JP2022539460A - ピラゾロン縮合ピリミジン化合物、その製造方法及び使用 - Google Patents
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Abstract
本発明はピラゾロン縮合ピリミジン化合物、その製造方法及び用途を開示する。本発明は式(I)に示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物を提供し、当該一群の化合物はWEE1キナーゼに優れた阻害活性がある。【化1】TIFF2022539460000117.tif47170
Description
[関連出願の相互参照]
本願は出願日が2019年6月28日の中国特許出願201910578299.1号の優先権を主張する。本願には前記中国特許出願の全文を引用する。
[技術分野]
本願は出願日が2019年6月28日の中国特許出願201910578299.1号の優先権を主張する。本願には前記中国特許出願の全文を引用する。
[技術分野]
本発明は、ピラゾロン縮合ピリミジン化合物、その製造方法及び用途に関する。
[背景技術]
[背景技術]
細胞周期はDNA損傷修復のプロセスと密接に関連している。細胞周期とは細胞分裂の全過程で、細胞分裂間期(interphase)と分裂期(mitotic phase、M)の2つの段階に分けられる。細胞周期チェックポイント(checkpoint)は細胞周期を調節する重要なポイントで、主な役割は周期内の各イベントが所定のタイミングと順番で行われるようにし、外部環境に適合するように細胞の状態を調節することである。
細胞の主なチェックポイントとして次のものがある。1)G1/Sチェックポイントで、哺乳動物でR(restriction)ポイントと呼ばれ、休止期のG1期からDNA合成期に入るよう細胞を制御する。2)S期チェックポイントで、DNAの複製が完了するかどうかを示す。3)G2/Mチェックポイントで、分裂期に入るよう細胞を調節するコントロールポイントである。4)中期-後期チェックポイントで、スピンドルアセンブリチェックポイントとも呼ばれ、セントロメアがスピンドルに正しく接続されないと、細胞周期の中断となる。細胞分裂周期の特定のプロセスにDNA損傷などの異常がある場合に、チェックポイントがそれを直ちに検知して修復を開始する。P53タンパク質はG1チェックポイントを調節する重要なタンパク質で、DNAが損傷すると、細胞がS期に入るのを防ぎ、DNA修復メカニズムを活性化し、これは細胞ゲノムの完全性を維持するために極めて重要なことである。一方、腫瘍細胞にはいつもP53変異があるため、G1チェックポイントに欠陥があり、そのためP53変異のある細胞では細胞分裂周期の調節がG2/Mチェックポイントに依存する。
WEE1キナーゼは細胞周期を調節するタンパク質で、サイクリン依存性キナーゼ1(cyclin-dependent kinase 1、CDK1)のリン酸化の状態を調節することで、CDK1とサイクリンB(cyclinB)の複合体の活性を調節して細胞周期の調節を実現し、しかもDNA損傷チェックポイントにも極めて重要な調節効果がある。WEE1はG2/M期を停止するための重要な遺伝子で、モニタリングの面で重要な役割を果たし、一部のがんで過剰発現される。WEE1キナーゼの阻害又は下方制御はいずれも有糸分裂に支障をきたすため、WEE1キナーゼ阻害剤は抗がん治療において重要な役割を果たすものとして、抗がん剤の研究開発ではホットスポットとなっている。
国際特許出願WO2019037678、WO2019028008、WO2018133829、WO2010098367、WO2010067886、WO2008115742、WO2008115738、WO2007126122、WO2007126128、WO2004007499などにはいくつかの小分子WEE1キナーゼ阻害剤が開示されているが、販売承認を得た小分子WEE1キナーゼ阻害剤がまだないことから、本分野では抗がん活性に優れ、安全性の高いWEE1キナーゼ阻害剤を開発することが必要である。
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
本発明が解決しようとする技術的課題は次のとおりである。WEE1キナーゼに阻害活性のある従来の化合物は構造が単純であるため、本発明はピラゾロン縮合ピリミジン化合物、その製造方法及び用途を提供し、当該一群の化合物はWEE1キナーゼに優れた阻害活性がある。
本発明は式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物を提供し、
式中、R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、C3~C20シクロアルキル基、1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは0、1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、-SR2-8、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、-(C=O)R2-1-1、-S(=O)2R2-1-2、-(C=NR2-1-3)R2-1-4、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-1-5によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-1、R2-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-1-6によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-1-7)-によって置換され、R2-1-7は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-1-1、R2-1-2、R2-1-4は独立して水素、-NR2-1-1-1R2-1-1-2、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-1-1-3によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10
アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-1-1、R2-1-1-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-1-3は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-3は水素、シアノ基、-OH、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基から選ばれ、
R2-1-5、R2-1-6は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-1-5-1R2-1-5-2、-OR2-1-5-3、-SR2-1-5-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-1-5-1、R2-1-5-2、R2-1-5-3、R2-1-5-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3は独立して水素、-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-3-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-3-1、R2-3-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-3-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-3-1-2)-によって置換され、R2-3-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-3-1-1-1R2-3-1-1-2、-OR2-3-1-1-3、-SR2-3-1-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-1-1-1、R2-3-1-1-2、R2-3-1-1-3、R2-3-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-3-4-1R2-3-4-2、-OR2-3-4-3、-SR2-3-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-4-1、R2-3-4-2、R2-3-4-3、R2-3-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-4は独立して水素、-CN、-OR2-4-1又はC1~C7アルキル基であり
、
R2-4-1は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2、-OR2-5-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-5-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-5-1、R2-5-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-5-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-5-1-2)-によって置換され、R2-5-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-5-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-5-1-1-1R2-5-1-1-2、-OR2-5-1-1-3、-SR2-5-1-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1-1-1、R2-5-1-1-2、R2-5-1-1-3、R2-5-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-5-4-1R2-5-4-2、-OR2-5-4-3、-SR2-5-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-4-1、R2-5-4-2、R2-5-4-3、R2-5-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2、-OR2-6-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-6-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-6-1、R2-6-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-6-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-6-1-2)-によって置換され、R2-6-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-6-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-6-1-1-1R2-6-1-1-2、-OR2-6-1-1-3、-SR2-6-1-1-4又はC1~C7ア
ルキル基であり、
R2-6-1-1-1、R2-6-1-1-2、R2-6-1-1-3、R2-6-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-6-4-1R2-6-4-2、-OR2-6-4-3、-SR2-6-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6-4-1、R2-6-4-2、R2-6-4-3、R2-6-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-7、R2-8は独立して水素、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-7-1によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-7-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-7-1-1R2-7-1-2、-OR2-7-1-3、-SR2-7-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-7-1-1、R2-7-1-2、R2-7-1-3、R2-7-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9は独立して-OR2-9-1、-NR2-9-2R2-9-3、-SR2-9-4、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-(C=NR2-9-6)R2-9-7、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-1、R2-9-2、R2-9-3、R2-9-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9-5-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5-4は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-6は独立して水素、-CN、-OR2-9-6-1又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-6-1は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、
C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7は独立して-NR2-9-7-1R2-9-7-2、-OR2-9-7-3、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7-1、R2-9-7-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-9-7-1、R2-9-7-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-9-7-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-9-7-1-2)-によって置換され、R2-9-7-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-7-1-1は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2、-OR2-9-8-3、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-9-8-1、R2-9-8-2及びそれに接続された窒素原子が所望により1つ、2つ又は3つのR2-9-8-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-9-8-1-2)-によって置換され、R2-9-8-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-8-1-1は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
上記のいずれの場合でも、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C1~C7ヘテロアリール基におけるヘテロ原子はホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリン
のうちの1種又は複数種から独立して選ばれ、ヘテロ原子数は独立して1つ、2つ、3つ又は4つである。
一形態において、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物における一部の置換基はさらに次のとおりに定義されてもよい。以下言及されていない置換基はその定義が上記のいずれかの形態に記載のとおりである(以下、「一形態において」と略記する)。
Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基は、例えば、C3~C20単環シクロアルキル基、C3~C20スピロ環シクロアルキル基、C3~C20縮合環シクロアルキル基又はC3~C20架橋環シクロアルキル基である。
Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基は、例えば、C3~C20単環シクロアルキル基、C3~C20スピロ環シクロアルキル基、C3~C20縮合環シクロアルキル基又はC3~C20架橋環シクロアルキル基である。
前記C3~C20単環シクロアルキル基は、例えば、C3~C6単環シクロアルキル基であり、また、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、さらに、例えば、シクロヘキシル基である。
前記C3~C20架橋環シクロアルキル基は、例えば、C5~C8架橋環シクロアルキル基であり、また、例えば、
一形態において、
Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基は、例えば、C3~C20飽和シクロアルキル基である。
Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基は、例えば、C3~C20飽和シクロアルキル基である。
一形態において、
R2-1、R2-2が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基である。
R2-1、R2-2が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基である。
一形態において、
Lが1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基で、R3が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基」は、例えば、
Lが1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基で、R3が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基」は、例えば、
一形態において、
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である。
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である。
前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、モルホリニル基、ピペリジニル基又はピペラジニル基である。
前記モルホリニル基は、例えば、
前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC5~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC7~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC7~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、さらに、例えば、
前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC6~C8縮合環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC6~C8縮合環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、さらに、例えば、
前記C3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC4~C6架橋環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC4~C6架橋環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、さらに、例えば、
一形態において、
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
一形態において、
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
一形態において、
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である。
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である。
前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、モルホリニル基、ピペリジニル基又はピペラジニル基である。
前記モルホリニル基は、例えば、
前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC5~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC7~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC7~C9スピロ環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、
前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC6~C8縮合環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC6~C8縮合環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、さらに、例えば、
前記C3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC4~C6架橋環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC4~C6架橋環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、さらに、例えば、
一形態において、
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R4を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R4を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
一形態において、
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
一形態において、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基又はエチル基である。
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基又はエチル基である。
一形態において、
R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C7シクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C7単環シクロアルキル基であり、さらに、例えば、シクロブチル基である。
R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C7シクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C7単環シクロアルキル基であり、さらに、例えば、シクロブチル基である。
一形態において、
R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、飽和C3~C14シクロアルキル基である。
R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、飽和C3~C14シクロアルキル基である。
一形態において、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C7ヘテロシクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C7単環ヘテロシクロアルキル基であり、さらに、例えば、アゼチジニル基であり、またさらに、例えば、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C7ヘテロシクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C7単環ヘテロシクロアルキル基であり、さらに、例えば、アゼチジニル基であり、またさらに、例えば、
一形態において、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
一形態において、
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が替えられなくてもよく又は置換されなくてもよい。
一形態において、
R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環シクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C6単環シクロアルキル基であり、さらに、例えば、シクロプロピル基である。
R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環シクロアルキル基であり、また、例えば、C3~C6単環シクロアルキル基であり、さらに、例えば、シクロプロピル基である。
一形態において、
R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和シクロアルキル基である。
R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和シクロアルキル基である。
一形態において、
R2-9-2、R2-9-3が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基である。
R2-9-2、R2-9-3が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、また、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、さらに、例えば、メチル基である。
一形態において、
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は、例えば、
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は、例えば、
一形態において、
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
一形態において、
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
一形態において、
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
一形態において、
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基である。
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基である。
前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、テトラヒドロピロリル基である。
前記テトラヒドロピロリル基は、例えば、
一形態において、
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
一形態において、
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が置換されなくてもよく又は替えられなくてもよい。
R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が置換されなくてもよく又は替えられなくてもよい。
一形態において、
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、ピペラジニル基である。
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、また、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」であり、さらに、例えば、「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C5単環ヘテロシクロアルキル基」で、且つ窒素原子を介してベンゼン環に接続されたものであり、またさらに、例えば、ピペラジニル基である。
前記ピペラジニル基は、例えば、
一形態において、
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は、例えば、C3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなくてもよい。
一形態において、
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が置換されなくてもよく又は替えられなくてもよい。
R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基が置換されなくてもよく又は替えられなくてもよい。
一形態において、
R2-9が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、さらに、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基である。
R2-9が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基は、例えば、C1~C3アルキル基であり、さらに、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基である。
一形態において、
前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物における各異性体の比率が均等であってもよく、例えば、ラセミ体である。
前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物における各異性体の比率が均等であってもよく、例えば、ラセミ体である。
一形態において、
前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物における原子はいずれもその天然存
在比の形態で存在してもよい。
前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物における原子はいずれもその天然存
在比の形態で存在してもよい。
一形態において、
R1は水素又はメチル基である。
R1は水素又はメチル基である。
一形態において、
nは1又は2である。
nは1又は2である。
一形態において、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよい。
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよい。
一形態において、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である。
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R2は-NR2-1R2-2である。
R2は-NR2-1R2-2である。
一形態において、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つ又は3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つ又は3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
Lは
Lは
一形態において、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シ
クロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シ
クロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基である。
一形態において、R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、LはC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である。
一形態において、Lは1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、R3は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1
~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、Lは-(CH2)m-R2である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、C3~C20シクロアルキル基、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、C3~C20シクロアルキル基、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロア
ルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロア
ルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロア
ルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロア
ルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3
~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3
~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC
3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC
3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7ア
ルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7ア
ルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である。
一形態において、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、
R1は水素であり、
nは1であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
R1は水素であり、
nは1であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である。
一形態において、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は
一形態において、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物に係る、式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は下記のいずれかの構造である。
一形態において、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物に係る、式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は次のいずれかの化合物である。
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%
ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→50%移動相Bの勾配溶出である。前記条件で保持時間が9.66分の
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%
ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→50%移動相Bの勾配溶出である。前記条件で保持時間が9.66分の
である。
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→50%移動相Bの勾配溶出である。前記条件で保持時間が10.04分の
である。
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→95%移動相Bの勾配溶出である。前記条件で保持時間が7.80分の
である。
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→95%移動相Bの勾配溶出である。前記条件で保持時間が7.97分の
本発明はさらに、化合物1Aと化合物1BのC-Nカップリング反応により化合物1Cを得るステップ1と、化合物1Cはまず酸化剤の作用で活性の高いスルホキシド中間体を生成し、その後、化合物1Dとの置換反応によって化合物Iを得るステップ2とを含む前記化合物Iの製造方法を提供する。
化合物Iの製造方法に記載の反応の条件とステップは本分野通常の条件とステップであってもよく、本発明において下記条件とステップであることが特に好ましい。
ステップ1において、前記C-Nカップリング反応は本分野でC-N結合を構築するために一般的なカップリング法であり、例えば、ウルマン(Ullmann)反応、バックワルド・ハートウィッグアミノ化であり、ウルマン(Ullmann)反応が好ましく、反応条件はヨウ化第一銅/炭酸カリウム/N,N-ジイソプロピルエチルアミン/ジオキサンが好ましい。
ステップ2において、前記酸化剤はメタクロロ過安息香酸(mCPBA)が好ましく、前記置換反応の条件は本分野で置換のための一般的な反応条件であり、例えば、塩基性条件又は酸性条件であり、塩基性条件はジイソプロピルエチルアミンが好ましく、酸性条件はトリフルオロ酢酸が好ましい。
前記化合物Iの製造方法において、前記化合物1Aは次の反応式1に示す方法から得てもよい。ステップ1において、化合物1A1が有機溶媒において臭素化試薬と反応して化合物1A2を得る。ステップ2において、化合物1A2に対して酸化剤によってピリジンを酸化して反応活性の高い化合物1A3を得る。ステップ3において、化合物1A3が求核試薬と反応して化合物1A4を得る。ステップ4において、化合物1A4から塩基性条件においてアセチル基を除去して化合物1Aを得る。
反応式1に記載の反応の条件とステップは本分野通常の条件とステップであってもよく、本発明において下記条件であることが特に好ましい。
ステップ1において、前記有機溶媒は高沸点溶媒が好ましく、例えば、トルエン、アセトニトリルであり、前記臭素化試薬はブロモトリメチルシラン、ホスホリルトリブロミドが好ましく、反応温度は120~150℃が好ましく、通常の加熱反応又はマイクロ波加熱反応である。
ステップ1において、前記有機溶媒は高沸点溶媒が好ましく、例えば、トルエン、アセトニトリルであり、前記臭素化試薬はブロモトリメチルシラン、ホスホリルトリブロミドが好ましく、反応温度は120~150℃が好ましく、通常の加熱反応又はマイクロ波加熱反応である。
ステップ2において、前記酸化剤は本分野で一般的に窒素を窒素酸化物に酸化するための酸化剤であってもよく、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)が好ましい。
ステップ3において、前記求核試薬は酸無水物が好ましく、例えば、無水酢酸である。
ステップ4において、前記塩基性条件は本分野で一般的にアセチル基を除去するための条件であり、エタノール溶媒において水酸化カリウムを用いてアセチル基を除去することが好ましい。
前記化合物Iの製造方法において、前記化合物1Aは次の反応式2に示す方法から得てもよい。ステップ1において、化合物1A’を酸化剤の作用によって酸化して化合物1A5を生成する。ステップ2において、化合物1A5にグリニャール試薬が攻撃して化合物1Aを得る。
反応式2に記載の反応の条件とステップは本分野通常の条件とステップであってもよく、本発明において下記条件であることが特に好ましい。
ステップ1において、前記酸化剤は本分野で一般的にヒドロキシ基を酸化してアルデヒド又はケトンを生成するための条件であり、デス・マーチン試薬が好ましい。化合物1A’は前記方法1の反応式1の方法から調製される。
ステップ1において、前記酸化剤は本分野で一般的にヒドロキシ基を酸化してアルデヒド又はケトンを生成するための条件であり、デス・マーチン試薬が好ましい。化合物1A’は前記方法1の反応式1の方法から調製される。
ステップ2において、前記グリニャール試薬は本分野でよく利用するグリニャール試薬であり、メチル化グリニャール試薬が好ましい。
本発明はさらに式1Cに示す化合物を提供し、
一形態において、式1Cに示す化合物は次のいずれかの構造であってもよい。
本発明はさらにキナーゼ(例えば、WEE1キナーゼ)阻害剤を製造するための物質Xの用途を提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記用途において、前記キナーゼ阻害剤はインビトロにおいて使用するキナーゼ阻害剤であってもよい。
本発明はさらに薬物を製造するための物質Xの用途を提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
本発明はさらに薬物を製造するための物質Xの用途を提供する。前記薬物はWEE1キナーゼに関連する疾患を治療及び/又は予防するために用いられる。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記WEE1キナーゼに関連する疾患は、例えば、がんである。前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明はさらに薬物を製造するための物質Xの用途を提供する。前記薬物はがんを治療及び/又は予防するために用いられる。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立
腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明はさらに、患者に治療有効量の物質Xを投与することを含む、WEE1キナーゼに関連する疾患を治療及び/又は予防する方法を提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記WEE1キナーゼに関連する疾患は、例えば、がんである。前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明はさらに、患者に治療有効量の物質Xを投与することを含む、がんを治療及び/又は予防する方法を提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明はさらに、物質Xと(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含む医薬組成物を提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
本発明はさらに、物質Xと抗がん薬とを含む組み合わせを提供する。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記物質Xは前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である。
前記抗がん薬は本分野の通常の抗がん薬であってもよく(ただし前記物質Xではなく)、例えば、抗がんアルキル化剤、抗がん代謝拮抗剤、抗がん抗生物質、植物に由来する抗がん剤、抗がん白金配位化合物、抗がんカンプトテシン誘導体、抗がんチロシンキナーゼ
阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節物質、ミトキサントロン、L-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシ尿素、ペントスタチン、レチノイン酸、アレファセプト、ダルベポエチンアルファ、アナストロゾール、エキセメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブナトリウム、デニロイキン ジフチトクス2、アルデスロイキン、甲状腺刺激ホルモンα、三酸化二ヒ素、ボルテゾミブ、カペシタビン及びゴセレリンのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、抗がん代謝拮抗剤である。
阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節物質、ミトキサントロン、L-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシ尿素、ペントスタチン、レチノイン酸、アレファセプト、ダルベポエチンアルファ、アナストロゾール、エキセメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブナトリウム、デニロイキン ジフチトクス2、アルデスロイキン、甲状腺刺激ホルモンα、三酸化二ヒ素、ボルテゾミブ、カペシタビン及びゴセレリンのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、抗がん代謝拮抗剤である。
前記抗がんアルキル化剤は本分野通常の抗がんアルキル化剤であってもよく、例えば、窒素マスタードN-オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ジブロモマンニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド及びカルムスチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん代謝拮抗剤は本分野通常の抗がん代謝拮抗剤であってもよく、例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5-フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクタデシルリン酸ナトリウム、エノシタビン、S-1、ゲムシタビン、フルダラビン及びペメトレキセド二ナトリウムのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、5-フルオロウラシルである。
前記抗がん抗生物質は本分野通常の抗がん抗生物質であってもよく、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルジノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス及びバルルビシンのうちの1種又は複数種である。
前記植物に由来する抗がん剤は本分野通常の植物に由来する抗がん剤であってもよく、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ラステット、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル及びビノレルビンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん白金配位化合物は本分野通常の抗がん白金配位化合物であってもよく、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン及びオキサリプラチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんカンプトテシン誘導体は本分野通常の抗がんカンプトテシン誘導体であってもよく、例えば、イリノテカン、トポテカン及びカンプトテシンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんチロシンキナーゼ阻害剤は本分野通常の抗がんチロシンキナーゼ阻害剤であってもよく、例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ及びエルロチニブのうちの1種又は複数種である。
前記モノクローナル抗体は本分野通常のモノクローナル抗体であってもよく、例えば、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ及びトラスツズマブのうちの1種又は複数種である。
前記インターフェロンは本分野通常のインターフェロンであってもよく、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ-1a及びインターフェロンγ-n1のうちの1種又は複数種である。
前記生物学的応答調節物質は本分野通常の生物学的応答調節物質であってもよく、例えば、カワラタケ多糖体、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール及びウベニメクスのうちの1種又は複数種である。
前記組み合わせの各成分は同時に使用してもよいし又は分けて使用してもよい(例えば、順次使用する)。前記組み合わせの各成分を同時に使用する場合に、前記組み合わせの各成分を均一に混合してもよい(つまり、各成分の混合物である)。
前記組み合わせの各成分を単一の医薬組成物にして同時に使用してもよいし、各成分をそれぞれ単独な医薬組成物(例えば、キットの形態)にしてもよく、これらの単独な医薬組成物を同時に使用してもよいし又は分けて使用してもよい(例えば、順次使用する)。
本発明はさらに、がんを予防及び/又は治療する薬物を製造するための前記組み合わせの用途を提供する。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明に記載の用途において、前記物質X、前記抗がん薬を同時に投与してもよいし又は分けて投与してもよい(例えば、順次投与する)。
本発明はさらに、患者に治療有効量の前記組み合わせを投与することを含む、がんを治療及び/又は予防する方法を提供する。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
本発明はさらに、薬物を製造するための前記物質Xの用途を提供し、前記薬物は「前記抗がん薬と組み合わせて」がんを予防及び/又は治療するために用いられる。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄
性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
前記抗がん薬は本分野の通常の抗がん薬であってもよく(ただし前記物質Xではなく)、例えば、抗がんアルキル化剤、抗がん代謝拮抗剤、抗がん抗生物質、植物に由来する抗がん剤、抗がん白金配位化合物、抗がんカンプトテシン誘導体、抗がんチロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節物質、ミトキサントロン、L-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシ尿素、ペントスタチン、レチノイン酸、アレファセプト、ダルベポエチンアルファ、アナストロゾール、エキセメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブナトリウム、デニロイキン ジフチトクス2、アルデスロイキン、甲状腺刺激ホルモンα、三酸化二ヒ素、ボルテゾミブ、カペシタビン及びゴセレリンのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、抗がん代謝拮抗剤である。
前記抗がんアルキル化剤は本分野通常の抗がんアルキル化剤であってもよく、例えば、窒素マスタードN-オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ジブロモマンニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド及びカルムスチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん代謝拮抗剤は本分野通常の抗がん代謝拮抗剤であってもよく、例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5-フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクタデシルリン酸ナトリウム、エノシタビン、S-1、ゲムシタビン、フルダラビン及びペメトレキセド二ナトリウムのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、5-フルオロウラシルである。
前記抗がん抗生物質は本分野通常の抗がん抗生物質であってもよく、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルジノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス及びバルルビシンのうちの1種又は複数種である。
前記植物に由来する抗がん剤は本分野通常の植物に由来する抗がん剤であってもよく、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ラステット、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル及びビノレルビンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん白金配位化合物は本分野通常の抗がん白金配位化合物であってもよく、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン及びオキサリプラチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんカンプトテシン誘導体は本分野通常の抗がんカンプトテシン誘導体であってもよく、例えば、イリノテカン、トポテカン及びカンプトテシンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんチロシンキナーゼ阻害剤は本分野通常の抗がんチロシンキナーゼ阻害剤であってもよく、例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ及びエルロチニブのうちの1種又は複数種である。
前記モノクローナル抗体は本分野通常のモノクローナル抗体であってもよく、例えば、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ及びトラスツズマブのうちの1種又は複数種である。
前記インターフェロンは本分野通常のインターフェロンであってもよく、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ-1a及びインターフェロンγ-n1のうちの1種又は複数種である。
前記生物学的応答調節物質は本分野通常の生物学的応答調節物質であってもよく、例えば、カワラタケ多糖体、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール及びウベニメクスのうちの1種又は複数種である。
本発明に記載の用途において、前記物質X、前記抗がん薬を同時に投与してもよいし又は分けて投与してもよい(例えば、順次投与する)。
本発明はさらに、薬物を製造するための前記抗がん薬の用途を提供し、前記薬物は「前記物質Xと組み合わせて」がんを予防及び/又は治療するために用いられる。
前記がんは、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆嚢胆管がん、肝臓がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮腫、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、精巣がん、胎児性がん、腎芽腫、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟組織腫瘍、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ホジキンリンパ腫であり、また、例えば、乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫であり、さらに、例えば、結腸がん又は卵巣がんであり、またさらに、例えば、結腸がん又は子宮頸がんである。
前記抗がん薬は本分野の通常の抗がん薬であってもよく(ただし前記物質Xではなく)、例えば、抗がんアルキル化剤、抗がん代謝拮抗剤、抗がん抗生物質、植物に由来する抗がん剤、抗がん白金配位化合物、抗がんカンプトテシン誘導体、抗がんチロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節物質、ミトキサントロン、L-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシ尿素、ペントスタチン、レチノイン酸、アレファセプト、ダルベポエチンアルファ、アナストロゾール、エキセメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブナトリウム、デニロイキン ジフチトクス2、アルデスロイキン、甲状腺刺激ホルモンα、三酸化二ヒ素、ボルテゾミブ、カペシタビン及びゴセレリンのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、抗がん代謝拮抗剤である。
前記抗がんアルキル化剤は本分野通常の抗がんアルキル化剤であってもよく、例えば、窒素マスタードN-オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ジブロモマンニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド及びカルムスチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん代謝拮抗剤は本分野通常の抗がん代謝拮抗剤であってもよく、例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5-フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクタデシルリン酸ナトリウム、エノシタビン、S-1、ゲムシタビン、フルダラビン及びペメトレキセド二ナトリウムのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、5-フルオロウラシ
ルである。
ルである。
前記抗がん抗生物質は本分野通常の抗がん抗生物質であってもよく、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルジノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス及びバルルビシンのうちの1種又は複数種である。
前記植物に由来する抗がん剤は本分野通常の植物に由来する抗がん剤であってもよく、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ラステット、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル及びビノレルビンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん白金配位化合物は本分野通常の抗がん白金配位化合物であってもよく、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン及びオキサリプラチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんカンプトテシン誘導体は本分野通常の抗がんカンプトテシン誘導体であってもよく、例えば、イリノテカン、トポテカン及びカンプトテシンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんチロシンキナーゼ阻害剤は本分野通常の抗がんチロシンキナーゼ阻害剤であってもよく、例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ及びエルロチニブのうちの1種又は複数種である。
前記モノクローナル抗体は本分野通常のモノクローナル抗体であってもよく、例えば、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ及びトラスツズマブのうちの1種又は複数種である。
前記インターフェロンは本分野通常のインターフェロンであってもよく、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ-1a及びインターフェロンγ-n1のうちの1種又は複数種である。
前記生物学的応答調節物質は本分野通常の生物学的応答調節物質であってもよく、例えば、カワラタケ多糖体、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール及びウベニメクスのうちの1種又は複数種である。
本発明に記載の用途において、前記物質X、前記抗がん薬を同時に投与してもよいし又は分けて投与してもよい(例えば、順次投与する)。
本発明はさらに、前記組み合わせと(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含む医薬組成物を提供する。
前記医薬組成物は前記組み合わせと前記医薬品添加物とからなってもよい。
本発明はさらに、医薬組成物Aと医薬組成物Bとを含む組み合わせキットを提供する。
前記医薬組成物Aは前記物質Xと、(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含み、
前記医薬組成物Bは前記抗がん薬と、(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含む。
前記医薬組成物Aは前記物質Xと、(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含み、
前記医薬組成物Bは前記抗がん薬と、(1種又は複数種の)医薬品添加物とを含む。
前記組み合わせキットは前記医薬組成物Aと、前記医薬組成物Bとからなってもよい。
前記医薬組成物Aは物質Xと、医薬品添加物とからなってもよく、
前記医薬組成物Bは前記抗がん薬と、医薬品添加物とからなってもよい。
前記医薬組成物Bは前記抗がん薬と、医薬品添加物とからなってもよい。
前記抗がん薬は本分野の通常の抗がん薬であってもよく(ただし前記物質Xではなく)、例えば、抗がんアルキル化剤、抗がん代謝拮抗剤、抗がん抗生物質、植物に由来する抗がん剤、抗がん白金配位化合物、抗がんカンプトテシン誘導体、抗がんチロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節物質、ミトキサントロン、L-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシ尿素、ペントスタチン、レチノイン酸、アレファセプト、ダルベポエチンアルファ、アナストロゾール、エキセメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブナトリウム、デニロイキン ジフチトクス2、アルデスロイキン、甲状腺刺激ホルモンα、三酸化二ヒ素、ボルテゾミブ、カペシタビン及びゴセレリンのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、抗がん代謝拮抗剤である。
前記抗がんアルキル化剤は本分野通常の抗がんアルキル化剤であってもよく、例えば、窒素マスタードN-オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ジブロモマンニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド及びカルムスチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん代謝拮抗剤は本分野通常の抗がん代謝拮抗剤であってもよく、例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5-フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクタデシルリン酸ナトリウム、エノシタビン、S-1、ゲムシタビン、フルダラビン及びペメトレキセド二ナトリウムのうちの1種又は複数種であり、また、例えば、5-フルオロウラシルである。
前記抗がん抗生物質は本分野通常の抗がん抗生物質であってもよく、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルジノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス及びバルルビシンのうちの1種又は複数種である。
前記植物に由来する抗がん剤は本分野通常の植物に由来する抗がん剤であってもよく、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ラステット、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル及びビノレルビンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がん白金配位化合物は本分野通常の抗がん白金配位化合物であってもよく、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン及びオキサリプラチンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんカンプトテシン誘導体は本分野通常の抗がんカンプトテシン誘導体であってもよく、例えば、イリノテカン、トポテカン及びカンプトテシンのうちの1種又は複数種である。
前記抗がんチロシンキナーゼ阻害剤は本分野通常の抗がんチロシンキナーゼ阻害剤であってもよく、例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ及びエルロチニブのうちの1種又は複数種である。
前記モノクローナル抗体は本分野通常のモノクローナル抗体であってもよく、例えば、
セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ及びトラスツズマブのうちの1種又は複数種である。
セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ及びトラスツズマブのうちの1種又は複数種である。
前記インターフェロンは本分野通常のインターフェロンであってもよく、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ-1a及びインターフェロンγ-n1のうちの1種又は複数種である。
前記生物学的応答調節物質は本分野通常の生物学的応答調節物質であってもよく、例えば、カワラタケ多糖体、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール及びウベニメクスのうちの1種又は複数種である。
前記組み合わせキットの各医薬組成物を同時に使用してもよいし又は分けて使用してもよい(例えば、順次使用する)。
特に説明がある場合を除き、本発明の明細書と特許請求の範囲に出現する次の用語は下記の意味を有する。
用語「薬学的に許容される」とは、塩、溶媒、添加物などは一般に毒性がなく、安全で、しかも患者への使用に適することである。前記「患者」とは好ましくは哺乳動物で、より好ましくはヒトである。
用語「薬学的に許容される」とは、塩、溶媒、添加物などは一般に毒性がなく、安全で、しかも患者への使用に適することである。前記「患者」とは好ましくは哺乳動物で、より好ましくはヒトである。
用語「薬学的に許容される塩」とは本発明に係る化合物と相対的に毒性がなく薬学的に許容される酸又は塩基とから製造される塩である。本発明に係る化合物に相対的に酸性を示す官能基が含まれる場合に、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の薬学的に許容される塩基と当該化合物の中性の形態とを接触させることによって塩基付加塩を得る。薬学的に許容される塩基付加塩はリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、ビスマス塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩を含み、ただしそれらに限定されない。本発明に係る化合物に相対的に塩基性を示す官能基が含まれる場合に、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の薬学的に許容される酸と当該化合物の中性の形態とを接触させることによって酸付加塩を得る。前記薬学的に許容される酸は無機酸を含み、前記無機酸は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、リン酸、亜リン酸、硫酸などを含み、ただしそれらに限定されない。前記薬学的に許容される酸は有機酸を含み、前記有機酸は酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、サリチル酸、酒石酸、メタンスルホン酸、イソニコチン酸、酸性のクエン酸、オレイン酸、タンニン酸、パントテン酸、酒石酸水素、アスコルビン酸、ゲンチジン酸、フマル酸、グルコン酸、糖酸、ギ酸、エタンスルホン酸、パモ酸(即ち、4,4’-メチレン-ビス(3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸))、アミノ酸(例えば、グルタミン酸、アルギニン)などを含み、ただしそれらに限定されない。本発明に係る化合物は相対的に酸性を示す官能基と相対的に塩基性を示す官能基を含む場合に、塩基付加塩又は酸付加塩に変換されることが可能である。詳しくはBerge et al.,「Pharmaceutical Salts」,Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19(1977)、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(P.Heinrich Stahl and Camille G.Wermuth,ed.,Wiley-VCH,2002)を参照する。
用語「溶媒和物」とは本発明に係る化合物が定比又は不定比の溶媒と結合して形成された物質である。溶媒和物における溶媒分子は規則正しく又は不規則的に配列して存在する
。前記溶媒は水、メタノール、エタノールなどを含み、ただしそれらに限定されない。
。前記溶媒は水、メタノール、エタノールなどを含み、ただしそれらに限定されない。
用語「薬学的に許容される塩の溶媒和物」で「薬学的に許容される塩」と「溶媒和物」は上述したとおり、(1)本発明に係る化合物と相対的に毒性がなく薬学的に許容される酸又は塩基とから製造され、且つ(2)本発明に係る化合物が定比又は不定比の溶媒と結合して形成された物質である。前記「薬学的に許容される塩の溶媒和物」は本発明に係る化合物の塩酸一水和物を含み、ただしそれらに限定されない。
用語「化合物」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」又は「薬学的に許容される塩の溶媒和物」に係るものは結晶又は非晶質の形態で存在する。用語「結晶」とは対象におけるイオン又は分子が確定した形態で3回元空間において厳密かつ周期的に配列され、しかも一定の間隔を置いて周期的に繰り返して出現するという規則性を有することを意味し、このような周期的な配列の違いから、複数種の結晶形、つまり多形が生じる。用語「非晶質」とは対象におけるイオン又は分子が不規則的に分布する状態を言い、即ちイオン、分子が非周期的に配列している。
用語「化合物」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」、「薬学的に許容される塩の溶媒和物」に係るものは立体異性体がある場合に、単一の立体異性体又はそれらの混合物(例えば、ラセミ体)の形態で存在する。用語「立体異性体」とはシス-トランス異性体又は光学異性体である。このような立体異性体は不斉合成法又はキラル分離法(薄層クロマトグラフィー、回転型薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどを含み、ただしそれらに限定されない)によって分離、精製又は濃縮することができ、他のキラル化合物との結合形成(化学的結合など)又は塩形成(物理的結合など)などによるキラル分割から得る。用語「単一の立体異性体」とは本発明に係る化合物の特定の立体異性体の当該化合物の全ての立体異性体に対する質量含有量が95%以上のことである。
用語「化合物」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」又は「薬学的に許容される塩の溶媒和物」に係るものは互変異性体がある場合に、単一の互変異性体又はそれらの混合物の形態で存在し、好ましくは安定的な互変異性体が主となる形で存在する。
用語「化合物」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」又は「薬学的に許容される塩の溶媒和物」に係るものにおいて原子が天然存在比の形態又は非天然存在比の形態で存在する。例えば、水素原子の場合は、天然存在比の形態とは約99.985%が軽水素、約0.015%が重水素ということで、非天然存在比の形態では、例えば、約95%が重水素となる。言い換えれば、用語「化合物」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」又は「薬学的に許容される塩の溶媒和物」に係るものに1つ又は複数の原子が非天然存在比の形態で存在する原子であってもよい。
特定の変数(例えば、R1-1-1)が化合物の定義で複数回出現する場合に、当該変数の各出現位置についての定義は他の出現位置についての定義と関係がなく、それらの意味が互いに独立して、互いに影響し合うものではない。したがって、特定の基が1つ、2つ又は3つの基R1-1-1によって置換されるとは、当該基は最大3つのR1-1-1までによって置換されることで、当該位置のR1-1-1の定義は他の位置のR1-1-1の定義とは互いに独立している。なお、置換基及び/又は変数の組み合わせは当該組み合わせによって安定的な化合物が生成される場合に限って認められる。
用語「所望により置換」とは置換されてもよいし置換されなくてもよいことである。
用語「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素である。
用語「アルキル基」とは1~12個の炭素原子を有する飽和の直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基(例えば、C1~C6アルキル基、C1~C4アルキル基)である。アルキル基の例はメチル基、エチル基、1-プロピル基、2-プロピル基、1-ブチル基、2-メチル-1-ブチル基、2-ブチル基、2-メチル-2-プロピル基、1-ペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチル-2-ブチル基、3-メチル-2-ブチル基、3-メチル-1-ブチル基、2-メチル-1-ブチル基、1-ヘキシル基、2-ヘキシル基、3-ヘキシル基、2-メチル-2-ペンチル基、3-メチル-2-ペンチル基、4-メチル-2-ペンチル基、3-メチル-3-ペンチル基、2-メチル-3-ペンチル基、2,3-ジメチル-2-ブチル基、3,3-ジメチル-2-ブチル基、1-ヘプチル基、1-オクチル基を含み、ただしそれらに限定されない。
用語「アルケニル基」とは少なくとも1つの不飽和部位、即ち炭素-炭素sp2二重結合を有し2~12個の炭素原子からなる直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基(例えば、C2~C6アルケニル基、C2~C4アルケニル基)であり、且つ「シス」、「トランス」配向又は「E」、「Z」配向を有する基を含む。その例はエテニル基、アリル基を含み、ただしそれらに限定されない。
用語「アルキニル基」とは少なくとも1つの不飽和部位、即ち炭素-炭素sp三重結合を有し2~12個の炭素原子からなる直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基(例えば、C2~C6アルキニル基、C2~C4アルキニル基)である。その例はエチニル基、プロピニル基を含み、ただしそれらに限定されない。
用語「シクロアルキル基」とは3~20個の炭素原子を有する飽和又は部分的に不飽和の(1つ又は2つの二重結合を含む)非芳香族環状炭化水素なる原子団(例えば、C3~C6シクロアルキル基)であり、単環シクロアルキル基、多環シクロアルキル基を含む。シクロアルキル基は3~20個の炭素原子を含み、好ましくは3~12個の炭素原子を含み、より好ましくは3~6個の炭素原子を含む。
単環シクロアルキル基の例はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基、1-シクロペント-1-エニル基、1-シクロペント-2-エニル基、1-シクロペント-3-エニル基、5-ヘキセニル基、1-シクロヘキセン-1-エニル基、1-シクロヘキセン-2-エニル基、1-シクロヘキセン-3-エニル基を含み、ただしそれらに限定されない。
多環シクロアルキル基は多環式(例えば、二環式、三環式)のシクロアルキル構造で、スピロ環、縮合環及び架橋環のシクロアルキル基を含む。なお、「スピロ環シクロアルキル基」とは5~20員の単環同士が1つの炭素原子(スピロ原子という)を共有する多環式基で、1つ又は複数の二重結合を含んでもよく、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。好ましくは6~14員で、より好ましくは7~10員である。環同士に共有するスピロ原子の数量からスピロシクロアルキル基はモノスピロシクロアルキル基、ビススピロシクロアルキル基、マルチスピロシクロアルキル基に分けられ、好ましくはモノスピロシクロアルキル基、ビススピロシクロアルキル基である。より好ましくは4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員モノスピロシクロアルキル基である。スピロシクロアルキル基の例は
を含み、ただしそれらに限定されない。「縮合環シクロアルキル基」とは5~20員で、環系の各環が環系の他の環と隣接する1対の炭素原子を共有する全炭素多環式基で、1つ又は複数の二重結合を含んでもよく、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。好ましくは6~14員で、より好ましくは7~10員である。成分環の数量から二環式、三環式、四環式、多環式の縮合シクロアルキル基に分けられ、好ましくは二環式又は三環式であり、より好ましくは5員/5員又は5員/6員ビスシクロアルキル基である。縮合シクロアルキル基の例は
を含み、ただしそれらに限定されない。「架橋環シクロアルキル基」とは5~20員で、任意の2つの環が直接的には接続していない2つの炭素原子を共有する全炭素多環式基であり、1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。好ましくは6~14員であり、より好ましくは7~10員である。成分環の数量から二環式、三環式、四環式、多環式の架橋シクロアルキル基に分けられ、好ましくは二環式、三環式又は四環式であり、より好ましくは二環式、三環式である。架橋シクロアルキル基の例は
用語「ヘテロシクロアルキル基」とは3~20個の環原子を有する飽和又は部分的に不飽和の単環式又は多環式の環状炭化水素置換基で、その少なくとも1つの環原子はホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セレン、窒素及びリンから独立して選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子はCである。当該基は炭素基又はヘテロ原子基であってもよい(即ち、Cに接続されたものでもよいしNに接続されたものでもよく、存在するものであれば問題はない)。複素環式基の例はピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、4-チオモルホリニル基、チオキサニル基、ピペラジニル基を含み、ただしそれらに
限定されない。例えば、テトラヒドロピロールから誘導される基はテトラヒドロピロール-1-イル(Nに接続されたもの)でもよいしテトラヒドロピロール-3-イル(Cに接続されたもの)でもよい。例えば、3~7員環の単環(1から6個の炭素原子とN、O、P、B、Si、S、Seから選ばれる1~3個のヘテロ原子からなり、N、B、P又はSeが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、BOH、PO、PO2、SeOなどの基になり、Nは所望により四級化されてもよい。S原子が所望により1つ又は複数の酸素原子又は窒素原子によって置換されてSO、SO2、S(=O)(=NRa)、S(=NRb)、S(=NRc)2などの基となり、また、Ra、Rb、Rcは独立してシアノ基、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC3~C14ヘテロシクロアルキル基」、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個のC1~C7であるヘテロアリール基」、C6~C10アリール基又はC1~C7アルコキシ基であり、また、-CH2-基が所望により-C(=O)-、-C(=S)-又は-C(=NRd)-によって置換されてもよく、Rdは独立してシアノ基、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC3~C14ヘテロシクロアルキル基」、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC1~C7ヘテロアリール基」、C6~C10アリール基又はC1~C7アルコキシ基である。前記環が3員環である場合に、ヘテロ原子は1つだけである)、又は、7~10個の原子からなる二環(4~9個の炭素原子とN、O、P、B、Si、S、Seから選ばれる1~3個のヘテロ原子からなり、N、S、B、Se又はPが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、BOH、SO、SO2、PO、PO2、SeOなどの基となり、また、-CH2-基が所望により-C(=O)-によって置換されてもよい)である。その構造により、複素環式基は一価基又は二価基(即ちヘテロシクリレン基)であってもよい。スピロ複素環式基、縮合複素環式基、架橋複素環式基も当該定義の範囲に含まれる。
限定されない。例えば、テトラヒドロピロールから誘導される基はテトラヒドロピロール-1-イル(Nに接続されたもの)でもよいしテトラヒドロピロール-3-イル(Cに接続されたもの)でもよい。例えば、3~7員環の単環(1から6個の炭素原子とN、O、P、B、Si、S、Seから選ばれる1~3個のヘテロ原子からなり、N、B、P又はSeが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、BOH、PO、PO2、SeOなどの基になり、Nは所望により四級化されてもよい。S原子が所望により1つ又は複数の酸素原子又は窒素原子によって置換されてSO、SO2、S(=O)(=NRa)、S(=NRb)、S(=NRc)2などの基となり、また、Ra、Rb、Rcは独立してシアノ基、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC3~C14ヘテロシクロアルキル基」、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個のC1~C7であるヘテロアリール基」、C6~C10アリール基又はC1~C7アルコキシ基であり、また、-CH2-基が所望により-C(=O)-、-C(=S)-又は-C(=NRd)-によって置換されてもよく、Rdは独立してシアノ基、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC3~C14ヘテロシクロアルキル基」、「ヘテロ原子がホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種で、ヘテロ原子数が1~4個であるC1~C7ヘテロアリール基」、C6~C10アリール基又はC1~C7アルコキシ基である。前記環が3員環である場合に、ヘテロ原子は1つだけである)、又は、7~10個の原子からなる二環(4~9個の炭素原子とN、O、P、B、Si、S、Seから選ばれる1~3個のヘテロ原子からなり、N、S、B、Se又はPが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、BOH、SO、SO2、PO、PO2、SeOなどの基となり、また、-CH2-基が所望により-C(=O)-によって置換されてもよい)である。その構造により、複素環式基は一価基又は二価基(即ちヘテロシクリレン基)であってもよい。スピロ複素環式基、縮合複素環式基、架橋複素環式基も当該定義の範囲に含まれる。
スピロ複素環式基(スピロ環ヘテロシクロアルキル基)とは5~20員の単環同士に1つの原子(スピロ原子)が共有される多環式のヘテロシクロアルキル基で、その1つ又は複数の環原子は窒素、酸素、S(O)m(mは0~2の整数)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子は炭素である。1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。好ましくは6~14員であり、より好ましくは7~12員である。環同士に共有するスピロ原子の数量からスピロ複素環式基はモノスピロ複素環式基、ビススピロ複素環式基又はマルチスピロ複素環式基に分けられ、好ましくはモノスピロ複素環式基、ビススピロ複素環式基である。より好ましくは4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員、5員/6員、6員/6員モノスピロ複素環式基である。スピロ複素環式基は
縮合複素環式基(縮合環ヘテロシクロアルキル基)とは5~20員で、環系の各環が環系の他の環と隣接する1対の原子を共有する多環式複素環式基で、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。その1つ又は複数の環原子は窒素、酸素、S(O)m(mは0~2の整数)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子は炭素である。好ましくは6~14員であり、より好ましくは7~12員である。成分環の数量から二環式、三環式、四環式、多環式の縮合複素環式基に分けられ、好ましくは二環式又は三環式であり、より好ましくは5員/5員又は5員/6員の二環式縮合複素環式基である。縮合複素環式基は
架橋複素環式基(架橋環ヘテロシクロアルキル基)とは5~20員で、任意の2つの環が直接的には接続していない2つの原子を共有する多環式複素環式基であり、1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全な共役π電子系を有する環は存在しない。その1つ又は複数の環原子は窒素、酸素、S(O)m(mは0~2の整数)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子は炭素である。好ましくは6~14員であり、より好ましくは7~12員である。成分環の数量から二環式、三環式、四環式、多環式の複素環式基に分けられ、好ましくは二環式、三環式、四環式であり、より好ましくは二環式、三環式である。架橋複素環式基は
用語「アリール基」とは各環に最大10個の原子を有する任意の安定的な単環式又は二環式の炭素環で、その少なくとも1つの環が芳香族環である。前記アリール単位の例はフェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、インダニル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントリル基、アセナフチル基(acenaphthyl)を含む。なお、アリール置換基が二環式置換基で、且つその1つの環が非芳香族環である場合に、芳香族環を介して接続されるということは理解できる。
用語「ヘテロアリール基」とは各環に最大7個の原子を有する安定的な単環又は二環で、その少なくとも1つの環が芳香族環で、且つホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒
素及びリンから選ばれる1~4個のヘテロ原子を含む。当該定義の範囲に該当するヘテロアリール基はアクリジニル基、カルバゾリル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、ピラゾリル基、インドリル基、ベンゾトリアゾリル基、フリル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基、キノリル基、イソキノリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、インドリル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピロリル基、テトラヒドロキノリンを含み、ただしそれらに限定されない。「ヘテロアリール基」とは含窒素ヘテロアリール基を含む任意のN-オキシド誘導体であってもよい。そのヘテロアリール置換基が二環式置換基で、且つ1つの環が非芳香族環で又はヘテロ原子を含まない場合に、それぞれの接続が芳香族環を介して行われるということは理解できる。芳香族複素環と芳香族環、二環式芳香族複素環の環系は縮合によって形成されてもよい。なお、N、S、B、P又はSeが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、SO、SO2、BOH、PO、PO2、SeOなどの基となり、N原子は四級化されてもよい。ヘテロアリール基が任意のヘテロ原子又は炭素原子から本体構造に接続されて安定的な化合物を形成してもよい。その構造により、ヘテロアリール基は一価基でもよいし二価基(即ちヘテロアリーレン基)でもよい。
素及びリンから選ばれる1~4個のヘテロ原子を含む。当該定義の範囲に該当するヘテロアリール基はアクリジニル基、カルバゾリル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、ピラゾリル基、インドリル基、ベンゾトリアゾリル基、フリル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基、キノリル基、イソキノリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、インドリル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピロリル基、テトラヒドロキノリンを含み、ただしそれらに限定されない。「ヘテロアリール基」とは含窒素ヘテロアリール基を含む任意のN-オキシド誘導体であってもよい。そのヘテロアリール置換基が二環式置換基で、且つ1つの環が非芳香族環で又はヘテロ原子を含まない場合に、それぞれの接続が芳香族環を介して行われるということは理解できる。芳香族複素環と芳香族環、二環式芳香族複素環の環系は縮合によって形成されてもよい。なお、N、S、B、P又はSeが所望により1つ又は複数の酸素原子によって置換されてNO、SO、SO2、BOH、PO、PO2、SeOなどの基となり、N原子は四級化されてもよい。ヘテロアリール基が任意のヘテロ原子又は炭素原子から本体構造に接続されて安定的な化合物を形成してもよい。その構造により、ヘテロアリール基は一価基でもよいし二価基(即ちヘテロアリーレン基)でもよい。
用語「アルコキシ基」とは酸素架橋を介して接続されたアルキル基で、前記アルキル基の定義は上述したとおりである。
用語「アルキルメルカプト基」とは硫黄架橋を介して接続されたアルキル基で、前記アルキル基の定義は上述したとおりである。
用語「成分」とは本発明に係る組み合わせの各成分で、即ち、化合物I、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物、その代謝産物もしくはそのプロドラッグ、又は抗がん薬である。
用語「医薬品添加物」とは医薬品の製造と配合に使用する賦形剤と添加物で、薬物製剤に含まれる有効成分以外の全ての物質である。中国薬局方(2015年版)第四部、Handbook of Pharmaceutical Excipients(Raymond C Rowe,2009 Sixth Edition)を参照する。
用語「治療」とは治療を目的とする療法である。特定の病症が対象となる場合に、治療とは(1)疾患もしくは病症の1種もしくは複数種の生物学的挙動を緩和すること、(2)(a)病症の原因となるもしくは病症を引き起こす生物学的カスケードの1つもしくは複数の箇所、又は(b)病症の1種もしくは複数種の生物学的挙動を干渉すること、(3)病症に関連する1種又は複数種の症状、影響もしくは副作用、又は病症もしくはその治療に関連する1種もしくは複数種の症状、影響もしくは副作用を寛解すること、又は(4)病症もしくは病症の1種もしくは複数種の生物学的挙動の進行を遅延することである。
用語「予防」とは疾患又は障害が生じ又はそれに罹患するリスクを低減することである。
用語「治療有効量」とは患者に投与して、本明細書に記載の疾患又は病症を治療するために十分な化合物の量である。「治療有効量」は化合物、病症、その重症度、及び治療対象の患者の年齢によって変わるもので、当業者はニーズに応じて調整することができる。
用語「患者」とは本発明の実施例に係る当該化合物又は組成物の投与を受ける予定が立ち又は既に投与を受けている任意の動物で、好ましくは哺乳動物で、中でもヒトが最も好ましい。用語「哺乳動物」は任意の哺乳動物を含む。哺乳動物の例はウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなどを含み、た
だしそれらに限定されず、この中でヒトは最も好ましい。
だしそれらに限定されず、この中でヒトは最も好ましい。
用語「有効成分」とは本発明の医薬組成物又は組み合わせキットにおける有効成分、即ち化合物I、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物、その代謝産物もしくはそのプロドラッグ、抗がん薬、又は、それらによって形成される上記の組み合わせである。
くさび形の結合と破線の結合
本分野の常識に反しなければ、上記の各好ましい条件を任意に組み合わせると、本発明の各好ましい例を得る。
本発明で使用する試薬と原料はいずれも市販品であってもよい。
本発明は次の有益な効果を有する。本発明に係る化合物はWEE1キナーゼに優れた阻害活性があり、且つ優れた生物学的利用能を有する。
以下、実施例によって本発明を一層説明し、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されない。下記の実施例で条件を詳しく記載していない実験方法は、従来の方法と条件で行われ、又は商品の取扱説明書に基づいて選択する。
本発明において全ての化合物の構造は、核磁気共鳴(1H NMR)且つ/又は質量分析(MS)によって同定することができる。1H NMR化学シフト(δ)はppm(10-6)で記録される。NMRは核磁気共鳴装置Bruker AVANCE-400において測定する。
LC-MSは質量分析計Agilent 1200HPLC/6120によって測定する。
HPLCデータはAgilent 1260高速液体クロマトグラフにおいて測定する。HPLCの条件は具体的に次のとおりである。移動相Aは水(0.1%ギ酸)、移動相Bはアセトニトリルで、カラム通過時間は15分で、カラム形式はWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmである。
シリカゲルTLCプレートは安徽良臣珪源材料有限公司製HSGF254、又は青島海洋化工有限公司製GF254シリカゲルプレートである。カラムクロマトグラフィーにおいて一般に煙台黄海製200~300メッシュのシリカゲルを担体とする。
実施例1:
ステップ1:
1,2-クロロ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(1g、6.51mmol、I-1-a)を30mLのトルエンに加え、その後、ホスホリルトリブロミド(4g、13.95mmol)を加えて、130℃下で加熱して3日攪拌した。反応液を冷却して濃縮した後、ゆっくりと飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、pHが約10になったら、ジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~15%)により精製して、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-1-b)0.84gを得た。褐色の固体で、収率が65%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=198。
1,2-クロロ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(1g、6.51mmol、I-1-a)を30mLのトルエンに加え、その後、ホスホリルトリブロミド(4g、13.95mmol)を加えて、130℃下で加熱して3日攪拌した。反応液を冷却して濃縮した後、ゆっくりと飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、pHが約10になったら、ジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~15%)により精製して、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-1-b)0.84gを得た。褐色の固体で、収率が65%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=198。
ステップ2:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-1-b、0.8g、4mmol)を25mLのジクロロメタンに加え、その後、77%のメタクロロ過安息香酸(1.34g、6mmol)を25mLのジクロロメタンに加えて、当該溶液を式前記化合物I-1-bの溶液に加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水相をジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~60%)により精製して2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(式I-1-c)0.74gを得た。白色の固体で、収率が90%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-1-b、0.8g、4mmol)を25mLのジクロロメタンに加え、その後、77%のメタクロロ過安息香酸(1.34g、6mmol)を25mLのジクロロメタンに加えて、当該溶液を式前記化合物I-1-bの溶液に加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水相をジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~60%)により精製して2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(式I-1-c)0.74gを得た。白色の固体で、収率が90%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
ステップ3:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(式I-1-c、0.74g、3.5mmol)を20mLの無水酢酸に溶解し、120℃下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し(2×10mL)、さらに10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-1-d)0.74gを得た。無色の油状物で、収率が84%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=256。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(式I-1-c、0.74g、3.5mmol)を20mLの無水酢酸に溶解し、120℃下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し(2×10mL)、さらに10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-1-d)0.74gを得た。無色の油状物で、収率が84%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=256。
ステップ4:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-1-d、0.74g、2.9mmol)を6mLのエタノールに加え、その後、水酸化カリウム(172mg、3.07mmol)のエタノール溶液15mLを加えた。室温下で3時間攪拌した。反応液に25mLの水を加えて、エタノールの大半を蒸発除去して、ジクロロメタンで抽出し(3×25mL)、次に20mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-1-e)0.57gを得た。無色の油状物で、収率が92%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(d,J=8.0Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H),5.22(td,J=7.5,3.3Hz,1H),3.26(d,J=3.4Hz,1H),3.01(m,1H),2.80(m,1H),2.63-2.50(m,1H),2.09(m,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-1-d、0.74g、2.9mmol)を6mLのエタノールに加え、その後、水酸化カリウム(172mg、3.07mmol)のエタノール溶液15mLを加えた。室温下で3時間攪拌した。反応液に25mLの水を加えて、エタノールの大半を蒸発除去して、ジクロロメタンで抽出し(3×25mL)、次に20mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-1-e)0.57gを得た。無色の油状物で、収率が92%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(d,J=8.0Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H),5.22(td,J=7.5,3.3Hz,1H),3.26(d,J=3.4Hz,1H),3.01(m,1H),2.80(m,1H),2.63-2.50(m,1H),2.09(m,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
ステップ5:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(0.54g、2.52mmol、式I-1-e)、2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(0.56g、2.52mmol、I-1-f)、ヨウ化第一銅(0.482g、2.52mmol)、炭酸カリウム(0.7g、5.07mmol)、N1,N2-ジメチルエチレンジアミン(0.46g、5.2mmol)を20mLの1,4-ジオキサンに加え、アルゴンで保護して、105℃下で一晩攪拌した。反応物を冷却した後、濾過し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g)0.42gを得た。白色の固体で、収率が46%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=356。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(0.54g、2.52mmol、式I-1-e)、2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(0.56g、2.52mmol、I-1-f)、ヨウ化第一銅(0.482g、2.52mmol)、炭酸カリウム(0.7g、5.07mmol)、N1,N2-ジメチルエチレンジアミン(0.46g、5.2mmol)を20mLの1,4-ジオキサンに加え、アルゴンで保護して、105℃下で一晩攪拌した。反応物を冷却した後、濾過し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g)0.42gを得た。白色の固体で、収率が46%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=356。
ステップ6:
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(142mg、0.4mmol、I-1-g)が30mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(108mg、0.48mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(100mg、0.52mmol、I-1-h)、2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~20%)により精製し、その後、分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1)95mgを得た。黄色の固体で
、収率が47%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.73(s,1H),8.39(s,1H),7.76(d,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.1Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),6.81(d,J=8.8Hz,2H),5.68(ddd,J=16.5,12.1,6.1Hz,1H),5.25(t,J=6.7Hz,1H),5.03(d,J=10.1Hz,1H),4.94(d,J=17.2Hz,1H),4.77-4.60(m,2H),3.34(s,4H),3.11(m,5H),2.96-2.85(m,1H),2.64(m,4H),2.12(m,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=499。
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(142mg、0.4mmol、I-1-g)が30mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(108mg、0.48mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(100mg、0.52mmol、I-1-h)、2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~20%)により精製し、その後、分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1)95mgを得た。黄色の固体で
、収率が47%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.73(s,1H),8.39(s,1H),7.76(d,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.1Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),6.81(d,J=8.8Hz,2H),5.68(ddd,J=16.5,12.1,6.1Hz,1H),5.25(t,J=6.7Hz,1H),5.03(d,J=10.1Hz,1H),4.94(d,J=17.2Hz,1H),4.77-4.60(m,2H),3.34(s,4H),3.11(m,5H),2.96-2.85(m,1H),2.64(m,4H),2.12(m,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=499。
実施例2:
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(40mg、0.11mmol、I-1-g)、3-クロロ過安息香酸(30.2mg、0.135mmol)を15mLのトルエンに溶解し、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。4-(4-エチルピペラジン-1-イル)アニリン(30mg、0.14mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(29.0mg、0.22mmol)を前記溶液に加えて、窒素で保護して反応液を90℃下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、固体を得て薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により分離して粗生成物を得、さらに、分取HPLCにより分離して2-アリル-6-((4-(4-エチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-2)38.6mgを得た。白色の固体で、収率が66.9%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.68(d,J=34.2Hz,1H),8.49(s,1H),7.87(d,J=8.1Hz,1H),7.66(d,J=8.1Hz,1H),7.52(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=8.9Hz,2H),5.73(ddd,J=12.8,8.2,3.9Hz,1H),5.14(dd,J=7.1,5.7Hz,1H),5.04(dd,J=10.2,1.0Hz,1H),4.97(d,J=1.2Hz,1H),4.80-4.66(m,2H),3.49-3.27(m,8H),3.19(dd,J=14.0,6.8Hz,2H),3.10(ddd,J=16.1,8.6,4.6Hz,1H),2.98-2.80(m,1H),2.56(dtd,J=13.0,8.1,4.7Hz,1H),2.15-1.96(m,1H),1.38(t,J=7.0Hz,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
ステップ1:
67mg(0.25mmol)のN,N-ジメチル-1-(1-(4-ニトロベンゼン)ピペリジン-4-イル)メチルアミン(I-5-a)を5mLのメタノールに溶解し、水素雰囲気とパラジウム炭素触媒の条件下で30分間反応させた。反応液を濾過し、濃縮して4-(4-(ジメチルアミン)メチル)ピペリジン-1-イル)アニリン(I-5-b)56mgを得た。黄色の固体で、収率がが97%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=234。
67mg(0.25mmol)のN,N-ジメチル-1-(1-(4-ニトロベンゼン)ピペリジン-4-イル)メチルアミン(I-5-a)を5mLのメタノールに溶解し、水素雰囲気とパラジウム炭素触媒の条件下で30分間反応させた。反応液を濾過し、濃縮して4-(4-(ジメチルアミン)メチル)ピペリジン-1-イル)アニリン(I-5-b)56mgを得た。黄色の固体で、収率がが97%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=234。
ステップ2:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ6,7-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾール[3,4-d]ピリジン-3-オン(I-1-g)を10mLのトルエンに溶解し、30mg(0.17mol、77%)の3-クロロ過安息香酸を加えて、室温下で15分間攪拌した後、トルエンを回転蒸発し、さらに40mg(0.11mmol)の4-(4-(ジメチルアミン)メチル)ピペリジン-1-イル)アニリン(I-5-b)が5mLのジメチルスルホキシドに溶解したものを加え、0.4mLのトリフルオロ酢酸を加えて、温度を60℃に上げて約18時間攪拌した。反応液を冷却して水と酢酸エチルで抽出した。濃縮し、その後、薄層クロマトグラフィー(DCM:CH3OH:NH3・CH3OH=100:10:1.5)により3回精製して2-アリル-6-((4-((ジメチルアミン)メチルピペリジン-1-イル)フェニルアミノ)-1-(7-ヒドロキシ6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-5)29mgを得た。黄色の固体で、収率が32%であった。
1H NMR(400MHz,CHCl3-d)δ 8.79(s,1H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.63(d,J=8.4Hz,1H),7.41(d,J=8.4Hz,2H),6.93-6.79(m,2H),5.68(ddt,J=16.6,10.2,6.2Hz,1H),5.22(t,J=6.8Hz,1H),5.02(dd,J=10.2,1.3Hz,1H),4.94(dt,J=17.1,1.4Hz,1H),4.68(s,2H),3.64(d,J=12.2Hz,2H),3.09(ddd,J=16.7,9.1,3.8Hz,1H),2.88(dd,J=16.2,7.9Hz,1H),2.69(td,J=12.4,2.7Hz,2H),2.63-2.56(m,1H),2.40(s,6H),2.24-2.18(m,1H),2.09(ddt,J=13.3,8.7,6.7Hz,3H),2.00(d,
J=6.6Hz,1H),1.94(d,J=13.1Hz,3H),1.41(tt,J=12.1,6.2Hz,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=541。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ6,7-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾール[3,4-d]ピリジン-3-オン(I-1-g)を10mLのトルエンに溶解し、30mg(0.17mol、77%)の3-クロロ過安息香酸を加えて、室温下で15分間攪拌した後、トルエンを回転蒸発し、さらに40mg(0.11mmol)の4-(4-(ジメチルアミン)メチル)ピペリジン-1-イル)アニリン(I-5-b)が5mLのジメチルスルホキシドに溶解したものを加え、0.4mLのトリフルオロ酢酸を加えて、温度を60℃に上げて約18時間攪拌した。反応液を冷却して水と酢酸エチルで抽出した。濃縮し、その後、薄層クロマトグラフィー(DCM:CH3OH:NH3・CH3OH=100:10:1.5)により3回精製して2-アリル-6-((4-((ジメチルアミン)メチルピペリジン-1-イル)フェニルアミノ)-1-(7-ヒドロキシ6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-5)29mgを得た。黄色の固体で、収率が32%であった。
1H NMR(400MHz,CHCl3-d)δ 8.79(s,1H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.63(d,J=8.4Hz,1H),7.41(d,J=8.4Hz,2H),6.93-6.79(m,2H),5.68(ddt,J=16.6,10.2,6.2Hz,1H),5.22(t,J=6.8Hz,1H),5.02(dd,J=10.2,1.3Hz,1H),4.94(dt,J=17.1,1.4Hz,1H),4.68(s,2H),3.64(d,J=12.2Hz,2H),3.09(ddd,J=16.7,9.1,3.8Hz,1H),2.88(dd,J=16.2,7.9Hz,1H),2.69(td,J=12.4,2.7Hz,2H),2.63-2.56(m,1H),2.40(s,6H),2.24-2.18(m,1H),2.09(ddt,J=13.3,8.7,6.7Hz,3H),2.00(d,
J=6.6Hz,1H),1.94(d,J=13.1Hz,3H),1.41(tt,J=12.1,6.2Hz,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=541。
実施例9:
ステップ1:
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、40mg、0.11mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、3-(4-アミノフェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-カルボン酸tert-ブチル(40mg、0.12mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により9-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボン酸メチル(I-9-a、30mg、40.83%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=653。
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、40mg、0.11mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、3-(4-アミノフェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-カルボン酸tert-ブチル(40mg、0.12mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により9-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボン酸メチル(I-9-a、30mg、40.83%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=653。
ステップ2:
9-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボン酸メチル(I-9-a、30mg、0.046mmol)を4mLのジクロロメタンに溶解し、1mLのトリフルオロ酢酸を加えて、反応液を20℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して6-((4-(3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジンピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9-b、30mg、118.1%)を得、黄褐色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
9-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボン酸メチル(I-9-a、30mg、0.046mmol)を4mLのジクロロメタンに溶解し、1mLのトリフルオロ酢酸を加えて、反応液を20℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して6-((4-(3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジンピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9-b、30mg、118.1%)を得、黄褐色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
ステップ3:
6-((4-(3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジンピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9-b、30mg、0.054mmol)を2mLのメタノールに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(88mg、1.08mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(17mg、0.081mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチして、ジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(9-メチル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカ-3-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9)を得、黄色の固体(10.77mg、35.01%)であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.79(d,J=3.1Hz,1H),7.89(d,J=8.2Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.50(dd,J=22.7,8.8Hz,2H),6.96(t,J=6.2Hz,2H),5.74(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.16-5.10(m,1H),5.06(dd,J=10.3,1.2Hz,1H),4.99(d,J=1.3Hz,1H),4.76(d,J=6.0Hz,2H),3.38-3.28(m,4H),3.07(d,J=4.8Hz,1H),2.96-2.79(m,1H),2.64-2.45(m,5H),2.28(s,3H),2.12-1.97(m,1H),1.75-1.54(m,8H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=567。
6-((4-(3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジンピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9-b、30mg、0.054mmol)を2mLのメタノールに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(88mg、1.08mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(17mg、0.081mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチして、ジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(9-メチル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカ-3-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-9)を得、黄色の固体(10.77mg、35.01%)であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.79(d,J=3.1Hz,1H),7.89(d,J=8.2Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.50(dd,J=22.7,8.8Hz,2H),6.96(t,J=6.2Hz,2H),5.74(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.16-5.10(m,1H),5.06(dd,J=10.3,1.2Hz,1H),4.99(d,J=1.3Hz,1H),4.76(d,J=6.0Hz,2H),3.38-3.28(m,4H),3.07(d,J=4.8Hz,1H),2.96-2.79(m,1H),2.64-2.45(m,5H),2.28(s,3H),2.12-1.97(m,1H),1.75-1.54(m,8H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=567。
実施例12:
ステップ1:
5-(4-ニトロフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(64mg、0.2mmol、I-12-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、5-(4-アミノフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-12-b)55mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=290。
5-(4-ニトロフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(64mg、0.2mmol、I-12-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、5-(4-アミノフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-12-b)55mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=290。
ステップ2:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(35mg、0.095mmol、I-16-h)が20mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(25mg、0.112mmol)を加え、溶液を得て室温下で15分間攪拌した。前記反応液に5-(4-アミノフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(55mg、0.19mmol、化合物I-12-b)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:18)により精製して、5-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-12-c)40mgを得た。黄色の固体で、収率が69%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=611。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(35mg、0.095mmol、I-16-h)が20mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(25mg、0.112mmol)を加え、溶液を得て室温下で15分間攪拌した。前記反応液に5-(4-アミノフェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(55mg、0.19mmol、化合物I-12-b)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:18)により精製して、5-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-12-c)40mgを得た。黄色の固体で、収率が69%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=611。
ステップ3:
5-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(30mg、0.049mmol、I-12-c)を10mLのジクロロメタンに加え、その後、臭化亜鉛(40mg、0.178mmol)を加えて室温下で30分間攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタン、1mLのメタノール、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3mL)を加えて、10分間攪拌し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=9:1)=1:8)により精製して、6-((4-(2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-12)を得た。黄色の固体14mgで、収率が55%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.71(d,1H),7.70(m,2H),7.34(d,J=6.4Hz,2H),6.47(d,J=8.6Hz,2H),5.79-5.59(m,1H),5.01(d,J=10.2Hz,1H),4.92(d,J=17.1Hz,1H),4.75(m,2H),4.30(s,1H),3.88(d,J=6.5Hz,1H),3.63(d,J=7.4Hz,1H),3.21-2.98(m,4H),2.93-2.82(m,2H),2.42-2.25(m,2H),2.02-1.84(m,2H),1.63(d,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=511。
5-(4-((2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(30mg、0.049mmol、I-12-c)を10mLのジクロロメタンに加え、その後、臭化亜鉛(40mg、0.178mmol)を加えて室温下で30分間攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタン、1mLのメタノール、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3mL)を加えて、10分間攪拌し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=9:1)=1:8)により精製して、6-((4-(2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-12)を得た。黄色の固体14mgで、収率が55%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.71(d,1H),7.70(m,2H),7.34(d,J=6.4Hz,2H),6.47(d,J=8.6Hz,2H),5.79-5.59(m,1H),5.01(d,J=10.2Hz,1H),4.92(d,J=17.1Hz,1H),4.75(m,2H),4.30(s,1H),3.88(d,J=6.5Hz,1H),3.63(d,J=7.4Hz,1H),3.21-2.98(m,4H),2.93-2.82(m,2H),2.42-2.25(m,2H),2.02-1.84(m,2H),1.63(d,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=511。
実施例13:
ステップ1:
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(80mg、0.23mmol、I-13-a)を5mLのジクロロメタンと5mLのトリフルオロ酢酸とからなる混合溶媒に加えて、室温下で2時間攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物の黄色の固体(I-13-b)を得た。そのまま次のステップに使用した。
LC-MS:m/z:(M+H)+=248。
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(80mg、0.23mmol、I-13-a)を5mLのジクロロメタンと5mLのトリフルオロ酢酸とからなる混合溶媒に加えて、室温下で2時間攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物の黄色の固体(I-13-b)を得た。そのまま次のステップに使用した。
LC-MS:m/z:(M+H)+=248。
ステップ2:
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(55mg、0.22mmol、I-13-b)、0.5mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミン、0.4mLのホルムアルデヒド水溶液、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(240mg、1.13mol)を15mLのメタノールに加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮した後、20mLのジクロロメタン、1mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(5mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮して2-メチル-7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(I-13-c)50mgを得た。黄色の固体で、収率が86%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=262。
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(55mg、0.22mmol、I-13-b)、0.5mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミン、0.4mLのホルムアルデヒド水溶液、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(240mg、1.13mol)を15mLのメタノールに加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮した後、20mLのジクロロメタン、1mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(5mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮して2-メチル-7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(I-13-c)50mgを得た。黄色の固体で、収率が86%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=262。
ステップ3:
2-メチル-7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(60mg、0.23mmol、I-13-c)、10%のパラジウム炭素(30mg)を20mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で2時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)アニリン(I-13-d)50mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が94%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=232。
2-メチル-7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(60mg、0.23mmol、I-13-c)、10%のパラジウム炭素(30mg)を20mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で2時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)アニリン(I-13-d)50mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が94%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=232。
ステップ4:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(35mg、0.09mmol、I-16-h)が15mLのトルエンに入った溶液に含有量が77%のメタクロロ過安息香酸(22mg、0.1mmol)を加え、溶液を得て室温下で15分間攪拌した。前記反応液に、4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)アニリン(50mg、0.22mmol、I-13-d)と0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミ
ンとが3mLのジクロロメタンに入った混合溶液を加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:20)により精製して、2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-13)7mgを得た。黄色の固体で、収率が13%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.73(s,1H),7.69(m,2H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.88(d,J=9.0Hz,2H),5.69(ddt,J=16.8,10.2,6.3Hz,1H),5.01(dd,J=10.2,1.0Hz,1H),4.92(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.84(dd,J=15.6,5.5Hz,1H),4.72(dd,J=15.7,6.6Hz,1H),3.22(d,J=13.5Hz,4H),3.11-3.02(m,5H),2.92-2.83(m,1H),2.50-2.42(s,3H),2.42-2.26(m,2H),1.96-1.87(m,4H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(35mg、0.09mmol、I-16-h)が15mLのトルエンに入った溶液に含有量が77%のメタクロロ過安息香酸(22mg、0.1mmol)を加え、溶液を得て室温下で15分間攪拌した。前記反応液に、4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)アニリン(50mg、0.22mmol、I-13-d)と0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミ
ンとが3mLのジクロロメタンに入った混合溶液を加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:20)により精製して、2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-13)7mgを得た。黄色の固体で、収率が13%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.73(s,1H),7.69(m,2H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.88(d,J=9.0Hz,2H),5.69(ddt,J=16.8,10.2,6.3Hz,1H),5.01(dd,J=10.2,1.0Hz,1H),4.92(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.84(dd,J=15.6,5.5Hz,1H),4.72(dd,J=15.7,6.6Hz,1H),3.22(d,J=13.5Hz,4H),3.11-3.02(m,5H),2.92-2.83(m,1H),2.50-2.42(s,3H),2.42-2.26(m,2H),1.96-1.87(m,4H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
実施例14:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-5,6-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、40mg、0.11mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、4-(7-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-2-イル)アニリン(I-14-a、30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濾過して、濃縮し、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(7-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-2-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(式I-14、28mg、46.78%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.71(d,J=40.7Hz,1H),7.86(dd,J=15.2,7.9Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.41(ddd,J=29.8,17.3,7.9Hz,2H),6.46(d,J=8.9Hz,2H),5.
73(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.04(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.98-4.91(m,2H),4.76(dt,J=23.8,14.4Hz,2H),3.62(s,4H),3.06(dt,J=16.0,6.9Hz,1H),2.95-2.67(m,5H),2.55(s,3H),2.25(dt,J=15.2,7.4Hz,2H),1.98(t,J=5.3Hz,4H),1.59(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-5,6-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、40mg、0.11mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、4-(7-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-2-イル)アニリン(I-14-a、30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濾過して、濃縮し、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(7-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-2-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(式I-14、28mg、46.78%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.71(d,J=40.7Hz,1H),7.86(dd,J=15.2,7.9Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.41(ddd,J=29.8,17.3,7.9Hz,2H),6.46(d,J=8.9Hz,2H),5.
73(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.04(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.98-4.91(m,2H),4.76(dt,J=23.8,14.4Hz,2H),3.62(s,4H),3.06(dt,J=16.0,6.9Hz,1H),2.95-2.67(m,5H),2.55(s,3H),2.25(dt,J=15.2,7.4Hz,2H),1.98(t,J=5.3Hz,4H),1.59(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
実施例16:
ステップ1:
2-クロロ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-a、23.0mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、反応液にホスホリルトリブロミド(46mmol)を加えて、反応液を加熱して還流させ、反応液を16時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-b、4.0g、89%)を得、灰色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=198。
2-クロロ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-a、23.0mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、反応液にホスホリルトリブロミド(46mmol)を加えて、反応液を加熱して還流させ、反応液を16時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-b、4.0g、89%)を得、灰色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=198。
ステップ2:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-b、18.0mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、反応液に3-クロロ過安息香酸(27.0mmol、70%)を加えて、反応液を室温下で16時間攪拌した。反応が完了したら、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、ジクロロメタンで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロ
ロメタン:メタノール=100:0~97:3)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(I-16-c、3.2g、84%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=216。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン(I-16-b、18.0mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、反応液に3-クロロ過安息香酸(27.0mmol、70%)を加えて、反応液を室温下で16時間攪拌した。反応が完了したら、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、ジクロロメタンで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロ
ロメタン:メタノール=100:0~97:3)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(I-16-c、3.2g、84%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=216。
ステップ3:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(I-16-c、15.0mmol)を無水酢酸(30mL)に溶解し、反応液を110℃下で16時間攪拌して、反応液を蒸発乾固した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-16-d、2.7g、71%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=256。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン1-オキシド(I-16-c、15.0mmol)を無水酢酸(30mL)に溶解し、反応液を110℃下で16時間攪拌して、反応液を蒸発乾固した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=9に調整して、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-16-d、2.7g、71%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=256。
ステップ4:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-16-d、11.0mmol)をエタノール(15mL)と水(10mL)に溶解し、水酸化カリウム(12.0mmol)を加えて、反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-e、1.50g、66%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-イルアセテート(I-16-d、11.0mmol)をエタノール(15mL)と水(10mL)に溶解し、水酸化カリウム(12.0mmol)を加えて、反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-e、1.50g、66%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=214。
ステップ5:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-e、7.0mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、3-オキソ-115-ベンゾ[d][1,2]ヨードアゾール-1,1,1(3H)-三酢酸トリエステル(14.0mmol)を加えて、反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-5,6-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オン(I-16-f、1.20g、81%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=212。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-e、7.0mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、3-オキソ-115-ベンゾ[d][1,2]ヨードアゾール-1,1,1(3H)-三酢酸トリエステル(14.0mmol)を加えて、反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-5,6-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オン(I-16-f、1.20g、81%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=212。
ステップ6:
2-ブロモ-5,6-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オン(I-16-f、3.54mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、反応液を0℃に冷却して、臭化メチルマグネシウム(7.07mmol)を加えて、反応液を室温下で1時間攪拌した。反応液に水を加えて、反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を蒸留して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-g、320mg、39.7%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=229。
2-ブロモ-5,6-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オン(I-16-f、3.54mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、反応液を0℃に冷却して、臭化メチルマグネシウム(7.07mmol)を加えて、反応液を室温下で1時間攪拌した。反応液に水を加えて、反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を蒸留して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-ブロモ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-g、320mg、39.7%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=229。
ステップ7:
2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-f、1.54mmol)を無水1,4-ジオキサン(20mL)に溶解し、反応液にN1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(2.81mmol)、ヨウ化第一銅(1.40mmol)、炭酸カリウム(1.96mmol)、2-ブロモ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-g、1.40mmol)を加えた。反応液を窒素で保護して110℃に加熱して、攪拌して16時間反応させた。反応液を濾過し、濾液を蒸留して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、170mg、32.8%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=370。
2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-f、1.54mmol)を無水1,4-ジオキサン(20mL)に溶解し、反応液にN1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(2.81mmol)、ヨウ化第一銅(1.40mmol)、炭酸カリウム(1.96mmol)、2-ブロモ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-7-オール(I-16-g、1.40mmol)を加えた。反応液を窒素で保護して110℃に加熱して、攪拌して16時間反応させた。反応液を濾過し、濾液を蒸留して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製して目的化合物2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、170mg、32.8%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=370。
ステップ8:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、0.23mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、3-クロロフェノキシギ酸(0.25mmol)を加えて、反応液を室温下で30分間攪拌し、反応液を蒸発乾固して、スルホキシド中間体を得てジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(I-16-f、0.25mmol)、トリフルオロ酢酸(0.3mL)を加えて、反応液を60℃に加熱して16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を用いて反応液をpH=9に調整して、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて、分層し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、分取液体クロマトグラフィーにより精製して目的化合物2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16、25mg、21.2%)を得、白色の固体であった。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 10.11(s,1H),8.83(s,1H),8.27(s,2H),7.94(d,J=7.3Hz,1H),7.77-7.53(m,3H),6.92(d,J=8.9Hz,2H),5.76-5.63(m,1H),5.00(d,J=10.2Hz,1H),4.87(d,J=17.1Hz,1H),4.81-4.54(m,3H),3.11(s,4H),3.04-2.92(m,1H),2.81(dd,J=15.1,8.0Hz,1H),2.48(s,4H),2.24(s,3H),2.14(t,J=6.9Hz,2H),2.01(dd,J=15.3,7.7Hz,1H),1.46(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、0.23mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、3-クロロフェノキシギ酸(0.25mmol)を加えて、反応液を室温下で30分間攪拌し、反応液を蒸発乾固して、スルホキシド中間体を得てジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(I-16-f、0.25mmol)、トリフルオロ酢酸(0.3mL)を加えて、反応液を60℃に加熱して16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を用いて反応液をpH=9に調整して、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて、分層し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、分取液体クロマトグラフィーにより精製して目的化合物2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16、25mg、21.2%)を得、白色の固体であった。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 10.11(s,1H),8.83(s,1H),8.27(s,2H),7.94(d,J=7.3Hz,1H),7.77-7.53(m,3H),6.92(d,J=8.9Hz,2H),5.76-5.63(m,1H),5.00(d,J=10.2Hz,1H),4.87(d,J=17.1Hz,1H),4.81-4.54(m,3H),3.11(s,4H),3.04-2.92(m,1H),2.81(dd,J=15.1,8.0Hz,1H),2.48(s,4H),2.24(s,3H),2.14(t,J=6.9Hz,2H),2.01(dd,J=15.3,7.7Hz,1H),1.46(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
実施例17:
ステップ1:
3-(4-ニトロフェニル)プロピオン酸(300mg、1.54mmol)、ピロリジン(I-17-a、131mg、1.84mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、プロピルホスホン酸無水物(環状トリマー)溶液(1.47g、50%、2.31mmol)を加えて、反応液を15℃下で1時間反応させた。反応液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、白色の固体(I-17-b、300mg、78.6%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=249。
3-(4-ニトロフェニル)プロピオン酸(300mg、1.54mmol)、ピロリジン(I-17-a、131mg、1.84mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、プロピルホスホン酸無水物(環状トリマー)溶液(1.47g、50%、2.31mmol)を加えて、反応液を15℃下で1時間反応させた。反応液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、白色の固体(I-17-b、300mg、78.6%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=249。
ステップ2:
3-(4-ニトロフェニル)-1-ピロリジン-1-イル-プロパン-1-オン(I-17-b、50mg、0.20mmol)を10mLのメタノールに溶解し、10%Pd/C(30mg)を加えて、15℃下で反応液に水素ガス(15psi)を加えて2時間攪拌した。濾過し濃縮して、白色の固体(I-17-c、40mg、91%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=219。
3-(4-ニトロフェニル)-1-ピロリジン-1-イル-プロパン-1-オン(I-17-b、50mg、0.20mmol)を10mLのメタノールに溶解し、10%Pd/C(30mg)を加えて、15℃下で反応液に水素ガス(15psi)を加えて2時間攪拌した。濾過し濃縮して、白色の固体(I-17-c、40mg、91%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=219。
ステップ3:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、40mg、0.10mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(32mg、0.14mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、3-(4-アミノフェニル)-1-ピロリジン-1-イル-プロパン-1-オン(I-17-c、27mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液をジクロロメタン(50mL)で希釈して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(3-オキソ-3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-17、28.55mg、49%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.83(s,1H),7.74(dd,J=18.0,8.3Hz,2H),7.61(d,J=8.5Hz,2H),7.20(d,J=8.6Hz,2H),5.81-5.66(m,1H),5.05(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.94(ddd,J=14.9,10.8,3.6Hz,2H),4.81-4.68(m,1H),3.39(dd,J=11.5,4.8Hz,2H),3.30(s,3H),2.91(dt,J=10.7,7.3Hz,4H),2.63(t,J=7.5H
z,2H),2.14-1.93(m,3H),1.92-1.75(m,5H),1.62(d,J=8.4Hz,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=554。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、40mg、0.10mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(32mg、0.14mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、3-(4-アミノフェニル)-1-ピロリジン-1-イル-プロパン-1-オン(I-17-c、27mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液をジクロロメタン(50mL)で希釈して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(3-オキソ-3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-17、28.55mg、49%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.83(s,1H),7.74(dd,J=18.0,8.3Hz,2H),7.61(d,J=8.5Hz,2H),7.20(d,J=8.6Hz,2H),5.81-5.66(m,1H),5.05(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.94(ddd,J=14.9,10.8,3.6Hz,2H),4.81-4.68(m,1H),3.39(dd,J=11.5,4.8Hz,2H),3.30(s,3H),2.91(dt,J=10.7,7.3Hz,4H),2.63(t,J=7.5H
z,2H),2.14-1.93(m,3H),1.92-1.75(m,5H),1.62(d,J=8.4Hz,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=554。
実施例18:
ステップ1:
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(2g、11.93mmol、I-18-a)を40mLのアセトニトリルに溶解し、ブロモトリメチルシラン(7.3g、43.7mmol)を加えて、反応液を150℃のマイクロ波において2時間攪拌した。反応液を濃縮して、残留物をジクロロメタン(30mL)で希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL×3)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~100%)により精製して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-18-b、2.4g、95%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=554。
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(2g、11.93mmol、I-18-a)を40mLのアセトニトリルに溶解し、ブロモトリメチルシラン(7.3g、43.7mmol)を加えて、反応液を150℃のマイクロ波において2時間攪拌した。反応液を濃縮して、残留物をジクロロメタン(30mL)で希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL×3)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~100%)により精製して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-18-b、2.4g、95%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=554。
ステップ2:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-18-b、2.4g、11mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(3.3g、70%、14mmol)を加えて、反応液を15℃下で16時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチして、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-18-c、2.36g、91%
)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-18-b、2.4g、11mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(3.3g、70%、14mmol)を加えて、反応液を15℃下で16時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチして、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-18-c、2.36g、91%
)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
ステップ3:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-18-c、2.36g、10.3mmol)を50mLの無水酢酸に溶解し、反応液を110℃下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-18-d、2.2g、79%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=270。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-18-c、2.36g、10.3mmol)を50mLの無水酢酸に溶解し、反応液を110℃下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-18-d、2.2g、79%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=270。
ステップ4:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-18-d、2.2g、8.17mmol)を20mLのエタノールに溶解し、50mLのエタノールに溶解したKOH(500mg、8.93mmol)溶液を加えて、反応液を15℃下で3時間攪拌した。反応液を濃縮して、残留物に50mLの水を加えて、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-e、1.6g、86%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-18-d、2.2g、8.17mmol)を20mLのエタノールに溶解し、50mLのエタノールに溶解したKOH(500mg、8.93mmol)溶液を加えて、反応液を15℃下で3時間攪拌した。反応液を濃縮して、残留物に50mLの水を加えて、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、無色の油状生成物2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-e、1.6g、86%)を得た。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
ステップ5:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-e、1.6g、7.0mmol)を50mLのジクロロメタンに溶解し、デス・マーチン試薬(8g、18.86mmol)を加えて、反応液を15℃下で3時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-6,7-ジヒドロキノリン-8(5H)-オン(I-18-f、760mg、59%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=242。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-e、1.6g、7.0mmol)を50mLのジクロロメタンに溶解し、デス・マーチン試薬(8g、18.86mmol)を加えて、反応液を15℃下で3時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-6,7-ジヒドロキノリン-8(5H)-オン(I-18-f、760mg、59%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=242。
ステップ6:
2-ブロモ-6,7-ジヒドロキノリン-8(5H)-オン(I-18-f、1.2g、5.3mmol)を50mLのテトラヒドロフランに溶解し、0℃下で3Mの臭化メチルマグネシウム(2.6mL、7.8mmol)を加えて、添加した後、10分間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-g、1.3g、82%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=226。
2-ブロモ-6,7-ジヒドロキノリン-8(5H)-オン(I-18-f、1.2g、5.3mmol)を50mLのテトラヒドロフランに溶解し、0℃下で3Mの臭化メチルマグネシウム(2.6mL、7.8mmol)を加えて、添加した後、10分間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により精製して、2-ブロモ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-g、1.3g、82%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=226。
ステップ7:
2-ブロモ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-g、750mg、3.10mmol)と2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-f、688mg、3.10mmol)、ヨウ化第一銅(592mg、3.0978mmol)、炭酸カリウム(855mg、6.1955mmol)、N1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(410mg、4.65mmol)を20mLのジオキサンに懸濁し、95℃
下で16時間攪拌した。反応液を濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~60%)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、430mg、36.2%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=384。
2-ブロモ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-18-g、750mg、3.10mmol)と2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-f、688mg、3.10mmol)、ヨウ化第一銅(592mg、3.0978mmol)、炭酸カリウム(855mg、6.1955mmol)、N1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(410mg、4.65mmol)を20mLのジオキサンに懸濁し、95℃
下で16時間攪拌した。反応液を濾過し濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~60%)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、430mg、36.2%)を得、白色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=384。
ステップ8:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、40mg、0.10mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.14mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、4-(4-アミノフェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(33mg、0.12mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により4-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-4-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-18-i、25mg、39.12%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=613。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、40mg、0.10mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.14mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、4-(4-アミノフェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(33mg、0.12mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により4-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-4-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-18-i、25mg、39.12%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=613。
ステップ9:
4-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-4-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-18-i、25mg、0.041mmol)を3mLのジクロロメタンに溶解し、塩酸:ジオキサン溶液(3mL、4M)を加えて、反応液を15℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取HPLCによりほぼ白色の固体2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18、19mg、94.14%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.81(d,J=4.6Hz,1H),8.45(s,1H),7.80-7.70(m,2H),7.62(d,J=9.0Hz,2H),7.18-6.92(m,2H),5.81-5.60(m,1H),5.05(dd,J=10.2,1.2Hz,1H),4.99-4.91(m,2H),4.79(dd,J=16.1,6.3Hz,1H),3.38(d,J=10.4Hz,8H),2.99-2.79(m,2H),2.18-1.93(m,3H),1.92-1.77(m,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
4-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-tert-ブチル-4-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-18-i、25mg、0.041mmol)を3mLのジクロロメタンに溶解し、塩酸:ジオキサン溶液(3mL、4M)を加えて、反応液を15℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取HPLCによりほぼ白色の固体2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18、19mg、94.14%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.81(d,J=4.6Hz,1H),8.45(s,1H),7.80-7.70(m,2H),7.62(d,J=9.0Hz,2H),7.18-6.92(m,2H),5.81-5.60(m,1H),5.05(dd,J=10.2,1.2Hz,1H),4.99-4.91(m,2H),4.79(dd,J=16.1,6.3Hz,1H),3.38(d,J=10.4Hz,8H),2.99-2.79(m,2H),2.18-1.93(m,3H),1.92-1.77(m,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
実施例19:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-18-h、40mg、0.11mmol)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(30mg、0.16mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濾過して、濃縮し、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-19、26mg、47.34%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.78(s,1H),7.83-7.65(m,2H),7.54(d,J=8.9Hz,2H),6.95(d,J=9.1Hz,2H),5.90-5.61(m,1H),5.05(dd,J=10.2,0.9Hz,1H),4.95(dd,J=12.2,6.2Hz,2H),4.79(dd,J=16.1,6.3Hz,1H),3.26-3.11(m,4H),2.97-2.76(m,2H),2.76-2.58(m,4H),2.39(s,3H),2.15-1.92(m,3H),1.92-1.76(m,1H),1.61(d,J=8.9Hz,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=527。
実施例20、実施例21:
ステップ1:
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(80mg、0.23mmol、式I-20-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加えて、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、7-(4-アミノフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-20-b)70mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=318。
7-(4-ニトロフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(80mg、0.23mmol、式I-20-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加えて、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、7-(4-アミノフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(I-20-b)70mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=318。
ステップ2:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(53mg、0.143mmol、I-23-f)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(38mg、0.17mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に7-(4-アミノフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(60mg、0.189mmol、I-20-b)と0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンが3mLのジクロロメタンに入った混合溶液を加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:13)により精製して、7-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(I-20-c)70mgを得た。黄色の固体で、収率が76%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=639。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(53mg、0.143mmol、I-23-f)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(38mg、0.17mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に7-(4-アミノフェニル)-2,7-ジアザスピロ[3-4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(60mg、0.189mmol、I-20-b)と0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンが3mLのジクロロメタンに入った混合溶液を加えて、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:13)により精製して、7-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(I-20-c)70mgを得た。黄色の固体で、収率が76%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=639。
ステップ3:
7-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(I-20-c、70mg、0.11mmol)を5mLのジクロロメタンと5mLのトリフルオロ酢酸とからなる混合溶媒に加え、室温下で2時間攪拌した。反応液を濃縮した後、30mLのジクロロメタンと2mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(10mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:1)=1:9)により精製して、6-((4-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-21)45mgを得た。黄色の固体で、収率が76%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),7.65(d,J=8.2Hz,1H),7.58(d,J=8.3Hz,1H),7.43(d,J=8.7Hz,2H),6.90(d,J=9.1Hz,2H),5.73(ddt,J=16.3,10.3,6.0Hz,1H),5.07(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),5.00(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.73(t,J=6.5Hz,1H),4.69-4.67(d,J=5.5Hz,2H),3.46(d,J=8.2Hz,4H),3.13-3.05(m,4H),2.94-2.78(m,2H),2.35-2.20(m,1H),2.06(m,1H),1.99-1.78(m,6H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
7-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(I-20-c、70mg、0.11mmol)を5mLのジクロロメタンと5mLのトリフルオロ酢酸とからなる混合溶媒に加え、室温下で2時間攪拌した。反応液を濃縮した後、30mLのジクロロメタンと2mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(10mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:1)=1:9)により精製して、6-((4-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-21)45mgを得た。黄色の固体で、収率が76%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),7.65(d,J=8.2Hz,1H),7.58(d,J=8.3Hz,1H),7.43(d,J=8.7Hz,2H),6.90(d,J=9.1Hz,2H),5.73(ddt,J=16.3,10.3,6.0Hz,1H),5.07(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),5.00(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.73(t,J=6.5Hz,1H),4.69-4.67(d,J=5.5Hz,2H),3.46(d,J=8.2Hz,4H),3.13-3.05(m,4H),2.94-2.78(m,2H),2.35-2.20(m,1H),2.06(m,1H),1.99-1.78(m,6H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
ステップ4:
6-((4-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(25mg、0.046mmol、I-21)、0.1mLのホルムアルデヒド水溶液、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(30mg、0.14mmol)を8mLのメタノールに加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮した後、20mLのジクロロメタン、1mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(5mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:10)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-20)を得た。黄色の固体15mgで、収率が58%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.79(s,1H),7.66(d,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.3Hz,1H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.90(t,J=6.2Hz,2H),5.74(ddt,J=16.3,10.3,6.0Hz,1H),5.08(dd,J=10.2,1.0Hz,1H),5.00(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.77-4.63(m,3H),3.18-3.04(m,8H),2.96-2.78(m,2H),2.40(s,3H),2.35-2.21(m,1H),2.12-2.00(m,1H),1.98-1.79(m,6H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
6-((4-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(25mg、0.046mmol、I-21)、0.1mLのホルムアルデヒド水溶液、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(30mg、0.14mmol)を8mLのメタノールに加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮した後、20mLのジクロロメタン、1mLのメタノールを加え、混合溶液を得て飽和炭酸ナトリウム溶液(5mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:2)=1:10)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(2-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノン-7-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-20)を得た。黄色の固体15mgで、収率が58%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.79(s,1H),7.66(d,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.3Hz,1H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.90(t,J=6.2Hz,2H),5.74(ddt,J=16.3,10.3,6.0Hz,1H),5.08(dd,J=10.2,1.0Hz,1H),5.00(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.77-4.63(m,3H),3.18-3.04(m,8H),2.96-2.78(m,2H),2.40(s,3H),2.35-2.21(m,1H),2.12-2.00(m,1H),1.98-1.79(m,6H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
実施例23:
ステップ1:
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-a、0.71g、4.23mmol)、ブロモトリメチルシラン(3g、19.6mmol)を15mLのアセトニトリルに加え、マイクロ波条件下で150℃加熱して3時間攪拌した。反応液を冷却して濃縮した後、ゆっくりと10mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、pHが約10になったら、ジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~15%)により精製して、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-b)0.82gを得た。無色の油状物で、収率が91%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=212。
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-a、0.71g、4.23mmol)、ブロモトリメチルシラン(3g、19.6mmol)を15mLのアセトニトリルに加え、マイクロ波条件下で150℃加熱して3時間攪拌した。反応液を冷却して濃縮した後、ゆっくりと10mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、pHが約10になったら、ジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~15%)により精製して、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-b)0.82gを得た。無色の油状物で、収率が91%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=212。
ステップ2:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-b、0.82g、3.9mmol)を25mLのジクロロメタンに加え、その後、77%のメタクロロ過安息香酸(1.32g、5.9mmol)を25mLのジクロロメタンに加えて、当該溶液を前記化合物2の溶液に加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水相をジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~80%)により精製して2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-23-c)0.82gを得た。白色の固体で、収率が93%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(I-23-b、0.82g、3.9mmol)を25mLのジクロロメタンに加え、その後、77%のメタクロロ過安息香酸(1.32g、5.9mmol)を25mLのジクロロメタンに加えて、当該溶液を前記化合物2の溶液に加え、室温下で一晩攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水相をジクロロメタンで3回抽出し(3×30mL)、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~80%)により精製して2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-23-c)0.82gを得た。白色の固体で、収率が93%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=228。
ステップ3:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-23-c、0.82g、3.6mmol)を20mLの無水酢酸に溶解し、120℃下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し(2×10mL)、さらに10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-23-d)0.74gを得た。無色の油状物で、収率が76%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=270。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン1-オキシド(I-23-c、0.82g、3.6mmol)を20mLの無水酢酸に溶解し、120℃下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して30mLのジクロロメタンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し(2×10mL)、さらに10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~30%)により、2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-23-d)0.74gを得た。無色の油状物で、収率が76%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=270。
ステップ4:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-23-d、0.74g、2.7mmol)を20mLのエタノールに加え、その後、水酸化カリウム(154mg、2.75mmol)のエタノール溶液20mLを加えた。室温下で3時間攪拌した。反応液に25mLの水を加えて、エタノールの大半を蒸発除去して、ジクロロメタンで抽出し(3×25mL)、次に20mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-23-e)0.58gを得た。無色の油状物で、収率が93%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.31(t,J=5.1Hz,1H),4.71(t,J=6.6Hz,0H),3.55(s,0H),2.87-2.68(m,2H),2.32-2.18(m,1H),2.09-1.95(m,1H),1.90-1.74(m,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=227。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イルアセテート(I-23-d、0.74g、2.7mmol)を20mLのエタノールに加え、その後、水酸化カリウム(154mg、2.75mmol)のエタノール溶液20mLを加えた。室温下で3時間攪拌した。反応液に25mLの水を加えて、エタノールの大半を蒸発除去して、ジクロロメタンで抽出し(3×25mL)、次に20mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮してカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=0~50%)により2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-23-e)0.58gを得た。無色の油状物で、収率が93%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.31(t,J=5.1Hz,1H),4.71(t,J=6.6Hz,0H),3.55(s,0H),2.87-2.68(m,2H),2.32-2.18(m,1H),2.09-1.95(m,1H),1.90-1.74(m,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=227。
ステップ5:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-23-e、0.58g、2.54mmol)、2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(0.58g、2.61mmol、I-1-f)、ヨウ化第一銅(0.5g、2.6mmol)、炭酸カリウム(0.72g、5.22mmol)、N1,N2-ジメチルエチレンジアミン(0.46g、5.2mmol)を20mLの1,4-ジオキサンに加え、アルゴンで保護して、100℃下で一晩攪拌した。反応物を冷却した後、濾過し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-23-f)0.50gを得た。白色の固体で、収率が50%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=370。
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-オール(I-23-e、0.58g、2.54mmol)、2-アリル-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(0.58g、2.61mmol、I-1-f)、ヨウ化第一銅(0.5g、2.6mmol)、炭酸カリウム(0.72g、5.22mmol)、N1,N2-ジメチルエチレンジアミン(0.46g、5.2mmol)を20mLの1,4-ジオキサンに加え、アルゴンで保護して、100℃下で一晩攪拌した。反応物を冷却した後、濾過し濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により精製して、2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-23-f)0.50gを得た。白色の固体で、収率が50%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=370。
ステップ6:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(53mg、0.14mmol、I-23-f)が20mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(38mg、0.17mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(35mg、0.18mmol、I-1-h)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~20%)により精製し、その後、分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル(フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]
ピリミジン-3-オン(I-23)34mgを得た。黄色の固体で、収率が34%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),8.04(s,1H),7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.58(t,J=8.1Hz,1H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=9.0Hz,2H),5.72(ddt,J=16.4,10.3,6.0Hz,1H),5.06(dd,J=10.2,0.9Hz,1H),4.99(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.72(t,J=6.5Hz,1H),4.67(d,J=5.9Hz,2H),3.90(s,1H),3.24-3.13(m,4H),2.94-2.75(m,2H),2.67-2.55(m,4H),2.36(s,3H),2.33-2.24(m,1H),2.06-2.03(m,1H),1.91-1.77(m,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(53mg、0.14mmol、I-23-f)が20mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(38mg、0.17mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に4-(4-メチルピペラジン-1-イル)アニリン(35mg、0.18mmol、I-1-h)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=0~20%)により精製し、その後、分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル(フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]
ピリミジン-3-オン(I-23)34mgを得た。黄色の固体で、収率が34%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),8.04(s,1H),7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.58(t,J=8.1Hz,1H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=9.0Hz,2H),5.72(ddt,J=16.4,10.3,6.0Hz,1H),5.06(dd,J=10.2,0.9Hz,1H),4.99(dd,J=17.1,1.2Hz,1H),4.72(t,J=6.5Hz,1H),4.67(d,J=5.9Hz,2H),3.90(s,1H),3.24-3.13(m,4H),2.94-2.75(m,2H),2.67-2.55(m,4H),2.36(s,3H),2.33-2.24(m,1H),2.06-2.03(m,1H),1.91-1.77(m,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=513。
実施例28:
ステップ1:
N,N-ジメチル-1-(4-ニトロフェニル)ピペリジン-4-アミン(60mg、0.24mmol、I-28-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、1-(4-アミノフェニル)-N,N-ジメチルピペリジン-4-アミン(I-28-b)50mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=220。
N,N-ジメチル-1-(4-ニトロフェニル)ピペリジン-4-アミン(60mg、0.24mmol、I-28-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を25mLのメタノールに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、水素雰囲気において反応液を室温下で3時間攪拌した。反応液を濾過し蒸発乾固して、1-(4-アミノフェニル)-N,N-ジメチルピペリジン-4-アミン(I-28-b)50mgを得た。褐色の固体で、そのまま次のステップに使用した。収率が95%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=220。
ステップ2:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(40mg、0.108mmol、I-23-f)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(30mg、0.134mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に1-(4-アミノフェニル)-N,N-ジメチルピペリジン-4-アミン(50mg、0.228mmol、I-28-b)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物から分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル-6-((4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒ
ドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンギ酸塩(I-28)25mgを得た。黄色の固体で、収率が42%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),8.52(s,1H),7.61(q,J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.3Hz,2H),6.88(d,J=8.8Hz,2H),5.78-5.65(m,1H),5.07(d,J=10.2Hz,1H),4.98(d,J=17.1Hz,1H),4.72(t,J=7.3Hz,1H),4.66(d,J=5.4Hz,2H),3.72(d,J=12.0Hz,2H),3.06(t,J=11.7Hz,1H),2.95-2.81(m,2H),2.75(t,J=11.9Hz,2H),2.66(s,6H),2.30(m,1H),2.18-1.98(m,3H),1.85(m,4H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=541。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(40mg、0.108mmol、I-23-f)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(30mg、0.134mmol)を加え、溶液を得て室温下で2時間攪拌した。前記反応液に1-(4-アミノフェニル)-N,N-ジメチルピペリジン-4-アミン(50mg、0.228mmol、I-28-b)、0.2mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて室温下で一晩攪拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得、粗生成物から分取高速液体クロマトグラフィーにより2-アリル-6-((4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒ
ドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンギ酸塩(I-28)25mgを得た。黄色の固体で、収率が42%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),8.52(s,1H),7.61(q,J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.3Hz,2H),6.88(d,J=8.8Hz,2H),5.78-5.65(m,1H),5.07(d,J=10.2Hz,1H),4.98(d,J=17.1Hz,1H),4.72(t,J=7.3Hz,1H),4.66(d,J=5.4Hz,2H),3.72(d,J=12.0Hz,2H),3.06(t,J=11.7Hz,1H),2.95-2.81(m,2H),2.75(t,J=11.9Hz,2H),2.66(s,6H),2.30(m,1H),2.18-1.98(m,3H),1.85(m,4H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=541。
実施例32、実施例33:
ステップ1:
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(40mg、0.104mmol、I-18-h)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、tert-ブチル(3aR,6aS)-2-(4-アミノフェニル)-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボン酸tert-ブチル(30mg、0.10mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濾過して、濃縮し、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によりtert-ブチル(3aR,6aS)-5-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-32-a
、35mg、52.53%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=639。
2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル)-6-メチルチオ-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(40mg、0.104mmol、I-18-h)を10mLのトルエンに溶解し、3-クロロ過安息香酸(30mg、0.13mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)、tert-ブチル(3aR,6aS)-2-(4-アミノフェニル)-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボン酸tert-ブチル(30mg、0.10mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濾過して、濃縮し、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によりtert-ブチル(3aR,6aS)-5-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-32-a
、35mg、52.53%)を得、黄色の固体であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=639。
ステップ2:
tert-ブチル(3aR,6aS)-5-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-32-a、35mg、0.055mmol)を3mLのジクロロメタンに溶解し、6mLの4M塩酸ジオキサン溶液を加えて、反応液を20℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して2-アリル-6-((4-((3aR,6aS)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-33、30mg、95.21%)を得、黄褐色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.76(s,1H),7.71(s,2H),7.50(d,J=7.9Hz,2H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),5.89-5.56(m,1H),5.05(d,J=10.1Hz,1H),4.96(s,1H),4.80(d,J=6.1Hz,2H),3.61(s,2H),3.49(d,J=7.6Hz,2H),3.26(s,5H),3.24(s,1H),2.89(d,J=6.3Hz,2H),2.16-1.95(m,4H),1.86(d,J=6.3Hz,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
tert-ブチル(3aR,6aS)-5-(4-((2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-6-イル)アミノ)フェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-32-a、35mg、0.055mmol)を3mLのジクロロメタンに溶解し、6mLの4M塩酸ジオキサン溶液を加えて、反応液を20℃下で1時間攪拌した。反応液を濃縮して2-アリル-6-((4-((3aR,6aS)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-33、30mg、95.21%)を得、黄褐色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.76(s,1H),7.71(s,2H),7.50(d,J=7.9Hz,2H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),5.89-5.56(m,1H),5.05(d,J=10.1Hz,1H),4.96(s,1H),4.80(d,J=6.1Hz,2H),3.61(s,2H),3.49(d,J=7.6Hz,2H),3.26(s,5H),3.24(s,1H),2.89(d,J=6.3Hz,2H),2.16-1.95(m,4H),1.86(d,J=6.3Hz,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
ステップ3:
2-アリル-6-((4-((3aR,6aS)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-33、30mg、0.052mmol)を2mLのメタノールに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(21mg、0.26mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(22mg、0.10mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により黄色の固体20mgを得、さらに分取液体クロマトグラフィーにより2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-((3aR,6aS)-5-メチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-32、8.5mg、29%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.78(s,1H),7.72(s,2H),7.52(d,J=8.2Hz,2H),6.79(d,J=8.9Hz,2H),5.73(ddd,J=16.7,10.2,6.0Hz,1H),5.05(d,J=9.3Hz,1H),4.99-4.92(m,2H),4.79(dd,J=16.1,6.3Hz,1H),3.53-3.38(m,4H),3.18(d,J=7.1Hz,4H),3.03(d,J=10.4Hz,2H),2.96-2.83(m,2H),2.74(s,3H),2.13-1.97(m,4H),1.93-1.80(m,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
2-アリル-6-((4-((3aR,6aS)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-33、30mg、0.052mmol)を2mLのメタノールに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(21mg、0.26mmol)を加えて、反応液を20℃下で2時間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(22mg、0.10mmol)を加えて、反応液を20℃下で24時間攪拌した。反応液を濃縮して、分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により黄色の固体20mgを得、さらに分取液体クロマトグラフィーにより2-アリル-1-(8-ヒドロキシ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-6-((4-((3aR,6aS)-5-メチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-32、8.5mg、29%)を得、黄色の固体であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.78(s,1H),7.72(s,2H),7.52(d,J=8.2Hz,2H),6.79(d,J=8.9Hz,2H),5.73(ddd,J=16.7,10.2,6.0Hz,1H),5.05(d,J=9.3Hz,1H),4.99-4.92(m,2H),4.79(dd,J=16.1,6.3Hz,1H),3.53-3.38(m,4H),3.18(d,J=7.1Hz,4H),3.03(d,J=10.4Hz,2H),2.96-2.83(m,2H),2.74(s,3H),2.13-1.97(m,4H),1.93-1.80(m,1H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=553。
実施例34:
ステップ1:
4-ブロモアニリン(I-34-a、58.1mmol)をトルエン(250mL)に溶解し、反応液に炭酸カリウム(87.2mmol)、塩化ベンジル(87.2mmol)を加えて、反応液を窒素で保護して16時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物を少量の酢酸エチルで洗浄して目的化合物ベンジル(4-ブロモフェニル)カルバメート(I-34-b)15.2gを得た。白色の固体で、収率は85.4%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=306。
4-ブロモアニリン(I-34-a、58.1mmol)をトルエン(250mL)に溶解し、反応液に炭酸カリウム(87.2mmol)、塩化ベンジル(87.2mmol)を加えて、反応液を窒素で保護して16時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物を少量の酢酸エチルで洗浄して目的化合物ベンジル(4-ブロモフェニル)カルバメート(I-34-b)15.2gを得た。白色の固体で、収率は85.4%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=306。
ステップ2:
((ベンジル(4-ブロモフェニル)カルバメート(I-34-b、16.0mmol)を1,2-ジメトキシエタン(50mL)に溶解し、反応液に4,4,5,5-テトラメチル-2-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)-1,3,2-ジオキサボラン(式I-34-c、16.0mmol)、炭酸カリウム(42.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.6mmol)を加えて、反応液を80℃に加熱して16時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5)により精製して目的化合物ベンジル(4-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)フェニル)カルバメート(I-34-d)5.6gを得た。白色の固体で、収率が94%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=367。
((ベンジル(4-ブロモフェニル)カルバメート(I-34-b、16.0mmol)を1,2-ジメトキシエタン(50mL)に溶解し、反応液に4,4,5,5-テトラメチル-2-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)-1,3,2-ジオキサボラン(式I-34-c、16.0mmol)、炭酸カリウム(42.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.6mmol)を加えて、反応液を80℃に加熱して16時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5)により精製して目的化合物ベンジル(4-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)フェニル)カルバメート(I-34-d)5.6gを得た。白色の固体で、収率が94%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=367。
ステップ3:
ベンジル(4-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)フェニル)カルバメート(I-34-d、15.0mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解した。反応液に塩酸(20mL、4mmol/L)を加えて、反応液を45℃に加熱して16時間攪拌した。反応液に炭酸カリウムを加えて、pH=9に調整して、ジ
クロロメタンで抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過し、蒸発乾固して目的化合物ベンジル(4’-オキソ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-e)の粗生成物4.0gを得た。黄色の固体で、収率が81%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=322。
ベンジル(4-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デク-7-エン-8-イル)フェニル)カルバメート(I-34-d、15.0mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解した。反応液に塩酸(20mL、4mmol/L)を加えて、反応液を45℃に加熱して16時間攪拌した。反応液に炭酸カリウムを加えて、pH=9に調整して、ジ
クロロメタンで抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過し、蒸発乾固して目的化合物ベンジル(4’-オキソ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-e)の粗生成物4.0gを得た。黄色の固体で、収率が81%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=322。
ステップ4:
ベンジル(4’-オキソ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-e、12.0mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶解し、反応液にジメチルアミン塩酸塩(25.0mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(25.0mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(37.0mmol)を加えた。反応液を室温下で16時間攪拌し、反応液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5)により精製して目的化合物ベンジル(4’-(ジメチルアミノ)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-f)3.5gを得た。黄色の固体で、収率が80%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=351。
ベンジル(4’-オキソ-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-e、12.0mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶解し、反応液にジメチルアミン塩酸塩(25.0mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(25.0mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(37.0mmol)を加えた。反応液を室温下で16時間攪拌し、反応液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5)により精製して目的化合物ベンジル(4’-(ジメチルアミノ)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-f)3.5gを得た。黄色の固体で、収率が80%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=351。
ステップ5:
ベンジル(4’-(ジメチルアミノ)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-f、10.0mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、パラジウム炭素(350mg)を加えて、室温下で反応液を水素雰囲気において16時間攪拌し、反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物を少量の酢酸エチルで洗浄して目的化合物4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アニリン(I-34-g)1.2gを得た。白色の固体で、収率が55%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=219。
ベンジル(4’-(ジメチルアミノ)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)カルバメート(I-34-f、10.0mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、パラジウム炭素(350mg)を加えて、室温下で反応液を水素雰囲気において16時間攪拌し、反応液を濾過し、濾液を蒸発乾固して粗生成物を得、粗生成物を少量の酢酸エチルで洗浄して目的化合物4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アニリン(I-34-g)1.2gを得た。白色の固体で、収率が55%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=219。
ステップ6:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、0.14mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、3-クロロフェノキシギ酸(0.15mmol)を加えて、反応液を室温下で30分間攪拌し、反応液を蒸発乾固して、スルホキシド中間体を得てジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アニリン(I-34-g、0.15mmol)、トリフルオロ酢酸(0.3mL)を加えて、反応液を60℃に加熱して16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を用いて反応液をpH=9に調整して、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて、分層し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、分取液体クロマトグラフィーにより精製して目的化合物2-アリル-6-((4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)フェニル)アミノ)-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-34)25mgを得た。白色の固体で、収率が34.2%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.86(s,0H),7.72(dd,J=24.0,8.0Hz,1H),7.54(d,J=7.8Hz,3H),7.18(d,J=8.2Hz,1H),5.72(d,J=6.4Hz,0H),5.37(s,0H),4.99(dd,J=39.8,13.5Hz,1H),4.79(d,J=23.4Hz,1H),3.07(s,0H),2.91(d,J=7.6Hz,0H),2.54(s,2H),2.36(d,J=5.9Hz,1H),2.20(s,
1H),2.04(s,1H),1.64(s,1H),1.55(s,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=540。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-16-h、0.14mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、3-クロロフェノキシギ酸(0.15mmol)を加えて、反応液を室温下で30分間攪拌し、反応液を蒸発乾固して、スルホキシド中間体を得てジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)アニリン(I-34-g、0.15mmol)、トリフルオロ酢酸(0.3mL)を加えて、反応液を60℃に加熱して16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を用いて反応液をpH=9に調整して、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて、分層し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、分取液体クロマトグラフィーにより精製して目的化合物2-アリル-6-((4-(4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)フェニル)アミノ)-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-34)25mgを得た。白色の固体で、収率が34.2%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.86(s,0H),7.72(dd,J=24.0,8.0Hz,1H),7.54(d,J=7.8Hz,3H),7.18(d,J=8.2Hz,1H),5.72(d,J=6.4Hz,0H),5.37(s,0H),4.99(dd,J=39.8,13.5Hz,1H),4.79(d,J=23.4Hz,1H),3.07(s,0H),2.91(d,J=7.6Hz,0H),2.54(s,2H),2.36(d,J=5.9Hz,1H),2.20(s,
1H),2.04(s,1H),1.64(s,1H),1.55(s,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=540。
実施例35:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン)(I-16-h、0.14mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、3-クロロフェノキシギ酸(0.15mmol)を加えて、反応液を室温下で30分間攪拌し、反応液を蒸発乾固して、スルホキシド中間体を得てジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、4-(5-メチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アニリン(I-35-a、0.15mmol)、トリフルオロ酢酸(0.3mL)を加えて、反応液を60℃に加熱して16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を用いて反応液をpH=9に調整して、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて、分層し、有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、分取液体クロマトグラフィーにより精製して目的化合物2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-7-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-((4-(5-メチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-35)12.5mgを得た。黄色の固体で、収率が17.1%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.74(s,1H),8.44(s,1H),7.68(dd,J=23.7,8.0Hz,2H),7.41(d,J=7.8Hz,2H),6.64(d,J=8.1Hz,2H),5.75-5.63(m,1H),5.25(s,1H),4.97(dd,J=39.0,13.6Hz,2H),4.85-4.63(m,2H),3.67(s,2H),3.39(d,J=9.3Hz,2H),3.30-3.00(m,5H),2.96-2.62(m,6H),2.42-2.24(m,2H),1.63(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
実施例38:
ステップ1:
p-フルオロニトロベンゼン(式I-38-a、1.0g、7.09mmol)を20mLのDMSOに溶解し、その後、(3aR,6aS)-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-38-b、1.5g、7.09mmol)、炭酸カリウム(2.9g、21mmol)を加えて、60℃下で攪拌して24時間反応させた。反応が終了したら30mLの水を加え、1回は30mLの酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせ、30mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、粗生成物を得てそのまま次のステップに使用した。黄色の固体(I-38-c、2.34g、7.02mmol)を得、収率が99%であった。
p-フルオロニトロベンゼン(式I-38-a、1.0g、7.09mmol)を20mLのDMSOに溶解し、その後、(3aR,6aS)-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-38-b、1.5g、7.09mmol)、炭酸カリウム(2.9g、21mmol)を加えて、60℃下で攪拌して24時間反応させた。反応が終了したら30mLの水を加え、1回は30mLの酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせ、30mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、粗生成物を得てそのまま次のステップに使用した。黄色の固体(I-38-c、2.34g、7.02mmol)を得、収率が99%であった。
ステップ2:
(3aR,6aS)-5-(4-ニトロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-38-c、2.34g、7.02mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、4N塩化水素のジオキサン溶液0.5mLを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て水で溶解して、ジクロロメタンで抽出した。水層を取り分けて2NのNaOH溶液でpH=10に調整して、濾過して黄色の固体(I-38-d、1.6g、6.90mmol)を得、収率が98%であった。
(3aR,6aS)-5-(4-ニトロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(I-38-c、2.34g、7.02mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、4N塩化水素のジオキサン溶液0.5mLを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て水で溶解して、ジクロロメタンで抽出した。水層を取り分けて2NのNaOH溶液でpH=10に調整して、濾過して黄色の固体(I-38-d、1.6g、6.90mmol)を得、収率が98%であった。
ステップ3:
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、シクロブタノン(270mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-38-e、240mg、0.835mmol)を得た。収率が65%であった。
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、シクロブタノン(270mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-38-e、240mg、0.835mmol)を得た。収率が65%であった。
ステップ4:
(3aR,6aS)-2-シクロブチル-5-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(式I-38-e、240mg、0.835mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温
下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-38-f、176mg、0.684mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が82%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=258.1。
(3aR,6aS)-2-シクロブチル-5-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(式I-38-e、240mg、0.835mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温
下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-38-f、176mg、0.684mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が82%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=258.1。
ステップ5:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、60mg、0.168mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(42mg、0.185mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に4-((3aR,6aS)-5-シクロブチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アニリン(I-38-f、48mg、0.185mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製して目的化合物21mgを得た。黄色の固体(I-38)で、収率が21%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.80(s,1H),7.74(d,J=8.2Hz,1H),7.66(d,J=7.9Hz,1H),7.41(d,J=7.5Hz,2H),6.65(d,J=8.9Hz,2H),5.81-5.64(m,1H),5.28-5.20(m,1H),5.08-4.92(m,2H),4.71(s,1H),3.28(s,4H),3.11(ddd,J=16.0,8.8,3.7Hz,3H),2.91(dt,J=15.9,7.8Hz,1H),2.68-2.57(m,1H),2.35(s,1H),2.21-2.00(m,4H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=565.3。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、60mg、0.168mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(42mg、0.185mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に4-((3aR,6aS)-5-シクロブチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アニリン(I-38-f、48mg、0.185mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製して目的化合物21mgを得た。黄色の固体(I-38)で、収率が21%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.80(s,1H),7.74(d,J=8.2Hz,1H),7.66(d,J=7.9Hz,1H),7.41(d,J=7.5Hz,2H),6.65(d,J=8.9Hz,2H),5.81-5.64(m,1H),5.28-5.20(m,1H),5.08-4.92(m,2H),4.71(s,1H),3.28(s,4H),3.11(ddd,J=16.0,8.8,3.7Hz,3H),2.91(dt,J=15.9,7.8Hz,1H),2.68-2.57(m,1H),2.35(s,1H),2.21-2.00(m,4H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=565.3。
実施例39:
ステップ1:
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、3-オキサゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(660mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-39-a、470mg、1.21mmol)を得、収率が94%であった。
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、3-オキサゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(660mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-39-a、470mg、1.21mmol)を得、収率が94%であった。
ステップ2:
3-(((3aR,6aS)-5-(4-ニトロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-39-a、470mg、1.21mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-39-b、320mg、0.892mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が74%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=359.2。
3-(((3aR,6aS)-5-(4-ニトロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-39-a、470mg、1.21mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-39-b、320mg、0.892mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が74%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=359.2。
ステップ3:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、84mg、0.236mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(55mg、0.24mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に3-(((3aR,6aS)-5-(4-アミノフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-39-b、93mg、0.26mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製してBoc保護した目的化合物を得、20mLのジクロロメタンに溶解し、4N塩化水素のジオキサン溶液0.5mLを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て水で溶解して、ジクロロメタンで抽出した。水層を取り分けて2NのNaOH溶液でpH=10に調整して、濾過して目的化合物76mgを得た。黄色の固体(I-39)で、収率が57%であった。
1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.85-8.72(m,1H),7.97(t,J=7.9Hz,1H),7.78(d,J=7.8Hz,1H),7.64(dd,J=7.7,0.7Hz,1H),7.48(d,J=8.3Hz,2H),6.70(d,J=9.0Hz,2H),5.72(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.05(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.94(d,J=1.3Hz,1H),4.82(d,J=6.1Hz,1H),3.80-3.44(m,2H),3.44-3.36(m,0H),3.31-3.15(m,2H),2.97(s,1H),2.89-2.71(m,1H),2.37(dd,J=9.1,4.1Hz,1H),1.59(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=566.3。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、84mg、0.236mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(55mg、0.24mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に3-(((3aR,6aS)-5-(4-アミノフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(I-39-b、93mg、0.26mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製してBoc保護した目的化合物を得、20mLのジクロロメタンに溶解し、4N塩化水素のジオキサン溶液0.5mLを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て水で溶解して、ジクロロメタンで抽出した。水層を取り分けて2NのNaOH溶液でpH=10に調整して、濾過して目的化合物76mgを得た。黄色の固体(I-39)で、収率が57%であった。
1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.85-8.72(m,1H),7.97(t,J=7.9Hz,1H),7.78(d,J=7.8Hz,1H),7.64(dd,J=7.7,0.7Hz,1H),7.48(d,J=8.3Hz,2H),6.70(d,J=9.0Hz,2H),5.72(ddt,J=16.4,10.3,6.1Hz,1H),5.05(dd,J=10.2,1.1Hz,1H),4.94(d,J=1.3Hz,1H),4.82(d,J=6.1Hz,1H),3.80-3.44(m,2H),3.44-3.36(m,0H),3.31-3.15(m,2H),2.97(s,1H),2.89-2.71(m,1H),2.37(dd,J=9.1,4.1Hz,1H),1.59(s,3H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=566.3。
実施例40:
2-アリル-6-(((4-((3aR,6aS)-5-(アゼチジン-3-イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)アミノ)-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-39、70mg、0.124mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、ホルムアルデヒド溶液(0.1mL)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(52mg、0.248mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、ジクロロメタンとメタノールの混合液(10:1、20mL)で溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、粗生成物を得て濃縮して薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製して14mgの目的化合物I-40を得、収率が20%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.80(s,1H),7.73(d,J=8.0Hz,1H),7.66(s,1H),7.39(s,2H),6.63(d,J=8.9Hz,2H),5.71(ddd,J=16.5,11.3,5.1Hz,1H),5.30-5.17(m,1H),5.01(dd,J=32.2,13.5Hz,2H),4.71(s,2H),3.71(s,2H),3.44-3.31(m,2H),3.21(dd,J=14.9,6.6Hz,4H),3.10(ddd,J=16.4,9.0,3.9Hz,1H),2.99(s,1H),2.89(dd,J=16.2,8.0Hz,1H),2.85-2.75(m,1H),2.63(ddd,J=11.9,9.9,5.8Hz,1H),2.49(s,1H),2.35(d,J=6.3Hz,1H),2.20-2.07(m,2H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=580.0。
実施例41:
ステップ1:
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、1-シクロプロピルエタン-1-オン(325mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-41-a、250mg、0.830mmol)を得、収率が65%であった。
(3aR,6aS)-2-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-38-d、300mg、1.29mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、その後、1-シクロプロピルエタン-1-オン(325mg、3.86mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.37g、6.45mmol)を加えて、室温下で16時間攪拌した。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄して、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濃縮して粗生成物を得て薄層クロマトグラフィーにより分離精製して黄色の固体(I-41-a、250mg、0.830mmol)を得、収率が65%であった。
ステップ2:
(3aR,6aS)-2-(1-シクロプロピルエチル)-5-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-41-a、250mg、0.830mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-41-b、185mg、0.682mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が82%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=272.2。
(3aR,6aS)-2-(1-シクロプロピルエチル)-5-(4-ニトロフェニル)オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(I-41-a、250mg、0.830mmol)、パラジウム炭素(10mg)を10mLのメタノールに溶解し、水素バルーンにおいて室温下で攪拌して3時間反応させた。反応が終了したら珪藻土で濾過して、黄色の固体(I-41-b、185mg、0.682mmol)を得てそのまま次のステップに使用した。収率が82%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=272.2。
ステップ3:
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、80mg、0.22mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(55mg、0.24mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に4-((3aR,6aS)-5-(1-シクロプロピルエチル)ヘ
キサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アニリン(I-41-b、65mg、0.24mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製して目的化合物25mgを得た。黄色の固体(I-41)で、収率が19%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.64(s,1H),7.39(d,J=5.9Hz,2H),6.64(d,J=8.9Hz,2H),5.70(ddt,J=16.5,10.2,6.2Hz,1H),5.24(t,J=6.8Hz,1H),5.00(dd,J=34.2,13.6Hz,2H),4.69(s,2H),3.59(s,1H),3.44(s,1H),3.32(t,J=7.7Hz,2H),3.28-3.18(m,2H),3.15-3.04(m,3H),2.95-2.82(m,2H),2.62(ddd,J=11.8,8.7,4.1Hz,2H),2.53(s,3H),2.19-2.06(m,1H),1.70(s,1H),1.34(d,J=6.4Hz,3H),0.95(s,1H),0.69(s,1H),0.59-0.51(m,1H),0.37(dd,J=9.5,4.7Hz,1H),0.10(dd,J=9.8,4.9Hz,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=579.0。
2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(I-1-g、80mg、0.22mmol)が15mLのトルエンに入った溶液にメタクロロ過安息香酸(55mg、0.24mmol)を加え、溶液を得て室温下で1時間攪拌して2-アリル-1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルスルフィニル)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オンのトルエン溶液を得た。前記溶液に4-((3aR,6aS)-5-(1-シクロプロピルエチル)ヘ
キサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)アニリン(I-41-b、65mg、0.24mmol)、0.1mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加えて、室温下で16時間攪拌した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:ジクロロメタン=0~10%)により分離精製して目的化合物25mgを得た。黄色の固体(I-41)で、収率が19%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.78(s,1H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.64(s,1H),7.39(d,J=5.9Hz,2H),6.64(d,J=8.9Hz,2H),5.70(ddt,J=16.5,10.2,6.2Hz,1H),5.24(t,J=6.8Hz,1H),5.00(dd,J=34.2,13.6Hz,2H),4.69(s,2H),3.59(s,1H),3.44(s,1H),3.32(t,J=7.7Hz,2H),3.28-3.18(m,2H),3.15-3.04(m,3H),2.95-2.82(m,2H),2.62(ddd,J=11.8,8.7,4.1Hz,2H),2.53(s,3H),2.19-2.06(m,1H),1.70(s,1H),1.34(d,J=6.4Hz,3H),0.95(s,1H),0.69(s,1H),0.59-0.51(m,1H),0.37(dd,J=9.5,4.7Hz,1H),0.10(dd,J=9.8,4.9Hz,1H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=579.0。
実施例42:
ステップ1:
N,N-ジメチル-2-(4-ニトロフェニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン(100mg、0.383mmol、I-42-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を30mLのジクロロメタンに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、室温下で反応液を水素雰囲気において一晩攪拌した。反応液に5mLのメタノールを加え、濾過し蒸発乾固して、褐色の固体(I-42-b、85mg)を得、そのまま次のステップに使用した。収率が96%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=232。
N,N-ジメチル-2-(4-ニトロフェニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン(100mg、0.383mmol、I-42-a)、10%のパラジウム炭素(30mg)を30mLのジクロロメタンに加え、反応フラスコを水素バルーンで3回換気して、室温下で反応液を水素雰囲気において一晩攪拌した。反応液に5mLのメタノールを加え、濾過し蒸発乾固して、褐色の固体(I-42-b、85mg)を得、そのまま次のステップに使用した。収率が96%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=232。
ステップ2:
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(107mg、0.3mmol、I-42-b)が15mLの
トルエンに入った溶液に85%メタクロロ過安息香酸(75mg、0.37mmol)を加えて、溶液を得て室温下で1時間攪拌した。
2-アリル1-(7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-6-(メチルチオ)-1,2-ジヒドロ-3H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-オン(107mg、0.3mmol、I-42-b)が15mLの
トルエンに入った溶液に85%メタクロロ過安息香酸(75mg、0.37mmol)を加えて、溶液を得て室温下で1時間攪拌した。
前記反応液に2-(4-アミノフェニル)-N,N-ジメチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン(I-42-b、85mg、0.21mmol)、0.5mLのN,N-ジイソプロピルエチルアミン、6mLのジメチルスルホキシドを加え、室温下で一晩攪拌した。前記反応液に5mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液と25のmL水を加えて、ジクロロメタンで3回抽出し(3×20mL)、有機相を合わせ、20mLの水、20mLの飽和塩化ナトリウム溶液でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(7Mアンモニア・メタノール:(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:1)=1:9)により分離して黄色の固体(I-42)40mgを得、収率が24%であった。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.77(s,1H),7.72(d,J=8.2Hz,1H),7.65(s,1H),7.35(d,J=6.6Hz,2H),6.40(d,J=8.8Hz,2H),5.69(ddt,J=16.5,10.2,6.2Hz,1H),5.28-5.19(m,1H),5.03(d,J=10.1Hz,1H),4.95(d,J=17.1Hz,1H),4.70(s,2H),3.88(s,2H),3.79(s,2H),3.09(ddd,J=16.2,8.9,3.8Hz,1H),2.95-2.83(m,1H),2.62(m,2H),2.43-2.34(m,2H),2.22-2.11(m,9H)。
LC-MS:m/z:(M+H)+=539。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.77(s,1H),7.72(d,J=8.2Hz,1H),7.65(s,1H),7.35(d,J=6.6Hz,2H),6.40(d,J=8.8Hz,2H),5.69(ddt,J=16.5,10.2,6.2Hz,1H),5.28-5.19(m,1H),5.03(d,J=10.1Hz,1H),4.95(d,J=17.1Hz,1H),4.70(s,2H),3.88(s,2H),3.79(s,2H),3.09(ddd,J=16.2,8.9,3.8Hz,1H),2.95-2.83(m,1H),2.62(m,2H),2.43-2.34(m,2H),2.22-2.11(m,9H)。
効果実施例1:
一.WEE1キナーゼに対する化合物のインビトロ阻害効果
試験方法:
ELISA法を用いて、ATP濃度がKmでWEE1キナーゼにおいて被験化合物をスクリーニングする。WEE1キナーゼにおける3つの化合物のスクリーニングにより、被験化合物のキナーゼ阻害活性を評価する。測定する過程で、被験化合物の初期濃度はいずれも100nMとし、各化合物はいずれも6つの勾配希釈濃度とし、勾配希釈の倍数が4倍で、各濃度は2つの同一のウェルにおいて繰り返し測定し、MK1775を基準コントロールとする。
一.WEE1キナーゼに対する化合物のインビトロ阻害効果
試験方法:
ELISA法を用いて、ATP濃度がKmでWEE1キナーゼにおいて被験化合物をスクリーニングする。WEE1キナーゼにおける3つの化合物のスクリーニングにより、被験化合物のキナーゼ阻害活性を評価する。測定する過程で、被験化合物の初期濃度はいずれも100nMとし、各化合物はいずれも6つの勾配希釈濃度とし、勾配希釈の倍数が4倍で、各濃度は2つの同一のウェルにおいて繰り返し測定し、MK1775を基準コントロールとする。
WEE1はCarnaBiosciences,Inc.から購入し、カタログ番号が05-177であり、ジメチルスルホキシドはSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号がD8418であり、ATPはSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号がA7699であり、DTT溶液はSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号が43816であり、プロテインチロシンキナーゼ(protein tyrosine kinase、PTK)基質(substrate)(poly-Glu-Tyr)はSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号がP4476であり、P-Tyr(PY99)はSanta Cruzから購入し、カタログ番号がsc-7020であり、抗マウスIgG HRP結合抗体(Anti-mouse IgG HRP-linked Antibody)はSanta Cruzから購入し、カタログ番号が7076Sであり、TMB液体基質システム(TMB liquid Substrate System)はSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号がT0440であり、コスタストリップウェルマイクロプレート蓋なし1×8フラットボトム(Costar Stripwell Microplate No Lid 1×8 Flat Bottom)認定済み高結合(Certified High Binding)はSigma-Aldrichから購入し、カタログ番号が42592であり、化合物保管用96ウェルプレートはThermo Scientificから購入し、カタログ番号が267245である。
試験手順:
1.基質によるコーティングである。1)適切な体積の基質貯蔵液プロテインチロシンキナーゼ(protein tyrosine kinase、PTK)基質(substrate)(poly-Glu-Tyr)をPBSで10倍希釈し、濃度は250mg/mLから25mg/mLに希釈した。高吸着96ウェルプレートに加え、各ウェルは1
25μLであった。37℃インキュベーターに置いて一晩コーティングした。2)24時間後に、96ウェルプレートを取り出して、96ウェルプレートから液体を捨て、洗浄バッファー(washing buffer)で3回洗浄し、37℃インキュベーターにおいて逆さまにして2時間乾燥した。
1.基質によるコーティングである。1)適切な体積の基質貯蔵液プロテインチロシンキナーゼ(protein tyrosine kinase、PTK)基質(substrate)(poly-Glu-Tyr)をPBSで10倍希釈し、濃度は250mg/mLから25mg/mLに希釈した。高吸着96ウェルプレートに加え、各ウェルは1
25μLであった。37℃インキュベーターに置いて一晩コーティングした。2)24時間後に、96ウェルプレートを取り出して、96ウェルプレートから液体を捨て、洗浄バッファー(washing buffer)で3回洗浄し、37℃インキュベーターにおいて逆さまにして2時間乾燥した。
2.化合物の調製と移し替えである。1)化合物の希釈である。10mMの被験化合物貯蔵液を使用し、化合物保管用96ウェルプレートにおいて、DMSOで化合物を段階的に希釈して、初期濃度が100×の化合物を得た。その後、当該濃度の化合物を最初の濃度として、DMSOで4倍勾配希釈して、希釈で6つの濃度を得た。その後、2μLの勾配希釈液をそれぞれ48μLの1×反応バッファーに加え、使用に備えて4×化合物を調製した。2)4×化合物の移し替えである。前記ステップで構成した化合物保管用96ウェルプレートから10μLの4×化合物を乾燥した高吸着96ウェルプレートに移し替え、化合物なしコントロールウェル及びATPコントロールウェルに、2μLのDMSOを48μLの1×反応バッファーに加えた液体を10μL加えた。
3.酵素反応段階である。1)1×反応バッファーを用いて、WEE1キナーゼから2×酵素溶液を、ATPから4×ATP溶液を調製した。当該スクリーニングでは、WEE1キナーゼの最終濃度が0.15ng/μLで、ATPの最終濃度が12μMであった。2)高吸着96ウェルプレートに20μLの2×酵素溶液を加えた。3)高吸着96ウェルプレートに10μLの4×ATP溶液を加え、ATPコントロールウェルに10μLの1×反応バッファーを加えた。4)プレートをHERAEUS Multifuge X1R遠心分離機に置いて2000rpmで20秒間遠心した後、室温下で静置して60分間反応させた。
4.反応終了段階である。1)プレートから反応液を捨て、各ウェルに200μLの洗浄バッファー(washing buffer)を加えて、5回洗浄した。一次抗体P-Tyr(PY99)(希釈比率1:2000)を各ウェルに100μL加え、室温下で30分とした。2)プレートから一次抗体を捨て、各ウェルに200μLの洗浄バッファー(washing buffer)を加えて、5回洗浄した。二次抗体抗マウスIgG HRP結合抗体(Anti-mouse IgG HRP-linked Antibody)(希釈比率1:2000)を各ウェルに100μL加え、室温下で30分とした。3)プレートから二次抗体を捨て、洗浄バッファー(washing buffer)で5回洗浄し、TMBを各ウェルに100μL加えて、色の明暗に応じて10~30分間発色させた。結果を読み取る前に1N硫酸で反応を終了させた。
5.測定とデータ処理である。1)ThermoScientific MultiScan GOにおいて波長450nmでの吸光度を読み取ると同時に、650nmにおけるバックグラウンドを読み取った。2)Graphpad Prism 5.0を用いてデータに対しLog阻害剤と応答-可変勾配(4パラメータ)(Log(inhibitor)vs.response-Variable slope(four parameters))による曲線当てはめを行って、対応のIC50(半数阻害濃度(half
maximal inhibitory concentration))を計算した。
maximal inhibitory concentration))を計算した。
二.試験結果データ
試験で使用するコントロールサンプルの構造は表2を参照する。
試験結果の詳細は表3を参照する。
結論:表3から明らかなように、本発明に係る化合物はWEE1キナーゼに優れた阻害効果がある。
試験で使用するコントロールサンプルの構造は表2を参照する。
試験結果の詳細は表3を参照する。
結論:表3から明らかなように、本発明に係る化合物はWEE1キナーゼに優れた阻害効果がある。
効果実施例2:
一.化合物のCOLO 205細胞及びHela細胞に対する増殖阻害
試験方法:
ATP測定法(Luminescence ATP Detection)を用いて、化合物のp53欠損細胞株COLO 205及びHela細胞に対する増殖阻害効果を測定する。COLO205細胞はSIBSから購入し、世代数がP11で、HelaはATCCから購入し、世代数がP13である。
一.化合物のCOLO 205細胞及びHela細胞に対する増殖阻害
試験方法:
ATP測定法(Luminescence ATP Detection)を用いて、化合物のp53欠損細胞株COLO 205及びHela細胞に対する増殖阻害効果を測定する。COLO205細胞はSIBSから購入し、世代数がP11で、HelaはATCCから購入し、世代数がP13である。
試験手順:
1.COLO 205細胞に対する増殖阻害
細胞の培養と接種である。実験の初日に、通常培養している細胞を、その指数増殖状態において消化して分散した後、細胞密度を4.375×103細胞/mLに調整して、各ウェルに40μLで96ウェル細胞培養プレートに接種し、接種が完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して培養する。
化合物の投与による細胞処理である。実験の3日目に、インキュベーターからマイクロプレートを取り出して、マイクロプレートの各ウェルにそれぞれ9×化合物を加え、各ウェルは5μLを加え、各投与濃度は2つの同一のウェルで繰り返し、各化合物は合計で10の投与濃度とする。細胞株によって、各化合物の初期濃度が異なり、完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して72時間培養した。
データ収集である。マイクロプレートをインキュベーターから取り出して、室温下で30分間平衡化した。各ウェルには室温下で平衡化したATPlite反応液100μLを加えて、室温下で1300rpmで2分間振とうし、その後、マイクロプレートをHERAEUS Multifuge X1R遠心分離機に置いて2000rpmで1分間遠心して、室温下で10分間平衡化した後、EnVision(商標)において蛍光シグナル値を測定した。
1.COLO 205細胞に対する増殖阻害
細胞の培養と接種である。実験の初日に、通常培養している細胞を、その指数増殖状態において消化して分散した後、細胞密度を4.375×103細胞/mLに調整して、各ウェルに40μLで96ウェル細胞培養プレートに接種し、接種が完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して培養する。
化合物の投与による細胞処理である。実験の3日目に、インキュベーターからマイクロプレートを取り出して、マイクロプレートの各ウェルにそれぞれ9×化合物を加え、各ウェルは5μLを加え、各投与濃度は2つの同一のウェルで繰り返し、各化合物は合計で10の投与濃度とする。細胞株によって、各化合物の初期濃度が異なり、完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して72時間培養した。
データ収集である。マイクロプレートをインキュベーターから取り出して、室温下で30分間平衡化した。各ウェルには室温下で平衡化したATPlite反応液100μLを加えて、室温下で1300rpmで2分間振とうし、その後、マイクロプレートをHERAEUS Multifuge X1R遠心分離機に置いて2000rpmで1分間遠心して、室温下で10分間平衡化した後、EnVision(商標)において蛍光シグナル値を測定した。
化合物のインビトロ阻害活性として算式、阻害率(%)=(シグナル値コントロール-シグナル値投与)/シグナル値コントロール×100%から細胞増殖阻害率を計算した。各濃度における阻害率から、ロジット(LOGIT)法を用いて50%阻害濃度(50%inhibitory concentration、IC50)を計算した。
細胞生存率は、細胞生存能力(Cell viability)(%)=シグナル値投与/シグナル値コントロール×100%から計算した。Graphpad Prism 5.0を用いて各濃度における蛍光シグナル値に対しLog(阻害剤)と応答-可変勾配(4パラメータ)(Log(inhibitor)vs.response-Variable slope(four parameters))による曲線当てはめを行って、対応のIC50(半数阻害濃度(half maximal inhibitory concentration))を計算した。
2.Hela細胞に対する増殖阻害
細胞の培養と接種である。実験の初日に、通常培養している細胞を、その指数増殖状態において消化して分散した後、細胞密度を9×103細胞/mLに調整して、各ウェルに40μLで384ウェル細胞培養プレートに接種し、接種が完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して培養した。
化合物の投与による細胞処理である。実験の2日目に、インキュベーターからマイクロプレートを取り出して、マイクロプレートの各ウェルにそれぞれ9×化合物を加え、各ウェルは5μLを加え、各投与濃度は2つの同一のウェルで繰り返し、各化合物は合計で10の投与濃度とする。細胞株によって、各化合物の初期濃度が異なり、完了したらマイクロプレートを37℃と5%CO2の条件下で72時間静置して培養した。
データ収集である。マイクロプレートをインキュベーターから取り出して、室温下で30分間平衡化した。各ウェルには室温下で平衡化したATPlite反応液40μLを加えて、室温下で1300rpmで2分間振とうし、その後、マイクロプレートをHERAEUS Multifuge X1R遠心分離機に置いて2000rpmで1分間遠心して、室温下で10分間平衡化した後、EnVision(商標)において蛍光シグナル値を測定した。
細胞の培養と接種である。実験の初日に、通常培養している細胞を、その指数増殖状態において消化して分散した後、細胞密度を9×103細胞/mLに調整して、各ウェルに40μLで384ウェル細胞培養プレートに接種し、接種が完了したらマイクロプレートを37℃で5%CO2の条件下で静置して培養した。
化合物の投与による細胞処理である。実験の2日目に、インキュベーターからマイクロプレートを取り出して、マイクロプレートの各ウェルにそれぞれ9×化合物を加え、各ウェルは5μLを加え、各投与濃度は2つの同一のウェルで繰り返し、各化合物は合計で10の投与濃度とする。細胞株によって、各化合物の初期濃度が異なり、完了したらマイクロプレートを37℃と5%CO2の条件下で72時間静置して培養した。
データ収集である。マイクロプレートをインキュベーターから取り出して、室温下で30分間平衡化した。各ウェルには室温下で平衡化したATPlite反応液40μLを加えて、室温下で1300rpmで2分間振とうし、その後、マイクロプレートをHERAEUS Multifuge X1R遠心分離機に置いて2000rpmで1分間遠心して、室温下で10分間平衡化した後、EnVision(商標)において蛍光シグナル値を測定した。
化合物のインビトロ阻害活性として算式、阻害率(%)=(シグナル値コントロール-シグナル値投与)/シグナル値コントロール×100%から細胞増殖阻害率を計算した。
各濃度における阻害率から、ロジット(LOGIT)法を用いて50%阻害濃度(50%inhibitory concentration、IC50)を計算した。
各濃度における阻害率から、ロジット(LOGIT)法を用いて50%阻害濃度(50%inhibitory concentration、IC50)を計算した。
細胞生存率は、細胞生存能力(Cell viability)(%)=シグナル値投与/シグナル値コントロール×100%から計算した。Graphpad Prism 5.0を用いて各濃度における蛍光シグナル値に対しLog(阻害剤)と応答-可変勾配(4パラメータ)(Log(inhibitor)vs.response-Variable slope(four parameters))による曲線当てはめを行って、対応のIC50(半数阻害濃度(half maximal inhibitory concentration))を計算した。
なお、当業者が理解できるように、上記で本発明の具体的な実施形態を説明しているが、これらは例を挙げた説明で、本発明の原理と趣旨を逸脱していなければ、これらの実施形態にも様々な変更又は補正を行うことができる。よって、本発明の保護範囲は添付の特
許請求の範囲から限定される。
許請求の範囲から限定される。
Claims (25)
- 式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。
(式中、R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、C3~C20シクロアルキル基、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは0、1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、-SR2-8、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、-(C=O)R2-1-1、-S(=O)2R2-1-2、-(C=NR2-1-3)R2-1-4、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-1-5によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-1、R2-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-1-6によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-1-7)-によって置換され、R2-1-7は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-1-1、R2-1-2、R2-1-4は独立して水素、-NR2-1-1-1R2-1-1-2、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-1-1-3によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-1-1、R2-1-1-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-1-3は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミ
ノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1-3は水素、シアノ基、-OH、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基から選ばれ、
R2-1-5、R2-1-6は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-1-5-1R2-1-5-2、-OR2-1-5-3、-SR2-1-5-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-1-5-1、R2-1-5-2、R2-1-5-3、R2-1-5-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3は独立して水素、-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-3-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-3-1、R2-3-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-3-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-3-1-2)-によって置換され、R2-3-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-3-1-1-1R2-3-1-1-2、-OR2-3-1-1-3、-SR2-3-1-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-1-1-1、R2-3-1-1-2、R2-3-1-1-3、R2-3-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-3-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-3-4-1R2-3-4-2、-OR2-3-4-3、-SR2-3-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-4-1、R2-3-4-2、R2-3-4-3、R2-3-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-4は独立して水素、-CN、-OR2-4-1又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4-1は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2、-OR2-5-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-5-4によって置換された、C1~C7アルキル基
、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-5-1、R2-5-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-5-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-5-1-2)-によって置換され、R2-5-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-5-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-5-1-1-1R2-5-1-1-2、-OR2-5-1-1-3、-SR2-5-1-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1-1-1、R2-5-1-1-2、R2-5-1-1-3、R2-5-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-5-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-5-4-1R2-5-4-2、-OR2-5-4-3、-SR2-5-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-4-1、R2-5-4-2、R2-5-4-3、R2-5-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2、-OR2-6-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-6-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-6-1、R2-6-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-6-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-6-1-2)-によって置換され、R2-6-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-6-1-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-6-1-1-1R2-6-1-1-2、-OR2-6-1-1-3、-SR2-6-1-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6-1-1-1、R2-6-1-1-2、R2-6-1-1-3、R2-6-1-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2
~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-6-4は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-6-4-1R2-6-4-2、-OR2-6-4-3、-SR2-6-4-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6-4-1、R2-6-4-2、R2-6-4-3、R2-6-4-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-7、R2-8は独立して水素、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-7-1によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-7-1は独立してシアノ基、ハロゲン、-NR2-7-1-1R2-7-1-2、-OR2-7-1-3、-SR2-7-1-4又はC1~C7アルキル基であり、
R2-7-1-1、R2-7-1-2、R2-7-1-3、R2-7-1-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9は独立して-OR2-9-1、-NR2-9-2R2-9-3、-SR2-9-4、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-(C=NR2-9-6)R2-9-7、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-1、R2-9-2、R2-9-3、R2-9-4は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9-5-4によって置換された、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基もしくはC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-5-4は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-6は独立して水素、-CN、-OR2-9-6-1又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-6-1は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7は独立して-NR2-9-7-1R2-9-7-2、-OR2-9-7-3、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7-1、R2-9-7-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-9-7-1、R2-9-7-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-9-7-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-9-7-1-2)-によって置換され、R2-9-7-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-7-1-1は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-7-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2、-OR2-9-8-3、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
又は、R2-9-8-1、R2-9-8-2及びそれに接続された窒素原子は所望により1つ、2つ又は3つのR2-9-8-1-1によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基における1つ又は2つ以上のメチレン基は所望により、独立して酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、エテニレン基又は基-N(R2-9-8-1-2)-によって置換され、R2-9-8-1-2は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-8-1-1は独立してハロゲン、ヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基、C1~C7アルキル基、C1~C7アルコキシ基、C1~C7アルキルチオ基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-9-8-3は独立して水素、C1~C7アルキル基、C2~C7アルケニル基、C2~C7アルキニル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C6~C10アリール基又はC1~C7ヘテロアリール基であり、
上記のいずれの場合でも、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基、C1~C7ヘテロアリール基におけるヘテロ原子はホウ素、ケイ素、酸素、硫黄、セリン、窒素及びリンのうちの1種又は複数種から独立して選ばれ、ヘテロ原子数は独立して1つ、2つ、3つ又は4つである。) - Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基はC3~C20単環シクロアルキル基、C3~C20スピロ環シクロアルキル基、C3~C20縮合環シクロアルキル基又はC3~C20
架橋環シクロアルキル基であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20シクロアルキル基はC3~C20飽和シクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-1、R2-2が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はC1~C3アルキル基であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなく、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基は替えられず又は置換されず、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14単環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基、C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基又はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R4を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなく、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基は替えられず又は置換されず、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はC1~C3アルキル基であり、
且つ/又は、R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基はC3~C7シクロアルキル基であり、
且つ/又は、R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基は飽和C3~C14シクロアルキル基であり、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C7ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなく、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基は替えられず又は置換されず、
且つ/又は、R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基はC3~C14単環シクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C
3~C14シクロアルキル基はC3~C14飽和シクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-9-2、R2-9-3が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はC1~C3アルキル基であり、
且つ/又は、R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14単環ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなく、
且つ/又は、R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基は替えられず又は置換されず、
且つ/又は、R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は「ヘテロ原子数が1つ又は2つで、ヘテロ原子がN、O及びSのうちの1種又は2種から選ばれるC3~C9単環ヘテロシクロアルキル基」であり、
且つ/又は、R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、R2-9を除いて、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子に置換基がなく、
且つ/又は、R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基におけるメチレン基は替えられず又は置換されず、
且つ/又は、R2-9が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はC1~C3アルキル基であり、
且つ/又は、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物における各異性体の比率は均等であり、
且つ/又は、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物における原子はいずれもその天然存在比の形態で存在することを特徴とする請求項1に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基で、前記C3~C20シクロアルキル基がC3~C20単環シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20単環シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基で、前記C3~C20シクロアルキル基がC3~C20架橋環シクロアルキル基である場合に、前記C3~C20架橋環シクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、R2-1、R2-2が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14単環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
であってもよく、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、LがC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14単環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
であってもよく、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、Lが1つ又は2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基がC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、
且つ/又は、R4がC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基はC3~C7単環シクロアルキル基であり、例えば、シクロブチル基であり、
且つ/又は、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C7単環ヘテロシクロアルキル基であり、例えば、アゼチジニル基であり、また、例えば、
であり、
且つ/又は、R2-9が独立してC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記C3~C14シクロアルキル基はシクロプロピル基であり、
且つ/又は、R2-9-2、R2-9-3が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であり、
且つ/又は、R2-3が独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、R2が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14単環ヘテロシクロアルキル基は
であり、
且つ/又は、R2-9が独立してC1~C7アルキル基である場合に、前記C1~C7アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基又はイソプロピル基であることを特徴とする請求項2に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - Lが1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基で、R3が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基」は
であり、
且つ/又は、Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC1~C7アルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
であり、
であってもよく、
且つ/又は、Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14シクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
であり、
且つ/又は、Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が所望により1つのR2-9によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
であり、
且つ/又は、Lが1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基で、R4が-NR2-1R2-2である場合に、前記「1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基」は
であることを特徴とする請求項3に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - R1は水素又はメチル基であり、
且つ/又は、nは1又は2であり、
且つ/又は、Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
且つ/又は、R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
且つ/又は、前記式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は
ではないことを特徴とする請求項1に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であることを特徴とする請求項5に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であるこ
とを特徴とする請求項2に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - R2は-NR2-1R2-2であり、
且つ/又は、R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
且つ/又は、R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
且つ/又は、R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であることを特徴とする請求項7に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - 式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、C3~C20シクロアルキル基、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(1)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(2)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(3)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(4)、
R1は水素であり、
nは1であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
LがC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基である場合に、前記C3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基はC5~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基で、R2は-NR2-1R2-2であり、
R4は-NR2-1R2-2又は所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立してC1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(5)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基である、形態(6)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2、1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2、R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である、形態(7)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R3、R4は独立して-NR2-1R2-2であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基である、形態(8)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C20シクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロア
リール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(9)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(10)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは1つのR3によって置換されたC3~C20シクロアルキル基であり、
R3は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(11)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(12)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(13)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14スピロ環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(14)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(15)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~
C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(16)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14縮合環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(17)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つもしくは2つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(18)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(19)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
LはC3~C14ヘテロシクロアルキル基、又は、1つのR4によって置換されたC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、前記C3~C14ヘテロシクロアルキル基はC3~C14架橋環ヘテロシクロアルキル基であり、
R4は独立して-NR2-1R2-2、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(20)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、
mは1、2、3又は4であり、
R2、R3、R4は独立して-CN、-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、-(C=NR2-4)R2-5、-S(=O)2R2-6、-OR2-7、又は、所望により1つ、2つもしくは3つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基、C3~C14ヘテロシクロアルキル基、もしくは、C1~C7ヘテロアリール基であり、
R2-1、R2-2は独立して水素、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-3は独立して-NR2-3-1R2-3-2、-OR2-3-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-3-1、R2-3-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-3-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-4は独立して水素、-CN又は-OR2-4-1であり、
R2-4-1は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5は独立して-NR2-5-1R2-5-2又はC1~C7アルキル基であり、
R2-5-1、R2-5-2は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-6は独立して-NR2-6-1R2-6-2であり、
R2-6-1、R2-6-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、ハロゲン、シアノ基、-(C=O)R2-9-5、-S(=O)2R2-9-8、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5は独立して水素、-NR2-9-5-1R2-9-5-2、-OR2-9-5-3又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-5-1、R2-9-5-2、R2-9-5-3は独立して水素又はC1~C7アルキル基であり、
R2-9-8は独立して-NR2-9-8-1R2-9-8-2であり、
R2-9-8-1、R2-9-8-2は独立して水素、C1~C7アルキル基、C3~C14シクロアルキル基又はC3~C14ヘテロシクロアルキル基である、形態(21)、
R1は水素又はメチル基であり、
nは1又は2であり、
Lは-(CH2)m-R2であり、mは1又は2で、3であってもよく、
R2は独立して-NR2-1R2-2、-(C=O)R2-3、又は、所望により1つのR2-9によって置換された、C1~C7アルキル基もしくはC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-1、R2-2は独立してC1~C7アルキル基であり、
R2-3は独立してC3~C14ヘテロシクロアルキル基であり、
R2-9は独立して-NR2-9-2R2-9-3、C1~C7アルキル基又はC3~C14シクロアルキル基であり、
R2-9-2、R2-9-3は独立してC1~C7アルキル基である、形態(22)、のうちのいずれかの形態であることを特徴とする請求項1に記載の式Iに示すピラゾロンピリミジン系化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - 式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物は、
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→50%移動相Bの勾配溶出である前記条件で保持時間が9.66分の
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→50%移動相Bの勾配溶出である前記条件で保持時間が10.04分の
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→95%移動相Bの勾配溶出である前記条件で保持時間が7.80分の
Agilent 1260高速液体クロマトグラフを用いて、移動相Aが水(0.1%ギ酸)で、移動相Bがアセトニトリルであり、カラム通過時間が15分で、カラム形式がWaters社製Xselectで、5μm、4.6×250mmであり、5%移動相B→95%移動相Bの勾配溶出である前記条件で保持時間が7.97分の
のうちのいずれかの化合物であり、
式中、
とはシス配置又はトランス配置であることを特徴とする請求項1に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物。 - キナーゼ阻害剤又は薬物を製造するための、請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xの使用。
- WEE1キナーゼに関連する疾患を治療及び/又は予防するために用いられ、又は、がんを治療及び/又は予防するために用いられる薬物を製造するための、請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xの使用。
- 請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xと、医薬品添加物とを含む医薬組成物。
- 請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物
、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xと、抗がん薬とを含む組み合わせ。 - がんを予防及び/又は治療する薬物を製造するための請求項18に記載の組み合わせの使用。
- 抗がん薬と組み合わせてがんを予防及び/又は治療するために用いられる薬物を製造するための、請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xの使用。
- 薬物を製造するための請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xと組み合わせてがんを予防及び/又は治療するために用いられる抗がん薬の使用。
- 請求項18に記載の組み合わせと医薬品添加物とを含む医薬組成物。
- 請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、又は、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物である物質Xと医薬品添加物とを含む医薬組成物Aと、抗がん薬と医薬品添加物とを含む医薬組成物Bとを含む組み合わせキット。
- 患者に治療有効量の物質Xを投与することを含む疾患を治療及び/又は予防する方法であって、前記疾患はWEE1キナーゼに関連する疾患又はがんであり;
前記物質Xは請求項1~12の少なくとも1項に記載の式Iに示すピラゾロン縮合ピリミジン化合物、薬学的に許容されるその塩、その溶媒和物、薬学的に許容されるその塩の溶媒和物、その代謝産物又はそのプロドラッグである。 - 患者に治療有効量の請求項18に記載の組み合わせを投与することを含む、がんを治療及び/又は予防する方法。
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