JP2022509455A - 喫煙物品カートリッジ - Google Patents

Abstract

喫煙物品は、エアロゾル発生カートリッジと流体伝達する吸口端部を含む。カートリッジは、エアロゾル前駆体をその中に受け取るように構成された、エンクロージャーを含み、エアロゾル前駆体は、熱に反応してエアロゾルを発生するように構成されている。エンクロージャーの少なくとも一部は、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持される一方、エアロゾル前駆体から形成されたエアロゾルが、透過部を通じてエンクロージャーから放出されるよう、透過性である。

Description

＜本開示の分野＞
本開示は、タバコに組み込まれ、及び人による消費を意図した製品に関し；より詳細には、タバコの燃焼による煙を生成するタバコ製品に対し、不完全燃焼生成物及び熱分解生成物の量を大きく低減した、吸入性エアロゾルをもたらす喫煙物品に関する。

紙巻きタバコのような一般的な喫煙物品は、実質的に円筒形棒状の構造を有し、巻紙によって取り囲まれた、装薬部、巻部、又は刻みタバコのような喫煙可能材のカラム（すなわち、カットフィラーの形態にあるもの）を含み、かくして、いわゆる「喫煙ロッド」、「タバコロッド」又は「シガレットロッド」を形成している。通常、紙巻きタバコは、タバコロッドに対し、端部から端部への関係で配列された、円筒状のフィルタ要素を有する。好ましくは、フィルタ要素は、「プラグラップ」として知られる紙材で周囲された、可塑化酢酸セルローストウを含んでいる。好ましくは、フィルタ要素は、「チッピングペーパー」として知られる周囲包装材を用いた、タバコロッドの片端に取り付けられている。また、主流煙を周囲空気で希釈するために、チッピング材及びプラグラップを穿孔させることも、望ましいとされるようになった。紙巻きタバコ及びその様々な部品の説明は、Ｄａｖｉｓらの、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（Ｅｄｓ．）（１９９９）で明らかにされている。典型的な種類の紙巻きタバコは、その片側を点火しタバコロッドを燃焼させることで、利用者に使用されている。利用者は、紙巻きタバコの反対側（すなわちフィルタ端又は吸口端部）を吸引することで、主流煙を彼／彼女の口に受け取る。長年、喫煙物品の部品、構造及び性能を改善するために、努力がなされてきた。例えば、Ｂｏｒｓｃｈｋｅらに帰属する、米国特許第７，７５３，０５６号明細書で議論されている背景技術を参照されたい。

タバコを燃焼させる代替として、炭素質の燃料成分を使用するある種のタバコが、商標名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」、「Ｅｃｌｉｐｓｅ」及び「Ｒｅｖｏ」の下、
Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙより商業的に売り出されてきた。例えば、Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ，Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）、及びＩｎｈａｌａｔｉｏｎ Ｔｏｘｉｃｏｌｏｇｙ，１２：５，ｐ．１５８（２０００）を参照されたい。さらに、同様の種類のタバコが、商標名「Ｓｔｅａｍ Ｈｏｔ Ｏｎｅ」の下、日本たばこ産業株式会社より、日本で売り出されてきている。

さらに、熱発生及びエアロゾル形成のために炭素質の燃料成分を組み込んだ、
様々な種類の喫煙製品が、近年、特許文献より明らかになってきている。例えば、参照によりその全体が組み込まれる、Ｂｏｒｓｃｈｋｅらに帰属する、米国特許第７，８３６，８９７号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅに帰属する、第８，４６９，０３５号明細書、及びＳｅｂａｓｔｉａｎらに帰属する、第８，４６４，７２６号明細書；Ｔｓｕｒｕｉｚｕｍｉらに帰属する、第８，６１６，２１７号明細書；Ｐｏｇｅｔらに帰属する、第８，９１５，２５５号明細書；Ｇｌａｄｄｅｎらに帰属する、第９，５７８，８９７号明細書；Ｚｕｂｅｒらに帰属する、第９，１８５，９３９号明細書；Ｂａｂａらに帰属する、第７，６９２，１２３号明細書；Ｔｓｕｒｕｉｚｕｍｉらに帰属する、第８，６１６，２１７号明細書；Ｓｔｏｎｅらに帰属する、米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書；Ｓｈｉｎｏｚａｋｉらに帰属する、第２０１３／０１３３６７５号明細書、及びＲａｅｔｈｅｒらに帰属する、国際公開第２０１３／０９８３８０号；Ｚｕｂｅｒらに帰属する、第２０１３／０９８４０５号；Ｚｕｂｅｒらに帰属する、第２０１３／０９８４１０号；Ｗｏｏｄｃｏｃｋらに帰属する、第２０１３／１０４９１４号；Ｒｏｕｄｉｅｒらに帰属する、第２０１３／１２０８４９号；Ｍｉｒｏｎｏｖらに帰属する、第２０１３／１２０８５４号で提案された種類の喫煙製品を参照されたい。熱発生及びエアロゾル形成のために炭素質燃料成分を組み込んだ、様々な種類の喫煙製品に関する技術の歴史的概観については、例えば、こちらも参照により組み込まれる、Ｌｌｅｗｅｌｌｙｎ Ｃｒｏｏｋｓらに帰属する、米国特許出願公開第２００７／０２１５１６７号明細書の背景に見ることができる。

タバコを燃焼させることに基づく喫煙製品の改善又は代替として、その他多くの喫煙物品が長年提案されてきた。例示的代替物として、固体燃料又は液体燃料を燃焼させてタバコに熱移動させるデバイス、又は熱源を供給するために化学反応を使用するデバイスが挙げられる。例として、Ｗｏｒｍらに帰属する、米国特許第９，０７８，４７３号明細書が挙げられ、参照によりその全体が組み込まれる。

米国特許第７７５３０５６号明細書 米国特許第７８３６８９７号明細書 米国特許第８４６９０３５号明細書 米国特許第８４６４７２６号明細書 米国特許第８６１６２１７号明細書 米国特許第８９１５２５５号明細書 米国特許第９５７８８９７号明細書 米国特許第９１８５９３９号明細書 米国特許第７６９２１２３号明細書 米国特許第８６１６２１７号明細書 米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書 米国特許出願公開第２０１３／０１３３６７５号明細書 国際公開第２０１３／０９８３８０号 国際公開第２０１３／０９８４１０号 国際公開第２０１３／１０４９１４号 国際公開第２０１３／１２０８４９号 国際公開第２０１３／１２０８５４号 米国特許出願公開第２００７／０２１５１６７号明細書 米国特許第９０７８４７３号明細書 米国特許出願公開第２０１７／００００１８８号明細書 米国特許第４８１９６５５号明細書 米国特許出願公開第２００９／００４４８１８号明細書 米国特許第４７１４０８２号明細書 米国特許第４７５６３１８号明細書 米国特許第４８８１５５６号明細書 米国特許第４９８９６１９号明細書 米国特許第５０２０５４８号明細書 米国特許第５０２７８３７号明細書 米国特許第５０６７４９９号明細書 米国特許第５０７６２９７号明細書 米国特許第５０９９８６１号明細書 米国特許第５１０５８３１号明細書 米国特許第５１２９４０９号明細書 米国特許第５１４８８２１号明細書 米国特許第５１５６１７０号明細書 米国特許第５１７８１６７号明細書 米国特許第５２１１６８４号明細書 米国特許第５２４７９４７号明細書 米国特許第５３４５９５５号明細書 米国特許第５４６１８７９号明細書 米国特許第５４６９８７１号明細書 米国特許第５５５１４５１号明細書 米国特許第５５６０３７６号明細書 米国特許第５７０６８３４号明細書 米国特許第５７２７５７１号明細書 米国特許第７８３６８９７号明細書 米国特許第８６１７２６３号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許第９２２０３０１号明細書 米国特許第９３４５２６８号明細書 米国特許第９７８８５７１号明細書 米国特許出願公開第２００５／０２７４３９０号明細書 米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書 米国特許第４８１９６５５号明細書 米国特許出願公開第２００９／００４４８１８号明細書 米国特許第４２１９０３１号明細書 米国特許第４９２０９９０号明細書 米国特許第５００７４４０号明細書 米国特許第５０６０６７３号明細書 米国特許第５１２９４０９号明細書 米国特許第５２１１６８４号明細書 米国特許第８１１９５５５号明細書 米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書 米国特許第４８０７８０９号明細書 米国特許第４８９３６３７号明細書 米国特許第４９３８２３８号明細書 米国特許第５０２７８３６号明細書 米国特許第５０６５７７６号明細書 米国特許第５１０５８３８号明細書 米国特許第５１１９８３７号明細書 米国特許第５２４７９４７号明細書 米国特許第５３０３７２０号明細書 米国特許第５３４５９５５号明細書 米国特許第５３９６９１１号明細書 米国特許第５５４６９６５号明細書 米国特許第５７２７５７１号明細書 米国特許第５９０２４３１号明細書 米国特許第５９４４０２５号明細書 米国特許第８４２４５３８号明細書 米国特許第８４６４７２６号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許第７４７９０９８号明細書 米国特許第７７９３６６５号明細書 米国特許第８１８６３５９号明細書 米国特許第７７８９０８９号明細書 米国特許出願公開第２００７／０２１５１６７号明細書 米国特許出願公開第２０１０／０１０８０８１号明細書 米国特許出願公開第２０１０／０１０８０８４号明細書 国際公開第２０１３／１６０６７１号 米国特許第４７９３３６５号明細書 米国特許第４８９３６３９号明細書 米国特許第５０９９８６１号明細書 米国特許第５１０１８３９号明細書 米国特許第４７９３３６５号明細書 米国特許第４８９３６３９号明細書 米国特許第５０９９８６１号明細書 米国特許第５１０１８３９号明細書 米国特許第５１０５８３６号明細書 米国特許第５１０９１２２号明細書 米国特許第５１５９９４２号明細書 米国特許第５２０３３５５号明細書 米国特許第５２７１４１９号明細書 米国特許第５３２７９１７号明細書 米国特許第５２７１４１９号明細書 米国特許第５３２７９１７号明細書 米国特許第５３９６９１１号明細書 米国特許第５５３３５３０号明細書 米国特許第５５８８４４６号明細書 米国特許第５５９８８６８号明細書 米国特許第５７１５８４４号明細書 米国特許第６３７８５２８号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許第９１４９０７２号明細書 米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号明細書 米国特許出願公開第２０１５／０１５７０５２号明細書 米国特許第８８３９７９９号号明細書 米国特許第５０２５８１４号明細書 米国特許第４７９３３６５号明細書 米国特許第５１０１８３９号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号明細書 米国特許第５１８３０６２号明細書 米国特許第５２０３３５５号明細書 米国特許第５５８８４４６号明細書 米国特許第６８４９０８５号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許第５４６９８７１号明細書 米国特許第８６７８０１３号明細書 米国特許第９１４９０７２号明細書 米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書 米国特許出願公開第２０１４／０２６１４７０号明細書 米国特許出願公開第２０１５／０１５７０５２号明細書 米国特許第８４６９０３５号明細書 米国特許第８６１７２６３号明細書 米国特許第９２２０３０１号明細書 米国特許第５１０５８３８号明細書 米国特許第５２７１４１９号明細書 米国特許第５２２０９３０号明細書 米国特許第６８１７３６５号明細書 米国特許第６９０８８７４号明細書 米国特許第６９２９０１３号明細書 米国特許第７１９５０１９号明細書 米国特許第７２１６６５２号明細書 米国特許第７２７６１２０号明細書 米国特許第７２７５５４８号明細書 米国特許第９４８４１５５号明細書 米国特許出願公開第２０１７／０１１２１９１号明細書 米国特許第４７３５２１７号明細書 米国特許第４９２２９０１号明細書 米国特許第４９４７８７４号明細書 米国特許第４９４７８７５号明細書 米国特許第５３７２１４８号明細書 米国特許第６０４０５６０号明細書 米国特許第７０４０３１４号明細書 米国特許第８２０５６２２号明細書 米国特許第９４２３１５２号明細書 米国特許第５１５４１９２号明細書 米国特許第５２６１４２４号明細書 米国特許第５３７２１４８号明細書 米国特許第５９６７１４８号明細書 米国特許第６０４０５６０号明細書 米国特許第５９３４２８９号明細書 米国特許第５９５４９７９号明細書 米国特許第６８０３５４５号明細書 米国特許第７２９３５６５号明細書 米国特許第８４０２９７６号明細書 米国特許第８６８９８０４号明細書 国際公開第２０１０／００３４８０号 米国特許第５２４９５８６号明細書 米国特許第５６６６９７７号明細書 米国特許第６０５３１７６号明細書 米国特許第６１６４２８７号明細書 米国特許第６１９６２１８号明細書 米国特許第６８１０８８３号明細書 米国特許第６８５４４６１号明細書 米国特許第７８３２４１０号明細書 米国特許第７５１３２５３号明細書 米国特許第７８９６００６号明細書 米国特許第６７７２７５６号明細書 米国特許第８１５６９４４号明細書 米国特許第８３７５９５７号明細書 米国特許第８７９４２３１号明細書 米国特許第８８５１０８３号明細書 米国特許第８９１５２５４号明細書 米国特許第８９２５５５５号明細書 米国特許第９２２０３０２号明細書 米国特許出願公開第２００６／０１９６５１８号明細書 米国特許出願公開第２００９／０１８８４９０号明細書 米国特許出願公開第２０１０／００２４８３４号明細書 米国特許出願公開第２０１０／０３０７５１８号明細書 国際公開２０１０／０９１５９３号 国際公開２０１３／０８９５５１号 米国特許出願公開第２０１７／００９９８７７号明細書 米国特許第９８５４８３５号明細書 米国特許出願公開第２０１７／０１９６２６３明細書 米国特許出願公開第２０１７／０２０２２６６号明細書 米国特許出願公開第２０１８／０１３２５３１号明細書

Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ，Ｄａｖｉｓ ｅｔ ａｌ．（Ｅｄｓ．）（１９９９） Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ，Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８） Ｉｎｈａｌａｔｉｏｎ Ｔｏｘｉｃｏｌｏｇｙ，１２：５，ｐ．１５８（２０００）

喫煙物品の改善又は代替の主眼点は、通常、相当な量の不完全燃焼生成物及び熱分解生成物を送達することなしに、紙巻きタバコ、葉巻又はパイプによる喫煙感覚を提供することである。この目的に対し、電気エネルギーを用いて揮発性物質を蒸発又は加熱する、数多くの喫煙製品、香味発生剤及び医薬吸入器が提案されてきており、又はタバコを有意な程度燃焼させることなしに、紙巻きタバコ、葉巻、又はパイプによる喫煙感覚を提供するための数多くの試みがなされてきた。

相当な量の不完全燃焼生成物及び熱分解生成物を取り入れたエアロゾルを送達することなしに、従来の紙巻きタバコによる喫煙の楽しみを利用者に大いに提供する能力を示す喫煙物品を提供することは、高く望まれるだろう。

様々な実施態様において、本開示は喫煙物品を提供し、当該物品は、吸口端部、及び吸口端部と流体を伝達するエアロゾル発生カートリッジを含む。喫煙物品は、その内部でエアロゾル前駆体を受け取るよう構成されたエンクロージャーも含む。エアロゾル前駆体は、熱に反応してエアロゾルを発生するように構成されている。エンクロージャーの少なくとも一部は、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じてエンクロージャーから放出されるよう透過性である。

様々な実施態様において、本開示は、喫煙物品内での使用のためのエアロゾル発生カートリッジを提供する。カートリッジは、エアロゾル前駆体及びその内部でエアロゾル前駆体を受け取るよう構成されたエンクロージャーを含む。エアロゾル前駆体は、熱に反応してエアロゾルを発生するよう構成されている。エンクロージャーの少なくとも一部は、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じてエンクロージャーから放出されるよう透過性である。

様々な実施態様において、本開示は喫煙物品の製造方法を提供する。方法は、エアロゾル前駆体をエンクロージャーに挿入することを含む。エアロゾル前駆体は、熱に反応してエアロゾルを発生するように構成されている。エンクロージャーの少なくとも一部は、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じて当該エンクロージャーから放出されるよう透過性である。方法は、エアロゾル発生カートリッジを、第１の包装材で少なくとも部分的に周囲し、喫煙物品の半組立品を形成することも含む。

かくして、本開示は、非限定的に以下の実施形態を含む。

実施形態１
吸口端部及び吸口端部と流体を伝達するエアロゾル発生カートリッジを含み、並びにその内部にエアロゾル前駆体を受け取るよう構成されたエンクロージャー、熱に反応してエアロゾルを発生するよう構成されたエアロゾル前駆体を含み、エンクロージャーの少なくとも一部が、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じてエンクロージャーから放出されるよう透過性である、喫煙物品。

実施形態２
喫煙物品の吸口端部に対しエアロゾル発生カートリッジの反対側に配置された着火性熱発性成分、炭化材料又は熱分解性材料を含む熱発生要素をさらに含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態３
エアロゾル発生カートリッジと吸口端部との間、又はエアロゾル発生カートリッジと熱発性成分との間に配置された、タバコロッドをさらに含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態４
吸吸口端部が、エアロゾル発生カートリッジと流体を伝達するに際し、フィルタ要素を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態５
エアロゾル前駆体が、タバコビーズ、タバコペレット、押出タバコ、カットフィラー形態の流延シートタバコ（シートはカットフィラー形態のタバコ材料で再構成されている）、エアロゾル形成ビーズ、アルミナビーズ、セラミック材料、カットフィラー形態の非タバコ材料の流延シート、ガラス繊維マット材、箔シート、ギャザーペーパー、若しくはゲル、又はそれらの様々な組合せを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態６
エンクロージャーが、タバコ、紙若しくは金属、又はそれらの様々な組合せを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態７
エンクロージャーが、紙－箔積層体を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態８
エンクロージャーが、相対する第１及び第２の長手方向端部を有し、第１及び第２の端壁が、周壁の第１及び第２の長手方向端部をそれぞれ横切って外側に延伸する、伸長性の中空円筒を定義する伸長性の周壁を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態９
エンクロージャーからエアロゾルを放出するために、第１の端壁及び第２の端壁のうちの１つが穿孔している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１０
第１の端壁及び第２の端壁が穿孔している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１１
第１の端壁及び第２の端壁のうちの１つが、周壁のそれぞれ第１及び第２の長手方向端部からオフセットされている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１２
第１の端壁が第１の部分及び第２の部分を含み、第１の部分及び第２の部分が同一平面上にない、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１３
第１の部分が、周壁の長手軸方向に沿って、第２の部分からオフセットされている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１４
エンクロージャーが、周壁の長手軸方向について対称的である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１５
エンクロージャーが、その第１及び第２の端部との間で周壁を二等分する平面について対称的である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１６
第１の壁面及び第２の端壁のうちの１つが、周壁から別個に形成されており、
溶接、接着又は摩擦嵌合によって周壁に係合している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１７
第１の壁面及び第２の壁面のうちの１つが、周壁の第１及び第２の長手方向端面を横切って外側に延伸し、及び周壁の１つの層として周壁に沿って延伸する、折りたたまれた包装材を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１８
さらに制御体を含み、制御体が、制御体によって定義されたレセプタクルに関連した加熱デバイスの少なくとも一部を含み、レセプタクルが喫煙物品の端部を受け取るように構成されており、端部が吸口端部の反対側にあり、それと関連してエアロゾル発生カートリッジを有する、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態１９
加熱デバイスが、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体を加熱するために、熱を発生するよう構成された電気抵抗加熱器である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２０
加熱デバイスが、共鳴送信機を含む誘導加熱器である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２１
エアロゾル発生カートリッジが、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体を加熱するために、共鳴送信機と協働して熱を発生するよう構成された共鳴受信機を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２２
共鳴受信機がエアロゾル発生カートリッジに取り付けられている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２３
エンクロージャーが共鳴式受信機を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２４
エアロゾル発生カートリッジが複数のエアロゾル発生カートリッジを含み、
複数あるエアロゾル発生カートリッジのうち最初の１つの内部にあるエアロゾル前駆体が、複数あるエアロゾル発生カートリッジのうち２番目の１つの内部にあるエアロゾル前駆体に対し、少なくとも１つの異なる成分を有する、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２５
複数あるエアロゾル発生カートリッジのうち最初の１つと、複数あるエアロゾル発生カートリッジのうち２番目の１つが、互いに連続的に配置されている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２６
エアロゾル発生カートリッジの少なくとも一部を周囲する包装材をさらに含み、包装材が、ペーパー箔シート積層体、紙箔ペーパーシート積層体、紙箔タバコシート積層体、不織グラファイトシート、グラフェンシート、グラフェン箔シート積層体、グラフェン箔紙シート積層体、紙グラフェンシート積層体、紙シート上に型押ししたグラファイトインク、箔シート上に型押ししたグラファイトインク、紙シート若しくは箔シート上に係合したカーボンナノチューブ、紙シート若しくは箔シート上に係合したフラーレン、又は紙シート若しくは箔シート上に係合したグラフェン、又はそれらの様々な組合せを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである喫煙物品。

実施形態２７
喫煙物品に内における使用のためのエアロゾル発生カートリッジであり、
カートリッジが、エアロゾル前駆体、及び内部にエアロゾル前駆体を受け取るように構成されたエンクロージャーを含み、エアロゾル前駆体が、熱に反応してエアロゾルを発生するように構成されており、エンクロージャーの少なくとも一部が、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じてエンクロージャーから放出されるよう透過性である、エアロゾル発生カートリッジ。

実施形態２８
エアロゾル前駆体が、タバコビーズ、タバコペレット、押出タバコ、カットフィラー形態の流延シートタバコ、（シートは切断ざれた充填材形態のタバコ材料で再構成されている）、エアロゾル形成ビーズ、アルミナビーズ、セラミック材料、カットフィラー形態の非タバコ材料の流延シート、ガラス繊維マット材、箔シート、ギャザーペーパー、若しくはゲル、又はそれらの様々な組合せを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態２９
エンクロージャーが、タバコ、紙若しくは金属、又はそれらの様々な組合せを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３０
エンクロージャーが、紙箔積層体を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３１
エンクロージャーが、相対する第１及び第２の長手方向端部を有し、第１及び第２の端壁が、周壁の第１及び第２の長手方向端部をそれぞれ横切って外側に延伸する、相対する第１及び第２の長手方向端部を有する、伸長性の中空円筒を定義する伸長性の周壁を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３２
エンクロージャーからエアロゾルを放出するために、第１の端壁及び第２の端壁のうちの１つが穿孔している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３３
第１の端壁及び第２の端壁が穿孔している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３４
第１の端壁及び第２の端壁のうちの１つが、周壁のそれぞれ第１及び第２の長手方向端部からオフセットされている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３５
第１の端壁が第１の部分及び第２の部分を含み、第１の部分及び第２の部分が同一平面上にない、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３６
第１の部分が、周壁の長手軸方向に沿って、第２の部分からオフセットされている、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３７
第１の壁面及び第２の端壁のうちの１つが、周壁から別個に形成されており、
溶接、接着又は摩擦嵌合によって周壁に係合している、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３８
第１の壁面及び第２の壁面のうちの１つが、周壁の第１及び第２の長手方向端面を横切って外側に延伸し、及び周壁の１つの層として周壁に沿って延伸する、折りたたまれた包装材を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態３９
エンクロージャーが、周壁の長手軸方向について対称的である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態４０
エンクロージャーが、その第１及び第２の端部との間で周壁を二等分する平面について対称的である、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せであるカートリッジ。

実施形態４１
エアロゾル前駆体をエンクロージャーに挿入することを含み、エアロゾル前駆体は、熱に反応してエアロゾルを発生するように構成されており、エンクロージャー部の少なくとも一部は、エアロゾル前駆体がエンクロージャー内に保持され、一方、エンクロージャー又はその内部のエアロゾル前駆体の加熱時に、エアロゾル前駆体から形成したエアロゾルが、透過部を通じて当該エンクロージャーから放出されるよう透過性であり、及びエアロゾル発生カートリッジを第１の包装材で少なくとも部分的に周囲し、喫煙物品の半組立品を形成することをまた含む、喫煙物品の製造方法。

実施形態４２
エアロゾル前駆体の挿入が、エアロゾル前駆体をエンクロージャーの周壁により定義されたチャンバに挿入することを含み、方法が、周壁の一方の端を端壁で少なくとも部分的に覆い、エアロゾル前駆体をチャンバ内に保持することを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４３
チャンバの一方の端を端壁で覆うということが、周壁の周りを、包装層が周壁の長手方向端部を越えて延伸する包装層で包装することを含み、及び周壁の長手方向端部を横切って外側に延伸し端壁を形成するように、周壁の端部領域を折りたたむことを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４４
エアロゾル発生カートリッジを少なくとも部分的に周囲することが、第１の包装材でエアロゾル発生カートリッジ及び熱発生要素を少なくとも部分的に周囲し、喫煙物品の半組立品を形成することを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４５
熱発生要素が着火性加熱成分又は誘導加熱器の誘導受信機を含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４６
エアロゾル発生カートリッジを少なくとも部分的に周囲することが、そこに連続的に配置されたエアロゾル発生カートリッジ及びタバコロッドを第１の包装材で少なくとも部分的に周囲し、喫煙物品の半組立品を形成することを含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４７
喫煙物品組立部品と共にフィルタ要素を連続的に配置すること、及び喫煙物品組立部品及びフィルタ要素の少なくとも一部を第２の包装材で周囲し、喫煙物品を形成することをさらに含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

実施形態４８
フィルタ要素を連続的に配置することが、熱発生要素とタバコロッドとの間に配置し、第１の包装材で囲まれたエアロゾル発生カートリッジを含む、喫煙物品組立部品と共に、フィルタ要素を連続的に配置することをさらに含む、前記実施形態のいずれか、又は前記実施形態の任意の組合せである方法。

本開示の、これらの及び他の特徴、態様並びに利点は、以下に簡潔に記載される、添付の図面とともに以下の詳細な説明を読めば明らかであろう。本開示は、それらの特徴又は要素が、明示的に組み合わさっているか否か、さもなければ、本明細書又は請求項内の特定の実施形態に引用されているか否かに関わらず、本開示で説明されるか、又は１項以上の請求項で引用される、２、３、４又はそれ以上の特徴又は要素の任意の組み合わせを含む。本開示は、全体論的に読むことを意図しており、任意の分離可能な本開示の特徴又は要素は、本開示の文脈が明らかにそうでないと規定していない限り、その任意の態様及び実施形態において、組合せ可能であることを意図していると見なすべきである。

かくして、本概要は、本開示のいくつかの態様について基本的な理解をもたらすべく、単に、ある例示的実施態様を要約する目的のために提供されている、と理解されよう。したがって、上記例示的実施態様は、単に例示であり、決して本開示の範囲又は本旨を狭めるものとして解釈されるべきではない。他の例示的実施態様、態様及び利点は、例として記載された、ある例示的実施の原則を説明する添付図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかであろう。

かくして、前記一般用語における記載された開示、参照が、添付図面についてなされる（必ずしも寸法通りではない）。

本開示の一態様による、代表的な喫煙物品の、長手軸方向の断面図を概略的に説明した図である。 図１の喫煙物品内での使用における、エアロゾル発生カートリッジの、透視図を概略的に説明した図である。 図２のエアロゾル発生カートリッジの、詳細な断面図を概略的に説明した図である。 本開示の一態様による、第２の喫煙物品の、長手軸方向の断面図を概略的に説明した図である。 本開示の一態様による、電気加熱されるエアロゾル源部材に組み込まれた、エアロゾル発生カートリッジを概略的に説明した図である。

発明の詳細な説明

本開示は、それらの例示的実施態様を参照して、以降でより十分に説明されるだろう。これらの例示的実施態様は、本開示が十分及び完全なものとして、並びに、本開示の範囲を当業者に対し十分に伝達するように説明される。実際、本開示は、多くの異なった形態で具現化され、ここで明らかにされる実施態様に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施態様は、本開示が該当する法的要求事項を満たすように提供される。明細書及び添付の請求項で使用されているように、単数形「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」等は、文脈が明らかにそうでないと規定していない限り複数の参照を含む。また、そうでないと述べていない限り、本明細書の参照が、定量的尺度、値、幾何的関係等についてなされてよく、一方、これらの全部ではないとしても、任意の１つ以上が、発生する可能性のある許容可能な変動、例えば工学的公差などによる変動を考慮した、絶対値又は近似値であってもよい。

図１は、本開示の一態様による、紙巻きタバコの形態にある代表的な喫煙物品１０を図示する。喫煙物品１０は、フィルタを有する紙巻きタバコとしての、全体のサイズ、形状、一般的な外見を有してよい。図示された実施形態では、喫煙物品１０は棒状の形状を有し、被加熱部分１４及び吸口端部１８を含む。長手方向に延伸した、一般には円筒形の熱発生セグメント３５が、被加熱部分１４（必ずしもそうである必要はないが、いくつかの態様においては喫煙物品１０の端部にある）に位置する。熱発生セグメント３５は、断熱材４２に周囲された熱源４０含み、最も好ましくは、外包装材４２によって、同軸的に取り囲まれている。図示された実施形態では、熱源４０は、好ましくは、被加熱部分１４の直接着火により活性化するよう構成されている。すなわち、熱源又は燃料成分は、燃焼するか、又は煙をいぶし、かくして熱を生成するように設計されている。喫煙物品１０は、また、被加熱部分１４に対し反対端（例えば、吸口端部１８）に位置しているフィルタセグメント５５も含むことができる。フィルタセグメント５５と熱発生セグメント３５との間に、少なくとも１つのエアロゾル発生カートリッジ６８を含んでもよく、任意にタバコロッド７０を含む、エアロゾル発生セグメント６５が位置している。様々な実施形態では、その他の部品が、エアロゾル発生カートリッジ６８と吸口端部１８の間に存在してもよい。例えば、いくつかの実施態様において、以下の１つ又は任意の組み合わせを使用することができる：空隙；空気の冷却用の相変化材；香味の放出媒体；選択的な化学吸着が可能であるイオン交換繊維；フィルタ媒体としてのエアロゲル粒子；及びその他の好適な材料。

熱発生セグメント３５は、最も好ましくは、一般に円筒形の形状を有し可燃性の炭素質材料を組み込んだ、可燃性の熱源４０含む。可燃性燃料成分の例としては、Ｎｏｒｄｓｋｏｇに帰属する、米国特許出願公開第２０１７／００００１８８号明細書で議論されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。そのような可燃性の炭素質材料は、一般には、高い炭素含有量を有する。好ましい炭素質材料は、大部分が炭素からなっており、典型的には、乾燥重量に基づき、約６０パーセントを超える、一般的には約７０パーセントを超える、多くの場合には約８０パーセントを超える、頻繁には約９０パーセントを超える、炭素含有量を有する。そのような可燃性燃料成分は、可燃性の炭素質材料以外の部品（すなわち、粉タバコ若しくはタバコ抽出物などのタバコ成分、香味剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩、熱的に安定な炭素繊維、酸化鉄粉、ガラスフィラメント、微粉化炭酸カルシウム、アルミナ顆粒、アンモニア塩などのアンモニア源、並びに／又は、グアーガム、アルギン酸アンモニウム及びアルギン酸ナトリウムなどの結合剤）を組み込むことができる。代表的な熱源４０は、例えば、約１２ｍｍの長さ、及び約４．２ｍｍの全最外径を有する。代表的な熱源４０は、解砕又は微粉化した炭素質材料を用いて押出して成型されるか、又は調合され、乾燥重量に基づき、約０．５ｇ／ｃｍ^３を超える、多くの場合には約０．７ｇ／ｃｍ^３を超える、頻繁には約１ｇ／ｃｍ^３を超える密度を有する。

熱源４０の他の実施形態は、発泡工程で形成された炭素発泡体を含んでいてよい。他の実施形態では、熱源４０は断熱材４２と共押出しされて、かくして、製造時間と費用を減少させてもよい。熱源のさらに他の実施形態は、燃料成分とも呼ばれ、Ｒｏｂｅｒｔｓらに帰属する、米国特許第４，８１９，６５５号明細書、又はＴａｋｅｕｃｈｉらに帰属する、米国特許出願公開第２００９／００４４８１８号明細書で説明されている種類のものを含んでいてよく、そのそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる。

熱源４０を提供する炭素質燃料成分は、商標名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」、「Ｅｃｌｉｐｓｅ」、「Ｒｅｖｏ」及び「Ｓｔｅａｍ Ｈｏｔ Ｏｎｅ」の下で商業的に売り出されている紙巻きタバコに組み込まれている種類の、部品及び構成を含んでいてもよい。さらに、代表的な種類の熱発生セグメント、燃料成分特性、及びそれらの代表的な部品、設計及び構成、並びにそれらの熱発生セグメント及び燃料成分を製造するための様式及び方法が、Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、米国特許第４，７１４，０８２号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第４，７５６，３１８号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第４，８８１，５５６号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第４，９８９，６１９号明細書；Ｆａｒｒｉｅｒらに帰属する、第５，０２０，５４８号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，０２７，８３７号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第５，０６７，４９９号明細書；Ｆａｒｒｉｅｒらに帰属する、第５，０７６，２９７号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，０９９，８６１号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第５，１０５，８３１号明細書；Ｗｈｉｔｅ らに帰属する、第５，１２９，４０９号明細書；Ｂｅｓｔらに帰属する、第５，１４８，８２１号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，１５６，１７０号明細書；Ｒｉｇｇｓらに帰属する、第５，１７８，１６７号明細書；Ｓｈａｎｎｏｎらに帰属する、第５，２１１，６８４号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，２４７，９４７号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，３４５，９５５号明細書；Ｂａｒｎｅｓらに帰属する、第５，４６１，８７９号明細書；Ｂａｒｎｅｓらに帰属する、第５，４６９，８７１号明細書；Ｒｉｇｇｓに帰属する、第５，５５１，４５１号明細書；Ｍｅｉｒｉｎｇらに帰属する、第５，５６０，３７６号明細書；Ｍｅｉｒｉｎｇらに帰属する、第５，７０６，８３４号明細書；Ｍｅｉｒｉｎｇらに帰属する、第５，７２７，５７１号明細書；Ｂｏｒｓｃｈｋｅ らに帰属する、第７，８３６，８９７号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第８，６１７，２６３号明細書、及びＣｒｏｏｋｓに帰属する、第８，６７８，０１３号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅに帰属する、第９，２２０，３０１号明細書；Ｓｔｏｎｅらに帰属する、第９，３４５，２６８号明細書；Ｃｏｎｎｅｒらに帰属する、第９，７８８，５７１号明細書；及びＢａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、米国特許出願公開第２００５／０２７４３９０号明細書；及びＳｔｏｎｅらに帰属する、第２０１２／００４２８８５号明細書で明らかにされている。また、参考として、燃料成分の構成及びそれらの部品の種類については、Ｒｏｂｅｒｔｓらに帰属する、米国特許第４，８１９，６５５号明細書、及びＴａｋｅｕｃｈｉらに帰属する、米国特許出願公開第２００９／００４４８１８号明細書で説明されている。

ある種の燃料成分は、炭素化又は熱分解された綿含有繊維（例えば、コットンリンター）から得られる、炭素含有量の高い炭素質材料を含んでいてもよい。炭素化又は熱分解されたコットンリンター材、並びにそれらの素材を、喫煙物品、炭素化された喫煙材料及び燃料成分に組み込む様式及び方法についての説明としては、例えば、Ｒａｉｎｅｒに帰属する、米国特許第４，２１９，０３１号明細書；Ｌａｗｒｅｎｃｅらに帰属する、第４，９２０，９９０号明細書；Ｒｏｂｉｎｓｏｎらに帰属する、第５，００７，４４０号明細書；Ｌｅｈｍａｎに帰属する、第５，０６０，６７３号明細書；Ｗｈｉｔｅらに帰属する、第５，１２９，４０９号明細書；Ｓｈａｎｎｏｎらに帰属する、第５，２１１，６８４号明細書；及びＢａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第８，１１９，５５５号明細書を参照されたい。

熱発生セグメント３５の断熱材４２は、ガラスフィラメント又はガラス繊維を含んでいてもよい。断熱材４２は、熱源４０を（例えば、熱源と包装材４５の間に配置された）喫煙物品１０内の場所に、堅く保持することを助けるジャケットとして作用し得る。実施形態では、断熱材４２はガラスフィラメントの不織マットの形態で提供される。断熱材４２は、例えば、不織ガラスフィラメントの内層又はマット７５、再構成されたタバコ紙７６の中間層、及び不織ガラスフィラメント７７の外層を含む、多層の部品として提供されてもよい。これらの層は、同心円状に対向してもよく、又はそれぞれが重なり、及び／若しくは連続的に重ねられた様式で熱源４０を周囲してもよい。様々な他の断熱材の実施形態は、成形、押出、発泡、又はその他の方法で形成することができる。断熱構造の具体的な実施形態は、Ｓｔｏｎｅらに帰属する、米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書で説明されるものを含んでいてもよく、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

断熱材は、吸引した空気及びエアロゾルが確実に通過するように、さらに構成されていてよい。好適な断熱材組立体は、商標名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」、「Ｅｃｌｉｐｓｅ」及び「Ｓｔｅａｍ Ｈｏｔ Ｏｎｅ」の下に商業的に販売されている種類の紙巻きタバコに組み込まれている。断熱素材、断熱材組立体の部品、熱発生セグメント内の代表的な組立体の構成、断熱材組立体の包装材、並びにそれらの部品及び組立体の製造のための様式及び方法の例としては、Ｐｒｙｏｒらに帰属する、米国特許第４，８０７，８０９号明細書；Ｈａｎｃｏｃｋ らに帰属する、第４，８９３，６３７号明細書；Ｂａｒｎｅｓらに帰属する、第４，９３８，２３８号明細書；Ｓｈａｎｎｏｎらに帰属する、第５，０２７，８３６号明細書；
Ｌａｗｓｏｎらに帰属する、第５，０６５，７７６号明細書；Ｗｈｉｔｅらに帰属する、第５，１０５，８３８号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第５，１１９，８３７号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，２４７，９４７号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第５，３０３，７２０号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，３４５，９５５号明細書；Ｃａｓｅｙ ＩＩＩらに帰属する、第５，３９６，９１１号明細書；Ｗｈｉｔｅに帰属する、第５，５４６，９６５号明細書；Ｍｅｉｒｉｎｇらに帰属する、第５，７２７，５７１号明細書；Ｗｉｌｋｉｎｓｏｎらに帰属する、第５，９０２，４３１号明細書；Ｃｏｏｋらに帰属する、第５，９４４，０２５号明細書；Ｔｈｏｍａｓらに帰属する、第８，４２４，５３８号明細書；Ｓｅｂａｓｔｉａｎらに帰属する、第８，４６４，７２６号明細書、及びＣｒｏｏｋｓらに帰属する、第８，６７８，０１３号明細書で、さらに明らかにされている。

一実施形態では、熱発生セグメント３５の両端は開口しており、被加熱部分１４において、少なくとも熱源４０及び断熱材４２に曝露されている。熱源４０及びそれを取り囲む断熱材４２は、両材料の長さが同等に延伸するように（例えば、断熱材４２の端部は、特に、熱発生セグメント３５の下流端部において、熱源４０のそれぞれの端部と同じ高さになっている）構成されてよい。任意に、断熱材４２は、熱源４０の片端又は両端をわずかに（すなわち、約０．５ｍｍから約２ｍｍ超える）越えていてよい。さらに、喫煙物品１０の使用時において、被加熱部分１４が着火したときに発生する熱及び／又は加熱空気が、吸口端部１８において使用者によって吸入される際に、熱発生セグメント３５を確実に通過し、熱源４０それ自体（例えば、熱源４０を通って延伸する、長手方向のチャネル）を通過し、及び／又は断熱材４２を長手方向に通過してよい。

一実施形態では、包装材４５は、喫煙物品１０の被加熱部分１４の最外層表面を長手方向に延伸する断熱材４２を周囲する。包装材４５は、例えば、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙにより、商標名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の下、商業的に販売されている紙巻きタバコの、熱源セグメントの断熱領域の包装材を周囲するものとして使用される種類の紙包装材などの、紙包装材であってよい。かくして、「包装材４５」は、その実施形態を示すために、「外部包装紙４５」と呼ばれることもあるが、これは、包装材４５を紙包装材に限定するものではない。

熱発生セグメント３５は、好ましくは、片端が被加熱部分１４又はそのごく近傍に配置されるよう位置しており、下流側エアロゾル発生セグメント６５に対し、端部から端部へと連続した関係で同軸上に一列となっている。熱発生セグメント３５が、被加熱部分１４に対し近接していることで、熱発生セグメント３５の熱源４０の直接着火がもたらされている。

使用の際の燃焼前の、熱発生セグメント３５の断面形状及び寸法は、様々であり得る。好ましくは、燃焼成分／熱源４０の断面積は、熱発生セグメント３５の総断面積の約１０パーセント～約３５パーセント、多くの場合、約１５パーセント～約２５パーセントを構成し、一方、（断熱材４２及びそれに関する包装材４５を含む）外部又は周囲領域の断面積は、熱発生セグメント３５の総断面積の約６５パーセント～約９０パーセント、多くの場合、約７５パーセント～約８５パーセントを構成する。例えば、約２４ｍｍ～約２６ｍｍの円周を有する円筒状の喫煙物品１０において、代表的な燃料成分／熱源４０は、一般に、約２．５ｍｍ～約５ｍｍ、多くの場合、約３ｍｍ～約４．５ｍｍの外側直径を有する、円状の断面形状を有している。

喫煙物品１０の吸口端部１８は、例えば、フィルタセグメント５５のような、好適なマウスピースを含んでいてもよい。フィルタセグメント５５は、フィルタセグメント５５及びエアロゾル発生セグメント６５が、端部から端部へと連続した関係で同軸上に一列となっており、その間に障壁がなく隣接するように、エアロゾル発生セグメント６５の片端に位置してよい。一実施形態では、これらのセグメント５５、６５の一般的な断面形状及び寸法は、喫煙物品１０の長手方向軸から横方向に見たときに、本質的には互いに同一である。フィルタセグメント５５は、長手方向に沿って延伸するその表面に沿って、周囲するプラグラップ材９０と重なっていてもよい、フィルタ素材８５を含んでいてもよい。一例において、フィルタ素材８５は、可塑化セルロースアセテートトウ、又は他の好適な紙巻きタバコタイプのフィルタ素材を含んでいる。フィルタセグメント５５の両端は開口していてよく、それを通してエアロゾルの通過が可能となる。いくつかの例において、フィルタセグメント５５は、必要又は所望に応じて、紙プラグ、空隙及び従来の紙巻きタバコ用フィルタ素材（すなわち、セルロースアセテートトウ）を含むように構成されてもよい。

フィルタセグメント５５は、香味を放出するという特徴を含んでいてもよい。一例として、Ｔｈｏｍａｓらに帰属する、米国特許第７，４７９，０９８号明細書、及びＤｕｂｅらに帰属する、米国特許第７，７９３，６６５号明細書、及びＡｄｅｍｅらに帰属する、米国特許第８，１８６，３５９号明細書に記載されている種類のフィルタセグメント内に、１以上の破砕性の香味カプセルが含まれていてもよい。追加の又は代替の、香味を放出する特徴は、使用者による物理的操作を伴い又伴わずに、フィルタを通じて吸引された加熱空気に反応して香味を放出する香味糸又は徐放カプセルを含んでいてよい。

エアロゾル発生セグメント６５は、チッピング材９５を用いて、フィルタセグメント５５に取り付けられてもよい。チッピング材の例としては、例えば、Ｄｕｂｅらに帰属する、米国特許第７，７８９，０８９号明細書、及びＣｒｏｏｋｓらに帰属する、米国特許出願公開第２００７／０２１５１６７号明細書；Ｊｏｙｃｅらに帰属する、第２０１０／０１０８０８１号明細書；Ｎｏｒｍａｎらに帰属する、第２０１０／０１０８０８４号明細書、及びＡｄｅｍｅ らに帰属する、第２０１３／０１６７８４９号明細書、及びＤｉｔｔｒｉｃｈ らに帰属する、国際公開第２０１３／１６０６７１号に記載されている。

喫煙物品１０は、それぞれがチッピング材９５及びプラグラップ材９０を貫いて延伸する一連の穿孔部などの、空気希釈提供部位を含んでいてよい。

代表的な喫煙物品１０は、約８０ｍｍ～約１００ｍｍの間の長さを有する。例えば、約８５ｍｍの長さを有する喫煙物品１０について、代表的な熱発生セグメント３５は、約１０ｍｍ～約１５ｍｍの間の長さを有してよく、代表的なエアロゾル発生セグメント６５は、約５ｍｍ～約５５ｍｍの間の長さを有してよく、及び代表的なフィルタセグメント５５は、約２０ｍｍ～約３５ｍｍの間の長さを有してよい。

長手方向に延伸する、一般に円筒状のエアロゾル発生セグメント６５は、熱発生セグメント３５から下流に位置している。エアロゾル発生セグメント６５は、少なくとも１つのエアロゾル発生カートリッジ６８を含み、任意に、タバコロッド７０を含んでいてもよい。一実施形態では、少なくとも１つのエアロゾル発生カートリッジ６８は、熱発生セグメント３５とタバコロッド７０の間に位置している。

エアロゾル発生カートリッジ６８は、エアロゾル前駆体をその中に受け取るよう構成された、エンクロージャー１００を含む。エンクロージャー１００の少なくとも一部は、エアロゾル前駆体をエンクロージャー内に保持し、一方、エンクロージャー１００又はその内部のエアロゾル前駆体を加熱する際に、穿孔した／透過性である部分を通じて、エアロゾル前駆体から形成されたエアロゾルの一部をそこから放出することを可能とするために、穿孔しているか、さもなければ透過性である。エアロゾル前駆体は、エアロゾル形成剤としてエアロゾルに実質的に完全に消費可能であってよい。代替的には、エアロゾル前駆体は、固体若しくは半固体の、担体１１０、又はエアロゾル形成剤又は組成物と組み合わせた物質から構成されてもよい。

１つ以上の、エアロゾル発生カートリッジ６８の使用は、典型的な喫煙物品に見られるエアロゾル発生セグメントに対し、有意な改善を提供する。特に、エアロゾル発生カートリッジ６８は、カートリッジ製造機を用いてオフラインで作成することができる。次いで、完成したカートリッジ６８は、カートリッジ製造機から取り除かれ、喫煙物品組立機に積まれて、他の部品と組み合わせて喫煙物品１０を形成することができる。エアロゾル発生カートリッジ６８は、数多くの異なった種類を作成することができ、喫煙物品１０の製造工程に接続することができる、ドロップインモジュールを提供するように構成されている。以前は、エアロゾル前駆体は、喫煙物品組立機がエアロゾル前駆体を追加するステップを完成させるという、喫煙物品のオンラインの製造工程の間に、エアロゾル発生セグメントに組み込まれるものであっただろう。エアロゾル発生カートリッジ６８の使用は、オンライン製造工程の間に物質を充填するというステップを回避する。エアロゾル発生カートリッジ６８の使用は、特にエアロゾル前駆体がビーズ又はペレットなどの小さい粒子を含み、従来の喫煙物品に含まれるその現行の容器が緩慢な充填工程を要求するような実施形態では、喫煙物品１０の生産速度を有意に増加させることができる。エアロゾル前駆体は、ビーズ又はペレットの形態に限定されず、以下でより詳細に説明されるようなカットフィラーなどの、多くの他の好適な物質を含んでよい。

エンクロージャー１００は、数々の物質から作成することができる。これらの物質には、紙、タバコ、金属、及びその組み合わせ、例えば、積層体材料が含まれる。紙から作成されたエンクロージャー１００は、喫煙物品の製造における当業者に知られている、数々の紙から作成されてもよい。タバコから作成されたエンクロージャー１００は、当業者に周知である、数々の押出タバコ又は再構成タバコシート構成物から作成されてもよい。特定の一実施形態では、エンクロージャー１００は、金属から作成されてもよい。金属は、薄箔であってよい。一実施形態では、薄箔は、紙の層で積層されていてもよい。かくして、エンクロージャー１００は、周知の包装又は包装材から作成されてもよく、その多くが、本明細書で議論されている。他の実施形態では、キャリア１００をその内部に保持する際に、自立支持するのに十分な厚さを有する、エンクロージャーを形成するために、金属板を使用してもよい。一実施形態では、エンクロージャー１００は、アルミニウム又はステンレス鋼から形成される。いくつかの実施形態では、金属板は、約１２μｍ～約１００μｍの厚さを有してよい。

エンクロージャー１００は、図２及び３でより詳細に示されている。図示された実施形態のエンクロージャー１００は、図２の透視図に示されているように、円筒形状であり長手軸Ｌを有する。円筒形状は、エンクロージャー１００が、典型的な紙巻きタバコの形状を有する喫煙物品１０内で用いられるときに、有益である。エンクロージャー１００の形状は、代替的に、楕円形、長方形若しくは正方形、又は他の多角形の断面を有する、伸長したチューブ形状のような、他の形状を取ってもよい。さらなる実施形態では、エンクロージャー１００は、伸長していなくてもよく、立方体又は他の好適な形状であってもよい。

図３の断面図からよりよく理解されるように、図示された実施形態のエンクロージャー１００は、対向する第１及び第２の長手方向端部を有する周壁１２０を含んでよい。周壁１２０の長手方向端部は、周壁の第１及び第２の長手方向端部に延伸する、それぞれ第１及び第２の端壁１２４によって塞がれていてもよい。第１及び第２の端壁１２４は、周壁１２０と統合されてもよく、さもなければ、そこに取り付けられていてもよい。端壁１２４は、複数の穿孔部１２８を有していてもよく、さもなければ、透過性であってもよい。端壁１２４が穿孔している例では、穿孔部１２８の数、サイズ、及び配置は、使用者によって喫煙物品１０の吸引から生じる、エンクロージャー１００を通過する空気の流れを調節するために様々であってもよい。そのような端壁１２４は、約４～約１０００の範囲にわたる、任意の数の穿孔部１２８を有してよい。穿孔部１２８は、同心円状に配置されたものとして図示されているが、事実上、任意のパターンで配置されてもよい。穿孔部は、行及び列の格子状に配置されてもよい。穿孔部は、端壁１２４の中心からその周囲に向かって延伸する、放射状の線に沿って配置されてもよい。穿孔部は、端壁１２４の中心付近でより密に配置されてよく、端壁の周囲付近でより密に配置されてもよく、その間のどこかで密に配置されてもよい。あるいは、穿孔部は、エンクロージャー１００の端面（又は端壁１２４）にわたって、均等に間隔を取ってもよい。穿孔部１２８は、空気の流れを制御すべく、サイズが様々であってもよい。一例として、穿孔部１２８は、約１μｍ～約１００μｍの範囲の直径を有してもよい。穿孔部は、円状の開口部に限定されず、楕円形、長方形、線状のスリット、曲がったスリット等、他の形状を取ってもよい。

それぞれの実施形態において、穿孔部１２８のサイズ及び形状は、固体又は半固体のキャリア１１０を含み得るエアロゾル前駆体が、エンクロージャー１００内に保持されたままであり、十分に加熱されエアロゾルを形成する前に、エアロゾル発生カートリッジ６８から逃げ出すことがないよう、選択されるべきである。いくつかの実施形態において、穿孔部１２８のサイズ、形状及び配置は、予め決定されており、レーザー系の燃焼工程のような工程を用いて、端壁１２４の材料に対して製造される。他の実施形態において、端壁１２４の素材の多孔性、拡散性又は透過性は、具体的に穿孔部を作成する素材を特に改変することなく、所望のエアロゾル前駆体の保持及び空気流を提供するよう、選択される。エンクロージャー１００の第１の端面において、端壁１２４ａに設けられた穿孔部１２８、又は空気の流れを可能とするその他開口部は、必ずしも、エンクロージャー１００の第２の端面において、端壁１２４ｂに設けられた穿孔部と同じ数、サイズ、形状又は配置である必要はない。一実施形態において、エアロゾル発生カートリッジ６８の両端の端壁１２４に同じ構成を設けることは、カートリッジを喫煙物品１０に組み込む際に、その向きとは無関係に設置可能であろうことから、製造効率を向上させ得る。この配置は、エンクロージャー１００に、エンクロージャーを第１及び第２の長手方向端部の間で二分する面に対し、鏡面対称の構造を設けるものとして記載される。さらなる製造効率は、端面１２４とエンクロージャー１００を、長手方向軸Ｌに対し、全体として回転対称なものとして設計することで、もたらすことができる。他の実施形態において、エンクロージャーの各端部にある端壁１２４は、一端面１２４ａが、熱発生セグメント３５に向かって配置されるよう構成されており、もう一方の端面１２４ｂが、吸口端部１８に向かって配置されるよう構成された、別個のものであってよい。端壁１２４ａ、１２４ｂの差異は、エンクロージャー１００への空気流、エンクロージャー外へのエアロゾル流、及び熱管理という点で、機能性を改変し得る。

図２の図示された実施形態において、エンクロージャー１００の端壁１２４は、第１の端壁部分１３０及び第２の端壁部分１３２とともに、形成されてよい。第１及び第２の端壁部分１３０、１３２は、実質的に互いに並行であり、エンクロージャー１００の長手方向Ｌに沿って、互いにオフセットされてよい。第１の端壁部分１３０は、周壁１２０の末端に対し、実質的に垂直に延伸してよい。第２の端壁部分１３２は、周壁の末端に対し、嵌め込まれていてもよい。第２の端壁部分１３２を嵌め込むことにより、エアロゾル発生カートリッジ６８の端面（すなわち、第１の端壁部分１３０）に対し凹となっている、少なくとも１つのポケット１４０を形成することができる。ポケット１４０は、エンクロージャー１００内の、熱発生セグメント３５の熱源及びエアロゾル前駆体４０の間に、対流式エアギャップを備えてもよい。ポケット１４０によって形成された対流式エアギャップは、例えば、エアロゾル前駆体の過熱を減少させるのに役立ち得る。

エンクロージャー１００は、任意の数の製造方法により生産される。例えば、周壁１２０は、最初に形成することができる。その後、片方端面１２４は、接着剤、摩擦嵌合、溶接又は他の配置を固定する手段により、周壁１２０の長手方向端面に据え付けることができる。周壁１２０は、端壁１２４の一方とともに、一体として形成されてよい。周壁１２０と端壁１２４の一方が一体となった構造は、追加の製造工程を使用して作成することができる。エンクロージャー１００のチャンバ１５０（図３）が、エアロゾル前駆体で少なくとも部分的に充填された後、第２の端壁１２４ｂを周壁１２０反対側に追加し、実質的に完全にエアロゾル前駆体を封入し、任意のキャリア１００の保持機構をチャンバ１５０内に備えることによって、エアロゾル発生カートリッジ６８を完成させることができる。

一実施形態において、エンクロージャー１００は、予め形成された周壁１２０（例えば、管）を含む。管は、紙－箔積層体から作成することができる。金属包装材は、周壁１２０の周囲を取り囲んでもよく、端部領域は予め形成された周壁１２０の端部を超えて延伸している。包装材の端部領域には、周壁の周囲を取り囲む前又は後に、穿孔部１２８が備え付けられてよい。重ねて、包装材は、所望の多孔性又は空気透過性を達成するのに穿孔部を必要としない、他の素材であってもよい。周壁の両側を封入するために、包装材の端部領域は、例えば、封筒状又は星型状に折りたたまれていてもよい。一実施形態において、周壁１２８の片端は、エアロゾル前駆体が追加される前には、包装材の折りたたまれた端部領域により閉じている。その後、周壁のもう片端は、周壁内のチャンバをエアロゾル前駆体で充填した後に、包装材の折りたたまれた端部領域により閉じられる。端壁１２４を形成する包装材の折りたたまれた端部は、封止されいないか、又は接着剤により折りたたまれた形状に固定されていてもよい。あるいは、折りたたまれた後に、包装材は十分に塑性的に変形し、折りたたまれた形状を維持したまま、接着剤又は他の固定法を必要としない状態で、周壁の端部を実質的に閉じる。折りたたみのステップを容易にするために、包装材が周壁の周囲に備え付けられる前又は後に、折り目線、プレストレススコアライン、パーフォレーションライン又はカットラインが、包装材中に形成されてよい。折り目線、スコアライン等の配置は、閉じようとしている周壁の端部形状に基づいて、選択することができる。

エンクロージャー１００のチャンバ１５０内に受け取られるよう構成されているエアロゾル前駆体は、キャリア１１０を含んでよい。キャリア１１０は、好適な過熱時に、溶解せず、揮発せず、又はその他の方法でエンクロージャー１００から実質的に放出されない、エアロゾル前駆体の一部分であってよい。キャリア１１０は、そのパッキングファクター及び費用などの要素に基づき選択し、発生するエアロゾルの強さ、製品の費用、及び多くの場合パフの回数により測定される喫煙物品の使用時間を制御することができる。キャリア１１０は、様々な固体又は半固体の形状のいくつかを取ることができ、任意の数の代替的エアロゾル形成剤を含むことができる。一例として、キャリア１１０は、加工助剤、香味剤、及び／又はグリセリンを含む、再構成タバコ材料を含むことができる。キャリア及び／又はエアロゾル形成剤をタバコに組み込むことができる。より詳細には、タバコに組み込む場合、キャリアは、香味があり芳香を有するタバコ、例えば、カットフィラー形態のブレンドを含んでよい。それらのタバコは、順番に、エアロゾル形成剤、及び／又は少なくとも１つの香味剤で処理されてよい。キャリア１１０は、加工されたタバコ（例えば、キャストシートタイプ又は製紙タイプの工程を用いて製造された再構成タバコ）を、カットフィラー形態で含むことができる。ある種のキャストシート再構成は、キャストシートの線状長さ１０ｍｍあたり、約２７０ｍｇ～３００ｍｇのタバコを含んでもよい。他の例では、キャリア１１０は、形成されたタバコペレットの混合物を含んでいてよい。本開示の特定の態様では、タバコの形態に含まれるキャリア１１０は、少なくとも１つの香味剤、並びに難燃剤（例えば、リン酸二アンモニウム、他の同様な種類の塩、及び／又は他の好適な難燃材料）を含む、エアロゾル形成剤を組み込むよう、順番に処理され又は加工され得る。キャリア１１０が難燃材料を含むことで、キャリアの着火を防止するように構成することができる。

本明細書では、「タバコペレット」という用語は、形成、成形、圧縮、押出し、又はその他の方法で所望の形状に加工された、ビーズ、ペレット、又はその他の分散したタバコの小単位を含むことを意味する。例えば、タバコペレットは、いわゆるマルマライジング工程を使用して形成することができる。タバコペレットは、滑らかで規則的な外形（例えば、球、円柱、卵形など）を有していてもよく、及び／又は不規則な外形を有していてもよい。一例として、各タバコペレットの直径は、約１ｍｍ未満～約２ｍｍの範囲であってよい。タバコペレットは、本明細書に記載されているように、喫煙物品の基材の空洞を少なくとも部分的に満たしてもよい。すなわち、キャリア１１０は、熱発生セグメント３５に隣接しかつ下流にあるエンクロージャー１００内の空間を占める、ペレット又は他のばらけた物体の形態をとってもよい。一例では、エンクロージャー１００の体積は、約５００ｍｍ^３～約７００ｍｍ^３の範囲であってもよい（例えば、空洞の直径が約７．５～約７．８ｍｍであり、空洞の長さが約１１～約１５ｍｍであり、空洞が一般に円筒形の形状を有するエンクロージャー）。一例では、エンクロージャー１００内のタバコペレットの質量は、約２００ｍｇから約５００ｍｇの範囲であってもよい。例えば、タバコペレットは、約１００～約４００ｍｇ／ｃｍ^３の充填密度で、エンクロージャー１００を充填するように使用することができる。

一実施形態では、キャリア１１０は、押出し工程で形成され、グリセリン、粉砕タバコ、炭酸カルシウム、結合剤、香味剤、及び水を含んでもよい。より詳細には、乾燥重量に基づいて、押出物材料は、約３７．８６％の粉砕タバコ、約３９．８２％の炭酸カルシウム、約１．００％のカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）又はセルロースガムなどの結合剤、並びに約２１．３２％のグリセリン及び香味剤（～２０％がグリセリン）を含んでいてもよい。

さらに他の態様では、押出しロッドに使用される材料組成、すなわち、例えば、グリセリン、粉砕タバコ、炭酸カルシウム、結合剤、香味剤、及び水を使用して、代わりに、約０．３ｍｍ～約１．７ｍｍの間の厚さを有する平らなシートを形成することができる。いくつかの例では、シートは、押出し工程（又は、適宜、成形又は鋳造）によって形成することもでき、その後、シートを乾燥させて、キャリア１１０を形成する。乾燥したシートは、次に、例えば、シートをストリップに切断するか、又はシートを細断することによって、分断することができる。形成されたシートの切断された／細断された部分は、その後、積み重ねられ、又は収集され、及びカットフィラータバコと同様の様式で、エンクロージャー１００内に堆積させることができる（例えば、カットフィラータバコの代わりに堆積されるが、カットフィラータバコと同様の様式で堆積される）。

いくつかの態様では、キャリア１１０は、例えば、タバコ材料を含むキャストシートを含んでいてもよい。そのようなキャストシートは、選択されたタバコ含有混合物がキャストされ、乾燥され、及びストリップに切断又は細断される工程で形成することができる。いくつかの例では、キャストシートの切断されたストリップ又は細断された部分は、他のカットフィラー（例えば、さらにエアロゾル形成剤を伴う又は伴わない、従来のカットフィラーのタバコ）と混合して、使用者に所望の味覚及び感覚的知覚を提供するとともに、製造工程を容易にすることができる。一例では、選択されたタバコ含有混合物は、例えば、（乾燥重量に基づいて）約６６．６０％の粉砕タバコ、約３．７５％のリン酸二アンモニウム、約４．６５％の水酸化アンモニウム、並びに約２５％のグリセリン及び香味剤を含む、ペクチン放出混合物として特徴付けられる。ペクチン放出混合物を処理するために、粉砕タバコ、リン酸二アンモニウム、水酸化アンモニウム、及び水を、例えば、約１．５時間、約１６０°Ｆに加熱して、得られる混合物の官能的品質を改善又は向上させることができる。その後、加熱ステップ後の冷却時に、混合物の残りにグリセリンと香味剤を加えてもよい。その後、得られた混合物を用いてキャストシートを形成することができる。

別の例では、選択されたタバコ含有混合物は、例えば、（乾燥重量に基づいて）約６５．６２％の粉砕タバコ、約４．５０％のアルギン酸ナトリウム、約１．１３％の水酸化ナトリウム又は他のｐＨ調整剤、約２５％のグリセリン、並びに約３．７５％の木材パルプを含む、非アンモニア性混合物として特徴付けることができる。非アンモニア性混合物を処理するために、粉砕タバコ、アルギン酸ナトリウム、及び水を、例えば、約１．５時間、約１６０°Ｆに加熱して、得られる混合物の官能的品質を改善又は向上させることができる。その後、加熱ステップ後の冷却時に、混合物の残りに水和した木材パルプ、結合剤、グリセリン、香味剤を加えてもよい。その後、得られた混合物を用いてキャストシートを形成することができる。

別の例では、選択されたタバコ含有混合物は、例えば、（乾燥重量に基づいて）約５１．８％のタバコパルプ、約４．２％の木材パルプ、約２２．０％の濃縮タバコ抽出物、並びに約２２．０％のグリセリン及び香味剤を含む、タバコ含有再構成材料として特徴付けられることができる。タバコ含有再構成材料から、従来の再構成シートと同様の様式でシートを形成することができる。例えば、最初に、タバコパルプのラミナから水溶性成分を除去し、残ったタバコパルプを固形分約２５％まで濃縮する。その後、木材パルプをタバコパルプに加えて、坪量が約１２０ｇ／平方メートル（ｇｓｍ）～約２４０ｇｓｍの間で変化する、ベースシートを形成することができる。次に、グリセリンを濃縮タバコ由来ニコチン（ＴＤＮ）抽出物と混合し（例えば、１：１の比率で）、ベースシートに加える。その後、形成したベースシートを乾燥させ、ストリップに切断する又は細断することができる。キャストシートと同様に、切断されたストリップ又は細断された再構成シートは、他のカットフィラー（例えば、追加のエアロゾル形成剤を伴う又は伴わない、従来のカットフィラータバコ）（例えば、追加のエアロゾル形成剤を伴う又は伴わない、従来のカットフィラーのタバコ）と混合することができる。

別の例では、選択されたタバコ含有混合物は、グリセリン含有量を上昇させた、従来的なカットフィラータバコ材料として特徴付けることができる。そのような例では、カットフィラータバコは、約５％～約３０％の間のグリセリンを充填し、又は相互作用させることができる。グリセリン含有量を上昇させたカットフィラータバコ材料は、その後、キャリア（例えば、基材）として使用することができ、又はキャストシート材料と混合することができ、その結果得られる混合物がキャリア及びエアロゾル形成剤を形成する。必要又は所望のグリセリンの量に基づいて、グリセリンは、例えば、切断のためのケーシングとして（例えば、タバコの個々のストリップに施用される）、トップドレッシングとして、又はその両方として、カットフィラータバコに施用することができる。グリセリン含有量を上昇させたそのようなカットフィラータバコは、例えば、必要又は所望に応じて、様々なキャストシート、再構成シート、及び／又はタバコビーズと混合して、エンクロージャー１００の内容物を形成することができる。

さらに別の例では、選択されたタバコ含有混合物は、非タバコ材料として特徴付けられてもよい。例えば、キャリア、押出しキャリア、又はビーズ形態の（ｍａｒｕｍｅｒｉｚｅｄ）キャリアを形成するために使用されるキャストシートは、炭酸カルシウム、米粉、結合剤、リン酸二アンモニウム、グリセリン、香味剤、タバコ由来のニコチン（ＴＤＮ）、及び水を含んでもよい。より詳細には、そのような非タバコキャストシートは、例えば、約４１．２５％の炭酸カルシウム、約１３．７５％の米粉、約６％のアルギン酸アンモニウム、約５．５％の木材パルプ、約３．５％のリン酸二アンモニウム、及び約３０％のグリセリンを含んでいてもよい。さらに、タバコ由来のニコチン（ＴＤＮ）、特定の酸（例えば、レブリン酸、及び／又はクエン酸など）、及び香味剤をグリセリンに組み込むことができる。押出成形されたキャリア、又はビーズ（ｍａｒｕｍｅｒｉｚｅｄ）形態のキャリアは、例えば、約５１．９４％の炭酸カルシウム、約１７．１５％の米粉、約１％のＴＤＮ、約１％のカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、約０．６６％のレブリン酸、約０．４４％の乳酸、約２０％のグリセリン、及び約９．４１％の香味料を含んでいてもよい。いくつかの例では、キャストシートは、切断されたストリップに加工し、若しくは細断し、又はカットフィラーの形態に加工することができる。他の例では、キャリア１１０がビーズを含む場合、ビーズは、エンクロージャー１００内で、熱発生セグメント３５に隣接するように、又は熱発生セグメントに最も近接するように配置されてもよい。

非タバコ材料で形成されたキャリアの別の例では、タバコ由来のニコチン（ＴＤＮ）、グリセリン（例えば、エアロゾル形成剤）、及び香味剤を、比較的気孔率の高い押出成形セラミック基材（例えば、気孔率の高い押出成形セラミックロッド部材）に加えることができる。そのような例では、セラミックロッド部材（単数又は複数）は、１つ以上の長手方向に延伸するチャネル（例えば、外表面に沿って配置された開口チャネル又はスロット、及び／又はロッド部材の中央部分を通って延伸する導管）を定義するように押出されてもよい。

エンクロージャー１００は、単一の種類のキャリア、又は単一の組成のエアロゾル形成剤によって充填されることに限定されない。香味剤及びグリセリンを含むキャリア及びエアロゾル形成剤組成物のいずれも、エンクロージャー１００内に組み合わせて配置してもよい。例えば、エンクロージャー１００は、それぞれ細断された又はストリップに切断され、グリセリンで処理されたカットフィラータバコを混合した、キャストシート、及び／又は再構成シートの組み合わせで充填されていてもよい。カットフィラータバコは、例えば、約５％～約２５％の範囲の様々なレベルのグリセリンを有することができる。別の例では、細断された、又はストリップに切断されたキャストシートを、タバコ含有ビーズと混合することができる。

好適なキャリア、すなわち基材、及びエアロゾル形成剤（キャストシート及び紙タイプの再構成タバコ材料を含む）を組み込んだキャリアは、Ｓｅｎｓａｂａｕｇｈらに帰属する、米国特許第４，７９３，３６５号明細書；Ｗｈｉｔｅに帰属する、第４，８９３，６３９号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，０９９，８６１号明細書；Ｊａｋｏｂらに帰属する、第５，１０１，８３９号明細書；Ｇｅｎｔｒｙらに帰属する、第５，１０５，８３６号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，１０９，１２２号明細書；Ｂｒｉｎｋｌｅｙらに帰属する、第５，１５９，９４２号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，２０３，３５５号明細書；Ａｒｚｏｎｉｃｏらに帰属する、第５，２７１，４１９号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎらに帰属する、第５，３２７，９１７号明細書；Ａｒｚｏｎｉｃｏらに帰属する、第５，２７１，４１９号明細書；Ｌｅｋｗａｕｗａらに帰属する、第５，３２７，９１７号明細書；Ｃａｓｅｙ ＩＩＩらに帰属する、第５，３９６，９１１号明細書；Ｙｏｕｎｇらに帰属する、第５，５３３，５３０号明細書；Ｃｌｅａｒｍａｎに帰属する、第５，５８８，４４６号明細書；Ｊａｋｏｂらに帰属する、第５，５９８，８６８号明細書；Ｙｏｕｎｇらに帰属する、第５，７１５，８４４号明細書；Ｂｅｅｓｏｎらに帰属する、第６，３７８，５２８号明細書；Ｃｒｏｏｋｓらに帰属する、第８，６７８，０１３号明細書；Ｃｏｎｎｅｒらに帰属する、第９，１４９，０７２号明細書；並びにＮｅｓｔｏｒらに帰属する、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号明細書、及びＡｄｅｍｅらに帰属する、第２０１５／０１５７０５２号明細書に記載されている。さらに、キャリアは、Ｐｒｙｏｒらに帰属する、米国特許第４，８０７，８０９号に一般的に記載されている種類の技術を使用した、ギャザー付きのウェブ又はシートとして、Ｃｏｎｎｅｒらに帰属する、米国特許第第８，８３９，７９９号に記載されている種類の、形態又は構成を有することができ、又はＲａｋｅｒらに帰属する、米国特許第５，０２５，８１４号に一般的に記載されている種類の技術を使用して、複数の長手方向に延伸するストランドに細断されたウェブ、又はシートの形態でも使用することができる。

任意に、キャリア１１０によって結合され、加熱時にエアロゾルを提供するように構成された、エアロゾル前駆体のエアロゾル形成剤部分の成分は、様々であり得る。エアロゾル形成剤は、使用中に喫煙物品を介して吸引される空気中において、蒸発、エアロゾル化、又は乗せることができる成分を組み込んでいる。最も好ましくは、それらの成分は、別々に又は組み合わせて、芳香、香味、口当たり、視認できるエアロゾル感覚などの、感覚的及び器官的効果を提供する。吸入時に使用者の口内に引き込まれるエアロゾル形成剤の成分の例としては、水（例えば、水蒸気として）、視認できるエアロゾル形成材料（例えば、グリセリン）、様々な揮発性香味成分（例えば、バニリン又はメントール）、タバコの揮発性成分（例えば、ニコチン）などが挙げられる。

ある好適なエアロゾル形成剤は、それに十分な熱を印加すると、又は、さもなければ、喫煙物品の部品によって引き起こされるエアロゾル形成条件の作用を通じて、視認できるエアロゾルを生成する。望ましいエアロゾル形成材料又は薬剤は、「煙のようなもの」と認識される、視認できるエアロゾルを生成する。好適なエアロゾル形成剤は、タバコの燃焼によって生成する煙の化学的性質に対し、化学的に単純である。視認できるエアロゾル形成剤の１つはポリオールであり、並びに別のエアロゾル形成剤には、グリセリン、プロピレングリコール、及びそれらの混合物が含まれる。所望に応じて、エアロゾル形成剤を水などの他の液体材料と組み合わせることができる。例えば、エアロゾル形成剤の製剤は、グリセリンと水の混合物、又はプロピレングリコールと水の混合物を、組み込むことができる。例えば、Ｓｅｎｓａｂａｕｇｈ Ｊｒらに帰属する、米国特許第４，７９３，３６５号明細書；Ｊａｋｏｂらに帰属する、第５，１０１，８３９号明細書；Ｂｉｇｇｓらに帰属する、第６，７７９，５３１号明細書、及びＣｒｏｏｋｓらに帰属する、第８，６７８，０１３号明細書に記載されている、様々なエアロゾル形成剤料を参照されたい。

エアロゾル形成剤をキャリア１１０（例えば、タバコ材料）と接触させる様式は、様々であり得る。エアロゾル形成剤は、形成されたタバコ材料に塗布することができ、又は、加工されたタバコ材料の製造中にそれらの材料に組み込むことができる。エアロゾル形成剤は、水性液体、又は他の好適な溶媒、若しくは液体キャリアに溶解又は分散させ、そのキャリア上に噴霧することができる。例えば、Ｎｅｓｔｏｒらに帰属する、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号明細書を参照されたい。キャリアの乾燥重量に対して、使用されるエアロゾル形成剤の量は様々であり得る。

キャストシートタイプの材料には、比較的高いレベルのエアロゾル形成剤が組み込まれている。製紙の工程を使用して製造された再構成タバコには、中程度のエアロゾル形成剤が組み込まれている。タバコストリップやカットフィラータバコには、より少量のエアロゾル形成剤が組み込まれている。繋ぎ合わせた、積層された、積層金属／金属状の、ストリップ、アルミナビーズなどのビーズ、オープンセルフォーム、発泡モノリス、空気透過性マトリクス、及び他の材料などを含む、様々な紙及び非紙の基材が、本開示の範囲内で使用できる。例えば、それぞれＣｌｅａｒｍａｎに帰属する、米国特許第５，１８３，０６２号明細書；第５，２０３，３５５号明細書、及び第５，５８８，４４６号明細書を参照されたい。

積層紙やその他の包装材は、Ｍａｒｔｏｎらに帰属する、米国特許第６，８４９，０８５号の開示に従って、又は他の適切な方法、及び／若しくは材料に従って、構成することができる。

さらに、様々な組み合わせ及び種類の香味剤（喫煙物品の、主流エアロゾルの感覚的、及び／又は器質的な特性又は性質を変える、様々な材料を含む）を、好適な喫煙物品内に組み込むことができる。喫煙物品の基材、及び様々なタバコ部品は、ケーシング、及び／又はトップドレッシング部品など、タバコの製造に従来的に使用されているタイプのタバコ添加剤で処理することができる。例えば、Ｃｒｏｏｋｓらに帰属する、米国特許第８，６７８，０１３号明細書に記載されているコンポーネントの種類を参照されたい。

図４は、エアロゾル発生セグメント６５が、複数のエアロゾル発生カートリッジ６８を含んでいてもよい、第２の実施形態を示す。各エアロゾル発生カートリッジ６８の各エンクロージャー１００の内容物は、同じであっても、又は互いに異なっていてもよい。その違いは、キャリアの違い、及び／又はエアロゾル前駆体のエアロゾル形成剤の１つ以上の成分の違いに現れ得る。エアロゾル形成剤の違いは、香味剤の違い、若しくは添加物自体の違い、又はそれらの添加物の濃度の違いを含んでもよい。

各エンクロージャー１００内のエアロゾル前駆体は、喫煙物品１０の熱プロファイルを利用するように選択されてもよい。喫煙物品１０の熱プロファイルは、発熱セグメント３５にある喫煙物品の部分が最も高温であり、熱源４０から離れた場所にある部分（複数可）が比較的低温であることを反映していると理解される。したがって、２つのエアロゾル発生カートリッジ６８が存在する場合、喫煙物品の吸口端部１８に向かうカートリッジ内のエアロゾル形成剤は、熱発生セグメント３５に直接隣接するカートリッジ内のエアロゾル形成剤よりも、低い温度で蒸発するように選択されてもよい。

他の実施形態では、エアロゾル発生カートリッジ６８のエンクロージャー１００自体が、副区画に細分化されていてもよい。各副区画内のキャリア、及び／又はエアロゾル形成剤の一部は様々であり得る。副区画は、喫煙物品１０の被加熱部分１４と吸口端部分１８との間に延伸することを意図した軸に沿って、連続的に配置されてもよい。他の実施形態では、副区画は、エンクロージャー１００の長さに沿って、平行に配置されてもよい。

副区画間の仕切り壁は、エンクロージャー１００の長手方向軸に沿って延伸しているか、横方向に延伸しているかにかかわらず、周壁１２０及び端壁１２４と同様の材料（例えば、紙、タバコ、金属箔、又はそれらの組み合わせ、及びその積層体）で形成されてもよい。仕切り壁を形成する材料は、多孔性、拡散性、及び／又は透過性を有し、使用者からの吸引時に、エアロゾル発生カートリッジ６８を通過する、空気の所望の流れを促進してもよい。

少なくとも１つのエアロゾル発生カートリッジ６８、及び任意のタバコロッド７０を含む、エアロゾル発生セグメント６５の前述の部品は、包装材１６０内に配置され、及び包装材１６０によって外接され得る。包装材１６０は、喫煙物品１０の被加熱部分１４から（例えば、熱発生セグメント３５から）、エアロゾル発生セグメント６５の部品への熱の伝達を容易にするように、構成することができる。すなわち、エアロゾル発生セグメント６５、及び熱発生セグメント３５は、互いに熱交換関係にあるように構成することができ、このような熱交換関係は、熱発生セグメント３５及びエアロゾル発生セグメント６５の両方を周囲し、組立部品を形成する、包装材１６０によって促進され得る。熱交換関係は、エアロゾル形成及び発生のために、エアロゾル形成剤を揮発／エアロゾル化させるのに十分な熱が、熱源４０からエアロゾル発生セグメント６５に供給されるようなものである。いくつかの例では、包装材１６０は、外側包装材４５に対して個別の部品であってもよく、又は様々な態様で外側包装材４５と係合してもよい。他の例では、包装材１６０は、エアロゾル発生カートリッジ６８を外側包装材４５から絶縁するための、絶縁材料を含んでいてもよい。例えば、包装材１６０は、約５０μｍ～約５００μｍの間の厚さを有する、ガラス繊維マットを含んでいてもよい。

本開示の一実施形態では、熱交換関係は、熱発生セグメント３５とエアロゾル発生セグメント６５とを、互いに近接して連続的に位置していることによって達成される。いくつかの例では、それらのセグメントは、互いに端部から端部まで接触するように連続的に配置されてもよい。熱交換関係はまた、熱伝導性材料を、熱源４０の近傍から、エアロゾル発生セグメント６５によって占有される領域に、及び／又はその周囲に延伸させることによって達成することができる。例えば、一実施形態では、代表的な包装材１６０は、少なくともエアロゾル発生カートリッジ内に含まれるエアロゾル形成剤のエアロゾル化を提供するために、熱発生セグメント３５からエアロゾル発生セグメント６５に熱を伝導する（及び／又は、その長さに沿ってエアロゾル発生セグメント６５と相互作用して熱を維持する）ための、熱伝導性要素又は特性を含むことができる。他の実施形態では、代表的な包装材１６０、及び／又は外側包装材４５は、エアロゾル発生カートリッジ６８のエンクロージャー１００に少なくとも含まれる、エアロゾル形成剤のエアロゾル化を提供する一方、熱発生セグメント３５からエアロゾル発生セグメント６５に向けられていない熱を放散するために、及び／又は熱発生セグメント３５とエアロゾル発生セグメント６５との間で熱を均一に、又はより一貫して分配するために、熱伝導特性を含んでもよい。このような包装材１６０は、例えば、外層が紙系材料シートを含み、内層が熱伝導性の金属箔シートを含んでいる、紙／箔積層シートによって提供することができる。内層を形成する金属箔シートは、例えば、熱源４０よりも下流側の領域から、エアロゾル発生セグメント６５の長さの少なくとも一部に沿って延伸することができる。金属箔／内層積層体は、外層に貼付された、１つ以上の離散した、長手方向に延伸するストリップの形態で外層と関連付けることができ、又は、外層と協働して、熱発生及びエアロゾル発生セグメント３５、６５に重なる当該領域を周囲する、連続したシートの形態で外層と関連付けることができる。

包装材１６０が熱伝導のために選択される実施形態では、紙／箔積層シートの形態の包装材は、本明細書に記載の種類の代表的な喫煙物品について、約８ｍｍ～約５０ｍｍの間の通常の長さ（例えば、エアロゾル発生セグメント６５に沿った長さ）を有することができる。紙／箔積層シートは、製造を容易にするために、例えば、穿孔、エッチング、エンボス、又はプライミングを行うことができる。いくつかの例では、紙／箔積層シートの性能を変えるために、並びに／又は積層体の紙シート部分、及び／若しくは外側包装紙４５の視覚的な焦げ付きを減少させるために、必要又は所望に応じて、積層体に使用される箔の厚さを、例えば、約０．０００１インチ～約０．００５インチの間で変化させたり、増減させたりすることができる。

包装材１６０の紙／箔積層シートは、様々な方法で形成することができる。例えば、熱伝導性インク（一部の例では、熱伝導性金属インク）を使用して、印刷されたインクが、紙部分上に箔層（シート又はストリップ）を形成するように、紙部分に印刷してもよい（及び／又は、少なくとも部分的に、紙部分に吸収される／紙部分と一体化してもよい）。このような熱伝導性インクは、例えば、炭素、グラファイト、グラフェン、銀、若しくは他の好適な熱伝導性材料、又はそれらの組み合わせを含み、紙部分に沿って熱を伝導し、次いで、伝導した熱を用いて、エアロゾル発生カートリッジを加熱して、そこからエアロゾルを発生させることができる。一実施形態では、熱伝導性インクは、箔シート又は従来のシガレットペーパー上に、連続パターン又は不連続パターンに従って印刷することができ、シガレットペーパーの坪量は約２０ｇｓｍ～約１００ｇｓｍの範囲である。

他の例では、例えば、金属箔（例えば、銀）、導電性炭素材料（例えば、グラフェン）、若しくは他の好適な熱伝導性材料、又はそれらの組み合わせなどの、熱又は熱伝導性材料は、製造を容易にし、機能性を高めるために、例えば、「島配置」又は選択的な堆積／係合技術を使用して、従来のシガレットペーパーに様々な構成（例えば、分散したストリップ、完全なシート、完全なコーティングなど）で堆積させるか、又は他の方法で取り付けてもよい。いずれの例においても、包装材１６０としての紙／箔積層シートの実施態様は、場合によっては、熱発生セグメント３５によって生成された熱を放散又は方向転換し、外側包装紙４５及、び／又は喫煙物品１０の他の部品の焦げ付きを低減させることができる。このように、焦げ付きを排除することで、発生したエアロゾルの、使用者に対する味覚や感覚を改善することができる。

他の実施形態では、包装材１６０は、タバコ紙層、箔層、及びタバコ紙層を含む、３層積層体シートを含んでいてもよい。タバコ紙層の組成は様々であり、例えば、バーレイタバコ、煙道硬化タバコ、オリエンタルタバコ、若しくはその他の好適な種類のタバコ、又はそれらの組み合わせを含み、異なる比率で含有することができる。タバコ紙層に含まれるタバコは、最大で約８５％のタバコであってもよく、タバコ紙層は、約２０ｇｓｍ～約１００ｇｓｍの範囲の坪量を有していてもよい。いくつかの実施例では、包装材１６０の３層積層体の形態は、必要又は所望に応じて、タバコ紙／箔／タバコ紙を含んでいてもよい。他の実施例では、タバコ紙／箔の２層積層体を実装してもよく、タバコシートは、約０．０００５インチ～約０．００２インチの範囲の厚さを有する、アルミニウム又は他の熱伝導性箔に積層することができ、そのような２層積層体シートは、約６０ｇｓｍ～約１００ｇｓｍの間の坪量を示すことができる。

さらに別の実施形態によれば、包装材１６０は、紙箔シート積層体、紙箔紙シート積層体、紙箔タバコシート積層体、不織布グラファイトシート、不織布グラファイト・グラフェン複合体シート、グラフェンシート、グラフェン箔シート積層体、紙グラフェンシート積層体、紙シートに型押しされたグラフェンインク、箔シートに型押しされたグラフェンインク、紙シート又は箔シートに係合したカーボンナノチューブ、紙シート又は箔シートと係合したフラーレン、及び紙シート又は箔シートと係合したグラフェン、のいずれかで構成されていてもよい。このような例では、例えば、グラフェンが積層体の外層の１つを含む場合、積層体のグラフェン層が、エアロゾル発生カートリッジ６８に最も近接した積層体の初期層を提供することが望ましい場合がある。他の例では、例えば、グラフェン箔シート積層体の場合、積層体の箔シート層が、エアロゾル発生カートリッジ６８に最も近接した積層体の初期層を提供することが望ましく、一方でグラフェン層は、エアロゾル発生カートリッジ６８と外側包装材４５との間の熱遮蔽物として機能し、又は、順序が逆であってもよく、積層体のグラフェン層は、エアロゾル発生カートリッジ６８に最も近接した積層体の初期層であり、一方、箔シート層は、エアロゾル発生カートリッジ６８と外側包装材４５との間の熱遮蔽物として機能する。包装材１６０が熱伝導層、及び紙シート又は箔シートを含む場合には、その間に絶縁層又は熱層が配置されてもよい。

例えば、グラフェンインクの型押しを含む実施形態では、様々な厚さ、パターン、表面被覆、及び組成のグラデーションを提供するために、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、又は他の好適な印刷方法などの、様々な印刷工程を使用して、インクを施用することができる。

外側包装紙４５は、一般に、熱発生セグメント３５の周りを取り囲み、長手方向（下流側）に延伸するように構成されており、その長さの少なくとも一部に沿って、エアロゾル発生セグメント６５についても取り囲んでいる。喫煙物品１０の該部品を取り囲むように係合しているので、外側包装紙４５は、熱発生セグメント３５とエアロゾル発生セグメント６５との間の界面上にも延伸している。いくつかの実施形態では、外側包装紙４５は、少なくとも焦げ付き防止剤として、外側包装紙４５の紙マトリクス内の充填材として、例えば、炭酸カルシウム（ＣａＣＯ_３）、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及び／又はそれらの組み合わせで処理され、相互作用し、又はその他の方法でそれらに曝露されていてもよい。

当業者であれば、包装材１６０及び／又は外側包装材４５は、喫煙物品の適切な部品について取り囲んだときに、その対向する端部（例えば、喫煙物品に沿って長手方向に延伸する継ぎ目を形成する、角度的に重なる端部）を、例えば、接着材によって共に封止してもよいことも理解するであろう。したがって、本開示のいくつかの実施形態では、接着材は、喫煙物品の部品について取り囲んだ外側包装材４５の長手方向に延伸する継ぎ目に沿った、接着材及び／又は外側包装材４５の焦げ付き又は炭化を、低減、最小化、又は排除するために、例えば、炭酸カルシウム（ＣａＣＯ_３）、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及び／又はこれらの組み合わせなどの充填剤を含むこともできる。

代表的な種類の喫煙物品を組み立てるための、さらなる態様及び方法については、Ｂａｒｎｅｓに帰属する、米国特許第５，４６９，８７１号明細書、及びＣｒｏｏｋｓに帰属する、第８，６７８，０１３号明細書；Ｃｏｎｎｅｒらに帰属する、第９，１４９，０７２号明細書、及びＳｔｏｎｅらに帰属する、米国特許出願公開第２０１２／００４２８８５号明細書；Ａｍｉｓｓらに帰属する、第２０１４／０２６１４７０号明細書、及びＡｄｅｍｅらに帰属する第２０１５／０１５７０５２号に記載されている。

いくつかの実施形態では、エアロゾル発生セグメント６５の両端は、そのエアロゾル発生カートリッジの少なくとも１つを露出させるために開口している。熱発生セグメント３５及びエアロゾル発生セグメント６５は、一緒になって、エアロゾル発生組立部品１７０を形成する。エアロゾル発生セグメント６５は、熱発生セグメント３５の下流端に隣接して、それらのセグメントが端と端の関係で軸方向に整列するように位置している。それらのセグメントは、互いに接していてもよいし、わずかに間隔を空けた関係で位置していてもよく、エンクロージャー１００の端壁１２４に設けられたポケット１４０によって形成される、任意の緩衝領域を含んでいてもよい。喫煙物品１０の長手方向軸に対して、横方向に見たときの、それらのセグメントの外側断面形状及び寸法は、本質的には互いに同一であり得る。それらの部品の物理的な配置は、好ましくは、喫煙物品１０の使用中に熱源が作動する（例えば、点火される）間ずっと、熱が熱源４０からエアロゾル前駆体に（例えば、伝導性及び対流性の熱伝達を含む機構によって）伝達されるようなものである。

上述したように、１つ以上のポケット１４０は、エアロゾル発生セグメント６５の一部の、潜在的な焦げ付き又は他の熱劣化を低減することができる。また、例えば、金属、有機材料、無機材料、セラミック材料、若しくはポリマー材料、又はそれらの任意の組み合わせなどの不燃性材料で、部分的又は実質的に完全に充填された領域の結果として、他の熱緩衝材が提供されてもよい。緩衝材は、厚さ（長さ）が約１ｍｍ～約１０ｍｍ以上であってもよいが、多くの場合、厚さ（長さ）が約２ｍｍ～約５ｍｍである。所望であれば、緩衝材は、セリウムイオンや銅イオン、又はセリウムイオンや銅イオンの酸化物、及び／若しくは塩を組み込んだ材料などの、触媒材料を組み込むことができる。例えば、Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、米国特許第８，４６９，０３５号明細書；Ｂａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第８，６１７，２６３号明細書、及びＢａｎｅｒｊｅｅらに帰属する、第９，２２０，３０１号明細書を参照のこと。

図１～４を参照して説明した喫煙物品１０は、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙにより、「Ｐｒｅｍｉｅｒ」、「Ｒｅｖｏ」、及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」という商標名の下、商業的に販売しているタバコ、並びに日本たばこ産業株式会社が、「Ｓｔｅａｍ Ｈｏｔ Ｏｎｅ」という商標名の下で販売しているタバコと、ほぼ同じ様態で使用することができる。すなわち、燃料成分又は熱源４０は、マッチ又はシガレットライターを用いて点火される。このような着火により生じる、燃料成分の燃焼／熱源は、エアロゾル発生セグメント６５内のエアロゾル発生カートリッジ６８に伝達される熱を生成する。エアロゾル形成剤を含むエアロゾル前駆体、並びにタバコの香味剤及び成分は、エンクロージャー１００内で加熱され、揮発／エアロゾル化して、エアロゾルを形成する。そのエアロゾルは、吸入された空気に乗り、フィルタセグメント５５を通じて使用者の口内に吸引される。

図５は、本開示の別の実施形態を模式的に示す。図１～４が、熱源４０に着火して熱を発生するように構成された、喫煙物品１０の実施形態を示している一方、図５の喫煙物品３００は、電気エネルギーを使用して熱を発生し、吸引可能な物質の形成を促進するように構成されている。例示的なデバイスは、２０１７年１０月３１日に出願された、Ｓｅｂａｓｔｉａｎらに帰属する、米国特許出願第ＳＮ１５／７９９，３６５号明細書に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。喫煙物品３００はまた、蒸気生成物品又は薬物送達物品であることを特徴とすることもできる。したがって、そのような物品又はデバイスは、１つ以上の物質（例えば、香味成分及び／又は医薬活性成分）を吸引可能な形態又は状態で提供するように、適合させることができる。例えば、吸引可能な物質は、実質的に蒸気（例えば、臨界点より低い温度で気相にある物質）の形態であることができる。あるいは、吸引可能な物質は、エアロゾル（気体中における、微細な固体粒子又は液体の液滴の懸濁状態）の形態であることもできる。簡略化のため、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、視認できるか否かにかかわらず、また煙のようだと見なされ得る形態であるか否かにかかわらず、人間の吸引に好適な形態又は種類の蒸気、ガス、エアロゾルを含むことを意味する。

いくつかの実施形態では、喫煙物品３００は、制御体３１０とエアロゾル源部材３２０を含んでもよい。制御体３１０は、再使用可能であってもよく、一方、エアロゾル源部材３２０は、限られた数の使用のために構成されてもよく、及び／又は使い捨てになるように構成されてもよい。様々な実施態様において、エアロゾル源部材３２０は、エンクロージャー内に収容されたエアロゾル前駆体を含み、エアロゾル発生カートリッジ３６８を形成する。エアロゾル源部材３２０、特にその内部のエアロゾル前駆体を加熱するために、加熱デバイスの少なくとも一部が、制御体３１０内に設けられたレセプタクル内に位置してもよい。加熱デバイスは、充電可能又は交換可能な１つ以上の電源から供給される電流を使用して、熱を発生してもよい。加熱デバイスは、抵抗加熱器又は誘導加熱器であってもよい。誘導加熱器が利用される場合、共振送信機及び共振受信機の両方が、
制御体３１０内に実質的に固定された状態で収容されてもよい。他の実施形態では、共振受信機は、エアロゾル源部材３２０の一部として提供されてもよい。共振受信機は、エアロゾル源部材３２０の専用部品であってもよく、又は共振受信機の機能は、エアロゾル源部材のエアロゾル発生カートリッジ３６８によって達成されてもよい。

図５は、本開示の例示的な実施による、喫煙物品デバイス３００を示す。喫煙物品３００は、制御体３１０及びエアロゾル源部材３２０を含むことができる。様々な実施態様において、エアロゾル源部材及び制御体は、動作可能な関係で、固定されて又は着脱可能に配列することができる。これに関連して、図５は、結合された構成の喫煙物品３００を図示している。ねじ込み式係合、圧入式係合、干渉式係合、摺動式係合、磁気式係合などのような、種々の機構が、エアロゾル源部材３２０を制御体３１０に連結することができる。様々な実施態様において、喫煙物品３００の制御体３１０は、実質的に棒状であってもよく、実質的に管形状であってもよく、実質的に円筒形状であってもよく、又は制御体は、小箱状などの別の手持ちの形状をとってもよい。

特定の実施態様において、制御体３１０及びエアロゾル源部材３２０の一方又は両方は、使い捨てであると称されてもよく、再使用可能であると称されてもよい。例えば、制御体３１０は、交換可能な電池、又は充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式電気二重層コンデンサなどを有していてもよく、したがって、壁充電器への接続、車載充電器への接続（例えば、シガレットライターのコネクタ）、及びユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）ケーブル若しくはコネクタ（例えば、ＵＳＢ２．０、３．０、３．１、ＵＳＢタイプＣ）などを通じたコンピュータへの接続、光電池（太陽電池と呼ばれることもある）若しくは太陽電池パネルへの接続、又は無線高周波（ＲＦ）ベースの充電器への接続など、任意の種類の充電技術と組み合わせることができる。さらに、いくつかの実施態様では、エアロゾル源部材３２０は、単回使用のデバイスを含んでいてもよい。

本開示の様々な実施態様において、エアロゾル源部材は、制御体３１０に挿入するように構成された被加熱部分３１４、及びエアロゾルを生成するために使用者が吸入する吸口端部分３１８を含んでもよい。被加熱部３１４は、エアロゾル源部材のうち、制御体３１０に挿入される任意の部分を指定することができる。被加熱部分は、エアロゾル源部材の遠位先端又は末端に限定されない。被加熱部３１４の一部又は全部は、制御体３１０から熱を受け取ることができる。あるいは、被加熱部分３１４の一部又は全部は、渦電流の存在下で熱を発生するように構成されてもよい。様々な実施形態では、被加熱部分３１４は、エアロゾル発生カートリッジ３６８内に収容されるエアロゾル前駆体を含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル源部材が制御体と係合している場合、エアロゾル発生カートリッジ３６８は、全体的又は部分的に制御体３１０の外側に位置してもよい。エアロゾル発生カートリッジ３６８は、上述され及び図１～４に示された喫煙物品１０で使用するための、エアロゾル発生カートリッジ６８の任意の実施形態と一致する、エンクロージャー及びエアロゾル前駆体を含んでもよい。

様々な実施態様において、エアロゾル源部材３２０の吸口端部３１８は、酢酸セルロース又はポリプロピレン材料で作成されてもよい、フィルタセグメント３５５を含むことができる。様々な実施態様において、フィルタセグメント３５５は、エアロゾル源部材３２０の吸口端部の構造的完全性を高めることができ、及び／又は所望に応じて、濾過機能を備えていてもよく、及び／又は、吸引に対する耐性を備えていてもよい。例えば、本開示の実施形態による物品は、１７．５ｃｃ／秒の空気流で、約５０ｍｍ～約２５０ｍｍの水圧降下を示すことができる。さらなる実施態様では、圧力降下は、約６０ｍｍ～約１８０ｍｍ、又は約７０ｍｍ～約１５０ｍｍとすることができる。圧力降下値は、Ｆｉｌｔｒｏｎａ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ ａｎｄ Ａｕｔｏｍａｔｉｏｎ Ｌｔｄから入手可能な、Ｆｉｌｔｒｏｎａ Ｆｉｌｔｅｒ Ｔｅｓｔ Ｓｔａｔｉｏｎ（ＣＴＳシリーズ）、又はＭｏｌｉｎｓ， ＰＬＣのＣｅｒｕｌｅａｎ Ｄｉｖｉｓｉｏｎから入手可能な、Ｑｕａｌｉｔｙ Ｔｅｓｔ Ｍｏｄｕｌｅ（ＱＴＭ）を用いて測定することができる。エアロゾル源部材３２０の吸口端部３１８の長さに沿ったフィルタセグメントの厚さは様々であり、例えば、約２ｍｍ～約２０ｍｍ、約５ｍｍ～約２０ｍｍ、又は約１０ｍｍ～約１５ｍｍとすることができる。いくつかの実施態様では、フィルタセグメント３５５は、オーバーラップ材料によって所定の位置に保持されてもよい。オーバーラップ材料は、少なくとも１つのエアロゾル発生カートリッジ３６８をフィルタセグメント３５５に結合するために、上述したオーバーラップ材料４５、９５、及び１６０と一致してもよい。

本開示において、オーバーラップする際に使用することができる、オーバーラップ材料、包装材料成分、及び処理された包装材料の例示的な種類は、Ｗｈｉｔｅらに帰属する、米国特許第５，１０５，８３８号明細書；Ａｒｚｏｎｉｃｏらに帰属する、第５，２７１，４１９号明細書；Ｇｅｎｔｒｙに帰属する、第５，２２０，９３０号明細書；Ｈａｎｃｏｃｋらに帰属する、第６，８１７，３６５号明細書；Ｗｏｏｄｈｅａｄらに帰属する、第６，９０８，８７４号明細書；Ａｓｈｃｒａｆｔらに帰属する、第６，９２９，０１３明細書；Ｈａｎｃｏｃｋらに帰属する、第７，１９５，０１９号明細書；Ｆｏｕｒｎｉｅｒらに帰属する、第７，２１６，６５２明細書；Ｈｏｌｍｅｓに帰属する、第７，２７６，１２０号明細書、及びＨａｎｃｏｃｋらに帰属する、第７，２７５，５４８明細書に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。代表的な包装材は、Ｓｃｈｗｅｉｔｚｅｒ Ｍａｕｄｉｔ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ社から、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｇｒａｄｅｓ １１９、１７０、４１９、４５３、４５４、４５６、４６５、４６６、４９０、５２５、５３５、５５７、６５２、６６４、６７２、６７６、６８０として市販されている。包装材の多孔性は様々であり、多くの場合、約５ＣＯＲＥＳＴＡ単位～約３０，０００ＣＯＲＥＳＴＡ単位の間であり、頻繁には、約１０ＣＯＲＥＳＴＡ単位～約９０ＣＯＲＥＳＴＡ単位の間であり、頻繁には、約８ＣＯＲＥＳＴＡ単位～約８０ＣＯＲＥＳＴＡ単位の間である。

ともすれば、オーバーラップを通じた半径方向（例えば、外）からの空気の浸入によって希釈される可能性がある、エアロゾル及び香味の送達を最大化するために、非多孔性シガレットペーパーの１つ以上の層を使用して（オーバーラップが存在するかしないかにかかわらず）、エアロゾル源部材を封止することができる。好適な非多孔性シガレットペーパーの例としては、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．から、ＫＣ ６３ ５、Ｐ８７８ ５、Ｐ８７８ １６ ２及び７８０ ６３ ５として市販されているものがある。好ましくは、オーバーラップは、喫煙物品３００の使用中に形成される蒸気に対して、実質的に不透過性の材料である。所望であれば、オーバーラップは、弾力性のある板紙材料、箔を裏打ちした板紙、金属、高分子材料などを含むことができ、及びこの材料をシガレットペーパーラップで周囲することができる。オーバーラップは、部品を周囲するチッピングペーパーを含んでいてもよく、任意に、本明細書に別の記載があるように、フィルタ材料をエアロゾル源部材に取り付けるために使用してもよい。

一例では、制御体３１０は、誘導加熱器３４０による熱の発生を容易にする。誘導加熱器３４０は、共振送信機と共振受信機を含む共振変圧器を含む。特に、制御体３１０は、その係合端部に定義された開口部３４４を含むハウジング３４２、流量センサ（例えば、パフセンサ又は圧力スイッチ）、制御部品３４６（例えば、マイクロプロセッサ（個別に、又はマイクロコントローラの一部として）、マイクロプロセッサ並びに／又はマイクロコントローラを含むプリント回路基板（ＰＣＢ）など）、電源３４８（例えば、充電可能な電池、及び／又は充電可能な二層電解コンデンサ）、及びインジケータ３５０（例えば、発光ダイオード（ＬＥＤ））を含むエンドキャップを含んでいてもよい。

電源の例としては、Ｐｅｃｋｅｒａｒらに帰属する、米国特許第９，４８４，１５５号明細書、及び２０１５年１０月２１日に出願された、Ｓｕｒらに帰属する、米国特許出願公開第２０１７／０１１２１９１号明細書に記載されており、これらの開示内容は、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。流量センサに関しては、代表的な電流調整部品、及びエアロゾル送達デバイス用の各種マイクロコントローラ、センサ、スイッチを含む他の電流制御部品が、Ｇｅｒｔｈらに帰属する、米国特許第４，７３５，２１７号明細書；いずれもＢｒｏｏｋｓらに帰属する、第４，９２２，９０１号明細書、第４，９４７，８７４号明細書、第４，９４７，８７５号明細書；ＭｃＣａｆｆｅｒｔｙらに帰属する、米国特許第５，３７２，１４８号明細書；Ｆｌｅｉｓｃｈｈａｕｅｒらに帰属する、米国特許第６，０４０，５６０号明細書；Ｎｇｕｙｅｎらに帰属する、米国特許第７，０４０，３１４号明細書、及びＰａｎらに帰属する、米国特許第８，２０５，６２２号明細書に記載されており、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。また、Ａｍｐｏｌｉｎｉらに帰属する、米国特許第９，４２３，１５２号に記載されている制御方式も参照し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

一実施形態では、インジケータ３５０は、１つ以上の発光ダイオード、量子ドットベースの発光ダイオードなどを含んでいてもよい。インジケータ３５０は、制御部品３４６と通信することができ、例えば、制御体３１０に結合され、使用者がエアロゾル源部材３２０を吸引したときに、流量センサによって検出されて照明が点灯する。

さらにさらなる部品を、本開示の本実施形態の喫煙物品で利用することができる。例えば、Ｓｐｒｉｎｋｅｌらに帰属する、米国特許第第５，１５４，１９２号明細書は、喫煙物品のためのインジケータを開示している；Ｓｐｒｉｎｋｅｌ Ｊｒ．に帰属している、米国特許第５，２６１，４２４号明細書は、デバイスの吸口端部に関連付けることができる圧電センサを開示しており、吸入することに関連した使用者の唇の活動を検出して、加熱デバイスの加熱を誘発する；ＭｃＣａｆｆｅｒｔｙらに帰属する、米国特許第５，３７２，１４８号明細書は、マウスピースを通じた圧力降下に反応して、加熱負荷系列へのエネルギーの流れを制御するパフセンサを開示している；Ｈａｒｒｉｓらに帰属する、米国特許第５，９６７，１４８号明細書は、挿入された部品の赤外線透過率の不均一性を検出する識別子と、部品がレセプタクルに挿入される際に検出ルーチンを実行する制御装置とを含む、喫煙デバイス内のレセプタクルを開示している；Ｆｌｅｉｓｃｈｈａｕｅｒらに帰属する、米国特許第６，０４０，５６０号明細書は、複数の差動位相を持つ定義された実行可能なパワーサイクルを記載している；Ｗａｔｋｉｎｓらに帰属する、米国特許第５，９３４，２８９号明細書は、フォトニックオプトロニックス部品を開示している；Ｃｏｕｎｔｓらに帰属する、米国特許第５，９５４，９７９号明細書は、喫煙デバイスを通じて吸引抵抗を変更するための手段を開示している；Ｂｌａｋｅらに帰属する、米国特許第６，８０３，５４５号明細書は、喫煙デバイス内で使用するための、特定の電池構成を開示している；Ｇｒｉｆｆｅｎらに帰属する、米国特許第７，２９３，５６５号明細書は、喫煙デバイスと使用するための、様々な充電システムを開示しておいる；Ｆｅｒｎａｎｄｏらに帰属する、米国特許第８，４０２，９７６号明細書は、充電を容易にし、デバイスのコンピュータ制御を可能にする、喫煙デバイスのためのコンピュータインターフェース手段を開示している；Ｆｅｒｎａｎｄｏらに帰属する、米国特許第８，６８９，８０４号明細書は、喫煙デバイスの識別システムを開示している、及びＦｌｉｃｋに帰属する、国際公開第２０１０／００３４８０号は、エアロゾル発生システムにおけるパフを示す流体フロー検知システムが開示している；前述の開示内容は全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

電子喫煙物品に関連し、本物品に使用することができる材料又は部品を開示している、部品のさらなる例としては、Ｇｅｒｔｈらに帰属する、米国特許第４，７３５，２１７号明細書；Ｍｏｒｇａｎらに帰属する、米国特許第５，２４９，５８６号明細書；Ｈｉｇｇｉｎｓらに帰属する、米国特許第５，６６６，９７７号明細書；Ａｄａｍｓらに帰属する、米国特許第６，０５３，１７６号明細書；Ｗｈｉｔｅに帰属する、米国特許第６，１６４，２８７号明細書、Ｖｏｇｅｓに帰属する、米国特許第６，１９６，２１８号明細書；Ｆｅｌｔｅｒらに帰属する、米国特許第６，８１０，８８３号明細書；Ｎｉｃｈｏｌｓに帰属する、米国特許第６，８５４，４６１号明細書；Ｈｏｎに帰属する、米国特許第７，８３２，４１０号明細書；Ｋｏｂａｙａｓｈｉに帰属する、米国特許第７，５１３，２５３号明細書；Ｈａｍａｎｏに帰属する、米国特許第７，８９６，００６号明細書；Ｓｈａｙａｎに帰属する、米国特許第６，７７２，７５６号明細書；Ｈｏｎに帰属する、米国特許第８，１５６，９４４号明細書、及び第８，３７５，９５７号明細書；Ｔｈｏｒｅｎｓらに帰属する、米国特許第８，７９４，２３１号明細書；Ｏｇｌｅｓｂｙらに帰属する、米国特許第８，８５１，０８３号明細書；Ｍｏｎｓｅｅｓらに帰属する、米国特許第８，９１５，２５４号明細書、及び第８，９２５，５５５号明細書；ＤｅＰｉａｎｏらに帰属する、米国特許第９，２２０，３０２号明細書；Ｈｏｎらに帰属する、米国特許出願公開第２００６／０１９６５１８号明細書、及び第２００９／０１８８４９０号明細書；Ｏｇｌｅｓｂｙらに帰属する、米国特許出願公開第２０１０／００２４８３４号明細書；Ｗａｎｇに帰属する、米国特許出願公開第２０１０／０３０７５１８号明細書；Ｈｏｎに帰属する、国際公開ＷＯ２０１０／０９１５９３号、及びＦｏｏに帰属する、国際公開ＷＯ２０１３／０８９５５１号があり、これらの各特許は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。さらに、Ｗｏｒｍらに帰属する、米国特許出願公開第２０１７／００９９８７７号明細書は、喫煙物品内に含まれ得るカプセル、及び喫煙物品のためのフォブ形状構成を開示しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。前述の文書によって開示された様々な材料は、様々な実施態様において本発明のデバイスに組み込まれる可能性があり、前述の開示の全ては、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。

図５に描かれている実施態様の制御体３１０は、共振送信機及び共振受信機を含み、これらは一緒になって共振変圧器を形成する。本開示の様々な実施態様の共振変圧器は、共振送信機及び共振受信機の一方又は両方が、喫煙物品３００の制御本体３１０内に実質的に固定された状態で位置する実施態様を含む、様々な形態をとることができる。

図５に描かれている特定の実施形態では、共振送信機は、支持円筒３６１を取り囲む箔材３６０を含む積層体を含み、描かれている実施形態の共振受信機は、受信機のベース部材３６４から延伸する、複数の受信機のプロング３６２を含む。いくつかの実施態様では、箔材は、その上に印刷された電気トレース、例えば、いくつかの実施態様では、箔材が共振受信機の周囲に位置しているときに螺旋パターンを形成することができる、１つ以上の電気トレースなどを含んでもよい。様々な実施態様において、共振受信機及び共振送信機は、１つ以上の導電性材料で構成されていてもよく、さらなる実施態様では、共振受信機は、コバルト、鉄、ニッケル、及びこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない強磁性材料で構成されていてもよい。図示された実施態様では、箔材３６０は導電性材料で構成され、受信機のプロング３６２は強磁性材料で構成されている。様々な実施態様において、受信機のベース部材３６４は、非導電性及び／又は絶縁性の材料で構成されてもよい。

図示されているように、共振送信機３６０は、ハウジング３４２の係合端部に近接して延伸していてもよく、エアロゾル発生カートリッジ３６８を含むエアロゾル源部材３２０の被加熱部分３１４の一部を、実質的に取り囲むように構成されていてもよい。このような態様において、図示された実施態様の共振送信機３６０は、管状の構成を定義してもよい。図５に示されるように、共振送信機３６０は、支持円筒３６１を取り囲んでいてもよい。支持円筒３６１はまた、管状の構成を定義してもよく、箔材３６０が移動して共振受信機のプロング３６２と接触しないように、そしてそれによって共振受信機のプロング３６２と短絡しないように、箔材３６０を支持するように構成されてもよい。このような態様では、支持円筒３６１は、非導電性材料を含んでいてもよく、箔材３６０によって生成される振動磁界に対して実質的に透明であってもよい。様々な実施態様において、箔材は、支持円筒に埋め込まれるか、又は他の方法で支持円筒に結合されてもよい。図示された実施態様では、箔材３６０は、支持円筒３６１の外面に係合しているが、他の実施態様では、箔材は、支持円筒の内面に位置していてもよく、又は支持円筒に完全に埋め込まれていてもよい。

図示された実施態様では、支持円筒３６１は、エアロゾル源部材がハウジング３４２に挿入されるときに、エアロゾル源部材３２０の適切な位置決めを容易にする役割も果たし得る。特に、支持円筒３６１は、ハウジング３４２の開口部３４４から、受信機ベース部材３６４まで延伸していてもよい。図示された実施態様では、支持円筒３６１の内径は、制御体３１０に対して、支持円筒３６１がエアロゾル源部材３２０を適切な位置（例えば、横方向の位置）に先導するように、対応するエアロゾル源部材３２０の外径よりもわずかに大きいか、又はほぼ等しくてもよい（例えば、滑り嵌めを作成するため）。図示された実施態様では、制御体３１０は、エアロゾル源部材３２０が制御体に挿入されたときに、受信機のプロング３６２がエアロゾル源部材３２０の被加熱端部３１４のほぼ半径方向中心に位置するように構成されている。

様々な実施態様において、送信機支持部材３６１は、ハウジング３４２の内部表面に係合して、ハウジングに対する支持部材の位置合わせを提供してもよい。それにより、支持部材３６１と共振送信機３６０との間の固定された結合の結果、共振送信機の長手方向軸は、ハウジング３４２の長手方向軸と実質的に平行に延伸することができる。様々な実施態様において、共振送信機３６０は、送信機に結合したデバイスから外身への電流の伝達を回避するために、ハウジング３４２と接触しないように配置されてもよい。いくつかの実施態様において、絶縁体が、その間の接触を防ぐように、共振送信機３６０とハウジング３４２との間に配置されてもよい。理解されるように、絶縁体及び支持部材は、絶縁性ポリマー（例えば、プラスチック又はセルロース）、ガラス、ゴム、セラミック、及び磁器などの、任意の非導電性材料を含んでいてもよい。あるいは、ハウジングがプラスチック、ガラス、ゴム、セラミック、磁器などの非導電性材料から形成されている実施態様では、共振送信機がハウジングに接触してもよい。

いくつかの実施形態では、エアロゾル発生カートリッジ３６８は、共振受信機として機能するために、少なくとも部分的に、導電性材料又は強磁性材料から構成されてもよい。例えば、上述したように、エアロゾル発生カートリッジ３６８のエンクロージャーは、共振受信機として機能するのに好適であり得る、アルミニウム又は他の金属材料であってもよい。加えて、又は代わりに、エンクロージャー内にあるエアロゾル前駆体のキャリア又は他の部品は、共振受信機として使用するのに好適な材料から作られてもよく、例えば、共振送信機によって発生する交流磁場の存在下で熱を発生する材料で構成される。他の実施形態では、エアロゾル源部材３２０を組み立てるために使用される包装材４５、９５は、共振受信機として機能するのに好適な箔層などを、その少なくとも一部に含んでいてもよい。さらなる実施形態では、エアロゾル源部材３２０を形成する際に、専用の共振受信部品がエアロゾル発生カートリッジ３６８に固定される。共振受信機が制御体３１０の一部として形成されたプロング３６２を含む、図５の図示された実施形態とは異なり、上述した各変形態様では、エアロゾル源部材３２０がエアロゾル形成剤を枯渇させたときに、それを開口部３４４から除去するために、エアロゾル源部材３２０の一部として共振器を実装する。

上述のように、本開示のエアロゾル源部材３２０は、制御体３１０と連動して動作し、エアロゾルを生成するように構成されている。特に、エアロゾル源部材３２０が制御体３１０に結合されるとき（例えば、エアロゾル源部材が制御体に挿入されるとき）、共振送信機は（例えば、その円周の周りに延伸することによって）共振受信機を少なくとも部分的に取り囲んでもよく、実質的に取り囲んでもよく、又は完全に取り囲んでもよい。さらに、共振送信機は、共振受信機の長手方向の長さの少なくとも一部に沿って延伸してもよく、共振受信機の長手方向の長さの大部分に沿って延伸してもよく、又は、共振受信機の長手方向の長さの実質的に全て又はそれ以上に沿って延伸してもよい。さらに、様々な実施態様において、エアロゾル源部材が制御体に挿入されるとき、共振受信機は、エアロゾル発生セグメント３６５の長手方向の長さの少なくとも一部に延伸してもよく、エアロゾル発生セグメントの長手方向の長さの大部分に沿って延伸してもよく、又はエアロゾル発生セグメントの長手方向の長さの実質的に全て若しくはそれ以上に沿って延伸してもよい。

使用時には、使用者がエアロゾル源部材３２０の吸口端部を吸入すると、それによって共振送信機は振動磁界を生成することがある。共振受信機が共振送信機によって定義された領域の内側に位置している結果として、共振受信機は、共振送信機によって生成された振動磁界に曝露されることがある。特に、共振送信機と共振受信機は、一緒になって共振変圧器を形成する。いくつかの例では、共振変圧器、及びインバータを含む関連回路は、ワイヤレスパワーコンソーシアム（ＷＰＣ）によって開発されたＱｉインターフェース規格、ＰＭＡによって開発されたＰｏｗｅｒ Ｍａｔｔｅｒｓ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＰＭＡ）インターフェース規格、Ａｌｌｉａｎｃｅ ｆｏｒ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｐｏｗｅｒ（Ａ４ＷＰ）によって開発されたＲｅｚｅｎｃｅインターフェース規格などの、好適なワイヤレス電力転送規格に従って動作するように構成されてもよい。

例示的な実施形態によれば、制御部品によって電源から指示された共振送信機内の電流の変化は、共振受信機を貫く交流電磁場を生成し、それによって共振受信機内に電気渦電流を発生してもよい。交流電磁界は、交流電流を共振型送信機に向けることによって生成されてもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、制御部品は、電源から供給される直流を、共振送信機に供給される交流に変換するように構成された、インバータ又はインバータ回路を含んでもよい。

共振受信機を定義する材料に流れる渦電流は、ジュール効果を通じて共振受信機を加熱してよく、発生する熱の量は、電流の二乗に共振受信機の材料の電気抵抗を乗じたものに比例する。強磁性体を含む共振受信機の実施態様では、磁気ヒステリシス損失によっても熱が発生することがある。これらに限定されるものではないが、共振送信機への近接、磁場の分布、共振受信機の材料の電気抵抗率、飽和磁束密度、表皮効果又は深度、ヒステリシス損失、磁化率、透磁率、材料の双極子モーメントなどを含む、いくつかの要因が共振受信機の温度上昇に寄与する。

これに関連して、共振受信機と共振送信機の両方が、導電性材料を含んでいてもよい。例として、共振送信機及び／又は共振受信機は、銅やアルミニウムなどの金属、導電性材料の合金（例えば、反磁性材料、常磁性材料、又は強磁性材料）、又は１つ以上の導電性材料がその中に埋め込まれたセラミックやガラスなどの他の材料を含む、様々な導電性材料を含んでいてもよい。別の実施態様では、共振受信機は、導電性粒子を含んでいてもよい。いくつかの実施態様では、共鳴受信機は、熱伝導性のパッシベーション層（例えば、ガラスの薄層）で被覆されていてもよく、他の方法でそれを含んでいてもよい。

したがって、様々な実施態様において、共振受信機は、共振送信機によって加熱されてもよい。エアロゾル前駆体がエアロゾル発生カートリッジ３６８内にある間に、共振受信機によって発生した熱がエアロゾル前駆体を加熱し、カートリッジ内でエアロゾルが生成されるようにしてもよい。エアロゾル前駆体の近くで、及びそこから実質的に均一な距離に共振受信機を位置決めすることによって、エアロゾル前駆体は実質的に均一に加熱されてもよい。

エアロゾルは、制御体のハウジングに定義されている通気孔／入口を通じて進入する空気と混合されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、通気孔は、エアロゾル源部材の被加熱端部から上流側のハウジングの周縁部の周りに定義されてもよい。したがって、空気とエアロゾルの混合物を使用者に向けてもよい。例えば、空気とエアロゾルの混合物は、エアロゾル源部材の吸口端部に設けられたフィルタを通じて使用者に向けられてもよい。しかしながら、理解され得るように、喫煙物品を通る流れのパターンは、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な態様のいずれかで、上述の特定の構成から変化し得る。

いくつかの実施態様では、エアロゾル源部材は、認証部品をさらに含んでもよく、この認証部品は、エアロゾル源部材の認証を可能にするように構成されてもよい。それにより、例えば、制御部品は、エアロゾル源部材が真正であると確認された場合にのみ、共振送信機に電流を流すことができる。いくつかの実施態様では、認証部品は、コード又は他の情報を、制御体に無線で送信するように構成された、無線ＩＤタグ（ＲＦＩＤ）チップを含んでもよい。これにより、喫煙物品は、エアロゾル源部材と制御体との間の電気コネクタの係合を必要とせずに使用することができる。さらに、制御部品及びそれによって実行される機能の様々な例は、Ａｍｐｏｌｉｎｉらに帰属する、米国特許第９，８５４，８３５号明細書に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

上に示したように、いくつかの実施態様では、制御体の制御部品は、電源から提供される直流を、共振送信機に提供される交流に変換するように構成された、インバータ又はインバータ回路を含んでもよい。また、インバータは、集積回路として具現化され、共振送信機を駆動して振動磁界を発生させ、振動磁界に曝露された際に共振受信機内に交流電圧を誘導するように構成された、信号を出力するように構成された、インバータ制御装置を含んでもよい。この交流電圧によって共振受信機が発熱し、それによってエアロゾル形成剤からエアロゾルが生成される。

いくつかの例では、制御体は、共振型受信機の温度が閾値に達するか、又はそれを超えることからさらに保護してもよい。これらの例のいくつかでは、制御部品は、共振受信機内に誘導される交流電流の測定値を受け取るように構成された、マイクロプロセッサを含んでもよい。マイクロプロセッサは、測定値に応答して、喫煙物品の少なくとも１つの機能要素の動作を制御してもよく、例えば、測定値が閾値温度以上の温度を示している場合には、共振受信機の温度を下げるようにしてもよい。温度を下げる１つの様式は、共振送信機に供給される電流を減少、変調、及び／又は停止させることである。いくつかの例は、Ｓｕｒに帰属する、米国特許出願公開第２０１７／０１９６２６３明細書に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

様々な誘導方式の制御部品及び関連回路のさらなる例は、Ｓｕｒらに帰属する、米国特許出願公開第２０１７／０２０２２６６号明細書、及び第２０１８／０１３２５３１号明細書に記載されており、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

関連する当該利点及び長所を提供するにあたっての、本開示の態様間の可能な相互関係の観点から、本開示は、したがって、限定されることなく、開示された態様の様々な組み合わせを表す実施形態を、具体的かつ明示的に含む。したがって、本開示は、そのような特徴又は要素が、本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているか否か、又はその他の方法で記載されているか否かにかかわらず、本開示に記載された２つ、３つ、４つ、又はそれ以上の特徴又は要素の任意の組み合わせを含む。本開示は、本開示の文脈がそうでないと明確に指示しない限り、本開示の任意の分離可能な特徴又は要素は、その態様及び実施形態のいずれにおいても、意図されたもの、すなわち組み合わせ可能であると見なすべきであるように、全体論的に読まれることを意図している。

本明細書に記載されている開示内容の多くの変更及び他の態様は、前述の説明及び関連する図面に提示されている教示の利益を有し、これらの開示に属する技術分野の当業者には思い浮かぶだろう。例えば、当業者であれば、様々な実施形態について本明細書に記載された特徴が、ここに提示された請求項の範囲内にとどまりながら、互いに、及び／又は現在知られている若しくは将来開発される技術と組み合わされ得ることを含みつつ、本明細書に明示的に示されていない実施形態が、本開示の範囲内で実施され得ることを理解するであろう。

したがって、本開示は、開示された特定の態様に限定されるものではなく、等価物、変更、及びその他の態様が、添付の請求項の範囲内に含まれると意図されていると理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的としたものではない。本開示の態様は、本明細書の実施例によってより完全に説明されるが、これらの実施例は、本開示の特定の態様を説明するために記載されており、その範囲を限定するものと解釈されるものではない。特に断りのない限り、全ての部及びパーセンテージは重量による。

Claims (48)

1. 喫煙物品であって、
   吸口端部、及び
   前記吸口端部と流体伝達しているエアロゾル発生カートリッジであって、
   その中にエアロゾル前駆体を受け取るよう構成されたエンクロージャー、
   熱に反応してエアロゾルを発生するよう構成されたエアル前駆体、
   を含むカートリッジを含み、
   前記エンクロージャー又はその中の前記エアロゾル前駆体の加熱時に、前記エアロゾル前駆体が前記エンクロージャー内に保持される一方、前記エアロゾル前駆体から形成されたエアロゾルが、透過部を通じて前記エンクロージャーから放出されるよう、前記エンクロージャーの少なくとも一部が透過性である、
   喫煙物品。
2. 前記喫煙物品の吸口端部から前記エアロゾル発生カートリッジに対向して配置された着火性の熱発生要素をさらに含み、前記熱発生要素は炭化材料又は熱分解材料を含む、請求項１に記載の物品。
3. エアロゾル発生カートリッジと吸口端部との間、又はエアロゾル発生カートリッジと熱発生要素との間に配置された、タバコロッドをさらに含む、請求項２に記載の物品。
4. 前記吸口端部が、前記エアロゾル発生カートリッジと流体伝達するフィルタ要素を含む、請求項１～３のいずれか一項に記載の物品。
5. エアロゾル前駆体が、タバコビーズ、タバコペレット、押出しタバコ、カットフィラー形態のキャストシートタバコ、カットフィラー形態の再構成タバコ材料のシート、エアロゾル形成ビーズ、アルミナビーズ、セラミック材料、カットフィラー形態の非タバコ材料のキャストシート、ガラス繊維マット、箔シート、ギャザー紙、若しくはゲル、又はそれらの様々な組み合わせを含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の物品。
6. エンクロージャーがタバコ、紙、若しくは金属、又はそれらの様々な組み合わせを含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の物品。
7. エンクロージャーが紙－箔積層体を含む、請求項１～６のいずれか一項に記載の物品。
8. エンクロージャーが、対向する第１及び第２の長手方向端部を有する、伸長した中空円筒を定義する伸長した周壁と、周壁の第１及び第２の長手方向端部を横切ってそれぞれ延伸する、第１及び第２の端壁とを含む、請求項１～７のいずれか一項に記載の物品。
9. 第１の端壁及び第２の端壁の一方が、エアロゾルをエンクロージャーから放出するために穿孔されている、請求項８に記載の物品。
10. 前記第１の端壁及び前記第２の端壁が穿孔されている、請求項８又は請求項９に記載の物品。
11. 前記第１の端壁及び前記第２の端壁の一方が、周壁の第１及び第２それぞれの長手方向端部からオフセットされている、請求項８～１０のいずれか一項に記載の物品。
12. 第１の端壁が第１の部分と第２の部分とを含み、前記第１の部分と前記第２の部分とが共平面ではない、請求項１１に記載の物品。
13. 前記第１の部分が、前記周壁の長手方向軸に沿って前記第２の部分からオフセットされている、請求項１２に記載の物品。
14. 前記エンクロージャーが、前記周壁の長手方向の軸を中心に対称である、請求項８～１３のいずれか一項に記載の物品。
15. 前記エンクロージャーが、前記第１の端部と前記第２の端部との間で周壁を二分する平面に関して対称的である、請求項８～１３のいずれか一項に記載の物品。
16. 第１の壁面及び第２の端壁の一方が、周壁とは別個に形成され、溶接、接着剤、又は摩擦嵌合によって周壁と係合している、請求項８～１５のいずれか一項に記載の物品。
17. 前記第１の壁面及び前記第２の端壁の一方が、周壁の第１及び第２の長手方向端部の一方を横切って横方向に延伸し、その層として周辺壁に沿って延伸する折り畳まれた包装材を含む、請求項８～１５のいずれか一項に記載の物品。
18. 制御体をさらに備え、前記制御体は、該制御体によって定義されるレセプタクルに関連する加熱デバイスの少なくとも一部分を含み、前記レセプタクルが、前記喫煙物品の端部を受け取るように構成されており、前記端部が前記吸口端部の反対側にあり、それに関連するエアロゾル発生カートリッジを有する、請求項１～１７のいずれか一項に記載の物品。
19. 前記加熱デバイスが、前記エンクロージャー又はその中のエアロゾル前駆体を加熱するための熱を発生するように構成された電気抵抗加熱器である、請求項１８に記載の物品。
20. 前記加熱デバイスが共振送信機を含む誘導加熱器である、請求項１８に記載の物品。
21. 前記エアロゾル発生カートリッジが、前記エンクロージャー又はその中のエアロゾル前駆体を加熱するための熱を発生するために、前記共振送信機と協働するように構成された共振受信機を含む、請求項２０に記載の物品。
22. 前記共振受信機が、前記エアロゾル発生カートリッジに取り付けられている、請求項２１に記載の物品。
23. 前記エンクロージャーが共振受信機を含む、請求項２１又は請求項２２に記載の物品。
24. 前記エアロゾル発生カートリッジが複数のエアロゾル発生カートリッジを含み、前記複数のエアロゾル発生カートリッジの第１の１つにおけるエアロゾル前駆体が、複数のエアロゾル発生カートリッジの第２の１つにおけるエアロゾル前駆体とは少なくとも１つの異なる成分を有する、請求項１～２３のいずれか一項に記載の物品。
25. 前記複数のエアロゾル発生カートリッジのうちの第１の１つと、前記複数のエアロゾル発生カートリッジのうちの第２の１つが、互いに対して連続的に配置されている、請求項２４に記載の物品。
26. 前記エアロゾル発生カートリッジの少なくとも一部を周囲する包装材を含み、包装材が、紙箔シート積層体、紙箔紙シート積層体、紙箔タバコシート積層体、不織布グラファイトシート、グラフェンシート、グラフェン箔シート積層体、グラフェン箔紙シート積層体、紙グラフェンシート積層体、紙シートに型押しされたグラフェンインク、箔シートに型押しされたグラフェンインク、紙シート若しくは箔シートと係合したカーボンナノチューブ、紙シート若しくは箔シートと係合したフラーレン、又は紙シート若しくは箔シートと係合したグラフェン、又はこれらの様々な組み合わせを含む、請求項１～２５のいずれか一項に記載の物品。
27. 喫煙物品に使用するエアロゾル発生カートリッジであって、前記カートリッジが、エアロゾル前駆体及びエンクロージャーを含み、前記エンクロージャー又はその中の前記エアロゾル前駆体の加熱時に、前記エアロゾル前駆体が前記エンクロージャー内に保持される一方、前記エアロゾル前駆体から形成されたエアロゾルが、透過部を通じて前記エンクロージャーから放出されるよう、前記エンクロージャーの少なくとも一部が透過性である、エアロゾル発生カートリッジ。
28. エアロゾル前駆体が、タバコビーズ、タバコペレット、押出しタバコ、カットフィラー形態のキャストシートタバコ、カットフィラー形態の再構成タバコ材料のシート、エアロゾル形成ビーズ、アルミナビーズ、セラミック材料、カットフィラー形態の非タバコ材料のキャストシート、ガラス繊維マット、箔シート、ギャザー紙、若しくはゲル、又はそれらの様々な組み合わせを含む、請求項２７に記載のカートリッジ。
29. エンクロージャーがタバコ、紙、又は金属、あるいはそれらの様々な組み合わせを含む、請求項２７又は請求項２８に記載のカートリッジ。
30. エンクロージャーが紙箔積層体を含む、請求項２７～２９のいずれか一項に記載のカートリッジ。
31. エンクロージャーが、対向する第１及び第２の長手方向の端部を有する、伸長した中空円筒を定義する伸長した周壁と、周壁の第１及び第２の長手方向の端部を横切ってそれぞれ延伸する、第１及び第２の端壁とを含む、請求項２７～３０のいずれか一項に記載のカートリッジ。
32. 第１の端壁及び第２の端壁の一方が、エアロゾルをエンクロージャーから放出するために穿孔されている、請求項３１に記載のカートリッジ。
33. 前記第１の端壁及び前記第２の端壁が穿孔されている、請求項３１又は請求項３２に記載のカートリッジ。
34. 前記第１の端壁及び前記第２の端壁の一方が、周壁の第１及び第２それぞれの長手方向端部からオフセットされている、請求項３１～３３のいずれか一項に記載のカートリッジ。
35. 第１の端壁が第１の部分と第２の部分とを含み、前記第１の部分と前記第２の部分とが共平面ではない、請求項３４に記載のカートリッジ。
36. 前記第１の部分が、前記周壁の長手方向軸に沿って前記第２の部分からオフセットされている、請求項３５に記載のカートリッジ。
37. 第１の壁面及び第２の端壁の一方が、周壁とは別個に形成され、溶接、接着剤、又は摩擦嵌合によって周壁と係合している、請求項３１～３６のいずれか一項に記載のカートリッジ。
38. 前記第１の壁面及び前記第２の端壁の一方が、周壁の第１及び第２の長手方向端部の一方を横切って横方向に延伸し、その層として周辺壁に沿って延伸する折り畳まれた包装材を含む、請求項３１～３７のいずれか一項に記載のカートリッジ。
39. 前記エンクロージャーが、前記周壁の長手方向の軸を中心に対称である、請求項３１～３８のいずれか一項に記載のカートリッジ。
40. 前記エンクロージャーが、前記第１の端部と前記第２の端部との間で周壁を二分する平面に関して対称である、請求項３１～３８のいずれか一項に記載のカートリッジ。
41. 喫煙物品を製造する方法であって、
    エアロゾル前駆体をエンクロージャー内に挿入するステップであって、
    エアロゾル前駆体が、
    前記エンクロージャー又はその中の前記エアロゾル前駆体の加熱時に、
    前記エアロゾル前駆体が前記エンクロージャー内に保持される一方、
    前記エアロゾル前駆体から形成されたエアロゾルが、
    透過部を通じて前記エンクロージャーから放出されるよう、
    前記エンクロージャーの少なくとも一部が透過性であるように構成されている、
    ステップ、及び
    エアロゾル発生カートリッジを第１の包装材で少なくとも部分的に周囲して、喫煙物品組立部品を形成するステップ、
    を含む方法。
42. エアロゾル前駆体を挿入することが、エアロゾル前駆体をエンクロージャーの周壁によって定義されるチャンバに挿入することを含み、本方法が、エアロゾル前駆体をチャンバ内に保持するために、周壁の一端を端壁で少なくとも部分的に覆うことを含む、請求項４１に記載の方法。
43. チャンバの一端を端壁で覆うことが、周壁の周りを包装層でとり囲み、包装層が、周壁の長手方向の端部を超えて延伸する端部領域を有し、包装層の端部領域を周壁の長手方向の端部を横切って横方向に折り曲げて端壁を形成することを含む、請求項４２に記載の方法。
44. エアロゾル発生カートリッジを少なくとも部分的に周囲することが、喫煙物品組立部品を形成するために、エアロゾル発生カートリッジ及び熱発生要素を第１の包装材で少なくとも部分的に周囲することを含む、請求項４１～４３のいずれか一項に記載の方法。
45. 熱発生要素が、着火可能な加熱要素又は誘導ヒーターの誘導受信機を含む、請求項４４に記載の方法。
46. エアロゾル発生カートリッジを少なくとも部分的に周囲することが、エアロゾル発生カートリッジ及びそれに対して連続的に配置されたタバコロッドを、第１の包装材料で少なくとも部分的に周囲して、喫煙物品組立部品を形成することを含む、請求項４１～４５のいずれか一項に記載の方法。
47. 喫煙物品組立部品と共にフィルタ要素を連続的に配置すること、及び喫煙物品組立部品及びフィルタ要素の少なくとも一部を第２の包装材で周囲し、喫煙物品を形成することをさらに含む、請求項４１～４６のいずれか一項に記載の方法。
48. フィルタ要素を連続的に配置することが、熱発生要素とタバコロッドとの間に配置し、第１の包装材で囲まれたエアロゾル発生カートリッジを含む、喫煙物品組立部品と共に、フィルタ要素を連続的に配置することをさらに含む、請求項４７に記載の方法。

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