JP2022515880A - Tamおよびmetキナーゼの阻害薬としてのキノリン化合物 - Google Patents

Tamおよびmetキナーゼの阻害薬としてのキノリン化合物 Download PDF

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Abstract

本明細書では、1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの阻害薬であり、TAMキナーゼ阻害薬および/またはc-Metキナーゼ阻害薬で処置することができる疾患の処置および予防において有用である、式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩[式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、本明細書において定義したとおりである]を提供する。【化1】TIFF2022515880000151.tif83126

Description

本明細書では、TAMおよびMETキナーゼの新規の阻害薬、当該化合物を含む医薬組成物、当該化合物を作製するためのプロセス、ならびに治療における当該化合物の使用を提供する。より詳細には、本明細書では、TAMキナーゼ阻害薬またはMETキナーゼ阻害薬で処置することができる疾患の処置および予防において有用なキノリン化合物を提供する。
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞外環境からのシグナルを細胞質および核に伝えて、生存、成長、増殖、分化、接着および遊走などの細胞事象を制御する細胞表面タンパク質である。
TAMサブファミリーは、TYRO3、AXLおよびMerを含む3種のTRKからなる(Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。TAMキナーゼは、2つの免疫グロブリン様ドメインおよび2つのフィブロネクチンIII型ドメインからなる細胞外リガンド結合ドメインにより特徴づけられる。TAMキナーゼでは、2種のリガンド、すなわち、成長停止特異的6(GAS6)およびプロテインS(PROS1)が同定されている。GAS6は3種すべてのTAMキナーゼに結合し、それらを活性化し得るが、PROS1はMerおよびTYRO3のためのリガンドである(Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785)。
AXL(UFO、ARK、JTK11およびTYRO7としても公知)は元々、慢性骨髄性白血病の患者のDNA由来のトランスフォーミング遺伝子として同定された(O’Bryanら、1991、Mol Cell Biol 11、5016~5031;Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。GAS6はAXLに結合し、続いてAXLチロシンキナーゼの自己リン酸化および活性化を誘導する。AXLは、PI3K-Akt、Raf-MAPK、PLC-PKCを含むいくつかの下流のシグナル伝達経路を活性化する(Feneyrollesら、2014、Molecular Cancer Therapeutics 13、2141~2148;Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。
MER(MERTK、EYK、RYK、RP38、NYKおよびTYRO12としても公知)は元々、リンパ芽球系発現ライブラリからのリンタンパク質として同定された(Grahamら、1995、Oncogene 10、2349~2359;Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。GAS6およびPROS1は両方とも、Merに結合し、Merキナーゼのリン酸化および活性化を誘導し得る(Lewら、2014)。AXLと同様に、MER活性化は、PI3K-AktおよびRaf-MAPKを含む下流のシグナル伝達経路も運搬する(Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。
TYRO3(DTK、SKY、RSE、BRT、TIF、ETK2としても公知)は元々、PCRをベースとするクローニング研究を介して同定された(Laiら、Neuron 6、691~70、1991;Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。リガンドであるGAS6およびPROS1は両方とも、TYRO3に結合し、それを活性化し得る。TYRO3活性化の下流のシグナル伝達経路は、TAM RTKの中でもほとんど研究されていないが、PI3K-AktおよびRaf-MAPK経路の両方が関与しているようである(Lingerら、2008、Advances in Cancer Research 100、35~83)。AXL、MERおよびTYRO3は、がん細胞において過剰発現されることが見い出されている。
METファミリーには、間葉-上皮転換因子(c-Met)、様々な上皮細胞の表面上に発現されるシングルパスチロシンキナーゼ受容体が含まれ、そのリガンドは、肝細胞増殖因子/散乱因子(HGF/SF)である(Nakamuraら、Nature 342:440~443、1989)。HGFのc-Metへの結合が、胚形成および正常な細胞での創傷治癒を媒介する一連の細胞内シグナルを開始する(Organ、Ther.Adv.Med.Oncol.3(1 Supply):S7~S19、2011)。しかしながら、がん細胞では、c-Met遺伝子突然変異、過剰発現、および増殖に密接に関連する異常なHGF/c-Met軸活性化が、例えば、PI3K/AKT、Ras/MAPK、JAK/STAT、SRC、およびWnt/β-カテニンシグナル経路を刺激することにより、腫瘍の発生および進行を促進する(Zhangら、Mol.Cancer 17:45、2018;Mizunoら、Int.J.Mol.Sci.14:888~919、2013)。上述のc-Met依存性シグナル伝達経路の構成的活性化は、例えば、血液供給へのアクセスを可能にし、かつ組織から解離する能力を与えることにより、正常細胞に対する競合的増殖の優位性をがん細胞に与え、転移の可能性を増大させる(Comoglioら、Nat.Rev.Drug Discov.7:504~516、2008;Birchmeierら、Nat.Rev.Mol.Cell.Biol.4:915~925、2003)。
したがって、当技術分野では、がんの処置においてTAMおよびMETキナーゼを調節するための化合物およびその使用方法が必要とされている。
本明細書では、式Iの化合物:
Figure 2022515880000002
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を提供する。
本明細書では、式IIの化合物
Figure 2022515880000003
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-または(RN)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]も提供する。
本明細書では、式IIIの化合物
Figure 2022515880000004
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、C1~C7アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]も提供する。
本明細書では、式IVの化合物
Figure 2022515880000005
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシまたはハロゲンであり、
は、C1~C6アルキルであり、
は、水素またはメチルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNである]も提供する。
本明細書では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を薬学的に許容できる希釈剤または担体との混合物で含む医薬組成物も提供する。
本明細書では、in vitroまたはin vivoで細胞増殖を阻害する方法であって、細胞を、有効量の本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物と接触させるステップを含む方法も提供する。
本明細書では、そのような処置を必要とする患者において、がんを処置する、および/または特定のがんと関連する転移を阻害する方法であって、患者に、治療有効量の本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、治療において使用するための、本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物も提供する。
本明細書では、がんの処置および/または特定のがんと関連する転移の阻害において使用するための、本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物も提供する。
本明細書では、TAMキナーゼ活性の阻害において使用するための式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩も提供する。
本明細書では、がんなどのTAM関連疾患または障害の処置において使用するための本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物も提供する。一部の実施形態では、TAM関連がんは、TMEM87B-MERTK融合タンパク質(例えば、TMEM87Bのアミノ酸1~55およびMERTKのアミノ酸433~1000)またはAXL-MBIP融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を有するがんである。
本明細書では、がんの処置および/または特定のがんと関連する転移の阻害のための医薬の製造における、本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用も提供する。
本明細書では、TAMキナーゼ活性を阻害するための医薬の製造における、本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用も提供する。
本明細書では、がんなどのTAM関連疾患または障害を処置するための医薬の製造における、本明細書で定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用も提供する。
本明細書では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せも提供する。本明細書では、治療で使用するための(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せも提供する。一実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬を、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化し、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量は、ともに治療上有効である。本明細書では、そのような組合せを含む医薬組成物も提供する。本明細書では、そのような組合せを、同時に、別々に、または連続して使用するための組合せ調製物として含む市販用パッケージまたは製品も提供する。
一実施形態では、追加の治療薬は、抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)である。したがって、本明細書では、それを必要とする患者において、がん(例えば、TAM関連がん)を処置するための医薬組合せであって、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を含み、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療が、がんを処置するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、がんの処置において有効である、医薬組合せを提供する。
本明細書では、それを必要とする患者において、がん(例えば、TAM関連がん)を処置するための医薬組合せであって、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)とを含み、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療が、がんを処置するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬の量が一緒に、がんの処置において有効である、医薬組合せも提供する。本明細書では、そのような組合せを含む医薬組成物も提供する。本明細書では、がんを処置するための医薬を調製するためのそのような組合せの使用も提供する。本明細書では、そのような組合せを、同時に、別々に、または連続して使用するための組合せ調製物として含む市販用パッケージまたは製品、およびそれを必要とする患者において、がんを処置する方法も提供する。
また、がんを有する個体を処置する方法であって、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を別の抗がん薬(例えば、対象が以前に抵抗性を発生させている別の抗がん薬、例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)の投与前、その間、またはその後に投与するステップを含む方法を提供する。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有する患者を処置する方法であって、(a)患者を、TAM関連がんを有すると同定するステップと、(b)TAM関連がんを有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有する患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、(a)TAM関連がんを有する患者を同定するステップと、(b)TAM関連がんを有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者においてがん細胞の遊走および/または侵襲を減少させる方法であって、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有する患者においてがん細胞の遊走および/または侵襲を減少させる方法であって、(a)患者がTAM関連がんを有すると同定するステップと、(b)TAM関連がんを有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者のために処置を選択する方法であって、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者のために選択するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、患者のために処置を選択する方法であって、(a)患者がTAM関連がんを有すると同定するステップと、(b)式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を、TAM関連がんを有すると同定されている患者のために選択するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者のために処置を選択する方法であって、(a)患者に追加の抗がん薬を投与するステップと、(b)(a)の後に、患者からのがん細胞においてTAMキナーゼの発現および/または活性の上昇を検出するステップと、(c)(b)の後に、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を患者のために選択するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がんを有すると同定または診断されている患者に、1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップと、(b)(a)の後に、対象からのがん細胞または免疫細胞においてTAMキナーゼの発現および/または活性の上昇を検出するステップと、(c)(b)の後に、患者に、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(c)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
また、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がんを有すると同定または診断され、かつ1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬を以前に投与された患者からのがん細胞または免疫細胞においてTAMキナーゼの発現および/または活性の上昇を検出するステップと、(b)(a)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法を提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、がんを有すると同定または診断され、1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬を以前に投与されたことがあり、かつTAMキナーゼの発現および/または活性が増大しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定されている患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がん細胞または免疫細胞におけるTAMキナーゼの発現および/または活性が上昇していると同定または診断された患者を選択するステップと、(b)(a)の後に、選択された患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)1つまたは複数の用量の追加の抗がん薬を以前に投与されたことがあり、かつTAMキナーゼの発現および/または活性が増大しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定されている、がんを有すると同定または診断されている患者を選択するステップと、(b)(a)の後に、選択された患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に、1つまたは複数の用量のTAMキナーゼ阻害薬を投与するステップと、(b)(a)の後に、TAMキナーゼ阻害薬に対する患者におけるTAM関連がんの抵抗性を検出するステップと、(c)(b)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(c)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)患者に以前に投与されたTAMキナーゼ阻害薬に対する患者におけるTAM関連がんの抵抗性を検出するステップと、(b)(a)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断され、かつTAMキナーゼ阻害薬に対する抵抗性を以前に発生させていると決定された患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、それを必要とする対象において免疫寛容を低下させる方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、それを必要とする対象において血管新生を阻害する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、それを必要とする対象において治療薬に対する抵抗性を抑制する方法であって、対象に、治療有効量の(i)本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物のいずれかと、(ii)治療薬とを投与するステップを含む方法も提供し、ここで治療薬は化学療法薬、PI-3キナーゼ阻害薬、EGFR阻害薬、HER2/neu阻害薬、FGFR阻害薬、ALK阻害薬、IGF1R阻害薬、VEGFR阻害薬、PDGFR阻害薬、グルココルチコイド、BRAF阻害薬、MEK阻害薬、HER4阻害薬、MET阻害薬、RAF阻害薬、Akt阻害薬、FTL-3阻害薬、およびMAPキナーゼ経路阻害薬からなる群から選択される。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与する前、またはその後に、放射線治療を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を投与する前、またはその後に、外科手術を行うステップを含む方法も提供する。
本明細書では、それを必要とする哺乳類細胞においてTAMキナーゼ活性を阻害するための方法であって、哺乳類細胞を式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物と接触させるステップを含む方法も提供する。
本明細書では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を調製するためのプロセスも提供する。
本明細書では、本明細書において定義するとおりの化合物を調製するプロセスにより得られる式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩も提供する。
別段に定義しない限り、本明細書で使用するすべての技術および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般に理解する意味と同じ意味を有する。本発明で使用するための方法および物質が本明細書に記載されているが、当技術分野で公知の他の適切な方法および物質も使用することができる。物質、方法、および実施例は例示であるにすぎず、限定的であることは意図されていない。本明細書に記載のすべての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、および他の参照文献は、それらの全体が参照により援用される。矛盾する場合には、定義を含めて、本明細書が優先されることとなる。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになる。
本明細書では、式Iの化合物:
Figure 2022515880000006
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を提供する。
本明細書では、式IIの化合物:
Figure 2022515880000007
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-または(RN)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]も提供する。
本明細書では、式IIIの化合物
Figure 2022515880000008
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、C1~C3アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]も提供する。
本明細書では、式IVの化合物
Figure 2022515880000009
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシまたはハロゲンであり、
は、C1~C6アルキルであり、
は、水素またはメチルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNである]も提供する。
本明細書で使用する「C1~C3アルキル」、「C1~C6アルキル」および「C1~C7アルキル」という用語は、それぞれ1~3、1~6または1~7個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。例には、これに限定されないが、メチル、エチル、1-プロピル、イソプロピル、1-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、2-メチル-2-プロピル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、およびへプタン-4-イルが含まれる。
「ハロゲン」という用語は、-F(時折、本明細書では、「フルオロ」または「フルオロ(複数)」と称される)、-Cl、-Brおよび-Iを意味する。
本明細書で使用する「C1~C6アルコキシ」という用語は、ラジカルが酸素原子の上にある、1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルコキシラジカルを指す。例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシおよびtert-ブトキシが含まれる。
本明細書で使用する「フルオロC1~C6アルコキシ」という用語は、ラジカルが酸素原子の上にあり、1~6個の水素原子がフルオロにより置き換えられている本明細書において定義したとおりの1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルコキシラジカルを指す。例は、トリフルオロメトキシである。
本明細書で使用する「(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-」という用語は、炭素原子の1個が本明細書において定義したとおりのC1~C6アルコキシ基で置換されている1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価ラジカルを指す。例には、メトキシメチル(CHOCH-)およびメトキシエチル(CHOCHCH-)が含まれる。
本明細書で使用する「ヒドロキシC1~C6アルキル-」という用語は、炭素原子の1個がヒドロキシル基で置換されている1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルキルラジカルを指す。
本明細書で使用する「RNC(=O)C1~C6アルキル-」という用語は、炭素原子の1個がRNC(=O)-基で置換されている1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルキルラジカルを指す。
本明細書で使用する「(RN)C1~C6アルキル-」という用語は、炭素原子の1個がRN-基で置換されている1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルキルラジカルを指す。
本明細書で使用する「(hetCyc)C1~C6アルコキシ-」という用語は、炭素原子の1個が本明細書において定義したとおりのhetCyc基で置換されている本明細書において定義したとおりの1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルコキシラジカルを指す。
本明細書で使用する「(hetCyc)C1~C6アルキル-」という用語は、炭素原子の1個が本明細書において定義したとおりのhetCyc基で置換されている1~6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価アルキルラジカルを指す。
本明細書で使用する「化合物」という用語は、示されている構造の立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および同位体をすべて含むことが意図されている。本明細書において、1つの特定の互変異性体型として名称または構造によって同定した化合物は、別段に指定しない限り、他の互変異性体を包含することが意図されている。
式Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式Iの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
一部の実施形態では、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、トリフルオロメトキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、エトキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、トリフルオロメトキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシ-である。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシであり、Rは、水素である。
式Iの一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、フルオロである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-イソブチル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-4-イルおよび1-イソペンチルから選択される。
式Iの一部の実施形態では、Rは、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-である。1つのそのような実施形態では、Rは、(2-メトキシ)エチルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、ヒドロキシC1~C6アルキル-である。1つのそのような実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。
一部の実施形態では、RがRNC(=O)C1~C6アルキル-である場合、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(CHNC(=O)CH-またはCHNHC(=O)CH-である。
一部の実施形態では、RがRNC(=O)C1~C6アルキル-である場合、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。一部のそのような実施形態では、Rは、
Figure 2022515880000010
から選択される。
式Iの一部の実施形態では、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。1つのそのような実施形態では、Rは、ジメチルアミノプロピルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、hetCycである。1つのそのような実施形態では、Rは、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、(hetCyc)C1~C6アルキルであり、ここで、hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環窒素原子を有する5~6員飽和複素環式環である。1つのそのような実施形態では、Rは、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル-である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルまたはイソプロピルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、下記:
Figure 2022515880000011
から選択される。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式Iの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
一部の実施形態では、式Iの化合物は、実施例1~58の化合物およびその薬学的に許容できる塩から選択される。
式I-A
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-A
Figure 2022515880000012
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、C1~C6アルコキシまたはフルオロC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキルであり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Aの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Aの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式I-Aの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、メトキシである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、エトキシである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、メトキシである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、エトキシである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-イソブチル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-4-イルまたは1-イソペンチルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、ヒドロキシC1~C6アルキル-である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、hetCycである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、(hetCyc)C1~C6アルキルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、メチルまたはイソプロピルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Aの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式I-Aの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式I-B
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-B
Figure 2022515880000013
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、ハロゲンであり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキルであり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Bの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、イソプロピルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、水素である。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、イソプロピルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されていてもよいフェニルである。式I-Bの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Bの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、水素またはC1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-C
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-C
Figure 2022515880000014
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキルであり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Cの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。式I-Cの一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。式I-Cの一部の実施形態では、Rは、メチル、エチルまたはイソプロピルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C7アルキルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Cの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロまたはクロロで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロまたはクロロで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Cの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、Rは、C1~C6アルキルであり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-D
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-D
Figure 2022515880000015
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキルであり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Dの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。式I-Cの一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。式I-Cの一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されていてもよいフェニルである。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Dの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C7アルキルであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。式I-Dの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-E
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-E
Figure 2022515880000016
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、C1~C7アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-イソブチル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-4-イルまたは1-イソペンチルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。式I-Eの一部の実施形態では、Rは、メチルである。式I-Eの一部の実施形態では、Rは、イソプロピルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Eの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Eの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Eの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、エトキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。一部の実施形態では、Rは、エトキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、トリフルオロメトキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Eの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-F
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-F
Figure 2022515880000017
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、メトキシエチル-である。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されていてもよいフェニルである。式I-Fの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Fの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-Fの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。
式I-G
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-G
Figure 2022515880000018
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、ヒドロキシC1~C6アルキル-であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Gの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Gの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Gの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Gの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Gの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Gの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。
式I-Gの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-H
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-H
Figure 2022515880000019
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1個のハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Hの一部の実施形態では、Rは、1個のハロゲンで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Hの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。
式I-Hの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-I
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-I
Figure 2022515880000020
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、(RN)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Iの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Iの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Iの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-J
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-J
Figure 2022515880000021
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、hetCycであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Jの一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Jの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Jの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-K
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-K
Figure 2022515880000022
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、(hetCyc)C1~C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Kの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Kの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Kの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-L
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式I-L
Figure 2022515880000023
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシであり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素であり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を有する。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rは、メトキシである。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、1または2個の独立に選択されるハロゲンで置換されているフェニルである。式I-Lの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式I-Lの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
式I-Lの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rは、水素であり、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。
一実施形態では、本明細書において、式IIの化合物
Figure 2022515880000024
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-または(RN)C1~C6アルキル-であり、
およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成しており、
およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を提供する。
式IIの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、CHである。
式IIの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式IIの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、エトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシ-である。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシであり、Rは、水素である。
式IIの一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、フルオロである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C7アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-イソブチル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-4-イルおよび1-イソペンチルから選択される。
式IIの一部の実施形態では、Rは、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-である。1つのそのような実施形態では、Rは、(2-メトキシ)エチルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、ヒドロキシC1~C6アルキル-である。1つのそのような実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、RNC(=O)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。
式IIの一部の実施形態では、RがRNC(=O)C1~C6アルキル-である場合、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(CHNC(=O)CH-またはCHNHC(=O)CH-である。
式IIの一部の実施形態では、RがRNC(=O)C1~C6アルキル-である場合、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員飽和複素環式環を形成している。一部のそのような実施形態では、Rは、
Figure 2022515880000025
から選択される。
式IIの一部の実施形態では、Rは、(RN)C1~C6アルキル-であり、ここで、RおよびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルである。1つのそのような実施形態では、Rは、ジメチルアミノプロピルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルまたはイソプロピルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、下記:
Figure 2022515880000026
から選択される。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式IIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式IIの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式IIについての上述の実施形態のいずれかを、互いに組み合わせてよい。
一部の実施形態では、本明細書において、式IIIの化合物
Figure 2022515880000027
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員飽和複素環式環であり、
は、C1~C7アルキルであり、
は、水素またはC1~C6アルキルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNであり、
は、水素またはC1~C3アルキルである]を提供する。
式IIIの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式IIIの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、エトキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシ-である。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシであり、Rは、水素である。
式IIIの一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、フルオロである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、(hetCyc)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、hetCycは、モルホリニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、(モルホリン-1-イル)プロポキシである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルまたはイソプロピルである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、下記:
Figure 2022515880000028
から選択される。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式IIIの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式IIIについての上述の実施形態のいずれかを、互いに組み合わせてよい。
一部の実施形態では、式IIIの化合物は、実施例1、2、3、4、5、6、10、11、16、17、18、19、20、21、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、45、48、49、50、51、52、53、56、57および58の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩から選択される。
一実施形態では、本明細書において、式IVの化合物
Figure 2022515880000029
またはその薬学的に許容できる塩
[式中、
は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシまたはハロゲンであり、
は、C1~C6アルキルであり、
は、水素またはメチルであり、
は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
は、水素またはCNである]を提供する。
式IVの一部の実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHである。
式IVの一部の実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。1つのそのような実施形態では、Rは、メトキシである。1つのそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、エトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロC1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、トリフルオロメトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、水素である。一部のそのような実施形態では、Rは、エトキシであり、Rは、水素である。
式IVの一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、C1~C6アルコキシである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、メトキシである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、ハロゲンである。一部のそのような実施形態では、Rは、C1~C6アルコキシであり、Rは、フルオロである。一部のそのような実施形態では、Rは、メトキシであり、Rは、フルオロである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C6アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルまたはイソプロピルである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、フルオロで置換されているフェニルである。一部のそのような実施形態では、Rは、下記:
Figure 2022515880000030
から選択される。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、CNである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、メチルである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素である。
式IVの一部の実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C1~C3アルキルである。一部のそのような実施形態では、Rは、水素であり、Rは、メチルである。
式IVの一部の実施形態では、Rは、CNであり、Rは、水素である。
式IVについての上述の実施形態のいずれかを、互いに組み合わせてよい。
一実施形態では、式IVの化合物は、実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57および58の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩から選択される。
本明細書において提供する特定の化合物は1つまたは複数の不斉中心を有することもあり、したがって、ラセミ混合物などの異性体の混合物で、または鏡像異性的に純粋な形態で調製および単離することができることは理解されるであろう。
式I、II、IIIおよびIVの化合物は、例えば、本明細書で提供する式の1つの化合物の酸付加塩および塩基付加塩などの薬学的に許容できる塩の形態で存在し得る。本明細書で使用する場合、「薬学的に許容できる塩」という用語は、親化合物の生物学的効果および特性を保持する塩を指す。本明細書で使用する「薬学的に許容できる塩」という語句は、別段の指示がない限り、本明細書に開示の式の化合物に存在し得る酸性または塩基性基の塩を含む。例えば、性質が塩基性である本発明の化合物は、様々な無機および有機酸と広範囲の様々な塩を形成することができる。そのような塩は、動物への投与のために薬学的に許容できるものでなくてはならないが、多くの場合、薬学的に許容できない塩としての反応混合物から本発明の混合物を最初に単離し、次いで、アルカリ性試薬による処理によって後者を遊離塩基化合物に単に変換して戻し、その後後者の遊離塩基を薬学的に許容できる酸付加塩に変換することが実際には望ましい。本発明の塩基化合物の酸付加塩は、塩基化合物を、実質的に当量の選択された鉱物または有機酸により、水性溶媒媒質中またはメタノールもしくはエタノールなどの適切な有機溶媒中で処理することにより、調製することができる。溶媒の蒸発時に、所望の固体塩が得られる。適当な鉱物または有機酸を溶液に添加することにより、有機溶媒中の遊離塩基の溶液から、所望の酸塩も沈殿させることができる。
さらに、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはそれらの塩を溶媒和物の形態で単離することもできること、したがって、いずれのそのような溶媒和物も本発明の範囲内に含まれることは理解されるであろう。例えば、式I、II、IIIおよびIVの化合ならびにその塩は、非溶媒和形態で、さらには、水、エタノールなどの薬学的に許容できる溶媒との溶媒和形態で存在し得る。
一部の実施形態では、式Iの化合物には、実施例1~58の化合物およびその薬学的に許容できる塩が含まれる。一部の実施形態では、実施例1~58の化合物は、遊離塩基形態である。
一部の実施形態では、式IIの化合物には、実施例1~7、9~11および13~58の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩が含まれる。一部の実施形態では、実施例1~7、9~11および13~58の化合物は、遊離塩基形態である。
一部の実施形態では、式IIIの化合物には、実施例1、2、3、4、5、6、10、11、16、17、18、19、20、21、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、45、48、49、50、51、52、53、56、57、および58の化合物が含まれる。一部の実施形態では、実施例1、2、3、4、5、6、10、11、16、17、18、19、20、21、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、45、48、49、50、51、52、53、56、57、および58の化合物は、遊離塩基形態である。
一部の実施形態では、式IVの化合物には、実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57、および58の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩が含まれる。一部の実施形態では、実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57、および58の化合物は、遊離塩基形態である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である。「薬学的に許容できる」という用語は、化合物、もしくはその塩または組成物が製剤を構成する他の成分および/またはそれで処置される患者と化学的および/または毒物学的に適合性であることを示す。
本明細書で示す化合物はまた、そのような化合物を構成する原子の1個または複数で、天然ではない割合の原子同位体を含有してもよい。すなわち、特に式I、II、IIIまたはIVによる化合物に関連して記載する場合、原子は、天然に存在する、または合成で作製されたその原子のすべての同位体および同位体混合物を天然の同位体存在比で、または同位体濃縮された形態で含む。例えば、水素について述べる場合、H、H、Hまたはその混合物を指すと理解され;炭素について述べる場合、11C、12C、13C、14Cまたはその混合物を指すと理解され;窒素について述べる場合、13N、14N、15Nまたはその混合物を指すと理解され;酸素について述べる場合、14O、15O、16O、17O、18Oまたはその混合物を指すと理解され;フルオロについて述べる場合、18F、19Fまたはその混合物を指すと理解される。したがって、本明細書で提供する化合物は、1個または複数の非放射性原子がその放射性濃縮同位体の1種により置き換えられている放射性化合物を含めて、1個または複数の原子の1種または複数の同位体、およびその混合物を含む化合物も含む。放射標識された化合物は、追加の抗がん薬、例えば、がん治療薬、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、および診断薬、例えば、in vivoイメージング薬として有用である。本明細書で提供する化合物のすべての同位体変形形態が、放射性であるか、そうでないかにかかわらず、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
例示を目的として、スキーム1~5で、本明細書で提供する化合物を調整するための一般方法、さらには重要な中間体を調製するための方法を示す。個別の反応ステップのより詳細な記載については、下記の実施例セクションを参照されたい。当業者は、本発明の化合物を合成するために、他の合成経路を用いてもよいことは理解するであろう。具体的な出発物質および試薬をスキームに示し、下記で論述するが、様々な誘導体および/または反応条件を得るために、他の出発物質および試薬を容易に代わりに用いることができる。加えて、当業者に周知の慣用の化学を用いて、下記の方法により調製される化合物の多くを、本開示に照らしてさらに修飾することができる。
Figure 2022515880000031
スキーム1は、Rが水素であり、RおよびRが式Iについて定義したとおりである中間体3を合成するための一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。Rが水素である市販の化合物1を、式X-Rを有し、Xがヨードなどのハロゲンであり、RがC1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、(RN)C1~C6アルキル-、hetCycまたは(hetCyc)C1~C6アルキル-である試薬と、炭酸アルカリ塩基、例えば炭酸セシウムなどの塩基の存在下で反応させると、化合物2が得られる。化合物2を、式(HO)B-Rを有し、Rが式Iについて定義したとおりであるボロン酸と、標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば鈴木カップリング反応条件(例えば、ジオキサン中、高温で、無機塩基、例えばPd(PPhおよびNaCOの存在下でパラジウム触媒および場合によりリガンド)を使用して反応させると、化合物3が得られる。
Figure 2022515880000032
スキーム2は、Rが水素であり、Rが水素であり、Rが式Iについて定義したとおりである中間体5を合成するための一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。Rが水素である市販の化合物4を、式(HO)B-Rを有し、Rが式Iについて定義したとおりであるボロン酸と、標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば鈴木カップリング反応条件(例えば、ジオキサン中、高温で、無機塩基、例えばPd(PPhおよびNaCOの存在下でパラジウム触媒および場合によりリガンド)を使用して反応させると、化合物5が得られる。
Figure 2022515880000033
スキーム3は、R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである中間体10を合成するための一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。Rが式Iについて定義したとおりである市販の化合物6を、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミンと反応させると、化合物7が得られる。化合物7を、式HN-Rを有し、Rが式Iについて定義したとおりであるアミン試薬と、ナトリウムt-ブトキシドなどの強塩基の存在下で反応させると、化合物8が得られる。化合物8をN-ブロモコハク酸イミドと反応させると、化合物9が得られる。化合物9を、式(HO)B-Rを有し、Rが式Iについて定義したとおりであるボロン酸と、標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば、鈴木カップリング反応条件(例えば、ジオキサン中、高温で、無機塩基、例えばPd(PPhおよびNaCOの存在下でパラジウム触媒および場合によりリガンド)を使用して反応させると、化合物10が得られる。
Figure 2022515880000034
スキーム4は、R、R、R、R、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである中間体14を合成するための一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。R、R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである市販の化合物11を、式12を有し、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである市販の試薬と、触媒量のジメチルアミノピリジンの存在下で反応させると、化合物13が得られる。化合物13を、リチウムヘキサメチルジシラジドで、パラジウム触媒(例えば、Pddba)の存在下、リガンド(例えば、X-Phos)の存在下で処理すると、化合物14が得られる。
Figure 2022515880000035
スキーム5は、R、R、R、R、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである中間体17を合成するための代替の一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。R、R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである市販の化合物11を、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである市販のビス-Boc保護試薬15と、高温で、触媒量のジメチルアミノピリジンの存在下で反応させると、化合物16が得られる。Boc保護基を標準的な反応条件下で(例えば、トリフルオロ酢酸の存在下で)除去して、化合物17が得られる。
Figure 2022515880000036
スキーム6は、R、R、R、R、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである中間体14を合成するための代替の一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。R、R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである市販の化合物11を、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである市販の化合物18と、塩基(例えば、炭酸アルカリ塩基、例えば、CsCO)の存在下で反応させると、化合物19が得られる。化合物19のニトロ基を標準的な反応条件(例えば、Znおよび塩化アンモニウム)下で還元して、化合物14が得られる。
Figure 2022515880000037
スキーム7は、R、R、R、R、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである中間体14を合成するための代替の一般スキームを示しており、これは、式Iの化合物を調製するために有用である。R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである市販の化合物11を、式(HO)B(R)を有し、Rが式Iについて定義したとおりである市販のボロン酸試薬と、標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば、鈴木カップリング反応条件(例えば、ジオキサン中、高温で、無機塩基、例えばPd(PPhおよびNaCOの存在下でパラジウム触媒および場合によりリガンド)を使用して反応させると、化合物11が得られる。化合物11を、式12を有し、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである市販の試薬と、触媒量のジメチルアミノピリジンの存在下で反応させると、化合物13が得られる。化合物13を、リチウムヘキサメチルジシラジドで、パラジウム触媒(例えば、Pddba)の存在下、リガンド(例えば、X-Phos)の存在下で処理すると、化合物14が得られる。
Figure 2022515880000038
スキーム8は、式Iの化合物を合成するための一般スキームを示している。例えばスキーム4、5、6または7に従って調製された、R、R、R、R、X、XおよびXが式Iについて定義したとおりである化合物14を、化合物3(Rが水素であり、RおよびRが式Iについて定義したとおりである)、化合物5(Rが水素であり、Rが水素であり、Rが式Iについて定義したとおりである)または化合物10(R、RおよびRが式Iについて定義したとおりである)と、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)およびジイソプロピルエチルアミンなどのアミン塩基の存在下でカップリングすると、式Iの化合物が得られる。
一部の実施形態では、本明細書において、式Iの化合物を調製するためのプロセスであって、
下式を有する化合物:
Figure 2022515880000039
[式中、R、R、R、R、X、XおよびXは、式Iについて定義したとおりである]を、下式を有する化合物
Figure 2022515880000040
[式中、R、RおよびRは、式Iについて定義したとおりである]と、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファートおよびアミン塩基の存在下で反応させるステップ
を含むプロセスを提供する。
式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、1種または複数のTAMキナーゼの活性を調節または阻害することができる。1種または複数のTAMキナーゼの阻害薬として作用する式Iの化合物の能力は、実施例A、BおよびCに記載のアッセイにより実証することができる。IC50値は、表7に示す。
式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、c-Metキナーゼの活性を調節または阻害することができる。野生型およびある特定の突然変異型c-Metキナーゼの阻害薬として作用する式Iの化合物の能力は、実施例Dに記載のアッセイにより実証することができる。
本明細書で使用する場合、「TAMキナーゼ」という用語は、TAM受容体チロシンキナーゼの1種、2種または3種全部、すなわち、TYRO3、AXLおよびMERを指す。
本明細書で使用する場合、「TAMキナーゼ阻害薬」という用語は、TAM受容体キナーゼの1種、2種または3種全部に対して阻害活性を示す任意の化合物を指し、すなわち、その化合物は、AXLおよび/またはMERおよび/またはTYRO3に対して阻害活性を示す。
本明細書で使用する場合、「c-Metキナーゼ阻害薬」という用語は、野生型およびある特定の突然変異型c-Metキナーゼに対して阻害活性を示す任意の化合物を指す。一実施形態では、「c-metキナーゼ阻害薬」という用語は、野生型c-MetキナーゼまたはDel14、D1228H、D1228N、F1200I、L1195V、Y1230C、Y1230HおよびY1230Sから選択される突然変異型c-Metキナーゼに対して阻害活性を示す任意の化合物を指す。
一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、AXLに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、MERに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物は、AXLおよびMERに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、AXL、MERおよびTYRO3に対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、c-Metキナーゼに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、AXL、MER、TYRO3、およびc-Metから選択される1種または複数の受容体チロシンキナーゼに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、エクソン14によりコードされるアミノ酸を含まないc-Metキナーゼに対する阻害活性を有する。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、突然変異型c-Met(例えば、本明細書に記載か、または当技術分野で公知の突然変異型c-Metタンパク質の例のいずれか)(例えば、I型c-Met阻害薬に対する抵抗性をもたらすc-Metの突然変異)に対する阻害活性を有する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約300nM未満、約250nM未満、約200nM未満、約150nM未満、約100nM未満、約50nM未満、約25nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のTAMキナーゼおよび/またはc-Metに対する阻害活性(IC50)を示す。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約25nM未満、約10nM未満、約5nM未満、または約1nM未満のTAMキナーゼおよび/またはc-Metに対する阻害活性(IC50)を示す。
一部の実施形態では、例示的な式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約50nM未満、約25nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のAXLに対する阻害活性(IC50)を示す。
一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約100nM未満、約75nM未満、約50nM未満、約25nM未満、または約10nM未満のMERに対する阻害活性(IC50)を示す。
一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約300nM未満、約250nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約50nM未満、約25nM未満、または約10nM未満のTYRO3に対する阻害活性(IC50)を示す。
一実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、本明細書に記載のとおりのアッセイで測定した場合に、約1000nM未満、約750nM未満、約500nM未満、約250nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約50nM未満、約25nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のc-Metに対する阻害活性(IC50)を示す。
一部の実施形態では、本明細書において、AXLキナーゼを式I、II、IIIおよびIVの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と接触させるステップを含む、AXLキナーゼを阻害するための方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書において、MERキナーゼを式Iの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と接触させるステップを含む、MERキナーゼを阻害するための方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書において、TYRO3キナーゼを式Iの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と接触させるステップを含む、TYRO3キナーゼを阻害するための方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書において、c-Metキナーゼを式I、II、IIIおよびIVの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と接触させるステップを含む、c-Metキナーゼ(例えば、本明細書に記載の例示的なc-Metキナーゼのいずれか)を阻害するための方法を提供する。
式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、TAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼ(例えば、がん細胞または免疫細胞における)の1種または複数の発現、レベル、および/または活性の上昇(例えば、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも4%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも140%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、少なくとも200%、少なくとも210%、少なくとも220%、少なくとも230%、少なくとも240%、少なくとも250%、少なくとも260%、少なくとも270%、少なくとも280%、少なくとも290%、または少なくとも300%)(例えば、対照、例えば、非がん組織もしくは細胞、またはがんを有さない対照対象からの対応する組織もしくは細胞と比較した場合)と関連する様々な疾患の処置において有用である。一部の実施形態では、式I、II、IIIおよびIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、がんなどの増殖性障害の処置または予防において有用である。一部の実施形態では、受容体チロシンキナーゼをコードする遺伝子における活性化突然変異(例えば、点突然変異または染色体転座)および/または受容体チロシンキナーゼ(例えば、本明細書に記載のTAMキナーゼまたはc-Metキナーゼのいずれか)の発現の上方制御を伴う腫瘍は特に、式I、II、IIIおよびIVの化合物に感受性があり得る。一実施形態では、mRNAスプライシング中にエクソン14のスキッピングをもたらすMET遺伝子の突然変異を有する腫瘍は式I、II、IIIおよびIVの化合物に対する感受性がある。一実施形態では、I型c-Met阻害薬に対する抵抗性を有するc-Metタンパク質の発現をもたらすMET遺伝子の突然変異を有する腫瘍は、式I、II、IIIおよびIVの化合物に対する感受性がある。
本明細書で使用する場合、「処置する」または「処置」という用語は、治療的または姑息的手段を指す。有利か、または所望の臨床結果には、検出可能または検出不可能であるかにかかわらず、これに限定されないが、疾患または障害または状態と関連する症状の全体的または部分的緩和、疾患の程度の低下、疾患状態の安定化(すなわち、悪化させない)、疾患進行の遅延または減速、疾患状態(例えば、疾患の1種または複数の症状)の改善または寛解、および緩解(部分的でも全体的でも)が含まれる。「処置」は、処置を受けていない場合の予測生存期間と比較した場合の生存期間の延長も意味し得る。
本明細書で使用する場合、「対象」、「個体」、または「患者」という用語は、互換的に使用され、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類、およびヒトなどの哺乳類を含む任意の動物を指す。一部の実施形態では、患者はヒトである。一部の実施形態では、対象は、処置および/または予防すべき疾患または障害の少なくとも1つの症状を経験している、および/または示している。一部の実施形態では、対象は、TAM関連疾患または障害(例えば、TAM関連がん)を有すると同定または診断されている、および/またはc-Met関連疾患または障害(例えば、c-Met関連がん)を有すると同定または診断されている(例えば、規制当局承認、例えば、FDA承認のアッセイまたはキットを使用して決定した場合)。一部の実施形態では、対象は、1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼと関連するがん(例えば、TAK関連がん)を有すると同定または診断されている(例えば、規制当局承認、例えば、FDA承認のアッセイまたはキットを使用して決定した場合)。一部の実施形態では、対象は、1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼ(例えば、対照、例えば、非がん組織、またはがんを有さない対照対象からの対応する組織と比較した場合に、細胞(例えば、がん細胞または免疫細胞)における1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇)と関連する腫瘍を有する(例えば、規制当局承認のアッセイまたはキットを使用して決定した場合)。一部の実施形態では、対象は、TAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有すると疑われる。一部の実施形態では、対象は、その対象が1種または複数のTAMキナーゼ(例えば、TAM関連がん)および/またはc-Metキナーゼと関連する腫瘍を有することを示す臨床記録を有する(および場合により、臨床記録は、対象が本明細書に提示の組成物のいずれかで処置されるべきことを示している)。一部の実施形態では、患者は小児患者である。
本明細書で使用する「小児患者」という用語は、診断または処置時に21歳未満の患者を指す。「小児」という用語をさらに、新生児(誕生から1か月齢まで);乳児(1か月齢から2歳まで);小児(2歳から12歳まで);および青年(12歳から21歳(22歳の誕生日までではあるが22歳は含まない))を含む様々な分集団に分けることができる。Berhman RE、Kliegman R、Arvin AM、Nelson WE. Nelson Textbook of Pediatrics、15th Ed.Philadelphia:W.B.Saunders Company、1996;Rudolph AMら、Rudolph’s Pediatorcs、21st Ed.New York:McGraw-Hill、2002;およびAvery MD、First LR.Pediatric Medicine、2nd Ed.Baltimore:Williams & Wilkins;1994。一部の実施形態では、小児患者は、誕生から28日齢まで、29日齢から2歳未満、2歳から12歳未満、または12歳から21歳まで(22歳の誕生日までではあるが22歳は含まない)である。一部の実施形態では、小児患者は、誕生から28日齢、29日齢から1歳未満、1か月齢から4か月齢未満、3か月齢から7か月齢未満、6か月齢から1歳未満、1歳から2歳未満、2歳から3歳未満、2歳から7歳未満、3歳から5歳未満、5歳から10歳未満、6歳から13歳未満、10歳から15歳未満、または15歳から22歳未満である。
「治療有効量」という語句は、そのような処置を必要とする患者に投与した場合に、(i)TAMキナーゼ関連疾患もしくは障害(例えば、TAM関連がん)および/またはc-Metキナーゼ関連疾患もしくは障害(例えば、MET関連がん)を処置する、(ii)特定の疾患、状態、もしくは障害の1つもしくは複数の症状を減弱させる、改善する、もしくは除去する、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態、もしくは障害の1つもしくは複数の症状の発症を遅延させるために十分である化合物の量を意味する。そのような量に対応するであろう式I、II、IIIまたはIVの化合物の量は、特定の化合物、疾患状態およびその重症度、処置を必要とする患者のアイデンティティ(例えば、体重)などの因子に応じて変化するはずであるが、それにもかかわらず、当業者であればルーチン的に決定することができる。
「規制当局」という用語は、その国で医薬品の医学的使用を承認する国の機関を指す。例えば、規制当局の非限定的な例は、米国食品医薬品局(FDA)である。
本明細書で使用する「TAM関連疾患または障害」という用語は、細胞(例えば、がん細胞または免疫細胞)におけるTAMキナーゼの1種または複数と関連する、またはその発現および/または活性が上昇している(例えば、対照、例えば、非がん組織もしくは細胞、またはがんを有さない対照対象からの対応する組織もしくは細胞と比較した場合)、および/または非がん細胞上に発現されるTAMキナーゼの活性化が疾患に寄与している疾患または障害を指す。TAM関連疾患または障害の非限定的な例には、例えば、がん(TAM関連がん)、例えば、本明細書に記載のがんのいずれかが含まれる。一部の実施形態では、疾患は、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか1種または複数)、例えば、本明細書に記載のとおりのキナーゼ標的治療薬および/または化学療法薬での処置後に1種または複数のTAMキナーゼを過剰発現するがんである。一部の実施形態では、疾患は、免疫系の細胞(例えば、腫瘍関連マクロファージ、ナチュラルキラー(NK)細胞、および腫瘍関連樹状細胞のサブセットの群から選択される免疫細胞)で発現される1種または複数のTAMキナーゼを介するシグナル伝達と関連し、ここで、免疫細胞における1種または複数のTAMキナーゼの発現は、有効な抗腫瘍応答を行う患者の免疫系の能力を制限し得る。
本明細書で使用する「TAM関連がん」という用語は、がん細胞または免疫細胞におけるTAMキナーゼの1種または複数と関連する、またはその発現および/または活性が上昇している(例えば、対照、例えば、非がん組織もしくは細胞、またはがんを有さない対照対象からの対応する組織もしくは細胞と比較した場合)がんを指す。TAM関連がんの非限定的な例を本明細書に記載する。一部の実施形態では、TAM関連がんは、TMEM87B-MERTK融合タンパク質(例えば、TMEM87Bのアミノ酸1~55およびMERTKのアミノ酸433~1000)またはAXL-MBIP融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を有するがんである。TMEM87B-MERTK融合タンパク質の発現をもたらす例示的な染色体転座の記載は、Shaverら(Cancer Res.76(16):4850~4860、2016)に示されている。AXL-MBIP融合タンパク質の発現をもたらす例示的な染色体転座の記載は、Seoら(Genome Res.22:2109~2119、2012)に示されている。染色体転座またはその結果生じるTMEM87B-MERTKまたはAXL-MBIP融合タンパク質の発現は、インサイチューハイブリダイゼーション(例えば、蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH))を使用して検出することができる。TMEM87B-MERTKまたはAXL-MBIPの発現をもたらす染色体転座は、対象から得られたサンプル(例えば、対象から得られた血液、血漿、尿、脳脊髄液、唾液、痰、気管支肺胞潅注液、胆汁、リンパ液流体、嚢胞液、糞便腹水、または腫瘍生検)からのDNAを配列決定することにより検出することができる。DNAを配列決定するために使用することができる例示的な方法は当技術分野で公知であり、これには、例えば、次世代シーケンシング(NGS)、従来のPCR、デジタルPCR、およびマイクロアレイ分析が含まれる。TMEM87B-MERTKもしくはAXL-MBIP融合タンパク質の発現、またはTMEM87B-MERTKもしくはAXL-MBIP融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を検出するために使用することができる追加の方法は当技術分野で公知である。
本明細書で使用する「c-Met関連疾患または障害」という用語は、細胞(例えば、がん細胞または免疫細胞)におけるc-Metキナーゼと関連する、またはその発現、レベル、および/または活性が上昇している(例えば、対照、例えば、非がん組織もしくは細胞、またはがんを有さない対照対象からの対応する組織もしくは細胞と比較した場合)、および/または非がん細胞上に発現されるc-Metキナーゼの活性化が疾患に寄与している疾患または障害を指す。c-MET関連疾患または障害の非限定的な例には、例えば、がん(c-Met関連がん)、例えば、本明細書に記載のがんのいずれかが含まれる。一実施形態では、疾患は、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか1種または複数)での処置後にc-Metキナーゼを過剰発現するがんである。一部の実施形態では、疾患は、c-Metキナーゼの比較的高いタンパク質レベルを(例えば、哺乳類細胞におけるc-METキナーゼのプロテアソーム分解の減少をもたらすMET遺伝子の突然変異により)有するがんである。一部の実施形態では、疾患は、哺乳類細胞におけるc-Met遺伝子の活性化突然変異(例えば、本明細書に記載のc-Met遺伝子の活性化突然変異のいずれか)によるc-Metキナーゼ活性の比較的高いレベルまたはc-Metキナーゼの発現の上昇を有するがんである。一部の実施形態では、疾患は、I型c-Met阻害薬に対して(例えば、野生型c-Metキナーゼと比較した場合に、少なくともある程度)抵抗性であるc-Metキナーゼを発現するがんである。
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞外環境からのシグナルを細胞質および核に伝えて、生存、成長、増殖、分化、接着および遊走などの細胞事象を制御する細胞表面タンパク質である。すべてのRTKは、細胞外リガンド結合ドメインおよび細胞質タンパク質チロシンキナーゼドメインを含有する。リガンド結合は、RTKの二量体化をもたらし、これが、細胞質キナーゼの活性化を惹起し、下流のシグナル伝達経路を開始する。RTKは、それらの配列類似性に基づき別個のサブファミリーに分類され得る。TAM受容体チロシンキナーゼ(TYRO3、AXL(UFOとしても公知)およびMER)は、抗腫瘍免疫の重要なステップに関与する先天免疫チェックポイントの新たに出現したクラスである(Akalu,Tら、Immunological Reviews 2017;276:165~177)。TAMキナーゼは、2つの免疫グロブリン様ドメインおよび2つのフィブロネクチンIII型ドメインからなる細胞外リガンド結合ドメインにより特徴づけられる。2つのリガンド、すなわち、成長停止特異的6(GAS6)およびプロテインS(PROS1)がTAMキナーゼでは同定されている。GAS6は3種すべてのTAMキナーゼに結合し、それを活性化し得るが、PROS1はMerおよびTYRO3のためのリガンドである(Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785)。
TAMキナーゼは、乳房、結腸、腎臓、皮膚、肺、肝臓、CNS(例えば、神経膠芽細胞腫、神経芽細胞腫)、卵巣、前立腺、および甲状腺悪性疾患、ならびに乳がん、肺がん、黒色腫、前立腺がん、膵臓がん、卵巣がん、肝細胞癌、甲状腺がん、膀胱がん、カポジ肉腫、中皮腫、食道がん、神経膠芽細胞腫、結腸直腸がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫および骨肉腫を含む転移性がんを含む広範囲の様々ながんで異所性に発現するか、または過剰発現し(Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;およびLingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)、腫瘍の開始および維持において重要な役割を果たす。活性化されると、AXLおよびMERは、腫瘍細胞の生存、増殖、遊走および侵襲、血管新生、ならびに腫瘍-宿主相互作用を制御し得る(Schoumacher,M.ら、Curr.Oncol.Rep.2017;19(3);19)。したがって、TAMシグナル伝達の遮断は、適応免疫のエンゲージメントおよび補体T細胞チェックポイント遮断を促進し得る(Akalu,T,ら、Immunological Reviews 2017;276:165~177)。したがって、TAM阻害は、別のクラスの発がん性RTKを標的とするための魅力的なアプローチを示している(Grahamら、2014、Nature Reviews Cancer 14、769~785;およびLingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)。
AXLは元々、慢性骨髄性白血病の患者のDNAからのトランスフォーミング遺伝子として同定された(O’Bryanら、1991、Molecular and Cellular Biology 11、5016~5031)。GAS6はAXLに結合し、続いてAXLチロシンキナーゼの自己リン酸化および活性化を誘導する。AXLは、PI3K-AKT、RAF-MAPK、PLC-PKCを含むいくつかの下流のシグナル伝達経路を活性化する(Feneyrollesら、2014、Molecular Cancer Therapeutics 13、2141~2148;Lingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)。AXLタンパク質の過剰発現または過剰活性化は、複数の腫瘍発生プロセスの促進と相関している。高レベルのAXL発現は、多形性神経膠芽細胞腫(Hutterer,M.ら、Clin.Caner Res.2008、14、130~138)、乳がん(Wang,X.、Cancer Res.2013、73、6516~6525)、肺がん(Niederst,M.ら、Sci.Signaling、2013、6、re6)、骨肉腫(Han,J.、Biochem.Biophys.Res.Commun.2013、435、493~500)、および急性骨髄性白血病(Ben-Batalla,L.ら、Blood 2013、122、2443~2452)などの種々のがんにおける不十分な予後と関連している。AXLは、肺がん、前立腺がん、結腸がん、乳がん、黒色腫、および腎細胞癌を含む様々な悪性疾患において過剰発現または増幅され(Lingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)、AXLの過剰発現は、不十分な予後と相関する(Lingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)。AXL活性化は、がん細胞の生存、増殖、血管新生、転移、ならびに化学治療および標的治療に対する抵抗性を促進する。AXLノックダウンまたはAXL抗体は、in vitroで乳がんおよびNSCLCがんの遊走を阻害することができ、異種移植片腫瘍モデルにおいて腫瘍成長を遮断した(Liら、2009、Oncogene 28、3442~3455)。膵臓がん細胞では、AXLの阻害は、細胞の増殖および生存を減少させた(Koorstraら、2009、Cancer Biology & Therapy 8、618~626)。前立腺がんでは、AXL阻害は、細胞の遊走、侵襲、および増殖を減少させた(Taiら、2008、Oncogene 27、4044~4055)。三種陰性乳がんでは、患者は典型的には、著しい臨床的な困難を示すが、それというのも、患者が、RTK活性化の明らかな欠如により、様々な標的がん治療に対して応答しないためである。しかしながら、三種陰性乳がんを有する患者はタキサンベースの化学療法には多少の応答を示し、研究は、抗有糸分裂薬(例えば、ドセタキセル)をAXL阻害薬と組み合わせることで、がん細胞が抗有糸分裂薬に対して増感され、抗有糸分裂薬と組み合わせたAXLは、この疾患状況における適当な併用療法であり得ることを示唆している(Wilsonら、Cancer Res.2014、74(20)、5878~5890)。
TAMキナーゼは、少なくとも3つの機構:腫瘍細胞における固有の生存シグナル伝達、発癌遺伝子-標的薬で処置されたことがある腫瘍での逃避機構としてのTAMキナーゼの誘導、および腫瘍微小環境における免疫抑制により、治療抵抗性に寄与し得る(Grahamら、Nature Reviews Cancer、2014、14、769~785)。
TAMキナーゼは、白血病細胞および固形腫瘍細胞において細胞傷害性化学療法に対する抵抗性(化学療法抵抗性)を促進することが見い出された(Grahamら、Nature Reviews Cancer、2014、14、769~785)。MERを異所性に発現するトランスジェニックリンパ球は、野生型リンパ球よりもデキサメタゾンに対して抵抗性が高いことが見い出されており(Keating,A.K.ら、Oncogene、2006、25、6092~6100)、GAS6でのB-ALL細胞の刺激は、シタラビンに対する抵抗性を上昇させた(Shiozawa,Y.ら、Neoplasia、2010、12、116~127)。AXLは、細胞傷害性化学療法で処置されたことがある急性骨髄性白血病(AML)細胞において誘導され、これは、化学療法抵抗性の上昇を媒介する(Hong,C.C.ら、Cancer Lett.、2008、268、314~324)。化学療法抵抗性慢性骨髄性白血病(CML)細胞株は、AXLのレベルを上方制御し、AXLのshRNA媒介ノックダウンは、CML細胞および異種移植片モデルにおいて化学療法感受性を上昇させる(Zhao,Y.ら、Cancer Invest.2012、30、287~294)。同様に、shRNA媒介MERノックダウンは、B細胞急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)およびT系列急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)細胞を幅広い化学療法に対して増感させる(Linger,R.M.ら、Blood、2013、122、1599~1609;Brandao,L.N.ら、Blood Cancer J.、2013、3、e101)。非小細胞肺がん、膵管腺癌、星状膠細胞腫、肺腺癌、卵巣がん、黒色腫、および多形性神経膠芽細胞腫などの固形腫瘍では、AXLまたはMERの過剰発現は化学療法抵抗性を促進し、shRNA媒介阻害は、細胞を、細胞傷害性化学療法での処置に対して増感させる(Linger,R.N.ら、Oncogene、2013、32、3420~3431;Song,X.ら、Cancer、2011、117、734~743;Keating,A.K.ら、Mol.Cancer Ther.2010、9、1298~1307;Lay,J.D.ら、Cancer Res.2007、67、3878~3887;Zhao,Y.ら、Cancer Invest、2012、30、287~294;Macleod,K.、Cancer Res.2005、65、6789~6800;Zhu,S.ら、Proc.Natl Acad. Sci.USA、2009、106、17025~17030;Wang,Y.ら、Oncogene 2013、32、872~882)。
化学療法抵抗性とは対照的に、TAMキナーゼでの後天性抵抗性の例は現在、AXLに限られている。AXLは、イマチニブ抵抗性CMLおよび消化管間質腫瘍(GIST)細胞株および腫瘍サンプルにおいて上方制御され(Mahadevan,D.ら、Oncogene、2007、26、3909~3919;Dufies,M.ら、Oncotarget 2011、2、874~885;Gioia,R.ら、Blood、2011、118、2211~2221)、AXLのsiRNA媒介ノックダウンは、抵抗性細胞株に対するイマチニブ感受性を回復させる(Dufies,M.ら)。同様に、AXLは、ラパチニブ抵抗性HER2(ERBB2としても公知)陽性乳がん細胞株において誘導され、AXL阻害は、ラパチニブ感受性を回復させる(Liu,L.ら、Cancer Res.2009、69、6871~6878)。AXLは、三種陰性乳がん(Meyer,A.S.ら、Sci.Signal 2013、6、ra66)、結腸直腸がん(Brandら、Cancer Res.2014、74:5152~5164)、頭頚部がん(Kiles,K.Mら、Mol.Cancer Ther.2013、12、2541~2558)細胞株、および非小細胞肺がん(Zhang、Nat.Genet.2013、44(8)、852~860)における上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬(例えば、ラパチニブおよびエルロチニブ)および治療用抗体(例えば、セツキシマブ)に対する後天性抵抗性と関連している。AXLはまた、頭頚部および食道扁平上皮細胞癌におけるアルペリシブ(BYL719)などのPI3Kα阻害薬(Elkabetsら、Cancer Cell 2015、27:533~546)、三種陰性乳癌細胞株および黒色腫細胞株におけるMEK阻害薬(例えば、U0126(1,4-ジアミノ-2,3-ジシアノ-1,4-ビス(o-アミノフェニルメルカプト)ブタジエン)およびPD325901(1,4-ジアミノ-2,3-ジシアノ-1,4-ビス(o-アミノフェニルメルカプト)ブタジエン)(Millerら、Cancer Discovery 2016、6:382~39)、線維芽細胞成長因子(FGFR)(Ware,K.E.、Oncogenesis 2013、2、e39)、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)(Kim,H.R.ら、Mol.Oncol.2013、7、1093~1102)およびインスリン様成長因子1受容体(IGF1R)(Huang,R.、Cancer Res.2010、70、7221~7231)を含む、他のキナーゼを標的とする阻害薬に対する後天性抵抗性と関連しており、AXL阻害は、これらの阻害薬に対する抵抗性を克服する、または遅延させることが実証されている。AXLは、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(エルロチニブ)および抗体薬物(セツキシマブ)に対して抵抗性であるNSCLC細胞株および異種移植片において上方制御され(Brad,T.M.ら、Cancer Res.2014、74、5152~5164;Zhang,Z.ら、Nature Genet.2012、44、852~860)、これは、EGFR阻害薬エルロチニブに対する抵抗性の発生後にNSCLCを有する患者から採取されたマッチした腫瘍サンプルの20%で誘導される。
MERおよびAXL二重阻害薬に関しては、先天免疫媒介炎症およびナチュラルキラー(NK)細胞応答の予防または停止におけるMERおよびAXLの正常な役割が、腫瘍微小環境において覆される。MERおよびAXLはNK細胞抗腫瘍活性を低下させ、転移の増加を可能にする。
MERは元々、リンパ芽球系発現ライブラリからのリンタンパク質として同定された(Grahamら、1995、Oncogene 10、2349~2359)。GAS6およびProSは両方とも、MERに結合し、MERキナーゼのリン酸化および活性化を誘導し得る(Lewら、2014.eLife、3:e03385)。AXLと同様に、MER活性化は、PI3K-AktおよびRaf-MAPKを含む下流のシグナル伝達経路も運搬する(Lingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)。MERは、多発性骨髄腫、胃、前立腺、乳房、黒色腫および横紋筋肉腫を含む多くのがんで過剰発現される(Lingerら、2008、Oncogene 32、3420~3431)。MERノックダウンは、多発性骨髄腫細胞の増殖をin vitroで、および異種移植片モデルで阻害する(Waizeneggerら、2014、Leukemia、1~9)。急性骨髄性白血病では、MERノックダウンは、マウスモデルにおいてアポトーシスを誘導し、コロニー形成を減少させ、生存を増加させた(Lee-Sherickら、2013、Oncogene 32、5359~5368)。MER阻害は、NSCLCにおいてアポトーシスを増加させ、コロニー形成を減少させ、化学療法感受性を上昇させ、腫瘍成長を減少させた(Lingerら、2013、Oncogene 32、3420~3431)。同様の作用が、MERノックダウンで、黒色腫(Schlegelら、2013)および神経膠芽細胞腫(Wangら、2013、Oncogene 32、872~882)において観察される。
TYRO3は元々、PCRをベースとするクローニング研究を介して同定された(LaiおよびLemke、1991、Neuron 6、691~704)。リガンドのGAS6およびProSは両方とも、TYRO3に結合し、それを活性化し得る。TYRO3はまた、がん成長および増殖において役割を果たす。TYRO3は黒色腫細胞で過剰発現され、TYRO3のノックダウンはこれらの細胞においてアポトーシスを誘導する(Demarestら、2013、Biochemistry 52、3102~3118)。
TAMキナーゼが、有望な免疫腫瘍学標的として出現している。がん患者において観察される免疫チェックポイント遮断に対する永続的な臨床応答は明らかに、免疫系が腫瘍の開始および維持において重要な役割を果たしていることを示している。がん細胞由来の遺伝子突然変異は多様なセットの抗原を提示し得て、それらを、免疫細胞は腫瘍細胞をそれらの正常なカウンターパートから識別するために使用することができる。しかしながら、がん細胞は、宿主の免疫学的監視を逃れる複数の機構を展開している。実際に、ヒトがんの特徴の1つは、免疫破壊を回避するその能力である。がん細胞は、M2腫瘍関連マクロファージ、骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)、および制御性T細胞の形成を促進することにより、免疫抑制微小環境を誘導し得る。がん細胞はまた、高レベルのPD-L1などの免疫チェックポイントタンパク質を産生して、T細胞アネルギーまたは消耗を誘導することができる。今や、腫瘍が、ある特定の免疫チェックポイント経路を免疫抵抗性の主な機構として利用していることは明らかである(Pardoll、2012、Cancer 12、252~264)。T細胞機能のこれらのマイナスの制御因子に抗体で対抗することは、進行黒色腫、非小細胞肺および膀胱がんを含む多くの悪性疾患の治験において顕著な有効性を示している。これらの治療は期待を持てる結果を示しているが、すべての患者が抗腫瘍応答を開始したわけではなく、これは、他の免疫抑制経路も重要であり得ることを示唆している。
TAMキナーゼは、腫瘍環境における免疫活性化のためのチェックポイントとして機能することが示されている。すべてのTAMキナーゼはNK細胞で発現され、TAMキナーゼは、NK細胞の抗腫瘍活性を阻害する。低分子TAMキナーゼ阻害薬であるLDC1267はNK細胞を活性化し、種々の組織学を有する腫瘍モデルにおいて転移を遮断する(Paolinoら、2014、Nature 507、508~512)。加えて、MERキナーゼは、ILIOおよびIL4などの免疫抑制サイトカインの分泌の増加を介して腫瘍関連マクロファージの活性を低下させ、IL12などの免疫活性化サイトカインの産生を減少させる(Cookら、2013、The Journal of Clinical Investigation 123、3231~3242)。MER阻害は、この作用を逆転させることが示されている。結果として、MERノックアウトマウスは、PyVmT腫瘍形成に対して抵抗性である(Cookら、2013、Journal of Clinical Investigation 123、3231~3242)。免疫応答におけるTAMキナーゼの役割は、ノックアウトマウス研究によっても裏付けられている。TAMトリプルノックアウトマウス(TKO)は生存可能である。しかしながら、これらのマウスは、脾臓およびリンパ節肥大、自己抗体産生、足蹠および関節の腫脹、皮膚病変、ならびに全身性エリテマトーデスを含む自己免疫疾患の徴候を示す(LuおよびLemke、2001、Science 293、306~311)。これは、CTLA4およびPD-1などの承認されている免疫腫瘍学標的でのノックアウト表現型と一致する。CTLA-4およびPD-1の両方のノックアウトマウスは、自己免疫疾患の徴候を示し、これらのマウスは生後数週以内に死亡する(Chambersら、1997、Immunity 7、885~895;およびNishimuraら、2001、Science 291、319~322)。したがって、TAMキナーゼの阻害は単独で、または他の免疫療法との組合せで、がんに対する治療的に有益な免疫応答を行う免疫系の能力を増大させ得る。
MET受容体チロシンキナーゼ(例えば、c-Met)は、がん細胞において成長、侵襲および転移を制御する。c-Metは、ヒトがんにおいて、様々な異なる分子機構により活性化される(例えば、Zhangら、Carcinogenesis 4:345-355、2016を参照されたい)。例えば、c-Met関連疾患または状態(例えば、c-Met関連がん)は(i)配列を変化させ、c-Metキナーゼの活性を上昇させる突然変異;(ii)c-Met発現を制御する制御配列またはc-Metの発現の増大を付与するc-Met発現の制御因子における突然変異;(iii)c-Metポリペプチド配列を変化させてc-Metキナーゼ半減期の増加を付与する突然変異(例えば、哺乳類細胞においてmRNAスプライシング中にエクソン14スキッピングをもたらし、c-Metのレベルの上昇をもたらすMET遺伝子の突然変異);(iv)MET遺伝子のメチル化(例えば、Nonesら、Int.J.Cancer 135:1110~8、2014を参照されたい);(v)エクソン2とエクソン3との間のMETイントロンに存在する長鎖散在反復配列(L1)のメチル化(Weberら、Oncogene 29:5775~5784、2010);(vi)MET遺伝子増幅;または(vii)がん細胞の自己分泌刺激をもたらす受容体およびリガンドの同時発現による(Birchmeierら、Nat.Rev.Mol.Cell Biol.4:915~925、2003)を含む。
c-Metキナーゼの配列を変化させ、c-Metキナーゼの活性を上昇させる(例えば、野生型c-Metキナーゼと比較した場合に)MET遺伝子における例示的な突然変異には、これに限定されないが、表1に列挙の突然変異が含まれる。
Figure 2022515880000041
c-Metポリペプチド配列を変化させてc-Metキナーゼ半減期の増加を付与する(野生型c-Metキナーゼと比較した場合に)例示的な突然変異には、これに限定されないが、mRNAスプライシング中にMETエクソン14のスキッピングを促進する表2に列挙の突然変異が含まれる。mRNAスプライシング中にMETエクソン14のスキッピングを促進すると予測される他の例示的な突然変異には、これに限定されないが、Framptonら、Cancer Discovery 5(8):850~9、2015;およびHeistら、Oncologist 21(4):481~6、2016に開示のものが含まれる。エクソン14によりコードされるc-Metタンパク質の部分、最も顕著にはDpYRモチーフ中のY1003は、ユビキチン媒介分解のためにMETを標的とするE3ユビキチン-タンパク質リガーゼCBLの効率的な動員に必要とされる(Leeら、J.Biol.Chem.269:19457~61、1994;Leeら、Exp.Mol.Med.38:565~73、2006;Leeら、Oncogene 33:34~43、2014)。mRNAスプライシングにおけるMETエクソン14のスキッピングは、リーディングフレームを維持し、かつ発がん可能性の上昇をもたらすc-Metタンパク質安定性の上昇およびHGF刺激での長時間のシグナル伝達を実証しているc-Metキナーゼをもたらす(Peschardら、Mol.Cell 8:995~1004、2001;Abellaら、Mol.Cell.Biol.25:9632~45、2005)。c-Metポリペプチド配列を変化させてc-Metキナーゼ半減期の増加を付与する他の例示的な突然変異には、これに限定されないが、Y1003でのアミノ酸置換が含まれる(例えば、Y1003Fアミノ酸置換)(Peschardら、Mol.Cell 8:995~1004、2001)。
Figure 2022515880000042
例示的なc-Met関連がんには、これに限定されないが、表3に列挙のものが含まれる。
Figure 2022515880000043
Figure 2022515880000044
Figure 2022515880000045
Figure 2022515880000046
Figure 2022515880000047
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、c-Met阻害薬(例えば、I型c-Met阻害薬)に対して(例えば、野生型c-Metキナーゼと比較した場合に、少なくともある程度)抵抗性であるc-Metキナーゼを発現するc-Met関連がんを処置するために使用することができる。c-Met阻害薬(例えば、I型c-Met阻害薬)に対する抵抗性をもたらすアミノ酸置換の非限定的な例には:1092位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのV1092Iアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのV1110Iアミノ酸置換);1094位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのH1094Lアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのH1112Lアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのH1094Yアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのH1112Yアミノ酸置換);1155位でのアミノ酸置換(例えば、アイソフォーム1でのV1155Lアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのV1173Lアミノ酸置換);1163位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのG1163Rアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのG1181Rアミノ酸置換);1195位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのL1195Fアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのL1213Fアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのL1195Vアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのL1213Vアミノ酸置換);1200位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのF1200Iアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのF1218Iアミノ酸置換);1211位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのM1211Lアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのM1229Lアミノ酸置換);1228位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのD1228Aアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Aアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのD1228Gアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Gアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのD1228Hアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Hアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのD1228Nアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Nアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのD1228Vアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Vアミノ酸置換;またはc-Metのアイソフォーム1でのD1228Yアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのD1246Yアミノ酸置換);1230位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのY1230Cアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのY1248Cアミノ酸置換;c-Metのアイソフォーム1でのY1230Hアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのY1248Hアミノ酸置換;またはc-Metのアイソフォーム1でのY1230Sアミノ酸置換もしくはc-Metのアイソフォーム2でのY1248Sアミノ酸置換);または1250位でのアミノ酸置換(例えば、c-Metのアイソフォーム1でのM1250Tアミノ酸置換またはc-Metのアイソフォーム2でのM1268Tアミノ酸置換)が含まれる。I型阻害薬の非限定的な例には、クリゾチニブ(PF-02341066)、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、およびテポチニブが含まれる。一部の実施形態では、I型c-Met阻害薬に対するc-Metの抵抗性をもたらすアミノ酸置換には、L1195V、F1200I、D1228H、D1228N、Y1230C、Y1230H、およびY1230Sが含まれる。
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、野生型c-Metキナーゼと比較して上昇したc-Met活性を有するc-Metキナーゼドメインを含む融合タンパク質をもたらす染色体転座(例えば、Met-TPR融合タンパク質(Rodriguesら、Mol.Cell.Biol.13:6711~6722、1993)およびCooperら、Nature 311(5981):29~33、1984に記載の融合タンパク質/染色体転座を有するc-Met関連がんを処置するために使用することができる。
したがって、一部の実施形態では、本明細書において、それを必要とする患者においてTAM関連疾患または障害(例えば、TAM関連がん)、c-Met関連疾患または障害(例えば、c-Met関連がん)、または両方を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
本明細書では、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有する患者を処置する方法であって、(a)患者をTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定するステップと、(b)TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、本方法は、例えば、同様のTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有するが、異なる処置を受けているか、または処置を受けていない対象の集団と比較した場合に、転移または追加の転移を発症する患者のリスクの少なくとも1%の低下(例えば、少なくとも2%の低下、少なくとも3%の低下、少なくとも4%の低下、少なくとも5%の低下、少なくとも6%の低下、少なくとも8%の低下、少なくとも10%の低下、少なくとも12%の低下、少なくとも14%の低下、少なくとも16%の低下、少なくとも18%の低下、少なくとも20%の低下、少なくとも25%の低下、少なくとも30%の低下、少なくとも35%の低下、少なくとも40%の低下、少なくとも45%の低下、少なくとも50%の低下、少なくとも55%の低下、少なくとも60%の低下、少なくとも65%の低下、少なくとも70%の低下、少なくとも75%の低下、少なくとも80%の低下、少なくとも85%の低下、少なくとも90%の低下、少なくとも95%の低下、または少なくとも99%の低下)をもたらす。
がんを有する患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、(a)患者をTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定するステップと、(b)TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、本方法は、例えば、同様のTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有するが、異なる処置を受けているか、または処置を受けていない対象の集団と比較した場合に、転移または追加の転移を発症する患者のリスクの少なくとも1%の低下(例えば、少なくとも2%の低下、少なくとも3%の低下、少なくとも4%の低下、少なくとも5%の低下、少なくとも6%の低下、少なくとも8%の低下、少なくとも10%の低下、少なくとも12%の低下、少なくとも14%の低下、少なくとも16%の低下、少なくとも18%の低下、少なくとも20%の低下、少なくとも25%の低下、少なくとも30%の低下、少なくとも35%の低下、少なくとも40%の低下、少なくとも45%の低下、少なくとも50%の低下、少なくとも55%の低下、少なくとも60%の低下、少なくとも65%の低下、少なくとも70%の低下、少なくとも75%の低下、少なくとも80%の低下、少なくとも85%の低下、少なくとも90%の低下、少なくとも95%の低下、または少なくとも99%の低下)をもたらす。
TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者においてがん細胞の遊走および/または侵襲を減少させるであって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、本方法は、例えば、同様のTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有するが、異なる処置を受けているか、または処置を受けていない対象におけるがん細胞またはがん細胞集団の遊走および/または侵襲と比較した場合に、患者におけるがん細胞の遊走および/または侵襲の少なくとも1%の減少(例えば、少なくとも2%の減少、少なくとも3%の減少、少なくとも4%の減少、少なくとも5%の減少、少なくとも6%の減少、少なくとも8%の減少、少なくとも10%の減少、少なくとも12%の減少、少なくとも14%の減少、少なくとも16%の減少、少なくとも18%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少、少なくとも80%の減少、少なくとも85%の減少、少なくとも90%の減少、少なくとも95%の減少、または少なくとも99%の減少)をもたらす。
本明細書では、がんを有する患者においてがん細胞の遊走および/または侵襲を減少させる方法であって、(a)患者をTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定するステップと、(b)TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、本方法は、例えば、同様のTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有するが、異なる処置を受けているか、または処置を受けていない対象におけるがん細胞またはがん細胞集団の遊走および/または侵襲と比較した場合に、患者におけるがん細胞の遊走および/または侵襲の少なくとも1%の減少(例えば、少なくとも2%の減少、少なくとも3%の減少、少なくとも4%の減少、少なくとも5%の減少、少なくとも6%の減少、少なくとも8%の減少、少なくとも10%の減少、少なくとも12%の減少、少なくとも14%の減少、少なくとも16%の減少、少なくとも18%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少、少なくとも80%の減少、少なくとも85%の減少、少なくとも90%の減少、少なくとも95%の減少、または少なくとも99%の減少)をもたらす。
これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載か、または当技術分野で公知の例示的な追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップを含む。例えば、一部の例では、少なくとも1種の抗がん薬または治療は、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、化学療法、放射線、および外科手術の群から選択され得る。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)で以前に処置され、少なくとも1種の追加の抗がん薬でのその以前の処置は不成功であった(例えば、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対する抵抗性を以前に発生させた患者)。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬は、化学療法薬、PI-3キナーゼ阻害薬、EGFR阻害薬、HER2/neu阻害薬、FGFR阻害薬、ALK阻害薬、IGF1R阻害薬、VEGFR阻害薬、PDGFR阻害薬、グルココルチコイド、BRAF阻害薬、MEK阻害薬、HER4阻害薬、MET阻害薬(例えば、I型c-Metキナーゼ阻害薬)、RAF阻害薬、Akt阻害薬、FTL-3阻害薬、およびMAPキナーゼ経路阻害薬の群から選択される。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、キナーゼ阻害薬が含まれ得、患者は、キナーゼ阻害薬に対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の抗がん薬には、ボジチニブ、1-(6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2-c]ピリダジン-3-イル)-N3-[7(S)-(1-ピロリジニル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-2-イル]-1H-1,2,4-トリアゾール-3,5-ジアミン(BGB324)、クリゾチニブ、フォレチニブ、(N-[4-(2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イルオキシ)-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(BMS-777607)、アムバチニブ、BMS-796302、カボザンチニブ、グレサチニブ(MGCD265)、2-(4-フルオロフェニル)-N-[3-フルオロ-4-(3-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルオキシ)フェニル]-1,5-ジメチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(NPS-1034)、N-[4-[(6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ]-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドヒドロクロリド(LDC1267)、ギルテリチニブ、[3-(2-[[3-フルオロ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル]アミノ]-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトニトリル(SGI-7079)、デュベルマチニブ(TP-0903)、trans-4-[2-(ブチルアミノ)-5-[4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル]フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]シクロヘキサノール(UNC2025)、3-[3-[4-(モルホリン-4-イルメチル)-1H-ピロール-2-イルメチレン]-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルメチル]チアゾリジン-2,4-ジオンヒドロクロリド(S49076)、スニチニブ、12A11、Mab173、YW327.6S2、D9、E8、メレスチニブ、[3-(2-[[3-フルオロ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル]アミノ]-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトニトリル(SGI-7079)、N-[4-[(6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ]-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドヒドロクロリド、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、およびテポチニブの群から選択されるキナーゼ阻害薬が含まれる。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、デキサメタゾンが含まれ、患者は、デキサメタゾンに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、シタラビンが含まれ、患者は、シタラビンに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、イマチニブが含まれ、患者は、イマチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、ラパチニブが含まれ、患者は、ラパチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、セツキシマブが含まれ、患者は、セツキシマブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、エルロチニブが含まれ、患者は、エルロチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、アルペリシブが含まれ、患者は、アルペリシブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、シスプラチンが含まれ、患者は、シスプラチンに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、スニチニブが含まれ、患者は、スニチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、メトホルミンが含まれ、患者は、メトホルミンに対する抵抗性を以前に発生させた。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、抗PD1抗体が含まれ、患者は、抗PD1抗体に対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、ドセタキセルが含まれ、患者は、ドセタキセルに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、EGFR阻害薬が含まれ、患者は、EGFR阻害薬に対する抵抗性を以前に発生させた。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬は、1型c-Met阻害薬であり、患者は、c-Met阻害薬に対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、クリゾチニブが含まれ、患者は、クリゾチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、カプマチニブが含まれ、患者は、カプマチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、NVP-BVU972が含まれ、患者は、NVP-BVU972に対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、AMG337が含まれ、患者は、AMG337に対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、ボジチニブが含まれ、患者は、ボジチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、グルメチニブが含まれ、患者は、グルメチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、サボリチニブが含まれ、患者は、サボリチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の1型c-Met阻害薬には、テポチニブが含まれ、患者は、テポチニブに対する抵抗性を以前に発生させた。
一部の実施形態では、腫瘍は、1型c-Met阻害薬での処置後に抵抗性突然変異を発生させた。一部の実施形態では、c-Metにおける抵抗性突然変異は、次のアミノ酸置換:L1195V、F1200I、D1228H、D1228N、D1230C、Y1230H、およびY1230Sの1つまたは複数を含むc-Metタンパク質の発現をもたらす。
本明細書では、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者のために処置を選択する方法であって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者のために、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を選択するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態はさらに、患者に、選択された式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む。
本明細書では、患者のために処置を選択する方法であって、(a)患者を、TAM関連がんを有すると同定するステップと、(b)TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者のために式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を選択するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態はさらに、選択された式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定されている患者に投与するステップを含む。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、対象を、TAM関連がんを有する(例えば、本明細書に記載のTAM関連がんのいずれか、例えば、本明細書に記載の例示的なTAM突然変異のいずれかを有する)と同定または診断する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、対象を、TAM関連がん(例えば、本明細書に記載のTAM関連がんのいずれか、例えば、本明細書に記載の例示的なTAM突然変異のいずれかを有する)およびc-Met関連がん(例えば、本明細書に記載の例示的なc-Met関連がんのいずれか、例えば、本明細書に記載の例示的なc-Met突然変異のいずれかを有する)の両方を有すると同定または診断する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、対象を、c-Met関連がん(例えば、本明細書に記載の例示的なc-Met関連がんのいずれか、例えば、本明細書に記載の例示的なc-Met関連突然変異のいずれかを有する)を有すると同定または診断する。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、c-Metキナーゼの活性を上昇させる突然変異を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Metキナーゼの活性を上昇させる突然変異は、c-Metキナーゼにおいて1つまたは複数のアミノ酸置換をもたらす。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、哺乳類細胞におけるc-Metの発現を増加させる突然変異を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、哺乳類細胞におけるc-Metキナーゼの半減期の増大を付与する突然変異を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、哺乳類細胞におけるc-Metキナーゼの半減期の増大を付与する突然変異は、mRNAスプライシング中にc-Metエクソン14スキッピングをもたらす突然変異である。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、MET遺伝子増幅を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、I型c-Met阻害薬に対する抵抗性を有するc-Met関連がんである。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Met関連がんは、胃腸がん(GI)、胃がん、結腸直腸腺癌、結腸直腸癌(CRC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、肝細胞癌(HCC)、遺伝性乳頭状腎臓癌(HPRC)、乳頭状腎臓癌、黒色腫、胃腺癌、虫垂腺癌、十二指腸腺癌、膵臓腺癌、肺腺癌、甲状腺乳頭状癌、甲状腺髄様癌、ユーイング肉腫、前立腺腺癌、頭頚部および子宮頸部の扁平上皮細胞癌、腎細胞癌、褐色細胞腫および混合褐色細胞腫、漿液性卵巣癌、卵巣明細胞癌、卵巣混合癌、漿液性腹膜癌、乳管腺癌、子宮平滑筋肉腫、子宮内膜腺癌、子宮悪性混合ミュラー管腫瘍、神経膠芽腫、未分化膠腫、乏突起神経膠腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、直腸の扁平上皮細胞癌、唾液腺癌、心臓血管肉腫、消化管間質腫瘍、侵襲性胸腺腫、および紡錘肉腫の群から選択される。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者のために処置を選択する方法であって、(a)患者に追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップと、(b)(a)の後に、患者からのがん細胞または免疫細胞においてTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇を検出するステップと、(c)(b)の後に、患者のために式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を選択するステップとを含む方法も提供する。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がんを有すると同定または診断されている患者に、1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか少なくとも1種)を投与するステップと、(b)(a)の後に、患者からのがん細胞または免疫細胞においてTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇を検出するステップと、(c)(b)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(c)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がんを有すると同定または診断されており、かつ1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を以前に投与された患者からのがん細胞または免疫細胞においてTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇を検出するステップと、(b)(a)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、1つまたは複数の用量の少なくとも1種の追加の抗がん薬を以前に投与されたことがあり、かつTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性が上昇しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定されている、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、本方法はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)がん細胞または免疫細胞におけるTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性が上昇していると同定または診断されている患者を選択するステップと、(b)(a)の後に、選択された患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップを含む。
がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)1つまたは複数の用量の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を以前に投与されたことがあり、TAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの発現および/または活性が上昇しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定されている、がんを有すると同定または診断されている患者を選択するステップと、(b)(a)の後に、選択された患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAMキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇をがん細胞または免疫細胞において検出する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、患者は、TAMキナーゼの発現、レベル、および/または活性が上昇しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定または診断されている。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAMキナーゼおよびc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇をがん細胞または免疫細胞において検出する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、患者は、TAMキナーゼおよびc-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性が上昇しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定または診断されている。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、がん細胞または免疫細胞におけるTAMキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇は、TREM87B-MERTK融合タンパク質またはAXL-MBIP融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座から生じる。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、c-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性の上昇を、がん細胞または免疫細胞において検出する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、患者は、c-Metキナーゼの発現、レベル、および/または活性が上昇しているがん細胞または免疫細胞を有すると同定または診断されている。
TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に、1つまたは複数の用量のTAMキナーゼ阻害薬を投与するステップと、(b)(a)の後に、TAMキナーゼ阻害薬に対する患者におけるTAM関連がんの抵抗性を検出するステップと、(c)(b)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(c)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップを含む。
TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)患者に以前に投与されたTAMキナーゼ阻害薬に対する患者におけるTAM関連がんの抵抗性を検出するステップと、(b)(a)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。
本明細書では、TAM関連がんを有すると同定または診断されており、かつTAMキナーゼ阻害薬に対して以前に発生させた抵抗性を有すると決定されている患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載か、または当技術分野で公知の追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップを含む。
本明細書では、c-Met関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)c-Met関連がんを有すると同定または診断されている患者に、1つまたは複数の用量のc-Metキナーゼ阻害薬を投与するステップと、(b)(a)の後に、c-Metキナーゼ阻害薬に対する患者におけるc-Met関連がんの抵抗性を検出するステップと、(c)、(b)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載か、または当技術分野で公知の追加の抗がん薬のいずれか)を投与するステップを含む。一実施形態では、ステップ(a)で投与されるc-Met阻害薬は、I型c-Met阻害薬である。一実施形態では、1型c-Met阻害薬は、クリゾチニブ、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、またはテポチニブである。
本明細書では、c-Met関連がんを有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、(a)患者に以前に投与されたc-Metキナーゼ阻害薬に対する患者におけるc-Met関連がんの抵抗性を検出するステップと、(b)(a)の後に、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態では、ステップ(b)はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。一実施形態では、ステップ(a)で投与されたc-Met阻害薬は、I型c-Met阻害薬である。一実施形態では、1型c-Met阻害薬は、クリゾチニブ、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、またはテポチニブである。
本明細書では、c-Met関連がんを有すると同定または診断されており、かつc-Metキナーゼ阻害薬に対する抵抗性を以前に発生させていると決定された患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む。一実施形態では、患者は、I型c-Met阻害薬に対する抵抗性を発生させた。一実施形態では、1型c-Met阻害薬は、クリゾチニブ、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、またはテポチニブである。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、患者を、TAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有すると同定するステップは、患者から得られた生検サンプルでアッセイを行うステップを含む。一部の実施形態では、アッセイは、配列決定、免疫組織化学、酵素結合免疫吸着検定法、および蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)の群から選択される。一部の実施形態では、アッセイは、変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(DGGE)、温度勾配電気泳動(TGGE)、温度勾配キャピラリー電気泳動、一本鎖高次構造多型アッセイ、分子ビーコンアッセイ、動的ハイブリダイゼーションアッセイ、PCRベースのアッセイおよび変性高速液体クロマトグラフィーの群から選択される。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者から生検サンプルを得るステップを含み得る。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号1~49に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩から選択される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、i)実施例番号1~10;ii)実施例番号11~20;iii)実施例番号21~30;iv)実施例番号31~40;v)実施例番号41~49;実施例番号50~58またはその薬学的に許容できる塩から選択される。
本明細書に記載の化合物および方法は、腫瘍およびがん(例えば、TAM関連がんおよび/またはc-Met関連がん)の処置に有用である。処置されるTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんは、原発性腫瘍または転移性腫瘍であり得る。一態様では、本明細書に記載の方法を使用して、固形TAM関連腫瘍、例えば、黒色腫、肺がん(肺腺癌、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、大細胞癌、細気管支肺胞上皮癌、気管支原性癌、非小細胞癌、小細胞癌、中皮腫を含む);乳がん(腺管癌、小葉癌、炎症性乳がん、明細胞癌、粘液性癌、漿膜腔(serosal cavities)乳癌を含む);結腸直腸がん(結腸がん、直腸がん、結腸直腸腺癌);肛門がん;膵臓がん(膵臓腺癌、膵島細胞癌、神経内分泌腫瘍を含む);前立腺がん;前立腺腺癌;尿路がん;卵巣がんまたは癌腫(漿液性腫瘍、子宮内膜性腫瘍および粘液性嚢胞腺癌を含む卵巣上皮性卵巣癌または表層上皮性-間質性腫瘍);肝臓および胆管癌(肝細胞癌、胆管癌、血管腫を含む);食道癌腫またはがん(食道腺癌および扁平上皮細胞癌を含む);口腔および口咽頭扁平上皮細胞癌;唾液腺腺様嚢胞癌:膀胱がん;膀胱癌腫;子宮癌(子宮内膜がんまたは子宮内膜腺癌、眼性、子宮漿液性乳頭状癌、子宮明細胞癌、子宮肉腫および平滑筋肉腫、混合ミュラー管腫瘍を含む);膠腫、神経膠芽細胞腫、髄芽腫、および他のCNTの腫瘍;腎臓がん(腎がん、腎細胞癌、明細胞癌、ウィルムス腫瘍を含む);下垂体腺腫;頭頚部がん(扁平上皮細胞癌を含む);胃のがん(胃がん、胃腺癌、消化管間質腫瘍(GIST));睾丸がん;生殖細胞腫瘍;神経内分泌腫瘍;子宮頸がん;胃腸管、乳房、および他の器官の類癌腫;印環細胞癌;肉腫を含む間葉腫瘍(例えば、カポジ肉腫)、線維肉腫、血管腫、血管腫症、血管外皮細胞腫、偽血管腫様間質過形成、筋線維芽細胞腫、線維腫症、炎症性筋線維芽細胞腫、脂肪腫、血管脂肪腫、顆粒細胞腫、神経線維腫、神経鞘腫、血管肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、黒色腫を含む皮膚(例えば、扁平上皮細胞皮膚がん)、頸部、網膜芽細胞腫、頭頚部がん、膵臓、CNT、甲状腺、精巣、腎臓、膀胱、軟部組織、副腎、尿道、陰茎がん、粘液肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊索腫、悪性線維性組織球腫、リンパ管肉腫、中皮腫、扁平上皮細胞癌;類表皮癌、悪性皮膚付属器腫瘍、腺癌、肝細胞癌、肝細胞癌腫、腎細胞癌、副腎腫、胆管癌、移行上皮癌、絨毛上皮腫、精上皮腫、小児睾丸腫瘍、未分化神経膠腫(glioma anaplastic);多形性神経膠芽細胞腫、神経芽細胞腫、髄芽細胞腫、悪性髄膜腫、悪性神経鞘腫、神経線維肉腫、副甲状腺癌、甲状腺の髄様癌、気管支類癌腫、褐色細胞腫、膵島細胞癌、悪性類癌腫、悪性傍神経節腫、黒色腫、メルケル細胞新生物、葉状嚢胞肉腫、唾液腺がん、胸腺癌、および膣がんを特に処置する。
式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を使用して、リンパ腫またはリンパ球性もしくは骨髄球性増殖障害または異常(例えば、TAM関連リンパ腫またはリンパ球性もしくは骨髄球性増殖障害または異常)を処置することもできる。例えば、TAM関連がんは、ホジキンリンパ腫または非ホジキンリンパ腫であり得る。例えば、対象は、これに限定されないが:AIDS関連リンパ腫;未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽細胞性リンパ腫;芽球性N細胞リンパ腫;バーキットリンパ腫:バーキット様リンパ腫(小型非切れ込み核細胞性リンパ腫);慢性リンパ球性白血病/小型リンパ球性リンパ腫:皮膚T細胞リンパ腫;びまん性大B細胞リンパ腫;エントクロパシー型(Entcropathy-Type)T細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;肝脾ガンマ-デルタT細胞リンパ腫;リンパ芽球性リンパ腫:マントル細胞リンパ腫;辺縁帯リンパ腫;鼻性T細胞リンパ腫;小児リンパ腫;末梢性T細胞リンパ腫;原発性中枢神経系リンパ腫;T細胞白血病;変換リンパ腫;治療関連T細胞リンパ腫;またはワルデンストレームマクログロブリン血症などのTAM関連非ホジキンリンパ腫に罹患していてよい。
別法では、対象は、これに限定されないが、結節性硬化型古典的ホジキンリンパ腫(CHL);混合細胞型CHL;リンパ球欠失型CHL;リンパ球豊富型CHL;リンパ球優位型ホジキンリンパ腫;または結節性リンパ球優位型HLなどのTAM関連ホジキンリンパ腫に罹患していてもよい。
一部の実施形態では、本明細書に記載のとおりの方法は、特異的TAM関連T細胞、B細胞、またはNK細胞をベースとするリンパ腫、増殖性障害、または異常に罹患している患者を処置するために有用であり得る。例えば、患者は、特異的TAM関連T細胞またはNK細胞リンパ腫、例えば、これに限定されないが:末梢性T細胞リンパ腫、例えば、末梢性T細胞リンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫-非特定型(PTCL-NOS);未分化大細胞リンパ腫、例えば、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性、ALK陰性未分化大細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、または原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽細胞性リンパ腫;皮膚T細胞リンパ腫、例えば、菌状息肉腫、セザリー症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、原発性皮膚CD30+T細胞リンパ滲出性障害;原発性皮膚進行性表皮向性CD8+細胞傷害性T細胞リンパ腫;原発性皮膚ガンマ-デルタT細胞リンパ腫;原発性皮膚小型/中型CD4+T細胞リンパ腫、およびリンパ腫様丘疹症;成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL);芽球性NK細胞リンパ腫:腸症型T細胞リンパ腫;血液脾臓(hematosplenic)ガンマ-デルタT細胞リンパ腫:リンパ芽球性リンパ腫、鼻性NK/T細胞リンパ腫;治療関連T細胞リンパ腫;例えば、固形臓器または骨髄移植後に生じるリンパ腫;T細胞前リンパ球性白血病;T細胞大顆粒リンパ球性白血病;NK細胞の慢性リンパ増殖性障害;進行性NK細胞性白血病;小児期の全身EBV+T細胞リンパ滲出性疾患(慢性活動性EBV感染と関連);種痘様水疱症様リンパ腫;成人T細胞白血病/リンパ腫;エンテロパシー関連T細胞リンパ腫;肝脾T細胞リンパ腫;または皮下脂肪識脂肪識炎様T細胞リンパ腫に罹患していてもよい。
一部の実施形態では、本明細書に記載のとおりの方法は、これに限定されないが、多発性骨髄腫;びまん性大B細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT);小細胞細胞リンパ球性リンパ腫;マントル細胞リンパ腫(MCL);バーキットリンパ腫;縦隔大B細胞リンパ腫;ワルデンストレームマクログロブリン血症;節性辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大B細胞リンパ腫;原発性体液性リンパ腫;またはリンパ腫様肉芽腫症;慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫;B細胞前リンパ球性白血病;ヘアリーセル白血病;分類不可能型脾リンパ腫/白血病;脾臓びまん性赤脾髄小B細胞リンパ腫;ヘアリーセル白血病突然変異型;リンパ形質細胞性リンパ腫;重鎖病、例えば、アルファ重鎖病、ガンマ重鎖病、ミュー重鎖病;形質細胞骨髄腫;骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚濾胞中心リンパ腫;細胞/組織球豊富型大B細胞リンパ腫;慢性炎症と関連するDLBCL;高齢者のエプスタイン-バーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大B細胞リンパ腫;下肢型原発性皮膚DLBCL;ALK+大B細胞リンパ腫;形質芽球リンパ腫;HHV8関連多中心性で生じる大B細胞リンパ腫;キャッスルマン病;びまん性大B細胞リンパ腫とバーキットリンパ腫との中間の特徴を有する分類不可能型B細胞リンパ腫;びまん性大B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との中間の特徴を有する分類不可能型B細胞リンパ腫;結節性硬化型古典的ホジキンリンパ腫;リンパ球豊富型古典的ホジキンリンパ腫;混合細胞型古典的ホジキンリンパ腫;またはリンパ球欠失型古典的ホジキンリンパ腫などの特異的TAM関連B細胞リンパ腫または増殖性障害に罹患している患者を処置するために有用であり得る。
一部の実施形態では、本明細書に記載のとおりの方法は、TAM関連白血病に罹患している患者を処置するために有用であり得る。例えば、対象は、これに限定されないが:急性リンパ芽球性白血病(ALL);急性骨髄性白血病(AML);慢性リンパ球性白血病(CLL);慢性骨髄性白血病(CML);若年性骨髄単球性白血病(JMML);ヘアリーセル白血病(HCL);急性前骨髄性白血病(AMLの亜型);T細胞前リンパ球性白血病(TPLL);大顆粒リンパ球性白血病;または成人性T細胞慢性白血病;大顆粒リンパ球性白血病(LGL)などのリンパ球または骨髄由来の急性または慢性TAM関連白血病に罹患していてもよい。一部の実施形態では、患者は、急性骨髄性白血病、例えば、未分化AML(M0);骨髄芽球性白血病(Ml;最小の細胞成熟を伴う/伴わない);骨髄芽球性白血病(M2;細胞成熟を伴う);前骨髄球性白血病(M3またはM3バリアント[M3V]);骨髄単球性白血病(M4または好酸球増加を伴うM4バリアント[M4E]);単球性白血病(M5);赤白血病(M6);または巨核芽球性白血病(M7)に罹患している。
一部の実施形態では、本明細書に記載の化合物および方法は、患者において、例えば、(例えば、同じか、または別の対象からの)対照の非がん性組織または対照細胞と比較した場合に、AXL、MER、もしくはTYRO3、またはそれらの組合せを過剰発現するTAM関連がんを処置するために有用である。一部の実施形態では、がんは、AXLを過剰発現する。一部の実施形態では、がんは、MERを過剰発現する。代替の実施形態では、がんは、MERを異所性発現する。一部の実施形態では、TAM関連がんは、乳、結腸、腎臓、皮膚、肺(非小細胞肺がんを含む)、肝臓、胃、CNSがん(神経膠芽細胞腫を含む)、卵巣、膵臓、前立腺、多形性神経膠芽細胞腫、骨肉腫、甲状腺悪性疾患、横紋筋肉腫、黒色腫、急性骨髄性白血病、T細胞急性リンパ性白血病、B細胞急性リンパ性白血病、神経鞘腫、およびマントル細胞リンパ腫である。
一部の実施形態では、TAM関連がんは、乳、結腸、腎臓、皮膚、肺(小細胞肺がんを含む)、肝臓、胃、CNS(神経膠芽細胞腫を含む)、卵巣、膵臓、前立腺、多形性神経膠芽細胞腫、骨肉腫、甲状腺悪性疾患、横紋筋肉腫、および黒色腫から選択される。
一部の実施形態では、TAM関連がんは、白血病(急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病、B細胞骨髄性白血病(B-CLL)、B細胞急性リンパ芽球性白血病、赤血球系白血病、およびT系細胞性急性リンパ芽球性白血病を含む)、非小細胞肺がん、膵管腺癌、星状細胞腫、肺腺癌、卵巣がん、黒色腫、および多形性神経膠芽細胞腫から選択される。
一部の実施形態では、TAM関連がんは、慢性骨髄性白血病、消化管間質腫瘍(GIST)、乳がん(例えば、HER2陽性乳がんおよび三重陰性乳がん)、頭頚部がん、および非小細胞肺がんから選択される。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、例えば、同じ患者または別の対象における非がん組織または細胞と比較した場合に、TAMキナーゼの過剰発現を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、TAMキナーゼの異所性発現を有するがんである。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、TYRO3タンパク質の過剰発現または異所性発現を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、1つまたは複数のアミノ酸置換を含むTYRO3の発現をもたらす、TYRO3をコードする遺伝子における1つまたは複数の点突然変異を有する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、TYRO3のキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を有する。TYRO3の過剰発現または異所性発現、あるいは1つもしくは複数の点突然変異を有するTYRO3またはTYRO3融合タンパク質の発現をもたらすTYRO3遺伝子の突然変異を有するTAM関連がんの非限定的な例には:AML、多発性骨髄腫、肺がん、黒色腫、前立腺がん、子宮内膜がん、甲状腺がん、神経鞘腫、膵臓がん、およびCNSがんが含まれる。TYRO3の発現および/または活性が上昇しているTAM関連がんの非限定的な態様を表4に列挙する。
Figure 2022515880000048
TYRO3阻害薬である追加の抗がん薬には、例えば、6g、メレスチニブ(LY2801653)、ASLAN002(BMS-777607;(N-[4-(2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イルオキシ)-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド)、LDC1267(N-[4-[(6,7-Diメトキシキノリン-4-イル)オキシ]-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドヒドロクロリド、およびUNC2025(trans-4-[2-(ブチルアミノ)-5-[4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル]フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]シクロヘキサノール)が含まれる。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、AXLタンパク質の過剰発現または異所性発現を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、1つまたは複数のアミノ酸置換を含むAXLの発現をもたらす、AXLをコードする遺伝子における1つまたは複数の点突然変異を有する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、AXLのキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を有する。AXLの過剰発現または異所性発現、あるいは1つもしくは複数の点突然変異を有するAXLまたはAXL融合タンパク質の発現をもたらす、AXL遺伝子における突然変異を有するTAM関連がんの非限定的な例には:AML、CML、B-CLL、肺がん、神経膠芽細胞腫、乳がん、結腸直腸がん、胃がん、膵臓がん、食道がん、黒色腫、扁平上皮細胞皮膚がん、前立腺がん、子宮内膜がん、卵巣がん、口腔扁平上皮細胞癌、甲状腺がん、膀胱がん、腎臓がん、神経鞘腫、中皮腫、カポジ肉腫、骨肉腫、赤血球系白血病、結腸がん、肝臓がん、腎細胞癌、骨肉腫、腎臓がん、PH+CML、非小細胞肺がん、三種陰性転移性乳がん、およびHER2+乳がんが含まれる。AXLの発現および/または活性が上昇しているTAM関連がんの非限定的な態様を表5に列挙する。
Figure 2022515880000049
AXL阻害薬である追加の抗がん薬には、例えば、ボジチニブ(SKI-606、PF-5208765、Bosulif)、ベムセンチニブ(BGB324;R428)、クリゾチニブ(PF-2341066、Xalkon)、フォレチニブ(GSK1363089、XL880)、(N-[4-(2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イルオキシ)-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(BMS-777607;ASLAN002)、LY2801653(メレスチニブ)、アムバチニブ(MP-470)、カボザンチニブ(XL184、BMS-907351、Cometriq)、グレサチニブ(MGCD265)、NPS-1034(2-(4-フルオロフェニル)-N-[3-フルオロ-4-(3-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルオキシ)フェニル]-1,5-ジメチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)、LDC1267(N-[4-[(6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ]-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドヒドロクロリド)、ギルテリチニブ(ASP2215)、SGI-7079([3-(2-[[3-フルオロ-4-(4-メチルピペラジン-1-yl)フェニル]アミノ]-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトニトリル)、デュベルマチニブ(dubermatinib)(TP-0903)、trans-4-[2-(ブチルアミノ)-5-[4-[(4-メチルピペラジン-1-yl)メチル]フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-yl]シクロヘキサノール(UNC2025)、3-[3-[4-(モルホリン-4-イルメチル)-1H-ピロール-2-イルメチレン]-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルメチル]チアゾリジン-2,4-ジオンヒドロクロリド(S49076)、スニチニブ(SU11248、Sutent)、ならびに12A11、Mab173、YW327.6S2、D9、およびE8のモノクローナル抗体が含まれる。
本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、MERタンパク質の過剰発現または異所性発現を有するがんである。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、1つまたは複数のアミノ酸置換を含むMERの発現をもたらす、MERをコードする遺伝子における1つまたは複数の点突然変異を有する。本明細書に記載の方法のいずれかの一部の実施形態では、TAM関連がんは、MERのキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座を有する。MERの過剰発現または異所性発現、あるいは1つもしくは複数の点突然変異を有するMERまたはMER融合タンパク質の発現をもたらす、MER遺伝子における突然変異を有するTAM関連がんの非限定的な例には:AML、ALL(B-ALL、T-ALL)、肺がん、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん、神経鞘腫、マントル細胞リンパ腫、横紋筋肉腫、膵臓がん、乳がん、胃がん、下垂体腺腫、尿路がん、腎臓がん、肝臓がん、結腸がん、および乳がんが含まれる。MERの発現および/または活性が上昇しているMER関連がんの非限定的な態様を表6に列挙する。
Figure 2022515880000050
MER阻害薬である追加の抗がん薬には、例えば、フォレチニブ、メレスチニブ(LY2801653)、(N-[4-(2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イルオキシ)-3-フルオロフェニル]-4-エトキシ-1-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(ASLAN002;BMS-777607)、[3-(2-[[3-フルオロ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル]アミノ]-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトニトリル(SGI-7079)、デュベルマチニブ(TP-0903)、trans-4-[2-(ブチルアミノ)-5-[4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル]フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]シクロヘキサノール(UNC2025)、および3-[3-[4-(モルホリン-4-イルメチル)-1H-ピロール-2-イルメチレン]-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルメチル]チアゾリジン-2,4-ジオンヒドロクロリド(S49076)が含まれる。
式Iの化合物のサブセット、すなわち、式IVの化合物は、実施例Eおよび表E1において実証されているように、予想外にも、式Iの他の化合物と比べて低いMDR1流出比を有することが見い出され、式IVの化合物が式Iのそのようなある特定の化合物と比較して上昇した脳透過性を有するであろうことを示す。一実施形態では、式IVの化合物には、実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57および58の次の化合物:
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1-(ペンタン-3-イル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-5-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((6-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((7-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
N-(5-((3-シアノ-6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;および
N-(6-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド;
ならびにその薬学的に許容できる塩が含まれる。
したがって、一部の実施形態では、本明細書では、そのような処置を必要とする患者において、CNSがんを処置する方法であって、患者に、治療有効量の式IVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む方法を提供する。一部のそのような実施形態では、式IVの化合物は、実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57および58の化合物ならびにその薬学的に許容できる塩から選択される。
「CNSがん」または「CNSのがん」という用語は、本明細書で互換的に使用する場合、脳のがん(頭蓋内腫瘍としても公知)、脊髄のがん、ならびに脳および脊髄周囲の髄膜のがんを含むCNSのがん(すなわち、悪性腫瘍)を指す。
一実施形態では、CNSがんは、転移性脳腫瘍である。転移性脳腫瘍は、対象が少なくとも1つの脳転移を発生させた本明細書に記載のいずれかのがんの結果であり得る。一実施形態では、CNSがんは、少なくとも1つの脳転移を伴う神経芽細胞腫である。
「転移」という用語は、がん細胞の、それらが最初に形成された場所(原発部位)から対象における1つまたは複数の他の部位(1つまたは複数の二次部位)までの広がりを指す、当技術分野で公知の用語である。転移において、がん細胞は、元の(原発性)腫瘍から離脱し、血液またはリンパ系を通って移動し、身体の他の器官または組織において新たな腫瘍(転移性腫瘍)を形成する。新たな転移性腫瘍は、原発性腫瘍と同じか、または類似のがん細胞を含む。二次部位では、腫瘍細胞は、増殖し、この遠位部位における二次腫瘍の成長またはコロニー形成を始め得る。
本明細書で使用する「転移性がん」(「二次がん」としても公知)という用語は、1つの組織型に起源を持つが、その後、(原発性)がんの起源の外側の1つまたは複数の組織に広がるがんの種類を指す。転移性脳腫瘍は、脳内のがん、すなわち、脳以外の組織に起源を持ち、脳に転移したがんを指す。
一実施形態では、CNSがんは、原発性脳腫瘍である。原発性脳腫瘍は、脳または脊椎で発生し、集合的に神経膠腫として公知である腫瘍である。「神経膠腫」という用語は、CNSに存在するグリア細胞に起源を持つ腫瘍を説明するために使用される。脳腫瘍のWHO分類によれば、神経膠腫は、細胞活性および侵攻性により、グレードI(良性CNS腫瘍)およびグレードII~IV(悪性CNS腫瘍)を含むスケールでグレード分けされる。
グレードI神経膠腫(毛様細胞性星状細胞腫):典型的には、小児の小脳および脳幹において、時に大脳半球において出現し、成長が遅い。グレードIは、成人において出現し得る。これらは良性(WHOグレードI)であるが、この疾患を治癒させることの難しさは、罹患率の高い挙動でその成長を悪性にする(Rostami、Acta Neurochir(Wien).2017;159(11):2217~2221)。
グレードII神経膠腫(低グレード神経膠腫):星状細胞腫、乏突起神経膠腫、および混合神経膠星状細胞腫を含む。グレードII神経膠腫は、典型的には、若年成人(20代~50代)において出現し、大脳半球において最も頻繁に見られる。これらの腫瘍の浸潤性の性質により、再発が起こり得る。一部のグレードII神経膠腫は、再発し、より侵攻性の腫瘍(グレードIIIまたはIV)に進化する。
グレードIII神経膠腫(悪性神経膠腫):未分化星細胞腫、未分化乏突起神経膠腫、および未分化混合神経膠星状細胞腫を含む。グレードIII腫瘍は、侵攻性の高グレードのがんであり、触手のような突起を用いて脳組織近くに浸潤し、外科的完全切除をより難しくしている。
グレードIV神経膠腫:多形性神経膠芽細胞腫(GBM)および神経膠肉腫を含み、(GBM)は、悪性神経膠腫である。GBMは、最も侵攻性かつ最も一般的な原発性脳腫瘍である。多形性神経膠芽細胞腫は、通常は急速に広がり、触手のような突起を用いて脳の他の部分に浸潤し、外科的完全切除をより難しくしている。神経膠肉腫は、悪性がんであり、神経膠腫性および肉腫性の成分からなる神経膠芽細胞腫として定義される。
一実施形態では、CNSがんは、末梢神経系がんである。一実施形態では、末梢神経系がんは、神経芽細胞腫である。
それを必要とする患者において、がん(例えば、TAM関連がんおよび/またはc-Met関連がん)を処置するための方法であって、(a)患者においてがんがTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方であるかどうかを決定するステップと、(b)がんがTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方であると決定された場合には、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップとを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、対象に、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書では、TAM関連がん(例えば、本明細書に開示の例示的なTAM関連がんのいずれか)、c-Met関連がん(例えば、本明細書に開示の例示的なc-Met関連がんのいずれか)、または両方と診断されているか、またはそれらを有すると同定されている患者を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の本明細書において定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、対象に、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法およびまたは外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、以前に投与された少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
一部の実施形態では、本明細書では、がん(例えば、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方)と診断されている(または有すると同定されている)患者を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む方法を提供する。本明細書では、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、患者は、患者または患者からの生検サンプルにおけるTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を同定するための規制当局承認の、例えば、FDA承認の検査またはアッセイの使用を介してか、または本明細書に記載のアッセイの非限定的な例のいずれかを行うことにより、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている。一部の実施形態では、検査またはアッセイを、キットとして提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法(例えば、免疫チェックポイント阻害薬)、化学療法、放射線療法およびまたは外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
それを必要とする患者またはTAM関連がん(例えば、本明細書に記載のTAM関連がんのいずれか)、c-Met関連がん(例えば、本明細書に記載のc-Met関連がんのいずれか)、もしくは両方を有すると同定もしくは診断されている患者におけるがんの処置において使用するための式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩も提供する。TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者においてがんを処置するための医薬を製造するための式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用も提供する。一部の実施形態では、がんは、TAM関連がんである。一部の実施形態では、がんは、c-Met関連がんである。一部の実施形態では、がんは、TAM関連がんおよびc-Met関連がんの両方である。一部の実施形態では、患者は、例えば、同じまたは別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を同定するための規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用を介して、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかの一部の実施形態では、患者は、例えば、同じまたは別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)と関連するか、またはそれを有するがんを有すると同定または診断されている。一部の実施形態では、本明細書では、そのような処置を必要とする患者においてTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を処置するための方法であって、a)例えば、同じまたは別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現および/または活性の異常(例えば、上昇)を検出するステップと、b)a)の後に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップとを含む方法を提供する。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に治療されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬には、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかの一部の実施形態では、患者は、その患者が、例えば、同じまたは別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)と関連するか、またはそれを有する腫瘍を有することを示す臨床記録を有する。一部の実施形態では、臨床記録は、患者が、本明細書において提供する式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩または組成物の1種または複数で処置されるべきことを示している。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
患者を処置する方法であって、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、その患者が例えば、患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)と関連するか、またはそれを有するがんを有することを示す臨床記録を有する患者に投与するステップを含む方法も提供する。患者が例えば、患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)と関連するか、またはそれを有するがんを有することを示す臨床記録を有する患者において、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を処置するための医薬を製造するための、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用も提供する。これらの方法および使用の一部の実施形態はさらに、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の異常(例えば、上昇)発現、レベル、および/または活性を有するかどうか(例えば、患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合に)を決定するために、患者から得られたサンプル(例えば、生検サンプル)でアッセイを行うステップと、患者の臨床ファイル(例えば、コンピューター読取り可能媒体)に、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の異常(例えば、上昇)発現および/または活性を有すると同定されているという情報を記録するステップとを含み得る。一部の実施形態では、アッセイは、in vitroアッセイである。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書では、それを必要とする患者を処置する方法も提供する。本方法は、対象が、例えば、同じ患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を有するかどうかを決定するために、患者から得られたサンプルでアッセイを行うステップを含む。本方法はまた、TAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を有する(例えば、同じ患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合に)と決定された患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者のために処置を選択する方法(例えば、in vitro方法)も提供する。一部の実施形態はさらに、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に、選択された治療を投与するステップを含み得る。例えば、選択された処置は、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の投与を含み得る。一部の実施形態はさらに、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現および/または活性の異常(例えば、上昇)を有するかどうか(例えば、同じ患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合に)を決定するために、患者から得られたサンプル(例えば、生検サンプル)でアッセイを行うステップと、TAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の異常(例えば、上昇)発現、レベル、および/または活性を有すると決定された患者を、それぞれTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有すると同定および診断するステップとを含み得る。一部の実施形態では、患者は、患者または患者からの生検サンプルにおいてTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の異常(例えば、上昇)発現、レベル、および/または活性を同定するための規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用を介して、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている。一部の実施形態では、TAM関連がんは、本明細書に記載か、または当技術分野で公知のがんである。一部の実施形態では、c-Met関連がんは、本明細書に記載か、または当技術分野で公知のがんである。一部の実施形態では、アッセイは、in vitroアッセイである。例えば、アッセイは、次世代シーケンシング、免疫組織化学、またはbreak apart FISH分析を利用する。一部の実施形態では、アッセイは、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットである。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。これらの方法の一部の実施形態はさらに、対象に、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法、および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書では、患者のために処置を選択する方法であって、患者が、例えば、患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合にTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を有するかどうかを決定するために、患者から得られたサンプルでアッセイを行うステップを含む方法も提供する。一部の実施形態はさらに、選択された処置を、TAM関連がんを有すると同定または診断されている患者に投与するステップを含む。例えば、選択された処置は、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に投与するステップを含み得る。一部の実施形態では、アッセイは、in vitroアッセイである。これらの方法の一部の実施形態はさらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、免疫療法)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術で以前に処置されている。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
処置のために患者を選択する方法であって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者を選択、同定、または診断するステップと、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩の投与を含む処置のために患者を選択するステップとを含む方法も提供する。一部の実施形態では、患者を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断するステップは、患者が、TAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を有する(例えば、患者または別の対象からの非がん組織または細胞と比較した場合に)かどうかを、それぞれTAM関連がんおよび/またはc-Met関連がんを有すると決定するために、患者から得られたサンプルでアッセイを行うステップを含み得る。一部の実施形態では、処置を選択する方法を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方の様々な処置の投与を含む臨床試験の一部として使用することができる。一部の実施形態では、アッセイは、in vitroアッセイである。これらの方法の一部の実施形態はさらに、対象に、少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療、例えば、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、免疫療法、化学療法、放射線療法および/または外科手術を投与するステップを含む。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬の1種または複数に対して抵抗性であるがんを有する。一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に、式I、II、IIIまたはIVの化合物は含まれない。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかの一部の実施形態では、アッセイを、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼの1種または複数の(例えば、上昇)発現、レベル、および/または活性の異常を有するかどうかを決定するために使用することができる。一部の実施形態では、サンプルは、患者からの生体サンプルまたは生検サンプル(例えば、パラフィン包埋生検サンプル)である。一部の実施形態では、患者は、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有することが疑われる患者、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方の1つまたは複数の症状を有する患者、および/またはTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を発症するリスクが上昇している患者である。
本明細書に記載のいずれかの方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、1種または複数の追加の治療または治療薬、例えば、同じか、または異なる作用機序により作用する薬剤から選択される治療有効量の少なくとも1種の追加の抗がん薬と組み合わせて投与する。一部の実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号1~58に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩から選択される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、i)実施例番号1~10;ii)実施例番号11~20;iii)実施例番号21~30;iv)実施例番号31~40;v)実施例番号41~49;vi)実施例番号50~58またはその薬学的に許容できる塩から選択される。
追加の抗がん薬の非限定的な例には、免疫療法薬を含む免疫標的薬、抗ウイルス薬、キナーゼ-標的治療薬、抗ウイルスウイルスワクチン、抗ホルモン薬、シグナル伝達経路阻害薬、化学療法薬または他の抗がん薬、血管新生阻害薬、および放射線療法が含まれる。
本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか1種または複数を、本化合物と共に単一の剤形で組み合わせることもできるし、または本化合物および少なくとも1種の追加の抗がん薬を、同時に、または連続的に、別々の剤形として投与することもできる。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、28日周期で、連続する28日間、毎日投与する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、免疫療法薬を含む免疫標的薬と組み合わせることができる。
「免疫療法薬」という用語は、免疫系を調節する薬剤を指す。一部の実施形態では、免疫療法は、免疫系の制御因子の発現および/または活性を上昇させ得る。一部の実施形態では、免疫療法は、免疫系の制御因子の発現および/または活性を低下させ得る。一部の実施形態では、免疫療法は、免疫細胞を動員する、および/またはその活性を増強し得る。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、免疫チェックポイント阻害薬である。本明細書で使用する場合、「免疫チェックポイント阻害薬」または「チェックポイント阻害薬」という用語は、1種または複数のチェックポイントタンパク質の発現および/または活性を全部、または部分的に低下させる、阻害する、干渉する、または調節する分子を指す。一部の実施形態では、免疫療法は、1種または複数の免疫チェックポイント阻害薬を含む。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬は、CTLA-4阻害薬(例えば、抗CTLA-4抗体)、PD-1阻害薬(例えば、抗PD-1モノクローナル抗体)またはPD-L1阻害薬(例えば、抗PD-Llモノクローナル抗体)である。一部の実施形態では、CTLA-4阻害薬は、イピリムマブ(Yervoy(登録商標))またはトレメリムマブ(CP-675,206)である。一部の実施形態では、PD-1阻害薬は、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ニボルマブ(Opdivo(登録商標))、またはピジリズマブである。一部の実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブまたはペムブロリズマブである。一部の実施形態では、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。一部の実施形態では、PD-L1阻害薬は、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、デュルバルマブ(Imfinzi(商標))、MEDI4736、またはMPDL3280Aである。一部の実施形態では、PD-1またはPD-L1阻害薬は、低分子(例えば、米国特許出願第2018/305313号およびWO2018/195321に開示のもの)である。一部の実施形態では、PD-L1阻害薬は、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、またはデュルバルマブ(Imfinzi(商標))である。一部の実施形態では、チェックポイント阻害薬は、4-1BB(例えば、ウレルマブ(BMS-663513)およびPF-05082566(PF-2566))、CD27(例えば、バルリルマブ(CDX-1127)、CD40(例えば、CP-870,893)、OX40、TIM-3、ICOS、BTLA、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、IDO、KIR、LAG3、TIM-3、およびVISTAを標的とし得る。免疫チェックポイント阻害薬の追加の非限定的な例には、ウロクプルマブ、ウレルマブ、PF05082566、TRX518、バルリルマブ、CP870893、PDR001MEDI4736、アベルマブ、BMS986016、MGA271、IPH2201、エマクツズマブ、INCB024360、MEDI6469、ガルニセルチブ、BKT140、バビツキシマブ、リリルマブ、ベバシズマブ、MNRP1685A、ランブロイズマブ(lambroizumab)、CC90002、BMS-936559、およびMGA271が含まれる。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせ、ここで、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1日または複数日で投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を28日周期で連続する28日間、毎日投与する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせ、ここで、免疫チェックポイント阻害薬を週1回投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を2週ごとに投与する。一実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を3週ごとに投与する。一実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を4週ごとに投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1日目に投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1および7日目に投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1、7および14日目に投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1、7、14および21日目に投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を28日周期で1、7、14および28日目に投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を28日周期で連続する28日間、毎日投与する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬を静脈内注入により投与する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせ、ここで、免疫チェックポイント阻害薬を周期1から13までの1日目に投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を28日周期で連続する28日間、毎日投与する。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、細胞免疫療法(例えば、養子T細胞療法、樹状細胞療法、またはナチュラルキラー細胞療法)である。一部の実施形態では、細胞免疫療法は、シプリューセル-T(APC8015;Provenge(商標);Plosker(2011)Drugs 71(1):101~108)である。一部の実施形態では、細胞免疫療法は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞を含む。一部の実施形態では、細胞免疫療法はCAR-T細胞療法である。一部の実施形態では、CAR-T細胞療法は、チサゲンレクロイセル(Kymriah(商標))である。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、抗体療法(例えば、モノクローナル抗体、コンジュゲート抗体)である。一部の実施形態では、抗体療法は、ベバシズマブ(Mvasti(商標)、Avastin(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、リツキシマブ(MabThera(商標)、Rituxan(登録商標))、エドレコロマブ(Panorex)、ダラツムマブ(daratumuab)(Darzalex(登録商標))、オララツマブ(Lartruvo(商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、アレムツズマブ(Campath(登録商標))、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、オレゴボマブ、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ジヌチキシマブ(dinutiximab)(Unituxin(登録商標))、オビヌツズマブ(Gazyva(登録商標))、トレメリムマブ(CP-675,206)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、ウブリツキシマブ(ublituximab)(TG-1101)、パニツムマブ(Vectibix(登録商標))、エロツズマブ(Empliciti(商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、ネシツムマブ(Portrazza(商標))、シルムツズマブ(UC-961)、イブリツモマブ(Zevalin(登録商標))、イサツキシマブ(SAR650984)、ニモツズマブ、フレソリムマブ(GC1008)、リリルマブ(INN)、モガムリズマブ(Poteligeo(登録商標))、フィクラツズマブ(AV-299)、デノスマブ(Xgeva(登録商標))、ガニツマブ、ウレルマブ、ピジリズマブ、またはアマツキシマブである。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、抗体-薬物コンジュゲートである。一部の実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(商標))、イノツズマブオゾガマイシン(Besponsa(登録商標))、ブレンツキシマブベドチン(Adcetris(登録商標))、アド-トラスツズマブエムタンシン(TDM-1;Kadcyla(登録商標))、ミルベツキシマブソラブタンシン(IMGN853)、またはアネツマブラブタンシンである。
一部の実施形態では、免疫療法には、ブリナツモマブ(AMG103;Blincyto(登録商標))またはミドスタウリン(Rydapt)が含まれる。
一部の実施形態では、免疫療法薬には、毒素が含まれる。一部の実施形態では、免疫療法は、デニロイキンジフチトクス(Ontak(登録商標))である。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、サイトカイン療法である。一部の実施形態では、サイトカイン療法は、インターロイキン2(IL-2)療法、インターフェロンアルファ(IFNα)療法、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)療法、インターロイキン12(IL-12)療法、インターロイキン15(IL-15)療法、インターロイキン7(IL-7)療法またはエリスロポエチン-アルファ(EPO)療法である。一部の実施形態では、IL-2療法は、アルデスロイキン(Proleukin(登録商標))である。一部の実施形態では、IFNα療法は、IntronA(登録商標)(Roferon-A(登録商標))である。一部の実施形態では、G-CSF療法は、フィルグラスチム(Neupogen(登録商標))である。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、阻害性核酸ベースの免疫療法薬(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、および小ヘアピンRNA(shRNA)である。一部の実施形態では、阻害性核酸ベースの免疫療法は、CV9104である(例えば、Rauschら(2014)Human Vaccine Immunother.10(11):3146~52;およびKublerら(2015)J.Immunother.Cancer 3:26を参照されたい)。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、カルメット-ゲラン桿菌(BCG)療法である。一部の実施形態では、免疫療法薬は、腫瘍融解性ウイルス療法である。一部の実施形態では、腫瘍融解性ウイルス療法は、タリモジンラヘルパレプベク(T-VEC;Imlygic(登録商標))である。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、がんワクチンである。一部の実施形態では、ワクチンは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ワクチンである。一部の実施形態では、HPVワクチンは、Gardasil(登録商標)、Gardasil9(登録商標)またはCervarix(登録商標)である。一部の実施形態では、がんワクチンは、B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンである。一部の実施形態では、HBVワクチンは、Engerix-B(登録商標)、Recombivax HB(登録商標)またはGI-13020(Tarmogen(登録商標))である。一部の実施形態では、がんワクチンは、Twinrix(登録商標)またはPediarix(登録商標)である。一部の実施形態では、がんワクチンは、BiovaxID(登録商標)、Oncophage(登録商標)、GVAX、ADXS11-001、ALVAC-CEA、PROSTVAC(登録商標)、Rindopepimut(登録商標)、CimaVax-EGF、ラプロイセル-T(APC8024;Neuvenge(商標))、GRNVAC1、GRNVAC2、GRN-1201、ヘプコルテスペンリシムト(hepcortespenlisimut)-L(Hepko-V5)、DCVAX(登録商標)、SCIB1、BMT CTN 1401、PrCa VBIR、PANVAC、ProstAtak(登録商標)、DPX-Survivac、またはヴィアゲンプマツセル(viagenpumatucel)-L(HS-110)である。
一部の実施形態では、免疫療法薬は、ペプチドワクチンである。一部の実施形態では、ペプチドワクチンは、nelipepimut-S(E75)(NeuVax(商標))、IMA901、またはSurVaxM(SVN53-67)である。一部の実施形態では、がんワクチンは、免疫原性個別化ネオアンチゲンワクチンである(例えば、Ottら(2017)Nature 547:217~221;Sahinら(2017)Nature 547:222~226を参照されたい)。一部の実施形態では、がんワクチンは、RGSH4KまたはNEO-PV-01である。一部の実施形態では、がんワクチンは、DNAベースのワクチンである。一部の実施形態では、DNAベースのワクチンは、マンマグロビン-A DNAワクチンである(例えば、Kimら(2016)OncoImmunology 5(2):e1069940を参照されたい)。
一部の実施形態では、免疫標的薬は、アルデスロイキン、インターフェロンアルファ-2b、イピリムマブ、ラムブロリズマブ、ニボルマブ、プレドニゾン、およびシプロイセル-Tから選択される。
式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と組み合わせて使用するために企図される適切な抗ウイルス薬は、ヌクレオシドおよびヌクレオチド逆転写酵素阻害薬(RTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)、プロテアーゼ阻害薬、および他の抗ウイルス薬を含み得る。
例示的な適切なNRTIには、ジドブジン(AZT);ジダノシン(ddl);ザルシタビン(ddC);スタブジン(d4T);ラミブジン(3TC);アバカビル(1592U89);アデホビルジピボキシル[ビス(POM)-PMEA];ロブカビル(BMS-180194);BCH-10652;エミトリシタビン[(-)-FTC];ベータ-L-FD4(ベータ-L-D4Cとも呼ばれ、ベータ-L-2’,3’-ジクレオキシ-5-フルオロ-シチデンと命名される);DAPD、((-)-ベータ-D-2,6,-ジアミノ-プリンジオキソラン);およびロデノシン(FddA)が含まれる。典型的な適切なNNRTIには、ネビラピン(BI-RG-587);デラビラジン(BHAP、U-90152);エファビレンツ(DMP-266);PNU-142721;AG-1549;MKC-442(1-(エトキシ-メチル)-5-(1-メチルエチル)-6-(フェニルメチル)-(2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン);ならびに(+)-カラノリドA(NSC-675451)およびBが含まれる。典型的な適切なプロテアーゼ阻害薬には、サクイナビル(Ro31-8959);リトナビル(ABT-538);インジナビル(MK-639);ネルフナビル(AG-1343);アムプレナビル(141W94);ラシナビル(BMS-234475);DMP-450;BMS-2322623;ABT-378;およびAG-1 549が含まれる。他の抗ウイルス薬には、ヒドロキシ尿素、リバビリン、IL-2、IL-12、ペンタフシド、およびYissum Project No.11607が含まれる。
式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、1つまたは複数のシグナル伝達経路により影響を受けるがんなどの疾患を処置するための1種または複数の他のキナーゼ阻害薬と組み合わせて使用することができる。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法で処置されるべき患者は、併用療法の投与前に、追加の抗がん薬で処置されたことがない。ある特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法で処置されるべき患者は、単独か、または本明細書に記載の併用療法と組み合わせて使用するための式I、II、IIIもしくはIVの化合物の投与前に、少なくとも1種の追加の抗がん薬で治療されたことがある。ある特定の実施形態では、単独治療としての、または本明細書に記載の併用療法での式I、II、IIIもしくはIVの化合物で処置されるべき患者は、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対する薬物抵抗性を発生させたことがあるか、またはそれに対して難治性であるがんを有する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、がんを処置するために、次のキナーゼ:PIM(PIM1、PIM2、PIM3)、IDO、AKT1、AKT2およびAKT3、TGFR、PKA、PKG、PKC、CaM-キナーゼ、ホスホリラーゼキナーゼ、MEKK、ERK、MAPK、mTOR、EGFR、HER2、HER3、HER4、INS-R、IGF-1R、IR-R、PDGFaR、PDGFR、CSFIR、KIT、FLK-II、KDR/FLK-1、FLK-4、flt-1、FGFR、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、c-MET、Ron、Sea、TRKA、TRKB、TRKC、FLT3、VEGFR/Flt2、Flt4、EphA1、EphA2、EphA3、EphB2、EphB4、Tie2、Src、Fyn、Lck、Fgr、Btk、FAK、SYK、FRK、JAK、ABL、ALK、およびB-Rafの1種または複数の阻害薬と組み合わせることができる。
式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、化学療法薬などの1種または複数の追加の抗がん薬と組み合わせて使用することもできる。例示的な化学療法薬には、アバレリクス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン静注、ブスルファン経口、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、デカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、ジトシル酸ラパチニブ、レナリドマイド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸リュープロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルクソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレアート、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、およびゾレドロネートのいずれかが含まれる。
一部の実施形態では、シグナル伝達経路阻害薬には、Ras-Raf-MEK-ERK経路のキナーゼ阻害薬(例えば、ビニメチニブ、セルメチニブ、エンコラフェニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、コビメチニブ、ダブラフェニブ、およびベムラフェニブ)、PI3K-AKT-mTOR-S6K経路のキナーゼ阻害薬(例えば、エベロリムス、ラパマイシン、ペリフォシン、テムシロリムス)、ならびに他のキナーゼ阻害薬、例えば、バリシチニブ、ブリガチニブ、カプマチニブ、ダヌセルチブ、イブルチニブ、ミルシクリブ、クエルセチン、レゴラフェニブ、ルクソリチニブ、セマキサニブ、((R)-アミノ-N-[5,6-ジヒドロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-オキソ-1H-ピロロ[4,3,2-ef][2,3]ベンゾジアゼピン-8-イル]-シクロヘキサンアセトアミド)、およびTG101209(N-tert-ブチル-3-(5-メチル-2-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド)が含まれる。
ビニメチニブ、セルメチニブ、エンコラフェニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、またはベムラフェニブと組み合わせた式I、II、IIIもしくはIVの化合物の組合せは、それぞれビニメチニブ、セルメチニブ、エンコラフェニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、またはベムラフェニブに対して抵抗性である腫瘍の増感をもたらす。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、および(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ビニメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ビニメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)エンコラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)エンコラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)セルメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)セルメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ソラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ソラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)トラメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)トラメチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ベムラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ベムラフェニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、および(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、および(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、および(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブ、(ii)セルメチニブ、(iii)エンコラフェニブ、(iv)ソラフェニブ、(v)トラメチニブ、(vi)ベムラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ビニメチニブおよび(ii)エンコラフェニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
上記の組合せのそれぞれで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬を、がんの処置のために同時に、別々に、または連続的に使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化することができ、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬の量が一緒に、がんの処置において有効である。本明細書では、そのような組合せを含む医薬組成物も提供する。本明細書では、がん(例えば、TAM関連がんまたはc-Met関連がん)を処置するための医薬を調製するための、そのような組合せの使用も提供する。本明細書では、そのような組合せを、同時に、別々に、または連続的に使用するための組合せ調製物として含む市販用パッケージまたは製品;およびそれを必要とする患者においてがんを処置する方法も提供する。
がんを有する個体を処置する方法であって、がん(例えば、TAM関連がんまたはc-Met関連がん)を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の本組合せのいずれかを投与するステップを含む方法も提供する。
本明細書では、TAM関連がんまたはc-Met関連を有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、TAM関連がんまたはc-Met関連を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の本組合せのいずれかを投与するステップを含む方法も提供する。
EGFR阻害薬(例えば、本明細書に記載のEGFR阻害薬のいずれか)と組み合わせた式I、II、IIIもしくはIVの化合物の組合せは、EGFR阻害薬に対する抵抗性を有するがん細胞またはc-Met阻害薬に対する抵抗性を有するがん細胞の増殖の有効な減少をもたらす。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)エルロチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ラパチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ゲフィチニブまたはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のセツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のパニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のエルロチニブ、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のラパチニブ、およびその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のゲフィチニブ、およびその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)セツキシマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)パニツムマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)エルロチニブ、(iv)ラパチニブ、および(v)ゲフィチニブからなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
免疫チェックポイント阻害薬(例えば、本明細書に記載のチェックポイント阻害薬のいずれか、例えば、PD-1またはPD-L1阻害薬)と組み合わせた式I、II、IIIまたはIVの化合物の組合せは、免疫チェックポイント阻害薬療法に対する腫瘍の増感をもたらす。例えば、免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせた式I、II、IIIまたはIVの化合物は、樹状細胞依存性抗原提示の増加、NK細胞応答の増大、T細胞移動の増大、免疫刺激サイトカインの産生をもたらす1型マクロファージの増加、ならびに先天および適応免疫応答の両方の増強の1つまたは複数(例えば、2、3、4、または5つ)をもたらし得る。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)、およびその任意の組合せからなる群から選択される追加の抗がん薬とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のセミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のアテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のアベルマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態のデュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)、ならびにその組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにその任意の組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。
一実施形態では、(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物と、(b)それぞれ場合によりその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の形態の(i)ニボルマブ(またはそのバイオ後続品)、(ii)ペムブロリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(iii)セミプリマブ(またはそのバイオ後続品)、(iv)ピジリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(v)1141PDCA-170(またはそのバイオ後続品)、(vi)アテゾリズマブ(またはそのバイオ後続品)、(vii)アベルマブ(またはそのバイオ後続品)、および(viii)デュルバルマブ(またはそのバイオ後続品)からなる群から選択される追加の抗がん薬、ならびにそのいずれかの組合せとを含む医薬組合せを提供する。血管新生阻害薬は、一部の腫瘍において、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と組み合わせると有効であり得る。これらには、VEGFもしくはVEGFRに対する抗体またはVEGFRのキナーゼ阻害薬が含まれる。VEGFに対する抗体または他の治療用タンパク質には、ベバシズマブおよびアフリベルセプトが含まれる。VEGFRキナーゼの阻害薬および他の抗血管新生阻害薬には、これに限定されないが、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、セジラニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、ブリバニブ、およびバンデタニブが含まれる。
放射線療法の非限定的な例には、放射性ヨウ素療法、体外照射療法、およびラジウム223療法が含まれる。
外科手術の非限定的な例には、例えば、観血手術または最小侵襲手術が含まれる。外科手術には、例えば、腫瘍全体の切除、腫瘍の減量、または対象において疼痛もしくは圧を引き起こしている腫瘍の切除が含まれ得る。がんを有する患者において観血手術および最小侵襲手術を行う方法は、当技術分野で公知である。
したがって、本明細書では、がんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、がんを処置するために同時に、別々に、または連続的に使用するための(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の抗がん薬とを含むがんを処置するための医薬組合せを投与するステップを含み、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬の量が一緒に、がんの処置において有効である方法も提供する。
本明細書では、がんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の抗がん療法とを含むがんを処置するための医薬組合せを投与するステップを含み、ここで、療法が放射線療法および外科手術から選択される方法も提供する。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は放射線療法である。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は外科手術である。
一部の実施形態では、追加の抗がん薬には、がんがTAM関連がんである際のがんの標準治療である上記で列挙した療法または治療薬のいずれか1つが含まれる。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物、追加の抗がん薬は、免疫療法薬である。一部の実施形態では、免疫療法薬は、CTLA-4阻害薬(例えば、抗CTLA-4抗体)、PD-1阻害薬(例えば、抗PD-1モノクローナル抗体)またはPD-L1阻害薬(例えば、抗PD-Llモノクローナル抗体)である。
一部の実施形態では、本明細書において、式I、II、IIIまたはIVの化合物を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせて投与するステップを含む、がんを処置するための方法を提供する。一部の実施形態では、免疫療法には、1種または複数の免疫チェックポイント阻害薬(例えば、PDR001または本明細書に記載の他の例示的な免疫チェックポイント阻害薬のいずれか)が含まれる。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害薬は、CTLA-4阻害薬(例えば、抗CTLA-4抗体)、PD-1阻害薬(例えば、抗PD-1モノクローナル抗体)、PD-L1阻害薬(例えば、抗PD-L1モノクローナル抗体)、NOX2阻害薬、A2A4阻害薬、B7-H3阻害薬(例えば、MGA271)、B7-H4阻害薬(例えば、抗B7-H4抗体、例えば、Dangajら、Cancer Res.73(15):4820~4829、2013に記載のもの)、IDO阻害薬(例えば、コプチシン、1-メチル-D-トリプトファン、NLG-919、インドキシモド、1-DL-メチルトリプトファン、またはBrastianosら、JACS 128(50:16046~16047、2006に記載の阻害薬)、TIM3阻害薬、LAG3阻害薬(例えば、BMS-986016)、TIGIT阻害薬、BTLA阻害薬、VISTA阻害薬(例えば、1141PDCA-170)、ICOS阻害薬、KIR阻害薬(例えば、リリルマブ)、CD39阻害薬、SIGLEC7阻害薬、またはSIGLEC9阻害薬である。一部の実施形態では、CTLA-4阻害薬は、イピリムマブ(Yervoy(登録商標))、トレメリムマブ(CP-675,206)、またはSantulli-Marottoら、Cancer Res.63(21):7483~7489、2003に記載のアプタマーである。一部の実施形態では、PD-1阻害薬は、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ニボルマブ(Opdivo(登録商標))、セミプリマブ(Libtayo(登録商標))、ピジリズマブ、または1141PDCA-170である。一部の実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブまたはペムブロリズマブである。一部の実施形態では、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。一部の実施形態では、PD-L1阻害薬は、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、デュルバルマブ(Imfinzi(商標))である。一部の実施形態では、PD-L1阻害薬は、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、またはデュルバルマブ(Imfinzi(商標))である。一部の実施形態では、式Iの化合物は、実施例番号1~58に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩から選択される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、i)実施例番号1~10;ii)実施例番号11~20;iii)実施例番号21~30;iv)実施例番号31~40;v)実施例番号41~49;vi)実施例番号50~58またはその薬学的に許容できる塩から選択される。一部の実施形態では、本明細書において、がんを処置するための方法であって、それを必要とする患者に、式I、II、IIIまたはIVの化合物を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせて投与するステップを含み、ここで、患者をさらに電離放射線で処置する方法を提供する。一部の実施形態では、がんは、AXLを過剰発現する。一部の実施形態では、がんは、B-RAF突然変異を有さない。一部の実施形態では、がんはB-RAF突然変異を有する。一部の実施形態では、がんはRAS突然変異を有する。一部の実施形態では、がんはEGFR突然変異を有する。一部の実施形態では、がんはMERを過剰発現する。一部の実施形態では、がんは肺癌である。一部の実施形態では、がんは非小細胞肺癌(NSCLC)である。一部の実施形態では、がんは結腸がんである。一部の実施形態では、がんは前立腺がんである。一部の実施形態では、がんは黒色腫である。一部の実施形態では、がんは急性リンパ芽球性白血病(ALL)である。一部の実施形態では、がんは急性骨髄性白血病(AML)である。
本明細書に記載のとおりの併用療法は、本明細書に記載の疾患または障害を有する患者に療法を投与する順序について制限なく投与することができる。したがって、一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を対象に、第2の治療薬(例えば、本明細書に記載の追加の抗がん薬のいずれか)を投与する前に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間前に)、それと同時に、または続いて(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間後に)投与することができる。別の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、第2の治療薬(例えば、本明細書に記載の抗がん薬のいずれか)を投与する前に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間前に)、それと同時に、または続いて(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間後に)投与することができる。
一部の実施形態では、本明細書において、式I、II、IIIまたはIVの化合物を投与することにより、がんを抗有糸分裂薬に対して増感させるステップを含む、がんを処置するための方法を提供する。一部の実施形態では、抗有糸分裂薬は、ドセタキセルなどのタキサンベースの化学療法薬である。
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物は、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して原発性または後天性抵抗性を有する患者を処置するための他の薬剤と組み合わせて使用することができる。
がんを処置するための本明細書に開示の方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して原発性または後天性抵抗性を発生させている患者を処置するために、単剤治療として使用することができる。
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、がんにおいて少なくとも1種の追加の抗がん薬に対する抵抗性を克服するために使用することができる。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、がんが抵抗性を発生させている少なくとも1種の追加の抗がん薬と組み合わせて使用する。
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対する抵抗性を遅延させるために使用することができる。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、少なくとも1種の追加の抗がん薬と組み合わせて使用する。
本明細書で使用する場合、「抵抗性」という用語は、がんが標的治療または免疫療法に応答し得ないという臨床シナリオを指す。例えば、がんの抵抗性を、例えば、対象における腫瘍負荷の増加速度の低下、対象における腫瘍負荷の減少の欠如、患者において同じ治療効果を達成するために必要とされる治療薬の投薬量の経時的な増加、および単剤療法としての治療薬の以前の投与と同じ治療効果を達成するための追加の抗がん薬の同時投与の必要性により観察することができる。
本明細書で使用する場合、内因性抵抗としても公知の「原発性抵抗」という用語は、がんが標的治療または免疫療法に応答し得ない、すなわち、がんが、ある治療に対して、その治療に以前に暴露されたことがないのに抵抗性であるという臨床シナリオを指す。
本明細書で使用する場合、「後天性抵抗性」という用語は、がんが当初は標的治療または免疫療法に対して応答したが、ある期間の後に、そのがんがその処置に対する応答を停止している(例えば、がんが再発および進行している)という臨床シナリオを指す。
がんを処置するための本明細書に開示の方法の一部の実施形態では、少なくとも1種の追加の抗がん薬に対して原発性または後天性抵抗性を発生させている患者を処置するために、式I、II、IIIまたはIVの化合物を単剤治療として使用することができる。
がんを処置するための本明細書に開示の方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、標的治療薬)の1種または複数に対して原発性または後天性抵抗性を発生させている患者を処置するために、少なくとも1種の追加の抗がん薬との組合せとして使用することができる。
標的治療薬には、EGFR、HER2、VEGFR、c-Met、Ret、IGFR1、PDGFR、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、TrkA、TrkB、TrkC、ROS、c-Kit、またはFlt-3に対する、ならびにBcr-AblおよびEML4-Alkなどのがん関連融合プロテインキナーゼに対する阻害薬または抗体が含まれる。EGFRに対する阻害薬には、ゲフィチニブ、エルロチニブ、およびナザルチニブ(例えば、米国特許第10,195,208号およびJ.Med.Chem.59(14):6671~6689、2016を参照されたい)が含まれ、EGFR/Her2に対する阻害薬には、これに限定されないが、ダコミチニブ、アファチニブ、ラパチニブおよびネラチニブが含まれる。EGFRに対する抗体には、これに限定されないが、セツキシマブ、パニツムマブおよびネシツムマブが含まれる。c-Metの阻害薬を、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と組み合わせて使用することができる。c-MET阻害薬には、オナルツムズマブ(onartumzumab)、チバンチニブ、およびINC-280が含まれる。FGFRに対する阻害薬には、これに限定されないが、AZD4547、BAY1187982、ARQ087、BGJ398、BIBF1120、TKI258、ルシタニブ、ドビチニブ、TAS-120、JNJ-42756493、およびDebiol347が含まれる。Trkに対する阻害薬には、これに限定されないが、ラロトレクチニブ(LOXO-101)、およびエントレクチニブ(RXDX-101)が含まれる。Abl(またはBcr-Abl)に対する阻害薬には、イマチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、およびポナチニブが含まれ、Alk(またはEML4-ALK)に対するものには、クリゾチニブが含まれる。
一部の実施形態では、本明細書では、式I、II、IIIまたはIVの化合物ではない第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたことがあるがんを有する患者を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処理する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された第1のキナーゼ阻害薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された第1のキナーゼ阻害薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された第1のキナーゼ阻害薬を別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、EGFR阻害薬である。一部の実施形態では、EGFR阻害薬は、エルロチニブまたはラパチニブである。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、PI3Kα阻害薬である。一部の実施形態では、PI3Kα阻害薬は、アルペリシブである。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、MEK阻害薬である。一部の実施形態では、MEK阻害薬は、ビニメチニブ、U0126、またはPD325901である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、FGFR阻害薬である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、ALK阻害薬である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害薬は、IGFR1阻害薬である。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えば、三種陰性乳がん)、頭頚部がん(例えば、扁平上皮細胞頭頚部がん)、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、食道扁平上皮細胞癌、または黒色腫である。
一部の実施形態では、本明細書では、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む、EGFR抗体で以前に処置されたことがあるがんを有する患者を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与されたEGFR抗体の組合せで処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与されたEGFR抗体を別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。一部の実施形態では、EGFR抗体は、セツキシマブである。一部の実施形態では、がんは、乳がん、頭頚部がん、または非小細胞肺がんである。
一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物ではない第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたことがあるがんを有する患者を処置する方法であって、(a)前記がんがTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを過剰発現する(例えば、患者または異なる対象における非がん組織または細胞と比較した場合に)ことを決定するステップと、(b)(a)の後に、前記患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップとを含む方法を提供する。一部の実施形態では、がんがTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを過剰発現するかどうかを決定するステップは、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼ、例えば、AXLおよび/またはMERおよび/またはTYRO3および/またはc-Metの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常(例えば、上昇)を有する(例えば、患者または異なる対象における非がん組織または細胞と比較した場合に)かどうかを決定するために、患者から得られたサンプルでアッセイを行うステップを含む。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんはAXLを過剰発現する。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、MERを過剰発現する。一実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、TYRO3を過剰発現する。一実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、c-Metキナーゼを過剰発現する。一部の実施形態では、本方法はさらに、患者からサンプルを得るステップを含む。一部の実施形態では、サンプルは、生検サンプルである。一部の実施形態では、アッセイは、配列決定、免疫組織化学、酵素結合免疫吸着検定法、および蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)からなる群から選択される。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、EGFR阻害薬である。一部の実施形態では、EGFR阻害薬は、エルロチニブまたはラパチニブである。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、PI3Kα阻害薬である。一部の実施形態では、PI3Kα阻害薬は、アルペリシブである。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、MEK阻害薬である。一部の実施形態では、MEK阻害薬は、ビニメチニブ、U0126、またはPD325901である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、FGFR阻害薬である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、ALK阻害薬である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、IGFR1阻害薬である。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えば、三重陰性乳がん)、頭頚部がん(例えば、扁平上皮細胞頭頚部がん)、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、食道扁平上皮細胞癌、または黒色腫である。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および第1のキナーゼ阻害薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に処方されたキナーゼ阻害薬を別々の投薬で任意の順序で連続的に投与する。
一部の実施形態では、本明細書において、がんを有する対象を処置する方法であって、(a)がんを有し、かつ1つまたは複数の用量の、式I、II、IIIまたはIVの化合物ではない第1のキナーゼ阻害薬を以前に投与された対象から得られたサンプル中のがん細胞が、1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを過剰発現する(例えば、対象または異なる対象における非がん組織または細胞と比較した場合に)ことを決定するステップと、(b)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物を単剤治療として、または以前に投与された第1のキナーゼ阻害薬と組み合わせて、対象に投与するステップとを含む方法を提供する。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、AXLを過剰発現する。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、MERを過剰発現する。一実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、TYRO3を過剰発現する。一実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬で以前に処置されたがんは、c-Metキナーゼを過剰発現する。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、EGFR阻害薬である。一部の実施形態では、EGFR阻害薬は、エルロチニブまたはラパチニブである。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、PI3Kα阻害薬である。一部の実施形態では、PI3Kα阻害薬は、アルペリシブである。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、MEK阻害薬である。一部の実施形態では、MEK阻害薬は、ビニメチニブ、U0126、またはPD325901である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、FGFR阻害薬である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、ALK阻害薬である。一部の実施形態では、第1のキナーゼ阻害薬は、IGFR1阻害薬である。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えば、三重陰性乳がん)、頭頚部がん(例えば、扁平上皮細胞頭頚部がん)、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、食道扁平上皮細胞癌、または黒色腫である。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および第1のキナーゼ阻害薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に処方されたキナーゼ阻害薬を、別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。
がんを処置するための本明細書に開示の方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、化学療法に対して原発性または後天性抵抗性を発生させている患者を処置するために、単剤治療として使用することができる。
がんを処置するための本明細書に開示の方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を、化学療法薬に対して原発性または後天性抵抗性を発生させている患者を処置するために、化学療法薬との組合せとして使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書では、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む、化学療法薬で以前に処置されたことがあるがんを有する患者を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、化学療法薬は、タキサンベースの化学療法(例えば、ドセタキセル)、デキサメタゾン、およびシタラビンから選択される。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、以前に投与された化学療法薬と組み合わせた式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬を、別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。一部の実施形態では、がんは、白血病(急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病、B細胞急性リンパ芽球性白血病、およびT系細胞性急性リンパ芽球性白血病を含む)、非小細胞肺がん、膵管腺癌、星状細胞腫、肺腺癌、卵巣がん、黒色腫、および多形性神経膠芽細胞腫から選択される。
一部の実施形態では、本明細書では、化学療法薬で以前に処置されたことがあるがんを有する患者を処置する方法であって、(a)前記がんがTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを過剰発現する(例えば、患者または異なる対象における非がん組織または細胞と比較した場合に)ことを決定するステップと、(b)(a)の後に、前記患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、がんがTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを発現するかどうかを決定するステップは、患者がTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼ、例えば、AXLおよび/またはMERおよび/またはTYRO3および/またはc-Metキナーゼの1種または複数の発現、レベル、および/または活性の異常を有するかどうかを決定するために、患者から得られたサンプルでアッセイを行うステップを含む。一部の実施形態では、本方法はさらに、患者からサンプルを得るステップを含む。一部の実施形態では、サンプルは、生検サンプルである。一部の実施形態では、アッセイは、配列決定、免疫組織化学、酵素結合免疫吸着検定法、および蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)からなる群から選択される。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、化学療法薬は、タキサンベースの化学療法(例えば、ドセタキセル)、デキサメタゾン、およびシタラビンから選択される。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、以前に投与された化学療法薬と組み合わせた式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬を別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。一部の実施形態では、がんは、白血病(急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病、B細胞急性リンパ芽球性白血病、およびT系細胞性急性リンパ芽球性白血病を含む)、非小細胞肺がん、膵管腺癌、星状細胞腫、肺腺癌、卵巣がん、黒色腫、および多形性神経膠芽細胞腫から選択される。
一部の実施形態では、本明細書において、がんを有する対象を処置する方法であって、(a)がんを有し、かつ1つまたは複数の用量の化学療法薬を以前に投与された対象から得られたサンプル中のがん細胞が、1種または複数のTAMキナーゼおよび/またはc-Metキナーゼを過剰発現する(例えば、対象または異なる対象における非がん組織または細胞と比較した場合に)ことを決定するステップと、(b)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物を単剤治療として、または以前に投与された化学療法薬または異なる化学療法薬との組合せで投与するステップとを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化学療法薬で以前に処置されたがんは、AXLを過剰発現する。一部の実施形態では、化学療法薬で以前に処置されたがんは、MERを過剰発現する。一実施形態では、化学療法薬で以前に処置されたがんは、TYRO3を過剰発現する。一実施形態では、化学療法薬で以前に処置されたがんは、c-Metキナーゼを過剰発現する。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬の組合せで処置する。一部の実施形態では、化学療法薬は、タキサンベースの化学療法(例えば、ドセタキセル)、デキサメタゾン、およびシタラビンから選択される。一部の実施形態では、患者を、単一薬剤としての式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、患者を、以前に投与された化学療法薬と組み合わせた式I、II、IIIまたはIVの化合物で処置する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物および以前に投与された化学療法薬を別々の投薬として、任意の順序で連続的に投与する。一部の実施形態では、がんは、白血病(急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病、B細胞急性リンパ芽球性白血病、およびT系細胞性急性リンパ芽球性白血病を含む)、非小細胞肺がん、膵管腺癌、星状細胞腫、肺腺癌、卵巣がん、黒色腫、および多形性神経膠芽細胞腫から選択される。
本明細書では、(i)がんを処置するために同時に、別々に、または連続的に使用するための(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、本明細書に記載か、または当技術分野で公知の例示的な追加の抗がん薬のいずれか)とを含み、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬の量が一緒に、がんの処置において有効である、それを必要とする患者においてがんを処置するための医薬組合せ;(ii)そのような組合せを含む医薬組成物;(iii)がんを処置するための医薬を調製するためのそのような組合せの使用;ならびに(iv)そのような組合せを、同時に、別々に、または連続的に使用するための組合せ調製物として含む市販用パッケージまたは製品;ならびにそれを必要とする患者においてがんを処置する方法も提供する。一部の実施形態では、患者はヒトである。一部の実施形態では、がんはTAM関連がんである。
「医薬組合せ」という用語は、本明細書で使用する場合、1種以上の活性成分の混合または組合せから生じる医薬療法を指し、活性成分の固定および非固定の組合せの両方を含む。「固定の組合せ」という用語は、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、化学療法薬)の両方を、単一の組成物または投薬の形態で同時に患者に投与することを意味する。「非固定の組合せ」という用語は、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および少なくとも1種の追加の抗がん薬(例えば、化学療法薬)を別々の組成物または投薬として製剤化し、それらを同時に、別々に、または連続的に様々な介在時限で、それを必要とする患者に投与することができ、ここで、そのような投与が患者の身体において2種以上の化合物の有効な濃度をもたらすようにすることを意味する。これらは、カクテル療法、例えば、3種以上の活性成分の投与にも当てはまる。
したがって、本明細書では、がんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、がんを処置するために同時に、別々に、または連続的に使用するための(a)式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の抗がん薬とを含み、ここで、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の抗がん薬の量が一緒に、がんの処置において有効である、がんを処置するための医薬組合せを投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩、および追加の抗がん薬を、別々の投薬として同時に投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩、および追加の抗がん薬を、別々の投薬として、任意の順序で連続的に、一緒に治療有効量で、例えば毎日か、間欠的な投薬で投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩、および追加の抗がん薬を同時に、組み合わせた投薬として投与する。
したがって、本明細書では、それを必要とする患者においてがんの転移を阻害する、予防する、その予防を補助する、またはその症状を減少させるための方法であって、患者に、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。そのような方法は、本明細書に記載のがんの1つまたは複数の処置において使用することができる。一部の実施形態では、がんは、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方である。一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、免疫療法を含む追加の抗がん薬と組み合わせて使用する。
TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、患者をTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると選択する、同定する、または診断するステップと、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると選択された、同定された、または診断された患者に投与するステップとを含む方法も提供する。TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者において転移または追加の転移が発生するリスクを低下させる方法であって、治療有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒を、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者に投与するステップを含む方法も提供する。TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者において転移または追加の転移が発生するリスクの低下は、処置前に患者において転移または追加の転移が発生するリスクと比較するか、または処置を受けていないか、もしくは異なる処置を受けている、同様か、または同じTAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有する患者または患者集団と比較することができる。
「転移が発生するリスク」という語句は、原発性腫瘍を有する対象または患者が、設定された期間にかけて対象または患者において原発性腫瘍から遠位の部位で追加の腫瘍(例えば、固形腫瘍)を発生させるリスクを意味し、ここで、追加の腫瘍は、原発性腫瘍と同じか、または同様のがん細胞を含む。がんを有する対象または患者において転移が発生するリスクを低下させる方法は本明細書に記載されている。
「追加の転移が発生するリスク」という語句は、原発性腫瘍および原発性腫瘍から遠位の部位に1つまたは複数の追加の腫瘍を有する対象または患者(ここで、1つまたは複数の追加の腫瘍は原発性腫瘍と同じか、または同様のがん細胞を含む)が、原発性腫瘍から遠位に1つまたは複数のさらなる腫瘍を発生させるリスクを意味し、ここで、さらなる腫瘍は、原発性腫瘍と同じか、または同様のがん細胞を含む。追加の転移が発生するリスクを低下させる方法は本明細書に記載されている。
細胞(例えば、哺乳類細胞)においてTAMキナーゼ活性を阻害する、および/またはc-Metキナーゼ活性を阻害するための方法であって、細胞を式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物と接触させるステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、接触はin vitroである。一部の実施形態では、接触はin vivoである。一部の実施形態では、接触はin vivoであり、ここで、本方法は、有効量の式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、TAMキナーゼ活性および/またはc-Metキナーゼ活性を有する細胞を有する対象に投与するステップを含む。一部の実施形態では、細胞は、がん細胞(例えば、ヒトがん細胞)である。一部の実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載のとおりの任意のがんである。一部の実施形態では、がん細胞は、TAM関連がん細胞である。一部の実施形態では、がん細胞は、c-Met関連がん細胞である。一部の実施形態では、がん細胞は、TAM関連がん細胞およびc-Met関連がん細胞の両方である。
一部の実施形態では、哺乳類細胞はin vitroである。一部の実施形態では、哺乳類細胞はin vivoである。一部の実施形態では、哺乳類細胞はex vivoである。
本明細書では、in vitroまたはin vivoで細胞増殖を阻害する方法であって、細胞を有効量の本明細書において定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物と接触させるステップを含む方法も提供する。
本明細書では、それを必要とする対象において免疫寛容を低下させる方法であって、対象に、治療有効量の本明細書において定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。本明細書で使用する場合、「免疫寛容」という用語は、例えば、対照(例えば、がんを有さない同様の対象における対応レベル))と比較した場合に、対象における(例えば、対象の固形腫瘍における)抗原提示細胞(例えば、樹状細胞)による腫瘍関連抗原のプロセシング、腫瘍抗原特異的T細胞に対する抗原の提示、腫瘍抗原特異的T細胞の活性化および増殖、ならびにT細胞応答の維持の1つまたは複数の低下(例えば、1%~約99%の低下、または本明細書に記載のこの範囲の部分範囲のいずれか)を指す。これらの方法の一部の実施形態では、対象は、がん(例えば、TAM関連がん(例えば、本明細書に記載の例示的なTAM関連がんのいずれか)、c-Met関連がん(例えば、本明細書に記載の例示的なc-Met関連がんのいずれか)、または両方)を有すると同定または診断されている。一部の例では、対象における免疫寛容の低下は、対象における(例えば、対象から得られた血液または生検サンプルを含むサンプルにおける)骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)(例えば、CD33、CD14、および低レベルのHLA DRの発現により特徴づけられる細胞)のレベルの約1%~約99%(例えば、約1%~約95%、約1%~約90%、約1%~約85%、約1%~約80%、約1%~約75%、約1%~約70%、約1%~約65%、約1%~約60%、約1%~約55%、約1%~約50%、約1%~約45%、約1%~約40%、約1%~約35%、約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約1%~約5%、約5%~約99%、約5%~約90%、約5%~約85%、約5%~約80%、約5%~約75%、約5%~約70%、約5%~約65%、約5%~約60%、約5%~約55%、約5%~約50%、約5%~約45%、約5%~約40%、約5%~約35%、約5%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、約5%~約10%、約10%~約99%、約10%~約95%、約10%~約90%、約10%~約85%、約10%~約80%、約10%~約75%、約10%~約70%、約10%~約65%、約10%~約60%、約10%~約55%、約10%~約50%、約10%~約45%、約10%~約40%、約10%~約35%、約10%~約30%、約10%~約25%、約10%~約20%、約10%~約15%、約15%~約99%、約15%~約95%、約15%~約90%、約15%~約85%、約15%~約80%、約15%~約75%、約15%~約70%、約15%~約65%、約15%~約60%、約15%~約55%、約15%~約50%、約15%~約45%、約15%~約40%、約15%~約35%、約15%~約30%、約15%~約25%、約15%~約20%、約20%~約99%、約20%~約95%、約20%~約90%、約20%~約85%、約20%~約80%、約20%~約75%、約20%~約70%、約20%~約65%、約20%~約60%、約20%~約55%、約20%~約50%、約20%~約45%、約20%~約40%、約20%~約35%、約20%~約30%、約20%~約25%、約25%~約99%、約25%~約95%、約25%~約90%、約25%~約85%、約25%~約80%、約25%~約75%、約25%~約70%、約25%~約65%、約25%~約60%、約25%~約55%、約25%~約50%、約25%~約45%、約25%~約40%、約25%~約35%、約25%~約30%、約30%~約99%、約30%~約95%、約30%~約90%、約30%~約85%、約30%~約80%、約30%~約75%、約30%~約70%、約30%~約65%、約30%~約60%、約30%~約55%、約30%~約50%、約30%~約45%、約30%~約40%、約30%~約35%、約35%~約99%、約35%~約95%、約35%~約90%、約35%~約85%、約35%~約80%、約35%~約75%、約35%~約70%、約35%~約65%、約35%~約60%、約35%~約55%、約35%~約50%、約35%~約45%、約35%~約40%、約40%~約99%、約40%~約95%、約40%~約90%、約40%~約85%、約40%~約80%、約40%~約75%、約40%~約70%、約40%~約65%、約40%~約60%、約40%~約55%、約40%~約50%、約40%~約45%、約45%~約99%、約45%~約95%、約45%~約90%、約45%~約85%、約45%~約80%、約45%~約75%、約45%~約70%、約45%~約65%、約45%~約60%、約45%~約55%、約45%~約50%、約50%~約99%、約50%~約95%、約50%~約90%、約50%~約85%、約50%~約80%、約50%~約75%、約50%~約70%、約50%~約65%、約50%~約60%、約50%~約55%、約55%~約99%、約55%~約95%、約55%~約90%、約55%~約85%、約55%~約80%、約55%~約75%、約55%~約70%、約55%~約65%、約55%~約60%、約60%~約99%、約60%~約95%、約60%~約90%、約60%~約85%、約60%~約80%、約60%~約75%、約60%~約70%、約60%~約65%、約65%~約99%、約65%~約95%、約65%~約90%、約65%~約85%、約65%~約80%、約65%~約75%、約65%~約70%、約70%~約99%、約70%~約95%、約70%~約90%、約70%~約85%、約70%~約80%、約70%~約75%、約75%~約99%、約75%~約95%、約75%~約90%、約75%~約85%、約75%~約80%、約80%~約99%、約80%~約95%、約80%~約90%、約80%~約85%、約85%~約99%、約85%~約95%、約85%~約90%、約90%~約99%、約90%~約95%、または約95%~約99%)の低下(例えば、処置の投与前の(例えば、本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物のいずれかまたは医薬組成物のいずれかの投与前の)対象におけるMDSCのレベルと比較した場合に)を観察することにより検出することができる。
一部の例では、対象における免疫寛容の低下は、対象における(例えば、対象から得られた血液または生検サンプルを含むサンプルにおける)Treg細胞(例えば、CD4、FOXP3、およびCD25の発現により特徴づけられる細胞)のレベルの約1%~約99%(または本明細書に記載のこの範囲の部分範囲のいずれか)の低下(例えば、処置の投与前の(例えば、本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物のいずれかまたは医薬組成物のいずれかの投与前の)対象におけるTregのレベルと比較した場合に)を観察することにより検出することができる。
一部の例では、対象における免疫寛容の低下は、対象における(例えば、対象から得られた血液または生検サンプルを含むサンプルにおける)CD80/CD86の発現の減少を伴う樹状細胞のレベルの約1%~約99%(または本明細書に記載のこの範囲の部分範囲のいずれか)の低下(例えば、処置の投与前の(例えば、本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物のいずれかまたは医薬組成物のいずれかの投与前の)対象におけるCD80/CD86の発現の減少を伴う樹状細胞のレベルと比較した場合に)を観察することにより検出することができる。MDSC、Treg、およびCD80/CD86の発現の減少を伴う樹状細胞のレベルを検出するための例示的な方法には、蛍光補助細胞ソーティングおよび免疫蛍光顕微鏡検査法が含まれる。
本明細書では、それを必要とする対象において血管新生を阻害する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書において定義したとおりの式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を投与するステップを含む方法も提供する。一部の実施形態では、血管新生は、腫瘍血管新生であり、対象は、がん(例えば、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方)を有すると同定または診断されている。一部の実施形態では、これらの方法は、新生血管の発生率の低下(例えば、1%~約99%の低下、または本明細書に記載のこの範囲の部分範囲のいずれか)(例えば、プラセボまたは異なる処置を投与された同様の対象における、同様の期間にわたる新生血管の発生率と比較した場合に)をもたらす。新生血管の形成を検出するための例示的な方法には、ドップラー超音波(例えば、カラードップラーフローイメージング)、超音波誘導拡散光トモグラフィ、MRI、潅流CT(機能マルチ検出器列CT(f-MDCT)とも呼ばれる)、陽電子放射型断層撮影法(PET)、動的MRI、動的感受性コントラスト増強MRI(DSC-MRI)、およびT1重み付き動的MRI(DCE-MRI)が含まれる。新生血管の形成(血管新生)を検出するために使用することができる非限定的な方法は、Jeswaniら、Cancer Imaging 5(1):131~138、2005に記載されている。
本明細書では、それを必要とする対象において治療薬に対する抵抗性を抑制する(例えば、低下させる、例えば、1%~約99%の低下、または本明細書に記載のこの範囲の部分範囲のいずれか)方法であって、対象に、治療有効量の(i)本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または医薬組成物のいずれかと、(ii)化学療法薬、PI-3キナーゼ阻害薬、EGFR阻害薬、HER2/neu阻害薬、FGFR阻害薬、ALK阻害薬、IGF1R阻害薬、VEGFR阻害薬、PDGFR阻害薬、グルココルチコイド、BRAF阻害薬、MEK阻害薬、HER4阻害薬、MET阻害薬、RAF阻害薬、Akt阻害薬、FTL-3阻害薬、およびMAPキナーゼ経路阻害薬からなる群から選択される治療薬とを投与するステップを含む方法も提供する。これらの方法の一部の例では、c-Met阻害薬は、1型c-Met阻害薬、例えば、クリゾチニブ、カプマチニブ、NVP-BVU972、AMG337、ボジチニブ、グルメチニブ、サボリチニブ、またはテポチニブである。これらの方法の一部の例では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物、および治療薬を、実質的に同時に対象に投与する。これらの方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物、および治療薬を、単一の剤形で製剤化する。これらの方法の一部の実施形態では、(i)本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物のいずれかを対象に投与し、その後、(ii)治療薬を対象に投与する。これらの方法の一部の実施形態では、(ii)治療薬を対象に投与し、その後、(i)本明細書に記載の式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物のいずれかを投与する。
これらの方法の一部の実施形態では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を対象に投与し、その後、治療薬を対象に投与する。これらの方法の一部の実施形態では、治療薬を対象に投与し、その後、式I、II、IIIもしくはIVの化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、またはその医薬組成物を対象に投与する。
本明細書で使用する場合、「治療薬に対する抵抗性」という用語は、対象における治療薬(例えば、化学療法薬、PI-3キナーゼ阻害薬、EGFR阻害薬、HER2/neu阻害薬、FGFR阻害薬、ALK阻害薬、IGF1R阻害薬、VEGFR阻害薬、PDGFR阻害薬、グルココルチコイド、BRAF阻害薬、MEK阻害薬、HER4阻害薬、MET阻害薬(例えば、1型c-Metキナーゼ阻害薬、例えば、クリゾチニブ、カプマチニブ、およびNVP-BVU972)、RAF阻害薬、Akt阻害薬、FTL-3阻害薬、およびMAPキナーゼ経路阻害薬)での処置に対する感受性のレベルの低下または減少(例えば、同様の対象と比較した場合、またはより早い時点での治療薬に対する感受性のレベルと比較した場合に)を指す。例えば、対象における治療薬に対する抵抗性は、医師により、例えば、患者において同じ治療効果を達成するために経時的に治療薬の投薬量を増加させる必要性が観察されること、対象において同じ治療効果を達成するために経時的に治療薬の投与回数を増加させる、および/または投与頻度を増加させる必要性が観察されること、経時的に治療薬の同じ投薬量での処置に対して観察される治療反応の減少、または治療薬を投与された対象における疾患の進行または疾患の再発の観察により観察することができる。
医薬品として使用する場合、式I、II、IIIまたはIVの化合物を医薬組成物の形態で投与することができる。これらの組成物は、医薬分野で周知の手法で調製することができ、局所または全身処置が望ましいかどうか、かつ処置される領域に応じて、様々な経路により投与することができる。投与は、局所(経皮、表皮、眼ならびに鼻腔内、膣および直腸送達を含む粘膜を含む)、肺(例えば、噴霧器によるものを含めて、散剤またはエアロゾル剤の吸入または通気による;気管内または鼻腔内)、経口または非経口であってよい。経口投与は、1日1回または1日2回(BID)投与のために製剤化された剤形を含み得る。非経口投与には、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内筋肉内もしくは注射もしくは注入;または脳内、例えば、髄腔内または脳室内投与が含まれる。非経口投与は、単一ボーラス投与の形態であり得るか、または例えば、連続潅流ポンプによってもよい。局所投与のための医薬組成物および製剤には、経皮貼付剤、軟膏剤、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、滴剤、坐剤、スプレー剤、液剤、散剤が含まれ得る。慣用の医薬担体、水性、粉末または油基材、増粘剤などが必要であり得るか、望まれ得る。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を錠剤として製剤化する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物をカプセル剤として製剤化する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を経口投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を1日1回経口投与する。一部の実施形態では、式I、II、IIIまたはIVの化合物を1日2回経口投与する。
本明細書では、活性成分として式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を、1種または複数の薬学的に許容できる担体(添加剤)と組合せて含有する医薬組成物も提供する。一部の実施形態では、本組成物は、局所投与に適している。本明細書において提供する組成物の作製では、活性成分を典型的には、添加剤と混合するか、賦形剤により希釈するか、または例えば、カプセル、サシェ、ペーパー、または他の容器の形態のそのような担体内に密閉する。添加剤が希釈剤として役立つ場合、これは、活性成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体、または液体の物質であってよい。したがって、本組成物は、錠剤、ピル剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアロゾル剤(固体として、または液体媒体中で)、例えば、活性化合物10重量%までを含有する軟膏剤、軟質および硬質ゼラチンカプセル、坐剤、無菌注射用液剤、および無菌包装された散剤の形態であり得る。一部の実施形態では、本組成物を経口投与のために製剤化する。一部の実施形態では、本組成物を錠剤またはカプセル剤として製剤化する。
式I、II、IIIもしくはIVの化合物またはその薬学的に許容できる塩を含む組成物を単位剤形に製剤化することができ、各投薬量は、活性成分約5~約1,000mg(1g)、さらに通常は約100mg~約500mgを含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の患者のための単位投薬量として適切な物理的に別個の単位を指し、各単位は、適切な医薬品添加剤と一緒に、所望の治療効果をもたらすように計算された所定の量の活性物質(すなわち、本明細書において提供するとおりの式I、II、IIIまたはIVの化合物)を含有する。
一部の実施形態では、本明細書において提供する組成物は、活性成分約5mg~約50mgを含有する。当業者は、これが活性成分約5mg~約10mg、約10mg~約15mg、約15mg~約20mg、約20mg~約25mg、約25mg~約30mg、約30mg~約35mg、約35mg~約40mg、約40mg~約45mg、または約45mg~約50mgを含有する化合物または組成物を表すことが分かるであろう。
一部の実施形態では、本明細書において提供する組成物は、活性成分約50mg~約500mgを含有する。当業者は、これが、活性成分約50mg~約100mg、約100mg~約150mg、約150mg~約200mg、約200mg~約250mg、約250mg~約300mg、約350mg~約400mg、または約450mg~約500mgを含有する化合物または組成物を表すことが分かるであろう。
一部の実施形態では、本明細書において提供する組成物は、活性成分約500mg~約1,000mgを含有する。当業者は、これが活性成分約500mg~約550mg、約550mg~約600mg、約600mg~約650mg、約650mg~約700mg、約700mg~約750mg、約750mg~約800mg、約800mg~約850mg、約850mg~約900mg、約900mg~約950mg、または約950mg~約1,000mgを含有する化合物または組成物を表すことが分かるであろう。
活性化合物は、幅広い投薬量範囲で有効であり得、一般に薬学的有効量で投与される。しかしながら、実際に投与される化合物の量は通常、医師により、処置される状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、および応答、患者の症状の重症度などを含む関連状況に従って決定されるであろうことは理解されるであろう。
一部の実施形態では、本明細書において提供する化合物を、約1mg/kg~約100mg/kgの範囲の量で投与することができる。一部の実施形態では、本明細書において提供する化合物を約1mg/kg~約20mg/kg、約5mg/kg~約50mg/kg、約10mg/kg~約40mg/kg、約15mg/kg~約45mg/kg、約20mg/kg~約60mg/kg、または約40mg/kg~約70mg/kg、例えば、約5mg/kg、約10mg/kg、約15mg/kg、約20mg/kg、約25mg/kg、約30mg/kg、約35mg/kg、約40mg/kg、約45mg/kg、約50mg/kg、約55mg/kg、約60mg/kg、約65mg/kg、約70mg/kg、約75mg/kg、約80mg/kg、約85mg/kg、約90mg/kg、約95mg/kg、または約100mg/kgの量で投与することができる。一部の実施形態では、そのような投与は1日1回または1日2回(BID)投与であってよい。
当業者は、一般的に許容される適切で既知の細胞および/または動物モデルを使用するin vivoおよびin vitro試験の両方で、所与の障害を処置または予防する試験化合物の能力を予測し得ることを理解するであろう。
当業者はさらに、健康な患者および/または所定の障害に罹患している患者におけるファースト-イン-ヒューマン、用量設定および有効性試験を含むヒト治験を、臨床および医学分野で周知の方法に従って完了することができることを理解するであろう。
次の実施例で、本発明を例示する。
生物学的実施例
(実施例A)
AXL酵素アッセイ
InvitrogenのLanthaScreen(商標)Eu Kinase Binding技術を使用して、本明細書に記載の化合物を、AXLキナーゼを阻害するそれらの能力についてスクリーニングした。Hisタグ付き組み換えヒトAXL細胞質ドメインを、試験化合物に加えて20nMのAlexa-Fluor(登録商標)Tracer 236(PR9078A)、2nMのビオチン化抗His(カタログ番号M4408)、および2nMのユーロピウム標識Streptavidin(カタログ番号PV5899)と共に、25mMのHEPES、pH7.4、10mMのMgCl、0.01%のTriton X-100、および2%のDMSOからなるバッファー中でインキュベートした。化合物を典型的にはDMSO中での3倍系列希釈で調製し、アッセイに添加して、適当な最終濃度を得た。22℃での60分間のインキュベーション後に、TR-FRET二重波長検出を介するPerkinElmer EnVisionマルチモードプレートリーダーを使用して反応を測定し、対照に対するパーセント(POC)を、比率算出発光因子(ratiometric emissionfactor)を使用して計算した。100POCは、試験化合物を使用せずに決定し、0POCは、酵素を完全に阻害する濃度の対照化合物を使用して決定した。POC値を、4パラメーターロジスティック曲線にフィットさせ、IC50値を、曲線が50POCと交差する点とする。
(実施例B)
MER酵素アッセイ
InvitrogenのLanthaScreen(商標)Eu Kinase Binding技術を使用して、本明細書に記載の化合物を、AXLキナーゼを阻害するそれらの能力についてスクリーニングした。Hisタグ付き組み換えヒトMER細胞質ドメイン(5nM)を、試験化合物に加えて20nMのAlexa-Fluor(登録商標)Tracer 236(PR9078A)、2nMのビオチン化抗His(カタログ番号M4408)、および2nMのユーロピウム標識Streptavidin(カタログ番号PV5899)と共に、25mMのHEPES、pH7.4、10mMのMgCl、0.01%のTriton X-100、および2%のDMSOからなるバッファー中でインキュベートした。化合物を典型的にはDMSO中での3倍系列希釈で調製し、アッセイに添加して、適当な最終濃度を得た。22℃での60分間のインキュベーション後に、TR-FRET二重波長検出を介するPerkinElmer EnVisionマルチモードプレートリーダーを使用して反応を測定し、対照に対するパーセント(POC)を、比率算出発光因子を使用して計算した。100POCは、試験化合物を使用せずに決定し、0POCは、酵素を完全に阻害する濃度の対照化合物を使用して決定した。POC値を、4パラメーターロジスティック曲線にフィットさせ、IC50値を、曲線が50POCと交差する点とする。
(実施例C)
TYRO3酵素アッセイ
InvitrogenのLanthaScreen(商標)Eu Kinase Binding技術を使用して、本明細書に記載の化合物を、TYRO3キナーゼを阻害するそれらの能力についてスクリーニングした。Carna製のGSTタグ付き組み換えヒトTYRO3キナーゼドメイン(5nM;カタログ番号PR7480A)を、試験化合物に加えて20nMのAlexa-Fluor(登録商標)Tracer 236(PR9078A)および2nMのユーロピウム-抗GST(カタログ番号A15116)と共に、25mMのHEPES、pH7.4、10mMのMgCl、0.01%のTriton X-100、および2%のDMSOからなるバッファー中でインキュベートした。化合物を典型的にはDMSO中での3倍系列希釈で調製し、アッセイに添加して、適当な最終濃度を得た。22℃での60分間のインキュベーション後に、TR-FRET二重波長検出を介するPerkinElmer EnVisionマルチモードプレートリーダーを使用して反応を測定し、対照に対するパーセント(POC)を、比率算出発光因子を使用して計算した。100POCは、試験化合物を使用せずに決定し、0POCは、酵素を完全に阻害する濃度の対照化合物を使用して決定した。POC値を、4パラメーターロジスティック曲線にフィットさせ、IC50値を、曲線が50POCと交差する点とする。
実施例A、BおよびCのアッセイで試験された化合物の平均IC50を表7に示す。
Figure 2022515880000051
Figure 2022515880000052
(実施例D)
c-Met酵素アッセイ
InvitrogenのLanthaScreen(商標)Eu Kinase Binding技術を使用して、野生型および突然変異型ヒトMETキナーゼに結合する化合物の親和性を測定した。簡単に述べると、Signal Chem製のGSTタグ付き組み換えヒトMETキナーゼドメイン(アッセイでの濃度については下の表8を参照されたい)を、試験化合物に加えて50nMのAlexa-Fluor(登録商標)Tracer236(Invitrogenカタログ番号PR9078A)および2nMのユーロピウム-抗GST(Invitrogenカタログ番号A15116)と共に、25mMのHEPES、pH7.4、10mMのMgCl2、0.01%のTriton X-100、1mMのDTT、および2%のDMSOからなるバッファー中でインキュベートした。化合物を典型的にはDMSO中での3倍系列希釈で調製し、アッセイに添加して、適当な最終濃度が得られた。22℃での60分間のインキュベーション後に、TR-FRET二重波長検出を介するPerkinElmer EnVisionマルチモードプレートリーダーを使用して反応を測定し、対照に対するパーセント(POC)を、比率算出発光因子を使用して計算した。100POCは、試験化合物を使用せずに決定し、0POCは、酵素を完全に阻害する濃度の対照化合物を使用して決定した。POC値を、4パラメーターロジスティック曲線にフィットさせ、IC50値を、曲線が50POCと交差する点とした。
Figure 2022515880000053
実施例Dのアッセイで試験された化合物の平均IC50を表9に示す。
Figure 2022515880000054
Figure 2022515880000055
(実施例E)
MDR1 LLC-PK1浸透性アッセイ
MDR1トランスフェクトLLC-PK1細胞を、継代時間を7日間に延長するために継代培地がわずか2%のウシ胎児血清を含有していたことを除いて製造業者の推奨に従って、培養および平板培養した。
陽性および陰性対照の両方を使用して、アッセイにおけるP-gp流出の機能性を評価した。アッセイ対照および試験物品のストック溶液を、DMSO中で、それぞれ10および1μMの最終試験濃度となるように調製した。アッセイにおける最終有機物濃度は、1%であった。すべての投薬溶液は、LLC-PK1細胞単層の完全性をモニターするために10μMのルシファーイエローを含有していた。
頂端から基底外側の決定(AからB)のために、輸送バッファー中75μLの試験物品を個々のトランスウェルの頂端側に添加し、化合物もルシファーイエローも加えない250μLの基底外側培地を各ウェルに添加した。基底外側から頂端の決定(BからA)のために、輸送バッファー中250μLの試験物品を各ウェルに添加し、化合物もルシファーイエローも加えない輸送バッファー75μLを各トランスウェルに添加した。すべての試験を三連で行い、各化合物を、頂端から基底外側および基底外側から頂端の輸送の両方について試験した。プレートを、Lab-Line Instruments Titer Orbital Shaker(VWR、West Chester、PA)で、50rpmおよび37℃、5%COで2時間インキュベートした。すべての培養プレートをインキュベーターから取り出し、50μLの培地を各ウェルの頂端および基底外側部から取り出し、2:1 アセトニトリル(アセトニトリル):HO、v/v中150μLの1μMラベタロールに添加した。
Molecular Devices(Sunnyvale、CA)Gemini Fluorometerを使用してプレートを読み取って、425/535nmの励起/発光波長におけるルシファーイエロー濃度を評価した。MDR1トランスフェクトLLC-PK1トランスフェクト細胞単層を横断する流動が頂端から基底外側については2%未満、基底外側から頂端については5%未満であることが分かった場合に、これらの値を許容した。プレートを密閉し、各ウェルの内容物をLC-MS/MSによって分析した。化合物濃度を、投薬溶液と比較して、化合物の内部標準(ラベタロール)に対するピーク面積比から決定した。
LC-MS分析
LC-MS/MSシステムは、HTS-PALオートサンプラー(Leap Technologies、Carrboro、NC)、HP1200 HPLC(Agilent、Palo Alto、CA)およびMDS Sciex 4000Q Trapシステム(Applied Biosystems、Foster City、CA)で構成されていた。分析物および内部標準のクロマトグラフ分離は、室温で、C18カラム(Kinetics(登録商標)、50×300mm、粒径2.6μm、Phenomenex、Torrance、CA)を、移動相A(1%のイソプロピルアルコールおよび0.1%のギ酸を含有する水)およびB(アセトニトリル中0.1%のギ酸)を使用する勾配条件と組み合わせて使用して達成した。単回注射のための再平衡化を含む総実行時間は、1.2分であった。分析物の質量分析検出は、イオンスプレーポジティブモードを使用して遂行した。各化合物に特有の遷移の多重反応モニタリング(MRM)により、分析物の応答を測定した(各試験物品についてプロトン化前駆イオンおよび選択された生成物イオンならびに内部標準ラベタロールについてm/z329~m/z162)。
浸透係数(Papp)は、次の方程式:
app=[((C (1×10))/(t0.12cm2*C)]
から計算し、式中、C、V、tおよびCはそれぞれ、検出された濃度(μM)、投薬側の体積(mL)、インキュベーション時間(秒)および初期投薬濃度(μM)である。各連でPappの計算を行い、次いで、平均化した。式Iの化合物の浸透係数を表E1に示す。このアッセイでは、浸透性が8×10-6cm/秒よりも大きい場合、化合物は高い浸透性を有すると定義され、浸透性が2×10-6cm/秒~8×10-6cm/秒である場合、化合物は中程度の浸透性を有すると定義され、浸透性が2×10-6cm/秒未満である場合、化合物は低い浸透性を有すると定義される。
流出比は、平均頂端から基底外側(A-B)Pappデータおよび基底外側から頂端(B-A)Pappデータから計算した。
流出比=Papp(B-A)/Papp(A-B)
このアッセイで試験された場合の式Iの代表的な化合物についての流出比を表E1に示す。式IVの化合物(実施例1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57および58)は、MDR1アッセイにおいて、式Iのある特定の化合物と比較して流出比が低くなる傾向(すなわち、流出比≦3.5)を示し、式IVの化合物が、式Iのそのようなある特定の化合物と比較して上昇した脳透過性を有するであろうことを示す。
Figure 2022515880000056
Figure 2022515880000057
Figure 2022515880000058
Figure 2022515880000059
Figure 2022515880000060
Figure 2022515880000061
Figure 2022515880000062
Figure 2022515880000063
Figure 2022515880000064
Figure 2022515880000065
Figure 2022515880000066
Figure 2022515880000067
Figure 2022515880000068
Figure 2022515880000069
合成例
合成中間体の合成
調製1
5-(4-フルオロフェニル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸
Figure 2022515880000070
ステップA:メチル5-ブロモ-4-ヒドロキシニコチナート(100mg、0.431mmol)およびCsCO(211mg、0.646mmol)の混合物をDMF(2mL)で希釈し、窒素雰囲気下に置き、10分間、75℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却した。MeI(40.4μl、0.646mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM/IPA(3:1)で4回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(DCM中1~10%メタノール、NHOH1%含有)上で精製して、メチル5-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキシラート(92mg、0.374mmol、収率86.8%)を得た。
ステップB:メチル5-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキシラート(92mg、0.37mmol)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(105mg、0.75mmol)およびPd(PPh(22mg、0.019mmol)を合わせ、ジオキサン(1mL)で希釈し、続いて、NaCO(561μL、1.1mmol、2.0M)を添加した。反応混合物をアルゴンでパージし、密閉し、終夜、90℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、pHを1N HClで2に調整した。混合物をDCM/IPA(3:1)で3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物をジエチルエーテルで摩砕して、5-(4-フルオロフェニル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸を得た。
調製2
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸
Figure 2022515880000071
ステップA:メチル5-ブロモ-4-ヒドロキシニコチナート(1.13g、4.87mmol)およびCsCO(1.90g、5.84mmol)をDMF(20mL)で希釈し、窒素下に置き、10分間、75℃に加熱した。反応物を冷却し、2-ブロモプロパン(0.686mL、7.30mmol)を添加した。反応物を55℃に加熱し、12時間撹拌した。反応物を冷却し、水で希釈した。物質をDCM/IPA(3/1)で3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(ヘキサン中20~80%酢酸エチル)上で精製して、メチル5-ブロモ-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキシラート(1.1g、4.01mmol、収率82.4%)を得た。
ステップB:メチル5-ブロモ-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキシラート(3.5g、12.8mmol)をジオキサン(65mL)に溶解し、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(2.32g、16.6mmol)および2M NaCO(12.8ml、25.5mmol)を添加し、窒素を5分間吹き込んだ。Pd(PhP)(0.738g、0.638mmol)を添加し、反応物を終夜、90℃に加熱した。反応物を冷却し、1N NaOH(50mL)に注いだ。EtOAc50mLを添加し、5分間振とうし、相を分離した。有機層を1N NaOH(50mL)で再び抽出した。水層を合わせ、濃HClでpH1に酸性化した。EtOAc(×2)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(100%EtOAc)上で精製して、5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(2.54g、9.23mmol、収率72.3%)を白色の泡状物として得た。
調製1の手順に従って、次の合成中間体も調製した。
Figure 2022515880000072
Figure 2022515880000073
Figure 2022515880000074
Figure 2022515880000075
Figure 2022515880000076
調製36
5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸
Figure 2022515880000077
メチル5-ブロモ-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキシラート(200mg、0.862mmol)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(193mg、1.38mmol)およびPd(PPh(29.9mg、0.0259mmol)をジオキサン(2mL)で希釈し、続いて、2.0M NaCO(1077μL、2.15mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンでパージし、密閉し、終夜、90℃に加熱した。反応混合物を冷却し、DCMおよび水で希釈した。水のpHを1N HClでpH2に調整した。層を分離し、水層をDCMで再び抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(150mg、0.643mmol、収率74.6%)を得た。
調製37
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸
Figure 2022515880000078
ステップA:トルエン(5.29mL、15.9mmol)中の4-ヒドロキシ-6-メチル-2-ピロン(2.0g、15.9mmol)の溶液に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(2.31mL、17.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、トルエンを添加し、反応混合物を濃縮して、粗製の3-((ジメチルアミノ)メチレン)-6-メチル-2H-ピラン-2,4(3H)-ジオン(3.06g、16.9mmol、収率106%)を得、これをさらに精製せずに、次のステップに使用した。
ステップB:EtOH(16.9mL、16.9mmol)中の3-((ジメチルアミノ)メチレン)-6-メチル-2H-ピラン-2,4(3H)-ジオン(3.06g、16.9mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(2.43g、25.3mmol)、次いで、プロパン-2-アミン(2.07mL、25.3mmol)を添加した。混合物を、18時間、90℃に加熱し、次いで、濃縮した。残渣を水(50mL)とDCM(50mL)との間で分配した。水相をDCM(2×25mL)で抽出した。水相のpHを2M HClで2に調整し、有機相をDCM(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、1N NaOH(25mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製の1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(1.08g、5.53mmol、収率32.8%)を赤色の固体として得た。
ステップC:DCE(27.7mL、5.53mmol)中の1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(1.08g、5.53mmol)の溶液に、N-ブロモコハク酸イミド(1.48g、8.30mmol)を添加し、反応混合物を終夜、撹拌した。反応が完了していなかったため、追加の1.5当量のNBSを添加し、反応混合物を1時間撹拌した。DCM(50mL)および1N NaOH(25mL)を添加し、有機相を分離した。有機相を1N NaOH(2×15mL)で抽出し、次いで、水層を合わせ、DCM(25mL)で抽出した。水相を2N HClでpH2に酸性化し、有機相をEtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた固体をシリカゲル(DCM中1~10%MeOH)上で精製して、5-ブロモ-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(0.250g、0.912mmol、収率16.5%)をわずかに赤色の固体として得た。
ステップD:5-ブロモ-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(75mg、0.27mmol)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(77mg、0.55mmol)およびPd(PPh(16mg、0.014mmol)を1,4-ジオキサン(1368μl、0.27mmol)で希釈し、続いて、2.0M NaCO(410μL、0.82mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンでパージし、密閉し、終夜、90℃に加熱した。反応混合物をDCMと水との間で分配した。水相のpHを1N NaOHでpH12に調整した。層を分離し、水層をDCM(2×15mL)で再び抽出した。EtOAcを水相に添加し、次いで、pHを1N HClでpH2に調整した(白色の固体が水相から沈降した)。層を分離し、有機層をEtOAc(2×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(0.063g、0.19mmol、収率70%)を得た。
調製37の手順に従って、次の化合物も合成した。
Figure 2022515880000079
調製42
5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン
Figure 2022515880000080
ステップA:4-クロロ-6-メトキシキノリン(150mg、0.775mmol)をクロロベンゼンで希釈し、続いて、2-ブロモ-5-ヒドロキシピリジン(148mg、0.852mmol)およびDMAP(9.46mg、0.0775mmol)を添加した。反応混合物を窒素下に置き、110℃に加熱した。12時間撹拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、次いで、酢酸エチルおよび水で希釈した。いくらかの物質が溶液から沈降し、濾過により除去した。有機層を単離し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。溶液から沈降した固体および濃縮した有機層からの物質を合わせ、シリカゲル(2~8%メタノール/DCM)上で精製して、4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6-メトキシキノリン(150mg、0.453mmol、収率58.5%)を得た。
ステップB:4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6-メトキシキノリン(150mg、0.453mmol)をTHF(2mL)で希釈し、続いて、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加体(23.4mg、0.0226mmol)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(15.9mg、0.0453mmol)およびTHF中1M LiHMDS(1132μL、1.13mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンでパージし、密閉し、12時間、80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで、水に注ぎ、DCMで2回抽出し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(1~10%メタノール/DCM)上で精製して、5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン(90mg、0.337mmol、収率74.3%)を得た。
調製42の手順に従って、次の化合物も合成した。
Figure 2022515880000081
調製47
5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-アミン
Figure 2022515880000082
ステップA:4-クロロ-6,7-ジメトキシキノリン(0.250g、1.12mmol)、2-(5-ヒドロキシ-2-ピリミジニル)イミドジカルボン酸1,3-ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル(0.383g、1.23mmol)およびDMAP(0.0068g、0.056mmol)の混合物をクロロベンゼン(2.8mL、1.12mmol)に懸濁し、反応混合物を終夜、100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)およびDCM(25mL)で希釈し、次いで、濾過した。有機層を分離し、水層をDCM(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、イミドジカルボン酸,2-[5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)-2-ピリミジニル]-1,3-ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル(0.557g、1.12mmol、収率100.0%)を得た。
ステップB:イミドジカルボン酸,2-[5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)-2-ピリミジニル]-1,3-ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル(557mg、1.12mmol)をDCM(2.8mL)に溶解し、TFA(2.8mL)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮し、EtOAcと水性NaHCOとの間で分配した。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲル上で精製して、5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-アミン(130mg、収率39%)を得た。
調製48
5-((6-メトキシ-7-(3-モルホリノプロポキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン
Figure 2022515880000083
ステップA:4-(3-((4-クロロ-6-メトキシキノリン-7-イル)オキシ)プロピル)モルホリン(0.509g、1.50mmol)、2-ブロモ-5-ヒドロキシピリジン(0.288g、1.65mmol)およびDMAP(0.00918g、0.0751mmol)の混合物に、クロロベンゼン(3.7mL)を添加し、反応混合物を3日間、110℃で加熱した。混合反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製の4-(3-((4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6-メトキシキノリン-7-イル)オキシ)プロピル)モルホリン(0.350g、0.738mmol、収率49.1%)をわずかに黄色の油状物として得た。
ステップB:THF(1.2mL)中の4-(3-((4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6-メトキシキノリン-7-イル)オキシ)プロピル)モルホリン(0.300g、0.632mmol)の溶液に、THF中の1M LHMDS(1.90mL、1.90mmol)、続いて、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.0290g、0.0316mmol)および2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.0222g、0.0632mmol)をAr雰囲気下で添加した。反応混合物を2.5時間、80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2M HCl(2mL)によりクエンチし、1時間撹拌した。固体NaCOをゆっくり添加して、pHを8超に調整した。混合物を濾過し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣をシリカゲル(DCM中1~10%MeOH)上で精製して、5-((6-メトキシ-7-(3-モルホリノプロポキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン(0.106g、0.258mmol、収率40.8%)を得た。
調製49
4-((6-アミノピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシキノリン-3-カルボニトリル
Figure 2022515880000084
ステップA:4-クロロ-6,7-ジメトキシキノリン-3-カルボニトリル(0.500g、2.01mmol)、2-ブロモ-5-ヒドロキシピリジン(0.385g、2.21mmol)およびDMAP(0.0123g、0.101mmol)の混合物に、クロロベンゼン(4.0mL)を添加した。反応混合物を終夜、110℃に加熱した。反応混合物を冷却し、冷水50mLを添加した。反応混合物を濾過し、単離した固体を水(50mL)中でスラリー化し、pHを1N NaOHで12に調整した。混合物を15分間撹拌し、濾過し、乾燥して、4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシキノリン-3-カルボニトリル(0.130g、0.337mmol、収率16.7%)を得た。
ステップB:ジオキサン(1.1mL)中の4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシキノリン-3-カルボニトリル(0.088g、0.23mmol)、tert-ブチルカルバマート(0.080g、0.68mmol)、Pd(dba)(0.021g、0.023mmol)、XPHOS(0.022g、0.046mmol)およびCsCO(0.15g、0.46mmol)の混合物を、1時間、90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、固体をDCM(50mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空中で還元し、得られた油状物をDCM5mLに懸濁した。TFA(5mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を真空中で還元し、次いで、DCM25mLに懸濁し、飽和NaHCO(3×50mL)、ブライン(25mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(DCM中1~10%MeOH)上で精製して、4-((6-アミノピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシキノリン-3-カルボニトリル(0.032g、0.099mmol、収率44%)を白色の固体として得た。
調製50
6-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-3-アミン
Figure 2022515880000085
ステップA:2-クロロ-5-ニトロピリジン(680mg、4.29mmol)、6,7-ジメトキシキノリン-4-オール(800mg、3.90mmol)およびCsCO(1397mg、4.29mmol)をACN(10mL)で希釈した。反応物を窒素下に置き、14時間撹拌した。反応物を濾過し、最小限のアセトニトリルですすいだ。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル(ヘキサン中30~100%酢酸エチル)上で精製して、6,7-ジメトキシ-4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)キノリン(300mg、0.917mmol、収率23.5%)を得た。
ステップB:6,7-ジメトキシ-4-((5-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)キノリン(46mg、0.14mmol)をTHF(1mL)で希釈し、続いて、亜鉛(46mg、0.70mmol)を添加した。飽和塩化アンモニウム(500μL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸ナトリウムで希釈した。層を分離し、有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、6-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-3-アミン(30mg、0.10mmol、収率72%)を得た。
調製51
5-((6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン
Figure 2022515880000086
ステップA:2,4-ジクロロ-6,7-ジメトキシキノリン(0.500g、1.94mmol)、メチルボロン酸(0.116g、1.94mmol)およびPd(PPh(0.112g、0.0969mmol)の混合物をジオキサン(9.7mL)で希釈し、続いて、2M NaCO(2.91mL、5.81mmol)を添加した。容器を密閉し、反応混合物を終夜、100℃に加熱した。追加のメチルボロン酸(1当量)を添加し、反応混合物を二晩にわたって100℃で撹拌した。反応混合物を冷却し、冷水(50mL)に添加した。得られた固体をDCM(50mL)に懸濁し、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(ヘキサン中0~100%EtOAc)上で精製して、4-クロロ-6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン(0.178g、0.749mmol、収率38.7%)を得た。
ステップB:クロロベンゼン(1.2mL)中の4-クロロ-6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン(0.144g、0.606mmol)、2-ブロモ-5-ヒドロキシピリジン(0.116g、0.666mmol)およびDMAP(0.00370g、0.0303mmol)の混合物を終夜、110℃に加熱した。混合物を冷却し、水(50mL)と(3×50mL)との間で分配した。有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製の4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン(0.220g、0.586mmol、収率96.8%)を得た。
ステップC:THF(1.2mL)中の4-((6-ブロモピリジン-3-イル)オキシ)-6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン(0.220g、0.586mmol)の溶液に、THF中の1M LHMDS(1.76mL、1.76mmol)、続いて、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.0268g、0.0293mmol)および2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.0205g、0.0586mmol)をAr下で添加した。反応混合物を1時間、80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2M HCl(10mL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。固体NaCOをゆっくり添加することにより反応混合物を中和し、次いで、濾過した。濾液をDCM(3×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を濃縮し、残渣をシリカゲル(DCM中1~10%MeOH)で精製して、5-((6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン(0.102g、0.328mmol、収率55.9%)を得た。
合成例の調製
(実施例1)
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000087
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製2;25mg、0.092mmol)、HATU(45mg、0.12mmol)および5-[(6,7-ジメトキシ-4-キノリニル)オキシ]-2-ピリジンアミン(APAC Pharmaceutical、カタログ番号663886;25mg、0.084mmol)をDMF(500μL)で希釈し、続いて、DIEA(44μL、0.25mmol)を添加した。12時間撹拌した後に、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を10%メタノール/DCM(1%NHOH)で溶離するシリカゲル上で精製して、N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(20mg、0.036mmol、収率43%)を得た。質量スペクトル: m/z = 555.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.33 (s, 1H), 8.73 (d, 1H), 8.68 (d, 1H),
8.45 (dd, 1H), 8.31 (dd, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.65-7.54 (m, 5H), 7.14 (m, 2H),
6.54 (d, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 1.62 (d, 6H).
(実施例2)
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000088
5-[(6,7-ジメトキシ-4-キノリニル)オキシ]-2-ピリジンアミン(25mg、0.084mmol)、HATU(45mg、0.12mmol)および5-(4-フルオロフェニル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製1;23mg、0.092mmol)を合わせ、DMF(500μL)で希釈し、続いて、DIEA(44μL、0.25mmol)を添加した。12時間撹拌した後に、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(10%メタノール/DCM(1%NHOH))上で精製して、N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(32mg、0.061mmol、収率72%)を得た。質量スペクトル: m/z = 527.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.23 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.51 (d, 1H),
8.43 (dd, 1H), 8.30 (dd, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.58-7.53 (m, 2H), 7.50 (d, 1H),
7.45 (s, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.49 (d, 1H), 4.06 (s, 6H), 3.90 (s, 3H).
(実施例3)
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000089
5-[(6,7-ジメトキシ-4-キノリニル)オキシ]-2-ピリジンアミン(16mg、0.054mmol)、1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製3;15mg、0.059mmol)およびHATU(29mg、0.075mmol)を合わせ、DMF(500μL)で希釈し、続いて、DIEA(28μL、0.16mmol)を添加した。3時間撹拌した後に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗製の物質をシリカゲル(10%メタノール/DCM(1%NHOH))上で精製して、N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(16mg、0.030mmol、収率55%)を得た。質量スペクトル: m/z = 541.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.27 (s, 1H), 8.62 (d, 1H), 8.53 (d, 1H),
8.43 (dd, 1H), 8.31 (dd, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.57-7.52 (m, 3H), 7.46 (s, 1H),
7.14 (m, 2H), 6.48 (d, 1H), 4.09 (q, 2H), 4.06 (s, 2H), 4.05 (s, 2H), 1.60 (t,
3H).
(実施例4)
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000090
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製4;27mg、0.092mmol)、HATU(45mg、0.12mmol)および5-[(6,7-ジメトキシ-4-キノリニル)オキシ]-2-ピリジンアミン(25mg、0.084mmol)をDMF(500μL)で希釈し、続いて、DIEA(44μL、0.25mmol)を添加した。12時間撹拌した後に、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗製の物質をシリカゲル(10%メタノール/DCM(1%NHOH))上で精製して、5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(22mg、0.038mmol、収率46%)を得た。質量スペクトル: m/z = 573.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.18 (s, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.52 (d, 1H),
8.43 (dd, 1H), 8.30 (dd, 1H), 7.71-7.64 (m, 2H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.45 (s,
1H), 7.01-6.90 (m, 2H), 6.48 (d, 1H), 4.34 (m, 1H), 4.06 (s, 6H), 1.61 (d, 6H).
上記の手順に従って、実施例5~53の化合物も合成した。
(実施例5)
Figure 2022515880000091
5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
571.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.27 (s, 1H), 8.68 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62-7.53 (m,
5H), 7.46-7.40 (m, 3H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.06 (s, 3H),
4.05 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例6)
Figure 2022515880000092
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
573.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.24 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62-7.54 (m,
3H), 7.46 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.22, (m, 1H), 6.49 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.34
(m, 1H), 4.06 (s, 6H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例7)
Figure 2022515880000093
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
571.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.26 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.66-7.53 (m,
5H), 7.43 (s, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.14 (t, J = 4.7 Hz,
2H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.76 (t, J = 4.7 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H).
(実施例8)
Figure 2022515880000094
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
611.3 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.21 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.65-7.60 (m,
2H), 7.58-7.53 (m, 2H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.14 (m, 2H),
6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 6H), 4.03 (m, 2H), 3.88 (d, J = 7.2 Hz, 2H),
3.40 (td, J = 11.7, 2.0 Hz, 2H), 2.12 (m, 1H), 1.62 (m, 2H), 1.51-1.40 (m, 2H).
(実施例9)
Figure 2022515880000095
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
585.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.27 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J =
2.3 Hz, 1H), 7.64 (m, 2H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.48
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 1.37 (s, 6H).
(実施例10)
Figure 2022515880000096
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1-プロピル-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
555.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) 13.26 (s, 1H), 8.59 (d, J =
2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31
(dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.66-7.60 (m, 2H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.51 (d, J =
2.5 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.14 (m, 2H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s,
3H), 4.05 (s, 3H), 3.98 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.97 (六重線, J = 7.0 Hz, 2H), 1.05 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
(実施例11)
Figure 2022515880000097
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソブチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
569.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.26 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.66-7.60 (m,
2H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.14 (m, 2H),
6.47 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.80 (d, J = 7.2 Hz, 2H),
2.20 (m, 1H), 1.05 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例12)
Figure 2022515880000098
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
597.2 (M+H). 1H NMR (d6-DMSO) δ 13.47 (s, 1H), 8.80 (m, 2H), 8.49 (m, 2H), 8.31 (d, J = 2.3 Hz,
1H), 7.98 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.80-7.74 (m, 3H), 7.54 (s, 1H), 7.29 (m,
2H), 6.99 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.56 (m, 1H), 4.06-4.00 (m, 8H), 3.45 (m, 2H),
2.13 (m, 2H), 2.01 (m, 2H).
(実施例13)
Figure 2022515880000099
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
616.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.05 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.65 (m, 1H),
7.56 (s, 1H), 7.55-7.51 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 6.93 (m, 2H), 6.47 (d, J = 5.3
Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 3.05 (s, 3H).
(実施例14)
Figure 2022515880000100
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1-(2-オキソ-2-(ピロリジン-1-イル)エチル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
642.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.06 (s, 1H), 8.51 (m, 2H), 8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29
(dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.57 (dd, J = 2.5, 1.4 Hz, 1H), 7.55
(s, 1H), 7.54 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.93 (m, 2H), 6.47 (d, J
= 5.3 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.56 (t, J = 6.8 Hz,
2H), 3.50 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.10 (m, 2H), 1.95 (m, 2H).
(実施例15)
Figure 2022515880000101
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-モルホリノ-2-オキソエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
658.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.03 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.40 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.65 (m, 1H),
7.55 (s, 1H), 7.55-7.50 (m, 2H), 7.45 (s, 1H), 6.93 (m, 2H), 6.43 (d, J = 5.3
Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.81-3.73 (m, 4H), 3.68 (m,
2H), 3.49 (m, 2H).
(実施例16)
Figure 2022515880000102
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1-(ペンタン-3-イル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
601.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.21 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.72 (td, J =
8.6, 6.7 Hz, 1H), 7.59-7.53 (m, 3H), 7.44 (s, 1H), 7.01-6.90 (m, 2H), 6.48 (d,
J = 5.5 Hz, 1H), 4.06 (s, 6H), 3.70 (m, 1H), 2.01-1.79 (m, 4H), 0.95 (t, J =
7.4 Hz, 6H).
(実施例17)
Figure 2022515880000103
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(ヘプタン-4-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
629.3 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.21 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.75-7.64 (m,
2H), 7.59-7.52 (m, 3H), 7.49-7.43 (m, 2H), 7.01-6.89 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.3
Hz, 1H), 4.06 (s, 6H), 3.88 (五重線, J = 7.2 Hz, 1H), 1.83 (q, J = 7.6 Hz, 4H), 1.39-1.25 (m, 4H), 0.96
(t, J = 7.4 Hz, 6H).
(実施例18)
Figure 2022515880000104
5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
589.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.11 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.28 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J =
2.3 Hz, 1H), 7.56-7.52 (m, 2H), 7.45 (dd, J = 8.6, 6.3 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H),
7.26 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.46 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.32 (m, 1H), 4.05 (s,
6H), 1.61 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例19)
Figure 2022515880000105
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
569.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.21 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.42 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.28 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.56-7.52 (m,
2H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.14 (dd, J = 8.4, 5.9 Hz, 1H),
7.01 (m, 1H), 6.95 (m, 1H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.06 (s,
3H), 4.05 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例20)
Figure 2022515880000106
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
585.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.28 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.45 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.60-7.54 (m,
3H), 7.46-7.42 (m, 2H), 7.14 (dd, J = 11.2, 8.4 Hz, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.48 (d,
J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.06 (s, 6H), 3.96 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.7 Hz,
6H).
(実施例21)
Figure 2022515880000107
5-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
589.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.23 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.74 (dd, J =
7.0, 2.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.58-7.51 (m, 3H), 7.44 (s, 1H),
7.22 (8, J = 8.6 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.06 (s, 3H),
4.05 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例22)
Figure 2022515880000108
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-(2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
584.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.13 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.3 Hz, 1H),
8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 2.7 Hz, 1H),
7.60-7.50 (m, 5H), 7.42 (s, 1H), 7.09 (m, 2H), 6.90 (m, 1H), 6.78 (m, 1H), 6.68
(br s, 1H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.05 (s, 3H), 4.02 (s, 3H),
2.81 (d, J = 4.7 Hz, 3H).
(実施例23)
Figure 2022515880000109
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
598.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.17 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62 (m, 2H),
7.56 (s, 1H), 7.53 (dd, J = 8.8, 2.7 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.43
(s, 1H), 7.11 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.06 (s, 3H),
4.05 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 3.06 (s, 3H).
(実施例24)
Figure 2022515880000110
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
616.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.11 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.61-7.52 (m,
3H), 7.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.20 (dt, J = 10.2,
8.4 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s,
3H), 3.13 (s, 3H), 3.06 (s, 3H).
(実施例25)
Figure 2022515880000111
5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
614.1 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.15 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.41 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.59 (m, 2H),
7.56 (s, 1H), 7.54 (dd, J = 8.8, 2.7 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45
(s, 1H), 7.39 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.06 (s, 3H),
4.05 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 3.06 (s, 3H).
(実施例26)
Figure 2022515880000112
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
513.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 8.62 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.42 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.65-7.53 (m, 6H), 7.43 (s, 1H), 7.13
(m, 2H), 6.49 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.06 (s, 6H).
(実施例27)
Figure 2022515880000113
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
569.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.20 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.40 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.53 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz,
1H), 7.43 (s, 1H), 7.24-7.13 (m, 4H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.66 (m, 1H),
4.05 (s, 6H), 2.31 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例28)
Figure 2022515880000114
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
587.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.13 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.40 (dd, J
= 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.25 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.55-7.51 (m, 2H), 7.43 (s,
1H), 7.25 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 6.96 (m, 1H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.66
(m, 1H), 4.05 (s, 6H), 2.32 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例29)
Figure 2022515880000115
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-6-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
583.3 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.18 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.39 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.55-7.50 (m, 2H), 7.43 (s, 1H),
7.24-7.13 (m, 4H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.64 (m, 1H), 4.05 (s, 6H), 2.60
(q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.63 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 1.17 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
(実施例30)
Figure 2022515880000116
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-5-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
567.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.39 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.60 (m, 2H),
7.58-7.53 (m, 3H), 7.44 (s, 1H), 6.98 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.31
(m, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例31)
Figure 2022515880000117
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
585.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.27 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.65 (dd, J =
2.5, 1.8 Hz, 1H), 7.62 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.57-7.52 (m, 2H), 7.43 (s, 1H),
6.79 (dd, j = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 6.48 (d, J =
5.3 Hz, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 1.60 (d, J
= 6.8 Hz, 6H).
(実施例32)
Figure 2022515880000118
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
585.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.30 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.28 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62 (d, J =
2.5 Hz, 1H), 7.56-7.51 (m, 2H), 7.46-7.40 (m, 2H), 6.78-6.70 (m, 2H), 6.47 (d,
J = 5.3 Hz, 1H), 4.29 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 1.59
(d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例33)
Figure 2022515880000119
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
539.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3)δ 13.21 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.41 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J =
2.7 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 9.4, 2.9 Hz, 1H),
7.24-7.13 (m, 4H), 6.54 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.66 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.31
(s, 3H), 1.61 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例34)
Figure 2022515880000120
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
583.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.26 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62 (m, 2H),
7.55 (m, 2H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.47 (d, J
= 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 6H), 4.01 (m, 2H), 1.82 (m, 2H), 1.70 (m, 1H), 1.02 (d,
J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例35)
Figure 2022515880000121
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
601.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.20 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.71-7.64 (m,
1H), 7.62-7.51 (m, 4H), 7.46 (m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.22 (m, 1H),
6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 4.02 (m, 2H), 1.82 (m,
2H), 1.70 (m, 1H), 1.03 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例36)
Figure 2022515880000122
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
601.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.14 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.42 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.67 (td, J = 8.6, 6.7 Hz,
1H), 7.58 (dd, J - 2.1, 1.8 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 6.95 (m,
2H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 6H), 4.01 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 1.70
(m, 1H), 1.02 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例37)
Figure 2022515880000123
5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
599.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.24 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.67 (m, 1H),
7.59 (m, 2H), 7.57-7.51 (m, 3H), 7.47 (m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.42 (m, 2H), 6.48
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 4.01 (m, 2H), 1.82 (m, 2H),
1.70 (m, 1H), 1.02 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例38)
Figure 2022515880000124
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1,6-ジイソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
597.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.15 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.39 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz,
1H), 7.45 (s, 1H), 7.16 (d, J = 3H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.82 (m, 1H),
4.06 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.36 (m, 1H), 1.63 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 1.32 (d, J
= 7.4 Hz, 6H).
(実施例39)
Figure 2022515880000125
1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
511.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.27 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 5.1 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 8.01 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 7.65-.752 (m, 5H), 7.42 (dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.14 (m, 2H),
6.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.09 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 1.60 (t, J =
7.2 Hz, 3H).
(実施例40)
Figure 2022515880000126
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
525.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.31 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 8.00 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.56 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.42
(dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.14 (m, 2H), 6.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.33 (m,
1H), 3.98 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
(実施例41)
Figure 2022515880000127
5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
497.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.23 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9,
0.6 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.58 (d, J = 2.7 Hz, 1H),
7.56 (dd, J = 8.8, 2.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.3, 2.7 Hz, 1H), 7.42 (dd, J =
9.4, 2.7 Hz, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.90
(s, 3H).
(実施例42)
Figure 2022515880000128
5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
600.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.26 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.61-7.52 (m,
5H), 7.45 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.07-4.01 (m, 8H),
2.75 (m, 2H), 2.32 (s, 6H).
(実施例43)
Figure 2022515880000129
5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-
質量スペクトル: m/z =
602.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.22 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.62 (d, J =
2.3 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 6.48
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.08-4.01 (m, 8H), 2.75 (m, 2H), 2.32 (s, 6H).
(実施例44)
Figure 2022515880000130
5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
602.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.16 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.42 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.70-7.63 (m,
2H), 7.56-7.52 (m, 2H), 7.43 (s, 1H), 6.95 (m, 2H), 6.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
4.07-4.00 (m, 8H), 2.75 (m, 2H), 2.31 (s, 6H).
(実施例45)
Figure 2022515880000131
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-6-イソプロピル-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
569.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.07 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.38 (dd, J
= 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.52 (dd, J =
8.8, 2.7 Hz, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.0 Hz, 4H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz,
1H), 4.06, (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 3.29 (m, 1H), 1.26 (d, J = 7.0
Hz, 6H).
(実施例46)
Figure 2022515880000132
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-5-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
584.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.30 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9,
0.6 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.47
(m, 1H), 7.14 (m, 2H), 6.49 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.08-4.02 (m, 8H), 2.76 (m,
2H), 2.32 (s, 6H).
(実施例47)
Figure 2022515880000133
1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
554.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.30 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.44 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 8.00 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.55 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.42
(dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.55 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.04 (m,
2H), 3.98 (s, 3H), 2.75 (m, 2H), 2.32 (s, 6H).
(実施例48)
Figure 2022515880000134
N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
557.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.23 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.56 (d, J =
5.3 Hz, 1H), 8.42 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.25 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H),
7.73 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz,
1H), 7.24-7.13 (m, 4H), 6.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.66 (m, 1H), 4.05 (s, 3H),
2.31 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例49)
Figure 2022515880000135
N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
543.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.32 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.57 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.45 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 2.9,
0.6 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H),
7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.6, 2.9 Hz, 1H), 7.14 (m, 2H), 6.53
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.06 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例50)
Figure 2022515880000136
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-N-(5-((7-(トリフルオロメトキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
579.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.33 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.46 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9,
0.6 Hz, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J
= 9.0, 2.8 Hz, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.14 (m, 2H), 6.58 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33
(m, 1H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例51)
Figure 2022515880000137
N-(5-((6-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
539.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3)δ 13.30 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 8.00 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.7 Hz, 1H),
7.55 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 9.2, 2.9 Hz, 1H), 7.14 (m, 2H),
6.55 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.21 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.62 (d, J =
6.8 Hz, 6H), 1.50 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
(実施例52)
Figure 2022515880000138
N-(5-((7-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
539.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.30 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.62 (d, J = 5.3 Hz, 1H),
8.43 (dd, J = 9.0, 0.6 Hz, 1H), 8.29 (dd, J = 2.9, 0.6 Hz, 1H), 8.24 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz,
1H), 7.44 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 7.14 (m, 2H),
6.45 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.22 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.62 (d, J =
6.7 Hz, 6H), 1.51 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
(実施例53)
Figure 2022515880000139
N-(5-((6,7-ジメトキシ-2-メチルキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
質量スペクトル: m/z =
569.2 (M+H). 1H NMR (d6-DMSO) δ 13.42 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 8.8 Hz, 1H),
8.36 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz,
1H), 7.75 (m, 3H), 7.48 (s,1H), 7.34 (s, 1H), 7.29 (m, 2H), 6.47 (s, 1H), 4.65
(m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.92 (s, 3H),2.46 (s, 3H), 1.52 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
(実施例54)
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000140
DMF(0.8mL)中の5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-アミン(調製47;0.025g、0.0838mmol)、5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製2;0.0346g、0.126mmol)、DIEA(0.0439mL、0.251mmol)およびHATU(0.0637g、0.168mmol)の溶液を終夜、室温で撹拌した。追加のDIEA(2当量)およびHATU(1当量)を添加し、反応混合物を4日間、50℃に加熱した。反応物を冷却し、水(30mL)に注ぎ、10分間撹拌した。得られた固体を濾過し、水で洗浄した。固体を、TFA添加物2%を含有する3:2のACN:水の溶液3mLに懸濁し、次いで、C18カラム(TFA添加物0.1%を含有する5~95%ACN:水勾配)上で精製した。所望生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥して、N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(0.0134g、0.0241mmol、収率28.8%)をわずかに黄色を帯びた白色の固体として得た。質量スペクトル: m/z = 556.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.64 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.61 (s, 2H), 8.54 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.65-7.58 (m, 3H), 7.53 (s, 1H), 7.45
(s, 1H), 7.15 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.36 (m, 1H), 4.07 (s, 3H),
4.06 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例55)
Figure 2022515880000141
N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
実施例54の手順に従って調製した。質量スペクトル: m/z = 570.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 13.64 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.61 (s, 2H), 8.54 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
7.53 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.15 (m, 2H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.36 (m,
1H), 4.07 (s, 3H), 4.06 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
(実施例56)
5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシ-7-(3-モルホリノプロポキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022515880000142
DMF(0.8mL)中の5-((6-メトキシ-7-(3-モルホリノプロポキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-アミン(調製48;0.035g、0.0853mmol)、5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(調製2;0.0352g、0.128mmol)、DIEA(0.0447mL、0.256mmol)およびHATU(0.0648g、0.171mmol)の溶液を、3時間撹拌した。反応物を、撹拌しながら冷水(30mL)に添加し、白色の固体が溶液から沈殿した。固体を濾過により単離し、水(15mL)で洗浄し、次いで、風乾した。固体を、TFA添加物2%を含有する3:2のACN:水の溶液3mLに懸濁し、分取HPLCカラム(TFA添加物0.1%を含有する5%から95%超までのACN:水勾配)を使用して精製した。所望生成物を含有する画分を飽和NaHCO(15mL)で処理し、次いで、DCM(2×15mL)で抽出して、生成物を遊離塩基形態で得た。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシ-7-(3-モルホリノプロポキシ)キノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(0.0111g、0.0166mmol、収率19.5%)を白色の固体として得た。質量スペクトル: m/z = 668.3 (M+H). 1H NMR (d6-DMSO) δ 13.41 (s, 1H), 8.79 (d, J = 1.7 Hz, 1H),
8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.9 Hz, 1H),
8.27 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.54
(s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.29 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 6.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.65
(m, 1H), 4.21 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.59 (m, 4H), 2.50-2.35 (m,
6H), 1.98 (m, 2H), 1.52 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
(実施例57)
Figure 2022515880000143
N-(5-((3-シアノ-6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
実施例56の手順に従って調製した。質量スペクトル: m/z = 580.2 (M+H). 1H NMR (d6-DMSO)
δ 13.36 (s, 1H), 8.88 (s, 1H),
8.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 9.0 Hz, 1H),
8.26 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.76-7.72 (m, 3H), 7.55 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.28
(t, J = 8.8 Hz, 2H), 4.63 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.3
Hz, 6H).
(実施例58)
Figure 2022515880000144
N-(6-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド
実施例56の手順に従って調製した。質量スペクトル: m/z = 555.2 (M+H). 1H NMR (CDCl3) δ 12.96 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H),
8.66 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.60 (d, J =-5.3 Hz, 1H), 8.36 (dd, J = 8.8, 2.7 Hz,
1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (m, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.17
(m, 2H), 7.12 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.34 (m, 1H), 4.05
(s, 3H), 4.01 (s, 3H), 1.62 (d, J = 6.7 Hz, 6H).
略語:
Figure 2022515880000145
例示的実施形態
実施形態1。実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である、式Iの化合物。
実施形態1A。実施例番号1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である、式Iの化合物。
実施形態2。(a)式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む、医薬組合せ。
実施形態3。治療において使用するための、(a)式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態4。式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態2の、または実施形態3の使用のための医薬組合せ。
実施形態5。(a)式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
実施形態6。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態7。追加の治療薬がビニメチニブおよびエンコラフェニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態8。追加の治療薬がビニメチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態9。追加の治療薬がエンコラフェニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態10。追加の治療薬がセルメチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態11。追加の治療薬がソラフェニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態12。追加の治療薬がトラメチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態13。追加の治療薬がベムラフェニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態14。追加の治療薬がEGFR阻害薬である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態15。追加の治療薬がセツキシマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態16。追加の治療薬がパニツムマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態17。追加の治療薬がエルロチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態18。追加の治療薬がラパチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態19。追加の治療薬がゲフィチニブである、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態20。追加の治療薬がチェックポイント阻害薬である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態21。追加の治療薬がニボルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態22。追加の治療薬がペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態23。追加の治療薬がセミプリマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態24。追加の治療薬がピジリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態25。追加の治療薬がアテゾリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態26。追加の治療薬がアベルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態27。追加の治療薬がデュルバルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態2の、もしくは実施形態3の使用のための医薬組合せ、または実施形態5の医薬組成物。
実施形態28。(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む、医薬組合せ。
実施形態28。実施例番号1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組合せ。
実施形態29。治療において使用するための、(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む、医薬組合せ。
実施形態29A。治療において使用するための、実施例番号1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を含む、医薬組合せ。
実施形態30。実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態28の、または実施形態29の使用のための医薬組合せ。
実施形態30A。実施例番号1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号1、4、5、16、18、19、21、28、30、31、33、35、39、41、48、49、51、52、57もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態28Aの、または実施形態29Aの使用のための医薬組合せ。
実施形態31。(a)実施例番号1、2、3、4、7、18、19、20、27、28、29、32、33、44、46、48、55、56、もしくは58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
実施形態32。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態33。追加の治療薬がビニメチニブおよびエンコラフェニブである、実施形態28または28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態34。追加の治療薬がビニメチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態35。追加の治療薬がエンコラフェニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態36。追加の治療薬がセルメチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態37。追加の治療薬がソラフェニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態38。追加の治療薬がトラメチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態39。追加の治療薬がベムラフェニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態40。追加の治療薬がEGFR阻害薬である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態41。追加の治療薬がセツキシマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態42。追加の治療薬がパニツムマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態43。追加の治療薬がエルロチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態44。追加の治療薬がラパチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態45。追加の治療薬がゲフィチニブである、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態46。追加の治療薬がチェックポイント阻害薬である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態47。追加の治療薬がニボルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態48。追加の治療薬がペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態49。追加の治療薬がセミプリマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態50。追加の治療薬がピジリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態51。追加の治療薬がアテゾリズマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態52。追加の治療薬がアベルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態53。追加の治療薬がデュルバルマブまたはそのバイオ後続品である、実施形態28もしくは28Aの、もしくは実施形態29もしくは29Bの使用のための医薬組合せ、または実施形態31の医薬組成物。
実施形態54。(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態55。治療において使用するための、(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態56。実施例番号1の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号1の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態54の、または実施形態55の使用のための医薬組合せ。
実施形態57。(a)実施例番号1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態58。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態54の、もしくは実施形態55の使用のための医薬組合せ、または実施形態57の医薬組成物。
実施形態59。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態54の、もしくは実施形態55の使用のための医薬組合せ、または実施形態57の医薬組成物。
実施形態60。(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態61。治療において使用するための、(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態62。実施例番号2の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号2の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態60の、または実施形態61の使用のための医薬組合せ。
実施形態63。(a)実施例番号2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態64。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態60の、もしくは実施形態61の使用のための医薬組合せ、または実施形態63の医薬組成物。
実施形態65。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態60の、もしくは実施形態61の使用のための医薬組合せ、または実施形態63の医薬組成物。
実施形態66。(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態67。治療において使用するための、(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態68。実施例番号3の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号3の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態66の、または実施形態67の使用のための医薬組合せ。
実施形態69。(a)実施例番号3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態70。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態66の、もしくは実施形態67の使用のための医薬組合せ、または実施形態69の医薬組成物。
実施形態71。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態66の、もしくは実施形態67の使用のための医薬組合せ、または実施形態70の医薬組成物。
実施形態72。(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態73。治療において使用するための、(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態74。実施例番号4の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号4の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態72の、または実施形態73の使用のための医薬組合せ。
実施形態75。(a)実施例番号4の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態76。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態73の、もしくは実施形態74の使用のための医薬組合せ、または実施形態75の医薬組成物。
実施形態77。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態73の、もしくは実施形態74の使用のための医薬組合せ、または実施形態76の医薬組成物。
実施形態78。(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態79。治療において使用するための、(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態80。実施例番号7の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号7の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態78の、または実施形態79の使用のための医薬組合せ。
実施形態81。(a)実施例番号7の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態82。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態78の、もしくは実施形態79の使用のための医薬組合せ、または実施形態81の医薬組成物。
実施形態83。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態78の、もしくは実施形態79の使用のための医薬組合せ、または実施形態81の医薬組成物。
実施形態84。(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態85。治療において使用するための、(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態86。実施例番号18の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号18の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態84の、または実施形態85の使用のための医薬組合せ。
実施形態87。(a)実施例番号18の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態88。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態84の、もしくは実施形態85の使用のための医薬組合せ、または実施形態87の医薬組成物。
実施形態89。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態84の、もしくは実施形態85の使用のための医薬組合せ、または実施形態87の医薬組成物。
実施形態90。(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態91。治療において使用するための、(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態92。実施例番号19の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号19の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態90の、または実施形態91の使用のための医薬組合せ。
実施形態93。(a)実施例番号19の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態94。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態90の、もしくは実施形態91の使用のための医薬組合せ、または実施形態93の医薬組成物。
実施形態95。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態90の、もしくは実施形態91の使用のための医薬組合せ、または実施形態93の医薬組成物。
実施形態96。(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態97。治療において使用するための、(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態98。実施例番号20の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号20の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態96の、または実施形態97の使用のための医薬組合せ。
実施形態99。(a)実施例番号20の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態100。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態96の、もしくは実施形態97の使用のための医薬組合せ、または実施形態99の医薬組成物。
実施形態101。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態96の、もしくは実施形態97の使用のための医薬組合せ、または実施形態99の医薬組成物。
実施形態102。(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態103。治療において使用するための、(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態104。実施例番号27の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号27の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態102の、または実施形態103の使用のための医薬組合せ。
実施形態105。(a)実施例番号27の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態106。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態102の、もしくは実施形態103の使用のための医薬組合せ、または実施形態105の医薬組成物。
実施形態107。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態102の、もしくは実施形態103の使用のための医薬組合せ、または実施形態105の医薬組成物。
実施形態108。(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態109。治療において使用するための、(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態110。実施例番号28の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号28の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態108の、または実施形態109の使用のための医薬組合せ。
実施形態111。(a)実施例番号28の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態112。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態108の、もしくは実施形態109の使用のための医薬組合せ、または実施形態111の医薬組成物。
実施形態113。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態108の、もしくは実施形態109の使用のための医薬組合せ、または実施形態111の医薬組成物。
実施形態114。(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態115。治療において使用するための、(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態116。実施例番号29の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号29の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態114の、または実施形態115の使用のための医薬組合せ。
実施形態117。(a)実施例番号29の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態118。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態114の、もしくは実施形態115の使用のための医薬組合せ、または実施形態117の医薬組成物。
実施形態119。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態114の、もしくは実施形態115の使用のための医薬組合せ、または実施形態117の医薬組成物。
実施形態120。(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態121。治療において使用するための、(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態122。実施例番号32の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号32の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態120の、または実施形態121の使用のための医薬組合せ。
実施形態123。(a)実施例番号32の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態124。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態120の、もしくは実施形態121の使用のための医薬組合せ、または実施形態123の医薬組成物。
実施形態125。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態120の、もしくは実施形態121の使用のための医薬組合せ、または実施形態123の医薬組成物。
実施形態126。(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態127。治療において使用するための、(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態128。実施例番号33の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号33の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態126の、または実施形態127の使用のための医薬組合せ。
実施形態129。(a)実施例番号33の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態130。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態126の、もしくは実施形態127の使用のための医薬組合せ、または実施形態129の医薬組成物。
実施形態131。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態126の、もしくは実施形態127の使用のための医薬組合せ、または実施形態129の医薬組成物。
実施形態132。(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態133。治療において使用するための、(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態134。実施例番号44の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号44の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態132の、または実施形態133の使用のための医薬組合せ。
実施形態135。(a)実施例番号44の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態136。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態132の、もしくは実施形態133の使用のための医薬組合せ、または実施形態135の医薬組成物。
実施形態137。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態132の、もしくは実施形態133の使用のための医薬組合せ、または実施形態135の医薬組成物。
実施形態138。(a)実施例番号467の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態139。治療において使用するための、(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態140。実施例番号46の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号46の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態138の、または実施形態139の使用のための医薬組合せ。
実施形態141。(a)実施例番号46の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態142。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態138の、もしくは実施形態139の使用のための医薬組合せ、または実施形態141の医薬組成物。
実施形態143。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態138の、もしくは実施形態139の使用のための医薬組合せ、または実施形態141の医薬組成物。
実施形態144。(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態145。治療において使用するための、(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態146。実施例番号48の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号48の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態144の、または実施形態145の使用のための医薬組合せ。
実施形態147。(a)実施例番号48の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態148。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態144の、もしくは実施形態145の使用のための医薬組合せ、または実施形態147の医薬組成物。
実施形態149。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態144の、もしくは実施形態145の使用のための医薬組合せ、または実施形態147の医薬組成物。
実施形態150。(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態151。治療において使用するための、(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態152。実施例番号55の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号55の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態150の、または実施形態151の使用のための医薬組合せ。
実施形態153。(a)実施例番号55の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態154。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態150の、もしくは実施形態151の使用のための医薬組合せ、または実施形態153の医薬組成物。
実施形態155。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態150の、もしくは実施形態151の使用のための医薬組合せ、または実施形態153の医薬組成物。
実施形態156。(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態157。治療において使用するための、(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態158。実施例番号56の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号56の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態156の、または実施形態157の使用のための医薬組合せ。
実施形態159。(a)実施例番号56の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態160。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態156の、もしくは実施形態157の使用のための医薬組合せ、または実施形態159の医薬組成物。
実施形態161。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態156の、もしくは実施形態157の使用のための医薬組合せ、または実施形態159の医薬組成物。
実施形態162。(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態163。治療において使用するための、(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬とを含む医薬組合せ。
実施形態164。実施例番号58の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬が、治療において使用するために同時に、別々に、または連続して使用するための別々の組成物または投薬量として製剤化され、ここで、実施例番号58の化合物またはその薬学的に許容できる塩および追加の治療薬の量が一緒に、治療上有効である、実施形態162の、または実施形態163の使用のための医薬組合せ。
実施形態165。(a)実施例番号58の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、(b)追加の治療薬と、(c)薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
実施形態166。追加の治療薬が抗がん薬である、実施形態162の、もしくは実施形態163の使用のための医薬組合せ、または実施形態165の医薬組成物。
実施形態167。追加の治療薬が、ビニメチニブ、エンコラフェニブ、セルメチニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、ベムラフェニブ、セツキシマブまたはそのバイオ後続品、パニツムマブまたはそのバイオ後続品、エルロチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、ニボルマブまたはそのバイオ後続品、ペムブロリズマブまたはそのバイオ後続品、セミプリマブまたはそのバイオ後続品、ピジリズマブまたはそのバイオ後続品、アテゾリズマブまたはそのバイオ後続品、アベルマブまたはそのバイオ後続品、およびデュルバルマブまたはそのバイオ後続品からなる群から選択される、実施形態162の、もしくは実施形態163の使用のための医薬組合せ、または実施形態165の医薬組成物。

Claims (49)

  1. 式IIの化合物
    Figure 2022515880000146
    またはその薬学的に許容できる塩
    [式中、
    、XおよびXは独立に、NまたはCHであり、ここで、X、XおよびXのうちの1つまたは2つは、Nであり、
    は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
    は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
    hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員複素環式環であり、
    は、水素、C1~C7アルキル、(C1~C6アルコキシ)C1~C6アルキル-、ヒドロキシC1~C6アルキル-、RNC(=O)C1~C6アルキル-、または(RN)C1~C6アルキル-であり、
    およびRは独立に、水素もしくはC1~C6アルキルであるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、1個の環窒素原子を有し、OおよびNから選択される第2の環ヘテロ原子を有してもよい5~6員複素環式環を形成しており、
    およびRは独立に、水素またはC1~C6アルキルであり、
    は、水素またはC1~C6アルキルであり、
    は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
    は、水素またはCNであり、
    は、水素またはC1~C3アルキルである]。
  2. 式IIIの化合物
    Figure 2022515880000147
    またはその薬学的に許容できる塩
    [式中、
    は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
    は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
    は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシ、ハロゲンまたは(hetCyc)C1~C6アルコキシ-であり、
    hetCycは、NおよびOから独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する5~6員複素環式環であり、
    は、C1~C7アルキルであり、
    は、水素またはC1~C6アルキルであり、
    は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
    は、水素またはCNであり、
    は、C1~C3アルキルである]。
  3. 式IVの化合物
    Figure 2022515880000148
    またはその薬学的に許容できる塩
    [式中、
    は、Nであり、Xは、CHであるか、またはXは、CHであり、Xは、Nであり、
    は、水素またはC1~C6アルコキシであり、
    は、水素、C1~C6アルコキシ、フルオロC1~C6アルコキシまたはハロゲンであり、
    は、C1~C6アルキルであり、
    は、水素またはメチルであり、
    は、ハロゲン、C1~C6アルキルおよびC1~C6アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
    は、水素またはCNである]。
  4. が、水素である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  5. が、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから独立に選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  6. が、水素である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  7. が、C1~C6アルコキシである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  8. が、メトキシである、請求項7に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  9. が、エトキシである、請求項7に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  10. が、フルオロである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  11. が、水素である、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  12. が、C1~C6アルコキシである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  13. が、メトキシである、請求項12に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  14. が、エトキシである、請求項12に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  15. が、水素である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  16. が、CNである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  17. N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  18. 5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  19. 5-(4-クロロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  20. 5-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1-(ペンタン-3-イル)-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  21. 5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  22. N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  23. 5-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  24. 5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  25. N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソプロピル-5-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  26. N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  27. 5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  28. 5-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-イソペンチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  29. 1-エチル-5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  30. 5-(4-フルオロフェニル)-N-(5-((6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  31. N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-6-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  32. N-(5-((7-フルオロ-6-メトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  33. N-(5-((6-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  34. N-(5-((7-エトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  35. N-(5-((3-シアノ-6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  36. N-(6-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1-イソプロピル-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミドまたはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  37. 請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる希釈剤または担体とを含む、医薬組成物。
  38. 請求項1に記載の化合物を調製するプロセスであって、
    下式を有する化合物
    Figure 2022515880000149
    [式中、R、R、R、R、X、XおよびXは、請求項1について定義したとおりである]を、下式を有する化合物
    Figure 2022515880000150
    [式中、R、RおよびRは、請求項1について定義したとおりである]と、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファートおよびアミン塩基の存在下で反応させるステップ
    を含むプロセス。
  39. それを必要とする患者においてがんを処置する方法であって、患者に、有効量の請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または請求項37に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
  40. TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者を処置する方法であって、TAM関連がん、c-Met関連がん、または両方を有すると同定または診断されている患者に、治療有効量の請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容できる塩、または請求項37に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
  41. さらに、患者に少なくとも1種の追加の抗がん薬を投与するステップを含む、請求項39から40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 少なくとも1種の追加の抗がん薬または治療が、免疫チェックポイント阻害薬、キナーゼ阻害薬、化学療法、放射線、および外科手術からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  43. 少なくとも1種の追加の抗がん薬が、化学療法薬、PI-3キナーゼ阻害薬、EGFR阻害薬、HER2/neu阻害薬、FGFR阻害薬、ALK阻害薬、IGF1R阻害薬、VEGFR阻害薬、PDGFR阻害薬、グルココルチコイド、BRAF阻害薬、MEK阻害薬、HER4阻害薬、MET阻害薬、RAF阻害薬、Akt阻害薬、FTL-3阻害薬、およびMAPキナーゼ経路阻害薬からなる群から選択される、請求項42に記載の方法。
  44. TAM関連がんが、消化管間質腫瘍(GIST)、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、B細胞慢性骨髄性白血病(B-CLL)、肺がん、神経膠芽細胞腫、乳がん、結腸直腸がん、胃がん、神経膠腫、膵臓がん、食道がん、マントル細胞リンパ腫、黒色腫、扁平上皮細胞皮膚がん、前立腺がん、子宮内膜がん、卵巣がん、口腔扁平上皮細胞癌、甲状腺がん、膀胱がん、腎臓がん、神経鞘腫、中皮腫、カポジ肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、赤血球系白血病、結腸がん、肝臓がん、腎細胞癌、下垂体腺腫、尿路がん、腎臓がん、結腸がん、頭頚部がん、脳腫瘍、および非小細胞肺がんからなる群から選択される、請求項40から43のいずれか一項に記載の方法。
  45. TAM関連がんが、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、肺がん、黒色腫、前立腺がん、子宮内膜がん、甲状腺がん、神経鞘腫、膵臓がん、および脳腫瘍からなる群から選択される、請求項40から43のいずれか一項に記載の方法。
  46. TAM関連がんが、消化管間質腫瘍(GIST)、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、B細胞慢性骨髄性白血病(B-CLL)、肺がん、神経膠芽細胞腫、乳がん、結腸直腸がん、胃がん、膵臓がん、前立腺がん、食道がん、黒色腫、扁平上皮細胞皮膚がん、子宮内膜がん、卵巣がん、口腔扁平上皮細胞癌、甲状腺がん、膀胱がん、腎臓がん、神経鞘腫、中皮腫、骨肉腫、赤血球系白血病、結腸がん、肝臓がん、腎細胞癌、腎臓がん、非小細胞肺がん、および三種陰性転移性乳がんからなる群から選択される、請求項40から43のいずれか一項に記載の方法。
  47. TAM関連がんが、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、B細胞慢性骨髄性白血病(B-CLL)、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)、肺がん、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん、神経鞘腫、マントル細胞リンパ腫、横紋筋肉腫、膵臓がん、乳がん、胃がん、下垂体腺腫、尿路がん、腎臓がん、肝臓がん、結腸がん、および乳がんからなる群から選択される、請求項40から43のいずれか一項に記載の方法。
  48. c-Met関連がんが、胃腸がん(GI)、胃がん、結腸直腸腺癌、結腸直腸癌(CRC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、肝細胞癌(HCC)、遺伝性乳頭状腎臓癌(HPRC)、乳頭状腎臓癌、黒色腫、胃腺癌、虫垂腺癌、十二指腸腺癌、膵臓腺癌、肺腺癌、甲状腺乳頭状癌、甲状腺髄様癌、ユーイング肉腫、前立腺腺癌、頭頚部および子宮頸部の扁平上皮細胞癌、腎細胞癌、褐色細胞腫および混合褐色細胞腫、漿液性卵巣癌、卵巣明細胞癌、卵巣混合癌、漿液性腹膜癌、乳管腺癌、子宮平滑筋肉腫、子宮内膜腺癌、子宮悪性混合ミュラー管腫瘍、神経膠芽細胞腫、未分化膠腫、乏突起神経膠腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、直腸の扁平上皮細胞癌、唾液腺癌、心臓血管肉腫、消化管間質腫瘍、侵襲性胸腺腫、および紡錘肉腫の群から選択される、請求項40から43のいずれか一項に記載の方法。
  49. がんの処置において使用するための、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
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