JP2022539852A - 改善されたねじを有する歯科インプラント - Google Patents

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Abstract

歯科インプラント(1)が、冠状端部(2a)と頂端部(2b)との間に縦軸(I-I)に沿って延びるインプラント体(2)を含み、インプラント体(2)はコア(3)を含み、コア(3)に沿って、少なくとも1つのねじ山(F1、F2)を有する螺旋ねじ(4)が延び、歯科インプラント(1)は、少なくとも1つのセクション(T2、T3)を含み、少なくとも1つのセクション(T2、T3)において、ねじ(4)は、冠状端部(2a)の方向において徐々に減少する高さ(H)を有し、且つコア(3)は、頂端部(2b)の方向において先細りであり、少なくとも1つのねじ山(F1、F2)は、歯科インプラントの頂端部(2b)に面する頂端面(SA1、SA2)、歯科インプラント(1)の冠状端部(2a)に面する冠状端面(SC1、SC2)、及び少なくとも1つのねじ山(F1、F2)の頂端面(SA1、SA2)と冠状端面(SC1、SC2)とを接続する周辺外側面(SLP1、SLP2)を含み、- 少なくとも1つのねじ山(F1、F2)の頂端面(SA1、SA2)は、縦軸(I-I)に沿った断面において、頂端ピッチに従って繰り返される第1の輪郭を有し、- 少なくとも1つのねじ山(F1、F2)の冠状端面(SC1、SC2)は、縦軸(I-I)に沿った断面において、冠状端ピッチに従って繰り返される第2の輪郭を有する。本発明によると、少なくとも1つのセクション(T2、T3)において、頂端ピッチは冠状端ピッチよりも大きい。

Description

本発明は、歯科インプラントの分野に関し、特に、歯科補綴物を受け且つ保有するために患者の上顎骨又は下顎骨に挿入されることを意図した歯科インプラントに関する。
患者の上顎骨又は下顎骨にインプラントを挿入する場合、可能な限り迅速に又は直ちに、すなわち骨がインプラントの側面にコロニーを形成する前に、上記のインプラントを入れ込むことができるように、可能な限り最良のインプラント後の安定性(一次安定性としても知られている)を得ることが重要である。
インプラントの一次安定性は、特に、インプラントが行われる骨の密度に依存する。
骨密度が低い(従来、Mischの分類によるとD3又はD4の密度である)場合、ドリルを使用して上顎骨又は下顎骨に円柱状の穴が開けられ、次に、この穴に、骨に開けられた穴の体積よりも大きい体積を有する歯科インプラントの骨内部分(endo-bone part)が挿入される。例えば、冠状端部と頂端部との間に縦軸に沿って延びるインプラント体を含む既知の歯科インプラントを使用することが可能であり、上記のインプラント体はコアを有し、コアに沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじが延び、上記の歯科インプラントは、少なくとも1つのセグメントを有し、少なくとも1つのセグメントにおいて、ねじは、冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアは、頂端部の方向において先細りであり、上記の少なくとも1つのねじ山は、歯科インプラントの頂端部に向けられた頂端面、歯科インプラントの冠状端部に向けられた冠状端面、及び、上記の少なくとも1つのねじ山の頂端面と冠状端面とを接続する周辺外側面を有する。この種の歯科インプラントは、例えば、特許文献1に記載されている。歯科インプラントは、一般的に、その断面が円柱状の穴の断面に実質的に等しい頂端部を有する。歯科インプラントはその挿入の間に、一次安定性が向上するように、骨に開けられた穴の周辺において骨を徐々に圧迫する。
しかし、この種の歯科インプラントがより高い密度(従来、Mischの分類によるとD1又はD2の密度)の骨に挿入される場合、骨密度は、骨の圧迫し易さを低くし、結果として、歯科インプラントの貫入には、はるかに高いスクリュートルクが必要となり、(特に、回転駆動によるねじ込みを可能とするそのコネクタ配置のレベルでは)歯科インプラントによるダメージを受けることなく耐えるには高すぎるトルクさえ必要とすることがある。
特許文献1は、請求項1のプリアンブルに適合する歯科インプラントを記載している。従って、上記の歯科インプラントの少なくとも1つのねじ山は、歯科インプラントの頂端部に向けられた頂端面と、歯科インプラントの冠状端部に向けられた冠状端面と、上記の少なくとも1つのねじ山の頂端面と冠状端面とを接続する周辺外側面とを含む。上記の少なくとも1つのねじ山の頂端面は、歯科インプラントの縦軸に沿った断面において、頂端ピッチに従って繰り返される第1の輪郭を黙示的に有し、上記の少なくとも1つのねじ山の冠状端面は、歯科インプラントの縦軸に沿った断面において、冠状端ピッチに従って繰り返される第2の輪郭を黙示的に有する。しかし、上記の文献では、本発明の意味でのねじ山の頂端ピッチ及び冠状端ピッチの明示的な言及はない。また、頂端ピッチと冠状端ピッチとの間に存在し得るいかなる差異、又は頂端ピッチと冠状端ピッチとの間に差異を誘発する結果を有し得るいかなる特徴についても何も言及されていない。逆に、上記のインプラントのねじ山の頂端ピッチ及び冠状端ピッチは等しいように思われる。また、どのようにして上記の歯科インプラントが製造されるかについても説明されていない。同じことが、特許文献2乃至4にも当てはまる。
EP1624826 US2008/261175 WO2017/129826 EP2570096
本発明によって提唱される1つの問題は、低密度の骨に挿入することができる歯科インプラントを提供すること、及び良好な一次安定性のために骨を圧迫することであるが、より高密度の骨に、このためにスクリュー挿入トルクが高すぎることなく、挿入することもできるということである。
上記及び他の目的を達成するために、本発明は、冠状端部と頂端部との間に縦軸に沿って延びるインプラント体を提案し、上記のインプラント体はコアを有し、コアに沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじが延び、上記の歯科インプラントは、少なくとも1つのセグメントを有し、少なくとも1つのセグメントにおいて、ねじは、冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアは、頂端部の方向において先細りであり、上記の少なくとも1つのねじ山は、歯科インプラントの頂端部に向けられた頂端面、歯科インプラントの冠状端部に向けられた冠状端面、及び上記の少なくとも1つのねじ山の頂端面と冠状端面とを接続する周辺外側面を有し:
- 上記の少なくとも1つのねじ山の頂端面は、縦軸(I-I)に沿った断面において、頂端ピッチ(an apical pitch)に従って繰り返される第1の輪郭を有し、
- 上記の少なくとも1つのねじ山の冠状端面は、縦軸に沿った断面において、冠状端ピッチ(a coronal pitch)に従って繰り返される第2の輪郭を有し、
上記の少なくとも1つのセグメントにおいて、頂端ピッチは冠状端ピッチよりも大きいことを特徴とする。
特許文献1乃至4に記載されている先行技術のインプラントでは、冠状端ピッチ及び頂端ピッチは等しい。ねじが冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアが頂端部の方向において先細りであるセグメントにおいては、ねじ山の(縦軸に沿った)周辺外側面の幅が冠状端部の方向において増加する。その結果、このセグメントでは、頂端部の近くよりも冠状端部の近くにおいて、ねじがより骨を半径方向に圧迫し、これは、上記の歯科インプラントのセグメントが骨に挿入されるに従い及び挿入されたときにスクリュートルクを著しく増加させる。
本発明による歯科インプラントでは、ねじが冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアが頂端部の方向において先細りであるセグメントにおいて、冠状端ピッチよりも大きい頂端ピッチをねじに提供することによって、冠状端部の方向において(縦軸に沿った)周辺外側面の幅の増加が少なくなる。これによって、従って、スクリュー挿入トルクが減少する。
インプラントの製造を容易にするために、第1の実施形態において、冠状端ピッチ及び頂端ピッチは、有利に、一定であってもよい。
頂端ピッチ及び冠状端ピッチは、好ましくは、頂端ピッチ及び冠状端ピッチのより大きいピッチとより小さいピッチとの比が、区間(interval)[1;1.1]に属するように選ばれてもよい。このように、スクリュー挿入トルクの減少に関して良好な結果が得られる。
第2の実施形態において、冠状端ピッチ及び頂端ピッチの一方が一定であり、冠状端ピッチ及び頂端ピッチの他方が徐々に増加する。従って、ねじが冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアが頂端部の方向において先細りであるセグメントにおいて、(縦軸に沿って)実質的に一定の幅の周辺外側面を得るように、冠状端ピッチ又は頂端ピッチを変えることができる。
徐々に骨を圧迫するために、コアは、有利に、上記のインプラントの長さの少なくとも1つのセグメント上で、頂端部の方向において円錐状に先細りであってもよい。
コアが頂端部の方向において先細りである上記のインプラントの長さの少なくとも1つのセグメントにおいて、ねじは、有利に、頂端部の方向において先細りであってもよく、好ましくは円錐状である。
上記のインプラントの長さの少なくとも1つのセグメントにおいて:
- コア及びねじは、好ましくは、円錐状であり、
- コアは、有利に、ねじの先細りよりも大きい先細りを有する。
別の態様によると、本発明は、冠状端部と頂端部との間に縦軸に沿って延びるインプラント体を含む歯科インプラントの製造方法を提案し、上記のインプラント体はコアを有し、コアに沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじが延び:
a) 第1のねじ切り加工サイクルの間に:
- 歯科インプラントの少なくとも1つのセグメントにおいて、上記の少なくとも1つのねじ山が、冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、コアが、頂端部の方向において先細りであり、
- 上記の少なくとも1つのねじ山が、実質的に冠状端部の方向に向けられた冠状端面を有し、
- 上記の少なくとも1つのねじ山が、実質的に頂端部の方向に向けられた頂端面を有し、
- 上記の少なくとも1つのねじ山が、頂端面と冠状端面とを接続する周辺外側面を有する
ように、少なくとも1つのねじ山が、第1のピッチに従った縦方向の相対運動において、ねじ切り加工ツールによって形成され、
b) 第2のねじ切り加工サイクルの間に、上記の歯科インプラントの少なくとも1つの長さのセグメントにおいて、第2のピッチに従った縦方向の相対運動においてねじ切り加工ツールが:
- 頂端面であって、第2のピッチが第1のピッチよりも大きい、頂端面、及び/又は
- 冠状端面であって、第2のピッチが第1のピッチよりも小さい、冠状端面、
を切り直すために使用されることを特徴とする。
この種の方法は、ねじが冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つコアが頂端部の方向において先細りである上記のセグメントにおいて第1のピッチ及び第2のピッチが等しい歯科インプラントと比較して、スクリュー挿入トルクが減少した歯科インプラントが得られるのを可能にする。
製造を容易にするために、第1のピッチ及び第2のピッチは、有利に、一定であってもよい。
第1のピッチ及び第2のピッチのより大きいピッチとより小さいピッチとの比は、好ましくは、区間[1;1.1]に属する。
第1のピッチ及び第2のピッチは、有利に、0.6mmから3mmであってもよい。
本発明の他の目的、特徴、及び利点が、添付の図を参照して与えられる以下の特定の実施形態の記載から明らかになる。
第1の製造ステップ後の、本発明による歯科インプラントの1つの特定の実施形態の側面図である。 第2の製造ステップ後の、本発明による歯科インプラントの1つの特定の実施形態の側面図である。 製造完了時の、本発明による歯科インプラントの特定の実施形態の側面図である。 図3の歯科インプラントの縦断面における部分図である。 図3の歯科インプラント及び本発明によるものではない歯科インプラントの挿入トルクを示したグラフである。
図3及び4において、本発明による歯科インプラント1の1つの特定の実施形態が示されている。
歯科インプラント1は、冠状端部2aと頂端部2bとの間に縦軸I-Iに沿って延びるインプラント体2を含み、上記のインプラント体2はコア3を有し、コア3に沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじ4が延びている。ここで、ねじ4は、2つのねじ山F1及びF2を含む。
ねじ山F1及びF2はそれぞれ、歯科インプラント1の頂端部2bに向けられた頂端面SA1及びSA2、歯科インプラント1の冠状端部2aに向けられた冠状端面SC1及びSC2を含む。周辺外側面SLP1が、頂端面SA1と冠状端面SC1とを接続している。周辺外側面SLP2が、頂端面SA2と冠状端面SC2とを接続している。
インプラント体2の外部形状及びそのコア3の外部形状は、インプラント体2の外部被覆5及び破線によって、図1乃至4においてより詳細に強調されている。従って、インプラント体2は、その冠状端部2aからその頂端部2bまで5つの連続するセグメントT1乃至T5を含むことが分かる。
セグメントT1において、コア3は実質的に円柱状であり、ねじ4は、冠状端部2aに向かって先細りの円錐状である。従って、ねじ山F1及びF2の(縦軸I-Iに対して実質的に垂直な面における)高さHは、冠状端部2aの方向において減少する。歯科インプラント1の断面におけるその冠状端部2aの方向のこの段階的減少は、前庭口蓋方向において上顎骨又は下顎骨の骨稜(bony crest)の近くで薄くなっている骨の体積を考慮に入れるのを可能にする。これによって、歯科インプラント1の審美的なインテグレーションが可能となる。
セグメントT2において、コア3は、頂端部2bの方向において先細りであり、頂端部2bに向かってテーパ角度A3で先細りであり、ねじ4は、一定の半径Rを有して実質的に円柱状である。従って、ねじ山F1及びF2の(縦軸I-Iに対して実質的に垂直な面における)高さHは、頂端部2bの方向において徐々に増加し、ねじ山F1及びF2の周辺外側面SLP1及びSLP2の(縦軸に沿った)幅Lは、冠状端部2aの方向において徐々に増加する。
セグメントT3においても、コア3は円錐状である。その先細りは、セグメントT2における先細りと同じである。ねじ4も、頂端部2bの方向において先細りであり、頂端部2bに向かって先細りの円錐状である。ねじ4の高さHの変化は、コア3及びねじ4のそれぞれの円錐角A3とA4との関係に依存する:
- コア3の円錐角A3がねじ4の円錐角A4よりも大きい場合、ねじ4の高さHは頂端部2bの方向において増加し、
- コア3の円錐角A3がねじ4の円錐角A4と等しい場合、ねじ4の高さHは頂端部2bの方向において実質的に一定であり、
- コア3の円錐角A3がねじ4の円錐角A4よりも小さい場合、ねじ4の高さHは頂端部2bの方向において減少する。
図において示されている特定の実施形態では、円錐角A3は円錐角A4よりも大きく、従って、ねじ4の高さHは頂端部2bの方向において増加する。
セグメントT4においても、コア3は円錐状である。その先細りは、セグメントT2及びT3における先細りと同じである。ねじ4は、その一部が丸みを帯びている。
セグメントT5は、半レンズの形で凸状であり、完全に任意である。
従って、コア3は、歯科インプラント1の長さの少なくとも1つのセグメントにわたって、ここではセグメントT2乃至T4にわたって、頂端部2bの方向において先細りである。
セグメントT2において、ねじ4は、冠状端部2aの方向において徐々に減少する(縦軸I-Iに対して垂直な半径方向の軸に沿った)高さHを有する。そこで、コアは、頂端部2bの方向において先細りであり、より詳細には、円錐角A3を有した円錐状である。これの全てを、より詳細には、図4において見ることができ、図4は、図3の歯科インプラント1のセグメントT2の縦方向の断面における詳細な図である。
この図4では:
- ねじ山F1及びF2の頂端面SA1及びSA2が、縦軸I-Iに沿った断面において、頂端ピッチPAに従って繰り返される第1の輪郭PP1及びPP2を有し、
- ねじ山F1及びF2の冠状端面SC1及びSC2が、縦軸I-Iに沿った断面において、冠状端ピッチPCに従って繰り返される第2の輪郭DP1及びDP2を有し、
- 頂端ピッチPAは、冠状端ピッチPCよりも大きい
ということが分かる。
ここで、冠状端ピッチPC及び頂端ピッチPAは一定である。頂端ピッチPAと冠状端ピッチPCとの比は、区間[1;1.1]に属する。図4において示されている例では、頂端ピッチは2.03mmであり、冠状端ピッチは2mmである。従って、頂端ピッチPAと冠状端ピッチPCとの比は、より具体的には1.015である。
或いは、冠状端ピッチPC又は頂端ピッチPAの一方が一定であってもよく、冠状端ピッチPC又は頂端ピッチPAの他方が徐々に増加する。
セグメントT3では、コア3は、頂端部2bの方向において先細りであり(より詳細には、角度A3で円錐状であり)、ねじ4も頂端部2bの方向において先細りであり、角度A4で円錐状であることが図3において分かる。セグメントT3において、冠状端部2aの方向において徐々に減少する(縦軸I-Iに対して垂直な半径方向の軸に沿った)ねじ4の高さHを有するために、コア3は、ねじ4の先細りよりも大きい先細りを有し、すなわち、実際には、角度A3は角度A4よりも大きい。セグメントT3において、ねじ山F1及びF2は、同じ冠状端ピッチPC及び頂端ピッチPAの特徴を有し、すなわち、頂端ピッチは、冠状端ピッチPCよりも大きい。
歯科インプラントの製造が、より詳細には、図1及び2を用いて説明される。
図1では、第1のねじ切り加工サイクルに従って加工されたインプラント体2が見られる。この第1のねじ切り加工サイクルの間に、
- 歯科インプラント1の長さのセグメントT2及びT3において、ねじF1及びF2が、冠状端部2aの方向において徐々に減少する(縦軸I-Iに対して垂直な半径方向の軸に沿った)高さHを有し、且つコア3が、頂端部2bの方向において先細りであり、
- ねじ山F1及びF2がそれぞれ、実質的に冠状端部2aの方向に向けられた冠状端面SC1及びSC2を含み、
- ねじ山F1及びF2がそれぞれ、実質的に頂端部2bの方向に向けられた頂端面SA1及びSA2を含み、
- ねじ山F1及びF2がそれぞれ、周辺外側面SLP1及びSLP2をそれぞれ含み、一方が、頂端面SA1と冠状端面SC1とを接続し、他方が、頂端面SA2と冠状端面SC2とを接続する
ように、ねじ山F1及びF2は、第1のピッチP1での縦方向の相対運動においてねじ切り加工ツールによって形成される。
この図1では、セグメントT2及びT3において、周辺外側面SLP1及びSLP2の(縦軸I-Iを有する半径方向の面における)幅Lが、冠状端部2aの方向において比較的大幅に増加していることが分かる。これによって、セグメントT2及びT3が骨に挿入されるに従い及び挿入されたときに、歯科インプラント1のスクリュー挿入トルクが大幅に増加する。
図2の歯科インプラント1に到達するために、第2のねじ切り加工サイクルの間に、歯科インプラント1の長さのセグメントT2及びT3において、ねじ山F1及びF2の頂端面SA1及びSA2並びに/又は冠状端面SC1及びSC2が、第1のピッチP1とは異なる第2のピッチP2を用いた縦方向の相対運動においてねじ切り加工ツールによって切り直される。
より正確には:
- 第2のピッチP2が第1のピッチP1よりも大きい場合、頂端面SA1及びSA2が切り直され、従って、第2のピッチP2は、頂端ピッチPAと等しく、(図4において示されているように、切り直されない冠状端面SC1及びSC2によって画定される)冠状端ピッチPCである第1のピッチP1よりも大きく;
- 第2のピッチP2が第1のピッチP1よりも小さい場合、冠状端面SC1及びSC2が切り直され、従って、第2のピッチP2は、冠状端ピッチPCと等しく、(切り直されない頂端面SA1及びSA2によって画定される)頂端ピッチPAである第1のピッチP1よりも小さい。
第2のねじ切り加工サイクルは、周辺外側面SLP1及びSLP2の(縦軸I-Iを有する半径方向の面における)幅Lの減少をもたらし、この減少は、冠状端部2aの方向において徐々に増加する。従って、歯科インプラント1が第1のねじ切り加工サイクルに従う(図1)ことを含む、冠状端部2aの方向における周辺外側面SLP1及びSLP2の(縦軸I-Iを有する半径方向の面における)幅Lの増加を少なくとも部分的に弱めることが可能である。
図2では、セグメントT2及びT3において、周辺外側面SLP1及びSLP2の(縦軸I-Iに沿った)幅Lは、図1ほど冠状端部2aの方向において大幅には増加しないことが分かる。これは、セグメントT2及びT3の(従って、歯科インプラント1の)、それらが骨に貫入するに従った及び貫入したときの挿入トルクの増加を著しく弱める。
第2のねじ切り加工サイクルの後で、歯科インプラント1にセルフタッピングを行わせるように溝R1及びR2(図3)等の複数のタッピング溝がねじ4に形成されてもよい。
スクリュー挿入トルクを弱めることに関する本発明の効果が、図5のグラフにおいて示されており、これは、高密度の骨を表す密度40PCF(ポンド/立方フィート)のポリウレタン生体力学的試験ブロックに2つの歯科インプラントをねじ込むことによる貫入(mm)の関数としての挿入トルク(N.cm)を示している。
曲線C1は、全長が12mmであり且つ4mmの(セグメントT2内の)最大外径の、図1と類似である(が、図3のタッピング溝R1及びR2と類似の3つのタッピング溝がさらに提供された)歯科インプラントに関する。この歯科インプラントを、内径が3.6mmの穴にねじ込むことによって挿入した。
曲線C2は、全長が12mmであり且つ4mmの(セグメントT2内の)最大外径の、(図3のタッピング溝R1及びR2と類似の3つのタッピング溝を有する)図3において示されている本発明による歯科インプラント1に関する。この歯科インプラントを、内径が3.6mmの穴にねじ込むことによって挿入した。
曲線C1によって示されている挿入トルクは、10mmよりほんの少し短い貫入移動に対して80N.cmまで急速に増加していることが分かる。次に、ねじ込むために回転駆動されるのを可能にする歯科インプラントの内部のコネクタ配置にダメージを与えないように、ねじ込みを80N.cmにおいて中断した。これは、実際には、歯科インプラントの挿入は失敗し:12mmというその長さ全体にわたって、ブロックにおいてこれを行うことは可能ではなかったことを意味している。
曲線C2によって例示されている本発明による歯科インプラント1の挿入トルクは、それほど急速に増加していないことが分かる。約10mmの貫入に対して、挿入トルクは約50N.cmであり、これは、本発明によるものではないインプラントの80N.cmよりもはるかに小さい。これによって、70N.cmの挿入トルクを超えることなく、歯科インプラント1を、12mmというその長さ全体まで挿入することに成功し、これによって、ねじ込むために回転駆動されるのを可能にする歯科インプラント1の内部のコネクタ配置にダメージを与える可能性は低い。
曲線C2は、曲線C1よりも傾きが小さく:本発明の結果、スクリュー挿入トルクの増加は大幅に弱められる。
本発明は、明示的に記載された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に含まれる様々なその異形及び一般化を含む。

Claims (11)

  1. 冠状端部と頂端部との間に縦軸に沿って延びるインプラント体を含む歯科インプラントであって、前記インプラント体はコアを有し、前記コアに沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじが延び、前記歯科インプラントは、少なくとも1つのセグメントを有し、前記少なくとも1つのセグメントにおいて、ねじは、前記冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、且つ前記コアは、前記頂端部の方向において先細りであり、前記少なくとも1つのねじ山は、前記歯科インプラントの前記頂端部に向けられた頂端面、前記歯科インプラントの前記冠状端部に向けられた冠状端面、及び前記少なくとも1つのねじ山の前記頂端面と前記冠状端面とを接続する周辺外側面を有し、
    - 前記少なくとも1つのねじ山の頂端面は、前記縦軸に沿った断面において、頂端ピッチに従って繰り返される第1の輪郭を有し、
    - 前記少なくとも1つのねじ山の冠状端面は、前記縦軸に沿った断面において、冠状端ピッチに従って繰り返される第2の輪郭を有し、
    前記少なくとも1つのセグメントにおいて、前記頂端ピッチは前記冠状端ピッチよりも大きいことを特徴とする、歯科インプラント。
  2. 前記冠状端ピッチ及び前記頂端ピッチは一定であることを特徴とする、請求項1に記載の歯科インプラント。
  3. 前記頂端ピッチと前記冠状端ピッチとの比が、区間[1;1.1]に属することを特徴とする、請求項2に記載の歯科インプラント。
  4. 前記冠状端ピッチ及び前記頂端ピッチの一方が一定であり、前記冠状端ピッチ及び前記頂端ピッチの他方が徐々に増加することを特徴とする、請求項1に記載の歯科インプラント。
  5. 前記コアは、前記歯科インプラントの前記少なくとも1つのセグメント上で、前記頂端部の方向において円錐状に先細りであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の歯科インプラント。
  6. 前記コアが前記頂端部の方向において先細りである前記歯科インプラントの少なくとも1つのセグメントにおいて、前記ねじは、前記頂端部の方向において先細りであり、好ましくは円錐状であることを特徴とする、請求項5に記載の歯科インプラント。
  7. 前記歯科インプラントの少なくとも1つのセグメントにおいて
    - 前記コア及び前記ねじは円錐状であり、
    - 前記コアは、前記ねじの先細りよりも大きい先細りを有することを特徴とする、請求項6に記載の歯科インプラント。
  8. 冠状端部と頂端部との間に縦軸に沿って延びるインプラント体を含む歯科インプラントの製造方法であって、前記インプラント体はコアを有し、前記コアに沿って、少なくとも1つのねじ山を有する螺旋ねじが延び、
    a) 第1のねじ切り加工サイクルの間に、
    - 前記歯科インプラントの少なくとも1つのセグメントにおいて、前記少なくとも1つのねじ山が、前記冠状端部の方向において徐々に減少する高さを有し、前記コアが、前記頂端部の方向において先細りであり、
    - 前記少なくとも1つのねじ山が、実質的に前記冠状端部の方向に向けられた冠状端面を有し、
    - 前記少なくとも1つのねじ山が、実質的に前記頂端部の方向に向けられた頂端面を有し、
    - 前記少なくとも1つのねじ山が、前記頂端面と前記冠状端面とを接続する周辺外側面を有する
    ように、少なくとも1つのねじ山が、第1のピッチに従った縦方向の相対運動においてねじ切り加工ツールによって形成され、
    b) 第2のねじ切り加工サイクルの間に、前記歯科インプラントの少なくとも1つの長さのセグメントにおいて、第2のピッチに従った縦方向の相対運動においてねじ切り加工ツールが、
    - 前記頂端面であって、前記第2のピッチが前記第1のピッチよりも大きい、前記頂端面、及び/又は
    - 前記冠状端面であって、前記第2のピッチが前記第1のピッチよりも小さい、前記冠状端面、
    を切り直すために使用されることを特徴とする、製造方法。
  9. 前記第1のピッチ及び前記第2のピッチは一定であることを特徴とする、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記第1のピッチ及び前記第2のピッチの最大のピッチと最小のピッチとの比が、区間[1;1.1]に属することを特徴とする、請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記第1のピッチ及び前記第2のピッチは、0.6mmから3mmであることを特徴とする、請求項8乃至10のいずれか一項に記載の製造方法。
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