JP2022524910A - ウィックを伴う電子タバコ - Google Patents
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Abstract
電子タバコ(1)は、電源部(3)と、交換可能なカートリッジ(5)とを備える。交換可能なカートリッジは、流体移送要素(9,21)を有し、当該流体移送要素は、カートリッジ(5)の液体貯蔵器(9)内に延在するように構成された第1ウィック部(21)と、液体貯蔵器(9)から離れる方向に外向きに延在するように構成された第2ウィック部(19)とを伴う。流体移送要素(19,21)は、液体貯蔵器(9)を電源部(3)のヒータ(25)に流体結合するように構成される。交換可能なカートリッジ(5)は、第2ウィック部(19)をヒータ(25)に係合でき及びヒータ(25)から係合解除できるように、且つ、係合解除されると流体移送要素(9,21)がカートリッジ(3)の一部となるように、電源部(3)に対し取り外し可能に結合される。
Description
本開示は、電子タバコ、より具体的には、使い捨て液体カートリッジを受容するように適合されたシステムとして構成された電子タバコに関する。
電子タバコ及び他のエアロゾル吸入器又は気化デバイスは、一層人気が高くなりつつある消費者向け製品である。
電子タバコ製品では、エアロゾル形成用の又は気化可能な物質が、液体の形態で容器に貯蔵される。容器は、通常、ウィック要素又は流体移送要素に接続された出口を有し、そこからエアロゾル又は蒸気形成用の物質がヒータに供給され、ヒータが液体のエアロゾル又は蒸気形成用の物質を気化させる。
電子タバコは、バッテリにローカルに貯蔵された電力に依存しており、そのようなデバイス用のバッテリ寿命を増大させる必要がある。したがって、本発明の目的は、そのような課題に対処することである。
本発明の前述の目的、並びに他の問題は、特許請求の範囲によって対処される。
本開示の一態様によれば、ヒータを備える電源部と、液体貯蔵器を備える交換可能なカートリッジとを備える電子タバコが提供され、交換可能なカートリッジは、液体貯蔵器内に延在するように構成された第1ウィック部と、液体貯蔵器から離れる方向に外向きに延在し、且つ液体貯蔵器をヒータに流体結合するように構成された第2ウィック部と、を備える流体移送要素を更に備え、流体移送要素は、カートリッジが電源部に接続されたときに、液体貯蔵器とヒータとの間に延在するように構成され、交換可能なカートリッジは、第2ウィック部をヒータに係合でき及びヒータから係合解除できるように、且つ係合解除されると流体移送要素がカートリッジの一部となるように、電源部に対し取り外し可能に結合可能である。
このようにして、第2ウィック部内の液体の一部のみが加熱される。これにより、熱が不必要に液体貯蔵器に広がるのを停止し、それによって電子タバコのエネルギー効率を改善する。好ましくは、流体移送要素はウィックであり、第1及び第2ウィック部は、ウィックのそれぞれ反対の遠位端に向かう。好ましくは、ウィックは、第1及び第2ウィック部がそれぞれ反対の遠位端に向かう単一の連続したウィックである。
好ましくは、第2ウィック部は、ヒータに受容されて、液体貯蔵器をヒータに流体結合するように構成される。
好ましくは、カートリッジはハウジングを有し、カートリッジハウジングの第1端は第1接続部として構成され、電源部はハウジングを有し、電源部ハウジングの第1端は第2接続部として構成され、カートリッジハウジングの第1接続部は、電源部の第2接続部に接続するように構成される。
このようにして、期限切れのカートリッジを新しいカートリッジと簡単に交換でき、電源部を再利用することができる。
好ましくは、第1接続部は、カートリッジハウジングから突出し、且つ電源部の第2接続部が受容される空洞を規定する自由端として構成される。
このようにして、例えば、ユーザが期限切れのカートリッジを交換したいときに、電源部をカートリッジとの接続に容易に案内することができる。
好ましくは、第1接続部は管状であり、少なくとも部分的に第2ウィック部にわたって延在する。
このようにして、電源部とカートリッジとの間に確実な嵌合が提供され、第2ウィック部は、カートリッジと電源部とを流体的に結合するために正しい位置に容易に案内される。更に、例えば新しいカートリッジを電源部に接続する前に、カートリッジが電源部に接続されていないとき、管状延長部によって提供されるシールドによって、延長された長さの第2ウィック部が損傷するのを防止する。
好ましくは、電源部の第2接続部は、カートリッジの第1接続部が受容される電源部ハウジングから突出している自由端として構成される。
このようにして、例えば、ユーザが期限切れのカートリッジを交換したいときに、カートリッジを電源部との接続に容易に案内することができる。好ましくは、電源部から突出している自由端は管状である。
好ましくは、カートリッジのハウジングは、第1端の反対側の第2端を備え、第2端は、マウスピース部として構成される。
このようにして、カートリッジが交換されるとマウスピースもまた交換され、これにより、ユーザがカートリッジごとにマウスピースを清掃する必要性を除去する。
好ましくは、カートリッジは、第1開口及び第2開口を有するフロー管を備え、第1開口は第2ウィック部の近位にあり、第2開口はマウスピース部にあり、それによって、蒸気は第2ウィック部からマウスピース部に通過することができる。
このようにして、生成された蒸気は、カートリッジを通過することによって、マウスピースに到達し得る。これにより、吸入デバイスを通過する蒸気及び水滴の量が低減され、潜在的に液化があってもそれはカートリッジ内に残ることになる。
好ましくは、電源部は、第2ウィック部を受容するように構成された受容空洞を備え、受容空洞は、受容空洞の内面に配置されたヒータを有する管状である。
このようにして、ヒータが管状空洞に取り囲まれた第2ウィック部の範囲を加熱し得るため、第2ウィック部は、ヒータによって効率的に加熱されて、第2ウィック部に保持された液体を気化させる。
好ましくは、受容空洞は、蒸気が通過することを可能にするように配置された開口を有する。
このようにして、気化した液体は、ヒータから離れて移動することができ、それによって第2ウィック部内に貯蔵された更なる液体が、ウィックの表面領域に移動して加熱され、蒸気として第2ウィック部から解放される。
好ましくは、開口は、スリット状である。
このようにして、気化した液体は、第2ウィック部を加熱するための管状空洞のそれぞれに大きな領域を維持しながら、ヒータから離れて移動することができる。
好ましくは、ヒータは、受容空洞の内面に取り付けられた、らせん状に巻かれたヒータである。
このようにして、ヒータは、第2ウィック部を取り囲んで、第2ウィック部の効率的な加熱を提供し得る。加えて、この配置は、製造が簡単である。
好ましくは、ヒータは、受容空洞の少なくとも一部を形成する。
このようにして、ヒータは、第2ウィック部を取り囲んで、第2ウィック部の効率的な加熱を提供し得る。加えて、この配置は、ヒータ要素が露出していないため堅牢である。
好ましくは、受容空洞は、統合された抵抗性加熱ワイヤを有するセラミック体を備える。
このようにして、露出した加熱要素が第2ウィック部と直接接触してしまうことなく、熱が第2ウィック部に提供される。
好ましくは、第2ウィック部がヒータの内部に位置する際に、ヒータと第2ウィック部との間に空隙が存在する。
このようにして、ヒータとウィック部との間には気化スペースがあって、蒸気が形成されて逃がされる。
好ましくは、液体貯蔵器は、多孔質要素を備え、多孔質要素は、液体を流体移送要素に移送するように配置される。
このようにして、液体は、カートリッジの内部から流体移送要素に効率的に移送される。好ましくは、多孔質材料は、ポリエステル繊維などの繊維性材料である。
本開示の別の態様によれば、電子タバコ用のカートリッジが提供され、カートリッジは、液体貯蔵器を備え、カートリッジは、液体貯蔵器内に延在する第1ウィック部と、液体貯蔵器から離れる方向に外向きに延在し、且つ液体貯蔵器を電子タバコのヒータに流体結合するように構成された第2ウィック部と、を備える流体移送要素を更に備え、流体移送要素は、カートリッジが電子タバコに接続されたときに液体貯蔵器とヒータとの間に延在するように構成され、カートリッジは、第2ウィック部がヒータに係合可能及びヒータから係合解除可能であるように、電子タバコに取り外し可能に結合可能である。
このようにして、第2ウィック部の液体の一部のみが加熱されるカートリッジが提供される。これにより、液体貯蔵器に不必要に熱が広がるのを停止し、カートリッジを使用する電子タバコのエネルギー効率を向上させる。好ましくは、流体移送要素はウィックであり、第1及び第2ウィック部は、ウィックのそれぞれ反対の遠位端に向かう。好ましくは、ウィックは、第1及び第2ウィック部がそれぞれ反対の遠位端に向かう単一の連続したウィックである。
好ましくは、第2ウィック部は、電子タバコ内のヒータに受容されて、液体貯蔵器をヒータに流体結合するように構成される。
好ましくは、カートリッジは、必要に応じて、前述の態様の特徴を含む。
本開示の別の態様によれば、電気回路及びヒータを備える電源部と、液体貯蔵器を備える交換可能なカートリッジとを備える電子タバコが提供され、電源部は、細長い形状を有する流体移送要素を更に備え、流体移送要素は、自由端として電源部から外向きに延在する第1ウィック部と、気化のために液体をヒータに送達するように構成された第2ウィック部とを備え、電源部は、流体移送要素の第2ウィック部に固定的に取り付けられるように構成されたシーティングを備え、第1ウィック部は、電源部がカートリッジに接続されたときに液体貯蔵器内に延在するように構成され、交換可能なカートリッジは、電源部に対し取り外し可能に結合可能であり、それによって、第1ウィック部を液体貯蔵器に係合でき及び液体貯蔵器から係合解除でき、係合解除されると流体移送要素が電源部の一部となる。
このようにして、第2ウィック部内の液体の一部のみが加熱される。これにより、熱が不必要に液体貯蔵器に広がるのを止め、それによって電子タバコのエネルギー効率を改善する。
好ましくは、流体移送要素は細長いウィックであり、第1ウィック部及び第2ウィック部は、それぞれ、細長いウィックの2つの反対側の遠位端に置かれる。
このようにして、液体貯蔵器からの液体は、ヒータに効率的に移送される。
好ましくは、ヒータは、流体移送要素の第2ウィック部を少なくとも部分的に取り囲む。
このようにして、第2ウィック部に保持された液体が、効果的に気化される。
好ましくは、カートリッジはハウジングを有し、カートリッジハウジングの第1端は第1接続部として構成され、電源部はハウジングを有し、電源部ハウジングの第1端は第2接続部として構成され、カートリッジハウジングの第1接続部は、電源部の第2接続部に接続するように構成される。
このようにして、期限切れのカートリッジを新しいカートリッジと簡単に交換でき、電源部を再利用することができる。
好ましくは、第2接続部は、カートリッジの第1接続部が受容される電源部から突出している自由端として構成される。
このようにして、例えば、ユーザが期限切れのカートリッジを交換したいときに、カートリッジを電源部との接続に容易に案内することができる。
好ましくは、第2接続部は管状であり、少なくとも部分的に第1ウィック部にわたって延在する。
このようにして、電源部とカートリッジとの間に確実な嵌合が提供され、第1ウィック部は、カートリッジと電源部とを流体的に結合するために正しい位置に容易に案内される。更に、例えば新しいカートリッジを電源部に接続する前に、電源部がカートリッジに接続されていないとき、管状延長部によって提供されるシールドによって、延長された長さの第1ウィック部が損傷するのを防止する。
好ましくは、第1接続部は、電源部の第2接続部が受容されるカートリッジハウジングから突出している自由端として構成される。
このようにして、例えば、ユーザが期限切れのカートリッジを交換したいときに、カートリッジを電源部との接続に容易に案内することができる。好ましくは、カートリッジから突出している自由端は、管状である。
好ましくは、第2ウィック部とヒータとの間に空隙が存在する。
このようにして、蒸気が形成されてヒータから離れて移送されることを可能にする気化空間が作成される。また、ウィックと直接接触していないため、ヒータに蓄積する残留物が低減される。
好ましくは、電源部は、気化チャンバを更に備え、カートリッジは、蒸気が気化チャンバからマウスピースに通過し得るように、液体貯蔵器を通ってマウスピースに延在するフロー管を更に備える。
このようにして、生成された蒸気は、簡単なメカニズムによって、マウスピースに到達し得る。消耗品内のいかなる水滴も捕捉するためには、消耗品を通して液体を移送することがよりよい。また、蒸気が、再利用可能なメインデバイスではなく、使い捨て部品を通過するため、よりクリーンである。
好ましくは、カートリッジは、流体移送要素の第1ウィック部との係合時に開くように構成された閉鎖可能な開口を備え、この閉鎖可能な開口は、カートリッジが電源部から切り離されたときに閉じられる。
このようにして、電源部が接続されていないときに液体がカートリッジから逃れるのを防止することができる。これにより、漏れの可能性が減少する。好ましくは、閉鎖可能な開口は、バルブである。或いは、閉鎖可能な開口は、隔壁又は膜を備える。
好ましくは、閉鎖可能な開口は、バルブを備え、バルブは、閉位置に付勢されている。
このようにして、カートリッジからの漏れが抑制される。
好ましくは、バルブは、チャネルと液体貯蔵器との間に流体接続を提供するように配置されたチャネルのハウジングに少なくとも1つのアパーチャを有する閉鎖可能な開口から液体貯蔵器内に延在するチャネルと、閉鎖部材と、閉鎖可能な開口を閉じるように閉鎖部材に付勢するように配置された付勢部材と、を備え、チャネルは第1ウィック部を受容するように配置され、それによって、第1ウィック部を受容することにより、閉鎖部材が液体貯蔵器の内側に押し込まれて付勢部材が押圧され、少なくとも1つのアパーチャによって、液体貯蔵器から、チャネルに受容された第1ウィック部に液体が流れることができる。
好ましくは、液体貯蔵器は、多孔質要素を備え、多孔質要素は、液体を流体移送要素に移送するように配置されている。
このようにして、液体は、カートリッジの内部から流体移送要素に効率的に移送される。好ましくは、多孔質材料は、ポリエステル繊維などの繊維性材料である。
好ましくは、流体移送要素は、流体移送要素を交換することができるように、電源部のシーティングから取り外し可能である。
このようにして、期限切れの流体移送要素又はウィックを、交換することができる。
好ましくは、ヒータ及び流体移送要素は、流体移送要素及びヒータを交換することができるように、電源部のシーティングから取り外し可能な支持体上に取り付けられる。
このようにして、期限切れの流体移送要素又はウィックを、ヒータと一緒に定期的に交換することができる。
ここで、次の図面を参照しながら、本発明の実施形態を例として説明する。
図1は、主本体3とカートリッジ5とを有する、本発明の一実施形態による電子タバコ1を示している。
主本体3は、電源又はバッテリ及びヒータ25を有する電源部とみなすことができる。ヒータ25は、カートリッジ5から液体11を気化させるように配置されている。
カートリッジ5は、気化可能な液体11を含む液体貯蔵器9を有する。マウスピース部7は、液体貯蔵器9の第1の遠位端に配置されている。液体貯蔵器9の第2の遠位端は、第1の遠位端の反対側にあり、主本体3と係合するように配置されている。マウスピース部7は、ユーザがそれを通して蒸気を吸入することができるオリフィス15を有する。生成された蒸気は、蒸気フロー管13によって、ヒータ25からオリフィス15に送達される。蒸気フロー管13は、ヒータ25の近位に第1端を有し、第2端がオリフィス15に接続された状態で液体貯蔵器9を通って延在する。
主本体3は再利用可能であり得るが、カートリッジ5は、使い捨て/交換可能な消耗品であり得る。
図2a及び図2bに最もよく見られるように、主本体3及びカートリッジ5は互いに接続可能である。カートリッジ5は、主本体3のハウジングが受容される凹部を形成している自由端23aを有する。カートリッジ5の自由端23aは、カートリッジ5の液体貯蔵器9と同じ断面形状に形成され、液体貯蔵器9から延在する。カートリッジ5の自由端23aの内径は、主本体3がカートリッジ5の自由端23aに案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、主本体3の外径にほぼ等しい。次いで、カートリッジ5の自由端23aは、主本体3の上に重なり領域17を形成して、カートリッジ5に接続して主本体3を固定する。
或いは、図3a及び図3bに示されるように、主本体3は、カートリッジ5の一部が受容される凹部を形成する自由端23bを有してもよい。主本体3の自由端23bは、主本体3と同じ断面形状に形成され、主本体3から延在する。この実施例では、主本体3の自由端23bの内径は、カートリッジ5が主本体3の自由端23bに案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、カートリッジ5の外径にほぼ等しい。次いで、主本体3の自由端23bは、カートリッジ5の上に重なり領域17を形成して、主本体3に接続してカートリッジ5を固定する。
示される実施例では、カートリッジ5及び主本体3は、円形の断面を有する。他の実施例では、断面は、三角形、四辺形、五角形、六角形、又は他の任意の適切な形状であってもよい。
液体貯蔵器9の側壁は、ユーザが液体貯蔵器9内の液体11の量を監視できるように、透明又は半透明であってもよい。或いは、液体貯蔵器9の側壁は、不透明であり得る。
カートリッジ5及び主本体3は、プラスチック又は金属などの任意の堅牢な材料から作製され得るハウジングを有する。カートリッジ5が使い捨て可能な消耗品である場合、それは低コストでリサイクル可能なプラスチックから作製されることが好ましい。
いくつかの実施形態では、例えば、図2及び図3を参照して後で説明するように、流体移送要素又はウィック材料は、カートリッジ5の液体貯蔵器9内から外向きに延在して、主本体3内のヒータ25に係合するための自由端を形成する。したがって、細長いウィック要素は、カートリッジ5に固定されて取り付けられている。他の実施形態では、例えば、図5を参照して後でまた説明するように、流体移送要素又はウィック材料は、主本体3のヒータ25内から外向きに延在して、カートリッジ5の液体貯蔵器9に係合するための自由端を形成する。
流体移送要素又はウィックは、好ましくは、剛性構造及び高速液体移送特性を備えた耐熱材料である。材料は、有利には、綿、天然繊維、シリカ繊維、又はセラミックなどの、繊維性又は多孔性の材料である。
図2a及び図2bは、図1を参照して説明したような特徴を備えた電子タバコを示しており、ウィックは、カートリッジ5から外向きに延在する突出端を有する。
図1を参照して説明したように、図2a及び図2bのカートリッジ5は、主本体3が受容される凹部を形成する自由端23aを有する。カートリッジ5の自由端23aは、カートリッジ5の液体貯蔵器9と同じ断面形状に形成され、液体貯蔵器9から延在する。カートリッジ5の自由端23aの内径は、主本体3がカートリッジ5の自由端23aに案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、主本体3の外径にほぼ等しい。次いで、カートリッジ5の自由端23aは、主本体3の上に重なり領域を形成して、カートリッジ5に関連して主本体3を固定する。これにより、カートリッジと主本体との間の接続ジョイントでのねじれ及び曲げに耐える安定性が得られる。
ウィック材料19、21は、単一の部品から形成することができ、ウィック材料の第1端21(すなわち、第1ウィック部又は部分21)は、カートリッジ5の液体貯蔵器9まで内側に延在する。第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内のシーティングに配置され得る。ウィック材料の第2端19(すなわち、第2ウィック部又は部分19)は、カートリッジ5の液体貯蔵器9から外向きに延在して、自由端を形成する。したがって、第1ウィック部21は、液体取り込み部分として構成され、第2ウィック部19は、液体送達部分として構成される。このようにして、液体貯蔵器9内の液体11は、ウィック材料によって提供される吸い上げ作用によって、ヒータでの気化の影響下で抽出され、ウィック材料内に保持される。したがって、ウィック材料は、液体貯蔵器9とヒータ25との間に流体接続を提供する。
カートリッジ5と主本体3とが互いに接続されると、第2ウィック部19はヒータ25に受容され、それによってヒータ25が第2ウィック部19を取り囲む加熱空洞を形成する。一実施例では、ヒータは、ウィック材料の外径と一致する内径を有するコイル状ワイヤである。ヒータの他の実施例は、図13~図17を参照して説明されている。ウィック材料は、ヒータ25の内部に対応する断面形状を有する。例えば、図2a及び図2bに示されるように、ヒータ25は、ウィック材料19の第1端が受容される円筒形の空洞を規定する。
ヒータ25は、第2ウィック部19に熱エネルギーを加えるように配置されている。これにより、第2ウィック部19に保持された液体が気化して、蒸気を生成する。第2ウィック部19は、ヒータ25の空洞よりも小さい直径を有し、その結果、2つの間に空隙が形成される。この空隙は、第2ウィック部19内の液体を加熱するヒータ25によって生成された蒸気の流出を可能にする。
主本体3とカートリッジ5との間に自由端23a(又は自由端が主本体3から延在する場合は23b)によって提供される前述のぴったりした接続により、第2ウィック部19がヒータ25の中央に保持されるように、ヒータ25内の第2ウィック部19の位置合わせが提供される。
加えて、カートリッジと主本体との間の接続に、回転ロックが提供され得る。回転ロックは、ねじ接続又はバヨネット結合として提供され得る。
加熱空洞を有する主本体3、及びカートリッジ5は、加熱空洞からの蒸気が蒸気フロー管13に到達できるように分離されている。
例えば、図2bに示されるように、ストッパ53は、カートリッジ5と主本体3との間の同一平面上の接続が回避されるように提供され得る。したがって、ストッパは、蒸気受容空洞33aがカートリッジ5と主本体3との間に規定されるように、カートリッジ5を主本体から離隔させている。蒸気受容空洞33aは、カートリッジ5と主本体3とが係合したときに主本体3に面するカートリッジ5の表面において環状溝の形態をとる。環状溝の端部は、主本体3とカートリッジ5とが係合したときに、カートリッジ5に面する主本体3の表面に隣接することによって、ストッパ53を形成する。
任意選択的に、蒸気は、ヒータ25から、主本体3内の蒸気空洞に流れることができる。加熱空洞が延在する主本体3の表面(すなわち、カートリッジ5に面する主本体3の表面)はまた、蒸気が蒸気空洞33bを出ていくことができるように蒸気空洞33b内の蒸気の流出を可能にするアパーチャ55を含んでもよい。次いで、蒸気は、主本体の蒸気空洞33bからアパーチャ55を通過して、主本体3の表面とカートリッジ5との間の蒸気空洞33aに入ることができ、それによって、ユーザがマウスピースを吸うと、蒸気がアパーチャを通って蒸気フロー管13に引き込まれ得る。
図2a及び図2bに示される実施例では、ヒータ25は、コイル状のワイヤ型のヒータ25である。後で説明するように、他のタイプのヒータもまた使用でき、本明細書に記載される任意のヒータ配置を、必要に応じて、図2a及び図2bの実施形態で使用することができる。
図2a及び図2bに示される配置では、カートリッジ5の凹んだ自由端23aは、第2ウィック部19の長さに等しい(又はそれよりも大きい)寸法をとり得る。すなわち、自由端23aは、カートリッジ5から、少なくとも等しい軸方向長さで第2ウィック部19まで外向きに延在する。このようにして、自由端23aは、第2ウィック部19にシールドを提供して、ウィックへの損傷の可能性を低減することができる。
代替的な実施形態では、自由端は、代わりに、図3a及び図3bを参照して説明されるカートリッジ5ではなく主本体3から延在することができる。
代替的な実施形態では、自由端は、代わりに、図3a及び図3bを参照して説明されるカートリッジ5ではなく主本体3から延在することができる。
代替的な実施形態では、図2cは、図2a及び図2bのものに対応する特徴を有する電子タバコを示しており、唯一の違いは、カートリッジの凹んだ自由端23aに受容されるように配置された主本体3の端部が、主本体3の残りの部分よりも狭い外径のものであることであり、主本体3の残りの部分は、カートリッジ5の外径にほぼ等しい外径を有する。すなわち、カートリッジ5と係合するように配置された主本体3の端部は、カートリッジ5の凹んだ自由端23aの内径にほぼ等しい外径を有し、主本体3の残りの部分は、カートリッジ5の外径にほぼ等しい外径を有する。その結果、主本体3とカートリッジ5とが係合しているとき、電子タバコの外径は、その全長にわたって一定である。
図3a及び図3bは、図2a~図2cの実施例の代替的な配置の図を示している。この場合も、第2ウィック部19は、カートリッジ5から外向きに延在し、第1ウィック部21は、カートリッジ5内の液体貯蔵器9まで内向きに延在する。
図3a及び図3bに示される実施形態では、凹部を形成する自由端23bは、主本体3から延在する。主本体3の自由端23bは、主本体3と同じ断面形状に形成されている。この実施例では、主本体3の自由端23bの内径は、カートリッジ5が主本体3の自由端23bに案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、カートリッジ5の外径にほぼ等しい。次いで、主本体3の自由端23bは、カートリッジ5の上に重なり領域を形成して、主本体3に接続してカートリッジ5を固定する。
図3a及び図3bのヒータ25は、カートリッジ5に面するように配置された主本体3の表面から外向きに延在する自由端として配置されている。ヒータ25は、軸方向の長手方向に円筒形の形状であって、シリンダの内部が加熱空洞を形成している。円筒形ヒータ25は、第2ウィック部19を受容するのに適した内径を有する。すなわち、ヒータ25の内径は、第2ウィック部19の外径以上の大きさである。主本体3とカートリッジ5が互いに接続されると、第2ウィック部19がヒータ25に収容される。
液体貯蔵器9内に延在する第1ウィック部21は、液体貯蔵器9から第2ウィック部19に液体11を吸い上げる。第2ウィック部19は、液体をヒータ25に吸い上げる。すなわち、第1ウィック部21及び第2ウィック部19を含むウィック19、21は、図2a~図2cを参照して説明したものに対応する方法で、液体貯蔵器9からヒータ25に液体11を吸い上げる。
図3a及び図3bのヒータ25は、ヒータ25の長さに沿って延びる一連の溝31を有する。これらの溝31は、ヒータ25が第2ウィック部19に保持された蒸気を加熱するときに生成される蒸気の流出を可能にする。
カートリッジ5と主本体3が係合しているとき、蒸気空洞33aは、ヒータ25が延在する主本体3の表面と、そこからウィックが延在するカートリッジ5の表面との間の離隔によって規定される。この離隔は、加熱空洞の底部に隣接する第2ウィック部19の遠位端によって引き起こされる。
ヒータ25が第2ウィック部19に保持された液体を気化させると、蒸気は、溝31を通って蒸気空洞33aに流れ込む。次いで、蒸気は、ユーザがマウスピース7を吸うと(図2a~図2cを参照して説明したように)蒸気空洞33aから蒸気フロー管13内へ、マウスピースオリフィス15まで引き込まれ得る。
主本体3から延在する自由端23bは、ヒータ25と等しいか又はそれ以上の長さになるように寸法決めされている。このようにして、自由端は、ヒータ25にシールドを提供し、それによって、ヒータ25への損傷の可能性を低減する。
第2ウィック部19をカートリッジ5に固定するために、カラー29が提供される。カラー29は、カートリッジ5から延在する第2ウィック部19のベース端部を取り囲んでいる。これは、ウィックの損傷につながり得る、第2ウィック部19の曲がりを抑制するので有益である。
代替的な配置では、図2a~図2cのヒータ25を、図3a及び図3bの実施形態で使用することができる。別の代替的な配置では、図2a及び図2bを参照して説明したように、カートリッジ5から延在する自由端は、代わりに、図3a及び図3bの実施形態で使用することができる。更に、図2a、図2b、図2c、及び図3a、図3b(又は後述する図3c及び図3d)のヒータ配置は、主本体3とカートリッジ5との間の接続用の自由端配置のように、すなわち、ヒータ配置のいずれか及び自由端配置のいずれかを、いずれかの実施形態で使用することができるように、交換可能に使用され得ることに留意されたい。本明細書に記載される任意のヒータ配置は、必要に応じて、図3a及び図3bの実施形態で使用することができる。
図3c及び図3dは、図3a及び図3bのものに対して代替的な配置の電子タバコを示している。図3c及び図3dの電子タバコは、図3a及び図3bのものに対応する特徴を有するが、唯一の違いは、主本体3の凹んだ自由端23bを受容するように配置されたカートリッジ5の端部が、カートリッジ5の残りの部分よりも狭い外径であることであり、メインカートリッジ5の残りの部分は、主本体3の外径にほぼ等しい外径を有する。すなわち、マウスピースに向いているカートリッジの端部は、主本体3と係合するように配置された接続部よりも大きい外径を有する。主本体と係合するように配置されたカートリッジ5の接続部は、主本体3の凹んだ自由端23bの内径にほぼ等しい外径を有するが、カートリッジ5の残りの部分は、主本体3の外径とほぼ等しい外径を有する。その結果、主本体3とカートリッジ5とが係合しているとき、電子タバコの外径は、その全長にわたって一定である。
図2a、図2b、図3a、図3b、図3c、及び図3dの電子タバコ配置は、第2ウィック部19に保持される液体の最大量が所与の時間にヒータ25が必要とする熱の最大量を規定するため有利である。更に、第2ウィック部19のサイズは、それが1回のパフの蒸気に対して十分な液体のみを保持するように寸法決めすることができる。この部分制御は、加熱される液体の量の制限を可能にし、その結果、蒸気を生成するために液体のより大きな容器を加熱する場合のように、不必要に加熱される過剰な液体がないという点で省電力を提供する。加熱される液体の量、すなわち1回のパフに相当する量が少ないほど、液体の温度をその気化点まで上昇させるために必要なエネルギー入力が少なくて済む。更に、ウィック材料の使用により、液体貯蔵器9内の液体11への熱伝達を抑制して、無駄な熱エネルギーを低減し、電子タバコの効率性を改善する。この改善された効率性により、バッテリ寿命が増大する結果となり得る。
図4a~図4cは、カートリッジ5内の液体貯蔵器9、第2ウィック部19、及び第1ウィック部21の様々な配置の断面図を示している。
図4aは、液体11が自由液体として含まれている液体貯蔵器9の断面図を示している。第2ウィック部19は、液体貯蔵器9から外向きに延在し、第1ウィック部21は、液体貯蔵器9まで内向きに延在する。第2ウィック部19及び第1ウィック部21は、単一のウィック19、21を形成する。第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内に自由に含まれる液体11と流体接続しており、それによって液体11を吸収し、それを第2ウィック部19に吸い上げることができる。
図4bは、液体11が飽和繊維材料又は多孔質材料内に保持されることによって収容されている、液体貯蔵器9の断面図を示している。飽和材料は、例えば、ポリエステル及び/又はポリプロピレン繊維であってよく、本質的に多孔性であり得る。飽和繊維材料は、第2ウィック部19と流体接続しており、飽和繊維材料は、第1ウィック部21として機能し、液体貯蔵器9から外向きに延在する第2ウィック部19に液体を吸い上げることができる。
図4cは、液体11が部分的に自由液体であり、且つ部分的に飽和繊維材料中に含まれる、液体貯蔵器9の断面図を示している。飽和繊維材料は、第2ウィック部19がそこから延在する、液体貯蔵器9の端部において液体貯蔵器9の内部に配置されている。液体11は、液体貯蔵器9の残りの容積に自由に含まれている。この場合、飽和繊維材料は、第1ウィック部21として機能することができ、且つ液体貯蔵器9の残りの容積から自由に含まれる液体11を吸収する。第2ウィック部19は、飽和繊維材料が第2ウィック部19に液体を吸い上げるように、飽和繊維材料と流体接続している。
図5a及び図5bは、図1を参照して説明したような特徴を有する電子タバコの図を示しており、細長いウィックが主本体3から外側に延在する。
図5a及び図5bでは、主本体3は、主本体3から延在する凹んだ自由端23bを有する。主本体3の自由端23bは、主本体3と同じ断面形状に形成されている。この実施例では、主本体3の自由端23bの内径は、カートリッジ5が主本体3の自由端23bに案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、カートリッジ5の外径にほぼ等しい。次いで、主本体3の自由端23bは、カートリッジ5の上に重なり領域を形成して、主本体に接続してカートリッジ5を固定する。
任意選択的に、カートリッジハウジングは、接続部においてより小さな直径を有し、マウスピース出口に向かう方向においてより大きな直径を有し得る。すなわち、主本体3に接続するためのカートリッジ5の端部は、主本体3の凹んだ自由端23bの内径にほぼ等しい外径を有し、カートリッジ5の残りの部分は、主本体3の外径にほぼ等しい外径を有する。このようにして、電子タバコの外径は、その長さ全体にわたって一定であり得る。
代替的な配置では、自由端は、主本体3が受容されるカートリッジ5(図1、図2a、及び図2bのものと同様)から延在し得る。カートリッジ5の自由端は、カートリッジ5の液体貯蔵器9と同じ断面形状に形成され、液体貯蔵器9から延在する。カートリッジ5の自由端の内径は、主本体3がカートリッジ5の自由端に案内されるときに滑り嵌めが達成されるように、主本体3の外径にほぼ等しい。次いで、カートリッジ5の自由端は、主本体3の上に重なり領域17を形成して、カートリッジ5に接続して主本体3を固定する。
別の代替的な配置では、自由端は、主本体3が受容されるカートリッジ5(図2cのものと同様)から延在し得る。この配置では、カートリッジの凹んだ自由端に受容されるように配置された主本体3の端部は、主本体3の残りの部分よりも狭い外径であり、主本体3の残りの部分は、カートリッジ5の外径にほぼ等しい外径を有する。すなわち、カートリッジ5と係合するように配置された主本体3の端部は、カートリッジ5の凹んだ自由端23aの内径にほぼ等しい外径を有し、主本体3の残りの部分は、カートリッジ5の外径にほぼ等しい外径を有する。その結果、主本体3とカートリッジ5とが係合しているとき、電子タバコの外径は、その全長にわたって一定である。
ウィック材料は、単一の部品19、21から形成され得る。ウィック材料21の第1端(すなわち、第1ウィック部21)は、主本体3から外向きに延在して、自由端を形成する。ウィック材料19の第2端(すなわち、第2ウィック部19)は、主本体3の内側に延在し、主本体3内のシーティング41に固定され、ヒータ25に接続して配置されている。カートリッジ5と主本体3とが互いに接続されると、第1ウィック部21は、第1ウィック部21が液体貯蔵器9に入るように、カートリッジ5の開口30を通って受容される。液体貯蔵器9は、第1ウィック部21を受容するためのシーティングを含み得る。このようにして、液体貯蔵器9内の液体11は、第1ウィック部21によって提供される吸い上げ作用によって抽出され、吸い上げ作用により、ウィックを通って、ヒータ25と接触している第2ウィック部19に、液体を移送する。したがって、ウィック材料は、液体貯蔵器9とヒータ25との間に流体接続を提供する。
任意選択のカラー29は、液体貯蔵器9への開口30を取り囲んでいる。カラー29は、開口30を通して受容されるとき、第1ウィック部21を支持する。
図1を参照して説明したように、カートリッジ5は、気化可能な液体11を含む液体貯蔵器9を有する。マウスピース部7は、液体貯蔵器9の第1の遠位端に配置されている。液体貯蔵器9の第2の遠位端は、第1の遠位端の反対側にあり、主本体3と係合するように配置されている。マウスピース部7は、ユーザがそれを通して蒸気を吸入することができるオリフィス15を有する。生成された蒸気は、蒸気フロー管13によって、ヒータ25からオリフィス15に送達される。蒸気フロー管13は、カートリッジ5の開口30の近位に第1端を有し、その結果、主本体3とカートリッジ5とが互いに接続されているとき、蒸気フロー管13の第1端は、ヒータ25の近位にある。蒸気フロー管13は、第2端がオリフィス15に接続されて、液体貯蔵器9を通って延在する。
図4a~図4cを参照して説明された液体貯蔵器9の配置は、必要に応じて、図5a及び5bの電子タバコで使用されてもよい。
図5bは、第2ウィック部19を取り囲むコイル状のワイヤヒータ25を示している。ヒータ25は、主本体3内の蒸気空洞33b内に配置され、蒸気空洞33bは、ヒータ25によって生成された蒸気を受け取るように配置されている。ヒータ25は、第2ウィック部19と第1ウィック部21との組み合わせにより液体貯蔵器9から移送された、第2ウィック部19に保持された液体を気化させることによって、蒸気を生成する。蒸気はヒータ25から流れて、空洞33bに吸い上げられる。蒸気が蒸気空洞33bを出ていくことができるように、カートリッジ5に面する主本体3の表面にアパーチャ55が配置されている。ユーザがマウスピース7上で吸入したときに、蒸気がアパーチャを通って蒸気フロー管13内に引き込まれ得るように、アパーチャは、蒸気フロー管13と位置合わせし得る。
任意選択的に、チャンバ33aを、カートリッジ5と主本体3との間の接続部に配置することができる。チャンバ33aは、ヒータ25から蒸気を収集し、それを蒸気フロー管13を通して吸い上げて移送するように構成される。チャンバ33aは、有利にも、カートリッジ5と主本体3が互いに係合しているときに、蒸気フロー管入口が溝に設けられた、主本体3に向かって面するカートリッジ5の表面の環状溝として、カートリッジ5内に位置する。環状溝の端部は、主本体3とカートリッジ5とが係合したときに、カートリッジ5に面する主本体3の表面に隣接することによって、ストッパ53を形成する。ストッパ53は、カートリッジ5と主本体3が互いに係合したときに、カートリッジ5と主本体3の互いに向かい合う面が完全に押し合わされて同一平面接続を形成するのを防止し、それによって、2つの表面の間に蒸気受容空洞又はチャンバ33aが規定される。
カラー39の形態のシール39は、主本体3から延在する第1ウィック部21のベースを取り囲む。これにより、ウィックと主本体3との間に接続を提供し、ウィックを支持する。
任意選択的に、バルブ35が、液体貯蔵器9への開口30に配置されてもよい。バルブ35は、開口30を通過することにより、第1ウィック部21が液体貯蔵器9に入ることを可能にし、及び、第1ウィック部21が液体貯蔵器9に配置されているときにウィック材料を介して吸い上げられる液体11の液体貯蔵器9からの流出を可能にする。バルブ35は、第1ウィック部21が液体貯蔵器9内に挿入されていないときに、液体貯蔵器9からの液体11の流出を防止する。続いて、図6~図9を参照して、バルブ35についてより詳細に説明する。
図6aは、液体貯蔵器9への開口30に接近しているウィック19、21の図を示している。図6bは、バルブ35が開位置にあり、且つ第1ウィック部21が液体貯蔵器9内の液体11に接続されるように、開口30を通して挿入された第1ウィック部21の図を示している。
コイル状の加熱ワイヤ型ヒータ25は、第2ウィック部19を取り囲み、任意選択の支持体37に配置されている。この場合、加熱ワイヤは支持体37に埋め込まれている。シール39は、ウィックを支持体37に固定する。液体貯蔵器9への開口30は、バルブ35によって閉じられている。明確にするために、主本体3及びカートリッジ5の残りの部分は、図6a及び6bには示されていない。
第1ウィック部21がバルブ35を押すと、バルブ35が開き、第1ウィック部21が液体貯蔵器9内に移動する。第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内の液体11と接触し、それをウィックを通して第2ウィック部19まで吸い上げ、そこで液体が気化するようにヒータ25によって加熱される。このようにして、ヒータ25は、液体貯蔵器9内のより大量の液体11を加熱して蒸気を生成するのではなく、第2ウィック部19内の比較的少量の液体を加熱して気化させるのに十分な電力を提供するだけでよい。
図7a及び7bは、図5a、図5b、図6a、及び図6bに示されるカートリッジ5に適用するためのバルブ35配置の断面図を示している。バルブ35は、閉鎖部材56、例えばボールを有し、ボールは、付勢部材54、例えばばねによって(図7aに示されるように)閉位置に向かって付勢されている。閉位置では、カートリッジ5の開口30は、閉鎖部材56によってクローズオフされている。
閉鎖部材56は、付勢部材54が支持されている、チャネル51の第1端30とは反対側の端部において、(カートリッジ5の開口30に対応する)第1端が開いており、第2端52が閉じている状態で、チャネル51に配置されている。チャネルは、管状の形状であってもよい。
チャネル51は、開口30に近位の第1端において、チャネル51に部分的に内側に突出して、開口30に近位のチャネルの狭小化を提供する突起60を有する。閉鎖部材56は、閉位置にあるときに閉鎖部材56が突起60に隣接するように、付勢部材54によって突起60に押し付けられる。突起60は、フランジなどのチャネル51の内面の周りの1つの連続した突起であってよく、カートリッジ5の開口30において狭い通路62を規定する。閉鎖部材56の直径は、狭い通路62の幅よりも大きいため、閉鎖部材56が突起60に隣接しているときに液体がチャネル51から逃げることができないだけでなく、閉鎖部材56もまた付勢部材54によってチャネル51から押し出されない。
チャネル51は更に、側壁50に少なくとも1つのアパーチャ58を有し、側壁50は、チャネルの第1及び第2端30、52に垂直なチャネル51の壁である。少なくとも1つのアパーチャ58は、液体貯蔵器9内の液体11がチャネル51に流入することを可能にする。閉鎖部材56が閉位置にあるとき、突起60に隣接する閉鎖部材56は、開口30によってカートリッジ5から出ていく液体11を抑制する。すなわち、閉鎖部材56は、少なくとも1つのアパーチャ58と開口30との間に配置されているため、カートリッジ5からの液体11の流れを遮断する。
図7bに示されるように、カートリッジ5と主本体3とが接続されると、第1ウィック部21は、突起60によって規定される狭い通路62を通って挿入され、閉鎖部材56と係合する。第1ウィック部21は、付勢部材54によって提供される付勢を克服することによって、開口30から離れる方向にチャネル51に沿って閉鎖部材56を押し込む。閉鎖部材56がチャネル51の第2端52に向かって押されつつ少なくとも1つのアパーチャ58を通過すると、液体貯蔵器9内の液体11はチャネル51に流れ込み、開口30を出ていくことができ、したがってバルブ35の開位置を規定する。すなわち、閉鎖部材56は、少なくとも1つのアパーチャ58と開口30との間にもはや配置されておらず、むしろ、少なくとも1つのアパーチャ58が開口30と閉鎖部材56との間に配置される。チャネル51内の第1ウィック部21の存在は、液体11が開口30から自由に流れるのではなく、第1ウィック部21によって吸収されることを意味する。第1ウィック部21は、液体11をカートリッジ5から、ヒータ25によって係合された第2ウィック部19に吸い上げる。このようにして、ウィックはバルブ35を開き、液体11をカートリッジ5からヒータ25に移送する。
カートリッジ5及び主本体3が係合解除されると、第1ウィック部21がチャネルから移動し、付勢部材54が閉鎖部材56を閉位置に押し戻して、突起60に隣接し、それによって液体11が液体貯蔵器9から逃げるのを防止する。
代替的な配置では、アパーチャ58は、チャネル51の第2端52にあってもよく、この場合、フランジタイプの橋台がチャネル51の第2端52の近位にあるチャネル51まで内側に延在することができ、それに対して付勢部材54が支持される。
図8a及び図8bは、図5a、図5b、図6a、及び図6bに示されるカートリッジ5への適用に適した別のバルブ35の配置を示している。バルブ35は、弾性エラストマ材料の2枚のシート64a、64bを有する。シート64a、64bは、開口30の反対側に固定された第1端と、「ダックビル」タイプの配置で互いに向かって付勢された自由端である(第1端の反対側の)第2端とを有する。シート64a、64bの自由端を共に付勢することにより、バルブ35が閉じ、バルブ35の閉位置を示す図8aに示すように、液体11が開口30によって液体貯蔵器9から出ていくのを防止する。
カートリッジ5と主本体3が互いに接続されると、第1ウィック部21は、シート64a、64bの間をシート64a、64bの自由端に向かって通過し、自由端におけるシート64a、64bの共同の付勢を克服し、それによってシート64a、64bを変形させる。次いで、第1ウィック部21は、バルブ35を通過して、バルブ35の開位置を示す図8bに示されるように、液体貯蔵器9に入ることができる。シート64a、64bの変形がはっきりと見られ得るように、第1ウィック部21は示されていないことに留意されたい。
第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内の液体11を吸収し、液体11を、カートリッジ5から、ヒータ25が係合する第2ウィック部19に吸い上げる。このようにして、ウィックはバルブ35を開き、液体11をカートリッジ5からヒータ25に移送する。
シート64a、64bを共に付勢することにより、第1ウィック部21が開位置でシート64a、64bの間に配置されると、シート64a、64bは、第1ウィック部21に対して付勢され、それによってウィックをカートリッジ5内の所定の位置に固定する。
カートリッジ5と主本体3とが互いに外れると、第1ウィック部21がバルブ35から取り外され、シート64a、64bの自由端を共に付勢することにより、図8aに示されるように、バルブ35が閉位置に戻る。これにより、液体貯蔵器9からの液体11の流出が防止される。
図9a~図9dは、図5a、図5b、図6a、及び図6bに示されるカートリッジ5での適用に適した別のバルブ35の配置を示している。バルブ35は、開口30の反対側に固定された第1端と、対向して共に付勢されている自由端である(第1端の反対側の)第2端とを有する弾性エラストマの2枚のシート66a、66bを備えた「Xフラグメント(X-fragm)」タイプのバルブである。このようにして、シート66a、66bは、図9a及び図9bに示されるように、閉位置にあるときに、液体貯蔵器9から開口30を通って液体11が流出するのを防止する実質的に平面的な表面66cを形成する。
カートリッジ5と主本体3が互いに接続されると、第1ウィック部21は、実質的に平坦な表面66cを押して、シート66a、66bを変形させる。したがって、シート66a、66bは、シート66a、66bの共同の付勢を克服する第1ウィック部21によって加えられる力によって分離される。次いで、第1ウィック部21は、シート66a、66b間を通過することができ、したがってバルブ35を通って液体貯蔵器9に入ることができる。これにより、図9c及び図9dに示されるように、バルブ35が開位置になる。シートの変形をより明確に示すために、第1ウィック部21は図9cには示されていないことに留意されたい。
バルブ35を通過し、液体貯蔵器9に位置することにより、第1ウィック部21は、液体貯蔵器9に含まれる液体11を吸収することができる。第1ウィック部21は、液体11をカートリッジ5から、ヒータ25によって係合された第2ウィック部19に吸い上げる。このようにして、ウィックはバルブ35を開き、液体11をカートリッジ5からヒータ25に移送する。
図9a及び図9bの配置におけるバルブ35と同様に、シート66a、66bを共に付勢することにより、第1ウィック部21がシート66aと66bとの間に配置されると、シート66a、66bは、第1ウィック部21に対して付勢され、それによってウィックをカートリッジ5内の所定の位置に固定する。
カートリッジ5と主本体3とが互いに切り離されると、第1ウィック部21がバルブ35から取り外される。したがって、シート66a、66bの自由端を共に付勢することにより、図9a及び図9bに示されるように、実質的に平面的な表面66cを再形成することによってバルブ35を閉位置に戻す。これにより、液体貯蔵器9からの液体11の流出が防止される。
カートリッジ5は、使い捨て/交換可能な消耗品であってもよい。図10は、図5a、図5b、図6a、及び図6bの電子タバコで使用するためのカートリッジ5の断面図を示している。カートリッジ5はバルブ35を有し、バルブ35は、図7a、図7b、図8a、図8b、及び図9a~図9dに記載されたものを含む、任意の適切なタイプのバルブ35であり得る。カートリッジ5は、改ざん防止シール43、例えば、熱誘導シールを更に含む。シール43は、カートリッジ5を最初に使用する前に取り外さなければならない。シール43の提供により、ユーザは、カートリッジ5が新品であり、改ざんされていないことを知ることが可能になる。
カートリッジ5は、使い捨て又は交換可能な消耗品として説明されてきたが、いくつかの実施形態では、カートリッジ5は、詰め替え可能で再利用可能なカートリッジ5であってもよい。このようにして、図7a、図7b、図8a、図8b、及び図9a~図9dのバルブ35の配置は、第1ウィック部21とほぼ同じ方法で、しかし例えばピペットタイプの配置で、液体を外ではなく液体貯蔵器9内に移すために、液体容器に取り付けられた補充デバイスと共に使用することができる。
いくつかの実施例では、図11a及び図11b、並びに図12a及び12bに示されるように、ウィック19、21、又はヒータ25及びウィック19、21は、それぞれ、主本体3から取り外し可能である。
図11aは、主本体3及びヒータ25から分離された取り外し可能なウィック19、21の図を示し、図11bは、主本体3のヒータ25に受容されたウィックを示している。この実施例では、ヒータ25は、電子タバコの主本体3に固定された支持体37に埋め込まれたワイヤ型ヒータであるが、本明細書に記載される他のヒータ配置が、必要に応じて等しく使用されてもよい。第2ウィック部19がヒータ25によって取り囲まれ、且つ第1ウィック部21がヒータ25から外向きに延在するように、ウィックが受容されるシーティング37が提供される。シール39は、ヒータ25にウィックを固定するように、ヒータ25から延在する第1ウィック部21のベースを取り囲む。図11a及び図11bの配置は、期限切れのウィックを交換できるため有益である。
図12a及び図12bは、ウィック19、21及びヒータ25の両方が、電子タバコの主本体3から取り外し可能な支持体37に取り付けられている実施例を示している。図12aは、電子タバコの主本体3から分離された、取り外し可能なヒータ25及びウィックを示している。この実施例では、ヒータ25は、支持体37に埋め込まれた、又はそれに取り付けられたワイヤ型ヒータ25である。本明細書に記載される他のヒータ配置が、必要に応じて同様に使用されてもよい。ヒータ25は、第2ウィック部19を取り囲み、第1ウィック部21は、ヒータ25から外向きに延在する。シール39は、ヒータ25にウィックを固定するように、ヒータ25から延在する第1ウィック部21のベースを取り囲む。支持体37は、電子タバコの主本体3のシーティング41に受容される。図12bに示されるように、シーティング41に取り付けられると、ヒータ25と主本体3の電源との間に電気的接続が作られる。図12a及び図12bの配置は、期限切れのウィック19、21及びヒータ25の両方を交換することができるため有益である。
以下では、前述の電子タバコ及びウィックでの適用に適した様々なヒータ配置を説明する。
図13は、支持体37に埋め込まれたコイル状のワイヤ型ヒータ25の図を示している。支持体37は、好ましくはセラミックケーシング45であるが、任意の他の適切なタイプの電気絶縁材料を使用してもよい。ヒータ25は、ウィックの一部を受容するように配置された開放端を備えた円筒形の形状である。ヒータ25は、有線接続47によって電子タバコの主本体3の電源に接続可能である。
図14は、図13のヒータ25と係合した、液体貯蔵器9及びウィック19、21の断面図を示している。この実施例では、第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内に延在し、そこに貯蔵された液体11を吸収し、円筒形ヒータ25によって取り囲まれた実質的に円筒形の第2ウィック部19に液体11を吸い上げる。加熱ワイヤ49は、第2ウィック部19に熱を加え、第2ウィック部19に保持された液体を気化させる。第2ウィック部19の外径は、円筒形ヒータ25の内径よりも小さい。このようにして、生成された蒸気が逃げることができるように、第2ウィック部19の側面とヒータ25との間に空隙が設けられる。ヒータ25及び第2ウィック部19は、円筒形である必要はないが、第2ウィック部19をヒータ25内に配置することを可能にする任意の形状であり得る。
別の実施例では、ウィックが電子タバコの主本体3から延在する一実施形態では、ウィックは、図13のヒータ25から延在するように固定されてもよい。
図15a及び図15bは、図3a及び図3bを参照して説明されたヒータ25のより詳細な図を示している。図15aは、分離されたウィック19、21及びヒータ25を示し、図15bは、ヒータ25に受容されているウィックを示している。
ヒータ25は、電子タバコの主本体3から自由端として延在し、円筒形である。円筒形ヒータ25は、実質的に円筒形の形状である第2ウィック部19を受容するように寸法決めされた開放端部を有する。第2ウィック部19がヒータ25に受容されたときに第2ウィック部19とヒータ25との間の密接な適合が達成されるように、第2ウィック部19の外径は、ヒータ25の内径にほぼ等しい。
円筒形ヒータ25の(開放端に垂直な)側壁は、それらの長さに沿って一連の蒸気解放溝31を有する。溝31は、ヒータ25が第2ウィック部19に保持された液体を気化させるときに、蒸気が生成された後に逃がすことができる開口を形成する。
図15a及び図15bには示されていないが、(第2ウィック部19の反対側のウィックの端部における)第1ウィック部21は、液体貯蔵器9から第2ウィック部19、したがってヒータ25に液体を吸い上げるために、カートリッジ5内の液体貯蔵器9内に延在する。カートリッジ5(及びその中に貯蔵された液体11)は、ヒータ25がより明確に見え得るように示されていない。(図3a及び図3bを参照して説明したように)主本体3をカートリッジ5に接続する自由端23bは、ヒータ25がより明確に見え得るように示されていない。
ヒータ25は円筒形である必要はないが、第2ウィック部19がヒータ25内に受容されることを可能にする任意の形状であり得ることに留意されたい。
図16a~図16cは、リング形状のヒータ25が第2ウィック部19を取り囲む代替的なヒータ配置を示している。
図16aは、第2ウィック部19を取り囲むヒータリング25の図を示している。ヒータリング25は、有線接続47により、電子タバコの主本体3の電源に接続される。リングのアパーチャ70は、第2ウィック部19をリング内に挿入することができるように、実質的に円筒形の第2ウィック部19の断面よりも大きい直径を有する。
図16bは、図16aのヒータ25の配置の断面図を示している。矢印は、ウィック19、21に保持された液体が、液体貯蔵器(図示せず)に置かれている第1ウィック部21から、それが気化される第2ウィック部19の加熱領域に向かって拡散していることを示している。第1ウィック部21及び第2ウィック部19は、単一のウィック19、21を形成する。
図16cは、ウィック19、21と液体貯蔵器9と組み合わせた、ヒータリング25の配置の断面図を示している。第1ウィック部21は、液体貯蔵器9内に延在し、そこに含まれる液体11を吸収し、液体を第2ウィック部19に吸い上げる。
ヒータリング25は、ヒータリング25に近接する第2ウィック部19の領域に保持された液体を加熱して気化させる。
ヒータリング25は、ヒータリング25に近接する第2ウィック部19の領域に保持された液体を加熱して気化させる。
ヒータリング25は、生成された蒸気がヒータ25から拡散するのを遮断しない開放構造を提供するため有利である。ヒータリング25は、セラミック又は金属ヒータであり得る。ヒータリング25は、完全なリングである必要はなく、むしろ「C」形状の不完全なリングであってもよい。
図17a及び図17bは、図16a、図16b、及び図16cを参照して説明されたヒータリング25で使用することができる代替的なウィック配置を示している。この実施例では、第1ウィック部21及び第2ウィック部19は、ウィックの軸方向に「キノコ」又は「T」タイプの断面形状を有する単一のウィック19、21を形成する。第2ウィック部19は、第1ウィック部21よりも幅が広い。より広いウィックの端部がヒータ25と位置合わせするように、より広いウィックの端部の直径は、ヒータリング25の幅と実質的に一致する。すなわち、第2ウィック部19は、第1ウィック部21、及びヒータリング25のアパーチャ70よりも広い直径を有する。第2ウィック部19は円盤状であり、ヒータリング25の外径に一致するように寸法決めされている。第1ウィック部21は、アパーチャを通過して液体貯蔵器9内に延在することができるように、ヒータリング25のアパーチャ70よりも直径が小さい。
図17bの矢印によって示されるように、液体貯蔵器9内の液体11は、第1ウィック部21を通って円盤状の第2ウィック部19に吸い上げられ、そこでヒータ25によって加熱及び気化される。
この配置は、ヒータ25とウィックとの間の相互作用領域を増大させるため有利である。このヒータ配置は、図5を参照して説明された電子タバコに適しており、ウィックの円盤状の部分は、電子タバコの主本体3内に配置されている。
図18aは、図1~図5のものに対応する、電子タバコの主本体3とカートリッジ5の配置の概念断面図を示している。カートリッジ5は、第2ウィック部19がヒータ25に接続され、且つ第1ウィック部21がカートリッジ5の液体貯蔵器9内に延在するように、主本体3と係合している。カートリッジ5内の液体11は、第1ウィック部21によって吸収され、且つ第2ウィック部19に吸い上げられ、そこでヒータ25によって気化される。生成された蒸気は、ヒータ25から拡散し、蒸気空洞33a内に吸い上げられる。ユーザがカートリッジ5のマウスピース(図示せず)を吸うと、ヒータと係合する端部の反対側のカートリッジの端部において、蒸気は、カートリッジ5に組み込まれその長さに沿って延びる蒸気管13を通って引き込まれる。
図18bは、電子タバコの主本体3、及びカートリッジ5の代替的な配置の概念断面図を示している。この実施例では、電子タバコは、図18aのものと実質的に同じ方法で機能する。主な違いは、カートリッジ5が、主本体3の端部に接続されているのではなく、電子タバコの主本体3内に受容されて保持され、蒸気管13が、カートリッジ5の外側側壁と主本体3の内側側壁との間に規定されていることである。この配置に対応するために、マウスピース(図示せず)は、カートリッジ5の一部としてではなく、電子タバコの主本体3の一部として形成されている。
図18cは、電子タバコの主本体3とカートリッジ5との更なる代替的な配置の概念断面図を示している。この実施例では、電子タバコは、図18bと実質的に同じ方法で配置されているが、その違いは、蒸気管13が、電子タバコの主本体3を通って、カートリッジ5に沿ってではなくカートリッジ5から離れて延びることである。この場合、マウスピース(図示せず)は、電子タバコの主本体3の一部として形成されているが、カートリッジ5が保持されている端部とは反対側の端部に形成されている。
図18a、18b、及び18cを参照して説明された配置は、以前に説明された電子タバコ配置のうちのいずれとも互換性がある。いくつかの実施例では、ウィックはカートリッジ5に取り付けられて、ヒータ25に受容され、他の実施例では、ウィック19、21は、ヒータ25に取り付けられて、カートリッジ5に受容される。図18a、18b、及び18cの配置は、これらの配置のいずれとも互換性がある。
更に、説明全体の様々な実施例における前述の特徴のいずれも、必要に応じて、他の実施例のいずれと統合することもできる。
Claims (16)
- 電子タバコであって、
ヒータを備える電源部と、
液体貯蔵器を備える交換可能なカートリッジと、
を備え、
前記交換可能なカートリッジは、前記液体貯蔵器内に延在するように構成された第1ウィック部と、前記液体貯蔵器から離れる方向に外向きに延在し、且つ前記液体貯蔵器を前記ヒータに流体結合するために前記ヒータに受容されるように構成された第2ウィック部と、を備える流体移送要素、を更に備え、前記流体移送要素は、前記カートリッジが前記電源部に接続されたときに前記液体貯蔵器と前記ヒータとの間に延在するように構成され、
前記交換可能なカートリッジは、前記第2ウィック部を前記ヒータに係合でき及び前記ヒータから係合解除できるように、且つ、係合解除されると前記流体移送要素が前記カートリッジの一部となるように、前記電源部に対し取り外し可能に結合可能である、電子タバコ。 - 前記カートリッジは、ハウジングを有し、前記カートリッジのハウジングの第1端は、第1接続部として構成され、
前記電源部がハウジングを有し、前記電源部のハウジングの第1端は、第2接続部として構成され、
前記カートリッジのハウジングの前記第1接続部は、前記電源部の前記第2接続部に接続するように構成される、請求項1に記載の電子タバコ。 - 前記第1接続部は、前記カートリッジのハウジングから突出する自由端であって前記電源部の前記第2接続部が受容される空洞を規定する当該自由端として構成される、請求項2に記載の電子タバコ。
- 前記第1接続部は、管状であり、少なくとも部分的に前記第2ウィック部にわたって延在する、請求項3に記載の電子タバコ。
- 前記電源部の前記第2接続部は、前記カートリッジの前記第1接続部が受容される前記電源部のハウジングから突出する自由端として構成される、請求項2に記載の電子タバコ。
- 前記カートリッジの前記ハウジングは、前記第1端の反対側の第2端を備え、前記第2端は、マウスピース部として構成される、請求項2~5のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 前記カートリッジは、第1開口及び第2開口を有するフロー管を備え、前記第1開口は、前記第2ウィック部の近位にあり、前記第2開口は、前記マウスピース部にあり、それによって、蒸気が前記第2ウィック部から前記マウスピース部に通過することができる、請求項6に記載の電子タバコ。
- 前記電源部は、前記第2ウィック部を受容するように構成された受容空洞を備え、前記受容空洞は、前記受容空洞の内面に配置された前記ヒータを有する管状である、請求項1~7のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 前記受容空洞は、蒸気が通過することを可能にするように配置された開口を有する、請求項8に記載の電子タバコ。
- 前記開口は、スリット状である、請求項9に記載の電子タバコ。
- 前記ヒータは、前記受容空洞の内面に取り付けられた、らせん状に巻かれたヒータである、請求項8~10のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 前記ヒータは、前記受容空洞の少なくとも一部を形成する、請求項8~10のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 前記受容空洞は、統合された抵抗性加熱ワイヤを有するセラミック体を備える、請求項12に記載の電子タバコ。
- 前記第2ウィック部が前記ヒータの内部に位置する際に、前記ヒータと前記第2ウィック部との間に空隙が存在する、請求項1~13のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 前記液体貯蔵器は、多孔質要素を備え、前記多孔質要素は、液体を前記流体移送要素に移送するように配置される、請求項1~14のいずれか一項に記載の電子タバコ。
- 電子タバコ用のカートリッジであって、前記カートリッジは、液体貯蔵器を備え、
前記カートリッジは、前記液体貯蔵器内に延在する第1ウィック部と、前記液体貯蔵器から離れる方向に外向きに延在し、且つ前記液体貯蔵器をヒータに流体結合するために電子タバコの前記ヒータに受容されるように構成された第2ウィック部と、を含む流体移送要素、を更に備え、前記流体移送要素は、前記カートリッジが前記電子タバコに接続されたときに前記液体貯蔵器と前記ヒータとの間に延在するように構成され、
前記カートリッジは、前記第2ウィック部が前記ヒータに係合可能及び前記ヒータから係合解除可能となるように、前記電子タバコに対し取り外し可能に結合可能である、電子タバコ用のカートリッジ。
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