一実施例によれば、エアロゾル生成装置は、シガレットを収容する開口;前記開口を介して挿入された前記シガレットを収容する収容空間;前記収容空間を取り囲むように配置され、誘導磁場を発生させるコイル;前記コイルで発生した誘導磁場によって熱を生成するサセプタ;前記コイルを取り囲み、真空の内部空間を含む二重壁構造を含む放熱構造体;及び前記コイルで発生した誘導磁場を遮蔽し、前記コイルと前記放熱構造体との間に配置される遮蔽部;を含む。
前記遮蔽部は、前記コイルに隣接して配置されうる。
エアロゾル生成装置は、前記サセプタを支持する支持部;及び前記支持部と連結されて前記収容空間を形成する第1支持壁;をさらに含み、前記コイルは、前記第1支持壁を取り囲む。
エアロゾル生成装置は、前記第1支持壁から離隔され、前記第1支持壁の外側に配置される第2支持壁をさらに含み、前記第1支持壁と前記第2支持壁との間にコイル収容空間が形成され、前記前記コイルは、前記コイル収容空間に配置される。
前記遮蔽部は、前記第2支持壁に隣接してもいる。
前記遮蔽部は、前記放熱構造体に隣接してもいる。
前記コイルと前記放熱構造体との距離は、1mm~2mmでもある。
前記放熱構造体は、金属材料を含んでもよい。
前記放熱構造体の前記金属材料は、常磁性体でもある。
エアロゾル生成装置は、前記シガレットの挿入及び抽出によって発生するインダクタンスの変化を感知するシガレット認識センサ;及び前記インダクタンスの変化量に基づいて前記シガレットの挿入及び抽出如何を判断する制御部;をさらに含んでもよい。
前記シガレット認識センサは、前記コイルと前記遮蔽部との間に配置されうる。
エアロゾル生成装置は、前記コイルに電力を供給するバッテリをさらに含み、前記制御部は、前記シガレットの挿入及び抽出に基づいて前記コイルに供給される電力を制御する。
一実施例によれば、エアロゾル生成システムは、エアロゾル生成物質を含むシガレット;及び前記シガレットを収容するエアロゾル生成装置;を含み、前記エアロゾル生成装置は、シガレットを収容する開口;前記開口を介して挿入された前記シガレットを収容する収容空間;前記収容空間を取り囲むように配置され、誘導磁場を発生させるコイル;前記コイルで発生した誘導磁場によって熱を生成するサセプタ;前記コイルを取り囲み、真空の内部空間を含む二重壁構造を含む放熱構造体;及び前記コイルで発生した誘導磁場を遮蔽し、前記コイルと前記放熱構造体との間に配置される遮蔽部;を含む。
エアロゾル生成システムは、前記遮蔽部と前記コイルとの間に配置されて前記シガレットの挿入及び抽出によって発生するインダクタンスの変化を感知するシガレット認識センサ;及び前記インダクタンスの変化量に基づいて前記シガレットの挿入及び抽出如何を判断する制御部;をさらに含んでもよい。
前記シガレットは、前記シガレット認識センサのインダクタンスを変化させる電磁気誘導体を含んでもよい。
実施例で使用される用語は、本開示のさまざまな実施例の機能を考慮しながら現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に係わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、通常使用されていない用語が選択された場合もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本開示のさまざまな実施例で使用される用語は、ここで提供される用語の意味と説明に基づいて定義されなければならない。
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味すると理解されねばならない。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたは、ソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
ここで、使用される要素のリストの前に位置する「少なくとも1つの」のような表現は、要素の全体リストを修飾するものであり、リストの個別要素を修飾するものではない。例えば、「a、b、及びcの少なくとも1つ」は、「a」単独、「b」単独、「c」単独、「a及びb両方」、「a及びc両方」、「b及びc両方」、または「a、b及びcいずれも」を含むものと理解されねばならない。
1つの要素や層が他の要素や層の「上方に」、「上に」、「連結された」、「結合された」と言及するとき、1つの要素や層が他の要素や層の直上に、上に、上部に、連結されるか、または、結合されうる。逆に、1つの要素が他の要素や層の「直ぐ上に」、「直上に」、「直接上部に」、「直接連結された」、または「直接結合された」と言及するときには、中間に介在された要素や層が存在しない。全体として同じ番号は、同じ要素を指示する。
以下、添付した図面に基づいて本開示の実施例について本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態としても具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入され一例示す図面である。
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、コイル14000、及びサセプタ15000を含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入されうる。
図1に図示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施例と係わる一部構成要素のみ図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれうるということを、本実施例と係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解することができる。
図1には、バッテリ11000、制御部12000、及びサセプタ15000が一列に配置されているように図示されているが、これに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置10000の設計によって、バッテリ11000、制御部12000、及びサセプタ15000の配置は、変更されうる。
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、誘導加熱(induction heating)方式で加熱することができる。シガレット20000内のエアロゾル生成物質は、加熱されたサセプタ15000によって温度が上昇し、これにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、後述するシガレット20000のフィルタロッド22000を通じてユーザに伝達される。
必要に応じて、シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置10000は、サセプタ15000を加熱することができる。
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000が動作するのに用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、サセプタ15000が加熱されるようにコイル14000に電力を供給し、制御部12000が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。例えば、制御部12000は、バッテリ11000からコイル14000に供給される電力を制御することができる。また、制御部12000は、バッテリ11000及びコイル14000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かを判断することができる。
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行可能なプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとしても具現可能であるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解することができる。
図1に図示された実施例において、エアロゾル生成装置10000のコイル14000は、シガレット20000が収容される空間の側面に沿って周囲に巻線されて誘導磁場を発生させ、サセプタ15000は、コイル14000の位置に対応する位置に配置されてコイル14000で発生した誘導磁場によっても発熱する。
誘導加熱方式は、外部磁場によって発熱する磁性体に周期的に方向が変わる交番磁場(alternating magnetic field)を印加して磁性体から熱を生成する方式を意味する。外部磁場によって発熱する磁性体は、サセプタ(susceptor)でもある。サセプタは、切片、薄片またはストリップなどの形状によってシガレット20000の内部に含まれる。また、前述したように、サセプタは、シガレット20000の内部に含まれる代りに、エアロゾル生成装置10000に配置されうる。
磁性体に交番磁場が印加される場合、磁性体には、渦流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損が発生し、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして磁性体から放出される。磁性体に印加される交番磁場の振幅または周波数が大きいほど磁性体から多くの熱エネルギーが放出されうる。エアロゾル生成装置10000は、磁性体に交番磁場を認加することで磁性体から熱エネルギーを放出させ、磁性体から放出される熱エネルギーをシガレット20000に伝達することができる。
実施例によれば、サセプタ15000は、金属または炭素を含んでもよい。サセプタ15000は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。また、サセプタ15000は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような準金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
サセプタ15000がシガレット20000の内部ではないエアロゾル生成装置10000に備えられることにより、多様な利点がある。例えば、サセプタ物質がシガレット内部で均一に分布していない場合、エアロゾルと香味が不均一に発生してしまうという問題点が解決されうる。また、サセプタ15000は、エアロゾル生成装置10000に備えられるので、誘導加熱によって発熱するサセプタ15000の温度が直接測定されてエアロゾル生成装置10000に提供され、それにより、サセプタ15000の温度に対する精巧な制御が行われる。
前述したように、コイル14000は、バッテリ11000から電力を供給されうる。エアロゾル生成装置10000の制御部12000は、コイル14000に流れる電流を制御することで、磁場を発生させ、該磁場の影響によってサセプタ15000に誘導電流が発生する。このような誘導加熱現象は、ファラデーの誘導法則(Faraday’s Law of induction)及びオームの法則(Ohm’s Law)によって説明される公知された現象であって、伝導体内の磁気誘導が変化する場合、変化される電場が伝導体内に生成される現象を意味する。
前記のように、電場が伝導体内に生成されることで、渦電流がオームの法則によって伝導体内に流れ、渦電流は、電流密度及び伝導体抵抗に比例する熱を発生させる。
言い換えれば、コイル14000に電力が供給される場合、コイル14000の内部に磁場が形成されうる。コイル14000にバッテリ11000から交流電流が印加される場合、コイル14000の内部に形成される磁場は、周期的に方向が変わる。サセプタ15000がコイル14000の内部に形成されて周期的に方向が変わる交番磁場に露出される場合、サセプタ15000が発熱してエアロゾル生成装置10000に収容されるシガレット20000が加熱されうる。
コイル14000によって形成される交番磁場の振幅または周波数が変わる場合、シガレット20000を加熱するサセプタ15000の温度も変わる。制御部12000は、コイル14000に供給される電力を制御してコイル14000によって形成される交番磁場の振幅または周波数を調整し、それにより、サセプタ15000の温度が制御されうる。
一例示として、コイル14000は、ソレノイド(solenoid)によっても具現される。ソレノイドを構成する導線の材質は、銅(Cu)でもある。但し、それに限定されるものではなく、低い比抵抗値を有し、高い電流が流れるようにする材質として、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)及びニッケル(Ni)のうち、いずれか1つ、または少なくとも1つを含む合金がソレノイドを構成する導線の材質にもなる。
一方、他の例として、エアロゾル生成装置10000は、電気抵抗性ヒータによってシガレット20000を加熱することができる。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、サセプタ15000の代わりに、電気抵抗性ヒータがシガレット20000内部に位置する。加熱されたヒータは、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させてエアロゾルを生成させうる。
例えば、電気抵抗性ヒータは、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータが加熱されうる。しかし、ヒータは、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置10000に既に設定されていてもよく、ユーザによって手動で設定されてもよい。
図1には、サセプタ15000がシガレット20000の内部に挿入されるように配置されているように図示されているが、これに限定されない。例えば、サセプタ15000は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
また、エアロゾル生成装置10000には、サセプタ15000が複数個配置される。この際、複数個のサセプタ15000は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、複数個のサセプタ15000のうち、一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部に配置されうる。また、サセプタ15000の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、コイル14000及びサセプタ15000以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ(例えば、パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。
また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出されるようにも作製される。
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電に用いられうる。また、クレードルとエアロゾル生成装置10000が結合された状態でサセプタ15000が加熱される。
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分21000とフィルタなどを含む第2部分22000に区分されうる。または、シガレット20000の第2部分22000にもエアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分22000に挿入されうる。
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分21000全体が挿入され、第2部分22000は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置10000の内部に第1部分21000の一部だけ挿入され、第1部分21000及び第2部分22000の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分22000を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分21000を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分22000を通過してユーザの口に伝達される。
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などが、ユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット20000の内部に流入される。
以下、図2を参照して、シガレット20000の一例について説明する。
図2は、シガレットの一例を示す図面である。
図2を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。図1を参照して前述した第1部分21000は、タバコロッド21000を含み、第2部分22000は、フィルタロッド22000を含む。
図2には、フィルタロッド22000が単一セグメントとして図示されているが、これに限定されない。すなわち、フィルタロッド22000は、複数のセグメントで構成される。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22000には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
シガレット20000は、少なくとも1枚のラッパー24000によっても包装される。ラッパー24000には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット20000は、1枚のラッパー24000によっても包装される。他の例として、シガレット20000は、2枚以上のラッパー24000によって重畳して包装される。例えば、第1ラッパーによってタバコロッド21000が包装され、第2ラッパーによってフィルタロッド22000が包装されうる。そして、個別ラッパーによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパーによってシガレット20000全体が再包装されうる。もし、タバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパーによっても包装される。そして、個別ラッパーによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が他のラッパーによっても再包装される。
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21000に噴射されることによって添加される。
タバコロッド21000は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21000は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても覆い包まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ風味を向上させうる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図示はされていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22000が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
フィルタロッド22000は、香味が発生するように作製される。一例として、フィルタロッド22000に加香液が噴射されてもよく、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド22000の内部に挿入されてもよい。
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれる。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル23000は、球状または、円筒状を有するが、それに制限されない。
もし、フィルタロッド22000にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけでも作製されるが、これに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の穿孔が形成されたセルロースアセテートフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、前述した例に限定されず、エアロゾルが冷却される機能を遂行可能であれば、制限なしに該当しうる。
図3は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の断面斜視図である。エアロゾル生成装置10000について前記記述された内容は、後述するエアロゾル生成装置にも適用されうる。
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、ハウジング130、及び放熱構造体160を含んでいる。一方、図3には、図示されていないが、放熱構造体160の内部には、シガレット20を加熱するためのコイル及びサセプタが配置され、これに係わる詳細な構成は、後述する。
ハウジング130は、エアロゾル生成装置100の外観を形成する。またハウジング130は、シガレット20が挿入される開口131を含んでもよい。ハウジング130の内部には、シガレット20が収容される収容空間132が形成されている。
図3に図示された実施例おいて放熱構造体160は、円筒状であり、シガレット20が収容空間132に収容されれば、放熱構造体160は、シガレット20の周囲を覆い包むように配置されている。但し、放熱構造体160の形状は、前述したところによって制限されず、シガレット20の収容に適した形状を有してもよい。例えば、放熱構造体160は、断面が多角形である管状または断面が楕円形である管状でもある。
放熱構造体160は、内部壁161及び外部壁162を有する二重壁構造でもある。但し、放熱構造体160の壁構造は、それに限定されず、必要によって他の多重壁の構造でもある。図3を参照すれば、放熱構造体160は、収容空間132を覆い包む内部壁161のハウジング130の間に配置される外部壁162を含んでもよい。これにより、放熱構造体160の内部壁161と外部壁162との間には、内部空間163が形成されうる。
また、放熱構造体160は、内部壁161と外部壁162とを連結する上部壁及び下部壁を含んでもよい。放熱構造体160の内部壁161、外部壁162、上部壁及び下部壁によって形成される内部空間163は、真空でもある。したがって、内部空間163を通じる熱伝達が効率よく遮蔽されるので、内部壁161に伝達された熱は、内部空間163を透過して外部壁162の外部への伝達が遮断されうる。
放熱構造体160の内部空間163を真空に保持するために、放熱構造体160の内部壁161、外部壁162、上部壁及び下部壁は、気密に結合されうる。例えば、内部壁161、外部壁162、上部壁及び下部壁は、独立して作製されて結合されうる。選択的に、内部壁161、外部壁162、上部壁及び下部壁が一体に成形されうる。
図4Aは、図3に図示されたエアロゾル生成装置の一部の詳細断面図であり、図4Bは、図4Aに図示された実施例において誘導磁場を図示し、図4Cは、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部の詳細断面図である。
図4Aを参照すれば、エアロゾル生成装置100は、放熱構造体160の内部に配置されたコイル140、サセプタ150、及び遮蔽部170を含んでもよい。
前述したように、コイル140は、誘導磁場を発生させ、収容空間132を取り囲むように配置されている。サセプタ150は、コイル140で発生した誘導磁場によって熱を生成し、収容空間132に収容されたシガレット20を加熱する。
また、コイル140は、放熱構造体160の内部に配置され、放熱構造体160から所定距離dを有するように離隔されうる。例えば、コイル140と放熱構造体160との所定距離dは、1mm~2mmでもある。
図4Aに図示されたように、サセプタ150がシガレット20の内部に挿入されるようにサセプタ150は、尖った端部を有する棒状でもあるが、それに制限されるものではない。例えば、図4Cを参照すれば、エアロゾル生成装置100のサセプタ150’は、シガレット20の内部に挿入されるのではないシガレット20の外部に配置される。したがって、サセプタ150’は、シガレット20の外部を加熱してエアロゾルを生成することができる。
また、エアロゾル生成装置100は、サセプタ150を支持する支持部151及び支持部151と連結されて収容空間132を形成する第1支持壁152を含んでもよい。支持部151と第1支持壁152は、独立的に製造されて気密に互いに結合されうる。選択的には、支持部151と第1支持壁152は、一体に成形されうる。コイル140の内部にサセプタ150が配置されるように、コイル140は、第1支持壁152を取り囲む。
遮蔽部170は、コイル140で発生した誘導磁場を遮蔽することができる。図4Bに図示されたように、コイル140で発生した誘導磁場は、遮蔽部170によって遮蔽されるので、コイル140の内部でのみ形成される。したがって、コイル140で発生した誘導磁場は、サセプタ150に集中されうる。図4Bは、コイル140の一側で発生する誘導磁場のみを図示しており、コイル140の他側でも同一に誘導磁場が発生する。
例えば、遮蔽部170は、ナノクリスタル、フェライトシートのように誘導磁場を遮蔽可能な材料によっても形成される。但し、遮蔽部170の素材は、前述したところによって制限されない。
遮蔽部170は、コイル140と放熱構造体160との間に形成された離隔された空間に配置され、コイル140を取り囲むように配置されうる。したがって、遮蔽部170は、コイル140で発生した誘導磁場がエアロゾル生成装置100の外部に誘導磁場が放出されることを防止することができる。この際、遮蔽部170は、コイル140に隣接して配置されうる。
コイル140と放熱構造体160との空間に遮蔽部170がコイル140に隣接して配置されるので、放熱構造体160と遮蔽部170との間には、エアギャップが形成されうる。これにより、放熱構造体160と遮蔽部170との間に形成されたエアギャップによって遮蔽部170から漏れる誘導磁場が放熱構造体160に到逹することが防止されうる。同時に、サセプタ150から生成された熱は、エアギャップを通じて分散するために放熱構造体160に到逹する熱は減少しうる。
前述した放熱構造体160は、金属材料によって形成されうる。例えば、放熱構造体160は、ステンレス(steel use stainless)、アルミニウム、カリウム、ナトリウム、白金、SUSなどを含む常磁性体金属によっても形成される。放熱構造体160が常磁性体で作製された場合にも、コイル140から発生した誘導磁場によって放熱構造体160が発熱されうる。これにより、遮蔽部170は、コイル140と放熱構造体160との間に配置されうる。
また、金属材料の放熱構造体160は、前述した遮蔽部170及びエアギャップを通過した誘導磁場を吸収することができるので、電磁波の遮蔽効果を極大化することができる。
一方、放熱構造体160は、非金属材料によって形成される。そのような場合、コイル140の誘導磁場によって電磁気誘導が発生しないので、誘導磁場によって熱が発生しない。したがって、その場合には、非金属素材からなる放熱構造体160は、サセプタ150から生成された熱のみを伝達されうるので、前述したように、適したエアギャップが形成されれば、放熱構造体160への熱伝逹を減少させうる。但し、その場合には、放熱構造体160の誘導磁場の遮蔽効果は、金属の場合よりも減少する。これにより、遮蔽部170は、コイル140の外部に配置されうる。
実施例によれば、遮蔽部170と放熱構造体160が共に配置されることで、エアロゾル生成装置100の電磁波が外部に伝達されることを防止すると共に、エアロゾル生成装置100の内部で生成される熱の外部への伝達を防止することができる。
図5Aは、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部の詳細断面図であり、図5Bは、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部の詳細断面図である。
図5Aを参照すれば、エアロゾル生成装置200は、サセプタ250を支持する支持部251、支持部251と連結されて収容空間232を形成する第1支持壁252、第1支持壁252から離隔され、第1支持壁252の外部に配置された第2支持壁253及び第1支持壁252と第2支持壁253とを連結する連結壁254を含んでもよい。
第1支持壁252と第2支持壁253との間は離隔されているので、コイル240を収容可能なコイル収容空間が形成される。コイル240は、コイル収容空間の内部に固定されうる。
支持部251、第1支持壁252、第2支持壁253及び連結壁254は、独立的に製造されて気密に互いに結合されうる。選択的には、支持部251、第1支持壁252、第2支持壁253、及び連結壁254は、一体に成形されうる。
遮蔽部270は、第2支持壁253に隣接して配置されうる。したがって、遮蔽部270は、コイル240に隣接して配置されうる。
前述したように、放熱構造体260と遮蔽部270との間には、エアギャップが形成されうる。これにより、放熱構造体260と遮蔽部270との間に形成されたエアギャップによって遮蔽部270から漏れる誘導磁場が放熱構造体260に到逹することが防止されうる。同時に、サセプタ250から生成された熱は、エアギャップを通過する過程で分散されるので、放熱構造体260に到逹する熱は減少しうる。
図5Bを参照すれば、図5Aと異なって遮蔽部270’は、放熱構造体260の内壁261に隣接して配置されうる。したがって、コイル240と遮蔽部270’との間には、エアギャップが形成されうる。これにより、コイル240から発生した誘導磁場とサセプタ250から発生した熱は、エアギャップを通じて分散するので、遮蔽部270’に到逹する誘導磁場と放熱構造体260に到逹する熱は、いずれも減少しうる。
図6は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部の詳細断面図である。
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置300は、シガレット20の挿入及び抽出如何を感知するシガレット認識センサ380を含んでもよい。
シガレット認識センサ380は、シガレット20が収容空間332に挿入されるか否かを感知することができる。シガレット認識センサ380は、シガレット20の挿入及び抽出によって発生するインダクタンスの変化量を感知することができる。例えば、シガレット認識センサ380は、感知コイル(図示せず)を含み、シガレット20の挿入及び抽出によって可変される周波数値に基づいてインダクタンス出力値を出力することができる。
そのために、シガレット20は、例えば、電磁気誘導体(図示せず、electromagnetic inducer)を含んでもよい。電磁気誘導体は、シガレット認識センサ380のインダクタンスを変化させうる。電磁気誘導体は、渦電流(Eddy current)が誘導される伝導体及び磁束を変化させうる磁性体などを含んでもよい。例えば、電磁気誘導体は、金属物質、マグネチックインク、マグネチックテープなどを含んでもよい。また、電磁気誘導体は、アルミニウムのような金属物質でもある。但し、それに制限されるものではなく、電磁気誘導体は、シガレット認識センサ380のインダクタンスを変化させる物質を制限なしに含んでもよい。
図6に図示されたように、シガレット認識センサ380は、コイル340と遮蔽部370との間に配置される。シガレット認識センサ380は、シガレット20の電磁気誘導体によってシガレット20を認識するので、シガレット認識センサ380が遮蔽部370の外部に配置される場合には、シガレット20の挿入及び抽出如何を感知できないという問題点が発生する。したがって、シガレット認識センサ380は、遮蔽部370の内部、特にコイル340と遮蔽部370との間に配置されるので、シガレット20の挿入及び抽出如何を感知することができる。
制御部は、シガレット認識センサ380のインダクタンスの変化量に基づいてシガレット20の挿入及び抽出如何を判断することができる。
例えば、制御部は、シガレット20の挿入を感知する場合、追加的な外部の入力なしにも、自動的に加熱動作を行うことができる。具体的に、制御部は、シガレット認識センサ380を用いて、シガレット20が挿入されたことを感知すれば、バッテリがコイル340に電力を供給するように制御することができる。コイル340によって誘導磁場が発生することで、サセプタ350が加熱されうる。したがって、サセプタ350によってシガレット20が加熱され、これにより、エアロゾルが発生しうる。
また、制御部は、シガレット20の抽出を感知する場合、追加的な外部入力なしにも、自動的に加熱動作を停止させうる。具体的に、制御部は、シガレット認識センサ380を利用してシガレット20が抽出されたことを感知すれば、バッテリからコイル340に供給される電力を遮断するように制御することができる。
図1ないし図3において、制御器のようにブロックで表示される構成要素、要素、モジュール、またはユニット(現在段落で「構成要素」と称する)の少なくとも1つは、例示的な実施例によって前述したそれぞれの機能を行う多様な個数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェア構造体によっても具現される。例えば、それら構成要素の少なくとも1つは、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御を通じてそれぞれの機能を行うことができるメモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような直接的な回路構造体を用いることができる。また、それら構成要素の少なくとも1つは、特定論理機能を行うための1つ以上の実行可能な命令を含む1つのモジュール、1つのプログラム、またはコードの一部によって特に具現され、1つ以上のマイクロプロセッサまたはその他制御装置によっても実行される。さらに、少なくとも1つのそれら構成要素は、それぞれの機能を行う中央処理装置(CPU)、1つのマイクロプロセッサのようなプロセッサを含むか、それらによっても具現される。そのような構成要素の2以上は、2つ以上の併合された構成要素の機能または全ての動作を遂行する1つの要素としても併合される。また、それら構成要素の少なくとも1つの機能の少なくとも一部は、それら構成要素の他の1つによっても実行される。さらに、前記ブロックダイヤグラムには、バスが図示されていないが、構成要素間の通信がバスを通じて実行されうる。前述した例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサを作動させるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックや処理段階で表示された構成要素は、電子的構成、信号処理及び/または制御、データ処理のような関連技術をいずれも採用可能である。
本実施例と係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態にも具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に開示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。