JP2022522864A - 迅速交換チューブを有する内視鏡 - Google Patents

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Abstract

低侵襲処置または外科的処置のための内視鏡(1)であって、患者の自然開口部または人工的に作られた開口部の中に、遠位端(21)によって挿入するための可撓性管状シャフト(2)と、内視鏡(1)を保持するためのグリップ(3)であって、グリップ(3)の遠位端(31)がシャフト(2)の近位端(29)に取り付けられている、グリップ(3)と、を備え、内視鏡(1)は、外科用器具を内部で導くための、および/またはシャフト(2)の遠位端(21)に水または空気を導くための、または遠位端に吸引を提供するための、少なくとも1つの作業チャネル(50b、50w、50a)を備え、少なくとも1つの溝(4、4’)が、シャフト(2)の外面に方向沿って近位端(22)の近傍から遠位端(21)まで実質的に軸方向に延び、溝(4)は遠位端(21)における凹部(210)で終わり、溝(4、4’)は遠位端(21)における凹部で終わり、少なくとも1つの作業チャネル(50b、50w、50a)は、溝(4’)内に着脱可能に収容された少なくとも1つの中空チューブ(5)によって提供され、中空チューブ(5)のないシャフト(2)の凸閉包(CH)は、中空チューブ(5)を有するシャフトの凸閉包(CH)と同じであり、チューブ(5、5b、5a、5w)は、少なくとも1つの自由部分を有し、溝(4、4’)およびチューブ(5、5b、5a、5w)は、溝内にあるチューブ(5、5b、5a、5w)が、特にシャフト(2)が真っ直ぐに伸びているときに、遊びを有し、溝(4、4’)の内径よりも僅かに小さい外径を有するように、互いに対して寸法設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、患者の低侵襲の検査および外科的処置のための内視鏡に関し、より具体的には、医療処置中に、外科用器具を導くためのまたは水および空気を運ぶためのチャネルを有し、それにより迅速な殺菌および再利用が可能な内視鏡に関する。更には、本発明は、検査または外科手術の前後に、このような内視鏡を(再)使用するために準備する手順について示す。
内視鏡は、患者の空洞内および中空器官内で低侵襲の診断および手術を実施して、手術による外傷およびストレスを最小限に抑えるための器具である。この目的のため、内視鏡は、長く可撓性の環状部材またはシャフトの近位端に取り付けられた保持グリップを備え、環状部材またはシャフトは、患者の皮膚における開口部または小さな切開創の中に挿入するためのものである。挿入を容易にし、患者にとって、外傷および苦痛をできるだけ小さく保つために、シャフトは、滑らかな外部スキンを有し、最小の断面を有するように設計されている。シャフト内部では、光ファイバがシャフトの遠位端に向かって延びて、患者内に光を導き、患者から外に光情報を導き、それにより、外科的処置中に視覚的な診察ならびに視覚的なモニタリングが可能になる。ファイバ光学装置の代替として、観察のために遠位端に組み込まれたカメラチップと、照明のための、LEDのような小型光源とが使用されてもよく、両方ともシャフト内を走る電線により接続されている。
内視鏡の使用中、シャフトをゆっくりと挿入/後退させながら、シャフトの遠位端を適切な方向に曲げることにより、シャフトの遠位端は患者内の所望のスポットに導かれる。シャフトの遠位端(の近く)でのこのような曲げは、シャフト内部を側面に沿って走る機械式(ボーデン)ケーブルまたはワイヤによって制御できる。これらケーブルは、適切な手段、通常は制御ホイール、に接続されている。制御ホイールは、内視鏡のグリップ上に人間工学的に配置されて、内視鏡の直観的で簡単な使用を容易にする。油圧式に作動する内視鏡も知られている。これは、油圧システムを有し、シャフトの遠位端を移動させるための油圧チャネルがシャフト内に組み込まれている。油圧チャネルは、グリップ内の容易に手の届く範囲に配置されたスイッチ、例えばロッカスイッチ、により制御される。
例えば生検のような外科的処置を可能にするために、既知の内視鏡のシャフトは通常、視覚的診察に加えて、その内部で、鉗子、外科用はさみ、またはスリングのようなワイヤ制御される外科用器具を導くための軸方向器具チャネルを有する。このチャネルはまた、作業スポットに水および空気を運ぶこと、または作業スポットに吸引を提供することなどの、他の用途に使用されてもよい。しかしながら、特定の手順を単純化するかまたは更には可能にするために、これら全てを同時に実行できることが望ましい場合が多いので、更なるチャネル、例えば機能ごとの別個のチャネル、または空気吸入および水洗浄のための少なくとも別個のチャネルが存在してもよい。そのとき、これらのチャネルは、器具を導くためおよび/または液体吸引のための作業チャネルとして、または供給チャネルとして、その機能により区別される。
水チャネル内を運ばれる水を使用して、作業スポット、ならびに内視鏡の器具または光学機器を洗浄してもよい。都合よく組み合わされた空気/吸引チャネルからの空気/吸引を使用して、例えば、(一時的に)作業スポットの周囲の空洞または器官を膨張/収縮させて、それらまたは器具を乾燥させ、またはバルーンを膨張させて血管および空洞を長時間にわたって膨張させたまま保つことができる。しかしながら、液体を吸引するには通常、より大きい器具チャネルが使用される。
更なる手段なしでは、少なくとも内視鏡のシャフトが患者の体液と接触することにより汚染される場合があるので、少なくともシャフトの、しかし理想的には内視鏡全体の、完全な洗浄および殺菌が絶対に必要である。しかしながら、必要とされる程度の殺菌は、非常に労働集約的であり、かつ多くの時間を要する。これは、特に、チャネルがシャフト内にある内視鏡にとって当てはまる。なぜなら、これらチャネルは、十分な圧力で一定時間にわたって殺菌流体をポンプ圧送してチャネルに通すことにより洗い流す必要があるからである。殺菌の間、内視鏡は使用できない。経済性の観点から、これは非常に不利である。なぜなら、内視鏡は高価な医療機器であり、その結果、迅速に償却するには、できる限り頻繁に使用することが望ましいからである。
処置の間に、内視鏡の再利用のための準備に費やす時間を減らすために、少なくともシャフトを取り囲む、または更に延びてグリップの一部または全体を取り囲む保護スリーブが知られている。例えば、米国特許第5217001号明細書および国際公開第2004/060149(A1)号は、少なくとも部分的に透明なエンドキャップを備える保護カバーについて開示しており、保護カバーは、シャフトの遠位端と、エンドキャップに取り付けられたシースとの上に押し込まれ、それが、ドーナツ状に巻き上げられた状態から、シャフトに沿って巻き解かれて、シャフト、場合によっては内視鏡のグリップをきつく取り囲む。
類似した内視鏡カバーが、独国特許出願公開第102018110228号明細書においても開示されている。異なる点は、患者内に内視鏡を挿入する前に、2層になったカバーが使用される点であり、追加の外側層が、シャフトの遠位端を越えて延びて、内視鏡のユーザに患者の体液届かないようにする手段、例えば胃内視鏡検査時のマウスピースまたは大腸内視鏡検査時の特別なズボン、の取り付けを可能にすることにより、外部または内視鏡のユーザの汚染を効果的に防止することができる。
これら保護カバーには、エンドキャップに取り付けられた中空チューブが伴い、上述したように、これが器具、水、または空気/吸引のための作業チャネルを提供する。独国特許出願公開第102018110228号明細書の場合のように、それらは、保護用内側カバーとして、内視鏡のシャフトの既存のチャネル内へと挿入され、器具または水、空気、および特に吸引された体液または生物質と、内視鏡との間のバリアとして機能することが意図されているか、または、例えば国際公開第2004/060149(A1)号において提案されているように、チューブは、シャフトに沿ってその外側を走ることが意図されているか、のいずれかである。
前者の場合、不利な点は、比較的弾性がある柔らかいチューブをシャフトの狭いチャネルを通して押し込むことは、内視鏡の準備における困難な、場合により時間を要するステップであるということである。後者の場合、シャフト断面が実効的に増加し、それが、場合によっては患者に生じる苦痛および外傷を増加させ、したがって、内視鏡は低侵襲の器具としての意図した目的に適さなくなる。
更には、内視鏡のシャフト内に一体化された器具チャネルは、シャフトが撓み曲がった場合に、ごく僅かな長さの変化を受けるだけであり、したがってグリップ上の制御装置を使用してシャフトの遠位端を移動させることにより器具に意図せずに作用する力も小さい、という利点を有する。器具チャネルがシャフトの外側に沿って走るチューブにより提供される場合、これはもはや当てはまらず、作業中に外科用器具を適切に細かく作動させる取り扱いがより困難になる。
一方、国際公開第2004/060149(A1)号では、シャフトの外側に沿って走る中空チューブを保持するための溝を提供することにより、断面の増加を軽減することが提案されているが、この教示によると、チューブは、チューブと共にシャフトをきつく覆うシースによってのみ溝内に保持され、したがってこのシースの使用が必要である。また、本文書からは、上述した第2の不利な点がどのように克服され得るかが明らかではない。
米国特許第7762949(B2)号明細書、同第5944654号明細書、同第4616631号明細書、同第6340344(B1)号明細書、および同第4646722号明細書はそれぞれ、その中に可撓性チューブを挿入できる溝を有するシャフトを有する内視鏡を提案している。米国特許第6340344(B1)号明細書では、溝はグリップの側面に沿って継続している。この文献だけが、単純形状へのシャフト断面の完成形の領域中心がチューブ内に位置するが、しかしながら、それにより、挿入状態におけるチューブがこのシャフトの完成形から突出し、その結果、シャフトの有効断面が不利なことに増加するという実施形態を示している。本明細書に示す実施形態の全てについて、チューブはその長さ全体に沿って溝内に強固に保持され、その結果、チューブと溝の内壁との相対的移動は不可能である。
米国特許第6447445(B1)号明細書は、内視鏡の遠位端用のエンドキャップについて示しており、作業チャネルを提供する可撓性チューブが固定構造を有して、制御されていないねじれに対してチューブを固定している。
米国特許第7311659(B2)号明細書は、シャフトの周囲に螺旋状に巻き付いた作業チャネルを有する内視鏡シャフトを提案しており、作業チャネルは、溝内ではなく共通スリーブ内を導かれる。
米国特許第5217001号明細書 国際公開第2004/060149A1号 独国特許出願公開第102018110228号明細書 米国特許第7762949(B2)号明細書 米国特許第5944654号明細書 米国特許第4616631号明細書 米国特許第6340344(B1)号明細書 米国特許第4646722号明細書 米国特許第6340344(B1)号明細書 米国特許第6447445(B1)号明細書 米国特許第7311659(B2)号明細書
したがって、本発明の目的は、少なくとも1つの器具チャネルまたは生検チャネルをシャフト内にそれぞれ有する内視鏡を提供して、上述した不都合を回避する、生検を含む外科的処置を実施することを可能にすることである。特に、内視鏡は、洗浄および殺菌が容易かつ迅速であって、それにより保護カバーを用いることがなくても、再使用のために内視鏡を準備するのに要する時間が低減されなければならず、一方で同時に、内視鏡のシャフトの直径が、既知の内視鏡と比較して大きくなってはならない。更には、シャフトの遠位端を再配置するときに、器具チャネル内に配置される器具の軸方向位置が受ける影響は可能な限り小さくなければならない。溝内へのチューブの挿入を著しくより困難にすることなく、または時間を要することなく、シャフトが曲がったときにチューブが外れることを確実に防止するように、前述した交換可能なチューブを有する内視鏡を改善することが更なる目的である。
解決策として、本発明は、シャフトを有する内視鏡から構成される2部分システムを提案する。シャフトの外側を、十分に深い実質的に軸方向の溝と、可撓性材料から作製された中空の作業チューブおよび/または供給チューブとが走っている。作業または検査の前の準備ステップにおいて、チューブを溝内へと挿入することにより、これらチューブが、器具チャネルもしくは生検チャネル、または水チャネルおよび/または空気/吸引チャネルを提供する。
これらの目的を達成する本発明の一態様は、請求項1に記載の内視鏡である。この内視鏡は、溝内に着脱可能に収容された作業チューブを有し、溝は、遠位端にある凹部または開口部から、少なくとも近位端に近い、シャフトに沿ったある点まで、シャフトの外側に沿って実質的に軸方向に走っている。溝は、シャフト全体に沿ってその遠位端からその近位端まで延びてもよく、更にシャフトの近位端に取り付けられたグリップ内に継ぎ目なしで継続してもよい。
本発明によれば、チューブおよび溝の共通のコースに沿って少なくとも1つの区画が存在し、その区画内では、チューブは溝内で遊びを有し、その結果、チューブは溝の壁に対して、特に軸方向に、しかし溝の(局所的な)長手方向軸の周りのチューブの回転に関しても僅かにシフトし得るように、チューブおよび溝が互いに対して形作られている。
チューブのこのような自由区画は複数あってもよく、自由区画は、内視鏡の使用中には常に生じるシャフトの曲げにより引き起こされる溝長さの変化に良好に適合することを可能にする。
自由区画のうちのそれぞれ1つにおける、チューブと溝(内壁)との間の遊びは、特に、少なくともシャフトが真っ直ぐに伸びている状態において、チューブの断面を溝の断面よりも僅かに小さく寸法設定することにより実現されてもよい。丸い断面を有するチューブにとって、これは、少なくとも部分的に相補的な、U字形またはΩ字形などの形状において、溝の内径よりも小さい外径に同義である。
その自由区画の間にあるチューブ区画が、もし存在する場合は対照的に、チューブの弾性を利用して押し付けられて、または代わりにもしくは加えて、接着力の弱い接着剤により接着されて、溝内に、より強固に着座している。
シャフトの断面を拡大させることを回避するために、中空チューブおよび溝の断面の形状および相対サイズは、中空チューブが挿入されているか否かに関わらず、シャフトの幾何学的な凸閉包または少なくともシャフトの完成形が同じになるようになっている。換言すれば、例えば、チューブを溝の中にできるだけ奥にまたは深く押し込むか差し込むことにより、通常は弾性のあるチューブを、その自然な形状から過度に変形させることなく、シャフトの外側の溝内に適切に収容された場合、チューブは、シャフトの凸閉包を越えて延びることは決してないはずである。
本明細書では用語「凸閉包」は、その通常の数学的幾何学的な意味において、特定の物体を完全に含有する最小の容積として理解される。
本明細書では「完成形」とは、断面を含有する、面積の観点における最小の基本的幾何学的形状に対する断面の想像上の完成形として理解される。本文脈では、楕円形(円を含む)、正多角形(正方形を含む)、および1つの軸に沿った圧縮または伸展によって正多角形から得ることができる全ての形状(これは矩形を含む)が、基本的幾何学的形状と見なされる。
内視鏡の迅速で容易な洗浄および殺菌を促進するために、溝内での鋭い内縁部は回避されている。溝の内部は、溝内に着座されたまたは収容された中空チューブの断面の曲率半径よりも遥かに小さい曲率半径を、いかなる場所においても有するべきではなく、曲率半径は、特に0.1mm以上、理想的には0.5mm以上である。
器具チャネルとして機能するには大き過ぎるチューブを溝が収容しようとする場合、シャフトが撓み曲がったときに、シャフトに対する、より正確にはシャフトの遠位端に対する、チャネル内の器具の軸方向位置の変化ができるだけ小さくなることを確実にするように、溝が構成され寸法決めされてもよい。その目的のために、溝は、実質的にその範囲の全体に沿って、シャフトの伸展/圧縮の消失ライン、すなわち管状シャフトに沿って軸方向に延びるライン、の近くに来るか、または理想的にはその消失ラインを含むべきであり、消失ラインでは、例えば、内視鏡のユーザが、シャフトの遠位端(の曲げ)を制御する制御ワイヤを操作することにより、患者内に挿入している間に、シャフトが撓みまたは曲げに曝された場合、シャフトの材料が伸展されることも圧縮されることもない。
これは、例えば、溝を十分に深くして(その半径方向範囲を参照して)、シャフトの(実際の)断面、またはその断面を含む、面積が最小の基本的幾何学的形状に対する、その断面の(仮想の)完成形、のいずれかの領域の中心の近くに来るか、またはその中心を含むようにすることにより実現できる。シャフトの、ある断面の領域中心の近くに溝が存在する、と考えることができるのは、その断面における両者の距離が、その断面を含む最小円の半径の半分以下の場合である。本文脈では、基本的幾何学的形状として、楕円形(円を含む)、正多角形(正方形を含む)、および1つの軸に沿って正多角形を圧縮または伸展させることにより得ることができる全ての形状(これは矩形を含む)、が考えられる。本発明によるシャフトの断面の一般的な完成形状は、円、または円に近い楕円、すなわち小さな偏心を有する円、である。そのとき、その完成形状の領域中心は、その円または楕円の中心である。
本発明の他の態様は、そのシャフトの外側に沿って走る溝を有する内視鏡に、少なくとも生検または器具チャネルを提供するための、請求項10に記載の可撓性材料から作製された中空チューブである。チューブは、近位端であって、ガイド用または制御用のワイヤの一端に取り付けられた、生検鉗子などの外科用器具を、挿入するための少なくとも開口部が存在する、近位端と、遠位端であって、本発明による内視鏡のシャフトの遠位端にある凹部内に溝が配置される際に用いられる遠位端と、を有する。チューブの遠位端には少なくとも1つの開口部があり、その開口部から、ワイヤ誘導外科用器具が出て患者内の所望の作業スポットに到達することができる。チューブはまた、1つまたは複数の分岐点を備えてもよく、それにより1つ以上の近位端を有してもよい。
チューブは可撓性材料から製造され、その結果、チューブはシャフトと共に曲がることができ、特にチューブの遠位端の再配置が妨げられることはない。合成ゴムまたはPETなどの材料が使用される場合、これは、低い製造コストで大部分の任意の形状にできるので、本発明による中空チューブを、使い捨て可能な単一使用製品と見なすことは経済的に実現可能である。使用後にチューブを消毒する必要がないということにより、本発明による内視鏡を使用または再使用のために準備するのに要する時間を劇的に速めることができる。
チューブは、円形、楕円形、または卵形の断面を有してもよく、この断面は、溝の断面と同じサイズであるか、またはそれよりも僅かに大きい。チューブは単一の部分から構成されてもよいが、互いに平行に走る2つ以上の、特に3つのサブチューブを有してもよい。サブチューブの各々は、円形、楕円形、または一般には卵形の断面を有し、直接、またはチューブと同じ材料で作製された薄いブリッジを介して、互いに接続されている。
非円形の断面を有するチューブ、または複数の部分から構成されるチューブを使用することは、チューブが、同様のまたは実質的に一致する断面を有する非円形の溝内に収容されるまたは着座する場合において、内視鏡の操作中に、特にシャフトが頻繁に曲げられ、その遠位端が異なる方向に曲げられることを伴うシャフトの挿入または再配置の間に、シャフトに対するチューブの角度方向の向きが実質的に固定され変化することができない、という利点を有する。
サブチューブに加えてまたはその代わりに、本発明により提案されるチューブはまた、チューブの中空の内部を、チューブを通る軸方向に、互いに本質的に平行に走る2つ以上、特に3つのチャネルに分割する内壁を有してもよい。
チューブ内の中空部は、ガイドワイヤおよび制御ワイヤに取り付けられる器具が通過できるように十分に広くなければならない。特に、その中空部は、少なくとも約1mmの幅、好ましくは2.5mm~3.6mmの幅でなければならないが、約5mmよりも狭くなくてはならない。したがって、器具チューブは、作業スポットにおいて、水および/または空気/吸引を供給するための供給チューブよりも遥かに大きい内径と大きい内部断面積とをそれぞれ有しなければならない。
本発明による作業チューブおよび/または供給チューブ、特に比較的厚い器具チューブは、ストローにおけるように、柔軟性を改善し、その使用中でのシャフトの曲げおよびねじれに対する良好な長さ補償を確実にするために、ラバーゲイタのようなまたは螺旋チューブのような区画を有し得る、または蛇腹状または螺旋チューブ状に形作られ得る。
チューブの壁は、内部の分割壁を含めて、チューブが、その意図される使用中に、特に、本発明による内視鏡のシャフトの溝内へとチューブを挿入するか差し込む場合に、または器具を中空チューブの中に挿入する場合に、容易に破損したり壊れたりしないことを確実にしながら、可能な限り薄くなければならない。
本発明による内視鏡のシャフトの溝内にチューブを取り付ける前に、最初に、エンドキャップがチューブの遠位端の上に押し込まれてもよい。エンドキャップは、チューブの遠位端を、シャフトの遠位端の凹部または開口部の中にしっかりと保持する機能を有する。代わりにまたは加えて、チューブの遠位端は、取り付け後に、チューブを所定位置に保持する弾性クランプ力を増加させるために、チューブの残りの部分よりも僅かに大きい断面を有してもよい。
本発明による内視鏡を使用のために準備することは、基本的に可撓性中空チューブをシャフトの溝内に取り付けることだけを伴い、したがって、既知の内視鏡保護カバーを取り付けることよりも遥かに時間を要しない。
チューブを取り付ける方法の1つは、チューブの遠位端がシャフトの遠位端と同一平面上になるように、チューブを溝の上に配置することによる。必要に応じて、最初にエンドキャップを取り付けることを忘れず、次いで、チューブがその全範囲に沿って溝内にしっかりと着座するまで、遠位端から始めてシャフトに沿って近位端に向かってチューブを溝の中に押し込む。最後に、チューブの器具チャネルの近位端は、適切な手段により、例えば、チューブの近位端の固定構造を、この目的のためにグリップ上に設けられた取り付けブラケット内に配置することにより、内視鏡のグリップに固定される。同様に、チューブの任意の水チャネルまたは空気/吸引チャネルの近位端は、適切な場所に、例えば水または空気の流れを制御する弁、特に内視鏡のグリップ上に弁のために設けられた取り付けブラケット内に取り付けられた弁に、または、水または空気のそのように制御された流れを供給する装置の出口に、接続される。
器具チャネルが組合せ吸引チャネルとして使用される場合、主チャネルからの分岐の継続部は真空源に接続していなければならない。この継続部には好ましくは制御弁が位置している。この制御弁は、本発明による内視鏡のユーザがグリップから離すことなく吸引処置を制御できるように、理想的に人間工学的に配置された、グリップのシートまたは治具の中に挿入される。
水チャネルまたは空気/吸引チャネルが別個の中空チューブにより供給される場合、これらチャネルは、もし提供されるならば、シャフトの外側に取り付けられた別個の溝であり得る、または、器具チャネルチューブと共に適切な直径/断面の単一の溝内に取り付けられる。
同じまたは異なる患者への作業の間に、再使用のために本発明による内視鏡を準備することは、1つ以上の溝内に収容された1つ以上のチューブを、例えば、チューブのそれぞれの近位端から始めて、溝内のその着座位置からチューブを引き出すことにより取り除くステップを伴う。次いで、チューブは、内視鏡とは別個に洗浄されるか殺菌される、または好ましくは廃棄される、のいずれかである。内視鏡は、いかなる汚染物質も、およびいかなる微生物と細菌も、除去されるかまたは中和されることを確実にするために洗われ殺菌される。これは、鋭い内縁部がない、および好ましくは更に鋭い外縁部がない溝の幾何学的設計によって促進される。殺菌後、内視鏡は、上述したように、新しい作業チューブを取り付けることにより使用のためにセットアップされる。
溝を有するシャフトと、その中に着脱可能に挿入されたチューブとを有する内視鏡から構成される、提案されるシステムの顕著な特徴は、液体を運ぶまたは液体に接触する内部チャネルシステムの全てが省かれること、そして、これらが、洗浄および殺菌のために容易にアクセス可能な外側に再配置されること、である。それでも、シャフト断面の拡大は好都合にも回避され、伸びおよびねじれが作業チャネル内に位置する器具の軸方向位置に及ぼす影響は最小限に抑えられる。
本発明によるシステムの大きな利点は、内視鏡の気密封止された内部に、またはむしろ、そのシャフト内に、いかなるチャネルも、もはや必要ないということである。これは、一方では、洗浄および殺菌の速度を増加させるが、なお更には洗浄および殺菌における衛生上の安全性も改善する。そこに到達して細菌を洗浄することが困難な空間、例えば隠れたチューブ、角、接続部、湾曲部、作業チャネル内部のチューブ表面溝、はもはや存在しない。これにより、本発明による内視鏡を、保護カバーのない交換可能な作業チューブと共に使用することもできる。これにより、2つの連続する検査の間の時間を、汚染保護に関して妥協することなく、大幅に低減することが可能になる。
以下に、本発明の好ましい実施形態について説明する。これら実施形態は、単独で、または明らかに互いに矛盾しない限りは組み合わせて、実現されてもよい。
いくつかの実施形態では、単一の自由区画だけが存在する。そのとき、この自由区画は、好ましくは、内視鏡のグリップとそのシャフトとの間の移行部に、またはシャフトのほぼ中間に位置し、シャフト長さの、好ましくは5%~50%の長さ、特に好ましくは10%~20%の長さを有する。
代わりに、本発明による内視鏡の他の実施形態は、複数の自由区画を有し、これらは好ましくはシャフトに沿って均一に分布し、それぞれが、シャフト長さの、好ましくは2%~20%、特に好ましくは5%~10%を有する。シャフトの遠位端に最も近い自由区画は、この遠位端から、好ましくはその自由区画の長さに等しい距離だけ離れている。
自由区画では、チューブは好ましくは、残りの区画と比較して高い柔軟性を有し、それにより、溝の変形に、特に(局所的な)伸展または圧縮または撓みに、より速やかに適合できる。これは、そこにおける壁厚が薄い、何らかの弾性のあるチューブにより実現され得る。代わりにまたは加えて、より高い弾性(低いヤング率)を有する異なる材料が使用されてもよい。
変形性をより大きくするための、別の、代わりの、または追加の使用可能な解決策は、例えば湾曲したカクテルストローから知られているように、自由区画におけるチューブをラバーゲイタまたは蛇腹のように作ることにより、軸方向に2~3倍に容易に伸展/圧縮できるようにすることである。蛇腹状設計の代わりに、またはそれと組み合わせて、螺旋チューブ状設計を選択することもできる。違いは、蛇腹は、いくつかの連続する、隣接しない円形の狭窄部と肥大部とを有するが、螺旋チューブは、隣接する狭窄部または肥大部がチューブをヘリカル状に取り囲むことにより特徴づけられることである。
更に他の実施形態では、自由領域の長さはシャフト長の100%であり、または代わりに、溝がグリップ内に連続している場合は溝の長さの100%でもある。これは、シャフトまたは溝の長さ全体にわたってチューブが遊びを有し、溝の壁に対して容易に移動できることを意味する。しかしながら、このような構成では、シャフトが曲げられ回転された場合に、遊びに起因してチューブが溝から容易に飛び出ることが問題になり得る。これが検査中に生じると、内視鏡を再び引き抜いて、チューブを正しく再挿入しなければならない。これには、2:1以上の直径-狭窄部比率を有するΩ字形溝を用いて対処できる。
容易に交換可能なままであるはずのチューブを挿入または押圧することを過度に困難にしないように、いくつかの区画においてのみチューブを固定するために、溝のコースにおいて直径と狭窄部との比率を変化させ、比率が大きいものから非常に大きいものを使用することが推奨される。
代わりにまたは加えて、溝または溝の狭窄部の中へと突出する弾性のある保持ウィングを設けることもできる。その弾性により、比較的小さい圧力で、チューブを押し入れたり引っ張り出したりできる。保持ウィングは使用中にアクティブになる。内視鏡は、保持ウィングにより溝内にしっかりと保持される。保持ウィングの利点は、シャフト内に一定の断面を有する溝を作製できることであり、これは、前述した変化する断面を有する溝よりも製造が容易である。
溝の長さが不可避的に変化するにつれてチューブの遠位端が溝の中に滑り込むことを防止するために、滑り止め安全具を設けることが提案される。これは、チューブの遠位端を部分的に取り巻くディスクまたはカラーの形状をとることができる。
本発明による内視鏡のシャフトは単一の溝だけを有してもよく、または、長さ、断面形状、および断面積が同じであるか異なる2つ以上の溝を有してもよい。本発明の内視鏡のいくつかの実施形態では、シャフトは3つの溝を有する。1つは、他の2つより大きくてもよく、特により大きい断面積を有してもよく、器具チャネルを提供する可撓性中空チューブを収容するように機能してもよい。
内視鏡の好ましい実施形態では、中空チューブを収容する溝は、シャフトの遠位端からシャフトの近位端まで全体にわたり走っている。更なる好ましい実施形態では、溝はグリップ内を継ぎ目なしで継続し、好ましくはグリップの上部に沿って走っている。
これはそれほど重要ではないが、洗浄および殺菌の容易さを改善し、更にチューブを溝内に取り付けるときに、比較的薄い壁を有する中空チューブへの損傷を防止するために、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、溝の半径方向外向きの上端部の鋭い外縁部もまた回避され得る。
シャフト内の溝の断面はU字形であってもよく、したがって、内視鏡の洗浄中に、より良好なアクセスが可能になる。代わりにまたは加えて、特にシャフトの移動、撓み、および曲げの際に、溝内でのチューブの保持を強化するために、溝の一部または全ての区画がΩ字形であってもよい。
隆起部-狭窄部比率、すなわち、Ω字形溝の最大幅と最小幅との比率は、チューブを溝内の座面へと差し込むまたは押し込むことを過度に困難にしないように、そして場合によってはチューブを損傷しないように、1.0(U字形の断面に対応する)よりも大幅に大きくするべきではない。また、隆起部-狭窄部比率が大きいほど、洗浄のために溝内部にアクセスすることが困難になる。したがって、本発明によるΩ字形溝の隆起部-狭窄部比率は、好ましくは2.0を超えるべきではなく、理想的には約1.1~1.5の間になければならない。
いくつか実施形態では、溝は、自由領域の外側では、内側におけるよりも大きい隆起部-狭窄部比率を有する。特に、自由領域の外側では、自由領域内では溝に対して移動可能なチューブを、自由領域の外側では確実に固定するために、隆起部-狭窄部比率は2.0以上の値を実現してもよい。
本発明の内視鏡のいくつかの実施形態では、溝は、その範囲に沿って変化する断面積を有してもよい。断面積は、溝の直径または溝幅が変化するという点で、特に、シャフトの遠位端において、または遠位端の近くにおいて、ならびに、好ましくは、少なくとも溝の近位端の近くにおいて、または近位端において小さくなっているという点で、変化し得る。代わりにまたは加えて、断面積は、様々な形状間で断面積が異なるという点で、例えば、溝のいくつかの区画ではΩ字形状であり、他の区画ではU字形状であるという点で、変化してもよい。好ましい実施形態では、溝は例えば少なくとも2つのΩ字形の区画を有し、そのうちの1つはシャフトの遠位端にまたは遠位端の近くにあり、他方は溝の近位端に近接しており、一方で他の区画では溝はU字形である。したがって、Ω字形断面の移動に対する良好な保持性に関する利点が、U字形断面の洗浄に対する改善されたアクセス性と組み合わされる。
良好な保持に対する最適化は、より多くのおよび/またはより長いΩ字形区画を使用することにより実現でき、良好な洗浄性に対する最適化は、より少ないおよび/またはより短いΩ字形区画を使用することにより実現できる。それぞれが2mm~20mm長さを有する2~5個のΩ字形区画を使用することにより、良好な妥協が実現されると考えられる。
好ましくは、チューブおよび溝の断面積は、または実質的に円形のチューブおよび少なくとも部分的に円形の溝の場合はその直径は、チューブが溝内に着座したときにチューブの外面がシャフトの外面と同一平面上になるように同じサイズでなければならない。したがって、数学的に言うと、チューブは、好ましくはシャフトの凸閉包または完成形に接触しなければならない。このように、中にチューブが挿入されたシャフトの外側は可能な限り滑らかであり、それにより内視鏡の挿入が促進され、患者が受ける苦痛は可能な限り小さい。更には、これにより、シャフトに含有される体液および汚染物質が、チューブと溝との間の隙間に入ることが困難になる。
この効果を、なお更に強化するために、中空チューブが、形状およびサイズにおいて溝の断面に可能な限り一致する断面を有するならば、本発明にとって更に好ましい。特に、チューブの断面は、したがって、チューブが溝内に完全に挿入されたときに、チューブを有するシャフトの外形が、許容度の範囲内で、上記で定義したシャフトの凸閉包または完成形に等しくなければならない。
本発明による、中空チューブを収容するためにそのシャフト内に溝を有する内視鏡用と共に使用するチューブの好ましい実施形態は、チューブの内部を2つまたは3つのチャネルに分割する内壁を有する円形断面を有する。1つのより大きいチャネルは、外科用器具用の通路として機能し(器具チャネル)、等しいもしくは同様の直径を有する1つのまたは2つのより小さいチャネルは、水および/または空気を運ぶように機能する(水および空気/吸引チャネル)。
2つまたは3つのチャネルチューブを有する本発明のいくつかの実施形態では、器具チャネルは、Y接合部において他の2つのチャネルから枝分かれし、シャフトの軸方向に対してある角度で走りながら別個の器具チューブとして継続し、そこで、その近位端がグリップに固定される。一方で、他の(2つの)チャネルは、第2の別個のチューブとしてY接続部から続く。この第2の別個のチューブは溝内に収容されてもよく、シャフトの軸方向をたどって継続してもよい。
2つまたは3つのチューブを有する、本発明の他の実施形態では、器具チャネルから分岐するのは水および/または空気/吸引チャネルであり、それは真っ直ぐに継続し、近位端に至るまで溝内に収容されたままである。これら実施形態では、溝がグリップ内を継ぎ目なしで継続し、その近位端まで延びていることが好ましく、そこにおいて、好ましくは、器具チャネルの近位端を固定するための手段が提供される。グリップの遠位端またはシャフトの近位端の領域などにおいて溝に沿った途中で分岐する水および/または空気チャネルは、好ましくはそれぞれ、水および空気/吸引チャネルにおける水および/または空気の流れを制御する弁用の取り付けブラケットに導かれる。
水チャネル内を運ばれる水が、シャフトの遠位端に含まれる光学部品を洗浄することが可能になるように、水チャネルの出口がこれら光学部品に可能な限り近くなるように、遠位端におけるチューブの角度方向の位置合わせがなされているべきである。通常は、このことは、水チャネル出口が、空気/吸引および器具チャネルの他の2つの出口のそれぞれよりも、遠位端の領域の中心に対して半径方向により近い必要があり、したがって、水チャネル出口は、溝の上部開口部から更に離れている必要があることを意味する。しかしながら、マルチチャネルチューブを有する本発明の実施形態であって、水および/または空気チャネルが器具チャネルから分岐し、それが溝に沿って真っ直ぐに継続する場合、この枝分かれの方向は、好ましくは、半径方向上向きに、または接線方向に側部に、例えば空気および/または水の流れを制御するための弁が取り付けられている側部に向かって導かれる。これを促進するために、しかし分岐点周辺において溝内へのチューブの適切で確実な着座について妥協しないように、本発明は、マルチチャネルチューブ内のチャネルが、その遠位端と分岐位置との間において、ある有限の角度で、特に0~180度、より好ましくは20~90度、更により好ましくは30~60度で、互いにねじれていることを提案する。
代わりにまたは加えて、内視鏡の一実施形態では、ねじれのない、またはねじれ角が小さいチューブを使用してもよく、その場合、溝は、少なくともその遠位端とチューブの分岐点との間において、シャフトの外側に螺旋コースを、特に、0~180度、より好ましくは20~90度、更により好ましくは30~60度の角度にわたる螺旋を描いている。
内視鏡のこれらの実施形態では、意図した分岐点は、溝の断面の狭小化または縮小によってマークされ得る。なぜなら、その点から先は、分岐点とシャフトの遠位端との間において器具チューブを溝内に収容する際に、完全なマルチチャネルチューブよりも小さい直径/断面積を有する器具チューブだけを溝内に収容する必要があるからである。
チューブが円形断面を有する場合にも、シャフトの移動時に位置合わせが変化しないことを確実にするために、少なくともチューブの遠位端で、またはその近くで、しかし好ましくはその範囲に沿った第2の場所で、チューブに固定突起、すなわち半径方向の突出部、を設けることが提案される。固定突起は、本発明による内視鏡の溝内にチューブが収容される場合に突起が置かれる点における溝の幅に等しい幅を有するべきである。特にΩ字形またはU字形の溝を有する内視鏡が使用される場合、すなわち、上部の半径方向外向きの側部における狭窄部の有無に関わらず、溝が部分的に円形の断面を有する場合、固定突起の幅は、溝(U字形溝)または狭窄部(Ω字形溝)の開口部の幅に等しいはずである。
内視鏡および交換可能なチューブを備える本発明によるシステムの代替的な好ましい実施形態では、交換可能なチューブは、いくつかの、特に3つまたは4つの、平行な部分チューブまたはサブチューブから構成され、これらは薄いブリッジによって互いに接続されている。ブリッジは、好ましくはサブチューブと同じ(プラスチック)材料から構成され、一体化されている、すなわちサブチューブと共に1つの部品を形成している。本実施形態の利点は、分岐を精密に定められた点に設ける必要がないことである。なぜなら、サブチューブは、いかなる点でも、いかなる領域でも、単にブリッジを切断することにより互いに分離できるからである。これは、使用前の内視鏡の準備時間を測定できるほど増加させることなく、異なる長さ(シャフト長、グリップ長、内視鏡先端からサブチューブの接合点までの距離)を有する内視鏡の使用を大幅に促進する。
3つまたは4つのサブチューブを伴う実施例が特に好ましい。3つのサブチューブを伴う実施形態は、例えば、それが器具チューブとして機能し得るように、十分に大きな直径を有する中心サブチューブを備える。中心が器具部分であるこのチューブを用いて、両側に走る、好ましくは対称に構成された、より小さい直径を有するサブチューブが、薄い、すなわち最大でもサブチューブの壁厚くらいの厚さの材料ブリッジにより接続されている。本明細書では、(圧縮された)空気および水チャネルを提供するために、より小さいサブチューブが使用される。
本実施形態の修正形態では、上下にまたは左右に構成され得る2つの並列の器具チャネルが存在するように、器具チャネルサブチューブを2重にすることもできる。これは、2つの器具を同時に導入して作業することを可能にし、それは、状況によっては作業を加速し、更には、そもそも、そのような作業を可能にさえする。
動作中に内視鏡が適切に使用可能であるように、異なるチャネル、すなわち器具チャネル、水チャネル、および空気/吸引チャネル、の近位端は適切に固定または接続されなければならない。器具チャネルの近位端は、内視鏡のグリップに固定される必要がある一方で、水および空気/吸引チャネルの近位端は、水および空気(加圧または減圧で供給される)の制御された流れの源に接続される必要がある。
器具チャネルの近位端を固定する単純な方法は、それをワイヤまたはコードを使用してグリップに結ぶことである。しかしながら、これは、実施するには非常に確実でも迅速でもない。したがって、本発明により、長方形またはディスク形のブロックなど固着または固定構造として器具チャネルの近位端を形作ること、および、この固着または固定構造をグリップに挿入するための保持凹部を、好ましくは、グリップの上側に設けて、近位端へのアクセスを容易にすること、が提案される。保持凹部は、固定構造の形状に対して相補的な形状を有する中空の内部を有するべきであり、例えば一方が開いていることにより、固定構造の挿入を可能にしなければならない。特に、保持凹部は、互いに平行に向けられた2つの対向するU字形レールから構成されてもよく、その中に、固定構造、特に長方形またはディスク状のブロックが上から摺動してもよい。レール間の距離におけるテーパ、または各レールの幅におけるテーパ、または代わりにもしくは加えて、長方形またはディスクブロックにおけるテーパのいずれか、またはこれら両方が、固定構造を所定位置に保持する弾性クランプ力の漸進的増加を確実にする。
代わりにまたは加えて、固定構造の上端部は、その範囲内に、チューブの軸方向に沿って段部または他の拡大部を有してもよく、それは、より大きいクランプ力を提供するように機能する。固定構造をしっかりと保持する他の方法を、当業者は思い付くであろう。
内視鏡のユーザによる水および/または空気の可制御性は、作業中に弁を、特に、内視鏡のグリップ上に弁のために設けられた取り付けブラケット内に取り付けられた弁を、ユーザの手の届く範囲に置くことにより実現できる。この弁は別個の部品であってもよく、内視鏡の準備中に、この弁に中空チューブの近位端が接続されなければならない。代わりに、準備時間を更に減らすために、本発明は、弁をチューブ内に一体化すること、すなわちチューブ内に弁を事前に取り付けることを提案する。グリップ上への弁の締結を促進するために、少なくとも部分的に弁を弁ブロックで包むことが提案される。例えば、弁ブロックは、チューブと同じ材料から作製され、長方形または円筒形であり、内視鏡のセットアップの間に、グリップ上の適切に形作られた凹部の中へと素早く摺動して入り得る。
好ましい実施形態では、本発明による内視鏡のシャフトの断面は、その長さ全体にわたって少なくとも実質的に鏡面対称であってもよい。特に、それは円形、楕円形、または卵形であってもよい。これら実施形態では、曲げている間に、チューブがシャフトの消失ラインまたは最小伸展/圧縮ラインの近くにあることを確実にするために、器具チャネルを備えるチューブを収容している溝が、シャフトの対称面内に位置していてもよい。
本発明の内視鏡の好ましい実施形態では、シャフトは、従来技術では慣例であるようにプラスチックに入れた金属製の渦巻ばねとして設計されてはおらず、固体材料で作製されている。特に、完全にプラスチック製の軸を使用すると、材料の選択を介して、一方では剛性、他方では柔軟性の間で、より良好な妥協点を見つけることができるという利点がある。組織および器官が偏向するときの抵抗の影響を受けながら、内視鏡が体内に挿入される場合に、内視鏡先端の方向の可制御性を確実にするために、ある程度の剛性が必要である。一方では、損傷の危険性があるので、剛性はもちろん高過ぎてはいけない。しかしながら、成形構造として渦巻ばねを有する通常の内視鏡シャフトの場合、剛性は非常に小さく、患者における所望の手術部位または検査部位に到達することが困難である。
作業チャネルを備える内視鏡に関連する固体材料シャフトの使用は、本発明の範囲内でのみ可能である。なぜなら、固体材料シャフトの作業チャネルは、材料疲労により時間の経過と共に損傷を受け使用不能になるからである。外部から接近可能な、着脱可能な作業チャネルを有する、現在、好都合にも提案している内視鏡により、この制限は克服される。なぜなら、内視鏡の各使用後に、作業チャネルとそれを提供するチューブを交換しなければならないからである。
しかしながら、固体材料のシャフトを、内部ボーデンケーブルシステムを用いる制御と組み合わせることはほとんど不可能である。したがって、液圧制御の油圧ラインを固体材料内に挿入する、またはシャフトの製造プロセスに応じてキャストすることが提案される。作業、すなわち個々のラインに印加される油圧の制御は、ボーデンケーブル制御では慣例的な回転ホイールではなく、グリップ内に人間工学的に好ましい位置に埋め込まれたロッカスイッチにより、基本的に既知の方法でユーザにより実施されることになる。照明および光学モニタリングは、依然として光ファイバまたは電気的に制御される要素(カメラ、LED)のいずれかを用いて実装できる。
代替としてまたは加えて、より大きい幅のチューブを有するU字形溝の場合のように、純粋に弾性力による、または少なくとも部分的もしくは区画的にΩ字形である溝の場合のように、弾性力および/または幾何学的狭窄の組み合わせによる、本発明による内視鏡の溝内でのチューブの保持を確実にするために、弱くて容易に除去可能な接着剤が使用されてもよい。接着剤は、内視鏡の準備中にチューブを溝内に取り付ける時点で塗布されてもよく、または、チューブの製造中に、1つのもしくは少数のスポットに、または溝の内部と接触することになるチューブの表面部分に沿って、事前に塗布されてもよい。
本発明による内視鏡の更に好ましい実施形態では、汚染保護用のカバーまたはスリーブが提供され、これが、内視鏡の使用後の洗浄を更に促進する。単純な実施形態では、本発明によるチューブが挿入される前に、既知の保護カバーが内視鏡シャフト上に引っ張り被せられる。このような保護スリーブは通常、ラテックスまたはニトリルゴムなどの弾性が非常に高い材料で作製され、したがって、チューブが挿入される前は、シャフトの凸閉包にほとんど対応する断面を占める。ここで、本発明によるチューブは、上述したように溝内に挿入され、それにより、スリーブは、押圧されて溝の中に入り、チューブの外面と溝の内壁との間でクランプされる。このクランプは、チューブが溝内に強固に着座している領域ではより強い、すなわちより強力であり、本発明によるチューブの自由領域ではより弱い。
変更形態では、第2の、外側の保護スリーブが、内側スリーブおよびチューブの上に押し込まれ得る。このように、汚染保護は、内視鏡自体のためにだけ実装できるのではなく、内視鏡を引き抜いた後に、内視鏡に付着している体液にオペレータが接触しないように、外側カバーが近位端において適切に拡大され締結されている場合は、オペレータのためにも実装できる。
特に好ましい実施形態では、カバー内にチューブが既に一体化されている保護カバーが使用される。スリーブ上に引っ張り上げる場合、これは、好ましくは、トロイド状に巻き上げられたスリーブがシャフト先端に置かれ、次いでシャフトに沿ってコンドームのように巻き出されるように行われるが、同時にチューブは押圧されて溝の中に入る。これにより、スリーブおよびチューブを同時に取り付けることが可能になり、好都合にも検査のための準備時間が更に減る。
内視鏡の光学部品を妨害しないように、透明材料で作製されたウィンドウがカバーの先端に一体化されている。代わりに、カバーの先端の全てを透明材料で作製することもできる。カバーは、先端の領域では、それほど引っ張られる必要がないので、カバーの他の領域よりも弾性が著しく小さい材料を用いることができる。
本発明による内視鏡の第1の好ましい実施形態のシャフトの遠位端の複数の図であり、単一の深いΩ字形溝が3つのチャネルチューブを収容している。 本発明による内視鏡の第2の好ましい実施形態のシャフトの遠位端の複数の図であり、器具のチャネルチューブを収容する3つの別個の溝を有し、そのうちの1つは、深く緩いΩ字形の溝であり、他の2つは、より小さく、それぞれ、水チャネルチューブと空気チャネルチューブを収容している。 グリップの上面に沿って走る溝を有する、本発明の好ましい実施形態のグリップの概略斜視図であり、グリップは取り付けブラケットを更に有し、取り付けブラケットは、水チャネル、および/または空気/吸引チャネルに取り付けられるかまたはこれらに一体化された弁を取り付けるためのものである。 図3Aに示す本発明による内視鏡の実施形態におけるチャネルの引き回しの概略図であり、水チャネルおよび空気/吸引チャネルが、器具チャネルから分岐して別れ、離れている。 図3Aのグリップと類似であるが、器具のチャネルの近位端を固定するための追加の取り付けブラケットを有する、本発明の更に好ましい実施形態のグリップの概略斜視図である。 図4Aに示す本発明による内視鏡の実施形態におけるチャネルの引き回しの概略図であり、器具チャネルが、水および空気/吸入チャネルから分岐して別れ、離れている。 3部分からなるチューブを使用する、本発明による内視鏡の第3の実施形態のシャフトおよびその遠位端の斜視図である。 薄いブリッジによって互いに平行に走り、互いに取り付けられている3つのサブチューブからなる、本発明によるチューブの遠位端の斜視図である。 図6に示す3部分からなるチューブを使用する、本発明による内視鏡の実施形態の、シャフトの近位端とグリップの遠位端の斜視図であり、器具の分岐点と、水チャネルおよび空気/吸引チャネルを示している。 Aは本発明による内視鏡の更なる実施形態のグリップを通る長手方向の概略断面図であり、器具チャネルは、器具の挿入用の開口部を有する2つの近位端を有する。BはA(また、図9)の実施形態の背面図である。 図4に示す本発明による内視鏡の実施形態のグリップを通る長手方向の概略断面図である。 固体材料のシャフトを有する本発明による内視鏡の一実施形態である。 2つの器具-チューブ-溝を有する、本発明による内視鏡の更なる実施形態の遠位端の正面図である。 ダブル器具チューブを有する4つのサブチューブから構成される、本発明によるチューブの2つの実施形態の断面図である。 2つの器具チャネルを有する本発明による内視鏡の実施形態であって、器具チャネルのアクセス開口部の一方は遠位に配置され、他方は近位にグリップ内に配置されている。 弾性のある保持ウィングを有する、本発明による内視鏡の実施形態の遠位シャフト端部を2つの部分図で示す。 内部仕切りを有する本発明によるチューブの遠位端の図であり、実施形態では、滑り防止具としてのディスク形の部分は、滑り戻り防止具がない実施形態と比較して厚い。 本発明によるチューブの遠位端の2つの図であり、実施形態において内部仕切りを有し、固定突起と組み合わせた滑り戻り防止具としてプラスチックディスクを有する。 本発明による内視鏡の油圧作動する実施形態の斜視図である。 本発明による内視鏡と共に使用される、一体化されたチューブを有する汚染保護カバーの前面図である。 図17Aのカバーを切断して開いた斜視である。 本発明による内視鏡の好ましい実施形態の遠位シャフト端部を通る断面図を示し、この上を図17Aおよび図17Bのカバーが引き込まれる。 図17Cの本発明による内視鏡の好ましい実施形態の遠位シャフト端部を通る断面図であるが、2つのカバーが重ねられてシャフトを覆って引かれており、別のチューブが、カバーの間に挟まれて、シャフトの溝の中に挿入されている。
以下では、本発明の内視鏡の好ましい実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。これらの実施形態は、単に本発明の主題を例示することのみを意図しており、限定することは意図していない。特徴は修正されてもよく、様々な実施形態との関連で示される特徴は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく組み合わされてもよい。
図面では、同じ参照番号は、異なる実施形態において対応する機能または意味を表すためにも使用される。
本発明の内視鏡の第1の好ましい実施形態を図1に示し、その実施形態のシャフトの遠位端の4つの異なる図を示す。
(部分)図1Aは、シャフト2の遠位端21の正面図を示す。中空チューブ5を収容している溝4の遠位端41が見える。この実施形態では、遠位端は、チューブを3つのチャネルに更に分割する内壁52を有する。3つのチャネルは、1つのより大きい器具チャネル50bと、2つのより小さいチャネルである。小さいチャネルは、空気を運ぶまたは吸引を提供するように機能する1つのチャネル50aと、水を運ぶ1つのチャネル50wである。実質的に円形のチューブ5の、外側における角度方向の位置合わせは、内視鏡の使用中に、チューブを洗浄することが可能なように、水チャネル50wの出口が光学レンズ215に最も近いようになっている。遠位端21は、シャフト2を撓ませることおよび回転させることにより適切な位置に移動されることを想定すれば、水チャネル50wの出口から流出する水を使用して、溝4と光学レンズ215とを接続する対称線のいずれの側に構成された光ポート214も洗浄することもできる。シャフト、特にその遠位端21に近接したシャフトの区画が、撓み曲がっていた場合であっても、突起51のおかげで、チューブ5の遠位端の角度方向の適切な位置合わせが維持され、チューブ5の回転が効果的に防止される。
この突起51は、本発明の本実施形態のシャフト2の遠位端21の斜視図を示す部分図B~Dでも見ることができる。
シャフト2および溝4の断面形状およびサイズ、特に溝4の半径方向範囲または深さは、部分図Aで最もよく分かる。ここには、円Cならびに凸閉包CHに対する断面の完成形も示される。明らかなように、円Cの領域中心CoAは、溝4内に、したがってチューブ5内に位置する。このことは、図では、厳密には遠位端についてだけ見ることができるが、実質的にはシャフト2に沿った溝4の範囲全体に当てはまる。ここでは、凸閉包CHの領域中心は示されていないが、位置CoAに非常に近く、そして溝4にも近接し、または更には溝に含まれる。溝4のこの構成および寸法決めにより、シャフトの伸展および圧縮が消失するラインを有することが確実になる。このことは、外科的処置中に、シャフト2が曲げられ撓められた場合に、器具チャネル内に挿入されるいかなる器具の軸方向位置も影響を受けないまたは実質的に影響を受けないという利点を有する。
本実施形態における溝4は、チューブ5を溝4内でその座面に保持するために、少なくともその遠位端41の近傍ではΩ字形である。ユーザにとってチューブの取り付けを過度に困難にしないように、または場合によってはチューブを損傷しないように、適度な隆起部-狭窄部比率として1.3を選んだ。しかしながら、1.1~1.5のいかなる値も同様に好ましい。
溝4は、丸みを帯びた外縁部45を有する。これは、取り付け時に、可撓性を有するチューブ5が、場合によっては損傷することを防止するためであり、また、鋭い縁部は直ぐに衝撃を受け傷が付いて細菌および微生物の住処となり、清浄性が低下するからである。洗浄および殺菌を促進する目的のために、鋭い内縁部も回避されている。洗浄器具の洗浄ブラシおよびノズルへのアクセスが良好となるように、溝4の幅は十分に大きくなっている。
ここでの、および以下の他の実施形態でのシャフト2と遠位端21は、鏡面対称性を有するように示されるが、一般的にはその必要はない。本発明の精神から逸脱しない範囲で、非対称形状を使用してもよい。しかしながら、対称形状は製造がより容易な場合があり、また内視鏡のユーザがガイドを制御するにはより直接的であり得る。
図2の4つの部分図は、本発明の第2の好ましい実施形態のシャフトの遠位端を示す。
部分図Aは、再び正面図を示し、部分図B~Dは、3つの異なる角度から見た斜視図を示す。
この実施形態では、シャフト2内には3つの溝がある。1つの大きい溝4は、チューブ5bを収容して器具チャネル50bを提供し、2つのより小さい溝4’はそれぞれ、空気/吸引チャネル50aおよび水チャネル50wを提供するためのチューブ5aおよび5wを収容している。全てのチューブが、円形断面を有する。溝4および4’はΩ字形の断面を有して、例えば、チューブ5b、5a、および5wを長手方向に溝内へと差し込むまたは押し込むことにより、取り付けた後に、それらの適切な保持を確実にする。ここでは、1.2という隆起部-狭窄部比率が示され、これにより、内視鏡の使用前の内視鏡の設定中に、幾分小さいがそれでも十分なチューブの保持と容易な取り付けがもたらされ、また、内視鏡の使用後の洗浄および殺菌中に、溝4、4’の内壁へのアクセスが容易なことに起因して、簡単な洗浄がもたらされる。
本実施形態のシャフト2の完成形状は、図1の第1の実施形態と同様に、ここでも円Cである。この円Cの中心領域CoAは、器具チャネルチューブ5bを器具チャネル50bと共に収容している主溝4内に含まれないが、点CoAが、溝4の最も近い位置から円Cの半径の半分未満の距離にあるという点で、CoAは依然としてその主溝4に近接している。したがって、溝4および器具チャネルチューブ5bが受ける伸展/圧縮は依然として十分に小さく、シャフト2の撓みおよび曲げの間に器具チャネルチューブ5bによりもたらされる、器具チャネル50b内に挿入された器具の望ましくない軸方向移動は、依然として許容可能である。
第1の実施形態と同様に、水チャネル50w内を運ばれる水は、光学レンズ215を洗浄するために使用されてもよい。しかしながら、光ポート214のうちの1つだけが容易に洗浄される場合がある一方で、水チャネル出口50wとは直径方向のほぼ反対側にある、中央領域CoAの向こう側に位置する他の光ポートに届くのはより困難である。
同じく、図1の第1の実施形態と同様に、溝4の外縁部45は丸みを帯びており、鋭い内縁部は回避され、溝4の幅は、洗浄および殺菌中に良好なアクセスを提供するように十分に大きくなっている。
図3および図4の両方において、それぞれの部分図Aは、本発明による内視鏡の、類似しているが僅かに異なる2つの実施形態のグリップとシャフトの近位端とを示す。
両方に共通するのは、シャフト2の遠位端の曲げ方向を制御するための制御ホイール35を有するグリップ3の形状であり、制御ホイール35はグリップ3の右側に構成されている。また、両方の実施形態において、シャフト2の外側にある溝4は、グリップ3の近位端39までグリップ3の上側を継ぎ目なしで継続している。作業中に、すなわちシャフト2の撓みおよび曲げを伴う移動中に、中空チューブ5が外れないように、中空チューブ5が溝4内に着座している。グリップ3の近位端39の近くには、サブフィンガーBからの弁または弁ブロック53a、53wを、上部からブラケットの中に挿入し、スライドさせて降ろして完全挿入位置へと入れることにより取り付けるための保持凹部33aおよび33wがある。溝4は、軸方向に面する、保持凹部の面のそれぞれにあるスリットにより、取り付けブラケット33a、33wを通って真っ直ぐに走っている。
図4および図3に示す2つの実施形態は、器具チャネル50bの開放された近位端59bの位置決めにおいてだけ異なる。図3の実施形態では、器具チャネルは、グリップ3の近位端39まで延びており、したがって、弁用の取り付けブラケット33a、33wの背後に存在する一方で、図4の実施形態は、器具チャネル50bの近位端59bを保持するための保持凹部33bを有する。保持凹部は、その近位端39から見てグリップ3の遠位端に向かう方向に位置する(図4A参照)。
近位端のこの異なる位置決めにより、(部分)図3Bおよび図4Bに示される各場合において、中空チューブ5の異なる配置が必要となる。図3Bに示すように、器具挿入を可能にするための開口部を有する、器具チャネル50bの近位端59bが、グリップ3の近位端39に配置される実施形態では、水および/または空気/吸引チャネルは、これまでは、断面図および図1でも示すようにマルチチャネルチューブ内で器具チャネル50bと結合されていたが、弁ブロック53a、53wの前でY接合部55においてチューブ5から分岐している。この位置から、器具チャネル50bと、水チャネル50wおよび空気/吸引チャネル50aとは、別個のチューブ5b、5awで走り、チューブ5b、5awは両方とも、グリップのほとんど近位端39に至るまで溝4内に収容されている。Y接合部55は、チューブ5bとチューブ5awの両方を溝4内で引き回すことを容易にするために、チューブ5bとチューブ5awとに接続する分岐の間に約15度以下の小さい角度を有する。
水および空気チャネルが器具チャネルから分岐することを可能にするために、(部分)図3Bの2つの部分図から分かるように、水および空気チャネルは器具ダクトの周りを巻いている。右側は、溝内での角度固定のための固定突起51が成形されているチューブ5の遠位端の正面図を示す。水チャネル50wおよび空気チャネル50aの出口開口部は溝の底部に構成されている。チューブのコースにおいて、水および空気ダクトは器具ダクトの周りを巻いていて、その結果、接合部55の前方の領域におけるチューブを通る断面を見ることができること示す左の部分図におけるように、器具ダクトが停止するようになる器具ダクト上部の接合部55の領域にある。チューブの遠位端と接合部55との間のねじれ角は、約120度であり、0~180度のねじれ角が通常は可能であるが、30~150度の角度、特に60~120度の角度が好ましい。
図4の実施形態では、すなわち、その挿入開口部を有する器具チャネル50bの近位端が、グリップ3の前に、すなわちグリップ3の遠位端31の方に位置する場合、近位端59bが取り付けブラケット33b内に挿入される場合に、挿入開口部へのアクセスを容易にするために、器具チャネル50bは、Y接合部56において、約30度の著しく大きい角度を有する別個のチューブ5bとして分岐する。
両方の実施形態において、器具チャネルチューブ5bの近位端59bは固定構造を備える。固定構造は、適切に形作られた取り付けブラケット(取り付けブラケット33bは図4Aに示されるが、図3Aには示されない)内に固定構造を挿入することにより、近位端59bの取り扱いおよび固定を単純化するように機能する。本明細書に示す固定構造の2つの形状、すなわち、図3Bにおけるディスク状の固定構造53b、および図4Bにおける正方形の断面を有する長方形の固定構造53b’は多数の想定される変形形態のうちの2つに過ぎず、これら変形形態の全てが本発明の範囲内で実現され得る。
図3の実施形態の主要な利点は、器具チャネル50bが、いかなる鋭い曲がりもなく端から端まで内視鏡全体に沿って真っ直ぐに走り、それにより、器具チャネル50b内に挿入された器具ワイヤの摩擦を低く維持し、したがって、器具の挿入と移動、および正確な位置決めを促進するということである。図4の実施形態では、Y接合部56が、摩擦力を増加させるより鋭い曲げを導入するが、この実施形態は、器具チャネル50bを全体的により短くするという利点を有し、これにより、曲げによって増加した摩擦は幾らか相殺される。更には、近位端は、より人間工学的に配置される。なぜなら、取り付けブラケット33bの位置は、器具チャネル50bの挿入開口部が図3の実施形態のように配置されたグリップ3の近位端39よりも、内視鏡を把持するユーザが器具(ワイヤ)を挿入する間に、到達することがより容易だからである。
図5~図7は、本の発明による内視鏡の第3の好ましい実施形態を表す。(部分)図5Aはシャフト2を示し、部分図5Bは、その遠位端21の拡大図を示す。
図5Bで最もよく分かるように、本実施形態における溝4の断面は、他の実施形態とは異なりU字形でもΩ字形でもないが、大まかにT字形であり、本実施形態では、各々が1つの作業チャネルを提供する3つのサブチューブ5b’、5a’、5w’から構成されるチューブ5の断面に一致する。最大のサブチューブ5b’は器具チャネル50bを形成するように機能し、2つのより小さいサブチューブはそれぞれ、水チャネル50w、および空気/吸引チャネル50aとして機能する。鏡面対称性の三角形パターンで構成される3つのサブチューブ5b’、5a’、および5w’は、互いに平行に一定距離を空けて走っており、2つのより小さい直径のサブチューブ5a’と5w’は、チューブ自体と同じ材料の薄いブリッジ54により、より大きいサブチューブ5b’に接続されている。
図5Bに示すように、チューブ5の遠位端は、溝4の遠位端41によりシャフト2の遠位端21に形成される凹部内に、エンドキャップ57によってしっかりと保持されており、エンドキャップは、チューブ5を溝4内に取り付ける前に、チューブ5の遠位端の上に押し込まれる。溝4は、洗浄および殺菌の目的で容易にアクセスすることが可能なように、その範囲全体に沿って十分に大きい幅をする。これらの調整動作を更に容易にするために、他の2つの実施形態と同様に、鋭い内縁部は回避され、外縁部45は丸を帯びるようにされている。後者はまた、マルチパート中空チューブ5が、取り付け中に過失により切断または破損されないように保護することにも役立つ。
本実施形態でも、シャフト2は、溝を除いて、円形の断面を有する。より正確には、断面の完成形(上記で定義した)は円形である。内視鏡シャフトの断面としては、一般に円形が好ましい形状である。なぜなら、円形は、所与の円周に対して面積を最大化し、したがって、内視鏡の挿入により引き起こされる患者の不快感および痛みを最小化するからである。溝は、シャフトの断面またはその断面の完成形の領域の中心まで至る深さを有する。
マルチパートチューブ5の形作りに起因して、そのチューブを溝4内に取り付けることは、図1および図2の他の2つの実施形態の場合に、簡単で迅速であり、したがって推奨される取り付け方法と同様に、チューブを溝の上部に平行に配置し、次いで半径方向に力を印加することによりチューブを溝内のその座面へと押し込み、シャフトに沿った長さ方向に区画ごとに進めることにより実現できるが、これは困難を伴ってのみ、かつチューブ5の大きな変形を伴ってのみ可能である。代わりに、本実施形態のチューブ5は、遠位端から軸方向に溝内へと押し込まれることが最良である。これを容易にするために、隙間を残すために、その断面サイズは溝4の断面サイズよりも小さく選ばれる。なぜなら、そうしなければ、チューブ5の外側と溝4の壁との間の摩擦が、迅速で単純な取り付けを妨げることになるからである。この隙間に起因して、チューブ5の遠位端を凹部内に確実に着座させることがもはや保証されないので、エンドキャップ53bが提供される。
図7は、部分図7Aとその拡大図7Bにおいて、グリップ3の遠位端31に取り付けられている、シャフト2の近位端29を示す。チューブ5のこの3部品構成の利点は、図7Aおよび図7Bを参照すると明らかになる。サブチューブ5a’および5w’は、いかなる所望の場所においてもチューブ5b’から容易に分離できるので、チューブ5の遠位端から厳密に正しい距離にて、特定の厳密な角度を有する何らかのY接合部を提供する必要がない。その代わりに、サブチューブを接続する薄いブリッジ54を切断し、サブチューブを所望の点で、例えばグリップ3内の凹状の分離ゾーン37内で、単純に引き離すことができる。本実施形態は、この目的で提供される。そして、サブチューブは、対応する適切な固定/取り付け位置に固定されるかまたは取り付けられる。すなわち、器具チャネルチューブ5b’は、例えば図3および図4におけるような取り付けブラケット内でグリップに固定される。水および空気/吸引チャネルチューブ5w’、5a’は、グリップ上の弁に、または制御された水または空気の流れのいくつかの他のソースに取り付けられる。
図8は、本発明による内視鏡の更なる実施形態のグリップを通る長手方向の概略断面図を示し、この断面図は、図3および図4の実施形態の要素を組み合わせ、更にグリップ内部で個々のチューブの正確なコースを表している。
本実施形態では、ここでは示されない、本発明による溝もまた、グリップ3内を継ぎ目なく継続している。溝は、光ファイバまたは電気ケーブル36の真上上を走り、グリップ3およびシャフト2を通り、シャフトの遠位端にある光学要素(レンズ、光出力、またはカメラチップおよびLED)に至る。溝内に挿入されるチューブ5は、組合せ器具および吸引チャネル50b、水チャネル50w、および空気チャネル50aを備える。器具チャネル50bのコースは複数回、分岐する。第1のY字形分岐56はグリップ3の遠位端31の領域に位置する。そこで分岐した分岐5b1は、グリップの上側にある第1の保持構造33b1内に着脱可能に取り付けられた第1の近位端59b1に至る。この分岐は、チューブ5のコースに対して約30度の比較的大きい角度で分岐する。組合せ吸引および器具チャネルの第2の分岐5b2は、溝内を接合部55まで継続する。そこで、器具チャネル50bは第3の分岐と第4の分岐とに再び分割される。第3の分岐5b3は、グリップ3の近位端39におけるホルダー33b2内に着脱可能に固定された第2の近位端59b2に至る。器具チャネルの第4の分岐5b4は、空気チャネル50aおよび水チャネル50wと共に、グリップ3の上側のホルダー33awおよび33s内に設けられた弁ブロック53aw、53s内の弁に導かれる。そこに吸引を生成するために、弁53bを用いて器具チャネル50b内に低圧が制御可能に作られてもよい。そのために、第4の分岐5b4の近位端5(図示せず)が真空源に接続されていなければならない。同様に、組合せ弁50awから出てくる水チャネル50wおよび空気チャネル50aの開放端は、それぞれ水リンスおよび通気の制御のための水および圧縮空気の対応するソースに接続されなければならない。(部分)図8Aの右部分で分かるように、水および空気チャネルは、グリップ3の近位端39において下方へ曲がっている溝4の広がっている部分で、独立サブチューブ5b4、5a、および5wとして、弁53aw、53bの後に継続している。これは、内視鏡の移動制限およびそのユーザの活動制限を、可能な限り小さくすることを意味する。グリップの近位端39における溝4のサイズおよびコースは、(部分)図8Bの内視鏡の概略背面図にも示される。
図9は、図4の本発明による内視鏡の実施形態のグリップ内のチューブまたは水チャネルのコースをより詳細に示す。これは図8の実施形態のそれに概ね対応するが、異なるのは、器具チューブ内に第2の分岐がなく、したがって器具チューブ5bの第2の分岐5b2は、第1の分岐56の後に、水供給チューブ5wおよび(圧縮)空気チューブ5aと共に溝4内を継続し、グリップ3上のホルダー内の弁ブロックに直接導かれることであり、より正確に言うと、器具チューブ5b2の第2の分岐の場合、吸引弁53sに導かれることである。図8Bの内視鏡グリップの背面図は、図9の実施形態にも転写され得る。
図10は、2つの部分図10Aおよび10Bにおいて、固体材料のシャフトを有する本発明による内視鏡の一実施形態を示す。
(部分)図10Aの上部は、本発明に特徴的な深い溝4を有するシャフト2を示す。溝はシャフト2の外側にあり、シャフト2の遠位端の凹部41で終わる。シャフトはまた、光学的観察手段215および照射手段214を収容している。
図10Aの下部は、上述した切断面の断面を示す。図示するように、シャフト2は固体材料で作製される。シャフト内には、油圧ライン37と、光学または照明部品214、215を制御するための制御ライン36を有するチャネルとが埋め込まれている。固体材料は、好ましくは、患者の組織の抵抗を受けたとしても、内視鏡先端21の良好な位置決めを可能にするように十分に硬いが、同時に、患者の組織への損傷を排除するために十分な可撓性を有する。
(部分)図10Bは、中実のシャフトと、図10Aのような液圧制御部とを有する内視鏡のグリップ3の実施形態を示す。溝4、グリップ31の長さ全体にわたって継続するHaltestruk15、グリップの遠位端31の近くの保持構造33b、吸引弁ブロック53s、組み合わされた水および空気弁ブロック53aw、器具開口部59b、ならびにサブチューブ5b、5aおよび5wは、それぞれ図4および9の実施形態から既知である。本実施形態の違いは、制御ホイールの代わりに、シャフト2の曲げを制御するためにトグルまたはロッカスイッチ38が使用されることである。内視鏡オペレータは、ロッカスイッチ38を使用して、油圧ライン37に印加される圧力を制御できる。シャフト2の曲がりは、油圧ライン37間の圧力差から生じる。
図11は、本発明による実施形態の内視鏡先端の前面図を示し、ここではシャフトは、器具チューブを受け入れるための2つの溝を有する。
図1および図2の実施形態と同様に、内視鏡シャフトの遠位端21は、2つの横に構成された光出力214を有する中央に構成された光学レンズ215を有する。光出力214と整列するラインには、利用可能な水および(圧縮空気チューブ)をそれぞれ受け入れるための、より小さい直径の2つのU字形溝4’がある。溝4’により定義される平面の上方および下方に、Ω形の溝4が鏡面対称に構成されており、これらはそれぞれ、器具チューブを受け入れることができるように十分に大きい。その結果、本実施形態による内視鏡内で、2つの器具を同時に使用できる。したがって、両手で操作することが可能であり、これは、いくつかの検査および処置における簡略化または加速を意味し得る。2つの比較的深い溝4にも関わらず、依然として、光学部品215および光出力214のために、ならびにシャフトの移動を可能にするボーデンケーブルまたは油圧ラインの制御のために、十分な空間を得るために、本実施形態におけるシャフトは、僅かに楕円形の輪郭または僅かに楕円形の完成形Cを有し、大きい長半径が深い溝の方向を指している。
類似の目的が、図12に示す、いくつかのサブチューブから構成される実施形態により追求される。図12Aおよび図12Bによる変形形態の両方において、チューブ5は、4つのサブチューブ、すなわち2つのより小さい供給チューブ5a’、5w’、および2つのより大きい作業チューブ5b、から構成されている。
(部分)図12Aでは、サブチューブは、ほぼ逆T字形で構成され、2つの作業チューブまたは器具チューブ5b’を有し、これが器具または吸引用のチャネル50bを提供し、中央において互いに上下に延び、薄いブリッジ54で互いに接続されている。空気チャネル50aまたは水チャネル50wを有する、より小さいチューブ5a’および5w’は下側のサブチューブ5b’の横に延び、材料ブリッジ54を介してこれに接続している。
(部分)図12Bでは、器具または吸引用のチャネル50bを提供する2つの作業チューブまたは器具チューブ5bが、互いに横並びで構成されている。これら両方に、より小さい供給チューブが横方向に下方にずれて接続し、ブリッジ54を介して、左には空気ダクト50aを有する空気チューブ5a’が、右には水ダクト50wを有する水チューブ5w’が接続されている。相補的な形の溝を有する内視鏡において使用される場合、チューブの両方の実施形態は2つの器具の同時使用を可能にする。
ダブル器具チューブを有する、本発明による内視鏡の実施形態では、器具をそれぞれのチャネル内に互いに独立して挿入することが可能となるように、近位における2つのアクセスも、それに応じて必要である。これらのアクセスは、両方ともグリップの遠位端に設けること、または5の両方をグリップの近位端に設け対応する保持構造内に固定することのいずれかが可能である。代わりに、図8に示すように、アクセスの1つをグリップ上の遠位に固定し、他方をグリップ上の近位に固定できる。すなわち、図11による内視鏡シャフトの実施形態を、図8によるグリップの実施形態と組み合わせることができる。
ダブル器具チャネルを有する本実施形態においてさえ、単一の吸引弁だけを提供し続けること、すなわち吸引チャネルとして器具チャネルのうちの1つだけを使用することが基本的に十分である。しかしながら、生検鉗子などの器具を繰り返し通過させた場合に、通常は1つのアクセス開口部がグリップ内で遠位に固定されていて、吸引チャネル用には設定されていないチャネルが不純物で詰まり、手術部位において圧力が増加すると、不純物がアクセス開口部から溢れ出て内視鏡の外側を汚染し得ることを防止するために、2つの器具チャネルを、開いた短距離の接続部を介して互いに流体連通させることが提案される。この接続は、好ましくはグリップの領域において、できるだけ近位に設けられる。このような開いた接続部を確立することにより、いわば、第2の生検チャネルもまた自動的に吸引され、したがって汚染のない状態が維持される。ダブル器具チャネルを有する、本発明による内視鏡の変形形態が図13に示される。
図は上部溝4を有するグリップ3を示し、上部溝内では、4つのサブチューブ、すなわち第1の器具チューブ5b1、第2の器具チューブ5b2、圧縮空気チューブ5a、および水チューブ5w、から構成される交換可能なチューブ5が走っている。アクセス開口59b1を有する、第1の器具チューブ5b1の近位端は、グリップ3の遠位領域31におけるホルダー33b1に固定されている。吸引のためにも使用される第2の器具チューブ5b2は、溝4内を導かれて吸引弁53sを越えてグリップの近位端に至る。第2の器具チューブへのアクセス開口部59b2は固定されている。第2の器具チューブの分岐5b22は、接合部55から真空源との接続部まで継続する。水チューブ5wおよび空気チューブ5aは、組合せ弁53awを介してグリップ3の近位端39まで延び、そこで溝4および内視鏡1を出て、それぞれの接続部へと継続する。
下部の部分図は、遠位のグリップ端部31の拡大断面図を示し、アクセス開口部59b1を有する、第1の器具チャネル5b1の近位端の、固定構造58を固定するための保持構造33b1が溝4の上方にある。短い開いた接続部5s12が、2つの器具チャネル5b1と5b2との間の流体連通を確実にするので、吸引弁に直接接続されていない第1の器具チャネル5b1もまた、吸引され汚染がない状態のままである。
図示されるのは制御ホイール35を有する内視鏡であるが、制御のタイプは溝およびチューブの設計にはほとんど依存せず、例えば、液圧制御との互換性も有する。
図14では、本発明による内視鏡の2つの実施形態の図が2つの部分図で示される。図では、チューブは、弾性のある保持ウィングにより、少なくともシャフトの遠位端の領域において溝内に保持される。
部分図Aは、チューブのない正面図を示すが、部分図Bは、溝4にチューブ5が挿入されている立面斜視図を示す。
保持ウィング49は、形状を有する溝4の狭窄部の中に突出している。矢印で示すように、保持ウィング49は、例えばゴムで作製されていて、弾性を有し、したがって、チューブが溝4内に挿入されるとき、および溝4から取り外されるときに譲ることができる。部分図Bで分かるように、保持ウィング49は、軸方向にずらして構成されている。先頭の保持ウィング49は、シャフト2の遠位端を形成するキャップの直ぐ後ろに取り付けられている。
チューブ5の遠位端は、主に光学部品215および照明214に対する水チャネルの相対的な位置合わせを固定するために、固定突起51により、溝に対して回転することが防止されている。
図15Aの上部の部分図は、本発明による可撓性チューブの実施形態の2つの5の図を示す。このチューブは、ビードのような環状の肉厚部を有し、シャフトが曲げられた場合に内視鏡シャフト内の溝の長さが変化した場合に、シャフト端部が後ろに摺動しないようにする滑り戻り防止具を形成する。比較として、下部の部分図は滑り止め防止具がないチューブを示す。
環状の肉厚部51’は、チューブ5の遠位端と一体であり、分割壁52を含めて、チューブの他の部分と同じ材料から構成されている。分割壁は、既に上述した形で、チューブの内部を3つの平行なチャネルに分割する。すなわち、作業チャネル50b、水チャネル50wに分割し、空気吸入チャネル50aに分割する。
図15Bでは、チューブの遠位端の実施形態が示される。図では、環状プラスチックディスクにより滑り止め装置が形成され、これはチューブ5の遠位端に取り付けられる、例えば接着または溶接される。加えて、同じプラスチック材料で作製されている隆起部52もまたディスク51’に一体化されて、固定突起52として機能する。
図16は、図10Bの本発明による内視鏡の、油圧作動する実施形態の更なる斜視図を示す。内視鏡1はシャフト2を有し、シャフトは、シャフトの近位端29を介してグリップ部分3の遠位端31に合体する。グリップ部分31の遠位端において、生検のためのアクセス用の固定構造33b1が形成されている。本発明によれば、溝4内には、複数の作業チャネルを備えるチューブ5が挿入され、溝内には、チューブが遊びを有する少なくとも1つの自由区画が存在し、その結果、チューブは溝の壁に対して僅かに軸方向に移動でき、更に接線方向にもねじれることができる。溝4は、上側にあるシャフトの遠位端(見えない)から、シャフト2全体を通って走り、グリップ部分3内に継続し、グリップ39の近位端に至る。グリップ端39は下向きに導かれる。吸引、水および空気(サブ)チューブは、グリップ39の背後にある溝を介して下向きに導かれる。
空気弁および水弁53を有し吸引弁を有する一体化された弁ブロック53awは、チューブ5に組み込まれ、内視鏡の上側5にある相補的なホルダー内に挿入される。
シャフト2の曲げを制御するために、2つのロッカスイッチ38がグリップの側面に構成され、それを用いて、ユーザがシャフト2の曲げを、左右方向に、そして他方を用いて垂直上下方向に制御できる。グリップ3内に一体化された油圧システムには、接続ケーブル101を介してプロセッサ100から電気エネルギーが供給される。
本実施形態の大きな利点は、その取り扱いが簡単なことである。これまでは、内視鏡に供給コードを設け、供給コード内では、内視鏡シャフトから出る、水、空気および吸引用の比較的固いチャネルが組み合わされていることが慣例であった。これらは、着脱可能な使い捨てチューブとして設計されておらず、装置に恒久的に接続される。固い供給コードは、従来の内視鏡の使用を非常に扱いにくくした。現在、1つだけの可撓性接続ケーブル101が電力供給ユニット100に接続しているので、グリップの近位端において内視鏡1からそれぞれの供給ユニットに別個に引き回されているチューブ5は可撓性である。
本明細書ではロッカスイッチ38が通常の回転ホイールを置き換えているので、内視鏡グリップの表面の消毒も著しく単純化される。
図17A~図17Cは、本発明による内視鏡の更なる好ましい実施形態を表し、ここでは、溝内に挿入されたチューブが、高弾性の材料で作製された汚染保護スリーブ内に一体化され、内視鏡シャフトをきつく取り囲んでいる。
図17Aおよび図17Bは内視鏡シャフトのない保護シース200を示す。図17Aは正面図を示し、図17Bは保護カバー200を切り開いた斜視図を示す。図示するように、一体化されたチューブ205は、上部領域にある開口部50に通じている。下側の領域には透明ウィンドウ2001が設けられている。カバーが内視鏡シャフト上へと引っ張られ、一体化されたチューブ205が内視鏡シャフト内の溝4内へとカチッと入れられた後、透明ウィンドウは、シャフト2の先端21のレンズ215およびライト2014の形の内視鏡光学部品と一致し、それにより、光学部品の使用がシース200によって妨げられることはない。図示した形状の代わりに、ウィンドウ2001を、より大きくすることもできる。例えば、シース200の先端全体を透明にすることができる。
図では、簡単のためにシングルルーメンチューブが示されるが、代替デザインでは、ほぼ丸形または楕円形の断面と内部分割壁とを有するチューブ、または細いブリッジによって接続された丸形または楕円形のサブチューブのいずれかのマルチルーメンチューブを使用できる。
図17Bに示すスリーブ200の形状は、シャフト2にスリーブを引っ張って入れることにより実現される形状に対応し、引っ張って入れる前の形ではない。後者の場合、シース200は、空間を節約するために、好ましくは、そのキャップ状の先端まで巻き上げられてトーラスを形成する。シースをシャフトに配置するために、最初にキャップがシャフト先端21に押し込まれ、次いでシース200がコンドームのようにシャフト上に巻かれ、シース200に一体化されたチューブ205は、押圧されるかまたはシャフト2の溝4の中へと押圧される。
そのときに達する状態を図17Cに示す。この図は、シースが取り付けられたシャフト先端21を通る断面を示す。
図17Cと同様に、図18では、本発明による内視鏡のシャフト先端を通る断面が示される。しかしながら、ここでは2つのスリーブが使用されている。このスリーブは、その固有の弾性に起因して、溝4の外側ではシャフト2の外面に密接に適合している。しかしながら、内側スリーブ201の場合は、これは溝4内でも当てはまる。溝内ではスリーブは、溝4内に着座しているチューブ5によって、溝4の内壁に対して幾分は強く押圧されている。溝に対してチューブが容易に移動し得る、本発明によるチューブの自由部分では、クランプ圧力はより低いかまたは全く存在しない。チューブ5が溝5内に強固に保持されている、自由部分の外側にあるチューブの部分では、クランプ圧力はより高い。外側スリーブ202は、内側スリーブ201およびチューブを取り囲んでいる。外側スリーブは、チューブ5によって溝の中に押圧されていないので、その弾性に起因して、外側スリーブが実現する断面形状は、数学的凸閉包にほぼ厳密に対応する。
1 内視鏡
2 シャフト
21 シャフト2の遠位端
214 光ポート
215 光学レンズ
29 シャフト2の近位端
3 グリップ
31 グリップ3の遠位端
33b 固定構造用の保持凹部
33b1 固定構造58用の第1の(遠位)保持
33b2 固定構造58’用第2の(近位)保持
33a、33w 弁ブロック用の保持凹部
35 制御ホイール
36 光ファイバ/電線
37 油圧ライン
38 ロッカスイッチ
39 グリップ3の近位端
4 主溝
4’ 追加の溝
41、41’ 溝4、4’の遠位端
45、45’ 溝4、4’の外縁部
49 保持ウィング
5 作業チャネルチューブ
5b、5b’ 器具チャネルチューブ
5b1 第1の器具チャネル(の分岐)
5b2 第2の器具チャネル(の分岐)
5b22 第2の器具チャネルチューブの分岐
5b3 器具チャネルチューブの第3の分岐
5b4 器具チャネルチューブの第4の分岐
5a、5a’ 空気/吸引チャネルチューブ
5w、5w’ 水チャネルチューブ
5s12 開いた接続部
50 5の内部のチャネル
50b 器具チャネル(出口)
50a 空気/吸引チャネル(出口)
50w 水チャネル(出口)
51 固定突起
51’ 滑り戻り防止ディスク
52 分割壁
53b、53b’ 固定構造
53a、53w 弁ブロック空気/吸引および水
53s 弁ブロック吸引
54 サブチューブを接続するブリッジ
55 浅い角度のY接合部
56 深い角度のY接合部
57 マルチパートチューブのエンドキャップ
58、58’ 固定構造
59b 器具チャネルの近位端
59b1 器具チャネルの第1の近位端
59b2 器具チャネルの第2の近位端
100 プロセッサ
101 接続ケーブル
200 スリーブ
2001 200におけるウィンドウ
2005 200内に組み込まれたチューブ
201 内側スリーブ
202 外側スリーブ
C シャフト断面の完成形
CH シャフト断面の凸閉包
CoA 完成形領域の中心

Claims (17)

  1. 患者の低侵襲診察また外科的処置のための内視鏡(1)であって、
    前記患者内に挿入するための、遠位端(21)を有する可撓性の管状シャフト(2)と、
    前記内視鏡(1)を保持するためのグリップ(3)であって、前記グリップ(3)の遠位端(31)が前記シャフト(2)の近位端(29)に取り付けられている、グリップ(3)と、を備え、
    前記内視鏡(1)は、外科用器具を内部で導くための、および/または前記シャフト(2)の前記遠位端(21)に水または空気を導くための、または前記遠位端に吸引を提供するための、少なくとも1つの作業チャネル(50b、50w、50a)を備え、
    少なくとも1つの溝(4、4’)が、前記シャフト(2)の外面に沿って、前記近位端(29)の近傍から前記遠位端(21)まで実質的に軸方向に延び、前記溝(4、4’)は、前記遠位端(21)における凹部(41、41’)で終わり、
    前記少なくとも1つの作業チャネル(50b、50w、50a)は、前記溝(4、4’)内に着脱可能に収容された少なくとも1つの中空チューブ(5、5b、5a、5w)によって提供され、
    前記中空チューブ(5、5b、5a、5w)のない単純な幾何学的形状に対する前記シャフト(2)の凸閉包(CH)または完成形(C)が、前記中空チューブ(5、5b、5a、5w)を有する前記シャフトの凸閉包(CH)または完成形(C)と同じであり、
    前記チューブ(5、5b、5a、5w)は、少なくとも1つの自由区画を有し、前記自由区画では、前記溝(4、4’)および前記チューブ(5、5b、5a、5w)は、特に前記シャフト(2)が真っ直ぐに伸びている状態において前記チューブ(5、5b、5a、5w)が遊びを有し前記溝(4、4’)の内部断面よりも僅かに小さい外部断面を有するように、互いに対して寸法決めされていることを特徴とする、内視鏡(1)。
  2. 前記自由区画内の前記チューブ(5、5b、5a、5w)は、
    蛇腹状にまたは螺旋チューブ状に形作られていること、および/または
    より高い弾性を有する材料から構成されていること、および/または
    より薄い壁厚を有することにより、より高い変形性を有する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記チューブ(5、5b、5a、5w)は2つ以上、特に3つ以上の、高い変形性を有する自由区画を有し、前記自由区画はチューブの通常区画によって接続され、前記通常区画は、特に全てが同じ長さであり、相補的な寸法設定により、または容易に除去可能な接着剤により、前記溝(4、4’)内に強固に保持されていることを特徴とする、請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記チューブ(5、5b、5a、5w)は、前記シャフト(2)の長さ全体にわたって、特に前記溝(4、4’)の長さ全体にわたって、内部に遊びを有する前記溝(4、4’)内に挿入され、前記チューブは、特に、少なくとも前記シャフト(2)を真っ直ぐに伸ばした状態において前記溝(4、4’)の内径よりも小さい外径を有し、前記シャフト(2)を曲げている間に、前記チューブは、
    2つ以上の、特に3つ以上の、弾性のある保持ウィング(49)により、前記溝(4、4’’)から滑り出ないように固定されている、および/または
    前記チューブ(5、5b、5a、5w)の遠位端に位置し前記溝(4、4’)の前記遠位端内へと挿入される滑り戻り防止具、特に環状ディスク(52)によって、前記遠位端において摺動して前記溝内へと戻ることがないように固定されている、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の内視鏡。
  5. 前記溝(4、4’)は、
    丸みを帯びた縁部(45)を有し、および/または
    前記遠位端(21)から前記近位端(29)まで、前記シャフト(2)の長さ全体にわたって延び、特に、好ましくは前記グリップ(3)の上面に継続し、および/または
    U字形またはΩ字形であり前記シャフトに沿って一定である断面を有し、および/または
    前記シャフト(2)の周りを螺旋状に走り、前記螺旋状のコースは、0°~180°の角度、好ましくは30°~150°の角度をカバーし、および/または
    U字形および/またはΩ字形であり前記シャフト(2)に沿って一定ではない断面を有し、前記断面は特に、
    U字形とΩ字形との間で形状が変化し、および/または
    断面積が変化し、特に、前記遠位端(21)において、または前記遠位端の近くにおいて、局所的に最小の断面積および/または前記溝(4)のΩ字形が実現され、および/または
    前記近位端(29)において、および/または前記グリップ(3)において、前記チューブ(5)内に一体化された弁を、前記グリップ(3)の弁マウント(33b、33a、33w)に挿入することを可能にする目的の拡大された断面を有する、
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の内視鏡。
  6. 前記グリップ(3)は、少なくとも1つのホルダー(33b、33a、33w)を有し、前記ホルダーは、
    水チャネル(50w)の弁または空気/吸引チャネル(50a)の弁を、特に前記グリップ(3)内の1つ以上の凹部内に、受け入れるためのものであり、特に前記弁は、前記ホルダー(33b、33a、33w)内への前記チューブの挿入を促進するための、前記チューブ(5、5w、5a)と一体化されている弁ブロック(53w、53a)内において一体化されている、および/または
    前記ホルダーは、前記チューブ(5、5b)の器具チャネル(50b)の近位端(59b)を固定するためのものであり、好ましくは、前記近位端(59b)は、ホルダー内への前記溝の挿入を促進するための固定構造(58、58’)を有する、
    ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の内視鏡。
  7. 前記シャフト(2)は、
    実質的に対称の断面、好ましくは円形、楕円形、または卵円の断面を有し、前記溝(4、4’)は前記シャフト(2)の対称面内に位置し、
    前記シャフト(2)は、固体材料、特にプラスチックから製造され、および/または
    前記シャフト(2)は、器具チューブ(5b)を受け入れるのに好適な2つの溝(4)を有する、
    ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の内視鏡。
  8. 前記溝(4、4’)は、好ましくはその範囲全体に沿って、前記シャフト(2)の断面の、凸閉包(CH)または完成形(C)の、中心領域(CoA)を含有する、ことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の内視鏡。
  9. 前記チューブ(5、205)は、
    前記溝(4、4’)の断面に対して相補的である断面を有し、
    弾性材料から作製され、前記シャフト(2)に沿った少なくとも2つの場所において、前記溝(4)の直径よりも大きい直径を有し、前記場所のうちの1つは前記遠位端(21)にあるか、または前記遠位端(21)の近くにあり、それにより前記チューブ(5)は、弾性力により前記溝(4)内に締結されており、および/または
    弱く容易に除去可能な接着剤により前記溝(4、4’)内に取り付けられており、
    前記シャフト(2)上に引っ張り被せることができる高い弾性を有する汚染保護スリーブ(200)に一体化されている、
    ことを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の内視鏡。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の内視鏡において使用するためのチューブであって、前記チューブ(5、5b、5w、5a)は、
    ゴムまたは軟質プラスチックのような可撓性材料から構成され、
    中空であり、それにより、前記チューブの内部空間内に少なくとも1つの軸方向の作業チャネルが設けられ、前記作業チャネルは、器具および吸引チャネル(50b)、水チャネル(50w)、または空気/吸引チャネルとして機能し、
    前記チューブは、開いた遠位端と、少なくとも1つの開いた近位端(59b)とを有し、
    前記チューブ(5)は、複数の作業チャネルを備え、
    前記チューブ(5)は、
    前記チューブ(5)の前記内部空間を少なくとも2つの別個の作業チャネル(50b、50w、50a)に分割する内壁(52)を有し、
    前記チューブ(5)は、2つ以上のサブチューブ(5b’、5w’、5a’)から構成されており、前記サブチューブは互いに間隔を空け、互いに平行に延び、前記サブチューブ(5b’、5w’、5a’)の壁材料から構成されたブリッジ(54)により互いに接続されており、前記ブリッジは前記サブチューブの直径と比較して薄い、
    ことを特徴とする、チューブ。
  11. 前記チューブ(5)は、
    特に、蛇腹状および/または螺旋チューブ状に形作られていること、および/またはより高い弾性を有する材料から構成されていること、および/または壁厚がより薄いことにより、より高い変形性を有し、および/または
    滑り戻り防止具として環状ディスク(52)を有する、
    ことを特徴とする、請求項10に記載のチューブ。
  12. 前記チューブ(5)は3つの軸方向のチャネル(50b、50w、50a)に分割され、前記チャネルは、外科用器具を導くための、より大きい断面積を有する1つのチャネル(50b)と、水および空気を運ぶための、または吸引を提供するための、より小さい断面積を有する2つのチャネル(50w、50a)とであることを特徴とする、請求項10または11に記載のチューブ。
  13. 前記チューブ(5)は、遠位端に半径方向の固定突起(51)を有し、それにより前記水チャネル(50w)および前記空気/吸引チャネル(50a)の出口が、前記シャフト(2)の前記遠位端(21)にある光学レンズ(215)に対して適切な角度方向の位置合わせを維持することが確実になることを特徴とする、請求項12に記載のチューブ。
  14. 前記チューブ(5)の前記チャネル(50b、50a、50w)は、0~180度、好ましくは30~150度の巻き付き角度で、互いの周りを螺旋状に巻き付いていることを特徴とする、請求項11または12に記載のチューブ。
  15. 前記チューブ(5)はY接合部(55、56)を有し、前記Y接合部において、前記器具チャネル(50b)は、別個の器具チャネルチューブ(5b)内を継続して、前記水および空気/吸引チャネル(50w、50a)から分岐し、前記水および空気/吸引チャネルは、別個の水および空気/吸引チャネルチューブ(5wa)内を一緒に継続し、前記器具チャネルチューブ(5b)、および/または前記水および空気/吸引チャネルチューブ(5wa)のうちの少なくとも1つが前記溝(4)内に収容されていることを特徴とする、請求項11~13のいずれか一項に記載のチューブ。
  16. 前記チューブ(5)は、3つまたは4つのサブチューブ(5b’、5w’、5a’)から構成され、水チャネル用サブチューブ(5w’)、空気チャネル用サブチューブ(5a)、および1つまたは2つの器具チャネル用サブチューブ(5b’)が含まれることを特徴とする、請求項10または11に記載のチューブ。
  17. 前記器具チャネルチューブ(5b、5b’)の近位端(59b)が、好ましくは前記チューブ(5b、5b’)と同じ材料から作製された固定構造(58、58’)を有し、および/または前記空気/吸引チャネル(50a)および前記水チャネル(50w)は、それぞれが弁を有するか、または共通の弁(50aw)を有し、および/または前記器具チューブは、前記器具チャネル(50b)が吸引チャネルとして機能するように弁(53s)を有し、前記弁は、それぞれが、特に、対応する前記チューブ(5w、5a、5w’、5a’)と一体である弁ブロック(53b、53a)内に一体化されており、および/または開放接続部(5s12)を介して互いに流体連通している2つの作業チューブ(5b1、5b2)を備え、および/または前記チューブ(205)は、前記シャフト(2)上に引っ張り被せることができる汚染保護スリーブ(200)に一体化されている、ことを特徴とする、請求項15または16に記載の内視鏡。
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