本願の実施形態に係る技術的解決手段は、添付図面を参照しながら以下で明確かつ完全に説明される。
本願の実施形態は、タッチ操作をロックする方法を提供する。電子デバイスのタッチスクリーンの一部の領域に表示されているインタラクティブ要素(interactive element、IE)はタッチ操作に応答するが、別の領域に表示されているインタラクティブ要素は、タッチ操作に応答しない。これは、別の領域において捕捉されたタッチ操作をロックすることに等しいと言える。このようにして、電子デバイスはより効果的に制御することができ、不慮のトリガが回避される。
本願の実施形態に含まれる電子デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ウェアラブル電子デバイス、仮想現実デバイス等であってよい。
本願の実施形態における解決手段の理解を容易にするために、本願の実施形態に含まれる複数の概念をまず説明する。
第1の制御モードは、電子デバイスの制御モードである。このモードが有効にされている場合であって、ユーザがタッチスクリーン上の一部の領域においてタッチ操作を入力する場合、この一部の領域に表示されているインタラクティブ要素は、タッチ操作に応答してよい。ユーザがタッチスクリーン上の一部の領域以外の領域においてタッチ操作を入力する場合、その別の領域に表示されているインタラクティブ要素はタッチ操作に応答しない。
第1の領域は、電子デバイスのタッチスクリーンの一部の領域である。第1の制御モードが有効にされている場合、第1の領域に表示されているインタラクティブ要素は、タッチ操作に応答してよい。いくつかの可能な実施形態において、第1の領域は、制御可能領域又はタップ可能領域と称され得る。本願の実施形態において、第1の領域の名称は限定されるものではない。
第2の領域は、電子デバイスのタッチスクリーンの第1の領域ではない別の領域である。第1の制御モードが有効にされている場合、第2の領域に表示されているインタラクティブ要素はタッチ操作に応答しない。いくつかの可能な実施形態において、第2の領域は、制御不可能領域又はタッチ不可能領域と称され得る。本願の実施形態において、第2の領域の名称は限定されるものではない。
次に、本願の以下の実施形態において提供される例示的な電子デバイスを説明する。
図1Aは、電子デバイス100の概略構造図である。
電子デバイス100は、プロセッサ110と、外部メモリインタフェース120と、内部メモリ121と、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース130と、充電管理モジュール140と、電力管理モジュール141と、バッテリ142と、アンテナ1と、アンテナ2と、モバイル通信モジュール150と、無線通信モジュール160と、オーディオモジュール170と、スピーカ170Aと、受話器170Bと、マイク170Cと、ヘッドセットジャック170Dと、センサモジュール180と、ボタン190と、モータ191と、インジケータ192と、カメラ193と、ディスプレイ194と、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース195とを備えてよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M等を備えてよい。
本願のこの実施形態に示す構造は、電子デバイス100を特に限定しないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示すものよりも多数又は少数のコンポーネントを備えるか、又は、いくつかのコンポーネントを組み合わせるか、又は、いくつかのコンポーネントを分割するか、又は、異なるコンポーネント構成を有してよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせにより実装され得る。
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理装置(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってよく、又は、1つ又は複数のプロセッサに統合されてよい。
コントローラは、電子デバイス100のニューラルセンタ及びコマンドセンタであってよい。コントローラは、命令オペレーションコード及びタイムシーケンス信号に基づいてオペレーション制御信号を生成し、フェッチ命令及び実行命令を制御してよい。
プロセッサ110にはメモリがさらに配置されてよく、メモリは、命令及びデータを記憶するように構成されている。いくつかの実施形態において、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によって用いられたばかりの又は周期的に用いられる命令又はデータを記憶してよい。プロセッサ110が命令又はデータを再度用いる必要がある場合、プロセッサ110は、メモリから命令又はデータを直接呼び出してよい。繰り返しのアクセスが回避され、プロセッサ110の待機時間が低減され、したがってシステム効率が改善される。
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は1つ又は複数のインタフェースを備えてよい。インタフェースは、集積回路(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期送受信器(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース等を備えてよい。
本発明のこの実施形態に示すモジュール間のインタフェース接続関係は概略的な説明に過ぎず、電子デバイス100の構造を限定するものではないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、代替的には、前述の実施形態のものとは異なるインタフェース接続方式を用いるか、又は、複数のインタフェース接続方式の組み合わせを用いてもよい。
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受け取るように構成されている。充電器は、無線充電器であってよく、又は、有線充電器であってよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインタフェース130を用いて有線充電器から充電入力を受け取ってよい。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを用いて無線充電入力を受け取ってよい。バッテリ142を充電するとき、充電管理モジュール140は、電力管理モジュール141を用いて、電子デバイスに電力をさらに供給してよい。
電力管理モジュール141は、バッテリ142と、充電管理モジュール140と、プロセッサ110とを接続するように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け取って、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数、及びバッテリ健康ステータス(漏電及びインピーダンス)等のパラメータを監視するように更に構成されてよい。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141は、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的には同じコンポーネントに配置されてよい。
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を用いて実装されてよい。
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成されている。電子デバイス100の各アンテナは、単一の通信周波数帯域又は複数の通信周波数帯域をカバーするように構成されてよい。異なるアンテナは、アンテナ利用率を改善するためにさらに多重化されてよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて用いられてよい。
モバイル通信モジュール150は、電子デバイス100に適用される2G/3G/4G/5G等を含む無線通信のための解決手段を提供してよい。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、パワーアンプ、低ノイズアンプ(low noise amplifier、LNA)等を備えてよい。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を用いて電磁波を受信して、受信した電磁波にフィルタリング及び増幅等の処理を実行し、復調のためにモデムプロセッサに電磁波を送信してよい。モバイル通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅して、アンテナ1を用いて信号を電磁波に変換し、電磁波を放射してよい。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置されてよい。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュール及びプロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールは、同じコンポーネントに配置されてよい。
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでよい。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは、独立したコンポーネントであってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ110とは独立してよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じコンポーネントに配置される。
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワーク等)、Bluetooth(登録商標)(bluetooth、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術等を含む無線通信のための解決手段を提供してよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと統合されている1つ又は複数のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を用いて電磁波を受信して、電磁波信号に周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、さらに、送信されることになる信号をプロセッサ110から受信して、その信号に周波数変調及び増幅を実行し、アンテナ2を用いてその信号を電磁波に変換して、電磁波を放射してよい。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100のアンテナ1とモバイル通信モジュール150とが結合され、アンテナ2と無線通信モジュール160とが結合され、それにより、電子デバイス100は、無線通信技術を用いてネットワーク及び別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、移動通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含んでよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星導航系統(beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、及び/又は静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含んでよい。
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を用いて表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的演算を実行するように構成され、グラフィックレンダリングに用いられる。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するためにプログラム命令を実行する1つ又は複数のGPUを含んでよい。
ディスプレイ194は、画像、ビデオ等を表示するように構成されている。ディスプレイ194は、表示パネルを備える。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレックス発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)等であってよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つ又はNのディスプレイ194を備えてよく、ここで、Nは1より大きな正の整数である。
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を用いて写真撮影機能を実装してよい。
ISPは、カメラ193によってフィードバックされるデータを処理するように構成されている。例えば、写真撮影中、シャッタがオンにされると、光がレンズを用いてカメラの感光素子に伝達され、それにより光信号が電気信号に変換され、電気信号を巨視的画像に変換するために、カメラの感光素子がその電気信号を処理に向けてISPに送信する。ISPは、画像のノイズ、輝度、及びコンプレクションにアルゴリズム最適化をさらに実行してよい。ISPは、撮影シナリオに対して露出及び色温度等のパラメータをさらに最適化してよい。いくつかの実施形態において、ISPは、カメラ193に配置されてよい。
カメラ193は、静止画像又はビデオを捕捉するように構成されている。レンズを用いてオブジェクトの光学画像が生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB又はYUV等の標準形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つ又はNのカメラ193を含んでよく、ここで、Nは1より大きな正の整数である。
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、上記デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してよい。例えば、電子デバイス100が周波数を選択する場合、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーにフーリエ変換等を実行するように構成されている。
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成されている。電子デバイス100は、1つ又は複数のタイプのビデオコーデックをサポートすることができる。このように、電子デバイス100は、複数のエンコーディング形式、例えば、動画専門家集団(moving picture experts group、MPEG)1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4のビデオを再生又は記録することができる。
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造を参考にして、例えば、人間の脳内のニューロン間の伝達方式を参考にして、入力情報に高速処理を実行し、さらに自己学習を継続的に実行し得る。電子デバイス100のインテリジェント認識等のアプリケーションは、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解等のNPUを用いて実装することができる。
外部メモリインタフェース120は、電子デバイス100の記憶能力を拡張するために、マイクロSDカード等の外部ストレージカードに接続するように構成されてよい。外部ストレージカードは、データ記憶機能を実装するために、外部メモリインタフェース120を用いてプロセッサ110と通信する。例えば、音楽及びビデオ等のファイルは外部ストレージカードに記憶される。
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてよく、実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶されている命令を実行することによって、電子デバイス100の種々の機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(音声再生機能及び画像再生機能等)が必要とするアプリケーションプログラム等を記憶してよい。データ記憶領域は、電子デバイス100の使用中に生成されたデータ(オーディオデータ及びアドレス帳等)等を記憶してよい。さらに、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、少なくとも1つの磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、又はユニバーサルフラッシュメモリ(universal flash(登録商標) storage、UFS)等の不揮発性メモリをさらに含んでよい。
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を用いて、音楽再生又は録音等のオーディオ機能を実装してよい。
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をエンコード及びデコードするように更に構成されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置されてよく、又は、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールがプロセッサ110に配置される。
「ラウドスピーカ」とも称されるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100は、スピーカ170Aを用いて、ハンズフリーモードで音楽を再生又は通話に応答するように構成されてよい。
「イヤピース」とも称される受話器170Bは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100を用いて通話に応答する又は音声情報を聞く場合、受話器170Bは、音声を聞くために人間の耳の近くに置かれてよい。
「マイクロフォン」("microphone" or "microphone")とも称されるマイク170Cは、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。通話をかける又は音声情報を送信する場合、ユーザは、マイク170Cに口を近付けて発声し、音声信号をマイク170Cに入力してよい。少なくとも1つのマイク170Cが電子デバイス100に配置されてよい。いくつかの他の実施形態において、2つのマイク170Cが電子デバイス100に配置されてよく、音声信号の収集に加えてノイズ低減機能をさらに実装してよい。いくつかの他の実施形態において、代替的には、音声信号を収集し、ノイズを低減し、さらに音源を識別し、指向性録音機能を実装等するために、3つ、4つ、又はそれより多くのマイク170Cが電子デバイス100に配置されてよい。
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成されている。ヘッドセットジャック170Dは、USBインタフェース130であってよく、又は、3.5mmオープンモバイル電子デバイスプラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)規格インタフェース、又は米国セルラ通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インタフェースであってよい。
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換してよい。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置されてよい。抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ、及び静電容量型圧力センサ等、多くのタイプの圧力センサ180Aが存在する。静電容量型圧力センサは、導電材料を含む少なくとも2つの平行プレートであってよい。圧力センサ180Aに力がかけられると、電極間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて圧力の強さを決定する。ディスプレイ194上でタッチ操作が実行されると、電子デバイス100は、圧力センサ180Aに基づいてタッチ操作の強さを検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチ位置を計算してもよい。いくつかの実施形態において、同じタッチ位置において実行されるが異なるタッチ操作の強さを有するタッチ操作は、異なるオペレーション命令に対応してよい。例えば、タッチ操作の強さが第1の圧力閾値未満のタッチ操作が、ショートメッセージアプリケーションアイコン上で実行されると、ショートメッセージを閲覧するための命令が実行される。例えば、タッチ操作の強さが第1の圧力閾値以上であるタッチ操作がショートメッセージアプリケーションアイコン上で実行されると、新しいショートメッセージを生成するための命令が実行される。
ジャイロセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を判定するように構成されてよい。
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成されている。
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。
加速度センサ180Eは、各方向(通常は3軸)における電子デバイス100の加速度の大きさを検出してよい。電子デバイス100が静止している場合、重力の大きさ及び方向が検出されてよい。加速度センサ180Eは、電子デバイスの姿勢を識別するように更に構成されてよく、横/縦向きの切り替え及び歩数計等のアプリケーションに適用される。
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。
光学式近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光学検出器を備えてよい。
周囲光センサ180Lは、周囲光輝度を検知するように構成されている。
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成されている。電子デバイス100は、収集された指紋の特徴を用いて、指紋ロック解除を実施、アプリケーションロックにアクセス、指紋を用いて写真を撮影、指紋を用いて着信に応答等してよい。
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jによって検出された温度を用いて温度処理ポリシを実行する。
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよく、タッチセンサ180Kとディスプレイ194とは、「タッチスクリーン(touchscreen)」とも称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上で又はその近くで実行されるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、タッチイベントのタイプを決定してよい。タッチ操作に関連する視覚的出力は、ディスプレイ194を用いて提供されてよい。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは、代替的には、電子デバイス100の表面上に配置されてよく、タッチセンサ180Kの位置は、ディスプレイ194の位置とは異なる。
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してよい。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人体の発声部位の振動骨の振動信号を取得してよい。骨伝導センサ180Mは、血圧鼓動信号を受け取るために人体の脈と接触してもよい。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、代替的には、骨伝導ヘッドセットを形成するようにヘッドセットに配置されてよい。オーディオモジュール170は、骨伝導センサ180Mによって取得される、発声部位の振動骨のものである振動信号に基づく解析を通じて、音声信号を取得して、音声機能を実装してよい。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mによって取得される血圧鼓動信号に基づいて、心拍数情報を解析して、心拍数検出機能を実装してよい。
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は、機械式のボタンであってよく、又はタッチボタンであってよい。電子デバイス100は、ボタン入力を受け取って、電子デバイス100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成してよい。
モータ191は、振動プロンプトを生成してよい。モータ191は、振動を通して着信をプロンプトするように構成されてよく、又は、タッチ振動フィードバックに用いられてよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、写真撮影及びオーディオ再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応してよい。ディスプレイ194の異なる領域上で実行されるタッチ操作に関して、モータ191は、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。異なる適用シナリオ(例えば、時間リマインド、情報受信、アラーム時計、及びゲーム)は、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。タッチ振動フィードバック効果のカスタマイズもまたサポートされてよい。
インジケータ192は、インジケータライトであってよく、充電ステータス及びバッテリレベル変化を示すように構成されてよく、又は、メッセージ、不在着信、通知等を示すように構成されてよい。
SIMカードインタフェース195はSIMカードに接続するように構成されている。SIMカードは、SIMカードインタフェース195に挿入されるか又はSIMカードインタフェース195から引き抜かれて、電子デバイス100と接触するか又は電子デバイス100から分離されてよい。電子デバイス100は、1つ又はNのSIMカードインタフェースをサポートしてよく、ここで、Nは、1より大きな正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートしてもよい。複数のカードを同じSIMカードインタフェース195に同時に挿入してよい。複数のカードは、同じタイプであってよく、又は、異なるタイプであってよい。SIMカードインタフェース195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があってもよい。SIMカードインタフェース195は、外部ストレージカードと互換性があってもよい。電子デバイス100は、SIMカードを用いてネットワークとやり取りして、通話機能、データ通信機能等を実装する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、eSIM、すなわち埋め込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100に埋め込まれてよく、電子デバイス100から分離できない。
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロコアアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを用いてよい。本発明のこの実施形態において、階層アーキテクチャのAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明する例として用いられる。
図1Bは、本発明の実施形態に係る電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。
階層アーキテクチャにおいて、ソフトウェアは、複数の層に分割され、各層は明確な役割及びタスクを有する。層は、ソフトウェアインタフェースを用いて互いに通信する。いくつかの実施形態において、Androidシステムは、4つの層、すなわち、上から下に、アプリケーション層と、アプリケーションフレームワーク層と、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリと、カーネル層とに分割される。
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含んでよい。
図1Bに示すように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth(登録商標)、音楽、ビデオ、及びメッセージ等のアプリケーションを含んでよい。
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの既定の機能を含む。
図1Bに示すように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャ、イベントマネージャ等を含んでよい。
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得、ステータスバーがあるか否かを決定、スクリーンをロック、スクリーンショットを撮影等してよい。
コンテンツプロバイダは、データを記憶及び取得して、データをアプリケーションにとってアクセス可能であるように有効にするように構成されている。データは、ビデオ、画像、オーディオ、ダイヤルして応答された通話、閲覧履歴、ブックマーク、アドレス帳等を含んでよい。
ビューシステムは、視覚制御部、例えば、テキスト表示のための制御部又はピクチャ表示のための制御部を備える。ビューシステムは、アプリケーションを生成するように構成されてよい。ディスプレイは、1つ又は複数のビューを含んでよい。例えば、ショートメッセージ通知アイコンを含むディスプレイは、テキスト表示のためのビュー及びピクチャ表示のためのビューを含んでよい。
電話マネージャは、電子デバイス100の通信機能、例えば、通話ステータス(通話接続中及び切断を含む)管理を提供するように構成されている。
リソースマネージャは、アプリケーションのための局所文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、及びビデオファイル等の種々のリソースを提供する。
通知マネージャは、ステータスバーにおいて通知情報を表示するようにアプリケーションを有効にし、通知タイプのメッセージを送信するのに用いられてよく、ユーザインタラクションが無ければ、短時間留まった後自動的に消えてよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了、メッセージリマインダ等を通知するのに用いられる。代替的には、通知マネージャは、システムの上部のステータスバーにおいて、ダイアグラム又はスクロールバーテキストの形で現れる通知、例えば、バックグラウンドにおけるアプリケーション動作の通知であってよく、又は、ダイアログウィンドウの形でスクリーン上に現れる通知であってよい。例えば、テキスト情報がステータスバーにおいてプロンプトされるか、プロンプト音が発されるか、電子デバイスが振動するか、又は、インジケータライトが明滅する。
イベントマネージャは、第1の制御モードが有効にされている場合、ユーザのタッチ操作のタッチ座標が第1の領域にあるか否かを決定し、yesの場合、タッチ操作のイベントをアプリケーション層に報告し、又は、noの場合、そのタッチ操作に処理を実行しないように構成されてよい。
Androidランタイムは、カーネルライブラリ及び仮想マシンを含む。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理を担う。
カーネルライブラリは、2つの部分:Java(登録商標)言語によって呼び出す必要がある機能及びAndroidカーネルライブラリを含む。
アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシンを実行する。仮想マシンは、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層において二値ファイルとしてJavaファイルを実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、並びにガベージコレクション等の機能を実行するように構成されている。
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェースマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、三次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)を含んでよい。
サーフェースマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理するように構成されており、複数のアプリケーションのために2D及び3D層の融合を提供する。
メディアライブラリは、複数の一般的なオーディオ及びビデオ形式、静止画像ファイル等のプレイバック及び記録をサポートする。メディアライブラリは、複数のオーディオ及びビデオエンコーディング形式、例えば、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNGをサポートしてよい。
三次元グラフィックス処理ライブラリは、三次元グラフィック描画、画像レンダリング、合成、レイヤ処理等を実装するように構成されている。
2Dグラフィックスエンジンは、2D描画のための描画エンジンである。カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくとも、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバを含む。
捕捉された写真撮影シナリオを参照しながら、第1の制御モードが有効にされている場合の電子デバイス100のソフトウェア及びハードウェアの動作プロシージャが例として以下で説明される。
第1の制御モードが有効にされている場合、タッチセンサ180Kがタッチ操作を受け取ると、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ操作を処理して元の入力イベント(タッチ操作のタッチ座標及びタイムスタンプ等の情報を含む)にする。元の入力イベントは、カーネル層において記憶される。アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層から元の入力イベントを取得し、イベントマネージャは、タッチ座標が第1の領域にあるか否かを決定する。yesの場合、元の入力イベントに対応する制御が識別される。例えば、タッチ操作がタップ操作であり、タップ操作に対応する制御は、カメラアプリケーションアイコンの制御である。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層においてインタフェースを呼び出し、カメラアプリケーションが開始され、これにより、カーネル層の呼び出しによりカメラドライバが開始されて、カメラ193を用いて静止画像又はビデオが捕捉される。noの場合、元の入力イベントに処理は実行されない。
以下では、本願の実施形態における複数の適用シナリオと、各適用シナリオにおけるユーザインタフェース(user interface、UI)実施形態が説明される。
シナリオ1:バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオ。
図2は、バス料金を支払うのに二次元コードを用いるための例示的なユーザインタフェースを示している。ユーザインタフェースは、WeChat(登録商標)に付属するミニプログラム(Mini Program)によって提供されるユーザインタフェースであってよい。WeChatは、インスタントメッセージソフトウェアであり、ミニプログラムは、WeChatに付属し、WeChatがアクセスエントリを提供するアプリケーションである。
図2に示すように、バス料金を支払うのに二次元コードを用いるためのユーザインタフェース20は、二次元コード表示領域201と、リフレッシュ制御部202と、終了制御部203と、ステータスバー204と、ナビゲーションバー205とを含んでよい。
二次元コード表示領域201は、二次元コードを表示するように構成されてよい。キャッシュレジスタは、二次元コード表示領域201に表示されている二次元コードをスキャンすることによって、バス料金を収集してよい。いくつかの可能な実施形態において、二次元コード表示領域201は、第1の表示領域と称され得る。
リフレッシュ制御部202は、二次元コード表示領域201に表示されている二次元コードをリフレッシュするように構成されてよく、電子デバイス100は、リフレッシュ制御部202上で実行されるタッチ操作(例えば、リフレッシュ制御部202上でのタップ操作)を検出してよい。操作に応答して、電子デバイス100は、二次元コード表示領域201に表示されている二次元コードをリフレッシュしてよい。いくつかの可能な実施形態において、リフレッシュ制御部202は、第1の制御部と称されてよい。
終了制御部203は、バス料金を支払うためのユーザインタフェースを提供するミニプログラムを終了させるように構成されてよい。電子デバイス100は、終了制御部203上で実行されるタッチ操作(例えば、終了制御部203上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ミニプログラムを終了させて、WeChatアプリケーションのユーザインタフェースに戻してよい。いくつかの可能な実施形態において、終了制御部203は、第2の制御部と称されてよい。
ステータスバー204は、オペレータインジケータ(例えば、オペレータ名「CMCC」)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、移動通信信号(セルラ信号とも称される)の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時刻インジケータ、及びバッテリステータスインジケータを含んでよい。
ナビゲーションバー205は、戻るボタン206、ホームスクリーン(Home screen)ボタン207、及びアウトバウンドタスク履歴ボタン208等のシステムナビゲーションボタンを含んでよい。ホームスクリーンは、ホームスクリーンボタン207上で実行されるユーザ操作が任意のユーザインタフェース上で検出された後、電子デバイス100によって表示されるインタフェースである。ユーザが戻るボタン206をタップしたことが検出されると、電子デバイス100は、現在のユーザインタフェースの前のユーザインタフェースを表示してよい。ユーザがホームスクリーンボタン207をタップしたことが検出されると、電子デバイス100は、ホームスクリーンを表示してよい。ユーザがアウトバウンドタスク履歴ボタン208をタップしたことが検出されると、電子デバイス100は、ユーザによって最近有効にされたタスクを表示してよい。各ナビゲーションボタンは、別の名称を有してよい。例えば、206は、バックボタンと称されてよく、207は、ホームボタンと称されてよく、208は、メニューボタンと称されてよい。これは本願において限定されるものではない。ナビゲーションバー205における各ナビゲーションボタンは、仮想ボタンに限定されるものではなく、代替的には、物理的なボタンとして実装されてよい。いくつかの可能な実施形態において、戻るボタン206、ホームスクリーン(Home screen)ボタン207、又はアウトバウンドタスク履歴ボタン208等のシステムナビゲーションボタンは、第2の制御部とも称され得る。
このシナリオにおいて、携帯電話を渡す過程で別の乗客が終了制御部203、ナビゲーションバー205又は電源ボタン(例えば、図2に示す電源ボタン)を不慮にタッチした場合、現在のユーザインタフェースが終了され、したがってバス料金を支払うことができない。さらに、バス乗車用二次元コードが有効期限を有するので、電子デバイス100は、二次元コードの不履行によって生じる支払い失敗を防止するために、バス乗車用二次元コードをリフレッシュするようにリフレッシュ制御部202上で実行されるタッチ操作を検出することを必要とする。
図2に示すシナリオは、説明のための例に過ぎない。実際のユーザインタフェースは、代替的には、ユーザアイデンティティを検証するためにアクセス制御システムによって用いられる二次元コードインタフェース、支払いに用いられるWeChat支払い二次元コードインタフェース、支払いに用いられるAlipay支払い二次元コードインタフェース等であってよい。
前述のバス乗車用二次元コードシナリオに基づいて、以下では、電子デバイス100上に実装されるいくつかのUI実施形態が説明される。
第1の制御モードがバス乗車用二次元コードシナリオにおいて有効にされている場合、電子デバイス100は、二次元コード表示領域201及びリフレッシュ制御部202が位置する領域を第1の領域として分類し、別の領域を第2の領域として分類し、それによって、終了制御部203又はナビゲーションバー205が不慮にタッチされたことで現在のユーザインタフェースが終了されて、バス料金を支払うことができない場合を回避し得る。さらに、電子デバイス100は、二次元コードの不履行によって生じる支払い失敗を防止するために、バス乗車用二次元コードをリフレッシュするためにリフレッシュ制御部202上で実行されるタッチ操作をさらに検出してよい。
詳細な説明は、以下の態様から以下に提供される。
(1)第1の制御モードを有効にする方法。
図3は、第1の制御モードを有効にする例示的なユーザ操作を示している。
図3に示すように、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20上で実行されるタッチ操作(例えば、ユーザが指関節を用いてユーザインタフェース20においてZ形状を描く)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にしてよい。タッチ操作は、ユーザインタフェース20においてZ形状を描くことに加えて、代替的には、指関節を用いてユーザインタフェース20において矩形を描くこと、指関節を用いてユーザインタフェース20において円を描くこと等であってよい。
指関節を用いてタッチ操作がユーザインタフェース20において入力される場合、この指関節操作は、指腹を用いてユーザインタフェース20においてユーザが入力したタッチ操作とは区別され得、これにより、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にするためのユーザ操作が、ユーザインタフェース20におけるインタフェース要素にユーザが入力した別の操作であると誤って認識することが防止され、それによって、電子デバイス100による第1の制御モードを有効にする精度及び効率が改善される。指関節を用いて描かれる形状(例えば、Z形状、矩形、又は円)は、多量の統計収集を通して取得された、ユーザの心理的期待に最も沿う形状であってよい。ユーザは、この形状を第1の制御モードと直接関連付けてよく、それによって、ユーザの記憶の負担を低減するとともに、ユーザの使用習慣に沿う。
具体的には、指関節は、任意の指関節の周囲の領域の指の背側であってよい。ユーザは、図3に示す右手の人差し指の指関節に加えて、さらに、左手の中指の指関節又は右手の薬指の指関節等の1つ又は複数の他の指関節を用いてユーザインタフェース20においてZ形状を描いてよい。ユーザは、指関節を用いて、ユーザインタフェース20の任意の位置でZ形状を描いてよく、又は、事前設定位置でZ形状を描いてよい。これは本願において限定されるものではない。
具体的には、ユーザが指関節を用いてユーザインタフェース20において描くZ形状は、標準的な形状でなくてよい。Z形状と類似する形状であれば、ユーザが描くZ形状と標準的なZ形状との間の特定の誤差が許容される。電子デバイス100は、ユーザインタフェース20において検出されたZ形状を標準的なZ形状と比較してよい。ユーザインタフェース20において検出されたZ形状と標準的なZ形状との間の整合度が特定の閾値を超える場合、検出されたZ形状は有効であるとみなされてよく、言い換えれば、Z形状を描くユーザ操作は、第1の制御モードを有効にするのに用いられてよい。ユーザが描くZ形状と標準的なZ形状との間の誤差を許容することで、ユーザがZ形状を描く際の難しさを低減でき、これにより、ユーザがZ形状を描くための無作為性が高まって、ユーザ体験がより良好になる。さらに、ユーザが指関節を用いてユーザインタフェース20において描くZ形状は水平でなくてよく、全体的な形状がZ形状であれば、ユーザが描くZ形状の角度と水平線との間の夾角は許容される。このように、ユーザがZ形状を描く際の難しさも低減でき、ユーザがZ形状を描くための無作為性が高まって、ユーザ体験が良好になる。
具体的な実装において、指腹、指先、及び指関節等の異なる指の部分は、電子デバイス100のディスプレイ194と接触すると、異なる振動及び/又は音響効果を生成し、対応する信号(ディスプレイ194上でのタッチ操作によって生成される圧力値、静電容量値、及び端末について生成される加速度値を含む)を生成してよい。異なる指の部分によって生成される信号は、電子デバイス100のセンサ(例えば、静電容量タッチスクリーン、感圧タッチスクリーン、加速度センサ、衝撃センサ、振動センサ、音響センサ、変位センサ、及び速度センサ)を用いて捕捉されてよい。したがって、電子デバイス100は、捕捉された信号を用いて、ディスプレイ194をタッチするのにユーザが用いた指の部分を決定してよい。さらに、電子デバイス100は、スライドプロセスにおいて、ユーザの指関節がディスプレイ194をタッチしたタッチ点座標をリアルタイムに検出し、スライドプロセスにおけるタッチ点位置の変化に基づいて、ユーザの指関節がスライドによってZ形状を現在描いているか否かを決定し、入力されたタッチ操作を認識してよい。
第1の制御モードを有効にするための前述の列挙されたユーザ操作に加えて、具体的な実装において、代替的には、第1の制御モードを有効にする別のユーザ操作が存在してよい。
例えば、ユーザは、ボタン190を押すことによって第1の制御モードを有効にしてよい。
具体的には、第1の制御モードを有効にするのに用いられるボタン190は、音量アップボタン、音量ダウンボタン、及び電源ボタンのうちのいずれか1つ又は複数を含んでよい。図3に示すように、音量アップボタン及び音量ダウンボタンが電子デバイス100の一方の面に位置してよく、電源ボタンが電子デバイス100の他方の面に位置してよい。第1の制御モードを有効にするのに用いられるボタン190が2つのボタンの組み合わせである場合、電子デバイス100は、ユーザが2つのボタンを同時に押す操作を受け取ることによって第1の制御モードを有効にしてよい。2つのボタンを同時に押すことは、単一のボタンを押す操作とは区別されてよく、これによって電子デバイス100が正しくない応答をすることが防止される。第1の制御モードを有効にするためにユーザによって用いられるボタン190が前述のボタンのいずれか1つである場合、電子デバイス100は、ユーザがボタンを2回以上連続して押す操作を受け取ることによって第1の制御モードを有効にしてよい。1つのボタンを2回以上連続して押すことは、ボタンを1回押す操作とは区別されてよく、これによって電子デバイス100が正しくない応答をすることが防止される。
別の例では、電子デバイス100は、ユーザが入力する音声を検出することによって第1の制御モードを有効にしてよい。
具体的には、電子デバイス100は、ユーザが入力する音声を、マイクを用いて収集してよく(例えば、音声の具体的な内容は、「第1の制御モードを有効にしてください」である)、収集された音声の具体的な内容「第1の制御モードを有効にしてください」を、予め記憶されている音声キーワード「第1の制御モードを有効にしてください」と比較するとともに、収集された音声の音声特徴を予め記憶されている所有者の音声特徴と比較し、音声の具体的な内容が予め記憶されている音声キーワードと一致し、収集された音声の音声特徴と所有者の音声特徴との整合度が特定の閾値を超える場合、第1の制御モードを有効にする。第1の制御モードが音声を用いて有効にされる場合、操作は単純かつ便利であり、別の人物は、所有者の音声特徴を模倣できず、第1の制御モードを勝手に有効にできないので、セキュリティが高まる。本願のこの実施形態において、第1の制御モードを有効にするためのユーザ操作は限定されるものではない。
(2)第1の制御モードが有効にされている場合にバス料金を支払うのに用いられるユーザインタフェース。
図4は、第1の制御モードが有効にされている場合にバス料金を支払うのに用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。
図4に示すように、図3に対応する実施形態における電子デバイス100によって検出されるタッチ操作に応答して、電子デバイス100は、タッチスクリーンの第1の領域及び第2の領域を決定して、タッチスクリーンの第2の領域に表示されるコンテンツをグレイスケールで表示し、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。具体的には、第1の領域は、二次元コード表示領域201及びリフレッシュ制御部202を含んでよく、残りの領域は第2の領域である。具体的な実装において、前述の列挙された第1の領域に加えて、別の第1の領域が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
例えば、第1の領域は、二次元コード表示領域202のみを含み、ユーザは、二次元コード表示領域202をタップすることによって二次元コードをリフレッシュしてよい。
別の例では、第1の領域は、リフレッシュ制御部202のみを含み、ユーザは、リフレッシュ制御部202をタップすることによって二次元コードをリフレッシュしてよい。この場合、支払いを円滑にするよう、二次元コード表示領域201に表示されている二次元コードをクリアに表示できることを確実にするために、第2の領域に表示されるコンテンツ及び第1の領域に表示されるコンテンツは、区別なく表示されてよい。
タッチスクリーンの第2の領域に表示されるコンテンツは、グレイスケール表示に限定されるものではない。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、さらに、タッチスクリーンの第2の領域に表示されているコンテンツを特別な透過度で表示して、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。いくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、さらに、タッチスクリーンの第1の領域(又は第2の領域)に表示されているコンテンツをボックス内に表示して、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。いくつかの他の実施形態において、ユーザの閲覧に影響を与えるのを回避するために、電子デバイス100は、タッチスクリーンの第2の領域に表示されるコンテンツと第1の領域に表示されるコンテンツとを区別無く表示する。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第1の領域においてリフレッシュ制御部202上で実行されるタッチ操作(例えば、リフレッシュ制御部202上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、タッチ操作に対応するイベントを実行する。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第2の領域上で実行されるタッチ操作(例えば、第2の領域において終了制御部203上でユーザによって実行されるタップ操作)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。第2の領域は、操作できない領域又はタッチ不可能領域とも称され得る。
電子デバイス100は、以下のいくつかの方式で、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。
方式1:図5に示すように、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20にプロンプト情報「ロック中」を表示して、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。具体的な実装において、「ロック中」に加ええて、「無効領域」等の別のプロンプト情報が存在してよい。プロンプト情報の具体的な内容は、本願のこの実施形態において限定されるものではない。プロンプト情報がユーザインタフェース20に表示されると、ユーザは、現在操作中の領域が第2の領域であることを直感的に知ることができる。
方式2:電子デバイス100は、インジケータが特定の周波数で明滅する方式で、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。例えば、電子デバイス100は、インジケータが2秒以内に3回明滅する方式で、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。電子デバイス100上のインジケータの位置については、図5に示す位置を参照されたい。図5に示すインジケータの位置は、説明のための例に過ぎない。実際に、インジケータは、代替的には、電子デバイス100の別の位置に位置してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。インジケータが特定の周波数で明滅すると、ユーザは、視覚効果を通して、現在操作中の領域が第2の領域であることを直感的に知ることができる。
方式3:電子デバイス100は、モータが特定の周波数で振動する方式で、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。例えば、電子デバイス100のモータは、2秒以内に2回連続して振動して、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。特定の周波数での振動を通して、ユーザは、電子デバイス100を保持しているときに得る感覚を通して、現在操作中の領域が第2の領域であることを直感的に知ることができる。
現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる上述の方式は、説明のための例に過ぎない。実際に、ユーザは、代替的には、別の方式で、現在操作中の領域が第2の領域であることを知らせてよい。例えば、ユーザは、特定のプロンプト音を用いてプロンプトされてよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
(3)第1の制御モードを無効にする方法。
電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイスは、第1の制御モードを無効にしてよい。電子デバイス100は、以下のいくつかの方式で第1の制御モードを無効にしてよい。
方式1:電子デバイス100は、指紋センサ180Hを用いて、ユーザによって入力された特定の指の指紋を収集することによって第1の制御モードを無効にしてよい。
いくつかの実施形態において、指紋センサ180Hは、ユーザによって入力された特定の指の指紋を収集して、収集された指紋を内部メモリ121に予め記憶されている指紋と比較し、収集された指紋と、予め記憶されている指紋との整合度が特定の閾値を超える場合、電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にしてよい。
いくつかの他の実施形態において、指紋センサ180Hは、ユーザによって入力された特定の指の指紋を収集して、収集された指紋を内部メモリ121に予め記憶されている複数の指紋と比較し、収集された指紋と複数の予め記憶されている指紋のいずれか1つとの整合度が特定の閾値を超える場合、電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にしてよい。
第1の制御モードが指紋を用いて無効にされる場合、操作は単純かつ便利であり、別の人物が第1の制御モードを勝手に終了できず、セキュリティが高まる。
方式2:電子デバイス100は、ユーザによって入力されるパスワードを検出することによって第1の制御モードを無効にしてよい。
具体的には、電子デバイスが、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせた後の或る期間内で、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20において、入力インタフェースを呼び出すのに用いられるタッチジェスチャ(下から上へのスライド操作等)を検出し、タッチジェスチャに応答して、電子デバイス100は、パスワード入力インタフェースを表示してよい。電子デバイス100は、パスワード入力インタフェースに基づいてユーザによって入力されたパスワードを検出して、ユーザによって入力されたパスワードを内部メモリ121に予め記憶されているパスワードと比較してよい。パスワードが一致する場合、電子デバイスは、第1の制御モードを無効にしてよい。パスワードが入力された後に第1の制御モードが終了される場合、別の人物が第1の制御モードを勝手に終了できないので、セキュリティが高まる。上記期間は、例えば1秒又は2秒であってよい。
方式3:電子デバイス100は、ユーザがボタン190を押すのを検出することによって第1の制御モードを無効にしてよい。
具体的には、第1の制御モードを無効にするのに用いられるボタン190は、音量アップボタン、音量ダウンボタン、及び電源ボタンのうちのいずれか1つ又は複数を含んでよい。電子デバイス100上での各ボタンの位置は、図3に示されている。ボタン190を押すことによって第1の制御モードを無効にする方式は、ボタン190を押すことによって第1の制御モードを有効にする方式と同様であり、ここでは詳細を説明しない。
さらに、第1の制御モードを無効にするのに用いられるボタン190は、音量アップボタン及び電源ボタンを含んでよいことが想定される。第1の制御モードが有効にされていない場合、電子デバイス100は、ユーザが音量アップボタン及び電源ボタンを同時に押す操作を受け取ることによって、スクリーンショットを撮影してよい。この場合、電子デバイス100が、ユーザが音量アップボタン及び電源ボタンを同時に押す操作を受け取ると、電子デバイス100は、まず第1の制御モードが有効にされているか否かを決定してよい。第1の制御モードが有効にされていると決定される場合、電子デバイス100は、音量アップボタン及び電源ボタンを同時に押す前述の動作に応答して、第1の制御モードを無効にする。言い換えれば、電子デバイス100が、ボタン190を押すタッチ操作を検出し、そのユーザ操作が、第1の制御モードが有効にされている場合と第1の制御モードが有効にされていない場合とで異なるイベントに対応する場合、電子デバイス100は、まず第1の制御モードが有効にされているか否かを決定し、次に、決定結果に基づいて、ユーザ操作に対応するイベントを実行する必要がある。
方式4:電子デバイス100は、ユーザによって入力される音声を検出することによって、第1の制御モードを無効にしてよい。
具体的には、電子デバイス100は、ユーザが入力する音声を、マイクを用いて収集してよく、例えば、音声の具体的な内容は、「第1の制御モードを無効にしてください」であり、収集された音声の具体的な内容「第1の制御モードを無効にしてください」を、予め記憶されている音声キーワード「第1の制御モードを無効にしてください」と比較するとともに、収集された音声の音声特徴を予め記憶されている所有者の音声特徴と比較し、音声の具体的な内容が予め記憶されている音声キーワードと一致し、収集された音声の音声特徴と所有者の音声特徴との整合度が特定の閾値を超える場合、第1の制御モードを無効にする。第1の制御モードが音声を用いて無効にされる場合、操作は単純かつ便利であり、別の人物は、所有者の音声特徴を模倣できず、第1の制御モードを勝手に終了できないので、セキュリティが高まる。第1の制御モードを無効にする上述の方式は、説明のための例に過ぎない。実際に、第1の制御モードは、代替的には、別の方式で、例えば、特定のパターンがユーザインタフェースにおいて特定の領域に入力されることで無効にされてよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
電子デバイス100が第1の制御モードを無効にした後、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20におけるインタラクティブ要素に基づくタッチ操作を検出し、タッチ操作に応答して、タッチ操作に対応するイベントを実行してよい。
例えば、第1の制御モードが無効にされる前、電子デバイス100は、終了制御部203上で実行されるタッチ操作を検出するが、電子デバイス100は、タッチ操作に応答しない。第1の制御モードが無効にされた後、電子デバイス100は、終了制御部203上で実行されるタッチ操作(例えば、終了制御部203上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ミニプログラムを終了して、WeChatアプリケーションのユーザインタフェースに戻してよい。
本願のこの実施形態において、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20において第1の制御モードを有効にして、バス乗車用二次元コードを用いて支払いを首尾よく完了させてよい。本願のこの実施形態において、現在の二次元コード表示インタフェースが不慮のタッチによって終了される場合を防止でき、電子デバイスを効果的に制御できる。さらに、電子デバイス100は、二次元コードの不履行によって生じる支払い失敗を防止するために、ユーザによって入力される操作を受け取って二次元コードをリフレッシュし、支払い効率を改善し得る。さらに、電子デバイス100は、二次元コードのリフレッシュのための操作以外の操作を受け取ることができず、これにより、所有者のプライバシー及び情報セキュリティを保護できる。
いくつかの可能な実施形態において、電子デバイス100は、ユーザインタフェース20において複数回、第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作が受け取られた時点と、その時点での周辺環境におけるノイズ又はその時点での電子デバイス100のモーショントラックとを記録してよい。第1の制御モードが有効にされた記録時点、周辺環境におけるノイズ又はモーショントラックに基づいて、ユーザがバス乗車用シナリオ中にいるか否かが決定され得る。ユーザがバス乗車用シナリオ中にいると決定される場合、第1の制御モードが自動的に有効にされ、これより、ユーザが第1の制御モードを手動で有効にする操作が低減され、電子デバイスがよりインテリジェントになる。
周辺環境におけるノイズは、マイク170Gを用いて収集されてよく、マイク170Gは、電子デバイス100が第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作を受け取ったときの音を収集してよい。モーショントラックは、ジャイロセンサ180Bを用いて収集されてよい。
例えば、前述の複数回とは、7回、10回、又は15回であってよい。第1の制御モードがユーザインタフェース20において有効にされた時点が10回中6回7:30~7:45に固定しており、第1の制御モードが有効にされたときに周辺環境におけるノイズが7回60~70デシベルに固定している又は第1の制御モードが有効にされたときに電子デバイスのモーショントラックが振れている場合、電子デバイス100が、周辺環境におけるノイズが7:30~7:45の期間に60~70デシベルに達したと再度検出すると、又は、その期間における電子デバイス100のモーショントラックが振れていると、ユーザがバス乗車用シナリオ中にあると決定され、電子デバイス100は、第1の制御モードを自動的に有効にする。
第1の制御モードが自動的に有効にされる頻度は、最大1日1回であってよく、それによって、ユーザがバス乗車過程において第1の制御モードを無効にした後、電子デバイスが第1の制御モードを自動的に連続して有効にする場合が回避される。
シナリオ2:ビデオ通話シナリオ。
図6は、ビデオ通話に用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。ユーザインタフェースは、WeChatによって提供されるビデオ通話インタフェース又はAppleのFaceTimeインタフェースであってよい。さらに、ユーザインタフェースは、代替的には、ビデオ通話のために別のアプリケーションによって提供されるインタフェースであってよく、別のアプリケーションは、例えば、QQ又はMSN等のインスタントメッセージソフトウェアであってよい。
図6に示すように、ビデオ通話に用いられるユーザインタフェース30は、ビデオ表示領域301、ウィンドウ切り替え制御部302、ハングアップ制御部303、カメラ切り替え制御部304、音声切り替え制御部305、ウィンドウズームイン制御部306、ステータスバー307、ナビゲーションバー308、及び通話継続期間インジケータ309を含んでよい。ローカルユーザによって用いられる電子デバイスは、電子デバイス100である。
ビデオ表示領域301は、ビデオ通話相手の電子デバイス(又は電子デバイス100)のカメラによって収集される画像を表示するように構成されている。
ウィンドウ切り替え制御部302は、電子デバイス100(又はビデオ通話相手の電子デバイス)のカメラによって取得される画像を表示するように構成され、ビデオウィンドウを切り替えるように構成されてもよい。電子デバイス100は、ウィンドウ切り替え制御部302上で実行されるタッチ操作(例えば、ウィンドウ切り替え制御部302上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオ表示領域301に表示される画像及びウィンドウ切り替え制御部302に表示される画像を切り替えてよい。
例えば、ビデオ通話相手の電子デバイスのカメラによって収集された画像がビデオ表示領域301に表示されている場合、電子デバイス100のカメラ193によって収集される画像は、ウィンドウ切り替え制御部302に表示される。電子デバイス100がウィンドウ切り替え制御部302上で実行されるタッチ操作を検出した後、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオ表示領域301に表示されているコンテンツを電子デバイス100のカメラ193によって収集される画像に切り替えて、ウィンドウ切り替え制御部302に表示されているコンテンツをビデオ通話相手の電子デバイスのカメラによって収集される画像に切り替える。
反対に、電子デバイス100のカメラ193によって収集された画像がビデオ表示領域301に表示されている場合、ビデオ通話相手の電子デバイスのカメラによって収集される画像が、ウィンドウ切り替え制御部302に表示される。電子デバイス100がウィンドウ切り替え制御部302上で実行されるタッチ操作を検出した後、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオ表示領域301に表示されているコンテンツをビデオ通話相手の電子デバイスのカメラによって収集される画像に切り替えて、ウィンドウ切り替え制御部302に表示されているコンテンツを電子デバイス100のカメラ193によって収集される画像に切り替える。
ハングアップ制御部303は、ビデオ通話を中断するように構成されている。電子デバイス100は、ハングアップ制御部303上で実行されるタッチ操作(例えば、ハングアップ制御部303上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオ通話を中断してよい。
カメラ切り替え制御部304は、カメラを切り替えるように構成されている。電子デバイス100は、カメラ切り替え制御部304上で実行されるタッチ操作(例えば、カメラ切り替え制御部304上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、カメラを切り替えてよい。例えば、電子デバイス100のカメラは、正面カメラから背面カメラに切り替られるか、又は、電子デバイス100のカメラは、背面カメラから正面カメラに切り替られる。
音声切り替え制御部305は、ビデオ通話を音声通話に切り替えるように構成されている。電子デバイス100は、音声切り替え制御部305上で実行されるタッチ操作(例えば、音声切り替え制御部305上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオ通話を音声通話に切り替えて、カメラ193をオフにしてよい。
ウィンドウズームイン制御部306は、ウィンドウをズームインするように構成されている。電子デバイス100は、ウィンドウズームイン制御部306上で実行されるタッチ操作(例えば、ウィンドウズームイン制御部306上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在のビデオウィンドウをズームインして、ズームインウィンドウにおいて、ビデオ通話相手の電子デバイスのカメラによって取得される画像を表示してよい。
ステータスバー307は、ユーザインタフェース20におけるステータスバー204と一致するので、ここで詳細は説明しない。
ナビゲーションバー308は、ユーザインタフェース20におけるナビゲーションバー205と一致するので、ここで詳細は説明しない。
通話継続期間インジケータ309は、現在のビデオ通話の継続時間を示すのに用いられる。
このシナリオにおいて、ビデオ通話過程中にハングアップ制御部303が不慮にタッチされた場合、現在のビデオ通話が中断され、音声切り替え制御部305が不慮にタッチされた場合、カメラがオフにされ、現在のビデオ通話が音声通話に切り替えられる。ビデオ通話中にデフォルトで有効にされるカメラは、正面カメラである。カメラ切り替え制御部304が不慮にタッチされた場合、カメラは、正面カメラから背面カメラに切り替えられる。不慮のタッチの前述の例の全ては、ビデオ通話がスムーズに行われない原因となる。
前述のビデオ通話シナリオに基づいて、以下では、電子デバイス100上に実装されるいくつかのUI実施形態が説明される。
ビデオ通話シナリオにおいて第1の制御モードが有効にされる場合、電子デバイス100は、ハングアップ制御部303、音声切り替え制御部305、及びカメラ切り替え制御部304が属する領域を第2の領域として分類し、別の領域を第1の領域として分類してよい。これにより、不慮のタッチによってビデオ通話がスムーズに行われないことが生じるのを防止できる。
詳細な説明が以下の態様から下記に提供される。
(1)第1の制御モードを有効にする方法。
図7及び図8は、第1の制御モードを有効にするための例示的なユーザ操作を示している。
図7に示すように、ユーザインタフェース30は、フローティング制御部310をさらに備えてよい。フローティング制御部310は、コントロールパネルを有効にするように構成されてよい。電子デバイス100は、フローティング制御部310上で実行されるタッチ操作(例えば、フローティング制御部310上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、コントロールパネルを表示してよい。コントロールパネルについては、図8を参照されたい。
図8に示すように、コントロールパネル311は、スクリーンショット制御部a、電卓制御部b、フラッシュライト制御部c、及び領域ロック制御部dを含んでよい。
スクリーンショット制御部aは、スクリーンショットを撮影するように構成されている。電子デバイス100は、スクリーンショット制御部a上で実行されるタッチ操作(例えば、スクリーンショット制御部a上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ディスプレイ上で現在表示されているコンテンツをインターセプトして、コンテンツをピクチャとしてセーブしてよい。
電卓制御部bは、電卓を有効にするように構成されている。電子デバイス100は、電卓制御部b上で実行されるタッチ操作(例えば、電卓制御部b上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、電卓を有効にしてよい。
フラッシュライト制御部cは、フラッシュライトを有効にするように構成されている。電子デバイス100は、フラッシュライト制御部c上で実行されるタッチ操作(例えば、フラッシュライト制御部c上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、フラッシュライトを有効にしてよい。
領域ロック制御部dは、第1の制御モードを有効にするように構成されている。電子デバイス100は、領域ロック制御部d上で実行されるタッチ操作(例えば、領域ロック制御部d上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にしてよい。領域ロック制御部に加えて、第1の制御モードを有効にするのに用いられる制御部は、不慮のタッチ防止制御部とも称され得る。本願のこの実施形態において、第1の制御モードを有効にするのに用いられる制御部の名称は限定されるものではない。
スクリーンショット制御部a、電卓制御部b、フラッシュライト制御部cに加えて、コントロールパネル311は、別の制御部を含んでよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
図7及び図8におけるフローティング制御部310を用いて第1の制御モードを有効にすることに加えて、第1の制御モードは、代替的に、指関節を用いて特定の形状を描くことによって有効にされてよく、又は、第1の制御モードは、ボタン190を押すことによって有効にされてよく、又は第1の制御モードは、音声を用いて有効にされてよい。第1の制御モードを有効にするのに指関節が特定の形状を描く、第1の制御モードを有効にするのにボタン190が押される、及び第1の制御モードを有効にするのに音声が用いられる具体的なプロセスについては、図3の実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
図7及び図8におけるフローティング制御部310を用いて第1の制御モードを有効にすることは、前述のシナリオ1(バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオ)にも適用可能であってよい。具体的には、フローティング制御部(フローティング制御部310と同様)がユーザインタフェース20に追加されてよい。電子デバイス100は、フローティング制御部上で実行されるタッチ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、コントロールパネル(コントロールパネル311と同様)を表示する。次に、電子デバイス100は、コントロールパネル上の領域ロック制御部(領域ロック制御部dと同様)上で実行されるタッチ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にする。
第1の制御モードを有効にするための前述の列挙されたユーザ操作に加えて、具体的な実装において、代替的には、第1の制御モードを有効にするための別のユーザ操作が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
(2)第1の制御モードが有効にされている場合のビデオ通話に用いられるユーザインタフェース。
図9は、第1の制御モードが有効にされている場合のビデオ通話に用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。
図9に示すように、図8に対応する実施形態における領域ロック制御部d上で実行されるタッチ操作に応答して、電子デバイス100は、タッチスクリーンの第1の領域及び第2の領域を決定して、タッチスクリーンの第2の領域に表示されるコンテンツをグレイスケールで表示し、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。具体的には、電子デバイス100は、まず現在の使用シナリオを決定して、次に、現在の使用シナリオに基づいてユーザの意図を決定し、ユーザの意図に基づいて使用シナリオにおける第1の領域及び第2の領域を決定してよい。電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースを用いて現在の使用シナリオを決定してよい。現在表示中のユーザインタフェースを決定する方式は、後続の方法実施形態において詳細に説明され得る。詳細はここでは説明しない。例えば、電子デバイス100が、現在表示中のユーザインタフェースがビデオ通話に用いられるユーザインタフェース30であると決定した場合、現在の使用シナリオはビデオ通話シナリオであると決定される。このシナリオにおいて、ユーザは、通例、ハングアップ機能、カメラの切り替え機能、及び音声通話への切り替え機能を無効にすることを望む。したがって、このシナリオにおける第2の領域がハングアップ制御部303、カメラ切り替え制御部304、及び音声切り替え制御部305を含み得、残りの領域が第1の領域であると決定されてよい。ユーザインタフェース30において第1の領域及び第2の領域を異なるように表示する方式については、図4に対応する実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。具体的な実装において、前述の列挙された第2の領域に加えて、別の第2の領域が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第1の領域上で実行されるタッチ操作(例えば、ウィンドウズームイン制御部306上でのタップ操作)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、タッチ操作に対応するイベントを実行してよい。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第2の領域上で実行されるタッチ操作(例えば、ハングアップ制御部303上でのタップ操作)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザ知らせてよい。
電子デバイス100が、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
(3)第1の制御モードを無効にする方法。
電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイスは、第1の制御モードを無効にしてよい。電子デバイス100が第1の制御モードを無効にする方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
さらに、電子デバイス100が領域ロック制御部d上で実行されるタッチ操作を検出することによって第1の制御モードを有効にし得る場合、電子デバイス100は、領域ロック制御部d上で実行されるタッチ操作を再度検出することによって第1の制御モードを無効にしてよい。タッチ操作は、タップ操作であってよいがこれに限定されるものではない。領域ロック制御部dがタップされた後、領域ロック制御部dは特別に表示されて、第1の制御モードが有効にされていることを示す。領域ロック制御部dが再度タップされた後、領域ロック制御部dの特別な表示は中止されて、第1の制御モードが無効にされていることを示す。領域ロック制御部dが特別に表示されることには、限定されるものではないが、領域ロック制御部dがグレイスケールで表示されること、領域ロック制御部dが特別な色で表示されること、領域ロック制御部dが星印で表示されること等が含まれる。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100が第1の制御モードを有効にする方式に関わらず、電子デバイス100は、領域ロック制御部dを用いて第1の制御モードをさらに無効にしてよい。例えば、電子デバイス100が、指関節がユーザインタフェースにおいて特定の形状を描く操作を受け取ることによって第1の制御モードを有効にする場合、電子デバイス100は、領域ロック制御部dを用いて第1の制御モードを無効にしてよい。
さらに、領域ロック制御部dを用いて第1の制御モードを無効にする上述の方式は、前述のシナリオ1(バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオ)においても用いられてよい。詳細はここでは説明しない。
本願のこの実施形態において、電子デバイス100は、ユーザインタフェース30において第1の制御モードを有効にして、ユーザが携帯電話を子供又は高齢者に手渡す場合に、子供又は高齢者の不慮のタッチによってビデオ通話がスムーズに行われなくなる(例えば、ビデオ通話が中断される、ビデオ通話が音声通話に切り替られる、又はカメラが背面カメラに切り替えられる)場合が回避され得る。例えば、ビデオ通話が子供の誤操作によって中断された場合、ユーザは、ビデオ通話を再度接続する必要があり、したがって操作が面倒である。したがって、このシナリオにおけるように第1の制御モードを有効にすることで、ビデオ通話が不慮のタッチによってスムーズに行われないことを防止でき、電子デバイスを効果的に制御できる。
シナリオ3:通話シナリオ。
図10は、通話に用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。ユーザインタフェースは、アドレス帳に含まれる連絡先インタフェースにおけるダイヤル制御部をタップすることによってユーザによって開かれるユーザインタフェースであってよい。アドレス帳は、1つ又は複数の連絡先の電話番号を含む。さらに、ユーザは、代替的には、ダイヤルインタフェースにおいて電話番号を入力した後にダイヤル制御部をタップして、通話に用いられるユーザインタフェースを開いてよい。
図10に示すように、通話に用いられるユーザインタフェース40は、連絡先識別子401、通話継続期間インジケータ402、ハンズフリー制御部403、通話追加制御部404、ダイヤルパッド制御部405、ミュート制御部406、録音制御部407、アドレス帳制御部408、ハングアップ制御部409、ステータスバー410、及びナビゲーションバー411を含んでよい。ローカルユーザによって用いられる電子デバイスは、電子デバイス100である。
連絡先識別子401は、現在の通話対象のアイデンティティを示すのに用いられる。
通話継続期間インジケータ402は、現在の通話の継続時間を示すのに用いられる。
ハンズフリー制御部403は、スピーカ動作状態を切り替えるように構成されている。スピーカ動作状態は、オン及びオフを含む。スピーカ動作状態がオフの場合に、電子デバイス100が、ハンズフリー制御部403上で実行されるタッチ操作(例えば、ハンズフリー制御部403上でのタップ操作)を検出すると、操作に応答して、電子デバイス100は、スピーカ動作状態をオフからオンに切り替えてよい。その逆も然りである。
通話追加制御部404は、通話を追加するように構成されている。電子デバイス100は、通話追加制御部404上で実行されるタッチ操作(例えば、通話追加制御部404上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、通話を追加するのに用いられるユーザインタフェースを表示してよい。
ダイヤルパッド制御部405は、ダイヤルパッドを開くように構成されている。電子デバイス100は、ダイヤルパッド制御部405上で実行されるタッチ操作(例えば、ダイヤルパッド制御部405上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ユーザインタフェース40にダイヤルパッドを表示してよい。
ミュート制御部406は、マイクをオンにする又はオフにするように構成されている。マイクがオン状態である場合、電子デバイス100がミュート制御部406上で実行されるタッチ操作(例えば、ミュート制御部406上でのタップ操作)を検出すると、電子デバイス100は、操作に応答してマイクをオフにしてよい。その逆も然りである。
録音制御部407は、録音を有効にするように構成されている。電子デバイス100は、録音制御部407上で実行されるタッチ操作(例えば、録音制御部407上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、録音を開始してよい。
アドレス帳制御部408は、アドレス帳を開くように構成されている。電子デバイス100は、アドレス帳制御部408上で実行されるタッチ操作(例えば、アドレス帳制御部408上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は少なくとも1つの連絡先に関する情報を表示してよい。
ハングアップ制御部409は、通話を中断するように構成されている。電子デバイス100は、ハングアップ制御部409上で実行されるタッチ操作(例えば、ハングアップ制御部409上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、通話を中断してよい。
ステータスバー410は、ユーザインタフェース20におけるステータスバー204と一致し、詳細はここでは説明しない。
ナビゲーションバー411は、ユーザインタフェース20におけるナビゲーションバー205と一致し、詳細はここでは説明しない。
このシナリオにおいて、ミュート制御部406が通話中に不慮にタッチされた場合、マイクがオフにされ、通話の2人の参加者が互いに通信できなくなる。ハングアップ制御部409が不慮にタッチされた場合、通話は中断される。前述の例におけるタイプの不慮のタッチの全ては、通話がスムーズに行われない原因となる。
前述の通話シナリオに基づいて、以下では、電子デバイス100上に実装されるいくつかのUI実施形態を説明する。
通話シナリオにおいて第1の制御モードが有効にされている場合、電子デバイス100は、ミュート制御部406及びハングアップ制御部409が属する領域を第2の領域として分類し、別の領域を第1の領域として分類してよい。これにより、不慮のタッチによって通話がスムーズに行われないことが生じるのを防止できる。
詳細な説明は、以下の態様から下記に提供される。
(1)第1の制御モードを有効にする方法。
図11は、第1の制御モードを有効にするための例示的なユーザ操作を示している。
図11に示すように、電子デバイス100は、ユーザインタフェース40上で実行されるユーザ操作(例えば、ユーザインタフェース40の上方でZ形状を描く)を検出してよく、ユーザ操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にしてよい。ユーザインタフェース40の上方でZ形状を描くことに加えて、ユーザ操作は、代替的には、ユーザインタフェース40の上方で矩形を描くこと、ユーザインタフェース40の上方で円を描くこと等であってよい。
ユーザインタフェース40の上方でフローティング操作が入力された場合、フローティング操作は、ユーザが指腹を用いてユーザインタフェース40において入力したタッチ操作とは区別され得、これにより、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にするためのユーザ操作が、ユーザがユーザインタフェース40においてインタフェース要素に入力した別の操作であると誤って認識されることが防止され、それによって、電子デバイス100による第1の制御モードを有効にする精度及び効率が改善される。フローティング操作を用いて描かれる形状(例えば、Z形状、矩形、又は円)は、多量の統計収集を通して取得された、ユーザの心理的期待に最も沿う形状であってよい。ユーザは、この形状を第1の制御モードと直接関連付けてよく、それによって、ユーザの記憶の負担を低減するとともに、ユーザの使用習慣に沿う。
具体的には、ユーザがユーザインタフェース40の上方で描くZ形状は、標準的な形状でなくてよい。Z形状と類似する形状であれば、ユーザが描くZ形状と標準的なZ形状との間の特定の誤差が許容される。電子デバイス100は、ユーザインタフェース40の上方で検出されたZ形状を標準的なZ形状と比較してよい。ユーザインタフェース40の上方で検出されたZ形状と標準的なZ形状との間の整合度が特定の閾値を超える場合、ユーザインタフェース40の上方で検出されたZ形状は有効であるとみなされてよく、言い換えれば、Z形状を描くフローティング操作は、第1の制御モードを有効にするのに用いられてよい。ユーザがユーザインタフェース40の上方で描くZ形状と標準的なZ形状との間の誤差を許容することで、ユーザがユーザインタフェース40の上方でZ形状を描く際の難しさを低減でき、これにより、ユーザがユーザインタフェース40の上方でZ形状を描くための無作為性が高まって、ユーザ体験がより良好になる。さらに、ユーザがユーザインタフェース40の上方で描くZ形状は水平でなくてよく、全体的な形状がZ形状であれば、ユーザが描くZ形状の角度と水平線との間の夾角は許容される。このように、ユーザがユーザインタフェース40の上方でZ形状を描く際の難しさを低減でき、ユーザがユーザインタフェース40の上方でZ形状を描くための無作為性が高まり、ユーザ体験が良好になる。
具体的な実装において、フローティング検出器は、電子デバイス100のために構成されてよい。フローティング検出器は、タッチスクリーンの上方の三次元(3D)空間におけるオブジェクト及びそのオブジェクトの動き(例えば、ユーザの指がスクリーンの上方の三次元空間においてZ形状を描く)を検知することができる。いくつかの実施形態において、フローティング検出器は、3Dカメラであってよい。いくつかの実施形態において、タッチスクリーンは、フローティング検出機能を有してよい。例えば、タッチスクリーンは、自己容量フローティングタッチスクリーン又は赤外線センサを備えて構成されているフローティングタッチスクリーンであってよい。いくつかの実施形態において、ジェスチャセンサもフローティング検出器として用いられてよい。
図11におけるタッチスクリーンの上方でZ形状を描くことに加えて、第1の制御モードは、指関節を用いて特定の形状を描くことによって有効にされてよく、又は、第1の制御モードは、ボタン190を押すことによって有効にされてよく、又は、第1の制御モードは、音声を用いて有効にされてよい。第1の制御モードを有効にするのに指関節が特定の形状を描く、第1の制御モードを有効にするのにボタン190が押される、及び第1の制御モードを有効にするのに音声が用いられる具体的なプロセスについては、図3の実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。さらに、第1の制御モードは、フローティング制御部を用いて有効にされてもよい。詳細については、図7及び図8の実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
図11におけるようにタッチスクリーンの上方で特定の形状(例えば、Z形状、矩形、又は円)を描くことによって第1の制御モードを有効にすることは、前述のシナリオ1(バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオ)にも適用可能であってよい。具体的には、特定の形状は、ユーザインタフェース20の上方で描かれてよい。この操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にする。
図11におけるようにタッチスクリーンの上方で特定の形状(例えば、Z形状、矩形、又は円)を描くことによって第1の制御モードを有効にすることは、前述のシナリオ2(ビデオ通話シナリオ)にも適用可能であってよい。具体的には、特定の形状は、ユーザインタフェース30の上方で描かれてよい。この操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にする。
第1の制御モードを有効にするための前述の列挙されたユーザ操作に加えて、具体的な実装において、代替的には、第1の制御モードを有効にする別のユーザ操作が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
(2)第1の制御モードが有効にされている場合に通話に用いられるユーザインタフェース。
図12は、第1の制御モードが有効にされている場合に通話に用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。
図12に示すように、図11に対応する実施形態における電子デバイス100によって検出されたユーザ操作に応答して、電子デバイス100は、タッチスクリーンの第1の領域及び第2の領域を決定して、タッチスクリーンの第2の領域に表示されるコンテンツをグレイスケールで表示し、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。具体的には、第2の領域は、ミュート制御部406及びハングアップ制御部409を含んでよく、残りの領域は第1の領域である。ユーザインタフェース40において第1の領域及び第2の領域を異なるように表示する方式は、図4に対応する実施形態における関連する説明と同様である。詳細はここでは説明しない。具体的な実装において、前述の列挙された第2の領域に加えて、別の第2の領域が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第1の領域上で実行されるタッチ操作(例えば、ハンズフリー制御部403上でのタップ操作)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、タッチ操作に対応するイベントを実行してよい。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、第2の領域上で実行されるタッチ操作(例えば、第2の領域においてハングアップ制御部409上でユーザによって実行されるタップ操作)を検出してよく、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。
電子デバイス100が、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
(3)第1の制御モードを無効にする方法。
電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイスは、第1の制御モードを無効にしてよい。電子デバイス100が第1の制御モードを無効にする方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
さらに、前述のシナリオ2(ビデオ通話シナリオ)における領域ロック制御部dを用いて第1の制御モードを終了させる方式は、このシナリオにも用いられてよい。具体的な終了プロセスについては、シナリオ2における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
本願のこの実施形態において、電子デバイス100は、ユーザインタフェース40において第1の制御モードを有効にして、ユーザが携帯電話を子供又は高齢者に手渡す場合に、子供又は高齢者の不慮のタッチによって通話がスムーズに行われなくなる(例えば、通話が中断される、又は携帯電話がミュートオン状態になる)場合が回避され得る。例えば、通話が子供の誤操作によって中断された場合、ユーザは、再度通話をかける必要があり、したがって操作が面倒である。したがって、このシナリオにおけるように第1の制御モードを有効にすることで、通話が不慮のタッチによってスムーズに行われないことを防止でき、電子デバイスを効果的に制御できる。
シナリオ4:ビデオ視聴シナリオ。
図13は、ビデオを視聴するのに用いられる例示的なユーザインタフェース50を示している。ユーザインタフェースは、ビデオプレイバックソフトウェア(例えば、iQIYI又はYouku)によって提供されるユーザインタフェースであってよい。
図13に示すように、ビデオを視聴するのにユーザによって用いられるユーザインタフェース50は、終了制御部501、コンテンツ表示領域502、一時停止制御部503、最後のエピソード制御部504、次のエピソード制御部505、及びプログレスバー506を含んでよい。
終了制御部501は、現在のユーザインタフェースを終了させるように構成されてよい。電子デバイス100は、終了制御部501上で実行されるタッチ操作(例えば、終了制御部501上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在のユーザインタフェースを終了させてよい。
コンテンツ表示領域502は、ビデオコンテンツを表示するように構成されてよい。さらに、コンテンツ表示領域502は、プレイバック輝度及びプレイバック音量をさらに調整してよい。電子デバイス100は、コンテンツ表示領域502の左側上で実行されるタッチ操作(上スライド操作又は下スライド操作等)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在のプレイバック輝度を調整(上げるか又は下げる)してよい。電子デバイス100は、コンテンツ表示領域502の右側上で実行されるタッチ操作(上スライド操作又は下スライド操作等)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在のプレイバック音量を調整(上げるか又は下げる)してよい。
一時停止制御部503は、ビデオの再生を一時停止させるように構成されてよい。電子デバイス100は、一時停止制御部503上で実行されるタッチ操作(例えば、一時停止制御部503上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ビデオの再生を一時停止してよい。
最後のエピソード制御部504は、再生中のコンテンツを最後のエピソードに切り替えるように構成されてよい。電子デバイス100は、最後のエピソード制御部504上で実行されるタッチ操作(例えば、最後のエピソード制御部504上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、再生中のコンテンツを最後のエピソードに切り替えてよい。
次のエピソード制御部505は、再生中のコンテンツを次のエピソードに切り替えるように構成されてよい。電子デバイス100は、次のエピソード制御部505上で実行されるタッチ操作(例えば、次のエピソード制御部505上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、再生中のコンテンツを次のエピソードに切り替えてよい。
プログレスバー506は、ビデオの現在のプレイバックプログレスを表示するように構成されており、プレイバックプログレスを調整するように構成されてよい。電子デバイス100は、プログレスバー506上で実行されるタッチ操作(例えば、プログレスバー506上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在のプレイバックプログレスを調整してよい。
このシナリオにおいて、終了制御部501が不慮にタッチされた場合、現在のユーザインタフェースが終了し得、ユーザインタフェースを再開するためには、ユーザは、広告セグメントを比較的長時間視聴する必要がある場合があり、その結果ユーザのビデオ視聴体験が影響され得、プログレスバー506が不慮にタッチされた場合、現在のプレイバックプログレスが変化し、一時停止制御部503が不慮にタッチされた場合、現在再生中のビデオが一時停止され、最後のエピソード制御部504又は次のエピソード制御部505が不慮にタッチされた場合、現在再生中のコンテンツは切り替えられる。前述の列挙されたタイプの不慮のタッチは、ビデオ視聴がスムーズに行われない原因となり得る。
前述のビデオ視聴シナリオに基づいて、以下では、電子デバイス100上に実装されるいくつかのUI実施形態が説明される。
ビデオ視聴シナリオにおいて第1の制御モードが有効にされている場合、電子デバイス100は、プレイバック輝度及びプレイバック音量を調整するためにコンテンツ表示領域502から2つの第1の領域を区別し、別の領域を第2の領域として分類してよい。これにより、不慮のタッチによってビデオ視聴がスムーズに行われないことが生じるのを防止できる。
詳細な説明は、以下の態様から以下に提供される。
(1)第1の制御モードを有効にする方法。
電子デバイス100は、ユーザインタフェース50上で実行されるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを有効にしてよい。ユーザインタフェース50上で実行されるユーザ操作は、図3の実施形態、図7及び図8の実施形態、並びに図11の実施形態において説明された任意のユーザ操作であってよい。
第1の制御モードを有効にするための前述の列挙されたユーザ操作に加えて、具体的な実装において、代替的には、第1の制御モードを有効にするための別のユーザ操作が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
(2)第1の制御モードが有効にされている場合にビデオ視聴に用いられるユーザインタフェース。
図14は、第1の制御モードが有効にされている場合にビデオ視聴に用いられる例示的なユーザインタフェースを示している。
図14に示すように、第1の制御モードが有効にされた後、ユーザインタフェース50における第1の領域は、Z1及びZ2を含んでよい。Z1及びZ2の点線ボックスは、第1の制御モードが有効にされた後、或る期間以内に徐々に消えてよく、それによってユーザのビデオ視聴が影響されるのを防止する。
電子デバイス100は、第1の領域Z1において検出されたユーザの上スライド操作又は下スライド操作に基づいて、現在のビデオのプレイバック音量を調整してよい。電子デバイス100は、第1の領域Z2において検出されたユーザの上スライド操作又は下スライド操作に基づいて、現在のビデオのプレイバック輝度を調整してよい。電子デバイス100は、第1の領域Z1又は第1の領域Z2に基づいて、ユーザのタップ操作を検出してよい。タップ操作に応答して、電子デバイス100は、終了制御部501、一時停止制御部503、最後のエピソード制御部504、次のエピソード制御部505、及びプログレスバー506を隠して、ビデオを再生するためにスクリーンをクリアにしてよい。
図15は、ビデオを再生するためにスクリーンをクリアにするのに用いられる例示的なユーザインタフェース50を示している。
図15に示すように、ビデオを再生するためにスクリーンをクリアにするとは、コンテンツ表示領域502のみがユーザインタフェース50に表示され、終了制御部501、一時停止制御部503、最後のエピソード制御部504、次のエピソード制御部505、及びプログレスバー506は表示されないことを意味している。ビデオを再生するためにスクリーンをクリアにすることで、ユーザがビデオを視聴する際の視覚的な妨げを低減し、ユーザがビデオを視聴する際のユーザ体験をさらに改善できる。
ビデオを再生するためにスクリーンがクリアされているときに、電子デバイス100が、第2の領域に基づいて任意のタッチ操作を検出した場合、操作に応答して、電子デバイス100は、終了制御部501、一時停止制御部503、最後のエピソード制御部504、次のエピソード制御部505、及びプログレスバー506を表示してよく、Z1及びZ2の点線ボックスをさらに表示して、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。
現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
(3)第1の制御モードを無効にする方法。
電子デバイス100は、第1の制御モードを終了させるのに用いられるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、第1の制御モードを終了させてよい。第1の制御モードを終了させる方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
本願のこの実施形態では、第1の制御モードは、ユーザがビデオを視聴しているときに有効にされ、それにより、ユーザの不慮のタッチが原因の終了、プレイバックプログレスの変更、再生中のコンテンツの変更、プレイバックの一時停止等が防止され得る。さらに、ユーザは、代替的には、プレイバック輝度及びプレイバック音量を自発的に調整し、ビデオを再生するためにスクリーンをクリアにしてよい。ユーザの不慮のタッチが原因でビデオ再生がスムーズに行われないことを防止することに加えて、電子デバイス100は、ユーザのいくつかの操作に応答することができ、これにより、ユーザ体験が確実なものにされ、電子デバイスは効果的に制御される。
前述のシナリオ1~シナリオ4は、2つのタイプに分類され得る。第1のタイプは、ユーザが携帯電話を別の人物に手渡す必要があり、別の人物が携帯電話を不慮にタッチするのが防止されるシナリオである(シナリオ1~シナリオ3)。第2のタイプは、ユーザが携帯電話を操作し、ユーザが携帯電話を不慮にタッチするのが防止されるシナリオである(シナリオ4)。2つのタイプのシナリオの両方において、ユーザは、第1の制御モードを有効にする必要がある。
シナリオ1~シナリオ4に関連する実施形態は、上記で列挙された2つのタイプのシナリオを別個に補完するものである。
第1のタイプの使用シナリオについて、電子デバイス100が第1の制御モードを有効にする方式は、電子デバイス100が、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したのを検出することをさらに含んでよい。
電子デバイス100は、以下のいくつかの方式で、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したのを検出してよい。
方式1:電子デバイス100は、カメラ193を用いて人間の顔の画像を収集し、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したか否かを検出するために人間の顔を認識してよい。認識された人間の顔が予め記憶されている人間の顔と一致しない場合、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したと決定される。
具体的には、電子デバイス100は、収集された顔画像と内部メモリ121に記憶されている所有者の人間の顔の画像と比較してよい。整合度が特定の閾値(例えば、90%)未満である場合、認識された人間の顔は所有者の人間の顔と一致しないとみなされる。
方式2:電子デバイス100は、3D検知モジュールを用いて人間の顔の深度データを収集し、収集した人間の顔の深度データを内部メモリ121に記憶されている所有者の人間の顔の深度データと比較してよい。整合度が特定の閾値(例えば、90%)未満である場合、認識された人間の顔は所有者の人間の顔と一致しないとみなされる。
3D検知モジュールは、構造化光3D検知モジュール又は飛行時間(time of flight、TOF)3D検知モジュールであってよい。次に、3D検知モジュールの例として構造化光3D検知モジュールを用いて、顔認識処理を説明する。
図16に示すように、3D検知モジュールは、電子デバイス100の上、例えば、電子デバイス100の「バング」位置(すなわち、図16に示すAAの領域)に配置されてよい。電子デバイス100における構造化光3D検知モジュール196の構成の形式は、以下の通りである:構造化光3D検知モジュール196は、赤外線カメラ196-1、ドットマトリックスプロジェクタ196-2、フラッドライト照明196-3、赤外線画像センサ196-4、及び光学式近接センサ180G等のモジュールを含む。ドットマトリックスプロジェクタ196-2は、高出力レーザ(VCSEL等)及び回折光学コンポーネント、すなわち、構造化光エミッタを含み、高出力レーザを用いて「構造化」赤外レーザ光を発し、オブジェクトの表面上に「構造化」赤外レーザ光を投射するように構成されている。
オブジェクト(例えば、人間の顔)が電子デバイス100に近付くと、光学式近接センサ180Gが、オブジェクトが電子デバイス100に近付いていることを検知し、したがって、電子デバイス100のプロセッサ110にオブジェクトが近付いていることを示す信号を送信する。プロセッサ110は、オブジェクトが近付いていることを示す信号を受け取り、フラッドライト照明196-3を始動するように制御し、フラッドライト照明196-3における低出力レーザがオブジェクトの表面に赤外レーザ光を投射する。オブジェクトの表面は、フラッドライト照明196-3によって投射された赤外レーザ光を反射する。赤外線カメラ196-1は、オブジェクトの表面によって反射された赤外レーザ光を捕捉して、オブジェクトの表面の画像情報を取得し、次に、取得した画像情報をプロセッサ110にアップロードする。プロセッサ110は、アップロードされた画像情報に基づいて、電子デバイス100に近付いているオブジェクトが人間の顔であるか否かを決定する。プロセッサ110が、電子デバイス100に近付いているオブジェクトが人間の顔であると決定すると、ドットマトリックスプロジェクタ196-2が始動するように制御される。ドットマトリックスプロジェクタ196-2における高出力レーザは、赤外レーザ光を発し、ドットマトリックスプロジェクタ196-2における回折光学コンポーネント等の構造が赤外レーザ光に作用することで、大量の(例えば、おおよそ30000の)「構造化」光スポットが生成されて、写真撮影ターゲットの表面上に投射される。構造化光スポットを用いて形成されるアレイは、写真撮影ターゲットの表面上の異なる位置によって反射される。赤外線光カメラ196-1は、写真撮影ターゲットの表面によって反射された構造化光スポットを捕捉し、写真撮影ターゲットの表面上の異なる位置の深度データを取得し、次に、取得した深度データをプロセッサ110にアップロードする。
プロセッサ110は、アップロードされた深度データを、内部メモリ121に記憶されている所有者の人間の顔の深度データと比較して、演算を実行し、電子デバイス100に近付いている人間の顔が所有者の人間の顔であるか否かを識別する。
方式3:電子デバイス100は、指紋を認識することによって、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したか否かを検出してよい。認識された指紋が予め記憶されている指紋と一致しない場合、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したと決定される。
具体的には、指紋センサ180Hは、ユーザの指紋データを収集し、収集された指紋データを、内部メモリ121に記憶されている所有者の指紋データと比較してよい。整合度が特定の閾値(例えば、90%)未満である場合、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したと決定される。
指紋センサ180Hの位置は、ユーザが電子デバイス100を保持しているときの指の位置に即してよく、例えば、電子デバイス100の背面であってよい。代替的には、指紋認識は、電子デバイス100の表面上の任意の位置で実装されてよい。
電子デバイス100が、所有者が電子デバイス100を別の人物に手渡したか否かを検出する方式は、上記では例として列挙されているに過ぎない。具体的な実装において、別の検出方式が存在してよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
第1のタイプの使用シナリオについて、電子デバイス100が第1の制御モードを無効にする方式は、電子デバイス100が、別の人物が電子デバイス100を所有者に戻したことを検出することをさらに含んでよい。検出方式は、第1の制御モードを有効にする前述の検出方式と同様であり、カメラ193を用いて人間の顔の画像を収集すること、3D検知モジュールによって人間の顔の深度データを収集すること、指紋センサ180Hによって指紋データを収集すること等によって実装されてよい。具体的な検出方式はここでは説明しない。
本願のこの実施形態において、第1の制御モードを有効に及び第1の制御モードを無効にするためのユーザ操作を低減でき、電子デバイス100はよりインテリジェントになり、これにより、ユーザの操作効率を改善できる。さらに、ユーザがいかなる操作を入力する必要もなく、電子デバイス100は第1の制御モードを有効にする。電子デバイスは、インテリジェントに第1の制御モードを有効又は無効にできる。第1の制御モードをユーザによって手動で有効又は無効にするのに比べて、第1の制御モードを有効又は無効にする不便さを回避でき、ユーザ体験を改善できる。
第2のタイプの使用シナリオについて、電子デバイス100が第1の制御モードを無効にする方式は、電子デバイス100が、第2の領域に基づいてタッチ操作を2回連続して検出することをさらに含んでよい。
具体的には、電子デバイス100が第2の領域に基づいて任意のタッチ操作を検出した場合、電子デバイス100は、このタッチ操作に応答して、プロンプト情報「無効にするには再度タップ」をユーザインタフェースに表示してよい。或る期間以内に第2の領域に基づいて再度任意のタッチ操作が検出された場合、電子デバイス100は、この操作に応答して、第1の制御モードを無効にして終了させてよい。上記期間は、1秒、2秒等であってよい。或る期間以内に第2の領域に基づいてタッチ操作が検出されない場合、電子デバイス100は、プロンプト情報の表示を中止してよい。
本願のこの実施形態において、第1の制御モードを無効にするためのユーザ操作を低減でき、ユーザの操作効率を改善できる。
シナリオ1~シナリオ4は、例示的な説明に過ぎない。実際の使用過程において、ユーザは、別の使用シナリオにおける第1の制御モードについての要求も有する。
例えば、ユーザが携帯電話を別の人物に渡して、その人物にピクチャを閲覧させる場合、その別の人物がピクチャの詳細情報を明確に見ることを可能にするが、別の人物がユーザの携帯電話を勝手に操作するのを防止するために、ユーザは、第1の制御モードを有効にしてよく、別の人物は、第1の領域においてピクチャをズームイン、ズームアウト、又は移動できる。現在のページを終了させるのを防止するために、電子デバイス100は、ナビゲーションバー(例えば、ナビゲーションバー205)を第2の領域に配置してよい。ピクチャの切り替えを防止するために、電子デバイス100は、第1の制御モードにおけるピクチャの切り替え命令を実行しなくてよい。
別の例では、ユーザが携帯電話を別の人物に渡して、別の人物に写真撮影を手伝うよう頼む場合、別の人物が写真撮影を通常通りに実行することは可能にするが、別の人物が不慮のタッチを実行して現在の写真撮影インタフェースを終了させるのを防止するとともに、別の人物がユーザの携帯電話を勝手に操作するのを防止するために、ユーザは、第1の制御モードを有効にしてよく、電子デバイス100は、写真撮影制御部を第1の領域に配置してよい。別の人物が不慮のタッチを行なって現在の写真撮影インタフェースを終了させるのを防止するために、電子デバイス100は、ナビゲーションバー(例えば、ナビゲーションバー205)を第2の領域に配置してよい。別の人物が携帯電話を勝手に操作するのを防止するために、電子デバイス100は、ギャラリーアクセス制御部を第2の領域に配置してよい。
別の例では、ユーザがゲーム(例えば、Honor of Kings又はPlayerUnknown's Battlegrounds)をプレイしている場合、ユーザがスキルを操作しているときに、チャットボックス又は終了制御部を不慮にタッチすることによって現在のゲームに影響が生じることを回避するために、第1の制御モードが有効にされてよく、電子デバイス100は、スキルを操作するための領域を第1の領域とし、別の領域を第2の領域として有効にしてよい。
上記で列挙された使用シナリオは、本願を適用可能な使用シナリオに制限を課すものではない。
シナリオ1~シナリオ4において、第1の制御モードが有効にされた後、第1の領域及び第2の領域の両方がデフォルト設定である。具体的に述べると、電子デバイス100が、第1の制御モードに用いられるタッチ操作を検出した後、電子デバイス100は、まず現在表示中のユーザインタフェースを決定し、次に、現在表示中のユーザインタフェースに基づいて、現在表示中のユーザインタフェースに対応する第1の領域及び第2の領域を決定する必要がある。現在表示中のユーザインタフェースと第1の領域又は第2の領域との対応関係は、システムレベル設定によって決定されてよく、言い換えれば、対応関係はビルトインされて出荷時のベンダによって決定される。現在表示中のユーザインタフェースに対応する第1の領域又は第2の領域は、大勢のユーザの要求を調査することによって取得され得る。したがって、シナリオ1~シナリオ4において第1の制御モードが有効にされた後、第1の領域の設定及び第2の領域の設定は、大多数のユーザの要求を満たす。
全ユーザの要求を満たすように、第1の制御モードにおける第1の領域及び第2の領域をさらに有効にするために、本願は、別の使用シナリオをさらに提供する。
シナリオ5:カスタマイズされたシナリオ。
図17の(a)及び(b)は、第1の領域を設定するための例示的なUI実施形態を示している。
図17の(a)は、第1の制御モードが有効にされていない場合の例示的なユーザインタフェースAを示しており、図17の(b)は、電子デバイス100が第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作を検出した後、第1の領域を設定するのに用いられる例示的なユーザインタフェースAを示している。第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作は、図3の実施形態、図7及び図8の実施形態、並びに図11の実施形態において説明された任意のユーザ操作であってよい。
図17の(b)に示すように、第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作に応答して、電子デバイス100は、ユーザインタフェースAをグレイスケールで又は特別な透過度で表示してよい。
さらに、第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作に応答して、電子デバイス100は、第1の領域を設定するのに用いられるユーザインタフェースAを、設定ウィンドウ601、プロンプトボックス602、セーブ制御部603、及びキャンセル制御部604を含むように有効にしてよい。
設定ウィンドウ601は、領域タイプインジケータ6011と、四角インジケータ6012、丸インジケータ6013、及び三角インジケータ6014等のデフォルト形状の1つ又は複数のインジケータとを含む。デフォルト形状のインジケータは、形状を選択するのに用いられてよい。電子デバイス100は、デフォルト形状のインジケータ上で実行されるタッチ操作(例えば、四角インジケータ6012上でのタッチアンドホールド操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、その形状のインジケータをユーザインタフェースAにおいてズームインして、その形状のインジケータをホバーボックスに表示し、その形状が現在選択されていることを示してよい。
ユーザインタフェースAは、現在選択されている形状を第1の領域に設定するように構成されてよい。電子デバイス100は、ズームインされてホバーボックスに表示されているインジケータ上で実行されるタッチ操作(例えば、ズームインされてホバーボックスに表示されているインジケータ上でのスライド操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、図18に示すように、その形状の領域をユーザインタフェースAに表示して、その領域におけるコンテンツのグレイスケール表示又は特別な透過度表示を中止してよい。
いくつかの実施形態において、前述の動作に応答して、電子デバイス100は、ユーザインタフェースAに表示されている領域を破線ボックスにおいて表示してよい。
いくつかの他の実施形態において、前述の動作に応答して、電子デバイス100は、代替的には、破線ボックスを動的に表示、例えば、その領域の周囲で時計回りに回転させてよい。
プロンプトボックス602は、ユーザに、設定ウィンドウ601内の形状をユーザインタフェースAにおける設定領域にドラッグするよう指示するように構成されてよい。
セーブ制御部603は、現在設定中の領域をセーブするように構成されてよい。電子デバイス100は、セーブ制御部603上で実行されるタッチ操作(例えば、セーブ制御部603上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在設定中の領域を第1の領域としてセーブしてよい。
キャンセル制御部604は、現在設定中の領域をキャンセルするように構成されてよい。電子デバイス100は、キャンセル制御部604上で実行されるタッチ操作(例えば、キャンセル制御部604上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、現在設定中の領域をキャンセルしてよい。
図19は、第1の領域の面積を調整するための例示的なUI実施形態を示している。
図19に示すように、ユーザインタフェースAに表示される第1の領域605の境界線は、3つのインジケータ:インジケータ6051、インジケータ6052、及びインジケータ6053を含む。
インジケータ6051は、領域の面積を鉛直方向に調整するのに用いられてよい。電子デバイス100は、インジケータ6051上で実行されるタッチ操作(例えば、インジケータ6051上で実行される上スライド操作又は下スライド操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、領域の面積を鉛直方向に調整する。
インジケータ6052は、領域の面積を水平方向に調整するのに用いられてよい。電子デバイス100は、インジケータ6052上で実行されるタッチ操作(例えば、インジケータ6052上で実行される左スライド操作又は右スライド操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、領域の面積を水平方向に調整する。
インジケータ6053は、領域の面積を鉛直方向及び水平方向の両方において調整するのに用いられてよい。電子デバイス100は、インジケータ6053上で実行されるタッチ操作(例えば、インジケータ6053上で実行される左上スライド操作又は右下スライド操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、領域の面積を鉛直方向及び水平方向の両方において調整する。
図20a、図20b、及び図20cは、第1の領域の位置を調整するための例示的なUI実施形態を示している。
ユーザインタフェースAに表示されている第1の領域605の破線の境界線は、領域の位置を調整するのに用いられてよい。図20aに示すように、電子デバイス100は、第1の領域605の破線の境界線上で実行されるタッチアンドホールド操作を検出してよく、タッチアンドホールド操作に応答して、電子デバイス100は、図20bに示すように、第1の領域605の境界線を破線から実線に変更してよい。第1の領域605の境界線を破線から実線に変更することは、電子デバイス100がこの領域を選択しており、位置調整命令を受け取るのを待機していることをユーザに知らせるのに用いられてよい。次に、図20cに示すように、電子デバイス100は、第1の領域605の実線境界線上で実行される移動操作を検出してよく、移動操作に応答して、電子デバイス100は、第1の領域605の位置を調整してよい。
ユーザインタフェースAにおいて1つの第1の領域を設定する方法が、上記で例として示されている。同様に、ユーザは、ユーザインタフェースAにおいて別の第1の領域をさらに設定してよい。言い換えれば、ユーザは、ユーザインタフェースAにおいて1つ又は複数の第1の領域を設定してよい。
図21a、図21b、及び図21cは、第1の制御モードを有効にする例示的なプロセスを示している。
図21aに示すように、電子デバイス100が、セーブ制御部603上で実行されるタッチ操作を検出した後、電子デバイス100は、操作に応答して、現在設定されている第1の領域605をセーブしてよい。
図21bに示すように、ユーザインタフェースAは、第1の制御モードが有効にされていることを示すのに用いられるインジケータ606をさらに含んでよい。第1の領域605を決定した後、電子デバイス100は、インジケータ606を第2の領域に表示して、第1の制御モードが有効にされていることをユーザに知らせるとともに、第1の領域及び第2の領域の特定の位置をユーザに知らせてよい。
図21cに示すように、ユーザによるユーザインタフェースAの閲覧に影響することを回避するために、ユーザインタフェースAにおける第2の領域におけるインジケータ606は、或る期間以内に徐々に消えてよく、ユーザインタフェースAにおける第2の領域のグレイスケール表示又は特別な透過度表示もまた、或る期間以内に徐々に消えてよく、ユーザインタフェースAにおける第1の領域の破線の境界線もまた、或る期間以内に消えてよい。上記期間は、1秒、2秒、3秒等であってよい。
第1の制御モードが有効にされている場合、電子デバイス100は、ユーザインタフェースAにおける第2の領域上で実行されるタッチ操作を検出し、タッチ操作に応答して、電子デバイス100は、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせてよい。
現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出してよく、操作に応答して、電子デバイスは、第1の制御モードを無効にしてよい。電子デバイス100が第1の制御モードを無効にする方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。例えば、第1の制御モードは、シナリオ1において、特定の指の指紋を入力すること、パスワードを入力すること、又は特定のボタンを押すことによって無効にされてよい。別の例では、第1の制御モードは、シナリオ2において提供される領域ロック制御部dを用いて無効にされてよい。詳細はここでは説明しない。
図22a、図22b、図22c、及び図22dは、第1の制御モードを無効にする例示的なプロセスを示している。
図22aに示すように、ユーザインタフェースAにおける第2の領域上で実行されるタッチ操作に応答して、電子デバイス100は、プロンプト情報「ロック中」をユーザインタフェースAに表示して、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる。
図22bに示すように、電子デバイス100が、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出した後、操作に応答して、電子デバイス100は、第1の領域の破線の境界線をユーザインタフェースAに表示してよく、電子デバイス100は、インジケータ606をユーザインタフェースAにさらに表示してよく、電子デバイス100は、第2の領域をグレイスケールで又は特別な透過度でさらに表示してよい。
図22cに示すように、インジケータ606をユーザインタフェースAに表示した後、電子デバイス100は、或る期間以内にインジケータ606をインジケータ607に更新してよく、インジケータ607は、第1の制御モードが無効にされていることを示すのに用いられてよい。例えば、インジケータ606をインジケータ607に更新する方式は、インジケータ606のロックヘッド部をアニメーション形式で回転させて開かれたものにすることであってよい。上記期間は、1秒、2秒、3秒等であってよい。
図22dに示すように、ユーザによるユーザインタフェースAの閲覧に影響することを回避するために、ユーザインタフェースAにおけるインジケータ607は、或る期間以内に徐々に消えてよく、ユーザインタフェースAにおける第2の領域のグレイスケール表示又は特別な透過度表示もまた、或る期間以内に徐々に消えてよく、ユーザインタフェースAにおける第1の領域の破線の境界線もまた、或る期間以内に消えてよい。上記期間は、1秒、2秒、3秒等であってよい。この場合、電子デバイス100は、第1の制御モードを終了させ、第2の領域は、タッチスクリーン上に存在せず、ユーザは、電子デバイス100を通常通りに操作できる。
本願のこの実施形態において、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作を検出した後、電子デバイスは、動的変更プロセスをユーザインタフェースAに提示し、第1の制御モードが無効にされていることをユーザに鮮烈に通知でき、それによって、ユーザが電子デバイスを使用する過程においてより多くの楽しさを提供するとともに、ユーザと電子デバイスとでインタラクションしている感覚を向上させる。
いくつかの実施形態において、第1の制御モードを無効にするのに用いられるタッチ操作を検出した後、電子デバイス100は、第1の制御モードを無効にしてよく、第2の領域はタッチスクリーン上に存在しない。言い換えれば、図22b及び図22cにおいて、ユーザインタフェースAに提示されている動的変更プロセスは、電子デバイス100が第1の制御モードを無効にしていることを意味するが、この場合、第2の領域は電子デバイス100のタッチスクリーン上にもはや存在せず、ユーザは、電子デバイス100を通常通りに使用できる。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100が、第1の制御モードを無効にしているのをユーザインタフェースAに表示する過程は、代替的には、図22a及び図22dを含んでよく、図22b及び図22cを含まず、インタフェースAにおける動的変更プロセスは省略され、これにより、第1の制御モードを無効にする時間が短縮され、ユーザによる電子デバイス100の使用は影響を受けない。
本願の実施形態は、カスタマイズされたシナリオを提供する。ユーザは、任意のユーザインタフェースにおいて第1の制御モードを有効にして、ユーザの要求に基づいて第1の領域をカスタマイズしてよい。本願のこの実施形態が実装される場合、第1の制御モードにおける第1の領域は、ユーザの意図により適合できユーザと電子デバイス100とのインタラクションが改善され、ユーザ体験が改善される。
可能な実施形態において、前述のカスタマイズされたシナリオでは、電子デバイス100が、第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、ユーザ操作に応答して、ユーザインタフェースAをグレイスケールで又は特別な透過度で表示してよい。この場合、ユーザは、指関節を用いて、ユーザインタフェースAにおいて第1の領域又は第2の領域をボックス選択してよい。第1の領域又は第2の領域のボックス選択が完了した後、電子デバイス100は、指関節による3回連続したタッチスクリーン上でのタップの操作を検出し得る。操作に応答して、電子デバイス100は、ボックス選択された第1の領域又は第2の領域をセーブしてよい。前述のカスタマイズされたシナリオにおいて、ユーザは、ユーザの要求に基づいて第2の領域をさらに設定してよい。
図23の(a)に示すように、さらに、ユーザインタフェースAにおける設定ウィンドウ601に含まれる領域タイプインジケータ6011は、領域タイプを切り替えるのに用いられてよい。電子デバイス100は、領域タイプインジケータ6011上で実行されるタッチ操作(例えば、タイプインジケータ6011上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、ドロップダウンオプション6014を表示する。ドロップダウンオプション6014は、領域タイプを決定するのに用いられる。
図23の(b)に示すように、電子デバイス100は、ドロップダウンオプション6014上で実行されるタッチ操作(例えば、ドロップダウンオプション6014上でのタップ操作)を検出してよく、操作に応答して、電子デバイス100は、領域タイプを切り替えることを決定する。
図23の(c)に示すように、電子デバイス100は、現在の領域タイプが第2の領域であると決定する。ユーザは、ユーザインタフェースAにおいて第2の領域を設定してよい。
本願のこの実施形態において、ユーザは、ユーザの要求に基づいて、ユーザインタフェースにおいて設定される領域タイプを切り替えてよい。本願のこの実施形態が実装される場合、第1の制御モードにおける第1の領域又は第2の領域は、ユーザの意図をさらに満たすことができ、これにより、第1の制御モードは、任意のシナリオに正確に適用可能とすることができ、全ユーザに合わせた適切な第1の制御モードである。したがって、ユーザは、電子デバイスをより効果的に制御でき、それによって、ユーザ体験が改善される。
いくつかの実施形態において、電子デバイス100が、ユーザインタフェースAにおいて再度、第1の制御モードを有効にするのに用いられるユーザ操作を検出した場合、ユーザ操作に応答して、電子デバイス100は、初めて(又は前回)ユーザインタフェースAにおいてユーザによって設定された第1の領域又は第2の領域をユーザインタフェースAに表示する。ユーザは、初めて(又は前回)ユーザインタフェースAにおいて設定された第1の領域又は第2の領域に基づいて調整を行ってよく、又は、ユーザは、初めて(又は前回)ユーザインタフェースAにおいて設定された第1の領域又は第2の領域を直接セーブしてよい。
本願のこの実施形態において、現在の第1の制御モードにおける第1の領域又は第2の領域に関するユーザの要求は、ユーザの履歴上の設定に基づいて予測されてよく、これにより、ユーザによる領域の面積及び位置を調整する操作を低減でき、操作効率を改善でき、ユーザ体験を改善できる。
図2~図23において提供されている5つのシナリオ及び各シナリオにおけるUI実施形態に基づいて、本願の実施形態において提供されるタッチ操作をロックする方法を以下で説明する。
図24は、本願の実施形態に係るタッチ操作をロックする方法の概略フローチャートである。電子デバイスは、さらなる説明のために下記で実行体として用いられる。
タッチ操作をロックする方法は、以下の段階を含んでよい。
段階1(S101):ユーザインタフェースを表示する。
S101:第1のユーザインタフェースを表示する。
具体的には、第1のユーザインタフェースは、第1の表示領域、第1のグループの制御部、及び第2のグループの制御部を含み、第1の表示領域は、第1のコンテンツを表示するように構成され、第1のグループの制御部は、1つ又は複数の制御部を含み、第1のグループの制御部は、第1の制御部を含み、第1の制御部は、第1の表示領域に表示されているコンテンツを変更するように構成され、第2のグループの制御部は、1つ又は複数の制御部を含み、第2のグループの制御部は、第2の制御部を含み、第2の制御部は、第1のユーザインタフェースを終了させるように構成されている。いくつかの可能な実施形態において、第1の表示領域は、第1の制御部を含んでよい。
第1のユーザインタフェースは、図2の実施形態において提供された、二次元コードを用いてバス料金を支払うのに用いられるユーザインタフェース20であってよい。第1のユーザインタフェースは、代替的には、図6の実施形態において提供された、ビデオ通話に用いられるユーザインタフェース30であってよい。第1のユーザインタフェースは、代替的には、図10の実施形態において提供された、通話に用いられるユーザインタフェースであってよい。第1のユーザインタフェースは、代替的には、ビデオ視聴に用いられるユーザインタフェース50であってよい。上記で列挙されたユーザインタフェースに加えて、具体的な実装において、第1のユーザインタフェースは、代替的には、別のユーザインタフェースであってよい。これは本願のこの実施形態において限定されるものではない。
具体的には、第2の制御部は、第1のユーザインタフェースを終了させるのに専用に用いられる制御部(例えば、図2の実施形態における終了制御部203)であってよく、第2の制御部は、代替的には、戻るボタン206、ホームスクリーン(Home screen)ボタン207、又はアウトバウンドタスク履歴ボタン208等のシステムナビゲーションボタンであってよい。
段階2(S102及びS103):第1の制御モードを有効にする。
S102:第1の操作を受け取る。
具体的には、第1の操作は、図3の実施形態において提供された指関節によって特定の形状(例えば、Z形状)を描くこと、又は、第1のボタンを押すこと、又は、図8の実施形態において提供された領域ロック制御部dをタップすること、又は、図11の実施形態において提供されたタッチスクリーンの上方で特定の形状(例えば、Z形状)を描くことであってよい。第1のボタンは、電源ボタン、音量アップボタン、及び音量ダウンボタンのうちの1つ又は複数を含む。電子デバイス100上の電源ボタン、音量アップボタン、及び音量ダウンボタンの位置については、図3を参照されたい。
具体的な実装において、第1の操作が図3の実施形態において提供された指関節によって特定の形状を描くことである場合、第1の操作は、タッチセンサ180Kによって検出されてよい。第1のユーザ操作が図11の実施形態において提供された領域ロック制御部dをタップすることである場合、第1の操作は、タッチセンサ180Kによって検出されされてよい。第1の操作が図8の実施形態において提供されたスクリーンの上方で特定の形状を描くことである場合、第1の操作は、フローティング検出器によって検出されてよい。
具体的には、前述のシナリオ5では、さらに、第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、設定ウィンドウ601内のデフォルト形状のインジケータ(例えば、四角インジケータ6012、丸インジケータ6013、又は、三角インジケータ6014)に基づいてユーザによって入力されるスライド操作(図18を参照されたい)、選択された形状に基づいてユーザによって入力される面積調整操作及び位置調整操作(図19、図20a、図20b、及び図20cを参照されたい)、及びセーブ制御部603に基づいてユーザによって入力されたタップ操作を検出する必要がある。
S103:第1の操作に応答して、第1のグループの制御部が位置する領域が、タッチ操作に応答する領域であり、第2のグループの制御部が位置する領域が、タッチ操作に応答しない領域であると決定する。
タッチ操作に応答する領域は、第1の領域とも称され得、タッチ操作に応答しない領域は、第2の領域と称され得る。タッチ操作に応答しない領域は、電子デバイス100が、その領域における制御部上で実行されるタッチ操作を検出した後、電子デバイス100が、制御部に元来対応するイベントを実行しないことを意味する。場合により、電子デバイス100が、タッチ操作に応答しない領域における制御部上で実行されるタッチ操作を検出した後、電子デバイス100は、別の応答を行う、例えば、現在操作中の領域がタッチ操作に応答しない領域であるとユーザに通知する。
具体的な実装において、電子デバイス100は、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域によってカバーされるタッチスクリーン上の座標範囲を決定してよい。電子デバイス100は、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域を決定し、電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースが属するアプリケーション(application、APP)を連続して実行されるように有効にしてよい。
段階3(S101):電子デバイスは、第1の制御モードが有効にされた後、タッチ操作に応答する。
S104:第1の制御部上で実行される第1のジェスチャを受け取る。
具体的には、ユーザによってタッチスクリーンに入力されるジェスチャは、タッチ操作とも称され得る。
具体的な実装において、電子デバイス100のタッチセンサ180Kは、タッチスクリーン上での第1のジェスチャの座標を検出してよい。第1のジェスチャ及び現在表示中のユーザインタフェースの座標を参照して、電子デバイス100は、第1のジェスチャが実行された制御部を決定してよい。
第1の制御部は、図2の実施形態におけるリフレッシュ制御部202であってよく、第1の制御部は、図6の実施形態におけるウィンドウ切り替え制御部302であってよく、第1の制御部は、図10の実施形態におけるハンズフリー制御部403であってよい等である。
第1の制御部に加えて、第1のジェスチャは、代替的には、第1のグループの制御部内の、第1の制御部以外の別の制御部であってよい。電子デバイス100は、第1のジェスチャの座標が、タッチ操作に応答する領域によってカバーされる座標範囲に属するか否かを決定してよく、yesの場合、電子デバイス100は、第1のジェスチャに応答し、第1のジェスチャに対応するイベントを実行してよい。
S105:第1のジェスチャに応答して、第1の表示領域に第2のコンテンツを表示する。
具体的には、第1の制御部は、第1の表示領域に表示されているコンテンツを変更するように構成されている。第1の制御部上で実行される第1のジェスチャが受け取られる前、第1の表示領域は、第1のコンテンツを表示し、第1の制御部上で実行される第1のジェスチャが受け取られた後、第1の表示領域は、第2のコンテンツを表示する。第1のコンテンツは、第2のコンテンツとは異なる。
例えば、図2の実施形態において、第1の制御部は、リフレッシュ制御部202であってよく、第1の表示領域は、二次元コード表示領域201であってよい。リフレッシュ制御部202上で実行されるタップ操作が受け取られた後、二次元コード表示領域201に表示されている二次元コードが更新されてよい。
S106:第2の制御部上で実行される第2のジェスチャを受け取り、タッチスクリーンは第2のジェスチャに応答しない。
具体的な実装において、電子デバイス100のタッチセンサ180Kは、タッチスクリーン上での第2のジェスチャの座標を検出してよい。第2のジェスチャ及び現在表示中のユーザインタフェースの座標を参照して、電子デバイス100は、第2のジェスチャが実行された制御部を決定してよい。第2の制御部上で実行される第2のジェスチャが受け取られた後、タッチスクリーンは第2のジェスチャに応答しない、言い換えれば、制御部に元来対応するイベントを実行せず、第1のユーザインタフェースを終了させる。
場合により第2の制御部上で実行される第2のジェスチャが受け取られた後、タッチスクリーンは第2のジェスチャに応答しないが、電子デバイス100は、第2のジェスチャの座標がタッチ操作に応答しない領域の座標範囲に属することを示してよい。特定のプロンプト方式については、シナリオ1のUI実施形態において、電子デバイス100が、現在操作中の領域が第2の領域であることをユーザに知らせる方式を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
第2の制御部に加えて、第2のジェスチャは、代替的には、第2のグループの制御部内の、第2の制御部以外の別の制御部上で実行されてよい。
段階4(S107):第1の制御モードを無効にする。
S107:第2の操作を受け取る。
具体的には、第2の操作は、以下:第1の指紋情報を入力すること、第1のパスワード情報を入力すること、第2のボタンを押すこと、及び第1の音声情報を入力することのいずれか1つを含んでよい。第1の指紋情報と、予め記憶されている指紋情報との整合度は第1の閾値を超え、第1のパスワード情報は予め記憶されているパスワード情報と一致し、第1の音声情報と、予め記憶されている音声情報との整合度は第2の閾値を超え、第2のボタンが電源ボタン、音量アップボタン、及び音量ダウンボタンのうちの1つ又は複数を含む。
第2の操作は、第1の制御モードを無効にするのに用いられるユーザ操作とも称され得る。第2の操作を用いて第1の制御モードを無効にする過程については、シナリオ1のUI実施形態における電子デバイス100によって第1の制御モードを無効にする複数の方式を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
S108:第2の操作に応答して、タッチスクリーンの全領域をタッチ操作に応答する領域として決定する。
具体的には、第1の制御モードが無効にされた後、タッチ操作に応答しない領域は、タッチスクリーン上に存在しない、言い換えれば、タッチスクリーンの全領域がタッチ操作に応答する領域である。
さらに、第2の操作に応答して、タッチ操作に応答しない領域の特別な印は、中止されてよい。タッチ操作に応答しない領域の特別な印が中止される方式は、S103においてタッチ操作に応答しない領域が特別に印付けられる方式と反対であってよい。詳細はここでは説明しない。
段階5(S109及びS110):電子デバイスは、第1の制御モードが無効にされた後、タッチ操作に応答する。
S109:第2の制御部上で実行される第3のジェスチャを受け取る。
具体的な実装において、電子デバイス100のタッチセンサ180Kは、タッチスクリーン上での第3のジェスチャの座標を検出してよい。第3のジェスチャ及び現在表示中のユーザインタフェースの座標を参照して、電子デバイス100は、第3のジェスチャが実行された制御部が第2の制御部であると決定してよい。
S110:第3のジェスチャに応答して第1のユーザインタフェースを終了させる。
具体的には、第2の制御部上で実行される第3のジェスチャが受け取られた後、タッチスクリーンは、第3のジェスチャに応答し、電子デバイス100は、制御部に元来対応するイベントを実行する、言い換えれば、第1のユーザインタフェースを終了させる。
さらに、第1の操作が検出された場合、電子デバイス100は、電源ボタン上で実行される第3の操作を検出してよく、第3の操作に応答して、電子デバイス100は、タッチスクリーンをオフにして、タッチスクリーン全体のタッチ機能を無効にしてよい。電源ボタン上で実行される第3の操作が再度検出された場合、操作に応答して、電子デバイス100は、タッチスクリーンを再度オンにして、いくつかの領域をタッチ操作に応答するように復元してよく、他の領域はタッチ操作に応答しない。
電子デバイス100がタッチ操作に応答する領域又はタッチ操作に応答しない領域を決定する方法は、下記で説明される。
いくつかの実施形態において、シナリオ1~シナリオ4において列挙されたデフォルトの第1の領域又はデフォルトの第2の領域の場合では、電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースに基づいて、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域を決定してよい。現在表示中のユーザインタフェースと、タッチ操作に応答する領域又はタッチ操作に応答しない領域との対応関係は、システムレベル設定によって決定されてよく、言い換えれば、対応関係はビルトインされて、出荷時にベンダによって決定される。現在表示中のユーザインタフェースに対応する、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域は、大勢のユーザの要求を調査することによって得られてよい。具体的には、電子デバイス100が現在表示中のユーザインタフェースを決定する方法は、下記で詳細に説明され、詳細はここでは説明しない。
いくつかの他の実施形態において、シナリオ5において、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域をユーザが手動で設定する場合では、電子デバイス100は、タッチ操作に基づいて、タッチ操作に応答する領域又はタッチ操作に応答しない領域を決定してよい。電子デバイス100が、タッチ操作に基づいて、タッチ操作に応答する領域及びタッチ操作に応答しない領域を決定する過程については、図19、図20a、図20b、及び図20cの実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
電子デバイス100が現在表示中のユーザインタフェースを決定する方法は、下記で詳細に説明される。
電子デバイス100は、以下のいくつかの方式で現在表示中のユーザインタフェースを決定してよい。
方式1:第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースのスクリーンショットを取得し、スクリーンショットに画像解析を実行し、現在表示中のユーザインタフェースを決定する。
例えば、バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオ(シナリオ1)において、第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、第1の操作に応答して、現在表示中のユーザインタフェースのスクリーンショットを取得し、スクリーンショットに画像解析を実行して、現在表示中のユーザインタフェースがバス乗車用二次元コード支払いインタフェースであると決定する。
方式2:第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースが属するAPPを決定し、APPに基づいて現在表示中のユーザインタフェースを決定する。この方式は、現在表示中のユーザインタフェースが属するAPPがシステムレベルAPPであるか否かに基づいて、以下の2つの場合に分類できる。
場合1:現在表示中のユーザインタフェースが属するAPPがシステムレベルAPPである。
具体的には、システムレベルAPPは、Android(android)システムにおいてハードウェアベンダによってビルトインされているいくつかのアプリケーションである。電子デバイス100は、現在表示中のユーザインタフェースを直接決定してよい。
例えば、通話シナリオ(シナリオ3)において、第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、第1の操作に応答して、現在表示中のユーザインタフェースのコンテンツが通話インタフェースであると決定する。
場合2:現在表示中のユーザインタフェースが属するAPPが非システムレベルAPPである。
具体的には、非システムレベルAPPは、ユーザによってアプリケーションストアからダウンロードされた又は別の方式でインストールされたAPPである。電子デバイス100は、非システムレベルAPPによって提供されるアクセスインタフェースを用いて現在表示中のユーザインタフェースを決定してよい。
例えば、ユーザインタフェース30がWeChatによって提供されるビデオチャットインタフェースであることが想定され、したがって、ビデオ通話シナリオ(シナリオ2)において、第1の操作を検出した後、電子デバイス100は、第1の操作に応答して、WeChat APPによって提供される電子デバイス100のためのアクセスインタフェースを用いて、現在表示中のユーザインタフェースがWeChatビデオ通話インタフェースであると決定してよい。
さらに、電子デバイス100は、まず現在特に実行中のアプリケーションを決定し、次に、決定結果に基づいて、現在表示中のユーザインタフェースを決定するのに上述の方式1又は方式2を用いることを決定してよい。
いくつかの実施形態において、現在実行中のアプリケーションの使用シナリオは明確であり、言い換えれば、現在表示中のユーザインタフェースを決定するのに方式1が用いられてよい。例えば、現在実行中のアプリケーションが、二次元コードを用いてバス料金を支払うのに用いられるアプリケーションである場合、現在表示中のユーザインタフェースは、方式1においてスクリーンショットを用いて決定されてよい。
いくつかの他の実施形態において、現在実行中のアプリケーションの使用シナリオは不明確であり、言い換えれば、現在表示中のユーザインタフェースを決定するのに方式2が用いられてよい。例えば、現在実行中のアプリケーションがWeChatである場合、不明確な使用シナリオを伴うアプリケーションについて、ビデオ通話、音声通話、テキストチャット、又はモーメンツの閲覧等の複数の使用シナリオにWeChatが用いられてよく、電子デバイス100は、WeChatによって電子デバイス100のために提供されるアクセスインタフェースを用いて、現在表示中のユーザインタフェースを決定するために、方式2における場合2を用いてよい。
さらに、S103における第1の操作に応答して、タッチ操作に応答しない領域は、特別に印付けられてよい。タッチ操作に応答しない領域を特別に印付ける方式は、以下:タッチ操作に応答しない領域が特別な透過度で表示される、タッチ操作に応答しない領域がグレイスケールで表示される、及び、タッチ操作に応答しない領域の境界線が破線ボックスで表示される、のうちのいずれか1つ又は複数を含んでよい。
具体的には、タッチ操作に応答しない領域の表示方式は、特定のシナリオに基づいて決定されてよい。
例えば、バスに乗車するのに二次元コードが用いられるシナリオにおいて、電子デバイス100は、二次元コードの表示及びリフレッシュが影響を受けないことが確実にされているのであれば、タッチ操作に応答しない領域をグレイスケールで表示、又は、タッチ操作に応答しない領域をオフ状態で有効にしてよい。
別の例では、ビデオ視聴シナリオにおいて、電子デバイス100は、タッチ操作に応答しない領域の表示ステータスをタッチ操作に応答する領域の表示ステータスと一致するように有効にしてよく、言い換えれば、タッチ操作に応答しない領域がオン状態であり、特別な透過度で又はグレイスケールで表示されず、ビデオを視聴しているユーザの知覚が確実にされる必要があり、ユーザ体験が確実にされる。
本願の実施形態は、スクリーンがオンである場合、電子デバイスは、タッチスクリーンのいくつかの領域ではタッチ操作を受け取ってタッチ操作に応答し、別の領域ではタッチ操作を受け取るがタッチ操作に応答しないように、電子デバイスの制御方式を提供する。本願において提供されるこの実施形態が実装される場合、ユーザプライバシーを保護でき、不慮のタッチによって電子デバイスの使用がスムーズに行われないことが生じるのを防止でき、電子デバイスの使用効率を改善でき、ユーザ体験を改善できる。
本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前述した方法の実施形態におけるプロセスの全て又は一部は、コンピュータプログラム命令関連ハードウェアによって実装されてよい。プログラムは、前述のコンピュータ記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが実行されると、前述した方法の実施形態におけるプロセスが実行され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光学ディスク等の、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
前述の実施形態の全て又は一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてよい。ソフトウェアがこれらの実施形態を実装するのに使用される場合、これらの実施形態の全て又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロード及び実行されると、本願の実施形態に係る手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、又は、コンピュータ可読記憶媒体を用いて送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、又は、1つ若しくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタ等のデータ記憶デバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD))等であってよい。
本願の実施形態における方法の一連の段階は、実際の要求に基づいて、調整され、組み合わされ、除去されてよい。
本願の実施形態における装置内のモジュールは、実際の要求に基づいて、組み合わされ、分割され、削除されてよい。
結論として、前述の実施形態は、本願を限定するためではなく、本願の技術的解決手段を説明するために意図されているに過ぎない。前述の実施形態を参照しながら本願を詳細に説明したが、当業者であれば、前述の実施形態において説明された技術的解決手段に修正をさらに加え、又は、そのいくつかの技術的特徴を等価なものに置き換えてよいことが理解され得る。さらに、修正及び置き換えによって、対応する技術的解決手段の本質が、本願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することはない。