JP2022528276A - 無線周波数電力増幅器システムおよびその出力信号を線形化する方法 - Google Patents
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Abstract
本開示は、第1の入力ポート(114)と、第2の入力ポート(121)とを備える、無線周波数電力増幅器システム(200)に関する。無線周波数電力増幅器システムは、入力(107)および出力(108)を有する、主要増幅器(101)と、個別の入力(109、129)および出力(110、128)を有する、第1の補助増幅器(102)および第2の補助増幅器(122)とを備える。無線周波数電力増幅器システムは、第1の補助増幅器の出力(110)に接続される、内部負荷(103)と、第1の補助増幅器の出力(110)に接続される、入力端(111)、および第1の補助増幅器(102)の入力(109)に接続される、出力端(112)とを有する、フィードバックネットワーク(104)とを備える。無線周波数電力増幅器システムはまた、入力(124)および出力(130)を有する、フィードフォワード増幅器(123)を備える。
Description
(発明の技術分野)
本発明の概念は、無線周波数電力増幅器システムの分野に関する。特に、本発明の概念は、その入力と出力信号との間の関係の線形化を可能にするデバイスおよびそのような線形化を行うための方法に関する。
本発明の概念は、無線周波数電力増幅器システムの分野に関する。特に、本発明の概念は、その入力と出力信号との間の関係の線形化を可能にするデバイスおよびそのような線形化を行うための方法に関する。
(発明の背景)
無線周波数電力増幅器からの出力信号は、事前歪曲、フィードフォワード誤差補正、およびフィードバック等の種々の技法によって線形化されることができることが周知である。これらの技法は、教科書ならびに種々の科学誌および白書、例えば、Allen Katz(Linear Technology Inc)による「Linearizing High Power Amplifiers」と題された白書の両方に詳しく説明されており、以下のように要約され得る。
無線周波数電力増幅器からの出力信号は、事前歪曲、フィードフォワード誤差補正、およびフィードバック等の種々の技法によって線形化されることができることが周知である。これらの技法は、教科書ならびに種々の科学誌および白書、例えば、Allen Katz(Linear Technology Inc)による「Linearizing High Power Amplifiers」と題された白書の両方に詳しく説明されており、以下のように要約され得る。
事前歪曲技法は、アナログまたはデジタルのいずれかの事前歪曲として実装されることができる。両方法では、電力増幅器の挙動が、特性評価され、その応答は、電力増幅器を駆動する、信号を意図的に歪曲させることによって補償される。入力信号上に印加される歪曲が、慎重に選択される場合、電力増幅器からの出力信号は、より線形となり得る。しかしながら、そのような技法に関する主要問題が、初期較正および訓練が、多くの場合、要求され、事前歪曲システムが、多くの場合、ドリフト、例えば、温度におけるドリフトに敏感であるという事実の中にある。
別の公知の技法は、フィードバック方法であり、これは、いわゆるデカルトフィードバックの使用によって説明されることができる。デカルトフィードバックシステムでは、電力増幅器からの応答が、下方変換され、ベース帯域IQ信号と比較される。本アプローチは、ドリフトおよび電力増幅器の伝達関数の詳細な特性評価に関する問題を排除する。デカルトフィードバックシステムに関する主要短所は、安定性問題と、依然として、安定動作を維持しながら対処され得る、限定された帯域幅である。デカルトフィードバックは、したがって、信号帯域幅が数百MHzまで増加される、システム(例えば、最大帯域幅が160MHzである、無線通信規格802.11ac)のために好適ではない。デカルトフィードバックはまた、回路複雑性および電力消散を追加する。
線形フィードバックもまた、電力増幅器を線形化するために使用される。そのような技法は、電力増幅器出力からその入力へのフィードバックネットワークを伴う。本方法は、より優れた性能を与えるが、全ての異なる負荷条件のために安定性を得ることが非常に困難である。
上記に述べられた技法は、あるレベルの線形化を可能にするが、電力増幅器信号の線形化が改良されることを可能にする、技術の必要性が存在する。
(発明の要約)
本発明の概念の目的は、上記の懸念のうちの少なくともいくつかに対処する、技術を提供することである。本目的および以下で明白となるであろう他の目的は、独立請求項に定義されるような方法およびデバイスによって遂行される。好ましい実施形態は、従属請求項に定義される。
本発明の概念の目的は、上記の懸念のうちの少なくともいくつかに対処する、技術を提供することである。本目的および以下で明白となるであろう他の目的は、独立請求項に定義されるような方法およびデバイスによって遂行される。好ましい実施形態は、従属請求項に定義される。
本発明の概念の第1の側面によると、それぞれ、第1および第2の入力信号を受信するように配列される、第1および第2の入力ポートを備える、無線周波数電力増幅器システムが、提供される。無線周波数電力増幅器システムは、入力および出力を有する、主要増幅器と、個別の入力および出力を有する、第1および第2の補助増幅器とを備える。無線周波数電力増幅器システムは、第1の補助増幅器の出力に接続される、内部負荷と、第1の入力信号を線形化するように配列され、第1の補助増幅器の出力に接続される、入力端、および第1の補助増幅器の入力に接続される、出力端を有する、フィードバックネットワークとを備える。無線周波数電力増幅器システムはまた、入力および出力を有する、フィードフォワード増幅器を備える。
主要増幅器および補助増幅器の入力は、共通入力ノードにおいて、第1の入力ポートと相互接続され、第2の補助増幅器の出力および第2の入力ポートは、共通ノードにおいて、フィードフォワード増幅器の入力と相互接続され、フィードフォワード増幅器および主要増幅器の出力は、共通出力ノードにおいて相互接続される。
主要増幅器は、増加された利得を伴う、第1および第2の補助増幅器の複製であり、第2の補助増幅器は、第1の補助増幅器の複製である。
第2の入力信号と第1の入力信号入力の比率は、第2の補助増幅器によって提供される利得と第1の補助増幅器によって提供される利得の比率と同一である。
第2の補助増幅器、第2の入力ポート、およびフィードフォワード増幅器はともに、少なくとも部分的に、主要増幅器の出力からの逸脱を除去するように配列される、フィードフォワードネットワークを形成する。
本発明の概念の第2の側面によると、第1の側面による、無線周波数電力増幅器システムの出力信号の線形化の方法が、提供される。本方法は、
フィードバックネットワークを用いて、第1の補助増幅器の理想的応答からの逸脱を取得することと、第2の入力信号を第2の補助増幅器の出力から除去することによって、該逸脱を隔離することと、フィードフォワード増幅器を用いて、隔離された逸脱を増幅させることと、該増幅された逸脱を主要増幅器の出力に追加することとを含む。
フィードバックネットワークを用いて、第1の補助増幅器の理想的応答からの逸脱を取得することと、第2の入力信号を第2の補助増幅器の出力から除去することによって、該逸脱を隔離することと、フィードフォワード増幅器を用いて、隔離された逸脱を増幅させることと、該増幅された逸脱を主要増幅器の出力に追加することとを含む。
本発明の概念の第1の側面において定義された無線周波数電力増幅器システムは、したがって、第2の側面の方法を実施するために使用されてもよい。
本発明の概念は、(i)主要増幅器への間接フィードバックが、(ii)主要増幅器の出力にフィードフォワードされた逸脱と組み合わせられることを可能にし、無線周波数電力増幅器システムの入力信号と出力信号との間の伝達関数が改良されることを可能にする。
間接フィードバック(i)に関して、第1の補助増幅器の周囲に配列される、フィードバックネットワークは、それに関して負荷条件が、既知であり、かつ安定している、内部負荷に接続される。そのような負荷条件は、フィードバック経路の安定化を可能にし、したがって、第1の補助増幅器によって処理される信号の線形化を可能にする。安定フィードバック経路はさらに、信号への第1の補助増幅器からの理想的応答が取得されることを可能にする。フィードバックループのループ利得は、典型的には、無限ではないため、該理想的応答からの逸脱もまた、取得される。さらに、共通入力ノードにおける相互接続は、主要増幅器の入力信号が、第1の補助増幅器の入力信号と同一であることを可能にする。主要増幅器は、第1の補助増幅器の複製を表すため、入力信号への主要増幅器の応答が、同一入力信号への第1の補助増幅器の応答の複製となることを可能にする。間接フィードバックは、したがって、主要増幅器の出力信号が線形化される(すなわち、殆ど歪曲されない)が、フィードバックループの有限ループ利得に依存する第1の補助増幅器の理想的応答からの増幅された逸脱を搬送することを可能にする。
フィードフォワードされる逸脱(ii)に関して、共通入力ノードにおける相互接続は、第2の補助増幅器の入力信号もまた、第1の補助増幅器の入力信号と同一であることを可能にする。第2の補助増幅器は、第1の補助増幅器の複製であるため、第2の補助増幅器の出力信号が、フィードバックループの有限ループ利得に起因して、第1の補助増幅器の出力信号に類似する、そこから増加される、または減少される、すなわち、第1の補助増幅器の理想的応答に類似する、そこから増加された、または減少された逸脱を備える、線形化された出力信号を可能にする。第2の補助増幅器、共通ノード、およびフィードフォワード増幅器から成り、主要増幅器と並列に接続される、フィードフォワードネットワークはさらに、該構成される逸脱が、第2の補助増幅器の総出力信号から隔離され、フィードフォワード増幅器によって増幅されることを可能にする。逸脱の隔離は、フィードフォワードネットワークの共通ノードを介して、第2の補助増幅器の出力信号からの第2の入力ポートによって提供される信号の減算によって可能となる。フィードフォワードネットワークは、次いで、増幅された逸脱が主要増幅器の出力信号に追加され、フィードバックループの有限ループ利得に依存する理想的応答からの逸脱の完全または少なくとも有意な除去をもたらすことを可能にする。
本発明の概念は、したがって、無線周波数電力増幅器内の入力信号と出力信号との間の関係の改良を可能にする。そのような概念は、入力信号を増幅させるときに発生される歪曲の除去を改良することによって、かつフィードバックループの有限ループ利得に依存する逸脱の完全または少なくとも有意な除去によって、動作のより広い周波数範囲にわたって、該関係の非線形性の抑制を可能にする。さらに、間接フィードバックとフィードフォワードされる逸脱の組み合わせは、本発明の概念が、先行技術に述べられた他の線形化技法と比較して、ドリフトへのその感度を減少させることを可能にする。本発明の概念は、電力消散損失の低減を可能にし、それに関して実装実施例が発明を実施するための形態にさらに解説されるであろう、CMOSおよびバイポーラ技術の両方において、チップ統合のために非常に好適である。
本願では、主要増幅器および補助増幅器は、トランスコンダクタンス増幅器、電圧増幅器、電流増幅器、トランスインピーダンス増幅器、および/または電力増幅器を表すものと理解され得る。
フィードフォワード増幅器は、電流増幅器、電圧増幅器、トランスコンダクタンス増幅器、トランスインピーダンス増幅器、および/または電力増幅器を表すものと理解され得る。
増幅器の利得は、それによって信号が該増幅器の入力から出力に増加される、係数と理解され得る。増幅器の利得は、その出力信号とその入力信号の信号比率または振幅比率を表す。例えば、主要増幅器が、nAの利得を有する場合、その出力信号は、係数nAだけ増加されたその入力信号を表すであろう。
ループ利得は、フォワード増幅器経路内の利得によって乗算されるフィードバックネットワークによって提供される利得と理解され得る。例えば、増幅器(フォワード増幅器)が、Aの利得を提供し、その周囲にβの利得を提供するフィードバック経路が接続される場合、フィードバックループのループ利得は、Aβとなるであろう。
入力信号への増幅器の理想的応答または理想的場合は、増幅器の完全線形挙動と理解され得る。そのような理想的応答は、増幅器の入力信号と出力信号との間の歪曲および他の非線形の不在を示す。
増幅器の複製は、同一入力信号に同様に応答するが、異なる利得を該信号に提供する、増幅器を定義すると理解され得る。増幅器の複製は、したがって、1つの増幅器によって提供される利得と別の増幅器によって入力信号に提供される利得との間の関係を定義し得る。例えば、本発明の概念の主要増幅器は、その中で該増幅器の利得間の関係が係数n:1に従う、第1の補助増幅器の拡大された複製を表す、すなわち、第1の補助増幅器の利得が、Aである場合、主要増幅器によって提供される利得は、nAとなるであろう。
ノードまたは共通ノードは、増幅器の入力および出力のうちの少なくとも2つの間の相互接続と理解され得、総和器、減算器、または導体の一般的相互接続のうちの少なくとも1つによって表され得る。
ある実施形態によると、主要増幅器および補助増幅器は、同一応答を入力信号に提供するように構成されてもよい。第2の補助増幅器は、第1の補助増幅器の複製であり、主要増幅器もまた、第1の補助増幅器の複製であるため、全ての増幅器が同一入力信号に対して有する、応答は、線形性に関して類似し得る。そのような線形性は、全ての増幅器の入力が、該フィードバックループの内側の共通入力ノードにおいて相互接続されるため、フィードバックループによって改良され得る。第1の補助増幅器の理想的応答からの逸脱はまた、それらの全てが、フィードバックループの有限ループ利得に依存する、同一入力信号によって駆動されるため、第2の補助増幅器および主要増幅器を通して搬送される。しかしながら、利得は、主要増幅器が、第1の補助増幅器の拡大された複製であり、したがって、より大きい利得を提供するため、主要増幅器と補助増幅器との間で異なる。第2の補助増幅器はまた、第1の補助増幅器と比較して、異なる利得を提供してもよい。
ある実施形態によると、無線周波数電力増幅器システムの第1の入力ポートおよびフィードバックネットワーク出力端は、減算器を介して、共通入力ノードに接続されてもよい。そのような減算器は、フィードバック信号が、第1の補助増幅器の入力信号と出力信号との間の非線形性を抑制するために、第1の入力ポートの信号から減算されることを可能にする。そのような減算器は、別個の物理的回路である必要はなく、第1の入力ポートの入力信号から減算されるような状態では、それに対してフィードバック信号がフィードされる、接続ノードであってもよい。
ある実施形態によると、そこにおいて第2の補助増幅器の出力および第2の入力ポートが、フィードフォワード増幅器の入力と相互接続される、共通ノードは、減算器であってもよい。そのような減算器は、第2の入力ポートの入力信号が、第2の補助増幅器の出力信号から減算されることを可能にする。そのような減算は、第1の補助増幅器のフィードバックループの有限ループ利得に依存する逸脱が、第2の補助増幅器の総出力信号から隔離されることを可能にする。そのような減算器は、したがって、フィードフォワード増幅器の入力信号が、増幅され、主要増幅器の出力にフィードフォワードされるべき逸脱のみを表すことを可能にする。
ある実施形態によると、第2の入力ポートによって提供される入力信号と第1の入力ポートによって提供される入力信号の比率は、第2の補助増幅器によって提供される利得と第1の補助増幅器によって提供される利得の比率と同一であってもよい。本実施形態は、第2の補助増幅器の出力信号内で構成される逸脱が出力信号の残りから隔離され得ることを確実にするという点で、有利である。実際、第2の補助増幅器の入力信号は、第1の補助増幅器の入力信号と同一であるため、第2の補助増幅器の出力信号から減算されるべきである、第2の入力ポートによって提供される信号は、第1の入力ポートによって提供される信号に関連して、第1の補助増幅器に関連する第2の補助増幅器の拡大と同様に拡大されるべきである。換言すると、第2の補助増幅器が、第1の補助増幅器に関連して1:mの利得比率を有する場合、第2の入力ポートによって提供される入力信号は、第1の入力ポートによって提供される入力信号に関連して1:mの信号比率を有しなければならない。例えば、第2の補助増幅器が、0.5の利得をその入力信号に提供する場合、第2の入力ポートによって提供される入力信号は、第1の入力ポートによって提供される入力信号の半分を表すはずである。
ある実施形態によると、フィードフォワード増幅器は、その出力信号が、主要増幅器の出力信号と同一振幅であるが、反対位相を有するように、利得を提供するように構成されてもよい。本実施形態は、フィードフォワード増幅器の出力信号が、主要増幅器の出力信号内で構成される逸脱と同一振幅であるが、反対位相を有する、第1の補助増幅器のフィードバックネットワークの有限ループ利得によって発生される逸脱の増幅を表し、有限ループ利得に依存する該逸脱の完全または少なくとも有意な除去をもたらすことを可能にするという点で、有利である。さらに、フィードフォワード増幅器によって提供される利得は、第2の補助増幅器によって提供される利得に依存し得る。例えば、第2の補助増幅器によって提供される利得が、0.5であり、主要増幅器によって提供される利得が、4である場合、フィードフォワード増幅器によって提供される利得は、8であるはずである。主要増幅器の出力信号の振幅より低い振幅を有する、フィードフォワード増幅器からの出力信号は、該出力信号内で構成される逸脱の部分的除去を可能にし、したがって、依然として、改良された線形化をもたらすことに留意されたい。
ある実施形態によると、フィードフォワード増幅器および主要増幅器の出力が相互接続される、共通出力ノードは、総和器であってもよい。そのような総和器は、フィードフォワード増幅器の出力信号を表す、増幅された逸脱が、主要増幅器の出力に追加される(すなわち、フィードフォワードされる)ことを可能にする。そのような総和は、したがって、主要増幅器の出力信号からのフィードバックループの有限ループ利得に依存する逸脱の完全または少なくとも有意な除去を可能にする。
ある実施形態によると、補助増幅器のそれぞれのものは、直列に接続される、第1のトランジスタと、第2のトランジスタとを備えてもよい。本発明の概念において使用されるトランジスタのタイプは、限定ではないが、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)および/またはバイポーラ接合トランジスタ(BJT)を備えてもよい。そのようなトランジスタは、増幅された出力信号への入力信号の変調を可能にする。さらに、そのようなトランジスタは、電力信号、電圧、および/または電流信号の変調を可能にし得る。
ある実施形態によると、主要増幅器は、直列に接続される、第1のトランジスタと、第2のトランジスタとを備えてもよい。主要増幅器は、第1の補助増幅器の複製を表すため、該第1の補助増幅器と類似するが、より大きいサイズの第1および第2のトランジスタ(例えば、MOSFET、BJT等)を備え、入力信号のより大きい増幅を可能にする、すなわち、より大きい利得を提供する。
ある実施形態によると、フィードフォワード増幅器は、間接フィードバック増幅器を表してもよい。そのような間接フィードバック増幅器は、第1の補助増幅器の周囲に配列されるフィードバックネットワークと同一目的を果たす、すなわち、フィードフォワード増幅器の出力信号と入力信号との間の非線形性を低減させ得る、フィードバックネットワークを備えてもよい。そのようなフィードバックは、それに関して負荷条件が、既知であり、安定している、第2の内部負荷に接続され、したがって、フィードバックの安定性を可能にし得る。フィードフォワード増幅器のフィードバックネットワークは、したがって、第1の補助増幅器からの逸脱が、フィードフォワード増幅器によって潜在的に発生される任意の顕著な歪曲を伴わずに、増幅され、主要増幅器の出力にフィードフォワードされることを可能にする。
ある実施形態によると、無線周波数電力増幅器システムは、第1および第2の入力ポートにおいて、システムに先行するドライバ回路から提供され得る、入力信号を受信するように構成されてもよい。本実施形態の代替は、無線周波数電力増幅器システムが1つの入力ポートのみを備えるものであってもよい。該単一入力ポートにおいてシステムに先行するドライバ回路から受信される入力信号は、次いで、共通入力ノードおよび共通ノードに等しく供給され得る。
ある実施形態によると、無線周波数電力増幅器システムの出力信号は、負荷にフィードされてもよい。負荷およびその条件は、無線周波数電力増幅器システムから要求される負荷能力、すなわち、負荷に給電するためにシステムの入力信号と出力信号との間で必要とされる増幅を決定付け得る。そのような負荷は、機能するために増幅された入力信号を必要とする、任意の好適な電子デバイス、例えば、アンテナ、フィルタ、外部電力増幅器、ラウドスピーカ等によって表され得る。
ある実施形態によると、フィードフォワード増幅器、主要増幅器、および補助増幅器は、同一集積回路上に構成されてもよい。「集積回路」は、本明細書では、有意に小さい半伝導性材料片(例えば、シリコン)上に形成される、電子回路を意味する。本実施形態は、無線周波数電力増幅器システムの回路の組成物が有意に小サイズであることを可能にし、チップ統合用途または同等物のために効率的となることを可能にするという点で、有利である。
本発明の上記ならびに付加的目的、特徴、および利点は、本発明の実施形態の以下の例証的かつ非限定的詳細な実施形態を通して、より深く理解されるであろう。添付の図面を参照されたい。
(実施形態の詳細な説明)
図1は、間接フィードバック線形化技法を実装する、無線周波数電力増幅器システムのブロック図を図示する。図1のブロック図は、入力107および出力108を有する、主要増幅器101と、入力109および出力110を有する、第1の補助増幅器102と、第1の補助増幅器の出力110に接続される、内部負荷103と、第1の補助増幅器102の出力110に接続される、入力端111、および減算器115を介して、第1の補助増幅器102の入力109に接続される、出力端112を有する、フィードバックネットワーク104とを示す。主要および第1の補助増幅器101、102の入力107、109は、共通入力ノード113において相互接続される。電力増幅器システム100は、減算器115を介して、共通入力ノード113に接続される、第1の入力ポート114を有する。無線周波数電力増幅器システム100は、図1ではアンテナによって表される、外部負荷105に接続される。
図1は、間接フィードバック線形化技法を実装する、無線周波数電力増幅器システムのブロック図を図示する。図1のブロック図は、入力107および出力108を有する、主要増幅器101と、入力109および出力110を有する、第1の補助増幅器102と、第1の補助増幅器の出力110に接続される、内部負荷103と、第1の補助増幅器102の出力110に接続される、入力端111、および減算器115を介して、第1の補助増幅器102の入力109に接続される、出力端112を有する、フィードバックネットワーク104とを示す。主要および第1の補助増幅器101、102の入力107、109は、共通入力ノード113において相互接続される。電力増幅器システム100は、減算器115を介して、共通入力ノード113に接続される、第1の入力ポート114を有する。無線周波数電力増幅器システム100は、図1ではアンテナによって表される、外部負荷105に接続される。
主要増幅器101は、第1の補助増幅器102の複製を構成する。多くの用途では、主要増幅器101と第1の補助増幅器102との間の倍率は、約2:1~8:1に及び得るが、しかしながら、他の関係も、同様に提供されてもよい。そのような倍率は、主要増幅器101の入力信号と出力信号との間の利得と第1の補助増幅器102の対応する利得との間の関係を定義する。したがって、例えば、4:1の倍率を用いると、主要増幅器101の利得は、第1の補助増幅器102の利得の4倍に匹敵する。
図1の無線周波数電力増幅器システム100は、以下のように動作する。すなわち、入力信号が、第1の入力ポート114からシステムに供給され、そこから、フィードバック信号、すなわち、フィードバックネットワーク104の出力が、減算器115において減算される。フィードバックネットワーク104は、第1の補助増幅器102の周囲に接続されるため、フィードバックネットワーク104は、第1の補助増幅器102を線形化し、その出力106における出力信号を殆ど歪曲させない。第1の補助増幅器102の周囲のフィードバックネットワーク104の動作は、内部負荷103が、既知であり、外側からアクセス不可能であるため、安定されることができる。換言すると、負荷条件は、既知であり、変動しない。第1の補助増幅器102内の非線形性は、したがって、フィードバックネットワーク104に起因して抑制される。主要増幅器101が、次いで、その入力が両方とも共通入力ノード113において相互接続されるため、第1の補助増幅器102と同一入力信号によって駆動される。主要増幅器101は、第1の補助増幅器102の複製であるため、第1の補助増幅器102と同一方法において、該同一入力信号に応答し、また、主要増幅器101の入力信号と出力信号との間の抑制された非線形性をもたらすであろう。主要増幅器101の出力信号は、次いで、増加された線形性を伴って、負荷105に供給される。
しかしながら、第1の補助増幅器102と、フィードバックネットワーク104とを備える、フィードバックループによって提供される、有限ループ利得は、信号を第1の補助増幅器の理想的応答から逸脱させ得、これは、本実施形態では補償され得ない。そのような逸脱は、主要増幅器101を通して搬送され、したがって、線形化される信号の残りとともに増幅され得る。
図2は、フィードフォワードネットワーク120の追加を伴う、図1の無線周波数電力増幅器システム100を備える、無線周波数電力増幅器システム200のブロック図を示す。図1に説明される構成要素およびその機能が、したがって、図2において同じように表される。図2のフィードフォワードネットワーク120は、入力129と、出力128とを伴う、第2の補助増幅器122を備える。第2の補助増幅器122は、第1の補助増幅器102の複製である。したがって、補助増幅器102、122は両方とも、同一方法において入力信号に応答する。フィードフォワードネットワーク120はさらに、入力124と、出力130とを有する、フィードフォワード増幅器123を備える。第2の補助増幅器122の入力129は、共通入力ノード113において、主要増幅器101および第1の補助増幅器102の入力(107、109)と相互接続される。第2の補助増幅器122の出力128および第2の入力ポート121は、減算器127において、フィードフォワード増幅器123の入力124と相互接続され、フィードフォワード増幅器123の出力130および主要増幅器101の出力108は、総和器によって表される、共通出力ノード125において相互接続される。フィードフォワードネットワーク120は、したがって、主要増幅器101と並列に接続される。
第1の補助増幅器102の周囲に配列される、フィードバックネットワーク104によって、主要増幅器101に提供される、間接フィードバックは、図1を参照して上記に説明される無線周波数電力増幅器システム100の動作に従って機能する。間接フィードバックに加え、無線周波数電力増幅器システム200のフィードフォワードネットワーク120は、以下のように動作する。すなわち、第2の補助増幅器122の入力信号は、第1の補助増幅器102の入力信号と同一であり、これは、フィードバックループの有限ループ利得によって発生される逸脱を備える、線形化された信号を表す。第2の補助増幅器122は、第1の補助増幅器102の複製であるため、第2の補助増幅器122の出力信号は、第1の補助増幅器102の出力信号に類似する、それから増加される、または減少される。加えて、第2の入力ポート121に提供される入力信号は、第1の入力ポート114に提供される入力信号に対して、第2の補助増幅器122の利得と第1の補助増幅器102の利得の比率と同一比率で拡大される。第2の入力ポート121の入力信号は、減算器127において、第2の補助増幅器122の出力信号から減算され、したがって、第1の補助増幅器102の理想的応答からの逸脱を出力128の出力信号の残りから隔離する。フィードフォワード増幅器123の入力信号124は、したがって、該逸脱のみを表し、これは、次いで、フィードフォワード増幅器123によって、180°位相偏移、すなわち、反対位相を伴って、主要増幅器の出力108によって搬送される逸脱と同一振幅を備えるような方法において増幅される。総和器125は、次いで、増幅された逸脱を主要増幅器101の出力108に追加し、線形化される、出力信号126をもたらし、そこから電力増幅器の理想的応答からの逸脱が、完全または少なくとも有意に除去される。出力信号126は、次いで、負荷105に供給される。
無線周波数電力増幅器システム200の別の例示は、フィードフォワード増幅器123によって隔離された逸脱の増幅が、主要増幅器101の出力108によって実施される逸脱と同一位相であるが、共通出力ノード125が、減算器によって表されるようなものであり得ることを理解されたい。さらに、無線周波数電力増幅器200の別の例示は、第2の入力ポート121の入力信号が、第1の入力ポート114の入力信号と比較して、180°位相偏移を備えるが、共通ノード127が、総和器によって表されるようなものであり得ることを理解されたい。
図2に説明される無線周波数電力増幅器200の動作はさらに、数学的表現において解説され得る。第1および第2の補助増幅器102、122によって提供される利得は、同じであり、Aに等しく、主要増幅器101によって提供される利得は、nA(すなわち、補助増幅器102、122の利得よりn倍大きい)であり、フィードフォワード増幅器123によって提供される利得は、-n(すなわち、180°位相偏移を伴う、nの利得)であり、フィードバックネットワーク104によって提供される利得は、βであると見なすと、減算器115後の信号S113は、以下のように表され得る。
Sinは、第1の入力ポート114の入力信号を表し、Aβは、ここでは項
によって表される第1の補助増幅器102の理想的応答からの逸脱を発生させる、フィードバックループの有限ループ利得を表す。同様に、主要増幅器101の出力信号および第2の補助増幅器122の出力信号は、以下のように表され得る。
減算器127からの出力信号は、以下のように表され得る。
減算器127の出力信号S124は、次いで、フィードフォワード増幅器123によって増幅され、主要増幅器101の出力信号S108に追加され、以下の方程式において表されるような出力信号126をもたらす。
上記の方程式は、ループ利得Aβの依存性、すなわち、無線周波数電力増幅器システム200の出力と入力との間の関係における増幅器の理想的応答からの逸脱が、除去されることを示す。
故に、先行技術の線形化技法と対照的に、追加されるフィードフォワードネットワーク120を用いて実施される信号処理は、出力信号と入力信号との間のより良好に定義された関係をもたらし、改良された線形性をもたらす。
図3は、本発明の概念のCMOSベースの実装の実施例を示す。図3は、その中で両半分が同じである、上側半分301と、下側半分302とから成る、差動実装を図示する。各半分301、302は、個別の第1および第2の入力ポート、すなわち、上側半分301のためのIN1+およびIN2+ならびに下側半分302のためのIN1-およびIN2-に接続される、入力信号によって駆動される。2つの入力ポートは、同じであるが、位相が反対の電流is304、305によってフィードされ、これは、無線周波数電力増幅器システムに先行するドライバ回路から発生され、差動出力ポートOUT+およびOUT-は、それぞれ、変圧器306に接続され、これは、差動出力信号を負荷307に供給される単端出力信号OUTに変換する。図2に図示される無線周波数電力増幅器システム200の異なるブロックは、CMOSベースの実装の上側半分301に関して下記に説明される。
主要増幅器は、静電容量C2と、それぞれ、2つのトランジスタデバイス、すなわち、nチャネルMOSFETまたはNMOSである、N3およびN4とを備えてもよい。第1の補助増幅器は、静電容量C1と、2つのトランジスタデバイス、すなわち、それぞれ、並列共振回路308から成る内部負荷に接続される、NMOSである、N1およびN2とともに実装される。第1の補助増幅器は、主要増幅器と類似方法において実装される、すなわち、2つの増幅器は、同一応答を入力信号に提供する。フィードバックネットワークは、トランジスタN1のドレインから入力ポートIN1+までの短絡回路309を備えてもよい。2つの静電容量C1、C2は、動作の周波数において、短絡回路と見なされ得、無線周波数電力増幅器システムの挙動のために不可欠ではない。第2の補助増幅器は、静電容量C3と、2つのトランジスタデバイス(NMOS)、すなわち、N5およびN6とともに実装される。
第2の補助増幅器は、主要増幅器と並列に接続されるが、本実装では、利得を提供するために拡大されない、すなわち、第2の補助増幅器によって提供される利得は、第1の補助増幅器内の利得と同一である。補助増幅器は、本実装では、同じ複製であるため、トランジスタデバイスN5およびN6は、それぞれ、トランジスタデバイスN1およびN2とサイズが等しくあるはずである。このように、トランジスタデバイスN5、N6内の電流id2は、間接フィードバックに起因して、トランジスタデバイスN1、N2内の電流id1に等しくなる。さらに、フィードフォワード増幅器303は、電流増幅器によって表され、その出力信号が、主要増幅器の出力信号と同一振幅であるが、反対位相を有し得るように、利得を提供し得る。
本発明の無線周波数電力増幅器のCMOS実装の動作は、以下のように、数学的表現を用いて解説され得る。すなわち、第1の入力ポートIN1+の中にフィードされる、入力信号(電流is304)は、第1の入力ポートIN1+における電圧、それによって、トランジスタデバイスN2のゲートにおける電圧を発生させる。トランジスタデバイスN2のゲートにおける電圧は、トランジスタデバイスN1およびN2を通して、電流id1を発生させる。図2の方程式(2)と同様に、電流id1と入力電流is304との間の関係は、以下の方程式によって表され得る。
典型的高周波数実装では、ループ利得Aβは、約-10であり、電流id1が入力電流is304の約90%のみとなることをもたらし得る。したがって、それに関して電流id1が、無限ループ利得Aβと仮定して、入力電流is304に等しい、第1の補助増幅器の理想的応答からの逸脱iΔ1は、第1の補助増幅器の負荷インピーダンスを横断して電圧から発生される電流によって表される。そのような関係は、以下のように表され得る。
本実装の第2の補助増幅器は、第1の補助増幅器の同じ複製であり、増幅器は両方とも、同一入力信号を有するため、有限フィードバックループによって発生される逸脱は、第2の補助増幅器を通して搬送され、以下のように表される、トランジスタデバイスN5、N6の電流をもたらし得る。
そこから逸脱が、以下のように表され得る。
第2の補助増幅器は、本実装では、利得を提供しない(id1=id2)ため、かつ入力ポートIN1+、IN2+の入力電流は、同じであるため、第2の補助増幅器の理想的応答からの逸脱は、第1の補助増幅器の理想的応答からの逸脱に等しい。
逸脱iΔ2は、次いで、主要増幅器の出力に追加される前に、-nの利得を用いて、フィードフォワード増幅器303によって増幅される。出力ポートOUT-における出力信号の式は、したがって、以下のように記述され得る。
式中、id3は、主要増幅器のトランジスタデバイスN3、N4における電流を表す。主要増幅器は、第1の補助増幅器の複製であり、主要増幅器の電流利得は、フィードフォワード増幅器のうちの1つと同一であるため、電流id3は、以下のように表され得る。
出力ポートOUT-における出力信号は、したがって、以下のように書き換えられ得る。
CMOSベースの用途において実装される本発明の概念は、したがって、有限ループ利得によって引き起こされる増幅器の理想的応答からの逸脱を除去する。
図4は、フィードフォワード増幅器303の回路に関する追加詳細とともに、図3の無線周波数電力増幅器のCMOS実装の例示的回路を示す。図4では、フィードフォワード増幅器303は、電流増幅器によって表され得、静電容量C11と、それぞれ、並列共振回路310から成る内部負荷に接続される、トランジスタデバイス(NMOS)N11およびN12とを備えてもよい。フィードフォワード増幅器303は、したがって、トランジスタN11のドレインから電流増幅器303の入力までの短絡回路311から成る、フィードバックネットワークを有する。フィードフォワード増幅器303はさらに、第2の静電容量C12と、それぞれ、第2の対のトランジスタデバイス(NMOS)N13およびN14とを備える。増幅器303の例示的回路は、フィードフォワード増幅器303の入力信号と出力信号との間の関係を線形化するために、間接フィードバック技法を用いて動作する。ここに提示されるフィードバックループはまた、その有限ループ利得に起因して、理想的場合からの逸脱を発生させる。しかしながら、本逸脱は、フィードフォワード増幅器への入力信号レベルが、フィードフォワード増幅器が対処し得る最大信号と比較して小さいため、それほど顕著ではないであろう。本実装では、フィードフォワード増幅器への入力信号は、主要増幅器101への入力信号よりはるかに弱い信号を表し得る。したがって、その逸脱は、無視可能である。
図5は、図1に示されるシステムの線形性性能と図3および4に示されるような本発明の実装の比較を示す。実施例によると、線形性性能は、80MHz 802.11ac入力信号を用いてシミュレートされている。両シミュレーションにおける出力電力レベルは、+20dBmであり、図1の無線周波数電力増幅器の応答は、出力スペクトル501に示され、実装される発明の応答は、出力スペクトル502に示される。これらの結果から分かるように、実装される発明のEVM(誤差ベクトルの大きさ)性能は、-10のループ利得によって発生される典型的逸脱を表す、先行技術と比較して約15dB改良される。改良されたEVMに加え、本発明は、先行技術と比較して、利得を約0.7dB増加させる。
本発明は、図面および前述の説明に図示され、詳細に説明されているが、そのような例証および説明は、例証的または例示的であって、制限的ではないと見なされるものとする。本発明は、開示される実施形態に限定されない。
開示される実施形態の他の変形例も、請求される発明を実践する当業者によって、図面、本開示、および添付の請求項の精査から、理解され、もたらされることができる。請求項では、単語「comprising(~を備える)」は、他の要素またはステップを除外せず、不定冠詞「a」または「an」は、複数形を除外しない。ある測定値が相互に異なる従属請求項に列挙されるという単なる事実は、これら測定値の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。請求項における任意の参照記号は、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
Claims (13)
- 無線周波数電力増幅器システム(200)であって、
それぞれ、第1および第2の入力信号を受信するように配列されている、第1の入力ポート(114)および第2の入力ポート(121)と、
入力(107)および出力(108)を有する、主要増幅器(101)と、
個別の入力(109、129)および出力(110、128)を有する、第1の補助増幅器(102)および第2の補助増幅器(122)と、
前記第1の補助増幅器(102)の出力(110)に接続された内部負荷(103)と、
前記第1の入力信号を線形化するように配列され、前記第1の補助増幅器(102)の出力(110)に接続された入力端(111)と、前記第1の補助増幅器(102)の入力(109)に接続された出力端(112)とを有する、フィードバックネットワーク(104)と、
入力(124)および出力(130)を有する、フィードフォワード増幅器(123)と
を備え、
前記主要増幅器(101)と前記補助増幅器(102、122)との入力(107、109、129)は、共通入力ノード(113)において前記第1の入力ポート(114)と相互接続され、
前記第2の補助増幅器(122)の出力(128)および前記第2の入力ポート(121)は、共通ノード(127)において前記フィードフォワード増幅器(123)の入力(124)と相互接続され、
前記フィードフォワード増幅器(123)と前記主要増幅器(101)との出力(130、108)は、共通出力ノード(125)において相互接続され、
前記主要増幅器(101)は、増加された利得を伴う、前記第1および第2の補助増幅器(102、122)の複製であり、
前記第2の補助増幅器(122)は、前記第1の補助増幅器(102)の複製であり、
前記第2の入力信号と前記第1の入力信号入力の比率は、前記第2の補助増幅器(122)によって提供される利得と前記第1の補助増幅器(102)によって提供される利得の比率と同一であり、
前記第2の補助増幅器(122)、前記第2の入力ポート(121)、および前記フィードフォワード増幅器(123)はともに、少なくとも部分的に、前記主要増幅器(101)の出力(108)からの逸脱を除去するように配列されている、フィードフォワードネットワーク(120)を形成する、無線周波数電力増幅器システム。 - 前記主要増幅器および前記補助増幅器は、入力信号に対して同一応答を提供するように構成されている、請求項1に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記第1の入力ポートおよび前記フィードバックネットワーク出力端は、減算器(115)を介して、前記共通入力ノードに接続されている、請求項1または2に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記共通ノードは、減算器である、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記フィードフォワード増幅器(123)は、その出力信号(130)が、前記主要増幅器(101)の出力信号(108)と同一振幅であるが、反対位相を有するように、利得を提供するように構成されている、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記共通出力ノードは、総和器である、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記補助増幅器のそれぞれのものは、直列に接続されている、第1のトランジスタ(N1、N5)と、第2のトランジスタ(N2、N6)とを備える、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記主要増幅器は、直列に接続されている、第1のトランジスタ(N3)と第2のトランジスタ(N4)とを備える、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記フィードフォワード増幅器は、間接フィードバック増幅器を表す、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記第1および第2の入力ポートにおいて、前記無線周波数電力増幅器システムに先行するドライバ回路から入力信号を受信するように構成されている、請求項2に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記システムの出力信号を負荷(105)にフィードするように構成されている、前記請求項のいずれか1項に記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 前記フィードフォワード増幅器、前記主要増幅器、および前記補助増幅器は、同一集積回路上に構成されている、前記請求項のいずれかに記載の無線周波数電力増幅器システム。
- 無線周波数電力増幅器システムの出力信号の線形化の方法であって、
前記無線周波数電力増幅器システムは、
それぞれ、第1および第2の入力信号を受信するように配列されている、第1および第2の入力ポートと、
入力および出力を有する、主要増幅器と、
個別の入力および出力を有する、第1および第2の補助増幅器と、
前記第1の補助増幅器の出力に接続された内部負荷と、
前記第1の入力信号を線形化するように配列され、前記第1の補助増幅器の出力に接続された入力端と、前記第1の補助増幅器の入力に接続された出力端とを有する、フィードバックネットワークと、
入力および出力を有する、フィードフォワード増幅器と
を備え、
前記主要増幅器と前記補助増幅器との入力は、共通入力ノードにおいて前記第1の入力ポートと相互接続され、
前記第2の補助増幅器の出力および前記第2の入力ポートは、共通ノードにおいて前記フィードフォワード増幅器の入力と相互接続され、
前記フィードフォワード増幅器と前記主要増幅器との出力は、共通出力ノードにおいて相互接続され、
前記主要増幅器は、増加された利得を伴う、前記第1および第2の補助増幅器の複製であり、
前記第2の補助増幅器は、前記第1の補助増幅器の複製であり、
前記第2の入力信号と前記第1の入力信号入力の比率は、前記第2の補助増幅器(122)によって提供される利得と前記第1の補助増幅器(102)によって提供される利得の比率と同一であり、
前記方法は、
前記フィードバックネットワークを用いて、前記第1の補助増幅器上の理想的応答からの逸脱を取得することと、
前記第2の入力信号を前記第2の補助増幅器の出力から除去することによって、前記逸脱を隔離することと、
前記フィードフォワード増幅器を用いて、前記隔離された逸脱を増幅させることと、
前記増幅された逸脱を前記主要増幅器の出力に追加することと
を含む、方法。
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