JP2022507776A - C10-アルキレン置換された13員マクロライド及びそれらの使用 - Google Patents

C10-アルキレン置換された13員マクロライド及びそれらの使用 Download PDF

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Abstract

感染性疾患の治療のための13員マクロライドが提供される。本明細書に記載の13員マクロライドは、アザケトライドである。また、13員マクロライドを調製する方法、13員マクロライドを含む薬学的組成物、及び開示されるマクロライドを使用して、感染性疾患、特にグラム陰性細菌に起因する疾患を治療する方法も提供される。TIFF2022507776000578.tif100130【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月19日に出願された米国仮出願第62/769,383号に対する米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張する。本先行出願の開示は、本出願の開示の一部と見なされ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
既存の抗生物質に対する新たに出現した耐性は、世界規模の危機として、特に薬剤耐性グラム陰性細菌に由来する感染症については急速に発展している。病原性細菌は、垂直方向(その子孫に)及び水平方向(異なる系統の隣接細菌に)の両方に抗生物質耐性をコードする遺伝子を伝達することができ、その結果、特に院内(病院)環境において、抗生物質耐性は急速に拡張し得る。例えば、Wright,Chem.Commun.(2011)47:4055-4061を参照されたい。米国では年間99,000人以上が医療関連の感染症で死亡しており、自動車事故、HIV、乳癌による全ての死傷者の合計よりも多く、米国の医療費の最大450億ドルの負担が見積られている。例えば、Klevens et al.,Public Health Rep(2007)122:160-166を参照されたい。現在の危機は、ほとんどの大手製薬会社による新しい抗生物質の開発に関する研究の減少によって悪化している。例えば、Projan,Curr.Opin.Microbiol.(2003)6:427-430を参照されたい。現在の新しい抗生物質の導入率は、耐性の増加に十分に対処しておらず、海外旅行の容易さ及び人口密度の増加に伴い、この分野での革新の必要性はかつてないほど高くなっている。
マクロライドは、16工程までの経路において、構造的に複雑な発酵産物の半合成または化学的操作を通じて唯一の実用的なアクセスが得られた数少ない主な臨床的に重要な抗生物質のクラスの1つである。例えば、Paterson,Tetrahedron(1985)41:3569-3624、Omura,Ed.,Macrolide Antibiotics:Chemistry,Biology,and Practice,Second Edition;Academic Press,2002を参照されたい。マクロライドクラスの抗生物質は、60年以上前にエリスロマイシンが発見されて以来、病原性細菌との戦いにおいて安全かつ有効であることが証明されている例えば、Wu et al.,Curr.Med.Chem.(2001)8:1727-1758を参照されたい。エリスロマイシンは、ペニシリンと同様にグラム陽性細菌に対する抗菌活性のスペクトルを示しているが、アレルギー相互作用を誘発する傾向は低く、上気道感染症及び下気道感染症ならびに尿生殖器感染症に対して日常的に処方されている。例えば、Washington et al.,Mayo.Clin.Proc.(1985)60:189-203、Washington et al.,Mayo.Clin.Proc.(1985)60:271-278を参照されたい。しかしながら、エリスロマイシンは、胃腸内で酸促進性内部ケト化(C6及びC12ヒドロキシル基のC9ケトンへの環化)を受けることが知られており、これは有害な胃腸事象をもたらす。例えば、Kurath et al.,Experientia(1971)27:362を参照されたい。第二世代マクロライド抗生物質クラリスロマイシン及びアジスロマイシンは、酸不安定性の問題に対処し、大規模発酵により容易に入手可能なエリスロマイシンから4~6工程で半合成的に調製された。例えば、Ma et al.,Curr.Med.Chem.(2011)18:1993-2015;Wu et al.,Curr.Pharm.Des.(2000)6:181-223;Ma et al.,Mini-Rev.Med.Chem.(2010)10:272-286;Asaka et al.,Curr.Top.Med.Chem.(Sharjah,United Arab Emirates)(2003)3:961-989;Morimoto et al.,J.Antibiot.(1990)43:286-294;Morimoto et al.,J.Antibiot.(1984)37:187-189;Watanabe et al.,J.Antibiot.(1993)46:1163-1167;Watanabe et al.,J.Antibiot.(1993)46:647-660;Bright et al.,J.Antibiot.(1988)41:1029-1047;Djokic et al.,J.Antibiot.(1987)40:1006-1015;Mutak et al.,J.Antibiot.(2007)60:85-122;及びRetsema et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1987)31:1939-1947を参照されたい。アジスロマイシンは、グラム陰性生物に対して顕著に改善された有効性を示すことが示されており、三級アミンを含有するその15員環と相関すると考えられる他のマクロライド抗生物質よりも長い半減期及び高い組織分布を有する。例えば、Ferwerda et al.,J.Antimicrob.Chemother.(2001)47:441-446;Girard et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1987)31:1948-1954を参照されたい。獣医学で使用される16員マクロライドである天然産物のチロシンは、エリスロマイシン及びアジスロマイシンと同じ結合ポケットを占めることがX線結晶学によって示されており、マクロサイクルのリングサイズ及び組成の変動性に高い耐性があることが示唆されている。
細菌性生物におけるマクロライドに対する耐性の3つの主な原因は、erm遺伝子によってコードされるリボソームメチル化、リボソームRNAまたはペプチドにおける変異、ならびにmef及びmsr遺伝子によって媒介される細胞流出である。例えば、Leclercq et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1991)35:1273-1276;Leclercq et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1991)35:1267-1272;Weisblum,Antimicrob.Agents Chemother.(1995)39:577-585;Vester et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(2001)45:1-12;Prunier et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(2002)46:3054-3056;Li et al.,J.Antimicrob.Chemother.(2011)66:1983-1986;Sutcliffe et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1996)40:1817-1824;Wondrack et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1996)40:992-998を参照されたい。テリスロマイシン及びソリスロマイシンなどのケトライドは、C3クラジノース糖をカルボニル基で置き換えることによって(したがって「ケトライド」という名称)、抵抗性の流出機構を打倒し、新規のアリール-アルキル側鎖とリボソームとの間の良好な相互作用によって、大幅に増加した結合を示すと考えられる。例えば、Ma et al.,Curr.Med.Chem.(2011)18:1993-2015;Ma et al.,Mini-Rev.Med.Chem.(2010)10:272-286を参照されたい。リボソーム結合が大幅に改善されたにもかかわらず、テリスロマイシン及びソリスロマイシンなどのケトライドは、院内設定、特にリボソームメチル化及びRNA点変異において進化したいくつかの最新形態のマクロライド耐性に対処していない。
したがって、薬物耐性細菌、特にグラム陰性細菌に対して有効な新しい抗生物質の発見及び開発は、現在満たされていない医学的ニーズを表す。
Wright,Chem.Commun.(2011)47:4055-4061 Klevens et al.,Public Health Rep(2007)122:160-166 Projan,Curr.Opin.Microbiol.(2003)6:427-430 Wu et al.,Curr.Med.Chem.(2001)8:1727-1758 Washington et al.,Mayo.Clin.Proc.(1985)60:189-203 Washington et al.,Mayo.Clin.Proc.(1985)60:271-278 Kurath et al.,Experientia(1971)27:362 Ma et al.,Curr.Med.Chem.(2011)18:1993-2015 Wu et al.,Curr.Pharm.Des.(2000)6:181-223 Ma et al.,Mini-Rev.Med.Chem.(2010)10:272-286 Asaka et al.,Curr.Top.Med.Chem.(Sharjah,United Arab Emirates)(2003)3:961-989 Morimoto et al.,J.Antibiot.(1990)43:286-294 Morimoto et al.,J.Antibiot.(1984)37:187-189 Watanabe et al.,J.Antibiot.(1993)46:1163-1167 Watanabe et al.,J.Antibiot.(1993)46:647-660 Bright et al.,J.Antibiot.(1988)41:1029-1047 Djokic et al.,J.Antibiot.(1987)40:1006-1015 Mutak et al.,J.Antibiot.(2007)60:85-122 Retsema et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1987)31:1939-1947 Ferwerda et al.,J.Antimicrob.Chemother.(2001)47:441-446 Girard et al.,Antimicrob.Agents Chemother.(1987)31:1948-1954
本明細書では、新規で、合成的にアクセス可能な13員マクロライドである化合物が開示される。本化合物は、予期せぬ強力な抗菌活性を有する新規抗生物質である。
一態様では、本開示は、式(I)の化合物:
Figure 2022507776000002

またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
2a及びR2bのうち一方は、H、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
2a及びR2bのうち他方は、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、置換アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
4a及びR4bのそれぞれは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
は、H、酸素保護基、及び
Figure 2022507776000003
からなる群から選択され、「
Figure 2022507776000004
」は、結合点を示し、
6aは、任意に置換されたC1~10アルキルであり、
6bは、H、C1~10アルキル、C1~10ヒドロキシアルキル、アリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、これらのいずれも、ハロ、アリール、アミノ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
8a及びR8bは、それぞれ独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
9aは、H、任意に置換されたC1~10アルキル、ヒドロキシアルキル、任意に置換されたC1~10アルキレン-NRT’、任意に置換されたC1~10アルキレン-シクロアルキル-NRT’、及び任意に置換されたアルコキシアルキルからなる群から選択され、式中、R及びRT’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、及び任意に置換されたC1~10アルキレン-ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
10a及びR10bのうち一方は、H、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシからなる群から選択され、R10a及びR10bのうち他方は、-COH、-CO-任意に置換されたアルキル、-CON(Rz’)(Rz’’)、任意に置換されたC1~10アルキレン-R101、任意に置換されたC2~10アルケニレン-R101、及び任意に置換されたC2~10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
101は、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、任意に置換された-O-(C1~6アルキル)、-NRx’任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
z’及びRz’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであり、
及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択され、式中、Ry’及びRy’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
11a及びR11bが、それぞれ独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
開示される化合物は、抗微生物活性を有し、感染性疾患を治療及び/または予防するために使用され得る。化合物の薬学的組成物、ならびに化合物またはその組成物を使用する治療及び予防方法が本明細書に提供される。本発明の化合物で治療することができる感染性疾患としては、Staphylococcus、Acinetobacter、Klebsiella、Escherichia、及びPseudomonas種によって引き起こされる細菌感染症が挙げられるが、これらに限定されない。
化合物を調製する方法もまた、本明細書で提供される。本開示はまた、本明細書に記載の化合物の調製における中間体を提供する。
本発明の特定の実施形態の詳細は、以下に記載される発明を実施するための形態に示される。本発明の他の特性、目的、及び利点は、定義、図面、実施例、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本明細書に開示される化合物としては、13員アザケトライドが含まれる。開示される化合物は、既知のマクロライドよりも低下した構造的複雑性を有することができ、他のマクロライドに必要な経路よりも要求が少ない合成経路によってアクセスされ得る化合物を提供する。構造的複雑性の低下にもかかわらず、開示される13員アザケトライドは、グラム陰性細菌を含む様々な微生物に対して予期せぬかつ強力な活性を提供する。化合物の調製方法、化合物を含む薬学的組成物、及び化合物の使用方法(例えば、感染性疾患の治療)も開示される。
ある特定の実施形態では、式Iの化合物、
Figure 2022507776000005

またはその薬学的に許容される塩が提供され、式中、
2a及びR2bのうち一方は、H、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
2a及びR2bのうち他方は、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、置換アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
4a及びR4bのそれぞれは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
は、H、酸素保護基、及び
Figure 2022507776000006
からなる群から選択され、「
Figure 2022507776000007
」は、結合点を示し、
6aは、任意に置換されたC1~10アルキルであり、
6bは、H、C1~10アルキル、C1~10ヒドロキシアルキル、アリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、これらのいずれも、ハロ、アリール、アミノ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
8a及びR8bは、それぞれ独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
9aは、H、任意に置換されたC1~10アルキル、ヒドロキシアルキル、任意に置換されたC1~10アルキレン-NRT’、任意に置換されたC1~10アルキレン-シクロアルキル-NRT’、及び任意に置換されたアルコキシアルキルからなる群から選択され、式中、R及びRT’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、及び任意に置換されたC1~10アルキレン-ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
10a及びR10bのうち一方は、H、任意に置換されたC1~10アルキル、(任意に置換された)からなる群から選択され、R10a及びR10bのうち他方は、-COH、-CO-任意に置換されたアルキル、-CON(Rz’)(Rz’’)、任意に置換されたC10アルキレン-R101、任意に置換されたC10アルケニレン-R101、及び任意に置換されたC10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
101は、H,(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、任意に置換された-O-(C1~6アルキル)、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
z’及びRz’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであり、
及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択され、式中、Ry’及びRy’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
11a及びR11bが、それぞれ独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、式Iの化合物、
Figure 2022507776000008

またはその薬学的に許容される塩が提供され、式中、
2a及びR2bのうち一方は、H、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
2a及びR2bのうち他方は、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
4a及びR4bのそれぞれは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
は、H、酸素保護基、及び
Figure 2022507776000009
からなる群から選択され、「
Figure 2022507776000010
」は、結合点を示し、
6aは、任意に置換されたC1~10アルキルであり、
6bは、H、C1~10アルキル、C1~10ヒドロキシアルキル、アリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、これらのいずれも、ハロ、アリール、アミノ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
8a及びR8bは、それぞれ独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
9aは、H、任意に置換されたC1~10アルキル、ヒドロキシアルキル、及び任意に置換されたアルコキシアルキルからなる群から選択され、
10a及びR10bのうち一方は、H、任意に置換されたC1~10アルキル、(任意に置換された)からなる群から選択され、R10a及びR10bのうち他方は、-COH、-CO-任意に置換されたアルキル、-CON(Rz’)(Rz’’)、任意に置換されたC1~10アルキレン-R101、任意に置換されたC2~10アルケニレン-R101、及び任意に置換されたC2~10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
101は、H,(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、任意に置換された-O-(C1~6アルキル)、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
z’及びRz’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであり、
及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択され、式中、Ry’及びRy’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
11a及びR11bが、それぞれ独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
式Iの化合物の一実施形態は、式IAの化合物である。
Figure 2022507776000011
式I及びIAの化合物の別の実施形態は、式IBの化合物である。
Figure 2022507776000012
式I、IA、及びIBの化合物のある特定の実施形態では、
は、
Figure 2022507776000013
である。
式I、IA、及びIBの化合物の別の実施形態は、式ICの化合物である。
Figure 2022507776000014
式I、IA、IB、及びICの化合物の別の実施形態は、式IDの化合物である。
Figure 2022507776000015
式I、IA、IB、IC、及びIDの化合物の別の実施形態では、R6bは、-H、任意に置換されたC~C10アルキル、任意に置換されたC~C10ヒドロキシアルキル、及びアリルからなる群から選択される。
式I、IA、IB、IC、及びIDの化合物の別の実施形態では、R6bは、メチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、-CHCHOHCHOH、及びアリルからなる群から選択される。
式I、IA、IB、IC、及びIDの化合物の別の実施形態は、式IEの化合物である。
Figure 2022507776000016
式I、IA、IB、IC、ID、及びIEの化合物の別の実施形態は、式IFの化合物である。
Figure 2022507776000017
式I、IA、IB、IC、ID、IE、及びIFの化合物の別の実施形態は、式IGの化合物である。
Figure 2022507776000018
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R9aは、-Hまたは任意に置換されたC1~4アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、及びIGの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R11a及びR11bは、-Hである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R11a及びR11bのうち一方は、-Hであり、他方は、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R11a及びR11bのうち一方は、-Hであり、他方は、メチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれメチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、任意に置換されたアミノアルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、任意に置換されたC1~10アルキルであり、R2a及びR2bのうち他方は、Hである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bの両方とも、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、メチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、メチルであり、R2a及びR2bのうち他方は、Hである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bの両方とも、メチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、メチルであり、他方は、ハロである。さらなる実施形態では、ハロは、F及びClからなる群から選択される。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、メチルであり、他方は、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態では、R2a及びR2bのうち一方は、メチルであり、他方は、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、及びヘテロアリールから選択される1つ以上の基で任意に置換されている。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態は、式IG-1の化合物である。
Figure 2022507776000019
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の別の実施形態は、式IH-1の化合物である。
Figure 2022507776000020
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IG-1、またはIHの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、及びIGの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IG-1、またはIHの化合物の別の実施形態では、R10a及びR10bのうち一方は、Hまたは任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IG-1、またはIHの化合物の別の実施形態では、R10a及びR10bのうち一方は、Hである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IG-1、またはIHの化合物の別の実施形態では、R10a及びR10bのうち一方は、任意に置換されたC1~10アルキルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IG-1、またはIHの化合物の別の実施形態では、R10a及びR10bのうち一方は、メチルである。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、またはIHの化合物の別の実施形態は、式IIA、IIB、IIC、またはIIDの化合物であり、
Figure 2022507776000021
式中、R10a及びR10bのうち一方は、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
10a及びR10bのうち他方は、-COH、及び-CO-アルキル、任意に置換されたC10アルキレン-R101、C10アルケニレン-R101、ならびにC10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
101は、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、またはIHの化合物の別の実施形態は、式IIA、IIB、IIC、またはIIDの化合物であり、
Figure 2022507776000022
式中、R10a及びR10bのうち一方は、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
10a及びR10bのうち他方は、-COH、及び-CO-アルキル、任意に置換されたC10アルキレン-R101、C10アルケニレン-R101、ならびにC10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
101は、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の一実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の別の実施形態は、式IIA-1、IIA-2、IIB-1、IIB-2、IIC-1、IIC-2、IID-1、またはIID-2の化合物である。
Figure 2022507776000023
Figure 2022507776000024
式IIA-1、IIA-2、IIB-1、IIB-2、IIC-1、IIC-2、IID-1、またはIID-2の化合物の一実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式IIA-1、IIA-2、IIB-1、IIB-2、IIC-1、IIC-2、IID-1、またはIID-2の化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の別の実施形態は、式IIA-1a、IIA-2a、IIB-1a、IIB-2a、IIC-1a、IIC-2a、IID-1a、またはIID-2aの化合物である。
Figure 2022507776000025
Figure 2022507776000026
式IIA-1a、IIA-2a、IIB-1a、IIB-2a、IIC-1a、IIC-2a、IID-1a、またはIID-2aの化合物の一実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式IIA-1a、IIA-2a、IIB-1a、IIB-2a、IIC-1a、IIC-2a、IID-1a、またはIID-2aの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の別の実施形態は、式IIA-1b、IIA-2b、IIB-1b、IIB-2b、IIC-1b、IIC-2b、IID-1b、またはIID-2bの化合物である。
Figure 2022507776000027
Figure 2022507776000028
式IIA-1b、IIA-2b、IIB-1b、IIB-2b、IIC-1b、IIC-2b、IID-1b、またはIID-2bの化合物の一実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。式IIA-1b、IIA-2b、IIB-1b、IIB-2b、IIC-1b、IIC-2b、IID-1b、またはIID-2bの化合物の別の実施形態では、R9aは、-H、またはメチルである。
式IIA、IIB、IIC、IID、IIA-1a、IIA-2a、IIB-1a、IIB-2a、IIC-1a、IIC-2a、IID-1a、IID-2a、IIA-1b、IIA-2b、IIB-1b、IIB-2b、IIC-1b、IIC-2b、IID-1b、またはIID-2bの化合物の一実施形態では、
10aは、-C~C10アルキレン-R101aであり、
101aは、-H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’は、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたCアルキレン-R101aであり、
101aは、-H、-OH、-O-アルキル、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’は、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a-CHCHCH-、R101a-CHCHCH(OH)-、及びR101a-CHCHCH(OMe)-からなる群から選択され、
101aは、-H、-OH、-O-任意に置換されたアルキル、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、-NH(シクロヘキシル)、任意に置換されたアジリジニル、任意に置換されたアゼチジニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に置換されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、任意に置換されたピペラジニル-2-オン、任意に置換されたテトラヒドロイソキノリニル、任意に置換されたインドリニル、及び任意に置換されたイソインドリニルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a-CHCHCH-、R101a-CHCHCH(OH)-、及びR101a-CHCHCH(OMe)-からなる群から選択され、
101aは、NRx’であり、式中、R及びRx’のうち一方は、H、メチル、またはエチルであり、R及びRx’のうち他方は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、または-CHC(CHである。別の実施形態では、R及びRx’のうち一方は、H、メチル、またはエチルであり、R及びRx’のうち他方は、-C(=O)-CH-N(Ry’)(Ry’’)であり、式中、Ry’及びRy’’は、それぞれ独立して、Hまたはメチルである。別の実施形態では、R及びRx’のうち一方は、H、メチル、またはエチルであり、R及びRx’のうち他方は、-C(=O)-CH-N(Ry’)(Ry’’)であり、式中、Ry’及びRy’’のうち一方は、Hまたはメチルであり、Ry’及びRy’’のうち他方は、H、メチル、シクロプロピル、または-CH-シクロプロピルである。さらなる実施形態では、NRx’は、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、及び-NH(シクロヘキシル)からなる群から選択される。
さらなる実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000029
Figure 2022507776000030
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000031
」は、結合点を示す。
式IIA、IIB、IIC、またはIIDの化合物の別の実施形態では、
10aは、任意に置換された-Cアルキレン-R101a1であり、
101a1は、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-任意に置換されたアルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’は、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、R10aは、任意に置換されたR101a1-CHCH-である。
さらなる実施形態では、R101a1は、-S(Me)、-SO(Me)、または-SO(Me)である。
別の実施形態では、R10aは、MeSCHCH-、MeSOCHCH-、またはMeSOCHCH-である。
さらなる実施形態では、R101a1は、任意に置換されたヘテロシクロアルキルである。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000032
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000033
」は、結合点を示す。
式IIA、IIB、IIC、及びIIDの化合物の別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたCアルキレン-R101a2であり、
101a2は、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’が、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000034
またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
Figure 2022507776000035
」は、結合点を示し、
101a2は、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’が、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-であり、
101a2は、NRx’であり、式中、R及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、及び任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール基、ならびに-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択される。
さらなる実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-であり、
101a2は、-NHR、及び-NMeRからなる群から選択され、式中、
は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換された-CH-シクロアルキル、任意に置換された-CH-ヘテロシクロアルキル、任意に置換された-CH-アリール、任意に置換された-CH-ヘテロアリール、-(C=O)-シクロアルキル、または-(C=O)-アルキレン-NRz’z’’であり、式中、Rz’及びRz’’は、それぞれ独立して、Hまたはアルキルであるか、あるいは
は、任意に置換されたアルキレン-R101a2’であり、式中、R101a2’は、任意に置換されたヘテロアリールである。
さらなる実施形態では、R101a2-CH-は、-(CH-ヘテロアリールである。別の実施形態では、R101c-CH-は、-(CH-トリアゾリルである。
さらなる実施形態では、R101a2-CH-は、-CHNHMe、-CHN(Me)、-CHN(Me)(シクロプロピル)、-CHNH(オキセタニル)、-CHNHCH(シクロプロピル)、または-
Figure 2022507776000036
であり、式中、「
Figure 2022507776000037
」は結合点を示す。
さらなる実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-であり、
101a2は、-(C=O)-シクロアルキルまたは-(C=O)-アルキレン-NRz’z’’であり、式中、Rz’及びRz’’は、それぞれ独立して、-Hまたはアルキルである。
さらなる実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-であり、
101a2は、-(C=O)-CH-NRz’z’’であり、式中、Rz’及びRz’’は、それぞれ独立して、-Hまたはアルキルである。
さらなる実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-であり、
101a2は、-(C=O)-CH-NH、-(C=O)-CH-NHMe、または-(C=O)-CH-N(Me)である。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-であり、
101a2は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-であり、
101a2は、任意に置換されたシクロブチル、任意に置換されたアゼチニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に選択されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、及び任意に置換されたトリアゾリルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-であり、
101a2は、任意に置換されたシクロブチル、任意に置換されたアゼチニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に選択されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、及び任意に置換されたトリアゾリルからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000038
またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
Figure 2022507776000039
」は、結合点を示し、
101a2’は、任意に置換されたピペリジニル(piperidinyl)または任意に置換されたピペリジニル(piperizinyl)である。
別の実施形態では、
10aは、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000040
またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
Figure 2022507776000041
」は、結合点を示し、
101a2’は、任意に置換された
Figure 2022507776000042
または任意に置換された
Figure 2022507776000043
であり、式中、R101a2’は、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、-C(=O)-H、-C(=O)-任意に置換されたシクロアルキル、-C(=O)-任意に置換されたアルキレン-R101a2’’、または任意に置換されたアルキレン-R101a2’’であり、式中、R101a2’’は、H、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及び任意に置換されたアルケニルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000044
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000045
またはR101a2-C(=O)-であり、
101a2は、
Figure 2022507776000046
であり、式中、R101a2’は、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、-C(=O)-H、-C(=O)-任意に置換されたシクロアルキル、-C(=O)-任意に置換されたアルキレン-R101a2’’、または任意に置換されたアルキレン-R101a2’’であり、式中、R101a2’’は、H、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及び任意に置換されたアルケニルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000047
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000048
は、
Figure 2022507776000049
であり、
101a2’は、-アルキレン-OH及び-アルキレンO-アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、R101aは、-(CH-OH、-(CH-OMe、-(CH-OH、及び-(CH-OMeからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000050
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000051
は、
Figure 2022507776000052
であり、
101a2’は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ネオペンチル、CH(Me)ヘキシル、及びヘプチルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000053
」は結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000054
は、
Figure 2022507776000055
であり、
101a2’は、アルケニルである。さらなる実施形態では、R101aは、
Figure 2022507776000056
であり、式中、「
Figure 2022507776000057
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000058
は、
Figure 2022507776000059
であり、
101a2’は、シクロプロピル、シクロブチル、シロペンチル、及びシクロヘキシルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000060
」は結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000061
は、
Figure 2022507776000062
であり、
101a2’は、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキルである。さらなる実施形態では、R101aは、任意に置換された-CH-シクロアルキルである。さらなる実施形態では、R101aは、任意に置換された-CH-シクロプロピル、任意に置換された-CH-シクロブチル、任意に置換された-CH-シクロペンチル、及び任意に置換された-CH-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000063
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000064
は、
Figure 2022507776000065
であり、
101a2’は、-C(=O)-シクロアルキルである。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000066
は、
Figure 2022507776000067
であり、
101a2’は、-C(=O)-シクロプロピル、-C(=O)-シクロブチル、-C(=O)-シクロペンチル、または-C(=O)-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000068
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
Figure 2022507776000069
は、
Figure 2022507776000070
であり、
101a2’は、任意に置換されたアルキレン-アリールまたは任意に置換された-CH-アリールである。さらなる実施形態では、R101aは、-CH-フェニル、-CH-フラニル、-CH-ピリジル、任意に置換された-CH-シクロブチル、任意に置換された-CH-シクロペンチル、または任意に置換された-CH-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000071
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000072
Figure 2022507776000073
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000074
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、R101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000075
またはR101a2-C(=O)-であり、
101a2は、
Figure 2022507776000076
であり、式中、R101a2’は、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、-C(=O)-H、-C(=O)-任意に置換されたシクロアルキル、-C(=O)-任意に置換されたアルキレン-R101a2’’、または任意に置換されたアルキレン-R101a2’’であり、式中、R101a2’’は、H、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及び任意に置換されたアルケニルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000077
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000078
であり、
101a2’は、-アルキレン-OH及び-アルキレンO-アルキルからなる群から選択される。
さらなる実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000079
であり、
101a2’は、-(CH-OH、-(CH-OMe、-(CH-OH、及び-(CH-OMeからなる群から選択される。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000080
であり、
101a2’は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ネオペンチル、CH(Me)ヘキシル、及びヘプチルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000081
」は結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000082
であり、
101a2’は、アルケニルである。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000083
であり、
101a2’は、
Figure 2022507776000084
であり、式中、「
Figure 2022507776000085
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000086
であり、
R101a2’は、シクロプロピル、シクロブチル、シロペンチル、及びシクロヘキシルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000087
」は結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000088
であり、
101ca2’は、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキルである。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000089
であり、
101a2’は、任意に置換された-CH-シクロプロピル、任意に置換された-CH-シクロブチル、任意に置換された-CH-シクロペンチル、または任意に置換された-CH-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000090
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000091
であり、
101ca2’は、-C(=O)-シクロアルキルである。別の実施形態では、R101aは、-C(=O)-シクロプロピル、-C(=O)-シクロブチル、-C(=O)-シクロペンチル、または-C(=O)-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000092
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、
Figure 2022507776000093
であり、
101a2’は、任意に置換されたアルキレン-アリールまたは任意に置換された-CH-アリールである。さらなる実施形態では、R101aは、-CH-フェニル、-CH-フラニル、-CH-ピリジル、任意に置換された-CH-シクロブチル、任意に置換された-CH-シクロペンチル、または任意に置換された-CH-シクロヘキシルであり、式中、「
Figure 2022507776000094
」は、結合点を示し、式中、「
Figure 2022507776000095
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000096
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000097
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、R101a3-CH-、R101a3-CH(OH)-、R101a3-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000098
またはR101a3-C(=O)-であり、
101a3は、任意に置換されたアゼチジニルである。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000099
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000100
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、R101a4-CH-、R101a4-CH(OH)-、R101a4-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000101
またはR101a4-C(=O)-であり、
101a5は、任意に置換されたシクロブチルである。
別の実施形態では、R10a
Figure 2022507776000102
からなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000103
」は結合点を示す。
別の実施形態では、
10aは、R101a5-CH-、R101a5-CH(OH)-、R101a5-CH(OMe)-、
Figure 2022507776000104
またはR101a5-C(=O)-であり、
101a5は、任意に置換されたトリアゾリルである。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000105
であり、式中、「
Figure 2022507776000106
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、任意に置換されたC2~10アルケニレン-R101であり、式中、R101は、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000107
からなる群から選択される、任意に置換されたC2~5アルケニレン-R101eであり、式中、
101eは、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及びNRx’から選択され、R及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
式中、「
Figure 2022507776000108
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000109
からなる群から選択される、任意に置換されたC2~5アルケニレン-R101であり、式中、「
Figure 2022507776000110
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、任意に置換されたアルケニレン-R101
Figure 2022507776000111
であり、式中、Aは、任意に置換されたシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、R101eは、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル及び-NRx’からなる群から選択され、式中、R及びRx’は、それぞれ独立して、H及び任意に置換されたアルキルからなる群から選択され、式中、「
Figure 2022507776000112
」は、結合点を示す。
別の実施形態では、R10aは、
Figure 2022507776000113
からなる群から選択される、任意に置換されたアルケニレン-R101
Figure 2022507776000114
である。
式Iの化合物の別の実施形態は、式IIIの化合物、
Figure 2022507776000115

またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
101bは、H、任意に置換されたアルキルまたはアルコキシであり、
10bは、-Hまたはアルキルであり、
11a及びR11bは、独立して、H及びメチルからなる群から選択され、
及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Rからなる群から選択されるか、あるいは、
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される。
式IIIのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。IIIのいくつかの実施形態では、R9aは、-Hまたはメチルであり、R10bは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立してHまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R10bは、Hであり、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hである。
一実施形態では、
101bは、H、メチル、またはメトキシである。
式IIIの一実施形態では、NRx’は、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、及び-NH(シクロヘキシル)からなる群から選択される。
式Iの化合物の別の実施形態は、式IVの化合物、
Figure 2022507776000116

またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
101bは、H、任意に置換されたアルキルまたはアルコキシであり、
11a及びR11bは、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
Figure 2022507776000117
は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択される。
式IVの一実施形態では、
101bは、H、メチル、またはメトキシであり、
Figure 2022507776000118
は、任意に置換されたアジリジニル、任意に置換されたアゼチジニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に置換されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、任意に置換されたピペラジニル-2-オン、任意に置換されたテトラヒドロイソキノリニル、任意に置換されたインドリニル、及び任意に置換されたイソインドリニルからなる群から選択される。
式IVのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。IVのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、またはメチルであり、R10bは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R10bは、Hであり、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hである。
式Iの化合物の別の実施形態は、式Vの化合物、
Figure 2022507776000119

またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
101bは、H、任意に置換されたアルキルまたはアルコキシであり、
11a及びR11bは、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
Figure 2022507776000120
は、任意に置換されたヘテロシクロアルキルである。
式Vの一実施形態では、
10bは、H、または任意に置換されたアルキルであり、
Figure 2022507776000121
は、任意に置換されたピペリジニルである。
式Vのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。Vのいくつかの実施形態では、R9aは-H、またはメチルであり、R10bはHまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R10bは、Hであり、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hである。
式Iの化合物の別の実施形態は、式VIの化合物、
Figure 2022507776000122

またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
101bは、Hであり、
10bは、Hまたはアルキルであり、
11a及びR11bは、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヒドロキシアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Rからなる群から選択されるか、あるいは、
及びRx’は、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
各Rは、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択されるか、あるいは
及びRx’のうち一方が、-Hまたはアルキルであり、他方が、Rであり、式中、
は、-(C=O)-シクロアルキルまたは-(C=O)-アルキレン-NRz’’z’’’であり、式中、Rz’’及びRz’’’が、それぞれ独立して、-Hまたはアルキルであるか、あるいは
は、-アルキレン-R101aであり、式中、R101aは、任意に置換されたヘテロアリールである。
式VIのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。VIのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、またはメチルであり、R10bは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R10bは、Hであり、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hである。
式Iの化合物の別の実施形態は、式VIIの化合物、
Figure 2022507776000123

またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
101cは、Hであり、
101bは、-H、-OH、-OMe、または-OCHOMeであるか、あるいは
101b及びR101cは、=Oを形成し、
10bは、-Hまたは任意に置換されたアルキルであり、
11a及びR11bは、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
Figure 2022507776000124
は、任意に置換されたシクロブチル、任意に置換されたアゼチニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に選択されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、及び任意に置換されたトリアゾリルからなる群から選択される(からなる群から選択される)。
式VIIのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである。VIIのいくつかの実施形態では、R9aは、-H、またはメチルであり、R10bは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、R10bは、Hであり、R11a及びR11bは、それぞれ独立して、Hである。
別の実施形態では、式I、II、III、IV、V、VI、またはVIIの化合物は、表Aから選択されるか、またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 2022507776000125
Figure 2022507776000126
Figure 2022507776000127
Figure 2022507776000128
Figure 2022507776000129
Figure 2022507776000130
Figure 2022507776000131
Figure 2022507776000132
Figure 2022507776000133
Figure 2022507776000134
Figure 2022507776000135
Figure 2022507776000136
Figure 2022507776000137
Figure 2022507776000138
Figure 2022507776000139
Figure 2022507776000140
Figure 2022507776000141
Figure 2022507776000142
Figure 2022507776000143
Figure 2022507776000144
Figure 2022507776000145
Figure 2022507776000146
Figure 2022507776000147
Figure 2022507776000148
Figure 2022507776000149
Figure 2022507776000150
Figure 2022507776000151
Figure 2022507776000152
Figure 2022507776000153
Figure 2022507776000154
Figure 2022507776000155
Figure 2022507776000156
Figure 2022507776000157
Figure 2022507776000158
Figure 2022507776000159
Figure 2022507776000160
Figure 2022507776000161
Figure 2022507776000162
Figure 2022507776000163
Figure 2022507776000164
Figure 2022507776000165
Figure 2022507776000166
Figure 2022507776000167
Figure 2022507776000168
Figure 2022507776000169
Figure 2022507776000170
別段の記載がない限り、本明細書に記載される任意の式はまた、その塩、溶媒和物、水和物、多形体、共結晶、互変異性体、立体異性体、及び同位体標識誘導体を含むことを意味する。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの塩である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの溶媒和物である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの水和物である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの多形体である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの共結晶である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの互変異性体である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの立体異性体である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式のいずれかの同位体標識形態のものである。例えば、重水素もしくはトリチウムによる水素の置き換え、19Fの18Fとの置き換え、または13Cもしくは14Cによる12Cの置き換えを除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、本明細書に記載の式または化合物のいずれかの重水素化形態である。
追加の式
本明細書に記載されるマクロライドの調製中に調製され得る特定の中間体が本明細書に提供される。
一態様では、本開示は、式(M)のマクロライド右半分中間体、
Figure 2022507776000171
またはその塩を提供し、式中、
、R4a、R4b、R、R6a、R6b、R8a、及びR8bは、本明細書に記載の通りであり、
は、次式のものであり、
Figure 2022507776000172
15の各例は、独立して、シリル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR15基は結合して、任意に置換されたヘテロシクリルまたはヘテロアリール環を形成し、
16aの各例が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。
別の態様では、本開示は、式(N)の非環化マクロライド中間体、
Figure 2022507776000173

またはその塩を提供し、式中、
PGは、保護基であり、
4a、R4b、R、R6a、R6b、R8a、及びR8bは、本明細書に記載の通りであり、
は、次式のものであり、
Figure 2022507776000174
15の各例は、独立して、シリル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR15基は連結して、任意に置換されたヘテロシクリルまたはヘテロアリール環を形成し、
16aの各例が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、-OPGは、-OBzである。
ある特定の実施形態では、式(N)の化合物は、式(N-a)の化合物、
Figure 2022507776000175

またはその塩であって、式中、変数は本明細書で定義される通りである。
カップリング及びマクロラクトン化による調製
ある特定の実施形態では、本開示のマクロライドは、Rが糖残基
Figure 2022507776000176
であり、PGが保護基であり、「
Figure 2022507776000177
」が結合点を示す式(N-2)(右半分)の化合物と、スキーム1に示されるような式(N-a)の非環化マクロライド前駆体を提供する式(N-1)(左半分)の化合物とをカップリングすることによって調製される。
スキーム1.
Figure 2022507776000178

式(N-a)を環化して、糖残基
Figure 2022507776000179
の脱保護後に、スキーム2に示されるような式(I)のマクロライドを得る。
スキーム2.
Figure 2022507776000180

あるいは、式(N-a)のマクロライド前駆体を環化して、式(P)のマクロライド(すなわち、式(I)の化合物(式中、R9aは水素である))を提供し、還元的アミノ化を受けて、スキーム3に示される式(I)の化合物を提供することができ、式中、R9aは、式Iに対して別途定義されているように、H以外である。
スキーム3.
Figure 2022507776000181

2b基の後期分割は、スキーム4に示されるように、塩基及び好適な求電子基(例えば、ハロゲン化剤またはR-LG(式中、LGは脱離基である))を提供するように調製された式(A)の化合物の処理を介して達成することができる。式(A)の化合物は、R2aまたはR2bのうち一方が水素であることを除いて、スキーム2及び3に示される式(I)の化合物と同じ方法で調製され得る。
スキーム4.
Figure 2022507776000182

本開示のマクロライドの調製において使用され得る例示的な方法は、以下に記載されており、これは、限定的なものとして解釈されるべきではない。本明細書におけるマクロライドの調製における様々な工程のための右半分及び左半分の調製方法、半分のカップリング、マクロ環化、及び他の方法のさらなる説明は、PCT公開第WO2014/165792号及び同第WO2016/154591号に記載されており、これらの両方とも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。本明細書におけるマクロライドは、当該技術分野において既知の他の合成方法によって調製され得、本明細書に記載の手順は、他の既知の方法と修正または組み合わせられ得る。
全ての中間体について、変数は、式(I)の化合物について本明細書で定義される通りである。
中間体及び前駆体について表示される他の変数は、以下のように定義される。
2aは、式Iについて定義されたようにH以外であり、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
LGは、脱離基であり、
は、次式のものであり、
Figure 2022507776000183
15の各例は、独立して、シリル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR15基は連結して、任意に置換されたヘテロシクリルまたはヘテロアリール環を形成し、
16aの各例が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。
が糖部分
Figure 2022507776000184
であるいくつかの実施形態では、糖部分は典型的には、右半分の合成中にマクロライド骨格(framework)に結合されるが、調製の他の段階で結合されてもよい。糖部分は、C5位のヒドロキシル基とグリコシルドナーとの間の化学的または酵素的グリコシル化反応によって結合してもよい。ある特定の実施形態では、糖部分はチオグリコシドとしてマクロライド骨格に結合される。ある特定の実施形態では、糖部分の置換基は、マクロライドまたはマクロライド前駆体(例えば、右半分)のグリコシル化後に修飾される。
薬学的組成物及び投与
本開示は、本明細書に記載されるマクロライド、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
薬学的に許容される賦形剤としては、所望の特定の剤形に適した、いずれか及び全ての溶媒、希釈剤、または他の液体ビヒクル、分散剤、懸濁助剤、表面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、防腐剤、固体結合剤、潤滑剤などが挙げられる。製剤及び/または薬学的組成物剤の製造における一般的な考慮事項は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Sixteenth Edition,E.W.Martin(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1980)、及びRemington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition(Lippincott Williams&Wilkins,2005)に見出すことができる。
本明細書に記載される薬学的組成物は、薬理学の技術分野において既知の任意の方法によって調製することができる。一般に、このような調製方法は、本発明のマクロライドを担体及び/または1つ以上の他の補助成分と会合させ、次いで、必要及び/または所望の場合、製品を所望の単回投与または複数回投与単位に成形及び/またはパッケージ化する工程を含む。
薬学的組成物は、単一の単位用量として、及び/または複数の単一の単位用量として、バルクで調製、パッケージ化、及び/または販売することができる。本明細書で使用する場合、「単位用量」は、所定量の本発明のマクロライドを含む薬学的組成物の別個の量である。マクロライドの量は、対象に投与されるであろうマクロライドの投薬量、及び/または例えばそのような投薬量の2分の1もしくは3分の1などのそのような投薬量の好都合な画分と概して等しい。
本発明の薬学的組成物中のマクロライド、薬学的に許容される賦形剤、及び/または任意の追加の成分の相対量は、治療される対象の同一性、サイズ、及び/または状態に応じて、ならびに組成物が投与される経路にさらに応じて変化する。一例として、組成物は、0.1%~100%(w/w)のマクロライドを含んでもよい。
提供される薬学的組成物の製造で使用される薬学的に許容される賦形剤としては、不活性希釈剤、分散剤及び/または造粒剤、表面活性剤及び/または乳化剤、崩壊剤、結合剤、防腐剤、緩衝剤、潤滑剤、及び/または油が挙げられる。カカオバター及び坐剤ワックス、着色剤、コーティング剤、甘味料、香味剤、及び芳香剤などの賦形剤もまた、組成物中に存在し得る。
経口及び非経口投与のための液体剤形としては、薬学的に許容される乳濁液、マイクロ乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、及びエリキシルが挙げられる。マクロライドに加えて、液体剤形は、例えば水または他の溶媒、可溶化剤、及び乳化剤、ならびにこれらの混合物などの、当該技術分野において一般的に使用される不活性希釈剤を含み得る。不活性希釈剤の他にも、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤、及び懸濁剤、甘味料、香味剤、ならびに芳香剤などのアジュバントを含むことができる。非経口投与のためのある特定の実施形態では、本発明のコンジュゲートは、可溶化剤、及びこれらの混合物と混合される。
注射可能調製物、例えば、滅菌注射可能な水性または油性懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。無菌注射可能調製物は、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液としての、無菌注射可能溶液、懸濁液、または乳濁液であり得る。採用され得る許容されるビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、米国薬局方、及び等張塩化ナトリウム注射液がある。加えて、無菌の凝固油が、従来、溶媒または懸濁媒体として使用されている。
経口投与のための固形の剤形としては、カプセル、錠剤、ピル、粉末、及び顆粒が挙げられる。このような固形の剤形において、マクロライドは、少なくとも1つの不活性で薬学的に許容される賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム、及び/またはa)充填剤または増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸、b)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、及びアカシア、c)湿潤剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば、四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなど、h)吸着剤、例えばカオリン及びベントナイト粘土、ならびにi)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物と混合される。カプセル、錠剤、及びピルの場合、剤形は、緩衝剤を含み得る。
本発明のマクロライドの局所及び/または経皮投与のための剤形は、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤及び/またはパッチを含んでもよい。一般に、マクロライドは、無菌条件下で、薬学的に許容される担体及び/または必要に応じて任意の必要な防腐剤及び/または緩衝剤と混合される。
本明細書に提供される薬学的組成物の説明は、主に、ヒトへの投与に好適な薬学的組成物を対象とするが、かかる組成物は、概して、あらゆる種類の動物への投与に好適であることが当業者によって理解されるであろう。組成物を様々な動物への投与に適したものにするために、薬学的組成物の改変が十分に理解されており、当業者の獣医薬理学者は、通常の実験でこのような改変を設計及び/または実行することができる。
本明細書で提供されるマクロライドは、投与の簡便性及び投薬量の均一性のために典型的に単位剤形で製剤化される。しかしながら、マクロライドの総1日量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることが理解されるであろう。任意の特定の対象のための特定の治療有効用量レベルは、治療される疾患、障害、または状態、ならびに障害の重症度;使用される特定のマクロライドの活性;使用される特定の組成物;対象の年齢、体重、全体的な健康状態、性別、及び食生活;使用される特定のマクロライドの投与時間、投与経路、及び排泄速度;治療期間;使用される特定のマクロライドと組み合わせてまたは同時に使用される薬物;ならびに医学技術分野において周知の同様の因子を含む様々な因子に依存するであろう。
本明細書に提供されるマクロライド及び組成物は、経腸(例えば、経口)、非経口、静脈内、筋肉内、動脈内、脊髄内、髄腔内、皮下、脳室内、経皮、皮内、直腸、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏、クリーム、及び/または点滴による)、粘膜、鼻腔、口腔内、舌下を含む任意の経路によって、気管内滴下、気管支点滴、及び/または吸入によって、及び/または経口スプレー、鼻腔スプレー、及び/またはエアロゾルとして投与され得る。一般に、最も適切な投与経路は、薬剤の性質、治療レジメン、及び/または対象の状態を含む様々な因子に依存するであろう。経口投与は、好ましい投与様式である。しかしながら、ある特定の実施形態では、対象は、経口投与に耐える状態ではない場合があり、したがって、静脈内、筋肉内、及び/または直腸投与も好ましい代替投与様式である。
有効量は、単回用量(例えば、単回経口用量)または複数回用量(例えば、複数回経口用量)に含まれ得る。ある特定の実施形態では、複数回用量が対象に投与されるか、または組織または細胞に適用されるとき、複数回用量の任意の2つの用量は、本明細書に記載される化合物の異なる量または実質的に同じ量を含む。ある特定の実施形態では、複数の用量が対象に投与されるか、または組織もしくは細胞に適用される場合、複数の用量を対象に投与する、または複数の用量を組織もしくは細胞に適用する頻度は、1日3回投与、1日2回投与、1日1回投与、一日おきに1回投与、3日毎に1回投与、1週間に1回投与、2週間に1回投与、3週間に1回投与、または4週間に1回投与である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載の用量(例えば、単回投与、または複数回投与の任意の用量)は、独立して、0.1μg~1μg、0.001mg~0.01mg、0.01mg~0.1mg、0.1mg~1mg、1mg~3mg、3mg~10mg、10mg~30mg、30mg~100mg、100mg~300mg、300mg~1,000mg、または1g~10g(両端の値を含む)の本明細書に記載の化合物を含む。
本明細書に記載のマクロライドまたは組成物は、1つ以上の追加の治療上活性な薬剤と組み合わせて投与することができることも理解されよう。マクロライドまたは組成物は、1つ以上の追加の治療上活性な薬剤と同時に、その前に、またはその後に投与することができる。一般に、各薬剤は、その薬剤のために決定された用量及び/または時間スケジュールで投与されるであろう。さらに、この組み合わせで利用される追加の治療上活性な薬剤が、単一組成物で一緒に投与され得るか、または異なる組成物で別々に投与され得ることが理解されるであろう。レジメンで用いる特定の組み合わせは、本発明のマクロライドと追加の治療上活性な薬剤との適合性及び/または達成される所望の治療効果を考慮に入れるであろう。一般に、組み合わせて利用される追加の治療上活性な薬剤が、それらが個別に利用されるレベルを超えないレベルで利用されることが予想される。ある特定の実施形態では、組み合わせて利用されるレベルは、個別に利用されるレベルよりも低いであろう。
例示的なさらなる治療上活性な薬剤としては、抗生物質、抗ウイルス剤、麻酔剤、抗凝固剤、酵素阻害剤、ステロイド剤、ステロイド性または非ステロイド性抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤、抗原、ワクチン、抗体、充血緩和剤、鎮静剤、オピオイド、疼痛緩和剤、鎮痛剤、抗発熱剤、ホルモン、及びプロスタグランジンが挙げられるが、これらに限定されない。治療上活性な薬剤としては、薬物化合物(例えば、米国食品医薬品局(US Food and Drug Administration)によって連邦規則集(Code of Federal Regulations(CFR))に提供されると承認された化合物)、ペプチド、タンパク質、炭水化物、単糖、オリゴ糖、多糖、核タンパク質、ムコタンパク質、リポタンパク質、合成ポリペプチドまたはタンパク質、タンパク質に連結された小分子、糖タンパク質、ステロイド、核酸、DNA、RNA、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、脂質、ホルモン、ビタミン、及び細胞などの小有機分子が挙げられる。
ある特定の実施形態では、追加の治療上活性な薬剤は抗生物質である。例示的な抗生物質としては、ペニシリン(例えば、ペニシリン、アモキシシリン)、セファロスポリン(例えば、セファレキシン)、マクロライド(例えば、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、トロレアンドマイシン)、フルオロキノロン(例えば、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、オフロキサシン)、スルホンアミド(例えば、コトリモキサゾール、トリメトプリム)、テトラサイクリン(例えば、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメクロマイシン、メタサイクリン、サンサイクリン、ドキシクリン(doxycline)、オーレオマイシン、テラマイシン、ミノサイクリン、6-デオキシテトラサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ロリテトラサイクリン、及びグリシルサイクリン抗生物質(例えば、チゲサイクリン)、アミノグリコシド(例えば、ゲンタマイシン、トブラマイシン、パロモマイシン)、アミノサイクリトール(例えば、スペクチノマイシン)、クロラムフェニコール、スパルソマイシン、及びキヌプリスチン/ダルホプリシン(dalfoprisin)(Syndercid(商標))が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明はまた、キット(例えば、医薬パック)も包含される。提供されるキットは本発明の医薬組成物またはマクロライドと容器(例えば、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジ、及び/またはディスペンサーパッケージ、または他の好適な容器)とを含み得る。ある特定の実施形態では、提供されるキットは、任意に第2の容器をさらに含んでもよく、これは本発明の薬学的組成物またはマクロライドの希釈または懸濁のための薬学的添加剤を含む。ある特定の実施形態では、容器中に提供される本発明の薬学的組成物またはマクロライドと第2の容器とが組み合わされて、1単位の剤形を形成する。
治療方法及び使用
本開示は、感染性疾患、例えば、真菌、細菌、ウイルス、または寄生虫感染症の治療のために、及び炎症性状態の治療のために本発明のマクロライドを使用することを企図する。ケトライドは、抗菌活性ならびに抗寄生虫活性を示すことが知られている。例えば、Clark et al.,Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters(2000)10:815-819(抗細菌活性)及びLee et al.,J.Med.Chem.(2011)54:2792-2804(抗細菌及び抗寄生虫活性)を参照されたい。ケトライドは、抗炎症効果を示すことも知られている。例えば、Amsden,Journal of Antimicrobial Chemotherapy(2005)55:10-21(慢性肺炎症症候群)を参照されたい。
したがって、本明細書において一般的に記載される通り、感染性疾患を治療する方法が提供され、方法は、有効量の本開示のマクロライドまたはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする対象に投与することを含む。このような方法は、インビボで(すなわち対象への投与によって)またはインビトロで(例えば、病原体、組織、または細胞の培養体との接触によって)行うことができる。本明細書で使用される治療には、治療的及び予防的治療が包含される。
ある特定の実施形態では、有効量は、治療有効量である。例えば、ある特定の実施形態では、本方法は、対象における感染性疾患の進行を減速させる。ある特定の実施形態では、本方法は感染性疾患に罹患している対象の状態を改善する。ある特定の実施形態では、対象は疑診または確診された感染性疾患を有する。
ある特定の実施形態では、有効量は、予防有効量である。例えば、ある特定の実施形態では、方法は感染性疾患を予防するかまたは感染性疾患の可能性を減らし、例えば、ある特定の実施形態では、方法は、感染性疾患を予防するかまたは感染性疾患の可能性を減らすのに十分な量で、本発明のマクロライドをそれを必要とする対象に投与することを含む。ある特定の実施形態では、対象は感染性疾患のリスクがある(例えば、疑診または確診された感染性疾患を有する別の対象に曝露されたか、または病原体に曝露されたか、もしくは曝露されたと考えられる)。
別の態様では、病原体増殖を阻害するインビトロの方法が提供され、方法は、有効量の本発明のマクロライドを細胞培養中の病原体(例えば、細菌、ウイルス、真菌、または寄生虫)と接触させることを含む。
本明細書で使用される場合、「感染性疾患」及び「微生物感染」は交換可能に使用され、病原体、例えば真菌、細菌、ウイルス、または寄生虫による感染を指す。ある特定の実施形態では、感染性疾患は、他の治療に対して耐性の病原体によって引き起こされる。ある特定の実施形態では、感染性疾患は、多剤寛容または耐性である病原体によって引き起こされ、例えば、感染性疾患は、他の治療の存在下でまたは他の治療の結果として増殖も死滅もしない病原体によって引き起こされる。
ある特定の実施形態では、感染性疾患は、細菌感染である。例えば、ある特定の実施形態では、細菌感染を治療する方法が提供され、方法は、有効量の本発明のマクロライドまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。
ある特定の実施形態では、マクロライドは、特定の細菌分離株に関して、50μg/mL未満、25μg/mL未満、20μg/mL未満、10μg/mL未満、5μg/mL未満、または1μg/mL未満の平均阻害濃度(MIC)を有する。
ある特定の実施形態では、細菌分離株は、アジスロマイシン、クリンダマイシン、テリスロマイシン、エリスロマイシン、スピラマイシンなどの既知の市販のマクロライドに感受性(例えば、それに応答する)か、または耐性である。ある特定の実施形態では、細菌分離株は、既知のマクロライドに対して耐性である。例えば、ある特定の実施形態では、細菌は、エリスロマイシン耐性(ER)である。ある特定の他の実施形態では、細菌は、アジスロマイシン耐性(AR)である。
ある特定の実施形態では、細菌感染は、他の抗生物質(例えば、非マクロライド)療法に対して耐性である。例えば、ある特定の実施形態では、病原体は、バンコマイシン耐性(VR)である。ある特定の実施形態では、病原体は、メチシリン耐性(MR)であり、例えば、ある特定の実施形態では、細菌感染は、メチシリン耐性S.aureus感染(MRSA感染)である。ある特定の実施形態では、病原体は、キノロン耐性(QR)である。ある特定の実施形態では、病原体は、フルオロキノロン耐性(FR)である。
ある特定の実施形態では、細菌分離株は、流出(例えば、mef、msr)遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、細菌は、メチラーゼ(例えば、erm)遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、細菌分離株は、構成的な遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、細菌分離株は、誘導性の遺伝子型を有する。
例示的な細菌感染としては、グラム陽性細菌(例えば、Actinobacteria門、Firmicutes門、またはTenericutes門)、グラム陰性細菌(例えば、Aquificae門、Deinococcus-Thermus門、Fibrobacteres/Chlorobi/Bacteroidetes(FCB)門、Fusobacteria門、Gemmatimonadest門、Ntrospirae門、Planctomycetes/Verrucomicrobia/Chlamydiae(PVC)門、Proteobacteria門、Spirochaetes門、またはSynergistetes門)、または他の細菌(例えば、Acidobacteria門、Chlroflexi門、Chrystiogenetes門、Cyanobacteria門、Deferrubacteres門、Dictyoglomi門、Thermodesulfobacteria門、またはThermotogae門)による感染が含まれるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、細菌感染は、グラム陽性細菌による感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陽性細菌は、Firmicutes門の細菌である。
ある特定の実施形態では、細菌は、Firmicutes門及びEnterococcus属のメンバーであり、すなわち、細菌感染はEnterococcus感染である。例示的なEnterococci細菌としては、E.avium、E.durans、E.faecalis、E.faecium、E.gallinarum、E.solitarius、E.casseliflavus、及びE.raffinosusが挙げられるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、細菌はFirmicutes門及びStaphylococcus属のメンバーであり、すなわち、細菌感染はStaphylococcus感染である。例示的なStaphylococci細菌としては、S.arlettae、S.aureus、S.auricularis、S.capitis、S.caprae、S.carnous、S.chromogenes、S.cohii、S.condimenti、S.croceolyticus、S.delphini、S.devriesei、S.epidermis、S.equorum、S.felis、S.fluroettii、S.gallinarum、S.haemolyticus、S.hominis、S.hyicus、S.intermedius、S.kloosii、S.leei、S.lenus、S.lugdunesis、S.lutrae、S.lyticans、S.massiliensis、S.microti、S.muscae、S.nepalensis、S.pasteuri、S.penttenkoferi、S.piscifermentans、S.psuedointermedius、S.psudolugdensis、S.pulvereri、S.rostri、S.saccharolyticus、S.saprophyticus、S.schleiferi、S.sciuri、S.simiae、S.simulans、S.stepanovicii、S.succinus、S.vitulinus、S.warneri、及びS.xylosusが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Staphylococcus感染は、S.aureus感染である。ある特定の実施形態では、S.aureusは、流出(例えば、mef、msr)遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、S.aureusは、メチラーゼ(例えば、erm)遺伝子型を有する。
ある特定の実施形態では、細菌は、Firmicutes門及びBacillus属のメンバーであり、すなわち、細菌感染は、Bacillus感染である。例示的なBacillus細菌としては、B.alcalophilus、B.alvei、B.aminovorans、B.amyloliquefaciens、B.aneurinolyticus、B.anthracis、B.aquaemaris、B.atrophaeus、B.boroniphilus、B.brevis、B.caldolyticus、B.centrosporus、B.cereus、B.circulans、B.coagulans、B.firmus、B.flavothermus、B.fusiformis、B.globigii、B.infernus、B.larvae、B.laterosporus、B.lentus、B.licheniformis、B.megaterium、B.mesentericus、B.mucilaginosus、B.mycoides、B.natto、B.pantothenticus、B.polymyxa、B.pseudoanthracis、B.pumilus、B.schlegelii、B.sphaericus、B.sporothermodurans、B.stearothermophilus、B.subtilis、B.thermoglucosidasius、B.thuringiensis、B.vulgatis、及びB.weihenstephanensisが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Bacillus感染は、B.subtilis感染である。ある特定の実施形態では、B.subtilisは、流出(例えば、mef、msr)遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、B.subtilisは、メチラーゼ(例えばerm)遺伝子型を有する。
ある特定の実施形態では、細菌は、Firmicutes門及びStreptococcus属のメンバーであり、すなわち、細菌感染は、Strepococcus感染である。例示的なStrepococcus細菌としては、S.agalactiae、S.anginosus、S.bovis、S.canis、S.constellatus、S.dysgalactiae、S.equinus、S.iniae、S.intermedius、S.mitis、S.mutans、S.oralis、S.parasanguinis、S.peroris、S.pneumoniae、S.pyogenes、S.ratti、S.salivarius、S.thermophilus、S.sanguinis、S.sobrinus、S.suis、S.uberis、S.vestibularis、S.viridans、及びS.zooepidemicusが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Strepococcus感染は、S.pyogenes感染である。ある特定の実施形態では、Strepococcus感染は、S.pneumoniae感染である。ある特定の実施形態では、S.pneumoniaeは、流出(例えば、mef、msr)遺伝子型を有する。ある特定の実施形態では、S.pneumoniaeは、メチラーゼ(例えばerm)遺伝子型を有する。
ある特定の実施形態では、細菌は、Actinobacteria門及びMycobacterium属のメンバーであり、すなわち、細菌感染は、Mycobacterium感染である。例示的なMycobacteriaceae細菌としては、M.tuberculosis、M.avium、M.gordonae、M.kansasi、M.nonchromogenicum、M.terrae、M.ulcerans、M.simiae、M.leprae、M.abscessus、M.chelonae、M.fortuitum、M.mucogenicum、M.parafortuitum、及びM.vaccaeが挙げられるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、細菌感染は、グラム陰性細菌による感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陰性細菌は、Proteobacteria門及びEscherichia属の細菌であり、すなわち、細菌感染は、Escherichia感染である。例示的なEscherichia細菌としては、E.albertii、E.blattae、E.coli、E.fergusonii、E.hermannii、及びE.vulnerisが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Escherichia感染は、E.coli感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陰性細菌は、Proteobacteria門及びHaemophilus属の細菌である。すなわち、細菌感染は、Haemophilus感染である。例示的なHaemophilus細菌としては、H.aegyptius、H.aphrophilus、H.avium、H.ducreyi、H.felis、H.haemolyticus、H.influenzae、H.parainfluenzae、H.paracuniculus、H.parahaemolyticus、H.pittmaniae、Haemophilus segnis、及びH.somnusが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Haemophilus感染は、H.influenzae感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陰性細菌は、Proteobacteria門及びAcinetobacter属の細菌であり、すなわち、細菌感染は、Acinetobacter感染である。例示的なAcinetobacter細菌としては、A.baumanii、A.haemolyticus、及びA.lwoffiiが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Acinetobacter感染は、A.baumanii感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陰性細菌は、Proteobacteria門及びKlebsiella属の細菌であり、すなわち、細菌感染は、Klebsiella感染である。例示的なKlebsiella細菌としては、K.granulomatis、K.oxytoca,K.michiganensis、K.pneumoniae,K.quasipneumoniae、及びK.variicolaが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Klebsiella感染は、K.pneumoniae感染である。
ある特定の実施形態では、グラム陰性細菌は、Proteobacteria門及びPseudomonas属の細菌であり、すなわち、細菌感染は、Pseudomonas感染である。例示的なPseudomonas細菌としては、P.aeruginosa、P.oryzihabitans、P.plecoglissicida、P.syringae、P.putida、及びP.fluoroscensが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、Pseudomonas感染は、P.aeruginosa感染である。
ある特定の実施形態では、細菌は非定型細菌であり、すなわち、グラム陽性でもグラム陰性でもない。
ある特定の実施形態では、感染性疾患は、寄生虫感染を伴う感染である。それゆえに、ある特定の実施形態では、寄生虫感染を治療する方法が提供され、方法は、有効量の本発明のマクロライドまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。
ある特定の実施形態では、マクロライドは、特定の寄生虫に関して、50uM未満、25uM未満、20uM未満、10uM未満、5uM未満、または1uM未満のIC50(uM)を有する。
例示的な寄生虫としては、Trypanosoma種(例えばTrypanosoma cruzi、Trypansosoma brucei)、Leishmania種、Giardia種、Trichomonas種、Entamoeba種、Naegleria種、Acanthamoeba種、Schistosoma種、Plasmodium種(例えばP.flaciparum)、Crytosporidium種、Isospora種、Balantidium種、Loa Loa、Ascaris lumbricoides、Dirofilaria immitis、及びToxoplasma種(例えばT.gondii)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で概説されるように、本開示は、有効量の本開示のマクロライドまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする対象に投与することを含む、炎症状態を治療する方法をさらに提供する。このような方法は、インビボで(すなわち対象への投与によって)またはインビトロで(例えば、病原体、組織、または細胞の培養体との接触によって)行うことができる。本明細書で使用される治療には、治療的及び予防的治療が包含される。
ある特定の実施形態では、有効量は、治療有効量である。例えば、ある特定の実施形態では、本方法は、対象における炎症状態の進行を減速させる。ある特定の実施形態では、本方法は、炎症状態に罹患している対象の状態を改善する。ある特定の実施形態では、対象は、疑診または確診された炎症状態を有する。
ある特定の実施形態では、有効量は、予防有効量である。例えば、ある特定の実施形態では、方法は炎症状態を予防するかまたは炎症状態の可能性を減らし、例えば、ある特定の実施形態では、方法は、炎症状態を予防するかまたは炎症状態の可能性を減らすのに十分な量で、本発明のマクロライドをそれを必要とする対象に投与することを含む。ある特定の実施形態では、対象は、炎症状態のリスクがある。
別の態様では、炎症状態を治療するインビトロの方法が提供され、方法は、有効量の本発明のマクロライドを炎症性細胞培養と接触させることを含む。
「炎症状態」という用語は、疼痛(dolor、有害物質の生成及び神経の刺激による)、熱(calor、血管拡張による)、発赤(rubor、血管拡張及び血流増加による)、腫脹(tumor、液の過剰な流入または限られた流出による)、及び/または機能喪失(functio laesa、部分的または完全、一過性または持続性であり得る)の兆候によって特徴付けられる疾患、障害、または状態を指す。炎症は、多くの形態をとり、急性、癒着性、萎縮性、カタル性、慢性、硬変性、びまん性、散在性、滲出性、線維素性、線維性(fibrosing)、限局性、肉芽腫性、過形成性、肥厚性、間質性、転移性、壊死性、閉塞性、実質性、線維性(plastic)、増殖性(productive)、増殖性(proliferous)、偽膜性、化膿性、硬化性、漿液性・線維性、漿液性、単純性、特異性、亜急性、化膿性、毒性、外傷性、及び/または潰瘍性の炎症が含まれるが、これらに限定されない。
例示的な炎症性状態としては、慢性肺炎症症候群(例えば、びまん性汎呼吸細気管支炎、嚢胞性線維症、喘息、気管支拡張症、及び慢性閉塞性肺疾患)が挙げられるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、炎症状態は、急性炎症状態(例えば、感染から生じる炎症)である。ある特定の実施形態では、炎症状態は、慢性炎症状態である。ある特定の実施形態では、炎症状態は、がんに関連する炎症である。
定義
化学用語
特定の官能基及び化学用語の定義は、以下で詳細に記載される。化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.内表紙の元素周期表CAS版に従って同定され、具体的な官能基はそこに記載された通りに一般的に定義される。さらに、有機化学の一般的な法則、さらには特定の官能部分及び反応性は、Organic Chemistry,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito,1999、Smith and March March’s Advanced Organic Chemistry,5th Edition,John Wiley&Sons,Inc.,New York,2001、Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,New York,1989、及びCarruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Edition,Cambridge University Press,Cambridge,1987に記載されている。
本明細書に記載の化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、様々な立体異性体形態、例えば、エナンチオマー及び/またはジアステレオマーで存在し得る。例えば、本明細書に記載の化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは幾何異性体の形態にあり得るか、またはラセミ混合物及び1つ以上の立体異性体が濃縮された混合物を含む立体異性体の混合物の形態であり得る。異性体は、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成及び結晶化を含む、当業者に既知の方法によって混合物から単離され得るか、または好ましい異性体は、非対称合成によって調製され得る。例えば、Jacques et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,New York,1981);Wilen et al.,Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill,NY,1962);及びWilen,S.H.Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN 1972)を参照されたい。本発明は、他の異性体を実質的に含まない個々の異性体として、及び代替的に、様々な異性体の混合物として、化合物を包含する。
式中、
Figure 2022507776000185
は、それにすぐに結合された部分の立体化学指定されていない単結合であり、
Figure 2022507776000186
は、存在しないか、または単結合であり、
Figure 2022507776000187
は、単結合または二重結合である。変数が、多くの可能な置換基と共に一般的に定義される場合、各個々のラジカルは、結合と共にまたは結合なしで定義することができる。例えば、Rzzが水素であることができる場合、これは、Rzzの定義において、「-H」または「H」として示され得る。
別段の記載がない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素もしくはトリチウムによる水素の置き換え、19Fの18Fとの置き換え、または12Cの13Cもしくは14Cとの置き換えを除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。かかる化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツールまたはプローブとして有用である。
値の範囲が列挙されるときには、範囲内の各値及び部分範囲を包含することが意図されている。例えば、「C1~10アルキル」は、C、C、C、C、C、C、C1~6、C1~5、C1~4、C1~3、C1~2、C2~6、C2~5、C2~4、C2~3、C3~6、C3~5、C3~4、C4~6、C4~5、及びC5~6アルキルを包含することが意図されている。範囲は、例えばC1~10またはC1~10として書き込むことができる。
「脂肪族」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、及び炭素環式基を指す。同様に、「ヘテロ脂肪族」という用語は、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、及び複素環基を指す。
「アルキル」という用語は、1~10個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素基のラジカルを指す(「C1~10アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~9個の炭素原子を有する(「C1~9アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~7個の炭素原子を有する(「C1~7アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~5個の炭素原子を有する(「C1~5アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1個の炭素原子を有する(「Cアルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルキル」)。C1~6アルキル基の例としては、メチル(C)、エチル(C)、プロピル(C)(例えば、n-プロピル、イソプロピル)、ブチル(C)(例えば、n-ブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、イソブチル)、ペンチル(C)(例えば、n-ペンチル、3-ペンタニル、アミル、ネオペンチル、3-メチル-2-ブタニル、第3級アミル)、及びヘキシル(C)(例えば、n-ヘキシル)が挙げられる。アルキル基の追加の例としては、n-ヘプチル(C)、n-オクチル(C)などが挙げられる。別途記載のない限り、アルキル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換アルキル」)、または1つ以上の置換基(例えば、Fなどのハロゲン)で置換されている(「置換アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は、非置換C1~10アルキル(例えば、非置換C1~6アルキル、例えば、-CH(Me)、非置換エチル(Et)、非置換プロピル(Pr、例えば、非置換n-プロピル(n-Pr)、非置換イソプロピル(i-Pr))、非置換ブチル(Bu、例えば、非置換n-ブチル(n-Bu)、非置換tert-ブチル(tert-Buまたはt-Bu)、非置換sec-ブチル(sec-Bu)、非置換イソブチル(i-Bu))である。ある特定の実施形態では、アルキル基は、置換C1~10アルキル(置換C1~6アルキル、例えば、-CF、Bnなど)である。
「ハロアルキル」という用語は、置換アルキル基であり、水素原子のうちの1つ以上が、独立して、ハロゲン、例えば、フルオロ、ブロモ、クロロ、またはヨードによって置き換えられる。ある特定の実施形態では、ハロアルキル部分は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8ハロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ハロアルキル部分は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6ハロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ハロアルキル部分は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4ハロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ハロアルキル部分は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3ハロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ハロアルキル部分は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2ハロアルキル」)。ハロアルキル基の例としては、-CF、-CFCF、-CFCFCF、-CCl、-CFCl、-CFClなどが挙げられる。
「アルコキシ」という用語は、式-OR’の部分を指し、式中、R’は本明細書で定義される(C~C)アルキル部分である。「Cn~mアルコキシ」または(C~C)アルコキシという用語は、そのアルキル基がn~m個の炭素を有するアルコキシ基を指す。アルコキシ部分の例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、式HOR’の部分を指し、式中、R’は本明細書で定義される(C~C)アルキル部分である。「Cn~mアルコキシ」または(C~C)アルコキシという用語は、そのアルキル基がn~m個の炭素を有するアルコキシ基を指す。アルコキシ部分の例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアルキル」という用語は、酸素、窒素、または硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)を親鎖内に(すなわち、主鎖の隣接する炭素原子間に挿入されて)及び/または親鎖の1つ以上の末端位置(複数可)に置かれてさらに含む、アルキル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~10個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1~10アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~9個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1~9アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~8個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~8アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~7個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~7アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~6個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~6アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~5個の炭素原子及び1または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~5アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~4個の炭素原子及び1または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~4アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~3個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~3アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~2個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1~2アルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロCアルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子及び1または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC2~6アルキル」)。別途記載のない限り、ヘテロアルキル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換ヘテロアルキル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1~10アルキルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1~10アルキルである。
「アルケニル」という用語は、2~10個の炭素原子及び1つ以上の炭素-炭素二重結合(例えば、1、2、3、または4個の二重結合)を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基のラジカルを指す。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~9個の炭素原子を有する(「C2~9アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~8個の炭素原子を有する(「C2~8アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~7個の炭素原子を有する(「C2~7アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~5個の炭素原子を有する(「C2~5アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~4個の炭素原子を有する(「C2~4アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2~3個の炭素原子を有する(「C2~3アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルケニル」)。1つ以上の炭素-炭素二重結合は、内部(2-ブテニル内など)または末端(1-ブテニル内など)であり得る。C2~4アルケニル基の例としては、エテニル(C)、1-プロペニル(C)、2-プロペニル(C)、1-ブテニル(C)、2-ブテニル(C)、ブタジエニル(C)などが挙げられる。C2~6アルケニル基の例としては、前述のC2~4アルケニル基、ならびにペンテニル(C)、ペンタジエニル(C)、ヘキセニル(C)などが挙げられる。アルケニルの追加の例としては、ヘプテニル(C)、オクテニル(C)、オクタトリエニル(C)などが挙げられる。別途記載のない限り、アルケニル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換アルケニル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、非置換C2~10アルケニルである。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、置換C2~10アルケニルである。アルケニル基では、立体化学が指定されていないC=C二重結合(例えば、-CH=CHCHまたは
Figure 2022507776000188
)は、(E)-または(Z)-二重結合であり得る。
「ヘテロアルケニル」という用語は、酸素、窒素、または硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)を親鎖内に(すなわち、主鎖の隣接する炭素原子間に挿入されて)及び/または親鎖の1つ以上の末端位置(複数可)に置かれてさらに含む、アルケニル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~10個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2~10アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~9個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~9アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~8個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~8アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~7個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~7アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~5個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~5アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~4個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~4アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~3個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~3アルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルケニル」)。別途記載のない限り、ヘテロアルケニル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換ヘテロアルケニル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、非置換ヘテロC2~10アルケニルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、置換ヘテロC2~10アルケニルである。
「アルキニル」という用語は、2~10個の炭素原子及び1つ以上の炭素-炭素三重結合(例えば、1、2、3、または4個の三重結合)を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基のラジカルを指す(「C2~10アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~9個の炭素原子を有する(「C2~9アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~8個の炭素原子を有する(「C2~8アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~7個の炭素原子を有する(「C2~7アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~5個の炭素原子を有する(「C2~5アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~4個の炭素原子を有する(「C2~4アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2~3個の炭素原子を有する(「C2~3アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルキニル」)。1つ以上の炭素-炭素三重結合は、内部(2-ブチニル内など)または末端(1-ブチニル内など)であり得る。C2~4アルキニル基の例としては、限定されないが、エチニル(C)、1-プロピニル(C)、2-プロピニル(C)、1-ブチニル(C)、2-ブチニル(C)などが挙げられる。C2~6アルキニル基の例としては、前述のC2~4アルキニル基、ならびにペンチニル(C)、ヘキシニル(C)などが挙げられる。アルキニルの追加の例としては、ヘプチニル(C)、オクチニル(C)などが挙げられる。別途記載のない限り、アルキニル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換アルキニル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、非置換C2~10アルキニルである。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、置換C2~10アルキニルである。
「ヘテロアルキニル」という用語は、酸素、窒素、または硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)を親鎖内に(すなわち、主鎖の隣接する炭素原子間に挿入されて)及び/または親鎖の1つ以上の末端位置(複数可)に置かれてさらに含む、アルキニル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~10個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2~10アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~9個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~9アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~8個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~8アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~7個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~7アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~5個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~5アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~4個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~4アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~3個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~3アルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルキニル」)。別途記載のない限り、ヘテロアルキニル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換ヘテロアルキニル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、非置換ヘテロC2~10アルキニルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、置換ヘテロC2~10アルキニルである。
「カルボシクリル」または「炭素環式」という用語は、非芳香族環系中に3~14個の環炭素原子(「C3~14カルボシクリル」)及び0個のヘテロ原子を有する非芳香環状炭化水素基のラジカルを指す。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、3~10個の環炭素原子を有する(「C3~10カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C3~8カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、3~7個の環炭素原子を有する(「C3~7カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C3~6カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、4~6個の環炭素原子を有する(「C4~6カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、5~6個の環炭素原子を有する(「C5~6カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C5~10カルボシクリル」)。例示的なC3~6カルボシクリル基は、限定されないが、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)などが挙げられる。例示的なC3~8カルボシクリル基は、限定されないが、前述のC3~6カルボシクリル基、ならびにシクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)などが挙げられる。例示的なC3~10カルボシクリル基としては、限定されないが、前述のC3~8カルボシクリル基、ならびにシクロノニル(C)、シクロノネニル(C)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ-1H-インデニル(C)、デカヒドロナフタレニル(C10)、スピロ[4.5]デカニル(C10)などが挙げられる。前述の例が例示するように、ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、単環式(「単環式カルボシクリル」)または多環式(例えば、縮合、架橋、もしくはスピロ環系、例えば二環式系(「二環式カルボシクリル」)もしくは三環式系(「三環式カルボシクリル」)を含有する)であり、飽和であり得、または1つ以上の炭素-炭素二重もしくは三重結合を含有し得る。「カルボシクリル」はまた、環系を含み、上で定義されたカルボシクリル環は1つ以上のアリールまたはヘテロアリール基と縮合し、結合点はカルボシクリル環上にあり、かかる例では、炭素数は、炭素環式環系中の炭素数を継続して指定する。別途記載のない限り、カルボシクリル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換カルボシクリル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、非置換C3~14カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、置換C3~14カルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、「カルボシクリル」は、3~14個の環炭素原子を有する単環式飽和カルボシクリル基である(「C3~14シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、3~10個の環炭素原子を有する(「C3~10シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C3~8シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C3~6シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、4~6個の環炭素原子を有する(「C4~6シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、5~6個の環炭素原子を有する(「C5~6シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C5~10シクロアルキル」)。C5~6シクロアルキル基の例としては、シクロペンチル(C)及びシクロヘキシル(C)が挙げられる。C3~6シクロアルキル基の例としては、前述のC5~6シクロアルキル基、ならびにシクロプロピル(C)及びシクロブチル(C)が挙げられる。C3~8シクロアルキル基の例は、前述のC3~6シクロアルキル基、ならびにシクロヘプチル(C)及びシクロオクチル(C)が挙げられる。別途記載のない限り、シクロアルキル基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換シクロアルキル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、非置換C3~14シクロアルキルである。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、置換C3~14シクロアルキルである。
「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」または「複素環式」という用語は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する3~14員飽和または部分不飽和であるが、非芳香族環系のラジカルを指し、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「3~14員ヘテロシクリル」)。1つ以上の窒素原子を含むヘテロシクリル基では、結合点は、原子価が許す限り、炭素または窒素原子であり得る。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)または多環式(例えば、二環式系(「二環式ヘテロシクリル」)または三環式系(「三環式ヘテロシクリル」)などの縮合、架橋もしくはスピロ環系)のいずれかであり得、飽和であり得るか、または1つ以上の炭素-炭素二重もしくは三重結合を含むことができる。ヘテロシクリル多環式環系は、一方または両方の環に1つ以上のヘテロ原子を含み得る。「ヘテロシクリル」はまた、上で定義されたヘテロシクリル環は、1つ以上のカルボシクリル基と縮合しており、結合点がカルボシクリルもしくはヘテロシクリル環上にある環系、または上で定義されたヘテロシクリル環が1つ以上のアリールもしくはヘテロアリール基と縮合しており、結合点がヘテロシクリル環上にある環系もまた含み、かかる場合には、環員数は、ヘテロシクリル環系中の環員数を継続して指定する。別途記載のない限り、ヘテロシクリルの各例は、独立して、非置換(「非置換ヘテロシクリル」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロシクリル」)である。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、非置換3~14員ヘテロシクリルである。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、置換3~14員ヘテロシクリルである。
ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~10員ヘテロシクリル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~8員非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~8員ヘテロシクリル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~6員ヘテロシクリル」)。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。
1個のヘテロ原子を含有する例示的な3員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アジリジニル(azirdinyl)、オキシラニル(oxiranyl)、及びチイラニル(thiiranyl)が挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な4員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゼチジニル、オキセタニル、及びチエタニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、テテトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル、及びピロリル-2,5-ジオンが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ジオキソラニル、オキサチオラニル、及びジチオラニルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含有する例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、トリアゾリニル、オキサジアゾリニル、及びチアジアゾリニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、及びチアニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、及びジオキサニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、トリアジナニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な7員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゼパニル、オキセパニル、及びチエパニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な8員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゾカニル、オキセカニル、及びチエカニルが挙げられる。例示的な二環式ヘテロシクリル基としては、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、デカヒドロイソキノリニル、オクタヒドロクロメニル、オクタヒドロイソクロメニル、デカヒドロナフチリジニル、デカヒドロ-1,8-ナフチリジニル、オクタヒドロピロロ[3,2-b]ピロール、インドリニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、クロマニル、クロメニル、1H-ベンゾ[e][1,4]ジアゼピニル、1,4,5,7-テトラヒドロピラノ[3,4-b]ピロリル、5,6-ジヒドロ-4H-フロ[3,2-b]ピロリル、6,7-ジヒドロ-5H-フロ[3,2-b]ピラニル、5,7-ジヒドロ-4H-チエノ[2,3-c]ピラニル、2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジニル、2,3-ジヒドロフロ[2,3-b]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピロロ-[2,3-b]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロフロ[3,2-c]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-b]ピリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、芳香環系に提供された6~14個の環炭素原子及び0個のヘテロ原子を有する、単環式または多環式(例えば、二環式または三環式)4n+2芳香環系(例えば、環式配列で共有された6、10、または14個のπ電子を有する)のラジカルを指す(「C6~14アリール」)。ある特定の実施形態では、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール」;例えば、フェニル)。ある特定の実施形態では、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」;例えば、1-ナフチル及び2-ナフチルなどのナフチル)。ある特定の実施形態では、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール」;例えば、アントラシル)。「アリール」はまた、上で定義されたアリール環が1つ以上のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合しており、ラジカルまたは結合点がアリール環上にある環系も含み、かかる場合には、炭素原子数は、アリール環系中の炭素原子数を継続して指定する。別途記載のない限り、アリール基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換アリール」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換アリール」)。ある特定の実施形態では、アリール基は、非置換C6~14アリールである。ある特定の実施形態では、アリール基は、置換C6~14アリールである。
「アラルキル」は、「アルキル」の下位集合であり、結合点がアルキル部分上にある、アリール基で置換されたアルキル基を指す。
「ヘテロアリール」という用語は、芳香環系に提供された環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~14員の単環式または多環式(例えば、二環式、三環式)4n+2芳香環系(例えば、環式配列で共有された6、10、または14個のπ電子を有する)のラジカルを指し、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~14員ヘテロアリール」)。1つ以上の窒素原子を含有するヘテロアリール基では、結合点は、原子価が許す限り、炭素または窒素原子であり得る。ヘテロアリール多環式環系は、一方または両方の環に1つ以上のヘテロ原子を含み得る。「ヘテロアリール」はまた、上で定義されたヘテロアリール環が1つ以上のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合しており、結合点がヘテロアリール環上にある環系も含み、かかる場合には環員数は、ヘテロアリール環系中の環員数を継続して指定する。「ヘテロアリール」はまた、環系を含み、上で定義されたヘテロアリール環は1つ以上のアリール基と縮合し、結合点はアリールまたはヘテロアリール環上のいずれかにあり、かかる例では、環員数は、縮合多環式(アリール/ヘテロアリール)環系における環員数を指定する。1つの環がヘテロ原子を含有しない多環式ヘテロアリール基(例えば、インドリル、キノリニル、カルバゾリルなど)は、結合点はいずれの環、すなわちヘテロ原子を担持する環(例えば2-インドリル)またはヘテロ原子を含有しない環(例えば5-インドリル)上でもあり得る。
ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供された環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~10員ヘテロアリール」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供された環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~8員芳香族環系であり、各ヘテロ原子は独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~8員ヘテロアリール」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供された環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員芳香族環系であり、各ヘテロ原子は独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~6員ヘテロアリール」)。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する。ある特定の実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。別途記載のない限り、ヘテロアリール基の各例は、独立して非置換であるか(「非置換ヘテロアリール」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアリール」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、非置換5~14員ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、置換5~14員ヘテロアリールである。
1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピロリル、フラニル、及びチオフェニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、及びイソチアゾリルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、トリアゾリル、オキサジアゾリル、及びチアジアゾリルが挙げられる。4個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、テトラゾリルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピリジニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピリダジニル、ピリミジニル、及びピラジニルが挙げられる。3または4個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、それぞれ、トリアジニル及びテトラジニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロアリール基としては、限定されないが、アゼピニル、オキセピニル、及びチエピニルが挙げられる。例示的な5,6-二環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、インドリジニル、及びプリニルが挙げられる。例示的な6,6-二環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニル、及びキナゾリニルが挙げられる。例示的な三環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、フェナントリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、及びフェナジニルが挙げられる。
「ヘテロアラルキル」は、「アルキル」の下位集合であり、本明細書に定義されるヘテロアリール基で置換された本明細書に定義されるアルキル基を指し、結合点はアルキル部分上にある。
接尾辞「エン」を基に添えることは、基が二価部分であるということを指示し、例えば、アルキレンはアルキルの二価部分であり、アルケニレンはアルケニルの二価部分であり、アルキニレンはアルキニルの二価部分であり、ヘテロアルキレンはヘテロアルキルの二価部分であり、ヘテロアルケニレンはヘテロアルケニルの二価部分であり、ヘテロアルキニレンはヘテロアルキニルの二価部分であり、カルボシクリレンはカルボシクリルの二価部分であり、ヘテロシクリレンはヘテロシクリルの二価部分であり、アリーレンはアリールの二価部分であり、ヘテロアリーレンはヘテロアリールの二価部分である。
基は、別途明示的に提供されない限り、任意に置換されている。「任意に置換された」という用語は、置換または非置換であることを指す。ある特定の実施形態では、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリール基は、任意に置換されている。「任意に置換された」とは、置換または非置換であり得る基を指す(例えば、「置換」もしくは「非置換」アルキル、「置換」もしくは「非置換」アルケニル、「置換」もしくは「非置換」アルキニル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルキル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルケニル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルキニル、「置換」もしくは「非置換」カルボシクリル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロシクリル、「置換」もしくは「非置換」アリール、または「置換」もしくは「非置換」ヘテロアリール基)。一般に、「置換」という用語は、基に存在する少なくとも1つの水素が、許容される置換基、例えば、置換時に、安定した化合物、例えば、転位、環化、脱離、または他の反応などによって自発的に変換を受けない化合物をもたらす置換基で置き換えられていることを意味する。別途記載のない限り、「置換」された基は、基の1つ以上の置換可能な位置に置換基を有し、任意の所与の構造の2つ以上の位置が置換される際に、置換基は、各位置において同じであるか、または異なるかのいずれかである。「置換」という用語は、有機化合物の全ての許容される置換基による置換を含むことが企図され、安定した化合物の形成をもたらす本明細書に記載される置換基のうちのいずれかを含む。本発明は、安定した化合物に至るためにいずれか及び全てのかかる組み合わせを企図する。本発明の目的のために、窒素などのヘテロ原子は、水素置換基及び/またはヘテロ原子の原子価を満たし、かつ安定した部分の形成をもたらす本明細書に記載の任意の好適な置換基を有し得る。本発明は、いかなる様式においても、本明細書に記載の例示的な置換基によって限定されるように意図されるものではない。
例示的な炭素原子置換基としては、ハロゲン(ハロ)、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORaa、-ON(Rbb、-N(Rbb、-N(Rbb -、-N(ORcc)Rbb、-SH、-SRaa、-SSRcc、-C(=O)Raa、-COH、-CHO、-C(ORcc、-COaa、-OC(=O)Raa、-OCOaa、-C(=O)N(Rbb、-OC(=O)N(Rbb、-NRbbC(=O)Raa、-NRbbCOaa、-NRbbC(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-OC(=NRbb)Raa、-OC(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-OC(=NRbb)N(Rbb、-NRbbC(=NRbb)N(Rbb、-C(=O)NRbbSOaa、-NRbbSOaa、-SON(Rbb、-SOaa、-SOORaa、-OSOaa、-S(=O)Raa、-OS(=O)Raa、-Si(Raa、-OSi(Raa-C(=S)N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=S)SRaa、-SC(=S)SRaa、-SC(=O)SRaa、-OC(=O)SRaa、-SC(=O)ORaa、-SC(=O)Raa、-P(=O)aa、-OP(=O)aa、-P(=O)(Raa、-OP(=O)(Raa、-OP(=O)(ORcc、-P(=O)N(Rbb、-OP(=O)N(Rbb、-P(=O)(NRbb、-OP(=O)(NRbb、-NRbbP(=O)(ORcc、-NRbbP(=O)(NRbb、-P(Rcc、-P(Rcc、-OP(Rcc、-OP(Rcc、-B(Raa、-B(ORcc、-BRaa(ORcc)、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5個のRdd基で置換されるか、
または炭素原子上の2つのジェミナル水素が、基=O、=S、=NN(Rbb、=NNRbbC(=O)Raa、=NNRbbC(=O)ORaa、=NNRbbS(=O)aa、=NRbb、もしくは=NORccによって置き換えられ、
aaの各例は、独立して、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRaa基が連結して、3~14員ヘテロシクリルもしくは5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRdd基で置換され、
bbの各例は、独立して、水素、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)N(Rcc、-P(=O)(NRcc、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは、2つのRbb基が連結して、3~14員ヘテロシクリルもしくは5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRdd基で置換され、
ccの各例は、独立して、水素、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRcc基が連結して、3~14員ヘテロシクリルもしくは5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRdd基で置換され、
ddの各例は、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORee、-ON(Rff、-N(Rff、-N(Rff -、-N(ORee)Rff、-SH、-SRee、-SSRee、-C(=O)Ree、-COH、-COee、-OC(=O)Ree、-OCOee、-C(=O)N(Rff、-OC(=O)N(Rff、-NRffC(=O)Ree、-NRffCOee、-NRffC(=O)N(Rff、-C(=NRff)ORee、-OC(=NRff)Ree、-OC(=NRff)ORee、-C(=NRff)N(Rff、-OC(=NRff)N(Rff、-NRffC(=NRff)N(Rff、-NRffSOee、-SON(Rff、-SOee、-SOORee、-OSOee、-S(=O)Ree、-Si(Ree、-OSi(Ree、-C(=S)N(Rff、-C(=O)SRee、-C(=S)SRee、-SC(=S)SRee、-P(=O)ee、-P(=O)(Ree、-OP(=O)(Ree、-OP(=O)(ORee、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~10員ヘテロシクリル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリールから選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRgg基で置換されるか、あるいは2つのジェミナルRdd置換基が連結して、=Oもしくは=Sを形成し得、
eeの各例は、独立して、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、C6~10アリール、3~10員ヘテロシクリル、及び3~10員ヘテロアリールから選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRgg基で置換され、
ffの各例は、独立して、水素、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~10員ヘテロシクリル、C6~10アリール、及び5~10員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRff基が連結して、3~10員ヘテロシクリルもしくは5~10員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、もしくは5つのRgg基で置換され、
ggの各例は、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-OC1~6アルキル、-ON(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル) 、-NH(C1~6アルキル) 、-NH(C1~6アルキル)、-NH 、-N(OC1~6アルキル)(C1~6アルキル)、-N(OH)(C1~6アルキル)、-NH(OH)、-SH、-SC1~6アルキル、-SS(C1~6アルキル)、-C(=O)(C1~6アルキル)、-COH、-CO(C1~6アルキル)、-OC(=O)(C1~6アルキル)、-OCO(C1~6アルキル)、-C(=O)NH、-C(=O)N(C1~6アルキル)、-OC(=O)NH(C1~6アルキル)、-NHC(=O)(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)C(=O)(C1~6アルキル)、-NHCO(C1~6アルキル)、-NHC(=O)N(C1~6アルキル)、-NHC(=O)NH(C1~6アルキル)、-NHC(=O)NH、-C(=NH)O(C1~6アルキル)、-OC(=NH)(C1~6アルキル)、-OC(=NH)OC1~6アルキル、-C(=NH)N(C1~6アルキル)、-C(=NH)NH(C1~6アルキル)、-C(=NH)NH、-OC(=NH)N(C1~6アルキル)、-OC(NH)NH(C1~6アルキル)、-OC(NH)NH、-NHC(NH)N(C1~6アルキル)、-NHC(=NH)NH、-NHSO(C1~6アルキル)、-SON(C1~6アルキル)、-SONH(C1~6アルキル)、-SONH、-SO1~6アルキル、-SOOC1~6アルキル、-OSO1~6アルキル、-SOC1~6アルキル、-Si(C1~6アルキル)、-OSi(C1~6アルキル)-C(=S)N(C1~6アルキル)、C(=S)NH(C1~6アルキル)、C(=S)NH、-C(=O)S(C1~6アルキル)、-C(=S)SC1~6アルキル、-SC(=S)SC1~6アルキル、-P(=O)(C1~6アルキル)、-P(=O)(C1~6アルキル)、-OP(=O)(C1~6アルキル)、-OP(=O)(OC1~6アルキル)、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、C6~10アリール、3~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリールであるか、あるいは2つのジェミナルRgg置換基が連結して、=Oもしくは=Sを形成し得、Xは対イオンである。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ、-F)、塩素(クロロ、-Cl)、臭素(ブロモ、-Br)、またはヨード(ヨード、-I)を指す。
「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を指す。「置換ヒドロキシル」または「置換ヒドロキシル」という用語は、さらに言うと、親分子に直接結合した酸素原子が、水素以外の基で置換され、-ORaa、-ON(Rbb、-OC(=O)SRaa、-OC(=O)Raa、-OCOaa、-OC(=O)N(Rbb、-OC(=NRbb)Raa、-OC(=NRbb)ORaa、-OC(=NRbb)N(Rbb、-OS(=O)Raa、-OSOaa、-OSi(Raa、-OP(Rcc、-OP(Rcc、-OP(=O)aa、-OP(=O)(Raa、-OP(=O)(ORcc、-OP(=O)N(Rbb、及び-OP(=O)(NRbbから選択される基を含み、Raa、Rbb、及びRccは、本明細書に定義される通りである。
「アミノ」という用語は、-NH基を指す。「置換アミノ」という用語は、さらに言うと、一置換アミノ、二置換アミノ、または三置換アミノを指す。ある特定の実施形態では、「置換アミノ」は、一置換アミノまたは二置換アミノ基である。
「一置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が、1つの水素及び水素以外の1つの基で置換されたアミノ基を指し、-NH(Rbb)、-NHC(=O)Raa、-NHCOaa、-NHC(=O)N(Rbb、-NHC(=NRbb)N(Rbb、-NHSOaa、-NHP(=O)(ORcc、及び-NHP(=O)(NRbbから選択される基が挙げられ、Raa、Rbb、及びRccは、本明細書に定義される通りであり、基-NH(Rbb)のRbbは水素ではない。
「二置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が水素以外の2つの基で置換されたアミノ基を指し、-N(Rbb、-NRbbC(=O)Raa、-NRbbCOaa、-NRbbC(=O)N(Rbb、-NRbbC(=NRbb)N(Rbb、-NRbbSOaa、-NRbbP(=O)(ORcc、及び-NRbbP(=O)(NRbbから選択される基を含み、Raa、Rbb、及びRccは、本明細書に定義される通りであり、ただし親分子に直接的に結合した窒素原子は水素によって置換されない。
「三置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が3つの基で置換されたアミノ基を指し、-N(Rbb及び-N(Rbb から選択される基を含み、式中、Rbb及びXは、本明細書に定義される通りであるアミノ基を指す。
本明細書で使用する場合、「アミノアルキル」という用語は、本明細書に定義されるアルキル基を通じて親分子部分に付加された、本明細書に定義されるアミノ基を指す。「置換アミノアルキル」は、アルキル基を通じて親分子部分に付加された、本明細書に定義される一置換アミノ、二置換アミノ、または三置換アミノ基を含む。基のアルキル部分は、置換または非置換であり得る。
「スルホニル」という用語は、-SON(Rbb、-SOaa、及び-SOORaaから選択される基を指し、Raa及びRbbは、本明細書に定義される通りである。
「スルフィニル」という用語は、基-S(=O)Raaを指し、式中、Raaは、本明細書に定義される通りである。
「アシル」という用語は、一般式-C(=O)RX1、-C(=O)ORX1、-C(=O)-O-C(=O)RX1、-C(=O)SRX1、-C(=O)N(RX1、-C(=S)RX1、-C(=S)N(RX1、ならびに-C(=S)S(RX1)、-C(=NRX1)RX1、-C(=NRX1)ORX1、-C(=NRX1)SRX1、及び-C(=NRX1)N(RX1を有する基を指し、式中、RX1は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換ヒドロキシル、置換もしくは非置換チオール、置換もしくは非置換アミノ、置換もしくは非置換アシル、環状もしくは非環状、置換もしくは非置換、分岐もしくは非分岐脂肪族、環状もしくは非環状、置換もしくは非置換、分岐もしくは非分岐ヘテロ脂肪族、環状もしくは非環状、置換もしくは非置換、分岐もしくは非分岐アルキル、環状もしくは非環状、置換もしくは非置換、分岐もしくは非分岐アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、モノ脂肪族アミノもしくはジ脂肪族アミノ、モノヘテロ脂肪族アミノもしくはジヘテロ脂肪族アミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、モノヘテロアルキルアミノもしくはジヘテロアルキルアミノ、モノアリールアミノ-もしくはジアリールアミノ、またはモノヘテロアリールアミノもしくはジヘテロアリールアミノ-であるか、あるいは2つのRX1基が一緒になって、5~6員複素環を形成する。例示的なアシル基としては、アルデヒド(-CHO)、カルボン酸(-COH)、ケトン、ハロゲン化アシル、エステル、アミド、イミン、カーボネート、カルバメート、及び尿素が挙げられる。アシル置換基としては、安定した部分(例えば、脂肪族、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アシル、オキソ、イミノ、チオキソ、シアノ、イソシアノ、アミノ、アジド、ニトロ、ヒドロキシル、チオール、ハロ、脂肪族アミノ、ヘテロ脂肪族アミノ、アルキルアミノ、ヘテロアルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルアリール、アリールアルキル、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、アシルオキシなど、これらのそれぞれは、さらに置換されても、または置換されなくてもよい)の形成をもたらす、本明細書に記載の置換基のうちのいずれかが挙げられるが、これらに限定されない。
「シリル」という用語は、-Si(Raa基を指し、式中、Raaは、本明細書に定義される通りである。
「オキソ」という用語は基=Oを指し、「チオキソ」という用語は基=Sを指す。
窒素原子は、原子価が許す限り置換または非置換であり得、第1級、第2級、第3級、及び第4級窒素原子を含み得る。例示的な窒素原子置換基としては、水素、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)N(Rcc、-P(=O)(NRcc、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2-10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、あるいはN原子に結合した2つのRcc基が連結して、3~14員ヘテロシクリルもしくは5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して0、1、2、3、4、または5つのRdd基で置換され、Raa、Rbb、Rcc、及びRddは、上で定義された通りである。
ある特定の実施形態では、窒素原子上に存在する置換基は、窒素保護基(本明細書では「アミノ保護基」とも称される)である。窒素保護基としては、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRcc)Raa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、C1~10アルキル(例えば、アラルキル、ヘテロアラルキル)、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリール基が挙げられるが、これらに限定されず、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アラルキル、アリール、及びヘテロアリールは、独立して、0、1、2、3、4、または5つのRdd基で置換され、Raa、Rbb、Rcc、及びRddは、本明細書に定義される通りである。窒素保護基は、当該技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されるものを含む。
例えば、窒素保護基、例えばアミド基(例えば-C(=O)Raa)としては、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3-フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3-ピリジルカルボキサミド、N-ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p-フェニルベンズアミド、o-ニトフェニルアセトアミド、o-ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセトアミド、(N’-ジチオベンジルオキシアシルアミノ)アセトアミド、3-(p-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3-(o-ニトロフェニル)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4-クロロブタンアミド、3-メチル-3-ニトロブタンアミド、o-ニトロシンアミド、N-アセチルメチオニン誘導体、o-ニトロベンズアミド、及びo-(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミドが挙げられるが、これらに限定されない。
窒素保護基、例えばカルバメート基(例えば-C(=O)ORaa)としては、メチルカルバメート、エチルカルバメート、9-フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオロエニルメチルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9-(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート(DBD-Tmoc)、4-メトキシフェナシルカルバメート(Phenoc)、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート(Troc)、2-トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、2-フェニルエチルカルバメート(hZ)、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート(Adpoc)、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート(DB-t-BOC)、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート(TCBOC)、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート(Bpoc)、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート(t-Bumeoc)、2-(2’-及び4’-ピリジル)エチルカルバメート(Pyoc)、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート(BOCまたはBoc)、1-アダマンチルカルバメート(Adoc)、ビニルカルバメート(Voc)、アリルカルバメート(Alloc)、1-イソプロピルアリルカルバメート(Ipaoc)、シンナミルカルバメート(Coc)、4-ニトロシンナミルカルバメート(Noc)、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート(Cbz)、p-メトキシベンジルカルバメート(Moz)、p-ニトベンジルカルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート(Msz)、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート(Dmoc)、4-メチルチオフェニルカルバメート(Mtpc)、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート(Bmpc)、2-ホスホニオエチルカルバメート(Peoc)、2-トリフェニルホスホニオイソプロピルカルバメート(Ppoc)、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバメート、5-ベンゾイソオキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート(Tcroc)、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、t-アミルカルバメート、S-ベンジルチオカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、2,2-ジメトキシアシルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,Nジメチルカルボキサミド)プロピルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、イソボリンル(isoborynl)カルバメート、イソブチルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ピリジル)エチルカルバメート、フェニルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、4-(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバメート、及びび2,4,6-トリメチルベンジルカルバメートが挙げられるが、これらに限定されない。
窒素保護基、例えばスルホンアミド基(例えば-S(=O)aa)としては、p-トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6,-トリメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6-ジメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6-テトラメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6-ジメトキシ-4-メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β-トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9-アントラセンスルホンアミド、4-(4’,8’-ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、及びフェナシルスルホンアミドが挙げられるが、これらに限定されない。
他の窒素保護基としては、フェノチアジニル-(10)-アシル誘導体、N’-p-トルエンスルホニルアミノアシル誘導体、N’-フェニルアミノチオアシル誘導体、N-ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N-アセチルメチオニン誘導体、4,5-ジフェニル-3-オキサゾリン-2-オン、N-フタルイミド、N-ジチアスクシンイミド(Dts)、N-2,3-ジフェニルマレイミド、N-2,5-ジメチルピロール、N-1,1,4,4-テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物(STABASE)、5-置換1,3-ジメチル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、5-置換1,3-ジベンジル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、1-置換3,5-ジニトロ-4-ピリドン、N-メチルアミン、N-アリルアミン、N-[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N-3-アセトキシプロピルアミン、N-(1-イソプロピル-4-ニトロ-2-オキソ-3-ピローリン(pyroolin)-3-イル)アミン、第4級アンモニウム塩、N-ベンジルアミン、N-ジ(4-メトキシフェニル)メチルアミン、N-5-ジベンゾスベリル(dibenzosuberyl)アミン、N-トリフェニルメチルアミン(Tr)、N-[(4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N-9-フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N-2,7-ジクロロ-9-フルオレニルメチレンアミン、N-フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N-2-ピコリルアミノN’-オキシド、N-1,1-ジメチルチオメチレンアミン、N-ベンジリデンアミン、N-p-メトキシベンジリデンアミン、N-ジフェニルメチレンアミン、N-[(2-ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N-(N’,N’-ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’-イソプロピリデンジアミン、N-p-ニトロベンジリデンアミン、N-サリチリデンアミン、N-5-クロロサリチリデンアミン、N-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N-シクロヘキシリデンアミン、N-(5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル)アミン、N-ボラン誘導体、N-ジフェニルボロン酸誘導体、N-[フェニル(ペンタアシルクロムまたはタングステン)アシル]アミン、N-銅キレート、N-亜鉛キレート、N-ニトロアミン、N-ニトロソアミン、アミンN-オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホロアミダート、ジベンジルホスホロアミダート、ジフェニルホスホロアミダート、ベンゼンスルフェンアミド、o-ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4-ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2-ニトロ-4-メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、及び3-ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)が挙げられるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、酸素原子上に存在する置換基は、酸素保護基(本明細書では「ヒドロキシル保護基」とも称される)である。酸素保護基としては、-Raa、-N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=O)Raa、-COaa、-C(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-S(=O)Raa、-SOaa、-Si(Raa、-P(Rcc、-P(Rcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc、-P(=O)N(Rbb、及び-P(=O)(NRbbが挙げられるが、これらに限定されず、Raa、Rbb、及びRccは、本明細書に定義される通りである。酸素保護基は、当該技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されるものを含む。
例示的な酸素保護基としては、メチル、メトキシルメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、t-ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)、p-メトキシベンジルオキシメチル(PMBM)、(4-メトキシフェノキシ)メチル(p-AOM)、グアイアコールメチル(GUM)、t-ブトキシメチル、4-ペンテニルオキシメチル(POM)、シロキシメチル、2-メトキシエトキシメチル(MEM)、2,2,2-トリクロロエトキシメチル、ビス(2-クロロエトキシ)メチル、2-(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEMOR)、テトラヒドロピラニル(THP)、3-ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1-メトキシシクロヘキシル、4-メトキシテトラヒドロピラニル(MTHP)、4-メトキシテトラヒドロチオピラニル、4-メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S-ジオキシド、1-[(2-クロロ-4-メチル)フェニル]-4-メトキシピペリジン-4-イル(CTMP)、1,4-ジオキサン-2-イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-7,8,8-トリメチル-4,7-メタノベンゾフラン-2-イル、1-エトキシエチル、1-(2-クロロエトキシ)エチル、1-メチル-1-メトキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-トリメチルシリルエチル、2-(フェニルセレニル)エチル、t-ブチル、アリル、p-クロロフェニル、p-メトキシフェニル、2,4-ジニトロフェニル、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベンジル、o-ニトロベンジル、p-ニトロベンジル、p-ハロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、p-シアノベンジル、p-フェニルベンジル、2-ピコリル、4-ピコリル、3-メチル-2-ピコリルN-オキシド、ジフェニルメチル、p,p’-ジニトロベンズヒドリル、5-ジベンゾスベリル(dibenzosuberyl)、トリフェニルメチル、α-ナフチルジフェニルメチル、p-メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p-メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p-メトキシフェニル)メチル、4-(4’ブロモフェナシルオキシフェニル)ジフェニルメチル、4,4’,4’’-トリス(4,5-ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3-(イミダゾール-1-イル)ビス(4’,4’’-ジメトキシフェニル)メチル、1,1-ビス(4-メトキシフェニル)-1’-ピレニルメチル、9-アントリル、9-(9-フェニル)キサンテニル、9-(9-フェニル-10-オキソ)アントリル、1,3-ベンゾジチオラン-2-イル、ベンゾイソチアゾリルS,S-ジオキシド、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジメチルイソプロピルシリル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルテキシルシリル、t-ブチルジメチルシリル(TBDMS)、t-ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ-p-キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、t-ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)、ギ酸、ギ酸ベンゾイル、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メトキシ酢酸、トリフェニルメトキシ酢酸、フェノキシ酢酸、p-クロロフェノキシ酢酸、3-フェニルプロピオン酸、4-オキソペンタノアート(レブリナート)、4,4-(エチレンジチオ)ペンタノアート(レブリノイルジチオアセタール)、ピバロエート(pivaloate)、アダマントエート(adamantoate)、クロトン酸、4-メトキシクロトン酸、安息香酸、p-フェニル安息香酸、2,4,6-トリメチル安息香酸(メシト酸)、メチルカーボネート、9-フルオレニルメチルカーボネート(Fmoc)、エチルカーボネート、2,2,2-トリクロロエチルカーボネート(Troc)、2-(トリメチルシリル)エチルカーボネート(TMSEC)、2-(フェニルスルホニル)エチルカーボネート(Psec)、2-(トリフェニルホスホニオ)エチルカーボネート(Peoc)、イソブチルカーボネート、ビニルカーボネート、アリルカーボネート、t-ブチルカーボネート(BOCまたはBoc)、p-ニトロフェニルカーボネート、ベンジルカーボネート、p-メトキシベンジルカーボネート、3,4-ジメトキシベンジルカーボネート、o-ニトロベンジルカーボネート、p-ニトロベンジルカーボネート、S-ベンジルチオカーボネート、4-エトキシ-1-ナフトチル(napththyl)カーボネート、メチルジチオカーボネート、2-ヨード安息香酸、4-アジドブチレート、4-ニトロ-4-メチルペンタノアート、o-(ジブロモメチル)安息香酸、2-ホルミルベンゼンスルホン酸、2-(メチルチオメトキシ)エチル、4-(メチルチオメトキシ)酪酸、2-(メチルチオメトキシメチル)安息香酸、2,6-ジクロロ-4-メチルフェノキシ酢酸、2,6-ジクロロ-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノキシ酢酸、2,4-ビス(1,1-ジメチルプロピル)フェノキシ酢酸、クロロジフェニル酢酸、イソ酪酸、モノスクシノアート(monosuccinoate)、(E)-2-メチル-2-ブテン酸、o-(メトキシアシル)安息香酸、α-ナフトエ酸、硝酸、アルキルΝ,Ν,Ν’,Ν’-テトラメチルホスホロジアミダート、アルキルN-フェニルカルバメート、ホウ酸、ジメチルホスフィノチオイル、アルキル2,4-ジニトロフェニルスルフェン酸、硫酸、メタンスルホン酸(メシレート)、ベンジルスルホン酸、及びトシル酸(Ts)が挙げられるが、これらに限定されない。
ある実施形態では、硫黄原子上に存在する置換基は、硫黄保護基(「チオール保護基」とも称される)である。硫黄保護基としては、-Raa、-N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=O)Raa、-COaa、-C(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-S(=O)Raa、-SOaa、-Si(Raa、-P(Rcc、-P(Rcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc、-P(=O)N(Rbb、及び-P(=O)(NRbbが挙げられるが、これらに限定されず、Raa、Rbb、及びRccは、本明細書に定義される通りである。硫黄保護基は、当該技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されるものを含む。
本明細書で使用される場合、「脱離基」(LG)は、当分野において理解される用語であり、異種結合開裂において一対の電子を持って出て行く分子断片を指し、分子断片はアニオンまたは中性の分子である。本明細書で使用される場合、脱離基は、求核試薬で置換することができる原子または基であり得る。例えば、Smith,March Advanced Organic Chemistry 6th ed.(501-502)を参照されたい。例示的な脱離基としては、ハロ(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード)、-ORaa(カルボニル基に結合しているとき、Raaは本明細書に定義される通りである)、-O(C=O)RLG、または-O(SO)LG(例えば、トシル、メシル、ベシル)が挙げられるが、これらに限定されず、RLGは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、脱離基はハロゲンである。ある特定の実施形態では、脱離基はIである。
本明細書で使用される場合、語句「少なくとも1つの実例」の使用は、1、2、3、4、またはそれ以上の実例を指すが、例えば、1~4、1~3、1~2、2~4、2~3、または3~4(両端の値を含む)の実例を含む範囲も包含する。
「非水素基」とは、具体的な変数について定義される、水素ではないいずれかの基を指す。
「炭水化物」または「糖類」という用語は、多価アルコールのアルデヒドまたはケトン誘導体を指す。炭水化物としては、比較的小さい分子(例えば、糖)を有する化合物、ならびに巨大分子または高分子物質(例えば、デンプン、グリコーゲン、及びセルロース多糖)が挙げられる。「糖」という用語は、単糖類、二糖類、または多糖類を指す。単糖類は、それらをより小さな炭水化物に加水分解することができない点で、最も単純な炭水化物である。ほとんどの単糖類は、一般式C2y(例えば、C12(ブドウ糖などのヘキソース))によって表すことができ、式中、yは、3以上の整数である。上述の一般式で表されないある特定の多価アルコールもまた、単糖類と見なされ得る。例えば、デオキシリボースは、式C10のものであり、単糖類である。単糖類は通常、5または6個の炭素原子からなり、受容的には(receptively)ペントース及びヘキソースと称される。単糖類がアルデヒドを含有する場合、アルドースと称され、ケトンを含有する場合、ケトースと称される。単糖類はまた、アルドースまたはケトース形態の3個、4個、または7個の炭素原子から構成されてもよく、それぞれ、トリオース、テトロース、及びヘプトースと称される。グリセルアルデヒド及びジヒドロキシアセトンは、それぞれ、アルドトリオース及びケトトリオース糖であると見なされる。アルドテトロース糖の例としては、エリスロース及びトレロースが挙げられ、ケトテトロース糖としては、エリスルロースが挙げられる。アルドペントース糖としては、リボース、アラビノース、キシロース、及びリキソースが含まれ、ケトペントース糖としては、リブロース、アラブロース、キシルロース、及びリキソースが挙げられる。アルドヘキソース糖の例としては、グルコース(例えば、デキストロース)、マンノース、ガラクトース、アロース、アルトロース、タロース、グロース、及びイドースが挙げられ、ケトヘキソース糖としては、フルクトース、プシコース、ソルボース、及びタガトースが挙げられる。ケトヘプトース糖としては、セドヘプツロースが挙げられる。第1及び最後の炭素を除いて、ヒドロキシル基(-OH)を有する単糖類の各炭素原子は非対称であり、炭素原子を2つの可能な構成(RまたはS)を有する立体中心とする。この非対称性のために、任意の所与の単糖式に対していくつかの異性体が存在し得る。アルドヘキソースd-グルコースは、例えば、式C12を有し、その6個の炭素原子のうちの2個を除く全てが立体原性であり、d-グルコースを16個の(すなわち、2個の)可能な立体異性体の1つにする。dまたはlの割り当ては、カルボニル基から最も遠い非対称炭素の配向に従って行われる:標準的なフィッシャー投影では、ヒドロキシル基が右側にある場合、分子はd糖であり、そうでなければl糖である。直鎖単糖のアルデヒドまたはケトン基は、異なる炭素原子上のヒドロキシル基と可逆的に反応して、ヘミアセタールまたはヘミケタールを形成し、2個の炭素原子間の酸素架橋を有する複素環を形成する。5個及び6個の原子を有する環は、それぞれフラノース形態及びピラノース形態と呼ばれ、直鎖形態と平衡して存在する。直鎖形態から環状形態への変換の間、アノマー炭素と呼ばれるカルボニル酸素を含有する炭素原子は、2つの可能な構成を有する立体中心となる。すなわち、酸素原子は、環の平面の上または下のいずれかの位置を取ってもよい。得られる可能性のある一対の立体異性体は、アノマーと呼ばれる。αアノマーでは、アノマー炭素上の-OH置換基は、-CHOH側分岐から環の反対側(トランス)にある。-CHOH置換基とアノマー型ヒドロキシルが環の平面の同じ側(シス)にある代替形態は、βアノマーと呼ばれる。2つ以上の結合単糖類単位を含む炭水化物は、それぞれ、二糖類または多糖類(例えば、三糖類)と呼ばれる。脱水反応を介して形成されたグリコシド結合として知られている共有結合によって一緒に結合した2つ以上の単糖単位は、1つの単糖からの水素原子及び別の単糖からのヒドロキシル基の喪失をもたらす。例示的な二糖類としては、スクロース、ラクツロース、ラクトース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、セロビオース、キシロビオース、ラミナリビオース、ゲンチオビオース、マンノビオース、メリビオース、ニゲロース、またはルチノースが挙げられる。例示的な三糖としては、イソマルトトリオース、ニゲロトリオース、マルトトリオース、メレジトース、マルトトリウロース、ラフィノース、及びケストースが挙げられるが、これらに限定されない。炭水化物という用語はまた、本明細書に記載される炭水化物の他の天然または合成立体異性体を含む。
これら及び他の例示的な置換基は、発明を実施するための形態、実施例、及び特許請求の範囲にさらに詳細に記載されている。本発明は、置換基の上の例示的な列挙によっていかなる様式においても限定されるように意図されるものではない。
他の定義
本明細書で使用される場合、「塩」という用語は、いずれか及び全ての塩を指し、薬学的に許容される塩を包含する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、正しい医学的判断の範囲内において、ヒト及びより下等な動物の組織と接触する使用にとって好適であって、過度の毒性、刺激、アレルギー性応答などがなく、適当な効果/リスク比に見合った塩を指す。薬学的に許容される塩は、当該技術分野で周知である。例えば、Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれるJ.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19に薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、好適な無機及び有機の酸及び塩基に由来するものを含む。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、アミノ基の塩であり、無機酸、例えば塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、及び過塩素酸によって、または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、もしくはマロン酸によって、あるいは、当分野において用いられる他の方法、例えばイオン交換を用いることによって形成される。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。適切な塩基に由来する塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、及びN(C1~4アルキル) 塩が挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩としては、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、及びアリールスルホン酸塩などの対イオンを使用して形成される非毒性アンモニウム、第4級アンモニウム、及びアミンカチオンが挙げられる。
「溶媒和物」という用語は、通常、溶媒分解反応によって、溶媒と会合する化合物またはその塩の形態を指す。この物理的会合は、水素結合を含み得る。従来の溶媒としては、水、メタノール、エタノール、酢酸、DMSO、THF、ジエチルエーテルなどが挙げられる。本明細書に記載の化合物は、例えば、結晶形態で調製され得、溶媒和物化され得る。好適な溶媒和物としては、薬学的に許容される溶媒和物が含まれ、さらに化学量論的溶媒和物及び非化学量論的溶媒和物の両方が含まれる。ある特定の事例において、溶媒和物は、例えば1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれるときに単離することができる。「溶媒和物」は、溶液相及び単離可能な溶媒和物の両方を包含する。代表的な溶媒和物としては、水和物、エタノール和物(ethanolates)、及びメタノール和物(methanolates)が挙げられる。
「水和物」という用語は、水と会合する化合物を指す。典型的には、化合物の水和物中に含まれる水分子の数は、水和物中の化合物分子の数に対して一定の比率にある。したがって、化合物の水和物は、例えば、一般式R・xHOによって表され得、式中、Rは化合物であり、xは0より大きい数である。所与の化合物は、例えば、一水和物(xは1)、より低い水和物(xは、0より大きく、かつ1より小さい数であり、例えば、半水和物(R・0.5HO))、及び多水和物(xは、1より大きい数であり、例えば、二水和物(R・2HO)、及び六水和物(R・6HO))を含む、2つ以上の種類の水和物を形成し得る。
「互変異性体」または「互変異性の」という用語は、水素原子の少なくとも1つの正式な移動及び価数の少なくとも1つの変化(例えば、単結合から二重結合への、三重結合から単結合への、またはその逆)から生じる2つ以上の相互変換可能な化合物を指す。互変異性体の正確な比は、温度、溶媒、及びpHを含む、いくつかの因子に依存する。互変異性化(すなわち、互変異性体対を提供する反応)は、酸または塩基によって触媒され得る。例示的な互変異性化としては、ケトからエノールへ、アミドからイミドへ、ラクタムからラクチムへ、エナミンからイミンへ、及びエナミンから(異なるエナミンへ)の互変異性化が挙げられる。
同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質または配列または空間におけるそれらの原子の配置が異なる化合物は、「異性体」と称されるべきである。空間におけるそれらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。
互いの鏡像ではない立体異性体は「ジアステレオ異性体」と呼ばれ、互いの重ね合わせることができない鏡像であるものは「エナンチオマー」と呼ばれる。例えば、化合物が非対称中心を有する場合、それは4つの異なる基に結合され、一対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その非対称中心の絶対構成によって特徴付けられ得、Cahn及びPrelogのR配列決定ルール及びS配列決定ルールによって、または分子が偏光の平面を回転させ、右旋性または左旋性(すなわち、それぞれ(+)または(-)-異性体として)として指定される方法によって説明される。キラル化合物は、個々のエナンチオマーとして、またはこれらの混合物として存在することができる。等比率の鏡像異性体を含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。
「多形体」という用語は、化合物(またはその塩、水和物、もしくは溶媒和物)の結晶形態を指す。全ての多形体は、同じ元素組成を有する。異なる結晶形態は、通常、異なるX線回折パターン、赤外線スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光学的及び電気的特性、安定性、及び溶解度を有する。再結晶化溶媒、結晶化速度、貯蔵温度、及び他の因子は、1つの結晶形態を支配する可能性がある。化合物の種々の多形は、異なる条件下での結晶化によって調製することができる。
「プロドラッグ」という用語は、切断可能な基を有し、溶解によって、または生理学的条件下で、インビボで薬学的に活性である本明細書に記載の化合物となる化合物を指す。かかる例としては、コリンエステル誘導体など、N-アルキルモルホリンエステルなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載される化合物の他の誘導体は、それらの酸及び酸誘導体形態の両方で活性を有するが、酸感受性形態では、哺乳類生物における溶解性、組織適合性、または遅延放出の利点を多く提供する(Bundgard,H.,Design of Prodrugs,pp.7-9,21-24,Elsevier,Amsterdam 1985を参照されたい)。プロドラッグとしては、例えば、親酸と好適なアルコールとの反応によって調製されるエステル、または親酸化合物と置換もしくは非置換アミンとの反応によって調製されるアミド、もしくは酸無水物、もしくは混合無水物などの当業者に周知の酸誘導体が挙げられる。本明細書に記載の化合物上の酸性基ペンダントに由来する単純な脂肪族または芳香族エステル、アミド、及び無水物は、特定のプロドラッグである。場合によっては、(アシルオキシ)アルキルエステルまたは((アルコキシカルボニル)オキシ)アルキルエステルなどの二重エステル型プロドラッグを調製することが望ましい。本明細書に記載される化合物のC1~8アルキル、C2~8アルケニル、C2~8アルキニル、アリール、C7~12置換アリール、及びC~C12アリールアルキルエステルが好ましい場合がある。
「組成物」及び「配合物」という用語は、交換可能に使用される。
投与が企図される「対象」は、ヒト(すなわち、任意の年齢群の男性または女性、例えば、小児対象(例えば、幼児、児童、もしくは思春期)または成人対象(例えば、若年成人、中年成人、もしくは高齢成人))または非ヒト動物を指す。ある実施形態では、非ヒト動物は、哺乳動物(例えば霊長類(例えば、カニクイザルもしくはアカゲザル)、商業的に関連する哺乳動物(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、またはイヌ)、または鳥(例えば、ニワトリ、カモ、グース、または七面鳥などの商業的に関連する鳥)である。ある特定の実施形態では、非ヒト動物は、魚、爬虫類、または両生類である。非ヒト動物は、発達の任意の段階の雄または雌であってもよい。非ヒト動物は、トランスジェニック動物であってもよく、または遺伝子操作された動物の「疾患」、「障害」、及び「状態」は、本明細書で交換可能に使用される。
「投与する」、「投与する」、または「投与」という用語は、本明細書に記載の化合物またはその組成物を対象内または対象上に移植、吸収、摂取、注射、吸入、またはそれ以外の方法で導入することを指す。
本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、「治療する」、「治療すること」及び「治療」という用語は、対象が指定された感染性疾患もしくは炎症状態に罹患している間に起こり、感染性疾患もしくは炎症状態の深刻さを減らす、または感染性疾患もしくは炎症状態の進行を遅延もしくは減速させる行為を企図し(「治療的治療」)、対象が指定された感染性疾患もしくは炎症状態に罹患し始める前に起こる行為もまた企図する(「予防的治療」)。
一般に、化合物の「有効量」は、所望の生物学的応答を誘発するのに十分な量を指す。当業者には当然のことながら、本発明の化合物の有効量は、所望の生物学的エンドポイント、化合物の薬物動態、治療されている疾患、投与の様式、ならびに対象の年齢、健康、及び状態などの因子に応じて異なり得る。有効量は、治療的及び予防的治療を包含する。
本明細書で使用される場合、かつ別途指定されない限り、化合物の「治療有効量」とは、感染性疾患もしくは炎症状態の治療の治療効果を提供するのに、または感染性疾患もしくは炎症状態と結びついた1つ以上の症状を遅延させるもしくは最小化するのに十分な量である。化合物の治療有効量とは、単独でまたは他の療法との組み合わせで、感染性疾患もしくは炎症状態の治療に際して治療効果を提供する治療剤の量を意味する。「治療有効量」という用語は、全体の療法を改善する、感染性疾患もしくは炎症状態の症状もしくは原因を減らすもしくは防ぐ、または別の治療剤の治療有効性を増強する量を包含し得る。
本明細書で使用される場合、かつ別途指定されない限り、化合物の「予防有効量」とは、感染性疾患または炎症状態または感染性疾患もしくは炎症状態と結びついた1以上の症状を予防する、あるいはその再発を予防するのに十分な量である。化合物の予防有効量とは、単独でまたは他の剤との組み合わせで、感染性疾患または炎症状態の予防の予防効果を提供する治療剤の量を意味する。「予防有効量」という用語は、全体の予防法を改善するまたは別の予防剤の予防有効性を増強する量を包含し得る。
「炎症性疾患」という用語は、炎症によって引き起こされるか、それに起因するか、または炎症をもたらす疾患を指す。「炎症性疾患」という用語はまた、マクロファージ、顆粒球、及び/またはTリンパ球によって異常な組織損傷及び/または細胞死をもたらす誇張応答を引き起こす調節不良炎症反応を指し得る。炎症性疾患は、急性または慢性炎症状態のいずれかであり得、感染症または非感染性原因から生じ得る。炎症性疾患としては、限定されないが、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、自己免疫疾患、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、リウマチ性多発筋痛症(PMR)、痛風性関節炎、変性関節炎、腱炎、滑膜炎、乾癬、嚢胞性線維症、骨関節炎、リウマチ性関節炎、炎症性関節炎、シェーグレン症候群、巨大細胞動脈炎、進行性全身性硬化症(強皮症)、強直性脊椎炎、多発性筋炎、皮膚筋炎、天疱瘡、類天疱瘡、糖尿病(例えば、I型)、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、グラーヴス病、グッドパスチャー病、混合結合組織病、硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、悪性貧血、炎症性皮膚炎、通常型間質性肺炎(UIP)、石綿肺症、珪肺症、気管支拡張症、ベリリウム肺症、タルク塵肺症、塵肺、サルコイドーシス、剥離型間質性肺炎、リンパ性間質性肺炎、巨細胞性間質性肺炎、細胞性間質性肺炎、外因性アレルギー性肺胞炎、ウェゲナー肉芽腫症ならびに関連する形態の血管炎(一時性動脈炎及び結節性多発性動脈炎)、炎症性皮膚炎、肝炎、遅延型過敏症反応(例えば、毒性アイビー性皮膚炎)、肺炎、呼吸器系炎症、成人呼吸困難症候群(ARDS)、脳炎、即時過敏症反応、喘息、花粉症、アレルギー、急性アナフィラキシー、リウマチ熱、糸球体腎炎、腎盂腎炎、蜂巣炎、膀胱炎、慢性胆のう炎、虚血(虚血性傷害)、再灌流傷害、同種移植片拒絶、宿主移植片拒絶、虫垂炎、動脈炎、盲腸炎、細気管支炎、気管支炎、子宮頸部炎、胆管炎、絨毛膜炎、涙腺炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合組織炎、胃炎、胃腸炎、歯肉炎、回腸炎、虹彩炎、喉頭炎、脊髄炎、心筋炎、腎炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、中耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、鼻炎、卵管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、精巣炎、扁桃炎、尿道炎、膀胱炎、ブドウ膜炎、膣炎、血管炎、外陰炎、外陰膣炎、脈管炎、慢性気管支炎、骨髄炎、視神経炎、側頭動脈炎、横断性脊髄炎、壊死性筋膜炎、及び壊死性全腸炎が挙げられる。眼の炎症性疾患としては、術後炎症が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載の本発明をより完全に理解できるようにするため、以下の実施例を示す。本出願に記載の合成及び生物学的実施例は、本明細書に提供される化合物、薬学的組成物、及び方法を例示するために提供され、それらの範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。
表1は、実施例の化合物の調製において使用された中間体を列挙する。
Figure 2022507776000189
Figure 2022507776000190
Figure 2022507776000191
Figure 2022507776000192
中間スキーム1.
Figure 2022507776000193

Figure 2022507776000194

tert-ブチル4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)-D-スレオニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(IS1-1)
(2R,3S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-3-ヒドロキシブタン酸(3g、11.8mmol)のEtOAc溶液(50mL)に、DIEA(1.8mL、10.3mmol)及びtert-ブチルピペラジン(2g、10.7mmol)を添加した。1-プロパンホスホン酸無水物(T3P(登録商標))(ジクロロメタン中の50%w/w溶液8.63g)を、2分間(min)にわたり撹拌しながらピペットで添加し、反応混合物を6.5時間(h)撹拌した。反応混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、1MのHCl水溶液(aq.)(120mL)、水(50mL)、飽和NaHCO(80mL)で順次洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ジクロロメタン/MBTEから再濃縮して、灰白色のフォームを得た。粗生成物を、EtOAc/ジクロロメタン(0~70%の勾配)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固形物(1.70g)を得た。H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.38-7.25(m,5H),6.03(d,1H),5.09(s,2H),4.49(d,1H),4.15-3.99(m,2H),3.77-3.58(m,2H),3.45(tt,4H),3.36-3.21(m,2H),1.46(s,9H),1.15(d,3H)。
Figure 2022507776000195
tert-ブチル4-(D-スレオニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I4)。
IS1-1(766mg、1.03mmol)を、無水EtOH(12mL)中に溶解させ、反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(3回)。5%のPd/C(109mg、0.05mmol)を添加し、反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(3回)。その後、反応混合物を排気し、水素でバックフィルし(3回)、水素雰囲気(バルーン)下で室温(rt)で1.5時間撹拌した。反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(5回)。珪藻土(Celite(登録商標))を反応混合物に添加し、それを5分間撹拌し、Celite(登録商標)のMeOH湿潤パッドを通して濾過し、MeOHですすぎ、濃縮した。粗物質を、ジクロロメタン中に溶解させ、シリンジフィルタを通じて濾過して、粗生成物を供給した。MS(ESI+)m/z:288.03[M+H]+、1 H NMR(400 MHz、クロロホルム-d)δ 3.86(td、1 H)、3.79(s、10 H)、1.47(s、9 H)、1.18(d、3 H)。
Figure 2022507776000196
tert-ブチル4-((2S,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-ヒドロキシブチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(IS1-2)。
還流冷却器を装着したオーブン乾燥3口フラスコ中で、IS1-1(1.25g、2.96mmol)を、乾燥THF(29mL、0.1M)に溶解させ、窒素下で0℃まで冷却した。1Mのボラン・THF錯体(8.8mL、8.8mmol)を、温度を3.5℃未満に維持しながら、11.5分間にわたって滴加した。ガスのわずかな発生が観察された。反応混合物を6分間撹拌し、氷浴を除去し、次いで反応混合物を16.5℃に温め、次いで65℃に2時間加熱した。反応混合物を氷浴中で冷却し、MeOH(7mL)の添加によってゆっくりクエンチした。反応混合物を追加のMeOHで希釈し、濃縮した(3回)。残渣をMeOH(50mL)中に溶解させ、約1時間加熱し、濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン中の20%のMeOH+0.5%のNHOH/CHCl(0~60%の勾配)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色のフォーム(766mg)を得た。MS(ESI+)m/z:408.13[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.44-7.29(m,5H),5.24(d,1H),5.11(s,2H),4.05(qd,1H),3.65(d,1H),3.48-3.31(m,4H),2.71(dd,1H),2.56-2.46(m,3H),2.42(dt,2H),1.45(s,9H),1.18(d,3H)。
Figure 2022507776000197
tert-ブチル4-((2S,3S)-2-アミノ)-3-ヒドロキシブチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I5)。
IS1-2(766mg、1.87mmol)を、無水EtOH(20mL)中に溶解させ、反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(3回)。5%のPd/C(200mg、0.94)を添加し、反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(3回)。反応混合物を排気し、水素でバックフィルし(3回)、水素雰囲気(バルーン)下で室温で1.5時間撹拌し、45℃に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、窒素でバックフィルした(5回)。Celite(登録商標)を反応混合物に添加し、それを5分間撹拌し、Celite(登録商標)のMeOH湿潤パッドを通して濾過し、MeOHですすぎ、濃縮して、粗生成物を灰白色固形物として得た。MS(ESI+)m/z:274.08[M+H],1H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.33(m,0H),3.56(qd,1H),3.50-3.34(m,4H),2.93-2.78(m,1H),2.48(d,3H),2.43-2.28(m,3H),1.45(s,10H),1.17(d,3H)。
中間スキーム2.
Figure 2022507776000198

Figure 2022507776000199

(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(ピペリジン-4-イル)プロパン酸(IS2-2)。
オーブン乾燥したフラスコを排気し、窒素でバックフィルした後(2回)、室温に冷却した。10%のPd/C(50%の湿潤状態、7.96g、3.74mmol)をフラスコに添加し、フラスコを排気し、窒素でバックフィルした(2回)。氷酢酸(32mL)を反応物に添加し、反応物を排気し、窒素でバックフィルした(2回)。N-Boc-D-ピリジルアラニン(5g、18.7mmol)を添加し、続いて氷酢酸(5mL)を添加した。反応物を排気し、窒素でバックフィルし(2回)、次いで、排気し、水素でバックフィルした(4回)。反応混合物を60℃に加熱し、水素バルーン下で15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、排気し、窒素でバックフィルした(4回)。Celite(登録商標)を添加し、反応混合物を約15分間撹拌し、次いで、MeOHですすぎながらCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。反応混合物を濃縮し、次いで、MTBEから再濃縮して、透明なガムを得た。材料を、さらに精製することなく使用した。MS(ESI+)m/z:273.07[M+H]
Figure 2022507776000200
(R)-3-(1-((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(IS2-3)。
粗IS2-2(4.15g、15.2mmol)を、THF(30mL)中に溶解させ、これに、飽和NaHCO(20mL)水溶液を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(4.16g、16.7mmol)を添加した。反応混合物を11分間撹拌し、氷浴を除去し、反応混合物を室温で撹拌した。完了時に、反応混合物を氷浴中で冷却し、1NのHCl(約50mL)を気泡形成が停止し、溶液がpH2~3になるまでゆっくり添加した。反応混合物を、MTBE(25mL×3)で抽出した。組み合わせた抽出物を、1NのHCl(20mL×2)、水(40mL)、及びブライン(40mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。物質を、80gのシリカゲル(ジクロロメタン/EtOAc+1%のAcOH勾配:0~100%)上で精製し、表題化合物(2.3g、37%、2工程)を得た。MS(ESI+)m/z:429.09[M+Na]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.42-7.28(m,5H),5.14(s,2H),4.95(d,1H),4.44-4.32(m,1H),4.30-4.07(m,2H),2.89-2.66(m,2H),1.91-1.51(m,5H),1.46(s,9H),1.27-1.06(m,2H)。
Figure 2022507776000201
ベンジル(R)-4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I7)。
オーブン乾燥したフラスコ中で、粗IS2-3(2.3g、5.65mmol)を乾燥トルエン(10mL)から濃縮し、N下で乾燥THF(12mL)中に溶解させ、0℃に冷却した。ホウ酸トリメチル(1.37mL、12.4mmol)を添加し、反応混合物を約7分間撹拌した。ボランジメチルスルフィド錯体(0.80mL、8.47mmol)を、温度が3℃を超えないように、約4分間にわたってシリンジによって滴加した。反応混合物を10分間撹拌し、氷浴を除去し、反応混合物を室温で5.5時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、追加のホウ酸トリメチル(0.7mL)及びボランジメチルスルフィド(0.4mL)を添加し、反応混合物を1.5時間かけてゆっくりと室温に温めた。反応混合物を0℃に冷却し、温度を10℃未満に維持しながら、15分間にわたってメタノール(10mL)を滴加した。氷浴を除去し、反応混合物を30分間撹拌し、濃縮した。得られた透明油状物を、メタノール(約50mL)中に再溶解させ、濃縮(2回)した後、高真空上に約20分間配置した。残渣を、1NのHCl(30mL)とMTBE(25mL)とに分配した。水層を、MTBE(25mL×2)で抽出した。水層を飽和NaHCOで塩基性化し(約8.5のpH)、EtOAc(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。MS(ESI+)m/z:293.01[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.31-7.24(m,2H),7.24-7.20(m,1H),7.20-7.11(m,1H),7.11-7.01(m,1H),5.03(s,2H),4.18-3.96(m,2H),3.47(dd,1H),3.16(ddd,1H),2.84(tt,1H),2.78-2.57(m,2H),1.67-1.41(m,3H),1.27-0.88(m,4H)。
中間スキーム3.
Figure 2022507776000202

Figure 2022507776000203

tert-ブチル((1R,3R)-3-(2-(メトキシ(メチル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロブチル)カルバメート(IS3-2)。
2-((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)酢酸(1.1g、4.8mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、メチオキシル(メチル)アミン塩酸塩(0.70g、7.2mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.15mL、24.0mmol)、及び1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)(2.73g,7.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を1MのMeOH中に注ぎ入れ、10分間激しく撹拌した。有機層を分離し、2NのHCl(2回)、水(1回)、及びブライン(1回)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲルカラム、0~50%のEtOAc/Hex)によって精製して、表題化合物を白色粉末として得た(1.19g、4.4mmol、92%)。MS(ESI+)m/z:[M+Na]295.2.
Figure 2022507776000204
tert-ブチル((1R,3R)-3-((E)-2-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)イミノ)プロピル)シクロブチル)カルバメート(IS3-4)。
THF(20mL)中のIS3-2(1.19g、4.4mmol)を-40℃に冷却し、Red-Al(1.83mL、トルエン中70重量%、5.7mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、16時間撹拌した。酢酸エチル及び飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(ロシェル塩)を添加し、混合物を2時間激しく撹拌した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し(1回)、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、アルデヒドIS3-3を透明な油状物として得た。IS3-3(0.96g、4.5mmol)を、トルエン(9mL)中に溶解させ、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.545g、4.5mmol)、続いて、硫酸銅(II)(2.15g、13.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、Celite(登録商標)を通して濾過し、酢酸エチルで溶出させた。濾液を濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(24g、0~70%のEtOAc/Hex)によって精製して、表題化合物を白色固形物として得た(0.53g、1.67mmol、37%)。H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.99(t,1H),4.71(s,1H),4.24(s,1H),2.70(dd,2H),2.65-2.51(m,1H),2.23-1.98(m,4H),1.43(d,10H),1.18(d,9H)。
Figure 2022507776000205
tert-ブチル((1S,3R)-3-((R)-2-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)ブタ-3-エン-1-イル)シクロブチル)カルバメート(IS3-5)。
ZnCl(2.63mL、MeTHF中の1.9M、5.01mmol)の溶液を乾燥THF(3.34mL)に添加し、-78℃に冷却した。内部反応温度を-65℃未満に維持しながら、メチルリチウムの溶液(3.22mL、DME中の3.1M、10mmol)をゆっくり添加した。混合物を10分間撹拌し、内部反応温度を-65℃未満に維持しながら、塩化ビニルマグネシウムの溶液(3.22mL、THF中の1.6M、3.13mmol)をゆっくり添加した。混合物を5分間撹拌した。IS3-4(0.53g、1.67mmol)のTHF(1mL)溶液を滴加し、反応混合物を30分間撹拌した。酢酸(0.5mL)をゆっくりと添加し、浴を除去し、反応混合物を20分間にわたって室温に温めた。半分飽和(sat.)NHCl水溶液を添加し、続いてMTBEを添加した。層を分離し、水層をMBTEで抽出し(2回)、合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲルカラム、0~50%のEtOAc/Hex)によって精製して、表題化合物を白色粉末として得た(0.366g、1.06mmol、64%)。H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 5.61(dddd,1H),5.22-5.08(m,2H),4.73(s,1H),4.10(s,1H),3.76-3.67(m,1H),3.06(d,1H),2.41-2.26(m,1H),2.13-1.92(m,4H),1.74(td,2H),1.42(s,9H),1.19(d,9H)。
Figure 2022507776000206
ベンジル((R)-1-((1R,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)ブタ-3-エン-2-イル)カルバメート(IS3-7)
濃HCl(0.1mL、1.27mmol)を、IS3-5(0.366g、1.06mmol)のTHF/水(5:2、2.8mL)溶液に添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。飽和NaHCO(3mL)水溶液、続いてN-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(0.276g、1.11mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。物質を、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲルカラム、0~70%のEtOAc/Hex)によって精製して、表題化合物を白色粉末として得た(0.31g、0.83mmol、78%)。MS(ESI+)m/z:397.31[M+Na]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.40-7.30(m,5H),5.73(ddd,1H),5.18-5.04(m,4H),4.63(d,2H),4.12(s,2H),2.28(s,1H),2.06(s,2H),1.97(s,2H),1.74-1.59(m,2H),1.43(s,9H)。
Figure 2022507776000207
ベンジル((R)-1-((1R,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)カルバメート(IS3-8)。
IS3-7(0.31g、0.827mmol)を、メタノール(16.5mL)中に溶解させ、-78℃まで冷却した。オゾン流(7PSI、2LPM)を、反応混合物を通して8分間気泡形成し、この時点でわずかな青色の着色が観察された。オゾン流を除去し、窒素を溶液中で5分間気泡化した(青色が消失した)。水素化ホウ素ナトリウム(77.1mg、2.04mmol)を添加し、反応混合物を浴から除去し、30分間室温まで温めた。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。物質を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(12g、0~70%のEtOAc/Hex)によって精製して、表題化合物を白色のフォームとして得た(0.265g、0.7mmol、85%)。MS(ESI+)m/z:401.09[M+Na]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 7.44-7.30(m,5H),5.09(s,2H),4.82(s,1H),4.69(s,1H),4.22-4.09(m,1H),3.67(s,2H),3.55(s,1H),2.28(s,1H),2.06(d,2H),1.99(s,3H),1.74-1.60(m,2H),1.43(s,9H)。
Figure 2022507776000208
tert-ブチル((1S,3R)-3-((R)-2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)シクロブチル)カルバメート(I8)。
IS3-8(265mg、0.7mmol)の溶液をメタノール(3mL)中に溶解させ、Pd/C(74.3mg、木炭上で5重量%、0.5mol%)を添加した。水素のバルーンを反応混合物を通して0.5時間気泡形成した。反応混合物をCelite(登録商標)を通して濾過し、メタノールで溶出させて、濾液を真空下で濃縮して、I8を透明な油状物として得た(171mg、0.7mmol、100%)。MS(ESI+)m/z:245.08[M+Na]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.13-4.01(m,1H),3.64(dd,1H),3.42(dd,1H),2.97(dt,1H),2.39-2.23(m,1H),2.16-1.95(m,4H),1.69(ddt,2H),1.43(s,9H)。
中間スキーム4.
Figure 2022507776000209

ジ-tert-ブチルジカルボネート(34.2mmol、1.05当量)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液及び1Nの水酸化ナトリウム水溶液(35.8mmol、1.1当量)を、4-ピペリドン塩酸塩一水和物(32.6mmol、1.0当量)の1,4-ジオキサン(20mL)の氷冷却混合物に同時にゆっくりと添加した。反応を一晩(12時間)撹拌下に保ち、この時点で、TLCは出発物質の完全な保護を示した。次いで、1,4-ジオキサンを減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(2×30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、5%硫酸水素カリウム水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で連続して洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレートを白色の固形物として得た(6.10g、94%)。
Figure 2022507776000210
アルゴン雰囲気下の0℃のtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(25.09mmol、1.0当量)及びトリフェニルホスフィン(100.36mmol、4.0当量)のアセトニトリル(60mL)の撹拌溶液に、テトラブロモメタン(50.18mmol、2.0当量)を少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで室温まで加温し、さらに2時間撹拌下で維持した。形成した沈殿物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt:100:0~85:15)での濾液の精製後、tert-ブチル4-(ジブロモメチレン)ピペリジン-1-カルボキシレートを、白色固形物として得た(7.63g、86%)。
Figure 2022507776000211
アルゴン雰囲気下の0℃のtert-ブチル4-(ジブロモメチレン)ピペリジン-1-カルボキシレート(12.67mmol、1.0当量)のTHF/MeOHの1:2混合物(55mL)の撹拌溶液に、塩化アンモニウム(50.7mmol、4.0当量)を一度に添加し、反応物を0℃で30分間撹拌させた。次いで、亜鉛粉末(50.7mmol、4.0当量)を0℃で一度に添加し、反応物を室温まで加温し、撹拌下で一晩維持した。14時間の撹拌後、TLC分析は、より極性の生成物中の出発物質の完全な変換を示した(AcOEt/ヘキサン1:9中のRf=0.43)。固形物を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEtの100:0~90:10)による精製後に、tert-ブチル4-(ブロモメチレン)ピペリジン-1-カルボキシレートを、無色油状物として得た(3.28g、94%)。
Figure 2022507776000212
(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(32.5mmol、1.0当量)を、2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアルデヒド(32.5mmol、1.0当量)及び硫酸銅(48.7mmol、1.5当量)のトルエン溶液(55mL)に添加した。反応混合物を40~45℃で一晩撹拌させた。14時間後、TLCは、スルホンイミド生成物中の出発物質の完全な変換を示した(Rf=0.36(ヘキサン/AcOEt 8:2)。粗混合物を室温で冷却させ、次いでセライトパッドを通して濾過し、DCM(2×10mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcの100:0~80:20)による精製後に、tert-ブチル4-(ブロモメチレン)ピペリジン-1-カルボキシレートを、白色固形物として得た(6.76g、75%)。
Figure 2022507776000213
tert-ブチルリチウム(16.22mmol、3.0当量)の溶液を、tert-ブチル4-(ブロモメチレン)ピペリジン-1-カルボキシレート(8.11mmol、1.5当量)の乾燥EtO(20mL)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、-78℃で滴加した。反応混合物を-78℃で30分間撹拌させた。並行して、第2の溶液を調製し、トリメチルアルミニウム溶液(5.95mmol、1.1当量)を、(R,Z)-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの乾燥THF(20mL)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、-78℃で滴加した。この第2の反応混合物を5分間撹拌させた後、-78℃で第1の反応混合物に滴加した。反応媒体を-78℃で3時間撹拌させた。この時点で、反応は、2つの生成物(2つのジアステロマー、一方が多量、他方が微量)の形成を示した(Rf1=0.29、Rf2=0.16(ヘキサン/AcOEt 7:3の比)。反応媒体を、飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチし、水層をEtO(3×10mL)で抽出した。次いで、有機層を集め、ブライン(15mL)で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。所望の生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 100:0~50:50)上で分離し、無色油状物として2:1の比で、それぞれ、1.38g及び0.66g、総収率80%で得た。
Figure 2022507776000214
HClの溶液(ジオキサン中4M)(4.36mmol、1.5当量)を、tert-ブチル4-((S)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロピリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.91mmol、1.0当量)のMeOH(15mL)の撹拌溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を、出発物質の完全な脱保護まで(TLCモニタリングによって1時間)撹拌し続けた。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮した。白色のアマルガムを得て、これを冷ジエチルエーテル中で混練した。混合物を、ブフナーを通して濾過した。得られた固形物をジエチルエーテルで数回洗浄した後、MeOH中に溶解させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液DCM/MeOH 100:0~80:20)上で精製して、tert-ブチル(R)-4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート(I10)を白色固形物として得た(0.53g、71%)。
Figure 2022507776000215
丸底フラスコに、tert-ブチル(R)-4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.64mmol、1.0当量)及び木炭上で活性化されたパラジウム(10w%、0.33mmol、0.2当量)を充填した。メタノール(6mL)を添加し、溶液を窒素でフラッシュした後、Hでフラッシュバックした。反応物を、Hの1気圧下で一晩、室温に保った。12時間の撹拌後、LCMS分析は、二重結合の完全な減少を示した。反応混合物を窒素でフラッシュし、セライトパッドを通して濾過した。セライトケーキをメタノールで数回洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH 100:0~80:20+1%NEt)による精製後、tert-ブチル(R)-4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I11)を、無色油状物として得た(0.41g、97%)。
中間スキーム5.
Figure 2022507776000216

tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1当量)の乾燥THF(10mL)の撹拌溶液に、イミダゾール(1.2当量)、TPP(1.2当量)、及びヨード(1.2当量)を、アルゴン雰囲気下、室温で添加した。室温で出発物質を完全に消費するまで、反応混合物を撹拌下で維持した。(TLCモニタリングによる2時間)。溶媒を減圧下で除去し、粗混合物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 100:0~90:10)によって精製して、tert-ブチル4-(ヨードメチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを無色の油状物として得て、これは徐々に固化した。
Figure 2022507776000217
乾燥した100mLの丸底フラスコ(オーブン加熱/アルゴン冷却)に、エチル2-((ジフェニルメチレン)アミノ)アセテート(1当量、7.48mmol)を充填した。フラスコをアルゴンでパージし、30mLの乾燥THFを空気を含まない系に注入した。得られた溶液を撹拌しながら-78℃に冷却し、NaHMDS(1.2当量、898mmol)を溶液に滴加した。反応物を-78℃で30分間撹拌し、tert-ブチル4-(ヨードメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0当量、7.48mmol)の乾燥THF(20mL)溶液をカニューレを介して系に注入した。溶液を、-78℃で1時間、0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。TLCは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物をAcOEt(50mL)で希釈し、次いで、0.5gのクエン酸(10当量)の水(20mL)溶液で洗浄した。有機層を抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次いで濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
Figure 2022507776000218
LAH(1当量、2.203当量)を、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1当量、2.203当量)の乾燥THF(10mL)溶液に-20℃で少量ずつ添加した。反応混合物をこの温度で4時間撹拌した。出発物質の完全な消費(TLCモニタリング)後、反応混合物をエーテルで希釈し、0℃まで冷却した。水、続いて15%NaOH水溶液(0.3mL)をゆっくり添加し、混合物を15分間撹拌した。無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過して塩を除去した後、有機層を真空下で濃縮して、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I12)を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製した。
Figure 2022507776000219
tert-ブチル3-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)アゼチジン-1-カルボキシレート(I13)を、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレートを調製するために使用したものと同じ合成順序を用いるが、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレートをtert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレートで置き換えることによって調製した。
中間スキーム6.
Figure 2022507776000220

臭化メチルマグネシウム溶液(3.0M、3.34mmol、2.5当量)を、tert-ブチル4-(2-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-エトキシ-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレートの乾燥THF(15mL)溶液に0℃で滴加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌下で維持した。HRMS分析は、エステル基の対応する第3級アルコールへの完全な変換を示した。反応物を室温まで加温し、1Nクエン酸水溶液(13.34mmol、10.0当量)を反応媒体に添加した。2時間の撹拌後、TLC分析は、シッフ(Shiff)塩基の完全な脱保護を示した。AcOEt(20mL)を反応混合物に添加し、ベンゾフェノンをAcOEt(2×20mL)で抽出することによって除去した。次いで、固体NaCOを慎重に添加して、水相をpH=9~10に塩基性化した。次いで、水相をDCM(4×15mL)によって抽出した。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを、白色固形物(I14)として得た(0.32g、84%)。
中間スキーム7.
Figure 2022507776000221

第1の溶液Aを調製した。(S)-N-((R,E)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1当量、11.07mmol)の乾燥ジエチルエーテル(60mL)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、-78℃で、t-BuLi(2.2当量、27.1mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で30分間撹拌した。並行して、第2の溶液Bを調製した:トリメチルアルミニウム(1.1当量、13.53mmol)を、アルゴン雰囲気下、-78℃で、ヨード(1当量、12.30mmol)の乾燥THF(40mL)の撹拌溶液に滴加した。この反応混合物Bを5分間撹拌した後、反応混合物Aに滴加した。反応媒体を-78℃で16時間撹拌させた。反応混合物をNHCl(10mL)でクエンチし、有機層をEtO(3×10mL)で抽出した。tert-ブチル4-((R)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロピル)ピペリジン-1-カルボキシレートを黄色の油状物してFCC(ヘキサン/EtOAc 100:0~80:20)の後に得た。
Figure 2022507776000222
0℃のメタノール中のtert-ブチル4-((R)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1当量、0.835)のメタノール撹拌溶液に、1,4ジオキサン(1.05当量、0.877mmol)中のHClを添加した。室温で出発物質を完全に消費するまで、反応混合物を撹拌下で維持した。(TLCモニタリングによる2.5時間)。反応混合物を減圧下で濃縮し、tert-ブチル4-((2R,3R)-2-アミノ-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを、カラムクロマトグラフィー精製(DCM/MeOH:100:0~80:20:0~80:20)後に、黄色の油状物として得た。
Figure 2022507776000223
tert-ブチル4-((2R,3R)-2-アミノ-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1当量、0.58mmol)の撹拌THF溶液に、TBAF(2.5当量)を添加した。室温で出発物質を完全に消費するまで、反応混合物を撹拌下で維持した。(TLCモニタリングによる2時間)。反応混合物を水でクエンチし、有機層をDCM(3×10mL)で抽出し、減圧下で濃縮し、FCC精製後に、tert-ブチル4-((2R,3R)-2-アミノ-3-ヒドロキシブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I15)を得た。
中間スキーム8.
Figure 2022507776000224

乾燥した100mLの丸底フラスコ(オーブン加熱/アルゴン冷却)に、エチル2-((ジフェニルメチレン)アミノ)アセテートを充填した。フラスコをアルゴンでパージし、30mLの乾燥THFを空気を含まない系に注入した。得られた溶液を撹拌しながら-78℃に冷却し、NaHMDSを溶液に滴加した。反応物を-78℃で30分間撹拌し、tert-ブチル4-(3-アミノ-4-エトキシ-4-オキソブチル)ピペリジン-1-カルボキシレートの乾燥THF(20mL)溶液をカニューレを介して系に注入した。溶液を、-78℃で1時間、0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。TLCは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物をAcOEt(50mL)で希釈し、次いで、0.5gのクエン酸の水(20mL)溶液で洗浄した。有機層を抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次いで濃縮した。粗生成物を、FCCによって精製して、tert-ブチル4-(3-アミノ-4-エトキシ-4-オキソブチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
Figure 2022507776000225
LAHを、tert-ブチル4-(3-アミノ-4-エトキシ-4-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレートの乾燥THF溶液に-20℃で少量ずつ添加した。反応混合物をこの温度で4時間撹拌した。出発物質の完全な消費(TLCモニタリング)後、反応混合物をエーテルで希釈し、0℃まで冷却し、水、続いて15%NaOH水溶液0.3mLをゆっくり添加し、15分間撹拌した。無水硫酸マグネシウムをいくらか添加し、15分撹拌し、濾過して、塩を除去した。有機層を真空下で濃縮して、tert-ブチル4-(3-アミノ-4-ヒドロキシブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I16)を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製した。
中間スキーム9.
Figure 2022507776000226

23℃の500mLの丸底フラスコ中のメチルピペリジン-4-カルボン酸塩(15g、95mmol)のCHCl(100mL)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカルボネート(22.91g、105mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、4分間撹拌した。反応物を冷水(50mL)で同じ温度で中和し、CHCl(50mL)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、1-(tert-ブチル)4-メチルピペリジン-1,4-ジカルボキシレート(18.34g、74%)を無色油状物として得た。
Figure 2022507776000227
1-(tert-ブチル)4-メチルピペリジン-1,4-ジカルボキシレートのCHCl(200mL)の撹拌溶液に、DIBAL-H(43.2mL、43.3mmol)を-78℃で反応混合物にゆっくりと添加し、30分間撹拌した。反応物を、同じ温度で酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液(50mL)で中和し、CHCl(100mL)を添加し、層が23℃で分離するまで反応物を撹拌させた。有機層を分離し、水層をCHCl(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラム
クロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル4-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(8.78g、95%)を無色油状物として得た。
Figure 2022507776000228
撹拌棒を備えた100mLの丸底フラスコに、無水塩化リチウム(1.55g、110mmol、7.8当量)を充填した。容器を、真空下(0.1mmHg)で5分間、穏やかな炎で加熱した。真空中で23℃に冷却した後、フラスコをアルゴンでバックフィルし、(R,R)-偽エフェンアミングリシンアミド(1.733g、18.29mmol、1.3当量)を添加した。テトラヒドロフラン(25mL)をシリンジによって添加し、反応混合物を、偽エフェンアミングリシンアミドが溶解するまで(約5分)23℃で撹拌した;塩化リチウムは完全に溶解させない。得られた懸濁液を、ドライアイス-アセトン冷却浴中で-78℃まで冷却し、リチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン中の新しく調製した溶液(1.0M、2.5mL、2.5mmol、2.5当量)を滴加した。5分後、反応容器を氷水浴に移し、撹拌を25分間続けた。容器を-78℃に再冷却し、tert-ブチル4-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、1.0当量)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を滴加した。アルデヒドがTLCによって示されるように完全に消費されると(通常1時間以下)、半飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を添加し、容器を23℃まで温めた。混合物を、半飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(25mL)に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、洗浄した溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥溶液を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物のジアステレオマー比は、HNMRまたはHPLC分析によって決定した。残渣をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-((1R,2S)-2-アミノ-1-ヒドロキシ-3-(((1R,2R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジフェニルエチル)(メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.98g、85%)を得た。
Figure 2022507776000229
水素化ホウ素ナトリウム(753mg、19.89mmol、5当量)を、100mLの丸底フラスコ中のアルドール付加物tert-ブチル4-((1R,2S)-2-アミノ-1-ヒドロキシ-3-(((1R,2R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジフェニルエチル)(メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.98mg、3.98mmol、1当量)のエタノール溶液(40mL、200プルーフ)に一度で添加した。反応容器を40℃に加熱した油浴中に浸漬した。反応進行を、出発物質の消費をTLC(ジクロロメタン中10%のメタノール+0.5%の飽和水酸化アンモニウム水溶液)によって監視した。8時間後、反応混合物を23℃まで冷却させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(約1.5 mL)を、ガス発生が停止するまで注意深く添加した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(10→30%メタノール-ジクロロメタン+1%飽和水酸化アンモニウム水溶液)によって精製し、tert-ブチル4-((1R,2R)-2-アミノ-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I17)を得た(857mg、79%)。
中間スキーム10.
Figure 2022507776000230

撹拌棒を備えた100mLの丸底フラスコに、無水塩化リチウム(1.55g、110mmol、7.8当量)を充填した。容器を、真空下(0.1mmHg)で5分間、穏やかな炎で加熱した。真空中で23℃に冷却した後、フラスコをアルゴンでバックフィルし、(S,S)-偽エフェンアミングリシンアミド(1.733g、18.29mmol、1.3当量)を添加した。テトラヒドロフラン(25mL)をシリンジによって添加し、反応混合物を、偽エフェンアミングリシンアミドが溶解するまで(約5分)23℃で撹拌した;塩化リチウムは完全に溶解させない。得られた懸濁液を、ドライアイス-アセトン冷却浴中で-78℃まで冷却し、リチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン中の新しく調製した溶液(1.0M、2.5mL、2.5mmol、2.5当量)を滴加した。5分後、反応容器を氷水浴に移し、撹拌を25分間継続した。容器を-78℃に再冷却し、tert-ブチル4-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、1.0当量)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液液を滴加した。アルデヒドがTLCによって示されるように完全に消費されると(通常1時間以下)、半飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を添加し、容器を23℃まで加温させた。混合物を、半飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(25mL)に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、洗浄した溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥溶液を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物のジアステレオマー比は、1H NMRまたはHPLC分析によって決定した(以下を参照)。残渣をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-((1S,2R)-2-アミノ-1-ヒドロキシ-3-(((1S,2S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジフェニルエチル)(メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.03g、87%)を得た。
Figure 2022507776000231
水素化ホウ素ナトリウム(753mg、19.89mmol、5当量)を、100mLの丸底フラスコ中のアルドール付加物tert-ブチル4-((1S,2R)-2-アミノ-1-ヒドロキシ-3-(((1S,2S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジフェニルエチル)(メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.98mg、3.98mmol、1当量)のエタノール溶液(40mL、200プルーフ)に一度で添加した。反応容器を40℃に加熱した油浴中に浸漬した。反応進行を、出発物質の消費をTLC(ジクロロメタン中10%のメタノール+0.5%の飽和水酸化アンモニウム水溶液)によって監視した。8時間後、反応混合物を23℃まで冷却させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(約1.5mL)を、ガス放出が停止するまで注意深く添加した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(10→30%メタノール-ジクロロメタン+1%飽和水酸化アンモニウム水溶液)によって精製し、tert-ブチル4-((1S,2S)-2-アミノ-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I18)を得た(857mg、79%)。
中間スキーム11.
Figure 2022507776000232

トリエチルアミン(7.02mL、50.4mmol、1.5当量)を、1-ベンジル-4-(エトキシカルボニル)-3-オキソピペリジン-1-イムクロリド(10.0g、33.6mmol、1.0当量)及び炭素上のパラジウム10重量%(1.79g、1.77mmol、5mol%)の110mLエタノールの溶液に室温で添加した。出発物質が完全に溶解すると、反応媒体を窒素でパージしてから、Hでフラッシュした。反応混合物を、出発物質が完全に消費されるまで、室温で1気圧のH下で撹拌しながら維持した。48時間の反応時間後、LCMS分析は、ベンジル基の完全な脱保護、ならびにケトンの完全な還元を示した。窒素を反応媒体中に流した。セライトのパッドを通して粗混合物を濾過し、エタノールで数回洗浄した。溶媒を真空下で除去して、3-ヒドロキシピペリジン-4-カルボキシレートを白色固形物として得て(5.75g、99%)、これをそのまま次の工程に使用した。
Figure 2022507776000233
エチル3-ヒドロキシピペリジン-4-カルボキシレート(5.65g、32.6mmol、1.0当量)及びトリエチルアミン(6.81mL、48.9mmol、1.5当量)の150mLのDCMの撹拌溶液に、Boc-無水物(7.83g、35.9mmol、1.1当量)を0℃で少量ずつ添加した。反応媒体を室温まで加温し、撹拌下で一晩維持した。TLC分析は、16時間の撹拌後に出発物質の完全な変換を明らかにした。NaHCO飽和水溶液(100mL)を、反応媒体に添加し、有機相をDCM(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて、NaSO上で乾燥させ、最終的に、真空下で濃縮した。1-(tert-ブチル)4-エチル3-ヒドロキシピペリジン-1,4-ジカルボキシレートを、FCC(ヘキサン/AcOEt:100:0~70:30)での精製後、1-(tert-ブチル)4-エチル3-ヒドロキシピペリジン-1,4-ジカルボキシレートを、白色固形物として得た(7.11g、80%)。
Figure 2022507776000234
(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(6.92g、27.4mmol、1.5当量)及び1H-ピロール(1.84g、27.4mmol、1.5当量)を、1-(tert-ブチル)4-エチル3-ヒドロキシピペリジン-1,4-ジカルボキシレート(5.0g、18.29mmol、1.0当量)の280mLのDCM溶液に、室温で添加した。次いで、トリメチルホスファン(36.6mL、36.6mmol、2.0当量)(トルエン中の1M溶液)を滴加し、反応混合物を48時間撹拌させた。この時点で、TLCは、出発物質及び極性の少ない主要生成物の完全な変換を示した(Rf=0.52 ヘキサン/EtOAc 9:1)。ヘキサン(200mL)を反応混合物に添加し、形成された沈殿物を濾過した。濾液をヘキサンで1回すすいだ。1-(tert-ブチル)4-エチル3,6-ジヒドロピリジン-1,4(2H)-ジカルボキシレートを、FCC上で精製することによって(ヘキサン/AcOEt 100:0~70:30)、黄色油状物として得た(3.81g、82%)。
Figure 2022507776000235
水素化ジイソブチルアルミニウム(47.6mL、47.6mmol、3.2当量)を、1-(tert-ブチル)4-エチル3,6-ジヒドロピリジン-1,4(2H)-ジカルボキシレート(3.8g、14.88mmol、1.0当量)のTHF(150mL)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、-78℃で滴加した。反応混合物を-78℃で30分間撹拌させ、次いで室温まで加温し、さらに20分間撹拌下で維持した。この時点で、TLC分析は、エステルの対応するアルコールへの完全な還元を示した(より極性のスポット、ヘキサン/AcOEt 7:3中、Rf=0.22)。50mLのNHClを、0℃でゆっくりと反応混合物に添加し、撹拌を3時間維持した。次いで、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過した。セライトケーキを、EtOAcで数回洗浄した。水層をAcOEt(3×30mL)によって抽出した。有機層を合わせて、ブライン(50mL)で1回洗浄し、NaSO上で乾燥させた。減圧下で溶媒を除去すると、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2 H)-カルボキシレートが黄色油状物として得られた(2.77g、87%)。
Figure 2022507776000236
ヨウ素(3.91g、15.42mmol、1.2当量)の乾燥THF(10mL)溶液を、カニューレを介して、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2 H)-カルボキシレート(2.74g、12.85mmol、1.0当量)、トリフェニルホスファン(4.04g、15.42mmol、1.2当量)及び1H-イミダゾール(1.05g、15.42mmol、1.2当量)の乾燥THF(30mL)の撹拌溶液に、室温にてアルゴン雰囲気下で、カニューレを介して移し、撹拌を3時間維持した(TLCモニタリング)。TLCは、主要生成物への完全な変換を示した(溶出液としてのヘキサン/AcOEt 7:3中のRf=0.64)。溶媒を減圧下で除去し、粗混合物をFCC(ヘキサン/EtOAc 100:0~70:30)によって精製し、tert-ブチル4-(ヨードメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレートを淡緑色油状物として得た(2.39g、58%)。
Figure 2022507776000237
乾燥した100mLの丸底フラスコ(オーブン加熱/アルゴン冷却)に、エチル2-((ジフェニルメチレン)アミノ)アセテート(2.34g、7.24mmol、1.0当量)を充填した。フラスコをアルゴンでパージし、30mLの乾燥THFを空気を含まない系に注入した。得られた溶液を撹拌しながら-78℃に冷却し、NaHMDS(8.69mL、8.69mmol、1.2当量)を溶液に滴加した。反応物を-78℃で30分間撹拌し、tert-ブチル4-(ヨードメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(2.13g、7.96mmol、1.1当量)の乾燥THF(20mL)溶液をカニューレを介して系に注入した。溶液を、-78℃で1時間、0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。TLCは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物をAcOEt(50mL)で希釈し、次いで、0.5gのクエン酸(10当量)の水(20mL)溶液で洗浄した。有機層を抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次いで濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 100:0~50:50)によって精製して、4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.93g、89%)を得た。
Figure 2022507776000238
リチウムアルミニウム水素化物(3.23mL、6.46mmol、1.0当量)を、tert-ブチル4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.93g、6.46mmol、1.0当量)の乾燥THF(80mL)溶液に-20℃で少量ずつ添加した。反応混合物をこの温度で4時間撹拌させた。出発物質が完全に消費された後(TLCモニタリング)、反応混合物を、40mLのAcOEt及びNaSO飽和水溶液(30mL)を慎重に添加した。形成された固形物を濾過により除去し、有機層をEtOAcで2回(2×20mL)抽出し、次いでブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して所望のアミノアルコールを得、これをFCC(1%NHOHを含むDCM/メタノール、100:0~80:20)によって精製した。tert-ブチル4-(2-アミノ-3-ヒドロキシプロピル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(I19)を無色油状物として得た(0.69g、収率42%)。
中間スキーム12.
Figure 2022507776000239

tert-ブチル(S)-4-ホルミル-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(市販;2.0g、8.72mmol、1当量)を、(+)IpcB(アリル)ボラン溶液の1Mペンタン溶液(8.72mL、1当量)に-78℃で添加した。反応混合物を-78℃で4時間撹拌し、10mLのメタノールを滴加することによってクエンチした。トリエチルアミン(1mL)及び過酸化水素(3mL)を連続して添加し、反応混合物を室温で一晩(12時間)撹拌させた。チオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液(30mL)を混合物に添加し、次いで、それを真空中で濃縮して、不透明な残基を残した。残渣を水(20mL)で希釈し、次いで酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空下で濃縮して、淡黄色油状物を残した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、tert-ブチル(S)-4-((R)-1-(ヒドロキシブタ-3-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.6g、71%)を液体として得た。
Figure 2022507776000240
tert-ブチル(S)-4-((R)-1-ヒドロキシブト-3-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.5g、5.53mmol、1当量)を、乾燥DMF(20mL)中に溶解させ、溶液を0℃まで冷却し、N下で撹拌した。ヨウ化テトラブチルアンモニウム(3.06g、8.29mmol、1.5当量)及び臭化ベンジル(0.986mL、8.29mmol、1.5当量)を添加した。続いて、NaH(60%、0.398g、16.58mmol、3当量)を2回に分けて添加した。反応混合物を、0℃で45分間撹拌した後、室温で45分間撹拌した。TLC上での反応の完全な変換後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、反応混合物をジエチルエーテル(4×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO下で乾燥させ、真空中で濃縮して、淡黄色油状物を残した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、tert-ブチル(S)-4-((R)-1-(ベンジルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.69g、85%)を液体として得た。
Figure 2022507776000241
tert-ブチル(S)-4-((R)-1-(ベンジルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.0g、2.77mmol、1当量)をジクロロメタン(20mL)中に溶解させた。TFA(138mmol、50当量)及び水(9:1、12mL)の混合物を添加した。反応混合物を、TLC分析が出発物質の消費を示すまで、室温で3時間撹拌した。その後、全ての揮発性物質を、ロータリーエバポレーターで除去し、残渣を、3 MのNaOH溶液中に溶解させ、pHを、pH=13に調整した。混合物を、CHClPrOH(9:1、10×50 mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、淡黄色油状物として得た。MeOH及びCHCl溶媒系(TLC 10%MeOH:CHCl)を添加し、(2S,3R)-2-アミノ-3-(ベンジルオキシ)ヘキサ-5-エン-1-オール(I20)を得た(0.490g、80%)。
中間スキーム13.
Figure 2022507776000242

tert-ブチル(S)-4-((R)-1-メトキシブタ-3-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.5g、5.53mmol、1当量)を、乾燥THF(20mL)中に溶解させ、溶液を0℃まで冷却し、N下で撹拌した。ヨウ化メチル(1.17g、8。29mmol、1.5当量)を添加した。続いて、NaH(60%、0.398g、16.58mmol、3当量)を、2つの部分で添加した。反応混合物を、0℃で30分間撹拌した後、室温で90分間撹拌した。TLC上の反応物が完全に変換された後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、反応混合物をジエチルエーテル(4×40 mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、淡黄色油状物を残した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、液体として、1.42g、90%のアルコールを得た。
Figure 2022507776000243
(2S,3 R)-2-アミノ-3-メトキシヘキサ-5-エン-1-オールを、(2S,3R)-2-アミノ-3-(ベンジルオキシ)ヘキサ-5-エン-1-オール(I21)を調製するために使用される手順と類似の方法で調製した。
中間スキーム14.
Figure 2022507776000244

23℃のtert-ブチル(S)-4-ホルミル-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.5g、6.54mmol)の乾燥ベンゼン(150mL)の撹拌溶液に、酢酸エチル2-(トリフェニル-15-ホスファニリデン)(C-2ウィッティヒイリド(2.74g、7.85mmol)を反応混合物に添加し、7時間撹拌した。反応の完了後、反応をTLCによって監視し、反応沈殿物を真空上で濾過した。有機層を真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(R,E)-4-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.84g、94%)を無色油状物として得た。
Figure 2022507776000245
23℃のtert-ブチル(R,E)-4-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.84g、5.23mmol)の乾燥CHCl溶液(30mL)に、2,2,2トリフルオロ酢酸(24.6mL、314mmol)及びHO(2.6mL、137mmol)を反応混合物に添加し、7時間撹拌した。反応の完了後、それを固体NaCO(pH 11)の連続添加でクエンチし、次いで15 mLの水を反応混合物に添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(3×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、エチル(R,E)-4-アミノ-5-ヒドロキシペンタ-2-エノエート(I22)(870mg、89%)を無色液状物として得た。
中間スキーム15.
Figure 2022507776000246

-78℃のアルゴン下でtert-ブチル(S)-4-ホルミル-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.8g、7.85mmol)の乾燥THF溶液に、臭化ビニルマグネシウム(THF中の1M溶液、11.78mL、11.78mmol)を30分間にわたって滴加した。反応混合物を同じ温度で2時間撹拌し、次いで室温まで温めた。反応の完了後、反応混合物をNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させた。溶媒を、ロータリーエバポレーター上で除去し、残渣を、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、両方の異性体の混合物を無色油状物として得た。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望のtert-ブチル(S)-4-((R)-1-ヒドロキシアリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.57mg、78%)を得た。
Figure 2022507776000247
水素化ナトリウム(0.439g、18.30mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(3.38g、9.15mmol)の乾燥DMF(35mL)の撹拌溶液に、次いで、tert-ブチル(S)-4-((R)-1-ヒドロキシアリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.57g、6.10mmol)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMFで希釈した反応混合物に添加した。10分後、臭化ベンジル(1.089mL、9.15mmol)をシリンジを介して滴加した。反応混合物を2時間撹拌した。反応の完了後、それをNHCl水溶液でクエンチし、10分間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させた。溶媒を、ロータリーエバポレーター上で除去し、残渣を、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、異性体の両方の混合物を無色油状物として得た。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(S)-4-((R)-1-(ベンジルオキシ)アリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレートを無色液状物として得た(1.728mg、82%)を得た。
Figure 2022507776000248
0℃のAD-mix-ベータ(7.5g、4.89mmol)(1.4g/mmol)のt-BuOH:H2O(1:1、40mL)の撹拌懸濁液に、MeSONH(0.465g、4.89mmol)を一度に添加した。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物を適切に冷却するために、tert-ブチル(S)-4-((R)-1-(ベンジルオキシ)アリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.7g、4.89mmol)を添加した。撹拌を0℃で48時間継続し、反応を飽和NaSO(50mL)を添加することによってクエンチし、結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAc(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水相をさらにEtOAc(300 mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、粗残渣を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=4:1)により精製し、tert-ブチル(S)-4-((1S,2S)-1-(ベンジルオキシ)-2,3-ジヒドロキシプロピル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.476g、79%)を得た。
Figure 2022507776000249
23℃のtert-ブチル(R,E)-4-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.84g、5.23mmol)の乾燥CHCl溶液(30mL)に、2,2,2トリフルオロ酢酸(24.6mL、314mmol)及びHO(2.6mL、137mmol)を反応混合物に添加し、7時間撹拌した。反応の完了後、それを固体NaCO(pH 11)の連続添加でクエンチし、次いで15 mLの水を反応混合物に添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(3×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、エチル(R,E)-4-アミノ-5-ヒドロキシペンタ-2-エノエート(I23)(870mg、89%)を無色液状物として得た。
中間スキーム16.
Figure 2022507776000250

(S)-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.5g、9.01mmol)の20mlのTHFの撹拌溶液に、臭化アリルマグネシウム(1モル溶液として18.02ml、18.02mmol)を-78℃で反応混合物に滴加し、その後さらに5時間撹拌した。反応の完了後、それをNHCl(10mL)及び10mLの冷水の飽和溶液、続いて30mLのEtOAcで中和した。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(S)-N-((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ペンタ-4-エン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、濃厚物液状として得た(1.8g、61%)。
Figure 2022507776000251
0℃の(S)-N-((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ペンタ-4-エン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.8g、5.63mmol)のメタノールの撹拌溶液に、HClのジオキサン(7.4ml、4M.28.4mmol)溶液を添加し、反応混合物を23℃で15時間撹拌した。メタノールを真空下で除去し、反応混合物をCHCl(15ml)で希釈し、次いで、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(R)-2-アミノペンタ-4-エン-1-オールを濃厚物液状として得た(0.75g、82%。
スキーム1.
Figure 2022507776000252

Figure 2022507776000253

(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((S)-1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S1-2-I1)。
(S)-2-アミノペンタ-4-エン-1-オール(343mg、3.40mmol)及びS1-1(1.34g、2.27mmol)をEtOH(11.3mL)中に溶解させ、Ti(OEt)(0.946mL、4.54mmol)を添加した。30分後、少量のアリコートを反応混合物から取り出し、MeOH中の少量のNaBHの懸濁液に添加した。LC/MS分析は、約90%の変換を示した。追加の(S)-2-アミノペンタ-4-エン-1-オール(200mg、1.97mmol)を添加した。30分後、少量のアリコートを反応混合物から取り出し、MeOH中の少量のNaBHの懸濁液に添加した。LC/MS分析は、完全な変換を示した。NaBH(171mg、4.54mmol)を添加した。ガス発生が停止したとき、30%のNHOH水溶液(6 mL)を添加し、混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質を、さらに精製することなく使用した。MS(ESI+)m/z:675.25[M+H]
Figure 2022507776000254
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((S)-1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S1-3-I1-1)。
S1-2-I1(1.53g、2.26mmol)をジクロロメタン(10mL)中に溶解させ、Na(OAc)BH(957mg、4.52mmol)を添加した。ホルムアルデヒド(37重量%水溶液、1.82mL、22.5mmol)を添加した。15分後、追加のNa(OAc)BH(475mg、2.24mmol)及びホルムアルデヒド(37重量%の水溶液、0.30mL、3.7mmol)を添加した。20分後、反応混合物を、NaHCO(飽和水溶液)を添加することによってクエンチした。層を分離し、水層をジクロロメタンで(3回)抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。物質を、40gのシリカゲル(0.5%のNHOH水溶液を含有する2~10%のMeOH-ジクロロメタン勾配での溶出)上で精製して、表題化合物を、濃厚な油状物として得た(1.20g、76%、2工程)。MS(ESI+)m/z:689.26[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 8.04(dt,2H),7.61-7.51(m,1H),7.44(t,2H),5.82-5.66(m,1H),5.16-4.95(m,3H),4.70(d,1H),3.87(d,1H),3.55(dq,1H),3.47(dd,1H),3.33-3.18(m,2H),3.06(s,3H),2.88(td,1H),2.81-2.66(m,1H),2.49(dd,1H),2.38-2.23(m,7H),2.16(s,3H),2.10(dd,1H),1.92-1.75(m,5H),1.73(s,3H),1.68(s,3H),1.64-1.55(m,1H),1.55-1.42(m,1H),1.38(dd,1H),1.34-1.18(m,7H),0.95(d,3H),0.83(d,3H)。
Figure 2022507776000255
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-アリル-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S1-5-I1-1)。
S1-3-I1-1(1.19g、1.72mmol)を、トルエンから3回濃縮した。物質をクロロベンゼン(357mL)中に溶解させ、窒素の流れを、溶液を通して10分間泡立てた。混合物を、145℃(約130~135℃の内部温度)の浴温度で一晩加熱した。反応を室温まで冷まし、濃縮した。残渣を、40gのシリカゲル(0.5%のNHOH水溶液を含有する2~10%のMeOH-ジクロロメタン勾配での溶出)上で精製して、表題化合物を、灰白色固形物として得た(835mg、77%)。C2エピマーの混合物。MS(ESI+)m/z:631.23[M+H]
スキーム2.
Figure 2022507776000256
Figure 2022507776000257

(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-アリル-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S2-1-I1-1)。
S1-5-I1-1(834mg、1.32mmol)を1,2-ジメトキシエタン(6.6mL)中に溶解させ、反応混合物を、ドライアイス/アセトニトリル浴中で-42℃に冷却した。カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、1.71mL、1.71mmol)を添加した。15分後、硫酸ジメチル(0.249mL、2.64mmol)を添加し、浴を氷/水バッチに置き換えた。30分後、トリエチルアミン(1.83mL、13.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。20分後、反応を、NHCl(飽和水溶液)を添加することによってクエンチし、ジクロロメタン(3回)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、40gのシリカゲル(2~10%のMeOH-ジクロロメタン-0.5%NHOH勾配での溶出)上で精製して、表題化合物を、白色固形物として得た(551mg、64%)。MS(ESI+)m/z:645.24[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 8.11-7.92(m,2H),7.61-7.48(m,1H),7.43(t,2H),5.78(dddd,1H),5.15-4.90(m,3H),4.57(d,1H),4.16(dd,1H),4.01(d,1H),3.96-3.80(m,1H),3.58(dtd,1H),3.41(ddd,1H),3.08(td,1H),2.99-2.86(m,1H),2.81(s,3H),2.36-2.22(m,7H),2.19(s,3H),2.01(t,2H),1.75(m,7.1 Hz,5H),1.46-1.33(m,4H),1.33-1.15(m,9H),1.06-0.95(d,3H),0.88(d,3H)。
Figure 2022507776000258
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-ビニル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S2-2-I3-1)(化合物14)。
S2-1-I3-1(18mg、0.029mmol、S2-1-I1-1の方法に従って調製)をMeOH(2mL)中に溶解させ、反応混合物を65℃(外部温度)に3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。物質を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~30%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、6.35mgの表題化合物(6.35mg)を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:176.1[M+3H]3+,263.7[M+2H]2+,526.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.54(s,2H),5.97(dt,1H),5.68(s,2H),4.46(d,1H),4.29-4.17(m,2H),3.72(dtt,1H),3.48-3.37(m,2H),3.31(tq,2H),3.06(s,3H),2.95(d,1H),2.82(s,1H),2.75(s,6H),2.00(ddd,1H),1.53-1.25(m,16H),1.05(d,3H)。
Figure 2022507776000259
tert-ブチル4-(((2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(S2-2-I5-1)(化合物106)。
I5からS2-1-I1-1及びS2-2-I3-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:713.6[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.34(s,3H),5.43(dd,1H),4.49(d,1H),4.10(d,1H),3.87(ddd,1H),3.73(ddd,1H),3.55-3.37(m,7H),3.17(s,3H),3.11-3.03(m,1H),3.02(s,3H),2.96-2.85(m,2H),2.82(s,6H),2.62-2.52(m,3H),2.52-2.40(m,2H),2.26(d,1H),2.08-1.97(m,1H),1.82(d,1H),1.57-1.48(m,4H),1.44(s,9H),1.38(d,4H),1.37-1.33(m,9H),1.31(d,3H),1.06(d,3H)。
スキーム3.
Figure 2022507776000260
Figure 2022507776000261

(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2S,3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-11,13-ジオキソ-3-(ピペラジン-1-イルメチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S3-1-I5-1)。
S2-2-I5-1(430mg、0.526mmol)を、ジクロロメタン(4.4mL)中に溶解させ、氷/水浴中で冷却した。トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.52mmol)を添加し、氷/水浴を除去し、反応混合物を室温で5.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して黄色がかったガムにし、NaHCO(飽和水溶液、10mL)でゆっくりと処理し、EtOAc(9mL×4)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗表題化合物を白色固形物として得た。MS(ESI+)m/z:717.13[M+H]
Figure 2022507776000262
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2S,3R,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-11,13-ジオキソ-3-(ピペラジン-1-カルボニル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S3-1-I4-1)。
S3-1-I5-1の方法に従って、S2-2-I4-1に置き換えて調製した。これにより、表題化合物を白色固形物として得て、それをさらに精製することなく使用した。MS(ESI+)m/z:731.04[M+H]
Figure 2022507776000263
(2S,3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-(ピペラジン-1-カルボニル)--1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I4-1-1)(化合物136)。S3-1-I4-1(35mg、0.048mmol)をMeOH(1mL)中に溶解させ、反応混合物を40℃(外部温度)に一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。物質を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~30%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、1.83mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:627.42[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.29(s,4H),5.27(s,1H),4.46(d,1H),4.30(s,1H),4.14-3.87(m,4H),3.81-3.63(m,2H),3.62-3.50(m,2H),3.46-3.35(m,2H),3.31-3.12(m,3H),2.92(s,3H),2.74(d,10H),2.35(d,1H),2.08-1.84(m,2H),1.62(dd,1H),1.55-1.23(m,18H),1.19(d,3H),0.89(d,3H)。
Figure 2022507776000264
(2S,3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)--1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I4-1-2)(化合物97)。
S3-1-I4-1(36.4mg、0.0497mmol)をジクロロメタン(0.5mL)中に溶解させ、Na(OAc)BH(20mg、0.094mmol)、続いてホルムアルデヒド(37重量%水溶液、20.1mg、0.248mmol)を添加した。14時間後、反応混合物を、NaHCO(飽和水溶液)でクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をメタノール(1mL)中に溶解させ、反応混合物を40℃の外部温度まで一晩加熱した。反応を室温まで冷まし、濃縮した。残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~50%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、9.45mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:641.36[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.33(s,3H),5.30(s,1H),4.48(d,1H),4.31(s,1H),4.03(d,1H),3.94-3.80(m,2H),3.80-3.68(m,2H),3.67-3.54(m,2H),3.49-3.36(m,2H),2.95(s,3H),2.82(s,6H),2.76-2.65(m,6H),2.65-2.52(m,2H),2.44(s,3H),2.42-2.31(m,1H),2.06-1.98(m,1H),1.92(s,1H),1.71-1.62(m,1H),1.52(q,1H),1.47(s,3H),1.42-1.35(m,4H),1.35-1.29(m,9H),1.20(d,3H),0.92(d,3H)。
Figure 2022507776000265
(2S,3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(4-イソプロピルピペラジン-1-カルボニル)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I4-1-3)(化合物91)。
S3-1-I4-1及びアセトンからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:669.44[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.50(s,2H),5.08(s,1H),4.48(d,1H),4.09-3.89(m,2H),3.87-3.54(m,6H),3.50-3.35(m,3H),2.91(s,3H),2.80(s,6H),2.79-2.72(m,1H),2.71-2.44(m,8H),2.15-1.93(m,2H),1.75(d,2H),1.52(q,1H),1.42(s,3H),1.39(s,3H),1.31(dd,9H),1.17(d,3H),1.10(d,6H),0.85(d,3H)。
Figure 2022507776000266
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I5-1-1)(化合物124)。
S3-1-I5-1(36.8mg、0.051mmol)を、窒素下で、乾燥THF(0.6mL)中に溶解させた。フェニルシラン(12.5μL、1.020mmol)、続いてトリフルオロ酢酸(6.8μL、0.090mmol)を添加した。反応混合物を70℃で予加熱乾燥ブロックに入れ、6時間撹拌した。反応物を冷却し、飽和NaHCO(1.5mL)の添加を通してクエンチし、EtOAc(1mL×3)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗物質をMeOH(1mL)中に溶解させ、40℃で一晩加熱し、濃縮した。残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~50%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、8.31mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:695.33[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.40(s,3H),5.41(dt,1H),4.50(d,1H),4.11(d,1H),3.91-3.80(m,1H),3.73(ddd,1H),3.57-3.47(m,1H),3.47-3.36(m,2H),3.18(s,3H),3.07(q,3H),3.02(s,3H),2.95-2.84(m,2H),2.82(s,6H),2.77-2.61(m,6H),2.61-2.51(m,2H),2.27(d,1H),2.08-1.99(m,1H),1.83(d,1H),1.58-1.47(m,4H),1.42-1.30(m,17H),1.07(d,3H)。
Figure 2022507776000267
(2S,3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-(4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-カルボニル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I4-1-4)(化合物130)。
S3-1-I4-1からのS3-2-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:709.29[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.49(s,1H),5.27(s,1H),4.49(d,1H),4.23(s,1H),4.03(d,1H),3.90-3.66(m,4H),3.66-3.54(m,2H),3.49-3.37(m,2H),3.14(q,2H),2.95(s,3H),2.82(s,6H),2.80-2.62(m,8H),2.33(s,1H),2.09-1.98(m,1H),1.95-1.81(m,1H),1.70(d,1H),1.54(q,1H),1.50-1.41(m,4H),1.41-1.23(m,13H),1.20(d,3H),0.91(d,3H)。
Figure 2022507776000268
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-(メチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-3-I5-1-1)(化合物80)。
S3-1-I5-1(37.4mg、0.0521mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.008mmol)を、ジクロロメタン(0.45mL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.050mL、0.26mmol)中に溶解させた。溶液を0℃まで冷却し、塩化メタンスルホニル(0.012mL、0.156mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温めた。3時間後、反応を、飽和NaHCO(1mL)の添加を通してクエンチし、EtOAc(1mL×3)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗物質をMeOH(1mL)中に溶解させ、40℃で一晩加熱し、濃縮した。残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~50%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、14.1mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:691.30[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.33(s,3H),5.44(dq,1H),4.49(d,1H),4.10(d,1H),3.90-3.80(m,1H),3.72(ddd,1H),3.55-3.37(m,3H),3.27-3.19(m,4H),3.16(s,3H),3.10-3.02(m,1H),3.02(s,3H),2.95-2.85(m,2H),2.84(s,3H),2.81(s,6H),2.74-2.59(m,5H),2.31-2.21(m,1H),2.07-1.99(m,1H),1.82(d,1H),1.57-1.43(m,4H),1.42-1.33(m,13H),1.31(d,3H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000269
4-(((2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)メチル)-N,N-ジメチルピペラジン-1-スルホンアミド(S3-3-I5-1-2)(化合物142)。
S3-1-I5-1及び塩化ジメチルスルファモイルからS3-3-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:720.24[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.25(s,1H),5.45(dq,1H),4.51(d,1H),4.11(d,1H),3.93-3.85(m,1H),3.79-3.70(m,1H),3.58-3.40(m,3H),3.29-3.23(m,3H),3.19(s,3H),3.12-2.99(m,4H),2.94(dd,1H),2.89(s,3H),2.87-2.81(m,9H),2.68(q,1H),2.64(s,6H),2.63-2.56(m,2H),2.37-2.20(m,1H),2.10-2.02(m,1H),1.84(d,1H),1.61-1.47(m,4H),1.44-1.26(m,15H),1.08(d,3H)。
Figure 2022507776000270
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-トシルピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-3-I5-1-3)(化合物139)。
S3-1-I5-1及びp-塩化トルエンスルホニルからS3-3-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:767.38[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.36(s,3H),7.63(d,2H),7.41(d,2H),5.38(dt,1H),4.46(d,1H),4.06(d,1H),3.78(ddd,1H),3.74-3.66(m,1H),3.51-3.35(m,3H),3.03(s,3H),2.99(d,5H),2.96(s,3H),2.88-2.82(m,2H),2.80(s,6H),2.71-2.62(m,2H),2.62-2.52(m,3H),2.42(d,3H),2.25-2.14(m,1H),2.04-1.97(m,1H),1.78(d,1H),1.55-1.41(m,5H),1.37-1.24(m,16H),1.00(d,3H)。
Figure 2022507776000271
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-3-I5-1-4)(化合物81)。
S3-1-I5-1及び塩化1-メチル-1H-イミダゾール-4-スルホニルからS3-3-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:757.32[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.35(s,3H),7.76(d,1H),7.71(d,1H),5.39(dt,1H),4.47(d,1H),4.07(d,1H),3.85-3.78(m,1H),3.77(s,3H),3.71(ddd,1H),3.52-3.45(m,1H),3.44-3.35(m,2H),3.19-3.10(m,4H),3.08(s,3H),3.04-2.93(m,4H),2.92-2.82(m,2H),2.80(s,6H),2.70-2.53(m,5H),2.28-2.14(m,1H),2.06-1.98(m,1H),1.79(d,1H),1.59-1.41(m,4H),1.39-1.25(m,17H),1.02(d,3H)。
Figure 2022507776000272
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-3-((4-アセチルピペラジン-1-イル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-4-I5-1-1)(化合物135)。
S3-1-I5-1(36.0mg、0.0502mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.008mmol)を、ジクロロメタン(0.45mL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.050mL、0.26mmol)中に溶解させた。溶液を0℃まで冷却し、塩化アセチル(0.0106mL、0.150mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温めた。2時間後、反応物を冷凍庫中に一晩置いた。室温でさらに1時間撹拌した後、反応物を、飽和NaHCO(1mL)の添加を通してクエンチし、EtOAc(1mL×3)で抽出した。合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗物質をMeOH(1mL)中に溶解させ、40℃で一晩加熱し、濃縮した。残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~50%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、12.9mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:655.39[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.35(s,3H),5.43(dq,1H),4.49(d,1H),4.10(d,1H),3.88(ddt,1H),3.73(ddd,1H),3.65-3.36(m,7H),3.18(d,3H),3.07(t,1H),3.02(d,3H),2.98-2.85(m,2H),2.82(d,6H),2.68-2.53(m,4H),2.53-2.44(m,1H),2.26(d,1H),2.09(s,3H),2.07-2.01(m,1H),1.83(d,1H),1.59-1.43(m,4H),1.42-1.37(m,5H),1.37-1.33(m,9H),1.33-1.27(m,3H),1.07(d,3H)。
Figure 2022507776000273
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-プロピオニルペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-4-I5-1-2)(化合物133)。
S3-1-I5-1及び塩化プロピオニルからS3-4-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:669.43[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.43(s,3H),5.44(dt,1H),4.49(d,1H),4.10(d,1H),3.88(ddd,1H),3.73(ddd,1H),3.65-3.37(m,7H),3.18(s,3H),3.10-2.98(m,4H),2.98-2.84(m,2H),2.82(s,6H),2.59(dt,3H),2.53-2.45(m,1H),2.40(q,2H),2.27(d,1H),2.03(ddd,1H),1.83(d,1H),1.61-1.52(m,1H),1.50(s,3H),1.43-1.33(m,14H),1.33-1.27(m,3H),1.14-1.03(m,6H)。
Figure 2022507776000274
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-ピバロイルペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-4-I5-1-3)(化合物114)。
S3-1-I5-1及び塩化ピバロイルからS3-4-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:697.33[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.37(s,3H),5.42(dq,1H),4.49(d,1H),4.10(d,1H),3.93-3.81(m,1H),3.78-3.59(m,5H),3.54-3.46(m,1H),3.46-3.36(m,2H),3.18(d,3H),3.07(t,1H),3.02(s,3H),2.97-2.83(m,2H),2.81(d,6H),2.65-2.55(m,3H),2.55-2.47(m,2H),2.33-2.20(m,1H),2.02(ddd,1H),1.82(d,1H),1.59-1.44(m,4H),1.42-1.33(m,13H),1.31(d,3H),1.26(d,9H),1.10-1.03(m,3H)。
Figure 2022507776000275
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-3-((4-(2-メトキシベンゾイル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-4-I5-1-4)(化合物84)。
S3-1-I5-1及び2-塩化メトキシベンゾイルからS3-4-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:747.35[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.36(s,3H),7.36(t,1H),7.03(ddd,1H),6.97-6.89(m,2H),5.43(dd,1H),4.49(d,1H),4.09(d,1H),3.92-3.83(m,1H),3.81(s,3H),3.79-3.68(m,3H),3.55-3.35(m,5H),3.17(s,3H),3.10-2.98(m,4H),2.96-2.85(m,2H),2.81(s,7H),2.74-2.40(m,5H),2.26(d,1H),2.06-2.00(m,1H),1.82(d,1H),1.49(d,4H),1.42-1.33(m,12H),1.30(d,3H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000276
(2S,3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-2,4,6,8,10,12,12-ヘプタメチル-3-((4-(2,2,2-トリフルオロアセチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-4-I5-1-5)(化合物109)。
S3-1-I5-1及び無水トリフルオロ酢酸からS3-4-I5-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:709.27[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.49(s,3H),5.46(s,1H),4.51(d,1H),4.12(d,1H),3.89(s,1H),3.80-3.65(m,5H),3.53(dd,1H),3.49-3.34(m,2H),3.19(s,3H),3.04(s,4H),2.93(dd,2H),2.80(s,6H),2.74-2.58(m,5H),2.28(s,1H),2.06-1.99(m,1H),1.85(d,1H),1.52(s,4H),1.45-1.35(m,13H),1.33(d,3H),1.09(d,3H)。
表1から適切な中間体に置き換えて、スキーム3の方法に従って、以下の実施例を調製した。
Figure 2022507776000277
4-(((3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12,-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(S3-1-I7-3)。
オーブン乾燥したフラスコを排気し、窒素でバックフィルした後(2回)、室温に冷却した。エタノール(4mL)中のS2-1-I7-3(196mg、0.226mmol、I7及びプロピオンデヒドからスキーム1で記載されるように調製)をフラスコに添加し、次いでフラスコを排気し、窒素でバックフィルした(2回)。10%Pd/C(50%湿潤、40mg、0.0187mmol)をフラスコに添加し、反応混合物を排気し、窒素でバックフィルし(2回)、次いで排気し、水素でバックフィル(4回)した。反応混合物を水素バルーン下で1.5時間撹拌した。反応混合物を排気し、窒素でバックフィルした(4回)。Celite(登録商標)を添加し、反応混合物を約10分間撹拌し、Celite(登録商標)を通して濾過した。湿式パッドをEtOH(5mL×2)ですすぎ、合わせた有機層を濃縮して、粗表題化合物(166.4mg、100%)を得て、これをさらに精製することなく使用した。MS(ESI+)m/z:730.26[M+H]、ギ酸塩、H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.48(s,3H),4.46(dd,1H),4.34-4.06(m,2H),3.80-3.67(m,1H),3.55-3.34(m,5H),3.25-3.05(m,2H),3.04-2.86(m,6H),2.86-2.74(m,10H),2.18-1.90(m,4H),1.85-1.57(m,7H),1.57-1.46(m,6H),1.43-1.23(m,13H),1.09-0.90(m,6H).
Figure 2022507776000278
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-((1-メチルピペリジン-4-イル)メチル)-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-3-1)(化合物95)。
S3-1-I7-3及びホルムアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.33[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.48(s,3H),4.46(dd,1H),4.34-4.06(m,2H),3.80-3.67(m,1H),3.55-3.34(m,5H),3.25-3.05(m,2H),3.04-2.86(m,6H),2.86-2.74(m,10H),2.18-1.90(m,4H),1.85-1.57(m,7H),1.57-1.46(m,6H),1.43-1.23(m,13H),1.09-0.90(m,6H)。
Figure 2022507776000279
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-3-((1-プロピルピペリジン-4-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-3-2)(化合物96)。
S3-1-I7-3及びプロピオンアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:668.38[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.51(s,3H),4.46(d,1H),4.26-3.96(m,2H),3.79-3.66(m,1H),3.62-3.49(m,3H),3.49-3.34(m,3H),3.05-2.96(m,3H),2.96-2.83(m,5H),2.83-2.73(m,7H),2.15-1.91(m,4H),1.82-1.70(m,3H),1.70-1.43(m,11H),1.41-1.22(m,13H),1.07-0.83(m,9H)。
Figure 2022507776000280
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-((1-メチルピペリジン-4-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-2-1)(化合物98)。
S3-1-I7-2及びホルムアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:209.5[M+3H]3+,313.8[M+2H]2+,626.5[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.50(s,2H),4.41(d,1H),4.14(s,1H),3.68(m,1H),3.46-3.25(m,5H),2.95-2.80(m,5H),2.75(d,6H),2.07-1.94(m,3H),1.89(d,1H),1.52(s,1H),1.44(d,3H),1.30(m,12H),1.21(s,2H),1.00-0.93(m,2H)。
Figure 2022507776000281
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-3-((1-エチルピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-2-2)(化合物118)。S3-1-I7-2及びアセトアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.35[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.54(s,3H),4.46(d,1H),4.37-3.97(m,2H),3.79-3.65(m,1H),3.64-3.40(m,5H),3.40-3.33(m,1H),3.16-3.03(m,3H),3.03-2.81(m,6H),2.81-2.70(m,8H),2.16-1.84(m,5H),1.57-1.41(m,8H),1.41-1.08(m,20H),1.08-0.81(m,4H)。
Figure 2022507776000282
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-((1-プロピルピペリジン-4-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-2-3)(化合物102)。
S3-1-I7-2及びプロピオンアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:654.30[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.51(s,2H),4.46(d,1H),4.36-3.90(m,2H),3.78-3.65(m,1H),3.62-3.39(m,5H),3.39-3.33(m,1H),3.07-2.82(m,8H),2.82-2.67(m,8H),2.14-1.87(m,4H),1.82-1.60(m,5H),1.60-1.41(m,8H),1.41-1.24(m,14H),1.24-1.07(m,3H),1.07-0.81(m,6H)。
Figure 2022507776000283
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート。
S3-1-I7-2(90mg、0.13mmol)を、乾燥塩化メチレン(2mL)中に溶解させた。酢酸(0.021mL、0.38mmol)及び2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアルデヒド(0.036mL、0.19mmol)を添加した。次いで、NaBH(OAc)(53mg、0.25mmol)を、反応混合物に一度に添加した。反応物を2時間室温で撹拌させたところ、LC/MSは完全な転換を示した。反応を飽和NaHCO水溶液(5mL)を添加することによってクエンチし、水層を塩化メチレン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(60mg、55%)。MS(ESI+)m/z:292.2[M+3H]3+,437.8[M+2H]2+,874.6[M+H]
Figure 2022507776000284
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-4-エチル-3-((1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート。
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(60mg、0.067mmol)を、乾燥THF(2mL)中に溶解させ、TBAF(THF中1M、0.20mL、0.020mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~20%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(46mg、88%)。MS(ESI+)m/z:254.2[M+3H]3+,380.8[M+2H]2+,760.5[M+H]
Figure 2022507776000285
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-3-((1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-2-4)(化合物169)。
S3-2-I4-1-2の方法に従って、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-4-エチル-3-((1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートのメタン分解によって調製した。MS(ESI+)m/z:219.5[M+3H]3+、 328.8[M+2H]2+,656.5[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,2H),4.45(d,1H),3.84(t,2H),3.71(ddd,1H),3.53-3.40(m,4H),3.40-3.27(m,6H),3.13(d,1H),3.08(s,2H),2.99-2.90(m,3H),2.84(s,1H),2.77(s,7H),2.08-1.96(m,3H),1.92(d,1H),1.59(s,1H),1.47(dd,5H),1.39-1.27(m,12H),0.97(s,2H)。
Figure 2022507776000286
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-4-エチル-8-メトキシ-3-((1-(2-メトキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート。
8mLのバイアル中で、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-4-エチル-3-((1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(26mg、0.035mmol)の1,2-ジメトキシエタン(2mL)溶液を、-60℃で予冷却した。KHMDS(0.10mL、0.10mmol)を滴加した。反応混合物を-60℃で20分間撹拌した。次いで、MeSO(16μL、0.17mmol)を添加した。反応混合物を-15℃に温めた。LC/MSは完全な変換を示す。反応をトリエチルアミン(1mL)を添加することによってクエンチし、結果として生じた混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOを添加した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(22mg、82%)。MS(ESI+)m/z:258.8[M+3H]3+,387.8[M+2H]2+,774.5[M+H]
Figure 2022507776000287
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-3-((1-(2-メトキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I7-2-5)。
S3-2-I4-1-2の方法に従って、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-4-エチル-8-メトキシ-3-((1-(2-メトキシエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートのメタン分解によって調製した。MS(ESI+)m/z:224.2[M+3H]3+、335.8[M+2H]2+、670.5[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,2H),4.45(d,1H),4.14(s,1H),3.69(dt,3H),3.54-3.44(m,2H),3.44-3.27(m,10H),3.19(d,1H),3.13(s,2H),2.94(s,2H),2.78(d,8H),2.06-1.96(m,2H),1.89(d,1H),1.54(s,4H),1.51-1.40(m,3H),1.39-1.27(m,12H),1.25-1.18(m,2H),0.98(s,2H)。
Figure 2022507776000288
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-1-1)(化合物154)。
S3-2-I8-1及びホルムアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、7.33mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:205.04[M+3H]3+、307.01[M+2H]2+、613.01[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,2H),4.58(d,1H),4.45(d,1H),4.34(t,1H),4.26(d,1H),3.90(d,1H),3.77-3.67(m,1H),3.54-3.33(m,3H),3.19(s,1H),3.02(s,3H),2.82(s,3H),2.76(s,9H),2.73-2.54(m,7H),2.45(s,3H),2.18(s,1H),2.04-1.95(m,1H),1.57(s,3H),1.53-1.43(m,1H),1.39(d,6H),1.33(dd,6H),1.04(d,3H)。
Figure 2022507776000289
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-1-2)(化合物155)。
S3-2-I8-1及びアセトアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、6.82mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:209.72[M+3H]3+、313.98[M+2H]2+、627.02[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,2H),4.58(d,1H),4.46(d,1H),4.34(t,1H),4.25(d,1H),3.83(s,1H),3.77-3.68(m,1H),3.54-3.36(m,2H),3.14(s,1H),3.02(s,3H),2.92-2.78(m,6H),2.76(s,8H),2.74-2.64(m,5H),2.60(dd,2H),2.17(s,1H),2.06-1.97(m,1H),1.70(s,2H),1.55(s,3H),1.54-1.44(m,1H),1.39(d,6H),1.33(dd,6H),1.20(t,3H),1.03(d,3H)。
Figure 2022507776000290
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-1-3)(化合物156)。
S3-2-I8-1及びアセトンからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、11.7mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:214.41[M+3H]3+、321.01[M+2H]2+、 641.09[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.59(s,2H),4.64(d,1H),4.51(d,1H),4.39(t,1H),4.29(d,1H),3.85(s,1H),3.82-3.73(m,1H),3.58-3.43(m,2H),3.27-3.12(m,2H),3.05(s,7H),2.82(s,14H),2.66(dd,2H),2.20(s,1H),2.11-2.00(m,1H),1.75(s,2H),1.59(s,3H),1.58-1.48(m,1H),1.44(s,6H),1.38(dd,6H),1.30(d,6H),1.08(d,3H)。
Figure 2022507776000291
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-2-1)(化合物157)。
S3-2-I8-2及びホルムアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、7.63mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:209.74[M+3H]3+、314.01[M+2H]2+、627.11[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.49(s,2H),4.69(s,1H),4.46(d,1H),4.29(s,1H),4.15(d,1H),3.79-3.66(m,1H),3.54(s,2H),3.49-3.33(m,2H),3.25-3.00(m,3H),2.95(s,6H),2.81(s,8H),2.61(s,7H),2.10-1.97(m,2H),1.88(s,1H),1.61-1.47(s,4H),1.41-1.29(m,12H),1.24(t,3H),0.99(d,3H)。
Figure 2022507776000292
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-3-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-2-2)(化合物158)。
S3-2-I8-2及びアセトアルデヒドからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、6.83mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:214.41[M+3H]3+、321.03[M+2H]2+、641.14[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.52(s,2H),4.54(s,1H),4.46(d,1H),4.19(s,1H),4.09(d,1H),3.78-3.65(m,1H),3.59(s,1H),3.44(dd,2H),3.35(dd,1H),2.90(s,8H),2.83(d,3H),2.78(s,9H),2.60(s,4H),2.00(ddd,2H),1.91(s,1H),1.53(d,3H),1.48(dd,1H),1.36(s,4H),1.32(d,9H),1.23(t,4H),1.19-1.13(m,2H),0.94(d,3H)。
Figure 2022507776000293
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S3-2-I8-2-3)(化合物159)。
S3-2-I8-2及びアセトンからS3-2-I4-1-2の方法に従って調製し、6.11mgの表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:219.05[M+3H]3+、328.02[M+2H]2+、655.08[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.52(s,2H),4.53(s,1H),4.46(d,1H),4.18(s,1H),4.08(d,1H),3.76-3.66(m,1H),3.61(s,1H),3.44(dd,1H),3.35(dd,1H),3.25(d,1H),3.07(s,4H),2.89(s,6H),2.78(s,7H),2.71-2.52(m,4H),2.01(dd,2H),1.88(s,1H),1.52(s,3H),1.51-1.44(m,1H),1.36(s,3H),1.34-1.22(m,15H),1.18(d,3H),0.93(d,3H)。
スキーム4.
Figure 2022507776000294
Figure 2022507776000295

(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-(((1r,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S1-5-I8-1)。
I8に置き換えてS1-5-I1-1の方法に従って調製し、218mgの表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z:387.72[M+2H]2+、774.25[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 8.10-7.90(m,2H),7.56(t,1H),7.44(t,2H),5.04(dd,1H),4.76-4.61(m,1H),4.55(d,1H),4.35(s,1H),4.23-4.09(m,1H),4.06(d,1H),3.72(t,1H),3.62-3.44(m,2H),3.44-3.19(m,1H),2.91(d,1H),2.87-2.78(m,1H),2.77(s,2H),2.70-2.58(m,1H),2.46(d,1H),2.37-2.29(m,1H),2.26(s,4H),2.16(s,2H),2.09(s,1H),2.07-1.86(m,5H),1.80(t,2H),1.43(s,9H),1.34-1.30(m,1H),1.27(d,3H),1.22(s,3H),1.18(d,3H),0.99(dd,4H),0.83(dd,3H)。
Figure 2022507776000296
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-(((1r,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロブチル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S4-1-I8-1)。
S1-5-I8-1(212mg、0.273mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(2.72mL)中に溶解させ、反応混合物を、ドライアイス/アセトン浴中で-78℃に冷却した。カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、0.818mL、0.818mmol)を添加した。5分後、硫酸ジメチル(0.128mL、1.36mmol)を添加した。ドライアイスをアセトン浴から除去し、反応混合物を、50分間にわたってゆっくりと-10℃に温めた。トリエチルアミン(0.378mL、2.27mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって室温に温めた。反応物を、NHCl(飽和水溶液)を添加することによってクエンチし、EtOAcで希釈した。EtOAc層を、水(2回)及びブライン(1回)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、12gのシリカゲル(0~12%のMeOH-ジクロロメタン-0.5%NHOH勾配での溶出)上で精製してを、120mgの表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z:401.77[M+2H]2+、802.19[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 8.08-7.97(m,2H),7.59-7.49(m,1H),7.43(t,2H),5.03(dd,1H),4.60(d,2H),4.04-3.86(m,3H),3.58(dd,1H),3.51-3.36(m,1H),2.82(d,7H),2.50-2.39(m,1H),2.25(s,7H),2.21(s,3H),2.05-1.96(s,1H),1.95-1.79(m,4H),1.80-1.57(m,3H),1.43(s,9H),1.38(s,4H),1.31(s,3H),1.27(d,4H),1.22(s,3H),1.04(d,3H),0.94(dd,1H),0.83(d,4H)。
Figure 2022507776000297
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(((1r、3S)-3-(ジメチルアミノ)シクロブチル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S4-2-I8-1-1)(化合物111)。
S4-1-I8-1(120mg、0.149mmol)のジクロロメタン(1mL)及びトリフルオロ酢酸(0.25mL)溶液を、室温で2時間撹拌し、濃縮した。残渣を酢酸エチルに懸濁し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し(2回)、洗浄液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた第2級アミン(25mg、0.0356mmol)をジクロロメタン(1mL)中に溶解させ、Na(OAc)BH(15mg、0.0712mmol)、続いてホルムアルデヒド(37重量%水溶液、0.0238mL、0.356mmol)を添加した。15分後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた抽出物を真空中で濃縮した。残渣をメタノール(1.5mL)中に溶解させ、反応混合物を45℃の外部温度まで16時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、2~40%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、表題化合物をギ酸塩として得た(15.8mg、0.0236mmol、61%)。MS(ESI+)m/z:204.79[M+3H]3+、306.59[M+2H]2+、612.21[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.55(s,2H),4.69(s,1H),4.42(d,1H),4.36-4.01(m,2H),3.68(ddd,2H),3.36(dd,1H),3.24-2.69(m,9H),2.60(s,7H),2.40-2.14(m,10H),1.94(dd,4H),1.88-1.69(m,1H),1.52(s,3H),1.47-1.25(m,13H),1.03(s,3H)。
Figure 2022507776000298
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(((1r、3S)-3-(イソブチル(メチル)アミノ)シクロブチル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S4-2-I8-1-2)(化合物134)。
S4-2-I8-1ー1の方法に従って、イソブチルアルデヒドに置き換えて調製し、11.09mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:218.78[M+3H]3+、327.61[M+2H]2+、654.31[M+H];1H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.54(s,2.5H),4.66(s,1H),4.44(d,1H),4.33-4.12(m,2H),3.72(ddd,1H),3.66(s,0.5H),3.53(s,1H),3.47-3.34(m,2H),3.34-3.26(m,1H),3.04(s,5H),2.84(s,3H),2.76(s,6H),2.58-2.30(m,8H),2.29-1.94(m,6H),1.87-1.57(m,3H),1.56-1.44(m,4H),1.40(d,6H),1.33(dd,6H),1.05(d,3H),1.01(d,6H)。
Figure 2022507776000299
(3R,6R,8R,9R,10R)-3-(((1r,3S)-3-((シクロプロピルメチル)(メチル)アミノ)シクロブチル)メチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S4-2-I8-1-3)(化合物138)。
S4-2-I8-1-1の方法に従って、シクロプロパンカルボキシアルデヒドに置き換えて調製し、16.73mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:218.12[M+3H]3+、326.61[M+2H]2+、652.27[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.55(s,2.6H),4.65(s,1H),4.44(d,1H),4.32-4.13(m,2H),3.78-3.67(m,2H),3.60(s,0.4H),3.48-3.34(m,2H),3.35-3.25(m,1H),3.04(s,4H),2.90-2.77(m,4H),2.76(s,7H),2.69(s,3H),2.59-2.34(m,3H),2.27-1.95(m,5H),1.87-1.58(m,3H),1.56-1.44(m,4H),1.39(d,6H),1.33(dd,6H),1.15-0.96(m,4H),0.76-0.68(m,2H),0.42-0.28(m,2H)。
スキーム5.
Figure 2022507776000300

Figure 2022507776000301

(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-1-I9-1)。
S1-2-I9(380mg、0.48mmol)を、乾燥塩化メチレン(5mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド(0.38mL、4.8mmol)を添加した。次いで、NaBH(OAc)(201mg、0.96mmol)を、反応混合物に一度に添加した。反応物を10分間室温で撹拌させたところ、LC/MSは完全な転換を示した。反応物を、飽和NaHCO(5mL)を添加することによってクエンチし、水層を塩化メチレン(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、24gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(310mg、80%)。MS(ESI+)m/z:406.8[M+2H]2+,812.5[M+H]
Figure 2022507776000302
(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-1-I9-2)。
40mLバイアル中に、S1-2-I9(410mg、0.51mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液があり、室温で撹拌したところ、黄色溶液を得た。BocO(0.12mL、0.51mmol)を一度に添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO水溶液中に注いだ。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、24gのシリカゲル(0~6%MeOH-ジクロロメタンでの溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(360mg、78%)。MS(ESI+)m/z:898.5[M+H]
Figure 2022507776000303
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-2-I9-1)。250mLのフラスコ中で、S5-1-I9-1(310mg、0.38mmol)をトルエンから2回濃縮した。
フラスコに還流冷却器を取り付け、冷却器を、真空下で火炎乾燥させ、冷却させ、窒素でバックフィルした。クロロベンゼン(95mL)をカニューレを介して添加し、フラスコを軽度の真空下に置き、2分間超音波処理し、次いで窒素でバックフィルした。脱気手順を繰り返し、次いで混合物を155℃の浴温度で16時間加熱し、次いで165℃の浴温度で4時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、24gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(242mg、82%)。MS(ESI+)m/z:377.7[M+2H]2+,754.4[M+H]
Figure 2022507776000304
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-3-I9-1)。
20mLバイアル中で、S5-2-I9-1(242mg、0.32mmol)の1,2-ジメトキシエタン(5mL)溶液を-60℃で予冷した。KHMDS(0.96mL、0.96mmol)を滴加した。反応混合物を-60℃で20分間撹拌した。次いで、MeSO(150μL、1.59mmol)を添加した。反応混合物を-15℃に温めた。LC/MSは完全な変換を示す。反応をトリエチルアミン(1mL)を添加することによってクエンチし、結果として生じた混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOを添加した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(220mg、88%)。MS(ESI+)m/z:391.8[M+2H]2+、782.5[M+H]
Figure 2022507776000305
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル3-((メチルアミノ)メチル)-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-4-I9-1)。
S5-3-I9-1(220mg、0.28mmol)を、EtOAc(5mL)中に溶解させ、AcOH(32μL、0.56mmol)を添加した。反応混合物を軽度の真空下で短時間超音波処理し、次いで窒素でバックフィルした。Pd/C(60mg、0.028mmol)を添加し、混合物を水素気流下で10分間撹拌し、次いでLC/MSが出発物質の完全消費を示すまで静的水素下で撹拌した。反応混合物を、EtOAcの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、飽和NaHCO(5mL)を添加した。水層を塩化メチレン(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗表題化合物(154mg、85%)を、さらに精製することなく次の工程で使用した。MS(ESI+)m/z:216.8[M+3H]3+、324.7[M+2H]2+、648.4[M+H]
Figure 2022507776000306
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-((メチルアミノ)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S5-7-I9-1-1)(化合物9)。
S5-4-I9-1(39mg、0.06mmol)をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで60℃で加熱した(16時間)。反応混合物を、メタノールの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、濃縮した。残渣を、HPLC(MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、9.07mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:182.1[M+3H]3+、272.7[M+2H]2+、 544.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.50(s,3H),4.45(dd,1H),4.23(dd,1H),4.10(d,1H),3.77-3.65(m,1H),3.55-3.27(m,4H),3.17-3.03(m,1H),2.90(d,3H),2.81(d,7H),2.69(d,1H),2.65(s,2H),2.33(s,1H),2.06-1.97(m,1H),1.53(s,3H),1.51-1.43(m,1H),1.37-1.19(m,12H),0.97(dd,3H)。
Figure 2022507776000307
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-((メチルアミノ)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S5-7-I9-2)(化合物15)。
S5-4-I9-2(39mg、0.06mmol)をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで60℃で加熱した(16時間)。反応混合物を冷却し、HCl水溶液(4M、52μL、4当量)を添加した。反応混合物を、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を、メタノールの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、濃縮した。残渣を、HPLC(MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、2.35mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:177.5[M+3H]3+、265.7[M+2H]2+、530.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.50(s,3H),4.57(dd,1H),4.47(d,1H),4.07-3.95(m,2H),3.82-3.67(m,2H),3.50-3.37(m,2H),3.32(h,3H),3.21(d,1H),3.10-2.86(m,3H),2.86-2.78(m,8H),2.73-2.52(m,5H),2.02(dt,1H),1.92(s,1H),1.63(dd,1H),1.49(ddd,4H),1.37-1.18(m,12H),1.01(dd,3H)。
Figure 2022507776000308
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((ジメチルアミノ)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S5-5-I9-1-1)(化合物5)。
S5-4-I9-1(37mg、0.057mmol)を、乾燥塩化メチレン(1mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド(0.046mL、0.57mmol)を添加した。次いで、NaBH(OAc)(24mg、0.12mmol)を、反応混合物に一度に添加した。反応物を10分間室温で撹拌させたところ、LC/MSは完全な転換を示した。反応物を、飽和NaHCO(5mL)を添加することによってクエンチし、水層を塩化メチレン(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~10%のMeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製してを、37mgの表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z:221.5[M+3H]3+、331.7[M+2H]2+、662.4[M+H]
Figure 2022507776000309
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((ジメチルアミノ)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S5-6-I9-1-1)。S5-5-I9-1-1(37mg、0.06mmol)をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで60℃で加熱した(16時間)。反応混合物を、メタノールの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、濃縮した。残渣を、HPLC(MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、9.07mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:186.8[M+3H]3+、279.7[M+2H]2+、 558.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.55(s,3H),4.42(d,2H),4.14(d,3H),3.68(dtt,2H),3.49(t,1H),3.44-3.28(m,4H),3.13(s,2H),3.02(s,1H),2.80(s,1H),2.67(d,11H),2.44(dd,3H),2.33(d,11H),1.94(ddd,2H),1.44(t,5H),1.38(s,6H),1.36-1.27(m,12H),1.23(d,2H),1.03(s,2H),0.95(d,1H)。
Figure 2022507776000310
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-((メチル((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)アミノ)メチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S5-6-I9-1-2)(化合物104)。
S5-6-I9-1-1の方法に従って、1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルバルデヒドに置き換えて調製し、14.35mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:240.5[M+3H]3+、360.3[M+2H]2+、719.5[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.45(s,3H),7.12(d,1H),6.93(d,1H),4.43(d,1H),4.20(d,1H),4.11(d,1H),3.78-3.66(m,5H),3.66-3.56(m,1H),3.49-3.34(m,3H),3.30(q,1H),3.04(d,4H),2.80(d,7H),2.50(dt,1H),2.39(s,3H),2.07-1.97(m,1H),1.58-1.41(m,5H),1.41-1.21(m,13H),0.98(d,3H)。
Figure 2022507776000311
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((ジメチルアミノ)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S5-6-I9-2-1)(化合物17)。
S5-5-I9-2-1からS5-5-I9-1-1の方法によって調製したS5-5-I9-2-1(39mg、0.06mmol)をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで60℃で加熱した(16時間)。反応混合物を冷却し、HCl水溶液(4M、52μL、4当量)を添加した。反応混合物を、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を、メタノールの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、濃縮した。残渣を、HPLC(MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、2.33mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:182.1[M+3H]3+、272.7[M+2H]2+、 544.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.52(s,3H),4.47(d,1H),4.11(d,1H),3.97(dd,1H),3.77-3.61(m,3H),3.44(dd,1H),3.31(dt,4H),2.94(s,3H),2.83(d,2H),2.77(s,6H),2.70-2.58(m,2H),2.58-2.46(m,1H),2.46-2.38(m,2H),2.37(s,4H),2.03(d,2H),1.72(dd,1H),1.63(dd,1H),1.50(d,3H),1.34(dd,13H),1.06(d,3H).
Figure 2022507776000312
2-(ジメチルアミノ)-N-(((3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)メチル)-N-メチルアセトアミド(S5-8-I9-1-1)(化合物13)。
S5-4-I9-1(43mg、0.066mmol)をDMF(0.5mL)に溶解させた。DIEA(34μL、0.20mmol)、ジメチルグリシン(10.2mg、0,10mmol)及びHATU(33mg、0.086mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌させた。LC/MSは、出発物質の完全な消費を示した。反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO(10mL)水溶液を添加することによってクエンチした。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、4gのシリカゲル(0~10%MeOH-ジクロロメタン+0.5%の30%NHOH水溶液での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(39mg、80%)。MS(ESI+)m/z:245.2[M+3H]3+、367.3[M+2H]2+、733.5[M+H]。この物質(39mg、0.06mmol)をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、LC/MSが出発物質の完全消費を示すまで60℃で加熱した(16時間)。反応混合物を、メタノールの助けを借りてシリンジフィルタを通して濾過し、濃縮した。残渣を、HPLC(MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、5.49mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:210.3[M+3H]3+、314.7[M+2H]2+、628.4[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.27(s,3H),4.57(dd,1H),4.36(d,1H),4.23-4.01(m,4H),3.96-3.83(m,3H),3.60(q,2H),3.49(dd,2H),3.32(p,2H),3.17(dd,2H),3.01(d,3H),2.94(s,4H),2.85(d,8H),2.75(d,1H),2.71(s,2H),2.62(ddd,1H),2.11(d,1H),1.79(d,1H),1.69(s,3H),1.59(s,1H),1.41-1.16(m,12H),0.99(qd,7H),0.84-0.74(m,2H),0.69(dd,2H)。
スキーム6.
Figure 2022507776000313
Figure 2022507776000314

(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S6-1-I1-1)。
乾燥THF(3.71mL)中のS2-1-I1-1(240mg、0.372mmol)に、9-BBN(THF中0.5M溶液、2.22mL、1.11mol)を添加した。室温で30分後、混合物を0℃まで冷却し、NaOH(6N水溶液、371μL、2.23mmol)及びH(30%水溶液、252μL、2.23mmol)を添加した。15分後、混合物をt-ブチルメチルエーテル/EtOAc(2:1)で3回抽出した。有機層を、水(1回)及びブライン(1回)で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。溶媒を除去した後、残渣を、4gのシリカゲル(0~20%MeOH-ジクロロメタン/0.5%のNHOHの勾配での溶出)上で精製して、表題化合物を白色固形物として得た(145mg、59%)。MS(ESI+)m/z:663.37[M+H]H NMR(400 MHz,クロロホルム-d)δ 8.08-7.94(m,2H),7.55(dd,1H),7.44(t,2H),5.03(dd,1H),4.57(d,1H),4.10(dd,1H),4.01(d,1H),3.95(dd,1H),3.72-3.50(m,3H),3.41(dt,1H),3.04(s,1H),2.87-2.81(m,1H),2.80(s,3H),2.32(dd,1H),2.26(s,6H),2.10(t,1H),1.93(d,1H),1.83-1.47(m,10H),1.40(s,4H),1.31-1.22(m,9H),1.16-1.07(m,1H),1.03(d,3H),0.91(d,3H)。
Figure 2022507776000315
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-3-(3-オキソプロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(S6-2-I1-1)。
乾燥ジクロロメタン/CHCN(9:1、2.9mL)中のS6-1-I1-1(145mg、218mmol)に、活性化4A分子ふるい(100mg、粉末状)、N-メチルモルホリンN-オキシド(33mg、283mmol)、及びテトラプロピルアンモニウムペルルテネート(4mg、10.9mmol)を添加した。RTで1時間後、溶媒を除去した。乾燥残渣をt-ブチルメチルエーテル/ヘキサン(1:1)中に溶解させ、セライトを通して濾過した(3回)。溶媒を除去した後、残渣を、真空下で乾燥させて、アルデヒドを白色のフォームとして得た。MS(ESI+)m/z:661.35[M+H].次の工程で直接使用する。
Figure 2022507776000316
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-1)(化合物11)。
ジクロロメタン(2mL)中のS6-2-I1-1(25mg、37.8mmol)及びメチルイソプロピルアミン(8mg、113mmol)の混合物を30分間撹拌し、次いでNaBH(OAc)(12mg、56.7mmol)を添加した。20分後、溶媒を除去し、残渣をMeOH(2 mL)中に溶解させ、50℃で一晩加熱した。反応物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、HPLC(Atlantis T3カラム、5~50%MeCN-水-0.1%HCOH)によって精製して、8.6mgの表題化合物を、ギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:614.48[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.28(d,1H),4.20(d,1H),3.88-3.65(m,2H),3.56(hept,1H),3.51-3.23(m,4H),3.05(t,7H),2.79(s,8H),2.72(s,3H),2.17(s,1H),2.02(ddd,1H),1.84(d,4H),1.67-1.41(m,7H),1.45-1.19(m,19H),1.05(d,3H)。
Figure 2022507776000317
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-2)(化合物6)。
ジメチルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:586.35[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.27(s,3H),3.71(q,2H),3.41(t,2H),3.32(p,6H),3.22(s,1H),3.06(s,4H),2.70(s,10H),2.47(s,5H),2.07-1.89(m,2H),1.69(s,4H),1.60-1.21(m,16H),1.06(s,3H)。
Figure 2022507776000318
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(エチル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-3)(化合物20)。
エチルメチルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:600.41[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.40-4.15(m,2H),3.82-3.61(m,2H),3.53-3.25(m,4H),3.04(q,10H),2.88-2.61(m,12H),2.18(d,1H),2.06-1.97(m,1H),1.86(t,4H),1.62-1.44(m,5H),1.45-1.23(m,16H),1.10-0.95(m,3H)。
Figure 2022507776000319
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(ジエチルアミノ)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-4)(化合物19)。
エチルメチルアミンからのS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:614.46[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.38-4.08(m,2H),3.78-3.66(m,2H),3.61(q,1H),3.44(dd,2H),3.37-3.25(m,2H),3.24-2.86(m,11H),2.76(s,8H),2.35-2.09(m,1H),2.04-1.96(m,1H),1.76(s,4H),1.50(d,5H),1.44-1.22(m,17H),1.16(dt,3H),1.03(s,3H)。
Figure 2022507776000320
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(tert-ブチル(メチル)アミノ)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-5)(化合物7)。
t-ブチルメチルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:628.50[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.38-4.02(m,2H),3.72(dt,2H),3.43(dd,2H),3.38-3.25(m,6H),3.21-2.86(m,7H),2.77(d,10H),2.08-1.95(m,2H),1.87(s,4H),1.51(s,5H),1.46-1.20(m,21H),1.03(s,3H)。
Figure 2022507776000321
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソプロピルアミノ)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-6)(化合物16)。
イソプロピルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:600.38[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.49(d,1H),4.27(s,1H),4.15(d,1H),3.72(ddt,1H),3.61-3.34(m,5H),3.31(dt,1H),3.27-3.09(m,1H),2.95(s,4H),2.82(d,13H),2.59(d,3H),2.41-2.12(m,2H),2.10-1.91(m,3H),1.91-1.66(m,3H),1.64-1.45(m,5H),1.43-1.19(m,14H),0.94(d,3H)。
Figure 2022507776000322
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(シクロプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-7)(化合物90)。
N-メチルシクロプロピルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:612.25[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.41(d,1H),4.24(s,2H),3.68(tt,2H),3.49-3.26(m,2H),3.04(s,6H),2.79(s,1H),2.61(d,9H),2.37(d,4H),2.20(s,1H),1.91(d,3H),1.71(tt,3H),1.66-1.18(m,20H),1.06(s,3H),0.55(h,2H),0.44(q,2H)。
Figure 2022507776000323
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(シクロペンチル(メチル)アミノ)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-8)(化合物99)。
N-メチルシクロペンチルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.30[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.46(d,1H),4.25(dd,2H),3.86-3.65(m,2H),3.54(q,1H),3.42(dtd,3H),3.09(d,9H),2.80(d,10H),2.31-1.98(m,4H),1.98-1.62(m,11H),1.61-1.45(m,6H),1.46-1.25(m,13H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000324
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(アゼチジン-1-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-9)(化合物160)。
アゼチジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:598.42[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.25(d,2H),4.02(t,4H),3.83-3.57(m,2H),3.51-3.24(m,4H),3.22-2.84(m,8H),2.78(s,8H),2.44(p,2H),2.18(s,1H),2.08-1.95(m,1H),1.89(s,1H),1.66(s,3H),1.49(tt,6H),1.44-1.24(m,13H),1.04(d,3H)。
Figure 2022507776000325
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-10)(化合物107)。
ピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:612.40[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.43(d,1H),4.23(dd,2H),3.83-3.57(m,2H),3.51-3.20(m,8H),3.13(qd,3H),2.98(d,5H),2.77(s,8H),2.15(s,1H),2.10-1.95(m,6H),1.83(d,4H),1.62-1.43(m,6H),1.44-1.22(m,12H),1.03(d,3H)。
Figure 2022507776000326
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-11)(化合物108)。
(R)-3-フルオロピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:630.28[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 5.25(dt,1H),4.45(d,1H),4.24(dd,2H),3.88-3.61(m,2H),3.41(dtd,3H),3.31(p,5H),3.26-2.93(m,9H),2.80(s,9H),2.44-2.07(m,2H),2.03(ddd,1H),1.94(s,1H),1.86-1.62(m,3H),1.50(d,6H),1.40(d,6H),1.34(dd,6H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000327
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-((S)-3-フルオロピロリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-12)。(化合物125)。
(S)-3-フルオロピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:630.27[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 5.24(dt,1H),4.45(d,1H),4.24(t,2H),3.88-3.61(m,2H),3.41(ddd,3H),3.31(p,5H),3.23-2.92(m,8H),2.79 m,10H),2.37-2.11(m,2H),2.08-1.99(m,1H),1.94(s,1H),1.86-1.59(m,3H),1.50(d,6H),1.40(d,6H),1.34(dd,6H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000328
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-((S)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-13)(化合物117)。
(S)-2-メチルピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.29[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.43(d,1H),4.37-3.99(m,2H),3.70(ddt,1H),3.55(s,1H),3.42(dd,2H),3.35-3.14(m,8H),2.99(s,7H),2.73(s,7H),2.23(dt,2H),2.10-1.92(m,4H),1.91-1.61(m,5H),1.60-1.43(m,5H),1.43-1.20(m,15H),1.02(s,3H)。
Figure 2022507776000329
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-((R)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-14)(化合物122)。
(R)-2-メチルピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.29[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.38-4.02(m,2H),3.70(ddt,1H),3.56(q,1H),3.42(dd,2H),3.36-3.18(m,7H),3.00(s,6H),2.74(s,9H),2.25(dq,2H),2.09-1.94(m,4H),1.87(s,2H),1.70(dq,3H),1.48(d,5H),1.44-1.18(m,15H),1.02(s,3H)。
Figure 2022507776000330
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-15)(化合物123)。
(R)-2-フルオロメチルピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:680.24[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.40(d,1H),4.25(d,2H),3.86-3.55(m,2H),3.46-3.28(m,2H),3.26-3.14(m,2H),2.97(dd,8H),2.79(s,1H),2.70-2.47(m,8H),2.42(td,2H),2.21(s,1H),2.12-1.97(m,2H),1.96-1.76(m,5H),1.71(t,1H),1.65-1.17(m,20H),1.06(s,3H)。
Figure 2022507776000331
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソインドリン-2-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-16)。
イソインドリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。(ESI+)m/z:660.29[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 7.27(p,4H),4.46(d,1H),4.26(dd,2H),4.11(s,4H),3.89-3.64(m,2H),3.53-3.27(m,5H),3.18-2.91(m,9H),2.80(s,7H),2.20(s,1H),2.10-1.92(m,2H),1.75(ddd,3H),1.47(d,6H),1.44-1.29(m,12H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000332
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-(ピペリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-17)(化合物83)。
ピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.56[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.36-4.04(m,2H),3.82-3.62(m,2H),3.43(dd,2H),3.31(dt,3H),2.97(d,11H),2.76(s,8H),2.09-1.95(m,2H),1.95-1.69(m,8H),1.63(s,3H),1.48(t,5H),1.45-1.19(m,13H),1.04(s,3H)。
Figure 2022507776000333
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-18)(化合物92)。
4-ヒドロキシピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:642.36[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.23(t,2H),3.93(s,1H),3.85-3.65(m,2H),3.54-3.22(m,9H),3.03(d,10H),2.81(s,7H),2.20(s,1H),2.13-1.98(m,3H),1.98-1.63(m,6H),1.45(s,6H),1.44-1.23(m,12H),1.05(d,3H)。
Figure 2022507776000334
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(4-フルオロピペリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-19)(化合物103)。
4-フルオロピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:644.36[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.79(d,1H),4.45(d,1H),4.24(t,2H),3.87-3.63(m,2H),3.42(dtd,3H),3.31(p,5H),3.12-2.90(m,10H),2.81(s,9H),2.26-1.94(m,6H),1.77(d,3H),1.48(s,5H),1.44-1.26(m,12H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000335
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-20)(化合物110)。
4-ジフルオロピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:662.38[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.24(t,2H),3.88-3.64(m,2H),3.56-3.34(m,3H),3.30(p,4H),3.04(d,6H),2.81(s,7H),2.73-2.61(m,4H),2.55(t,2H),2.20(s,1H),2.02(dp,6H),1.75(dd,2H),1.50(d,6H),1.45-1.24(m,12H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000336
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(4,4-ジメチルピペリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-21)(化合物128)。
4-ジメチルピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:654.44[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.38-4.05(m,2H),3.83-3.58(m,2H),3.44(dd,2H),3.36-3.27(m,12H),3.04(s,9H),2.78(s,6H),2.18(s,1H),2.01(ddd,1H),1.97-1.69(m,3H),1.64(t,4H),1.51(d,5H),1.45-1.25(m,11H),1.05(s,8H)。
Figure 2022507776000337
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-モルホリノプロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-22)(化合物105)。
モルホリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:628.40[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.46(d,1H),4.25(t,2H),3.72(t,6H),3.42(ddd,5H),3.05(d,7H),2.80(s,7H),2.51(dt,6H),2.22(s,1H),2.10-1.98(m,1H),1.94(s,1H),1.73(d,2H),1.65-1.45(m,7H),1.45-1.26(m,12H),1.07(d,3H)。
Figure 2022507776000338
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-(3-オキソピペラジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-23)(化合物115)。
ピペラジン-2-オンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:641.40[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.25(t,2H),3.88-3.63(m,2H),3.53-3.31(m,8H),3.18-2.93(m,9H),2.81(s,7H),2.76-2.62(m,2H),2.53(q,2H),2.20(s,1H),2.10-1.88(m,2H),1.88-1.66(m,2H),1.66-1.44(m,7H),1.44-1.25(m,12H),1.06(d,3H)。
Figure 2022507776000339
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-24)(化合物120)。
1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:674.33[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 7.28-6.98(m,4H),4.45(d,1H),4.27(dd,2H),3.98-3.62(m,4H),3.55-3.34(m,4H),3.19-2.85(m,11H),2.77(s,10H),2.18(d,1H),2.01(ddd,2H),1.91-1.65(m,3H),1.65-1.44(m,6H),1.44-1.25(m,12H),1.05(d,3H)。
Figure 2022507776000340
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-1-25)(化合物177)。
1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:675.28[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.32(s,1H),8.26(d,1H),7.16(s,1H),4.45(d,1H),4.27(dd,2H),3.89-3.64(m,4H),3.52-3.32(m,4H),2.99(dd,9H),2.89-2.75(m,9H),2.66(t,2H),2.20(s,1H),2.03(ddd,2H),1.89-1.64(m,3H),1.63-1.45(m,6H),1.45-1.26(m,12H),1.05(d,3H)。
Figure 2022507776000341
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-3-(3-(イソプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-2-1)(化合物10)。
S2-1-I1-2及びN-メチルイソプロピルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:628.50[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.51-4.65(s,1H),4.42(d,1H),4.25(s,1H),4.01(t,2H),3.69(ddt,1H),3.53(s,1H),3.41(dd,2H),3.22(d,2H),3.02(s,4H),2.82(d,2H),2.72(s,10H),2.34(s,1H),2.27-2.03(m,2H),1.97(ddd,1H),1.69(d,4H),1.56-1.17(m,24H),1.16-0.74(m,6H)。
Figure 2022507776000342
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-2-2)(化合物87)。
S2-1-I1-2及びピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.41[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.51-4.65(s,1H),4.44(d,1H),4.26(s,1H),3.95(s,1H),3.81-3.52(m,2H),3.50-3.19(m,13H),3.21-2.88(m,6H),2.78(s,7H),2.20-1.94(m,6H),1.84(s,4H),1.58-1.23(m,18H),1.04(s,3H)。
Figure 2022507776000343
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(ピペリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-2-3)(化合物129)。
S2-1-I1-2及びピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.46[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.51-4.65(s,1H),4.44(d,1H),4.26(s,1H),3.95(s,1H),3.83-3.52(m,2H),3.52-3.27(m,12H),3.28-2.88(m,7H),2.79(s,7H),2.19(s,1H),2.02(ddd,1H),1.83(p,7H),1.59-1.17(m,20H),1.05(s,4H).
Figure 2022507776000344
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-2-4)。
S2-1-I1-2及びN-メチルピペラジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:655.34[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.60(s,1H),4.42(t,2H),4.26(s,1H),3.93(s,1H),3.80-3.66(m,1H),3.58(s,1H),3.49-3.27(m,4H),3.27-2.36(m,25H),2.17(s,1H),2.07-1.96(m,1H),1.97-1.19(m,25H),1.06(d,3H).
Figure 2022507776000345
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-2-4)。
S2-1-I1-2及び1-(ピリジン-4-イル)ピペラジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:718.31[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.13(d,7.11(s,2H),4.61(s,1H),4.43(q,2H),4.25(s,1H),3.91(d,1H),3.79-3.49(m,6H),3.50-3.31(m,3H),3.14(d,2H),3.02(s,3H),2.79(d,7H),2.62(q,4H),2.50(hept,2H),2.15(d,1H),2.07-1.85(m,2H),1.84-1.18(m,25H),1.06(d,3H).
Figure 2022507776000346
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-3-1)(化合物18)。
S2-1-I1-3及びプロピオンアルデヒドからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、10.6mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:214.8[M+3H]3+,321.7[M+2H]2+,642.3[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.52(s,2H),4.44(d,1H),4.40-4.25(m,1H),4.12-4.00(m,1H),4.00-3.84(m,1H),3.79-3.66(m,1H),3.66-3.51(m,2H),3.44(t,2H),3.19-2.91(m,4H),2.91-2.67(m,11H),2.66-2.48(m,1H),2.45-2.08(m,3H),2.00(dd,1H),1.94-1.57(m,5H),1.57-1.41(m,7H),1.39-1.23(m,17H),1.23-0.82(m,7H).
Figure 2022507776000347
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-3-2)(化合物127)。
S2-1-I1-3及びピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、12.7mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:214.2[M+3H]3+,320.7[M+2H]2+,640.3[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.52(s,3H),4.44(d,1H),4.40-4.21(m,1H),4.10-3.80(m,2H),3.71(dd,1H),3.66-3.52(m,1H),3.44(t,2H),3.21-2.90(m,6H),2.80(s,9H),2.65-2.45(m,1H),2.45-2.12(m,3H),2.12-1.90(m,6H),1.91-1.59(m,5H),1.43(s,7H),1.42-1.22(m,14H),1.22-0.72(m,8H).
Figure 2022507776000348
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソインドリン-2-イル)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-3-3)(化合物126)。
S2-1-I1-3及びイソインドリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、11.9mgの表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:230.1[M+3H]3+,344.7[M+2H]2+,688.3[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.54(s,2H),7.26(s,4H),4.69-4.20(m,3H),4.20-3.86(m,6H),3.69(dd,1H),3.65-3.51(m,1H),3.48-3.34(m,2H),3.28-3.09(m,2H),3.00(s,2H),2.96-2.78(m,4H),2.78-2.51(m,7H),2.51-2.10(m,2H),2.00-1.89(m,2H),1.87-1.58(m,5H),1.58-1.19(m,19H),1.14-0.82(m,7H).
Figure 2022507776000349
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-イソブチル-3-(3-(イソプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-4-1)(化合物8)。
S2-1-I1-4及びN-メチルイソプロピルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:656.34[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,2H),4.05(d,1H),3.85(t,1H),3.77-3.51(m,3H),3.52-3.42(m,1H),3.17-3.01(m,3H),2.89-2.67(m,12H),2.46-2.19(m,3H),2.19-1.94(m,3H),1.92-1.46(m,10H),1.38-1.23(m,18H),1.07(dd,6H),0.90(t,6H).
Figure 2022507776000350
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-イソブチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(ピペリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-4-2)(化合物121)。
S2-1-I1-4及びピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:668.29[M+H]H NMR(400 MHz,アセトニトリル-d)δ 4.82(m,1H),4.55-4.34(m,2H),4.05(d,1H),3.85(t,1H),3.79-3.56(m,2H),3.45(dd,1H),3.41-3.33(m,1H),3.29-2.89(m,6H),2.79(s,9H),2.44-2.19(m,3H),2.19-1.96(m,3H),1.94-1.78(m,5H),1.78-1.60(m,5H),1.53(d,5H),1.43-1.17(m,12H),1.05(dd,6H),0.90(dd,6H).
Figure 2022507776000351
(3S,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-イソブチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I1-4-3)(化合物141)。
S2-1-I1-4及び1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:716.32[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 7.41-6.89(m,4H),4.66-4.40(m,2H),4.27-4.01(m,3H),4.01-3.62(m,3H),3.62-3.30(m,3H),3.15(dd,5H),3.05-2.67(m,11H),2.66-2.01(m,6H),2.01-1.49(m,10H),1.49-1.25(m,12H),1.25-1.02(m,5H),1.02-0.77(m,5H).
Figure 2022507776000352
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-1-1)(化合物161)。
S2-1-I2-1及びピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:612.37[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.26(t,2H),3.85-3.63(m,2H),3.41(ddd,3H),3.31-3.21(m,5H),3.15(t,2H),3.05(s,5H),2.78(s,9H),2.19(s,1H),2.13-1.97(m,6H),1.86(d,3H),1.60(s,3H),1.54(s,4H),1.45-1.23(m,12H),1.05(d,3H).
Figure 2022507776000353
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-(3-(ピペリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-1-2)(化合物93)。
S2-1-I2-1及びピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.48[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.26(t,2H),3.84-3.63(m,2H),3.51-3.33(m,3H),3.21-2.91(m,11H),2.78(s,9H),2.20(s,1H),2.08-1.96(m,1H),1.83(p,8H),1.74-1.57(m,5H),1.51(q,5H),1.40(d,6H),1.34(t,6H),1.05(d,3H).
Figure 2022507776000354
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(4-フルオロピペリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-1-3)(化合物85)。
S2-1-I2-1及び4-フルオロピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:644.36[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.75(d,1H),4.45(d,1H),4.29(dd,2H),3.90-3.64(m,2H),3.54-3.32(m,4H),3.07(s,5H),2.95-2.59(m,15H),2.24(s,1H),2.00(d,6H),1.78(s,3H),1.69-1.46(m,7H),1.46-1.25(m,12H),1.07(d,3H)
Figure 2022507776000355
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソプロピル(メチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-1-4)(化合物12)。
S2-1-I2-1及びN-メチルイソプロピルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:614.43[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.71(s,1H),4.45(d,1H),4.27(d,2H),3.87-3.63(m,2H),3.53(p,1H),3.49-3.33(m,3H),3.05(d,7H),2.77(s,9H),2.70(s,4H),2.17(s,1H),2.01(ddd,1H),1.85(s,3H),1.75-1.43(m,7H),1.43-1.21(m,18H),1.04(d,3H).
Figure 2022507776000356
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-2-1)(化合物113)。
S2-1-I2-2及びピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:626.31[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.46(d,1H),4.13(s,2H),3.82-3.49(m,3H),3.49-3.20(m,6H),3.21-3.04(m,3H),2.92(s,4H),2.77(s,7H),2.17-1.94(m,6H),1.94-1.68(m,5H),1.68-1.41(m,7H),1.43-1.26(m,13H),1.21(s,3H),0.97(s,3H).
Figure 2022507776000357
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-((S)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-2-2)(化合物88)。
S2-1-I2-2及び(S)-2-メチルピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.32[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.46(d,1H),4.11(s,2H),3.80-3.51(m,4H),3.49-3.22(m,4H),2.97(d,7H),2.77(s,7H),2.28(dq,2H),2.14-1.92(m,4H),1.92-1.65(m,6H),1.66-1.26(m,22H),1.19(s,3H),0.95(s,3H).
Figure 2022507776000358
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-3-(3-(ピペリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-2-3)(化合物140)。
S2-1-I2-2及びピペリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.32[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.46(d,1H),4.13(s,2H),3.83-3.39(m,4H),3.38-3.24(m,2H),3.24-2.83(m,10H),2.77(s,7H),2.11-1.93(m,2H),1.84(dt,9H),1.71-1.42(m,9H),1.42-1.26(m,13H),1.21(s,3H),0.97(s,3H).
Figure 2022507776000359
(3R,6R,8R,9R,10R)-3-(3-(7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)プロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-3-1)(化合物182)。
S2-1-I2-3及び5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:704.04[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 8.93(s,1H),8.54(s,1H),4.45(d,1H),4.41-4.10(m,2H),3.73(q,4H),3.57-3.16(m,6H),3.08-2.87(m,9H),2.84(s,6H),2.80-2.63(m,2H),2.18-1.60(m,8H),1.61-1.44(m,6H),1.42-1.22(m,13H),1.01-0.85(m,6H).
Figure 2022507776000360
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-3-(3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-3-2)(化合物144)。
S2-1-I2-3及びピロリジンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:640.32[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.09(s,2H),3.79-3.64(m,1H),3.57(s,1H),3.44(dd,1H),3.41-3.22(m,7H),3.15(qt,3H),2.87(s,4H),2.79(s,8H),2.14-1.96(m,6H),1.80(s,4H),1.66-1.41(m,8H),1.40-1.20(m,13H),0.96(dd,6H).
Figure 2022507776000361
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(イソインドリン-2-イル)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-3-3)(化合物145)。
S2-1-I2-3及びイソインドリンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:688.27[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 7.29(t,4H),4.46(d,1H),4.18(s,6H),3.72(ddt,1H),3.61-3.31(m,5H),2.98(d,8H),2.79(s,7H),2.02(ddd,2H),1.82(s,7H),1.51(d,5H),1.44-1.23(m,13H),1.00(t,6H).
Figure 2022507776000362
(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-4-プロピル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-3-I2-3-5)(化合物21)。
S2-1-I2-3及びジメチルアミンからS6-3-I1-1-1の方法に従って調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:614.26[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.45(d,1H),4.08(s,2H),3.78-3.52(m,2H),3.44(dd,1H),3.38-3.32(m,1H),3.14-2.52(m,22H),2.21-1.93(m,2H),1.75(s,4H),1.64-1.40(m,8H),1.39-1.18(m,14H),0.96(dd,6H).
Figure 2022507776000363
(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(S6-4-I1-1)(化合物4)。
S2-2-I3-1の方法に従ってS6-1-I1-1から調製し、表題化合物をギ酸塩として得た。MS(ESI+)m/z:559.35[M+H]H NMR(400 MHz,メタノール-d)δ 4.44(d,1H),4.24(t,2H),3.86-3.67(m,2H),3.64(t,2H),3.49-3.37(m,2H),3.33(d,
3H),3.04(d,7H),2.82(dd,1H),2.75(s,6H),2.21(s,1H),2.07-1.90(m,2H),1.89-1.54(m,4H),1.49(d,5H),1.45-1.24(m,13H),1.06(d,3H)。
スキーム7.
Figure 2022507776000364

Figure 2022507776000365

-20℃のアミノ-アルコール(1.2当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.0当量)のトリフルオロエタノール撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R、6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.0当量)のトリフルオロエタノール(最終濃度0.1M)溶液を滴加した。反応媒体を一晩撹拌した。完了したとき、反応媒体をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液でクエンチした。有機相を、DCMを用いて3回抽出した。有機層を合わせて、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー上で精製することによって純粋な化合物を得た(溶出液:DCM/MeOH:100:0~90:10+1%NEt)を灰白色固形物として得た。
Figure 2022507776000366
室温の前の化合物(1.0当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.0当量)のMeOH/AcOH 9:1混合物(0.1M)の撹拌溶液に、トリフルオロエタノール中のホルムアルデヒド(15当量、MeOH中37重量%)を滴加した。反応媒体を1時間撹拌下に維持し、その時点でLCMS分析は、上方向の窒素の完全なメチル化を示した。反応媒体をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液でクエンチした。有機相を、DCMを用いて3回抽出した。有機層を合わせて、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー上で精製することによって純粋な化合物を得た(溶出液:DCM/MeOH:100:0~90:10+1%NEt)を灰白色固形物として得た。
Figure 2022507776000367
前の工程の純粋な化合物をトルエンと3回共沸し、一晩、高真空下に維持した。アルゴン雰囲気下の、表題化合物の乾燥クロロベンゼン(1mM溶液)溶液を、一晩還流下に置いた。この時点で、LCMS解析は、所望の生成物への完全な環化を示した。クロロベンゼンを真空下で除去し、生成物をそのまま次の工程に使用した。
Figure 2022507776000368
-42℃(アセトニトリル/ドライアイス浴)、アルゴン雰囲気下のマクロライドのTHF(0.1M)の撹拌溶液に、KHMDSの1モル溶液(1.2当量)を添加し、反応混合物をこの温度で10分間撹拌した。次いで、2当量の硫酸ナトリウムを-42℃で滴加し、アセトニトリル/ドライアイス浴を氷浴に置き換えた。反応混合物を、完全変換するまで(典型的としては20分)0℃で撹拌し続けた。NEtの10当量を反応媒体に添加して、過剰な硫酸ジメチルを拭き取り、反応媒体を室温まで加温した。次いで、NHCl及びDCMの半飽和溶液を反応媒体に添加し、有機相をDCMで3回抽出した。有機層を合わせて、NaSO上で乾燥させ、最終的に、減圧下で濃縮して、カラムクロマトグラフィー上で精製された所望のマクロライドを得た(溶出液:DCM/MeOH:100:0~90:10+1%NEt)。
Figure 2022507776000369
TFA(30.0当量)を、マクロライド(1.0当量)のDCM(0.1M溶液)の撹拌溶液に0℃で添加し、反応混合物を完全に脱保護するまで室温で撹拌を維持した。1時間後、LCMSは完全な変換を示した。DCM及びNaHCO飽和水溶液を反応混合物に添加し、激しい撹拌を5分間維持し、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。有機層を集め、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、脱保護されたマクロライドを得て、これを次の工程にそのまま用いた。
Figure 2022507776000370
アルデヒド(2.0~4.0当量)を、マクロライド)1.0当量)及びトリフルオロエタノール(0.1M)中のマクロライド(1.0当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(53mg、0.84mmol、2.0当量)のトリフルオロエタノール(0.1M)撹拌溶液に添加し、反応物を、出発物質が完全に消費されるまで撹拌下に維持した。2~8時間の反応時間後、LCMSは、所望の生成物中の出発物質の完全な転換を示した。DCM及び水を反応混合物に添加し、水相をDCMで3回抽出した。有機層を集めて、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH+1%NEt 100:0~70:30)によって精製された所望の粗生成物を得た。
Figure 2022507776000371
マクロライド化合物をMeOH(0.01M)中で希釈し、溶液を55~60℃に加熱し、ベンゾイル基の完全な脱保護(典型的としては8時間)までこの温度で撹拌を維持した。次いで、反応媒体を真空下で濃縮し、次いで、粗生成物をHPLCを介して精製して、純粋なマクロライド類似体を得た。
中間化合物I10~I16及びI19を使用して、スキーム7に詳述される合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。化合物1の合成中に形成された副生成物(除去/アゼチジン開環)から化合物2を調製した。
Figure 2022507776000372
Figure 2022507776000373
Figure 2022507776000374
Figure 2022507776000375
Figure 2022507776000376
Figure 2022507776000377
Figure 2022507776000378
Figure 2022507776000379
Figure 2022507776000380
Figure 2022507776000381
Figure 2022507776000382
Figure 2022507776000383
Figure 2022507776000384
Figure 2022507776000385
Figure 2022507776000386
Figure 2022507776000387
Figure 2022507776000388
Figure 2022507776000389
Figure 2022507776000390
Figure 2022507776000391
Figure 2022507776000392
Figure 2022507776000393
Figure 2022507776000394
スキーム7に詳述される合成経路を変更して、マクロライド環のC2に代替基を有する類似体の合成を達成した。スキーム8の以下の経路は例示的である。
スキーム8.
Figure 2022507776000395

TFA(0.96mL、12.56mmol、30.0当量)を、tert-ブチル4-(((3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.33g、0.44mmol、1当量)の7mLのDCMの撹拌溶液に、0℃で添加し、反応混合物を完全に脱保護するまで室温で撹拌し続けた。1時間後、LCMSは完全な変換を示した。10mLのDCM及び10mLのNaHCO飽和水溶液を反応混合物に添加し、激しい撹拌を5分間維持した。水相をDCM(3×10mL)で抽出した。有機層を集め、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、脱保護されたマクロライドを得て、これを次の工程にそのまま用いた。
Figure 2022507776000396
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.29g、0.42mmol、1.0当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(53mg、0.84mmol、2.0当量)のトリフルオロエタノール(7mL)の撹拌溶液に、ヘプタナール(0.12mL、0.84mmol、2.0当量)を添加し、反応物を出発物質の完全消費まで撹拌を維持した。反応時間の2時間後、LCMSは、所望の生成物中の出発物質の完全な転換を示した。DCM及び水を反応混合物に添加し、水相をDCMで抽出した(3×5mL)。有機層を集めて、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH+1%NEt 100:0~70:30)によって精製された所望の粗生成物を得た。(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R,12R)-3-((1-ヘプチルピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを灰白色固形物として得た(0.2g、収率61%)。
Figure 2022507776000397
-42℃(アセトニトリル/ドライアイス浴)、アルゴン雰囲気下のマクロライドのTHF(0.1モル)の撹拌溶液に、tBuOKの1モル溶液(1.2当量)を添加し、反応混合物をこの温度で10分間撹拌した。次いで、求電子剤(1.5当量)を-42℃で滴加し、アセトニトリル/ドライアイス浴を氷浴に置き換えた。反応混合物を、完全変換するまで(典型的としては2~3時間の反応時間)、0℃で撹拌を維持した。次いで、NHCl及びDCMの半飽和溶液を反応媒体に添加し、有機相をDCMで3回抽出した。有機層を集め、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、C-2位置に二置換を有するマクロライドを、2つのジアステレオマーの混合物として得た。ベンゾイル基のメタノール分解に続いて、マクロライド合成を完了した。
スキーム8で上述したものと同様の好適な求電子剤及び合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000398
Figure 2022507776000399
Figure 2022507776000400
スキーム9.
Figure 2022507776000401

-15℃のエチル(4S,5S,E)-4-アミノ-5-ヒドロキシヘキサ-2-エノエート(I22)(0.418g、2.257mmol及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.294g、4.58mmol)のトリフルオロエタノール(20mL)の撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.38g、2.34mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、6時間撹拌した。反応物をCHCl(30mL)で希釈し、同じ温度で冷水(20mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空上で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)7-(((R,E)-5-エトキシ-1-ヒドロキシ-5-オキソペンタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.572g、81%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000402
0℃の(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)7-(((R,E)-5-エトキシ-1-ヒドロキシ-5-オキソペンタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(700g、1.917mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.240g、3.82mmol)トリフルオロエタノール(20mL)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(4.3mL、MeOH中30%溶液、28.17mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、2時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮し、反応物をCHCl(50mL)で希釈し、同じ温度で冷水(20mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)7-(((R,E)-5-エトキシ-1-ヒドロキシ-5-オキソペンタ-3-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.13g、79%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000403
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R,E)-5-エトキシ-1-ヒドロキシ-5-オキソペンタ-3-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを、アルゴン下でトルエンと4回共沸乾燥させ、高真空に一晩曝した。3000mLの丸底フラスコを火炎乾燥させ、23℃に冷却し、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R,E)-5-エトキシ-1-ヒドロキシ-5-オキソペンタ-3-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(810mg、1.074mmol)を、クロロベンゼン(2100mL)と共に、室温でフラスコに移した。反応溶液をアルゴンで30分間脱気し、還流冷却器を取り付けた。真空を30秒間適用し、アルゴンで放出した(3回繰り返した)。反応混合物を油浴中で150℃に12時間加熱した。反応をLCMSによって監視し、これは生成物への完全な変換を示した。クロロベンゼンを留去し、粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(717mg、81%)を得た。
Figure 2022507776000404
-40℃の(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(715mg、1.379mmol)の撹拌溶液(7mL)に、KHMDS(1.27mL、1.246mmol)をゆっくりと添加し、15分間撹拌した。硫酸ジメチル(0.197mL、2.076mmol)を添加し、さらに15分間撹拌した。反応をLCMSによって監視し、これは完全な変換を示した。反応物をトリエチルアミン(0.396mL、2.89mmol)で中和した。水及び酢酸エチル(15mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(10mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(501mg、81%)を、白色発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000405
-20℃のアルゴン雰囲気下の、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(100mg、0.14mmol、1.0当量)のTHF(1.5mL)溶液に、THF中の水素化ジイソブチルアルミニウム(0.28mL、0.28mmol、2.0当量)を滴加し、反応媒体の撹拌を40分間維持した。このとき、アルケン部分の共役還元を回避するために、15分間にわたって、追加の1.5当量の水素化ジイソブチルアルミニウムを反応媒体に滴加した。30分間の撹拌後、LCMS分析は、エステル部分の完全な還元を示した。反応媒体をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液でクエンチした。20分間撹拌し、2つの層を分離した後、有機相を、DCM(3×5mL)によって抽出した。有機層を集めて、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを、カラムクロマトグラフィー(溶出液DCM/MeOH:100:0~90:10)での精製後、灰白色固形物として得た(69mg、74%)。
Figure 2022507776000406
塩化メタンスルホニル(1.8μl、0.024mmol、1.05当量)を、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(15mg、0.023mmol、1.0当量)及びトリエチルアミン(3.5μL、0.025mmol、1.1当量)のDCM(2mL)の撹拌溶液に、アルゴン下、0℃で添加した。出発物質の完全変換(1時間)まで反応混合物の撹拌を維持した。反応媒体を、飽和NaHCO水溶液(2mL)でクエンチし、有機層をDCM(3×4mL)によって抽出した。有機層を合わせ、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、所望の粗生成物を得て、これを次の工程にそのまま用いた。
Figure 2022507776000407
アミン(2.0当量)及びトリエチルアミン(2.0当量)を、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル--3-((E)-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロパ-1-エン-1-イル)-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.0当量)のDCM(0.1M)の撹拌溶液に添加し、反応混合物の撹拌を室温で一晩維持した。LCMS分析は、出発物質の完全な変換を示した。NaHCO飽和水溶液(2mL)を、反応媒体に添加し、有機相をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層を集めて、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、所望の生成物を得た。ベンゾイル基のメタノール分解に続いて、マクロライド合成を完了した。
スキーム9で上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000408
Figure 2022507776000409
スキーム10.
Figure 2022507776000410

アジ化ナトリウム(1.9mg、30.0μmol、1.5当量)を、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-ブロモシプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(18mg、25.0μmol、1.0当量)のTHF/HOの5:1混合物(0.05M)の撹拌溶液に、室温で添加した。反応混合物の撹拌を2時間維持した。この時点で、LCMS分析は、出発物質の所望の生成物への完全な変換を示した。クロロベンゼンを除去し、粗物質をHPLCにより精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-アジドプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを得た。
Figure 2022507776000411
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((E)-3-アジドプロパ-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(6mg、8.75μmol、1.0当量)を、tBuOH/MeOH/水の2:2:1混合物中で、2-エチニルピリジン(2.7μl、26μmol、3.0当量)の撹拌溶液、水中の硫酸銅の0.1モル溶液(4.4μl、0.44μmol、5mol%)、及び水中のナトリウム2-(1,2-ジヒドロキシエチル)-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2,5-ジヒドロフラン-3-オレートの0.1M溶液(17.5μl、1.75μmol、20mol%)に添加し、反応混合物を、30時間撹拌した。この時点で、LCMS分析は、出発物質の完全な変換を示した。NaHCO飽和水溶液(2mL)を、反応媒体に添加し、有機相をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層を合わせ、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-((E)-3-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)プロパ-1-エン-1-イル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(化合物151)を得て、これをHPLC上で精製した。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 8.58(dt,1H),8.09(dt,1H),7.94(td,2H),7.39(ddd,1H),6.52-6.44(m,1H),5.69-5.60(m,2H),5.30-5.21(m,3H),5.10-5.00(m,2H),4.65-4.57(m,1H),4.44(d,2H),4.37-4.26(m,2H),4.25-4.13(m,2H),3.75-3.69(m,4H),3.42(dd,2H),3.36-3.32(m,2H),3.23-3.14(m,2H),2.98(s,4H),2.91-2.81(m,3H),2.77(s,7H),2.30-2.23(m,1H),2.03-1.99(m,1H),1.89-1.85(m,3H),1.59-1.55(m,1H),1.53-1.48(m,2H),1.47(s,3H),1.41-1.36(m,3H),1.32(s,3H),1.31(s,3H),1.30-1.28(m,2H),1.27-1.24(m,3H),1.04(s,3H),0.90(t,2H)。
スキーム11.
Figure 2022507776000412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.583g、9.28mmol、2.00当量)を、I20(0.939g、4.64mmol、1当量)のトリフルオロエタノール(10mL)溶液に、-15℃(氷塩浴)で一度に添加した。アルデヒド(1.85g、4.64mmol、1当量)のトリフルオロエタノール(3.0mL)溶液をシリンジを介して滴加した。転移を、同じ溶媒(2×1.5mL)で定量した。2時間後、TLC分析は、アルデヒドの完全な消費が生じたことを示した。反応混合物を23℃に温め、次いで減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(20mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)とに分配させた。水層を分離し、さらにジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥溶液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%アセトン-ヘキサン+0.3%トリエチルアミン)により精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-((2R,3R,4R,6R)-7-((2S,3R)-3-(ベンジルオキシ)-1-ヒドロキシヘキサ-5-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを白色フォームとして得た(1.93g、71%)。
Figure 2022507776000413
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.583g、9.28mmol、2.00当量)を、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3R)-3-(ベンジルオキシ)-1-ヒドロキシヘキサ-5-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1当量)のメタノール(10mL)溶液に、室温で、一度に添加した。ホルムアルデヒド(10当量)をシリンジを介して滴加した。1時間後、TLC分析は、アミンの完全な消費が生じたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(20mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)とに分配させた。水層を分離し、さらにジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥溶液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%アセトン-ヘキサン+0.3%トリエタノールアミン)によって精製し、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3R)-3-(ベンジルオキシ)-1-ヒドロキシヘキサ-5-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(71%)を白色フォームとして得た。
Figure 2022507776000414
オーブン乾燥した5Lフラスコに、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3R)-3-(ベンジルオキシ)-1-ヒドロキシヘキサ-5-エン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.56g、2.28mmol)及びクロロベンゼン(3L、1mM)を装入した。フラスコにオーブン乾燥還流冷却器を取り付けた。乾燥アルゴンを、22ゲージ針を介して溶液中で15分間泡立てた。次いで、フラスコを150℃に予熱した油浴に浸し、反応溶液の穏やかな還流を可能にした。16時間後、加熱浴を除去し、溶液を23℃に冷却させた。冷却された溶液を減圧下で濃縮し(回転蒸発、約10Torr、40℃の水浴)、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-3-((R)-1-メトキシブタ-3-エン-1-イル)-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを白色のフォームとして得た。
Figure 2022507776000415
KHMDS(1.1mL、1.105mmol、1.3当量)を、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-3-((R)-1-メトキシブタ-3-エン-1-イル)-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.650mg、0.850mmol、1.0当量)のDME(10mL)の撹拌溶液に、アルゴン下、-42℃(ドライアイス/アセトニトリル浴)で滴加した。撹拌を-42℃で15分間維持し、硫酸ジメチル(0.161mL、1.699mmol、2.0当量)を添加した。反応物を0℃に到達させた。20分間撹拌した後、HRMSは完全なメチル化を示した。NEtの10当量を反応混合物に添加し、反応混合物を室温に到達させた。AcOEt(10mL)及び水(10mL)を添加し、水相をAcOEt(2×5mL)によって抽出した。有機層を集め、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを、褐色フォームとして得た。粗混合物をカラムクロマトグラフィー(溶出液DCM/MeOH 100:0~90:10)によって精製した。
Figure 2022507776000416
TFA(327μl、4.44mmol、20.0当量)を、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートのDCMの溶液に、-78℃で添加し、反応混合物を。この温度で2分間撹拌した。次いで、青色が持続するまで(5~6分)、オゾンを-78℃で反応媒体中で泡立てた。この時点で、反応物をNでフラッシュし、次いでジメチルスルフィド(18μl、0.24mmol、1.1当量)を添加した。反応媒体の撹拌を、-78℃で5分間維持し、次いで室温まで温め、さらに5分間撹拌を続けた。LCMSは、所望のアルデヒド中の出発物質の完全な変換を示した。DCM(3mL)及び飽和NaCO水溶液(3mL)を反応混合物に添加し、有機相をDCM(3×5mL)で抽出した。有機層を集め、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを得て、これを次の工程でそのまま使用した。
Figure 2022507776000417
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(170mg、0.22mmol、1.0当量)のトリフルオロエタノール(0.5mL)溶液を、第2級アミン(0.44mmol、2.0当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.44mmol、2.0当量)のトリフルオロエタノール(1.5mL;合計:0.1モル溶液)溶液に、-15℃で滴加した。反応媒体を、この温度で2時間撹拌させた。DCM(5mL)及び飽和NaCO水溶液(3mL)を反応混合物に添加し、有機相をDCM(3×5mL)で抽出した。有機層を集めて、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出液DCM/MeOH:100:0~90:10)上で精製し、所望の生成物を白色のフォームとして得た。
Figure 2022507776000418
雰囲気を、MeOH(5mL)中のマクロライド(1.0当量)、HCl(3.0当量)、及びPd/C 10重量%(50mol%)の撹拌混合物に導入した(溶液を通してHを15分間泡立てた)。余分な4.0当量のHCl(1N)を、反応媒体に添加し、これをH雰囲気(1気圧)下で一晩維持した。一晩撹拌した後に、LCMSは、所望の生成物への完全な変換を示した。反応媒体を濾過し、メタノール(4×3mL)で数回洗浄した。DCM(10mL)を反応混合物に添加し、反応媒体をNaHCO飽和水溶液(15mL)で約11のpHに塩基性化した。水相をDCM(4×10mL)により抽出した。有機層を収集し、無水MgSOで乾燥させ、最終的に真空下で濃縮して、所望の粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー上で精製した。
Figure 2022507776000419
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-ヒドロキシ-3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートのメタノール溶液を、ベンゾイル基が完全に脱保護されるまで(8時間)、50~55℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で除去した。(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((R)-1-ヒドロキシ-3-(ピロリジン-1-イル)プロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン((化合物78)を、カラムクロマトグラフィー(溶出液:DCM/MeOH:90:10~80:20+1%NEt)上での精製によって得た。H NMR(500 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,3H),4.61(s,1H),4.45(d,2H),4.37(s,1H),4.19(s,1H),3.70(dt,3H),3.51(s,1H),3.44-3.33(m,6H),3.20(s,2H),3.09(s,2H),2.99(s,3H),2.69(s,7H),2.00(s,4H),1.91(s,2H),1.53(s,4H),1.45(d,3H),1.38(s,5H),1.34-1.27(m,11H),0.99(s,3H)。
スキーム11で上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000420
Figure 2022507776000421
Figure 2022507776000422
スキーム12.
Figure 2022507776000423

(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(170mg、0.22mmol、1.0当量)のトリフルオロエタノール(0.5mL)溶液を、トリフルオロエチルアミン(38μL、0.44mmol、2.0当量)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.44mmol、2.0当量)のトリフルオロエタノール(1.5mL;合計:0.1モル溶液)溶液に、-15℃で滴加した。反応媒体を、この温度で2時間撹拌させた。DCM(5mL)及び飽和NaCO水溶液(3mL)を反応混合物に添加し、有機相をDCM(3×5mL)で抽出した。有機層を集めて、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)プロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(40%収率)及び(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-ヒドロキシプロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(45%)を、シリカゲル上での精製後に単離した。
Figure 2022507776000424
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.27mg、0.116mmol、2.00当量)を、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)プロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートのメタノール(3mL)中のカラムクロマトグラフィー溶液(50mg、0.058mmol、1当量)に室温で一度に添加した。ホルムアルデヒド(34.8mg、1.157mmol、20当量)をシリンジを介して滴加した。1時間後、TLC分析は、アミンの完全な消費が生じたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(20mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)とに分配させた。水層を分離し、さらにジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥溶液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%アセトン-ヘキサン+0.3%トリエチルアミン)によって精製し、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)プロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(71%)を白色フォームとして得た。
Figure 2022507776000425
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)プロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを水素化に供し、ベンジル保護基を除去した後、上記手順に記載されるようにベンゾイル基のメタノール分解を行い、(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-3-((R)-1-ヒドロキシ-3-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)プロピル)-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン-ジオン(化合物193)を提供した。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 8.55(s,1H),4.61(s,1H),4.44(d,2H),3.71-3.60(m,4H),3.12(s,2H),3.03(s,1H),2.79(s,2H),2.72(s,3H),2.64(s,2H),2.45(s,3H),2.27(s,1H),1.95(s,1H),1.79-1.74(m,2H),1.53(s,2H),1.36(s,4H),1.29(t,7H),1.07(s,3H)。
Figure 2022507776000426
同様な方法で、((2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-1-(ベンジルオキシ)-3-ヒドロキシプロピル)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを水素化に供し、ベンジル保護基を除去した後、上記手順に記載されるようにベンゾイル基のメタノール分解を行い、(3S,6R,8R,9R,10R)-3-((R)1,3-ジヒドロキシプロピル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-エチル-8-メトキシ-6,8,10,12,12-ペンタメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン-ジオン(化合物200)を提供した。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 8.49(s,4H),5.12(s,1H),4.46(d,3H),4.42(s,1H),4.34(s,1H),4.21(s,1H),3.78-3.69(m,8H),3.60(s,1H),3.52(s,2H),3.45(dd,3H),3.41-3.33(m,4H),3.24(s,1H),3.00(s,4H),2.80(s,13H),2.22(s,1H),2.02(ddd,3H),1.85(q,5H),1.66(s,1H),1.55-1.47(m,10H),1.37(d,12H),1.36(s,3H),1.33(dd,17H),1.05(s,3H)。
スキーム13.
Figure 2022507776000427

-15℃の(2S,3S,4S)-4-アミノ-3-(ベンジルオキシ)ペンタン-1,2,5-トリオール(I23)(0.519g、2.152mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.180g、2.87mmol)のトリフルオロエタノール(20mL)の撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.846g、1.435mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、6時間撹拌した。反応物をCHCl(30mL)で希釈し、同じ温度で冷水(20mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3S,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1,4,5-トリヒドロキシペンタン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.931g、80%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000428
0℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3S,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1,4,5-トリヒドロキシペンタン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.931g、1.142mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.179g、2.86mmol)のMeOH:CH3COOH(9:1)(20mL)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(4.3mL、MeOH中の30%溶液、40.0mmol)を、反応混合物にゆっくり添加し、2時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮し、反応物を、CHCl(50mL)で希釈し、冷水(20mL)で同じ温度で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3S,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1,4,5-トリヒドロキシペンタン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.794g、84%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000429
(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((2S,3S,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1,4,5-トリヒドロキシペンタン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.794g、0.958mmol)の乾燥CHCl(10mL)の撹拌溶液に、2,2-ジメトキシプロパン(0.199g、1.915mmol)及び触媒量のCSA(56mg、0.239mmol)を反応物に添加し、5時間撹拌させた。反応の完了後、それを水でクエンチし、CHCl(5mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させた。濃縮後、残渣を、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、両方の異性体の混合物を無色油状物として得た。生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((1S,2S)-1-(ベンジルオキシ)-1-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.681g、82%)を得た。
Figure 2022507776000430
(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((1S,2S)-1-(ベンジルオキシ)-1-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(メチル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを、アルゴン下で、トルエンと4回共沸乾燥させ、高真空に一晩曝露した。それをクロロベンゼン(1576mL)と共に、3000mLの火炎乾燥した丸底フラスコに移した。反応溶液をアルゴンで30分間脱気し、還流冷却器を取り付けた。真空を30秒間適用し、アルゴンで放出した(3回繰り返した)。反応混合物を、油浴中で150℃まで12時間加熱した。クロロベンゼンを留去した。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((S)(ベンジルオキシ)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.494g、78%)を白色固形物として得た。
Figure 2022507776000431
-40℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((S)-(ベンジルオキシ)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.494g、0.840mmol)のDME(7mL)の撹拌溶液に、KHMDS(0.734mL、0.731mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、15分間撹拌した。硫酸ジメチル(0.116mL、1.218mmol)を添加し、反応物をさらに15分間撹拌した。反応を、完全な変換を示したLCMSによって監視した。反応物をトリエチルアミン(0.896mL、6.089mmol)で中和した。反応混合物に水を添加し、酢酸エチル(15mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(10mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((S)-(ベンジルオキシ)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(410、82%)を、白色発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000432
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((S)-(ベンジルオキシ)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(410mg、0.497mmol)の乾燥MeOH(10mL)の撹拌溶液に、CSA(50mg)を添加した。反応を14時間撹拌させた。反応の完了後、メタノールを除去し、粗物質を、CHCl(10mL)で希釈し、水(5mL)でクエンチした。有機層を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させた。濃縮後、残渣を、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、両方の異性体の混合物を無色油状物として得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製により、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((1S,2S)-1-(ベンジルオキシ)-2,3-ジヒドロキシプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(325mg、83%)を白色発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000433
23℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-3-((1S,2S)-1-(ベンジルオキシ)-2,3-ジヒドロキシプロピル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(50mg、0.064mmol)のMeOH(3mL)の撹拌溶液に、Pd/C(16.33mg、0.025mmol)を反応混合物に添加し、HCl(0.1mL、0.763mmol)を反応混合物に添加した。反応物を水素で10分間パージし、次いで反応物を水素の1気圧下で24時間撹拌させた。混合物を、セライトの小さなパッドを通して濾過し、MeOHで何度もケーキを洗浄して、生成物の完全な回収を確実にした。濃縮後、粗物質をCHClで希釈し、次いで、NaHCO(5mL)の飽和溶液でクエンチした。有機層を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で洗浄した。有機層を濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-3-((1S,2S)-1,2,3-トリヒドロキシプロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(50mg、粗生成物)を白色発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000434
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3S,6R,8R,9R,10R)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-3-((1S,2S)-1,2,3-トリヒドロキシプロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(50mg、0.072mmol)のMeOH(2mL)の撹拌溶液を55℃で7時間加熱した。混合物を濃縮し、HPLCによって精製して、((3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-3-((1S,2S)-1,2,3-トリヒドロキシプロピル)-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(化合物201)(14mg、38%)を白色固体として得た。H NMR(600 MHz,cdod)δ 8.47(s,3H),5.06-4.94(m,1H),4.56(ddd,1H),4.44(t,1H),4.33-4.27(m,2H),4.27-4.20(m,2H),3.89(s,3H),3.79-3.71(m,2H),3.69(dd,2H),3.66-3.61(m,1H),3.45(dt,2H),3.43-3.35(m,2H),3.35-3.26(m,3H),3.25-3.14(m,1H),3.07(t,3H),2.81(s,6H),2.26(s,2H),2.08-1.99(m,2H),1.81(dd,2H),1.65-1.58(m,5H),1.58-1.48(m,6H),1.42(dd,6H),1.38-1.29(m,6H),1.14-0.94(m,3H)。
スキーム14.
Figure 2022507776000435

-15℃のtert-ブチル4-((1R,2R)-2-アミノ-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(I17)(0.230g、0.838mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.079g、1.257mmol)のトリフルオロエタノール(5mL)の撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R、6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.495g、0.838mmol)のトリフルオロエタノール(10mL)溶液をゆっくりと添加した。反応混合物を6時間撹拌した。反応物を、CHCl(10mL)で希釈し、同じ温度で冷水(10mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(15mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル4-((1R,2R)-2-(((2R,4R,5R,6R)-5-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-メトキシ-2,4-ジメチル-6-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプチル)アミノ)-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.612g、86%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000436
0℃のtert-ブチル4-((1R,2R)-2-(((2R,4R,5R,6R)-5-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-メトキシ-2,4-ジメチル-6-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプチル)アミノ)-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート0.300g、0.354mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(44.5mg、0.707mmol)のトリフルオロエタノール(10mL)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(1.6mL、MeOH中30%溶液、3.54mmol)をゆっくりと添加した。溶媒を真空中で濃縮し、反応物をCHCl(10mL)で希釈し、同じ温度で冷水(10mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(10mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル4-((1R,2R)-2-(((2R,4R,5R,6R)-5-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-メトキシ-2,4-ジメチル-6-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプチル)(メチル)アミノ)-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(248mg、81%)を、白色の発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000437
tert-ブチル4-((1R,2R)-2-(((2R,4R,5R,6R)-5-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-メトキシ-2,4-ジメチル-6-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプチル)(メチル)アミノ)-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.248g、0.288mmol)をアルゴン下でトルエンと4回共沸乾燥させ、高真空下に一晩置き、次いでクロロベンゼン(525mL)を、乾燥した1000mLの丸底フラスコに室温で移した(添加前に火炎乾燥させた)。反応溶液をアルゴンで30分間脱気し、還流冷却器を取り付けた。真空を30秒間適用し、アルゴンで放出した(3回繰り返した)。反応混合物を油浴中で150℃に12時間加熱した。反応をLCMSによって監視し、これは生成物への100%の変換を示した。反応物を室温まで冷まし、クロロベンゼンを高真空下で留去した。粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル4-((R)-(((3R,6R,8R,9R,10R,12R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを白色発泡固形物として得た(0.144g、62%))。
Figure 2022507776000438
-40℃のtert-ブチル4-((R)-((3R,6R,8R,9R,10R,12R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,-ペンタメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.180g、0.224mmol)のジメトキシエタン(7mL)の撹拌溶液に、KHMDS(269μl、0.269mmol)をゆっくりと添加し、15分間撹拌した。硫酸ジメチル(42.5μl、0.448mmol)を添加し、さらに15分間撹拌した。反応をLCMSによって監視し、これは完全な変換を示した。反応物をトリエチルアミン(306μl、2.89mmol)で中和し、反応混合物に水を添加し、酢酸エチル(15mL)で希釈した。有機層を分離し水層を酢酸エチル(10mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル4-((R)-((3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(165mg、87%)を、白色発泡固形物として得た。
Figure 2022507776000439
0℃のtert-ブチル4-((R)-((3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(165mg、0.202mmol)のCHCl溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(463μl、6.05mmol)を添加し、12時間撹拌した。反応完了後、10mLのCHCl及び10mLの飽和NaHCO水溶液を反応混合物に添加し、激しい撹拌を5分間維持した。有機層を分離し、水層をCHCl(3×10mL)で洗浄した。有機層を集め、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-ヒドロキシ(ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを、白色発泡固形物として得た(114.8mg、79%)。
Figure 2022507776000440
(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((R)-ヒドロキシ(ピペリジン-4-イル)メチル)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.300g、0.354mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.707mmol)の撹拌溶液に、0℃でゆっくりとシクロプロパンカルバルデヒド(4.5mL、3.54mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌し、次いで濃縮し、反応物をCHCl(5mL)で希釈し、同じ温度で冷水(5mL)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(5mL×3)で洗浄した。組み合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、tert-ブチル4-((1R,2R)-2-(((2R,4R,5R,6R)-5-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-4-メトキシ-2,4-ジメチル-6-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプチル)(メチル)アミノ)-1,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-1-カルボキシレート(17mg)を、白色発泡固形物として得た。ベンゾイル基を、CHOH中55℃で7時間加熱条件下でのメタノール分解によって除去した。反応物をLCMSによって監視し、生成物への完全な変換を示した。メタノールを真空下で濃縮し、化合物をHPLCで精製して、(3R,6R、8R,9R,10R)-3-((R)-(1-(シクロプロピルメチル)ピペリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-4,6,8,10,12,12-ヘキサメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(化合物23)を、そのギ酸塩の白色固形物として得た(9.2mg、2工程にわたって40%)。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 8.45(s,3H),4.71(s,1H),4.46(dd,1H),4.33-4.17(m,1H),4.08-3.84(m,3H),3.79-3.61(m,4H),3.46(dd,2H),3.44-3.39(m,2H),3.23(t,2H),3.06(dd,3H),3.02-2.90(m,6H),2.83(d,6H),2.60-2.51(m,2H),2.23(s,1H),2.08-1.92(m,2H),1.86(dd,2H),1.80(d,2H),1.71(d,1H),1.57-1.45(m,3H),1.45-1.36(m,9H),1.33(t,3H),1.11(ddd,3H),0.75(d,2H),0.40(d,2H)。
中間体I17またはI18を用いたスキーム14で上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000441
Figure 2022507776000442
Figure 2022507776000443
Figure 2022507776000444
示されたアミノアルコールを用いたスキーム1でのS1-5-I1-1の調製について上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。合成を上記のベンゾイル基の脱保護によって完了した。
Figure 2022507776000445
Figure 2022507776000446
Figure 2022507776000447
Figure 2022507776000448
Figure 2022507776000449
Figure 2022507776000450
Figure 2022507776000451
スキーム15.
Figure 2022507776000452

L-セリンメチルエステル塩酸塩(10g、52.6mmol)の1,2-ジクロロエタン(100mL)溶液に、ベンズイミド酸メチル(8.5g、62.2mmol)を添加した。混合物を20時間還流加熱し、冷却し、珪藻土を通して濾過し、濃縮乾固させて、半固体物質としてメチル(S)-2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-カルボキシレート(10.5g、82%)を得た。
Figure 2022507776000453
-78℃のメチル(S)-2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-カルボキシレート(10.5g、51.2mmol)のTHF(150mL)の撹拌溶液に、DIBAL-H(14.55mL、102mmol)をゆっくりと添加し、次いで室温で一晩撹拌した。反応物を、エステルのアルデヒドへの完全な還元を示すTLCによって監視した。反応物を酒石酸ナトリウムカリウム(50mL)の飽和溶液で同じ温度で中和し、CHCl(100mL)を添加し、反応物を23℃で層分離するまで撹拌した。有機層を分離し、水層をCHCl(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(R)-(2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-イル)メタノールを無色油状物として得た(9g、95%)。
Figure 2022507776000454
23℃の250mL丸底フラスコ内の(R)-(2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-イル)メタノール(4g、22.57mmol)のCHCl(100mL)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(4.57g、45.1mmol)及び塩化メタンスルホニル(3.10g、27.1mmol)をゆっくりと添加し、次いで3時間撹拌した。反応物を冷水(50ml)で同じ温度で中和し、CHCl(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、(S)-(2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-イル)メチルメタンスルホネートを無色油状物として得た(4.75g、82%)。
Figure 2022507776000455
(S)-(2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール-4-イル)メチルメタンスルホネート(4.8g、18.88mmol)のDMF(60mL)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(4.89g、75mmol)を添加し、反応物を70℃に一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、冷水(20ml)及びEtOAc(200mL)を反応混合物に添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(R)-4-(アジドメチル)-2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾールを無色油状物として得た(3.7g、94%)。
Figure 2022507776000456
(R)-4-(アジドメチル)-2-フェニル-4,5-ジヒドロオキサゾール(3.8g、18.79mmol)の4NのHCl溶液を、加熱条件下、107℃で3時間撹拌した。次いで、反応物をMeOHで希釈し、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解させ、アンバーリスト-(OH)樹脂を通して濾過した。樹脂をMeOHで十分に洗浄し、溶媒を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(R)-2-アミノ-3-アジドプロパン-1-オールを無色油状物として得た(1g、45%)。
Figure 2022507776000457
23℃の(R)-2-アミノ-3-アジドプロパン-1-オール(1g、12.3mmol)のCHCl(15mL)の撹拌溶液に、DIPEA(2.3g、25.12mmol)及び塩化メタンスルホニル(0.72g、12.41mmol)を反応混合物にゆっくりと添加し、これを2時間撹拌した。次いで反応物を冷水(50ml)で中和し、CHCl(20ml)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、(R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-アミンを無色油状物として得た(1.47g、91%)。
Figure 2022507776000458
-15℃の(R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-アミン(0.315g、1.605mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.202g、3.21mmol)のトリフルオロエタノール(20mL)の撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.946g、1.605mmol)をゆっくりと添加し、反応混合物を6時間撹拌した。反応物をCHCl(30ml)で希釈し、同じ温度で冷水(20ml)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを白色発泡固形物として得た(558g、82%)。
Figure 2022507776000459
23℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(558g、1.47mmol)のCHCl(30 mL)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカルボネート(22.91g、105mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を4分間撹拌した。次いで反応物を冷水(50ml)で中和し、CHCl(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを無色油状物として得た(354g、67%)。
Figure 2022507776000460
23℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(354mg、1.14mmol)のTHF(10mL)の撹拌溶液に、TBAF(1.4ml、2.28mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を4分間撹拌した。次いで反応物を冷水(50ml)で中和し、EtOAc(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを無色油状物として得た(234mg、74%)。
Figure 2022507776000461
(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-アジド-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(120mg、0.204mmol)をアルゴン下でトルエンと4回共沸乾燥させ、高真空下に置いた。2Lの丸底フラスコを火炎乾燥させ、23℃に冷ました。化合物をクロロベンゼン(893mL)と共に室温でフラスコ内に移した。反応溶液をアルゴンで30分間脱気し、還流冷却器を取り付けた。真空を30秒間適用し、アルゴンでバックフィルした(3回繰り返した)。反応混合物を油浴中で150℃まで12時間加熱した。反応物を室温で撹拌させた後、クロロベンゼンを高真空下で留去させた。粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-(3R,6R,8R,9R,10R)-3-(アジドメチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレートを得た(110mg、64%)。
Figure 2022507776000462
23℃のtert-ブチル-(3R,6R,8R,9R,10R)-3-(アジドメチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレート(100mg、0.0743mmol)、tert-ブチル(6-エチニルピリジン-2-イル)カルバメート(30mg、0.0743mmol)及びL-アスコルビン酸(110mg、0.0793mmol)のt-ブタノール:MeOH:H2O(1:1:1)(10mL)の撹拌溶液に、CuSO4・5HO(0.02ml、1.03mmol)及びTEA(30mg、0.0743mmol)を添加した。反応物を12時間撹拌し、次いで冷水(50ml)で中和した。CHCl(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((4-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレートを、無色油状物として得た(87mg、粗物液状として)。
Figure 2022507776000463
0℃のtert-ブチル(3R,6R,8R,9R,10R)-3-((4-(6-アミノピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレート(87mg、0.053mmol)のCHCl(2ml)の撹拌溶液に、TFA(0.34ml、0.648mmol)を添加し、反応物を23℃で6時間撹拌した。反応混合物をCHCl(5ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((4-(6-アミノピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを得た(38mg、粗)。
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((4-(6-アミノピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(38mg、0.0173mmol)のMeOH(1mL)の撹拌溶液を、55℃で7時間加熱した。反応物を濃縮し、生成物をHPLCによって精製して、(3R,6R,8R,9R,10R)-3-((4-(6-アミノピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル--1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(化合物219)を、白色固形物として得た(9mg、2工程にわたって40%。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 7.53(t,2H),7.25(d,2H),6.54(d,2H),4.87(d,3H),4.56(dd,1H),4.43(dd,1H),4.27(dd,1H),4.20(t,1H),3.87(q,1H),3.72(t,1H),3.48-3.42(m,2H),3.36-3.30(m,25H),2.85(s,1H),2.82(s,2H),2.21-2.12(m,1H),2.03-1.92(m,1H),1.58-1.49(m,2H),1.34-1.21(m,9H),0.95(t,3H)。
スキーム16.
Figure 2022507776000464

-40℃のCH(CBr(4.2g、19.2mmol)のTHFの撹拌溶液に、n-ブチルリチウム(8.9ml、4M.19.2mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、反応物の色は、橙赤色に変化した。30分間後、Garnerアルデヒド(1.7g、9.1mmol)を、THFで希釈して反応混合物に添加し、12時間撹拌した。水を添加し、反応混合物をEtOAc(100ml)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAc(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(R)-2,2-ジメチル-4-ビニルオキサゾリジン-3-カルボキシレートを濃厚な物液状として得た(1.52g、87%)。
Figure 2022507776000465
0℃のtert-ブチル(R)-2,2-ジメチル-4-ビニルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(1.52g、8.12mmol)のメタノールの撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl(4ml.4M.36.3mmol)を添加した。反応混合物を23℃で15時間撹拌した。メタノールを真空下で除去し、反応混合物をCHCl(15ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(R)-2-アミノブタ-3-エン-1-オールを濃厚物液状として得た(890mg、81%)。
Figure 2022507776000466
0℃の(R)-2-アミノブタ-3-エン-1-オール(890mg、3.45mmol)のCHCl(20ml)の撹拌溶液に、DIPEA(1.5mL、6.48mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(0.458ml、3.87mmol)を添加した。反応混合物を23℃で6時間撹拌した。6時間後、反応混合物をCHCl(5ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミンを無色液状物として得た(1.32g、91%)。
Figure 2022507776000467
-15℃の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(0.315g、2.605mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.202g、5.32mmol)のトリフルオロエタノール(20mL)の撹拌溶液に、(2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-2-(((2R,3R,4R,6R)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-7-オキソ-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.946g、2.605mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を6時間撹拌した。反応物を、CHCl(30ml)で希釈し、同じ温度で冷水(20ml)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを白色発泡固形物として得た(1.168g、82%)。
Figure 2022507776000468
23℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-(((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(1.065g、3.21mmol)のCHCl(30mL)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカルボネート(1.131g、5.13mmol)を添加した。反応混合物を4分間撹拌した。反応物を冷水(50ml)で同じ温度で中和し、続いてCHCl(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をCHCl(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを発泡固形物として得た(0.743g、74%)。
Figure 2022507776000469
23℃の(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.743g、1.13mmol)のTHF(20mL)の撹拌溶液に、TBAF(2.2ml、2.1mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を4分間撹拌した後、反応物を40℃で2時間加熱した。次いで、反応物を冷水(50ml)で中和し、続いてEtOAc(50ml)を添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(50ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-ヒドロキシブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを無色油状物として得た(0.584g、84%)。
Figure 2022507776000470
(2S,3R,4S,6R)-2-(((2R,3R,4R,6R)-7-((tert-ブトキシカルボニル((R)-1-ヒドロキシブタ-3-エン-2-イル)アミノ)-4-メトキシ-4,6-ジメチル-2-(2,2,5-トリメチル-4-オキソ-4H-1,3-ジオキシン-6-イル)ヘプタン-3-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(0.543mg、0.804mmol)をアルゴン下でトルエンと4回共沸乾燥させ、高真空下に置いた。2Lの丸底フラスコを火炎乾燥させ、23℃に冷ました。化合物をクロロベンゼン(993mL)と共に室温でフラスコ内に移した。反応溶液をアルゴンで30分間脱気し、還流冷却器を取り付けた。真空を30秒間適用し、アルゴンでバックフィルした(3回繰り返した)。反応混合物を油浴中で150℃まで12時間加熱した。反応物を室温で撹拌させた後、クロロベンゼンを高真空下で留去させた。粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12-テトラメチル-11,13-ジオキソ-3-ビニル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレートを得た(314mg、64%)。
Figure 2022507776000471
0℃のtert-ブチル(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-3-ビニル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレート(60mg、0.078mmol)のCHCl(2mL)の撹拌溶液に、TFA(0.48ml、0.781mmol)を添加した。オゾンを反応混合物に10分間通過させた。次いで、窒素を反応物を通して泡立て、ジメチルスルフィドを反応物に添加した。反応混合物をCHCl(5ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、tert-ブチル(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-ホルミル-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレートを、発泡固形物として得た(67mgの粗物質)。
Figure 2022507776000472
-15℃のシクロプロパンアミン(9mg、0.071mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(40mg、0.142mmol)のトリフルオロエタノール(2ml)の撹拌溶液に、tert-ブチル(3S,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-ホルミル-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレート(67mg、0.071mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を6時間撹拌した。反応物を、CHCl(3ml)で希釈し、同じ温度で冷水(5ml)で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-3-((シクロプロピルアミノ)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレートを白色発泡固形物として得た(53mgの粗物質)。
Figure 2022507776000473
0℃のtert-ブチル(3R,6R,8R,9R,10R)-9-(((2S,3R,4S,6R)-3-(ベンゾイルオキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-3-ビニル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-4-カルボキシレート(60mg、0.078mmol)のCHCl(2mL)の撹拌溶液に、TFA(0.48ml、0.781mmol)を添加した。反応混合物を23℃で6時間撹拌した。次いで反応混合物をCHCl(5ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液で中和した。有機層を分離し、水層をCHCl(20ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して、(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((シクロプロピルアミノ)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエートを得た(67mg、粗)。
Figure 2022507776000474
(2S,3R,4S,6R)-2-(((3R,6R,8R,9R,10R)-3-((シクロプロピルアミノ)メチル)-8-メトキシ-6,8,10,12,-テトラメチル-11,13-ジオキソ-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-9-イル)オキシ)-4-(ジメチルアミノ)-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルベンゾエート(40mg、0.0173mmol)のMeOH(1mL)の撹拌溶液を、55℃で7時間加熱した。反応物を濃縮し、粗生成物をHPLCにより精製して、(3R,6R,8R,9R,10R)-3-((シクロプロピルアミノ)メチル)-9-(((2S,3R,4S,6R)-4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-8-メトキシ-6,8,10-トリメチル-1-オキサ-4-アザシクロトリデカン-11,13-ジオン(化合物218)を、白色固形物として得た(10mg、3工程にわたって23%)。H NMR(600 MHz,メタノール-d)δ 8.53(s,1H),5.34(t,1H),4.51(t,1H),4.41(dd,1H),4.28-4.18(m,2H),3.93-3.84(m,1H),3.69(dd,1H),3.45(qd,1H),3.41-3.36(m,1H),2.94(s,1H),2.93-2.79(m,4H),2.73(s,1H),2.69(s,3H),2.24-2.16(m,1H),2.03(d,1H),1.95(d,1H),1.72-1.63(m,1H),1.60(d,1H),1.50-1.41(m,2H),1.35-1.20(m,13H),1.07-0.96(m,3H)。
示されたアミンを用いたスキーム16での化合物218の調製について上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000475
Figure 2022507776000476
Figure 2022507776000477
中間スキーム17.
Figure 2022507776000478
スキーム17.
Figure 2022507776000479

Figure 2022507776000480
tert-ブチル(S)-(3-ヒドロキシ-1-(メトキシ(メチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート:
-15℃のD-Boc-セリン(5.0g、24.37mmol、1当量)のCHCl(60mL)溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.5g、25.6mmol、1.05当量)及びN-メチルモルホリン(2.5g、25.6mmol.1.05当量)を添加し、続いて、EDCI・HCl(4.9g、25.6mmol、1.05当量)を30分間にわたって少しずつ添加した。同じ温度で90分間撹拌した後、反応物を氷冷した1MのHCl(30mL)によってクエンチした。有機層を分離し、水層をCHCl(100mL)により抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO水溶液(150 mL)で洗浄した。NaHCO層をCHCl(100mL)で逆抽出した。合わせたCHCl層を、MgSO上で乾燥させた。濾過及び濃縮により、生成物17を白色固形物として得て(4.84g、80%)、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
Figure 2022507776000481
tert-ブチル(S)-4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート:
BF:OEt(0.255mL、5%mol)を、アミノアルコール(5.0g、20.14mmol、1当量)のジメトキシプロパン(45mL)及びアセトン(100mL)の溶液に添加した。得られた黄色溶液を23℃で2.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で部分的に除去し、残渣を酢酸エチル(200mL)で希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液/水の1:1(100ml)及び食塩水100mLで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させることにより、粗生成物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)に供して、エステル5.57g、98%を無色油状物として得た。
Figure 2022507776000482
tert-ブチル(S)-4-アセチル-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート:
-78℃のTHF中の化合物アミド(5.0g、17.34mmol、1当量)に、Et2O溶液中のMeLi(17.34mL、ジエチルエーテル中の1.0M、17.34mmol、1当量)をカニューレを介して添加した。同じ温度で90分間撹拌した後、反応物を飽和NHCl(250mL)水溶液によってクエンチした。混合物を、EtO(3×200mL)で抽出した。合わせたエーテル層をMgSO4上で乾燥させた。20%のEtOAc-ヘキサンを用いたフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、生成物3.04gを無色油状物として72%の収率で得た。
Figure 2022507776000483
tert-ブチル(S)-4-((R)-2-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート:
丸底フラスコ中で、ケトン(2.8g、11.51mmol、1.0当量)をアルゴン下でTHF(30mL)中に溶解させた。溶液を-78℃に冷却し、臭化アリルマグネシウム(11.51mL、ジエチルエーテル中の1.0M、1当量)を添加した。溶液をアルゴン下で-78℃で撹拌し、4時間撹拌した。完了後、反応物を-78℃で、10mLの飽和NH4Clでクエンチした。溶液を室温まで温め、20mLの水を添加して白色固形物を溶解させた。水層をジエチルエーテル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。2つのジアステレオマーを、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製した。固体化合物は、X線結晶学によって確認される。
Figure 2022507776000484
tert-ブチル(S)-4-((R)-2-(ベンジルオキシ)ペンタ-4-エン-2-イル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート:
アルコール(1.7g、5.96mmol、1当量)を、乾燥DMF(20mL)中に溶解させ、溶液を0℃まで冷却し、N下で撹拌した。ヨウ化テトラブチルアンモニウム(3.06g、8.94mmol、1.5当量)及び臭化ベンジル(1.065mL、8.9mmol、1.5当量)を添加し、続いて、NaH(60%、0.429g、17.87mmol、3当量)を2回に分けて添加した。反応混合物を、0℃で45分間撹拌した後、室温で45分間撹拌した。TLCを使用して反応物が完全に変換された後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、反応混合物をジエチルエーテル(4×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、淡黄色油状物を残した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、アルコールを固形物として1.34g、60%を得た。
Figure 2022507776000485
(2S,3R)-2-アミノ-3-(ベンジルオキシ)-3-メチルヘキサ-5-エン-1-オール:
ベンジルエーテル(1.5g、3.99mmol、1当量)をジクロロメタン(20mL)中に溶解させた。TFA(13.3mL、200mmol、50当量)と水(9:1、1.3mL)との混合物を添加した。反応混合物を、TLC分析が出発物質の消費を示すまで、室温で3時間撹拌した。その後、全ての揮発性物質を、ロータリーエバポレーターで除去し、残渣を、3 MのNaOH溶液中に溶解させ、pHを、pH=13に調整した。混合物を、CHClPrOH(9:1、10×50 mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、淡黄色油状物として得た(0.490g、82%)。MeOH及びCHCl溶媒系でカラムクロマトグラフィーを通して精製した。(TLC 10%MeOH:CHCl)。
上記で提供された対応するアミノアルコールを用いたスキーム17で上述したものと同様の合成手順を使用して、以下の化合物を調製した。
Figure 2022507776000486
Figure 2022507776000487
Figure 2022507776000488
Figure 2022507776000489
Figure 2022507776000490
以下の化合物を、本開示で使用されるものと類似の合成手順を使用して調製した。
Figure 2022507776000491
Figure 2022507776000492
生物学的試験
本明細書に記載されるマクロライドの最小阻害濃度(MIC)は、米国特許公開第2017/0305953号に公開されているものと同様の試験手順を使用して、以下の菌株について決定されている。
Figure 2022507776000493
いくつかの例示的なマクロライドは、以下の表Bに表示されるように、多剤耐性株を含む、これらのグラム陰性株に対して強力な活性を示した。ブロス希釈MIC決定のためのCLSI標準手順を使用した。MICデータは、4mg/L以下の値については「+++」、4mg/L超かつ32mg/L以下の値については「++」、32mg/L超の値については「+」と表される。「--」は、化合物が特定の株について試験されなかったことを示す。
Figure 2022507776000494
Figure 2022507776000495
Figure 2022507776000496
Figure 2022507776000497
Figure 2022507776000498
Figure 2022507776000499
等価物及び範囲
特許請求の範囲において、「a」、「an」、及び「the」などの冠詞は、その反対が示されるか、またはそうでなければ文脈から明白でない限り、1つまたは2つ以上を意味し得る。ある群の1つ以上の要素間に「または」を含む請求項または説明は、その反対が示されるか、またはそうでなければ文脈から明白でない限り、1つ、2つ以上、または全ての群の要素が所与の生成物もしくはプロセスにおいて存在するか、用いられるか、またはそうでなければ関連している場合に、満たされていると見なされる。本発明は、群の正確な1つの要素が、所与の生成物またはプロセスにおいて存在するか、用いられるか、またはそうでなければ関連している実施形態を含む。本発明は、2つ以上、または全ての群の要素が所与の生成物もしくはプロセスにおいて存在するか、用いられるか、またはそうでなければ関連している実施形態を含む。
さらに、本発明は、列挙された請求項のうちの1つ以上からの1つ以上の制限、要素、節、及び記述用語が別の請求項に導入される全ての変形、組み合わせ、及び順列を包含する。例えば、別の請求項に従属する任意の請求項は、同一の基本請求項に従属する任意の他の請求項に見出される1つ以上の制限を含むように修正され得る。要素が、一覧として、例えば、Markush群形式で提示される場合、要素の各亜群も開示され、いずれの要素(複数可)もこの群から除去され得る。一般的に、本発明、または本発明の態様が特定の要素、特徴などを含むとして見なされる場合、本発明の特定の実施形態または本発明の態様が、かかる要素、特徴などから構成されるか、または本質的に構成されることが理解されるべきである。簡潔さを目的として、それらの実施形態は、本明細書で具体的に逐語的としては記載されていない。簡単にするために、これらの実施形態は、本明細書において言葉どおりに具体的に記載されていない。「含むこと」及び「含有すること」という用語は、開放的であるように意図され、追加の要素またはステップの包含を許容することも、また留意されたい。範囲が与えられている場合、端点を含む。さらに、別途示されるか、またはそうでなければ文脈及び当業者の理解から明白でない限り、範囲として表される値は、文脈が別段明確に指示しない限り、範囲の下限の単位の10分の1まで、本発明の異なる実施形態の規定された範囲内の任意の特定の値または部分範囲であると見なされ得る。
この出願は、様々な発行された特許、公開された特許出願、学術雑誌記事、及び他の刊行物を指し、これらの全ては、参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた参考文献のうちのいずれかと本明細書との間に矛盾がある場合は、本明細書を優先するものとする。その上、先行技術範囲内の本発明の任意の特定の実施形態は、請求項のうちのいずれか1つ以上から明らかに除外され得る。かかる実施形態は、当業者に既知であると見なされるため、除外が明らかに本明細書に記載されていない場合でも除外され得る。本発明のいずれの特定の実施形態も、先行技術の存在に関連するかどうかに関わらず、あらゆる理由により、任意の請求項から除外され得る。
当業者は、ほんの日常的な実験を使用して、本明細書に記載される特定の実施形態に対する多くの等価物を認識するか、または確認することができるであろう。本発明の範囲は、上記説明に限定されるように意図されるものではなく、むしろ添付の特許請求の範囲に記載される通りである。以下の特許請求の範囲に定義されるように、この説明への様々な変化及び修正は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく行われ得ることが当業者に明らかとなるであろう。

Claims (92)

  1. 式Iの化合物、
    Figure 2022507776000500

    またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    2a及びR2bのうち一方が、H、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、R2a及びR2bのうち他方が、ハロ、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、C1~10アルキル、C1~10アルコキシ、及びC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、アミノ、置換アミノ、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されており、
    4a及びR4bのそれぞれが、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
    が、H、酸素保護基、及び
    Figure 2022507776000501
    からなる群から選択され、「
    Figure 2022507776000502
    」は、結合点を示し、
    6aが、任意に置換されたC1~10アルキルであり、
    6bが、H、C1~10アルキル、C1~10ヒドロキシアルキル、アリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、これらのいずれも、ハロ、アリール、アミノ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換され得、
    8a及びR8bが、それぞれ独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
    9aが、H、任意に置換されたC1~10アルキル、ヒドロキシアルキル、任意に置換されたC1~10アルキレン-NRT’、任意に置換されたC1~10アルキレン-シクロアルキル-NRT’、及び任意に置換されたアルコキシアルキルからなる群から選択され、式中、R及びRT’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、及び任意に置換されたC1~10アルキレン-ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    10a及びR10bのうち一方は、H、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシからなる群から選択され、R10a及びR10bのうち他方は、-COH、-CO-任意に置換されたアルキル、-CON(Rz’)(Rz’’)、任意に置換されたC1~10アルキレン-R101、任意に置換されたC2~10アルケニレン-R101、及び任意に置換されたC2~10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
    101が、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、任意に置換された-O-(C1~6アルキル)、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
    z’及びRz’’が、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであり、
    及びRx’は、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択され、式中、Ry’及びRy’’は、それぞれ独立して、Hまたは任意に置換されたアルキルであるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
    11a及びR11bが、それぞれ独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式IAの化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000503
  3. 式IBの化合物である、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000504
  4. 式ICの化合物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000505
  5. 式IDの化合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000506
  6. 6bが、-H、任意に置換されたC~C10アルキル、任意に置換されたC~C10ヒドロキシアルキル、及び任意に置換されたアリルからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 6bが、メチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、-CHCHOHCHOH、及びアリルからなる群から選択される、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. 式IEの化合物である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000507
  9. 式IFの化合物である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000508
  10. 式IGの化合物である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000509
  11. 9aが、-HまたはC1~4アルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 11a及びR11bが、-Hである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 11a及びR11bのうち一方が、-Hであり、他方が、任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 11a及びR11bのうち一方が、-Hであり、他方が、メチルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 11a及びR11bが、それぞれ独立して、任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 11a及びR11bが、それぞれメチルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 2a及びR2bのうち一方が、任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 2a及びR2bのうち一方が、メチルであり、R2a及びR2bのうち他方が、Hであるか、またはR2a及びR2bの両方が、メチルである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 2a及びR2bのうち一方が、メチルであり、他方が、ハロであり、より具体的にはフルオロまたはクロロである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 2a及びR2bのうち一方が、メチルであり、他方が、任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  21. 2a及びR2bのうち一方が、メチルであり、他方が、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルからなる群から選択され、任意に置換されたC1~10アルキル、任意に置換されたC1~10アルコキシ、及び任意に置換されたC1~10アルケニルが、ハロ、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上で任意に置換されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  22. 式IHの化合物である、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000510
  23. 9aが、-HまたはC1~4アルキルであり、R10a及びR10bのうち一方が、-Hまたは任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  24. 10a及びR10bのうち一方が、-Hである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  25. 10a及びR10bのうち一方が、任意に置換されたC1~10アルキルである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  26. 10a及びR10bのうち一方が、メチルである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  27. 式IIA、IIB、IIC、またはIIDの化合物であり、
    Figure 2022507776000511
    10a及びR10bのうち一方が、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
    10a及びR10bのうち他方が、-COH、-CO-任意に置換されたアルキル、-CON(Rz’)(Rz’’)、任意に置換されたC1~10アルキレン-R101、C2~10アルケニレン-R101、及びC2~10アルキニレン-R101からなる群から選択され、式中、
    101が、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  28. 式IIA-1、IIA-2、IIB-1、IIB-2、IIC-1、IIC-2、IID-1、またはIID-2の化合物である、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000512
    Figure 2022507776000513
  29. 式IIA-1a、IIA-2a、IIB-1a、IIB-2a、IIC-1a、IIC-2a、IID-1a、またはIID-2aの化合物である、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000514
    Figure 2022507776000515
  30. 式IIA-1b、IIA-2b、IIB-1b、IIB-2b、IIC-1b、IIC-2b、IID-1b、またはIID-2bの化合物である、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2022507776000516
    Figure 2022507776000517
  31. 9aが、-H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはイソブチルである、請求項27~30のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  32. 10aが、任意に置換されたC1~10アルキレン-R101、C2~10アルケニレン-R101、及びC2~10アルキニレン-R101からなる群から選択され、
    101が、H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、R101が、H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、
    10aが、H及び任意に置換されたC1~10アルキル、-COH、及び-CO-アルキルからなる群から選択される、請求項27~31のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  33. 10aが、-C~C10アルキレン-R101aであり、
    101が、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヒドロキシアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’が、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項27~32のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  34. 10aが、任意に置換されたCアルキレン-R101であり、
    101が、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  35. 10aが、任意に置換されたR101-CHCHCH-、任意に置換されたR101-CHCHCH-OH-、及び任意に置換されたR101-CHCHCH-OMe-からなる群から選択される、請求項34に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  36. 101が、-H、-OH、-O-アルキル、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、-NH(シクロヘキシル)、任意に置換されたアジリジニル、任意に置換されたアゼチジニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に置換されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、任意に置換されたピペラジニル-2-オン、任意に置換されたテトラヒドロイソキノリニル、任意に置換されたインドリニル、及び任意に置換されたイソインドリニルからなる群から選択される、請求項35に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  37. 10aが、
    Figure 2022507776000518
    からなる群から選択され、式中、
    NRx’が、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、及び-NH(シクロヘキシル)からなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000519
    」が、結合点を示す、請求項32~36のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  38. 10aが、任意に置換されたCアルキレン-R101a1であり、
    101が、H、(C1~6アルキル)-S-、(C1~6アルキル)-SO-、(C1~6アルキル)-SO-、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項27~32のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  39. 10aが、任意に置換されたR101a1-CHCH-である、請求項38に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  40. 101a1が、任意に置換されたヘテロシクロアルキルである、請求項39に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  41. 10aが、MeSCHCH-、MeSOCHCH-、MeSOCHCH-、
    Figure 2022507776000520
    からなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000521
    」が、結合点を示す、請求項38~40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  42. 10aが、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000522
    、またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000523
    」は、結合点を示し、
    101a2が、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、R及びRx’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいはR及びRx’が、それらが結合している原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、各Rが、独立して、H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項27~32のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  43. 101a2が、-NHR、及び-NMeRからなる群から選択され、式中、
    が、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換された-CH-シクロアルキル、任意に置換された-CH-ヘテロシクロアルキル、任意に置換された-CH-アリール、任意に置換された-CH-ヘテロアリール、-(C=O)-シクロアルキル、または-(C=O)-アルキレン-NRz’z’’であり、式中、Rz’及びRz’’が、それぞれ独立して、Hまたはアルキルであるか、あるいは
    が、任意に置換されたアルキレンR101a2’であり、式中、R101a2’が、任意に置換されたヘテロアリールである、請求項41に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  44. 101a2-CH-が、-CHNHMe、-CHN(Me)、-CHN(Me)(シクロプロピル)、-CHNH(オキセタニル)、-CHNHCH(シクロプロピル)、及び
    Figure 2022507776000524
    であり、式中、「
    Figure 2022507776000525
    」は結合点を示す、請求項43に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  45. 10aが、R101a2-CH-であり、
    101a2が、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択される、請求項27~32のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  46. 10aが、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000526
    、またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000527
    」は、結合点を示し、
    101a2’が、任意に置換されたピペリジニル(piperidinyl)または任意に置換されたピペリジニル(piperizinyl)である、請求項42に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  47. 10aが、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000528
    、またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000529
    」は、結合点を示し、
    101a2’が、任意に置換された
    Figure 2022507776000530
    であり、式中、
    101a2’が、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、-C(=O)-H、-C(=O)-任意に置換されたシクロアルキル、-C(=O)-任意に置換されたアルキレン-R101a2’’、任意に置換されたアルキレン-R101a2’’であり、式中、R101a2’’が、H、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及び任意に置換されたアルケニルからなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000531
    」が、結合点を示す、請求項46に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  48. 10aが、任意に置換された
    Figure 2022507776000532
    である、請求項47に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  49. 101aが、
    Figure 2022507776000533
    Figure 2022507776000534
    からなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000535
    」が、結合点を示す、請求項47~48のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  50. 10aが、任意に置換されたR101a2-CH-、R101a2-CH(OH)-、R101a2-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000536
    、またはR101a2-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000537
    」が、結合点(pint)を示し、
    101a2が、任意に置換された
    Figure 2022507776000538
    である、請求項45に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  51. 10aが、
    Figure 2022507776000539
    からなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000540
    」が、結合点を示す、請求項50に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  52. 10aが、任意に置換されたR101a3-CH-、R101a3-CH(OH)-、R101a3-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000541
    、またはR101a3-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000542
    」が、結合点を示し、
    101a3が、任意に置換されたヘテロアリールである、請求項45に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  53. 10aが、
    Figure 2022507776000543
    である任意に置換されたトリアゾリル-CH-であり、式中、「
    Figure 2022507776000544
    」は、結合点を示す、請求項52に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  54. 10aが、任意に置換されたR101a4-CH-、R101a4-CH(OH)-、R101a4-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000545
    、またはR101a4-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000546
    」が、結合点を示し、
    101a4が、任意に置換されたアゼチジニルである、請求項45に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  55. 10aが、
    Figure 2022507776000547
    からなる群から選択される、任意に置換されたアゼチジニル-CH-であり、式中、「
    Figure 2022507776000548
    」が、結合点を示す、請求項54に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  56. 10aが、任意に置換されたR101a5-CH-、R101a5-CH(OH)-、R101a5-CH(OMe)-、
    Figure 2022507776000549
    、またはR101a5-C(=O)-であり、式中、「
    Figure 2022507776000550
    」が、結合点を示し、
    101a5が、任意に置換されたシクロブチルである、請求項45に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  57. 101-CH-が、
    Figure 2022507776000551
    からなる群から選択される、任意に置換されたシクロブチルであり、式中、「
    Figure 2022507776000552
    」が、結合点を示す、請求項56に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  58. 10aが、任意に置換されたC2~10アルケニレン-R101であり、
    101が、-H、-OH、-O-アルキル、-NRx’、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、式中、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項27~32のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  59. 10aが、
    Figure 2022507776000553
    からなる群から選択される、任意に置換されたC2~5アルケニレン-R101であり、式中、
    101eが、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、及びNRxRx’から選択され、R及びRx’が、それぞれ独立して、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択され、

    Figure 2022507776000554
    」は、結合点を示す、請求項58に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  60. 10aが、
    Figure 2022507776000555
    からなる群から選択される、任意に置換されたC2~5アルキレン-R101である、請求項59に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  61. 10aが、
    Figure 2022507776000556
    である、任意に置換されたアルケニレン-R101であり、式中、Aが、任意に置換されたシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、R101eが、-H、アルキル、及び-NRx’からなる群から選択され、式中、R及びRx’が、それぞれ独立して、-H及びに任意に置換されたアルキルからなる群から選択され、式中、「
    Figure 2022507776000557
    」が結合点を示す、請求項59に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  62. 10aが、
    Figure 2022507776000558
    からなる群から選択される、任意に置換されたアルキレン-R101
    Figure 2022507776000559
    である、請求項58に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  63. 式IIIの化合物、
    Figure 2022507776000560

    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    101bが、-H、メチル、またはメトキシであり、
    10bが、-Hまたはアルキルであり、
    11a及びR11bが、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Rからなる群から選択されるか、あるいは、
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択される、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  64. NRx’が、-N(Me)(Et)、-N(Me)、-N(Me)(t-Bu)、-N(Me)(iPr)、-NH(Me)、-NH(iPr)、-N(Et)、-N(Me)(シクロプロピル)、-NH(シクロプロピル)、-N(Me)(シクロブチル)、-NH(シクロブチル)、-N(Me)(シクロペンチル)、-NH(シクロペンチル)、-N(Me)(シクロヘキシル)、及び-NH(シクロヘキシル)からなる群から選択される、請求項63に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  65. 式IVの化合物、
    Figure 2022507776000561

    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    101bが、-H、メチル、またはメトキシであり、
    10bが、-Hまたはアルキルであり、
    11a及びR11bが、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
    Figure 2022507776000562
    が、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択される、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  66. Figure 2022507776000563
    が、任意に置換されたアジリジニル、任意に置換されたアゼチジニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に置換されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、任意に置換されたピペラジニル-2-オン、任意に置換されたテトラヒドロイソキノリニル、任意に置換されたインドリニル、及び任意に置換されたイソインドリニルからなる群から選択される、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  67. 式Vの化合物、
    Figure 2022507776000564

    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    101bが、-H、メチル、またはメトキシであり、
    10bが、-Hまたはアルキルであり、
    11a及びR11bが、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
    Figure 2022507776000565
    が、任意に置換されたヘテロシクロアルキルからなる群から選択される、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  68. Figure 2022507776000566
    が、任意に置換されたピペリジニルである、請求項67に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  69. 式VIの化合物、
    Figure 2022507776000567

    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    101bが、-Hであり、
    10bが、-Hまたはアルキルであり、
    11a及びR11bが、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
    及びRx’は、それぞれ独立して、-H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアルキレン-シクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-ヘテロシクロアルキル、任意に置換されたアルキレン-アリール、任意に置換されたアルキレン-ヘテロアリール、-C(=O)-アルキル、及び-C(=O)-アルキレン-N(Ry’)(Ry’’)からなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’が、それらが結合する原子と共に、任意に、O、S、SO、SO、NR、及びN-C~C10アルキルからなる群から選択される追加のヘテロ原子を含有する、任意に置換された3員、4員、5員、6員、または7員環を形成し、式中、
    各Rが、独立して、-H及び任意に置換されたC1~10アルキルからなる群から選択されるか、あるいは
    及びRx’のうち一方が、-Hまたはアルキルであり、他方が、Rであり、式中、
    が、-(C=O)-シクロアルキルまたは-(C=O)-アルキレン-NRz’’z’’’であり、式中、Rz’’及びRz’’’が、それぞれ独立して、-Hまたはアルキルであるか、あるいは
    が、-アルキレンR101aであり、式中、R101aが、任意に置換されたヘテロアリールである、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  70. 式VIIの化合物、
    Figure 2022507776000568

    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    101cが、-Hであり、
    101bが、-H、-OH、-OMe、または-OCHOMe-であるか、あるいは
    101b及びR101cが、C=O-を形成し、
    101が、任意に置換されたシクロブチル、任意に置換されたアゼチニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に選択されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、及び任意に置換されたトリアゾリルからなる群から選択され、
    10bが、-Hまたはアルキルであり、
    11a及びR11bが、独立して、-H及びメチルからなる群から選択され、
    Figure 2022507776000569
    が、任意に置換されたシクロブチル、任意に置換されたアゼチニル、任意に置換されたピロリジニル、任意に置換されたピペリジニル、任意に選択されたピペラジニル、任意に置換されたモルホリニル、及び任意に置換されたトリアゾリルからなる群から選択される(からなる群から選択される)、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  71. 9aが、-HまたはC1~4アルキルであり、R10bが、Hまたはメチルであり、R11a及びR11bが、それぞれ独立して、Hまたはメチルである、請求項63~70のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  72. 9aが、-H、メチル、またはエチルであり、R10bが、Hであり、R11a及びR11bが、それぞれ独立して、Hである、請求項71に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  73. 表Aに示される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  74. 請求項1~73のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
  75. 請求項1~73のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項74に記載の薬学的組成物、及びそれを必要とする対象への投与のための使用説明書を含む、キット。
  76. 感染性疾患を治療する方法であって、有効量の請求項1~73のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項74に記載の薬学的組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、前記方法。
  77. 前記感染性疾患が、細菌感染症である、請求項76に記載の方法。
  78. 前記細菌感染症が、グラム陽性細菌による感染症である、請求項76に記載の方法。
  79. 前記細菌感染症が、グラム陰性細菌による感染症である、請求項76に記載の方法。
  80. 前記細菌感染症が、Staphylococcus感染症、Acinetobacter感染症、Klebsiella感染症、Escherichia感染症、またはPseudomonas感染症である、請求項76に記載の方法。
  81. 前記感染性疾患が、寄生虫感染症である、請求項76に記載の方法。
  82. 請求項1~73のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項74に記載の薬学的組成物であって、それを必要とする対象において感染性疾患の治療に使用するための、前記化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または前記薬学的組成物。
  83. 前記感染性疾患が、細菌感染症である、請求項82に記載の化合物。
  84. 前記細菌感染症が、グラム陽性細菌による感染症である、請求項82に記載の化合物。
  85. 前記細菌感染症が、グラム陰性細菌による感染症である、請求項82に記載の化合物。
  86. 前記細菌感染症が、Staphylococcus感染症、Acinetobacter感染症、Klebsiella感染症、Escherichia感染症、またはPseudomonas感染症である、請求項82に記載の化合物。
  87. 前記感染性疾患が、寄生虫感染症である、請求項82に記載の化合物。
  88. 式N-aの化合物、
    Figure 2022507776000570

    またはその塩であって、式中、R4a、R4b、R、R6a、R6b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11a、及びR11bが、請求項1に定義される通りであり、
    が、
    Figure 2022507776000571
    であり、
    15の各例が、独立して、シリル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、もしくは任意に置換されたヘテロアリールであるか、または2つのR15基が連結して、任意に置換されたヘテロシクリルもしくはヘテロアリール環を形成し、
    16aの各例が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり、PGが、保護基である、前記化合物、またはその塩。
  89. 請求項1に記載の式Iの化合物を調製するプロセスであって、式N-aの化合物の環化を含む、前記プロセス。
    Figure 2022507776000572
  90. 還元的アミノ化条件下でN-1をN-2と組み合わせることによって、式N-aの化合物を調製する工程をさらに含み、
    Figure 2022507776000573

    式中、Rが、
    Figure 2022507776000574
    であり、PGが、保護基であり、「
    Figure 2022507776000575
    」が、結合点を示す、請求項88に記載のプロセス。
  91. 請求項1に記載の式Iの化合物を調製するプロセスであって、R9aがHである式N-aの化合物を環化して、R9aがHである式Pの化合物を提供し、続いて還元的アミノ化及び脱保護を行い、R9aがC1~10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルコキシアルキルである式Iの化合物を提供することを含む、前記プロセス。
    Figure 2022507776000576
  92. 請求項1に記載の式Iの化合物を調製するプロセスであって、式Aの化合物を塩基の存在下でR2b-LG(式中、LGは脱離基である)でアルキル化し、脱保護後に式Iの化合物を提供することを含む、前記プロセス。
    Figure 2022507776000577
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