JP2022512362A - 異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備 - Google Patents

Abstract

【課題】異物を除去することができる異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備を提供する。【解決手段】本発明の異物除去装置は、電気鋼板に隣接して備えられ、レーザ照射により電気鋼板に発生した異物を捕集するフードユニット及びフードユニットに結合され、電気鋼板と対面したフードユニットの一面上に付着した異物を削り取って削除するスクレーピングユニットを含むことを特徴とする。【選択図】図２

Description

本発明は、異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備に関する。

変圧器などの電気機器の電力損失を低減し、効率を向上させるために、鉄損が低く、磁束密度が高い磁気的特性を有する方向性電気鋼板が要求される。このために方向性電気鋼板の磁区微細化の製品を生産するための工程、すなわち、方向性電気鋼板の表面に溝を形成させる高出力連続波レーザビームを印加して溝を生成し、鉄損を改善させる磁区微細化の工程が必要である。
この永久磁区微細化のための方法は、鋼板表面に溝を形成する必要があり、この時、鋼板表面部には粒子、チップ（Ｃｈｉｐ）、スパッタ（Ｓｐａｔｔｅｒ）、ヒューム（Ｆｕｍｅ）などの多様な形態の異物が形成される。

かかる異物は、発生と同時に削除される必要があり、異物の発生と同時に削除されない場合、周辺設備を汚染し、作業環境を悪化させる問題がある。
特に、スパッタ（Ｓｐａｔｔｅｒ）の形状は略球状であり、直径が数百ｎｍから数十μｍの範囲の大きさを有し、成分がＦｅ、Ｓｉ、Ｃ、Ｏから構成される。このスパッタによってレーザを鋼板に伝送する光学系が汚染されると、性能が急速に低下して溝の加工品質及び生産性を確保することができなくなる。

また、このスパッタが周辺設備に融着し、成長して塊になった後、鋼板表面に落ちて板の破断を発生させ、後段設備ローラ間に挟まって鋼板表面に欠陥を発生させる問題を引き起こす虞がある。
したがって、上記の問題及び限界を改善することができる異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備に対する研究が必要であった。

本発明の目的とするところは、異物を除去することができる異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備を提供することにある。
また他の目的とするところは、本発明は異物除去のためのスクレーピングユニットに付着した異物も除去することができる異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備を提供することにある。

本発明の異物除去装置は、電気鋼板に隣接して備えられ、レーザ照射により上記電気鋼板に発生した異物を捕集するフードユニット、及び上記フードユニットに結合され、上記電気鋼板と対面した上記フードユニットの一面上に付着した異物を削り取って削除するスクレーピングユニットを含むことを特徴とする。

上記スクレーピングユニットは、上記電気鋼板と対面する上記フードユニットの一面に結合される伸縮駆動部、及び上記伸縮駆動部の伸縮するロッド部材の端部に結合され、上記フードユニットの一面に密着して往復移動するスクレーパー部を含むことができる。
上記スクレーパー部は、上記フードユニットの一面に均等に配置されて往復移動するように、上記フードユニットの一面の一側に偏った位置に結合された上記伸縮駆動部の伸縮するロッド部材の端部に偏って結合されたことが好ましい。

上記スクレーパー部は、上記ロッド部材に結合されるスクレーパー本体、及び上記スクレーパー本体に備えられ、上記フードユニットの一面に接触するように突出形成され、複数個が一定間隔離隔して形成された接触タップ部を含むことができる。
上記接触タップ部は、上記フードユニットの一面に接触する接触面に上記ロッド部材の伸縮方向と交差する方向に並んだ凹凸が形成されたことがよい。

前記伸縮駆動部は、上記フードユニットの一面に固定結合され、上記ロッド部材が伸縮して接続する駆動シリンダ、及び上記駆動シリンダに結合され、上記ロッド部材が貫通するように接続されて上記ロッド部材に付着した異物を除去するロッドクリーナーを含むことが好ましい。
上記ロッドクリーナーは、上記駆動シリンダに一端部が結合され、上記ロッド部材の両側に隣接して配置される一対の支持棒部材、及び一対の上記支持棒部材の他端部に結合されて往復移動する上記ロッド部材が貫通する貫通孔が形成された支持ブロック部材を含むことができる。

上記支持ブロック部材は、上記貫通孔の内面に上記ロッド部材に接する歯部が形成されることがよい。
上記支持ブロック部材は、上記貫通孔の内面に上記ロッド部材に接するブラシが形成されることができる。
上記ロッドクリーナーは、一端部は上記貫通孔に隣接した上記支持ブロック部材の部分に結合され、他端部は上記ロッド部材に接するラッパ形態で備えられるスクラブ部材を含むことが好ましい。

上記フードユニットは、上記電気鋼板上に配置され、照射されるレーザが通過するスリット孔が形成され、冷却流体が流動する冷却流路が形成され、上記電気鋼板と対面する一面に上記スクレーピングユニットが結合された冷却ブロック部材、及び上記冷却ブロック部材の周辺を囲むように上記冷却ブロック部材に結合され、上記電気鋼板に発生した異物を捕集する集塵部材を含むことができる。
本発明の他の実施例に係る電気鋼板の製造設備は、電気鋼板の移動経路上に提供されるレーザルーム、上記レーザルームの内部に備えられ、レーザを照射して上記電気鋼板表面に溝を形成するレーザ装置、及び上記レーザルームの内部に備えられ、上記電気鋼板と上記レーザ装置との間に配置される上記異物除去装置を含むことが好ましい。

本発明によると、本発明の異物除去装置、及びこれを含む電気鋼板の製造設備は、異物を除去することができる。これにより、レーザ照射によって生成されたスパッタなどの異物が周辺構成に融着して成長した後に落下して発生する問題を防止することができる。
他の側面では、本発明の異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備は、異物除去のためのスクレーピングユニットに付着した異物も除去することができる。これにより、上記スクレーピングユニットの寿命を延長させる効果を有する。
但し、本発明の多様で有意義な利点及び効果は、上記の内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。

本発明の異物除去装置及びこれを含む電気鋼板の製造設備を示す構成図である。 本発明の異物除去装置を示す正面図である。 本発明の異物除去装置のスクレーピングユニットを示す斜視図である。 本発明の異物除去装置のスクレーピングユニットにおけるスクレーパー部を示す斜視図である。 本発明の異物除去装置のスクレーピングユニットにおける支持ブロック部材が歯部を含む実施例を示す斜視図である。 本発明の異物除去装置のスクレーピングユニットにおける支持ブロック部材がブラシを含む実施例を示す斜視図である。 本発明の異物除去装置のスクレーピングユニットがスクラブ部材を含む実施例を示す斜視図である。

以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は、様々な形態に変形させることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示（又は強調表示や簡略化表示）がされることがある。
また、本明細書において単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味ではない限り、複数の表現を含み、明細書全体にわたって同一の符号または類似する方式に付与された符号は、同一構成要素または対応する構成要素を示す。

本発明は、異物除去装置１及びこれを含む電気鋼板の製造設備に関するものであって、異物を除去することができ、これにより、レーザＬ照射によって生成されたスパッタなどの異物が周辺構成に融着して成長した後に落下して発生する問題を防止することができる。他の側面では、異物除去のためのスクレーピングユニット２００に付着した異物も除去することができ、これによってスクレーピングユニット２００の寿命を延長させることができる。
具体的に図面を参照して説明すると、図１は、本発明の異物除去装置１及びこれを含む電気鋼板の製造設備を示す構成図である。図１に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１は、電気鋼板Ｓに隣接して備えられ、レーザＬ照射により電気鋼板Ｓに発生した異物を捕集するフードユニット１００、及びフードユニット１００に結合され、電気鋼板Ｓと対面したフードユニット１００の一面上に付着した異物を削り取って削除するスクレーピングユニット２００を含む。

本発明の異物除去装置１は、スクレーピングユニット２００を含むことにより、フードユニット１００に付着したスパッタ（Ｓｐａｔｔｅｒ）などのレーザＬ照射時に発生する異物を除去することで、スパッタなどが成長後に落下し、異物が電気鋼板Ｓの不良を引き起こす問題を防止することができる。
もし、スクレーピングユニット２００がフードユニット１００に付着したスパッタを除去せず、スパッタの成長により自重で落下した場合には、フードユニット１００によって捕集されず、電気鋼板Ｓに影響を及ぼすことになる。一方、スクレーピングユニット２００によってフードユニット１００に付着したスパッタを離脱させる場合には、スパッタ粒子をフードユニット１００が吸引処理するため、電気鋼板Ｓに欠陥を発生させる問題が生じない。

永久磁区微細化のために、電気鋼板Ｓの表面に溝を形成する時、レーザＬ照射によってチップ（Ｃｈｉｐ）、スパッタ（Ｓｐａｔｔｅｒ）、ヒューム（Ｆｕｍｅ）などの多様な形態の異物が形成される。フードユニット１００は、このような異物を捕集して浄化装置などに排出する役割を果たす。
このため、フードユニット１００は、電気鋼板Ｓの移動経路にレーザＬ装置によってレーザＬが照射される領域に設置され、一部電気鋼板Ｓを囲むように提供される。
さらに具体的には、フードユニット１００は、レーザＬ照射によるレーザＬ装置の損傷を防止し、熱遮蔽のための冷却ブロック部材１１０を含み、また、レーザＬが照射される電気鋼板Ｓの周辺を囲むように提供されてスパッタなどの異物の捕集領域を確保する集塵部材１２０を含むが、これについての詳細な説明は、図２を参照して後述する。

スクレーピングユニット２００は、電気鋼板ＳにレーザＬ照射によって溝を形成するときに発生するスパッタがフードユニット１００に付着すると、これを除去する役割を果たす。このため、スクレーピングユニット２００は、スパッタが付着したフードユニット１００の面上を削り取ってスパッタを除去するように構成される。
具体的には、電気鋼板Ｓの面上に往復移動する駆動力を提供する伸縮駆動部２１０を含み、また、伸縮駆動部２１０に結合され、フードユニット１００に接触してフードユニット１００に付着したスパッタを除去するスクレーパー部２２０を含むが、これについての詳細な説明は、図２を参照して後述する。

そして、本発明の他の実施例に係る電気鋼板の製造設備は、電気鋼板Ｓの移動経路上に提供されるレーザルーム２、レーザルーム２の内部に備えられレーザＬを照射して電気鋼板Ｓの表面に溝を形成するレーザＬ装置３、及びレーザルーム２の内部に備えられ電気鋼板ＳとレーザＬ装置３との間に配置される異物除去装置１を含む。
このように、本発明の電気鋼板の製造設備は、方向性電気鋼板Ｓに溝を形成して磁区微細化の製品を生産するために、レーザＬ装置３が備えられ、レーザＬ装置３による溝の形成時に発生するスパッタなどがフードユニット１００に付着して成長する前にスパッタを除去する上記の異物除去装置１が備えられる。

ここで、レーザルーム２は、レーザＬ装置３が備えられ、レーザＬ装置３には、フードユニット１００が結合され、フードユニット１００の冷却ブロック部材１１０が電気鋼板Ｓに発生した熱がレーザルーム２に伝達されることを遮断する。また、フードユニット１００の集塵部材１２０が電気鋼板Ｓに形成されたスパッタなどの異物がレーザＬ装置３に流入することを遮断するように備えられる。
そして、レーザルーム２に電気鋼板Ｓが伝達される。また、レーザルーム２は、外部との密閉のために、電気鋼板Ｓの入口及び出口にエアカーテン２ａが形成され、電気鋼板Ｓの移動を支持するためのローラ２ｂが備えられる。

一例として、レーザＬ装置３は、オンオフ制御系、レーザＬ発振器、光学系から構成され、オンオフ制御系は、正常な作業条件下では、発振器をオン（Ｏｎ）することができ、鋼板蛇行量によって発振器を自動的にオフ（Ｏｆｆ）することができる。

図２は、本発明の異物除去装置１を示す正面図である。図２に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のスクレーピングユニット２００は、電気鋼板Ｓと対面するフードユニット１００の一面に結合される伸縮駆動部２１０及び伸縮駆動部２１０の伸縮するロッド部材２１１の端部に結合され、フードユニット１００の一面に密着して往復移動するスクレーパー部２２０を含む。
すなわち、スクレーピングユニット２００は、電気鋼板ＳにレーザＬ照射によって溝を形成するときに発生するスパッタがフードユニット１００に付着すると、これを除去するために、スパッタが付着したフードユニット１００の面上を削り取ってスパッタを除去する構成であって、伸縮駆動部２１０及びスクレーパー部２２０を含む。

伸縮駆動部２１０は、スクレーパー部２２０がフードユニット１００の面上で往復移動する駆動力を提供する役割を果たす。
このために、伸縮駆動部２１０は往復移動するアクチュエータで提供され、一例として、油圧または空圧シリンダの駆動シリンダ２１２を含む。
ここで、伸縮駆動部２１０の一端部は、フードユニット１００に結合固定され、伸縮する他端部には、スクレーパー部２２０が結合されてスクレーパー部２２０を往復移動させる。
そして、伸縮駆動部２１０は、伸縮するロッド部材２１１に付着したスパッタを除去するために、ロッドクリーナー２１３をさらに含むが、これについての詳細な説明は、図３を参照して後述する。

スクレーパー部２２０は、フードユニット１００と直接接触してフードユニット１００に付着したスパッタなどの異物を除去する役割を果たす。このため、スクレーパー部２２０は、伸縮駆動部２１０の伸縮するロッド部材２１１に結合する。
そして、スクレーパー部２２０は、スパッタの除去がさらに効率的に行われるように、フードユニット１００への密着力を高めるため、接触タップ部２２２を含むが、これについての詳細な説明は、図３を参照して後述する。

そして、スクレーパー部２２０が結合されたロッド部材２１１がスパッタが形成される環境においてスパッタが付着して起きる問題を最小限に抑えるために、スクレーパー部２２０は、ロッド部材２１１に偏って結合する。
すなわち、スパッタが集中的に形成されるレーザＬ照射領域であるフードユニット１００の冷却ブロック部材１１０に形成されたスリット孔１１１からできるだけ離れてロッド部材２１１を配置し、スクレーパー部２２０によるスクレーピング作業がフードユニット１００の冷却ブロック部材１１０のより広い領域で行われるように、ロッド部材２１１はスリット孔１１１から離れて配置される。スクレーパー部２２０は冷却ブロック部材１１０に均等に配置され、スクレーパー部２２０はロッド部材２１１に偏って配置される。

すなわち、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のスクレーパー部２２０は、フードユニット１００の一面に均等に配置されて往復移動するように、フードユニット１００の一面の一側に偏った位置に結合された伸縮駆動部２１０の伸縮するロッド部材２１１の端部に結合されたことを特徴とする。
そして、この伸縮駆動部２１０は、スリット孔１１１を中心に両側に対で備えられ、スリット孔１１１の両側の冷却ブロック部材１１０の面上に付着したスパッタなどを除去する駆動力を提供する。

また、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のフードユニット１００は、電気鋼板Ｓ上に配置され、照射されるレーザＬが通過するスリット孔１１１が形成され、冷却流体が流動する冷却流路が形成され、電気鋼板Ｓと対面する一面にスクレーピングユニット２００が結合された冷却ブロック部材１１０及び冷却ブロック部材１１０の周辺を囲むように冷却ブロック部材１１０に結合され、電気鋼板Ｓに発生した異物を捕集する集塵部材１２０を含む。

このように、フードユニット１００は、永久磁区微細化のために電気鋼板Ｓの表面に溝を形成する時、レーザＬ照射によって形成されるチップ（Ｃｈｉｐ）、スパッタ（Ｓｐａｔｔｅｒ）、ヒューム（Ｆｕｍｅ）などの多様な形態の異物によってレーザＬ装置などが損傷されることを防止し、熱遮蔽のための冷却ブロック部材１１０を含み、また、レーザＬが照射される電気鋼板Ｓの周辺を囲むように提供されてスパッタなどの異物の捕集領域を確保する集塵部材１２０を含む。

すなわち、冷却ブロック部材１１０は、レーザＬ装置３に対する熱的保護のための構成であって、内部に冷却流体が流動する冷却流路が形成され、レーザＬが照射される電気鋼板Ｓの一面とレーザＬ装置３との間に配置される。
そして、集塵部材１２０は、冷却ブロック部材１１０に結合されて備えられ、レーザＬが照射される電気鋼板Ｓの一面を囲む形態で備えられる。

図３は、本発明の異物除去装置１のスクレーピングユニット２００を示した斜視図であり、図４は、本発明の異物除去装置１のスクレーピングユニット２００におけるスクレーパー部２２０を示した斜視図である。
図３に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のスクレーパー部２２０は、ロッド部材２１１に結合されるスクレーパー本体２２１、及びスクレーパー本体２２１に備えられフードユニット１００の一面に接触するように突出形成され、複数個が一定間隔離隔して形成された接触タップ部２２２を含む。

このように、スクレーパー部２２０は、フードユニット１００に直接接触してフードユニット１００に付着したスパッタなどの異物を除去する役割を果たすために、伸縮駆動部２１０の伸縮するロッド部材２１１に結合され、スパッタの除去がさらに効率的に行われるようにフードユニット１００への密着力を高める接触タップ部２２２を含む。
ここで、スクレーパー本体２２１は、ロッド部材２１１に結合され、ロッド部材２１１に偏って結合される構成である。すなわち、伸縮駆動部２１０がフードユニット１００の冷却ブロック部材１１０に形成されたスリット孔１１１を中心に偏った位置である冷却ブロック部材１１０の両側端部に隣接して結合されるため、スクレーパー本体２２１がスリット孔１１１と、冷却ブロック部材１１０の両側端部のいずれか一つの側端部との間に均等に配置されるためには、伸縮駆動部２１０のロッド部材２１１に偏って結合される必要がある。

一例として、伸縮駆動部２１０が左側に偏って冷却ブロック部材１１０に結合されると、スクレーパー本体２２１は、右側に偏って伸縮駆動部２１０のロッド部材２１１に結合される。
接触タップ部２２２は、冷却ブロック部材１１０に直接接触して冷却ブロック部材１１０に付着したスパッタを除去する役割を果たす。このため、接触タップ部２２２は、スクレーパー本体２２１に複数個が一定間隔に突出されるように備えられる。
そして、このような接触タップ部２２２には、凹凸２２２ａが形成され、スパッタの除去効率をさらに高めることができる。

すなわち、本発明の一実施例に係る異物除去装置１の接触タップ部２２２は、フードユニット１００の一面に接触する接触面にロッド部材２１１の伸縮方向と交差する方向に並んだ凹凸２２２ａが形成されたことを特徴とする。
このような凹凸２２２ａは、ロッド部材２１１の伸縮方向と交差する方向である接触タップ部２２２の移動方向と交差する方向に形成されるため、冷却ブロック部材１１０の一面との接触時の加圧力を高めながらスクレーピングする面積を増加させることができる。
すなわち、凹凸２２２ａは、接触タップ部２２２の移動方向と交差する方向に線接触するため、接触面積は最小限にしながら、移動によってスクレーピングする領域は面領域を形成するため、スパッタ除去効率を高めることができる。

そして、本発明の一実施例に係る異物除去装置１の伸縮駆動部２１０は、フードユニット１００の一面に固定結合され、ロッド部材２１１が伸縮して接続される駆動シリンダ２１２、及び駆動シリンダ２１２に結合され、ロッド部材２１１が貫通するように接続してロッド部材２１１に付着した異物を除去するロッドクリーナー２１３を含む。
このように、伸縮駆動部２１０の一端部は、フードユニット１００に固定結合され、伸縮する他端部は、スクレーパー部２２０が結合されて、スクレーパー部２２０を往復移動させ、伸縮するロッド部材２１１に付着したスパッタを除去するロッドクリーナー２１３をさらに含む。

ここで、駆動シリンダ２１２は、駆動力を提供する役割を果たし、ロッド部材２１１を伸縮するように駆動させる。このような駆動シリンダ２１２は、フードユニット１００の一面に結合され、さらに具体的には、フードユニット１００の冷却ブロック部材１１０の一面に結合される。

ロッドクリーナー２１３は、ロッド部材２１１に付着したスパッタを除去する役割を果たす。すなわち、ロッド部材２１１は、スパッタが発生する領域で往復移動することでスパッタが付着するが、このような場合、ロッド部材２１１に付着したスパッタを除去しなければ、先のフードユニット１００にスパッタが付着して成長した後に落下する問題と同様の問題が生じるようになる。したがって、このような問題を防止するために、ロッド部材２１１に付着したスパッタを除去するための構成として、ロッドクリーナー２１３が提供される。

このようなロッドクリーナー２１３は、駆動シリンダ２１２に固定結合されて往復移動するロッド部材２１１が貫通するように構成され、ロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物を除去する。具体的に、ロッドクリーナー２１３は、支持棒部材２１４、支持ブロック部材２１５を含む。
すなわち、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のロッドクリーナー２１３は、駆動シリンダ２１２に一端部が結合され、ロッド部材２１１の両側に隣接して配置される一対の支持棒部材２１４及び一対の支持棒部材２１４の他端部に結合されて往復移動するロッド部材２１１が貫通する貫通孔２１５ａが形成された支持ブロック部材２１５を含む。

ここで、支持ブロック部材２１５にはロッド部材２１１が貫通する貫通孔２１５ａが形成され、実質的にロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物を除去する役割を果たす。
より具体的には、支持ブロック部材２１５には、歯部２１５ｂが形成されるか、又はブラシ２１５ｃが形成されてスパッタなどを除去するが、これについての詳細な説明は、図５及び図６を参照して後述する。

そして、支持棒部材２１４は、支持ブロック部材２１５を駆動シリンダ２１２に固定結合させる役割を果たす構成であって、ロッド部材２１１の両側に一対が配置され、一端部は駆動シリンダ２１２に結合され、他端部は支持ブロック部材２１５に結合される。
加えて、ロッドクリーナー２１３には、スパッタの除去効率を高めるために、スクラブ部材２１６がさらに備えられるが、これについての詳細な説明は、図７を参照して後述する。

図５は、本発明の異物除去装置１のスクレーピングユニット２００における支持ブロック部材２１５が歯部２１５ｂを含む実施例を示す斜視図である。図５に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１の支持ブロック部材２１５は、貫通孔２１５ａの内面にロッド部材２１１に接する歯部２１５ｂが形成されたことを特徴とする。
すなわち、支持ブロック部材２１５にロッド部材２１１が貫通する貫通孔２１５ａが形成され、ロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物を除去する効率を高めるために、貫通孔２１５ａの内面に歯部２１５ｂが形成される。

このような歯部２１５ｂは、貫通孔２１５ａに往復移動するロッド部材２１１に密着してスパッタなどの異物を除去するように、ロッド部材２１１の往復方向と水平に複数個が貫通孔２１５ａの内部に凹凸２２２ａ形態で形成されることができ、ロッド部材２１１の往復方向に垂直に複数個が貫通孔２１５ａの内部に凹凸２２２ａ形態で形成される。

図６は、本発明の異物除去装置１のスクレーピングユニット２００における支持ブロック部材２１５がブラシ２１５ｃを含む実施例を示す斜視図である。図６に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１の支持ブロック部材２１５は、貫通孔２１５ａの内面にロッド部材２１１に接するブラシ２１５ｃが形成されたことを特徴とする。
すなわち、支持ブロック部材２１５がロッド部材２１１を貫通する貫通孔２１５ａが形成され、ロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物を除去する効率を高めるために、貫通孔２１５ａの内面にブラシ２１５ｃが形成される。

このようなブラシ２１５ｃは、貫通孔２１５ａに往復移動するロッド部材２１１に密着してスパッタなどの異物を除去するように、貫通孔２１５ａの内面に垂直になるように複数個が形成される。
このため、ブラシ２１５ｃは金属材質またはプラスチックなどの高分子物質で形成され、ブラシ２１５ｃ毛の直径を調整して、ロッド部材２１１を損傷させることなく、付着したスパッタを削除する程度の柔軟性を含むように構成される。

図７は、本発明の異物除去装置１のスクレーピングユニット２００がスクラブ部材２１６を含む実施例を示す斜視図である。図７に示したとおり、本発明の一実施例に係る異物除去装置１のロッドクリーナー２１３は、一端部は貫通孔２１５ａに隣接した支持ブロック部材２１５に結合され、他端部はロッド部材２１１に接するラッパ形態のスクラブ部材２１６を含む。
すなわち、ロッドクリーナー２１３は、スパッタの除去効率を高めるために、スクラブ部材２１６をさらに含む。

換言すると、スクラブ部材２１６の他端部はどの構成にも結合されていない自由端として備えられ、往復移動するロッド部材２１１の外面上に接触して設置された構成であり、これによりロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物は、スクラブ部材２１６の他端部にかかるため、ロッド部材２１１に付着したスパッタなどをロッド部材２１１から脱落させることができる。
さらに、スクラブ部材２１６は、他端部だけがロッド部材２１１の外面に接するように、ロッド部材２１１の直径に応じて形成され、一端部に行くほど直径が広くなるラッパ形態である。このため、ロッド部材２１１の往復移動には影響を及ぼすことなく、ロッド部材２１１に付着したスパッタなどの異物だけを削り取って除去することができる。

以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。

１ 異物除去装置
２ レーザルーム
２ａ エアカーテン
２ｂ ローラ
３ レーザ装置
１００ フードユニット
１１０ 冷却ブロック部材
１１１ スリット孔
１２０ 集塵部材
２００ スクレーピングユニット
２１０ 伸縮駆動部
２１１ ロッド部材
２１２ 駆動シリンダ
２１３ ロッドクリーナー
２１４ 支持棒部材
２１５ 支持ブロック部材
２１５ａ 貫通孔
２１５ｂ 歯部
２１５ｃ ブラシ
２１６ スクラブ部材
２２０ スクレーパー部
２２１ スクレーパー本体
２２２ 接触タップ部
２２２ａ 凹凸
Ｌ レーザ
Ｓ 電気鋼板

Claims (12)

1. 電気鋼板に隣接して備えられ、レーザ照射により前記電気鋼板に発生した異物を捕集するフードユニット、及び
   前記フードユニットに結合され、前記電気鋼板と対面した前記フードユニットの一面上に付着した異物を削り取って削除するスクレーピングユニット、
   を含むことを特徴とする異物除去装置。
2. 前記スクレーピングユニットは、
   前記電気鋼板と対面する前記フードユニットの一面に結合される伸縮駆動部、及び
   前記伸縮駆動部の伸縮するロッド部材の端部に結合され、前記フードユニットの一面に密着して往復移動するスクレーパー部、
   を含むことを特徴とする請求項１に記載の異物除去装置。
3. 前記スクレーパー部は、前記フードユニットの一面に均等に配置されて往復移動するように、前記フードユニットの一面の一側に偏った位置に結合された前記伸縮駆動部の伸縮するロッド部材の端部に偏って結合されたことを特徴とする請求項２に記載の異物除去装置。
4. 前記スクレーパー部は、
   前記ロッド部材に結合されるスクレーパー本体、及び
   前記スクレーパー本体に備えられ、前記フードユニットの一面に接触するように突出形成され、複数個が一定間隔離隔して形成された接触タップ部、
   を含むことを特徴とする請求項２に記載の異物除去装置。
5. 前記接触タップ部は、前記フードユニットの一面に接触する接触面に前記ロッド部材の伸縮方向と交差する方向に並んだ凹凸が形成されたことを特徴とすることを特徴とする請求項４に記載の異物除去装置。
6. 前記伸縮駆動部は、
   前記フードユニットの一面に固定結合され、前記ロッド部材が伸縮に接続される駆動シリンダ、及び
   前記駆動シリンダに結合され、前記ロッド部材が貫通するように接続されて前記ロッド部材に付着した異物を除去するロッドクリーナー、
   を含むことを特徴とする請求項２に記載の異物除去装置。
7. 前記ロッドクリーナーは、
   前記駆動シリンダに一端部が結合され、前記ロッド部材の両側に隣接して配置される一対の支持棒部材、及び
   一対の前記支持棒部材の他端部に結合されて往復移動する前記ロッド部材が貫通する貫通孔が形成された支持ブロック部材、
   を含むことを特徴とする請求項６に記載の異物除去装置。
8. 前記支持ブロック部材は、前記貫通孔の内面に前記ロッド部材に接する歯部が形成されたことを特徴とする請求項７に記載の異物除去装置。
9. 前記支持ブロック部材は、前記貫通孔の内面に前記ロッド部材に接するブラシが形成されたことを特徴とする請求項７に記載の異物除去装置。
10. 前記ロッドクリーナーは、
    一端部は前記貫通孔に隣接した前記支持ブロック部材の部分に結合され、他端部は前記ロッド部材に接するラッパ形態で備えられるスクラブ部材、
    を含むことを特徴とする請求項７に記載の異物除去装置。
11. 前記フードユニットは、
    前記電気鋼板上に配置され、照射されるレーザが通過するスリット孔が形成され、冷却流体が流動する冷却流路が形成され、前記電気鋼板と対面する一面に前記スクレーピングユニットが結合された冷却ブロック部材、及び
    前記冷却ブロック部材の周辺を囲むように前記冷却ブロック部材に結合され、前記電気鋼板に発生した異物を捕集する集塵部材、
    を含むことを特徴とする請求項１に記載の異物除去装置。
12. 電気鋼板の移動経路上に提供されるレーザルーム、
    前記レーザルームの内部に備えられ、レーザを照射して前記電気鋼板表面に溝を形成するレーザ装置、及び
    前記レーザルームの内部に備えられ、前記電気鋼板と前記レーザ装置との間に配置される請求項１から１１のいずれか一項の異物除去装置、
    を含むことを特徴とする電気鋼板の製造設備。

Images