JP2022519690A - 単離された細胞培養成分、及びそれを液状の細胞培養培地から単離する方法 - Google Patents

単離された細胞培養成分、及びそれを液状の細胞培養培地から単離する方法 Download PDF

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Abstract

単離された細胞培養成分、例えば生物学的物質(biologics)及び/又は脂質、並びに細胞培養成分を液状の細胞培養培地から単離する方法が、本明細書において記載されている。本発明の方法は、脱水組成物と目標成分を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させること、及び該少なくとも部分的に脱水された成分を該混合物から分離して、単離された成分を提供することを含みうる。幾つかの実施態様において、該単離された成分は該少なくとも部分的に脱水された成分を含む。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された組成物(例えば、液相)中に存在する。【選択図】図1

Description

関連出願情報
本出願は、2019年2月5日に出願された米国仮特許出願第62/801,225号の利益を主張し、及びその全体が参照によって本明細書内に組み込まれる。
分野
本発明は、単離された細胞培養成分、例えば生物学的物質(biologics)及び/又は脂質に、並びに細胞培養成分を液状の細胞培養培地から単離する方法に関する。
背景
製薬企業及び製薬業者は、より複雑な生物学ベースの治療法への有意な成長及び移行に起因して、彼らの薬物開発及び製造方法において有意な変化を目にしている。生物学的物質(biologics)におけるこの産業全体にわたる成長は、何百万単位ものバルク生物学的原薬(DS:drug substances)の製造における主要な駆動力である。温度制御された医薬品の輸送は、グローバルなヘルスケア物流産業において最も速く成長している垂直的市場の1つでもある。その上、バイオマニュファクチュアリングは、生物学的物質製造の鍵となる要素であり、及び生物学的物質市場の有意なシェアを占めている。
多くの企業は、バルク原薬製造を最終製剤製造作業から切り離している。これは、価値のあるDSは、臨床試験供給及び最終薬物製造とともに、需要毎に貯蔵され且つ世界中に輸送されなければならないことを意味する。
凍結は生物学的物質の貯蔵寿命を延長できることが周知である。この慣行は、バルク原薬を保存する為の一般的な選択肢となっている。しかしながら、凍結方法それ自体、及びその後の解凍は、生体分子の構造及び安定性に対して有害な影響を与える可能性がある。凍結が生じる際に、タンパク質は、凝集を増加させることができる様々な因子に曝露される。氷結晶は大きい表面積を作り、そこではタンパク質はアンフォールディングしやすい。氷相への水の除去は、「低温濃縮」(cryoconcentration)を結果として生じ、すなわち、溶質(緩衝塩、賦形剤、及び該タンパク質それ自体)はより濃縮され、pHシフト及び局所的な濃度変動を引き起こす。凍結及び解凍速度は体積及び容器サイズに大きく依存するため、それらは制御された様式においてスケール変更することが本来的に困難である可能性がある。典型的なジャケット付き金属凍結解凍容器は、最大300LのDSを保持し、凍結に18時間を要する。更に、-20℃での貯蔵は、多くの場合に、安定性を付与する為にガラス転移温度よりも十分に低いものではない。貯蔵温度及び輸送温度が減少するにつれて、コストは劇的に増加する。
製造方法に対するより厳重な管理が実行されると、生物学的物質製造において課題が継続的に生じる。製造業者は、安定性及び温度要求に対するはるかにより大きい重要性を目にしている。企業が生物学的原薬の単位の廃棄又は破壊を要求される場合、結果は、投資におけるかなりのより大きい損失及び製品開発タイムラインにおける延長された遅延である。損失は産業にわたり数多く存在し、温度逸脱のみに起因して製薬産業において毎年150億ドルを超える製品損失が起こっており、ワクチンの25%が不適当な輸送の為に劣化した状態で目的地に到達し、廃棄される医薬品の30%は物流の問題に起因することができ、及び、温度感受性製品の20%は、破綻したコールドチェーンに起因して輸送中に損傷される。
凍結乾燥は、最終製剤の形態に安定性を与える為に使用されることができる。しかしながら、それは典型的に、この段階において有用である為には大き過ぎる事前の開発(例えば、適切なサイクル条件の同定)を必要とし、上述された凍結ストレスに悩まされている。加えて、それはバッチ方法のみであり、時間がかかる方法であり(単一のバッチは数日を要することができる)、並びに、資本設備及びエネルギーコストは膨大である。
噴霧乾燥は、生物学的物質の為の潜在的な代替的な加工技術として研究されてきた。しかしながら、それは製品収率の低減及び凝集の問題により頻繁に悩まされている。多くのタンパク質は界面活性であり、高エネルギーの空気-水境界面において凝集する。要求される出口温度がまた、温度感受性タンパク質にとっての問題となることができる。タンパク質を安定化させる為に大きい賦形剤量(例えば、約50%~90%(w/w))が多くの場合に要求され、これらの賦形剤は、粒子内で該タンパク質から分離して、それらの有効性を低減させる可能性があることが示されている。
要約
本発明の第1の観点は、成分(例えば、生物学的物質(biologic)又は脂質)を液状の細胞培養培地から単離する方法であって、脱水組成物(例えば、第1の有機溶媒)と、該成分を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させること、及び該少なくとも部分的に脱水された成分を該混合物から分離して、単離された成分を提供することを含む、上記方法に向けられている。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分を含む。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された組成物(例えば、液相)中に存在する。
本発明の別の観点は、複数の固体非晶質粒子(例えば、マイクロ粒子)を含む組成物に向けられている。幾つかの実施態様において、該複数の固体非晶質粒子の少なくとも部分は、生物学的物質(例えば、タンパク質、ペプチド、ポリヌクレオチド等)を含む固体非晶質粒子である。
本発明の更なる観点は、単離された生物学的物質に向けられており、該単離された生物学的物質は少なくとも部分的に脱水されている。
本発明の別の観点は、単離された疎水性成分(例えば、脂質及び/又はステロイド)に向けられている。該単離された疎水性成分は、少なくとも部分的に脱水された成分及び/又は液状の細胞培養培地中に存在する水溶性成分から少なくとも部分的に分離されうる。
1つの実施態様に関して記載されている本発明の観点は、異なる実施態様に関して特に記載されないがそれに組み込まれうることに留意されたい。すなわち、任意の実施態様の全ての実施態様及び/又は特徴は、任意のやり方及び/又は組み合わせで組み合わせられることができる。出願人は、任意の元々提出された請求項を変更する為及び/又は然るべく任意の新たな請求項を提出する為の権利を保持し、該権利は、その方式で元々請求されていなかったが他の任意の1以上の請求項から従属させる為及び/又は該1以上の請求項の任意の特徴を組み込む為に任意の元々提出された請求項を補正することができる為の権利を含む。本発明のこれら及び他の目的及び/又は観点は、以下において示されている明細書において詳細に説明される。本発明の更なる特徴、利点及び詳細は、図面及び後続する好ましい実施態様の本発明の詳細な説明を読むことから当業者によって理解され、そのような説明は本発明の例示に過ぎない。
図1は、マイクロガラス化されたリゾチーム粒子を含む懸濁物の画像である。 図2は、エプスタイン-プレセットの式(Epstein-Plesset equation)に基づいて、予測される固化時間を示すグラフであり、水のバルク添加を説明する為に、f=0.3と共に、50mg/mLと仮定する。実際の固化時間は、混合に起因して増加されることができる。 図3は、4つの異なる加工スキームを使用して製造されたマイクロガラス化された(Microglassified)(商標)ウシガンマグロブリン(BGG:bovine gamma globulin)バッチにおける残留水含有量(water content)を示すグラフである。 図4は、本発明の幾つかの実施態様に従うインライン方法(in-line process)についての代表的な粒子サイズ分布を示すグラフである。 図5は、小規模方法(small scale process)を用いた粒子サイズ分布の再現性を示すグラフである。 図6は、本発明の幾つかの実施態様に従う、インライン方法を用いた粒子サイズ分布の再現性を示すグラフである。 図7は、マイクロガラス化された(microglassified)(商標)BGG 1グラム当たりの残留した残留溶媒のミリグラムを示すグラフである。 図8は、本発明の幾つかの実施態様に従う、細胞組成物及びペンタノールの接触後のペンタノール中のマイクロガラス化された粒子の懸濁物の画像である。 図9は、本発明の幾つかの実施態様に従う、細胞組成物及び乳酸ブチルの接触後の乳酸ブチル中のマイクロガラス化された粒子の懸濁物の画像である。 図10は、本発明の幾つかの実施態様に従う、細胞組成物及びペンタノールのボルテックスによる接触後のペンタノール中のマイクロガラス化された粒子の懸濁物の画像である。 図11は、本発明の幾つかの実施態様に従う、細胞組成物及びペンタノールの均質化による接触後のペンタノール中のマイクロガラス化された粒子の懸濁物の画像である。 図12は、本発明の幾つかの実施態様に従う、高度に濃縮された細胞組成物及びペンタノールのボルテックスによる接触後のペンタノール中のマイクロガラス化された粒子の懸濁物の画像である。 図13は、本発明の実施態様に従うマイクロガラス化において使用されているマイクロ流体デバイスの画像である。 図14は、図10に示されているマイクロ流体デバイスを使用して製造された粒子の画像である。4.8μmの平均粒子直径。 図15は、タンパク質粉末の窒素乾燥中の経時的な質量損失のグラフである。
例示的な実施態様の詳細な説明
本発明は、本発明の実施態様が示されている添付の図面を参照して、本明細書の以下において、より完全に今記載される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態において具現化され得、及び本明細書に記載されている実施態様に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施態様は、本開示が徹底的且つ完全なものとなり、且つ当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供される。
本明細書において本発明の説明において使用される用語は、特定の実施態様を記載する目的の為のものに過ぎず、本発明を限定することは意図されない。本発明の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が他に明確に指し示さない限り、複数形をまた包含することが意図される。
語「第1」、「第2」等が様々な要素を記載する為に本明細書において使用されうるが、これらの要素はこれらの語により限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの語は、1つの要素を別の要素から区別する為にのみ使用される。そのため、以下において議論される「第1」の要素は、本発明の教示から離れることなく「第2」の要素とも称されることができる。特に別に指し示されない限り、作業(又は工程)の配列は、請求項又は図面において提示されている順序に限定されない。
他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての語(科学技術用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。語、例えば一般的に使用される辞典において定義されるもの、は、本出願及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と合致する意味を有するとして解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されない限り、理想化又は過度に形式的な意味において解釈されるべきでないことが更に理解される。本明細書において言及される全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、参照により全体が組み込まれる。用語において矛盾がある場合、本明細書が優先される。
また、本明細書において使用される場合、「及び/又は」は、関連付けられて列記された項目のうちの1以上の任意及び全ての在りうる組み合わせ、並びに、代替(「又は」)において解釈される場合に組み合わせの欠如を云い、これらを包含する。
文脈が他に指し示さない限り、本明細書に記載されている発明の様々な特徴は任意の組み合わせにおいて使用されることができることが特に意図される。更に、本発明はまた、本発明の幾つかの実施態様において、本明細書に記載されている任意の特徴又は特徴の組み合わせは除外又は省略されることができることを想定する。実例を挙げると、複合体は成分A、B及びCを含むと本明細書が記載する場合、A、B若しくはCのいずれか、又はこれらの組み合わせは省略及び放棄されることができることが特に意図される。
本明細書において使用される場合、移行句「から本質的になる」(及び文法的変形)は、請求された発明の記載された物質又は工程「及び1以上の基本的且つ新規の特徴に実質的に影響しないもの」を包含するとして解釈されるべきである。In re Herz,537 F.2d 549,551-52,190 U.S.P.Q. 461,463 (CCPA 1976)(原文中の強調);MPEP § 2111.03も参照。そのため、語「から本質的になる」は、本明細書において使用される場合、「含む」と同等であるとして解釈されるべきでない。
本明細書において使用される場合、語「例」、「例示的」、及びこれらの文法的変形は、本明細書において議論される非限定的な例及び/又は変形の実施態様を云うことが意図され、1以上の他の実施態様と比較して本明細書において議論される1以上の実施態様についての選好性を指し示すことは意図されないことがまた理解されるだろう。
本明細書において使用される場合、語「約」は、測定可能な値、例えば量又は濃度等、を云う場合に、指定された値の±10%、±5%、±1%、±0.5%、又は更には±0.1%のバリエーション、並びに該指定された値を含むことが意味される。例えば、「約X」(ここで、Xは測定可能な値である)、は、X、並びに、Xの±10%、±5%、±1%、±0.5%、又は更には±0.1%のバリエーションを含むことが意味される。測定可能な値の為に本明細書において提供される範囲は、その中の他の任意の範囲及び/又は個々の値を包含しうる。
本明細書において使用される場合、語「増加させる」(increase)、「増加させる」(increases)、「増加された」、「増加させている」(increasing)、「向上させる」、「高める」、及びそれらに類似した語は、指定されたパラメータにおける、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約100%、少なくとも約150%、少なくとも約200%、少なくとも約300%、少なくとも約400%、少なくとも約500%、又はそれより大きい、上昇を指す。
本明細書において使用される場合、語「低減させる」(reduce)、「低減させる」(reduces)、「低減された」、「低減」、「阻害する」、及びそれらに類似した語は、指定されたパラメータにおける、少なくとも約5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、又は少なくとも100%、の減少を云う。
成分(例えば、生物学的物質又は脂質)を液状の細胞培養培地から単離する方法が、本発明の実施態様に従って提供される。該成分は、該液状の細胞培養培地中に存在する任意の化合物、分子、及び/又は生物学的物質でありうる。例示的な液状の細胞培養培地は、発酵ブロス及び/又は微生物学的培養物を包含するが、これらに限定されない。当該技術分野において理解されるように、液状の細胞培養培地は、細胞、細胞成分(例えば、脂質、細胞膜、タンパク質、DNA等)、合成物質(例えば、該培地の安定化の為の添加剤(例えば、ポロキサマー、例えばPoloxamer 188 PRO))、緩衝剤、及び/又は糖等を含みうる。例えば、発酵ブロスは、トリプシンダイズブロス、細菌酵母抽出物、塩化アンモニウム、リン酸二ナトリウム、リン酸カリウム、及び/又はグルコースを含みうる。細胞の在りうる種類は、以下に限定されないが例えば、細菌細胞、酵母細胞、及び/又は哺乳動物細胞(例えば、ヒト細胞)、が本発明の液状の細胞培養培地中に存在しうる。幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地は、本発明の方法に従って単離されうる生物学的物質を細胞内で及び/又は細胞外で発現する細胞を含む。
本発明の方法は、該方法以前と比較して、液状の細胞培養培地に対するいかなる改変も無しに(例えば、何かを加えることも又は除去することも無しに)該液状の細胞培養培地を使用しうる。例えば、該培地は、細胞培養物から直接的に使用されうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、該液状の細胞培養培地を加工すること、例えば、該液状の細胞培養培地を濃縮すること、遠心分離すること、洗浄すること、透析すること、及び/又は濾過すること、を包含するが、これらに限定されない。該細胞を濃縮する為に及び/又は該液状の細胞培養培地中に存在する物質(例えば、塩及び/又は細胞)を除去する為に1以上の加工工程が使用されうる。単離されるべき成分は、細胞が濃縮又は除去されるべきかどうかを決定しうる。例えば、該成分が細胞の内側で発現される場合、該細胞は濃縮され得、一方で、該成分が細胞外で発現される場合、該細胞は除去されうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、例えば水又は水性溶液(例えば、緩衝液)を用いて、希釈される、液状の細胞培養培地を使用しうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、例えば遠心分離及び/又は濾過等を介して、濃縮される液状の細胞培養培地を使用しうる。
幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地は、1以上(例えば、1、2、3、4、5、又はそれよりも大きい数)の添加剤を含みうる。例示的な添加剤は、安定化剤、界面活性剤、等張化剤、糖、塩、抗微生物剤、抗酸化剤、還元剤等を包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、添加剤は、液状の細胞培養培地の約0.01重量%、約0.1重量%又は約0.5重量%から、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%又は約10重量%までの範囲の濃度において該液状の細胞培養培地中に存在する。
例示的な界面活性剤は、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20若しくは80)、スパン、ペグ化された脂肪エステル及びエーテル(例えば、Laureth-4)、スクロースエステル、ブロックコポリマー(例えば、ポロキサマー)、及び/又はエトキシル化されたトリグリセリド(例えば、エトキシル化されたヒマシ油)を包含するが、これらに限定されない。
例示的な抗微生物剤は、安息香酸及び/又はベンジルアルコールを包含するが、これらに限定されない。例示的な抗酸化剤は、ブチル化されたヒドロキシアニソール、ブチル化されたヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、tert-ブチルヒドロキノン、及び/又はビタミンEを包含するが、これらに限定されない。例示的な還元剤は、グルタチオン及び/又はジチオトレイトール(DTT:dithiothreitol)を包含するが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様において、乳化溶媒が液状の細胞培養培地に加えられうる。乳化溶媒は、液状の細胞培養培地及び/又は水性組成物との境界面を形成しうる。例示的な乳化溶媒は、アルカン、例えば1~20個の炭素原子を有するアルカン(すなわち、C1~C20アルカン)若しくはC4~C20アルカン(例えば、プロパン、ペンタン、ヘキサン等);アルコール(例えば、C5~C14アルコール);アセテート;エステル;エーテル;カルボン酸;(ポリ)ヘテロ原子の環式、非環式、直鎖状若しくは分岐状分子;及び/又はラクテート、例えば乳酸ブチル及び/又は乳酸エチル、を包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、該溶媒は、炭素、窒素、及び/又は硫黄原子を有しうる。幾つかの実施態様において、乳化溶媒は、本発明の脱水組成物中に存在する溶媒と混和性である。幾つかの実施態様において、該乳化溶媒は、アルコール、例えばペンタノール、及び/又はラクテート、例えば乳酸ブチル及び/又は乳酸エチル、でありうる。
乳化溶媒は、エマルジョン(例えば、油中水型エマルジョン)を形成する為に十分な量で液状の細胞培養培地中に存在しうる。幾つかの実施態様において、乳化溶媒は、約20%以上、例えば約25%以上、約30%以上、約35%以上、約40%以上、約45%以上、約50%以上、約55%以上、約60%以上、約65%以上、約70%以上、約75%以上、約80%以上、約85%以上、約90%以上、約95%以上、の量で液状の細胞培養培地中に存在する。幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地への乳化溶媒の添加は、該液状の細胞培養培地中に存在する細胞、細胞膜、及び/又は脂質形成を少なくとも部分的に溶解しうる。幾つかの実施態様において、乳化溶媒は、該液状の細胞培養培地中に存在する成分(例えば、生物学的物質)を脱水せず、及び/又は該成分を脱水する為に十分な濃度で該培地中に存在しない。幾つかの実施態様において、乳化溶媒は、約10%未満、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満、又は約0.1%未満、の量で該液状の細胞培養培地中に存在する成分(例えば、生物学的物質)から水を除去する。幾つかの実施態様において、乳化溶媒は、該液状の細胞培養培地及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含むエマルジョンの為に所望の粒子サイズを提供することを補助する。
幾つかの実施態様において、乳化溶媒及び水は、別々に(例えば、1つずつ若しくは同時に)液状の細胞培養培地に加えられ得、及び/又は、乳化溶媒及び水は、液状の細胞培養培地に加えられる同じ組成物中に存在しうる。水は、乳化溶媒中での溶解限度以下の量で該乳化溶媒と共に組成物中に存在し得、及び/又は液状の細胞培養培地に乳化溶媒と共に加えられうる。
液状の細胞培養培地から分離される(例えば、単離される)成分は親水性(例えば、生物学的物質)又は疎水性(例えば、脂質若しくはステロイド)でありうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、液状の細胞培養培地中に存在する生物学的物質を単離する。該生物学的物質は、該液状の細胞培養培地中の細胞中に存在し得、及び/又は該液状の細胞培養培地中の細胞の外側に存在しうる。幾つかの実施態様において、該生物学的物質は細胞内に発現され及び/又は細胞外に発現される。「生物学的物質」は、本明細書において使用される場合、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酵素若しくはその断片、抗体若しくはその断片(例えば、重鎖、軽鎖、融合タンパク質、Fv、及び/又はFc)、等)、及び/又はポリヌクレオチド、例えばオリゴヌクレオチド、DNA、及び/又はRNA、を云う。該生物学的物質は、化合物及び/又は分子、例えば該生物学的物質に結合しうるもの、例えば糖及び/又は塩、を含みうる。幾つかの実施態様において、生物学的物質は、生物学的原薬(DS:drug substances)であり得、及び/又は治療剤として使用されうる。
「単離された成分」、例えば「単離された生物学的物質」又は「単離された脂質」、は、本明細書において使用される場合、該成分が存在していた液状の細胞培養培地中に存在する他の成分から少なくとも部分的に分離又は除去された成分を云う。そのため、「単離された成分」は、精製された形態(例えば、それが存在する組成物の90重量%より高い純度を有する)ではないものでありうる。幾つかの実施態様において、「単離された成分」(例えば、単離された生物学的物質)は、純粋な形態ではない及び/又はそれが存在する組成物の約20重量%超、約25重量%超、約30重量%超、約35重量%超、約40重量%超、約45重量%超、約50重量%超、約55重量%超、約60重量%超、約65重量%超、約70重量%超、約75重量%超、約80重量%超、約85重量%超、若しくは約90重量%超、の高い純度及び/又は濃度を有しない。「単離する」及びその文法的バージョンは、本明細書において使用される場合、1つの成分を他の成分から少なくとも部分的に分離又は除去すること、例えば液状の細胞培養培地中に存在する複数の成分を少なくとも2つの群又は相に分離すること、を云う。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、水溶性成分(例えば、生物学的物質)及び/又は水不溶性成分(例えば、脂質)を液状の細胞培養培地から単離することを含む。
幾つかの実施態様において、本発明の方法は、脱水組成物(例えば、有機溶媒)及び成分(例えば、生物学的物質又は脂質)を含む液状の細胞培養培地を接触させて混合物を形成させること、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させること、及び該少なくとも部分的に脱水された成分を該混合物から分離させ、それにより、単離された成分を提供することを含む。「少なくとも部分的に脱水された成分」は、本明細書において使用される場合、1未満の水分活性を有する成分を云う。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質)を含む。幾つかの実施態様において、該単離された成分(例えば、水不溶性成分、例えば脂質)は、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された組成物中に存在する。単離された成分は、該細胞培養培地中に存在する他の成分から少なくとも部分的に分離されうるが、追加の成分、例えば宿主細胞タンパク質、糖、塩、緩衝剤、及び/又は添加剤、が該単離された成分と共に存在しうる。単離された成分と共に存在する該追加の成分はまた、本明細書において不純物と称され得、該不純物は少なくとも部分的に脱水されうる。
本発明の方法は、固相を液相から分離することを含みうる。幾つかの実施態様において、該単離された成分は該固相中に存在する。幾つかの実施態様において、該単離された成分は該液相中に存在する。固相及び/又は液相中に存在する不純物は水溶性成分及び/又は水不溶性成分を含みうる。幾つかの実施態様において、固相中に存在する不純物は、少なくとも部分的に脱水されたものでありうる親水性成分及び/又は水溶性成分を含みうる。幾つかの実施態様において、液相中に存在する不純物は疎水性成分及び/又は水不溶性成分を含みうる。幾つかの実施態様において、液相中に存在する不純物は親水性成分及び/又は水溶性成分を含みうる。親水性成分及び/又は水溶性成分は、液相の約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、又は約0.1重量%未満、の量で該液相中に存在しうる。
本発明の方法は、該液状の細胞培養培地中に存在しうる水溶性成分から水を除去し得(例えば、溶解させ又は抽出しうる)、固化された成分を用意しうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、液状の細胞培養培地中に存在する生物学的物質から水を除去すること及び固化された生物学的物質(すなわち、固体形態の該生物学的物質)を提供することを含む。水はまた、不純物(例えば、水溶性不純物)から除去され得、固化された不純物を用意しうる。固化された成分(例えば、固化された生物学的物質及び/又は不純物)は、任意の形態、例えばマイクロ粒子、ナノ粒子、マイクロスフェア、又はナノスフェア、で存在しうる。幾つかの実施態様において、該固化された成分は非晶性(例えば、非晶質粒子)である。幾つかの実施態様において、該固化された成分の少なくとも一部分は非晶性であり、そのため該固化された成分は部分的に非晶性でありうる。例えば、固化された成分のマトリックスは非晶性でありうるが、該マトリックス内の分子(例えば、塩)は結晶性でありうる。幾つかの実施態様において、該固化された成分は、任意の液体から分離され及び/又は粉末の形態で提供される。成分から水を除去(すなわち、成分を脱水)して固体を提供する方法は本明細書において「マイクロガラス化」と称され、該固化された成分は本明細書において「マイクロガラス化された」成分と称されうる。マイクロガラス化された成分は沈殿物ではない。幾つかの実施態様において、本発明の組成物及び/又は方法は相分離剤を含まない(すなわち、欠いている)。相分離は本発明のマイクロガラス化方法の間に起こりうるが、該マイクロガラス化された成分は相分離により形成されない。マイクロガラス化された成分は、それが存在していた初期組成物(例えば、液状の細胞培養培地若しくは水性溶液)中に及び/又は水性緩衝液中に再び溶解されうる。
幾つかの実施態様に従うと、生物学的物質は、本発明の方法に従う液状の細胞培養培地から単離又は分離される。幾つかの実施態様において、該方法は、該生物学的物質を少なくとも部分的に脱水することを含む。該方法は同時に、該液状の細胞培養培地から水を除去し、且つ該生物学的物質を保存しうる。該生物学的物質から水を抽出することは、該生物学的物質を保存し、且つ固化された生物学的物質(すなわち、マイクロガラス化された生物学的物質)を用意しうる。生物学的物質の1以上の特性及び/又は機能は、マイクロガラス化前の該生物学的物質の該特性及び/又は機能と比較して及び/又はマイクロガラス化されなかった対照生物学的物質の該特性及び/又は機能と比較して、マイクロガラス化された生物学的物質と共に保存及び/又は維持されうる。
生物学的物質は、約200mg/mL未満、約175mg/mL未満、約150mg/mL未満、約125mg/mL未満、約100mg/mL未満、約90mg/mL未満、約80mg/mL未満、約70mg/mL未満、約60mg/mL未満、約50mg/mL未満、約40mg/mL未満、約30mg/mL未満、約20mg/mL未満、約10mg/mL未満、約5mg/mL未満、約1mg/mL未満、約0.1mg/mL未満、約0.05mg/mL未満、又は約0.01mg/mL未満、の濃度で液状の細胞培養培地中に存在しうる。幾つかの実施態様において、該生物学的物質は、約0.01mg/mL、約0.05mg/mL、約0.1mg/mL、約0.5mg/mL、約1mg/mL又は約5mg/mLから、約10mg/mL、約15mg/mL、約20mg/mL、約25mg/mL、約30mg/mL、約35mg/mL、約40mg/mL、約45mg/mL又は約50mg/mL、までの範囲の濃度で液状の細胞培養培地中に存在する。幾つかの実施態様において、該生物学的物質は、該液状の細胞培養培地中に存在する細胞内で少なくとも部分的にカプセル化されている。
本明細書において使用される場合、「接触」、「接触させる」、「接触させられた」、及びこれらの文法的変形は、2以上の材料(例えば、組成物、化合物、溶媒等)を一緒にして混合物を形成させることを云う。該2以上の材料を接触させることは、該2つの材料又はこれらの部分を注ぎ、噴霧し、混合し、流し、及び/又は注入する等して一緒にすることにより実行されうる。例えば、接触させることは、溶媒を液状の細胞培養培地に加えること又は液状の細胞培養培地を溶媒に加えることを含みうる。幾つかの実施態様において、2以上の材料は、膜乳化の方法及び/又は技術の間に接触させられうる。該接触させることは、デバイス、例えばミキサー、ホモジナイザー、及び/又はマイクロ流体デバイス、において実行されうる。
幾つかの実施態様において、接触させることは、好適な条件下で所望の反応が実行されることができる(例えば、水が、材料の1つに存在する成分から除去されることができる)ような十分な近接性において2以上の材料(例えば、組成物、化合物、溶媒等)を一緒にすることを含む。幾つかの実施態様において、本発明の方法における接触工程は混合物を形成し、及び該混合物は1つの相又は2以上(例えば、2、3、若しくはより多く)の相でありうる。幾つかの実施態様において、該混合物は、該組成物が2以上(例えば、2、3、4、又はそれよりも大きい数)の相を有するという点で多相組成物である。幾つかの実施態様において、本発明の方法における接触工程は、2相組成物及び/又はエマルジョンを形成させる。幾つかの実施態様において、本発明の方法における接触工程は懸濁物(例えば、固体粒子を含む1以上の液相)を形成させる。幾つかの実施態様において、エマルジョンが形成され、及び該エマルジョンは、任意的に約1000μm未満、約900μm未満、約800μm未満、約700μm未満、約600μm未満、約500μm未満、約400μm未満、約300μm未満、約200μm未満、約100μm未満、約50μm未満、約25μm未満、約10μm未満、約5μm未満又は約1μm未満、の直径及び/又は最小寸法を有する滴を含む、油中水型エマルジョンでありうる。幾つかの実施態様において、該混合物は、約5μm、約10μm、約25μm、約50μm、約100μm、約200μm、約300μm、約400μm又は約500μmから、約600μm、約700μm、約800μm、約900μm又は約1000μmまでの範囲の直径及び/又は最小寸法を有する滴を含む油中水型エマルジョンである。幾つかの実施態様において、該混合物は、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約3μm、約4μm又は約5μmから、約6μm、約7μm、約8μm、約9μm、約10μm、約11μm、約12μm、約13μm、約14μm又は約15μmまでの範囲の直径及び/又は最小寸法を有する滴を含む油中水型エマルジョンである。幾つかの実施態様において、本発明の方法における接触工程は混合物(例えば、エマルジョン)を形成させ、且つ該材料の1つに存在する成分は、該接触工程及び/又は該混合物の形成の結果として少なくとも部分的に脱水される。
液状の細胞培養培地は、該液状の細胞培養培地中に存在する成分(例えば、生物学的物質)を少なくとも部分的に脱水する脱水組成物と接触させられうる。該脱水組成物及び液状の細胞培養培地を接触させる際に、該脱水組成物は、該液状の細胞培養培地中に存在する成分を少なくとも部分的に脱水する為に十分な濃度で存在しうる。幾つかの実施態様において、該脱水組成物は、水を成分(例えば、生物学的物質)から除去する溶媒(例えば、有機溶媒)を含む。例示的な有機溶媒は、アルコール、例えば1~20個の炭素を有するアルコール(すなわち、C1~C20アルコール)若しくはC4~C20アルコール、エステル含有化合物(例えば、C1~C20エステル含有化合物、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、トリアセチン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸メチル、酢酸プロピル、及び/又は乳酸ブチル)、酢酸、アセトン、アニソール、tertブチルメチルエーテル、クメン、ジメチルスルホキシド、ジエチルエーテル、ギ酸エチル、ギ酸、アルカン(例えば、ヘプタン、ペンタン等)、及び/又はメチルエチルケトンを包含するが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様において、脱水組成物は、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、及び/又はC20アルコール及び/又はC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、及び/又はC20エステル含有化合物を含む。幾つかの実施態様において、該アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール(例えば、1-プロパノール、2-プロパノール)、ブタノール(例えば、1-ブタノール、2-ブタノール)、2-メチル-1-プロパナール、2-メチル-2-プロパノール、tert-ブタノール、ペンタノール(例えば、1-ペンタノール、3-メチル-1-ブタノール、2,2-ジメチル-1-プロパノール、シクロペンタノール)、ヘキサノール(例えば、1-ヘキサノール)、シクロヘキサノール、ヘプタノール(例えば、1-ヘプタノール)、オクタノール(例えば、1-オクタノール)、ノナノール(例えば、1-ノナノール)、デカノール(例えば、1-デカノール)、2-プロペン-1-オール、ベンジルアルコール、フェニルメタノール、ジフェニルメタノール、ウンデカノール、ドデカノール、プロピルデカノール、ブタデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール(例えば、1-ヘキサデカノール)、及び/又はトリフェニルメタノールから選択される。幾つかの実施態様において、脱水組成物はC10アルコール(例えば、1-デカノール)を含まない。幾つかの実施態様において、該エステル含有化合物は、酸及びC1~C20、C1~C10、C1~C8、C1~C6、又はC1~C4アルコールから形成されうる。幾つかの実施態様において、脱水組成物は、直鎖状アルコール(例えば、2-オクタノール、3-ペンタノール、4-デカノール)の異性体、直鎖状アルコール若しくはそれらの異性体の誘導体(例えば、オクチルドデカノール、ネオペンチルアルコール)、ジ、トリ、若しくはクアッドヒドロキシル化された物質(例えば、1,4-ブタンジオール、グリセリン)、不飽和アルコール(例えば、環式、オレフィン若しくはアルキニルアルコール、例えばシクロヘキサノール、ゲラニオール、オレイン酸アルコール)、及び/又は内部及び/又は外部ヘテロ原子を組み込んだアルコール(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ラクテート等)を含む。
1以上(例えば、1、2、3、4、又はそれよりも大きい数)の溶媒が本発明の脱水組成物中に存在しうる。例えば幾つかの実施態様において、少なくとも2つのアルコール(例えば、1-ペンタノール及び1-ヘキサデカノール)、少なくとも2つのエステル含有化合物(例えば、酢酸エチル及びトリアセチン)、又は少なくとも1つのアルコール(例えば、1-ペンタノール)及び1つのエステル含有化合物(例えば、酢酸エチル)が脱水組成物中に存在する。2以上の溶媒が脱水組成物中に存在する場合、それらは任意の好適な比で存在しうる。幾つかの実施態様において、脱水組成物は、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:11、約1:12、約1:13、約1:14、約1:15、約1:16、約1:17、約1:18、約1:19、又は約1:20の比(体積又は重量による)で該組成物中に存在する2つの溶媒を含む。
本発明の脱水組成物中に存在する溶媒(例えば、有機溶媒)は、約0.05%、約1%、約2%又は約5%から、約10%、約12%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%又は約50%(w/w)までの範囲の水に対する溶解度を有しうる。幾つかの実施態様において、該有機溶媒は、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、又は約50%(w/w)の水に対する溶解度を有する。溶媒(例えば、有機溶媒)は、約55mN/m未満の、水との界面張力を有しうる。幾つかの実施態様において、本発明の脱水組成物中に存在する溶媒は、約55未満、約50未満、約45未満、約40未満、約35未満、約30未満、約25未満、約20未満、約15未満、約10未満、約9未満、約8未満、約7未満、約6未満、約5未満、約4未満、約3未満、約2未満、又は約1mN/m未満、である、水との界面張力を有する。幾つかの実施態様において、本発明の脱水組成物中に存在する溶媒は、約1、約2、約3、約4又は約5から、約6、約7、約8、約9又は約10までの範囲の水との界面張力を有する。幾つかの実施態様において、本発明の脱水組成物中に存在する溶媒は乳化溶媒と混和性である。
幾つかの実施態様において、本発明の脱水組成物は有機溶媒(例えば、アルコール)からなる。幾つかの実施態様において、該脱水組成物は2以上のC1~C20アルコールからなる。幾つかの実施態様において、本発明の脱水組成物は、該脱水組成物の約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%、約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約51重量%、約52重量%、約53重量%、約54重量%、約55重量%、約56重量%、約57重量%、約58重量%、約59重量%、約60重量%、約61重量%、約62重量%、約63重量%、約64重量%、約65重量%、約66重量%、約67重量%、約68重量%、約69重量%、約70重量%、約71重量%、約72重量%、約73重量%、約74重量%、約75重量%、約76重量%、約77重量%、約78重量%、約79重量%、約80重量%、約81重量%、約82重量%、約83重量%、約84重量%、約85重量%、約86重量%、約87重量%、約88重量%、約89重量%、約90重量%、約91重量%、約92重量%、約93重量%、約94重量%、約95重量%、約96重量%、約97重量%、約98重量%、約99重量%、又は約100重量%、の量で有機溶媒を含む。
脱水組成物は、1以上(例えば、1、2、3、4、5、又はそれよりも大きい数)の添加剤(例えば、安定化剤、界面活性剤、等張化剤、塩、糖、抗微生物剤、抗酸化剤等)を含みうる。例示的な添加剤(例えば、界面活性剤、抗微生物剤、抗酸化剤等)は、上記されるものを包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、添加剤は、脱水組成物の約0.01重量%、約0.1重量%又は約0.5重量%から、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%又は約35重量%までの範囲の濃度で該脱水組成物中に存在する。幾つかの実施態様において、該脱水組成物は界面活性剤及び/又は糖を含む。幾つかの実施態様において、界面活性剤は、脱水組成物の約30重量%又はそれ未満、例えば脱水組成物の約25重量%、約20重量%、約15重量%、約10重量%、約5重量%、又はそれ未満、の量で該脱水組成物中に存在しうる。幾つかの実施態様において、抗微生物剤は、脱水組成物の約1重量%又はそれ未満、例えば脱水組成物の約0.5重量%、約0.1重量%、又はそれ未満、の量で該脱水組成物中に存在しうる。幾つかの実施態様において、抗酸化剤は、脱水組成物の約2.5重量%又はそれ未満、例えば脱水組成物の約2重量%、約1.5重量%、約1重量%、約0.5重量%、約0.1重量%、又はそれ未満、の量で該脱水組成物中に存在しうる。
幾つかの実施態様において、脱水組成物は、ベンジルアルコール、1-プロパノール、1-ブタノール、tert-ブチル、sec-ブチル、1-ペンタノール、1-ヘキサノール、1-ヘプタノール、1-オクタノール、1-ノナノール、1-デカノール、1-ウンデカノール、1-ドデカノール、プロピルデカノール、ブタデカノール、ペンタデカノール、及びヘキサデカノールから選択される少なくとも1つのアルコール、及び/又は水、トリアセチン、ベンジルアルコール、酢酸、アセトン、アニソール、2-ブタノール、酢酸ブチル、tertブチルメチルエーテル、クメン、ジメチルスルホキシド、エタノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ギ酸エチル、ギ酸、ヘプタン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸メチル、3-メチル-1-ブタノール、メチルエチルケトン、2-メチル-1-プロパノール、ペンタン、2-プロパノール、酢酸プロピル、及びtert-ブタノールから選択される少なくとも1つの溶媒を含む。脱水組成物中に存在しうる更なる例示的な溶媒は、アルカン、例えば1~20個の炭素原子を有するアルカン(すなわち、C1~C20アルカン)若しくはC4~C20アルカン(例えば、プロパン、ペンタン、ヘキサン等);アルコール(例えば、C5~C14アルコール);アセテート;エステル;エーテル;カルボン酸;(ポリ)ヘテロ原子の環式、非環式、直鎖状若しくは分岐状分子;及び/又はラクテートを包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、該脱水組成物は、炭素、窒素、及び/又は硫黄原子を有する溶媒を含む。
本発明の方法は、液状の細胞培養培地及び1以上(例えば、1、2、3、4、又はそれよりも大きい数)の脱水組成物を接触させることを含みうる。よって、本発明の方法は、液状の細胞培養培地及び1以上(例えば、1、2、3、4、又はそれよりも大きい数)の溶媒、例えば第1の有機溶媒、第2の有機溶媒等、を接触させることを含みうる。2以上の脱水組成物が本発明の方法において使用される場合、該組成物中に存在する該溶媒は同じ又は異なりうる。幾つかの実施態様において、脱水組成物中に存在する溶媒は、脱水直前の組成物中の溶媒よりも揮発性であり得、及び/又は揮発性有機化合物(例えば、約0℃、約50℃又は約100℃から、約150℃、約200℃又は約260℃までの範囲の沸点を有する)でありうる。幾つかの実施態様において、脱水組成物及び少なくとも部分的に脱水された成分は、1以上(例えば、1、2、3、4、5、又はそれよりも大きい数)の回数、接触させられうる。
バッチ方法又はインライン方法が、該液状の細胞培養培地を1以上の脱水組成物と接触させる為に使用されうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、液状の細胞培養培地と第1の脱水組成物とを接触させて混合物を形成させること、次に該混合物と第2の脱水組成物とを接触させることを含む。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、液状の細胞培養培地と第1の脱水組成物とを接触させて混合物を形成させること、該混合物から少なくとも部分的に脱水された成分を分離すること、並びに該少なくとも部分的に脱水された成分を第2の脱水組成物と接触させることを含む。
脱水組成物中に存在する溶媒は、液状の細胞培養培地及び/又は水性組成物との境界面を形成しうる。幾つかの実施態様において、脱水組成物中に存在する溶媒は水と混和性ではない。幾つかの実施態様において、成分を脱水する為に最初に使用される脱水組成物中に存在する溶媒(すなわち、第1の脱水組成物又は第1の有機溶媒)は水と非混和性であり、及び/又は水との境界面を形成し、且つ該溶媒は少なくとも部分的な水溶性である。幾つかの実施態様において、第1の脱水組成物の後に使用される脱水組成物中に存在する溶媒(例えば、第2若しくは第3の脱水組成物又は第2若しくは第3の有機溶媒)は水と混和性ではない。
脱水組成物と液状の細胞培養培地とを接触させること及び/又は混合物を形成させることは、該混合物中に存在する成分(例えば、生物学的物質)の水含有量を少なくとも約0.5%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、又は約100%低減させることを含みうる。幾つかの実施態様において、該成分の該水含有量は、本発明の接触工程後に、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、又は約35%~約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%又は約95%低減される。
脱水組成物及び液状の細胞培養培地を含む混合物は、約0.99未満、約0.98未満、約0.95未満、約0.9未満、約0.85未満、約0.8未満、約0.75未満、約0.7未満、約0.65未満、約0.6未満、約0.55未満、約0.5未満、約0.45未満、約0.4未満、約0.35未満、約0.3未満、約0.25未満、約0.2未満、約0.15未満、又は約0.1未満、の水分活性を有しうる。幾つかの実施態様において、該混合物は、約0.1、約0.15、約0.2、約0.25、約0.3、約0.35、約0.4、約0.45又は約0.5から、約0.55、約0.6、約0.65、約0.7、約0.75、約0.8、約0.85、約0.9又は約0.95までの範囲の水分活性を有する。幾つかの実施態様において、該混合物は、約0.95未満、約0.9未満、約0.85未満、約0.8未満、約0.75未満、約0.7未満、約0.65未満、約0.6未満、約0.55未満、約0.5未満、約0.45未満、約0.4未満、約0.35未満、約0.3未満、約0.25未満、約0.2未満、約0.15未満、又は約0.1未満、の分数水飽和を有する。幾つかの実施態様において、該混合物は、約0.1、約0.15、約0.2、約0.25、約0.3、約0.35、約0.4、約0.45又は約0.5から、約0.55、約0.6、約0.65、約0.7、約0.75、約0.8、約0.85、約0.9又は約0.95までの範囲の分数水飽和を有する。例えば、幾つかの実施態様において、タンパク質を含む混合物は約0.95以下の分数水飽和を有しうる。幾つかの実施態様において、塩を含む混合物は約0.5以下の分数水飽和を有しうる。
少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、1以上の脱水組成物と接触させられた後に、約99%、約98%、約95%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、約50%、約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%、約5%、約1%、又は約0%の水含有量を有しうる。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、1以上の脱水組成物と接触させられた後に、約0%、約0.5%、約1%、約5%、約10%、約15%、約20%又は約25%から、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%又は約75%までの範囲の水含有量を有する。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、1以上の脱水組成物と接触させられた後に、約0%、約0.5%、約1%、約2%、約3%又は約4%から、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%までの範囲の水含有量を有する。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、1以上の脱水組成物と接触させられた後に、約0.986、約0.98、約0.95、約0.9、約0.85、約0.8、約0.75、約0.7、約0.65、約0.6、約0.55、約0.5、約0.45、約0.4、約0.35、約0.3、約0.25、約0.2、約0.15、約0.1、約0.05、又は約0の水分活性を有する。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、1以上の脱水組成物と接触させられた後に、約0、約0.05、約0.1、約0.15、約0.2、約0.25又は約0.3から、約0.35、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8又は約0.9までの範囲の水分活性を有する。
幾つかの実施態様において、初期脱水組成物及び液状の細胞培養培地を接触させられた後に、少なくとも部分的に脱水された成分は、約60%未満、及び/又は約1%、約5%、約10%、約15%、約20%又は約25%から、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%又は約70%までの範囲の水含有量を有する。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分、及び該初期脱水組成物と同じ又は異なりうるその後(例えば、第2)の脱水組成物を接触させられた後に、該少なくとも部分的に脱水された成分は、約45%未満、及び/又は約0.5%、約1%、約5%、約10%、約15%又は約20%から、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%又は約70%までの範囲の水含有量を有する。
本発明の方法における該接触工程は、約-50℃、約-20℃、約-10℃、約0℃、約4℃、約10℃、約15℃又は約20℃から、約25℃、約20℃、約35℃、約40℃、約45℃又は約50℃までの範囲の温度で実行されうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法における該接触工程は、室温及び/又は大気圧で実行される。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許第8,013,022号明細書に記載されているデバイス、工程、及び/又は組成物を含みうる。
幾つかの実施態様において、脱水組成物(例えば、有機溶媒)及び液状の細胞培養培地を接触させ及び/又は該脱水組成物及び該液状の細胞培養培地を含む混合物を形成させると、懸濁物が形成され得、該懸濁物は、液体(例えば、該混合物)中に懸濁された固体の形態で成分(例えば、生物学的物質)を含む。脱水組成物と液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を提供すること並びに該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させることは実質的に同時に行われうる。「実質的に同時に」は、成分を少なくとも部分的に脱水することに関して本明細書において使用される場合、脱水組成物との接触で直ちに又は該脱水組成物との初期接触から約1分未満に成分を少なくとも部分的に脱水することを云う。幾つかの実施態様において、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させることは、脱水組成物及び該液状の細胞培養培地の初期接触後約100分又はそれ未満(例えば、約90、約60、約30、約15、約10、約5、又は約1分又はそれ未満)以内に達成される。
幾つかの実施態様において、約60%未満、約55%未満、約50%未満、約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、又は約5%未満、の水含有量を有する少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、約10分未満、約9分未満、約8分未満、約7分未満、約6分未満、約5分未満、約4分未満、約3分未満、約2分未満、若しくは約1分未満、内で、又は約50秒未満、約40秒未満、約30秒未満、約20秒未満、約10秒未満、約5秒未満、約1秒未満、約0.5秒未満、若しくは約0.1秒未満、内に達成されうる。幾つかの実施態様において、約60%未満、約55%、約50%未満、約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、又は約5%未満、の水含有量を有する少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)は、約0.01秒、約0.05秒、約0.1秒又は約0.5秒から、約1秒、約2秒、約3秒、約4秒、約5秒、約6秒、約7秒、約8秒、約9秒又は約10秒までの範囲のうちに達成されうる。
脱水組成物と液状の細胞培養培地とを接触させることは、該液状の細胞培養培地中に存在する細胞を少なくとも部分的に溶解すること、及び/又は該液状の細胞培養培地中に存在する脂質及び/又は細胞膜を少なくとも部分的に溶解することを含みうる。
幾つかの実施態様に従うと、2つの異なる組成物(例えば、脱水組成物及び液状の細胞培養培地、又は溶媒及び少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物)を接触させることは、それらを混合して一緒にすることを含む。混合することは、当該技術分野において既知の任意の方法、例えばボルテックス、撹拌、静的混合、ホモジナイズ、押し出し、ポンピング、注入、1つの組成物を別の組成物に加えること、1つの組成物を別の組成物に噴霧すること、及び/又は該組成物を一緒に噴霧して混合物を形成させること、により達成されうる。混合することは、エマルジョンを形成させ得、及び/又はエマルジョンを形成させる為に空気が混合物に組み込まれうる。緩慢な添加、迅速な添加、又は全体の添加を使用して1つの組成物は別の組成物に加えられ得、混合することは、低せん断及び/又は高せん断(例えば、約1~10000000/秒)を用いて達成されうる。該2つの異なる組成物が水性組成物及び疎水性組成物(例えば、有機溶媒を含む組成物)を含む場合、該水性組成物が該疎水性組成物に加えられうるか、又はその逆でありうる。幾つかの実施態様において、該2つの異なる組成物は、混合前に接触させられ、及び/又はミキサー中で接触させられる。例示的なミキサーは、高圧力ホモジナイザー、ローター-ステーターホモジナイザー、インペラー、パイプラインミキサー(乱流及び層流)、スタティックミキサー、インラインミキサー、及び/又はマイクロ流体デバイス(例えば、クロスジャンクション(cross junction)を備えているマイクロ流体デバイス)を包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、該ミキサーはインライン(inline)、例えばインラインホモジナイザー(inline homogenizer)、である。幾つかの実施態様において、該ミキサーはデバイス(例えば、マイクロ流体デバイス)であり、及び2つの異なる組成物は、該デバイスに加えられ又は注入されて、それによって、該2つの異なる組成物を一緒に混合する。少なくとも部分的に脱水された成分を形成させることは、該混合物を混合する(例えば、ホモジナイズする)ことを含みうる。
幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する2つの異なる組成物は、該2つの異なる組成物の体積比である比で、例えばバッチ方法において、混合されうる。例えば、混合物を形成させる為にバッチ方法において接触させられる第1の組成物及び第2の組成物について、該体積比は、該第2の組成物の混合される体積に対する該第1の組成物の混合される体積でありうる。幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する2つの異なる組成物は、該2つの異なる組成物の供給速度に基づく比で、例えばインライン方法において、混合されうる。例えば、混合物を形成させる為にインライン方法において接触させられる第1の組成物及び第2の組成物について、該比は、該接触工程中の該第2の組成物の供給速度(例えば、流速)に対する該接触工程中の該第1の組成物の供給速度(例えば、流速)でありうる。
幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する2つの異なる組成物は、約1mL/分、約5mL/分、約10mL/分、約25mL/分、約50mL/分、約75mL/分又は約100mL/分から、約150mL/分、約250mL/分、約500mL/分、約1,000mL/分、約1,500mL/分又は約2,000mL/分までの範囲の範囲の供給速度(例えば、流速)で混合(例えば、ホモジナイズ)されうる。幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する2つの異なる組成物は、約1L/時間、約5L/時間、約10L/時間、約25L/時間、約50L/時間、約75L/時間又は約100L/時間から、約150L/時間、約250L/時間、約500L/時間、約1,000L/時間、約1,500L/時間、約2,000L/時間、約2,500L/時間、約3,000L/時間、約3,500L/時間又は約4,000L/時間までの範囲の供給速度で混合(例えば、ホモジナイズ)されうる。各組成物の該供給速度は同じ又は異なりうる。
幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する2つの異なる組成物は、所与の供給体積比で接触させられ及び/又は一緒にされうる。該2つの異なる組成物は、水性相を提供する水性組成物(例えば、液状の細胞培養培地及び/又は水を含む組成物)、並びに溶媒相を提供する溶媒含有組成物(例えば、疎水性組成物)を含みうる。幾つかの実施態様において、該2つの異なる組成物は、約0.1:100、約0.2:100、約0.3:100、約0.4:100、約0.5:100、約0.6:100、約0.7:100、約0.8:100、約0.9:100、約1:100、約1.5:100、約2:100、約2.5:100、約3:100、約3.5:100、約4:100、約4.5:100、約5:100、約5.5:100、約6:100、約6.5:100、約7:100、約7.5:100、約8:100、約8.5:100、約9:100、約9.5:100、約10:100、約11:100、約12:100、約13:100:14:100、約15:100、約16:100、約17:100、約18:100、約19:100、約20:100、約21:100、約22:100、約23:100、約24:100、又は約25:100の供給体積比(水性組成物:溶媒含有組成物)で接触させられ及び/又は一緒にされうる。幾つかの実施態様において、混合物及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物を形成する該2つの異なる組成物は、約0.1:100、約0.3:100、約0.5:100、約0.7:100又は約1:100から、約2:100、約4:100、約6:100、約8:100、約10:100、約12:100、約14:100、約16:100、約18:100、約20:100、約22:100又は約25:100までの供給体積比で接触させられ及び/又は一緒にされうる。
幾つかの実施態様において、乳化溶媒(又はそれを含む組成物)は、約0.1:1、約0.2:1、約0.3:1、約0.4:1、約0.5:1、約0.6:1、約0.7:1、約0.8:1、約0.9:1、約1:1、約1.5:1、約2:1、約2.5:1、約3:1:3.5:1、約4:1、約4.5:1、又は約5:1の供給体積比(液状の細胞培養培地:乳化溶媒)で液状の細胞培養培地と接触させられうる及び/又は一緒にされうる。
少なくとも部分的に脱水された成分は、当業者に既知の方法を使用して混合物及び/又は液相から分離されうる。例えば、少なくとも部分的に脱水された成分は、濾過(例えば、圧力濾過、タンジェンシャルフロー濾過、回転式濾過、遠心濾過、ディスクスタック濾過等)、サイクロン分離、沈降(例えば、音響共鳴場による沈降)、蒸発、遠心分離、流体床乾燥、蒸発乾燥、熱乾燥、フリーズドライ、大気圧下フリーズドライ、噴霧乾燥、噴霧フリーズドライ、マイクロ波/IR乾燥、及び/又はふるい分けにより液相から分離されうる。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分は、洗浄工程及び/又は溶媒交換方法、沈降及び/又は濾過工程により液相から分離され得、及び/又は空気、真空、及び/又は、フリーズドライ工程、並びに/若しくはこれらの任意の組み合わせを使用して更に乾燥(例えば、水及び/又は溶媒を除去する為)されうる。
幾つかの実施態様において、本発明の方法は、洗浄組成物を用いて、少なくとも部分的に脱水された成分を洗浄することを含む。洗浄組成物は、有機溶媒、例えばアルコール(例えば、C1~C20アルコール)、アルカン(例えば、C4~C20アルカン)、エステル、及び/又はエーテルを包含しうる。そのような有機溶媒は、上記されるものを包含するがこれらに限定されず、及び/又は有機溶媒は、上記されている水についての溶解度を有しうる。幾つかの実施態様において、洗浄組成物中の有機溶媒は水と混和性である。洗浄組成物中の有機溶媒は、脱水組成物中の有機溶媒と同じ又は異なりうる。幾つかの実施態様において、洗浄組成物中に存在する有機溶媒は、食品医薬品局(the Food & Drug Administration)により分類されるクラスII又はクラスIIIの残留溶媒でありうる。
幾つかの実施態様において、洗浄組成物中に存在する有機溶媒は脱水組成物中の有機溶媒よりも揮発性でありうる。幾つかの実施態様において、洗浄組成物中の有機溶媒は揮発性有機化合物(例えば、約0℃、約50℃又は約100℃から、約150℃、約200℃又は約260℃までの範囲の沸点を有する)である。幾つかの実施態様において、脱水組成物、乳化溶媒、有機溶媒、及び/又は不純物を洗い流し及び/又は除去する為に洗浄組成物が使用されうる。幾つかの実施態様において、洗浄組成物中に存在する有機溶媒は、乳化溶媒及び/又は脱水組成物中に存在する溶媒の溶解度を有する。
幾つかの実施態様に従うと、本発明の方法は、エマルジョン及び単離された成分(例えば、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質)を提供する為に、液状の細胞培養培地が脱水組成物に接触させられる1工程方法である。1工程方法における該接触工程は、同じ又は異なる脱水組成物を用いて1以上の回数(例えば、1、2、3、4、5、又はそれよりも大きい数の回数)繰り返されうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、エマルジョン(例えば、粗エマルジョン)を形成させる為に、液状の細胞培養培地が乳化溶媒と接触させられる予備乳化工程を含み、且つ単離された成分を提供する為に該エマルジョンがその後に脱水組成物と接触させられる、2工程方法である。2工程方法における該接触工程のそれぞれは、同じ又は異なる乳化溶媒及び/又は脱水組成物を用いて1以上の回数(例えば、1、2、3、4、5、又はより大きい回数)繰り返されうる。該1工程方法又は2工程方法は、該少なくとも部分的に脱水された成分又はそれを含む組成物を、該方法において使用された1以上の以前の有機溶媒よりも揮発性である有機溶媒を任意的に含む洗浄組成物と接触させることを更に含みうる。
本発明の方法は、乳化溶媒、脱水組成物、又は洗浄組成物を液状の細胞培養培地、少なくとも部分的に脱水された成分、又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物と所定期間、接触させうる。これらの工程のそれぞれの為の接触時間は、約1分間、約5分間、約15分間、約30分間、約45分間、若しくは約60分間又は約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、若しくは約24時間又はより長くありうる。幾つかの実施態様において、該接触時間は、約1分、約5分若しくは約15分から、約30分、約45分若しくは約60分まで、又は約1時間、約2時間、約3時間、約4時間若しくは約5時間から、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間若しくは約10時間まで、又はそれよりも長くありうる。幾つかの実施態様において、乳化溶媒が液状の細胞培養培地に接触させられる期間は、脱水組成物及び/又は洗浄組成物が、少なくとも部分的に脱水された成分又はそれを含む組成物に接触させられる期間よりも短い。
本発明の方法は、単離された成分、例えば単離された生物学的物質又は脂質、を貯蔵することを含みうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、該単離された成分を精製することを含む。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、少なくとも部分的に脱水された成分(例えば、生物学的物質)に加水すること及び/又は該少なくとも部分的に脱水された成分を精製することを含む。
幾つかの実施態様において、本発明の方法は従来の溶解技術を欠いている。例示的な従来の溶解技術は、複数の凍結/解凍サイクル、音波処理、高圧力均質化、摩砕、及び/又は界面活性剤及び/又は酵素を用いる細胞膜の透過処理を包含するが、これらに限定されない。幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地は、本発明の方法の第1の工程の前に(例えば、物理的破壊及び/又は透過処理により)溶解されない。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、1相組成物(すなわち、複数の細胞が1相組成物中に存在する)を用いて実行される溶解工程を欠いている。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、2相組成物(すなわち、複数の細胞が、2相組成物、例えばエマルジョン及び/又は懸濁物、中に存在する)を用いて実行される溶解工程を含む。
幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物は、7超、例えば約7.5以上、約8以上、約8.5以上、約9以上、約10以上、のpHを有する。幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物は、7未満、例えば約6.5以下、約6以下、約5.5以下、約5以下、約4.5以下、約4以下、のpHを有する。幾つかの実施態様において、液状の細胞培養培地及び/又は少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物は、所望の単離された成分(例えば、標的生物学的物質)の等電点(pI)から少なくとも±0.5、1、1.5、又は2pH単位離れたpHを有する。幾つかの実施態様において、本発明の方法における少なくとも部分的に脱水された成分を含む組成物のpHは、該組成物の初期pHから約±2、約±1.5、約±1、又は約±0.5、のpH単位未満で変動する。
本発明の方法は、組成物及び/又はその成分(例えば、溶媒及び/又は添加剤)を収集及び/又はリサイクルすることを含みうる。幾つかの実施態様において、該組成物及び/又はその成分は、蒸留、吸収、沈殿、吸着、濾過、透析、及び/又は該組成物及び/又はその成分を収集及び/又はリサイクルする為の同様のものを包含するが、これらに限定されない方法により、少なくとも部分的に脱水された成分から分離され及び任意的に、更に加工されうる。幾つかの実施態様において、水及び/又は不純物は、収集及び/又はリサイクルされる組成物及び/又はその成分から除去される。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された成分を液相から分離することは、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された、液相中に単離された成分(例えば、脂質又はステロイド)を提供する。幾つかの実施態様において、水は、例えば蒸留により、収集及び/又はリサイクルされる組成物及び/又はその成分から除去される。幾つかの実施態様において、収集及び/又はリサイクルされる組成物及び/又はその成分中に存在する添加剤は、例えば化学的な分離方法(例えば、濾過)により、除去される。
本発明の幾つかの実施態様に従うと、複数の固体粒子(例えば、マイクロ粒子)を含む組成物が提供される。該固体粒子は非晶性及び/又は結晶性でありうる。幾つかの実施態様において、複数の固体粒子は非晶質粒子を含む。幾つかの実施態様において、例えば結晶化されることができる小分子(例えば、塩)が存在する場合に、複数の固体粒子は結晶性粒子を含みうる。幾つかの実施態様において、該組成物は、液相からの該固体粒子の分離後に、提供及び/又は取得されうる。該複数の固体粒子は、均一なサイズであり得、又は多分散でありうる。幾つかの実施態様において、該複数の固体粒子の少なくとも一部分は、平均粒子サイズの約±5%、約±10%、約±15%、約±20%、約±25%、約±50%、約±75%、約±100%、約±150%、約±200%又はより大きい%、内のサイズを有する。幾つかの実施態様において、該組成物は離散した粒子を含む。幾つかの実施態様において、該組成物は、生物学的物質の約50重量%、約40重量%、約30重量%、約25重量%未満、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、又は約1重量%未満、の量で該生物学的物質の凝集物を含む。
幾つかの実施態様において、本発明の組成物中の該複数の固体粒子の少なくとも一部分は固体生物学的物質粒子である。幾つかの実施態様において、複数の固体粒子を含む組成物は、該組成物の少なくとも約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、約95重量%、約97重量%、又は約100重量%の固体生物学的物質粒子を含む。幾つかの実施態様において、該組成物は、1以上(例えば、1、2、3、4、又はよりも多く)の不純物、例えば少なくとも部分的に脱水されたものでありうる水溶性成分、を含む。不純物は、複数の固体粒子を含む組成物の約5重量%以上、約10重量%以上、約15重量%以上、約20重量%以上、約25重量%以上、約30重量%以上、約35重量%以上、約40重量%以上、約45重量%以上、約50重量%以上、約55重量%以上、約60重量%以上、約65重量%以上、約70重量%以上、約75重量%以上、約80重量%以上、約85重量%以上、約90重量%以上、約95重量%以上、又は約97重量%以上、の量で該組成物中に存在しうる。幾つかの実施態様において、水不溶性成分(例えば、脂質)は、複数の固体粒子を含む組成物の約60重量%未満、約55重量%未満、約50重量%未満、約45重量%未満、約40重量%未満、約35重量%未満、約30重量%未満、約25重量%未満、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、又は約5重量%未満、の量で該組成物中に存在しうる。
本発明の方法は、液状の細胞培養培地中に存在する成分を保存しうる。該成分は、液状の細胞培養培地の下流の精製における複数の時点において保存及び/又は該培地から単離され得、これは、例えば同じ成分を凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥する方法と比較して、(例えば、機器のダウンタイムに起因する)加工フローの中断を排除若しくは低減させ得、及び/又は該単離された成分の製造及び/又は収率の増加を可能としうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、約0.1g/L、約0.5g/L、約5g/L、約10g/L、約25g/L、又は約50g/L、の収率を達成する。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、約0.1g/L、約1g/L、約5g/L又は約10g/Lから、約15g/L、約20g/L、約25g/L、約30g/L、約40g/L又は約50g/Lまでの範囲の収率を達成する。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、単離された成分(例えば、マイクロガラス化された生物学的物質)の貯蔵及び/又は輸送体積及び/又は重量を(例えば、少なくとも約5%若しくは約95%又はより大きく)低減させうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、±5℃、10℃、15℃、20℃、又は25℃又はより大きい温度変動への曝露後であっても1以上の特性及び/又は機能及び/又は所望の活性レベルを維持することができる単離された成分を提供する。
幾つかの実施態様において、成分(例えば、生物学的物質)の1以上の特性及び/又は機能は、本発明の方法(すなわち、マイクロガラス化方法)に従う固体生物学的物質の形成後に、該方法前の該成分の該1以上の特性及び/又は機能と比較して及び/又は対照成分の該1以上の特性及び/又は機能と比較して、保存及び/又は維持されうる。例えば、幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質は、任意的に溶液(例えば、水性溶液)中への溶解で、本発明の方法の前の該生物学的物質の活性及び/又は本発明の方法の非存在下での活性(例えば、対照成分の活性)の±60%以内、±55%以内、±50%以内、±45%以内、±40%以内、±35%以内、±30%以内、±25%以内、±20%以内、±15%以内、±10%以内、又は±5%以内、の該活性を有しうる。幾つかの実施態様において、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質は、任意的に溶液中への溶解で、凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥並びに任意的に溶液中へのその後の溶解をされる同じ生物学的物質の活性と比較して(例えば、少なくとも約5%又はより大きく)増加された該活性を有しうる。幾つかの実施態様において、本発明の少なくとも部分的に脱水された成分の該活性の少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又はより多くは、対照成分(すなわち、本発明の方法を欠いている成分)及び/又は本発明の方法の前の該成分の該活性と比較して保持される。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥をされる同じ生物学的物質の流動性と比較して同等の又は向上された該流動性を有する少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を用意しうる。
幾つかの実施態様において、成分(例えば、生物学的物質)の構造(例えば、一次、二次、及び/又は三次)は、本発明の方法に従う固体生物学的物質の形成後に、保存及び/又は維持されうる。幾つかの実施態様において、フォールディングされた構造(folded structure)を有する少なくとも部分的に脱水された生物学的物質は、本発明の方法の間にアンフォールディングしえない。幾つかの実施態様において、フォールディングされた構造を有する少なくとも部分的に脱水された生物学的物質は、約50%未満、約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、又は約5%未満、の構造における差異を有しうる。
本発明の少なくとも部分的に脱水された成分は、本発明の方法の非存在下での同じ成分の貯蔵寿命と比較して及び/又は凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥後の同じ成分の貯蔵寿命と比較して増加した該貯蔵寿命を有しうる。「貯蔵寿命」は、本明細書において使用される場合、成分がある特定のレベルの又はより高い活性を維持する時間の長さを云う。幾つかの実施態様において、本発明の少なくとも部分的に脱水された成分は、約2℃、約4℃、約10℃、約15℃又は約20℃から、約25℃、約20℃、約35℃又は約40℃までの範囲の温度、任意的に約4℃又は約25℃±5℃、の温度で貯蔵された場合に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又はそれよりも大きい数、の週、月及び/又は年の貯蔵寿命を有する。幾つかの実施態様において、本発明の少なくとも部分的に脱水された成分は、約2℃~約8℃又は約5℃±3℃の温度で貯蔵された場合に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又はそれよりも大きい数、の週、月及び/又は年の貯蔵寿命を有する。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、単離された成分が、精製されること無しに細胞及び/又は細胞培養培地から分離されることができる時間量を、凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥をされた同じ成分についての該時間量と比較して増加させる。例えば、幾つかの実施態様において、複数の単離された、マイクロガラス化された成分を含む本発明の組成物は、(例えば、約4℃、約10℃、約15℃、又は約20℃~約25℃、約20℃、約35℃又は約40℃の温度の)貯蔵条件下で少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又はそれよりも大きい数、の週、月及び/又は年にわたり更なる精製無しで、及び任意的に、20%超の活性損失無しで、残存しうる。
幾つかの実施態様において、本発明の方法は、単離された成分の所与の量を達成する為の時間を、該成分の同じ量を単離する為の異なる方法と比較して、低減させる。例えば、幾つかの実施態様において、本発明の方法は、細胞培養から生物学的物質の保存及び/又は精製までの時間量を、同じ量で同じ生物学的物質を保存及び/又は精製する為の異なる方法(例えば、凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥)と比較して、低減させうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、任意的により短い時間で、単離された成分の同じ又は増加した量を、該成分を単離する為の異なる方法と比較して、達成しうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、異なる方法(例えば、凍結、凍結乾燥、及び/又は噴霧乾燥)よりも迅速に、任意的により短い時間で、保存されるべき生物学的物質を用意し、且つ該保存された生物学的物質は次に直ちに精製され得、又は貯蔵及び必要に応じて精製されうる。
本発明の方法は、連続的方法及び/又はインライン方法を含みうる及び/又はこれらの方法でありうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、バッチ方法を含みうる及び/又は該バッチ方法でありうる。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、細胞培養工程及び/又は方法と連続的及び/又はインラインであり、及び/又は成分(例えば、生物学的物質)の精製工程及び/又は方法と連続的及び/又はインラインである。幾つかの実施態様において、本発明の方法は、本発明の実施態様に従う液状の細胞培養培地の総体積について該総体積の部分(例えば、約50%未満)のみが所与の時点において該方法の1以上の工程を受けているという点で連続的である。
本発明は、以下の非限定的な実施例においてより詳細に説明される。
実施例1
本明細書においてマイクロガラス化と云われる脱水方法を使用して、リゾチームの乾燥した、密な粒子が製造された。リゾチームの該粒子は、0.16mLの100mg/mLのリゾチーム溶液を0.8mLのペンタノール(ここでは乳化溶媒として使用された)に加え、そして短くボルテックスされて、粗エマルジョンを形成させることによって製造された。次に、該エマルジョンは、Avanti Lipids手動押し出し機に10~20回通過させられて、微細なエマルジョンを形成させた。次に、このエマルジョンは、撹拌された体積のペンタノール(7mL)(ここでは脱水組成物として使用された)に加えられ、それは直ちに水性滴を脱水し、部分的に脱水された粒子の懸濁物を結果として生じた。押し出し方法は、計3回繰り返されて、その体積のペンタノール中の計0.48mLの水性溶液を脱水した。該懸濁物は図1に示されている。該粒子は次に、0.2ミクロンフィルターを通じた濾過により集められた。図1に見られることができる通り、エマルジョン溶媒の使用は、小さい、相対的に均一な粒子の懸濁物を結果として生じる。
マイクロガラス化されたリゾチームを用いた以前の実験(例えば、、Aniket, Gaul DA, Bitterfield DL, Su JT, Li VM, Singh I, et al. Enzyme Dehydration Using MicroglassificationTM Preserves the Protein's Structure and Function. J Pharm Sci. 2015 Feb;104(2):640-51を参照)は、凍結乾燥されたリゾチームと比較された場合に、40℃での貯蔵の1か月目の後に両方の試料は活性を喪失したが、3か月時にマイクロガラス化された(MICROGLASSIFIED)(商標)リゾチーム及び凍結乾燥されたリゾチームの間に差異はなかったことを実証した。
実施例2
マイクロピペット脱水技術が、滴溶解又は脱水の速度論を研究する為に使用されてきた。この技術は滴溶解のリアルタイム観察、及びそれ故に任意の相変化のリアルタイム観察を可能とする。この技術はまた、最終の粒子密度又はタンパク質濃度の算出を可能にする。2相マイクロ系を測定する為のツールとして、マイクロピペット技術は、気体-液体系及び液体-液体系は、周囲相中の溶解性成分の溶解度及び拡散に依存するエプスタイン-プレセットモデルの速度論に従うことを示している:
Figure 2022519690000002
ここで、R=滴半径、cs=該溶解性成分の溶解度、r=該溶解性成分の密度、D=該溶解性成分の拡散係数、及びf=周囲媒体の飽和率。これらのパラメータが既知とされる(又はマイクロピペットを使用して測定される)と、該系中の他の任意の滴の溶解プロファイルは予測されることができる。次に、単一の滴について測定された速度論的パラメータは、他の任意の溶媒系中の任意の滴サイズについての速度論を予測する為に外挿されることができる。
タンパク質溶液の脱水速度は、水滴(又は塩溶液滴)のそれに密接に従い、滴サイズ、脱水溶媒、及び分数水飽和(fractional water saturation)の関数である。これらの各因子の影響は議論されており(Rickard DL, Biophys J. 2010;98(6):1075-84;Duncan PB, Langmuir. 2004 Mar 30;20(7):2567-78;Bitterfield DL, Langmuir. 2016 Dec 6;32(48):12749-59;及びSu JT, J Chem Phys. 2010;132(4):44506)、及び、ホモジナイザー又は他のミキサー中での要求される滞留時間(及びそれ故に流速)を予測する為に使用されることができる。例えば、図2は、最終粒子サイズの関数としての様々な脱水溶媒中での予測される固化時間を示す。例えば、2~20μmのサイズ範囲の粒子について、脱水は0.1秒~10秒以内に完了する。
結果として生じる粒子は、乾燥性溶媒から分離されることができ、溶媒の廃棄又は再使用が達成されることができる。該方法において使用される乾燥性溶媒はリサイクルされることができる。例えば、マイクロガラス化方法において、マイクロガラス化されたタンパク質の200Lバッチは約14,000Lの乾燥性溶媒(例えば、オクタノール)を要求しうる。フリーズドライ又は噴霧乾燥と比較して、マイクロガラス化(Microglassification)(商標)は、より高いスループット及び潜在的により容易なスケール変更を与える。200Lの小さい発酵バッチは、実験室スケールの噴霧乾燥機(約15mL/分の供給速度)で加工する為に220~300時間を要する。パイロットスケールの乾燥機は、4倍のみの向上(50mL/分)を提供する。脱水マイクロガラス化方法を使用する実験室スケールインラインホモジナイザーを用いた初期試験は約2mL/分のタンパク質供給速度に達した。しかしながら、IKA(及び他のベンダー)は、類似したせん断速度を維持して、スケールにおける2500倍の向上、又は300L/時を可能とする、標準スケールのホモジナイザーを提供する。20,000L発酵バッチは、単一のホモジナイザーユニットにより約60時間以内に加工されることができる可能性がある。
多くのマイクロガラス化(商標)研究は、一回にmg量のマイクロガラス化された製品を製造する小バッチ均質化方法を使用して実行されてきた。スケールアップの実現可能性を評価する為に、該方法は、インラインホモジナイザーを使用して試験された。ウシガンマグロブリン(BGG)の大部分は、複数の治療目的の為に一般的に製造される免疫グロブリンタンパク質を含むので、BGGがモデルタンパク質として使用された。180mL/分に達する総流速が得られ、及び、サイズ分布に対する有害効果無しに1:26~1:132の流速比が使用された。これらの高い流速は、数分以内に数グラムのタンパク質のマイクロガラス化(商標)、実現可能なスケーラビリティにおける有意な進歩、を結果として生じる。
マイクロガラス化されたBGGの水分含有量(moisture content)は、カールフィッシャー(KF)分析を介して決定され、噴霧乾燥されたタンパク質の水分含有量(4~9%)と同等であることが見出された(図3)。図3に示されている通り、脱水されたタンパク質中の最終の水含有量は、最終タンパク質が単離される方式を調整することにより調節可能であった。
脱水マイクロガラス化方法の為の処理パラメータを調整することにより、様々な粒子サイズ分布が達成されることができる(図4)。加えて、該粒子についての良好な再現性が、より小さいバッチプロトコール(図5)と上記されているインライン製造方法との両方を使用して達成される(図6)。
マイクロガラス化された製品中に存在する残留溶媒の量は、予測可能であり、及びクラスIII残留溶媒について食品医薬品局によって許容される限度(50mg/日)よりも十分に低いものであることができる。図7は、マイクロガラス化されたBGGの1グラム当たりに残存した残留溶媒の量を示す。
これらの実験は、マイクロガラス化方法を使用して、物質スループット(material throughput)を増加させる実現可能性を実証した。
実施例3
モノクローナル抗体及び酵素を含む、マイクロガラス化されたモデルタンパク質の安定性が評価され、及び処理パラメータの効果が調べられる。モデルタンパク質が下流の精製の開始時(粗原薬)又は終了時(製剤化された原薬)のいずれかにおいて脱水され、加速された条件下で6か月かけて安定性が評価される。保存状態(preservation)が下流の精製の開始時及び終了時に評価されて、ワークフローについての、休止されるべき2つの潜在的な工程を提供する。
細胞外生物学的物質の保存
治療用タンパク質の商業的製造において一般的に使用されるチャイニーズハムスター卵巣(CHO:Chinese hamster ovary)細胞系から回収された培養培地中の抗体を保存する為にマイクロガラス化(商標)が使用される。マイクロガラス化された上流抗体(upstream antibody)及びマイクロガラス化された製剤化された抗体の安定性が、中間的な且つ加速された条件で決定される。
上流処理実験(Upstream Processing Experiments)-粗原薬の保存:
モデル系として、非産生性CHO細胞系が5g/Lまで生育され、ウシガンマグロブリン(BGG:bovine gamma globulin)を用いてスパイクされる。大量の物質が残留水分及び溶媒分析の為に必要とされる故に、BGGは、製造コストを低減させる為に、このタスクの為に使用されるタンパク質である。
CHO細胞が、抗体の商業的製造において使用される培地に類似の培地において14日間培養される。該細胞が遠心分離により分離され、該細胞により産生される抗体を模倣する為にBGG又はモノクローナル抗体が該培地に加えられる。該細胞培地からのアリコートは、該培地を、上記されているエマルジョン溶媒及び/又は脱水溶媒及び/又は洗浄溶媒と合わせることによりマイクロガラス化(商標)される。マイクロピペット実験が、脱水速度、最終タンパク質濃度、及び最終滴密度(総固体質量/体積)をチェックする為に使用される。該脱水速度が、所与の粒子サイズの為のマイクロガラス化(商標)方法における要求される滞留時間を算出する為に使用される。最終濃度及び密度は、使用されることができる最大f値(分数水飽和:fractional water saturation)を設定する。脱水され且つ集められた粉末が、顕微鏡法を使用してサイズ/形態について、カールフィッシャー滴定を使用して水分含有量について、及びUSPの方法に従うガスクロマトグラフィー(GC)を使用して残留溶媒について分析される。細胞培地の組成を考慮する為のマイクロガラス化(商標)方法に対する任意の調整が、処理の前に行われる。
同じCHO細胞系が、上記されている通り約5g/Lまで培養され、mAbを用いてスパイクされる。該細胞培地からのアリコートがマイクロガラス化(商標)される又は凍結される。脱水された粉末が、5g/Lの濃度まで再水和され、精製され、その後にSEC及びキャピラリー電気泳動(CE)を使用して構造における変化についてアッセイされる。結合ELISAを介して機能性がまた評価される。対照として、該mAbが、マイクロガラス化(商標)されていない細胞培地からも精製及び分析される。更なる試料がマイクロガラス化(商標)され、窒素下のクリンプされたガラスバイアル中にアリコート化され、25℃及び40℃での最大6か月間の加速された安定性に置かれる。予め決められた時点において、試料が再水和され、精製され、上記されている通りアッセイされる。研究の終了時に、凍結された試料は解凍され、精製され、凍結-解凍の比較として分析される。
下流加工実験-製剤化された原薬の保存:
実験計画(DOE)アプローチを介して異なる賦形剤-タンパク質比(例えば、0:1~1:1の重量比のスクロース:タンパク質)についてマイクロガラス化(商標)プロトコールをチェックする為に、該上流加工実験の為に使用された同じmAbが使用される。マイクロピペット実験が、脱水速度、最終タンパク質濃度、及び最終滴密度(総固体質量/体積)をチェックする為に使用される。精製され且つ製剤化されたmAb溶液は、それをエマルジョン溶媒及び/又は脱水溶媒及び/又は洗浄溶媒と合わせることによりマイクロガラス化される。集められたマイクロガラス化(商標)された粉末試料が、形態及び残留水分についてアッセイされる。再水和された試料が上記されている通り分析される。分子構造を維持した組成物が、上記されている通り加速された安定性に置かれる。対照は、-20℃で貯蔵された凍結された溶液を含む。
細胞内生物学的物質の保存
発酵ブロスからマイクロガラス化(商標)された場合の上流単鎖抗体断片(single chain antibody fragment)(scFv)の安定性が、精製された溶液からマイクロガラス化(商標)された場合の製剤化されたscFvの安定性と比較される。
上流加工実験-粗原薬の保存:
タンパク質を細胞外に排出する哺乳動物細胞からの抗体産生とは異なり、融合タンパク質及び酵素を含む一部のタンパク質は、細菌供給源から細胞内に産生されることができて、回収中の細胞溶解工程(例えば、均質化)を要求する。マイクロガラス化(商標)が発酵ブロス全体から実行される。いかなる特定の理論にも縛られることを望まないが、脂質は使用される有機溶媒中で可溶性であるので、細胞デブリの一部がマイクロガラス化(商標)の間に除去されることが予期される。細胞がマイクロガラス化(商標)方法により完全に溶解されない場合、試料は細胞溶解及び細胞デブリの除去の後にマイクロガラス化される(商標)。
ベータ-ガラクトシダーゼに結合する単鎖可変断片(single chain variable fragment)(scFv)が大腸菌(E. coli)により産生される。今回は細胞全体を有する発酵ブロスから、上記されている通りアリコートはマイクロガラス化(商標)される。該発酵ブロス及び細胞が、上記されているエマルジョン溶媒及び/又は脱水溶媒及び/又は洗浄溶媒と一緒にされる。マイクロピペット実験が、脱水速度、最終タンパク質濃度、及び最終滴密度(総固体質量/体積)をチェックする為に使用される。脱水された粉末が、顕微鏡法を使用してサイズ/形態について、カールフィッシャー滴定を使用して水分含有量について、及びUSPの方法に従うガスクロマトグラフィー(GC:gas chromatography)を使用して残留溶媒について分析される。細胞培地の組成を考慮する為のマイクロガラス化(商標)方法に対する任意の調整が為される。
該発酵ブロスからのアリコートがマイクロガラス化(商標)される又は凍結される。脱水された粉末が、5g/Lの濃度まで再水和され、精製され、その後にSEC及びキャピラリー電気泳動(CE:capillary electrophoresis)を使用して構造における変化についてアッセイされる。ELISAを介して機能性がまた評価される。対照として、該scFvは、マイクロガラス化(商標)無しでも精製され及び分析される。更なる試料がマイクロガラス化(商標)され、窒素下のクリンプされたガラスバイアル中にアリコート化され、25℃及び40℃での最大6か月間の加速された安定性に置かれる。予め決められた時点において、試料が再水和され、精製され、上記されている通りアッセイされる。該研究の終了時に、凍結された試料は解凍され、精製され、凍結-解凍の比較として分析される。
下流加工実験-製剤化された原薬の保存:
実験計画(DOE:design of experiments)アプローチを介して、種々の賦形剤-タンパク質比(例えば、0:1~1:1のスクロース:タンパク質重量比)についてマイクロガラス化(商標)プロトコールをチェックする為に、上流処理実験において使用されたものと同じscFvが使用される。精製されたscFvが使用される。マイクロピペット実験が、脱水速度、最終タンパク質濃度、及び最終滴密度(総固体質量/体積)をチェックする為に使用される。精製され且つ製剤化されたscFv溶液は、それをエマルジョン溶媒及び/又は脱水溶媒及び/又は洗浄溶媒と合わせることによりマイクロガラス化される。集められたマイクロガラス化(商標)された粉末試料が、形態及び残留水分についてアッセイされる。再水和された試料が上記されている通り分析される。分子構造を維持した組成物が、上記されている通り、加速された安定性に置かれる。対照は、-20℃で貯蔵された、凍結された溶液を含む。
実施例4
予備エマルジョン工程が、脱水方法において利用されて、液状の細胞培養培地中に存在する水溶性成分を脱水する。該予備エマルジョン工程において、水を有意に溶解させない乳化溶媒が使用され、従って該乳化溶媒は、水溶性成分及び/又は生物学的物質を含む該液状の細胞培養培地を脱水しない。該液状の細胞培養培地及び乳化溶媒は、(例えば、ボルテックスすること、撹拌すること、ホモジナイズすること、押し出しすることによって、及び/又は水性相を溶媒相に加えること若しくは噴霧することによって)混合され、それによって粗エマルジョンを形成する。次に、この粗エマルジョンは該水を溶解させる為に十分な体積の脱水溶媒(該脱水溶媒は、該乳化溶媒と同じ又は異なるものであることができる)と一緒にされる。
その内容物が押し出しチャンバーを通じて他のシリンジ中に通過するように接続された2つのガラスハミルトンシリンジを含む手動押し出し機が使用されうる。代替的に、インライン製造の為に、スタティックミキサー又はホモジナイザーが、バッチ製造の為の手動押し出し機の代わりに使用されることができる。
実施例5
単球菌(ML:Micrococcus lysodeikticus)細胞(凍結乾燥されている)が150mMのリン酸緩衝液中に50mg/mL(乾燥重量)で懸濁されて、細胞組成物を用意した。49μLの該細胞組成物が1mLのペンタノールに滴下で急速に加えられ、そして、混合物が30秒間ボルテックスされた。図8は、該ペンタノール脱水溶媒中に懸濁された該細胞組成物からの脱水された粒子を示す。
実施例6
ML細胞が水に14.2mg/mL(乾燥重量)で懸濁された。31μLの該細胞組成物が700μLの乳酸ブチルに急速に加えられ、そして、混合物が30秒間ボルテックスされた。図9は、該乳酸ブチル脱水溶媒中に懸濁された該細胞組成物からの脱水された粒子を示す。脱水された粒子の該懸濁物が遠心分離され、該脱水溶媒がピペットにより除去され、残留溶媒が一晩、真空下で除去された。結果として生じた粉末が、800μLの水を加えることによって再構成された。当業者が認識するように、細胞全体懸濁物は、該細胞の溶解された懸濁物よりも高い濁度を有する。該再構成された細胞の濁度が450nmで測定され、該加工されていない細胞懸濁物の希釈液と比較された。乳酸ブチル中で脱水された該細胞は、出発細胞懸濁物(同じ濃度まで希釈された)よりも76±7%(n=3)低い濁度を有し、乳酸ブチル中で脱水された該細胞は該脱水方法の間に溶解されたことを実証した。
実施例7
ML細胞が14.2mg/mL(乾燥重量)で水に懸濁された。70μLの該細胞組成物が2.5mLのペンタノールに急速に加えられ、そして、混合物が30秒間ボルテックス又はホモジナイズされた。図10は、該ボルテックスされた細胞組成物からの脱水された粒子を示し、図11は、該ホモジナイズされた細胞組成物からの脱水された粒子を示し、両方は該ペンタノール脱水溶媒中に懸濁された。図11に見られることができる通り、ホモジナイザーの使用は、より小さいが、ボルテックスされたものと類似した形態を有する粒子を提供した。
脱水された粒子の該懸濁物が遠心分離され、該脱水溶媒がピペットにより除去され、そして、残留溶媒が一晩、真空下で除去された。結果として生じた粉末が、1.9mLの水を加えることによって再構成された。ペンタノール中でボルテックス及び脱水された該細胞は、出発細胞懸濁物(同じ濃度まで希釈された)よりも50±6%(n=3)低い濁度を有した。
ML細胞が、濃縮されたスラリーを近似する為に195mg/mL(乾燥重量)で水に懸濁された。170μLの該細胞組成物が2.5mLのペンタノールに急速に加えられ、そして、混合物が30秒間ボルテックスされた。図12は、該ペンタノール脱水溶媒中に懸濁された該細胞組成物からの脱水された粒子を示す。これらの粒子は、図11における粒子と類似した形態を有し、しかし、より高い出発濃度に起因してより大きい。
実施例8
マイクロガラス化方法から得られた純粋でない脱水溶媒が吸湿性材料と接触させられる。該吸湿性材料は、問題とする溶媒中で不溶性の任意の材料(例えば、固体、液体、又は気体材料)でありうる。例示的な材料は、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、3Aモレキュラーシーブ、超吸収剤ポリマー、シリカ、アルミナ、乾燥空気を伴うバブルカラム等を包含するが、これらに限定されない。該材料が、該純粋でない脱水溶媒と十分な時間を費やし、そして、上述された方法によって結果的に除去されると、該材料は、精製された溶媒又は半精製された溶媒であろう。
実施例9
マイクロガラス化方法から得られた、純粋でない脱水溶媒は、蒸留方法を通じて、精製された溶媒又は半精製された溶媒をもたらす。
実施例10
マイクロガラス化方法から得られた、純粋でない脱水溶媒は、該材料中の不純物の溶解度を低減させる為に冷却若しくは加熱され、又は他の材料を凍結する。幾つかの物質が結晶化され又は沈殿されると、それら物質は上記された方法によって除去されて、精製された溶媒又は半精製された溶媒をもたらすことができる。
実施例11
図13に示されている通り、クロスフロージャンクション(crossflow junction)(14×17μm)を有するマイクロ流体デバイスを使用してタンパク質溶液がマイクロガラス化された。該デバイスは、疎水性コーティングを有する石英から構築されて、油中水型エマルジョンの形成を許した。水性相(45mg/mLのリゾチーム)及び脱水培地(1-ペンタノール)が、1:44~1:258(水:脱水溶媒)の流速比で圧力ポンプを介して送達された。該水性相が中心チャネルを通じて供給されて、サイドチャネルから入る該脱水培地によってピンチオフされた(pinched off)滴を形成した。図14は、1:46の流速比を使用して製造された4.8μmの平均直径を有する集められた粒子を示す。使用された脱水溶媒及び最初に形成された滴サイズに依存して、該滴は、チップを離れる前に脱水され且つ固化されうるか、又は外部容器中に集められうる。この方法は、非常に均一な粒子の製造を可能にする。
実施例12
集められた粒子は、残留溶媒を除去して乾燥粉末を結果として生じる為の幾つかの方法の1つによって更に乾燥されうる。図15は、乾燥窒素への曝露による乾燥中の経時的な質量損失を示す。図15に示されている質量は、75%のウシ血清アルブミン及び25%の他の固体成分からなる乾燥粉末の最終質量に対して正規化されている。損失された質量の大部分は、残留脱水及び洗浄溶媒であり、これは図15における粒子についてオクタノール及びペンタノールであった。バッチ1は、1~1.5L/分の流速で乾燥された617mgの粉末であった。除去された溶媒及び水分の量は427mgであった。バッチ2は、2L/分の流速で乾燥された831mgの粉末であった。除去された溶媒及び水分の量は419mgであった。バッチ3は、1~1.8L/分の流速で乾燥された890mgの粉末であった。除去された溶媒及び水分の量は367mgであった。
以上は本発明の例示であり、その限定として解釈されるべきでない。本発明は以下の請求項によって定義され、該請求項の均等物は本発明に包含される。本明細書において参照される全ての刊行物、特許出願、特許、特許公報、及び他の参考文献は、該参考文献が提示されている文章及び/又は段落に関連する教示について参照によってそれらの全体が組み込まれる。

Claims (38)

  1. 生物学的物質を液状の細胞培養培地から単離する方法であって、
    第1の有機溶媒と、生物学的物質を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、
    前記混合物中で、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を形成させること、及び
    前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を前記混合物から分離して、単離された生物学的物質を提供すること
    を含む、前記方法。
  2. 前記生物学的物質が、約200mg/mL未満、約100mg/mL未満、約50mg/mL未満、約30mg/mL未満、約20mg/mL未満、約10mg/mL未満、約5mg/mL未満、約1mg/mL未満、約0.1mg/mL未満、約0.05mg/mL未満、又は約0.01mg/mL未満、の濃度で前記液状の細胞培養培地中に存在し、任意的に、前記生物学的物質が、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞内で少なくとも部分的にカプセル化されている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は同時に、前記液状の細胞培養培地から水を除去し、且つ前記生物学的物質を保存する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、固体(例えば、粉末)の形態の生物学的物質を含む懸濁物を用意し、任意的に、固体の形態における前記生物学的物質が、約50%未満又は約25%未満の水含有量及び/又は約1未満の水分活性を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞を少なくとも部分的に溶解することを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞の脂質及び/又は細胞膜を少なくとも部分的に溶解することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記混合物が油中水型エマルジョンであり、任意的に、該油中水型エマルジョンが、約1000μm未満又は約500μm未満の直径及び/又は最小寸法を有する滴を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒が、水と非混和性であり、及び少なくとも部分的な水溶性を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒が、約10未満である、水との界面張力を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記混合物が、約1未満(例えば、約0.9未満、約0.85未満、約0.8未満、約0.75未満、又は約0.7未満)の水分活性を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記混合物が、約0.95未満、約0.9未満、約0.85未満、約0.8未満、約0.75未満、約0.7未満、約0.65未満、約0.6未満、約0.55未満、約0.5未満、約0.45未満、約0.4未満、約0.35未満又は約0.3未満、の分数水飽和を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、ミキサー(例えば、ホモジナイザー)中にそれぞれを供給することを含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒が、アルコール(例えば、C1~C20アルコール、C4~C11アルコール、又はC4~C9アルコール)を含み、任意的に、前記アルコールが、約2%~約15%の水に対する溶解度を有し、及び/又は、任意的に、該アルコールはC10アルコールでない、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を形成することは、前記混合物を均質化することを含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記混合物を均質化することが、インラインホモジナイザーを用いて行われる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記混合物を均質化することが、約1L/時間、約5L/時間、約10L/時間、約25L/時間、約50L/時間、約75L/時間又は約100L/時間から、約150L/時間、約250L/時間、約500L/時間、約1,000L/時間、約1,500L/時間、約2,000L/時間、約2,500L/時間、約3,000L/時間、約3,500L/時間又は約4,000L/時間までの範囲の供給速度で、及び/又は、約0.1:100、約0.5:100、約1:100、約2:100又は約5:100から、約8:100、約10:100、約15:100、約21:100又は約25:100までの供給体積比(液状の細胞培養培地:第1の有機溶媒)で行われる、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記第1の有機溶媒と、前記生物学的物質を含む前記液状の細胞培養培地とを接触させる工程及び前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を形成させる工程とが、実質的に同時に行われる、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を前記混合物から分離することが、前記混合物を濾過すること及び/又は前記混合物を遠心分離することを含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を第2の有機溶媒で洗浄することをさらに含み、任意的に、前記第2の有機溶媒が前記第1の有機溶媒と同じである又は異なる、請求項1~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記少なくとも部分的に脱水され生物学的物質を第3の有機溶媒で洗浄することをさらに含み、任意的に、前記第3の有機溶媒は、前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒と同じであり又は異なり、及び/又は揮発性有機化合物(例えば、約0℃、約50℃又は約100℃から、約150℃、約200℃又は約260℃までの沸点を有する)である、請求項1~19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を第2の有機溶媒で洗浄する前に、該少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を含む混合物を、濃縮すること、遠心分離すること、及び/又は濾過することを含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させる前に、該液状の細胞培養培地を乳化溶媒と接触させることを含み、任意的に、該乳化溶媒がアルカン(例えば、C1~C6アルカン)又はアルコール(例えば、C5~C14アルコール)である、請求項1~21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記単離された生物学的物質を保存することをさらに含む、請求項1~22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記単離された生物学的物質を水和すること、及び任意的に、該単離された生物学的物質をさらに精製することを含む、請求項1~23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させる前に、該液状の細胞培養培地を処理することをさらに含み、任意的に、該液状の細胞培養培地を処理することは、該液状の細胞培養培地を、濃縮すること、遠心分離すること、洗うこと、透析すること、及び/又は濾過すること(例えば、該細胞を濃縮すること、及び/又は該液状の細胞培養培地中に存在する物質(例えば、塩及び/又は細胞)を除去すること)を含む、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 該液状の細胞培養培地中に存在する親水性成分を単離することをさらに含む、請求項1~25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記第1の有機溶媒と前記体細胞培養培地とを接触させることが、該液状の細胞培養培地中に存在する細胞を少なくとも部分的に溶解することを含み、ここで、前記方法が、前記生物学的物質を単離する為の追加の溶解工程を含まない(例えば、物理的破壊(例えば、複数の凍結/解凍サイクル、超音波処理、高圧均質化、粉砕等)及び/又は透過処理(例えば、洗剤及び/又は酵素を使用した透過処理)を含む溶解工程を含まない)、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記液状の細胞培養培地は、前記方法の最初の工程の前に(例えば、物理的破壊及び/又は透過処理によって)溶解されない、請求項1~27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記生物学的物質は、タンパク質(例えば、細胞内発現タンパク質及び/又は細胞外発現タンパク質)及び/又はペプチド(例えば、細胞内発現ペプチド及び/又は細胞外発現ペプチド)である、請求項1~28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記生物学的物質がポリヌクレオチド(例えば、オリゴヌクレオチド、DNA、RNA等)である、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記液状の細胞培養培地が発酵ブロスを含み、該発酵ブロスが、任意的に、細胞、細胞成分及び/又は合成物質を含む、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記液状の細胞培養培地が微生物培養物を含み、任意的に、細胞、細胞成分及び/又は合成物質を含む、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記液状の細胞培養培地が、細胞(例えば、細菌細胞及び/又は酵母細胞)及び/又は細胞成分(例えば、脂質、細胞膜、タンパク質、DNA等)を含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記液状の細胞培養培地が、細胞、及び任意的に、緩衝剤を含む、請求項1~33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 前記単離された生物学的物質が、固体の非晶質粒子(例えば、微粒子)の形態であり、任意的に、前記単離された生物製剤は、約15%未満(例えば、約12%未満、約10%未満、約8%未満、約6%未満、約4%未満、又は約2%未満)の水含有量、及び/又は約0.5%未満の水分活性を有する、請求項1~34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒を収集及び/又はリサイクルすることをさらに含み、任意的に、収集及び/又はリサイクルされた第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒から水及び/又は不純物を除去することをさらに含む、請求項1~35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 複数の固体非晶質粒子(例えば、マイクロ粒子)を含む組成物であって、
    前記複数の固体非晶質粒子の少なくとも1部が生物学的物質を含む固体非晶質粒子である、前記組成物。
  38. 前記組成物の約25重量%未満の量で、水不溶性成分(例えば、脂質)を含む、請求項37に記載の組成物。
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