JP2022533231A

JP2022533231A - 逆止弁

Info

Publication number: JP2022533231A
Application number: JP2021569141A
Authority: JP
Inventors: クラソン，マーク，エー．; キーパー，ブランデン，ダブリュー．; マーシャル，アンドリュー，ピー．
Original assignee: スウェージロックカンパニー
Priority date: 2019-05-21
Filing date: 2020-05-20
Publication date: 2022-07-21
Also published as: KR20220010723A; EP3973213A1; CN113906246A; WO2020236853A1; US20220260164A1

Abstract

逆止弁は、弁箱（２１０）と弁体（２３０）とを含む。弁箱は、入口ポート（２２１）と出口ポート（２２２）との間に延在する外周壁（２２３）と、半径方向壁まで延在する案内通路を画定する内周壁（２４５）と、内周壁と外周壁との間で入口ポートから出口ポートまで延在する１つまたは複数の外周流路と、入口ポートを包囲する弁座（２２５）とを含む。弁体は、案内通路内に保持され、閉位置と開位置との間で移動可能である。弁箱は、外周壁を画定する本体ハウジング（２２０）と、本体ハウジングと組み合わされ、内周壁および半径方向壁を画定するキャリア部材（２４０）とを含む。弁座は、キャリア部材の端面と本体ハウジングの座ぐり部との間に保持された環状シール部材を備える。【選択図】図８

Description

関連出願の相互参照

本願は、２０１９年５月２１日に出願された「ＣＨＥＣＫＶＡＬＶＥ」と題する米国仮特許出願第６２／８５０，６１１号、および２０２０年３月１０日に出願された「ＣＨＥＣＫＶＡＬＶＥ」と題する米国仮特許出願第６２／９８７，４２２号の優先権および全ての利益を主張するものであり、これら両方の開示全体は参照により本明細書に組み込まれる。

逆止弁を使用して、一方向の流れを可能にするが、その一方で、逆方向の流れを遮断して、配管システムにおける望ましくない逆流を防止する。逆止弁の弁体（例えば、ポペット）は、典型的には、それに作用する２つの主な力、すなわち、ばね、磁石、または重力によって生成され得る閉鎖力と、上流側流体から生成される開放力とを有する。弁チャタリングは、力が平衡し（すなわち、相殺）、システムの媒体の流れに不安定性が存在する場合に発生し得る。ポペットを開放するように作用する力を、弁を閉鎖する力よりもある程度まで大きくすることが有利である場合が多いが、これは、典型的には、弁体のフルストロークと全体的な流れ能力の低下とのトレードオフによって達成される。

本開示で提示される本発明の１つまたは複数の実施形態によれば、逆止弁は、弁箱と弁体とを含む。弁箱は、入口ポートと出口ポートとの間に延在する外周壁と、半径方向壁まで延在する案内通路を画定する内周壁と、内周壁と外周壁との間で入口ポートから出口ポートまで延在する１つまたは複数の外周流路と、入口ポートを包囲する弁座とを含む。弁体は、案内通路内に保持され、閉位置と開位置との間で移動可能である。弁箱は、外周壁を画定する本体ハウジングと、本体ハウジングと組み合わされ、内周壁および半径方向壁を画定するキャリア部材とを含む。弁座は、キャリア部材の端面と本体ハウジングの座ぐり部との間に保持された環状シール部材を含む。

本開示で提示される本発明の１つまたは複数の別の実施形態によれば、逆止弁は、弁箱と弁体とを含む。弁箱は、入口ポートと出口ポートとの間に延在する外周壁と、半径方向壁まで延在する案内通路を画定する内周壁と、内周壁と外周壁との間で入口ポートから出口ポートまで延在する１つまたは複数の外周流路と、入口ポートを包囲する弁座とを含む。弁体は、案内通路内に保持され、閉位置と開位置との間で移動可能である。弁箱は、外周壁を画定する本体ハウジングと、本体ハウジングと組み合わされ、内周壁および半径方向壁を画定するキャリア部材とを含む。キャリア部材は、本体ハウジングのねじ部に螺合可能に取り付けられ、キャリア部材を本体ハウジング内でのねじ込み調整に対して固定するために本体ハウジングのねじ部と噛み合い係合するようにかしめられる噛み合い部を含む。

本開示で提示される本発明の１つまたは複数の別の実施形態によれば、逆止弁は、入口ポート、出口ポートおよびそれらの間の弁空洞を画定する本体ハウジングと、弁空洞内に取り付けられたキャリア部材と、環状エラストマー弁座と、弁体とを含む。キャリアは、キャリア部材と弁空洞の内面との間に１つまたは複数の外周流路を画定するように１つまたは複数の外側半径方向切欠きと交差する中央ボアと、内周壁によって外周流路から分離された中央案内通路とを含む。エラストマー弁座は、キャリア部材の端面と入口ポートを包囲する本体ハウジング内の座ぐりとの間で圧縮される。キャリア部材端面および本体ハウジング座ぐりは一緒になって、エラストマー弁座の内側封止部を露出させながらエラストマー弁座を保持するように成形された環状シール空洞を画定する。弁体は、案内通路内に受容され、弁体が閉位置にあるときにエラストマー弁座の封止部と封止係合するような寸法および輪郭を有する前部を含む。

さらなる利点および利益は、添付図面と併せて以下の説明および添付の特許請求の範囲を検討した後に当業者に明らかになるであろう。

本開示の例示的な一実施形態に係る逆止弁の断面概略図である。本開示の別の例示的な実施形態に係る逆止弁の斜視図である。図２の逆止弁の分解斜視図である。閉位置で示された図２の逆止弁の垂直断面図である。部分開位置で示された図２の逆止弁の垂直断面図である。完全開位置で示された図２の逆止弁の垂直断面図である。図２の逆止弁のポペットキャリアの斜視図である。本開示の別の例示的な実施形態に係る逆止弁の断面斜視図である。本開示の別の例示的な実施形態に係るねじ込みキャリアの斜視図である。図９Ａのねじ込みキャリアを含む逆止弁の断面図である。逆止弁箱内での確実な保持のためにかしめられた端部を有する図９Ａのねじ込みキャリアの斜視図である。図１０Ａのねじ込みキャリアを含む逆止弁の断面図である。開位置で示された図８の逆止弁の部分断面図である。閉位置で示された図８の逆止弁の部分断面図である。本開示の別の例示的な実施形態に係るキャリアの斜視図である。本開示の別の例示的な実施形態に係るキャリアの斜視図である。

本発明の様々な発明の態様、概念、および特徴は、例示的な実施形態において組み合わせて具現化されるように本明細書で説明および図示され得るが、これらの様々な態様、概念、および特徴は、個別に、またはそれらの様々な組み合わせおよび部分的組み合わせのいずれかで、多くの代替形態において使用され得る。本明細書において明示的に除外されない限り、全てのそのような組み合わせおよび部分的組み合わせは、本発明の範囲内であることが意図される。さらに、代替の材料、構造、構成、方法、回路、デバイスおよび構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、制御論理、さらに形状、嵌合および機能に関する代替形態など、本発明の様々な態様、概念および特徴に関する様々な代替形態が本明細書で説明され得るが、そのような説明は、現在周知であるか後に開発されるかにかかわらず、利用可能な代替形態の完全なまたは網羅的なリストであることを意図するものではない。当業者は、本発明の態様、概念または特徴の１つまたは複数を、そのような実施形態が本明細書で明示的に開示されていない場合であっても、本発明の範囲内の追加の実施形態および用途に容易に採用することができる。さらに、本発明のいくつかの特徴、概念、または態様が、好ましい配置または方法であるとして本明細書に説明され得るが、そのような説明は、明示的にそのように述べられていない限り、そのような特徴が必須または必要であることを示唆することを意図するものではない。またさらに、例示的または代表的な値および範囲が、本開示の理解を助けるために含まれ得るが、そのような値および範囲は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、そのように明示的に述べられている場合にのみ、臨界値または範囲であることが意図される。特定の値の「近似」または「約」として特定されるパラメータは、明示的に別段の定めをした場合を除き、特定の値および特定の値の１０％以内の値の両方を含むことが意図される。さらに、本開示に添付する図面は、必ずしも縮尺通りでなくてもよく、したがって、図面において明白な種々の比率および割合を教示するものとして理解され得ることを理解されたい。さらに、様々な態様、特徴、および概念が、本発明である、または本発明の一部を形成するものとして本明細書で明示的に特定され得るが、そのような特定は排他的であることを意図するものではなく、むしろ、そのようなものとして、または特定の発明の一部として明示的に特定されることなく本明細書内で詳細に記述される発明の態様、概念、および特徴があり得、本発明は、添付の特許請求の範囲において記載されている。例示的な方法またはプロセスの説明は、全ての場合に必要とされる全てのステップを含むことに限定されず、明示的にそのように述べられていない限り、ステップが提示される順序が、必須または必要であると解釈されるべきではない。

本開示の例示的な実施形態では、図１に概略的に示されるように、逆止弁１０は、入口ポート２１および出口ポート２２を画定する弁箱１１と、外周壁２３と、入口ポートを包囲する弁座２５とを含む。弁体３０（例えば、ポペット、ボール）は、弁箱１１内の空洞１５内に保持され、例えば、入口ポート２１への逆流または入口ポートからの低圧流を阻止するために弁体が弁座２５に対して封止する第１の閉位置と、図示されているように、内周壁４５と外周壁２３との間の外周空間内で入口ポートと出口ポート２２との間の１つまたは複数の流路１７を通る流体流れが許容される第２の開位置との間で内部案内通路１６（例えば、内周壁４５によって画定される）内で移動可能である。弁空洞１５内（例えば、案内通路１６内）に取り付けられた付勢部材５０は、弁体３０に付勢力を加えて、弁体を閉位置に向かって付勢することができる。

本開示の一態様によれば、逆止弁１０は、（例えば、内周壁４５の後方の半径方向壁４６を介して）案内通路１６に接続された吸引ポート４７を含み得、１つまたは複数の流路１７は、吸引ポート４７の下流端４８と接線方向に一致し得、その結果、吸引ポートの下流端における（ベンチュリ効果による）高速流および低静圧が、弁体３０の下流端で（ｓおける）吸引力を発生させる。この吸引力は、弁体３０の上流端における正圧と組み合わされて開放力を増大させ、その結果、弁体のストローク長の減少を必要とせずに、開位置における弁体のチャタリングを最小限に抑える、または排除する。

吸引ポートにおける高速で低静圧の吸引のために流路を配向することは、種々の好適な構成を伴い得る。そのような一実施形態では、流路（複数可）は、弁座２５から外周流路１７に沿って半径方向外向きに延在し、その後、吸引ポート４７の下流端４８に向かって半径方向内向きに延在し得る。流路（複数可）を半径方向内向きに方向付けるために、吸引ポート４７は、出口ポート２２に近接する半径方向壁４６のテーパ状（例えば、円錐状）後面４９によって包囲され得る。

様々な構成を利用して、開位置において弁体上で弁開放吸引力を発生させるように配置された弁体案内通路、吸引ポート、および流路を有する逆止弁を提供することができる。一実施形態では、弁体キャリアまたはキャリア部材（例えば、ボールキャリア、ポペットキャリア）が、弁箱内に組み付けられ、ガイド通路、吸引ポート、および流路を画定し得る。

図２～図７は、弁箱１１０と、ポペット１３０と、付勢ばね１５０とを含む逆止弁１００の例示的な一実施形態を示す。弁箱１１０は一体型構成要素であり得るが、例示的な弁箱１１０は、内部弁空洞１１５を画定するように組み立てられる（例えば、ねじ込み組立体）第１の本体ハウジング部材１２０ａおよび第２の本体ハウジング部材１２０ｂから形成された本体ハウジング１２０と、弁空洞内に設置されたポペットキャリアまたはキャリア部材１４０とを含む。本体ハウジング１２０は、第１の本体ハウジング部材１２０ａに配置された第１のポートまたは入口ポート１２１と、第２の本体ハウジング部材１２０ｂに配置された第２のポートまたは出口ポート１２２と、入口ポートと出口ポートとの間に延在する外周壁１２３とを含む。弁座１２５は、第１の本体ハウジング部材１２０ａによって担持され、入口ポート１２１を包囲するように位置決めされる。入口ポート１２１および出口ポート１２２には、流体システム内に逆止弁１００を組み付けるための端部接続部１０１、１０２（例えば、管嵌合コネクタ）が設けられ得る。

ポペットキャリア１４０は、弁空洞１１５内に取り付けられ、キャリアと弁空洞１１５の内面との間に外周流路１１７を画定するために外側半径方向切欠き、スロット、または他のそのような開口１４３と交差する中央空洞またはボア１４１と、軸方向後方に延在し、キャリア１４０の後方半径方向壁１４６内の吸引ポート１４７と接続する中央案内通路１１６とを含む。様々な取り付け構成が利用され得るが、図示されている実施形態では、ポペットキャリア１４０の外側ねじ部１４４は、第１の本体ハウジング部材１２０ａの内側ねじ部１２４と螺合されて、ポペットキャリアを第１の本体ハウジング部材で固定する。

いくつかの実施形態では、このねじ込み取り付けは、例えば、システム振動、熱サイクル、または他のそのような条件に起因する不用意なねじ込み調整に対してポペットキャリアを固定するように適合され得る。例えば、取り付けられたポペットキャリアは、ポペットキャリアの噛み合い部の接着、溶接、またはかしめを使用して、取り付け位置に螺合可能に固定され得る。図９Ａおよび図９Ｂは、例示的なポペットキャリア２４０を示しており、ポペットキャリア２４０は、外側ねじ部２４４と、ポペットキャリア２４０が最初に取り付けられたときに本体ねじ山２２４から半径方向に凹んだ軸方向延在リップ部２４４ａとを有する。次に、リップ部２４４ａがかしめられ、リップ部を広げて、図１０Ａおよび図１０Ｂに示されるように、本体ねじ山２２４との締まり嵌め噛み合い係合状態にして、本体ハウジング２２０内でのポペットキャリア２４０のねじ運動（例えば、緩み）を防止する。

図２～図７の実施形態に戻ると、ポペット１３０は、案内通路１１６内に受容される後部１３３と、弁座１２５と封止係合するような寸法および輪郭を有する前部１３５とを含む。付勢ばね１５０は、ポペット１３０とポペットキャリア１４０の半径方向壁１４６との間の案内通路１１６内に配置され、ポペットを弁座１２５に向かって付勢する。図示されているように、付勢ばね１５０は、ポペット１３０内の内部通路１３７内に部分的に受容され得る。ポペット１３０は、例えば、入口ポート１２１への逆流または入口ポートからの低圧流を阻止するためにポペットが弁座１２５に対して封止する第１の閉位置と、入口ポートと出口ポート１２２との間の外周流路１１７を通る流体流が許容される第２の開位置との間で、案内通路１１６内で移動可能である。

ポペットキャリア１４０の半径方向壁１４６は、ポペットキャリア１４０の開口１４３の後方に延在する円錐部１４９を含み、出口ポート１２２に近接した流路１１７の半径方向内方に延在する下流部１１８を画定する。流路下流部１１８は、吸引ポート１４７の下流端１４８と接線方向に一致しており、そのことにより、吸引ポートの下流端における（ベンチュリ効果による）高速流および低静圧がポペットの下流端における吸引力を発生させる。この吸引力は、ポペット１３０の上流端における正圧と組み合わされて開放力を増大させ、その結果、開位置におけるポペットのチャタリングを最小限に抑える、または排除する。異なる輪郭が使用されてもよいが、例示的な実施形態では、テーパ状（例えば、図示されているように円錐状）の流路画定部は、吸引ポート１４７の中心軸Ｘ（図示されているように、逆止弁１００の中心軸と位置合わせされ得る）に対して約３５°～約５０°の角度で延在し得る。他の実施形態では、他の流路構成が、例えば、弁箱またはポペットキャリア内の内向きテーパ状流れボアなどの同様の吸引力生成流れを形成し得る。

例えば、プラスチックまたはエラストマーの弁座を含む様々な弁座および弁座取り付け構成が利用され得る。１つのそのような実施形態では、弁座は、極端な温度または圧力サービスのために選択された材料で形成され得る。例えば、ＰＴＦＥまたはＰＦＡ弁座は、低温または極低温（例えば、－２００℃以下の低温）用途に利用され得る。図示されている実施形態では、弁座１２５は、第１の本体ハウジング部材１２０ａ内の座ぐり１２６とポペットキャリア１４０の前端面１４２との間で圧縮される環状プラスチック（例えば、ＰＴＦＥまたはＰＦＡ）グランドまたは他のそのような封止部材であり、したがって弁座と本体ハウジング１２０およびポペットキャリア１４０との間の流体密封シールを形成する。ポペットキャリア１４０と本体ハウジング１２０との螺合は、この圧縮を容易にする。図示されているように、ポペットキャリアの端面１４２は、弁座１３０の圧縮を所望の量に制限するように、本体ハウジング１２０内の肩部１２９に係合するように構成され得る。他の実施形態では、弁座は、例えば、弁座を弁箱内にかしめることによって、または弁箱（図示せず）と組み合わされた弁座キャリアで弁座を固定することによって、弁体キャリアから独立して弁箱と封止係合した状態で保持され得る。弁座１３０は、円錐台状（例えば、ポペット前端部の円錐台状表面に厳密に一致するように）またはＲ形状を含む、種々の封止面輪郭を備え得る。

別の実施形態では、弁座は、例えば、向上した封止能力を必要とする非極低温（例えば、－４０℃以上の温度）システムで使用するために、環状エラストマーシール（例えば、Ｏリングまたは他のそのようなガスケット）として提供されてもよい。１つのそのような構成では、弁箱には、Ｏリングシールをカウンタボア内に保持して支持するために座ぐりから軸方向に延在する内壁部が設けられ得る。図８は、図２～図７の逆止弁１００と同様（対応する構成要素には同様の番号が付されている）であるが、単一部品の本体ハウジング２２０（入口ポート２２１、出口ポート２２２、および外周壁２２３を画定する）と、入口ポート２２１を包囲するように本体ハウジングの座ぐり２２６内に位置決めされた弁座Ｏリングまたは他のそのようなエラストマー環状シール部材２２５を保持する据え付けポペットキャリアまたはキャリア部材２４０（流路形成開口２４３、内周壁２４５、および半径方向後壁２４６を画定する）とを有する弁箱２１０を有する、例示的な逆止弁２００の断面図である。図示されている実施形態では、入口ポート２２１は、Ｏリングシール２０３およびフィルタ要素２０４を有するＣＮＧレセプタクル端部接続部２０１を含み、出口ポート２２２は、任意の望ましい出口端接続部を提供するためにアダプタまたは出口本体ハウジング部材と組み合わされ得るねじ込みＳＡＥ接続部２０２を含む。使用されていないときに入口ポートを覆うために、エンドキャップランヤード（図示せず）の弾性（例えば、ゴムまたは他のエラストマー）ループ部分を受容するように、弁箱上に外側凹状バンド２０６が設けられ得る。

図示されている実施形態では、弁座Ｏリング２２５は、ポペットキャリア２４０の前端面２４２によって軸方向に圧縮され、本体ハウジング２２０内の肩部２２９に対して螺合可能に取り付けられ、（上述したように）かしめたリップ部２４４ａによって定位置に固定され、したがって弁座２２５と本体ハウジング２２０およびポペットキャリア２４０との間の流体密封シールを形成する。弁座Ｏリング２２５は、座ぐりからポペットキャリア２４０に向かって軸方向内方に延在する内壁部２２７によって座ぐり２２６内に半径方向に保持される。座ぐり２２６、内壁部２２７およびポペットキャリア端面２４２は一緒になって、弁座２２５を保持する環状シール空洞２０５を（例えば、シール空洞２０５の内周部）画定する。シール空洞２０５は、内壁部２２７とポペットキャリア端面２４２とによって画定された内周間隙２０８を含み、これは、ポペット２３０が閉位置にあるときに流体密封シールを形成するようにポペット前部２３５の封止部２３８と半径方向に位置合わせされた弁座Ｏリング２２５の封止面２２８を露出させる。

本願の別の態様によれば、環状シール空洞２０５は、ポペット２３５が閉位置にあるときに弁座Ｏリング２２５の外周面に対してシール付勢流体圧力を生成し、ポペットが開位置にあるときにシール空洞２０５からの加圧流体の通気を行うために、１つまたは複数の通気通路（例えば、シール空洞の外周部と交差する）を備え得る。弁２００が開放されたときのこの通気は、弁座Ｏリング２２５が、シール空洞２０５内の圧力の蓄積により、内周間隙２０８に押し込まれるのを防止し得る。図１１Ａ、図１１Ｂおよび図１２に示されているように、ポペットキャリア２４０の端面２４２には、環状シール空洞２０５のための通気路を画定する１つまたは複数の外周切欠き２４２ａが設けられ得る。弁２００が（ポペット前部２３５に加えられた十分な正の流体圧力により、付勢ばね２５０の力に打ち勝って）開くと、シール空洞２０５の外周の周りの圧力が、外周切欠き２４２ａを通って弁空洞の流体流路２１７へ放出される。弁２００が（上流側流体圧力に打ち勝つ付勢ばね２５０の力により）閉じると、加圧された下流側流体が外周切欠き２４２ａを通過してシール空洞２０５の外周に入り、弁座Ｏリング２２５を加圧または付勢し、そのことにより弁座Ｏリング封止面２２８とポペット封止部２３８との間の封止係合を容易にする。

他の通気路構成が追加的にまたは代替的に使用され得る。例えば、図１０Ａに示されているように、ポペットキャリア２４０’は、端面２４２’に、キャリア開口２４３’と交差するように延在する１つまたは複数の通気孔２４２ａ’を備え得る。図示されているように、シール空洞の均一な円周方向通気および付勢加圧を容易にするために、通気孔２４２ａ’と交差する溝２４２ｂ’が端面２４２’に設けられ得る。

例示的な実施形態を参照しながら本発明の態様を説明してきた。本明細書を読んで理解すれば、修正および変更を思い付く人もいるであろう。添付の請求項またはその均等物の範囲内に該当する限り、そのような修正および変更の全てを含むものとする。

Claims

入口ポートと出口ポートとの間に延在する外周壁と、開口入口端から出口端の半径方向壁まで延在して案内通路を画定する内周壁と、前記内周壁と前記外周壁との間で前記入口ポートから前記出口ポートまで延在する１つまたは複数の外周流路と、前記入口ポートを包囲する弁座とを含む弁箱と、
弁体であって、前記案内通路内に保持され、前記弁体が前記弁座に対して封止する閉位置と、前記入口ポートから前記出口ポートへの前記１つまたは複数の流路を通る流体流が許容される開位置との間で移動可能な弁体と
を備える逆止弁であって、
前記弁箱は、前記外周壁を画定する本体ハウジングと、前記本体ハウジングと組み合わされて前記内周壁および前記半径方向壁を画定するキャリア部材とを含み、
前記弁座は、前記キャリア部材の端面と前記本体ハウジングの座ぐり部との間に保持された環状シール部材を備える、逆止弁。
前記本体ハウジングは、前記入口ポートを画定する第１の本体ハウジング部材と、前記第１の本体ハウジング部材と組み合わされ、前記出口ポートを画定する第２の本体ハウジング部材とを含む、請求項１に記載の逆止弁。
前記本体ハウジングは、前記入口ポートおよび前記出口ポートを画定する一体型本体ハウジングである、請求項１に記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記本体ハウジングのねじ部に螺合可能に取り付けられる、請求項１～請求項３のいずれかに記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記本体ハウジング内でのねじ込み調整に対して固定される、請求項４に記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記キャリア部材を前記本体ハウジング内でのねじ込み調整に対して固定するために前記本体ハウジングの前記ねじ部と噛み合い係合するようにかしめられる噛み合い部を含む、請求項５に記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記キャリア部材と前記弁空洞の内面との間に前記１つまたは複数の外周流路を画定する１つまたは複数の半径方向開口を含む、請求項１～請求項６のいずれかに記載の逆止弁。
前記環状シール部材は、プラスチックグランドを含む、請求項１～請求項７のいずれかに記載の逆止弁。
前記環状シール部材は、エラストマーシールを含む、請求項１～請求項８のいずれかに記載の逆止弁。
前記本体ハウジングは、前記座ぐりの内径から延在して前記エラストマーシールを保持する環状シール空洞を画定する内壁部を含む、請求項９に記載の逆止弁。
前記環状シール空洞を前記１つまたは複数の流路に接続する少なくとも１つの通気路を備える、請求項１０に記載の逆止弁。
前記少なくとも１つの通気路は、前記キャリア部材端面の少なくとも１つの切欠きによって画定される、請求項１１に記載の逆止弁。
前記少なくとも１つの通気路は、前記キャリア部材端面から延在し、前記キャリア部材内の外側半径方向開口と交差する少なくとも１つの孔によって画定される、請求項１１に記載の逆止弁。
前記キャリア部材端面は、前記少なくとも１つの孔と交差する環状溝を含む、請求項１３に記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、前記案内通路から前記出口ポートまで延在する吸引ポートを画定し、前記１つまたは複数の流路は、前記吸引ポートの下流端と接線方向に一致し、その結果、前記弁体が前記開位置にあるとき、前記吸引ポートの前記下流端における高速流および低静圧が前記弁体における吸引力を発生させる、請求項１～請求項１４のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、円錐状後面を含む、請求項１５に記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、前記吸引ポートの中心軸に対して約３５°～約５０°の角度で延在するテーパ状後面を含む、請求項１５または請求項１６に記載の逆止弁。
前記弁体は、ポペットを含む、請求項１～請求項１７のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁と前記弁体との間に配置され、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢ばねをさらに備える、請求項１～請求項１８のいずれかに記載の逆止弁。
前記付勢ばねは、前記弁体内の内部通路内に部分的に受容される、請求項１９に記載の逆止弁。
入口ポートと出口ポートとの間に延在する外周壁と、開口入口端から出口端の半径方向壁まで延在して案内通路を画定する内周壁と、前記内周壁と前記外周壁との間で前記入口ポートから前記出口ポートまで延在する１つまたは複数の外周流路と、前記入口ポートを包囲する弁座とを含む弁箱と、
弁体であって、前記案内通路内に保持され、前記弁体が前記弁座に対して封止する閉位置と、前記入口ポートから前記出口ポートへの前記１つまたは複数の流路を通る流体流が許容される開位置との間で移動可能な弁体と
を備える逆止弁であって、
前記弁箱は、前記外周壁を画定する本体ハウジングと、前記本体ハウジングと組み合わされて前記内周壁および前記半径方向壁を画定するキャリア部材とを含み、
前記キャリア部材は、前記本体ハウジングのねじ部に螺合可能に取り付けられ、前記キャリア部材は、前記キャリア部材を前記本体ハウジング内でのねじ込み調整に対して固定するために前記本体ハウジングの前記ねじ部と噛み合い係合するようにかしめられる噛み合い部を含む、逆止弁。
前記本体ハウジングは、前記入口ポートを画定する第１の本体ハウジング部材と、前記第１の本体ハウジング部材と組み合わされ、前記出口ポートを画定する第２の本体ハウジング部材とを含む、請求項２１に記載の逆止弁。
前記本体ハウジングは、前記入口ポートおよび前記出口ポートを画定する一体型本体ハウジングである、請求項２１に記載の逆止弁。
前記噛み合い部は、前記キャリア部材を前記本体ハウジング内でのねじ込み調整に対して固定するために前記本体ハウジングの前記ねじ部と噛み合い係合するようにかしめられる軸方向延在リップ部を含む、請求項２１～請求項２３のいずれかに記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記キャリア部材と前記弁空洞の内面との間に前記１つまたは複数の外周流路を画定する１つまたは複数の半径方向開口を含む、請求項２１～請求項２４のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、前記案内通路から前記出口ポートまで延在する吸引ポートを画定し、前記１つまたは複数の流路は、前記吸引ポートの下流端と接線方向に一致し、その結果、前記弁体が前記開位置にあるとき、前記吸引ポートの前記下流端における高速流および低静圧が前記弁体における吸引力を発生させる、請求項２１～請求項２５のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、円錐状後面を含む、請求項２６に記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、前記吸引ポートの中心軸に対して約３５°～約５０°の角度で延在するテーパ状後面を含む、請求項２６および請求項２７のいずれかに記載の逆止弁。
前記弁体は、ポペットを含む、請求項２１～請求項２８のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁と前記弁体との間に配置され、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢ばねをさらに備える、請求項２１～請求項２９のいずれかに記載の逆止弁。
前記付勢ばねは、前記弁体内の内部通路内に部分的に受容される、請求項３０に記載の逆止弁。
入口ポート、出口ポート、およびそれらの間の弁空洞を画定する本体ハウジングと、
前記弁空洞内に取り付けられるキャリア部材であって、前記キャリア部材と前記弁空洞の内面との間に１つまたは複数の外周流路を画定するように１つまたは複数の外側半径方向開口と交差する中央ボアと、内周壁によって前記外周流路から分離された案内通路とを含むキャリア部材と、
前記キャリア部材の端面と、前記入口ポートを包囲する前記本体ハウジング内の座ぐりとの間で圧縮される環状エラストマー弁座であって、前記キャリア部材端面および前記本体ハウジング座ぐりとは一緒になって、前記エラストマー弁座の内側封止部を露出させながら前記エラストマー弁座を保持するように成形された環状シール空洞を画定する、環状エラストマー弁座と、
前記案内通路内に受容される弁体であって、前記弁体が閉位置にあるときに前記エラストマー弁座の封止部と封止係合するような寸法および輪郭を有する前部を含む弁体と
を備える、逆止弁。
前記キャリア部材は、前記弁空洞のねじ部に螺合可能に取り付けられる、請求項３２に記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記弁空洞内でのねじ込み調整に対して固定される、請求項３３に記載の逆止弁。
前記キャリア部材は、前記弁空洞の前記ねじ部と噛み合い係合するようにかしめられる軸方向延在リップを含む、請求項３３または請求項３４に記載の逆止弁。
前記本体ハウジングおよび前記キャリア部材の少なくとも一方が、前記環状シール空洞を前記１つまたは複数の流路に接続する少なくとも１つの通気路を画定する、請求項３２～請求項３５のいずれかに記載の逆止弁。
前記少なくとも１つの通気路は、前記キャリア部材端面の少なくとも１つの切欠きによって画定される、請求項３６に記載の逆止弁。
前記少なくとも１つの通気路は、前記キャリア部材端面から延在し、前記１つまたは複数の外側半径方向開口と交差する少なくとも１つの孔によって画定される、請求項３６に記載の逆止弁。
前記キャリア部材端面は、前記少なくとも１つの孔と交差する環状溝を含む、請求項３８に記載の逆止弁。
前記内周壁は、出口端の半径方向壁まで延在し、前記半径方向壁は、前記案内通路から前記出口ポートまで延在する吸引ポートを画定する、請求項３２～請求項３９のいずれかに記載の逆止弁。
前記１つまたは複数の流路は、前記吸引ポートの下流端と接線方向に一致し、その結果、前記弁体が開位置にあるとき、前記吸引ポートの前記下流端における高速流および低静圧が前記弁体の前記下流端における吸引力を発生させる、請求項４０に記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、円錐状後面を含む、請求項４０および請求項４１のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁は、前記吸引ポートの中心軸に対して約３５°～約５０°の角度で延在するテーパ状後面を含む、請求項４０～請求項４２のいずれかに記載の逆止弁。
前記弁体は、ポペットを含む、請求項３２～請求項４３のいずれかに記載の逆止弁。
前記半径方向壁と前記弁体との間に配置され、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢ばねをさらに備える、請求項３２～請求項４４のいずれかに記載の逆止弁。
前記付勢ばねは、前記弁体内の内部通路内に部分的に受容される、請求項４５に記載の逆止弁。