JP2022535915A - マルチsimユーザ機器をサポートするためのセルラシステム強化のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体 - Google Patents

マルチsimユーザ機器をサポートするためのセルラシステム強化のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2022535915A
JP2022535915A JP2021572527A JP2021572527A JP2022535915A JP 2022535915 A JP2022535915 A JP 2022535915A JP 2021572527 A JP2021572527 A JP 2021572527A JP 2021572527 A JP2021572527 A JP 2021572527A JP 2022535915 A JP2022535915 A JP 2022535915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sim
registration
paging
request
plmn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021572527A
Other languages
English (en)
Inventor
リ,クァン
スターシニック,マイケル
リ,ホンクン
ニングルク,ジワン
ムラディン,カタリナ
マリー,ジョセフ
アジャクプレ,パスカル
チェン,ズオ
Original Assignee
コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー filed Critical コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー
Publication of JP2022535915A publication Critical patent/JP2022535915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W60/00Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration
    • H04W60/04Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration using triggered events
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/18Selecting a network or a communication service
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W12/00Security arrangements; Authentication; Protecting privacy or anonymity
    • H04W12/40Security arrangements using identity modules
    • H04W12/45Security arrangements using identity modules using multiple identity modules
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/12Messaging; Mailboxes; Announcements
    • H04W4/14Short messaging services, e.g. short message services [SMS] or unstructured supplementary service data [USSD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/90Services for handling of emergency or hazardous situations, e.g. earthquake and tsunami warning systems [ETWS]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W60/00Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W60/00Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration
    • H04W60/02Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration by periodical registration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W60/00Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration
    • H04W60/06De-registration or detaching
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W68/00User notification, e.g. alerting and paging, for incoming communication, change of service or the like
    • H04W68/005Transmission of information for alerting of incoming communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W68/00User notification, e.g. alerting and paging, for incoming communication, change of service or the like
    • H04W68/02Arrangements for increasing efficiency of notification or paging channel
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • H04W48/14Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using user query or user detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/18Processing of user or subscriber data, e.g. subscribed services, user preferences or user profiles; Transfer of user or subscriber data
    • H04W8/183Processing at user equipment or user record carrier
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Abstract

第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、第2のSIMを受信するように構成された受信機、および第1のSIMからデータを受信し、要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、第1のPLMNに電子デバイスを登録するように構成された回路を含む電子デバイスであって、要求は電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、およびマルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対する電子デバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する、電子デバイス。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/928379号、2019年9月12日に出願された米国仮特許出願第62/899322号、および2019年6月7日に出願された米国仮特許出願第62/858747号の利益を主張し、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、4Gおよび5Gマルチ加入者識別モジュール(SIM)ユーザ機器(UE)の使用をサポートするためにセルラシステムを強化するためのコンピュータ実行可能命令を伴う無線通信システム、デバイス、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的としている。この背景技術のセクションに記載されている限りにおいて、本発明者らの研究、ならびに出願時に先行技術として適格とされない可能性がある説明の態様は、本発明に対する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
これまでの複数のSIM UEは、コアネットワークの知識なしにデバイス製造業者によって実装された独自の解決策であり、3GPP規格の範囲外である。様々なエンティティ(UE、RAN、およびCN)の挙動が十分に定義され、様々なエンティティの間で知られているセルラネットワークの動作が設計された。既存の複数のSIM UEの様々な実装では、様々な実装の様々な挙動がネットワークの動作に悪影響を及ぼし、その性能を低下させる可能性さえある。
本開示の一例示的な実施形態は、第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、第2のSIMを受信するように構成された受信機、および第1のSIMからデータを受信し、要求を第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して第1のPLMNに電子デバイスを登録するように構成された回路を含む電子デバイスを提供し、要求は電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、マルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対する電子デバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する。
本開示の一例示的な実施形態は、電子デバイスによって実行される方法を提供し、本方法は、第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップ、および要求を第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、第1のPLMNに電子デバイスを登録するステップであって、要求は、電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、マルチSIM支援情報は、マルチSIM動作に対するデバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する、ステップを含む。
本開示の一例示的な実施形態は、電子デバイスによって実行されたとき、電子デバイスに、第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信させ、要求を第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信し、電子デバイスを第1のPLMNに登録するように送信させる、コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体を提供し、要求は電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、マルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対するデバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する。
この概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。さらに、特許請求される主題は、本開示の任意の部分に記載された任意のまたはすべての欠点を解決する制約に限定されない。
本開示の範囲は、添付の図面と併せて読むとき、例示的な実施形態の以下の詳細な説明から最もよく理解される。
図1Aは、一例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。 図1Bは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの一例を示すシステム図である。 図1Cは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの一例を示すシステム図である。 図1Dは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの一例を示すシステム図である。 図1Eは、一例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。 図1Fは、無線通信のために構成された一例示的な装置またはデバイスのシステム図である。 図1Gは、通信ネットワークで使用されるコンピューティングシステムの一例を示すシステム図である。 図2は、一例示的な実施形態による非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。 図3は、一例示的な実施形態によるローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。 図4は、一例示的な実施形態によるローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。 図5は、一例示的な実施形態による5G一般登録手順を示す図である。 図6は、一例示的な実施形態によるUEにおける登録管理状態モデルを示す図である。 図7は、一例示的な実施形態によるUEにおける接続管理状態遷移を示す図である。 図8は、一例示的な実施形態によるネットワークスライス固有認証および許可方法を示す図である。 図9は、一例示的な実施形態による複数のSIMによるUE登録の方法を示す図である。 図10は、一例示的な実施形態による部分登録の方法を示す図である。 図11は、一例示的な実施形態による部分登録の代替方法を示す図である。 図12は、一例示的な実施形態による間接登録の方法を示す図である。 図13は、一例示的な実施形態による間接登録の代替方法を示す図である。 図14は、一例示的な実施形態によるRM-INACTIVE(非アクティブ)登録管理状態を示す図である。 図15は、一例示的な実施形態によるマルチSIM動作のためのページング方法を示す図である。 図16は、一例示的な実施形態によるSIM切り替え方法を示す図である。 図17は、一例示的な実施形態によるマルチSIM構成GUIを示す図である。 図18は、一例示的な実施形態による個々のSIM構成GUIを示す図である。 図19は、一例示的な実施形態による3GPP EPS非ローミングシステムアーキテクチャを示す図である。 図20は、一例示的な実施形態によるEPSアタッチ手順を示す図である。 図21は、一例示的な実施形態によるEPSモビリティ管理(EMM)状態を示す図である。 図22は、一例示的な実施形態によるEPS接続管理状態を示す図である。 図23は、一例示的な実施形態によるEPSネットワークによってトリガされるサービス要求手順を示す図である。 図24は、一例示的な実施形態による部分的アタッチメントの方法を示す図である。 図25は、一例示的な実施形態による間接的アタッチメントの方法を示す図である。 図26は、一例示的な実施形態による複数SIMアタッチメントの方法を示す図である。 図27は、一例示的な実施形態によるEMM-INACTIVE(非アクティブ)状態を示す図である。 図28は、例示的な実施形態によるECM-CONNECTED状態にあるUEのためのページ要求転送の方法を示す図である。 図29は、一例示的な実施形態によるECM-IDLE状態にあるUEのためのページ要求転送の方法を示す図である。 図30は、一例示的な実施形態による非アクティブ登録タイマ更新の方法を示す図である。 図31は、一例示的な実施形態によるSIM切り替えから生じるエラーケースの方法を示す図である。 図32は、一例示的な実施形態による、5GSとEPSとの間のインターワーキングのための非ローミングアーキテクチャを示す図である。 図33は、一例示的な実施形態による別のマルチSIM構成GUIを示す図である。 図34は、一例示的な実施形態によるコアネットワークからの一時的識別子のプロビジョニングを要求するUEを示す図である。 図35は、一例示的な実施形態によるページング衝突を検出するマルチSIM UEを示す図である。 図36は、一例示的な実施形態による登録一時停止タイマをアクティブ化および非アクティブ化する手順を示す図である。 図37は、一例示的な実施形態によるコアネットワークがUEをページングするのを停止する要求を実行するUEを示す図である。 図38は、一例示的な実施形態による見落とされたページを示す通知をUEに提供するコアネットワークを示す図である。 図39は、一例示的な実施形態によるマルチSIM UEがアクティブSIMのユーザプレーンを介して非アクティブSIMの間接登録を実行する方法を示す図である。 図40は、一例示的な実施形態によるPLMN1のユーザプレーンを介してSIM2のためにPLMN2からNAS通知を受信するマルチSIM UEの方法を示す図である。 図41は、一例示的な実施形態によるマルチSIM UEが、ユーザがマルチSIM動作のためにUEにどのように動作させたいかのプレファレンスを伴うユーザ構成をコアネットワークに提供する方法を示す図である。
本開示の適用可能性の領域は、以後に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。例示的な実施形態の詳細な説明は、例示のみを目的としており、したがって、本開示の範囲を必ずしも限定するものではないことを理解されたい。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、ならびにコーデック、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含むサービス能力を含む、セルラ通信ネットワーク技術のための技術規格を開発している。最近の無線アクセス技術(RAT)規格には、WCDMA(登録商標)(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanced規格、および「5G」とも呼ばれるNew Radio(NR)が含まれる。3GPP NR規格の開発は継続し、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義を含むと予想され、それは7GHz未満の新しい柔軟な無線アクセスの提供、および7GHzを超える新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供を含むと予想される。柔軟な無線アクセスは、7GHz未満の新しいスペクトルにおける新しい後方互換性のない無線アクセスからなると予想され、異なる要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処するために同じスペクトルで一緒に多重化され得る異なる動作モードを含むと予想される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内アプリケーションおよびホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するcmWaveおよびmmWaveスペクトルを含むと予想される。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、cmWaveおよびmmWave固有の設計最適化を用いて、7GHz未満の柔軟な無線アクセスと共通の設計フレームワークを共有すると予想される。
3GPPは、NRがサポートすると予想される様々なユースケースを識別し、データレート、待ち時間、およびモビリティに対する多種多様なユーザエクスペリエンス要件をもたらす。ユースケースは、以下の一般的なカテゴリ、すなわち、高度モバイルブロードバンド(eMBB)超高信頼低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、ネットワーク動作(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、移行およびインターワーキング、エネルギー節約)、および高度車両対モノ(eV2X)通信を含み、これらは、車両対車両通信(V2V)、車両対基盤通信(V2I)、車両対ネットワーク通信(V2N)、車両対歩行者通信(V2P)、および他のエンティティとの車両通信のいずれかを含み得る。これらのカテゴリの特定のサービスおよびアプリケーションには、例えば、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、ワイヤレスクラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダ接続、車両緊急通報、災害警告、リアルタイムゲーム、多人数ビデオ通話、自動運転、拡張現実、触覚インターネット、仮想現実、ホームオートメーション、ロボット、および空中ドローンなどが含まれる。これらのユースケースのすべておよび他のユースケースが本明細書で検討される。
次は、以下の説明に現れる場合があるサービスレベルおよびコアネットワーク技術に関する頭字語のリストである。特に明記しない限り、本明細書で使用される頭字語は、以下に列挙される対応する用語を指す。
Figure 2022535915000002
Figure 2022535915000003
Figure 2022535915000004
Figure 2022535915000005
(例示的な通信システムおよびネットワーク)
図1Aは、本明細書で説明され特許請求されるシステム、方法、および装置が使用され得る例示的な通信システム100を示す。通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、102f、および/または102gを含むことができ、これらは一般にまたは集合的にWTRU102またはWTRU(複数)102と呼ぶことができる。通信システム100は、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、他のネットワーク112、およびネットワークサービス113.113を含むことができる。ネットワークサービス113は、例えば、V2Xサーバ、V2X機能、ProSeサーバ、ProSe機能、IoTサービス、ビデオストリーミング、および/またはエッジコンピューティングなどを含むことができる。
本明細書に開示された概念は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素と共に使用され得ることが理解されよう。WTRU102の各々は、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスであり得る。図1Aの例では、WTRU102の各々は、ハンドヘルド無線通信装置として図1A~図1Eに図示されている。無線通信に関して検討される多種多様なユースケースでは、各WTRUは、無線信号を送信および/または受信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスを備えるか、またはそれらに含まれてもよく、それらには、ほんの一例として、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電子機器、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療またはeHealthデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、バスまたはトラックなどの車両、列車、または飛行機などを含むことが理解される。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。図1Aの例では、各基地局114aおよび114bは単一の要素として図示されている。実際には、基地局114aおよび114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができる。基地局114aは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、および102cの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。同様に、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、リモート無線ヘッド(RRH)118a、118b、送信および受信ポイント(TRP)119a、119b、および/または路側ユニット(RSU)120aおよび120bの少なくとも1つと有線および/または無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102、例えば、WTRU102cの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。
TRP119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102d、の少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。RSU120aおよび120bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102eまたは102fの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。一例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、NodeB、eNodeB、Home NodeB、Home eNodeB、次世代NodeB(gNodeB)、衛星、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであり得る。
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)2302、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができるRAN103/104/105の一部とすることができる。同様に、基地局114bは、BSC、RNC、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができるRAN103b/104b/105bの一部とすることができる。基地局114aは、セル(図示せず)と呼ばれ得る、特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。同様に、基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る、特定の地理的領域内で有線および/または無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルはさらにセルセクタに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、例えば、基地局114aは、3つのトランシーバ、例えば、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、したがって、例えば、セルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114aは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、cmWave、mmWaveなど)であり得る、エアインターフェース115/116/117を介してWTRU102a、102b、102c、および102gの1つまたは複数と通信することができる。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
基地局114bは、任意の適切な有線(例えば、ケーブル、光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、UV、可視光、cmWave、mmWaveなど)であり得る、有線またはエアインターフェース115b/116b/117bを介して、RRH118aおよび118b、TRP119aおよび119b、ならびに/またはRSU120aおよび120bの1つまたは複数と通信し得る。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の適切なRATを使用して確立されてもよい。
RRH118a、118b、TRP119a、119bおよび/またはRSU120a、120bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、紫外UV、可視光、cmWave、mmWaveなど)であり得る、エアインターフェース115c/116c/117cを介してWTRU102c、102d、102e、102fの1つまたは複数と通信することができる。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の適切なRATを使用して確立されてもよい。
WTRU102は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、紫外UV、可視光、cmWave、mmWaveなど)であり得るサイドリンク通信などの直接エアインターフェース115d/116d/117dを介して互いに通信することができる。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の適切なRATを使用して確立することができる。
通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用してもよい。例えば、RAN103/104/105の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bのRRH118a、118b、TRP119a、119bおよび/またはRSU120aおよび120bならびにWTRU102c、102d、102e、および102fは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができ、これは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117および/または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはエボルブドHSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
RAN103/104/105の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、および102g、またはRAN103b/104b/105bのRRH118aおよび118b、TRP119aおよび119b、および/またはRSU120aおよび120bならびにWTRU102c、102dは、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE-Advanced(LTE-A)を使用してエアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができるエボルブドUMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装することができる。エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cは、3GPP NR技術を実装してもよい。LTEおよびLTE-A技術は、LTE D2Dおよび/またはV2X技術およびインターフェース(例えば、サイドリンク通信など)を含み得る。同様に、3GPP NR技術は、NR V2X技術およびインターフェース(例えば、サイドリンク通信など)を含み得る。
RAN103/104/105の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、および102g、またはRAN103b/104b/105bのRRH118aおよび118b、TRP119aおよび119b、および/またはRSU120aおよび120b、ならびにWTRU102c、102d、102e、および102fは、IEEE802.16(例えば、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定基準2000(IS-2000)、暫定基準95(IS-95)、暫定基準856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)(登録商標)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
図1Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、Home NodeB、Home eNodeB、またはアクセスポイントであり得、例えば、事業所、家、車両、列車、航空、衛星、製造、キャンパスなどのような局在化されたエリアにおける無線接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用し得る。基地局114cおよびWTRU102、例えばWTRU102eは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。同様に、基地局114cおよびWTRU102、例えばWTRU102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装することができる。基地局114cおよびWTRU102、例えば、WRTU102eは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用することができる。図1Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは、WTRU102の1つまたは複数に音声、データ、メッセージング、許可および認証、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得るコアネットワーク106/107/109と通信し得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイドコール、インターネット接続、パケットデータネットワーク接続、イーサネット(登録商標)接続、ビデオ配信などを提供し、および/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、コアネットワーク106/107/109は、E-UTRA無線技術を利用していてもよい、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されることに加えて、GSMまたはNR無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102がPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能することができる。PSTN108は、従来型電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、任意のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネットネットワーク)、またはRAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用し得る、1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fの一部またはすべては、マルチモード機能を含むことができ、例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、図1Aに示すWTRU102gは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114aと、およびIEEE802無線技術を採用し得る基地局114cと通信するように構成され得る。
図1Aには示されていないが、ユーザ機器はゲートウェイへの有線接続を行うことができることが理解されよう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(RG)であってもよい。RGは、コアネットワーク106/107/109への接続を提供し得る。本明細書に含まれる概念の多くは、WTRUであるUEおよびネットワークに接続するために有線接続を使用するUEにも等しく適用され得ることが理解されよう。例えば、無線インターフェース115、116、117および115c/116c/117cに適用される考え方は、有線接続にも同様に適用することができる。
図1Bは、例示的なRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN103は、UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信することができる。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信し得る。図1Bに示すように、RAN103は、NodeB140a、140b、および140cを含み得、これらは、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを各々含み得る。NodeB140a、140b、および140cは各々、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103はまた、RNC142a、142bを含み得る。RAN103は、任意の数のNodeBおよび無線ネットワークコントローラ(RNC)を含み得ることが認識されよう。
図1Bに示すように、NodeB140a、140bは、RNC142aと通信することができる。加えて、NodeB140cは、RNC142bと通信することができる。NodeB140a、140b、および140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142aおよび142bと通信することができる。RNC142aおよび142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142aおよび142bの各々は、接続されているそれぞれのNodeB140a、140b、および140cを制御するように構成することができる。加えて、RNC142aおよび142bの各々は、外部ループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を実行またはサポートするように構成されてもよい。
図1Bに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービス提供GPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含み得る。前述の要素の各々はコアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
RAN103のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106のMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、および102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。
RAN103のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106のSGSN148に接続されてもよい。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112に接続され得る。
図1Cは、一例示的なRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上述したように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信することができる。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信し得る。
RAN104は、eNodeB160a、160b、および160cを含み得るが、RAN104は、任意の数のeNodeBを含み得ることが認識されよう。eNodeB160a、160b、および160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。例えば、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNodeB160aは、例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用することができる。
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに図示されるように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
図1Cに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含み得る。前述の要素の各々はコアネットワーク107の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104のeNodeB160a、160b、および160cの各々に接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、および102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、および102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当することができる。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN104のeNodeB160a、160b、および160cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、および102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、および102cに利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b、および102cのコンテキストの管理および格納などの他の機能を実行してもよい。
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続することができ、PDNゲートウェイ166は、WTRU102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、および102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信することができる。加えて、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。
図1Dは、一例示的なRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、NR無線技術を採用して、エアインターフェース117を介してWTRU102aおよび102bと通信することができる。RAN105はまた、コアネットワーク109と通信し得る。非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199は、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信するために非3GPP無線技術を採用することができる。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。
RAN105は、gNodeB180aおよび180bを含むことができる。RAN105は、任意の数のgNodeBを含むことができることが理解されよう。gNodeB180aおよび180bは各々、エアインターフェース117を介してWTRU102aおよび102bと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。統合アクセスおよびバックホール接続が使用されるとき、WTRUとgNodeBとの間で同じエアインターフェースが使用されてもよく、これは、1つまたは複数のgNBを介したコアネットワーク109であってもよい。gNodeB180aおよび180bは、MIMO、MU-MIMO、および/またはデジタルビームフォーミング技術を実装することができる。したがって、gNodeB180aは、例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用することができる。RAN105は、例えばeNodeBのようなその他のタイプの基地局を採用し得ることを認識されたい。RAN105は、複数のタイプの基地局を採用し得ることも理解されよう。例えば、RANは、eNodeBおよびgNodeBを採用することができる。
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含んでもよい。N3IWF199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含み得ることが理解されよう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含み得る。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信するために802.11プロトコルを使用することができる。
gNodeB180aおよび180bの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNodeB180aおよび180bは、例えばXnインターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Dに示すコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5GC)であってもよい。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワークによって相互接続された顧客に多数の通信サービスを提供することができる。コアネットワーク109は、コアネットワークの機能を実行するいくつかのエンティティを含む。本明細書で使用される場合、「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機能」という用語は、コアネットワークの1つまたは複数の機能を実行する任意のエンティティを指す。そのようなコアネットワークエンティティは、図1Gに示されるシステム90などの、無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるコンピュータ実行可能命令(ソフトウェア)の形態で実装される論理エンティティであり得ることが理解される。
図1Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)172、セッション管理機能(SMF)174、ユーザプレーン機能(UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(UDM)197、認証サーバ機能(AUSF)190、ネットワーク公開機能(NEF)196、ポリシー制御機能(PCF)184、非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199、ユーザデータリポジトリ(UDR)178を含み得る。前述の要素の各々は5Gコアネットワーク109の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。5Gコアネットワークは、これらの要素のすべてから構成されなくてもよく、追加の要素から構成されてもよく、これらの要素の各々の複数のインスタンスから構成されてもよいことも理解されよう。図1Dは、ネットワーク機能が互いに直接接続することを示しているが、ネットワーク機能は、直径ルーティングエージェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信することができることを理解されたい。
図1Dの例では、ネットワーク機能間の接続は、インターフェースのセットまたは基準点を介して達成される。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービスによって呼び出される、またはコールされるサービスのセットとしてモデル化、説明、または実装できることが理解されよう。ネットワーク機能サービスの呼び出しは、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバス上のメッセージングの交換、ソフトウェア機能のコールなどを介して達成され得る。
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN105に接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、アクセス認証、アクセス許可を担当することができる。AMFは、N2インターフェースを介してRAN105にユーザプレーントンネル構成情報を転送する役割を果たすことができる。AMF172は、N11インターフェースを介してSMFからユーザプレーントンネル構成情報を受信することができる。AMF172は、一般に、N1インターフェースを介してWTRU102a、102b、および102cとの間でNASパケットをルーティングおよび転送することができる。N1インターフェースは図1Dには示されていない。
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続されてもよい。同様に、SMFは、N7インターフェースを介してPCF184に接続され、N4インターフェースを介してUPF176aおよび176bに接続されてもよい。SMF174は、制御ノードとして機能し得る。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102b、および102cに対するIPアドレス割り当て、UPF176aおよびUPF176bにおけるトラフィックステアリング規則の管理および構成、ならびにAMF172へのダウンリンクデータ通知の生成の役割を果たすことができる。
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102b、および102cと他のデバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケットデータネットワーク(PDN)へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。UPF176aおよびUPF176bはまた、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネットワークまたはデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N4インターフェースを介してSMF174からトラフィックステアリング規則を受信することができる。UPF176aおよびUPF176bは、パケットデータネットワークをN6インターフェースと接続することによって、またはN9インターフェースを介して互いにおよび他のUPFと接続することによって、パケットデータネットワークへのアクセスを提供することができる。パケットデータネットワークへのアクセスを提供することに加えて、UPF176は、パケットルーティングおよび転送、ポリシールール施行、ユーザプレーントラフィックのサービス品質処理、ダウンリンクパケットバッファリングを担当することができる。
AMF172はまた、例えばN2インターフェースを介してN3IWF199に接続されてもよい。N3IWFは、例えば、3GPPによって定義されていない無線インターフェース技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容易にする。AMFは、RAN105と対話するのと同じまたは同様の方法でN3IWF199と対話することができる。
PCF184は、N7インターフェースを介してSMF174に接続され、N15インターフェースを介してAMF172に接続され、N5インターフェースを介してアプリケーション機能(AF)188に接続され得る。N15およびN5インターフェースは、図1Dには示されていない。PCF184は、AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシールールを提供することができ、制御プレーンノードがこれらのルールを実施することを可能にする。PCF184は、AMFがN1インターフェースを介してWTRU102a、102b、および102cにポリシーを配信できるように、WTRU102a、102b、および102cのためのポリシーをAMF172に送信することができる。次いで、WTRU102a、102b、および102cでポリシーを実施または適用することができる。
UDR178は、認証資格情報および加入情報のリポジトリとして機能することができる。UDRは、ネットワーク機能に接続することができ、その結果、ネットワーク機能は、リポジトリにあるデータを追加、読み取り、および変更することができる。例えば、UDR178は、N36インターフェースを介してPCF184に接続することができる。同様に、UDR178はN37インターフェースを介してNEF196に接続することができ、UDR178はN35インターフェースを介してUDM197に接続することができる。
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインターフェースとして機能し得る。UDM197は、ネットワーク機能にUDR178のアクセスを許可することができる。例えば、UDM197はN8インターフェースを介してAMF172に接続することができ、UDM197はN10インターフェースを介してSMF174に接続することができる。同様に、UDM197は、N13インターフェースを介してAUSF190に接続することができる。UDR178およびUDM197は緊密に統合されてもよい。
AUSF190は、認証関連動作を実行し、N13インターフェースを介してUDM178に接続し、N12インターフェースを介してAMF172に接続する。
NEF196は、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスをアプリケーション機能(AF)188に公開する。公開は、N33 APIインターフェース上で行われてもよい。NEFは、N33インターフェースを介してAF188に接続することができ、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスを公開するために他のネットワーク機能に接続することができる。
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109のネットワーク機能と対話することができる。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の対話は、直接インターフェースを介して行われてもよく、NEF196を介して行われてもよい。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部と見なされてもよく、または5Gコアネットワーク109の外部にあって、モバイルネットワークオペレータとのビジネス関係を有する企業によって展開されてもよい。
ネットワークスライシングは、オペレータのエアインターフェースの背後にある1つまたは複数の「仮想」コアネットワークをサポートするためにモバイルネットワークオペレータによって使用され得るメカニズムである。これは、単一のRANにわたって実行される異なるRANまたは異なるサービスタイプをサポートするために、コアネットワークを1つまたは複数の仮想ネットワークに「スライス」することを含む。ネットワークスライシングは、オペレータが、例えば機能性、性能および分離の分野において多様な要件を要求する様々な市場シナリオに最適化された解決策を提供するようにカスタマイズされたネットワークを作成することを可能にする。
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを設計している。ネットワークスライシングは、非常に多様で、時には極端な要件を要求する多様な5Gユースケースのセット(例えば、大規模なIoT、クリティカルな通信、V2X、および高度なモバイルブロードバンド)をサポートするためにネットワークオペレータが使用できる優れたツールである。ネットワークスライシング技術を使用しなければ、各ユースケースが独自の特定のセットの性能、スケーラビリティ、および可用性要件を有するとき、ネットワークアーキテクチャは、より広い範囲のユースケースのニーズを効率的にサポートするのに十分な柔軟性およびスケーラブルではない可能性が高い。さらに、新しいネットワークサービスの導入をより効率的にする必要がある。
再び図1Dを参照すると、ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102a、102b、または102cは、N1インターフェースを介して、AMF172に接続することができる。AMFは、論理的に1つまたは複数のスライスの一部であってもよい。AMFは、WTRU102a、102b、または102cと、1つまたは複数のUPF176aおよび176b、SMF174、ならびに他のネットワーク機能との接続または通信を調整することができる。UPF176aおよび176b、SMF174、ならびに他のネットワーク機能の各々は、同じスライスまたは異なるスライスの一部であってもよい。それらが異なるスライスの一部であるとき、それらは、異なるコンピューティングリソース、セキュリティ認証情報などを利用することができるという意味で互いに分離され得る。
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN108との間のインターフェースとして機能する、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバなどのIPゲートウェイを含み得るか、またはそれと通信することができる。例えば、コアネットワーク109は、ショートメッセージサービスを介した通信を容易にするショートメッセージサービス(SMS)サービスセンタを含むか、またはそれと通信することができる。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、102b、および102cとサーバまたはアプリケーション機能188との間の非IPデータパケットの交換を容易にすることができる。加えて、コアネットワーク170は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。
本明細書に記載され、図1A、図1C、図1D、および図1Eに示されているコアネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様においてそれらのエンティティに与えられた名前によって識別されるが、将来、それらのエンティティおよび機能は他の名前によって識別されてもよく、特定のエンティティまたは機能は、将来の3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公開される将来の仕様において組み合わされてもよいことが理解される。したがって、図1A、図1B、図1C、図1D、および図1Eに記載および示されている特定のネットワークエンティティおよび機能は、例としてのみ提供されており、本明細書に開示および特許請求される主題は、現在定義されているか将来定義されるかにかかわらず、任意の同様の通信システムで実施または実装され得ることが理解される。
図1Eは、本明細書に記載のシステム、方法、装置を使用することができる一例示的な通信システム111を示す。通信システム111は、無線送受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、ならびに路側ユニット(RSU)123aおよび123bを含むことができる。実際には、本明細書に提示された概念は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、および/または他のネットワーク要素に適用され得る。1つまたはいくつかまたはすべてのWTRU A、B、C、D、E、およびFは、アクセスネットワークカバレッジ122の範囲外であってもよい。WTRU A、B、およびCはV2Xグループを形成し、そのうちWTRU Aはグループリードであり、WTRU BおよびCはグループメンバである。
WTRU A、B、C、D、E、Fは、それらがアクセスネットワークカバレッジ下にあるとき、gNB121を介してUuインターフェース129bを介して互いに通信することができる(BおよびFのみが図1Eのネットワークカバレッジ下に示されている)。WTRU A、B、C、D、E、Fは、アクセスネットワークカバレッジ(例えば、A、C、WTRU A、B、C、D、E、Fは互いに通信することができ、DおよびEは図1Eのネットワークカバレッジから外れて示されている)の下または外にあるとき、サイドリンク(PC5またはNR PC5)インターフェース125a、125b、128を介して互いに直接通信することができる。
WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対ネットワーク(V2N)126またはサイドリンクインターフェース125bを介してRSU123aまたは123bと通信することができる。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対基盤(V2I)インターフェース127を介してV2Xサーバ124と通信することができる。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対個人(V2P)インターフェース128を介して別のUEと通信することができる。
図1Fは、図1A、図1B、図1C、図1D、または図1EのWTRU102など、本明細書に記載のシステム、方法、および装置による無線通信および動作のために構成され得る一例示的な装置またはデバイスWTRU102のブロック図である。図1Fに示すように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、前述の要素の任意のサブ組み合わせを含み得ることが理解されよう。また、限定はしないが、とりわけ、トランシーバ局(BTS)、NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、Home NodeB、エボルブドHome NodeB(eNodeB)、HomeエボルブドNodeB(HeNB)、HomeエボルブドNodeBゲートウェイ、次世代NodeB(gNodeB)、およびプロキシノードなど、基地局114aおよび114bが表すことができる、基地局114aおよび114b、ならびに/またはノードは、図1Fに図示され、本明細書で説明される要素の一部またはすべてを含むことができる。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されてもよく、それは、送信/受信要素122に結合されてもよい。図1Fは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別個の構成要素として図示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップに一体化されてもよいことが理解されよう。
UEの送信/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、図1Aの基地局114a)、またはエアインターフェース115d/116d/117dを介して別のUEに信号を送信するか、またはそれから信号を受信するように構成されてもよい。例えば、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってもよい。送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号または有線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されよう。
加えて、送信/受信要素122は図1Fに単一の要素として図示されているが、WTRU102は任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。したがって、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が複数のRAT、例えばNRおよびIEEE802.11またはNRおよびE-UTRAを介して通信することを可能にするための、または異なるRRH、TRP、RSU、もしくはノードへの複数のビームを介して同じRATと通信することを可能にするための複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合され、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128にユーザデータを出力することができる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリから情報にアクセスし、そこにデータを格納することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。プロセッサ118は、クラウドまたはエッジコンピューティングプラットフォームまたはホームコンピュータ(図示せず)でホストされるサーバ上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、メモリにデータを格納することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102の他の構成要素に電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して位置情報を受信し、および/または2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいてその位置を決定することができる。WTRU102は、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得することができることが理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、バイオメトリクス(例えば、フィンガープリント)センサ、eコンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどの様々なセンサを含むことができる。
WTRU102は、センサ、家電、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療またはeHealthデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、トラック、列車などの車両、または飛行機などの他の装置またはデバイスに含まれてもよい。WTRU102は、周辺機器138の1つを含むことができる相互接続インターフェースなどの、1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、そのような装置またはデバイスの他の構成要素、モジュール、またはシステムに接続することができる。
図1Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、他のネットワーク112、またはネットワークサービス113の特定のノードまたは機能エンティティなど、図1A、図1C、図1D、および図1Eに示す通信ネットワークの1つまたは複数の装置を具現化することができる一例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを備えることができ、主にコンピュータ可読命令によって制御することができ、コンピュータ可読命令は、そのようなソフトウェアが格納またはアクセスされる場所にかかわらず、または手段にかかわらず、ソフトウェアの形態であってもよい。そのようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90に動作を行わせるために、プロセッサ91内で実行することができる。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであってもよい。プロセッサ91は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信ネットワークで動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。コプロセッサ81は、追加の機能を実行するか、またはプロセッサ91を支援することができる、メインプロセッサ91とは異なる任意選択のプロセッサである。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示された方法および装置に関連するデータを受信、生成、および処理することができる。
動作中、プロセッサ91は、命令をフェッチし、復号し、実行し、コンピューティングシステムのメインデータ転送経路である、システムバス80を介して他のリソースとの間で情報を転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90の構成要素を接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、通常、データを送るためのデータ線、アドレスを送るためのアドレス線、および割り込みを送り、システムバスを動作させるための制御線を含む。このようなシステムバス80の一例は、PCI(ペリフェラル構成要素インターコネクト)バスである。
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82および読み出し専用メモリ(ROM)93を含む。そのようなメモリは、情報の格納および取り出しを可能にする回路を含む。ROM93は、一般に、容易に変更することができない格納データを含む。RAM82に格納されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェアデバイスによって読み取られ、または変更され得る。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御されてもよい。メモリコントローラ92は、命令が実行されるときに仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供することができる。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを分離し、システムプロセスをユーザプロセスから分離するメモリ保護機能を提供することができる。したがって、第1のモードで実行するプログラムは、それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマッピングされたメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する役割を果たす周辺機器コントローラ83を含むことができる。
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。そのような視覚的出力は、テキスト、グラフィック、アニメーション化されたグラフィック、およびビデオを含むことができる。視覚的出力は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の形態で提供されてもよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装することができる。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送られる映像信号を生成するために必要な電子構成要素を含む。
さらに、コンピューティングシステム90は、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信することを可能にするために、コンピューティングシステム90を図1A、図1B、図1C、図1D、および図1EのRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、WTRU102、または他のネットワーク112などの外部通信ネットワークまたはデバイスに接続するために使用することができる、例えば無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含むことができる。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載の特定の装置、ノード、または機能エンティティの送信および受信ステップを実行するために使用され得る。
本明細書に記載の装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたはすべては、コンピュータ可読記憶媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具体化されてもよく、この命令は、プロセッサ118または91などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載のシステム、方法、およびプロセスを実行および/または実施させることが理解される。具体的には、本明細書に記載されたステップ、動作、または機能のいずれかは、無線および/または有線ネットワーク通信のために構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実施され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の非一時的(例えば、有形または物理的)方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブルな媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を格納するために使用することができ、コンピューティングシステムによってアクセスすることができる任意の他の有形もしくは物理的媒体を含むが、これらに限定されない。
(5Gシステムアーキテクチャ)
図2は、様々なエンティティが示された基準点を介して互いに対話する3GPP 5G非ローミングシステムアーキテクチャを示す。ユーザ機器(UE)102は、制御シグナリングを確立し、UE102がCNからのサービスを使用できるようにするために、コアネットワーク(CN)と通信することができる。制御シグナリング機能の例は、登録、接続およびモビリティ管理、認証および許可、セッション管理などである。
図2の以下のネットワーク機能(NF)は、制御シグナリングに関連するCNの制御プレーン(CP)内の主なNFである。
・アクセスおよびモビリティ機能(AMF)172:UE102は、登録、接続管理、モビリティ管理、アクセス認証および許可などの多くの制御プレーンシグナリングを実行するために、RANノード105を介してAMF172にN1メッセージを送信する。
・セッション管理機能(SMF)174:SMF174は、UEがインターネットまたはアプリケーションサーバなどのデータネットワーク(DN)208および他のセッション管理関連機能にデータを送信できるようにするためのPDUセッションの確立に関連するセッション管理を担当する。
・ポリシーおよび制御機能(PCF)184:PCF184は、ネットワーク挙動を管理し、加入情報にアクセスしてポリシー決定を行うなどのポリシーフレームワークを提供する。
・認証サーバ機能(AUSF)190:AUSF190は、3GPPおよび信頼できない非3GPPアクセスのためのUEの認証をサポートする。
・統合データ管理(UDM)197:UDM197は、3GPP AKA認証資格情報の生成、ユーザ識別処理、加入管理などをサポートする。
・ネットワークスライス選択機能(NSSF)216:NSSF216は、UEのためのネットワークスライスインスタンスの選択、NSSAIの管理などのネットワークスライス管理の態様に関与する。
・無線アクセスネットワーク(RAN)105:RANノード105は、制御プレーン通信とユーザプレーン通信の両方のために、UE102からコアネットワークへの通信アクセスを提供する。
(5Gローミングアーキテクチャ)
図3は、VPMLNが訪問PLMNであり、HPLMNがホームPLMNである、サービスベースの表現におけるローカルブレイクアウトシナリオのための5Gシステムローミングアーキテクチャを示す。セキュリティエッジプロテクションプロキシ(SEPP)304は、VPLMNとHPLMNとの間の通信を可能にする。
図4は、基準点表現におけるローカルブレイクアウトシナリオのための5Gシステムローミングアーキテクチャを示す。この図では、明確にするためにSEPPは図示されていない。VPLMNのAMFは、N12インターフェースを介してHPLMNのAUSFと通信して、HPLMNからUEを認証することができる。ポリシー情報は、N24インターフェースを介してvPCFとhPCFとの間で通信されてもよい。
(5G登録手続き)
UEがCNによって提供されるサービスを使用できる前に、UEはコアネットワークに登録する必要がある。図5は、UEがCNに登録するために実行するTS 23.502[2]からの5G一般登録手順を示す。以下は、一般登録手順の注目に値するステップである。
ステップS500において、UEは、要求が何のためのものであるかを示すための登録タイプを提供する。2つの共通のタイプは、最初にCNとの登録を確立するためにUEによって実行される初期登録と、UEが依然として存在することをCNに通知するために周期的な間隔で実行される定期的な登録更新である。加えて、UEは、初期登録中にステップS510でUEを認証するためにCNが使用するSUCIなどの識別子をCNに提供することができる。
ステップS502、S504、S506、S508において、AMFは、ステップS500で提供されなかった場合、UEのSUCIを取得することができる。
ステップS510において、AUSFは、UDMによって提供された加入情報およびUEによって提供されたSUCIに基づいてUEを認証する。
ステップS512において、AMFは、登録手順の結果を示す登録受諾メッセージをUEに返す。初期登録の場合、受諾メッセージは、5G-GUTIなどの一時的識別子、許可されたネットワークスライスのリスト、DRXパラメータ、およびUE動作のための他の関連データを含む。5G-GUTI識別子は、UEのためのページング要求を識別するために使用される5G-S-TMSI識別子を含む。
(登録、接続、および無線リソース制御管理状態)
5GSでは、UEはコアネットワークとの通信を可能にするために管理状態を維持する。これらの管理状態は、登録(RM)、接続(CM)、および無線リソース制御(RRC)管理状態からなる。管理状態は、UEとRAN/CNの両方で維持される。
UEがCNによって提供されるサービスを使用するために、UEは、初期登録手順を実行することによってCNに登録する必要がある。登録されると、UEは、図6に示すように、RM-DEREGISTERED(登録解除済み)状態からRM-REGISTERED状態になる。UEは、ネットワークとRM-REGISTERED状態を維持するために、定期的な登録更新を実行する必要がある。UEがRM-DEREGISTERED状態にあるとき、UEはCNによって提供されるサービスにアクセスすることができない。
図7に示す接続管理(CM)状態は、N1インターフェースを介したUEとAMFとの間のNASシグナリング接続を表す。このシグナリング接続により、UEおよびCNは、5Gシステム内の効率的な通信のために制御プレーンを介して情報を通信することが可能になる。
最後に、UEはまた、RANノードとのRRC状態を維持し、以下のようにTS 38.300[4]に記載されている。
・RRC_IDLE:この状態のUEは、PLMN選択を行い、ブロードキャストシステム情報を受信し、セル再選択を行う。加えて、UEは不連続受信(DRX)モードに入ることができ、5GCからのページング要求を監視する。
・RRC_INACTIVE:この状態のUEは、ページング要求がRANノードによって開始されるという事実を除いて、RRC_IDLEの機能と同様の機能を実行する。加えて、UEおよびRANノードは、UEがRRC_CONNECTED状態に迅速に遷移することを可能にするコンテキスト情報を維持する。この状態にあるとき、RANノードと5GCとの間の制御プレーン接続とユーザプレーン接続の両方がUEのために確立される。
・RRC_CONNECTED:UEとの間のユニキャストデータの転送は、UEがこの状態にあるときに有効にされる。これは、CPとUPの両方がUEのためにRANノードとCNとの間に確立され、他のコンテキスト情報が通信を可能にするためにUEとRANノードとの間に保持されるためである。
(5Gページングメカニズム)
ページングは、コアネットワークまたはRANのいずれかがCM-IDLEまたはRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態のUEに、UE宛てのペンディングデータを通知する5GSのメカニズムを指す。TS 38.304[5]は、非活動期間中の電力消費を低減するために、RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態にあるときに不連続受信(DRX)を使用するUEの説明を提供する。UEは、接続を確立することをUEに要求し得るCNにおけるアクティビティを通知されるために、DRX中のページング機会(PO)を監視する。UEは、UEによって受信されたシステム情報によって提供される情報およびページング機会をいつ監視すべきかを知るためのUE_IDに基づいて計算を行う。UE_IDは、IMSIまたは5G-S-TMSIなどのUEのための識別子から、1024への識別子のモジュロ演算によって計算される。ネットワーク側では、ページングは、図23に示されているLTEページングと同様に5Gで機能する。
(識別子)
23.501のセクション5.9.4には、5Gグローバル一意識別子(5G-GUTI)が記載されている。
5G-GUTIは、以下のように構成される。
<5G-GUTI>:=<GUAMI> <5G-TMSI>
ここで、GUAMIは割り当てられたAMFを識別し、5G-TMSIはAMF内で一意にUEを識別する。
グローバル一意AMF ID(GUAMI)は、以下のように構成されるものとする。
<GUAMI>:=<MCC> <MNC> <AMF Region ID> <AMF Set ID> <AMF Pointer>
AMF Region IDは領域を識別し、AMF Set IDはAMF領域内のAMF Setを一意に識別し、AMF PointerはAMFセット内のAMFを一意に識別する。
注1:AMF Region IDは、オペレータが異なる領域で同じAMF Set IDおよびAMF Pointerを再使用できるようにすることによって、AMF Set IDおよびAMF Pointerによってサポートされ得るAMFの数よりも多くのAMFがネットワーク内にある場合に対処する。
注2:GUAMIのフィールドの構造の詳細については、TS 23.003[19]を参照されたい。
5G-S-TMSIは、より効率的な無線シグナリング手順(例えば、ページングおよびサービス要求中)を可能にするためのGUTIの短縮形態であり、以下のように定義される。
<5G-S-TMSI>:=<AMF Set ID> <AMF Pointer> <5G-TMSI>
(スライス固有の認証および許可)
5Gシステムのリリース16において、3GPPは、スライス固有の認証および許可機能を追加することに同意した。この手順は、UEが特定のスライス(すなわち、S-NSSAI)に登録しようとするときに、ネットワークがUEとのEAPベースの手順を開始することを可能にする。EAPベースの認証手順は、スライスにアクセスすることを許可されるために、UEがユーザIDおよび関連するネットワーク資格情報を提供することに基づいている。新しい手順は、参考文献[7]および[8]に記載されており、図8に示されている。図8は、参考文献[8]からコピーされている。
(LTEシステムアーキテクチャ)
図19は、ユーザ機器(UE)がインターネットサービスまたはIMSなどの他のオペレータサービスを取得するためにE-UTRAN3202を介してコアネットワーク(CN)と通信する3GPP EPS非ローミングシステムアーキテクチャを示す。E-UTRANは、LTE-Uuインターフェースを介してUEとインターフェースするランダムアクセスネットワーク(RAN)である。UEは、S1-MMEインターフェースを介しE-UTRANを介してNASシグナリングを使用することでCNにアクセスし、S1-Uインターフェースを介しE-UTRANを介してデータを送受信する。
図19の以下のネットワーク機能(NF)を以下に簡単に説明する。
・モビリティ管理エンティティ(MME):MMEは、UEにNASシグナリングを提供し、UEがCNにアクセスすることを認証および許可する一方で、UEモビリティを、それが実行する多くの機能の中で管理する。
・ホーム加入者サーバ(HSS)2000:HSS 2000はUEの認証/許可を提供し、ならびにUEの加入情報を格納する。
・サービングゲートウェイ(S-GW)2002:S-GW 2002は、P-GWとの間でトラフィックをルーティングおよび転送するユーザプレーン(UP)におけるUEのためのモビリティアンカーポイントとして機能する。
・PDNゲートウェイ(P-GW)2004:P-GW 2004は、UEにIPアドレスを割り当て、インターネットなどのパケットデータネットワークへのアクセスをUEに提供する。
・ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)2006:コアネットワークのポリシーおよび課金要素。
(LTEアタッチ手順)
UEは、コアネットワークに登録し、登録を必要とするコアネットワークからのサービスを使用するために、アタッチ手順を実行する。図20は、アタッチ手順を示しており、いくつかの注目すべきステップが、最初のアタッチに関連して以下で強調されている。
ステップS2000において、UEは、eNodeBを介してCNにアタッチ要求を送信する。要求において、UEは、識別子(IMSI)、アタッチタイプ、UEコアネットワーク性能、UE固有のDRXパラメータ、優先ネットワーク挙動、および[9]に示された他のメッセージパラメータを提供する。
ステップS2002において、eNodeBは、適切なMMEを選択し、選択されたMMEに要求を転送する。
ステップS2004aおよびステップS2004bにおいて、MMEは、必須である、整合性保護およびNAS暗号化をアクティブ化するために認証およびNASセキュリティセットアップを実行する。MMEはHSSと通信して、このステップを完了する。この時点から、NASシグナリングは、整合性および暗号化の両方のために保護される。
ステップS2006において、MMEは、GUTI、TAIリスト、セッション管理要求情報、サポートされるネットワーク挙動、サービスギャップ時間、および[9]に示されているような他のメッセージパラメータを含むアタッチ受諾をアタッチ要求に返す。
ステップS2008において、eNodeBは、UEにアタッチ受諾メッセージを返し、UEは、将来の使用のためにメッセージパラメータを保存する。関連するRRCシグナリングも存在し得る。
ステップS2010において、UEは、アタッチ完了メッセージを含む直接転送メッセージを返信する。eNodeBは、ステップS2012において、アタッチ完了メッセージをMMEに転送する。
(EPSモビリティ管理および接続管理状態)
EPSモビリティ管理(EMM)状態を図21に示す。UEは、最初はEMM-DEREGISTERED(登録解除済み)状態にあり、ネットワークへの接続に成功した後、EMM-REGISTERED状態に入る。登録されると、UEは、インターネットに接続し、IMSコールを行うなど、ネットワークによって提供されるサービスを使用することができる。UEは、追跡領域更新(TAU)手順を実行することによってEMM-REGISTERED状態のままであり、デタッチ手順を実行することによってEMM-DEREGISTERED状態になり得る。
EPS接続管理状態を図22に示す。これらの状態は、UEとコアネットワークとの間のNASシグナリング接続の状態を示す。ECM-IDLEでは、UEはNASシグナリング接続を有さず、セルおよびPLMN選択を実行する。ECM-IDLEからECM-CONNECTED状態への遷移は、以下の手順、すなわち、アタッチ要求、追跡領域更新、サービス要求、およびデタッチ要求に対して行われる。
(LTEページングおよびサービス要求)
UE102がECM-IDLE状態にあり、データがUE102のコアネットワークで利用可能であるとき、MME162は、図23に示すように、UE102にページング要求を送信する。次いで、UE102は、サービス要求手順を実行した後に、ページに関連付けられたデータを受信するためにコアネットワークに接続することができる。その後、S-GW 2002は、UE102のページングを停止し、ダウンリンクデータがユーザプレーンを介してUE102に転送される。TS 36.304[5]は、不連続受信(DRX)におけるUEのページング機会の計算、およびUEの識別子に基づいてページング機会がどのように計算されるかを記載している。その計算に基づいて、2つのUEは、同じページング機会を有し、同時にページングメッセージを監視し得る。ページングメッセージは、関連付けられたUE識別子を使用してページの受信者を識別する。
(課題ステートメント)
複数のUSIMを伴うUEは、2つ以上のオペレータネットワークとの登録を有するという利点を利用する様々なユースケースに適用することができる。3GPP SA1ワーキンググループのMUSIM研究のTR 22.834[6]は、複数のUSIMを含むユースケースが存在し得るシナリオを強調している。本開示は、UEが複数のUSIMをサポートするために共通の無線およびベースバンド構成要素を備えている場合に焦点を当てている。したがって、無線およびベースバンド構成要素は、単一のUSIM専用ではあり得ない。本開示はまた、MUSIM研究の範囲内にある、デュアルRx、シングルTx UEのための解決策を提供する。
MUSIM SA1研究は、複数のUSIM UEの潜在的な要件を強調している。これらの要件のいくつかは、以下の通りである。
・3GPPシステムにおける複数のUSIMを伴うUEのサポート
・シングルRx、シングルTxおよびデュアルRx、シングルTxによるUE実装のサポート
・ユーザが複数のUSIMからのサービスのプレファレンスを構成することを可能にするためのMUSIM UE
・3GPPシステムは、同じまたは異なるオペレータからの複数のUSIMを伴うMUSIM UEをサポートする必要がある
・ページング手順をトリガしたMUSIM UEにトラフィックのタイプを示すための3GPPシステム
・3GPPシステムは、アクティブな通信を一時停止し、複数のUSIM UEとの通信において一時停止された通信を再開することができるものとする
・3GPPシステムは、複数のUSIM UEとのページングのためのページング衝突を最小化する
・3GPPシステムは、複数のUSIMをサポートすることによってシグナリングオーバーヘッドを最小化するものとする
・MUSIM UEは5GシステムとLTEシステムの両方でサポートされる必要がある
(TR 22.834[6]で利用されているような)SIMおよびUSIMという用語は、本開示では交換可能に使用されることに留意されたい。加えて、マルチSIMという用語は、複数のUSIMを指すために使用される。また、LTEおよびEPSという用語は、本開示では交換可能に使用されることにも留意されたい。
(ユースケース1)
ユーザは、米国からアジアに海外旅行しており、複数のUSIMをサポートするUEを有する。コスト削減の目的のために、UEは、USIMがアクセスを共有する共通の無線およびベースバンド構成要素を用いて実装される。その結果、一度に1つのUSIMしかアクティブにすることができない。ユーザは、目的国内を移動しながらセルラサービスにアクセスするために到着するとUSIMを購入する。移動用USIMは、ローカル音声、テキスト、および高速データのためのサービスを提供し、一方、ホーム用USIMは、ユーザが移動中に家族および友人から受信したい可能性がある音声およびテキストを提供するために主に使用される。
(ユースケース2)
複数のUSIMを利用する別の顕著なユースケースは、ビジネスと個人の両方の加入サービスを有し、同じデバイスで両方のサービスを使用したいユーザを中心としている。ユーザは、オペレータ1とのUSIM1の加入サービスを伴う企業発行UEを有し、一方で、ユーザは、オペレータ2とのUSIM2のための個人加入サービスも有する。ユーザは、時刻またはサービスを使用しているアプリケーションに応じて、USIM1またはUSIM2のいずれかへの加入により、いずれかのサービスから音声通話を受信し、データサービスにアクセスすることができることを望んでいる。
(課題)
上記のユースケースから分かるように、共通の無線およびベースバンド構成要素を利用するマルチSIM UEは、いずれかの時点でどのSIMにサービスするかを決定する必要がある。マルチSIM UEの現在の実装は独自のものであり、その結果、実装は異なり、UEの挙動は異なり得る。UEの挙動に関するCNの知識に基づいて多くの動作およびアルゴリズムが最適化されるため、この挙動の違いはコアネットワークの動作に悪影響を及ぼす可能性がある。3GPP SA1およびSA2の両方のワーキンググループは、現在、複数のSIMを伴うUEのサポートに関連する問題を研究している。
それらの研究では、マルチSIM UEおよび対応する手順を標準化して、UEの挙動の知識をコアネットワークに提供し、いずれかのネットワークに通信するUEの最適な動作を可能にすることが提案されている。この研究は、UEにおける複数のSIMをサポートするために共通の無線およびベースバンド構成要素が使用されるUE実装に焦点を当てている。UEがCNにマルチSIM性能をどのように通知するか、UEがいずれかのSIMのページに関連付けられたページング機会をいつ監視するかをどのように知っているか、UEが1つのSIMから他のSIMに動作をどのように切り替えるか、SIMの使用を切り替えるときにUEがCNにどのように通知するか、ページング衝突をどのように最小化するか、UEが複数のSIM間でサービスタイプの優先順位付けを提供するためにどのポリシーを使用するかなどの問題は、まだ決定されていない。加えて、複数のSIM UEのサポートは、LTEシステムと5Gシステムの両方で期待されている。
複数のSIMで動作し、共通の無線およびベースバンド構成要素を使用するUEに関する1つの主な問題は、第1のSIMとアクティブに通信しているときの第2のSIMのUEによるページング情報の監視の問題である。これは、複数のSIMに関連付けられたページング機会が時間的に重複するページング衝突と呼ばれる。単一のトランシーバを伴うUEは、他のページングチャネルを介して単一のページングチャネルを監視することを決定する必要がある[6]。この決定は、非アクティブSIMのページング機会の時点でページング要求を監視していない場合、UEがページを見落とさせる可能性がある。
いくつかのシナリオでは、マルチSIM UEでページング衝突が発生する可能性がある。1つのシナリオは、UEがアクティブSIMのネットワークに接続されるとき、UEが非アクティブSIMのページング機会をアクティブに監視していないことであり得る。UEは、共通のベースバンドおよび無線構成要素を共有するので、UEは、一度に1つのネットワークに接続し、そのネットワークのSIMに関連付けられたページング機会を監視することができる。別のネットワークのSIMのためにページが送信された場合、UEはページを受信することができない。これは、他の目的のために使用され得るRANノードでの無線リソースを浪費する。
ページング衝突の別の原因は、複数のSIMのページング機会が時間的に重複する場合である。ここでも、UEは、単一のトランシーバにより、1つのSIMに関連付けられたページング機会を監視および処理することができる。ページング機会が重複するか、または近接しているとき、UEは、他のネットワークへの接続を切り替えるのに十分な時間を有さない。これも前と同じように、RANノードでの無線リソースを浪費する。
マルチSIM UEが複数のSIMに関連付けられたページング機会を監視することができる場合でも、これを達成するために実行される一定の切り替えは、UEのより高い電力消費およびより短いバッテリ寿命という結果になる。さらに、UEは、大部分の時間について接続を利用不能に切り替えている可能性があり、UEのためのデータがない場合、UEはページングされない可能性がある。頻繁な切り替えの副作用は、UEがページング衝突の発生のシナリオを作成している可能性があり、UEがバッテリ電力を保持するためにDRXサイクルに入ることができないことである。
(概要)
これまでの複数のSIM UEは、コアネットワークの知識なしにデバイス製造業者によって実装された独自の解決策で、3GPP規格の範囲外である。様々なエンティティ(UE、RAN、およびCN)の挙動が十分に定義され、様々なエンティティの間で知られているセルラネットワークの動作が設計された。既存の複数のSIM UEの様々な実装では、様々な挙動がネットワークの動作に悪影響を及ぼし、その性能を低下させる可能性さえある。結果として、3GPP SA1およびSA2のワーキンググループからのMUSIM研究は、複数のSIMを伴うUEをサポートするためのアーキテクチャ、インターフェース、および手順を定義することになっている。
MUSIM研究に記載された要件は、UEにインストールされた複数のSIMによって共有される共通の無線およびベースバンド構成要素を伴うUE、ならびにデュアルRx、シングルTx UEに焦点を当てている。それから、MUSIM作業の目標は、複数のSIMを伴うUEが、SIMの動作の各々に対して可能な限り最良のサービスを提供することである。研究の中心的な焦点は、UEが共通の無線およびベースバンド構成要素を伴う複数のSIMのためのシームレスなページング監視をどのように提供できるかである。本開示では、その問題に対処するために、また、デュアルRx、シングルTx UEの場合についても解決策が提案される。具体的には、解決策は以下から構成される。
・複数のSIM UEがコアネットワークにマルチSIMデバイスであることを通知し、UEにインストールされた他のSIMに関する情報を提供することを可能にするためのUE登録およびアタッチ手順に対する強化を定義する
・SIMごとにUEの登録状態を維持するために、UEとCNの両方の新しい登録管理状態、サブ状態、または動作のモードを定義する
・UEに到達するために、あるPLMNから別のPLMNへのページング要求転送を可能にするため、既存のページング要求メカニズムに対する強化を定義する
・UEがCNに、UEが別のSIMに切り替えていることを示すことができるSIM切り替え手順を定義すると同時に、CNおよびUEにおけるUEの登録状態を更新する
・非アクティブSIMの登録タイマを維持するためにアクティブPLMNを通して実行される非アクティブ登録タイマ更新手順を定義する
・UEが、非アクティブPLMNへの切り替えを決定した後に、非アクティブPLMNへの接続を確立しようとするとき、非アクティブPLMNのために取得されたセル測定値を提供し得る手順を定義する
・ページング機会が別のSIMのページング機会と整列または分離されている新しい一時的識別子をUEが要求することができる手順を定義する
・UEが登録タイマの一時停止を要求することができる手順で、CNがUEのページングも一時停止することになる手順を定義する
・UEまたはCNがページングプロセスに関するその他の情報に提供し得る手順を定義する
・複数のSIMの構成を可能にするために5G UEポリシーに新しいポリシーを定義し、GUIを通してSIM間の手動切り替えを開始する機能をユーザに与える
概念1:
UEは、それ自体がマルチSIMデバイスであることをCNに通知し、別のSIMに関する情報をCNに提供する。
・UEは、第2のPLMNに第2のSIMを登録するための要求を第1のPLMNに送信する
・UEは、第2のPLMNに登録されるべき第2のSIMのための指示および識別子を含む
・第1のPLMNは第2のPLMNへ要求を転送する
・第2のPLMNは、UEのSIM資格情報を認証し、第2のSIMに対するページング要求に使用される一時的識別子をUEに提供する
・UEおよび第2のPLMNは、第2のSIMのためにUEの登録状態を更新する
概念1の補足特徴:
・UEは、第1のSIMのために第1のPLMNに登録される
・要求は、部分登録/アタッチまたは間接登録/アタッチ要求のいずれかである
・UEは第1のPLMNに登録されており、第2のPLMNへの登録を要求している
・この指示は、マルチSIM指示である
・第2のSIMの識別子は次のSUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIの1つであり得る
・第2のSIMに割り当てられる一時的識別子は、5G-GUTI、GUTI、5G-TMSI、TMSI、または5G-S-TMSIであり得る
・第1のPLMNは、マルチSIM動作をサポートするネットワークノードの識別子、および第1のPLMNで認証された、第1のSIMの識別子も含む
・UEの登録状態は、第2のPLMNへの登録に成功した後、RM-INACTIVEまたはEMM-INACTIVEである
・第1のPLMNは、第2のSIMのための第2の一時的識別子を割り当て、第2のSIMのためのUEの登録状態を保存することができる
・UEはCNにマルチSIM支援情報を提供し、マルチSIM支援情報は、ページング基準、制限ページング領域、ページング機会分離、通知前に見落としたページ数、提案された一時的識別子の1つまたは複数から構成され得る
概念2:
第1のPLMNは、第2のPLMNを通してページング要求をUEに転送する。
・第1のPLMNは、第1のSIMに関連付けられたデータを受信する
・第1のPLMNは、ページング要求を第2のPLMNに転送し、ページング要求は、第1のSIMに関連付けられた一時的IDを含む
・第2のPLMNは、UEが監視しているページング機会に、ページング要求をUEに送信する
・UEは、ページング情報を取り出し、第1のSIMに関連付けられた一時的識別子を受信する
概念2の補足特徴:
・UEはマルチSIM動作をサポートする
・UEは、第1のPLMNと第2のPLMNの両方と同時登録を有する
・UEは、第1のPLMNとの非アクティブな登録を有する
・UEは、第2のPLMNとのアクティブな登録を有する
・ページング要求は、第1のPLMNから第2のPLMNへ暗号化されたNASコンテナで送信される
・ページング機会は、SIM1の一時的識別子から計算される
・ページング機会は、SIM2の一時的識別子から計算される
・ページング情報は、ページが何のためのものであるかのサービスカテゴリを含み、音声通話、SMSメッセージ、または他のデータ(例えば、アプリケーションデータ)、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどとして分類され得る
・ページング情報は、ページに関連付けられたPDUセッションIDおよびアプリケーションIDを含む
・UEは、第2のPLMNを通して第1のPLMNに応答を送信する
概念3:
UEがSIM切り替え手順を実行する。
・UEは、第1のPLMNに接続されている間に、第2のSIMに関連付けられたデータのページング情報を受信する
・UEは、ページング情報で提供されたサービスタイプ優先順位付けインジケータに基づいて、データを取り出すために第2のPLMNに切り替えることを決定する
・UEが第1のSIMの登録状態を一時停止するように第1のPLMNに通知する
・UEおよび第1のPLMNは、UEおよび第1のPLMN上の第1のSIMの登録状態を更新する
・UEは第2のSIMのために第2のPLMNとの通信を確立しようと試みる
概念3の補足特徴:
・ページング情報は、UEがページングしているデータに関連付けられたサービスカテゴリ、PDUセッションID、およびアプリケーションIDを含み得るサービスタイプ優先順位付けを提供する
・UEは、内部ポリシーに対してサービスタイプの優先順位付けをチェックし、一致を見つける
・UEは、SIM切り替えに設定された登録タイプで登録更新要求を送信する
・第1のPLMNは第1のSIMのページング要求転送をアクティブ化する
・第1のSIMの登録状態は、UEおよび第1のPLMNにおいてRM-INACTIVEまたはEMM-INACTIVEに設定される
・第1のPLMNは、UEがページング要求を受信した第2のPLMNに応答を送信する
・第2のPLMNとの通信を確立することは、SIM切り替え登録タイプを含む登録更新要求を送信することを含む
概念4:
UEは、第1のPLMNを通して第2のPLMNの登録タイマを更新する。
・UEは、第2のPLMN上の第2のSIMの登録タイマを更新するように第1のPLMNに要求を送信する
・第1のPLMNは、第2のPLMNに要求を転送する
・第2のPLMNは、第2のPLMNにおける第2のSIMのための登録タイマを更新する
・第2のPLMNは、第1のPLMNに応答を返す
・第1のPLMNはUEに応答を転送する
概念4の補足特徴:
・要求は、登録更新、追跡領域更新、または非アクティブ登録タイマ更新であってもよい
・要求は、第2のSIMに関連付けられた一時的識別子を含む
・応答は、登録更新要求のステータス、登録タイマの新しい値、または更新されたTAIリストを含むことができる
・応答は、第2のSIMの登録状態がもはや有効ではないという指示を含むことができる
・第2のPLMNは、第2のSIMのための新しい一時的識別子を割り当て、UEへの応答にそれを含めることができる
概念5:
UEは、SIM切り替え手順後に第2のPLMNに接続している間にセル測定情報を収集し、接続時に第2のPLMNに直接、または接続が成功しなかった場合には第1のPLMNを通して測定値を提供する。
・UEは、第1のPLMNから切断した後、第2のPLMNに接続しようと試みる間に、セル測定値を収集する
・UEは、第2のPLMNへの接続が成功した後、RANノードにセル測定値を提供する
・UEは、第2のPLMNへの接続の試みが失敗した後に第1のPLMNに接続し、収集された測定値および原因コードを含む
・第1のPLMNは、測定値および原因コードを第2のPLMNに転送する
概念5の補足特徴:
・UEが第2のPLMNへの接続に成功した場合、UEは、セル測定値を、第2のPLMNのRANノードへのドライブテストの最小化レポートへフォーマットする
・セル測定値は、第2のPLMNに属するセルの信号強度を示す
・セル測定値は、測定が行われた位置および時間を含む
・セル測定値は、UEによってキューに入れられ、将来の接続が成功したときにRANノードに送信され得る
・UEは、第2のPLMNへの接続が失敗した後のセル測定値および原因コードを保存する
・原因コードは、第2のPLMNから受信され得るか、またはUEによって生成され得る
・原因コードは、RANノードが過負荷であり、新しい登録を受け付けないことを示すことができる
・原因コードは、モビリティ管理ノードが過負荷であり、新しい登録を受け付けないことを示すことができる
・原因コードは、セルの信号強度が、第2のPLMNとの接続を維持するために十分に強くないことを示し得る
・原因コードは、第2のPLMNとの接続を確立するために利用可能なセルがないことを示し得る
概念6:
UEは、ページング機会が別のSIMに関連付けられたページング機会と整列または分離されている新しい一時的識別子を要求する。
・UEは、第1のPLMNに登録しており、第1のSIMの関連するページング機会を伴う一時的識別子を受信している
・UEは、第2のPLMNに登録しており、第2のSIMの関連するページング機会を伴う一時的識別子を受信している
・UEは、2つのSIMのページング機会間にページング衝突の可能性があると決定する
・UEは、そのページング機会が以前のページング機会とは異なる新たな一時的識別子を取得するための要求を行う
概念6の補足特徴:
・要求は、例えば、初期登録、モバイル登録更新、定期的な登録更新、アタッチ、または追跡領域更新要求の1つであってもよい
・UEは、ネットワークが新たな一時的識別子を割り当てるのを支援するために、要求においてパラメータを提供し得る
・新たなパラメータは、例えば、ページング基準、制限ページング領域、ページング機会分離、マルチSIMインジケータ、一時的識別子、または複数のページング機会であり得る
・ネットワークは、そのページング機会が、例えば、既存のページング機会と同じであるか、近くにあるか、遠くにあるか、またはそれとは異なる一時的識別子を割り当て得る
・ネットワークは、複数のページング機会に対応する複数の一時的識別子をUEに割り当て得る
概念7:
UEは、SIMに関連付けられた登録タイマを一時停止するように要求する
・UEは、PLMNに登録され、PLMNが登録タイマを開始する
・UEは、登録一時停止タイマをアクティブ化するための要求を送信する
・CNは、登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマを開始する
・CNは、登録一時停止タイマがアクティブであるという応答を提供する
概念7の補足特徴:
・要求は、例えば、初期登録、モバイル登録更新、定期的な登録更新、アタッチ、または追跡領域更新要求の1つであってもよい
・UEは、登録一時停止タイマの有効期限値を提供することができる
・UEは、登録一時停止タイマが実行している間に、UEのための任意のダウンリンクデータをキューに入れるようにCNに要求することができる
・CNは、例えば、登録状態、セキュリティコンテキスト、PDUセッションなどのUEのためのコンテキストを保持する
・CNは、登録一時停止タイマの有効期限の新しい値を返すことができる
・CNは、UEのためにダウンリンクデータをキューに入れるという指示を提供することができる
概念8:
UEまたはCNは、ページングプロセスに関する問題についての情報を提供する
・UEは、複数のSIMの登録を有する
・UEは、第1のSIMのデータを受信している
・UEは、第2のSIMのページを受信する
・UEまたはCNは、UEまたはCNの他方に、ページングプロセスに伴う問題を通知する
概念8の補足特徴:
・通知は、UEによって送信された要求であってもよい
・要求は、例えば、モバイル登録更新、定期的な登録更新、追跡領域更新、またはサービス要求の1つであってもよい
・UEは、CNがUEのページングを停止するための指示を提供し得る
・通知は、CNによって送信された応答であってもよい
・応答は、例えば、以前に送信されたページを見落としたことをUEに通知する指示、そのページの時間、ページが送信された追跡または登録領域、ならびにサービスカテゴリ、電話番号、PDUセッションID、およびアプリケーションIDなどのページに関する他の情報を含むことができる
詳細な説明
MUSIM研究[6]によって強調されているように、共通の無線およびベースバンド構成要素を伴う現在のマルチSIM UE実装は、ネットワーク性能を低下させる可能性がある異なるUE挙動に関する多くの問題を提起する。このような問題を解決するために、UEが新たに提案された登録要求を使用してマルチSIM機能のサポートをコアネットワークに通信し、ネットワークがページングメッセージにサービス優先順位付け情報を提供し、ページング要求転送を可能にしてSIM間のUE切り替えサイクルを最小限に抑えることを通してページングメカニズムを強化する、より統合された解決策が提案される。これらの強化により、UEは、各SIMのページング機会を監視するために動作を切り替えるようにUEに要求するのではなく、アクティブSIMに対して計算されたページング機会を監視するだけで、複数のSIMのページの優先順位付け情報を受信することができる。加えて、ネットワークは、新しいSIM切り替え手順を通して、およびUE登録状態に対する強化によって、UEの新しい登録状態、サブ状態、または動作のモードを認識させられる。この強化は、セルラシステム内のエンティティがマルチSIM UEの動作の知識を有することを可能にする。本明細書で提案される解決策は、以下の仮定に基づいて設計される。
1.複数のSIMを伴うUE実装は、共通の無線およびベースバンド構成要素を共有し、デュアルRx、シングルTx対応UEに対処するためのいくつかの解決策が提示される
2.複数のSIMは、同じまたは異なるPLMN(PLMNは、モバイルネットワークオペレータまたはMNOとも呼ばれる、異なるオペレータのネットワークを指す)からのものである
3.必要に応じて、PLMNは、互いにローミング協定を有し、本明細書で提案されるようにSIMの認証をサポートすることができる
4.UEとコアネットワークとの間のマルチSIM動作に対するセキュリティサポートが確立されている
5.UEとコアネットワークの両方が、本明細書で提案されるマルチSIM機能をサポートする
しかし、モバイルネットワークオペレータまたはMNO間の調整がない場合もあり得る。これらの場合、MNO間の調整を必要としない代替の解決策が提示され、UEは、現在割り当てられているPOとは異なるページング機会に対応する異なる一時的識別子をネットワークから要求することができる。この解決策および他の解決策も、MNO調整なしシナリオに対処するために提示される。MNO調整に関連付けられた解決策のある態様は、MNO調整なしシナリオでも使用され得ることに留意されたい。例えば、複数のSIMに対して同じPOを関連付ける一時的識別子を割り当てるコアネットワークは、MNO調整なしの場合に使用され得る。これは、複数のSIMが同じMNOに属するMNO内の場合に利用され得る。
マルチSIM UEをサポートする解決策は、5GSシステムとLTEシステムの両方に必要である。したがって、本開示は、提案された解決策を5GSシステムとLTEシステムの両方に適用する。1つのシステムのみについて解決策が示されている場合、解決策は他のシステムにも容易に適用され得る。
図9は、2つのSIMを伴うUEのための提案された解決策の主な手順を示すが、解決策は、3つ以上のSIMを伴うUEに拡張することができる。この図は、異なるSIM、SIM1およびSIM2を使用して2つのPLMNに登録するUEを示している。UEは、SIM1とSIM2の両方のサービス加入を有し、主にSIM1を使用してPLMN1と通信し、同時にSIM2のためにPLMN2に登録し、さらなる処理のためにSIM2のページング要求をPLMN1に転送するようにPLMN2に要求する。したがって、UEは、SIM1とSIM2の両方のページング要求を受信するために、PLMN1上のSIM1に関連付けられたページング機会を監視する必要があるだけである。同様に、UEは、PLMN2上のSIM2に関連付けられたページング機会のみを監視することによって、UEがPLMN2と通信しているときに、SIM1とSIM2の両方に対するページング要求を受信することができる。UEは、複数のSIM、例えばアクティブSIMならびに非アクティブSIMのためのページを受信することができる一方で、アクティブPLMN上のページング機会のみを監視していることに留意されたい。PLMN間のSIMの相互登録およびページング要求転送機能は、UEがこのように動作することを可能にし、それによって必要な電力消費を低減し、依然として複数のSIMのためのページを受信することができる。
それぞれのPLMNにおいてSIM1およびSIM2をリンクするために、2つの異なる登録手順、すなわち部分登録手順および間接登録手順が図9に提案されている。これらの登録手順は、SIM1に対するものであるかSIM2に対するものであるかにかかわらず、すべてのページング要求が、UEがアクティブに登録されているPLMN上でUEによって受信されることを可能にする。言い換えれば、非アクティブSIMのページング要求は、アクティブSIMのページング機会に受信される。この解決策は、UEが異なるPLMN間で接続を頻繁に切り替える必要なしに複数のSIMのページを受信することができるため、前述したようなページング衝突の問題を解決する。
SIM切り替え手順は、UEが非アクティブPLMNとの通信を確立してページング要求の処理を完了するか、または非アクティブSIMに関連付けられた加入サービスを使用することができるように、UEの登録状態を一時停止するためにアクティブPLMNに通知するためUEによって利用される。この手順を使用して、UEは、2つのSIMによって提供される加入サービス間を切り替え、UEがどのPLMNにどの時点でアクティブに登録されているかにかかわらず、いずれかのSIMに対するページング要求を依然として受信することができる。この手順は、PLMN間で接続を切り替えるUEの意図をコアネットワークに通知し、それによって、UEが複数のSIMアプリケーションで何をしているか分からないネットワークの問題を解決する。
ステップS900:UEは、SIM1を用いてPLMN1に登録し、PLMN1上でPDUセッションを確立する。UEは、PLMN1にマルチSIM指示を提供して、UEがマルチSIMデバイスであることをPLMN1に通知し、ステップS902bに示す部分登録手順で使用されるSIM2のUE識別子(例えば、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCI)を提供することができる。マルチSIM指示およびUE識別子(複数可)を含めることは、UEがUE初期登録手順を実行する前に2つのSIMがインストールされる場合をサポートする。このステップは、第2のSIMの挿入、eSIMへの第2のSIMプロファイルのダウンロード、GUIからの指示によって、または電源サイクルイベントを通してトリガされ得る。
ステップS909:代替として、UEは、それ自体がマルチSIMデバイスであることをPLMN1に個別に通知し、ステップS902bに示す部分登録手順を開始するために、SIM2のUE識別子をPLMN1に提供することができる。ステップS900およびS902aは、部分登録手順を開始するための異なる手法であることに留意されたい。例えば、ステップS902aは、2つのSIMが異なる時間にインストールされた場合にUEによって実行されてもよい。ステップS902bにおいて、PLMN1は、SIM2に対してPLMN2との部分登録を行う。PLMN1のAMFは、PLMN2のAUSFおよび/またはUDMのいずれかにコンタクトし、2つのSIMを一緒にリンクするために以下の情報、すなわち、部分登録が要求されたという指示、UEがマルチSIMデバイスであるという指示、SIM1およびSIM2のUE識別子、SIM1がPLMN1で認証および登録されたという指示、マルチSIM支援情報などを提供することができる。PLMN2は、この情報をUDM2に保存することができる一方で、PLMN1は、同じ情報に加えて、登録が成功した後にUEに返された情報(一時的識別子など)をUDM1に保存することができる。この場合のUE識別子は、SIMに関連付けるために使用される永続的識別子と一時的識別子の両方を指すことができる。マルチSIM支援情報は、ネットワークがマルチSIM UEのページングプロセスを強化するのを支援するために提供され得る。
ステップS904:部分登録の代替として、UEは、PLMN2との登録状態を確立するために、PLMN1を通してSIM2のPLMN2との間接登録を実行することができる。これは、制御プレーンまたはユーザプレーンのいずれかで実行することができる。間接登録の結果は、成功した場合、TS 23.502[2]一般登録、すなわち、一時的識別子、ネットワークスライス、更新タイマ、DRXパラメータなどの割り当てで概説されているように、UEがコアネットワークとの登録状態を確立した結果と同様である。しかしながら、マルチSIM動作について以下に提案されるような特定の強化は、間接登録に適用される。この登録手順は、UEをRM-INACTIVE状態にし、一般登録手順から返されたものとは異なる一時的識別子のセットをUEに提供することができる。手順は、ページング要求転送を可能にするために部分登録によって確立されるリンクと同様に、PLMN2上でSIM1およびSIM2を一緒にリンクすることができる。部分登録と同様に、間接登録は、一般登録の一部として開始されてもよく、または別個の登録ステップ(すなわち、ステップS900およびS902aと同様であるが、間接登録のためのもの)としてスタンドアロンで開始されてもよい。
ステップS906:しばらくして、UEは、PLMN1からSIM2のページング要求を受信する。ページング要求は、要求をPLMN1に転送した、PLMN2から発信された。詳細なページング情報は、UEのプライバシーを保護するために、暗号化されたNASコンテナ内でPLMN2からPLMN1へ送信され得ることに留意されたい。ページング要求はSIM1に関連付けられたページング機会に発見され、UEがページングチャネルを読み取ると、ページング情報はSIM2に関連付けられる。ページング情報は、UEがページング要求の処理を続行するかどうかの決定を下すことを可能にするためのページのサービスタイプ優先順位付けを含むことができる。加えて、UEがサービス要求手順を実行し、サービス優先順位付け情報を伴う暗号化されたNASコンテナを受信することによって、より詳細なページング情報を取得することができる。代替として、転送されたページング要求は、ネットワークのユーザプレーンを通してNAS通知としてUEによって受信されてもよい。
ステップS910:UEは、PLMN2に対して「SIM切り替え」手順を実行する必要があることをPLMN1に通知する。PLMN1はSIM2を認識しており、SIM2のためのリンクされた情報を有するので、PLMN1はUEがSIM切り替えを実行するのを支援する。この手順は、PLMN1上のUEの登録状態をRM-INACTIVEに変更し、これは、PLMN1へのUEの登録が一時的に一時停止されていることを示すために、この解決策によって提案されたRM-REGISTERED状態の新しい登録状態、サブ状態、または動作モードである。PLMN1におけるUEのコンテキストは、UEがPLMN2上でSIM2を使用するように切り替えることを可能にするため、SIM1に対して保持される。保存されたコンテキストにより、UEは、PLMN1に戻って動作を迅速に再開することができる。SIM切り替え手順の他の代替案も提案され、マルチSIM UEは、1つのSIMの登録状態を一時停止するようにネットワークに通知することができ、その結果、UEは別のSIMと通信することができる。登録状態の一時停止中に、ネットワークがページング要求を転送し、ページングメッセージをUEにフィルタリングし、ダウンリンクデータをバッファリングするなどのように、ページングメカニズムを変更することができる。
ステップS912:UEは、SIM2の登録状態をRM-INACTIVEからRM-REGISTEREDに変更するために定期的な登録更新手順を実行する。UEは、定期的な登録更新を実行する前に、セル検索、PLMN選択、RAN2とのRRC接続の確立などを含む手順を最初に実行する必要があり得ることに留意されたい。登録受諾応答を受信すると、次いでUEは、ページング要求に関連付けられたデータを取り出すために、サービス要求手順またはPDUセッション確立手順のいずれかを実行することができる。UEは、定期的な登録更新の代替としてサービス要求を実行してもよい。
ステップS914:UEがページング要求に関連付けられたデータを取り出すためのセッションを完了した後、UEは、SIM切り替え手順を実行することによって、ステップS1914aに示すようにSIM2の登録状態を一時停止し、次いで、ステップS1914bに示すようにSIM1の登録状態を再アクティブ化することができる。
図9に示されていない他の強化は、UEがアクティブPLMNを通して非アクティブSIMの登録タイマの更新を要求できる非アクティブ登録タイマ更新手順である。この手順は、UEがまだアクティブPLMNに接続されており、したがって転送されたページング要求を受信することができるという更新を、非アクティブPLMNに提供する。別の強化は、UEが、SIM切り替え手順の後にPLMNとの接続を確立しようと試みる間に、セル測定情報を収集することを可能にする。これらの測定値は、接続確立が成功した場合に、または接続が成功しなかった場合には別のPLMNを通して、PLMNに提供され得る。セル測定値は、ネットワークオペレータによって、ネットワークカバレッジを決定し、必要に応じてシステムのセルラカバレッジを改善するために使用され得る。調整なしのMNOにおけるマルチSIM動作のために提案された他の強化もある。
マルチSIM動作を説明するとき、UEがどのSIM/PLMNをどの時点で通信するためにアクティブに使用しているかを明確に区別する、使用のための用語を定義することが重要である。「プライマリ」および「セカンダリ」という用語は、UEポリシーによって、またはGUIを介してユーザによって概説されるようなSIM優先順位付けを指す。これらの用語は、どのSIMがUEの他のSIM(セカンダリ)よりも優先度(プライマリ)を有するかを示す。UEは通常、ほとんどの場合プライマリSIMを使用する。「アクティブ」または「非アクティブ」という用語は、UEが現在通信しているSIM/PLMNを指す。言い換えると、UEは、「アクティブ」であるPLMNへの接続を維持し、「非アクティブ」PLMNへの接続は有していない。一例として図9を使用して、以下で用語の使用を説明する。
・プライマリSIM=SIM1
・セカンダリSIM=SIM2
・アクティブSIM/PLMN=SIM1/PLMN1(ステップ1~5の場合)、SIM2/PLMN2(ステップ6~7の場合)
・非アクティブSIM/PLMN=SIM2/PLMN2(ステップ1~5の場合)、SIM1/PLMN1(ステップ6~7の場合)
プライマリおよびセカンダリという用語は、例えばUEがPLMNに登録する前に、どのPLMNがアクティブなPLMNであり、どのPLMNが非アクティブなPLMNであるかが最初に分からない場合にも、PLMNに適用され得る。
以下の解決策は、SIMが異なるオペレータからのものである場合に適用される。しかしながら、解決策は、同じオペレータからのSIMをサポートするように適合されてもよい。例えば、登録手順は、同じPLMNに適用され、PLMN間のローミング協定に依存しない。手順は依然としてSIM1およびSIM2のページング要求を一緒にリンクし、UEはアクティブSIMのページング機会にページング要求を受信する。SIMが同じまたは異なるオペレータからのものであるかにかかわらず、登録状態遷移およびSIM切り替え手順は同じままである。同じオペレータケースでは、UEは、SIM切り替え手順を実行した後にPLMN間の接続を切り替える必要がない。
以下の解決策は5GSの文脈内で説明されているが、解決策はEPSにも適用され得ることに留意されたい。例えば、提案された登録手順は、5GSのAMFと同様に機能する、EPSのMMEで実行され得る。5GSでは、NASメッセージングはUEとAMFとの間にあり、EPSでは、NASメッセージングはUEとMMEとの間にあることに留意されたい。EPSにおいて、アタッチ手順およびHSSは、それぞれ、5GSにおける一般登録手順およびUDMと同様の機能を実行する。RANノードは、EPSのためのeNodeBおよび5GSのためのgNodeBである。同様に、5GSのために本明細書で提案されたRM-INACTIVE状態は、EPSのEMM-INACTIVEなどの新しい状態であり得る。SIM切り替え手順は、同様にEPSと5GSの両方で実行されてもよく、マルチSIMポリシーまたは情報要素は両方のシステムに組み込まれてもよい。本開示における解決策は、NASメッセージングを介してPCFから、UEにポリシーがどのように配信され得るかを記述する。EPSでは、ANDSFサーバからIPベースの手順を介して、またはNASメッセージ内で送信される情報要素を介して、ポリシーがUEに配信され得る。EPSシステムに適用されるとき、これらの強化のいくつかを示すために実施形態が提供される。
LTEシステムの異なる態様は、マルチSIM UEの使用をサポートするように強化される。第1の態様は、UEがコアネットワークに登録するために実行するアタッチ手順に適用される。アタッチ手順に対するこれらの強化が提案される、すなわち部分アタッチ、間接アタッチ、およびMUSIMアタッチである。これらのアタッチ手順強化は、UE内で使用されるマルチSIMの登録を含む。部分アタッチは、HSSから生じるページング要求転送をトリガする対応するPLMNのHSSにセカンダリSIMを登録する。一方、間接アタッチは、対応するPLMNのMMEにセカンダリSIMを登録し、常時、PDN接続のためのデフォルトベアラを確立することができる。最後に、MUSIMアタッチ強化により、UEは、単一の要求で、複数のSIMのためのアタッチメント手順を実行する必要性をコアネットワークに示すことができ、これにより、セカンダリSIMのための部分的または間接的アタッチメント手順のいずれかの実行がトリガされ得る。
加えて、複数のSIM UEに対して有効にされた動作の新しい登録モード、すなわちEMM-INACTIVEをサポートするために、新しいLTE EMM状態がUEおよびMMEに追加されることが提案される。この新しい登録状態は、セカンダリSIMで動作しているUEが対応するPLMNに登録されているが、そのPLMNとアクティブに接続されていないことを示す。さらに、前述したアタッチ手順強化によって、ページング要求転送が有効にされる。ページング要求転送は、UEをページングするために、非アクティブPLMNによって非アクティブSIMに対するページング要求がアクティブPLMNに転送されるプロセスを指す。これらのLTEシステム強化はすべて5G強化と同様であり、以下でより詳細に説明する。
本開示はEMM状態モデルにおける新しい状態としてEMM-INACTIVEに言及しているが、現在のLTE配置のために、代わりにEMM-REGISTERED状態内のサブ状態または動作のモードであり得ることがより実現可能であり得ることに留意されたい。このサブ状態または動作のモードは、EMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモードと呼ばれることがある。また、UEおよびMMEは、各SIMに対して別々のEMMおよびECM状態を維持することができることにも留意されたい。
マルチSIM UEのSIMのそれぞれについて登録状態が確立されると、ページング衝突の発生を排除するためにページング要求転送の機能が有効になる。データが非アクティブなSIMに利用可能であるとき、対応するPLMNは、アクティブなPLMNを通してページング要求をUEに転送する。アクティブPLMN内では、ページング機会の計算は、UEが複数のSIMのページング要求を受信できる一方で、1つのページング機会のみを監視する必要があるようなものである。ページング情報は、以下に記載されるように、場合によっては、NAS通知を介して送信され得る。
(マルチSIM登録手順)
E-UTRANセルは、システム情報ブロードキャストにおいて、部分および/または間接アタッチをサポートするMMEにUEが接続できるかどうかをブロードキャストすることができる。UEは、E-UTRANセルを介してネットワークとの部分アタッチおよび/または間接アタッチを実行しようと試みる前に、E-UTRANセルがこの指示をブロードキャストしていることをチェックし得る。
注:この同じチェック動作は5Gシステムで実行することができる。言い換えれば、NRセルは、システム情報ブロードキャストにおいて、部分および/または間接アタッチをサポートするAMFに接続できるかどうかをブロードキャストすることができる。UEは、NRセルを介してネットワークとの部分アタッチおよび/または間接アタッチを実行しようと試みる前に、NRセルがこの指示をブロードキャストしていることをチェックし得る。
前述したように、本開示では、5GSにおけるマルチSIM動作をサポートするために2つの登録手順が提案される。登録手順は、UEが5Gネットワークからサービスを受信することを可能にする。部分登録は、プライマリPLMNを介してセカンダリPLMNにSIMを登録するためにUEによって呼び出される。この登録を実行することにより、UEは、UEがセカンダリPLMNにアクティブに登録されていないときに、すべてのページング要求を、プライマリPLMNを通してUEに転送するようにセカンダリPLMNに通知している。他方、間接登録は、TS 23.502[2]に見られる一般登録手順で概説されているように、プライマリPLMNを通してセカンダリPLMNとの完全な登録を実行する。間接登録手順はまた、UEがセカンダリPLMNとアクティブに通信していないときに、すべてのページング要求をプライマリPLMNに転送するようにセカンダリPLMNに通知する。両方の登録手順において、セカンダリPLMNを伴うUEのRM状態は、RM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに遷移する。間接登録の場合、AMFはUEにサービスするために割り当てられ、AMFがUEにサービスするために割り当てられない部分登録とは異なる。
5G登録手順と同様に、UEは、ネットワークからサービスを受信できるようにするために、LTEシステムのコアネットワークとのアタッチ手順を実行する必要がある。アタッチ手順は、UEを認証し、UEがネットワークと安全に通信するためのコンテキストを確立することによって、UEをコアネットワークに登録する。マルチSIMの場合、複数のSIMの登録をサポートするためにアタッチ手順が強化されることが提案される。本明細書では、1)部分的アタッチメント、2)間接的アタッチメント、および3)MUSIMアタッチの強化について説明する。MUSIMアタッチは、複数のアタッチ要求を単一の要求、例えば、プライマリSIMに対するアタッチ要求とセカンダリSIMに対する1つまたは複数のアタッチ要求とに組み合わせる。MUSIMアタッチ手順は、5Gシステムにも同様に適用することができる。
記載されたすべての登録およびアタッチ手順について、UEは、UEで構成された情報(例えば、ユーザによる)などの対応する要求メッセージにマルチSIM支援情報を含めることができる。支援情報は、マルチSIM動作のための既存のページングメカニズムを強化するためにネットワークによって使用され得る。例えば、支援情報は、ダウンリンクデータが特定のSIMに利用可能であるときにUEをページングするかどうかおよびいつページングするかを通知する優先順位付け情報を提供することができる。さらに、支援情報は、複数のSIMのページング衝突を回避するように、ネットワークがページング機会に対応する識別子をどのように割り当てることができるかに関する情報を提供することができる。以下で、マルチSIM支援情報についてより詳細に説明する。
(部分登録)
UEは、主に、セカンダリPLMNとのUEのRM状態がRM-INACTIVEであるときはいつでも、プライマリPLMNを通してUEにすべてのページング要求を転送するようにセカンダリPLMNを構成するために部分登録を実行する。この手順により、UEは、UEがアクティブに通信しているPLMNに関係なく、アクティブSIMに関連付けられたページング機会に、ページング要求がSIM1に対するものであるかSIM2に対するものであるかにかかわらず、すべてのページング要求を受信することができる。結果として、UEは、ページング要求を受信するためにSIM間でネットワーク接続を切り替える必要がない。実際、この手順は、UEがすべてのページング要求を受信することを保証するが、SIM間でUEを切り替えるための手順は、切り替えタイミングがページング要求のタイミングと整列されていない場合、ページング要求を見逃す可能性がある。部分登録強化は、ページ要求転送機能が、UDMに追加された新しい機能である、UDMに由来することを可能にすることに留意されたい。
図10は、PLMN1を通してSIM2の部分登録手順を開始するUEを示す。図は、SIM2の部分登録を行うことができる2つの場合を示している、すなわち1。両方のSIMが一緒にインストールされ、部分登録要求が初期登録要求(これはMUSIM登録と呼ばれる)または2の一部である場合。SIM1がインストールされた後にSIM2がインストールされ、UEがSIM1の初期登録を既に実行している場合。
ステップS1002:UEは、初期登録の登録タイプでSIM1のPLMN1に登録する。このとき、UEにはSIM1のみがインストールされる。しかしながら、SIM1とSIM2の両方が同時にインストールされる場合、UEは、UEがSIM1のPLMN1に登録するときに、適切なSIM2識別子(例えば、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCI)を伴うマルチSIM指示を含むことができる。この場合、部分登録要求は、SIM1に対して実行される一般登録手順(TS 23.502[2]に記載の一般登録手順)の一部として統合されることが提案されている。この手順は、MUSIM登録と呼ばれる場合がある。初期登録要求への追加は、上記のように、マルチSIM指示、部分登録インジケータ、および1つまたは複数のSIM2識別子を含むことである。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、部分登録インジケータは登録タイプパラメータ内に組み込まれてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。この場合、処理はステップS1006にスキップされる。
ステップS1004:UEがSIM1のPLMN1への登録に成功し、SIM2がUEにインストールされた後に、場合によっては、UEがPLMN1にマルチSIMデバイスであり、マルチSIM指示およびSIM2識別子を含むことを通知するために、部分登録要求がUEによって開始され得る。この要求の登録タイプは、部分登録であってもよいし、部分登録インジケータが提供されてもよい。この時点で、SIM1のRM状態はRM-REGISTEREDであり、SIM2(PLMN2を伴う)についてはRM-DEREGISTEREDである。SIM2識別子は、PLMN2によってUEに対してSIM2を認証するために使用され、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIからなり得る。部分登録要求は、新たに定義された手続きであってもよいし、一般登録手続きの一部として組み込まれてもよい。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよいし、スタンドアロンインジケータであってもよい。マルチSIMインジケータは、登録手順中にマルチSIM動作をサポートする適切なネットワークエンティティをチェックおよび選択するためにネットワークエンティティによって使用され得る。
ステップS1006:RAN1は、SIM1に対して以前に確立されたN2インターフェースを介して部分登録要求をAMF1に転送する。MUSIM登録の場合、RAN1はAMF1を選択して要求を処理する。
ステップS1008:マルチSIM指示の存在および/またはUE102が部分登録を要求しているという事実により、AMF1 904は、マルチSIM指示および部分登録インジケータを伴いSIM2識別子をAUSF2 908に送信することによってSIM2についてUE102を認証するようにAUSF2 908を選択し要求する。要求がMUSIM登録であった場合、AMF1 904は最初にSIM1を登録し、その後SIM2に対する部分登録要求を送信することができる。PLMN1とPLMN2との間でローミング協定が成立しており、各PLMN内のAMFは、部分登録要求を転送するために、他のPLMNのAUSFのコンタクト情報を用いて構成されてもよいと想定されることに留意されたい。AMF1 904とAUSF2 908との間の通信は、例えば、対応するPLMNのSEPPSを通してN32インターフェースを介して確保されることも想定される。
ステップS1010:AMF1 904は、部分登録要求をAUSF2 908に転送し、部分登録に設定された登録タイプ、または部分登録インジケータを含む、マルチSIM指示は優先ネットワーク挙動のオプションとして符号化され得、SIM2識別子、SIM1を伴うUEがPLMN1に対して認証されたことを示すAMF1 IDおよびUE ID、PLMN2がSIM2に対する将来のページング要求を転送することができるPLMN1のAMFのコンテキスト情報などを含み得る。ステップS1002では、登録タイプをSIM1の初期登録に設定したが、この登録要求はSIM2を対象としており、したがって、この要求に対する登録タイプの初期登録から部分登録への変更はAUSF2 908に対してであることに留意されたい。代替として、登録タイプは、初期登録として設定されてもよく、部分登録インジケータが要求に提供されてもよい。ステップS1002の登録タイプは、部分登録を伴う初期登録として符号化されてもよい。
ステップS1012:AUSF2 908は、SIM2のためにUEの認証を実行し、UDM2 910において加入情報を作成または更新することができる。UDM2 910は、ページング要求がSIM2を対象とするときを示すために使用されるSIM2のための一時的識別子をUE102にプロビジョニングすることができる。加えて、SIM2のRM状態は、PLMN1を通したUEへのページング要求の転送を可能にするためにRM-INACTIVEに更新される。この場合のRM状態は、ページング要求転送が有効にされていることを示すためにUDMの加入データに保存された指示であり得る。
ステップS1014:AUSF2がSIM2のUEを認証した後、部分登録受諾メッセージがAMF1に返される。部分登録受諾メッセージは、変更された登録受諾メッセージであってもよい。AUSF2は、以下の情報、すなわち、SIM2の認証が成功したという指示、UDM2によってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのRM状態がRM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに変更されたという指示、PLMN1によってSIM1のために転送されたページング要求を受信するためのサポートの確認応答、PLMN1からページング要求を受信するためのMMEのコンタクト情報、およびSIM2の登録タイマを、受諾メッセージに含めることができる。UEのための一時的識別子は、UEがPLMN1にアクティブに登録されている間にSIM2のためのページがあるときはいつでもUEをページングするために使用される。加えて、デフォルトAMFのコンタクト情報は、将来のページング要求がUDMではなくデフォルトAMFから発生する可能性があることをAMF1に通知するために、受諾メッセージに含まれてもよい。
ステップS1016:AMF1は、RAN1を通して部分登録受諾メッセージをUEに転送し、AUSF2からAMF1に返された情報を含む。受諾メッセージは、SIM2の認証成功の指示、UDM2によってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのRM状態がRM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに変更されたという指示、およびSIM2のための登録タイマを含み得る。UEのための一時的識別子は、UEがPLMN1にアクティブに登録されている間にSIM2のためのページがあるときはいつでも、ページング要求転送機能を使用してPLMN2からUEをページングするために使用される。代替として、AMF1は、代わりにPLMN1でUEをページングするために使用され得るSIM2に対して別個の一時的識別子を割り当てることができる。この一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会がSIM1に関連付けられたページング機会と重複して発生するようなものであり得る。したがって、UEは、SIM1とSIM2の両方のページを受信するために、1つのページング機会を監視するだけでよい。AMF1は、代替として、UEが1つのページング機会を監視するだけでよく、すべてのSIMのページを受信することができるという事実を維持しながら、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができる。各SIMに対するUEのRM状態はUEで更新され、すなわちSIM1に対してはRM-REGISTEREDおよびSIM2に対してはRM-INACTIVEである、AMF1のものと一致するはずである。
この手順は、UDMが一時的識別子をUEに割り当てること、および一時的識別子がUEに提供されることを提案する。この一時的識別子は、新しいタイプの5G-GUTIであってもよい。この5G-GUTIは、既存の5G-GUTIフォーマットと互換性のある方法でフォーマットすることができる。例えば、
GUAMIは、UDM/UDRに解決できるように、<MCC>および<MNC>のみを含んでもよい。GUAMIが<AMF Region ID><AMF Set ID>および<AMF Pointer>を含まないという事実は、5G-GUTIがUDMによって割り当てられたことを示し得る。
5G-GUTIの5G-TMSIは、UDMによってUEに割り当てられた一時的識別子であってもよいし、SUCIまたはGPSIであってもよい。この一時的識別子は、関連するSIMに対してページングされていることをUEが検出できるように、ページングメッセージに含めることができる。
(部分登録代替手法)
このセクションは、図11に示されている、UEが部分登録を実行するための代替手順を提案する。
ステップS1102:UEは、初期登録の登録タイプでSIM1のPLMN1に登録する。このとき、UEにはSIM1のみがインストールされる。しかしながら、SIM1とSIM2の両方が同時にインストールされる場合、UEは、UEがSIM1のPLMN1に登録するときに、マルチSIM指示、部分登録インジケータ、および適切なSIM2識別子(例えば、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCI)を含むことができる。この場合、部分登録要求は、SIM1に対して実行される一般登録手順(TS 23.502[2]に記載の一般登録手順)の一部として統合されることが提案されている。この手順は、MUSIM登録と呼ばれる場合がある。初期登録要求への追加は、上記のように、マルチSIM指示、部分登録インジケータ、および1つまたは複数のSIM2識別子を含むことである。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、部分登録インジケータは登録タイプパラメータ内に組み込まれてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。この場合、処理はステップS1106にスキップされる。
ステップS1104:UEがSIM1のPLMN1への登録に成功し、SIM2がUEにインストールされた後に、場合によっては、UEがPLMN1にマルチSIMデバイスであり、マルチSIM指示およびSIM2識別子を含むことを通知するために、部分登録要求がUEによって開始され得る。この要求の登録タイプは、部分登録であってもよいし、部分登録インジケータが提供されてもよい。この時点で、SIM1のRM状態はRM-REGISTEREDであり、SIM2(PLMN2を伴う)についてはRM-DEREGISTEREDである。SIM2識別子は、PLMN2によってUEに対してSIM2を認証するために使用され、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIからなり得る。部分登録要求は、新たに定義された手続きであってもよいし、一般登録手続きの一部として組み込まれてもよい。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよいし、スタンドアロンインジケータであってもよい。マルチSIMインジケータは、登録手順中にマルチSIM動作をサポートする適切なネットワークエンティティをチェックおよび選択するためにネットワークエンティティによって使用され得る。
ステップS1106:RAN1は、SIM1に対して以前に確立されたN2インターフェースを介して部分登録要求をAMF1に転送する。MUSIM登録の場合、RAN1はAMF1を選択して要求を処理する。
ステップS1108:AMF1は、SIM2識別子を調べることによってどのUDMに接続するかを決定する。SIM2識別子は、コンタクトされるべきUDMを決定するために使用されるMCCおよびMNCを含み得る。
ステップS1110:AMF1は、部分登録要求をUDM2に転送し、部分登録に設定された登録タイプ、または部分登録インジケータ、マルチSIM指示は優先ネットワーク挙動のオプションとして符号化され得、SIM2識別子、SIM1を伴うUEがPLMN1に対して認証されたことを示すAMF1 IDおよびUE ID、PLMN2がSIM2に対する将来のページング要求を転送することができるPLMN1のAMFのコンテキスト情報などを含み得る。ステップS1102では、登録タイプをSIM1の初期登録に設定したが、この登録要求はSIM2を対象としており、したがって、登録タイプの初期登録から部分登録への変更であることに留意されたい。代替として、登録タイプは、初期登録として設定されてもよく、部分登録インジケータが要求に追加されてもよい。ステップS1102からの登録タイプは、部分登録を伴う初期登録として符号化されてもよい。
ステップS1112:UDM2がAMF1に応答し、AMF1がUEに応答する。応答は、UEが部分的に登録されることが許可されているかどうかをUEに示し、認証が保留中であることをUEに示す。メッセージはまた、認証を開始するためにネットワークから要求を受信するまでどれだけ待つ必要があるかをUEに示すタイマを含む。UEがネットワークから認証を開始する要求を受信する前にタイマが満了した場合には、UEは、別の部分登録要求を送信しない限り、認証を実行する要求を無視する。UDM2は、ページング要求がSIM2を対象とするときを示すために使用されるSIM2のための一時的識別子をUEにプロビジョニングすることができる。加えて、デフォルトAMFのコンタクト情報は、将来のページング要求がUDMではなくデフォルトAMFから発生する可能性があることをAMF1に通知するために、受諾メッセージに含まれてもよい。SIM2のRM状態は更新されないか、または認証が保留中であることを示す状態に更新されてもよい。
ステップS1114:AMFは、UEおよびPLMN2のAUSFとスライス固有セカンダリ認証を開始する。この手順は、「スライス固有の認証および許可」と題するセクションで上述されている。UDM2は、手順においてAAA-S 802の機能を提供することができる。UDM2は、一時的識別子をAMFに提供することによって一時的識別子をUEに提供することができる。AMFは、EAP成功メッセージで一時的識別子をUEに提供することができる。また、SIM2のための登録タイマを提供してもよい。図8は、AAA-P 804も示す。
部分登録では、UEにサービスを提供するために割り当てられたAMFはなく、その結果、UDMはUEに一時的なUE IDを割り当てる。この一時的なUE IDは、UEのアクティビティがあり、UEが対応する、非アクティブPLMNとRM-INACTIVE状態にあるときはいつでも、UEをページングするために使用される。この場合のRM状態は、ページング要求転送が有効にされていることを示すためにUDMの加入データに保存された指示であり得ることに留意されたい。この場合、非アクティブPLMNのUDMは、部分登録中にUEに割り当てられた一時的なUE IDを伴うアクティブPLMNのAMFにページングメッセージを送信することができる。加えて、UDMは、部分登録要求への応答でデフォルトAMFの識別子および/またはコンタクト情報を返すことができる。このデフォルトAMFは、UEがPLMNとRM-INACTIVE状態にあるSIMに対するページング要求を、UEが現在登録されているアクティブPLMNのAMFに送信するために利用され得る。
(部分アタッチ)
マルチSIMを利用するUEは、現在のPLMNにプライマリSIMを登録するだけでなく、それらの対応するPLMNに他のセカンダリSIMを登録するために部分アタッチ強化を使用することができる。図24は、部分アタッチ強化の手順を示す。この図は、部分アタッチがSIM1の初期アタッチとは別に実行されることを示しているが、例えば、後述するように、MUSIMアタッチ要求において、1つのアタッチ手順としても一緒に組み合わされてもよい。加えて、部分アタッチ強化は、各SIMに対してステップS2406からS2414を実行することによって複数のセカンダリSIMを部分アタッチすることをサポートすることができる。部分アタッチ強化は、ページ要求転送機能が、HSSに追加された新しい機能である、HSSに由来することを可能にすることに留意されたい。
ステップS2402:UEは、SIM1を使用してPLMN1に最初にアタッチする。PLMN1はアクティブPLMNと見なされ、SIM1はプライマリSIMと見なされる。このステップは、SIM1のみがUEにインストールされているときに最初に実行されてもよい。2つ以上のSIMが同時にUEにインストールされる場合、1つのアタッチ要求で複数のSIMを一緒に登録するために結合されたアタッチ手順が実行されてもよい。この結合されたアタッチ要求は、MUSIMアタッチと呼ばれ、通常のアタッチ要求の情報に加えて、マルチSIMインジケータ、部分アタッチインジケータ、および各SIMの適切なSIM識別子(例えば、IMSI、GUTIなど)を含むことができる。この場合、部分アタッチは、TS 23.401[9]からのアタッチ手順の一部として統合される。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、部分アタッチインジケータは、アタッチタイプパラメータで搬送されてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。結合されたアタッチ要求の場合、手順はステップS2406にスキップする。
ステップS2404:しばらくしてから、部分アタッチ手順が開始される。例えば、これは、物理SIMを挿入することによって、eSIMの構成を通して、GUIまたはAPIを通したUE上のアプリケーションからの要求に基づいて、またはPLMN1によるアタッチ手順の完了直後に、SIM2がUEに追加されるときに行われ得る。SIM2はセカンダリSIMと見なされ、PLMN2に関連付けられる。PLMN2は非アクティブPLMNと見なされる。次いでUEは、PLMN1を通してPLMN2への部分アタッチ要求を実行する。この要求は、マルチSIMインジケータおよび各SIMの適切なSIM識別子(例えば、IMSI、GUTIなど)を含むことができる。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよいし、スタンドアロンインジケータであってもよい。マルチSIMインジケータは、ネットワークエンティティによって、アタッチ手順中にマルチSIM動作をサポートする適切なネットワークエンティティをチェックおよび選択し、ページング要求転送を有効にするために使用され得る。
ステップS2406:部分アタッチ要求または部分アタッチ指示に応答して、PLMN1のMMEは、それぞれのSIMに対する部分アタッチ要求を処理するために適切なHSSを選択する。SIM2に提供される識別子は、MCCおよびMNCを含んでもよく、またはコンタクトされるべきHSSを決定するために使用されるMCCおよびMNCに解決されてもよい。PLMN1のMMEは、コアネットワーク構成、ローミング協定、またはマルチSIM動作をサポートする他のメカニズムに起因して、異なるPLMNの他のHSSのコンタクト情報をプロビジョニングされてもよく、その結果、MMEは、それらのセカンダリSIMの任意の部分アタッチメッセージを他のPLMNのデフォルトのHSSに転送することができる。
ステップS2408:MME1 2402は、選択されたHSSに部分アタッチ要求を送信する。要求は、部分アタッチインジケータ、優先ネットワーク動作のオプションとして符号化され得るマルチSIMインジケータ、SIM2識別子、SIM1を伴うUEがPLMN1に対して認証されたことを示すためのMME1 IDおよびUE IDなどを含み得る。MME1は、PLMN2がSIM2に対するページング要求を転送することができるPLMN1のMMEのコンテキスト情報をさらに提供することができる。PLMN1におけるこのMMEは、ページング要求転送をサポートするように構成され得、UEがページを受信するように、PLMN2から適切なネットワークエンティティ(例えば、UEモビリティの場合にUEがアタッチされるMME)にページング要求を転送することが可能であり得る。
ステップS2410:PLMN2のHSSは、SIM2のためにUEの認証を実行し、認証手順から得られた情報ならびにMME1によって提供された情報など、UEに関するコンテキスト情報を保存することができる。HSS2 2404はまた、SIM2のためにUEに一時的識別子を割り当てることができ、この識別子は、PLMN1を通してUEに将来転送されるSIM2のページング要求を識別するためにHSS2によって使用され得る。最後に、SIM2を伴うUEがPLMN2に登録されているが、PLMN2とアクティブに通信していないことを示すために、SIM2のEMM状態はHSS2でEMM-INACTIVEに設定される。この場合のEMM状態は、ページング要求転送が有効にされていることを示すためにHSSの加入データに保存された指示であり得る。
ステップS2412:PLMN2のHSSは、部分アタッチ手順の結果を示す部分アタッチ受諾応答をPLMN1のMMEに返す。応答は、SIM2の認証が成功したという指示、HSS2によってSIM2のために割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのEMM状態がEMM-DEREGISTEREDからEMM-INACTIVEに変更されたという指示、PLMN1によってSIM1のために転送されたページング要求を受信するためのサポートの確認応答、PLMN1からページング要求を受信するためのMMEのコンタクト情報、およびSIM2の登録タイマを含めることができる。部分アタッチが受諾されなかった場合、応答は、アタッチが受諾されなかった理由を詳述するさらなる情報を含むことができる。加えて、デフォルトMMEのコンタクト情報は、将来のページング要求がHSSではなくデフォルトMMEから発生する可能性があることをMME1に通知するために、受諾メッセージに含まれてもよい。
ステップS2414:PLMN1のMMEは、部分アタッチ手順のステータスに関する追加情報を提供する変更されたアタッチ受諾メッセージであり得る、部分アタッチ受諾メッセージをUEに返す。アタッチ手順が複数のSIMに対して実行された場合、各SIMに対して別々の登録ステータスが存在し得る。応答メッセージは、SIM2の認証が成功したことの指示、SIM2に割り当てられた一時的識別子、SIM2のUEのEMM状態がEMM-DEREGISTEREDからEMM-INACTIVEに変更されたことの指示、およびSIM2の登録タイマなど、PLMN2のHSSから返された情報を含むことができる。一時的識別子は、PLMN1に転送されるSIM2に対する将来のページング要求を識別するために使用される。加えて、PLMN1のMMEは、PLMN2によって割り当てられた一時的識別子を使用する代わりに、UEをページングするために使用され得るSIM2のために別個の一時的識別子を割り当てることができる。この一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会がSIM1に関連付けられたページング機会と重複するようなものであり得る。結果として、UEは、SIM1とSIM2の両方のページを受信するために、1つのページング機会を監視するだけでよい。MMEは、代替として、UEが1つのページング機会を監視するだけでよく、すべてのSIMのページを受信することができるという事実を維持しながら、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができる。各SIMのUEのEMM状態が更新される。このシナリオでは、SIM1のEMM状態はEMM-REGISTEREDであり、SIM2についてはEMM-INACTIVEである。同様に、PLMN1のMMEにおけるEMM状態は、SIM1に対してEMM-REGISTEREDであり、SIM2に対してEMM-INACTIVEである。PLMN1のMMEは、SIM1およびSIM2に対してそれぞれ別々のEMM状態を維持することができる。
(間接登録)
間接登録手順は、部分登録手順と一般登録手順との機能的組み合わせである。部分登録手順および間接登録手順の両方は、PLMN1を通してUEにページング要求を転送するようにPLMN2を構成するためのマルチSIM指示およびSIM2識別子を含む。しかしながら、各手順のインジケータは異なり(すなわち、部分的とは対照的に間接的)、間接登録手順は、ネットワークスライスを割り当て、UEポリシー情報をUEに提供するためのPLMNの追加機能を提供する。間接登録はまた、UEにサービスするためのAMFを割り当てる。
図12は、PLMN1を通してSIM2の間接登録手順を開始するUEを示す。なお、部分登録手順と同様に、間接登録手順を一般登録手順と統合して、1つの要求内でSIM1(直接登録)とSIM2(間接登録)の両方を一緒に登録してもよい。この手順は、後述するように、MUSIM登録と呼ばれ得る。同様に、間接登録手順は、一般登録手順とは別に実行されてもよい。
ステップS1202:UEは、初期登録の登録タイプでSIM1のPLMN1に登録する。このとき、UEにはSIM1のみがインストールされる。しかしながら、SIM1とSIM2の両方が同時にインストールされる場合、UEはまた、UEがSIM1のPLMN1に登録するときに、マルチSIM指示、間接登録インジケータ、適切なSIM2識別子(例えば、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCI)、およびPLMN2の識別情報を含むことができる。この場合、SIM2の間接登録要求は、SIM1の一般登録手順の一部、例えば、MUSIM登録である。初期登録要求への追加は、マルチSIM指示、間接登録インジケータ、SIM2識別子、およびPLMN2の識別情報を含むことである。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、間接登録インジケータは登録タイプパラメータ内に組み込まれてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。この場合、手順はステップS1206にスキップし、SIM1の一般登録とSIM2の間接登録の両方が同時に実行されるか、または例えばSIM1の登録とその後のSIM2の登録のように連続的に実行されてもよい。
ステップS1204:UEがSIM1のPLMN1への登録に成功し、SIM2がUEにインストールされた後に、場合によっては、UEがPLMN1にマルチSIMデバイスであり、マルチSIM指示、SIM2識別子およびPLMN2の識別情報を含むことを通知するために、間接登録要求がUEによって開始され得る。この要求の登録タイプは、間接登録であってもよいし、間接登録インジケータが提供されてもよい。この時点で、SIM1のRM状態はRM-REGISTEREDであり、SIM2(PLMN2を伴う)についてはRM-DEREGISTEREDである。SIM2識別子は、PLMN2によってUEに対してSIM2を認証するために使用され、SUPI(例えば、IMSI)、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIからなり得る。間接登録要求は、新たに定義された手順であってもよいし、登録タイプが間接登録として設定された一般登録手順の一部として、または間接登録インジケータを含めて組み込まれてもよい。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよいし、スタンドアロンインジケータであってもよい。マルチSIMインジケータは、登録手順中にマルチSIM動作をサポートする適切なネットワークエンティティをチェックおよび選択するためにネットワークエンティティによって使用され得る。
ステップS1206:RAN1 902は、SIM1に対して以前に確立されたN2インターフェースを介して一般または間接登録要求をAMF1 904に転送する。MUSIM登録の場合、RAN1 902はAMF1 904を選択して要求を処理する。
ステップS1208:AMF1 904は、図10または図11のステップS1008からS1014を実行して、SIM2のUEを認証する。このステップは、SIM2のためのUEの部分登録手順を完了し、PLMN2がUDM2から生じるページング要求をUEに転送することを可能にする。加えて、デフォルトAMFのコンタクト情報は、将来のページング要求がUDMではなくデフォルトAMFから発生する可能性があることをAMF1に通知するために、受諾メッセージに含まれてもよい。
ステップS1210aおよびb:AMF1はUEのスライス選択加入データをUDM2に要求し、UDM2はスライス選択データをAMF1に応答する。
ステップS1212aおよびb:AMF1は、ステップS1210aおよびbから取り出されたスライス選択データを使用して、NSSF1 1202を通してNSSF2 1204にNnssf_NSSelection_Get要求を実行する。AMF1は、要求されたNSSAIおよび他のスライス関連パラメータをNSSF2に提供する。NSSF2は、許可されたNSSAIおよび他のNSSAI関連パラメータ、ならびにネットワークスライスインスタンスのNF/サービスをAMF1が選択するためのNRF 302を含む応答を返す。
ステップS1214aおよびb:AMF1は、NRF2 1208からNRF1 1206に問い合わせて、UEの間接登録要求にサービスするための適切なAMFを見つける。NRF2は、間接登録要求を処理するためにPLMN2内の潜在的なAMFのリストを返す。
ステップS1216:AMF1は間接登録要求をAMF2に転送し、AMF2はSIM2を使用してUEの一般登録手順を実行する。この一般登録手順はまた、マルチSIM指示、間接登録インジケータ、およびステップS1208で受信された適切なSIM2識別子または一時的識別子を含むことができる。AMF1は、ステップS1214からNRF2を通して、またはステップS1208からUDM2を通して、マルチSIM動作(例えば、ローミング協定を通じて)をサポートするネットワーク構成を通してAMF2のコンタクト情報を取得することができる。一般登録手順の完了時に、AMF1に返された登録受諾メッセージは、SIM2の認証が成功したという指示、AMF2によってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのRM状態がRM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに変更されたという指示、PLMN1によってSIM1のために転送されたページング要求を受信するためのサポートの確認応答、PLMN1からページング要求を受信するためのMMEのコンタクト情報、およびSIM2の登録タイマを含むことができる。UEのための一時的識別子は、UEがPLMN1にアクティブに登録されている間にSIM2のためのページがあるときはいつでもPLMN2からUEをページングするために使用される。代替として、AMF1は、代わりにPLMN1でUEをページングするために使用され得るSIM2に対して別個の一時的識別子を割り当てることができる。この一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会がSIM1に関連付けられたページング機会と重複するようなものであり得る。したがって、UEは、SIM1とSIM2の両方のページを受信するために、1つのページング機会を監視するだけでよい。AMF1は、代替として、UEが1つのページング機会を監視するだけでよく、すべてのSIMのページを受信することができるという事実を維持しながら、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができる。各SIMに対するUEのRM状態はUEで更新され、すなわちSIM1に対してはRM-REGISTEREDおよびSIM2に対してはRM-INACTIVEである、AMF1のものと一致するはずである。
ステップS1218:AMF1はAMF2から受信した登録受諾メッセージをRAN1に返し、RAN1は登録受諾メッセージをUEに転送する。受諾メッセージは、SIM2の認証成功の指示、一般登録手順またはAMF1によってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのRM状態がRM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに変更されたという指示、およびSIM2のための登録タイマを含み得る。UEのための一時的識別子は、UEがPLMN1にアクティブに登録されている間にSIM2のためのページがあるときはいつでもUEをページングするために使用される。
間接登録の代替手順が図13に示されており、AMF1は、マルチSIM動作のサポートの一部としてAMF2のコンタクト情報でプロビジョニングされる。AMF2は、マルチシムサポートの場合にAMF1がコンタクトするためのPLMN2のデフォルトAMFとして構成される。間接登録要求を受信すると、AMF1は、PLMN2のコンタクトリストを検索し、間接登録要求をAMF2に直接転送することができる。AMF2は、AMF1から転送された要求に基づいてUEにサービスするためにPLMN2内の別のAMFを選択することが可能である。その時点から、TS 23.502[2]からの一般登録手順が実行されるが、間接登録をサポートするための変更のために更新を伴う。
ステップS1302~S1306:これらのステップは、図12に示す手順に対して実行されるのと同じステップである。
ステップS1308:AMF1にはAMF2のコンタクト情報がプロビジョニングされており、SIM2のためのUEの間接登録をPLMN2に送信する。AMF1は、マルチSIM指示の存在、または登録タイプもしくはインジケータが間接登録に設定されているかどうかに基づいてこの決定を行う。間接登録要求は、間接登録に設定された登録タイプ、または間接登録インジケータ、マルチSIM指示は優先ネットワーク挙動のオプションとして符号化され得、SIM2識別子、SIM1を伴うUEがPLMN1に対して認証されたことを示すAMF1 IDおよびUE ID、PLMN2がSIM2に対する将来のページング要求を転送することができるPLMN1のAMFのコンテキスト情報などを含み得る。ステップS1302の要求が一般登録要求であった場合には、AMF1は、登録タイプが間接登録に設定され得る新しい間接登録要求を生成し、マルチSIM指示とSIM2識別子の両方を提供する。代替として、登録タイプは、初期登録として設定されてもよく、間接登録インジケータが要求に追加されてもよい。登録タイプは、部分登録を伴う初期登録として符号化されてもよい。
ステップS1310:TS 23.502[2]からの一般登録手順は、PLMN2上のSIM2に対して実行されるが、図12に概説されているように間接登録をサポートするための機能を含むように変更される。
ステップS1312:AMF1はAMF2から受信した登録受諾メッセージをRAN1に返し、RAN1は登録受諾メッセージをUEに転送する。受諾メッセージは、SIM2の認証が成功したという指示、一般登録手順によってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのRM状態がRM-DEREGISTEREDからRM-INACTIVEに変更されたという指示、PLMN1によってSIM1のために転送されたページング要求を受信するためのサポートの確認応答、PLMN1からページング要求を受信するためのMMEのコンタクト情報、およびSIM2の登録タイマを含めることができる。UEのための一時的識別子は、UEがPLMN1にアクティブに登録されている間にSIM2のためのページがあるときはいつでもPLMN2からUEをページングするために使用される。代替として、AMF1は、代わりにPLMN1でUEをページングするために使用され得るSIM2に対して別個の一時的識別子を割り当てることができる。この一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会がSIM1に関連付けられたページング機会と重複するようなものであり得る。したがって、UEは、SIM1とSIM2の両方のページを受信するために、1つのページング機会を監視するだけでよい。AMF1は、代替として、UEが1つのページング機会を監視するだけでよく、すべてのSIMのページを受信することができるという事実を維持しながら、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができる。各SIMに対するUEのRM状態はUEで更新され、すなわちSIM1に対してはRM-REGISTEREDおよびSIM2に対してはRM-INACTIVEである、AMF1のものと一致するはずである。
PLMNが同じであるか異なるかにかかわらず、UEがそれぞれのPLMNに各SIMを登録した後に間接登録を実行することもできる。言い換えれば、マルチSIM UEは、最初にSIM1をPLMN1に登録し、次にSIM2をPLMN2に登録し、最後に間接登録を行う。PLMN1およびPLMN2への登録の順序は関係しないことに留意されたい。SIMがそれぞれのPLMNに登録された後、次いでUEは、主にSIMの1つ、例えばユーザによって構成されたプライマリSIM(例えばSIM1)上で動作することを決定することができる。この場合、UEは、SIM2のPLMN1のユーザプレーンを介してPLMN1からPLMN2への間接登録を実行することができる。
図39は、マルチSIM UEがアクティブSIMのユーザプレーンを介して非アクティブSIMの間接登録を実行する手順を示す。間接登録手順を実行する前に、UEは、対応するPLMNに個別に登録していた、例えば、SIM1をPLMN1に、およびSIM2をPLMN2に登録していた。次に、UEは、PLMN1上のSIM1に対して作成されたPDUセッションを使用してSIM2の間接登録手順を実行する。UEのユーザは、SIM1が好適なSIMであるように、またはユーザが重要なアクティビティを完了するために一定期間PLMN1に接続されたままであり、同時にSIM2に対するページング要求などのモバイル終端サービスを受信することもできるようにUEを構成することによってこの手順をトリガしている場合がある。
ステップS3902:UEは、それぞれのSIMに対してPLMN1およびPLMN2に別々に登録する。マルチSIM動作の一部として、UEは、ページングメッセージを監視し、各SIMの登録状態がRM-REGISTEREDのままであることを確保するために、2つのPLMN間の通信を周期的に切り替える。
ステップS3904:UEは、SIM1がデータ接続を確立するためにPLMN1上でPDUセッションを確立する。1つまたは複数のPDUセッションが作成され得る。PDUセッションの1つは、UEのユーザによって行われる音声通話またはユーザが中断されることを望まない重要なダウンロードなどの重要なアクティビティのために確立され得る。別のPDUセッションは、UEがPLMNに登録された後に確立されるインターネットへの一般的な接続に関連付けられ得る。これとは別に、UEはまた、PLMN2上でSIM2のPDUセッションを確立した。
ステップS3906:ステップS3904からのSIM1アクティビティがUEのユーザにとって重要であった場合、ユーザは、SIM1のサービスが中断されないようにGUIを介して構成することができる。この構成により、UEは、2つのPLMN間の切り替え通信を無効にし、場合によっては構成された時間期間、構成された位置などの間、PLMN1に接続されたままになる。代替として、UEのユーザは、SIM1がプライマリSIMであり、SIM2がセカンダリSIMであるように構成していてもよい。その結果、UEは、ユーザがPLMN1に接続したままにする方を好むという決定を行う。
ステップS3908:ステップS3906で行われた決定の結果として、UEは、PLMN1のユーザプレーンを介してPLMN2のN3IWFに間接登録要求を送信する。UEは、ステップS3904で作成されたPDUセッション、および間接登録を送信するためにPLMN2からPCFによってUEに配信されたアクセスおよびモビリティポリシーでUEにプロビジョニングされたN3IWF2のアドレスを利用する。登録メッセージは、要求に以下の情報、すなわち、マルチSIMインジケータ、間接登録インジケータ、SIM2識別子、任意選択の時間期間、位置情報、PLMN2がUEのダウンリンクデータをバッファリングすべきかどうか、UEがPLMN1のユーザプレーンを介して到達可能であることなどを含み得る。UEは、外部メカニズム(例えば、STUNプロトコル)を通してその公開IPアドレスを取得し、間接登録メッセージのアドレスをN3IWF2に提供することができる。UEが一意のIPv6アドレスまたはプレフィックスを割り当てられた場合、UEは、間接登録メッセージでアドレスまたはプレフィックスをN3IWF2に提供することができる。代替として、UEは、提案された機能を可能にするために、N3IWF2へのセキュアなトンネルを確立することができる。UEはまた、PLMN1のユーザプレーンを介してUEに送信されるNAS通知においてPLMN2によって提供される将来のページング要求を関連付けるためのPDUセッションIDを示すことができる。PDUセッションIDは、PLMN2上のUEによって以前に確立されたPDUセッションであり得る。
ステップS3910:AMF2は、PLMN2のN3IWFを通してUEから受信した登録要求を処理する。マルチSIMインジケータの存在は、UEがマルチSIMデバイスであることをAMFに通知し、間接登録要求は、この要求の発信元であるPLMNのユーザプレーンを介してUEに到達できることを示す。UEがPLMN1に接続されたままである時間を示すために時間期間が提供された場合、AMFはSIM2に関連付けられた登録タイマをリセットまたは一時停止し、UEによって提供された値に基づいて新しい一時停止タイマを有効にすることができる。AMF2は、要求のステータス、AMFがUEの登録を一時停止する時間値、PLMN2が、UEによって提供されなかった場合にUEに転送される将来のページング要求を関連付けるPDUセッションIDなどを含むことができる受諾応答を間接登録に返す。
図39に示す手順は、PLMN2がPLMN1のユーザプレーンを介してUEにページング要求を転送することを可能にする。UEは、PLMN2から受信され得るNAS通知を受信することができるように、PLMN1上で確立されたPDUセッションを維持すると想定される。PLMN1上でPDUセッションを解放する前に、UEは、PLMN1のユーザプレーンを介してもはや到達できないことをPLMN2に通知する必要があり得る。セキュアなトンネルが作成された場合、UEは、セキュアなトンネルが有効である限り、ページング要求を受信することができる。
(間接アタッチ)
図25に示すように、LTEにおける部分アタッチの代替は、間接アタッチ強化である。間接アタッチは、初期アタッチ手順と考えることができるが、マルチSIM動作をサポートするために追加された機能に加えて、ホームPLMNで直接実行するのではなく、別のPLMNから間接的に実行され得る。この場合、PLMN1を通してSIM2に対して間接アタッチ手順が実行される。その結果、SIM2の登録に関するコンテキスト情報がPLMN2のMMEに確立され、デフォルトベアラもPLMN2のSGWおよびPGWに作成され得る。部分アタッチの場合と同様に、間接アタッチは、ページング要求転送を可能にする、図25のステップS2502において実行される一般的なアタッチ手順として組み込まれ得る。間接アタッチはまた、UEにサービスを提供するためにMMEを割り当てる。
ステップS2502:UEは、アクティブPLMNである、PLMN1へのSIM1のアタッチ手順を実行する。このステップは、SIM1のみがUEにインストールされているときに最初に実行されてもよい。2つ以上のSIMが同時にUEにインストールされる場合、1つのアタッチ要求で複数のSIMを一緒に登録するために結合されたアタッチ手順が実行されてもよい。この結合されたアタッチ要求は、マルチSIMインジケータ、間接アタッチインジケータ、各SIMの適切なSIM識別子(例えば、IMSI、GUTIなど)、およびUEがSIM1のPLMN1に登録するときのPLMN2の識別情報を含むことができる。この場合、間接アタッチは、TS 23.401からのアタッチ手順の一部として統合され、後述するMUSIMアタッチと呼ばれることがある。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、間接アタッチインジケータは、アタッチタイプパラメータで搬送されてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。手順は、MUSIMアタッチ要求のステップS2506にスキップし、要求は、同時に、または例えばSIM1の登録、次いでSIM2の登録のように順次に実行されてもよい。
ステップS2504:しばらくしてから、間接アタッチ手順が開始される。例えば、これは、物理SIMを挿入することによって、eSIMの構成を通して、GUIを通したUE上のアプリケーションからの要求に基づいて、またはPLMN1によるアタッチ手順の完了直後に、SIM2がUEに追加されるときに行われ得る。SIM2はセカンダリSIMと見なされ、PLMN2に関連付けられ、PLMN2は非アクティブPLMNと見なされる。次いでUEは、PLMN1を通してPLMN2への間接アタッチ要求を実行する。この要求は、マルチSIMインジケータ、各SIMの適切なSIM識別子(例えば、IMSI、GUTIなど)、および他のPLMNの識別情報を含むことができる。マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよいし、スタンドアロンインジケータであってもよい。マルチSIMインジケータは、ネットワークエンティティによって、アタッチ手順中にマルチSIM動作をサポートする適切なネットワークエンティティをチェックおよび選択し、ページング要求転送を有効にするために使用され得る。
ステップS2506:間接アタッチ要求または間接アタッチ指示に応答して、PLMN1のMMEは、それぞれのSIMに対する間接アタッチ要求を処理するために適切なMMEを選択する。SIM2に提供される識別子は、MCCおよびMNCを含んでもよく、またはコンタクトされるべきMMEを決定するために使用されるMCCおよびMNCに解決されてもよい。PLMN1のMMEは、コアネットワーク構成、ローミング協定、またはマルチSIM動作をサポートする他のメカニズムに起因して、異なるPLMNの他のMMEのコンタクト情報でプロビジョニングされてもよく、その結果、PLMN1のMMEは、対応するMMEに間接アタッチ要求を転送することができる。
ステップS2508:MME1は、選択されたMMEに間接アタッチ要求を送信する。要求は、間接アタッチインジケータ、マルチSIMインジケータ、SIM2識別子、および接続要求に必要な他の情報を含むことができる。加えて、SIM1がPLMN1と認証されたことをPLMN2のMMEに通知するために、SIM1に関連付けられたMME1 IDおよびUE IDが提供されてもよい。MME1は、PLMN2がSIM2に対するページング要求を転送することができる、またはPLMN1からSIM1に対するページング要求を受信するためにPLMN1のMMEのコンテキスト情報をさらに提供することができる。PLMN1におけるこのMMEは、ページング要求転送をサポートするように構成され得、UEがページを受信するように、PLMN2から適切なネットワークエンティティ(例えば、UEモビリティの場合にUEがアタッチされるMME)にページング要求を転送することが可能であり得る。MMEはまた、UEがPLMN2に接続されている時間の間、PLMN1からPLMN2へSIM1のページング要求を転送してもよい。
ステップS2510:間接アタッチ要求は、TS 23.401のE-UTRAN 3202アタッチ手順のステップ3から17に概説されているように処理される。ステップS2006で送信されたNASメッセージ応答は、PLMN2のRANノードに行く代わりに、PLMN1のMMEに再ルーティングされることに留意されたい。この手順から受信される間接アタッチ受諾応答は、手順の結果のステータスを含む。応答は、SIM2の認証が成功したという指示、MME2 2502によってSIM2のために割り当てられた一時的識別子、SIM2のためのUEのEMM状態がEMM-DEREGISTEREDからEMM-INACTIVEに変更されたという指示、PLMN1によってSIM1のために転送されたページング要求を受信するためのサポートの確認応答、PLMN1からページング要求を受信するためのMMEのコンタクト情報、およびSIM2の登録タイマを含めることができる。間接アタッチが受諾されなかった場合、応答は、アタッチが受諾されなかった理由を詳述するさらなる情報を含むことができる。
ステップS2512:PLMN1のMMEは、間接アタッチ手順のステータスに関する追加情報を提供する変更されたアタッチ受諾メッセージであり得る、間接アタッチ受諾メッセージをUEに返す。アタッチ手順が複数のSIMに対して実行された場合、各SIMに対して別々の登録ステータスが存在し得る。応答メッセージは、一時的識別子およびSIM2の成功した認証の指示など、PLMN2のMMEから返された情報を含むことができる。SIM2に割り当てられた一時的識別子は、PLMN1に転送されるSIM2に対する将来のページング要求を識別するために使用される。加えて、PLMN1のMMEは、PLMN2によって割り当てられた一時的識別子を使用する代わりに、UEをページングするために使用され得るSIM2のために別個の一時的識別子を割り当てることができる。この一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会がSIM1に関連付けられたページング機会と重複するようなものであり得る。結果として、UEは、SIM1とSIM2の両方のページを受信するために、1つのページング機会を監視するだけでよい。MMEは、代替として、UEが1つのページング機会を監視するだけでよく、すべてのSIMのページを受信することができるという事実を維持しながら、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができる。各SIMのUEのEMM状態が更新される。このシナリオでは、SIM1のEMM状態はEMM-REGISTEREDであり、SIM2についてはEMM-INACTIVEである。同様に、PLMN1のMMEにおけるEMM状態は、SIM1に対してEMM-REGISTEREDであり、SIM2に対してEMM-INACTIVEである。最後に、PLMN2のMMEにおけるEMM状態はSIM2に対してEMM-INACTIVEである。図25はまた、SGW2 2504およびPGW2 2506を含む。
図39に示すように5Gでユーザプレーンを介して実行される間接登録と同様に、間接アタッチ要求もLTEでユーザプレーンを介して送信され得る。この手順は、同様の方式で実行されるだろうが、含まれるメッセージおよびエンティティは、LTEメッセージおよびエンティティである。例えば、間接登録メッセージは、間接アタッチメッセージに置き換えられ、メッセージは、LTE RAN、SGW/PGW、ePDG、およびMMEを通過する。LTE RANおよびSGW/PGWはPLMN1に関連付けられ、同時にePDGおよびMMEはPLMN2に関連付けられる。ポリシーは、PLMN2のアクセスネットワークディスカバリー選択機能(ANDSF)ポリシーからもたらされ得る。
(MUSIM登録/アタッチ)
複数のSIMをサポートするための5GシステムとLTEシステムの両方の別の強化は、UEが同じ登録またはアタッチ要求で複数のSIMを登録することができるMUSIM登録またはアタッチ手順の導入によるものである。このMUSIM登録またはアタッチ手順は、どのオペレータがSIMを発行したかに応じて、同じまたは異なるPLMNへのSIMの登録をサポートすることができる。同じオペレータから取得されたSIMの場合、SIMは同じPLMNに登録されてもよく、PLMN内で、各SIMに1つずつ、個々のUEコンテキストが作成される。加えて、UEコンテキストは、ページング要求を転送するときに最適化を提供するために一緒にリンクされ得る。異なるオペレータから取得されたSIMの場合、UEは、アクティブPLMNに関連付けられたSIMを登録し、次いで、他のオペレータからのSIMをそれらの関連付けられたPLMNに登録するようにネットワークに要求することができる。SIMを異なるPLMNに登録するとき、コアネットワークは、上述した部分または間接登録/アタッチ手順のいずれかを使用することができる。図26は、一例示的なMUSIMアタッチ手順をより詳細に示す。図はLTEに関連する用語を使用しているが、手順は5Gシステムにも適用され得ることに留意されたい。
ステップS2602:MUSIM対応UEに2つのSIMがインストールされる。SIM1はプライマリSIMであり、PLMN1に関連付けられ、SIM2はセカンダリSIMであり、PLMN2に関連付けられる。図は2つのSIMのみを示しているが、3つ以上のSIMがUEにインストールされてもよく、アタッチ手順が各インストールされたSIMに拡張されることを除いて手順は同じままであることが理解されるに留意されたい。
ステップS2604:UEは、各インストールされたSIMが関連付けられたPLMNに登録されることになるMUSIMアタッチ要求を実行する。要求は、以下のすなわち、アタッチ手順に必要な他のデータに加えて、マルチSIMインジケータおよび各SIMの識別子を含むことができる。加えて、異なるPLMNに関連付けられたSIMをどのように登録するかをPLMN1のMMEに通知するために、部分アタッチ指示または間接アタッチ指示のいずれかが提供されてもよい。この指示は、SIMごとに、またはすべてのSIMに対して集合的に提供されてもよい。TS 23.401からのアタッチ手順が、ここで提案されたMUSIM機能を統合するように強化されている場合、マルチSIMインジケータは、優先ネットワーク挙動パラメータのオプションとして符号化されてもよく、またはスタンドアロンインジケータであってもよく、部分/間接アタッチインジケータは、アタッチタイプパラメータで搬送されてもよい。メッセージは、どのSIMがプライマリSIMであり、どのSIMがセカンダリSIMであり、非アクティブPLMNに登録するために使用されるべきであるかをさらに示すことができる。
ステップS2606:PLMN1のMMEは、プライマリSIMのアタッチ手順を実行する。UEは認証および許可され、登録コンテキストはSIM1のMME1上に作成される。この手順はまた、PLMN1のSGWおよびPGWにおけるUEのためのデフォルトベアラを生成し得る。SIM1はプライマリSIMであるため、アタッチが成功した場合、MMEのSIM1のEMM状態はEMM-REGISTEREDに設定される。
ステップS2608:PLMN1のMMEはまた、SIM1と同じオペレータに属する他のSIMを登録することができる。SIM2がSIM1と同じオペレータに属する場合、SIM2に対してアタッチ手順が実行され、SIM1の登録コンテキストとは別個のMMEにおいてSIM2の登録コンテキストが作成される。しかしながら、UEコンテキストは、ページング要求を転送するときに最適化を提供するために一緒にリンクされ得る。アタッチが成功した場合、SIM2のEMM状態は、UEのプライマリSIMではないため、EMM-INACTIVEになる。このステップは、SIM1と同じPLMNに属する複数のSIMに対して繰り返されてもよい。この特定の場合では、SIM2は別のPLMNに属するので、ステップS2608はスキップされる。
ステップS2610:PLMN1のMMEは、PLMN2とのSIM2に対して部分アタッチまたは間接アタッチのいずれかを実行する。UEは、ステップS2604においてどのアタッチ要求を実行すべきかの指示を提供していてもよく、またはMMEは、どのアタッチ手順を実行すべきかについて構成されていてもよく、またはコアネットワークは、どのアタッチ手順を実行すべきかを示すシステムポリシーを有していてもよい。PLMN1のMMEは、ここでは各SIMのEMM状態をEMM-INACTIVEに設定する。それぞれのPLMNの各SIMのEMM状態もEMM-INACTIVEに設定される。PLMN1とPLMN2との間で交換される情報は、以前に指定されたものと同じであり、UEのプライバシーを保護するために、特定の情報について暗号化されたNASコンテナ内にあり得る。
ステップS2612:PLMN1のMMEは、各SIMのすべてのアタッチ受諾結果を集約し、それらをUEに返す。PLMN1のMMEは、他のPLMNによって割り当てられた一時的識別子を使用する代わりに、UEをページングするために使用され得る各SIMのために別個の一時的識別子を割り当てることができる。これらの一時的識別子の割り当ては、関連するページング機会が、プライマリSIMに関連付けられたページング機会と重複するかまたは近接するようなものであり得る。結果として、UEは、すべてのSIMのページを受信できるようにするために、互いに近接したページング機会を監視するだけでよい。MMEは、代替として、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができるので、UEは、1つのページング機会を監視するだけでよいが、すべてのSIMのページを受信することができる。アタッチ受諾を受信すると、UEは各SIMに適切なEMM状態を設定する。この特定の場合では、SIM1のUEにおけるEMM状態はEMM-REGISTEREDであり、SIM2についてはEMM-INACTIVEである。
(マルチSIM動作のための5G登録状態)
5GSにおけるマルチSIM動作をサポートするために、新しい登録管理(RM)状態が提案される。RM-INACTIVEと呼ばれる新しい状態は、非アクティブPLMNを伴うUEのRM状態を指す。さらに、状態は、PLMNがコアネットワークで使用するためにSIMを認証したという事実を表す。SIM/UEに関連付けられたコアネットワーク内のあらゆる既存のUEコンテキストおよびPDUセッションは、あたかもUEがRM-REGISTERED、CM-IDLE、およびRRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態にあるかのように維持される。したがって、UEがRM-INACTIVE状態にあるとき、それはまたCM-IDLEおよびRRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態である必要がある。
RM-INACTIVE状態は、以下を意味する(図9のSIMおよびPLMNを参照)。
・UEは、SIM2のためにPLMN2に登録され、PLMN2からサービスを受信することができる(例えば、音声通話またはIMS通話、SMSメッセージなど)。
・UEはCM-IDLE状態にあり、PLMN2のコアネットワークとのNASシグナリングを有さない。
・UEは、PLMN2のいずれのRANノードにも接続されておらず、したがって、SIM2のためにPLMN2からページング機会を監視していない。
・UEは、PLMN2によってPLMN1に転送された場合、SIM2に対するページング要求を受信することができる。
・PLMN2のAMF(またはUDM)は、SIM2に対するページング要求をPLMN1のAMFに転送することによってUEをページングすることができる。
・PLMN2のAMFはUEの位置を知らない。
・セキュリティコンテキストは、UEとPLMN2との間のNASメッセージを保護するために、PLMN2内のAMFに格納され得る。
図14は、RM-INACTIVE状態を含むように更新されたRM管理状態を示す。UEは、リストされた手順を実行することによって、示されたRM状態からRM-INACTIVE状態に遷移することができる。
・RM-DEREGISTERED状態からRM-INACTIVE状態へ:
o部分登録手順の実行
o間接登録手順の実行
・RM-REGISTERED状態からRM-INACTIVE状態へ:
oSIM切り替え(例えば、定期的な登録更新)手順の実行
UEは、以下のようにしてRM-INACTIVE状態から遷移することができる。
・RM-INACTIVE状態からRM-REGISTERED状態へ
o登録手順の実行
oSIM切り替え(例えば、定期的な登録更新)手順の実行
・RM-INACTIVE状態からRM-DEREGISTEREDへ
o登録解除手順の実行(UEまたはネットワークのいずれかが開始)
・コアネットワークは、UEがRM-INACTIVE状態にあるときに定期的な登録更新を適時に実行しない場合(例えば、(マルチSIMポリシーにおける)登録タイマは、UEが定期的な登録更新手順を実行する前に満了する)、登録解除手順を開始することができる。
o登録更新要求が失敗した場合
UEがSIM切り替え手順を実行し、切り替えがコアネットワークによって受諾される場合、UEのRM状態はRM-REGISTEREDからRM-INACTIVEに遷移する。しかしながら、切り替えが拒否された場合、UEのRM状態はRM-DEREGISTEREDに遷移する。
以上の説明では、RM状態モデルを更新して新たな状態RM-INACTIVEを含めることを提案した。しかしながら、状態モデルに新しい状態を導入することは、UEの実装において複雑になる可能性がある。結果として、新しいRM-INACTIVE状態は、RM-REGISTERED状態のサブ状態として、またはRM-REGISTERED状態内の動作のモードとして考慮され得、その理由は、RM-INACTIVE状態とRM-REGISTERED状態の両方が、UEがコアネットワークに登録されており、コアネットワークからサービスを受信することができると推測するからである。さらに、RM-INACTIVEの特性の多くは、RM-REGISTERED状態の特性と同様である。しかしながら、1つの主な違いは、UEが非アクティブPLMNからのページング機会をアクティブに監視しておらず、したがって、ページング要求転送が必要とされることである。RM-INACTIVEは、「非アクティブ登録」サブ状態またはRM-REGISTERED状態の動作のモードと呼ばれることがある。したがって、この「非アクティブ登録」サブ状態またはモードは、図14および本開示の他の箇所で参照されるRM-INACTIVE状態を置き換えることができる。
(マルチSIM動作のためのLTEモビリティ管理状態)
同様に、LTEにおける強化モビリティ管理(EMM)状態は、5GS登録管理状態の機能と同様の機能を提供する。セカンダリSIMをそれらの対応するPLMNに登録するようにUEをサポートするために、それらのセカンダリSIMの登録の状態をすべてのエンティティに通知するための新しいEMM状態が提案される。新しい状態、EMM-INACTIVEは、セカンダリSIMがPLMNに登録されているが、UEがそのPLMNとアクティブに通信していないという事実を取り込む。アクティブな通信とは、UEがEMM-REGISTERED状態にあり、ECM-IDLE状態またはECM-CONNECTED状態のいずれかにあり得るという事実を指す。言い換えれば、UEは、NAS通知を受信することができ、またはコアネットワークからページングすることができる。PLMNとアクティブに通信していない場合であっても、UEが例えば電話メッセージまたはショートメッセージを受信するために、PLMN内にUEコンテキストが保存され得る。
EMM-INACTIVE状態は、以下を意味する(図25のSIMおよびPLMNを参照)。
・UEは、SIM2のためにPLMN2に登録され、PLMN2からサービスを受信することができる(例えば、音声通話またはIMS通話、SMSメッセージなど)。
・UEはECM-IDLE状態にあり、PLMN2のコアネットワークとのNASシグナリングを有さない。
・UEは、PLMN2のいずれのRANノードにも接続されておらず、したがって、PLMN2のRANノードからSIM2に対するページング要求をアクティブに監視していない。
・UEは、PLMN2によってPLMN1に転送された場合、SIM2に対するページング要求を受信することができる。
・PLMN2のMME(またはHSS)は、SIM2に対するページング要求をPLMN1のMMEに転送することによってUEをページングすることができる。
・PLMN2のMMEはUEの位置を知らない。
・セキュリティコンテキストは、PLMN2のMMEに格納され、PLMN2からUEへのメッセージを保護するために使用される。
図27は、新しい状態EMM-INACTIVE状態を組み込んだEMM状態モデルを示す。この状態遷移モデルは、UEとMMEの両方で実装される。UEは、リストされた手順を実行することによって、示されたEMM状態からEMM-INACTIVE状態に遷移することができる。
・EMM-DEREGISTERED状態からEMM-INACTIVE状態へ:
o部分アタッチ手順の実行
o間接アタッチ手順の実行
・EMM-REGISTERED状態からEMM-INACTIVE状態へ:
oSIM切り替え(例えば、登録更新要求)手順の実行
UEは、以下のようにしてEMM-INACTIVE状態から遷移することができる。
・EMM-INACTIVE状態からEMM-REGISTERED状態へ:
oアタッチ手順の実行
oSIM切り替え(例えば、登録更新要求)手順の実行
・EMM-INACTIVE状態からEMM-DEREGISTERED状態へ:
oデタッチ手順の実行(UEまたはネットワークのいずれかが開始)
・EMM-INACTIVE状態にあるときにUEがアタッチタイマを定期的に更新しない場合、コアネットワークはデタッチ手順を開始することができる。
o登録更新要求が失敗した場合
UEがSIM切り替え手順を実行し、切り替えがコアネットワークによって受諾される場合、UEのEMM状態はEMM-REGISTEREDからEMM-INACTIVEに遷移する。しかしながら、切り替えが拒否された場合、UEのEMM状態はEMM-DEREGISTEREDに遷移する。
以上の説明では、EMM状態モデルを更新して新たな状態EMM-INACTIVEを含めることを提案した。理論的には、提案された新しい状態は、既存の状態からの機能の明確な描写を提供し、複数のSIM UEをサポートすることによって導入された新しい機能を提供する。しかしながら、実際には、新しい状態は、既存の配置を考慮すると実現可能ではない場合がある。そのために、新しいEMM-INACTIVE状態は、EMM-REGISTERED状態のサブ状態として、またはEMM-REGISTERED状態内の動作のモードとして考慮され得、その理由は、両方の状態が、UEがコアネットワークに登録されており、コアネットワークからサービスを受信することができると推測するからである。さらに、EMM-INACTIVEの特性の多くは、EMM-REGISTERED状態の特性と同様である。しかしながら、1つの主な違いは、UEが非アクティブPLMN上のページング要求をアクティブに監視しておらず、したがって、ページング要求転送が必要とされることである。図25の例に戻って参照すると、UEは、(SIM2のための)PLMN2とEMM-REGISTERED状態にあるが、PLMN1を通してUEにあらゆるページング要求を転送するためにPLMN2を必要とする、「非アクティブ登録」サブ状態またはモードで動作している。したがって、EMM-INACTIVEは、EMM-REGISTERED状態の「非アクティブ登録」サブ状態またはモードと見なすことができる。したがって、この「非アクティブ登録」サブ状態またはモードは、図27および本開示の他の箇所で参照されるEMM-INACTIVE状態を置き換えることができる。
UEの各SIMのEMM状態は、マルチSIM動作のための電力消費を低減する最適化された動作を提供するためにUE内で組み合わされ得る。例えば、各SIMに対してPLMNおよびセル選択を実行する代わりに、マルチSIM UEは、SIM切り替え手順の後にそのPLMNに接続しようとするときに、アクティブSIMまたはターゲットPLMNに対してPLMNおよびセル選択を実行するだけで電力消費を最小限に抑えることができる。同様に、DRXタイマおよび他のNASタイマなどの特定のタイマは、非アクティブSIMのために維持する必要がない場合がある。表3は、2つのSIM UEの一例を示し、各SIMのEMM状態に基づいて最適化が実現され得る。表は2つのSIMの場合を示しているが、3つ以上のSIMをサポートするように容易に拡張することができることに留意されたい。状態の組み合わせのいくつかは、両方のSIMのEMM-INACTIVE状態などの一時的なものであり、SIM切り替え手順中に一時的に発生する可能性がある。
Figure 2022535915000006
(マルチSIMページング動作)
UEがSIM1およびSIM2の登録状態を登録し、対応するPLMNにリンクした後、いずれかのSIMに関連付けられたページング要求がアクティブPLMN上のUEに送信される。各PLMN内では、SIMが同じUEに属することをPLMNに通知するために、各SIMの登録状態が一緒に保存およびリンクされ得る。図15は、非アクティブPLMNである、PLMN2で発信され、アクティブPLMNである、PLMN1を通してUEによって受信されるページの一例を示す。PLMN1内では、SIM1の登録状態はRM-REGISTEREDであり、SIM2の登録状態はRM-INACTIVE(またはRM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモード)である。加えて、PLMN1は、PLMN2からUEへページング要求を転送することができるように、SIM間の一時的識別子マッピングを維持し得る。
ステップS1502:UEは、PLMN2とのUEのRM状態がRM-INACTIVEであるときに、SIM2のページをPLMN1に転送させるために、PLMN2とのSIM2の部分登録または間接登録のいずれかを実行している。UEは、PLMN1とRM-REGISTEREDおよびCM-IDLEにある。UEは、マルチSIM動作に対するユーザのプレファレンスのPLMNを構成するために、SIMの各々のPLMNにマルチSIM支援情報を提供することができる。以下で、マルチSIM支援情報についてより詳細に説明する。
ステップS1504:UEは、SIM1またはSIM2に関連付けられたページング機会を監視し、例えば、UEがPLMN1のAMFからSIM1のための一時的識別子およびSIM2のための別の一時的識別子を提供されているかどうかということである。AMFは、各識別子から計算されたページング機会が同時に重複するように一時的識別子を割り当てている場合があり、これにより、UEがページング機会を監視する必要がある時間が最小限に抑えられることに留意されたい。結果として、UEは、両方のSIMに適用される1つのページング機会のみを監視するだけでよい。3つ以上のSIMがある場合、AMFは、ページング機会が互いに衝突せず、互いに近接し得るように一時的識別子を割り当てている場合がある。これらの場合、UEは、複数のページング機会を監視しなければならない場合があるが、ページング衝突なしにすべてのSIMのページを依然として受信することができる。代替として、AMFは、UEに関連付けられたすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てることができるので、UEは、1つのページング機会を監視するだけでよい。
ステップS1506:SIM2が部分登録に登録された場合、ページング要求は、例えばSIM2に関連付けられた音声またはIMSコールから、UDM2のSIM2に対してPLMN2で発信される。UDM2は、ステップS1506においてAMF1を通してページング要求をUEに送信し、PLMN2からSIM2に割り当てられた一時的識別子にページが関連付けられていることを識別する。一時的識別子は、部分登録手順の終了時にUEに提供された。加えて、サービス優先順位付け情報は、ページが何のためのものであるかをUEに通知し、UEがPLMN2に切り替えるかどうかを決定するのを助けるために、ページング要求に含まれ得る。サービス優先順位付け情報は、サービスタイプ、およびUEがページングしているデータのソースを識別する追加情報を含むことができる。サービスタイプは、音声通話、SMSメッセージ、アプリケーションからなどの他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどであってもよい。追加情報は、呼び出し元またはSMSメッセージの電話番号、PDUセッションID、スライスインスタンスID、またはデータに関連付けられたアプリケーションIDであり得る。代替として、追加情報は、マルチSIM UEのユーザによって構成された優先順位付けレベルであってもよい。ページング要求は、UEのみが復号することができ、PLMN2によってSIM2に対して生成されたNAS通知の内容を含むことができるように、暗号化されたNASコンテナにカプセル化することができる。サービス優先順位付け情報の一時的識別子および場合によっては、サービスタイプは、PLMN1がNASコンテナを転送するUEを識別し、ページが何のためのものであるかの何らかの指示をUEに提供することを可能にするために暗号化されない場合がある。ページング要求のNASコンテナの内容はまた、メッセージを取り出するためにUEをPLMN2に接続させることなくUEに送信され得るSMSメッセージを含み得る。マルチSIM支援情報がPLMN2に提供された場合、PLMN2は、UEをページングするかどうかを決定することができる。例えば、ページに関連付けられたサービス優先順位付け情報が、マルチSIM支援情報に反映されるようにユーザにとって重要であるものとして構成されていない場合、PLMN2は、ステップS1506に示されたページングメッセージを送信しない。場合によっては、PLMN2は、UE識別子およびサービス優先順位付け情報のみを含むページング要求メッセージを転送するように構成されてもよい。一例は、ユーザが、すべてのページングメッセージがアクティブPLMNによってフィルタリングされるべきであり、したがって、すべての非アクティブPLMNが、ページング要求をフィルタリングするためにアクティブPLMNによって必要とされる情報のみを用いてページング要求を転送する必要があるように構成することである。
ステップS1508:代替として、SIM2が間接登録に登録された場合、AMF2はSIM2のダウンリンクデータ通知を受信し、ページをAMF1に転送することができる。ページは、PLMN2からのSIM2に関連付けられた一時的識別子、ならびにページが何のためのものであるかをUEに通知することができ、UEがPLMN2に切り替えるかどうかを決定するために使用することができるサービス優先順位付け情報のサービスタイプを含むことができる。一時的識別子は、間接登録手順の終了時にUEに提供された。ステップS1506と同様に、ページング要求は、サービス優先順位付け情報およびSMSメッセージも伴う暗号化されたNASコンテナを含むことができる。ステップS1506と同様に、PLMN2は、マルチSIM支援情報を使用して、ページングメッセージをPLMN1に転送するかどうか、および転送されたページングメッセージにどの情報を含めるかを決定することができる。
ステップS1510:AMF1は、ステップS1506またはステップS1508のいずれかからのページング要求を処理し、UEへのNAS通知を生成する。NAS通知は、SIM2の一時的識別子および提供された任意のサービス優先順位付け情報を含むことができる。この通知は、ステップS1506またはS1508から受信された暗号化されたNASコンテナを含むことができ、そのため、提供された場合、UEのみがコンテナおよびSMSメッセージを復号することができる。UEがCM-IDLE状態にある場合、AMF1はUEをページングするためのページング要求メッセージを生成する。
ステップS1512:AMF1は、SIM2に関連付けられた一時的識別子を伴うページを、RAN1を介してUEに送信する。言い換えれば、一例として、ページングメッセージのPagingRecord情報要素のUE識別情報は、PLMN2からのSIM2に関連付けられた一時的識別子に設定される。使用される一時的識別子は、ステップS1504で指定された識別子のいずれかであってもよい。加えて、PagingRecord情報要素は、ステップS1506またはS1508でAMF2によって送信されたサービス優先順位付け情報を提供するように強化され得る。サービス優先順位付け情報は、サービスタイプ(例えば、音声またはIMSコール、SMSメッセージ、PDUセッションのための他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなど)およびPDUセッションIDまたはスライスインスタンスIDなどの他の情報を含み、ページが何のためのものであるかをUEにさらに通知することができる。UEがCM-CONNECTED状態にある場合、AMF1は、ページングメッセージではなくステップS1510からのNAS通知をUEに送信する。NAS通知は、UEがCM-IDLEにある場合にページングメッセージを生成するために使用されるページングメッセージの情報と同じ情報を含む。AMF1は、SIM1に関連付けられたページング機会にUEをページングするようにRANノードに通知するが、PLMN2から受信したSIM2に関連付けられたページング情報を含むことに留意されたい。AMF1がSIM2に対して別個の一時的識別子を割り当てた場合、AMF1は、SIM2に対してAMF1に割り当てられた一時的識別子を使用してUEをページングするようにRANノードに通知することができ、PagingRecord情報要素は、SIM2に対してAMF1に割り当てられた一時的識別子を含む。AMF1がUEのすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てていた場合、この一時的識別子はUEをページングするために使用される。
ステップS1514:UEは、ページングメッセージを読み取り、ページングメッセージのUE識別情報の情報要素の一時的識別子に基づいて、ページがSIM2のためのものであると決定する。UE識別情報の情報要素は、PLMN2によってSIM2に対して割り当てられた一時的識別子、またはAMF1に割り当てられた一時的識別子の1つを含み得る。一時的識別子がすべてのSIM間で共有されている場合、UEは、ページが適用されるSIMを見つけるためにサービス要求手順を実行する必要があり得る。ページングメッセージはまた、次に何をすべきかのより多くの情報を取り出すためにサービス要求手順を実行するようにUEに通知するインジケータを含むことができる。インジケータが存在しない場合、UEは、ページがUEのためのものであると決定すると、サービス要求を自動的に実行するように構成され得る。UEがCM-CONNECTEDにあった場合、NAS通知が処理され、UEはサービス優先順位付け情報を評価することによって次に何をするかの決定を行う。UEはまた、NASコンテナに提供された場合にSMSメッセージを処理し、メッセージをユーザに提示することができる。したがって、UEは、SMSメッセージを取り出すためにPLMN2に接続する必要がない。
ステップS1516:UEがCM-IDLEにある場合、UEはSIM1に対してRAN1とのRRC接続を確立する。次いで、UEは、NAS接続を確立するためにコアネットワークとのサービス要求手順を実行する。サービス要求応答は、次に何をすべきかに関するより多くの情報をUEに提供し、PLMN2からのSIM2の一時的識別子およびサービス優先順位付け情報を含むことができる。サービス優先順位付け情報を評価すると、UEは、SIM切り替え手順を実行してページの処理を完了し、ページに関連付けられたデータをPLMN2から受信することを決定することができる。SMSメッセージがNASコンテナに提供された場合、UEはメッセージをユーザに提示することができ、SMSメッセージを取り出すためにPLMN2に接続する必要はない。
図15は、UEがPLMN1とのアクティブな登録、PLMN2との非アクティブな登録を有し、PLMN2から転送されたSIM2のページング要求を受信し得る場合を示す。逆に、UEは、PLMN2にアクティブに登録され、PLMN1に非アクティブに登録され得、PLMN1から転送されたページング要求を受信し得る。UEが非アクティブ登録を有する非アクティブPLMNからページング要求を転送するための要件は、UEが非アクティブPLMNで部分登録または間接登録のいずれかを実行することである。
サービス優先順位付け情報は、音声またはIMSコール、SMSメッセージ、他のデータ(例えば、インターネットデータなどのモバイル終端データ)、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどのダウンリンクデータを受信するためにコアネットワークがUEに提供するサービスに関連付けられたサービスタイプを包含することができる。サービスタイプ優先順位付け情報はまた、そのようなサービスのソースを指定する優先カテゴリ、例えばPDUセッションID、スライスインスタンスID、アプリケーションID、家族、友人、またはサービスプロバイダからの通話またはメッセージなどに関連付けられてもよい。代替として、追加情報は、マルチSIM UEのユーザによって構成された優先順位付けレベルであってもよい。サービスタイプと優先カテゴリとを組み合わせた結果として得られるエニュメレーションは、ページングメッセージのPagingRecord情報要素に提示されて、切り替え決定を行うべき追加情報をUEに与えることができる。代替として、サービスタイプは、UEをページングするためにどのページングチャネルが使用されているのかを決定し得る。さらに、サービス優先順位付け情報は、ページング要求の受信に応答してUEによって取り出されてもよい。このサービスタイプ優先順位付け情報は、対応するPLMNによって提供されるサービスに切り替えるかどうかをUEが決定するのを助けるために、表4に見られるサービス優先順位付けリストと比較され得る。
マルチSIMページング動作は、UEがアクティブPLMNを伴うCM-IDLEにある場合を記述する。しかしながら、UEがCM-CONNECTEDにある場合、異なるメカニズムが必要である。その場合、アクティブPLMNは、UEがCM-CONNECTED状態にあるときにUEにNAS通知を送信して、非アクティブSIMの保留中のデータがあることをUEに通知することができる。このNAS通知は、PLMN2からのページングメッセージで発見されたものと同じ情報を提供し得る。実際のところ、このNAS通知は、UEがCM-IDLE状態にあるときにUEをページングするトリガイベントとして使用され得る。言い換えると、非アクティブSIMに対するページング要求があるときはいつでも、アクティブPLMNはCM-CONNECTED状態のUEにNAS通知を送信することができる。UEがCM-IDLE状態にある場合、NAS通知はUEへのページをもたらす。
マルチSIMページング動作は、LTEにおいて同様である。前述したように、ページング要求転送は、UEがそれらのセカンダリSIMに関連付けられたページング機会をアクティブに監視していない場合でも、MUSIM UEがセカンダリSIMに対するページング要求を受信することを可能にする。この機能は、前述のアタッチ手順を正常に実行することによって可能になる。図28に示すシナリオでは、UEはプライマリSIMを使用してPLMN1とアクティブに通信しており、PLMN2上のセカンダリSIMに利用可能なデータがある。PLMN2は、セカンダリSIMのページング要求をPLMN1に転送し、PLMN1は、PLMN2上にSIM2のデータがあることをUEに通知する。図28は、UEがSIM1のPLMN1とECM-CONNECTEDにある間のこのシナリオを示す。
ステップS2802:SIM1およびSIM2がUEにインストールされ、SIM1はプライマリSIMであり、SIM2はセカンダリSIMである。UEは、SIM2のためにPLMN2を用いて部分アタッチまたは間接アタッチのいずれかを実行しており、ページング要求転送がSIM2のために有効にされる。SIM1のUEにおけるEMM状態はEMM-REGISTEREDであり、SIM2についてはEMM-INACTIVE(またはEMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモード)である。UEは、マルチSIM動作に対するユーザのプレファレンスのPLMNを構成するために、SIMの各々のPLMNにマルチSIM支援情報を提供することができる。以下で、マルチSIM支援情報についてより詳細に説明する。
ステップS2804:UEはSIM1に対してECM-CONNECTED状態にあり、PLMN1からデータサービスを受信している。
ステップS2806:PLMN2上のSIM2に対してデータが利用可能である。UEが以前に部分アタッチを実行していた場合には、PLMN2のHSSは、ステップS2806aでPLMN1のMMEにページング要求を転送する。UEが以前に間接アタッチを実行していた場合には、PLMN2のMMEは、ステップS2806bでPLMN1のMMEにページング要求を転送する。転送されたページング要求は、PLMN2上にUEのためのデータがあることを示し、SIM2に割り当てられた一時的識別子、PDUセッションIDなどの識別子、および/またはページのためのデータに関連付けられたアプリケーションID、ならびにページが何のためのものであるかを示すサービスカテゴリなどの追加情報を含むことができる。ページング要求は、PLMN2によってSIM2に対して生成されたNAS通知の内容を含み、UEのみが復号できるように暗号化されたNASコンテナにカプセル化されてもよい。一時的識別子および場合によっては、サービスカテゴリは、PLMN1がどのUEにコンテナを転送するかを識別し、ページのサービスカテゴリの指示を提供することを可能にするために暗号化されなくてもよい。ページング要求のNASコンテナの内容はまた、メッセージを取り出するためにUEをPLMN2に接続させることなくUEに送信され得るSMSメッセージを含み得る。マルチSIM支援情報がPLMN2に提供された場合、PLMN2は、その情報を使用して、ページングメッセージをPLMN1に転送するかどうか、および転送されたページングメッセージにどの情報を含めるかを決定することができる。
ステップS2810:PLMN1のMMEは、ステップS2806で受信されたページング要求から、暗号化されたNASコンテナを含むNAS通知を生成する。
ステップS2812:PLMN1のMMEがUEにNAS通知を送信する。NAS通知は、SIM2に利用可能なデータがあることをUEに通知するPLMN2から送信された暗号化されたNASコンテナを含む。情報は、SIM2の一時的識別子、データに関連付けられたサービスカテゴリ、およびデータのPDUセッションIDおよび/またはアプリケーションIDなどの他の情報を含むことができる。SMSメッセージがNASコンテナに提供された場合、UEはメッセージをユーザに提示することができ、したがって、UEはSMSメッセージを取り出すためにPLMN2に接続する必要はない。
ステップS2814:UEは、サービスカテゴリを調べて、UEがデータを取り出すためにPLMN2に切り替えるべきかどうかをチェックする。サービスカテゴリは、音声通話、SMSメッセージ、または他のデータ(例えば、アプリケーションデータ)、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどとして分類され得る。UEは、提供されたサービスカテゴリ情報がSIM切り替え要求の実行を必要とすると決定し、PLMN1のMMEに要求を送信することに進む。この要求は、登録更新要求または強化TAU要求であってもよく、UEは、UEがSIM1の登録を一時停止したいことをPLMN1に通知するためのSIM切り替え指示を提供する(例えば、SIM1のUE状態をEMM-INACTIVEに設定する)。要求が許可された場合、PLMN1のMMEは、SIM1のEMM状態をEMM-INACTIVEに設定し(またはEMM-REGISTERED状態の「非アクティブ登録」サブ状態またはモードを有効にし)、SIM1のページング要求転送をアクティブ化し、セキュリティコンテキストおよび既存のPDN接続を含む、PLMN1によって管理されるすべてのUEコンテキストを保存する。登録更新またはTAU受諾応答を受信すると、UEはまた、UEの内部でEMM状態を設定する。SIM切り替え手順は、GUI、APIを介するアプリケーションを通して、またはマルチSIM動作のためにUEのポリシーを通してユーザによって開始され得ることに留意されたい。
ステップS2816:PLMN1のMMEは、ステップS2806からの元のページング要求のソースに応じて、PLMN2のMMEまたはHSSのいずれかにページング要求転送応答を送信する。応答は、UEがSIM切り替え手順を実行することを決定し、ページの処理を完了するためにPLMN2に接続することを、PLMN2のMMEまたはHSSに通知することができる。PLMN1のMMEはまた、SIM1のページング要求転送を有効にしたことをPLMN2のMMEに通知することができる。代替として、応答は、ページが受信されたが、ユーザがページのデータを取り出すために現在PLMN2に接続することに関心がないことを確認する指示を含むことができる。これは、ユーザが重要な通話中であり、割り込まれたくない場合に発生する可能性がある。ユーザは、UE上のGUIを通してこの指示を提供することができる。
ステップS2818:次いで、UEは、PLMN選択を行い、システム情報を読み出し、PLMN2に接続しようと試みるためのPLMN2のセル選択を行う。UEは、このプロセス中にセル測定情報を収集して、接続が成功したときにPLMN2のRANノードに提供するように構成され得る。
ステップS2820:UEがPLMN2への接続に成功した場合、UEは、SIM2の登録状態を更新する要求、例えばアタッチ要求またはサービス要求を送信し、以前に実行されたアタッチ手順の1つからSIM2に割り当てられた一時的識別子を提供する。加えて、UEは、ステップS2806からのページに関連付けられたデータを示すために、ステップS2806で送信された識別子を含むことができる。成功した場合、要求は、MME2におけるUEのEMM状態をEMM-REGISTEREDに遷移させ(またはEMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモードを無効化し)、UEがステップS2806で送信されたページング要求に関連付けられたデータを取り出すことを可能にする。UEはまた、応答を受信すると、内部に保存されたEMM状態をEMM-REGISTEREDに遷移させる(またはEMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモードを無効にする)。UEはまた、ステップS2820から取得されたセル測定値をPLMN2のRANノードへ送信し得る。これらの測定値は、PLMN2のオペレータのためのセル計画を支援するために使用され得る。
図28は、UEがPLMN1のSIM1に対してECM-CONNECTED状態にあるときに送信されるページング要求転送を示しているが、図29は、PLMN1を伴うECM-IDLE状態にあるUEを用いた同じシナリオを示している。言い換えると、UEとPLMN1のMMEの両方におけるECM状態はECM-IDLEである。この状態にある場合、UEは、アタッチ手順中にUEに割り当てられた一時的識別子に関連付けられたページング機会でのページング情報を監視する。
ステップS2902:SIM1およびSIM2がUEにインストールされ、SIM1はプライマリSIMであり、SIM2はセカンダリSIMである。UEは、SIM2のためにPLMN2を用いて部分アタッチまたは間接アタッチのいずれかを実行しており、ページング要求転送がSIM2のために有効にされる。SIM1のUEにおけるEMM状態はEMM-REGISTEREDであり、SIM2についてはEMM-INACTIVE(またはEMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモード)である。UEは、マルチSIM動作に対するユーザのプレファレンスのPLMNを構成するために、SIMの各々のPLMNにマルチSIM支援情報を提供することができる。以下で、マルチSIM支援情報についてより詳細に説明する。
ステップS2904:UEはECM-IDLE状態にあるので、UEは、両方のSIMからページング要求を受信するために、SIM1およびSIM2に関連付けられたページング機会を監視している。UEは、PLMN1のMMEからSIM1のための一時的識別子およびSIM2のための別の一時的識別子を提供されている場合があることに留意されたい。したがって、MMEは、各識別子から計算されたページング機会が同時に重複するように一時的識別子を割り当てている場合があり、これは、UEがページング要求を監視する必要がある時間を最小限にするのに役立つ。結果として、UEは、1つのページング機会を監視するだけでよい。3つ以上のSIMがある場合、MMEは、ページング機会が互いに衝突しないように一時的識別子を割り当てている場合がある。これらの場合、UEは、複数のページング機会を監視しなければならない場合があるが、ページング衝突に遭遇することなしにすべてのSIMのページを依然として受信することができる。さらに別のケースでは、MMEは、UEのすべてのSIMに同じ一時的識別子を割り当てている場合があり、この識別子は、ページング機会を計算するために使用され、したがって、UEが監視しなければならないページング機会の数を最小限に抑える。この場合、UEは、1つのページング機会のみを監視する必要があり、UEにインストールされたすべてのSIMのページを受信することができる。
ステップS2906:PLMN2上のSIM2に対してデータが利用可能である。UEが以前に部分アタッチを実行していた場合には、PLMN2のHSSは、ステップS2906aでPLMN1のMMEにページング要求を転送する。UEが以前に間接アタッチを実行していた場合には、PLMN2のMMEは、ステップS2906bでPLMN1のMMEにページング要求を転送する。転送されたページング要求は、PLMN2上にUEのためのデータがあることを示し、PLMN2からSIM2に割り当てられた一時的識別子、PDUセッションIDなどの識別子、および/またはページのためのデータに関連付けられたアプリケーションID、ならびにページが何のためのものであるかを示すサービスカテゴリなどの追加情報を含むことができる。ページング要求は、PLMN2によってSIM2に対して生成されたNAS通知の内容を含み、UEのみが復号できるように暗号化されたNASコンテナにカプセル化されてもよい。一時的識別子およびサービスカテゴリは、PLMN1がどのUEにコンテナを転送するかを識別し、ページのサービスカテゴリの指示を提供することを可能にするために暗号化されなくてもよい。ページング要求のNASコンテナの内容はまた、メッセージを取り出するためにUEをPLMN2に接続させることなくUEに送信され得るSMSメッセージを含み得る。マルチSIM支援情報がPLMN2に提供された場合、PLMN2は、その情報を使用して、ページングメッセージをPLMN1に転送するかどうか、および転送されたページングメッセージにどの情報を含めるかを決定することができる。
ステップS2908:PLMN1のMMEは、ステップS2906で受信されたページング要求からの情報を処理する。
ステップS2910:PLMN1のMMEは、PLMN1のMMEによってSIM2のためにUEに割り当てられた一時的識別子を用いて、ステップS2910aでRANノードにページングメッセージを送信する。使用される一時的識別子は、ステップS2904で指定された識別子のいずれかであってもよい。次いで、RANノードは、UEが監視しているページング機会にステップS2910bでUEをページングする。SIM1およびSIM2の両方のページング機会は同じであるため、UEは、SIM2のためであるにもかかわらずページを受信する。ページングメッセージはまた、ページが何のためのものであるかをUEに通知するためのサービス優先順位付け情報を含むことができる。
ステップS2912:次いで、UEはページングレポートを読み取り、SIM2に割り当てられた一時的識別子の存在およびサービス優先順位付け情報に基づいて、そのページがSIM2のためのものであると決定する。一時的識別子がすべてのSIM間で共有されている場合、UEは、ページが適用されるSIMを見つけるためにサービス要求手順を実行する必要があり得る。ページングメッセージはまた、次に何をすべきかのより多くの情報を取り出すためにサービス要求手順を実行するようにUEに通知する指示を含むことができる。指示が存在しない場合、UEは、ページがUEのためのものであると決定すると、サービス要求を自動的に実行するように構成され得る。
ステップS2914:UEは、次に何をすべきかのより多くの情報を取り出すためにサービス要求手順を実行する。SR手順を実行すると、PLMN1のMMEは、PLMN2から受信した転送されたページング要求からの情報をUEに提供することができる。この情報は、ページに関連付けられた一時的識別子、ページのサービスカテゴリ、およびステップS2906から受信した他の情報を含むことができる。
ステップS2916~S2922:UEは、図28のステップS2814~S2820を実行して、ページの処理を完了し、PLMN2にアタッチし、ページング要求に関連付けられたデータを受信する。
図29のステップS2910aの代替は、PLMN1のMMEが、SIM2の一時的識別子の代わりにSIM1の一時的識別子を用いてRANノードにページング要求を送信することである。この代替手法では、ページング情報は、次に何をすべきかに関するより多くの情報を取得するためにサービス要求を実行するようにUEに通知する指示を伴うSIM1の一時的識別子を含む。UEがサービス要求手順を実行すると、PLMN1のMMEは、ページがSIM2のためのものであったという情報およびページのサービスカテゴリなどの任意の追加情報を提供する。PLMN1のMMEが、SIM1とSIM2の両方のページング機会を一緒に整列するSIM2のための一時的識別子を提供することができない場合、この代替手法を使用することができる。これは、3つ以上のSIMが使用されている場合にはより困難である。代替として、PLMN1のMMEは、UEにインストールされたすべてのSIMをページングするときに使用するための同じ一時的識別子を割り当てることができる。この場合、UEは、1つのページング機会を監視するだけでよく、サービス要求手順を実行して、ページがどのSIMのためのものであるかを見つける。MMEは、UEのすべてのSIMの登録状態を一緒にリンクすることによってこれを管理し、SIMに関係なくUEのページングに使用するための同じ一時的識別子を割り当てる。
図29のステップS2918に示されたページング要求転送応答は、UEがページに応答することを望まない場合のためにSIM切り替え手順を実行することなく送信され得る。これは、ユーザが重要な通話中であり、割り込まれたくないときに発生する可能性がある。ユーザは、UE上のGUIを通してこの指示を提供することができる。これらの場合、ページング要求転送応答は、UEがステップS2916の後ではなく、図29のステップS2914においてサービス要求手順を実行した後に送信される。ユーザは、ページが受信されたが、ユーザがページのデータを取り出すために現在PLMN2に接続することに関心がないことを確認する指示を提供することができる。
ページング要求転送はまた、UEがユーザプレーン上で間接登録を実行した場合、ユーザプレーン上で送信されてもよい。図40は、PLMN1のユーザプレーンを介してSIM2のためにPLMN2からNAS通知を受信するマルチSIM UEの一例を示す。UEは、PLMN1のユーザプレーンを介してSIM2のPLMN2との間接登録を既に実行しており、ダウンリンクデータはSIM2のAMF2に着信する。
ステップS4002:UEは、PLMN1のユーザプレーンを介してSIM2のPLMN2との間接登録を実行している。間接登録は、PLMN2がPLMN1のユーザプレーンを介してSIM2に対するページング要求をUEに転送することを可能にする。UEは、マルチSIM動作に対するユーザのプレファレンスのPLMNを構成するために、SIMの各々のPLMNにマルチSIM支援情報を提供することができる。以下で、マルチSIM支援情報についてより詳細に説明する。
ステップS4004:ダウンリンクデータがPLMN2上のSIM2に対して利用可能であり、AMF2が通知される。AMF2は、ダウンリンクデータがページングフィルタ基準を満たすかどうかを決定するために、UEによって提供される利用可能なマルチSIM支援情報を評価することができる。基準が満たされている場合、AMF2は、UEに送信するためのNAS通知を生成する。そうでない場合、AMF2は、UEがこの時点でデータを受信することに関心がない、またはUEが現在利用できないという応答をダウンリンクデータ通知のソースに返す。応答は、データがバッファリングされるべきであることを示すことができる。NAS通知は、ダウンリンクデータまたはSMSメッセージに関連付けられたPDUセッションIDを含み得る。AMF2にUEへのNAS通知を生成させることができる他のイベントは、AMF2がUEに送信したいポリシー更新の制御プレーンシグナリングであり得る。これは、定期的な登録またはTAU更新を実行するためのリマインダ、URSPルールの更新、UEが使用する新しいタイマ値、UEがどのくらいの時間で通知に応答する必要があるかなどを含み得る。
ステップS4006:AMF2は、ステップS4006aでPLMN1のユーザプレーンを介しN3IWF2を通してUEにNAS通知を送信する。UEの接続管理状態に応じて、PLMN1は、PLMN2からNAS通知を受信した結果としてUEにNAS通知を送信することができ、またはPLMN1は、UEがCM_IDLE状態にある場合にUEをページングすることができる。PLMN1に対して、PLMN2からのNAS通知はUEのモバイル終端データである。ステップS4006bでPLMN1によって送信されたNAS通知またはページはSIM1に関連付けられていることに留意されたい。
ステップS4008:UEは、PLMN1から受信したNAS通知を評価する。このNAS通知は、ステップS4006aでPLMN2によって送信された情報を含むことに留意されたい。NAS通知は、ステップS4006aでNAS通知が生成されたデータに関連付けられたサービスタイプをUEが識別するのを助けるためのサービス優先順位付け情報を含むことができる。
ステップS4010:UEは、ページを引き起こしたモバイル終了データを受信するためにサービス要求を行う。ステップS4006aで送信されたPLMN2からのNAS通知内のサービス優先順位付け情報が重要であるとUEが決定した場合には、UEは2つのメカニズムの1つを使用してPLMN2へのサービス要求を実行する。第1のメカニズムは、UEがPLMN2から受信したNAS通知に応答してサービス要求を送信するためにPLMN1のユーザプレーンを使用し続けるためのものである。このメカニズムは、UEがPLMN1に接続されたままであり、PLMN1のユーザプレーンを介してSIM2のデータを受信したい場合にUEによって使用され得る。第2のメカニズムは、UEが接続をPLMN2に切り替え、PLMN2との接続を確立するためのものである。第2のメカニズムは、UEが現在PLMN1でサービスを受信しておらず、PLMN2から送信されたNAS通知に関連付けられたデータを取り出し、その後もPLMN2からサービスを引き続き受信し続けたい場合、例えばSIM2を使用して通話を行うために、UEによって使用され得る。
(SIM切り替え手順)
UEが非アクティブPLMNのSIMに対するページまたはNAS通知を受信し、UEがページに関連付けられたデータを取得することを決定した場合、UEは、UEの登録状態を一時停止し、UEが非アクティブPLMNとの通信を確立することを可能にするために、アクティブPLMNに通知するSIM切り替え手順を実行することができる。SIM切り替え手順の実行が成功すると、アクティブSIMに対するUEの登録状態がRM-REGISTEREDからRM-INACTIVEに遷移する。この状態になると、コアネットワークは、UEがRM-REGISTERED状態に迅速に戻ることを可能にするために、既存のPDUセッションおよびスライス割り当てを含むすべてのUEコンテキストを保持する。この時点で、UEは、非アクティブPLMNに対して定期的な登録更新を実行し、非アクティブPLMNとのRM状態をRM-INACTIVEからRM-REGISTEREDに遷移する。その後、UEは、ページまたはNAS通知に関連付けられたデータを取り出し得る。図16は、SIM2のページングメッセージの受信に起因してUEがPLMN1からPLMN2に切り替えることによって実行されるSIM切り替え手順を示す。図16に示すSIM切り替え手順は5G用語を使用するが、手順はLTEシステムにも適用できることに留意されたい。
ステップS1602:UEは、図15に記載されているようにページングメッセージを受信し、PagingRecord情報要素のUE識別情報フィールドに基づいてSIM2のためのページであると決定する。一時的識別子がUEのSIM間で共有されている場合、UEは、ページがどのSIMのためのものであるかを知らない場合がある。その場合、UEは、サービス要求手順を実行した後、ステップS1604でこの情報を収集する。加えて、UEは、PagingRecord情報要素の新しいサービス優先順位付けフィールドに基づいて、ページが音声またはIMSコールに対応することを通知される。UEは、音声またはIMSコールを優先するように構成され、SIM切り替え手順を実行することを決定する。代替は、図17に示すように、ユーザがGUIを介して手動でSIM切り替え手順を開始することである。ページングメッセージはまた、SIM2のダウンリンクデータの利用可能性のSMSメッセージまたは通知に対応してもよい。
ステップS1604:UEは、PLMN1と通信できるように、RRC接続とNAS接続の両方を確立する。UEは、サービス要求手順を実行して、ページがどのSIMのためのものであるか、および場合によってはページのサービスカテゴリに関する情報を取り出すことができる。UEは、ページのデータに関連付けられたPDUセッションID、スライスインスタンスID、および/またはアプリケーションIDなどの他の情報を暗号化されたNASコンテナから取り出すことができる。NASコンテナはまた、ページのSMSメッセージを含むことができる。この情報に基づいて、UEはSIM切り替え手順を実行することを決定する。決定は、UE上のGUIを通してユーザによって、または場合によってはUE上のアプリケーションもしくはポリシーによってトリガされ得る。
ステップS1606:次いで、UEは、登録タイプがSIM切り替えに設定されるか、またはSIM切り替えインジケータが要求に含まれるSIM切り替え要求手順を実行する。SIM切り替え手順は、SIM切り替え指示を伴い定期的な登録更新として組み込むことができる。この要求は、UEがその登録状態を一時停止してPLMN2に接続してページに関連付けられたデータを取り出したいこと、またはPLMN2によって提供されるサービスを使用したいことをPLMN1に通知するためのものである。
ステップS1608:AMF1は要求を処理し、SIM1のRM状態をRM-INACTIVEに更新する。既存のPDUセッションを含むPLMN1によって管理されるすべてのUEコンテキストは、UEが登録更新を実行してRM-REGISTERED状態に戻るまで保持される。ページング要求転送は、部分登録または間接登録が以前に実行されたかどうかに応じて、UDM1 912および/またはAMF1 904で適切にアクティブ化される。
ステップS1610:AMF1は、SIM1に対するUEのRM状態がRM-INACTIVEに変更されたことを示す登録停止メッセージをUEに返す。代替として、メッセージは、登録非アクティブ化受諾メッセージであってもよい。メッセージは、期間PLMN1がSIM1のRM-INACTIVEにRM状態を維持することをUEに示すための登録タイマ値を含み得る。
ステップS1612:UEは、SIM1に対してRM-REGISTEREDからRM-INACTIVEにそのRM状態を遷移させ、登録タイマ値が提供された場合はそれを通知する。登録タイマ値がない場合、UEは、UEポリシー内の内部構成で提供されるか、またはGUIでユーザによって構成された値を使用することができる。
ステップS1614:UEは、PLMN選択を行い、システム情報を読み出し、PLMN2のためにセル選択を行う。次いで、UEはSIM2の登録更新手順を実行し、SIM切り替え指示を含めることができる。UE内のSIM2のRM状態は、登録受諾メッセージの受信時にRM-INACTIVEからRM-REGISTEREDに遷移し、UEはPLMN2から音声またはIMSコールを受信することができる。
(非アクティブSIMのための登録タイマの管理)
セカンダリSIMのアタッチ手順が正常に実行された後、UEは、EMM状態をEMM-INACTIVE(またはEMM-REGISTEREDの「非アクティブ登録」サブ状態またはモード)に保つために、登録タイマを更新するように対応するPLMNに定期的に通知する必要があり得る。これを行うため、UEは、非アクティブ登録タイマ更新要求を実行するためにアクティブPLMNから切断してセカンダリPLMNに接続するのではなく、アクティブPLMNを通してセカンダリPLMN上の登録タイマを更新するように要求することができる。UEは、単一の登録タイマ更新要求を実行することができ、これは、2つのSIMの場合について図30に示すように、アクティブPLMNとセカンダリPLMNの両方で登録タイマの更新を組み合わせる、強化TAU要求であり得る。代替として、UEは、登録タイマ更新を必要としないアクティブPLMN上のアクティビティがある場合、非アクティブ登録タイマ更新(IRTU)要求をセカンダリPLMNに別々に転送するようにアクティブPLMNに要求してもよい。図30に示された手順はLTEシステムのためのものであり、手順は5Gシステムにも適用され得ることに留意されたい。
ステップS3002:UEは、SIM1のためにPLMN1に維持されている登録タイマを更新するために、PLMN1のMMEにTAU要求を送信する。要求は、PLMN1によってSIM1に割り当てられた一時的識別子、マルチSIMインジケータ、PLMN2によってSIM2に割り当てられた一時的識別子、およびTAU要求の他のパラメータを含むことができる。これは、PLMN1のMMEに、PLMN1のSIM1のための登録タイマを更新するだけでなく、SIM2のためにPLMN2にIRTU要求を転送することも示す。マルチSIMインジケータは、上述したように、優先ネットワーク挙動などの既存のパラメータに統合されてもよいことに留意されたい。
ステップS3004:PLMN1のMMEは、SIM1のTAU要求を実行し、SIM1のUEに新しい一時的識別子を割り当てることができる。HSS1 3002もこのステップに含めることができる。
ステップS3006:さらに、PLMN1のMMEは、SIM2の登録タイマを更新するために、PLMN2のMMEにIRTU要求を送信する。このIRTU要求は、PLMN2によってSIM2に割り当てられたマルチSIMインジケータおよび一時的識別子を含み得る。また、PLMN1のMMEは、最終訪問TAIパラメータの位置情報を提供してUEの居場所を伝達することができるため、PLMN2はUEを追跡することができることにも留意されたい。なお、IRTU要求は、TAU要求として実現されてもよいし、スタンドアロン要求であってもよい。
ステップS3008:PLMN2のMMEは、SIM2のためのIRTU要求を実行し、ステップS3006で提供された情報を用いてSIM2のためのUEコンテキストを更新する。
ステップS3010:要求のステータスを伴うIRTU受諾応答がPLMN1のMMEに返され、GUTIなどの新しい一時的識別子がSIM2のためにUEに割り当てられ得る。新しいタイマ値および更新されたTAIリストなどの他の位置依存情報も提供され得る。5GSでは、新しいUEポリシーがUEへの応答で提供され得る。PLMN2はまた、SIM2の登録状態がもはや有効ではなく、UEがPLMN2に再登録する必要がある可能性があるという指示を提供することができる。この情報は、UEのみが復号できるように、暗号化されたNASコンテナ内に提供されてもよい。
ステップS3012:PLMN1のMMEは、TAU受諾メッセージをIRTU受諾メッセージと集約し、UEに返す。応答は、PLMN2から返された情報を伴う暗号化されたNASコンテナを含み得る。
ステップS3014:新しい一時的識別子がSIM1またはSIM2のいずれかに割り当てられた場合、UEは、PLMN1のMMEにIRTU完了メッセージを伴うTAUを返す。
ステップS3016:新しい一時的識別子がSIM2に割り当てられた場合、PLMN1のMMEは、UEから受信したIRTU完了メッセージをPLMN2のMMEに転送する。
(SIM切り替え手順から取得されたセル測定値の提供)
UEが非アクティブPLMNでSIM切り替え手順を実行しようとして、UEが非アクティブPLMNのセルとの接続を確立できない場合があり得る。非アクティブPLMNのセルは過負荷であり得るか、またはUEは、非アクティブPLMNのカバレッジホールがあるエリアにあり得る。これらの場合では、UEは、セルラカバレッジを改善するために使用され得るアクティブなPLMNを通して、非アクティブPLMNへ、ドライブテストの最小化(MDT)レポートにおいて見出された測定値をプロアクティブに提供し得る。測定値は、分析に使用するために、非アクティブPLMNのNWDAFにさらに送信されてもよい。図31は、PLMN2に接続するためのSIM切り替え手順が失敗し、UEがPLMN1に再接続して、PLMN2に転送されるセル測定値および原因コードを提供する場合を示す。セル測定値および原因コードの転送は、UEがページをさらに処理することができないことをシグナリングすることができる。
ステップS3102:ページまたはNAS通知を受信した後、UEは、PLMN1から切断するためにSIM切り替え手順を実行し、PLMN2に接続しようと試みる。UEは、PLMN2に接続しようと試みるセル選択を実行している間に、セル測定値を収集するように構成され得る。これらの測定値は、その後保存され、PLMN2に属する様々なセルの信号強度を特徴付けるのに役立つように、将来のある時点でPLMN2に提供され得る。
ステップS3104:UEは、PLMN2に属するセルに接続しようとするが、おそらくセルが過負荷になっているために接続が失敗し、セルは、接続を維持することを困難にする比較的低い信号電力を有するか、またはUEにカバレッジを提供する近くのセルが存在しないことさえある。同時に、UEはこのプロセス中にセル測定値を収集し、UEは、UEがセルへの接続に失敗した理由の原因コードをRAN2 ノード906から提供され得る。利用可能なセルが存在しない場合、UEは、そうであることを示す原因コードを用いて構成され得る。失敗はMMEに起因する可能性があり、対応する原因コードがMMEからUEに返される可能性があることにも留意されたい。
ステップS3106:PLMN2に属するセルに接続できず、UEはPLMN1に属するセルに再接続する。
ステップS3108:UEはその後、PLMN1のMMEにSIM切り替え要求を送信し、PLMN2のセルに関して収集されたセル測定値を提供する。これらの測定値は、PLMN2のみが復号できるように、暗号化されたNASコンテナ内で提供され得る。PLMN2のMMEに転送すべきデータがあることをPLMN1のMMEに通知するための指示が提供されてもよい。原因コードはまた、UEがPLMN2に属するセルに接続できなかった理由として提供され得る。この原因コードは、UEがページ要求の処理を完了しようとしたが、PLMN2のセルとの接続を確立できなかったことをPLMN2に通知するために使用され得る。加えて、ページと関連付けるために図28のステップS2806でPLMN2によって提供された識別子は、UEがこのページに属するデータを取り出すことができなかったことをPLMN2に通知するために含まれ得る。
ステップS3110:PLMN1のMMEはSIM切り替え要求を処理してSIM1のMMEに格納されたUEコンテキストを再有効にし、EMM状態をEMM-REGISTEREDに設定し(またはEMM-REGISTERED状態の「非アクティブ登録」サブ状態もしくはモードを無効化し)、SIM1のページング要求転送を非アクティブ化する。
ステップS3112:PLMN1のMMEは、ページと関連付けられた図28のステップS2806で受信した原因コードおよび識別子を用いて、UEから取得した暗号化NASコンテナをPLMN2のMMEに転送する。このステップは条件付きであり、UEが以前にPLMN2でSIM2の間接アタッチを実行した場合にのみ行われる。
ステップS3114:SIM1のためのPLMN1を伴うSIM切り替えのステータスを示す応答がUEに返される。応答は、セル測定値および原因コードのPLMN2への転送のステータスを示し得る。
(マルチSIM UEとのインターワーキング)
マルチSIM UEは、LTEネットワークと5GSネットワークとの両方への接続をサポートし得る。本明細書で提案された強化は、LTEと5Gとの間の、および5GからLTEに戻るUEの切り替えを含むインターワーキングシナリオに適用され得ることが認識されるべきである。図32は、N26インターフェースがLTEにおけるMMEを5GにおけるAMFと接続する、5GSとEPSとの間の非ローミングインターワーキングアーキテクチャを示す。また、HSS+UDM3204は、インターフェースS6aおよびN8を介してそれぞれMMEおよびAMFと接続する。これらのインターフェースは、本明細書で提案されるアタッチ手順ならびにページング要求転送機能をサポートするために使用され得る。
(5G UEポリシーへのマルチSIMの影響)
現在、UEに格納されたUEポリシーは、UEがアクセスネットワークおよびユーザルート選択決定をそれぞれ行うのを支援するためのANDSPおよびURSPポリシーを包含する。UEポリシーは、AMFおよびNASメッセージングを介してPCFによってUEに配信される。マルチSIM UEをサポートするために、UEポリシーに新しいポリシータイプ、すなわちマルチSIMポリシーを導入することが提案されている。この新しいポリシーは、マルチSIM機能を伴うUE動作の態様を定義する。提案されたマルチSIMポリシーの一例を表4に示す。
Figure 2022535915000007
マルチSIMポリシーの情報のいくつかは、UEに事前プロビジョニングされるか、またはUEによって決定されてもよく、GUIを介してユーザによって構成されてもよく、コアネットワークからUEによって取得されてもよく、またはそれらの組み合わせであってもよい。新しいマルチSIMポリシーは、ユーザによって手動で、またはインストールされている各SIMに対してUEによって動的に作成され得る。次いで、図17に示すように、マルチSIMポリシーのリストをGUIで提示することができる。
代替として、マルチSIMポリシーは、UEがPLMNに正常に登録した後にコアネットワークによって作成されてもよい。PCFがUEに送信するマルチSIMポリシーはPLMNベースであり得る。言い換えると、UEが通信する各PLMNのPCFは、UEにマルチSIMポリシーを送信することができる。次いで、UEが他のPLMNに登録すると、新しいマルチSIMポリシーがUEのポリシーに追加され、図17に示すGUIは、UEが登録されているすべてのPLMNを要約することができる。次いで、ユーザは、各PLMNに優先順位を割り当て、そのPLMNに関連付けられた他のパラメータを手動で構成することができる。新しいマルチSIMポリシーの受信は、本開示で前述したように、部分または間接登録手順を試みるようにUEをトリガすることができる。
UEは、ネットワークがマルチSIM動作を改善するのを支援するために、UEの無線性能をコアネットワークに提供することができる。UEの無線性能の知識を有することにより、コアネットワークは、UEがページング要求を受信できることを確保するために使用されるページング戦略を調整することができ、同時にネットワークおよびページングリソースの使用も最小限に抑えることができる。UEは、UEが一度に1つのSIMに対してのみダウンリンクシグナリングを受信することができ、一度に1つのSIMに対してネットワークにアップリンクシグナリングを送信することができることを示すシングルRx、シングルTx性能を有することができる。デュアルRx、シングルTx性能を伴うUEは、最大2つのSIMからダウンリンクシグナリングを一度に受信することができるが、一度に1つのSIMに対してアップリンクシグナリングを送信することしかできない。コアネットワークは、登録中のUEの無線性能に基づいてマルチSIMポリシーをUEにプロビジョニングすることができる。これは、マルチSIM UEに対して一貫したネットワーク動作を保証するのに役立ち、ネットワークがページングリソースをより効率的に管理するのに役立ち得る。例えば、ネットワークは、特定のSIMのUEページング領域情報を送信することによって、シングルRx UEのページング機会を適合させることができる。ページング領域情報を受信すると、UEは、潜在的なページング衝突が存在し得るかどうかを決定するために、受信したページング領域を別のSIMのページング領域と比較することができる。潜在的なページング衝突が存在する場合には、UEは、コアネットワークから、SIMのための別のページング機会を要求し得る。
UE無線性能がマルチSIMポリシーの一部として含まれる代わりに、登録中にUEによってコアネットワークに提供される別個のインジケータであってもよい。このインジケータの存在は、コアネットワークが、UEの無線性能に基づいて、ページング機会割り当てを管理することを可能にする。デュアルRx対応UEの場合、コアネットワークは、ランダムページング機会に関連付けられた一時的識別子を割り当て得る。シングルRx対応UEの場合、コアネットワークは、ページング衝突を回避するために異なるSIMのページング機会を適合させるため、以下に説明するようにマルチSIM支援情報を使用することができる。
マルチSIMポリシー内で、サービス優先順位付けリストは、マルチSIM UEのユーザによって、どれがプライマリSIMであるか、どのタイプのサービスがより高い優先度であり、ネットワークがUEをページングするべきか、どのタイプのサービスがより低い優先度であり、ネットワークがUEをページングするべきではないか、UEが特定のSIMからのトラフィックを優先するべき時間期間、位置情報などのマルチSIMトラフィックの優先度を示すように構成され得る。マルチSIM支援情報は、サービス優先順位付けリストからのユーザプレファレンスを利用し、マルチSIM UEのためのネットワーク動作を強化または最適化する方法においてコアネットワークを支援するための追加情報を提供する。支援情報は、どのトラフィックがUEにとって重要であり、したがってUEをページングするか、どのトラフィックがUEにとって重要ではなく、UEをページングしないことによってネットワークによって無視されるべきであるか、ページング衝突を回避するためにネットワークが新しい一時的識別子をどのように割り当てることができるか、および新しいパラメータを割り当てるときにどのパラメータを使用するか、コアネットワークによるページング要求のフィルタリングをどのくらいの時間、有効にするかなどをコアネットワークに通知することができる。
サービス優先順位付けリストに提示された情報は、ページング要求のサービスタイプ情報の受信時に何を行うべきかの決定を行う際にUEを支援するために使用され得る。サービスタイプ情報は、音声通話、SMSメッセージ、他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどの高レベル情報を提供することができる。UEは、ページング要求で提供されたサービスタイプがサービス優先順位付けリストのサービスタイプと一致するかどうかをチェックすることができる。一致がある場合、UEは、SIM切り替え手順を実行してページに関連付けられたデータを取り出すことを決定することができる。しかしながら、ページング要求で提供されたサービスタイプがサービス優先順位付けリストで見つからない場合、UEは、現在ビジーであるというページに応答することができ、ページング要求フィルタリングも可能にすることができる。
場合によっては、UEは、より良い決定を行うために、ページが何のためのものであるかのより細かい情報を望むことがある。例えば、家族や親しい友人からの電話は、テレマーケティング担当者やロボット発信者からの電話よりもユーザにとって関心が高い。したがって、優先順位付けレベル情報をサービス優先順位付けリストに含めて、ユーザが関心を持つサービスのより細かい粒度を指定することができる。この情報は、UEにおける複数のSIMの初期インストール時にGUIを介してユーザ構成によって提供されてもよい。ユーザは、家族、友人、同僚、知人、契約者などのユーザをグループ化し、特定のグループ、例えば家族および友人のみに優先順位を割り当てることができる。代替として、グループは、レベル1、2、3などの数値として優先度レベルを編成することができる。
サービス優先順位付けリストは、ページがユーザにとって重要であるかどうかをUEが決定することを可能にするために、表5に示すようにサービスタイプカテゴリとサービス優先順位付けレベルの両方を含むことができる。サービスタイプカテゴリは、音声通話、SMSメッセージ、他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急シグナリング、緊急コールバック、モバイル終端例外データなどから構成され得る。サービスタイプごとに異なる優先順位があり得る。例えば、ユーザの家族および友人からの通話であるか、ユーザの連絡先からの通話であるか、またはユーザの連絡先ではないソースからの通話であるかどうかを指定するために、音声通話およびSMSメッセージに割り当てられたレベル1、2、および3などのレベルがあってもよい。同様に、UEのための他のデータおよび制御プレーンシグナリング、ならびに緊急シグナリングを記述するための他の指示に割り当てられた高レベルおよび低レベルがあってもよい。緊急コールバックおよびモバイル終了例外データの場合のように、1つのレベルが存在してもよい。これらのケースはいずれも、コアネットワークがUEにとって重要なデータを有する場合を指し得る。
Figure 2022535915000008
前述したように、サービスタイプカテゴリおよびサービス優先順位付けレベルは、UEが受信するページングメッセージに含まれてもよい。UEは、ユーザ構成のサービス優先順位付けリストを使用し、サービスタイプカテゴリおよび優先順位付けレベルを使用して、ページに関連付けられたデータがユーザにとって関心のあるものであるかどうかの決定を行い、UEがページに応答する方法を決定するのを助けることができる。例えば、UEは、ページに関連付けられたデータがユーザにとって重要であると決定し、SIM切り替え手順を実行することを決定することができる。逆に、UEは、データがユーザにとってそれほど重要ではないと決定し、UEがビジーであるか、または到達できないことをPLMNに通知することができる。他の場合には、UEは、GUIを介してサービスタイプおよび優先順位付けレベル情報をユーザに提示し、ユーザにどのように続行するかを決定させることができる。
サービス優先順位付けレベルのいくつかは、音声通話およびSMSメッセージの優先順位付けレベルなど、UE登録前にネットワークに容易に利用できない場合がある。適切な連絡先を伴うこれらのレベルの人々は、UE登録後にアプリケーションサーバを介してUEによってネットワークに提供されてもよい。これは、ユーザが表5に示すように異なる優先度レベルを構成することを可能にするためにアプリケーションサーバに公開されるAPIを通して行われてもよい。代替として、ユーザは、適切なレベルでサービスをタグ付けすることによって、サービス要求手順でまたはユーザプレーンを介してこの情報を動的に提供することができる。例えば、GUIは、音声通話後に、電話番号を関連付ける優先度レベルをユーザに表示することができる。次いで、UEは、音声通話の示された優先度レベルを、ユーザプレーンを介してコアネットワークにシグナリングすることができる。
ユーザがサービス優先順位付けリストを構成すると、UEは、ユーザプレファレンスを利用して、コアネットワークに提供するマルチSIMポリシーのためのマルチSIM支援情報を導出することができる。マルチSIM支援情報は、ネットワークおよびページングリソースの浪費を最小限に抑えるために、UEにページをフィルタリングするためのサービスタイプおよび優先順位のセットをコアネットワークに提供することができる。加えて、マルチSIM支援情報の他の情報は、ページング衝突をより良好に回避するために、UEがインストールされたSIM間で監視する異なるページング機会を要求するために提供されてもよい。支援情報は、UEに送信されるネットワークポリシーによって構成されてもよく、以下でより詳細に説明される。
マルチSIM支援情報は、登録中に最初に、またはUEがコアネットワークにそのような情報を通知する必要性を検出するたびに必要に応じてコアネットワークに提供されてもよい。例えば、UEのユーザが重要な音声通話などの特定の期間にわたって特定のSIMのサービスを使用することを要求すると、UEは、サービス要求または登録更新要求でマルチSIM支援情報を提供することができる。次いで、支援情報がコアネットワークによって使用されることにより、ユーザにとって関心のないサービスのページをフィルタリングし、より重要なサービスに対してのみUEをページングすることができる。同様に、ユーザが音声通話を終了した後、UEは、支援情報を削除または無効化して、コアネットワークがすべてのサービスについてUEをページングすることを可能にすることができる。
図41は、マルチSIM UEが、ユーザがマルチSIM動作のためにUEに、どのように動作させたいかのプレファレンスを伴うユーザ構成をコアネットワークにどのように提供するかの一例を示す。複数のSIMをUEにインストールし、UEの電源を入れた後、GUIは、UEが従うためのプリファレンスを構成するようにユーザに促す。ユーザが構成を終了すると、UEは、UEにインストールされたSIMの各々に対して登録を行う。図41は、SIMの1つの登録、およびユーザ構成がマルチSIMポリシーの形態でコアネットワークにどのように送信されるかを示す。
ステップS4102:ユーザはUEに複数のSIMをインストールし、電源投入時に、UEはGUIを介してユーザにマルチSIM動作のための情報を構成するように求める。ユーザによって提供される情報は、UEがUE上のマルチSIM動作をどのように管理するかについてのユーザのプレファレンスを指定するために使用され得る。これらのプリファレンスは、表4に示すマルチSIMポリシーのサービス優先順位付けリストに取り込むことができる。次いで、UEは、ユーザプリファレンスをマルチSIMポリシーに追加し、そのポリシーをCNに提供して、マルチSIMトラフィックの強化された処理を可能にすることができる。加えて、UEは、マルチSIMポリシーを導出するために、SIM識別子、PLMN IDおよび名前、UE無線性能、SIMの最大数、ならびにPLMNリストなどに、アクセスすることができる情報を提供することができる。
ステップS4104:ユーザがサービス優先順位付けリストを構成した後、UEは、マルチSIMインジケータおよびユーザ構成を組み込むマルチSIM支援情報を含む表4に示すマルチSIMポリシーを用いて登録要求をRANノードに送信する。RANノードが指示および情報を読み取り、AMF選択中にそれらを考慮することができるように、マルチSIMインジケータおよびマルチSIM支援情報もアクセス層メッセージに含めることができる。
ステップS4106:次いで、RANノードは、マルチSIMインジケータの存在に基づいて、マルチSIM UEをサポートするAMFを選択する。
ステップS4108:RANノードは、登録要求を、マルチSIMインジケータ、マルチSIM支援情報、およびマルチSIMポリシーの残りの情報要素を伴い選択されたAMFに転送する。
ステップS4110:AMFは、TS 23.502[2]からのUE登録および認証手順を実行する。このプロセス中、AMFおよびPCFは、追加情報をマルチSIMポリシーに提供することができる。AMFは、一時ネットワーク識別子(複数可)および登録タイマ値を提供することができ、PCFは、ネットワークがデュアルRM-REGISTERED動作をサポートするかどうかを提供することができる。デュアルRM-REGISTEREDサポートは、ネットワークがUEからの複数のSIMを一緒にリンクすることができ、マルチSIM動作の最適化を提供することを示す。例えば、ネットワークは、UEがこのような変更を要求した場合、関連するページング機会を変更するために、一時的なUE識別子を再割り当てすることができ得る。サポートはまた、本開示で説明されるように、あるSIMから別のSIMおよび他のマルチSIM強化のページング機会にページング要求を転送することを含み得る。
ステップS4112:AMFは、登録受諾応答をUEに返し、ステップS4110で行われたマルチSIMポリシーへの更新を含む。
ステップS4114:UEは、ステップS4112から受信した更新されたマルチSIMポリシーに基づいて、マルチSIM構成を内部的に更新する。UEは、マルチSIMポリシーに対するすべての更新を示すGUIを介してポリシーをユーザに提示し、更新されたポリシーを確認するようにユーザに促すことができる。
ステップS4116:ユーザがマルチSIMポリシーを促され確認した場合、UEは登録完了メッセージをAMFに返すことができる。UEが、各SIMのページング機会に基づいて複数のSIM間のページング衝突の可能性があることを検出した場合、UEは、登録完了メッセージの指示を返して、ページング衝突を回避するために異なるページング機会に対応する新しい一時的識別子を割り当てるようにAMFに要求することができる。UEは、AMFが新しい一時的識別子を割り当てるのを支援するために、以下に説明する他のマルチSIM支援情報を提供することができる。
マルチSIMポリシーの包含は、それが初期登録、定期的な登録更新、部分登録、間接登録などであれ登録手順のいずれかの間に提供され得ることに留意されたい。UEがマルチSIMポリシー全体をネットワークに提供することができない場合、マルチSIM支援情報などのマルチSIMポリシーの構成要素は、コアネットワークに別々に提供されてもよい。加えて、UEがマルチSIMトラフィックの特別な処理を要求したいときはいつでも、マルチSIM支援情報をコアネットワークにシグナリングすることができる。これは、サービス要求またはPDUセッション確立もしくは変更手順にマルチSIM支援情報を追加することを含み得る。マルチSIM支援情報は、UEがネットワークから不在である間にページング要求をどのようにフィルタリングするかをコアネットワークに通知するために、SIM切り替え手順中に提供されてもよい。
LTEの場合、マルチSIM支援情報は、UEとMMEの両方の内部で維持されるコンテキスト情報として実現され得る。表6は、サービス優先順位付けリストおよびマルチSIM支援情報を、UEコンテキストとして内部に格納されたUEの情報記憶装置に追加する一例を示す。これらの情報は、UEがコアネットワークに最初に登録するときにアタッチ手順に含まれてもよく、またはページング要求フィルタリングを動的に有効にするためにサービス要求で必要に応じて提供されてもよい。同様に、MMEは、支援情報を各マルチSIM UEのモビリティ管理コンテキストに格納することができる。必要に応じて、マルチSIM支援情報のいくつかもHSSに格納されてもよい。
Figure 2022535915000009
Figure 2022535915000010
(調整のないMNOのためのマルチSIM UEサポート)
本開示で前述した解決策は、2つ以上のSIMで発生したページング衝突に対処するが、解決策は、MNO間の何らかの調整を必要とする。いくつかの配置では、MNOは互いにいかなる調整も有さない場合があり、例えば、異なるMNOのAMFまたはMME間など、異なるMNOのネットワーク機能間にシグナリングはない。これらの場合について、マルチSIM UEが直面するページング衝突の問題に対処するための他の解決策が以下に提案される。ただし、前述で説明した解決策のいくつかの態様は、以下で考慮されるMNO調整のない場合に適用可能であり得ることに留意されたい。例えば、ページング機会が整列されているUEの複数のSIMに一時的識別子を割り当てるコアネットワークの解決策は依然として適用される。これは、以下に提示されるマルチSIMインジケータを再導入するときに詳述される。以下に説明する解決策は、MNO調整がある場合にも適用可能である。一例として、MNO調整がある場合の登録手順において、以下に説明するページング基準が使用されてもよい。ページング基準は、転送されたページング要求を受信した後にUEをページングするかどうかを決定するためにコアネットワークによって使用され得る。最後に、以下の解決策は5GSのために説明されているが、それらは、ネットワークエンティティ、手順名などに関連する変更を伴うLTEシステムにも適用され得ることが期待される。
MNO間の調整がない場合であっても、UEが現在のMNOと通信した後に別のMNOに通信を切り替えているときのネットワーク性能の低下を回避するために、ネットワークがマルチSIM UEを認識することが依然として有利である。前述したように、ネットワーク動作は、効率的に動作するためにUEの状態の知識に依存するタイマおよびアルゴリズムに基づいている。ネットワークが、UEが何を行っているかを認識していないとき、これらのタイマおよびアルゴリズムは意図通りに機能せず、ネットワーク性能を低下させる。したがって、マルチSIM UEが、ネットワークに登録するとき、および一時的に利用できなくなるとき、例えばUEが別のMNOへの接続を切り替えることを決定したときに、その性能をネットワークに通知することも同様に重要である。この文脈において一時的に利用できないとは、UEが別のMNOに切り替えることを計画しており、ページング機会を監視することができなくなるという事実を指す。したがって、UEは、現在のMNOに戻るまでは、一時的に利用できない。以下の解決策は、MNO調整が存在しないシナリオに対処し、UEがページング衝突の発生を最小化することをどのように支援できるかに焦点を当てる。解決策の特定の態様は、両方のSIMが同じMNOに属するシングルMNOの場合に適用することができ、他の態様は、デュアルRx、シングルTx対応UEに適用することができることに留意されたい。
(UE登録およびマルチSIM支援情報)
コアネットワークへのUE登録手順は、UEが登録を必要とするサービスを受信できるように、UEとCNとの間で特定のパラメータを構成する。初期登録から、モビリティ登録更新、定期的な登録更新、および緊急登録まで、登録手順にはいくつかの変形形態がある。これらの手順は、UEとCNの両方が互いに通信するために使用するパラメータを構成するための情報をCNに提供する。例えば、DRXパラメータは、UEがページング要求を監視するためにある期間オンであり、バッテリ電力を保持するのに役立つ他の何らかの期間オフである不連続受信サイクルを定義するのに役立つ。
ページング衝突を回避するのを支援するためにUEがコアネットワークに情報を提供することができるように、登録手順に追加する特定の追加パラメータが提案される。これらの新しいパラメータは、以下のリストに要約され、一緒にグループ化され、マルチSIM支援情報と呼ばれる場合がある。マルチSIM支援情報は、特にUEが登録一時停止状態にあるときにネットワークおよびページングリソースの浪費を最小限に抑えるようにページング戦略を調整することによって、コアネットワークがマルチSIMトラフィックをより良好に処理することを可能にするため、登録手順中にコアネットワークに提供され得る。
・ページング基準:条件またはイベントがページングのために満たされた場合に、ネットワークがUEをページングするために使用する特定の条件を指定する基準。UEは、サービス優先順位付けリストに見られるユーザ構成に基づいてページング基準を導出することができ、ページング基準は、サービスタイプカテゴリおよび優先度レベルのリストからなることができる。UEは、UEをページングしようとするときに使用する基準のネットワークにこのパラメータを提供する。この基準は、UEが別のSIMにサービスを提供するために別のMNOに接続されているためにPOをアクティブに監視していない可能性がある時間の間、CNをトリガして特定のページの送信をフィルタリングするためにUEによって提供され得る。例えば、上述したサービスカテゴリは、どのページング要求を送信するかをフィルタリングするためにUEがネットワークを構成するページング基準に使用され得る。ユーザ電話番号、PDUセッションID、およびアプリケーションIDなどの追加情報が提供される場合、フィルタはより細かくなり得る。例は、例えば、関連する電話番号を伴う通話、ユーザに関連付けられたテキストメッセージ、またはPDUセッションIDもしくはアプリケーションIDに関連付けられた他のデータ(例えばインターネットデータ)トラフィックを含むことができる。代替として、追加情報は、サービスタイプごとに様々な優先度レベルを提供することができる。基準は、サービスカテゴリの異なる組み合わせ、例えば、家族からの呼び出し、家族および最良の友人からのテキスト、および特定のPDUセッションIDからの他のデータ(例えばインターネットデータ)を含むホワイトリストであってもよい。これらの基準に基づいて、コアネットワークは、ダウンリンクデータがこれらの基準の1つまたは複数を満たすときにのみUEをページングし、それによってユーザの関心のないデータのページングリソースを節約する。加えて、ページング基準は、ページング要求フィルタリングが適用可能である場合の時間期間、位置情報、およびUE状態などの基準を含むことができる。
・制限ページング領域:UEは、UEが別のMNOに接続されており、ページに応答することができない場合に、CNがページングメッセージを送信するページング領域を制限するように要求することができる。パラメータは、ネットワークが、UEがいた最後の追跡領域または登録領域内でのみUEをページングするように指定することができる。パラメータは、ネットワークがページを停止する前にUEをページングしようとする回数を指定することさえできる。これは、UEの現在の追跡または登録領域外にあるネットワークのセルにおけるページングリソースの浪費を低減するのに役立ち得る。CNは、この指示を含むモバイル登録更新を受信すると、UEの追跡および登録領域を確認し得、これは、UEが、別のMNOへ接続を切り替え得ることを示すために提供し得る。
・ページング機会分離:UEは、このパラメータを提供し、潜在的なページング衝突の検出に基づいて、UEが新しい一時的識別子(および関連するPO)を要求するときの所望のPO分離を構成することができる。UEは、関連するPOが時間的に特定の距離、例えば、現在割り当てられているPOからのページングフレーム、スロットなどの数に基づく間隔である新しい一時的識別子を提供することをネットワークに要求するためにこのパラメータを提供することができ、またはパラメータは、一時的識別子を割り当てる際にネットワークに柔軟性を与えるために、「遠く離れている」、「近くにある」、または「異なる」などの記述列挙を表すことができる。「異なる」ページング機会の要求は、UEが、同じ周期であるが異なる時間に発生するページング機会を所望するという指示であり得る。したがって、これは、異なるオフセットが所望されるという指示であり得る。
・通知前の見落としたページ数:値は、UEに通知する前にCNが、UEがページの受信を見落としたことを検出した回数の閾値を決定する。UEは、UEがマルチSIMデバイスであることもCNに通知する初期登録中にこの値を構成することができる。代替として、値は、オペレータポリシーを通して、またはオペレータの動作および管理アプリケーションから受信したコマンドを通して、オペレータ構成であってもよい。
・マルチSIMインジケータ:UEはまた、上述したものと同様のマルチSIMインジケータを提供することができるが、この場合、結果として得られる機能は異なり得る。このシナリオでは、マルチSIMインジケータは、CNに上記のパラメータの1つまたは複数を構成させ、それらの基準を満たす新しい一時的識別子をUEにプロビジョニングさせることができる。両方のSIMが同じMNOに属する場合、登録要求は、UEが複数のSIMをサポートし、場合によっては複数のSIMの登録に関する特定のネットワーク最適化を提供することをコアネットワークに通知するために、他のSIM、例えばIMSIまたは5G-GUTIの識別子も含み得る。マルチSIMインジケータおよび他方のSIMの識別子により、コアネットワークは、現在のSIMのための一時的識別子を割り当てることができる可能性があり、そのページング機会は、上述したように他方のSIMのページング機会と整合する。したがって、UEにおける両方のSIMのページング機会は整列され、UEは1つのページング機会を監視するだけでよい。
・提案された一時的識別子:UEは、別のSIMのPOとのページング衝突を回避すると決定したこのパラメータを使用して一時的識別子を提案することができる。ここでも、UEは、そのページング機会がUEの別のSIMのページング機会と整合する一時的識別子を提案することができる。代替として、UEは、一時的識別子の一部(例えば、ページング機会を計算するために使用される部分)を提案し得、ネットワークは、一時的識別子の残りを割り当て得る。
UEは、初期登録時にこれらのパラメータを提供して、CNが特定の設定を生成するときに使用するパラメータを初期化することができる。同様に、UEは、2つのSIMのPO間に潜在的なページング衝突が存在するとUEが決定し、CNから新しい一時的識別子(および関連PO)を要求している、その後に、これらのパラメータを、例えばモビリティ登録更新または定期的な登録更新手順内に含めることもできる。説明は、UEが提案されたパラメータをCNに提供することを示しているが、パラメータは、例えば部分オペレータポリシーとして、CNによって構成されてもよいことが理解される。図34は、モビリティ登録更新手順を使用してCNから新しい一時的識別子および関連POを要求しているUEを示す。PLMN1およびPLMN2という用語は、本開示の他の図と一致するように調整されていないMNOを表すために使用されることに留意されたい。
ステップS3402:マルチSIM UEは、最初にPLMN1に登録し、SIM1の一時的識別子を受信する。その後、UEは、おそらくはPLMN1から切断した後に、PLMN2へ登録する。UEは、SIM2のための一時的識別子を受信する。
ステップS3404:UEは、各SIMに関連付けられたページング機会を計算するために一時的識別子を使用する。UEがPLMNごとに有するタイミング情報に基づいて、UEは、図35に示すように、ページング衝突が存在し得ることを検出する。PLMN間のタイミング関係は非同期であるが、UEは、単一のタイミング基準を取得するために2つのタイミング基準を一緒に重ね合わせることによってページング衝突を検出することができ得る。図35は、スーパーフレームタイミングが整列していない場合であっても、各PLMNに関連付けられたページングフレームと、これらページング機会とが重複することを示す。ページング衝突を引き起こすために、必ずしもPOが重複している必要はないことに留意されたい。POが互いに十分に近い場合、UEはあるPLMNから別のPLMNへ接続を切り替えるのに十分な時間がないので、ページング衝突も引き起こし得る。UEがこの動作を実行する必要があるたびに、手順に関連付けられた特定の待ち時間が存在し、例えば、UEは、無線を適切な周波数に調整し、セル検索、PLMN選択などを実行しなければならない。
ステップS3406:ページング衝突の可能性があることをUEが検出すると、次いでUEは、現在のものとは異なるページング機会を生成する別の一時的識別子をPLMNの1つに要求することができる。UEは、モビリティ登録更新を送信し、PO分離などの上記にリストされた提案されたパラメータを含むことができる。UEはまた、ページング基準パラメータを使用して、音声通話およびSMSメッセージなどのあるデータのためだけに、UEをページングするように、PLMNを構成し得る。加えて、UEは、他の追跡または登録領域におけるページングリソースの浪費を最小化するために、ページング領域を、UEがCNとコンタクトした最後の追跡領域または登録領域に制限するようにCNを構成し得る。UEはまた、CNに別のPOに対応する新しい一時的識別子を提供させるか、POの位置が現在のPOとは異なる新しい一時的識別子を提案させるために、マルチSIMインジケータのみを含んでもよい。UEは、CNが情報で事前プロビジョニングされているか、マルチSIMポリシーで提供された情報などの以前の登録受諾メッセージで情報を受信したか、またはシステム情報を読み取ることによって、CNがマルチSIM機能をサポートすることを発見した可能性がある。
ステップS3408:AMFは、新しい一時的識別子を含み得る登録受諾メッセージを返す。新しい一時的識別子は、前のPOとは異なる位置にある別のPOに対応することができる。UEは、ページング衝突の可能性がないことを確保するために、新しいPOのタイミングを別のSIMのPOとチェックする。UEがページング衝突を依然として検出している場合、UEは、別の一時的識別子を取得するためにステップS3406を繰り返すことができる。今回、UEは、ページング衝突を引き起こさない異なるPOを伴う一時的識別子を取得しようと試みるために、以前に送信されたパラメータの異なる値を使用し得る。代替として、UEは、他のPLMNのPOとのページング衝突を回避すると決定した一時的識別子を提案し得る。
ページング基準は、UEが登録一時停止タイマをアクティブ化したときにUEをページングするタイミングをフィルタリングするようにCNを構成するための登録手順の1つでUEによって提供されてもよく、これについては後で詳細に説明する。この基準は、CNを静的に構成するための初期登録中に、またはCNフィルタリングページング要求におけるUEのプレファレンスのCNを動的に構成するためのモビリティもしくは定期的な登録更新手順中に送信され得る。代替として、基準は、UEがビジーであることをネットワークに通知し、一定の期間にわたってUEのページングを停止したいときにサービス要求で提供されてもよい。基準は、例えば、UEをページングすることを決定するときにUEがCNにフィルタリングさせたいサービスカテゴリ/優先順位付けの白または黒のリストであってもよい。基準はまた、例えば、電話番号、PDUセッションID、およびアプリケーションIDなどのページングメッセージに含まれるより細かい情報を含むことができる。
ページング基準は、デュアルRx、シングルTx性能を伴うUEで使用されて、ユーザがページングを望む可能性がある重要なデータに対してCNがUEをページングすることを可能にすることができる。これは、UEが関心を持たない可能性があるページに応答するためにUEに課されるオーバーヘッドを低減することができる。例えば、ビジネス/個人の加入ユースのケースでは、ユーザは、週末の間に自分の上司および同僚のチームメンバからのみ電話を受け、他の誰からも電話を受けたくない場合がある。ページング基準は、それらの人々からの電話のみを許可するために、週末の開始前に設定され得る。逆に、ユーザは、受信ページを先取りし、ページング基準を、すべてのトラフィックに対してUEをページングしないように設定したい場合がある。
(複数のページング機会の要求)
異なるMNOのセル間のタイミング関係は非同期であり、セルごとに変化する可能性があるため、シングルPOを有すると、あるセルではページング衝突を引き起こすが別のセルではページング衝突を引き起こさない可能性がある。これらの場合、UEが複数のPOをプロビジョニングされ、UEが別のSIMのPOと衝突しないPOをリッスンすることを可能にする方がよい場合がある。この場合、UEは、MNOごとの内部タイミングに基づいて、複数のPOのどれがページング要求をリッスンするかを動的に決定し得る。このオプションは、シングルPOのケースが依然としてページング衝突をもたらす場合に使用され得る。
複数のページング機会を要求するために、UEは、モビリティ登録更新または定期的な登録更新手順などの登録要求の1つにマルチPO指示を含めることができる。指示は、UEに割り当てられる所望の一時的識別子の数、または単にUEが複数の一時的識別子を要求するフラグを指定し、コアネットワークに、UEに対して多くの一時的識別子をプロビジョニングさせることができる。UEは、コアネットワークが所望のPO特性に対応する一時的識別子を割り当てるのを支援するために、本明細書に記載の他のパラメータのいずれかを組み合わせることができる。例えば、ページング機会分離パラメータを使用して、複数のPO間の所望の分離を示すことができる。
UEがPOに関連付けられた一時的識別子を受信すると、UEは、他のSIMに対して有するPOに基づいて、どのPOを監視するかを決定する。したがって、UEがセル間を移動し、いずれかのSIMのPOがシフトする場合、UEは、ページング衝突を回避するために複数のPOのどれを監視するかを動的に決定することができる。UEがページに応答すると、ネットワークは、UEに割り当てられた他のPOでUEのページングを停止することができる。UEは、ページング衝突を回避するための最大の柔軟性を与えるために、各MNOから複数の一時的識別子を要求し得る。例えば、UEは、MNO1およびMNO2から各々2つの一時的識別子を要求し、モビリティに関係なく、UEが4つの割り当てられたPO間のページング衝突を回避することができる所望のPO分離を要求し得る。
制限ページング領域パラメータは、複数のページング機会を有することによって導入されるページングリソースオーバーヘッドをオフセットするために、複数のページング機会の要求と共に使用され得る。前述したように、制限ページング領域パラメータは、CNがUEをページングする領域を、UEの最後の既知の追跡または登録領域に制限することを指定することができる。このパラメータは、UEがページに応答しない場合にCNがUEをページングする領域を広げる際に発生し得るページングエスカレーションを制限するために使用され得る。UEは既に複数のPOを要求しているので、制限ページング領域パラメータを追加することにより、UEが最後にCNと通信した追跡または登録領域にページングオーバーヘッドを局在させることができ、それにより、他の追跡および登録領域におけるページングリソースを節約することができる。
(同じページング機会の同時ページ)
SIMが同じMNOに属し、CNが同じPOに対応するためにSIMに一時的識別子を割り当てた場合、両方のSIMに対して同時にデータが利用可能であり、次いでCNがUEをページングする場合があり得る。これらの場合の間、ページングメッセージのページングレコードは、SIMの各々の一時的識別子のものと一致するUE識別子を含む。この問題は、どのSIMのUEがページング要求の処理を完了するかについて生じる。
この問題は、ページング要求に応答するUEが、両方のSIMに対応するPDUセッションIDのリストをCNに送信されるサービス要求に含めることを可能にすることによって容易に対処することができる。これを行うために、他のSIMの識別子ならびに別のアクティブ化されるPDUセッションのリストパラメータを含む新しいパラメータがサービス要求に含まれることが提案される。新しいパラメータは、既存の動作に干渉しないように、サービス要求手順の既存のパラメータリストに追加されてもよい。したがって、サービス要求は、既存のパラメータを使用して1つのSIMに関する情報および新しいパラメータを伴う第2のSIMに関する情報を提供する。この新しいパラメータの複数のインスタンスを含めることは、複数のSIMにサポートを拡張するために使用することができ、複数は3つ以上のSIMを指す。サービス要求手順に新しいパラメータを追加する利点は、ページングリソースを節約することであり、サービス要求は、2つ以上のSIMに関連付けられたデータに対してUEのページングを停止するようにCNに通知する。
より統合された解決策の場合、一時的識別子およびアクティブ化されるPDUセッションのリストは、一緒に結合されてもよく、組み合わせのリストは、サービス要求手順で指定されてもよい。この場合、新しいパラメータは、鍵値ペアのリストと考えることができ、鍵部分はSIMに関連付けられた一時的識別子を含み、値部分はアクティブ化されるPDUセッションのリストを含む。この解決策は、メッセージフォーマットの構造を変更することなく、UEがサポートする数のSIMを含むようにリストを拡張することができるので、よりスケーラブルである。
(登録一時停止タイマ)
マルチSIM UEの動作は、UEにインストールされた各SIMにサービスを提供するために、UEがPLMN間で接続を定期的に切り替えるようにプログラムすることができる。一例としてこの動作モードを使用して、コアネットワークは、UEが、UEの登録状態のためにCNが維持する登録タイマの一時停止を要求することができるメカニズムをサポートすることが提案される。上記のように新たな登録状態を導入する代わりに、新たな登録一時停止タイマを導入してもよい。登録一時停止タイマの動作は、現在の登録タイマの動作と相互に排他的であってもよい。例えば、UEが登録一時停止タイマのアクティブ化を要求すると、CNによって維持されている登録タイマが一時停止される。これは、UEがモビリティ登録更新または定期的な登録更新を実行し、一時停止タイマをアクティブ化するための登録一時停止インジケータを含むときに発生し得る。代替として、タイマは、どのモードが現在の動作中であるかを示すためのインジケータを伴うデュアル動作モードを有することができる。
UEは、UEが別のPLMNに接続すると予想される周期的な期間を反映するために、登録一時停止タイマに使用する値を提供し得る。この値は、モビリティ登録更新または定期的な登録更新に含まれて、CNに登録タイマを一時停止させることができる。この値を受信すると、CNは登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマをアクティブ化することができる。その後、しばらくして、UEは、登録一時停止タイマを復帰させて非アクティブ化し、登録タイマを再び有効にすることができる。図36は、登録一時停止タイマをアクティブ化および非アクティブ化するこの手順の一例を示す。
ステップS3602:マルチSIM UEがPLMN1とPLMN2の両方に登録される。現在、UEはPLMN1とアクティブに通信している。
ステップS3604:UEの動作プログラミングロジックは、接続をPLMN1からPLMN2に切り替えることを決定する。UEは、モビリティ登録更新または定期的な登録更新要求のいずれかをPLMN1のAMFに送信する。この要求は、登録一時停止タイマをアクティブ化する指示を含むか、または登録一時停止タイマの有効期限を含むことができる。有効期限の値は、UEの動作パラメータ、UEによって維持されるか、またはコアネットワークによって構成されるポリシー、またはGUIを通してユーザによってプログラムされた他の何らかの動作メトリック内で構成されてもよい。UEはまた、登録一時停止タイマが実行している間に、UEのための任意のダウンリンクデータをキューに入れるようにCNに要求するための指示を提供することができる。
ステップS3606:要求を受信すると、PLMN1のAMFは、登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマをアクティブ化することができる。AMFは、登録一時停止タイマが提供された場合、UEによって提供された値を使用して登録一時停止タイマの有効期限を構成することができる。代替として、AMFは、コアネットワークのオペレータによって構成されている値を使用してもよい。AMFは、UEの登録状態、セキュリティコンテキスト、および既存のPDUセッションの維持を含む、UEのすべての既存のコンテキストを依然として維持する。しかしながら、登録一時停止タイマのアクティブ化により、CNは、UEが登録一時停止タイマを非アクティブ化するまで、ダウンリンクデータについてUEをページングしない。登録一時停止タイマが実行されている間にUEがCNにダウンリンクデータのキューアップを要求し、CNがそうすることができる場合、CNは、ステップS3606aでAMFにこの指示をSMFに提供させてUEのあらゆる既存のPDUセッションを更新することによってそのような機能を有効にすることができる。次いで、SMFは、図には示されていない、UE宛ての任意のダウンリンクデータをバッファリングするようにUPFに通知する。ポリシー制御要求トリガが満たされた場合、SMFは、ステップS3606bに示すように、満たされた条件をPCFに通知する。条件は、UEの登録状態が一時停止されるたびに通知されるようにAFがサブスクライブしていることであり得る。この通知は、一時停止が非アクティブ化されるまでAFにUEにいかなるデータも送信させないようにすることができる。
ステップS3608:AMFは、要求のステータスを示す登録受諾メッセージをUEに返す。要求が承諾された場合、およびAMFが登録一時停止タイマ有効期限値を変更した場合、AMFは受諾応答に新しい値を含める。AMFはまた、登録一時停止タイマが動作しているときに、CNがダウンリンクデータをキューアップするためにUEの要求が承諾されたかどうかの指示を提供することができる。UEは、CNが登録解除手順を開始する前にUEが有する残り時間を追跡するために、AMFによって返された値または最初に提供された値を組み込んだタイマを開始する。言い換えれば、UEは、UEの登録状態がRM-REGISTEREDのままであるように、UE維持タイマが満了する前にCNに維持されている登録一時停止タイマを非アクティブ化する必要がある。登録一時停止タイマがアクティブであるとき、UEの登録状態はRM-REGISTEREDであり、その接続状態はCM-IDLEである。しかしながら、CNはこの時間中にUEをページングしない。
ステップS3610:UEは、PLMN1から切断し、PLMN2に接続する。PLMN2に接続すると、UEは、モビリティ登録更新または定期的な登録更新のいずれかを実行して、PLMN2のAMFによって維持される登録一時停止タイマを非アクティブ化することができる。要求では、UEは、登録一時停止タイマを非アクティブ化するか、または有効期限値をゼロに設定する指示を含むことができる。その後、PLMN2のAMFは、登録一時停止タイマを無効にし、登録タイマを再び有効にする。登録タイマの有効期限は、一時停止されたときに以前の値から継続するのではなく、この時点でリセットされてもよい。UEがCNにダウンリンクデータのキューアップを以前に要求していた場合には、UEはサービス要求の実行時にそれらのデータを受信する。UEは、ユーザがSIM2に関連付けられたサービスを使用するために必要とする限り、PLMN2との接続を維持することができる。動作タイマの満了時にUEがCM-IDLE状態にある場合、UEはPLMN2から切断し、PLMN1に再接続することを決定することができる。
ステップS3612:UEがPLMN1に再接続することを決定した場合、UEは、登録一時停止タイマを非アクティブ化し、登録タイマを再び有効にするために、モビリティ登録更新または定期的な登録更新要求のいずれかをPLMN1に送信する。UEは、登録一時停止タイマの非アクティブ化をトリガするために、登録一時停止タイマの有効期限の指示またはゼロ値を提供することができる。
ステップS3614:PLMN1のAMFは、登録一時停止タイマを非アクティブ化し、登録タイマを再び有効にする。登録タイマの有効期限は、ステップS3606で一時停止されたときに以前の値から継続するのではなく、この時点でリセットされてもよい。
ステップS3616:ステップS3608と同様に、PLMN1のAMFは、更新要求のステータスを伴う登録受諾応答を返す。ステップS3612の要求がサービス要求であった場合、UEは、キューに入れられたダウンリンクデータの受信を開始することができる。そうでない場合、UEは、このステップの後に、キューに入れられたダウンリンクデータを受信するためにサービス要求を実行することができる。
ステップS3618:UEは、PDUセッションに関連付けられたデータの処理でビジーであるか、またはUEがPLMN2に接続したままである通話中である場合があり得る。これらの場合の間、UEは、登録一時停止タイマおよび登録解除タイマの有効期限よりも長い時間、ステップS3610に留まることができる。これらの場合、PLMN1のAMFは、SIM1のためにUEを登録解除することができる。
登録タイマを一時停止する手順の一部として、CNはまた、UEのページングを一時停止し、UEのためのモバイル終端データをバッファすることができる。この一時停止期間中、CNは、UEがページング要求をアクティブにリッスンしていないことを認識し、その結果、AMFはページング要求をキューアップし、図36のステップS3606aに示すように、UEのモバイル終端データをバッファリングするようにUPFに指示するようにSMFに命令することができる。ユーザプレーンにおけるNASシグナリングおよびPDUセッションのために確立されたすべてのセキュリティコンテキストは、UEがCM-IDLE状態にあるかのように保存される。実際、一時停止中、CNおよびUEは、UEのためにRM-REGISTEREDおよびCM-IDLE状態を維持する。この一時停止状態は、RRC_INACTIVE状態と同様であるが、UEの登録および接続管理状態に適用される。したがって、UEおよびCNは、UEが登録に関連付けられたSIMの使用に切り替えた後、通信を迅速に再確立することができる。この挙動は、UEが登録一時停止タイマのアクティブ化を要求したときに、上述したページング基準パラメータを含めることによってトリガされ得る。
(ページング停止のUE要求)
場合によっては、UEは、1つのSIMのサービスを使用してビジーになり、次いで別のSIMのためのページを受信する場合がある。ページングメッセージは、どのタイプのサービスがページを引き起こしたのかを示し得る。第2のSIMのネットワークにUEのページングを続行させるのではなく、UEはサービス要求メッセージでページに応答して、UEがビジーであることをネットワークに通知し、UEのページングを停止することができる。サービス要求メッセージは、例えば、UEが他のシステム上で現在どのサービスを実行しているか(例えば、緊急サービス)、UEがこの現在のシステム上でどのサービスに応答しようとしているか、UEが現在のシステム上でどのサービスに応答しようとしていないか、およびネットワークが同じタイプのサービスについてUEに再びページングしようと試みるときにネットワークに示すタイマ値の指示を含むことができる。同様に、UEがページおよびページング原因に応答すべきであるという指示を含むNAS通知をUEが受信すると、UEは、UEが他のシステム上で現在どのサービスを実行しているか(例えば、緊急サービス)、UEがこの現在のシステム上でどのサービスに応答しようとしているか、UEが現在のシステム上でどのサービスに応答しようとしていないか、およびネットワークが同じタイプのサービスについてUEに再びページングまたはNAS通知を送信しようと試みるときにネットワークに示すタイマ値の指示を含むNAS通知応答で応答することができる。UEがネットワークに通知することによって、ページングリソースを節約することができ、ネットワークは、UEがビジーであることをデータソースにシグナリングすることができ、例えば、音声通話は、UEを呼び出すように試みる代わりに、ボイスメールに直接進む。IoTユースケースでは、CNに提供される情報は、UEに到達しようとしているアプリケーションサーバ上のUEの到達可能性ステータスを更新するために使用され得る。
この機能は、UEがデュアルRx性能およびシングルTx性能を有する場合に有用であり得る。図37に示すように、UEは、SIM1で通話中であり、SIM2のページを受信することができる。UEは、SIM2のネットワークに要求を送信して、UEのページングを停止するようにネットワークに通知することができる。この場合のUEは、受信機の1つでダウンリンクデータをアクティブに受信している可能性があり、UEがSIM2のネットワークに要求メッセージを送信することができるアップリンク伝送にギャップがある可能性がある。この機能は、UEがシングルRx性能およびシングルTx性能、ならびに同じPLMN上の2つのSIM間または2つのSIMのPLMN間で時間多重化を有する場合にも有用であり得る。UEは同じかまたは異なるMNOと通信することができ、手順は同じになることに留意されたい。
ステップS3702:マルチSIM UEがPLMN1とPLMN2の両方に登録される。UEは、デュアルRx、シングルTx性能、またはシングルRx、シングルTx性能および各SIMのPLMN間で時間多重化を有し得る。この場合、UEは、デュアルRxおよびシングルTx性能を有する。
ステップS3704:UEは現在、Rx1でダウンリンクデータを受信し、Rx2でページングを監視している。
ステップS3706:PLMN2はSIM2のためのデータを受信し、UEをページングする。ページは、ページが何のためのものであるかを示すサービス優先順位付け情報を含むことができる。
ステップS3708:UEは、UEがPLMN1からデータを受信してビジーであることをPLMN2に通知する決定を行う。UEは、この決定を行うために、ページングメッセージで見つかったサービスタイプをユーザ構成のサービス優先順位付けリストでチェックすることができる。例えば、UEは、重要な音声通話の最中であってもよく、ページングメッセージのサービスタイプは、着信テキストメッセージを示す。ユーザは、テキストメッセージの優先度が低いことを示すようにサービス優先順位付けリストを構成することができる。代替として、UEは、着信テキストメッセージがSIM2に対して保留中であり、ユーザがテキストメッセージを一時的に無視することを選択したことを示すGUIでユーザに提示していてもよい。UEはRx1上でデータを受信しているので、UEがシングルTx上でいかなるULデータも送信していない時間にギャップがあり得る。これらのギャップの間、UEはPLMN2に接続することができ、そのため、UEは、UEのページングを停止するようにPLMN2のAMFに通知する要求を実行することができる。
ステップS3710:PLMN2への接続が成功すると、UEは、PLMN2のAMFにモビリティ登録更新要求を送信することができる。この要求は、登録一時停止タイマをアクティブ化するための指示を含むことができ、またはUEが指定された時間期間にわたってAMFにUEのページングを一時的に一時停止させることを示すための登録一時停止タイマの有効期限を含むことができる。代替として、指示は、CNがUEのページングを停止すべき時間および更新されたマルチSIM支援情報を伴いサービス要求メッセージで提供されてもよい。UEはまた、登録一時停止タイマがアクティブである間に、CNにUEのための任意のダウンリンクデータをキューに入れさせるための指示を提供することができる。次いで、UEがCNとの通信を再確立した後、UEは、キューに入れられたダウンリンクデータを取り出すことができる。
ステップS3712:PLMN2のAMFは、受諾応答で要求のステータスを返す。応答の一部として、CNは、登録一時停止タイマの有効期限の新しい値、ならびにCNが登録一時停止タイマの実行中に任意のダウンリンクデータをキューに入れることができるかどうかを提供することができる。応答は、要求のステータスおよびCNがUEのページングを停止する時間を含むことができる。
上記の手順は、UEが2つのPLMN(またはMNO)に登録することを示しているが、UEのSIMがすべて同じMNOに属するシナリオにも適用され得る。この手順は、モビリティ登録更新要求またはサービス要求を別のPLMNに送信する代わりに、UEが単にシングルPLMNに要求を送信することを除いて、同様の方法で動作する。
UEがUEのページングを停止する要求をPLMNに送信すると、UEは、UEのページングを停止する時間、UEをページングするサービスタイプ、UEをページングしないサービスタイプ、およびUEのデータをバッファリングするかどうかをPLMNに通知するために、要求にマルチSIM支援情報を含めることができる。これらの情報は、UEがビジーであるときにPLMNがUEのためにページをフィルタリングすることを可能にするために、UEがPLMNに提供する追加情報として一緒にグループ化され得る。マルチSIM支援情報は、UEがPLMNに提供するポリシーとして編成されてもよいし、サービス要求で、または登録更新要求中にPLMNに送信される指示のセットとして編成されてもよい。
(コアネットワークはUEに見落とされたページの通知を提供する)
コアネットワークがUEをページングし、UEが応答しないときはいつでも、コアネットワークは、UEがページを見落とした時間を追跡し続け、UEがCNに、または別のアクセス、例えば非3GPPアクセスを通して次に接続するときにUEに通知することができる。この機能は、UEが登録手順の1つの間にそれがマルチSIM UEであることをCNに通知した場合、またはUEがマルチSIM支援情報などのマルチSIM動作に関連する本明細書に記載のパラメータの1つを有効にした場合に有効にすることができる。CNは、登録要求またはサービス要求手順のいずれかに応答してUEに通知することができる。CNはまた、UEがページに応答しなかったときにページが送信された時間ならびに登録および/または追跡領域を提供することができる。代替として、UEが複数のアクセス技術への接続を、例えば3GPPアクセスを介して、および非3GPPアクセスを介してサポートする場合、CNは、UEがCM-CONNECTED状態にあり得るアクセスを介してUEに通知を送信することができる。この情報は、UEが、ページング衝突および/またはページングプロセスに関する問題を識別することを可能にし、UEが、問題の修正を助けるために、前述した解決策の1つを利用することを可能にし得る。SIMが同じMNOに属する場合、およびUEがデュアルRx能力、シングルTx能力、またはシングルRx能力、シングルTx能力を有する場合には、以下の手順が適用され得ることに留意されたい。図38を参照されたい。
ステップS3802:マルチSIM UEがPLMN1とPLMN2の両方に登録される。2つのSIMが同じMNOに属する場合、UEは両方のSIMを同じPLMNに登録する。
ステップS3804:UEは現在、PLMN1からダウンリンクデータを受信している。
ステップS3806:PLMN2はSIM2のためのデータを受信し、UEをページングする。しかしながら、UEは、PLMN1からデータを受信したためにページを受信しないか、またはページに応答しない、例えば、ユーザは重要な音声通話中であり、中断されることを望まない。ユーザは、GUIを介してUEからプロンプトを受信した可能性があるが、プロンプトを無視することを決定している。UEは、シングルRx性能、シングルTx性能、または、デュアルRx性能、シングルTx性能のいずれかで動作し得ることに留意されたい。
ステップS3808:しばらくしてから、UEはPLMN2に接続する。
ステップS3810:UEは、PLMN2からのサービスの受信を開始するために、登録手順またはサービス要求手順のいずれか1つを実行することができる。
ステップS3812:受諾応答において、PLMN2のAMFは、保存している見落としたいずれかのページの情報をUEに提供することができる。情報は、見落としたページの時間、ページが送信された追跡領域および/または登録領域、ならびに場合によっては、例えばサービスカテゴリなどのページに関する追加情報、ならびに例えば発呼者の電話番号またはテキストメッセージ送信者、PDUセッションID、および/またはアプリケーションIDなどの他のより詳細な情報を含むことができる。代替として、UEが3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスなどの複数のアクセスネットワークに接続することができるとき、CNは、UEがCM-CONNECTED状態にあり得るという通知を、アクセスネットワークを介してUEに送信することができる。この情報を受信すると、UEは、ページング衝突が発生したと決定し、将来このような衝突を回避するためにUEがとり得るステップを識別し得る。次いで、UEは、そのPOが現在のPOから分離されている新しい一時的識別子を要求するために、上述の手順の1つを実行することができる。
この解決策の別の態様は、CNが、構成された数の見落としたページを待ってから、見落としたページをUEに通知することができることである。見落としたページ数は、オペレータポリシーによって、オペレータの運用および管理システムからのコマンドを介して構成されてもよく、またはマルチSIM支援情報としてUEによって提供されてもよい。UEは、UEがマルチSIMデバイスであることをCNに示す登録手順の1つの間に見落としたページに関する情報をUEに送信するためにCNが使用する見落としたページ数の閾値をマルチSIM支援情報において提供することができる。次いで、CNは、UEがページに応答しない回数の追跡を開始し、閾値に達したときには、CNはUEに通知する。通知において、CNは、タイムスタンプ、各ページが送信された追跡または登録領域、およびCNがUEをページングしようとした回数を含む、UEが受信ページを見落としたすべての回数のリストを提供することができる。CNはまた、電話番号、PDUセッションID、アプリケーションIDなどのサービスカテゴリおよび優先順位付けレベルなど、ページが何のためのものであったかの追加情報を含めることができる。
(グラフィカルユーザインターフェース)
図17は、UEのマルチSIM構成を示すためにUEが表示することができる一例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。GUIは、UEが登録されているすべてのPLMNを示すマルチSIMポリシーのリストを表示し、各登録に関連付けられた優先度を構成するためのメカニズムをユーザに提供することができる。表示された各SIMエントリについて、ユーザが関連するSIMエントリのボタンを押すことによってSIM切り替え手順を手動で開始することを可能にするために、アクティブステータスが切り替えボタンを伴い示される。GUIはまた、関連するエントリを長押しすることによって、対応するPLMNについて表4に見られる情報へのユーザアクセスを可能にし得る。図18は、PLMN登録に関連付けられた個々のSIM構成の情報の一例示的なGUIを示す。ユーザは、このGUIを通して特定のPLMNの特定のパラメータをさらに構成することができる。
図33は、UEが3つのSIMをサポートするマルチSIM UEの別の例示的なGUIを示す。GUIは、各SIMが有効にされているサービスのタイプをリスト表示する。SIM1の場合、音声、SMSメッセージ、およびデータサービスが有効にされ、プライマリSIMを表すことができる。SIM2はデータサービスのみに有効にされ、同時にSIM3は音声とSMSメッセージサービスの両方に有効にされる。SIM2とSIM3の両方は、移動中に使用され得るセカンダリSIMであり得る。
電子デバイスの一例示的な実施形態では、スマートフォンなどのUEである。一例示的な実施形態では、電子デバイス(例えば、UE)の回路は、少なくとも1つまたは複数のプロセッサデバイス(例えば、CPU)を含むことができる。一例示的な実施形態では、回路はまた、コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のメモリを含むことができる。一例示的な実施形態では、回路は、図1Fに示す構成要素の1つまたは複数を含むことができる。
一例示的な実施形態では、電子デバイス(例えば、UE)は、コアネットワークからデータを受信する。
本開示のそれぞれの特徴は、以下の番号付けされたパラグラフによって定義される。
パラグラフ1.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、および
回路であって、
第1のSIMからデータを受信し、
要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、第1のPLMNに電子デバイスを登録するように構成された回路を含むものであって、要求は電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、およびマルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対する電子デバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する、電子デバイス。
バラグラフ2.マルチSIM支援情報が、ページング基準、ページング機会分離、提案された一時的識別子、制限ページング領域、および通知前に見落としたページ数の1つまたは複数を含む、パラグラフ1に記載の電子デバイス。
バラグラフ3.ページング基準は、サービスタイプカテゴリ情報またはサービス優先順位付けレベルの少なくとも1つを含む、パラグラフ2に記載の電子デバイス。
バラグラフ4.サービスタイプカテゴリ情報は、音声通話、SMSメッセージ、他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、またはモバイル終端例外データの1つまたは複数を含む、パラグラフ3に記載の電子デバイス。
バラグラフ5.他のデータは、インターネットデータ、アプリケーションデータ、またはプロトコルデータユニット(PDU)セッションに関連付けられたデータを含む、パラグラフ4に記載の電子デバイス。
バラグラフ6.サービス優先順位付けレベルは、数値レベル、高または低レベル、緊急事態に関連付けられたレベル、または単一のレベルを含む、パラグラフ3に記載の電子デバイス。
バラグラフ7.ページング機会の分離、提案された一時的識別子、制限ページング領域、または通知前に見落としたページ数は、マルチSIM動作のためのネットワークのページングメカニズムを強化する、パラグラフ2に記載の電子デバイス。
バラグラフ8.デバイスのユーザが、マルチSIM動作のためにデバイスがどのように動作するかについてのプレファレンスを構成する、パラグラフ2に記載の電子デバイス。
バラグラフ9.要求は、制御プレーンまたはユーザプレーンを介して送信される、パラグラフ1に記載の電子デバイス。
バラグラフ10.電子デバイスがユーザ機器(UE)である、パラグラフ1に記載の電子デバイス。
バラグラフ11.電子デバイスは、第2のPLMNに第2の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のPLMNに関連付けられるべき第2のSIMの識別子を含むものであって、第1のPLMNは、第2の要求を第2のPLMNに転送し、第2のPLMNは、第2のSIMの資格情報を認証する、パラグラフ1に記載の電子デバイス。
バラグラフ12.電子デバイスは、第2の要求に、時間期間、PDUセッション識別子、位置情報、ダウンリンクデータをバッファリングするための指示、および電子デバイスがユーザプレーンを介して到達可能であるという指示を含む、パラグラフ11に記載の電子デバイス。
パラグラフ13.回路は、第2のPLMNからのページング要求に使用される一時的IDを受信するように構成される、パラグラフ11に記載の電子デバイス。
バラグラフ14.回路は、第2のPLMNに対する電子デバイスの登録状態を更新するように構成される、パラグラフ13の電子デバイス。
バラグラフ15.第2のPLMNはまた、第2のPLMNに対する電子デバイスの登録状態を更新する、パラグラフ13に記載の電子デバイス。
バラグラフ16.第2のSIMの識別子は、SUPI、IMSI、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIを含む、パラグラフ11に記載の電子デバイス。
バラグラフ17.電子デバイスが第1のPLMNにアクティブに登録されている間、電子デバイスのための一時的IDは、第2のSIMのためのページがあるときはいつでも電子デバイスをページングするために使用される、パラグラフ13に記載の電子デバイス。
バラグラフ18.要求は、初期登録要求、部分登録要求、間接登録要求、登録更新要求、初期アタッチ要求、部分アタッチ要求、間接アタッチ要求、または追跡領域更新(TAU)要求である、パラグラフ1に記載の電子デバイス。
パラグラフ19.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップ、および
要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、第1のPLMNに電子デバイスを登録するステップであって、要求は、電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、およびマルチSIM支援情報は、マルチSIM動作に対するデバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する、ステップを含む、方法。
パラグラフ20.電子デバイスによって実行されたとき、電子デバイスに、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信させ、および
要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信し、電子デバイスを第1のPLMNに登録するように送信させる、コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、要求は電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、要求はマルチSIM支援情報を含み、およびマルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対するデバイスのプレファレンスを第1のPLMNに通知する、非一時的なコンピュータ可読媒体。
パラグラフ21.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、
第1のSIMからデータを受信するように構成された回路を含み、
第1の公衆陸上移動網(PLMN)が、第1のSIMに関連付けられた一時的IDに関連付けられたデータを受信し、および
第1のPLMNは、ページング要求またはNAS通知を第2のPLMNに転送し、ページング要求またはNAS通知は、第1のSIMに関連付けられた一時的IDを含み、ならびに
回路は、第2のPLMNからページング要求またはNAS通知を受信するように構成されており、ページング要求またはNAS通知は第2のPLMN上で電子デバイスに送信された、電子デバイス。
バラグラフ22.電子デバイスは、第1のPLMNおよび第2のPLMNに同時に登録する、パラグラフ21に記載の電子デバイス。
バラグラフ23.電子デバイスは、第1のPLMNに対して非アクティブな登録を有する、パラグラフ21に記載の電子デバイス。
バラグラフ24.電子デバイスは、第2のPLMNに対してアクティブな登録を有する、パラグラフ21に記載の電子デバイス。
パラグラフ25.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップであって、
第1の公衆陸上移動網(PLMN)が、第1のSIMに関連付けられた一時的IDに関連付けられたデータを受信し、および
第1のPLMNは、ページング要求またはNAS通知を第2のPLMNに転送し、ページング要求またはNAS通知は、第1のSIMに関連付けられた一時的IDを含む、ステップ、ならびに
第2のPLMNからページング要求またはNAS通知を受信するステップであって、ページング要求またはNAS通知は第2のPLMN上で電子デバイスに送信された、ステップを含む、方法。
パラグラフ26.コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信し、
第1の公衆陸上移動網(PLMN)が、第1のSIMに関連付けられた一時的IDに関連付けられたデータを受信する、および
第1のPLMNは、ページング要求またはNAS通知を第2のPLMNに転送し、ページング要求またはNAS通知は、第1のSIMに関連付けられた一時的IDを含む、ならびに
第2のPLMNからページング要求またはNAS通知を受信し、ページング要求またはNAS通知は第2のPLMN上で電子デバイスに送信された、ようにさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
パラグラフ27.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、
回路であって、
第1のSIMを用いて第1の公衆陸上移動網(PLMN)に接続されている間に、第2のSIMに関連付けられたデータのページング情報を受信し、
一時的IDおよびページング情報で提供されるサービスタイプ優先順位付け情報に基づいて、データを取り出すために第2のPLMNに切り替えることを決定し、
第1のSIMの登録を一時停止するように第1のPLMNに通知し、および
第2のSIMを使用して第2のPLMNとの通信を確立するようにさらに構成された、回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ28.電子デバイスは、内部ポリシーに対してサービスタイプ優先順位付けをチェックし、第2のPLMNのサービスタイプが第1のPLMNのサービスタイプよりも高い優先度であると決定するように構成された、パラグラフ27に記載の電子デバイス。
バラグラフ29.電子デバイスは、第1のSIMの登録状態を非アクティブ登録状態に更新するように構成されており、第1のPLMNは第1のSIMの電子デバイスの登録状態も更新する、パラグラフ27に記載の電子デバイス。
パラグラフ30.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1のSIMを用いて第1の公衆陸上移動網(PLMN)に接続されている間に、第2の加入者識別モジュール(SIM)に関連付けられたデータのページング情報を受信するステップ、
一時的IDおよびページング情報で提供されるサービスタイプ優先順位付け情報に基づいて、データを取り出すために第2のPLMNに切り替えることを決定するステップ、
第1のSIMの登録を一時停止するように第1のPLMNに通知するステップ、および
第2のSIMを使用して第2のPLMNとの通信を確立するステップを含む、方法。
パラグラフ31.コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに
第1のSIMを用いて第1の公衆陸上移動網(PLMN)に接続されている間に、第2の加入者識別モジュール(SIM)に関連付けられたデータのページング情報を受信し、
一時的IDおよびページング情報で提供されるサービスタイプ優先順位付け情報に基づいて、データを取り出すために第2のPLMNに切り替えることを決定し、
第1のSIMの登録を一時停止するように第1のPLMNに通知し、および
第2のSIMを使用して第2のPLMNとの通信を確立するようにさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
パラグラフ32.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、ならびに
回路であって、
要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信し、第2のPLMN上で第2のSIMの登録タイマを更新し、第1のPLMNが要求を第2のPLMNに転送し、第2のPLMNが第2のPLMNにおける第2のSIMの登録状態を更新し、および第2のPLMNが第1のPLMNに応答を返す、ならびに
第1のPLMNによって転送された応答である応答を受信するように構成された回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ33.要求は、登録更新、追跡領域更新、または非アクティブ登録タイマ更新である、パラグラフ32に記載の電子デバイス。
バラグラフ34.要求は、第2のSIMに関連付けられた一時的識別子を含む、パラグラフ32に記載の電子デバイス。
バラグラフ35.第2のPLMNが、第2のSIMに新しい一時的識別子を割り当てる、パラグラフ33に記載の電子デバイス。
パラグラフ36.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、ならびに
回路であって、
第2の公衆陸上移動網(PLMN)に切り替えることを決定した後、第1のPLMNから第2のPLMNに接続しようと試みる間に、第2のPLMNのセル測定値を収集し、
第2のPLMNへの接続が失敗した後に第2のPLMNのセル測定値を保存し、原因コードを受信し、ならびに
第1のPLMNに接続し、第2のPLMNの収集された測定値および原因コードを第1のPLMNに提供し、第1のPLMNは、第2のPLMNの収集された測定値および原因コードを第2のPLMNに転送するように構成された回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ37.電子デバイスが第2のPLMNへの接続に成功した場合、電子デバイスは、セル測定値を、第2のPLMNのRANノードへのドライブテストの最小化レポートにフォーマットする、パラグラフ36に記載の電子デバイス。
バラグラフ38.保存されたセル測定値は、第2のPLMNに属するセルの信号強度を示す、パラグラフ36に記載の電子デバイス。
バラグラフ39.保存されたセル測定値は、測定値が取得された位置および時間を含む、パラグラフ36に記載の電子デバイス。
バラグラフ40.保存されたセル測定値は、電子デバイスによってバッファリングされ、将来の接続が成功したときにRANノードに送信され得る、パラグラフ36に記載の電子デバイス。
パラグラフ41.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機、ならびに
回路であって、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、
第1のSIMの関連するページング機会を伴う第1のPLMNから第1の一時的識別子を受信し、
電子デバイスを第2の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、
第2のSIMの関連するページング機会を伴う第2のPLMNから第2の一時的識別子を受信し、
第1のSIMのページング機会と第2のSIMのページング機会との間のページング衝突の可能性を決定し、および
第1のPLMNから、第1のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第1の一時的識別子を取得するように要求する、または第2のPLMNから、第2のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第2の一時的識別子を取得するように要求するように構成された回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ42.要求は、初期登録、モバイル登録更新、定期的な登録更新、アタッチ、または追跡領域更新要求の1つである、パラグラフ41に記載の電子デバイス。
バラグラフ43.要求は、第1のPLMNが新たな第1の一時的識別子を割り当てるのを支援するため、または第2のPLMNが新たな第2の一時的識別子を割り当てるのを支援するためのマルチSIM支援情報を含む、パラグラフ41に記載の電子デバイス。
バラグラフ44.パラメータは、ページング基準、制限ページング領域、ページング機会分離、マルチSIMインジケータ、一時的識別子、およびマルチページング機会の1つまたは複数を含む、パラグラフ43に記載の電子デバイス。
パラグラフ45.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップ、
第2のSIMからデータを受信するステップ、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録するステップ、
第1のSIMの関連するページング機会を伴う第1のPLMNから第1の一時的識別子を受信するステップ、
電子デバイスを第2の公衆陸上移動網(PLMN)に登録するステップ、
第2のSIMの関連するページング機会を伴う第2のPLMNから第2の一時的識別子を受信するステップ、
第1のSIMのページング機会と第2のSIMのページング機会との間のページング衝突の可能性を決定するステップ、および
第1のPLMNから、第1のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第1の一時的識別子を取得するように要求するステップ、または第2のPLMNから、第2のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第2の一時的識別子を取得するように要求するするステップを含む、方法。
パラグラフ46.コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信し、
第2のSIMからデータ受信し、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、
第1のSIMの関連するページング機会を伴う第1のPLMNから第1の一時的識別子を受信し、
電子デバイスを第2の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、
第2のSIMの関連するページング機会を伴う第2のPLMNから第2の一時的識別子を受信し、
第1のSIMのページング機会と第2のSIMのページング機会との間のページング衝突の可能性を決定し、および
第1のPLMNから、第1のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第1の一時的識別子を取得するように要求する、または第2のPLMNから、第2のSIMのページング機会とは異なるページング機会を有する新しい第2の一時的識別子を取得するように要求するようにさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
パラグラフ47.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、ならびに
回路であって、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、第1のPLMNが登録タイマを開始する、
登録一時停止タイマをアクティブ化する要求をコアネットワークに送信し、コアネットワークは登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマを開始する、および
コアネットワークから、登録一時停止タイマがアクティブであるという応答を受信するように構成された回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ48.要求は、初期登録、モバイル登録更新、定期的な登録更新、アタッチ、または追跡領域更新要求の1つである、パラグラフ47に記載の電子デバイス。
バラグラフ49.登録一時停止タイマの有効期限値を提供する、
ようにさらに構成された、パラグラフ47に記載の電子デバイス。
バラグラフ50.登録一時停止タイマが実行している間に、電子デバイスの任意のダウンリンクデータをキューに入れるようにコアネットワークに要求する、
ようにさらに構成された、パラグラフ47に記載の電子デバイス。
バラグラフ51.コアネットワークから指示を受信し、指示はコアネットワークがダウンリンクデータをキューに入れることを示す、
ようにさらに構成された、パラグラフ50に記載の電子デバイス。
パラグラフ52.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップ、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録するステップであって、第1のPLMNが登録タイマを開始する、ステップ、
登録一時停止タイマをアクティブ化する要求をコアネットワークに送信するステップであって、コアネットワークは登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマを開始する、ステップ、および
コアネットワークから、登録一時停止タイマがアクティブであるという応答を受信するステップを含む、方法。
パラグラフ53.コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信し、
電子デバイスを第1の公衆陸上移動網(PLMN)に登録し、第1のPLMNが登録タイマを開始する、
登録一時停止タイマをアクティブ化する要求をコアネットワークに送信し、コアネットワークは登録タイマを一時停止し、登録一時停止タイマを開始する、および
コアネットワークから、登録一時停止タイマがアクティブであるという応答を受信するようにさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
パラグラフ54.電子デバイスであって、
第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機、
第2のSIMを受信するように構成された受信機であって、電子デバイスが第1のSIMおよび第2のSIMの登録を有する、受信機、ならびに
回路であって、
第1のSIMのデータを受信し、
第2のSIMのページを受信し、および
ページングプロセスに関する問題についての通知をコアネットワークに送信するように構成された、回路を含む、電子デバイス。
バラグラフ55.通知は、電子デバイスによって送信された要求である、パラグラフ54に記載の電子デバイス。
バラグラフ56.要求が、モバイル登録更新、定期的な登録更新、追跡領域更新、またはサービス要求の1つである、パラグラフ55に記載の電子デバイス。
バラグラフ57.コアネットワークが電子デバイスのページングを停止するための指示を提供する
ようにさらに構成された、パラグラフ54に記載の電子デバイス。
パラグラフ58.電子デバイスによって実行される方法であって、本方法は、
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップであって、電子デバイスは第1のSIMおよび第2のSIMの登録を有する、ステップ、
第2のSIMのページを受信するステップ、および
ページングプロセスに関する問題についての通知をコアネットワークに送信するステップを含む、方法。
パラグラフ59.コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに
第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信し、電子デバイスは第1のSIMおよび第2のSIMの登録を有する、
第2のSIMのページを受信し、および
ページングプロセスに関する問題についての通知をコアネットワークに送信するようにさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
本明細書に記載の方法およびプロセスのいずれも、コンピュータ可読記憶媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令(すなわち、プログラムコード)の形態で具体化されてもよく、命令がコンピュータ、サーバ、M2M端末デバイス、M2Mゲートウェイデバイスなどのマシンによって実行されると、本明細書に記載のシステム、方法およびプロセスを実行および/または実装することが理解されよう。具体的には、上述したステップ、動作、または機能のいずれも、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブルな媒体の両方を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を格納するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の物理的媒体を含むが、これらに限定されない。
図に示すように、本開示の主題の好適な実施形態を説明する際に、明確にするために特定の用語が採用される。しかしながら、特許請求される主題は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素は、同様の目的を達成するために同様の方法で動作するすべての技術的等価物を含むことを理解されたい。
したがって、開示されたシステムおよび方法は、その趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができることが当業者には理解されよう。したがって、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられる。これは網羅的ではなく、本開示を開示された正確な形態に限定するものではない。上記の教示に照らして変更および変形が可能であり、または本開示の実施から、幅または範囲から逸脱することなく取得され得る。したがって、本明細書では特定の構成について説明したが、他の構成も採用することができる。多数の変更および他の実施形態(例えば、組み合わせ、再編成など)が本開示によって可能になり、当業者の範囲内にあり、開示された主題およびその任意の同等物の範囲内にあると考えられる。開示された実施形態の特徴は、追加の実施形態を生み出すために、本発明の範囲内で組み合わせる、再構成する、省略するなどすることができる。さらに、特定の特徴は、他の特徴を対応して使用せずに有利に使用される場合がある。したがって、出願人は、開示された主題の趣旨および範囲内にあるすべてのそのような代替形態、変更形態、均等物、および変形形態を包含することを意図している。
単数形の要素への言及は、明示的に述べられていない限り、「1つおよび1つのみ」を意味するものではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するものである。さらに、特許請求の範囲で「A、B、またはCの少なくとも1つ」に類似する語句が使用される場合、この語句は、A単独が実施形態に存在してもよく、B単独が実施形態に存在してもよく、C単独が実施形態に存在してもよく、または要素A、BおよびCの任意の組み合わせが単一の実施形態に存在してもよいことを意味するように解釈されることが意図されており、例えば、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCである。
本明細書のいかなる請求項要素も、要素が「手段」という語句を使用して明示的に列挙されていない限り、35 U.S.C.112(f)の規定の下で解釈されるべきではない。本明細書で使用される場合、「含む」、「含んでいる」という用語またはその任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することを意図しており、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含むことができる。本発明の範囲は前述の説明ではなくて以後の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味と範囲と同等内でのすべての変更がそれに含まれることが意図される。
以下の[1]~[9]は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[1]3GPP TS 23.501、5Gシステムのためのシステムアーキテクチャ、ステージ2、V16.0.0(2019-03)。
[2]3GPP TS 23.502、5Gシステムの手順、ステージ2、V16.0.0(2019-03)。
[3]3GPP TS 23.503、5Gシステムのためのポリシーおよび課金制御フレームワーク、ステージ2、V16.0.0(2019-03)。
[4]3GPP TS 38.300、NRおよびNG-RANの全体的な説明、ステージ2、V15.4.0(2018-12)。
[5]3GPP TS 38.304、アイドルモードおよびRRC非アクティブ状態におけるユーザ機器(UE)手順、V15.2.0(2018-12)。
[6]3GPP TR 22.834、マルチUSIMデバイスのサポートに関する研究、V0.1.0(2019-05)。
[7]3GPP S 2-1904722、スライス固有の認証および許可の導入(TS 23.501)。
[8]3GPP S 2-1904723、スライス固有の認証および許可の導入(TS 23.502)。
[9]3GPP TS 23.401、エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)アクセスのための汎用パケット無線サービス(GPRS)強化、V16.3.0(2019-06)。

Claims (20)

  1. 電子デバイスであって、
    第1の加入者識別モジュール(SIM)を受信するように構成された受信機と、
    第2のSIMを受信するように構成された受信機と、
    回路であって、
    前記第1のSIMからデータを受信し、
    要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、前記第1のPLMNに前記電子デバイスを登録するように構成された回路とを含むものであって、前記要求は前記電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、前記要求はマルチSIM支援情報を含み、および前記マルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対する前記電子デバイスのプレファレンスを前記第1のPLMNに通知する、電子デバイス。
  2. 前記マルチSIM支援情報が、ページング基準、ページング機会分離、提案された一時的識別子、制限ページング領域、および通知前に見落としたページ数の1つまたは複数を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記ページング基準は、サービスタイプカテゴリ情報またはサービス優先順位付けレベルの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 前記サービスタイプカテゴリ情報は、音声通話、SMSメッセージ、他のデータ、制御プレーンシグナリング、緊急メッセージ、緊急コールバック、またはモバイル終端例外データの1つまたは複数を含む、請求項3に記載の電子デバイス。
  5. 前記他のデータは、インターネットデータ、アプリケーションデータ、またはプロトコルデータユニット(PDU)セッションに関連付けられたデータを含む、請求項4に記載の電子デバイス。
  6. 前記サービス優先順位付けレベルは、数値レベル、高または低レベル、緊急事態に関連付けられたレベル、または単一のレベルを含む、請求項3に記載の電子デバイス。
  7. 前記ページング機会の分離、前記提案された一時的識別子、前記制限ページング領域、または前記通知前に見落としたページ数は、マルチSIM動作のための前記ネットワークのページングメカニズムを強化する、請求項2に記載の電子デバイス。
  8. 前記デバイスのユーザが、前記マルチSIM動作のために前記デバイスがどのように動作するかについてのプレファレンスを構成する、請求項2に記載の電子デバイス。
  9. 前記要求は、制御プレーンまたはユーザプレーンを介して送信される、請求項1に記載の電子デバイス。
  10. 前記電子デバイスがユーザ機器(UE)である、請求項1に記載の電子デバイス。
  11. 前記電子デバイスは、第2のPLMNに第2の要求を送信するように構成され、前記第2の要求は、前記第2のPLMNに関連付けられるべき前記第2のSIMの識別子を含むものであって、前記第1のPLMNは、前記第2の要求を前記第2のPLMNに転送し、前記第2のPLMNは、前記第2のSIMの資格情報を認証する、請求項1に記載の電子デバイス。
  12. 前記電子デバイスは、前記第2の要求に、時間期間、PDUセッション識別子、位置情報、ダウンリンクデータをバッファリングするための指示、および前記電子デバイスがユーザプレーンを介して到達可能であるという指示を含む、請求項11に記載の電子デバイス。
  13. 前記回路は、第2のPLMNからのページング要求に使用される一時的IDを受信するように構成される、請求項11に記載の電子デバイス。
  14. 前記回路は、前記第2のPLMNに対する前記電子デバイスの登録状態を更新するように構成される、請求項13の電子デバイス。
  15. 前記第2のPLMNはまた、前記第2のPLMNに対する前記電子デバイスの登録状態を更新する、請求項13に記載の電子デバイス。
  16. 前記第2のSIMの前記識別子は、SUPI、IMSI、GUTI、5G-S-TMSI、またはSUCIを含む、請求項11に記載の電子デバイス。
  17. 前記電子デバイスが前記第1のPLMNにアクティブに登録されている間、前記電子デバイスのための前記一時的IDは、前記第2のSIMのためのページがあるときはいつでも前記電子デバイスをページングするために使用される、請求項13に記載の電子デバイス。
  18. 前記要求は、初期登録要求、部分登録要求、間接登録要求、登録更新要求、初期アタッチ要求、部分アタッチ要求、間接アタッチ要求、または追跡領域更新(TAU)要求である、請求項1に記載の電子デバイス。
  19. 電子デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
    第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信するステップと、
    要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信して、前記第1のPLMNに前記電子デバイスを登録するステップであって、前記要求は、前記電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、前記要求はマルチSIM支援情報を含み、および前記マルチSIM支援情報は、マルチSIM動作に対する前記デバイスのプレファレンスを前記第1のPLMNに通知する、ステップとを含む方法。
  20. 電子デバイスによって実行されたとき、前記電子デバイスに、
    第1の加入者識別モジュール(SIM)からデータを受信させ、
    要求を、第1の公衆陸上移動網(PLMN)に送信し、前記電子デバイスを前記第1のPLMNに登録するように送信させる、コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記要求は前記電子デバイスがマルチSIMデバイスであることを示し、前記要求はマルチSIM支援情報を含み、および前記マルチSIM支援情報はマルチSIM動作に対する前記デバイスのプレファレンスを前記第1のPLMNに通知する、非一時的なコンピュータ可読媒体。
JP2021572527A 2019-06-07 2020-03-24 マルチsimユーザ機器をサポートするためのセルラシステム強化のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体 Pending JP2022535915A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962858747P 2019-06-07 2019-06-07
US62/858,747 2019-06-07
US201962899322P 2019-09-12 2019-09-12
US62/899,322 2019-09-12
US201962928379P 2019-10-31 2019-10-31
US62/928,379 2019-10-31
PCT/US2020/024442 WO2020247043A1 (en) 2019-06-07 2020-03-24 Apparatus, system, method, and computer-readable medium for cellular system enhancements for the support of multi-sim user equipments

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022535915A true JP2022535915A (ja) 2022-08-10

Family

ID=70296078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021572527A Pending JP2022535915A (ja) 2019-06-07 2020-03-24 マルチsimユーザ機器をサポートするためのセルラシステム強化のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20220240213A1 (ja)
EP (1) EP3970420A1 (ja)
JP (1) JP2022535915A (ja)
KR (1) KR20220017999A (ja)
CN (1) CN114128354A (ja)
WO (1) WO2020247043A1 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020237447A1 (zh) * 2019-05-24 2020-12-03 Oppo广东移动通信有限公司 无线通信方法及设备
US20220369400A1 (en) * 2019-06-25 2022-11-17 Xiaomi Communications Co., Ltd. Method for reporting information, method for coordinating resource, and multi-card terminal
US20220248213A1 (en) * 2019-07-01 2022-08-04 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. Method and apparatus for information reporting, configuration method and apparatus, multi-sim terminal, and base station
KR102231374B1 (ko) * 2019-07-12 2021-03-23 에스케이텔레콤 주식회사 에지컴퓨팅관리장치 및 에지컴퓨팅관리장치의 동작 방법
JP2022545331A (ja) * 2019-07-19 2022-10-27 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド Mtサービス情報を管理する方法及びその装置
US11963134B2 (en) * 2019-07-25 2024-04-16 Lg Electronics Inc. Communication based on plurality of SIMs
CN110474969B (zh) * 2019-07-29 2021-07-16 华为技术有限公司 会话管理方法及装置
WO2021025428A1 (ko) * 2019-08-07 2021-02-11 엘지전자 주식회사 복수의 sim에 기초한 발신자 정보 확인
EP4000319A4 (en) * 2019-08-22 2022-09-07 Samsung Electronics Co., Ltd. METHOD AND APPARATUS FOR MANAGING DOWNLINK AND UPLINK COLLISION IN A WIRELESS COMMUNICATIONS NETWORK
CN110581809B (zh) * 2019-09-27 2023-02-10 腾讯科技(深圳)有限公司 数据处理方法、多sim卡业务功能管理实体及终端设备
CN114731620B (zh) * 2019-11-28 2023-12-22 苹果公司 调整寻呼时机以解决多sim设备处的寻呼冲突
WO2021204548A1 (en) * 2020-04-08 2021-10-14 Nokia Technologies Oy Ue assisted paging enhancements for multi-usim devices
US11394658B2 (en) * 2020-04-08 2022-07-19 Apple Inc. Coordinated internet protocol packet filtering
US20210385192A1 (en) * 2020-06-09 2021-12-09 Qualcomm Incorporated Access to home operator services with separate wireless network
EP3955662A1 (en) * 2020-07-27 2022-02-16 Nokia Technologies Oy Aligning paging occasions across at least two identities
US20220035685A1 (en) * 2020-08-03 2022-02-03 Juniper Networks, Inc. Device access control for applications of multiple containers
CN116158097A (zh) * 2020-09-18 2023-05-23 三星电子株式会社 用于多usim操作的方法和装置
US11509384B2 (en) * 2020-09-28 2022-11-22 Qualcomm Incorporated Beam selection in idle mode to avoid monitoring occasion collision
EP4228346A4 (en) * 2020-10-12 2024-02-21 Beijing Xiaomi Mobile Software Co Ltd METHOD AND DEVICE FOR RESOLVING RADIO CALL COLLISIONS
WO2022126305A1 (en) * 2020-12-14 2022-06-23 Qualcomm Incorporated Tearing down a packet data session after a transition to a different subscription of a dual subscriber identity module dual standby user equipment
WO2022147313A1 (en) * 2020-12-30 2022-07-07 Convida Wireless, Llc Efficient application-layer sim management on multi-sim ue
CN117121579A (zh) * 2021-02-12 2023-11-24 诺基亚技术有限公司 用于控制用户设备的多usim行为的方法和装置
CN113016200B (zh) * 2021-02-19 2023-06-06 北京小米移动软件有限公司 能力交互方法和装置、交互触发方法和装置
KR20220127549A (ko) * 2021-03-11 2022-09-20 삼성전자주식회사 복수의 가입자 식별 모듈들을 포함하는 전자 장치 및 그의 동작 방법
KR20220134255A (ko) * 2021-03-26 2022-10-05 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 장시간 스위칭 타이머를 관리하는 방법 및 장치
US11877238B2 (en) 2021-03-29 2024-01-16 Parsa Wireless Communications Llc Power saving for multicast broadcast services
US11671908B2 (en) * 2021-03-30 2023-06-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Selecting PLMN in wireless communication system
EP4316066A1 (en) * 2021-03-31 2024-02-07 Nokia Technologies Oy Paging in a multiple universal subscriber identity module device
CN117136604A (zh) * 2021-03-31 2023-11-28 上海诺基亚贝尔股份有限公司 寻呼子组的辅助信息
WO2022208474A1 (en) * 2021-04-01 2022-10-06 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Keeping a terminal in a connected state while the terminal is away from a communication network
WO2022216116A1 (en) * 2021-04-09 2022-10-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for controlling sms communication in wireless communication network
CN117730589A (zh) * 2021-04-29 2024-03-19 丰田自动车株式会社 用于提高多sim设备性能和操作的装置和方法
US11785662B2 (en) 2021-07-07 2023-10-10 Cisco Technology, Inc. Providing session continuity for parallel sessions involving a multiple universal subscriber identity module user equipment
US11696208B1 (en) * 2021-07-19 2023-07-04 T-Mobile Usa, Inc. Priority data transport service
US20230048624A1 (en) * 2021-07-27 2023-02-16 Celona, Inc. Method and Apparatus for Enterprise Credential Identification
US20230064266A1 (en) * 2021-08-26 2023-03-02 Qualcomm Incorporated Network measurements for enhanced machine learning model training and inference
EP4164262A1 (en) * 2021-10-05 2023-04-12 Ntt Docomo, Inc. Network component, method for providing network connectivity, mobile terminal and method for performing radio communication
WO2023077524A1 (zh) * 2021-11-08 2023-05-11 北京小米移动软件有限公司 一种寻呼过滤的方法、装置、通信设备及存储介质

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001097548A1 (en) * 2000-06-14 2001-12-20 Nokia Corporation Method and system for performing a location registration
KR20120079901A (ko) * 2011-01-06 2012-07-16 삼성전자주식회사 듀얼 심카드 단말기의 통신 운용 방법 및 이를 지원하는 듀얼 심카드 단말기와 네트웍 시스템
US10091831B2 (en) * 2014-06-18 2018-10-02 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. System, method, and apparatus for signaling information for a rejected network connection
WO2014201689A1 (zh) * 2013-06-21 2014-12-24 华为技术有限公司 一种通信设备的接入处理的方法、设备和通信系统
US9210691B2 (en) * 2013-11-07 2015-12-08 Qualcomm Incorporated System and methods for cooperative network acquisition on a multi-SIM wireless device
US9319863B2 (en) * 2014-04-09 2016-04-19 Qualcomm Incorporated System and methods for increasing efficiency of a public land mobile network search in service acquisition on a multi-SIM wireless device
CN106688280B (zh) * 2014-09-25 2020-11-10 瑞典爱立信有限公司 改进的网络搜索
US9967808B2 (en) * 2015-05-20 2018-05-08 Apple Inc. System selection for multi-SIM devices
JP6737897B2 (ja) * 2016-04-27 2020-08-12 クアルコム,インコーポレイテッド マルチsimデバイスのためのネットワークキャンプオン
US10863494B2 (en) * 2018-01-22 2020-12-08 Apple Inc. Control signaling for uplink multiple input multiple output, channel state information reference signal configuration and sounding reference signal configuration
US10986602B2 (en) * 2018-02-09 2021-04-20 Intel Corporation Technologies to authorize user equipment use of local area data network features and control the size of local area data network information in access and mobility management function
KR102633426B1 (ko) * 2019-03-11 2024-02-02 오피노 엘엘씨 무선 네트워크에 의한 무선 디바이스 페이징
WO2020209641A1 (en) * 2019-04-09 2020-10-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system of ue for switching between plurality of sim networks
WO2020243265A1 (en) * 2019-05-28 2020-12-03 Apple Inc. Avoiding paging collisions in a device with multiple subscriptions

Also Published As

Publication number Publication date
US20220240213A1 (en) 2022-07-28
EP3970420A1 (en) 2022-03-23
CN114128354A (zh) 2022-03-01
KR20220017999A (ko) 2022-02-14
WO2020247043A1 (en) 2020-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022535915A (ja) マルチsimユーザ機器をサポートするためのセルラシステム強化のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体
US20210076192A1 (en) Communications Method and Apparatus
US10264498B2 (en) Methods and apparatus for selection of dedicated core network
US20230056442A1 (en) Traffic steering enhancements for cellular networks
KR102275478B1 (ko) 무선 네트워크 페이지 송신 및 응답
JP5864750B2 (ja) 異なる無線アクセス技術に属するコンポーネントキャリアのリソースにアクセスするために移動局において非アクセス層の手順を使用するための方法および装置
JP5654618B2 (ja) マシンタイプ通信をサポートする方法および装置
KR20200139771A (ko) 5g 네트워크에서의 로컬 영역 데이터 네트워크(ladn)에 대한 접속들을 관리하는 방법들
KR101983919B1 (ko) 비-셀룰러 rat 상에서의 셀룰러-관련된 페이징 메시지들의 전송
KR20220110811A (ko) 다수의 범용 가입자 아이덴티티 모듈들을 갖는 사용자 장비에 대한 시스템 정보 획득 및 페이징
CN114401533A (zh) 用于服务和会话连续性的网络服务暴露
JP2023100718A (ja) モノのインターネット通信経路のサーバ
US20240007878A1 (en) Minimization of service interruption
EP4059269A1 (en) Multi-sim ue cell selection and reselection
KR20140080562A (ko) 에어플레인 모드에서 행해진 이머전시 콜에 후속하는 착신 페이지들을 가능하게 하는 장치 및 방법
JP2024512768A (ja) UDM(United Data Management Function)のための方法、AMF(Access Management Function)のための方法、UDM(United Data Management Function)及びAMF(Access Management Function)
WO2024070837A1 (en) Method of user equipment (ue), method of communication apparatus, ue and communication apparatus
WO2024070935A1 (en) Method of first communication apparatus and first communication apparatus
WO2023068118A1 (en) Communication apparatus, first communication apparatus, method of communication apparatus, and method of first communication apparatus
WO2023068119A1 (en) Method of ue, method of geographically selected amf apparatus, ue, geographically selected amf apparatus, and method of communication terminal
JP5922475B2 (ja) 発見情報の配信装置、ユーザ装置及びプログラム
CN115968565A (zh) 用于无线通信装置的方法、装置、存储介质和芯片系统
JP2023535961A (ja) 通信端末、コアネットワークノード、及び方法
CN117880929A (zh) 最小化服务中断
WO2022089850A1 (en) Mobile terminated service enhancements for musim user equipment

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20221108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231226

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240326