以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策について説明する。
本出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、第5世代(5th generation、5G)システム、新無線(new radio、NR)、または別の発展型通信システムで使用され得る。
本出願の実施形態における端末デバイスはまた、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置などと呼ばれ得る。
端末デバイスは、ユーザに音声/データコネクティビティを提供するデバイス、例えば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または車載デバイスであり得る。現在、端末の一部の例は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業用制御(industrial control)のワイヤレス端末、自動運転(self driving)のワイヤレス端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)のワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)のワイヤレス端末、輸送安全性(transportation safety)のワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)のワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)のワイヤレス端末、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティングデバイスもしくは別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークの端末デバイス、または将来の発展型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)の端末デバイスである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
限定ではなく例として、本出願の実施形態では、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスはまた、ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれ得る。ウェアラブルインテリジェントデバイスは、ウェアラブル技術を使用して日常のウェアのインテリジェント設計および開発を行うことによって得られる、眼鏡、グローブ、腕時計、衣服、および靴などのウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣服もしくはアクセサリに組み込まれるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアサポート、データ交換、およびクラウドベースの相互作用によって強力な機能をさらに実施する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、完全な機能を提供し、大きなサイズを有し、スマートフォンに依存することなく全部または一部の機能を実施し得るデバイス、例えば、スマートウォッチまたはスマートグラスを含み、また、特定のタイプのアプリケーション機能のみに焦点を当て、スマートフォンなどの別のデバイスと組み合わせて使用される必要があるデバイス、例えば、バイタルサインの監視に使用される様々なスマートバンドおよびスマートジュエリーを含む。
加えて、本出願の実施形態では、端末デバイスは、代替的に、モノのインターネット(internet of things、IoT)システムにおける端末デバイスであってもよい。IoTは、将来の情報技術開発の重要なコンポーネントである。IoTの主な技術的特徴は、人間-コンピュータの相互接続およびモノとモノとの相互接続のインテリジェントネットワークを実施するために、通信技術を使用して対象とネットワークとを接続することである。
加えて、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワークデバイスはまた、アクセスネットワークデバイスまたは無線アクセスネットワークデバイスと呼ばれ得る。ネットワークデバイスは、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)であってもよいし、またはグローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM(登録商標))もしくは符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)における基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)であってもよいし、または広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システムにおけるノードB(NodeB、NB)であってもよいし、またはLTEシステムにおける発展型ノードB(evolved NodeB、eNBもしくはeNodeB)であってもよいし、または基地局コントローラ(base station controller、BSC)、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ホームノードB(例えば、home evolved NodeB、もしくはhome NodeB、HNB)、またはベースバンドユニット(baseband unit、BBU)であってもよいし、またはクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。代替的に、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークのネットワークデバイス、もしくは将来の発展型PLMNネットワークのネットワークデバイスなどであってもよく、WLANのアクセスポイント(access point、AP)であってもよく、または新無線(new radio、NR)システム内のgNBであってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
ネットワーク構造では、ネットワークデバイスは、集約ユニット(centralized unit、CU)ノードもしくは分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含み得るし、またはCUノードおよびDUノードを含むRANデバイスであり得るし、または制御プレーンCUノード(CU-CP node)、ユーザプレーンCUノード(CU-UP node)、およびDUノードを含むRANデバイスであり得る。
ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供する。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられた送信リソース(例えば、周波数領域リソース、言い換えれば、スペクトルリソース)を使用して、セルまたはセル内の送受信ポイントと通信する。セルは、送受信ポイントに対応するセルであり得る。セルは、マクロ基地局(例えば、マクロeNBもしくはマクロgNB)に属し得るし、またはスモールセル(small cell)に対応する基地局に属し得る。ここでのスモールセルは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、およびフェムトセル(femto cell)などを含み得る。これらのスモールセルは、小さいカバレッジエリアおよび低い送信電力という特徴を有し、高速データ送信サービスを提供するのに適している。
図1は、デュアルコネクティビティ(dual-connectivity、DC)のためのネットワークアーキテクチャの概略図である。図1に示されているように、端末デバイスは、2つのネットワークデバイスへの通信接続を同時に有し得、データを送受信し得る。これは、デュアルコネクティビティと呼ばれ得る。2つのネットワークデバイス(例えば、基地局)のうちの一方は、端末デバイスとの無線リソース制御メッセージの交換を担当し、コアネットワーク制御プレーンエンティティとの相互作用を担当し得る。この場合、ネットワークデバイスは、マスタノード(master node、MN)と呼ばれ得る。例えば、マスタノードは、MeNBまたはMgNBであってもよいが、これらに限定されない。この場合、他のネットワークデバイスは、セカンダリノード(secondary node、SN)と呼ばれ得る。例えば、セカンダリノードは、SeNBまたはSgNBであってもよいが、これらに限定されない。マスタノードは、制御プレーンアンカーである。具体的には、端末デバイスは、マスタノードへのRRC接続を確立し、マスタノードは、コアネットワークへの制御プレーン接続を確立する。DCでは、マスタノードの複数のサービングセルは、1つのプライマリセル(primary cell、PCell)と、任意選択で1つ以上のセカンダリセル(primary cell、PCell)とを含むマスタセルグループ(master cell group、MCG)を形成する。セカンダリノードの複数のサービングセルは、1つのプライマリセカンダリセル(primary secondary cell、PSCell、これは特殊セルとも呼ばれ得る)と、任意選択で1つ以上のSCellとを含むセカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)を形成する。サービングセルは、端末デバイスがアップリンクおよびダウンリンク送信を実行するためにネットワークによって構成されるセルである。
同様に、代替的に、端末デバイスは、複数のネットワークデバイスへの通信接続を同時に有してもよく、データを送受信してもよい。これは、マルチリンクまたはマルチコネクティビティ(multi-connectivity、MC)と呼ばれ得る。複数のネットワークデバイスのうちの1つは、端末デバイスとの無線リソース制御メッセージの交換を担当し、コアネットワーク制御プレーンエンティティとの相互作用を担当し得る。この場合、ネットワークデバイスはMNと呼ばれ得、残りのネットワークデバイスはSNと呼ばれ得る。
ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信は、特定のユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャに準拠する。例えば、ユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet convergence protocol、PDCP)層、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層、および物理層などのプロトコル層の機能を含み得る。図2は、DCのためのプロトコルスタックアーキテクチャの図である。DCでは、無線ベアラに対応して、2つのネットワークデバイスは1つのPDCPエンティティを共有し、言い換えれば、PDCPエンティティは両方のネットワークデバイスによって使用され、2つのネットワークデバイスはそれぞれ、対応するRLCエンティティおよびMACエンティティを有する。
図1は、DCのためのネットワークアーキテクチャの概略図であることを理解されたい。本出願の理解を容易にするために、以下では、最初にキャリアアグリゲーションのためのアーキテクチャについて説明する。
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA):断片化されたスペクトルを効率的に利用するために、システムは異なるコンポーネントキャリア間のアグリゲーションをサポートする。より高い送信帯域幅をサポートするために2つ以上のキャリアをアグリゲートする技術は、キャリアアグリゲーションと呼ばれ得る。
キャリアアグリゲーション技術では、複数のコンポーネントキャリア(component carrier、CC、またはメンバキャリア、構成キャリア、もしくはキャリアなどと呼ばれる)が、端末デバイスに対して構成され得、各CCは、独立したセルに対応し得る。CCは、セルと同等であり得る。例えば、プライマリセルは、プライマリCC(またはプライマリキャリアと呼ばれる)に対応し、端末の初期接続を確立するためのセル、RRC接続を再確立するためのセル、またはハンドオーバ(handover)プロセスで指定されるプライマリセルであってもよい。セカンダリセルは、セカンダリCC(またはセカンダリキャリアと呼ばれる)に対応し、RRC再構成時に追加され、追加の無線リソースを提供するために使用されるセルであり得る。
接続状態の端末デバイスに関して、キャリアアグリゲーションが構成されていない場合、端末デバイスは1つのサービングセルを有し、またはキャリアアグリゲーションが構成されている場合、端末デバイスは、サービングセルセットと呼ばれ得る複数のサービングセル(serving cell)を有し得る。例えば、前述のプライマリセルおよびセカンダリセルは、端末デバイスのサービングセル(serving cell)セットを形成する。言い換えれば、キャリアアグリゲーションが構成されるシナリオでは、サービングセルセットは、少なくとも1つのプライマリセルおよび少なくとも1つのセカンダリセルを含む。言い換えれば、キャリアアグリゲーションが構成される端末デバイスは、1つのPCellおよび複数のSCellでデータ送信を実行し得る。
図3は、キャリアアグリゲーションのためのプロトコルスタックアーキテクチャの図である。図3に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、キャリアアグリゲーションが2つのCCで実行されるシナリオに適用可能である。図3に示されているように、CAが2つのCCで実行されるシナリオでは、無線ベアラに対応して、2つのサービングセルが1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有し、言い換えれば、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティは、両方のサービングセルによって使用され、2つのサービングセルはそれぞれ、対応する別個のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)エンティティを有する。
以上は、DCおよびCAのためのネットワークアーキテクチャについて説明している。以下では、本出願の実施形態が適用可能である、セルにおけるマルチ送受信ポイント(TRP)送信のシナリオについて説明する。
以下では、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信のシナリオについて説明する。セルにおける2送受信ポイント(TRP)送信が、一例として使用される。図4から図6は、3つの可能なユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャの図である。図4から図6に示されているプロトコルスタックアーキテクチャはすべて、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信がサポートされるシナリオに適用可能である。以下では、プロトコルスタックアーキテクチャを別々に説明する。複数の送受信ポイントは、理想的バックホールを介して互いに通信し得るし、または非理想的バックホールを介して互いに通信し得る。これは限定されない。
複数の送受信ポイント(または複数の送信ポイントと呼ばれる)、すなわち複数のTRPは、地理的位置におけるアンテナのグループとして理解され得る。セルに複数のTRPがあることは、セルがダウンリンク情報を端末デバイスに送信するときに、セルがTRPを使用して複数のTRPの各々の情報を送信し得ることとして理解され得る。
セルにN個のTRPがあり、Nは2より大きいかまたは2に等しい整数であると想定される。セル内のN個のTRPはそれぞれ、リンクまたはチャネルを介して端末デバイスと通信し得る。言い換えれば、セルは、N個のリンクまたはN個のチャネルを含む。セル内のN個のTRPは、セル内のN個のTRPの各々が端末デバイスと通信するN個のチャネルとしても理解され得る。
図4から図6に示されているプロトコルスタックアーキテクチャはすべて、セルにおける2送受信ポイント送信のシナリオに適用可能であることを理解されたい。セルにおけるマルチ送受信ポイント送信をサポートするプロトコルスタックアーキテクチャは、類推によって得られ得、詳細は説明されない。
図4に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、DCのためのプロトコルスタックアーキテクチャと同様であり、図4に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、デュアルコネクティビティ様アーキテクチャまたはマルチコネクティビティ様アーキテクチャと呼ばれ得る。したがって、以下の実施形態では、図4に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、短縮してマルチコネクティビティアーキテクチャと呼ばれる。セルに2つのTRPがある場合、プロトコルスタックアーキテクチャは、デュアルコネクティビティ様アーキテクチャと呼ばれ得る。セルに3つのTRPがある場合、プロトコルスタックアーキテクチャは、トリプルコネクティビティ様アーキテクチャまたはマルチコネクティビティ様アーキテクチャと呼ばれ得る。マルチコネクティビティ様アーキテクチャまたはデュアルコネクティビティ様アーキテクチャの命名が、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
図4では、TRP1およびTRP2として表されている2つのTRPが説明のための一例として使用されている。
図4に示されているように、1つの無線ベアラ(radio bearer、RB)に関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、TRP1およびTRP2は1つのPDCPエンティティを共有し、TRP1およびTRP2はそれぞれ、別個の(physical、PHY)エンティティ、MACエンティティ、およびRLCエンティティを有する。加えて、TRP1およびTRP2はそれぞれ、MACスケジューラ(scheduler)およびHARQエンティティを有する。本出願の実施形態では、MACスケジューラは、リソース割り当ておよびスケジューリングなどの機能を有し、MACエンティティのスケジューリング機能を実施し得る。MACスケジューラはMACエンティティの機能モジュールと見なされ得、言い換えれば、MACスケジューラはMACエンティティに属し得る。これは限定されない。以下の説明では、MACスケジューラは再び詳細に説明されない。MACスケジューラを有するTRPはプライマリTRPと見なされ得、言い換えれば、MACスケジューラが属するTRPがプライマリTRPと見なされるか、またはMACスケジューラに対応するTRPがプライマリTRPと見なされるか、またはMACスケジューリング機能を有するTRPがプライマリTRPと見なされる。これは限定されない。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。例えば、ネットワークデバイスによって構成され、サービングセルを使用することを許可されたRBに関して、ネットワークデバイス側が1つのPDCPエンティティ、2つのMACエンティティ、および2つのRLCエンティティを含む場合、端末デバイス側も、1つのPDCPエンティティ、2つのMACエンティティ、および2つのRLCエンティティを含む。詳細は再び説明されない。
図4に示されているアーキテクチャでは、TRP1およびTRP2はそれぞれ、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を送信し、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)および物理アップリンク共有チャネル(physical uplink share channel、PUSCH)を独立してスケジュールし得る。端末デバイスは、対応するアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)をTRP1およびTRP2に別々に送信し得る。アップリンク制御情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、スケジューリング要求(scheduling request、SR)、チャネル状態情報(channel state information、CSI)、およびHARQフィードバックのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例えば、図4では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP2に送信し得る。
図5に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、単一セル通信時のユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャと同様である。したがって、以下の実施形態では、図5に示されているプロトコルスタックアーキテクチャと同様のプロトコルスタックアーキテクチャは、短縮して第1の単一セル様アーキテクチャと呼ばれる。第1の単一セル様アーキテクチャの命名が、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、将来のプロトコルで同じまたは同様の意味を表すために別の名称を定義する可能性を排除しない。
図5では、TRP1およびTRP2が説明のための一例として依然として使用されている。
図5に示されているように、1つのRBに関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、TRP1およびTRP2は1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有し、TRP1およびTRP2は1つのHARQエンティティを共有する。一例では、MACスケジューラはTRP1に配置されてもよい。この場合、TRP1はプライマリTRPと見なされ得る。これに対応して、TRP1が端末デバイスと通信するリンクもまた、プライマリリンクと呼ばれ得、TRP1のMACスケジューラは、TRP1とTRP2との両方の送信スケジューリングを担当する。代替的に、別の例では、MACスケジューラはTRP2に配置されてもよい。この場合、TRP2はプライマリTRPと見なされ得る。これに対応して、TRP2が端末デバイスと通信するリンクもまた、プライマリリンクと呼ばれ得、TRP2のMACスケジューラは、TRP1とTRP2との両方の送信スケジューリングを担当する。理解を容易にするために、図5は一方のケースのみを示している。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。詳細は再び説明されない。
図5に示されているアーキテクチャでは、2つのTRPはそれぞれ、DCIを送信し、PDSCHおよびPUSCHを独立してスケジュールし得、端末デバイスは、TRP1(すなわち、プライマリTRP)にのみアップリンク制御情報を送信する、具体的には、端末デバイスは、TRP1に対応するアップリンク制御情報およびTRP2に対応するアップリンク制御情報をTRP1に送信する。アップリンク制御情報は、SR、CSI、およびHARQフィードバックを含むが、これらに限定されない。例えば、図5では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されている、TRP1に対応するCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されている、TRP2に対応するCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得る。
図6に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、CAのためのプロトコルスタックアーキテクチャと同様である。したがって、以下の実施形態では、図6に示されているプロトコルスタックアーキテクチャと同様のプロトコルスタックアーキテクチャは、短縮してキャリアアグリゲーション様(carrier-aggregation-like)アーキテクチャと呼ばれる。キャリアアグリゲーション様アーキテクチャの命名が、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
図6では、TRP1およびTRP2が説明のための一例として依然として使用されている。
図6に示されているように、1つのRBに関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、TRP1およびTRP2は1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有し、TRP1およびTRP2はそれぞれ、対応するPHYエンティティおよびHARQエンティティを有する。MACスケジューラはTRP1に配置される(TRP1はプライマリTRPと見なされ、これに対応して、TRP1が端末デバイスと通信するリンクもまた、プライマリリンクと見なされ得る)。TRP1のMACスケジューラは、TRP1とTRP2との両方の送信スケジューリングを担当する。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。詳細は再び説明されない。図6では、TRP2もまた、仮想MACスケジューラを実施し得、これにより、TRP2側の送信スケジューリングは適時に処理され得るが、仮想MACスケジューラはTRP1のMACスケジューラの制御下で動作する必要がある。TRP1のMACスケジューラとTRP2の仮想MACスケジューラとの間にはプライマリ-セカンダリ関係がある。具体的には、TRP1はプライマリTRPと見なされ、TRP2はセカンダリTRPと見なされる。
図6に示されているアーキテクチャでは、2つのTRPはそれぞれ、DCIを送信し、PDSCHおよびPUSCHを独立してスケジュールし得る。端末デバイスは、対応するアップリンク制御情報を2つのTRPに別々に送信し得る。アップリンク制御情報は、SR、CSI、およびHARQフィードバックを含むが、これらに限定されない。例えば、図6では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP2に送信し得る。
図4から図6のアーキテクチャは、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信で使用され得る。本出願は、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信で使用され得る別のアーキテクチャを提供する。本出願で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャは、単一セル通信時のユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャと同様である。したがって、以下の実施形態では、本出願で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャは、短縮して第2の単一セル様アーキテクチャと呼ばれる。第2の単一セル様アーキテクチャの命名が、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
以下では、一例としてTRP1およびTRP2を使用し、図7を参照して、本出願で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャについて説明する。図7に示されているプロトコルスタックアーキテクチャは、セルにおける2TRP送信がサポートされるシナリオに適用可能である。セルにおけるマルチTRP送信をサポートするプロトコルスタックアーキテクチャは、類推によって得られ得る。例えば、セルにおける3TRP送信がサポートされる必要があるシナリオでは、1つのRBに関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、3つのTRPは1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有し、3つのTRPは1つのHARQエンティティを共有する。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。
図7に示されているように、1つのRBに関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、TRP1およびTRP2は1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有し、TRP1およびTRP2は1つのHARQエンティティを共有する。TRP1およびTRP2が1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを共有することは、PDCPエンティティがTRP1とTRP2との両方によって使用され、RLCエンティティがTRP1とTRP2との両方によって使用され、MACエンティティがTRP1とTRP2との両方によって使用されることを意味する。TRP1およびTRP2が1つのHARQエンティティを共有することは、RBに対応する一意のHARQエンティティがTRP1とTRP2との両方によって使用されることを意味する。
一例では、MACスケジューラはTRP1に配置される。この場合、TRP1はプライマリTRPと見なされ得る。これに対応して、TRP1が端末デバイスと通信するリンクもまた、プライマリリンクと呼ばれ得、TRP1のMACスケジューラは、TRP1とTRP2との両方の送信スケジューリングを担当する。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。詳細は再び説明されない。
図7では、TRP2もまた、仮想MACスケジューラを実施し、TRP2側の送信スケジューリングを処理し得るが、仮想MACスケジューラはTRP1のMACスケジューラの制御下で動作する必要がある。TRP1のMACスケジューラとTRP2の仮想MACスケジューラとの間にはプライマリ-セカンダリ関係があり得る。具体的には、TRP1はプライマリTRPと見なされ、TRP2はセカンダリTRPと見なされる。これに対応して、TRP1が端末デバイスと通信するリンクもまた、プライマリリンクと呼ばれ得、TRP2が端末デバイスと通信するリンクもまた、セカンダリリンクと呼ばれ得る。
図7に示されているアーキテクチャでは、2つのTRPはそれぞれ、DCIを送信し、PDSCHおよびPUSCHを独立してスケジュールし得る。本出願のこの実施形態で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャでは、PUCCH構成の複数のセットが構成され、端末デバイスが対応するアップリンク制御情報を複数のTRPに送信するために別々に使用される。例えば、PUCCH構成の2つのセットが構成される。端末デバイスは、対応するPUCCH構成を使用してTRP1およびTRP2にアップリンク制御情報を別々に送信し得る。具体的には、端末デバイスは、TRP1に対応するアップリンク制御情報をTRP1に送信し、TRP2に対応するアップリンク制御情報をTRP2に送信する。アップリンク制御情報は、SR、CSI、およびHARQフィードバックを含むが、これらに限定されない。例えば、図7では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されている、TRP1に対応するCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されている、TRP2に対応するCSIおよびHARQフィードバックをTRP2に送信し得る。
本出願のこの実施形態で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャにより、端末デバイスの、記憶リソースおよびコンピューティングリソースなどのリソースの浪費が低減され得、端末デバイスのスループットの低下も回避され得る。図7に示されているアーキテクチャでは、ネットワークによって構成され、サービングセルを使用することを許可されたRBに関して、RLCエンティティ、MACエンティティ、およびHARQエンティティは、各送受信ポイントに対して別々に生成される必要がなく、その結果、記憶リソースおよびコンピューティングリソースなどのより多くのリソースを占有することが回避される。加えて、図7に示されているアーキテクチャでは、TRP2は、端末デバイスによって送信された、TRP2に対応するHARQフィードバックを直接受信し得、その結果、HARQ再送信の遅延およびスループットの低下が回避される。加えて、図7に示されているアーキテクチャでは、ネットワークデバイスによって構成された、サービングセルを使用することを許可されたRBに関して、HARQエンティティは、各送受信ポイントに対して別々に生成される必要がなく、その結果、記憶リソースおよびコンピューティングリソースなどのより多くのリソースを占有することが回避される。
本出願で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャは、以下の実施形態で詳細に説明される。
本出願で提供される第2の単一セル様アーキテクチャおよび図5に示されている第1の単一セル様アーキテクチャは、単一セル様アーキテクチャまたは単一キャリア様アーキテクチャと総称され得ることに留意されたい。「第1」および「第2」という用語は、区別のために異なるアーキテクチャを命名するために単に使用されている。単一セル様アーキテクチャまたは単一キャリア様アーキテクチャの命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
図8は、本出願の一実施形態による通信方法が適用可能なシステム100の概略図である。図8に示されているように、通信システム100は、少なくとも1つの端末デバイス、例えば、図に示されている端末デバイス101を含み得、通信システム100は、少なくとも2つの送受信ポイント、例えば、図に示されている送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103をさらに含み得る。送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103は、1つのセル内の送信ノードであり得る。
通信システム100では、送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103は、バックホール(backhaul)リンクを介して互いに通信し得る。バックホールリンクは、有線バックホールリンク(例えば、光ファイバもしくは銅ケーブル)であってもよいし、またはワイヤレスバックホールリンク(例えば、マイクロ波)であってもよい。送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103は、端末デバイス101にサービスを提供するために互いに協働し得る。したがって、端末デバイス101は、無線リンクを介して送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103と別々に通信し得る。
送受信ポイント間の通信遅延に基づいて、バックホールは、理想的バックホール(ideal backhaul)と非理想的バックホール(non-ideal backhaul)とに分類され得る。理想的バックホールにおける2つの送信ノード間の通信遅延は、マイクロ秒レベルであり得、NRにおけるミリ秒レベルのスケジューリングと比較して無視され得る。非理想的バックホールにおける2つの送信ノード間の通信遅延は、ミリ秒レベルであり得、NRにおけるミリ秒レベルのスケジューリングと比較して無視され得ない。図4から図6に示されているプロトコルスタックアーキテクチャおよび図7に示されている、本出願で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャはすべて、通信システム100で使用され得る。
加えて、通信システム100は、PLMNネットワーク、D2Dネットワーク、M2Mネットワーク、IoTネットワーク、または別のネットワークであってよい。図8は、一例としての単なる簡素化された概略図であり、ネットワークは、図8に示されていない他のネットワークデバイスをさらに含んでもよい。
図1から図8は説明のための単なる例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。例えば、通信システムは、コアネットワークデバイスをさらに含んでもよい。コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスを制御するために複数のアクセスネットワークデバイスに接続されてもよい。
本出願の実施形態の理解を容易にするために、以下の説明が提供される。
1.本出願の実施形態では、上位層パラメータが複数のケースで言及され、上位層パラメータは上位層シグナリングに含まれ得る。例えば、上位層シグナリングは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージであってもよいし、または他の上位層シグナリングであってもよい。これは本出願では限定されない。
2.本出願の実施形態では、「示すために使用される」は、直接的な指示に使用されること、および間接的な指示に使用されることを含み得るし、または明示的な指示および暗黙的な指示を含み得る。特定の情報(以下の説明における構成情報)によって示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。特定の実施プロセスでは、指示対象情報は、複数の方式で、例えば、指示対象情報、例えば指示対象情報または指示対象情報のインデックスを直接示すことで示され得るが、これに限定されない。代替的に、指示対象情報は、他の情報を示すことによって間接的に示されてもよく、他の情報と指示対象情報との間には関連付け関係がある。代替的に、指示対象情報の一部のみが示されてもよく、指示対象情報の他の部分は、事前に知られてもよいし、または合意されてもよい。例えば、代替的に、情報要素が存在するかどうかに応じて指示対象情報が示されることが事前に合意されてもよく(例えば、プロトコルで指定されてもよく)、その結果、指示オーバヘッドがある程度低減される。
3.本出願の実施形態では、AおよびBが関連付けられているという記述または関連付けられたAおよびBという記述は、AとBとの間に関連付け関係があることを示し得る。したがって、「AおよびBが関連付けられている」および「AとBとの間に関連付け関係がある」は、同じ意味を表し得る、言い換えれば、交換可能であり得る。例えば、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットが、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットと1対1に関連付けられていることは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータとアップリンク制御チャネル関連構成パラメータとの間に関連付け関係があること、すなわち、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの各セットがアップリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに関連付けられていることを示し得る。簡潔にするために、ここでは例は一つ一つは説明されない。
4.本出願の実施形態では、「対応する」が複数回言及されており、例えば、「DCIに対応するPDCCH構成」があり、これは、PDCCH構成であって、これに基づいてネットワークデバイス(例えば、TRPが属するネットワークデバイス)もしくは送受信ポイント(例えば、TRP)がDCIを送信する、PDCCH構成を示すか、または端末デバイスが、PDCCH構成に基づいて判定された空間/時間周波数リソースで検出を実行し、解析によってDCIをさらに取得することを示す。本出願の実施形態では、PDCCHはチャネル/ベアラであり、DCIは、PDCCHで搬送される情報である。例えば、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPDCCH構成に基づいて候補空間/時間周波数リソースを判定し、端末デバイスは、構成された候補空間/時間周波数リソースでPDCCH検出を実行し、PDCCHを検出した後にPDCCHを解析して、PDCCHで搬送されたDCI情報を取得する。
5.以下の実施形態における第1、第2、第3、第4、および様々な数字は、説明を容易にするための区別のために単に使用されており、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されておらず、例えば、異なるTRPまたは異なるアーキテクチャを区別するために使用される。
6.以下の実施形態では、「事前取得」は、シグナリングによりネットワークデバイスによって示されること、または事前定義されること、例えばプロトコルで定義されることを含み得る。「事前定義」は、対応するコードもしくはテーブルをデバイス(例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスを含む)に事前に記憶することによって、または関連情報を示すために使用され得る別の方式で実施され得る。本出願では、その具体的な実施態様は限定されない。
7.本出願の実施形態における「記憶」は、1つ以上のメモリに記憶されることを意味し得る。1つ以上のメモリは、別々に配置されてもよいし、またはエンコーダ、デコーダ、プロセッサ、もしくは通信装置に統合されてもよい。代替的に、1つ以上のメモリの一部は別々に配置されてもよく、その他は、デコーダ、プロセッサ、または通信装置に統合される。メモリのタイプは、任意の形態の記憶媒体であってもよい。これは本出願では限定されない。
8.本出願の実施形態における「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルであってもよく、例えば、LTEプロトコル、NRプロトコル、および将来の通信システムで使用される関連プロトコルを含んでもよい。これは本出願では限定されない。
9.「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数」は少なくとも2つを意味する。「および/または」は、関連付けられた対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AとBとの両方が存在するケース、およびBのみが存在するケースを示し得、AおよびBは単数形であっても複数形であってもよい。記号「/」は一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下のうちの少なくとも1つ」またはその同様の表現は、以下の任意の組み合わせを示し、以下のうちの1つ以上の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、およびcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示し得、a、b、またはcは単数であっても複数であってよい。
以下では、添付の図面を参照して、本出願で提供される実施形態について詳細に説明する。
本出願で提供される通信方法は、ワイヤレス通信システム、例えば、図8に示されているワイヤレス通信システム100に適用可能であることを理解されたい。本出願の実施形態における端末デバイスは、1つ以上のネットワークデバイスと同時に通信し得る。例えば、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、図8の送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイス(すなわち、送受信ポイント#1 102が属するネットワークデバイスと、送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスである)に対応してもよい。代替的に、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、図8の送受信ポイント#1 102が属するネットワークデバイスまたは図8の送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイス(すなわち、送受信ポイント#1 102が属するネットワークデバイスと、送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイスとは、異なるネットワークデバイスである)に対応してもよい。本出願の実施形態における端末デバイスは、図8の端末デバイス101に対応し得る。実施形態は、ネットワークデバイスが、図8の送受信ポイント#1 102および送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイス(すなわち、送受信ポイント#1 102が属するネットワークデバイスと、送受信ポイント#2 103が属するネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスである)に対応する例を使用して説明される。
一般性を失うことなく、以下では、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の相互作用プロセスを一例として使用して、本出願の実施形態について詳細に説明する。代替的に、これは、端末デバイスがネットワークデバイスのサービングセルと相互作用することとして理解されてもよく、端末デバイスは、1つ以上のサービングセルとのワイヤレス接続関係を有する、ワイヤレス通信システム内の任意の端末デバイスであってもよい。代替的に、これは、端末デバイスがサービングセル内の複数の送受信ポイントと相互作用することとして理解されてもよく、端末デバイスは、1つ以上の送受信ポイントとのワイヤレス接続関係を有する、ワイヤレス通信システム内の任意の端末デバイスであってもよい。ワイヤレス通信システム内の任意の端末デバイスは、同じ技術的解決策に従ってワイヤレス通信を実施し得ることが理解されよう。これは本出願では限定されない。
本出願の実施形態では、端末デバイスおよび/もしくはネットワークデバイス、または端末デバイスおよび/もしくは送受信ポイントは、本出願の実施形態の一部または全部のステップを実行し得ることが理解されよう。これらのステップまたは動作は単なる例である。本出願の実施形態では、他の動作または様々な動作の変種がさらに実行され得る。加えて、ステップは、本出願の実施形態で提示されたのとは異なる順序で実行されてもよく、本出願の実施形態におけるすべての動作が実行される必要はない。
本出願の実施形態が適用可能なプロトコルスタックアーキテクチャは、図4から図7に示されているものであり得るが、図4から図7に示されているプロトコルスタックアーキテクチャに限定されないことを理解されたい。本出願の実施形態は、セルにおけるマルチ送受信ポイント(例えば、マルチTRP)送信を実施することができる別のプロトコルスタックアーキテクチャにも適用可能である。
図9は、本出願の一実施形態による通信方法200の概略相互作用図である。方法200は以下のステップを含む。
S210.ネットワークデバイスはセル#Aの構成を実行する。
セル#A(すなわち、サービングセルの一例)は、マルチ送受信ポイント(TRP)送信をサポートするセルである。以下の説明では、一般性を失うことなく、簡潔にするために、マルチ送受信ポイント送信をサポートするセルは、セル#Aとして表される。
セル#AはN個のTRPを含み、Nは2以上の整数である。ネットワークデバイスがセル#Aの構成を実行することは、ネットワークデバイスがセル#A内のN個のTRPの構成を実行することとして理解され得るし、またはネットワークデバイスがセル#A内の各TRPに対してダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのセットを構成することとして理解され得るし、またはネットワークデバイスがセル#A内の各TRPに対してダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのセットを構成し、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのセットを構成することとして理解され得る。構成パラメータの各セットは、同じタイプのパラメータを含むことを理解されたい。以下では、具体的な構成パラメータを参照して説明を提供する。
限定ではなく例として、本出願では、ネットワークデバイスは、以下の方式のいずれか1つでN個のTRPの構成を実行し得る。
方式1:セル#Aは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含むサービングセルとして構成され、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットはN個のTRPに対応する。この方式は、単一セル構成方式とも呼ばれ得る。
方式2:セル#AはN個の周波数内セルとして構成され、各周波数内セルはダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのセットを含み、各周波数内セルは1つのTRPに対応する。この方式は、マルチセル構成方式とも呼ばれ得る。各周波数内セルは、同じ周波数情報および/または同じセル識別情報に対応し得る。
周波数情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)絶対周波数(absoluteFrequencySSB)、PointA絶対周波数(absoluteFrequencyPointA)、周波数帯域リスト(frequencyBandList)、およびサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)固有キャリアリスト(scs-SpecificCarrierList)などのうちの少なくとも1つを含み得る。
セル識別情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、セルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、サービングセルインデックス(例えば、ServCellIndex)、およびセルグループ識別子(例えば、Cell Group Id)のうちの少なくとも1つを含み得る。
方式1、方式2、および構成パラメータは、以下の実施形態で詳細に説明される。
S220.ネットワークデバイスは、セル#Aの構成情報を端末デバイスに送信し、これに対応して、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたセル#Aの構成情報を受信する。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの各セットは、同じタイプのパラメータを含む。例えば、構成パラメータがPDCCH構成を含む場合、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの各セットはPDCCH構成を含む。
任意選択で、構成情報は、セル#Aに対応するアップリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットをさらに含んでもよい。Mは、1より大きいかまたは1に等しい整数であり、MはN以下である。
アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットは、1対1に関連付けられ、それぞれアップリンク情報をフィードバックし、ダウンリンク情報を受信するために使用される。
可能な実施態様では、図4、図6、または図7に示されているプロトコルスタックアーキテクチャを一例として使用すると、MはNに等しい。具体的には、構成情報は、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含み得る、すなわち、各TRPは、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに対応する。各TRPは、対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータに基づいてダウンリンク情報を端末デバイスに送信する。これに対応して、端末デバイスもまた、対応するアップリンク制御チャネル関連構成パラメータに基づいて、対応するTRPにアップリンク情報を送信し得る。
別の可能な実施態様では、図5に示されているプロトコルスタックアーキテクチャを一例として使用すると、MはN未満である。具体的には、構成情報は、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含み得、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのM個のセットは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットのうちの、構成パラメータのM個のセットに対応する。すなわち、N個のTRPのうち、M個のTRPはそれぞれ、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに対応し、(N-M)個のTRPはそれぞれ、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに対応する。例えば、図5に示されているプロトコルスタックアーキテクチャを一例として使用すると、構成情報は、アップリンク制御チャネル構成パラメータの1つのセットと、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの2つのセットとを含み得る。具体的には、2つのTRPのうち、一方のTRP(図5のTRP1)は、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットおよびダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに対応し、他方のTRP(図5のTRP2)は、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの1つのセットに対応する。したがって、端末デバイスは、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータを使用して、TRP1に対応するアップリンク情報およびTRP2に対応するアップリンク情報をTRP1に送信する。
S230.端末デバイスは、セル#Aの構成情報に基づいてセル#Aと通信する。
代替的に、これは、端末デバイスがダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットに基づいてセル#Aと通信することとして理解されてもよいし、またはこれは、端末デバイスがダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットに基づいてセル#A内のN個のTRPと通信することとして理解されてもよい。
端末デバイスがセル#Aと通信することは、端末デバイスが、複数のTRPから来る情報をセル#Aから受信し、これに対応して、複数のTRPがそれぞれ、端末デバイスに情報を送信し得ることとして理解され得る。例えば、端末デバイスは、セル#Aに対応する時間周波数リソースで、セル#A内の複数のTRPから来る情報を受信する。複数のTRPによって送信される情報は、同じであっても異なっていてもよい。
任意選択で、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成(例えば、PDCCH config)、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI、復調参照信号DMRS、N個のTRPに対応する識別子(例えば、TRP ID)、ビームセット情報、またはビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、端末デバイスは、セル#AからDCIを受信する、言い換えれば、端末デバイスは、セル#Aが属するネットワークデバイスからDCIを受信する。DCIに対応する構成パラメータは、N個のセットのダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのうちの1つに属する。ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、N個のTRPとの関連付け関係を有し、関連付け関係は、明示的または暗黙的な方法を使用して示される。
一例では、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットとN個のTRPまたはN個のリンクとの間の関連付け関係は、明示的な方法を使用して示されてもよい。セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む、ネットワークデバイスによって送信される構成情報は、代替的に、構成パラメータの各セットに関連付けられたTRPまたはリンクに関する情報を含んでもよい。この場合、端末デバイスは、受信されるDCIに対応する構成パラメータに基づいて、セル#A内のN個のTRPまたはN個のリンクのうちのどのTRPまたはリンクが、DCIを送信するTRPまたはリンクであるかを判定し得る。TRPに関する情報は、TRP識別子(例えば、TRP ID)または別の方式(例えば、TRPに関する情報は、TRPを区別および識別するために使用される関連パラメータであってもよい)であってもよい。これは限定されない。リンクに関する情報は、リンク識別子(例えば、link ID)または別の方法(例えば、リンクに関する情報は、リンクを区別および識別するために使用される関連パラメータであってもよい)であってもよい。これは限定されない。
別の例では、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットとN個のTRPまたはN個のリンクとの間の関連付け関係は、暗黙的な方法を使用して示されてもよい。例えば、ネットワークデバイスによって送信される、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットにおいて、構成パラメータの第1のセットがセル#A内の第1のTRPまたは第1のリンク(例えば、TRP1またはリンク1として表される)に関連付けられ、構成パラメータの第2のセットがセル#A内の第2のTRPまたは第2のリンク(例えば、TRP2またはリンク2と表される)に関連付けられる等々が、プロトコルで合意される。詳細は説明されない。代替的に、別の合意規則が使用されてもよい。これは限定されない。この場合、端末デバイスは、受信されるDCIに対応する構成パラメータに基づいて、セル#A内のN個のTRPのうちのどのTRPまたはリンクが、DCIを送信するTRPであるかを判定し得る。
代替的に、さらに別の例では、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットとN個のTRPまたはN個のリンクとの間の関連付け関係は、情報要素または情報要素構造を使用して示されてもよい。例えば、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む、ネットワークデバイスによって送信される構成情報において、情報要素(または情報要素構造)は、構成パラメータの各セットに関連付けられたTRPまたはリンクに関する情報を示すために使用されてもよい。この場合、端末デバイスは、受信されるDCIに対応する構成パラメータに基づいて、セル#A内のN個のTRPまたはN個のリンクのうちのどのTRPまたはリンクが、DCIを送信するTRPまたはリンクであるかを判定し得る。例えば、ネットワークデバイスが、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを送信するとき、構成パラメータの第1のセットはfirst-config情報要素によって示され、first-config情報要素は、構成パラメータの第1のセットに対応する関連パラメータを含み、構成パラメータの第1のセットは第1のTRPまたは第1のリンクに対応し、構成パラメータの第2のセットはsecond-config情報要素によって示され、second-config情報要素は、構成パラメータの第2のセットに対応する関連パラメータを含み、構成パラメータの第2のセットは第2のTRPまたは第2のリンクに対応し、以下同様である。詳細は説明されない。代替的に、情報要素(または情報要素に対応する構成パラメータ)とTRP(またはリンク)との間に別の対応関係があってもよい。この実施形態は単なる一例であり、実施時に、ネットワークデバイスは任意の実施態様を有してもよい。first-config情報要素およびsecond-config情報要素は命名方式を単に示すものであり、限定を構成するものではないことを理解されたい。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、TRPであって、そこから受信情報(例えば、DCI)が来る、TRPを区別し得る。代替的に、各TRPと端末デバイスとの間の送信チャネルがリンクと見なされてもよく、本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、リンクであって、そこから受信情報(例えば、DCI)が来る、リンクを区別してもよい。端末デバイスが、複数のTRPから来る情報を処理する必要がある場合、端末デバイスは、TRPであって、そこから受信情報が来る、TRPを区別する必要がある。例えば、端末デバイスは、複数のTRPによって送信されるDCIを別々に受信するために複数のTRPに対応するPDCCHを区別し、端末デバイスは、受信されるDCIに対応するTRPを判定する。さらに、端末デバイスは、受信されるDCIに基づいて、対応する物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink share channel、PDSCH)からダウンリンクデータを受信し得るし、または端末デバイスは、判定されたTRPに対応するPUSCHにアップリンクデータを送信し得るし、または端末デバイスは、判定されたTRPに対応する物理アップリンク共有チャネル(physical uplink share channel、PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)でアップリンク電力制御などを実行し得る。PDCCHを区別することまたはDCIを区別することはまた、指定されたTRPのビーム障害回復などの動作を実施するために不可欠である。したがって、本出願のこの実施形態によれば、マルチ送受信ポイント送信によってデータ送信速度が向上し得る。
以下では、6つの可能なケースを参照して詳細な説明を提供する。
ケース1:構成パラメータはPDCCH構成を含む。
PDCCH構成は、例えば制御リソースセット(control resource set、CORESET)と、探索空間(search space)と、PDCCHでブラインド検出を実行するために使用され得る別のパラメータとを含むPDCCHパラメータを構成するために使用され得る。例えば、PDCCH構成は、上位層パラメータのPDCCH構成制御要素(PDCCH-config information element、PDCCH-config IE)を使用して構成されてもよい。
PDCCH構成は、PDCCH検出のための探索空間/時間周波数リソースを判定するためにさらに使用され得る。異なるPDCCH構成を使用して判定された探索空間(または時間周波数リソース)は異なる。各PDCCH構成は、1つ以上の制御リソースセットおよび1つ以上の探索空間を含み得る。各制御リソースセットおよび各探索空間は、上位層パラメータを使用してさらに構成され得る。例えば、PDCCH-configは、制御リソースセット制御要素(ControlResourceSet IE)および探索空間制御要素(SearchSpace IE)を含んでもよい。ControlResourceSet IEは、制御リソースセット関連パラメータを示し、SearchSpace IEは、探索空間関連パラメータを示す。PDCCH検出のための候補空間/時間周波数リソースは、ControlResourceSet IEおよび/またはSearchSpace IEに基づいて判定され得る。したがって、端末デバイスは、PDCCH構成に基づいて候補空間/時間周波数リソースを判定し得、端末デバイスは、構成された候補空間/時間周波数リソースでPDCCH検出を実行し、PDCCHを検出した後にPDCCHを解析して、PDCCHで搬送されたDCI情報を取得する。
理解を容易にするためだけに、以上は、PDCCH-configに含まれるControlResourceSet IEおよびSearchSpace IEを一例として使用して例示的な説明を提供しているが、本出願のこの実施形態はこれに限定されないことを理解されたい。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース1では、構成情報は、PDCCH構成のN個のセットを含み、PDCCH構成のN個のセットはN個のTRPに対応する、すなわち、PDCCH構成の各セットは1つのTRPに対応するか、またはPDCCH構成のN個のセットはN個のリンクに対応する、すなわち、PDCCH構成の各セットは1つのリンクに対応する。
ケース1では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応するPDCCH構成は、PDCCH構成であって、これに基づいてDCIが受信される、PDCCH構成として理解され得、言い換えれば、端末デバイスは、PDCCH構成に基づいて判定された空間/時間周波数リソースでPDCCH検出を実行し、PDCCHを検出した後にPDCCHを解析して、DCIを取得し、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応するPDCCH構成は、PDCCH構成であって、これに基づいてDCIが送信される、PDCCH構成として理解され得、言い換えれば、ネットワークデバイスは、PDCCH構成に対応するチャネルまたは空間/時間周波数リソースのDCIを含む。
一例において、ケース1では、端末デバイスは、DCIに対応するPDCCH構成に基づいて、DCIを送信するTRPまたはリンクを判定し得る。
可能な実施態様では、N個のTRPのN個のPDCCH位置は、時分割多重化(time-division multiplexing、TDM)方式でN個の異なる時間周波数リソースブロックに構成され、端末デバイスが時間周波数リソースブロックでDCIを検出/受信するとき、DCIを送信したTRPまたはリンクは、第1の対応関係を参照して判定され得る。
第1の対応関係は、N個のPDCCH位置とN個の異なる時間周波数リソースブロックとの間の対応関係を示す。第1の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで合意されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#Aは、区別のためにTRP#1およびTRP#2として表される2つのTRPを含む。TRP#1およびTRP#2のPDCCH位置が属する時間周波数リソースブロックは、K1およびK2として表される。このようにして、端末デバイスは、K1から受信された情報がTRP#1によって送信された情報であり、K2から受信された情報がTRP#2によって送信された情報であることを知る。
別の可能な実施態様では、構成パラメータ(例えば、PDCCH構成)の各セットは識別子(identify、ID)に関連付けられてもよく、識別子はインデックス値、TRP ID、または別の値であってもよい。これは限定されない。識別子は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。言い換えれば、構成パラメータのN個のセット(例えば、N個のPDCCH構成)はそれぞれ、1つの識別子に対応する。送受信ポイント(例えば、TRP)によって送信されるDCIは、識別子を含み得る。端末デバイスは、受信されたDCIに含まれる識別子に基づいて、第2の対応関係を参照して、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
第2の対応関係は、構成パラメータのN個のセット(例えば、N個のPDCCH構成)とN個の異なる識別子との間の対応関係を示す。第2の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#Aは、TRP#1およびTRP#2を含む。一例では、TRP#1およびTRP#2に対応するPDCCH構成に関連付けられた識別子は、index1およびindex2として表される。このようにして、端末デバイスは、index1を搬送する情報がTRP#1によって送信された情報(例えば、情報はDCIである)であり、index2を搬送する情報がTRP#2によって送信された情報(例えば、情報はDCIである)であることを知る。
代替的に、別の例において、ケース1では、端末デバイスは、受信されたDCIに対応する制御リソースセット関連パラメータおよび/または探索空間関連パラメータに基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
具体的には、構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。構成情報は、PDCCH構成の1つのセットを含み、PDCCH構成のこのセットは、N個のリンク(またはN個のTRP)の各々に対応する制御リソースセット関連パラメータおよび探索空間関連パラメータを含む。任意選択で、各リンク(または各TRP)の制御リソースセット関連パラメータは識別子に関連付けられてもよく、各リンク(または各TRP)の探索空間関連パラメータも識別子に関連付けられてもよい。例えば、PDCCH構成のセットは、第1のパラメータのN個のセットを含み、第1のパラメータ(例えば、第1のパラメータは、制御リソースセット関連パラメータおよび/または探索空間関連パラメータを含む)の各セットは、1つのTRP(または1つのリンク)に対応する。すなわち、第1のパラメータのN個のセットにおいて、異なるTRP(またはリンク)を区別するために、第1のパラメータの任意の2つのセットに含まれる制御リソースセット関連パラメータおよび/または探索空間関連パラメータは異なる。したがって、端末デバイスは、受信されたDCIに対応する制御リソースセット関連パラメータおよび/または探索空間関連パラメータに基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、N=2であり、端末デバイスはサービングセル#A内のTRP#1およびTRP#2と通信する。ネットワークデバイスによって提供される構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータの2つのセットを含む。構成情報は、PDCCH構成の1つのセットを含み、PDCCH構成のこのセットは、2つのリンク(または2つのTRP)の各々に対応する制御リソースセット関連パラメータおよび探索空間関連パラメータを含む。TRP#1に対応する制御リソースセット関連パラメータは、TRP#2に対応する制御リソースセット関連パラメータとは異なり、TRP#1に対応する探索空間関連パラメータは、TRP#2に対応する探索空間関連パラメータと同じであると想定される。代替的に、TRP#1に対応する制御リソースセット関連パラメータは、TRP#2に対応する制御リソースセット関連パラメータと同じであり、TRP#1に対応する探索空間関連パラメータは、TRP#2に対応する探索空間関連パラメータとは異なると想定される。代替的に、TRP#1に対応する制御リソースセット関連パラメータは、TRP#2に対応する制御リソースセット関連パラメータとは異なり、TRP#1に対応する探索空間関連パラメータは、TRP#2に対応する探索空間関連パラメータとは異なると想定される。DCIを受信した後、端末デバイスは、第3の対応関係を参照して、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
第3の対応関係は、N個の制御リソースセット関連パラメータとN個の異なる識別子(すなわち、N個の制御リソースセット関連パラメータと関連付けられた識別子)との間の対応関係を示し、および/または第3の対応関係は、N個の探索空間関連パラメータとN個の異なる識別子(すなわち、N個の探索空間関連パラメータに関連付けられた識別子)との間の対応関係を示す。第3の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで合意されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
具体的には、第1のパラメータの各セットとTRP(またはリンク)とを関連付けるために使用される関係の別の実施態様については、前述の他の可能な実施態様を参照されたい。詳細は再び説明されない。
前述の可能な実施態様のいずれか1つに関して、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。一例としてTRP#1を使用すると、受信されたDCIがTRP#1から来たと判定した後、端末デバイスは、DCIに基づいて、ダウンリンクデータを受信するためのPDSCHを示し得る。代替的に、受信されたDCIがTRP#1から来たと判定した後、端末デバイスは、TRP#1に対応するPUSCHにアップリンクデータを送信してもよい。代替的に、受信されたDCIがTRP#1から来たと判定した後、端末デバイスは、TRP#1に対応するアップリンクPUSCHまたはPUCCHでアップリンク電力制御などを実行してもよい。
TRP#1およびTRP#2は、異なるHARQエンティティに、または異なるMACエンティティおよびRLCエンティティにさえも対応し得る。TRP#1およびTRP#2が異なるHARQエンティティに対応する場合、端末デバイスは、PDSCHから受信されたダウンリンクデータを処理のために対応するHARQエンティティに転送する。アップリンク方向の場合もこれと同様である。TRPに対応するPUSCHに送信されるアップリンクデータに関して、端末デバイスは、TRPに対応するHARQエンティティからデータを取得する必要がある。ビーム障害検出(beam failure detection、BFD)の場合もまたこれと同様である。例えば、端末デバイスは、TRP#1(またはTRP#1に対応する時間周波数リソースブロックK1)から受信された復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)の品質に基づいて、TRP#1にビーム障害が発生したかどうかを判定する。
任意選択で、ケース1では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、もしくは第3の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
ケース2:構成パラメータはセル識別情報を含む。
セル識別情報は、PCI、CGI、サービングセルインデックス、もしくはセルグループ識別子であってもよいし、またはセルインデックスフラグ(Cell Index Flag、CIF)などであってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。識別子を使用して異なるTRPが区別され得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にある。セル識別情報は、物理層メッセージ(例えば、DCI)、層2メッセージ(例えば、MAC CE)、またはRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)に含まれてもよい。これは限定されない。セルインデックスフラグ(CIF)は、単なる可能な例であり、代替的に別の名称で置き換えられてもよいことを理解されたい。これは限定されない。以下では、一例としてCIFを使用して例示的な説明を提供する。
セル#Aに対してN個のCIFが構成されてもよく、N個のCIFは、それぞれN個のTRPまたはN個のリンクに対応する。各TRPまたは各リンクは異なるCIFに対応し得、CIFは、異なるTRPを区別するために使用される。CIFは、DCIに含まれてもよいし、または別のメッセージに含まれてもよい。これは限定されない。以下では、CIFがDCIに含まれる例を使用して説明を提供する。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース2では、構成情報はN個のCIFを含み、N個のCIFは、N個のTRPまたはN個のリンクに対応する、すなわち、各CIFは、1つのTRPまたは1つのリンクに対応し、各CIFは、CIFに対応するTRPによって送信されるDCIに含まれる。
ケース2では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応するCIFは、DCIで搬送されるCIFとして理解され得、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応するCIFは、DCIが送信されるときにDCIで搬送されるCIFとして理解され得る。
ケース2では、端末デバイスは、DCIに対応するCIFに基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、端末デバイスは、DCIに含まれるCIF、およびCIFとTRPまたはリンクとの間の第4の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第4の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#A内のTRP#1およびTRP#2による送信がサポートされる。ケース2では、TRP#1に対応するPDCCH構成とTRP#2に対応するPDCCH構成とは同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1に対応するPDCCH位置とTRP#2に対応するPDCCH位置とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、セル#AのPDCCH時間周波数位置でDCIを検出した後、端末デバイスは、DCIで搬送されたCIFに基づいて、DCIが来たTRPまたはリンクを判定する。
加えて、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。具体的な処理プロセスは、ケース1と同様であり、詳細は再び説明されない。
任意選択で、ケース2では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第4の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよいし、または第1の対応関係、第2の対応関係、もしくは第3の対応関係に基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
ケース3:構成パラメータは、セル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)を含む。
N個の異なるC-RNTIは、セル#Aに対してスクランブリングシーケンス(scrambling sequence、SS)(またはデスクランブリングシーケンス(descrambling sequence))として構成され得、N個の異なるC-RNTIは、それぞれN個のTRPまたはN個のリンクに対応する。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース3では、構成情報はN個のC-RNTIを含み、N個のC-RNTIは、N個のTRPまたはN個のリンクに対応する、すなわち、各C-RNTIは、1つのTRPまたは1つのリンクに対応する。各TRPまたは各リンクは、異なるC-RNTIに対応し得る。
C-RNTIはスクランブリングシーケンス(またはデスクランブリングシーケンス)の可能な例であり、スクランブリングシーケンス(またはデスクランブリングシーケンス)を使用して異なるTRPが区別され得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にあることを理解されたい。例えば、ケース3では、他のタイプまたは他の名称のN個の異なるスクランブリングシーケンス(またはデスクランブリングシーケンス)が、それぞれN個のTRPまたはN個のリンクに対応するように構成されてもよく、すなわち、構成情報は、N個のスクランブリングシーケンス(またはデスクランブリングシーケンス)を含み、スクランブリングシーケンス(またはデスクランブリングシーケンス)は、C-RNTIを含むが、これに限定されない。以下では、説明のための一例としてC-RNTIを使用する。
ケース3では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応するC-RNTIは、DCIを取得するために使用されるデスクランブリングシーケンスとして理解され得、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応するC-RNTIは、DCIをスクランブルするために使用されるスクランブリングシーケンスとして理解され得る。スクランブリングシーケンスとデスクランブリングシーケンスとは通常同じであり、一般にスクランブリングシーケンスと呼ばれ得る。
ケース3では、端末デバイスは、DCIに対応するC-RNTIに基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、端末デバイスは、DCIに使用された取得されたC-RNTI、およびC-RNTIとTRPまたはリンクとの間の第5の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第5の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#A内のTRP#1およびTRP#2による送信がサポートされる。ケース3では、TRP#1に対応するPDCCH構成とTRP#2に対応するPDCCH構成とは同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1に対応するPDCCH位置とTRP#2に対応するPDCCH位置とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、構成情報は2つのSSを含む。例えば、SSはC-RNTIであり、2つのC-RNTIは、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する。端末デバイスは、セル#AのPDCCH時間周波数位置で2つの異なるSSを試みることによってDCI検出を実行する。DCIを検出した後、端末デバイスは、DCIに使用されたSSを取得し、DCIが来たTRPまたはリンクを判定する。
加えて、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。具体的な処理プロセスは、ケース1と同様であり、詳細は再び説明されない。
任意選択で、ケース3では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、もしくは第5の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
ケース4:構成パラメータは、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を含む。
DMRSは、物理共有チャネルで搬送され、データ信号と共に送信され、物理共有チャネルで搬送されたデータ信号を復調するために使用され得る。例えば、DMRSは、PDSCHでダウンリンクデータと共に送信されるか、またはPUSCHでアップリンクデータと共に送信される。代替的に、DMRSは、物理制御チャネルで搬送され、制御シグナリングと共に送信され、物理制御チャネルで搬送された制御シグナリングを復調するために使用されてもよい。例えば、DMRSは、PDCCHでダウンリンク制御シグナリングと共に送信されるか、またはPUCCHでアップリンク制御シグナリングと共に送信される。
セル#Aに対してN個の異なるDMRSが構成されてもよく、N個の異なるDMRSは、それぞれN個のTRPまたはN個のリンクに対応する。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース4では、構成情報はN個のDMRSを含み、N個のDMRSは、N個のTRPまたはN個のリンクに対応する、すなわち、各DMRSは、1つのTRPまたは1つのリンクに対応する。
DMRSは復調参照信号の可能な例であり、復調参照信号を使用して異なるTRPが区別され得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にあることを理解されたい。例えば、ケース4では、他のタイプまたは他の名称のN個の異なる復調参照信号が、それぞれN個のTRPまたはN個のリンクに対応するように構成されてもよい。これは限定されない。以下では、説明のための一例としてDMRSを使用する。
ケース4では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応するDMRSは、受信されるDCIの時間周波数位置で受信されるDMRSとして理解され得、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応するDMRSは、DCIが送信される対応する空間/時間周波数リソースで送信されるDMRSとして理解され得る。
ケース4では、端末デバイスは、DCIに対応するDMRSに基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、端末デバイスは、受信されたDMRS、およびDMRSとTRPまたはリンクとの間の第6の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第6の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#A内のTRP#1およびTRP#2による送信がサポートされる。ケース4では、TRP#1に対応するPDCCH構成とTRP#2に対応するPDCCH構成とは同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1に対応するPDCCH位置とTRP#2に対応するPDCCH位置とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、セル#AのPDCCH時間周波数位置でDCIを検出した後、端末デバイスは、DCIが受信された時間周波数位置のDMRS情報(例えば、端末デバイスは、DMRSに対応する信号品質が事前設定閾値よりも大きいかどうかに応じてDMRS信号が有効であるかどうか判定し得る)に基づいて、DCIが来たTRPまたはリンクを判定する。
加えて、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。具体的な処理プロセスは、ケース1と同様であり、詳細は再び説明されない。
任意選択で、ケース4では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、第5の対応関係、もしくは第6の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
ケース5:構成パラメータはTRP識別子を含む。
セル#A内のN個のTRPに対してN個の識別子が構成され得る。N個の識別子は、それぞれN個のTRPに対応し、識別子は、TRPを識別するために使用される。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース5では、構成情報はN個の識別子を含み、N個の識別子はN個のTRPに対応する、すなわち、各識別子は1つのTRPに対応する。例えば、識別子はTRP IDであってもよい。これは限定されない。以下では、説明のための一例としてTRP IDを使用する。
ケース5では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応する識別子は、DCIが受信されるPDCCH構成に関連付けられたTRP識別子として理解され得、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応する識別子は、ネットワークデバイスがPDCCH構成を構成するときにネットワークデバイスによって構成されるTRP識別子であって、構成されるTRP識別子がPDCCH構成に関連付けられる、TRP識別子として理解され得る。
ケース5では、端末デバイスは、DCIに対応するTRP識別子に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、端末デバイスは、TRP識別子、およびTRP識別子とTRPまたはリンクとの間の第7の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第7の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#A内のTRP#1およびTRP#2による送信がサポートされる。ケース5では、TRP#1に対応するPDCCH構成とTRP#2に対応するPDCCH構成とは同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1に対応するPDCCH位置とTRP#2に対応するPDCCH位置とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、セル#AのPDCCH時間周波数位置でDCIを検出した後、端末デバイスは、DCIが受信されたPDCCH構成に関連付けられたTRP識別子に基づいて、DCIが来たTRPまたはリンクを判定する。
加えて、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。具体的な処理プロセスは、ケース1と同様であり、詳細は再び説明されない。
任意選択で、ケース5では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、第5の対応関係、第6の対応関係、もしくは第7の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
ケース6:構成パラメータは、ビーム情報またはビームセット情報を含む。
NRプロトコルでは、ビームは、空間領域フィルタまたは空間パラメータ(spatial parameters)とも呼ばれる空間フィルタ(spatial filter)として具現化され得る。信号を送信するために使用されるビームは、送信ビーム(transmission beam、Tx beam)と呼ばれ得るし、または空間領域送信フィルタ(spatial domain transmit filter)もしくは空間領域送信パラメータ(spatial domain transmit parameter)と呼ばれ得る。信号を受信するために使用されるビームは、受信ビーム(reception beam、Rx beam)と呼ばれ得るし、または空間領域受信フィルタ(spatial domain receive filter)もしくは空間領域受信パラメータ(spatial domain receive parameter)と呼ばれ得る。
セル#Aに対してN個のビーム(beam)(またはN個のビームセット)が構成され得る。N個のビームは、それぞれN個のTRPに対応し、ビームはビーム識別子(例えば、SSBインデックスまたはCSI-RSインデックス)によって示され得る。代替的に、N個のビームセットが、それぞれN個のTRPに対応し、ビームセットはビームセット識別子(例えば、ビームセットインデックス)によって示されてもよい。異なるビームセットは、同じ数のビームまたは異なる数のビームを含んでもよい。異なるビームセットは異なるビームを含む。例えば、ビームセット1はbeam1-4を含んでもよく、ビームセット2はbeam5-8を含んでもよい。これは限定されない。
構成情報は、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む。ケース6では、構成パラメータはビーム情報またはビームセット情報を含み、ビーム情報はビーム識別子を含んでもよく、ビームセット情報はビーム識別子および/またはビームセット識別子を含んでもよい。これは限定されない。構成情報はN個のビーム(またはN個のビームセット)を含み、N個のビーム(またはN個のビームセット)はN個のTRPまたはN個のリンクに対応する、すなわち、各ビーム(または各ビームセット)は1つのTRPに対応する。
ケース6では、端末デバイスに関して、受信されるDCIに対応するビーム(またはビームセット)は、DCIを受信するために使用されるビーム(またはDCIを受信するためのビームが属するビームセット)として理解され得、ネットワークデバイスに関して、DCIに対応するビーム(またはビームセット)は、DCIを送信するためのビーム(またはDCIを送信するためのビームが属するビームセット)として理解され得る。
ケース6では、端末デバイスは、DCIに対応するビーム(またはビームセット)に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。
例えば、端末デバイスは、DCIを受信するためのビーム(またはDCIを受信するためのビームが属するビームセット)、およびビーム(またはビームセット)とTRPまたはリンクとの間の第7の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第7の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
例えば、セル#A内のTRP#1およびTRP#2による送信がサポートされる。ケース6では、TRP#1に対応するPDCCH構成とTRP#2に対応するPDCCH構成とは同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1に対応するPDCCH位置とTRP#2に対応するPDCCH位置とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、セル#Aにおいて異なるビーム(またはビームセット)に対してPDCCH検出を実行し、DCIを取得した後、端末デバイスは、DCIを取得するためのビーム(またはDCIを取得するためのビームが属するビームセット)に基づいて、DCIが来たTRPまたはリンクを判定する。
一例では、構成情報は2つのビームセットを含む。例えば、2つのビームセットは、ビームセット1およびビームセット2として表されてもよい。ビームセット1はbeam1-4を含み、ビームセット1はTRP#1に対応する。ビームセット2はbeam5-8を含み、ビームセット2はTRP#2に対応する。端末デバイスがbeam2からDCIを受信した場合、端末デバイスは、受信されたDCIがTRP#1によって送信されたと判定するか、または端末デバイスは、受信されたDCIが端末デバイスとTRP#1との間のリンクによって送信されたと判定する。
別の例では、構成情報は2つのビームを含む。例えば、2つのビームは、ビーム1およびビーム2として表されてもよい。ビーム1はTRP#1に対応し、ビーム2はTRP#2に対応する。端末デバイスがビーム1からDCIを受信した場合、端末デバイスは、受信されたDCIがTRP#1によって送信されたと判定するか、または端末デバイスは、受信されたDCIが端末デバイスとTRP#1との間のリンクによって送信されたと判定する。
加えて、受信されたDCIが来たTRPまたはリンクを判定した後、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行し得る。具体的な処理プロセスは、ケース1と同様であり、詳細は再び説明されない。
任意選択で、ケース6では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、またはTRP識別子のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、第5の対応関係、第6の対応関係、もしくは第7の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
前述の6つのケースに基づいて、端末デバイスは、対応するPDSCH、PUSCH、またはPUCCH処理をさらに実行するために、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、C-RNTI、DMRS、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つに基づいて、受信情報が来たTRPまたはリンクを区別し得、その結果、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信によって送信速度が向上する。
以上は、例を使用して6つの可能なケースについて説明しているが、本出願のこの実施形態はこれらに限定されないことを理解されたい。例えば、前述の6つのケースは別々にまたは組み合わせて使用されてもよい。
以下では、前述の方式1および方式2について詳細に説明する。
方式1:単一セル構成方式
例えば、構成パラメータはPDCCH構成である。ネットワークデバイスは、PDCCH構成のN個のセットを含むサービングセルとしてセル#Aを構成し得、PDCCH構成の各セットは1つのTRPに対応する。
マルチレベル情報要素構造は、RRCメッセージに使用され、すなわち、1つの情報要素は、1つ以上の下位レベルの情報要素を含み得、例えば、セルグループ構成(CellGroupConfig)→特別なセル構成/セカンダリセル構成(SpCellConfig/SCellConfig)→サービングセル構成(ServingCellConfig)→帯域幅部分専用パラメータ(BWP-DownlinkDedicated)→PDCCH-ConFigである。したがって、N個のPDCCH-Config情報要素は、ServingCellConfig情報要素またはBWP-DownlinkDedicated情報要素に含まれ得る。以下では、セル#Aが区別のためにTRP#1およびTRP#2として表される2つのTRPを含む例を使用して詳細な説明を提供する。
可能な実施態様では、BWP-DownlinkDedicated情報要素が、区別のためにPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2として表される2つのPDCCH-Config情報要素を含む。言い換えれば、セル#Aに対してServingCellConfigの1つのセットが提供される、すなわち、端末デバイスに対してServingCellConfigの1つのセットが構成され、ServingCellConfigのこのセットは、PDCCH-ConFigの2つのセットを含む。
PDCCH構成を除いて、ServingCellConfigのこのセットに含まれる他の情報は、TRP#1とTRP#2との両方に対応し得る。例えば、TRP#1およびTRP#2に対応するセルインデックス(例えば、ServCellIndex)またはアップリンク構成(例えば、UplinkConfig)は同じであっても異なっていてもよい。これは限定されない。
ServingCellConfigのこのセット内のPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応し、言い換えれば、TRP#1およびTRP#2は異なるPDCCH-ConFigに対応する。例えば、TRP#1およびTRP#2は、異なるDCI探索空間または時間周波数リソースに対応する。
BWP-DownlinkDedicated情報要素に構成されるPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する(例えば、PDCCH-Config1がTRP#1に対応し、PDCCH-Config2がTRP#2に対応するか、またはPDCCH-Config2がTRP#1に対応し、PDCCH-Config1がTRP#2に対応する)。TRP#1およびTRP#2は、それぞれのPDCCH-ConFigに基づいて端末デバイスとのデータ送信を別々に実行し得る。加えて、PDCCH-Config2情報要素がBWP-DownlinkDedicated情報要素に構成されること、またはPDCCH-Config1情報要素およびPDCCH-Config2情報要素がBWP-DownlinkDedicated情報要素に構成されることは、この場合の端末デバイスの送信シナリオがサービングセルにおける2送受信ポイント送信であることも示し得る(TRP#1およびTRP#2はサービングセルにおける2送受信ポイントである)。これに対応して、PDCCH-Config2を含むサービングセル構成を受信した後、端末デバイスは、ネットワークデバイスがサービングセルに対してマルチ送受信ポイント送信を構成したことを知り得る。
本出願のこの実施形態では、マルチ送受信ポイント送信は、セル内の複数のTRPが端末デバイスと通信することを示すために使用される。簡潔にするために、以下では詳細は再び説明されない。
代替的に、別の可能な実施態様では、BWP-DownlinkDedicated情報要素は1つのPDCCH-Config情報要素を含むが、PDCCH-Configは、N個のTRP(またはN個のリンク)にそれぞれ対応する第1のパラメータのN個のセットを含む(第1のパラメータは上記で説明されており、再び詳細には説明されない)。言い換えれば、セル#Aに対してPDCCH-Configの1つのセットが提供される、すなわち、端末デバイスに対してPDCCH-Configの1つのセットが構成され、PDCCH-Configのこのセットは、第1のパラメータのN個のセットを含む。第1のパラメータは、第1の制御リソースセット関連パラメータ(例えば、ControlResourceSet)および第1の探索空間関連パラメータ(例えば、SearchSpace)を含む。
以下では、N=2であり、セル#Aが区別のためにTRP#1およびTRP#2として表される2つのTRPを含む例を使用して詳細な説明を提供する。
BWP-DownlinkDedicated情報要素は、1つのPDCCH-Config情報要素を含む。PDCCH-Configは、2つのTRP(または2つのリンク)にそれぞれ対応する第1のパラメータの2つのセットを含む。第1のパラメータは、区別のためにControlResourceSet1、SearchSpace1、ControlResourceSet2、およびSearchSpace2として表される第1の制御リソースセット関連パラメータ(例えば、ControlResourceSet)および第1の探索空間関連パラメータ(例えば、SpaceSearch)を含む。
PDCCH-Configのセットにおいて、ControlResourceSet1およびSearchSpace1は、TRP#1に対応し、ControlResourceSet2およびSearchSpace2は、TRP#2に対応する。言い換えれば、TRP#1およびTRP#2は、PDCCH-Configの1つのセットに対応し、TRP#1およびTRP#2は、異なるPDCCH候補空間(時間周波数リソース)に対応する。例えば、TRP#1およびTRP#2は、異なるDCI探索空間および/または時間周波数リソースに対応する。
TRP#1およびTRP#2は、それぞれのPDCCH候補空間(時間周波数リソース)に基づいて端末デバイスとのデータ送信を別々に実行し得る。加えて、ControlResourceSetの2つのセットおよびSearchSpaceの2つのセットが1つのPDCCH-Configに構成されることは、この場合の端末デバイスの送信シナリオがサービングセルにおける2送受信ポイント送信であることも示し得る(TRP#1およびTRP#2はサービングセルにおける2つの送受信ポイントである)。これに対応して、ControlResourceSetの2つのセットおよびSearchSpaceの2つのセットを含むPDCCH-Configを受信した後、端末デバイスは、ネットワークデバイスがサービングセルに対してマルチ送受信ポイント送信を構成したことを知り得る。
さらに別の可能な実施態様では、ServingCellConfig情報要素は、区別のためにBWP-DownlinkDedicated1およびBWP-DownlinkDedicated2として表される2つのBWP-DownlinkDedicated情報要素を含む。言い換えれば、セル#Aに対してServingCellConfigの1つのセットが提供される、すなわち、端末デバイスに対してServingCellConfigの1つのセットが構成され、ServingCellConfigのこのセットは、BWP-DownlinkDedicatedの2つのセットを含む。BWP-DownlinkDedicatedの各セットはPDCCH-Configの1つのセットを含み、PDCCH-Configの2つのセットは、区別のためにPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2として表される。
PDCCH構成を除いて、ServingCellConfigのこのセットに含まれる他の情報は、TRP#1とTRP#2との両方に対応し得る。例えば、TRP#1およびTRP#2に対応するセルインデックス(例えば、ServCellIndex)は同じであっても異なっていてもよく、TRP#1およびTRP#2に対応するアップリンク構成(例えば、UplinkConfig)は同じであっても異なっていてもよい。これは限定されない。
ServingCellConfig内のBWP-DownlinkDedicated1およびBWP-DownlinkDedicated2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する、すなわち、BWP-DownlinkDedicated1内のPDCCH-Config1およびBWP-DownlinkDedicated2内のPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する。言い換えれば、TRP#1およびTRP#2は異なるPDCCH-ConFigに対応する。例えば、TRP#1およびTRP#2は、異なるDCI探索空間または時間周波数リソースに対応する。
ServingCellConfig情報要素に構成されるBWP-DownlinkDedicated1およびBWP-DownlinkDedicated2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する、すなわち、PDCCH-Config1およびPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する。例えば、BWP-DownlinkDedicated1またはPDCCH-Config1はTRP#1に対応し、BWP-DownlinkDedicated2またはPDCCH-Config2はTRP#2に対応する。別の例では、BWP-DownlinkDedicated2またはPDCCH-Config2はTRP#1に対応し、BWP-DownlinkDedicated1またはPDCCH-Config1はTRP#2に対応する。これは限定されない。TRP#1およびTRP#2は、それぞれのPDCCH-ConFigに基づいて端末デバイスとのデータ送信を別々に実行し得る。加えて、BWP-DownlinkDedicated2がServingCellConfig情報要素に構成されること、または2つのBWP-DownlinkDedicated情報要素(例えば、BWP-DownlinkDedicated1およびBWP-DownlinkDedicated2)がServingCellConfig情報要素に構成されることは、この場合の端末デバイスの送信シナリオがサービングセルにおける2送受信ポイント送信であることを示し得る(TRP#1およびTRP#2はサービングセルにおける2つの送受信ポイントである)。これに対応して、BWP-DownlinkDedicated2を含むサービングセル構成を受信した後、端末デバイスは、ネットワークデバイスがサービングセルに対してマルチ送受信ポイント送信を構成したことを知り得る。
以上は、RRCメッセージと、RRCメッセージに使用されるマルチレベル情報要素構造とを参照して例示的な説明を単に提供しており、本出願はこれに限定されないことに留意されたい。セル#Aが、PDCCH構成のN個のセットを含むサービングセルとして構成され得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にある。例えば、別の形態のマルチレベル情報要素構造がRRCメッセージに使用される場合、セル#Aはまた、前述の方式と同様の方式でPDCCH構成のN個のセットを含むサービングセルとして構成され得る。
前述の情報要素の命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
前述の方式1によれば、マルチ送受信ポイント送信を構成するために、マルチ送受信ポイント送信をサポートするサービングセルに対して複数のPDCCH構成が構成され、これにより、冗長情報が回避され得、既存のシグナリングが可能な限り再利用され、シグナリングオーバヘッドも低減される。
方式2:マルチセル構成方式
セル#AはN個の周波数内セルとして構成され、各周波数内セルはダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのセットを含み、各周波数内セルは1つのTRPに対応する。以下では、セル#Aが2つの周波数内serving cellとして構成され、2つのserving cellがTRP#1およびTRP#2に対応する例を使用して説明を提供する。区別のために、2つの周波数内serving cellは、セル#A1およびセル#A2として表される。
マルチレベル情報要素構造が、RRCメッセージに使用される。以下のマルチレベル情報要素構造、すなわち、CellGroupConfig→SpCellConfig/SCellConfig→ServingCellConfig→BWP-DownlinkDedicated→PDCCH-ConFigを一例として引き続き使用して、例示的な説明が提供される。
可能な実施態様では、2つのセルグループ(cell group、CG)が、端末デバイスに対して構成されてもよく、言い換えれば、CellGroupConfigの2つのセットが構成されてもよい。CellGroupConfigの2つのセットは、それぞれセル#A1およびセル#A2の構成に対応し、言い換えれば、CellGroupConfigの2つのセットは、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する。例えば、この実施態様は、図4に示されているデュアルコネクティビティ様アーキテクチャに使用されてもよい。この実施態様は、図4から図7に示されているアーキテクチャのいずれか1つにさらに適用可能である。これは限定されない。
CellGroupConfigの各セットはPDCCH-Configの1つのセット(PDCCH-ConfigはCellGroupConfigの下位レベルの情報要素に含まれてもよい)を含み、PDCCH-Configの2つのセットは、区別のためにPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2として表される。PDCCH-Config1およびPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応し、言い換えれば、TRP#1およびTRP#2は異なるPDCCH-ConFigに対応する。例えば、TRP#1およびTRP#2は、異なるDCI探索空間または時間周波数リソースに対応する。
ネットワークデバイスは、構成メッセージを端末デバイスに送信する。構成メッセージは、構成パラメータの2つのセットを含む。構成パラメータの2つのセットは、CellGroupConfigの2つのセットであってもよいし、または構成パラメータの2つのセットは、PDCCH-ConFigの2つのセットであってもよい。
別の可能な実施態様では、セル#Aに対して2つのサービングセルの構成が提供され、言い換えれば、セル#Aに対してServingCellConfigの2つのセットが提供される。具体的には、1つのセルグループ構成(CellGroupConfig)は、区別のためにServingCellConfig1およびServingCellConfig2として表されるServingCellConfigの2つのセットを含む。ServingCellConfig1およびServingCellConfig2は、それぞれセル#A1の構成およびセル#A2の構成に対応し、言い換えれば、ServingCellConfig1およびServingCellConfig2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応する。例えば、この実施態様は、図5および図7に示されている単一セル様アーキテクチャならびに図6に示されているキャリアアグリゲーション様アーキテクチャに使用されてもよい。この実施態様は、図4に示されているマルチコネクティビティ様アーキテクチャにさらに適用可能である。これは限定されない。
ServingCellConfigの2つのセットに対応するセルインデックス(例えば、ServCellIndex)は同じであっても異なっていてもよく、ServingCellConfigの2つのセットに対応するアップリンク構成(例えば、UplinkConfig)は同じであっても異なっていてもよく、言い換えれば、TRP#1およびTRP#2に対応するセルインデックスまたはアップリンク構成などは同じであっても異なっていてもよい。
ServingCellConfigの各セットはPDCCH-Configの1つのセットを含み、PDCCH-Configの2つのセットは、区別のためにPDCCH-Config1およびPDCCH-Config2として表される。PDCCH-Config1およびPDCCH-Config2は、それぞれTRP#1およびTRP#2に対応し、言い換えれば、TRP#1およびTRP#2は異なるPDCCH-ConFigに対応する。例えば、TRP#1およびTRP#2は、異なるDCI探索空間または時間周波数リソースに対応する。
ネットワークデバイスは、構成メッセージを端末デバイスに送信する。構成メッセージは、構成パラメータの2つのセットを含む。構成パラメータの2つのセットは、ServingCellConfigの2つのセットであってもよいし、または構成パラメータの2つのセットは、PDCCH-ConFigの2つのセットであってもよい。
この実施態様では、SpCellConfig情報要素は、区別のためにServingCellConfig1およびServingCellConfig2として表される2つのServingCellConfig情報要素を含む。言い換えれば、セル#Aに対してSpCellConfigの1つのセットが提供され、SpCellConfigのこのセットはServingCellConfigの2つのセットを含み、ServingCellConfigの各セットはPDCCH-ConFigの1つのセットを含む。TRP#1およびTRP#2は、それぞれのPDCCH-ConFigに基づいて端末デバイスとのデータ送信を別々に実行し得る。
以上は、RRCメッセージと、RRCメッセージに使用されるマルチレベル情報要素構造とを参照して例示的な説明を単に提供しており、本出願はこれに限定されないことに留意されたい。セル#AがN個の周波数内サービングセルとして構成され得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にある。例えば、別の形態のマルチレベル情報要素構造がRRCメッセージに使用される場合、セル#Aはまた、前述の方式と同様の方式でN個の周波数内サービングセルとし構成され得る。
前述の情報要素の命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じまたは同様の意味を表すために将来のプロトコルで別の名称を定義する可能性を排除しない。
前述の方式2に基づいて、マルチ送受信ポイント送信をサポートするサービングセルを2つの周波数内サービングセルとして構成するための方法によれば、既存のDCまたはCA構成手順またはシグナリングが可能な限り再利用され得、その結果、プロトコル設計が簡素化される。
端末デバイスとN個のTRPとの間の通信に使用される複数のプロトコルアーキテクチャがあることを考慮して、本出願のこの実施形態は、端末デバイスがプロトコルアーキテクチャのタイプを判定するためのいくつかの方式をさらに提供する。加えて、端末デバイスはまた、判定されたプロトコルアーキテクチャのタイプに基づいてTRPと通信し得る。詳細は以下で説明される。
任意選択で、端末デバイスは指示情報を取得する。指示情報は、端末デバイスとN個のTRPとの間の通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを示すために使用される。区別のために、この指示情報は指示情報#1として表される。プロトコルアーキテクチャのタイプは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、または単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも1つを含む。
マルチコネクティビティ様アーキテクチャは、図4に示されているアーキテクチャであってもよく、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャは、図6に示されているアーキテクチャであり、単一セル様アーキテクチャは、図5に示されている第1の単一セル様アーキテクチャおよび図7に示されている第2の単一セル様アーキテクチャを含む。別の実施態様では、指示情報#1によって示されるプロトコルアーキテクチャのタイプは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、第1の単一セル様アーキテクチャ、または第2の単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、N個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプは、プロトコルで事前定義または指定された1つ以上のタイプであってもよいし、またはN個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプは、ネットワークデバイスによって端末デバイスに通知されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
可能な実施態様では、プロトコルは、使用されるべき1つのタイプのプロトコルアーキテクチャを事前定義または指定する。
例えば、プロトコルは、マルチコネクティビティ様アーキテクチャが使用されるべきであることを事前定義/指定する。別の例では、プロトコルは、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャが使用されるべきであることを事前定義/指定する。別の例では、プロトコルは、第1の単一セル様アーキテクチャが使用されるべきであることを事前定義/指定する。別の例では、プロトコルは、第2の単一セル様アーキテクチャが使用されるべきであることを事前定義/指定する。この場合、端末デバイスが指示情報#1を取得することは、端末デバイスが、プロトコルで事前定義された、またはプロトコルで指定されたように、1つのサービングセルにおけるN個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを判定することとして理解され得る。
別の可能な実施態様では、プロトコルは、使用されるべき複数のタイプのプロトコルアーキテクチャを事前定義または指定する。
例えば、プロトコルは、以下のプロトコルアーキテクチャのうちの少なくとも2つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、第1の単一セル様アーキテクチャ、または第2の単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも2つが使用されるべきであることを事前定義/指定する。この場合、端末デバイスが指示情報#1を取得することは、端末デバイスが、プロトコルで事前定義された、またはプロトコルで指定されたように、1つのサービングセルにおけるN個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを判定することとして理解され得る。
別の可能な実施態様では、ネットワークデバイスは、指示情報#1を端末デバイスに送信する。これに対応して、端末デバイスは、指示情報#1を受信し、端末デバイスは、受信された指示情報#1に基づいてプロトコルアーキテクチャのタイプを判定する。
指示情報#1は、専用の情報要素によって明示的に示されてもよいし、または指示情報#1は、特定の構成方式(例えば、情報要素は複数のものとして構成される)で、および/または別の方式で、既存の情報要素の特定の値によって暗黙的に示されてもよい。例えば、プロトコルアーキテクチャのタイプは、ServingCellConfig情報要素内の専用のmultiTrpTransType情報要素によって明示的に示されてもよい。別の例では、情報要素がY個のもの(Yは1よりも大きいかまたは1に等しい整数である)として構成された場合に、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプが特定のアーキテクチャ(例えば、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、第1の単一セル様アーキテクチャ、または第2の単一セル様アーキテクチャ)であると判定し得る。別の例では、情報要素が1つのものとして構成された場合に、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプは1つのタイプのアーキテクチャ(例えば、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ)であると判定し得るか、または情報要素が2つのものとして構成された場合に、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプは別のタイプ(例えば、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ)であると判定し得る。情報要素がX個のもの(Xは1よりも大きいかまたは1に等しい整数)として構成されること、および対応するアーキテクチャタイプは事前に指定され得る。これは限定されない。情報要素の命名は、理解を容易にするための説明のための単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。情報要素は、別の名称または表現を有してもよい。
例えば、ネットワークデバイスは指示情報#1を端末デバイスに送信し、指示情報#1は、プロトコルアーキテクチャのタイプがマルチコネクティビティ様アーキテクチャであることを示すために使用される。例えば、multiTrpTransType情報要素は、マルチコネクティビティ様アーキテクチャを示すために使用される情報を含む。代替的に、指示情報#1は、プロトコルアーキテクチャのタイプがキャリアアグリゲーション様アーキテクチャであることを示すために使用される。例えば、multiTrpTransType情報要素は、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャを示すために使用される情報を含む。代替的に、指示情報#1は、プロトコルアーキテクチャのタイプが第1の単一セル様アーキテクチャであることを示すために使用される。例えば、multiTrpTransType情報要素は、第1の単一セル様アーキテクチャを示すために使用される情報を含む。代替的に、指示情報#1は、プロトコルアーキテクチャのタイプが第2の単一セル様アーキテクチャであることを示すために使用される。例えば、multiTrpTransType情報要素は、第2の単一セル様アーキテクチャを示すために使用される情報を含む。
別の例では、ネットワークデバイスは指示情報#1を端末デバイスに送信し、指示情報#1は、プロトコルアーキテクチャのタイプが、以下のうちの少なくとも2つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、第1の単一セル様アーキテクチャ、または第2の単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも2つであることを示すために使用される。例えば、multiTrpTransType情報要素は、以下のプロトコルアーキテクチャのうちの少なくとも2つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、第1の単一セル様アーキテクチャ、または第2の単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも2つを示すために使用される情報を含む。例えば、multiTrpTransType情報要素が、マルチコネクティビティ様アーキテクチャおよび第2の単一セル様アーキテクチャを示すために使用される情報を含む場合、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプはマルチコネクティビティ様アーキテクチャおよび第2の単一セル様アーキテクチャであると判定し得る。
本出願のこの実施形態では、プロトコルアーキテクチャのタイプを判定することは、マルチ送受信ポイント送信のタイプを判定することとも呼ばれ得るし、またはマルチ送受信ポイント送信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを判定することとも呼ばれ得ることに留意されたい。命名は、理解を容易にするための説明の単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならない。以下の説明では、プロトコルアーキテクチャのタイプを判定するという表現が使用される。
前述のいくつかの可能な実施態様は説明のための単なる例であるが、本出願はこれらに限定されないことを理解されたい。端末デバイスがプロトコルアーキテクチャのタイプを判定し得るいかなる方式も、本出願のこの実施形態の保護範囲内にある。
以上は、端末デバイスがプロトコルアーキテクチャのタイプを判定するいくつかの方式について説明している。本出願のこの実施形態では、端末デバイスはまた、判定されたプロトコルアーキテクチャのタイプに基づいて対応するプロトコルスタック構成を実行し得る。詳細は以下で説明される。
任意選択で、端末デバイスは、判定されたプロトコルアーキテクチャのタイプに基づいて対応するプロトコルスタック構成を実行してもよい。以下では、図4から図7に示されているアーキテクチャを参照して別々に説明を提供する。
可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプはマルチコネクティビティ様アーキテクチャであると判定する。
プロトコルアーキテクチャのタイプがマルチコネクティビティ様アーキテクチャである場合、セル#Aを使用することを許可された構成された無線ベアラRBに関して、すべてのN個のTRP(またはN個のリンク)に対して1つのPDCPエンティティが生成され、各TRP(または各リンク)に対して1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティが生成される。すべてのN個のTRP(またはN個のリンク)に対して1つのPDCPエンティティが生成されることは、N個のTRP(またはN個のリンク)が1つのPDCPエンティティを共有することを意味する。各TRP(または各リンク)に対して1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティが生成されることは、N個のTRP(またはN個のリンク)がN個のRLCエンティティに対応し、N個のTRP(またはN個のリンク)がN個のMACエンティティに対応し、N個のTRP(またはN個のリンク)がN個のHARQエンティティに対応することを意味する。詳細については、図4に示されているアーキテクチャを参照されたい。
任意選択で、無線ベアラRBは、サービスのデータ無線ベアラであってもよいし、またはサービスのシグナリング無線ベアラであってもよい。例えば、緊急サービス、例えば超高信頼低遅延通信(ultra-reliable and low latency communication、URLLC)サービスに関して、前述の処理は、緊急サービスのデータ無線ベアラ/シグナリング無線ベアラで実行される。代替的に、無線ベアラRBは、指定されたデータ無線ベアラ/シグナリング無線ベアラであってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。詳細は以下では再び説明されない。
加えて、RBに関して、RBの論理チャネルを確立するとき、ネットワークデバイスは、RBに対応する論理チャネルが送信に使用され得るセル(またはセルのリソース)を構成し得る。本出願のこの実施形態で言及される構成は、セル#A(すなわち、サービングセル)の無線ベアラRBを使用して実行され得る。具体的には、ネットワークデバイスは、RB(例えば、URLLCサービスに対応するRB)を送信することができるセルとしてセル#Aを構成する。言い換えれば、RBは、ネットワークデバイスによって構成され、セル#Aの使用を許可されたRBである。
PDCPエンティティは、データ送信のためにN個のRLCエンティティに対応する。N個のRLCエンティティは、データ送信のためにN個のMACエンティティと1対1に対応する。N個のMACエンティティは、データ送信のためにN個のHARQエンティティと1対1に対応する。複数のサービングセルがある場合、MACエンティティは複数のHARQエンティティに対応し得、各HARQエンティティは1つのサービングセルに対応する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプはキャリアアグリゲーション様アーキテクチャであると判定する。
プロトコルアーキテクチャのタイプがキャリアアグリゲーション様アーキテクチャである場合、セル#Aを使用することを許可された構成されたRBに関して、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティがすべてのN個のTRP(またはN個のリンク)に対して生成され、1つのHARQエンティティが各TRP(または各リンク)に対して生成される。詳細については、図6に示されているアーキテクチャを参照されたい。
PDCPエンティティは、データ送信のためにRLCエンティティに対応する。RLCエンティティは、データ送信のためにMACエンティティに対応する。MACエンティティは、データ送信のためにN個のHARQエンティティに対応する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプは第1の単一セル様アーキテクチャであると判定する。
プロトコルアーキテクチャのタイプが第1の単一セル様アーキテクチャである場合、セル#Aを使用することを許可された構成されたRBに関して、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティがすべてのN個のTRP(またはN個のリンク)に対して生成される。
PDCPエンティティは、データ送信のためにRLCエンティティに対応する。RLCエンティティは、データ送信のためにMACエンティティに対応する。MACエンティティは、データ送信のためにHARQエンティティに対応する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルアーキテクチャのタイプは第2の単一セル様アーキテクチャであると判定する。
プロトコルアーキテクチャのタイプが第2の単一セル様アーキテクチャである場合、セル#Aを使用することを許可された構成されたRBに関して、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティがすべてのN個のTRP(またはN個のリンク)に対して生成される。
PDCPエンティティは、データ送信のためにRLCエンティティに対応する。RLCエンティティは、データ送信のためにMACエンティティに対応する。MACエンティティは、データ送信のためにHARQエンティティに対応する。
以上は、端末デバイスが指示情報#1に基づいてプロトコルアーキテクチャのタイプを判定し得ることについて説明している。本出願のこの実施形態では、端末デバイスはまた、判定されたプロトコルアーキテクチャのタイプに基づいて、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されていると判定し得る。以下では、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されているかどうかを端末デバイスによって判定するための、本出願のこの実施形態で提供されるいくつかの方法について詳細に説明する。
任意選択で、端末デバイスは、以下の方法のいずれか1つを使用して、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されているかどうかを判定してもよいし、または構成パラメータのN個のセットがマルチ送受信ポイント送信に固有のものであるかどうかを判定してもよい。
方法A:端末デバイスは、指示情報#1に基づいて、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されていると判定し得る。
N個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを示すために使用される指示情報#1を取得した後、端末デバイスは、指示情報#1に基づいてプロトコルアーキテクチャのタイプを判定し得、また、指示情報#1に基づいて、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されていると判定し得るか、または構成メッセージもしくは構成パラメータのN個のセットがマルチ送受信ポイント送信に固有のものであると判定し得る。N個のTRPとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを示すために使用される指示情報#1は上記で説明されており、詳細は再び説明されない。
方法B:ネットワークデバイスは、代替的に、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されていることを示すために使用される指示情報を端末デバイスに送信し得る。区別のために、この指示情報は指示情報#2として表される。
方法C:端末デバイスは、代替的に、セル#Aの構成情報に基づいて、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されていると判定し得る。
以下では、図4から図7に示されているアーキテクチャを参照して、方法Bおよび方法Cについて詳細に説明する。
以下は、図4に示されているマルチコネクティビティ様アーキテクチャに固有のものである。
従来のDCアーキテクチャ(従来のDCでは、RBに対する2つのMACエンティティまたは2つのRLCエンティティは、それぞれ2つのアクセスネットワークデバイスに対応する(例えば、MNおよびSNに対応する))と比較して、図4に示されているアーキテクチャは、DCアーキテクチャの変種と見なされ得る。このアーキテクチャでは、RBに対する2つのMACエンティティまたは2つのRLCエンティティは、1つのサービングセル内の2つのTRPまたは2つのリンクにそれぞれ対応する。区別のために、この変種は、セル内DC(intra-cell DC)として表され、従来のDCアーキテクチャは、一般DCとして表される。この命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。マルチコネクティビティ様アーキテクチャに関して、intra-cell DCは、一般DCの関連手順を再利用して構成され得る、すなわち、1つのサービングセルにおけるマルチ送受信ポイント送信は、一般DCの関連手順を再利用して構成される。
マルチコネクティビティ様アーキテクチャに関して、構成がintra-cell DCに固有のものであることを示すために、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであることを示すために端末デバイスに指示が提供され得、これにより、端末デバイスは、この場合の構成がintra-cell DCに固有のものであることを区別し得る。指示は、明示的な指示(例えば、方法B)であってもよいし、または暗黙的な指示(例えば、方法C)であってもよい。以下では、別々に説明を提供する。
可能な実施態様では、方法Bは、intra-cell DCが構成されていることを端末デバイスに明示的に示すために使用される、すなわち、ネットワークデバイスは、intra-cell DCが構成されていることを示すために指示情報#2を端末デバイスに送信し得る。指示情報#2は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される構成メッセージ、例えば、RRCセットアップ(RRCSetup)メッセージ、RRC再開(RRCResume)メッセージ、RRC再確立(RRCReestablishment)メッセージ、またはRRC再構成(RRCReconfiguration)メッセージに含まれてもよい。
例えば、指示情報#2はバイナリ値であってもよい。例えば、「0」は、intra-cell DCが構成されていないこと、すなわち一般DCが構成されていることを示し、「1」は、intra-cell DCが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2はブール値であってもよい。例えば、「False」は、intra-cell DCが構成されていないこと、すなわち一般DCが構成されていることを示し、「True」は、intra-cell DCが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2は情報要素の形態である。言い換えれば、intra-cell DCが構成されているかどうかは、構成メッセージが特定の情報要素を含むかどうかに応じて示され得る。例えば、構成メッセージが特定の情報要素を含む場合、それはintra-cell DCが構成されていることを示し、または構成メッセージが情報要素を含まない場合、それはintra-cell DCが構成されていないこと、すなわち一般DCが構成されていることを示す。例えば、情報要素は、multiTrpTransであってもよい。情報要素の命名は、理解を容易にするための説明のための単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。情報要素は、別の名称または表現を有してもよい。
別の可能な実施態様では、方法Cは、intra-cell DCが構成されていることを端末デバイスに暗黙的に示すために使用される。具体的には、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信された構成メッセージに含まれる構成パラメータのN個のセット、例えばCellGroupConfigのN個のセットが同じ周波数情報に対応することに応じて、構成がintra-cell DCに固有のものであること、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであること、または構成がセル#A内のN個の異なるTRPもしくはリンクに対応することが判定される。
周波数情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、absoluteFrequencySSB、absoluteFrequencyPointA、frequencyBandList、またはscs-SpecificCarrierListなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
以下は、図5に示されている第1の単一セル様アーキテクチャに固有のものである。
従来のCAアーキテクチャ(一例として従来の2CC CAを使用すると、従来の2CC CAアーキテクチャでは、2つのHARQエンティティは、それぞれ2つのCC/セルに対応する)と比較して、図5に示されているアーキテクチャは、CAアーキテクチャの変種と見なされ得る。このアーキテクチャでは、N個のTRPは1つのHARQ entityを共有する。区別のために、この変種はセル内CA(intra-cell CA)として表され、従来のCAアーキテクチャは一般CAとして表される。この命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことが理解される。第1の単一セル様アーキテクチャに関して、intra-cell CAは、一般CAの関連手順を再利用して構成され得る、すなわち、1つのサービングセルにおけるマルチ送受信ポイント送信は、一般CAの関連手順を再利用して構成される。一般CAと比較して、intra-cell CAの構成は、1つのHARQ構成のみまたは2つの同一のHARQ構成を含む。
上記で説明されたように、第1の単一セル様アーキテクチャに関して、構成パラメータのN個のセット、例えば、CellGroupConfigのN個のセットまたはServingCellConfigのN個のセットは、PUCCH構成のM個のセットを含み、MはN未満である。例えば、図5に示されているTRP#1およびTRP#2を一例として使用すると、TRP#1およびTRP#2はPUCCH構成の1つのセットのみに対応する。
第1の単一セル様アーキテクチャに関して、構成がintra-cell CAに固有のものであることを示すために、または構成が、intra-cell CA with sharing HARQ entityに固有のものであることを示すために、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであることを示すために、端末デバイスに指示が提供され得、これにより、端末デバイスは、この場合の構成がintra-cell CAに固有のものであることを区別し得る。指示は、明示的な指示(例えば、方法B)であってもよいし、または暗黙的な指示(例えば、方法C)であってもよい。以下では、別々に説明を提供する。
可能な実施態様では、方法Bは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに明示的に示すために使用される、すなわち、ネットワークデバイスは、intra-cell CAが構成されていることを示すために指示情報#2を端末デバイスに送信し得る。指示情報#2は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される構成メッセージ、例えば、RRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ、RRCReestablishmentメッセージ、またはRRCReconfigurationメッセージに含まれてもよい。
例えば、指示情報#2はバイナリ値であってもよい。例えば、「0」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「1」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2はブール値であってもよい。例えば、「False」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「True」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2は情報要素の形態である。言い換えれば、intra-cell CAが構成されているかどうかは、構成メッセージが特定の情報要素を含むかどうかに応じて示され得る。例えば、構成メッセージが特定の情報要素を含む場合、それはintra-cell CAが構成されていることを示し、または構成メッセージが情報要素を含まない場合、それはintra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示す。例えば、情報要素は、multiTrpTransであってもよい。情報要素の命名は、理解を容易にするための説明のための単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。情報要素は、別の名称または表現を有してもよい。
別の可能な実施態様では、方法Cは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに暗黙的に示すために使用される。具体的には、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信された構成メッセージに含まれる構成パラメータのN個のセット、例えばCellGroupConfigのN個のセットまたはServingCellConfigのN個のセットが同じ周波数情報に対応することに応じて、構成がintra-cell CAに固有のものであること、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであること、または構成がセル#A内のN個の異なるTRPもしくはリンクに対応することが判定される。
周波数情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、absoluteFrequencySSB、absoluteFrequencyPointA、frequencyBandList、またはscs-SpecificCarrierListなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
以下は、図6に示されているキャリアアグリゲーション様アーキテクチャに固有のものである。
従来のCAアーキテクチャ(一例として従来の2CC CAを使用すると、従来の2CC CAアーキテクチャでは、2つのHARQエンティティは、それぞれ2つのCC/セルに対応する)と比較して、図6に示されているアーキテクチャは、CAアーキテクチャの変種と見なされ得る。このアーキテクチャでは、2つのHARQエンティティは、1つのサービングセル内の2つのTRPまたはリンクにそれぞれ対応する。したがって、区別のために、この変種はセル内CA(intra-cell CA)として表され、従来のCAアーキテクチャは一般CAとして表される。この命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。キャリアアグリゲーション様アーキテクチャに関して、intra-cell CAは、従来のCAの関連手順を再利用して構成され得る、すなわち、1つのサービングセルにおけるマルチ送受信ポイント送信は、従来のCAの関連手順を再利用して構成される。
キャリアアグリゲーション様アーキテクチャに関して、構成がintra-cell CAに固有のものであることを示すために、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであることを示すために、端末デバイスに指示が提供され得、これにより、端末デバイスは、この場合の構成がintra-cell CAに固有のものであることを区別し得る。指示は、明示的な指示(例えば、方法B)であってもよいし、または暗黙的な指示(例えば、方法C)であってもよい。以下では、別々に説明を提供する。
可能な実施態様では、方法Bは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに明示的に示すために使用される、すなわち、ネットワークデバイスは、intra-cell CAが構成されていることを示すために指示情報#2を端末デバイスに送信し得る。指示情報#2は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される構成メッセージ、例えば、RRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ、RRCReestablishmentメッセージ、またはRRCReconfigurationメッセージに含まれてもよい。
例えば、指示情報#2はバイナリ値であってもよい。例えば、「0」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「1」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2はブール値であってもよい。例えば、「False」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「True」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2は情報要素の形態である。言い換えれば、intra-cell CAが構成されているかどうかは、構成メッセージが特定の情報要素を含むかどうかに応じて示され得る。例えば、構成メッセージが特定の情報要素を含む場合、それはintra-cell CAが構成されていることを示し、または構成メッセージが情報要素を含まない場合、それはintra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示す。例えば、情報要素は、multiTrpTransであってもよい。情報要素の命名は、理解を容易にするための説明のための単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。情報要素は、別の名称または表現を有してもよい。
別の可能な実施態様では、方法Cは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに暗黙的に示すために使用される。具体的には、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信された構成メッセージに含まれる構成パラメータのN個のセット、例えばCellGroupConfigのN個のセットまたはServingCellConfigのN個のセットが同じ周波数情報に対応することに応じて、構成がintra-cell CAに固有のものであること、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであること、または構成がセル#A内のN個の異なるTRPもしくはリンクに対応することが判定される。
周波数情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、absoluteFrequencySSB、absoluteFrequencyPointA、frequencyBandList、またはscs-SpecificCarrierListなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
以下は、図7に示されている第2の単一セル様アーキテクチャに固有のものである。
従来のCAアーキテクチャ(一例として従来の2CC CAを使用すると、従来の2CC CAアーキテクチャでは、2つのHARQエンティティは、それぞれ2つのCC/セルに対応する)と比較して、図7に示されているアーキテクチャは、CAアーキテクチャの変種と見なされ得る。このアーキテクチャでは、N個のTRPは1つのHARQ entityを共有する。区別のために、この変種はセル内CA(intra-cell CA)として表され、従来のCAアーキテクチャは一般CAとして表される。この命名は、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことが理解される。第2の単一セル様アーキテクチャに関して、intra-cell CAは、従来のCAの関連手順を再利用して構成され得る、すなわち、1つのサービングセルにおけるマルチ送受信ポイント送信は、従来のCAの関連手順を再利用して構成される。一般CAと比較して、intra-cell CAの構成は、1つのHARQ構成のみまたは2つの同一のHARQ構成を含む。
上記で説明されたように、第2の単一セル様アーキテクチャに関して、構成パラメータのN個のセット、例えば、CellGroupConfigのN個のセットまたはServingCellConfigのN個のセットは、PUCCH構成のN個のセットを含む。例えば、図7に示されているTRP#1およびTRP#2を一例として使用すると、TRP#1およびTRP#2はそれぞれ、PUCCH構成の1つのセットに対応する。
第2の単一セル様アーキテクチャに関して、構成がintra-cell CAに固有のものであることを示すために、または構成が、intra-cell CA with sharing HARQ entityに固有のものであることを示すために、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであることを示すために、端末デバイスに指示が提供され得、これにより、端末デバイスは、この場合の構成がintra-cell CAに固有のものであることを区別し得る。指示は、明示的な指示(例えば、方法B)であってもよいし、または暗黙的な指示(例えば、方法C)であってもよい。以下では、別々に説明を提供する。
可能な実施態様では、方法Bは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに明示的に示すために使用される、すなわち、ネットワークデバイスは、intra-cell CAが構成されていることを示すために指示情報#2を端末デバイスに送信し得る。指示情報#2は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される構成メッセージ、例えば、RRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ、RRCReestablishmentメッセージ、またはRRCReconfigurationメッセージに含まれてもよい。
例えば、指示情報#2はバイナリ値であってもよい。例えば、「0」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「1」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2はブール値であってもよい。例えば、「False」は、intra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示し、「True」は、intra-cell CAが構成されていることを示す。
別の例では、指示情報#2は情報要素の形態である。言い換えれば、intra-cell CAが構成されているかどうかは、構成メッセージが特定の情報要素を含むかどうかに応じて示され得る。例えば、構成メッセージが特定の情報要素を含む場合、それはintra-cell CAが構成されていることを示し、または構成メッセージが情報要素を含まない場合、それはintra-cell CAが構成されていないこと、すなわち一般CAが構成されていることを示す。例えば、情報要素は、multiTrpTransであってもよい。情報要素の命名は、理解を容易にするための説明のための単なる一例であり、本出願に対するいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。情報要素は、別の名称または表現を有してもよい。
別の可能な実施態様では、方法Cは、intra-cell CAが構成されていることを端末デバイスに暗黙的に示すために使用される。具体的には、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信された構成メッセージに含まれる構成パラメータのN個のセット、例えばCellGroupConfigのN個のセットまたはServingCellConfigのN個のセットが同じ周波数情報に対応することに応じて、構成がintra-cell CAに固有のものであること、または構成がマルチ送受信ポイント送信に固有のものであること、または構成がセル#A内のN個の異なるTRPもしくはリンクに対応することが判定される。
周波数情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、absoluteFrequencySSB、absoluteFrequencyPointA、frequencyBandList、またはscs-SpecificCarrierListなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
異なるアーキテクチャに関連して、以上は、端末デバイスが、本出願のこの実施形態に従って、セル#Aに対してマルチ送受信ポイント送信が構成されているかどうかを判定し得るか、または構成パラメータのN個のセットがマルチ送受信ポイント送信に固有のものであるかどうかを判定し得ることについて説明している。端末デバイスは、異なるTRPに対して異なる動作を実行し得る。詳細は以下で説明される。
任意選択で、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、セル#AのN個のリンクに対応し、N個のリンクは、第1のリンクおよび第2のリンクを含み、端末デバイスは、第1のリンクに基づいてビーム障害検出およびビーム障害回復プロセスを実行してもよいし、または端末デバイスは、第1のリンクに基づいてランダムアクセスプロセスを実行してもよいし、または端末デバイスは、第1のリンクに基づいて無線リンク管理RLMを実行してもよいし、または端末デバイスは、第1のリンクおよび第2のリンクの各々に基づいてRLMを実行し、第1のリンクで無線リンク障害RLFが発生したとき、無線リソース制御RRC再確立をトリガしてもよい。
セル#AのN個のリンクは、セル#AのN個のTRPとして理解され得るし、またはセル#AのN個のTRPの各々が端末デバイスと通信するN個のチャネルとして理解され得る。これに対応して、第1のリンクおよび第2のリンクは、第1のTRPおよび第2のTRPによって表されてもよいし、または第1のリンクは、端末デバイスが第1のTRPと通信するリンクとして表されてもよく、第2のリンクは、端末デバイスが第2のTRPと通信するリンクとして表されてもよい。
第1のリンクは、N個のリンクのうちの任意の1つ以上であってもよいし、またはネットワークデバイスによって指定された1つ以上のリンクであってもよいし、またはプロトコルで指定された1つ以上のリンクであってもよいし、またはN個のリンクのうちの1つ以上のプライマリリンクであってもよい。プライマリリンクは、端末デバイスがプライマリTRPと通信するチャネルまたはリンクである(プライマリリンクについては、図5から図7の説明を参照されたい)。これに対応して、第1のTRPは、N個のTRPのいずれか1つであってもよいし、またはネットワークデバイスによって指定されたTRPであってもよいし、またはプロトコルで指定されたTRPであってもよいし、またはN個のTRPのうちのプライマリTRPであってもよい。
端末デバイスによって第1のリンクまたは第1のTRPを判定するための方法については、ケース1からケース6、例えば、端末デバイスによって、受信されたDCIに対応する構成パラメータに基づいて、セル#A内のN個のTRPのうちのどのTRPまたはリンクが、DCIを送信したTRPであるかを判定するための方法の説明を参照されたい。詳細は再び説明されない。
例えば、ネットワークデバイスは、明示的または暗黙的な方法を使用して第1のリンクまたは第1のTRPを示してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、指示のために第1のリンクの識別子または第1のTRPの識別子を送信してもよいし、または合意がプロトコルで指定されてもよい。別の例では、ネットワークデバイスは、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含む送信される構成情報に含まれる特定の情報要素(または特定の情報要素構造)を使用して、第1のリンクまたは第1のTRPに関する情報を示してもよい。詳細については、ケース1からケース6の説明を参照されたい。詳細は再び説明されない。
第2のリンクは、N個のリンクのうちの、第1のリンク以外の任意の1つ以上であってもよい。これに対応して、第2のTRPは、N個のTRPのうちの、第1のTRP以外の任意の1つ以上であってもよい。
端末デバイスによって各リンク(例えば、第Zのリンク)または各TRP(例えば、第ZのTRP)を判定するための方法、およびネットワークデバイスによって各リンク(例えば、第Zのリンク)または各TRP(例えば、第ZのTRP)を示すための方法については、ケース1からケース6の説明を参照されたい。詳細は再び説明されない。Zは、1からNの間の任意の値であってもよい。
セル#Aに関して、端末デバイスは、セル#AのN個のTRPまたはN個のリンクから情報を受信し得、端末デバイスは、TRPまたはリンクのうちの1つまたはいくつかに対してのみいくつかの動作を実行し得る。
本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、1つのサービングセルに対していくつかの動作を複数回実行することを回避するために、1つのTRPもしくはリンクまたはいくつかのTRPもしくはリンクに対してのみこれらのプロセスを実行し得、その結果、端末デバイスの実施が簡素化され、プロトコルの複雑さが低減される。
可能な実施態様では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはリンクに対してビーム障害検出(beam failure detection、BFD)およびビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)プロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはリンクに対してランダムアクセスプロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはリンクに対して無線リンク管理(radio link management、RLM)を実行し得る。代替的に、端末デバイスは、N個のTRPまたはN個のリンクの各々に基づいてRLMを実行し、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはリンクで無線リンク障害(radio link failure、RLF)が発生したときに無線リソース制御RRC再確立をトリガしてもよい。別のTRPで無線リンク障害が発生した後、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指定されたTRPに無線リンク障害レポートを送信するか、またはネットワークデバイスに無線リンク障害レポートを送信し、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはネットワークデバイスは、対応する処理を実行する。例えば、ネットワークデバイスによって指定されたTRPまたはネットワークデバイスは、無線リンク障害が発生したTRPを削除するか、または無線リンク障害が発生したTRPを再構成する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルで指定されたTRPまたはリンクに対してビーム障害検出およびビーム障害回復プロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルで指定されたTRPまたはリンクに対してランダムアクセスプロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プロトコルで指定されたTRPまたはリンクに対して無線リンク管理を実行し得る。代替的に、端末デバイスは、N個のTRPまたはN個のリンクの各々に基づいて無線リンク管理を実行し、プロトコルで指定されたTRPまたはリンクで無線リンク障害が発生したときに無線リソース制御RRC再確立をトリガしてもよい。別のTRPで無線リンク障害が発生した後、端末デバイスは、プロトコルで指定されたTRPに無線リンク障害レポートを送信するか、またはプロトコルで指定されたTRPが属するネットワークデバイスに無線リンク障害レポートを送信し、プロトコルで指定されたTRPまたはプロトコルで指定されたTRPが属するネットワークデバイスは、対応する処理を実行する。例えば、プロトコルで指定されたTRPまたはプロトコルで指定されたTRPが属するネットワークデバイスは、無線リンク障害が発生したTRPを削除するか、または無線リンク障害が発生したTRPを再構成する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プライマリTRPまたはリンクに対してビーム障害検出およびビーム障害回復プロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プライマリTRPまたはリンクに対してランダムアクセスプロセスを実行する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、プライマリTRPまたはリンクに対して無線リンク管理を実行し得る。代替的に、端末デバイスは、N個のTRPまたはN個のリンクの各々に基づいて無線リンク管理を実行し、プライマリTRPまたはリンクで無線リンク障害RLFが発生したときに無線リソース制御RRC再確立をトリガしてもよい。別のTRPで無線リンク障害が発生した後、端末デバイスは、プライマリTRPに無線リンク障害レポートを送信するか、またはプライマリTRPが属するネットワークデバイスに無線リンク障害レポートを送信し、プライマリTRPまたはプライマリTRPが属するネットワークデバイスは、対応する処理を実行する。例えば、プライマリTRPまたはプライマリTRPが属するネットワークデバイスは、無線リンク障害が発生したTRPを削除するか、または無線リンク障害が発生したTRPを再構成する。
別の可能な実施態様では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指定されたTRPに対してビームレベルRRM測定を実行し得る。代替的に、端末デバイスは、プロトコルで指定されたTRPに対してビームレベルRRM測定を実行してもよい。代替的に、端末デバイスは、N個のTRPの各々に対してビームレベルRRM測定を実行してもよい。
いくつかの可能な実施態様を参照して、以上は、端末デバイスが1つのTRPもしくはリンクに対してまたはいくつかのTRPもしくはリンクに対してのみいくつかの動作を実行し得ることについて説明している。前述のいくつかの可能な実施態様および特定の動作は説明のための単なる例であるが、本出願はこれらに限定されないことを理解されたい。
本出願の前述の実施形態では、端末デバイスによって実施される方法は、代替的に、端末デバイスに使用され得るコンポーネント(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよく、ネットワークデバイスによって実施される方法は、代替的に、ネットワークデバイスに使用され得るコンポーネント(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよいことが理解されよう。
本出願のこの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、サービングセルに対して構成パラメータのN個のセットを構成し得る。代替的に、これは、ネットワークデバイスがサービングセル内の各送受信ポイントに対して構成パラメータの1つのセットを構成することとして理解されてもよい。この場合、サービングセル内の各送受信ポイントは、送受信ポイントに対して構成された構成パラメータに基づいて端末デバイスとのデータ送信を実行し得る。このようにして、サービングセル内の複数の送受信ポイントが構成パラメータの1つのセットを使用して端末デバイスと通信するときに生じ得る干渉が回避され得る。加えて、端末デバイスは、実際の通信状況および対応する構成パラメータに基づいて対応する送受信ポイントと通信し得、その結果、通信効率が改善される。
以上は、図4から図9を参照して、本出願のこの実施形態で提供される方法について詳細に説明している。以下では、図10から図12を参照して、本出願の実施形態で提供される通信装置について詳細に説明する。
図10は、本出願の一実施形態による通信装置の概略ブロック図である。図に示されているように、通信装置1000は、通信ユニット1100および処理ユニット1200を含み得る。
図10は、本出願の一実施形態による通信装置の概略ブロック図である。図に示されているように、通信装置1000は、通信ユニット1100および処理ユニット1200を含み得る。
可能な設計では、通信装置1000は、前述の方法の実施形態に対応する端末デバイスによって実行されるステップまたは手順を実施し得る。例えば、通信装置1000は、端末デバイス、または端末デバイスに配置されたチップもしくは回路であってもよい。
可能な実施態様では、通信ユニット1100は、サービングセルの構成情報を受信し、構成情報は、サービングセルに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含み、構成パラメータの各セットは同じタイプのパラメータを含み、Nは2以上の整数である、ように構成され、処理ユニット1200は、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットに基づいてサービングセルと通信するように構成される。
任意選択で、通信ユニット1100は、第1のダウンリンク制御情報DCIを受信し、第1のDCIに対応する構成パラメータは、N個のセットのダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのうちの1つに属する、ようにさらに構成され、処理ユニット1200は、第1のDCIに基づいて、第1のDCIに対応するリンクを判定するように構成される。
任意選択で、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI、復調参照信号DMRS、ビームセット情報、またはビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、サービングセルのN個のリンクに対応し、N個のリンクは、第1のリンクおよび第2のリンクを含み、処理ユニット1200は、第1のリンクに基づいてビーム障害検出およびビーム障害回復処理を実行するか、または第1のリンクに基づいてランダムアクセスプロセスを実行するか、または第1のリンクに基づいて無線リンク管理RLMを実行するか、または第1のリンクおよび第2のリンクの各々に基づいてRLMを実行し、第1のリンクで無線リンク障害RLFが発生したとき、無線リソース制御RRC再確立をトリガし、第1のリンクはプライマリリンクである、ようにさらに構成される。
任意選択で、通信ユニット1100は、サービングセルに対応するアップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを受信し、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットと1対1に関連付けられている、ようにさらに構成される。
任意選択で、処理ユニット1200は、サービングセルとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを判定し、プロトコルアーキテクチャのタイプは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、または単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
任意選択で、通信ユニット1100は、指示情報を取得し、指示情報は、端末デバイスとサービングセルとの間の通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを示すために使用される、ようにさらに構成され、処理ユニット1200は、指示情報に基づいて、サービングセルとの通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを判定するように特に構成される。
任意選択で、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、サービングセルのN個のリンクに対応し、処理ユニット1200は、プロトコルアーキテクチャのタイプがマルチコネクティビティ様アーキテクチャである場合に、サービングセルを使用することを許可された構成された無線ベアラRBに対応して、1つのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPエンティティを生成し、N個の無線リンク制御RLCエンティティを生成し、N個の媒体アクセス制御MACエンティティを生成し、N個のハイブリッド自動再送要求HARQエンティティを生成し、PDCPエンティティはN個のリンクによって共有され、N個のRLCエンティティはN個のリンクに対応し、N個のMACエンティティはN個のリンクに対応し、N個のHARQエンティティはN個のリンクに対応するか、またはプロトコルアーキテクチャのタイプがキャリアアグリゲーション様アーキテクチャである場合に、サービングセルを使用することを許可された構成されたRBに対応して、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、および1つのMACエンティティを生成し、N個のHARQエンティティを生成し、PDCPエンティティはN個のリンクによって共有され、RLCエンティティはN個のリンクによって共有され、MACエンティティはN個のリンクによって共有され、N個のHARQエンティティはN個のリンクに対応するか、またはプロトコルアーキテクチャのタイプが単一セル様アーキテクチャである場合に、サービングセルを使用することを許可された構成されたRBに対応して、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティを生成し、PDCPエンティティはN個のリンクによって共有され、RLCエンティティはN個のリンクによって共有され、MACエンティティはN個のリンクによって共有され、HARQエンティティはN個のリンクによって共有される、ようにさらに構成される。
さらに別の可能な実施態様では、通信ユニット1100は、サービングセルに対応するアップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットに基づいてサービングセルと通信し、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットと1対1に関連付けられており、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、サービングセルのN個のリンクに対応し、サービングセルのN個のリンクは、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティを共有し、Nは2以上の整数である、ように構成される。
任意選択で、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI、復調参照信号DMRS、ビームセット情報、またはビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、通信装置1000は、本出願の実施形態による方法200において端末デバイスによって実行されるステップまたは手順を実施し得る。通信装置1000は、図9の方法200において端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成されたユニットを含み得る。加えて、通信装置1000内のユニットならびに前述の他の動作および/または機能は、それぞれ、図9の方法200の対応する手順を実施するために使用される。
通信装置1000が図9の方法200を実行するように構成される場合、通信ユニット1100は、方法200のステップ220を実行するように構成され得、処理ユニット1200は、方法200のステップ230を実行するように構成され得る。
各ユニットが前述の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、前述の方法の実施形態で詳細に説明されていることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
通信装置1000が端末デバイスである場合、通信装置1000の通信ユニット1100は、図11に示されている端末デバイス2000のトランシーバ2020に対応し得、通信装置1000の処理ユニット1200は、図11に示されている端末デバイス2000のプロセッサ2010に対応し得ることをさらに理解されたい。
通信装置1000が、端末デバイスに配置されたチップまたは回路である場合、通信装置1000の通信ユニット1100は入力/出力インターフェースであり得ることをさらに理解されたい。
別の可能な設計では、通信装置1000は、前述の方法の実施形態に対応するネットワークデバイスによって実行されるステップまたは手順を実施し得る。例えば、通信装置1000は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイスに配置されたチップもしくは回路であってもよい。別の例では、通信装置1000は、送受信ポイントであってもよいし、または送受信ポイントに配置されたチップもしくは回路であってもよい。
処理ユニット1200は、サービングセルの構成情報を生成し、構成情報は、サービングセルに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを含み、構成パラメータの各セットは同じタイプのパラメータを含み、Nは2以上の整数である、ように構成される。通信ユニット1100は、サービングセルの構成情報を送信するように構成される。
任意選択で、通信ユニット1100は、第1のダウンリンク制御情報DCIを送信し、第1のDCIに対応する構成パラメータは、N個のセットのダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのうちの1つに属する、ようにさらに構成される。
任意選択で、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI、復調参照信号DMRS、ビームセット情報、またはビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、通信ユニット1100は、サービングセルに対応するアップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットを送信し、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットと1対1に関連付けられている、ようにさらに構成される。
任意選択で、通信ユニット1100は、指示情報を送信し、指示情報は、端末デバイスとサービングセルとの間の通信に使用されるプロトコルアーキテクチャのタイプを示すために使用され、プロトコルアーキテクチャのタイプは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、マルチコネクティビティ様アーキテクチャ、キャリアアグリゲーション様アーキテクチャ、または単一セル様アーキテクチャのうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
さらに別の可能な実施態様では、通信ユニット1100は、サービングセルに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットに基づいて端末デバイスと通信し、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、サービングセルのN個のリンクに対応し、サービングセルのN個のリンクは、1つのPDCPエンティティ、1つのRLCエンティティ、1つのMACエンティティ、および1つのHARQエンティティを共有し、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットは、アップリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットと1対1に関連付けられており、Nは2以上の整数である、ように構成される。
任意選択で、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI、復調参照信号DMRS、ビームセット情報、またはビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、通信装置1000は、本出願の実施形態による方法200においてネットワークデバイスによって実行されるステップまたは手順を実施し得る。通信装置1000は、図9の方法200においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行するように構成されたユニットを含み得る。加えて、通信装置1000内のユニットならびに前述の他の動作および/または機能は、それぞれ、図9の方法200の対応する手順を実施するために使用される。
通信装置1000が図9の方法200を実行するように構成される場合、通信ユニット1100は、方法200のステップ220を実行するように構成され得、処理ユニット1200は、方法200のステップ210およびステップ230を実行するように構成され得る。
各ユニットが前述の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、前述の方法の実施形態で詳細に説明されていることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
通信装置1000がネットワークデバイスである場合、通信装置1000の通信ユニットは、図12に示されているネットワークデバイス3000のトランシーバ3200に対応し得、通信装置1000の処理ユニット1200は、図12に示されているネットワークデバイス3000のプロセッサ3100に対応し得ることをさらに理解されたい。
通信装置1000が、ネットワークデバイスに配置されたチップまたは回路である場合、通信装置1000の通信ユニット1100は入力/出力インターフェースであり得ることをさらに理解されたい。
図11は、本出願の一実施形態による端末デバイス2000の概略構造図である。端末デバイス2000は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの機能を実行するか、または前述の方法の実施形態において端末デバイスによって実行されるステップもしくは手順を実施するために、図1から図8に示されているシステムにおいて使用され得る。
図に示されているように、端末デバイス2000は、プロセッサ2010およびトランシーバ2020を含む。任意選択で、端末デバイス2000はメモリ2030をさらに含む。プロセッサ2010、トランシーバ2002、およびメモリ2030は、制御信号および/またはデータ信号を転送するために、内部接続経路を使用して互いに通信し得る。メモリ2030は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ2010は、信号を送受信するようにトランシーバ2020を制御するために、メモリ2030からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成される。任意選択で、端末デバイス2000は、トランシーバ2020によって出力されたアップリンクデータまたはアップリンク制御信号を、無線信号を使用して送信するように構成されたアンテナ2040をさらに含み得る。
プロセッサ2010およびメモリ2030は、1つの処理装置に統合され得る。プロセッサ2010は、前述の機能を実施するためにメモリ2030に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。具体的な実施時に、メモリ2030はまた、プロセッサ2010に統合されてもよいし、またはプロセッサ2010から独立していてもよい。プロセッサ2010は、図10の処理ユニットに対応し得る。
トランシーバ2020は、図10の通信ユニットに対応し得、トランシーバユニットとも呼ばれ得る。トランシーバ2020は、受信機(または受信機回路と呼ばれる)および送信機(または送信機回路と呼ばれる)を含み得る。受信機は、信号を受信するように構成され、送信機は、信号を送信するように構成される。
図11に示されている端末デバイス2000は、図9の方法の実施形態における端末デバイスに関連する各プロセスを実施し得ることを理解されたい。端末デバイス2000内のモジュールの動作および/または機能は、前述の方法の実施形態における対応する手順を実施することを意図されている。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明は適切に省略されている。
プロセッサ2010は、前述の方法の実施形態において端末デバイスの内部で実施される動作を実行するように構成され得、トランシーバ2020は、前述の方法の実施形態において端末デバイスによって実行される、ネットワークデバイスからのまたはネットワークデバイスへの受信または送信の動作を実行するように構成され得る。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
任意選択で、端末デバイス2000は、端末デバイス内の様々なデバイスまたは回路に電力を供給するように構成された電源2050をさらに含んでもよい。
加えて、端末デバイスの機能を改善するために、端末デバイス2000は、入力ユニット2060、表示ユニット2070、音声回路2080、カメラ2090、およびセンサ2100などのうちの1つ以上をさらに含み得、音声回路は、スピーカ2082およびマイクロフォン2084などをさらに含み得る。
図12は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図であり、例えば、基地局の概略構造図であり得る。基地局3000は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行するために、または前述の方法の実施形態においてネットワークデバイスによって実行されるステップもしくは手順を実施するために、図1から図8に示されているシステムにおいて使用され得る。
図に示されているように、基地局3000は、遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)3100などの1つ以上の無線周波数ユニットと、1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit、BBU)(デジタルユニット、digital unit、DUとも呼ばれ得る)3200とを含み得る。RRU3100は、トランシーバユニットと呼ばれ得、図10の通信ユニット1100に対応する。任意選択で、トランシーバユニット3100は、トランシーバまたはトランシーバ回路などとも呼ばれてもよく、少なくとも1つのアンテナ3101および無線周波数ユニット3102を含んでもよい。任意選択で、トランシーバユニット3100は、受信ユニットおよび送信ユニットを含んでもよい。受信ユニットは、受信機(または受信機回路と呼ばれる)に対応し得、送信ユニットは、送信機(または送信機回路と呼ばれる)に対応し得る。RRU3100は、無線周波数信号を送受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するように主に構成される。例えば、RRU3100は、指示情報を端末デバイスに送信するように構成される。BBU3200は、ベースバンド処理の実行および基地局の制御などを行うように主に構成される。RRU3100およびBBU3200は、物理的に一緒に配置されてもよいし、または物理的に分離されてもよい、すなわち、分散基地局であってもよい。
BBU3200は、基地局の制御センタであるか、または処理ユニットと呼ばれ得る。BBU3200は、図10の処理ユニット1200に対応し得、ベースバンド処理機能、例えば、チャネル符号化、多重化、変調、または拡散を実施するように主に構成される。例えば、BBU(処理ユニット)は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行する、例えば、前述の指示情報を生成するまたはサービングセルを構成するように基地局を制御するよう構成されてもよい。
一例では、BBU3200は1つ以上の基板を含んでもよく、複数の基板は、単一のアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を共同でサポートしてもよいし、または異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、もしくは別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。BBU3200は、メモリ3201およびプロセッサ3202をさらに含む。メモリ3201は、必要な命令および必要なデータを記憶するように構成される。プロセッサ3202は、必要な動作を実行するように基地局を制御するよう構成され、例えば、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように基地局を制御するよう構成される。メモリ3201およびプロセッサ3202は、1つ以上の基板を担当してもよい。言い換えれば、メモリおよびプロセッサは各基板に別々に配置されてもよい。代替的に、複数の基板が同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板にさらに配置されてもよい。
図12に示されている基地局3000は、図9の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連するプロセスを実施し得ることを理解されたい。基地局3000内のモジュールの動作および/または機能は、前述の方法の実施形態における対応する手順を実施することを意図されている。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明は適切に省略されている。
BBU3200は、前述の方法の実施形態においてネットワークデバイスの内部で実施される動作を実行するように構成され得、RRU3100は、前述の方法の実施形態においてネットワークデバイスによって実行される、端末デバイスからのまたはネットワークデバイスへの受信または送信の動作を実行するように構成され得る。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
本出願の一実施形態は、プロセッサおよびインターフェースを含む処理装置をさらに提供する。プロセッサは、前述の方法の実施形態における方法を実行するように構成され得る。
処理装置はチップであってもよいことを理解されたい。例えば、処理装置は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積チップ(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブルコントローラ(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであってもよい。
実施プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。本出願の実施形態を参照して開示された方法におけるステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得るし、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共に前述の方法におけるステップを遂行する。繰り返しを避けるために、ここでは詳細は再び説明されない。
本出願のこの実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することに留意されたい。実施プロセスでは、前述の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。それは、本出願の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実施および遂行され得るし、または復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実施および遂行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共に前述の方法におけるステップを遂行する。
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよいし、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書で説明されているシステムおよび方法のメモリは、これらのメモリおよび他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図9に示されている実施形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能である。
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願はコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体はプログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図9に示されている実施形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能である。
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願はシステムをさらに提供する。本システムは、前述の1つ以上の端末デバイスおよび1つ以上のネットワークデバイスを含む。
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願はシステムをさらに提供する。本システムは、前述の複数の送受信ポイントTRPを含む。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上でロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、またはあるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合した、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
前述の装置の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスは、方法の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスに完全に対応する。対応するモジュールまたはユニットは、対応するステップを実行する。例えば、通信ユニット(トランシーバ)は、方法の実施形態における受信または送信ステップを実行し、送信ステップおよび受信ステップ以外の別のステップは、処理ユニット(プロセッサ)によって実行されてもよい。特定のユニットの機能については、対応する方法の実施形態を参照されたい。1つ以上のプロセッサがあってもよい。
本明細書で使用される「コンポーネント」、「モジュール」、および「システム」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアを示すために使用される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。図に示されているように、コンピューティングデバイスと、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションとの両方が、コンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントが、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してもよく、コンポーネントは、1つのコンピュータに配置されてもよく、および/または2つ以上のコンピュータに分散されてもよい。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行されてもよい。例えば、コンポーネントは、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、および/または信号を使用して他のシステムと相互作用するインターネットなどのネットワークを介して別のコンポーネントと相互作用する2つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に基づいて、ローカルおよび/またはリモートプロセスを使用して通信してもよい。
当業者は、本明細書で開示された実施形態で説明されている例示的な論理ブロック(illustrative logical block)およびステップ(step)と組み合わせて、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせを使用して実施され得ることを認識し得る。機能がハードウェアとソフトウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施態様が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
簡便な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すべきことは、当業者によって明確に理解されよう。ここでは詳細は再び説明されない。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法が、他の方式で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的な機能の分割であり、実際の実施態様では別の分割方式があってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは別のシステムに組み合わされてもよい、もしくは統合されてもよいし、または一部の機能は無視されてもよい、もしくは実行されなくてもよい。加えて、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的な、機械的な、または他の形態で実施されてもよい。
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして提示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの位置に配置されても、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要求に基づいて、ユニットの一部または全部が選択されてもよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよいし、またはこれらのユニットの各々は物理的に単独で存在してもよいし、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の単なる特定の実施態様であり、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
端末デバイスのデータ送信速度を向上させるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)の無線アクセスネットワーク作業グループ#1(radio access network working group#1、RAN WG1)は、セルにおけるマルチ送受信ポイント送信(Multi-TRP transmission)をサポートするメカニズムを研究している。
本出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、第5世代(5th generation、5G)システム、新無線(new radio、NR)、または別の発展型通信システムで使用され得る。
図1は、デュアルコネクティビティ(dual-connectivity、DC)のためのネットワークアーキテクチャの概略図である。図1に示されているように、端末デバイスは、2つのネットワークデバイスへの通信接続を同時に有し得、データを送受信し得る。これは、デュアルコネクティビティと呼ばれ得る。2つのネットワークデバイス(例えば、基地局)のうちの一方は、端末デバイスとの無線リソース制御メッセージの交換を担当し、コアネットワーク制御プレーンエンティティとの相互作用を担当し得る。この場合、ネットワークデバイスは、マスタノード(master node、MN)と呼ばれ得る。例えば、マスタノードは、MeNBまたはMgNBであってもよいが、これらに限定されない。この場合、他のネットワークデバイスは、セカンダリノード(secondary node、SN)と呼ばれ得る。例えば、セカンダリノードは、SeNBまたはSgNBであってもよいが、これらに限定されない。マスタノードは、制御プレーンアンカーである。具体的には、端末デバイスは、マスタノードへのRRC接続を確立し、マスタノードは、コアネットワークへの制御プレーン接続を確立する。DCでは、マスタノードの複数のサービングセルは、1つのプライマリセル(primary cell、PCell)と、任意選択で1つ以上のセカンダリセル(SCell)とを含むマスタセルグループ(master cell group、MCG)を形成する。セカンダリノードの複数のサービングセルは、1つのプライマリセカンダリセル(primary secondary cell、PSCell、これは特殊セルとも呼ばれ得る)と、任意選択で1つ以上のSCellとを含むセカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)を形成する。サービングセルは、端末デバイスがアップリンクおよびダウンリンク送信を実行するためにネットワークによって構成されるセルである。
図4に示されているように、1つの無線ベアラ(radio bearer、RB)に関して、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは以下の通りであり、TRP1およびTRP2は1つのPDCPエンティティを共有し、TRP1およびTRP2はそれぞれ、別個の(physical、PHY)層エンティティ、MACエンティティ、およびRLCエンティティを有する。加えて、TRP1およびTRP2はそれぞれ、MACスケジューラ(scheduler)およびHARQエンティティを有する。本出願の実施形態では、MACスケジューラは、リソース割り当ておよびスケジューリングなどの機能を有し、MACエンティティのスケジューリング機能を実施し得る。MACスケジューラはMACエンティティの機能モジュールと見なされ得、言い換えれば、MACスケジューラはMACエンティティに属し得る。これは限定されない。以下の説明では、MACスケジューラは再び詳細に説明されない。MACスケジューラを有するTRPはプライマリTRPと見なされ得、言い換えれば、MACスケジューラが属するTRPがプライマリTRPと見なされるか、またはMACスケジューラに対応するTRPがプライマリTRPと見なされるか、またはMACスケジューリング機能を有するTRPがプライマリTRPと見なされる。これは限定されない。端末デバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャは、ネットワークデバイス側のプロトコルスタックアーキテクチャと一致し得る。例えば、ネットワークデバイスによって構成され、サービングセルを使用することを許可されたRBに関して、ネットワークデバイス側が1つのPDCPエンティティ、2つのMACエンティティ、および2つのRLCエンティティを含む場合、端末デバイス側も、1つのPDCPエンティティ、2つのMACエンティティ、および2つのRLCエンティティを含む。詳細は再び説明されない。
図4に示されているアーキテクチャでは、TRP1およびTRP2はそれぞれ、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を送信し、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を独立してスケジュールし得る。端末デバイスは、対応するアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)をTRP1およびTRP2に別々に送信し得る。アップリンク制御情報は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、スケジューリング要求(scheduling request、SR)、チャネル状態情報(channel state information、CSI)、およびHARQフィードバックのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例えば、図4では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されているCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP2に送信し得る。
図7に示されているアーキテクチャでは、2つのTRPはそれぞれ、DCIを送信し、PDSCHおよびPUSCHを独立してスケジュールし得る。本出願のこの実施形態で提供されるプロトコルスタックアーキテクチャでは、PUCCH構成の複数のセットが構成され、端末デバイスが対応するアップリンク制御情報を複数のTRPに送信するために別々に使用される。例えば、PUCCH構成の2つのセットが構成される。端末デバイスは、対応するPUCCH構成を使用してTRP1およびTRP2にアップリンク制御情報を別々に送信し得る。具体的には、端末デバイスは、TRP1に対応するアップリンク制御情報をTRP1に送信し、TRP2に対応するアップリンク制御情報をTRP2に送信する。アップリンク制御情報は、SR、CSI、およびHARQフィードバックを含むが、これらに限定されない。例えば、図7では、TRP1は、区別のためにそれぞれDCI1およびPDSCH1として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、TRP2は、区別のためにそれぞれDCI2およびPDSCH2として表されているDCIおよびPDSCHを端末デバイスに送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI1、SR1、およびHARQフィードバック1として表されている、TRP1に対応するCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP1に送信し得、端末デバイスもまた、区別のためにそれぞれCSI2、SR2、およびHARQフィードバック2として表されている、TRP2に対応するCSI、SR、およびHARQフィードバックをTRP2に送信し得る。
7.本出願の実施形態における「記憶」は、1つ以上のメモリに記憶されることを意味し得る。1つ以上のメモリは、別々に配置されてもよいし、またはエンコーダ、デコーダ、プロセッサ、もしくは通信装置に統合されてもよい。代替的に、1つ以上のメモリの一部は別々に配置されてもよく、その他は、エンコーダ、デコーダ、プロセッサ、または通信装置に統合される。メモリのタイプは、任意の形態の記憶媒体であってもよい。これは本出願では限定されない。
別の例では、ダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットとN個のTRPまたはN個のリンクとの間の関連付け関係は、暗黙的な方法を使用して示されてもよい。例えば、ネットワークデバイスによって送信される、セル#Aに対応するダウンリンク制御チャネル関連構成パラメータのN個のセットにおいて、構成パラメータの第1のセットがセル#A内の第1のTRPまたは第1のリンク(例えば、TRP1またはリンク1として表される)に関連付けられ、構成パラメータの第2のセットがセル#A内の第2のTRPまたは第2のリンク(例えば、TRP2またはリンク2と表される)に関連付けられる等々が、プロトコルで合意される。詳細は説明されない。代替的に、別の合意規則が使用されてもよい。これは限定されない。この場合、端末デバイスは、受信されるDCIに対応する構成パラメータに基づいて、セル#A内のN個のTRPまたはN個のリンクのうちのどのTRPまたはリンクが、DCIを送信するTRPまたはリンクであるかを判定し得る。
任意選択で、ケース1では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、もしくは第3の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPもしくはリンクとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
任意選択で、ケース2では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第4の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよいし、または第1の対応関係、第2の対応関係、もしくは第3の対応関係に基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPもしくはリンクとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
任意選択で、ケース3では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、復調参照信号、TRP識別子、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、もしくは第5の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPもしくはリンクとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
任意選択で、ケース5では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、ビーム情報、またはビームセット情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、第5の対応関係、第6の対応関係、もしくは第7の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPもしくはリンクとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
例えば、端末デバイスは、DCIを受信するためのビーム(またはDCIを受信するためのビームが属するビームセット)、およびビーム(またはビームセット)とTRPまたはリンクとの間の第8の対応関係に基づいて、DCIを送信したTRPまたはリンクを判定し得る。第8の対応関係は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに事前に記憶されてもよいし、またはプロトコルで指定されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択で、ケース6では、構成パラメータは他の情報をさらに含んでもよい。例えば、構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、PDCCH構成、セル識別情報、セル無線ネットワーク一時識別子、復調参照信号、またはTRP識別子のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。DCIを送信したTRPまたはリンクを判定するとき、端末デバイスは、第1の対応関係、第2の対応関係、第3の対応関係、第4の対応関係、第5の対応関係、第6の対応関係、第7の対応関係、もしくは第8の対応関係のいずれか1つに基づいてTRPまたはリンクを判定してもよいし、または他の構成情報とTRPもしくはリンクとの間の対応関係に基づいてTRPもしくはリンクを判定してもよい。これは限定されない。
図に示されているように、端末デバイス2000は、プロセッサ2010およびトランシーバ2020を含む。任意選択で、端末デバイス2000はメモリ2030をさらに含む。プロセッサ2010、トランシーバ2020、およびメモリ2030は、制御信号および/またはデータ信号を転送するために、内部接続経路を使用して互いに通信し得る。メモリ2030は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ2010は、信号を送受信するようにトランシーバ2020を制御するために、メモリ2030からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成される。任意選択で、端末デバイス2000は、トランシーバ2020によって出力されたアップリンクデータまたはアップリンク制御信号を、無線信号を使用して送信するように構成されたアンテナ2040をさらに含み得る。
処理装置はチップであってもよいことを理解されたい。例えば、処理装置は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積チップ(ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブルコントローラ(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであってもよい。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上でロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、またはあるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合した、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(SSD))などであってもよい。