JP2022506617A - ガス方向制御を備えたクライオバルーン - Google Patents

ガス方向制御を備えたクライオバルーン Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は、挿入チューブと、膨張式バルーンと、注入チューブと、方向制御チューブと、を備える医療用プローブを提供する。挿入チューブは、体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、遠位端を通って開口するルーメンを含む。膨張式バルーンは、ルーメンを通して体腔内に展開可能である。注入チューブは、ルーメンからバルーン内に延在し、複数の開口部を含み、複数の開口部は、注入チューブの周りで放射状に分配されてバルーン内に開口し、注入チューブからバルーン内に冷媒を送達するように構成されている。方向制御チューブは、注入チューブを包囲して注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、開口部のうちの1つ以上を覆うことにより開口部のうちの1つ以上を通って冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を含む。

Description

本発明は、広義には侵襲性プローブに関し、具体的にはクライオアブレーションを実施するように構成された侵襲性プローブに関する。
クライオアブレーションは、組織を破壊するために極低温を使用する医療処置である。クライオアブレーションは、不規則な心拍を生成する心臓細胞を無能化することによって正常な心拍リズムを回復するために、心臓組織に対して実施され得る。この低侵襲処置の間、バルーンカテーテルと呼ばれる薄い可撓性チューブを使用して、不規則な心拍を引き起こす心臓組織の位置を特定してこれを凍結する。
Benciniらの米国特許出願公開第2012/0165803号は、バルーンカテーテルを用いた電気マッピング及びクライオアブレーションのための方法を記載している。この方法は、カテーテルの遠位端にあるバルーン内に冷却剤を送達することを含む。一実施形態では、冷却剤送達ルーメンは、バルーン内に収容されたシャフトに巻き付いたコイルに連結され、冷却剤がコイル内の複数の開口部を介して送達される。別の実施形態では、冷却剤は、冷却剤送達ルーメンの端部の開口部を介してバルーン内に送達され得る。
Friedmanらの米国特許第5,147,355号は、クライオアブレーションカテーテル及びクライオアブレーションを実施する方法を記載している。クライオアブレーションカテーテルは、可逆的冷却を提供するために、極低温流体の流量を調節するように構成されている。加えて、カテーテルは、クライオアブレーションを実施している間の電気活動を感知することができる。
Lawrenceの米国特許出願公開第2010/0179526号は、クライオアブレーションバルーンカテーテルを備える医療システムを記載している。カテーテルは、バルーン内のガイドチューブと、ガイドチューブに沿って延在し、ガイドチューブに巻き付いたコイル状遠位端を有する冷却剤移送チューブと、を含む。コイル状遠位端は、バルーン内に冷却剤を送達するように構成された複数のスプレー開口部を備える。
Phelanらの米国特許出願公開第2014/0142666号は、クライオ治療用装置(例えば、カテーテル)を記載している。装置は、複数のルーメンを有する膨張式本体(例えば、バルーン)によって包囲されたシャフトを含む。ルーメンのそれぞれは、互いに流体的に独立して、異なる種類の流体及び/又は異なる温度を有する流体を受容するように構成され得る。
上記説明は、当該分野における関連技術の一般的概論として記載したものであって、この説明に含まれる何らの情報が本特許出願に対する先行技術を構成することを容認するものと解釈されるべきではない。
参照により本特許出願に援用される文献は、これらの援用文献において、いずれかの用語が本明細書において明示的又は暗示的になされた定義と矛盾して定義されている場合には、本明細書における定義のみを考慮するものとする点を除き、本出願の一部と見なすものとする。
本発明の実施形態によれば、体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブと、ルーメンを通して体腔内に展開可能な膨張式バルーンと、を備える医療用プローブが提供される。医療用プローブは、ルーメンからバルーン内に延在し、複数の開口部を含む注入チューブであって、複数の開口部は、注入チューブの周りで放射状に分配されてバルーン内に開口し、注入チューブからバルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブを備える。医療用プローブは、注入チューブを包囲してその周りを回転可能であり、かつ、開口部のうちの1つ以上を覆うことにより開口部のうちの1つ以上を通って冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブを更に備える。
いくつかの実施形態では、医療用プローブは、プロセッサと、挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を更に備え、プロセッサは、制御装置から受信した信号に応答して、注入チューブへの冷媒の送達を調節するように構成されている。追加的な実施形態では、医療用プローブは、プロセッサと、挿入チューブに連結し、かつ制御装置を有するハンドルと、を更に備え、プロセッサは、制御装置から受信した信号に応答して、開口部にわたる方向制御チューブの延伸を調節するように構成されている。一実施形態では、ハンドルは視覚的インジケータを備え、プロセッサは、視覚的インジケータ上に、開口部にわたる方向制御チューブの延伸のレベルを提示するように構成されている。
更なる実施形態では、医療用プローブは、プロセッサと、挿入チューブに連結し、かつ制御装置を有するハンドルと、を更に備え、プロセッサは、制御装置から受信した信号に応答して、解剖学的構造に対する方向制御チューブの回転を調節するように構成されている。補足的な実施形態では、医療用プローブは、注入チューブの周りの方向制御チューブの回転を調節する制御装置を有するハンドルを更に備える。一実施形態では、ハンドルは視覚的インジケータを備え、プロセッサは、視覚的インジケータ上に、注入チューブの周りの方向制御装置の回転角度を提示するように構成されている。
いくつかの実施形態では、半チューブ状区画は、異なる遮断角度を有する複数の区画を含み、区画のそれぞれが、対応する異なる数の開口部を覆うように構成されている。追加的な実施形態では、半チューブ状区画は、蛍光透視下で可視のマーカを備える。更なる実施形態では、方向制御チューブは、注入チューブに対する半チューブ状区画の配置を示す信号を送信する配置センサを備える。
補足的な実施形態では、半チューブ状区画は円弧状の断面を有する。一実施形態では、方向制御チューブは、体腔の解剖学的構造に対する半チューブ状区画の配向を示す信号を送信する配置センサを備える。別の実施形態では、方向制御チューブは、冷媒の方向を転換することによって冷媒が出るのを遮断する。
本発明の実施形態では、医療用プローブを作製するための方法であって、体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブを提供することと、ルーメンを通して体腔内に展開可能な膨張式バルーンを提供することと、ルーメンからバルーン内に延在し、複数の開口部を含む注入チューブを提供することであって、複数の開口部は、注入チューブの周りで放射状に分配されてバルーン内に開口し、注入チューブからバルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブを提供することと、注入チューブを包囲して注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、開口部のうちの1つ以上を覆うことにより開口部のうちの1つ以上を通って冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブを提供することと、を含む、方法が更に提供される。
本発明の実施形態では、方法であって、医療用プローブの遠位端を患者の体腔に挿入する工程であって、医療用プローブは、体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブと、ルーメンを通して体腔内に展開可能な膨張式バルーンと、ルーメンからバルーン内に延在し、複数の開口部を含む注入チューブであって、複数の開口部は、注入チューブの周りで放射状に分配されてバルーン内に開口し、注入チューブからバルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブと、注入チューブを包囲して注入チューブの周りを回転可能であり、かつ注入チューブにわたって前進可能であり、また、開口部のうちの1つ以上を覆うことにより開口部のうちの1つ以上を通って冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブと、を備える、工程、を含む方法が追加的に提供される。この方法は、体腔中で、医療用プローブに対して遠位の領域内でアブレーションする組織の領域を選択する工程と、組織の選択された領域にバルーンの遠位側を押し当てる工程と、半チューブ状区画が、組織の選択された領域から離れる方向に面した開口部のうちの1つ以上を覆うように、方向制御チューブを回転させる工程と、組織の選択された領域をクライオアブレーションするために、注入チューブに冷媒を送達する工程と、を更に含む。
本発明の実施形態では、長手方向軸に沿って近位端から遠位端まで延在するチューブ状部材と、近位端と遠位端との間でチューブ状部材に連結された少なくとも1つの拡張式膜と、少なくとも1つの拡張式膜の内側に配設された注入チューブであって、注入チューブは、注入チューブの周りで角度的に配設された複数の開口部を有して、流体が複数の開口部から少なくとも1つの拡張式膜内に流入することを可能にする、注入チューブと、注入チューブとチューブ状部材との間に配設された制御チューブであって、制御チューブは、制御チューブの長さに沿って配設された複数の円弧状区画を有し、各円弧状区画は、制御チューブの完全な円周未満を画定し、その結果、注入チューブの開口部のうちいくつかは、注入チューブに対する制御チューブの位置の関数として拡張式膜に対して露出される、制御チューブと、を備える医療用プローブが更に提供される。
いくつかの実施形態では、注入チューブは、回転可能かつ並進可能な制御チューブに対して静止した部材を備える。追加的な実施形態では、注入チューブは、静止した制御チューブに対して回転可能かつ並進可能である。更なる実施形態では、少なくとも1つの放射線不透過性マーカが、注入チューブ及び制御チューブのうちの少なくとも1つの上に配設されて、制御チューブに対する注入チューブの位置の識別を可能にする。
本明細書で、本開示をあくまで一例として添付図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態による、バルーンカテーテルを用いてクライオアブレーションを実施するように構成された医療システムの概略絵図である。 本発明の一実施形態による、遮断要素を備えるバルーンカテーテルの遠位端の概略長手方向断面図である。 本発明の第1の実施形態による、遮断要素の概略長手方向図である。 本発明の第2の実施形態による、遮断要素の概略長手方向図である。 本発明の第2の実施形態による、遮断要素の区画の概略長手方向断面図である。 心臓内の心内組織をクライオアブレーションするためにバルーンカテーテルを使用する方法を概略的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による、心臓の室内のバルーン遠位端の概略詳細図である。
概論
本発明の実施形態は、心臓組織のクライオアブレーションを行うためのシステム及び方法を説明する。以下で説明されるとおり、システムは、挿入チューブと、膨張式バルーンと、注入チューブと、方向制御チューブと、を備える医療用プローブを備える。挿入チューブは、体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、遠位端を通って開口するルーメンを含み、膨張式バルーンは、ルーメンを通して体腔内に展開可能である。挿入チューブは、ルーメンからバルーン内に延在し、複数の開口部を備え、複数の開口部は、挿入チューブの周りで放射状に分配されてバルーン内に開口し、注入チューブからバルーン内に冷媒を送達するように構成されている。方向制御チューブは、第2のチューブを包囲して第2のチューブの周りを回転可能であり、かつ、開口部のうちの1つ以上を覆うことにより開口部のうちの1つ以上から冷媒を遮断するか、又はその方向を転換するように構成された半チューブ状区画を備える。
方向制御チューブを回転させることによって、本発明の実施形態を実施するシステムを使用する医療専門家は、バルーンの区画に冷媒を方向付け、それによって、バルーンの区画と接触する心臓組織に対してクライオアブレーションを優先的に実施することができる。例えば、心門で肺静脈内にクライオアブレーションを行うとき、静脈の後壁よりも著しく厚い静脈の前壁に向けてより多くの冷媒を方向付けることにより、前壁のすぐ外側の食道組織を保護する(すなわち、冷媒による損傷から)ことが好ましい場合がある。
システムの説明
図1は、本発明の一実施形態による、医療用プローブ22(例えば、心臓カテーテル)及び制御コンソール24を含む、医療システム20の概略絵図である。システム20は、例えば、Biosense Webster Inc.(33 Technology Drive,Irvine,CA 92618 USA)によって製造されたCARTO(登録商標)システムに基づいていてもよい。以下に記載される実施形態では、プローブ22が、心臓28の心臓組織のアブレーションを実施するなどの診断又は治療処置に使用されることが想定される。また、プローブ22は、必要な変更を加えることで、心臓又は他の体内の臓器において他の治療及び/又は診断目的で使用することもできる。
プローブ22は、挿入チューブ30と、挿入チューブの近位端に連結されたハンドル32と、を備える。ハンドル32を操作することによって、医療専門家34は、患者36の体腔内にプローブ22を挿入することができる。例えば、医療専門家34は、プローブ22の遠位端26が心臓28の室に進入し、所望の配置(単数又は複数)で心内膜組織に係合するように、プローブ22を患者36の血管系を通して挿入することができる。
いくつかの実施形態では、医療専門家34は、蛍光透視ユニット38を使用して心臓28内の遠位端26を可視化することができる。蛍光透視ユニット38は患者36の上方に配置されるX線源40を備えており、これにより患者にX線を透過させる。患者36の下方に配置されるフラットパネル検出器42は、患者36を透過するX線を光に変換するシンチレータ層44と、この光を電気信号に変換するセンサ層46とを備える。センサ層46は一般的にはフォトダイオードの2次元アレイを含み、各フォトダイオードは、そのフォトダイオードによって検出された光に比例した電気信号を生成する。
制御コンソール24は、蛍光透視ユニット38からの電気信号を画像50に変換するプロセッサ48を有しており、プロセッサはこの画像50を処置に関する情報としてディスプレイ52に提示する。ディスプレイ52は、例えば、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、又は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ若しくはプラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイを含むものと想定される。しかしながら、本発明の実施形態を実施するうえで他のディスプレイデバイスを使用することもできる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ52は、画像50の提示に加えて医療専門家34からの入力を受け入れるように構成されたタッチスクリーンを備え得る。
追加的に又は代替的に、医療システム20は、磁気位置検知を使用して、X軸56、Y軸58、及びZ軸60を含む座標系54内の遠位端26の配置及び配向を示す位置座標を決定することができる。磁気ベースの位置検知を実装するため、制御コンソール24は、患者36の身体内に磁場を発生させるように磁場発生器64を駆動する、駆動回路62を備える。典型的には、磁場発生器64は、直交する向きの3つのコイルを含み、コイルは、患者36の外部の既知の位置における体積の下方に設置される。遠位端26は、磁場に応答して信号を生成する磁場センサ66(本明細書では配置センサ(location sensor)又は位置センサ(position sensor)とも呼ばれる)を備える。
図1に示される医療システムは、遠位端26の配置を測定するために磁気ベースの検知を用いているが、他の位置追跡技術を用いることもできる(例えば、インピーダンスベースのセンサ)。磁気位置追跡技術は、例えば、参照によりあたかも本出願に記載され、かつ付属書類に添付されているかのように本明細書に組み込まれる、米国特許第5,391,199号、同第5,443,489号、同第6,788,967号、同第6,690,963号、同第5,558,091号、同第6,172,499号、同第6,177,792号に記載されている。インピーダンスベースの位置追跡技術は、例えば、参照によりあたかも本出願に記載され、かつ付属書類に添付されているかのように本明細書に組み込まれる、米国特許第5,983,126号、同第6,456,864号、及び同第5,944,022号に記載されている。本明細書で上に記載した位置検知方法は、上述のCARTO(登録商標)システムに実装され、上に引用した特許に詳細に記載されている。
制御コンソール24はまた、入力/出力(I/O)通信インターフェース68を備えてもよく、これは、制御コンソールが、磁場センサ66及び蛍光透視ユニット38から信号を伝達し、かつ/又はこれらに信号を伝達することを可能にする。磁場センサ66及び/又は蛍光透視ユニット38から受信した信号に基づいて、プロセッサ48は、患者の身体内の遠位端26の位置を示すマップを含み得る画像50を生成することができる。処置の間、プロセッサ48は、ディスプレイ52上でマップを医療専門家34に提示し、マップを表すデータをメモリ70に格納することができる。メモリ70は、ランダムアクセスメモリ又はハードディスクドライブなどの任意の好適な揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを備えてもよい。
制御コンソール24は、膨張モジュール72、及びクライオアブレーションモジュール74を更に備え得る。以下の図2を参照した説明に記載されるとおり、遠位端26は、心臓28内の組織にクライオアブレーションエネルギーを送達するように構成された膨張式バルーンを備える。いくつかの実施形態では、膨張モジュール72は、バルーンを膨張させるために、開口部106を介してバルーン90内に冷媒(以下でより詳細に説明される)を送達することができる。
クライオアブレーションモジュール74は、遠位端26におけるバルーンへの冷媒の送達を調節することによってアブレーションパラメータを監視及び制御するように構成される。冷媒の例としては、液体NO、フレオン、アルゴンガス、COガス、及び近臨界Nが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、医療専門家34は、1つ以上の入力装置80を使用して画像50を操作し、膨張モジュール72及びクライオアブレーションモジュール74のパラメータを制御することができる。
プロセッサ48は、典型的にはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として構成されるリアルタイムノイズ低減回路76、続いてアナログ-デジタル(A/D)心電計(ECG)信号変換集積回路78を備え得る。プロセッサは、信号をA/D ECG回路78から別のプロセッサに伝えることができ、かつ/又は、本明細書で開示される1つ以上のアルゴリズムを実行するようにプログラム可能であり、1つ以上のアルゴリズムのそれぞれは、本明細書で後述する工程を含む。このプロセッサは、1つ以上のアルゴリズムを実行するために、回路76及び回路78、並びに以下でより詳細に説明されるモジュールの特徴を使用する。
図2は、本発明の実施形態による、遠位端26の概略長手方向断面図である。遠位端26は、ルーメン122を通して挿入チューブ30の遠位端124で展開可能なバルーン90(本明細書では拡張式膜とも呼ばれる)を備える。バルーン90は、外側チューブ状シャフト94に取り付けられた近位端92を備える。遠位端96は、外側チューブ状シャフト内に収容される内側チューブ状シャフト98に取り付けられる。シャフト94及び94は、本明細書ではチューブ状部材94及び98とも称され得る。
シャフト94及び98は両方とも、挿入チューブ30の遠位端でルーメン122から延在するように構成されている。図2に示す実施例では、バルーン90は膨張状態で示されており、典型的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリウレタン、ナイロン、又はシリコーンなどの生体適合性材料から形成される。安全性のために、遠位端26は、バルーン90を包囲する第2のバルーン(図示せず)を備えてもよく、典型的には、バルーンの破裂により患者内にガス漏れが生じないようにするために使用される。バルーン90は典型的には非適合性であり、医療専門家34は、内側管状シャフト98の延伸又は後退のいずれかによって、バルーンの直径を制御することができる(すなわち、膨張したとき)。
遠位端26はまた、その近位端がクライオアブレーションモジュール74に連結され、その遠位端が注入コイル102に連結された注入チューブ100を備える。注入チューブ100は、内側シャフト98に沿って配設され、注入コイル102は、遠位端96で内側シャフトに巻き付けられる。注入コイル102は、複数の外向き開口部106を備え、その結果、開口部が内側シャフト98の周りで放射状に(すなわち角度的に)分配され、バルーン90内に開口する。開口部106は、注入チューブ100からバルーン90の内側に冷媒を送達するように構成されている。いくつかの実施形態では、冷媒は、上記の冷媒、及び/又は開口部106から排出されると気体へと状態変化する加圧液体冷却剤を含み得る。本明細書に記載される実施形態では、注入チューブ100及び注入コイル102は、集合的に注入チューブ100と称され得る。
遠位端26は、外側シャフト94内に収容され、内側シャフト98を包囲しその周りを回転可能な方向制御チューブ104を更に備える。一実施形態では、注入チューブ100は、回転可能かつ並進可能な制御チューブ104に対して静止している。代替的な実施形態では、注入チューブ100は、静止している制御チューブ104に対して回転可能かつ並進可能である。なお更なる実施形態では、注入チューブ100及び制御チューブ104は、どちらも互いに対して移動可能である。
本発明の実施形態では、方向制御チューブ104は、制御チューブ104の内面が露出することを可能にするために、制御チューブの所定の円弧状壁部分を欠く、チューブの長さに沿った部分108を備える。簡潔さのために、この部分108は、1つ以上の開口部106を覆うことにより開口部のうちの1つ以上を通って冷媒が出るのを遮断又は迂回させるように構成された、半チューブ状区画108と称される(本明細書では遮断要素108とも称される)。
内側シャフト98の周りを回転することに加えて、方向制御チューブ104は、双方向矢印110によって示されるように、内側シャフトに沿って長手方向(すなわち前後)に移動するように構成されている。換言すると、方向制御チューブ104は、注入チューブ100及び注入コイル102上を前進させられ得る。医療専門家34は、方向制御チューブ104の長手方向の移動を制御するためにハンドル32上のロッカスイッチ制御装置114を使用することができ、また、方向制御チューブの回転を制御するためにハンドル上の回転可能ノブ制御装置116を使用することができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ48は、座標系54内の遮断要素108の位置(すなわち、配置及び配向)を決定することができ、また、決定された位置に応答して、プロセッサは、ハンドル32内の一体型モータ(図示せず)を介して、注入チューブ100の周りの方向制御チューブ104の回転を制御することができる。追加的な実施形態では、プロセッサ48は、制御装置116から受信した信号に応答して、一体型モータを使用して、注入チューブ100の周りの方向制御チューブ104の回転を制御することができる。更なる実施形態では、プロセッサ48は、制御装置114からの信号に応答して、方向制御チューブ104の延伸及び後退を制御することができる。
いくつかの実施形態では、ハンドル32はまた、バルーン90内での遮断要素108の回転角度及び/又は延伸を示すようにプロセッサ48が管理することができる視覚的インジケータ118(例えば、1つ以上のLED又は小型LEDディスプレイ)を備え得る。追加的に又は代替的に、プロセッサ48は、ディスプレイ52上に回転及び延伸情報を提示することができる。図2に示される構成では、ハンドル32は、医療専門家がクライオアブレーションモジュール74から注入チューブ100内への冷媒の送達を制御するために押すことができるアブレーション制御ボタン112を更に備える。
いくつかの実施形態では、プロセッサ48は、磁場センサ66からの信号を使用して、遮断要素108の配置及び/又は配向(すなわち、注入チューブ100及び/又は注入コイル102に対する)を決定することができる。磁場センサ66は、参照によりあたかも本出願に記載され、かつ付属書類に添付されているかのように本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許第6,484,118号で用いられる単軸センサの形態であってもよい。医療システム20がインピーダンスベースの位置追跡を使用し、配置センサ66が電極を備える実施形態では、方向制御チューブ104は追加の電極を備えることができ、プロセッサ48は、電極からの信号を使用して、遮断要素108の配向を決定することができる。更に別の実施形態では、ハイブリッド磁気/インピーダンス位置検知システムを使用して、患者の解剖学的構造に対するバルーン90、注入チューブ100、制御チューブ104、又はカテーテル26の遠位部分の任意の構成要素の配置を検知することができる。こうしたハイブリッド磁気-インピーダンス位置検知は、参照によりあたかも本出願に記載され、かつ付属書類に添付されているかのように本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許第7,536,218号に示され、かつ記載されている。
追加的に又は代替的に、遮断要素108は、蛍光透視ユニット38によって検出されるように蛍光透視で不透過の1つ以上のマーカ120(例えば、正方形)を備えることができ、そのため、プロセッサ48がその位置をディスプレイ52上に示すことができる。手術中、医療専門家34は、マーカ120の配置を使用して、注入コイル102に対する方向制御チューブ104の配置、及び患者36の解剖学的構造に対する遮断要素の配向を決定することができる。
遮断要素108上に単一のマーカ120を有する実施形態では、マーカは、左右対称ではない任意の形状を備え得る。図2に示す実施例では、マーカ120は文字「L」の形状であり、医療専門家34は、ディスプレイ52上の遮断要素の提示に基づいて、遮断要素108の配向(すなわち、相対位置)を決定することができる。この実施例では、ディスプレイ52がマーカ120を「L」字形として提示する場合、遮断要素は注入コイル102の前方にある。同様に、ディスプレイ52がマーカ120を逆「L」字形として提示する場合、遮断要素は注入コイル102の後方にある。
2つ以上のマーカ120を有する実施形態では、第1のマーカ120は遮断要素108上に配設することができ、第2のマーカ120は注入チューブ100上に配設することができ、それにより、医療専門家34が、ディスプレイ52上のマーカの提示に基づいて遮断要素の配向を決定することが可能となる。いくつかの実施形態では、注入チューブ100及び制御チューブ104の相対位置の識別を両方のマーカを介して可能にするために、遮断要素108上の放射線不透過性マーカは、注入チューブ100上のマーカ120とは異なる形状を有し得る。
図3は、本発明の第1の実施形態による、遮断要素108の概略長手方向図である。図3に示される構成では、遮断要素108は、共通の角度130を有する単一の区画を備える。
図4は、本発明の第2の実施形態による、遮断要素108の概略長手方向図である。図4に示される構成では、遮断要素108は、第1の遮断角度146を有する第1の区画140と、第1の角度よりも大きい第2の遮断角度148を有する第2の区画142と、第2の角度よりも大きい第3の遮断角度150を有する第3の区画144と、を備える。この第2の実施形態では、医療専門家34は、遮断要素108を延伸及び後退させることによって、バルーン90内への冷媒の噴霧角度を制御することができる。区画144内の角度150は20~60度を遮断することができ、区画142内の角度148は60~120度を遮断することができ、角度146は90~180度を遮断することができる。
区画140が注入コイル102上を延伸すると、第1の区画は第1の数の開口部106を覆い、開口部は第1の噴霧角度でバルーン内に冷媒を送達することができる。区画142が注入コイル102上を延伸すると、第2の区画は第2の数(第1の数未満)の開口部106を覆い、開口部は第1の噴霧角度よりも大きい第2の噴霧角度でバルーン内に冷媒を送達することができる。区画144が注入コイル102上を延伸すると、第3の区画は第3の数(第2の数未満)の開口部106を覆い、開口部は第2の噴霧角度よりも大きい第3の噴霧角度でバルーン内に冷媒を送達することができる。
図4に示される遮断要素108の構成は、3つの区画140、144、及び148を有しているが、任意の複数の区画を含む遮断要素が本発明の趣旨及び範囲内にあると考えられる。例えば、より多くの数の区画を用いて、当業者による遮断角度の選択においてより多くの選択肢を可能にすることができる。追加的に又は代替的に、制御チューブ104は、参照データムとしての注入チューブ100に対して並進可能かつ回転可能と記載されているが、注入チューブ100を参照データムとしての制御チューブ104に対して回転可能かつ並進可能であるように構成することは本発明の範囲内である。
図5は、本発明の一実施形態による、注入コイル102の一部分上を延伸する区画140、142、及び144の概略緯度方向断面図を示す。図に示されるように、第1の区画140は注入コイル102の一部分上を延伸するときに3つの開口部106を覆い、第2の区画142は注入コイル102の一部分上を延伸するときに2つの開口部106を覆い、第3の区画144は注入コイル102の一部分上を延伸するときに単一の開口部106を覆う。
図5に示されるように、半チューブ状要素108の各区画140、142、及び144は、それぞれの異なる円弧状の断面を有する。同様に、図3に示される半チューブ状要素108の単一の区画は円弧状の断面を有する。
図6は、心臓28内の組織にクライオアブレーション処置を実施する方法を概略的に示すフローチャートであり、図7は、本発明の一実施形態による、心臓の室180内の遠位端26の概略詳細図である。図7に示すように、室180は、それぞれの心門182によって肺静脈184に接続されている。
識別工程160では、医療専門家34は、クライオアブレーションのための心内組織の区画を識別する。図7に示される実施例では、識別された心内組織は、所与の肺静脈184に接続された所与の心門182を含む。
選択工程162では、医療専門家34は、識別された組織の領域190を選択して、より高レベルのクライオアブレーションエネルギーを送達する。図7に示される実施例では、選択された領域は、所与の肺静脈の前壁を含み得る。所与の肺静脈の後壁は前壁よりも薄く、食道188の近位にある。したがって、所与の肺静脈の後壁により低い量のクライオアブレーションエネルギーを送達することにより、組織に対する拡張式膜中の冷媒のクライオアブレーション効果によって損傷を受ける可能性がある食道内組織を保護することができる。代替的実施形態では、プロセッサ48は選択工程162を実施することができる。
挿入工程164では、医療専門家34は、プローブ22の遠位端26を心室180に挿入するためにハンドル32を操作し、膨張工程166では、医療専門家はバルーン90を膨張させることができる。バルーン90を膨張させるために、医療専門家は、膨張モジュール72を使用して、選択された組織のサイズに応じてバルーン90の膨張圧力を制御することができる。
ハンドル32を操作して医療用プローブを操縦する間、プロセッサ48は、提示工程168においてバルーン90の現在配置を含む画像50をディスプレイ52上に提示する。いくつかの実施形態では、プロセッサ48は、蛍光透視ユニット38から受信した信号に基づいて画像50を生成及び提示することができる。追加的に又は代替的に、プロセッサ48は、磁場センサ66から受信した信号に基づいて画像50を生成及び提示することができる。
位置決め工程170では、医療専門家34は、ハンドル32を操作してバルーン90が識別された心門に押し当たるようにバルーン90を位置決めし、第1のクライオアブレーション工程172では、医療専門家がアブレーションボタン112を押すことに応答して、プロセッサ48は、冷媒を注入コイル102に送達するようクライオアブレーションモジュール74に指示することができ、クライオアブレーションモジュール74が続いて、識別された心門組織をクライオアブレーションするために冷媒を送達する。工程172の間(すなわち、クライオアブレーション処置の開始時点で)、遮断要素108を後退させることができ、従ってこれは注入コイル102の近位にあり、それにより、注入コイル内の全ての開口部が角度的に対称な様式でバルーンに冷媒を送達し、それにより、バルーンと接触している任意の心門組織にクライオアブレーションエネルギーを送達することが可能となる。
展開工程174では、医療専門家は、遮断要素108が注入コイル102上を延伸して、選択領域に面する開口部が露出される(すなわち、遮断要素によって覆われない)ように、制御装置114及び116を操作する。最後に、第2のクライオアブレーション工程176では、医療専門家がアブレーションボタン112を押すことに応答して、クライオアブレーションモジュール74は、注入コイル102に冷媒を送達する。コイル102は、選択された領域190に追加のクライオアブレーションエネルギーを送達するために冷媒を送達し、方法が終了する。
図7に示されるように、遮断要素108が注入コイル102上を延伸すると、遮断要素は、選択された領域190から離れる方向を向いた1つ以上の開口部106を覆う。したがって、遮断要素108は、遮断要素によって覆われた開口部106に送達されようとしている任意の冷却剤を遮断又は迂回させ、開口部は、矢印186によって示されるように、冷媒の送達を選択された領域190に向けて方向付けすることができる。図7では、コールアウト192は心臓28の上側図を含み、遮断要素108の配向は、矢印186によって示されるように、冷媒を食道188から遠ざかるように方向付けする。
上に記載される実施形態は例として挙げたものであり、本発明は本明細書の上記で具体的に図示及び説明されるものに限定されない点が理解されよう。むしろ、本発明の範囲は、本明細書において上に記載される様々な特徴の組み合わせ及び部分的組み合わせの両方、並びに前述の記載を読むと当業者に着想されるであろう、先行技術に開示されていないその変形及び修正を含む。
〔実施の態様〕
(1) 体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、前記遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブと、
前記ルーメンを通して前記体腔内に展開可能な膨張式バルーンと、
前記ルーメンから前記バルーン内に延在し、複数の開口部を備える注入チューブであって、前記複数の開口部は、前記注入チューブの周りで放射状に分配されて前記バルーン内に開口し、前記注入チューブから前記バルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブと、
前記注入チューブを包囲して前記注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、前記開口部のうちの1つ以上を覆うことにより前記開口部のうちの前記1つ以上を通って前記冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブと、を備える、医療用プローブ。
(2) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記注入チューブへの前記冷媒の送達を調節するように構成されている、実施態様1に記載の医療用プローブ。
(3) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの延伸を調節するように構成されている、実施態様1又は2に記載の医療用プローブ。
(4) 前記ハンドルは視覚的インジケータを備え、前記プロセッサは、前記視覚的インジケータ上に、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの前記延伸のレベルを提示するように構成されている、実施態様1~3のいずれかに記載の医療用プローブ。
(5) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、解剖学的構造に対する前記方向制御チューブの回転を調節するように構成されている、実施態様1~4のいずれかに記載の医療用プローブ。
(6) 前記注入チューブの周りの前記方向制御チューブの回転を調節する制御装置を備えたハンドルを備える、実施態様1~5のいずれかに記載の医療用プローブ。
(7) 前記ハンドルは視覚的インジケータを備え、前記プロセッサは、前記視覚的インジケータ上に、前記注入チューブの周りの前記方向制御装置の回転角度を提示するように構成されている、実施態様1~6のいずれかに記載の医療用プローブ。
(8) 前記半チューブ状区画は、異なる遮断角度を有する複数の区画を含み、前記区画のそれぞれが、対応する異なる数の開口部を覆うように構成されている、実施態様1~7のいずれかに記載の医療用プローブ。
(9) 前記半チューブ状区画は、蛍光透視下で可視のマーカを備える、実施態様1~8のいずれかに記載の医療用プローブ。
(10) 前記方向制御チューブは、前記注入チューブに対する前記半チューブ状区画の配置を示す信号を送信する配置センサを備える、実施態様1~9のいずれかに記載の医療用プローブ。
(11) 前記半チューブ状区画は円弧状の断面を有する、実施態様1~10のいずれかに記載の医療用プローブ。
(12) 前記方向制御チューブは、前記体腔の解剖学的構造に対する前記半チューブ状区画の配向を示す信号を送信する配置センサを備える、実施態様1~11のいずれかに記載の医療用プローブ。
(13) 前記冷媒が出るのを遮断することは、前記冷媒の方向を転換することを含む、実施態様1~12のいずれかに記載の医療用プローブ。
(14) 医療用プローブを作製するための方法であって、
体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、前記遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブを提供することと、
前記ルーメンを通して前記体腔内に展開可能な膨張式バルーンを提供することと、
前記ルーメンから前記バルーン内に延在し、複数の開口部を備える注入チューブを提供することであって、前記複数の開口部は、前記注入チューブの周りで放射状に分配されて前記バルーン内に開口し、前記注入チューブから前記バルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブを提供することと、
前記注入チューブを包囲して前記注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、前記開口部のうちの1つ以上を覆うことにより前記開口部のうちの前記1つ以上を通って前記冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブを提供することと、を含む、方法。
(15) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、前記注入チューブへの前記冷媒の送達を調節することを含む、実施態様14に記載の方法。
(16) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの延伸を調節することを含む、実施態様14又は15に記載の方法。
(17) プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、解剖学的構造に対する前記方向制御チューブの回転を調節することを含む、実施態様14~16のいずれかに記載の方法。
(18) 前記ハンドル上に視覚的インジケータを提供することと、前記プロセッサによって、前記視覚的インジケータ上に、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの前記延伸のレベルを提示することと、を含む、実施態様14~17のいずれかに記載の方法。
(19) 前記注入チューブの周りの前記方向制御チューブの回転を調節する制御装置を備えたハンドルを提供することを含む、実施態様14~18のいずれかに記載の方法。
(20) 前記ハンドル上に視覚的インジケータを提供することと、前記プロセッサによって、前記視覚的インジケータ上に、前記注入チューブの周りの前記方向制御装置の回転角度を提示することと、を含む、実施態様14~19のいずれかに記載の方法。
(21) 前記半チューブ状区画は、異なる遮断角度を有する複数の区画を含み、前記区画のそれぞれが、対応する異なる数の開口部を覆うように構成されている、実施態様14~20のいずれかに記載の方法。
(22) 前記半チューブ状区画は、蛍光透視下で可視のマーカを備える、実施態様14~21のいずれかに記載の方法。
(23) 前記方向制御チューブは、前記注入チューブに対する前記半チューブ状区画の配置を示す信号を送信する配置センサを備える、実施態様14~22のいずれかに記載の方法。
(24) 前記方向制御チューブは、前記体腔の解剖学的構造に対する前記半チューブ状区画の配向を示す信号を送信する配置センサを備える、実施態様14~23のいずれかに記載の方法。
(25) 前記冷媒が出るのを遮断することは、前記冷媒の方向を転換することを含む、実施態様14~24のいずれかに記載の方法。
(26) 方法であって、
医療用プローブの遠位端を患者の体腔に挿入する工程であって、前記医療用プローブは、
体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、前記遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブと、
前記ルーメンを通して前記体腔内に展開可能な膨張式バルーンと、
前記ルーメンから前記バルーン内に延在し、複数の開口部を備える注入チューブであって、前記複数の開口部は、前記注入チューブの周りで放射状に分配されて前記バルーン内に開口し、前記注入チューブから前記バルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブと、
前記注入チューブを包囲して前記注入チューブの周りを回転可能であり、かつ前記注入チューブにわたって前進可能であり、また、前記開口部のうちの1つ以上を覆うことにより前記開口部のうちの前記1つ以上を通って前記冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブと、を備える、工程と、
前記体腔中で、前記医療用プローブに対して遠位の領域内でアブレーションする組織の領域を選択する工程と、
前記組織の選択された前記領域に前記バルーンの前記遠位側を押し当てる工程と、
前記半チューブ状区画が、前記組織の前記選択された領域から離れる方向に面した前記開口部のうちの1つ以上を覆うように、前記方向制御チューブを回転させる工程と、
前記組織の前記選択された領域をクライオアブレーションするために、前記注入チューブに前記冷媒を送達する工程と、を含む方法。
(27) 長手方向軸に沿って近位端から遠位端まで延在するチューブ状部材と、
前記近位端と前記遠位端との間で前記チューブ状部材に連結された少なくとも1つの拡張式膜と、
前記少なくとも1つの拡張式膜の内側に配設された注入チューブであって、前記注入チューブは、前記注入チューブの周りで角度的に配設された複数の開口部を有して、流体が前記複数の開口部から前記少なくとも1つの拡張式膜内に流入することを可能にする、注入チューブと、
前記注入チューブと前記チューブ状部材との間に配設された制御チューブであって、前記制御チューブは、前記制御チューブの長さに沿って配設された複数の円弧状区画を有し、各円弧状区画は、前記制御チューブの完全な円周未満を画定し、その結果、前記注入チューブの前記開口部のうちいくつかは、前記注入チューブに対する前記制御チューブの位置の関数として前記拡張式膜に対して露出される、制御チューブと、を備える、医療用プローブ。
(28) 前記注入チューブは、前記回転可能かつ並進可能な制御チューブに対して静止した部材を備える、実施態様27に記載の医療用プローブ。
(29) 前記注入チューブは、前記静止した制御チューブに対して回転可能かつ並進可能である、実施態様27又は28に記載の医療用プローブ。
(30) 少なくとも1つの放射線不透過性マーカが、前記注入チューブ及び前記制御チューブのうちの少なくとも1つの上に配設されて、前記制御チューブに対する前記注入チューブの位置の識別を可能にする、実施態様27~29のいずれかに記載の医療用プローブ。

Claims (29)

  1. 体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、前記遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブと、
    前記ルーメンを通して前記体腔内に展開可能な膨張式バルーンと、
    前記ルーメンから前記バルーン内に延在し、複数の開口部を備える注入チューブであって、前記複数の開口部は、前記注入チューブの周りで放射状に分配されて前記バルーン内に開口し、前記注入チューブから前記バルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブと、
    前記注入チューブを包囲して前記注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、前記開口部のうちの1つ以上を覆うことにより前記開口部のうちの前記1つ以上を通って前記冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブと、を備える、医療用プローブ。
  2. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記注入チューブへの前記冷媒の送達を調節するように構成されている、請求項1に記載の医療用プローブ。
  3. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの延伸を調節するように構成されている、請求項1又は2に記載の医療用プローブ。
  4. 前記ハンドルは視覚的インジケータを備え、前記プロセッサは、前記視覚的インジケータ上に、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの前記延伸のレベルを提示するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  5. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を備え、前記プロセッサは、前記制御装置から受信した信号に応答して、解剖学的構造に対する前記方向制御チューブの回転を調節するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  6. 前記注入チューブの周りの前記方向制御チューブの回転を調節する制御装置を備えたハンドルを備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  7. 前記ハンドルは視覚的インジケータを備え、前記プロセッサは、前記視覚的インジケータ上に、前記注入チューブの周りの前記方向制御装置の回転角度を提示するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  8. 前記半チューブ状区画は、異なる遮断角度を有する複数の区画を含み、前記区画のそれぞれが、対応する異なる数の開口部を覆うように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  9. 前記半チューブ状区画は、蛍光透視下で可視のマーカを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  10. 前記方向制御チューブは、前記注入チューブに対する前記半チューブ状区画の配置を示す信号を送信する配置センサを備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  11. 前記半チューブ状区画は円弧状の断面を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  12. 前記方向制御チューブは、前記体腔の解剖学的構造に対する前記半チューブ状区画の配向を示す信号を送信する配置センサを備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  13. 前記冷媒が出るのを遮断することは、前記冷媒の方向を転換することを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
  14. 医療用プローブを作製するための方法であって、
    体腔に挿入するように構成された遠位端を有し、前記遠位端を通って開口するルーメンを含む挿入チューブを提供することと、
    前記ルーメンを通して前記体腔内に展開可能な膨張式バルーンを提供することと、
    前記ルーメンから前記バルーン内に延在し、複数の開口部を備える注入チューブを提供することであって、前記複数の開口部は、前記注入チューブの周りで放射状に分配されて前記バルーン内に開口し、前記注入チューブから前記バルーン内に冷媒を送達するように構成されている、注入チューブを提供することと、
    前記注入チューブを包囲して前記注入チューブの周りを回転可能であり、かつ、前記開口部のうちの1つ以上を覆うことにより前記開口部のうちの前記1つ以上を通って前記冷媒が出るのを遮断するように構成された半チューブ状区画を備える、方向制御チューブを提供することと、を含む、方法。
  15. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、前記注入チューブへの前記冷媒の送達を調節することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの延伸を調節することを含む、請求項14又は15に記載の方法。
  17. プロセッサと、前記挿入チューブに連結され、かつ制御装置を有するハンドルと、を提供すること、及び、前記制御装置から受信した信号に応答して、前記プロセッサによって、解剖学的構造に対する前記方向制御チューブの回転を調節することを含む、請求項14~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記ハンドル上に視覚的インジケータを提供することと、前記プロセッサによって、前記視覚的インジケータ上に、前記開口部にわたる前記方向制御チューブの前記延伸のレベルを提示することと、を含む、請求項14~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記注入チューブの周りの前記方向制御チューブの回転を調節する制御装置を備えたハンドルを提供することを含む、請求項14~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記ハンドル上に視覚的インジケータを提供することと、前記プロセッサによって、前記視覚的インジケータ上に、前記注入チューブの周りの前記方向制御装置の回転角度を提示することと、を含む、請求項14~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記半チューブ状区画は、異なる遮断角度を有する複数の区画を含み、前記区画のそれぞれが、対応する異なる数の開口部を覆うように構成されている、請求項14~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記半チューブ状区画は、蛍光透視下で可視のマーカを備える、請求項14~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記方向制御チューブは、前記注入チューブに対する前記半チューブ状区画の配置を示す信号を送信する配置センサを備える、請求項14~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記方向制御チューブは、前記体腔の解剖学的構造に対する前記半チューブ状区画の配向を示す信号を送信する配置センサを備える、請求項14~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記冷媒が出るのを遮断することは、前記冷媒の方向を転換することを含む、請求項14~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 長手方向軸に沿って近位端から遠位端まで延在するチューブ状部材と、
    前記近位端と前記遠位端との間で前記チューブ状部材に連結された少なくとも1つの拡張式膜と、
    前記少なくとも1つの拡張式膜の内側に配設された注入チューブであって、前記注入チューブは、前記注入チューブの周りで角度的に配設された複数の開口部を有して、流体が前記複数の開口部から前記少なくとも1つの拡張式膜内に流入することを可能にする、注入チューブと、
    前記注入チューブと前記チューブ状部材との間に配設された制御チューブであって、前記制御チューブは、前記制御チューブの長さに沿って配設された複数の円弧状区画を有し、各円弧状区画は、前記制御チューブの完全な円周未満を画定し、その結果、前記注入チューブの前記開口部のうちいくつかは、前記注入チューブに対する前記制御チューブの位置の関数として前記拡張式膜に対して露出される、制御チューブと、を備える、医療用プローブ。
  27. 前記注入チューブは、前記回転可能かつ並進可能な制御チューブに対して静止した部材を備える、請求項26に記載の医療用プローブ。
  28. 前記注入チューブは、前記静止した制御チューブに対して回転可能かつ並進可能である、請求項26又は27に記載の医療用プローブ。
  29. 少なくとも1つの放射線不透過性マーカが、前記注入チューブ及び前記制御チューブのうちの少なくとも1つの上に配設されて、前記制御チューブに対する前記注入チューブの位置の識別を可能にする、請求項26~28のいずれか一項に記載の医療用プローブ。
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