JP2022511517A - ベンチュリ要素を備えるエアロゾル発生システム - Google Patents

Abstract

本発明は、エアロゾル形成基体およびベンチュリ要素を備え、ベンチュリ要素が気流チャネルを含み、気流チャネルが、入口部分、中央部分、および出口部分を含み、入口部分が、中央部分に向かって収束するように構成され、出口部分が、中央部分から広がるように構成され、入口部分が、中央部分に向かって１度～２０度の入口角度で収束するように構成される、および出口部分が、中央部分から２度～１０度の出口角度で広がっている、のうちの一方またはその両方である、エアロゾル発生システムに関する。【選択図】図１

Description

本発明は、エアロゾル発生システムおよびベンチュリ要素のキットに関する。

吸入可能なベイパーを発生するためのエアロゾル発生装置を提供することは公知である。こうした装置は、エアロゾル形成基体を、エアロゾル形成基体を燃焼することなく、エアロゾル形成基体の一つ以上の構成要素が揮発する温度に加熱し得る。こうしたエアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部として提供されてもよい。

こうしたエアロゾル発生物品は、多くの構成要素を備え得る。例えば、基体部分、フィルター部分、冷却部分、およびスペーサー部分を備えるエアロゾル発生物品を提供することは公知である。冷却部分は、ポリ乳酸（ＰＬＡ）などの材料の捲縮したシートを含み得る。スペーサー部分は、中空のアセテートチューブなどの中空管を含み得る。スペーサー部分は、改善された構造的安定性を有し、改善されたエアロゾル発生に寄与し得るエアロゾル発生物品を提供し得る。冷却部分は、改善されたエアロゾル発生に寄与し得る。

こうしたエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するように配設され得る。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーなどのくぼみ内にエアロゾル発生物品を挿入するためにロッド形状を有してもよい。発熱体は、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の加熱チャンバー内に挿入された時にエアロゾル形成基体を加熱するために、加熱チャンバー内またはその周りに配設され得る。典型的には、エアロゾル形成基体の一つ以上の構成要素は、発熱体によって気化され、空気中に混入されて、エアロゾルを形成する。エアロゾルの形成、特に液滴のサイズは、温度、気圧などの複数の要因に依存する。

改善されたエアロゾル発生を有するエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。発生可能なエアロゾルのカスタマイズを容易にするエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。異なるエアロゾル形成基体に対する改善されたエアロゾル発生を有するエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。改善されたＲＴＤを有するエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。改善された口あたりを有するエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。改善された風味送達を有するエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。少ない構成要素を備えるエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。

本発明の第一の態様によると、エアロゾル形成基体およびベンチュリ要素を備えるエアロゾル発生システムが提供されている。

費用効果の高い製造は、エアロゾル発生システム内にベンチュリ要素を提供する一つの利点である。エアロゾル発生システム内にベンチュリ要素を提供することにより、エアロゾル発生のために、捲縮されたＰＬＡなどの別個の冷却部分または中空のアセテートチューブ（ＨＡＴ）は必要でなくなり得る。

エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生物品を備え得る。エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含み得る。エアロゾル発生物品はベンチュリ要素を含み得る。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品の一部であってもよく、エアロゾル発生物品の一体型の部分であることが好ましく、エアロゾル発生物品と一体的に形成されることがより好ましい。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に取り外し不能に取り付け可能であってもよい。

ユーザーがシステムを組み立てる、特に、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品に取り付ける必要がなくなり得る。単純化または使いやすさは、ベンチュリ要素を含むエアロゾル発生物品の利点であり得る。エアロゾル発生物品の製造中にベンチュリ要素がエアロゾル形成基体と一緒に形成され得るという事実による、エアロゾル発生物品の一体的な部分であるベンチュリ要素の製造の単純化は、別の利点であり得る。製造中のベンチュリ要素とエアロゾル発生物品内に含まれるエアロゾル形成基体との正しい整列が保証されるため、一貫した喫煙の体験がこの態様のさらなる利点であり得る。

「の一部」、好ましくは「の一体型の部分」、より好ましくは「一体的に形成される」という用語は、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素が単一の部品として構成される構成を意味し得る。言い換えれば、ベンチュリ要素およびエアロゾル発生物品は分離できない。

一部の実施形態では、ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に取り付け可能なように構成されてもよい。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に取り外し可能に取り付け可能なように構成され得ることが好ましい。

互換性は、ベンチュリ要素の取り外し可能に取り付け可能な構成の利点である。ベンチュリ要素は、異なる送達プロファイル、異なる喫煙の体験、および異なるエアロゾルの気化に対して互換性があり得る。異なる送達プロファイル、異なる喫煙の体験、および異なるエアロゾルの気化は、以下で使用体験として言及され得る。カスタマイズは、ユーザーが使用体験を自身の個人的な好みに適合させることができ得るため、ユーザーによって好ましいものであり得る。ユーザーは、所望の使用体験に応じて、取り付けるベンチュリ要素を変更し得る。この態様によれば、ベンチュリ要素は、再利用可能であり、これにより廃棄物が減少し得る。

以下で、ベンチュリ要素とエアロゾル発生物品との間の取り付けについてより詳細に説明する。以下に記載の取り付けは、ベンチュリ要素がエアロゾル発生物品に取り外し可能に取り付け可能な態様において容易にされることが好ましい。しかしながら、以下に記載の取り付けはまた、取り付けが永久的であり、その結果ベンチュリ要素がエアロゾル発生物品の一体的な部分となる態様においいても利用され得る。

エアロゾル発生物品は接続部分を含み得る。ベンチュリ要素は、入口部分を含む気流チャネルを含み得る。ベンチュリ要素は、接続要素を含み得る。入口部分は、接続要素を含み得る。別の方法として、接続要素は、入口部分に隣接して配設されてもよい。エアロゾル発生物品の接続部分は、ベンチュリ要素の接続要素を取り外し可能に受容するように構成され得る。

一部の実施形態では、エアロゾル発生物品の接続部分は、フィルター部分、特に中空のアセテートチューブとして構成されてもよい。

別の方法として、接続部分は、ベンチュリ要素の接続要素を接続部分内に取り外し可能に受容することを可能にする任意の所望の材料から作製されてもよい。ベンチュリ要素の接続要素は、ベンチュリ要素の一体型の部分であってもよい。接続要素は、ベンチュリ要素の上流端に配設されることが好ましい。接続要素は、入口部分の一体型の部分であってもよく、または入口部分のすぐ隣に配設されてもよい。接続要素は、エアロゾル発生物品の接続部分の貫通を可能にする固体材料から作製されてもよい。接続要素は、エアロゾル発生物品の接続部分に貫通するように構成されてもよい。ベンチュリ要素の接続要素は、気流チャネル、好ましくは中空の中央気流チャネルを含み得る。ベンチュリ要素の接続要素は、接続要素の上流端に向かって先細りの構成を有して、接続要素のエアロゾル発生物品の接続部分への挿入を単純化し得る。次いで、ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品、より具体的には、エアロゾル発生物品の接続部分に直接的に当接して配設されてもよい。エアロゾル発生物品の接続部分は、実質的に管状形状を有してもよい。エアロゾル発生物品の接続部分は、ベンチュリ要素の接続要素が中空の管状接続部分に挿入され得るように、中空の管状形状を有してもよい。エアロゾル発生物品の中空の管状接続部分の内壁は、ベンチュリ要素の接続要素をエアロゾル発生物品の接続部分の内側に保持するために構成された機械的保持手段を含み得る。ベンチュリ要素は、複数のエアロゾル発生物品で使用される再利用可能な要素として提供され得る。エアロゾル発生物品が消費された後、ベンチュリ要素は、物品から取り外されて新しい物品に接続され得る。例えば、ベンチュリ要素には、ベンチュリ要素がパック内に収容されたすべてのエアロゾル発生物品に対して使用され得るように、エアロゾル発生物品のパックが提供されてもよい。よって、複数のエアロゾル発生物品に対して単一のベンチュリ要素を提供することにより、費用が節約され得る。

ベンチュリ要素の接続要素は、ベンチュリ要素の接続要素をエアロゾル発生物品の接続部分内に保持するように構成された機械的保持手段を含み得る。機械的保持手段は、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品に永久的に取り付けるように構成され得る。機械的保持手段はまた、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品から分離することを可能にするように構成されてもよい。

ベンチュリ要素の接続要素は、接続要素の外周に配設されたステップの形態の機械的保持手段を含み得る。有利なことに、これは、接続要素を接続部分内に挿入した後に、接続要素をエアロゾル発生物品の接続部分の内側に確実に保持するのに役立つ。別の方法として、または追加的に、機械的保持手段は、リブ、突起、フック、または類似の要素として構成されてもよい。有利なことに、これは、ベンチュリ要素の接続要素をエアロゾル発生物品の接続部分の内側に確実に保持するのに役立つ。ベンチュリ要素の接続要素は、円形断面を有してもよい。別の方法として、ベンチュリ要素の接続要素は、長円形、長方形、または異なる形状の断面を有してもよい。有利なことに、これはキー式構成を可能にする。キー式構成は、ベンチュリ要素の接続要素が、特定の配向でのみエアロゾル発生物品の接続部分に挿入され得ることを意味し得る。エアロゾル発生物品の接続部分が機械的保持手段を含む場合、これらの機械的保持手段は、ベンチュリ要素の接続要素の機械的保持手段と係合または連動するように構成され得る。

エアロゾル発生物品は、ロッド形状に構成され得る。エアロゾル発生物品は、ロッドとして構成されてもよい。エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素は、ロッド形状に構成され得る。エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素は、ロッドとして構成されてもよい。ラッピング材料、好ましくはラッピングペーパーは、エアロゾル発生物品を包装するように配設されてもよい。ラッピング材料は、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素を包装するように配設されてもよい。また、個々の構成要素は、ラッピングペーパーによって隠されてもよい。有利なことに、これは、均一な外観が達成され得ることを意味する。

本明細書で使用される「ロッド」という用語は、実質的に円形、長円形、または楕円形の断面の概して円筒状の要素を意味するために使用され得る。

取り外し可能に取り付け可能なベンチュリ要素には、ベンチュリ要素の外側に配設されたマーカーが提供されてもよい。マーカーは、光学マーカーまたは触覚マーカーであってもよい。マーカーは、色を含むことが好ましい。別の方法として、または追加的に、マーカーは、マーカーを識別する表面構造を含んでもよい。マーカーは、ユーザーが、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品に正しい方向に取り付けることを支援し得る。マーカーは、ベンチュリ要素とエアロゾル発生物品の正確な取り付けを特定し得る。例えば、取り外し可能に取り付け可能なベンチュリ要素には、好ましくはベンチュリ要素の外側に配設される、より好ましくはベンチュリ要素の接続部分の外側に、最も好ましくはベンチュリ要素のラッピング材料に、マーカーが提供されてもよい。

ベンチュリ要素は、両端に二つの接続部分を有するよう構成されてもよい。ベンチュリ要素は、一つ以上の異なる配向、好ましくは逆の配向にエアロゾル発生物品に取り付け可能であってもよい。異なる接続部分は、ユーザーに対する異なるエアロゾル発生体験を可能にし得る。第一の接続部分は、ベンチュリ要素とエアロゾル発生物品の第一の取り付け配向に対応し得る。第一の取り付け配向は、第一の使用体験に対応し得る。第二の接続部分は、ベンチュリ要素とエアロゾル発生物品の第二の取り付け配向に対応し得る。第二の取り付け配向は、第二の使用体験に対応し得る。

ベンチュリ要素には、好ましくはベンチュリ要素の外側に配設される、より好ましくはベンチュリ要素の接続部分の外側に配設される、最も好ましくはベンチュリ要素のラッピング材料に配設される、二つ以上のマーカーが提供されてもよい。例えば、二つの接続部分が提供されたベンチュリ要素は、ベンチュリ要素の第一の接続部分に配設された一つのマーカーと、ベンチュリ要素の第二の接続部分の外側上の異なるマーカーとを有するよう構成されてもよい。マーカーは、ユーザーについての情報を含み得る。例えば、マーカーは、異なる使用体験を示し得る。ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品に取り付ける異なる方向は、異なるマーカーによって示されてもよい。例えば、マーカーは、色付きマーカーであってもよい。ベンチュリ要素の第一の取り付け方向は、滑らかな使用体験に対応し得る。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に第一の方向に取り付けられた場合、滑らかな使用体験を生成するように構成され得る。ベンチュリ要素の第二の取り付け方向は、強い使用体験に対応し得る。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に第二の方向に取り付けられた場合、強い使用体験を生成するように構成され得る。

ベンチュリ要素を提供することは、エアロゾル発生を高め得る。最適化されたエアロゾルの液滴がベンチュリ要素内で生成され得る。従来、エアロゾル発生物品は、物品を通る気流を冷却するため、および物品自体内に吸入可能なエアロゾルを発生するための冷却セクションなどの要素を含有して提供されてきた。本発明におけるように、ベンチュリ要素を提供することによって、エアロゾル発生物品がより単純な様態で構築され得る。例えば、冷却セクションが省略される可能性がある。ベンチュリ要素は、ベンチュリ要素を通って流れる気化したエアロゾル形成基体を含有する空気の温度を低下させるように構成され得る。ベンチュリ要素、特にベンチュリ要素の寸法は、有利な液滴サイズまたは好ましい液滴サイズの有利な範囲または有利な液滴サイズ分布を有するエアロゾルを発生するように構成される。

ベンチュリ要素は、ベンチュリ効果を利用するように構成される。言い換えれば、ベンチュリ要素は、流体がベンチュリ要素を通って流れる時に、ベンチュリ効果が生じるような形状を有する。ベンチュリ要素は、以下に記載されるように、ベンチュリ効果を利用するか、または提供するように構成され得る。ベンチュリ要素は、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って配設される気流チャネルを含んでもよい。気流チャネルは、中央気流チャネルであり得る。

気流チャネルは、エアロゾル発生物品の長軸方向軸が、ベンチュリ要素の長軸方向軸と整列し得るように、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って配設されてもよい。言い換えれば、ベンチュリ要素の気流チャネルは、空気が、エアロゾル発生物品を通して引き出され、その後のユーザーによる吸入のためにベンチュリ要素の中央チャネルに引き出され得るように、エアロゾル発生物品と整列され得る。

ベンチュリ効果とは、狭窄した気流通路を通した流体の流れ中の流体の圧力の減少である。本発明のベンチュリ要素の構造要素は、以下でより詳細に説明する。ベンチュリ要素は、中央部分とも呼ばれる狭窄した気流通路を含む。ベンチュリ要素を通って流れる流体は、空気、気化したエアロゾル形成基体を含む、またはこれに混入された空気、およびエアロゾルのうちの一つであり得る。以下において、簡略化のために、用語「空気」が使用される場合、この用語は、空気、気化したエアロゾル形成基体を含む、またはこれに混入された空気、エアロゾル、またはそれらの任意の組み合わせを包含し得る。気化したエアロゾル形成基体を含む空気は、ベンチュリ要素の中央部分を通って流れることが好ましい。ベンチュリ要素の中央部分を出た後、空気は膨張して加速し、結果として冷却され得る。空気の冷却は、液滴の形成、したがってエアロゾルの発生をもたらし得る。

ベンチュリ要素はエアロゾル発生物品のすぐ下流に位置してもよく、エアロゾル発生物品に当接してもよい。

本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、その使用中にベンチュリ要素およびエアロゾル発生物品を通して引き出される空気の方向に対する、本発明によるベンチュリ要素およびエアロゾル発生物品の構成要素、または構成要素の部分の相対的な位置を説明するために使用される。用語「下流」は、遠位端よりも口側端に近いものと理解され得る。用語「上流」は、口側端よりも遠位端に近いとものと理解され得る。

本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾル形成基体を含む物品を指す。本明細書で使用される「エアロゾル発生基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する材料を指す。例えば、エアロゾル形成基体は、ユーザーの口を通ってユーザーの肺に直接吸入可能なエアロゾルを発生するように配設されてもよい。エアロゾル発生物品は、使い捨てであってもよい。

エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体を含む基体部分と、フィルター部分とを含み得る。フィルター部分は、基体部分の下流に配設されることが好ましい。ベンチュリ要素は、フィルター部分の下流に配設されることが好ましい。基体部分は、フィルター部分に直接的に当接して配設されてもよい。フィルター部分は、ベンチュリ要素に直接的に当接して配設されてもよい。

フィルター部分は、例えば、中空の管状フィルター部分、好ましくは、中空のアセテートチューブ（ＨＡＴ）、微細中空アセテートチューブ（ＦＨＡＴ）、または中央段ボール管の周りに巻かれたトウのプラグを含んでもよく、その構造のすべてはエアロゾル発生物品で使用されるフィルター要素の製造から既知である。フィルター部分は、中空の中央孔を含むことが好ましい。

フィルター部分は任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成され得る。例えば、フィルター部分は、セルロースアセテート、ボール紙、捲縮した紙（捲縮した耐熱紙または捲縮した硫酸紙など）、および高分子材料（低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）など）から成る群から選択される一つ以上の材料から形成されてもよい。好ましい実施形態において、フィルター部分はセルロースアセテートから形成されている。

フィルター部分は中空の管状要素を含み得る。好ましい実施形態において、フィルター部分は中空のセルロースアセテートチューブを含む。

フィルター部分は、エアロゾル発生物品の外径にほぼ等しい外径を有することが好ましい。

フィルター部分は、およそ４ｍｍ～およそ８ｍｍの外径を有してもよい。例えば、フィルター部分は、およそ５ｍｍ～およそ６ｍｍの外径を有してもよい。一部の実施形態では、フィルター部分は、約５．３ｍｍの外径を有してもよい。フィルター部分は、およそ１０ｍｍ～およそ２５ｍｍの長さを有してもよい。一部の実施形態では、フィルター部分は、およそ１３ｍｍの長さを有してもよい。

エアロゾル生成物品は、実質的に円筒状であってもよい。しかしながら、別の方法として、他の断面が使用されてもよい。実際に、エアロゾル発生物品の断面は、例えば、断面の形状または断面寸法を変化させることによって、その長さに沿って変化し得る。エアロゾル発生物品は実質的に細長くてもよい。エアロゾル発生物品は、長さと、その長さに対して実質的に直角を成す円周とを有してもよい。エアロゾル形成基体は実質的に円筒状であってもよい。エアロゾル形成基体は実質的に細長くてもよい。エアロゾル形成基体はまた、長さと、その長さに対して実質的に直角を成す円周とを有してもよい。

エアロゾル発生物品は、３０ｍｍ～６０ｍｍ、好ましくは４０ｍｍ～５０ｍｍ、より好ましくは４５ｍｍの全長を有してもよい。エアロゾル発生物品は、およそ４ｍｍ～８ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～６ｍｍ、より好ましくは約５．３ｍｍの外径を有してもよい。一実施形態において、エアロゾル発生物品はおよそ４５ｍｍの全長を有する。さらに、エアロゾル形成基体は、１０ｍｍ～５５ｍｍ、好ましくは２０ｍｍ～５５ｍｍの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は外側紙ラッパーを備えてもよい。

本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル形成基体はエアロゾル発生物品の一部であってもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置であり得る。エアロゾル発生装置は、ハウジング、電気回路、電源、加熱チャンバーとして構成されることが好ましいくぼみ、および発熱体を含み得る。

電気回路はマイクロプロセッサを備えてもよく、これはプログラム可能マイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサはコントローラの一部としうる。電気回路はさらなる電子構成要素を備えてもよい。電気回路は発熱体への電力供給を調節するように構成し得る。電力はシステムの起動後に発熱体に連続的に供給されてもよく、または毎回の吸煙ごとなど、断続的に供給されてもよい。電力は、電流パルスの形態で発熱体に供給され得る。電気回路は発熱体の電気抵抗をモニターするように、かつ発熱体の電気抵抗に応じて、発熱体への電力供給を制御するように構成されていることが好ましい。

装置は、主本体内に電源（典型的には電池）を備えてもよい。代替として、電源は、コンデンサーなどの別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源は再充電を必要とする場合があり、また一回以上の使用体験のために十分なエネルギーの蓄積を可能にする容量を有してもよい。例えば、電源は約六分間、または六分の倍数の時間にわたってエアロゾルを連続的に発生するのに十分な容量を有してもよい。別の実施例において、電源は、複数の吸煙のためのエアロゾルを発生するのに十分な容量を有してもよい。

電源は任意の適切な電源であってもよく、例えば電池などの直流電圧源であってもよい。一実施形態において、電源はリチウムイオン電池である。別の方法として、電源は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池（例えば、リチウムコバルト電池、リチウム鉄リン酸塩電池、チタン酸リチウム、またはリチウムポリマー電池）であってもよい。

くぼみは、一つ以上のエアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。くぼみはエアロゾル形成基体を受容し得る。くぼみは発熱体を囲み得る。くぼみは、加熱チャンバーであってもよい。受容されたエアロゾル形成基体は加熱され得る。受容されたエアロゾル形成基体は、周囲温度よりも高い温度に加熱されてもよい。温度は、一つ以上の揮発性化合物がエアロゾル形成基体から放出され、かつエアロゾル形成基体が燃焼しない温度であり得る。

発熱体は、内部発熱体であってもよく、「内部」とは、エアロゾル形成基体を指す。内部発熱体は任意の適切な形態を取り得る。

内部発熱体は、エアロゾル形成基体の中心を通って延在する一つ以上の加熱針またはロッドであってもよく、エアロゾル形成基体の内部部分を少なくとも部分的に貫通するように配設されることが好ましい。

別の方法として、内部発熱体は加熱ブレードの形態を取ってもよい。別の方法として、内部ヒーターは、異なる導電性部分または電気抵抗性の金属チューブを有するケーシングまたは基体の形態を取ってもよい。その他の代替としては、加熱ワイヤまたはフィラメント、例えばＮｉ－Ｃｒ（ニッケルクロム）、白金、タングステン、もしくは合金ワイヤ、または加熱プレートが挙げられる。随意に、内部発熱体は剛直な担体材料の中またはその上に配置されてもよい。こうした一つの実施形態において、電気抵抗性のある発熱体は、温度と抵抗率の間の明確な関係を有する金属を使用して形成されてもよい。こうした例示的な装置において、金属は、セラミック材料などの適切な断熱材料上にトラックとして形成され、その後ガラスなどの別の断熱材料中に挟まれてもよい。この様態で形成されたヒーターは動作中に、発熱体の加熱と、その温度の監視の両方に使用されてもよい。

発熱体は、外部発熱体であってもよく、「外部」とは、エアロゾル形成基体を指す。外部発熱体は任意の適切な形態を取ってもよい。発熱体は、エアロゾル形成基体またはエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品の少なくとも外面を加熱するような形態を取る、好ましくはそのように配設され得る。

別の方法として、外部発熱体は、ポリイミドなどの誘電性基体上の一つ以上の可撓性の加熱箔の形態を取ってもよい。可撓性の加熱箔は、くぼみの周囲に適合する形状にすることができる。別の方法として、外部発熱体は、金属のグリッド（複数可）、可撓性プリント基板、成形回路部品（ＭＩＤ）、セラミックヒーター、可撓性炭素繊維ヒーターの形態を取ってもよく、または適切な形状の基体上にプラズマ蒸着などの被覆技法を使用して形成されてもよい。外部発熱体はまた、温度と比抵抗の間の明確な関係を有する金属を使用して形成されてもよい。こうした例示的な装置において、金属は適切な断熱材料の二つの層の間のトラックとして形成されてもよい。この方法で形成された外部発熱体は動作中に、外部発熱体の加熱と、その温度のモニターの両方に使用されてもよい。外部発熱体は、くぼみの周囲の周りに配設されてもよい。

内部または外部の発熱体は、熱を吸収・貯蔵して、その後、ある期間にわたりエアロゾル形成基体に熱を放出する能力を持つ材料を含む、ヒートシンク、または蓄熱体を含みうる。ヒートシンクは、適切な金属またはセラミック材料など、任意の適切な材料で形成されてもよい。一つの実施形態で、材料は、高い熱容量（目的に適った熱貯蔵材料）を持つか、または熱を吸収しその後で可逆的な過程（高温相変化など）を経て放出する能力を持つ材料である。目的に適った適切な熱貯蔵材料は、シリカゲル、アルミナ、炭素、ガラスマット、ガラス繊維、鉱物、金属または合金（アルミニウム、銀または鉛）、およびセルロース系材料（紙など）を含む。可逆的な相変化により熱を放出するその他の適切な材料は、パラフィン、酢酸ナトリウム、ナフタリン、ろう、ポリエチレンオキシド、金属、金属塩、共晶塩の混合物または合金を含む。ヒートシンクまたは蓄熱体は、エアロゾル形成基体と直接的に接触し、かつ保存した熱を基体に直接的に伝達できるように配設されてもよい。別の方法として、ヒートシンクまたは蓄熱体に貯蔵された熱は、金属チューブなどの熱導体の手段によってエアロゾル形成基体に伝達されうる。

発熱体は伝導によりエアロゾル形成基体を加熱する場合がある。発熱体は基体、または基体が配置されている担体と、少なくとも部分的に接触してもよい。別の方法として、外部発熱体または内部発熱体のいずれかからの熱は、熱伝導性要素によって基体に伝導されてもよい。

エアロゾル発生装置は、外部発熱体または内部発熱体、または外部発熱体および内部発熱体の両方を備えてもよい。

ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーの下流に接続可能なように配設されてもよい。加熱チャンバーは、加熱チャンバーの中にエアロゾル発生物品を挿入するように構成されてもよい。加熱チャンバー内に挿入されると、エアロゾル発生物品は、ベンチュリ要素の上流に配設され得る。

本発明はまた、本明細書に記載のエアロゾル発生装置とは別個、またはその一部として、本明細書に記載のエアロゾル発生物品と、本明細書に記載のベンチュリ要素とを備えるシステムに関し得る。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、ベンチュリ要素から分離されている。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置から分離されている。一部の実施形態では、ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置から分離されている。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素の両方は、エアロゾル発生装置から分離されているが、互いからは分離されていない。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素の両方は、装置から分離し、かつ互いから分離している。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、ベンチュリ要素と係合可能である。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置と係合可能である。一部の実施形態では、ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置と係合可能である。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、ベンチュリ要素と可逆的に係合可能である。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置と可逆的に係合可能である。一部の実施形態では、ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置と可逆的に係合可能である。

ベンチュリ要素は、気流チャネルを含んでもよく、気流チャネルは、入口部分、中央部分、および出口部分を含んでもよく、入口部分は、中央部分に向かって収束するように構成されてもよく、出口部分は、中央部分から広がるように構成されてもよい。

入口部分は、ベンチュリ要素の上流端に隣接して配設され得る。出口部分は、ベンチュリ要素の下流端に隣接して配設され得る。入口部分は、出口部分の反対側に配設され得る。中央部分は、入口部分と出口部分との間に配設され得る。入口部分は、中央部分と直接的に当接して配設されてもよい。中央部分は、出口部分と直接的に当接して配設されてもよい。入口部分は、空気がベンチュリ要素に入るように構成されてもよい。出口部分は、空気がベンチュリ要素から引き出されるように構成されてもよい。入口部分、中央部分、および出口部分は、互いに流体接続されてもよい。入口部分、中央部分、および出口部分は共に、ベンチュリ要素の気流チャネルを形成し得る。入口部分、中央部分、および出口部分は共に、ベンチュリ要素を通る気流を可能にし得る。

用語「収束する」とは、入口部分の内径が中央部分に向かって減少し得ることを意味し得る。言い換えれば、入口部分の内径は、上流方向から下流方向に向かって減少し得る。入口部分は、中空の円錐形状を有し得る。入口部分は、中央部分に向かって先細りであってもよい。

用語「広がる」とは、出口部分の内径が、ベンチュリ要素の下流端に向かって増大し得ることを意味し得る。言い換えれば、出口部分の内径は、上流方向から下流方向に向かって増大し得る。出口部分は、中空の円錐形状を有し得る。出口部分は、中央部分に向かって先細りであってもよい。中央部分は、一定の直径を有してもよい。

入口部分、中央部分、および出口部分は、円形の断面を有してもよい。入口部分、中央部分、および出口部分は、異なる断面を有してもよい。入口部分、中央部分および出口部分のうちの一つ以上は、円形、長円形、長方形、または異なる形状の断面を有してもよい。ベンチュリ要素の唯一の要件は、中央部分が狭窄した気流路を構成するように、中央部分の断面積が出口部分の断面積よりも小さいことである。中央部分は随意である。中央部分は、入口部分と出口部分との間の最小直径を有する部分である。中央部分は、任意の適切な長さを有してもよく、中央部分は、４ｍｍ未満の長さを有することが好ましく、２ｍｍ未満の長さを有することがより好ましく、１ｍｍ未満の長さを有することが最も好ましい。特に好ましい実施形態では、中央部分はなく、入口部分および出口部分が相互に直接的に当接する。この場合、「中央部分」という用語は、物理的に入口部分および出口部分がその断面で接触する場合でも、狭窄が最小であるベンチュリ部分の断面を指すために使用され得る。この実施形態では、中央断面の長さは、原則としてゼロであってもよい。

ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置のマウスピースとして構成されてもよい。ベンチュリ要素は、マウスピースとして、またはマウスピースの一部として構成されてもよい。マウスピースは、複数のエアロゾル発生物品とともに使用される再利用可能なマウスピースとして構成されていることが好ましい。従来、冷却セクションは、気流を冷却し、エアロゾル発生を可能にする目的で、エアロゾル発生物品に提供されてきた。こうした冷却セクションは、本発明によるマウスピースとして構成されたベンチュリ要素を使用することによって省略され得る。

ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置の一部であり得る。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置から分離されて提供されてもよいが、ヒンジによるなどによりエアロゾル発生装置に接続可能である。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置の一体型の部分であってもよい。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置のマウスピースとして構成されてもよい。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生装置と接続可能な別個のマウスピースとして構成されてもよい。

エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体の一部分を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体である。エアロゾル形成基体は好都合なことに、エアロゾル発生物品の一部またはエアロゾル発生物品であってもよい。揮発性化合物はエアロゾル形成基体の加熱によって放出されてもよい。エアロゾル形成基体はニコチンを含んでいてもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、非液体エアロゾル形成基体であってもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は非液体構成要素と液体構成要素の両方を含んでもよい。さらに別の方法として、エアロゾル形成基体は、液体形態で提供されてもよい。

本発明の一部の実施形態では、エアロゾル発生システムは、非液体エアロゾル形成基体を含有するエアロゾル発生物品と、ベンチュリ要素とを備え得る。ベンチュリ要素は、エアロゾル発生物品に取り付け可能なように構成されてもよい。

エアロゾル形成基体は、少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでいてもよい。エアロゾル形成体は、使用時に高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にし、かつシステムの動作温度において熱分解に対して実質的に抵抗性である任意の好適な既知の化合物または化合物の混合物である。適切なエアロゾル形成体は例えば、多価アルコール（トリエチレングリコール、１，３－ブタンジオール、グリセリンなど）、多価アルコールのエステル（グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど）、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル（ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど）である。エアロゾル形成体は、多価アルコールまたはその混合物（トリエチレングリコール、１．３－ブタンジオールおよびグリセリンなど）であってもよい。エアロゾル形成体はプロピレングリコールであってもよい。エアロゾル形成体は、グリセリンおよびプロピレングリコールの両方を含んでもよい。

エアロゾル形成体の量は、エアロゾル形成基体の乾燥質量基準で６重量パーセント～２０重量パーセントであることが好ましく、エアロゾル形成体の量は、エアロゾル形成基体の乾燥質量基準で８重量パーセント～１８重量パーセントであることがより好ましく、エアロゾル形成体の量は、エアロゾル形成基体の乾燥質量基準で１０重量パーセント～１５重量パーセントであることが最も好ましい。一部の実施形態では、エアロゾル形成体の量は、エアロゾル形成基体の乾燥質量基準で約１３重量パーセントの目標値を有する。エアロゾル形成体の最も効率的な量はまた、エアロゾル形成基体が植物ラミナまたは均質化植物材料を含むかどうかにも依存する。例えば、他の要因の中でも特に、基体のタイプは、エアロゾル形成体が、エアロゾル形成基体からの物質の放出を促進できる程度を決定する。

エアロゾル形成基体は、非液体エアロゾル形成基体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、非液体エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、非液体エアロゾル形成基体を含んでもよい。非液体エアロゾル形成基体は、植物由来材料を含んでもよい。非液体エアロゾル形成基体は、たばこを含んでもよい。非液体エアロゾル形成基体は、例えば、製紙プロセスまたはキャスティングプロセスによって作製される均質化したたばこを含む、均質化した植物由来材料を含み得る。たばこを含む非液体エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品は、たばこスティックとして言及され得る。エアロゾル形成基体は非液体であることが好ましい。エアロゾル形成基体は、非液体を含むことが好ましい。非液体エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。一部の実施形態において、少なくとも一つのエアロゾル形成体は上記の化合物のうちの少なくとも一つであり得る。例えば、エアロゾル形成基体は、多価アルコールなどのエアロゾル形成体を含み得る。例えば、エアロゾル発生物品の製造中、少なくとも一つのエアロゾル形成体は、非液体エアロゾル形成基体によって吸収されてもよい。例えば、エアロゾル発生物品の製造中、少なくとも一つのエアロゾル形成体は、例えば、均質化したたばこなどの植物由来材料によって吸収されてもよい。非液体エアロゾル形成基体の加熱に伴い、エアロゾル形成体は蒸発し得る。エアロゾル形成体は、非液体エアロゾル形成基体、例えば、ニコチン、またはニコチン塩からエアロゾルと共に揮発性化合物を形成し得る。

有利なことに、天然植物材料ラミナを使用することによって、エアロゾル発生物品のより自然な味わいおよび外観が達成され得る。用語「ラミナ」は、茎のない植物の葉身の部分を指す。

エアロゾル形成基体が非液体エアロゾル形成基体を含む場合、固体エアロゾル形成基体であることが好ましい。固体エアロゾル形成基体は例えば、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の破片、均質化したシートたばこ、好ましくは再構成たばこ、より好ましくはキャストリーフたばこ、押出成形されたたばこ、および膨化たばこのうちの一つ以上を含む、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片またはシートのうち一つ以上を含み得る。

非液体エアロゾル形成基体は、電気加熱式たばこ製品（ＥＨＴＰ）であってもよい。一部の実施形態では、ＥＨＴＰのたばこのすべては、均質化したシートたばこ、好ましくは再構成たばこ、好ましくは、たばこ粉末、水、グリセリン、グアーガムおよびセルロース繊維から作製されたキャストリーフたばこであってもよい。非液体エアロゾル形成基体は、キャストリーフたばこから作製されてもよい。キャストリーフたばこは集合され、捲縮されてもよい。キャストリーフたばこは、再構成プロセスによって均質化したたばこ材料のシートで生成され得る。再構成プロセスは、「キャストリーフ」プロセスまたはキャスティングであり得る。均質化したたばこ材料シートは集合され得る。均質化したたばこ材料シートは、粒子状たばこおよび一つ以上の結合剤を含むスラリーをコンベヤーベルトまたはその他の支持表面上にキャスティングすることと、キャストスラリーを乾燥させて均質化したたばこ材料シートを形成することと、均質化したたばこ材料シートを支持表面から取り外すこととを一般的に含むタイプのキャスティングプロセスによって形成され得る。例えば、ある一定の実施形態において、本発明で使用するための均質化したたばこ材料のシートは、キャスティングプロセスによって粒子状たばこ、グアーガム、セルロース繊維およびグリセリンを含むスラリーから形成され得る。

本明細書で使用される「集合」という用語は、均質化したたばこ材料が、巻き込まれ、折り畳まれ、または他の方法でロッドの円筒軸方向に対して実質的に横方向に圧縮または収縮されていることを意味する。

用語「シート」は、実質的にその厚さよりも大きい幅および長さを有する薄層状の要素を意味し得る。

用語「長さ」は、ロッドの円筒軸方向の寸法を意味し得る。

用語「幅」は、ロッドの円筒軸に対して実質的に直角をなす寸法を意味し得る。

ロッドは、エアロゾル発生物品のフィルター部分の一体型の部分であってもよい。ロッドは、エアロゾル発生基体の一体型の部分であってもよい。ロッドは、ラッピング材料によって囲まれた均質化したたばこ材料のシートを含み得る。ロッドは有利なことに、たばこ材料の断片を含むロッドよりも著しく低い重量標準偏差を示す均質化したたばこ材料のシートを含み得る。特定の長さのロッドの重量は、集合されてロッドを形成する均質化したたばこ材料シートの密度、幅および厚さにより決定され得る。特定の長さのロッドの重量は、均質化したたばこ材料シートの密度および寸法を制御することによって調節され得る。これによって本発明の同じ寸法のロッド間での重量の不一致が低減され、そのため結果的に重量が選択した合格範囲外となるロッドの不合格率が下がる。均質化したたばこ材料のシートを含むロッドは有利なことに、たばこ材料の断片を含むロッドよりも均一な密度を示す。

ロッドに均質化したたばこ材料シートの集合体を含めることは有利なことに、たばこ材料の断片を含むロッドに比べて端部の緩みのリスクを著しく低下させる。

本明細書で使用される「均質化したたばこ」という用語は、粒子状たばこを凝集することによって形成された材料を指す。均質化したたばこは、シートの形態であってもよい。均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で５％超のエアロゾル形成体含有量を有してもよい。別の方法として、均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で５～３０重量％のエアロゾル形成体含有量を有してもよい。均質化したたばこ材料シートは、たばこ葉ラミナおよびたばこ葉茎のうちの一方または両方を粉砕することによって、または別の方法で組み合わせることによって得られた粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよい。別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料シートは、例えばたばこの処理、取り扱い、および発送中に形成されたたばこダスト、たばこの微粉、その他の粒子状たばこ副産物のうちの一つ以上を含んでもよい。均質化したたばこ材料シートは、粒子状たばこの凝集を助けるために、一つ以上の本来備わっている結合剤（すなわち、たばこ内在性結合剤）、一つ以上の外来的な結合剤（すなわち、たばこ外来性結合剤）、またはこれらの組み合わせを含んでもよいが、別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料シートは、たばこおよび非たばこ繊維、エアロゾル形成体、湿潤剤、可塑剤、風味剤、充填材、水性および非水性の溶剤、ならびにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されないその他の添加物を含んでもよい。

固体エアロゾル形成基体は、ばらの形態であってもよく、または適切な容器またはカートリッジで提供されてもよい。随意に、固体エアロゾル形成基体は、基体の加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含有してもよい。固体エアロゾル形成基体はまた、例えば追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含むカプセルも含有してもよく、こうしたカプセルは固体エアロゾル形成基体の加熱中に溶けてもよい。

非液体エアロゾル形成基体は、例えばシート、発泡体、ゲル、またはスラリーの形態で担体の表面上に堆積されてもよい。非液体エアロゾル形成基体は、担体の全表面上に堆積されてもよく、または別の方法として、使用中に均一でない風味送達を提供するために、あるパターンで堆積されてもよい。

非液体エアロゾル形成基体は、カットフィラーを含むことが好ましい。本文書では、「カットフィラー」とは、細かく切られた植物材料、特に葉ラミナ、加工された茎およびリブ、均質化した植物材料、例えば、キャスティングまたは製紙プロセスを使用してシート形態に作られたものなどのブレンドを指すために使用される。カットフィラーはまた、その他の切断後のフィラーたばこまたはケーシングを含んでもよい。本発明の好ましい実施形態によれば、カットフィラーは、少なくとも２５パーセントの植物葉ラミナ、より好ましくは少なくとも５０パーセントの植物葉ラミナ、さらにより好ましくは少なくとも７５パーセントの植物葉ラミナ、最も好ましくは少なくとも９０パーセントの植物葉ラミナを含む。植物材料は、たばこ、ミント、茶、およびクローブのうちの一つであることが好ましいが、本発明は、その後エアロゾルを形成することができる熱の適用時に物質を放出する能力を有するその他の植物材料に等しく適用可能であることが好ましい。

たばこ植物材料は、ブライトたばこラミナ、ダークたばこ、アロマティックたばこ、およびフィラーたばこのうちの一つ以上のラミナを含むことが好ましい。ブライトたばこは、一般的に大きく、明るい色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「ブライトたばこ」という用語は熱風送管乾燥処理されたたばこに対して使用される。ブライトたばこの例としては、中国産の熱風送管乾燥処理されたたばこ、ブラジル産の熱風送管乾燥処理されたたばこ、米国産の熱風送管乾燥処理されたたばこ（バージニアたばこなど）、インド産の熱風送管乾燥処理されたたばこ、タンザニア産の熱風送管乾燥処理されたたばこ、または他のアフリカ産の熱風送管乾燥処理されたたばこが挙げられる。ブライトたばこは、糖対窒素の比が高いことによって特徴付けられる。感覚的な見方からは、ブライトたばこは乾燥処理後に、スパイスが効いていて活気のある感覚を伴うたばこタイプである。本発明によると、ブライトたばこは、還元糖の含有量が葉の乾燥重量基準で約２．５パーセント～約２０パーセントであり、かつ総アンモニア含有量が葉の乾燥重量基準で約０．１２パーセント未満であるたばこである。還元糖には、例えばグルコースまたはフルクトースが含まれる。総アンモニアには、例えばアンモニアおよびアンモニア塩が含まれる。ダークたばこは、一般的に大きく暗い色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「ダークたばこ」という用語は空気乾燥処理したたばこに対して使用される。さらに、ダークたばこは発酵していてもよい。主として噛みタバコ、嗅ぎたばこ、葉巻たばこ、およびパイプブレンド用に使用されるたばこもこの範疇に含まれる。典型的には、これらのダークたばこは、空気乾燥され、場合によっては発酵される。感覚的な見方からは、ダークたばこは、乾燥処理後、スモーキーでダークシガータイプの感覚を伴うたばこタイプである。ダークたばこは糖対窒素の比が低いことによって特徴付けられる。ダークたばこに対する例は、バーレーマラウイまたは他のアフリカンバーレー、乾燥処理したダークブラジルガルパオ、日光乾燥処理または空気乾燥処理したインドネシアカストリ（Ｋａｓｔｕｒｉ）である。本発明によると、ダークたばこは、還元糖の含有量が葉の乾燥重量基準で約５パーセント未満であり、かつ総アンモニア含有量が葉の乾燥重量基準で最高約０．５パーセントであるたばこである。アロマティックたばこは、しばしば小さい明るい色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「アロマティックたばこ」という用語は、芳香成分含有量、例えば精油の含有量が高いその他のたばこに対して使用される。感覚的な見方からは、アロマティックたばこは、乾燥処理後、スパイスが効いていて芳しい感覚を伴うたばこタイプである。アロマティックたばこの例には、グリークオリエント、オリエントターキー、セミオリエントたばこであるが火力乾燥処理されたたばこ、ペリクなどのＵＳバーレー、ルスティカ、ＵＳバーレーまたはメリーランドがある。フィラーたばこは具体的なたばこタイプではないが、ブレンドで使用され、かつ最終生成物に特定の特徴的な芳香の方向性をもたらさないその他のたばこタイプを補完するために主に使用されるたばこタイプを含む。フィラーたばこの例は、他のたばこタイプの茎、中央脈、または葉柄である。具体的な例は、ブラジル産の熱風送管乾燥された葉柄下部の熱風送管乾燥処理された茎であり得る。

本発明で使用するのに適したカットフィラーは、一般に、従来の喫煙物品に使用されるカットフィラーに似ていてもよい。カットフィラーの切断幅は、０．３ミリメートル～２．０ミリメートルであることが好ましく、カットフィラーのカット幅は０．５ミリメートル～１．２ミリメートルであることがより好ましく、カットフィラーのカット幅は０．６ミリメートル～０．９ミリメートルであることが最も好ましい。切断幅は、物品の基体部分内側の熱の分布に役割を果たし得る。また、切断幅は、物品の引き出し抵抗に役割を果たし得る。さらに、切断幅は、基体部分の全体的密度に影響を与え得る。

ストランドの長さは、ストランドが切断される物体の全体的なサイズに依存するので、カットフィラーのストランド長さはある程度ランダムな値である。それにもかかわらず、切断前に材料を調整することによって、例えば、材料の含水量および全体的な繊細さを制御することによって、より長いストランドを切断することができる。ストランドは、ストランドが基体セクションに形成される前に、約１０ミリメートル～約４０ミリメートルの長さを有することが好ましい。明らかに、ストランドが、セクションの長軸方向の延長部分が４０ミリメートル未満である長軸方向の基体セクションに配設されている場合、最終基体セクションは、初期のストランド長さよりも平均的に短いストランドを含み得る。カットフィラーのストランド長さは、約２０パーセント～６０パーセントのストランドが基体部分の全長に沿って延びるようなものであることが好ましい。これは、ストランドが基体セクションから容易に外れるのを防ぐ。

非液体エアロゾル形成基体の重量は、８０ミリグラム～４００ミリグラム、好ましくは１５０ミリグラム～２５０ミリグラム、より好ましくは１７０ミリグラム～２２０ミリグラムである。通常、この量のエアロゾル形成基体はエアロゾルの形成のための十分な材料を可能にする。加えて、直径およびサイズにおける前述の制約に照らして、これは、エネルギー取り込み、引き出し抵抗と、基体が植物材料を含む基体セクション内の流体通路との間のエアロゾル形成基体のバランスのとれた密度を可能にする。

エアロゾル発生物品の非液体エアロゾル形成基体部分は、２０ｍｍ～４０ｍｍの長さ、好ましくは約２５ｍｍ～３５ｍｍの長さを有してもよい。一部の実施形態では、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体部分は、およそ３２ｍｍの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体部分は、およそ４ｍｍ～およそ８ｍｍの外径を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体部分は、およそ５ｍｍ～およそ６ｍｍの外径を有してもよい。一部の実施形態では、エアロゾル形成基体部分は、約５．３ｍｍの外径を有してもよい。

本明細書で使用される「非液体エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体に関する。基体は非液体であってもよい。基体は、ゲルとして提供されてもよい。基体は粘性であってもよい。基体は、粘性ゲルとして提供されてもよい。揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は、好都合なことにエアロゾル発生物品の一部であってもよい。エアロゾル形成基体は液体エアロゾル形成基体であってもよい。液体エアロゾル形成基体は、その他の添加物および成分（風味剤など）を含んでもよい。エアロゾル形成基体が液体形態で提供される場合、液体エアロゾル形成基体では、基体のある一定の物理的特性、例えば、蒸気圧または粘性は、エアロゾル発生システムで使用するために適切になるように選ばれる。液体は、加熱されると液体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含む、たばこ含有材料を含むことが好ましい。液体は水、エタノール、または他の溶媒、植物エキス、ニコチン溶液、および天然もしくは人工の風味を含む場合がある。液体はさらにエアロゾル形成体を含むことが好ましい。適切なエアロゾル形成体の例はグリセリンおよびプロピレングリコールである。液体エアロゾル形成基体は、約０．５％～約１０％（例えば、約２％）のニコチン濃度を有してもよい。

エアロゾル形成基体が液体形態で提供される場合、液体エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の液体貯蔵部分に収容され得る。エアロゾル発生物品はカートリッジとして構成されてもよい。液体貯蔵部分は、エアロゾル発生装置の発熱体に供給される液体エアロゾル形成基体を貯蔵するように適合される。別の方法として、カートリッジ自体が、液体エアロゾル形成基体を気化させるための発熱体を含んでもよい。この場合、エアロゾル発生装置は、発熱体を含まず、カートリッジがエアロゾル発生装置に受容された時に、カートリッジの発熱体に向かって電気エネルギーを供給するだけであり得る。液体貯蔵部分は、発熱体に向けた液体エアロゾル形成基体の供給を促進するための自己回復可能な貫通可能膜などのカップリングを含み得る。膜は、液体貯蔵部分内に貯蔵された液体エアロゾル形成基体の望ましくない漏れを防止する。ニードル様の中空管が、膜を貫通させるために提供されてもよい。液体貯蔵部分は、交換可能なタンクまたは容器として構成されうる。

カートリッジは、任意の適切な形状およびサイズを有してもよい。例えば、カートリッジは実質的に円筒状であってもよい。カートリッジの断面は、例えば実質的に円形、楕円形、正方形、または長方形であってもよい。

カートリッジはハウジングを備えてもよい。ハウジングは基部と、基部から延在する一つ以上の側壁とを備えうる。基部および一つ以上の側壁は、一体的に形成されてもよい。基部および一つ以上の側壁は、相互に取り付けられている、または固定されている独特の要素であってもよい。ハウジングは剛直なハウジングであってもよい。本明細書で使用される「剛直なハウジング」という用語は、自立型のハウジングを意味するために使用される。カートリッジの剛直なハウジングは、発熱体に機械的な支持を提供し得る。カートリッジは、一つ以上の可撓性の壁を備えてもよい。可撓性の壁は、カートリッジ内に貯蔵された液体エアロゾル形成基体の容積に適合するように構成されてもよい。カートリッジは、上述のように、可撓性の壁を備え得る液体貯蔵部分を含むことが好ましい。カートリッジは、剛直なハウジングを備えてもよく、可撓性の壁を備える液体貯蔵部分は、剛直なハウジング内に収容されてもよい。カートリッジのハウジングは、任意の適切な材料を含んでもよい。カートリッジは、実質的に流体不透過性の材料を含んでもよい。カートリッジのハウジングは、カートリッジ内に貯蔵された液体エアロゾル形成基体がハウジングを通してユーザーに見え得るように、透明または半透明の部分を備え得る。カートリッジは、カートリッジ内に貯蔵されたエアロゾル形成基体が周囲空気から保護されるように構成されてもよい。カートリッジは、カートリッジ内に貯蔵されたエアロゾル形成基体が光から保護されるように構成されてもよい。このことにより、基体の劣化のリスクを減少することができ、高レベルの衛生状態を維持することができる。

カートリッジは、実質的に密封されてもよい。カートリッジは、カートリッジ内に貯蔵された液体エアロゾル形成基体がカートリッジからエアロゾル発生装置に流れるための一つ以上の出口を備えてもよい。カートリッジは、一つ以上の半開放吸込み口を備えてもよい。これは、周囲空気がカートリッジに入ることを可能にする場合がある。一つ以上の半開放吸込み口は、周囲空気がカートリッジの中に入ることを可能にする浸透性であり、かつカートリッジの内側にある空気および液体がカートリッジから出るのを実質的に防止する不透過性である、半透過性膜または一方向弁であってもよい。一つ以上の半開放吸込み口は、特定の条件下で空気がカートリッジの中へと通ることを可能にしうる。カートリッジは再充填可能であってもよい。別の方法として、カートリッジは、交換可能なカートリッジとして構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、カートリッジを受容するように構成されうる。初期カートリッジが消費されると、新しいカートリッジがエアロゾル発生装置に取り付けられうる。

液体エアロゾル形成基体は容器内に保持され得る。別の方法として、または追加的に、液体エアロゾル形成基体は多孔性担体材料の中に吸収されてもよい。多孔性担体材料は、任意の適切な吸収性のプラグまたは本体、例えば発泡性の金属またはプラスチック材料、ポリプロピレン、テリレン、ナイロン繊維、もしくはセラミックで作成されてもよい。液体エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生装置を使用する前に、多孔性担体材料内に保持されてもよく、または別の方法として、液体エアロゾル形成基体材料は、使用中にまたは使用の直前に多孔性担体材料の中へと放出されてもよい。例えば、液体エアロゾル形成基体はカプセル内に提供されてもよい。カプセルのシェルは、加熱に伴い溶融し、液体エアロゾル形成基体を多孔性担体材料の中に放出することが好ましい。カプセルは随意に、液体と組み合わせて非液体を含有してもよい。

別の方法として、担体は、たばこ成分が組み込まれた不織布繊維または繊維の束としうる。不織布繊維または繊維の束は、例えば炭素繊維、天然セルロース繊維、またはセルロース誘導体繊維を含みうる。エアロゾル発生装置は、液体を保持するための手段を含むことが好ましい。

ベンチュリ要素は、気流チャネルを含んでもよく、気流チャネルは、入口部分、中央部分、および出口部分を含んでもよく、入口部分は、中央部分に向かって収束するように構成されてもよく、出口部分は、中央部分から広がるように構成されてもよい。

中央部分では、中央部分を通って流れる空気またはエアロゾルの圧力は低下し、流れ速度は増大する。中央部分は、特に、使用体験中の流れ抵抗、より好ましくは引き出し抵抗の画定に関連する。例えば、中央部分の直径が減少する場合、引き出し抵抗が増大する。概して、引き出し抵抗は、中央部分の断面積に依存し得る。中央部分の断面積は、引き出し抵抗を所望の値に最適化するように構成され得る。快適な喫煙の体験は、中央部分の特定の直径または断面積を選択することによって、所望の様態で影響を受け得る。一部の実施形態では、中央部分の長さは、引き出し抵抗への何らかの影響を有し得る。例えば、中央部分の長さが増大する場合である。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗は、５ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５ｍｍＷＧ～３０ｍｍＷＧ、より好ましくは１０ｍｍＷＧ～１５ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗はおよそ１２ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、装置および消耗品の最適化された引き出し抵抗は共に、５０ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５２ｍｍＷＧ～５６ｍｍＷＧであってもよい。

入口部分の長軸方向軸と入口部分の内壁との間の角度は、入口角度と呼ばれ得る。入口部分の長軸方向軸は、ベンチュリ要素の長軸方向軸と同一であってもよい。入口角度は、気化したエアロゾル形成基体のエアロゾルへの変換に影響を与え得る。入口角度は、気化したエアロゾル形成基体のエアロゾルへの変換に影響を与える圧力変化に寄与し得る。一部の実施形態では、小さい入口角度は、入口部分の比較的長い入口長さと関連付けられ得る。適切な入口角度および入口長さは、エアロゾル形成基体のタイプに応じて選択され得る。例えば、一部の実施形態では、ｅリキッドなどの液体エアロゾル形成基体は、比較的小さな入口角度を必要とする場合があり、たばこなどの非液体エアロゾル形成基体は、比較的大きな入口角度を必要とする場合がある。

出口部分の長軸方向軸と出口部分の内壁との間の角度は、出口角度と呼ばれ得る。出口部分の長軸方向軸は、ベンチュリ要素の長軸方向軸と同一であってもよい。

出口角度は、エアロゾルの送達ゾーンに影響を与え得る。送達ゾーンは、ユーザーの口腔に沿った領域であり得る。送達ゾーンは、概してユーザーの口腔に沿って長軸方向軸に沿って位置付けられた領域であり得る。例えば、送達ゾーンは、ユーザーの舌の先端、ユーザーの舌の中央、ユーザーの舌の後部もしくはユーザーの喉の奥、またはユーザーの口腔に沿った任意のその他の知覚可能な領域であり得る。

気化したエアロゾル形成基体は、エアロゾルに変換され得る。気化したエアロゾル形成基体がエアロゾルに変換されるまでに覆う空間的距離は、ベイパー経路と呼ばれ得る。この変換は、ベンチュリ要素の気流チャネル内で起こり得る。ベイパー経路は、圧力変化の影響を受け得る。圧力変化は、ベイパー経路に影響を有し得る。圧力変化は、気化したエアロゾル形成基体のエアロゾルへの変換を開始し得る。圧力変化は、入口角度によって制御され得る。ベイパー経路は長過ぎても短過ぎてもいけない。ベイパー経路が長過ぎる場合、気化したエアロゾル形成基体は、ベンチュリ要素の内側に堆積してそこで凝縮され得る。凝縮されたエアロゾル形成基体は、システムから漏れ出得る。システムからの漏れは、ユーザーにとって不快であり得る。一方で、ベイパー経路が短すぎる場合、気化したエアロゾル形成基体は、エアロゾルに変換するのに十分でない場合がある。所望のベイパー経路は、基体のタイプ、特に以下に記載されるように液体または非液体基体が使用されるかどうかに依存し得る。

気化したエアロゾル形成基体のタイプは、ベイパー経路に影響を与え得る。例えば、ｅリキッドなどの液体エアロゾル形成基体は、比較的短いベイパー経路を有する。例えば、ｅリキッドエアロゾル形成基体は、３ｍｍなど、およそ２ｍｍ～５ｍｍの典型的なベイパー経路を有し得る。比較して、たばこなどの非液体エアロゾル形成基体は、比較的長いベイパー経路を有する。例えば、たばこキャストリーフを含むエアロゾル形成基体は、１２ｍｍなど、およそ１０ｍｍ～１５ｍｍのベイパー経路を有し得る。

出口角度は、ベイパー経路に影響を与え得る。ベンチュリ要素を出るエアロゾルのベイパー経路は、特定の出口角度を選択することによって所望する様態で影響を受け得る。

エアロゾルの流れ軌道、または少なくともユーザーの口腔内の送達ゾーンは、出口角度によって影響を受け得る。ベンチュリ要素を出るエアロゾルの軌道または送達ゾーンは、特定の出口角度を選択することによって所望の様態で影響を受け得る。さらに、エアロゾルの出口速度は、出口角度によって影響を受け得る。出口速度は、ベンチュリ要素を出る時のエアロゾルの流れの速度を意味し得る。エアロゾルの軌道およびベンチュリ要素を出るエアロゾルの速度のうちの一つ以上によって、ユーザーの口におけるエアロゾル送達のゾーンが、所望の様態で影響を受け得る。したがって、エアロゾル送達のゾーンは、特定の出口角度の選択によって最適化され得る。エアロゾル送達のゾーンは、ユーザーの口腔内であり得る。送達ゾーンは、概してユーザーの口腔に沿って長軸方向軸に沿って位置付けられた領域であり得る。送達ゾーンは、ユーザーの舌の先端であってもよい。送達ゾーンは、ユーザーの舌の中央であってもよい。送達ゾーンは、ユーザーの舌の後部であってもよい。送達ゾーンは、ユーザーの喉の奥であってもよい。送達ゾーンは、ユーザーの口腔に沿った任意のその他の知覚可能な領域であってもよい。「前部に向かって」、「前方に」、「口の前部に」、「さらに前方に」等として記述される送達ゾーンは、口腔のユーザーの後臼歯、智歯または喉よりも、ユーザーの唇または口腔内の切歯などの前歯に比較的近い送達ゾーンを指す。「後部に向かって」、「後方に」、「口の後部に」、「さらに後方に」等として記述される送達ゾーンは、ユーザーの唇または口腔内の切歯などの前歯よりも、口腔のユーザーの後臼歯、智歯または喉に比較的近い送達ゾーンを指す。

一部のユーザーは、口の前部の近くで送達体験を受けることが望ましいと考え得る。一部のユーザーは、口の後部の近くで送達体験を受けることが望ましいと考え得る。この送達体験は、出口角度によって影響を受け得る。例えば、出口角度が大きい場合、エアロゾルの風味は、ユーザーの口の後部の近くに送達され得る。出口角度が大きい場合、エアロゾル送達は、より深みのある口当たりを提供し得る。出口角度が小さい場合、エアロゾルの風味は、ユーザーの口の前部近くに送達され得る。

一部の実施形態では、出口角度が大きい場合、出口部分の長さは短くなる。エアロゾルの出口速度は、高速であってもよい。したがって、送達体験は、ユーザーの喉の奥により近くなり得る。一部の実施形態では、出口角度が小さい場合、出口部分の長さは大きくなる。エアロゾルの出口速度は、小さくてもよい。

入口部分は、中央部分に向かって１度～２０度、好ましくは１６度～２０度、より好ましくは１７度～１９度、最も好ましくは１８度の入口角度で収束するように構成されてもよい。この入口角度は、非液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。本発明の代替的な実施形態では、入口部分は、中央部分に向かって１度～２０度、好ましくは５～１５度、より好ましくは８～１１度、最も好ましくは９．５度の入口角度で収束するように構成されてもよい。

出口部分は、中央部分から２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の出口角度で広がるように構成されてもよい。この出口角度は、非液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。本発明の代替的な実施形態では、出口部分は、中央部分から２度～１０度、好ましくは３度～６度、より好ましくは４．４度の出口角度で広がってもよい。

エアロゾル発生物品が非液体エアロゾル形成基体を含む場合に、これらの特定の入口角度および出口角度が有利であることが証明されている。非液体エアロゾル形成基体の蒸発後、生成されたエアロゾルの液滴のサイズまたは液滴のサイズ分布は、上記に特定した入口角度を選択することによって最適化され得る。

一部の実施形態では、非液体エアロゾル形成基体を使用するベイパー経路は、１０ｍｍ～１４ｍｍ、好ましくは１１ｍｍ～１３ｍｍ、より好ましくは１２ｍｍであってもよい。気化した非液体エアロゾル形成基体の変換は、エアロゾル発生物品の冷却部分内、およびベンチュリ要素内、好ましくはベンチュリ要素の気流チャネル内、より好ましくはベンチュリ要素の入口部分で起こり得る。変換は、一部が冷却部分内、一部がベンチュリ要素内で起こることが好ましい。したがって、ベイパー経路は、一部がエアロゾル発生物品内、および一部がベンチュリ要素内にあり得る。非液体エアロゾル形成基体の気化後、ベイパー経路は、上記に特定した入口角度を選択することによって最適化され得る。この態様では、高圧変化は、ベンチュリ要素の入口部分で利用され得る。この特定の圧力変化は、１８度などの入口角度を使用することによって提供され得る。

入口角度によって液滴のサイズを最適化することに加えて、上記に特定した出口角度により所望の送達体験が最適化され得る。入口部分は、中央部分に向かって２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束するように構成されてもよい。この入口角度は、液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。

出口部分は、中央部分から１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の出口角度で広がるように構成されてもよい。この出口角度は、液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。

これらの特定の角度は、エアロゾル発生物品が、液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品である場合に有利であることが証明されている。気化した液体エアロゾル形成基体のベイパー経路は、気化した非液体エアロゾル形成基体のベイパー経路よりも短くてもよい。液体エアロゾル形成基体を使用するベイパー経路は、１ｍｍ～４ｍｍ、好ましくは２ｍｍ～３ｍｍであってもよい。気化した液体エアロゾル形成基体の変換は、ベンチュリ要素内、好ましくはベンチュリ要素の気流チャネル内、より好ましくはベンチュリ要素の入口部分内で起こり得る。液体エアロゾル形成基体を使用する態様では、ベイパー経路は、非液体エアロゾル基体が使用される場合と比較して短くてもよい。例えば、２ｍｍ～３ｍｍのベイパー経路は、特定の圧力変化によって提供されてもよい。一部の実施形態では、特定の圧力変化は、比較的低い圧力変化であってもよい。この特定の圧力変化は、６度など、本明細書に記載する特定の入口角度を使用することによって提供され得る。こうした入口角度は、気化した液体エアロゾル形成基体のベイパー経路を最適化するのに十分であり得る。

入口角度によって最適化された液滴のサイズに加えて、上記に特定された出口角度により所望の送達体験が最適化され得る。

非液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、入口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。本発明の代替的な実施形態では、入口部分の軸方向の長さは、１ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは２ｍｍ～７ｍｍ、より好ましくは２．５ｍｍ～４ｍｍ、最も好ましくは３ｍｍであってもよい。

出口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。本発明の代替的な実施形態では、出口部分の軸方向の長さは、１０ｍｍ～５０ｍｍ、好ましくは１４ｍｍ～３５ｍｍ、より好ましくは２０ｍｍ～３０ｍｍ、最も好ましくは２６ｍｍであってもよい。

液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、入口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。

液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、出口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

非液体エアロゾル形成基体を有する、または液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。中央部分が入口部分と出口部分との間の移行部によって構成されることが特に好ましい。一部の実施形態では、中央部分は、実質的な長さを有しないか、または例えば、１ｍｍ未満であってもよい。本発明の代替的な実施形態では、中央部分の軸方向の長さは、０ｍｍ～８ｍｍ、好ましくは６ｍｍ未満、より好ましくは２ｍｍ未満、最も好ましくは１ｍｍ未満であってもよい。

非液体エアロゾル形成基体を有する、または液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、中央部分の内径は、０．５ｍｍ～１．５ｍｍ、好ましくは０．８ｍｍ～１．２ｍｍ、より好ましくは１ｍｍであってもよい。本発明の代替的な実施形態では、中央部分の内径は、０．５ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは１ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは１．５ｍｍ～３ｍｍ、最も好ましくは２ｍｍである。

入口部分の最大内径は、１ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは２ｍｍ～５ｍｍ、より好ましくは２．５ｍｍ～４ｍｍ、最も好ましくは３ｍｍであってもよい。

出口部分の最大内径は、３ｍｍ～１５ｍｍであり、４ｍｍ～１０ｍｍであることが好ましく、５ｍｍ～７ｍｍであることがより好ましく、６ｍｍであることが最も好ましい。

出口部分は、ねじ山を含んでもよい。ねじは、らせん状のねじ山を含み得ることが好ましい。ねじ山は、渦巻き気流を生成するように構成され得る。ねじ山は渦を生成し得る。ねじ山は、出口部分の内壁上に配設されてもよい。ねじ山は、出口部分の全長に沿って配設されてもよい。ねじ山は、出口部分の部分に沿って、好ましくは、出口部分の下流端に隣接して配設されてもよい。ねじ山のピッチは、１ｍｍ～７ｍｍ、好ましくは約５ｍｍであってもよい。

ベンチュリ要素は、中央部分の直径よりも比較的小さな外径を有する中央軸管を含み得る。中央軸管は、ベンチュリ要素の上流端からベンチュリ要素の下流端に向かって見て、入口部分の開始部で開始し得る。中央軸管は、ベンチュリ要素の全長を通して延在してもよい。中央軸管は、入口部分、中央部分、および出口部分を通って延び得る。中央軸管は、上流端から下流端に向かって見て、中央部分の終了部で終了し得る。中央軸管は、中央部分で開始し、出口部分の終了部で終了してもよい。中央軸管は細長くてもよい。中央軸管は、円筒形状を有してもよい。中央軸管は中空であることが好ましい。中央軸管は、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って配設されることが好ましい。中央軸管は、空気が中央軸管を通ってベンチュリ要素の下流端に向かって流れることができるように配設されることが好ましい。中央軸管は、空気が、中央部分を通して中央軸管の周りに流れ、出口部分に流入し、その後、ベンチュリ要素から出るように配設されることが好ましい。中央軸管は、二つの流路が、一つは中央軸管を通して、もう一つは中央軸管の周りに生成されるように配設されることが好ましい。中央軸管が入口部分、中央部分、および出口部分全体を通して延びる場合、中央軸管を通して流れる空気は、中央軸管の周りに流れる空気とは独立して、ユーザーの口に直接送達されてもよい。別の方法として、中央軸管が中央部分の終了部で終了する場合、中央軸管から流出する空気は、出口部分で中央軸管の周りに流れる空気と合流してもよい。中央軸管は、一定の直径を有することが好ましい。中央軸管は、中央軸管を流れる空気が層流で流れるように構成されることが好ましい。

ベンチュリ要素は、出口部分またはその下流にプロペラを備えてもよい。プロペラは、使用者の口に心地よい口内膨満感を生み出し得る。プロペラは、２～６つのブレード、好ましくは３つのブレードを有し得る。プロペラピッチは、１ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは約６ｍｍであってもよい。プロペラピッチは、仮想の固体材料における３６０度の完全なスピンにおいてプロペラが生み出す変位として定義され得る。プロペラは、ベンチュリ要素と一体的に形成されてもよい。プロペラは、ベンチュリ要素と接続可能な別個の要素として提供されてもよい。出口部分は、プロペラを出口部分に取り付けるための取り付け手段を含んでもよい。取り付け手段は、ナット用の溝によって提供されてもよい。プロペラは、スナップ嵌め接続によって出口部分に取り付けられてもよい。プロペラは、ベンチュリ要素と同じ材料から作製されてもよい。プロペラの中心軸は、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って整列されてもよい。

プロペラは、上述の中央軸管と組み合わされてもよい。この実施形態では、中央軸管は、上流方向から下流方向に向かって見て、中央部分で開始することが好ましい。中央軸管は、中央軸管を通って流れる空気が、中央軸管を出てユーザーの口に直接流入することができるように、出口部分の終了部まで全体に延びることが好ましい。この実施形態では、プロペラは、中央軸管の周りに、好ましくは出口部分の下流端に隣接して配設されてもよい。プロペラは、中央軸管の周りに流れる空気の気流を最適化し得る。プロペラは、固定または自由に回転可能に配設されてもよい。

ベンチュリ要素は、通気孔を備えてもよい。通気孔は、入口部分、中央部分、および出口部分のうちの一つ以上に配設されてもよい。複数の通気孔が提供されてもよい。通気孔は、通気孔が配設される、ベンチュリ要素の外側とベンチュリ要素のそれぞれの部分との間に流体接続を生成し得る。通気孔は、中央部分に配設されることが好ましい。この配設は、空気がベンチュリ要素の外側から中央部分内に引き出され、ここで空気がベンチュリ要素を通る気流と混合され得るという利点を有し得る。中央部分の気圧は、ベンチュリ効果のためにベンチュリ要素の外側の気圧よりも低い場合があるため、空気は、ベンチュリ要素の外側から中央部分内に引き出され得る。外気とエアロゾル発生物品の基体部分からの気流との混合物は、最適化されたエアロゾルを生成し得る。

ベンチュリ要素は、第一の気流チャネルに平行な第二の気流チャネルを含み得る。ベンチュリ要素は、第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分を含み得る。第二の入口部分は、第二の中央部分に向かって収束するように構成されてもよく、第二の出口部分は、第二の中央部分から広がるように構成されてもよい。

第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分は、第二の気流チャネルを形成し得る。第二の気流チャネルは、第一の気流チャネルに平行に配設されてもよい。第一および第二の気流チャネルは、ベンチュリ要素の長軸方向軸に平行に配設されてもよい。第一の気流チャネルを流れる空気は、ベンチュリ要素の下流端で、またはその後方で第二の気流チャネルを通って流れる空気と合流し得る。エアロゾル発生物品の基体部分またはフィルター部分から引き出され、ベンチュリ要素に入る空気は、第一の気流チャネルと第二の気流チャネルとの間で分割され得る。第二の気流チャネルの寸法に関して、第二の気流チャネルは、上述のように第一の気流チャネルと類似しているが、反転した構成で構成され得る。言い換えれば、第二の気流チャネルは、第一の気流チャネルと逆向きの形状を有し得る。

二つの気流チャネルが提供される場合、第一の気流チャネルの入口部分と第二の気流チャネルの入口部分の間で気流を分割するための共通の上流部分が提供されてもよい。共通の上流部分は、エアロゾル発生物品の基体部分またはフィルター部分と気流チャネルとの間に配設され得る。共通の上流部分は、ベンチュリ要素内に配設されてもよい。二つの気流チャネルを提供することによって、最適化された引き出し抵抗（ＲＴＤ）が達成され得る。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗は、５ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５ｍｍＷＧ～３０ｍｍＷＧ、より好ましくは１０ｍｍＷＧ～１５ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗はおよそ１２ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、装置および消耗品の最適化された引き出し抵抗は共に、５０ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５２ｍｍＷＧ～５６ｍｍＷＧであってもよい。二つの気流チャネルを提供することにより、口内膨満感が大きくなり得る。感覚的体験および使用体験の送達プロファイルは、二つの気流チャネルの構造による調節によって調節され得る。

エアロゾル発生物品が非液体エアロゾル形成基体を含む場合、第二の気流チャネルの入口部分は、第二の気流チャネルの中央部分に向かって、２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束してもよい。入口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。第二の気流チャネルの中央部分は、約１．６ｍｍの軸方向の長さを有してもよい。第二の気流チャネルの出口部分は、ベンチュリ要素の中央部分から１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の出口角度で広がるように構成されてもよい。出口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

エアロゾル発生物品が液体エアロゾル形成基体を含む場合、第二の気流チャネルの入口部分は、第二の気流チャネルの中央部分に向かって１６度～２０度の入口角度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の入口角度で収束してもよい。入口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７ｍｍであってもよい。中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。第二の気流チャネルの中央部分は、約１．６ｍｍの軸方向の長さを有してもよい。第二の空気流チャネルの出口部分は、ベンチュリ要素の中央部分から２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の出口角度で広がるように構成されてもよい。出口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。

上述の構成を有する二つの気流チャネルを含むベンチュリ要素は、汎用ベンチュリ要素として使用され得る。汎用ベンチュリ要素は、非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品で使用されてもよい。汎用ベンチュリ要素は、液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品で使用されてもよい。

上述の構成を有する二つの空気流チャネルを含むベンチュリ要素では、気流チャネルの各々は、閉鎖可能に構成されてもよい。気流チャネルは、独立して閉鎖可能に構成されてもよい。気流チャネルの閉鎖は、チャネルを通した気流を防止し得る。気流チャネルのうちの一つの閉鎖は、手動で促進され得る。気流チャネルのうちの一つの閉鎖は、自動的に促進されてもよい。エアロゾル形成基体のタイプを検出するために検出器が提供されてもよい。非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を使用する場合、上述の出口角度よりも小さい入口角度を有する気流チャネルが使用されて、その他の気流チャネルが閉じられてもよく、またはその逆であってもよい。

各気流チャネルが開いている場合、液体エアロゾル形成基体および非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品で汎用ベンチュリ要素が使用されてもよい。この態様では、液体および非液体エアロゾル形成基体を並行して加熱することができる。

本発明はさらに、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品で使用するためのベンチュリ要素に関し得る。ベンチュリ要素は、気流チャネルを含み得る。気流チャネルは、入口部分、中央部分、および出口部分を含み得る。入口部分は、中央部分に向かって収束するように構成され、出口部分は、中央部分から広がるように構成される。

中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。中央部分が入口部分と出口部分との間の移行部によって構成されることが特に好ましい。中央部分は、実質的な長さを有しない場合がある。

中央部分の内径は、０．５ｍｍ～１．５ｍｍ、好ましくは０．８ｍｍ～１．２ｍｍ、より好ましくは１ｍｍであってもよい。

入口部分は、中央部分に向かって１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の入口角度で収束するように構成されてもよい。この入口角度は、非液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。

出口部分は、中央部分から２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の出口角度で広がるように構成されてもよい。この出口角度は、非液体エアロゾル形成基体が使用される場合に特に好ましい。

非液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、入口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

非液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、出口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。

液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品の場合、入口部分は、中央部分に向かって２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束するように構成され得る。

液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、出口部分は、中央部分から１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の出口角度で広がるように構成されてもよい。

液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、入口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。

液体エアロゾル形成基体を有するエアロゾル発生物品を使用する場合、出口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

出口部分は、ねじ山を含んでもよい。ねじは、らせん状のねじ山を含み得ることが好ましい。ねじ山は、渦巻き気流を生成するように構成され得る。ねじ山は渦を生成し得る。ねじ山は、出口部分の内壁上に配設されてもよい。ねじ山は、出口部分の全長に沿って配設されてもよい。ねじ山は、出口部分の部分に沿って、好ましくは、出口部分の下流端に隣接して配設されてもよい。ねじ山のピッチは、１ｍｍ～７ｍｍ、好ましくは約５ｍｍであってもよい。

ベンチュリ要素は、中央部分の直径よりも比較的小さな外径を有する中央軸管を含み得る。中央軸管は、ベンチュリ要素の上流端からベンチュリ要素の下流端に向かって見て、入口部分の開始部で開始し得る。中央軸管は、ベンチュリ要素の全長を通して延在してもよい。中央軸管は、入口部分、中央部分、および出口部分を通って延び得る。中央軸管は、上流端から下流端に向かって見て、中央部分の終了部で終了し得る。中央軸管は、中央部分で開始し、出口部分の終了部で終了してもよい。中央軸管は細長くてもよい。中央軸管は、円筒形状を有してもよい。中央軸管は中空であることが好ましい。中央軸管は、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って配設されることが好ましい。中央軸管は、空気が中央軸管を通ってベンチュリ要素の下流端に向かって流れることができるように配設されることが好ましい。中央軸管は、空気が、中央部分を通して中央軸管の周りに流れ、出口部分に流入し、その後、ベンチュリ要素から出るように配設されることが好ましい。中央軸管は、二つの流路が、一つは中央軸管を通して、もう一つは中央軸管の周りに生成されるように配設されることが好ましい。中央軸管が入口部分、中央部分、および出口部分全体を通して延びる場合、中央軸管を通して流れる空気は、中央軸管の周りに流れる空気とは独立して、ユーザーの口に直接送達されてもよい。別の方法として、中央軸管が中央部分の終了部で終了する場合、中央軸管から流出する空気は、出口部分で中央軸管の周りに流れる空気と合流してもよい。中央軸管は、一定の直径を有することが好ましい。中央軸管は、中央軸管を流れる空気が層流で流れるように構成されることが好ましい。

ベンチュリ要素は、出口部分またはその下流にプロペラを備えてもよい。プロペラは、ユーザーの口内に快適な膨満感を生成し得る。プロペラは、２～６つのブレード、好ましくは３つのブレードを有し得る。プロペラピッチは、１ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは約６ｍｍであってもよい。プロペラピッチは、仮想の固体材料における３６０度の完全なスピンにおいてプロペラが生み出す変位として定義され得る。プロペラは、ベンチュリ要素と一体的に形成されてもよい。プロペラは、ベンチュリ要素と接続可能な別個の要素として提供されてもよい。出口部分は、プロペラを出口部分に取り付けるための取り付け手段を含んでもよい。取り付け手段は、ナット用の溝によって提供されてもよい。プロペラは、スナップ嵌め接続によって出口部分に取り付けられてもよい。プロペラは、ベンチュリ要素と同じ材料から作製されてもよい。プロペラの中心軸は、ベンチュリ要素の長軸方向軸に沿って整列されてもよい。

プロペラは、上述の中央軸管と組み合わされてもよい。この実施形態では、中央軸管は、上流方向から下流方向に向かって見て、中央部分で開始することが好ましい。中央軸管は、中央軸管を通って流れる空気が、中央軸管を出てユーザーの口に直接流入することができるように、出口部分の終了部まで全体に延びることが好ましい。この実施形態では、プロペラは、中央軸管の周りに、好ましくは出口部分の下流端に隣接して配設されてもよい。プロペラは、中央軸管の周りに流れる空気の気流を最適化し得る。プロペラは、固定または自由に回転可能に配設されてもよい。

ベンチュリ要素は、通気孔を備えてもよい。通気孔は、入口部分、中央部分、および出口部分のうちの一つ以上に配設されてもよい。複数の通気孔が提供されてもよい。通気孔は、通気孔が配設される、ベンチュリ要素の外側とベンチュリ要素のそれぞれの部分との間に流体接続を生成し得る。通気孔は、中央部分に配設されることが好ましい。この配設は、空気がベンチュリ要素の外側から中央部分内に引き出され、ここで空気がベンチュリ要素を通る気流と混合され得るという利点を有し得る。中央部分の気圧は、ベンチュリ効果のためにベンチュリ要素の外側の気圧よりも低い場合があるため、空気は、ベンチュリ要素の外側から中央部分内に引き出され得る。外気とベンチュリ要素の長軸方向軸に沿った気流との混合物は、最適化されたエアロゾルを生成し得る。

ベンチュリ要素は、第一の気流チャネルに平行な第二の気流チャネルを含み得る。ベンチュリ要素は、第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分を含み得る。第二の入口部分は、第二の中央部分に向かって収束するように構成されてもよく、第二の出口部分は、第二の中央部分から広がるように構成されてもよい。

第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分は、第二の気流チャネルを形成し得る。第二の気流チャネルは、第一の気流チャネルに平行に配設されてもよい。第一および第二の気流チャネルは、ベンチュリ要素の長軸方向軸に平行に配設されてもよい。第一の気流チャネルを流れる空気は、ベンチュリ要素の下流端で、またはその後方で第二の気流チャネルを通って流れる空気と合流し得る。ベンチュリ要素に入る空気は、第一の気流チャネルと第二の気流チャネルとの間で分割され得る。第二の気流チャネルの寸法に関して、第二の気流チャネルは、上述のように第一の気流チャネルと類似しているが、反転した構成で構成され得る。言い換えれば、第二の気流チャネルは、第一の気流チャネルと逆向きの形状を有し得る。エアロゾル発生物品が非液体エアロゾル形成基体を含む場合、第二の気流チャネルの入口部分は、第二の気流チャネルの中央部分に向かって、２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束してもよい。入口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。第二の気流チャネルの中央部分は、約１．６ｍｍの軸方向の長さを有してもよい。第二の気流チャネルの出口部分は、ベンチュリ要素の中央部分から１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の出口角度で広がるように構成されてもよい。出口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

エアロゾル発生物品が液体エアロゾル形成基体を含む場合、第二の気流チャネルの入口部分は、第二の気流チャネルの中央部分に向かって１６度～２０度の入口角度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の入口角度で収束してもよい。第二の気流チャネルの出口部分は、ベンチュリ要素の中央部分から２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の出口角度で広がるように構成されてもよい。

入口部分の軸方向の長さは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍであってもよい。中央部分の軸方向の長さは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍであってもよい。第二の気流チャネルの中央部分は、約１．６ｍｍの軸方向の長さを有してもよい。出口部分の軸方向の長さは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍであってもよい。

二つの気流チャネルが提供される場合、第一の気流チャネルの入口部分と第二の気流チャネルの入口部分の間で気流を分割するための共通の上流部分が提供されてもよい。共通の上流部分は、ベンチュリ要素内に配設されてもよい。二つの気流チャネルを提供することによって、最適化された引き出し抵抗（ＲＴＤ）が達成され得る。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗は、５ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５ｍｍＷＧ～３０ｍｍＷＧ、より好ましくは１０ｍｍＷＧ～１５ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、ベンチュリ要素のみの好ましい最適化された引き出し抵抗はおよそ１２ｍｍＷＧであってもよい。一部の実施形態では、装置および消耗品の最適化された引き出し抵抗は共に、５０ｍｍＷＧ～６０ｍｍＷＧ、好ましくは５２ｍｍＷＧ～５６ｍｍＷＧであってもよい。二つの気流チャネルを提供することにより、口内膨満感が大きくなり得る。感覚的体験および使用体験の送達プロファイルは、二つの気流チャネルの構造による調節によって調節され得る。

本発明はさらに、本明細書に記載のエアロゾル発生システムで使用するためのベンチュリ要素のキットに関する。各ベンチュリ要素は、本明細書に記載のエアロゾル発生物品および本明細書に記載のエアロゾル発生装置の一方または両方に取り外し可能に取り付け可能なように構成される。ベンチュリ要素の各々は、異なる特性で構成される。

異なる特性は、ベンチュリ要素の構造構成によって実現され得る。ベンチュリ要素のキットのベンチュリ要素の各々は、本明細書に記載のように構成されてもよく、特に、本明細書に記載の入口部分、中央部分、および出口部分を含む。

用語「特性」とは、ベンチュリ要素の物理的特性およびベンチュリ要素の機械的特性のうちの一つ以上を意味し得る。物理的特性は、速度または圧力であり得る。異なる速度または圧力、好ましくは圧力変化は、異なるエアロゾルの流れおよびベイパー経路の異なる空間的距離を促進し得る。機械的特性は、ベンチュリ要素の寸法、材料、および／または設計であり得る。ベンチュリ要素の異なる寸法は、入口部分、中央部分、および出口部分のうちの一つ以上の長さが異なることによって構成され得る。ベンチュリ要素の異なる寸法は、入口部分および出口部分のうちの一つ以上の異なる角度によって構成され得る。異なる特性は、個々のベンチュリ要素の気流チャネルの、好ましくは入口部分および出口部分の、より好ましくは入口角度および出口角度の異なる構成から生じ得る。ベンチュリ要素の異なる材料は、異なる摩擦係数を有し得る。異なる摩擦係数は、異なるエアロゾルの流量を促進し得る。ベンチュリ要素の異なる設計は、二重のベンチュリ要素、またはベンチュリ要素内のプロペラ、または本明細書に記載の設計の一つ以上であり得る。

ベンチュリ要素の異なる特性は、異なるエアロゾル発生を促進し得る。特性は、使用体験を定義し得る。ベンチュリ要素の各々の出口角度は、少なくとも０．５度、好ましくは少なくとも１度、より好ましくは少なくとも２度、最も好ましくは２度異なり得る。この場合、ベンチュリ要素のキットは、エアロゾル形成基体、好ましくは非液体エアロゾル形成基体を含む一つ以上のエアロゾル発生物品で使用するように構成されてもよい。

ベンチュリ要素のそれぞれの入口角度は、少なくとも０．５度、好ましくは少なくとも１度、より好ましくは少なくとも２度、最も好ましくは２度異なり得る。この場合、ベンチュリ要素のキットは、エアロゾル形成基体、好ましくは液体エアロゾル形成基体を含む一つ以上のエアロゾル発生物品で使用するように構成されてもよい。

一部の実施形態では、ベンチュリ要素のキットは、様々なエアロゾル形成基体での使用のために構成されてもよい。例えば、キット中の一つ以上のベンチュリ要素が、液体エアロゾル形成基体で使用されるように構成されてもよく、キット中の別の一つ以上のベンチュリ要素が、非液体エアロゾル形成基体で使用されるように構成されてもよい。

キット中の一つ以上のベンチュリ要素は、一つ以上の異なるオプションを含み得る。オプションの一つは、ベンチュリ要素が出口部分でねじ山を含み得ることである。さらなるオプションは、ベンチュリ要素が、中央部分の直径よりも比較的小さな外径を有する中央軸管を含むことである。別のオプションは、ベンチュリ要素が、出口部分またはその下流にプロペラ、またはベンチュリ要素の通気孔を含むことである。ベンチュリ要素は、さらなるオプションとして、第一の気流チャネルに平行な第二の気流チャネルを含み得る。したがって、ベンチュリ要素は、第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分を含んでもよく、第二の入口部分は、第二の中央部分に向かって収束するように構成されてもよく、第二の出口部分は、第二の中央部分から広がるように構成されてもよい。

ベンチュリ要素のキットにおいて、少なくとも一つのベンチュリ要素は、上記オプションのうちの少なくとも一つを含み、少なくとも一つの異なるベンチュリ要素は、上記オプションのうちの異なる少なくとも一つを含む。

例えば、ベンチュリ要素のキットの一つのベンチュリ要素は、出口部分にねじ山を含んでもよく、ベンチュリ要素のキットの別のベンチュリ要素は、出口部分またはその下流にプロペラを含んでもよい。

ベンチュリ要素のキットのベンチュリ要素の異なるオプションおよび異なる構成、特に異なる入口角度および出口角度は、異なる使用体験をもたらし得る。ユーザーは、ベンチュリ要素のキットから対応するベンチュリ要素を選択することによって、自身の所望の使用体験を選択し得る。次いで、選択されたベンチュリ要素は、ユーザーによってエアロゾル発生物品に取り付けられ得る。ベンチュリ要素のキットのベンチュリ要素には、異なる使用体験に対応する異なるマーカーが提供されてもよい。マーカーは、触覚マーカーまたは光学マーカーであってもよい。触覚マーカーは、特定の表面構造を有するマーカーであってもよい。光学マーカーは、色付きマーカーであってもよい。個々のマーケットは、軽い使用体験または強い使用経験など、特定の使用体験に対応し得る。マーカーには、マーカーの識別を可能にするために、異なる色または異なる表面構造、またはそれらの組み合わせが提供されてもよい。

ベンチュリ要素のキットは、異なるベンチュリ要素を含むパッケージに収容されてもよい。ベンチュリ要素のパッケージは、封入されたベンチュリ要素の識別を可能にするために、上述のマーカー、例えば、触覚マーカーまたは光学マーカーを含んでもよい。

非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品用のベンチュリ要素のキットは、液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品用のベンチュリ要素のキットとは異なってもよい。例えば、非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品のベンチュリ要素は、異なるマーカーによって液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品のベンチュリ要素とは異なる場合がある。

本発明はさらに、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品で使用するためのベンチュリ要素を製造する方法に関してもよく、本方法は、
ｉ．気流チャネルを含むベンチュリ要素を提供することであって、気流チャネルは入口部分、中央部分、および出口部分を含んでもよく、入口部分は、中央部分に向かって収束するように構成され、出口部分は、中央部分から広がるように構成される、提供すること、を含む。エアロゾル発生物品が非液体エアロゾル形成基体を含む場合、入口部分は、中央部分に向かって１６度～２０度の入口角度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の入口角度で収束するように構成され得る。エアロゾル発生物品が液体エアロゾル形成基体を含む場合、入口部分は、中央部分に向かって２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束するように構成され得る。

方法は、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品に取り付ける工程を含んでもよい。エアロゾル発生物品が中空のフィルター部分を含む場合、方法は、ベンチュリ要素をエアロゾル発生物品の中空のフィルター部分に挿入する工程を含み得る。ベンチュリ要素は、接続要素を含み得る。方法は、ベンチュリ要素を、エアロゾル発生物品の中空のフィルター部分に挿入することを含み得る。方法は、上述の要素およびベンチュリ要素の構成のいずれかを提供することを含み得る。

一態様に関して説明された特徴は、本発明の他の態様にも等しく適用されてもよい。

例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。

図１は、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素が互いに永久的に固定されている、エアロゾル発生物品とベンチュリ要素とを備えるシステムを示している。 図２は、エアロゾル発生物品およびベンチュリ要素が、エアロゾル発生物品の接続部分およびベンチュリ要素の接続要素によって取り外し可能に構成されている実施形態を示している。 図３は、ベンチュリ要素の断面図を示している。 図４は、ベンチュリ要素を有するマウスピースを備えるエアロゾル発生装置を示している。 図５は、図４のエアロゾル発生装置の分解図を示している。 図６は、出口部分にねじ山を有するベンチュリ要素の実施形態を示している。 図７は、中央軸管を有するベンチュリ要素の二つの実施形態を示している。 図８は、プロペラを有するベンチュリ要素の実施形態の様々な図を示している。 図９は、中央軸管およびプロペラの組み合わせを有するベンチュリ要素の実施形態を示している。 図１０は、ベンチュリ要素に沿った様々な異なる位置に通気孔を有するベンチュリ要素の様々な実施形態を示している。 図１１は、二つの気流チャネルを有するベンチュリ要素の実施形態を示している。 図１２は、無視できる長さの中央部分を有するベンチュリ要素の実施形態を示している。

図１は、エアロゾル発生物品１０ならびにベンチュリ要素１２を示している。エアロゾル発生物品１０は、基体部分１４およびフィルター部分１６を含む。フィルター部分１６は中空アセテートチューブとして構成されることが好ましい。図１は、エアロゾル発生物品１０に取り付けられた、ベンチュリ要素１２を示している。ベンチュリ要素１２は、図１に示す実施形態では、エアロゾル発生物品１０に、より正確には、エアロゾル発生物品１０のフィルター部分１６に永久的に取り付けられることが好ましい。エアロゾル発生物品１０およびベンチュリ要素１２を囲む外側ラッパーが提供されてもよい。

図２は、ベンチュリ要素１２が、エアロゾル発生物品１０に取り外し可能に取り付け可能なように構成される、実施形態を示している。エアロゾル発生物品１０のフィルター部分１６は、ベンチュリ要素１２をエアロゾル発生物品１０に接続するための接続部分１８を含む。エアロゾル発生物品１０の接続部分１８はまた、フィルター、好ましくは中空アセテートチューブであってもよい。別の方法として、エアロゾル発生物品１０の接続部分１８は、フィルター部分１６に加えて提供されてもよい。フィルター部分１６は、基体部分１４と接続部分１８との間に配設され得る。

図２に示すベンチュリ要素１２は、エアロゾル発生物品１０の接続部分１８に挿入するための接続要素２０を含む。ベンチュリ要素１２の接続要素２０は、先細り形状を有することが好ましい。ステップ２２は、接続要素２０の外周を囲む。接続要素２０の先細り構成は、ベンチュリ要素１２の接続要素２０のエアロゾル発生物品１０の接続部分１８への容易な挿入を可能にする。ベンチュリ要素１２の接続要素２０の外周を囲むステップ２２は、エアロゾル発生物品１０の接続部分１８の内側に接続要素２０をしっかりと保持するように構成される。エアロゾル発生物品１０の接続部分１８は、ベンチュリ要素１２の接続要素２０が中空の接続部分１８内に容易に挿入され得るように中空に構成されることが好ましい。ベンチュリ要素１２の接続要素２０の上流端２４は、エアロゾル発生物品１０の中空の接続部分１８の内径よりも小さな外径を有することが好ましい。接続要素２０の上流端２４は、ベンチュリ要素１２の上流端２４であり得る。図２に見られるように、ベンチュリ要素１２の接続要素２０は、ベンチュリ要素１２の接続要素２０の外径が下流端に向かって増大するように先細りしている。ベンチュリ要素１２の接続要素２０の最大外径は、エアロゾル発生物品１０の中空の接続部分１８の内径よりも大きいことが好ましい。したがって、ベンチュリ要素１２の接続要素２０は、接続要素２０の接続部分１８への挿入後に、エアロゾル発生物品１０の中空の接続部分１８内にしっかりと保持される。ベンチュリ要素１２の接続要素２０を保持することは、ステップ２２によってさらに支援され得る。エアロゾル発生物品１０の中空の接続部分１８の内壁は、ベンチュリ要素１２の接続要素２０のステップ２２と連動し得る、図２に示されていない要素を含んでもよい。

図３は、ベンチュリ要素１２の断面図を示している。ベンチュリ要素１２は、入口部分２６、中央部分２８、および出口部分３０を含む。入口部分２６は、中央部分２８に向かって先細りである。図３では、入口部分２６は円錐形状を有する。入口部分２６の内径は、ベンチュリ要素の上流端からベンチュリ要素の下流端に向かって減少する。中央部分２８は、ベンチュリ要素１２を通って流れる空気のための狭窄した気流通路を形成する。中央部分２８の軸方向の長さＬ_centralは、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３．２ｍｍであってもよい。中央部分２８は、好ましくは２ｍｍの一定の内径を有する。中央部分２８の下流に出口部分３０が配設される。出口部分３０は、中央部分２８からベンチュリ要素１２の下流端３２に向かって広がる。出口部分３０も円錐形状を有するが、入口部分２６と比較して反対方向に配向されている。

エアロゾル発生物品がエアロゾル形成基体、好ましくは非液体エアロゾル形成基体を含む場合、入口部分２６の入口角度αは、１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度であってもよい。入口角度は、入口部分の長軸方向軸と入口部分の内壁との間の角度である。入口部分２６の軸方向の長さＬ_inletは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

出口部分３０は、２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度の出口角度θを有してもよい。出口角度は、出口部分の長軸方向軸と出口部分の内壁との間の角度である。出口部分３０の軸方向の長さＬ_outletは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは２３ｍｍであってもよい。下流端３２における出口部分３０の最大内径は、例えば、６ｍｍである。

エアロゾル発生物品が液体エアロゾル形成基体を含む場合、ベンチュリ要素の寸法および角度は、エアロゾル発生物品が非液体エアロゾル形成基体を含む場合とは異なる。この場合、好ましくは、入口部分２６の入口角度αは、２度～１０度、好ましくは４度～８度、より好ましくは６度であってもよい。入口部分２６の軸方向の長さＬ_inletは、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは２３ｍｍであってもよい。入口部分２６の最大内径は、例えば、３ｍｍであってもよい。下流３２における出口部分３０の最大内径は、例えば、３ｍｍであってもよい。出口角度θは、１６度～２０度、好ましくは１８度である。出口部分３０の軸方向の長さＬ_outletは、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは７．７ｍｍであってもよい。

入口部分２６、中央部分２８および出口部分３０は共に、ベンチュリ要素１２の上流端２４からベンチュリ要素１２の下流端３２に向かってベンチュリ要素１２に気流チャネルを形成する。ベンチュリ要素１２の下流端３２は、ユーザーが、ベンチュリ要素１２の出口部分３０に形成されたエアロゾルの吸入のために、ユーザーの唇の間にベンチュリ要素１２の下流端３２を捕らえるように構成される。ベンチュリ要素は、ベンチュリ要素１２の下流端３２をユーザーの唇の間に保持するために適合された形状、例えば、快適な人間工学的形状を有し得る。エアロゾル発生物品１０からの気化したエアロゾル形成基体を含有する空気は、ベンチュリ要素１２の入口部分２６内に流入し得る。この空気はその後、中央部分２８内で圧縮され、それによって圧力が減少し、空気の速度が増大する。空気が中央部分２８から出口部分３０内に引き出されると、空気が膨張して冷却され、その結果、最適化された液滴がエアロゾル内に形成され得る。エアロゾルはその後、ユーザーによって吸入され得る。

図４は、ベンチュリ要素１２がその中に組み込まれ得る、エアロゾル発生装置を示している。ベンチュリ要素１２は、エアロゾル発生装置のマウスピース３４の一部であり得ることが好ましい。エアロゾル発生装置は、発熱体が中または周辺に提供され得る、加熱チャンバー３６などのさらなる要素を備える。発熱体は、電源３８によって電力供給され得る。電源３８からヒーター要素への電気エネルギーの供給は、電気回路４０によって制御され得る。

図５は、図４のエアロゾル発生装置を分解図で示している。ベンチュリ要素１２は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に沿って配設されるよう示されている。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の二つの主要な部品、マウスピース３４および本体４２を備え得る。マウスピース３４は、ベンチュリ要素１２を含んでもよく、本体４２は、電源３８および電気回路４０などのさらなる要素を含み得る。加熱チャンバー３６は、マウスピース３４および本体４２に部分的に、またはこれらの主要部品の各々に形成されてもよい。マウスピース３４および本体４２は、互いから取り外し可能なように構成されてもよい。取り外された状態では、エアロゾル発生物品１０は加熱チャンバー３６の中に挿入されてもよい。マウスピース３４は、エアロゾル発生物品１０がマウスピース３４および本体４２によって加熱チャンバー３６内で囲まれているか、または少なくとも部分的に囲まれているか、または封入されるように、本体４２に取り付けられてもよい。ベンチュリ要素１２は次に、エアロゾル発生物品１０の下流に配設されてもよい。エアロゾル発生装置の本体４２は、周囲空気がエアロゾル発生装置に入ることを可能にする一つ以上の空気吸込み口４４を備えてもよい。空気吸込み口４４は、図４で最もよく見ることができる。空気は、一つ以上の空気吸込み口４４を通って加熱チャンバー３６内に流入してもよく、ここで、空気の加熱、およびエアロゾル発生物品１０中に含有されるエアロゾル形成基体の加熱が行われる。気化されたエアロゾル形成基体は、加熱チャンバー３６を通って流れる空気中に混入され得る。その後、気化されたエアロゾル形成基体を含有する空気は、ベンチュリ要素１２を通って流れる。次いで、エアロゾルは、ベンチュリ要素１２の下流でユーザーによって吸入され得る。

図６は、ベンチュリ要素１２の出口部分３０がねじ山４６を有する、ベンチュリ要素１２の実施形態を示している。ねじ山４６は、らせん状ねじ山４６として構成されることが好ましい。ねじ山４６のピッチ４８は、図６に示されており、約５ｍｍであることが好ましい。ねじ山４６は、図６の下部に示すように、出口部分３０に渦巻き気流を生成する。これは、ベンチュリ要素１２の下流端部３２で渦巻きエアロゾルを吸入するユーザーにとって快適な使用体験を生成し得る。

図７は、中央軸管５０がベンチュリ要素１２の長軸方向軸に沿って提供される実施形態を示している。中央軸管５０は、第二の気流経路を提供する。空気は、中央軸管５０を通ってユーザーの口に向かって層流で流れる。中央軸管５０を通るこの中央気流に加えて、空気は、エアロゾル発生のために中央軸管５０の周りに流れ得る。中央軸管５０の周りに流れる空気は、乱流で流れ得る。中央軸管５０の周りに流れる空気は、中央部分２８の狭窄した部分を通って出口部分３０に入り、ここで空気が膨張し得る。したがって、最適化された液滴が、中央軸管５０の周りの出口部分３０内に生成され、ベンチュリ要素１２の下流で中央軸管５０を通ってユーザーの口の中へと流れるエアロゾルと合流し得る。この配設は、ユーザーの快適な感覚的体験をもたらし得る。図７の上部は、中央軸管５０がベンチュリ要素１２の長さ全体に延びる実施形態を示している。図７の下部は、中央軸管５０が、ベンチュリ要素１２の入口部分２６および中央部分２８を通って延びるが、出口部分３０を通って延びない、実施形態を示している。図示されていない別の実施形態では、中央軸管５０は出口部分３０のみを通って延びてもよい。別の実施形態では、中央軸管５０は、中央部分２８および出口部分３０のみを通って延びるが、入口部分２６を通って延びない場合がある。

図８は、プロペラ５２がベンチュリ要素１２の出口部分３０に提供されている構成を示している。プロペラ５２は、ベンチュリ要素１２の下流でユーザーの口の中へと渦巻きエアロゾル気流を生成する。したがって、プロペラ５２は、ベンチュリ要素１２の下流端３２に隣接して配設される。プロペラ５２は、複数のブレードを含み得る。三つまたは四つのブレードを有する実施形態を図８の下部に示す。三つのブレードを有する構成が特に好ましいが、本発明の範囲内で三つまたはさらに四つを超えるブレードが使用されてもよいことが理解されよう。

図９は、図７および図８の実施形態が組み合わされた実施形態を示している。より詳細には、中央軸管５０は、中央軸管５０を囲むプロペラ５２と一緒に提供される。プロペラ５２は、ベンチュリ要素１２の下流端３２に隣接して配設される。中央軸管５０およびベンチュリ要素１２の出口部分３０の周りに、最適化された液滴が生成され、エアロゾルの気流はプロペラ５２によってさらに最適化される。この気流は、快適な使用体験のために、中央軸管５０からユーザーの口の中へと入る空気と合流する。

図１０は、通気孔５４が提供される実施形態を示している。図１０の上部は、通気孔５４がベンチュリ要素１２の入口部分２６に提供される実施形態を示している。図１０に示すすべての実施形態では、通気孔５４は、空気がベンチュリ要素１２の外側からベンチュリ要素１２を通って気流チャネル内に流入することを可能にする。図１０の中央部は、通気孔５４が中央部分２８に配設される実施形態を示し、図１０の下部は、通気孔５４がベンチュリ要素１２の出口部分３０に配設される実施形態を示している。図１０の中央部は、空気がベンチュリ要素１２を通って流れる時に、ベンチュリ要素１２の中央部分２８の気圧が低減されるため、好ましい実施形態を示している。これに関して、この中央部分２８は、ベンチュリ要素１２の入口部分２６および出口部分３０と比較して狭窄した空気流通路であるため、ベンチュリ効果が、ベンチュリ要素１２の中央部分２８の圧力の低下および速度の増大をもたらす。したがって、空気は、通気孔５４を通してベンチュリ要素１２の外側から中央部分２８内に吸い込まれ得る。この外気は、次に、ベンチュリ要素１２の上流端２４からベンチュリ要素１２の下流端３２に向かってベンチュリ要素１２を通って流れる空気と合流し得る。これは、快適な使用体験をもたらし得る。

図１１は、二つの気流チャネルを有するベンチュリ要素１２の実施形態を示している。 図１１に示す実施形態の右部分に示す気流チャネルは、エアロゾル形成基体、好ましくは非液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品と併せて使用されるベンチュリ要素１２に関して上述した気流チャネルに本質的に対応する。この気流チャネルでは、入口部分２６は、出口部分３０と比較して比較的短い。この気流チャネルでは、入口角度αは出口角度θよりも比較的大きい。この気流チャネルに加えて、図１１に示す実施形態の第一の気流チャネルの左側に提供される第二の気流チャネルは、反転した構成を有する。これは、第一の気流チャネルを反転させて配設する場合、第二の気流チャネルが本質的に第一の気流チャネルに対応することを意味する。この逆向きの気流チャネルでは、出口部分３０は入口部分３６と比較して比較的短い。この逆向きの気流チャネルでは、入口角度αは出口角度θよりも比較的小さい。図１１に示す実施形態の左部分に示す気流チャネルは、液体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品と併せて使用されるベンチュリ要素１２に関して上述した気流チャネルに本質的に対応する。この気流チャネルでは、入口部分２６は、出口部分３０と比較して比較的大きい。この気流チャネルでは、入口角度αは出口角度θよりも比較的小さい。この気流チャネルに加えて、図１１に示す実施形態の第一の気流チャネルの右側に提供される第二の気流チャネルは、反転した構成を有する。これは、第一の気流チャネルを反転させて配設する場合、第二の気流チャネルが本質的に第一の気流チャネルに対応することを意味する。この逆向きの気流チャネルでは、出口部分３０は入口部分３６と比較して比較的大きい。この逆向きの気流チャネルでは、入口角度αは出口角度θよりも比較的大きい。気流チャネルのこの配設は、二つの気流チャネルがわずかに異なる体験を生成し得るため、最適化された使用体験を生成し得る。気流チャネルのうちの一方は、滑らかな使用体験を生成し、他方の気流チャネルは、刺激性または強い送達プロファイルを生成し得る。組み合わせると、所望の送達プロファイルが滑らかな使用体験と組み合わせられ得る。第一の気流チャネルと第二の気流チャネルとの間に空気を分配するために、共通の上流部分５６がベンチュリ要素１２内に提供されてもよい。

図１２は、中央部分２８が入口部分２６と出口部分３０との間の移行部として構成される、好ましい実施形態を示している。図１２に示す実施形態の中央部分２８は、狭窄した気流通路を構成し、したがって、空気が入口部分２６から出口部分２８に流れる時にベンチュリ効果をもたらす。

Claims (28)

1. エアロゾル発生システムであって、
   エアロゾル形成基体と、
   ベンチュリ要素と、を備え、
   前記ベンチュリ要素が気流チャネルを含み、前記気流チャネルが、入口部分、中央部分、および出口部分を含み、前記入口部分が、前記中央部分に向かって収束するように構成され、前記出口部分が、前記中央部分から広がるように構成され、
   前記入口部分が、前記中央部分に向かって１度～２０度の入口角度で収束するように構成される、および、
   前記出口部分が、前記中央部分から２度～１０度の出口角度で広がる、のうちの一つまたは両方である、エアロゾル発生システム。
2. 前記エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を備える、請求項１に記載のエアロゾル発生システム。
3. 前記エアロゾル発生物品が、前記ベンチュリ要素を含む、請求項２に記載のエアロゾル発生システム。
4. 前記ベンチュリ要素が、前記エアロゾル発生物品に取り外し可能に取り付け可能であるように構成される、請求項２に記載のエアロゾル発生システム。
5. 前記エアロゾル発生物品が、接続部分を含み、前記ベンチュリ要素が、入口部分を含む気流チャネルを含み、前記ベンチュリ要素の前記入口部分が接続要素を含み、前記エアロゾル発生物品の前記接続部分が、前記ベンチュリ要素の前記接続要素を取り外し可能に受容するように構成されている、請求項４に記載のエアロゾル発生システム。
6. 前記エアロゾル発生物品の前記接続部分が、前記ベンチュリ要素の前記接続要素をその中に挿入するように構成された実質的に管状形状を有する、請求項５に記載のエアロゾル発生システム。
7. 前記ベンチュリ要素の前記接続要素が、前記ベンチュリ要素の前記接続要素を前記エアロゾル発生物品の前記接続部分内に保持するように構成された機械的保持手段を含む、請求項５または請求項６に記載のエアロゾル発生システム。
8. 前記ベンチュリ要素が、マウスピースとして構成される、請求項１～７のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
9. 前記エアロゾル発生物品が、ロッド形状に構成され、ラッピング材料、好ましくはラッピングペーパーが、前記エアロゾル発生物品を包装するように配設される、請求項２～８のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
10. 前記入口部分が、前記中央部分に向かって１６度～２０度、好ましくは１７～１９度、より好ましくは１８度の入口角度で収束するように構成される、請求項１～９のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
11. 前記出口部分が、前記中央部分から４度～８度、より好ましくは６度の出口角度で広がっている、請求項１～１０のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
12. 前記入口部分の軸方向の長さが、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍである、
    前記出口部分の軸方向の長さが、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍである、
    前記中央部分の軸方向の長さが、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍである、
    前記中央部分の内径が、０．５ｍｍ～１．５ｍｍ、好ましくは０．８ｍｍ～１．２ｍｍ、より好ましくは１ｍｍである、のうちの一つ以上である、請求項１～１１のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
13. 前記エアロゾル形成基体が非液体エアロゾル形成基体を含む、請求項１～１２のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
14. 前記非液体エアロゾル形成基体が、好ましくは再構成たばこ、より好ましくはキャストリーフを含む、電気加熱式たばこ製品（ＥＨＴＰ）である、請求項１３に記載のエアロゾル発生システム。
15. エアロゾル発生システムであって、
    エアロゾル形成基体と、
    ベンチュリ要素と、を備え、
    前記ベンチュリ要素が気流チャネルを含み、前記気流チャネルが、入口部分、中央部分、および出口部分を含み、前記入口部分が、前記中央部分に向かって収束するように構成され、前記出口部分が前記中央部分から広がるように構成され、
    前記入口部分が、前記中央部分に向かって２度～１０の入口角度で収束するように構成される、エアロゾル発生システム。
16. 前記エアロゾル形成基体が液体エアロゾル形成基体である、請求項１５に記載のエアロゾル発生システム。
17. 前記入口部分が、前記中央部分に向かって４度～８度、より好ましくは６度の入口角度で収束するように構成される、請求項１５または１６のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
18. 前記出口部分が、前記中央部分から１０度～２０度、好ましくは１６度～２０度、好ましくは１７度～１９度、より好ましくは１８度の出口角度で広がっている、請求項１５～１７のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
19. 前記入口部分の軸方向の長さが、１４ｍｍ～３５ｍｍ、好ましくは１９ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは２３ｍｍである、
    前記出口部分の軸方向の長さが、３ｍｍ～１０ｍｍ、好ましくは５ｍｍ～９ｍｍ、より好ましくは７．７ｍｍである、
    前記中央部分の軸方向の長さが、２ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは３ｍｍ～４ｍｍ、より好ましくは３．２ｍｍである、
    前記中央部分の内径が、０．５ｍｍ～５ｍｍ、好ましくは０．８ｍｍ～１．２ｍｍ、より好ましくは１ｍｍである、のうちの一つ以上である、請求項１５～１８のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
20. 前記出口部分がねじ山を含む、
    前記ベンチュリ要素が、前記中央部分の前記直径よりも比較的小さな外径を有する中央軸管をさらに含む、
    前記ベンチュリ要素が、前記出口部分またはその下流にプロペラを含む、
    前記ベンチュリ要素が、通気孔を含む、および、
    前記ベンチュリ要素が、前記第一の気流チャネルと平行な第二の気流チャネルを含み、前記第二の気流チャネルが、第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分を含み、前記第二の入口部分が、前記第二の中央部分に向かって収束するように構成され、前記第二の出口部分が、前記第二の中央部分から広がるように構成され、好ましくは前記第一の気流チャネルの前記中央部分および前記第二の中央部分が、それぞれ１．６ｍｍの長さを有する、のうちの一つ以上である、請求項１～１９のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
21. 前記エアロゾル形成基体をその中に受容するためのくぼみを含むエアロゾル発生装置を備え、前記エアロゾル発生装置が、前記受容されたエアロゾル形成基体を、実質的に前記エアロゾル形成基体を燃焼することなく、前記エアロゾル形成基体から一つ以上の揮発性化合物が放出される温度に加熱するように配設される、請求項１～２０のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
22. 前記装置が発熱体を含み、前記発熱体が、前記エアロゾル形成基体の内部部分を少なくとも部分的に貫通するように配設される、請求項２１に記載のエアロゾル発生システム。
23. 発熱体を備え、前記発熱体が、前記エアロゾル形成基体の、または前記エアロゾル形成基体を含む物品の少なくとも外面を加熱するように配設される、請求項２１または請求項２２に記載のエアロゾル発生システム。
24. 前記ベンチュリ要素が前記エアロゾル発生装置の一部である、請求項２１～２３のいずれかに記載のエアロゾル発生システム。
25. 各ベンチュリ要素が、
    エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品、および、
    エアロゾル発生装置の一方またはその両方に取り外し可能に取り付け可能であるように構成され、
    前記ベンチュリ要素がそれぞれ、前記ベンチュリ要素の物理的特性および機械的特性のうちの一方またはその両方である、異なる特性で構成される、請求項１～２４のいずれかに記載のエアロゾル発生システムで使用するためのベンチュリ要素のキット。
26. 各ベンチュリ要素が、異なる出口角度による異なる特性で構成され、前記ベンチュリ要素の各々の前記出口角度が、少なくとも０．５度、好ましくは、少なくとも１度、より好ましくは少なくとも２度、最も好ましくは２度異なる、請求項２５に記載のベンチュリ要素のキット。
27. 各ベンチュリ要素が、異なる入口角度によって異なる特性で構成され、前記ベンチュリ要素の各々の前記入口角度が、少なくとも０．５度、好ましくは少なくとも１度、より好ましくは少なくとも２度、最も好ましくは２度異なる、請求項２５または２６に記載のベンチュリ要素のキット。
28. 一つ以上のベンチュリ要素が以下のオプション：
    前記出口部分におけるねじ山、
    前記中央部分の前記直径よりも比較的小さな外径を有する中央軸管、
    前記出口部分、またはその下流にあるプロペラ、
    通気孔、および、
    前記第一の気流チャネルに平行な第二の気流チャネルであって、前記ベンチュリ要素が、第二の入口部分、第二の中央部分、および第二の出口部分を含み、前記第二の入口部分が前記第二の中央部分に向かって収束するように構成され、前記第二の出口部分が前記第二の中央部分から広がるように構成される、第二の気流チャネル、のうちの少なくとも一つを含む、請求項２５～２７のいずれかに記載のベンチュリ要素のキット。

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