JP2022542977A - センサユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】センサユニットの提供。【解決手段】画像記録装置用センサユニットは、光電子イメージセンサと、上記光電子イメージセンサの前方に配置されたカバーユニットとを有する。上記カバーユニットは、第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスを有し、上記第1の吸収ガラスはUV吸収ガラスとして構成され、上記第2の吸収ガラスはIR吸収ガラスとして構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、画像記録装置用センサユニット、およびそのようなセンサユニットを有する画像記録装置に関する。
本発明は、特に、光電子半導体センサを有するカメラやビデオカメラ等の光電子画像記録装置に関する。このような半導体センサは、典型的には、可視スペクトルよりも大きいスペクトル域の電磁放射線を検出する。その結果、可視光スペクトルの境界に近い波長を有する電磁放射線は様々な収差を引き起こす可能性がある。
例えば、典型的な半導体センサは赤外光に対して特に感度が高く、半導体センサは赤色の再現で問題を生じることがある。例えば、光源周辺でブルーミングが発生したり、赤外域の反射率が高い合成材料では色が不正確に再現されたりする。
加えて、可視スペクトルの境界領域では、典型的な対物レンズのレンズ収差が完全には補正されなくなる。特に、典型的なレンズ材料は紫外スペクトル域に近くの屈折力曲線が急峻なため、対物レンズの縦色収差が大きくなり、可視スペクトル域の境界で色縞がぼやける。
さらに、カラーフィルタを有する半導体センサでは、可視スペクトルの境界領域にある光を誤認してしまうこともある。例えば、このようなカラーフィルタの赤色顔料は、紫外スペクトル域付近に二次透過率を持つことで、青色顔料と赤色顔料との同時透過に際してマゼンタ色の色収差が発生することがある。紫外スペクトル域のぼんやりした像と、そのぼんやりした像の放射を半導体センサがマゼンタ色に解釈することとが組み合わさって、特徴的なパープルフリンジが発生する。
このような収差を避けるため、光電子画像記録装置の場合、入射する電磁放射線は典型的には適切なスペクトル域に制限される。この目的のため、光電子センサを物体側で被覆し、1つ以上のフィルタ素子を有するカバーガラス構造等を使用できる。このようなカバーガラス構造は、入射光のスペクトル域を制限すること(スペクトルフィルタリング)に加え、半導体センサを汚染や環境的な影響から保護し、かつ半導体センサ自体にダメージを与えることなくセンサ構造の外側を洗浄可能とする役割も果たす。
光電子半導体センサのカバーガラス構造は、典型的には、各スペクトル域の放射線が吸収ガラスに吸収されるという点で、カバーガラス構造に入射する赤色スペクトル域の電磁放射線を制限する赤外吸収ガラス(IR吸収ガラス)を有する。しかしながら、純粋なIR吸収ガラスでは、入射する電磁放射線のスペクトルを十分に制限することはできない。これは、特に紫外域に近いスペクトル域で当てはまる。
したがって、入射する放射線のスペクトルは、典型的には、薄膜技術においてキャリアガラス(カバーガラス構造のIR吸収ガラス等)に適用されかつ典型的には干渉層として設計された別のUVバリア層によって制限される。このようなバリア層は、センサ構造体に入射した電磁放射線を、通過帯域として指定されたスペクトル域では透過させ、遮断帯域として指定されたスペクトル域では反射する。
反射型バリア層の欠点としては、電磁放射線がバリア層に入射する角度によってその反射率が大きく変化するのが一般的であり、バリア層へ平坦に入射する放射線は反射が不十分なことが多いため、センサに入射してしまう可能性がある点が挙げられる。平坦な入射角で入射する放射線は、ミラーレスカメラ等の小型画像記録装置で特に発生する。
本発明は、収差、特に短波長スペクトル域に発生する収差が回避されるような画像記録装置用センサユニットおよび画像記録装置を提供することを目的とする。
この目的は、独立請求項に記載のセンサ装置および画像記録装置によって達成される。各従属請求項にはさらなる改良点が記載されている。
画像記録装置用センサユニットは、光電子イメージセンサと、上記光電子イメージセンサの前方に配置されたカバーユニットとを有し、上記カバーユニットは、第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスを有し、上記第1の吸収ガラスはUV吸収ガラスとして構成され、上記第2の吸収ガラスはIR吸収ガラスとして構成されている。
従来から知られているセンサユニットとは異なり、UV吸収ガラスは紫外線を反射せず吸収するので、上記センサユニットにおいて紫外スペクトル域の入射電磁放射線をフィルタリングするために使用される。従来から使用されているUVバリア層と比較して、吸収ガラスで保持された放射線が画像記録装置の光学系から除去されるので、例えば、多重反射したりそれによってバリア層への入射角が平坦化したりしてカバーユニットを通過してしまうことがなくなるという利点がある。これにより、センサユニットで記録され、画像中において邪魔や不自然に感じられることが多い色付きのレンズ反射が低減される。
色付きのレンズ反射は、特にバリア層を備えたカバーユニットにおいて、センサユニットに入射した電磁放射線のうち青色の反射成分が、センサユニットの前方に配置された対物レンズで反射してセンサユニットの方向に戻ってきた場合に発生する。この点、カバーユニットの法線に対して測定される、対物レンズから反射して戻ってくる放射線の入射角が大きいほど、上記バリア層のフィルタ特性が角度依存的であることから、バリア層を透過する放射線の成分も大きくなる。特に、ミラーレスカメラ等の後方焦点距離が小さい画像記録装置では、イメージセンサとイメージセンサの前方に配置された対物レンズの最背面光学素子との距離が短いため、対物レンズにおいて大きな角度で反射した放射線もやはりセンサユニットへ再入射してしまうという問題がある。
第1の吸収ガラスおよび/または第2の吸収ガラスは、それぞれ、吸収ガラスを通過した電磁放射線を波長選択的に吸収する1つ以上の染料を含んでいてもよい。
UV吸収ガラスとして構成された第1の吸収ガラスは、可視スペクトル域(380nm~740nm)のロングパスフィルタを形成する。第1の吸収ガラスは、第1の吸収ガラスの外部透過率が50%(UV50%)となる第1の吸収ガラスのカットオフ波長が青色スペクトル域となるように構成してもよい。さらに、第1の吸収ガラスは、可視スペクトル域のうちUV50%カットオフ波長より大きい全ての波長においてその透過率が50%より大きくなり、可視スペクトル域のうちUV50%カットオフ波長より小さい全ての波長においてその透過率が50%より小さくなるように構成してもよい。
UV50%カットオフ波長は、例えば、380nm~450nm、およそ405nm~430nm、好ましくは415nm~420nm、例えば417nmであってもよい。第1の吸収ガラスとしては、例えば、Corning SAS社(フランス)からUV CLEAR8010HTの名称で販売されているガラスが挙げられる。また、第1の吸収ガラスとしては、Corning SAS社(フランス)からUV418の名称で販売されているガラスや、Schott AG社(ドイツ)からGG435の名称で販売されているガラスも挙げられる。第1の吸収ガラスは、イメージセンサの検出面を形成する表面と垂直に配向した厚さ方向における厚さが0.1mm~0.7mm、例えば0.2mm~0.6mm、例えば0.3mmまたは0.5mmであってもよい。
IR吸収ガラスとして構成された第2の吸収ガラスは、可視スペクトル域のショートパスフィルタを形成する。第2の吸収ガラスは、第2の吸収ガラスの外部透過率が50%(IR50%)となる第2の吸収ガラスのカットオフ波長が赤色スペクトル域となるように構成してもよい。さらに、第2の吸収ガラスは、可視スペクトル域のうちIR50%カットオフ波長より小さい全ての波長においてその透過率が50%より大きくなり、可視スペクトル域のうちIR50%カットオフ波長より大きい全ての波長においてその透過率が50%より小さくなるように構成してもよい。IR50%カットオフ波長は、例えば、520nm~700nm、例えば580nm~610nm、好ましくは585nm~600nm、例えば587nmまたは592nmにできる。第2の吸収ガラスは、一般に、厚さ方向の厚さが0.4mm~1.0mm、特に0.5mm~0.8mmであってもよい。
第2の吸収ガラスとしては、例えば、松浪硝子工業社(日本)からIR584-18αの名称で販売されているガラスが挙げられる。この場合、第2の吸収ガラスは、特に厚さ方向の厚さが0.4mm~0.8mm、例えば0.5mm~0.7mm、例えば0.60mmであってもよい。また、松浪硝子工業社(日本)からIR584-16αの名称で販売されているガラスも挙げられる。この場合、第2の吸収ガラスは、特に厚さ方向の厚さが0.6mm~1.0mm、例えば0.7mm~0.8mm、例えば0.76mmであってもよい。加えて、第2の吸収ガラスとしては、HOYA CANDEO OPTRONICS社(日本)からCXA700の名称で販売されているガラスが挙げられる。この場合、第2の吸収ガラスは、特に、厚さ方向の厚さが0.4mm~0.7mm、例えば0.5mm~0.6mm、例えば0.57mmであってもよい。
ガラスと空気との移行部を形成するカバーユニットの表面は、それぞれ反射防止塗膜で被覆してもよい。これが特に当てはまるのは、イメージセンサと離れた物体側前面およびイメージセンサと対向するカバーユニットの像側背面である。
存在し得る塗膜を含む全カバーユニットは、波長425nm付近におけるカットオフ帯域のUV50%カットオフ波長が、最大で±30nm、特に最大で±20nm、好ましくは最大で±10nmの範囲であってもよい。さらに、全カバーユニットは、IR50%カットオフ波長が、(620±50)nmの範囲、特に(600±25)nmの範囲、好ましくは(595±10)nmの範囲であってもよい。
第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスは板状であってもよく、半導体センサの検出面と平行に配列してもよい。第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスは、半導体センサの検出面と垂直に配向した光軸に沿って1列に配置してもよい。
第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスは、互いに接触していてもよく、互いに直接接続されていてもよく、例えば、接着剤で結合されていても、セメント結合されていても、光学接触によって結合されていてもよい。ただし、第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスは、互いに間隔を空けて配置してもよく、例えば、スペーサを介して互いに接続されていてもよい。この場合、例えば、第1の吸収ガラスと第2の吸収ガラスとの間に自由空間が存在してもよい。
第1の吸収ガラスおよび第2の吸収ガラスに加えて、カバーユニットは、さらに別の吸収ガラスやバリア層、特に1つ以上のIRバリア層および/または1つ以上のUVバリア層、反射防止塗膜、または別の光学素子を有していてもよい。カバーユニットは、例えば、イメージセンサのハウジングを介して光電子イメージセンサに接続されていてもよい。カバーユニットは、例えば、光電子イメージセンサ、特にそのハウジングに接着剤で結合されていてもよいし、クランプ素子によって接続されていてもよい。カバーユニットおよび光電子イメージセンサを有するセンサユニットは、画像記録装置のハウジングに配置され、かつそこに接続されていてもよく、例えばネジ止めされていてもよい。
光電子イメージセンサは、半導体センサとして、例えば、CMOSセンサまたはCCDセンサとして構成されていてもよい。半導体センサの検出面は、センサユニットを有する画像記録装置の後方焦点距離と少なくとも同じ大きさ、例えば1倍、または1.2倍、または1.5倍の大きさである対角線を有していてもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記第1の吸収ガラスは、上記イメージセンサと離れた上記第2の吸収ガラスの前面に配置されている。これにより、上記前面と離れた第2の吸収ガラスの背面を、光電子イメージセンサを有するセンサユニットのキャビティの直上に配置できる。こうすることで、キャビティを第1の吸収ガラスでは被覆せず第2の吸収ガラスのみで被覆し、接着剤から発生する放出ガス、例えば、第1吸収ガラスと第2の吸収ガラスとの間に配置した接着剤から発生する放出ガスが光電子イメージセンサの操作性を損なわないようにできる。
上記センサユニットの別の実施形態において、上記第1の吸収ガラスは、上記イメージセンサと対向する上記第2の吸収ガラスの背面に配置されている。この点において、特に光電子イメージセンサを含むキャビティ内に第2の吸収ガラスを配置して、光軸に沿ったセンサユニットの全高をかなり低いものにできる。
上記センサユニットの別の改良点において、上記カバーユニットは、上記イメージセンサが配置された上記センサユニットのキャビティを被覆している。そして、キャビティは完全にカバーユニットの下に配置される。この点において、カバーユニットは、キャビティを長手方向前方に直接終端させられる。しかしながら、キャビティは、同様にキャビティを被覆しかつカバーユニットに接続される透明ガラス等の追加素子で閉じられていてもよく、キャビティを被覆するカバーユニットは、追加素子の前方に配置してもよい。追加素子は、特に、板状であってもよい。キャビティを被覆するカバーユニットは入射電磁放射線をフィルタリングするのに使用されるため、センサユニットは、光軸に沿って特にコンパクトなものとして設計できる。
上記センサユニットの別の改良点において、上記第1の吸収ガラスおよび/または上記第2の吸収ガラスは板状素子として構成されており、上記イメージセンサの表面と垂直に配向する厚さ方向の長さが、上記イメージセンサの該表面と平行に整列する横断方向の長さよりも小さい。この点において、厚さ方向は光軸に沿って配向していてもよい。板状の吸収ガラスは製造が特に容易であり、センサユニットを有する画像記録装置の光学系の画像化挙動に影響を与えない。
上記センサユニットの別の改良点において、上記第1の吸収ガラスおよび上記第2の吸収ガラスは互いに接触して配置されており、好ましくは互いに面的に接続されており、例えば、セメント結合されているか、接着剤で結合されているか、光学接触によって結合されている。第1吸収ガラスと第2吸収ガラスとを間隔を空けて配置した場合と比較して、吸収ガラス同士が接触している場合はガラスと空気との移行部がないため、カバーユニット内での反射を低減できる。互いに接触している吸収ガラスの間に、例えば接着剤またはパテを含む接続層を配置することで、これらを接続できる。
上記センサユニットの別の実施形態において、上記第1の吸収ガラスの第1の屈折率が、上記第2の吸収ガラスの第2の屈折率と最大で10%、例えば最大で3%または最大で1%異なる。これにより、特に第1の吸収ガラスと第2の吸収ガラスとが相互に接触している場合、吸収ガラス間の反射を低減できる。
上記センサユニットの別の改良点において、上記第1の吸収ガラスおよび上記第2の吸収ガラスの間に配置された接続層の第3の屈折率が、上記第1の屈折率および/または上記第2の屈折率と最大で10%、例えば最大で3%または最大で1%異なる。特に、第3の屈折率は、第1の屈折率と第2の屈折率との間に設定してもよい。このようにして選択された第3の屈折率により、第1の吸収ガラスと第2の吸収ガラスとの境界面における反射が特に小さくなる。
上記センサユニットの別の改良点において、上記2つの吸収ガラスのうち小さい方は、上記2つの吸収ガラスのうち大きい方よりも、上記イメージセンサの表面と平行に配向する横方向の長さが小さい。そのため、大きい方の吸収ガラスは、小さい方の吸収ガラスと対向する側で小さい方の吸収ガラスに完全には被覆されておらず、大きい方の吸収ガラスは露出端部を有する。露出端部は、大きい方の吸収ガラスの周囲に形成してもよいし、横方向において大きい方の吸収ガラスの1辺のみに存在してもよいし、横方向において大きい方の吸収ガラスの互いに対向する2辺に存在してもよい。小さい方の吸収ガラスを第1の吸収ガラスとし、大きい方の吸収ガラスを第2の吸収ガラスとしてもよく、その逆でもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記カバーユニットは、上記光電子イメージセンサを囲む上記センサユニットのフレームの支持面に配置されており、上記支持面は、上記横方向において、上記小さい方の吸収ガラスに少なくとも部分的に被覆されていない。カバーユニットがセンサユニットのフレーム上に配置されているので、センサユニットを特にコンパクトに設計できる。例えば、カバーユニットをセンサユニットのフレームに固定する接着接続部やクランプ接続部を、小さい方の吸収ガラスに被覆されていない露出領域に配置してもよい。フレームは、例えば、光電子イメージセンサを囲むハウジングの一部としてもよく、ハウジング内に形成されてイメージセンサを含んでいるキャビティを囲んでもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記小さい方の吸収ガラスは上記第1の吸収ガラスによって形成され、上記大きい方の吸収ガラスは上記第2の吸収ガラスによって形成されている。上記横方向において上記第1の吸収ガラスに被覆されていない上記センサユニットの辺縁領域において、上記小さい方の吸収ガラスと上記イメージセンサとの間に、UV光硬化型接着剤を含む接着剤接続部が配置されている。上記接着接続部は、例えば、上記光電子イメージセンサを囲む上記センサユニットのフレームに上記第2の吸収ガラスを接続する。接着接続部は、第1の吸収ガラスで被覆されていないセンサユニットの辺縁領域に配置されているため、接着接続部を硬化するのに使用される紫外線は、第1の吸収ガラスを通り過ぎて接着接続部に照射できる。
別の改良点において、上記センサユニットは、上記カバーユニットを上記光電子イメージセンサに固定するための固定素子を有する。この点において、上記固定素子は、上記小さい方の吸収ガラスと対向する上記大きい方の吸収ガラスの固定面に配置され、かつ上記横方向において上記小さい方の吸収ガラスと隣接するように配置されている。このような配置だと、センサユニットは、光軸に沿った長手方向の長さが特に小さい。
特に、光電子イメージセンサと離れた大きい方の吸収ガラスの前側に固定素子を配置してもよく、同様に、小さい方の吸収ガラスを大きい方の吸収ガラスの前側に配置してもよい。固定素子は、大きい方の吸収ガラスの側面または大きい方の吸収ガラスの周囲に配置されるクランプ素子を有していてもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記大きい方の吸収ガラスは、上記小さい方の吸収ガラスと対向する側面に保護塗膜を有し、該保護塗膜は、上記横方向において上記小さい方の吸収ガラスに被覆されていない上記大きい方の吸収ガラスの少なくとも一つの露出領域を被覆している。これにより、露出領域において大きい方の吸収ガラスの腐食を防止できる。保護塗膜は、例えば、同時に反射防止塗膜としても設計できる。
上記センサユニットの別の改良点において、上記保護塗膜は、上記小さい方の吸収ガラスと対向する上記大きい方の吸収ガラスの側面における全面積にわたって配置されている。特に、保護塗膜は、小さい方の吸収ガラスと大きい方の吸収ガラスとの間に形成してもよい。このような保護塗膜は、製造が特に容易である。別の実施形態において、保護塗膜は、小さい方の吸収ガラスに被覆されていない露出領域のみに形成してもよい。露出領域は、小さい方の吸収ガラスに被覆されていない大きい方の吸収ガラスの辺縁領域によって形成されてもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記カバーユニットはIRバリア層を有する。IRバリア層により、光電子イメージセンサに入射する赤外波長域に近い電磁放射線を更に制限できる。これにより、第2の吸収ガラスが比較的平坦なフィルタエッジを有する場合にも、入射する電磁スペクトルを効果的に制限できる。IRバリア層は、干渉層として形成してもよい。そのフィルタエッジは650nm~700nmであってもよく、例えば、670nm~680nmであってもよい。IRバリア層は、700nmでの透過率が最大で10%、例えば最大で5%、最大で2%、または最大で1%であってもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記カバーユニットは、IR吸収ガラスとして構成された第3の吸収ガラスを有する。この点において、上記IRバリア層は上記第2および第3の吸収ガラスの間に配置されている。これにより、IRバリア層から反射された電磁放射線は、IR吸収ガラスの1つにおいてIRバリア層の両面で吸収されて、反射された電磁放射線はセンサユニットを含む画像記録装置の光路から除去され、反射した赤色放射線によって引き起こされる収差を回避できる。相違点が記載されていない限り、第3の吸収ガラスは、第2の吸収ガラスで記載した通りに構成できる。
IRバリア層は、2つのIR吸収ガラスの間に直接配置してもよい。2つのIR吸収ガラスの一方、IRバリア層、他方のIR吸収ガラス、およびUV吸収ガラスは、特に、光軸に沿って順に配置してもよい。しかしながら、IRバリア層は、2つのIR吸収ガラスの一方と、UV吸収ガラスとして構成された第1の吸収ガラスとの間に配置してもよい。2つのIR吸収ガラスの一方、UV吸収ガラス、IRバリア層、および他方のIR吸収ガラスは、特に、光軸に沿って順に配置してもよい。これらの設計のいずれにおいても、IR吸収ガラス、IRバリア層、およびUV吸収ガラスは、互いに直接接触するよう配置してもよく、いずれの場合も互いに接続されていてもよい。
IRバリア層に加えて、カバーユニットはUVバリア層を有していてもよい。UVバリア層は、IRバリア層とは別に設計してもよく、IRバリア層と接続してもよく、IRバリア層と一体化してもよい。
上記センサユニットの別の改良点において、上記第3の吸収ガラスは、上記第1の吸収ガラスと離れた上記第2の吸収ガラスの面に配置されている。これにより、IRバリア層を第2の吸収ガラスと第3の吸収ガラスとの間に配置できる。この点において、IRバリア層は、特に、第2の吸収ガラスと第3の吸収ガラスとを接続する接続層と一体化してもよい。これにより、赤色スペクトル域において急峻なフィルタ曲線を有し、かつ、吸収ガラス構造に入射する放射線の方向によらず高い吸収率を有するカバーユニットを実現できる。
更に、上記センサユニットを有する画像記録装置が特定されている。この点において、センサユニットに関連して記載したすべての利点やさらなる改良点は、画像記録装置にも当てはまる。
画像記録装置は、特に、ミラーレス式カメラとして構成してもよい。画像記録装置は、センサユニットの光電子イメージセンサの対角線が画像記録装置の後方焦点距離と少なくとも同じ大きさ、例えば1倍、または1.2倍、または1.5倍となるように構成してもよい。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。この点において、各場合の模式を表す。
従来技術に係るセンサユニットと、該センサユニットの前方に配置された光学素子とを有する画像記録装置を表す。 第1の実施形態に係るセンサユニットのカバーユニットを表す。 第2の実施形態に係るセンサユニットのカバーユニットを表す。 第3の実施形態に係るセンサユニットのカバーユニットを表す。 第4の実施形態のカバーユニットを有するセンサユニットを表す。 第5の実施形態のカバーユニットを有するセンサユニットを表す。 第4の実施形態に係るカバーユニットの前面の平面図である。 第6の実施形態のカバーユニットを有するセンサユニットを表す。 第6の実施形態のカバーユニットを有するセンサユニットの詳細図である。 カバーユニットの透過率曲線である。 カバーユニットの別の透過率曲線である。
図1は、従来技術に係るセンサユニット10を有する画像記録装置1の模式図である。センサユニット10は、画像記録装置1の光軸2に沿って、画像記録装置1の対物レンズ(図示せず)の、レンズとして構成された光学素子82の後方または像側に配置されている。
センサユニット10は、光電子イメージセンサ20と、光軸2に沿ってイメージセンサ20の前方、すなわち物体側に配置されたカバーユニット90とを有する。一方、カバーユニット90は、板状の吸収ガラス94と、吸収ガラス94の物体側前面に配置されたバリア層92とを有する。吸収ガラス94はIR吸収ガラスとして構成されており、バリア層92はUVバリア層として構成されている。板状の吸収ガラス94は、横断方向5における長さが、光軸2に沿って配向しかつ横断方向5と直交する長手方向3における長さよりも大きい。
光学素子82は、対物レンズの最終または最後方の光学素子を形成している。イメージセンサ20と光学素子82とは、画像記録装置1の最小後方焦点距離8に相当する間隔を空けて配置されている。
図1から分かる通り、対物レンズの前方に配置された物体9から放出された電磁放射線200は、バリア層92で反射されて対物レンズの方向へ戻ってくる。その後、反射されて戻ってきた放射線200の成分は、対物レンズの光学素子82で再反射されて、カバーユニット90へ再入射する。この点において、光学素子82の形状に応じて、再反射された電磁放射線200の反射後の第2の入射角202は、電磁放射線200がその前にカバーユニット90へ入射した際の第1の入射角203よりも大きくなる場合がある。バリア層92の反射率は角度に依存し、入射角202および203が大きくなると低下するため、光学素子82から反射して戻ってきた後、より大きい第2の入射角202で入射する電磁放射線200は、バリア層92を通過して最終的にイメージセンサ20へ入射する。そして、イメージセンサ20で記録された画像には、UVバリア層92での色選択的な反射によって青色の付いたレンズ反射が映し出されている。特に、横断方向5におけるイメージセンサ20の長さに比べて後方焦点距離8が相対的に小さい画像記録装置では、対物レンズで反射した後、大きい方の第2の入射角202が最大で40°にもなり得る。
上記の色付きレンズ反射を避けるため、本発明に係るセンサユニット10ではカバーユニットを使用しており、該カバーユニットは、紫色および近紫外スペクトル域の入射電磁放射線を主に吸収して反射させないUV吸収ガラスを有する。図2は、このようなカバーユニット100の第1の実施形態を表す。
カバーユニット100は、UV吸収ガラスとして構成された第1の吸収ガラス110と、IR吸収ガラスとして構成された第2の吸収ガラス120とを有する。第1および第2の吸収ガラス110および120は、入射した電磁放射線を検出するための検出面として機能するイメージセンサ20の表面22の前方で、互いに間隔を空けて配置されている。この点において、光軸2に沿った長手方向3には、イメージセンサ20から始まって、第2の吸収ガラス120が最初に配置され、該第2の吸収ガラス120の前方に第1の吸収ガラス110が配置されている。この点において、第1の吸収ガラス110の前面111は入射する電磁放射線と対向して配置され、前面111の反対側に配置された第1の吸収ガラス110の背面112は第2の吸収ガラス120と対向して配置されている。第2の吸収ガラス120の前面121は第1の吸収ガラス110と対向して配置され、前面121と反対側に配置された第2の吸収ガラス120の背面122はイメージセンサ20と対向して配置されている。
図3は、カバーユニット100の第2の実施形態を表す。相違点が記載されていない限り、カバーユニット100の第2の実施形態は、カバーユニット100の第1の実施形態について記載した通りに構成される。第2の実施形態において、第1の吸収ガラス110と第2の吸収ガラス120とは、互いに間隔を空けて配置されるのではなく、互いに接触して配置されている。第1の吸収ガラス110と第2の吸収ガラス120との間には、接着層として構成され、かつ第1および第2の吸収ガラス110および120を全面積にわたって互いに接続する接続層70が存在している。
図2に示す第1の実施形態および図3に示す第2の実施形態の各場合において、カバーユニット100は、例えば、第1の吸収ガラス110の前面111に配置できるIRバリア層を有していてもよい。それに加えてまたはその代わりに、カバーユニット100は、例えば、同様に第1の吸収ガラス110の前面111に配置できるUVバリア層を有していてもよい。
図4は、カバーユニット100の第3の実施形態を表す。相違点が記載されていない限り、カバーユニット100の第3の実施形態は、カバーユニット100の第2の実施形態について記載した通りに構成される。カバーユニット100の第3の実施形態は、第1および第2の吸収ガラス110および120に加えて、第3の吸収ガラス130を有する。第3の吸収ガラス130も同様にIR吸収ガラスとして構成され、イメージセンサ20と対向する第2の吸収ガラス120の背面122に配置されている。第2の吸収ガラス120と第3の吸収ガラス130とは互いに接触している。第2の吸収ガラス120と第3の吸収ガラス130との間にはIRバリア層150が配置されている。
図5は、第4の実施形態のカバーユニット100を有するセンサユニット10を表す。相違点が記載されていない限り、カバーユニット100の第4の実施形態は、第2の実施形態について記載した通りに構成される。第4の実施形態では、横断方向5において、第1の吸収ガラス110の長さ113が第2の吸収ガラス120の長さ123より小さい。これにより、第2の吸収ガラス120は、横断方向5においてカバーユニット100の辺縁領域12の両側に露出領域125を有することになる。該露出領域125は、長手方向3において第1の吸収ガラス110に被覆されておらず、第2の吸収ガラス120が第1の吸収ガラス110の下方で露出している。
第2の吸収ガラス120は、その背面122が、センサユニット10のハウジング30が有するフレーム33の支持面34上に配置されている。フレーム33は、光電子イメージセンサ20が配置されたハウジング30のキャビティ32の周囲を画定している。キャビティ32は、長手方向3において第2の吸収ガラス120で閉じられている。第2の吸収ガラス120は、露出領域125において、UV光硬化型接着剤を含む接着接続部60でフレーム33と接続されている。接着接続部60は、露出領域125において、UV吸収ガラスとして構成された第1の吸収ガラス110で被覆されておらず、接着剤を硬化させるために前面からカバーユニット100に照射されるUV光が第1の吸収ガラス110を通り過ぎて、第2の吸収ガラス120を介して接着接続部60へ入射できる。
図6は、第5の実施形態のカバーユニット100を有するセンサユニット10を表す。相違点が記載されていない限り、カバーユニット100の第5の実施形態は、第4の実施形態について記載した通りに構成される。第5の実施形態において、第1の吸収ガラス110は、キャビティ32内において第2の吸収ガラス120の背面122に配置されている。本実施形態では、第1の吸収ガラス110の前面111と第2の吸収ガラス120の背面122とが接続層70により接続されている。カバーユニット100の第5の実施形態では、第2の吸収ガラス120を介してUV光を直接照射して、第2の吸収ガラス120とハウジング30のフレーム33との間に配置された接着接続部60の接着剤を硬化させられる。
図7は、図5に表すカバーユニット110の第4の実施形態の前面を表す平面図である。第1の吸収ガラス110は、横断方向5と、該横断方向5および長手方向3に対して垂直に配向した別の横断方向7との両方における各長さが、第2の吸収ガラス120の対応する長さよりも小さい。これにより、第2の吸収ガラス120は、周囲の辺縁領域12において第1の吸収ガラス110で被覆されておらず、辺縁領域12で露出している第2の吸収ガラス120の領域125が同様に周囲で形成されている。
図8は、第6の実施形態のカバーユニット100を有するセンサユニット10を表す。相違点が記載されていない限り、カバーユニット100の第6の実施形態は、第4の実施形態について記載した通りに構成される。第6の実施形態において、第2の吸収ガラス120は、ハウジング30のフレーム33上に直接は配置されていない。その代わり、ハウジング30の前方にカバーガラス14を配置して、長手方向においてキャビティ32を閉じている。カバーガラス14は、可視スペクトル域の入射電磁放射線を実質的に妨げることなく透過させる透明ガラスとして構成されていてもよい。カバーユニット100はカバーガラス14に接続されており、カバーユニット100とカバーガラス14との間にはスペーサ16が配置されている。これにより、カバーユニット100とカバーガラス14とは長手方向3において互いに間隔を空けている。スペーサ16は、辺縁領域12においてカバーユニット100の周囲に形成されている。
図9は、第6の実施形態のカバーユニット100を有するセンサユニット100の詳細図である。カバーユニット100は、図8には示されていない固定素子40によって、センサユニット10のハウジング30に固定されている。固定素子40は、第1の吸収ガラス110で覆われていない辺縁領域12において第2の吸収ガラス120の前面121に配置されており、第2の吸収ガラス120をフレーム33の支持面34にクランプ固定している。固定素子40は、クランプ素子42と、該クランプ素子42および第2の吸収ガラス120の間に配置された封止素子44とを有する。クランプ素子42は、辺縁領域12においてカバーユニット100の周囲に配置され、保持板として構成されている。同様に、封止素子44は、辺縁領域12においてカバーユニット100の周囲に配置され、弾性材料を含んでいる。横断方向5では、カバーユニット100に加え、ハウジング30のフレーム33上にも封止素子44が配置されている。
図8に表すセンサユニット10の別の実施形態の各場合において、スペーサ16は、接着接続部によって、例えばUV光硬化プラスチックを含む接着接続部によって、カバーユニット100およびカバーガラス14に接続されていてもよい。これらの実施形態では固定素子40を省略してもよい。
図10は、カバーユニット100の第2および第4~第6の実施形態に係る透過率曲線300を表す。ここで、カバーユニット100の透過率315(%)は、入射した電磁放射線の波長310(nm)に対してプロットされている。図10から分かる通り、透過率曲線300は、紫色スペクトル域の417nmにカットオフ波長UV50%、赤外スペクトル域の596nmにカットオフ波長IR50%を有している。透過率曲線300は、第1の吸収ガラス110として長手方向厚さが0.3mmであるCorning SAS社製ガラスUV8010HT、第2の吸収ガラスとして長手方向厚さが0.565mmのHOYA社製ガラスCXA700を有するカバーユニット100の実施形態を用いて得られたものである。
図11は、カバーユニット100の第2および第4~第6の実施形態に係る別の透過率曲線305を表す。図11から分かる通り、透過率曲線305は、紫色スペクトル域の419nmにカットオフ波長UV50%、赤外スペクトル域の591nmにカットオフ波長IR50%を有している。透過率曲線305は、第1の吸収ガラスとして長手方向厚さが0.3mmであるCorning SAS社製ガラスUV8010HTを有し、第2の吸収ガラスとして長手方向厚さが0.762mmである松浪硝子工業社製ガラスIR584-18αを有するカバーユニット100の実施形態を用いて得られたものである。
1:画像記録装置
2:光軸
3:長手方向
5:横断方向
7:別の横断方向
8:後方焦点距離
9:物体
10:センサユニット
12:辺縁領域
14:カバーガラス
16:スペーサ
20:イメージセンサ
22:表面
30:ハウジング
32:キャビティ
33:フレーム
34:支持面
40:固定素子
42:クランプ素子
44:封止素子
60:接着接続部
70:接続層
82:光学素子
90:カバーユニット
92:バリア層
94:吸収ガラス
100:カバーユニット
110:第1の吸収ガラス
111:前面
112:背面
113:長さ
120:第2の吸収ガラス
121:前面
122:背面
123:長さ
125:露出領域
130:第3の吸収ガラス
150:IRバリア層
200:電磁放射線
202:反射後の第2の入射角
203:第1の入射角
300:透過率曲線
305:別の透過率曲線
310:波長
315:透過率

Claims (18)

  1. 光電子イメージセンサ(20)と、前記光電子イメージセンサ(20)の前方に配置されたカバーユニット(100)とを有する、画像記録装置(1)用センサユニット(10)であって、
    前記カバーユニット(100)は、第1の吸収ガラス(110)および第2の吸収ガラス(120)を有し、
    前記第1の吸収ガラス(110)はUV吸収ガラスとして構成され、前記第2の吸収ガラス(120)はIR吸収ガラスとして構成されている、
    センサユニット(10)。
  2. 前記第1の吸収ガラス(110)は、前記イメージセンサ(20)と離れた前記第2の吸収ガラス(120)の前面(121)に配置されている、請求項1に記載のセンサユニット(10)。
  3. 前記第1の吸収ガラス(110)は、前記イメージセンサ(20)と対向する前記第2の吸収ガラス(120)の背面(122)に配置されている、請求項1に記載のセンサユニット(10)。
  4. 前記カバーユニット(100)は、前記イメージセンサ(20)が配置された前記センサユニット(10)のキャビティ(32)を被覆している、請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  5. 前記第1の吸収ガラス(110)および/または前記第2の吸収ガラス(120)は板状素子として構成されており、前記イメージセンサ(20)の表面(22)と垂直に配向する厚さ方向(3)の長さが、前記イメージセンサ(20)の該表面(22)と平行に整列する横断方向(5、7)の長さよりも小さい、請求項1~4のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  6. 前記第1の吸収ガラス(110)および前記第2の吸収ガラス(120)は互いに接触して配置されており、好ましくは互いに面的に接続されており、例えば、セメント結合されているか、接着剤で結合されているか、光学接触によって結合されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  7. 前記第1の吸収ガラス(110)の第1の屈折率が、前記第2の吸収ガラス(120)の第2の屈折率と最大で10%、例えば最大で3%または最大で1%異なる、請求項1~6のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  8. 前記第1の吸収ガラス(110)および前記第2の吸収ガラス(120)の間に配置された接続層(70)の第3の屈折率が、前記第1の屈折率および/または前記第2の屈折率と最大で10%、例えば最大で3%または最大で1%異なる、請求項7に記載のセンサユニット(10)。
  9. 前記2つの吸収ガラス(110、120)のうち小さい方は、前記2つの吸収ガラス(120、110)のうち大きい方よりも、前記イメージセンサ(20)の表面(22)と平行に配向する横方向(5、7)の長さが小さい、請求項1~8のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  10. 前記カバーユニット(100)は、前記光電子イメージセンサ(20)を囲む前記センサユニット(10)のフレーム(33)の支持面(34)に配置されており、
    前記支持面(34)は、前記横方向(5、7)において、前記小さい方の吸収ガラス(110、120)に少なくとも部分的に被覆されていない、請求項9に記載のセンサユニット(10)。
  11. 前記小さい方の吸収ガラスは前記第1の吸収ガラス(110)によって形成され、前記大きい方の吸収ガラスは前記第2の吸収ガラス(120)によって形成され、
    前記横方向(5、7)において前記第1の吸収ガラス(110)に被覆されていない前記センサユニット(10)の辺縁領域(12)において、前記第2の吸収ガラス(120)と前記イメージセンサ(20)との間に、UV光硬化型接着剤を含む接着剤接続部(60)が配置されており、
    前記接着接続部(60)は、例えば、前記光電子イメージセンサ(20)を囲む前記センサユニット(10)のフレーム(33)に前記第2の吸収ガラス(120)を接続する、請求項10に記載のセンサユニット(10)。
  12. 前記センサユニット(10)は、前記カバーユニット(100)を前記光電子イメージセンサ(20)に固定するための固定素子(40)を有し、
    前記固定素子(40)は、前記小さい方の吸収ガラス(110、120)と対向する前記大きい方の吸収ガラス(110、120)の固定面(121)に配置され、かつ前記横方向(5、7)において前記小さい方の吸収ガラス(110、120)と隣接するように配置されている、請求項9から11のいずれか一項に記載のセンサユニット(10)。
  13. 前記大きい方の吸収ガラス(110、120)は、前記小さい方の吸収ガラス(110、120)と対向する側面(121)に保護塗膜を有し、該保護塗膜は、前記横方向(5、7)において前記小さい方の吸収ガラス(110、120)に被覆されていない前記大きい方の吸収ガラス(110、120)の少なくとも一つの露出領域(125)を被覆している、請求項9~12のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  14. 前記保護塗膜は、前記小さい方の吸収ガラス(110、120)と対向する前記大きい方の吸収ガラス(110、120)の側面(121)における全面積にわたって配置されている、請求項13に記載のセンサユニット(10)。
  15. 前記カバーユニット(100)はIRバリア層(150)を有する、請求項1~14のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)。
  16. 前記カバーユニット(100)は、IR吸収ガラスとして構成された第3の吸収ガラス(130)を有し、
    前記IRバリア層(150)は、前記第2および第3の吸収ガラス(12、130)の間に配置されている、請求項15に記載のセンサユニット(10)。
  17. 前記第3の吸収ガラス(130)は、前記第1の吸収ガラス(110)と離れた前記第2の吸収ガラス(120)の面(122)に配置されている、請求項16に記載のセンサユニット(10)。
  18. 請求項1~17のいずれか1項に記載のセンサユニット(10)を有する画像記録装置(1)。
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