JP2022542542A - サルコイドーシスを処置する方法での使用のためのghrhアンタゴニスト - Google Patents

サルコイドーシスを処置する方法での使用のためのghrhアンタゴニスト Download PDF

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Abstract

本開示は、必要とする哺乳動物対象にGHRHアンタゴニストを投与することを含む、サルコイドーシスを処置する方法を提供する。【選択図】 なし

Description

本発明は、米国退役軍人省により授与されたDistinguished Scientistの助成、及び米国国立衛生研究所(NIH)により授与された助成金番号P30CA240139の下で、米国政府の支援により成された。米国政府は、本発明において特定の権利を有する。
関連出願の相互参照及び電子提出された材料の参照による取り込み
本明細書による本出願は、全体として参照により取り込まれる2019年7月18日出願の米国特許仮出願第62/875,703号の優先権を主張するものである。
本明細書と同時に提出され、以下のとおり識別されるコンピュータ可読ヌクレオチド/アミノ酸配列表が、全体として参照により取り込まれる:
54402A_Seqlisting.txt;サイズ:10,859バイト;作成:2020年7月17日。
開示の分野
本発明は、サルコイドーシスを処置するための材料及び方法に関する。
サルコイドーシスは、米国における著しい疾病率及び死亡率に関連し、世界中の何十万人もの人々を襲う因果関係不明の多臓器肉芽腫性疾患である(非特許文献1参照)。この病気の因果関係は、周知されていないが、サルコイドーシスと、マイコバクテリア及び他の微生物感染並びに環境物質に誘導された肉芽腫をはじめとする他の肉芽腫形成障害との間には、著しい類似性がある(非特許文献2参照)。サルコイドーシスは、影響を受けた臓器において、TH1ヘルパー細胞の細胞動員を特徴とする早期炎症反応を惹起し、続いて後期にマクロファージ動員が肉芽腫形成に導く。特定の患者では、サイトカイン及びアポトーシスをはじめとする抗炎症応答が活性化されて、組織治癒及び修復を容易にする(非特許文献3参照)。サルコイドーシス患者のほぼ50%が、全身ステロイド療法を必要とする。患者の最大20%では、ステロイド治療にもかかわらず炎症工程が継続し、線維症を含む組織リモデリングに導く(影響を受けた組織の永続的瘢痕化)(非特許文献4参照)。
50%を超える患者でのサルコイドーシスの多臓器関与を考えれば、この疾患の処置は難題である。コルチコステロイドが、治療の礎石であり、米国食品医薬品局(FDA)は、サルコイドーシス6,7用に2種の薬物治療(プレドニゾン及びActhar-Gel)のみを認可した(非特許文献5及び6参照)。しかしこれらの薬剤は、長期使用後に著しい副作用を誘起するため、長期間の処置には望ましくないとされる。生命にかかわる臓器が関与する持続的徴候及び複雑な症状を有する患者では、処置が直ちに開始されて数か月間継続されなければならず、したがって低毒性で忍容性のある代替的方策が求められている。
Mirsaeidi et al.,Chest.2015;147(2):438-449 Chen et al.,Clinics in chest medicine.2008;29(3):365-377,vii Koh et al.,Expert Rev Mol Med.2011;13:e23 Patterson et al.,Annals of the American Thoracic Society.2013;10(4):362-370 Miller et al.,Ann Intern Med.1952;37(4):776-784 Baughman et al.,Respir Med.2016;110:66-72
1.本開示は、必要とする哺乳動物対象にGHRHアンタゴニストを投与することを含む、サルコイドーシスを処置する方法を提供する。本開示はさらに、サルコイドーシスを処置するための、又はサルコイドーシスを処置するための医薬の調製における、GHRHアンタゴニストの使用を提供する。本開示はまた、サルコイドーシスを処置する際の使用のためのGHRHアンタゴニストを提供する。
2.段落1の方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、アミノ酸配列(式I):R-Tyr-D-Arg-Asp-A-Ile-A-Thr-A-Har-A10-A11-A12-Val13-Leu14-A15-Gln16-A17-Ser18-Ala19-A20-A21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-A29-R-R-NH(SEQ ID NO:2)を含み、ここで
は、PhAc(フェニルアセチル)、Nac(ナフチルアセチル)、Oct(オクタノイル)、N-Me-Aib(N-メチル-アルファ-アミノイソブチロイル)、Dca(ジクロロアセチル)、Ac-Ada(アセチル-12-アミノドデカノイル)、Fer(フェルリル(ferulyl))、Ac-Amc(アセチル-8-アミノカプリリル)、Me-NH-Sub(メチル-NH-スベリル)、PhAc-Ada(フェニルアセチル12-アミノドデカノイル)、Ac-Ada-D-Phe、Ac-Ada-Phe、Dca-Ada(ジクロロアセチル-12-アミノドデカノイル)、Nac(ナフチルアセチル)、Nac-Ada、Ada-Ada、又はCH(CH10-CO-Adaであり;
は、Ala又はMe-Alaであり;
は、Cpa(パラ-クロロフェニルアラニン)又はPhe(F)5(ペンタフルオロ-フェニルアラニン、Fpa5とも称される)であり;
は、Ala、Pal(ピリジルアラニン)、Dip((3,3-ジフェニル)アラニン)、又はMe-Alaであり;
10は、Fpa5、Tyr(Alk)であり、ここでAlkは、Me又はEtであり;
11は、His又はArgであり;
12は、Lys、Lys(0~11)(Lys(A0-Al-A2-A3-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-)、Lys(Me)、又はOrn(オルニチン)であり;
15は、Abu(アルファ-アミノ酪酸)又はOrnであり;
17は、Leu又はGluであり;
20は、Har(ホモアルギニン)又はHisであり;
21は、Lys、Lys(Me)又はOrnであり;
29は、Har、Arg又はAgm(アグマチン)であり;
は、β-Ala、Amc(8-アミノカプリリル)、Apa(5-アミノペンタノイル)、Ada(12-アミノドデカノイル)、AE2A(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタノイル)、AE4P(15-アミノ-4,7,10,13-テトラオキサペンタデカノイル)、ε-Lys(α-NH2)(8-アミノ基が N末端に配置されたアミノ酸のカルボニル基によりアセチル化されている、Lys残基であり、Lys残基のα-アミノ基は遊離している)、Agm(アグマチン)であるか、又は存在せず;
は、Lys(Oct)、Ahx(6-アミノヘキサノイル)であるか、又は存在しない。
3.段落1の方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、MIA-602、MIA-604、MIA-606、MIA-610、MIA-640、又はMIA-690である。
4.段落1の方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、MIA-602である。
5.段落1~4のいずれか1つの方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、皮下、硬膜外、舌下、鼻内、脳内、脳室内、髄腔内、膣内、経皮、直腸、吸入、肺内、気道内、気管支内、気管内、又は外用での送達を介して投与される。
6.段落5の方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、皮下投与される。
7.段落1~5のいずれか1つの方法又は使用などの様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、鼻内、吸入、肺内、気道内、気管支内、又は気管内送達を介して投与される。
8.段落1~7のいずれか1つの方法又は使用などの様々な形態において、サルコイドーシスは、肺サルコイドーシスである。
図1A-1E:サルコイドーシスに罹患していて生理食塩水、α-メラノコルチン刺激ホルモン(α-MSH、メラノコルチン受容体アゴニスト)、MIA-602及びSolu-Medrol(メチルプレドニゾロン;サルコイドーシスのために現在FDA認可を受けている薬物治療)で処置されたマウスにおける肺炎症率%を示した棒グラフ。肺炎症は、ヘマトキシリン及びエオジン染色剤(H&E)での染色(図1A)、CD68レベル(図1B)、PD-1レベル(図1C)、PD-L1レベル(図1D)、及びCD30レベル(図1E)を利用して肺病理学者により決定され、スコアづけされた。 図2A-2T:ヒト細胞からのサルコイド様肉芽腫におけるMIA-602の抗炎症活性が、サルコイドーシスが確定された患者から単離された末梢血単核細胞(PBMC)中でテストされた。PBMCは、マイクロパーティクルでチャレンジされて、エクスビボ肉芽腫をもたらした。図2A~2Tは、マイクロパーティクルでチャレンジされていないPBMC及び生理食塩水で処置された肉芽腫に比較された、MIA-602又はSolu-Medrol(メチルプレドニゾロン)で処置された肉芽腫試料中のサイトカイン産生(x軸、pg/ml)を示した棒グラフである。 図3A-3D:MIA-602、メチルプレドニゾロン、又は対照での処置後のインビトロ肉芽腫試料中のサバイビン(図3A)、Mcl-1/Bak二量体(図3B)、Bcl-xL/Baak二量体(図3C)及び活性カスパーゼ-3(図3D)のレベルの割合%を示した棒グラフ。 生理食塩水又は対照で処置された肉芽腫に対比させた、マイクロパーティクルでのチャレンジで発症したサルコイド様肉芽腫を有するマウス肺におけるGHRHR免疫蛍光染色率%を示した棒グラフ。 図5A-5E:対照用マウスの肺、肉芽腫を有していて生理食塩水で処置されたマウスの肺、及びMIA-602で処置された肉芽腫を有するマウスの肺におけるH&E(図5A)、及びCD30(図5B)、CD68(図5C)、PD-1(図5D)、PD-L1(図5E)の免疫組織化学的(IHC)変化を示した棒グラフ。マウス数:対照3匹、肉芽腫4匹、MIA602 3匹。 図6A-6C:対照マウス、MIA-602で処置されたマウス、及びメチルプレドニゾロンで処置されたマウスの肉芽腫におけるCD45+CD68+、CD45+CD68+PD-1、又はCD45+CD68+PD-L1細胞の増加率%を示した棒グラフ。CD45+CD68+PD-L1細胞の増加率%は、他の細胞型に比較してMIA-602処置後に高くなった。 対照マウスの肺(肉芽腫なし)、マイクロパーティクルでチャレンジされて肉芽腫を発症したマウスの肺、及び肉芽腫を有していてMIA-602で処置されたマウスの肺におけるNOS2染色率%を示した棒グラフ。 対照マウスの肺(肉芽腫なし)、マイクロパーティクルでチャレンジされて肉芽腫を発症したマウスの肺、及び肉芽腫を有していてMIA-602で処置されたマウスの肺(long of mouse mouse)におけるニトロチロシン染色率%を示した棒グラフ。 MIA-602でのサルコイドーシスマウスの処置により2.5倍を超える差次的発現を呈した遺伝子のリスト。このリストは、遺伝子の安定した識別子(Ensemblデータベース参照番号)、遺伝子名、及びRNA転写産物の型を含む。
本開示は、サルコイドーシス(例えば、肺サルコイドーシス)を処置する方法を提供する。この方法は、必要とする哺乳動物対象にGHRHアンタゴニストを投与することを含む。本明細書に表されたデータは、GHRHアンタゴニスト(例えば、MIA-602)がサルコイドーシスのインビボモデルにおいて炎症を有意に低減することを明らかにしている。
用語「対象」は、ヒト、並びに野生動物、飼育動物及び家畜などの非ヒト哺乳動物を包含するが、これらに限定されない。好ましくは対象は、ヒトである。対象は、サルコイドーシスの任意の形態(即ち、肺などの任意の臓器のサルコイドーシス)に罹患していてもよい。
成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)は、視床下部により分泌され、脳下垂体で作用して成長ホルモン(GH)の放出を刺激する。GHRHのほぼ2000種の合成アンタゴニスト類似体が、GHRH(1-29)の生物活性N末端におけるアミノ酸置換により生成されてきた。Schally et al.,Nat.Clin.Pract.Endocrinol.Metab.4 (1)、33-43(2008);Zarandi et al.,PNAS 91(25)、12298-302(1994);Zarandi et al.,Peptides 89,60-70(2017)。脳下垂体GHRH受容体(pGHRH-R)は、Gタンパク質に共役された7回膜貫通型ドメイン受容体である。Rekasi et al., PNAS 97(19),10561-6(2000);Havt et al.,PNAS 102(48),17424-9(2005)。pGHRH-R及びそのトランケート型スプライスバリアント(SV)は、様々なヒト組織内で発現される。SV1は、アミノ末端細胞外ドメインがpGHRH-Rと異なる。Rekasi、前出。
様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、ペプチドである。GHRHペプチドの様々な修飾が、アンタゴニスト特性を付与する。残基1~29を含むGHRHフラグメント又はGHRH(1~29)は、脳下垂体での生物活性に必要な最小配列である。このフラグメントは、ネイティブGHRHの効能の50%以上を保持する。hGH-RH(1-29)NHペプチドの構造に基づくGHRHの多くの合成類似体が調製されており、本明細書ではこの方法に関連する使用に企図される。hGHRH(1-29)NHは、以下のアミノ酸配列を有する:Tyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr10-Arg-Lys-Val-Leu-Gly15-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg20-Lys-Leu-Leu-Gln-Asp25-Ile-Met-Ser-Arg29-NH( SEQ ID NO:1)。GHRHアンタゴニストは、アミノ酸欠失、挿入、及び/又は置換が作製されたGHRHペプチド配列を含んでいてもよい。GHRHアンタゴニストはまた、GHRH受容体に結合する能力を有していて成長ホルモンの放出を阻害するGHRHのフラグメント又は修飾フラグメントであってもよい。これらのアンタゴニスト特性は、GHRH(1-29)NHのN末端での様々なアミノ酸の置き換え及び芳香族又は非極性酸でのアシル化から生じると考えられる。
場合によりGHRHアンタゴニストは、米国特許出願公開第20150166617号明細書又は米国特許第8,691,942号明細書(全体として、そして特にGHRHアンタゴニストの記載に関して、参照により本明細書に取り込まれる)に記載されたアンタゴニストである。例えば様々な態様において、GHRHアンタゴニストは、アミノ酸配列(式I/SEQ ID NO:2)R-Tyr-D-Arg-Asp-A-Ile-A-Thr-A-Har-A10-A11-A12-Val13-Leu14-A15-Gln16-A17-Ser18-Ala19-A20-A21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-A29-R-R-NHを含み、ここでRは、PhAc(フェニルアセチル)、Nac(ナフチルアセチル)、Oct(オクタノイル)、N-Me-Aib(N-メチル-アルファ-アミノイソブチロイル)、Dca(ジクロロアセチル)、Ac-Ada(アセチル-12-アミノドデカノイル)、Fer(フェルリル)、Ac-Amc(アセチル-8-アミノカプリリル)、Me-NH-Sub(メチル-NH-スベリル)、PhAc-Ada(フェニルアセチル12-アミノドデカノイル)、Ac-Ada-D-Phe、Ac-Ada-Phe、Dca-Ada(ジクロロアセチル-12-アミノドデカノイル)、Nac(ナフチルアセチル)、Nac-Ada、Ada-Ada、又はCH(CH10-CO-Adaであり;Aは、Ala又はMe-Alaであり;Aは、Cpa(パラ-クロロフェニルアラニン)又はPhe(F)(Fpa5としても知られる)であり;Aは、Ala、Pal(ピリジルアラニン)、Dip((3,3-ジフェニル)アラニン)、又はMe-Alaであり;A10は、Fpa5、Tyr(Alk)であり、ここでAlkは、Me又はEtであり;A11は、His又はArgであり;A12は、Lys、Lys(0~11)(さもなければA12の位置のリシン残基のストリングとして記載されて、即ち、Lys(A0-Al-A2-A3-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-)であり、ここで各Aはリシンである)、Lys(Me)、又はOrn(オルニチン)であり;A15は、Abu(アルファ-アミノ酪酸)又はOrnであり;A17は、Leu又はGluであり;A20は、Har(ホモアルギニン)又はHisであり;A21は、Lys、Lys(Me)又はOrnであり;A29は、Har、Arg又はAgm(アグマチン)であり;Rは、β-Ala、Amc(8-アミノカプリリル)、Apa(5-アミノペンタノイル)、Ada(12-アミノドデカノイル)、AEA(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタノイル)、AEP(15-アミノ-4,7,10,13-テトラオキサペンタデカノイル)、ε-Lys(α-NH)(8-アミノ酸が N末端に配置されたアミノ酸のカルボニル基によりアセチル化されている、Lys基であり、Lys残基のα-アミノ基は遊離している)、Agm(アグマチン)であるか、又は存在せず;Rは、Lys(Oct)、Ahx(6-アミノヘキサノイル)であるか、又は存在しない。
場合によりGHRHアンタゴニストは、米国特許出願公開第20150166617号明細書(MIA-602、MIA-604、MIA-606、MIA-610、MIA-640、及びMIA-690の構造、活性及び作製方法の議論に関して参照により本明細書に取り込まれる)にさらに記載されたMIA-602[PhAc-Ada-Tyr、D-Arg、Fpa5、Ala、Har、Tyr(Me)10、His11、Orn12、Abu15、His20、Orn21、Nle27、D-Arg28、Har29]hGH-RH(l-29)NH(SEQ ID NO:8)である。代わりのGHRHアンタゴニストとしては、Phac-Ada-Tyr-D-Arg-Asp-Ala-Ile-Phe(F) -Thr-Ala-Har-Tyr(Me)10-His11-Orn12-Val13-Leu14-Abu15-Gln16-Leu17-Ser18-Ala19-His20-Orn21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-Har29-Agm-NH(MIA-604/SEQ ID NO:3);Phac-Ada-Tyr-D-Arg-Asp-Ala-Ile-Phe(F) -Thr-Me-Ala-Har-Tyr(Me)10-His11-Orn12-Val13-Leu14-Abu15-Gln16-Leu17-Ser18-Ala19-His20-Orn21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-Har29-Agm-NH(MIA-606/SEQ ID NO:4);Phac-Tyr-D-Arg-Asp-Ala-Ile-Cpa-Thr-Ala-Har-Fpa510-His11-Orn12-Val13-Leu14-Abu15-Gln16-Leu17-Ser18-Ala19-His20-Orn21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-Har29-Ada-NH(MIA-610/SEQ ID NO:5);Phac-Ada-Tyr-D-Arg-Asp-Ala-Ile-Cpa-Thr-Ala-Har-Fpa510-His11-Orn12-Val13-Leu14-Abu15-Gln16-Glu17-Ser18-Ala19-His20-Orn21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-Har29-Ada-NH(MIA-640/SEQ ID NO:6);Phac-Ada-Tyr-D-Arg-Asp-Ala-Ile-Cpa-Thr-Ala-Har-Fpa510-His11-Orn12-Val13-Leu14-Abu15-Gln16-Leu17-Ser18-Ala19-His20-Orn21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-Har29-NH(MIA-690/SEQ ID NO:7)が挙げられるが、これらに限定されない。上記のペプチドのアミノ酸配列は、hGHRH(1-29)(SEQ ID NO:1)のアミノ酸残基に対応して番号づけされている。
本開示は、必要とする対象においてサルコイドーシスを処置する方法を提供する。サルコイドーシスを「処置すること」は、100%の緩和を必要としていない。生活の質の向上におけるサルコイドーシス、又はサルコイドーシスの徴候(例えば、炎症、肉芽腫形成、肉芽腫のサイズ)の任意の減少が、対象における有益な生物学的効果を成す。サルコイドーシスを処置することにおけるこの方法の進行は、生物学的(例えば、血液)試料中のバイオマーカ検出/測定、胸部画像(例えば、CTスキャン)、及びPET-CTスキャンなどの任意の適切な方法を利用して確認され得る。特定の形態において、この方法は、前処置に比較して、アンギオテンシン変換酵素(ACE)、SIL2R、又はCRPバイオマーカの低減など、疾患指示薬、パラメータ若しくは徴候の少なくとも50%、少なくとも65%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%若しくは少なくとも99%の低減若しくは改善、又はプレドニゾンでの処置(この方法の前に投与された、又は適合する患者において)により実現されたものに比較して疾患指示薬、パラメータ若しくは徴候の少なくとも50%の低減を提供する。様々な形態において、「処置」はまた、疾患の安定化、即ち疾患の制御された進行又はさらなる進行がないこと(例えば、肉芽腫量が所与の時間枠内で増加していない、又は10%未満、好ましくは5%未満の増加であること)を包含する。
代わり又は追加として、本明細書に記載された処置は、場合により疾患のステージを改善するか、又はステージ内で重症度を低減する。サルコイドーシスで一般に用いられるステージとしては、肉芽腫が主にリンパ節内に内に存在するステージI;肉芽腫が肺及びリンパ節内に存在するステージII;肉芽腫が主に肺に存在し、リンパ節が縮小しているステージIII;肺線維症のステージIVが挙げられる。
サルコイドーシスの疾患進行は、肉芽腫を同定するための罹患した臓器(複数可)の生検、血液テスト、気管支鏡、X線、神経学的テスト(例えば、筋電図検査、誘発電位、脊椎穿刺、又は神経伝導テスト)、高解像度コンピュータ断層撮影(CT)スキャン、磁気共鳴画像(MRI)、陽電子断層撮影(PET)スキャン、肺機能テスト、及び超音波診断などの種々の臨床技術のいずれかを用いて決定される。
個々の対象のための個々の投与レジメンは、一部として、投与されるアンタゴニストの量、投与経路、並びに任意の副作用の原因及び程度に依存するであろう。本開示に従って対象(例えば、ヒト)に投与される量は、合理的な時間枠で所望の応答に影響を及ぼすのに(即ち、患者の望まない病気、疾患又は徴候を改良、予防又は改善するのに)充分でなければならない。GHRHアンタゴニストの治療有効量は、典型的には、GHRHアンタゴニストが生理学的に忍容性のある賦形剤組成物中で投与される時に効果的な全身濃度又は標的組織中の局所濃度を実現するのに充分となる量である。
GHRHアンタゴニストの用量は、場合により約0.005mg/kg~約100mg/kgである。様々な形態において、GHRHアンタゴニストは、約0.05mg/kg~約20mg/kgの用量で投与される。幾つかの態様において、GHRHアンタゴニストは、約0.01mg/kg/用量~約50mg/kg/用量、約0.01mg/kg/用量~約25mg/kg/用量、約0.1mg/kg~約15mg/kg、又は約1mg/kg~約10mg/kgの用量で投与される。場合により用量は、1日1回与えられるか、又は2~4回投与/日に分割される。GHRHアンタゴニストが、ヒト患者に静脈内投与される場合、用量は、場合により1~4回のボーラス注射/日に分割されるか、又は連続輸液として与えられる。
GHRHアンタゴニストは、連日、少なくとも週1回、少なくとも週2回、少なくとも週3回、少なくとも週4回、少なくとも週5回、週6回、2週ごと、3週ごと、4週ごと、5週ごと又は6週ごとに投与されてもよい。処置期間(アンタゴニストの多回投与を伴う)は、疾患の性質及び重症度に加え、任意の副作用の存在に依存するであろう。処置期間の例としては、2週、3週、1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、6か月、9か月、及び12か月が挙げられるが、これらに限定されない。
投与方法としては、経口投与、及び非限定的に皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、皮下、硬膜外、舌下、鼻内、脳内、脳室内、髄腔内、膣内、経皮、直腸、吸入、肺内、気道内、気管支内、気管内、又は外用(例えば、耳、鼻、目又は皮膚)での送達をはじめとする非経口投与を挙げることができるが、これらに限定されない。このアンタゴニストは、様々な形態で皮下投与される。対象が肺サルコイドーシスを罹患した形態などの他の形態において、アンタゴニストは、鼻内、吸入、肺内、気道内、気管支内、又は気管内送達を介して投与される。
場合によりGHRHアンタゴニストは、単独又は他の医薬品と併用(同時又は連続)のどちらかで、場合により単一の混和された配合物として、又は別の組成物として投与される。幾つかの形態において、この方法は、多数のGHRHアンタゴニストを投与することを含む。代わり又は追加として、GHRHアンタゴニストは、場合によりステロイドなどの他の抗炎症剤と併用で投与される。代わり又は追加として、GHRHアンタゴニストは、場合により1種又は複数の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD、例えばメトトレキサート、アザチオプリン、又はレフルノミド)、モノクローナル抗体(例えば、インフリキシマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、又はゴリムマブ)、コルヒチン、ホルモン療法(例えば、コルチコトロピン)、抗生物質、及び/又はペントキシフィリンと併用で投与される。
GHRHアンタゴニストは、酸付加塩などの医薬的に許容できる非毒性塩の形態で投与されてもよい。そのような酸付加塩の例示は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、タンニン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、アルギン酸塩、パモ酸塩、リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、及び同様のものである。特に好ましいアンタゴニストは、低溶解度の塩、例えばパモ酸塩及び同様のものである。
GHRHアンタゴニスト及び適切な担体を含有する配合剤は、非限定的にソフトゲル、錠剤、カプセル、カシェ剤、ペレット、丸薬、粉末及び顆粒をはじめとする固形投与剤形;非限定的に溶液、粉末、流動性エマルジョン、流動性懸濁液、半固形、軟膏、ペースト、クリーム、ゲル及びジェリーをはじめとする外用投与剤形;並びに非限定的に溶液、懸濁液、エマルジョン及び粉末をはじめとする非経口投与剤形であり得る。幾つかの態様において、単一の用量が、1又は複数回の投与を含んでいてもよい(即ち、アンタゴニストの単一用量/量に達するための多数の注射又は多数の丸薬)。
GHRHアンタゴニストは、医薬的に許容できる希釈剤、充填剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、疎水性ビヒクル、水溶性ビヒクル、乳化剤、緩衝剤、湿潤剤、保湿剤、可溶化剤、防腐剤及び同様の物と共に配合剤に含有されてもよい。投与の手段及び方法は、当該技術分野で知られており、当業者は、手引きのための様々な薬理学参考資料を参照することができる。例えば、Modern Pharmaceutics,Banker&Rhodes,Marcel Dekker,Inc.(1979);及びGoodman&Gilman’s The Pharmaceutical Basis of Therapeutics,6th Edition,MacMillan Publishing Co.NewYork(1980)で調べることができる。医薬組成物は、適切な固形又はゲル相の担体又は賦形剤を含み得る。そのような担体又は賦形剤の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、及び例えばポリエチレングリコールなどのポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
このように概ね記載された本発明は、以下の実施例を参照することでより即座に理解されるであろうが、実施例は、例示として提供されており、本発明を限定するものではない。
一般的方法
MIA-602の調製
MIA-602の化学構造は、[PhAc-Ada、D-Arg、Fpa5、Ala、Har、Tyr(Me)10、His11、Orn12、Abu15、His20、Orn21、Nle27、D-Arg28、Har29]hGH-RH(l-29)NHである。この化合物は、保存のために100%ジメチルスルホキシド(DMSO、ACS等級、Sigma)に溶解され、最終濃度1μMになるように対応する培地で1:1000に希釈された。インビトロ及びインビボの対照群は、同じ容量及び濃度のDMSOを有するプラセボを受けた。
マイクロパーティクルの開発
マイクロパーティクルは、過去に提示された通り生成された(Zhang et al,Sci Rep 2020;10:7277)。マイクロパーティクルは、マイコバクテリウム・アブセッサス(MAB)の臨床株のラフコロニーから、生きた桿菌を超音波処理及び加熱して作製された。非感染性MAB粒子の高品質画像が、走査電子顕微鏡(SEM)により得られた。
ヒト血液試料
血液試料は、University of Miami Sarcoidosis Biobankingで無作為に選択された、肺サルコイドーシスが確定された患者9名から採取され、その後に健常対照と年齢、性別及び人種を一致された。追加の採血法に関連する不便さ及びリスクを回避するために、血液標本10mlを採取した。その時点でhgb<7mg/dLを有した患者は、この試験への参加から除外された。
成熟したインビトロ肉芽腫様形成
インビトロ肉芽腫が、過去に記載された通りPBMCをマイクロパーティクルでチャレンジすることにより発症された(Zhang et al,Sci Rep 2020;10:7277)。
MABマイクロパーティクルへのマウスモデル暴露
マウス肺における肉芽腫反応は、過去に記載された通り発症された(Zhang et al,Front Immunol 2019;10:2888)。
エライサ(ELISA)
(Zhang et al,Sci Rep 2020;10:7277)PBMCは、プロテアーゼインヒビターカクテル(Cell Signaling Technology、マサチューセッツ州ビバリー)と共に溶解緩衝液(Cell Signaling Technology、マサチューセッツ州ビバリー)に溶解され、2秒間で3回の音波処理を、各2秒パルスの間に少なくとも1分間の氷上での静置を入れながら行った。試料は10,000×g及び4℃で5分間遠心分離し、上清が採取された。タンパク質濃度が、Cell Signaling TechnologyのBCAタンパク質アッセイキットにより決定された。この方法論は、Zhang et al,Sci Rep 2020;10:7277にさらに記載されている。
総タンパク質 30マイクログラムが、還元試料緩衝液に混合されて、キットの使用説明書によりミトコンドリアアポトーシスアッセイに用いられた。このアッセイは、Bio-Radキット(171-WAR3CK)を用いて実施された。
培地中のサイトカインを測定するために、上清の分取試料が分析され、解凍されて、12,000rpmで10分間スピンされて、底の微粒子材料を分離した。未希釈の培地50μlが、各試料から、所定のマップに従って手動でピペッティングされることにより96ウェルV底プレートに播種された。分取液がParafilmで包装され、72時間を超えないように全工程が加湿チャンバー内で4℃を保持された。成長因子及びその受容体捕捉抗体が、製造業者の仕様書に従って再構成及び希釈され、50μlがそれぞれの高結合96ウェルハーフエリアプレートの各ウェルに播種され、その後、密封されて4℃で一晩インキュベートされた。サイトカインレベルが、InvitrogenのProcartaplex human th1/th2 cytokine panel 11plex(epx110-10810-901)を用いて測定された。
免疫蛍光共焦点顕微鏡検査
共焦点顕微鏡検査に用いられた方法論の詳細は、Zhang et al,Front Immunol 2019;10:2888で議論されている。要約すると、マウスが14日目に殺傷されて、左肺が回収した。肺は10%緩衝ホルマリンを充填されて、IHC染色前に少なくとも72時間、ホルマリン固定された。H&E染色が、炎症病態を決定するために利用された。
免疫蛍光では、パラフィン包埋された連続切片(5μm)は最初、標準の脱パラフィン化及び再水和手順を受けた。その後、切片は、一次抗体としてのGHRHR(Origene、cat# TA311715)及び二次抗体としてのSigmaの抗ウサギ抗体(cat#F-9887)でプローブされた。核が、DAPIで対比染色された。試薬は全て、Sigma-Aldrichのものであった。組織切片は、蛍光顕微鏡測定及びImageJソフトウエア(version 6.0;NIH)を利用して分析されて、蛍光強度が定量された。トリクローム染色されたスライドにおいて、青色染色(コラーゲン量)もまた、ImageJを利用して定量的に分析された。
共焦点免疫蛍光画像が、University of Miami McKnight Analytical Imaging Core Facilityにて、SP5共焦点モジュールを含むLeica DM6000顕微鏡を利用して獲得された。捕捉された画像は、Velocity Software version 6.1.1ソフトウエア(Perkin-Elmer、マサチューセッツ州ウォルサム)を用いて処理された。
免疫組織化学検査では、5μmパラフィン切片が、脱パラフィン化及び再水和により処理された後、内在性ペルオキシダーゼブロッキング(メタノール中の1%Hで20分間)及び抗原賦活化(10mMクエン酸緩衝液中で30分間沸騰)で処理された。組織切片が、2%ヤギ又はウマ血清(Vector Laboratories)でブロッキングされ、抗体CD68(Proteintech、Cat#25747-1-AP)、PD-1(Cell Signaling、cat#84651)、PD-L1(Proteintech、Cat#17952-1-AP)、CD30(Lsbio、cat#LS-cl62069)、CD3(Cell Signaling、cat#99940)、iNOS(Invitrogen、cat#PAI-036)、又はニトロチロシン(Novus、NBP2-54606)と共に4℃で一晩インキュベートされ、TBSTで5回洗浄され、その後、二次抗体(Vector Laboratories、cat#PI-2000)に暴露された。免疫反応性は、ABC Eliteキット(Vector Laboratories)を用いて検出された。DABが最終的なクロモゲンとして用いられ、ヘマトキシリンが核対比染色剤として用いられた。全ての抗体の陰性対照は、一次抗体を非免疫原IgGと置き換えることにより作製された。
肺炎症は、過去に記載された通り100X倍率で最大の浸潤強度(infiltrate’s intensity)の3つの視野を利用してスコアづけされた(Zhang et al,Front Immunol 2019;10:2888)。炎症の面積が、検査された活動的な視野3つで測定及び平均された。
RNA単離及び分析
マウス肺からのRNAが、RNA Miniprep Plusキット(Zymo Research)を用いて抽出された。手短に述べると、全肺がTRI試薬中でホモジナイズされ、総RNA抽出が製造業者により提供された使用説明書に従い、追加的DNase処置と共に実施された。試料の量及び質は、それぞれNanoDrop分光光度計及びAgilent Bioanalyzer 2100により決定された(Zhang et al,FrontImmunol 2019;10:2888)。
RNAライブラリーの調製及びシーケンシングが、実施された。手短に述べると、総RNAの量及び質は、Agilent Bioanalyzerを用いて決定された。少なくとも300ngの総RNAが、製造業者のプロトコルに従ってKAPA RNA HyperPrep Kit with RiboEraseのためのインプットとして用いられて、リボソームRNA除去シーケンシングライブラリーを作成した。シーケンシングは、Illumina NextSeq 500で実施されて、約4000万のシングルエンド75bpリード/試料を作製した。シーケンシングデータは、品質管理、hg19ヒト参照ゲノムへのアライメント、及び遺伝子定量をはじめとするバイオインフォマティクスパイプラインで処理された。カウントデータは、差次的発現解析のためにedgeRソフトウエアにインプットされた。カウントは、M値のトリム平均(TMM)法を用いて標準化され、ブロッキング因子としての標本を含む一般線形モデルを利用してライブラリーと差次的発現ペア分析との組成の差異を考慮した。遺伝子は、統計学的に異なると見なされ、誤検出率のp値(FDR)が≦0.05であった。
フローサイトメトリー
マウスが14日目に殺処分され、PBS 10mlで右心室を灌流した後に、左肺が病理学的検査のために回収された。
左肺組織の上半分(気管、主気管支及び分岐部を含まない)が取り出され、PBSですすがれて、血液を洗い流した。シザーで組織が粉砕及び分散されて、総表面積を増加させた。単細胞懸濁液を生成させるために、氷冷RPMI1640で連続的にすすぎながら、5mlプラスチックシリンジのゴム製端部が、細胞を100μmセルストレーナでふるい分けるのに用いられた。細胞懸濁液が再度、70μmセルストレーナでふるい分けられ、DNAseを含有する洗浄緩衝液3mlで、続いてDNAse不含洗浄緩衝液15mlで徹底的にすすがれた。試料が286×g及び18℃で5分間遠心分離され、上清が廃棄された(Posel et al.J Vis Exp 2016:53658)。
細胞(10細胞/ml)が、5μlの蛍光コンジュゲート抗体、CD8(Biolegend Cat#100714、CD45(Biolegend Cat#103130)、CD68(Biolegend Cat#137004)、PD-1(Biolegend Cat#135219)、PD-L1(Biolegend Cat#124308)、CD4(Biolegend Cat#100510)、CD11b(Biolegend Cat#101243)、CD11c(Biolegend Cat#117318)、F4/80(Biolegend Cat#123146)、又はIFNg(Biolegend Cat#505836)を含むタンパク質ブロッキング溶液100μlに再懸濁された。試料が、BD FACSDivaソフトウエアを用いてBD LSR IIフローサイトメータで分析され、データ解析がFlowjoソフトウエア(TreeStar、オレゴン州アシュランド)を用いて実施された。細胞集団がシーケンシャルゲーティング方策を利用して同定され、活性化マーカの発現がメディアン蛍光強度として提示された。肺免疫細胞が、過去に記載された通りFCマーカ発現に基づいて分類された(Misharin et al,Am J Respir Cell Mol Biol 2013;49:503-510)。
実施例1
以下の実施例は、本開示のGHRHアンタゴニストを用いてインビボでのサルコイドーシスの処置を実証する。
肺サルコイドーシスのマウスモデルは、C57B1/6マウスにおいてマイクロパーティクルを気管内に投与することにより樹立された。舌が小型スパチュラで引き出され、喉頭開口の際に20G血管造影カテーテルチューブを用いてマイクロパーティクルを気管内に挿入され、抵抗に達するまで主気管支に進められた。チューブ配置の後、マイクロパーティクルが投与され、初回用量は50μL中のM.アブセッサス 5×10CFUで、次の3回の用量は20μL中のM.アブセッサス 2×10CFUであった。対照群は、PBS 20μLのみを気管内に受けた。マイクロパーティクルを受けたマウスは、H&E染色、並びにCD68マクロファージマーカ、CD4マーカ及びPD-L1のための免疫組織化学染色の使用で観察された通り、肺内で非乾酪変性肉芽腫を発症した。
肺サルコイドーシスを実証した4群のマウスが、サルコイドーシスを呈さない対照として働いた第五の非処置群と共に確定された。第一のサルコイドーシス群は、腹腔内注射を介して投与されたMIA-602(5μg/日)を受けた。第二のサルコイドーシス群は、α-メラノサイト刺激ホルモン(α-MSH)を受け、第三のサルコイドーシス群は、ステロイド処置(サルコイドーシスの現行の第一選択処置であるメチルプレドニゾロン)を受け、第四群は、生理食塩水のみを受けた。マウスは2週後に殺処分され、肺試料中の炎症が等級づけされた。図1A~Eに示された通り、非処置サルコイドーシス群は、肺内で有意な炎症を呈した。MIA-602及びα-MSHで処置されたサルコイドーシス群は、より低い炎症スコアを有した。ステロイド処置は、炎症に影響を及ぼさなかった。
上記の結果は、成長ホルモン放出ホルモン受容体アンタゴニスト(本明細書ではMIA-602)がサルコイドーシスを処置することに効果的であることを初めて実証している。
実施例2
以下の実施例は、本開示のペプチドが処置された肉芽腫のサイトカインプロファイルに良い影響を及ぼすことを実証している。
肉芽腫及びPBMCが、サルコイドーシス対象5名から採取された。試料は、対照(チャレンジなし)、マイクロパーティクルの10:1処置でチャレンジされて未処置のままの肉芽腫群、インビトロで1μM MIA-602により処置されたチャレンジ肉芽腫群、及びインビトロでメチルプレドニゾロンにより処置されたチャレンジ肉芽腫群として群分けされた。培地は、処置の48時間後に除去された。サイトカインが、マルチプレックスELISA装置を用いて測定された。
PBMCとの比較で、肉芽腫中の複数のサイトカインの発現に有意差があった。MIA-602は、肉芽腫中のIL2、IL7、IL10、IL12、IL15、IL17A、CCL2、CCL5、IFNα、及びCXCL9のサイトカイン産生を有意に低減した。図2A~2Tを参照されたい。
実施例3
本開示のペプチドMIA-602の、肉芽腫細胞中の呼吸及びアポトーシスに影響を与える能力が、調査された。肉芽腫におけるアポトーシス及びミトコンドリアダイナミクスの具体的工程は、完全に解明されていない。MIA-602がアポトーシス促進効果又は抗アポトーシス効果を有したかどうかについてテストするために、アポトーシス促進因子(活性カスパーゼ-3)及び抗アポトーシス因子(サバイビン、Bcl-xL/Bak二量体、及びMcl-1/Bak二量体)のタンパク質レベルが、インビトロ肉芽腫モデルにおいて測定された。サルコイドーシスが確定された対象5名のPBMCが、対照(チャレンジなし)、M.アブセッサス細胞壁から作製されたマイクロパーティクルでの10:1処置でチャレンジされた肉芽腫群、1μM MIA-602で処置された肉芽腫群、及びメチルプレドニゾロン(138μM)で処置された肉芽腫群として群分けされた。培地は、処置の48時間後に除去された。
図3Aに示された通り、サバイビンレベルは、群間の統計学的差異を示さなかった。Mcl-1/Bak二量体のレベルは、非処置肉芽腫中で有意に低減されたが、MIA-602処置により回復された(図3B)。BclxL/Bak二量体レベルは、生理食塩水で処置された肉芽腫に比較してMIA-602で処置された肉芽腫で増加した(図3C)。活性カスパーゼ3レベルは、ことによるとリンパ球の早期活性化により、PBMCに比較して肉芽腫において有意に増加した(Zhang C et al.,Sci Rep 2020;10:7277)。MIA-602はさらに、活性カスパーゼ3を増加させた(図3D)。これらのデータから、GHRHアンタゴニストでの処置が肉芽腫においてアポトーシスを増加させなかったことが示唆される。
実施例4
マウス肺肉芽腫モデルが、M.アブセッサス細胞壁への暴露後のI型IFN経路を試験するために樹立された。このモデルは、非感染性肺肉芽腫モデルの特徴により肺サルコイドーシス試験に適用可能である。C57B1/6マウスが、モデルの開発に用いられた(Zhang et al.,Front Immunol 2019;10:2888)。
マウスは、腹腔内注射を介して1日あたり5μgの本開示のペプチドMIA-602で処置された。マウスは、2週後に殺処分され、肺炎症が、肺病理学者により等級づけされた。肺試料が、H&E、CD68、PD1、PD-Ll、及びCD30で染色され、各マーカを発現する細胞の割合%に基づいてスコアづけされた。
図4に示された通り、肉芽腫群は、肺内に有意な炎症を有したが、MIA-602で処置されたマウスは、より低い炎症スコアを有した。図4は、マウス肺の肉芽腫反応におけるMIA-602処置後のGHRHR免疫蛍光染色の定量を示している。
肺の炎症スコアは、肉芽腫群で有意に高かった。肺炎症は、図5A~5Eに示された通り、MIA-602での処置を受けたマウスでほぼ正常化された。CD30細胞は、肉芽腫を有する肺で統計学的に有意に増加し、MIA-602処置マウスでは非有意に低減した。肺内のCD68+細胞の割合%は、肉芽腫に苦しむ対象で増加し、MIA-602処置対象で減少したが、その変動は統計学的に有意でなかった。このパターンは、肉芽腫群及びMIA-602処置群のPD-1+細胞及びPD-L1+細胞で認められた。
この動物モデル試験で、GHRHRがサルコイドーシスの肺において有意に増加することが確定された。MIA-602は、肺組織において炎症細胞数を有意に低減する抗炎症特性を有する。
実施例5
フローサイトメトリーで、CD68+細胞がサルコイドーシスマウスモデルにおけるMIA-602療法後に低減することが示された。マウスは、対照、マイクロパーティクルでのチャレンジ及び生理食塩水での処置、チャレンジ及びMIA-602(5μg)での処置、並びにチャレンジ及びメチルプレドニゾロン(100μg)での処置として群分けされた。2週後に、肺が全群から回収され、肺の単細胞がフローサイトメトリー分析のために作製された。図6Aに示された通り、CD45+CD68細胞の集団は、チャレンジされたマウスにおいて有意に増加し、この集団は、MIA-602処置により有意に低減された。
MIA-602は、PD-1を発現するCD68+細胞の数を回復させるとの仮説を立てられた。図6Bは、PD-1を発現したCD45+CD68+細胞の数が、肺において肉芽腫反応を有するチャレンジされたマウスで有意に低減されたことを示している。これらの細胞の割合%は、MIA-602処置後に有意に増加した。
肉芽腫を有するマウス肺が、PD-L1を発現したCD45+CD68をより高い割合%で示すことを確定するために、肺の単細胞が、全ての実験群で染色された。図6Cに示された通り、CD45+CD68+PD-L1細胞の集団が肉芽腫において有意に増加し、より高い割合%がMIA-602処置後に検出された。MIA-602の抗炎症効果は、主にCD68+細胞の低減によるもので、PD-1及びPD-L1は、この工程において役割を担う。
実施例6
誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)は、一酸化窒素を生成し、肉芽腫発症において重大な役割を有する。iNOSは、細菌リポ多糖及びIFNγへの暴露後のマクロファージで発現される(Facchetti et al.,Am J Pathol 1999;154:145-152)。一酸化窒素応答へのMIA-602の影響を理解するために、iNOS及びニトロチロシン(NO機能の指示薬として)が、マイクロパーティクル(サルコイドーシスモデル)でチャレンジされて生理食塩水を連日注射されたマウス肺、MIA-602(5μg)の連日腹腔内注射で処置されたマウス肺、及びチャレンジされずMIA-602を受けていない対照群を染色することにより検出された。肺組織が3週後に回収され、組織がNOS2及びニトロチロシンで染色された。図7に示された通り、NOS2発現は、サルコイド様肉芽腫において増加され、その後、MIA-602処置の後に低減された。この知見は、統計学的に有意でなかった。
ニトロチロシン発現は、図8に示された通りサルコイド様肉芽腫を有するマウスの肺で統計学的に有意に増加された。MIA-602での処置は、ニトロチロシンを低減したが、この低減は、統計学的に有意でなかった。
マイクロパーティクルでのチャレンジは、肺においてiNOSを活性化し、ニトロチロシンを増加させた。MIA-602は、これらの実験において両者を低減したが、それは統計学的に有意でなかった。これらの実験は、サルコイドーシスマウスモデルにおいてMIA-602の抗ニトロソ化効果を示唆している。
実施例7
サルコイドーシスマウスモデルにおけるトランスクリプトミクスの変化が、調査された。RNAが、マイクロパーティクルでチャレンジされて(サルコイドーシスモデル)生理食塩水を連日注射された、若しくはMIA-602(5μg)の連日腹腔内注射で処置されたマウスの肺から抽出され、又はチャレンジされておらずMIA-602を受けなかった対照群の肺から抽出された。RNAが、3週間の過程で肺組織から単離され、RNASeqが、実施された。生理食塩水で処置された肉芽腫を有するマウスに比較して、連日MIA-602で処置された肉芽腫を有するマウスでは、778種の遺伝子が上方制御され、293種の遺伝子が下方制御された(508のprotein coding、又はTEC gene及び残りのnoncoding)。MIA-602での処置により2.5倍を超える差次的発現を呈した遺伝子が、図9に提供されている。様々な形態において、本開示は、図9に表された遺伝子の1つ又は複数の発現を測定することを含む、サルコイドーシス処置への対象の応答を特徴づける方法を提供する。様々な形態において、処置前の発現レベルに比較した場合の2.5倍の差次的発現は、処置への治療的応答を示す(即ち、障害が処置され、もう1つとしてこの障害の徴候が、軽減されるなど)。
この文書全体が、単一化された開示として関係づけられるものとし、たとえ本明細書に記載された特色の組み合わせが、この文書の同じ文、段落、又は節に一緒に見出されないとしても、この特色の組み合わせの全てが企図されると理解されなければならない。加えて本発明は、追加的形態として、先に具体的に言及された変形よりも範囲の狭い本発明の全ての態様を含む。文脈がより制限された意味を明確に要求しない限り、「a」又は「an」と共に記載又は請求された本発明の形態に関して、これらの用語が「1つ又は複数」を意味することが、理解されなければならない。あるセットの中で1つ又は複数として記載された要素に関して、そのセット内の全ての組み合わせが企図されることが、理解されなければならない。本発明の形態が、特色を「含んでいる」と記載される場合、態様はまた、その特色「からなること」又は「から本質的になること」が企図される。
本出願者(ら)は、本明細書に添付された特許請求の範囲の全範囲を発明したが、本明細書に添付された特許請求の範囲は、その範囲に、他者による先行技術の仕事を含まないものとする。それゆえ、特許請求の範囲の範囲内の法令上の先行技術が、特許庁又は他の実体若しくは個人により本出願者らの注意を向けられる場合、出願者(ら)は、適用可能な特許法の下で修正の権利を行使して、そのような特許請求の範囲の主題を再定義し、そのような法令上の先行技術又は法令上の先行技術の明白な変形を、そのような特許請求の範囲の範囲から具体的に除外する権利を留保する。そのような修正された特許請求の範囲により定義された本発明の変形もまた、本発明の形態とする。本発明の追加的特色及び変形は、本出願の全体から当業者に明白となり、そのような特色は全て、本発明の形態とする。
本明細書で引用された全ての発行物、特許及び特許出願は、各個別の発行物又は特許出願が具体的かつ個別に参照により組み入れられることを示すかのように、参照により本明細書に組み入れられる。前述の発明は、理解を明瞭にする目的で例示及び実施例により幾らか詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲の主旨又は範囲を逸脱することなく特定の変更及び改良がなされ得ることは、本発明の教示に照らして当業者に即座に明白となろう。

Claims (16)

  1. 必要とする哺乳動物対象にGHRHアンタゴニストを投与することを含む、サルコイドーシスを処置する方法。
  2. 前記GHRHアンタゴニストが、アミノ酸配列(式I/SEQ ID NO:2):R-Tyr-D-Arg-Asp-A-Ile-A-Thr-A-Har-A10-A11-A12-Val13-Leu14-A15-Gln16-A17-Ser18-Ala19-A20-A21-Leu22-Leu23-Gln24-Asp25-Ile26-Nle27-D-Arg28-A29-R-R-NHを含み、ここで
    が、PhAc(フェニルアセチル)、Nac(ナフチルアセチル)、Oct(オクタノイル)、N-Me-Aib(N-メチル-アルファ-アミノイソブチロイル)、Dca(ジクロロアセチル)、Ac-Ada(アセチル-12-アミノドデカノイル)、Fer(フェルリル(ferulyl))、Ac-Amc(アセチル-8-アミノカプリリル)、Me-NH-Sub(メチル-NH-スベリル)、PhAc-Ada(フェニルアセチル12-アミノドデカノイル)、Ac-Ada-D-Phe、Ac-Ada-Phe、Dca-Ada(ジクロロアセチル-12-アミノドデカノイル)、Nac(ナフチルアセチル)、Nac-Ada、Ada-Ada、又はCH(CH10-CO-Adaであり;
    が、Ala又はMe-Alaであり;
    が、Cpa(パラ-クロロフェニルアラニン)又はPhe(F)であり;
    が、Ala、Pal(ピリジルアラニン)、Dip((3,3-ジフェニル)アラニン)、又はMe-Alaであり;
    10が、Fpa5、Tyr(Alk)であり、ここでAlkが、Me又はEtであり;
    11が、His又はArgであり;
    12が、Lys、Lys(0~11)(Lys(A0-Al-A2-A3-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-)、Lys(Me)、又はOrn(オルニチン)であり;
    15が、Abu(アルファ-アミノ酪酸)又はOrnであり;
    17が、Leu又はGluであり;
    20が、Har(ホモアルギニン)又はHisであり;
    21が、Lys、Lys(Me)又はOrnであり;
    29が、Har、Arg又はAgm(アグマチン)であり;
    が、β-Ala、Amc(8-アミノカプリリル)、Apa(5-アミノペンタノイル)、Ada(12-アミノドデカノイル)、AEA(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタノイル)、AEP(15-アミノ-4,7,10,13-テトラオキサペンタデカノイル)、ε-Lys(α-NH)(8-アミノ基が N末端に配置されたアミノ酸のカルボニル基によりアセチル化されている、Lys残基であり、前記Lys残基のα-アミノ基は遊離している)、Agm(アグマチン)であるか、又は存在せず;
    が、Lys(Oct)、Ahx(6-アミノヘキサノイル)であるか、又は存在しない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記GHRHアンタゴニストが、MIA-602、MIA-604、MIA-606、MIA-610、MIA-640、又はMIA-690である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記GHRHアンタゴニストが、MIA-602である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記GHRHアンタゴニストが、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、皮下、硬膜外、舌下、鼻内、脳内、脳室内、髄腔内、膣内、経皮、直腸、吸入、肺内、気道内、気管支内、気管内、又は外用での送達を介して投与される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記GHRHアンタゴニストが、鼻内、吸入、肺内、気道内、気管支内、又は気管内送達を介して投与される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記GHRHアンタゴニストが、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、皮下、硬膜外、舌下、鼻内、脳内、脳室内、髄腔内、膣内、経皮、直腸、吸入、肺内、気道内、気管支内、気管内、又は外用での送達を介して投与される、請求項3に記載の方法。
  8. 前記GHRHアンタゴニストが、鼻内、吸入、肺内、気道内、気管支内、又は気管内送達を介して投与される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記GHRHアンタゴニストが、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、皮下、硬膜外、舌下、鼻内、脳内、脳室内、髄腔内、膣内、経皮、直腸、吸入、肺内、気道内、気管支内、気管内、又は外用での送達を介して投与される、請求項4に記載の方法。
  10. 前記GHRHアンタゴニストが、鼻内、吸入、肺内、気道内、気管支内、又は気管内送達を介して投与される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項1に記載の方法。
  12. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項3に記載の方法。
  13. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項4に記載の方法。
  14. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項6に記載の方法。
  15. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項8に記載の方法。
  16. 前記サルコイドーシスが、肺サルコイドーシスである、請求項10に記載の方法。
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