JP2022536277A - 補剛システムを有する医療用ドレッシング材 - Google Patents

補剛システムを有する医療用ドレッシング材 Download PDF

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Abstract

バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムを含む医療用ドレッシング材が、医療用ドレッシング材を使用する方法と共に本明細書に記載される。補剛システムは、バッキング層の屈曲及び伸張を制限するように、バッキングに固定的に固定される。典型的には、医療用ドレッシング材及び補剛システムは、皮膚に固定された医療用デバイスの上に適用される。補剛システムは、医療用デバイスの一部を覆い、また、医療用デバイスを越えて延びている。補剛システムは、皮膚の上で医療用デバイスを安定させる。

Description

バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムを含む医療用ドレッシング材が、医療用ドレッシング材を使用する方法と共に本明細書に記載される。
透明なフィルムドレッシング材は、汚染液体及び細菌に対するバリアとしての機能を果たすと同時に、湿潤環境における治癒を促進するため、創傷を覆う保護層として広く使用されている。フィルムは、そのバリア特性から外科用ドレープとしても使用される。上記に該当するドレッシング材及びドレープは、TEGADERM(商標)(3M Company(St.Paul,MN))、及びOP-SITE(商標)(Smith&Nephew(Hull,England))などの数々の商品名で市販されている。
柔軟で弾力性のある薄いポリマーフィルムは、屈曲、伸張、及び収縮する皮膚上で使用される場合に有益である。しかしながら、一部の用途では、チューブ、ポート、及びカテーテルなどのデバイスを固定する場合のように、薄いポリマーフィルムの高い柔軟性及び弾力性により、固定された医療用デバイスの不所望の動きが可能になる又は許可される可能性がある。したがって、薄いポリマーフィルムに固定された領域に、より剛性が高く適合性が低い材料、例えば接着剤、フィルム、又は布地などを更に組み込んだ医療用ドレッシング材が開発されてきた。例えば、米国特許第5,088,483号は、適合性のあるバッキングと、接着剤複合体の周辺部を囲む永久接着補強材と、を含む接着剤複合ドレッシング材を開示している。補強材層を有する市販の医療用ドレッシング材の一例は、TEGADERM(商標)IV Advanced Dressing(3M Company,St.Paul Minn.)である。
場合によっては、医療用ドレッシング材は患者に適用され、数日間定位置に留まる。ドレッシング材が長期間着用されると、ドレッシング材の縁部が患者から剥がれ始める可能性があり、その結果、その部位の汚染又は接着不良が全体に生じ得る。弾力性の低い材料を使用して、ドレッシング材の領域における剛性を高め、柔軟性を低下させることは、皮膚上のドレッシング材の接着不良に寄与し得る。皮膚は屈曲及び伸張するが、弾力性の低い材料は屈曲及び/又は伸張することができない場合、接着剤が皮膚から引き離される可能性がより高くなり得る。
バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムを含む医療用ドレッシング材が、医療用ドレッシング材を使用する方法と共に本明細書に記載される。
医療用ドレッシング材に使用されるバッキング層は、両方とも弾性であってもよく、液体及び少なくとも一部の気体の通過に対して十分に不透過性のバリアを提供し、覆われた部位を外部汚染物質から保護し得る。弾性により、バッキング層は、例えば、皮膚などの、下にある基材が移動する際に拡張、収縮、伸長、及び復元することができる、及び/又は下にある表面又は物品(例えば、チューブ、カテーテルハブなど)の形状に適合することができる。
バッキング層を形成するために使用される材料は、バッキング層が弾性を呈するように、比較的低い弾性率を有していてもよい。バッキング層とは対照的に、本明細書に記載される医療用ドレッシング材の補剛システムの補剛要素を形成するために使用される材料は、比較的高い弾性率を有してもよく、その結果、補剛システム要素は、バッキング層よりも低い弾性を呈する。結果として、医療用ドレッシング材の補剛システムがバッキング層に固定的に取り付けられている(補剛システム/バッキング層複合体を形成する)場合、補剛システムは、補剛システム/バッキング層複合体がバッキング層単独の弾性よりも低い弾性を呈するようにバッキング層を抑止する。
医療用ドレッシング材のバッキング層は、バッキング層自体が比較的低い曲げ抵抗を呈するように、比較的低い曲げ率又は曲げ弾性率を有していてもよい。バッキング層とは対照的に、医療用ドレッシング材の補剛システムの補剛要素は、補剛システム要素がバッキング層よりも高い曲げ抵抗を呈するように、比較的高い曲げ率又は曲げ弾性率を有していてもよい。その結果、医療用ドレッシング材の補剛システムがバッキング層に固定的に取り付けられる(補剛システム/バッキング層複合体を形成する)場合、補剛システムは、補剛システム/バッキング層複合体がより高い曲げ率又は曲げ弾性率を呈するようにバッキング層を支持するため、ドレッシング材送達システムの他の構成要素によって支持されていないときでも、曲げ、折り畳み、垂れ下がりなどの可能性が低い。
これらのバッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムによってバッキング層に提供される抵抗は、バッキング層に加えられる力に応答してその形状を維持する、本明細書に記載の医療用ドレッシング材の能力を向上させることができる。これらの力は、例えば、医療用ドレッシング材が、カテーテルハブやチューブなどの物体上に適用される場合に集中することがある。補剛システムがない場合、バッキング層だけでは、このような物体の移動に対して限られた抑止しか提供できない。補剛システムの追加は、バッキング層自体の望ましい特性を維持しながら、そのような物体の移動を抑止する医療用ドレッシング材の能力を向上させることができる。補剛システムは、医療用ドレッシング材が、折り畳み、垂れ下がり、又は別の形で不必要に変形することなく、選択された位置に医療用ドレッシング材を正確に配置する能力を向上させることができる。
補剛システムは、所定の方法でバッキング層の伸長又は剛性を制御することができ、これにより、創傷及び/又は物品に対する医療用ドレッシング材の長期接着性を向上させることができる。補剛システムは、医療用ドレッシング材の支持されていない領域におけるバッキングの伸長を制御することができ、医療用ドレッシング材は、自由空間にわたって皮膚と医療用デバイスとの間に延びる。
いくつかの実施形態では、補剛システムは、バッキング層の伸長が補剛システムの幾何学的中心を中心に制御され得るように、径方向に対称である。いくつかの実施形態では、補剛システムは、バッキング層の伸長を補剛システムの補剛軸の周りで制御することができるように2軸対称であり、一方、更に他の実施形態では、補剛システムは、バッキング層の一方向への伸長を優先的に制御するように軸対称である。
医療用ドレッシング材に使用される薄いポリマーフィルムの伸張に関連する潜在的な問題は既知であるが、その問題に対処するアプローチは、多くの場合、薄いポリマーフィルムの伸張を制限するために1つ以上の材料層を追加することを含む。しかしながら、これらの追加の層は、これらの層の下に位置する表面及び/又は物品の可視化を妨げることがある。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の補剛システムの1つ以上の実施形態は、バッキング層の実質的な領域が補剛要素を含まないように離間された補剛要素を含む。バッキング層のそれらの実質的な領域を通じた可視化は、補剛システムの補剛要素によって妨げられない。更に、医療用ドレッシング材の補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛要素が固定的に取り付けられるバッキング層の部分を通じた可視化が、補剛要素が固定的に取り付けられていない領域と比較して著しく低下されないように、実質的に透明な材料で構成されてもよい。
補剛システムの他の実施形態では、補剛システムの全て又は一部は、周囲のバッキング層との視覚的コントラストを提供することができる(例えば、補剛要素の全て又は一部は不透明であってもよい、及び/又は選択された色若しくは複数の色を呈してもよい)。このような実施形態では、補剛システムと周囲のバッキング層との間のコントラストは、選択された領域、創傷、物品などの上に医療用ドレッシング材を適用する際に有用であり得る。
機械的支持を提供するための追加層をバッキング層に含めることにより、薄いポリマーフィルムの水蒸気透過性が低減し、医療用ドレッシング材に厚さを加えることがある。1つ以上の実施形態では、バッキング層の実質的な領域が補剛要素を含まないように、補剛要素は離間されている。バッキング層のそれらの実質的な領域を通る水蒸気透過性は、補剛システムの補剛要素によって妨げられない。
更に他の実施形態では、医療用ドレッシング材の縁部にもたらされる場合の追加層は、これらの追加層のより剛性の高い縁部に沿って力を集中させてもよく、その力集中は、創傷及び/又は物品に対する医療用ドレッシング材の長期接着に有害であり得る。補剛システムの1つ以上の実施形態は、医療用ドレッシング材の境界の近傍に力を集中させる構造体を形成せず、創傷及び/又は物品に対する医療用ドレッシング材の長期接着性に悪影響を及ぼさずにすませることができる。一実施形態では、補剛システムは、医療用ドレッシング材の周辺縁部の近傍だが周辺縁部にはない。その代わりに、補剛システムは、周辺縁部から凹んだところに配置され、これにより、医療用ドレッシング材の下にある表面上の接着剤は、補剛システムを下にある表面にしっかりと保持する。
一実施形態では、補剛システムを有する医療用ドレッシング材は、医療用デバイスの上に配置される。補剛システムの一部分は医療用デバイスを覆い、補剛システムの一部分は、医療用デバイスから下にある表面に隣接して延びている。医療用ドレッシング材上の接着剤は、医療用ドレッシング材及び補剛システムを下にある表面にしっかりと固定する。この実施形態では、補剛システムは、バッキング層の伸張を制限し、外力があればそれを分配する荷重ビームのように機能する。補剛システムは、医療用デバイスをその下の表面にしっかりと保持する。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、第1主面及び第2主面のそれぞれの上にバッキング領域を画定する周辺部とを含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、バッキング層及び接着剤が実質的な接触透明バッキング層/接着剤複合体を形成している、接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、補剛システムが、バッキング層の選択された領域内に収容され、選択された領域が領域周辺部を画定している、補剛システムと、を含み、補剛システムが、選択された領域の領域周辺部内に収容された複数の細長い補剛要素を含み、複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部から第2端部までの長さに沿って延びており、複数の補剛要素の各補剛要素の第1端部が、第2端部よりも選択された領域の中心に近接して配置され、複数の補剛要素の各補剛要素の第2端部が、第1端部よりも領域周辺部に近接して配置され、更に、補剛システムによって占有されていない選択された領域は、任意選択的に、実質的な接触透明性を有する。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、バッキング層及び接着剤が接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、複数の補剛要素のアレイを含む、補剛システムとを含む。複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部と、第1端部から遠位に位置する第2端部とであって、第1端部が、第2端部よりもバッキング層の幾何学的中心に近接して配置され、第2端部が、第1端部よりもバッキング層の周辺部に近接して配置されている、第1端部及び第2端部と、補剛要素の第1端部から第2端部まで延びる補剛軸を画定する長さと、長さよりも短い、長さを横断して測定される補剛要素の幅と、を備え、補剛軸が、第1端部から離れて、バッキング層の周辺部に向かって延びている。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、バッキング層及び接着剤が、接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、バッキング層上に配置された複数の入れ子型補剛要素を含み、複数の入れ子型補剛要素の各補剛要素は、リング長よりも小さい径方向幅を有するリングを画定し、径方向幅が、リングの中心から外方に延びる径方向軸に沿って画定され、リング長が、径方向幅の中心に従う線に沿って画定される、補剛システムとを含む。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部とを含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、バッキング層及び接着剤が接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、補剛システムが、バッキング層にわたって選択された方向に延びる補剛軸を画定し、補剛システムが、バッキング層上に複数の補剛要素を含む、補剛システムとを含む。複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部及び第2端部であって、第1端部及び第2端部を通って延びる長手軸に沿った長さと、長手軸を横断して測定される幅と、を画定する第1端部及び第2端部を含み、第1端部及び第2端部は、バッキング層の周辺部から内方に離間されており、長手軸は、補剛システムの補剛軸と整合されている。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、第1主面及び第2主面のそれぞれの上にバッキング領域を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、バッキング層及び接着剤が、実質的な接触透明バッキング層/接着剤複合体を形成する、接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、補剛システムが、バッキング層の選択された領域内に収容され、選択された領域が、領域周辺部を画定する、補剛システムと、を含み、補剛システムが、選択された領域の領域周辺部内に収容された複数の細長い補剛要素を含み、複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部から第2端部までの長さに沿って延び、複数の補剛要素の各補剛要素の第1端部が、第2端部よりも選択された領域の中心に近接して配置され、複数の補剛要素の各補剛要素の第2端部が、第1端部よりも領域周辺部に近接して配置され、更に、補剛システムによって占有されていない選択された領域は、実質的な接触透明性を有する。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、補剛システムが、バッキング層の選択された内部領域内に収容され、選択された内部領域が、バッキング層の周辺部から内方に離間されている、補剛システムとを含む。補剛システムは、選択された内部領域内に収容された複数の補剛要素を含み、複数の補剛要素が、複数の入れ子型補剛要素を含み、複数の入れ子型補剛要素の各補剛要素が、選択された内部領域内に配置されたリングを画定し、更に、複数の入れ子型補剛要素のうちの最外補剛要素が、バッキング層周辺部から内方に離間されており、バッキング層によって完全に囲まれている。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、補剛システムが、バッキング層の選択された内部領域内に収容され、選択された内部領域が、バッキング層の周辺部から内方に離間されている、補剛システムとを含む。補剛システムは、選択された内部領域にわたって選択された方向に延びる補剛軸を画定し、補剛システムは、複数の補剛要素を含み、複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部及び第2端部であって、第1端部及び第2端部を通って延びる長手軸に沿った長さと、長手軸を横断して測定される幅と、を画定する第1端部及び第2端部を含み、第1端部及び第2端部は、選択された内部領域内に配置され、第1端部及び第2端部がバッキング層によって完全に囲まれるように、バッキング層の周辺部から内方に離間されており、長手軸が、補剛システムの補剛軸と整合されている。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムと、を含み、補剛システムは複数の補剛要素を含み、複数の補剛要素の各補剛要素は、中央領域における第1端部と、第1端部から遠位に位置し、周辺部の近傍だが周辺部にはない第2端部とを含み、各補剛要素第2端部は、接着剤を含むバッキング層によって囲まれている。
一実施形態では、基材上のデバイスを覆うための医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムと、を備え、補剛システムは、複数の補剛要素を含み、複数の補剛要素の各補剛要素は、中央領域における第1端部と、第1端部から遠位に位置し、周辺部の近傍だが周辺部にはない第2端部とを含み、各補剛要素第2端部は、接着剤を含むバッキング層によって囲まれており、補剛システムの少なくとも一部分がデバイスの上に適用され、補剛要素の第2端部は基材に適用される。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層上の補剛システムと、を含み、補剛システムは、中央領域内に位置する第1リング状補剛要素と、第1リング状補剛要素を囲む第2リング状補剛要素であって、バッキング層の周辺部から内方に離間された第2リング状補剛要素と、を備え、各リング状補剛要素は、接着剤を含むバッキング層によって囲まれている。
一実施形態では、基材の上のデバイスを覆うための医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層上の補剛システムと、を含む。補剛システムは、中央領域における第1径方向延在補剛要素と、周辺部の近傍だが周辺部にはない第2径方向延在補剛要素と、を備え、各補剛要素が、接着剤を含むバッキング層によって囲まれており、補剛システムの少なくとも一部分がデバイスの上に適用され、第2補剛要素が基材に適用される。
一実施形態では、医療用ドレッシング材は、第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、バッキング層の第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、本明細書に記載される補剛システムの任意の1つ以上の特徴部を備える補剛システムと、含む。
一実施形態では、カテーテル挿入部位の近傍の血管の開通性を向上させる方法は、カテーテル挿入部位の上に補剛システムを含む医療用ドレッシング材を位置決めすることと、補剛システムの一対の補剛要素がカテーテル挿入部位の両側に位置するように、医療用ドレッシング材を挿入部位の近傍の皮膚に接着的に取り付けることと、を含む。
本明細書で使用する場合、用語「実質的」は「著しく」と同じ意味を有し、約75%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は少なくとも約98%によって後に続く用語を修飾すると理解することができる。本明細書で使用する場合、用語「実質的に~ではない」は、「著しく~ない」と同じ意味を有し、「実質的」の逆の意味を有すると理解することができ、すなわち、25%以下、10%以下、5%以下、又は2%以下によって後に続く用語を変更することを理解することができる。
本明細書で使用される数値は、当業者に期待される測定値の通常の変動を含み、「およそ」と同じ意味を有し、記載された値の±5%などの典型的な誤差限界を含むと理解されたい。
「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」などの用語は、単数の実体のみを指すことを意図するものではなく、具体例を例示するために用いることができる一般的な種類を含む。
用語「a」、「an」、及び「the」は、用語「少なくとも1つ」と互換的に用いられる。列挙に後続する「~のうちの少なくとも1つ」及び「~のうちの少なくとも1つを含む」という語句は、列挙内の項目のうちのいずれか1つ、及び、列挙内の2つ以上の項目のいずれかの組み合わせを指す。
本明細書で使用されるとき、「又は」という用語は、内容がそうでない旨を特に明示しない限り、概して「及び/又は」を含む通常の意味で使用される。用語「及び/又は」は、列挙された要素のうちの1つ若しくは全て、又は列挙された要素のうちの任意の2つ以上の組み合わせを意味する。
端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される全ての数を含む(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含み、あるいは10以下は、10、9.4、7.6、5、4.3、2.9、1.62、0.3などを含む)。値の範囲が特定の値「まで」又は「少なくとも」特定の値である場合、その値は、その範囲内に含まれる。
「好ましい」及び「好ましくは」という単語は、ある特定の状況においてある特定の利益を供し得る実施形態を指す。ただし、他の実施形態もまた、同じ又は他の状況下で好ましい場合がある。更には、1つ以上の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用ではないことを示唆するものではなく、特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を排除することを意図するものではない。
バッキング層上に補剛システムを含む医療用ドレッシング材の一実施形態の上面図である。 図1の線2-2に沿った図1の医療用ドレッシング材の一部の拡大断面図である。 図2Aの医療用ドレッシング材の一部の拡大断面図である。 図2Aの医療用ドレッシング材の実施形態の一部の拡大断面図である。 図2Aの医療用ドレッシング材の実施形態の一部の拡大断面図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材が医療用デバイスの上に配置されている、バッキング層上に図10のような補剛システムを含む医療用ドレッシング材の別の実施形態の上面図である。 図12の線13-13に沿った図12の医療用ドレッシング材の断面図である。 バッキング層上に補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。 バッキング層上に補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態と共に使用され得る補剛システムの実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の一実施形態の上面図である。 医療用ドレッシング材が非平面構成にある、図18の医療用ドレッシング材の斜視図である。 長手軸に沿って延びる複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定することができる補剛システムの実施形態を示す図である。 長手軸に沿って延びる複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定することができる補剛システムの実施形態を示す図である。 バッキング層上の長手軸に沿って延びる複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定する補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。 バッキング層上の長手軸に沿って延びる複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定する補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。 カテーテル又は他のデバイスを安定させるように設計された補剛システムを含む医療用ドレッシング材の一実施形態を示す図である。 カテーテルの上に位置する図24の医療用ドレッシング材を示す図である。 医療用ドレッシング材がその上に配置されたパッドを含む、補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 図26Aの線26B-26Bに沿った図26Aの医療用ドレッシング材の断面図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の一実施形態を示す図である。 補剛システムを含む医療用ドレッシング材の別の実施形態を示す図である。 上記の図面(一定の縮尺で描かれてもよく、描かれなくてもよい)は本発明の実施形態を表しているが、説明において述べるように、他の実施形態も想定される。全ての場合において、本開示は、限定ではなく代表例の提示によって、本発明を提示する。本発明の範囲内に含まれる多数の他の変更形態及び実施形態が当業者により考案され得ることを理解されたい。
説明
図1は、医療用ドレッシング材10の一実施形態の1つの主面を示し、図2Aは、図1の線2-2に沿った医療用ドレッシング材10の一部分の拡大断面図である。医療用ドレッシング材10などの医療用ドレッシング材は、患者の皮膚の創傷、選択された領域、患者の皮膚の上に配置された医療用物品などを覆うために使用することができる。
医療用ドレッシング材10は、第1主面22及び第2主面24を有するバッキング層20を含む。バッキング層20はまた、外側縁部に周辺部26を画定し、バッキング層20の周辺部26もまた、典型的には、医療用ドレッシング材10の周辺部を画定する。周辺部26を画定することに加えて、バッキング層20はまた、バッキング層20の第1主面22及び第2主面24の幾何学的中心21も画定する(幾何学的中心は、医療用ドレッシング材10が平坦又は平面構成にあるときに決定される)。
バッキング層20は、薄いポリマーフィルムの形態であってもよい。1つ以上の実施形態で使用され得るバッキング層は、以下のバッキング層セクションで説明する。
医療用ドレッシング材10は、バッキング層20の第1主面22の少なくとも一部分上に接着剤30を更に含む。典型的には、接着剤30を担持するバッキング層20の第1主面22は、接着剤30が皮膚への接着のために選択されるとき、医療用ドレッシング材の皮膚対向面と称されてもよい。接着剤の実施例は、以下に提供される接着剤セクションで説明する。バッキング層20及び接着剤30は合わせて、1つ以上の実施形態において、皮膚への付着に好適な接触透明接着剤複合体を提供してもよい。
医療用ドレッシング材10は、補剛システムを含む。補剛システム40の一実施形態はまた、医療用ドレッシング材10の一部として含まれる。補剛システムは、1つ以上の補剛要素42を含んでもよい。
補剛システム40の一部分の断面を図2Aに示す。補剛システム40の各補剛要素42は、バッキング層20の第1主面22に固定的に取り付けることができる。補剛システムは、図1に示されるように、複数の補剛要素42のアレイを含み、補剛要素のそれぞれはバッキング層20に固定的に取り付けられる。更に、図2Aの実施形態では、各補剛要素42は、バッキング層20の補剛要素42のそれぞれと第1主面22との間に配置された接着剤30を使用して、バッキング層20に固定的に取り付けられる。
図2Bは、図2Aに示されるような構造を示す医療用ドレッシング材の一部の断面図である。医療用ドレッシング材10aは、図2Aに示される医療用ドレッシング材10と本質的に類似している。具体的には、医療用ドレッシング材10aは、第1主面22a及び第2主面24aを有するバッキング層20aを含む。接着剤30aが、バッキング層20aの第1主面22aの少なくとも一部分上に配置されている。1つ以上の実施形態では、バッキング層20aは、薄いポリマーフィルムの形態であってもよい。例示的な態様では、ポリマーフィルムは、適合性及び弾性の高いドレッシング材をもたらす低い弾性率を有する。バッキング層20a及び接着剤30aは合わせて、皮膚への取り付けに好適な接触透明接着剤複合体を提供して、医療用ドレッシング材の少なくとも一部の下に配置された皮膚、組織、又は医療用デバイスの可視化を可能にする視野を生成することができる。
医療用ドレッシング材が医療用デバイスの上に配置され、バッキングの弾性的性質が、医療用デバイスが変位又は移動することを可能にし得る場合など、特定の領域におけるバッキングの弾性を制御することが望ましい場合がある。補剛システムは、医療用デバイスの支持を提供するために医療用ドレッシング材の一部に組み込まれてもよい。例えば、補剛システムは、接着剤30aによってバッキング層20aの第1主面22aに固定的に取り付けられてもよい。補剛システムは、図2Bの補剛要素42aなどの補剛要素のアレイを含む。補剛要素42aは、表面47a上に配置された接着剤層35を含み、それにより、補剛要素の少なくとも一部分を、医療用ドレッシング材の少なくとも一部分の下に配置された皮膚、組織、又は医療用デバイスに接着することができる。
医療用ドレッシング材のバッキング層に補剛システムの補剛要素を固定的に取り付けるために使用され得る2つの可能性のある構成を、図3A及び図3Bに示す。図3Aを参照すると、医療用ドレッシング材10’は、第1主面22’及び第2主面24’を有するバッキング層20’を含む。接着剤30’は、バッキング層20’の第1主面22’上に設けられる。上述の医療用ドレッシング材10の補剛要素42とは異なり、医療用ドレッシング材10’の補剛要素42’は、バッキング層20’の第2主面24’に固定的に取り付けられており、補剛要素42’の第2主面47’がバッキング層20’の第2主面24’に面する一方で、補剛要素42’の第1主面45’はバッキング層20’から遠い方に面する。補剛要素42’は、接着剤(例えば、感圧接着剤、熱活性化積層接着剤など)、のり、化学的溶接、熱溶接、超音波溶接などが挙げられるが、これらに限定されない任意の好適な技術又は技法の組み合わせによって、バッキング層20’に固定的に取り付けられてもよい。
本明細書で使用するとき、「固定的に取り付けられる」(及びその変形)は、バッキング層から補剛システムを分離する際に、バッキング層及び補剛システムの一方又は両方の永久的(すなわち、塑性)変形をもたらす補剛システムとバッキング層との間の取り付けを指す。
図3Bを参照すると、医療用ドレッシング材10’’は、第1主面22’’及び第2主面24’’を有するバッキング層20’’を含む。接着剤30は、バッキング層20’’の第1主面22’’上に設けられる。補剛要素42’’は、バッキング層20’’の第1主面22’’に固定的に取り付けられており、要素42’’の第1主面45’’はバッキング層20’’の第1主面22’’に面し、補剛要素42’’の第2主面47’’はバッキング層20’’から遠い方に面する。しかしながら、上述した医療用ドレッシング材10の補剛要素42と異なり、接着剤30’’は、補剛要素42’’をバッキング層20’’の第1主面22’’に取り付けるために使用されない。むしろ、補剛要素42’’は、接着剤(接着剤30’’以外)、化学的溶接、熱溶接、超音波溶接などを含むが、これらに限定されない任意の好適な技術又は技法の組み合わせによって、バッキング層20’’に固定的に取り付けられてもよい。
補剛システムは、図2B、図3A、及び図3Bに示されるように、バッキングに適用される別個の材料のフィルム又は層であり得る。いくつかの実施形態では、補剛システムは、バッキング上にコーティング、押出、印刷、高精細(microreplicated)、又は別の方法で適用された流動性又は液体材料であり得る。次に、材料は乾燥によって硬化され、架橋して固化し、補剛システムを形成する。架橋は、電子ビーム硬化などの触媒硬化又は放射線硬化からのものであり得る。硬化すると、これらの材料は、バッキング層よりも剛性が高く、弾性が低い。流動性又は液体材料は、実質的にバッキング全体にわたって適用することができ、硬化は、バッキングの領域を対象とすることができる。他の実施形態では、流動性又は液体材料は、バッキングの個別の領域に適用することができる。図2B、図3A、及び図3Bと同様に、コーティングされた材料を、バッキングのいずれかの表面に適用することができる。
再び図1を参照すると、補剛要素42を含む医療用ドレッシング材10に関連して示される補剛システム40は、補剛システム周辺部46を画定することを特徴とすることができ、補剛要素周辺部46が、補剛要素42のそれぞれの最外端部の間に延びる境界線によって画定され、補剛要素42の最外端部は、バッキング層20の幾何学的中心21から最も離れた端部として画定される。図1の実施形態では、補剛システム周辺部46は、補剛要素42の最外端間に延びる破断線によって画定される。
補剛システム周辺部46を使用して、補剛システム幾何学的中心41を画定することができる(補剛システムの幾何学的中心は、医療用ドレッシング材10が平坦又は平面構成にあるときに決定される)。医療用ドレッシング材10の実施形態では、バッキング層20の幾何学的中心21と補剛システムの幾何学的中心41とは一致する。
一実施形態では、バッキング層20の幾何学的中心21と補剛システムの幾何学的中心41とは、一致していてもよく、又は一致していなくてもよい。一実施形態では、バッキング層の幾何学的中心は、単純に補剛システム周辺部内に配置されてもよい。補剛システムの幾何学的中心は、単に、補剛システムが配置されているバッキング層の幾何学的中心の近傍にあってもよい。
補剛システム周辺部46は、バッキング層20の第1主面22及び/又は第2主面24上に補剛システム領域を画定することができる。補剛システムは、バッキング層20の選択された領域を占有する、又は選択された領域内に収容されるものとして説明することができ、選択された領域は、補剛システム周辺部46によって画定され、領域周辺部46と称される。同様の説明が本明細書に記載される任意の医療用被覆材にも適用されてもよく、言い換えれば、任意の補剛システムの補剛システム周辺部は、領域周辺部を有するバッキング層上の選択された領域として説明することができ、補剛システムはこの選択された領域内に収容される。
一実施形態では、補剛システム周辺部によって画定される補剛システム領域は、バッキング層の第1主面及び/又は第2主面によって画定されるバッキング領域の50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、又は更には全てを占有してもよい。バッキング層のバッキング領域の相当部分を占有する補剛システム領域(例えば、バッキング領域の50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、又は更には全て)を有する補剛システムを提供することは、表面への医療用ドレッシング材の送達中、及び/又は表面上への医療用ドレッシング材の配置後の両方においてバッキング層に支持を提供するのを支援することができる。
補剛システム周辺部46は、バッキング層20の第1主面22及び/又は第2主面24によって画定されるバッキング領域全体に満たない領域を占有する補剛システム領域を画定してもよい。1つ以上の実施形態では、補剛システムは、バッキング層のバッキング領域の95%以下、85%以下、75%以下、又は更には65%以下を占有する補剛システム領域を画定する補剛システム周辺部を有していてもよい。
補剛システム周辺部によって画定される補剛システム領域は、バッキング層のバッキング領域の相当部分を占有してもよい。本明細書に記載される補剛システムは、バッキング層に所望の機械的支持を提供するように配置された補剛要素のアレイを含んでもよい。しかしながら、補剛システムの補剛要素は、医療用ドレッシング材の弾性バッキング層の伸張を制限する従来のアプローチと比較して、バッキング層の相当部分を完全には占有しない。対照的に、補剛システムの補剛要素は、1つ以上の実施形態では、補剛システム周辺部(例えば、医療用ドレッシング材10の補剛システム周辺部46を参照されたい)によって画定される補剛システム領域内で、補剛システムが固定的に取り付けられるバッキング層の第1及び/又は第2主面の50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、又は更には5%以下を占有するものとして説明することができる。その結果、補剛システムの補剛要素によって占有されないバッキング層の残部は、水蒸気透過性及び他の特性を保持する。いくつかの実施形態では、補剛システム自体は、水蒸気透過性を更に可能にするために、貫通孔、切り込み、スリット、又は穿孔を含んでもよい。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態の補剛システムはまた、補剛システムの補剛要素によって占有される最小量の補剛システム領域の観点から説明することができる。補剛システムの補剛要素は、補剛システム周辺部によって画定される補剛システム領域(例えば、医療用ドレッシング材10の補剛システム周辺部46を参照されたい)内で、補剛システムが固定的に取り付けられるバッキング層の第1及び/又は第2主面の2%以上、4%以上、6%以上、8%以上、又は更には10%以上を占有するものとして説明することができる。
補剛システム周辺部46は、例えば、図1に見られるように、バッキング層周辺部26から内方に配置又は離間されてもよい。かかる実施形態では、補剛システム周辺部46及びバッキング層周辺部26は、バッキング層20の周辺部の周りに延びる境界を画定するものとして説明することができる。境界は、図1の実施形態に関しては、補剛システム周辺部46の外側に位置するバッキング層20の領域として画定されてもよい。補剛システム周辺部46とバッキング層周辺部26との間の境界内に補剛システムが存在しないことは、補剛システム周辺部46の外側のバッキング層20の可撓性の増加に起因して、医療用ドレッシング材10の表面への付着を容易にし得る。
医療用ドレッシング材10の実施形態は、補剛システム周辺部46と、周辺部46及び26の周囲に連続的に延びし、幅が実質的に均一である(この場合、幅は幾何学的中心21/41から径方向に測定される)バッキング層周辺部26と、によって画定される境界を含む。しかしながら、1つ以上の実施形態では、そのような境界は、補剛システム周辺部46の周囲で連続的に延びていなくてもよく、及び/又は均一な幅を有していなくてもよい。
補剛システム/領域周辺部46は、1つ以上の実施形態では、補剛システム/領域周辺部46とバッキング層周辺部26との間に境界が形成されるように、バッキング層周辺部26から内方に離間されているものとして示されているが、バッキング層20の少なくとも一部又は全ては補剛システム/領域周辺部46まで単に延びて、補剛システム/領域周辺部46及びバッキング層周辺部26が医療用ドレッシング材10の周辺部の周りで互いに一致するか、又は同一の広がりを持ってもよい。これは、医療用ドレッシング材の実施形態のうちの任意の1つ以上に関して当てはまり得る。
医療用ドレッシング材10の実施形態では、補剛要素42は、バッキング層20の幾何学的中心21に近接して配置されるものとして説明されてもよい。各補剛要素42は、バッキング層の幾何学的中心21の近位に位置する第1端部44と、補剛要素42の第1端部から遠位に位置する第2端部又は最外端部49とを含む。補剛要素42の第2端部又は最外端部49はまた、補剛要素42の第1端部又は最内端部よりもバッキング層20の周辺部26に近接して配置されるものとして説明されてもよい。
補剛要素42は、互いに遠位に位置する第1及び第2端部を有するものとして説明することができ、各補剛要素42の第1端部44は、第2端部49よりもバッキング層の幾何学的中心に近接して配置され、各補剛要素42の第2端部は、第1端部よりもバッキング層20の周辺部26に近接して配置される。各補剛要素42はまた、補剛要素42の第1端部44から第2端部49まで延びる補剛軸を画定する長さを含み、長さを横断して測定される補剛要素42の幅は長さよりも短い。更に、各補剛要素42の補剛軸は、第1端部から離れて、バッキング層20の周辺部26に向かって延びる。
医療用ドレッシング材10に関連して示される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態の別の特徴は、補剛システム内での補剛要素42の第1端部又は最内端部の相互接続において見出される。しかしながら、補剛システム内での補剛要素42の第1端部又は最内端部44の相互接続は任意選択的である。1つ以上の実施形態では、補剛要素42の第1端部又は最内端部は、補剛要素42の端部間の実際の物理的接続を有さず、互いに当接するだけでもよい。更に他の実施形態では、補剛要素42の第1端部又は最内端部は、バッキング層上への補剛システムの配置を容易にする脆弱な接続によって固定的に取り付けられてもよい。これらの脆弱接続は、バッキング層20と補剛要素42によって形成された補剛システムとの複合体に及ぼされる引張力に応じて比較的容易に破壊される。
また、医療用ドレッシング材10の実施形態では、各補剛要素42は、補剛軸(一例として、図1及び図2の軸11が示されている)を画定する長さを有するものとして説明することができる。補剛要素42のそれぞれ(及び関連する補剛軸)の長さは、各補剛要素42の第1端部44から第2端部49まで延びる。
補剛要素42のそれぞれはまた、補剛要素42(及び/又は補剛要素42によって画定される補剛軸)の長さを横断して測定される幅を有するものとして説明されてもよい。補剛要素42のそれぞれの幅は、1つ以上の実施形態において、その補剛要素42の長さより小さい。1つ以上の実施形態では、補剛システムの2つ以上の補剛要素42は、各補剛要素42の長さに沿って均一な幅を有するものとして説明することができる。しかしながら、均一な幅を有する補剛要素は、本明細書に記載される医療用ドレッシング材に使用される補剛システムでは必須ではない。更に、補剛要素42の全ては同じ又は均一な幅を有するが、1つ以上の実施形態では、2つ以上の補剛要素の幅は異なってもよい(例えば、1つ以上の補剛要素は、1つ以上の他の補剛要素とは異なる幅を有してもよい)。
医療用ドレッシング材10の実施形態では、補剛要素42のそれぞれによって画定される補剛軸は、バッキング層20の幾何学的中心21から離れて、バッキング層20の周辺部26に向かって延びるものとして説明することができる。より具体的には、医療用ドレッシング材10の実施形態は、バッキング層20の幾何学的中心21から径方向に離れて延びる補剛要素42を含む。図1の実施形態では、医療用ドレッシング材10は、径方向に対称な医療用ドレッシング材をもたらす円形バッキング層を含む。補剛システム40は、径方向に対称であり、バッキング層20の中心に置かれる。径方向に対称の補剛システムは、医療用ドレッシング材と患者の皮膚との間に配置された下にある医療用デバイスの移動を低減することができる。
医療用ドレッシング材の補剛システムに使用される補剛要素は、例えば、図1に示されるような放射状パターンで配置された補剛要素を含んでいてもよい。
医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態で使用されるバッキング層は、両方とも弾性であってもよく、液体及び少なくとも一部の気体の通過に対して十分に不透過性のバリアを提供し、覆われた部位を外部汚染物質から保護し得る。弾性により、バッキング層は、例えば、皮膚などの、下にある基材が移動する際に拡張、収縮、伸長、及び復元することができる、及び/又は下にある表面又は物品(例えば、チューブ、カテーテルハブなど)の形状に適合することができる。
バッキング層及び補剛システムの物理的特性は、バッキング層及び/又は補剛システムを形成するために使用される材料の物理的特性の観点で説明されてもよく、又は別個の物体に形成されたバッキング層及び/又は補剛システムの物理的特性の観点で説明されてもよい。バッキング層、補剛システム、及び補剛システム/バッキング層複合体の物理的特性が説明される特定の方法にかかわらず、補剛システムは、それらが適用されるバッキング層の変形に更なる剛性及び抵抗を提供する。したがって、以下の説明は、本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態で使用されるバッキング層及び補剛システムの相対的特性の理解を助けるためにのみ提供される。
弾性のヤング率
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、バッキング層及び補剛支持システムを形成するために使用される材料は、互いに異なる材料についての弾性のヤング率の観点から説明することができる。例えば、バッキング層を形成するために使用される材料は、比較的低い弾性率を有する(例えば、バッキング層は、バッキング層の第1主面及び第2主面の一方又は両方と整合した面内方向に沿った引張力を受けたときに弾性を呈する)。補剛システムの補剛要素を形成するために使用される材料は、バッキング層の第1及び第2主面の一方又は両方と整合した面内方向に沿って引張力を受けたときに、比較的高い弾性率を有してもよく、場合によっては、補剛要素の補剛軸により、補剛システム要素は、バッキング層よりも低い弾性を呈する。その結果、医療用ドレッシング材の補剛システムがバッキング層に固定的に取り付けられる(補剛システム/バッキング層複合体を形成する)場合、補剛システム/バッキング層複合体がバッキング層の第1主面及び第2主面の一方又は両方及び補剛要素の補剛軸と整合した面内方向に沿った引張力を受けたときに、補剛システムは、バッキング層単独の弾性率よりも高い弾性率を呈するようにバッキング層を抑止する。
曲げ剛性
医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態のバッキング層及び補剛システムは、異なる構成要素に使用される材料の弾性のヤング率とそれらの幾何学的形状又は形状とを組み合わせた曲げ剛性の観点から説明することができる。曲げ剛性は、一般的に、弾性のヤング率(E)と慣性モーメント(I)との積(例えば、E*I)として説明することができる。概して、曲げ剛性は、医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態のバッキング層、補剛システム、及び/又はバッキング層/補剛システム複合体の曲げに対する相対抵抗を説明するために使用することができる。
1つ以上の実施形態では、医療用ドレッシング材の補剛システムの補剛要素の曲げ剛性は、補剛要素に直接隣接するバッキング層の部分の曲げ剛性よりも高い(直接隣接するとは、補剛要素によって占有されるバッキング層表面の部分を意味する)。バッキング層及び補剛システムを含む医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素の曲げ剛性は、補剛システムの補剛要素に直接隣接するバッキング層の部分の曲げ剛性の5倍以上、10倍以上、20倍以上、50倍以上、100倍以上であってもよい。
補剛要素を形成するために共に装着、接合、合体される2つ以上の異なる材料及び/又は別個の物体の複合体である補剛要素を有する補剛システムを説明するために使用される場合、かかる補剛要素の曲げ剛性は、補剛要素を形成するために使用される異なる材料及び/又は別個の物体ではなく、一体としての補剛要素に基づいてまとめて説明することができる。
破断時伸び
破断時伸びが、バッキング層の主面に整合した方向(「面内」方向と称されることもある)に、及び補剛要素の場合は補剛要素の補剛軸に沿って、バッキング層及び補剛システムの取り付けられた補剛要素に作用する力に応答する、本明細書に記載される医療用ドレッシング材のバッキング層、補剛システム、及び/又はバッキング層/補剛システム複合体の物理的特性を説明するために使用されてもよい。本明細書に記載される医療用ドレッシング材は、使用中に破断するほど十分に変形することを意図するものではないが、破断時伸びは、医療用ドレッシング材に使用されるバッキング層及び補剛システムの相対的な物理的特性をもたらす潜在的に有用な方法を提供する。医療用ドレッシング材の補剛システムの取り付け要素に直接隣接するバッキング層の部分の破断時伸びは、(任意の所与の医療用ドレッシング材上で同じ方向に測定される)補剛システムの取り付け要素の破断時伸びよりも高い。
1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素に直接隣接するバッキング層の部分は、(バッキング層のその部分に固定的に取り付けられた補剛システム要素とは関係なく)少なくとも200%の破断時伸びを有する。1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素に直接隣接するバッキング層の部分は、(バッキング層のその部分に固定的に取り付けられた補剛システム要素とは関係なく)800%以下の破断時伸びを有する。
補剛システムの取り付け要素のうちの1つ以上に直接隣接するバッキング層の部分は、上述のように破断時伸びを呈するが、1つ以上の実施形態では、(バッキング層とは関係なく)補剛システムの1つ以上の要素は本質的に弾性を有さず、そのため、1つ以上の要素は、破断する前に伸張しない、及び/又は補剛軸に沿って伸長された後に復元しない。1つ以上の実施形態では、補剛システムの1つ以上の要素は(バッキング層とは関係なく)、少なくとも5%の破断時伸びを有する。1つ以上の実施形態では、補剛システムの1つ以上の要素は(バッキング層とは関係なく)、10%以上の破断時伸びを有する。1つ以上の実施形態では、補剛システムの1つ以上の要素は(バッキング層とは関係なく)、200%未満の破断時伸びを有する。1つ以上の実施形態では、補剛システムの1つ以上の要素は(バッキング層とは関係なく)、100%以下、50%以下、20%以下、又は更には10%以下の破断時伸びを有する。
本明細書に記載される補剛システムの1つ以上の補剛要素は、1つ以上の実施形態では、一方向に別方向よりも弾性が高い。例えば、補剛要素の長さに沿った補剛システムの所与の補剛要素の破断時伸びは、補剛要素の幅に沿った同じ補剛要素の破断時伸びよりも大きくなり得る(幅が長さよりも小さい場合)。1つ以上の実施形態では、補剛システムのそのような補剛要素の面内方向での破断時伸びは、依然として、バッキング層の固定的に取り付けられた部分の同じ方向での破断時伸びより小さくてもよい。
対称性
侵襲性医療用デバイスの周囲の不所望の応力を制御することは、患者の快適性を向上させ、最終的には患者の転帰に利することができる。不所望の応力又は力は、患者の動きによって、又は臨床医による通常の治療及びメンテナンスによって引き起こされ得る。移動して患者の不快感を引き起こさないように、医療用デバイスを固定することが望ましい。
いくつかの実施形態では、補剛システム及び/又は医療用ドレッシング材は、ある程度の対称性を有し得る。補剛システムは、径方向対称、左右対称、一軸対称、又は非対称であってもよく、医療用ドレッシング材は、典型的には、径方向対称であり、左右対称である。径方向に対称な補剛システムは、医療用デバイスの周囲又は創傷の実質的な部分の周囲のバッキング層上の応力を緩和して、バッキングの不所望の伸長又は屈曲を低減するのに役立ち得るものであり、いくつかの実施形態では、デバイスを患者の皮膚に直接接着させる必要なく、所望の位置に医療用デバイスを保持する手段を提供する。左右対称又は非対称の補剛システムは、所定の方法で応力を管理するのに役立つ。例えば、バッキングの第2方向への伸長又は屈曲を可能にしながら、バッキングの一方向における伸長を制限する補剛システムを有することが可能である(例えば、図18及び図19を参照されたい)。いくつかの実施形態では、このタイプの制御は、医療用ドレッシング材が、特定の方向又は位置における応力を優先的に緩和することがより重要である関節又は他の場所の近傍で、デバイス又は創傷の上に配置されるときに有用であり得る。
補剛システム及び医療用ドレッシング材の対称性は、同じにすることができる(すなわち、両方とも径方向に対称とすることができる(例えば、図1を参照されたい)、又は左右対称とすることができる)、又は対称性は、例えば、左右対称の医療用ドレッシング材上に配設された径方向に対称な補剛要素を有することによって異ならせることができる(例えば、図24、図26A又は図31A~図31Dを参照されたい)。
これらの特徴部及び/又は特徴部のいくつかの可能な変形を、本明細書に記載される医療用ドレッシング材のより完全な理解を提供するために以下に記載する。図4~図11は、医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態に関連して使用され得る径方向に対称な補剛システムの様々な実施形態を示す。使用される場合、これらの補剛システムは、上記補剛システムのうちの1つを有する例示的な医療用ドレッシング材の補剛システムの下に配置される医療用デバイスの移動を低減する。補剛システムの図形的パターンを変化させることにより、医療用ドレッシング材の下の医療用デバイスの空間的配置を改善することができる。
図4は、補剛システム140の幾何学的中心141から外方に延びる補剛要素142を含む補剛システム140を示す。補剛要素142は、補剛システム140の幾何学的中心141から径方向外方に延びるように配置される。図示されていないが、補剛要素142のそれぞれは、補剛システム140の幾何学的中心141から径方向外方に延びる補剛軸を画定する。
補剛要素142を含む補剛システム140と、医療用ドレッシング材10と共に使用される補剛システムの実施形態と関連して上述される補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素142の第1端部又は最内端部(幾何学的中心141に最も近く配置された補剛要素142の端部)が互いに離間されていることである。そのような構成は、例えば、補剛システムの幾何学的中心141に近接して取り付けられたバッキング層が、医療用ドレッシング材10の補剛システムに関する補剛要素42の構成よりも高い弾性を有することを可能にする補剛システムを提供することができる。
図5は、補剛システム240の幾何学的中心241から、これも外方に延びる補剛要素242を含む補剛システム240を示す。補剛要素242は、補剛システム240の幾何学的中心241から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素242のそれぞれは、補剛要素242のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する。
補剛要素242を含む補剛システム240と、医療用ドレッシング材10と共に使用される補剛システムの実施形態に関連して上述した及び補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素242の第1端部と最内側端部(幾何学的中心241に最も近く配置される補剛要素242の端部)が、補剛システム240の幾何学的中心241の近傍の中央支持部243に取り付けられることである。補剛要素242の第1端部又は最内端部の全てが中央支持部243に取り付けられているものとして示されているが、1つ以上の実施形態では、補剛要素242のうちの1つ以上は、中央支持部243から取り外されてもよい。更に、補剛システム240の幾何学的中心241は、中央支持部243の中心に位置するものとして示されているが、このような配置は必須ではない。例えば、幾何学的中心241は、中央支持部243の外側に位置してもよい。別の実施例では、中央支持部243は、それ自体の幾何学的中心を画定してもよく、幾何学的中心は、補剛システム240全体の幾何学的中心241とは異なる位置にあってもよい。
中央支持部243を含む補剛システムの1つの潜在的利点は、中央支持部243が、中央支持部243に接続された補剛要素242のセット間でなされる接続により、補剛システム240の構造的一体性を全体として向上させることができることである。補剛システム240などの補剛システムの別の潜在的利点は、補剛要素242と中央支持部243との間の接続が、バッキング層に対する補剛システム240の配置を支援し得ることである。補剛システム240などの補剛システムの別の潜在的利点は、中央支持部243が、補剛システム240の中心の視覚的インジケータを提供できる点であり、これにより、ユーザが補剛システム240を担持する医療用ドレッシング材を選択された場所に配置するのを助けることができる。
図6は、補剛システム340の幾何学的中心341から、これも外方に延びる補剛要素342を含む補剛システム340を示す。補剛要素242は、補剛システム340の幾何学的中心341から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素342のそれぞれはまた、補剛要素342のそれぞれの長さに沿って延びる補剛を画定する(例えば、補剛軸311を参照されたい)。
補剛要素242を含む補剛システム340と上述の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素342が、補剛要素342の第2端部の近傍に補剛軸(例えば、補剛軸311)から外方に離れて延びる分岐部348を含むことである。実施形態では、分岐部348はまた、補剛要素342から、補剛システム340が固定的に取り付けられたバッキング層(図示せず)の周辺部に向かって延びるものとして説明することができる。
補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛システムの1つ以上の補剛要素から延びる分岐部を含んでもよく、又は含まなくてもよい。補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛要素から延びる異なる分岐部のセットを含んでもよい。
補剛システムの補剛要素から延びる分岐部348を設ける1つの潜在的利点は、補剛システム340の周辺部でバッキング層に追加の支持を提供することであり得る。補剛システムの補剛要素から延びる分岐部348を設ける別の潜在的な利点は、さもなければ補剛要素342の第2端部又は最外端部に集中され得る力を分散させることであり得る。
図7は、補剛システム440の幾何学的中心441から、これも外方に延びる補剛要素442を含む別の補剛システム440を示す。補剛要素442は、補剛システム440の幾何学的中心441から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素442のそれぞれは、補剛要素442のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する(例えば、補剛軸411を参照されたい)。
補剛要素442を含む補剛システム440と上述の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素442が、補剛要素442の第2端部の近傍に補剛軸(例えば、補剛軸411)から離れて延びる分岐部448を含むことである。
補剛要素442のそれぞれは、そこから延びる分岐部448を含むが、補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛システムの1つ以上の補剛要素から延びる分岐部を含んでもよく、含まなくてもよい。更に、補剛要素442から延びる分岐部のセットは、補剛要素のセット全体にわたって均一であるものとして示されているが、補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛要素から延びる分岐部の異なるセットを含み得る。
補剛要素442から延びる分岐部448を設ける1つの潜在的な利点は、補剛システム440の周辺部でバッキング層に追加の支持を提供することであり得る。補剛要素442から延びる分岐部448を設ける別の潜在的な利点は、さもなければ補剛要素442の第2端部又は最外端部に集中され得る力を分散させることであり得る。
図8は、補剛システム540の幾何学的中心541から、これも概ね外方に延びる補剛要素542を含む別の補剛システム540を示す。補剛要素542は、補剛システム540の幾何学的中心541から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素542のそれぞれはここでも、補剛要素542のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する(例えば、補剛軸511を参照されたい)。
補剛要素542を含む補剛システム540と上述の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素542が、補剛要素542の第2端部又は最外端部に配置されたパッド548を含み、補剛要素542の第2端部において、補剛軸(例えば、補剛軸511)から離れて延びる方向で固定的に取り付けられたバッキング層に支持を提供することである。
補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛システムの1つ以上の補剛要素の第2端部又は最外端部にパッドを含んでもよく、含まなくてもよい。更に、補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛要素542のうちの1つ以上の第2端部又は最外端部に異なるパッドを含んでもよい。
補剛要素542の第2端部又は最外端部にパッド548を設ける1つの潜在的利点は、補剛システム540の周辺部にバッキング層に追加の支持を提供することであり得る。補剛要素542の第2端部又は最外端部にパッド548を設ける別の潜在的な利点は、さもなければ補剛要素542の第2端部又は最外端部に集中され得る力を分散させることであり得る。
図9は、補剛システム640の幾何学的中心641から、これも概ね外方に延びる補剛要素642を含む別の補剛システム640を示す。補剛要素642は、補剛システム640の幾何学的中心641から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素642のそれぞれはここでも、補剛要素642のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する(例えば、補剛軸611を参照されたい)。
補剛要素642を含む補剛システム640と上述の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素642がその長さに沿って均一な幅を有していないことである。実施形態では、補剛要素642のそれぞれは、補剛要素642の第1端部又は最内端部(補剛システム640の幾何学的中心641の近傍)から第2端部又は最外端部に向かって補剛軸に沿って移動するときに幅が広がる。補剛要素642のそれぞれの幅が変化するにつれて、補剛要素642のそれぞれの曲げ剛性は変化する。補剛要素642の幅が滑らかにゼロまで減少するとき、例えば、補剛要素642の曲げ剛性もまた均一に低減されて、その位置におけるバッキング層620の曲げ剛性と一致してもよい。更に、補剛要素642の全ては同じ又は均一な形状を有するが、1つ以上の実施形態では、2つ以上の補剛要素の形状は異なってもよい(例えば、1つ以上の補剛要素は、1つ以上の他の補剛要素とは異なる形状を有してもよい)。
補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛システム640の中心から外方に移動するときに幅が広がらない1つ以上の補剛要素を含んでもよい。補剛システムの1つ以上の実施形態は、補剛システムの1つ以上の他の補剛要素とは異なる補剛要素を含んでいてもよい。
補剛システムの中心から外方に移動するときに幅が広がる補剛要素を設ける1つの潜在的利点は、補剛システム640の周辺部に近接するバッキング層に追加の支持が提供され得ることである。補剛システムの中心から外方に移動するときに幅が広がる補剛要素を設ける別の潜在的利点は、補剛要素の長さに沿った力が補剛要素642の第2端部又は最外端部に分散され得ることである。
図10及び図11は、実質的に径方向に対称である補剛システム740、840を示す。しかしながら、これらの補剛システム740、840のそれぞれは、補剛システムの中心の周りの弧を占有する補剛システム間隙754、854を有する。補剛システム間隙は、他の径方向に対称な補剛部材に、より弾性の高い領域を提供することができる。
図10は、補剛システム740の中心741から、これも外方に延びる補剛要素742を含む補剛システム740を示す。補剛要素742は、補剛システム740の中心741から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素742のそれぞれはまた、補剛要素742のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する(例えば、補剛軸711を参照されたい)。
補剛システム740は中央支持部743を含み、補剛要素742の第1端部又は最内端部(中心741に最も近く配置された補剛要素742の端部)が中央支持部743に取り付けられている。1つ以上の実施形態では、補剛要素742のうちの1つ以上は、中央支持部743から取り外されてもよい。
補剛システム740と上述の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛システムが中心741の周りに完全に延びないことである。むしろ、補剛システム740は、補剛要素を含まない中心741の周りの弧を占有する補剛システム間隙754を含む。かかる構成は、例えば、補剛システム740が使用されて、補剛システム740の中心741から外方に延びる任意の構成要素を有するカテーテル又は他の物品を固定する場合に有用であり得る。具体的には、補剛システム間隙754は、補剛システム740の下に位置するカテーテルハブに接続されたチューブを収容することができる。
補剛システム間隙754は、補剛システム740の中心741に対して任意の選択された弧を占有してもよい。1つ以上の実施形態では、補剛システム間隙754は、例えば、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、40°以上、50°以上、又は更には60°以上の弧を占有してもよい。1つ以上の実施形態では、補剛システム間隙754は、例えば、180°以下、150°以下、120°以下、90°以下、80°以下、70°以下、60°以下、50°以下、40°以下、又は更には30°以下の上限を有する弧を占有してもよい。
医療用ドレッシング材の補剛システムに提供される間隙は、間隙の実際のサイズの観点から説明することができる。間隙の実際のサイズは、医療用ドレッシング材の意図された使用、例えば、間隙を通過することが予想される任意のチューブの相対サイズなどに基づいて選択されてもよい。補剛システム間隙754を含む補剛システム740の実施形態の場合、補剛システム間隙754の境界を画定する補剛要素間の最小距離は、1つ以上の実施形態では、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下、又は50mm以下であってもよい。補剛システム間隙の境界を画定する補剛要素間の最大距離は、1つ以上の実施形態では、100mm以下、90mm以下、80mm以下、70mm以下、60mm以下、50mm以下、40mm以下、30mm以下、20mm以下、又は10mm以下であってもよい。
図11は、補剛システム840の中心841から、これも外方に延びる補剛要素842を含む補剛システム840を示す。補剛要素842は、補剛システム840の中心841から径方向外方に延びるように配置されている。図示されていないが、補剛要素842のそれぞれはまた、補剛要素842のそれぞれの長さに沿って延びる補剛軸を画定する。
補剛システム840はまた、補剛システム840の中心841からオフセットされた中央支持部843を含み、補剛要素842の第1端部又は最内端部(中心841に最も近く配置された補剛要素842の端部)が中央支持部843に取り付けられている。1つ以上の補剛要素842は、脆弱部分(図示せず)を介して中央支持部843から分離されてもよい。
補剛システム840と図10に示される補剛システム740との間の1つの違いは、補剛システム840が、本実施形態では、隣接する補剛要素842の対の第2端部又は最外端部の間に延びる周辺支持要素852によって形成された周辺支持部850を含むことである。周辺支持部850は、補剛システム840の構造的一体性を向上させることができ、1つ以上の実施形態では、補剛システム周辺部の外側に位置するバッキング層の部分に追加の支持を提供することができる。
補剛システム740のように、補剛システム840はまた補剛システム間隙854を含み、この補剛システム間隙は中央支持部843及び周辺支持部850の両方に形成されている。
図12は、医療用ドレッシング材710の別の実施形態の径方向に対称なバッキング層720に固定的に取り付けられた、図10の部分的に径方向に対称な補剛システム740の上面図である。医療用ドレッシング材710は、医療用デバイス、例えばカテーテルハブ760の上に配置される。カテーテルハブ760はカテーテル766を支持し、カテーテル766を通して流体を送達及び/又は除去するために、カテーテルに取り付けられたチューブ762を含む。
医療用ドレッシング材710のバッキング層720はバッキング層周辺部726を含み、補剛システム740がバッキング層720の中心に位置することにより、補剛システム740の中心741は、バッキング層720の中心721と一致する(本明細書で論じられるように、これらの中心721及び741は必ずしも全ての医療用ドレッシング材において一致する必要はない)。
補剛システム740の補剛要素742は、中央支持部743から外方に延び、バッキング層720への支持を提供する。チューブ762が延びるカテーテルハブ760の部分は、補剛システム間隙754内に配置され、更に、チューブ762を介して任意の好適な流体送達又は管理システムまでバッキング層720の下から延びている。
図13は、図12の線13-13に沿った図12の断面図である(これらの詳細は、本発明に関して重要ではないため、医療用デバイス又はカテーテルハブ760の内部詳細は提示しない)。いくつかの用途では、医療用ドレッシング材710は、医療用デバイス760を覆ってテント状に張られてもよく、それにより、医療用ドレッシング材の一部分が、医療用ドレッシング材が患者の皮膚Sと接触する場所と医療用デバイスとの間の自由空間702にわたって支持されていない(図13の支持されていない部分712を参照されたい)。いくつかの従来の医療用ドレッシング材では、患者が移動するとき、又は臨床医が医療用デバイスの状態を確認しているときに、応力がバッキングに加えられる可能性がある。この応力は、バッキングを伸張及び/又は垂下させ得、これにより、医療用デバイスの望ましくない移動をもたらす可能性がある。
1つ以上の実施形態では、図13に見られるように、補剛システムが患者の皮膚Sからカテーテル本体760上に延びて、医療用ドレッシング材710の支持されていない部分712内において、さもなければ弾性的に伸張可能なバッキング層720に追加の構造的支持を提供することができる。追加の構造的支持は、患者の皮膚S上の選択された位置で、カテーテルハブ760の保持が改善された医療用ドレッシング材710を提供することができる。
いくつかの実施形態では、補剛要素742の表面747は、図2Bの補剛要素42aの表面47a上に示される接着剤層35、又は図3Bの補剛要素42’’の表面47’’上に配設された接着剤30’’などの接着剤層でコーティングされて、補剛要素742が患者の皮膚及び医療用デバイスの両方に取り付けられることを可能にし、これらの取り付け点間の補剛要素の部分が補剛ビームとして作用して、患者の皮膚に対して固定位置に医療用デバイスを固定し、弾性バッキングの支持されていない部分712が補剛要素の近傍で伸張したり弛んだりすることを防止する。
図14及び図15は、バッキング層上に補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。補剛システムは、一般に、バッキング層上の同心補剛要素の形態をとる。
図14は、バッキング層920を含む医療用ドレッシング材910を示す。バッキング層920は、バッキング層周辺部926を含み、また幾何学的中心921も画定する。医療用ドレッシング材910上の補剛システムは、バッキング層920上に同心状に配置された径方向に対称な補剛要素942を含む。バッキング層920は概ね矩形であり、左右対称である医療用ドレッシング材910をもたらす。補剛要素942を含む補剛システムは、バッキング層920の幾何学的中心921と一致する補剛システム中心941を画定するが、これらの中心点間の一致は医療用ドレッシング材では必須ではない。
医療用ドレッシング材910の実施形態では、補剛要素942はそれぞれ、リング長よりも小さい径方向幅を有するリングを画定する。径方向幅が、補剛システムの中心941から外方に延びる径方向軸に沿って画定される一方、リング長は、中心941の周りを移動するときに、補剛要素942のそれぞれの径方向幅の中心に従う線に沿って画定される。
医療用ドレッシング材に使用される補剛システムの1つ以上の実施形態は、リング長にわたって不均一な径方向幅を有する補剛要素を含んでもよい。更に、1つ以上の実施形態では、補剛システム内の異なる補剛要素の径方向幅は、補剛要素の2つ以上に関して異なっていてもよい(例えば、最外補剛要素の径方向幅は、最外補剛要素内に位置する1つ以上の他の補剛要素の径方向幅よりも大きくてもよく、小さくてもよい)。
補剛要素942などの同心補剛要素のセットを含む医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、補剛システム内の隣接する補剛要素942の対の間の径方向間隔は、図14のように均一であってもよい(隣接する補剛要素の対の間の径方向間隔は、補剛システムの中心から外方に延びる径方向軸に沿って測定される)。1つ以上の実施形態では、異なる隣接する補剛要素の対の間の径方向間隔は、補剛システム内で異ならせてもよい。1つ以上の実施形態では、単一の隣接する補剛要素の対の間の径方向間隔も異ならせてもよく、例えば、補剛要素自体が円形ではない形状を有する。
補剛システム940の対称形状は、支持システムの中心941を中心とした全ての角度で医療用ドレッシング材910に等しい支持を提供する。
医療用ドレッシング材1010の別の実施形態を図15に示す。医療用ドレッシング材1010は、左右対称であり、バッキング層1020の幾何学的中心1021を画定するバッキング層周辺部1026を有するバッキング層1020を含む。医療用ドレッシング材1010は、バッキング層1020上に同心状に配置された細長い八角形補剛要素1042を含み、左右対称な補剛システムをもたらす。補剛システム1040の左右支持は、医療用ドレッシング材に対して、垂直方向により多くの支持を提供し(すなわち、医療用ドレッシング材がより剛直になり、伸長しにくい)、図15では、補剛要素が水平方向よりも垂直方向に互いに近接して配置されている。実施形態では、補剛システム要素1042は、バッキング層1020の幾何学的中心1021と一致する補剛システム中心1041を画定する。
医療用ドレッシング材910と比較して、医療用ドレッシング材1010に関連する補剛システム間の1つの違いは、医療用ドレッシング材1010の補剛要素1042が円ではないことである。医療用ドレッシング材1010の実施形態では、補剛要素1042は八角形の形態であるが、医療用ドレッシング材上に同心状に配置される補剛要素には任意の好適な形状が使用されてもよい。可能な形状の例としては、例えば、多角形(例えば、三角形、正方形、矩形など)、楕円形、楕円形、六角形などが挙げられる。実質的にあらゆる規則的又は不規則な形状を使用して、医療用ドレッシング材のバッキング層を支持するために使用される補剛システムの中心の周りに、同心状に配置されるリングを提供することができる。
医療用ドレッシング材1010に関連する別の特徴は、最外補剛要素1042によって画定される補剛システム周辺部1046が、バッキング層1020のバッキング層周辺部1026の形状と一致し得ることである。それにより、周辺部1026の周囲のバッキング層1020に支持を提供することができ、この支持は、例えば、医療用ドレッシング材1010の患者への送達中に有益であり得る。
更に、例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形の全て(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、図14及び図15に関連して説明されるような同心リングの形態の補剛要素を有する補剛システムに関連して提供されてもよい。
図16及び図17は、医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態で使用され得る補剛システムの実施形態を示す。医療用ドレッシング材910及び1010上に設けられる同心リングの補剛システムに関して記載された変形例に加えて、図16及び図17の同心リングの補剛システムは、医療用ドレッシング材上に設けられ得る補剛システムの他の可能な変形例を示す。
図16の補剛システム1140の実施形態は、補剛システム1140の中心1141を中心として同心状に配置された補剛要素1142を含む。図14及び図15にそれぞれ示される補剛要素942及び1042は連続リングの形態であるが、補剛システム1140は、不連続リングの形態の補剛要素1142を含み、補剛要素のそれぞれは間隙1152によって分離された個別のセグメントを含む。結果として、補剛要素1142のそれぞれの隣接セグメントは、各補剛要素1142によって画定されるリングの周りを移動するときに間隙1152によって分離される。
補剛システム1140の補剛要素1142によって形成される不連続リングに関連する1つの特徴は、少なくとも1つの径方向の隣接する補剛要素1142の対の間隙1152が、補剛システム1140の中心1141から外方に延びる半径に沿って整合されることである。例えば、補剛システム1140の間隙1152を含む不連続リングを提供することにより、間隙1152内のバッキング層が伸張できるようになるため、補剛システム1140が固定的に取り付けられるバッキング層を面内方向に拡張させることができる。1つ以上の実施形態では、補剛システム内の間隙の径方向整合は、かかる補剛システムを使用する医療用ドレッシング材を、例えば、補剛システムの半径に直交する任意の軸に沿ってより適合させることができる。補剛システム1140内の間隙1152の径方向整合はまた、間隙1152が整合される半径の周りで、下にあるバッキング層の可撓性を向上させることができる。
図17の補剛システム1240の実施形態は、補剛システム1240の中心1241を中心として同心状に配置された補剛要素1242を含む。図16の補剛システム1140の補剛要素1142と同様に、補剛システム1240は、非連続リングの形態である補剛要素1242を含み、補剛要素のそれぞれは間隙1252によって分離された別個のセグメントを含む。結果として、補剛要素1242のそれぞれの隣接するセグメントは、各補剛要素1242によって画定されるリングの周りを移動するときに間隙1252によって分離される。
補剛システム1240の補剛要素1242は、補剛システム1240の少なくとも一対の径方向に隣接する補剛要素1242の間隙1252が、補剛システム1240の中心1241から径方向外方に延びる半径に沿って整合されないという点で、補剛システム1140の補剛要素1142とは異なる。換言すれば、少なくとも一対の径方向に隣接する補剛要素1242の間隙1252は、補剛システム1240の中心1241から径方向外側に延びる単一の半径に沿って配置されない。少なくとも一対の径方向に隣接する補剛要素1242の間隙1252の配置は、互いに周方向にオフセットされていると説明することができる。補剛システム1240内の径方向にずれた(又は周方向にオフセットされた)間隙1252は、補剛システム1240が固定的に取り付けられた、下にあるバッキング層の支持を向上させることができる。
医療用ドレッシング材に使用される補剛システムの1つ以上の実施形態は、取り付けられたバッキング層に選択された物理的特性を提供するために、径方向に整合された間隙と、径方向にずれた間隙との両方の組み合わせを含んでもよい。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)だけでなく、図14及び図15に関連して説明されるような同心円状の補剛要素(例えば、隣接リング間の径方向間隔、リング幅の変動など)を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形の全ては、例えば、図16及び図17に示すような不連続リングを有する補剛システムに関連して提供されてもよい。
図18~図21は、補剛要素のそれぞれが、補剛システムの補剛軸と整合された長手軸を画定する複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定する補剛システムを含む医療用ドレッシング材の実施形態の上面図である。したがって、これらの補剛システムは、一軸対称であると分類することができる。このような補剛システムの一例は、図18及び図19ではバッキング層上に、又は図20及び図21では単独で示される。
図18は、バッキング層周辺部1326を有するバッキング層1320を含む医療用ドレッシング材1310を示す。医療用ドレッシング材1310は、複数の補剛要素1342を含む補剛システムを含む。補剛要素1342のそれぞれは、第1端部と第2端部との間に延び、補剛要素1342は、第1端部及び第2端部を通って延びる長手軸と、長手軸を横断して測定される幅とを画定する。
補剛要素1342の第1端部及び第2端部は、バッキング層周辺部1326から内方に離間されている。結果として、補剛要素1342の第1端部と補剛要素1342の第2端部との間に画定される補剛システム周辺部1346もまた、バッキング層周辺部1326から内方に離間される。図18及び図19の医療用ドレッシング材1310は、最外補剛要素1342によって画定される補剛システム周辺部1346(すなわち、図18に示すような医療用ドレッシング材1310の上部及び下部の補剛要素1342)だけでなく、一端に補剛要素1342の第1端部間に延びる破断線と、補剛要素1342の他端に補剛要素1342の第2端部間に延びる破断線とを示す。
医療用ドレッシング材1310上の補剛要素1342によって形成される補剛システムは、補剛軸1301を画定する。医療用ドレッシング材1310上に設けられる補剛システムの補剛要素1342によって画定される長手軸は、本実施形態では、補剛軸1301と整合される。1つ以上の実施形態では、補剛軸1301と補剛要素1342の長手軸との間の整合は平行であってもよいが、補剛要素1342によって画定される長手軸と補剛軸1301間の完全に平行な関係からいくらかは変動してもよく(例えば、±15°以下)、これは、補剛要素1342の長手軸と、医療用ドレッシング材内の補剛システムの補剛軸1301との整合の範囲内に含まれる。
補剛要素1342の幅は、各補剛要素1342の長さに沿って均一である。しかしながら、1つ以上の実施形態では、補剛要素1342のうちの1つ以上の幅は、長さに沿って変化してもよい。
隣接する補剛要素1342の対の間の横方向間隔(横方向間隔は、補剛軸1301を横断する場合)は、補剛軸1301を横断して移動するときに均一である。しかしながら、1つ以上の実施形態では、2つ以上の隣接する補剛要素1342の対の間の横方向間隔は、補剛軸1301を横断して移動するときに均一でなくてもよい。
補剛要素1342は、第1端部と第2端部との間を直線状に延びる。1つ以上の実施形態では、補剛要素の長手軸と整合された補剛軸を画定する補剛システムの補剛要素のうちの1つ以上は、第1端部と第2端部との間を直線状に延びていなくてもよい。
補剛軸1301などの補剛軸を画定する補剛要素1342などの複数の整合された補剛要素を含む補剛システムは、1つ以上の実施形態では、一部の方向で可撓性が高く、他の方向で可撓性が低い医療用ドレッシング材を提供することができる。更に、補剛システムによって画定される補剛軸に沿って医療用ドレッシング材のバッキング層を伸張することが制限され得る一方で、補剛軸と整合されない方向にバッキング層を伸張することは、さほど制限されなくてもよい。
これらの変形の一例は、図19に示されており、医療用ドレッシング材1310は、補剛軸1301を中心に湾曲又は屈曲することができるが、補剛軸を横断する方向に(例えば、横軸1302を中心に)医療用ドレッシング材1310を湾曲又は屈曲させることは、医療用ドレッシング材1310上の補剛システムの補剛要素1342によって制限される。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、例えば、図18及び図19に示すような補剛軸と整合された長手軸に沿って延びる複数の補剛要素を有する補剛システムに関連して提供されてもよい。
図20~図21は、補剛要素のそれぞれが、補剛システムの補剛軸と整合された長手軸を画定する複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定する補剛システムの実施形態を示す。
図20は、それぞれが長手軸1311’を画定する補剛要素1342’を含む補剛システム1340’を示す。補剛システム1340’は、補剛軸1301’を画定し、長手軸1311’のそれぞれは補剛軸1301’と整合されている。
補剛要素1342’を含む補剛システム1340’と、図18及び図19の医療用ドレッシング材1310上の補剛システムとの間の1つの違いは、補剛要素1342’が第1端部と第2端部との間で直線状に延びていないことである。補剛要素1342’のそれぞれは、補剛要素のそれぞれの長手軸と整合された正弦波経路に沿って延びる。1つ以上の変形では、補剛要素1342’は、2つの最上位補剛要素1342’のように互いに整合された正弦波経路に沿って延びていてもよい。別の変形では、補剛要素1342’は、見られるように、例えば、2つの最内補剛要素1342’との整合から外れてもよい。
図21は、それぞれが長手軸1311’’を画定する補剛要素1342’’を含む補剛システム1340’’を示す。補剛システム1340’’は、直線及び非直線補剛要素1342’’の両方の混合を含む。具体的には、最内又は中間補剛要素1342’’は、直線の形態であり、2つの最外層補剛要素1342’’は、のこぎり線の形態である。それらの補剛要素を含む補剛システムの補剛軸と整合された長手軸を画定する補剛要素の線形状の多くの他の変形が、補剛システムの1つ以上の実施形態において提供され得る。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、例えば、図20及び図21に示すような補剛軸と整合された長手軸に沿って延びる補剛要素を有する補剛システムに関連して提供されてもよい。
図20~図23は、補剛要素のそれぞれが、補剛システムの補剛軸と整合された長手軸を画定する複数の補剛要素を使用して、補剛軸を画定する補剛システムを含む医療用ドレッシング材の上面図である。
多くの点で、図22及び図23の医療用ドレッシング材1410及び1510上の補剛システムは、図18~図21中の補剛システムと同様であり、これらの補剛システムに関して記載される変形は、図22及び図23の補剛システムにも適用される。
1つの違いは、図18~図21の補剛システムの補剛要素が、連続的な補剛要素の形態である、すなわち、補剛要素が第1端部と第2端部との間で連続的に延びる点である。医療用ドレッシング材1410及び1510の補剛要素1442及び1542は、間隙によって互いに分離された個別のセグメントを含む。
図22に関して、医療用ドレッシング材1410上の補剛システムは、それぞれが間隙1452によって分離されたセグメントを含む複数の補剛要素1442を含む。しかしながら、補剛要素1442のそれぞれのセグメントは、一般に、長手軸、例えば、図22の補剛要素1442の一部に示される長手軸1411に沿って整合される。上述のように、補剛要素1442によって画定される長手軸は、補剛システム全体によって画定される補剛軸1401と整合される。
図23に関して、医療用ドレッシング材1510上の補剛システムは、それぞれが間隙1552によって分離されたセグメントを含む複数の補剛要素1542を含む。しかしながら、補剛要素1542のそれぞれのセグメントは、一般に、長手軸、例えば、図23の補剛要素1542の一部に示される長手軸1511に沿って整合される。上述のように、補剛要素1542によって画定される長手軸は、補剛システム全体によって画定される補剛軸1501と整合される。
図22の間隙1452を含む不連続補剛要素1442と関連する1つの特徴は、少なくとも1つの隣接する補剛要素1442の対の間の間隙1452が、補剛軸1401を横断する方向で互いに整合されることである。対照的に、図23の間隙1552を含む不連続な補剛要素1542は、少なくとも1つの隣接する補剛要素1542の対の間の間隙1552が、補剛軸1501を横断する方向で互いに整合されないか、又は互いとオフセットされるように配置される。
補剛システムを含む医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、図18~図23に関連して論じられるように、補剛軸を画定する補剛要素を含む補剛システムにおいて、整合間隙と不整合間隙の両方の組み合わせを含んでもよい。
更に、不連続補剛要素の間隙の整合又は不整合は、本明細書で論じられるように、補剛システムが固定的に取り付けられるバッキング層の可撓性に影響を及ぼし得る。
医療用ドレッシング材1610の別の実施形態を図24及び図25に示す。医療用ドレッシング材1610は、図24では単独で、図25ではカテーテルハブの上の位置で描かれている。図24を参照すると、医療用ドレッシング材1610は、バッキング層周辺部1626を有するバッキング層1620を含む。医療用ドレッシング材1610は、バッキング層1620の幾何学的中心1621に向かって内方に延びて、挿入部位でカテーテルハブの上に医療用ドレッシング材1610を配置するのを支援するスロット1612を含む。
医療用ドレッシング材1610の実施形態は、医療用ドレッシング材の他の実施形態に関して本明細書で論じられるように、バッキング層1620に支持を提供するために使用される補剛システム1640を含む。補剛システム1640は、左右対称であり、補剛要素の第2端部に配設された補剛システム周辺部1646と、その補剛システム周辺部内に配設された中心1641とを画定する。本明細書に記載される補剛システムの他の実施形態に関連して論じられるように、補剛システム周辺部1646は、補剛システムによって支持されるバッキング層1620の領域として説明することができ、補剛システム周辺部1646は、補剛システム1640を形成する補剛要素1642、1643の隣接する第2端部間に延びる線によって画定される。
図24及び図25の補剛システム1640は、本明細書に記載される補剛システムの多くに共通するいくつかの特徴部を含む。例えば、補剛システム1640は、外方に延びる補剛要素1642を含む。外方に延びる補剛要素1642は、補剛システム1640の補剛軸1601から、バッキング層周辺部1626に向かって、概ね外側に延びるものとして説明することができる。
補剛システム1640の実施形態はまた、図18~図23中の補剛システムに関連して上述したのと同様に補剛軸1601を画定するのを助ける補剛要素1643を含む。その点において、補剛システム1640は、例えば、図1及び図2、図4~図11、並びに図18~図23の補剛システムのハイブリッドであると考えることができる。
補剛要素1643は、それら自体で、補剛要素1643間に延びる補剛要素1644によって架橋されて、補剛システム1640の一部であるラダー構造として説明され得るものを形成する。
図24に示すように、バッキング層1620の幾何学的中心1621は、補剛システム1640の中心1641と一致しない。本明細書の他の箇所に記載されるように、医療用ドレッシング材のいくつかの実施形態では、これらの2つの中心は互いに一致していてもよい。しかしながら、例えば医療用ドレッシング材1610などの他の実施形態では、バッキング層1620の中心は、補剛システム1640の中心と一致しなくてもよい。
例えば、図1及び2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、例えば、補剛システム1640などのハイブリッド補剛システムに関連して提供されてもよい。
医療用ドレッシング材1610は、図25のカテーテルハブ1660の上に配置されているものとして示されている。バッキング層1620内のカテーテルスロット1612は、カテーテルハブ上へのドレッシング材1610の配置を容易にし、チューブ1662がカテーテルハブ1660から出ることを可能にする。カテーテル1664は、カテーテルハブ1662から医療用ドレッシング材1610のバッキング層1620の下に位置する挿入部位1666までを延びるものとして示されている。
補剛システム1640の様々な特徴部は、バッキング層1620の伸張を制限し、それにより、挿入部位1666に対するカテーテルハブ1660及び関連構成要素の位置を維持するのを助ける役割を果たす。必須ではないが、二次接着支持部1670(例えば、接着テープなど)が、カテーテルハブ1660の上に提供され、患者から遠い方に面するバッキング層1620の表面に固定されて、挿入部位1666に対するカテーテルハブ1660の固定を更に助けてもよい。
挿入部位に対してカテーテルハブを固定するように設計された医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、このような医療用ドレッシング材上に提供される補剛システムは、バッキング層の伸張を制限することに加えて、補剛システムによって占有される領域内に位置する皮膚の選択領域への引き上げを潜在的に提供することができる。例えば、補剛システム1640について、挿入部位の対向側に補剛要素1643及び1644を配置することで、挿入部位1666の近傍の皮膚及び下にある組織の引き上げを提供することができる。1つ以上の実施形態では、医療用ドレッシング材の補剛システムによって提供される追加の引き上げは、皮膚のそれらの部分の真下の静脈又は他の血管構造がつぶれる可能性を低減することができる。この現象は、例えば、米国特許第5,533,503号(Doubekら)、同第5,546,929号(Muchinら)などに記載されるような、鼻の外側に接着されるように設計された接着式鼻拡張器が、下にある鼻腔を開放する又は少なくともその閉鎖を防止する効果と同様であり得る。
医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、カテーテル挿入部位の近傍の血管の開通性を向上させる方法の1つ以上の実施形態で使用されてもよい。例えば、方法は、カテーテル挿入部位の上に補剛システム(外方に延びる補剛要素、入れ子リングの形態の補剛要素、1つ以上の補剛軸を画定する整合された補剛要素、及びそれらの1つ以上の組み合わせを含む)を備える医療用ドレッシング材を位置決めすることと、補剛システムの一対の補剛要素がカテーテル挿入部位の対向側に位置するように、カテーテル挿入部位の近傍の皮膚に医療用ドレッシング材を接着的に取り付けることと、を含んでもよい。
図24及び図25の補剛システム1640は、線状補剛要素1643及び外方に延びる補剛要素1642の両方を組み込むハイブリッド補剛システムの一例を表しており、ハイブリッド補剛システムの別の例が、図11の補剛システム840と関連して示される。補剛システム840は、1つ以上の実施形態では、外方に(例えば、径方向に)延びる補剛要素842及び入れ子型又は同心リング状の補剛要素843及び850の両方を組み込むものとして説明することができる。他の実施形態では、入れ子型又は同心状の補剛要素は、補剛システムの1つ以上の選択された対の外方に(例えば、径方向に)延びる補剛要素の間にのみ見出され得る。具体的に記載されていないが、医療用ドレッシング材に取り付けられた補剛システム内に異なるタイプの補剛要素を組み込む多くの他のハイブリッド補剛システムが提供されてもよく、本明細書に具体的に記載されるハイブリッド補剛システムの実施形態に限定されるべきではない。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の多くの実施形態は、幾何学的中心及びバッキング層周辺部内に位置する補剛システム周辺部/領域の観点から論じられているが、本明細書に記載される医療用ドレッシング材は、バッキング層の選択された内部領域若しくは中央領域に位置するか、又は収容される補剛システムを含むものとして説明することができる。
例えば、図1の医療用ドレッシング材10のバッキング層20上の補剛システムは、選択された内部領域46内に収容されるものとして説明することができ、選択された内部領域46は、バッキング層20の周辺部26から内方に離間されている。補剛システムは、選択された内部領域46内に収容される細長い補剛要素42を含む。各補剛要素42は、第1端部から第2端部まで延び、各補剛要素42の第1端部は、第2端部よりも選択された内部領域46の中心41に近接して配置される。更に、各補剛要素42の第2端部は、第1端部よりもバッキング層20の周辺部26に近接して配置される。加えて、各補剛要素42の第2端部は、バッキング層20の周辺部26から内方に離間され、バッキング層20によって完全に囲まれている。
別の実施例では、図14の医療用ドレッシング材910のバッキング層920上の補剛システムは、バッキング層920の選択された内部領域946内に収容されるものとして説明することができ、選択された内部領域946は、バッキング層920の周辺部926から内方に離間されている。補剛システムは、複数の入れ子型補剛要素942を含み、各補剛要素942は、選択された内部領域946内に位置するリングを画定する。最外補剛要素942は、バッキング層920の周辺部926から内方に離間され、バッキング層920によって完全に囲まれている。
更に別の例では、図18の医療用ドレッシング材1310のバッキング層1320上に示される補剛システムは、バッキング層1320の選択された内部領域1346内に収容されているものとして説明することができ、選択された内部領域1346は、バッキング層1320の周辺部1326から内方に離間されている。補剛システムは、選択された内部領域1346にわたって選択された方向に延びる補剛軸1301を画定する。補剛システムは、複数の補剛要素1342を含み、各補剛要素1342は、第1端部及び第2端部を含み、第1端部及び第2端部を通って延びる長手軸に沿った長さと、長手軸を横断して測定される幅とを画定する。各補剛要素1342の第1端部及び第2端部は、選択された内部領域1346内に位置し、第1端部及び第2端部がバッキング層1320によって完全に囲まれるように、バッキング層1320の周辺部1326から内方に離間されている。更に、各補剛要素1342の長手軸は、補剛システムの補剛軸1301と整合される。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、バッキング層の中心に置かれていない補剛システムを含む、選択された内部領域を含んでもよい。
バッキング層の選択された内部領域内に収容された補剛システムを含む医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態の更に別の特徴は、選択された内部領域がバッキング層のバッキング領域の95%以下、85%以下、75%以下、又は更には65%以下を占有し得ることである。
しかしながら、補剛システムの補剛要素は、医療用ドレッシング材の弾性バッキング層の伸張を制限する従来のアプローチと比較して、バッキング層の相当部分を完全には占有しない。対照的に、補剛システムの補剛要素を含む選択された内部領域は、1つ以上の実施形態では、バッキング層の50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、又は更には5%以下を占有するものとして説明することができる。
補剛システムの補剛要素を含む選択された内部領域は、1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素によって占有される最小量の面積の観点から説明することができる。1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素は、補剛システムを含む選択された内部領域の2%以上、4%以上、6%以上、8%以上、又は更には10%以上を占有するものとして説明することができる。
補剛システムを含む医療用ドレッシング材の別の実施形態を図26A及び図26Bに示す。医療用ドレッシング材1710は、周辺部1726を有するバッキング層1720と、バッキング層1720の周辺部1726に向かって中央支持部1743から外方に延びる補剛要素1742を含む補剛システムと、を含む。補剛システムは、バッキング層1720の選択された領域内に収容され、選択された領域は実質的な接触透明性を有する。
補剛要素1742の最外端部又は第2端部は、補剛システム周辺部(領域周辺部とも呼ばれる)1746を画定することができる。医療用被覆材1710の補剛システム/領域周辺部1746の一部が、バッキング層1720の周辺部1726から内方に離間されているものとして示される一方、補剛システム/領域周辺部1746の他の部分は、バッキング層1720の周辺部1726と本質的に同一直線上にある。補剛システム/領域周辺部1746の少なくとも一部が、バッキング層1720の周辺部1726から内方に離間される実施形態では、補剛システムが収容される選択された領域は、選択された内部領域として説明することができる。
補剛要素1742のそれぞれは、第1端部から第2端部まで延びる。補剛要素1742の第1端部は、補剛要素1742の第2端部よりも補剛システムの中心1741に近接して配置される。更に、各補剛要素1742の第2端部は、第1端部よりも補剛システム/領域周辺部1746に近接して配置される。バッキング層1720は、補剛システム1740の幾何学的中心1741と一致する幾何学的中心1721を画定するが、そのような中心間の一致は医療用ドレッシング材では必須ではない。
医療用ドレッシング材1710はまた、医療用ドレッシング材1710上に配置されるパッド1760を含む。パッド1760は、医療用ドレッシング材に関連して使用される任意の好適な形態をとることができる。例えば、パッド1760は、吸収性、抗菌活性、薬物送達などを提供することができる。1つ以上の実施形態では、医療用ドレッシング材に使用されるパッドは、所望の機能性を提供する任意の好適な材料又は材料の組み合わせ、例えば、織布材料、不織布材料、発泡体、ゲルなどで構成されてもよい。更に、補剛システム1740は、本実施形態では、パッド1760とバッキング層1720との間に位置している(例えば、図26Bを参照されたい)が、パッド及び補剛システムを含む医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、バッキング層1720が補剛システム1740とパッド1760との間に位置するように、バッキング層の反対側に補剛システムを含んでもよい。医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態で使用されるパッドは、医療用ドレッシング材と組み合わせて使用されることが知られている任意の好適な技術又は技術の組み合わせによって医療用ドレッシング材に貼付されてもよい。
パッド及び補剛システムを含む医療用ドレッシング材は、全体として、補剛システムを収容する選択された領域内で実質的な接触透明性を有する医療用ドレッシング材をもたらし得るが、医療用ドレッシング材は、パッドの外側にあるものの、補剛システムを含む選択された領域内に留まり、選択された領域の部分又は複数部分において実質的な接触透明性を有するままであるとして説明することができる。医療用ドレッシング材1710の実施形態では、パッド1760の外側にある領域周辺部1746によって境界が定められる選択された領域の部分は、補剛システムの存在にもかかわらず、実質的な接触透明性を有するままである(本明細書にも記載されるように、補剛システム自体は不透明であったり、着色されたりしていてもよい)。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関する変形(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、補剛システム1740などのハイブリッド補剛システムに関連して提供されてもよい。
補剛システムは、医療用ドレッシング材の部分の接触透明性を過度に損なうことなく、弾性を呈し、支持が所望されるバッキング層を有する既存の医療用ドレッシング材に組み込まれてもよい。カテーテル固定用に設計された医療用ドレッシング材1810の一実施形態を図27に示す。同様のドレッシング材の例は、国際公開第2019/073326(A1)号(Heineckeら)に見出すことができる。
図27に示されるような医療用ドレッシング材1810は、バッキング層周辺部1826を有するバッキング層1820を含む。チューブスロット1812が、医療用ドレッシング材1800内に形成され、チューブスロット1812は、例えば、患者の皮膚上のカテーテル又は他のチューブを安定させるように構成されている。支持材料1850がバッキング層1820に設けられ、支持材料1850は、外側周辺部1856及び内側周辺部1858を含み、支持材料1850がバッキング層1820(及びその上に配置された任意の接着剤)によって形成された窓を画定し、窓のバッキング層1820を通じた視認を可能にするように接触透明性を有する。支持材料1850はまた、支持材料の外側周辺部1856とバッキング層1820の周辺部1826との間の境界又は周辺部1801を画定し、これにより、周辺部周りの医療用ドレッシング材1810の適合性を向上させることができる。
支持材料1850は、1つ以上の実施形態において、支持材料1850の下方に位置する、下にある組織及び/又はデバイスの視認を防止する1つ以上の材料層で構成されてもよい。1つ以上の実施形態では、支持材料は、支持材料が配置されるバッキング層の領域の全てを占有し、透明性又は半透明性に関して選択されない、織布材料、不織布材料、フィルムなどの形態であってもよい。
実施形態では、医療用ドレッシング材1800は、補剛要素1842を含む補剛システム1840を更に含む。補剛システム1840は、医療用ドレッシング材1800の窓内でバッキング層1820を安定させるために設けられてもよい。補剛システム1840は、医療用ドレッシング材1800に形成された窓の幾何学的中心1821と一致する幾何学的中心1841を画定し得るが、このような一致は必須ではない。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に関連して説明されるような外方に延びる補剛要素を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)は、例えば、補剛システム1840のような支持材料1850などの他の支持材料を含む医療用ドレッシング材で使用される補剛システムに関連して提供されてもよい。
図28の医療用ドレッシング材1910は、バッキング層1920上に支持材料1950を含む医療用ドレッシング材1910の別の実施形態を設けて、図27の医療用ドレッシング材1800に関連して上述したバッキング層への支持を提供する。医療用ドレッシング材1910はまた、チューブスロット1912を含み、支持材料1950とバッキング層1920は両方とも医療用ドレッシング材1910の外側周辺部1926/1956を画定する。
支持材料1950は、バッキング層1920が露出する窓を画定する内側周辺部1958を含み、医療用ドレッシング材1910は、医療用ドレッシング材1910が配置される、下にある組織/皮膚及び/又はデバイスの視認を可能にするように接触透明性を有する。補剛要素1942を含む補剛システムの別の実施形態は、支持材料1950の内側周辺部1958によって形成された窓内にある。補剛要素1942は、医療用ドレッシング材上の補剛システムの他の実施形態に対して、入れ子型又は同心リングの形態である。補剛要素1942は、実施形態において最外補剛要素1942によって画定される補剛システム/領域周辺部1946を画定する。
例えば、図1及び図2並びに図4~図11に示されるような外方に延びる補剛要素(例えば、弾性、破断時伸び、光学特性(例えば、透明性、不透明性など)、補剛システムによって占有される領域など)だけでなく、図14及び図15に関連して説明されるような同心円状の補剛要素(例えば、隣接リング間の径方向間隔、リング幅の変動など)を有する補剛システムに関して本明細書に記載されている変形の全ては、例えば、図28に示されるような医療用ドレッシングに形成される窓に使用される補剛システムに関連して提供されてもよい。
既存の医療用ドレッシング材に組み込まれる補剛システムの別の実施形態を図29に示す。既存の医療用ドレッシング材は、例えば、米国特許第7,294,752B1号(Propp)に記載されている。医療用ドレッシング材2010は、バッキング層周辺部2026を画定するバッキング層2020を含む。医療用ドレッシング材2010はまた、支持材料2050を含み、この支持材料は、バッキング層2020が露出している窓を画定する内側周辺部2058を有し、窓内のバッキング層2020を通じた視認を可能にするように接触透明性を有する。支持材料2050は、バッキング層周辺部2026と本質的に同一の広がりを持つ医療用ドレッシング材2010内の周辺部2056を含む。
補剛システム2040の一実施形態は、支持材料2050の内側周辺部2058によって形成された窓に設けられ、窓内のバッキング層2020を支持するために使用される。
医療用ドレッシング材2010に含まれる他の特徴は、支持材料2050内に形成された第2内側周辺部2158によりバッキング層2020を露出させる第2窓2120である。医療用ドレッシング材2010は、支持材料2050とバッキング層2020との間に位置する構造体2070及び構造体2080などの様々な支持構造体を更に含む。本明細書に記載される補剛システムとは異なり(例えば、医療用ドレッシング材2010の補剛システム2040を参照されたい)、支持構造体2070及び2080は、医療用ドレッシング材2010内の任意の可視窓内に位置しない。
図30A及び図3Bの医療用ドレッシング材2110は、医療用ドレッシング材2110の別の実施形態を提供する。図30Aは、取り外し可能なキャリア2180によって支持された医療用ドレッシング材2110を示し、図30Bは、取り外し可能なキャリア2180が取り外された後の医療用ドレッシング材2110を示す。
医療用ドレッシング材2110は、バッキング層周辺部2126を有するバッキング層2120を含む。チューブスロット2112は、バッキング層2120の幾何学的中心2121に向かって内方に延びて、医療用デバイスの上に医療用ドレッシング材2110を配置するのを支援し、患者の皮膚上のカテーテル又は他のチューブを安定させる。図30A及び図30Bに示される例示的な実施形態では、チューブスロット2112は、拡張された閉鎖端部2113を有し、この閉鎖端部は、医療用ドレッシング材が、医療用デバイスにチューブ材を取り付けるためにルアーロック式接続装置などの大きな接続装置を使用する医療用デバイス(図示せず)と共に使用されるときに有用である。
医療用ドレッシング材2110は、医療用ドレッシング材の他の実施形態に関して本明細書で論じられるように、バッキング層2120に支持を提供するために、少なくとも1つの補剛要素を含む補剛システム2140を更に含む。補剛システム2140は、補剛システム周辺部2146を画定する。補剛要素2142、2144、2145は、チューブスロット2112を概ね横断してバッキング層2120上に配設される。補剛要素2142は、チューブスロット2112を横断する方向に配設された線形要素であり、補剛要素2144、2145は、補剛要素2144、2145の第1及び第2端部が補剛要素2142から離れて延びるように、補剛要素2142の両側に配設された凹状要素である。図30A及び図30Bに示される実施形態では、補剛要素2145の一部分が、チューブスロット1812の拡張された閉鎖端部2113の周囲に形成されて、チューブスロットを安定させる。補剛要素2145の幅は、補剛部材の端部よりもチューブスロットの端部の周りの領域で小さくなる。この設計では、補剛要素は、チューブスロットを横断する方向にバッキングの伸長を拘束する一方で、チューブスロットとのより大きな直列アクセスを可能にする。
図31A~図31Dの医療用ドレッシング材2210、2210’、2210’’、2210’’’は、図30Bに示される医療用ドレッシング材2110の医療用ドレッシング材の補剛システム設計の変形を示す。これらの医療用ドレッシング材のそれぞれは、対称軸2215を中心とした左右対称性を有するものとして分類され得る。
図31Aに示される医療用ドレッシング材2210は、バッキング層2220に支持を提供するための複数の補剛要素を有する補剛システム2240を含み、補剛システム2240は、補剛システム周辺部2246を画定する。補剛要素2242、2244、2245は、チューブスロット2212を概ね横断するバッキング層2220上に配設され、中央支持部又はスパイン2243によって相互連結される。中央支持部2243は、図30Bの補剛システムよりも、医療用デバイスの上に設置されたときに、バッキング層2220の直列伸長(すなわち、チューブスロット2212と直列)を拘束する。補剛要素2242は、チューブスロット2212を横断する方向に配設された線形要素であり、補剛要素2244、2245は、補剛要素2244、2245の第1及び第2端部が補剛要素2242から離れて延びるように、補剛要素2242の両側に配設された凹状要素である。図31Aに示される例示的な実施形態では、チューブスロット2212の拡張された閉鎖端部2213の周囲に補剛要素2245の一部分が形成されて、チューブスロットを安定させる。この例示的な実施形態では、補剛要素は、長さに沿って一定の幅を有する。
図31Bの医療用ドレッシング材2210’の補剛システム2240’は、本明細書に記載される点を除いて、医療用ドレッシング材2210の補剛システム2240と実質的に同じである。補剛システム2240’は、チューブスロット2212’の拡張された閉鎖端部2213’の周りで補剛要素2245’から延びて、チューブスロットの拡張部分を安定させる補剛延長部2247’を更に含む。
図31Cの医療用ドレッシング材2210’’の補剛システム2240’’もまた、本明細書に記載される点を除いて、医療用ドレッシング材2210の補剛システム2240と実質的に同じである。補剛システム2240’’は、拡張された閉鎖端部2213’’の周囲の補剛要素2245’’から延び、チューブスロット2212’’の長さの一部に沿って延びて、チューブスロットの周囲でバッキング層2220’’を安定させて補剛する補剛延長部2247’’を更に含む。
図31Dの医療用ドレッシング材2210’’’の補剛システム2240’’’もまた、本明細書に記載される点を除いて、医療用ドレッシング材2210の補剛システム2240と実質的に同じである。補剛システム2240’’’は、拡張された閉鎖端部2213’’’の周囲で、かつチューブスロット2212’’’の長さに沿って補剛要素2245’’’から延び、チューブスロットの周囲でバッキング層2220’’’を安定させて補剛する補剛延長部2247’’’を更に含む。
チューブスロットの周りに必要とされる補剛の程度は、医療用ドレッシング材のバッキング層の弾性特性、医療用ドレッシング材のサイズ、固定される医療用デバイスのサイズ及び幾何学的形状、並びに患者の身体上の医療用デバイスの設置位置に応じて変化し得る。適切な補剛度を提供することにより、本明細書に記載される例示的な医療用ドレッシング材によって固定された医療用デバイスの移動又は移転を防止することができる。
図32Aは、バッキング層2320を有する医療用ドレッシング材2310の別の実施形態を示し、バッキング層の外側縁部がバッキング層周辺部を画定する。拡張された閉鎖端部2313を有するチューブスロット2312は、バッキング層2320の幾何学的中心2321に向かって内方に延びて、チューブスロット2312は、医療用デバイスの上への医療用ドレッシング材2310の配置を支援し、患者の皮膚上のカテーテル又は他のチューブを安定させる。
医療用ドレッシング材2310は、医療用ドレッシング材の他の実施形態に関して本明細書で論じられるように、バッキング層2320に支持を提供するために、補剛要素2342を備える左右対称な補剛システム2340を更に含む。補剛システム2340は、補剛システム周辺部2346を画定する。補剛要素2342は、チューブスロットの拡張された閉鎖端部2313の少なくとも一部分が補剛要素に当接するように、バッキング層2320上に配設される。補剛要素2342は、分岐部の自由端が分岐部の取り付け端部よりも互いに遠くに配設されるように、チューブスロットの拡張された閉鎖端部2313から離れる方向に延びる傾斜分岐部2342a、2342bを補剛要素2342の各端部に含む。補剛要素2342の分岐部の自由端間で伸長が生じ得るが、補剛要素2342は、概ね補剛システム周辺部2346内でのバッキング層2320の伸長を拘束することができる。
図32Bの医療用ドレッシング材2310’の補剛システム2340’は、本明細書に記載される点を除いて、図32Aの医療用ドレッシング材2310の補剛システム2340と同様である。補剛システム2340’は、補剛要素2342から、チューブスロットの拡張された閉鎖端部2313’から離れて、かつ図示される医療用ドレッシング材の上隅部に概ね向かって延びる傾斜した二次分岐部2342c’、2342d’を更に含む(なお、図の上縁部は、チューブスロット2312’への入口を含む)。
図33は、バッキング層2420を有する医療用ドレッシング材2410の別の実施形態を示し、バッキング層の外側縁部がバッキング層周辺部を画定している。拡張された閉鎖端部2413を有するチューブスロット2412は、バッキング層2420の幾何学的中心2421に向かって内方に延び、チューブスロット2412は、医療用デバイスの上への医療用ドレッシング材2410の配置を支援し、患者の皮膚上のカテーテル又は他のチューブを安定させる。
医療用ドレッシング材2410は、医療用ドレッシング材の他の実施形態に関して本明細書で論じられるように、バッキング層2420に支持を提供する補剛要素2442を含む補剛システム2440を更に含む。補剛システム2440は、補剛要素2442の周辺部によって画定される補剛システム周辺部2446を画定する。補剛要素2442は、チューブスロット2412の拡張された閉鎖端部2413の少なくとも一部分が補剛要素に当接するように、バッキング層の幾何学的中心2421を中心としてバッキング層2420上に配設された閉鎖形状を有する。補剛要素2442は、概ね補剛システム周辺部2446内でバッキング層2420の伸長を拘束することができる。
図34は、バッキング層2420を有する医療用ドレッシング材2410の別の実施形態を示し、バッキング層の外側縁部は、バッキング層周辺部を画定する。拡張された閉鎖端部2413を有するチューブスロット2412は、バッキング層2420の幾何学的中心2421に向かって内方に延び、チューブスロット2412は、患者の皮膚上の医療用デバイス(ここではカテーテルとして示される)の上に医療用ドレッシング材2410を配置するのを支援する。
医療用ドレッシング材2410は、医療用ドレッシング材の他の実施形態に関して本明細書で論じられるように、バッキング層2420に支持を提供する補剛要素2442を含む補剛システム2440を更に含む。補剛要素2442は、チューブスロット2412の両側で矩形であり、医療用デバイスをまたぐ。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態の様々な構成要素の、潜在的に好適な材料や構造などを以下に説明する。
バッキング層
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態のバッキング層は、液体及び少なくとも一部の気体の通過に対して不透過性のバリアを提供し得る。代表的なバッキング層は、エラストマー特性を呈する可撓性ポリマーフィルムを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、下にある皮膚又は医療用デバイスの視認を可能にする透明バッキング層が望ましい。
一実施形態では、バッキング層は高い水蒸気透過性を有するが、概ね液体水不透過性であり、微生物及び他の汚染物質はバッキング層の下の領域に入らない。好適な材料の一例は、その開示が参照により本明細書に援用される米国特許第3,645,835号及び同第4,595,001号に記載のものなどの高水蒸気透過性フィルムである。
1つ以上の実施形態では、1つ以上の感圧接着剤が、バッキング層の一方又は両方の主面上に提供されて、高透湿性フィルム/接着剤複合体を形成してもよい。このような複合体は、好ましくは、ヒトの皮膚と同等以上の速度、例えば、米国特許第4,595,001号に記載の逆カップ法を使用して37℃/100~10%RHにおいて少なくとも300g/m/24時間、又は37℃/100~10%RHにおいて少なくとも700g/m/24時間、又は37℃/100~10%RHにおいて少なくとも2000g/m/24時間の速度で水蒸気を透過する。有孔フィルム又はパターンコーティングされた接着剤を使用して、バッキング層及び/又はフィルム/接着剤複合体の水蒸気透過率を増加させることができる。
1つ以上の実施形態では、バッキング層は、エラストマーポリウレタン、ポリエステル、又はポリエーテルブロックアミドフィルムであり得る。これらのフィルムは、弾力性、弾性、高い水蒸気透過性、及び透明性という望ましい特性を併せ持つ。バッキング層のこの特徴の説明は、その開示が参照により本明細書に援用される、発行済みの米国特許第5,088,483号及び同第5,160,315号において見出すことができる。
潜在的に好適なバッキング層の市販品の例としては、商品名TEGADERM(3M Company)、OPSITE(Smith&Nephew)などで販売されている薄いポリマーフィルムバッキングを挙げることができる。外科切開用ドレープの製造に全般的に使用されるもの(例えば、3M Companyにより商品名STERIDRAPE及びIOBANで製造されている切開用ドレープ)などの、多くの他のバッキング層も使用されてもよい。
流体は、医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態により画定されている密閉環境から自発的に出ていく可能性があるため、水蒸気透過性が比較的高いバッキング層は必要とされないこともある。その結果、いくつかの他の潜在的に有用なバッキング材料としては、例えば、シリコーン、メタロセンポリオレフィン、SBSブロックコポリマー材料、SISブロックコポリマー材料などを挙げることができる。
しかしながら、いずれにせよ、例えば適合性を改善するために、バッキング層を比較的薄くしておくことが望ましい場合がある。例えば、バッキング層は、200マイクロメートル以下、又は100マイクロメートル以下、潜在的には50マイクロメートル以下、又は更には25マイクロメートル以下の厚さを有するポリマーフィルムで形成されていてもよい。
皮膚対向接着剤
本明細書に記載の医療用ドレッシング材の皮膚対向面の1つ以上の実施形態への使用に好適な接着剤としては、皮膚に対して許容される接着を提供し、皮膚上での使用が許容される任意の接着剤(又は接着剤の組み合わせ)が挙げられる(例えば、接着剤は、好ましくは非刺激性及び非感作性であるべきである)。好適な接着剤は感圧性であり、特定の実施形態では、水分蒸発を可能にする比較的高い水蒸気透過率を有する。好適な感圧接着剤としては、アクリレート系、ウレタン系、ヒドロゲル系、親水コロイド系、ブロックコポリマー系、シリコーン系のもの、ゴム系接着剤(天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチルゴムなどを含む)、並びにこれらの接着剤の組み合わせが挙げられる。接着剤成分は、粘着付与剤、可塑剤、レオロジー調整剤、並びに例えば抗菌剤を含む活性成分を含有していてもよい。
医療用ドレッシング材に使用され得る感圧接着剤は、全般的に皮膚に適用される接着剤、例えば、米国再発行特許24,906号に記載されているアクリレートコポリマー、特に97:3イソオクチルアクリレート:アクリルアミドコポリマーを含んでもよい。別の例としては、米国特許第4,737,410号(実施例31)に記載されている70:15:15イソオクチルアクリレート:エチレンオキシドアクリレート:アクリル酸ターポリマーを挙げることができる。その他の潜在的に有用な接着剤は、米国特許第3,389,827号、同第4,112,213号、同第4,310,509号、及び同第4,323,557号に記載されている。米国特許第4,310,509号及び同第4,323,557号に記載のように、薬剤又は抗菌剤が接着剤に含まれることも想到される。
シリコーン接着剤もまた使用することができる。概ね、シリコーン接着剤は、皮膚への好適な接着力と同時に、皮膚からの穏やかな除去を提供できる。好適なシリコーン接着剤は、米国特許第9,359,529号(Liuら)、同第8,822,560号(Sethら)、同第8,822,559号(Zollerら)、同第7,407,709号(Zhouら)、及び米国特許出願公開第2011/0206924号(Liuら)に開示されている。
医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、多層接着剤も使用され得る。いくつかの潜在的に有用な多層接着剤は、例えば、表題「Multi-layer Adhesive And Articles」、2018年12月27日に出願された米国特許仮出願第62/785450号に記載されている。
感圧接着剤は、一部の実施形態において、ヒトの皮膚と同等以上の速度で水蒸気を透過させ得る。このような特徴は適切な接着剤の選択により達成できるが、高い相対水蒸気透過速度を達成する他の方法、例えば、バッキング層上への接着剤のパターンコーティング(例えば、米国特許第4,595,001号に記載)を使用し得ることも想到される。他の潜在的に好適な感圧接着剤としては、例えば、米国特許第6,994,904号に記載されているものなどのブローンマイクロファイバー(BMF)接着剤を挙げることができる。創傷ドレッシング材に使用される感圧接着剤はまた、接着剤自体が、例えば、米国特許第6,893,655号に記載されている高精細構造などの構造を含む1つ以上の領域を含んでもよい。
接着剤及び接着剤物品は、それ自体が医療用途に非常に有用であることが示されている一方、接着剤及び接着剤物品の使用において問題もある。医療用接着剤関連皮膚損傷(Medical adhesive-related skin injury、MARSI)は、患者の安全に悪影響を及ぼす可能性がある。医療用接着剤の使用に関連した皮膚損傷は、全てのケア環境及び全ての年齢群にわたって発生する、一般的であるが見過ごされやすい合併症である。更に、皮膚の損傷の治療は、サービスの提供、時間、並びに追加の治療及び供給の点でコストがかかる。
テープやドレッシング材などの医療用接着テープは、感圧接着剤及び接着剤のキャリアとして機能するバッキングとして単純に定義することができる。米国食品医薬品局は、医療用接着テープ又は絆創膏を、「片側が接着剤でコーティングされた、布地材料又はプラスチック片からなる医療目的のために意図されたデバイスであって、これには消毒剤を含まない外科用ドレッシング材パッドが含まれ得る。このデバイスは、創傷を覆って保護するために、創傷の皮膚縁部を一緒に保持するために、身体の負傷部分を支えるために、又は物体を皮膚に固定するために使用される。」としてより具体的に定義している。
皮膚の損傷は、皮膚の表面層が医療用接着剤製品と一緒に除去される際に発生し、これは、皮膚の完全性に影響を与えるだけでなく、痛み及び感染のリスクを引き起こし、創傷の大きさを増大させ、治癒を遅らせる可能性があり、その全てが患者の生活の質を低下させる。MARSIの病態生理学は、ただ部分的に理解されているに過ぎないが、接着剤の皮膚への付着が皮膚細胞の皮膚細胞への付着よりも強い場合に、皮膚損傷が起こる。接着強度が皮膚細胞の皮膚細胞相互作用に対する強度を超えると、皮膚細胞層内で凝集破壊が生じる。
接着剤製品の全ての成分の固有特性は、MARSIにつながり得るこれらの要因に対処するために考慮されるべきである。考慮される接着剤の特性としては、経時的な凝集性及び対応する接着強度が挙げられ、テープ/バッキング/ドレッシング材の特性としては、通気性、伸張性、適合性、柔軟性、及び強度が挙げられる。
バッキング層/接着剤複合体
本明細書で論じられるように、バッキング層及び接着剤は、バッキング層及び接着剤を患者の皮膚に固定するために使用される接着剤は、バッキング層/接着剤複合体を形成する。それらのバッキング層/接着剤複合体は、好ましくは、ヒトの皮膚と同等以上の速度で水蒸気を透過させるべきである。好ましくは、接着剤でコーティングされたフィルムは、米国特許第4,595,001号に記載の逆カップ法を使用して、少なくとも300g/m/24時間/37℃/100~10%RH、より好ましくは少なくとも700g/m/24時間/37℃/100~10%RH、最も好ましくは少なくとも2000g/m/24時間/37℃/100~10%RHの速度で水蒸気を透過する。
例えば、表題「Medical Dressing with Multiple Adhesives」の米国特許出願公開第2015/0141949号に開示されているように、本明細書に記載される医療用ドレッシング材の異なる部分は、異なる接着剤を含んでもよい。例えば、バッキング層の皮膚対向面の一部はアクリレート接着剤を含んでもよく、別の部分はシリコーン接着剤を含んでもよい。1つ以上の実施形態において、アクリレート接着剤は、周辺部に隣接して提供されてもよく、シリコーン接着剤は、皮膚対向面の中央部分の近傍に提供される。1つ以上の実施形態において、アクリレート接着剤は、デバイス又はチューブの上に配置されることが予想されるバッキング層の一部分又は複数の部分に提供されてもよく、その一方で、皮膚に接触することが予想されるバッキング層の一部分又は複数の部分にはシリコーン接着剤が提供される。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態では、バッキング層/接着剤複合体は実質的な接触透明性を有していてもよい。本明細書に記載される医療用ドレッシング材に関連して使用される用語「実質的な接触透明性」とは、患者の皮膚、創傷、又は物品(例えば、デバイス、チューブ、カテーテルハブなど)に接着されたとき、バッキング層/接着剤複合体の下にある表面、物体などが、医療用ドレッシング材の除去を必要とせずに、皮膚、創傷、及び/又は物品と接触しているバッキング層/接着剤複合体のそれらの部分を通じて、(ヒトの裸眼で)視覚的に監視することができることを意味する。皮膚の上で懸架されているバッキング層/接着剤複合体の一部分又は複数の部分は、1つ以上の実施形態では、懸架されたバッキング層/接着剤複合体の下に位置する表面又は物体の視認も可能にする。
補剛システムの特性及び材料
医療用ドレッシング材の補剛システムの1つ以上の実施形態で使用される材料は、バッキング層への追加の強度及び支持を提供する。補剛システムの材料は、一般に、バッキング層よりも高い剛性、低い弾性を呈するものとして説明することができる。
補剛システムの材料は、1つ以上の実施形態では、バッキング層に固定的に取り付けられ得る補剛システムの要素を形成するために使用されてもよい。補剛システムの補剛要素は、バッキング層の主面の一方又は両方に固定的に取り付けられてもよい。本明細書に記載される補剛システムの補剛要素は、任意の好適な技術又は技術の組み合わせによってバッキング層に固定的に取り付けられてもよい。補剛システムの補剛要素をバッキング層に取り付けるための潜在的に好適な技術の非限定的な例としては、接着剤(例えば、感圧接着剤、熱活性化積層接着剤など)、のり、熱溶接、化学的溶接、超音波溶接などが挙げられるが、これらに限定されない。
医療用ドレッシング材のバッキング層に補剛システムを取り付けるための上記の取り付け技術は、バッキング層に個別の物体として提供される補剛システムを取り付けるのに十分に適している場合があるが、本明細書に記載される医療用ドレッシング材に関連して使用される補剛システムは、例えば、印刷(例えば、フレックスグラフィック印刷(flex a graphic printing)など)、3D印刷、鋳造などの1つ以上の技術を使用して、バッキング層上に直接形成することができる。
バッキング層の主面への補剛システムの取り付けを説明するために使用される「取り付けられる」という表現(及びその変形)は、補剛システムの補剛要素のバッキング層の表面への直接的な取り付けと、1つ以上の介在層、材料が、補剛システムの補剛要素とバッキング層の表面との間に位置する、補剛システムの補剛要素のバッキング層の表面への間接的な取り付けとの両方を含む。潜在的に好適な介在層、材料などの非限定的な例としては、接着剤、発泡体、フィルム、ゲル、剥離コーティング、インク/着色剤、プライマー、接着促進剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
1つ以上の実施形態では、任意のかかる介在層は、バッキング層と補剛システムの補剛要素との間の面内力の伝達を著しく低下させないことが好ましい場合がある。本明細書で使用するとき、「面内力」は、補剛システムが固定的に取り付けられるバッキング層の主面に沿って方向付けられる力である。
1つ以上の実施形態では、任意のかかる介在層は、バッキング層と補剛システムとの間の面外力の伝達を著しく低下させないことが好ましい場合がある。本明細書で使用するとき、「面外力」は、補剛システムが固定的に取り付けられるバッキング層の主面を概ね横断する力である。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の一部として提供されるバッキング層/接着剤複合材に関して本明細書で論じられるように、バッキング層/接着剤複合材は、患者の皮膚、創傷、又は物品(例えば、デバイス、チューブ、カテーテルハブなど)に接着されたとき、バッキング層/接着剤複合体の下にある表面、物体などが、医療用ドレッシング材の除去を必要とせずに、皮膚、創傷、及び/又は物品と接触しているバッキング層/接着剤複合体のそれらの部分を通じて、(ヒトの裸眼で)視覚的に監視することができるように、「実質的な接触透明性」を有するものとして説明することができる。
医療用ドレッシング材に使用される補剛システムは、1つ以上の実施形態において、それらの光学特性に基づいて選択されてもよい。例えば、1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素はそれ自体透明であってもよく、本明細書で使用するとき、「透明」という用語は、物体がヒトの裸眼で物品を通じて可視化され得るように、光を透過させる物品を指す。1つ以上の実施形態では、透明物品は、可視スペクトルの波長(例えば、約380nm~約740nm)を有する電磁放射線の少なくとも90%を透過させる。
1つ以上の実施形態では、補剛システムの補剛要素は、不透明であってもよく、又は半透明であってもよい(例えば、光を拡散的に透過させる)。本明細書で使用するとき、用語「不透明」は、可視光を通過させない物品を指す。不透過性材料は、可視スペクトルの波長(例えば、約380nm~約740nm)を有する電磁放射線の10%未満を透過させるものとして説明することができる。本明細書で使用するとき、用語「半透明」は、不透明と透明との間の光透過性を呈する物品を指す。例えば、半透明物品を通して血液や物品などを見ることが可能であり得る。
補剛システムに使用される透明、不透明、及び半透明物品(例えば、補剛要素)は、無色であってもよく、又は白色光に曝露されたときに物品が1つ以上の選択された色を呈するように、1つ以上の着色剤を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、補剛システムにおける1つ以上の色の使用は、周囲のバッキング層との視覚的コントラストを提供することができる。少なくとも1つ以上の実施形態における補剛要素は、色樹脂から形成することができる。このような実施形態では、補剛システムと周囲のバッキング層との間のコントラストは、選択された領域、創傷、物品などの上に医療用ドレッシング材を適用する際に有用であり得る。透明又は半透明の補剛要素を使用することは、医療用ドレッシング材の下に配置された皮膚及び/又は医療用デバイスの視認性を最大化するのに役立つ。
設計の総合的な形態/機能関連の側面を向上させるために、1つ以上の着色された記号が、補剛要素上の印やマーキング、又は補剛要素の完全な着色の形態で追加されてもよい。例えば、印及びマーキングは、医療用ドレッシング材の整合及び適用を助けるために使用されてもよい。他の実施形態では、着色は、特定の組の医療用デバイスとの適合性を示すために使用されてもよい。
1つ以上の実施形態では、バッキング層上の補剛システム要素の存在だけでも、バッキング層上に配置された補剛システムを有する医療用ドレッシング材に視覚的コントラストを提供するのに十分であり得る。換言すれば、視覚的コントラストは、1つ以上の色の使用を必要としない場合がある。いくつかの例では、バッキング層と補剛要素との組み合わせは、バッキング層単独と比較して異なるレベルの光透過性を提供することができ、異なるレベルの光透過性は、有用であり得るいくつかのレベルの視覚的コントラストを提供することができる。例えば、1つ以上の実施形態では、補剛要素とバッキング層との組み合わせは、バッキング層単独よりも多く又は少なく光を透過してもよい。補剛要素の適用後のバッキング層単独からの光透過の変化は、例えば、バッキング層及び補剛要素によって形成された複合体を通した光透過性を改善又は低減する屈折率の特性及び/又は組み合わせの結果であり得る。
本明細書に記載される補剛システムは、任意の好適な技法又は技法の組み合わせによって形成することができる。補剛システムを形成するための潜在的に好適な技術の非限定的な例としては、ダイカット、レーザー切断、ウォータージェット切断、スリット加工、鋳造、押出成形、成形、印刷などが挙げられるが、これらに限定されない。
補剛システムの補剛要素の実施形態は、平坦な主面を有するものとして示され、断面で見たときに概ね矩形の輪郭をもたらすが(例えば、図2、図3A、図3B、及び図13を参照されたい)、本明細書に記載される補剛システムで使用される補剛要素は、任意の好適なプロファイル又は形状を有し得ると理解されたい。
1つ以上の実施形態では、本明細書に記載される補剛システムは、1つ以上の材料で構成されてもよい。本明細書に記載される補剛システムの物品を形成するために使用され得る潜在的に好適な材料の非限定的な例としては、単層フィルム、多層フィルム、複合構造体(例えば、繊維強化フィルムなど)を挙げることができるが、これらに限定されない。医療用ドレッシング材に使用される補剛システムを構築するために使用され得る好適なポリマーとしては、例えば、多層光学フィルム(MOF)、二軸配向ポリプロピレン(BOPP)、同時二軸配向PP(sBOPP)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ尿素、バイオベースのポリマー(例えば、ポリ乳酸(PLA)など)が挙げられる。
流動性又は液体材料を、コーティング、押出、印刷、高精細、又は他の方法でバッキング上に適用して、補剛システムを形成することができる。材料は、固めて補剛システムを形成するために、乾燥及び/又は架橋によって硬化される。架橋は、電子ビーム硬化などの触媒硬化又は放射線硬化からのものであり得る。硬化すると、これらの材料は、バッキング層よりも剛性が高く、弾性が低い。流動性材料は、実質的にバッキング全体にわたって適用することができ、硬化はバッキングの領域を対象とすることができる。他の実施形態では、流動性材料は、バッキングの別個の領域に適用され得る。流動性材料は、バッキングのいずれかの表面に適用され得る。
任意成分
様々な任意の構成要素が、医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態に含まれてもよい。例えば、接着剤の汚染を防止するために接着剤の全部又は一部を覆う剥離ライナーを含んでもよい。一実施形態では、接着ドレッシング材が入っているパッケージが、剥離ライナーとして機能し得る。好適な剥離ライナーは、クラフト紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル又はこれらの材料のうちのいずれかの複合材からできたものであり得る。一実施形態では、ライナーは、フルオロケミカル又はシリコーンなどの、剥離剤でコーティングされている。例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,472,480号は、低表面エネルギーペルフルオロ化合物ライナーを記載している。一実施形態では、ライナーは、シリコーン剥離材でコーティングされた紙、ポリオレフィンフィルム、又はポリエステルフィルムである。
本明細書に記載される医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、バッキング層の第2主面の全て又は一部を覆い、ドレッシング材が薄く柔軟性が高い場合に構造的支持を提供するキャリアを含んでもよい。キャリアは、接着ドレッシング材が皮膚上に置かれた後に、バッキング層から取り外し可能であってもよい。キャリアは、織布若しくは編布である布地、不織布材料、紙、又はフィルムなどの様々な材料で製造できる。一実施形態では、キャリアは、ドレッシング材の第1主面の周辺部に沿って位置決めされ、第1主面から取り外し可能であり、3M Company(St.Paul,Minnesota)から入手可能な3M Tegaderm(商標)Transparent Film Dressingに使用されているキャリアと類似している。
本明細書に記載の医療用ドレッシング材の1つ以上の実施形態は、接着性ドレッシング材とは別個であっても、又はドレッシング材と一体であってもよい抗菌性構成要素を含んでもよい。ドレッシング材が創傷の上に配置されることが予期される場合、抗菌性構成要素は、例えば、医療用デバイスの挿入部位の近傍に又は隣接して配置され、ドレッシング材の中央部分の近傍で又は隣接して、挿入部位内又はその周囲で微生物が成長するのを阻止することができる。抗菌性構成要素は、3M Companyから入手可能な3M Yegaderm(商標)CHG I.V.Securement Dressingに使用されているような吸収性発泡体であり得る。
本明細書で言及した全ての参考文献及び刊行物は、これらが本開示に直接矛盾し得る場合を除き、これらの全体が参照により本開示に明示的に組み込まれる。具体的な実施形態を本明細書において記述したが、様々な代替及び/又は等価な実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者により理解されるであろう。本開示は、本明細書に記載される実施形態及び実施例によって不当に制限されるものではないこと、並びにそのような実施例及び実施形態は、特許請求の範囲によってのみ制限されることが意図される本開示の範囲内の単なる例示として示されることを理解されたい。

Claims (59)

  1. 第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面のそれぞれの上にバッキング領域を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、前記バッキング層及び前記接着剤が、実質的な接触透明バッキング層/接着剤複合体を形成している、接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記補剛システムが、前記バッキング層の選択された領域内に収容され、前記選択された領域が、領域周辺部を画定している、補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、前記選択された領域の前記領域周辺部内に収容された複数の細長い補剛要素を含み、前記複数の補剛要素の各補剛要素は、第1端部から第2端部までの長さに沿って延びており、前記複数の補剛要素の各補剛要素の前記第1端部が、前記第2端部よりも前記選択された領域の中心に近接して配置され、前記複数の補剛要素の各補剛要素の前記第2端部が、前記第1端部よりも前記領域周辺部に近接して配置され、更に、前記補剛システムによって占有されていない前記選択された領域は、任意選択的に、実質的な接触透明性を有する、医療用ドレッシング材。
  2. 前記補剛システムの前記補剛要素のうちの1つ以上が、透明な補剛要素を含み、前記透明な補剛要素は、白色光に曝露されたときに前記透明な補剛要素が選択された色を呈するように着色剤を任意選択的に含む、請求項1に記載の医療用ドレッシング材。
  3. 前記補剛システムの前記補剛要素のうちの1つ以上が、不透明な補剛要素を含み、前記不透明な補剛要素は、白色光に曝露されたときに前記不透明な補剛要素が選択された色を呈するように、任意選択的に着色剤を含む、請求項1に記載の医療用ドレッシング材。
  4. 前記領域周辺部の少なくとも一部分が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  5. 前記領域周辺部の少なくとも一部分が、前記バッキング層の前記周辺部と一致している、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  6. 前記領域周辺部及び前記バッキング層の前記周辺部が、前記領域周辺部と前記バッキング層の前記周辺部との間の境界を画定するように、前記領域周辺部が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  7. 前記選択された領域が、前記バッキング層の中心に置かれている、請求項1~6のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  8. 前記複数の補剛要素の各補剛要素の前記第2端部が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されており、前記バッキング層によって完全に囲まれている、請求項1~7のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  9. 前記バッキング層が幾何学的中心を含み、前記選択された領域が幾何学的中心を含み、更に、前記バッキング層の前記幾何学的中心と前記選択された領域の前記幾何学的中心とが互いに一致している、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  10. 前記バッキング層が幾何学的中心を含み、前記選択された領域が幾何学的中心を含み、更に、前記バッキング層の前記幾何学的中心と前記選択された領域の前記幾何学的中心とが互いにオフセットされている、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  11. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の幅が、前記補剛要素の長さに沿って均一である、請求項1~10のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  12. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が補剛システム周辺部を画定し、前記バッキング層の前記幾何学的中心が前記補剛システム周辺部内に位置する、請求項1~11のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  13. 前記選択された領域が、前記バッキング領域の50%以上を占有している、請求項1~12のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  14. 前記補剛システムが、前記選択された領域の50%以下を占有している、請求項1~12のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  15. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記第2端部が、前記バッキング層の前記周辺部まで延びている、請求項1~14のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  16. 前記複数の補剛要素の全ての補剛要素の前記第2端部が前記バッキング層によって囲まれるように、前記複数の補剛要素の全ての補剛要素の前記第2端部が前記バッキング層周辺部から内方に離間されている、請求項1~15のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  17. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記第1端部が互いに取り付けられている、請求項1~16のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  18. 前記補剛システムが、前記幾何学的中心の近傍に中央支持部を備え、前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記第1端部が、前記中央支持部に取り付けられている、請求項1~17のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  19. 前記中央支持部がリングを含み、前記リングが、前記リング内に位置する中央支持開口部を画定する、請求項18に記載の医療用ドレッシング材。
  20. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素が、前記2つ以上の補剛要素の前記第2端部の補剛軸から離れて外方に延びる複数の分岐部を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  21. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素が、前記2つ以上の補剛要素の前記第2端部の前記補剛軸から離れて外方に延びる複数の分岐部を含み、前記複数の分岐部の各分岐部が、前記補剛要素の前記補剛軸から、前記バッキング層の前記周辺部に向かって延びている、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記バッキング層が、バッキング層弾性率を有し、前記補剛システムが、補剛システム弾性率を有し、前記補剛システム弾性率が前記バッキング層弾性率よりも高い、請求項1~21のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  23. 前記複数の補剛要素の各補剛要素が、前記補剛要素が固定的に取り付けられた前記バッキング層の部分のバッキング層曲げ剛性よりも大きい補剛要素曲げ剛性を有する、請求項1~22のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  24. 前記補剛システムが、ポリマーフィルム又は硬化ポリマーを含む、請求項1~23のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  25. 前記医療用ドレッシング材が、前記選択された領域を画定する内側周辺部を有する支持材料を備え、前記支持材料が、前記選択された領域の外側で前記バッキング層に取り付けられている、請求項1~24のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  26. 第1主面と、第2主面と、前記バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、前記バッキング層及び前記接着剤が、接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、複数の補剛要素のアレイを含む、補剛システムと、
    を備え、前記複数の補剛要素の各補剛要素が、
    第1端部と、前記第1端部から遠位に位置する第2端部とであって、前記第1端部が、前記第2端部よりも前記バッキング層の前記幾何学的中心に近接して配置され、前記第2端部が、前記第1端部よりも前記バッキング層の前記周辺部に近接して配置されている、第1端部及び第2端部と、
    前記補剛要素の前記第1端部から前記第2端部まで延びる補剛軸を画定する長さと、前記長さよりも短い、前記長さを横断して測定される前記補剛要素の幅と、を含み、
    前記補剛軸が、前記第1端部から離れて、前記バッキング層の前記周辺部に向かって延びている、医療用ドレッシング材。
  27. 前記補剛システムの前記補剛要素のうちの1つ以上が、透明な補剛要素又は不透明な補剛要素を含む、請求項26に記載の医療用ドレッシング材。
  28. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記幅が、前記補剛要素の前記長さに沿って均一である、請求項26又は27に記載の医療用ドレッシング材。
  29. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が補剛システム周辺部を画定し、前記バッキング層の前記幾何学的中心が前記補剛システム周辺部内に位置する、請求項26~28のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  30. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が補剛システム周辺部を画定し、前記補剛システム周辺部が、前記バッキング層の前記幾何学的中心の近傍の補剛システム幾何学的中心を画定する、請求項26~29のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  31. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が補剛システム周辺部を画定し、前記補剛システム周辺部が、前記バッキング層の前記第1主面によって画定されるバッキング領域の50%以上を占有する補剛システム領域を画定する、請求項26~30のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  32. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が補剛システム周辺部を画定し、前記補剛システム周辺部が補剛システム領域を画定し、前記補剛システム領域が、前記バッキング層の前記バッキング領域の95%以下を占有している、請求項26~31のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  33. 前記複数の補剛要素の前記第2端部が前記バッキング層によって囲まれるように、前記複数の補剛要素の前記第2端部が、前記バッキング層周辺部から内方に離間されている、請求項26~32のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  34. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記第1端部が互いに取り付けられている、請求項26~33のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  35. 前記補剛システムが、前記幾何学的中心に近接する中央支持部を備え、前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素の前記第1端部が、前記中央支持部に取り付けられている、請求項26~34のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  36. 前記中央支持部がリングを含み、前記リングが、前記リング内に位置する中央支持開口部を画定する、請求項35に記載の医療用ドレッシング材。
  37. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素が、前記2つ以上の補剛要素の前記第2端部の前記補剛軸から離れて外方に延びる複数の分岐部を含む、請求項26~36のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  38. 前記バッキング層が、バッキング層弾性率を有し、前記補剛システムが、補剛システム弾性率を有し、前記補剛システム弾性率が前記バッキング層弾性率よりも高い、請求項26~37のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  39. 前記補剛システムの補剛要素が、前記補剛要素が固定的に取り付けられた前記バッキング層の部分のバッキング層曲げ剛性よりも大きい補剛要素曲げ剛性を有する、請求項26~38のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  40. 前記補剛システムが、ポリマーフィルム又は硬化ポリマーから本質的になる、請求項26~39のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  41. 第1主面と、第2主面と、前記バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、前記バッキング層及び前記接着剤が、接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記バッキング層上に配置された複数の入れ子型補剛要素を含み、前記複数の入れ子型補剛要素の各補剛要素が、リング長よりも小さい径方向幅を有するリングを画定し、前記径方向幅が、前記リングの中心から外方に延びる径方向軸に沿って画定され、前記リング長が、前記径方向幅の中心に従う線に沿って画定される、補剛システムと、
    を備える、医療用ドレッシング材。
  42. 前記複数の入れ子型補剛要素の隣接する補剛要素の対の間の径方向間隔が、前記補剛要素のうちの1つの中心から径方向外方に移動するときに均一である、請求項41に記載の医療用ドレッシング材。
  43. 前記複数の入れ子型補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素が、不連続リングを含む、請求項41又は42に記載の医療用ドレッシング材。
  44. 前記複数の入れ子型補剛要素の最外補剛要素が、前記最外補剛要素が前記バッキング層によって囲まれるように、前記バッキング層周辺部から内方に離間されている、請求項41~43のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  45. 第1主面と、第2主面と、前記バッキング層の幾何学的中心を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、前記バッキング層及び前記接着剤が、接触透明接着剤複合体を提供する、接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記補剛システムが、前記バッキング層にわたって選択された方向に延びる補剛軸を画定し、前記補剛システムが、前記バッキング層上に複数の補剛要素を含む、補剛システムと、
    を備え、
    前記複数の補剛要素の各補剛要素が、
    第1端部及び第2端部であって、前記第1端部及び前記第2端部を通って延びる長手軸に沿った長さと、前記長手軸を横断して測定される幅と、を画定する第1端部と第2端部を含み、前記第1端部及び前記第2端部が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されており、前記長手軸が、前記補剛システムの前記補剛軸と整合されている、医療用ドレッシング材。
  46. 前記複数の補剛要素のうちの1つ以上の補剛要素が、前記1つ以上の補剛要素の前記第1端部と前記第2端部との間で直線状に延びている、請求項45に記載の医療用ドレッシング材。
  47. 前記複数の補剛要素のうちの1つ以上の補剛要素が、前記1つ以上の補剛要素の前記第1端部から前記第2端部まで連続的に延びている、請求項45又は46に記載の医療用ドレッシング材。
  48. 前記複数の補剛要素のうちの2つ以上の補剛要素が、複数の個別セグメントを含む不連続な補剛要素を含み、前記2つ以上の補剛要素内の前記複数の個別セグメントの隣接セグメントが、間隙によって互いに分離されて、前記2つ以上の補剛要素のそれぞれが複数の間隙を含む、請求項45~47のいずれか一項に記載の装置。
  49. 前記2つ以上の補剛要素の前記間隙が、前記補剛軸を横断する方向に整合されていない、請求項48に記載の医療用ドレッシング材。
  50. 前記複数の補剛要素の前記第1端部及び前記第2端部が、前記複数の補剛要素の前記第1端部及び前記第2端部が前記バッキング層によって囲まれるように、前記バッキング層周辺部から内方に離間されている、請求項45~49のいずれか一項に記載の医療用ドレッシング材。
  51. 第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面のそれぞれの上にバッキング領域を画定する周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤であって、前記バッキング層及び前記接着剤が、実質的な接触透明バッキング層/接着剤複合体を形成する、接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記補剛システムが、前記バッキング層の選択された領域内に収容され、前記選択された領域が、領域周辺部を画定する、補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、前記選択された領域の前記領域周辺部内に収容された複数の細長い補剛要素を含み、前記複数の補剛要素の各補剛要素が、第1端部から第2端部までの長さに沿って延び、前記複数の補剛要素の各補剛要素の前記第1端部が、前記第2端部よりも前記選択された領域の中心に近接して配置され、前記複数の補剛要素の各補剛要素の前記第2端部が、前記第1端部よりも前記領域周辺部に近接して配置され、更に、前記補剛システムによって占有されていない前記選択された領域が、実質的な接触透明性を有する、医療用ドレッシング材。
  52. 第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記補剛システムが、前記バッキング層の選択された内部領域内に収容され、前記選択された内部領域が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されている、補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、前記選択された内部領域内に収容された複数の補剛要素を含み、前記複数の補剛要素が、複数の入れ子型補剛要素を含み、前記複数の入れ子型補剛要素の各補剛要素が、前記選択された内部領域内に配置されたリングを画定し、更に、前記複数の入れ子型補剛要素のうちの最外補剛要素が、前記バッキング層周辺部から内方に離間されており、前記バッキング層によって完全に囲まれている、医療用ドレッシング材。
  53. 第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、前記補剛システムが、前記バッキング層の選択された内部領域内に収容され、前記選択された内部領域が、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されている、補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、前記選択された内部領域にわたって選択された方向に延びる補剛軸を画定し、前記補剛システムが、複数の補剛要素を含み、
    前記複数の補剛要素の各補剛要素が、
    第1端部及び第2端部であって、前記第1端部及び前記第2端部を通って延びる長手軸に沿った長さと、前記長手軸を横断して測定される幅と、を画定する第1端部及び第2端部を含み、
    前記第1端部及び前記第2端部が、前記選択された内部領域内に配置され、前記第1及び第2端部が前記バッキング層によって完全に囲まれるように、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間されており、
    前記長手軸が、前記補剛システムの前記補剛軸と整合されている、医療用ドレッシング材。
  54. 第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが複数の補剛要素を備え、前記複数の補剛要素の各補剛要素が、前記中央領域にある第1端部と、前記第1端部から遠位に位置し、前記周辺部の近傍だが前記周辺部にはない第2端部とを含み、
    各補剛要素第2端部が、接着剤を含む前記バッキング層によって囲まれている、医療用ドレッシング材。
  55. 基材上のデバイスを覆うための医療用ドレッシング材であって、
    第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが複数の補剛要素を備え、前記複数の補剛要素の各補剛要素が、前記中央領域にある第1端部と、前記第1端部から遠位に位置し、前記周辺部の近傍だが前記周辺部にはない第2端部とを含み、
    各補剛要素第2端部が、接着剤を含む前記バッキング層によって囲まれており、
    前記補剛システムの少なくとも一部分が前記デバイスの上に適用され、前記補剛要素の前記第2端部が前記基材に適用される、医療用ドレッシング材。
  56. 第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層上の補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、
    前記中央領域内に位置する第1リング状補剛要素と、
    前記第1リング状補剛要素を囲む第2リング状補剛要素であって、前記バッキング層の前記周辺部から内方に離間された第2リング状補剛要素と、
    を備え、
    各リング状補剛要素が、接着剤を含む前記バッキング層によって囲まれている、医療用ドレッシング材。
  57. 基材の上のデバイスを覆うための医療用ドレッシング材であって、
    第1主面と、第2主面と、中央領域を囲む周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層上の補剛システムと、
    を備え、
    前記補剛システムが、
    前記中央領域における第1径方向延在補剛要素と、
    前記周辺部の近傍だが前記周辺部にはない第2径方向延在補剛要素と、
    を備え、
    各補剛要素が、接着剤を含む前記バッキング層によって囲まれており、
    前記補剛システムの少なくとも一部分が前記デバイスの上に適用され、前記第2補剛要素が前記基材に適用される、医療用ドレッシング材。
  58. 第1主面と、第2主面と、周辺部と、を含むバッキング層と、
    前記バッキング層の前記第1主面の少なくとも一部分上の接着剤と、
    前記バッキング層に固定的に取り付けられた補剛システムであって、先行する請求項のいずれか一項に記載の補剛システムの任意の1つ以上の特徴部を備える補剛システムと、
    を備える、医療用ドレッシング材。
  59. カテーテル挿入部位の近傍の血管の開通性を向上させる方法であって、
    カテーテル挿入部位の上に、請求項1~58のいずれか一項に記載の補剛システムを備える医療用ドレッシング材を位置決めすることと、
    前記補剛システムの一対の補剛要素が前記カテーテル挿入部位の両側に位置するように、前記医療用ドレッシング材を前記挿入部位の近傍の皮膚に接着的に取り付けることと、を含む、方法。
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