JP2022507426A - 歯科用組成物中の二官能性及び多官能性共開始剤 - Google Patents
歯科用組成物中の二官能性及び多官能性共開始剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022507426A JP2022507426A JP2021526346A JP2021526346A JP2022507426A JP 2022507426 A JP2022507426 A JP 2022507426A JP 2021526346 A JP2021526346 A JP 2021526346A JP 2021526346 A JP2021526346 A JP 2021526346A JP 2022507426 A JP2022507426 A JP 2022507426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- formula
- polymerizable
- carbon
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CCC(*)CC(C)C(C)=C[C@@](*1)C(C)C1N Chemical compound CCC(*)CC(C)C(C)=C[C@@](*1)C(C)C1N 0.000 description 7
- XJPQZTGJPNAHNC-UHFFFAOYSA-N CCC(c(cc1CNC(C)=O)ccc1O)I Chemical compound CCC(c(cc1CNC(C)=O)ccc1O)I XJPQZTGJPNAHNC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- YNQLUTRBYVCPMQ-UHFFFAOYSA-N CCc1ccccc1 Chemical compound CCc1ccccc1 YNQLUTRBYVCPMQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UGGXGVIVDYYVGM-UHFFFAOYSA-N CN(C)C(CC1)C=CC1C(Cl)=O Chemical compound CN(C)C(CC1)C=CC1C(Cl)=O UGGXGVIVDYYVGM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/70—Preparations for dentistry comprising inorganic additives
- A61K6/79—Initiators
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/30—Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/884—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
- A61K6/887—Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/90—Compositions for taking dental impressions
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Plastic & Reconstructive Surgery (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
Abstract
Description
本発明は、増感剤又は酸化剤と、歯科用組成物の重合中に架橋部位として機能する特定の共開始剤との組み合わせを含有する特定の重合開始剤系を含む、歯科用組成物に関する。また、本発明は、架橋した歯科用組成物の製造のための特定の共開始剤の使用に関する。
フリーラジカル重合性樹脂を含有する硬化性歯科用組成物は公知であり、一般的には、重合性モノマー、架橋剤及び開始剤系を含む。開始剤系は、光開始剤系、酸化還元開始剤系又は二重硬化性開始剤系であることができる。
本発明の課題は、重合性モノマー及び第三級芳香族アミン共開始剤を含む開始剤系を含む歯科用組成物を提供することであり、この組成物は、良好な貯蔵安定性及び高い変換率、良好な硬化速度及び硬化深さを含む高い重合効率を提供し、この組成物では、第三級芳香族アミンの浸出の問題が大幅に減少し、好ましくはこの問題がない。
(a)重合性モノマーと、
(b)
(b-1)増感剤又は酸化還元開始剤系の酸化剤及び
(b-2)下記式(I):
Q-X
(I)
[式中、
Qは、シアノ基又は基A-Q’-:
(式中、
Aは、水素原子、更なる基X又は重合性モノマーと共重合可能な炭素-炭素二重結合を有する重合性基であり、
Q’は、脂肪族炭化水素基又はポリオキシアルキレン基であり、これらは、2~12個の炭素原子を有し、最大2つの炭素-炭素二重結合及び/又は炭素-炭素二重結合を有する重合性基を有することができ、これらは、重合性モノマーと共重合可能であり、好ましくは、ヒドロキシ基から選択される基により置換されていることができる)
であり、
Xは、2つ以上のXが存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、Qがシアノ基である場合、下記式(IIa)で示される基又はQが基A-Q’-である場合、下記式(IIb):
-Ar(R1)n-NR2R3
(IIa)
-X1C(O)X2Ar(R1)n-NR2R3
(IIb)
(式中、
X1及びX2は、同じか又は異なることができ、独立して、単結合、-NR4-、-O-又は-S-を表わすことができ、ここで、R4は、水素原子、C1-6アルキレン基、C3-6シクロアルキレン基又はアリル基であり、
Arは、(n+2)価の芳香族炭化水素基であり、
R1は、2つ以上のR1が存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、重合性モノマーと共重合可能な重合性炭素-炭素二重結合を有する一価の置換基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子又はニトロ基を表わし、
nは、0又は1~4の整数であり、
R2及びR3は、同じか又は異なることができ、独立して、1~8個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素基、アリル基を表わし又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含有することができるC3-6飽和炭素環基を形成しており又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、下記式(III)
>NAr(R1)nX2C(O)X1Q
(III)
(式中、Ar、R1、n、X1、X2及びQは、独立して、上記定義されたとおりである)
で示される基を、環にさらに含有する環基を形成している)
で示される基を表わす]
で示される共開始剤を含む開始剤系とを含み、
ただし、式(I)で示される化合物は、重合性モノマーと共重合可能な少なくとも1つの重合性炭素-炭素二重結合並びに/又はX及び式(III)で示される基から選択される少なくとも2つの基を含有するという条件である、歯科用組成物を提供する。
「重合」又は「重合性」という用語は、多くのより小さな分子、例えば、ラジカル重合性モノマーの形態にあるモノマー、オリゴマー又はポリマーの共有結合により組み合わさって、より大きな分子、すなわち、高分子又はポリマーを形成することに関する。モノマーを組み合わせて、一般に架橋ポリマーと呼ばれる直鎖高分子又は三次元高分子を形成することができる。
本発明の歯科用組成物は、(a)重合性モノマーを含む。歯科用組成物は、1つ以上の重合性モノマー(a)を含むことができる。
[式中、
R20、R* 20、R** 20、R*** 20は、独立して、水素原子、-COOM、直鎖C1-18又は分枝鎖C3-18アルキル基(C3-6シクロアルキル基、C6-14アリールもしくはC3-14ヘテロアリール基、-COOM、-PO3M、-O-PO3M2又は-SO3M*により置換されている場合がある)、C3~C18シクロアルキル基(C1-16アルキル基、C6-14アリールもしくはC3-14ヘテロアリール基により置換されている場合がある)又はC5~C18アリールもしくはC3~C18ヘテロアリール基、-COOM、-PO3M、-O-PO3M2もしくは-SO3M*を表わし、
R21は、水素原子、直鎖C1-18もしくは分枝鎖C3-18アルキル基又はC2~C18アルケニル基(C3-6シクロアルキル基、C6-14アリールもしくはC3-14ヘテロアリール基、-COOM、-PO3M、-O-PO3M2もしくは-SO3M*により置換されている場合がある)、C3~C18シクロアルキル基(C1-16アルキル基、C6-14アリールもしくはC3-14ヘテロアリール基、-COOM、-PO3M、-O-PO3M2もしくは-SO3M*により置換されている場合がある)又はC5~C18アリールもしくはC3~C18ヘテロアリール基を表わし、
R22は、1~45個の炭素原子を有する二価の有機残基を表わし、ここで、二価の有機残基は、1~7個のC3-12シクロアルキレン基、1~7個のC6-14アリーレン基、1~7個のカルボニル基、1~7個のカルボキシル基(-(C=O)-O-又は-O-(C=O)-)、1~7個のアミド基(-(C=O)-NH-又は-NH-(C=O)-)又は1~7個のウレタン基(-NH-(C=O)-O-又は-O-(C=O)-NH-)のうちの少なくとも1つ並びに酸素、窒素及び硫黄から選択される1~14個のヘテロ原子を含有することができ、この二価の有機残基は、ヒドロキシル基、チオール基、C6-14アリール基、-COOM、-PO3M、-O-PO3M2又は-SO3M*からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されている場合があり、好ましくは、R22は、1つ以上の-OH基により置換されている場合があるC1~C18アルキレン基又はC2~C18アルケニレン基であり、このアルキレン基又はアルケニレン基は、1~4個のC6-10アリーレン基、1~4個のウレタン基(-NH-(C=O)-O-又は-O-(C=O)-NH-)のうちの少なくとも1つ及び1~8個の酸素原子を含有することができ、
R23は、飽和で二価もしくは多価の置換もしくは非置換C2~C18炭化水素基、飽和で二価もしくは多価の置換もしくは非置換環状C3~C18炭化水素基、二価もしくは多価の置換もしくは非置換C4~C18アリールもしくはヘテロアリール基、二価もしくは多価の置換もしくは非置換C5~C18アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール基、二価もしくは多価の置換もしくは非置換C7~C30アラルキル基又は二価もしくは多価の置換もしくは非置換C2~C45モノ-、ジ-もしくはポリエーテル残基(1~14個の酸素原子を有する)を表わし、
mは、好ましくは、1~10の範囲の整数であり、
ここで、R20、R* 20、R** 20、R*** 20、R21及びR22のいずれか1つのMは、互いに独立しており、それぞれ、水素原子又は金属原子を表わし、
R20、R* 20、R** 20、R*** 20、R21及びR22のいずれか1つのM*は、互いに独立しており、それぞれ、金属原子を表わす]
で示される化合物から選択することができる。
[式中、
R24、R* 24、R** 24、R*** 24は、式(A)、(B)及び(C)について上記定義されたR20、R* 20、R** 20、R*** 20と同じ意味を有し、R25、R* 25は、独立して、式(A)について上記定義されたR21と同じ意味を有する残基を表わし、R27及びm’は、式(C)について上記定義されたR23及びmと同じ意味を有する]
を有する。
構造式
を有するN,N’-ジアリル-1,4-ビスアクリルアミド-(2E)-ブタ-2-エン(BAABE)及び
構造式
を有するN,N’-ジエチル-1,3-ビスアクリルアミド-プロパン(BADEP)
が最も好ましい。
[式中、
部分Yは、それぞれ独立して、水素原子又は下記式(Y*)、(Y**)又は(Y***):
[式中、
Z1は、COORα、COSRs、CON(Rα)2、CONRαRs又はCONHRαであり、ここで、Rα及びRsは、独立して、水素原子、C3-8シクロアルキル基により場合により置換されていているC1-18アルキル基、場合により置換されているC3-8シクロアルキル基、場合により置換されているC4-18アリールもしくはヘテロアリール基、場合により置換されているC5-18アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール基又は場合により置換されているC7-30アラルキル基を表わし、ここで、1つのRα及び1つのRs残基は、それらが結合している隣接する窒素原子と共に、5~7員の複素環を形成することができ、同複素環は、更なる窒素原子又は酸素原子を含有することができ、ここで、場合により置換されている基は、1~5個のC1-5アルキル基により置換されていることができ、
R■及びR●は、独立して、水素原子、場合により置換されているC1-18アルキル基、場合により置換されているC3-18シクロアルキル基、場合により置換されているC5-18アリール又はヘテロアリール基、場合により置換されているC5-18アルキルアリール又はアルキルヘテロアリール基、場合により置換されているC7-30アラルキル基を表わし、ここで、場合により置換されている基は、1~5個のC1-5アルキル基により置換されていることができ、
L*は、(a+b)価の有機残基(式中、bは、式(G)におけるYが丸括弧内にある場合、1である)を表わし、2~45個の炭素原子並びに場合により、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素及び硫黄原子を含有し、該炭素原子は、第一級及び第二級脂肪族炭素原子、第二級脂環式炭素原子並びに芳香族炭素原子から選択されるa+b個の炭素原子を含み、a+b個の炭素原子はそれぞれ、ホスファート又は式(Y*)、(Y**)及び(Y***)のいずれか1つで示される部分を連結し、aは、1~10、好ましくは、1~5の整数であり、bは、1~10、好ましくは、1~5の整数であり、ただし、少なくとも1つのYは、水素原子ではないという条件である]
で示される部分を表わす]
を有する。このような化合物(ここで、Y=Y*)の調製は、EP第1548021号から公知である。
[式中、
部分Y1は、下記式(Y1 **)又は(Y1 ***):
[
Z2は、独立して、Z1について定義されたものと同じ意味を有し、
R□及びR○は、独立して、R■及びR●について定義されたものと同じ意味を有し、
L1は、(c+d)価の有機残基を表わし、2~45個の炭素原子並びに場合により、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素及び硫黄を含有し、該炭素原子は、第一級及び第二級脂肪族炭素原子、第二級脂環式炭素原子並びに芳香族炭素原子から選択されるc+d個の炭素原子を含み、c+d個の炭素原子はそれぞれ、ホスホナート又は式(Y1 *)、(Y1 **)及び(Y1 ***)のいずれか1つで示される部分を連結し、
c及びdは、独立して、1~10の整数を表わす]
で示される部分を表わす]
で示される重合性酸性化合物を含有するホスホン酸基から選択することもできる。
[式中、
Z1は、上記のように定義され、L*は、場合により置換されているアルキレン基であり、より好ましくは、Z1は、メチルであり、L*は、C4~C16アルキレン基であり、さらにより好ましくは、L*は、C8~C12アルキレン基である]
が特に好ましい。
[式中、R5は、下記式(V’):
[式中、
R6及びR7は、同じか又は異なることができ、独立して、水素原子又はC1-4アルキル基を表わし、好ましくは、R6は、水素原子又はメチル基であり、R7は、水素原子であり、
eは、1~3の整数であり、好ましくは、nは、1又は2の整数である]
で示される基を表わす]
で示される繰り返し単位を有する。ここで、重合性多酸性ポリマーは、下記式(VI):
[式中、R10は、水素原子又はC1-4アルキル基を表わし、好ましくは、R10は、水素原子又はメチル基を表わす]
で示される酸性繰り返し単位をさらに含む。ここで、式(VI)で示される繰り返し単位と式(IV)で示される繰り返し単位とのモル比([式(VI)]/[式(IV)])は、100:1~5:1、好ましくは、50:1~10:1の範囲にあり、分子量Mwは、20,000~150,000、好ましくは、30,000~100,000の範囲にある。
[式中、R11は、下記式(VIII):
[式中、
Aoは、さらに置換されていることができる芳香族基であり、
R8は、ハロゲン原子又は-OH、-ORd、-NReH、-NReRf、-SH及び-SRgから選択される基を表わし、ここで、Rd、Re、Rf、Rg及びRgは、C1-6アルキル基を表わし、
oは、1又は2の整数であり、ただし、oが、2である場合、R8は両方とも、OHであることができないという条件である]
で示される基を表わす]
で示される繰り返し単位を有する多酸性ポリマーを、下記式(IX)
[式中、
X*は、離脱基であり、
R9、R6及びR7は、同じか又は異なることができ、独立して、水素原子又はカルボン酸基により置換されていることができるC1-6アルキル基を表わす]
で示される化合物と反応させることを含む。
[式中、R11は、下記式(VIIIa):
で示される基を表わす]
で示される繰り返し単位を有する多酸性ポリマーを、下記式(VIa)
[式中、X*は、ヒドロキシル基であり、R6は、水素原子又はメチル基、好ましくは、水素原子であり、R7は、水素原子である]
で示される化合物と、溶媒としての水中において、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、リン酸、硫酸、スルファミン酸、シュウ酸及びp-トルエンスルホン酸からなる群より選択される触媒(好ましくは、触媒は、塩酸又はシュウ酸である)の存在下で反応させることを含む。ここで、触媒の量は、式(VII)で示される繰り返し単位を有する多酸性ポリマー及び式(IXa)で示される化合物のモル量に基づいて、10~90mol%、好ましくは、30~80mol%から選択することができ、ここで、反応温度は、40~80℃の範囲にあり、式(IXa)で示される化合物に対する式(VII)で示される繰り返し単位を有する多酸性ポリマーのモル比は、1:100~1:800、好ましくは、1:300~1:700である。
[式中、Ao1は、式(V)について上記定義されたAoと同様に芳香族基である]
で表わされるモノマーを重合させることにより提供することができる。代替的には、芳香族基の置換パターンは、所望のコポリマーに適合させることができる。
[式中、Ao1は、上記定義された芳香族基である]
で表わされるモノマーを、下記式(XI)
[式中、R10は、式(VI)について上記されたように定義される]
で表わされるモノマーと共重合させることにより得ることができる。
[式中、Zaは、脱離基である]
で示される化合物を、式(XIII)
Ao2-OH
(XIII)
[式中、Ao2は、式(V)について上記定義された芳香族基である]
で示される化合物と反応させることにより調製することができる。
増感剤又は酸化還元開始剤系の還元剤を酸化可能な酸化剤(b-1)
増感剤(b-1)
開始剤系(b)は、増感剤(b-1)を含む光開始剤系であることができる。
[式中、
R16は、
(i)下記式(XVI):
[式中、M、R3、R4及びR5は、式(XIV)について上記定義されたのと同じ意味を有し、ここで、式(XIV)で示される化合物は、対称又は非対称であることができる]
で示される基であるか又は
(ii)下記式(XVII):
[式中、
X*は、R18は、単結合、酸素原子又は基NR18(式中、R18は、置換又は非置換ヒドロカルビル基を表わす)を表わし、
R17は、置換又は非置換ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、モノ(ヒドロカルビルカルボニル)ジヒドロカルビルシリル基又はジ(ヒドロカルビルカルボニル)モノヒドロカルビルシリル基を表わす]
で示される基であるか又は
(iii)Mが、Siである場合、R16は、置換又は非置換ヒドロカルビル基であることができる]
で示される基を表わす。
を有することができる。
開始剤系(b)は、酸化還元開始剤系であることができる。したがって、開始剤系は、酸化還元開始剤系の還元剤を酸化可能な酸化剤(b-1)を含む。酸化還元開始剤系の還元剤を酸化可能な酸化剤は、好ましくは、ペルオキシド又はヒドロペルオキシドである。
本発明の共開始剤(b-2)は、下記式(I):
Q-X
(I)
[式中、
Qは、シアノ基又は基A-Q’-:
(式中、
Aは、水素原子、更なる基X又は重合性モノマーと共重合可能な炭素-炭素二重結合を有する重合性基であり、
Q’は、脂肪族炭化水素基又はポリオキシアルキレン基であり、これらは、2~12個の炭素原子を有し、最大2つの炭素-炭素二重結合及び/又は炭素-炭素二重結合を有する重合性基を有することができ、これらは、重合性モノマーと共重合可能であり、好ましくは、ヒドロキシ基から選択される基により置換されていることができる)
であり、
Xは、2つ以上のXが存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、Qがシアノ基である場合、下記式(IIa)で示される基又はQが基A-Q’-である場合、下記式(IIb):
-Ar(R1)n-NR2R3
(IIa)
-X1C(O)X2Ar(R1)n-NR2R3
(IIb)
(式中、
X1及びX2は、同じか又は異なることができ、独立して、単結合、-NR4-、-O-又は-S-を表わすことができ、ここで、R4は、水素原子、C1-6アルキレン基、C3-6シクロアルキレン基又はアリル基であり、
Arは、(n+2)価の芳香族炭化水素基であり、
R1は、2つ以上のR1が存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、重合性モノマーと共重合可能な重合性炭素-炭素二重結合を有する一価の置換基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子又はニトロ基を表わし、
nは、0又は1~4の整数であり、
R2及びR3は、同じか又は異なることができ、独立して、1~8個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素基、アリル基を表わし又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含有することができるC3-6飽和炭素環基を形成しており又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、下記式(III)
>NAr(R1)nX2C(O)X1Q
(III)
(式中、Ar、R1、n、X1、X2、X1及びQは、独立して、上記定義されたとおりである)
で示される基を、環にさらに含有する環基を形成している)
で示される基を表わす]
で示される共開始剤である。ただし、式(I)で示される化合物は、重合性モノマーと共重合可能な少なくとも1つの重合性炭素-炭素二重結合並びに/又はX及び式(III)で示される基から選択される少なくとも2つの基を含有するという条件である、
-Ar(R1)n-NR2R3
(IIa)
-X1C(O)X2Ar(R1)n-NR2R3
(IIb)
[式中、
X1及びX2は、同じか又は異なることができ、独立して、-NR4-、-O-又は-S-を表わし、ここで、R4は、水素原子、C1-6アルキレン基、C3-6シクロアルキレン基又はアリル基であり、
Arは、(n+2)価の芳香族炭化水素基であり、
R1は、2つ以上のR1が存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、重合性モノマーと共重合可能な重合性炭素-炭素二重結合を有する一価の置換基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基を表わし、
nは、0又は1~4の整数であり、
R2及びR3は、同じか又は異なることができ、独立して、1~8個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素基、アリル基を表わし又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含有することができるC3-6飽和炭素環基を形成しており又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、下記式(III)
>NAr(R1)nX2C(O)X1Q
(III)
(式中、Ar、R1、n、X2、X1及びQは、独立して、上記定義されたとおりである)
で示される基を、環にさらに含有する環基を形成している]
で示される基を表わす。
で示される部分を形成している。
本発明の歯科用組成物は、上記成分に加えて、追加の任意成分を含むことができる。
1)20~45重量% シリカ、
2)20~40重量% アルミナ、
3)20~40重量% 酸化ストロンチウム、
4)1~10重量% P2O5及び
5)3~25重量% フッ化物
を含む反応性粒状ガラス充填材である。
ここから、本発明を下記実施例によりさらに説明するものとする。
4-ジメチルアミノベンゾイルクロリド(10.00g、0.0545)を酢酸エチル 25mlに懸濁させ、4℃に冷却した。ジアリルアミン(6.35g、0.065モル)を酢酸エチル 25ml及びトリエチルアミン(5.51g、0.0545モル)に溶解させ、撹拌しながら酸クロリドに添加した。後者を完全に加えた後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応終了後、さらに、酢酸エチル 300mlをこの反応混合物に加え、希重炭酸ナトリウムで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、酢酸エチルをロータリーエバポレーターにより除去した。粗生成物をMTBEに分散させ、冷蔵庫で1時間冷却し、ろ過し、最後に氷冷エタノールで洗浄した。乾燥後、4.19gを得た(収率32%)。
1H-NMR [ppm]: (300 MHz, CDCl3): δ 7.40 (m, 2H, H 3), 6.66 (m, 2H, H 2), 5.82 (m, 2H, H 5), 5.20 - 5.18 (m, 4H, H 6a/b), 4.01 (s, 4H, H 4), 2.98 (s, 6H, H 1)
4-ジメチルアミノベンゾイルクロリド(10.00g、0.0545)を酢酸エチル 25mlに懸濁させた。エチレンジアミン(1.47g、0.025モル)を酢酸エチル 25ml及びトリエチルアミン(5.51g、0.0545モル)に溶解させ、撹拌しながら酸クロリドに加えた。後者を完全に加えた後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応完了後、粗生成物を氷冷エタノール中で沈殿させ、ろ過し、最後に真空乾燥させた。乾燥後、5.87gを得た(収率31.5%)。
1H-NMR [ppm]: (300 MHz, CDCl3): δ 7.74 (m, 2H, H 3), 7.06 (sb, 2H, H 4), 6.67 (m, 2H, H 2), 3.65 (t, 4H, H 5), 2.98 (m, 4H, H 1)
4-ジメチルアミノベンゾイルクロリド(10.00g、0.0545)を酢酸エチル 25mlに懸濁させた。アリルアミン(3.73g、0.065モル)を酢酸エチル 25ml及びトリエチルアミン(5.51g、0.0545モル)に溶解させ、撹拌しながら酸クロリドに加えた。反応終了後、さらに、酢酸エチル 300mlをこの反応混合物に加え、希重炭酸ナトリウムで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、酢酸エチルをロータリーエバポレーターにより除去した。粗生成物をエタノール中に分散させ、冷蔵庫で1時間冷却し、ろ過し、最後に氷冷エタノールで洗浄した。乾燥後、4.95gを得た(収率44.5%)。
1H-NMR [ppm]: (300 MHz, CDCl3): δ 7.69 (m, 2H, H 3), 6.64 (m, 2H, H 2), 6.16 (sb, 1H, H 4), 5.94 (m, 1H, H 6), 5.26 - 5.13 (m, 2H, H 7a/b), 4.06 (t, 2H, H 5), 3.00 (s, 6H, H 1)
ポリマーtBDA
塩化アルミニウム(2.26g、0.0169mol)を少量ずつ、アセトン 70mlに溶解させたN-ヒドロキシエチルアクリルアミド(1.71g、0.0169mol)の撹拌溶液に加えた。得られた白色懸濁液に、アセトン 10mlに溶解させた4-tert-ブチル-N,N-ジメチルアニリン(2.00g、0.0113mol)を加えた。この反応混合物を24時間還流した。その後、2N NaOH 70mlをこの反応混合物に加え、粗生成物をジクロロメタンで2回抽出した。回収した有機層をNa2SO4で乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/2-メチルペンタン 1:1)により予備精製した。油状の残留物をフリーザー(-30℃)に入れ、これにより、生成物を結晶化させた。後者を油状の残留物から分離し、2-メチルペンタンで洗浄し、その後、乾燥させた。
1H-NMR [ppm]: (300 MHz, CDCl3): δ 7.29 (m, 2H, H 2-3), 7.1 (m, 1H, H 4), 7.04 (sb, 1H, H 7), 6.24 (m, 1H, H 8), 6.11 (m, 1H, H 9a), 5.61 (m, 1H, H 9b), 4.64 (d, 2H, H 6), 2.69 (s, 6H, H 1), 1.28 (s, 9H, H 5)
Bis-GMA(70)/TGDMA(30)の混合物に、0.5% CQ及び0.6% アミンを加え、均一に混合した。組成及びDSC 7(Perkin Elmer)により測定された重合エンタルピーを表1にまとめる。
キセノンランプ(OSRAM XBO 450 W/1)を備えた光DSC装置(Perkin Elmer製のDSC 7)を使用して、種々の配合物の重合エンタルピーを37℃で測定した。
略語
Me2-DPI:ビス(4-メチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスファート
DMABN:4-(ジメチルアミノ)ベンゾニトリル
DMADA:4-(ジメチルアミノ)-N,N-ジ-2-プロペン-1-イル-ベンズアミド
DMAEA:4-ジメチルアミノ-N-[2-[(4-ジメチルアミノベンゾイル)アミノ]エチル]ベンズアミド
表1の成分の記載された量を遮光ガラス容器中で一緒に加え、一晩撹拌した。
実施例5及び6並びに比較例7のせん断結合強度をDIN EN ISO 29022に従って、抜いたヒト臼歯を使用して測定した。
略語
tBDA:4-tert-ブチル-N,N-ジメチルアニリン
MS 1580-ポリマーtBDA:
NapTS:p-トルエンスルフィン酸ナトリウム
KPS:過硫酸カリウム
CQ:カンファーキノン
本発明の実施例8及び比較例9の水性歯科用ガラスアイオノマー組成物を、それぞれ合計100重量%になる表2に列記された成分の液体及び粉末組成を形成し、両方の部分を示された粉末/液体(P/L)比で混合することにより調製した。
[曲げ強度/E-モジュラス]
得られた実施例8及び比較例9の歯科用ガラスアイオノマー組成物を、試験標本の作製のために、サイズ(25±2)mm×(2.0±0.1)mm×(2.0±0.1)mmを有するステンレス鋼型に充填した。このようにして得られた歯科用ガラスアイノマー組成物を、歯科用硬化光で硬化させた(光硬化型、LC)。得られた硬化歯科用ガラスアイオノマー組成物について、曲げ強度をISO 9917-2に従って測定した。
作業時間:粉末とガラスとを示されたP/L比で混合し始めてから、特性に悪影響を及ぼすことなく材料を操作可能である間の期間
略語
Me2-DPI:ビス(4-メチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスファート
DMABE:4-(ジメチルアミノ)ベンゾニトリル
DMADA:4-(ジメチルアミノ)-N,N-ジ-2-プロペン-1-イル-ベンズアミド
DMAEA:4-ジメチルアミノ-N-[2-[(4-ジメチルアミノベンゾイル)アミノ]エチル]ベンズアミド
液体系を最終的に22:78の比でガラス組成物と混合した。
曲げ強度(FS)、硬化深さ(DoC)及び周囲光に対する感度をISO 4049:2009ガイドラインに記載されている手順に従って測定した。
Claims (14)
- (a)重合性モノマーと、
(b)
(b-1)増感剤又は酸化還元開始剤系の酸化剤及び
(b-2)下記式(I):
Q-X
(I)
[式中、
Qは、シアノ基又は基A-Q’-:
(式中、
Aは、水素原子、更なる基X又は重合性モノマーと共重合可能な炭素-炭素二重結合を有する重合性基であり、
Q’は、脂肪族炭化水素基又はポリオキシアルキレン基であり、これらは、2~12個の炭素原子を有し、最大2つの炭素-炭素二重結合及び/又は炭素-炭素二重結合を有する重合性基を有することができ、これらは、重合性モノマーと共重合可能であり、ヒドロキシ基から選択される基により置換されていることができる)
であり、
Xは、2つ以上のXが存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、Qがシアノ基である場合、下記式(IIa)で示される基又はQが基A-Q’-である場合、下記式(IIb):
-Ar(R1)n-NR2R3
(IIa)
-X1C(O)X2Ar(R1)n-NR2R3
(IIb)
(式中、
X1及びX2は、同じか又は異なることができ、独立して、単結合、-NR4-、-O-又は-S-を表わすことができ、ここで、R4は、水素原子、C1-6アルキレン基、C3-6シクロアルキレン基又はアリル基であり、
Arは、(n+2)価の芳香族炭化水素基であり、
R1は、2つ以上のR1が存在する場合、同じか又は異なることができ、独立して、重合性モノマーと共重合可能な重合性炭素-炭素二重結合を有する一価の置換基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子又はニトロ基を表わし、
nは、0又は1~4の整数であり、
R2及びR3は、同じか又は異なることができ、独立して、1~8個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素基、アリル基を表わし又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含有することができるC3-6飽和炭素環基を形成しており又はR2及びR3は、それらが結合している窒素原子と共に、下記式(III)
>NAr(R1)nX2C(O)X1Q
(III)
(式中、Ar、R1、n、X1、X2及びQは、独立して、上記定義されたとおりである)
で示される基を、環にさらに含有する環基を形成している)
で示される基を表わす]
で示される共開始剤を含む開始剤系とを含み、
ただし、式(I)で示される化合物は、重合性モノマーと共重合可能な少なくとも1つの重合性炭素-炭素二重結合並びに/又はX及び式(III)で示される基から選択される少なくとも2つの基を含有するという条件である、
歯科用組成物。 - 式(I)で示される共開始剤が、炭素-炭素二重結合を有する重合性基を含有する化合物である、請求項1記載の歯科用組成物。
- 式(I)で示される共開始剤が、X及び式(III)で示される基から選択される少なくとも2つの基を含有する化合物である、請求項1記載の歯科用組成物。
- 重合性基が、(メタ)アクリラート基及び(メタ)アクリルアミド基から選択される、請求項1~3のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- Qが、シアノ基であり、Xが、式(IIa)で示される基である、請求項1~4のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- Qが、基A-Q’-であり、Xが、式(IIb)で示される基である、請求項1~4のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- R2とR3が、同じか又は異なることができ、独立して、C1-6アルキル基を表わす、請求項1~6のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- R2及びR3が、それらが結合している窒素原子と共に、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含有するC3-6飽和炭素環基を形成している、請求項1~6のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- R2及びR3が、それらが結合している窒素原子と共に、式(III)(式中、Ar、R1、n、X1、X2及びQが、式(IIa)又は(IIb)及び(III)で示される基におけるのと同じである)で示される基を、環にさらに含有する環基を形成している、請求項1~4のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- Arが、o-又はp-フェニレン基である、請求項1~9のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- 増感剤が、アシルシリル基もしくはアシルゲルミル基を有する化合物又はアルファジケトン、好ましくは、カンファーキノンである、請求項1~10のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- 溶媒及び/又は粒状充填材をさらに含む、請求項1~11のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- 歯科用接着剤、歯科用シーラー、歯科用コンポジット、樹脂変性歯科用セメント及び歯科用印象材から選択される、請求項1~12のいずれか一項記載の歯科用組成物。
- 請求項13記載の歯科用組成物を製造するための、請求項1記載の式(I)で示される共開始剤の使用。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP18206588.8 | 2018-11-15 | ||
EP18206588.8A EP3653194A1 (en) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | Bifunctional and polyfunctional coinitiators in dental compositions |
PCT/EP2019/081241 WO2020099518A1 (en) | 2018-11-15 | 2019-11-13 | Bifunctional and polyfunctional coinitiators in dental compositions |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022507426A true JP2022507426A (ja) | 2022-01-18 |
JP7274576B2 JP7274576B2 (ja) | 2023-05-16 |
Family
ID=64331831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021526346A Active JP7274576B2 (ja) | 2018-11-15 | 2019-11-13 | 歯科用組成物中の二官能性及び多官能性共開始剤 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220000721A1 (ja) |
EP (2) | EP3653194A1 (ja) |
JP (1) | JP7274576B2 (ja) |
CN (1) | CN113164328B (ja) |
AU (1) | AU2019379295B2 (ja) |
CA (1) | CA3108575A1 (ja) |
WO (1) | WO2020099518A1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63243009A (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-07 | Sankin Kogyo Kk | 歯科用光硬化性組成物 |
JPH07179408A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-18 | Tokuyama Corp | アミン系不飽和化合物及びそれを含む光硬化性組成物 |
Family Cites Families (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1139430A (en) | 1966-12-30 | 1969-01-08 | Nat Res Dev | Improvements relating to surgical cements |
US3814717A (en) | 1970-12-04 | 1974-06-04 | Dental Materials Section Labor | Poly(carboxylic acid)-fluoroalumino-silicate glass surgical cement |
US4209434A (en) | 1972-04-18 | 1980-06-24 | National Research Development Corporation | Dental cement containing poly(carboxylic acid), chelating agent and glass cement powder |
GB1532954A (en) | 1974-10-24 | 1978-11-22 | Nat Res Dev | Poly-(carboxylate)cements |
DE2830927A1 (de) | 1978-07-14 | 1980-01-31 | Basf Ag | Acylphosphinoxidverbindungen und ihre verwendung |
DE2909994A1 (de) | 1979-03-14 | 1980-10-02 | Basf Ag | Acylphosphinoxidverbindungen, ihre herstellung und verwendung |
DE2909992A1 (de) | 1979-03-14 | 1980-10-02 | Basf Ag | Photopolymerisierbare aufzeichnungsmassen, insbesondere zur herstellung von druckplatten und reliefformen |
DE2929121A1 (de) | 1979-07-18 | 1981-02-12 | Espe Pharm Praep | Calciumaluminiumfluorosilikatglas- pulver und seine verwendung |
DE2932823A1 (de) | 1979-08-13 | 1981-03-12 | Espe Pharm Praep | Anmischkomponente fuer glasionomerzemente |
GR852068B (ja) | 1984-08-30 | 1985-12-24 | Johnson & Johnson Dental Prod | |
GB2190372B (en) | 1986-04-08 | 1991-05-15 | Dentsply Ltd | Glasses and poly(carboxylic acid)cement compositions containing them |
DD291982A5 (de) | 1990-02-12 | 1991-07-18 | ���������`��������`����@����k�� | Apatitglaskeramik, vorzugsweise fuer dentale glasionomerzemente |
US5360770A (en) | 1992-01-07 | 1994-11-01 | Den-Mat Corporation | Fluoride ion-leachable glasses and dental cement compositions containing them |
DE10063939B4 (de) | 2000-12-20 | 2005-01-27 | 3M Espe Ag | Dentalzement enthaltend ein reaktionsträges Dentalglas und Verfahren zu dessen Herstellung |
ATE357450T1 (de) | 2003-12-23 | 2007-04-15 | Dentsply Detrey Gmbh | In einem selbstätzendes, selbstgrundierendes dentales haftmittel |
EP2033949B1 (en) * | 2007-09-04 | 2017-04-19 | Agfa Graphics N.V. | Radiation curable compositions for food applications |
EP2705827B1 (en) | 2012-09-11 | 2017-12-27 | DENTSPLY DETREY GmbH | Dental composition |
EP2727576A1 (en) | 2012-11-05 | 2014-05-07 | DENTSPLY DETREY GmbH | Dental composition |
DE102014203166A1 (de) | 2014-02-21 | 2015-08-27 | Mühlbauer Technology Gmbh | Polymerisierbares Dentalmaterial |
US10501562B2 (en) * | 2015-03-18 | 2019-12-10 | University Of Kansas | Co-initiator and co-monomer for use in preparing polymer related compositions, methods of manufacture, and methods of use |
EP3124009A1 (en) * | 2015-07-27 | 2017-02-01 | DENTSPLY DETREY GmbH | Dental adhesive |
CN108135782B (zh) * | 2015-10-08 | 2022-03-22 | 登特斯普伊德特雷有限公司 | 牙科组合物 |
EP3153150A1 (en) | 2015-10-08 | 2017-04-12 | Dentsply DeTrey GmbH | Dental composition |
EP3231413A1 (en) | 2016-04-11 | 2017-10-18 | DENTSPLY DETREY GmbH | Dental composition |
EP3360532B1 (en) * | 2017-02-13 | 2022-04-27 | Dentsply DeTrey GmbH | Dental composition |
-
2018
- 2018-11-15 EP EP18206588.8A patent/EP3653194A1/en not_active Withdrawn
-
2019
- 2019-11-13 US US17/293,273 patent/US20220000721A1/en active Pending
- 2019-11-13 AU AU2019379295A patent/AU2019379295B2/en active Active
- 2019-11-13 WO PCT/EP2019/081241 patent/WO2020099518A1/en unknown
- 2019-11-13 CN CN201980061062.4A patent/CN113164328B/zh active Active
- 2019-11-13 JP JP2021526346A patent/JP7274576B2/ja active Active
- 2019-11-13 CA CA3108575A patent/CA3108575A1/en active Pending
- 2019-11-13 EP EP19802175.0A patent/EP3880155B1/en active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63243009A (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-07 | Sankin Kogyo Kk | 歯科用光硬化性組成物 |
JPH07179408A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-18 | Tokuyama Corp | アミン系不飽和化合物及びそれを含む光硬化性組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020099518A1 (en) | 2020-05-22 |
AU2019379295A1 (en) | 2021-03-18 |
EP3880155A1 (en) | 2021-09-22 |
JP7274576B2 (ja) | 2023-05-16 |
US20220000721A1 (en) | 2022-01-06 |
EP3880155B1 (en) | 2023-12-27 |
CA3108575A1 (en) | 2020-05-22 |
EP3653194A1 (en) | 2020-05-20 |
CN113164328A (zh) | 2021-07-23 |
CN113164328B (zh) | 2024-02-27 |
AU2019379295B2 (en) | 2023-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107922544B (zh) | 可聚合多元酸聚合物 | |
JP5074402B2 (ja) | ジチアンモノマーを含有する硬化性組成物 | |
KR101277869B1 (ko) | 포스페이트 염을 포함하는 치과용 충전제 및 조성물 | |
EP3231411B1 (en) | Aqueous dental glass ionomer composition | |
JP6982974B2 (ja) | 水性歯科用グラスアイオノマー組成物 | |
JP2020502057A (ja) | 直接的歯科用充填組成物 | |
EP3449894A1 (en) | Dental composition comprising a particulate carrier supporting a coinitiator | |
JP7274576B2 (ja) | 歯科用組成物中の二官能性及び多官能性共開始剤 | |
EP3675800B1 (en) | Photoinitiator modified polyacidic polymer | |
EP3761942B1 (en) | Dental composition | |
EP3518863B1 (en) | Dental composition | |
JP7309723B2 (ja) | 歯科用組成物 | |
JP2020502286A (ja) | 歯科用樹脂修飾ガラスイオノマー組成物を調製するための方法 | |
EP3449895A1 (en) | Photoinitiator modified polyacidic polymer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210608 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210608 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230501 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7274576 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |