JP2022525475A - 膜分離システムおよびその用途 - Google Patents

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Abstract

ベータラクトン生成物ストリームからカルボニル化触媒を分離する際に使用するのに好適な膜分離システムおよび方法が本明細書で提供される。そのような膜分離システムは、クロスフロー分離技術を利用し、掃引ストリームを採用する。

Description

本開示は、一般に、膜分離システムおよび方法、より具体的には、エポキシドのカルボニル化から得られる生成物ストリーム中に存在するカルボニル化触媒からベータラクトンを分離する際に使用に好適な膜分離システムおよび方法に関する。
ベータラクトンは、カルボニル化触媒の存在下でエポキシドと一酸化炭素とを組み合わせることによって生成され得る。例えば、US9,156,803、US9,096,510、およびUS9,403,788を参照されたい。例えば、US2016/0288057またはEP1931472に記載されているように、膜を使用して、ベータラクトン生成物ストリームからカルボニル化触媒を分離することができる。現在の膜技術は、一般的に分離をフィルターとして処理する。供給ストリームから小さな溶質および粒子が抽出される。透過液は、典型的には、供給物からの溶媒および膜を通過するのに十分に小さい溶質/粒子を含む。保持液は、典型的には、カルボニル化触媒を含む、膜を通過するには大きすぎる材料を含む。
しかしながら、一酸化炭素は、商業規模で使用される場合、そのような膜にいくつかの課題を提示する可能性がある。例えば、一酸化炭素は、経時的に膜の品質に影響を与える可能性がある。供給ストリームおよび保持ストリーム中のカルボニル化触媒も不安定になり、一酸化炭素の低い分圧で不活性化される可能性があり、これは一酸化炭素が膜を横切り透過ストリームに移行する場合に発生することがある。
したがって、当技術分野で望まれているのは、膜の寿命を維持しながら、ベータラクトン生成物ストリームからカルボニル化触媒を効果的に分離することができる代替の膜分離技術である。
いくつかの態様では、供給ストリームからの1つ以上の成分の膜を横切る流束を最小限に抑えるために掃引ストリームとして導入する膜分離システムおよび方法が本明細書で提供される。掃引ストリームは、膜を横切る流束を制御するために、そのような1つ以上の成分で飽和される。
いくつかの実施形態では、そのようなシステムおよび方法は、エポキシドのカルボニル化から得られるベータラクトン生成物ストリームからカルボニル化触媒を分離する際に使用するのに好適である。本明細書に記載の分離システムおよび方法は、膜の再利用性を最大化し、触媒および/または生成物を安定化し、かつ保持液が膜を通過するときに保持液の粘度を維持するような方法で、カルボニル化触媒の分離を可能にする。後者の利点は、商業生産において費用および時間がかかる可能性のある高率のポンプヘッド損失および膜ファウリングを低減または回避するのにさらに役立ち得る。
いくつかの態様では、供給ストリームの1つ以上の成分を分離するための膜分離システムが提供される。いくつかの変形例では、供給ストリームは、ベータラクトン、エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、および溶媒を含む。一変形例では、供給ストリームは、カルボニル化反応容器から提供され、エポキシドは、カルボニル化触媒および反応溶媒の存在下でカルボニル化を受けて、ベータラクトンを生成する。カルボニル化反応の生成物ストリームは、膜分離システムと接触する供給ストリームである。
いくつかの実施形態では、膜分離システムは、透過側および保持側を有する膜を備える。いくつかの実施形態では、膜分離システムは、膜の保持側で供給ストリームを受け取り、膜の透過側で掃引ストリームを受け取る。
いくつかの変形例では、掃引ストリームは、供給ストリームの1つ以上の成分で飽和され、膜を横切る1つ以上の成分の流束を最小限に抑えるように機能する。一変形例では、1つ以上の成分は、一酸化炭素である。したがって、一変形例では、掃引ストリームは、一酸化炭素で飽和され、膜を横切る一酸化炭素の流速を最小限に抑えるように機能する。
膜分離システムはまた、膜の透過側に透過ストリームを出力する。透過ストリームは、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切り、掃引ストリームと合流するときに形成される。いくつかの変形例では、透過ストリームは、ベータラクトンを含む。
膜分離システムはまた、膜の保持側に保持ストリームを保持し、保持ストリームは、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切った後、残りの供給ストリームから形成され、保持ストリームは、カルボニル化触媒、一酸化炭素、またはその両方を含む。他の実施形態では、保持ストリームは、カルボニル化反応容器に向けられてもよく、または供給ストリームが提供されたカルボニル化反応容器に再循環されてもよい。
特定の態様では、カルボニル化システムと、本明細書に記載の膜分離システムのいずれかと、を備えるベータラクトン生成システムが提供される。いくつかの実施形態では、カルボニル化システムは、エポキシドを出力するように構成されたエポキシド源と、一酸化炭素を出力するように構成された一酸化炭素源と、(i)エポキシド源からエポキシドを受け取り、一酸化炭素源から一酸化炭素を受け取り、(ii)ベータラクトン、残留エポキシド、残留一酸化炭素、カルボニル化触媒、および反応溶媒を含む生成物ストリームをカルボニル化触媒および反応溶媒の存在下で生成し、かつ(iii)生成物ストリームを出力する、カルボニル化反応容器と、を備える。
いくつかの態様では、本明細書に記載の膜分離システムのいずれかを使用して、供給ストリーム中の成分を分離するための方法が提供される。いくつかの実施形態では、この方法は、膜分離システムを、膜の保持側の供給ストリームと接触させることと、膜分離システムを、膜の透過側の掃引ストリームと接触させることであって、掃引ストリームが、供給ストリームの1つ以上の成分で飽和され、それによって掃引ストリームが、膜を横切る1つ以上の成分の流束を最小限に抑える、接触させることと、膜の透過側に透過ストリームを出力することであって、透過ストリームが、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切り、掃引ストリームと合流するときに形成され、透過ストリームが、ベータラクトンを含む、出力することと、膜の保持側に保持ストリームを保持することであって、保持ストリームが、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切った後、残りの供給ストリームから形成され、保持ストリームが、カルボニル化触媒、一酸化炭素、またはその両方を含む、保持することと、を含む。特定の態様では、エポキシドからベータラクトンを生成するためのカルボニル化法が提供され、この方法は、生成物ストリームの1つ以上の成分をカルボニル化反応から分離することも含む。一態様では、この方法は、カルボニル化反応からの生成物ストリーム中のカルボニル化触媒からベータラクトンを分離することも含む。
前述の方法およびシステムのいくつかの変形例では、膜分離システムは、プレートアンドフレーム膜システム、中空繊維膜システム、またはらせん膜システムである。
本出願は、本明細書に含まれる添付の図と併せて以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。
例示的な膜分離システムを示す図である。 例示的な膜分離システムを示す図である。 例示的な膜分離システムを示す図である。 例示的なプレートアンドフレーム膜分離システムを示す図である。 例示的な中空繊維膜分離システムを示す図である。 膜分離システムの使用を含む例示的なベータラクトン生成システムを示す図である。 供給ストリームからカルボニル化触媒を分離するために使用される例示的な膜分離システムを示す図である。 温度および圧力の関数としての一酸化炭素のテトラ供給物ロフラン(THF)への溶解度の変化を示す図である。
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどを説明する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲を制限することを意図するものではなく、代わりに、例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
触媒、原材料、および生成物を含む化合物の混合物から特定の1つまたは複数の溶質を分離するために使用することができる膜分離システムおよび方法が本明細書で提供される。そのような膜分離システムおよび方法は、供給ストリームの1つ以上の成分で飽和した掃引ストリームを導入し、そのような掃引ストリームは、膜を横切る1つ以上の成分の流束を最小限に抑える。
エポキシドのカルボニル化からのベータラクトン生成の文脈では、本明細書で提供される膜分離システムおよび方法は、膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えながら、カルボニル化触媒からベータラクトンを分離するために使用され得る。例えば、一酸化炭素は、膜を横切ることを実質的に防止または最小限に抑え得る(例えば、約5重量パーセント以下、または約1重量パーセント以下が膜を横切り得る)。これを達成するために、いくつかの実施形態では、膜分離システムは、供給ストリームの圧力(例えば、一酸化炭素の分圧)とほぼ同じまたはわずかに低い圧力で一酸化炭素で飽和された掃引ストリームを導入する。これは、膜と接触する前に供給ストリームから一酸化炭素を除去するステップの必要性を否定し、保持ストリームの流束特徴を維持するのに役立ち得る。膜を透過する種には、ベータラクトン、ならびに溶媒およびカルボニル化反応からのエポキシドなどの他の小分子原料が含まれる。膜を横切る駆動力は、圧力/濃度駆動拡散である。
そのような膜分離システムは、膜と接触する前に、供給ストリームから一酸化炭素を除去するために使用されるフラッシュ膜システムの代わりに使用され得る。そのような膜分離システムは、触媒活性およびシステム温度を維持するだけでなく、フラッシュストリームから凝縮物を分離するために使用される関連するコンデンサーを備えたフラッシュステップを排除することによって資本支出を削減するという利点を有する。
一般に、本明細書に記載の膜分離システムは、クロスフロー分離技術を使用する。この技術は、膜の保持側で、膜の表面に沿って接線方向に供給ストリームを通過させることを伴う。掃引ストリームは、向流ストリームであり得、供給ストリームは、膜の表面に沿って接線方向に通過し得る。膜の透過側と保持側との間に濃度勾配が存在すると、供給ストリーム(保持側)から膜を通って膜の透過側に膜細孔よりも小さい特定の成分を駆動することができる。膜細孔よりも大きい特定の成分は、保持側に保持され、膜表面に沿って通過して保持ストリームを形成する。カルボニル化触媒、一酸化炭素、またはその両方は、膜の保持側に保持され得る。
膜を含む膜分離システムおよびその中の成分、ならびに膜と接触し、膜から出力されるストリームは、以下でさらに詳細に記載する。さらに、ベータラクトン生成システムにおけるそのような膜分離システムの使用もまた以下に記載されている。
膜分離システムは、膜または複数の膜シートを備える。いくつかの実施形態では、膜(複数可)は、膜ホルダーを使用して所定の位置に保持され得る。膜は、膜を通過する材料が進む膜の側である、透過側を有する。膜はまた、膜を通過しない材料が残る膜の側である、保持側を有する。
いくつかの実施形態では、膜分離システムは、膜の保持側で供給ストリームおよび膜の透過側で掃引ストリームを受け取る。掃引ストリームは、供給ストリームの1つ以上の成分で飽和され、膜を横切る1つ以上の成分の流束(例えば、移動)を最小限に抑えるのに役立つ。
膜分離システムは、膜の透過側に透過ストリームを出力する。透過ストリームは、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切り、掃引ストリームと合流するときに形成される。膜分離システムは、膜の保持側に保持ストリームを保持する。保持ストリームは、供給ストリームの少なくとも一部が膜を横切った後、残りの供給ストリームから形成される。
いくつかの変形例では、膜分離システムは、ベータラクトンをカルボニル化触媒から分離するために、ベータラクトン生成システムの文脈で使用される。したがって、そのような変形例では、供給ストリームは、ベータラクトン、エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、および溶媒を含む。膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えるために、いくつかの変形例では、掃引ストリームは、一酸化炭素で飽和される。そのような変形例では、透過ストリームは、少なくともベータラクトンを含み、保持ストリームは、少なくともカルボニル化触媒を含む。
図1を参照すると、システム100は、例示的な膜分離システムである。膜110は、膜ホルダー118によって所定の位置に保持される。膜110は、透過側112および保持側114を有する。膜110は、保持側114で供給ストリーム102を受け取り、透過側112で掃引ストリーム104を受け取る。
システム100は、一変形例では、カルボニル化生成物ストリームから成分を分離するために使用され得る。そのような変形例では、カルボニル化生成物ストリームは、膜分離システムと接触する供給ストリームになることを理解されたい。例えば、供給ストリームは、ベータラクトン、カルボニル化触媒、エポキシド、一酸化炭素、およびカルボニル化反応溶媒を含み得る。システム100は、膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えながら、ベータラクトンからカルボニル化触媒を分離するように構成され得る。
いくつかの変形例では、膜110は、掃引ストリーム圧力が供給ストリーム圧力以下であるように、供給ストリーム圧力で供給ストリーム102を受け取り、掃引ストリーム圧力で掃引ストリーム104を受け取る。好ましくは、供給側(例えば、保持側)の一酸化炭素の分圧は、一酸化炭素が保持側で保持され、かつ膜を通過しないように、掃引側(例えば、透過側)の一酸化炭素の分圧以下である。これにより、膜を横切る分子(膜細孔よりも小さい)を駆動する圧力勾配が生じることができる。膜貫通圧力は、保持ストリームの圧力(高)と透過ストリームの圧力(低)との圧力差である。一変形例では、膜貫通圧力は、30バール~40バールである。膜貫通圧力は、45バール~60バールであり得る。膜貫通圧力は、供給圧力または保持圧力から透過圧を引いたものに等しくなり得る(すなわち、PT=P1-P2)。
他の変形例では、供給ストリーム102中のベータラクトンの濃度は、掃引ストリーム104中のベータラクトンの濃度よりも高い。掃引ストリームに対する供給ストリーム中のベータラクトンの濃度は、供給ストリームから透過ストリームへのベータラクトンの流束を駆動し得る。さらに他の変形例では、掃引ストリーム104中のベータラクトンの濃度は、ゼロである(例えば、始動時に、掃引ストリーム中にベータラクトンがない場合がある)。好ましくは、掃引ストリーム中のベータラクトンの濃度は、ゼロより大きい。いずれの場合も、保持側114と透過側112との間の濃度勾配は、供給ストリームから透過ストリームへのベータラクトンの流束を駆動する。
膜細孔よりも大きい供給ストリーム102の成分は、膜110を横切らない(例えば、分子量カットオフまたはMWCO)。膜細孔よりも小さい供給ストリーム102の成分は、圧力/濃度駆動拡散によって膜110を横切り得る。例えば、カルボニル化触媒は、膜細孔よりも大きくてもよく、したがって、膜の保持側に残り、保持ストリームの一部となる。ベータラクトンは、膜細孔よりも小さくてもよく、圧力/濃度駆動拡散によって膜を横切り得、透過ストリームの一部となる。
透過ストリーム106は、供給ストリーム102の少なくとも一部が膜110を横切り、掃引ストリーム104と合流するときに形成される。透過ストリームは、透過側112で流出する。保持ストリーム108は、供給ストリーム102の少なくとも一部が膜110を横切った後、残りの供給ストリーム102から形成される。保持ストリーム108は、膜の保持側114から流出する。
特定の実施形態では、保持ストリーム108は、供給リザーバ116に戻る。特定の実施形態では、保持ストリーム108は、それが膜110を複数回通過するように(例えば、ナノ濾過システムにおいて)、膜を通して連続的にフィードバックされる。いくつかの変形例では、供給リザーバ116は、カルボニル化反応容器である。他の変形例では、供給リザーバ116は、保持ストリーム108が再び膜110に沿って通過するまで保持ストリーム108を保持するタンクである。
システム100の他の変形例では、システムの1つ以上の構成要素が省略されてもよく、または追加の構成要素が追加されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの変形例では、供給リザーバは、膜分離システムに接続されておらず、膜分離システムは、バッチプロセスで使用される。
図2を参照すると、システム200は、別の例示的な膜分離システムであり、上で論じたシステム100の変形例である。システム200は、膜110、膜ホルダー118、ならびに供給ストリーム102、掃引ストリーム104、透過ストリーム106、および保持ストリーム108を含む、システム100と同じ基本的な特徴およびストリームのいくつかを共有する。システム100と同様に、システム200もまた、圧力/濃度駆動拡散によって供給ストリーム中の成分を分離する。
システム200は、バッチプロセスで使用され得る。システム200のいくつかの実施形態では、透過ストリーム106および保持ストリーム108は、貯蔵され、かつ/または次の処理ユニットに向けられ得る。例えば、一変形例では、ベータラクトン生成の文脈では、透過ストリーム106は、少なくともベータラクトンを含み、ポリプロピオラクトン生成システムまたはアクリル酸生成システムに向けられ得る。別の変形例では、透過ストリーム106は、ベータラクトン、ならびにエポキシドおよびカルボニル化反応溶媒を含み得、かつエポキシドおよび/またはカルボニル化反応溶媒を除去するためのさらなる処理ユニットに向けられ得る。透過ストリームは、反応溶媒、一酸化炭素、エポキシド、またはそれらの組み合わせを含み得る。保持ストリームは、反応溶媒、一酸化炭素、エポキシド、ベータラクトン、またはそれらの組み合わせを含み得る。システム200の他の実施形態では、保持ストリーム108は、少なくともカルボニル化触媒を含み、かつ貯蔵されるか、またはさらなる処理システムに向けられ得る。一変形例では、保持ストリーム108は、カルボニル化触媒、一酸化炭素、またはその両方、ならびにカルボニル化反応溶媒を含み得、かつカルボニル化反応溶媒を除去するためのさらなる処理ユニットに向けられ得る。
図3を参照して、さらに別の例示的な膜分離システムが示され、供給および掃引ストリームが膜と接触する方法、ならびに透過および保持ストリームが膜から出力される方法の相対位置の変形例を示す。
いくつかの実施形態では、掃引ストリームは、向流ストリームである。向流ストリームは、(i)保持ストリームが流出するのと同じ端で膜分離システムに入り、(ii)供給ストリームが入るのと同じ端から膜分離システムを出る。図1、2、および3は、例示的なシステムにおける向流ストリームの使用を示している。しかしながら、他の実施形態では、掃引ストリームは、並流ストリームであり得ることを理解されたい。並流ストリームは、(i)供給ストリームが入るのと同じ端で膜分離システムに入り、(ii)保持ストリームが出るのと同じ端から膜分離システムを出る。
いくつかの変形例では、向流および並流は、ストリームが質量を交換する方法を指す。一変形例では、向流システムにおいて、透過ストリームは、供給/保持ストリームがより低いベータラクトン濃度で出る場所の近くで、より低いベータラクトン濃度(またはベータラクトンなし)で入る。別の実施形態では、並流システムにおいて、透過ストリームは、供給/保持ストリームがより高いベータラクトン濃度で出る場所の近くで、より低いベータラクトン濃度(またはベータラクトンなし)で入る。前述のいくつかの変形例では、向流システムは、並流システムよりも質量を交換するのにより効率的である。
膜を横切る流束を制御するために、掃引ストリームは、供給ストリームからの1つ以上の成分で飽和される。いくつかの実施形態では、掃引ストリームは、そのような1つ以上の成分で飽和された溶媒を含む。
膜分離システムを使用して、膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えながら、ベータラクトンからカルボニル化触媒を分離する場合、一実施形態では、掃引ストリームは、一酸化炭素で飽和した溶媒を含む。特定の温度および圧力で所与の量の溶媒に溶解することができる一酸化炭素の可能な最大量に達すると、溶媒は飽和される。図8は、テトラヒドロフラン中の一酸化炭素の溶解度が、いくつかの異なる圧力で温度の関数としてどのように変化するかを示している。一般に、図8を参照すると、テトラヒドロフラン中の一酸化炭素の溶解度は、より高い温度およびより高い圧力で増加し、これは、より多くの一酸化炭素を、それが飽和する前に、溶媒に溶解することができることを意味する。
特定の変形例では、プロセスが最大100バールの圧力および一定の平均温度で作動する場合、掃引ストリームは、最大約3.5重量%の一酸化炭素含有量を有する。
ベータラクトン生成物ストリームからカルボニル化触媒を分離するために、本明細書に記載のシステムおよび方法において、任意の好適な膜が使用され得る。例えば、WO2015/085295を参照されたい。
いくつかの変形例では、膜は、膜上または膜内で成長するポリエステル、ポリエーテル、または混合ポリエーテル/ポリエステル鎖を含む。他の変形例では、膜は、ポリマーおよび1つ以上のコポリマーを含む。
特定の実施形態では、膜は、ポリアミドベースの膜である。他の実施形態では、膜は、ポリシロキサンベースの膜である。さらに他の実施形態では、膜は、ポリイミドベースの膜である。他の変形例では、膜は、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、硝酸セルロース、再生セルロース、ポリエーテルエーテルケトン、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリベンズイミダゾロン、ポリアクリロニトリル、ポリアリールエーテルスルホン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルイミド、ポリプロピレン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、アクリロニトリル/グリシジルメタクリレート(PANGMA)、シラン疎水化セラミック膜、および固有の微多孔性を有するポリマー(PIM)を含む。特定の変形例では、膜は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、アクリロニトリル/グリシジルメタクリレート(PANGMA)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または固有の微多孔性を有するポリマー(PIM)を含む。いくつかの変形例では、膜は、分離活性層が適用される支持体または担体材料を有することができる(以下のプレートアンドフレームシステムに関する詳細を参照のこと)。そのような複合膜の場合、実際の膜に加えて支持材料が存在する。さらに、無機酸化物または無機繊維の粒子(例えば、特に圧力変動または高い圧力差に対して膜の安定性を高めるセラミックまたはガラス繊維)などの補強材料が、膜分離システム中に存在することができる。膜分離システムは、一定の平均温度で作動し得る。
いくつかの膜構成が、本明細書に記載のシステムであり得る。例えば、プレートアンドフレーム膜、中空繊維膜、らせん巻き膜、またはそれらの組み合わせが使用され得る。
一実施形態では、プレートアンドフレーム膜が、本明細書に記載の分離システムで使用される。図4を参照すると、システム400は、例示的なプレートアンドフレーム膜システムである。支持スクリーン414は、すべて膜ホルダー412内に配置された膜410のいくつかのシートを分離する。供給ストリーム402は、保持側418で膜410のシートと接触し、膜410のシートの表面に沿って循環する。掃引ストリーム404は、膜の透過側でシステム400に入る。透過ストリーム406は、供給ストリーム402の少なくとも一部が膜410のシートを横切り、掃引ストリーム404と合流するときに形成される。保持ストリーム408は、供給ストリーム402の少なくとも一部が膜410のシートを横切った後、残りの供給ストリーム402から形成される。透過ストリーム406は、透過側416で流出し、保持ストリーム408は、保持側418で流出する。
別の実施形態では、中空繊維膜が、本明細書に記載の分離システムで使用される。図5を参照すると、システム500は、例示的な中空繊維膜分離システムである。膜510は、膜ホルダー512によって所定の位置に保持される中空繊維または管の形態をとる。膜510は、透過側514および保持側516を有する。供給ストリーム502は、保持側516で膜510に入り、膜510の表面に沿って循環する。掃引ストリーム504は、膜の透過側でシステム500に入る。透過ストリーム506は、供給ストリーム502の少なくとも一部が繊維の外側に膜510を横切り、掃引ストリーム504と合流するときに形成される。保持ストリーム508は、供給ストリーム502の少なくとも一部が膜510を横切った後、残りの供給ストリーム502から形成される。透過ストリーム506は、透過側514で流出し、保持ストリーム508は、保持側516で流出する。
図1のシステム100と同様に、システム400および500は、特定の変形例では、カルボニル化生成物ストリームから成分を分離するために使用され得る。例えば、システム400および500は、膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えながら、圧力/濃度駆動拡散によって、ベータラクトンからカルボニル化触媒を分離するように構成され得る。
図4および図5に示されるように、掃引ストリーム404および504は、それぞれ、向流ストリームである。しかしながら、システム400および500の他の実施形態では、掃引ストリーム404および504は、それぞれ、並流ストリームであり得ることを理解されたい。
流路の長さ、チャネルの高さ/ルーメンの直径、および膜細孔径は、膜の性能に影響を与える場合がある。例えば、いくつかの変形例では、流路の長さが増加するにつれて、膜を横切る分子の移動を増加することができる。他の変形例では、チャネルの高さ/ルーメンの直径が小さいと、拡散経路が減少し、膜を横切る分子の移動を向上させ得る。しかしながら、デバイス全体(供給入口から保持出口/掃引入口から透過出口)の圧力降下が増加する場合がある。そのような圧力降下は、膜貫通圧力と同じではないことに留意されたい。さらに他の変形例では、膜細孔径が大きくなるにつれて、より多くの材料が所与の圧力で膜を横切り得る。一変形例では、本明細書のシステムで使用するために選択された膜は、より大きな分子(カルボニル化触媒など)を高効率で拒絶するのに十分な大きさの細孔を有するが、所望の生成物(ベータラクトンなど)を容易に通過させる。
本明細書に記載の膜分離システムは、エポキシドのカルボニル化から生成されるカルボニル化生成物ストリームなどの生成物ストリーム中の1つ以上の成分を分離するために使用され得る。そのようなカルボニル化生成物ストリームは、本明細書に記載の膜分離システムの供給ストリームになり、例えば、ベータラクトン、エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、およびカルボニル化反応溶媒を含み得る。
図6を参照して、システム600は、本明細書に記載されるような膜分離システムに接続されたカルボニル化システムを含む、例示的なベータラクトン生成システムを示す。カルボニル化システムは、エポキシドストリーム602を出力するエポキシド源、および一酸化炭素ストリーム604を出力する一酸化炭素源を含む。エポキシドおよび一酸化炭素は、カルボニル化反応容器606に向けられる。エポキシドは、カルボニル化反応容器606において、カルボニル化触媒および反応溶媒の存在下でカルボニル化を受けて、ベータラクトン、エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、および反応溶媒を含むカルボニル化生成物ストリーム608を生成する。次いで、カルボニル化生成物ストリーム608は、膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑えながら、ベータラクトンをカルボニル化触媒から分離する膜分離システム610と接触するように向けられる。
1つ以上の構成要素を省略したり、システム600に追加したりできることを理解されたい。カルボニル化触媒が均質な触媒であるいくつかの変形例では、カルボニル化システムは、カルボニル化触媒を反応容器606に供給するカルボニル化触媒源をさらに含み得る。他の変形例では、カルボニル化触媒は、不均質であり、反応容器606の内部の固定床として提供され得る。さらに他の変形例では、カルボニル化システムは、カルボニル化反応溶媒を反応容器606に供給する溶媒源をさらに含み得る。
本明細書に記載の膜分離システムは、ベータラクトンを含む供給ストリームを受け取り、ベータラクトンも含有する透過ストリームを出力する。ベータラクトンは、エポキシドのカルボニル化から得られ得る。任意の好適なエポキシドが使用され得る。例えば、表Aに示されるように、列Bのベータラクトンは、表の列Aからの対応するエポキシドから生成され得る。
Figure 2022525475000002
Figure 2022525475000003
Figure 2022525475000004
Figure 2022525475000005
Figure 2022525475000006
Figure 2022525475000007
Figure 2022525475000008
Figure 2022525475000009
Figure 2022525475000010
前述のいくつかの変形例では、本明細書に記載の膜分離システムは、0%より大きく100%未満のバイオベース含有量を有する供給ストリームを受け取る。前述の特定の変形例では、供給ストリーム中に存在する化合物は、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、または99%以上のバイオベース含有量を有する。
いくつかの変形例では、バイオベース含有量は、以下に基づいて決定することができる:ASTM D6866(放射性炭素分析を使用した固体、液体、および気体サンプルのバイオベース含有量を決定するための標準試験方法)によって決定した際の、%バイオベース含有量=[バイオ(有機)炭素]/[全(有機)炭素]*100%。
特定の実施形態では、供給ストリーム中のベータラクトンのバイオベース含有量は、例えば、カルボニル化反応容器中でベータラクトンを作製するために使用されるエポキシドおよび一酸化炭素のバイオベース含有量に依存し得る。いくつかの変形例では、エポキシドおよび一酸化炭素の両方が再生可能な資源に由来する。
本明細書に記載の膜分離システムは、溶媒を含む供給ストリームと接触する。いくつかの実施形態では、溶媒は、膜分離システムのための供給ストリームを提供するカルボニル化反応からの反応溶媒である。いくつかの変形例では、透過ストリーム、向流ストリーム、および/または保持ストリームはまた、溶媒を含む。
特定の変形例では、供給ストリームは、単一の溶媒を含む。他の変形例では、供給ストリームは、溶媒の混合物を含む。好適な溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、スルホラン、N-メチルピロリドン、1,3ジメチル-2-イミダゾリジノン、ジグライム、トリグライム、テトラグライム、ジエチレングリコールジブチルエーテル、イソソルビドエーテル、メチルtertブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、1,4-ジオキサン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、二塩基性エステル、ジエチルエーテル、アセトニトリル、酢酸エチル、ジメトキシエタン、アセトン、およびメチルエチルケトンを含む、エーテル、炭化水素、および非プロトン性極性溶媒である。一変形例では、溶媒は、テトラヒドロフランを含む。別の変形例では、ベータラクトンは、共溶媒として使用され得る。
本明細書に記載の膜分離システムは、触媒を含む供給ストリームと接触する。いくつかの実施形態では、触媒は、カルボニル化反応からのカルボニル化触媒である。
特定の変形例では、触媒は、金属カルボニル化合物を含む。一変形例では、単一の金属カルボニル化合物は、供給ストリーム中に存在する。別の変形例では、2つ以上の金属カルボニル化合物の混合物が存在する。したがって、金属カルボニル化合物が、例えば、中性金属カルボニル化合物を「含む」場合、存在する金属カルボニル化合物が、単一の中性金属カルボニル化合物、または1つ以上の金属カルボニル化合物と組み合わせた中性金属カルボニル化合物であり得ることが理解される。
いくつかの実施形態では、金属カルボニルは、アニオン性金属カルボニル部分を含む。他の実施形態では、金属カルボニル化合物は、中性金属カルボニル化合物を含む。いくつかの実施形態では、金属カルボニル化合物は、金属カルボニル水素化物または水素化物金属カルボニル化合物を含む。特定の実施形態では、水素化物金属カルボニルは、HCo(CO)4、HCoQ(CO)3、HMn(CO)5、HMn(CO)4Q、HW(CO)3Q、HRe(CO)5、HMo(CO)3Q、HOs(CO)2Q、HMo(CO)2Q2、HFe(CO2)Q、HW(CO)2Q2、HRuCOQ2、H2Fe(CO)4、またはH2Ru(CO)4のうちの1つ以上を含み、各Qは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスで定義されているように独立している。特定の実施形態では、金属カルボニル水素化物は、HCo(CO)4、HCo(CO)3PR3(式中、各Rは、独立して、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたC1-20脂肪族基、任意選択で置換されたC1-10アルコキシ基、もしくは任意選択で置換されたフェノキシ基である)、HCo(CO)3cp(式中、cpは、任意選択で置換されたペンタジエニル配位子を表す)、HMn(CO)5、またはH2Fe(CO)4を含む。
いくつかの実施形態では、金属カルボニル化合物は、アニオン性金属カルボニル種を含む。いくつかの実施形態では、そのようなアニオン性金属カルボニル種は、一般式[QdM’e(CO)w]y-を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、かつ存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、dは、包括的に0~8の整数であり、eは、包括的に1~6の整数であり、wは、安定なアニオン性金属カルボニル錯体を提供するような数であり、yは、アニオン性金属カルボニル種の電荷である。いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニルは、一般式[QM’(CO)w]y-を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、かつ存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、wは、安定なアニオン性金属カルボニルを提供するような数であり、yは、アニオン性金属カルボニルの電荷である。
いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニル種は、周期表の5族、7族、もしくは9族からの金属のモノアニオン性カルボニル錯体、または周期表の4族もしくは8族からの金属のジアニオン性カルボニル錯体を含む。いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物は、コバルトまたはマンガンを含有する。いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物は、ロジウムを含有する。好適なアニオン性金属カルボニル化合物には、例えば、[Co(CO)4]-、[Ti(CO)6]2-、[V(CO)6]-、[Rh(CO)4]-、[Fe(CO)4]2-、[Ru(CO)4]2-、[Os(CO)4]2-、[Cr2(CO)10]2-、[Fe2(CO)8]2-、[Tc(CO)5]-、[Re(CO)5]-、および[Mn(CO)5]-が含まれる。いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニルは、[Co(CO)4]-を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上のアニオン性金属カルボニル錯体の混合物が、本方法で使用されるカルボニル化触媒中に存在し得る。
金属カルボニル化合物がアニオン種である実施形態では、1つ以上のカチオンも必然的に存在しなければならない。いくつかの実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物に関連するカチオンは、本明細書に記載の別のカテゴリーの反応成分を含む。例えば、いくつかの実施形態では、金属カルボニルアニオンは、カチオン性ルイス酸と関連している。他の実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物に関連するカチオンは、周期表の1族または2族からのものなどの単純な金属カチオン(例えば、Na+、Li+、K+、およびMg2+)である。他の実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物に関連するカチオンは、「オニウム塩」(例えば、Bu4N+、PPN+、Ph4P+、およびPh4As+)などのかさ高い非求電子性カチオンである。他の実施形態では、金属カルボニルアニオンは、プロトン化された窒素化合物と関連している(例えば、カチオンは、MeTBD-H+、DMAP-H+、DABCO-H+、およびDBU-H+などの化合物を含み得る)。
いくつかの実施形態では、触媒は、中性金属カルボニル化合物を含む。いくつかの実施形態では、そのような中性金属カルボニル化合物は、一般式QdM’e(CO)w’を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、かつ存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、dは、包括的に0~8の整数であり、eは、包括的に1~6の整数であり、w’は安定な中性金属カルボニル錯体を提供するような数である。いくつかの実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式QM’(CO)w’を有する。いくつかの実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式M’(CO)w’を有する。いくつかの実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式QM’2(CO)w’を有する。いくつかの実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式M’2(CO)w’を有する。金属カルボニル化合物には、例えば、Ti(CO)7、V2(CO)12、Cr(CO)6、Mo(CO)6、W(CO)6、Mn2(CO)10、Tc2(CO)10、Re2(CO)10、Fe(CO)5、Ru(CO)5、Os(CO)5、Ru3(CO)12、Os3(CO)12Fe3(CO)12、Fe2(CO)9、Co4(CO)12、Rh4(CO)12、Rh6(CO)16、Ir4(CO)12、Co2(CO)8、およびNi(CO)4が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、金属カルボニル化合物は、配位子Qを有さない。他の実施形態では、1つ以上の配位子Qは、金属カルボニル化合物上に存在する。Qが存在するいくつかの実施形態では、Qの各出現は、ホスフィン配位子、アミン配位子、シクロペンタジエニル配位子、複素環配位子、ニトリル、フェノール、およびこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、上記の金属カルボニル化合物のいずれかのCO配位子のうちの1つ以上は、配位子Qで置き換えられる。いくつかの実施形態では、Qは、ホスフィン配位子、トリアリールホスフィン配位子、トリアルキルホスフィン配位子、ホスファイト配位子、任意選択で置換されたシクロペンタジエニル配位子、cp、cp*、アミン、または複素環である。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、ルイス酸性成分をさらに含む。いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、アニオン性金属カルボニル錯体およびカチオン性ルイス酸性成分を含む。いくつかの実施形態では、金属カルボニル錯体は、カルボニルコバルト酸塩を含み、ルイス酸性助触媒は、金属中心のカチオン性ルイス酸を含む。いくつかの実施形態では、含まれるルイス酸は、ホウ素化合物を含む。
特定の実施形態では、上記の金属カルボニル化合物のいずれかについて、M’は、遷移金属を含む。特定の実施形態では、上記の金属カルボニル化合物のいずれかについて、M’は、周期表の5族(Ti)~10族(Ni)から選択される。特定の実施形態では、M’は、9族金属である。特定の実施形態では、M’は、Coである。特定の実施形態では、M’は、Rhである。特定の実施形態では、M’は、Irである。特定の実施形態では、M’は、Feである。特定の実施形態では、M’は、Mnである。
カルボニル化触媒中のルイス酸がホウ素化合物を含むいくつかの実施形態では、ホウ素化合物は、トリアルキルホウ素化合物またはトリアリールホウ素化合物を含む。いくつかの実施形態では、含まれるホウ素化合物は、1つ以上のホウ素-ハロゲン結合を含む。含まれるホウ素化合物が1つ以上のホウ素-ハロゲン結合を含むいくつかの実施形態では、化合物は、ジアルキルハロホウ素化合物(例えば、R2BX)、ジハロモノアルキル化合物(例えば、RBX2)、アリールハロホウ素化合物(例えば、Ar2BXもしくはArBX2)、またはトリハロホウ素化合物(例えば、BCl3もしくはBBr3)であり、各Rはアルキル基であり、各Xはハロゲンであり、各Arは芳香族基である。
含まれるルイス酸が金属中心のカチオン性ルイス酸を含むいくつかの実施形態では、ルイス酸は、カチオン性金属錯体である。いくつかの実施形態では、カチオン性金属錯体は、その電荷が、部分的、または全体的のいずれかで、1つ以上のアニオン性金属カルボニル部分によってバランスがとられている。好適なアニオン性金属カルボニル化合物には、上記のものが含まれる。いくつかの実施形態では、金属錯体の電荷のバランスをとる1~17個のそのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。いくつかの実施形態では、金属錯体の電荷のバランスをとる1~9個のそのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。いくつかの実施形態では、金属錯体の電荷のバランスをとる1~5個のそのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。いくつかの実施形態では、金属錯体の電荷のバランスをとる1~3個のそのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、カチオン性金属錯体を含む。特定の変形例では、金属錯体は、式[(Lc)vMb]z+を有し、式中:
Lcは、2つ以上のLcが存在する場合、それぞれが同じでも異なっていてもよい配位子である。
Mは、2つのMが存在する場合、それぞれが同じでも異なっていてもよい金属原子である。
vは、包括的に1~4の整数である。
bは、包括的に1~2の整数である。
zは、金属錯体上のカチオン電荷を表す0より大きい整数である。
いくつかの実施形態では、ルイス酸は、構造Iに適合する:
Figure 2022525475000011
式中:
Figure 2022525475000012
は、多座配位子であり、
Mは、多座配位子に配位した金属原子であり、
aは、金属原子の電荷であり、0~2の範囲である。
いくつかの実施形態では、金属錯体は、構造IIに適合する:
Figure 2022525475000013
式中、aは、上記で定義されたとおりであり(各aは、同じでも異なっていてもよい)、
M1は、第1の金属原子であり、
M2は、第2の金属原子であり、
Figure 2022525475000014
は、両方の金属原子を配位することができる多座配位子システムを含む。
明確にするため、ならびに錯体IおよびIIの金属原子の正味電荷および総電荷と本明細書の他の構造との混同を回避するために、上記の錯体IおよびIIの金属原子に示される電荷(a+)は、多座配位子の任意のアニオン部位を満たした後の金属原子上の正味電荷を表す。例えば、式Iの錯体の金属原子がCr(III)であり、配位子がポルフィリン(-2の電荷を持つ四座配位子)である場合、クロム原子は+1の正味電荷を有し、aは1になる。
好適な多座配位子には、例えば、ポルフィリン誘導体1、サレン配位子2、ジベンゾテトラメチルテトラアザ[14]アヌレン(tmtaa)配位子3、フタロシアニネート配位子4、トロスト配位子5、テトラフェニルポルフィリン配位子6、およびコロール配位子7が含まれる。いくつかの実施形態では、多座配位子は、サレン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、ポルフィリン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、テトラフェニルポルフィリン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、コロール配位子である。前述の配位子のいずれも、非置換であり得るか、または置換され得る。これらの配位子の多くの様々に置換された類似体が当技術分野で知られており、当業者には明らかであろう。
Figure 2022525475000015
式中、Rc、Rd、R1a、R2a、R3a、R4a、R1a’、R2a’、R3a’、およびMのそれぞれは、本明細書のクラスおよびサブクラスで定義および説明されているとおりである。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、金属-ポルフィナト錯体を含む。いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000016
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000017
式中:
Mおよびaのそれぞれは、上記で定義され、本明細書のクラスおよびサブクラスで説明されているとおりであり、
各発生時のRdは、独立して水素、ハロゲン、-OR4、-NRy2、-SRy、-CN、-NO2、-SO2Ry、-SORy、-SO2NRy2、-CNO、-NRySO2Ry、-NCO、-N3、-SiRy3であるか、またはC1-20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有するC1-20ヘテロ脂肪族;6~10員のアリール;窒素、酸素、および硫黄から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有する5~10員のヘテロアリール;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有する4~7員の複素環式化合物からなる群から選択される任意選択で置換された基であり、2つ以上のRd基が一緒になって、1つ以上の任意選択で置換された環を形成し得、
各Ryは、独立して水素、アシル、カルバモイル、アリールアルキル、6~10員のアリール、C1-12脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有するC1-12ヘテロ脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有する5~10員のヘテロアリール;窒素、酸素、硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有する4~7員の複素環式化合物;酸素保護基;および窒素保護基からなる群から選択された任意選択で置換された基であり、同じ窒素原子上の2つのRyが窒素原子と一緒になって、窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された0~2個の追加のヘテロ原子を有する任意選択で置換された4~7員の複素環を形成し、
各R4は、独立してヒドロキシル保護基またはRyである。
いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000018
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000019
式中、M、a、およびRdは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりである。
いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000020
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000021
式中、M、a、およびRdは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりである。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、メタロサレネート錯体を含むルイス酸を含む。いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000022
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000023
式中:
Mおよびaは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりである。
R1a、R1a’、R2a、R2a’、R3a、およびR3a’は、独立して水素、ハロゲン、-OR4、-NRy2、-SRy、-CN、-NO2、-SO2Ry、-SORy、-SO2NRy2、-CNO、-NRySO2Ry、-NCO、-N3、-SiRy3であるか、またはC1-20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有するC1-20ヘテロ脂肪族;6~10員のアリール;窒素、酸素、および硫黄から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有する5~10員のヘテロアリール;窒素、酸素、硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有する4~7員の複素環式化合物からなる群から選択される任意選択で置換された基であり、各R4およびRyは、独立して、上記で定義され、本明細書のクラスおよびサブクラスで説明されているとおりであり、
(R2a’およびR3a’)、(R2aおよびR3a)、(R1aおよびR2a)、ならびに(R1a’およびR2a’)のいずれかは、任意選択で、それらが結合している炭素原子と一緒になって1つ以上のリングを形成し得、リングは、1つ以上のRy基で置換されてもよく、
R4aは、以下からなる群から選択され、
Figure 2022525475000024
各発生時のRcは、独立して水素、ハロゲン、-OR4、-NRy2、-SRy、-CN、-NO2、-SO2Ry、-SORy、-SO2NRy2、-CNO、-NRySO2Ry、-NCO、-N3、-SiRy3であるか、またはC1-20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有するC1-20ヘテロ脂肪族;6~10員のアリール;窒素、酸素、および硫黄から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有する5~10員のヘテロアリール;窒素、酸素、硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有する4~7員の複素環式化合物からなる群から選択される任意選択で置換された基であり、
式中:
2つ以上のRc基は、それらが結合している炭素原子および任意の介在原子と一緒になって、1つ以上の環を形成し得、
2つのRc基が同じ炭素原子に結合している場合、それらは、結合している炭素原子と一緒になって、3~8員のスピロ環、カルボニル、オキシム、ヒドラゾン、イミン、および任意選択で置換されたアルケンからなる基から選択される部分を形成され得、
R4およびRyは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりであり、
Yは、-NRy-、-N(Ry)C(O)-、-C(O)NRy-、-O-、-C(O)-、-OC(O)-、-C(O)O-、-S-、-SO-、-SO2-、-C(=S)-、-C(=NRy)-、-N=N-、ポリエーテル、C3~C8の置換または非置換炭素環、およびC1~C8の置換または非置換複素環からなる群から選択される二価リンカーであり、
m’は、0または包括的に1~4の整数であり、
qは、0または包括的に1~4の整数であり、
Xは、0、1、または2である。
いくつかの実施形態では、ルイス酸は、式Iaに示されるように、メタロサレン化合物を含む:
Figure 2022525475000025
式中、M、Rd、およびaのそれぞれは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されたとおりであり、
Figure 2022525475000026
は、サレン配位子のジアミン部分の2つの窒素原子を連結する任意選択で置換された部分であり、
Figure 2022525475000027
は、C3-C14炭素環、C6-C10アリール基、C3-C14複素環、およびC5-C10ヘテロアリール基からなる群から選択されるか、または任意選択で置換されたC2-20脂肪族基であり、1つ以上のメチレン単位は、-NRy-、-N(Ry)C(O)-、-C(O)N(Ry)-、-OC(O)N(Ry)-、-N(Ry)C(O)O-、-OC(O)O-、-O-、-C(O)-、-OC(O)-、-C(O)O-、-S-、-SO-、-SO2-、-C(=S)-、-C(=NRy)-、-C(=NORy)-または-N=N-で任意選択でかつ独立して置き換えられる。
上記の式Iaを有する金属錯体のいくつかの実施形態では、金属錯体のサリチルアルデ供給物由来部分を含むフェニル環のうちの少なくとも1つは、以下からなる群から独立して選択される:
Figure 2022525475000028
いくつかの実施形態では、ルイス酸は、式VaまたはVbのうちの1つに適合するメタロサレン化合物を含む:
Figure 2022525475000029
式中、M、a、Rd、R1a、R3a、R1a’、R3a’、および
Figure 2022525475000030
は、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりである。
いくつかの実施形態では、金属錯体は、式VaまたはVbを有し、各R1aおよびR3aは、独立して、任意選択で置換されたC1-C20脂肪族である。
いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000031
は、任意選択で置換された1,2-フェニル部分を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のカルボニル化触媒に含まれるルイス酸は、金属(tmtaa)錯体を含む。いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000032
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000033
式中、M、a、およびRdは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されているとおりである。
各発生時のReは、独立して水素、ハロゲン、-OR、-NRy2、-SRy、-CN、-NO2、-SO2Ry、-SORy、-SO2NRy2、-CNO、-NRySO2Ry、-NCO、-N3、-SiRy3であるか、またはC1-20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有するC1-20ヘテロ脂肪族;6~10員のアリール;窒素、酸素、および硫黄から独立して選択された1~4個のヘテロ原子を有する5~10員のヘテロアリール;ならびに窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択された1~2個のヘテロ原子を有する4~7員の複素環式化合物からなる群から選択される任意選択で置換された基である。
いくつかの実施形態では、部分
Figure 2022525475000034
は、以下の構造を有する:
Figure 2022525475000035
式中、M、a、Rc、およびRdのそれぞれは、上記ならびに本明細書のクラスおよびサブクラスで定義されたとおりである。
カルボニル化触媒がルイス酸性金属錯体を含むいくつかの実施形態では、金属原子は、包括的に周期表の2族~13族から選択される。いくつかの実施形態では、Mは、周期表の4族、6族、11族、12族、および13族から選択される遷移金属である。いくつかの実施形態では、Mは、アルミニウム、クロム、チタン、インジウム、ガリウム、亜鉛コバルト、または銅である。いくつかの実施形態では、Mは、アルミニウムである。他の実施形態では、Mは、クロムである。
いくつかの実施形態では、Mは、+2の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、Mは、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)、またはMg(II)である。いくつかの実施形態では、Mは、Zn(II)である。いくつかの実施形態では、Mは、Cu(II)である。
いくつかの実施形態では、Mは、+3の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、Mは、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)、またはMn(III)である。いくつかの実施形態では、Mは、Al(III)である。いくつかの実施形態では、Mは、Cr(III)である。
いくつかの実施形態では、Mは、+4の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、Mは、Ti(IV)またはCr(IV)である。
いくつかの実施形態では、M1およびM2は、それぞれ独立して、包括的に周期表の2族~13族から選択される金属原子である。いくつかの実施形態では、Mは、周期表の4族、6族、11族、12族、および13族から選択される遷移金属である。いくつかの実施形態では、Mは、アルミニウム、クロム、チタン、インジウム、ガリウム、亜鉛コバルト、または銅である。いくつかの実施形態では、Mは、アルミニウムである。他の実施形態では、Mは、クロムである。いくつかの実施形態では、M1およびM2は、同じである。いくつかの実施形態では、M1およびM2は、同じ金属であるが、異なる酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、M1およびM2は、異なる金属である。
いくつかの実施形態では、M1およびM2のうちの1つ以上は、+2の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、M1は、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)、またはMg(II)である。いくつかの実施形態では、M1は、Zn(II)である。いくつかの実施形態では、M1は、Cu(II)である。いくつかの実施形態では、M2は、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)、またはMg(II)である。いくつかの実施形態では、M2は、Zn(II)である。いくつかの実施形態では、M2は、Cu(II)である。
いくつかの実施形態では、M1およびM2のうちの1つ以上は、+3の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、M1は、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)、またはMn(III)である。いくつかの実施形態では、M1は、Al(III)である。いくつかの実施形態では、M1は、Cr(III)である。いくつかの実施形態では、M2は、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)、またはMn(III)である。いくつかの実施形態では、M2は、Al(III)である。いくつかの実施形態では、M2は、Cr(III)である。
いくつかの実施形態では、M1およびM2のうちの1つ以上は、+4の酸化状態を有する。いくつかの実施形態では、M1は、Ti(IV)またはCr(IV)である。いくつかの実施形態では、M2は、Ti(IV)またはCr(IV)である。
いくつかの実施形態では、触媒の金属中心のルイス酸性成分は、ジアニオン性四座配位子を含む。いくつかの実施形態では、ジアニオン性四座配位子は、ポルフィリン配位子、サレン配位子、ジベンゾテトラメチルテトラアザ[14]アヌレン(tmtaa)配位子、フタロシアニネート配位子、およびトロスト配位子からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムポルフィリン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、[(TPP)Al(THF)2][Co(CO)4]であり、TPPは、テトラフェニルポルフィリンを表し、THFは、テトラヒドロフランを表す。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムポルフィリン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムサレン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムサロフェン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムサレン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。いくつかの実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムサロフェン化合物と組み合わせたカルボニルコバルト酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上の中性の2つの電子供与体は、M、M1、またはM2に配位し、金属原子の配位原子価を満たす。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、溶媒分子である。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、エーテルである。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、アセトニトリル、二硫化炭素、またはピリジンである。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、テトラヒドロフランである。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、エポキシドである。いくつかの実施形態では、中性の2電子供与体は、エステルまたはラクトンである。
以下の実施例は、単に例示的なものであり、本開示のいかなる側面も決して限定することを意味するものではない。
実施例1
膜プロセスフロー
この実施例では、溶媒(S、小分子)、生成物(P、小分子)、副生成物(B、小分子)、触媒(C、大分子)、および飽和溶存ガス(G、小分子)で構成される供給ストリーム(F)の成分を分離するための一般的な膜プロセスフローについて説明する。
供給ストリーム(F)は、圧力(P1)下で膜セルの保持側に導入される。同時に、溶媒(S)および飽和溶存ガス(G)からなる抽出流体(E)は、圧力下(P2)で並流または向流のいずれかで膜セルの透過側に導入される。この実施例のセットアップの例を図7に示す。この実施例の小分子は、150Da以下の式重量を有し、大分子は、500Daを超える式重量を有する。
膜の組成および構造は、S、P、B、およびGが膜を横断することができるように選択され、Cは、その分子サイズのために膜を横断することができない。セルの保持側を出る流体は、PおよびBが枯渇し、供給流体と実質的に同じ量のS、C、およびGが、追加の処理のために反応器または保持タンクに戻される。セルの透過側を出る流体は、PおよびBに富んでおり、抽出流体中の実質的に同じ量のSおよびGが、さらなる処理または透過タンクに送られる。別の言い方をすれば、透過側および保持側の濃度は、膜の保持側に集中している高分子量種(C)を除いて、すべての成分(S、P、B、G)でほぼ等しい。
一般的に、P1≧P2。供給流体と抽出流体との間の分圧勾配により、PおよびBの両方が膜を介して移動する。この実施例では、P1およびP2の両方が0~70barg(0~1029psig)の範囲であり得、膜への損傷を回避または最小限に抑えるために、P1とP2との絶対差は、15barg(220psig)を超えない。少量のSおよび/またはGは、圧力勾配により、膜を通って保持側から透過側に移動し得る。
この実施例では、抽出流体(FE)の流量は、供給物(FF)の流量よりも大きいか、またはFE≧FF、好ましくはFE/FF≧1.5である。
反応器への保持液の戻りは、保持タンクに置き換えられ得、下流処理への透過供給は、透過タンクに置き換えられ得る。

Claims (17)

  1. 膜分離システムであって、透過側および保持側を有する膜を備え、前記膜分離システムが、
    (i)ベータラクトン、エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、および溶媒を含む、供給ストリームを前記膜の前記保持側で受け取る、
    (ii)前記供給ストリームの1つ以上の成分で飽和した溶媒を含み、前記膜を横切る前記1つ以上の成分の流束を最小限に抑える、掃引ストリームを前記膜の前記透過側で受け取る、
    (iii)前記供給ストリームの少なくとも一部が前記膜を横切り、前記掃引ストリームと合流するときに形成され、ベータラクトンを含む、透過ストリームを前記膜の前記透過側で出力する、かつ
    (iv)前記供給ストリームの少なくとも一部が前記膜を横切った後、残りの供給ストリームから形成され、カルボニル化触媒および一酸化炭素を含む、保持ストリームを前記膜の前記保持側で保持する、ように構成される、膜分離システム。
  2. 前記掃引ストリームが、向流である、前記供給ストリームが、前記膜の表面に沿って接線方向に通過する、またはその両方である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記掃引ストリーム中の前記1つ以上の成分が、一酸化炭素であり、前記掃引ストリームが、前記膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑える、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記膜分離システムが、供給ストリーム圧力で前記供給ストリームを受け取るように構成され、
    前記膜分離システムが、掃引ストリーム圧力で前記掃引ストリームを受け取るように構成され、
    前記掃引ストリーム圧力が、前記供給ストリーム圧力以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記膜分離システムが、プレートアンドフレーム膜システム、中空繊維膜システム、またはらせん膜システムである、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. ベータラクトン生成システムであって、
    カルボニル化システムであって、
    エポキシドを出力するように構成されたエポキシド源、
    一酸化炭素を出力するように構成された一酸化炭素源、
    (i)前記エポキシド源からエポキシドおよび前記一酸化炭素源から一酸化炭素を受け取る、
    (ii)ベータラクトン、残留エポキシド、残留一酸化炭素、カルボニル化触媒、および反応溶媒を含む、生成物ストリームをカルボニル化触媒および反応溶媒の存在下で生成する、かつ
    (iii)前記生成物ストリームを出力する、ように構成されたカルボニル化反応容器、を備える、カルボニル化システムと、
    請求項1に記載の膜分離システムと、を備える、ベータラクトン生成システム。
  7. 前記保持ストリームが、前記カルボニル化システムに再循環される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記カルボニル化システムが、
    前記カルボニル化反応容器に反応溶媒を出力するように構成された溶媒源をさらに備える、請求項6または7に記載のシステム。
  9. 前記カルボニル化システムが、
    前記カルボニル化反応容器にカルボニル化触媒を出力するように構成された触媒源をさらに備える、請求項8に記載のシステム。
  10. カルボニル化法であって、
    エポキシド、一酸化炭素、カルボニル化触媒、および反応溶媒を組み合わせて、ベータラクトン、残留エポキシド、残留一酸化炭素、カルボニル化触媒、および反応溶媒を含む生成物ストリームを生成することと、
    前記生成物ストリームを膜分離システムと接触させることであって、前記膜分離システムが、透過側および保持側を有する膜を備え、前記生成物ストリームが、前記膜の保持側で前記膜分離システムと接触する、接触させることと、
    前記膜分離システムを前記膜の前記透過側の掃引ストリームと接触させることであって、前記掃引ストリームが、前記供給ストリームの1つ以上の成分で飽和した溶媒を含み、それにより、前記掃引ストリームが、前記膜を横切る前記1つ以上の成分の流束を最小限に抑える、接触させることと、
    前記膜の透過側に透過ストリームを出力することであって、前記透過ストリームが、前記供給ストリームの少なくとも一部が前記膜を横切り、前記掃引ストリームと合流するときに形成され、前記透過ストリームが、ベータラクトンを含む、出力することと、
    前記膜の前記保持側に保持ストリームを保持することであって、前記保持ストリームが、前記供給ストリームの少なくとも一部が前記膜を横切った後、残りの供給ストリームから形成され、前記保持ストリームが、カルボニル化触媒および一酸化炭素を含む、保持することと、を含む、カルボニル化法。
  11. 前記掃引ストリームが、向流である、前記供給ストリームが、前記膜の表面に沿って接線方向に通過する、またはその両方である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記掃引ストリーム中の前記1つ以上の成分が、一酸化炭素であり、前記掃引ストリームが、前記膜を横切る一酸化炭素の流束を最小限に抑える、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記供給ストリームが、供給ストリーム圧力で前記膜分離システムに接触し、
    前記掃引ストリームが、掃引ストリーム圧力で前記膜分離システムに接触し、
    前記掃引ストリーム圧力が、前記供給ストリーム圧力以下である、請求項10~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記膜分離システムが、30バール~40バールの膜貫通圧力を有し、前記膜分離システムが、一定の平均温度で作動する、請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記掃引ストリーム中のベータラクトンの濃度よりも高い濃度のベータラクトンを前記供給ストリームに導入することによって、前記供給ストリームから前記透過ストリームへの前記ベータラクトンの流束を駆動することを含む、請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記保持ストリームが、反応溶媒、一酸化炭素、エポキシドもしくはベータラクトン、またはそれらの任意の組み合わせをさらに含む、請求項10~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記膜分離システムが、プレートアンドフレーム膜システム、中空繊維膜システム、またはらせん膜システムである、請求項10~16のいずれか一項に記載の方法。
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