関連出願
本出願は、2019年7月8日に出願された、発明の名称が「グループキャストフィードバックリソースを決定する方法及び装置、記憶媒体及びユーザ機器」である中国特許出願第201910609888.1号の優先権の利益を主張するものであり、本件明細書の一部を構成するものとしてその開示全体を本件明細書に援用する。
本開示は、概して通信技術分野、より具体的には、グループキャストフィードバックリソースを決定するための方法及び装置、記憶媒体及びユーザ機器(UE)に関する。
リリース12では、ロングタームエボリューション(LTE)システムがProSe直接通信を導入し、少なくとも2つのUEがPC5インタフェースを介して直接通信できる。直接通信では、リソース割り当ての2つのモードがある。1つは専用シグナリングを介して基地局によって構成される、スケジュールされたリソース割り当てであり、もう1つは自動リソース選択である。自動リソース選択では、基地局は、システム情報または無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して直接通信用のリソースプールをUEに提供し、UEは、リソースプールから直接通信するためのリソースを選択する。送信機UE(Tx UE)がネットワーク範囲内にない場合、UEは自動リソース選択方法を採用して、事前構成されたリソースプールから直接通信用のリソースを選択する。直接通信に基づいて、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、車とあらゆるものの接続(Vehicle-to-Everything:V2X)もサポートする。ネットワーク範囲内では、UEはV2Xメッセージを複数のUEに送信できる。受信機UE(Rx UE)とTx UEの両方がネットワーク範囲内にない場合や、いくつかのUEがネットワーク範囲内にある場合があることに留意すべきである。
現在、3GPPは、新しい無線(NR)システムへのV2Xの導入を検討している。5Gシステムは、より広い帯域幅とより小さい遅延を提供できるため、V2Xのサービス要件をより適切に満たすことができる。さらに、3GPPは、NR V2Xがユニキャスト、グループキャスト、又はブロードキャストを使用してV2Xサービスを送信できることに合意している。フィードバックは、Tx UEによって使用されるユニキャスト又はグループキャストに基づいて導入され得る。Rx UEがどのようにフィードバックするか、つまり、フィードバック情報をTx UEに送信するためにどのフィードバックリソースが使用されるかについての正確な解決策はない。特にグループキャストの場合、3GPPは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが使用され得、又はHARQフィードバックが使用されないことに合意する。HARQフィードバックが適用されると、グループメンバーは、独立したフィードバックリソース、つまり、独立した物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースを使用できる。
Tx UEは、グループキャストサービスのサービス品質パラメータ及びネットワーク構成のパラメータに基づいて、フィードバックを用いてグループキャストを実行するかどうかを決定できる。例えば、基地局は、送信リソースプールを構成するときにフィードバックリソースを関連付けることができる。Rx UEには処理遅延がある。例えば、タイムスロットnでTx UEによって送信されたV2Xデータを受信する場合、Rx UEは、データが正確に受信されたかどうかを判断するために、受信信号を復号するために特定の時間を必要とする。正確な受信のために、Rx UEは、タイムスロット(n+k)などのタイムスロットnの後の特定の時間に、PSFCHを使用して確認応答(ACK)をフィードバックする。不正確な受信の場合、Rx UEはタイムスロット(n+k)でPSFCHを使用して否定応答(NACK)をフィードバックする。Kの値は標準ではまだ決定されておらず、V2Xサービスをサポートする全てのUEの最小処理遅延に依存する。
ただし、グループキャストの場合、グループ内の全てのメンバーがフィードバックに独立したフィードバックリソースを使用しているとTx UEが判断した場合に、各Rx UEのフィードバックリソースをどのように判断するかは、緊急に解決されるべき技術的な課題である。
本開示の実施形態は、グループキャストデータ受信状況をフィードバックするRx UEのためのフィードバックリソースを決定できる。
本開示の一実施形態では、グループキャストフィードバックリソースを決定するための方法が提供され、方法は、第1のRx UEがサイドリンク制御情報及び送信データをTx UEから受信することを含む。Tx UEは、サイドリンク制御情報及び送信データをRx UEにグループキャストモードを用いて送信する。Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。方法は、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的又は間接的に示す。方法は、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、リソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置を決定することと、第1の物理リソースブロックの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することであって、第2のプリセットマッピング関係は、第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す、決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報はリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、サイドリンク制御情報を運ぶ物理リソースブロックの位置を決定することと、物理リソースブロックの位置及び第3のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することであって、第3のプリセットマッピング関係は、サイドリンク制御情報を運ぶ物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す、決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、セルシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの数を決定することと、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいて、リソース間隔を決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、セルシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの数を決定することは、異なるセルに属するRx UE及びTx UEを考慮して、セルシステム情報における隣接セルのV2Xリソース構成情報に基づいて、隣接セルにおける利用可能なフィードバックリソースの数を決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいて、リソース間隔を決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、利用可能なフィードバックリソースの数は、Rx UEの数と等しく、第1のプリセットマッピング関係は、グループ内識別子の中のシーケンス番号を有するグループ内識別子が、利用可能なフィードバックリソースの中の同じシーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースに対応することを示す。第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定することは、グループ内のグループ内識別子をソートし、グループ内のグループ内識別子の中の第1のRx UEのグループ内識別子のシーケンス番号を決定することと、利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、利用可能なフィードバックリソースをソートし、利用可能なフィードバックリソースの中から当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースとして当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを示し、サイドリンク制御情報及び送信データを受信した後、方法は、サイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを決定することを含む。第1のプリセットマッピング関係は、連続マッピング及びインタリーブ(交互配置)マッピングを含む。
選択的に、Tx UEは、サービング基地局のRRCシグナリング又はシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを決定する。
選択的に、利用可能なフィードバックリソースはPSFCHリソースである。
本開示の一実施形態では、グループキャストフィードバックリソースを決定する装置が提供され、装置は、第1のRx UEに適用され、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信するように構成された受信回路であって、Tx UEは、サイドリンク制御情報及び送信データをRx UEにグループキャストモードを用いて送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する、受信回路と、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定するように構成されたフィードバックリソース位置決定回路であって、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す、フィードバックリソース位置決定回路と、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定するように構成されたフィードバックリソース決定回路と、を含む。
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、上記の方法が実行される。
本開示の一実施形態では、メモリ及びプロセッサを含むUEが提供され、メモリはコンピュータ命令を格納し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、上記の方法が実行される。
本開示の実施形態は、以下の利点を提供し得る。
本開示の実施形態では、Tx UEは、サイドリンク制御情報を介して利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、したがって、Rx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。さらに、同じグループ内のRx UEのグループ内識別子と、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間に、第1のプリセットマッピング関係が存在する。各Rx UEは、それ自体のグループ内識別子及び第1のマッピング関係に基づいて、現在の利用可能なフィードバックリソースを決定できる。本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
さらに、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、Rx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。本開示の実施形態によって、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔が示され、これは、各Rx UEがその利用可能なフィードバックリソースを決定することを可能にするだけでなく、異なるグループでのRx UEのための利用可能なフィードバックリソース間の競合を回避する。
図1は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法のフローチャートである。
図2は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図3は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図4は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図5は、一実施形態による図1に示されるS103のフローチャートである。
図6は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための装置の構造図である。
背景技術で説明したように、グループキャストの場合、グループ内の全てのメンバーがフィードバックに独立したフィードバックリソースを使用しているとTx UEが判断した場合に、各Rx UEのフィードバックリソースをどのように判断するかが緊急に解決すべき技術的な課題である。
本開示の実施形態では、Tx UEは、サイドリンク制御情報を介して利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、したがって、Rx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。さらに、同じグループ内のRx UEのグループ内識別子と、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間に、第1のプリセットマッピング関係が存在する。各Rx UEは、各自のグループ内識別子と第1のマッピング関係に基づいて、現在の利用可能なフィードバックリソースを決定できる。本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
本開示の実施形態では、UEは、5G V2XなどのV2Xをサポートする。
いくつかの実施形態では、送信データは、V2Xデータであり得る。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースは、PSFCHリソースであり得る。
本開示の目的、特徴及び利点を明確にするために、本開示の実施形態を、添付の図面とともに詳細に説明する。
図1は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法のフローチャートである。
この方法は、S101からS103を含み得る。
S101において、第1のRx UEは、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信し、Tx UEは、グループキャストモードを使用してサイドリンク制御情報及び送信データをRx UEに送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。
S102において、第1のRx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定し、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す。
S103において、第1のRx UEは、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定する。
実施形態における各ステップの連続番号は、ステップの実行順序を制限しないことに留意すべきである。
当業者は、グループのメンバーがあらかじめ構成されていることを理解できる。例えば、オペレータは、メンバーの数及びメンバーのグループ内識別子を含む、グループの構成を管理できる。別の例として、グループは、一時的に構成され、メンバーの数とメンバーのグループ内識別子を含むことができる。グループを構成するための詳細な方法は、本開示の実施形態に限定されない。
実施形態におけるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法は、Rx UE側に適用され得、Tx UEはV2Xデータを送信し、Rx UEはV2Xデータを受信し、Rx UE及びTx UEは同じグループにある。同じグループ内のUEは、グループキャスト方式でV2Xデータを相互に送信できる。
いくつかの実施形態では、同じグループ内の各UEは、グループ内のメンバーの数を知っている。例えば、グループ1には6つのUEがあり、UE1はTx UEであり、UE2からUE6はRx UEである。UE1からUE6は、グループ1内に1つのTx UEと5つのRx UEを含む6つのUEがあることを認識している。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介してサイドリンク制御情報(SCI)を送信する。SCIは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の位置と、変調及びコーディング形式などのパラメータとを示す。さらに、S101のいくつかの実施形態では、Rx UEは、SCIを受信し、SCIに基づいてPSSCHの位置を決定し、PSSCHからV2Xデータを受信する。
SCIは利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、Rx UE及びTx UEは同じグループにあるので、S102のいくつかの実施形態では、各Rx UEは、SCIに基づいてRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を少なくとも決定し得る。
具体的には、SCIが利用可能なフィードバックリソースの位置を直接示す場合、Rx UEは、SCIに基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を直接決定できる。SCIが利用可能なフィードバックリソースの位置を間接的に示す場合、Rx UEは、他の既知のパラメータに基づく計算によって、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。
いくつかの実施形態では、各グループのUEは、グループ内識別子を有する。例えば、グループ1の6つのUEの場合、それらのグループ内識別子(または番号)は1、2、3、4、5及び6である。Tx UEが識別子1を有する場合、識別子2、3、4、5及び6を有するUEは、Rx UEである。Tx UEが識別子2を有する場合、識別子1、3、4、5及び6を有するUEは、Rx UEである。他の状況は、類推によって推測され得る。V2Xデータを受信するUEは、受信したSCI及び受信したV2XデータからTx UEを識別できる。
異なるRx UEは、送信データの受信状況をフィードバックするために異なるフィードバックリソースを使用する必要がある。利用可能なフィードバックリソースがRx UEに正しく割り当てられることを確実にするために、S103のいくつかの実施形態では、Rx UEは、自身のグループ内識別子、及びグループ内識別子と利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて利用可能なフィードバックリソースを決定し得る。
例えば、利用可能なフィードバックリソースは、PSFCHリソースプール内の第3の、第6の、第9の、第12の、及び第15のPSFCHリソースである。Tx UEの識別子が1であり、Rx UEの識別子が2、3、4、5及び6である場合、識別子2、3、4、5及び6はそれぞれ、PSFCHリソースプール内の第3の、第6の、第9の、第12の、及び第15のPSFCHリソースに対応する。したがって、UE2に割り当てられたフィードバックリソースは第3のPSFCHリソースであり、UE3に割り当てられたフィードバックリソースは第6のPSFCHリソースであり、UE4に割り当てられたフィードバックリソースは第9のPSFCHリソースであり、UE5に割り当てられたフィードバックリソースは第12のPSFCHリソースである。UE6が使用するフィードバックリソースは、第15のPSFCHリソースである。
S103で決定された利用可能なフィードバックリソースは、送信データの受信状態をフィードバックするための第1のRx UEのために使用され得る。例えば、利用可能なフィードバックリソースを使用してフィードバックされたACKは、送信データが正常に受信されたことを示し、利用可能なフィードバックリソースを使用してフィードバックされたNACKは、送信データが正常に受信されなかったことを示す。
本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費又は不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、図1に示されるS102は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、SCIにおける第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し得る。例えば、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置は、PSFCHリソースプール内の第3のPSFCHリソースを指し、リソース間隔は2である。
第1のRx UEは、グループ内のRx UEの総数を事前に知っているので、第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースの総数を決定し、SCIの表示に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。例えば、グループ内のRx UEの総数は5である。第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースがPSFCHリソースプール内の第3、第6、第9、第12および第15のPSFCHリソースであると決定し、グループ内識別子に基づいて、例えばRx UEのグループ内識別子の順序に基づいて、グループ内のRx UEによって使用されるPSFCHリソースを決定できる。
本開示の実施形態では、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔が示され、その結果、各Rx UEは、その利用可能なフィードバックリソースを決定でき、異なるグループでのRx UEの利用可能なフィードバックリソース間の競合が避けられ得る。リソース間隔が1の場合、つまりグループ内のRx UEに対応するフィードバックリソースが連続している場合、リソース間隔は示されなくてもよい。つまり、リソース間隔の初期値が1であり、初期値が採用された場合、SCIにリソース間隔が示されない場合がある。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、リソース間隔を示す。図2を参照すると、図1に示すS102は、S201、S202及びS203を含む。
S201において、第1のRx UEは、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置を決定する。
S202において、第1のRx UEは、第1の物理リソースブロックの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。第2のプリセットマッピング関係は、第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す。
S203では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、単にSCI内のリソース間隔を示し得る。利用可能なフィードバックリソースを決定するために、第1のRx UEはまた、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を知る必要がある。この場合、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置と、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置などの既知のパラメータとの間のマッピング関係が事前に構成され得る。
具体的には、送信リソースはPSSCHであり得、通常は連続する物理リソースブロックであり、第2のプリセットマッピング関係は、PSSCHの第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を示し得る。より具体的には、第1の物理リソースブロックの位置は、第1の物理リソースブロックのインデックスによって表すことができる。
いくつかの実施形態では、第3のプリセットマッピング関係は、SCIを運ぶ物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を示し得る。第1のRx UEは、SCIを運ぶ物理リソースブロックの位置及び第3のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置を決定できる。
第1のRx UEがTx UEからV2Xデータを受信するとき、PSSCHとSCIの両方がPSSCH及びSCIを参照することが理解され得る。第1のRx UEは、複数のTx UEによって送信されたSCI及びPSSCHを検出し得るが、同じグループ内のUEによって送信されたV2Xデータを受信するなど、第1のRx UEが関係を有するTx UEによって送信されたPSSCHおよびSCIを単に受信する。
さらに、S201及びS202において、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を計算及び決定し、さらに、SCI内でのリソース間隔に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を示す。図3を参照すると、図1に示すS102は、S301、S302及びS303を含む。
S301では、第1のRx UEは、セルシステム情報に基づいて利用可能なフィードバックリソースの数を決定する。
S302では、第1のRx UEは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいてリソース間隔を決定する。
S303では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、SCI内の第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を単に示すことができる。利用可能なフィードバックリソースを決定するために、第1のRx UEもリソース間隔を知る必要がある。この場合、利用可能なフィードバックリソースの数は、事前に第1のRx UEに通知され得、それによってRx UEはリソース間隔を計算できる。
いくつかの実施形態では、計算されるリソース間隔は正の整数である。
いくつかの実施形態では、基地局は、システム情報を介して、フィードバックリソースプール内のフィードバックリソースの総数を第1のRx UEに通知できる。グループ内のRx UEの数がわかっているため、第1のRx UEはリソース間隔を計算できる。具体的には、リソース間隔は、INT(N/M)の式に基づいて計算できる。ここで、Nはフィードバックリソースプール内のフィードバックリソースの総数を表し、Mはグループ内のRx UEの数を表し、INT()は、切り上げまたは切り下げを含む丸め関数(ROUND関数)を表す。
いくつかの実施形態では、Tx UE及びRx UEは、同じセル内又は異なるセル内に配置され得る。
いくつかの実施形態では、図3に示されるようなS301は、以下のステップをさらに含み得る。第1のRx UEとTx UEが異なるセルに属する場合、第1のRx UEは、セルシステム情報内の隣接セルのV2Xリソース構成情報を介して、隣接セル内で利用可能なフィードバックリソースの数を取得する。
いくつかの実施形態では、セルシステム情報は、隣接セルのV2Xリソース構成情報を含み、隣接セルのV2Xリソース構成情報は、隣接セルで利用可能なフィードバックリソースの数を含む。
アプリケーションシナリオでは、Tx UEとRx UEの一部はセル1に配置され、Rx UEの一部は、現在のセルのシステム情報を介してPSFCHリソースの数を学習できる。グループ内のRx UEの残りの部分は、隣接するセル2内にあり、セル1によって構成されたPSFCHリソースの数を含む、隣接するセルを示すセル1のV2Xリソース構成を示すシステム情報をセル2から受信できる。セル2内のRx UEは、Tx UEによって送信されたSCI及びPSSCHを受信することにより、Tx UEがセル1内にあることを学習できる。したがって、Rx UEは、システム情報の構成パラメータに基づいて、Tx UEによって送信されたグループキャストに対応するPSFCHリソースの数を学習し、さらに、グループ内のメンバーの数に基づいてPSFCHリソース間隔を決定する。上記したように、グループには5つのRx UEを含む6つのメンバーがある。PSFCHリソースの総数(つまり、セル1によって構成されたグループキャスト送信リソースプールに対応するPSFCHリソースの数)がNの場合、リソース間隔はINT(N/5)として決定され、値は整数である。このようにして、第1のRx UEは、利用可能なすべてのPSFCHリソースを順番に判別し、グループ内の識別子に基づいて、自身が使用するPSFCHリソースを取得できる。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、同じグループ内のUEに送信されたV2Xデータを運ぶSCIにおいて、連続的なPSFCHマッピングまたは交互配置(インタリーブ)されたPSFCHマッピングを使用するかどうかを示す。この場合、SCIは第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を示し、又は第1の利用可能なフィードバックリソースの位置は、SCIによってスケジュールされたPSSCHの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて決定される。Rx UEがSCIを受信すると、PSFCHリソースが連続しているかどうかを知ることができる。それらが連続している場合、グループ内のUEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定した後、グループ内識別子の順序に基づいて、対応するPSFCHリソースを順番に取得できる。PSFCHリソースが連続していない場合(すなわち、交互配置されたPSFCHマッピング)、リソース間隔の取得に応答して、UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースとグループ内識別子の位置を組み合わせることによって、対応するPSFCHリソースを決定できる。Tx UEがサービング(serving)セル(現在在圏するセル)内にあるとき、PSFCHリソースのマッピング関係は、システム情報またはRRCシグナリングから取得され得る。すなわち、Tx UEのサービング基地局は、システム情報又はRRCシグナリングを介して、PSFCHリソースのマッピングが連続的であるかどうかをTx UEに示すことができる。サービング基地局は、送信リソースプールに基づいてPSFCHリソースが連続しているかどうかを設定できる。つまり、Tx UEが送信リソースプール内の送信リソースを使用する場合、PSFCHリソースが連続しているかどうかは、リソースプールに関連付けられているPSFCHリソースのマッピング関係によって決定される。Tx UEが基地局スケジューリングリソースモードを採用するとき、サービング基地局は、グループキャスト送信のために割り当てられた送信リソースに対応するPSFCHリソースが連続しているかどうかをRRCシグナリングを介して示すことができる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数を示す。図4を参照すると、図1に示すS102は、S401とS402を含む。
S401では、第1のRx UEは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいてリソース間隔を決定する。
S402では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数がSCIに示されるので、第1のRx UEは、リソース間隔を計算し、さらに、リソース間隔及び第1の利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。この場合、第1のRx UEが配置されているセルのシステム情報は、隣接セルのPSFCHリソースの情報を示す必要はない。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースの数はRx UEの数に等しく、第1のプリセットマッピング関係は、グループ内識別子の中でシーケンス番号を有するグループ内識別子が、利用可能なフィードバックリソースの中で同じシーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースに対応することを示す。図5を参照すると、図1に示すS103は、S501、S502及びS503を含む。
S501では、第1のRx UEは、グループ内のグループ内識別子をソートし、グループ内のグループ内識別子の中の第1のRx UEのグループ内識別子のシーケンス番号を決定する。
S502では、第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、利用可能なフィードバックリソースをソートし、利用可能なフィードバックリソースの中から当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定する。
S503において、第1のRx UEは、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースとして当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定する。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースの数はRx UEの数に等しいので、利用可能なフィードバックリソース及びRx UEは、対応する関係を得るために特定の順序で別々にソートされ、Rx UEのための利用可能なフィードバックリソースは、対応する関係に基づいて決定される。
アプリケーションシナリオでは、グループ内のメンバーは、グループ内のシーケンス番号に基づいて、使用するPSFCHリソースを決定する。それらのグループ内シーケンス番号は、1、2、3、4、5及び6である。Tx UEのグループ内シーケンス番号が4である場合、Rx UEのグループ内シーケンス番号は、それぞれ1、2、3、5及び6である。Rx UEのグループ内シーケンス番号は、1、2、3、5及び6を得るために小さい番号から大きい番号へとソートされる。上記したように、利用可能なフィードバックリソースは、第3の、第6の、第9の、第12の及び第15のPSFCHリソースを得るためにソートされる。したがって、番号1、2、3、5及び6は、それぞれ第3の、第6の、第9の、第12の及び第15のPSFCHリソースに対応する。この対応する関係に基づいて、グループ内シーケンス番号1、2及び3のRx UEは、それぞれ第3の、第6の及び第9のPSFCHリソースを使用すると判断される。グループ内シーケンス番号5及び6のUEは、それぞれ第12の及び第15のPSFCHリソースを使用する。
別のアプリケーションシナリオでは、Rx UE及び利用可能なフィードバックリソースがソートされていない場合、PSFCHリソースは、グループ内シーケンス番号に基づいて直接決定されてもよい。Tx UEのグループ内シーケンス番号がRx UEのグループ内シーケンス番号よりも小さい場合、Rx UEのグループ内シーケンス番号は1だけ差し引かれ、減算されたグループ内シーケンス番号に対応するPSFCHリソースが採用される。例えば、グループ内のシーケンス番号は1、2、3、4、5及び6である。Tx UEのグループ内シーケンス番号が4の場合、グループ内シーケンス番号1、2及び3のRx UEは、それぞれ第3の、第6の及び第9のPSFCHリソースを使用する。Tx UEのグループ内シーケンス番号は4であるため、グループ内シーケンス番号5のRx UEは、(5-1=4)に対応するPSFCHリソース、つまり第12のPSFCHリソースを使用し、グループ内シーケンス番号6のRx UEでは、第15のPSFCHリソースを使用する。
図6を参照すると、図6は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための装置60の構造図である。装置60は、受信回路601、フィードバックリソース位置決定回路602、及びフィードバックリソース決定回路603を含む。
受信回路601は、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信するように構成され、Tx UEは、グループキャストモードを使用してサイドリンク制御情報及び送信データをRx UEに送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。フィードバックリソース位置決定回路602は、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定するように構成される。サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す。フィードバックリソース決定回路603は、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定するように構成される。
本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を達成できる。
装置60の動作原理および動作モードの詳細は、上記の図1から図5の説明に記載されており、ここでは説明されていない。
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、図1から図5に示す上記の方法のいずれかが実行される。記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクを含み得る。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性メモリまたは非一時的メモリなどのコンピュータ可読記憶媒体であり得る。
本開示の一実施形態では、メモリとプロセッサを含むUEが提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納され、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図1から図5に示す方法が実行される。UEは、携帯電話、コンピュータ、タブレット、またはその他の端末デバイスを含むが、これらに限定されない。
本開示は、その好ましい実施形態を参照して上記で開示されてきたが、本開示は、限定ではなく、単なる例として提示されていることを理解されたい。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、実施形態を修正および変更できる。
関連出願
本出願は、2019年7月8日に出願された中国特許出願第201910609888.1号の優先権の利益を主張するものであり、本件明細書の一部を構成するものとしてその開示全体を本件明細書に援用する。
本開示は、概して通信技術分野、より具体的には、グループキャストフィードバックリソースを決定するための方法及び装置、記憶媒体及びユーザ機器(UE)に関する。
リリース12では、ロングタームエボリューション(LTE)システムがProSe直接通信を導入し、少なくとも2つのUEがPC5インタフェースを介して直接通信できる。直接通信では、リソース割り当ての2つのモードがある。1つは専用シグナリングを介して基地局によって構成される、スケジュールされたリソース割り当てであり、もう1つは自動リソース選択である。自動リソース選択では、基地局は、システム情報または無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して直接通信用のリソースプールをUEに提供し、UEは、リソースプールから直接通信するためのリソースを選択する。送信機UE(Tx UE)がネットワーク範囲内にない場合、UEは自動リソース選択方法を採用して、事前構成されたリソースプールから直接通信用のリソースを選択する。直接通信に基づいて、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、車とあらゆるものの接続(Vehicle-to-Everything:V2X)もサポートする。ネットワーク範囲内では、UEはV2Xメッセージを複数のUEに送信できる。受信機UE(Rx UE)とTx UEの両方がネットワーク範囲内にない場合や、いくつかのUEがネットワーク範囲内にある場合があることに留意すべきである。
現在、3GPPは、新しい無線(NR)システムへのV2Xの導入を検討している。5Gシステムは、より広い帯域幅とより小さい遅延を提供できるため、V2Xのサービス要件をより適切に満たすことができる。さらに、3GPPは、NR V2Xがユニキャスト、グループキャスト、又はブロードキャストを使用してV2Xサービスを送信できることに合意している。フィードバックは、Tx UEによって使用されるユニキャスト又はグループキャストに基づいて導入され得る。Rx UEがどのようにフィードバックするか、つまり、フィードバック情報をTx UEに送信するためにどのフィードバックリソースが使用されるかについての正確な解決策はない。特にグループキャストの場合、3GPPは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが使用され得、又はHARQフィードバックが使用されないことに合意する。HARQフィードバックが適用されると、グループメンバーは、独立したフィードバックリソース、つまり、独立した物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースを使用できる。
Tx UEは、グループキャストサービスのサービス品質パラメータ及びネットワーク構成のパラメータに基づいて、フィードバックを用いてグループキャストを実行するかどうかを決定できる。例えば、基地局は、送信リソースプールを構成するときにフィードバックリソースを関連付けることができる。Rx UEには処理遅延がある。例えば、タイムスロットnでTx UEによって送信されたV2Xデータを受信する場合、Rx UEは、データが正確に受信されたかどうかを判断するために、受信信号を復号するために特定の時間を必要とする。正確な受信のために、Rx UEは、タイムスロット(n+k)などのタイムスロットnの後の特定の時間に、PSFCHを使用して確認応答(ACK)をフィードバックする。不正確な受信の場合、Rx UEはタイムスロット(n+k)でPSFCHを使用して否定応答(NACK)をフィードバックする。Kの値は標準ではまだ決定されておらず、V2Xサービスをサポートする全てのUEの最小処理遅延に依存する。
ただし、グループキャストの場合、グループ内の全てのメンバーがフィードバックに独立したフィードバックリソースを使用しているとTx UEが判断した場合に、各Rx UEのフィードバックリソースをどのように判断するかは、緊急に解決されるべき技術的な課題である。
本開示の実施形態は、グループキャストデータ受信状況をフィードバックするRx UEのためのフィードバックリソースを決定できる。
本開示の一実施形態では、グループキャストフィードバックリソースを決定するための方法が提供され、方法は、第1のRx UEがサイドリンク制御情報及び送信データをTx UEから受信することを含む。Tx UEは、サイドリンク制御情報及び送信データをRx UEにグループキャストモードを用いて送信する。Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。方法は、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的又は間接的に示す。方法は、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、リソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置を決定することと、第1の物理リソースブロックの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することであって、第2のプリセットマッピング関係は、第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す、決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報はリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、サイドリンク制御情報を運ぶ物理リソースブロックの位置を決定することと、物理リソースブロックの位置及び第3のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することであって、第3のプリセットマッピング関係は、サイドリンク制御情報を運ぶ物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す、決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、セルシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの数を決定することと、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいて、リソース間隔を決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、セルシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの数を決定することは、異なるセルに属するRx UE及びTx UEを考慮して、セルシステム情報における隣接セルのV2Xリソース構成情報に基づいて、隣接セルにおける利用可能なフィードバックリソースの数を決定することを含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数を示し、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいて、リソース間隔を決定することと、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、を含む。
選択的に、利用可能なフィードバックリソースの数は、Rx UEの数と等しく、第1のプリセットマッピング関係は、グループ内識別子の中のシーケンス番号を有するグループ内識別子が、利用可能なフィードバックリソースの中の同じシーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースに対応することを示す。第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定することは、グループ内のグループ内識別子をソートし、グループ内のグループ内識別子の中の第1のRx UEのグループ内識別子のシーケンス番号を決定することと、利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、利用可能なフィードバックリソースをソートし、利用可能なフィードバックリソースの中から当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースとして当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、を含む。
選択的に、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを示し、サイドリンク制御情報及び送信データを受信した後、方法は、サイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを決定することを含む。第1のプリセットマッピング関係は、連続マッピング及びインタリーブ(交互配置)マッピングを含む。
選択的に、Tx UEは、サービング基地局のRRCシグナリング又はシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続しているかどうかを決定する。
選択的に、利用可能なフィードバックリソースはPSFCHリソースである。
本開示の一実施形態では、グループキャストフィードバックリソースを決定する装置が提供され、装置は、第1のRx UEに適用され、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信するように構成された受信回路であって、Tx UEは、サイドリンク制御情報及び送信データをRx UEにグループキャストモードを用いて送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する、受信回路と、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定するように構成されたフィードバックリソース位置決定回路であって、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す、フィードバックリソース位置決定回路と、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定するように構成されたフィードバックリソース決定回路と、を含む。
本開示の一実施形態では、第1のRx UEに適用される、グループキャストフィードバックリソースを決定する方法が提供され、方法は、Tx UEがグループキャストモードを用いて送信したサイドリンク制御情報及び送信データを受信することと、サイドリンク制御情報によってスケジュールされた送信データの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することと、第1のRx UEのグループ内識別子及び第1の利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、第1のRx UEのためのフィードバックリソースを決定することと、を含む。
選択的に、第2のプリセットマッピング関係は、サイドリンク制御情報によってスケジュールされた送信データの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す。
選択的に、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースが連続的であるかどうかを示し、サイドリンク制御情報及び送信データをTx UEから受信した後に、方法は、サイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続的であるかどうかを決定することをさらに含み、利用可能なフィードバックリソースのマッピング関係は、連続的なマッピング及びインタリーブマッピングを含む。
選択的に、Tx UEは、サービング基地局のRRCシグナリング又はシステム情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースが連続的であるかどうかを決定する。
選択的に、連続的なマッピングである利用可能なフィードバックリソースのマッピング関係に基づいて、Rx UEのためのフィードバックリソースは、Rx UEのグループ内識別子の順序及び第1の利用可能なフィードバックリソースの位置により決定され、又は、インタリーブマッピングである利用可能なフィードバックリソースのマッピング関係に基づいて、リソース間隔は、サイドリンク制御情報から得られ、Rx UEのためのフィードバックリソースは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びRx UEのグループ内識別子により決定される。
選択的に、利用可能なフィードバックリソースの数は、Rx UEの数と等しく、第1のRx UEのグループ内識別子及び第1の利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、第1のRx UEのためのフィードバックリソースを決定することは、同じグループ内のグループ内識別子をソートし、グループ内のグループ内識別子の中の第1のRx UEのグループ内識別子のシーケンス番号を決定することと、利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、利用可能なフィードバックリソースをソートし、利用可能なフィードバックリソースの中から当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、第1のRx UEのためのフィードバックリソースとして当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定することと、を含む。
選択的に、フィードバックリソース及び第1の利用可能なフィードバックリソースは、PSFCHリソースである。
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、上記の方法が実行される。
本開示の一実施形態では、メモリ及びプロセッサを含むUEが提供され、メモリはコンピュータ命令を格納し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、上記の方法が実行される。
本開示の実施形態は、以下の利点を提供し得る。
本開示の実施形態では、Tx UEは、サイドリンク制御情報を介して利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、したがって、Rx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。さらに、同じグループ内のRx UEのグループ内識別子と、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間に、第1のプリセットマッピング関係が存在する。各Rx UEは、それ自体のグループ内識別子及び第1のマッピング関係に基づいて、現在の利用可能なフィードバックリソースを決定できる。本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
さらに、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、Rx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。本開示の実施形態によって、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔が示され、これは、各Rx UEがその利用可能なフィードバックリソースを決定することを可能にするだけでなく、異なるグループでのRx UEのための利用可能なフィードバックリソース間の競合を回避する。
図1は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法のフローチャートである。
図2は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図3は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図4は、一実施形態による図1に示されるS102のフローチャートである。
図5は、一実施形態による図1に示されるS103のフローチャートである。
図6は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための装置の構造図である。
背景技術で説明したように、グループキャストの場合、グループ内の全てのメンバーがフィードバックに独立したフィードバックリソースを使用しているとTx UEが判断した場合に、各Rx UEのフィードバックリソースをどのように判断するかが緊急に解決すべき技術的な課題である。
本開示の実施形態では、Tx UEは、サイドリンク制御情報を介して利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、したがって、Rx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。さらに、同じグループ内のRx UEのグループ内識別子と、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間に、第1のプリセットマッピング関係が存在する。各Rx UEは、各自のグループ内識別子と第1のマッピング関係に基づいて、現在の利用可能なフィードバックリソースを決定できる。本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
本開示の実施形態では、UEは、5G V2XなどのV2Xをサポートする。
いくつかの実施形態では、送信データは、V2Xデータであり得る。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースは、PSFCHリソースであり得る。
本開示の目的、特徴及び利点を明確にするために、本開示の実施形態を、添付の図面とともに詳細に説明する。
図1は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法のフローチャートである。
この方法は、S101からS103を含み得る。
S101において、第1のRx UEは、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信し、Tx UEは、グループキャストモードを使用してサイドリンク制御情報及び送信データをRx UEに送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。
S102において、第1のRx UEは、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定し、サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す。
S103において、第1のRx UEは、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定する。
実施形態における各ステップの連続番号は、ステップの実行順序を制限しないことに留意すべきである。
当業者は、グループのメンバーがあらかじめ構成されていることを理解できる。例えば、オペレータは、メンバーの数及びメンバーのグループ内識別子を含む、グループの構成を管理できる。別の例として、グループは、一時的に構成され、メンバーの数とメンバーのグループ内識別子を含むことができる。グループを構成するための詳細な方法は、本開示の実施形態に限定されない。
実施形態におけるグループキャストフィードバックリソースを決定するための方法は、Rx UE側に適用され得、Tx UEはV2Xデータを送信し、Rx UEはV2Xデータを受信し、Rx UE及びTx UEは同じグループにある。同じグループ内のUEは、グループキャスト方式でV2Xデータを相互に送信できる。
いくつかの実施形態では、同じグループ内の各UEは、グループ内のメンバーの数を知っている。例えば、グループ1には6つのUEがあり、UE1はTx UEであり、UE2からUE6はRx UEである。UE1からUE6は、グループ1内に1つのTx UEと5つのRx UEを含む6つのUEがあることを認識している。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介してサイドリンク制御情報(SCI)を送信する。SCIは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の位置と、変調及びコーディング形式などのパラメータとを示す。さらに、S101のいくつかの実施形態では、Rx UEは、SCIを受信し、SCIに基づいてPSSCHの位置を決定し、PSSCHからV2Xデータを受信する。
SCIは利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示すことができ、Rx UE及びTx UEは同じグループにあるので、S102のいくつかの実施形態では、各Rx UEは、SCIに基づいてRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を少なくとも決定し得る。
具体的には、SCIが利用可能なフィードバックリソースの位置を直接示す場合、Rx UEは、SCIに基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を直接決定できる。SCIが利用可能なフィードバックリソースの位置を間接的に示す場合、Rx UEは、他の既知のパラメータに基づく計算によって、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。
いくつかの実施形態では、各グループのUEは、グループ内識別子を有する。例えば、グループ1の6つのUEの場合、それらのグループ内識別子(または番号)は1、2、3、4、5及び6である。Tx UEが識別子1を有する場合、識別子2、3、4、5及び6を有するUEは、Rx UEである。Tx UEが識別子2を有する場合、識別子1、3、4、5及び6を有するUEは、Rx UEである。他の状況は、類推によって推測され得る。V2Xデータを受信するUEは、受信したSCI及び受信したV2XデータからTx UEを識別できる。
異なるRx UEは、送信データの受信状況をフィードバックするために異なるフィードバックリソースを使用する必要がある。利用可能なフィードバックリソースがRx UEに正しく割り当てられることを確実にするために、S103のいくつかの実施形態では、Rx UEは、自身のグループ内識別子、及びグループ内識別子と利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて利用可能なフィードバックリソースを決定し得る。
例えば、利用可能なフィードバックリソースは、PSFCHリソースプール内の第3の、第6の、第9の、第12の、及び第15のPSFCHリソースである。Tx UEの識別子が1であり、Rx UEの識別子が2、3、4、5及び6である場合、識別子2、3、4、5及び6はそれぞれ、PSFCHリソースプール内の第3の、第6の、第9の、第12の、及び第15のPSFCHリソースに対応する。したがって、UE2に割り当てられたフィードバックリソースは第3のPSFCHリソースであり、UE3に割り当てられたフィードバックリソースは第6のPSFCHリソースであり、UE4に割り当てられたフィードバックリソースは第9のPSFCHリソースであり、UE5に割り当てられたフィードバックリソースは第12のPSFCHリソースである。UE6が使用するフィードバックリソースは、第15のPSFCHリソースである。
S103で決定された利用可能なフィードバックリソースは、送信データの受信状態をフィードバックするための第1のRx UEのために使用され得る。例えば、利用可能なフィードバックリソースを使用してフィードバックされたACKは、送信データが正常に受信されたことを示し、利用可能なフィードバックリソースを使用してフィードバックされたNACKは、送信データが正常に受信されなかったことを示す。
本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費又は不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を実現できる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し、図1に示されるS102は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定することを含む。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、SCIにおける第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔を示し得る。例えば、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置は、PSFCHリソースプール内の第3のPSFCHリソースを指し、リソース間隔は2である。
第1のRx UEは、グループ内のRx UEの総数を事前に知っているので、第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースの総数を決定し、SCIの表示に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。例えば、グループ内のRx UEの総数は5である。第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースがPSFCHリソースプール内の第3、第6、第9、第12および第15のPSFCHリソースであると決定し、グループ内識別子に基づいて、例えばRx UEのグループ内識別子の順序に基づいて、グループ内のRx UEによって使用されるPSFCHリソースを決定できる。
本開示の実施形態では、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔が示され、その結果、各Rx UEは、その利用可能なフィードバックリソースを決定でき、異なるグループでのRx UEの利用可能なフィードバックリソース間の競合が避けられ得る。リソース間隔が1の場合、つまりグループ内のRx UEに対応するフィードバックリソースが連続している場合、リソース間隔は示されなくてもよい。つまり、リソース間隔の初期値が1であり、初期値が採用された場合、SCIにリソース間隔が示されない場合がある。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、リソース間隔を示す。図2を参照すると、図1に示すS102は、S201、S202及びS203を含む。
S201において、第1のRx UEは、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置を決定する。
S202において、第1のRx UEは、第1の物理リソースブロックの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。第2のプリセットマッピング関係は、第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を表す。
S203では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、単にSCI内のリソース間隔を示し得る。利用可能なフィードバックリソースを決定するために、第1のRx UEはまた、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を知る必要がある。この場合、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置と、送信データを運ぶ送信リソースの第1の物理リソースブロックの位置などの既知のパラメータとの間のマッピング関係が事前に構成され得る。
具体的には、送信リソースはPSSCHであり得、通常は連続する物理リソースブロックであり、第2のプリセットマッピング関係は、PSSCHの第1の物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を示し得る。より具体的には、第1の物理リソースブロックの位置は、第1の物理リソースブロックのインデックスによって表すことができる。
いくつかの実施形態では、第3のプリセットマッピング関係は、SCIを運ぶ物理リソースブロックの位置と第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置との間のマッピング関係を示し得る。第1のRx UEは、SCIを運ぶ物理リソースブロックの位置及び第3のプリセットマッピング関係に基づいて、第1の利用可能なPSFCHフィードバックリソースの位置を決定できる。
第1のRx UEがTx UEからV2Xデータを受信するとき、PSSCHとSCIの両方がPSSCH及びSCIを参照することが理解され得る。第1のRx UEは、複数のTx UEによって送信されたSCI及びPSSCHを検出し得るが、同じグループ内のUEによって送信されたV2Xデータを受信するなど、第1のRx UEが関係を有するTx UEによって送信されたPSSCHおよびSCIを単に受信する。
さらに、S201及びS202において、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を計算及び決定し、さらに、SCI内でのリソース間隔に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を示す。図3を参照すると、図1に示すS102は、S301、S302及びS303を含む。
S301では、第1のRx UEは、セルシステム情報に基づいて利用可能なフィードバックリソースの数を決定する。
S302では、第1のRx UEは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいてリソース間隔を決定する。
S303では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、SCI内の第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を単に示すことができる。利用可能なフィードバックリソースを決定するために、第1のRx UEもリソース間隔を知る必要がある。この場合、利用可能なフィードバックリソースの数は、事前に第1のRx UEに通知され得、それによってRx UEはリソース間隔を計算できる。
いくつかの実施形態では、計算されるリソース間隔は正の整数である。
いくつかの実施形態では、基地局は、システム情報を介して、フィードバックリソースプール内のフィードバックリソースの総数を第1のRx UEに通知できる。グループ内のRx UEの数がわかっているため、第1のRx UEはリソース間隔を計算できる。具体的には、リソース間隔は、INT(N/M)の式に基づいて計算できる。ここで、Nはフィードバックリソースプール内のフィードバックリソースの総数を表し、Mはグループ内のRx UEの数を表し、INT()は、切り上げまたは切り下げを含む丸め関数(ROUND関数)を表す。
いくつかの実施形態では、Tx UE及びRx UEは、同じセル内又は異なるセル内に配置され得る。
いくつかの実施形態では、図3に示されるようなS301は、以下のステップをさらに含み得る。第1のRx UEとTx UEが異なるセルに属する場合、第1のRx UEは、セルシステム情報内の隣接セルのV2Xリソース構成情報を介して、隣接セル内で利用可能なフィードバックリソースの数を取得する。
いくつかの実施形態では、セルシステム情報は、隣接セルのV2Xリソース構成情報を含み、隣接セルのV2Xリソース構成情報は、隣接セルで利用可能なフィードバックリソースの数を含む。
アプリケーションシナリオでは、Tx UEとRx UEの一部はセル1に配置され、Rx UEの一部は、現在のセルのシステム情報を介してPSFCHリソースの数を学習できる。グループ内のRx UEの残りの部分は、隣接するセル2内にあり、セル1によって構成されたPSFCHリソースの数を含む、隣接するセルを示すセル1のV2Xリソース構成を示すシステム情報をセル2から受信できる。セル2内のRx UEは、Tx UEによって送信されたSCI及びPSSCHを受信することにより、Tx UEがセル1内にあることを学習できる。したがって、Rx UEは、システム情報の構成パラメータに基づいて、Tx UEによって送信されたグループキャストに対応するPSFCHリソースの数を学習し、さらに、グループ内のメンバーの数に基づいてPSFCHリソース間隔を決定する。上記したように、グループには5つのRx UEを含む6つのメンバーがある。PSFCHリソースの総数(つまり、セル1によって構成されたグループキャスト送信リソースプールに対応するPSFCHリソースの数)がNの場合、リソース間隔はINT(N/5)として決定され、値は整数である。このようにして、第1のRx UEは、利用可能なすべてのPSFCHリソースを順番に判別し、グループ内の識別子に基づいて、自身が使用するPSFCHリソースを取得できる。
いくつかの実施形態では、Tx UEは、同じグループ内のUEに送信されたV2Xデータを運ぶSCIにおいて、連続的なPSFCHマッピングまたは交互配置(インタリーブ)されたPSFCHマッピングを使用するかどうかを示す。この場合、SCIは第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を示し、又は第1の利用可能なフィードバックリソースの位置は、SCIによってスケジュールされたPSSCHの位置及び第2のプリセットマッピング関係に基づいて決定される。Rx UEがSCIを受信すると、PSFCHリソースが連続しているかどうかを知ることができる。それらが連続している場合、グループ内のUEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置を決定した後、グループ内識別子の順序に基づいて、対応するPSFCHリソースを順番に取得できる。PSFCHリソースが連続していない場合(すなわち、交互配置されたPSFCHマッピング)、リソース間隔の取得に応答して、UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースとグループ内識別子の位置を組み合わせることによって、対応するPSFCHリソースを決定できる。Tx UEがサービング(serving)セル(現在在圏するセル)内にあるとき、PSFCHリソースのマッピング関係は、システム情報またはRRCシグナリングから取得され得る。すなわち、Tx UEのサービング基地局は、システム情報又はRRCシグナリングを介して、PSFCHリソースのマッピングが連続的であるかどうかをTx UEに示すことができる。サービング基地局は、送信リソースプールに基づいてPSFCHリソースが連続しているかどうかを設定できる。つまり、Tx UEが送信リソースプール内の送信リソースを使用する場合、PSFCHリソースが連続しているかどうかは、リソースプールに関連付けられているPSFCHリソースのマッピング関係によって決定される。Tx UEが基地局スケジューリングリソースモードを採用するとき、サービング基地局は、グループキャスト送信のために割り当てられた送信リソースに対応するPSFCHリソースが連続しているかどうかをRRCシグナリングを介して示すことができる。
いくつかの実施形態では、サイドリンク制御情報は、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数を示す。図4を参照すると、図1に示すS102は、S401とS402を含む。
S401では、第1のRx UEは、グループ内のRx UEの数及び利用可能なフィードバックリソースの数に基づいてリソース間隔を決定する。
S402では、第1のRx UEは、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及びリソース間隔に基づいて、利用可能なフィードバックリソースの位置を決定する。
いくつかの実施形態では、第1の利用可能なフィードバックリソースの位置及び利用可能なフィードバックリソースの数がSCIに示されるので、第1のRx UEは、リソース間隔を計算し、さらに、リソース間隔及び第1の利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて利用可能なフィードバックリソースの位置を決定できる。この場合、第1のRx UEが配置されているセルのシステム情報は、隣接セルのPSFCHリソースの情報を示す必要はない。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースの数はRx UEの数に等しく、第1のプリセットマッピング関係は、グループ内識別子の中でシーケンス番号を有するグループ内識別子が、利用可能なフィードバックリソースの中で同じシーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースに対応することを示す。図5を参照すると、図1に示すS103は、S501、S502及びS503を含む。
S501では、第1のRx UEは、グループ内のグループ内識別子をソートし、グループ内のグループ内識別子の中の第1のRx UEのグループ内識別子のシーケンス番号を決定する。
S502では、第1のRx UEは、利用可能なフィードバックリソースの位置に基づいて、利用可能なフィードバックリソースをソートし、利用可能なフィードバックリソースの中から当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定する。
S503において、第1のRx UEは、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースとして当該シーケンス番号を有する利用可能なフィードバックリソースを決定する。
いくつかの実施形態では、利用可能なフィードバックリソースの数はRx UEの数に等しいので、利用可能なフィードバックリソース及びRx UEは、対応する関係を得るために特定の順序で別々にソートされ、Rx UEのための利用可能なフィードバックリソースは、対応する関係に基づいて決定される。
アプリケーションシナリオでは、グループ内のメンバーは、グループ内のシーケンス番号に基づいて、使用するPSFCHリソースを決定する。それらのグループ内シーケンス番号は、1、2、3、4、5及び6である。Tx UEのグループ内シーケンス番号が4である場合、Rx UEのグループ内シーケンス番号は、それぞれ1、2、3、5及び6である。Rx UEのグループ内シーケンス番号は、1、2、3、5及び6を得るために小さい番号から大きい番号へとソートされる。上記したように、利用可能なフィードバックリソースは、第3の、第6の、第9の、第12の及び第15のPSFCHリソースを得るためにソートされる。したがって、番号1、2、3、5及び6は、それぞれ第3の、第6の、第9の、第12の及び第15のPSFCHリソースに対応する。この対応する関係に基づいて、グループ内シーケンス番号1、2及び3のRx UEは、それぞれ第3の、第6の及び第9のPSFCHリソースを使用すると判断される。グループ内シーケンス番号5及び6のUEは、それぞれ第12の及び第15のPSFCHリソースを使用する。
別のアプリケーションシナリオでは、Rx UE及び利用可能なフィードバックリソースがソートされていない場合、PSFCHリソースは、グループ内シーケンス番号に基づいて直接決定されてもよい。Tx UEのグループ内シーケンス番号がRx UEのグループ内シーケンス番号よりも小さい場合、Rx UEのグループ内シーケンス番号は1だけ差し引かれ、減算されたグループ内シーケンス番号に対応するPSFCHリソースが採用される。例えば、グループ内のシーケンス番号は1、2、3、4、5及び6である。Tx UEのグループ内シーケンス番号が4の場合、グループ内シーケンス番号1、2及び3のRx UEは、それぞれ第3の、第6の及び第9のPSFCHリソースを使用する。Tx UEのグループ内シーケンス番号は4であるため、グループ内シーケンス番号5のRx UEは、(5-1=4)に対応するPSFCHリソース、つまり第12のPSFCHリソースを使用し、グループ内シーケンス番号6のRx UEでは、第15のPSFCHリソースを使用する。
図6を参照すると、図6は、一実施形態によるグループキャストフィードバックリソースを決定するための装置60の構造図である。装置60は、受信回路601、フィードバックリソース位置決定回路602、及びフィードバックリソース決定回路603を含む。
受信回路601は、Tx UEからサイドリンク制御情報及び送信データを受信するように構成され、Tx UEは、グループキャストモードを使用してサイドリンク制御情報及び送信データをRx UEに送信し、Rx UE及びTx UEは、グループを構成する。フィードバックリソース位置決定回路602は、少なくともサイドリンク制御情報に基づいて、Rx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースの位置を決定するように構成される。サイドリンク制御情報は、利用可能なフィードバックリソースの位置を直接的または間接的に示す。フィードバックリソース決定回路603は、第1のRx UEのグループ内識別子、及びグループ内識別子とRx UEに割り当てられた利用可能なフィードバックリソースとの間の第1のプリセットマッピング関係に基づいて、第1のRx UEのための利用可能なフィードバックリソースを決定するように構成される。
本開示の実施形態により、グループメンバーの数が不明である場合、ネットワークは、各データ送信リソース(PSSCHリソースなど)に独立したフィードバックリソースを割り当てなくなり、フィードバックリソースの浪費または不足を回避し得る。さらに、本開示の実施形態は、異なるRx UEによって使用されるフィードバックリソースが分散してフィードバックリソースプール全体を占有することを可能にし、それによって負荷分散を達成できる。
装置60の動作原理および動作モードの詳細は、上記の図1から図5の説明に記載されており、ここでは説明されていない。
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、図1から図5に示す上記の方法のいずれかが実行される。記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクを含み得る。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性メモリまたは非一時的メモリなどのコンピュータ可読記憶媒体であり得る。
本開示の一実施形態では、メモリとプロセッサを含むUEが提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納され、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図1から図5に示す方法が実行される。UEは、携帯電話、コンピュータ、タブレット、またはその他の端末デバイスを含むが、これらに限定されない。
本開示は、その好ましい実施形態を参照して上記で開示されてきたが、本開示は、限定ではなく、単なる例として提示されていることを理解されたい。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、実施形態を修正および変更できる。