JP2022511101A - ガラス処理装置および方法 - Google Patents

Abstract

ガラス処理装置は、第１の保護層または第２の保護層の１つ以上を受け取るように位置付けられた第１の吸引機器を備えることができる。そのガラス処理装置は、その第１と第２の保護層を受け取るように位置付けられた振り分け装置をさらに備えることができる。この振り分け装置は、第１の保護層を第１の移動経路に、第２の保護層を第２の移動経路に方向付けるように移動可能であることがある。このガラス処理装置は、第１の保護層を受け取り、この第１の保護層から第１の処理製品を製造するように位置付けられた第１の処理装置をさらに備えることができる。このガラス処理装置は、第２の保護層を受け取り、この第２の保護層から、第１の処理製品とは異なる第２の処理製品を製造するように位置付けられた第２の処理装置も備えることができる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置でガラスを処理する方法が提供される。

Description

関連出願の説明

本出願は、その内容が依拠され、ここに、下記に完全に述べられているかのようにその全てが引用される、２０１８年１２月６日に出願された米国仮特許出願第６２／７７６１６４号の優先権の恩恵を主張するものである。

本開示は、広く、ガラスを処理する方法に関し、より詳しくは、１つ以上の吸引機器を備えたガラス処理装置でガラスを処理する方法に関する。

ガラスリボンの主面を保護する保護層を収集し、処理することが知られている。保護層を収集する方法の１つに、手作業による収集がある。

しかしながら、保護層の材料のタイプに応じて、異なる収集方法が実施されてきた。その内のいくつかが保護層の手作業による収集を含む様々な収集方法の使用は、高くつき、効率が悪いであろう。

以下は、詳細な説明に記載されたいくつかの実施の形態の基本的な理解を与えるための本開示の簡易的な概要を提示する。

いくつかの実施の形態にしたがって、ガラス処理装置は、第１のガラスリボンからの第１の保護層、もしくは第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上からの第２の保護層の１つ以上を受け取るように位置付けられた第１の吸引機器を備えることができる。第２の保護層は第１の保護層とは異なる。このガラス処理装置は、第１の保護層および第２の保護層を受け取るように位置付けられた振り分け装置を備えることができる。この振り分け装置は、第１の保護層を第１の移動経路に、第２の保護層を第２の移動経路に方向付けるように移動可能である。このガラス処理装置は、その振り分け装置から第１の保護層を受け取り、この第１の保護層から第１の処理製品を製造するように位置付けられた第１の処理装置をさらに備えることができる。このガラス処理装置は、その振り分け装置から第２の保護層を受け取り、この第２の保護層から、第１の処理製品とは異なる第２の処理製品を製造するように位置付けられた第２の処理装置を備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記ガラス処理装置は、第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上から第２の保護層を受け取るように位置付けられた第２の吸引機器をさらに備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記ガラス処理装置は、第１の保護層を、第１の送風経路に沿って、第１のガラスリボンから離して第１の吸引機器に向けて吹き飛ばすように位置付けられた送風機をさらに備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記第１のガラスリボンは、分割されたガラスリボンをさらに含み得る。

いくつかの実施の形態において、前記ガラス処理装置は、第１の吸引機器内の第１の保護層または第２の吸引機器内の第２の保護層の１つ以上の存在を検出するように位置付けられたセンサをさらに備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記ガラス処理装置は、振り分け装置から第１の保護層を受け取り、その第１の保護層を切断するように位置付けられた切断装置をさらに備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記第１の処理装置は、スクリュー供給装置および溶融装置を備えることができ、第１の処理製品は、１つ以上の溶融部分を含む。

いくつかの実施の形態において、前記第２の処理装置は、圧縮機を備えることができる。

いくつかの実施の形態において、前記第１の保護層は高分子材料から作ることができる。

いくつかの実施の形態において、前記第２の保護層はセルロース材料から作ることができる。

いくつかの実施の形態にしたがって、ガラス処理装置でガラスを処理する方法は、第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程を含むことができる。その方法は、第２の吸引機器内に第２の保護層を受け取る工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を第１の吸引機器から振り分け装置に、第２の保護層を第２の吸引機器からその振り分け装置に方向付ける工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を振り分け装置から第１の処理装置に振り分ける工程をさらに含むことができる。その方法は、第２の保護層を振り分け装置から第２の処理装置に振り分ける工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、第１の保護層を溶融し、溶融された第１の保護層から複数の溶融部分を形成する工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、第２の保護層を圧縮する工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、第１の保護層を第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離して第１の吸引機器に吹き飛ばす工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記第１の保護層を振り分け装置から振り分ける工程は、第１の保護層を切断する工程を含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、第１の吸引機器内の第１の保護層または第２の吸引機器内の第２の保護層の１つ以上の存在を検出する工程を含むことができる。

いくつかの実施の形態にしたがって、ガラス処理装置でガラスを処理する方法は、第１のガラスリボンを送風機と第１の吸引機器との間の第１の送風経路内に位置付ける工程を含むことができる。その方法は、第１の保護層を送風機で第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離れるように吹き飛ばす工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を切断して、切断材料を生成する工程をさらに含むことができる。その方法は、切断材料を第１の処理装置に方向付ける工程をさらに含むことができる。その方法は、切断材料から第１の処理製品を製造する工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記第１の処理製品を製造する工程は、切断材料を溶融し、その溶融された切断材料から複数の溶融部分を形成する工程を含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程を検出する工程をさらに含むことができる。

いくつかの実施の形態において、前記方法は、送風機を回転させて、第１の吸引機器に対する第１のガラスリボンの位置に送風機を合わせる工程をさらに含むことができる。

これらと他の特徴、実施の形態および利点は、添付図面を参照して、以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解される。
本開示の実施の形態によるガラス製造装置の概略図 本発明の実施の形態による、図１の線２－２に沿ったガラス製造装置の斜視断面図 本開示の実施の形態による、第１のガラスリボンが第１の送風経路の外側にある、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図 本開示の実施の形態による、第１のガラスリボンが第１の送風経路内にある、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図 本開示の実施の形態による、第１の保護層を第１の吸引機器中に吹き込める、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図 本開示の実施の形態による、第２の保護層を第２の吸引機器内に受け取れる、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図 本開示の実施の形態による、第１の保護層を第１の処理装置に方向付けることができ、第２の保護層を第２の処理装置に方向付けることができる、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図 本開示の実施の形態による、送風機が回転して、第１の吸引機器に対する第１のガラスリボンの位置に対応する、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略上面図 本開示の実施の形態による、第１の保護層および第２の保護層を第１の吸引機器中に吹き込める、ガラスを処理する方法の例示の実施の形態の概略図

ここで、例示の実施の形態が示されている、添付図面を参照して、以下に、実施の形態をより完全に記載する。できるときはいつでも、同じまたは同様の部分を称するために、図面に亘り同じ参照番号が使用される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化されることがあり、ここに述べられた実施の形態に限定されると解釈すべきではない。

本開示は、ガラス製造装置および多量の溶融材料からガラス物品（例えば、ガラスリボン）を製造する方法に関する。スロットドロー装置、フロート浴装置、ダウンドロー装置、アップドロー装置、圧延装置、または他のガラス製造装置を使用して、多量の溶融材料からガラスリボンを形成することができる。

ここで、多量の溶融材料からガラスリボンを形成するための例示の実施の形態によって、ガラスを製造するための方法および装置を説明する。図１に概略示されているように、いくつかの実施の形態において、例示のガラス製造装置１００は、ガラス溶融・送達装置１０２および多量の溶融材料１２１からガラスリボン１０３を製造するように設計された成形容器１４０を含む成形装置１０１を備えることができる。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３は、ガラスリボン１０３の第１の外縁１５３および第２の外縁１５５に沿って形成された互いに反対の厚いエッジ部分（例えば、「ビード」）の間に位置付けられた中央部分１５２を含み得る。それに加え、いくつかの実施の形態において、分割ガラスリボン１０４は、ガラス分割機１４９（例えば、スクライバー、罫書きホイール、ダイヤモンドチップ、レーザなど）によって分割経路１５１に沿ってガラスリボン１０３から分割することができる。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３からの分割ガラスリボン１０４の分割の前または後に、第１の外縁１５３および第２の外縁１５５に沿って形成された厚いエッジビードを除去して、均一な厚さを有する高品質の分割ガラスリボン１０４として中央部分１５２を提供することができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置１０２は、貯蔵槽１０９からバッチ材料１０７を受け取るように向けられた溶融容器１０５を備えることができる。バッチ材料１０７は、モータ１１３で駆動されたバッチ送達装置１１１によって導入することができる。いくつかの実施の形態において、随意的な制御装置１１５を作動させて、モータ１１３を起動させて、矢印１１７で示されるように、所望の量のバッチ材料１０７を溶融容器１０５中に導入することができる。溶融容器１０５は、バッチ材料１０７を加熱して、溶融材料１２１を提供することができる。いくつかの実施の形態において、溶融物プローブ１１９を用いて、直立管１２３内の溶融材料１２１のレベルを測定し、通信回線１２５で制御装置１１５に測定情報を伝達することができる。

それに加え、いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置１０２は、溶融容器１０５の下流に配置され、第１の接続導管１２９によって溶融容器１０５に結合された清澄容器１２７を含む第１の状態調節ステーションを備えることができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料１２１は、第１の接続導管１２９によって溶融容器１０５から清澄容器１２７に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第１の接続導管１２９の内部経路を通って溶融容器１０５から清澄容器１２７に溶融材料１２１を推進させることができる。それに加え、いくつかの実施の形態において、様々な技術によって、清澄容器１２７内の溶融材料１２１から気泡を除去することができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置１０２は、清澄容器１２７の下流に配置することができる混合槽１３１を含む第２の状態調節ステーションをさらに備えることができる。混合槽１３１を使用して、溶融材料１２１の均質な組成物を提供し、それによって、そうでなければ清澄容器１２７から出る溶融材料１２１内に存在するかもしれない不均一性を減少させるまたはなくすことができる。図から分かるように、清澄容器１２７は、第２の接続導管１３５によって混合槽１３１に結合することができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料１２１は、第２の接続導管１３５によって清澄容器１２７から混合槽１３１に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第２の接続導管１３５の内部経路を通って清澄容器１２７から混合槽１３１に溶融材料１２１を推進させることができる。

それに加え、いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置１０２は、混合槽１３１の下流に配置することができる送達容器１３３を含む第３の状態調節ステーションを備えることができる。いくつかの実施の形態において、送達容器１３３は、入口導管１４１中に供給すべき溶融材料１２１を状態調節することができる。例えば、送達容器１３３は、入口導管１４１への溶融材料１２１の一貫した流れを調節し、提供するためのアキュムレータおよび／または流量調整器として機能することができる。図から分かるように、混合槽１３１は、第３の接続導管１３７によって送達容器１３３に結合することができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料１２１は、第３の接続導管１３７によって混合槽１３１から送達容器１３３に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第３の接続導管１３７の内部経路を通って混合槽１３１から送達容器１３３に溶融材料１２１を推進させることができる。さらに示されるように、いくつかの実施の形態において、送達管１３９は、溶融材料１２１を成形装置１０１、例えば、成形容器１４０の入口導管１４１に送達するように位置付けることができる。

成形装置１０１は、ガラスリボンをフュージョンドローするための楔を有する成形容器、ガラスリボンをスロットドローするためのスロットを有する成形容器、または成形容器からガラスリボンを圧延するための圧搾ロールが設けられた成形容器を含む、本開示の特徴による成形容器の様々な実施の形態を備えることができる。実例として、下記に示され開示された成形容器１４０は、ガラスリボン１０３に延伸し、冷却できる溶融材料１２１のリボンを製造するために、成形楔２０９の、基部１４５と定義される底縁から離れて、溶融材料１２１をフュージョンドローするように設けることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、溶融材料１２１は、入口導管１４１から成形容器１４０に送達することができる。溶融材料１２１は、次に、一部には、成形容器１４０の構造に基づいて、ガラスリボン１０３に成形することができる。例えば、図から分かるように、溶融材料１２１は、ガラス製造装置１００の延伸方向１５４に延在する延伸経路に沿って成形容器１４０の底縁（例えば、基部１４５）から離れて溶融材料のリボンとして延伸することができる。いくつかの実施の形態において、エッジ・ディレクタ１６３、１６４は、成形容器１４０から離れる溶融材料のリボンを方向付け、一部には、ガラスリボン１０３の幅「Ｗ」を画成することができる。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３の幅「Ｗ」は、ガラスリボン１０３の第１の外縁１５３と、ガラスリボン１０３の第２の外縁１５５との間に延在し得る。

いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３の幅「Ｗ」は、延伸方向１５４に垂直な方向にガラスリボン１０３の第１の外縁１５３とガラスリボン１０３の第２の外縁１５５との間の寸法であり、これは、約５０ｍｍ以上、約１００ｍｍ以上、約５００ｍｍ以上、約１０００ｍｍ以上、約２０００ｍｍ以上、約３０００ｍｍ以上、約４０００ｍｍ以上など、約２０ｍｍ以上であり得るが、上述した幅より小さいかまたは大きい他の幅を、さらに別の実施の形態に設けても差し支えない。例えば、いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３の幅「Ｗ」は、約５０ｍｍから約４０００ｍｍ、約１００ｍｍから約４０００ｍｍ、約５００ｍｍから約４０００ｍｍ、約１０００ｍｍから約４０００ｍｍ、約２０００ｍｍから約４０００ｍｍ、約３０００ｍｍから約４０００ｍｍ、約２０ｍｍから約３０００ｍｍ、約５０ｍｍから約３０００ｍｍ、約１００ｍｍから約３０００ｍｍ、約５００ｍｍから約３０００ｍｍ、約１０００ｍｍから約３０００ｍｍ、約２０００ｍｍから約３０００ｍｍ、約２０００ｍｍから約２５００ｍｍ、およびそれらの間の全ての範囲と部分的範囲など、約２０ｍｍから約４０００ｍｍであり得る。

図２は、図１の線２－２に沿った成形装置１０１（例えば、成形容器１４０）の断面斜視図を示す。いくつかの実施の形態において、成形容器１４０は、入口導管１４１から溶融材料１２１を受け取るように向けられた樋２０１を備えることができる。説明目的のために、溶融材料１２１の平行線模様が、明確にするために、図２から除去されている。成形容器１４０は、成形楔２０９の互いに反対の端部２１０、２１１（図１参照）の間に延在する一対の下方に傾斜して収束する表面部分２０７、２０８を含む成形楔２０９をさらに備えることができる。成形楔２０９のこの一対の下方に傾斜して収束する表面部分２０７、２０８は、延伸方向１５４に沿って収束して、成形容器１４０の基部１４５に沿って交差することができる。ガラス製造装置１００の延伸面２１３は、延伸方向１５４に沿って基部１４５を通って延在し得る。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３は、延伸面２１３に沿って延伸方向１５４に延伸することができる。図から分かるように、延伸面２１３は、基部１４５を通って成形楔２０９を二等分することができるが、いくつかの実施の形態において、延伸面２１３は、基部１４５に対して他の向きで延在することができる。

それに加え、いくつかの実施の形態において、溶融材料１２１は、成形容器１４０の樋２０１に入る方向１５６に樋２０１に沿って流動することができる。溶融材料１２１は、次に、対応する堰２０３、２０４を越え、対応する堰２０３、２０４の外面２０５、２０６を下方に同時に流れることによって、樋２０１から溢れることができる。次に、溶融材料１２１のそれぞれの流れは、成形楔２０９の下方に傾斜して収束する表面部分２０７、２０８に沿って流れて、成形容器１４０の基部１４５から離れて延伸することができ、そこで、それらの流れは収束し、溶融材料のリボンに融合する。次に、溶融材料のリボンは、延伸方向１５４に沿って延伸面２１３にある基部１４５から離れて延伸され、ガラスリボン１０３に冷却することができる。

ガラスリボン１０３は、反対方向に面し、ガラスリボン１０３の厚さ「Ｔ」（例えば、平均厚さ）を規定する第１の主面２１５および第２の主面２１６を有する。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３の厚さ「Ｔ」（例えば、平均厚さ）は、約２ミリメートル（ｍｍ）以下、約１ミリメートル以下、約０．５ミリメートル以下、例えば、約３００マイクロメートル（μｍ）以下、約２００マイクロメートル以下、または約１００マイクロメートル以下であり得るが、さらに別の実施の形態において、他の厚さが設けられることがある。例えば、いくつかの実施の形態において、ガラスリボン１０３の厚さ「Ｔ」は、間の厚さの全ての範囲と部分的範囲を含む、約５０μｍから約７５０μｍ、約１００μｍから約７００μｍ、約２００μｍから約６００μｍ、約３００μｍから約５００μｍ、約５０μｍから約５００μｍ、約５０μｍから約７００μｍ、約５０μｍから約６００μｍ、約５０μｍから約５００μｍ、約５０μｍから約４００μｍ、約５０μｍから約３００μｍ、約５０μｍから約２００μｍ、約５０μｍから約１００μｍであり得る。加えて、ガラスリボン１０３は、以下に限られないが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸塩ガラス、アルカリ含有ガラス、または無アルカリガラスを含む、様々な組成物から作られ得る。

いくつかの実施の形態において、ガラス分割機１４９（図１参照）は、次に、ガラスリボン１０３が成形容器１４０によって形成されるときに、分離経路１５１に沿って、ガラスリボン１０３から分割ガラスリボン１０４を分割することができる。図に示されるように、いくつかの実施の形態において、分割経路１５１は、延伸方向１５４に対して垂直など、第１の外縁１５３と第２の外縁１５５との間のガラスリボン１０３の幅「Ｗ」に沿って延在し得る。さらに、いくつかの実施の形態において、延伸方向１５４は、それに沿ってガラスリボン１０３を成形容器１４０から延伸できる方向を規定することができる。

いくつかの実施の形態において、複数の分割ガラスリボン１０４を積み重ねて、分割ガラスリボン１０４の積層体を形成することができる。いくつかの実施の形態において、隣接する対の分割ガラスリボン１０４の間に間紙材料を配置して、接触を防ぎ、したがって、その対の分割ガラスリボン１０４の無垢な表面を保存することができる。

さらなる実施の形態において、図示されていないが、ガラス製造装置からのガラスリボン１０３を貯蔵ロール上に巻き付けてもよい。貯蔵ロール上に所望の長さのガラスリボンが一旦、巻き付けられ、貯蔵されたら、分割ガラスリボンが貯蔵ロール上に貯蔵されるように、ガラスリボン１０３はガラス分割機１４９によって分割されることがある。さらなる実施の形態において、分割ガラスリボンを、別の分割ガラスリボンに分割することができる。例えば、分割ガラスリボン１０４（例えば、ガラスリボンの積層体からの）を別の分割ガラスリボンにさらに分割することができる。さらなる実施の形態において、貯蔵ロール上に貯蔵された分割ガラスリボンを解き、別の分割ガラスリボンにさらに分割することができる。

分割ガラスリボンは、次に、所望の用途、例えば、ディスプレイ用途に加工することができる。例えば、分割ガラスリボンは、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、電気泳動ディスプレイ（ＥＰＤ）、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレイ、プラズマ表示盤（ＰＤＰ）、および他の電子ディスプレイを含む幅広いディスプレイ用途に使用することができる。

図３は、いくつかの実施の形態による、ガラス処理装置３０１の概略上面図を示す。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、成形装置１０１の下流に位置付けられている。それゆえ、いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、分割ガラスリボン１０４を製造するガラス成形装置１０１の下流に位置付けられたガラス製造装置１００の下流処理ステーションとして設けられることがある。代わりの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、現地外で分割ガラスリボン１０４を取り扱ってもよい。例えば、分割ガラスリボン１０４の積層体を処理場所（例えば、ガラス製造装置１００から離れた）でガラス処理装置３０１に供給してもよく、そこで、分割ガラスリボン１０４のさらなる処理が行われる。さらなる実施の形態において、ガラスリボンの貯蔵ロールを解いて、所望の長さのガラスリボン１０４に分割してもよく、次に、そのガラスリボンをガラス処理装置３０１で処理することができる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、分割ガラスリボン１０４の１つ以上の表面（例えば、第１の主面２１５および第２の主面２１６）から保護層を除去するのを支援する。加えて、ガラス処理装置３０１は、保護層を収集し、保護層を処理するのを支援することができる。保護層の処理は、保護層の材料に応じて、いくつかの異なる過程を含むことがある。例えば、保護層の処理は、保護層を圧縮する工程、保護層を溶融する工程、保護層から１つ以上の溶融部分を形成する工程などを含むことがある。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、１つ以上の吸引機器３０３を備える。例えば、ガラス処理装置３０１は、第１の吸引機器３０５および第２の吸引機器３０７を備えることができる。第１の吸引機器３０５は、第１のガラスリボン３１１から第１の保護層３０９を受け取るように位置付けることができ、このガラスリボンは、図１および２の分割ガラスリボン１０４と構造が似ているであろう。いくつかの実施の形態において、第１の吸引機器３０５は、実質的に円錐形を一緒に形成し、第１の保護層３０９を受け取ることのできる開口を画成する１つ以上の壁を備えることがあるが、他の形状、例えば、円筒形または多面体が考えられる。いくつかの実施の形態において、第１の吸引機器３０５は、第１の吸引フードを含む。いくつかの実施の形態において、１つ以上のファンが、例えば、第１の吸引機器３０５に沿って、その下流に位置付けられることにより、第１の吸引機器３０５と流体連絡していることがある。１つ以上のファンは、第１の吸引機器３０５内に負の空気圧を生成して、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５中に引き込むのを支援することができる。

第１の吸引機器３０５は、いくつかの様式で第１の保護層３０９を受け取ることができる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、第１の送風経路３１５に沿って、第１のガラスリボン３１１から離れて第１の吸引機器３０５に向かって第１の保護層３０９を吹き付けるように位置付けられた送風機３１３を備えることができる。いくつかの実施の形態において、送風機３１３は、軸の周りに回転する１つ以上の翼を有するファン、加圧空気がノズルを通じて放出されるように加圧空気の供給源に接続されたノズルなどを備えることがある。いくつかの実施の形態において、送風機３１３は、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間で第１の送風経路３１５に沿った気流を生成できる。いくつかの実施の形態において、送風機３１３により生成される気流は、第１の送風経路３１５に沿って第１の吸引機器３０５に向けて気流方向３１７に向けることができる。送風機３１３は、図３に示されるように、送風機３１３および／または第１の送風経路３１５および第１の吸引機器３０５の間に間隙３１９が画成されるように第１の吸引機器３０５から離れた距離だけ間隔を空けることができる。いくつかの実施の形態において、間隙３１９は、第１のガラスリボン３１１を受け取るようなサイズであり（例えば、第１のガラスリボン３１１は、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間で第１の送風経路３１５内に位置付けられ）、よって、間隙３１９のサイズは、第１のガラスリボン３１１の幅より大きい。いくつかの実施の形態において、ガラスリボン３１１は、ガラスリボン３１１の主面が、第１の送風経路３１５に実質的に平行であり、方向３１７に延在するように配置されることがある。さらなる実施の形態において、ガラスリボン３１１は、第１の送風経路３１５の方向３１７に垂直な移動方向にガラスリボンを動かすことによって、間隙３１９内に位置付けられることがある。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、第１のガラスリボン３１１を支持し、第１のガラスリボン３１１を第１の送風経路３１５外の位置から第１の送風経路３１５内の位置まで動かすように作られたロボット３２１を備える。例えば、ロボット３２１は、第１のガラスリボン３１１と係合できる１つ以上の支持アーム３２３を備えることがある。いくつかの実施の形態において、１つ以上の支持アーム３２３は、第１のガラスリボン３１１の主面（例えば、第１の主面２１５または第２の主面２１６）と係合できる吸引カップを備える。図３に示されるように、ロボット３２１は、第１の送風経路３１５の外側で第１のガラスリボン３１１を支持することがあり、よって、第１のガラスリボン３１１は、第１の送風経路３１５と交差せず、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間に位置付けられていない。図４に関して説明されるように、ロボット３２１は、第１のガラスリボン３１１が送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間にあるように第１の送風経路３１５内に第１のガラスリボン３１１を動かすことができる。ガラス処理装置３０１は、第１のガラスリボン３１１を第１の送風経路３１５に出入りするように動かすためのロボット３２１を備えることに限定されない。例えば、いくつかの実施の形態において、第１のガラスリボン３１１は、第１のガラスリボン３１１の向きを変え、第１のガラスリボン３１１を第１の送風経路３１５に出入りするように動かせる１つ以上のローラにより搬送されることがある。

いくつかの実施の形態において、第２の吸引機器３０７は、第１のガラスリボン３１１または第２のガラスリボン３２５（例えば、図６に示されるように、第２のガラスリボン３２５は、図１および２の分割ガラスリボン１０４および図３の第１のガラスリボン３１１と構造が似ていることがある）の１つ以上から、第１の保護層３０９と異なる第２の保護層３０７を受け取るように位置付けることができる。例えば、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７は、異なる材料から作られることがある。いくつかの実施の形態において、第１の保護層３０９は高分子材料から作ることができ、一方で、第２の保護層３２７は、セルロース材料から作られている。異なる材料から作られているにもかかわらず、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７は、類似の機能を果たすことができる。例えば、第１の保護層３０９または第２の保護層３２７は、第１のガラスリボン３１１または第２のガラスリボン３２５の主面（例えば、第１の主面２１５および／または第２の主面２１６）に施すことができる。第１の保護層３０９または第２の保護層３２７は、その主面を覆い、例えば、引っ掻かれた主面および／または主面上に蓄積した望ましくない粒子により、主面に対する意図的ではない損傷または汚染の傾向を減少させることができる。

第２の吸引機器３０７は、第１の吸引機器３０５といくつかの点で似ていることがある。例えば、第２の吸引機器３０７は、実質的に円錐形を一緒に形成し、第２の保護層３２７を受け取ることのできる開口を画成する１つ以上の壁を備えることがあるが、他の形状、例えば、円筒形または多面体が考えられる。いくつかの実施の形態において、第２の吸引機器３２７は、第２の吸引フードを含む。いくつかの実施の形態において、１つ以上のファンが、例えば、第２の吸引機器３０７に沿って、その下流に位置付けられることにより、第２の吸引機器３０７と流体連絡していることがある。１つ以上のファンは、第２の吸引機器３０７内に負の空気圧を生成して、第２の保護層３２７を第２の吸引機器３０７中に引き込むのを支援することができる。第２の吸引機器３０７は、いくつかの様式で第２の保護層３２７を受け取ることができる。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７は、第２の吸引機器３０７に手動で送達し、その中に挿入（例えば、手で）することができる。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７は、例えば、送風機で（例えば、同じ送風機３１３または異なる送風機により）第２の吸引機器３０７中に吹き込むことができる。他の実施の形態において、第２の保護層３２７は、ロボットにより第２の吸引機器３０７に送達することができる。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７は、例えば、第２の吸引機器３０７内に受け取られる前に、シュレッダーにかけられることによって、第２の吸引機器３０７内に受け取られる前に、処理することができる。

ガラス処理装置３０１は、実質的に中空であり、その中を通って第１の保護層３０９および第２の保護層３２７が移動できる１つ以上のダクト３３１を備えることがある。１つ以上のダクト３３１は、第１の吸引機器３０５および第２の吸引機器３０７に取り付けることができる。例えば、第１のダクト３３２は、第１のダクト３３２が第１の吸引機器３０５から第１の保護層３０９を受け取れるように第１の吸引機器３０５の下流側に取り付けることができる。第２のダクト３３３は、第２のダクト３３３が第２の吸引機器３０７から第２の保護層３２７を受け取れるように第２の吸引機器３０７の下流側に取り付けることができる。いくつかの実施の形態において、中空継ぎ手３３５が第１のダクト３３２を第２のダクト３３３に結合することができる。例えば、継ぎ手３３５は、継ぎ手３３５が第１の吸引機器３０５および第１のダクト３３２から第１の保護層３０９を、第２の吸引機器３０７および第２のダクト３３３から第２の保護層３２７を受け取れるように、第１の吸引機器３０５および第２の吸引機器３０７の下流に位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、継ぎ手３３５は、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７を継ぎ手ダクト３３７に向けることができる可動バッフル３３９を備えることができる。例えば、バッフル３３９は、第１の位置と第２の位置との間で可動であり得る。第１の位置において、バッフル３３９は、継ぎ手３３５と第１のダクト３３２との間の開口を塞がずに、継ぎ手３３５と第２のダクト３３３との間の開口を塞ぐことができる。それゆえ、第１の保護層３０９は、第２のダクト３３３に入らずに、第１のダクト３３２から、継ぎ手３３５を通り、継ぎ手ダクト３３７に通過することができる。第２の位置において、バッフル３３９は、継ぎ手３３５と第２のダクト３３３との間の開口を塞がずに、継ぎ手３３５と第１のダクト３３２との間の開口を塞ぐことができる。それゆえ、第２の保護層３２７は、第１のダクト３３２に入らずに、第２のダクト３３３から、継ぎ手３３５を通り、継ぎ手ダクト３３７に通過することができる。

ガラス処理装置３０１は、継ぎ手３３５の下流に位置付けられた振り分け装置３４１をさらに備えることがある。いくつかの実施の形態において、振り分け装置３４１は、継ぎ手３３５と反対の継ぎ手ダクト３３７に接続されている。それゆえ、振り分け装置３４１は、第１の吸引機器３０５から第１の保護層３０９を、第２の吸引機器３０７から第２の保護層３２７を受け取るように位置付けられることがある。いくつかの実施の形態において、振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９を第１の移動経路３４３に、第２の保護層３２７を第２の移動経路３４５に向けるように可動であり得る。例えば、振り分け装置３４１は、第１の位置と第２の位置との間で可動であるバッフル３４７を備えることができる。第１の位置において、バッフル３４７は、第１の移動経路３４３を塞がずに第２の移動経路３４５を塞ぐことができる。それゆえ、保護層（例えば、第１の保護層３０９）が第１の移動経路３４３を移動することができる。いくつかの実施の形態において、バッフル３４７は、第２の位置に動かすことができ、そこで、バッフル３４７は、第２の移動経路３４５を塞がずに、第１の移動経路３４３を塞ぐことができる。それゆえ、保護層（例えば、第２の保護層３２７）が第２の移動経路３４５を移動することができる。したがって、バッフル３４７は、保護層（例えば、第１の保護層３０９または第２の保護層３２７）を所望の移動経路（例えば、第１の移動経路３４３または第２の移動経路３４５）に向けるように、第１の位置と第２の位置との間で動かすことができる。いくつかの実施の形態において、振り分け装置３４１は、保護層（例えば、第１の保護層３０９または第２の保護層３２７）を第１の移動経路３４３または第２の移動経路３４５に沿った所望の位置に選択的に向けることができる弁を備えることがある。

ガラス処理装置３０１は、１つ以上の処理装置、例えば、第１の処理装置３５１および第２の処理装置３５３を備えることができる。いくつかの実施の形態において、第１の処理装置３５１は、振り分け装置３４１から第１の保護層３０９を受け取り、その第１の保護層３０９から第１の処理製品３５５を製造するように位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、第２の処理装置３５３は、振り分け装置３４１から第２の保護層３２７を受け取り、その第２の保護層３２７から第２の処理製品３５７を製造するように位置付けることができる。

図４を参照すると、いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間の第１の送風経路３１５内に第１のガラスリボン３１１を位置付ける工程を含むことができる。例えば、ロボット３２１が、第１の送風経路３１５の外側の位置（例えば、図３に示される）で第１のガラスリボン３１１を最初に支持することがある。すなわち、第１のガラスリボン３１１および第１の保護層３０９は、間隙３１９内に最初に位置付けられないことがあり、よって、第１のガラスリボン３１１および第１の保護層３０９は第１の送風経路３１５の外側にある場合、第１の保護層３０９は送風機３１３によって動かされないまたは吹き飛ばされないであろう。第１のガラスリボン３１１は、第１の送風経路３１５の外側の位置から第１の送風経路３１５内の位置（例えば、図４に示される）に、例えば、ロボット３２１によって、動かすことができる。例えば、ロボット３２１は、第１の送風経路３１５の方向３１７に主面が延在する第１のガラスリボン３１１を、第１の送風経路３１５に向かい、第１の送風経路３１５の方向３１７に垂直な方向に動かすことができる。第１のガラスリボン３１１を、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間の第１の送風経路３１５内に位置付けることによって、第１の保護層３０９も、送風機３１３と第１の吸引機器３０５との間の第１の送風経路３１５内に位置付けられている。

図５を参照すると、いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の保護層３０９を送風機３１３で第１の送風経路３１５に沿って第１のガラスリボン３１１から離して吹き飛ばす工程を含むことができる。例えば、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の保護層３０９を第１のガラスリボン３１１から第１の送風経路３１５に沿って第１の吸引機器３０５に吹き飛ばす工程を含むことができる。第１の送風経路３１５内に第１のガラスリボン３１１および第１の保護層３０９があることにより、第１の保護層３０９は、第１のガラスリボン３１１の主面から第１の吸引機器３０５に向けて除去することができる（例えば、送風機３１３で吹き飛ばされることにより）。いくつかの実施の形態において、送風機３１３からの空気の力は、第１の保護層３０９を第１のガラスリボン３１１から除去し、第１の保護層３０９を第１のガラスリボン３１１から吹き飛ばすのに十分であり得る。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の吸引機器３０５内に第１の保護層３０９を受け取る工程を含むことができる。例えば、送風機３１３からの第１の送風経路３１５は、第１の吸引機器３０５と交差することができる。いくつかの実施の形態において、第１の吸引機器３０５内の開口は、例えば、第１の保護層３０９が第１の送風経路３１５から逸れた場合に適合するのに十分に大きくあり得る。例えば、第１の吸引機器３０５内の開口のサイズのために、第１の保護層３０９が第１の送風経路３１５から逸れた場合でさえも、第１の保護層３０９は、第１の吸引機器３０５内にまだ受け取ることができる。第１の吸引機器３０５内の第１の保護層３０９の受取りを支援するために、１つ以上のファンが、第１の吸引機器３０５に沿って、その下流に位置付けられ、第１の吸引機器３０５内に負の空気圧を生成することができる。それゆえ、第１の吸引機器３０５に向けて空気を吹き付ける送風機３１３に加え、第１の吸引機器３０５は、第１の吸引機器３０５の開口に空気を引き込むことができる。送風機３１３と第１の吸引機器３０５は、一緒になって、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５内に受け取るようにすることができる。

いくつかの実施の形態において、第１の保護層３０９が第１の吸引機器３０５内に受け取られた後、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の保護層３０９を振り分け装置３４１から第１の処理装置３５１に振り分ける工程を含むことができる。例えば、第１の保護層３０９は、第１の吸引機器３０５から、第１のダクト３３２、継ぎ手３３５、および継ぎ手ダクト３３７を通って、振り分け装置３４１に移動することができる。いくつかの実施の形態において、振り分け装置３４１のバッフル３４７は、第２の移動経路３４５を塞ぐように動かすことができる。それゆえ、振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９が、第２の処理装置３５３に不注意に振り分けられるのを阻止することができる。代わりに、バッフル３４７が第２の移動経路３４５を塞いで、振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９を第１の移動経路３４３に沿って第１の処理装置３５１に向けることができる。第１の処理装置３５１は、第１の保護層３０９を受け取り、その第１の保護層３０９から第１の処理製品３５５を製造することができる。

図６を参照すると、いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第２の吸引機器３０７内に第２の保護層３２７を受け取る工程を含むことができる。第２の保護層３２７は、いくつかのやり方で第２の吸引機器３０７に提供することができる。例えば、第２の保護層３２７は、第２の吸引機器３０７に手動で送達し、その中に挿入する（例えば、手で）ことができる。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７は、ロボットで第２の吸引機器３０７に送達することができるか、または第２の吸引機器３０７中に吹き込んでよい。第２の吸引機器３０７内の第２の保護層３２７の受取りを支援するために、１つ以上のファンを、第２の吸引機器３０７に沿って、その下流に位置付けて、第２の吸引機器３０７内に負の空気圧を生成することができる。それゆえ、第２の吸引機器３０７は、第２の吸引機器３０７の開口に空気を引き込むことができ、これが、第２の保護層３２７の受取りを支援し得る。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７は、第２の吸引機器３０７内に受け取られる前に、処理することができる。例えば、第２の保護層３２７は、第２の吸引機器３０７中に挿入される前に、複数の部分に切断することができる。第２の保護層３２７は、いくつかのやり方で、例えば、第２の吸引機器３０７の上流に位置付けられたシュレッダーにより、切断することができ、ここで、そのシュレッダーは、切断された第２の保護層３２７を第２の吸引機器３０７に向けることができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５から振り分け装置３４１に、第２の保護層３２７を第２の吸引機器３０７から振り分け装置３４１に向ける工程を含むことができる。例えば、第１の保護層３０９が第１の吸引機器３０５内に受け取られた後、第１の保護層３０９は、第１のダクト３３２、継ぎ手３３５、および継ぎ手ダクト３３７を通って、振り分け装置３４１に移動することができる。いくつかの実施の形態において、第２の保護層３２７が第２の吸引機器３０７内に受け取られた後、第２の保護層３２７は、第２のダクト３３３、継ぎ手３３５、および継ぎ手ダクト３３７を通って、振り分け装置３４１に移動することができる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第２の保護層３２７を振り分け装置３４１から第２の処理装置３５３に振り分ける工程を含むことができる。例えば、振り分け装置３４１は、第２の保護層３２７を第２の移動経路３４５に沿って第２の処理装置３５３に向けることができる。第２の処理装置３５３は、第２の保護層３２７を受け取り、その第２の保護層３２７から第２の処理製品３５７を製造することができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、第１の保護層３０９または第２の保護層３２７の一方を受け取るように設定することができる。例えば、ガラス処理装置３０１が第１の保護層３０９を受け取るように設定されている場合、振り分け装置３４１のバッフル３４７を、第２の移動経路３４５が塞がれ、一方で第１の移動経路３４３が塞がれていない第１の位置に動かすことができる。それゆえ、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５に送達することができ、その際に、第１の保護層３０９は、第１のダクト３３２、継ぎ手３３５、継ぎ手ダクト３３７、および振り分け装置３４１を通って移動することができる。振り分け装置３４１に到達した際に、振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９を第１の移動経路３４３に沿って第１の処理装置３５１に向けることができる。ガラス処理装置３０１が第２の保護層３２７を受け取るように設定されている場合、振り分け装置３４１のバッフル３４７は、第１の移動経路３４３が塞がれ、一方で第２の移動経路３４５が塞がれていない第２の位置に動かすことができる。それゆえ、第２の保護層３２７を第２の吸引機器３０７に送達することができ、その際に、第２の保護層３２７は、第２のダクト３３３、継ぎ手３３５、継ぎ手ダクト３３７、および振り分け装置３４１を通って移動することができる。振り分け装置３４１に到達した際に、振り分け装置３４１は、第２の保護層３２７を第２の移動経路３４５に沿って第２の処理装置３５３に向けることができる。

図７は、第１の処理装置３５１および第２の処理装置３５３の構成部材を備えた例示のガラス処理装置３０１の概略図を示している。いくつかの実施の形態において、第１の処理装置３５１は、第１の処理吸引機器７０１を備えることができる。第１の処理吸引機器７０１は、第１の保護層３０９の流れ方向に対して振り分け装置３４１の下流に位置付けることができる。第１の処理吸引機器７０１は、振り分け装置３４１から第１の保護層３０９を受け取るように位置づけることができる。いくつかの実施の形態において、第１の処理吸引機器７０１は、実質的に円錐形を一緒に形成し、第１の保護層３０９を受け取ることのできる開口を画成する１つ以上の壁を備えることがあるが、さらなる実施の形態において、他の形状、例えば、円筒形または多面体などが考えられる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は複数の第１の吸引機器３０５を備えることがあり、よって、第１の処理吸引機器７０１は、複数の第１の吸引機器３０５から第１の保護層３０９を受け取ることができる。それゆえ、図７は、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５から第１の処理吸引機器７０１に向ける１つの振り分け装置３４１を示しているが、他の実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、複数の第１の吸引機器３０５および複数の振り分け装置３４１を備えることがあり、その複数の振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９を第１の処理吸引機器７０１に向ける。いくつかの実施の形態において、複数の第１の吸引機器３０５は、第1の保護層３０９を１つの振り分け装置３４１に供給することができ、その際に、１つの振り分け装置３４１は、第１の保護層３０９を第１の処理吸引機器７０１に向けることができる。いくつかの実施の形態において、１つ以上のファンが、第１の処理吸引機器７０１に沿って、その下流に位置付けられ、第１の処理吸引機器７０１内に負の空気圧を生成して、第１の保護層３０９を第１の処理吸引機器７０１中に引き込むことを支援することができる。

いくつかの実施の形態において、第１の処理装置３５１は、振り分け装置３４１から第１の保護層３０９を受け取り、第１の保護層３０９が第１の処理装置３５１の第１の処理ステーション７０５により受け取られる前に、第１の保護層３０９を切断するように位置付けられた切断装置７０３を備えることができる。例えば、切断装置７０３は、第１の保護層３０９の流れ方向に対して第１の処理吸引機器７０１の下流に位置付けることができる。切断装置７０３は、第１の保護層３０９を、第１の保護層３０９の複数の部分を含む切断材料７０７に切断できる１つ以上のブレード（例えば、回転ブレード）を備える。いくつかの実施の形態において、切断装置７０３の回転ブレードの回転は、第１の保護層３０９を切断するだけでなく、切断材料７０７を第１の処理ステーション７０５に吹き飛ばす空気流を生成することもできる。したがって、切断装置７０３は、第１の処理吸引機器７０１から第１の保護層３０９を受け取り、切断材料７０７を第１の処理ステーション７０５に送達することができる。

第１の処理ステーション７０５は、第１の保護層３０９の流れ方向に対して切断装置７０３の下流に位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、第１の処理装置３５１の第１の処理ステーション７０５は、スクリュー供給装置７１１および溶融装置７１３を備えることができる。スクリュー供給装置７１１は、モータにより回転でき、駆動できるスクリューを備える。スクリュー供給装置７１１は、切断装置７０３から切断材料７０７を受け取ることができ、スクリューが回転するときに、スクリュー供給装置７１１は、切断材料７０７を溶融装置７１３に送達することができる。溶融装置７１３は、加熱された切断材料７０７が１つ以上の溶融部分７３１に切断される前に、切断材料７０７を加熱することができる。このようにして、第１の処理製品３５５は、第１の処理ステーション７０５によって処理されることがある１つ以上の溶融部分７３１を含むことができる。溶融部分７３１は、次に、収集のために容器７３３に送達することができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の保護層３０９を切断して（例えば、切断装置７０３で）、切断材料７０７を製造する工程を含むことができる。例えば、第１の保護層３０９を振り分け装置３４１から振り分ける工程は、第１の保護層３０９を切断装置７０３で切断する工程を含むことができる。いくつかの実施の形態において、切断装置７０３は、１つ以上の回転ブレードを備えることができる。第１の保護層３０９が切断装置７０３を通過するときに、切断装置７０３の回転ブレードは、第１の保護層３０９を切断材料７０７に切断することができる。第１の保護層３０９の切断後、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、切断材料７０７を第１の処理ステーション７０５に向ける（例えば、切断装置７０３から）ことができる。例えば、ダクトが切断装置７０３と第１の処理ステーション７０５との間に延在することがあり、切断材料７０７は、切断装置７０３から、そのダクトを通り、第１の処理ステーション７０５に搬送される。

いくつかの実施の形態において、第２の処理装置３５３は、第２の処理吸引機器７２１を備えることができる。第２の処理吸引機器７２１は、第２の保護層３２７の流れ方向に対して振り分け装置３４１の下流に位置付けることができる。第２の処理吸引機器７２１は、振り分け装置３４１から第２の保護層３２７を受け取るように位置づけることができる。いくつかの実施の形態において、第２の処理吸引機器７２１は、実質的に円錐形を一緒に形成し、第２の保護層３２７を受け取ることのできる開口を画成する１つ以上の壁を備えることがあるが、さらなる実施の形態において、他の形状、例えば、円筒形または多面体が考えられる。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、複数の第２の吸引機器３０７を備えることができ、よって、第２の処理吸引機器７２１は、複数の第２の吸引機器３０７から複数の第２の保護層３２７を受け取ることができる。それゆえ、図７は、第２の保護層３２７を第２の吸引機器３０７から第２の処理吸引機器７２１に向ける１つの振り分け装置３４１を示しているが、他の実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、複数の第２の吸引機器３０７および複数の振り分け装置３４１を備えることがあり、その複数の振り分け装置３４１は、第２の保護層３２７を第２の処理吸引機器７２１に向ける。いくつかの実施の形態において、複数の第２の吸引機器３０７は、第２の保護層３２７を１つの振り分け装置３４１に供給することができ、その際に、１つの振り分け装置３４１は、第２の保護層３２７を第２の処理吸引機器７２１に向けることができる。いくつかの実施の形態において、１つ以上のファンが、第２の処理吸引機器７２１に沿って、その下流に位置付けられ、第２の処理吸引機器７２１内に負の空気圧を生成して、第２の保護層３２７を第２の処理吸引機器７２１中に引き込むことを支援することができる。

いくつかの実施の形態において、第２の処理装置３５３は、振り分け装置３４１から第２の保護層３２７を受け取り、第２の保護層３２７が第２の処理装置３５３の圧縮機７２５により受け取られる前に、第２の保護層３２７を切断するように位置付けられた第２の切断装置７２３を備えることができる。例えば、第２の切断装置７２３は、第２の保護層３２７の流れ方向に対して第２の処理吸引機器７２１の下流に位置付けることができる。第２の切断装置７２３は、第２の保護層３２７を、第２の保護層３２７の複数の部分を含む切断材料７２７に切断できる１つ以上のブレード（例えば、回転ブレード）を備えることができる。いくつかの実施の形態において、切断装置７２３の回転ブレードの回転は、第２の保護層３２７を切断するだけでなく、切断材料７２７を圧縮機７２５に吹き飛ばす空気流を生成することもできる。したがって、第２の切断装置７２３は、第２の処理吸引機器７２１から第２の保護層３２７を受け取り、切断材料７２７を圧縮機７２５に送達することができる。圧縮機７２５は、第２の保護層３２７の流れ方向に対して第２の切断装置７２３の下流に位置付けることができる。圧縮機７２５は、切断材料７２７を受け取り、その切断材料のサイズを減少させるように、圧縮することができる。いくつかの実施の形態において、圧縮機７２５は、チャンバおよびピストンを備えることができる。切断材料７２７はそのチャンバ内に受け取ることができ、そのピストンは、切断材料７２７を圧縮することができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、切断材料７０７から第１の処理製品３５５を製造する工程を含むことができる。例えば、第１の処理製品３５５を製造する工程は、切断材料７０７（例えば、第１の保護層３０９を切断することによって生成された）を溶融し、その溶融された第１の保護層３０９から複数の溶融部分を形成する工程を含むことができる。いくつかの実施の形態において、第１の処理ステーション７０５は、スクリュー供給装置７１１および溶融装置７１３を備えることができる。スクリュー供給装置７１１および溶融装置７１３は、切断材料７０７を溶融し、その溶融された切断材料を切断ステーションに送達することができ、そこで、溶融された切断材料を複数の溶融部分に切断することができる。いくつかの実施の形態において、その複数の溶融部分は、ペレット、溶融材料の細長片などを含むことがある。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第２の保護層３２７を圧縮する（例えば、収縮させる、締め固めるなど）工程を含むことができる。例えば、第２の処理装置３５３は圧縮機７２５を備えることができる。第２の保護層３２７は、振り分け装置３４１から圧縮機７２５に向けることができ、そこで、第２の保護層３２７を圧縮することができる。

図８を参照すると、送風機３１３、第１の吸引機器３０５、および第２の吸引機器３０７の概略上面図が示されている。いくつかの実施の形態において、送風機３１３は、送風機軸８０１の周りに回転可能であることがある。例えば、送風機３１３は、固定具（例えば、ネジ、ボルトなど）によってベース８０３に取り付けることができる。送風機３１３は、送風機軸８０１の周りで回転方向８０５にベース８０３に対して回転できる。送風機３１３は、いくつかのやり方で、例えば、手（例えば、ベース８０３に対して送風機３１３を手動で回転させる操作者により）、ロボットなどにより、送風機軸８０１の周りに回転させることができる。いくつかの実施の形態において、ロボット３２１は、第１のガラスリボン３１１を第１の送風経路３１５外の位置（例えば、図３に示されている）から第１の送風経路３１５内の位置（例えば、図４に示されている）に動かすことができる。しかしながら、いくつかの実施の形態において、ロボット３２１は、第１のガラスリボン３１１を第１の送風経路３１５に対して不注意にずらすことがあり、よって、第１のガラスリボン３１１は、第１の送風経路３１５内にないことがある。このずれは不注意であろうが、送風機３１３は、結局、第１の保護層３０９を第１のガラスリボン３１１から離れて、第１の送風経路３１５に沿って第１の吸引機器３０５に向けて吹き飛ばさないことがある。

これらのタイプのずれに対応するために、送風機３１３は、送風機軸８０１の周りに回転可能であることがある。いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、送風機３１３を回転させて、第１の吸引機器３０５に対する第１のガラスリボン３１１の位置に送風機３１３を合わせる工程を含むことができる。例えば、第１のガラスリボン３１１が第１の送風経路３１５内にないように、ロボット３２１が第１のガラスリボン３１１をずらしている場合、送風機３１３を回転させることができ、よつて、第１の送風経路３１５を、調整された第１の送風経路８０７に合わせることができる。いくつかの実施の形態において、送風機３１３は、送風機軸８０１の周りで、第１のガラスリボン３１１が、調整された第１の送風経路８０７内に位置する程度まで回転させることができる。このようにして、調整された第１の送風経路８０７は、第１のガラスリボン３１１および第１の吸引機器３０５と交差し得る。送風機３１３は、次に、第１の保護層３０９を第１のガラスリボン３１１から離して、調整された第１の送風経路８０７に沿って第１の吸引機器３０５に向けて吹き付けることができる。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、第１の吸引機器３０５内の第１の保護層３０９または第２の吸引機器３０７内の第２の保護層３２７の１つ以上の存在を検出するために位置付けられたセンサ８１１を備えることができる。いくつかの実施の形態において、センサ８１１は、第１の吸引機器３０５内の第１の保護層３０９の受取りを検出できる波形センサ、例えば、超音波センサを備えることができる。例えば、あるセンサ８１１を第１の吸引機器３０５に隣接して、またはその中に位置付けることができ、一方で、別のセンサ８１１を第２の吸引機器３０７に隣接して、またはその中に位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、センサ８１１は、第１の吸引機器３０５および第２の吸引機器３０７内の空気中の擾乱を検出することができる。空気中のこの擾乱は、第１の吸引機器３０５内に受け取られている第１の保護層３０９または第２の吸引機器３０７内に受け取られている第２の保護層３２７を示すであろう。このようにして、ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の吸引機器３０５内の第１の保護層３０９または第２の吸引機器３０７内の第２の保護層３２７の１つ以上の存在を検出する工程を含むことができる。ガラス処理装置３０１でガラスを処理する方法は、第１の吸引機器３０５内の第１の保護層３０９の受取りを検出する工程をさらに含むことができる。

図９を参照すると、ガラス処理装置３０１は、複数の吸引機器を含むものに限定されない（例えば、図３から８に示されるように、第１の吸引機器３０５および第２の吸引機器３０７を有するもの）。それどころか、いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、１つの吸引機器、例えば、第１の吸引機器３０５を備えることができる。第１の吸引機器３０５は、第１のガラスリボン３１１からの第１の保護層３０９、もしくは第１のガラスリボン３１１または第２のガラスリボン３２５の１つ以上からの第２の保護層３２７の１つ以上を受け取るように位置することができる。例えば、いくつかの実施の形態において、第１の吸引機器３０５は、１つ以上の第１のガラスリボン３１１から第１の保護層３０９を受け取ることができる。ある期間後、第１の吸引機器３０５は、次に、第２の保護層３２７を受け取ることができる。第２の保護層３２７は、第２の保護層３２７が第２の吸引機器３０７内にどのように受け取られるに関して同様のやり方（例えば、図７から８に示されるように）で、第１のガラスリボン３１１または第２のガラスリボン３２５の１つ以上から受け取ることができる。第１の吸引機器３０５が第１の保護層３０９を受け取とったときに、バッフル３４７を第１に位置に動かすことができ、よって、バッフル３４７は、第１の移動経路３４３を塞がずに、第２の移動経路３４５を塞ぐことができる。それゆえ、第１の保護層３０９は、第１の移動経路３４３に沿って第１の処理装置３５１に移動することができる。第１の吸引機器３０５が第２の保護層３２７を受け取ったときに、バッフル３４７は第２の位置に動くことができ、よって、バッフル３４７は、第２の移動経路３４５を塞がずに、第１の移動経路３４３を塞ぐことができる。それゆえ、第２の保護層３２７は、第２の移動経路３４５に沿って第２の処理装置３５３に移動することができる。ガラス処理装置３０１に１つの吸引機器（例えば、第１の吸引機器３０５）を設けることによって、ガラス処理装置３０１の組立ておよび／または保守管理が簡単になるであろう。

いくつかの実施の形態において、ガラス処理装置３０１は、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７の収集を改善することができる。例えば、第１の吸引機器３０５を設けることによって、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５内に受け取り、第１の処理装置３５１に向けることができ、その際に、第１の保護層３０９を処理することができる。同様に、第２の吸引機器３０７を設けることによって、第２の保護層３２７は、第１の保護層３０９と異なる材料から作られることがあるが、これを第２の吸引機器３０７内に受け取り、第２の処理装置３５３に向けることができ、その際に、第２の保護層３２７を処理することができる。このようにして、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７は、第１の保護層３０９および第２の保護層３２７の別々の収集を改善するように、互いから分別されたままでいることができる。それに加え、第１の処理装置３５１に送風機３１３を設けることによって、第１の保護層３０９を第１の吸引機器３０５中に吹き飛ばす送風機３１３のために、第１の保護層３０９のより容易かつより効率的な収集が促進される。このようにして、第１の保護層３０９の手動の取扱いおよび第１の保護層３０９の第１の吸引機器３０５中への手動の挿入が避けられ、それゆえ、収集過程が迅速化するであろう。さらに、振り分け装置３４１が、１つの位置で、別々の供給源および／または位置からの保護層の受け取り、および保護層の所望の下流位置への送達に役立つ。それゆえ、多数の振り分け装置３４１の必要性が低下し、よって、複数の振り分け装置の実装および保守管理に関連するであろう費用が低下するであろう。

したがって、以下の非限定的実施の形態が、本開示の具体例である。

実施の形態１． ガラス処理装置は、第１のガラスリボンからの第１の保護層、もしくは第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上からの第２の保護層の１つ以上を受け取るように位置付けられた第１の吸引機器を備えることができる。第２の保護層は、第１の保護層と異なる。このガラス処理装置は、第１の保護層および第２の保護層を受け取るように位置付けられた振り分け装置を備えることができる。この振り分け装置は、第１の保護層を第１の移動経路に、第２の保護層を第２の移動経路に方向付けるように移動可能である。このガラス処理装置は、その振り分け装置から第１の保護層を受け取り、この第１の保護層から第１の処理製品を製造するように位置付けられた第１の処理装置をさらに備えることができる。このガラス処理装置は、その振り分け装置から第２の保護層を受け取り、この第２の保護層から、第１の処理製品とは異なる第２の処理製品を製造するように位置付けられた第２の処理装置を備えることができる。

実施の形態２． 第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上から第２の保護層を受け取るように位置付けられた第２の吸引機器をさらに備えた、実施の形態１のガラス処理装置。

実施の形態３． 第１の保護層を、第１の送風経路に沿って、第１のガラスリボンから離して第１の吸引機器に向けて吹き飛ばすように位置付けられた送風機をさらに備えた、実施の形態１～２のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態４． 第１のガラスリボンが、分割されたガラスリボンを含む、実施の形態１～３のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態５． 第１の吸引機器内の第１の保護層または第２の吸引機器内の第２の保護層の１つ以上の存在を検出するように位置付けられたセンサをさらに備えた、実施の形態２～４のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態６． 振り分け装置から第１の保護層を受け取り、その第１の保護層を切断するように位置付けられた切断装置をさらに備た、実施の形態１～５のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態７． 第１の処理装置がスクリュー供給装置および溶融装置を備え、第１の処理製品は１つ以上の溶融部分を含む、実施の形態１～６のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態８． 第２の処理装置が圧縮機を備える、実施の形態１～７のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態９． 第１の保護層が高分子材料から作られている、実施の形態１～８のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態１０． 第２の保護層がセルロース材料から作られている、実施の形態１～９のいずれか１つのガラス処理装置。

実施の形態１１． ガラス処理装置でガラスを処理する方法は、第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程を含むことができる。その方法は、第２の吸引機器内に第２の保護層を受け取る工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を第１の吸引機器から振り分け装置に、第２の保護層を第２の吸引機器からその振り分け装置に方向付ける工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を振り分け装置から第１の処理装置に振り分ける工程をさらに含むことができる。その方法は、第２の保護層を振り分け装置から第２の処理装置に振り分ける工程をさらに含むことができる。

実施の形態１２． 第１の保護層を溶融し、溶融された第１の保護層から複数の溶融部分を形成する工程をさらに含む、実施の形態１１の方法。

実施の形態１３． 第２の保護層を圧縮する工程をさらに含む、実施の形態１１～１２のいずれか１つの方法。

実施の形態１４． 第１の保護層を第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離して第１の吸引機器に吹き飛ばす工程をさらに含む、実施の形態１１～１３のいずれか１つの方法。

実施の形態１５． 第１の保護層を振り分け装置から振り分ける工程が、第１の保護層を切断する工程を含む、実施の形態１１～１４のいずれか１つの方法。

実施の形態１６． 第１の吸引機器内の第１の保護層または第２の吸引機器内の第２の保護層の１つ以上の存在を検出する工程を含む、実施の形態１１～１５のいずれか１つの方法。

実施の形態１７． ガラス処理装置でガラスを処理する方法は、第１のガラスリボンを送風機と第１の吸引機器との間の第１の送風経路内に位置付ける工程を含むことができる。その方法は、第１の保護層を送風機で第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離れるように吹き飛ばす工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程をさらに含むことができる。その方法は、第１の保護層を切断して、切断材料を生成する工程をさらに含むことができる。その方法は、切断材料を第１の処理装置に方向付ける工程をさらに含むことができる。その方法は、切断材料から第１の処理製品を製造する工程をさらに含むことができる。

実施の形態１８． 第１の処理製品を製造する工程が、切断材料を溶融し、その溶融された切断材料から複数の溶融部分を形成する工程を含む、実施の形態１７の方法。

実施の形態１９． 第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程を検出する工程をさらに含む、実施の形態１７～１８のいずれか１つの方法。

実施の形態２０． 送風機を回転させて、第１の吸引機器に対する第１のガラスリボンの位置に送風機を合わせる工程をさらに含む、実施の形態１７～１９のいずれか１つの方法。

ここに用いられているように、名詞は、「少なくとも１つ」の対象を指し、そうではないと明白に述べられていない限り、「たった１つ」の対象に限定されるべきではない。それゆえ、例えば、「構成部材」の言及は、特に明記のない限り、そのような構成部材を２つ以上有する実施の形態を含む。

ここに用いられているように、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータ、および他の数量と特徴が、正確ではなく、正確である必要はないが、必要に応じて、許容差、変換係数、丸め、測定誤差など、並びに当業者に公知の他の要因を反映して、近似および／またはそれより大きいか小さいことがあることを意味する。範囲の値または端点を記載する上で「約」という用語が使用される場合、その開示は、言及されている特定の値または端点を含むと理解すべきである。明細書における範囲の数値または端点に「約」が付いていようとなかろうと、範囲の数値または端点は、２つの実施の形態：「約」により修飾されているもの、および「約」により修飾されていないものを含む意図がある。範囲の各々の端点は、他の端点に関してと、他の端点と関係なくの両方で有意であることがさらに理解されよう。

ここに用いられている「実質的」、「実質的に」という用語、およびその変種は、記載された特徴が、ある値または記載と等しいまたはほぼ等しいことを述べる意図がある。例えば、「実質的に平らな」表面は、平らであるか、またはほぼ平らな表面を示す意図がある。さらに、先に述べたように、「実質的に類似」は、２つの値が等しいまたはほぼ等しいことを示す意図がある。いくつかの実施の形態において、「実質的に類似」は、互いに約１０％以内、例えば、互いの約５％以内、または互いの約２％以内の値を意味することがある。

ここに用いられているように、「含む」、および「含有する」という用語、並びにその変形は、特に明記のない限り、同義であり、制約がないと解釈されるものとする。

様々な実施の形態が、その特定の説明のための実施の形態および具体的な実施の形態に関して詳しく記載されてきたが、本開示は、開示された特徴の数値の変更と組合せが、以下の特許請求の範囲から逸脱せずに可能であるので、それらに限定されると考えるべきではないことを理解すべきである。

以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。

実施形態１
ガラス処理装置において、
第１のガラスリボンからの第１の保護層、もしくは該第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上からの、該第１の保護層と異なる第２の保護層の１つ以上を受け取るように位置付けられた第１の吸引機器、
前記第１の保護層および前記第２の保護層を受け取るように位置付けられた振り分け装置であって、該第１の保護層を第１の移動経路に、該第２の保護層を第２の移動経路に方向付けるように移動可能な振り分け装置、
前記振り分け装置から前記第１の保護層を受け取り、該第１の保護層から第１の処理製品を製造するように位置付けられた第１の処理装置、および
前記振り分け装置から前記第２の保護層を受け取り、該第２の保護層から、前記第１の処理製品とは異なる第２の処理製品を製造するように位置付けられた第２の処理装置、
を備えたガラス処理装置。

実施形態２
前記第１のガラスリボンまたは前記第２のガラスリボンの１つ以上から前記第２の保護層を受け取るように位置付けられた第２の吸引機器をさらに備えた、実施形態１に記載のガラス処理装置。

実施形態３
前記第１の保護層を、第１の送風経路に沿って、前記第１のガラスリボンから離して前記第１の吸引機器に向けて吹き飛ばすように位置付けられた送風機をさらに備えた、実施形態１または２に記載のガラス処理装置。

実施形態４
前記第１のガラスリボンが、分割されたガラスリボンを含む、実施形態１から３のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態５
前記第１の吸引機器内の前記第１の保護層または前記第２の吸引機器内の前記第２の保護層の１つ以上の存在を検出するように位置付けられたセンサをさらに備えた、実施形態２から４のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態６
前記振り分け装置から前記第１の保護層を受け取り、該第１の保護層を切断するように位置付けられた切断装置をさらに備た、実施形態１から５のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態７
前記第１の処理装置がスクリュー供給装置および溶融装置を備え、前記第１の処理製品は１つ以上の溶融部分を含む、実施形態１から６のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態８
前記第２の処理装置が圧縮機を備える、実施形態１から７のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態９
前記第１の保護層が高分子材料から作られている、実施形態１から８のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態１０
前記第２の保護層がセルロース材料から作られている、実施形態１から９のいずれか１つに記載のガラス処理装置。

実施形態１１
ガラス処理装置でガラスを処理する方法であって、
第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程、
第２の吸引機器内に第２の保護層を受け取る工程、
前記第１の保護層を前記第１の吸引機器から振り分け装置に、前記第２の保護層を前記第２の吸引機器から該振り分け装置に方向付ける工程、
前記第１の保護層を前記振り分け装置から第１の処理装置に振り分ける工程、および
前記第２の保護層を前記振り分け装置から第２の処理装置に振り分ける工程、
を有してなる方法。

実施形態１２
前記第１の保護層を溶融し、溶融された該第１の保護層から複数の溶融部分を形成する工程をさらに含む、実施形態１１に記載の方法。

実施形態１３
前記第２の保護層を圧縮する工程をさらに含む、実施形態１１または１２に記載の方法。

実施形態１４
前記第１の保護層を第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離して前記第１の吸引機器に吹き飛ばす工程をさらに含む、実施形態１１から１３のいずれか１つに記載の方法。

実施形態１５
前記第１の保護層を前記振り分け装置から振り分ける工程が、該第１の保護層を切断する工程を含む、実施形態１１から１４のいずれか１つに記載の方法。

実施形態１６
前記第１の吸引機器内の前記第１の保護層または前記第２の吸引機器内の前記第２の保護層の１つ以上の存在を検出する工程を含む、実施形態１１から１５のいずれか１つに記載の方法。

実施形態１７
ガラス処理装置でガラスを処理する方法であって、
第１のガラスリボンを送風機と第１の吸引機器との間の第１の送風経路内に位置付ける工程、
第１の保護層を前記送風機で前記第１の送風経路に沿って前記第１のガラスリボンから離れるように吹き飛ばす工程、
前記第１の吸引機器内に前記第１の保護層を受け取る工程、
前記第１の保護層を切断して、切断材料を生成する工程、
前記切断材料を第１の処理装置に方向付ける工程、および
前記切断材料から第１の処理製品を製造する工程、
を有してなる方法。

実施形態１８
前記第１の処理製品を製造する工程が、前記切断材料を溶融し、溶融された該切断材料から複数の溶融部分を形成する工程を含む、実施形態１７に記載の方法。

実施形態１９
前記第１の吸引機器内に前記第１の保護層を受け取る工程を検出する工程をさらに含む、実施形態１７または１８に記載の方法。

実施形態２０
前記送風機を回転させて、前記第１の吸引機器に対する前記第１のガラスリボンの位置に該送風機を合わせる工程をさらに含む、実施形態１７から１９のいずれか１つに記載の方法。

１００ ガラス製造装置
１０１ 成形装置
１０３ ガラスリボン
１０４ 分割ガラスリボン
１０５ 溶融容器
１０７ バッチ材料
１１１ バッチ送達装置
１１３ モータ
１１５ 制御装置
１１９ 溶融物プローブ
１２１ 溶融材料
１２３ 直立管
１２５ 通信回線
１２７ 清澄容器
１２９ 第１の接続導管
１３１ 混合槽
１３３ 送達容器
１３５ 第２の接続導管
１３７ 第３の接続導管
１４０ ガラス溶融・送達装置、成形容器
１４１ 入口導管
１４５ 基部
１４９ ガラス分割機
１５２ 中央部分
１５３ 第１の外縁
１５５ 第２の外縁
２０１ 樋
２０３、２０４ 堰
２０７、２０８ 下方に傾斜して収束する表面部分
２０９ 成形楔
２１０、２１１ 互いに反対の端部
２１３ 延伸面
３０１ ガラス処理装置
３０３ 吸引機器
３０５ 第１の吸引機器
３０７ 第２の吸引機器
３０９ 第１の保護層
３１１ 第１のガラスリボン
３１３ 送風機
３２１ ロボット
３２３ 支持アーム
３２５ 第２のガラスリボン
３２７ 第２の保護層
３３２ 第１のダクト
３３３ 第２のダクト
３３５ 中空継ぎ手
３３７ 次でダクト
３３９ 可動バッフル
３４１ 振り分け装置
３４７ バッフル
３５１ 第１の処理装置
３５３ 第２の処理装置
３５５ 第１の処理製品
３５７ 第２の処理製品
７０１ 第１の処理吸引機器
７０３ 切断装置
７０５ 第１の処理ステーション
７１１ スクリュー供給装置
７１３ 溶融装置
７２１ 第２の処理吸引機器
７２３ 第２の切断装置
８０１ 送風機軸
８０３ ベース

Claims (12)

1. ガラス処理装置において、
   第１のガラスリボンからの第１の保護層、もしくは該第１のガラスリボンまたは第２のガラスリボンの１つ以上からの、該第１の保護層と異なる第２の保護層の１つ以上を受け取るように位置付けられた第１の吸引機器、
   前記第１の保護層および前記第２の保護層を受け取るように位置付けられた振り分け装置であって、該第１の保護層を第１の移動経路に、該第２の保護層を第２の移動経路に方向付けるように移動可能な振り分け装置、
   前記振り分け装置から前記第１の保護層を受け取り、該第１の保護層から第１の処理製品を製造するように位置付けられた第１の処理装置、および
   前記振り分け装置から前記第２の保護層を受け取り、該第２の保護層から、前記第１の処理製品とは異なる第２の処理製品を製造するように位置付けられた第２の処理装置、
   を備えたガラス処理装置。
2. 前記第１の保護層を、第１の送風経路に沿って、前記第１のガラスリボンから離して前記第１の吸引機器に向けて吹き飛ばすように位置付けられた送風機をさらに備えた、請求項１記載のガラス処理装置。
3. 前記第１のガラスリボンが、分割されたガラスリボンを含む、請求項１または２記載のガラス処理装置。
4. 前記第１の吸引機器内の前記第１の保護層または前記第２の吸引機器内の前記第２の保護層の１つ以上の存在を検出するように位置付けられたセンサをさらに備えた、請求項２または３記載のガラス処理装置。
5. 前記振り分け装置から前記第１の保護層を受け取り、該第１の保護層を切断するように位置付けられた切断装置をさらに備た、請求項１から４いずれか１項記載のガラス処理装置。
6. 前記第１の処理装置がスクリュー供給装置および溶融装置を備え、前記第１の処理製品は１つ以上の溶融部分を含む、請求項１から５いずれか１項記載のガラス処理装置。
7. 前記第２の処理装置が圧縮機を備える、請求項１から６いずれか１項記載のガラス処理装置。
8. ガラス処理装置でガラスを処理する方法であって、
   第１の吸引機器内に第１の保護層を受け取る工程、
   第２の吸引機器内に第２の保護層を受け取る工程、
   前記第１の保護層を前記第１の吸引機器から振り分け装置に、前記第２の保護層を前記第２の吸引機器から該振り分け装置に方向付ける工程、
   前記第１の保護層を前記振り分け装置から第１の処理装置に振り分ける工程、および
   前記第２の保護層を前記振り分け装置から第２の処理装置に振り分ける工程、
   を有してなる方法。
9. 前記第１の保護層を溶融し、溶融された該第１の保護層から複数の溶融部分を形成する工程をさらに含む、請求項８記載の方法。
10. 前記第２の保護層を圧縮する工程をさらに含む、請求項８または９記載の方法。
11. 前記第１の保護層を第１の送風経路に沿って第１のガラスリボンから離して前記第１の吸引機器に吹き飛ばす工程をさらに含む、請求項８から１０いずれか１項記載の方法。
12. 前記第１の吸引機器内の前記第１の保護層または前記第２の吸引機器内の前記第２の保護層の１つ以上の存在を検出する工程を含む、請求項８から１１いずれか１項記載の方法。

Images