JP2022522671A - 圧縮可能なカプセルを備えた止血クリップ - Google Patents

Abstract

クリッピング装置は、長尺状本体を含むカプセルと、長尺状本体の遠位端に取り付けられたキャップとを含み、キャップは長尺状本体に対して、配備前形態から、キャップが長尺状本体に対して近位方向に移動されてカプセルの長さを短縮した配備形態に移動可能である。キャップのチャンネル及びカプセルのチャンネルは、互いにほぼ整合している。一対のクリップアームの少なくとも近位部分は、キャップ及び長尺状本体のチャンネル内に受承され、クリップアームは、クリップアームの遠位端が互いに離間した開放形態と、クリップアームの遠位端が互いに接近した閉鎖形態との間で、カプセルに対して移動可能である。

Description

本発明は、内視鏡装置に関し、より詳細には、胃腸管に沿った組織を治療するための内視鏡クリッピング装置に関する。

内視鏡胃腸（ＧＩ）手術中において、患者は消化管壁に穿孔のリスクがあり、すなわち、手術の一部として消化管壁の閉鎖を必要とする場合がある。止血クリップは、例えば、粘膜／粘膜下欠損、出血性潰瘍、動脈、ポリープ、憩室の止血、ならびに管腔穿孔の閉鎖に使用することができる。欠陥のサイズによっては、複数のクリップが必要になる場合がある。

本発明は、長尺状本体を含むカプセルと、長尺状本体に対して配備前形態から配備形態へと移動可能に長尺状本体の遠位端部に取り付けられたキャップとを備え、キャップは、長尺状本体に対して近位方向に移動されてカプセルの長さを短縮させる。キャップのチャンネル及びカプセルのチャンネルは、互いにほぼ整合している。クリッピング装置は、一対のクリップアームをさらに含み、一対のクリップアームの少なくとも近位部分は、キャップ及び長尺状本体のチャンネル内に受承されるため、クリップアームは、クリップアームの遠位端が互いに離間した開放形態と、互いに引き寄せられた閉鎖形態との間でカプセルに対して移動可能である。

一実施形態では、キャップの遠位端は、長尺状本体の遠位端に当接するためのショルダー部を含み、キャップが長尺状本体に対してさらに近位方向に移動することを防止する。
一実施形態では、クリップアームは開放形態に付勢されており、閉鎖形態において、クリップアームは、キャップ及び長尺状本体のうちのいずれか一方の内面の接触を介して互いに引き寄せられる。

一実施形態では、長尺状本体の近位部分は、長尺状本体の壁を貫通して延びるロッキングウィンドウを含む。
一実施形態では、クリップアームの近位端は、カプセルが配備形態にあるとき、長尺状本体のロッキングウィンドウに係合するロッキングタブを含む。

一実施形態では、キャップは、予め定められた力が付与されたとき、壊れるように構成された剪断ピンを介して長尺状本体に連結される。
一実施形態では、キャップは、その内面から、長尺状本体の遠位部分に沿った壁を貫通して延びるスロット状開口部内を貫通して延びるピンを介して長尺状本体に連結されており、ピンは、配備前形態においてスロット状開口部の遠位端から、配備形態においてスロット状開口部の近位端まで長手方向に摺動する。

一実施形態では、スロット状開口部の遠位端は、ピンのサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状に形成され、スロット状開口部の遠位端及び近位端は、スロット状開口部の遠位端よりも小さい幅を有する中央部分を介して接続されているため、所定の力がキャップに付与されてカプセルを配備前形態から配備形態に移動させたとき、ピン及び中央部分のうちのいずれか一方は変形して、ピンがスロット状開口部に沿って近位に摺動することを許容する。

一実施形態では、クリップアームの少なくとも一方は、キャップの一部に係合する係合要素を含み、予め定められた近位方向に作用する力がそれに付与されたとき、カプセルは配備前形態から配備形態に移動される。

本発明はまた、近位端から遠位端まで長手方向に延び、かつ、その内部を貫通して延びるチャンネルを含むカプセルを含むクリップを備える標的組織を治療するための装置に関する。一対のクリップアームの近位端はチャンネル内で摺動可能に受承されるため、一対のクリップアームは、その遠位端が互いに離間した開放構成と、その遠位端が互いに接近した閉鎖構成との間で移動可能である。カプセルはさらに、長尺状本体の遠位端に取り付けられたキャップを含み、クリップアームの係合要素を介して所定の力がキャップに付与されると、キャップは配備前形態から配備形態に移動され、キャップは長尺状本体に対して近位方向に移動されて、カプセルの長さを短縮させる。装置の近位部分は、内視鏡のワーキングチャンネルの中を通ってクリップを挿入可能に構成されている。近位部分は、近位端からカプセルの近位端に着脱自在に連結される遠位端まで延びる可撓性シャフトを含む。制御部材は、可撓性シャフト内を通って、クリップアームの近位端に着脱自在に連結される遠位端まで延びており、制御部材を可撓性シャフトに対して長手方向に移動させると、クリップアームは、開放形態と閉鎖形態との間で移動する。

一実施形態では、キャップの遠位端は、長尺状本体の遠位端に当接するためのショルダー部を含んで長尺状本体に対するキャップのさらなる近位方向の移動を防止する。
一実施形態では、クリップアームは、開放形態に向かって付勢されており、キャップ及び長尺状本体のうちのいずれか一方の内面を介して閉鎖形態に向かって拘束される。

一実施形態では、キャップは、所定の力がキャップに付与されたとき、壊れるように構成された剪断ピンを介して長尺状本体に連結されている。
一実施形態では、キャップは、その内面から、長尺状本体の遠位部分に沿った壁を貫通して延びるスロット状開口部内を貫通して延びるピンを介して長尺状本体に連結されており、ピンは、配備前形態においてスロット状開口部の遠位端から、配備形態においてスロット状開口部の近位端まで摺動する。

一実施形態では、スロット状開口部の遠位端は、ピンのサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状に形成されており、スロット状開口部の遠位端及び近位端は、スロット状開口部の遠位端よりも小さな幅を有する中央部分を介して接続されているため、カプセルを配備前形態から配備形態に移動させるために所定の力がキャップに付与されたとき、ピン及び中央部分のうちのいずれか一方は変形して、ピンがスロット状開口部に沿って近位に摺動することを許容する。

本発明はまた、クリップ装置がワーキングチャンネルの遠位端を超えて遠位方向に延びるまで、クリップ装置を内視鏡のワーキングチャンネル内を通って体内の標的部位まで挿入する工程を含む、標的組織を治療するための方法に関する。クリップ装置は、カプセルと、カプセル内に摺動可能に受承される一対のクリップアームとを含む。カプセルは、長尺状本体の遠位端に取り付けられたキャップをさらに含む。クリップ装置は、所望にしたがって、遠位端の間に標的組織が受承されるまで、クリップアームの遠位端が互いに離間した開放形態と、クリップアームの遠位端が互いに向かって引き寄せられる閉鎖形態との間で移動される。クリップアームは、カプセル内に近位方向に引き込まれ、クリップを閉鎖形態に向かって移動させて、クリップアーム間に標的組織を把持する。クリップは、クリップアームをさらに近位に移動することによって、配備前形態から配備形態に移動されてカプセルの長さを短縮し、クリップアームの係合要素はキャップに係合して、キャップに所定の近位方向に働く力を及ぼして、キャップを長尺状本体に対して近位方向に移動させる。

配備前形態における装置を示す縦断面図。 配備形態における図１の装置を示す縦断面図。 本発明の例示的な実施形態にかかる装置を示す縦側面図。 配備前形態における装置のカプセルを示す縦側面図。 配備形態における装置のカプセルを示す縦側面図。 配備前形態における図１の装置のカプセルの一部を示す部分透視拡大図。 配備形態における図１の装置のカプセルを示す部分透視拡大図。 配備前形態における本発明の代替的な実施形態にかかる装置のカプセルの一部を示す部分透視拡大図。 配備形態における図８のカプセルの一部を示す部分透視拡大図。

本発明は、以下の説明及び添付の図面を参照してさらに理解することができ、同様の要素は同一の参照番号で参照される。本発明は、組織の穿孔、欠陥、及び／又は出血を治療するための内視鏡クリッピング装置に関する。いくつかの場合には、標的部位の視覚化を改善し、複数のクリップを配置するときの操作性を向上させるために、配備されたクリップはより短いことが望ましい場合がある。本発明の例示的な実施形態は、クリップアームを備えるクリップに関し、クリップの近位端は、所望にしたがって、カプセル内で摺動可能に受承されて、標的組織をクリップするために、クリップを開放形態と閉鎖形態との間で移動される。クリップが閉鎖形態で標的組織上に配備されると、カプセルは圧縮して配備されたクリップの長さを短縮させるため、複数のクリップを配置するときの標的部位の視認性と操作性を向上させる。本明細書で使用される近位方向及び遠位方向という用語は、装置の使用者に向かう方向（近位方向）及び離間する方向（遠位方向）を指すことを意図していることに留意されたい。

図１～図７に示すように、組織の欠損を治療するためのクリッピング装置１００は、一対のクリップアーム１０４を有するクリップ１０２を含み、その近位端１０８がカプセル１０６内に摺動可能に受承されると、クリップ１０２は、クリップアーム１０２の遠位端１１０が互いに離間した開放形態と、互いに引き寄せられた閉鎖形態との間を移動し得る。カプセル１０６は、互いに連結され、かつ、配備前形態から配備形態に相対移動可能な長尺状本体１１２及びキャップ１１４をさらに備える。一実施形態では、キャップ１１４は剪断ピン１３２を介して長尺状本体１１２に連結され、同剪断ピン１３２は壊れ、即ち分解して、カプセルを配備前形態から配備形態に移動させる。カプセル１０６が配備前形態から配備形態に移動されると、キャップ１１４は長尺状本体１１２に対して移動して、配備時にカプセル１０６の長さを短縮する。装置１００は、装置１００の標的部位への挿入を容易にする近位部分１１６に着脱自在に連結されており、使用者がアクセス可能な（すなわち、体外の）アクチュエータにクリップ１０２を連結して、使用者が開放形態と閉鎖形態との間で装置１００の移動を制御して装置クリップ１０２を標的装置に配備可能にする。近位部分１１６は、例えば、体外に留まるハンドル部材（図示せず）に連結された近位端から延びる可撓性シャフト１１８を含み、ハンドルは、カプセル１０６の近位端１２２に着脱自在に連結される遠位端１２０に装置１００を移動させて配備する為の制御部を含む。近位部分１１６はまた、ハンドル部材の制御部に連結される近位端からクリップアーム１０２の近位端１０８に接続された遠位端１２６まで延びる制御部材１２４を含む。

上記のように、カプセル１０６は、長尺状本体１１２及びキャップ１１４を含む。長尺状本体１１２は、近位端１２２から遠位端１２８まで延びており、長尺状本体の中を貫通して延びるチャンネル１３０を含む。一実施形態では、近位端１２２は、可撓性シャフト１１８の遠位端１２０に着脱自在に連結されるように構成される。例えば、近位端１２２は、可撓性シャフト１１８の遠位端１２０でブッシングの対応する部分に係合するように径方向内方に圧着されるタブ１３４を含んでもよい。長尺状本体１１２はまた、以下でさらに詳細に説明するように、長尺状本体の壁を貫通して側面に延びるロッキングウインドウ１３６、又はクリップアーム１０４のロッキングタブ１５０に係合するための別の構造を含んでもよい。

一実施形態では、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に対して配備前形態から配備形態へと移動可能に遠位端１２８上に取り付けられる。キャップ１１４はまた、近位端１３８から遠位端１４０まで長手方向に延び、チャンネル１４２はキャップの中を長手方向に延びるため、キャップ１１４のチャンネル１４２及び長尺状本体１１２のチャンネル１３０は整合されて、長尺状本体１１２内でクリップアーム１０４が長手方向に摺動することを可能にする。配備前形態では、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に対して最も遠位側の位置にある。カプセル１０６が配備前形態から配備形態に移動されると、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に対して近位方向に移動するため、配備形態におけるカプセル１０６の長さは、配備前形態におけるカプセルの長さよりも短くなる。一実施形態では、キャップ１１４の遠位端１４０は、長尺状本体１１２の遠位端１２８に係合するように構成されたショルダー部１４８を含み、長尺状本体１１２の遠位端１２８が遠位方向に移動するのを防止する。言い換えれば、ショルダー部１４８が長尺状本体１１２の遠位端１２８に係合したとき、キャップ１１４は長尺状本体１１２に対して最も近位側の位置にあり、カプセル１０６の最小の長さを画定する。

キャップ１１４は、任意の様々な方法で、長尺状本体１１２の遠位端部１２８に連結され得る。一実施形態では、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に覆い被される。一例では、図６～７に示すように、キャップ１１４は、配備前形態では、剪断ピン１３２を介して長尺状本体１１２の遠位端部１２８に覆い被される。剪断ピン１３２は、所定の力が付与されたとき、壊れたり、分解したりするように構成される。一実施形態では、クリップアーム１０４がカプセル１０６に対して近位方向に引かれ、クリップ１０２をロックして配備するとき、一方又は両方のクリップアーム１０４の一部は、キャップ１１４の遠位端１４０に係合するため、近位方向に作用する力がその上に付与される。キャップ１１４に付与された近位方向に作用する力は、剪断ピン１３２を破壊するため、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に対して近位方向に、配備前形態から配備形態へ移動可能になる。

クリップアーム１０４はそれぞれ、近位端１０８から遠位端１１０まで延びる。上記のように、クリップアーム１０４の近位部は、長尺状本体１１２のチャンネル１３０及びカプセル１０６のキャップ１１４のチャンネル１４２内に摺動可能に受承される。いくつかの実施形態では、クリップアーム１０４の近位端１０８は、長尺状本体１１２内に摺動可能に受承されて、クリップ１０２を開放形態と閉鎖形態との間において移動させる。例えば、上記のように、クリップアーム１０４の近位端１０８は、制御部材１２４に対して（直接的又は間接的に）連結されるため、クリップアーム１０４は、制御部材１２４の操作を介して開放形態と閉鎖形態との間で移動され得る。一実施形態では、クリップアーム１０４は、開放形態に向かって付勢されているため、閉鎖形態では、クリップアーム１０４は、キャップ１１４及び長尺状本体１１２の少なくとも一方の内面によって互いに対向するように拘束される。クリップアーム１０４が遠位方向に移動され、カプセル１０６から外方に延びると、クリップアーム１１４は付勢された開放形態に復帰する。

クリップアーム１０４はそれぞれ、クリップアーム１０４がカプセル１０６に対して近位側に引かれたとき、キャップ１１４の一部に係合して近位方向に作用する力を付与するように構成された係合要素１４４を含む。一実施形態では、図３に示すように、係合要素１４４は、クリップアーム１０４の一部から延びるため、クリップアーム１０４がカプセル１０６に対して近位方向に引かれたとき、係合要素１４４はキャップ１１４の遠位面１４の一部に当接する。係合要素１４４は、クリップアーム１０４に沿って配置されているため、係合要素１４４がキャップ１１４に係合したとき、クリップアーム１０４は閉鎖形態に向かって引き寄せられる。一例では、係合要素１４４は、クリップアーム１０４の長尺状縁部から延びる翼状に構成される。

クリップアーム１０４の近位端部１０８は、同近位端部１０８から延びるロッキングタブ１５０も含む。この実施形態では、近位端１０８は、カプセル１０６の中心線から離間するように外方に付勢されているが、クリップ１０２が配備されるまで制御部材１２４の遠位端１２６を介して拘束される。以下でさらに詳細に説明するように、クリップ１０２を閉鎖形態でロックすることが望ましい場合には、クリップアーム１０４は、クリップアーム１０４の近位端１０８が制御部材１２４から離脱されてロッキングタブ１５０が外方に跳ね返って長尺状本体１１２のロッキングウィンドウ１３６に係合することができるまで、カプセル１０６に対して近位方向に移動される。

装置１００を使用する例示的な方法によれば、クリップ１０２は、例えば、内視鏡のワーキングチャンネル内を通過して体内の標的部位に挿入され、ハンドル部材は体外に留まる。クリップ１０２は、閉鎖形態でワーキングチャンネル内を通過して挿入される。クリップ１０２が標的部位に到達すると、クリップアーム１０４はカプセル１０６の外方に遠位方向に延ばされて自身の自然な付勢によって開放形態に向かって移動するため、標的組織はクリップアーム１０４の間に受承され得る。クリップ１０２は、所望にしたがって、標的組織の所望の部分がクリップアーム１０４の間に配置されるまで、制御部材１２４を遠位方向に突出させたり、近位方向に引いたりすることによって、開放形態と閉鎖形態との間で移動される。この時点で、クリップ１０２は、所望に応じて、クリップアーム１０４の遠位端１１０の間に標的組織の所望の部分を把持するために閉鎖形態に引き込まれる。クリップ１０２は、例えば、係合要素１４４がキャップ１１４に係合するまでカプセル１０６に対してさらに近位方向に制御部材を引くことによってロック形態に向かって移動されると、上記のように、キャップ１１４に対して近位方向に作用する力を及ぼして剪断ピン１３２を破壊、分離、又はその他の方法で機能不全にさせる。剪断ピン１３２を破壊／分離すると、キャップ１１４は、長尺状本体１１２に対して近位方向に配備前形態から配備形態へと移動して、カプセル１０６を収縮させてカプセル１０６の長さを減少させる。

キャップ１１４のショルダー部１４８が長尺状本体１１２の遠位端１２８に接触してキャップ１１４が長尺状本体１１２に対してさらに近位に移動するのを防止するとき、クリップ１０２はロックされて配備される。一例によれば、ショルダー部１４８が長尺状本体１１２に係合すると、制御部材１２４に付与される近位方向の力により、制御部材１２４はクリップアーム１０４の近位端１０８から離脱して、近位端１０８は付勢された形態に復帰し、ロッキングタブ１５０がロッキングウィンドウ１３６に係合して、クリップ１０２を圧縮された閉形態にロックする。制御部材１２４は、制御部材１２４の遠位端１２６の拡大部分１５２がカプセル１０６の長尺状本体１１２の近位端１２２内に配置されて、内方に圧着されたタブ１３４を外方に（すなわち、カプセル１０６の中心線から離間する方向に）移動させるまで、例えば、可撓性シャフト１１８の遠位端１２０のブッシングとの係合から外れるまで近位方向に引かれる。制御部材１２４をさらに近位方向に移動させると、制御部材１２４はクリップ１０２から分離され、クリップ１０２は装置１００の近位部分から離脱されて、クリップ１０２は、装置１００のその他の部分が体内から除去されたときに体内に留置される。

例示的な実施形態では、特定の配備機構を示すとともに説明しているが、当業者であれば、配備過程においてカプセル１０６が収縮してその長さを短縮するものであれば、クリップ１０２は任意の配備機構を介して配備されてよいことが理解できる。具体的には、上記のように、カプセル１０６は、長尺状本体に対するキャップ１１４の近位方向の移動を介して圧縮される。例示的な実施形態は、剪断ピン１３２を介してキャップ１１４を配備前形態の長尺状本体１１２の遠位端１２８上に取り付けることを説明するとともに示しているが、当業者であれば、キャップ１１４は、配備前形態の長尺状本体１１２に対して一時的に固定されて、任意の機構を介して配備形態に向かって移動され得ることが理解できる。

例えば、図８，９に示すように、カプセル２０６は、上記カプセル１０６に実質的に同様であり、装置１００においてカプセル１０６の代わりに使用され得る。カプセル１０６と同様に、カプセル２０６は、長尺状本体２１２の遠位端２２８上に取り付けられたキャップ２１４であって、長尺状本体に対して配備前形態から配備形態へと移動可能なキャップ２１４を含む。キャップ２１４及び長尺状本体２１２は、カプセル１０６に関して上記したキャップ１１４及び長尺状本体１１２と実質的に同様であってよい。しかしながら、キャップ２１０は、剪断ピンを介して配備前形態で長尺状本体上に取り付けられるのではなく、ピン２３２及びスロット２５４を介して長尺状本体２１２に連結される。

一実施形態では、長尺状本体１１２の遠位部分は、長尺状本体の壁を貫通して長手方向に延びるスロット２５４を含む。ピン２３２は、キャップ２１０の内面からスロット２５４内を通過して延びて、長尺状本体１１２にキャップ２１０を連結する。配備前形態では、ピン２３２は、スロット２５４の遠位部分２５６内を通過して延びるが、配備形態では、ピン２３２は、スロット２５４の近位部分２５８の中を通って延びる。スロット２５４の遠位部分２５６及び近位部分２５８は、内部に受承されたピン２３２のサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状に形成される。遠位部分２５６及び近位部分２５８を接続するスロット２５４の中央部分２６０は、遠位部分２５６及び近位部分２５８それぞれの幅よりも小さい幅を有する。言い換えれば、ピン２３２が円筒形である場合、中央部分２６０の幅は、ピン２３２の直径よりも小さいため、配備前形態から配備形態に移動されるために、所定の力を付与しなければならず、これにより、ピン２３２及び／又は中央部分２６０の少なくともいずれか一方を弾性的に変形させて、ピン２３２が中央部分２６０に沿って遠位部分２５６から近位部分２５８に摺動することが可能にする。

カプセル２０６は、カプセル１０６と実質的に同一の方法で利用し得る。例えば、上記のように、配備前形態では、ピン２３２は、スロット２５４の遠位部分２５６にあるため、キャップ２１４は、長尺状本体２１２に対して最も遠位の位置にある。しかしながら、クリップ１０２が、標的組織を把持すると、クリップアーム１０４は、クリップアーム１０４の係合要素１４４がキャップ１１４に係合するまで、カプセル２０６に対してさらに近位方向に引かれ、ピン２３２又はスロット２５４の中央部分２６０を変形させて、ピン２３２が遠位部分２５６から中間部分２６０内を通過して近位部分２５４まで摺動することを許容にする、キャップ２１０に近位方向に作用する力が付与される。ピン２３２が近位部分２５４内に受承されると、キャップ２１４は、収縮時形態で長尺状本体２１２に対して最も近位の部位に位置する。当業者であれば理解できるが、上記のように、クリップ１０２は、圧縮された閉鎖形態でロックされて配備され得る。

本発明の範囲から逸脱することなく、本発明において様々な修正を行うことができることは、当業者であれば理解できる。

Claims (15)

1. 長尺状本体を含むカプセルと、前記長尺状本体に対して配備前形態から配備形態に移動可能なように前記長尺状本体の遠位端部に取り付けられたキャップと、前記キャップが前記長尺状本体に対して近位方向に移動されて前記カプセルの長さを短縮させることと、前記キャップのチャンネル及び前記カプセルのチャンネルが互いに整合していることと、
   一対のクリップアームと、前記一対のクリップアームの少なくとも近位部分は、前記キャップの前記チャンネル及び前記長尺状本体の前記チャンネルの中に受承されて、前記クリップアームは、前記クリップアームの遠位端が互いに離間した開放形態と、前記クリップアームの遠位端が互いに接近した閉鎖形態との間で前記カプセルに対して移動可能であることと、
   からなるクリッピング装置。
2. 前記キャップの遠位端は、前記長尺状本体に対する前記キャップのさらなる近位方向の移動を防止するために、前記長尺状本体の前記遠位端に当接するためのショルダー部を含む、請求項１に記載の装置。
3. 前記クリップアームは、前記閉鎖形態において、前記クリップアームが前記キャップ及び前記長尺状本体のうちのいずれか一方の内面に接触することにより、互いに引き寄せられるように前記開放形態に付勢されている、請求項１または２に記載の装置。
4. 前記長尺状本体の近位部分は、長尺状本体の壁を貫通して延びるロッキングウィンドウを含む、請求項１～３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記クリップアームの近位端は、前記カプセルが前記配備形態にあるとき、前記長尺状本体の前記ロッキングウィンドウに係合するロッキングタブを含む、請求項４に記載の装置。
6. 前記キャップは、所定の力が加えられたとき、壊れるように構成された剪断ピンを介して前記長尺状本体に連結されている、請求項１～５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記キャップは、その内面から、前記長尺状本体の遠位部分に沿った壁を貫通して延びるスロット状開口部内を通って延びるピンを介して前記長尺状本体に連結されており、前記ピンは、前記配備前形態における前記スロット状開口部の遠位端から、前記配備形態における前記スロット状開口部の近位端まで長手方向に摺動する、請求項１～５のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記スロット状開口部の前記遠位端は、前記ピンのサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状に形成されており、前記スロット状開口部の前記遠位端及び前記近位端は、前記スロット状開口部の前記遠位端よりも小さい幅を有する中央部分を介して接続されているため、所定の力が前記キャップに付与されたとき、前記カプセルは、前記配備前形態から前記配備形態に移動し、前記ピン及び前記中央部分のうちの一方は変形して前記ピンを前記スロット状開口部に沿って近位方向に摺動することを許容する、請求項７に記載の装置。
9. 前記クリップアームの少なくとも一方は、前記キャップの一部に係合する係合要素を含むため、所定の近位方向に作用する力がその上に付与されたとき、前記カプセルは、前記配備前形態から前記配備形態に移動される、請求項１～８のいずれか一項に記載の装置。
10. 近位端から遠位端まで長手方向に延び、かつ、その内部を貫通して延びるチャンネルを含むカプセルを含むクリップと、一対のクリップアームの近位端が前記チャンネル内に摺動可能に受承されて、前記一対のクリップアームがクリップアームの遠位端が互いに離間した開放姿勢と、前記クリップアームの遠位端が互いに接近した閉鎖姿勢との間で移動可能であり、前記カプセルは、長尺状本体の遠位端上に取り付けられたキャップをさらに含んでおり、予め定められた力が前記クリップアームの係合要素を介して前記キャップに付与されたとき、前記キャップは配備前形態から配備形態に移動されて、前記キャップは前記長尺状本体に対して近位方向に移動させられて前記カプセルの長さを短縮させることと、
    内視鏡のワーキングチャンネル内を通過して前記クリップを挿入可能にする近位部分と、前記近位部分は、近位端から、前記カプセルの前記近位端に着脱自在に連結される遠位端まで延びる可撓性シャフトと、前記可撓性シャフト内を貫通して延びて前記クリップアームの近位端に着脱可能に連結される遠位端まで延びる制御部材とを含んでおり、前記制御部材の前記可撓性シャフトに対する長手方向の移動は、前記クリップアームを開放形態と閉鎖形態の間で移動させることと、
    からなる標的組織を治療するための装置。
11. 前記キャップの遠位端は、前記長尺状本体の前記遠位端に当接するショルダー部を含み、前記長尺状本体に対する前記キャップのさらなる近位方向の移動を防止する、請求項１０に記載の装置。
12. 前記クリップアームは、前記クリップアームが前記キャップ及び前記長尺状本体のいずれか一方の内面を介して前記閉鎖形態に向かって拘束されるように、前記開放形態に向かって付勢されている、請求項１０または１１に記載の装置。
13. 前記キャップは、所定の力が加えられたときに壊れる剪断ピンを介して長尺状本体に連結されている、請求項１０～１２のいずれか一項に記載の装置。
14. 前記キャップは、その内面から、前記長尺状本体の遠位部分に沿った壁を貫通して延びるスロット状開口部の中を通って延びる、ピンを介して前記長尺状本体に連結されており、前記ピンは、前記配備前形態における前記スロット状開口部の遠位端から、前記配備形態における前記スロット状開口部の近位端に摺動可能である、請求項１０～１２のいずれか一項に記載の装置。
15. 前記スロット状開口部の前記遠位端は、前記ピンのサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状に形成されており、前記スロット状開口部の前記遠位端及び前記近位端は、前記スロット状開口部の前記遠位端よりも小さい幅を有する中央部分を介して接続されているため、予め定められた力が前記キャップに付勢されたとき、前記カプセルは、前記配備前形態から前記配備形態に移動し、前記ピン及び前記中央部分のいずれか一方は変形して、前記ピンが前記スロット状開口部に沿って近位方向に摺動することを許容する、請求項１４記載の装置。

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