JP2022510302A - 高密度コイルの設計および処理 - Google Patents

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Abstract

基板と、基板上に配置された複数のコイル部とを備えている装置が提供される。複数のコイル部は、電気的結合してコイル構造を形成する。

Description

本発明は、一般的に、コイル構造およびその製造処理に関する。
リード(lead)、トレース、ビア相互接続(via interconnect)などの銅または銅合金の回路構造などの構造を製造するための電気メッキ処理(electroplating process)は、一般に知られており、例えば、Fine-Line Circuit Fabrication and Photoresist Application Thereforと題されたCastellaniらの特許文献1に開示されている。これらのタイプの処理は、例えば、以下の特許文献に開示されているディスクドライブヘッドサスペンションの製造に関連して使用されている。Benninらの特許文献2(名称:Low Resistance Ground Joints for Dual Stage Actuation Disk Drive Suspensions)。Riceらの特許文献3(名称:Integrated Lead Suspension with Multiple Trace Configurations)。Hentgesらの特許文献4(名称:Multi-Layer Ground Plane Structures for Integrated Lead Suspensions)。Hentgesらの特許文献5(名称:Multi-Layer Ground Plane Structures for Integrated Lead Suspensions)。Swansonらの特許文献6(Method for Making Noble Metal Conductive Leads for Suspension Assemblies)。Peltomaらの特許文献7(Plated Ground Features for Integrated Lead Suspensions)などがある。これらのタイプの処理は、例えば、Millerの特許文献8(Camera Lens Suspension with Polymer Bearings)に開示されているように、カメラレンズサスペンションの製造にも使用されている。
スーパーフィリングおよびスーパーコンフォーマルメッキの処理および組成物も知られており、例えば以下の論文である非特許文献1、非特許文献2、および非特許文献3に開示されている。これらの処理では、トレンチ(例えば、電気メッキされる構造のためのスペースを区画するフォトレジストマスクトレンチ)内の電気メッキは、底部で優先的に行われる。これによって、堆積(deposited)した構造のボイドを回避することができる。上述の特許文献および非特許文献(論文)のすべては、その全体およびすべての目的のために、参照によってここに組み込まれる。
米国特許第4315985号明細書 米国特許第8885299号明細書 米国特許第8169746号明細書 米国特許第8144430号明細書 米国特許第7929252号明細書 米国特許第7388733号明細書 米国特許第7384531号明細書 米国特許第9366879号明細書
Vereeckenら、"The chemistry of additives in damascene copper plating," IBM J. of Res. & Dev., vol. 49, no. 1, January 2005 Andricacosら、"Damascene copper electroplating for chip interconnections," IBM J. of Res. & Dev., vol. 42, no. 5, September 1998 Moffatら, "Curvature Enhanced adsorbate coverage mechanism for bottom-up superfilling and bump control in damascene processing," Electrochimica Acta 53, pp.145-154, 2007
強化された回路構造に対する継続的なニーズが存在する。また、回路構造およびその他の構造を製造するための、電気メッキ処理を備えている、効率的かつ効果的な処理も引き続き必要とされている。
高アスペクト比電気メッキ構造を備えている装置および高アスペクト比電気メッキ構造を形成する方法について説明する。金属構造を製造する方法は、高さ対幅のアスペクト比を特徴とする金属ベースを有する基板を提供する工程と、金属ベースのアスペクト比よりも大きい高さ対幅のアスペクト比を有する金属構造を形成するために金属ベース上に金属クラウンを電気メッキする工程とを備えている。
本発明の実施形態の他の特徴および利点は、添付の図面および以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の実施形態は、限定するものではなく例示として、添付の図面の図に示されており、その中で、同様の参照は同様の要素を示しており、以下の通りである。
現在のプリント回路技術を用いて製造されたコイルを示す。 一実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルを示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルによって生成される電磁力を表すために使用される図。 リニアモータタイプのアプリケーション用に構成された、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の複数層を備えている装置を示す図。 いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示す図。 いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示している。 いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示す図。 いくつかの実施形態による、高密度の断面積を有する複数層の高アスペクト比電気メッキ構造を有する装置を示す。 実施形態による高電流密度メッキ技術中および低電流密度メッキ技術中のSPS被覆率を示すグラフである。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示す図。 いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の斜視図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された高密度精密コイルを示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された高密度精密コイルを示す図。 実施形態による高解像度積層導体層を備えている高アスペクト比電気メッキ構造を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルを示す図。 別の実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。 別の実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。 別の実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。 一実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の選択的形成を示す図。 トレース上に選択的に形成された金属クラウン部を有するように形成された、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の斜視図を示す。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているハードドライブディスクサスペンションフレクシャを示す。 図19に示されたハードディスクドライブサスペンションフレクシャの断面図。 コンフォーマルメッキ処理中にフォトレジストを使用して、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 コンフォーマルメッキ処理中にフォトレジストを使用して、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 様々な実施形態による、初期金属層を形成する処理、標準/コンフォーマルメッキ処理、およびクラウンメッキ処理に使用される例示的な化学物質を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルの上面の斜視図。 図23に示された誘導結合コイルの実施形態の裏面の斜視図。 無線周波数識別チップに結合された実施形態による誘導結合コイル2502の上面の斜視図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造から形成された誘導結合コイルを形成する方法を示す図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているハードディスクドライブ用サスペンションのためのフレクシャの平面図。 図27に示されているように、線Aに沿って取られたギャップ部におけるフレクシャのギャップ部の断面図。 実施形態による質量構造を有するジンバル部を示す図。 図27に示されているように、線Bに沿って取られた、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているフレクシャの中間部の断面図。 図27に示された線Cに沿って取られた、実施形態による高アスペクト比構造を備えているフレクシャの近位部の断面図。 実施形態による高アスペクト比構造を備えているフレクシャの近位部の平面図。 実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す図。 図33を参照して説明したタイプと同様の、より詳細な処理を示す図。 本明細書に記載された処理を使用して製造された実施形態によるコイルを示す図。 図37に示されたコイルの断面を示す。 実施形態による複数のコイルセクションを備えているC字型コイル構成を示す図。 実施形態によるC字型コイル構成を示す図。 実施形態による成形可能/Z平面成形コイル構造を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造の実施形態を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造の実施形態を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造の実施形態を示す図。 実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造を示す図。 図45に示された実施形態によるC字型コイル構造のブリッジの断面を示す図。 複数の個別部分から形成された実施形態によるコイル構造を示す図。 複数の個別部分を備えている実施形態によるコイル構造を示す図。 実施形態によるコイル構造のうちの少なくとも一部分の代替形状を示す図。 実施形態によるコイル構造を形成するための表面実装コイルを示す図。 表面実装コイルが、実施形態による基板上に配置されるように構成されていることを示している。 実施形態に従って複数の表面実装コイルが取り付けられた基板の上面図。 実施形態による一体化トレースジャンパを備えている表面実装コイルを示す図。 実施形態による複数の表面実装コイル部を示す図。 実施形態によるコイル構造を形成するためにコイル部を実装するように構成された回路基板を示す図。 実施形態によるコイル構造の複数の図。 実施形態による表面実装コイルを備えているコイル構造の複数の図を示す。 実施形態によるコイル部を示す図。 1つまたは複数の表面実装コイルを取り付けるための半田接合部を備えている、実施形態によるコイル構造を示す図。 実施形態によって表面実装回路を、構造に機械的および電気的結合するための半田接合部を備えている構造の上面図。 表面実装回路を、図60の構造に機械的および電気的結合するための半田接合部を備えている構造の底面図。 実施形態による半田接合部を備えている構造を示す図。 実施形態による半田接合部を示す図。 実施形態による半田接合部の断面図。 実施形態による半田接合部を用いた製造処理のフロー図。 実施形態によるコイル構造を示す図。 実施形態によるコイル構造を示す図。
本発明の実施形態に基づく高アスペクト比電気メッキ構造(High-aspect ratio electroplated structure)およびその製造方法について説明する。高アスペクト比電気メッキ構造は、現行技術よりもタイトな導体ピッチを提供する。例えば、様々な実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造は、導体スタックの断面積が50%よりも大きい導体スタックを備えている。さらに、高アスペクト比電気メッキ構造は、実施形態によれば、複数の導体層を可能にする。さらに、様々な実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造は、層から層への精密なアライメントを可能にする。例えば、高アスペクト比電気メッキ構造は、層から層への0.030mm未満のアライメントを有することができる。様々な実施形態によると、高アスペクト比電気メッキ構造は、全体のスタック高さを低減することを可能にする。
各実施形態の高アスペクト比電気メッキ構造では、高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成されたコイルと磁石との間の誘電体を薄くすることができる。これによってコイルは、図1に示したような現在のプリント回路コイルよりも、強い電界を発生させることができる。このように、高アスペクト比電気メッキ構造は、現在の技術に比べて、費用対効果が高く、より高性能な装置が得られ、装置のフットプリントを削減することができる。
図2は、一実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイル(high-density precision coil)を示す。高アスペクト比電気メッキ構造202は、各列と各高アスペクト比電気メッキ構造204との間に誘電体材料を挟んで一列に形成されている。高密度精密コイルは、ヘリカルコイルまたは他のコイルタイプとして形成することができる。
図3は、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルによって生成される電磁力(electro-magnetic force)を表現するために使用される図である。この図は、磁石304に近接したコイル断面302を備えている。最も高い電磁力306は、磁石304に近いコイル層308にある。磁石304から遠いコイル層310は、より小さな力を加える。力に影響を与える主な要因は、ローレンツ方程式:F(Fの直上に→を表記)=J(Jの直上に→を表記)×B(Bの直上に→を表記)に由来する。B(Bの直上に→を表記)の大きさの強さは、コイルと磁石との間の距離に応じて減少するので、J(Jの直上に→を表記)は銅を流れる電流となる。コイル断面302のうちの導体ではない部分は、力(Fの直上に→を表記)に寄与しない。
コイルの力に影響を与える主な要因としては、磁場内のターン数(磁石の極に近いターンが最も大きな力を発揮する)、磁石からのコイルの距離(磁石に近い層がより大きな力を発揮する)、磁場内の銅の断面積の合計割合などがある。いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を採用することで、現在のコイル技術を用いたコイルと比較して、これらの点が改善される。
例えば、現行技術による2層構造のコイルは、全体の厚さが約210μm、導体ピッチが38μm、銅の断面積割合が約20%、推定抵抗値が3.1Ω、推定力比が1.0(推定B比が1.0、推定J比が1.0)、推定電力比が1.0となっている。これに比べて、様々な実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルは、全体の厚さが約116μm、導体ピッチが40μm、銅の断面積割合が約60%、推定抵抗値が5.5Ω、推定力比が1.2(推定B比が1.5、推定J比が0.8)、推定電力比が0.71となっている。このように、様々な実施形態による、高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルは、より高性能な装置であると言える。そこで、いくつかの実施形態によると、そのような高密度精密コイルは、現在の最新技術を用いたコイルの半分の厚さで、30%少ない電力で20%多い力を提供する。
図4は、リニアモータタイプのアプリケーション用に構成された実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の複数層を備えている装置を示す。現在の技術に比べて寸法的に有利であるため、高アスペクト比電気メッキ構造の各層402a~402dは、図1に図示されているような現在の技術で可能な場合よりも磁石404に近接している。さらに、各層402a~402dが磁石404に近接することで、体積B(直上に→)の場(磁束密度)を利用して、リニアモータの力の能力(force capability)が向上する。このように、多層高アスペクト比電気メッキ構造をリニアモータに使用すると、現在の技術を使用した場合よりも少ない層数で済むことになる。また、このような構造によれば、低抵抗などの電気的特性を得るための自由度も高い。
図5は、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の製造処理中の段階を示している。製造処理中のこの段階での高アスペクト比電気メッキ構造602の層は、セミ添加剤(semi-additive)技術を用いて形成され、初期の高さと幅のアスペクト比(A/B)が約1対1である微細ピッチでレジスト区画(resist defined)された導体を作成する。例えば、高アスペクト比電気メッキ構造は、高さが20μm、幅が20μmであることがある。いくつかの実施形態では、この時点でメッキ処理を停止して、フォトレジストマスクなどの区画作業(defining work)とシード層(seed layers、種層)を、当技術分野で知られている技術を使用して除去する。
図6は、製造処理中の別の段階における、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示している。製造処理中のこの段階での高アスペクト比電気メッキ構造702の層は、クラウンメッキ(crown plate)技術を用いて形成され、セミ添加剤導体を高アスペクト比、高パーセンテージの金属導体回路に変換する。例えば、高アスペクト比電気メッキ構造は、1対1よりも大きい最終高さ対幅比(A/S)を有する。最終高さ対幅比は、様々な実施形態によれば、1.2~3.0を備えている範囲であってもよい。他の実施形態は、3.0よりも大きい最終高さ対幅比を備えている。しかし、当業者であれば、本明細書に記載された技術を用いて、設計および性能基準を満たすために、任意の最終高さ対幅比を得ることができることを理解するであろう。図5に示す前段階から形成された図6のような形成段階では、様々な実施形態で開示されている高アスペクト比電気メッキ構造の最終的な高さには特に制限はない。
図7は、製造処理中のさらに別の段階における、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示す図である。製造処理中のこの段階での高アスペクト比電気メッキ構造802a,802bの層は、高アスペクト比電気メッキ構造の複数層をセミ添加剤技術を用いて積層して後続の層を形成できるように変換するために、平坦化技術を用いて形成される。図8は、いくつかの実施形態による、導体断面積901の割合が高い高アスペクト比電気メッキ構造の複数層を有する装置を示している。
図5に示したような構造から高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために使用される方法は、低電流密度メッキ技術(low current density plating technique)を使用することを備えている。このメッキ技術は、高アスペクト比電気メッキ構造同士の間に所望のスペースが得られるまで、側壁をメッキする。高アスペクト比電気メッキ構造同士の間のスペースが十分に狭くならないと、様々な実施形態において、上部で望ましくないピンチが発生する可能性がある。ピンチ(Pinching)は、隣接する構造の上縁同士が一緒に成長して隙間を挟み込むことで発生し、その結果、短絡が発生する。様々な実施形態において、低電流密度メッキ処理は、十分な流体交換によって強化され、銅メッキが行われている表面に新鮮なメッキ浴が継続的に利用できるようになる。さらに、高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための方法には、高電流密度メッキ技術が含まれる。この高電流密度メッキ技術は、物質移動限界(mass transfer limit)の高い割合で実行される。これによって、高アスペクト比電気メッキ構造を形成する導電材料の上に、主にまたは単独でメッキが施される。高電流密度メッキ処理は、電流密度を正確に制御することで向上する。図9は、実施形態による高電流密度メッキ技術中の高いSPS被覆率(SPS coverage)を示す上側の線1002と、実施形態による低電流密度メッキ技術中の低い、非常に均一な、加速器被覆率(accelerator coverage)を示す下側の線1004とを有するグラフを示す。
図10a~図10fは、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。図10aは、処理の時刻T1においてレジスト能力の厚さ限界で形成されたトレース1102を示す。いくつかの実施形態では、事前にメッキされた従来のトレースは、ダマシン処理(damascene process)などの処理を使用して、または当技術分野で知られているものを備えているエッチングおよび堆積技術を使用して、銅で形成される。図10bは、低電流密度またはコンフォーマルメッキ処理(conformal plating process)中の時刻T2における高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示す図である。一実施形態によるコンフォーマルメッキ処理は、トレースのすべての表面をほぼ同じ速度で成長させる。さらに、コンフォーマルメッキ処理は、メッキ速度論(plating kinetics)を抑制する(低加速器被覆率)。また、コンフォーマルメッキ処理は、補うために高い均一な抑制被覆率を持つ、かなり均一な金属濃度を提供する。このようなメッキ速度論抑制効果は、メッキ浴にレベラーを含めることで高めることができる。均一な金属濃度と高い均一な抑制被覆率とを得るためには、より低い電流密度が必要である。いくつかの実施形態によれば、1平方デシメートル当たり2アンペアを使用するコンフォーマルなメッキ処理が、銅、光沢剤添加剤、メッキ器の温度および流体力学などのメッキのために使用される。このようなコンフォーマルメッキ処理の例としては、低電流密度メッキ処理が挙げられるが、これに限定されるものではない。低電流密度では、メッキ浴が均一な抑制状態を維持するので、コンフォーマルなメッキを行うことができる。別の実施形態では、メッキ浴にレベラーを追加することで、より高い電流密度で高速なメッキを行うことができる。さらに別の実施形態では、電流密度をさらに高めるために、銅の含有量をメッキ浴中の硫酸銅の溶解限界近くまで増やすことができる。これによって、同じコンフォーマルメッキの品質を得るために、電流密度を2倍以上にすることができる。例えば、銅の含有量は、一般的なイオン効果を防止するために酸の含有量を減らして、1リットルあたり40グラムと高くしてもよい。
いくつかの実施形態では、低電流密度メッキ処理(low current density plate process)は、銅などの導電性材料をトレース1102の上部および側壁に堆積させ、例えば、T2は、低電流密度メッキ処理中の処理の約5分後である(T1+5分)。図10cは、低電流密度メッキ処理中の処理に入った時点T3での高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示している。実施形態の場合、低電流密度メッキ処理は、銅などの導電性材料をトレース1102の上部および側壁に堆積させ、例えばT3は、低電流密度メッキ処理中の処理に入ってから約5分である(T1+15分)。
図10dは、高電流異方性スーパーメッキ処理などのクラウンメッキ処理中の処理に入った時点T4での高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示している。例えば、T4は、処理開始から約15分10秒(T1+15分10秒)である。いくつかの実施形態では、高電流異方性スーパーメッキ処理はクラウンメッキである。クラウンメッキは、以下の要因同士の間の相互作用のバランスをとることに基づいている。溶液中の金属濃度;光沢剤添加剤(brightener additive);抑制剤添加剤(suppressor additive);表面への物質移動-流体交換速度(mass transfer-fluid exchange rate to surface);レベラー(leveler);および基板における電流密度。溶液中の金属濃度は、銅を備えていていてもよいが、これに限定されない。光沢剤添加剤は、SPS(ビス(3-スルホプロピル)ジスルフィド)、DPS(3-N,N-ジメチルアミノジチオカルバモイル-1-プロパンスルホン酸)、およびMPS(メルカプトプロピルスルホン酸)を備えていてもよいが、これらに限定されない。抑制添加剤としては、当業者に知られているものを備えている様々な分子量のストレートPEG、ポロキサミン、BASF pluronic f127などの様々な商品名で知られる水溶性ポロキサマーなどのポリエチレンとポリプロピレングリコールのコブロックポリマー、DOW(登録商標)UCONファミリーの高性能流体などのランダムコポリマーなど、やはりモノマーの様々な比率や様々な分子量、様々な分子量のポリビニルピロリドンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態による高電流異方性スーパーメッキ処理は、加速電流の1%である抑制された交換電流を備えている。さらに、形成される高アスペクト比電気メッキ構造の側壁は、ほぼゼロの加速器被覆率を有する。加速器被覆率がほぼゼロであることは、銅蒸着のためのネルンスト電位を抑制被覆率に有利になるようにシフトすることで達成される。さらに、高いオーバーポテンシャルと銅の利用可能性(輸送現象)とによって、形成される構造の上部で高い加速器被覆率(accelerator coverage)が得られる。また、銅バルク濃縮液(cupper bulk concentrate)は、処理中にほぼゼロの加速器被覆率をサポートするように調整されてもよい。例えば、高電流異方性スーパーメッキ処理のための銅バルク濃縮液は、1リットルあたり14グラム以下である。いくつかの実施形態では、銅バルク濃縮液は、特定の流体力学に依存する。処理の様々な実施形態は物質移動限界の高い割合で実行されるので、メッキされる物品全体の流体速度の小さな違いは、物質移動限界が何であるかに影響を与えている。よって、メッキされる物品のすべての領域にわたる流体速度の高度な制御なしには、メッキライン間のギャップの十分な制御を達成することは困難である。いくつかの実施形態による高電流異方性スーパーメッキ処理は、形成される構造の側壁上のメッキを最小化または排除するために、加速器の被覆を敗北させるレベラー添加剤を備えている。他の実施形態では、レベラー添加剤を使用せずにメッキ浴を使用する。
高電流異方性スーパーメッキ処理で使用されるような高い電流密度では、いくつかの実施形態によれば、3重の(threefold)フィードバックメカニズムが作用する。物質移動効果によって、トレース同士間のスペースの銅が減少する。さらに、高い電流密度は、加速器(例えば、SPS)が支配する表面をサポートする。抑制された側壁を維持するために、銅の物質移動効果によってネルンスト電位を下げるように物質移動を調整している。例えば、流体境界層の厚さや各トレースの間隔は、ネルンスト電位を下げるように設計されている。
さらに、いくつかの実施形態による高電流異方性スーパーメッキ処理は、これらの差が4倍以上の濃度差を生み出すことができる銅濃度で動作することを備えている。このような条件の間、銅濃度とネルンスト電位の低下は、メッキ速度の低下に寄与する。例えば、ネルンスト電位が約50ミリボルト(以下、mV)から約60mVの範囲で変化した場合、メッキ速度は20倍も低下することになる。このような条件はターフェル速度論(Tafel kinetics)を引き起こし、銅メッキの場合、整流器の電圧ではなく印加電圧が120mV変化するごとに、電流が10倍変化する。低い側壁電流は拡散長が短い形成中の構造物の上面にフィードバックされ、これによってメッキ浴(溶液)から表面への金属のより速い送出が促進され、抑制ではなく高い加速器被覆率と高いネルンスト電位とが得られる。いくつかの実施形態では、2つの添加剤システム(例えば、光沢剤と抑制)が使用される。レベラーは、メッキされたフィーチャの上面でSPSの作用をブロックすることで、フィードバックメカニズムを弱める。
金属導体同士またはトレース同士の間隔が縮小し続けると、金属導体同士のスペースの高さと幅のアスペクト比が大幅に増加する。いくつかの実施形態によれば、本明細書で提供される電気メッキ処理の方法は、7:1以上のアスペクト比で金属導体同士の間隔でメッキを実現する。
いくつかの実施形態によれば、高アスペクト比電気メッキ構造を形成する方法は、選択的な位置または領域における金属クラウンメッキの選択的な形成を提供する。一つの例示的な実施形態では、金属クラウンの選択的な形成は、関係C/(C∞)≦0.33に従って電気メッキ処理を実施することで達成される。ここで、Cはメッキが行われる場所の金属(この例では銅)の濃度であり、C∞はメッキ浴のバルク濃度である。この関係は、C/(C∞)が物質移動限界の67%以上となる電気メッキ処理を実施すると表現することもできる。他の実施形態によれば、金属クラウンの選択的な形成は、関係C/(C∞)≦0.2に従って電気メッキ処理を実施することで達成される。すなわち、C/(C∞)は物質移動限界の80%以上である。別の態様では、金属クラウンの選択的な形成は、関係i/(i限界)≧0.8に従って電気メッキ処理を実施することで達成される。ここで、iは電流密度であり、(i限界)は電流密度限界である。
図10eは、高電流異方性スーパーメッキ処理中の時刻T5における高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示している。例えば、T5は、処理開始から約15分30秒(T1+15分30秒)である。別の実施形態では、図10eに図示されているような高アスペクト比電気メッキ構造の形成は、時刻T5=T1+5分で起こる。図10fは、高電流異方性スーパーメッキ処理中の時刻T6における高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示す。これは、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の形成を最終的に行うクラウンメッキ処理の終了を示す。例えば、T6は、処理開始からの約20分後である(T1+20分)。別の実施形態については、図10fに示されるような高アスペクト比電気メッキ構造の形成は、時刻T6=T1+10分で起こる。
いくつかの実施形態について、高アスペクト比電気メッキ構造を形成する方法は、本明細書に記載のコンフォーマルメッキおよび異方性メッキを備えている処理を使用する。いくつかの実施形態によれば、コンフォーマルメッキ処理は、全メッキ時間の2/3を使用する。他の実施形態では、コンフォーマルメッキ処理は、総メッキ時間の1/3を使用する。さらに、コンフォーマルメッキ処理は、低金属メッキ浴の場合には2アンペア/平方デシメートル(「ASD」)で、高金属メッキ浴の場合には4ASDで開始する。例えば、メッキ浴には、1リットルあたり12グラムの銅と、1.85モル(モル/リットル)の硫酸が含まれている。あるいは、コンフォーマルメッキ処理は、毎分0.4~1.2μmの速度でメッキする処理である。実施形態によるコンフォーマルメッキ処理は、トレース同士間のスペースが6~8μmを含む範囲になるまで続ける。電流密度は、形成される構造の表面積が大きくなるにつれて徐々に減少する。しかし、この処理は、形成されるすべての表面の均一な電流密度および成長率を達成する。いくつかの実施形態では、形成される高アスペクト比構造の表面積が増加するにつれて、電流密度を維持するために電流を増加させることができる。
いくつかの実施形態による異方性メッキ処理は、高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために、全メッキ時間の1/3を使用する。異方性メッキ処理は、ASDを7ASD(コンフォーマルメッキ処理の電流の3.5倍)に増加させるが、形成される金属構造の上部では平均して2倍になる。また、コンフォーマルメッキ処理と同じ流体流れを維持することができる。例えば、メッキ速度は、形成される構造の上部では毎分3μmであり、構造の側壁ではメッキ速度がほぼゼロになる。構造が成長するにつれ、平均電流は半分に落ちるが、ピーク電流密度は、実施形態によれば、構造の上部で約14ASDに維持される。例えば、ピーク電流密度は上面では物質移動限界の50%強であり、側壁が1リットルあたり約3グラムの銅にさらされても、側壁は物質移動限界の10%未満、または5:1のメッキ速度でメッキされる。物質移動限界のより高い分率では、より高いメッキ速度比を得ることができる。
高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための方法の実施形態は、異なる特性を備えている高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための上述のものに対する変形を備えている。例えば、異方性浴として構成されたメッキ浴中の銅含有量は、上述した1リットル当たり13.5グラムとは異なることができる。同じ電流密度を使用しながら平坦トレース浴中の銅含有量を変化させることは、高アスペクト比電気メッキ構造同士の間隔を制御するために使用することができる。本明細書に記載の方法の別の実施形態は、1リットル当たり12グラムの銅含有量を有する平坦トレース浴を使用して、8μm間隔で配置された高アスペクト比電気メッキ構造を形成することを備えている。本明細書に記載の方法のさらに別の実施形態は、4μm間隔で配置された高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために、1リットルあたり15グラムの銅含有量を有する平坦トレース浴を使用することを備えている。したがって、当業者であれば、本明細書に記載の方法の他のパラメータを調整することで、高アスペクト比電気メッキ構造の特性を変えることができることを理解するであろう。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態は、物質移動速度、メッキ浴に含まれる金属、流体速度、銅濃度、使用される添加剤、および温度などの現在のメッキ装置の条件に合わせて電流密度を調整することを備えている。
高アスペクト比電気メッキ構造を形成する方法は、薄い誘電体処理を使用することも備えている。いくつかの実施形態によれば、感光性ポリイミドが、各高アスペクト比電気メッキ構造同士の間の誘電体として使用される。液状感光性ポリイミドは、小径ビアの実現、高アスペクト比導体同士間の良好な被覆率(coverage)、良好なレジストレーション/マージンの実現、高信頼性材料であること、銅に近い熱膨張係数(「CTE」)を有することなどが特徴である。液状感光性ポリイミドは、高アスペクト比電気メッキ構造同士の間のギャップを容易に埋めることができる。いくつかの実施形態では、感光性ポリイミドを使用して、0.030mmのビアアクセスを実現している。使用可能な他の誘電体には、KMPRおよびSU-8が含まれるが、これらに限定されない。
図11は、本明細書に記載された方法を用いて形成された、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を示す。各高アスペクト比電気メッキ構造1202は、電気メッキ処理がどのように進行して構造を形成するかを示す複数のグレインライン(grain line)1204を備えている。薄い誘電体1206は、高アスペクト比電気メッキ構造1202同士の間に形成され、高アスペクト比電気メッキ構造1202上に配置される。図12は、本明細書に記載の方法を用いて形成された、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造1302の斜視図である。
本明細書に記載の方法は、高密度精密コイルを形成する高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために使用することができる。図13aは、一実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された高密度精密コイルを示す。コイル1402は、本明細書に記載されているような高アスペクト比電気メッキ構造で形成される。高密度精密コイルはまた、センターコイルビア1404を備えている。センターコイルビア1404は、本明細書で説明する製造工程中、コイル全体の電圧降下を低減する。さらに、センターコイルビア1404は、本明細書で説明する異方性メッキ処理中の電圧降下および電流のより良い制御を通じて、コイル内のピッチの変動をより良く制御する能力を可能にする。また、センターコイルビア1404は、形成された高密度精密コイルの電圧降下をよりよく制御することを可能にする。図13bは、本明細書で説明した高密度精密コイルの一部としてのセンターコイルビア1404の断面を示している。
図14は、一実施形態による高解像度積層導体層を備えている高アスペクト比電気メッキ構造を示す。第1導体層1502aは、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成された高アスペクト比電気メッキ構造1504を備えている。第1誘電体層1508は、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、薄い誘電体処理を用いて形成される。第1誘電体層1508は、第1導体層1502aの高アスペクト比電気メッキ構造同士の間のすべてのスペースを満たし、高アスペクト比電気メッキ構造1504の上にコーティングを形成する。第1誘電体層1508は、当技術分野で知られている技術を用いて平坦化される。第2導体層1502bは、第1誘電体層1508の平坦化された表面上に形成された高アスペクト比電気メッキ構造1506を備えている。第2誘電体層1510は、第2導体層1502bの高アスペクト比電気メッキ構造1506同士の間のすべてのスペースを埋め、高アスペクト比電気メッキ構造1506の上にコーティングを形成するために、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して薄い誘電体処理を使用して形成される。また、第2誘電体層1510を平坦化することもできる。高アスペクト比電気メッキ構造を備えている追加の層は、本明細書に記載の技術を使用して形成することができる。
図15は、高解像度積層導体層を備えている実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えている高密度精密コイルを示す。第1導体層1602aは、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成された高アスペクト比電気メッキ構造を備えている。第1誘電体層1608は、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、薄い誘電体処理を用いて形成される。第1誘電体層1608は、第1導体層1602aの高アスペクト比電気メッキ構造同士の間のすべてのスペースを埋めるとともに、高アスペクト比電気メッキ構造の上にコーティングを形成する。第1誘電体層1608は、当技術分野で知られている技術を用いて平坦化される。第2導体層1602bは、第1誘電体層1608の平坦化された表面の上に形成された高アスペクト比電気メッキ構造を備えている。第2誘電体層1610は、第2導体層1602bの高アスペクト比電気メッキ構造同士の間のすべてのスペースを埋めるとともに、高アスペクト比電気メッキ構造の上にコーティングを形成するために、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して薄い誘電体処理を使用して形成される。また、第2誘電体層1610は、平坦化することができる。高アスペクト比電気メッキ構造を備えている追加の層は、本明細書に記載の技術を使用して形成することができる。
高密度精密コイルは、第1導体層1602aの高アスペクト比電気メッキ構造と、第2導体層1602bの高アスペクト比電気メッキ構造との間に、第1距離1614を有するように形成される。様々な実施形態について、第1距離1614は、0.020mm未満である。別の実施形態では、第1距離1614は0.010mmである。高密度精密コイルは、第2誘電体層1610の表面1618と、第1導体層1602aの高アスペクト比電気メッキ構造との間に第2距離1616を有するように形成される。様々な実施形態について、第2距離1616は、0.010mm未満である。いくつかの実施形態について、第2距離1616は、0.005mmである。いくつかの実施形態について、第2距離1616は、開始ギャップから最終的な所望のギャップを引いたものを2で割ったものとすることができる。高密度精密コイルは、第1導体層1602aの高アスペクト比電気メッキ構造と第1誘電体層1622の表面との間に第3距離1620を有するように形成される。様々な実施形態について、第3距離1620は、0.020mm未満である。いくつかの実施形態について、第3距離1620は、0.015mm未満である。別の実施形態では、第3距離1620は0.010mmである。様々な実施形態について、第1誘電体層は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、基板1624上に形成される。いくつかの実施形態については、基板1624は、ステンレス鋼層である。当業者であれば、基板1624は、鋼合金、青銅などの銅合金、純銅、ニッケル合金、ベリリウム銅合金、および当該技術分野で知られているものを備えている他の金属を含むが、これらに限定されない他の材料を形成することができることを理解するであろう。
本明細書に記載の高アスペクト比電気メッキ構造を用いて装置を形成することの他の利点は、高い構造強度、高い信頼性、および高い放熱能力を有する装置を備えている。高い構造強度は、装置のすべての層に金属高アスペクト比電気メッキ構造を非常に高密度に形成する能力によってもたらされる。さらに、本稿で紹介する金属高アスペクト比電気メッキ構造を形成する処理では、層から層への構造の横方向の配列が可能であり、高い構造強度を実現している。本明細書に記載されている金属高アスペクト比電気メッキ構造を形成する処理を使用して形成された装置の高い構造強度は、構造への感光性ポリイミド層などの誘電体層材料の良好な接着の結果でもある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の技術を用いて形成された高アスペクト比電気メッキ構造は、誘電体層の接着性を高めるために非磁性ニッケル層でコーティングされる。これによって、本明細書に記載された高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された最終装置の高い構造強度をさらに高めることができる。
本明細書に記載された高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された装置の信頼性は、誘電体層に感光性ポリイミドなどの高信頼性材料を使用しているためにも高く、堅牢な電気的性能が得られる。本明細書に記載されている技術を使用することで、より少ない誘電体材料で装置を形成する機能を提供し、形成された装置の全体的な厚さを減らすことができる。そのため、現在の処理技術を使用した装置よりも熱伝導性が高まり、熱放散が増加する。
図16a~図16cは、別の実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。図16aは、サブトラクティブエッチ(subtractive etch)を使用して基板1804上に形成されたトレース1802を示す。いくつかの実施形態によれば、基板1804上に形成された金属層がある。フォトレジスト層は、当技術分野で知られているものを含む技術を用いて、金属層の上に形成される。いくつかの実施形態では、フォトレジスト層は、液体の形態で金属層上に堆積された感光性ポリイミドである。フォトレジストは、当技術分野で知られている技術を用いてパターニングされ、現像される。次に、当技術分野で知られている技術を用いて、金属層をエッチングする。エッチング処理の後、トレース1802が形成される。
図16bは、本明細書に記載されているようなコンフォーマルメッキ処理を使用した高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示す図である。図16cは、本明細書に記載されているようなクラウンメッキ処理を使用した高アスペクト比電気メッキ構造の形成を示す図である。様々な実施形態では、高アスペクト比電気メッキ構造は、図16bを参照して説明したようなコンフォーマルメッキ処理を使用せずに形成される。代わりに、図16cを参照して説明したようなクラウンメッキ処理が、図16aに示されているようなトレース1802の形成後に使用される。
図17は、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の選択的形成を示す。本明細書に記載されたものを含む技術を使用してトレース1902が形成されると、形成されたトレース1902の1つまたは複数のセクション(部分)上にフォトレジスト層1904が形成される。フォトレジスト層1904は、感光性ポリイミドとすることができ、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて堆積および形成される。金属クラウン1906は、本明細書に記載のコンフォーマルメッキ処理およびクラウンメッキ処理の一方または両方を使用して、トレース1902上に形成される。図18は、トレース上に選択的に形成された金属クラウン部を用いて形成された実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造の斜視図である。いくつかの実施形態によれば、トレース上に金属クラウン部を選択的に形成することは、高アスペクト比電気メッキ構造の構造的特性を改善し、高アスペクト比電気メッキ構造の電気的性能を改善し、熱伝達特性を改善し、高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成される装置のカスタム寸法要件を満たすために使用される。電気的性能の向上の例としては、高アスペクト比電気メッキ構造のキャパシタンス、インダクタンス、抵抗特性などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらに、トレース上に金属クラウン部を選択的に形成することで、高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成された回路の機械的または電気的特性を調整することができる。
図19は、本明細書に記載されているような選択的形成を用いて形成された、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているハードドライブディスクサスペンションフレクシャ(hard drive disk suspension flexure)2102を示す。図20は、線A-Aに沿って取った、図19に示されたハードディスクドライブサスペンションフレクシャの断面図である。ハードドライブディスクサスペンションフレクシャ2102の断面は、高アスペクト比電気メッキ構造2104およびトレース2106を備えている。高アスペクト比電気メッキ構造2104は、本明細書に記載されるような選択的形成技術を用いて形成される。高アスペクト比電気メッキ構造2104を形成して、フレクシャの所定領域に導体として使用することで、直流抵抗の低減を実現することができる。これによって、直流抵抗の設計要件を満たしつつ、フレクシャの必要な箇所に微細なラインやスペースを設けることができ、フレクシャの電気的性能を向上させることができる。
図21a、図21bは、コンフォーマルメッキ処理中にフォトレジストを使用して、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。図21aは、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、基板2304上に形成されたトレース2302を示す。図21bは、本明細書に記載されているようなメッキ処理を使用して、高アスペクト比電気メッキ構造を形成する様子を示す。フォトレジスト部2306は、本明細書で説明したものを備えている堆積およびパターニング技術を使用して、基板2304上に形成される。フォトレジスト部2306が形成されると、トレース2302上に金属部2308を形成するために、コンフォーマルメッキ処理およびクラウンメッキ処理の一方または両方が実行される。フォトレジスト部2306は、高アスペクト比電気メッキ構造同士の間隔をより明確にするために使用することができる。
図22は、様々な実施形態による、初期金属層を形成する処理、標準/コンフォーマルメッキ処理、およびクラウンメッキ処理に使用される例示的な化学物質を示す。
図23は、集積同調コンデンサ(integrated tuning capacitor)を備えた実施形態に従って、高アスペクト比電気メッキ構造2504から形成された誘導結合コイル2502の上面2501の斜視図である。誘導結合コイルを形成するために高アスペクト比電気メッキ構造を使用することで、コイルを形成するために現在の技術を使用する誘導結合コイルと比較して、誘導結合コイルのフットプリントを低減することができる。これによって、誘導結合コイル2502は、スペースが限られたアプリケーションで使用することができる。さらに、誘導結合コイルに集積されたコンデンサを使用することで、表面実装技術(「SMT」)コンデンサなどのディスクリートコンデンサを収容するための余分なスペース要件が不要になるため、誘導結合コイルのフットプリントがさらに減少する。
図24は、図23に示された誘導結合コイル2502の実施形態の裏面2604の斜視図を示す。図25は、無線周波数識別(「RFID」)チップ2704に結合された実施形態による誘導結合コイル2502の上面の斜視図を示す。
図26a~図26jは、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造2504から形成される誘導結合コイル2502を形成する方法を示す。様々な実施形態によれば、誘導結合コイルは、集積同調コンデンサを備えている。図26aは、当技術分野で既知のものを含む技術を用いて形成された基板2802を示す。いくつかの実施形態では、基板2802は、ステンレス鋼で形成される。基板に使用できる他の材料には、鋼合金、銅、銅合金、アルミニウムが含まれたり、プラズマ蒸着、化学蒸着、および無電解化学蒸着を含む技術を使用して金属化することができる非導体材料が含まれたりするが、これらに限定されない。シャドウマスク2804は、基板2802の上に形成される。シャドウマスク2804は、いくつかの実施形態によれば、高K誘電体である。使用することができる高K誘電体の例としては、二酸化チタン(TiO2)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化タンタル(TaO)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ケイ素(SiO2)、ポリイミド、SU-8、KMPR、および他の高誘電率誘電体材料が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態によると、シャドウマスク2804は、当技術分野で知られているものを含む技術を使用してスパッタ処理を用いて形成される。いくつかの実施形態について、シャドウマスク2804は、500から1000オングストロームを含む範囲の厚さを有するように形成される。他の実施形態については、シャドウマスク2804は、高誘電率(high-permittivity)インクのスクリーン印刷を用いて形成される。高誘電率インクの例としては、二酸化チタン(TiO2)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化タンタル(TaO)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ケイ素(SiO2)、ポリイミド、および他の高誘電率誘電材料のうちの1つまたは複数から作られた粒子をロードしたエポキシを備えているインクがある。さらに他の実施形態では、シャドウマスク2804は、高Kフィラーをドープした光画像化可能な誘電体のスロットダイ(slot die)アプリケーションを使用して形成される。高Kフィラーの例としては、二酸化ジルコニウム(ZrO2)が挙げられる。
図26bは、シャドウマスク2804の上に形成された金属コンデンサプレート2806を示す。金属コンデンサプレート2806および基板2802は、集積コンデンサの2つのコンデンサプレートを形成する。シャドウマスク2804の厚さを利用して、集積コンデンサの実効容量(effective capacitance)を設定することができる。さらに、シャドウマスク2804を形成するために使用される高K誘電体の純度は、集積コンデンサの実効容量を設定するために使用することができる。また、金属コンデンサプレート2806の表面積も、集積コンデンサの実効容量を設定するために使用することができる。
図26cは、シャドウマスク2804と、金属コンデンサプレート2806と、基板2802の少なくとも一部との上に形成されたベース誘電体層2808を示す。いくつかの実施形態によると、ベース誘電体層2808は、当技術分野で知られているものを含む技術を使用して、誘電体材料を堆積させ、誘電体材料をパターニングし、誘電体材料を硬化させることで形成される。使用可能な誘電体材料の例としては、ポリイミド、SU-8、KMPRが挙げられたり、IBM(登録商標)から販売されているようなハードベークド(hard baked)フォトレジストが挙げられたりするが、これらに限定されない。ベース誘電体層2808は、パターニングまたはエッチングしてビア(via)を形成してもよい。例えば、ジャンパビア(jumper via)2812とシャントコンデンサビア2810がベース誘電体層2808に形成される。シャントコンデンサビア2810は、集積コンデンサを、形成される回路の残りの部分に相互接続するために形成される。同様に、ジャンパビア2812は、形成されるべき回路要素を基板2802に相互接続するために使用される。
図26dは、本明細書に記載されたものを含む技術を使用してコイルを形成するために、高アスペクト比電気メッキ構造を使用して、ベース誘電体層2808上に形成されたコイル2814を示す。いくつかの実施形態では、コイル2814は、単層コイルである。コイル2814は、シャントコンデンサビア2810の1つと、集積コンデンサの金属コンデンサプレート2806に電気的接触しているジャンパビア2812の1つとに接続するセンターコネクト部2816を備えている。また、コイル2814は、コイル2814を、集積コンデンサの下部プレートとして構成された基板2802に電気的接触しているシャントコンデンサビア2810の他方に接続するコンデンサ接続部2818を備えている。様々な実施形態によると、端子パッド2820は、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、高アスペクト比電気メッキ構造で形成される。端子パッド2820は、コイル2814を形成するために使用される同じ処理中に形成することができる。
図26eは、誘導結合コイルのコイル側を包囲するために、コイル2814の上、端子パッド2820の上、およびベース誘電体層2808の上に形成されたカバーコート2822を示す。カバーコート2822は、当技術分野で知られているものを含む蒸着、エッチング、およびパターニングの工程を用いて形成される。カバーコート2822は、例えば、ポリイミド半田マスク、SU-8、KMPR、またはエポキシから形成することができる。
図26fは、実施形態に従って形成される誘導結合コイルの裏面を示す。少なくとも第1半田パッド2824および第2半田パッド2826が、コイル2814からの基板2802の反対側の側面として形成される。いくつかの実施形態によると、第1半田パッド2824および第2半田パッド2826は、当技術分野で知られているものを備えている蒸着およびパターニング技術を用いて金で形成される。第1半田パッド2824および第2半田パッド2826は、RFIDチップなどの集積回路チップを基板2802に取り付けるための電気接点を提供するように形成される。
図26gは、実施形態に従って形成される誘導結合コイルの裏面に形成される裏面誘電体層2828を示す。誘導結合コイルを形成する方法は、任意に、基板2802上に裏面誘電体層2828を形成することを備えていてもよい。裏面誘電体層2828は、ベース誘電体層2808を形成する技術と同様の技術を用いて形成される。いくつかの実施形態によれば、裏面誘電体層2828は、基板2802と、取り付けられた集積回路チップとの間の短絡を防止するようにパターン化される。様々な実施形態による裏面誘電体層2828は、後続の工程でジャンパ経路(jumper path)を形成するために基板2802をエッチングするためのジャンパパターン2830を提供するようにパターン化される。裏面誘電体の他のパターンは、基板2802の他の部分をエッチングするためにも形成することができる。
図26hは、最終的な形状へと形成された、実施形態による誘導結合コイル2834を示す。裏面誘電体層2828によって覆われていない基板2802の部分は、エッチングされる。エッチングされたこのような部分は、ジャンパ経路2832を形成するためのジャンパパターン2830を備えている。エッチングは、当技術分野で知られているものを含む技術を用いて行われる。当業者であれば、基板2802の他の部分をエッチングして、ジャンパ経路2832と同様の他の導電経路を形成することができることを理解するであろう。図26iは、ジャンパ経路2832を備えている、一実施形態による誘導結合コイル2834のコイル側を示す。
図26jは、誘導コイルの裏側に取り付けられた集積チップ2836を備えている、一実施形態による誘導結合コイル2834のコイル側を示す図である。誘導結合コイル2834を形成する方法は、当技術分野で知られているものを含む技術を使用して、RFIDチップなどの集積チップ2836を誘導結合コイル2834に取り付ける工程を任意に備えていることができる。このような集積チップ2836は、導電性エポキシ、半田、および電気的接続に使用される他の材料を含むがこれらに限定されない接着剤を使用して取り付けられる。
高アスペクト比電気メッキ構造を備えている装置にコンデンサを集積することで、高アスペクト比電気メッキ構造を使用することで実現される小さなフットプリント要件の利点を利用することができる。誘導結合コイルの他の実施形態には、複数の集積コンデンサを有する誘導結合コイルが含まれる。集積コンデンサは、当技術分野で知られているように、並列または直列に接続することができる。高アスペクト比電気メッキ構造を備えている他の装置であって、集積コンデンサを備えている可能性もあるものには、降圧トランス、信号調整装置、同調装置、および1つまたは複数のインダクタと1つまたは複数のコンデンサとを備えているであろう他の装置があるが、これらに限定されない。
本明細書に記載された実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造は、性能を最適化し、小さなフットプリントを達成するために、装置を形成するため、または装置の一部を形成するために使用することができる。そのような装置には、電力変換器(例えば、降圧トランス、分圧器、ACトランス)、アクチュエータ(例えば、リニア、VCM)、アンテナ(例えば、RFID、バッテリ充電用のワイヤレス給電、セキュリティチップなど)、ワイヤレスパッシブコイル、充電機能付き携帯電話医療機器用バッテリ、近接センサ、圧力センサ、非接触コネクタ、マイクロモータ、マイクロフルイディクス、パッケージ上の冷却放熱器、エアコアの静電容量インダクタンスを持つ細長いフレキシブル回路(カテーテル用など)、デジタイズされた音響波トランスデューサ、触覚バイブレータ、インプラント用機器(ペースメーカ、刺激装置、骨成長装置など)、処置(食道、大腸内視鏡など)のための磁気共鳴画像化(「MRI」)装置、その他の触覚(衣類、手袋など)、検出/フィルターリリースのための表面コーティング、セキュリティシステム、高エネルギー密度バッテリ、誘導加熱装置(小さな局所領域用)、チャネルパルスによる流体/薬物の分散および投与のための磁場、追跡および情報装置(例えば農業、食品、貴重品など)、クレジットカードのセキュリティ、サウンドシステム(スピーカーコイル、もしくはヘッドフォンやイヤフォンの充電機構など)、熱転写、機械的熱的導電性シール、エネルギーハーベスタ、(面ファスナのような)インターロック形状などがある。また、高アスペクト比電気メッキ構造は、高帯域で低インピーダンスの相互接続を形成するために使用できる。高アスペクト比電気メッキ構造を相互接続に使用することで、電気的特性(抵抗、インダクタンス、キャパシタンスなど)の向上、熱伝導特性の向上、寸法要件のカスタマイズ(厚さ制御)などが可能になる。本明細書に記載されている高アスペクト比電気メッキ構造を備えている相互接続は、所定周波数範囲に対する1つまたは複数の回路の帯域幅を調整するために使用することができる。また、高アスペクト比電気メッキ構造を備えている他の相互接続アプリケーションは、様々な電流(例えば信号と電力)の1つまたは複数の回路を集積することができる。高アスペクト比電気メッキ構造を使用することで、異なる断面を持つ回路や、より多くの電流を流すことができる回路を近接して製造することができ、全体のパッケージサイズを小さくすることができる。また、高アスペクト比電気メッキ構造は、機械的な目的のために相互接続に使用することもできる。例えば、回路の一部の領域を他の領域よりも突出させて、機械的なストップ、ベアリング、電気的なコンタクトゾーンとして機能させたり、剛性を高めたりすることが望ましい場合がある。
図27は、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているハードディスクドライブ用サスペンションのためのフレクシャの平面図である。フレクシャ2900は、遠位部2901、ジンバル部2902、中間部2904、ギャップ部2906、および近位部2908を備えている。回転するディスク媒体上に遠位部2901が延びるように、近位部2908は、ベースプレートに取り付けられるように構成されている。いくつかの実施形態によれば、ジンバル部2902は、圧電モータなどの1つまたは複数のモータと、ディスク媒体に対する読取りまたは書込みのためのヘッドスライダや熱アシスト磁気記録(「HAMR」)/温度アシスト磁気記録(「TAMR」)またはマイクロ波アシスト磁気記録(「MAMR」)のための部品などの1つまたは複数の電気部品とを備えているように構成される。1つまたは複数のモータおよび1つまたは複数の電気部品は、フレクシャ2900の遠位部2901から中間部2904を通ってギャップ部2906を超えて、近位部2908を超えて延びるフレクシャの導体層に形成された1つまたは複数のトレースを介して、他の回路に電気的接続される。ギャップ部2906は、ステンレス鋼層などの基材層が部分的または完全に除去されたフレクシャの部分である。したがって、フレクシャの導体層の1つまたは複数のトレースは、支持体なしでギャップ部2906を超えて延びる。当業者であれば、フレクシャがフレクシャに沿った任意の位置に1つまたは複数のギャップ部2906を有してもよいことを理解するであろう。
図28は、図27に示されているように、線Aに沿って取られたギャップ部でのフレクシャのギャップ部の断面を示している。ギャップ部2906は、誘電体層3004の上に配置されたトレース3002を備えている。ポリイミド層などの誘電体層は、ステンレス鋼層などの基板3006の上に配置されている。基板3006および誘電体層3004は、トレース3002が空隙(void)3008上に延びるように、空隙3008を規定する。トレース3002は、高アスペクト比構造を形成するための金属クラウン部を備えている。金属クラウン部は、本明細書に記載の技術を用いて、トレース3002上に選択的に形成される。金属クラウン部は、空隙3008の領域で相互接続を伴って電気的結合するために使用される場合、空隙3008を跨ぐための追加の強度を提供するべくトレース3002上に形成される。
図29は、実施形態による質量構造(mass structure)3102を有するジンバル部2902を示す。質量構造3102は、本明細書に記載の技術を用いて高アスペクト比電気メッキ構造を用いて形成される。いくつかの実施形態では、質量構造3102は、ジンバル部2902の共振を調整するための重りとして使用される。したがって、質量構造3102の形状、サイズ、および位置を決定して、ジンバル部2902の共振を調整し、ハードドライブサスペンションの性能を高めることができる。高アスペクト比構造を形成するために使用される本明細書に記載の処理は、共振を微調整できるように高アスペクト比構造のサイズを維持するために使用することができる。さらに、この処理は、現在のリソグラフィ処理の能力を超える寸法で高アスペクト比構造を形成することが可能であり、形成される最終構造をより細かく制御することができる。
質量構造3102は、メカニカルストップとして使用するように構成することもできる。例えば、1つまたは複数のメカニカルストップを任意の形状に形成して、バックストップとして機能させ、かつ/またはジンバル部2902またはフレクシャの他の部分への部品の取り付けを整える(align)ために使用することができる。
図30は、図27に示されているように線Bに沿って取られた、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を備えているフレクシャの中間部(近位部)の断面を示す。中間部2904は、誘電体層3004の上に配置されたトレース3002a,3002b,3002c,3002dを備える導体層を備えている。誘電体層3004は、基板3006の上に配置されている。カバー層3001は、導体層および誘電体層の上に配置される。導体層は、従来のトレース3002a,3002bと、本明細書に記載の技術を用いて高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために金属クラウン部3202a,3202bを備えているトレースのうちの少なくとも一部で形成されたトレース3002c,3002dとを備えている。トレース3002a,3002b,3002c,3002dの1つまたは複数の部分を、金属クラウン部3202a,3202bを備えているように形成して、各トレースのインピーダンスを調整することができる。例えば、トレースの抵抗は、所望の性能特性を満たすために必要に応じて調整することができる。別の例は、金属クラウン部を使用して、隣接するトレース3002a,3002b,3002c,3002d同士間の距離を縮めることで、インピーダンスを調整することができる。
図31は、図27に示されるように線Cに沿って取られた、実施形態による高アスペクト比構造を備えているフレクシャの近位部の断面を示す。フレクシャの近位部は、誘電体層3004上に配置された少なくともトレース3002を備えている導体層を備えている。誘電体層3004は、基板3006上に配置されている。さらに、本明細書に記載の技術を用いて高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために金属クラウン部を備えているように形成された上に、カバー層3001が配置されている。トレース3002は、高アスペクト比構造として構成され、トレースのインピーダンスを終端コネクタと整合させ、トレース3002とコネクタとを電気的結合する接合部に強度を与える。図32は、一実施形態による高アスペクト比構造を備えているフレクシャの近位部2908の平面図である。フレクシャでの使用を参照して説明した高アスペクト比構造の使用は、他の回路基板技術にも適用可能であり、例えば、マイクロ回路および無線周波数(「RF」)回路での使用にも適用可能である。
図33は、実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するための処理を示す。図示されているように、銅層3318が基板として使用される。しかし、他の導電性材料を基板として使用することができる。3301では、誘電体層3320は、本明細書に記載されているような銅層3318上に配置され、マーキングおよびパンチングされる。誘電体層3320は、光画像化可能または非光画像化可能な材料、ポリマー、セラミック、および他の絶縁材料を備えているがこれらに限定されない材料を用いて形成することができる。銅層3318は、いくつかの実施形態については、本明細書に記載されているような銅合金層である。いくつかの実施形態について、1つまたは複数の貫通孔またはビア3322は、銅層3318を露出させるために、誘電体層にマークされ、打ち抜かれる。いくつかの実施形態によれば、誘電体層3320は、光画像化可能な誘電体材料であり、1つまたは複数の貫通孔またはビア3322は、本明細書に記載されているものを備えているパターニングおよび現像技術を使用して作成される。他の実施形態には、1つまたは複数の貫通孔またはビア3322を作成するために、誘電体層3320をレーザー、ドリル、またはエッチングすることを使用することが含まれる。いくつかの実施形態では、銅合金層は、15μm~40μmを備えている範囲の厚さを有する。3302において、トレース3324または他の導電性特徴(conductive feature)は、銅層3318とは反対側の誘電体層の側で、誘電体層3320上に配置される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、シード層(種層)をスパッタリングして誘電体層3320上にパターンを形成する。他の実施形態は、シード層を形成するために無電解メッキを使用することを備えている。本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、1つまたは複数のトレース3324および導電性特徴を所望の厚さに形成するために、本明細書に記載されたものを備えているメッキ処理が使用される。
3304において、本明細書に記載されているものなどのコンフォーマルメッキ処理は、本明細書に記載されているものなどの技術を使用して、銅層3318とは反対側の誘電体層3320の側で、1つまたは複数のトレースおよび導電性特徴の厚さを増加させるか、または形状をさらに強化させるべく、1つまたは複数のトレースおよび導電性特徴を構築するために使用される。いくつかの実施形態では、3304において、銅層3318とは反対側の誘電体層3320の側でコンフォーマルメッキ処理に加えて、本明細書に記載されたものなどのクラウンメッキ処理が使用される。いくつかの実施形態では、コンフォーマルメッキ処理の代わりにクラウンメッキ処理が使用される。
3306において、カバーコートなどの誘電体層3326が、本明細書に記載されているものを含む技術を使用して、銅層3318とは反対側の誘電体層の側で、1つまたは複数のトレース3324および導電性特徴上に配置される。いくつかの実施形態では、カバーコートは含まれない。例えば、形成された1つまたは複数のトレース3324および導電性特徴は、金層でメッキされ得る。3308では、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、銅層3318をエッチングしてパターンを形成する。いくつかの実施形態では、銅層3318は、1つまたは複数のトレース3328および/または1つまたは複数の導電性特徴を形成するためにエッチングされる。
3310において、本明細書に記載されているものなどのコンフォーマルメッキ処理は、本明細書に記載されているものなどの技術を使用して、銅層3318に形成された1つまたは複数のトレース3328および導電性特徴の厚さを増加させるか、または形状をさらに強化するために、1つまたは複数のトレース3328および導電性特徴を構築するために使用される。いくつかの実施形態では、3310において、銅層3318上のコンフォーマルメッキ処理に加えて、本明細書に記載のものなどのクラウンメッキ処理が使用される。いくつかの実施形態では、コンフォーマルメッキ処理の代わりにクラウンメッキ処理が使用される。
3312において、カバーコートなどの誘電体層3330が、本明細書に記載されたものを含む技術を使用して、1つまたは複数のトレース3328および銅層3318から形成された導電性特徴上に配置される。いくつかの実施形態では、カバーコートは含まれない。例えば、形成された1つまたは複数のトレース3328および導電性特徴は、金層でメッキされ得る。いくつかの実施形態について、この処理は、単一の基板上で複数の回路または装置を製造するために使用される。3316において、そのような実施形態のために、回路または装置は単数化され、任意に、当技術分野で知られているものを含む技術を使用してパッケージ化されてもよい。いくつかの実施形態では、回路および/または装置は、レーザーアブレーション、フラクチャリング、カッティング、エッチングなどを備えているがこれらに限定されない技術を使用して単数化される。いくつかの実施形態について、本明細書に記載のカバーコートは、本明細書に記載のパターニング技術を用いてパターニングされ得る。例えば、カバーコートは、ブランケット層で塗布される。いくつかの実施形態によれば、カバーコートは、光画像化可能な誘電体材料を塗布するために、スロットダイコートを用いて塗布される。ローラーコート、スプレーコート、ドライフィルムラミネーション、または光画像化可能または非光画像化可能な材料を適用するための他の既知の方法などの他の技術が使用され得る。材料が非光画像化可能な場合には、他の方法を使用してパターン化することができる(例えば、レーザーまたはエッチング)。いくつかの実施形態では、一方または両方の誘電体層/カバーコートが、例えば他の構造または基板への取り付けを助けるために、表面仕上げを有するように形成され得る。いくつかの実施形態では、表面仕上げは、誘電体層/カバーコートをテクスチャリングまたはパターニングすることで、誘電体層/カバーコート上に形成される。
3314では、いくつかの実施形態について、金層でメッキされたニッケル端子などの端子パッド3332が、無電解メッキを使用して銅層(基板)3318上に形成され、半田を備えることができる。いくつかの実施形態によれば、上面および/または下面に配置された露出した銅層に形成された表面仕上げは、ニッケル、金、または他の業界標準の表面仕上げの無電解または電解メッキを使用してメッキされる。また、これらの部分には、半田を塗布することができる。
図34は、いくつかの実施形態による高アスペクト比電気メッキ構造を形成するために使用される、図33を参照して説明したタイプと同様のより詳細な処理を示す。
図35は、本明細書に記載の処理を使用して製造されたコイルを示す。コイル3501は、コイル3501を形成するために電気的結合された複数のコイル部、例えば3つ以上のコイル部を備えている。図35に例示されているようないくつかの実施形態では、外方コイル部3504のターン数は、2つの外方コイル部3504の間の内方コイル部3502と同じである。いくつかの実施形態では、内方コイル部3502は、外方コイル部3504よりも多くのターンを備えている。他の実施形態は、複数のコイル部のサブセットが電気的結合された複数のコイル部を備えており、例えば、図35を参照すると、複数のコイル部のうちの2つが電気的結合され、残りのコイル部は他の2つのコイル部に電気的結合されていない。このように、任意の数のコイル部が他のコイル部のいずれかに電気的結合された任意の数のコイル部の任意の組み合わせを備えていることができる。
本明細書に記載の技術を用いて製造されたトレースおよび導電性特徴のいずれか1つまたは複数を備えている複数層は、各層を積層することで形成することができ、各層間の接続は、導電性接着剤などの導電性材料で充填された層を通るビア(via)を用いて行うことができる。
いくつかの実施形態によれば、本明細書に記載された処理は、例えば、抵抗温度検出器(RTD)、歪みゲージ、および他のセンサなどの他の回路部品と一緒に組み込まれたコイルを形成するために使用される。
図36は、第1誘電体層/カバー層3602、第1銅層3604、第2誘電体層3606、第2銅層3608、および第3誘電体層3610を備えている、図37に示されるコイルの断面を示す。図37は、一実施形態による複数のコイルセクション3702を備えているC字型コイル構造3701を示す。いくつかの実施形態では、複数のコイルセクションはコーナーで接続される。いくつかの実施形態に係るC字型コイル構造3701は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成される。C字型コイル構造3701は、現在のコイルジオメトリよりも製造効率を向上させることができる。図38は、製造効率を可能にする、一実施形態によるC字型コイル構造3701の配置を示す。インターリーブ構成は、製造処理中に、現行のコイル構造よりも多くのコイル構造を製造することを可能にする。
図39は、実施形態による形成可能な/Z平面形成(例えば、オフセットで形成される)のコイル構造3901を示す。コイル構造3901は、少なくとも1つの部分またはセクション3902が、コイル構造の他のセクション3902とは実質的に異なる平面、例えばX,Y平面の代わりにZ平面にコイルまたはボンドパッドなどの他の特徴を提供するために、回路製造後に部品を形成するために移動できるように構成されている。例えば、Z平面において部品の左側にコイルを提示するために、破線3904に沿ってセクション3902を機械的に形成することができる。
図40は、一実施形態によるブリッジを備えているC字型コイル構造4001を示す。ブリッジ4002は、構造に構造的強度を付加して、例えば取扱い中や製造後の処理中の損傷を低減するように構成されている。図41は、図40に示された実施形態によるC字型コイル構造4001におけるブリッジ4002の断面を示す図である。ブリッジの他の実施形態は、C字型コイル構造の部分同士の間の任意の自由空間に形成される構造を備えている。いくつかの実施形態では、ブリッジは、C字型コイル構造のうちの少なくとも一方の側に形成され、接合部(joint)によって接続され、その後、C字型コイル構造の開口部を横切るように接合部において曲げられ、C字型コイル構造の他方の側に取り付けられてブリッジを形成する延長部であり得る。図42~図44は、C字型コイルのうちの少なくとも一方の側に延長部として形成されたブリッジ4202を備えているC字型コイル構造4201の実施形態を示す。ブリッジの厚さは、いくつかの実施形態では、部品の残りの部分よりも薄くなり得る。いくつかの実施形態について、ブリッジは、例えば、コイル構造の取付面と、コイル構造の1つまたは複数の表面を同一平面にするように構成される。他の実施形態では、ブリッジは、コイル構造の1つまたは複数の表面よりも凹んでいるか、または低くなるように構成される。いくつかの実施形態では、ブリッジは、接着剤を使用してコイル構造に取り付けられる。
図45は、一実施形態によるブリッジ4502を備えているC字型コイル構造4501を示す。ブリッジ4502は、コイル部4504の間の隙間に剛性構造を作るために配置された接着剤である。接着剤は、塗布して硬化させることができる任意のアタッチメント材料であり得る。いくつかの実施形態では、コイル上に配置された接着剤の一部は、隙間に配置されるよりも薄くなっている。図46は、図45に示された実施形態によるC字型コイル構造4501におけるブリッジ4502の断面を示す図である。
図47は、複数の個々のコイル部4702から形成された実施形態によるコイル構造4701を示す。いくつかの実施形態について、各部分は、コイル構造の対応する部分に嵌合するための組立タブ4704を備えている。いくつかの実施形態では、組立タブ4704は、対応する部分に取り付けるための半田ペーストまたは他の接着剤を備えているように構成される。そのようなコイル構造4701は、所定の時間に製造され得るコイル構造の数をさらに最適化し、コストの低下および他の製造効率をさらに高めるであろう。
図48は、コイルのために組み立てられる複数の個別のコイル部4802を備えている、実施形態によるコイル構造4801を示す。図49は、実施形態によるコイル構造4901のうちの少なくとも1つの部分4902の代替形状を示す。したがって、各部分は、任意の形状で構成され、コイル構造を形成するために他の対応する部分に嵌合するように構成され得る。
図50は、実施形態によるコイル構造を形成するための表面実装コイルを示している。いくつかの実施形態について、表面実装コイル5002は、例えば、図51に図示されているように表面実装コイルが取り付けられる前のスティフナ5106を備えている基板5104の上に配置されるように構成されている。図52は、一実施形態による表面実装コイル5204が取り付けられた基板5202の上面図を示す。いくつかの実施形態について、基板5202は、基板5202上に1つまたは複数のトレース5206および任意のスティフナ5106を備えている。いくつかの実施形態によれば、基板は、表面実装コイル5204を別の1つまたは複数の表面実装コイル5204に電気的結合するための1つまたは複数のトレースジャンパ5208を備えている。トレースジャンパ5208は、1つまたは複数の表面実装コイル5204を他の部品に電気的結合するためにも使用され得る。あるいは、トレースジャンパ5208は、例えば、図53に示されるように、表面実装コイル5204に一体化(integrated)され得る。この構成では、いくつかの実施形態によれば、一体化トレースジャンパ5302は、最終的なアセンブリのz高さまたはフットプリントに追加されず、後の工程で追加する必要のあるジャンパを排除することができる。本明細書に記載されているようなスティフナは、いくつかの実施形態によれば、銅、または基板上に配置された半田マスクやポリイミドなどの他の材料とすることができる。基板は、いくつかの実施形態によれば、表面実装コイルを当該コイルの他の部分および/または他の回路に電気的結合するためのコネクタパッドを備えている。個々のコイルは、一般的に、後に3D形状に形成することができる平面表面に、または既に形成された3D形状(3D形状は曲線であってもよい)に、取り付けられる表面実装構造とすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、表面実装構造は、角を丸めて形状に適合させることができ、他の構造(NFC、RFID、変圧器など)と一緒に組み込むか、または他の構造に取り付けることができ、および/または積み重ねることができる。
1つまたは複数の表面実装コイルは、ACF(構造的および電気的接続)、超音波金球ボンド、および半田(メッキ、ホットバーリフローなど)を含むがこれらに限定されない接続によって、基板に取り付けることができる。また、表面実装コイルを基板から分離して形成することで、任意の数の形状やサイズのコイル構造を形成することができる。さらに、表面実装コイルを形成することで、例えば、本明細書に記載されている技術を用いて、より多くのコイルを同時に形成することができ、コイルのコストを削減することができ、製造効率を高めることができる。さらに、表面実装コイルの製造は、より高い銅メッキ密度を可能にし、コイル性能に悪影響を与えずに、コイル構造を形成するためのコストを削減するのに役立つ。
図54は、一実施形態による表面実装コイル部5402を示す。本明細書に記載された表面実装コイル部の他の実施形態と同様に、そのような表面実装コイル部5402は、高密度コイル(1つまたは複数)を回路基板(例えば、FPC)などの基板に直接取り付けることを可能にする。例えば、いくつかのコイル部は、内部電気コネクタパッド5404および/または外部電気コネクタパッド5406を備えていてもよい。図55は、実施形態によるコイル構造を形成するために、本明細書で説明したような表面実装コイルなどのコイル部を実装するように構成された回路基板(circuit board)5501を示す。さらに、コイル構造の組み立て、例えば表面実装コイルを基板に実装することは、現在の製造処理で使用されているようなピックアンドプレース(pick and place)のアセンブリ処理を使用することを備えていることができる。したがって、コイル構造を組み込むための製造コストが削減される。さらに、コイル構造を形成するための表面実装コイルは、追加の基板(FPCに直接設計された回路および支持構造)の必要性を取り除く。
図56は、実施形態によるコイル構造5601の複数の図を示す。図57は、実施形態による複数の表面実装コイルを備えているコイル構造5701の複数の図を示す。
図58は、実施形態によるコイル部を示す図である。コイル部5801は、実質的に台形の形状であって、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成されたコイル5802を備えている。実質的に台形の形状に形成されたコイル5802を有する1つまたは複数のコイル部5801は、本明細書に記載されたものなどのコイル構造で使用することができる。このような、実質的に台形の形状に形成されたコイル5802を有するコイル部5801は、他の形状に形成されたコイルを有する1つまたは複数の他のコイル部と共に使用することができる。さらに、コイル部の他の実施形態は、台形以外の形状で実質的に形成されたコイルを有することを備えている。
図59は、1つまたは複数の表面実装コイルを取り付けるための半田接合部(solder joint)を備えている、実施形態によるコイル構造を示す。コイル構造5901は、1つまたは複数の表面実装コイル5902を備えている。1つまたは複数の表面実装コイル5902は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成される。コイル構造5901は、1つまたは複数の表面実装コイル5902を、本明細書に記載されているものなどの1つまたは複数のトレース5906および/または1つまたは複数のトレースジャンパ(trace jumper)5908に機械的および電気的結合するための半田接合部5904を備えている。いくつかの実施形態について、表面実装コイル5902は、表面実装コイル5902を半田接合部5904に半田付けする前に、コイル構造に貼り付け(affixed)られる。いくつかの実施形態によれば、表面実装コイル5902は、接着剤を用いてコイル構造に貼り付けられる。いくつかの実施形態については、表面実装コイル5902とコイル構造5901との間にスペーサが配置される。いくつかの実施形態では、スペーサは、表面実装コイル5902を別の部品から所望の距離に配置するための高さを有するように構成される。
図60は、一実施形態による、表面実装回路を構造に機械的および電気的結合するための半田接合部を備えている構造の上面図である。構造6001は、表面実装回路6002を備えている。表面実装回路6002は、任意の回路であってよく、本明細書に記載されているような表面実装コイルに限定されない。表面実装回路6002は、本明細書に記載されているような半田接合部を用いて、構造に機械的および電気的結合されている。いくつかの実施形態によれば、表面実装回路6002は、本明細書に記載されているものを含む技術を使用して、表面実装回路6002を構造の半田接合部に半田付けする前に、接着剤を使用して構造6001に貼り付けられる。
図61は、表面実装回路を図60の構造に機械的および電気的結合するための半田接合部を備えている構造の底面図を示す。いくつかの実施形態では、半田接合部は、表面実装回路が配置されている表面としての例えば上面に対して、反対側の表面としての例えば下面である構造6001の表面にアクセスするように形成される。本明細書に記載されたものを含む技術を用いて表面実装回路が構造上に配置されると、半田は、半田接合部6004に配置される。半田は、半田ジェットを用いた塗布、半田ペースト、および手動での塗布を備えているがこれらに限定されない技術を用いて、半田接合部6004に配置され得る。他の実施形態については、表面実装コイルを備えている表面実装回路は、導電性接着剤または抵抗溶接を使用して、半田接合部に結合される。
図62は、一実施形態による半田接合部を備えている構造を示す図である。第1半田接合部6204aは、基板半田パッド6206aおよび表面実装回路半田パッド6208aを備えている。基板半田パッド6206aは、導電層6210の一部を露出させるために、構造の基板6212に空隙(void)6214を形成することで形成される。いくつかの実施形態については、空隙6214は、当技術分野で知られているものを含むエッチング技術を用いて、基板(6210)に形成することができる。他の実施形態については、導電層6210の一部を露出させるべく基板(6210)に空隙6214を形成するために、ドリルまたはレーザーアブレーションが使用される。本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、導電層6210は基板上に配置される。空隙6214の形成によって露出した導電層6210の部分は、基板半田パッド6206である。いくつかの実施形態について、半田接合部6204は、データム(datum)6210を備えている。いくつかの実施形態では、データムは、位置合わせに使用されるビア、空隙、導電層、フィデューシャル(fiducial)、または他の基準点である。データムは、表面実装半田パッドを基板半田パッドに対して位置合わせするために使用される。例えば、当技術分野で知られているような光学的検査技術を使用して、空隙6214内のデータム6210を検出し、半田接合部6204に半田を適用する前に、表面実装回路が適切に位置合わせされるようにすることができる。
図63は、実施形態による半田接合部を示す。半田接合部6304は、基板6312の空隙6314を介して露出した、本明細書に記載されているような基板半田パッド6306を備えている。空隙6314は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成される。また、半田接合部6304は、回路半田パッド6308を備えている。回路半田パッド6308は、本明細書に記載されたものなどの半田パッドを備えている。回路半田パッド6308は、表面実装コイルの基板、表面実装回路の基板、または他の部品の基板を含むがこれらに限定されない任意の基板上に、形成することができる。
図64は、一実施形態による半田接合部の断面図である。半田接合部6404は、基板6412内の空隙6414を介して露出された、本明細書に記載のものなどの基板半田パッド6406を備えている。空隙6414は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成される。また、半田接合部6404は、回路半田パッド6408を備えている。回路半田パッド6408は、本明細書で説明したような半田パッドを備えている。回路半田パッド6408は、表面実装コイルの基板、表面実装回路6420の基板、または任意のタイプの部品の基板を含むがこれらに限定されない任意の基板上に、形成することができる。いくつかの実施形態によれば、半田6416は、基板半田パッド6406と回路半田パッド6408とを機械的および電気的結合するために、空隙6414内に配置される。半田6416は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、空隙に配置される。他の実施形態では、導電性接着剤などの接着剤が、空隙6414に配置される。
本明細書に記載の実施形態による半田接合部は、半田または導電性接着剤を空隙の領域内に備えていることで、短絡した電気的接続の低減または排除を可能にする。また、表面実装回路や表面実装コイルなどの部品が貼り付けられる反対側の面(opposing surface)に半田接合部の空隙が形成されているので、半田接合部に半田を追加する前に、半田接合部は、表面実装回路や表面実装コイルなどの部品を基板に貼り付けることができる。また、基板と表面実装回路や表面実装コイルなどの部品との間の距離を最短にすることができるので、平坦性が向上し、表面実装コイルと基板との間などの空隙をなくすことができる。基板上に配置された表面実装回路、表面実装コイル、またはその他の部品の平坦性が向上することで、大きな厚み(すなわち、基板からの高さ)を有する部品を使用することが可能になる。いくつかの実施形態によれば、表面実装回路、表面実装コイル、または他の部品の平坦性は、100μm以下である。
さらに、空隙は、半田が半田接合部に加えられた後に、半田接合部の視覚的検査を可能にする。これは、電気的接続の検証を助ける。また、空隙によって可能になった半田接合部へのアクセスは、半田接合部の製造後に、半田や接着剤の再塗布など、半田接合部の再加工を可能にする。さらに、必要な半田量やギャップ高さの変化に合わせて寸法を変更することで、業界標準の半田付け処理に適合するように半田接合部を構成することができる。また、この半田接合部は、製造処理における歩留まりを向上させる強固な基板トレースを可能にする。
図65は、実施形態による半田接合部を用いた製造処理のフロー図である。この処理は、本明細書に記載されているような基板上に接着剤を塗布(6502)することを備えている。接着剤は、例えば表面実装コイル、表面実装回路、または他の部品などの表面実装部品を基板に貼り付けるために、基板上に配置される。表面実装部品は、例えば、当技術分野で知られているピックアンドプレース技術を用いて、接着剤上に配置される(6504)。当技術分野で知られている技術を含む技術を用いて接着剤を硬化させ(6506)、1つまたは複数の表面実装部品を基板に貼り付ける。本明細書に記載されている技術を含む技術を用いて、本明細書に記載されている実施形態に従って、半田接合部の空隙に半田を配置する(6508)。代わりに、導電性接着剤は、当技術分野で知られているものを含む技術を用いて、本明細書に記載されている実施形態に従って、半田接合部の空隙に配置される。任意で、製造処理は、表面実装部品を試験(6510)することを備えている。そのような試験は、半田接合部の目視検査、表面実装部品の電気的検証や、表面実装部品の追加によって作成された回路の電気的検証、および他の製造試験を含むことができるが、これらに限定されない。
図66は、一実施形態によるコイル構造を示す図である。コイル構造は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて形成される。コイル構造6601は、表面実装コイル6602を備えている。表面実装コイル6602は、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて、コイル構造6601に貼り付けられる。表面実装コイル6602は、コイル構造6601の中心部6610に配置されている。中心部6610は、1つまたは複数の接続部6608によって外方部6606に取り付けられる。いくつかの実施形態では、表面実装コイル6602を、外方部6606に形成された1つまたは複数の端子パッド6604に電気的結合するべく、中心部6610と外方部6606と少なくとも1つの接続部6608とを備えている基板上に、1つまたは複数のトレースは配置される。
図67は、実施形態によるコイル構造を示す図である。コイル構造6701は、本明細書で説明するものを含む技術を用いて形成される。コイル構造6701は、面内部(in-plane portion)と面外部(out-of-plane portion)とを備えている。複数の面内部6702が実質的に同一平面上に存在するように、複数の面内部6702は配置されている。面内部および面外部はそれぞれ、その上に配置された表面実装コイルなどの表面実装部品を有するように構成されている。面外部6704は、実質的に面内部6702とは別の平面内に存在する。このような構成によって、基板の1つまたは複数の部分が基板の他の部分とは実質的に同一平面上に存在しないような非平面構成のコイル構造を、実現することができる。これによって、コイル構造の使用を可能にしながら、スペースやデザインの要件を満たすことができる。いくつかの実施形態は、複数の非平面部を備えている。
本明細書に記載されたコイル構造、表面実装コイル、表面実装回路、およびコイル部のすべては、本明細書に記載されたものを含む技術を用いて製造することができる。
いくつかの実施形態によれば、本明細書に記載された処理は、機械的構造および電気機械的構造のいずれかの1つまたは複数を形成するために使用される。
これらの実施形態に関連して説明したが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更を加えることができることを認識するであろう。

Claims (20)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された複数のコイル部であって、コイル構造を形成するべく電気的結合されている前記複数のコイル部と、
    を備える装置。
  2. 前記コイル構造は、C字型コイル構造を形成している、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記コイル部は表面実装コイルである、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記コイル部は、半田接合部を介して前記基板上のトレースに電気的結合されている、
    請求項3に記載の装置。
  5. 前記基板は回路基板である、
    請求項1に記載の装置。
  6. 前記装置はさらに、ブリッジを備えている、
    請求項2に記載の装置。
  7. 前記ブリッジは接着剤で形成されている、
    請求項6に記載の装置。
  8. 1つまたは複数の前記コイル部のうちの少なくとも1つは、前記コイル部に一体化したトレースジャンパを備えている、
    請求項1に記載の装置。
  9. 前記基板は複数の部分から形成されている、
    請求項1に記載の装置。
  10. 前記複数の部分のうちの少なくとも1つは、組立タブを備えている、
    請求項9に記載の装置。
  11. 基板と、
    前記基板上に配置されて互いに電気的結合されている複数の表面実装回路と、
    を備えている構造。
  12. 前記複数の表面実装回路のうちの少なくとも1つは、表面実装コイルである、
    請求項11に記載の構造。
  13. 前記複数の表面実装回路のうちの少なくとも1つは、回路半田パッドを備えている、
    請求項11に記載の構造。
  14. 前記基板は半田接合部を備えている、
    請求項13に記載の構造。
  15. 前記半田接合部は、前記基板および前記回路半田パッドに形成された空隙に露出した基板半田パッドを備えている、
    請求項14に記載の構造。
  16. 前記半田接合部はさらに、前記回路半田パッドおよび前記基板半田パッド上に配置された半田を備えている、
    請求項15に記載の構造。
  17. 前記基板は、1つまたは複数の接続部によって外方部に結合された中心部を備えており、
    前記複数の表面実装回路のうちの少なくとも1つは、前記中心部に配置されている、
    請求項11に記載の構造。
  18. 1つまたは複数の端子パッドは前記外方部に配置されており、
    前記1つまたは複数の端子パッドは、前記1つまたは複数の接続部のうちの少なくとも1つに一部が配置された1つまたは複数のトレースによって、前記中心部に配置された前記複数の表面実装回路のうちの少なくとも1つに結合されている、
    請求項17に記載の構造。
  19. 前記基板は、前記基板が非平面であるように少なくとも1つの面外部を備えている、
    請求項11に記載の構造。
  20. 前記複数の表面実装回路のうちの少なくとも1つは、前記面外部に配置されている、
    請求項19に記載の構造。
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