この出願は、データが複数のミニスロットレベルの時間領域リソース上で繰り返し送信できるようなデータ伝送方法及び装置を提供し、それにより、データ伝送信頼性を改善しつつ、データ伝送遅延を更に低減する。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供される。伝送方法は、端末デバイス又は端末デバイスに適用されるチップにより実行されてもよい。例えば、伝送方法は、端末デバイスにより実行される。当該方法は、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースを決定するステップと、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップであり、Mは1よりも大きい整数である、ステップと、端末デバイスにより、M個の第2の時間領域リソース上で、第1のデータをネットワークデバイスにM回送信するステップ、又はM個の第2の時間領域リソース上で、ネットワークデバイスによりM回送信された第2のデータを受信するステップとを含む。
第1の態様において提供されるデータ伝送方法によれば、データはM個の第2の時間領域リソース上で繰り返し伝送され、M個の第2の時間領域リソースは第1の時間領域リソースに基づいて決定されるので、M個の第2の時間領域リソースは、ミニスロットレベルの長さをそれぞれ有し得る。このように、データが繰り返し送信され、データ伝送遅延が低減され、データ伝送信頼性が改善される。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップであり、Rは1よりも大きい整数である、ステップと、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップとを含む。当該伝送方法によれば、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保でき、それにより、データ伝送遅延を低減しつつM個の第2の時間領域リソース上でのデータ伝送信頼性を確保し、データ伝送効率を改善する。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、R個の第3の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない場合、R個の第3の時間領域リソースをM個の第2の時間領域リソースとして決定するステップであり、MはRに等しい、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップと、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、スロット境界に基づいて分割された時間領域リソースとに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップと、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、スロット境界に基づいて分割された時間領域リソースとに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップであり、MはRに等しい、ステップとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップは、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースをH+1個の第2の時間領域リソースに分割するステップであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルからH個のスロット境界内の最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、H個のスロット境界内の最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、M個の第2の時間領域リソースは、Q個の第3の時間領域リソースと、第4の時間領域リソースに基づいて決定された第2の時間領域リソースとを含み、Q個の第3の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、第4の時間領域リソースに基づいて決定されたH+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルからH個のスロット境界内の最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、H個のスロット境界内の最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、RはMよりも大きい。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップは、端末デバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースをH+1個の第5の時間領域リソースに分割するステップであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である、ステップと、端末デバイスにより、1つの第2の時間領域リソースを形成するために、H+1個の第5の時間領域リソース内の最初の第5の時間領域リソースを、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースと結合するステップと、1つの第2の時間領域リソースを形成するために、H+1個の第5の時間領域リソース内の最後の第5の時間領域リソースを、第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースと結合するステップとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、RはM未満である。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、繰り返し数Rと、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔とに基づいて、第1の時間領域リソースをR回繰り返し、R個の第3の時間領域リソースを取得するステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、当該方法は、端末デバイスにより、ネットワークデバイスから第7の指示情報を受信するステップであり、第7の指示情報は、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔を示すために使用される、ステップを更に含む。
第1の態様の可能な実現方式では、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は0であるか、或いは、R個の第3の時間領域リソースは時間領域において連続する。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、端末デバイスにより、繰り返し数Rに基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、R個の第3の時間領域リソース内のR-1個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、
個の連続シンボルを有し、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、Lは正の整数である、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTであり、R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はT以下である、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、スロット境界に基づいて、第1の時間領域リソースをX+1個の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTである、ステップと、T個のシンボルの長さに基づいて、X+1個の時間領域リソースのそれぞれを分割するステップと、X+1個の時間領域リソースのうちいずれか1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Tである場合、K個のシンボルを1つの第3の時間領域リソースとして使用するステップ、又はK個のシンボルを前の第3の時間領域リソースに追加するステップとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYであり、R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はY以下である、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、スロット境界に基づいて、第1の時間領域リソースをX+1個の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYである、ステップと、Y個のシンボルの長さに基づいて、X+1個の時間領域リソースのそれぞれを分割するステップと、X+1個の時間領域リソースのうちいずれか1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Yである場合、K個のシンボルを1つの第3の時間領域リソースとして使用するステップ、又はK個のシンボルを前の第3の時間領域リソースに追加するステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、ネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップであり、第1の指示情報は、第1の時間領域リソースについての第1の分割方式を示すために使用される、ステップと、第1の分割方式で第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは複数の分割方式に対応し、第1の分割方式は複数の分割方式のうち1つである、ステップとを含む。この分割方式では、繰り返し数Rが取得される必要がないので、シグナリングオーバヘッドが低減できる。
第1の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスから第2の指示情報を受信するステップであり、第2の指示情報は、繰り返し数Rの値を示すために使用される、ステップを更に含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスから第3の指示情報を受信するステップであり、第3の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始及び長さインジケータ値SLIVを示すために使用され、SLIV、開始シンボルS及び長さLは、以下のマッピング関係、すなわち、
である場合、SLIV=N*(L-1)+Sであり、
そうでない場合、SLIV=N*(N-L+1)+(N-1-S)であり、0<L≦(N-S)であることを満たし、
N>14であり、
Sは第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号であり、Sは0以上の整数であり、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、L及びNは正の整数である、ステップを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、端末デバイスにより、第1の時間領域リソースを決定するステップは、端末デバイスにより、ネットワークデバイスから第3の指示情報を受信するステップであり、第3の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、時間領域リソーステーブル内の1つの行は、開始シンボルの番号Sと、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lとを含み、Sは0以上の整数であり、Lは正の整数である、ステップと、端末デバイスにより、S及びLに基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定するステップとを含む。任意選択で、時間領域リソーステーブルは、上位レイヤシグナリングにより構成される。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスから第4の指示情報を受信するステップであり、第4の指示情報は、第1の時間領域リソースが横切るスロット境界の数Xを示すために使用され、Xは負でない整数である、ステップと、ネットワークデバイスから第5の指示情報を受信するステップであり、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号S及び基準長さLを示すために使用され、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号はSであり、第1の時間領域リソースの長さは、L+(X-1)*14個のシンボルである、ステップとを含む。
第1の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスから第6の指示情報を受信するステップであり、第6の指示情報は、第1の時間領域リソースが横切るスロットの数Wを示すために使用され、Wは負でない整数である、ステップと、ネットワークデバイスから第5の指示情報を受信するステップであり、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号S及び基準長さLを示すために使用され、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号はSであり、第1の時間領域リソースの長さは、L+W*14個のシンボルである、ステップとを含む。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供される。伝送方法は、ネットワークデバイス又はネットワークデバイスに適用されるチップにより実行されてもよい。例えば、伝送方法は、ネットワークデバイスにより実行される。当該方法は、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースを決定するステップと、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップであり、Mは1よりも大きい整数である、ステップと、ネットワークデバイスにより、M個の第2の時間領域リソース上で、第2のデータを端末デバイスにM回送信するステップ、又はネットワークデバイスにより、M個の第2の時間領域リソース上で、端末デバイスによりM回送信された第1のデータを受信するステップとを含む。
第2の態様において提供されるデータ伝送方法によれば、データはM個の第2の時間領域リソース上で繰り返し伝送され、M個の第2の時間領域リソースは第1の時間領域リソースに基づいて決定されるので、M個の第2の時間領域リソースは、ミニスロットレベルの長さをそれぞれ有し得る。このように、データが繰り返し送信され、データ伝送遅延が低減され、データ伝送信頼性が改善される。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップであり、Rは1よりも大きい整数である、ステップと、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップとを含む。当該伝送方法によれば、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保でき、それにより、データ伝送遅延を低減しつつM個の第2の時間領域リソース上でのデータ伝送信頼性を確保し、データ伝送効率を改善する。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、R個の第3の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない場合、R個の第3の時間領域リソースをM個の第2の時間領域リソースとして決定するステップであり、MはRに等しい、ステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップと、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、スロット境界に基づいて分割された時間領域リソースとに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するステップとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、MはRに等しい。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップは、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースをH+1個の第2の時間領域リソースに分割するステップであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である、ステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルからH個のスロット境界内の最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、H個のスロット境界内の最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、M個の第2の時間領域リソースは、Q個の第3の時間領域リソースと、第4の時間領域リソースに基づいて決定された第2の時間領域リソースとを含み、Q個の第3の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、第4の時間領域リソースに基づいて決定されたH+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルからH個のスロット境界内の最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、H個のスロット境界内の最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、RはMよりも大きい。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割するステップは、ネットワークデバイスにより、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースをH+1個の第5の時間領域リソースに分割するステップであり、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である、ステップと、ネットワークデバイスにより、1つの第2の時間領域リソースを形成するために、H+1個の第5の時間領域リソース内の最初の第5の時間領域リソースを、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースと結合するステップと、1つの第2の時間領域リソースを形成するために、H+1個の第5の時間領域リソース内の最後の第5の時間領域リソースを、第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースと結合するステップとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、RはM未満である。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスにより、繰り返し数Rと、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔とに基づいて、第1の時間領域リソースをR回繰り返し、R個の第3の時間領域リソースを取得するステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスにより、第7の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第7の指示情報は、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔を示すために使用される、ステップを更に含む。
第2の態様の可能な実現方式では、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は0であるか、或いは、R個の第3の時間領域リソースは時間領域において連続する。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するステップは、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、ネットワークデバイスにより、繰り返し数Rに基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、R個の第3の時間領域リソース内のR-1個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、
個の連続シンボルを有し、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、Lは正の整数である、ステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTであり、R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はT以下である、ステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、スロット境界に基づいて、第1の時間領域リソースをX+1個の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTである、ステップと、T個のシンボルの長さに基づいて、X+1個の時間領域リソースのそれぞれを分割するステップと、X+1個の時間領域リソースのうちいずれか1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Tである場合、K個のシンボルを1つの第3の時間領域リソースとして使用するステップ、又はK個のシンボルを前の第3の時間領域リソースに追加するステップとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYであり、R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はY以下である、ステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、スロット境界に基づいて、第1の時間領域リソースをX+1個の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYである、ステップと、Y個のシンボルの長さに基づいて、X+1個の時間領域リソースのそれぞれを分割するステップと、X+1個の時間領域リソースのうちいずれか1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Yである場合、K個のシンボルを1つの第3の時間領域リソースとして使用するステップ、又はK個のシンボルを前の第3の時間領域リソースに追加するステップを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、ネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップは、ネットワークデバイスにより、第1の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第1の指示情報は、第1の時間領域リソースについての第1の分割方式を示すために使用される、ステップと、ネットワークデバイスにより、第1の分割方式で第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するステップであり、第1の時間領域リソースは複数の分割方式に対応し、第1の分割方式は複数の分割方式のうち1つである、ステップとを含む。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスにより、第2の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第2の指示情報は、繰り返し数Rの値を示すために使用される、ステップを更に含む。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスにより、第3の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第3の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始及び長さインジケータ値SLIVを示すために使用され、SLIV、開始シンボルS及び長さLは、以下のマッピング関係、すなわち、
である場合、SLIV=N*(L-1)+Sであり、
そうでない場合、SLIV=N*(N-L+1)+(N-1-S)であり、0<L≦(N-S)であることを満たし、
N>14であり、
Sは第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号であり、Sは0以上の整数であり、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、L及びNは正の整数である、ステップを更に含む。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスにより、第3の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第3の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、時間領域リソーステーブル内の1つの行は、開始シンボルの番号Sと、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lとを含み、Sは0以上の整数であり、Lは正の整数である、ステップを更に含む。任意選択で、時間領域リソーステーブルは、上位レイヤシグナリングにより構成される。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、ネットワークデバイスにより、第4の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第4の指示情報は、第1の時間領域リソースが横切るスロット境界の数Xを示すために使用され、Xは負でない整数である、ステップと、第5の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号S及び基準長さLを示すために使用され、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号はSであり、第1の時間領域リソースの長さは、L+(X-1)*14個のシンボルである、ステップとを更に含む。
第2の態様の可能な実現方式では、当該方法は、第6の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第6の指示情報は、第1の時間領域リソースが横切るスロットの数Wを示すために使用され、Wは負でない整数である、ステップと、第5の指示情報を端末デバイスに送信するステップであり、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号S及び基準長さLを示すために使用され、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号はSであり、第1の時間領域リソースの長さは、L+W*14個のシンボルである、ステップとを更に含む。
第3の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現方式におけるステップを実行するように構成されたユニットを含む。
第4の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、第2の態様又は第2の態様のいずれかの可能な実現方式におけるステップを実行するように構成されたユニットを含む。
第5の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。
第6の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第2の態様又は第2の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。
第7の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサと、インタフェース回路とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。
第8の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサと、インタフェース回路とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第2の態様又は第2の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。
第9の態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、第3の態様において提供される通信装置を含むか、或いは、端末は、第5の態様において提供される通信装置を含むか、或いは、端末は、第7の態様において提供される通信装置を含む。
第10の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、第4の態様において提供される通信装置を含むか、或いは、ネットワークデバイスは、第6の態様において提供される通信装置を含むか、或いは、ネットワークデバイスは、第8の態様において提供される通信装置を含む。
第11の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。プロセッサにより実行されたとき、コンピュータプログラムは、第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するために、或いは、第2の態様又は第2の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するために使用される。
第12の態様によれば、コンピュータ読み取り可能記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。実行されたとき、コンピュータプログラムは、第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するために、或いは、第2の態様又は第2の態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行するために使用される。
以下に、添付の図面を参照して、この出願の技術的解決策について説明する。
この出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、第5世代(5th generation, 5G)移動通信システムにおける新無線(new radio, NR)システム、又は将来の進化型移動通信システムに適用されてもよい。この実施形態において使用される移動通信システムは、この出願では限定されない。
図1は、この出願の実施形態に適用可能な移動通信システム100の概略アーキテクチャ図である。図1に示すように、移動通信システム100は、コアネットワークデバイス110と、無線アクセスネットワークデバイス120と、少なくとも1つの端末デバイス(例えば、図1に示す端末デバイス130及び端末デバイス140)とを含んでもよい。端末デバイスは、無線方式で無線アクセスネットワークデバイスに接続され、無線アクセスネットワークデバイスは、無線又は有線方式でコアネットワークデバイスに接続される。コアネットワークデバイス及び無線アクセスネットワークデバイスとは、互いに独立した異なる物理デバイスでもよく、或いは、コアネットワークデバイスの機能及び無線アクセスネットワークデバイスの論理機能は、1つの物理デバイスに統合されてもよく、或いは、コアネットワークデバイスの機能の一部及び無線アクセスネットワークデバイスの機能の一部は、1つの物理デバイスに統合されてもよい。端末デバイスは、固定の位置にあってもよく、或いは、移動可能でもよい。図1は単なる概略図である。通信システムは、他のネットワークデバイスを更に含んでもよく、例えば、図1に図示しない無線中継デバイス及び無線バックホールデバイスを更に含んでもよい。移動通信システムに含まれるコアネットワークデバイス、無線アクセスネットワークデバイス及び端末デバイスの数は、この出願の実施形態では限定されない。
移動通信システム100における端末デバイスはまた、端末、ユーザ装置(user equipment, UE)、移動局(mobile station, MS)、移動端末(mobile terminal, MT)等とも呼ばれてもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality, VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality, AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末等でもよい。この出願では、上記の端末デバイス及び上記の端末デバイスにおいて使用できるチップは、併せて端末デバイスと呼ばれる。端末デバイスに使用される具体的な技術及び具体的なデバイス形式は、この出願の実施形態では限定されないことが理解されるべきである。
移動通信システム100において、無線アクセスネットワークデバイス120は、無線方式で移動通信システムにアクセスするために端末デバイスにより使用されるアクセスデバイスである。無線アクセスネットワークデバイス120は、基地局、進化型ノードB(evolved Node B, eNodeB)、ホーム基地局、ワイヤレスフィデリティ(wireless-fidelity, Wi-Fi)システムにおけるアクセスポイント(access point, AP)、無線中継ノード、無線バックホールノード、送信ポイント(transmission point, TP)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)等でもよく、或いは、NRシステムにおけるgNBでもよく、或いは、基地局を構成するコンポーネント又はいくつかのデバイス、例えば、集約ユニット(centralized unit, CU)、分散ユニット(distributed unit, DU)又はベースバンドユニット(baseband unit, BBU)でもよい。無線アクセスネットワークデバイスに使用される具体的な技術及び具体的なデバイス形式は、この出願の実施形態では限定されないことが理解されるべきである。この出願では、無線アクセスネットワークデバイスは、簡単にネットワークデバイスと呼ばれる。特に指定のない限り、この出願における全てのネットワークデバイスは無線アクセスネットワークデバイスである。この出願では、ネットワークデバイスはネットワークデバイスでもよく、或いは、無線通信処理機能を完了するためにネットワークデバイスに適用されるチップでもよい。
この出願の実施形態では、端末デバイス又はネットワークデバイスは、ハードウェア層と、ハードウェア層の上で動作するオペレーティングシステム層と、オペレーティングシステム層の上で動作するアプリケーション層とを含む。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit, CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit, MMU)及びメモリのようなハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を使用することによりサービス処理を実現するいずれか1つ以上のコンピュータオペレーティングシステム、例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム又はWindowsオペレーティングシステムでもよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワードプロセッシングソフトウェア及びインスタント通信ソフトウェアのようなアプリケーションを含む。さらに、この出願の実施形態において提供される方法の実行主体の具体的な構造は、この出願の実施形態において提供される方法のコードを記録するプログラムがこの出願の実施形態において提供される方法に従って通信を実行するために実行できる限り、この出願の実施形態では具体的に限定されない。例えば、この出願の実施形態において提供される方法の実行主体は、端末デバイス若しくはネットワークデバイス、又は端末デバイス若しくはネットワークデバイスにおいてプログラムを呼び出し実行できる機能モジュールでもよい。
さらに、この出願の態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用する方法、装置又は製品として実現されてもよい。この出願において使用される「製品」という用語は、いずれかのコンピュータ読み取り可能コンポーネント、担体又は媒体からアクセスできるコンピュータプログラムをカバーする。例えば、コンピュータ読み取り可能媒体は、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク又は磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc, CD)又はデジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD))、又はスマートカード及びフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory, EPROM)、カード、スティック又はキードライブ)を含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、この明細書に記載される様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つ以上のデバイス及び/又は他の機械読み取り可能媒体を示してもよい。「機械読み取り可能媒体」という用語は、無線チャネルと、命令及び/又はデータを記憶、包含及び/又は搬送できる様々な他の媒体とを含んでもよいが、これらに限定されない。
この出願の実施形態の理解を容易にするために、以下に、この出願のいくつかの概念について簡単に説明する。
時間領域リソース(又は時間単位)及び時間領域シンボル
基地局と端末デバイスとの間の無線通信に使用される時間領域リソースは、複数の時間領域リソースに分割されてもよい。さらに、この出願の実施形態では、複数の時間領域リソースは連続してもよく、或いは、いくつかの隣接する時間領域リソースは、予め設定された間隔で区切られてもよい。これは、この出願の実施形態では特に限定されない。
この出願の実施形態では、1つの時間領域リソースの長さは限定されない。例えば、1つの時間領域リソースは、1つ以上のサブフレームでもよく、或いは、1つ以上のスロットでもよく、或いは、1つ以上のシンボルでもよい。
この出願の実施形態では、シンボルはまた、時間領域シンボルとも呼ばれ、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルでもよく、或いは、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access, SC-FDMA)シンボルでもよい。SC-FDMAはまた、変換プリコーディングによる直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing with transform precoding, OFDM with TP)とも呼ばれる。
この出願の実施形態では、時間領域における複数の時間領域リソースの間に時系列関係が存在し、いずれか2つの時間領域リソースに対応する時間長は同じでもよく或いは異なってもよい。
4G通信システムと比較して、5Gシステムの特徴のうち1つは、URLLCサービスがサポートされることである。複数のタイプのURLLCサービスが存在する。典型的な例は、産業制御、工業生産プロセス自動化、マンマシン相互作用、遠隔医療等を含む。URLLCサービスの性能指標をより良く定量化し、5Gシステムを設計するための参照入力及び評価基準を提供するために、URLLCサービスの性能指標は、現在では以下のように定義されている。
遅延は、ユーザアプリケーション層データパケットが、送信端における無線プロトコルスタックのレイヤ2又は3のサービスデータユニット(service data unit, SDU)から受信端における無線プロトコルスタックのレイヤ2又は3のSDUに到着するために必要な伝送時間として定義される。URLLCサービスのユーザプレーン遅延要件は、アップリンク及びダウンリンク伝送の双方について0.5msである。ここでの0.5msの性能要件は、送信端(例えば、基地局)も受信端(例えば、端末)も不連続受信(discontinuous reception, DRX)状態にない場合にのみ適用可能である。さらに、ここでの0.5msの性能要件は、データパケットの平均遅延を示し、以下の信頼性要件に拘束されない。
信頼性は、送信端が特定の時間(L秒)内にXビットのデータを受信端に正しく伝送する成功確率である。時間(L秒)は、依然として、ユーザアプリケーション層データパケットが、送信端における無線プロトコルスタックのレイヤ2又は3のSDUから受信端における無線プロトコルスタックのレイヤ2又は3のSDUに到着するために必要な伝送時間として定義される。URLLCサービスでは、典型的な要件は、1ms以内に32バイト(byte)のデータを送信する信頼性が99.999%に達することである。上記の性能指標は単に典型的な値である点に留意すべきである。具体的なURLLCサービスは、信頼性について異なる要件を有してもよい。例えば、極めて厳しい産業制御は、0.25msのエンドツーエンド遅延内で99.9999999%の伝送成功確率を必要とする。
既存の技術では、端末デバイスがデータをネットワークデバイスに送信するための時間領域リソースを決定するプロセス(すなわち、アップリンク伝送)、又はネットワークデバイスにより送信されたデータを受信するための時間領域リソースを決定するプロセス(すなわち、ダウンリンク伝送)は、主に以下のものを含む。
まず、端末デバイスは時間領域リソーステーブルを決定する。時間領域リソーステーブルは、パラメータS及びパラメータLを含み、Sは、データチャネルの開始(start)シンボル(又は開始シンボルの番号)を表し、L(length)は、データチャネルにより占有されるシンボルの数を表す。次いで、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信する。指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用されるか、或いは、指示情報は、時間領域リソーステーブル内でS及びLを一緒に符号化することにより取得される開始及び長さインジケータ値(start and length indicator value, SLIV)を示すために使用されてもよい。時間領域リソーステーブルは、SLIVを含んでもよい。端末デバイスは、時間領域リソーステーブル内でネットワークデバイスにより示される行又はSLIVに基づいて時間領域リソースを決定してもよい。
以下に、端末デバイスが、データをネットワークデバイスに送信するための時間領域リソースを決定するプロセス、又はネットワークデバイスにより送信されたデータを受信するための時間領域リソースを決定するプロセスについて詳細に説明する。
まず、端末デバイスは時間領域リソーステーブルを決定する。時間領域リソーステーブルは、プロトコルで指定された時間領域リソーステーブル、又は上位レイヤシグナリングにより構成された時間領域リソーステーブルでもよい。
プロトコルで指定された時間領域リソーステーブルは16個の行を含み、各行は、
パラメータS、パラメータL、パラメータK2又はK0、及び物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)マッピングタイプ(mapping type)又は物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)マッピングタイプ(mapping type)を含む。
Sはデータチャネルの開始(start)シンボルの番号を表し、Sはスロット境界を基準として使用する。L(length)は、データチャネルにより占有されるシンボルの数を表し、データチャネルの連続シンボルの数とも呼ばれてもよく、或いは、データチャネルの時間領域長とも呼ばれてもよい。Lは、Sから始まる連続シンボルの数である。時間領域リソーステーブルにおいて、S及びLに基づいて決定される時間領域リソースは、明らかにスロット内にあり、時間領域リソースはスロット境界を横切らない。
パラメータK2は、アップリンク伝送の時間領域リソーステーブルのみに存在し、パラメータK0は、ダウンリンク伝送の時間領域リソーステーブルのみに存在する。言い換えると、プロトコルは、アップリンク伝送及びダウンリンク伝送についてのそれぞれの時間領域リソーステーブルを指定する。K2は、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)の受信と物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)の送信との間の間隔内のスロットの数を表す。K0は、PDCCHの受信と物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)の送信との間の間隔内のスロットの数を表す。
PDSCHマッピングタイプは、PDSCHの復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)の時間領域シンボル位置を決定するために主に使用され、PDSCHの全ての適切な開始位置、適切な持続時間等を決定するために更に使用されてもよい。2つのタイプのPDSCHマッピング、すなわち、タイプA(type A)及びタイプB(type B)が存在する。type Aは最初のDMRSの位置がスロットの3番目又は4番目のシンボルにあることを示し、type Bは最初のDMRSの位置がデータが始まる最初のシンボルにあることを示す。
PUSCHマッピングタイプは、PUSCHの復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)の時間領域シンボル位置を決定するために主に使用され、PUSCHの全ての適切な開始位置、適切な持続時間等を決定するために更に使用されてもよい。2つのタイプのPUSCHマッピング、すなわち、タイプA(type A)及びタイプB(type B)が存在する。type Aは最初のDMRSの位置がスロットの3番目又は4番目のシンボルにあることを示し、type Bは最初のDMRSの位置がデータが始まる最初のシンボルにあることを示す。
上位レイヤシグナリングにより構成される時間領域リソーステーブルは、最大で16個の行を有し、各行は以下のパラメータ、すなわち、
SLIV、パラメータK2又はK0、及びPDSCHマッピングタイプ(mapping type)又はPUSCHマッピングタイプ(mapping type)を含む。
SLIV値はS及びLを一緒に符号化することにより取得された結果であり、SLIV、S及びLは以下のマッピング関係、すなわち、
(L-1)≦7である場合、SLIV=14*(L-1)+Sであり、
そうでない場合、SLIV=14*(14-L+1)+(14-1-S)であり、0<L≦(14-S)であることを満たす。
この出願では、マッピング関係はマッピング関係(1)と呼ばれる。Sの値は0~13の範囲である。マッピング関係(1)を参照して、S及びLに基づいて決定された時間領域リソースがスロット境界を横切らないことが習得できる。マッピング関係(1)によれば、1つのSLIV値は、Sの値とLの値との1つの組み合わせを一意に決定してもよく、Sの値とLの値との1つの組み合わせもまた、1つのSLIV値を一意に決定してもよい。
パラメータK2、パラメータK0、PDSCH mapping type及びPUSCH mapping typeの定義は、プロトコルで指定された時間領域リソーステーブルの定義と同様であり、ここでは再び説明しない。
表1及び表2は、異なるマッピングタイプについてのSの値とLの値との組み合わせを更に制限する。表1は、ダウンリンク伝送についての時間領域リソースにおける有効なSとLとの組み合わせテーブルである。表2は、アップリンク伝送についての時間領域リソースにおける有効なSとLとの組み合わせテーブルである。
表2が説明のための例として使用される。PUSCHマッピングタイプA及び通常サイクリックプレフィクスの場合、開始シンボルSは0に等しくすることができるだけであり、長さLは4~14のいずれかの値でもよいが、S+Lは14を超えることはできない。1つのスロットの長さは14シンボルであるので、S+Lの値が14を超える場合、これは、時間領域リソースがスロット境界を横切り、すなわち、1つのスロットの境界を超えて次のスロットの一部を占有することを意味する。制御チャネルは一般的にスロットの開始位置に配置され、データを搬送するために使用されないので、時間領域リソースが次のスロットの一部を占有する場合、ネットワークデバイスのスケジューリング及びデータの伝送が影響を受ける。したがって、S+Lは14を超えることはできず、Sの値は13以下である。
時間領域リソーステーブルを決定した後に、例えば、プロトコルで指定された時間領域リソーステーブルを使用した後に、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたPDCCHを受信する。PDCCHは、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を搬送する。DCIは、長さがXビット(bit)であるフィールドを含む。当該フィールドは、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、それにより、データチャネルの開始シンボルS及び長さLを示す。端末デバイスは、代替として、ネットワークデバイスにより送信された上位レイヤシグナリングを受信してもよい。上位レイヤシグナリングは、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示し、すなわち、データチャネルの開始シンボルS及び長さLを示す。
他の例では、上位レイヤシグナリングを使用することにより構成された時間領域リソーステーブルを受信した後に、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたPDCCH又はネットワークデバイスにより送信された上位レイヤシグナリングを更に受信する。PDCCH又は上位レイヤシグナリングは、上位レイヤシグナリングを使用することにより構成された時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用される。上記の説明によれば、時間領域リソーステーブル内の各行は1つのSLIV値を含み、SLIVは、上記のマッピング関係(1)に基づいて決定されてもよい。S及びLの値は、表1及び表2の条件を満たすべきである。端末デバイスは、SLIV値に基づいてS及びLを決定し、次いで、S及びLに基づいて時間領域リソースの位置を決定してもよい。
上記の方法によれば、端末デバイスは、データチャネルの時間領域リソースの開始シンボル及びシンボルの数を決定してもよい。次いで、データが時間領域リソース上でネットワークデバイスに送信されるか、或いは、ネットワークデバイスにより送信されたデータが時間領域リソース上で受信される。ネットワークデバイスにより、データチャネルの時間領域リソースの開始シンボル及びシンボルの数を決定するための方法は、上記の方法と同様である。
さらに、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリングを端末デバイスに更に送信してもよい。上位レイヤシグナリングは、集約係数(aggregation factor)を構成するために使用される。集約係数はKとして表され、Kはデータがいくつかの連続スロットで伝送されることを表す。例えば、端末デバイスが、データチャネルの開始シンボルがシンボル2であり、データチャネルの長さが4であり、集約係数が2であると決定した場合、これは、データが2つの連続スロットで伝送され、各スロット内のデータの開始シンボルが2であり、データの長さが4であることを意味する。ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリング又はDCIを使用することにより、各スロットのフォーマットを端末デバイスに更に示してもよい。スロットのフォーマットは、スロット内のどのシンボルがアップリンクシンボルであるか、スロット内のどのシンボルがダウンリンクシンボルであるか、スロット内のどのシンボルがフレキシブルシンボルであるかを示す。
アップリンクデータ伝送が例として使用される。端末デバイスが、データが2つの連続スロットで伝送され、各スロット内のデータ伝送の開始シンボルが2であり、長さが4であると決定した場合、各スロットのフォーマットは、上位レイヤシグナリング又はDCIに基づいて決定される。スロット内の時間領域リソース位置がダウンリンクシンボルと競合する場合、時間領域リソース位置でのデータ伝送がキャンセルされるか、或いは、データ伝送を継続するために伝送がアップリンクシンボル位置まで遅延される。
既存の技術では、繰り返しデータ伝送のためのリソースは、スロットレベルのみとすることができ、すなわち、データ伝送は各スロットで1回繰り返され、繰り返し伝送はK個の連続スロットで実行される。言い換えると、繰り返し伝送は、スロットの単位でのみ実行でき、1つのスロット内では許容されない。この設計は、URLLCサービスのような低遅延サービスの要件を満たすことができない。
現在、ミニスロット(mini-slot)の単位での繰り返しのサポートが提案されている。1つのミニスロットは、1つのスロットの持続時間よりも短い。例えば、1つのミニスロットの持続時間は、2シンボル、4シンボル又は7シンボルでもよい。ミニスロットレベルの繰り返しは、いずれか2つの連続ミニスロットの時間領域リソースの開始シンボル又は終了シンボルの間の間隔が14シンボル未満であると理解されてもよい。ミニスロットレベルのデータ伝送の遅延は、スロットレベルのデータ伝送の遅延よりも短く、複数の繰り返しの信頼性を確保しつつ、遅延が更に低減できる。
例えば、データの伝送のための時間領域リソースの開始シンボルは2であり、時間領域リソースの長さは4シンボルである。ミニスロットレベルの伝送がサポートされており、繰り返し数が2であると仮定すると、データはシンボル2~5及びシンボル6~9上で2回伝送されてもよい。言い換えると、データは、1つのスロット内で2回繰り返し伝送されてもよい。ミニスロットレベルの伝送がサポートされていない場合、繰り返し伝送は次のスロット内のシンボル2~5上で実行される必要がある。
しかし、現在では、データが複数のミニスロットに基づいて繰り返し伝送されるときの複数のミニスロットのリソースを決定するための方法は決定されておらず、複数のミニスロットがスロット境界を横切るという問題に対する解決策は存在しない。
上記の問題に基づいて、この出願は、ミニスロットレベルでの繰り返しデータ伝送をサポートし、複数のミニスロットがスロット境界を横切るときに引き起こされるデータ伝送の問題を解決し、データ伝送遅延を更に低減し、データ伝送信頼性を改善するためのデータ伝送方法及び通信装置を提供する。
以下に、図2を参照して、この出願において提供されるデータ伝送方法について詳細に説明する。図2は、この出願の実施形態によるデータ伝送方法200の概略相互作用図である。方法200は、図1に示すシナリオに適用されてもよく、また、明らかに、他の通信シナリオにも適用されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
この出願において提供されるデータ伝送方法によれば、まず、スロット境界を横切らないM個のミニスロットレベルの第2の時間領域リソースが、第1の時間領域リソースに基づいて決定され、次いで、繰り返しのミニスロットレベルのデータ伝送が、M個の第2の時間領域リソース上で実行される。当該方法は、データ伝送信頼性を改善しつつ、データ伝送遅延を低減する。
この出願のこの実施形態では、方法200は、方法200のステップが端末デバイス及びネットワークデバイスにより実行される例を使用することにより記載されることが理解されるべきである。限定ではなく例として、方法200のステップは、代替として、端末デバイスに適用されるチップ及びネットワークデバイスに適用されるチップにより実行されてもよい。
図2に示すように、方法200は以下のステップを含む。
S210.端末デバイス及びネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースを決定する。
S220.端末デバイス及びネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定し、Mは1よりも大きい整数である。
S230.アップリンクデータ伝送については、端末デバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、第1のデータをネットワークデバイスにM回送信し、対応して、ネットワークデバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、端末デバイスによりM回送信された第1のデータを受信する。代替として、ダウンリンクデータ伝送については、ネットワークデバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、第2のデータを端末デバイスにM回送信し、対応して、端末デバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、ネットワークデバイスによりM回送信された第2のデータを受信する。
具体的には、端末デバイスがデータをネットワークデバイスに送信する必要があるとき、又はネットワークデバイスがデータを端末デバイスに送信する必要があるとき、端末デバイス又はネットワークデバイスは、データを送信するための時間領域リソースを決定する必要がある。例えば、データは、URLLCサービスのデータ又は他のタイプのサービスのデータでもよい。すなわち、S210において、端末デバイス又はネットワークデバイスは、データを送信するための第1の時間領域リソースを決定する。
第1の時間領域リソースは、端末デバイスによりデータ又は制御情報をネットワークデバイスに送信するために使用される時間領域リソースであり、第1の時間領域リソースは、決定されたスロット境界を有する。第1の時間領域リソースにより占有される時間長は固定されてもよく、言い換えると、第1の時間領域リソースは、時間領域リソースのブロックでもよい。端末デバイスは、第1の時間領域リソースに含まれる全て又はいくつかのシンボル上で、データ、制御情報等をネットワークデバイスに送信してもよい。
第1の時間領域リソースの時間領域長は、1つのスロットより大きくてもよく、或いは、1つのスロット未満でもよい。さらに、第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切ってもよく或いは横切らなくてもよい。第1の時間領域リソースは時間単位でもよい。第1の時間領域リソースに含まれる全てのスロット又はシンボルは、アップリンク伝送に使用されてもよく、或いは、第1の時間領域リソースに含まれる全てのスロット又はシンボルは、ダウンリンク伝送に使用されてもよく、或いは、第1の時間領域リソースに含まれるいくつかのスロット又はシンボルは、アップリンク伝送に使用され、第1の時間領域リソースに含まれる他の残りのシンボルスロット又はシンボルは、ダウンリンク伝送に使用されてもよい。例えば、第1の時間領域リソースはシンボル4~シンボル10を含む。シンボル4~シンボル10は、全てアップリンク伝送に使用されてもよく、或いは、全てダウンリンク伝送に使用されてもよく、或いは、シンボル4~シンボル6はアップリンク伝送に使用され、シンボル7~シンボル10はダウンリンク伝送に使用される。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
S220において、端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定し、Mは1よりも大きい整数である。例えば、URLLCサービスのデータについて、データ伝送信頼性が確保される必要があり、データ伝送遅延が低減される必要がある。したがって、第1の時間領域リソースを決定した後に、端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定し、Mは1よりも大きい整数である。
M個の第2の時間領域リソースのうちいずれか1つ以上の長さは、1つのスロット未満でもよいことが理解されるべきである。例えば、M個の第2の時間領域リソースは、ミニスロットレベルの長さをそれぞれ有してもよい。M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない。M個の第2の時間領域リソースは連続してもよく、言い換えると、2つの隣接する第2の時間領域リソースの間に時間間隔が存在しないか、或いは、2つの隣接する第2の時間領域リソースの間の時間間隔は0である。明らかに、M個の第2の時間領域リソースは、代替として不連続でもよい。例えば、M個の第2の時間領域リソース内のそれぞれの2つの隣接する第2の時間領域リソースは、2つのシンボルで区切られる。M個の第2の時間領域リソースは、アップリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースでもよく、或いは、ダウンリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースでもよい。
S230において、M個の第2の時間領域リソースが決定された後に、M個の第2の時間領域リソースがアップリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースである場合、端末デバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、第1のデータをネットワークデバイスにM回送信し、具体的には、それぞれの第2の時間領域リソースは、第1のデータを1回伝送するために使用され、それにより、第1のデータはM回繰り返し伝送される。すなわち、M個の第2の時間領域リソースは、同じデータパケット又はトランスポートブロックを繰り返し送信するために使用される。対応して、ネットワークデバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、端末デバイスによりM回送信された第1のデータを受信する。M個の第2の時間領域リソースがダウンリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースである場合、ネットワークデバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、第2データを端末デバイスにM回送信し、対応して、端末デバイスは、M個の第2の時間領域リソース上で、ネットワークデバイスによりM回送信された第2データを受信する。
この出願において提供されるデータ伝送方法によれば、データはM個の第2の時間領域リソース上で繰り返し伝送され、M個の第2の時間領域リソースは第1の時間領域リソースに基づいて決定されるので、M個の第2の時間領域リソースは、ミニスロットレベルの長さをそれぞれ有し得る。このように、データが繰り返し送信され、データ伝送遅延が低減され、データ伝送信頼性が改善される。
任意選択で、実施形態では、図3は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法の概略相互作用図である。図3に示すように、ステップS220において、端末デバイス及びネットワークデバイスが、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定することは、以下のステップを含む。
S221.端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定し、Rは1よりも大きい整数である。
S222.端末デバイス又はネットワークデバイスは、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定する。
具体的には、第1の時間領域リソースの長さは、1つのスロットよりも大きくてもよく、或いは、1つのスロット未満でもよい。上記の説明から習得できるように、データを伝送するために使用される時間領域リソースが次のスロットの一部を占有する場合、ネットワークデバイスのスケジューリング及びデータの伝送が影響を受ける。したがって、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保される必要がある。具体的には、スロット境界は、それぞれの第2の時間領域リソースの開始位置と終了位置との間に含まれることはできない。例えば、1つのスロットは、0~13の番号が付された14シンボルを含む。この場合、第2の時間領域リソースがシンボル8~シンボル13である場合、第2の時間領域リソースはスロット境界を横切らず、第2の時間領域リソースがシンボル12~シンボル2である場合、すなわち、次のスロット内のシンボル0、シンボル1及びシンボル2を占有する場合、第2の時間領域リソースはスロット境界を横切る。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切ってもよく或いは横切らなくてもよい。したがって、ステップS221において、端末デバイス又はネットワークデバイスは、まず、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定し、Rは1よりも大きい整数である。この出願では、特に指定のない限り、1つのスロットは、0~13の番号が付された14シンボルを有すると仮定する。
R個の第3の時間領域リソースのうちいずれか1つの長さは、1つのスロットよりも大きくてもよく、或いは、1つのスロット未満でもよいことが理解されるべきである。言い換えると、いずれかの第3の時間領域リソースは、スロット境界を横切ってもよく或いは横切らなくてもよい。R個の第3の時間領域リソースは、ミニスロットレベルの長さをそれぞれ有してもよい。R個の第3の時間領域リソースは連続してもよく、言い換えると、2つの隣接する第3の時間領域リソースの間に時間間隔が存在しないか、或いは、2つの隣接する第3の時間領域リソースの間の時間間隔は0である。明らかに、R個の第3の時間領域リソースは、代替として不連続でもよい。例えば、R個の第3の時間領域リソース内のそれぞれの2つの隣接する第3の時間領域リソースは、2つのシンボルで区切られる。R個の第3の時間領域リソースは、アップリンクデータ伝送に全て使用される時間領域リソースでもよく、或いは、ダウンリンクデータ伝送に全て使用される時間領域リソースでもよい。それぞれの第3の時間領域リソースについて、全ての含まれるシンボルはアップリンクデータ伝送に使用されるか、或いは、全ての含まれるシンボルはダウンリンクデータ伝送に使用される。言い換えると、1つの第3の時間領域リソースに含まれる全てのシンボルの伝送方向は同じである。さらに、R個の第3の時間領域リソース内で、2つの隣接する時間領域リソースは、同じ方向にデータを伝送するために使用され、例えば、アップリンク方向又はダウンリンク方向にデータを伝送するために使用される。言い換えると、R個の第3の時間領域リソースは、アップリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースであるか、或いは、ダウンリンクデータ伝送に使用される時間領域リソースである。
ステップS222において、R個の第3の時間領域リソースを決定した後に、端末デバイス又はネットワークデバイスは、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定する。M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保される必要があるので、M個の第2の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて決定され、それにより、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保でき、それにより、データ伝送遅延を低減しつつM個の第2の時間領域リソース上でのデータ伝送信頼性を確保し、データ伝送効率を改善する。
任意選択で、一実施形態では、図4は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法の概略相互作用図である。図4に示すように、ステップS222において、端末デバイス又はネットワークデバイスが、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定することは、以下のステップを含む。
S222a.R個の第3の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない場合、R個の第3の時間領域リソースをM個の第2の時間領域リソースとして決定し、MはRに等しい。
具体的には、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保される必要があり、M個の第2の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースに基づいて決定される。したがって、R個の第3の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない場合、すなわち、全てのR個の第3の時間領域リソースが要件を満たす場合、R個の第3の時間領域リソースは、M個の第2の時間領域リソースとして直接決定されてもよい。すなわち、R及びMの値は等しい。R個の第3時間領域リソースは、M個の第2の時間領域リソースである。
例えば、図5は、この出願の実施形態による第3の時間領域リソースの概略図である。図5において、Rの値は4であり、すなわち、4つの第3の時間領域リソースが存在する。最初の第3の時間領域リソースはシンボル10及びシンボル11であり、2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12及びシンボル13であり、3番目の第3の時間領域リソースは次のスロット内のシンボル0及びシンボル1であり、4番目の第3の時間領域リソースは次のスロット内のシンボル2及びシンボル3である。4つの第3の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが習得できる。この場合、4つの第3の時間領域リソースは4つの第2の時間領域リソースとして決定され、すなわち、Mの値は4である。最初の第2の時間領域リソースはシンボル10及びシンボル11であり、2番目の第2の時間領域リソースはシンボル12及びシンボル13であり、3番目の第2の時間領域リソースは次のスロット内のシンボル0及びシンボル1であり、4番目の第2の時間領域リソースは次のスロット内のシンボル2及びシンボル3である。
任意選択で、実施形態では、図6は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法の概略相互作用図である。図6に示すように、ステップS222において、端末デバイス又はネットワークデバイスが、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定することは、以下のステップを含む。
S222b.端末デバイス又はネットワークデバイスは、スロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割する。
S222c.端末デバイス又はネットワークデバイスは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、スロット境界に基づいて分割された時間領域リソースとに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定する。
具体的には、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らないことが確保される必要があり、M個の第2の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースに基づいて決定される。したがって、ステップS222bにおいて、スロット境界を横切るR個の第3の時間領域リソース内の第3の時間領域リソースが存在する場合、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースは、スロット境界に基づいて更に分割され、分割を通じて取得された時間領域リソースがスロット境界を横切らないことを確保する必要がある。ステップS222cにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、スロット境界に基づいて分割された時間領域リソースとに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定する。
例えば、図7は、この出願の実施形態による第3の時間領域リソースの概略図である。図7において、Rの値は3であり、すなわち、3つの第3の時間領域リソースが存在する。最初の第3の時間領域リソースはシンボル8~シンボル11であり、2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1であり、3番目の第3の時間領域リソースは、次のスロット内のシンボル2~シンボル5である。2番目の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切ることが習得できる。この場合、2番目の第3の時間領域リソースは、スロット境界に基づいて分割される必要がある。次いで、M個の第2の時間領域リソースは、分割の後に取得された時間領域リソースと、分割されていない時間領域リソースとに基づいて決定される。
具体的な実現方式では、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースは、H+1個の第2の時間領域リソースに分割され、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つである。第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である。具体的には、R個の第3の時間領域リソースのうち1つがH個のスロット境界を横切る場合、第3の時間領域リソースは、スロット境界によりH+1個の第2の時間領域リソースに分割され、同じデータパケット又はトランスポートブロックがそれぞれの第2の時間領域リソース上で伝送される。M個の第2の時間領域リソースは、H+1個の第2の時間領域リソースと、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つ境界を横切らない第3の時間領域リソースとを含む。
例えば、図8は、この出願の実施形態による第2の時間領域リソースの概略図である。図8に示す第2の時間領域リソースは、図7に示す3つの第3の時間領域リソースを分割することにより取得されてもよい。図7における2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1である。すなわち、2番目の第3の時間領域リソースは第4の時間領域リソースであり、1つのスロット境界のみを横切り、すなわち、H=1である。この場合、2番目の第3の時間領域リソースは、スロット境界に基づいて、2つの時間領域リソース、すなわち、シンボル12~シンボル13の時間リソースと、次のスロット内のシンボル0~シンボル1の時間リソースとに分割される必要がある。このように、合計で4つの第2の時間領域リソースが取得されてもよい。図8に示すように、第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない。4つの第2の時間領域リソースの開始シンボル及び終了シンボルは、それぞれ、シンボル8及びシンボル11、シンボル12及びシンボル13、次のスロット内のシンボル0及びシンボル1、並びに次のスロット内のシンボル2及びシンボル5である。
他の具体的な実現方式では、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースは、H+1個の第5の時間領域リソースに分割され、第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切るいずれか1つであり、第4の時間領域リソースは、H個のスロット境界を横切り、Hは正の整数である。H+1個の第5の時間領域リソース内の最初の第5の時間領域リソースは、1つの第2の時間領域リソースを一緒に形成するために、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースと結合される。H+1個の第5の時間領域リソース内の最後の第5の時間領域リソースは、1つの第2の時間領域リソースを一緒に形成するために、第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースと結合する。すなわち、R個の第3の時間領域リソースのうち1つがH個のスロット境界を横切る場合、第3の時間領域リソースは、スロット境界を横切る第4の時間領域リソースである。この分割方式では、RはM未満である。
H+1個の第5の時間領域リソース内の最初及び最後の第5の時間領域リソースを除いて、中間にあるH-1個の第5の時間領域リソースは、H-1個の第2の時間領域リソースとして使用されてもよいことが理解されるべきである。
第4の時間領域リソースが最初の第3の時間領域リソースであるとき、最初の第5の時間領域リソースは、最初の第2の時間領域リソースとして直接使用されることが更に理解されるべきである。同様に、第4の時間領域リソースが最後の第3の時間領域リソースであるとき、最後の第5の時間領域リソースは、最後の第2の時間領域リソースとして直接使用される。
最終的に決定されたM個の第2の時間領域リソースは、結合の後に取得された第2の時間領域リソースと、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つ境界を横切らない第3の時間領域リソースと、上記のH-1個の第2の時間領域リソースとを含むことが更に理解されるべきである。
例えば、図9は、この出願の実施形態による第2の時間領域リソースの概略図である。図9に示す第2の時間領域リソースは、図7に示す3つの第3の時間領域リソースを分割することにより取得されてもよい。図7における2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1である。すなわち、2番目の第3の時間領域リソースは第4の時間領域リソースであり、1つのスロット境界のみを横切り、すなわち、H=1である。この場合、2番目の第3の時間領域リソースは、スロット境界に基づいて、2つの第5の時間領域リソース、すなわち、シンボル12~シンボル13の最初の第5の時間リソースと、次のスロット内のシンボル0~シンボル1の2番目の第5の時間リソースとに分割される必要がある。最初の第5の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースに統合され、すなわち、最初の第5の時間領域リソースは、最初の第3の時間領域リソースに統合される。統合の後に、最初の第2の時間領域リソースは、シンボル8~シンボル13になる。2番目の第5の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースに統合され、すなわち、2番目の第5の時間領域リソースは、3番目の第3の時間領域リソースに統合される。統合の後に、2番目の第2の時間領域リソースは、次のスロット内のシンボル0~シンボル5である。すなわち、2つの第2の時間領域リソースが取得される。
任意選択で、実施形態では、ステップS222において、端末デバイス又はネットワークデバイスが、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定することは、以下の方式を含む。
方式1:R個の第3の時間領域リソース内のQ個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切らない場合、Q個の第3の時間領域リソースは、Q個の第2の時間領域リソースとして決定される。
R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切る第3の時間領域リソースを含む場合、スロット境界を横切る第3の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースと呼ばれる。第4の時間領域リソースがH個のスロット境界を横切る場合、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースに基づいて決定されてもよく、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルから最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。
M個の第2の時間領域リソースは、Q個の第2の時間領域リソースと、H+1個の第2の時間領域リソースとを含む。方式1から、最終的なRはM未満であることが習得できる。
例えば、図7は、この出願の実施形態による第3の時間領域リソースの概略図である。図7において、Rの値は3であり、すなわち、3つの第3の時間領域リソースが存在する。最初の第3の時間領域リソースはシンボル8~シンボル11であり、2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1であり、3番目の第3の時間領域リソースは、次のスロット内のシンボル2~シンボル5である。2番目の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切ることが習得できる。方式1に記載の方法によれば、R個の第3の時間領域リソースに基づいて決定されたM個の第2の時間領域リソースは、図8に示されるものでもよい。
図8は、この出願の実施形態による第2の時間領域リソースの概略図である。図8に示す第2の時間領域リソースは、図7に示す3つの第3の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。方式1に記載の方法によれば、図7における最初の第3の時間領域リソースも3番目の第3の時間領域リソースも境界を横切らないので、2つの第3の時間領域リソースは、図8における最初の第2の時間領域リソース及び4番目の第2の時間領域リソースとして決定される。図7における2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1である。すなわち、2番目の第3の時間領域リソースは第4の時間領域リソースであり、1つのスロット境界のみを横切り、すなわち、H=1である。この場合、2つの第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソース、すなわち、シンボル12~シンボル13の時間リソースと、次のスロット内のシンボル0~シンボル1の時間リソースとに基づいて決定されてもよい。このように、合計で4つの第2の時間領域リソースが取得されてもよい。図8に示すように、第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない。4つの第2の時間領域リソースの開始シンボル及び終了シンボルは、それぞれ、シンボル8及びシンボル11、シンボル12及びシンボル13、次のスロット内のシンボル0及びシンボル1、並びに次のスロット内のシンボル2及びシンボル5である。
方式2:R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切る第3の時間領域リソースを含む場合、スロット境界を横切る第3の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースと呼ばれる。第4の時間領域リソースがH個のスロット境界を横切る場合、第4の時間領域リソースに基づいて決定され得るH+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースの開始シンボルから最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む。第4の時間領域リソースが最初の第3の時間領域リソースである場合、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの開始シンボルから最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの時間領域リソースとを含み、或いは、第4の時間領域リソースが最後の第3の時間領域リソースである場合、H+1個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースの開始シンボルから最初のスロット境界までの1つの第2の時間領域リソースと、中間にあるH-1個のスロットであるH-1個の第2の時間領域リソースと、最後のスロット境界から第4の時間領域リソースの終了シンボルまでの1つの第2の時間領域リソースとを含む点に留意すべきである。
第5の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースのうちスロット境界を横切らないいずれか1つであり、第5の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースも、第5の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースも、スロット境界を横切らない。この場合、第5の時間領域リソースは、第2の時間領域リソースである。
M個の第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースに基づいて決定された第2の時間領域リソースと、第5の時間領域リソースに基づいて決定された第2の時間領域リソースとを含む。
例えば、図9は、この出願の実施形態による第2の時間領域リソースの概略図である。図9に示す第2の時間領域リソースは、図7に示す3つの第3の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。方式2に記載の方法によれば、図7における2番目の第3の時間領域リソースはシンボル12~次のスロット内のシンボル1である。すなわち、2番目の第3の時間領域リソースは第4の時間領域リソースであり、1つのスロット境界のみを横切り、すなわち、H=1である。この場合、2つの第2の時間領域リソースは、第4の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。第4の時間リソースの最初の部分はシンボル12~シンボル13であり、第4の時間リソースの2番目の部分は次のスロット内のシンボル0~シンボル1である。最初の部分は、第4の時間領域リソースの前の第3の時間領域リソースに統合される。統合の後に、最初の第2の時間領域リソースは、シンボル8~シンボル13になる。2番目の部分は第4の時間領域リソースの後の第3の時間領域リソースに統合され、すなわち、3番目の第3の時間領域リソースに統合される。統合の後に、2番目の第2の時間領域リソースは、次のスロット内のシンボル0~シンボル5である。3つの時間領域リソースには、第5の時間領域リソースは存在しない。具体的には、スロット境界を横切らず且つ前後の第3の時間領域リソースも境界を横切らない第3の時間領域リソースは存在しない。例えば、最初の第3の時間領域リソースは境界を横切らないが、後の第3の時間領域リソースは境界を横切るか、或いは、第3の時間領域リソースは境界を横切らないが、前の第3の時間領域リソースは境界を横切る。したがって、合計で2つの第2の時間領域リソースが取得される。
方式3:第4の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る第4の時間領域リソースの位置と、第4の時間領域リソースが横切るスロット境界の数とに基づいて分割される。
M個の第2の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースと、第4の時間領域リソースを分割することにより取得された時間領域リソースとに基づいて決定され、RはMに等しい。
具体的には、R個の第3の時間領域リソース内の最初のP個の第3の時間領域リソースが境界を横切らない場合、最初のP個の第3の時間領域リソースは、M個の第2の時間領域リソース内の最初のP個の第2の時間領域リソースである。
R個の第3の時間領域リソース内の(P+1)番目の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切る場合、M個の第2の時間領域リソース内の(P+1)番目の第2の時間領域リソースは、(P+1)番目の第3の時間領域リソースの開始シンボルからスロット境界までである。この場合、P+1=Rである場合、M個の第2の時間領域リソースは、P+1個の第2の時間領域リソースを含み、P+1<Rである場合、M個の第2の時間領域リソース内の(P+2)番目の第2の時間領域リソースは、スロット境界から(P+1)番目の第3の時間領域リソースの終了シンボルまでであり、P+2=Rである場合、全てのM個の第2の時間領域リソースは、P+2個の第2の時間領域リソースを含み、或いは、P+2<Rである場合、R個の第3の時間領域リソース内の次の第3の時間領域リソース、すなわち、(P+2)番目の第3の時間領域リソースが境界を横切るか否かが決定され続ける。
R個の第3の時間領域リソース内の(P+2)番目の第3の時間領域リソースが境界を横切らない場合、M個の第2の時間領域リソース内の(P+3)番目の第2の時間領域リソースは、(P+2)番目の第3の時間領域リソースであり、或いは、R個の第3の時間領域リソース内の(P+2)番目の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切る場合、M個の第2の時間領域リソース内の(P+3)番目の第2の時間領域リソースは、(P+2)番目の第3の時間領域リソースの開始シンボルからスロット境界までである。この場合、P+3<Rである場合、M個の第2の時間領域リソース内の(P+4)番目の第2の時間領域リソースは、スロット境界から(P+2)番目の第3の時間領域リソースの終了シンボルまでである。P+4=Rである場合、全てのM個の第2の時間領域リソースは、P+4個の第2の時間領域リソースを含み、或いは、P+4<Rである場合、R個の第3の時間領域リソース内の次の第3の時間領域リソース、すなわち、(P+3)番目の第3の時間領域リソースが境界を横切るか否かが決定され続ける。当該手順は、M個の第2の時間領域リソースを決定するために繰り返される。当該手順はM個の第2の時間領域リソースを決定するために繰り返される。
方式3の分割ステップから、最終的に決定されたM個の第2の時間領域リソースの数がRに等しいことが習得できる。
図10に示す例を参照して説明が提供される。図10は、この出願の実施形態による第2の時間領域リソースの概略図である。図10に示す第2の時間領域リソースは、図7に示す3つの第3の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。方式3の方法によれば、図7における最初の第3の時間領域リソースはスロット境界を横切らないので、最初の第3の時間領域リソースは、最初の第2の時間領域リソースであり、すなわち、最初の第2の時間領域リソースはシンボル8~シンボル11であり、P=1であり、2番目の第3の時間領域リソースはスロット境界を横切るので、2番目の第2の時間領域リソースはシンボル12~シンボル13であり、P+1=2<Rであるので、3番目の第2の時間領域リソースは次のスロット内のシンボル0~シンボル1であり、P+2=Rであるので、M個の第2の時間領域リソースは、上記の決定されたP+2個の第2の時間領域リソース、すなわち、3つの第2の時間領域リソース、すなわち、シンボル8~シンボル11の時間領域リソースと、シンボル12~シンボル13の時間領域リソースと、次のスロット内のシンボル0~シンボル1の時間領域リソースとを含む。
言い換えると、図7における最初の第3の時間領域リソースはスロット境界を横切らないので、最初の第3の時間領域リソースは第6の時間領域リソースであり、すなわち、最初の第6の時間領域リソースはシンボル8~シンボル11であり、P=1である。2番目の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切る場合、2つの第6の時間領域リソースは、2番目の第3の時間領域リソース、すなわち、シンボル12~シンボル13の時間領域リソース及び次のスロット内のシンボル0~シンボル1の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。3番目の第3の時間領域リソースは、スロット境界を横切らず、第6の時間領域リソースは、第3の時間領域リソース、すなわち、次のスロット内のシンボル2~シンボル5の時間領域リソースに基づいて決定されてもよい。M個の第2の時間領域リソースは、4つの第6の時間領域リソース内の最初の3つの第6の時間領域リソースを含み、これらは、シンボル8~シンボル11の時間領域リソース、シンボル12~シンボル13の時間領域リソース、及び次のスロット内のシンボル0~シンボル1の時間領域リソースである。したがって、Mは3に等しく、Rは3に等しい。MはRに等しく、双方とも3に等しい。
この出願のこの実施形態では、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切る時間領域リソースを分割し、R個の第3の時間領域リソース内にあり且つスロット境界を横切らない時間領域リソースを参照して、M個の第2の時間領域リソースを決定する上記の3つの方式に加えて、M個の第2の時間領域リソースのいずれもスロット境界を横切らない限り、他の実現方式が存在することが理解されるべきである。これは、この出願では限定されない。
任意選択で、実施形態では、図11は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法の概略相互作用図である。図11に示すように、ステップS221において、端末デバイス又はネットワークデバイスが、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定することは、以下のステップを含む。
S221a.端末デバイス又はネットワークデバイスは、繰り返し数Rと、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔とに基づいて、第1の時間領域リソースをR回繰り返し、R個の第3の時間領域リソースを取得する。
具体的には、第1の時間領域リソースが決定された後に、R個の第3の時間領域リソースは、第1の時間領域リソースに基づいて決定される必要がある。可能な方式では、第1の時間領域リソースは、繰り返し数Rと、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔とに基づいてR回繰り返され、R個の第3の時間領域リソースを取得する。
任意選択で、繰り返し数Rは、プロトコルで予め定義されてもよく、或いは、ネットワークデバイスが、第2の指示情報を端末デバイスに送信してもよく、第2の指示情報は、繰り返し数Rの値を示すために使用される。第2の指示情報は、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔に更に使用されてもよい。第2の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されてもよい。この出願では、上位レイヤシグナリングは、上位レイヤのプロトコル層により送信されるシグナリングでもよい。上位レイヤのプロトコル層は、物理層の上の少なくとも1つのプロトコル層である。上位レイヤのプロトコル層は、具体的には、以下のプロトコル層、すなわち、媒体アクセス制御(medium access control, MAC)層、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層、無線リソース制御(radio resource control, RRC)層及び非アクセス層(non-access stratum, NAS)のうち少なくとも1つを含んでもよい。
例えば、繰り返し数Rは4であり、最初の時間領域リソースの位置はシンボル9~シンボル12であり、R個の第3の時間領域リソースを互いに離間するシンボルの数は0であると仮定する。この場合、最初の時間領域リソースが4回繰り返され、4つの第3の時間領域リソースが取得される。4つの第3の時間領域リソースの開始シンボル及び終了シンボルは、それぞれ、シンボル9及びシンボル12、シンボル13及びシンボル2、シンボル3及びシンボル6、並びにシンボル7及びシンボル10である。
この出願のこの実施形態では、それぞれの2つの隣接する第3の時間領域リソースの間の間隔は同じでもよく或いは異なってもよいことが理解されるべきである。R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は予め定義されてもよく、例えば、プロトコルで指定されてもよい。R個の第3の時間領域リソースは連続し、言い換えると、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は0であるか、或いは、ネットワークデバイスは、第7の指示情報を端末デバイスに送信してもよく、第7の指示情報は、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔を示すために使用される。第7の指示情報は、R個の第3の時間領域リソース内のそれぞれの2つの隣接する第3の時間領域リソースの間の間隔を直接示してもよく、或いは、1つの第1の時間領域リソースのモードを示すことにより、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔を間接的に示してもよい。第7の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されてもよい。任意選択で、第7の指示情報及び第2の指示情報は、同じDCI又は同じ上位レイヤシグナリングで搬送されてもよい。具体的には、例えば多くの実現方式が存在する。
ネットワークデバイスは、指示情報を使用することにより、繰り返し数R及びR個の第3の時間領域リソースの間の間隔を端末デバイスに直接通知してもよい。代替として、ネットワークデバイスは、R個の第3の時間領域リソースが連続することを端末デバイスに通知してもよい。R個の第3の時間領域リソースが連続すると決定された場合、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は0であると決定されてもよい。これは暗示的な指示方法である。代替として、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔と、2つのパラメータ、すなわち、第1の時間領域リソースの長さ及びRとの間の対応関係が事前に定義されてもよい。例えば、表3に示すように、テーブルが記憶されてもよい。表3は、それぞれの2つの隣接する第3の時間領域リソースの間の間隔が同じである場合、すなわち、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔が同じであると決定された場合を示す。第1の時間領域リソースの長さ及び繰り返し数Rが決定された後に、R個の第3の時間領域リソースの間隔が決定されてもよい。これは予め定義されたモードである。
表3は単なる例であり、この出願のこの実施形態に対する如何なる限定も構成すべきでないことが理解されるべきである。例えば、この出願のこの実施形態では、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は部分的に同じでもよく或いは完全に異なってもよい。代替として、R個の第3の時間領域リソースの間の間隔は、他の方式で決定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択で、実施形態では、図12は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法の概略相互作用図である。図12に示すように、S221において、端末デバイス又はネットワークデバイスが、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定することは、以下のステップを含む。
S221b.端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割する。
具体的には、第1の時間領域リソースが決定された後に、R個の第3の時間領域リソースは、第1の時間領域リソースに基づいて決定される必要がある。他の可能な方式では、第1の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースに分割され、言い換えると、R個の第3の時間領域リソースのそれぞれの連続シンボルの数は、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数以下である。具体的な実現方式では、ステップS221bにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割することは、
繰り返し数Rに基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割し、R個の第3の時間領域リソース内のR-1個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、
個の連続シンボルを有し、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、Lは正の整数であり、
は切り捨てを表すことを含む。
この実現方式は、代替として、以下のように表現されてもよい。端末デバイス又はネットワークデバイスは、繰り返し数R及び第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定し、R個の第3の時間領域リソース内のR-1個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、
個の連続シンボルを有し、残りの第3の時間領域リソースは、
個の連続シンボルを有し、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、Lは正の整数であり、
は切り捨てを表す。
具体的には、第1の時間領域リソースが決定された後に、第1の時間領域リソースは、繰り返し数Rに基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよい。繰り返し数Rは、指示情報を使用することにより、ネットワークデバイスにより端末デバイスに通知されてもよく、指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されてもよく、或いは、プロトコルで予め定義されてもよい。R個の第3の時間領域リソース内のR-1個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、
個の連続シンボルを有し、残りの第3の時間領域リソースは、
個の連続シンボルを有する。
例えば、第1の時間領域リソースは、最初のスロット内のシンボル10~2番目のスロット内のシンボル4である。この場合、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数のLの値は9である。Rが5に等しいと決定された場合、
の計算結果は1である。5つの第3の時間領域リソース内の4つの第3の時間領域リソースのそれぞれは1つのシンボルを有し、残りの第3の時間領域リソースは5つの連続シンボルを有する。1つのシンボルをそれぞれ有する4つの第3の時間領域リソースは、最初の4つの第3の時間領域リソース、最後の4つの第3の時間領域リソース又はいずれかの4つの第3の時間領域リソースでもよい。4つの第3の時間領域リソースは連続してもよく或いは不連続でもよい。
第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lが正確にRで分割できる場合、R個の第3の時間領域リソースのそれぞれは同じ数の連続シンボルを有してもよく、これはL/Rである。言い換えると、第1の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースに均等に分割される。明らかに、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lが正確にRで分割できる場合、R個の第3の時間領域リソースのそれぞれは、代替として、異なる数の連続シンボルを有してもよい。
第1の時間領域リソースのL個のシンボルが異なる方向のシンボルを含む場合(例えば、第1の時間領域リソースがアップリンク伝送リソースであるが、L個のシンボルがダウンリンクシンボル又は予約シンボル(例えば、予約DMRSシンボル)を含む場合)、Lは、R個第3の時間領域リソースのそれぞれにより占有されるシンボルの数が計算されるときにL'に置き換えられる必要があり、L'はL個のシンボル内のダウンリンクシンボル及び予約シンボル以外のシンボルの数であることが理解されるべきである。
例えば、第1の時間領域リソースの開始位置は10番目のシンボルであり、長さLは8であり、第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル10~2番目のスロット内のシンボル3であり、Rは4に等しいと決定されるが、第1の時間領域リソースは4つのダウンリンクシンボル(最初のスロット内のシンボル12~2番目のスロット内のシンボル1)を含む。したがって、元のLはL'=8-4=4に置き換えられる必要がある。このように、それぞれの第3の時間領域リソースは1つのシンボルを占有する。
R個の第3の時間領域リソースに含まれる全てのシンボルがアップリンク伝送に使用されるか、或いは、R個の第3の時間領域リソースに含まれる全てのシンボルがダウンリンク伝送に使用されることが更に理解されるべきである。
例えば、上記の例では、第1の時間領域リソースの開始位置は10番目のシンボルであり、長さLは8であり、第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル10~2番目のスロット内のシンボル3であるが、第1の時間領域リソースは4つのダウンリンクシンボル(最初のスロット内のシンボル12~2番目のスロット内のシンボル1)を含み、4つの第3の時間領域リソースのそれぞれは1つのシンボルを占有し、4つの第3の時間領域リソースは、最初のスロット内のシンボル10、最初のスロット内のシンボル11、2番目のスロット内のシンボル2及び2番目のスロット内のシンボル3である。4つの第3の時間領域リソースは、全てアップリンク伝送に使用される。
他の具体的な実現方式では、ステップS221bにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスが、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割することは、
第1の分割方式で第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割し、第1の時間領域リソースは複数の分割方式に対応し、第1の分割方式は複数の分割方式のうち1つであることを含む。
この実現方式はまた、端末デバイス又はネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソースについての第1の分割方式でR個の第3の時間領域リソースを決定することとして表現されてもよい。
具体的には、それぞれの長さLの第1の時間領域リソースは、いくつかの固定分割方式を有するように予め定義されてもよく或いは構成されてもよい。例えば、図13は、この出願の実施形態による、8シンボルの長さを有する第1の時間領域リソースについての分割方式の概略図である。長さLが8である第1の時間領域リソースについて4つの分割方式が存在すると仮定する。分割方式1では、第1の時間領域リソースは1つの第3の時間領域リソースとして分割される。分割方式2では、第1の時間領域リソースは2つの第3の時間領域リソースに分割され、最初の4つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースであり、最後の4つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースである。分割方式3では、第1の時間領域リソースは3つの第3の時間領域リソースに分割され、最初の2つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースであり、最後の4つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースであり、中間の残りの2つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースである。分割方式4では、第1の時間領域リソースは4つの第3の時間領域リソースに分割され、それぞれの2つのシンボルは1つの第3の時間領域リソースである。
第1の時間領域リソースに対応する分割方式は、第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lにのみ関連してもよいことが理解されるべきである。Lが決定された場合、複数の対応する分割方式が決定される。この場合、端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースに基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割してもよく、第1の時間領域リソースは複数の分割方式に対応し、第1の分割方式は複数の分割方式のうち1つである。第1の時間領域リソースの連続シンボルの数Lが8であり、第1の分割方式が分割方式3であり、第1の時間領域リソースが3つの第3の時間領域リソースに分割されることが決定されてもよいと仮定する。図13は単なる例であり、この出願のこの実施形態に対する如何なる限定も構成すべきではないことが理解されるべきである。例えば、第1の時間領域リソースは、より多くの異なる分割方式に対応してもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を端末デバイスに送信してもよく、第1の指示情報は、第1の時間領域リソースについての第1の分割方式を示すために使用される。端末デバイスは、第1の指示情報を使用することにより、第1の時間領域リソースについての第1の分割方式を決定してもよい。第1の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されることにより、端末デバイスに送信されてもよい。
このように、第1の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースに分割される。ネットワークデバイスは、繰り返し数Rを端末デバイスに通知する必要がないので、シグナリングオーバヘッドが低減できる。
他の具体的な実現方式では、ステップS221bにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割することは、
第1の時間領域リソース内のスロット境界に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の時間領域リソースに分割することを含む。
第1の時間領域リソースの長さは1つのスロットよりも大きくてもよいので、第1の時間領域リソースがスロット境界を横切るとき、第1の時間領域リソースは、第1の時間領域リソース内のスロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよい。この実現方式はまた、端末デバイス又はネットワークデバイスにより、第1の時間領域リソース及びスロット境界に基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定することとして表現されてもよい。
具体的には、以下の分割方式が存在してもよい。
分割方式1:第1の時間領域リソースは、スロット境界の前のシンボルの数に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割される。
図14は、この出願の実施形態に従ってスロット境界に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは14シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~2番目のスロット内のシンボル8である。分割がスロット境界に基づいて実行された後に、5シンボルがスロット境界の前に残り、9シンボルがスロット境界の後に残る。この場合、それぞれの5シンボルは1つの第3の時間領域リソースとして分割されてもよく、最終的に、残りの4シンボルは独立した3つの第3の時間領域リソースを形成する。このように、第1の時間領域リソースは、3つの第3の時間領域リソースに分割されてもよく、すなわち、Rの値は3である。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル13である。2番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル4である。3番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル5~シンボル8である。
この分割方式のより一般的な記述は以下の通りである、第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、第1の時間領域リソースは、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよい。最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTである。第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界を横切り、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTであり、R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はT以下である。
図15を参照して説明が提供される。図15は、この出願の実施形態に従ってスロット境界に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは28シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~3番目のスロット内のシンボル8である。T=5シンボルである。分割がスロット境界に基づいて実行された後に、5シンボルがスロット境界の前に残り、23シンボルがスロット境界の後に残る。この場合、それぞれの5シンボルは1つの第3の時間領域リソースとして分割されてもよく、最終的に、残りの3シンボルは独立した3つの第3の時間領域リソースを形成する。このように、第1の時間領域リソースは6つの第3の時間領域リソースに分割されてもよく、すなわち、Rの値は6である。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル13である。2番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル4である。3番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル5~シンボル9である。4番目の第3の時間領域リソースは、2番目のスロット内のシンボル10~3番目のスロット内のシンボル0である。5番目の第3の時間領域リソースは3番目のスロット内のシンボル1~シンボル5である。6番目の第3の時間領域リソースは3番目のスロット内のシンボル6~シンボル8である。
任意選択で、分割方式1について、第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、まず、X+1個の時間領域リソース(又は時間領域リソースのX+1個のセグメント)は、第1の時間領域リソース及びX個のスロット境界に基づいて決定されてもよく、次いで、時間領域リソースのX+1個のセグメントの各セグメントは、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて分割され、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数はTである。X+1個の時間領域リソースのうち1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Tである場合、K個のシンボルは、1つの第3の時間領域リソースとして使用されるか、或いは、K個のシンボルは、前の第3の時間領域リソースに追加される。
図16を参照して説明が提供される。図16は、この出願の実施形態に従ってスロット境界に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは28シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~3番目のスロット内のシンボル8である。T=5シンボルである。スロット境界に基づいて分割が実行された後に、3つの時間領域リソースが取得される。具体的には、X=2であり、第1の時間領域リソースは、時間領域リソースの3つのセグメントに分割される。時間領域リソースの最初のセグメントは最初のスロット境界の前の5シンボルである。時間領域リソースの2番目のセグメントは2番目のスロットである。時間領域リソースの3番目のセグメントはスロット境界の後の残りの9シンボルである。まず、時間領域リソースの2番目のセグメント内のそれぞれの5シンボルは、1つの第3の時間領域リソースとして分割され、時間領域リソースの2番目のセグメント内の残りの4シンボルは、1つの独立した第3の時間領域リソースを形成する。時間領域リソースの3番目のセグメント内のそれぞれの5シンボルは、1つの第3の時間領域リソースとして分割され、時間領域リソースの3番目のセグメント内の残りの4シンボルは、1つの独立した第3の時間領域リソースを形成する。このように、第1の時間領域リソースは6つの第3の時間領域リソースに分割され、すなわち、Rの値は6である。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル13である。2番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル4である。3番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル5~シンボル9である。4番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル10~シンボル13である。5番目の第3の時間領域リソースは3番目のスロット内のシンボル0~シンボル4である。6番目の第3の時間領域リソースは3番目のスロット内のシンボル5~シンボル8である。図16は、時間領域リソースの2番目のセグメント内の残りの4シンボルが1つの独立した第3の時間領域リソースとして使用されることを示す。任意選択で、時間領域リソースの2番目のセグメント内の残りの4シンボルは、代替として、第3の時間領域リソースの3番目のセグメント又は5番目の第3の時間領域リソースに統合されてもよい。
分割方式2:第1の時間領域リソースは、スロット境界の後のシンボルの数に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割される。
図17は、この出願の他の実施形態に従ってスロット境界に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは14シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~2番目のスロット内のシンボル8である。分割がスロット境界に基づいて実行された後に、5シンボルがスロット境界の前に残り、9シンボルがスロット境界の後に残る。この場合、それぞれの9シンボルは1つの第3の時間領域リソースとして分割されてもよい。言い換えると、第1の時間領域リソースは、2つの第3の時間領域リソースに分割され、すなわち、Rの値は2である。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル13である。2番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル8である。
この分割方式のより一般的な記述は以下の通りである、第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、第1の時間領域リソースは、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよい。最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYである。R個の第3の時間領域リソース内の最後の第3の時間領域リソースのシンボルの数はY以下である。
任意選択で、分割方式2について、第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、まず、第1の時間領域リソースは、X個のスロット境界に基づいてX+1個の時間領域リソース(又は時間領域リソースのX+1個のセグメント)に分割されてもよく、次いで、時間領域リソースのX+1個のセグメントの各セグメントは、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数に基づいて分割され、最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数はYである。X+1個の時間領域リソースのうち1つが、残ったK個のシンボルを有し、K<Yである場合、K個のシンボルは、1つの第3の時間領域リソースとして使用されるか、或いは、K個のシンボルは、前の第3の時間領域リソースに追加される。
具体的な分割方式については、分割方式1における図14又は図15の説明を参照する。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。相違点は、T及びYの定義が異なる点にある。
任意選択で、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するプロセスにおいて、第1の時間領域リソースは、代替として、終端から前方に分割されてもよい。
図18を参照して説明が提供される。図18は、この出願の実施形態に従ってスロット境界に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは28シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~3番目のスロット内のシンボル8である。Yの値は9に等しい。スロット境界に基づいて分割が実行された後に、第1の時間領域リソースは、時間領域リソースの3つのセグメントに分割される。時間領域リソースの最初のセグメントは最初のスロット境界の前の5シンボルである。時間領域リソースの2番目のセグメントは2番目のスロットである。時間領域リソースの3番目のセグメントはスロット境界の後の残りの9シンボルである。第1の時間領域リソースが終端から前方に分割されるとき、時間領域リソースの2番目のセグメント内のそれぞれの9シンボルは、まず、1つの第3の時間領域リソースとして分割され、時間領域リソースの2番目のセグメント内の最初の5シンボルは、1つの独立した第3の時間領域リソースを形成する。この場合、第1の時間領域リソースは4つの第3の時間領域リソースに分割されてもよく、すなわち、Rの値は4である。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル13である。2番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル4である。3番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル5~シンボル13である。4番目の第3の時間領域リソースは3番目のスロット内のシンボル0~シンボル8である。図18は、時間領域リソースの2番目のセグメント内の残りの5シンボルが1つの独立した第3の時間領域リソースとして使用されることを示す。任意選択で、時間領域リソースの2番目のセグメント内の残りの5シンボルは、代替として、最初の第3の時間領域リソース又は3番目の第3の時間領域リソースに統合されてもよい。
分割方式3:第1の時間領域リソースは、スロット境界の前のシンボルの数とスロット境界の後のシンボルの数との間のより小さい値に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されるか、或いは、第1の時間領域リソースは、スロット境界の前のシンボルの数とスロット境界の後のシンボルの数との間のより大きい値に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割される。
図14又は図17に示す例を参照して、スロット境界の前のシンボルの数は5であり、スロット境界の後のシンボルの数は9であることが習得できる。この場合、第1の時間領域リソースは、スロット境界の前のシンボルの数に基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよく、具体的には、第1の時間領域リソースは、3つの第3の時間領域リソースに分割される。
この分割方式のより一般的な記述は以下の通りである。第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、第1の時間領域リソースは、最初のスロット境界の前の第1の時間領域リソースのシンボルの数と最後のスロット境界の後の第1の時間領域リソースのシンボルの数との間のより小さい値、すなわち、TとYとの間のより小さいものに基づいて、R個の第3の時間領域リソースに分割されてもよい。
任意選択で、第1の時間領域リソースがX個のスロット境界を横切る場合、第1の時間領域リソースは、まず、H個のスロット境界によりH+1個の第2の時間領域リソースに分割され、次いで、W個のシンボルが、H+1個の第2の時間領域リソースのそれぞれに割り当てられる。K個のシンボルが時間領域リソースに残り、K<Wである場合、K個のシンボルは、1つの独立した第3の時間領域リソースとして使用されるか、或いは、K個のシンボルは、前の第3の時間領域リソース又は次の第3の時間領域リソースに統合される。Wの値は予め定義されてもよく、ネットワークデバイスにより構成されてもよく、或いは、TとYとの間のより小さいものでもよい。具体的な分割方式については、分割方式1の説明又は分割方式2の説明を参照する。詳細は、ここでは再び説明しない。
他の具体的な実現方式では、ステップS221bにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスが、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割することは、
第1の時間領域リソース内の時間領域分割位置に基づいて、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割し、時間領域分割位置は、第1の時間領域リソースの開始点とは無関係であり、すなわち、第1の時間領域内の時間領域分割位置及び第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定することを含む。
具体的には、各スロット内の固定時間領域分割位置は予め定義されてもよく或いは構成されてもよい。分割位置は固定されており、第1の時間領域リソースの長さ及び開始点とは無関係である。すなわち、第1の時間領域リソースの位置にかかわらず、第1の時間領域リソースは、第1の時間領域リソース内の固定時間領域分割位置に基づいて分割され、R個の第3の時間領域リソースを取得する。
図19は、この出願の実施形態に従って時間領域分割位置に基づいて第1の時間領域リソースを分割する概略図である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは14シンボルである。第1の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~2番目のスロット内のシンボル8である。各スロット内の固定時間領域分割位置は、3番目シンボルの終端点、7番目シンボルの終端点、11番目のシンボルの終端点及び13番目のシンボルの終端点である。第1の時間領域リソースの開始シンボルはシンボル9であり、第1の時間領域リソースの長さは14シンボルである。図19に示すように、第1の時間領域リソースが固定時間領域分割位置に基づいて分割された後に、第1の時間領域リソースは、5つの第3の時間領域リソースに分割されてもよく、すなわち、Rは5に等しい。最初の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル9~シンボル11である。2番目の第3の時間領域リソースは最初のスロット内のシンボル12及びシンボル13である。3番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル0~シンボル3である。4番目の第3の時間領域リソースは2番目のスロット内のシンボル4~シンボル7である。5番目の第3の時間領域リソースは2番目スロット内のシンボル8である。
この出願の実施形態では、上記のいくつかの分割方式に加えて、第1の時間領域リソースは、他の方式でR個の第3の時間領域リソースに更に分割されてもよいことが理解されるべきである。例えば、第1の時間領域リソースは、R個の第3の時間領域リソースにランダムに分割される。これは、この出願の実施形態では限定されない。この出願の実施形態では、端末デバイス及びネットワークデバイスは、代替として、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを直接決定してもよいことが更に理解されるべきである。すなわち、端末デバイス及びネットワークデバイスは、最初に、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定し、次いで、R個の第3の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定する必要はない。ステップS221及びS222は実行される必要はない。
具体的には、端末デバイス又はネットワークデバイスは、代替として、第1の時間領域リソースがスロット境界を横切るか否かに基づいて、第1の時間領域リソースをM個の第2の時間領域リソースに分割してもよい。例えば、第1の時間領域リソースがスロット境界を横切らないとき、第1の時間領域リソースは、Mの値に基づいて、M個の第2の時間領域リソースに均等に分割されてもよく、或いは、それぞれの第2の時間領域リソースは、異なる数の連続シンボルを有してもよい。具体的な分割方式は、ステップS221において、第1の時間領域リソースに基づいて、R個の第3の時間領域リソースを決定するプロセスと同様である。具体的には、図11において、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割するための方法を参照して、第1の時間領域リソースは、M個の第2の時間領域リソースに分割される。代替として、図12において、第1の時間領域リソースに対応するための分割方式で、第1の時間領域リソースをR個の第3の時間領域リソースに分割する方法を参照して、第1の時間領域リソースは、第1の時間領域リソースに対応する分割方式で、M個の第2の時間領域リソースに分割される。簡潔にするために、詳細はここでは説明しない。Mの値は、指示情報を使用することによりネットワークデバイスにより端末デバイスに通知されてもよく、或いは、プロトコルで予め定義されてもよい。詳細については、繰り返し数Rを決定する方式を参照する。詳細は、ここでは再び説明しない。
例えば、第1の時間領域リソースがスロット境界を横切るとき、第1の時間領域リソースは、スロット境界を使用することにより、M個の第2の時間領域リソースに分割されてもよい。具体的な分割方法は、第1の時間領域リソースを、図13~図17に示すR個の第3の時間領域リソースに分割するプロセスと同様である。代替として、第1の時間領域リソースは、図12に示す、第1の時間領域リソースに対応する分割方式で、M個の第2の時間領域リソースに分割されてもよい。代替として、第1の時間領域リソースは、図19に示す第1の時間領域リソース内の時間領域分割位置等を使用することにより、M個の第2の時間領域リソースに分割されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
任意選択で、図20は、この出願の他の実施形態によるデータ伝送方法200の概略相互作用図である。図20に示すように、方法200は以下のステップを含む。
S211.端末デバイスは、ネットワークデバイスから第3の指示情報を受信し、第3の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始及び長さインジケータ値SLIVを示すために使用され、SLIV、開始シンボルS及び長さLは、以下のマッピング関係、すなわち、
である場合、SLIV=N*(L-1)+Sであり、
そうでない場合、SLIV=N*(N-L+1)+(N-1-S)であり、0<L≦(N-S)であることを満たし、
N>14である。
この出願では、マッピング関係はマッピング関係(2)と呼ばれる。Sは第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号であり、Sは0以上の整数であり、Lは第1の時間領域リソースの連続シンボルの数であり、L及びNは正の整数である。Nはプロトコルで指定された値、又はシグナリングを使用することによりネットワークデバイスにより端末デバイスに通知される値である。任意選択で、N=M*14であり、Mは2以上の整数であり、例えば、N=28である。この出願では、シグナリングは、物理層シグナリング又は上位レイヤシグナリングでもよい。上記のマッピング関係(2)によれば、1つのSLIV値は、Sの値とLの値との1つの組み合わせを一意に決定してもよく、Sの値とLの値との1つの組み合わせもまた、1つのSLIV値を一意に決定してもよい。
他の具体的な実現方式では、SLIV、S及びLは、上記のマッピング関係(1)におけるマッピング関係を満たす。
S212.端末デバイスは、第3の指示情報に基づいて、第1の時間領域リソースを決定する。
具体的には、第1の時間領域リソースを決定するとき、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第3の指示情報を受信してもよく、第3の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、時間領域リソーステーブルは、プロトコルで予め定義されてもよく、或いは、上位レイヤシグナリングにより構成されてもよい。
時間領域リソーステーブルが、上位レイヤシグナリングを使用することにより構成されるとき、時間領域リソーステーブル内の各行は、以下のパラメータ、すなわち、
SLIV、パラメータK2又はK0及びPUSCHマッピングタイプ又はPDSCHマッピングタイプを含んでもよく、これらのパラメータの詳細な説明については、上記の説明を参照し、詳細はここでは再び説明しない。
上記のマッピング関係(2)を参照して、S及びLに基づいて決定された時間領域リソースがスロット境界を横切ってもよいことが習得できる。
DCIで示される開始シンボルSは、スロット内の開始シンボル位置を示すので、上記のマッピング関係(2)におけるS、L及びS+Lの値の範囲は更に制限されてもよい。S、L及びS+Lの値の範囲の制限について、以下のテーブルを使用することにより説明する。
具体的な制限が表4及び表5に示される。表4は、有効なダウンリンクのSとLとの組み合わせテーブルであり、表5は、有効なアップリンクのSとLとの組み合わせテーブルである。
表5が説明のための例として使用される。PUSCHマッピングタイプA及び通常サイクリックプレフィクスの場合、開始シンボルSは0に等しくすることができるだけであり、長さLは4~Nのいずれかの値でもよいが、S+LはNを超えることはできない。
SLIV、S及びLにより満たされるマッピング関係、並びにS、L及びS+Lの値の範囲の制限は、プロトコルで定義されてもよい。SLIVは、上記のマッピング関係(2)に基づいてS及びLを一緒に符号化することにより決定され、S及びLは、表4及び表5の制限を満たす必要がある。ネットワークデバイスは、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定し、具体的には、スケジューリングアルゴリズム等に基づいて、第1の時間領域リソースの位置を決定してもよい。これは、この出願では限定されない。さらに、第1の時間領域リソースの開始シンボルS及びLは、表4及び表5の制限を満たす必要がある。第1の時間領域リソースのS及びLを決定した後に、ネットワークデバイスは、上記のマッピング関係(2)に基づいて、S及びLを一緒に符号化し、SLIVを決定し、第3の指示情報を使用することにより第1の時間領域リソースのSLIVを端末デバイスに通知してもよい。したがって、第1の時間領域リソースのSLIVを示すために使用される第3の指示情報を受信した後に、端末デバイスは、マッピング関係(2)に基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切ってもよい。第3の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されることにより端末デバイスに送信されてもよい。
他の可能な実現方式では、端末デバイスが第1の時間領域リソースの時間領域リソーステーブルが、上位レイヤシグナリングを使用することにより構成された時間領域リソーステーブルであることを決定するように構成されるとき、時間領域リソーステーブル内の各行は、開始シンボルS及び長さLを含む。開始シンボルS及び長さLの値は、具体的な制限を満たす必要がある。すなわち、ネットワークデバイスにより決定された第1の時間領域リソースの開始シンボルS及び長さLの値は、具体的な制限を満たす必要がある。テーブルである制限形式が説明に使用される。例えば、開始シンボルS及び長さLの値は、表6及び表7の制限を満たす必要がある。表6は、有効なダウンリンクのSとLとの組み合わせテーブルであり、表7は、有効なアップリンクのSとLとの組み合わせテーブルである。
Sの候補値は0~13の範囲であり、Lの候補値は1~Pの範囲であり、Pはプロトコルで指定されてもよい。例えば、通常サイクリックプレフィクスが使用されるとき、Pは14でもよく、拡張サイクリックプレフィクスが使用されるとき、Pは12でもよい。表6及び表7を参照すると、S及びLに基づいて決定された時間領域リソースがスロット境界を横切ってもよいことが習得できる。
端末デバイスは、第3の指示情報により示されるテーブル内の行に基づいて、S及びLを決定し、次いで、S及びLに基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。
代替として、第1の時間領域リソースを決定するとき、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第3の指示情報を受信してもよく、第3の指示情報は、開始シンボルS及び長さLの値を直接示し、開始シンボルS及び長さLの値は、表6及び表7の制限を満たす必要がある。端末デバイスは、第3の指示情報に基づいて、S及びLを決定し、次いで、S及びLに基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切ってもよい。
他の可能な実現方式では:
第3の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、
時間領域リソーステーブルが上位レイヤシグナリングを使用することにより構成されるとき、時間領域リソーステーブル内の各行は、以下のパラメータ、すなわち、
SLIV、パラメータK2又はK0、及びPUSCHマッピングタイプ又はPDSCHマッピングタイプを含んでもよく、これらのパラメータの詳細な説明については、上記の説明を参照し、詳細はここでは再び説明しない。
上記のマッピング関係(2)を参照して、S及びLに基づいて決定された時間領域リソースがスロット境界を横切ってもよいことが習得できる。さらに、N=28であることが設定され、マッピング関係(2)におけるS、L及びS+Lの値の範囲の制限は、以前として表4及び表5を満たす。
代替として、時間領域リソーステーブル内の各行は、上記のように、S及びLを含む。
任意選択で、第3の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルS及び基準長さLを示すために更に使用される。基準長さは、第1の時間領域リソースの長さが計算されるときに使用される必要があるパラメータであり、第1の時間領域リソースの実際の長さではない。
さらに、端末デバイスは、ネットワークデバイスから送信された第4の指示情報を受信し、第4の指示情報は、Xの値を示す。Xは、第1の時間領域リソースが横切るスロット境界の数である。対応して、ネットワークデバイスは、第4の指示情報を送信し、第4の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送される。
端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第5の指示情報を更に受信し、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルS及び基準長さLを示すために使用される。言い換えると、第5の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用されてもよく、時間領域リソーステーブルは、上位レイヤシグナリングにより構成されるか、或いは、プロトコルで予め定義される。
第5の指示情報及び第3の指示情報は、同じ指示情報でもよく、或いは、異なる指示情報でもよいことが理解されるべきである。
端末デバイスは、第5の指示情報に基づいて、S及びLを決定し、第4の指示情報を参照して、第1の時間領域リソースの開始シンボルがSであり、第1の時間領域リソースの長さがL+(X-1)*14であると決定する。
任意選択で、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第6の指示情報を更に受信し、第6の指示情報は、第1の時間領域リソースが横切るスロットの数Wを示すために使用され、Wは負でない整数である。対応して、ネットワークデバイスは、第6の指示情報を送信し、第6の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送される。
端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第5の指示情報を更に受信し、第5の指示情報は、第1の時間領域リソースの開始シンボルS及び基準長さLを示すために使用される。言い換えると、第5の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用されてもよく、時間領域リソーステーブルは、上位レイヤシグナリングにより構成されるか、或いは、プロトコルで予め定義される。
第6の指示情報及び第3の指示情報は、同じ指示情報でもよく、或いは、異なる指示情報でもよいことが理解されるべきである。
端末デバイスは、第6の指示情報に基づいて、S及びLを決定し、第4の指示情報を参照して、第1の時間領域リソースの開始シンボルの番号Sを決定し、第1の時間領域リソースの長さがL+W*14であると決定する。
例えば、端末デバイスは、第5の指示情報を受信し、第1の時間領域リソースの開始シンボルがS=10であり、基準長さL=7であると決定し、第4の指示情報を受信し、X=1であると決定する。この場合、第1の時間領域リソースの開始シンボルSはシンボル10であり、第1の時間領域リソースの長さは7である。
第1の時間領域リソースが決定された後に、M個の第2の時間領域リソースは、上記の方法を参照して、第1の時間領域リソースに基づいて決定され、M個の第2の時間領域リソースがスロット境界を横切らず、M個の第2の時間領域リソースがデータをM回の繰り返し送信するために使用されることを確保してもよい。このように、データ伝送信頼性が確保され、伝送遅延が低減される。
第1の時間領域リソースを決定するプロセスにおいて、端末デバイス又はネットワークデバイスは、既存の技術における方法を使用することにより、第1の時間領域リソースを更に決定してもよいことが理解されるべきである。具体的には、以下のいくつかの可能な実現方式が存在する。
可能な実現方式では、ネットワークデバイスは、表1及び表2におけるS、L及びS+Lの値の範囲を使用することにより、第1の時間領域リソースを決定する。第1の時間領域リソースのS及びLを決定した後に、ネットワークデバイスは、上記のマッピング関係(1)を使用することにより、S及びLを一緒に符号化し、SLIVを決定し、第3の指示情報を使用することにより、第1の時間領域リソースのSLIVを端末デバイスに通知する。第1の時間領域リソースのSLIVを示すために使用される第3の指示情報を受信した後に、端末デバイスは、マッピング関係(1)に基づいて、表1及び表2のS、L及びS+Lの値の範囲を参照して、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切らない。第3の指示情報は、DCI又は上位レイヤシグナリングで搬送されることにより端末デバイスに送信されてもよい。
他の可能な実現方式では、ネットワークデバイスは、表1及び表2におけるS及びLを使用することにより、第1の時間領域リソースを決定してもよい。第1の時間領域リソースを決定するとき、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第3の指示情報を受信してもよく、第3の指示情報は、時間領域リソーステーブル内の1つの行を示すために使用され、時間領域リソーステーブル内の各行は、開始シンボルS及び長さLを含む。開始シンボルS及び長さLの値は、表1及び表2の制限を満たす必要がある。端末デバイスは、第3の指示情報に基づいて、S及びLを決定し、次いで、S及びLに基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切らない。
他の可能な実現方式では、ネットワークデバイスは、表1及び表2におけるS及びLを使用することにより、第1の時間領域リソースを決定してもよい。第1の時間領域リソースを決定するとき、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信してもよく、指示情報は、開始シンボルS及び長さLの値を直接示し、開始シンボルS及び長さLの値は、表1及び表2の制限を満たす必要がある。端末デバイスは、指示情報に基づいて、S及びLを決定し、次いで、S及びLに基づいて、第1の時間領域リソースの時間領域位置を決定してもよい。第1の時間領域リソースは、スロット境界を横切らない。
この出願の実施形態における方式、場合、タイプ及び実施形態の分割は、単に説明を容易にするためのものであり、如何なる特別な限定も構成すべきではなく、矛盾が存在しないときには、様々な方式、タイプ、場合及び実施形態における特徴が組み合わされてもよいことが理解されるべきである。
この出願の実施形態において使用される参照符号は、単に説明を容易にするために区別されており、この出願の実施形態の範囲を限定するために使用されないことが更に理解されるべきである。上記のプロセスの順序番号は、実行順序を示さない。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実現プロセスに対する如何なる限定としても解釈されるべきではない。
上記の説明は、当業者がこの出願の実施形態をよりよく理解するのを助けることを単に意図したものであり、この出願の実施形態の範囲を限定することを意図するものではないことが更に理解されるべきである。当業者が上記の例に基づいて様々な等価な変更又は変形を行ってもよいことは明らかである。例えば、上記の方法200におけるいくつかのステップは不要でもよく、或いは、いくつかのステップが新たに追加されてもよい。代替として、上記の実施形態のうちいずれかの2つ以上が組み合わされてもよい。このような変更、変形又は組み合わせの解決策もまた、この出願の実施形態の範囲内に入る。
この出願の実施形態の上記の説明は、実施形態の間の相違に焦点を当てていることが更に理解されるべきである。言及されていない同じ部分又は同様野部分については、相互に参照する。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
この出願の実施形態では、「予め定義」は、対応するコード又は対応するテーブルをデバイス(例えば、端末デバイス又はネットワークデバイス)に予め記憶することにより、或いは、関連情報を示すために使用できる他の方式で実現されてもよいことが更に理解されるべきである。「予め定義」の具体的な実現方式は、この出願では限定されない。
上記には、図2~図20を参照して、この出願の実施形態におけるデータ伝送方法を詳細に説明している。以下に、図21~図26を参照して、この出願の実施形態における通信装置について詳細に説明する。
図21は、この出願の実施形態による通信装置300の概略ブロック図である。装置300は、方法200に記載の端末デバイスに対応してもよく、或いは、端末デバイスに適用されるチップ又はコンポーネントでもよい。さらに、装置300内のモジュール又はユニットは、方法200において端末デバイスにより実行されるアクション又は処理プロセスを実行するように別個に構成される。図21に示すように、通信装置300は、処理ユニット310と、通信ユニット320とを含んでもよい。
処理ユニット310は、第1の時間領域リソースを決定するように構成される。
処理ユニット310は、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するように更に構成され、Mは1よりも大きい整数である。
通信ユニット320は、M個の第2の時間領域リソース上で、第1のデータをネットワークデバイスにM回送信するように、或いは、M個の第2の時間領域リソース上で、ネットワークデバイスによりM回送信された第2のデータを受信するように構成される。
装置300内のユニットにより上記の対応するステップを実行する具体的なプロセスについては、図2~図16における方法の実施形態を参照して、上記の説明を参照することが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
任意選択で、通信ユニット320は、受信ユニット(モジュール)及び送信ユニット(モジュール)を含んでもよく、これらは、図2~図4、図6、図10、図11及び図20における端末デバイスにより情報を受信及び送信するステップ並びに方法200を実行するように構成される。任意選択で、通信装置300は、記憶ユニット330を更に含んでもよい。記憶ユニット330は、通信ユニット320及び処理ユニット310により実行される命令を記憶するように構成される。通信ユニット320、処理ユニット310及び記憶ユニット330は、互いに結合される。記憶ユニット330は命令を記憶する。処理ユニット310は、記憶ユニット330に記憶された命令を実行するように構成される。通信ユニット320は、処理ユニット310の駆動によって具体的な信号を送信又は受信するように構成される。
処理ユニット310はプロセッサでもよい。通信ユニット320は、トランシーバ、入力/出力インタフェース又はインタフェース回路でもよい。記憶ユニット330はメモリでもよい。図22に示すように、通信装置400は、プロセッサ410と、メモリ420と、トランシーバ430とを含んでもよい。通信装置が通信デバイス内のチップであるとき、メモリ420は、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタ又はキャッシュ)でもよく、或いは、通信デバイス内のチップの外部の記憶ユニット(例えば、読み取り専用メモリ又はランダムアクセスメモリ)でもよい。
通信装置300及び400により実行されるステップ及び対応する有利な効果について、上記の方法200における端末デバイスの関連する説明を参照することが、当業者により明確に理解され得る。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
図23は、この出願の実施形態による通信装置500の概略ブロック図である。装置500は、方法200に記載のネットワークデバイスに対応してもよく、或いは、ネットワークデバイスに適用されるチップ又はコンポーネントでもよい。さらに、装置500内のモジュール又はユニットは、方法200においてネットワークデバイスにより実行されるアクション又は処理プロセスを実行するように別個に構成される。図23に示すように、通信装置500は、処理ユニット510と、通信ユニット520とを含んでもよい。
処理ユニット510は、第1の時間領域リソースを決定するように構成される。
処理ユニット510は、第1の時間領域リソースに基づいて、M個の第2の時間領域リソースを決定するように更に構成され、Mは1よりも大きい整数である。
通信ユニット520は、M個の第2の時間領域リソース上で、第2のデータを端末デバイスにM回送信するように、或いは、M個の第2の時間領域リソース上で、端末デバイスによりM回送信された第1のデータを受信するように構成される。
装置500内のユニットにより上記の対応するステップを実行する具体的なプロセスについては、図2~図16における方法の実施形態を参照して、上記の説明を参照することが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
任意選択で、通信ユニット520は、受信ユニット(モジュール)及び送信ユニット(モジュール)を含んでもよく、これらは、図2~図4、図6、図10、図11及び図20におけるネットワークデバイスにより情報を受信及び送信するステップ並びに方法200を実行するように構成される。任意選択で、通信装置500は、記憶ユニット550を更に含んでもよい。記憶ユニット550は、通信ユニット520及び処理ユニット510により実行される命令を記憶するように構成される。通信ユニット520、処理ユニット510及び記憶ユニット550は、互いに結合される。記憶ユニット550は命令を記憶する。処理ユニット510は、記憶ユニット550に記憶された命令を実行するように構成される。通信ユニット520は、処理ユニット510の駆動によって具体的な信号を送信又は受信するように構成される。
処理ユニット510は、プロセッサにより実現されてもよく、通信ユニット520は、トランシーバにより実現されてもよいことが理解されるべきである。記憶ユニットは、メモリにより実現されてもよい。図24に示すように、通信装置600は、プロセッサ610と、メモリ620と、トランシーバ630とを含んでもよい。
通信装置500及び600により実行されるステップ及び対応する有利な効果について、上記の方法200におけるネットワークデバイスの関連する説明を参照することが、当業者により明確に理解され得る。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
装置内のユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であることが更に理解されるべきである。実際の実現方式の中で、ユニットの全部又は一部は、1つの物理エンティティに統合されてもよく、或いは、物理的に分離されてもよい。さらに、装置内の全てのユニットは、処理エレメントにより呼び出されるソフトウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、いくつかのユニットが処理エレメントにより呼び出されるソフトウェアの形式で実現されてもよく、いくつかのユニットがハードウェアの形式で実現されてもよい。例えば、各ユニットは、独立して配置された処理エレメントでもよく、或いは、実現のために装置のチップに統合されてもよい。代替として、各ユニットは、装置の処理エレメントにより呼び出されるプログラムの形式でメモリに記憶され、ユニットの機能を実行してもよい。ここでの処理エレメントはまた、プロセッサとも呼ばれてもよく、信号処理能力を有する集積回路でもよい。実現プロセスにおいて、上記の方法のステップ又は上記のユニットは、処理エレメントのハードウェア集積論理回路を使用することにより実現されてもよく、或いは、処理エレメントにより呼び出されるソフトウェアの形式で実現されてもよい。
一例では、上記の装置のうちいずれか1つにおけるユニットは、上記の方法を実現するように構成された1つ以上の集積回路、例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)又はこれらの集積回路のうち少なくとも2つの組み合わせでもよい。他の例では、装置内のユニットが、処理エレメントによりプログラムをスケジューリングすることにより実現されるとき、処理エレメントは、汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit, CPU)又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサでもよい。更に他の例では、ユニットは、システムオンチップ(system-on-a-chip, SOC)の形式で集積されて実現されてもよい。
図25は、この出願の実施形態による端末デバイスの概略構造図である。端末デバイスは、上記の実施形態における端末デバイスでもよく、上記の実施形態における端末デバイスの動作を実現するように構成される。図25に示すように、端末デバイスは、アンテナ710と、無線周波数装置720と、ベースバンド装置730とを含む。アンテナ710は、無線周波数装置720に接続される。ダウンリンク方向では、無線周波数装置720は、アンテナ710を通じて、ネットワークデバイスにより送信された情報を受信し、処理のためにネットワークデバイスにより送信された情報をベースバンド装置730に送信する。アップリンク方向では、ベースバンド装置730は、端末デバイスの情報を処理し、情報を無線周波数装置720に送信する。無線周波数装置720は、端末デバイスの情報を処理し、次いで、アンテナ710を通じて、処理された情報をネットワークデバイスに送信する。
ベースバンド装置730は、各通信プロトコル層においてデータを処理するように構成されたモデムサブシステムを含んでもよい。ベースバンド装置730は、端末のオペレーティングシステム及びアプリケーション層上で処理を実現するように構成された中央処理サブシステムを更に含んでもよい。さらに、ベースバンド装置730は、他のサブシステム、例えば、マルチメディアサブシステム又は周辺サブシステムを更に含んでもよい。マルチメディアサブシステムは、端末デバイスのカメラ又はスクリーンの表示を制御するように構成され、周辺サブシステムは、他のデバイスへの接続を実現するように構成される。モデムサブシステムは、独立したチップでもよい。任意選択で、端末に使用される上記の装置は、モデムサブシステムに位置してもよい。
モデムサブシステムは、1つ以上の処理エレメント731を含んでもよく、例えば、1つの主制御CPU及び他の集積回路を含んでもよい。さらに、モデムサブシステムは、記憶エレメント732と、インタフェース回路733とを更に含んでもよい。記憶エレメント732は、データ及びプログラムを記憶するように構成される。しかし、上記の方法において端末デバイスにより実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、記憶エレメント732に記憶されなくてもよく、モデムサブシステムの外部のメモリに記憶される。インタフェース回路733は、他のサブシステムと通信するように構成される。端末デバイスに使用される上記の装置は、モデムサブシステムに位置してもよく、モデムサブシステムは、チップにより実現されてもよい。チップは、少なくとも1つの処理エレメントと、インタフェース回路とを含む。処理エレメントは、端末デバイスにより実行される方法のうちいずれかの1つのステップを実行するように構成される。インタフェース回路は、他の装置と通信するように構成される。実現方式では、上記の方法のステップを実現する端末デバイスのユニットは、プログラムをスケジューリングする処理エレメントにより実現されてもよい。例えば、端末デバイスに使用される装置は、処理エレメントと、記憶エレメントとを含む。処理エレメントは、記憶エレメントに記憶されたプログラムを呼び出し、上記の方法の実施形態において端末により実行される方法を実行する。記憶エレメントは、処理エレメントと同じチップ上に位置する記憶エレメント、すなわち、オンチップ記憶エレメントでもよい。
他の実現方式では、上記の方法において端末デバイスにより実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、処理エレメントとは異なるチップ上に位置する記憶エレメント、すなわち、オフチップ記憶エレメントにあってもよい。この場合、処理エレメントは、オフチップ記憶エレメントからオンチップ記憶エレメントにプログラムを呼び出すか或いはロードし、上記の方法の実施形態において端末により実行される方法を呼び出して実行する。
更に他の実施形態では、上記の方法におけるステップを実現する端末デバイスのユニットは、1つ以上の処理エレメントとして構成されてもよい。これらの処理エレメントは、モデムサブシステム内に配置される。ここでの処理エレメントは、集積回路、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA又はこれらのタイプの集積回路の組み合わせでもよい。これらの集積回路は、チップを形成するように一緒に集積されてもよい。
上記の方法のステップを実現する端末デバイスのユニットは、一緒に集積され、システムオンチップ(system-on-a-chip, SOC)の形式で実現されてもよい。SOCチップは、上記の方法を実現するように構成される。
図26は、この出願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。ネットワークデバイスは、上記の実施形態におけるネットワークデバイスの動作を実現するように構成される。図26に示すように、ネットワークデバイスは、アンテナ801と、無線周波数装置802と、ベースバンド装置803とを含む。アンテナ801は、無線周波数装置802に接続される。アップリンク方向では、無線周波数装置802は、アンテナ801を通じて、端末デバイスにより送信された情報を受信し、処理のために端末デバイスにより送信された情報をベースバンド装置803に送信する。ダウンリンク方向では、ベースバンド装置803は、端末の情報を処理し、情報を無線周波数装置802に送信する。無線周波数装置820は、端末デバイスの情報を処理し、次いで、アンテナ801を通じて、処理された情報を端末に送信する。
ベースバンド装置803は、1つ以上の処理エレメント8031を含んでもよく、例えば、1つの主制御CPU及び他の集積回路を含んでもよい。さらに、ベースバンド装置803は、記憶エレメント8032と、インタフェース回路8033とを更に含んでもよい。記憶エレメント8032は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。インタフェース8033は、無線周波数装置802と情報を交換するように構成される。インタフェースは、例えば、コモンパブリック無線インタフェース(common public radio interface, CPRI)である。ネットワークデバイスに使用される上記の装置は、ベースバンド装置803に位置してもよい。例えば、ネットワークデバイスに使用される上記の装置は、ベースバンド装置803上のチップでもよい。チップは、少なくとも1つの処理エレメントと、インタフェース回路とを含む。処理エレメントは、ネットワークデバイスにより実行される方法のうちいずれかの1つのステップを実行するように構成される。インタフェース回路は、他の装置と通信するように構成される。実現方式では、上記の方法のステップを実現するネットワークデバイスのユニットは、プログラムをスケジューリングする処理エレメントにより実現されてもよい。例えば、ネットワークデバイスに使用される装置は、処理エレメントと、記憶エレメントとを含む。処理エレメントは、記憶エレメントに記憶されたプログラムを呼び出し、上記の方法の実施形態においてネットワークデバイスにより実行される方法を実行する。記憶エレメントは、処理エレメントと同じチップ上に位置する記憶エレメント、すなわち、オンチップ記憶エレメントでもよく、或いは、処理エレメントとは異なるチップ上に位置する記憶エレメント、すなわち、オフチップ記憶エレメントでもよい。
他の実施形態では、上記の方法におけるステップを実現するネットワークデバイスのユニットは、1つ以上の処理エレメントとして構成されてもよい。これらの処理エレメントは、ベースバンド装置上に配置される。ここでの処理エレメントは、集積回路、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA又はこれらのタイプの集積回路の組み合わせでもよい。これらの集積回路は、チップを形成するように一緒に集積されてもよい。
上記の方法のステップを実現するネットワークデバイスのユニットは、一緒に集積され、システムオンチップの形式で実現されてもよい。例えば、ベースバンド装置は、上記の方法を実現するように構成されたSOCチップを含む。
上記の装置の実施形態における端末デバイス及びネットワークデバイスは、方法の実施形態における端末デバイス又はネットワークデバイスと完全に対応していてもよく、対応するモジュール又はユニットは、対応するステップを実行する。例えば、装置がチップにより実現されるとき、受信ユニットは、他のチップ又は装置から信号を受信するように構成されたチップのインタフェース回路でもよい。上記の送信ユニットは、装置のインタフェース回路であり、信号を他の装置に送信するように構成される。例えば、装置がチップにより実現されるとき、送信ユニットは、信号を他のチップ又は装置に送信するように構成されたチップのインタフェース回路である。
この出願の実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、上記の端末デバイスと、上記のネットワークデバイスとを含む。
この出願の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ読み取り可能媒体を更に提供する。コンピュータプログラムは、方法200において、この出願の実施形態におけるデータ伝送方法を実行するために使用される命令を含む。読み取り可能媒体は、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)でもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
この出願は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されたとき、端末デバイス及びネットワークデバイスは、上記の方法において端末デバイス及びネットワークデバイスに対応する動作を実行する。
この出願の実施形態は、システムチップを更に提供する。システムチップは、処理ユニットと、通信ユニットとを含む。処理ユニットは、例えば、プロセッサでもよい。通信ユニットは、例えば、入力/出力インタフェース、ピン又は回路でもよい。処理ユニットは、コンピュータ命令を実行してもよく、それにより、通信装置内のチップは、この出願の上記の実施形態において提供されるいずれかのデータ伝送方法を実行する。
任意選択で、コンピュータ命令は記憶ユニットに記憶される。
任意選択で、記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット、例えば、レジスタ又はキャッシュであり、記憶ユニットは、端末内であるがチップの外部の記憶ユニット、例えば、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)若しくは静的な情報及び命令を記憶できる他のタイプの静的記憶デバイス、又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)でもよい。上記の設計のうちいずれか1つにおいて言及されるプロセッサは、CPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又はデータ伝送方法のプログラム実行を制御するために使用される1つ以上の集積回路でもよい。処理ユニット及び記憶ユニットは、分離されてもよく、異なる物理デバイス上に別々に配置され、有線又は無線方式で接続され、処理ユニット及び記憶ユニットのそれぞれの機能を実現し、上記の実施形態における様々な機能を実現する際にシステムチップをサポートする。代替として、処理ユニット及びメモリは、同じデバイスに結合されてもよい。
この出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリでもよく、或いは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの双方を含んでもよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、ROM、プログラム可能読み取り専用メモリ(programmable ROM, PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically EPROM, EEPROM)又はフラッシュメモリでもよい。揮発性メモリは、RAMでもよく、外部キャッシュとして使用される。多くのタイプのRAM、例えば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレート・シンクロナス・ダイナミックランダムアクセス・メモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)及びダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)が利用可能である。
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、この明細書では互換的に使用されてもよい。この明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを記述するための関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在することを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの双方が存在すること、及びBのみが存在することを表してもよい。さらに、この明細書における「/」という文字は、通常では、関連するオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
この出願における「アップリンク」及び「ダウンリンク」という用語は、特定のシナリオにおけるデータ/情報伝送方向を記述するために使用される。例えば、「アップリンク」方向は、通常では、データ/情報が端末からネットワーク側に伝送される方向、又はデータ/情報が分散ユニットから集約ユニットに伝送される方向であり、「ダウンリンク」方向は、通常では、データ/情報がネットワーク側から端末に伝送される方向、又はデータ/情報が集約ユニットから分散ユニットに伝送される方向である。「アップリンク」及び「ダウンリンク」は、データ/情報の伝送方向を記述するためにのみ使用され、データ/情報伝送が開始する具体的なデバイスも、データ/情報伝送が終了する具体的なデバイスも限定されないことが理解され得る。
様々なメッセージ/情報/装置/ネットワークエレメント/システム/装置/アクション/動作/手順/概念のように、この出願に現れることがある様々なオブジェクトに名称が割り当てられてもよい。これらの具体的な名称は、関連するオブジェクトに対する限定を構成せず、割り当てられた名称は、シナリオ、コンテキスト又は使用習慣のような要因によって変化し得ることが理解され得る。この出願における技術用語の技術的意味は、主に、技術的解決策において反映/実行される技術用語の機能及び技術的効果に基づいて理解及び決定されるべきである。
この出願の実施形態では、特に記載がない限り、或いは、論理的矛盾が存在しない限り、異なる実施形態の間の用語及び/又は説明は一貫しており、相互に参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴は、これらの内部論理関係に基づいて組み合わされ、新たな実施形態を形成してもよい。
この出願の実施形態における方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアが実現方式に使用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータプログラム又は命令を含む。コンピュータプログラム又は命令がコンピュータ上にロードされて実行されたとき、この出願の実施形態における手順又は機能が全て或いは部分的に実行される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータプログラム又は命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を使用することにより伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能ないずれかの使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバのようなデータ記憶デバイスでもよい。
当業者は、便宜的且つ簡単な説明の目的で、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すことを明確に理解してもよく、詳細はここでは再び説明しない。
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実現方式の中では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは結合されてもよく或いは他のシステムに統合されてもよく、或いは、いくつかの特徴は無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論された相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形式で実現されてもよい。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に分離されてもよく或いは分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットでもよく或いは物理的ユニットでなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
上記の説明は、この出願の単なる具体的な実現方式であり、この出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願に開示された技術的範囲内で当業者により容易に理解される如何なる変更又は置換も、この出願の保護範囲に入るものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。