JP2022532866A - 流体案内構造部を有するモジュラーコンベヤベルト - Google Patents

流体案内構造部を有するモジュラーコンベヤベルト Download PDF

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Abstract

Figure 2022532866000001
モジュラーコンベヤベルト(1)は、1又は複数のベルトモジュール(11)の第1列と、1又は複数のベルトモジュール(12)の相互連結された第2列とを備える。第1列のベルトモジュールは、ベルト走行方向(T)に延在し、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有する複数の第1リンク端(31)を備える。第2列のベルトモジュールは、ベルト走行方向(T)と反対方向に延在し、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有する複数の第2リンク端(32)を備える。複数の第1リンク端(31)及び複数の第2リンク端(32)は、回転ロッド開口部を介して配置された回転ロッド(40)によって介在され、ヒンジ接続されている。第1列のベルトモジュールは、その底部に衝突する流体ジェットを偏向させ、偏向された流体ジェットを第2列の1以上のベルトモジュール(12)に向かって案内するように設計されて配置された複数の流体案内構造部(50)を備える。

Description

本発明は、請求項1の前文に係るモジュラーコンベヤベルトと、請求項12の前文に係るコンベヤシステムに関するものである。
物体を比較的短い距離、特に生産現場内で搬送しなければならない場合、モジュラーコンベヤベルトが適切であり、それは一般に使用されるツールでもある。モジュラーコンベヤベルトは、使用される実際の用途に応じて様々な要件に適合しなければならない。
特に、食品産業で使用されるモジュラーコンベヤベルトは、簡単に清掃できる必要がある。さらに、モジュラーコンベヤベルトの材料は、いかなる方法でも食品を汚染してはならない。このため、食品業界では樹脂製のコンベヤベルトが広く使用されている。金属製のコンベヤベルトとは異なり、腐食せず、軽量で、清掃が容易である。拡張性を高めるために、樹脂製のモジュラーコンベヤベルトが使用されることが多い。このモジュラーコンベヤベルトは、幅を選択して並べて配置することができる樹脂製のベルトモジュールで構成されている。モジュールの前縁と後縁(側面)に配置された一連の間隔を空けたリンク端には、回転ロッドを収容するために整列させた開口部がある。ベルトモジュール列の片側に沿うリンク端は、隣接するベルトモジュール列のリンク端と相互に連結されている。連結されたモジュールの整列された開口部に軸受された回転ロッドは、隣接する列の間にヒンジを形成する。そして、ベルトモジュール列は、ドライブスプロケットを中心として回転可能に接続可能な無端コンベヤベルトを形成するように連結される。モジュラーコンベヤベルトの長さがある一定の大きさを超える場合、モジュラーコンベヤベルトを支持するためにコンベヤローラ又は支持スライドが使用される。このようなコンベヤローラは、受動的に転がる(基本的にモジュラーコンベヤベルトによって駆動される)ものと、能動的に転がる(モジュラーコンベヤベルトを能動的に駆動する)ものとがある。後者の場合、通常、スプロケットが使用される。
さらに、食品業界では、肉や魚など、パンくずや粒子が落下するような製品には、ソリッド又はフラットトップのモジュール式樹脂製コンベヤベルトがよく使用される。このようなベルトの上部は、2つの隣接するベルトモジュール間の近接領域に殆ど隙間がなく、滑らかで平らな表面となっている。回転ロッド開口部からなるリンク端と、そのような回転ロッド開口部を介して配置された回転ロッドとを備えたありふれたデザインのおかげで、モジュラーコンベヤベルトをスプロケットの周り、特に端部に配置されたスプロケットの周りに撓ませて無端ベルトを形成することができる。隣接するベルトモジュールが互いに傾いているような領域では、通常、2つの隣接するベルトモジュールの間に隙間が形成される。これにより、隣接するベルトモジュールの隙間、特にリンク端を清掃することが可能となる。これは食品産業において特に重要である。このような清掃には、洗浄剤や殺菌剤を含む蒸気や温水を使用することができる。
先行技術のコンベヤシステムはすでにかなり機能的であるが、現在及び将来の衛生要件をよりよく満足するために、より優れた清掃の可能性が常に必要とされている。特に、より優れた清掃の可能性は、配置の消毒レベルを維持しつつ、より攻撃性の低い消毒剤の使用を可能にするかもしれない。
本発明は、独立項1に係るモジュラーコンベヤベルト及び独立項12に係るコンベヤシステムを提供することにより、上述の必要性を満足するものである。本発明の特に有利な実施形態は、従属項から生じる。
本発明の核心は以下の点にある。モジュラーコンベヤベルトは、1又は複数のベルトモジュールの第1列と、相互に連結された1又は複数のベルトモジュールの第2列とを備える。第1列のベルトモジュールの少なくとも1つは、底部に衝突する流体ジェットを偏向させ、偏向された流体ジェットを1以上のベルトモジュールの第2列に向かって案内するように設計して配置された、少なくとも1つの流体案内構造部を底部に備える。
第1列のベルトモジュールのうちの少なくとも1つは、ベルト走行方向に延びる複数の第1リンク端を備え、第2列のベルトモジュールのうちの少なくとも1つは、ベルト走行方向とは反対方向に延びる複数の第2リンク端を備えるのが好ましい。複数の第1リンク端及び複数の第2リンク端は、互いに挿入されてヒンジ接続されている。
有利な実施形態では、複数の第1リンク端は、ベルト走行方向と略垂直方向に、複数の第2リンク端は、ベルト走行方向と略垂直方向に、回転ロッド開口部がそれぞれ内側に配置されている。複数の第1リンク端と複数の第2リンク端は、回転ロッド開口部の少なくとも一部を介して配置された少なくとも1つの回転ロッドによってヒンジ接続されている。
本発明に係るモジュラーコンベヤベルトは、現在、技術的に公知のモジュラーコンベヤベルトとよく似ている。したがって、このようなモジュラーコンベヤベルトは、わずかな変更を加えて、あるいは全く変更を加えずに、現在の装置と組み合わせて使用することができる。現在提案されているデザインの利点は、モジュラーコンベヤベルトと組み合わせて、特に食品産業において洗浄目的で頻繁に使用される流体ジェットを、汚れや細菌が特に凝集しやすい、及び/又は流体ノズルから直接流体ジェットが届かない(直接視線が届かない)モジュラーコンベヤベルトのセクションに向かって噴射できることである。ノズルから噴射された流体ジェットを、モジュラーコンベヤベルトの流体案内構造部に向かわせた後、流体案内構造部によって(流体ジェットの元の方向と比較して)異なる方向に偏向又は方向転換させることができる。特に、偏向された流体ジェットは、流体ジェットの洗浄作用が特に望まれる方向、特に1以上のベルトモジュールの第2列に向かって誘導される。これは、直接流体ジェットを衝突させてもほとんど到達できない領域、特に徹底的な洗浄が必要な領域、流体ジェットが特定の方向に衝突すると洗浄プロセスがより効果的になる領域(例えば、粒子がモジュールベルトから洗い流されるため)などが考えられる。
例えば、流体案内構造部は、流体ジェットが向けられるか、あるいは案内される照準点/流出方向が、(少なくとも、繰り返し発生する任意位置にあるときに)モジュラーコンベヤベルトの移動方向又はベルト走行方向への前方移動中に、多かれ少なかれ一定に維持されるように形成することができる。しかしながら、流体案内構造部は、衝突する流体ジェットが向けられる照準点及び/又は方向がモジュラーコンベヤベルトの前方移動中に変化するように、追加的又は代替的に設計することができる。衝突する流体ジェットは、ベルトモジュールの各底部と略垂直方向に衝突させるか、あるいは、ベルトモジュールに対して、例えば、(垂直な方向に対して)最大10°、20°、30°、40°、又は50°の角度で傾斜させることができる。流体案内構造部は、衝突する流体ジェットの断面が多少なりとも変化しないように形成することができる。追加又は代替で、衝突する流体ジェットの断面は、流体案内構造部によっても影響を受ける。
1以上のベルトモジュールの第1列と第2列の2つの隣接するベルトモジュールが互いに接近する(そしておそらく、モジュラーコンベヤベルトの移動サイクル中の少なくとも特定の位置で互いに接触する可能性がある)領域を、近接領域と呼ぶことができる。このような近接領域では、商品が裁置されるモジュラーコンベヤベルトの上面が小さな隙間によって分離されているため、通常、徹底的な清掃が必要である。例えば、食品が搬送される場合、商品から流出する流体は通常、2つの隣接するベルトモジュール間の小さな隙間を通過して流動する。したがって、それぞれの領域を徹底的に洗浄することが重要である。
清掃の検討に関して何らかの問題がある別の領域は、リンク端領域である。これは、リンク端の一部が近接領域に配置されているという理由だけでなく、リンク端領域では、通常、モジュラーコンベヤベルトのデザインが比較的複雑であり(少なくともベルトモジュールの下側では)、一般に外部から到達しにくい領域がいくつかあるためである。かなりの頻度で、外部からの視線軸で到達できない領域がある。したがって、直接衝突させる流体ジェットで洗浄するには問題がある。補足すると、流体ジェットは、例えば水(特に高温の水、及び/又は洗浄剤、及び/又は殺菌剤を含む水)を含むことができることに留意すべきである。しかし、現在提案されているモジュラーコンベヤベルトの利点は、基本的にあらゆる種類の流体でなし得ることができる。流体ジェットについて言えば、確かに水流の異なる形状を選択することも可能である。例えば、ある種のウォーターカーテンも使用することができる。
第2列のベルトモジュールの少なくとも1つは、底部に衝突する流体ジェットを偏向させ、偏向された流体ジェットを第1列の1又は複数のベルトモジュールに向かって案内するように設計して配置された少なくとも1つの流体案内構造部を底部に備えるという利点がある。第2列のベルトモジュールの少なくとも1つの底部に少なくとも1つの流体案内構造部を設けることは、第1列のベルトモジュールの少なくとも1つの底部に少なくとも1つの流体案内構造部を設けるのと同様の利点をもたらす。
流体案内構造部の少なくとも1つは、エッジやコーナーのない形状であるのが好ましい。エッジやコーナーを避けること、すなわち、丸みを帯びた形状や円弧形状を使用することで、衝突する流体ジェットの偏向や誘導がよりスムーズに行われる。乱流を低減することができる。
本発明に係るモジュラーコンベヤベルトの好ましい実施形態では、流体案内構造部の少なくとも1つが溝状に設計されている。このような溝状に設計することにより、衝突する流体ジェットを所望の方向に偏向して案内することが可能になる。
流体案内構造部のうちの少なくとも1つは、衝突する流体ジェットを少なくとも1つのリンク端の少なくとも1つの側面に向かって、及び/又は少なくとも1つの回転ロッドの少なくとも1つの露出部に向かって、及び/又は拡散させるように設計して配置された外側の扇形部を備えているという利点がある。このような設計により、比較的小さな流体ジェットを使用しながら、流体をモジュラーコンベヤベルトの比較的大きな部分に向けることが可能になる。さらに、流体ジェットを複数の流体ジェットに分割することも可能である(ここで、得られる流体ジェットは必ずしも互いに分離している必要はなく、何らかの流体カーテンが形成される場合もある)。このようにして、リンク端の側面、特に回転ロッドの開口部を有するリンク端の側面を特別簡単に清掃することができる。特に、リンク端の回転ロッド開口部と回転ロッドとの間の接触領域は、このような設計を用いてより容易に清掃することができる。
扇形部について言うと、比較的小さな直径を持つ円形ジェットが一定幅(特にモジュラーコンベヤベルトの幅方向)に広がり、その高さは比較的小さいまま(例えば、衝突する流体ジェットの元の直径とほぼ同じ大きさ)で配置することに関するものであるのが好ましい。これは、ある種のV字溝によって達成することができ、溝の開口部の角度は、最大で10°、20°、30°、40°、又は50°とすることができる(ここで、角度の下限は、0°又は前述の角度の1つとすることができる)。
流体案内構造部の少なくとも1つは、一方のベルトモジュールの2つのリンク端の間に配置されているのが好ましい。これにより、衝突する流体ジェットを、両リンク端の側面、及び1又は複数のベルトモジュールの隣接する列の隣接するベルトモジュールが介在するリンク端の前面及び両側面に容易に偏向して案内することが可能になる。
有利な実施形態では、流体案内構造部の少なくとも1つが、トラフ又はシャベルのような形状を有している。そのようなトラフ又はシャベルのような形状は、衝突する流体ジェットを、1以上のベルトモジュールの隣接する列の隣接するベルトモジュールが介在するリンク端の前面及び両側面に偏向して案内することを容易にする。
複数の流体案内構造部が使用される場合、それらの流体案内構造部は、基本的に同じデザイン、及び/又は、異なるデザインとすることができる点に留意すべきである。勿論、第1のデザインの流体案内構造部には第1の割合を使用する一方、流体案内構造部の第2の割合には異なるデザインとすることが可能である。割合の比率は、異なるデザインの数と同様に、変更してもよい。
ベルトモジュールの少なくとも1つは、リンク端のない少なくとも1つのセクション、好ましくは少なくとも1つの中間部を備えるのが有利である。このようにして、リンク端の数を減らし、モジュラーコンベヤベルトのデザインを単純化することができる。リンク端とその周辺は通常、比較的洗浄しにくいので、現在提案されているデザインを使用すると、洗浄が容易になり、特に洗浄目的の流体がより少なくて済む。したがって、流体ポンプの数が少なくて済み、及び/又は低性能のポンプを設計することができる。また、流体を送るためのエネルギーも削減可能である。
有利な実施形態では、流体案内構造部の少なくとも1つが、リンク端のないセクションの少なくとも1つに配置されている。リンク端のないセクションにも流体案内構造部を設けることで、リンク端を備えるセクションと同様に、これらのセクションをよりよく洗浄することができる。
本発明に係るモジュラーコンベヤベルトの好ましい実施形態では、1つ又は複数のベルトモジュールの第1の列と、1つ又は複数のベルトモジュールの連結された第2の列との間に、コンベヤベルトの下側に向かって広がるギャップが形成されている。このようなデザインを用いることで、モジュラーコンベヤベルトの清掃性をさらに向上させることができる。それぞれのセクションに流体案内構造部が存在しなくても、近接領域(ギャップ領域)の清掃性が向上するように、衝突する流体を誘導することができる。これは、前述したように、特に中間部の場合に当てはまる。
有利には、ベルトモジュールは、1又は複数のベルトモジュールの第1列と、1又は複数のベルトモジュールが連結された第2列とがほぼ直線に沿って整列しているときには、モジュラーコンベヤベルトの上面でギャップがほぼ閉鎖され、第1列と第2列とが互いに傾斜しているときには、モジュラーコンベヤベルトの上面で間隙が開放するように設計せれて配置されている。このようにすることで、モジュラーコンベヤベルトによって搬送される物品(又はその一部)が、隣接するベルトモジュールの間に挟まったり、あるいは2つの隣接するベルトモジュールの間を通過したりする(その結果、紛失する)可能性が低くなる。それにもかかわらず、特定の領域、特にモジュラーコンベヤベルトがスプロケット上を走行して戻される領域において、非常に効果的な清掃の可能性を提供できる。
さらに、1以上のベルトモジュールの隣接する列がほぼ直線に沿って配置されている場合、モジュラーコンベヤベルトの上面がほぼ平面であり、閉鎖していると有利であることが分かる。このように、モジュラーコンベヤベルトは、特定の物品の輸送、特に食品の輸送に特に有利である。
本発明に係るモジュラーコンベヤベルトの有利な実施形態では、第1列のベルトモジュールと第2列のベルトモジュールとが同一である。このようにすると、モジュラーコンベヤベルトの全体的な設計が容易になるので、モジュラーコンベヤベルトをより安価に製造することができる。さらに、モジュラーコンベヤベルトの長さを必要な長さに合わせることも容易である。しかし、特別な場合には、隣接するベルトモジュールの異なる設計も有利になることがある。
代替的な有利な実施形態によれば、モジュラーコンベヤベルトを移動方向に沿って見たとき、少なくともモジュラーコンベヤベルトの幅に沿ったある区間内で、2つの隣接するベルトモジュールの局所的なデザインを類似させることが提案されている。このように、特に最終的なモジュラーコンベヤベルトの幅に沿って、サイズが異なるベルトモジュールを使用することが可能である。それにもかかわらず、モジュラーコンベヤベルトの小さな幅のセクションを考慮すると、モジュラーコンベヤベルトはほぼ同一のベルトモジュールで構成されているように見え、これはスプロケットの(通常、比較的小さな幅を有する)領域では有利かもしれない。
本発明のさらなる利点、特徴、及び目的は、本発明に係るモジュラーコンベヤベルトの4つの実施形態を関係する図面と合わせて以下の詳細な説明から明らかになるが、図面には以下のものが示されている。
モジュラーコンベヤベルトの第1実施形態に係る1又は複数のベルトモジュールの2つの隣接する列の2つの隣接するベルトモジュールの配置の斜視図である。 図1のベルトモジュールの配列の切断端部の斜視図である。 図1のベルトモジュール配列の側面図である。 図2のIV-IV線に沿った図1のベルトモジュール配列の中間部を通る断面図である。 図2のベルトモジュールが互いに傾いた状態でのベルトモジュール配列の切断端部の斜視図である。 図1のベルトモジュールが互いに傾いた状態でのベルトモジュール配列の側面図である。 図5のVII-VII線に沿ったベルトモジュール配列の中間部を通る断面図である。 図1から図7に係るベルトモジュールの端部の詳細底面図である。 1以上のベルトモジュールの3列のベルトモジュール配列の切断された端部断面を底面側から見た斜視図である。 第2実施形態に係る1又は複数のベルトモジュールの3列の3つのベルトモジュールの配列の底面図である。 第3実施形態に係るベルトモジュールの底面図である。 図11に係る1以上のベルトモジュールの3列の3つのベルトモジュール配列の切断端部の断面図である。 図12の3つのベルトモジュールの配列の切断端部の平面図である。 第4実施形態に係る1以上のベルトモジュールの3列の3つのベルトモジュールの配列の底面側から見た部分切断斜視図である。
図面を明確にするために、参照符号が図面に含まれているが、説明が直接関係する部分で言及されていない場合、説明の前又は後の部分でそれらの参照符号の説明を参照する必要がある。逆に、図面の過度の複雑化を避けるために、すぐに理解するのにあまり関係のない参照符号は、すべての図に含まれていない。その場合には、他の図を参照する必要がある。
図1は、第1実施形態に係るモジュラーコンベヤベルト1の一部を示す。隣接配置された2つのベルトモジュール11、12が示されている。ベルトモジュール11は、1又は複数のベルトモジュールの第1列の一部であり、ベルトモジュール12は、第1列と相互に連結された1又は複数のベルトモジュールの第2列の一部である。両ベルトモジュール11、12のデザインは同じである。モジュラーコンベヤベルト1の上面13は、ほぼ平坦又は平坦な表面となっている。
ベルトモジュール11、12はともに、中間部20と、中間部20の両端側の端部30とを有する。
中間部は立方体23に近い(特に図2参照)。但し、ベルト走行方向Tの前縁22は凹型の円弧状であり、後縁21は凸型の円弧状である。なお、モジュラーコンベヤベルト1を反対方向に移動させる場合、前縁22と後縁21を入れ替えることができる。
各ベルトモジュール11、12の端部30は、ベルト走行方向Tに延びる複数の第1リンク端31を備える。各リンク端31は、ベルト走行方向Tに略垂直方向で、内側に配置される回転ロッド開口部33を備える(図2も参照)。各ベルトモジュール11、12の端部30はまた、ベルト走行方向Tと反対方向に延びる複数の第2リンク端32を備える。各リンク端32は、ベルト走行方向Tに略垂直方向で、内側に配置される回転ロッド開口部34を有する。2つのリンク端31又32の間には、常時、リンク端31又は32の幅よりも大きい幅を有する隙間35が形成される。したがって、隣接するベルトモジュールのリンク端31又は32の間に挿入可能である。
図2から明らかなように、複数の第1リンク端31と、複数の第2リンク端32とは、互いに位置がずれている。ベルトモジュール11の複数の第1リンク端31と、ベルトモジュール12の複数の第2リンク端32とが互いの間に差し込まれ、ベルトモジュール11及び12のリンク端31及び32は、ベルトモジュール12及び11のリンク端32及び31の間の各隙間35にそれぞれ配置される。
2つのベルトモジュール11及び12は、近接領域14で互いに隣接配置され、リンク端31及び32の回転ロッド開口部33及び34が整列するように、すなわち、それらの通視線上に穴を形成するように、リンク端が差し込まれている。共通の回転ロッド40(特に図6参照)が、これらの回転ロッド開口部33、34に貫通配置され、2つのベルトモジュール11、12をヒンジ接続、すなわち、ベルトモジュール11、12を互いに傾斜可能にするヒンジを形成する。回転ロッド40の直径は、回転ロッド開口部33、34の直径よりもわずかに小さい。
図3は、図1のベルトモジュール11、12の配置を示す側面図である。図4には、図2のIV-IV線に沿った図1のベルトモジュール11、12の中間部20を通る断面図が示されている。
図1から図4では、モジュラーコンベヤベルト1は、個々のベルトモジュール11、12が直線に沿って配置された状態で示されている。これは、特に商品がモジュラーコンベヤベルト1によって搬送される状況で、モジュラーコンベヤベルト1が直線的に走行することと同じである。
特に図3及び図4に見られるように、モジュラーコンベヤベルト1の上面は、単一のベルトモジュール11又は12に対してだけでなく、隣接する両方のベルトモジュール11、12の配置に対しても、ほぼ平坦な上面13を形成する。上面13はほぼ閉鎖されているが、近接領域14でベルトモジュール11とベルトモジュール12の間に形成される小さな隙間15は完全には回避できない。
モジュラーコンベヤベルト1の底部16では、隙間15がモジュラーコンベヤベルト1の下方に向かって広がるように、中間部20の前縁22及び後縁21と、2つの隣接するベルトモジュール11、12のリンク端31、32とが設計されて近接領域14に配置されている。
図5から図7では、図1から図4に示したのと同じモジュラーコンベヤベルト1が同様な図(図2から図4参照)で示されているが、ここでは、隣接するベルトモジュール11、12が互いに傾いて配置されている。この状態は一般に、モジュラーコンベヤベルト1がスプロケット及び/又はアイドラーの周りで案内される場合に起こる。スプロケット及び/又はアイドラーは、モジュラーコンベヤベルト1を駆動及び案内する(特に、元の状態に戻す)ために使用され、この結果、無端のモジュラーコンベヤベルトを作成することができる。
特に図5乃至図7から分かるように、リンク端31の間の前縁37とリンク端32の間の後縁36だけでなく、中間部20の前縁22も、凹型の円弧状で、先細りになっている。また、中間部20のリンク端31とリンク端32の間の後縁21は、凸型の円弧状である。さらに、回転ロッド開口部33、34は、回転ロッド40が中心から位置をずらせた内側に配置されるようにリンク端31、32にそれぞれ設けられている。これは、2つの隣接するベルトモジュール11、12の傾斜動作が、ベルトモジュール11、12の隙間15を広げるように行われる。このようにして、隙間15の領域の清掃能力をさらに向上させることができる。
図8及び図9では、請求項に記載された発明の最も重要な特徴のいくつかが見えている。ベルトモジュール11、12のリンク端31及びリンク端32の隙間35の近傍には、モジュラーコンベヤベルト1の底部16に流体案内構造部50が設けられている。各流体案内構造部50は、衝突する流体ジェット(あるいはウォーターカーテンも同様)を偏向させて隣接する列の隣接するベルトモジュールに向かって案内するような形状をしている。
流体案内構造部50は異なる態様を備える。まず、ベルトモジュール11、12の底部16にほぼ垂直な方向に衝突する流体ジェットが、モジュラーコンベヤベルト1の上面13にやや平行な方向(又は最大約20°のある角度)に方向転換されるように、円弧形状が提供されるのが好ましい。この円弧形状により、衝突する流体ジェットは、隣接するベルトモジュール11、12の隙間15の領域、そして回転ロッド開口部33、34とその内部に配置された回転ロッド40との間のヒンジ接続部に向かう。
次に、流体案内構造部50は、衝突する流体ジェットを近傍のリンク端31、32の側面、そして回転ロッド40の露出部に向かうようにデザイン及び配置された、ややV字型の外向きの扇形部51を備える。この扇形部51によって、衝突する流体ジェットは、その経路に沿って拡散される。
流体案内構造部50は、エッジやコーナーのない、丸みを帯びた形状又は円弧状に形成されている。これらは、偏向された流体ジェットを、隣接する列の隣接するベルトモジュールに向かって案内するための溝状のデザインを有する。また、衝突した流体ジェットを隣接するベルトモジュールの挿入リンク端の前面及び両側面に偏向して導くために、トラフ又はシャベルのような形状を有している。
図10は、本発明の第2実施形態に係るモジュラーコンベヤベルト100の一部を示す。第1実施形態のベルトモジュール11、12と同様に、3つのベルトモジュール111、112、113が相互に連結されている。個々のベルトモジュール111、112、113は全て同一である。各ベルトモジュール111、112、113は、ベルト走行方向Tに延びる複数の第1リンク端131を有する。各リンク端131は、ベルト走行方向Tに略垂直な方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有する。また、各ベルトモジュール111、112、113は、ベルト走行方向Tとは反対の方向に延びる複数の第2リンク端132を備える。各リンク端132は、ベルト走行方向Tに対して略垂直な方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有する。2つのリンク端131又は2つのリンク端132の間には、リンク端131又は132の幅よりも大きい幅を有する隙間135が常にある。これにより、隣接するベルトモジュールのリンク端131又は132を挿入することができる。
複数の第1リンク端131と、複数の第2リンク端132とは、互いに位置をずらされている。ベルトモジュール111の複数の第1リンク端131及びベルトモジュール112の複数の第2リンク端132は、ベルトモジュール112及び111のリンク端132及び131の間の各隙間135にそれぞれ挿入されている。共通の回転ロッド140は、整列した回転ロッド開口部を介して配置され、2つのベルトモジュール111及び112をヒンジ接続、すなわち、ベルトモジュール111及び112の互いの傾動を可能にするヒンジが形成される。また、2つのベルトモジュール112、113も同様に接続されている。
各ベルトモジュール111、112、113のリンク端131及びリンク端132の隙間135に近接して、流体案内構造部150がモジュラーコンベヤベルト100の下側に設けられている。流体案内構造部150は、外向きの扇形部151からなり、第1実施形態の流体案内構造部50と同様の形状及び配置であるが、各ベルトモジュール111、112、113の全幅に亘って配されている。これは、第1実施形態とは対照的に、モジュラーコンベヤベルト100がリンク端のない中間部がないからである。この点を除けば、第2実施形態のデザイン及び機能は、第1実施形態と同様である。
図11では、本発明の第3実施形態に係るベルトモジュール210が示されている。ベルトモジュール210は、2つの異なる半部218、219を有する。半部218は、端部237と中間部220とからなる。半部219は、端部236と、中間部223とからなる。
端部236、237のそれぞれは、ベルト走行方向に延びる複数の第1リンク端231と、ベルト走行方向とは反対の方向に延びる複数の第2リンク端232とからなる。各リンク端231、232は、ベルト走行方向に略垂直な方向に配置された回転ロッド開口部を有する。2つのリンク端231の間又は2つのリンク端232の間には、リンク端231又は232よりも大きい幅を有する隙間235が常にあり、隣接するベルトモジュールのリンク端231又は232を挿入することができる。
中間部220、223にはリンク端はない。中間部220は、中間部223よりもベルト走行方向に幅広である。2つの個別の中間部220、223は、組み合わされた中間部220、223の全長をほぼ2つに分断する。
結合された中間部220、223は、2つの隣接するベルトモジュール210を交互に接続することができるように形成されており、第2のベルトモジュールごとに180°回転する。このようにして、同一のベルトモジュール210を備えたモジュラーコンベヤベルトを提供することが可能である。
同一のベルトモジュールのこのような交互の配置は、図12及び図13で見ることができ、図12はモジュラーベルト200の部分底面図を示し、図13は部分平面図を示す。3つのベルトモジュール210、230、240が示され、これらは、第1実施形態のベルトモジュール11、12と同様の回転ロッドによって相互に連結されている。
3つのベルトモジュール210、230、240はすべて同一であるが、ベルトモジュール230はベルトモジュール210、240に対して180°回転しており、ベルトモジュール230のより広い中間部220がベルトモジュール210、240のより狭い中間部223の間に配置され、ベルトモジュール230のリンク端231、232がベルトモジュール210、240のリンク端231、232に挿入されている。これ以外、第3実施形態のデザインと機能は、第1実施形態と同様である。
各ベルトモジュール210、230、240のリンク端231及びリンク端232の隙間235に近接して、流体案内構造部250がモジュラーコンベヤベルト200の下側に設けられている。流体案内構造部250は、外向きの扇形部分からなり、第1実施形態の流体案内構造部50と同様の形状及び配置となっている。
図14は、本発明の第4実施形態に係るモジュラーコンベヤベルト300の一部を示す。第1実施形態のベルトモジュール11、12と同様に3つのベルトモジュール311、312、313が相互に連結され、互いに傾いて配置されている。個々のベルトモジュール311、312、313は全て同一である。各ベルトモジュール311、312、313は、中間部320と、中間部320の両端側に設けた端部330とを備える。各ベルトモジュール311、312、313の端部330は、ベルト走行方向Tに延びる複数の第1リンク端331を備え、各リンク端331は、ベルト走行方向Tに略垂直方向にその内側に配置される回転ロッド開口部を備える。また、各ベルトモジュール311、312、313の端部330は、ベルト走行方向Tとは反対方向に延びる複数の第2リンク端332を備える。各リンク端332は、ベルト走行方向Tに略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を備える。2つのリンク端331又は2つのリンク端332の間には、リンク端331又は332の幅よりも大きい幅を有する隙間335が常にあり、隣接するベルトモジュールのリンク端331又は332を挿入することが可能である。
複数の第1リンク端331と複数の第2リンク端332は、互いに位置をずらせて配置されている。ベルトモジュール311の複数の第1リンク端331及びベルトモジュール312の複数の第2リンク端332は、それぞれベルトモジュール312及び311のリンク端332及び331の隙間335にそれぞれ挿入されている。共通の回転ロッド340は、整列した回転ロッド開口部を介して配置され、2つのベルトモジュール311及び312をヒンジ接続する。すなわち、ベルトモジュール311及び312を互いに傾斜可能にするヒンジを形成する。また、2つのベルトモジュール312、313も同様に接続する。
各ベルトモジュール311、312、313のリンク端331及びリンク端332の隙間335に近接して、流体案内構造部350がモジュラーコンベヤベルト300の端部330の下側に設けられている。流体案内構造部350は、外向きの扇形部351からなり、第1実施形態の流体案内構造部50と同様の形状及び配置となっている。
第1実施形態とは対照的に、モジュラーコンベヤベルト300の中間部320の下側には、さらなる流体案内構造部360が設けられている。各流体案内構造部360は、衝突する流体ジェット(又はウォーターカーテンも同様)が偏向され、偏向された流体ジェットが隣接する列の隣接するベルトモジュールに向かって案内されるような形状である。
流体案内構造部360は異なる側面を備える。まず、ベルトモジュール311、312、313の下面に略垂直方向に衝突する流体ジェットが、モジュラーコンベヤベルト300の上面にやや平行な方向(又は最大約20°の一定角度)に方向転換されるように円弧形状であるのが好ましい。この円弧形状により、衝突する流体ジェットは、隣接するベルトモジュール311、312、313の隙間315の領域に向けられる。
次に、流体案内構造部360は、衝突する流体ジェットをその経路に沿って広げるようにデザイン及び配置された外向きの扇形部361を備える。
流体案内構造部360は、エッジやコーナーのない、丸みを帯びた形状又は円弧状に作成されている。それらは、偏向された流体ジェットを隣接する列の隣接するベルトモジュールに向けて案内するために、溝のようなデザインと、トラフ又はシャベルのような形状を有する。
これ以外、第4実施形態のデザインと機能は、第1実施形態と同様である。
本発明は、請求項1及び11の前文に係るモジュラーコンベヤベルトと、請求項21に係るコンベヤシステムに関するものである。
ヨーロッパ特許公開第3353098号明細書は、ハイブリッドベルトモジュールを備えた第1列と、ハイブリッドベルトモジュールを備えて相互に連結された第2列とからなるモジュール式コンベヤベルトを開示する。ハイブリッドベルトモジュールは、相互に連結されたヒンジ接続されたリンク端と、リンク端のないセクションとを備える。
先行技術のコンベヤシステムはすでにかなり機能的であるが、現在及び将来の衛生要件をよりよく満足するために、より優れた清掃の可能性が常に必要とされている。特に、より優れた清掃の可能性は、配置の消毒レベルを維持しつつ、より攻撃性の低い消毒剤の使用を可能にするかもしれない。
本発明は、独立項1に係るモジュラーコンベヤベルトと、独立項11に係るモジュラーコンベヤベルトと、独立項21に係るコンベヤシステムを提供することにより、上述の必要性を満足するものである。本発明の特に有利な実施形態は、従属項から生じる。

Claims (23)

  1. 1以上のベルトモジュール(311、312、313)の第1列と、前記1以上のベルトモジュール(311、312、313)に相互連結された第2列とを備え、
    前記第1列のベルトモジュールの少なくとも1つは、リンク端のない少なくとも1つのセクション(320)を備えたモジュラーコンベヤベルト(300)であって、
    前記第1列のベルトモジュールのうち少なくとも1つのベルトモジュールは、リンク端のない少なくとも1つのセクション(320)の底部に、底部に衝突する流体ジェットを偏向し、偏向された流体ジェットを1以上のベルトモジュール(311、312、313)の第2列に向かって案内するように設計して配置された外向きの扇形部(361)を有する少なくとも1つの流体案内構造部(360)を備える、モジュラーコンベヤベルト(300)。
  2. 前記第1列のベルトモジュールの少なくとも1つは、ベルト走行方向(T)に延びる複数の第1リンク端(331)を備え、前記第2列のベルトモジュールの少なくとも1つは、ベルト走行方向(T)とは反対方向に延びる複数の第2リンク端(332)を備え、前記複数の第1リンク端(331)及び前記複数の第2リンク端(332)は、ヒンジ接続されている、請求項1に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  3. 前記複数の第1リンク端(331)は、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有し、前記複数の第2リンク端(332)は、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部を有し、前記複数の第1リンク端(331)及び前記複数の第2リンク端(332)は、回転ロッド開口部の少なくとも一部を通過して配置される少なくとも1つの回転ロッド(340)によってヒンジ接続されている、請求項2に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  4. 前記第2列のベルトモジュールの少なくとも1つは、底部に衝突する流体ジェットを偏向し、偏向された流体ジェットを1以上のベルトモジュール(311、312、313)の第1列に向かって案内するようにデザイン及び配置された少なくとも1つの流体案内構造部(350、360)を底部に備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  5. 前記流体案内構造部(350、360)の少なくとも1つは、エッジやコーナーのない形状である、請求項1から4のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  6. 前記流体案内構造部(350、360)の少なくとも1つは、溝状のデザインを有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  7. 前記流体案内構造部(350、360)の少なくとも1つは、衝突する流体ジェットを少なくとも1つのリンク端(331、332)の少なくとも1つの側面に向けて、及び/又は、少なくとも1つの回転ロッド(340)の少なくとも1つの露出部に向けて、及び/又は、衝突する流体ジェットを広げるようにデザイン及び配置された、外向きの扇形部(351、361)を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  8. 前記流体案内構造部(350)の少なくとも1つは、ベルトモジュール(311、312、313)の1つの2つのリンク端の間に配置されている、請求項2から7のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  9. 前記流体案内構造部(350、360)の少なくとも1つは、トラフ又はシャベルのような形状を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  10. リンク端のない少なくとも1つのセクション(320)の少なくとも1つは中間部である、請求項1から9のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  11. 前記1以上のベルトモジュール(311、312、313)の隣接する列が略直線状に配置されている場合、モジュラーコンベヤベルト(300)の上面が略平面で、閉鎖している、請求項1から10のいずれか1項に記載のモジュラーコンベヤベルト(300)。
  12. 1又は複数のベルトモジュール(11,12、111、112、113、210,230,240、311,312,313)の第1列、1又は複数のベルトモジュール(11,12、111、112、113、210,230,240、311,312,313)の相互に連結された第2列、及び底部(16)を備えるモジュラーコンベヤベルト(1、100、200、300)と、
    流体ジェットと、
    前記流体ジェットがモジュラーコンベヤベルト(1、100、200、300)の底部(16)に衝突し、第1列のベルトモジュールの少なくとも1つは、前記底部(16)に少なくとも1つの流体案内構造部(50、150、250、350、360)を備え、底部(16)に衝突する流体ジェットを偏向させ、偏向された流体ジェットを1以上のベルトモジュール(11,12、111、112、113、210,230,240、311,312,313)の第2列に向かって案内するように設計されて配置されている、コンベヤシステム。
  13. 前記第1列のベルトモジュールの少なくとも1つは、ベルト走行方向(T)に延びる複数の第1リンク端(31、131、231、331)を備え、前記第2列のベルトモジュールの少なくとも1つは、複数の第2リンク端(32、132、232、332)を備え、ベルト走行方向(T)と反対方向に延びる複数の第2リンク端(32、132、232、332)を備え、前記複数の第1リンク端(31、131、231、331)と前記複数の第2リンク端(32、132、232、332)は、互いの間に挿入されてヒンジ接続されている、請求項12に記載のコンベヤシステム。
  14. 前記複数の第1リンク端(31、131、231、331)は、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部(33)を有し、前記複数の第2リンク端(32、132、232、332)は、ベルト走行方向(T)に略垂直方向にその内側に配置された回転ロッド開口部(34)を有し、前記複数の第1リンク端(31、131、231、331)及び複数の第2リンク端(32、132、232、332)は、前記回転ロッド開口部(33、34)の少なくとも一部を通過して配置された少なくとも1つの回転ロッド(40、140、340)によってヒンジ接続されている、請求項13に記載のコンベヤシステム。
  15. 前記第2列のベルトモジュールの少なくとも1つは、底部(16)に衝突する流体ジェットを偏向させ、偏向された流体ジェットを1又は複数のベルトモジュール(11、12、111、112、113、210、230、240、311、321、313)の第1列に向かって案内するようにデザイン及び配置された少なくとも1つの流体案内構造部(50、150、250、350、360)を備える、請求項12から14のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  16. 前記流体案内構造部(50、150、250、350、360)の少なくとも1つは、エッジやコーナーのない形状である、請求項12から15のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  17. 前記流体案内構造部(50、150、250、350、360)の少なくとも1つは、溝状のデザインを有する、請求項12から16のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  18. 前記流体案内構造部(50、150、250、350、360)の少なくとも1つは、外向きの扇形部(51、151、351、361)を備え、衝突する流体ジェットを、少なくとも1つのリンク端(31、32、131、132、231、232、331、332)の少なくとも1つの側面に向かって、及び/又は、少なくとも1つの回転ロッド(40、140、340)の少なくとも1つの露出部に向かって、及び/又は、衝突する流体ジェットが広がるように設計して配置されている、請求項12から17のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  19. 前記流体案内構造部(50、150、250、350)の少なくとも1つは、ベルトモジュール(11,12、111、112、113、210,230,240、311,312,313)の1つのリンク端(31,32、131,132、231,232)の2つの間に配置されている、請求項13から18のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  20. 前記流体案内構造部(50、150、250、350、360)の少なくとも1つは、トラフ又はシャベルのような形状を有する、請求項12から19のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  21. 前記ベルトモジュール(11,12、210,230、240、311,312,313)の少なくとも1つは、リンク端のない少なくとも1つのセクション、好ましくは少なくとも1つの中間部(20、220,223、320)からなる、請求項12から20のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
  22. 前記流体案内構造部(360)の少なくとも1つは、リンク端のないセクション(20、220,223、320)の少なくとも1つに配置されている、請求項21に記載のコンベヤシステム。
  23. 前記モジュラーコンベヤベルト(1,100、200、300)の上面(13)は、1又は複数のベルトモジュールの隣接する列(11,12、111、112、113、210,230,240、311,312,313)が略直線状に配置されている場合、略平面であり、閉鎖されている、請求項12から22のいずれか1項に記載のコンベヤシステム。
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