JP2022507859A - 細菌感染症の処置及び予防のための遊離アミノ化合物 - Google Patents

細菌感染症の処置及び予防のための遊離アミノ化合物 Download PDF

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Abstract

-84-要約本発明は、式(I)TIFF2022507859000091.tif6984(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は本明細書に記載されるとおりである)の新規な化合物、及びそれらの薬学的に5許容される塩、鏡像異性体若しくはジアステレオマー、並びに該化合物を含む組成物、及び該化合物を使用する方法に関する。

Description

本発明は、哺乳動物の治療及び/又は予防に有用な有機化合物に関し、特に細菌感染症の処置及び/又は予防に有用なDNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの阻害剤に関する。
抗菌薬はそれらが使用される細菌において最終的に耐性を生じるため、依然として、細菌感染により医学的問題が引き起こされている。実際、現在使用されているすべての抗生物質に対する細菌耐性が増強している。多くの種類の抗生物質耐性は国境を越えて、驚くべき速度で広がる可能性がある。したがって、新しい種類の抗菌化合物が緊急に必要とされている。
抗菌薬開発のための標的の1つは、DNAの複製、転写、及び組換えに起因するDNAのトポロジー問題を解決する、細胞の生存に不可欠なDNAジャイレース及びトポイソメラーゼIV(細菌型IIAトポイソメラーゼ)であった。DNAジャイレースは、DNAの超らせん形成を制御し、複製中のようにDNA鎖がねじられていないときに発生するトポロジカルなストレスを緩和する。トポイソメラーゼIVは、主にDNA複製の終了時に、連結した染色体二量体を分割する。いずれの酵素も、二本鎖DNA切断部分を導入し、該切断部分に第二のDNA鎖を通過させ、切断された鎖を再結合させる。いずれの酵素も、その活性は、ATPの結合及び加水分解によって促進される。細菌のDNAジャイレースは、2つのA(GyrA)サブユニット及び2つのB(GyrB)サブユニットからなる。DNAの結合と切断はGyrAと関連しているのに対し、ATPはGyrBに結合して加水分解される。細菌のトポイソメラーゼIVも、2つのC(ParC)サブユニット及び2つのE(ParE)サブユニットからなるヘテロ四量体である。後者のサブユニットは、GyrBのようにATPに結合し、酵素の触媒的代謝回転に必要なエネルギーを供給する。
DNAジャイレース及びトポイソメラーゼIVの阻害は、広域スペクトル抗生物質の開発に有望である。これらの酵素は、広範囲のグラム陽性病原菌及びグラム陰性病原菌で高度に保存されている。そのような作用機序が立証された抗生物質には2つの群がある。キノロン類で十分に代表される第一の群は、切断されたDNA-酵素複合体を安定化することによってGyrA及びParCサブユニットを阻害し、その結果、ジャイレース機能全体を阻害して細胞死をもたらす。第二の群で唯一市販されている薬剤であるノボビオシンは、前記酵素のATPアーゼ活性を阻害することによってその効果を発揮する。ノボビオシンは1950年代に同定された。しかし、その使用は急速に減退し、主に多くの細菌株での低い透過性、自然発生的耐性発現の増加、及び1960年代及び1970年代のペニシリナーゼ安定型ペニシリンや第一世代のセファロスポリンのような、より有効な薬剤の開発により、最終的には市場から撤退した。
最近、DNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVを強力に阻害することが、該酵素の阻害剤で処理された細菌株での低い耐性発現に重要であることが認識されてきた。広く使用されているキノロンと比較して作用機序が異なる細菌DNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの阻害剤は、交差耐性をほとんど示さず、過去数年間で大幅に増加したキノロン耐性に対抗するのに有用な可能性がある。
本発明は、式(I)
Figure 2022507859000002
(式中、
はC1~6アルキルであり;
はハロゲンであり;
はハロゲン又はシアノであり;
は、アミノで置換された1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;
アミノで置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
アミノで置換された3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;
アミノ又はアミノC1~6アルキルで置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;
アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;
アミノで置換されたアザスピロ[2.5]オクタニル;
アミノで置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル;
アミノC1~6アルキル及びハロゲンで2回置換されたピペリジニル;
アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基で1回又は2回置換されたピロリジニルであり;
はC1~6アルキルであり;
はカルボキシである)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明のさらなる目的は、式(I)の新規な化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬及びその製造、並びに細菌感染症の処置又は予防のための式(I)の化合物の使用である。DNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤としての式(I)の化合物の使用もまた、本発明の目的の1つである。式(I)の化合物は、優れた抗菌活性、良好な溶解性、良好なCC50プロファイル、ミクロソーム安定性の改善及び/又はPKプロファイルの改善を示した。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。さらに、以下の定義は、本発明を説明するために使用される様々な用語の意味及び範囲を説明及び定義するために示されている。
定義
用語「C1~6アルキル」とは、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和、直鎖、又は分枝鎖のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。特定の「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、及びプロピルである。
用語「ハロゲン」及び「ハロ」とは、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つが、同一又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置き換えられているアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロ-、ジフルオロ-、若しくはトリフルオロ-メチル、-エチル若しくはプロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロエチルが挙げられる。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びビシクロ[1.1.1]ペンタニルなどを含む飽和単環式炭素環又は飽和二環式炭素環を意味する。特定の「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピルである。
「シス異性体」及び「トランス異性体」という用語は、分子又は部分の相対的な立体化学を意味する。例えば、「シス異性体」としての中間体C2
Figure 2022507859000003
は、
Figure 2022507859000004
との混合物を指し、同様に「トランス異性体」としての例2.01
Figure 2022507859000005
は、
Figure 2022507859000006
の混合物を指す。別の実施形態では、「rel」という用語は、相対配置、例えば、実施例1.13において、6-[5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[rel-(3aR、4R、6aS)-4-アミノ-3,3a、4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000007
は、
Figure 2022507859000008
の混合物を指す。相対的な立体化学を示す方法はまた、最終化合物にも適用される。
用語「薬学的に許容され得る塩」とは、生物学的に又は他の点で望ましくないものではない塩を意味する。薬学的に許容され得る塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。
「薬学的に許容され得る酸性付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等の無機酸と、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic acid)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸等の有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸類から選択される有機酸とで形成されるような薬学的に許容され得る塩を意味する。
「薬学的に許容され得る塩基付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容され得る塩を意味する。許容され得る無機塩基の例は、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩を含む。薬学的に許容され得る有機非毒性塩基から誘導される塩としては、天然の置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂を含む、第一級、第二級、及び第三級アミン、置換アミンの塩が挙げられる。
「治療有効量」という用語は、対象に投与されると、(i)特定の疾患、状態、若しくは障害を処置若しくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状を減衰、改善、若しくは排除する、又は(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防若しくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を意味する。治療有効量は、化合物、処置される病状、処置される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、主治医又は獣医師の判断、並びにその他の要因に応じて異なる。
用語「医薬組成物」とは、治療有効量の活性医薬成分と、薬学的に許容され得る添加剤とを含み、それを必要とする哺乳動物、例えばヒトに投与される混合物又は溶液を意味する。
DNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの阻害剤
本発明は、式(I)
Figure 2022507859000009
(式中、
はC1~6アルキルであり;
はハロゲンであり;
はハロゲン又はシアノであり;
は、アミノで置換された1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;
アミノで置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
アミノで置換された3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;
アミノ又はアミノC1~6アルキルで置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;
アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;
アミノで置換されたアザスピロ[2.5]オクタニル;
アミノで置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル;
アミノC1~6アルキル及びハロゲンで2回置換されたピペリジニル;
アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基で1回又は2回置換されたピロリジニル;
はC1~6アルキルであり;
はカルボキシである)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)(i)に従う式(I)の化合物であって、式中、
がメチルであり;
がフルオロであり;
が、クロロ、フルオロ、又はシアノであり;
が、アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノ-1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;アミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;アミノアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノアザスピロ[2.5]オクタニル;アミノアザスピロ[3.3]ヘプタニル;アミノメチル(フルオロ)ピペリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノメチルピロリジニル;アミノプロピル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;又はアミノピロリジニルであり;
がメチル又はエチルであり;
がカルボキシである、化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(i)又は(ii)に従う式(I)の化合物であって、Rが、アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基で1回又は2回置換されたピロリジニルである化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(i)~(iii)のいずれか1つに従う式(I)の化合物であって、Rがアミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルピロリジニル;又はアミノピロリジニルである、化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる実施形態は、(v)(i)~(iv)のいずれか1つに従う式(I)の化合物であって、Rがメチルである、化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(i)~(v)のいずれか1つに従う式(I)の化合物であって、
がC1~6アルキルであり;
がハロゲンであり;
がハロゲン又はシアノであり;
が、アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニルであり;又は
アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基で1回又は2回置換されたピロリジニルであり;
がC1~6アルキルであり;
がカルボキシである、化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)(i)~(vi)のいずれか1つに従う式(I)の化合物であって、
がメチルであり;
がクロロ又はフルオロであり;
が、クロロ、フルオロ、又はシアノであり;
が、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルピロリジニル;又はアミノピロリジニルであり;
がメチルであり;
がカルボキシである、化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の別の実施形態は、以下から選択される式(I)の化合物:
6-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-(7-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-(4-(3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-エチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-(4-(3-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
シス-6-[5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[5-(3-アミノプロピル)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[rel-(1S,5R)-6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S)-2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
トランス-6-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[3a-アミノ-1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[rel-(3aR,4R,6aS)-4-アミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
トランス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
シス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b ]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b ]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b ]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b ]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;及び
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物及びそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及び実施例に提供されている。全ての置換基、特にR~Rは、特に明記しない限り、上記で定義したとおりである。さらに、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
スキーム1
Figure 2022507859000010
式中、X、X、X及びXはハロゲンである。
式(Ig)の化合物は、スキーム1に従って調製することができる。オルトフルオロニトロベンゼン(Ia)をアミンR-NHで求核置換すると、アニリン(Ib)が得られる。アニリン(Ib)を、ジ-tert-ブチルカーボネートで保護することにより、保護されたアニリン(Ic)が得られる。アニリン(Ic)のニトロ基は、パラジウム触媒を用いたHなどの還元剤によって還元され、式(Id)の化合物が得られる。式(Id)の化合物とトリハロゲン化ピリジンとのカップリングは、パラジウム触媒及びホスフィン配位子を使用して実施され、式(Ie)の化合物が得られる。パラジウム触媒及びホスフィン配位子を使用して式(Ie)の化合物を環化すると、式(If)の化合物が得られる。
式(Ig)の化合物は、式(If)の化合物のピリジンの酸化と、それに続くPOCl又はPOBrの処理などのハロゲン化によって得ることができる。式(Ig)の化合物は、式(Ig)の化合物(RがHの場合)をNCSなどのハロゲン化試薬でさらにハロゲン化した後、炭酸ジ-tert-ブチルを再保護することによっても得ることができる。
スキーム2
Figure 2022507859000011
式中、X、X、X及びXはハロゲンである。
あるいは、式(Ig)の化合物は、スキーム2に従って調製することができる。式(Id)の化合物とジハロゲン化ピリジンとのカップリングは、パラジウム触媒及びホスフィン配位子を使用して実施され、式(Ik)の化合物が得られる。パラジウム触媒及びホスフィン配位子を使用して式(Ik)の化合物を環化すると、式(Im)の化合物が得られる。式(Im)の化合物を、NCS、NBS又はNISなどのハロゲン化試薬を使用してハロゲン化すると、式(If)の化合物が得られ、引き続きピリジンを酸化し、POCl又はPOBrの処理などのハロゲン化を続ける。あるいは、式(If)の化合物は、式(If)の化合物(RがHの場合)をNBSなどのハロゲン化試薬で処理して式(If)の化合物(特にRがハロゲン、特にブロモの場合)を得ることにより、得ることができる。
式(If)の化合物は、式(If)の化合物(Rがハロゲン、特にブロモの場合)を、パラジウム媒介置換又は求核置換によって式(If)の化合物(RがCNの場合)に変換することによっても得ることができる。次に、式(Ig)の化合物は、式(If)の化合物のピリジンの酸化と、それに続くPOCl又はPOBrの処理などのハロゲン化によって得ることができる。
スキーム3
Figure 2022507859000012
式中、X及びXはハロゲンであり、Xはハロゲン又はOTfであり;Q及びQはボロン酸又はエステルである。
式(I)の化合物は、スキーム3に従って調製することができる。式(Ig)の化合物へのRの導入は、アミン及び特定のC-N結合形成のための塩基(Rが求核性Nを有する)による求核置換、又は特定のC-N結合形成のためのブッフバルト・ハートウィッグクロスカップリング反応(Rが塩基性Nを有する)のいずれにより達成され、式(Ih)の化合物が得られる。パラジウム触媒鈴木カップリングを使用して、式(Ih)の化合物を式(Io)の化合物とさらにカップリングして式(Ii)の化合物を得ることができる。キラル分離は、式(Ih)の化合物又は式(Ii)の化合物で達成することができる。式(Ii)のいくつかの特別な化合物は、式(Ih)の化合物をボロン酸エステル又はボロン酸として式(Ij)の化合物に変換し、次に式(Ip)の化合物とカップリングすることにより、C-C結合形成のための鈴木カップリングを逆転させる必要がある。次に、エタノール中のNaOHなどのエステル加水分解と、それに続くトリフルオロ酢酸などの酸の存在下での式(Ii)の化合物の脱保護により、式(I)の化合物が得られる。
また、本発明は、式(I)の化合物の調製のためのプロセスであって、式(Ii)の化合物を、
Figure 2022507859000013
例えばトリフルオロ酢酸であってもよい酸と反応させることを含む、プロセスに関する。
(式中、R及びRは、上記に定義されるとおりである。)式(I)の化合物はまた、上記のプロセスによって製造される場合、本発明の目的となる。
医薬組成物及び投与
別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び薬剤を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物を、周囲温度で、適切なpHで、また所望の程度の純度で、生理学的に許容され得る担体、すなわち、使用される投与量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、ガレヌス製剤投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物が、pH5の酢酸緩衝剤に製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。これに関連して考慮すべき要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって支配され、細菌のDNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの阻害を介して細菌負荷を抑制するか又は宿主の生存を改善するために必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、又は全体として哺乳動物に毒性である量未満であり得る。
一例では、一回の投与あたり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、一日当たり患者の体重の約0.1~1000mg/kg、あるいは約1~100mg/kgの範囲となる。別の実施形態では、錠剤及びカプセル剤などの経口単位剤形が、好ましくは約5~約5000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、クモ膜下腔内、硬膜外及び鼻腔内、並びに局所処置で所望される場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口輸液には、筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、皮下投与などがある。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、坐剤、ゲル、乳濁液、パッチ等の任意の簡便な投与形態で投与してもよい。このような組成物は、医薬品における従来の構成成分、例えば希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、充填剤、及び更なる活性剤を含有してもよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者によく知られており、例えば、Ansel,Howard C.ら、「アンセルの医薬剤形と薬物送達系(Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Dr ug Delivery Systems)」、Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.ら、「レミントン:調剤の科学及び実践(Remington:The Science and Practice of Pharmacy)」、Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;及びRowe,Raymond C.「医薬賦形剤ハンドブック(Handbookof Pharmaceutical Excipients)」 Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の的確な提示を提供する、又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、乳白剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び他の既知の添加剤も含み得る。
適切な経口剤形の例は、約40~400mgの無水ラクトース、約5~50mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~50mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約10~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して、錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の例は、例えば5~1000mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝剤に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液は、不純物及び汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用してフィルタにかけることができる。
したがって、一実施形態は、式(I)の化合物、又はその立体異性体若しくは薬学的に許容され得る塩を含む組成物を含む。さらなる実施形態は、式(I)の化合物、又はその立体異性体若しくは薬学的に許容され得る塩を、薬学的に許容され得る単体若しくは賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、細菌感染症の処置及び/又は予防に使用するための式(I)の化合物を含む医薬組成物を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、単一又は複数の剤形レジメンの一部として、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、直腸的に、鼻腔的に、頬側に、膣内に、又は移植されたリザーバーを介して投与され得る。使用される非経口という用語には、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病変内及び頭蓋内の注射又は注入技術が含まれる。典型的には、本発明の医薬組成物は、一日あたり約1~5回、あるいは、患者の状態の改善時に持続点滴として投与されるであろう。
適応症及び処置方法
本発明の化合物は、治療的有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体、若しくはジアステレオマーを、細菌感染症の処置及び/又は予防を必要とする対象に投与することにより、ヒト又はその他の動物における細菌感染症を処置及び/又は予防するのに有用である。本発明の化合物及び方法は、黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎球菌、アシネトバクター・バウマニ及び緑膿菌を含む病原体に感染したヒト患者に特によく適している。本発明の化合物によっても制御され得る細菌性生物の例には、以下のグラム陽性及びグラム陰性生物が含まれるが、これらに限定されない。肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属、プロテウス属、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、肺炎マイコプラズマ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、腐性ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ライム病ボレリア、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシ、大腸菌、及びマイコバクテリウム・ウルセランス。
細菌感染症の例としては、上気道感染症、下呼吸器感染症、耳感染症、胸膜肺及び気管支感染症、複雑な尿路感染症、合併症のない尿路感染症、腹腔内感染症、心血管感染症、血流感染症、敗血症、細菌血症、CNS感染症、皮膚及び軟組織感染症、消化管感染症、骨及び関節の感染症、生殖器感染症、眼の感染症、又は肉芽腫性感染症が挙げられるが、これらに限定されない。特定の細菌感染症の例としては、合併症を伴わない皮膚及び皮膚構造感染症(uSSSI)、合併症を伴う皮膚及び皮膚構造感染症(cSSSI)、カテーテル感染症、咽頭炎、副鼻腔炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、気腫、肺炎、地域感染性細菌性肺炎(CABP)、院内感染性肺炎(HAP)、院内感染性細菌性肺炎、換気装置関連肺炎(VAP)、糖尿病性足感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、膀胱炎及び腎盂腎炎、腎結石、前立腺炎、腹膜炎、合併症を伴う腹腔内感染症(cIAI)及びその他の腹腔内感染症、透析関連腹膜炎、内臓膿瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、骨髄炎、関節炎、生殖器潰瘍尿道炎、膣炎、頸部炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、眼内炎、嚢胞性感染症線維症患者又は発熱性好中球減少症患者の感染症が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、本発明は、細菌感染症を処置及び/又は予防するための式(I)の化合物の使用に関する。本発明は、細菌感染症を処置及び/又は予防するための医薬を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。別の実施形態は、細菌感染症を処置又は予防する方法であって、有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体、若しくはジアステレオマーを投与する工程を含む方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
略語
本明細書で使用される略語は、以下の通りである:
ACN又はMeCNアセトニトリル
Pin ビス(ピナコラート)ジボロン
BINAP 2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン
cataCXium A-Pd-G2 クロロ[(ジ(1-アダマンチル)-N-ブチルホスフィン)-2-(2-
アミノビフェニル)]パラジウム(II)
CC50 細胞の50パーセントの死をもたらす濃度

DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM:ジクロロメタン
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
EtOAc又はEA酢酸エチル
FA ギ酸
h(s)又はhr(s)時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィ
HPLC-UV:紫外線検出器を備えた高速液体クロマトグラフィ
IV 静脈内
m-CPBA メタクロロペルオキシ安息香酸
MIC 最小発育阻止濃度
OD 光学密度
Pd-AdnBuPビフェニル クロロ[(ジ(1-アダマンチル)-N-ブチルホスフィン)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)
PE 石油エーテル
プレキャット プレ触媒
prep-HPLC 分取高速液体クロマトグラフィ
rel 相対的
rt 室温
Rt 保持時間
SFC 超臨界流体クロマトグラフィ
TLC 薄層クロマトグラフィ
UV 紫外線検出器
wt 重量
x-phos Pd G2 クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-
ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25カートリッジモジュール;ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィ機器。シリカゲルのブランド及び細孔径:i)KP-SIL 60A、粒径:40-60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47-60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.、LtdのZCX、細孔:200-300又は300-400。
中間体及び最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム又はSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムで分取HPLCによって精製した。
キラル分離は、ChiralPakAD-10μ(200×50mm I.D.)を使用し、移動相AとしてCOをBとしてエタノールを使用してThar350分取SFCで実施した。LC/MSスペクトルは、Waters UPLC-SQD Massを使用して取得した。標準のLC/MS条件は次の通りである(実行時間:3分)。
酸性条件:A:0.1%ギ酸及び1%アセトニトリルのHO中の溶液B:0.1%ギ酸のアセトニトリル溶液
塩基性条件:A:0.05%NH・HOのHO中の溶液、B:アセトニトリル、
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、窒素/又はアルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、さらに精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
中間体A1
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022507859000014
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000015
工程(a)5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(化合物A1.2)の調製
メチルアミン溶液(355g、2.866mol、EtOH中25%)を2,4-ジフルオロニトロベンゼン(147g、0.924mol)に0℃で15分間かけて滴下した。添加完了後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶液をエタノール(500mL)で希釈し、2Lの氷水に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾過により収集し、真空で乾燥させて、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(143g、収率63%)を黄色の固体として得た。
工程(b)tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.3)の調製
で、無水THF(2L)中の水素化ナトリウム(141g、3.5モル、鉱油中60%分散液)の懸濁液に、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロアニリン(60g、0.35モル、化合物A1.2)を少量ずつ加えた。溶液を0で1時間撹拌した後、THF(0.5L)中の二炭酸tert-ブチル時カーボネート(115g、0.53モル)の溶液を滴下して加え、反応混合物を15℃でさらに15時間撹拌を続けた。反応混合物を1.6Lの氷水に注ぎ入れ、EtOAc(1.6L)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中の1~5%EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70g、収率73%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):293.0([M+Na]),171.0([M-C-CO+H])。
工程(c)tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.4)の調製
MeOH(1L)中のtert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70g、259mmol、化合物A1.3)の溶液に、パラジウム炭素(5g、10重量%負荷)を加えた。反応混合物をH雰囲気下(50psi)、16℃で18時間撹拌した。残りのパラジウム触媒を濾過により除去した後、濾液を減圧濃縮して、tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(60g、収率96%)を白色固体として得た。MS(ESI):263.1([M+Na]),185.0([M-C+H]),141.0([M-C-CO+H])。
工程(d)tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.5)の調製
tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(80g、333mmol、化合物A1.4)及び2,3,5-トリクロロピリジン(66.8g、366ミリモル、CAS:16063-70-0)のジオキサン(2L)溶液に、炭酸セシウム(217g、666ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(3.74g、16.7ミリモル)、及びBINAP(20.7g、33.3ミリモル、CAS:98327-87-8)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気下、120で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、EtOAc(800mL)で希釈した。沈殿物を濾過により除去し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中の0.2%~5%のEtOAc)により精製して、中間体tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(75g、収率58%)を白色固体として得た。MS(ESI):390.1([{37Cl}M+H]),388.1([{37Cl+35Cl}M+H]),386.1([{35Cl}M+H])。
次に、tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(5g、12.95mmol)及びDBU(3.94g、25.9mmol、CAS:6674-22-2)の、o-キシレン(7.5mL)及びN、N-ジメチルアセトアミド(7.5mL)の混合物中の溶液に、チッソ雰囲気下、酢酸パラジウム(II)(727mg、3.24mmol)、及びトリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボレート(2.38g、6.48ミリモル)を加えた。反応混合物を160℃で6時間撹拌した後、冷却して室温に戻し、水(100mL)に注ぎ入れた。混合物をEtOAc(200mL)で抽出し、有機層を収集し、水(50mL)で2回、食塩水(30mL)で2回洗浄し、無水物硫酸ナトリウムで乾燥させた。分離した有機層を減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(DCM中0.5%~20% EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(873mg、収率19.3%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):352.1([{37Cl}M+H]),350.1([{35Cl}M+H])。
工程(e)tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)の調製
tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.7mmol、化合物A1.5)のDCM溶液(200mL)に、窒素雰囲気下、0℃で3-クロロ過安息香酸(9.47g、54.9mmol)を加えた。その後、反応混合物を30℃まで加温し、12時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却して室温に戻し、亜硫酸ナトリウム水溶液(10%、150mL)に注ぎ入れ、1時間撹拌した後、EtOAc(750mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、重曹水溶液(5N、200mL)、食塩水(250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、収率96%)の粗生成物を褐色の固体として得た。MS(ESI):368.1([{37Cl}M+H]),366.1([{35Cl}M+H])。
次いで、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.1ミリモル)のDMF溶液(100mL)に、オキシ塩化リン(V)(22.1g、144ミリモル)を-5℃で滴下して加えた。混合物を-5℃~0℃で1時間撹拌した後、0℃で、飽和重曹水溶液(350mL)に注ぎ入れた。次いで、混合物をEtOAc(500mL)で3回抽出し、合わせた有機層を水(200mL)で3回、食塩水(150mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。次いで、粗生成物をMeOH(120mL)で洗浄することにより精製して、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチルカルバメート(2.16g、収率42.9%)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI):388.1([{37Cl+37Cl}M+H]),386.1([{37Cl+35Cl}M+H]),384.1([{35Cl+35Cl}M+H])。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δppm:12.55(s、1H)、8.65(s、1H)、8.05(d、J=7.0Hz、1H)7.49(dd、J=10.3、2.5Hz、1H)3.26(s、3H)1.19-1.62(m,9H)。
中間体A2
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022507859000016
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)の合成と同様に、工程(a)の2,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えることにより、表題化合物を調製した。MS(ESI):406.1([{37Cl+37Cl}M+H]),404.1([{37Cl+35Cl}M+H]),402.1([{35Cl+35Cl}M+H])。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm:12.84(br.s,1H),8.64(s,1H),7.70(m,1H),3.22(s,3H),1.22-1.50(m,9H)。
中間体A3
tert-ブチルメチル(3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)カルバメート
Figure 2022507859000017
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000018
工程(a)3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(化合物A3.1)の調製
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(5g、13.02mmol、中間体A1)のDMF(150mL)中における攪拌溶液に、1-クロロピロリジン-2,5-ジオン(2.27g、39.06ミリモル)及び4-メチルベンゼンスルホン酸(4.48mg、26.04ミリモル)を加えた。LC-MSにより出発原料が完全に消費されたことが示されるまで、反応混合物を90℃で12時間撹拌した。混合物を冷却して室温に戻し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル:EtOAc=10:1~1:1)で精製して、3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(3g、収率71.9%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):319.9([M+H]).
工程(b)tert-ブチルメチル(3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)カルバメート(中間体A3)の調製
3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(3g、9.416mmol)及びCO(6.5g、47.08mmol)のDMF(60mL)中における攪拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(6.2g、28.25mmol)を加えた。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1)及びLC-MSにより出発物質が完全に消費されたことが示されるまで、混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル:EtOAc=20:1~10:1)によって精製して、tert-ブチルメチル(3,4,5-トリクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)カルバメート(2.1g;収率53.8%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):418.0([{35Cl}M+H]),317.9 {M-56}+H])。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.75(s,1H),8.59(s,1H),7.27-7.30(m,1H),3.37(s,3H),1.43(m,9H)。
中間体A4
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 2022507859000019
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000020
工程(a)tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A4.1)の調製
tert-ブチル(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(4.5g、12.86mmol、化合物A1.5)のDMF溶液(60mL)にNBS(4.58g、25.72mmol)及びTsOH・HO(1.22g、6.43mmol)を加えた。反応混合物を45℃で2時間撹拌した後、冷却して室温に戻し、NaSO水溶液(10%、200mL)に注ぎ入れ、NaCO水溶液でpH=8に調整した。混合物を25℃でさらに0.5時間撹拌した後、EtOAc(150mL)で3回抽出した。合わせた有機層を飽和CaCl水溶液(100mL)で4回、食塩水(100mL)で3回洗浄し、乾燥して無水とした。NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得た。次いで、組成生物をMeOH(40mL)中で再結晶化して、tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(4.8g、収率87%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):428.0([{79Br}M+H]),430.0([{81Cl}M+H])。
工程(b)tert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A4.2)の調製
tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.3g、3.03mmol)、Zn(CN)2(1.42g,12.13mmol)のNMP(10mL)中における溶液に、アルゴン下のグローブボックス中のPd(PPh(350mg、0.303mmol)に加え、得られた反応混合物をアルゴン雰囲気下、130℃で2時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が完全に消費されたことが示された後、反応混合物を冷却して室温まで戻し、混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、フィルタにかけた。濾液を食塩水(80mL)で3回洗浄し、有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをMeOH中で再結晶化してtert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1g、収率88%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):375.0([{35Cl}M+H]),377.0([{37Cl}M+H])。
工程(c)8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物4.3)の調製
tert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1g、2.67mmol)のTHF(10mL)溶液に、m-CPBA(1.08g、5.34mmol、85%重量)を加えた。反応混合物を窒素で2分間脱気した後、45℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により、出発物質が完全に消費されたことが示された後、反応混合物をNaSO水溶液(10%、50mL)に注ぎ入れ、室温で1時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により収集し、フィルターケーキをNaSOsolution水溶液(5%、50mL)で洗浄した。フィルターケーキを真空下で乾燥させて、8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(1.0g、収率95.9%)の粗生成物を黄色の固体として得た。MS(ESI):391.1([{35Cl}M+H]),393.1([{37Cl}M+H])。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
工程(d)tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A4)の調製 8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(1g、2.56mmol)のDMF/THF溶液(10mL、v/v=1:1)にPOCl3(4.26g、27.8mmol)を氷塩浴下で滴下し、得られた反応混合物を-5~0℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により出発物質が完全に消費されたことが示された後、0℃で反応混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(50mL)で2回、CaCl水溶液(1N、50mL)で4回、食塩水(50mL)で2回洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル:EtOAc=100:1~2:1、添加剤として20%DCM)によって精製して、tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(900mg、収率85.94%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):409.2([{35Cl}M+H]),411.2([{37Cl}M+H])。
中間体A5
tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 2022507859000021
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000022
工程(a)tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A5.1)の調製
tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(45.0g、187.3mmol、化合物A1.4)及び2,3-ジクロロピリジン(25.0g、168.6mmol、CAS:2402-77-9)のジオキサン溶液(800mL)に、炭酸セシウム(122.0g、374.6mmol)、酢酸パラジウム(II)(4.2g、18.73mmol)、及びBINAP(23.9g、37.46mmol、CAS:98327-87-8)を加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却して室温まで戻し、EtOAc(500mL)で希釈し、沈殿物を濾過により除去した。濾液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中の2%~5%のEtOAc)で精製して、tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(40g、収率67.5%)を白色固体として得た。MS(ESI):352.0([M+H]).
工程(b)tert-ブチル(6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.2)の調製
tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(37.5g、106.6mmol)のo-へキシレン(32mL)及びDMA(32mL)中における溶液に、窒素雰囲気下、DBU(32.4g、213.2mmol)、Pd(dba)3(19.5g、21.32mmol)、及びx-phos(20.3g、42.64mmol)を加えた。LCMSにより、出発材料が消費されたことが示されるまで、反応混合物を130℃で3時間撹拌した。40℃に冷却した後、反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、フィルタにかけて褐色の溶液を得、これを飽和CaCl水溶液(500mL)で5回、水(500mL)で洗浄し、次いで減圧濃縮して、残留物を得た。次いで、残留物を粉砕(MeOH、50mL;次に石油エーテル、50mL)によって精製して、tert-ブチル(6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(30g、収率89.3%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):316.1([M+H]).
工程(c)tert-ブチル(3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.3)の調製
tert-ブチル(6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(28g、88.8mmol)のTHF(500mL)及びピリジン(8.5g,106.6mmol)中における溶液に、Br(17.0g、106.6mmol)を-20℃で滴下した。得られた反応混合物を、LCMSにより出発物質がそうであることが示されるまで、25℃で48時間撹拌した。次いで、混合物をNaSO水溶液(1000mL)に注ぎ入れ、1時間撹拌した後、EtOAc(1000mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(1000mL)で3回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して残留物を得、これをMeOH(500mL)で粉砕して、tert-ブチル(3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(31g、収率88.6%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):394.1([M+H]).
工程(d)3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物A5.4)の調製
tert-ブチル(3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(29.0g、73.6mmol)のTHF(500mL)溶液に、m-CPBA(25.4g、147.2mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で2時間撹拌した。LC-MSにより出発材料が消費されたことが示された後、反応混合物をNaSO水溶液(1500mL、10%)に注ぎ入れ、2時間撹拌した。混合物をフィルタにかけ、フィルターケーキをNaSO水溶液(500mL、10%)、及び水(500mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥させて、3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(27g、収率89.4%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):410.0([{79Br}M+H]),412.0([{81Br}M+H])。
工程(e)tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.5)の調製
3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(26.0g、63.4mmol)のTHF(250mL)及びDMF(250mL)中における溶液に、-5~0℃でPOCl(131.75g、859.2mmol)を加えた。次いで、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。LC-MS及びTLC(石油エーテル:EtOAc=3:1)により、出発物質が消費されたことが示された後、反応混合物をNaCO水溶液(3L、1N)に注ぎ入れ、EtOAc(1L)で3回抽出した。合わせた有機層をCaCl水溶液(500mL、1N)で5回、食塩水(500mL)で3回洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して残留物を得、これをMeOH(400mL)中で粉砕して、tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(23g、収率84.6%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):430.0([M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d6)δppm:12.54(s、1H)、8.70(s、1H)、8.00~8.06(m、1H)、7.47(dd,J=10.3、2.5Hz、1H)、3.25(s、3H)、1.17~1.29(m、9H)。
工程(f)tert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5)の調製
tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(2.5g、5.83mmol)のDMF溶液(20mL)に、TsOH・HO(700mg、3.68mmol)及びNCS(1.70g、11.46mmol)を加え、得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc、20/1~5/1の勾配)によって精製して、tert-ブチル(3-ブロモ-4,5)-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.80g、収率66.6%)を白色固体として得た。観察されたMS.(ESI)[{35Cl×2+81Br&35Cl+37Cl+79Br}(M+H)]:464.0.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm:12.94(s、1H)、8.78(s、1H)、7.72-7.70(d、1H)、3.22(s、1H)、1.49(s、3H)、1.25(s、6H)。
中間体B1
エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022507859000023
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000024
工程(a):5-ブロモ-2-フルオロニコチノイルクロリド(化合物B1.2)の調製
5-ブロモ-2-フルオロ-ピリジン-3-カルボン酸(30g、137mmol、化合物B1.1)のSOCl溶液(150mL)を80℃で2時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、反応混合物を減圧濃縮して、5-ブロモ-2-フルオロニコチノイルクロリド(31.2g、収率96%)を粗生成物として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
工程(b)エチル2-(5-ブロモ-2-フルオロニコチノイル)-3-(ジメチルアミノ)アクリレート(化合物B1.3)の調製
5-ブロモ-2-フルオロニコチノイルクロリド(31.2g、131.7mmol)及びEtN(26.3g、263.4mmol)のTHF(300mL)中における混合物に、3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エン酸(26.3g、197.6mmol)を加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、混合物を水(300mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、2-(5-ブロモ-2-フルオロニコチノイル)-3-(ジメチルアミノ)アクリレートエチルの粗生成物(42.3g、収率93.4%)を得た。組成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS(ESI):346.9([{81Br}M+H]),344.9([{79Br}M+H])。
工程(c)エチル6-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(化合物B1.4)の調製
エチル2-(5-ブロモ-2-フルオロニコチノイル)-3-(ジメチルアミノ)アクリレート(32.0g、92.71mmol、化合物B1.3)及びメチルアミン(400mL、300mmol、THF中2M)の混合溶液を60℃で0.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=2:1)により出発物質が消費されたことが示された後、混合物を減圧下で蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(300mL)に再溶解し、フィルタにかけた。濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、これをMeOH(200mL)中で再結晶して、エチル6-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(23g、収率79.8%)を白色固体として得た。MS(ESI):311.0({80Br}M+H),313.0({82Br}M+H)
工程(d)エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(中間体B1)の調製
エチル6-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(20g、64.28ミリモル)及びBPin(32.7g、128.56mmol)のジオキサン(200mL)中における混合物に、KOAc(18.9g、104.13mmol)、Pd(dba)3(5.89g、6.43mmol)、及びx-phos(6.13g、12.86mmol)を、N雰囲気下、0℃で加えた。得られた混合物を100℃に加熱し、2時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、混合物をDCM(2L)に注ぎ入れ、濾過した。濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、これを石油エーテル/MTBE(500mL、v/v=1:1)で再結晶して、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(20.9g、収率90.6%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):277.0([M-82+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.89~8.89(d,J=1.6Hz,1H),8.82(s,1H),8.69~8.69(d,J=1.2Hz,1H),4.21~4.27(q,J=7.2Hz,2H),3.92(s,3H),1.23~1.31(m,15H)。
中間体B2
エチル1-エチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022507859000025
エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(中間体B1)の合成と同様に、工程(c)でメチルアミンをエチルアミンに置き換えることにより、表題化合物を調製した。MS(ESI):291.1([M-82+H]).
中間体C1
シス-tert-ブチル(3-(ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5(1H)-イル)プロピル)カルバメート
Figure 2022507859000026
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000027
工程(a)シス-tert-ブチル(3-(1-ベンジルヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5(1H)-イル)プロピル)カルバメート(化合物C1.2)の調製
シス-1-ベンジルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(400mg、1.98mmol、CAS:132414-50-7)のACN(10mL)溶液に、N雰囲気下、炭酸セシウム(1288mg、3.95mmol)、3-ブロモプロパン-1-オール(564mg、2.37mmol)を一度に加えた。TLCにより、出発物質が消費されたことが示されるまで、反応混合物を70℃で16時間加熱した。混合物を冷却して室温に戻し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(添加剤としてTFA)によって精製して、シス-tert-ブチルN-[3-(1-ベンジル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル)プロピル]カルバメート(395mg、収率55.6%)を黄色の油として得た。MS(ESI):360.2([M+H]
工程(b):tert-ブチル(3-(ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5(1H)-イル)プロピル)カルバメート(化合物C1)の調製
シス--tert-ブチルN-[3-(1-ベンジル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル)プロピル]カルバメート(395.0mg、1.15mmol)のEtOAc(20mL)溶液に、N雰囲気下、Pd/C(248mg、0.230mmol)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした後、反応混合物をH(15psi)下、25℃で16時間撹拌した。TLCにより反応が完了したことが示された後、混合物をセライトのフィルタにかけ、フィルターケーキをEtOAc(20mL)で2回洗浄した。合わせた有機層を減圧濃縮して、シス-N-[3-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル)プロピル]-2,2-ジメチル-プロパンアミド(215mg、収率73.8%)の粗生成物を黄色の油として得た。組成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
中間体C2
シス-tert-ブチル5-アザスピロ[2.5]オクタン-1-イルカルバメート
Figure 2022507859000028
標題化合物を、以下のスキームに従って合成した:
Figure 2022507859000029
工程(a)シス-5-ベンジル1-エチル5-アザスピロ[2.5]オクタン-1,5-ジカルボキシレート(化合物C2.2)の調製
Figure 2022507859000030
ベンジル3-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(5000.0mg、21.62mmol、CAS:138163-15-2)のDCM(10mL)溶液に、酢酸ロジウム(II)ダイマー(955.5mg、2.16mmol、CAS:15956-28-2)を、N雰囲気下、加えた。氷水浴下、0℃で、ジアゾ酢酸エチル(9866.4mg、86.47mmol)を加えた後、得られた反応混合物を加温し、25℃で4時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)により、出発物質が消費されたことが示された後、混合物を水(10mL)で洗浄した。分離した有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、5-ベンジル-2-エチル5-アザスピロ[2.5]オクタン-2,5-ジカルボキシレート(5g、収率72.9%)を黄色の油として得た。MS(ESI):318.2([M+H]).
工程(b)シス-5-((ベンジルオキシ)カルボニル)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-1-カルボン酸(化合物C2.3)の調製
Figure 2022507859000031
シス-5-ベンジル-2-エチル5-アザスピロ[2.5]オクタン-2,5-ジカルボキシレート(5000.0mg、15.75mmol)のEtOH(10mL)及び水(2.0mL)中における溶液に、LiOH(6459.1mg、157.54mmol)を加えた。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1)により、反応が完了したことが示されるまで、得られた反応混合物を25℃で15時間撹拌した。反応混合物を、HCl水溶液(1N)を用いてpH=6に酸性化し、DCM(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザスピロ[2.5]オクタン-2-カルボン酸の粗生成物(2g、収率43.9%)を黄色の油として得た。組成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS(ESI):290.2([M+H]).
工程(c)シス-ベンジル1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-カルボキシレート(化合物C2.4)の調製
Figure 2022507859000032
5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザスピロ[2.5]オクタン-2-カルボン酸(2g、6.91mmol)のトルエン(1mL)及びtert-ブタノール(1mL)溶液に、DPPA(2.8g、10.37mmol)及びEtN(2.89mL、20.74mmol)を加えた。LC-MCにより、反応が完了したことが示されるまで、得られた反応混合物を70℃で15時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって精製して、シス-ベンジル2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-カルボキシレート(1.2g、収率48.2%)を黄色の油として得た。MS(ESI):361.2([M+H]).
工程(d)シス-tert-ブチル5-アザスピロ[2.5]オクタン-1-イルカルバメート(中間体C2)の調製
Figure 2022507859000033
シス-ベンジル2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-カルボキシレート(1.2g、3.33mmol)のMeOH(50ml)溶液に、N2.雰囲気下、Pd/C(120mg、3.33mmol)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした後、反応混合物をHバルーン下、25℃で16時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、混合物をセライトを通してフィルタにかけ、濾液を減圧濃縮して、シス-tert-ブチルN-(5-アザスピロ[2.5]オクタン-2-イル(カルバメート(600mg、収率79.6%)の粗生成物を白色固体として得た。MS(ESI):227.2([M+H]).組成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
実施例1.01
6-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
Figure 2022507859000034
工程(a)tert-ブチルN-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000035
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A2、2.80g、6.96mmol、表1の「コア」として)及びDIPEA(11.69g,90.48mmol)のDMSO(6.0mL)中における溶液に、tert-ブチルN-(1-ピロリジン-3-イルシクロプロピル)カルバメート(3.15g、13.92mmol、表1)の「アミン」として)を加え、得られた反応溶液を130℃で12時間撹拌した。反応溶液を冷却して室温に戻した後、混合物を水(150mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で3回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中5%~25%のEtOAc)で精製して、tert--ブチルN-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(0.82g、収率20%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):592.4([{35Cl}M+H]),594.3([{37Cl}M+H])。
工程(b)エチル6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000036
tert-ブチルN-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(100mg、0.17mmol)、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(93mg、0.34ミリモル)(中間体B1、表1の「ボロン酸試薬」として)、KPO(108mg、0.51mmol)及びPd-AdnBuPビフェニルプレキャット(26.6mg、0.034mmol、CAS#:1310584-14-5、表1の「触媒」として)の混合物の、ジオキサン/HO(3.8mL、v/v=4:1、表1の「溶媒」として)溶液を、アルゴン雰囲気下、60℃で70時間撹拌した。溶液を冷却して室温に戻した後、反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、食塩水(30mL)で2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(EtOAc:ヘキサン=2:1)によって精製して、エチル6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(53mg、収率40%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):788.4([M+H]).
工程(c)6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000037
エチル6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(50mg、0.064mmol)のMeOH(5mL)溶液に、LiOH水溶液(0.5ml、1N)を加え、混合物を15℃で16時間撹拌した。その後、混合物を減圧濃縮して、6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(48.6mg)の粗生成物を黄色の固体として得た。MS(ESI):760.3([M+H]).組成物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
工程(d)6-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製(実施例1.01)
6-[4-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]ピロリジン-1-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(48.6mg、0.064mmol)のDCM(3mL)溶液にTFA(0.5mL)を加え、反応混合物を15℃で1時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これをプレHPLC(添加剤として0.5%NH・HO)によって精製して6-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(5.2mg、収率14%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):560.3([M+H]).H NMR(400MHz、MeOH-d4)δ8.8-9.0(m、2H)、8.64(s、1H)、8.17(s、1H)、6.48(br dd、1H、J=6.5、13.0Hz)、4.06(s、3H)、3.38(m、1H)、2.9-3.1(m、2H)、2.88(s、3H)、2.43(br d、2H、J=12.5Hz)、1.7-1.9(m、1H)、1.55(m、2H)、1.19(s、1H)、0.55(br d、2H、J=9.8Hz)。
以下の実施例は、表1に示す試薬について、工程(a)において、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチルカルバメート(中間体A2)を、「コア」に、工程(a)において、tert-ブチルN-(1-ピロリジン-3-イルシクロプロピル)カルバメートを「アミン」に、工程(b)において、ジオキサン/HOを「溶媒」に、工程(b)において、Pd-AdnBuP ビフェニルプレキャットを「触媒」に、工程(b)において、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2)ジオキサボロラン-2-イル-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートを「ホウ酸試薬」に置き換え、実施例1.01と同様に調製した。
Figure 2022507859000038
Figure 2022507859000039
Figure 2022507859000040
Figure 2022507859000041
Figure 2022507859000042
Figure 2022507859000043
Figure 2022507859000044
Figure 2022507859000045
Figure 2022507859000046
Figure 2022507859000047
Figure 2022507859000048
Figure 2022507859000049
実施例2.01
トランス--6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000050
工程(a)tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000051
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチルカルバメート(1g、2.49mmol,中間体A2)、tert-ブチルN-(5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-2-イル)カルバメート(634mg、2.98mmol)、及びEtN(1.04mL、7.46mmol)の混合物のDMSO(5mL)中における溶液を120℃で16時間攪拌した。混合物を冷却して室温に戻した後、EtOAc(100mL)を加え、混合物を食塩水(30mL)で2回洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中の2~20%EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(850mg、収率59.1%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):580.3([{35Cl}M+H]),578.3([{37Cl}M+H])。
工程(b)エチル6-[4-[2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000052
tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(400mg、0.690mmol)、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(286mg、1.04mmol、中間体B1)、Pd-AdnBuPビフェニルプレキャット(46mg、0.070mmol)、及びKPO4(440mg,2.08mmol)の混合物の、THF(10mL)及び水(1mL)中における溶液を、アルゴン雰囲気下、70℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温に戻した後、EtOAc(50mL)を加え、混合物を食塩水(30mL)で2回洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(石油エーテル中の20%EtOAc、次いで、DCM中の10%MeOH)によって精製して、エチル6-[4-[2-(tert)-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(300mg、収率56%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):774.6([M+H]).
工程(c)トランス-エチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート、及びシス-エチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000053
260mgのエチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートを分取HPLC分離にかけ(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm、移動相:水(0.225%FA)-ACN、38%ACN水溶液~68%ACN水溶液)、トランス-エチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(100mg、収率38.5%、HPLC保持時間Rt=2.681分)を黄色の固体として(MS(ESI):774.6[M+H])、またシスエチル6-[4-[2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(60mg、収率23.1%、HPLC保持時間Rt=2.733分)を別の黄色の固体として(MS(ESI):774.6[M+H])得た。
工程(d)トランス-6-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-4-[2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000054
トランス-エチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(100mg、0.150mmol)のEtOH(5mL)中の混合物に、NaOH水溶液(1mL、1mmol)を加え、混合物を15℃で1時間撹拌した。その後、混合溶液を真空で減圧濃縮して残留物を得、これをHO(40mL)に再懸濁し、EtOAc(20mL)で3回抽出した。分離した水層をHCl水溶液(1N)を用いてpH=5~6に酸性化し、DCM(30mL)で3回抽出した。次いで、合わせた有機層を食塩水(30mL)で3回洗浄し、無水物NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、トランス-6-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(90mg、収率93.8%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):746.2([M+H]).
工程(e)トランス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
DCM(5mL)中のトランス-6-[4-[2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(90mg、0.120mmol)に、TFA(1mL、12.98mmol)を加え、反応混合物を15℃で0.5時間撹拌した。その後、混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(添加剤として0.1%TFA)によって精製して、トランス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン)-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(41.5mg、収率63.5%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):546.2([M+H]).H NMR(400MHz,CHCl-d1)δppm:11.90(s,1H),9.31(s,1H),9.14(d,1H),8.72(d,1H),8.30(s,1H),8.00(m 3H),6.62(m,1H),4.19(s,3H),3.33(m,2H),3.24(m,2H),2.91(s,3H),2.71-2.63(m,1H),2.07-1.94(m,1H),1.68(m,1H),0.98(m,1H),0.70(m,1H).
実施例2.02
シス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000055
表題化合物は、工程(d)において、トランスエチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートを、シス-エチル6-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートに置き換えることにより、実施例2.01と同様に調製した。MS(ESI):546.3([M+H]).H NMR(400MHz,CHCl-d1)δppm:11.91(s,1H),9.29(s,1H),9.15-9.07(d,1H),8.72-8.67(d,1H),8.29(s,1H),8.18(m,2H),6.61(m,1H),4.18(s,3H),3.40(m,2H),3.19(m,1H),3.00(m,1H),2.90(s,3H),2.79(m,1H),2.02(m,1H),1.97-1.86(m,1H),0.89-0.79(m,2H).
実施例3.01
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000056
工程(a)tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000057
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチルカルバメート(400mg、1mmol、中間体A2)、tert-ブチル5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-1-イルカルバメート(390.8mg、1.8mmol)及びDIPEA(0.57mL、3.2mmol)のDMSO(5mL)中の溶液を110℃で12時間撹拌した。溶液を冷却して室温に戻した後、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をNaCl水溶液(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)によって精製して、tertt-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(550mg、収率95.7%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):770.6([{35Cl}M+H]).
工程(b)tert-ブチル(4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2022507859000058
550mgのtert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート をキラルSFC分離に供して、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[ 2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(110mg、ピーク1、Rt=3.568分)、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(100mg、ピーク2、Rt=3.895分)、tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメート(100mg、ピーク3、Rt=4.245分)、及びtert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(120mg、ピーク4、Rt=4.409分)、MS(ESI):770.6([{35Cl}M+H])を得た。
SFCの条件:カラム:AD、250×20 mm I.D.、5μm。移動相:COの場合はA、IPAの場合はB(0.1%NHO);勾配:B 20%.流量:50mL/分背圧:100バ-ルカラム温度:35℃
工程(c)エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert--ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000059
tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(0.050g,86.5 μmol)の、THF(1mL)及び水(0.01mL)中における溶液に、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(93mg,0.34mmol)(中間体B1、55.8mg,156 μmol))、Pd-AdnBuPビフェニルプレキャット(20.4mg,0.026mmol)、及びKPO4(55.1mg,0.310mmol)を、アルゴン雰囲気下、グローブボックス中で一度に加えた。混合溶液をAr雰囲気下、70℃で16時間撹拌した。冷却して室温まで戻した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取-TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製して、エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert--ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(42mg、0.054mmol、収率62.7%)を得た。MS(ESI):774.7[{35Cl}(M+H)]。
工程(d)6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000060
エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(42mg、0.054mmol)のTHF(1.5mL)及び水(1.5mL)の溶液にNaOH(32.6mg、0.780mmol)を一度に加え、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して残留物を得、これを1N HClでpH=5~6に酸性化し、EtOAc(30mL)で2回抽出した。水層を追加のEtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機物を無水NaSO4,で乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(40mg、収率100%)を白色の固体として得た。MS(ESI):746.4[{35Cl}(M+H)).
工程(e)6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000061
6-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(40mg、0.054mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(2mL)を加え、溶液を20℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(水(1%TFA)-ACN)によって精製して、6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(3.9mg、収率12.3%)を白色の固体として得た。MS(ESI):546.1[{35Cl}(M+H)]。H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 9.2-9.2(m,1H),9.0-9.1(m,1H),8.6-8.7(m,1H),8.24(br d,2H,J=2.6Hz),6.5-6.6(m,2H),5.6-5.6(m,1H),4.1-4.1(m,3H),3.1-3.1(m,4H),2.9-3.0(m,2H),2.8-2.9(m,3H),2.6-2.6(m,1H),2.26(m,1H,J=1.8,3.5Hz),1.66(m,1H),0.99(m,1H).
実施例3.02
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
Figure 2022507859000062
表題化合物は、工程(b)において、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートをtert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートと置き換えることにより、実施例3.01と同様に調製した。MS(ESI):546.2[{35Cl}(M+H)).H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 9.2-9.2(m,1H),9.0-9.1(m,1H),8.6-8.7(m,1H),8.1-8.3(m,1H),6.8-7.0(m,1H),6.4-6.6(m,1H),5.5-5.7(m,1H),4.0-4.1(m,3H),3.12(br s,2H),3.02(br d,4H,J=9.5Hz),2.9-2.9(m,1H),2.8-2.8(m,1H),2.83(br d,3H,J=4.8Hz),2.52(m,3H),2.12(br dd,2H,J=4.1,7.2Hz),1.64(m,1H),0.97(m,1H).
実施例3.03
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000063
表題化合物は、工程(b)において、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert--ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートに置き換えることにより、実施例3.01と同様に調製した。MS(ESI):546.1 [{35Cl}(M+H)).H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 9.2-9.3(m,1H),9.0-9.1(m,1H),8.6-8.6(m,1H),8.1-8.2(m,1H),6.52(dd,2H,J=6.2,13.8Hz),5.6-5.7(m,1H),4.1-4.1(m,3H),3.1-3.1(m,4H),3.0-3.0(m,2H),2.83(br d,5H,J=4.9Hz),2.1-2.2(m,1H),1.6-1.7(m,2H),0.83(m,2H)。
実施例3.04
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000064
表題化合物は、工程(b)において、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを tert-ブチル-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートと置き換えることにより、実施例3.01と同様に調製した。MS(ESI):546.1[{35Cl}(M+H)).H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 9.0-9.0(m,1H),8.8-8.9(m,1H),8.4-8.5(m,1H),8.0-8.0(m,1H),6.3-6.4(m,1H),5.4-5.5(m,1H),3.93(s,3H),3.0-3.1(m,3H),2.8-2.8(m,1H),2.6-2.7(m,3H),2.5-2.5(m,1H),1.8-1.9(m,1H),1.6-1.7(m,1H),1.5-1.6(m,1H),0.83(m,2H).
実施例4.01
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000065
工程(a)シス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート及びトランス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000066
tert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(900mg、1.94mmol、中間体A5)、tert-ブチル5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-1-イルカルバメート(500mg、2.36mmol)のスルホラン(10mL)中の溶液に、DIPEA(750mg、5.80mmol)を加え、溶液を100℃で2時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(80mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(HO(0.225%TFA)-ACN)によって精製して、シス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-](tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク1、Rt=4.094分、710mg、収率57.2%)を黄色の固体として、またトランス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク2、Rt=4.346分、320mg、収率25.8%)を別の黄色の固体として得た。MS(ESI):640.0[{35Cl+81Br&37Cl+79Br}(M+H)](ピーク1);MS(ESI):639.9[{35Cl+81Br&37Cl+79Br}(M+H)](ピーク2)。
工程(b)tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル))アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート、及びtert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2022507859000067
トランス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(320mg,0.5mmol)をキラルSFC分離にかけた。最初に収集した溶離液のピークを減圧濃縮して、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク1’、Rt=1.206分、80mg、旋光性:(-))を黄色の固体として、2番目に収集した溶離液ピークを減圧濃縮して、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク2’、Rt 1.425分、78mg、旋光性:(+))を別の黄色の固体として得た。SFCの条件:カラム:ダイセルキラルセルAS(250mm×30mm、10μm);移動相:0.1%NHO MeOH;流量(mL/min):70mL/分
シス-tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(710.0mg、1.11mmol)をキラルSFC分離に供した。最初に収集した溶離液のピークを減圧濃縮して、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク3’、Rt=1.558分、360mg、旋光性:(-))を黄色の固体として、2番目に収集した溶離液ピークを減圧濃縮して、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク4’、Rt=1.620分、300mg、旋光性:(+))を別の黄色の固体として得た。SFCの条件:カラム:ダイセルキラルセルOD(250mm×30mm、10μm);移動相:0.1%エタノール;流量(mL/min):50mL/min
工程(c)エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000068
tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3R)-2-(tertブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(100mg、0.16mmol)の、THF(1mL)及び水(0.01mL)の溶液に、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(86.41mg、0.310mmol、中間体B1)、Pd-AdnBuPビフェニルプレキャット(10.92mg、0.02mmol)、及びKPO4(75.4mg、0.310mmol)を、アルゴン雰囲気下、グローブボックス内で一度に加え、得られた溶液を、Ar雰囲気下、70℃で16時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取-TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製して、エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(62mg、収率50.13%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):790.5 [{35Cl}(M+H)]。
工程(d)6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000069
エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(62mg、0.08mmol)のEtOH(0.5mL)及び水(0.5mL)中の溶液にNaOH(31mg、0.78mmol)を一度に加え、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して残留物を得、HCl水溶液(1N)でpH=5~6に酸性化し、EtOAc(30mL)で2回抽出した。水層を追加のEtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSO4,で乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(55mg、収率92%収率)を黄色の固体として得た。観察されたMSMS(ESI):762.4[{35Cl}(M+H)).
工程(e)6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(55mg、0.07mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.06mL)を加え、溶液を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(水(1%TFA)-ACN)によって精製して、6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(22.4mg、収率57.1%)を緑色の固体として得た。MS(ESI):562.4[{35Cl}(M+H)]。H NMR(400MHz,DMSO)δ ppm:14.72(m、1H)、11.91(s、1H)、9.31(s、1H)、9.12(d、1H)、8.71(d、1H)、8.24(s、1H)、7.99(brs、3H)、6.65(d、1H)、4.18(s、3H)、3.01-3.19(m、2H)、2.92(s、3H)、2.63(m、2H)、2.52(m、3H)、1.66(m、1H)、0.99(m、1H)。
実施例4.02
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000070
表題化合物は、工程(c)においてtert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル ]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートをtert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメートに置き換えることにより、実施例4.01と同様に調製した。MS(ESI):562.3[{35Cl}(M+H)).H NMR(400MHz,DMSO)δ ppm:14.72(m、1H)、11.85(s、1H)、9.31(s、1H)、9.12(d、1H)、8.71(d、1H)、8.19(s、1H)、7.94(brs、3H)、6.63(d、1H)、4.18(s、3H)、3.01-3.19(m、2H)、2.92(s、3H)、2.63(m、2H)、2.52(m、3H)、1.64(m、1H)、0.97(m、1H)。
実施例4.03
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000071
表題化合物は、工程(c)において、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートをtert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメートと置き換えることにより、実施例4.01と同様に調製した。MS(ESI):562.1[{35Cl}(M+H)).H NMR(400MHz,DMSO)δ ppm:14.75(brs、1H)、11.89(s、1H)、9.29(s,1H),9.11(s,1H),8.68(d,1H),8.22-8.13(m,4H),6.64-6.61(d,1H),4.17(m,3H),3.21-3.14(m,2H),2.91(m,4H),1.92(m,2H),0.83(m,2H)。
実施例4.04
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000072
表題化合物は、工程(c)において、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[3-ブロモ-4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメートと置き換えることにより、実施例4.01と同様に調製した。MS(ESI):562.0[{35Cl}(M+H)).H NMR(400MHz,DMSO)δ ppm:14.75(brs、1H)、11.86(s、1H)、9.29(s,1H),9.11(s,1H),8.68(d,1H),8.19-8.12(m,4H),6.64-6.61(d,1H),4.17(m,3H),3.21-3.14(m,2H),2.91(m,4H),1.92(m,2H),0.83(m,2H)。
実施例5.01
6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000073
工程(a)トランス-tert-ブチル(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2022507859000074
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体4、400.0mg、0.980mmol、中間体A4)、tert-ブチルN-(5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-2-イル)カルバメート塩酸塩(486.27mg、1.95mmol)、及びDIPEA(1.02mL、5.86mmol)のNMP(3mL)中における混合物の溶液を 110℃で5時間撹拌した。冷却して室温に戻した後、反応混合物を減圧濃縮し、残留物を分取HPLC(添加剤としてのTFA)によって精製して、シス-tert-ブチル(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5)-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(220mg、収率37.2%)を黄色の固体として、またトランス-tert-ブチル(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(280mg、47.4%収率)を別の黄色の固体として得た。MS(ESI):585.3([{35Cl}M+H]),587.3([{37Cl }+H])。H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ ppm 8.53(s,1H),7.24(d,J=10.16Hz,1H),3.72-3.97(m,2H),3.53-3.65(m,1H),3.44(s,3H),2.66(s,1H),2.08-2.48(m,2H),1.53-1.91(m,2H),1.38-1.52(m,18H),1.14-1.22(m,1H).
工程(b)tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000075
トランス-tert-ブチル(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(280.0mg、0.480mmol)をキラルSFCで分離し、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(55mg、収率18.7%)を黄色の固体として、またtert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(40mg、収率13.6%)を別の黄色の固体として得た。MS(ESI):585.3([M+H]
SFCの条件:カラム:Chiralpak OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:0.1%NHOH MeOH;流量(mL/min):50mL/min
工程(c)エチル6-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000076
tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(35.0mg、0.060mmol)、エチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,4,4a,8a-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(32.14mg、0.09mmol)、Pd-AdnBuPビフェニルプレキャット(CAS:1375477-29-4、8.0mg、0.01mmol)、及びKPO(38.09mg、0.180mmol、水(0.05mL)中のTHF(0.5mL)に予め溶解したもの)の混合物溶液を、Ar雰囲気下、60℃で16時間撹拌した。LC-MSにより出発物質が消費されたことが示された後、反応混合物を冷却して室温に戻し、調製-TLC分離(DCM/MeOH=10:1)を行い、エチル6-[4-[(2S、3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(30mg、収率55.9%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):781.4([M+H]).H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ ppm 8.90(s,1H),8.81(d,J=2.38Hz,1H),8.72(s,1H),8.23(s,1H),7.18(d,J=10.16Hz,1H),5.30(s,2H),5.14(s,1H),4.37-4.46(m,3H),4.06-4.10(m,3H),3.99(s,1H),3.40(s,3H),1.38-1.47(m,14H),1.33(s,9H),0.75-0.91(m,2H)。
工程(d)6-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000077
エチル6-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(30mg、0.04mmol)、NaOH(61.47mg、1.54mmol、THF(2mL)及び水(0.2mL)に予め溶解したもの)の混合物溶液を20℃で0.5時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、混合物をHCl水溶液(2N)でpH4~5に酸性化し、水(10mL)で希釈し、DCM(20mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、減圧濃縮して、6-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(28mg、収率95.8%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):753.4([M+H]).それを、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS(ESI):753.4([M+H]).
工程(d)6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000078
6-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(28mg、0.04mmol)及びTFA(0.11mL、1.49mmol)のDCM(2mL)中の溶液を20℃で0.5時間撹拌した。LC-MSにより出発物質が消費されたことが示された後、混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、次にこれを分取HPLC(添加剤としてのTFA)によって精製して6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(11mg、収率50%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):553.3([M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.06(s,1H),9.32(s,1H),9.13(d,J=2.13Hz,1H),8.70(d,J=2.13Hz,1H),8.03-8.31(m,4H),6.98(s,1H),6.68(d,J=13.05Hz,1H),4.20(s,3H),3.44-3.56(m,3H),3.01(s,3H),2.55(s,2H),1.83-2.20(m,2H),0.65-0.91(m,2H)。
実施例5.02
6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000079
表題化合物は、工程(c)において、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメートを置き換えることにより、実施例5.01と同様に調製した。MS(ESI):553.3([M+H]).H NMR(400MHz,DMSO)δ ppm 11.99(s、1H)、9.32(s、1H)、9.13(d、J=2.13Hz、1H)、8.70(d、J=2.26Hz、1H)、8.22(s、1H)、8.08(s、3H)、6.90(s、1H)、6.69(d、J=13.05Hz、1H)、4.20(s、3H)、3.23~3.50(m、3H)、3.01(s、3H)、2.04(s、2H)、0.66~0.88(m、2H)。
実施例5.03
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000080
表題化合物は、工程(c)において、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメートと置き換えることにより、実施例5.01と同様に調製した。MS(ESI):553.3([M+H]).H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 9.20(s,1H),9.15(s,1H),8.86(s,1H),8.23(m,1H),6.62~6.66(m,1H),4.24(m,3H),3.82~3.50(m,6H),3.10(s,3H),2.68~2.71(m,1H),1.95~2.05(m,1H),1.14(m,1H).
実施例5.04
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000081
表題化合物は、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチルカルバメート(c)と置き換えることにより、実施例5.01と同様に調製した。MS(ESI):553.1([M+H]).H NMR(400MHz、DMSO)δ11.99(br s、1H)、9.30(s、1H)、9.13(d、J=2.3Hz、1H)、8.72(d、J=2.0Hz、1H)、8.21(s、1H)、7.96(br s、3H)、6.89(br s、1H)、6.68(d、J=13.1Hz、1H)、4.18(s、3H)、3.54~3.49(m、4H)、3.26(br d、J=8.4Hz、1H)、3.00(br s、3H)、2.62(br s、1H)、1.62(br s、1H)、1.75~1.49(m、1H)、1.05(t、J=7.0Hz、2H)、1.12-0.99(m、1H)、0.95(br s、1H)。
実施例6.01
6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b ]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸
Figure 2022507859000082
工程(a)シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000083
シス-tert--ブチルN-(5-アザスピロ[2.5]オクタン-2-イル)カルバメート(400mg、1.77mmol)のNMP(5mL)溶液に、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(500mg、1.24mmol、中間体A2)及びDIPEA(1.3mL、7.46mmol)のNMP(3mL)中の溶液を加え、120℃で18時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により反応が完了したことが示された後、溶液を分取HPLC(TFA)によって精製して、シス-tert-ブチルN-[4-[2-tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(400mg、収率54.4 %)を白色固体として得た。MS(ESI):543.4({35Cl}M+H),545.4({37Cl}M+H)
工程(b)tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート及びtert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022507859000084
シス-(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(400.0mg、0.680mmol)をSFC分離することにより、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(180mg、収率45%)及びtert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(160mg、収率40%)を白色の固体として得た。MS:543.4({35Cl}M+H),545.4({37Cl}M+H)
SFCの条件:カラム:AD、250×20mm I.D.、5μm。移動相:COの場合はA、IPAの場合はB(0.1%NHO);勾配:B 20%.流量:50mL/min背圧:100バ-ルカラム温度:35℃
工程(c)エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2022507859000085
PO(86.04mg、0.41mmol)、cataCXium A-Pd-G2(18.07mg、0.03mmol)、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(80mg、0.14mmol)、及びエチル1-メチル-4-オキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(72.6mg、0.2mmol、中間体B1)の、水(1mL)及びTHF(20mL)中における溶液を、Ar雰囲気下、70℃で15時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、反応混合物をフィルタにかけ、濾液を減圧濃縮した。残留物を分取HPLC(添加剤としてのTFA)によって精製して、エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(60mg、収率56.4%)を褐色の固体として得た。MS(ESI):787.4([M+H]).
工程(d)6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2022507859000086
エチル6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(60mg、0.08mmol)のTHF(1mL)及び水(0.2mL)中における溶液に、NaOH(30.46mg、0.760mmol)を加え、得られた溶液を20℃で2時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、反応混合物を減圧濃縮し、残留物を1N HCl溶液でpH=6に酸性化した後、分取HPLC(添加剤としてのTFA)精製に供して6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(50mg、収率86.4%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):766.4([M+H]).
工程(e)6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
6-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(50mg、0.07mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(2.86mL、11.44mmol)を加え、得られた溶液を20℃で2時間撹拌した。LC-MSにより、出発物質が消費されたことが示された後、反応混合物を減圧濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(添加剤としてのTFA)によって精製して6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(21.8mg、収率55.7%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.96(s,1H),9.28(s,1H),9.09(s,1H),8.90-8.59(m,1H),8.40(s,1H),7.91(s,3H),6.63(dd,J=6.2,13.3Hz,1H),4.18(s,3H),3.41-3.34(m,1H),3.10-2.95(m,1H),2.90(s,3H),2.54(s,3H),2.33(s,1H),1.74-1.29(m,3H),0.98(d,J=11.2Hz,1H),0.56(s,1H),0.16(br s,1H)MS(ESI):560.2([M+H])。
実施例6.02
6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸

Figure 2022507859000087
表題化合物は、工程(b)において、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートと置き換えることにより、実施例6.01と同様に調製した。MS(ESI):560.3([M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 11.77(s,1H)9.10(s,1H),8.90(d,J=1.83Hz,1H),8.60(s,1H),8.20(s,1H),7.70(d,J=2.93Hz,3H),6.44(dd,J=13.33,6.24Hz,1H),3.99(s,3H),3.07-3.69(m,2H),2.77-3.03(m,1H),2.71(s,3H),2.34(s,1H),2.13(d,J=1.83Hz,1H),1.04-1.60(m,3H),0.79(d,J=10.27Hz,1H),0.38(s,1H),0.00(s,1H)。
生物学的実施例
実施例7
50%成長阻害濃度(IC50)測定アッセイ:
黄色ブドウ球菌(ATCC29213)、肺炎球菌(ATCC10031)、及びアシネトバクター・バウマニ(ATCC17978)に対する化合物のインビトロ抗菌活性は、以下の手順に従って測定した:
このアッセイでは、10ポイントのIso-Sensitestブロス培地を使用して、黄色ブドウ球菌 ATCC29213、肺炎球菌 ATCC 10031、及びアシネトバクター・バウマニ ATCC17978に対する化合物のin vitro活性を定量的に測定した。
DMSO中のストック化合物を384ウェルマイクロタイタープレートで段階的に2倍希釈し(最終濃度50~0.097μMの範囲)、Iso-Sensitest肉汁培地に細菌懸濁液49μLを接種して、ウェル当たりの最終用量50μL/ウェルにおいて最終細胞濃度を約5×10CFU/mLにした。マイクロタイタープレートを35±2℃でインキュベートした。
細菌細胞の増殖は、16時間の経時変化にわたって20分ごとにλ=600nmで光学密度を測定することによって定量した。
細菌細胞の対数増殖中に増殖阻害を算出し、増殖の50%(IC50)を阻害する濃度を決定した。
本発明の化合物について、50%阻害する化合物の濃度(IC50)の試験を行った。黄色ブドウ球菌(ATCC29213)、肺炎球菌(ATCC10031)、及びアシネトバクター・バウマニ(ATCC17978)に対する IC50のデータを表6に示す。本発明の特定の化合物は、1μM以下のIC50を有することがわかった。
Figure 2022507859000088

Claims (24)

  1. 式(I)
    Figure 2022507859000089
    (式中、
    は、C1~6アルキルであり;
    は、ハロゲンであり;
    は、ハロゲン又はシアノであり;
    は、アミノで置換された1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;
    アミノで置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
    アミノで置換された3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;
    アミノまたはアミノC1~6アルキルで置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;
    アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;
    アミノで置換されたアザスピロ[2.5]オクタニル;
    アミノで置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル;
    アミノC1~6アルキル及びハロゲンで2回置換されたピペリジニル;
    アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基で1回又は2回置換されたピロリジニルであり;
    は、C1~6アルキルであり;
    は、カルボキシである)
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. が、メチルであり;
    が、フルオロであり;
    が、クロロ、フルオロ、またはシアノであり;
    が、アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノ-1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;アミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;アミノアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノアザスピロ[2.5]オクタニル;アミノアザスピロ[3.3]ヘプタニル;アミノメチル(フルオロ)ピペリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノメチルピロリジニル;アミノプロピル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;またはアミノピロリジニルであり;
    が、メチルまたはエチルであり;
    が、カルボキシである、
    請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  3. が、アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノ3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキルおよびハロゲンから独立して選択される置換基によって1回または2回置換されたピロリジニルである、請求項2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  4. が、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル、アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルピロリジニル;またはアミノピロリジニルである、請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  5. が、メチルである、請求項4に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. が、C1~6アルキルであり;
    が、ハロゲンであり;
    が、ハロゲン又はシアノであり;
    が、アミノで置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル;又は
    アミノ、アミノC1~6アルキル、アミノC3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキルおよびハロゲンから独立して選択される置換基によって1回または2回置換されたピロリジニルであり;
    が、C1~6アルキルであり;
    が、カルボキシである、
    請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. が、メチルであり;
    が、クロロ又はフルオロであり;
    が、クロロ、フルオロ、またはシアノであり;
    が、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノシクロプロピルピロリジニル;アミノ(トリフルオロメチル)ピロリジニル;アミノメチル(フルオロ)ピロリジニル;アミノメチルピロリジニル;またはアミノピロリジニルであり;
    が、メチルであり;
    が、カルボキシである、
    請求項6に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. 6-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-(7-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-(4-(3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-エチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-(4-(3-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    シス-6-[5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[5-(3-アミノプロピル)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[rel-(1S,5R)-6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S)-2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    トランス-6-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[3a-アミノ-1,3,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[rel-(3aR,4R,6aS)-4-アミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-エチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    トランス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    シス-6-[4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    6-[4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;及び
    6-[4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.5]オクタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸;
    から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  9. 式(Ii)
    Figure 2022507859000090
    (式中、RからRは、請求項1~8のいずれか一項に記載のように定義される)の化合物を酸と反応させることを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の調製のためのプロセス。
  10. 治療活性のある物質としての使用のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物と、治療的に不活性な担体とを含む医薬組成物。
  12. DNAジャイレース又はトポイソメラーゼIV阻害剤としての請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  13. DNAジャイレース及びトポイソメラーゼIV阻害剤としての請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. 細菌感染症を処置又は予防するための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. 細菌感染症を処置又は予防するための医薬を調製するための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. 前記細菌感染が、肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属、プロテウス属、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、肺炎マイコプラズマ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、トラコーマクラミジア、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、腐性ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ライム病ボレリア、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシ、大腸菌、又はマイコバクテリウム・ウルセランスによって引き起こされる、請求項14又は15に記載の使用。
  17. 前記細菌感染が、アシネトバクター・バウマニ、肺炎桿菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、又は大腸菌によって引き起こされる、請求項14又は15に記載の使用。
  18. 細菌感染症を処置又は予防するための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 前記細菌感染が、肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属、プロテウス属、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、肺炎マイコプラズマ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、トラコーマクラミジア、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、腐性ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ライム病ボレリア、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシ、大腸菌、又はマイコバクテリウム・ウルセランスによって引き起こされる、請求項18に記載の化合物。
  20. 前記細菌感染が、アシネトバクター・バウマニ、肺炎桿菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、又は大腸菌によって引き起こされる、請求項18に記載の化合物。
  21. 請求項9に記載のプロセスに従って製造された、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 細菌感染症を処置又は予防する方法であって、有効量の請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  23. 前記細菌感染が、肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属、プロテウス属、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、肺炎マイコプラズマ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、トラコーマクラミジア、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、腐性ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ライム病ボレリア、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシ、大腸菌、又はマイコバクテリウム・ウルセランスによって引き起こされる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記細菌感染が、アシネトバクター・バウマニ、肺炎桿菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、又は大腸菌によって引き起こされる、請求項22に記載の方法。
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