紋認識を実装するために、折り畳み式画面の表示画面の下に配置されうる。他の例において、指紋センサ480Hは、折り畳み式画面のサイドフレームに配置されうる。このようにすると、ユーザは、折り畳み式画面モバイルフォンを把持しているとき、便利に指紋ロック解除を実行することができる。
タッチセンサ480Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ480Kは、表示画面494上に配置されうる。タッチセンサ480K及び表示画面494は、「タッチスクリーン」とも称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ480Kは、タッチセンサ480Kの上又は近傍で行うタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、タッチイベントタイプを決定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに伝送しうる。タッチ操作に関連するビジュアル出力は、表示画面494を利用することによって提供されうる。他の実施形態において、タッチセンサ480Kは、代替的に、電子デバイスの表面上に配置されるか、又は表示画面494とは異なる位置に配置されることがある。
キー490は、パワーオンキー、ボリュームキーなどを含む。キー490は、メカニカルキーであってよく、又はタッチキーであってよい。電子デバイスは、キーからの入力を受け、ユーザ設定及び電子デバイスの機能制御に関するキー信号入力を生成しうる。モータ491は、振動プロンプトを生成しうる。モータ491は、着呼振動プロンプトに利用されてよく、又はタッチ振動フィードバックに利用されてよい。インジケータ492は、インジケータであってよく、充電状態又は電源充電を示すために利用されてよく、又は、メッセージ、不在着信、通知などを示すために利用されてよい。SIMカードインターフェース495は、SIMカードを接続するように構成される。SIMカードが電子デバイスに対して取り付けられ又は取り外されるように、SIMカードは、SIMカードインターフェース495に挿入され又はSIMカードインターフェース495から取り出されうる。電子デバイスは、1個のSIMカードインターフェース又はN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、Nは、1より大きい正の整数である。
以下の実施形態における全ての方法は、上述したハードウェア構造を有する電子デバイスで実装されうる。
電子デバイスのソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベントドリブンアーキティクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキティクチャを利用しうる。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスのソフトウェア構造を説明するために、階層化アーキティクチャを持つAndroidシステムが例として利用される。
図5は、この出願の実施形態による、電子デバイスのソフトウェア構造のブロック図である。階層化アーキティクチャにおいて、ソフトウェアは、それぞれに明確な役割及びタスクが割り当てられる様々なレイヤに分割されうる。レイヤ間の通信は、ソフトウェアインターフェースを利用することによって実行される。いくつかの実施形態において、Androidシステムは、5つのレイヤに分割され、それらは、最上位から最下位へと、それぞれ、アプリケーションプログラムレイヤ(略して、アプリケーションレイヤ)、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤ(略して、フレームワークレイヤ)、ハードウェアアブストラクションレイヤ(hardware abstraction layer, HAL)、カーネル(kernel)レイヤ(ドライバレイヤとも称される)、及びハードウェア(hardware)レイヤである。
アプリケーションレイヤは、一連のアプリケーションプログラムパッケージを含みうる。図5に示すように、アプリケーションレイヤは、カメラアプケーション及び支払アプリケーションなどの複数のアプリケーションプログラムパッケージを含みうる。例えば、アプリケーションプログラムパッケージは、カメラアプリケーション、ギャラリーアプリケーション、カレンダアプリケーション、フォンアプリケーション、マップアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、WLANアプリケーション、音楽アプリケーション、映像アプリケーション、SMSアプリケーション、及びデスクトップランチャ(Launcher)などのアプリケーションプログラムでありうる。
ハードウェアレイヤは、加速度センサ1、加速度センサ2、ジャイロセンサ1、ジャイロセンサ2、ホールセンサ、及び回転軸センサなどの複数のセンサを含む。加速度センサ1及びジャイロセンサ1は、折り畳み式画面の一の画面(例えば、画面A)内に配置されうる。加速度センサ2及びジャイロセンサ2は、折り畳み式画面の他の画面(例えば、画面B)内に配置されうる。ハードウェアレイヤでの複数のセンサの詳細な説明については、上述した実施形態における図4Aに示した電子デバイス内のセンサの説明を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
カーネルレイヤは、ハードウェアとソフトウェアとの間のレイヤである。カーネルレイヤは、少なくとも、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバなどを含む。図5に示すように、カーネルレイヤ(例えば、カーネルレイヤのセンサドライバ)は、センサデータプロセス(プロセスセンサデータ)を生成しうる。プロセスセンサデータは、ハードウェアレイヤのセンサによってキャプチャされたデータを、ハードウェアアブストラクションレイヤへと送信する。ハードウェアアブストラクションレイヤは、センササービス(sensor service)を提供しうる。センササービスは、センサによってキャプチャされたデータを、フレームワークレイヤにアップロードすることができる。
フレームワークレイヤは、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface, API)、及びアプリケーションプログラムレイヤでのアプリケーションプログラムのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションプログラムフレームワークレイヤは、いくつかの事前定義された機能を含む。図5に示すように、フレームワークレイヤは、ウィンドウマネージャ(window manager service, WMS)、アクティビティマネージャ(activity manager service, AMS)、センサマネージャ(sensor manager)、電力マネージャ、姿勢認識モジュール、画面夾角計算モジュール、スタートアップポリシー管理モジュールなどを含みうる。任意選択で、フレームワークレイヤは、さらに、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、フォンマネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャなど(図示せず)を含みうる。
ウィンドウマネージャWMSは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、表示画面のサイズを取得すること、ステータスバーがあるかどうかを決定すること、スクリーンをロックすること、スクリーンショットをとることなどを行うことができる。アクティビティマネージャAMSは、アクティビティを管理すること、システム内のコンポーネントを開始し、切り替え、そしてスケジューリングすること、アプリケーションプログラムを管理し、スケジューリングすることなどを担当する。センサマネージャは、センサによってキャプチャされ、最下位レイヤ(例えば)で送信されたデータを受信して管理するように構成される。電力マネージャは、電子デバイスの電力管理及び充電管理を実施するように構成される。
この出願のこの実施形態において、姿勢認識モジュール、画面夾角計算モジュール、及びスタートアップポリシー管理モジュールは、フレームワークレイヤに追加される。姿勢認識モジュールは、センサによってキャプチャされた、センサマネージャからのデータに基づいて、電子デバイスの動作姿勢を決定するように構成される。画面夾角計算モジュールは、センサによってキャプチャされた、センサマネージャからのデータに基づいて、折り畳み式画面内の2つの隣接する画面間の夾角を決定するように構成される。スタートアップポリシー管理モジュールは、姿勢認識モジュールによって決定された動作姿勢と、画面夾角計算モジュールによる計算を通じて得られた夾角とに基づいて、アプリケーションレイヤ内の対応するアプリケーションを開始することを決定するように構成され、それによって、電子デバイスは、対応するインタラクションイベントを実行する。例えば、カメラアプリケーションは、カメラを利用することによって画像をキャプチャするために開始され、又は、支払アプリケーションは、支払インターフェースを表示するために開始される。
電子デバイスが内向き折り畳み式画面を持つモバイルフォンであり、かつ、内向き折り畳み式画面が、図1A(a)~図1A(d)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面であると仮定し、以下では、この出願のこの実施形態において提供される技術的解決策について詳細に説明する。折り畳み式画面は、第1の画面(例えば、画面A)及び第2の画面(例えば、画面B)に折り畳まれうる。
概して、図1A(a)~図1A(d)又は図2(a)~図2(c)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン100を利用するとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を垂直に把持し、次いで、垂直に折り畳み式画面を展開するすることに慣れている。例えば、図1A(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、折り畳み状態にあり、かつユーザによって垂直に把持される。モバイルフォン100の折り畳み式画面は、図1A(b)~図1A(c)~図1A(d)に示したような折り畳み式画面の展開プロセスに従って、ユーザによって垂直に展開されうる。モバイルフォン100が垂直に展開された後、第2のインターフェースが、折り畳み式画面上に表示されうる。第2のインターフェースは、モバイルフォン100のロック画面インターフェース、図1Bに示したモバイルフォン100のメインインターフェース、最後に折り畳み式画面が展開されたときに表示されたインターフェース、任意のアプリケーションのインターフェースなどでありうる。
言い換えると、ユーザが、図1A(a)~図1A(d)又は図2(a)~図2(c)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン100を利用するとき、「折り畳み状態のモバイルフォン100は、垂直に把持されて垂直に展開される」ということが、ユーザが垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する通常の状態である。図6(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、折り畳み状態であり、かつユーザによって水平に把持されている。モバイルフォン100の折り畳み式画面は、図6(a)~図6(b)~図6(c)に示すような折り畳み式画面の展開プロセスに従って、ユーザによって水平に展開され、即ち、「モバイルフォン100が水平に把持されて水平に展開され」、それは、ユーザが垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する特別な状態と称されうる。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出するとき、モバイルフォン100は、自動的に、第1のインターフェースを、展開状態の折り畳み式画面上に表示しうる。第1のインターフェースは、モバイルフォン100の事前設定された機能に対応するインターフェースである。
いくつかの実施形態において、事前設定された機能は、支払機能であってよく、第1のインターフェースは、少なくとも1つの支払モードを含んでよい。モバイルフォン100は、取引カード方式で支払モードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、図6(c)に示した、Alipayの電子支払カード601、及びBank of Chinaの取引カード602などの少なくとも1つの取引カードを含みうる。他の実施形態において、事前設定された機能は、撮像機能であってよく、第1のインターフェースは、カメラのビューファインダーインターフェースであってよい。
言い換えると、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、モバイルフォン100は、水平に把持され、次いで、水平に展開されることがあり、事前設定された機能が自動的に開始され、事前設定された機能に対応するインターフェース(即ち、第1のインターフェース)が表示される。このようにすると、展開状態にある折り畳み式画面モバイルフォンの折り畳み式画面上で事前設定された機能を開始するユーザの操作は、簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
例えば、この出願のこの実施形態における方法は、以下の3つのフェーズを含みうる。
フェーズI:折り畳み状態及び水平把持を検出するフェーズ、
フェーズII:モバイルフォン100が水平に展開されることを検出するフェーズ、及び
フェーズIII:モバイルフォン100が第1のインターフェースを表示するフェーズ。
最初に、この出願のこの実施形態において、フェーズI(即ち、折り畳み状態及び水平把持を検出するフェーズ)が詳細に説明される。
モバイルフォン100の折り畳み式画面は、第1の画面及び第2の画面に折り畳まれうることが理解されうる。ジャイロセンサは、第1の画面及び第2の画面の両方に配置される。各画面のジャイロセンサは、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角を測定するように構成されうる。加えて、各画面(即ち、画面に配置されるジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸の中で、一の軸がモバイルフォン100の短辺に平行であり、他の軸がモバイルフォン100の長辺に平行であり、第3の軸が、モバイルフォン100の長辺に垂直で、かつモバイルフォン100の短辺に垂直である。各画面(即ち、画面に配置されるジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成する。
例えば、図4B(b)に示すように、画面Aのx軸はモバイルフォンの短辺に平行であり、y軸はモバイルフォンの長辺01に平行であり、z軸は、モバイルフォンの短辺に垂直で、かつモバイルフォンの長辺01に垂直である。図4B(b)に示すように、画面Bのx軸はモバイルフォンの短辺に平行であり、y軸はモバイルフォンの長辺02に平行であり、z軸は、モバイルフォンの短辺に垂直で、かつモバイルフォンの長辺02に垂直である。
折り畳み式画面の各画面におけるジャイロセンサの座標系のx軸、y軸、及びz軸の中で、ある軸(例えば、y軸)は、モバイルフォン100の長辺に平行であることを、上述した説明から学ぶことができる。例えば、図4B(b)に示すように、画面Aのy軸は、モバイルフォンの長辺01に平行であり、画面Bのy軸は、モバイルフォンの長辺02に平行である。
従って、モバイルフォン100は、上述した軸(y軸など)と水平面との間のものであり、かつ画面A及び画面Bのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角に基づいて、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを決定しうる。特に、モバイルフォン100は、y軸と水平面との間のものであり、かつ画面Aのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角と、y軸と水平面との間のものであり、かつ画面Bのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角とに基づいて、画面Aと画面Bとの間の夾角を決定しうる。画面Aと画面Bとの間の夾角は、図4B(b)に示した、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角である。画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が、第1の事前設定された角度閾値P1以下である場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が折り畳み状態にあると決定しうる、又は、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が、第2の事前設定された角度閾値P2より大きい場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が展開状態にあると決定しうる。
任意選択で、モバイルフォン100は、さらに、磁力計、ホールデバイス、赤外線デバイス、回転軸センサなどの1つ以上のコンポーネントを利用することによって、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを識別しうる。1つ以上のコンポーネントを利用することによって、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを、モバイルフォン100が識別する特定の方法については、従来技術における関連説明を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
この出願のこの実施形態において、ランドスケープ状態にあるモバイルフォン100は、水平に把持されているモバイルフォン100と称され、ポートレート状態にあるモバイルフォン100は、垂直に把持されているモバイルフォン100と称されることに留意すべきである。
ユーザがモバイルフォン100を利用するとき、モバイルフォン100は、ランドスケープ状態にあってよく、又はポートレート状態にあってよい。この出願のこの実施形態において、ランドスケープ状態及びポートレート状態は、ここで詳細に説明される。
図7(a)に示すように、モバイルフォン100は展開状態にあり、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、4つの辺を含みうる。4つの辺は、互いに平行で、互いに等しい長さの2つの短辺を含み、それらは、図7(a)に示した短辺05及び短辺06などの、折り畳み式画面の短辺と称されることがある。4つの辺は、さらに、互いに平行で、互いに等しい長さの2つの長辺を含み、それらは、図7(a)に示した、01と02によって形成される長辺、及び03と04によって形成された長辺などの、折り畳み式画面の長辺と称されることがある。01及び02の両方は、モバイルフォン100の一の長辺の一部であり、03及び04の両方は、モバイルフォン100の他の長辺の一部である。モバイルフォン100は、折り畳み辺(foldable side)に沿って折り畳まれてよく、図7(a)に示した展開状態から、図7(b)~図7(e)のいずれか1つに示した折り畳み状態へと切り替えられる。
実装において、モバイルフォン100は、折り畳み式画面の画面Aの長辺(図7(a)に示した01)及び画面Bの長辺(図7(a)に示した02)と水平面との間の夾角に基づいて、折り畳み状態のモバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。
モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、ランドスケープ状態において、折り畳み式画面の長辺は、水平面に平行である(例えば、図7(b)に示すように、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面との間の夾角が0である)、又は、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面07との間の夾角08は、事前設定された値1以下である(例えば、図7(c)に示すように)。事前設定された値1は、45°以下であり、事前設定された値1の特定の値は、実際のアプリケーションシナリオに基づいて設定されうる。例えば、事前設定された値1は、20°であってよい。
モバイルフォン100が折り畳み状態であるとき、ポートレート状態において、折り畳み式画面の長辺は、水平面に垂直である(例えば、図7(d)に示すように、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面との間の夾角09が90°である)、又は、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面07との間の夾角10は、事前設定された値1より大きい(例えば、図7(e)に示すように、事前設定された値1は、45°以上である)。
折り畳み式画面の各画面におけるジャイロセンサの座標系のx軸、y軸、及びz軸の中で、ある軸(例えば、y軸)は、モバイルフォン100の長辺に平行であることを、上述した説明から学ぶことができる。従って、モバイルフォン100は、上述した軸(y軸など)と水平面との間のものであり、かつ各画面のジャイロセンサによってキャプチャされた夾角に基づいて、モバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下であり、かつ画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下であるとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100がランドスケープ状態にあると決定しうる。画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1より大きく、及び/又は画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1より大きいとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100がポートレート状態にあると決定しうる。
まとめると、この出願のこの実施形態において、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値P1以下で、画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下である及び/又は画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下である場合、モバイルフォン100は、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されていると決定しうる。
他の実装において、モバイルフォン100は、画面A(画面Aのジャイロなど)又は画面B(画面Bのジャイロなど)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角に基づいて、折り畳み状態のモバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。
例えば、図4B(b)に示した、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とに関連し、図8A(a)は、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として画面Aのジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つ画面Bのジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。
図8A(a)に示すように、モバイルフォン100は、ランドスケープ状態にあり、即ち、モバイルフォン100は、水平に把持される。このケースでは、画面Aのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角は、90°(即ち、垂直)に近く、画面Aのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近く、画面Aのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近い。画面Bのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角は、90°(即ち、垂直)に近く、画面Bのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近く、画面Bのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近い。
まとめると、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値P1以下で、画面A又は画面Bのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角が第3の夾角範囲(例えば、[K1,90°])内に収まる場合、画面A又は画面Bのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、第4の夾角範囲(例えば、[0°,K2])内に収まり、かつ画面A又は画面Bのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、第4の夾角範囲に収まる。このケースでは、モバイルフォン100は、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されていると決定しうる。
例えば、K1の値範囲は、[q1,90°]であってよい。例えば、q1は、85°、80°、又は86°などの90°に近い角度値であってよい。K2の値範囲は、[0°,q2]であってよい。例えば、q2は、10°、8°、又は5°などの0°に近い角度値であってよい。
次に、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとモバイルフォン100が決定した後で、モバイルフォン100が水平に展開されることを検出するフェーズ(即ち、フェーズII)について詳細に説明される。
モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う第1の画面(例えば、画面A)及び/又は第2の画面(例えば、画面B)の変化が生じるとモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、モバイルフォンが水平に展開されると決定しうる。
実装において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A及び画面Bの変化が生じることは、特に、事前設定された条件に従う、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角、及び画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の変化が生じることを含む。モバイルフォン100は、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び画面Bに配置されたジャイロセンサを利用することによって、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸の変化を検出しうる。
例えば、図4B(b)に示した、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とに関連し、図8A(a)は、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として持つ画面Aのジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図と、OBを座標原点として持つ画面Bのジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸との模式図である。
図8A(a)に示すように、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるとき、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角は0°であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角は0°である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(a)に示した状態から、図8A(b)に示した状態へと切り替わる。図8A(b)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角の値範囲は(0°,90°)であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の値範囲は(0°,90°)である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(b)に示した状態から、図8A(c)に示した状態へと切り替わる。図8A(c)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角の値範囲は(90°,180°)であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の値範囲は(90°,180°)である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(c)に示した状態から、図8A(d)に示した状態へと切り替わる。図8A(d)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角は180°であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角は180°である。
図8Aに示した例に関連し、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A及び画面Bの変化が生じることは、特に、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角が0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加し、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加することを含みうる。
まとめると、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角が0°であり、かつ、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加し、かつ、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加することをモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が水平に展開されると決定しうる。
他の実装において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、
事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A又は画面Bの変化が生じることは、特に、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていることを検出するが、画面Bに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていないことを検出すること、又は、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていないことを検出するが、画面Bに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていることを検出すること、を含みうる。
例えば、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じておらず、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると仮定する。上述した実装における、事前設定された条件に従う画面A又は画面Bの変化について説明する。
一方で、画面Aの加速度センサが画面Aの加速度変化を検出しないが、画面Bの加速度センサが画面Bの加速度変化を検出するとき、モバイルフォン100は、画面Aが動いていないが、画面Bが、画面Aと画面Bとの折り畳み辺を軸に回転して折り畳み式画面を展開していると決定しうる。
他方で、画面Aのジャイロセンサが、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と水平面との間の夾角の変化が第1の角度範囲(例えば、[0°,K3])内にあることを検出し、画面Bのジャイロセンサが、画面Bのx軸、y軸、及びz軸のうちの1つと、水平面との間の夾角の変化が第1の角度範囲(例えば、[0°,K3])内にあること、他の軸と水平面との間の夾角が[0°,90°]の範囲内で増加し、次いで、[90°,0°]の範囲内で減少すること、そして、さらに他の軸と水平面との間の夾角が[90°,0°]の範囲内で減少し、次いで、[0°,90°]の範囲内で増加することを検出する場合、一方での画面A及び画面Bの加速度の変化に関連して、モバイルフォン100は、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると決定しうる。さらに、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が水平に展開されると決定しうる。
最後に、この出願のこの実施形態において、フェーズIII(即ち、モバイルフォン100が第1のインターフェースを表示するフェーズ)について詳細に説明する。
いくつかの実施形態において、事前設定された機能は、支払機能であってよく、第1のインターフェースは、少なくとも1つの支払モードを含みうる。モバイルフォン100は、取引カード方式で支払モードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、少なくとも1つの取引カードを含みうる。
少なくとも1つの取引カードは、1つ以上のアプリケーションにおける取引カードを含みうる。例えば、少なくとも1つの取引カードは、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カード、及び支払アプリケーション内の電子支払カードを含みうる。
例えば、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードは、バスカード、エントランスガードカード、ソーシャルセキュリティカード、銀行カード、車両キー、アイデンティティカード、ソーシャルセキュリティカード、会員カード、及びバウチャーカード(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、エクスプレスピックアップスリップ、及び様々なクーポンなど)などの取引カードを含みうる。例えば、会員カードは、ショッピングモール、スーパーマーケット(Walmartなど)、コーヒーショップ(Starbucksなど)、又はフィットネスセンターなどの営利団体の会員カードであってよい。
支払アプリケーションの電子支払カードは、支払アプリケーションの電子支払コード(QRコード又はバーコードなど)を含むカードである。例えば、支払アプリケーションは、WeChat及びAlipayを含みうる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードの一部は、モバイルフォン100のNFC装置を利用して取引を完了しうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。例えば、バスカード、エントランスガードカード、ソーシャルセキュリティカード、銀行カード、車両キー、ソーシャルセキュリティカード、会員カードなどは、モバイルフォン100のNFC装置を利用して取引を完了しうる。モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードの他の部分(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、エクスプレスピックアップスリップ、及び様々なクーポンなどのバウチャーカード)は、電子支払コード(例えば、QRコード又はバーコード)を含む取引カードである。このタイプの取引カードは、「スキャン・トゥ・ペイ(scan-to-pay)」を利用して取引を完了することができる。
モバイルフォン100は、ウォレットアプリケーションにおいてNFCをサポートする取引カードを、デフォルト取引カード(例えば、バスカード)として設定しうる。デフォルト取引カードは、アクティブ状態にある。アクティブ化状態にある取引カードは、取引命令を受信して、自動的に取引を完了することができる。概して、モバイルフォン100がNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信しうる。モバイルフォン100が、デフォルト取引カード(バスカードなど)にアクセスするために利用される取引命令を受信する場合、たとえモバイルフォン100が展開されてなくても、モバイルフォン100は、デフォルト取引カードを利用することによって取引を完了しうる。例えば、取引命令は、取引カードによってアクセスされるべき、取引カードのアプリケーション識別子(application identifier, AID)を搬送してよく、AIDは、取引カードを識別するために利用される。
もちろん、モバイルフォン100によって受信される取引命令によってアクセスされるべき取引カードは、代替的に、デフォルト取引カードでなく、NFCをサポートする他の取引カードであってよい。
このケースでは、いくつかの実施形態において、ユーザは、手作業で、ユーザが利用したい取引カードをアクティブ化しうる。特に、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出するとき、モバイルフォン100は、展開状態の折り畳み式画面上に、少なくとも1つの取引カードを含む第1のインターフェースを自動的に表示しうる。次いで、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードの中で、ユーザが利用したい取引カード上でのユーザの選択操作を受け付けうる。選択操作に応答して、モバイルフォン100は、選択操作に対応する取引カードをアクティブ化しうる。モバイルフォン100は、取引カードがアクティブ化状態にあることを示すために、第1のインターフェースの最上位レイヤに取引カードを表示しうる。このケースでは、モバイルフォン100が、対応するNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接し、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信する場合、取引カードは、自動的に取引を完了するために、直接的に利用されうる。
このケースでは、他の実施形態において、モバイルフォン100は、自動的に、取引命令で搬送されたAIDによって識別される取引カードをアクティブ化しうる。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されて、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、第1のインターフェース上に少なくとも1つの取引カードを表示しうる。このケースでは、モバイルフォン100が、対応するNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信しうる。取引命令は、AIDを搬送する。モバイルフォン100は、自動的に、AIDを利用することによってルーティングを実行し、自動的に、AIDによって識別される取引カードをアクティブ化して、取引を完了しうる。AIDによって識別される取引カードは、第1のインターフェースの最上位レイヤに表示されてよく、又は、第1のインターフェースの他のレイヤ(即ち、第1のインターフェースの最上位レイヤの取引カードによってブロックされる)に表示されてよい。任意選択で、この実施形態において、モバイルフォン100は、AIDを利用することによって自動的にルーティングを実行し、AIDによって識別される取引カードを自動的にアクティブ化するだけでなく、第1のインターフェースの最上位レイヤに取引カードを表示して、取引カードがアクティブ化状態にあることを示してもよい。
他の実施形態において、少なくとも1つの取引カードは、事前設定された取引カードを含みうる。事前設定された取引カードの詳細な説明については、以下の実装(a)~(c)における説明を参照されたい。
実装(a)において、事前設定された取引カードは、ユーザによってモバイルフォン100に設定されうる。代替的に、事前設定された取引カードは、複数の取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードであってよい。例えば、第1の事前設定された時間期間は、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、又は50日であってよい。
例えば、モバイルフォン100の事前設定された取引カードが、Alipayの電子支払カード及びBank of Chinaの取引カードを含むと仮定する。図6(a)~図6(c)に示すように、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されるとき、モバイルフォン100は、水平に展開される。図6(c)に示すように、モバイルフォン100は、Alipayの電子支払カード601と、Bank of Chinaの取引カード602とを、展開状態の折り畳み式画面上に表示しうる。
事前設定された取引カードは、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が、モバイルフォン100における第1の事前設定された閾値より大きい取引カードであるか、又は、事前設定された取引カードは、ユーザによって設定された取引カードである。言い換えると、事前設定された取引カードは、ユーザによって通常利用される取引カードでありうる。このようにして、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に直接的に、1つ以上の事前設定された取引カードを表示し、それによって、ユーザは、支払を行うために、事前設定された取引カードを直接的に利用することができる。例えば、図6(c)又は図6(d)に示すように、ユーザは、直接的に、Alipayの電子支払カード601を受取人に示して、支払を完了しうる。このようにすると、展開状態のモバイルフォン100上で支払機能を開始するユーザの操作が簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
実装(b)において、事前設定された取引カードは、複数の取引カードの中のものであり、かつ現在のシナリオ情報に対応する取引カードであってよい。例えば、現在のシナリオ情報は、少なくとも地理的位置情報及び時間情報を含みうる。モバイルフォン100は、各取引カードの利用シナリオ情報を格納しうる。利用シナリオ情報は、地理的位置情報及び時間情報のうちの少なくとも1つ以上を含みうる。
折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報を取得しうる。次いで、モバイルフォン100は、その利用シナリオ情報が現在のシナリオ情報に適合する取引カード(即ち、事前設定された取引カード)を探索し、事前設定された取引カードを折り畳み式画面上に表示しうる。
例えば、取引カードの利用シナリオ情報における地理的位置情報は、取引カードが利用されうる地理的位置を示すために利用される。例えば、映画チケットが利用されうる地理的位置は、映画館である。航空機チケットが利用されうる地理的位置は、飛行場である。鉄道チケットが利用されうる地理的位置は、鉄道駅舎である。Alipayの電子支払カードが利用されうる地理的位置は、ショッピングモール、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどである。エントランスガードカードが利用されうる地理的位置は、家に対応する地理的位置である。車両キーの取引カードが利用されうる地理的位置は、ガレージである。エクスプレスピックアップスリップが利用されうる地理的位置は、セルフサービスエクスプレスボックスの位置である。
取引カードの利用シナリオ情報における時間情報は、対応する取引カードが利用されうる時間を示すために利用される。時間情報は、モバイルフォン100によって収集されるものであり、かつ、ユーザが取引カードを通常利用する時間であってよい。例えば、統計を収集することによって、ユーザがバスカードを7:00~7:30及び18:00~18:30の2つの時間期間内に通常利用するとモバイルフォン100が学んでいる場合、バスカードの時間情報は、7:00~7:00及び18:00~18:30になりうる。他の例において、統計を収集することによって、ユーザがAlipayの電子支払カードを8:00~8:20の時間期間に通常利用するとモバイルフォン100が学んでいる場合、電子支払カードの時間情報は、8:00~8:20になりうる。
例えば、上述した利用シナリオ情報が地理的位置情報を含む仮定する。例えば、モバイルフォン100が映画館にあると仮定する。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の地理的位置情報、例えば、映画館の地理的位置情報を取得しうる。次いで、図8Bに示すように、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、映画館の地理的位置情報に対応する取引カード、例えば、映画チケット800を表示しうる。
他の例において、モバイルフォン100が西安の地下鉄駅にあると仮定する。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の地理的位置情報、例えば、地下鉄駅の地理的位置情報を取得しうる。次いで、図8Cに示すように、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、地下鉄駅の地理的位置情報に対応する取引カード、例えば、Alipayの西安電子メトロカード801を表示しうる。
さらに、折り畳み式画面上に、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示した後、モバイルフォン100は、ユーザの第6の操作をさらに受け付ける。第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、ウォレットアプリケーションのメインインターフェースを表示しうる。代替的に、第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを含む第1のインターフェースを表示しうる。例えば、モバイルフォン100は、図8Bに示した映画チケット800を表示する。第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、図6(c)又は図6(d)に示した第1のインターフェースを表示しうる。
例えば、第6の操作は、第3のスライド操作及び第4のスライド操作を含みうる。第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される下から上へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される上から下へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される左から右へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される右から左へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される右から左へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される左から右へのスライド操作であってよい。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出したとき、モバイルフォン100は、自動的に、折り畳み式画面上に、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示しうる。このようにすると、展開状態のモバイルフォン100上で現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示するユーザの操作が簡単化されることができる。従って、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善される。
実装(c)において、事前設定された取引カードは、モバイルフォン100の複数の取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードであってよい。モバイルフォン100は、各取引カードを管理するウォレットアプリケーションから各取引カードの優先アクティビティ情報を取得しうる。代替的に、モバイルフォン100は、Dianping又はMeituanなどのアプリケーションから取引カードの優先情報を取得しうる。例えば、Dianpingは、各取引カードに対する各商人の優先アクティビティを含みうる。代替的に、モバイルフォン100は、さらに、取引カードに対応するアプリケーションから取引カードの優先アクティビティ情報を取得しうる。優先アクティビティ情報は、取引カードに対応する優先アクティビティルールを示すために利用される。任意選択で、モバイルフォン100は、さらに、展開された折り畳み式画面上に各取引カードの優先アクティビティ情報を表示してよく、それによって、ユーザは、便利に、支払に対する比較的高い優先度を持つ取引カードを選択する。
他の実施形態において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、モバイルフォン100の事前設定された取引カードとは異なる取引カードを含みうる。この実施形態において、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で、異なる取引カードを表示しうる。例えば、図6(d)に示した、Bank of Chinaの取引カード603とAlipayの電子支払カード601とが上述した事前設定された取引カードであると仮定する。図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、第1の画面606上にBank of Chinaの取引カード603を表示するだけでなく、China Construction Bankの取引カード605及びChina Merchants Bankの取引カード604(即ち、上述した他の取引カード)も第1の画面606上に表示しうる。モバイルフォン100は、第2の画面607上にAlipayの電子支払カード601を表示するだけでなく、WeChatの電子支払カード603(即ち、上述した他の取引カード)も第2の画面607上に表示しうる。
少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。モバイルフォン100は、複数の取引カードの一部を第1の画面に表示し、複数の取引カードの他の部分を第2の画面に表示しうる。例えば、図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、Bank of Chinaの取引カード603、China Construction Bankの取引カード605、及びChina Merchants Bankの取引カード604を第1の画面606上に表示し、Alipayの電子支払カード601、及びWeChatの電子支払カード603を第2の画面607上に表示しうる。
例えば、モバイルフォン100は、第1の配置方法で、第1の画面上に、取引カードの一部を表示し、第1の配置方法で、第2の画面上に、取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(a)に示すように、モバイルフォン100は、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第1の配置方法で、第2の画面上に4つの取引カードを表示しうる。
代替的に、モバイルフォン100は、第2の配置方法で、第1の画面上に取引カードの一部を表示し、第2の配置方法で、第2の画面上に取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(b)に示すように、モバイルフォン100は、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第2の配置方法で、第2の画面上に4つの取引カードを表示しうる。
代替的に、モバイルフォン100は、第3の配置方法で、第1の画面上に取引カードの一部を表示し、第3の配置方法で、第2の画面上に取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(c)に示すように、モバイルフォン100は、第3の配置方法(例えば、水平-垂直配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第3の配置方法で、第2の画面上に2つの取引カードを表示しうる。この出願のこの実施形態において、この出願のこの例における方法については、第3の配置方法で、モバイルフォン100が第1の画面及び第2の画面上に取引カードを表示する例を利用することによって説明される。
例えば、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内のAlipayの電子支払カード及びBank of Chinaの取引カードが、事前設定された取引カードであり、China Construction Bankの取引カード、China Merchants Bankの取引カード、及びWeChatの電子支払カードが、事前設定された取引カードではないと仮定する。図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、事前設定された取引カード、例えば、Alipayの電子支払カード601及びBank of Chinaの取引カード602を表示し、事前設定された取引カードより下位のレイヤで、China Construction Bankの取引カード605、China Merchants Bankの取引カード604、及びWeChatの電子支払カード603を表示しうる。この出願のこの実施形態において、最上位レイヤで、事前設定された取引カードを表示することは、事前設定された取引カードが、他の取引カードによってブロックされず、事前設定された取引カードのいずれの部分もユーザに見えることを意味することに留意すべきである。
モバイルフォン100の第1の画面は、1つ以上の取引カードを表示してよく、第2の画面も、1つ以上の取引カードを表示してよいことを上述した説明から学ぶことができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100の第1の画面が複数の取引カードを表示するとき、事前設定された表示方法で、モバイルフォン100によって表示される取引カードは、第1の画面上での、ユーザのスライド操作(例えば、第1のスライド操作)に応答して、複数の取引カードの間で切り替えられうる。同様に、モバイルフォン100の第2の画面が複数の取引カードを表示するとき、事前設定された表示方法で、モバイルフォン100によって表示される取引カードは、第2の画面上での、ユーザのスライド操作(例えば、第2のスライド操作)に応答して、複数の取引カードの間で切り替えられうる。
特に、モバイルフォン100の第1の画面が複数の取引カードを表示するとき、モバイルフォン100は、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの中の第1の取引カードを表示しうる。第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の画面が複数の取引カードを表示しているときには、事前設定された表示方法で表示される第1の取引カードが、複数の取引カードの間で切り替えられる。
例えば、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が、事前設定された表示方法で第1の取引カードを表示することは、特に、モバイルフォン100が最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で第1の取引カードを表示することと、モバイルフォン100が事前設定された色で第1の取引カードを表示することと、を含みうる。この出願のこの実施形態において、この出願のこの実施形態における方法については、第1の取引カードが最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で表示される例を利用することによって説明される。
例えば、第1のスライド操作は、折り畳み式画面の第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作、上から下へのスライド操作、左から右へのスライド操作、又は右から左へのスライド操作であってよい。例えば、図9B(a)に示すように、第1のスライド操作は、第1の画面901上でのユーザによって入力される、下から上へのスライド操作904であってよい。図9B(a)に示すように、分割線903は、モバイルフォン100の折り畳み式画面の第1の画面901と第2の画面902との間の境界として利用される。スライド操作904(即ち、第1のスライド操作)の開始点は、点Aである。
図9B(b)に示すように、第1のスライド操作904のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図9B(b)に示した点Aから、図9B(b)に示した点Bへと変化することをモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100によって表示されている第1の取引カードは、図9B(a)に示したBank of Chinaの取引カード602から、図9B(b)に示したChina Merchants Bankの取引カード604へと切り替えられる。図9B(b)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、China Merchants Bankの取引カード604を表示する。
第1のスライド操作のスライド位置が変化し続けるとき、モバイルフォン100によって、事前設定された表示方法で表示される第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの間で切り替えられ続けると理解されうる。例えば、モバイルフォン100が、スライド操作のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図9B(c)に示した点Bから、図9B(c)に示した点Cへと変化することを検出するとき、モバイルフォン100によって表示される第1の取引カードは、図9B(b)に示したBank of Chinaの取引カード602から、図9B(c)に示したChina Construction Bankの取引カード605へと切り替えられる。図9B(c)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、China Construction Bankの取引カード605を表示する。
第1のスライド操作のスライド位置が変化するとしても、1つの取引カードだけが第1の画面上に表示されているときには、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、取引カードを表示しないことに留意すべきである。
この実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作を受け、第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で、第2の画面上の複数の取引カードの間で第2の取引カードを表示しうる。第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の画面が複数の取引カードを含むときには、事前設定された表示方法で表示される第2の取引カードが、複数の取引カードの間で切り替えられる。
例えば、第2のスライド操作は、折り畳み式画面の第2の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作、上から下へのスライド操作、左から右へのスライド操作、又は右から左へのスライド操作であってよい。例えば、図10A(a)に示すように、第2のスライド操作は、第2の画面902上でのユーザによって入力される、右から左へのスライド操作1001であってよい。スライド操作1001(即ち、第2のスライド操作)の開始点は、点aである。
図10A(b)に示すように、第2のスライド操作1001のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図10A(b)に示した点aから、図10A(b)に示した点bへと変化することをモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100によって表示される第2の取引カードは、図10A(a)に示したAlipayの電子支払カード601から、図10A(b)に示したWeChatの電子支払カード603へと切り替えられる。図10A(b)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、WeChatの電子支払カード603を表示する。第2のスライド操作のスライド位置が変化し続けるとき、モバイルフォン100によって、事前設定された表示方法で表示される第2の取引カードは、第1の画面(図示せず)上に表示されている複数の取引カードの間で切り替えられ続けると理解されうる。
第2のスライド操作のスライド位置が変化するとしても、1つの取引カードだけが第2の画面上に表示されているときには、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、取引カードを表示しないことに留意すべきである。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、第1の画面上に表示されている複数の取引カード間での切り替えを実施し、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、第2の画面上に表示されている複数の取引カード間での切り替えを実施しうる。この出願によれば、取引カードの切り替えを実施するユーザの操作は低減されることができ、マンマシンインタラクション性能が改善されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100が、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第1の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第1のスライド操作は、第1の画面上での、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作であってよい。同様に、モバイルフォン100が、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第2の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第2のスライド操作は、第2の画面上での、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作であってよい。このようにすると、垂直配置方法で表示されている複数の取引カード間での切り替えが、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作(例えば、第1のスライド操作又は第2のスライド操作)を実行することによって制御される。このことは、ユーザの視覚の習慣により良く従っており、ユーザ体験を改善することができる。
モバイルフォン100が、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第1の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第1のスライド操作は、第1の画面上での、左から右へのスライド操作又は右から左へのスライド操作であってよい。同様に、モバイルフォン100が、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第2の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第2のスライド操作は、第2の画面上での、左から右へのスライド操作又は右から左へのスライド操作であってよい。このようにすると、水平配置方法で表示されている複数の取引カード間での切り替えが、左から右への又は右から左へのスライド操作(例えば、第1のスライド操作又は第2のスライド操作)を実行することによって制御される。このことは、ユーザの視覚の習慣により良く従っており、ユーザ体験を改善することができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている取引カードの中の第7の取引カード上でのユーザの第4の操作を受け付けてよい。第7の取引カードは、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの中の、事前設定された表示方法(例えば、第1の取引カード)で表示されている取引カードとは別の取引カードである。例えば、第7の取引カードは、図9B(a)に示された、China Merchants Bankの取引カード604又はChina Construction Bankの取引カード605であってよいが、図9B(a)に示したBank of Chinaの取引カード602ではない。第4の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に、事前設定された表示方法で、第7の取引カードを表示してよい。例えば、モバイルフォン100は、図9B(a)に示したChina Merchants Bankの取引カード604(即ち、第7の取引カード)上でのユーザの第4の操作(例えば、図示されていないタップ操作)を受け付けてよい。第4の操作に応答して、図9B(b)に示すように、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法(例えば、最上位レイヤ)で、第1の画面901上にChina Merchants Bankの取引カード604を表示してよい。
モバイルフォン100は、さらに、第2の画面上に表示されている取引カードの中の、第8の取引カード上でのユーザの第4の操作を受け付けてよい。第8の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの中の、事前設定された表示方法で表示されている取引カードとは別の取引カードである。例えば、第8の取引カードは、図10A(a)に示したWeChatの電子支払カード603であってよいが、図10A(a)に示したAlipayの電子支払カード601ではない。第4の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に、事前設定された表示方法で、第8の取引カードを表示してよい。例えば、モバイルフォン100は、図10A(a)に示したWeChatの電子支払カード603(即ち、第8の取引カード)上での、ユーザの第4の操作(例えば、図示しないタップ操作)を受け付けてよい。第4の操作に応答して、図10A(b)に示すように、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法(例えば、最上位レイヤ)で、第2の画面上に、WeChatの電子支払カード603を表示しうる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面又は第2の画面上での、ユーザの第5の操作を受け付けてよい。第1の画面上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示しうる。第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示される取引カードを編集するために利用される。第2の画面上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示しうる。第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示される取引カードを編集するために利用される。
第1の編集インターフェースが、第1の画面上に表示される取引カードを編集するために利用されるとは、特に、第1の編集インターフェースが、第1の画面上での取引カードの配置順序を調整する機能、取引カードを削除する機能などを提供しうることを意味する。第2の編集インターフェースが、第2の画面上に表示される取引カードを編集するために利用されるとは、特に、第2の編集インターフェースが、第2の画面上での取引カードの配置順序を調整する機能、取引カードを削除する機能などを提供しうることを意味する。
例えば、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上の任意のブランク位置での、ユーザのタッチ&ホールド操作、ダブルタップ操作などであってよい。任意選択で、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上でユーザによって入力される、S字状ジェスチャー又はO字状ジェスチャーなどの第1の事前設定されたジェスチャー入力であってよい。代替的に、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上に表示されている任意の取引カード上での、ユーザのタッチ&ホールド操作、ダブルタップ操作などであってよい。第5の操作は、上で述べた第4の操作とは異なる。
例えば、モバイルフォン100が、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示すると仮定する。図10B(a)に示すように、第1の画面901上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面901上に、図10B(b)に示した第1の編集インターフェース1002を表示しうる。第1の編集インターフェース1002は、図10B(a)の第1の画面901上に表示されている3つの取引カードに対応するカードオプション、例えば、China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションを含む。
China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションの中の任意のカードオプション上でのユーザのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上の対応する3つの取引カードの配置順序を調整しうる。例えば、図10B(b)に示すように、Bank of Chinaのカードオプション上でのユーザの下方向へのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100は、図10B(c)に示した第1の編集インターフェース1003を表示してよい。図10B(b)では、China Construction Bankのカードオプションが白色でマーク付けされ、第1の画面上の最上位レイヤで表示されているChina Construction Bankの取引カードを示すために利用される。図10B(c)では、Bank of Chinaのカードオプションが白色でマーク付けされ、第1の画面上の最上位レイヤで表示されているBank of Chinaの取引カードを示すために利用される。Bank of Chinaのカードオプション上でのユーザの下方向へのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100が、第1の画面上の3つの取引カードの配置順序を調整することを、図10B(b)及び図10B(c)を比較することによって学ぶことができる。
China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションの中の任意のカードオプション上でのユーザの削除操作に応答して、モバイルフォン100は、対応する取引カードを削除しうる。例えば、削除操作は、第1の画面の外にカードオプションをスライドするように、カードオプションをドラッグする操作であってよい。例えば、削除操作は、図10B(c)に示したBank of Chinaのカードオプション上での、ユーザの左方向へのスライド操作であってよく、左方向へのスライド操作は、第1の画面901の外にBank of Chinaのカードオプションをスライドするために利用される。図10B(c)に示したBank of Chinaのカードオプション上での、ユーザの左方向へのスライド操作に応答して、モバイルフォン100は、図10C(a)のインターフェース1004によって示されるように、第1の画面901の外にスライドするBank of Chinaのカードオプションの動的画像を表示してよい。その後、モバイルフォン100は、図10C(b)に示したインターフェース1005を表示しうる。インターフェース1005は、China Merchants Bankのカードオプション及びChina Construction Bankのカードオプションのみを含むが、Bank of Chinaのカードオプションを含まない。
図10C(b)に示すように、モバイルフォン100は、第1の画面901上の任意のブランク位置上でのユーザのタップ操作を受け付けてよい。図10C(c)に示すように、モバイルフォン100は、タップ操作に応答して、第1の画面上にChina Merchants Bankの取引カード及びChina Construction Bankの取引カードを表示しうる。図10C(c)に示すように、Bank of Chinaの取引カードは削除されている。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100が、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示するか、又は第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示した後、第1の事前設定された時間期間内にユーザの操作を受け取らない場合、モバイルフォン100は、自動的に、前のメインインターフェースに戻りうる。例えば、図10B(b)に示すように、第1の画面901上に第1の編集インターフェース1002を表示した後、第1の事前設定された時間期間内にモバイルフォン100がユーザの操作を受け取らない場合、モバイルフォン100は、自動的に、図10B(a)に示したインターフェースを表示しうる。例えば、第1の事前設定された時間期間は、5秒、10秒、又は8秒などの任意の持続時間であってよい。
この出願のこの実施形態において、ユーザの操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面又は第2の画面上に、取引カードを編集するためのインターフェースを表示しうる。このようにして、モバイルフォンは、編集インターフェース上で、第1の画面又は第2の画面上の取引カードの配置順序を調整し、取引カードを削除する機能をユーザに提供しうる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作を受け付けるか、又は、第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作を受け付けてよい。第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示しうる。第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第1の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示しうる。
詳細ページは、支払情報、取引記録、残高、及び対応する取引カードの利用期間などの1つ以上の情報を含みうる。第1の操作は、第1の画面又は第2の画面上の任意の取引カード上でのユーザの、タップ操作、ダブルタップ操作、又はタッチ&ホールド操作などの任意の操作であってよい。第1の操作は、第5の操作、第4の操作、及び上で述べた第6の操作とは異なる。
例えば、モバイルフォン100は、図10B(a)に示したBank of Chinaの取引カード上でのユーザの第1の操作(図示しない)を受け付けてよい。Bank of Chinaの取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に、Bank of Chinaの取引カードを表示し、第2の画面902上に、図10Dに示したBank of Chinaの取引カードの詳細ページ1006を表示しうる。詳細ページ1006は、取引記録、残高、及びBank of Chinaの取引カードの利用期間を含む。
他の実施形態において、取引カードは、代替的に、交通電子支払カード、例えば、WeChatのバス電子支払カード、WeChatのマップ電子支払カード、Alipayのバス電子支払カード、又はAlipayのメトロ電子支払カードであってよい。交通電子支払カードの詳細ページは、対応する車両のリアルタイム運行情報を含んでよい。例えば、メトロ電子支払カードの詳細ページは、モバイルフォン100の現在の地理的位置に最も近い地下鉄路線のリアルタイム運行情報、例えば、地下鉄の到着時刻を含みうる。
この出願のこの実施形態において、第1の画面又は第2の画面上の任意の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、対応する取引カードの詳細ページを表示しうる。このようにすると、ユーザは、各取引カードの支払情報、取引記録、残高、利用期間などを便利に見ることができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作を受け付けるか、又は第2の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作を受け付けてよい。第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、第5の取引カードに適合する他の取引カードを表示してよい。第2の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、第6の取引カードに適合する他の取引カードを表示してよい。
一の取引カード(例えば、取引カードa)が、他の取引カード(例えば、取引カードb)に適合することは、特に、取引カードaが利用されるときの、取引カードbの利用頻度又は利用回数が、第2の事前設定された閾値より大きいことであってよい。言い換えると、取引カードa及び取引カードbを同時に利用する頻度又は回数が、第2の事前設定された閾値より大きい。例えば、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カードとAlipayの電子支払カードとを同時に利用する頻度又は回数が、第2の事前設定された閾値より高いことを、統計を収集することによって学びうる。言い換えると、スーパーマーケットで買い物をするとき、ユーザは、通常、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に利用する。
例えば、図10Fに示すように、モバイルフォン100は、第1の画面901上にスキャンインターフェースを表示し、第2の画面902上にAlipayの電子支払カードを表示しうる。他の例において、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カード上でのユーザの第2の操作(図示せず)を受け付けうる。スーパーマーケット会員カード上でのユーザの第2の操作に応じて、モバイルフォン100は、図10Eに示すように、第1の画面901上にスーパーマーケット会員カードを表示し、第2の画面902上にAlipayの電子支払カードを表示しうる。ユーザがモバイルフォン100を利用して支払をするとき、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に表示する。このようにすると、スーパーマーケット会員カードをスキャンした後、レジ店員は、代金を収集するために、Alipayの電子支払カードの支払コードを直接的にスキャンすることができる。このことは、支払操作を簡単化することができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100は、複数の取引カードを含みうる。モバイルフォン100は、自動的に、複数の取引カードを分類しうる。例えば、モバイルフォン100は、複数の取引カードを、少なくとも以下の5つのタイプ、即ち、識別カード、銀行カード(物理支払カードとも称される)、バウチャーカード、電子カード(アプリケーションカードとも称される)、日常カードなどに分類しうる。
例えば、識別カードは、アイデンティティカード、ソーシャルセキュリティカード、又はパスポートなどの、ユーザのアイデンティティを示すことができるカードを含みうる。銀行カードは、各銀行の電子カード、例えば、Bank of Chinaの取引カード、China Construction Bankの取引カード、China Merchants Bankの取引カードを含みうる。バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、入場チケット(例えば、アトラクションチケット、コンサートチケット、及び博覧会チケット)などを含みうる。アプリケーションカードは、各アプリケーションに対応する取引カード、例えば、Alipayの電子支払カード、及びWeChatの電子支払カードを含みうる。アプリケーションカードは、対応するアプリケーションの支払コードを含みうる。図6(d)に示すように、Alipayの電子支払カード601は、電子支払コードを含む。日常カードは、バスカード、エントランスガードカード、又は車両キーなどの取引カードを含みうる。
モバイルフォン100によって複数の取引カードを分類するための方法は、それに限定されないが、上述した分類方法を含むことに留意すべきである。このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。もちろん、モバイルフォン100は、さらに、ユーザの設定を受け付けて、複数の取引カードを分類してよい。
モバイルフォン100上に表示されている少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードの中の、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードを含みうる。例えば、事前設定された取引カードは、Alipayの電子支払カード601及びBank of Chinaの取引カード602を含むと仮定する。このケースでは、少なくとも1つの取引カードは、Alipayの電子支払カード601に対応するアプリケーションカードと、Bank of Chinaの取引カード602に対応する銀行カードとを含みうる。例えば、図6(d)に示すように、Alipayの電子支払カード601に対応するアプリケーションカードは、Alipayの電子支払カード601及びWeChatの電子支払カード603を含んでよく、Bank of Chinaの取引カード602に対応する銀行カードは、China Construction Bank の取引カード605及びChina Merchants Bankの取引カード604を含んでよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、取引カードのタイプに基づいて、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示しうる。事前設定された取引カードは、2つのタイプの取引カード、即ち、第1のタイプの取引カード(例えば、銀行カード「Bank of Chinaの取引カード」)、及び第2のタイプの取引カード(例えば、アプリケーションカード「Alipayの電子支払カード」)を含むと仮定する。このケースでは、モバイルフォン100は、折り畳み式画面の第1の画面上に、第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に、第2のタイプの取引カードを表示しうる。
例えば、図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、Alipayの電子支払カード601及びWeChatの電子支払カード603(即ち、アプリケーションカード、第2のタイプの取引カード)を、折り畳み式画面の第2の画面上に表示し、China Construction Bankの取引カード605、China Merchants Bankの取引カード604、及びChinaの取引カード602(即ち、銀行カード、第1のタイプの取引カード)を、折り畳み式画面の第1の画面上に表示する。
モバイルフォン100は、取引カードのタイプに基づいて、異なる表示領域に、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示する。従って、ユーザは、便利に、同じタイプの取引カードを見ること又は探すことができ、ユーザ体験が改善されることができる。
複数の取引カードが、モバイルフォン100のウォレットアプリケーションにおいて管理されうることを上述した実施形態から学ぶことができる。モバイルフォン100は、自動的に複数の取引カードを分類しうる。代替的に、モバイルフォン100は、さらに、ユーザの設定を受け付けて、複数の取引カードを分類してよい。モバイルフォン100は、タイプに基づいて、ウォレットアプリケーション内で複数の取引カードを格納して管理しうる。
モバイルフォン100は、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示すると仮定する。いくつかの実施形態において、折り畳み式画面上のユーザの第1の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示しうる。第1のタイプの取引カード、第2のタイプの取引カード、第3のタイプの取引カード、及び第4のタイプの取引カードは、異なるタイプの取引カードである。例えば、第1のタイプの取引カードは、銀行カードであってよく、第2のタイプの取引カードは、アプリケーションカードであってよく、第3のタイプの取引カードは、識別取引カードであってよく、第4のタイプの取引カードは、バウチャー取引カードであってよい。
例えば、第1の折り畳み操作は、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が減少し、次いで、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って第2の画面を折り畳む操作を含みうる。言い換えると、第1の折り畳み操作は、ユーザが、第2の画面を制御して、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が減少するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って折り畳まれるようにし、次いで、第2の画面を制御して、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って折り畳まれるようにすることであってよい。例えば、第1の夾角範囲は、(45°,90°)、(30°,90°)、又は(40°,90°)であってよい。
第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って第2の画面を折り畳むプロセスにおいて、第1の画面(例えば、第1の画面のジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角の変化が全て、第2の夾角範囲内に収まることに留意すべきである。例えば、第2の夾角範囲は、[0°,10°]、[0°,15°]、又は[0°,12°]であってよい。
例えば、第1の折り畳み操作は、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図11(a)に示したα1から図11(b)に示したα2へと徐々に変化するように、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、図11(a)に示した第2の画面1102を折り畳むことと、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図11(b)に示したα1から図11(c)に示したα3へと徐々に変化するように、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、図11(b)に示した第2の画面1102を折り畳むことと、を含みうる。α1>α2であり、α1とα2との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α2<α3であり、α2とα3との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α1及びα3は、同じであっても異なってもよい。
図11(a)に示すように、モバイルフォン100は、銀行カード(即ち、第1のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、アプリケーションカード(即ち、第2のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示する。図11(a)~図11(c)に対応する第1の折り畳み操作に応答して、図11(c)に示すように、モバイルフォン100は、識別取引カード(即ち、第3のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、バウチャー取引カード(即ち、第4のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示しうる。
さらに、モバイルフォン100が第3のタイプの取引カードを第1の画面上に表示し、第4のタイプの取引カードを第2の画面上に表示した後、この出願のこの実施形態における方法は、さらに、折り畳み式画面上での、ユーザの第2の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100が、第1のタイプの取引カードを第1の画面上に表示し、第2のタイプの取引カードを第2の画面上に表示することを含みうる。
第2の折り畳み操作は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で減少し、次いで、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って第1の画面を折り畳む操作を含みうる。言い換えると、第1の折り畳み操作は、ユーザが、第1の画面を制御して、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で減少するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って折り畳まれるようにし、次いで、第1の画面を制御して、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って折り畳まれるようにすることであってよい。
第1の画面及び第2の画面の折り畳み式画面に沿って第1の画面を折り畳むプロセスにおいて、第1の画面(例えば、第1の画面のジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角の変化は全て、第2の夾角範囲内に収まることに留意すべきである。
例えば、第2の折り畳み操作は、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、第1の画面1101及び第2の画面1102の間の夾角が、図11(c)に示したα3から図12A(a)に示したα4へと徐々に変化するように、図11(c)に示した第1の画面1101を折り畳むことと、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図12A(a)に示したα1から図12A(b)に示したα5へと徐々に変化するように、図12A(a)に示した第1の画面1101を折り畳むことと、を含みうる。α3>α4であり、α3とα4との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α4<α5であり、α4とα5との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α3及びα5は、同じであっても異なってもよい。
図11(c)、図12A(a)、及び図12A(b)に対応する第2の折り畳み操作に応答して、図12A(b)に示すように、モバイルフォン100は、銀行カード(即ち、第1のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、アプリケーションカード(即ち、第2のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示しうる。
ユーザによって日常的に利用されるウォレット(即ち、札入れ)は、複数の中間層を含むことがあり、複数のカードが各中間層に配置されうることが理解されうる。この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、複数のタイプの取引カードを格納してよく、各タイプの取引カードは、複数の取引カードを含んでよい。加えて、モバイルフォン100は、1つのタイプの取引カードを、第1の画面及び第2の画面のそれぞれに表示してよい。第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、異なるタイプの取引カードを切り替えて表示する。このことは、ウォレットの中間層のページを繰ることに等しく、それによって、ユーザは、各中間層に配置されたカードを見ることができる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、ユーザが日常的にウォレット(即ち、札入れ)を利用するときにカードを探すためにウォレットの中間層のページを繰る習慣に関連して、第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、第1の画面及び第2の画面上に、異なるタイプの取引カードを切り替えて表示しうる。このようにすると、ユーザの日常的な習慣に従うカード探索方法がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
バウチャー取引カード(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、又はコンサートチケット)は、比較的強い時間有効性を有することが理解されうる。一般に、ユーザは、近い将来にバウチャー取引カードを利用するだろう。モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、少なくとも1つの取引カードを表示するだけでなく、折り畳み式画面上(例えば、右上)に、1つ以上のバウチャーカードのラベルを表示してよく、それによって、ユーザは、バウチャー取引カードを便利に利用することができる。例えば、図12Bに示すように、モバイルフォン100は、映画チケットのラベル1202と、航空機チケットのラベル1201とを折り畳み式画面の右上に表示しうる。
任意の取引カードのラベル上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、対応する取引カードの詳細ページを表示しうる。例えば、図12Bに示した映画チケットのラベル1202上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、図8Bに示した映画チケット800(即ち、映画チケットの詳細ページ)を表示しうる。
任意選択で、取引カードのラベルは、さらに、対応する取引カードのキー情報を含んでよい。例えば、図12Bに示すように、映画チケットのラベル1202は、映画名を含んでよく、航空機チケットのラベル1201は、さらに、出発地及び目的地の場所の名称を含んでよい。
モバイルフォン100は、折り畳み式画面上のウォレットアプリケーション内に全てのバウチャー取引カードのラベルを表示してよいことに留意すべきである。代替的に、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、その利用期間が第2の事前設定された時間期間内であるバウチャー取引カードのラベルをウォレットアプリケーション内に表示してよい。第2の事前設定された時間期間は、現時点から始まるN日であってよく、Nは、1、2、5、15、30などであってよい。
任意選択で、バウチャー取引カードが利用されたことがあるか、又は取引カードが期限切れである(即ち、有効利用期間が満了している)場合、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に取引カードのラベルを表示しなくてよい。もちろん、モバイルフォン100は、さらに、ウォレットアプリケーションから取引カードを削除しうる。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出したとき、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、少なくとも1つの取引カードを表示するだけでなく、折り畳み式画面上(例えば、右上)に1つ以上のバウチャー取引カードのラベルを表示しうる。このようにすると、ユーザは、便利に、バウチャー取引カードを見て利用することができ、ユーザ体験が改善されることができる。
他の実施形態において、折り畳み式画面上に少なくとも1つの取引カードを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作を受け付けてよい。第3の操作に応答して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能が開始されううる。例えば、事前設定されたアプリケーションは、カメラアプリケーション、フラッシュライトアプリケーション、又は音声アシスタントアプリケーションであってよい。事前設定された機能は、スキャン又はスクリーンロックなどの機能であってよい。
例えば、第3の操作は、第5のスライド操作及び第6のスライド操作を含みうる。第5のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよく、第6のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよい。代替的に、第5のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよく、第6のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよい。第5のスライド操作及び第6のスライド操作は、折り畳み式画面のブランク位置(即ち、取引カードが表示されていない位置)での、ユーザのスライド操作であってよい。
代替的に、第3の操作は、折り畳み式画面上での、ユーザによって入力される、第2の事前設定されたジェスチャーであってよい。例えば、第2の事前設定されたジェスチャーは、S字状ジェスチャー、√字状ジェスチャー、L字状ジェスチャー、又はO字状ジェスチャーであってよい。第2の事前設定されたジェスチャーは、第1の事前設定されたジェスチャーとは異なる。第3の操作は、第6の操作とは異なる。
例えば、図12A(b)又は図12Bに示した第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作に応答して、スキャン機能を開始し、図13に示したスキャンインターフェース1301を表示してよい。
他の実施形態において、第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、第3の操作に応答して、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示しうる。各コントロールアイコンは、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。例えば、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能は、為替レート換算、スキャン、会計簿、計算機、急速充電、及び公共料金支払を含みうる。
例えば、図12A(b)又は図12Bに示した第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作に応答して、図14に示したウィジェット領域1401を表示しうる。ウィジェット領域1401は、計算機コントロール、為替レート換算コントロール、スキャンコントロール、会計簿コントロール、急速充電コントロール、公共料金支払コントロールなどを含む。例えば、計算機コントロールは、モバイルフォン100が計算機アプリケーションを開始して、計算機のインターフェースを表示することをトリガするために利用される。スキャンコントロールは、モバイルフォン100がスキャン機能を開始して、図13に示したスキャンインターフェース1301を表示することをトリガするために利用される。為替レート換算コントロールは、モバイルフォン100が為替レート換算機能を開始して、為替レート換算インターフェースを表示することをトリガするために利用される。
この出願のこの実施形態において、ユーザの第3の操作に応答して、モバイルフォン100は、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能のコントロールを含むウィジェット領域を表示しうる。このようにすると、第3の操作を実行することによって、ユーザは、モバイルフォン100を制御して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を素早く開始することができ、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の実施形態において、事前設定された機能は、撮像機能であってよく、第1のインターフェースは、カメラアプリケーションのビューファインダーであってよい。言い換えると、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して、カメラのビューファインダーインターフェースを表示しうる。
モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出することは、特に、事前設定された条件に従う第1の画面(例えば、画面A)及び/又は第2の画面(例えば、画面B)の変化が生じていると、モバイルフォン100が検出することであってよい。
モバイルフォン100が上述した実施形態における少なくとも1つの取引カードを表示する方法は、この実施形態におけるビューファインダーインターフェースをモバイルフォンが表示するときに、モバイルフォン100が水平に展開される方法とは異なってよいことに留意すべきである。例えば、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていないとモバイルフォン100が検出するが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると検出する場合、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示してよい。しかし、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていないとモバイルフォン100が検出するが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていると検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して、ビューファインダーインターフェースを表示してよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されるとモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、自動的にカメラを開始して、モバイルフォン100のビューファインダーインターフェースを表示してよく、それによって、ユーザは、便利に写真を撮ることができる。このようにすると、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を水平に把持し、次いで、折り畳み式画面を水平に展開して、カメラを素早く開始するようにモバイルフォン100を操作することができる。このことは、より便利で快適な撮影体験をユーザに提供することができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されている場合、モバイルフォン100が水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との開いたの夾角を取得して、少なくとも1つの取引カードを表示するか、又はビューファインダーインターフェースを表示するかを決定しうる。
一般に、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が90°に近い(即ち、第1の画面又は第2の画面がほぼ水平面に平行である)とき、ユーザがモバイルフォン100内の取引カードを利用して取引を実行したい可能性が高い。しかし、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が0°に近い(即ち、第1の画面又は第2の画面がほぼ水平面に垂直である)とき、ユーザがモバイルフォン100を利用して写真を撮る可能性が高い。
従って、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が第2の角度範囲内に収まる場合、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、少なくとも1つの取引カードを含む。第2の角度範囲は、[m1,90°]である。例えば、m1は、85°、86°、89°、又は80°などの90°に近い角度値であってよい。例えば、図15A(a)に示すように、モバイルフォンが折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されていると仮定する。図15A(b)に示すように、モバイルフォン100が水平に展開されるとき、折り畳み式画面(第1の画面及び第2の画面)の向きの方向ベクトルは、水平面に垂直であり、折り畳み式画面は、水平面に平行である。このケースでは、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。
第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が、第3の角度範囲内に収まる場合、モバイルフォン100は、ビューファインダーインターフェースを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、カメラのビューファインダーインターフェースである。第3の角度範囲は、[0°,m2]である。例えば、m2は、5°、8°、10°、又は7°などの0°に近い角度値であってよい。例えば、図15A(c)に示すように、モバイルフォンが折り畳み状態にあり、かつ水平に展開されると仮定する。図15A(d)に示すように、モバイルフォン100が水平に展開されるとき、折り畳み式画面(第1の画面及び第2の画面)の向きの方向ベクトルは、水平面に平行であり、折り畳み式画面は、水平面に垂直である。このケースでは、モバイルフォン100は、ビューファインダーインターフェースを表示しうる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面又は第2の画面内のジャイロセンサを利用することによって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得しうることに留意すべきである。ジャイロセンサを利用することによって、モバイルフォン100によって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得するための方法については、従来技術の関連方法を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
上述した実施形態のいずれか1つにおいて、モバイルフォン100におけるユーザプライバシーを保護するために、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示する前に、ユーザ識別認証を実行しうる。モバイルフォン100は、人の顔認識、指紋認識、光彩認識、又はパスワード認証などの任意の方法で、ユーザ識別認証を実行しうる。
例えば、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して顔画像をキャプチャし、人の顔認識を実行してよい。モバイルフォン100は、人の顔認識が成功した場合にのみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示することができる。このようにして、モバイルフォン100は、ユーザによって知覚されることなしにユーザ識別認証を実行して、モバイルフォン100内のユーザプライバシーを保護することができる。
他の例において、指紋センサ(例えば、指紋センサ480H)が、モバイルフォン100の折り畳み式画面の表示画面(例えば、第1の画面又は第2の画面)下に配置されてよい。代替的に、指紋センサ480Hは、折り畳み式画面のサイドフレーム上に配置されてよい。モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されるとき、モバイルフォン100が水平に展開されることをモバイルフォン100が検出する場合にのみ、モバイルフォン100は、ユーザによって入力される指紋情報をキャプチャし、指紋認識(即ち、ユーザ識別認証)を実行することができる。モバイルフォン100は、指紋認識が成功した場合のみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示することができる。
任意選択で、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、さらに、指紋センサ480Hの対応する位置に指紋を入力するように、ユーザを促してよい。
モバイルフォン100は、ユーザ認証が成功した後でのみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示する。このようにすると、モバイルフォン100内に格納されているプライバシー情報が漏洩から保護されることができ、モバイルフォン100のセキュリティ性能が改善されることができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ垂直に把持されているとき、モバイルフォン100が垂直に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、ユーザ認証を実行する。ユーザ識別認証が成功する場合、モバイルフォン100は、第3のインターフェースを表示する。
モバイルフォンによって、モバイルフォン100が垂直に把持されて、垂直に展開されることを検出するための方法については、上述した実施形態における関連説明を参照されるべきであることに留意すべきである。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
例えば、第3のインターフェースは、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションのインターフェース(プライバシースペースと称されることがある)であってよい。例えば、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションは、アプリケーションロックが追加される、ギャラリーアプリケーション又は支払アプリケーション(Alipay、WeChat、又は銀行アプリケーションなど)を含みうる。
例えば、モバイルフォン100のギャラリーアプリケーションは、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションであると仮定する。一般に、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上での、ユーザの展開操作に応答して、ロック画面インターフェース又はメインインターフェースを表示しうる。例えば、モバイルフォン100が、メインインターフェースを表示すると仮定する。モバイルフォン100のメインインターフェース上に表示されるギャラリーアプリケーションのアイコン上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、ユーザ識別認証を実行(例えば、パスワード入力インターフェースを表示)しうる。モバイルフォン100は、ユーザ識別認証が成功する場合にのみ、ギャラリーアプリケーションのホームページ、即ち、第3のインターフェースを表示することができる。
しかし、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ垂直に展開されるとき、モバイルフォン100が垂直に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、ユーザ識別認証(例えば、人の顔認識)を実行してよい。このようにして、ユーザ識別認証が成功した後、モバイルフォン100は、上述した第3のインターフェースを表示しうる。このことは、モバイルフォン100が、展開された折り畳み式画面上でのアプリケーションロックのアプリケーションを開始するときのユーザ操作を簡単化し、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の例において、取引を完了するためにNFCカードリーダと相互作用することができるNFC装置が、モバイルフォン100の第1の画面及び第2の画面のそれぞれに配置されうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。例えば、NFC装置1が第1の画面内に配置され、NFC装置2が第2の画面内に配置される。
モバイルフォン100が水平に把持されて、水平に展開されることを、折り畳み状態のモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上の1つ以上の取引カードを別々に表示しうる。例えば、図16A(a)~図16A(c)、又は、図16B(a)及び図16B(b)に示すように、取引カード1(即ち、カード1)は、第1の画面上に表示され、取引カード2(即ち、カード2)は、第2の画面上に表示される。
このケースでは、NFC装置1とNFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置2とNFCカードリーダとの間の距離より短い場合、モバイルフォン100は、第1の画面上に表示されている取引カードを利用することによって取引を完了してよい。例えば、図16A(a)、図16A(c)、又は図16B(a)に示すように、NFC装置1を備える第1の画面と、NFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置2を備える第2の画面と、NFCカードリーダとの間の距離より短い。従って、モバイルフォン100は、第1の画面上に表示されているカード1を利用することによって取引を完了することができる。
NFC装置2と、NFCカードリーダ(又は、POSマシーン)との間の距離が、NFC装置1と、NFCカードリーダとの間の距離より短い場合、モバイルフォン100は、第2の画面上に表示されている取引カードを利用することによって取引を完了してよい。例えば、図16A(b)又は図16B(b)に示すように、NFC装置2を備える第2の画面と、NFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置1を備える第1の画面と、NFCカードリーダとの間の距離より短い。従って、モバイルフォン100は、第1の画面に表示されているカード2を利用することによって取引を完了することができる。
カード1及びカード2は、取引を完了するためにNFC装置と相互作用することができる取引カードである。カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、最上位レイヤに表示されている取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、最上位レイヤに表示されている取引カードであってよい。
代替的に、カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、取引を完了するためにNFC装置を利用することができる任意の取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、取引を完了するためにNFC装置を利用することができる任意の取引カードであってよい。
任意選択で、カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中のものであり、かつNFCカードリーダによって送信される取引命令で搬送されるAIDによってアクセスされるべきものである取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中のものであり、かつNFCカードリーダによって送信される取引命令で搬送されるAIDによってアクセスされるべきものである取引カードであってよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面と第2の画面との間の距離に基づいて、取引カードが取引を完了するために利用される支払デバイス(即ち、NFCカードリーダ)を決定しうる。このようにして、ユーザが、取引を実行するために取引カードを利用したいとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を水平に把持して、水平にモバイルフォン100を展開し、次いで、取引カードを表示しているモバイルフォン100の片側をNFCカードリーダの近くに置きうる。このようにすると、モバイルフォン100は、自動的に、取引カードを利用することによって取引を完了することができる。従って、展開状態の電子デバイス上での、取引を実行するために取引カードを利用するユーザの操作が簡単化されることができ、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の実施形態においては、1つのNFC装置のみがモバイルフォン100に配置されうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、モバイルフォン100の第1の画面及び第2の画面のそれぞれは、デフォルト取引カードに対応しうる。例えば、第1の画面に対応するデフォルト取引カードは、バスカードであり、第2の画面に対応するデフォルト取引カードは、エントランスガードカードである。
この実施形態において、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、内向き折り畳み式画面であると仮定する。モバイルフォン100が折り畳み状態であり、第1の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)上向きであるが、第2の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)下向きである場合、即ち、第1の画面が第2の画面の下に位置する場合、モバイルフォン100がNFCカードリーダ(又は、POSマシーン)に接近するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダから取引命令を受信し、第1の画面に対応するデフォルト取引カード(バスカードなど)を利用することによって取引を完了しうる。
モバイルフォン100が折り畳み状態であり、第2の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)上向きであるが、第1の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)下向きである場合、即ち、第2の画面が第1の画面の下に位置する場合、モバイルフォン100がNFCカードリーダ(又は、POSマシーン)に接近するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダから取引命令を受信し、第2の画面に対応するデフォルト取引カード(エントランスガードカードなど)を利用することによって取引を完了しうる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面内のジャイロセンサを利用することによって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得しうる。モバイルフォン100によって第1の画面及び第2の画面の向きの方向ベクトルを取得する方法については、従来技術の関連方法を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
もちろん、電子デバイスは、また、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300であってよい。概して、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300を利用するとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン300を水平に把持し、折り畳み式画面を水平に展開することに慣れている。例えば、図3(b)に示すように、モバイルフォン300の折り畳み式画面は、折り畳み状態にあり、ユーザによって水平に把持されている。
言い換えると、ユーザが、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300を利用するとき、「折り畳み状態のモバイルフォン300が、水平に把持されて、水平に展開される」ことは、ユーザが水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する通常の状態である。しかし、「モバイルフォン300が垂直に把持されて、垂直に展開される」ことは、ユーザが、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する特別な状態と称されうる。例えば、図15Bは、垂直に展開される、水平に折り畳まれた折り畳み式画面モバイルフォン300の模式図である。
モバイルフォン300が垂直に把持されて、垂直に展開されることを、モバイルフォン300が検出する方法については、上述した実施形態における、モバイルフォン100が水平に保持されて、水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する方法を参照すべきであることに留意すべきである。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
この出願のこの実施形態において、図15Bに示すように、折り畳み状態のモバイルフォン300が垂直に把持され、次いで、垂直に展開されることを、モバイルフォン300が検出するとき、モバイルフォン300は、自動的に、展開状態の折り畳み式画面上に少なくとも1つの取引カードを表示しうる。このようにすると、展開状態の折り畳み式画面モバイルフォンの折り畳み式画面上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作が簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
この出願の他の実施形態は、折り畳み式電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリ、表示画面、及び1つ以上のプロセッサを含みうる。電子デバイスが折り畳まれるにつれて、電子デバイスの表示画面は、第1の画面と第2の画面とに分割される。表示画面、マイクロフォン、及びメモリは、プロセッサに接続される。電子デバイスは、さらに、カメラを含みうる。代替的に、電子デバイスは、外部カメラに接続されうる。メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行しうる。電子デバイスの構造については、図4Aに示した電子デバイスの構造を参照されたい。
この出願の実施形態は、さらに、チップシステムを提供する。チップシステムは、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。図17に示すように、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ1701と、少なくとも1つのインターフェース回路1702とを含む。プロセッサ1701及びインターフェース回路1702は、配線を利用することによってインターコネクトされうる。例えば、インターフェース回路1702は、他の装置(例えば、電子デバイスのメモリ)からの信号を受信するように構成されうる。他の例において、インターフェース回路1702は、他の装置(例えば、プロセッサ1701)に信号を送信するように構成されうる。例えば、インターフェース回路1702は、メモリに格納された命令を読み出して、プロセッサ1701に命令を送信しうる。命令がプロセッサ1701によって実行されるとき、電子デバイス(図4Aに示した電子デバイス)は、上述した実施形態における各ステップを実行することが可能になりうる。もちろん、チップシステムは、さらに、他の別のコンポーネントを含みうる。このことは、特に、この出願のこの実施形態において限定されない。
この出願のこの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上述した折り畳み式電子デバイス(図4Aに示した電子デバイス)上で実行されるとき、電子デバイスは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
この出願の実施形態は、さらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
実装についての上述した説明は、便利で簡潔な説明の目的のために、上述した機能モジュールの分割が説明のための例として利用されていることを、当業者が明確に理解することを可能にする。実際のアプリケーションにおいては、上述した機能は、異なるモジュールに割り当てられて、要件に基づいて実装されることができ、即ち、装置の内部構造は、上述した全て又は一部の機能を実装する異なる機能モジュールに分割される。
この出願で提供される様々な実施形態において、開示された装置及び方法は、他の方法で実装されうると理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニット分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、他の装置に結合又は統合されてよく、又は、いくつかの機能が省略され又は実行されなくてよい。加えて、表示され又は論じられた相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されうる。装置間又はユニット間の間接接続又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態で実装されうる。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に分離していてもよく又はしていなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、1つ以上の物理ユニットであってよく、1つの場所に位置してよく、又は異なる場所に分散されてよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又は、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され又は利用されるとき、統合ユニットは、可読記憶媒体に格納されうる。そのような理解に基づき、この出願の実質的な技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分、又は技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されうる。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、デバイス(単一チップマイクロコンピュータ、チップなどであってよい)又はプロセッサ(processor)に指示して、この出願の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行させる様々な命令を含む。上述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(read only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、この出願の単なる特定の実装であるが、この出願の保護範囲を限定することは意図されていない。この出願で開示された技術的範囲内での任意の変形又は置換は、この出願の保護範囲内に収まるべきである。従って、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象とすべきである。
この出願は、2019年8月16日付けで中国国家産権局に提出され、「DISPLAY METHOD FOR FOLDABLE ELECTRONIC DEVICE AND ELECTRONIC DEVICE」と題された中国特許出願第201910759757.1号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
この出願の実施形態は、電子技術の分野及び折り畳み式画面インテリジェント表示技術の分野、特に、折り畳み式電子デバイス及び電子デバイスのための表示方法に関する。
電子デバイスの継続的な発展に伴って、複数の表示画面を有するモバイルフォンなど、複数の表示画面を有する電子デバイスが益々人々の日常的な生活及び仕事に広く適用されている。加えて、画面技術の発展に伴い、より豊富な情報をユーザに提供し、より良いユーザ体験をもたらすために電子デバイスの表示画面もより大きくなっていることを見つけるのは難しくない。
しかし、電子デバイスの表示画面が過度に大きいため、電子デバイスのポータビリティが深刻な影響を受けている。従って、近年提案されている折り畳み式画面電子デバイス(折り畳み式画面モバイルフォンなど)が電子デバイスの将来の発展方向になる。
電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面(折り畳み式画面と称する)は、少なくとも2つの画面領域(例えば、第1の画面領域及び第2の画面領域)に分割されうる。
ユーザが、展開状態の電子デバイスの折り畳み式画面(略して、展開状態の折り畳み式画面)上で電子デバイスのアプリケーション又は機能を利用したいとき、電子デバイスは、対応するサービス(例えば、支払サービス)をユーザに提供するために、ユーザの複数の操作に応答する必要がある。例えば、複数の操作は、電子デバイスの折り畳み式画面を展開すること、電子デバイスをロック解除すること、アプリケーション又は機能のエントリーを探すこと、及び、アプリケーション又は機能を開始することを含みうる。折り畳み式画面電子デバイスの展開された折り畳み式画面上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作は複雑であり、ユーザ体験は貧弱である。
この出願の実施形態は、展開状態の電子デバイス上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作を簡単にし、より便利で快適な操作体験をユーザに提供するための、折り畳み式電子デバイス及び電子デバイスのための表示方法を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスのための表示方法を提供する。方法は、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面が、第1の画面と第2の画面とに分割される。方法は、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、電子デバイスがランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを検出するステップと、電子デバイスがランドスケープ状態にある場合に、電子デバイスの水平展開(horizontal unfolding)に応答して、電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示するステップであって、第1のインターフェースは、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含み、支払モードは、電子デバイスによって、他の電子デバイスとの取引(transaction)を完了するために利用される、ステップ、又は、電子デバイスがポートレート状態にある場合に、電子デバイスの垂直展開(vertical unfolding)に応答して、電子デバイスによって、第2のインターフェースを表示するステップであって、第2のインターフェースは、電子デバイスのロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は電子デバイスが折り畳まれる前に表示されたインターフェースのうちのいずれか1つを含む、ステップと、を含みうる。
概して、電子デバイスを利用するとき、ユーザは、折り畳み状態の電子デバイスを垂直に把持し、次いで、電子デバイスを垂直に展開することに慣れている。言い換えると、折り畳み状態の電子デバイスが垂直に把持されて垂直に展開されることは、ユーザが電子デバイスを利用する通常の状態である。折り畳み状態の電子デバイスが垂直に把持されて垂直に展開されるとき、電子デバイスは、ロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は最後に展開された期間に表示されたインターフェース、又は、任意のアプリケーションのインターフェースを表示しうる。しかし、折り畳み状態の電子デバイスが水平に把持されて水平に展開されることは、ユーザが電子デバイスを利用する特別な状態と称されうる。
この出願のこの例において、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、電子デバイスは、水平に把持され、水平に展開されたときに支払機能を自動的に開始し、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むインターフェース(即ち、第1のインターフェース)を表示しうる。このようにすると、展開状態の折り畳み式電子デバイス上で支払機能を開始するユーザの操作は簡単化されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、ある可能な設計において、折り畳み状態は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値より小さい状態である。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることを検出したとき、電子デバイスは、電子デバイスが水平に展開されると決定しうる。
ジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、第1の画面及び第2の画面の両方に配置されている。第1の画面のジャイロセンサは、第1の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第1の画面の加速度センサは、第1の画面の加速度をキャプチャするように構成される。第2の画面のジャイロセンサは、第2の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第2の画面の加速度センサは、第2の画面の加速度をキャプチャするように構成される。
この出願のこの実施形態において、事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることは、特に、事前設定された条件に適合する角度及び加速度の変化が生じることを含みうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1のインターフェースが1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むことは、特に、第1のインターフェースが少なくとも1つの取引カードを含むこと、を含む。少なくとも1つの取引カードは、支払モードを利用することによって他の電子デバイスとの取引を完了するときに電子デバイスをサポートするために利用される。このようにすると、電子デバイスが第1のインターフェースを表示するとき、ユーザは、取引を完了するために異なる取引カードを選択しうる。
第1の態様に関連する、他の可能な形態において、少なくとも1つの取引カードは、電子デバイスの取引カードの中の事前設定された取引カードを含みうる。
1つのケースでは、事前設定された取引カードは、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードでありうる。このようにすると、折り畳み状態の電子デバイスが水平に把持されて水平に展開されるとき、支払をするためにユーザが事前設定された取引カードを直接的に利用することができるように、1つ以上の事前設定された取引カードが直接的に表示されうる。このようにすると、展開状態の電子デバイス上で支払機能を開始するユーザの操作は簡単化されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ電子デバイスの現在のシナリオ情報に適合する取引カードでありうる。現在のシナリオ情報は、地理的位置情報及び/又は時間情報を含む。このようにすると、展開状態の電子デバイス上で、現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示するユーザの操作が簡単化されることができる。従って、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善される。
他のケースでは、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードでありうる。任意選択で、ユーザが、比較的高い支払優先度を有する取引カードを便利に選択するために、電子デバイスは、各取引カードの優先アクティビティ情報をさらに表示しうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、電子デバイスの取引カードの中の、事前設定された取引カード以外の取引カードを含みうる。特に、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第1のインターフェース上に事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で他の取引カードを表示しうる。例えば、事前設定された表示方法は、第1のインターフェースの最上位レイヤで事前設定された取引カードを表示することを含みうる。第1のインターフェースの最上位レイヤで表示される事前設定された取引カードは、他の取引カードによってブロックされない。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。電子デバイスは、少なくとも1つの取引カードの一部を第1の画面上に表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示しうる。言い換えると、電子デバイスは、少なくとも1つの取引カードを第1の画面及び第2の画面に表示を分散させうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面及び第2の画面は、複数の取引カードを表示しうる。このケースでは、電子デバイスは、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第1の画面上に第1の取引カードを表示しうる。第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる。電子デバイスは、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第2の画面上に第2の取引カードを表示する。第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる。
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの間での切り替えを実施し、
第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、第2の画面上に表示されている複数の取引カードの間での切り替えを実施しうる。この出願によれば、取引カードの切り替えを実施するユーザの操作は低減されることができ、マンマシンインタラクション性能は改善されることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第1の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示する。第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、電子デバイスは、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第2の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示する。
詳細ページは、支払情報、取引記録、残高、及び対応する取引カードの利用期間などの1つ以上の情報を含みうる。取引カードは、交通電子支払カード、例えば、WeChatのバス電子支払カード、WeChatのマップ電子支払カード、Alipayのバス電子支払カード、又はAlipayのメトロ電子支払カードでありうる。交通電子支払カードの詳細ページは、対応する車両のリアルタイム運行情報を含みうる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第5の取引カードに適合する取引カードを表示しうる。第1の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、電子デバイスは、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第6の取引カードに適合する取引カードを表示しうる。
一の取引カードが他の取引カードに適合することは、特に、一の取引カードが利用されるときの、他の取引カードの利用頻度又は利用回数が第2の事前設定された閾値より大きいことを含む。例えば、スーパーマーケット会員カードは、Alipayの電子支払カードに適合すると仮定する。ユーザが支払に電子デバイスを利用するとき、電子デバイスは、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に表示する。このようにすると、スーパーマーケット会員カードをスキャンした後、レジ店員は、集金のために直接的にAlipayの電子支払カードの支払コードをスキャンすることができる。このことは、支払操作を簡単化することができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、複数のタイプの取引カードを含みうる。例えば、複数の取引カードは、少なくとも2つのタイプの取引カード、即ち、識別カード、銀行カード、バウチャーカード、及び電子カードを含みうる。識別カードは、アイデンティティカード及びソーシャルセキュリティカードのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。電子カードは、電子支払コードを含む取引カードである。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、タイプに基づいて、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。特に、電子デバイスは、第1の画面上に、複数のタイプの取引カードの中の第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示しうる。事前設定された取引カードは、2つの取引カードを含み、第1のタイプの取引カード及び第2のタイプの取引カードは、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードである。
電子デバイスは、異なる表示領域(即ち、第1の画面及び第2の画面)に、取引カードのタイプに基づいて、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示する。従って、ユーザは、便利に、同じタイプの取引カードを見たり又は探したりすることができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイス上でのユーザの第1の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示しうる。第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示した後、電子デバイス上でのユーザの第2の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを再び表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを再び表示しうる。
ユーザによって日常的に利用されるウォレット(即ち、札入れ)は、複数の中間層を含むことがあり、複数のカードは、各中間層に配置されることがあると理解されうる。電子デバイスは、複数のタイプの取引カードを格納してよく、各タイプの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、電子デバイスは、第1の画面及び第2の画面上に異なるタイプの取引カードを切り替えて表示する。このことは、各中間層に配置されているカードをユーザが見ることができるように、ウォレットの中間層のページを繰ることに等しい。言い換えると、電子デバイスは、ユーザが日常的にウォレット(即ち、札入れ)を利用するときにカードを探すためにウォレットの中間層のページを繰る行為に関連する第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、第1の画面及び第2の画面上に異なるタイプの取引カードを切り替えて表示しうる。このようにすると、ユーザの日常的な習慣に適合するカード探索方法がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスは、第1のインターフェースを表示している間、表示画面上に1つ以上の取引カードのラベルを表示し、1つ以上の取引カードは、バウチャーカードであり、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。1つ以上の取引カードのラベルは、対応する取引カードの詳細ページを表示するように電子デバイスをトリガするために利用される。このようにすると、ユーザは、便利に、バウチャー取引カードを見て利用することができ、ユーザ体験は改善されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、電子デバイスが、第1のインターフェースを表示した後、表示画面上での、ユーザの第3の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は電子デバイスは、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示し、各コントロールアイコンは、1つの事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。このようにすると、第3の操作を実行することによって、ユーザは、素早く事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するように電子デバイスを制御することができ、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上に表示されている第7の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第1の画面上に第7の取引カードを表示する。第2の画面上に表示されている第8の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された表示方法で、第2の画面上に第8の取引カードを表示する。言い換えると、第1の画面又は第2の画面上に表示されている任意の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、電子デバイスは、事前設定された方法で、取引カードを表示しうる。このようにすると、ユーザは、取引を完了するために、複数の取引カードから、現在利用される必要がある取引カードを便利に選択することができる。
第1の態様に関連する、他の可能な設計において、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、電子デバイスは、第1の編集インターフェースを表示し、第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される。第2の画面でのユーザの第5の操作に応答して、電子デバイスは、第2の編集インターフェースを表示し、第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される。編集することは、取引カードの配置順序を調整すること、及び取引カードを削除することを含む。このようにすると、電子デバイスは、編集インターフェース上で、第1の画面又は第2の画面上での取引カードの配置順序を調整し、取引カードを削除する機能をユーザに提供しうる。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリと、表示画面と、1つ以上のプロセッサとを含みうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面は、第1の画面と第2の画面とに分割される。メモリ及び表示画面は、プロセッサに接続され、メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、プロセッサは、電子デバイスが折り畳み状態にあるときに、電子デバイスがランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを検出するように構成され、プロセッサは、電子デバイスがランドスケープ状態にある場合に、電子デバイスの水平展開に応答して、表示画面を制御して第1のインターフェースを表示することであって、第1のインターフェースは、1つ以上のアプリケーションの支払モードを含み、支払モードは、電子デバイスによって、他の電子デバイスとの取引を完了するために利用される、こと、又は電子デバイスがポートレート状態にある場合に、電子デバイスの垂直展開に応答して、電子デバイスを制御して第2のインターフェースを表示することであって、第2のインターフェースは、電子デバイスのロック画面インターフェース、メインインターフェース、又は電子デバイスが折り畳まれる前に表示されたインターフェースのうちのいずれか1つを含む、ことと、を行うようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、ある可能な設計において、折り畳み状態は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値より小さい状態である。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることを検出したとき、プロセッサは、電子デバイスが水平に展開されると決定する。ジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、第1の画面及び第2の画面の両方に配置されている。第1の画面のジャイロセンサは、第1の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第1の画面の加速度センサは、第1の画面の加速度をキャプチャするように構成される。第2の画面のジャイロセンサは、第2の画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の角度をキャプチャするように構成され、第2の画面の加速度センサは、第2の画面の加速度をキャプチャするように構成される。事前設定された条件に適合する第1の画面及び/又は第2の画面の変化が生じることは、特に、事前設定された条件に適合する角度及び加速度の変化が生じることを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、第1のインターフェースが1つ以上のアプリケーションの支払モードを含むことは、特に、第1のインターフェースが少なくとも1つの取引カードを含むこと、を含む。少なくとも1つの取引カードは、支払モードを利用することによって他の電子デバイスとの取引を完了するときに電子デバイスをサポートするために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、電子デバイスの取引カードの中の事前設定された取引カードを含む。
事前設定された取引カードは、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードでありうる。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中のものであり、かつ電子デバイスの現在のシナリオ情報に適合する取引カードであってよく、現在のシナリオ情報は、地理的位置情報及び/又は時間情報を含む。代替的に、事前設定された取引カードは、電子デバイスの取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードでありうる。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、電子デバイスの取引カードの中の、事前設定された取引カード以外の取引カードを含む。プロセッサは、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第1のインターフェース上に事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で他の取引カードを表示するようにさらに構成される。事前設定された表示方法は、第1のインターフェースの最上位レイヤで事前設定された取引カードを表示することであって、第1のインターフェースの最上位レイヤで表示される事前設定された取引カードは、他の取引カードによってブロックされない、ことを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含み、プロセッサが表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示するように構成されることは、プロセッサが表示画面を制御して、少なくとも1つの取引カードの一部を第1の画面上に表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示するように構成されること、を含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、表示画面を制御して、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第1の画面上に第1の取引カードを表示することであって、第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる、ことを行い、表示画面を制御して、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で第2の画面上に第2の取引カードを表示することであって、第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの間で切り替えられる、ことを行うようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第1の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示し、第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第2の画面上に他の取引カードを表示せず、第2の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第5の取引カードに適合する取引カードを表示し、第1の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、電子デバイスの取引カードの中で第6の取引カードに適合する取引カードを表示するようにさらに構成される。一の取引カードが他の取引カードに適合することは、特に、一の取引カードが利用されるときの、他の取引カードの利用頻度又は利用回数が第2の事前設定された閾値より大きいことを含む。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、メモリは、複数のタイプの取引カードを記憶し、複数の取引カードは、少なくとも2つのタイプの取引カード、即ち、識別カード、銀行カード、バウチャーカード、及び電子カードを含み、識別カードは、アイデンティティカード及びソーシャルセキュリティカードのうちの少なくとも1つの取引カードを含み、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含み、電子カードは、電子支払コードを含む取引カードである。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサが表示画面を制御して、第1の画面上に少なくとも1つの取引カードの一部を表示し、少なくとも1つの取引カードの他の部分を第2の画面上に表示するように構成されることは、プロセッサが表示画面を制御して、第1の画面上に、複数のタイプの取引カードの中の第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示するように特に構成されること、を含む。事前設定された取引カードは、2つの取引カードを含み、第1のタイプの取引カード及び第2のタイプの取引カードは、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードである。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、電子デバイス上でのユーザの第1の折り畳み操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示するようにさらに構成される。表示画面を制御して、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示した後、プロセッサは、電子デバイス上でのユーザの第2の折り畳み操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示している間、表示画面上に1つ以上の取引カードのラベルを表示するようにさらに構成され、1つ以上の取引カードは、バウチャーカードであり、バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、及び入場チケットのうちの少なくとも1つの取引カードを含む。1つ以上の取引カードのラベルは、対応する取引カードの詳細ページを表示するように電子デバイスをトリガするために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、表示画面を制御して、第1のインターフェースを表示した後、プロセッサは、表示画面上での、ユーザの第3の操作に応答して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は、表示画面を制御して、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示するようにさらに構成され、各コントロールアイコンは、1つの事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上に表示されている第7の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第1の画面上に第7の取引カードを表示し、第2の画面上に表示されている第8の取引カード上でのユーザの第4の操作に応答して、表示画面を制御して、事前設定された表示方法で、第2の画面上に第8の取引カードを表示するようにさらに構成される。
第2の態様に関連する、他の可能な設計において、プロセッサは、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、表示画面を制御して、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示することであって、第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される、ことを行い、第2の画面でのユーザの第5の操作に応答して、表示画面を制御して、第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示することであって、第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示されている取引カードを編集するために利用される、ことを行うようにさらに構成される。編集することは、取引カードの配置順序を調整すること、及び取引カードを削除することを含む。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供し、チップシステムは、折り畳み式電子デバイスに適用される。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路と、1つ以上のプロセッサとを含む。インターフェース回路及びプロセッサは、配線を利用することによってインターコネクトされている。インターフェース回路は、電子デバイスのメモリからの信号を受信し、信号をプロセッサに送信するように構成され、信号は、メモリに格納されたコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つに記載の方法を実行する。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が折り畳み式電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実行可能になる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実行可能になる。
第2の態様及び第2の態様の可能な設計のいずれか1つで提供される折り畳み式電子デバイス、第3の態様におけるチップシステム、第4の態様におけるコンピュータ記憶媒体、及び第5の態様におけるコンピュータプログラム製品によって達成可能な有利な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける有利な効果を参照されるべきと理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面の他の製品形態実例の模式図である。
この出願の実施形態による、電子デバイスのハードウェア構造の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、ジャイロの座標系の模式図である。
この出願の実施形態による、電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの状態変化及び表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、ランドスケープ状態及びポートレート状態の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、折り畳み式画面モバイルフォンの水平展開プロセスにおける状態変化の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、取引カードの配置の模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの画面の向きの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの表示インターフェースの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、モバイルフォンの利用シナリオの模式図である。
この出願の実施形態による、チップシステムの構造の模式図である。
以下の用語「第1の」及び「第2の」は、単に説明の目的を意図しており、相対的な重要性のインジケーション又は含意、又は、示された技術的特徴の数量の暗示されたインジケーションとして理解されるべきではない。従って、「第1の」又は「第2の」によって限定される特徴は、明示的に又は暗示的に1つ以上の特徴を含むことがある。例えば、第1の表示領域及び第2の表示領域は、2つの異なる表示領域である。実施形態の説明において、別の方法で特定されない限り、「複数の」は、2つ又は2つより大きいことを意味する。
この出願の実施形態は、折り畳み式電子デバイスのための表示方法を提供し、方法は、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。電子デバイスが折り畳まれるとき、電子デバイスの表示画面(折り畳み式画面と称される)は、少なくとも2つの表示領域に分割されうる。例えば、電子デバイスが折り畳まれるとき、折り畳み式画面は、第1の画面領域と第2の画面領域とに分割される。
説明を容易にするため、この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面は、折り畳み式電子デバイスを表すために利用される。例えば、この出願のこの実施形態において、「折り畳み式画面の折り畳み」は、「折り畳み式電子デバイスの折り畳み」を表現するために利用される。この出願のこの実施形態において、少なくとも2つの表示領域は、少なくとも2つの画面と称されることがある。例えば、第1の表示領域は、第1の画面と称されることがあり、第2の表示領域は、第2の画面と称されることがある。
この出願のこの実施形態における折り畳み式画面は、2つのタイプに分類されうる。一のタイプは、外向きに折り畳まれる折り畳み式画面(略して、外向き折り畳み式画面)であり、他のタイプは、内向きに折り畳まれる折り畳み式画面(略して、内向き折り畳み式画面)である。折り畳み式画面は、第1の画面及び第2の画面に折り畳まれうると仮定する。内向き折り畳み式画面が折り畳まれた後、第1の画面と第2の画面とは、互いに向かい合わせになり、ユーザに見えなくなる。外向き折り畳み式画面が折り畳まれた後、第1の画面と第2の画面とは背中合わせになり、ユーザに見えるようになる。
例えば、図1A(a)~図1A(d)はそれぞれ、この出願の実施形態による、内向き折り畳み式画面を有する電子デバイス(モバイルフォンなど)100の製品形態の模式図であり、図1A(d)は、内向き折り畳み式画面が完全に展開されているときの形態の模式図である。内向き折り畳み式画面は、図1A(c)に示した画面A(即ち、第1の画面)と画面B(即ち、第2の画面)とに折り畳まれうる。内向き折り畳み式画面は、図1A(b)又は図1A(a)に示した折り畳み状態の折り畳み式画面に折り畳まれ続けうる。図1A(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、互いに向かい合わせになり、ユーザに見えなくなる。
表示画面は、この出願のこの実施形態において提供される内向き折り畳み式画面の第1の画面又は第2の画面の背面にさらに配置されることがあり、第3の画面と称されることがあることに留意すべきである。第3の画面は、内向き折り畳み式画面が折り畳まれているかどうかにかかわらず、ユーザに見える。例えば、図1A(a)に示すように、内向き折り畳み式画面が完全に折り畳まれた(α=0°)後、画面C(即ち、第3の画面)は、ユーザに見えるようになり、画面Cは、画面A又は画面Bの背面に配置されうる。図1A(d)に示すように、内向き折り畳み式画面が完全に展開された後(α=180°)、画面C(即ち、第3の画面)は、画面A又は画面Bの背面に位置し、ユーザに見える。内向き折り畳み式画面を有する電子デバイスについて、折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、インターフェースは、第3の画面上に表示されることがある、又は、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面及び/又は第2の画面上に表示されることがあると理解されうる。
他の例として、図2(a)~図2(c)のそれぞれは、この出願の実施形態による、外向き折り畳み式画面を有するモバイルフォンの製品形態の模式図であり、図2(a)は、外向き折り畳み式画面が完全に展開されているときの形態の模式図である。外向き折り畳み式画面は、図2(b)に示すように、画面A(即ち、第1の画面)と画面B(即ち、第2の画面)とに折り畳まれうる。外向き折り畳み式画面は、図2(c)に示した折り畳み状態の折り畳み式画面に折り畳まれ続けうる。図2(c)に示すように、モバイルフォンの折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、背中合わせになり、ユーザに見えるようになる。
外向き折り畳み式画面を有する電子デバイスにおいて、折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面又は第2の画面上に表示されうる又は折り畳み式画面が展開状態にあるとき、インターフェースは、第1の画面及び第2の画面上に表示されうることが理解されうる。折り畳み式画面の展開状態及び折り畳み状態の説明については、以下の実施形態の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
概して、折り畳み式画面(内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含む)の第1の画面と第2の画面との間の夾角αの値範囲は[0°,180°]である。この出願のこの実施形態において、α∈[0°,P1]である場合に、電子デバイスは、折り畳み式画面が折り畳み状態にあると決定しうる、又はα∈[P2,180°]である場合に、電子デバイスは、折り畳み式画面が展開状態にあると決定しうる。P1は、第1の事前設定された角度閾値であり、P2は、第2の事前設定された角度閾値である。P1及びP2は、折り畳み式画面を利用する多数のユーザの利用習慣に基づいて決定されうる。代替的に、P1及びP2は、ユーザによって電子デバイスに設定されうる。
いくつかの実施形態において、大多数のユーザの利用習慣に基づくと、第1の画面と第2の画面との間の夾角αが90°より大きいときに、ユーザが第1の画面及び第2の画面を全体として(即ち、完全な表示画面として)利用したい可能性が比較的高い。従って、第2の事前設定された角度閾値P2は、90°より大きくてよく、P1は、90°より小さくてよい。例えば、P2は、145°、170°、又は175°であってよい。第1の事前設定された角度閾値P1は、5°、8°、10°、15°などであってよい。
この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面(内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含む)は、少なくとも2つの画面に折り畳まれることに留意すべきである。折り畳み式画面は、独立に存在する複数の画面であってよく、又は、統合された構造の1つの完全な画面であるが少なくとも2つの部分に折り畳まれるものあってよい。例えば、折り畳み式画面は、フレキシブル折り畳み式画面であってよい。フレキシブル折り畳み式画面は、フレキシブル材料でできた折り畳み辺を含む。フレキシブル折り畳み式画面は、部分的に又は完全にフレキシブル材料でできている。フレキシブル折り畳み式画面が分割される少なくとも2つの画面は、統合された構造の完全な画面であるが、少なくとも2つの部分に折り畳まれる。例えば、図1A(a)~図2(c)の折り畳み式画面は、いずれもフレキシブル折り畳み式画面である。
図1A(a)~図2(c)においては、電子デバイスが垂直に(vertically)折り畳まれて、折り畳み式画面の折り畳みを実装すると理解されるべきである。言い換えると、いくつかの電子デバイスの折り畳み式画面は、垂直に折り畳まれうる。もちろん、電子デバイスの折り畳み式画面は、また、水平に(horizontally)折り畳まれて、折り畳み式画面の折り畳みを実装しうる。言い換えると、他の電子デバイスの折り畳み式画面は、水平に折り畳まれうる。例えば、電子デバイス(モバイルフォンなど)300の折り畳み式画面は、図3(a)に示した画面A及び画面Bに水平に折り畳まれうる。電子デバイス300の折り畳み式画面が完全に折り畳まれた後、画面A及び画面Bは、ユーザに見えなくなる。
水平に折り畳まれる折り畳み式画面は、また、内向き折り畳み式画面及び外向き折り畳み式画面を含みうることに留意すべきである。例えば、図3(a)及び図3(b)に示した折り畳み式画面は、内向き折り畳み式画面である。水平に折り畳まれる外向き折り畳み式画面は、添付図には示されていない。上述した実施形態における垂直に折り畳まれる外向き折り畳み式画面の関連説明を参照されたい。
例えば、この出願のこの実施形態における電子デバイスは、上述した折り畳み式画面を含む、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、ネットブック、セルラフォン、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、又は、拡張現実(augmented reality, AR)又は仮想現実(virtual reality, VR)デバイスなどのデバイスであってよい。電子デバイスの特定の形態は、この出願のこの実施形態において特に限定されない。
以下の説明では、添付図を参照しながら、この出願の実施形態の実装について詳細に説明する。
図4Aは、この出願の実施形態による、電子デバイスの構造の模式図である。図4Aに示すように、電子デバイスは、プロセッサ410、外部メモリインターフェース420、内部メモリ421、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェース430、充電管理モジュール440、電力管理モジュール441、バッテリ442、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール450、無線通信モジュール460、オーディオモジュール470、スピーカ470A、フォンレシーバ470B、マイクロフォン470C、ヘッドセットジャック470D、センサモジュール480、キー490、モータ491、インジケータ492、カメラ493、表示画面494、サブスクライバアイデンティティモジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェース495などを含みうる。
センサモジュール480は、圧力センサ480A、ジャイロセンサ480B、気圧センサ480C、磁気センサ480D、加速度センサ480E、近接センサ480F、光近接センサ480G、指紋センサ480H、温度センサ480J、タッチセンサ480K、外乱光センサ480L、骨伝導センサ480Mなどを含みうる。
この実施形態において示された構造は、電子デバイス上での特定の限定を構成しないと理解されうる。他の実施形態において、電子デバイスは、図に示されたものより多くの又は少ないコンポーネントを含んでよく、又は、いくつかのコンポーネントは結合され、又は、いくつかのコンポーネントは分離され、又は、コンポーネント配置は異なる。示されたコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装されてよい。
プロセッサ410は、1つ以上の処理ユニットを含みうる。例えば、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、映像コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含みうる。異なる処理ユニットは、独立のコンポーネントであってよく、又は、1つ以上のプロセッサに統合されてよい。
コントローラは、電子デバイスの中枢部又はコマンドセンタであってよい。コントローラは、命令オペレーションコード及びタイミング信号に基づいてオペレーション制御信号を生成し、命令フェッチ及び命令実行にわたって制御を実施しうる。
メモリは、さらに、プロセッサ410上に配置されてよく、命令及びデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ410内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ410によって、ちょうど利用された又は繰り返し利用される命令又はデータを格納しうる。プロセッサ410が命令又はデータを再び利用する必要がある場合、プロセッサ410は、命令又はデータをメモリから直接的に呼び出すことがある。従って、繰り返しアクセスが回避され、プロセッサ410の待ち時間が低減され、システム効率が改善される。
いくつかの実施形態において、プロセッサ410は、1つ以上のインターフェースを含みうる。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェース、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェース、ユニバーサルアシンクロナスレシーバ/トランスミッタ(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェース、サブスクライバアイデンティティモジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェース、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェースなどを含みうる。
この実施形態において示されたモジュール間のインターフェース接続関係は、説明のための単なる例であり、電子デバイスの構造上の限定を構成しないと理解されうる。他の実施形態において、電子デバイスは、代替的に、上述した実施形態において異なるインターフェース接続方法、又は複数のインターフェース接続方法の組み合わせを利用しうる。
充電管理モジュール440は、充電器からの充電入力を受けるように構成されている。充電器は、無線充電器であってよいし、又は有線充電器であってよい。電力管理モジュール441は、バッテリ442、充電管理モジュール440、及びプロセッサ410に接続するように構成されている。電力管理モジュール441は、バッテリ442及び/又は充電管理モジュール440からの入力を受け、電力をプロセッサ410、内部メモリ421、外部メモリ、表示画面494、カメラ493、無線通信モジュール460などに供給する。
電子デバイスの無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール450、無線通信モジュール460、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを利用することによって実装されうる。
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。電子デバイスの各アンテナは、単一の又は複数の通信周波数帯をカバーするために利用されうる。異なるアンテナが、アンテナ利用を改善するために再利用されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおけるダイバーシティアンテナとして再利用されてよい。他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと一緒に利用されてよい。
モバイル通信モジュール450は、電子デバイスに適用される、2G/3G/4G/5Gを含む無線通信ソリューションを提供しうる。モバイル通信モジュール450は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)などを含みうる。
無線通信モジュール460は、電子デバイスに適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)(例えば、無線フェデリティ(Wireless Fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーションサテライトシステム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、ニアフィールド通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術などを含む無線通信ソリューションを提供しうる。
いくつかの実施形態において、無線通信モジュール460は、NFCチップを含んでよく、NFCチップは、NFCコントローラ(NFC controller, NFCC)を含みうる。NFCチップは、信号増幅、アナログ-デジタル変換、デジタル-アナログ変換、及び記憶などの処理を実行することができる。NFCCは、アンテナを利用することによるデータの物理伝送を実行することを担当する。NFCCは、電子デバイスのNFCチップに含まれうる。デバイスホスト(device host, DH)は、NFCC管理、例えば、初期化、設定、及び電力管理を担当する。DHは、電子デバイスのメインチップに含まれてよく、又は電子デバイスのプロセッサに統合されてよい。
いくつかの実施形態において、電子デバイスのアンテナ1は、モバイル通信モジュール450に接続され、アンテナ2は、無線通信モジュール460に接続され、それによって、電子デバイスは、無線通信技術を利用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することができる。無線通信技術は、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、ワイドバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時間分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、及び/又はIR技術を含みうる。
電子デバイスは、GPU、表示画面494、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、表示画面494及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、算術計算及び座標計算を実行するように構成され、グラフィックスレンダリングに利用される。プロセッサ410は、プログラム命令を実行して、表示情報を生成又は変化させる1つ以上のGPUを含みうる。
表示画面494は、画像、映像などを表示するように構成される。表示画面494は、上述した外向き折り畳み式画面である。代替的に、表示画面494は、第1の画面(図1A(c)に示した画面A)と第2の画面(図1A(c)に示した画面B)とに折り畳まれることができる上述した内向き折り畳み式画面を含みうる。代替的に、表示画面494は、さらに、第3の画面(図1A(a)に示した画面C)を含みうる。表示画面494は、表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレックス発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode, QLED)などでありうる。
電子デバイスは、ISP、カメラ493、映像コーデック、GPU、表示画面494、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって撮像機能を実装しうる。ISPは、カメラ493によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮像が実行されるとき、シャッターが切られ、レンズを介して光がカメラ感光素子に伝送され、光信号が電気信号に変換され、カメラ感光素子が、処理のために電気信号をISPへと送信し、それによって、電気信号は、肉眼で見える画像に変換される。ISPは、さらに、画像のノイズ、明るさ、外観に関するアルゴリズム最適化を実行することができる。ISPは、さらに、撮像シーンの露出及び色温度などのパラメータを最適化することができる。いくつかの実施形態において、ISPは、カメラ493内に配置されうる。
カメラ493は、スチル画像又は映像をキャプチャするように構成される。レンズは、被写体の光学的なイメージを生成し、その光学的なイメージを感光素子に投影する。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、処理のために、デジタル画像信号をDSPへと出力する。DSPは、デジタル画像信号を、RGB又はYUVなどの標準フォーマットの画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイスは、1又はN個のカメラ493を含むことがあり、Nは、1より大きい正の整数である。
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて他のデジタル信号を処理しうる。例えば、電子デバイスが周波数を選択するとき、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギー上でのフーリエ変換を実行するように構成される。
映像コーデックは、デジタル映像を圧縮又は展開するように構成される。電子デバイスは、1つ以上の映像コーデックをサポートしうる。従って、電子デバイスは、複数のエンコードフォーマット、例えば、動画エキスパートグループ(moving picture experts group, MPEG)1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4で、映像を再生又は記録することができる。
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサである。生物学的ニューラルネットワークの構造に関連し(例えば、人間の脳のニューロン間での伝送モードに関連し)、NPUは、迅速に入力情報を処理し、さらに継続的に自己学習を実行することができる。NPUは、電子デバイス上での知的認識、例えば、画像認識、人の顔認識、音声認識、及びテキスト理解などのアプリケーションを実装することができる。
外部メモリインターフェース420は、電子デバイスの記憶能力を拡張するために、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードに接続するように構成されうる。外部記憶カードは、外部メモリインターフェース420を利用することによって、データ記憶機能を実装するために、プロセッサ410と通信する。例えば、音楽及び映像ファイルは、外部記憶カードに格納される。
内部メモリ421は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてよく、コンピュータ実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ410は、内部メモリ421に格納された命令を実行することによって、様々な機能アプリケーション及び電子デバイスのデータ処理を実行する。例えば、この出願のこの実施形態において、プロセッサ410は、内部メモリ421に格納された命令を実行し、表示画面494(即ち、折り畳み式画面)を展開するユーザの操作に応答して、異なるコンテンツを表示画面494(即ち、折り畳み式画面)に表示しうる。内部メモリ421は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含みうる。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能によって要求されるアプリケーションプログラム(例えば、音楽再生機能又は画像再生機能)などを格納しうる。データ記憶領域は、電子デバイスを利用するプロセスにおいて作成されたデータ(例えば、音声データ又は電話帳)を格納しうる。加えて、内部メモリ421は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、さらに、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)を含んでよい。
電子デバイスは、オーディオモジュール470、スピーカ470A、フォンレシーバ470B、マイクロフォン470C、ヘッドセットジャック470D、アプリケーションプロセッサなどを利用することによって、音楽再生又は記録などの音声機能を実装しうる。
ジャイロセンサ480Bは、電子デバイスの動作姿勢を決定するように構成されうる。いくつかの実施形態において、ジャイロセンサ480Bは、3軸(即ち、x軸、y軸、及びz軸)の周りの電子デバイスの角速度を決定しうる。この出願のこの実施形態において、電子デバイスの表示画面494は、複数の画面に折り畳まれうる。各画面は、ジャイロセンサ480Bを含みうる。例えば、図1A(a)~図1A(d)を参照すると、電子デバイスの表示画面494は、画面A及び画面Bに折り畳まれうる。このケースでは、画面A及び画面Bの両方は、ジャイロセンサ480Bを含む。ジャイロセンサ480Bは、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角を測定するように構成される。さらに、ジャイロセンサ480Bは、対応する画面の向き(即ち、向きの方向ベクトル)を測定するようにさらに構成される。電子デバイスは、測定を通じて得られる各画面の向きの角度変化に基づいて、隣接する画面間の夾角を決定しうる。
例えば、電子デバイス(モバイルフォンなど)の表示画面494(即ち、折り畳み式画面)は、画面A及び画面Bに折り畳まれうると仮定する。図4B(b)に示すように、画面Aは、モバイルフォンの上部に位置し、画面Bは、モバイルフォンの下部に位置する。ジャイロセンサaは、画面Aに配置され、ジャイロセンサbは、画面Bに配置されると仮定する。
図4B(a)は、折り畳み式画面が展開状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(b)は、折り畳み式画面が半折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(c)は、折り畳み式画面が完全に折り畳まれた状態にあるときの、OAを座標原点として持つジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。図4B(a)に示すように、05及び06は、いずれもモバイルフォンの短辺であり、01及び02は、モバイルフォンの長辺を形成する。
図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)に示すように、OAを座標原点として持つx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成し、OBを座標原点として持つx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成することに留意すべきである。OAは、モバイルフォンの上部における任意の点でありうる。例えば、図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)において、OAは、モバイルフォンの右上の角であると仮定する。OBは、モバイルフォンの下部における任意の点でありうる。例えば、図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)において、OBは、モバイルフォンの右下の角であると仮定する。
図4B(a)、図4B(b)、又は図4B(c)から学ぶことができるように、
(1)折り畳み式画面がある状態(例えば、展開状態、半折り畳み状態、又は折り畳み状態)にかかわらず、ジャイロセンサaのx軸及びジャイロセンサbのx軸の両方は、同じ方向を指し、
(2)折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、反対の方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、反対の方向を指し、
(3)折り畳み式画面が半折り畳み状態にあるとき、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸との間の夾角の値範囲は、(0°,180°)であり、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸との間の夾角の値範囲は、(0°,180°)であり、
(4)折り畳み式画面が折り畳み状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは同じ方向を指す。
この出願のこの実施形態において、折り畳み式画面の、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とは、それに限定されないが、図4B(a)~図4B(c)に示したものを含む。例えば、いくつかの実施形態において、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、反対の方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、同じ方向を指し、しかし、折り畳み式画面が展開状態にあるとき、ジャイロセンサaのx軸とジャイロセンサbのx軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのy軸とジャイロセンサbのy軸とは、同じ方向を指し、ジャイロセンサaのz軸とジャイロセンサbのz軸とは、反対の方向を指す。
この出願のこの実施形態において、各画面のジャイロセンサは、さらに、対応する画面の向き(即ち、向きの方向ベクトル)を測定するように構成されうる。電子デバイスは、測定を通して得られる各画面の向きの角度変化に基づいて、隣接する画面間の夾角を決定しうる。
加速度センサ480Eは、各方向(一般に、三軸)における電子デバイスの加速度の大きさを検出しうる。重力の大きさ及び方向は、電子デバイスが静止しているときに検出されることができる。加速度センサ480Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を認識するように構成され、ランドスケープとポートレートとの切り替え、及び歩数計などのアプリケーションに適用されうる。この出願のこの実施形態において、電子デバイスの表示画面494は、複数の画面に折り畳まれうる。各画面は、対応する画面の加速度の大きさを測定するように構成された加速度センサ480Eを含みうる。
磁気センサ480Dは、ホール(Hall)センサを含む。電子デバイスは、磁気センサ480Dを利用することによって、折り畳み式画面の開閉を検出しうる。いくつかの実施形態において、電子デバイスが折り畳み式画面モバイルフォンであるとき、電子デバイスは、磁気センサ480Dに基づいて折り畳み式画面の開閉を検出し、さらに、折り畳み式画面の検出された展開状態又は折り畳み状態に基づく自動顔認識及びモバイルフォンのロック解除などの機能を設定しうる。回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面の開閉と、折り畳み式画面内の隣接する画面間の夾角とを検出するように構成される。
磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面内の隣接する画面を接続する部分に配置されうる。例えば、磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面の折り畳み軸上に配置されうる。他の例において、磁気センサ480D及び回転軸センサ480Nは、折り畳み式画面で折り畳み機能を実装するためのフレキシブル材料部に配置されうる。
指紋センサ480Hは、指紋をキャプチャするように構成される。電子デバイスは、キャプチャされた指紋の特徴を利用することによって、指紋ロック解除、アクセスアプリケーションロック、指紋撮像、指紋着信応答などを実装しうる。例えば、指紋センサ480Hは、画面内指紋認識を実装するために、折り畳み式画面の表示画面の下に配置されうる。他の例において、指紋センサ480Hは、折り畳み式画面のサイドフレームに配置されうる。このようにすると、ユーザは、折り畳み式画面モバイルフォンを把持しているとき、便利に指紋ロック解除を実行することができる。
タッチセンサ480Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ480Kは、表示画面494上に配置されうる。タッチセンサ480K及び表示画面494は、「タッチスクリーン」とも称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ480Kは、タッチセンサ480Kの上又は近傍で行うタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、タッチイベントタイプを決定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに伝送しうる。タッチ操作に関連するビジュアル出力は、表示画面494を利用することによって提供されうる。他の実施形態において、タッチセンサ480Kは、代替的に、電子デバイスの表面上に配置されるか、又は表示画面494とは異なる位置に配置されることがある。
キー490は、パワーオンキー、ボリュームキーなどを含む。キー490は、メカニカルキーであってよく、又はタッチキーであってよい。電子デバイスは、キーからの入力を受け、ユーザ設定及び電子デバイスの機能制御に関するキー信号入力を生成しうる。モータ491は、振動プロンプトを生成しうる。モータ491は、着呼振動プロンプトに利用されてよく、又はタッチ振動フィードバックに利用されてよい。インジケータ492は、インジケータであってよく、充電状態又は電源充電を示すために利用されてよく、又は、メッセージ、不在着信、通知などを示すために利用されてよい。SIMカードインターフェース495は、SIMカードを接続するように構成される。SIMカードが電子デバイスに対して取り付けられ又は取り外されるように、SIMカードは、SIMカードインターフェース495に挿入され又はSIMカードインターフェース495から取り出されうる。電子デバイスは、1個のSIMカードインターフェース又はN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、Nは、1より大きい正の整数である。
以下の実施形態における全ての方法は、上述したハードウェア構造を有する電子デバイスで実装されうる。
電子デバイスのソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベントドリブンアーキティクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキティクチャを利用しうる。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスのソフトウェア構造を説明するために、階層化アーキティクチャを持つAndroidシステムが例として利用される。
図5は、この出願の実施形態による、電子デバイスのソフトウェア構造のブロック図である。階層化アーキティクチャにおいて、ソフトウェアは、それぞれに明確な役割及びタスクが割り当てられる様々なレイヤに分割されうる。レイヤ間の通信は、ソフトウェアインターフェースを利用することによって実行される。いくつかの実施形態において、Androidシステムは、5つのレイヤに分割され、それらは、最上位から最下位へと、それぞれ、アプリケーションプログラムレイヤ(略して、アプリケーションレイヤ)、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤ(略して、フレームワークレイヤ)、ハードウェアアブストラクションレイヤ(hardware abstraction layer, HAL)、カーネル(kernel)レイヤ(ドライバレイヤとも称される)、及びハードウェア(hardware)レイヤである。
アプリケーションレイヤは、一連のアプリケーションプログラムパッケージを含みうる。図5に示すように、アプリケーションレイヤは、カメラアプケーション及び支払アプリケーションなどの複数のアプリケーションプログラムパッケージを含みうる。例えば、アプリケーションプログラムパッケージは、カメラアプリケーション、ギャラリーアプリケーション、カレンダアプリケーション、フォンアプリケーション、マップアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、WLANアプリケーション、音楽アプリケーション、映像アプリケーション、SMSアプリケーション、及びデスクトップランチャ(Launcher)などのアプリケーションプログラムでありうる。
ハードウェアレイヤは、加速度センサ1、加速度センサ2、ジャイロセンサ1、ジャイロセンサ2、ホールセンサ、及び回転軸センサなどの複数のセンサを含む。加速度センサ1及びジャイロセンサ1は、折り畳み式画面の一の画面(例えば、画面A)内に配置されうる。加速度センサ2及びジャイロセンサ2は、折り畳み式画面の他の画面(例えば、画面B)内に配置されうる。ハードウェアレイヤでの複数のセンサの詳細な説明については、上述した実施形態における図4Aに示した電子デバイス内のセンサの説明を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
カーネルレイヤは、ハードウェアとソフトウェアとの間のレイヤである。カーネルレイヤは、少なくとも、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバなどを含む。図5に示すように、カーネルレイヤ(例えば、カーネルレイヤのセンサドライバ)は、センサデータプロセス(プロセスセンサデータ)を生成しうる。プロセスセンサデータは、ハードウェアレイヤのセンサによってキャプチャされたデータを、ハードウェアアブストラクションレイヤへと送信する。ハードウェアアブストラクションレイヤは、センササービス(sensor service)を提供しうる。センササービスは、センサによってキャプチャされたデータを、フレームワークレイヤにアップロードすることができる。
フレームワークレイヤは、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface, API)、及びアプリケーションプログラムレイヤでのアプリケーションプログラムのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションプログラムフレームワークレイヤは、いくつかの事前定義された機能を含む。図5に示すように、フレームワークレイヤは、ウィンドウマネージャ(window manager service, WMS)、アクティビティマネージャ(activity manager service, AMS)、センサマネージャ(sensor manager)、電力マネージャ、姿勢認識モジュール、画面夾角計算モジュール、スタートアップポリシー管理モジュールなどを含みうる。任意選択で、フレームワークレイヤは、さらに、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、フォンマネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャなど(図示せず)を含みうる。
ウィンドウマネージャWMSは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、表示画面のサイズを取得すること、ステータスバーがあるかどうかを決定すること、スクリーンをロックすること、スクリーンショットをとることなどを行うことができる。アクティビティマネージャAMSは、アクティビティを管理すること、システム内のコンポーネントを開始し、切り替え、そしてスケジューリングすること、アプリケーションプログラムを管理し、スケジューリングすることなどを担当する。センサマネージャは、センサによってキャプチャされ、最下位レイヤ(例えば)で送信されたデータを受信して管理するように構成される。電力マネージャは、電子デバイスの電力管理及び充電管理を実施するように構成される。
この出願のこの実施形態において、姿勢認識モジュール、画面夾角計算モジュール、及びスタートアップポリシー管理モジュールは、フレームワークレイヤに追加される。姿勢認識モジュールは、センサによってキャプチャされた、センサマネージャからのデータに基づいて、電子デバイスの動作姿勢を決定するように構成される。画面夾角計算モジュールは、センサによってキャプチャされた、センサマネージャからのデータに基づいて、折り畳み式画面内の2つの隣接する画面間の夾角を決定するように構成される。スタートアップポリシー管理モジュールは、姿勢認識モジュールによって決定された動作姿勢と、画面夾角計算モジュールによる計算を通じて得られた夾角とに基づいて、アプリケーションレイヤ内の対応するアプリケーションを開始することを決定するように構成され、それによって、電子デバイスは、対応するインタラクションイベントを実行する。例えば、カメラアプリケーションは、カメラを利用することによって画像をキャプチャするために開始され、又は、支払アプリケーションは、支払インターフェースを表示するために開始される。
電子デバイスが内向き折り畳み式画面を持つモバイルフォンであり、かつ、内向き折り畳み式画面が、図1A(a)~図1A(d)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面であると仮定し、以下では、この出願のこの実施形態において提供される技術的解決策について詳細に説明する。折り畳み式画面は、第1の画面(例えば、画面A)及び第2の画面(例えば、画面B)に折り畳まれうる。
概して、図1A(a)~図1A(d)又は図2(a)~図2(c)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン100を利用するとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を垂直に把持し、次いで、垂直に折り畳み式画面を展開するすることに慣れている。例えば、図1A(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、折り畳み状態にあり、かつユーザによって垂直に把持される。モバイルフォン100の折り畳み式画面は、図1A(b)~図1A(c)~図1A(d)に示したような折り畳み式画面の展開プロセスに従って、ユーザによって垂直に展開されうる。モバイルフォン100が垂直に展開された後、第2のインターフェースが、折り畳み式画面上に表示されうる。第2のインターフェースは、モバイルフォン100のロック画面インターフェース、図1Bに示したモバイルフォン100のメインインターフェース、最後に折り畳み式画面が展開されたときに表示されたインターフェース、任意のアプリケーションのインターフェースなどでありうる。
言い換えると、ユーザが、図1A(a)~図1A(d)又は図2(a)~図2(c)に示した、垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン100を利用するとき、「折り畳み状態のモバイルフォン100は、垂直に把持されて垂直に展開される」ということが、ユーザが垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する通常の状態である。図6(a)に示すように、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、折り畳み状態であり、かつユーザによって水平に把持されている。モバイルフォン100の折り畳み式画面は、図6(a)~図6(b)~図6(c)に示すような折り畳み式画面の展開プロセスに従って、ユーザによって水平に展開され、即ち、「モバイルフォン100が水平に把持されて水平に展開され」、それは、ユーザが垂直に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する特別な状態と称されうる。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出するとき、モバイルフォン100は、自動的に、第1のインターフェースを、展開状態の折り畳み式画面上に表示しうる。第1のインターフェースは、モバイルフォン100の事前設定された機能に対応するインターフェースである。
いくつかの実施形態において、事前設定された機能は、支払機能であってよく、第1のインターフェースは、少なくとも1つの支払モードを含んでよい。モバイルフォン100は、取引カード方式で支払モードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、図6(c)に示した、Alipayの電子支払カード601、及びBank of Chinaの取引カード602などの少なくとも1つの取引カードを含みうる。他の実施形態において、事前設定された機能は、撮像機能であってよく、第1のインターフェースは、カメラのビューファインダーインターフェースであってよい。
言い換えると、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、モバイルフォン100は、水平に把持され、次いで、水平に展開されることがあり、事前設定された機能が自動的に開始され、事前設定された機能に対応するインターフェース(即ち、第1のインターフェース)が表示される。このようにすると、展開状態にある折り畳み式画面モバイルフォンの折り畳み式画面上で事前設定された機能を開始するユーザの操作は、簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
例えば、この出願のこの実施形態における方法は、以下の3つのフェーズを含みうる。
フェーズI:折り畳み状態及び水平把持を検出するフェーズ、
フェーズII:モバイルフォン100が水平に展開されることを検出するフェーズ、及び
フェーズIII:モバイルフォン100が第1のインターフェースを表示するフェーズ。
最初に、この出願のこの実施形態において、フェーズI(即ち、折り畳み状態及び水平把持を検出するフェーズ)が詳細に説明される。
モバイルフォン100の折り畳み式画面は、第1の画面及び第2の画面に折り畳まれうることが理解されうる。ジャイロセンサは、第1の画面及び第2の画面の両方に配置される。各画面のジャイロセンサは、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角を測定するように構成されうる。加えて、各画面(即ち、画面に配置されるジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸の中で、一の軸がモバイルフォン100の短辺に平行であり、他の軸がモバイルフォン100の長辺に平行であり、第3の軸が、モバイルフォン100の長辺に垂直で、かつモバイルフォン100の短辺に垂直である。各画面(即ち、画面に配置されるジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸は、右手直交座標系を構成する。
例えば、図4B(b)に示すように、画面Aのx軸はモバイルフォンの短辺に平行であり、y軸はモバイルフォンの長辺01に平行であり、z軸は、モバイルフォンの短辺に垂直で、かつモバイルフォンの長辺01に垂直である。図4B(b)に示すように、画面Bのx軸はモバイルフォンの短辺に平行であり、y軸はモバイルフォンの長辺02に平行であり、z軸は、モバイルフォンの短辺に垂直で、かつモバイルフォンの長辺02に垂直である。
折り畳み式画面の各画面におけるジャイロセンサの座標系のx軸、y軸、及びz軸の中で、ある軸(例えば、y軸)は、モバイルフォン100の長辺に平行であることを、上述した説明から学ぶことができる。例えば、図4B(b)に示すように、画面Aのy軸は、モバイルフォンの長辺01に平行であり、画面Bのy軸は、モバイルフォンの長辺02に平行である。
従って、モバイルフォン100は、上述した軸(y軸など)と水平面との間のものであり、かつ画面A及び画面Bのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角に基づいて、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを決定しうる。特に、モバイルフォン100は、y軸と水平面との間のものであり、かつ画面Aのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角と、y軸と水平面との間のものであり、かつ画面Bのジャイロセンサによってキャプチャされた夾角とに基づいて、画面Aと画面Bとの間の夾角を決定しうる。画面Aと画面Bとの間の夾角は、図4B(b)に示した、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角である。画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が、第1の事前設定された角度閾値P1以下である場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が折り畳み状態にあると決定しうる、又は、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が、第2の事前設定された角度閾値P2より大きい場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が展開状態にあると決定しうる。
任意選択で、モバイルフォン100は、さらに、磁力計、ホールデバイス、赤外線デバイス、回転軸センサなどの1つ以上のコンポーネントを利用することによって、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを識別しうる。1つ以上のコンポーネントを利用することによって、モバイルフォン100が折り畳み状態にあるか又は展開状態にあるかを、モバイルフォン100が識別する特定の方法については、従来技術における関連説明を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
この出願のこの実施形態において、ランドスケープ状態にあるモバイルフォン100は、水平に把持されているモバイルフォン100と称され、ポートレート状態にあるモバイルフォン100は、垂直に把持されているモバイルフォン100と称されることに留意すべきである。
ユーザがモバイルフォン100を利用するとき、モバイルフォン100は、ランドスケープ状態にあってよく、又はポートレート状態にあってよい。この出願のこの実施形態において、ランドスケープ状態及びポートレート状態は、ここで詳細に説明される。
図7(a)に示すように、モバイルフォン100は展開状態にあり、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、4つの辺を含みうる。4つの辺は、互いに平行で、互いに等しい長さの2つの短辺を含み、それらは、図7(a)に示した短辺05及び短辺06などの、折り畳み式画面の短辺と称されることがある。4つの辺は、さらに、互いに平行で、互いに等しい長さの2つの長辺を含み、それらは、図7(a)に示した、01と02によって形成される長辺、及び03と04によって形成された長辺などの、折り畳み式画面の長辺と称されることがある。01及び02の両方は、モバイルフォン100の一の長辺の一部であり、03及び04の両方は、モバイルフォン100の他の長辺の一部である。モバイルフォン100は、折り畳み辺(foldable side)に沿って折り畳まれてよく、図7(a)に示した展開状態から、図7(b)~図7(e)のいずれか1つに示した折り畳み状態へと切り替えられる。
実装において、モバイルフォン100は、折り畳み式画面の画面Aの長辺(図7(a)に示した01)及び画面Bの長辺(図7(a)に示した02)と水平面との間の夾角に基づいて、折り畳み状態のモバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。
モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、ランドスケープ状態において、折り畳み式画面の長辺は、水平面に平行である(例えば、図7(b)に示すように、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面との間の夾角が0である)、又は、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面07との間の夾角08は、事前設定された値1以下である(例えば、図7(c)に示すように)。事前設定された値1は、45°以下であり、事前設定された値1の特定の値は、実際のアプリケーションシナリオに基づいて設定されうる。例えば、事前設定された値1は、20°であってよい。
モバイルフォン100が折り畳み状態であるとき、ポートレート状態において、折り畳み式画面の長辺は、水平面に垂直である(例えば、図7(d)に示すように、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面との間の夾角09が90°である)、又は、折り畳み式画面の長辺01又は02と水平面07との間の夾角10は、事前設定された値1より大きい(例えば、図7(e)に示すように、事前設定された値1は、45°以上である)。
折り畳み式画面の各画面におけるジャイロセンサの座標系のx軸、y軸、及びz軸の中で、ある軸(例えば、y軸)は、モバイルフォン100の長辺に平行であることを、上述した説明から学ぶことができる。従って、モバイルフォン100は、上述した軸(y軸など)と水平面との間のものであり、かつ各画面のジャイロセンサによってキャプチャされた夾角に基づいて、モバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下であり、かつ画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下であるとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100がランドスケープ状態にあると決定しうる。画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1より大きく、及び/又は画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1より大きいとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100がポートレート状態にあると決定しうる。
まとめると、この出願のこの実施形態において、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値P1以下で、画面Aのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下である及び/又は画面Bのy軸と水平面との間の夾角が事前設定された値1以下である場合、モバイルフォン100は、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されていると決定しうる。
他の実装において、モバイルフォン100は、画面A(画面Aのジャイロなど)又は画面B(画面Bのジャイロなど)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角に基づいて、折り畳み状態のモバイルフォン100がランドスケープ状態にあるか又はポートレート状態にあるかを決定しうる。
例えば、図4B(b)に示した、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とに関連し、図8A(a)は、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として画面Aのジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図、及び、OBを座標原点として持つ画面Bのジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸の模式図である。
図8A(a)に示すように、モバイルフォン100は、ランドスケープ状態にあり、即ち、モバイルフォン100は、水平に把持される。このケースでは、画面Aのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角は、90°(即ち、垂直)に近く、画面Aのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近く、画面Aのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近い。画面Bのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角は、90°(即ち、垂直)に近く、画面Bのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近く、画面Bのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、0°(即ち、平行)に近い。
まとめると、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が第1の事前設定された角度閾値P1以下で、画面A又は画面Bのジャイロセンサのx軸と水平面との間の夾角が第3の夾角範囲(例えば、[K1,90°])内に収まる場合、画面A又は画面Bのジャイロセンサのy軸と水平面との間の夾角は、第4の夾角範囲(例えば、[0°,K2])内に収まり、かつ画面A又は画面Bのジャイロセンサのz軸と水平面との間の夾角は、第4の夾角範囲に収まる。このケースでは、モバイルフォン100は、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されていると決定しうる。
例えば、K1の値範囲は、[q1,90°]であってよい。例えば、q1は、85°、80°、又は86°などの90°に近い角度値であってよい。K2の値範囲は、[0°,q2]であってよい。例えば、q2は、10°、8°、又は5°などの0°に近い角度値であってよい。
次に、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとモバイルフォン100が決定した後で、モバイルフォン100が水平に展開されることを検出するフェーズ(即ち、フェーズII)について詳細に説明される。
モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う第1の画面(例えば、画面A)及び/又は第2の画面(例えば、画面B)の変化が生じるとモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、モバイルフォンが水平に展開されると決定しうる。
実装において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A及び画面Bの変化が生じることは、特に、事前設定された条件に従う、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角、及び画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の変化が生じることを含む。モバイルフォン100は、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び画面Bに配置されたジャイロセンサを利用することによって、対応する画面のx軸、y軸、及びz軸の変化を検出しうる。
例えば、図4B(b)に示した、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と、画面Bのx軸、y軸、及びz軸とに関連し、図8A(a)は、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるときの、OAを座標原点として持つ画面Aのジャイロセンサaのx軸、y軸、及びz軸の模式図と、OBを座標原点として持つ画面Bのジャイロセンサbのx軸、y軸、及びz軸との模式図である。
図8A(a)に示すように、画面A及び画面Bが折り畳み状態にあるとき、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角は0°であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角は0°である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(a)に示した状態から、図8A(b)に示した状態へと切り替わる。図8A(b)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角の値範囲は(0°,90°)であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の値範囲は(0°,90°)である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(b)に示した状態から、図8A(c)に示した状態へと切り替わる。図8A(c)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角の値範囲は(90°,180°)であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角の値範囲は(90°,180°)である。
画面Bが折り畳み辺を軸に反時計回りに回転すると仮定すると、モバイルフォン100は、図8A(c)に示した状態から、図8A(d)に示した状態へと切り替わる。図8A(d)に示すように、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角は0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角は180°であり、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角は180°である。
図8Aに示した例に関連し、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A及び画面Bの変化が生じることは、特に、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角が0°であり、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加し、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加することを含みうる。
まとめると、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、画面Aのx軸と画面Bのx軸との間の夾角が0°であり、かつ、画面Aのy軸と画面Bのy軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加し、かつ、画面Aのz軸と画面Bのz軸との間の夾角が徐々に0°から180°へと増加することをモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が水平に展開されると決定しうる。
他の実装において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、
事前設定された条件に従うモバイルフォン100の画面A又は画面Bの変化が生じることは、特に、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていることを検出するが、画面Bに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていないことを検出すること、又は、画面Aに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていないことを検出するが、画面Bに配置されたジャイロセンサ及び/又は加速度センサが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていることを検出すること、を含みうる。
例えば、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じておらず、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると仮定する。上述した実装における、事前設定された条件に従う画面A又は画面Bの変化について説明する。
一方で、画面Aの加速度センサが画面Aの加速度変化を検出しないが、画面Bの加速度センサが画面Bの加速度変化を検出するとき、モバイルフォン100は、画面Aが動いていないが、画面Bが、画面Aと画面Bとの折り畳み辺を軸に回転して折り畳み式画面を展開していると決定しうる。
他方で、画面Aのジャイロセンサが、画面Aのx軸、y軸、及びz軸と水平面との間の夾角の変化が第1の角度範囲(例えば、[0°,K3])内にあることを検出し、画面Bのジャイロセンサが、画面Bのx軸、y軸、及びz軸のうちの1つと、水平面との間の夾角の変化が第1の角度範囲(例えば、[0°,K3])内にあること、他の軸と水平面との間の夾角が[0°,90°]の範囲内で増加し、次いで、[90°,0°]の範囲内で減少すること、そして、さらに他の軸と水平面との間の夾角が[90°,0°]の範囲内で減少し、次いで、[0°,90°]の範囲内で増加することを検出する場合、一方での画面A及び画面Bの加速度の変化に関連して、モバイルフォン100は、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると決定しうる。さらに、モバイルフォン100は、モバイルフォン100が水平に展開されると決定しうる。
最後に、この出願のこの実施形態において、フェーズIII(即ち、モバイルフォン100が第1のインターフェースを表示するフェーズ)について詳細に説明する。
いくつかの実施形態において、事前設定された機能は、支払機能であってよく、第1のインターフェースは、少なくとも1つの支払モードを含みうる。モバイルフォン100は、取引カード方式で支払モードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、少なくとも1つの取引カードを含みうる。
少なくとも1つの取引カードは、1つ以上のアプリケーションにおける取引カードを含みうる。例えば、少なくとも1つの取引カードは、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カード、及び支払アプリケーション内の電子支払カードを含みうる。
例えば、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードは、バスカード、エントランスガードカード、ソーシャルセキュリティカード、銀行カード、車両キー、アイデンティティカード、ソーシャルセキュリティカード、会員カード、及びバウチャーカード(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、エクスプレスピックアップスリップ、及び様々なクーポンなど)などの取引カードを含みうる。例えば、会員カードは、ショッピングモール、スーパーマーケット(Walmartなど)、コーヒーショップ(Starbucksなど)、又はフィットネスセンターなどの営利団体の会員カードであってよい。
支払アプリケーションの電子支払カードは、支払アプリケーションの電子支払コード(QRコード又はバーコードなど)を含むカードである。例えば、支払アプリケーションは、WeChat及びAlipayを含みうる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードの一部は、モバイルフォン100のNFC装置を利用して取引を完了しうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。例えば、バスカード、エントランスガードカード、ソーシャルセキュリティカード、銀行カード、車両キー、ソーシャルセキュリティカード、会員カードなどは、モバイルフォン100のNFC装置を利用して取引を完了しうる。モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内の取引カードの他の部分(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、エクスプレスピックアップスリップ、及び様々なクーポンなどのバウチャーカード)は、電子支払コード(例えば、QRコード又はバーコード)を含む取引カードである。このタイプの取引カードは、「スキャン・トゥ・ペイ(scan-to-pay)」を利用して取引を完了することができる。
モバイルフォン100は、ウォレットアプリケーションにおいてNFCをサポートする取引カードを、デフォルト取引カード(例えば、バスカード)として設定しうる。デフォルト取引カードは、アクティブ状態にある。アクティブ化状態にある取引カードは、取引命令を受信して、自動的に取引を完了することができる。概して、モバイルフォン100がNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信しうる。モバイルフォン100が、デフォルト取引カード(バスカードなど)にアクセスするために利用される取引命令を受信する場合、たとえモバイルフォン100が展開されてなくても、モバイルフォン100は、デフォルト取引カードを利用することによって取引を完了しうる。例えば、取引命令は、取引命令によってアクセスされるべき、取引カードのアプリケーション識別子(application identifier, AID)を搬送してよく、AIDは、取引カードを識別するために利用される。
もちろん、モバイルフォン100によって受信される取引命令によってアクセスされるべき取引カードは、代替的に、デフォルト取引カードでなく、NFCをサポートする他の取引カードであってよい。
このケースでは、いくつかの実施形態において、ユーザは、手作業で、ユーザが利用したい取引カードをアクティブ化しうる。特に、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出するとき、モバイルフォン100は、展開状態の折り畳み式画面上に、少なくとも1つの取引カードを含む第1のインターフェースを自動的に表示しうる。次いで、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードの中で、ユーザが利用したい取引カード上でのユーザの選択操作を受け付けうる。選択操作に応答して、モバイルフォン100は、選択操作に対応する取引カードをアクティブ化しうる。モバイルフォン100は、取引カードがアクティブ化状態にあることを示すために、第1のインターフェースの最上位レイヤに取引カードを表示しうる。このケースでは、モバイルフォン100が、対応するNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接し、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信する場合、取引カードは、自動的に取引を完了するために、直接的に利用されうる。
このケースでは、他の実施形態において、モバイルフォン100は、自動的に、取引命令で搬送されたAIDによって識別される取引カードをアクティブ化しうる。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されて、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、第1のインターフェース上に少なくとも1つの取引カードを表示しうる。このケースでは、モバイルフォン100が、対応するNFCカードリーダ又はPOSマシーンに近接するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダ又はPOSマシーンから取引命令を受信しうる。取引命令は、AIDを搬送する。モバイルフォン100は、自動的に、AIDを利用することによってルーティングを実行し、自動的に、AIDによって識別される取引カードをアクティブ化して、取引を完了しうる。AIDによって識別される取引カードは、第1のインターフェースの最上位レイヤに表示されてよく、又は、第1のインターフェースの他のレイヤ(即ち、第1のインターフェースの最上位レイヤの取引カードによってブロックされる)に表示されてよい。任意選択で、この実施形態において、モバイルフォン100は、AIDを利用することによって自動的にルーティングを実行し、AIDによって識別される取引カードを自動的にアクティブ化するだけでなく、第1のインターフェースの最上位レイヤに取引カードを表示して、取引カードがアクティブ化状態にあることを示してもよい。
他の実施形態において、少なくとも1つの取引カードは、事前設定された取引カードを含みうる。事前設定された取引カードの詳細な説明については、以下の実装(a)~(c)における説明を参照されたい。
実装(a)において、事前設定された取引カードは、ユーザによってモバイルフォン100に設定されうる。代替的に、事前設定された取引カードは、複数の取引カードの中のものであり、かつ、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が第1の事前設定された閾値より大きい取引カードであってよい。例えば、第1の事前設定された時間期間は、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、又は50日であってよい。
例えば、モバイルフォン100の事前設定された取引カードが、Alipayの電子支払カード及びBank of Chinaの取引カードを含むと仮定する。図6(a)~図6(c)に示すように、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持されるとき、モバイルフォン100は、水平に展開される。図6(c)に示すように、モバイルフォン100は、Alipayの電子支払カード601と、Bank of Chinaの取引カード602とを、展開状態の折り畳み式画面上に表示しうる。
事前設定された取引カードは、その利用回数又は第1の事前設定された時間期間における利用頻度が、モバイルフォン100における第1の事前設定された閾値より大きい取引カードであるか、又は、事前設定された取引カードは、ユーザによって設定された取引カードである。言い換えると、事前設定された取引カードは、ユーザによって通常利用される取引カードでありうる。このようにして、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に直接的に、1つ以上の事前設定された取引カードを表示し、それによって、ユーザは、支払を行うために、事前設定された取引カードを直接的に利用することができる。例えば、図6(c)又は図6(d)に示すように、ユーザは、直接的に、Alipayの電子支払カード601を受取人に示して、支払を完了しうる。このようにすると、展開状態のモバイルフォン100上で支払機能を開始するユーザの操作が簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
実装(b)において、事前設定された取引カードは、複数の取引カードの中のものであり、かつ現在のシナリオ情報に対応する取引カードであってよい。例えば、現在のシナリオ情報は、少なくとも地理的位置情報及び時間情報を含みうる。モバイルフォン100は、各取引カードの利用シナリオ情報を格納しうる。利用シナリオ情報は、地理的位置情報及び時間情報のうちの少なくとも1つ以上を含みうる。
折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されるとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報を取得しうる。次いで、モバイルフォン100は、その利用シナリオ情報が現在のシナリオ情報に適合する取引カード(即ち、事前設定された取引カード)を探索し、事前設定された取引カードを折り畳み式画面上に表示しうる。
例えば、取引カードの利用シナリオ情報における地理的位置情報は、取引カードが利用されうる地理的位置を示すために利用される。例えば、映画チケットが利用されうる地理的位置は、映画館である。航空機チケットが利用されうる地理的位置は、飛行場である。鉄道チケットが利用されうる地理的位置は、鉄道駅舎である。Alipayの電子支払カードが利用されうる地理的位置は、ショッピングモール、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどである。エントランスガードカードが利用されうる地理的位置は、家に対応する地理的位置である。車両キーの取引カードが利用されうる地理的位置は、ガレージである。エクスプレスピックアップスリップが利用されうる地理的位置は、セルフサービスエクスプレスボックスの位置である。
取引カードの利用シナリオ情報における時間情報は、対応する取引カードが利用されうる時間を示すために利用される。時間情報は、モバイルフォン100によって収集されるものであり、かつ、ユーザが取引カードを通常利用する時間であってよい。例えば、統計を収集することによって、ユーザがバスカードを7:00~7:30及び18:00~18:30の2つの時間期間内に通常利用するとモバイルフォン100が学んでいる場合、バスカードの時間情報は、7:00~7:30及び18:00~18:30になりうる。他の例において、統計を収集することによって、ユーザがAlipayの電子支払カードを8:00~8:20の時間期間に通常利用するとモバイルフォン100が学んでいる場合、電子支払カードの時間情報は、8:00~8:20になりうる。
例えば、上述した利用シナリオ情報が地理的位置情報を含む仮定する。例えば、モバイルフォン100が映画館にあると仮定する。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の地理的位置情報、例えば、映画館の地理的位置情報を取得しうる。次いで、図8Bに示すように、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、映画館の地理的位置情報に対応する取引カード、例えば、映画チケット800を表示しうる。
他の例において、モバイルフォン100が西安の地下鉄駅にあると仮定する。折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、モバイルフォン100の地理的位置情報、例えば、地下鉄駅の地理的位置情報を取得しうる。次いで、図8Cに示すように、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、地下鉄駅の地理的位置情報に対応する取引カード、例えば、Alipayの西安電子メトロカード801を表示しうる。
さらに、折り畳み式画面上に、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示した後、モバイルフォン100は、ユーザの第6の操作をさらに受け付ける。第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、ウォレットアプリケーションのメインインターフェースを表示しうる。代替的に、第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを含む第1のインターフェースを表示しうる。例えば、モバイルフォン100は、図8Bに示した映画チケット800を表示する。第6の操作に応答して、モバイルフォン100は、図6(c)又は図6(d)に示した第1のインターフェースを表示しうる。
例えば、第6の操作は、第3のスライド操作及び第4のスライド操作を含みうる。第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される下から上へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される上から下へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される左から右へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される右から左へのスライド操作であってよい。代替的に、第3のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される右から左へのスライド操作であってよく、第4のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される左から右へのスライド操作であってよい。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを検出したとき、モバイルフォン100は、自動的に、折り畳み式画面上に、モバイルフォン100の現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示しうる。このようにすると、展開状態のモバイルフォン100上で現在のシナリオ情報に対応する取引カードを表示するユーザの操作が簡単化されることができる。従って、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善される。
実装(c)において、事前設定された取引カードは、モバイルフォン100の複数の取引カードの中で、現在、優先アクティビティを有する取引カードであってよい。モバイルフォン100は、各取引カードを管理するウォレットアプリケーションから各取引カードの優先アクティビティ情報を取得しうる。代替的に、モバイルフォン100は、Dianping又はMeituanなどのアプリケーションから取引カードの優先情報を取得しうる。例えば、Dianpingは、各取引カードに対する各商人の優先アクティビティを含みうる。代替的に、モバイルフォン100は、さらに、取引カードに対応するアプリケーションから取引カードの優先アクティビティ情報を取得しうる。優先アクティビティ情報は、取引カードに対応する優先アクティビティルールを示すために利用される。任意選択で、モバイルフォン100は、さらに、展開された折り畳み式画面上に各取引カードの優先アクティビティ情報を表示してよく、それによって、ユーザは、便利に、支払に対する比較的高い優先度を持つ取引カードを選択する。
他の実施形態において、少なくとも1つの取引カードは、さらに、モバイルフォン100の事前設定された取引カードとは異なる取引カードを含みうる。この実施形態において、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、事前設定された取引カードを表示し、事前設定された表示方法とは異なる他の表示方法で、異なる取引カードを表示しうる。例えば、図6(d)に示した、Bank of Chinaの取引カード603とAlipayの電子支払カード601とが上述した事前設定された取引カードであると仮定する。図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、第1の画面606上にBank of Chinaの取引カード603を表示するだけでなく、China Construction Bankの取引カード605及びChina Merchants Bankの取引カード604(即ち、上述した他の取引カード)も第1の画面606上に表示しうる。モバイルフォン100は、第2の画面607上にAlipayの電子支払カード601を表示するだけでなく、WeChatの電子支払カード603(即ち、上述した他の取引カード)も第2の画面607上に表示しうる。
少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードを含みうる。モバイルフォン100は、複数の取引カードの一部を第1の画面に表示し、複数の取引カードの他の部分を第2の画面に表示しうる。例えば、図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、Bank of Chinaの取引カード603、China Construction Bankの取引カード605、及びChina Merchants Bankの取引カード604を第1の画面606上に表示し、Alipayの電子支払カード601、及びWeChatの電子支払カード603を第2の画面607上に表示しうる。
例えば、モバイルフォン100は、第1の配置方法で、第1の画面上に、取引カードの一部を表示し、第1の配置方法で、第2の画面上に、取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(a)に示すように、モバイルフォン100は、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第1の配置方法で、第2の画面上に4つの取引カードを表示しうる。
代替的に、モバイルフォン100は、第2の配置方法で、第1の画面上に取引カードの一部を表示し、第2の配置方法で、第2の画面上に取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(b)に示すように、モバイルフォン100は、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第2の配置方法で、第2の画面上に4つの取引カードを表示しうる。
代替的に、モバイルフォン100は、第3の配置方法で、第1の画面上に取引カードの一部を表示し、第3の配置方法で、第2の画面上に取引カードの他の部分を表示しうる。例えば、図9A(c)に示すように、モバイルフォン100は、第3の配置方法(例えば、水平-垂直配置方法)で、第1の画面上に3つの取引カードを表示し、第3の配置方法で、第2の画面上に2つの取引カードを表示しうる。この出願のこの実施形態において、この出願のこの例における方法については、第3の配置方法で、モバイルフォン100が第1の画面及び第2の画面上に取引カードを表示する例を利用することによって説明される。
例えば、モバイルフォン100のウォレットアプリケーション内のAlipayの電子支払カード及びBank of Chinaの取引カードが、事前設定された取引カードであり、China Construction Bankの取引カード、China Merchants Bankの取引カード、及びWeChatの電子支払カードが、事前設定された取引カードではないと仮定する。図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、事前設定された取引カード、例えば、Alipayの電子支払カード601及びBank of Chinaの取引カード602を表示し、事前設定された取引カードより下位のレイヤで、China Construction Bankの取引カード605、China Merchants Bankの取引カード604、及びWeChatの電子支払カード603を表示しうる。この出願のこの実施形態において、最上位レイヤで、事前設定された取引カードを表示することは、事前設定された取引カードが、他の取引カードによってブロックされず、事前設定された取引カードのいずれの部分もユーザに見えることを意味することに留意すべきである。
モバイルフォン100の第1の画面は、1つ以上の取引カードを表示してよく、第2の画面も、1つ以上の取引カードを表示してよいことを上述した説明から学ぶことができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100の第1の画面が複数の取引カードを表示するとき、事前設定された表示方法で、モバイルフォン100によって表示される取引カードは、第1の画面上での、ユーザのスライド操作(例えば、第1のスライド操作)に応答して、複数の取引カードの間で切り替えられうる。同様に、モバイルフォン100の第2の画面が複数の取引カードを表示するとき、事前設定された表示方法で、モバイルフォン100によって表示される取引カードは、第2の画面上での、ユーザのスライド操作(例えば、第2のスライド操作)に応答して、複数の取引カードの間で切り替えられうる。
特に、モバイルフォン100の第1の画面が複数の取引カードを表示するとき、モバイルフォン100は、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの中の第1の取引カードを表示しうる。第1のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第1の画面が複数の取引カードを表示しているときには、事前設定された表示方法で表示される第1の取引カードが、複数の取引カードの間で切り替えられる。
例えば、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が、事前設定された表示方法で第1の取引カードを表示することは、特に、モバイルフォン100が最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で第1の取引カードを表示することと、モバイルフォン100が事前設定された色で第1の取引カードを表示することと、を含みうる。この出願のこの実施形態において、この出願のこの実施形態における方法については、第1の取引カードが最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で表示される例を利用することによって説明される。
例えば、第1のスライド操作は、折り畳み式画面の第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作、上から下へのスライド操作、左から右へのスライド操作、又は右から左へのスライド操作であってよい。例えば、図9B(a)に示すように、第1のスライド操作は、第1の画面901上でのユーザによって入力される、下から上へのスライド操作904であってよい。図9B(a)に示すように、分割線903は、モバイルフォン100の折り畳み式画面の第1の画面901と第2の画面902との間の境界として利用される。スライド操作904(即ち、第1のスライド操作)の開始点は、点Aである。
図9B(b)に示すように、第1のスライド操作904のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図9B(b)に示した点Aから、図9B(b)に示した点Bへと変化することをモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100によって表示されている第1の取引カードは、図9B(a)に示したBank of Chinaの取引カード602から、図9B(b)に示したChina Merchants Bankの取引カード604へと切り替えられる。図9B(b)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、China Merchants Bankの取引カード604を表示する。
第1のスライド操作のスライド位置が変化し続けるとき、モバイルフォン100によって、事前設定された表示方法で表示される第1の取引カードは、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの間で切り替えられ続けると理解されうる。例えば、モバイルフォン100が、スライド操作のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図9B(c)に示した点Bから、図9B(c)に示した点Cへと変化することを検出するとき、モバイルフォン100によって表示される第1の取引カードは、図9B(b)に示したBank of Chinaの取引カード602から、図9B(c)に示したChina Construction Bankの取引カード605へと切り替えられる。図9B(c)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、China Construction Bankの取引カード605を表示する。
第1のスライド操作のスライド位置が変化するとしても、1つの取引カードだけが第1の画面上に表示されているときには、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、取引カードを表示しないことに留意すべきである。
この実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作を受け、第2のスライド操作に応答して、事前設定された表示方法で、第2の画面上の複数の取引カードの間で第2の取引カードを表示しうる。第2のスライド操作のスライド位置が変化するにつれて、第2の画面が複数の取引カードを含むときには、事前設定された表示方法で表示される第2の取引カードが、複数の取引カードの間で切り替えられる。
例えば、第2のスライド操作は、折り畳み式画面の第2の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作、上から下へのスライド操作、左から右へのスライド操作、又は右から左へのスライド操作であってよい。例えば、図10A(a)に示すように、第2のスライド操作は、第2の画面902上でのユーザによって入力される、右から左へのスライド操作1001であってよい。スライド操作1001(即ち、第2のスライド操作)の開始点は、点aである。
図10A(b)に示すように、第2のスライド操作1001のスライド位置が、スライド軌跡に沿って、図10A(b)に示した点aから、図10A(b)に示した点bへと変化することをモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100によって表示される第2の取引カードは、図10A(a)に示したAlipayの電子支払カード601から、図10A(b)に示したWeChatの電子支払カード603へと切り替えられる。図10A(b)に示すように、モバイルフォン100は、最上位レイヤ(即ち、事前設定された表示方法)で、WeChatの電子支払カード603を表示する。第2のスライド操作のスライド位置が変化し続けるとき、モバイルフォン100によって、事前設定された表示方法で表示される第2の取引カードは、第1の画面(図示せず)上に表示されている複数の取引カードの間で切り替えられ続けると理解されうる。
第2のスライド操作のスライド位置が変化するとしても、1つの取引カードだけが第2の画面上に表示されているときには、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法で、取引カードを表示しないことに留意すべきである。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面上での、ユーザの第1のスライド操作に応答して、第1の画面上に表示されている複数の取引カード間での切り替えを実施し、第2の画面上での、ユーザの第2のスライド操作に応答して、第2の画面上に表示されている複数の取引カード間での切り替えを実施しうる。この出願によれば、取引カードの切り替えを実施するユーザの操作は低減されることができ、マンマシンインタラクション性能が改善されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100が、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第1の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第1のスライド操作は、第1の画面上での、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作であってよい。同様に、モバイルフォン100が、第1の配置方法(例えば、垂直配置方法)で、第2の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第2のスライド操作は、第2の画面上での、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作であってよい。このようにすると、垂直配置方法で表示されている複数の取引カード間での切り替えが、上から下へのスライド操作又は下から上へのスライド操作(例えば、第1のスライド操作又は第2のスライド操作)を実行することによって制御される。このことは、ユーザの視覚の習慣により良く従っており、ユーザ体験を改善することができる。
モバイルフォン100が、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第1の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第1のスライド操作は、第1の画面上での、左から右へのスライド操作又は右から左へのスライド操作であってよい。同様に、モバイルフォン100が、第2の配置方法(例えば、水平配置方法)で、第2の画面上に複数の取引カードを表示するとき、第2のスライド操作は、第2の画面上での、左から右へのスライド操作又は右から左へのスライド操作であってよい。このようにすると、水平配置方法で表示されている複数の取引カード間での切り替えが、左から右への又は右から左へのスライド操作(例えば、第1のスライド操作又は第2のスライド操作)を実行することによって制御される。このことは、ユーザの視覚の習慣により良く従っており、ユーザ体験を改善することができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている取引カードの中の第7の取引カード上でのユーザの第4の操作を受け付けてよい。第7の取引カードは、第1の画面上に表示されている複数の取引カードの中の、事前設定された表示方法(例えば、第1の取引カード)で表示されている取引カードとは別の取引カードである。例えば、第7の取引カードは、図9B(a)に示された、China Merchants Bankの取引カード604又はChina Construction Bankの取引カード605であってよいが、図9B(a)に示したBank of Chinaの取引カード602ではない。第4の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に、事前設定された表示方法で、第7の取引カードを表示してよい。例えば、モバイルフォン100は、図9B(a)に示したChina Merchants Bankの取引カード604(即ち、第7の取引カード)上でのユーザの第4の操作(例えば、図示されていないタップ操作)を受け付けてよい。第4の操作に応答して、図9B(b)に示すように、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法(例えば、最上位レイヤ)で、第1の画面901上にChina Merchants Bankの取引カード604を表示してよい。
モバイルフォン100は、さらに、第2の画面上に表示されている取引カードの中の、第8の取引カード上でのユーザの第4の操作を受け付けてよい。第8の取引カードは、第2の画面上に表示されている取引カードの中の、事前設定された表示方法で表示されている取引カードとは別の取引カードである。例えば、第8の取引カードは、図10A(a)に示したWeChatの電子支払カード603であってよいが、図10A(a)に示したAlipayの電子支払カード601ではない。第4の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に、事前設定された表示方法で、第8の取引カードを表示してよい。例えば、モバイルフォン100は、図10A(a)に示したWeChatの電子支払カード603(即ち、第8の取引カード)上での、ユーザの第4の操作(例えば、図示しないタップ操作)を受け付けてよい。第4の操作に応答して、図10A(b)に示すように、モバイルフォン100は、事前設定された表示方法(例えば、最上位レイヤ)で、第2の画面上に、WeChatの電子支払カード603を表示しうる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面又は第2の画面上での、ユーザの第5の操作を受け付けてよい。第1の画面上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示しうる。第1の編集インターフェースは、第1の画面上に表示される取引カードを編集するために利用される。第2の画面上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示しうる。第2の編集インターフェースは、第2の画面上に表示される取引カードを編集するために利用される。
第1の編集インターフェースが、第1の画面上に表示される取引カードを編集するために利用されるとは、特に、第1の編集インターフェースが、第1の画面上での取引カードの配置順序を調整する機能、取引カードを削除する機能などを提供しうることを意味する。第2の編集インターフェースが、第2の画面上に表示される取引カードを編集するために利用されるとは、特に、第2の編集インターフェースが、第2の画面上での取引カードの配置順序を調整する機能、取引カードを削除する機能などを提供しうることを意味する。
例えば、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上の任意のブランク位置での、ユーザのタッチ&ホールド操作、ダブルタップ操作などであってよい。任意選択で、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上でユーザによって入力される、S字状ジェスチャー又はO字状ジェスチャーなどの第1の事前設定されたジェスチャー入力であってよい。代替的に、第5の操作は、第1の画面又は第2の画面上に表示されている任意の取引カード上での、ユーザのタッチ&ホールド操作、ダブルタップ操作などであってよい。第5の操作は、上で述べた第4の操作とは異なる。
例えば、モバイルフォン100が、第1の画面上での、ユーザの第5の操作に応答して、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示すると仮定する。図10B(a)に示すように、第1の画面901上での第5の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面901上に、図10B(b)に示した第1の編集インターフェース1002を表示しうる。第1の編集インターフェース1002は、図10B(a)の第1の画面901上に表示されている3つの取引カードに対応するカードオプション、例えば、China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションを含む。
China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションの中の任意のカードオプション上でのユーザのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上の対応する3つの取引カードの配置順序を調整しうる。例えば、図10B(b)に示すように、Bank of Chinaのカードオプション上でのユーザの下方向へのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100は、図10B(c)に示した第1の編集インターフェース1003を表示してよい。図10B(b)では、China Construction Bankのカードオプションが白色でマーク付けされ、第1の画面上の最上位レイヤで表示されているChina Construction Bankの取引カードを示すために利用される。図10B(c)では、Bank of Chinaのカードオプションが白色でマーク付けされ、第1の画面上の最上位レイヤで表示されているBank of Chinaの取引カードを示すために利用される。Bank of Chinaのカードオプション上でのユーザの下方向へのドラッグ操作に応答して、モバイルフォン100が、第1の画面上の3つの取引カードの配置順序を調整することを、図10B(b)及び図10B(c)を比較することによって学ぶことができる。
China Merchants Bankのカードオプション、Bank of Chinaのカードオプション、及びChina Construction Bankのカードオプションの中の任意のカードオプション上でのユーザの削除操作に応答して、モバイルフォン100は、対応する取引カードを削除しうる。例えば、削除操作は、第1の画面の外にカードオプションをスライドするように、カードオプションをドラッグする操作であってよい。例えば、削除操作は、図10B(c)に示したBank of Chinaのカードオプション上での、ユーザの左方向へのスライド操作であってよく、左方向へのスライド操作は、第1の画面901の外にBank of Chinaのカードオプションをスライドするために利用される。図10B(c)に示したBank of Chinaのカードオプション上での、ユーザの左方向へのスライド操作に応答して、モバイルフォン100は、図10C(a)のインターフェース1004によって示されるように、第1の画面901の外にスライドするBank of Chinaのカードオプションの動的画像を表示してよい。その後、モバイルフォン100は、図10C(b)に示したインターフェース1005を表示しうる。インターフェース1005は、China Merchants Bankのカードオプション及びChina Construction Bankのカードオプションのみを含むが、Bank of Chinaのカードオプションを含まない。
図10C(b)に示すように、モバイルフォン100は、第1の画面901上の任意のブランク位置上でのユーザのタップ操作を受け付けてよい。図10C(c)に示すように、モバイルフォン100は、タップ操作に応答して、第1の画面上にChina Merchants Bankの取引カード及びChina Construction Bankの取引カードを表示しうる。図10C(c)に示すように、Bank of Chinaの取引カードは削除されている。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100が、第1の画面上に第1の編集インターフェースを表示するか、又は第2の画面上に第2の編集インターフェースを表示した後、第1の事前設定された時間期間内にユーザの操作を受け取らない場合、モバイルフォン100は、自動的に、前のメインインターフェースに戻りうる。例えば、図10B(b)に示すように、第1の画面901上に第1の編集インターフェース1002を表示した後、第1の事前設定された時間期間内にモバイルフォン100がユーザの操作を受け取らない場合、モバイルフォン100は、自動的に、図10B(a)に示したインターフェースを表示しうる。例えば、第1の事前設定された時間期間は、5秒、10秒、又は8秒などの任意の持続時間であってよい。
この出願のこの実施形態において、ユーザの操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面又は第2の画面上に、取引カードを編集するためのインターフェースを表示しうる。このようにして、モバイルフォンは、編集インターフェース上で、第1の画面又は第2の画面上の取引カードの配置順序を調整し、取引カードを削除する機能をユーザに提供しうる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている第3の取引カード上でのユーザの第1の操作を受け付けるか、又は、第2の画面上に表示されている第4の取引カード上でのユーザの第1の操作を受け付けてよい。第3の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第3の取引カードを表示し、第2の画面上に第3の取引カードの詳細ページを表示しうる。第4の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第4の取引カードを表示し、第1の画面上に第4の取引カードの詳細ページを表示しうる。
詳細ページは、支払情報、取引記録、残高、及び対応する取引カードの利用期間などの1つ以上の情報を含みうる。第1の操作は、第1の画面又は第2の画面上の任意の取引カード上でのユーザの、タップ操作、ダブルタップ操作、又はタッチ&ホールド操作などの任意の操作であってよい。第1の操作は、第5の操作、第4の操作、及び上で述べた第6の操作とは異なる。
例えば、モバイルフォン100は、図10B(a)に示したBank of Chinaの取引カード上でのユーザの第1の操作(図示しない)を受け付けてよい。Bank of Chinaの取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に、Bank of Chinaの取引カードを表示し、第2の画面902上に、図10Dに示したBank of Chinaの取引カードの詳細ページ1006を表示しうる。詳細ページ1006は、取引記録、残高、及びBank of Chinaの取引カードの利用期間を含む。
他の実施形態において、取引カードは、代替的に、交通電子支払カード、例えば、WeChatのバス電子支払カード、WeChatのマップ電子支払カード、Alipayのバス電子支払カード、又はAlipayのメトロ電子支払カードであってよい。交通電子支払カードの詳細ページは、対応する車両のリアルタイム運行情報を含んでよい。例えば、メトロ電子支払カードの詳細ページは、モバイルフォン100の現在の地理的位置に最も近い地下鉄路線のリアルタイム運行情報、例えば、地下鉄の到着時刻を含みうる。
この出願のこの実施形態において、第1の画面又は第2の画面上の任意の取引カード上でのユーザの第1の操作に応答して、モバイルフォン100は、対応する取引カードの詳細ページを表示しうる。このようにすると、ユーザは、各取引カードの支払情報、取引記録、残高、利用期間などを便利に見ることができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作を受け付けるか、又は第2の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作を受け付けてよい。第1の画面上に表示されている第5の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第5の取引カードを表示し、第2の画面上に、第5の取引カードに適合する他の取引カードを表示してよい。第2の画面上に表示されている第6の取引カード上でのユーザの第2の操作に応答して、モバイルフォン100は、第2の画面上に第6の取引カードを表示し、第1の画面上に、第6の取引カードに適合する他の取引カードを表示してよい。
一の取引カード(例えば、取引カードa)が、他の取引カード(例えば、取引カードb)に適合することは、特に、取引カードaが利用されるときの、取引カードbの利用頻度又は利用回数が、第2の事前設定された閾値より大きいことであってよい。言い換えると、取引カードa及び取引カードbを同時に利用する頻度又は回数が、第2の事前設定された閾値より大きい。例えば、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カードとAlipayの電子支払カードとを同時に利用する頻度又は回数が、第2の事前設定された閾値より高いことを、統計を収集することによって学びうる。言い換えると、スーパーマーケットで買い物をするとき、ユーザは、通常、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に利用する。
例えば、図10Fに示すように、モバイルフォン100は、第1の画面901上にスキャンインターフェースを表示し、第2の画面902上にAlipayの電子支払カードを表示しうる。他の例において、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カード上でのユーザの第2の操作(図示せず)を受け付けうる。スーパーマーケット会員カード上でのユーザの第2の操作に応じて、モバイルフォン100は、図10Eに示すように、第1の画面901上にスーパーマーケット会員カードを表示し、第2の画面902上にAlipayの電子支払カードを表示しうる。ユーザがモバイルフォン100を利用して支払をするとき、モバイルフォン100は、スーパーマーケット会員カードと、Alipayの電子支払カードとを同時に表示する。このようにすると、スーパーマーケット会員カードをスキャンした後、レジ店員は、代金を収集するために、Alipayの電子支払カードの支払コードを直接的にスキャンすることができる。このことは、支払操作を簡単化することができる。
いくつかの実施形態において、モバイルフォン100は、複数の取引カードを含みうる。モバイルフォン100は、自動的に、複数の取引カードを分類しうる。例えば、モバイルフォン100は、複数の取引カードを、少なくとも以下の5つのタイプ、即ち、識別カード、銀行カード(物理支払カードとも称される)、バウチャーカード、電子カード(アプリケーションカードとも称される)、日常カードなどに分類しうる。
例えば、識別カードは、アイデンティティカード、ソーシャルセキュリティカード、又はパスポートなどの、ユーザのアイデンティティを示すことができるカードを含みうる。銀行カードは、各銀行の電子カード、例えば、Bank of Chinaの取引カード、China Construction Bankの取引カード、China Merchants Bankの取引カードを含みうる。バウチャーカードは、映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、入場チケット(例えば、アトラクションチケット、コンサートチケット、及び博覧会チケット)などを含みうる。アプリケーションカードは、各アプリケーションに対応する取引カード、例えば、Alipayの電子支払カード、及びWeChatの電子支払カードを含みうる。アプリケーションカードは、対応するアプリケーションの支払コードを含みうる。図6(d)に示すように、Alipayの電子支払カード601は、電子支払コードを含む。日常カードは、バスカード、エントランスガードカード、又は車両キーなどの取引カードを含みうる。
モバイルフォン100によって複数の取引カードを分類するための方法は、それに限定されないが、上述した分類方法を含むことに留意すべきである。このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。もちろん、モバイルフォン100は、さらに、ユーザの設定を受け付けて、複数の取引カードを分類してよい。
モバイルフォン100上に表示されている少なくとも1つの取引カードは、複数の取引カードの中の、事前設定された取引カードと同じタイプのものである取引カードを含みうる。例えば、事前設定された取引カードは、Alipayの電子支払カード601及びBank of Chinaの取引カード602を含むと仮定する。このケースでは、少なくとも1つの取引カードは、Alipayの電子支払カード601に対応するアプリケーションカードと、Bank of Chinaの取引カード602に対応する銀行カードとを含みうる。例えば、図6(d)に示すように、Alipayの電子支払カード601に対応するアプリケーションカードは、Alipayの電子支払カード601及びWeChatの電子支払カード603を含んでよく、Bank of Chinaの取引カード602に対応する銀行カードは、China Construction Bank の取引カード605及びChina Merchants Bankの取引カード604を含んでよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、取引カードのタイプに基づいて、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示しうる。事前設定された取引カードは、2つのタイプの取引カード、即ち、第1のタイプの取引カード(例えば、銀行カード「Bank of Chinaの取引カード」)、及び第2のタイプの取引カード(例えば、アプリケーションカード「Alipayの電子支払カード」)を含むと仮定する。このケースでは、モバイルフォン100は、折り畳み式画面の第1の画面上に、第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に、第2のタイプの取引カードを表示しうる。
例えば、図6(d)に示すように、モバイルフォン100は、Alipayの電子支払カード601及びWeChatの電子支払カード603(即ち、アプリケーションカード、第2のタイプの取引カード)を、折り畳み式画面の第2の画面上に表示し、China Construction Bankの取引カード605、China Merchants Bankの取引カード604、及びBank of Chinaの取引カード602(即ち、銀行カード、第1のタイプの取引カード)を、折り畳み式画面の第1の画面上に表示する。
モバイルフォン100は、取引カードのタイプに基づいて、異なる表示領域に、事前設定された取引カードを含む少なくとも1つの取引カードを表示する。従って、ユーザは、便利に、同じタイプの取引カードを見ること又は探すことができ、ユーザ体験が改善されることができる。
複数の取引カードが、モバイルフォン100のウォレットアプリケーションにおいて管理されうることを上述した実施形態から学ぶことができる。モバイルフォン100は、自動的に複数の取引カードを分類しうる。代替的に、モバイルフォン100は、さらに、ユーザの設定を受け付けて、複数の取引カードを分類してよい。モバイルフォン100は、タイプに基づいて、ウォレットアプリケーション内で複数の取引カードを格納して管理しうる。
モバイルフォン100は、第1の画面上に第1のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第2のタイプの取引カードを表示すると仮定する。いくつかの実施形態において、折り畳み式画面上のユーザの第1の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面上に第3のタイプの取引カードを表示し、第2の画面上に第4のタイプの取引カードを表示しうる。第1のタイプの取引カード、第2のタイプの取引カード、第3のタイプの取引カード、及び第4のタイプの取引カードは、異なるタイプの取引カードである。例えば、第1のタイプの取引カードは、銀行カードであってよく、第2のタイプの取引カードは、アプリケーションカードであってよく、第3のタイプの取引カードは、識別取引カードであってよく、第4のタイプの取引カードは、バウチャー取引カードであってよい。
例えば、第1の折り畳み操作は、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が減少し、次いで、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って第2の画面を折り畳む操作を含みうる。言い換えると、第1の折り畳み操作は、ユーザが、第2の画面を制御して、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が減少するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って折り畳まれるようにし、次いで、第2の画面を制御して、第1の夾角範囲内で第1の画面と第2の画面との間の夾角が増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って折り畳まれるようにすることであってよい。例えば、第1の夾角範囲は、(45°,90°)、(30°,90°)、又は(40°,90°)であってよい。
第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って第2の画面を折り畳むプロセスにおいて、第1の画面(例えば、第1の画面のジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角の変化が全て、第2の夾角範囲内に収まることに留意すべきである。例えば、第2の夾角範囲は、[0°,10°]、[0°,15°]、又は[0°,12°]であってよい。
例えば、第1の折り畳み操作は、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図11(a)に示したα1から図11(b)に示したα2へと徐々に変化するように、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、図11(a)に示した第2の画面1102を折り畳むことと、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図11(b)に示したα1から図11(c)に示したα3へと徐々に変化するように、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、図11(b)に示した第2の画面1102を折り畳むことと、を含みうる。α1>α2であり、α1とα2との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α2<α3であり、α2とα3との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α1及びα3は、同じであっても異なってもよい。
図11(a)に示すように、モバイルフォン100は、銀行カード(即ち、第1のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、アプリケーションカード(即ち、第2のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示する。図11(a)~図11(c)に対応する第1の折り畳み操作に応答して、図11(c)に示すように、モバイルフォン100は、識別取引カード(即ち、第3のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、バウチャー取引カード(即ち、第4のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示しうる。
さらに、モバイルフォン100が第3のタイプの取引カードを第1の画面上に表示し、第4のタイプの取引カードを第2の画面上に表示した後、この出願のこの実施形態における方法は、さらに、折り畳み式画面上での、ユーザの第2の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100が、第1のタイプの取引カードを第1の画面上に表示し、第2のタイプの取引カードを第2の画面上に表示することを含みうる。
第2の折り畳み操作は、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で減少し、次いで、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って第1の画面を折り畳む操作を含みうる。言い換えると、第2の折り畳み操作は、ユーザが、第1の画面を制御して、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で減少するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って折り畳まれるようにし、次いで、第1の画面を制御して、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の夾角範囲内で増加するように、第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って折り畳まれるようにすることであってよい。
第1の画面及び第2の画面の折り畳み辺に沿って第1の画面を折り畳むプロセスにおいて、第1の画面(例えば、第1の画面のジャイロ)のx軸、y軸、及びz軸と、水平面との間の夾角の変化は全て、第2の夾角範囲内に収まることに留意すべきである。
例えば、第2の折り畳み操作は、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、第1の画面1101及び第2の画面1102の間の夾角が、図11(c)に示したα3から図12A(a)に示したα4へと徐々に変化するように、図11(c)に示した第1の画面1101を折り畳むことと、第1の画面1101と第2の画面1102との折り畳み辺に沿って、第1の画面1101と第2の画面1102との間の夾角が、図12A(a)に示したα1から図12A(b)に示したα5へと徐々に変化するように、図12A(a)に示した第1の画面1101を折り畳むことと、を含みうる。α3>α4であり、α3とα4との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α4<α5であり、α4とα5との間の角度差は、第1の夾角範囲内である。α3及びα5は、同じであっても異なってもよい。
図11(c)、図12A(a)、及び図12A(b)に対応する第2の折り畳み操作に応答して、図12A(b)に示すように、モバイルフォン100は、銀行カード(即ち、第1のタイプの取引カード)を第1の画面1101上に表示し、アプリケーションカード(即ち、第2のタイプの取引カード)を第2の画面1102上に表示しうる。
ユーザによって日常的に利用されるウォレット(即ち、札入れ)は、複数の中間層を含むことがあり、複数のカードが各中間層に配置されうることが理解されうる。この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、複数のタイプの取引カードを格納してよく、各タイプの取引カードは、複数の取引カードを含んでよい。加えて、モバイルフォン100は、1つのタイプの取引カードを、第1の画面及び第2の画面のそれぞれに表示してよい。第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、異なるタイプの取引カードを切り替えて表示する。このことは、ウォレットの中間層のページを繰ることに等しく、それによって、ユーザは、各中間層に配置されたカードを見ることができる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、ユーザが日常的にウォレット(即ち、札入れ)を利用するときにカードを探すためにウォレットの中間層のページを繰る習慣に関連して、第1の折り畳み操作又は第2の折り畳み操作に応答して、第1の画面及び第2の画面上に、異なるタイプの取引カードを切り替えて表示しうる。このようにすると、ユーザの日常的な習慣に従うカード探索方法がユーザに提供されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
バウチャー取引カード(映画チケット、鉄道チケット、航空機チケット、又はコンサートチケット)は、比較的強い時間有効性を有することが理解されうる。一般に、ユーザは、近い将来にバウチャー取引カードを利用するだろう。モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、少なくとも1つの取引カードを表示するだけでなく、折り畳み式画面上(例えば、右上)に、1つ以上のバウチャーカードのラベルを表示してよく、それによって、ユーザは、バウチャー取引カードを便利に利用することができる。例えば、図12Bに示すように、モバイルフォン100は、映画チケットのラベル1202と、航空機チケットのラベル1201とを折り畳み式画面の右上に表示しうる。
任意の取引カードのラベル上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、対応する取引カードの詳細ページを表示しうる。例えば、図12Bに示した映画チケットのラベル1202上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、図8Bに示した映画チケット800(即ち、映画チケットの詳細ページ)を表示しうる。
任意選択で、取引カードのラベルは、さらに、対応する取引カードのキー情報を含んでよい。例えば、図12Bに示すように、映画チケットのラベル1202は、映画名を含んでよく、航空機チケットのラベル1201は、さらに、出発地及び目的地の場所の名称を含んでよい。
モバイルフォン100は、折り畳み式画面上のウォレットアプリケーション内に全てのバウチャー取引カードのラベルを表示してよいことに留意すべきである。代替的に、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に、その利用期間が第2の事前設定された時間期間内であるバウチャー取引カードのラベルをウォレットアプリケーション内に表示してよい。第2の事前設定された時間期間は、現時点から始まるN日であってよく、Nは、1、2、5、15、30などであってよい。
任意選択で、バウチャー取引カードが利用されたことがあるか、又は取引カードが期限切れである(即ち、有効利用期間が満了している)場合、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上に取引カードのラベルを表示しなくてよい。もちろん、モバイルフォン100は、さらに、ウォレットアプリケーションから取引カードを削除しうる。
この出願のこの実施形態において、折り畳み状態のモバイルフォン100が水平に把持され、次いで、水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出したとき、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上に、少なくとも1つの取引カードを表示するだけでなく、折り畳み式画面上(例えば、右上)に1つ以上のバウチャー取引カードのラベルを表示しうる。このようにすると、ユーザは、便利に、バウチャー取引カードを見て利用することができ、ユーザ体験が改善されることができる。
他の実施形態において、折り畳み式画面上に少なくとも1つの取引カードを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作を受け付けてよい。第3の操作に応答して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能が開始されううる。例えば、事前設定されたアプリケーションは、カメラアプリケーション、フラッシュライトアプリケーション、又は音声アシスタントアプリケーションであってよい。事前設定された機能は、スキャン又はスクリーンロックなどの機能であってよい。
例えば、第3の操作は、第5のスライド操作及び第6のスライド操作を含みうる。第5のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよく、第6のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される、下から上へのスライド操作であってよい。代替的に、第5のスライド操作は、第1の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよく、第6のスライド操作は、第2の画面上での、ユーザによって入力される、上から下へのスライド操作であってよい。第5のスライド操作及び第6のスライド操作は、折り畳み式画面のブランク位置(即ち、取引カードが表示されていない位置)での、ユーザのスライド操作であってよい。
代替的に、第3の操作は、折り畳み式画面上での、ユーザによって入力される、第2の事前設定されたジェスチャーであってよい。例えば、第2の事前設定されたジェスチャーは、S字状ジェスチャー、√字状ジェスチャー、L字状ジェスチャー、又はO字状ジェスチャーであってよい。第2の事前設定されたジェスチャーは、第1の事前設定されたジェスチャーとは異なる。第3の操作は、第6の操作とは異なる。
例えば、図12A(b)又は図12Bに示した第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作に応答して、スキャン機能を開始し、図13に示したスキャンインターフェース1301を表示してよい。
他の実施形態において、第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、第3の操作に応答して、1つ以上のコントロールアイコンを含むウィジェット領域を表示しうる。各コントロールアイコンは、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するために利用される。例えば、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能は、為替レート換算、スキャン、会計簿、計算機、急速充電、及び公共料金支払を含みうる。
例えば、図12A(b)又は図12Bに示した第1のインターフェースを表示するとき、モバイルフォン100は、ユーザの第3の操作に応答して、図14に示したウィジェット領域1401を表示しうる。ウィジェット領域1401は、計算機コントロール、為替レート換算コントロール、スキャンコントロール、会計簿コントロール、急速充電コントロール、公共料金支払コントロールなどを含む。例えば、計算機コントロールは、モバイルフォン100が計算機アプリケーションを開始して、計算機のインターフェースを表示することをトリガするために利用される。スキャンコントロールは、モバイルフォン100がスキャン機能を開始して、図13に示したスキャンインターフェース1301を表示することをトリガするために利用される。為替レート換算コントロールは、モバイルフォン100が為替レート換算機能を開始して、為替レート換算インターフェースを表示することをトリガするために利用される。
この出願のこの実施形態において、ユーザの第3の操作に応答して、モバイルフォン100は、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を開始するか、又は、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能のコントロールを含むウィジェット領域を表示しうる。このようにすると、第3の操作を実行することによって、ユーザは、モバイルフォン100を制御して、事前設定されたアプリケーション又は事前設定された機能を素早く開始することができ、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の実施形態において、事前設定された機能は、撮像機能であってよく、第1のインターフェースは、カメラアプリケーションのビューファインダーであってよい。言い換えると、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して、カメラのビューファインダーインターフェースを表示しうる。
モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出することは、特に、事前設定された条件に従う第1の画面(例えば、画面A)及び/又は第2の画面(例えば、画面B)の変化が生じていると、モバイルフォン100が検出することであってよい。
モバイルフォン100が上述した実施形態における少なくとも1つの取引カードを表示する方法は、この実施形態におけるビューファインダーインターフェースをモバイルフォンが表示するときに、モバイルフォン100が水平に展開される方法とは異なってよいことに留意すべきである。例えば、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていないとモバイルフォン100が検出するが、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていると検出する場合、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示してよい。しかし、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、事前設定された条件に従う画面Bの変化が生じていないとモバイルフォン100が検出するが、事前設定された条件に従う画面Aの変化が生じていると検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して、ビューファインダーインターフェースを表示してよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されるとモバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、自動的にカメラを開始して、モバイルフォン100のビューファインダーインターフェースを表示してよく、それによって、ユーザは、便利に写真を撮ることができる。このようにすると、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を水平に把持し、次いで、折り畳み式画面を水平に展開して、カメラを素早く開始するようにモバイルフォン100を操作することができる。このことは、より便利で快適な撮影体験をユーザに提供することができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されている場合、モバイルフォン100が水平に展開されると検出したとき、モバイルフォン100は、さらに、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との開いたの夾角を取得して、少なくとも1つの取引カードを表示するか、又はビューファインダーインターフェースを表示するかを決定しうる。
一般に、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が90°に近い(即ち、第1の画面又は第2の画面がほぼ水平面に平行である)とき、ユーザがモバイルフォン100内の取引カードを利用して取引を実行したい可能性が高い。しかし、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が0°に近い(即ち、第1の画面又は第2の画面がほぼ水平面に垂直である)とき、ユーザがモバイルフォン100を利用して写真を撮る可能性が高い。
従って、第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が第2の角度範囲内に収まる場合、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、少なくとも1つの取引カードを含む。第2の角度範囲は、[m1,90°]である。例えば、m1は、85°、86°、89°、又は80°などの90°に近い角度値であってよい。例えば、図15A(a)に示すように、モバイルフォンが折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されていると仮定する。図15A(b)に示すように、モバイルフォン100が水平に展開されるとき、折り畳み式画面(第1の画面及び第2の画面)の向きの方向ベクトルは、水平面に垂直であり、折り畳み式画面は、水平面に平行である。このケースでは、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カードを表示しうる。
第1の画面又は第2の画面の向きの方向ベクトルと、水平面との間の夾角が、第3の角度範囲内に収まる場合、モバイルフォン100は、ビューファインダーインターフェースを表示しうる。言い換えると、第1のインターフェースは、カメラのビューファインダーインターフェースである。第3の角度範囲は、[0°,m2]である。例えば、m2は、5°、8°、10°、又は7°などの0°に近い角度値であってよい。例えば、図15A(c)に示すように、モバイルフォンが折り畳み状態にあり、かつ水平に展開されると仮定する。図15A(d)に示すように、モバイルフォン100が水平に展開されるとき、折り畳み式画面(第1の画面及び第2の画面)の向きの方向ベクトルは、水平面に平行であり、折り畳み式画面は、水平面に垂直である。このケースでは、モバイルフォン100は、ビューファインダーインターフェースを表示しうる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面又は第2の画面内のジャイロセンサを利用することによって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得しうることに留意すべきである。ジャイロセンサを利用することによって、モバイルフォン100によって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得するための方法については、従来技術の関連方法を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
上述した実施形態のいずれか1つにおいて、モバイルフォン100におけるユーザプライバシーを保護するために、モバイルフォン100は、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示する前に、ユーザ識別認証を実行しうる。モバイルフォン100は、人の顔認識、指紋認識、光彩認識、又はパスワード認証などの任意の方法で、ユーザ識別認証を実行しうる。
例えば、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、カメラを開始して顔画像をキャプチャし、人の顔認識を実行してよい。モバイルフォン100は、人の顔認識が成功した場合にのみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示することができる。このようにして、モバイルフォン100は、ユーザによって知覚されることなしにユーザ識別認証を実行して、モバイルフォン100内のユーザプライバシーを保護することができる。
他の例において、指紋センサ(例えば、指紋センサ480H)が、モバイルフォン100の折り畳み式画面の表示画面(例えば、第1の画面又は第2の画面)下に配置されてよい。代替的に、指紋センサ480Hは、折り畳み式画面のサイドフレーム上に配置されてよい。モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されるとき、モバイルフォン100が水平に展開されることをモバイルフォン100が検出する場合にのみ、モバイルフォン100は、ユーザによって入力される指紋情報をキャプチャし、指紋認識(即ち、ユーザ識別認証)を実行することができる。モバイルフォン100は、指紋認識が成功した場合のみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示することができる。
任意選択で、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ水平に把持されているとき、モバイルフォン100が水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、さらに、指紋センサ480Hの対応する位置に指紋を入力するように、ユーザを促してよい。
モバイルフォン100は、ユーザ認証が成功した後でのみ、少なくとも1つの取引カード又は第1のインターフェースを表示する。このようにすると、モバイルフォン100内に格納されているプライバシー情報が漏洩から保護されることができ、モバイルフォン100のセキュリティ性能が改善されることができる。
他の実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ垂直に把持されているとき、モバイルフォン100が垂直に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、ユーザ認証を実行する。ユーザ識別認証が成功する場合、モバイルフォン100は、第3のインターフェースを表示する。
モバイルフォンによって、モバイルフォン100が垂直に把持されて、垂直に展開されることを検出するための方法については、上述した実施形態における関連説明を参照されるべきであることに留意すべきである。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
例えば、第3のインターフェースは、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションのインターフェース(プライバシースペースと称されることがある)であってよい。例えば、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションは、アプリケーションロックが追加される、ギャラリーアプリケーション又は支払アプリケーション(Alipay、WeChat、又は銀行アプリケーションなど)を含みうる。
例えば、モバイルフォン100のギャラリーアプリケーションは、アプリケーションロックが追加されるアプリケーションであると仮定する。一般に、モバイルフォン100は、折り畳み式画面上での、ユーザの展開操作に応答して、ロック画面インターフェース又はメインインターフェースを表示しうる。例えば、モバイルフォン100が、メインインターフェースを表示すると仮定する。モバイルフォン100のメインインターフェース上に表示されるギャラリーアプリケーションのアイコン上でのユーザのタップ操作に応答して、モバイルフォン100は、ユーザ識別認証を実行(例えば、パスワード入力インターフェースを表示)しうる。モバイルフォン100は、ユーザ識別認証が成功する場合にのみ、ギャラリーアプリケーションのホームページ、即ち、第3のインターフェースを表示することができる。
しかし、この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100が折り畳み状態にあり、かつ垂直に展開されるとき、モバイルフォン100が垂直に展開されることを、モバイルフォン100が検出する場合、モバイルフォン100は、ユーザ識別認証(例えば、人の顔認識)を実行してよい。このようにして、ユーザ識別認証が成功した後、モバイルフォン100は、上述した第3のインターフェースを表示しうる。このことは、モバイルフォン100が、展開された折り畳み式画面上でのアプリケーションロックのアプリケーションを開始するときのユーザ操作を簡単化し、それによって、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の例において、取引を完了するためにNFCカードリーダと相互作用することができるNFC装置が、モバイルフォン100の第1の画面及び第2の画面のそれぞれに配置されうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。例えば、NFC装置1が第1の画面内に配置され、NFC装置2が第2の画面内に配置される。
モバイルフォン100が水平に把持されて、水平に展開されることを、折り畳み状態のモバイルフォン100が検出するとき、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面上の1つ以上の取引カードを別々に表示しうる。例えば、図16A(a)~図16A(c)、又は、図16B(a)及び図16B(b)に示すように、取引カード1(即ち、カード1)は、第1の画面上に表示され、取引カード2(即ち、カード2)は、第2の画面上に表示される。
このケースでは、NFC装置1とNFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置2とNFCカードリーダとの間の距離より短い場合、モバイルフォン100は、第1の画面上に表示されている取引カードを利用することによって取引を完了してよい。例えば、図16A(a)、図16A(c)、又は図16B(a)に示すように、NFC装置1を備える第1の画面と、NFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置2を備える第2の画面と、NFCカードリーダとの間の距離より短い。従って、モバイルフォン100は、第1の画面上に表示されているカード1を利用することによって取引を完了することができる。
NFC装置2と、NFCカードリーダ(又は、POSマシーン)との間の距離が、NFC装置1と、NFCカードリーダとの間の距離より短い場合、モバイルフォン100は、第2の画面上に表示されている取引カードを利用することによって取引を完了してよい。例えば、図16A(b)又は図16B(b)に示すように、NFC装置2を備える第2の画面と、NFCカードリーダとの間の距離が、NFC装置1を備える第1の画面と、NFCカードリーダとの間の距離より短い。従って、モバイルフォン100は、第1の画面に表示されているカード2を利用することによって取引を完了することができる。
カード1及びカード2は、取引を完了するためにNFC装置と相互作用することができる取引カードである。カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、最上位レイヤに表示されている取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、最上位レイヤに表示されている取引カードであってよい。
代替的に、カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、取引を完了するためにNFC装置を利用することができる任意の取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中の、取引を完了するためにNFC装置を利用することができる任意の取引カードであってよい。
任意選択で、カード1は、第1の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中のものであり、かつNFCカードリーダによって送信される取引命令で搬送されるAIDによってアクセスされるべきものである取引カードであってよい。カード2は、第2の画面上に表示されている1つ以上の取引カードの中のものであり、かつNFCカードリーダによって送信される取引命令で搬送されるAIDによってアクセスされるべきものである取引カードであってよい。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面と第2の画面との間の距離に基づいて、取引カードが取引を完了するために利用される支払デバイス(即ち、NFCカードリーダ)を決定しうる。このようにして、ユーザが、取引を実行するために取引カードを利用したいとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン100を水平に把持して、水平にモバイルフォン100を展開し、次いで、取引カードを表示しているモバイルフォン100の片側をNFCカードリーダの近くに置きうる。このようにすると、モバイルフォン100は、自動的に、取引カードを利用することによって取引を完了することができる。従って、展開状態の電子デバイス上での、取引を実行するために取引カードを利用するユーザの操作が簡単化されることができ、より便利で快適な操作体験がユーザに提供されることができる。
他の実施形態においては、1つのNFC装置のみがモバイルフォン100に配置されうる。NFC装置は、チップ又はアンテナであってよい。モバイルフォン100が折り畳み状態にあるとき、モバイルフォン100の第1の画面及び第2の画面のそれぞれは、デフォルト取引カードに対応しうる。例えば、第1の画面に対応するデフォルト取引カードは、バスカードであり、第2の画面に対応するデフォルト取引カードは、エントランスガードカードである。
この実施形態において、モバイルフォン100の折り畳み式画面は、内向き折り畳み式画面であると仮定する。モバイルフォン100が折り畳み状態であり、第1の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)上向きであるが、第2の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)下向きである場合、即ち、第1の画面が第2の画面の下に位置する場合、モバイルフォン100がNFCカードリーダ(又は、POSマシーン)に接近するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダから取引命令を受信し、第1の画面に対応するデフォルト取引カード(バスカードなど)を利用することによって取引を完了しうる。
モバイルフォン100が折り畳み状態であり、第2の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)上向きであるが、第1の画面の向きの方向ベクトルが水平面に垂直(又は、ほぼ垂直)下向きである場合、即ち、第2の画面が第1の画面の下に位置する場合、モバイルフォン100がNFCカードリーダ(又は、POSマシーン)に接近するとき、モバイルフォン100は、NFCカードリーダから取引命令を受信し、第2の画面に対応するデフォルト取引カード(エントランスガードカードなど)を利用することによって取引を完了しうる。
この出願のこの実施形態において、モバイルフォン100は、第1の画面及び第2の画面内のジャイロセンサを利用することによって、対応する画面の向きの方向ベクトルを取得しうる。モバイルフォン100によって第1の画面及び第2の画面の向きの方向ベクトルを取得する方法については、従来技術の関連方法を参照されたい。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
もちろん、電子デバイスは、また、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300であってよい。概して、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300を利用するとき、ユーザは、折り畳み状態のモバイルフォン300を水平に把持し、折り畳み式画面を水平に展開することに慣れている。例えば、図3(b)に示すように、モバイルフォン300の折り畳み式画面は、折り畳み状態にあり、ユーザによって水平に把持されている。
言い換えると、ユーザが、図3(a)及び図3(b)に示した、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォン300を利用するとき、「折り畳み状態のモバイルフォン300が、水平に把持されて、水平に展開される」ことは、ユーザが水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する通常の状態である。しかし、「モバイルフォン300が垂直に把持されて、垂直に展開される」ことは、ユーザが、水平に折り畳まれる折り畳み式画面モバイルフォンを利用する特別な状態と称されうる。例えば、図15Bは、垂直に展開される、水平に折り畳まれた折り畳み式画面モバイルフォン300の模式図である。
モバイルフォン300が垂直に把持されて、垂直に展開されることを、モバイルフォン300が検出する方法については、上述した実施形態における、モバイルフォン100が水平に保持されて、水平に展開されることを、モバイルフォン100が検出する方法を参照すべきであることに留意すべきである。この出願のこの実施形態において、詳細については、ここでは説明されない。
この出願のこの実施形態において、図15Bに示すように、折り畳み状態のモバイルフォン300が垂直に把持され、次いで、垂直に展開されることを、モバイルフォン300が検出するとき、モバイルフォン300は、自動的に、展開状態の折り畳み式画面上に少なくとも1つの取引カードを表示しうる。このようにすると、展開状態の折り畳み式画面モバイルフォンの折り畳み式画面上でアプリケーション又は機能を開始するユーザの操作が簡単化されることができ、ユーザ体験が改善されることができる。
この出願の他の実施形態は、折り畳み式電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリ、表示画面、及び1つ以上のプロセッサを含みうる。電子デバイスが折り畳まれるにつれて、電子デバイスの表示画面は、第1の画面と第2の画面とに分割される。表示画面、マイクロフォン、及びメモリは、プロセッサに接続される。電子デバイスは、さらに、カメラを含みうる。代替的に、電子デバイスは、外部カメラに接続されうる。メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行しうる。電子デバイスの構造については、図4Aに示した電子デバイスの構造を参照されたい。
この出願の実施形態は、さらに、チップシステムを提供する。チップシステムは、折り畳み式電子デバイスに適用されうる。図17に示すように、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ1701と、少なくとも1つのインターフェース回路1702とを含む。プロセッサ1701及びインターフェース回路1702は、配線を利用することによってインターコネクトされうる。例えば、インターフェース回路1702は、他の装置(例えば、電子デバイスのメモリ)からの信号を受信するように構成されうる。他の例において、インターフェース回路1702は、他の装置(例えば、プロセッサ1701)に信号を送信するように構成されうる。例えば、インターフェース回路1702は、メモリに格納された命令を読み出して、プロセッサ1701に命令を送信しうる。命令がプロセッサ1701によって実行されるとき、電子デバイス(図4Aに示した電子デバイス)は、上述した実施形態における各ステップを実行することが可能になりうる。もちろん、チップシステムは、さらに、他の別のコンポーネントを含みうる。このことは、特に、この出願のこの実施形態において限定されない。
この出願のこの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上述した折り畳み式電子デバイス(図4Aに示した電子デバイス)上で実行されるとき、電子デバイスは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
この出願の実施形態は、さらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上述した方法実施形態における、モバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
実装についての上述した説明は、便利で簡潔な説明の目的のために、上述した機能モジュールの分割が説明のための例として利用されていることを、当業者が明確に理解することを可能にする。実際のアプリケーションにおいては、上述した機能は、異なるモジュールに割り当てられて、要件に基づいて実装されることができ、即ち、装置の内部構造は、上述した全て又は一部の機能を実装する異なる機能モジュールに分割される。
この出願で提供される様々な実施形態において、開示された装置及び方法は、他の方法で実装されうると理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニット分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、他の装置に結合又は統合されてよく、又は、いくつかの機能が省略され又は実行されなくてよい。加えて、表示され又は論じられた相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されうる。装置間又はユニット間の間接接続又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態で実装されうる。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に分離していてもよく又はしていなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、1つ以上の物理ユニットであってよく、1つの場所に位置してよく、又は異なる場所に分散されてよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又は、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され又は利用されるとき、統合ユニットは、可読記憶媒体に格納されうる。そのような理解に基づき、この出願の実質的な技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分、又は技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されうる。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、デバイス(単一チップマイクロコンピュータ、チップなどであってよい)又はプロセッサ(processor)に指示して、この出願の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行させる様々な命令を含む。上述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(read only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、この出願の単なる特定の実装であるが、この出願の保護範囲を限定することは意図されていない。この出願で開示された技術的範囲内での任意の変形又は置換は、この出願の保護範囲内に収まるべきである。従って、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象とすべきである。